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【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3

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537 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:26:59.45 ID:kJ67nvvf0

透「あ、じゃあ何か物を持ち込んで運んだとか。台車とか、猫車とか、そういうの」

あさひ「それ、普通に運ぶのとあんまり変わんないっすよ? それに、台車に乗せるのも大変っす」

恋鐘「死体に風船を結びつけて浮きあがらせるのはどがんね!」

冬優子「風船って、どこぞ老爺の家じゃあるまいし……」

智代子「それじゃあロケット花火でぶっ飛ばして運んだとかは?」

冬優子「なんか響きがヤンキー漫画みたいだけどそれ、大丈夫?」

あさひ「ロケット花火は冬優子ちゃんに没収されてるからそれはないっす」

冬優子「……絶望病の時、こいつが碌なことしなさそうだからスーパーから花火類は根こそぎ回収しておいたわ」

あさひ「む〜、色々混ぜてどんな光り方するか確かめたかったのに〜」

冬優子「ほらね」

(……苦労人だな)

538 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:28:19.27 ID:kJ67nvvf0

冬優子「で、本題だけど……観覧車、なんて名前でも実際のところ移動なんて一ミリも出来やしない。あそこから死体を運び出すのは不可能だって結論にならなかった?」

(……どうなんだろう、あいつを爆殺した手口は明るみになったし……それが可能なのは観覧車のゴンドラだけ。なら、観覧車から死体発見現場まで何かしらの方法で運び出されたはずだ)

あさひ「夏葉さんの死体にはワイヤーフックが取り付けられてたっす。あれがある以上は何かしらの方法で運ばれたのは間違いないはずっす」

透「……えっとさ、そのワイヤーフックって本当にワイヤーのフックなのかな」

ルカ「あ?」

透「だってさ、フックだけがついてるのって妙じゃない?
死体を運ぶのにワイヤーを使ったんだったら、証拠隠滅のためならフックも両方普通外すよね」

ルカ「……そういえばそうだな。現場には、あいつの死体を運んだであろうワイヤーの本体そのものは残っちゃいなかった」

ルカ「死体を運び出したと言う事実を隠蔽するんだったら、ワイヤーだけでなくフックも両方隠滅するのが普通道理だよな」

あさひ「あのワイヤーって、かなり緩めだったっす。老朽化してたのかもしれないけど、全然強度はなかったっす」

あさひ「もしかすると、ワイヤーは犯人が外したんじゃなくて外れたのかもしれないっすね」

(ワイヤーが……【外れた】……?)
539 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:29:19.65 ID:kJ67nvvf0


恋鐘「そいなら、犯人は別んところに夏葉を移しとる最中にワイヤーが外れて死体が想定外の場所に落下してしまったとね?」

あさひ「……だとしたら、最終地点に死体が到達してないことに気づいた犯人はもっと丁寧に誤魔化すと思うっす。それこそ、ワイヤーフックだって外したのかも」

美琴「それこそ血眼になって落下した死体を探すだろうね、意図しないところに落ちたせいで妙な手掛かりになっても困るし」

ルカ「それが無いってことは、犯人にとっては概ね想定通りだったってことだ。ワイヤーが外れて落下してもいい……つまりは死体発見現場と殺害現場が別になりさえすればよかったんだろう」

冬優子「だから、また議論が逸れてるわよ。今話してたのはどうやって死体を運搬したのか。その方法が解決できない限りは、犯人の意図がどうとか関係ないじゃないの」


(……観覧車を使った死体の運搬)


(ゴンドラに一度乗り込んでしまうと……一定の高さになるとゴンドラは開かなくなってしまう)


(ゴンドラの動きを停止させようにも、その操作はモノミの家じゃないとできない)


(……一体、犯人はどうやって死体を運んだんだ?)


540 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:30:02.45 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】

Q1.有栖川夏葉の本当の死因は?
A.転落死 B.撲殺 C.爆死

Q2.有栖川夏葉はどこで命を落とした?
A.死体発見現場 B.観覧車 C.それ以外

Q3.犯人は何を使って死体を運搬した?
A.ロケットパンチ B.観覧車 C.ドローン

Q4.犯人はどうやって死体を運んだ?
A.遠隔操作 B.ロープウェー C.円運動 D.ワイヤーで手繰った


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:41:46.65 ID:dSdGFz7r0
CBBC
542 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:47:27.07 ID:kJ67nvvf0

ルカ「推理はつながった!」

【COMPLETE‼︎】

ルカ「観覧車を運搬に活用しようにも、自由に操作するにはモノミの家にいることが必須。更にはゴンドラは地上から離れてしまうと扉も開かなくなっちまう」

ルカ「その二つの条件があるせいで、私たちは観覧車を活用することを諦めてしまっていた……でも、そうじゃない」

ルカ「今回の殺害現場がゴンドラの中で、死体発見現場とは別だと確定した今、死体運搬の方法がそこにあったのは明らかだ」

智代子「その論理はわかるけど……でも、肝心のその方法がわからないんだよね」

智代子「観覧車の内側は今ルカちゃんが言った通りの条件でがんじがらめだから……」

ルカ「そう、それだ。観覧車に乗るというのを前提で考える以上は推理は行き詰まる。……それなら、乗らなければいい」

恋鐘「観覧車に、乗らん……?」

ルカ「観覧車の外枠を使ったんだ。観覧車の円周上にワイヤーを添わせるようにして、その先端にメカ女の死体を括り付ける」

ルカ「あとは円運動の要領で観覧車をぶん回せば、そのまま死体は空中に投げ出されるって仕組みだ」

美琴「そんな大胆な方法を……?」

543 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:47:59.57 ID:kJ67nvvf0

あさひ「なるほど、それでワイヤーフックはかなり緩いものを使ったんっすね。空中でワイヤーが外れて運動の勢いそのままに飛んでいくように犯人は狙ったんだ」

ルカ「運搬というには不十分な方法だ。死体がどこに飛んでいくかも予想がつきづらい、とにかく観覧車から遠ざけられればそれでよかったんだもんな」

冬優子「待ちなさい」

冬優子「あんたたち……それ、本気で言ってる? 観覧車は確かに綺麗な円のかたちよ、でも……円の大きさも並みじゃないし、それにただの円じゃなくて観覧車、なのよ」

冬優子「金属でできた観覧車の重量なんて数トンで収まる規模じゃないし、そんな滑車みたいに速度をもって回転すると思うの?」

あさひ「難しいっすか?」

冬優子「当たり前でしょ、大体普段から見てるでしょ。観覧車の回転する速度……一周に数十分かかるのが普通なんだから」

ルカ「なあ、美琴。モノミの家で観覧車の速度を操作することはできるか?」

美琴「……一応可能だったと思う。でも、あくまでそれは通常のアトラクションの運用の範囲内で。外枠に取り付けた死体を投げ飛ばすほどの遠心力が発生するような速度じゃないよ」

美琴「後はせいぜい回転する方向の転換ぐらい。観覧車だけじゃルカの推理は成立しないかな」

544 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:48:44.16 ID:kJ67nvvf0

恋鐘「なんだかどんどん真実から遠ざかっとるような気がするばい……ルカはさっきから突拍子もないことばっか言っとらん?」

あさひ「そうっすか? 今のって、美琴さんの言う通り……観覧車だけじゃ推理は成立しないかもしれないけど、ほかに何か別のものを利用すれば成立する可能性はあるっすよね」

智代子「そうか! ロケットパンチの勢いをここでも利用したんだね!?」

美琴「いや、ロケットパンチは一発一発にかなりの燃料を必要とするから……彼女の命を奪った一発のほかには打てないと思うよ」

(円運動を助ける、何か別の物……)

(要は、あの観覧車が高速で回転すればいいんだよな……?)

(私の推理では、観覧車にはその演習場にワイヤーが巻き付けてあり、その端にメカ女の死体が括りつけてある)

(……だとすれば、もう片方の端って……)

(あと少し、あと少しだ……これでやっと、あの死体が移動したトリックが見えてくる……!)
545 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 20:49:48.94 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------
【発掘イマジネーション開始!】

犯人は夏葉の死体を運搬する円運動で■■■■■を利用した!

