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【劇場版安価】白垣根「Eyes Glazing Ωver」 白い羽 【禁書】

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207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 16:20:43.17 ID:7N84iUJQO
これだけしっかり練れていればどんな形にもなりますよ、林檎さんはスジが良いですね
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 16:21:06.88 ID:PdLN3KTEO
頭に付けることをイメージしながらです
209 :1 [saga]:2022/03/12(土) 17:53:01.41 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「デザイン画の通りに前後左右を見ながら、やってみてください」


 林檎「・・・」コクリ


 白垣根「これだけしっかり練れていればどんな形にもなりますよ」


 白垣根「林檎さんはスジが良いですね」クスッ


 林檎「スジ・・・?」


 白垣根「とっても上手という意味です。私でさえしっかり練ったつもりでも」


 白垣根「たまに練るのが甘かったりしてしまいますからね」


 白垣根「初めてでこれだけ上手であれば、中々見込みがありますよ」ニコリ


 林檎「・・・」


 白垣根「・・・どうかしましたか?」


 林檎「・・・褒めてもらったの、初めてで・・・」


 林檎「何て言えばいいのか、わからない・・・」


 白垣根「あぁ・・・簡単ですよ」


 白垣根「>>210
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:00:13.15 ID:PdLN3KTEO
ありがとうと言って受け止めるんです
受け止めたら受け止めた分だけ自分の自信が積まれていきますよ
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:00:34.27 ID:7N84iUJQO
嬉しいって素直に思ったり口にするんです
212 :1 [saga]:2022/03/12(土) 18:21:49.74 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「嬉しいと素直に思ったり口にするんです。そしてありがとうと言って」


 白垣根「褒めてくださった方の思いを受け止めるんです」


 林檎「思いを、受け止める・・・?」


 白垣根「受け止めたら受け止めた分だけ、自分の自信が積まれていきます」


 白垣根「それが幸せにも繋がるんですよ」


 林檎「・・・かきねの幸せは、かいびと一緒にいること?」


 白垣根「え?・・・はい。その通りそうですね」


 白垣根「海美さんと恋人になってくださった事で、アイデンティティを持てているんです」


 林檎「アイデンティティって・・・?」


 白垣根「本当の意味を説明すると難しいので、簡単いうと自分らしさの事です」


 白垣根「自分であるという認識がなければ、人は自我を持てません」


 白垣根「なので、自分とは何者なのだろう?と悩んでいる人は」


 白垣根「アイデンティティが出来上がっていないんです」


 林檎「・・・私も・・・そうなのかな・・・」


 林檎「>>213
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:32:22.85 ID:PdLN3KTEO
確かに添うかも…
ずっと施設にいたしそんなこと考えたこともなかった
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:32:43.32 ID:7N84iUJQO
これから私も積んでいてるかな?
アイデンティティって
215 :1 [saga]:2022/03/12(土) 18:39:23.16 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「と、言いますと?」


 林檎「置き去りにされて、孤児院にいた頃からそんな事、考えた事もなかった・・・」


 白垣根「それはまだ幼かった時期でしょうから、仕方ありませんよ」


 白垣根「アイデンティティは自身の積み重ねによって確定されるものですからね」


 林檎「・・・じゃあ、これから私も積んでいけるかな?」


 林檎「そうしたら、アイデンティティができるかな・・・」


 白垣根「もちろんですよ。よく遊んで、よく食べて、よく勉強をしていけば」


 白垣根「杠林檎さんという1人の女の子としての独自性が生まれるんです」


 林檎「・・・そっか」


 白垣根「ですから、慌てずゆっくり自分らしさに気付いてくださいね」


 白垣根「さぁ、続きを始めましょう。縁を最初に作って・・・」



 
 ―ヌリヌリ・・・
 
 林檎「・・・できた」


 白垣根「はい。よく出来ましたね」パチパチッ


 海美「あら、もう出来上がったの?意外と手際よく創れたわね」


 白垣根「>>216
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:54:58.69 ID:PdLN3KTEO
ええ、スジがとても良かったですから
私も負けてしまうかと思いましたよ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:55:23.00 ID:7N84iUJQO
この手際の良さは私も見習わないとですね…
218 :1 [saga]:2022/03/12(土) 19:54:06.37 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「ええ。スジがとても良かったですから」


 白垣根「この手際の良さは私も見習わないとです・・・」


 白垣根「私も負けてしまうかと思いましたよ」


 海美「あら?じゃあ、2代目が早くもこの子になるのかしら?」


 林檎「?」


 白垣根「それは、まだ譲れませんね。流石に」


 白垣根「・・・ですが、サポートしてくださるのであれば是非居てくださいね」ナデナデ


 林檎「・・・」


 海美「ところで、もうお昼だけど何かリクエストある?」


 白垣根「そうですね・・・パスタにしましょうか?食べやすいですし」


 海美「そうね。林檎、手を洗って待っててね」ニコリ


 林檎「うん」ワクワク


 白垣根「(まずは食事の楽しさを覚えていってもらいましょう)」クスッ




 視点変更

 垣根帝督
 木原数多
 木原唯一

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:12:20.07 ID:7N84iUJQO
かつぎー
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:12:27.45 ID:PdLN3KTEO
唯一
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:12:33.68 ID:8WjCz6Y1O
あまたん
222 :1 [saga]:2022/03/12(土) 20:21:14.82 ID:RTvsV2Ky0
 -学園都市 第七学区 カフェ-

