このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【劇場版安価】白垣根「Eyes Glazing Ωver」 白い羽 【禁書】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 00:09:19.08 ID:PyLbOF4GO
海美さんは本当に優しいですね
169 :1 [saga]:2022/03/12(土) 00:22:21.59 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「(子育てをしたら意外と子煩悩と言いますか・・・)」


 白垣根「(かなり心配性になりそうですね)」


 白垣根「ちょっとした独り立ちは寂しさと嬉しさが混じり合って」


 白垣根「複雑な気持ちになりますからね。海美さんは本当に優しいですよ」クスッ


 海美「ありがとう。あと-1ポイントね」


 白垣根「(前言撤回したいです)」  


 「・・・。・・・これ、何?」


 白垣根「はい?あ、それはバターという乳製品でして、ホットケーキの表面に塗りながら」


 ―ぷす
 
 ―パクッ

 白垣根「あ」


 「・・・おいしい、濃い・・・」 


 海美「単体で食べるものじゃないのよ・・・」


 白垣根「・・・余程、酷い食事制限をなされていたのでしょうか」  


 海美「そうみたいね・・・。・・・ねぇ、今までどんな食事だったの?」


 「食、事・・・食べ物いつも、四角くてボロボロと、緑のプルプル、ピンクのネチネチ」


 「あと点滴」


 白垣根「わかりました。もういいですよ」


 海美「>>170
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 06:05:14.32 ID:7N84iUJQO
…まあそういうところで育てられたってことは少なくともあなたを追うのはカタギじゃないわね
171 :1 [saga ]:2022/03/12(土) 09:43:25.75 ID:RTvsV2Ky0
 海美「・・・まぁ、そういう所で育てられたって事は、少なくとも貴女を追ってくるのは」

 
 海美「カタギの人間じゃないわね」


 白垣根「昨日会った方々はカタギでしょうけどね」


 「・・・」パクパク


 海美「(・・・色んな研究所がこの子を狙っていうなら)」


 海美「(それだけの価値がある能力を持ってるのかしら・・・?)」


 「これすごく、とってもおいしいっ。すごい!」


 海美「!。・・・ふふっ、ありがとう。もう1枚作ってあげるわ」スクッ


 海美「あっ・・・ところで、貴女の名前は?」


 林檎「名前・・・杠林檎」


 白垣根「杠林檎さん、ですか」


 海美「あら、可愛い名前ね。じゃあ、林檎。少し待ってて」


 林檎「ん・・・」パクッ、モグモグ
 

 白垣根「(・・・暗部組織で働いていた頃にそのような名前が)」


 白垣根「(出回っていた事はないですね。ということは、単なる一般人なのでしょうか?)」


 白垣根「林檎さん。今、おいくつですか?」


 林檎「14、歳・・・」


 白垣根「(となると、逆算して当時の年齢は・・・8歳から10歳くらいですね)」


 白垣根「(その時点から研究所が目をつけるほどの能力者になっていたという事でしょうか・・・)」


 林檎「・・・」ペロペロ


 白垣根「はちみつも単体で舐める食べ物ではありませんよ」スッ


 白垣根「>>172
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 10:11:01.14 ID:7N84iUJQO
やっぱりそうだったかー

はちみつはバターとミックスさせるともっと美味しくなります、そしてホットケーキと食べるともっと、ね?
173 :1 [saga ]:2022/03/12(土) 10:41:16.94 ID:vManF1kU0
 白垣根「はちみつはバターと混ぜてみると、もっと美味しくなります」