【指定の範囲内のコンマを出して結論を掘り当てろ!】


一文字目 01〜20
二文字目 21〜40
三文字目 41〜60
四文字目 61〜80
五文字目 81〜00


↓1〜12
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:50:39.76 ID:dSdGFz7r0
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:51:19.07 ID:dSdGFz7r0
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:52:25.87 ID:dSdGFz7r0
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:53:17.49 ID:dSdGFz7r0
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:53:57.45 ID:dSdGFz7r0
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:54:23.86 ID:dSdGFz7r0
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 20:55:21.29 ID:dSdGFz7r0
553 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:04:21.70 ID:kJ67nvvf0

【コンマ 76 07 87 49 45 86 29】

カンカンカンカン……

【発掘完了!!】

【規定回数より少ない回数で掘り当てたのでボーナスが発生します!】

【モノクマメダル5枚を獲得しました!】

_______________________

犯人は夏葉の死体を運搬する円運動で糸車を利用した!
_______________________


ルカ「そうか、分かったぞ!」

【解!】

ルカ「……おいおい、マジかよ」

美琴「……ルカ?」

ルカ「今回の犯人、どこまで大胆な真似をしてくれてんだよ……! そんな、そんな方法があったなんてな……!」

恋鐘「も、もしかして分かったばい!? 円運動を可能にした、別の何かの正体が……!」

ルカ「おう、私の推理は不完全だったんだよ。犯人は円運動を生み出すために、観覧車を大きな大きな糸車に変えたんだ」

智代子「い、糸車……って、あの……?!」

恋鐘「まきまき……ふふ……上手に巻けました……♪」

恋鐘「……の、糸車ばい!?」

ルカ「ああ、糸じゃなくて、ワイヤーだけどな」

ルカ「ワイヤーの片端を何か別のアトラクションにでも結び付けておくんだ。そして長さをうまいこと調整して、観覧車にある程度巻きついた状態にしておいて、もう片方の端は死体に結び付ける」

ルカ「後は観覧車の回転する方向を合わせて、速度も高めに設定。そして端を結び付けられたアトラクションも起動する」

ルカ「観覧車ではない方のアトラクションが動いてワイヤーを一気に巻き取ろうとする力が発生するのに合わせて、死体も一気に持ち上がる寸法だ」

美琴「……なるほど、それなら観覧車の元々出せる限界以上の速度が発生するかもしれない」

雛菜「そんな無茶なことしちゃったら、観覧車壊れちゃいませんか〜?」

ルカ「壊れても別に構やしねーんだろ、死体を運び出せればそれでいいんだからな」

透「じゃあ、そのワイヤーをくくりつけたアトラクションってのは?」

ルカ「観覧車と直線状に在りつつ、ワイヤーを巻き取るような激しい運動もするアトラクションだ。その候補はおのずと限られるさ」

-------------------------------------------------
【スポットセレクト開始!】

画像:https://imgur.com/a/LdQZuPO

【観覧車と併せて使い、糸車を作り出したアトラクションを指摘しろ!】

↓1
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:05:40.48 ID:dSdGFz7r0
バイキング
555 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:08:36.75 ID:kJ67nvvf0

ルカ「これだ!」

【解!】

ルカ「バイキング……船が前後に大きくスイングするアトラクションだな」

智代子「ちょうどバイキングのスイングの方向と、観覧車の回転する方向も一緒だよ!」

冬優子「なるほどね……確かにこれなら、バイキングが奥に行ったときには相当な力の牽引力が発生しそう」

ルカ「ああ、それこそ滑車のように観覧車は回転したんだろうよ……メカ女の死体をぶっ飛ばすためにな!」

あさひ「すごいっす! ついに死因も殺害現場も死体の運搬方法も分かっちゃったっす!」

雛菜「ん〜……でも、ここからどうします〜?」

雛菜「諸々は明らかになりましたけど〜、結局犯人が誰だったのかは絞れてなくないですか〜?」

智代子「さっきは一応……ふゆちゃんが怪しいって話になったけど……」

冬優子「あれはただの言いがかり。水素なんて誰でも簡単に入手できるでしょ?」

美琴「少しは絞られるんじゃない? ほら、あの遊園地のアトラクションは特殊だったから。身長制限も異常な数値だったよね」

透「あー、そういや……バイキングって身長制限160cmだったっけ」

ルカ「イかれた制限してんな……」
556 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:09:42.70 ID:kJ67nvvf0

モノクマ「普通のバイキングとは大違い、前後どころかぐるりと一周してしまいますからね! かかるグラヴィティも桁外れ、それなりにがっしりした人間じゃないと近づくこともできませんぞ!」

ルカ「こん中で160もないチビ助どもは……甘党女と中学生か」

智代子「あ、あはは……これもまた個性なので……」

あさひ「そっすね、わたしバイキングにも乗ろうとしたっすけど、柵の段階で止められたっすから」

透「じゃあ、候補は……残りの6人?」

雛菜「ほとんどさっきと変わらないね〜」

(……水素爆発、観覧車を利用した円運動。身長が160よりもあればだれでも確かに犯行は可能だ)

(ここから、どうやって絞っていくか……か)

ルカ「……ここで一度、犯人の足取りをたどってみるか。犯人がメカ女を殺して、死体を運搬するその流れを見返してみると、何か分かるかもしれない」

智代子「そうだね、何か見落としがあるかもしれないし! もしかしたら犯人に繋がる手掛かりもあるかもしれないもんね!」

恋鐘「何事も予習と復習が大事やけんね!」

美琴「……それじゃあ、振り返ってみよう。今回の事件について、今に至るまで」

557 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:11:13.36 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×4
集中力:☆×5

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【死体の焦げ跡】
‣【おやすみスイッチ】
‣【極上の凶器】
‣【ハンマー】
‣【夏葉の眼球】
‣【島のパンフレット】


あさひ「夏葉さんが殺されたのは観覧車のゴンドラっす」

あさひ「音も衝撃も通さないシェルターみたいなゴンドラの中で、犯人は水素爆発を起こさせたっす」

雛菜「まず【背中についてた強制スリープボタンを押して】意識を失わせたんですよね〜」

雛菜「その間にゴンドラに水素を充満させて〜」

雛菜「目を覚ました被害者さんが【ロケットパンチを撃った瞬間に】どっか〜〜〜〜ん!」

冬優子「ゴンドラの防御性能のおかげで誰にも気づかれずに殺害は完了」

冬優子「殺害現場から目をそらすために犯人は死体の運搬を開始した」

冬優子「【円運動】……だったっけ? 観覧車を糸車みたいにしてワイヤーを巻き取ったのよね」

透「バイキングと被害者とにワイヤーの端同士を巻き付けたんだよね」

透「で、観覧車を滑車みたいに経由させた」

恋鐘「でも、こげんこつ、身長制限にかからんかったら【誰でも出来そう】ばい」

恋鐘「犯人ば全然絞れんとよ」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)

↓1
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:15:41.91 ID:dSdGFz7r0
【島のパンフレット】→【誰でも出来そう】
559 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:21:04.78 ID:kJ67nvvf0

恋鐘「バイキングに慎重制限があるのはもうわかっとーと!」

恋鐘「うちが聞きたかはその先やけん、もっと頭数を絞る方法を教えんね!」

(……クソッ、こいつじゃ説得には不十分らしい)

(メカ女を殺害する一連の工程……バイキング以外に、行動が可能な人間を絞る方法は何かないか?)

(……それこそ、犯人と被害者はどういう状況で相対したのか、とか)

【スキル:アンシーン・ダブルキャストの効果でコトダマの数が減少します】

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×3
集中力:☆×5

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【死体の焦げ跡】
‣【おやすみスイッチ】
‣【極上の凶器】
‣【ハンマー】
‣【夏葉の眼球】
‣【島のパンフレット】


あさひ「夏葉さんが殺されたのは観覧車のゴンドラっす」

あさひ「音も衝撃も通さないシェルターみたいなゴンドラの中で、犯人は水素爆発を起こさせたっす」

雛菜「まず【背中についてた強制スリープボタンを押して】意識を失わせたんですよね〜」

雛菜「その間にゴンドラに水素を充満させて〜」

雛菜「目を覚ました被害者さんが【ロケットパンチを撃った瞬間に】どっか〜〜〜〜ん!」

冬優子「ゴンドラの防御性能のおかげで誰にも気づかれずに殺害は完了」

冬優子「殺害現場から目をそらすために犯人は死体の運搬を開始した」

冬優子「【円運動】……だったっけ? 観覧車を糸車みたいにしてワイヤーを巻き取ったのよね」

透「バイキングと被害者とにワイヤーの端同士を巻き付けたんだよね」

透「で、観覧車を滑車みたいに経由させた」

恋鐘「でも、こげんこつ、身長制限にかからんかったら【誰でも出来そう】ばい」

恋鐘「犯人ば全然絞れんとよ」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)

↓1
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:23:08.03 ID:dSdGFz7r0
【夏葉の眼球】→【背中についてた強制スリープボタンを押して】
561 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:29:36.21 ID:kJ67nvvf0

ルカ「それは違うぞ!」

【BREAK!】

ルカ「……いや、この方法は出来た人間はそう多くはないはずだ」

智代子「ど、どうして? 条件はだいぶ緩いと思うけど……」

ルカ「そもそもの話だ、思い出してみろ。被害者となったメカ女……あいつの強制スリープボタンを押すって……どうやるんだ?」

透「え、そりゃ……背後に回って押せばいいんじゃないの」

ルカ「じゃあ、どうやってあいつの背後を取る?」

智代子「……そうだ、そんなの……普通出来るわけないよ! だって、夏葉ちゃんはこの中で誰よりも警戒心が強いし、身のこなしだって抜群で、気取られずに行動するなんてできるわけもない!」