 ナンシー「という訳で私達、結婚します」


 ヴェーラ「・・・///」


 木原「おう、いきなり来て早々に言う言葉がそれか?」


 木原「お前らの関係知ったのは7年前だけどよ、マジで結婚すんのか」


 ナンシー「だって同性婚が認められたんですよ?」


 ナンシー「この機を逃したらいつ結婚するっていうんですか」

 
 木原「・・・そうかよ。つか、わざわざ俺に報告してくる事か?」


 ヴェーラ「ぶ、部隊の皆さんには話しておいてありますから・・・//」


 ヴェーラ「木原さんにもお伝えした方がいいと思いまして・・・//」


 木原「>>223
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:39:16.47 ID:7N84iUJQO
まるで俺がお前らの親や仲人見てえじゃねえか、惚気なら他で飽きるほど聞いてるわ
プレイは程々にな、呼んだ時に二人で何かしてたのは結構あったろ
224 :1 [saga]:2022/03/12(土) 20:53:29.26 ID:RTvsV2Ky0
 木原「まるで俺がお前らの親や仲人見てえじゃねえか」


 木原「惚気なら他の奴から飽きるほど聞いてるっつの」


 ナンシー「ふーん?それって猟犬部隊の誰かですか?」


 木原「いや、うちでバイトしてる青春真っ只中の女子中学生から」


 ヴェーラ「あ、あぁ・・・」


 ナンシー「それなら逆に免疫がついてそうですし、話し相手になってくださいよ」


 木原「やなこって。・・・まぁ、俺から教えてやれる事はあるぞ」


 ヴェーラ「何ですか?」


 木原「プレイは程々にな。呼んだ時に2人で何かしてたのは結構あったろ」


 ヴェーラ「///」ギクッ


 ナンシー「>>225
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:06:55.78 ID:2zJyApx2O
ノックもなしに急に入ってくると思ったら…///
アレはスキンシップです!
それこそヴェーラのメンタルを癒やすためにですね…
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:08:31.45 ID:7N84iUJQO
着替えてる時に気持ちが昂ぶって…そういうのは置いといて……
ちょっとしたことをシてるときに限って呼ぶと思ったら…流石に聞き耳を立ててないですよね?
227 :1 [saga]:2022/03/12(土) 21:16:22.98 ID:RTvsV2Ky0
 ナンシー「あー・・・あったような気もしますね」


 木原「気もするじゃなしに、あったんだろうが」ビキッ

 
 ナンシー「アレはスキンシップですよ」


 木原「スキンシップだぁ?」


 ナンシー「それこそヴェーラのメンタルを癒やすためにですね・・・」
  

 ナンシー「というか、この子がノックもなしに、急に入ってくると思ったら・・・」


 ヴェーラ「わー!///わー!///」


 木原「・・・案外逆なんだな。てっきりお前から貪り食うイメージがあったってのに」


 ヴェーラ「〜〜〜っ!///」プシューッ


 ナンシー「人は見かけによらぬものですからね」


 木原「そうかよ。・・・ま、式挙げる時招待状でも寄こしてくれ」


 木原「>>227
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:33:46.40 ID:7N84iUJQO
飯は良ければ作ってやるよ
思い出の一品とかあっても悪くないだろ?
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:34:18.66 ID:2zJyApx2O
俺も上司として祝いてえ気持ちはあるからな…
230 :1 [saga]:2022/03/12(土) 21:50:22.19 ID:RTvsV2Ky0
 木原「俺も上司として祝いてぇ気持ちはあるからな」


 ナンシー「じゃあ、ご祝儀はたっぷりめにお願いします」


 木原「ざけんな。お前ら2人分で十分な収入あんだろ」


 ナンシー「それとご祝儀は別なんで」


 木原「ちっ」


 木原「・・・飯で良ければいくらでも作ってやるよ」


 木原「思い出の一品とかあっても悪くないだろ?」


 ヴェーラ「あ、ありがとうございます」ペコリ


 ナンシー「ま、それならいいですけど・・・」


 木原「ヘンッ・・・」





 ―カランカラーン・・・


 木原「らっしゃーい。・・・ってお前かよ」


 唯一「あはは・・・どうも、数多さん」




 ○ 50以上orゾロ目 
 × ↑以下

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:53:37.70 ID:7N84iUJQO
ほい
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:53:45.94 ID:2zJyApx2O
んなー
233 :1 [saga]:2022/03/12(土) 22:16:51.71 ID:RTvsV2Ky0
 唯一「ちょっと、寄らせてもらいました」


 木原「あ?・・・腕、怪我でもしたのか?」


 唯一「まぁ、そんなところです。なので・・・救急箱あります?」


 木原「・・・こっち来い」


 唯一「ありがとうございます・・・」

 


 木原「こりゃ結構な火傷だな。何してこうなったんだ?」


 唯一「いきなり現れた人達が一斉に私に向かってきて・・・」


 唯一「自爆したんです。咄嗟に変身して防ごうとしたんですけど・・・」


 木原「腕だけ変身が間に合わなかったってのか」


 唯一「そういう事です。いやー、結構本当に死ぬかと思いました」


 木原「>>234
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 22:19:28.92 ID:7N84iUJQO
めでてえ話題の次は物騒な話か…
にしてもお前が狙われてるなら俺もか…
あーだりいな…バイトにメモ残しておくか…
235 :1 [saga]:2022/03/12(土) 22:35:29.29 ID:RTvsV2Ky0
 木原「めでてえ話題の次は物騒な話か・・・」