 白垣根「そしてホットケーキと食べるともっと美味しいですから、ね?」


 林檎「・・・わかった」コクリ


 白垣根「はい」ニコリ


 林檎「・・・」ジーッ


 白垣根「(・・・この見つめてくる仕草のは、何なのでしょうか?)」

 
 白垣根「(観察とも違う・・・憎んでいるかのような険悪感もない)」


 白垣根「(寧ろ、尊敬の念を感じますね。・・・一体、何故そこみでみつめるのでしょうか)」


 海美「お待たせ、おかわりどうぞ」コトッ


 林檎「うん」


 ―トロォー・・・ ペトペト

 白垣根「・・・林檎さん。聞きそびれていましたが、貴方はどこで私の事を知ったんですか?」 


 林檎「・・・」モグモグ
 
 
 海美「どこでって、テレビとか雑誌じゃないの?」


 白垣根「そうだと思っていたのですが、どこか違う気がして・・・どうなんでしょうか?」


 林檎「・・・施設で、勉強のために見た」


 白垣根「施設?それは・・・孤児院ですか?それと実研するための?」


 林檎「実験するための、施設であってる。私の他に、計画に参加してた子達も見てた」


 海美「計画って・・・?」


 林檎「『暗闇の五月計画』。・・・私はそこにいた」


 海美「それって・・・!(あの非人道的な計画じゃない・・・)」


 白垣根「>>174」 
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 10:47:08.29 ID:ZokjHOf7O
なるほど…
ところでそこに知り合いの人とかいましたか?友達とか…
もし知ってる人がいれば何か相談できますけど
175 :1 [saga]:2022/03/12(土) 11:27:34.59 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「(情報によれば、学園都市で置き去りにされた・・・)」


 白垣根「(所謂、捨て子を利用した実験だったとか)」


 白垣根「(学園都市序列第1位である一方通行さんの思考パターン演算方法を分析し)」


 白垣根「(その一部を植え付ける事によって『自分だけの現実』を強化させる)」


 白垣根「(それによって能力者の性能向上を目的とした計画・・・)」


 白垣根「(・・・置き去りにされた子供は好きなように消費しても)」


 白垣根「(どこからも捜査の手が及ばない、非常に便利な命とまで言われていましたが)」


 白垣根「(どうやら本当にそう考えている研究者が存在していたようですね)」


 白垣根「・・・そこから貴女は抜け出したんですか?」


 林檎「うん。4年前くらい・・・」


 林檎「一緒に実験してた子達が、急に暴れて・・・研究してた人達を皆、殺して・・・」


 林檎「それで、計画は中止になったみたい・・・」


 海美「自業自得ね。地獄に突き落とされたなら清々したわ」フンス


 白垣根「その暴動に乗じて、施設から逃げ出したんですか?」


 林檎「うん。・・・友達が、暴れてた子達に連れて行ってもらうに、頼んでくれて・・・」


 白垣根「そのお友達は一緒に行かなかったのですか?」


 林檎「・・・うん」


 白垣根「そうですか・・・もし他のお友達も逃げていて、居場所がわかるのであれば」

 
 白垣根「何か相談に乗れますけど・・・居ますか?」


 林檎「・・・」フルフル


 白垣根「居ませんか・・・。・・・では、しばらくはここに居てもらいましょうか?」


 海美「>>176
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 11:39:30.78 ID:7N84iUJQO
あなたがそう言うなら私に拒否する選択肢はないわ、食事なら一人いたところで変わらないもの
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 11:39:56.05 ID:ZokjHOf7O
警備員や風紀委員もにわかには信じてくれないものねきっと…
178 :1 [saga]:2022/03/12(土) 11:53:21.53 ID:RTvsV2Ky0
 海美「そうね。警備員や風紀委員も、きっとにわかには信じてくれないと思うわ」


 海美「「アイテム」ならわかってくれると思うけど・・・今は無理ね」


 海美「それに貴方がそう言うなら私に拒否する選択肢はないし」


 海美「食事なら1人増えたところで変わらないもの」


 白垣根「そうですか」クスッ


 海美「だから、ここに居ていいわよ。林檎」


 林檎「・・・」コクリ


 白垣根「・・・では、食べ終わってからお風呂に入ってもらいましょう」


 海美「ええっ。まぁ、ゆっくり食べてからでいいわ」


 海美「まだおかわりがほしかったら言ってちょうだいね」ニコリ


 林檎「・・・」コクリ


 白垣根「(・・・『暗闇の五月計画』・・・)」


 白垣根「(その元被験者であった林檎さんを付け狙っているというのであれば・・・)」


 白垣根「(また何か起きようとしているようですね・・・)」




 視点変更

 白垣根
 海美

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 11:55:33.88 ID:7N84iUJQO
海美
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 11:55:52.73 ID:ZokjHOf7O
いい嫁が板についてきたな海美ちゃん
 白垣根
181 :1 [saga]:2022/03/12(土) 12:07:31.86 ID:RTvsV2Ky0
 ―ワシャワシャッ