智代子「アンドロイドの体になってからはその性能も高いおかげで、背後を取らせることなんて……まず考えられない!」

ルカ「ああ、それにあいつは私たちの大多数より背だって高い。不意打ちを噛まそうったってそううまくはいかねえだろうな」

冬優子「だからこそ、普通はあいつを標的にはしないって……みんなそう言ってたんだものね」

562 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:30:47.00 ID:kJ67nvvf0

ルカ「だがな、あいつにとって唯一と言っていい弱点があるんだ」

恋鐘「弱点……?」

智代子「そ、そんな弱点なんかあるはずないよ! 夏葉ちゃんの目は夜の間でも日中と変わらずに物を見ることのできる【赤外線カメラ】だってついてるんだし……!」

ルカ「そう、それなんだよ。メカ女の唯一の弱点はその赤外線カメラだ」

智代子「え……?!」

ルカ「お前らだって経験があるはずだ。ずっとトンネルの中を走った後、急に明るいところに出ると暫く目が見えなくなる現象」

あさひ「ホワイトホール現象っすね。わたしたちの瞳孔の明るさの補正が追い付かないときに起きる現象っす」

ルカ「赤外線カメラなんてものまで使って暗闇に必死に補正をかけている中で急に明るくなっちまったらどうなると思う?」

美琴「……瞬時に適応することは難しいかもしれないね」

ルカ「ああ、その瞬間だけはあいつの不意を突くことが可能になるはずだ」

雛菜「じゃあ、犯人は懐中電灯を使ったとかですか〜?」

ルカ「いや、そんなものを持っていたんだったらメカ女の高性能な赤外線カメラがそもそもその電灯を見抜くんじゃねーか?」

563 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:32:07.59 ID:kJ67nvvf0

ルカ「それこそ、光自体が何の前触れもなく、その本人の手から離れて発生するようなものである可能性が高い」

あさひ「……? なぞなぞっすか?」

透「あ、よく映画とかである閃光弾とか?」

ルカ「イメージとしてはそれに近いな。そうじゃねえと、不意を突いたところで即座にボタンを押すような芸当もできないだろうし」

美琴「でも、そんなもの……ファイナルデッドルームにもなかったよ?」

(何の前触れもなく発光し、犯人が持っておく必要もないもの……)

(そんなもの、この島では限られている。つまり……それを持っている人間こそが、犯人だ……!)

-------------------------------------------------

【ひらめきアナグラム開始!】

発言力:♡×3
集中力:☆×5


け/び/っ/は/ろ/と/な


【正しい順番に並べ替えろ!】


1.解答する
2.集中力を使う(一部文字が正しい位置に移動する)

↓1
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:32:50.06 ID:dSdGFz7r0
ろけっとはなび
565 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:33:50.52 ID:kJ67nvvf0

ルカ「そうか、分かったぞ!」

【COMPLETE!!】

ルカ「メカ女の視界を一発で奪い去ってしまうような閃光弾のようなもの……ここにいる連中は全員がそれを一度は目にしてるはずだぜ」

智代子「え、え〜……? そんなこと言われましても、まるで心当たりがないと言いますか……」

恋鐘「なんのことばい……?」

ルカ「いや、違うな。ノクチルの二人……お前らは見てない」

透「え? なにそれ」

あさひ「……そっか、花火っすね。千雪さんの事件のとき、ノクチルの二人以外のわたしたちはみんなで花火大会をやってたっす。確かに花火なら犯人が持っておく必要はそこまでないし、不意を突きやすいっす」

ルカ「ああ、特にロケット花火なんかはうってつけだろうな。火花に加えて真正面に本体を飛ばせば、メカ女と言えど防御の姿勢を取らざるを得ない」

恋鐘「そいやったら強制スリープボタンも押せそうたい!」

美琴「なるほど……逆に言えば、そうでもしないと彼女の不意を突くことなんて出来そうもないかも」

美琴「痛めつけようにもあの鉄壁の身体……彼女を正面から攻略なんかできるわけもないもんね」

雛菜「じゃあ、犯人さんはそのロケット花火を撃つことができた人なんだね〜?」

ルカ「……ああ、そうだ」

ルカ「そして、それができた人間は……ただの一人だ」

智代子「え、それってつまり……真犯人が、分かったってこと……?」

(……やっと、たどり着いた)

(随分と同じところで足踏みをさせられたような気分だが……これで明らかになった)

ルカ「ああ、今回の事件……メカ女をぶっ殺したのは……お前だ!」

-------------------------------------------------
【クロを指摘しろ!】

↓1
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:35:47.13 ID:dSdGFz7r0
冬優子
567 :黛冬優子は二度刺す ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:38:27.36 ID:kJ67nvvf0

ルカ「お前しか、いない……!!」

【解!】



「…………」



……この期に及んで、迷ってるのか。私は。


頭の中に浮かんだ名前を口に出すべきこの局面で、私の口は中々動こうとはしなかった。
口の中に突然沸いた唾液は接着剤のように口腔にべったりとくっついて、唇を持ち上げようにも錘がぶら下がったように重たい。

この躊躇がどこから沸いたのか、その源泉は明らかだった。

568 :黛冬優子は二度刺す ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:40:13.18 ID:kJ67nvvf0


____千雪に与えられた。


何年も一緒にいた相手にもずっと出来ていなかったことを、たまたま一度うまく行ったからと言って、他の連中にも同様にすることを求める理不尽な命令を。
何も私は友達なんて薄っぺらい関係性を求めていなかったし、美琴という存在が手元にある以上は満ち足りていて、それ以上を求める気もなかった。

でも、千雪が命を落として……その命令は、優先されるべき義務になった。
千雪の働きに少なからず感謝していたこと、それに言葉すらも送り返すことができていなかったこと。

そういった要因が私にとってこれ以上ないモチベーションになって、その中で最初にできた相手が……【冬優子】だった。
この瞬間から関係性が変わりました、なんて取り決めをしたわけではないが、三峰結華を引き摺り出したあの瞬間から確かに私の認識と感情は変異した。

好き勝手な物言いをして、いいと思った人間はとことん振り回す。
それでいて周りの人間のことはよく見ているし、実際気も回る。

だが、自分が他の人にどう見られるかの意識が強い分、本当の自分を出すのには抵抗意識がある。
私が惹きつけられたのは、その強さと弱さのチグハグさ。
普段無理を推してトゲトゲしいカリスマを演じている自分に、勝手なシンパシーを抱いていた。

569 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:41:04.57 ID:kJ67nvvf0

なのに、どうして、こんなにもすぐにそれを手放さなくてはならないんだろう。
せっかくできた相手を、どうして自分の手で殺さなくてはいけないんだろう。

これまでにも私は3回自分の手で犯人を処刑台に送ってきた。
無論それにストレスを一切感じなかったなんてことはない。どれもむせ返るような罪悪感に、思わず膝を砕いたものだ。

でも、今感じているのはそれとは全く違う。
真っ黒な泥濘に浸かっているような虚脱感。呼吸は妙に浅くなって、視界は僅かに揺れている。
かと思えば、どんどん焦点は下に下に移っていき、気がつけば横一本の木材。

私の立っている証言台の縁しかその視界には入っていない。




「……顔あげなさい、ルカ」




その声は、人を殺めた人間とは思えないほどに柔らかかった。
570 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:42:57.13 ID:kJ67nvvf0

この島に来てからよく慣れ親しんだ、聞いているだけで自然と頬が綻んでしまうような声。
私の理性とは別に、糸で引っ張られるように勝手に体が面を挙げた。

視界に突然入ったその姿は、なおも変わらず凛としていた。
太い芯が一本通ったように、まるで影がブレていない。
どこまでも逞しいその立ち姿に、思わず私は苦笑した。


「で、誰なの? 有栖川夏葉を殺した犯人ってのは」


私とこいつとの間で、振る舞いがあまりにも倒錯していたからだ。


背筋を伸ばして、毅然とした態度を取るべきなのは_______


571 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:44:07.52 ID:kJ67nvvf0




「オマエだよ、黛冬優子」


私だよな。



572 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:45:08.63 ID:kJ67nvvf0

智代子「ふ、ふゆちゃん……? 一つの裁判で2回目の糾弾……?!」

ルカ「1回目は水素ってだけで確かにただの言いがかりだった。でも……今回ばかりは違う」

ルカ「メカ女の不意を打つような芸当ができたのは間違いなく冬優子だけなんだ」

冬優子「へぇ、言ってくれんじゃない。それなら説明してもらおうかしら。どうしてふゆしかできないのか」

ルカ「お前は前回の事件の時、モーテルで中学生と小学生の面倒を見るためにスーパーマーケットにあった花火を根こそぎ回収したんだったよな?」

冬優子「……それは」

ルカ「有栖川夏葉に搭載されていた暗視補正機能付きのカメラ。夜に起きた事件で、その不意を突くなんて普通の人間には不可能。それこそ、お前だけが使用可能だった花火でも使わない限りはな」

美琴「ロケット花火を夏葉さんめがけて射出すれば、視界は一気に明るくなって私たち人間以上にその対応は遅れてしまう」

美琴「……よく考えてるよね」

雛菜「そうやって不意をつくことで強制スリープボタンを押して、一連の犯行を行ったんですよね〜?」

冬優子「……今のルカの推理はあくまで仮説でしょ」

ルカ「確たる証拠はねーが……今のところ、それ以外にメカ女を殺害できる方法は考えられない。他の可能性があるってんなら提示してみろ」

冬優子「……」




【あさひ「それは違うっすよ」】反論!