 唯一「え?おめでたいお話しって?」


 木原「俺の部下2人が結婚すんだと。同性でな」


 唯一「あらま。それはそれは・・・」

 
 木原「にしてもお前が狙われったのなら・・・俺もって事か」


 唯一「ですね。・・・そして、これを覚えてますか?」


 木原「あ?・・・こりゃ確かロックシード、の破片か?」


 木原「しかも・・・見た事あると思えば・・・」


 唯一「これを起爆剤として自爆してきたんです。・・・まさかとは思いますが・・・」

 
 木原「・・・あーダリいな・・・しばらく顔見せねぇってメモ残しておくか」 


 木原「ここに居るのがバレねぇ内に処置して出るぞ」


 唯一「はい。・・・あの時、遺体は発見出来なかったんですよね?」


 木原「ああっ。あそこの2人が最初に確認して、その後も部下がいくら探しても」


 木原「見つからなかったんだ」


 唯一「>>236
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 22:49:14.50 ID:7N84iUJQO
んー内通者がいたとかまさか蘇ったとかですかねえ
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 22:50:25.90 ID:2zJyApx2O
あのお二人は猟犬部隊でも能力はある方でしたしましてや嘘をつくようなタイプではないでしょうね
んー…外部からなにか来てるんでしょうかね
238 :1 [saga]:2022/03/12(土) 22:59:55.58 ID:RTvsV2Ky0
 唯一「あのお2人は猟犬部隊でも有能でしたし、ましてや」


 唯一「嘘をつくようなタイプではないでしょう?」

  
 木原「まぁな。嘘ついたらどうなるかわかってるだろうしよ」


 唯一「んー・・・それなら、外部から何かしらの手助けがあって・・・」


 唯一「まさか、蘇生されたとかですかね?」


 木原「あの高さから落下して生きてるってのは正直、信じられねぇな」


 木原「普通に肢体欠損してバラバラになってるだろうしよ」


 唯一「ですよね。・・・じゃあ、誰かが彼の技術力を利用して」


 唯一「これを複製し、私を狙ってきた・・・って事になりますよね」


 木原「・・・>>239
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:03:51.61 ID:7N84iUJQO
怪人になって生き返るたぁその執念深さは敬服するぜ
……ただ周りを巻き込みかねないなら、俺がもう一度動かねえとな
240 :1 [saga]:2022/03/12(土) 23:15:44.00 ID:RTvsV2Ky0
 木原「・・・怪人になって生き返ったってなら、その執念深さは敬服するぜ」


 木原「ただ周りを巻き込みかねないなら・・・俺がもう一度引導を渡してやらねぇとな」

 
 木原「今度は心臓をぶち抜いて、脳味噌も粉々にしてやる」


 唯一「そうでもしないと死なないでしょうからね・・・」


 木原「ああっ。ったく、面倒くせぇな・・・」




 木原「おい、ナンシー、ヴェーラ。これを店員に渡してといてくれ」


 ヴェーラ「え?あ、はい・・・」


 ナンシー「何ですか?これ・・・」


 木原「大したもんじゃねぇよ。んじゃ」ヒラヒラ


 唯一「失礼します」ペコリ


 ヴェーラ「・・・あの女性の方は、確か木原唯一さんでしたよね?」


 ナンシー「そうね。・・・何かあったのかしら」




 唯一「まずは、どうしますか?」


 木原「>>241
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:19:38.84 ID:2zJyApx2O
店からなるべく離れて拠点を作る、しばらく一緒に行動だ
ただでさえケガしてんだから俺が用心棒してやる
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:20:23.61 ID:7N84iUJQO
攻撃された場所を教えろ、証拠をそここら探ってみる
243 :1 [saga]:2022/03/12(土) 23:29:44.65 ID:RTvsV2Ky0
 木原「さっき言った通り、しばらく店には顔出さねぇようにする」


 木原「でもってしばらく一緒に行動しろ」


 唯一「えー!?じゃあ誰が脳幹先生のお世話するんですか!?」


 木原「あのジジイなら1人で逞しく生きてけるに決まってんだろ」


 唯一「で、でもですよ?突然倒れてしまったりしたら」アワアワ

 
 唯一「それに、脳幹先生も狙われたりでもしたら危険じゃないですか!」


 木原「それも大丈夫だろ。それによ、危険な目に遭ったとして」


 木原「ただでさえケガしてるお前が何とか出来んのか?」


 唯一「そ、それは・・・」


 木原「お前を付け狙ってるなら、ジジイの所に戻らなきゃいいだけのこった」


 木原「だから俺が用心棒してやる」 


 唯一「・・・。・・・わかりました、お願いします」コクリ


 木原「んじゃ、襲われた場所を教えろ。証拠をそこから探ってみる」




 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:35:01.81 ID:7N84iUJQO
ほい
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:35:08.78 ID:2zJyApx2O
それ
246 :1 [saga]:2022/03/12(土) 23:49:33.70 ID:RTvsV2Ky0
 -第七学区 地下トンネル-

 ―ザワザワ ザワザワ

 唯一「・・・もう警備員が集まってきていますね」
 

 木原「おーおー、仕事が早いこって・・・」


 木原「証拠品はもう収集されてるだろうな」


 唯一「まぁ、あるとしてもこれの破片と焦げた肉片くらいしかないですけどね」


 木原「それでもDNAで調べがつくって事もあんだろう」


 唯一「あー、そうですね。そこまで頭が回ってなかったですから、回収してません」


 木原「・・・しゃーねぇな。ここは退くぞ」


 唯一「はーい」




 「・・・」




 -第七学区 モノレール高架下-

 木原「もしアイツが生き返ったってのなら、他人を使ってお前を殺そうとしたってのは」


 木原「どういう意図があんだろうな」


 唯一「確かに・・・あの時は私達に真っ向勝負を挑んできたのに」


 唯一「今更自分の手を汚したくないっておかしいですよね」


 木原「>>247
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 06:35:50.94 ID:T0cvaOAMO
したいけどできない事情があったりしてな
こちらとしては情け容赦なくできるからありがてえことだが
248 :1 [saga]:2022/03/13(日) 08:47:32.95 ID:1kFG40zH0
 木原「自分で動けねぇ事情があったりしてな」