 海美「はい、流すわよー」

 
 ―シャァーーーッ


 林檎「・・・」ポタポタ・・・


 海美「うん、これで汚れは落ちたわね。それにしても・・・」


 海美「ずっとお風呂にも入っていなかったの?シャワーすら」


 林檎「うん・・・」


 海美「そう・・・女の子は身嗜みが大切なんだから」


 海美「キチンと清潔でないといけないのよ」


 海美「・・・『暗闇の五月計画』では入らせてもらえなかったのかしら?」


 林檎「1ヶ月に、1回くらい。でも、冷たい水だから嫌だった・・・」


 海美「>>182
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 12:15:05.66 ID:ZokjHOf7O
それは肌と髪に良くないわ…
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 12:15:27.75 ID:7N84iUJQO
ホントに言い方は良くないけどそんなことよくしてたわね…
184 :1 [saga]:2022/03/12(土) 12:38:53.58 ID:RTvsV2Ky0
 海美「・・・ホントに言い方はよくないけど、クズな研究者達はそんな事よくしてたわね」


 海美「お肌にも髪にもよくないわ・・・」


 林檎「友達も・・・そう言ってた・・・」

 
 海美「そうでしょうね。女の子としての扱いがなってなさ過ぎるわよ」


 海美「一応、もう1度髪の毛を洗ってあげるわね。その後、トリートメントもしないと」


 林檎「・・・ねぇ、ごくさい」


 海美「海美でいいわよ。苗字で呼ばれるのはあんまり好ましくないから」


 林檎「・・・かいびは、私が施設から逃げて、どうしてたのか聴かないの?」


 海美「んー・・・。・・・そうね、特に興味がないから」


 海美「今、重要なのは貴女を綺麗にしてあげたいって事だもの」


 林檎「・・・それだけ?」


 海美「それだけ。貴女の過去を知るのは、いつでも話してくれたらいいし」


 海美「>>185
185 :1 [saga]:2022/03/12(土) 12:39:51.42 ID:RTvsV2Ky0
 台詞
 >>186
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 12:42:46.23 ID:7N84iUJQO
過去よりも今と未来よ
それを良くしてあげるほうが過去のことを聞くよりも有意義だわ
187 :1 [saga]:2022/03/12(土) 12:57:27.87 ID:RTvsV2Ky0
 海美「過去よりも今と未来よ。それを良くしてあげる方が」


 海美「過去のことを聞くよりも有意義だから」


 ―ワシャワシャッ

 林檎「・・・そっか」


 海美「話すにしても貴女が辛いだけだろうから、それも含めて」


 海美「いつでも話してくれたらいいわ」


 林檎「・・・」コクリ


 海美「はい、また流すわよ」


 林檎「ん・・・」


 ―シャァーーーッ・・・




 ―チャプンッ・・・

 林檎「・・・//」


 海美「(・・・この子、必要以上に話さないタイプなのね)」


 海美「(無表情気味で話し方も朴訥・・・)」


 海美「(>>188)」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 13:02:17.75 ID:ZokjHOf7O
あまり心も育ってないのかしらね…
なにかしたいって気持ちを育まないと…!
189 :1 [saga]:2022/03/12(土) 13:13:05.16 ID:RTvsV2Ky0
 海美「(置き去りだったって事は、親からの愛情も育まれていない・・・)」