あさひ「ルカさん、何言ってるっすか? 意味わかんないっす」

ルカ「……!! お前……!!」

あさひ「冬優子ちゃんがクロ? そんなわけないっす、いい加減にしてほしいっすよ」

あさひ「前々から狸だとかいろいろ言われてきて、わたしもずっと我慢してたっすけど……」

あさひ「もう、これ以上黙っていられないっす。ルカさん、わたし……本気で行くっすよ」

(こ、こいつ……なんて殺気だよ……)

(……ここまでの相手は……初めてだ……!)
573 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:46:30.49 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【真・反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×3
集中力:☆×5

コトノハ
‣【モノクマファイル4】
‣【おやすみスイッチ】
‣【島のパンフレット】
‣【泥】
‣【夏葉の眼球】
‣【極上の凶器】
‣【死体に被さっていた砂】


あさひ「夏葉さんの不意を突くには」

あさひ「暗視補正の赤外線カメラを利用して」

あさひ「ロケット花火を正面から打ち込む」

あさひ「確かにそれは成立するっすけど」

あさひ「それを冬優子ちゃんがやった証拠はあるっすか?」

あさひ「いい加減にしてほしいっす」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】

ルカ「ロケット花火を使わねーとあんな奴の不意はつけない」

ルカ「それはお前も認めるところだろ……!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あさひ「でも、全部ルカさんの仮説っすよ」

あさひ「大体推理がルカさんの都合のいいように展開してるっす」

あさひ「不意を突くって言ったって、なんで暗闇で真正面から犯人と対峙している前提なんっすか?」

あさひ「観覧車で爆殺が起きたって言うんなら」

あさひ「夏葉さんは【観覧車に二回乗った】かもしれないっすよね?」

あさひ「あの密室ならよけるのも難しいし、【個室の中でスイッチを押された】っす」

あさひ「二回目で犯人がゴンドラを降りて、爆殺したかもしれない」

あさひ「そんな可能性を考慮せずに冬優子ちゃんをクロだなんていわないでほしいっす」


【あさひの敵意がすさまじい……発言力の受けるダメージが通常より大きくなりそうだ……】

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ80以上で論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)

↓1
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:50:15.73 ID:dSdGFz7r0
【おやすみスイッチ】→【個室の中でスイッチを押された】
575 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 21:56:06.32 ID:kJ67nvvf0

【発言力:♡×3→♡×1】

あさひ「どういう意味っすか?」

あさひ「このスイッチの状態を見れば、観覧車の外で押されたって言えるっすか?」

あさひ「スイッチの防護ガラスの破片? それとも付着している破片?」

あさひ「そんなもの、移動した後で風が吹けばどうとでもなる証拠っすよね?」

(……くッ、違ったみたいだ……)

(スイッチを観覧車の外で押したと証明することが、実質的に冬優子の罪を証明することになる)

(どこかに……冬優子とメカ女が屋外で直面した証拠はないか……?)

【スキル:アンシーン・ダブルキャストの効果によりコトノハの数が減少します】

-------------------------------------------------

【真・反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×3
集中力:☆×5

コトノハ
‣【モノクマファイル4】
‣【おやすみスイッチ】
‣【泥】
‣【夏葉の眼球】
‣【極上の凶器】
‣【死体に被さっていた砂】


あさひ「夏葉さんの不意を突くには」

あさひ「暗視補正の赤外線カメラを利用して」

あさひ「ロケット花火を正面から打ち込む」

あさひ「確かにそれは成立するっすけど」

あさひ「それを冬優子ちゃんがやった証拠はあるっすか?」

あさひ「いい加減にしてほしいっす」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】

ルカ「ロケット花火を使わねーとあんな奴の不意はつけない」

ルカ「それはお前も認めるところだろ……!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あさひ「でも、全部ルカさんの仮説っすよ」

あさひ「大体推理がルカさんの都合のいいように展開してるっす」

あさひ「不意を突くって言ったって、なんで暗闇で真正面から犯人と対峙している前提なんっすか?」

あさひ「観覧車で爆殺が起きたって言うんなら」

あさひ「夏葉さんは【観覧車に二回乗った】かもしれないっすよね?」

あさひ「あの密室ならよけるのも難しいし、【個室の中でスイッチを押された】っす」

あさひ「二回目で犯人がゴンドラを降りて、爆殺したかもしれない」

あさひ「そんな可能性を考慮せずに冬優子ちゃんをクロだなんていわないでほしいっす」


【あさひの敵意がすさまじい……発言力の受けるダメージが通常より大きくなりそうだ……】

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ80以上で論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)

↓1
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 21:58:35.23 ID:dSdGFz7r0
集中力
577 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:00:30.36 ID:kJ67nvvf0

【集中力ゲージを使用しました】

【集中力:☆×5→☆×4】

【コトダマの数が減少します】

-------------------------------------------------

【真・反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×3
集中力:☆×4

コトノハ
‣【モノクマファイル4】
‣【おやすみスイッチ】
‣【夏葉の眼球】
‣【死体に被さっていた砂】


あさひ「夏葉さんの不意を突くには」

あさひ「暗視補正の赤外線カメラを利用して」

あさひ「ロケット花火を正面から打ち込む」

あさひ「確かにそれは成立するっすけど」

あさひ「それを冬優子ちゃんがやった証拠はあるっすか?」

あさひ「いい加減にしてほしいっす」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】

ルカ「ロケット花火を使わねーとあんな奴の不意はつけない」

ルカ「それはお前も認めるところだろ……!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あさひ「でも、全部ルカさんの仮説っすよ」

あさひ「大体推理がルカさんの都合のいいように展開してるっす」

あさひ「不意を突くって言ったって、なんで暗闇で真正面から犯人と対峙している前提なんっすか?」

あさひ「観覧車で爆殺が起きたって言うんなら」

あさひ「夏葉さんは【観覧車に二回乗った】かもしれないっすよね?」

あさひ「あの密室ならよけるのも難しいし、【個室の中でスイッチを押された】っす」

あさひ「二回目で犯人がゴンドラを降りて、爆殺したかもしれない」

あさひ「そんな可能性を考慮せずに冬優子ちゃんをクロだなんていわないでほしいっす」


【あさひの敵意がすさまじい……発言力の受けるダメージが通常より大きくなりそうだ……】

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ80以上で論破しろ!】


1.発言する(コトノハと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトノハの数が減る)

↓1
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:04:47.28 ID:dSdGFz7r0
もっかい集中
579 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:06:13.64 ID:kJ67nvvf0

【集中力ゲージを使用しました】

【集中力:☆×4→☆×3】

【コトダマの数が減少します】

-------------------------------------------------

【真・反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×3
集中力:☆×3

コトノハ
‣【夏葉の眼球】
‣【死体に被さっていた砂】


あさひ「夏葉さんの不意を突くには」

あさひ「暗視補正の赤外線カメラを利用して」

あさひ「ロケット花火を正面から打ち込む」

あさひ「確かにそれは成立するっすけど」

あさひ「それを冬優子ちゃんがやった証拠はあるっすか?」

あさひ「いい加減にしてほしいっす」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】

ルカ「ロケット花火を使わねーとあんな奴の不意はつけない」

ルカ「それはお前も認めるところだろ……!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あさひ「でも、全部ルカさんの仮説っすよ」

あさひ「大体推理がルカさんの都合のいいように展開してるっす」

あさひ「不意を突くって言ったって、なんで暗闇で真正面から犯人と対峙している前提なんっすか?」

あさひ「観覧車で爆殺が起きたって言うんなら」

あさひ「夏葉さんは【観覧車に二回乗った】かもしれないっすよね?」

あさひ「あの密室ならよけるのも難しいし、【個室の中でスイッチを押された】っす」

あさひ「二回目で犯人がゴンドラを降りて、爆殺したかもしれない」

あさひ「そんな可能性を考慮せずに冬優子ちゃんをクロだなんていわないでほしいっす」


【あさひの敵意がすさまじい……発言力の受けるダメージが通常より大きくなりそうだ……】

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ80以上で論破しろ!】


1.発言する(コトノハと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトノハの数が減る)

↓1
580 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:06:53.83 ID:kJ67nvvf0
なんか発言力表示ミスってますけど
♡×1のままです……

再安価

↓1
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:11:21.16 ID:dSdGFz7r0
【夏葉の眼球】→【個室の中でスイッチを押された】
582 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:14:44.76 ID:kJ67nvvf0

【発言力:♡×1→0】

【発言力がゼロになりました……】

【スキル:つづく、の効果が発動します】

【……たしまりなにロゼが力言発】

【♡×0→♡×1:力言発】

【スキル:アンシーン・ダブルキャストの効果によりコトノハの数が減少します】

-------------------------------------------------

【真・反論ショーダウン開始!】

発言力:♡×1
集中力:☆×3

コトノハ
‣【夏葉の眼球】


あさひ「夏葉さんの不意を突くには」

あさひ「暗視補正の赤外線カメラを利用して」

あさひ「ロケット花火を正面から打ち込む」

あさひ「確かにそれは成立するっすけど」

あさひ「それを冬優子ちゃんがやった証拠はあるっすか?」

あさひ「いい加減にしてほしいっす」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】

ルカ「ロケット花火を使わねーとあんな奴の不意はつけない」

ルカ「それはお前も認めるところだろ……!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あさひ「でも、全部ルカさんの仮説っすよ」