 唯一「例えば?」


 木原「そりゃ、肢体欠損してんだから身動きが取れない状態だったりとかな」


 唯一「あぁ・・・でも、彼の専門分野はサイボーグ技術で、特に医療用の人工臓器を」


 唯一「メインの研究としてるんですよ?」


 唯一「自分の手足くらい繋いで動けそうな気はしますけど・・・」


 木原「そういえばそうか・・・まっ、仮にアイツじゃない奴だとして」


 木原「別の奴が首謀者だったなら他人に手を汚させるのもわかるな」


 木原「こっちとしては情け容赦なく出来っから、ありがてぇ事だが」


 唯一「・・・もし彼でなかったなら、それはそれで厄介ですね・・・」


 木原「あん?」


 唯一「ロックシードを作るには特殊な条件で出現する果実が必要なんです」


 唯一「もっと細かく言うと、果実の成分なんですが」


 木原「それがどうした?」


 唯一「その果実・・・植物はわかりませんが、生物が食べると怪人に変化してしまうんです」


 唯一「人後怪人ではありますが、なってしまったら二度と戻らないようでして・・・」


 木原「>>249
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 09:55:04.54 ID:T0cvaOAMO
なるほど…体のいい人体実験してやがるのかもしれないってことか
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 09:55:36.30 ID:qVhoxnFZO
人を騙して怪人にするとかしてやがりそうだなそうなると
251 :1 [saga]:2022/03/13(日) 10:18:01.56 ID:1kFG40zH0
 木原「なるほど・・・騙して身体能力に優れてる奴を怪人にするとか」


 木原「人体実験をしてやがりそうだな、そうなると」


 唯一「それならまだ可愛い方です。問題はその果実がもし外部に繁殖してしまったら・・・」


 木原「あー、そいつぁヤバいな。人体実験云々関係なく、怪人になっちまうのか」


 木原「けどよ、忠告すりゃいいんじゃねぇか?その果実は絶対食べるなとか」


 木原「そもそもそこら辺に生ってるもんを食べようなんざ、誰も思わねぇだろ」


 唯一「それがこれも厄介な事にその果実、視覚か嗅覚に訴えるかは不明なんですが」


 唯一「本能的に食べさせようとする錯覚に陥らせるんですよ」


 木原「・・・そもそもだ、その果実なんなんだよ。怪人にさせるって普通じゃねぇよ」


 唯一「ロシアの森で最近、ファスナーみたいなのが出現してるって現象が」


 唯一「ニュースになってるの知ってますか?」


 木原「あれか?あれと何の関係があんだよ」


 唯一「あのファスナー・・・クラックと呼ばれる、裂け目なんです」


 唯一「ヘルヘルムの森と、フレンダ王妃のご両親が呼称している場所に繋がっていて」


 唯一「その森は地球とは別の世界・・・異世界にあるんです」


 木原「・・・はーん。科学的なんだかオカルトなんだかわかんねぇな」


 唯一「>>252
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 10:31:42.21 ID:T0cvaOAMO
科学の街の者として信じがたいですが、まだ実証されてないだけかもしれませんし…
可能性は捨てられませんよ
253 :1 [saga]:2022/03/13(日) 10:47:25.95 ID:1kFG40zH0
 唯一「科学の街の者として信じがたいですが、まだ実証されてないだけかもしれませんし」


 唯一「オカルトだって可能性は捨てられませんよ」


 木原「そうかよ。俺は科学の方が確信持てて信頼出来るな」


 木原「つーかよ、その果実がなけりゃロックシードは創れないんだろ?」


 木原「なのに・・・7年前、アイツはどうやって創り出したんだ?」


 唯一「簡単ですよ。私の研究室にあった果実の成分が入ってた試験管を持ち逃げして」


 唯一「盗み見したデータファイルの設計図を元に創ったんですよ」


 唯一「試験管は厳重に保管してたのに、まさかあんなあっさり破られるなんて・・・」


 木原「まぁ、アイツも木原だからな。誰にも破られねぇシステムなんざ」


 木原「人が作った限り、破っちまうぞ」


 唯一「ですよねー・・・」



 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 10:51:17.86 ID:T0cvaOAMO
そい
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 10:51:25.35 ID:qVhoxnFZO
256 :1 [saga]:2022/03/13(日) 11:11:10.09 ID:1kFG40zH0
 唯一「・・・」ピタッ