 海美「(だから、あまり心も育てられていないのかしら・・・)」


 海美「(何かしてみたいって気持ちがないから、こうも静かなのね)」


 海美「(・・・放っておけないわね。気持ちを育ててあげたいわ)」


 林檎「・・・//」ポケー


 海美「林檎はオシャレとか、って興味ある?//」


 林檎「・・・友達が・・・知果が好きだったみたい//」


 海美「そう・・・//林檎自身に興味はないの?//」


 林檎「よく、わからない・・・から//」


 林檎「・・・でも、あれが、綺麗だと思った・・・//」


 海美「あれ?//」


 林檎「知果と一緒に読んでた本で、金色の髪の女の人が頭に付けてたの・・・//」


 海美「頭に・・・//(カチューシャか、まさかティアラの事かしら・・・?//)」


 林檎「>>190
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 13:30:28.89 ID:7N84iUJQO
ああいうの付けたりとか付けてあげたりとか…
海美はそう思ったことないの?
191 :1 [saga]:2022/03/12(土) 13:52:21.71 ID:RTvsV2Ky0
 林檎「ああういうのを付けたりとか、付けてあげたりしたいなって・・・//」


 林檎「知果と話したりしたよ・・・//」


 林檎「かいびは、ある?//」


 海美「それは・・・ないわね。思ったりした事も//」


 海美「でも、別の物はあるわ//結婚指輪を、交換したいって・・・//」


 林檎「結婚、指輪・・・?//」


 海美「そう//結婚式で、これから夫婦になる男性と女性の2人が永遠の愛を誓って//」


 海美「指輪を交換するの。まぁ、儀式みたいなものね//」


 海美「男性から女性、その次は女性から男性の順にお互いの左手薬指に指輪をつけ合うの//」


 林檎「・・・かきねとするの?//」


 海美「ええっ//もうすぐ結婚するのだからね//」クスッ


 林檎「・・・結婚したら、どうなるの?//」


 海美「>>192
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 14:03:57.46 ID:7N84iUJQO
一心同体になるのよ、自分も相手の運命も全部ひっくるめてね
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 14:04:37.13 ID:ZokjHOf7O
等価交換かしらね…自分と相手の幸せを分け与えるというか
194 :1 [saga]:2022/03/12(土) 14:27:24.49 ID:RTvsV2Ky0
 海美「一心同体になるのよ//自分も相手の運命も全部ひっくるめてね//」


 林檎「一心同体・・・//」


 海美「ええっ//等価交換かしらね・・・//」


 海美「自分と相手の幸せを分け与えるというか//お互いに幸せにし合うのよ//」


 林檎「・・・大変そう、だね//」


 海美「そうでもないわよ?//好きこそものの上手なれってことわざ知ってる?//」


 林檎「・・・//」フルフル


 海美「何事でも好きだとそれを熱心にやるから、上達するって意味なの//」


 海美「だから、幸せにし合う事なんて全然苦になんてならないわ//」


 林檎「・・・そうなんだ//」


 海美「ええっ//帝督の事、私は大好きだから・・・//」


 海美「>>195
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 14:43:52.24 ID:7N84iUJQO
私に尽くしてくれるし優しく見守ってくれるし…
良いところを挙げたら暇がないわね
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 14:44:10.99 ID:ZokjHOf7O
何があってもずっと私が支えるわ
197 :1 [saga]:2022/03/12(土) 15:19:57.52 ID:RTvsV2Ky0
 海美「私に尽くしてくれるし優しく見守ってくれるし・・・//」