あさひ「大体推理がルカさんの都合のいいように展開してるっす」

あさひ「不意を突くって言ったって、なんで暗闇で真正面から犯人と対峙している前提なんっすか?」

あさひ「観覧車で爆殺が起きたって言うんなら」

あさひ「夏葉さんは【観覧車に二回乗った】かもしれないっすよね?」

あさひ「あの密室ならよけるのも難しいし、【個室の中でスイッチを押された】っす」

あさひ「二回目で犯人がゴンドラを降りて、爆殺したかもしれない」

あさひ「そんな可能性を考慮せずに冬優子ちゃんをクロだなんていわないでほしいっす」


【あさひの敵意がすさまじい……発言力の受けるダメージが通常より大きくなりそうだ……】

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ80以上で論破しろ!】


1.発言する(コトノハと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)

↓1
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:15:35.91 ID:dSdGFz7r0
【夏葉の眼球】→【個室の中でスイッチを押された】
584 :これは熱い ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:17:33.12 ID:kJ67nvvf0

ルカ「その矛盾、断ち切る!」

【BREAK!】

ルカ「甘ェ……甘ェな、中学生よォ! 観覧車の中ならだれでもスイッチを押しに行ける。んなことは私だって分かってたんだ」

ルカ「でも、そうじゃねえ……メカ女は暗闇の中で不意打ちをされた、明確な根拠があるんだよ」

あさひ「……えっ」

ルカ「そうだよな、甘党女」

智代子「う、うん……夏葉ちゃんの眼のカメラはね、周囲の明るさを自動で検出して赤外線カメラを起動したりするんだけど……レンズがそのたびに切り替わってるんだ」

智代子「事件当時、死体となった夏葉ちゃんの眼を私も確かめてみたんだけど……あれは、暗所用のレンズだったよ」

透「レンズって確か、厚さとか、構造とかで光の……くっせつ率?が違うんだよね?」

透「暗闇でも見れるようにするには、その機能にあった屈折率が大事なんだって」

あさひ「そんなの、わからなかった……」

585 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:18:15.96 ID:kJ67nvvf0

ルカ「破壊された後にいじくりまわされてカメラのレンズが切り替わった、なんてことは考えにくい。スリープモードに入った段階、つまりボタンを押された段階であいつは暗闇の中にいたんだよ」

ルカ「観覧車のゴンドラなんて、明るい部屋の中じゃあない……! だから、そこで不意を打てたのは冬優子だけなんだ……!」

ルカ「どうだ、冬優子……反論はあるか……」

冬優子「反論、ね」



冬優子「……ええ、当然あるわ。ふゆが私欲のために手を汚すような人間だと思われたいたなんて心外だから」



あさひ「冬優子ちゃん……!」

冬優子「……そんな顔しないで、こっちの胸が痛むから」

(冬優子……?)

冬優子「ルカがふゆにかけた嫌疑は大まかに分けて二つ。一つ目は有栖川夏葉の命を奪った爆発はふゆが以前病院から回収した水素吸引機を利用したものであるということ」

冬優子「そしてもう一つは有栖川夏葉を暗所で不意を突けたのはロケット花火を唯一仕えた人間であるふゆだということ」

冬優子「……耳の穴かっぽじってよく聞きなさい」

冬優子「あんたの推理が大間違いだってこと、証明してやるから」

586 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:19:15.88 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×1
集中力:☆×3.5

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【死体の焦げ跡】
‣【おやすみスイッチ】
‣【夏葉の眼球】
‣【泥】
‣【島のパンフレット】
‣【ワイヤーフック】


冬優子「あんたの推理はどれも確実性に欠けんのよ」

冬優子「まず、有栖川夏葉を殺害した水素爆発」

冬優子「これ自体は水素吸引機を使わなくても【可能】よね」

透「わざわざ機械を使わなくても、化学反応を利用すればいいもんね」

あさひ「水素の入手手段は沢山あるっす、手っ取り早いのが吸引機ってだけっす」

雛菜「でも、ゴンドラの中に【充満させる】のって相当な量が必要だよ〜?」

雛菜「一から集めなおすのってすごく大変だと思う〜」

冬優子「それに有栖川夏葉の空気清浄機能が水素相手に【発動しなかった保証もない】んでしょ」

冬優子「水素なんて普通の大気中には含まれない、ああいうのってガスそのものの有毒性じゃなくて含まれてる割合とかを感知するんじゃなくて?」

モノクマ「うぷぷぷ……どうだろうね?」

モノクマ「空気清浄機能なんてただのジョークだったりして!」

あさひ「わたしは夏葉さん本人から聞いたっす、嘘なんてそんなのあり得ないっす!」

冬優子「あいつの水素爆発は、そもそも疑問が残んのよ!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

-------------------------------------------------
587 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:20:47.64 ID:kJ67nvvf0

(……クソッ、あいつ以外の人間が水素を充満させた可能性。そもそも空気清浄機能が発動していたかどうかの断定。そのいずれも……今の私の手掛かりじゃ、わからない)

(冬優子の奴め……最後の最後まであがくつもりだな)

(……今の私の手持ちじゃ、あいつを論破することはできない)

(それなら)

(今ある手持ちを違った見方をしてみる。新しく見えてきた側面が……真実を切り開く可能性はあるよな……)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

☆検討プロセッシングについて

相手に何とか反論したい、相手をどうにか言い負かしたい!
それなのに、今の持っている情報では崩せない……そんな時、ございますよね?

そこで今回ご紹介いたしますのが、『検討プロセッシング』でございます!
事態を冷静に見極めて、情報の一つ一つを丁寧に精査。
そうすることでコトダマを多面的に見つめ直し、あなた様に必要な情報を導き出すのがこの、検討プロセッシングなのです。
やり方は簡単。択一式で出てくる斑鳩様の自問自答に対し、適切な道を選び続けるのみ!

そう、ルートを考えるのです。考え……考え……ルート……
……そういえば、最近あちら方のシリーズも続編は出ないのでしょうか?
寂しいものですね……

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

588 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:21:34.23 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【検討プロセッシング開始!】

まず第一に、私が冬優子の言い分を論破するなら……

A.【他の誰も水素を充満させることはできなかった】
B.【空気清浄機能は発動しなかった】

のどちらかを証明しなくちゃならない。
どうだろう……どちらなら証明できるだろうか……?

↓1
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:26:19.23 ID:dSdGFz7r0
B.【空気清浄機能は発動しなかった】
590 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:27:20.08 ID:kJ67nvvf0

【COLLECT!】

そうだ……空気清浄機能が発動しなかったことを証明できれば、結果としてあのゴンドラに充満していたのが水素だと証明できるはずだ。
そうなると、水素吸引機を持っていた冬優子の容疑はより濃くなる。

だけど、メカ女の空気清浄機能の詳細が明らかじゃない今……それが作動したかどうかって確かめようはあるか?
何か、利用できるものはないか?
……そうだ、空気清浄機能がよくわからないなら、その標的である水素の方で考えてみよう。
水素の性質で、空気清浄機能が作動しないと断言できるものは何かないだろうか。

A.【可燃性】
B.【過剰な量でなければ吸引しても人体に悪影響は乏しい】
C.【空気より軽い】
D.【酸素と結合して水になる】

↓1
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:27:24.73 ID:lUoTZCfC0
A
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:31:03.67 ID:lUoTZCfC0
スマンやらかした・・・
リロード気づかんかった
593 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:31:57.92 ID:kJ67nvvf0

【発言力:♡×1→♡×0】

【発言力がゼロになりました】

【クリア後報酬が半減しました】

【コンテニューを行うため発言力が最大まで回復します】


(いや……可燃性であることは空気清浄機能とは大して関係がないはずだ……)

(有害性の有無、それは論点じゃない……)


水素の性質で、空気清浄機能が作動しないと断言できるものは何かないだろうか。

A.【可燃性】
B.【過剰な量でなければ吸引しても人体に悪影響は乏しい】
C.【空気より軽い】
D.【酸素と結合して水になる】

↓1
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:36:09.35 ID:dSdGFz7r0
C.【空気より軽い】
時間差の事故はね、仕方ないと思うの
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:36:10.79 ID:lUoTZCfC0
B
596 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:38:35.54 ID:kJ67nvvf0

【COLLECT!】

そうだ、水素の性質……確か水素って、空気より軽いんだったよな。
ゴンドラに水素を充満させた時も……多分、空気より軽いから水素はゴンドラの上部に溜まるはずだ。
これ、何かに使えないか……?
何かと組み合わせると、大きな意味を持つはずだ……
あのゴンドラの事件当時の状態を思い出してみよう。

A.【ゴンドラの密閉性】
B.【ゴンドラに載っている夏葉の体勢】
C.【ゴンドラの強制ロック】
D.【観覧車の回転速度】

↓1
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:40:18.23 ID:lUoTZCfC0
B
598 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:42:29.36 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------
B
-------------------------------------------------

【COLLECT!】

そうか……メカ女は強制スリープボタンを押されているし、あの重量……きっと犯人は直立や座らせた状態では載せていないはずだ。
だったら、水素が溜まっている上部に体が接することもなく、床に寝そべる形になっていたに違いない。
それだったら……空気清浄機能も発動のしようがないよな!?
だって、ほかならぬメカ女の身体が水素の混じった気体そのもの触れちゃいねえんだから……!
なら、今の私に必要なのは事件当時水素がゴンドラの上部に溜まっていたことの証明だ。
ゴンドラの上部に水素が溜まっていたなら、爆発が起きたのもゴンドラの全体ではなく、上部だけのはず。
それを裏付けるような証拠はなかったか?