 木原「あ?・・・」


 ―スタスタ・・・


 相似「どうも〜。数多さん、唯一さん」


 相似「お久しぶりです。7年ぶりじゃないですか?」


 唯一「・・・足はありますね」


 木原「だな。・・・なら、蘇生されたってとこか」


 相似「蘇生?いえいえ、僕は元々死んでいませんよ」


 木原「ふざけんな。あれで死んでねぇっつーならあの時点で人間やめてるじゃねぇか」


 相似「まぁ、遠からずって解答ですね。僕はあの時、ああなる様に仕向けたんですよ」


 相似「数多さんが僕を殺すくらい怒らせるには、一方通行を攫っちゃえばいいかって」


 唯一「それだけの理由で、あんな大事になる原因を作ったっていうの・・・!?」


 木原「ちっ・・・その話は後で聴いてやる。まず種明かしをしやがれ」


 木原「あれで死んでなかったって理由をな」


 相似「ん〜。どうしましょうかね〜」ニタニタ


 木原「>>257
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 11:16:00.14 ID:T0cvaOAMO
今回は気が長いから何時間でも付き合ってやるよ
何かあったら唯一もいるしな
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 11:16:28.09 ID:qVhoxnFZO
その気持ち悪い笑顔をなんとかしてやりてえのを耐えてる俺は心が広いなぁ…
259 :1 [saga]:2022/03/13(日) 11:33:09.97 ID:1kFG40zH0
 木原「その気持ち悪い笑みをなんとかしてやりてぇのを耐えてる俺は心が広いなぁ」


 木原「今回は気が長いから何時間でも付き合ってやるよ」

 
 木原あ「何かあったら唯一もいるしな」


 唯一「さぁ、早く教えろ。相似!」


 相似「まーた、素が出ちゃってるよ?・・・仕方ないなー」


 相似「あの時、確かに体は地面に落下して手足がもげたり内蔵のいくつかが破裂しました」


 相似「そして僕の精神は消え失せる・・・事なく、戦極ドライバーに収束されたんです」


 唯一「!?」


 相似「戦極ドライバーはロックシードから送り出されるエネルギーを」


 相似「コントロール出来るという役割に目を付けました」


 相似「なので精神もアドレナリンのような目に見えないエネルギーとして見て」


 相似「戦極ドライバーを媒介した事により・・・純粋な精神のエネルギー体となったんです」


 相似「どうですか!?我ながら画期的な生存方法でしょう?」


 木原「・・・はぁー・・・肉体から精神が離れちまってるなら、幽体離脱したって事だろ」


 木原「なら死んでるも同然じゃねぇか」


 唯一「>>260
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 11:46:35.73 ID:qVhoxnFZO
そこまでして生にしがみつくなんて美しくない…
せめて他の動物に媒介する美しさはないものか…
261 :1 [saga]:2022/03/13(日) 12:16:01.05 ID:1kFG40zH0
 唯一「そこまでして生にしがみつくなんて・・・ロマンがない・・・」


 唯一「せめて他の動物に媒介する美しさはないのかよ」


 相似「いやー、やっぱ知能が高いのは現状で人間だけだからねー」


 相似「イルカもいいかと思ったけど、水の中限定でしたか動けないし」


 木原「・・・で?お前の目的は何だ」


 唯一「私達を狙ってきたのか?」


 相似「うーん・・・狙ったのは狙いましたけどちょっとしたテストなので」


 相似「もう相手にはしませんよ」


 唯一「テスト・・・あの自爆は爆発の威力を試すためだったのか?」


 相似「はい。それとキチンと操れるのかというもの含めて」


 木原「操れるだ?・・・おいおい、複製した上に洗脳する機能まで搭載したってのか」


 唯一「なんでそんな事を・・・!?」


 相似「僕は精神エネルギー体となってから、自由自在に動けるようになった」


 相似「なので世界各国を見て回ってきました。・・・人間は素晴らしい生き物ですよね」


 木原「あ?哲学なんざ今はどうでもいいだろ」


 相似「哲学なんかじゃないですよ。純粋に褒めてるんですから」




 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 12:23:04.37 ID:T0cvaOAMO
ほい
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 12:23:10.88 ID:qVhoxnFZO
ふふふふ
264 :1 [saga]:2022/03/13(日) 12:48:35.56 ID:1kFG40zH0
 相似「なのに・・・どうしてこうも1つのものに執着するんでしょうかね」
 

 相似「代わりなんていくらでも用意出来るじゃ無いですか」


 相似「食べ物にしろ、乗り物にしろ、キーホルダーにしろ・・・」


 相似「この世に1つしかないって概念はどう考えても変じゃないです?」


 木原「知るか。思い入れがあんならそうなっても別に変でもなんでもねぇよ」


 唯一「思い入れ・・・はぁ〜〜〜、やっぱりその辺だけはわかりかねませんね」


 相似「大切な人だって、何人も居れば死んだって」


 相似「代わりを見つけるだけでいいじゃないですか」


 唯一「相似・・・それは命を冒涜してるのと同じ言いぐさだ」


 唯一「1人の人間には、その人間のみにしかないアイデンティティがある」


 唯一「それの代わりなんて絶対にない」


 相似「えー?そうですかねー・・・」


 相似「・・・じゃ、ちょっと考えてみますか。それでは失礼しまーす」


 木原「おいおい、話すだけ話してまたトンズラするつもりか?」


 相似「はい。これからやる事があるので」


 ―ザッ!

 イドゥン「・・・」


 唯一「!?。仮面ライダー・・・!?」


 『リンゴオーレ!』


 ―ズバァアアッ!!

 ―ドカァアアアンッ!!