 海美「良いところを挙げたら暇がないわね//だから・・・何があっても//」


 海美「ずっと・・・帝督の事は私が支えるわ//」


 林檎「・・・//」ジーッ


 海美「・・・あらやだ//恥ずかしいじゃないの//」


 海美「そんなに見つめてきたら//」


 林檎「・・・ごめん//」


 海美「いいわよ//気にしないで//」ナデナデ


 海美「まぁ・・・//とにかく、帝督と結婚したらお互いに幸せになるのよ//」


 海美「何時の日か、林檎もわかる時がくると思うから//楽しみにしてて//」


 林檎「・・・そっか//」




 林檎「・・・//」ホカホカ


 白垣根「湯加減はいかがでしたか?」


 林檎「・・・気持ちよかった//」


 白垣根「それは何よりです。綺麗さっぱりになりましたね」ニコリ


 林檎「・・・//」コクリ


 林檎「・・・かきねは、何をしてるの?//」


 白垣根「お仕事ですよ。私の能力をご存知であれば」


 白垣根「それを素材としてアクセサリーを創ったりしているんです」


 林檎「・・・」ジーッ


 白垣根「>>198
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 15:20:40.34 ID:7N84iUJQO
何か作ってほしい形はありますか?
せっかくですし作ってあげますよ
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 15:21:02.33 ID:ZokjHOf7O
やってみますか?
少し硬いですし大変ですけど
200 :1 [saga]:2022/03/12(土) 15:35:05.65 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「何か創ってみますか?お手本を見せてあげますので」


 林檎「・・・」コクリ


 白垣根「では、こちらにどうぞ」


 林檎「・・・」ポスン


 白垣根「少し硬い素材を使いますが、それほどでもないので大丈夫ですよ」


 白垣根「リクエストか何かありますか?」


 林檎「・・・頭に付ける、あれがいい」


 白垣根「頭に付ける・・・髪留めみたいなものですか?」


 林檎「・・・名前は、わからない」


 白垣根「ふむ・・・(頭となると、カチューシャやティアラという線もありますあ・・・)」


 

 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 15:39:27.99 ID:7N84iUJQO
そい
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 15:39:35.88 ID:ZokjHOf7O
ほい
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 15:39:59.36 ID:Gb/pV1NVO
ゾロ目揃った!?
なんかないかな)チラッ
204 :1 [saga]:2022/03/12(土) 15:51:36.08 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「・・・少しお待ちください」


 白垣根「・・・こちらの雑誌に掲載されているかわかりませんが、読んでもらえますか?」


 林檎「・・・」


 ―ペラペラ・・・

 白垣根「(カチューシャのページを開いて渡して見ましたが、違いましたか)」


 林檎「・・・」ペラペラ


 白垣根「(・・・髪留めでもなさそうですね。だとすると・・・)」


 林檎「・・・あっ」


 白垣根「?。どうかしましたか?」


 林檎「・・・この人・・・この人の頭に付けてるの・・・」


 白垣根「あ、やはりティアラでしたか。それも・・・」


 白垣根「サンドリヨンさんの付けているものとは、中々良いセンスをしていますね」クスッ


 林檎「サンドリヨン・・・っていうの?この女の人」


 白垣根「>>205
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 16:04:37.45 ID:Gb/pV1NVO
ええ、知り合いですけどとても美しくて凛とした方ですよ
プライドも高いでしょうけど裏付けた自信や積み重ねがあるのでしょうね
206 :1 [saga]:2022/03/12(土) 16:19:12.55 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「ええ。モデルのお仕事で度々お会いする程度ですが、お知り合いです」


 白垣根「この写真よりも、実物で見るとすごく美しくて凛とした方なんです」


 林檎「・・・」


 白垣根「プライドも高いでしょうけ。、ど裏付けた自信や積み重ねがあるのでしょうね」


 林檎「・・・これを、つくってみたい」


 白垣根「わかりました。まずはデザイン画から描きます」


 林檎「つくるんじゃなくて、絵を描くの?」


 白垣根「はい。大きさを考慮して、頭にフィットしなければいけませんから」


 白垣根「それから色彩がどの色になっているのか予め決めておくと」


 白垣根「途中で迷ったりせず、スムーズに作成が進んですよ」
 

 林檎「・・・」ジーッ




 ―コネコネ・・・

 林檎「・・・これでいい?」


 白垣根「はい。しっかり練る事ができたら、次は形を整えていきましょう」


 白垣根「>>207
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 16:20:43.17 ID:7N84iUJQO
これだけしっかり練れていればどんな形にもなりますよ、林檎さんはスジが良いですね
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 16:21:06.88 ID:PdLN3KTEO
頭に付けることをイメージしながらです
209 :1 [saga]:2022/03/12(土) 17:53:01.41 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「デザイン画の通りに前後左右を見ながら、やってみてください」