【正しいコトダマを選べ!】

>>402 >>403

↓1
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:43:18.66 ID:dSdGFz7r0
【死体の焦げ跡】
600 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:45:40.45 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------
【死体の焦げ跡】
-------------------------------------------------

間違いない……メカ女の死体はバラバラにはなっていたが、死体についていた焦げ跡はあくまで上半身だけ。
それって直立の時に上半身部分だけで爆発が起きたことの証拠になるよな。
そしてそれは、事件当時にゴンドラに溜まっていた気体が水素だったことの証明に他ならない。
見えたぞ……冬優子の主張を論破する、強力な証拠が!


【FORGING!!】


コトダマ【死体の焦げ跡】→【ゴンドラに充満していた水素】
〔空気より軽い気体である水素はゴンドラの上部に溜まっていたと考えられる。そのため、水素爆発が発生した際でも燃焼が起きたのは夏葉における上半身のみであり、死体の焦げ跡も上半身についているのみである〕

601 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:46:40.12 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×10
集中力:☆×3.5

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
▹【ゴンドラに充満していた水素】
‣【おやすみスイッチ】
‣【夏葉の眼球】
‣【泥】
‣【島のパンフレット】
‣【ワイヤーフック】


冬優子「あんたの推理はどれも確実性に欠けんのよ」

冬優子「まず、有栖川夏葉を殺害した水素爆発」

冬優子「これ自体は水素吸引機を使わなくても【可能】よね」

透「わざわざ機械を使わなくても、化学反応を利用すればいいもんね」

あさひ「水素の入手手段は沢山あるっす、手っ取り早いのが吸引機ってだけっす」

雛菜「でも、ゴンドラの中に【充満させる】のって相当な量が必要だよ〜?」

雛菜「一から集めなおすのってすごく大変だと思う〜」

冬優子「それに有栖川夏葉の空気清浄機能が水素相手に【発動しなかった保証もない】んでしょ」

冬優子「水素なんて普通の大気中には含まれない、ああいうのってガスそのものの有毒性じゃなくて含まれてる割合とかを感知するんじゃなくて?」

モノクマ「うぷぷぷ……どうだろうね?」

モノクマ「空気清浄機能なんてただのジョークだったりして!」

あさひ「わたしは夏葉さん本人から聞いたっす、嘘なんてそんなのあり得ないっす!」

冬優子「あいつの水素爆発は、そもそも疑問が残んのよ!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)

↓1
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:47:53.05 ID:dSdGFz7r0
【ゴンドラに充満していた水素】→【発動しなかった保証もない】
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:48:00.14 ID:lUoTZCfC0
発動しなかった保証もない→ゴンドラに充満していた水素
604 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:50:07.99 ID:kJ67nvvf0

ルカ「それは違うぞ!」

【BREAK!】

ルカ「……いや、水素だからこそ空気清浄機能は働かなかった。これは間違いないはずだ」

冬優子「確かに水素は体に即座に害をなす物じゃない。医療品にだって使われているし、美容の現場にも持ち込まれてる」

冬優子「でも、有栖川夏葉の空気清浄機能について詳細に分かってもいないのに確実に働いていないなんてどうして断言できるのよ。空気中に含まれる物質の割合を感知して、水素が異常値になった時点で分解するように働いていた可能性だって……」

ルカ「違うんだ、メカ女の空気清浄機能がどんなものかなんてそもそも関係なかったんだ。犯人の手口が明らかになった今、あいつの空気清浄機能は何が起きようと働いていなかったと断言できる」

冬優子「なんですって……?!」

ルカ「考えてみろ。あいつはどうやって観覧車に載せられたんだった?」

智代子「えっと……犯人がロケット花火を打って、不意を突いて強制スリープボタンを押したんだったよね?」

ルカ「そう、あいつ自身に意識はなかったんだ。つまり、脱力しきった状態……しかもあの重量と来た。わざわざ犯人があいつを持ち上げて座らせたり立たせたりする理由がどこにある?」

透「まあ、普通はそのまま乗っけるよね。ゴンドラの床とかに」

冬優子「何よ、それがなんだって言うのよ」

ルカ「メカ女はゴンドラの中で、寝転がった状態だった。これがとにかく重要なんだよ」

恋鐘「ど、どういうことばい!?」

605 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:50:59.07 ID:kJ67nvvf0

ルカ「本日何度目かの化学の勉強のお時間だ。水素について……その性質を思い出してみろ」

雛菜「水素の性質〜? 水を電気分解したら発生するとか、可燃性だとか、それ以外でってことですか〜?」

智代子「な、何かあったっけ……?」

あさひ「……空気より、軽い……」

ルカ「さすがだな、中学生。その通りだ。空気より軽い気体なんだ、ゴンドラの中に充満するっつってもそれはゴンドラの上部だけなんだよ」

冬優子「……!!」

ルカ「メカ女が寝そべっているよりも高い地点に溜まっていく水素。どれだけ高機能な空気清浄機能だろうが、そもそも触れてもいない気体を検知することはできやしないはずだ」

ルカ「そして目を覚まして、なんらかの理由によって脱出を試みたメカ女は機械が検知するよりも先にロケットパンチを射出。こうなっちまえば先に爆発が起きてしまう」

ルカ「それを裏付けるのが、あいつの死体の焦げ跡なんだよ。あいつの身体はバラバラになっちまってから気づきにくかったがよ……焦げ跡がついてるのはあくまで上半身部分だ」

ルカ「それって気体がゴンドラの上部にしか溜まっていなかったことの証明に他ならないだろ。ゴンドラ全体に充満していたってんなら全身に焦げ跡は及んでいたはずだぜ?」

ルカ「死体発見現場の泥と合わせ、空気よりも軽い可燃性の気体だって話となると……それはもう水素しかねえ」

ルカ「その水素をゴンドラに充満させられるほどのもんは……冬優子の持っていた水素吸引機ぐらいのもんだろうが!」

冬優子「……」

606 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:52:02.43 ID:kJ67nvvf0

冬優子「あんたの言い分はよく理解した、確かに今の論証は水素爆発を裏付ける話かもしれない」

冬優子「……でもね、ふゆが犯人だと断定する論理上には載ってない。他の人間に水素を充満させられなかったってわけじゃないんだから」

雛菜「でも、化学反応をわざわざ起こして水素をためるなんて手間も時間もかかりすぎると思うし苦しいと思うけどな〜」

冬優子「うっさい! ふゆは手元にあるカードは全部使う……どんなに小さな可能性だろうと、残る限りは追及させてもらうわよ!」

美琴「あなたが追及するのは勝手だけど……あくまで学級裁判は多数決。他のみんなの心証がどちらに傾いているかは気にしたほうがいいと思うけどね」

冬優子「……それは、そう……だけど!」

冬優子「こんなところでふゆは負けてらんない……負けてらんないのよ!」

(……冬優子、お前……)


確かに、私たちは冬優子に対して確定的な証拠を突き付けているわけではない。
あくまで可能性の高い二つの嫌疑をぶつけているというだけ。
でも……これは正式な裁判ではない、あくまで学級裁判。
私刑を下すのには十分な証明は為されているはず。
既に天秤も殆どそちらに傾いているはず。美琴のように諦めるように促す言葉が出るのも納得はいく。

607 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:53:06.70 ID:kJ67nvvf0

だけど、私は知っている。
そんな形勢など冬優子だって百も承知だ。
もうここまで来れば逃げ場はほとんどないことを知っている。
だからといって冬優子がおめおめ首を差し出すわけがない。

冬優子は何も醜態をさらしているわけではない。
自分の命に縋りついて、みっともなく生き残ろうとしているわけではない。

冬優子は、責任を果たそうとしている。
これまでにこの場で命を散らしてきた三人に対して、自分が手にかけた有栖川夏葉に対して、そして何より……自分の仲間たちに対して。
自分の生を諦めるようでは彼女たちに申し訳が立たない。

最後まで戦い抜くという責任。
彼女はそのために刃先の折れた刀を何度だって構えなおす。
何度だって私にその鋩を向ける。

冬優子は私ならその責任のための闘いに応えてくれると知っているから。
共に三峰結華を説得し、共に小宮果穂が殺めた二人に報いてきた戦友なら、その意図まで汲み取ってくれると信じてくれた。
そうじゃないと、私にわざわざ犯人として指名などさせはしない。


……分かってんだよ、黛冬優子。
だって、私もお前と……【同族】だからな。

608 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:54:08.89 ID:kJ67nvvf0

冬優子「水素爆発だって、ロケット花火だって……そんなの、ふゆ以外にだって可能だった。抜け道は存在してんのよ」

冬優子「それをやったのが、ふゆだって断定するんなら確固たる証拠を示しなさい」

智代子「そ、そんな証拠なんてあればとっくに突き付けてるよ……」

あさひ「冬優子ちゃん……」

ルカ「……ハッ」

ルカ「……いいぜ、付き合ってやるよ。お前は私にとって、この島に来て初めてできた対等な……ダチだ」

ルカ「だからよ……その最初で最後の喧嘩は最後まできっかり決着つけねーと、収まんねーよな」

冬優子「上等よ、ルカ……あんたのその憎まれ口、ずっとイラついてたのよ」

ルカ「おう、こっちだっててめェの空かした態度はずっとトサカに来てたんだ」

冬優子「あら、奇遇ね。そんじゃやりましょうか、一世一代の大喧嘩。タイマンで」

ルカ「ハッ……上等だよ、クソッたれ!」


609 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:54:52.42 ID:kJ67nvvf0





「「全力でぶっとばしてやる!」」





610 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 22:55:51.21 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【パニックトークアクション開始!】