 木原「ちっ・・・!目眩ましかっ・・・」


 ―コオオォォ・・・

 唯一「・・・逃げましたね。・・・結局、目的は何だったんでしょうか」


 木原「>>265
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 12:54:34.73 ID:T0cvaOAMO
あのライダーを味方につけてしでかしてるあたり更に大きなことをするんでしょう
とりあえず黒幕がわかったのは良かったですがね
266 :1 [saga]:2022/03/13(日) 13:21:00.03 ID:1kFG40zH0
 木原「あのライダーを味方につけて、しでかしてるあたり更に大きな事をすんだろうな」


 唯一「同じ事を考えてました・・・」


 木原「とりあえず黒幕がわかったのは良かったな」


 木原「けど、狙わねぇとか言ってたが・・・嘘って事もあり得る」


 唯一「木原の中でも彼は平然と嘘つきますからね」


 唯一「そのせいで眠ってる間にデータファイル盗まれたんですし・・・」


 木原「そりゃお前の不注意だ」


 唯一「むむぅ・・・」


 木原「・・・あのライダーはお前の設計したライダーシステムの1つか?」

 
 唯一「・・・いえ、ロックシードは既存の物だとわかりますが」


 唯一「あの姿のライダー自体、全く記憶にないですから・・・」


 木原「アイツの創り出したオリジナルか。どこで開発しやがったんだ」


 唯一「資金を隠してたなら、機材さえあればどこでも開発なんて出来ますよ」


 唯一「>>267
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 13:23:07.10 ID:qVhoxnFZO
彼も頭は良いですからね、そんな彼に野望とお金が有れば、ね?
アイテムを筆頭に正義のライダーを嫌がる勢力はいるでしょうし
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 13:25:21.20 ID:qVhoxnFZO
統括理事会で報酬を減らされてる人、無能力者たちの集まり、まあ色々ライダーたちを嫌がる人らはいますからその人たちがお金を出したんでしょうね
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 13:25:52.08 ID:CkvbH/7tO
プロトタイプて終わればと思ってましたけどやはり楽天的でしたね…
270 :1 [saga]:2022/03/13(日) 13:44:17.57 ID:1kFG40zH0
 唯一「頭は良いですから、そんな彼に野望とお金が有れば・・・ね?」


 木原「ライダーシステムのノウハウを前より優れた性能に出来るって訳か・・・」


 木原「けどよ、7年経ってるなら金が底を尽きるだろ」


 唯一「「アイテム」を筆頭に正義のライダーを嫌がる勢力はいるでしょうし」


 唯一「統括理事会でクビもしくは左遷させられた人、武装無能力者達の集まり・・・」


 唯一「まぁ、色々ライダー達を嫌がる人らはいますから」


 唯一「その人達がお金を出したんじゃないですか?」


 木原「そういう事か・・・」


 唯一「それよりも、プロトタイプて終わればと思ってましたけど」


 唯一「やはり楽天的な思い込みでしたね・・・」


 木原「あのセイヴァーってのも、完成形になってんだろうな」


 唯一「はい。・・・あのライダーの変身者・・・」


 木原「あん?誰かわかんのか?」




 ○ 50以上
 × ↑以下

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 13:49:20.67 ID:T0cvaOAMO
ほい
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 13:49:28.09 ID:CkvbH/7tO
おっとー?
273 :1 [saga]:2022/03/13(日) 14:03:55.35 ID:1kFG40zH0
 唯一「いえ、正体まではわかりませんが・・・」


 唯一「あの体格と腕の細さ・・・明らかに女性が変身していますね」


 木原「女が?・・・相似にツレなんて居たっけか?」


 唯一「それは知りませんよ。でも、確かに女性であるのは間違いないかと」


 木原「・・・あのロックシードで洗脳されて、変身して用心棒になってんのか」


 唯一「多分ですが・・・もし洗脳されてはいなくて」


 唯一「何かしらの報酬を得るために変身しているという事も考えられますよ」


 木原「なるほどな。・・・ま、とりあえず手掛かりはかなり手に入ったろ」


 唯一「そうですね。どうしましょうか?ホテルに泊まります?」


 木原「ああっ」



274 :1 [saga]:2022/03/13(日) 14:28:41.95 ID:1kFG40zH0



 『完全下校時間となりました。生徒の皆さんは・・・』



 -学園都市 第七学区 白垣根製作工房-

 海美「はい、今日の夕食はガレットよ」


 林檎@ティアラ「わぁ・・・」キラキラ  
 

 白垣根「おやおや、かなり凝った料理を作ったのですね」クスッ


 海美「林檎が頑張ってティアラや色々な物を創ったんだから」


 海美「そのご褒美にと思って。もちろん、帝督にもね?」


 白垣根「ありがとうございます」


 林檎「・・・」ソワソワ


 海美「じゃあ、いただきましょうか」


 白垣根「はい」


 

 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 14:38:18.95 ID:T0cvaOAMO
もうこれ夫婦なのでは…?
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 14:38:28.34 ID:CkvbH/7tO
そー)
277 :1 [saga]:2022/03/13(日) 14:54:13.47 ID:1kFG40zH0
 林檎「・・・?」


 白垣根「あっ、ケチャップはそちらのポテトにつけて」
 

 ―メリッ

 白垣根「あのーーー・・・」

 
 林檎「」ペロッ


 海美「あ・・・」タラー


 林檎「おいしい。濃い」


 白垣根「はちみつ同様、単体で食べるものではありませんよ・・・」


 海美「お昼に食べてたパスタの時、タバスコで酷い目に遭ったでしょ・・・」


 林檎「でも、美味しかった」


 海美「・・・そ、そう」


 白垣根「>>278




 >>275 というか7組目親子
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 15:12:00.48 ID:CkvbH/7tO
あまり味の濃いものばかり食べると身体に良くないですから程々にしましょうね
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 15:12:28.59 ID:T0cvaOAMO
ケチャップは確かにそうですね…
少し気持ちはわかります
280 :1 [saga]:2022/03/13(日) 15:48:49.23 ID:1kFG40zH0
 白垣根「タバスコはともかくケチャップは確かにそうですね」