 林檎「・・・」コクリ


 白垣根「これだけしっかり練れていればどんな形にもなりますよ」


 白垣根「林檎さんはスジが良いですね」クスッ


 林檎「スジ・・・?」


 白垣根「とっても上手という意味です。私でさえしっかり練ったつもりでも」


 白垣根「たまに練るのが甘かったりしてしまいますからね」


 白垣根「初めてでこれだけ上手であれば、中々見込みがありますよ」ニコリ


 林檎「・・・」


 白垣根「・・・どうかしましたか?」


 林檎「・・・褒めてもらったの、初めてで・・・」


 林檎「何て言えばいいのか、わからない・・・」


 白垣根「あぁ・・・簡単ですよ」


 白垣根「>>210
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:00:13.15 ID:PdLN3KTEO
ありがとうと言って受け止めるんです
受け止めたら受け止めた分だけ自分の自信が積まれていきますよ
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:00:34.27 ID:7N84iUJQO
嬉しいって素直に思ったり口にするんです
212 :1 [saga]:2022/03/12(土) 18:21:49.74 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「嬉しいと素直に思ったり口にするんです。そしてありがとうと言って」


 白垣根「褒めてくださった方の思いを受け止めるんです」


 林檎「思いを、受け止める・・・?」


 白垣根「受け止めたら受け止めた分だけ、自分の自信が積まれていきます」


 白垣根「それが幸せにも繋がるんですよ」


 林檎「・・・かきねの幸せは、かいびと一緒にいること?」


 白垣根「え?・・・はい。その通りそうですね」


 白垣根「海美さんと恋人になってくださった事で、アイデンティティを持てているんです」


 林檎「アイデンティティって・・・?」


 白垣根「本当の意味を説明すると難しいので、簡単いうと自分らしさの事です」


 白垣根「自分であるという認識がなければ、人は自我を持てません」


 白垣根「なので、自分とは何者なのだろう?と悩んでいる人は」


 白垣根「アイデンティティが出来上がっていないんです」


 林檎「・・・私も・・・そうなのかな・・・」


 林檎「>>213
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:32:22.85 ID:PdLN3KTEO
確かに添うかも…
ずっと施設にいたしそんなこと考えたこともなかった
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:32:43.32 ID:7N84iUJQO
これから私も積んでいてるかな?
アイデンティティって
215 :1 [saga]:2022/03/12(土) 18:39:23.16 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「と、言いますと?」


 林檎「置き去りにされて、孤児院にいた頃からそんな事、考えた事もなかった・・・」


 白垣根「それはまだ幼かった時期でしょうから、仕方ありませんよ」


 白垣根「アイデンティティは自身の積み重ねによって確定されるものですからね」


 林檎「・・・じゃあ、これから私も積んでいけるかな?」


 林檎「そうしたら、アイデンティティができるかな・・・」


 白垣根「もちろんですよ。よく遊んで、よく食べて、よく勉強をしていけば」


 白垣根「杠林檎さんという1人の女の子としての独自性が生まれるんです」


 林檎「・・・そっか」


 白垣根「ですから、慌てずゆっくり自分らしさに気付いてくださいね」


 白垣根「さぁ、続きを始めましょう。縁を最初に作って・・・」



 
 ―ヌリヌリ・・・
 
 林檎「・・・できた」


 白垣根「はい。よく出来ましたね」パチパチッ


 海美「あら、もう出来上がったの?意外と手際よく創れたわね」


 白垣根「>>216
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:54:58.69 ID:PdLN3KTEO
ええ、スジがとても良かったですから
私も負けてしまうかと思いましたよ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 18:55:23.00 ID:7N84iUJQO
この手際の良さは私も見習わないとですね…
218 :1 [saga]:2022/03/12(土) 19:54:06.37 ID:RTvsV2Ky0
 白垣根「ええ。スジがとても良かったですから」