冬優子「その程度でふゆに勝ったつもり?」【防御力50】
冬優子「上等じゃないの」【防御力55】
冬優子「これで決めます……!」【防御力60】
冬優子「誰が終わりって言いました?」【防御力65】
冬優子「あんたのことは、ふゆがちゃんと終わらせてあげるから」【防御力70】


【盾の防御力をコンマで削り切れ!】

↓1〜5
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:56:11.95 ID:lUoTZCfC0
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:57:01.54 ID:dSdGFz7r0
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:58:04.79 ID:dSdGFz7r0
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:58:38.84 ID:lUoTZCfC0
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 22:58:39.54 ID:dSdGFz7r0
616 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:01:53.39 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【コンマ 95 54 79 84 54】

【ピトス・エルピスの効果によりコンマの値が+15します】

【最終コンマ 110 69 94 99 69】

【ALL BREAK!】

ルカ「ぶっとばしてやるよ!」


【冬優子「そもそも、ふゆがロケット花火を撃って不意打ちしたなんて証拠はどこにもないのよ!」】


応/煙/反/硝


【正しい順番に並び替えて、コンマ値70以上でとどめをさせ!】

↓1
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 23:02:30.31 ID:lUoTZCfC0
硝煙反応
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 23:04:57.00 ID:dSdGFz7r0
(安価の順番と盾の順番が対応してるなら最後の1枚、ピトス足してもいちたりてない気がするけどまあいいか……)
619 :なぜか普通に失敗の所を一度通していますがガバです ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:05:23.60 ID:kJ67nvvf0

【コンマ31】

【ピトス・エルピスの効果によりコンマの値が+15されます】

【最終コンマ 46】

【発言力:♡×10→♡×9】

冬優子「これがあんたの全力? ルカ……あんた、案外非力なのね」

(ざけんな……このまま終わってたまるかよ……!)

-------------------------------------------------

ルカ「ぶっとばしてやるよ!」


【冬優子「そもそも、ふゆがロケット花火を撃って不意打ちしたなんて証拠はどこにもないのよ!」】

応/煙/反/硝

【正しい順番に並び替えて、コンマ値70以上でとどめをさせ!】

↓1
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 23:06:06.85 ID:dSdGFz7r0
荘園反応
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/19(木) 23:07:32.74 ID:dSdGFz7r0
ふふっ、漢字変換ミスったわ
622 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:07:56.73 ID:kJ67nvvf0

【コンマ85】

ルカ「くらいやがれ!」

【BREAK!!】

ルカ「確かに今、私たちの手元にも……これまでにも、冬優子がロケット花火を撃った証拠は何かあったわけじゃない」

ルカ「でもな、その証拠は……ずっと私たちの目の前にあったんだよ」

智代子「私たちの……目の前……?」

ルカ「それを確かめる術がないから、ずっと手をこまねいちゃいたが……冬優子がここまで食い下がるんだったらこっちだって手は選んじゃいられない」

冬優子「どんな手があるっての、言ってみなさい!」

ルカ「モノクマ! 手ェ貸せ!」

モノクマ「えっ、ボクですか!? そ、そんな急に手を貸せと言われましても……ボクにできるのはせいぜい罪人を縊り殺すことぐらいでして……」

ルカ「グチグチ言ってんじゃねえ、私たちに硝煙反応を調べさせろ」

恋鐘「しょーえんはんのー……ってなんね!?」

美琴「……サスペンスドラマのお仕事で何度か出会ったな」

美琴「拳銃なんかを発射したときに衣服に付着する硝煙を検査する薬品。名前は忘れたけど……火薬が炸裂した時には付近に成分が散布されるんだよ」

623 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:08:27.08 ID:kJ67nvvf0

透「火薬ってことは……銃と同じなんだね。花火も、硝煙をぶちまける」

雛菜「じゃあ、ストレイの人の身体には硝煙がべったり〜?」

冬優子「……そ、それは!」

ルカ「ま、それが実際どうかは……検証してみてからにしようぜ。なあ、モノクマ!」

モノクマ「う〜〜〜ん……それってどうなの? この学級裁判ってオマエラの捜査と推理で犯人を導き出すのが目的であってさ、そういう化学捜査の領域にボクが介入するのってあんまりフェアじゃない気がするんだよね……」

ルカ「んだと……?」

あさひ「そうっすよ! 化学捜査をここでだけ解禁するのはおかしいっす! これまでの事件と条件が変わっちゃうっす!」

(まずい……ここはなんとしても通さねえと……)

あさひ「モノクマが公正にこのコロシアイを進行するって決めた以上はその言葉は守らないとズルっす!」

モノクマ「う〜ん……やっぱりそうだよねぇ……」

(私しかいない……私しか、もう冬優子を楽にしてやれる人間はいねえってのに……!)

624 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:09:28.96 ID:kJ67nvvf0





冬優子「いいわ、やってみなさいよ」




625 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:11:02.84 ID:kJ67nvvf0

ルカ「冬優子!? お、お前……!」

冬優子「ルカ、あんたはこの検証をすれば満足するんでしょ? それならいいわ、引き受けてあげる。モノクマ、本人が承諾してるんだからそれを断る道理はないわよね?」

モノクマ「え? う、う〜〜〜んと……まあ、いいのかなぁ……」

あさひ「冬優子ちゃん、何言ってるんっすか?! なんで、そんなこと言うんすか!?」

冬優子「あさひ、あんたさっきからキャンキャンうっさいのよ。耳が喧しくてたまんないわ」

冬優子「いい。今から真実が明らかになるわけだけど……結果がどうであれ、それをちゃんと受け入れること。あんた、年の割には頭が無駄に回るんだから……真実から目を背けて騒ぐとか、そんなダサい真似をしたら許さないわよ」

あさひ「冬優子ちゃん……」

冬優子「ほら、モノクマ。さっさとやって頂戴。硝煙反応とやら、確かめてみましょうよ」

(……冬優子)

(ハッ……まだまだ私は甘い。これだけやっておいて、決定的な証拠は見つけられず)

(結局……冬優子に助けられちまったんだもんな……情けねえ)

626 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:12:09.72 ID:kJ67nvvf0

モノクマ「わかりました! それではこれより、黛さんの硝煙反応を検査いたします!」


モノクマ「てれれってれー! ジフェニルアミン〜〜〜〜〜〜〜!!」


モノクマ「これはアニリンっていうのから合成される化合物なんだけど……まあ詳しい説明は文系なんで省略するよ」


モノクマ「とにかく、さっき緋田さんが言った通りなのです! この薬品を拳銃などを使用した人間の衣服にぶっかけるとあら不思議! その衣服が紫色に変わ
ってしまう優れもの!」


モノクマ「これを黛さんにぶっかけたその結果はいかに……! 真実はクロか、それともシロなのか〜〜〜〜〜!?」


ジャバァッ!!
627 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:14:06.23 ID:kJ67nvvf0


特殊な液体をかけられた冬優子の衣服。


智代子「こ、これって……」

透「あっちゃ〜……」

恋鐘「冬優子、こいは……こん色の変わり方は……」

雛菜「あは〜? 服、【紫】一色って感じですね〜?」


それは私たちの目の前で……みるみると紫色に染まりあがっていった。
つまり、黛冬優子がロケット花火を使用したという紛れもない事実……

彼女が【クロ】であるという純然たる事実が、そこに浮かび上がったのだった。


ルカ「硝煙反応が出たってことは、冬優子はロケット花火を撃っていたってこと。つまり……有栖川夏葉を不意打ちして強制スリープボタンを押した人間だってことだ」

ルカ「これで認めてくれるよな、冬優子」

628 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:15:21.60 ID:kJ67nvvf0

冬優子「……」


冬優子「…………」


冬優子「…………………………」





冬優子「……ゲームセット、ってとこね」




629 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:16:32.82 ID:kJ67nvvf0

あさひ「……なん、で……」


私と冬優子の最初で最後の大喧嘩はこうして幕を下ろした。
私の手からは何かが塵となって消えていき、冬優子の目の前には首を括るためにあるような綺麗な輪っかが垂れさがる。
この喧嘩の幕引きは、どうあがいても最悪な形でしか終わらない。


冬優子「あんた、もっと早くノックアウトしなさい。なんか不細工な終わり方になっちゃったじゃないのよ」

ルカ「はいはい、検証が足りず悪うござんした」

冬優子「ったく……まあ、ふゆの想定より証拠が隠滅されちゃってたから致し方ないけどね」


だからって、私たちの表情が陰鬱の底に陥るかと言われればそれはノーだ。
今この瞬間、感じているものだって黒々としたものなんて殆どない。
そこにあるのは最後まで向き合い続けることができたという安どと、そして相手が自分を信じ続けてくれたということに対する確かな効力感。
満ち足りたというと語弊があるが、そこに流れる汗は決して脂ぎったものではなかったことは間違いない。