 白垣根「少し気持ちはわかります。ですが・・・」


 白垣根「あまり味の濃いものばかり食べると身体に良くないですから」


 白垣根「程々にしましょうね」


 林檎「うん・・・」コクリ


 海美「まぁ・・・『暗闇の五月計画』に居た頃は味気ないものしか食べてなかったから」


 海美「こんなに小柄なんでしょうね・・・」


 白垣根「まだ成長期でしょうし、これから沢山食べていけば大丈夫ですよ」


 林檎「・・・」パクパクッ


 海美「そうね。これだけ食欲があれば、大丈夫よね」


 白垣根「ええっ」クスッ


 林檎「>>281
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 15:53:55.86 ID:CkvbH/7tO
かいびくらいに大きくなれる?
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 15:55:07.93 ID:Wj6lw5hkO
たくさん食べてかきねより大きくなりたいな
大きくなって守ったり戦ったりしたいかも
283 :1 [saga]:2022/03/13(日) 16:24:47.97 ID:1kFG40zH0
 林檎「たくさん食べてかきねより大きくなりたいな」


 白垣根「私くらいですか?」クスッ


 海美「流石にそれは大きすぎよ。もう少し小さくていいから」


 林檎「じゃあ・・・かいびくらい、大きくなれる?


 海美「そうね・・・私くらいならいいと思うわ。歳も違いくらいだから」


 海美「丁度いいんじゃないかしら」


 林檎「じゃあ、かいびくらい大きくなりたい」


 海美「ええっ。そのためにも栄養をしっかり摂りなさいね」


 林檎「うん。大きくなって・・・助けに行きたい・・・」ボソッ


 白垣根「?。・・・林檎さん」


 林檎「・・・ん?」


 白垣根「・・・いえ、ついてますよ」ツイッ


 林檎「・・・ありがと」


 海美「>>284
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 16:29:40.54 ID:T0cvaOAMO
大きくなったら色々できる事も増えるわ
本当にしたいことができるといいわね
285 :1 [saga]:2022/03/13(日) 16:55:04.95 ID:1kFG40zH0
 海美「大きくなったら色々できる事も増えるわ。本当にしたい事ができるといいわね」


 林檎「本当に、したい事・・・?」


 海美「そう。帝督だったらアクセサリー創りがしたいから」


 海美「そういうお仕事に就いたのよ」


 林檎「・・・したい事・・・」


 白垣根「・・・アイデンティティと同じく、ゆっくり考えていいですよ。林檎さん」ニコリ


 林檎「・・・うん」コクリ




 林檎「ごちそうさま・・・」


 海美「お粗末様。お風呂、先に入っててもらえる?」


 林檎「・・・」コクリ


 ―トコトコ・・・

 白垣根「・・・したい事まで執着がないというのは、少しだけ心配になりますね」


 海美「確かに・・・でも、それは本人の問題だものね」


 白垣根「>>286
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 17:10:27.55 ID:T0cvaOAMO
たとえ私達といる時間が仮初だとしても一緒にいる今はちゃんと育ててあげたいですね
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 17:11:13.08 ID:Wj6lw5hkO
他の人から押し付けられてやることは違うものね、本当に自分から心の底からしたいことを見つけてあげなきゃ
288 :1 [saga]:2022/03/13(日) 17:37:45.52 ID:1kFG40zH0
 白垣根「たとえ私達といる時間が仮初だとしても一緒にいる今は」


 白垣根「ちゃんと教えてあげたいですね」


 海美「ええっ。他人から押し付けられてやることは違うもの」
 

 海美「本当に自分から心の底からしたい事を見つけてあげなきゃ」


 海美「・・・でも、そう簡単にはいきそうにないか・・・」


 白垣根「アクセサリーには・・・というより物作りには多少興味を示しましたね」

 
 白垣根「ですが、それがしたい事だとは言えませんけど・・・」


 海美「まぁ、貴方の言った通りゆっくり考えてもらいましょ」


 白垣根「はい」コクリ




 ―ブオォーーーッ

 ―フキフキ・・・

 林檎「・・・」


 海美「よしっと・・・乾いたから梳いてあげるわね」


 林檎「?」


 ―シャッシャッ・・・

 海美「こうして、髪の毛が絡まったりしないようにするの」


 林檎「・・・」


 
 ともか[こうするとね、髪の毛が綺麗になるんだよ]



 林檎「・・・知果も、同じ事言ってた・・・」


 海美「>>289
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 17:39:10.83 ID:Wj6lw5hkO
あら友達?
良ければどんな子なのか教えてほしいわ
290 :1 [saga]:2022/03/13(日) 18:12:57.19 ID:1kFG40zH0
 海美「あら、知果って前にも言ってた子ね。その子がしてくれてたの?」


 林檎「・・・」コクリ


 海美「そう、親しい友達がしてくれるなんて」


 海美「その頃にとっては、幸せな事だったでしょうね」


 林檎「・・・」



 ともか[こんな環境で心配してくれる人がいるって幸せだね!]