 白垣根「この手際の良さは私も見習わないとです・・・」


 白垣根「私も負けてしまうかと思いましたよ」


 海美「あら?じゃあ、2代目が早くもこの子になるのかしら?」


 林檎「?」


 白垣根「それは、まだ譲れませんね。流石に」


 白垣根「・・・ですが、サポートしてくださるのであれば是非居てくださいね」ナデナデ


 林檎「・・・」


 海美「ところで、もうお昼だけど何かリクエストある?」


 白垣根「そうですね・・・パスタにしましょうか?食べやすいですし」


 海美「そうね。林檎、手を洗って待っててね」ニコリ


 林檎「うん」ワクワク


 白垣根「(まずは食事の楽しさを覚えていってもらいましょう)」クスッ




 視点変更

 垣根帝督
 木原数多
 木原唯一

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:12:20.07 ID:7N84iUJQO
かつぎー
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:12:27.45 ID:PdLN3KTEO
唯一
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:12:33.68 ID:8WjCz6Y1O
あまたん
222 :1 [saga]:2022/03/12(土) 20:21:14.82 ID:RTvsV2Ky0
 -学園都市 第七学区 カフェ-

 ナンシー「という訳で私達、結婚します」


 ヴェーラ「・・・///」


 木原「おう、いきなり来て早々に言う言葉がそれか?」


 木原「お前らの関係知ったのは7年前だけどよ、マジで結婚すんのか」


 ナンシー「だって同性婚が認められたんですよ?」


 ナンシー「この機を逃したらいつ結婚するっていうんですか」

 
 木原「・・・そうかよ。つか、わざわざ俺に報告してくる事か?」


 ヴェーラ「ぶ、部隊の皆さんには話しておいてありますから・・・//」


 ヴェーラ「木原さんにもお伝えした方がいいと思いまして・・・//」


 木原「>>223
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 20:39:16.47 ID:7N84iUJQO
まるで俺がお前らの親や仲人見てえじゃねえか、惚気なら他で飽きるほど聞いてるわ
プレイは程々にな、呼んだ時に二人で何かしてたのは結構あったろ
224 :1 [saga]:2022/03/12(土) 20:53:29.26 ID:RTvsV2Ky0
 木原「まるで俺がお前らの親や仲人見てえじゃねえか」


 木原「惚気なら他の奴から飽きるほど聞いてるっつの」


 ナンシー「ふーん?それって猟犬部隊の誰かですか?」


 木原「いや、うちでバイトしてる青春真っ只中の女子中学生から」


 ヴェーラ「あ、あぁ・・・」


 ナンシー「それなら逆に免疫がついてそうですし、話し相手になってくださいよ」


 木原「やなこって。・・・まぁ、俺から教えてやれる事はあるぞ」


 ヴェーラ「何ですか?」


 木原「プレイは程々にな。呼んだ時に2人で何かしてたのは結構あったろ」


 ヴェーラ「///」ギクッ


 ナンシー「>>225
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:06:55.78 ID:2zJyApx2O
ノックもなしに急に入ってくると思ったら…///
アレはスキンシップです!
それこそヴェーラのメンタルを癒やすためにですね…
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:08:31.45 ID:7N84iUJQO
着替えてる時に気持ちが昂ぶって…そういうのは置いといて……
ちょっとしたことをシてるときに限って呼ぶと思ったら…流石に聞き耳を立ててないですよね?
227 :1 [saga]:2022/03/12(土) 21:16:22.98 ID:RTvsV2Ky0
 ナンシー「あー・・・あったような気もしますね」


 木原「気もするじゃなしに、あったんだろうが」ビキッ

 
 ナンシー「アレはスキンシップですよ」


 木原「スキンシップだぁ?」


 ナンシー「それこそヴェーラのメンタルを癒やすためにですね・・・」
  

 ナンシー「というか、この子がノックもなしに、急に入ってくると思ったら・・・」


 ヴェーラ「わー!///わー!///」


 木原「・・・案外逆なんだな。てっきりお前から貪り食うイメージがあったってのに」


 ヴェーラ「〜〜〜っ!///」プシューッ


 ナンシー「人は見かけによらぬものですからね」


 木原「そうかよ。・・・ま、式挙げる時招待状でも寄こしてくれ」


 木原「>>227
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:33:46.40 ID:7N84iUJQO
飯は良ければ作ってやるよ
思い出の一品とかあっても悪くないだろ?
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:34:18.66 ID:2zJyApx2O
俺も上司として祝いてえ気持ちはあるからな…
230 :1 [saga]:2022/03/12(土) 21:50:22.19 ID:RTvsV2Ky0
 木原「俺も上司として祝いてぇ気持ちはあるからな」