630 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:17:25.93 ID:kJ67nvvf0

智代子「本当に、ふゆちゃんだったんだね。夏葉ちゃんを殺しちゃったの……」

冬優子「……園田智代子。あんたの大事な存在を奪ってしまったこと……それはいくら謝っても足りるものではないと思う」

冬優子「でも、一つ言わせてもらうとすれば……この事件、有栖川夏葉自身の望むところでもあったのよ」

智代子「……えっ」


クロが確定した今、被害者のユニットメンバーであった甘党女は当然ながら……両目に涙を浮かべながらその理由と今の心情とを尋ね求める。
だが、冬優子はその要求をいったんは棄却した。


冬優子「ま、細かいことは後にしましょうか。そういう長話は処刑の前にでもすればいいわ」

智代子「ちょ、ちょっと待って……ふゆちゃん、それってどういう____」

冬優子「まだこの裁判は終わってないわ」

ルカ「……ハッ」

冬優子「ルカ、付き合ってもらうわよ。ふゆがこの事件を起こしたのは……ここから先が目的なのよ」

631 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:18:11.05 ID:kJ67nvvf0

それは、何も想いを踏みにじるわけではなく、ほかに優先すべき事項があったから。
冬優子にとって何よりも優先されるべきなのは……誰かを殺めた動機ではなく、もっとその大前提。

この事件そのものに託した思い、そして策略である。
自分自身が犯人だと確定した今、それをこの場で明らかにすることに冬優子は異常なまでの意欲を見せた。
きっと、それは私と言う存在が今ここにいることに対しての甘えでもあったんだろう。
斑鳩ルカならば付き合ってくれる、なんてカミサマに対してどこまでも不遜な態度だと思う。

でも、それくらい罰当たりな方が崇められる立場の人間としても気楽なもんだ。


ルカ「はぁ……ダチってのはこんな人使いが荒いもんなのか?」

冬優子「そーよ、ほら文句言わずにやることやる」

ルカ「チッ……それじゃあしょうがねえ、やってやるよ」

ルカ「今からこの事件を最初っから全部振り返る。そんで……そこから先は、てめェの好きにやりな」

冬優子「上出来、それでよろしい」

ルカ「じゃあ、始めるぞ。これがこの事件の全部だ……!」

632 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:19:25.21 ID:kJ67nvvf0
-------------------------------------------------

【クライマックス推理開始!】

【act.1】

ルカ「今回の事件、私たちははじめスタート地点を完全に見誤っていた。というのも、死体の発見現場が実際の殺害現場から大きく動かされていたんだが……死体のぶちまけたオイルがその誤認を招いたからなんだ。ただ死体が落下した時にぶちまけただけのオイル、それをあたかも私たちは殺害時にぶちまけられたものと勘違いしちまったんだよな」


ルカ「実際の殺害現場は遊園地の観覧車、そのゴンドラの中だ。犯人はその中でなかなか突拍子もないトラップを仕掛けてメカ女の命を奪ったんだが……それは後に語るとするか。まず、前提としてメカ女をゴンドラに載せるってのが難題だからな」


ルカ「メカ女は私たちよりも肉体のスペックも上、更に人体改造(物理)のせいで通常よりも死角が少なくなっている。ただの物理攻撃なんて受けつかない鋼鉄の身体だし、更には暗所では自動で赤外線カメラによって補正をかけることもできる。ただ、犯人はその赤外線カメラ自体を利用して犯行に及んだんだ」


ルカ「被害者であるメカ女をなんらかの方法で呼び出した犯人は、不意打ちを仕掛けた。その際に使用したのがロケット花火だ。これは第三の事件発生時に、病院とモーテルに二手に分かれて私たちが行動した時に犯人が回収しておいたもの。犯人を置いて他に使用できる人間はいなかったんだが……そこはまあ証明は難しいな」


ルカ「犯人の射出したロケット花火はメカ女の視界を一瞬にして光でいっぱいにした。それまでの暗所で補正をかけていた赤外線カメラはその瞬間に使い物にならないお荷物になる。完全に視覚情報が遮断されてしまったメカ女、その不意をつくことで犯人は強制スリープボタンを押すことを可能にしたんだ」

633 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:20:07.05 ID:kJ67nvvf0
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【act.2】

ルカ「強制スリープボタンを押して意識を奪ったメカ女を、犯人は観覧車のゴンドラに載せた。そのゴンドラは犯人が病院から持ち出しておいた水素吸引機で、水素を充満させたゴンドラだ。メカ女の重量は百キロを優に超える。ゴンドラに積むので犯人はきっと精いっぱいだったんだろう、その体は寝そべった状態でゴンドラに載せられたんだ」


ルカ「その寝そべった状態ってのがなかなかネックでな。あいつの身体に搭載されている空気清浄機能は、空気より軽いためゴンドラの上部に溜まった水素は検出しなかった。そのままメカ女は何も気づかずスリープモードのままに空中へと運ばれて行った」


ルカ「ゴンドラの速度もきっと調整しておいたんだろうな。一定の高さを超えたところでゴンドラは完全にロック。ナパーム弾すらも通さない鉄壁のシェルターカプセルが完成する。ここまですれば仕込みは完了。後は勝手にメカ女が目を覚ますのを待つだけだ」


ルカ「メカ女にはきっと張り紙でもしておいたんだろう。お仲間の命を脅迫に取るようなメッセージなんかで……すぐにでも助けに行かなくては、脱出しなくてはと思わせるような誘導を行った。目を覚ますなりその誘導に連れられてしまったメカ女はゴンドラから脱出するために……自慢のロケットパンチをぶっ放した」


ルカ「その瞬間、ゴンドラ内の水素が一斉に反応。ゴンドラの中で大爆発が起きちまったんだ。メカ女の身体はものすごい勢いでゴンドラに叩きつけられ、その衝撃で回路が破損。あいつは死亡することとなった。あわせて、ゴンドラの上部の気体で燃焼反応を起こしたため、上半身には焦げ跡もついた。水素爆発の化学反応で、水分もいくらか付着したかな」


ルカ「とにかく、犯人はあの私たちの中で最も殺しづらいであろうメカ女をオートマチックに殺すことに成功したんだ。ほんの少しの化学の知識を用いることでな」

634 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:20:42.97 ID:kJ67nvvf0
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【act.3】

ルカ「とはいえ、ゴンドラには爆発の痕跡も残っているし、死体と一緒に発見されてしまえば真実にたどり着くのも時間の問題だろう。そう考えた犯人は次の工程に移る。それは死体の移動だ。この殺害現場から離れたところに死体を移すことでより事態を複雑にしようと試みたんだ」


ルカ「そこで犯人が考えたのは、なんと観覧車をまるまる糸車にしてやろうというぶっ飛んだ方法。ワイヤーで観覧車を巻いた後、その端を別のアトラクションであるバイキングと死体そのものにくくりつければ準備完了」


ルカ「後はファイナルデッドルームのクリア特典であるアトラクションの操作権限を用いて観覧車の回転方向と速度を弄り、バイキングを動かすだけ。バイキングと同じ方向に回転する観覧車、そしてバイキングの牽引力が合わさることで一気に死体ごとワイヤーは巻き取られる!」


ルカ「持ち上がった死体は取り付けられたワイヤーフックがワイヤーから外れることでそのまま宙に投げ出され、あとは慣性で飛んでいく。犯人からすればどこに落ちるかなんてのはどうでもよかったんだろうな。とにかく、爆破に用いたゴンドラを見られないこと。それが重要だったはずだ。そしてその目論見は見事大成功」


ルカ「落下した先で死体は衝撃でバラバラになり、中のオイルもぶちまけられたことで完全に現場はその落下先だと思わされちまった。犯人のやつ、そこまで食えない奴だとは思っちゃいなかったよ。……お前にしてはよく考えたよな」




ルカ「これで満足のいく証明はできたか? 黛冬優子」

【COMPLETE!!】



-------------------------------------------------
635 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:21:40.34 ID:kJ67nvvf0

冬優子「やるじゃないルカ、カンペキよ。あんたの言う通り、事件は今あんたが言った通りの方法でやらせてもらったわ」


冬優子は私の証明を一通り聞き終えるとご満悦と言った感じで何度か頷いた。
私もそれを確認すると半歩後ろに下がる。ここから先の中心はこの犯人様にゆだねることにする。
私自身、冬優子のすべてをまだ理解しちゃいない。
その含みを訊かないことには、私も満足できやしないのだ。


美琴「随分余裕みたいだね」

冬優子「余裕……というよりも、まだふゆにはやることが残ってるから」

ルカ「いい加減聞かせてくれよ、なんなんだよ……そのやることってのはよ」

冬優子「そうね、ルカ……あんたの推理、多分正解なんだと思うけど……ちょっとだけふゆとしては否定したいポイントがあるのよね」

恋鐘「な、なんだか容量を得ん言い回したい……冬優子は何が言いたかよ」

雛菜「多分正解ってまるで他人事みたいな言い回しですよね〜」

冬優子「そう、他人事なのよ。ルカの推理に出てきた行動の一部はね」

ルカ「な、なんだと……!?」

冬優子「今更有栖川夏葉を手にかけたこと自体は否定しない。それは間違いないわ、事件の犯人はふゆよ」
636 : ◆vqFdMa6h2. [saga]:2022/05/19(木) 23:22:35.63 ID:kJ67nvvf0






冬優子「でもね、殺害してからその後……死体を運搬したくだりはふゆは一切関与していないわ」





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