 林檎「・・・また、同じ事も言ってた・・・」


 海美「え?・・・じゃあ、私と気が合いそうね。知果は」クスッ


 海美「皆が皆、林檎達の境遇を聴いたら同じ事を思うと思うけど・・・」


 海美「言葉にするのは人それぞれだものね」


 林檎「>>291
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 18:18:48.22 ID:T0cvaOAMO
そうなの?
あまり考えたことなかった…
でも今やっとその意味がわかったかも
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 18:19:18.87 ID:Wj6lw5hkO
私も言葉にしないとだめかな
293 :1 [saga]:2022/03/13(日) 18:39:33.42 ID:1kFG40zH0
 林檎「そうなの・・・?」


 海美「ええっ。人って、その人がどんな性格をしているのかを」


 海美「まず見た目、その次にどんな言葉を使うのかで見分けるものだから」


 林檎「・・・あんまり、考えたことなかった・・・」


 林檎「研究してる人も、参加してた子達も同じだと思ってたから・・・」

 
 海美「でも、知果は違ってなかった?」


 海美「他の子達よりも優しく接して話しかけてくれたり・・・」


 林檎「・・・」コクリ


 海美「じゃあ、知果にとって貴女が心の在処だったのね」


 林檎「心の、在処・・・?」


 海美「ええっ。誰しも大切な人と話すことで、心が安らぐのよ」


 林檎「・・・私も・・・言葉にしないとだめだったかな・・・」


 林檎「知果と一緒にいて、安心してたって・・」


 海美「>>294
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 18:41:18.13 ID:Wj6lw5hkO
それは会ったら必ず言わないとダメね
言葉だけでも十分だけどこうしてギュッと抱きしめたり頭を撫でたりなんてしたらもっと喜んでくれるわ
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 18:42:17.00 ID:Wj6lw5hkO
思ってるだけじゃなくてきちんと言うのが大事なの
みんながみんな心を読める能力者じゃないから、しっかり口に出して伝えるのよ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 18:44:36.50 ID:zb6AO80VO
それがしたいなら背中なんていくらでも押してあげるわ
最後は自分次第だけど、そのためならね
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 18:45:36.03 ID:T0cvaOAMO
あなたが自分からしたいって言ったのなんて初めてじゃないかしら…
こう見ても心理系の能力者なんだから気持ちの伝え方を教えたげるわ
298 :1 [saga]:2022/03/13(日) 19:25:14.36 ID:1kFG40zH0
 海美「それは、会った時に必ず言わないとダメね」


 海美「言葉だけでも十分だけど、こうして・・・」


 ―ギュッ

 林檎「ん・・・」


 海美「ギュッと抱きしめたり頭を撫でたりなんてしたら、もっと喜んでくれるわ」


 林檎「・・・私がいつもしてもらってたよ」


 海美「じゃあ、お返しにってしてあげないと」


 林檎「・・・うん」


 林檎「・・・したい事って、それでもいいのかな・・・」


 海美「そうね。とりあえず、目標としてそう決めておきなさい」


 海美「まだこれから先も長いんだから、いっぱいあっていいのよ。したい事って」


 林檎「そう、なんだ・・・」


 林檎「>>296
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 19:28:43.26 ID:0pj10ioZO
まだまだ長く生きれるんだ…
頑張るよみごく
300 :1 [saga]:2022/03/13(日) 19:57:47.67 ID:1kFG40zH0
 林檎「・・・まだ、長く生きれる・・・のかな・・・」ボソッ


 海美「・・・?」


 林檎「・・・がんばってみるね、かいび」


 海美「え、ええっ・・・」コクリ


 海美「(・・・さっきの言葉の意味は、何なのかしら・・・?)」


 海美「(・・・今は、聴かないでおきましょうか)」




 海美「今日は一緒に寝ましょうね。昨日みたく、ソファでなんて良くないから」


 林檎「別に、大丈夫だよ・・・?」


 白垣根「いえ、ちゃんとベッドで寝てくださいね」


 白垣根「その方が良い夢を見られると思いますから」
 

 林檎「・・・わかった」コクリ


 海美「その代わり、帝督が寝る事になるけど」


 白垣根「>>301
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 20:07:30.30 ID:0pj10ioZO
私はあまり寝る場所にこだわりありませんから…
302 :1 [saga]:2022/03/13(日) 20:27:58.04 ID:1kFG40zH0
 白垣根「私はあまり寝る場所にこだわりありませんから」


 海美「でも、座ったまま寝るのはやめておきなさいよね」フンス


 白垣根「善処します」クスッ


 白垣根「では、おやすみなさい」


 林檎「・・・」


 ―クイッ

 白垣根「ん・・・?」


 海美「林檎?」


 林檎「・・・かきねも、一緒がいい」


 林檎「かきねは、かいびと一緒じゃないといけないから・・・」


 白垣根「・・・」


 海美「・・・って言ってくれてるけど?帝督」


 白垣根「>>303
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 20:40:37.36 ID:T0cvaOAMO
じゃあ川の字ですかね…せっかくですし
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 20:41:00.49 ID:0pj10ioZO
あまり要望を断るのも良くありませんしいいですよ
305 :1 [saga]:2022/03/13(日) 20:54:13.05 ID:1kFG40zH0
 白垣根「・・・要望を断るのもよくありませんし」


 白垣根「では、川の字で寝ましょうか。せっかくですし」


 林檎「かわのじ・・・?」


 海美「林檎、隣に寝転んで?」ポンポンッ


 林檎「ん・・・」コロン


 白垣根「失礼します」モゾモゾ


 海美「はい。これで川の字でしょ?」クスッ


 林檎「・・・」キョトン


 白垣根「(よく理解は出来ていないようですね・・・)」


 海美「(まぁ、初めてだからわからなくても仕方ないわね・・・)」


 林檎「>>306
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 21:02:00.02 ID:0pj10ioZO
二人に挟まれると落ち着くかも…
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