 ナンシー「じゃあ、ご祝儀はたっぷりめにお願いします」


 木原「ざけんな。お前ら2人分で十分な収入あんだろ」


 ナンシー「それとご祝儀は別なんで」


 木原「ちっ」


 木原「・・・飯で良ければいくらでも作ってやるよ」


 木原「思い出の一品とかあっても悪くないだろ?」


 ヴェーラ「あ、ありがとうございます」ペコリ


 ナンシー「ま、それならいいですけど・・・」


 木原「ヘンッ・・・」





 ―カランカラーン・・・


 木原「らっしゃーい。・・・ってお前かよ」


 唯一「あはは・・・どうも、数多さん」




 ○ 50以上orゾロ目 
 × ↑以下

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:53:37.70 ID:7N84iUJQO
ほい
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 21:53:45.94 ID:2zJyApx2O
んなー
233 :1 [saga]:2022/03/12(土) 22:16:51.71 ID:RTvsV2Ky0
 唯一「ちょっと、寄らせてもらいました」


 木原「あ?・・・腕、怪我でもしたのか?」


 唯一「まぁ、そんなところです。なので・・・救急箱あります?」


 木原「・・・こっち来い」


 唯一「ありがとうございます・・・」

 


 木原「こりゃ結構な火傷だな。何してこうなったんだ?」


 唯一「いきなり現れた人達が一斉に私に向かってきて・・・」


 唯一「自爆したんです。咄嗟に変身して防ごうとしたんですけど・・・」


 木原「腕だけ変身が間に合わなかったってのか」


 唯一「そういう事です。いやー、結構本当に死ぬかと思いました」


 木原「>>234
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 22:19:28.92 ID:7N84iUJQO
めでてえ話題の次は物騒な話か…
にしてもお前が狙われてるなら俺もか…
あーだりいな…バイトにメモ残しておくか…
235 :1 [saga]:2022/03/12(土) 22:35:29.29 ID:RTvsV2Ky0
 木原「めでてえ話題の次は物騒な話か・・・」


 唯一「え?おめでたいお話しって?」


 木原「俺の部下2人が結婚すんだと。同性でな」


 唯一「あらま。それはそれは・・・」

 
 木原「にしてもお前が狙われったのなら・・・俺もって事か」


 唯一「ですね。・・・そして、これを覚えてますか?」


 木原「あ?・・・こりゃ確かロックシード、の破片か?」


 木原「しかも・・・見た事あると思えば・・・」


 唯一「これを起爆剤として自爆してきたんです。・・・まさかとは思いますが・・・」

 
 木原「・・・あーダリいな・・・しばらく顔見せねぇってメモ残しておくか」 


 木原「ここに居るのがバレねぇ内に処置して出るぞ」


 唯一「はい。・・・あの時、遺体は発見出来なかったんですよね?」


 木原「ああっ。あそこの2人が最初に確認して、その後も部下がいくら探しても」


 木原「見つからなかったんだ」


 唯一「>>236
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 22:49:14.50 ID:7N84iUJQO
んー内通者がいたとかまさか蘇ったとかですかねえ
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 22:50:25.90 ID:2zJyApx2O
あのお二人は猟犬部隊でも能力はある方でしたしましてや嘘をつくようなタイプではないでしょうね
んー…外部からなにか来てるんでしょうかね
238 :1 [saga]:2022/03/12(土) 22:59:55.58 ID:RTvsV2Ky0
 唯一「あのお2人は猟犬部隊でも有能でしたし、ましてや」


 唯一「嘘をつくようなタイプではないでしょう?」

  
 木原「まぁな。嘘ついたらどうなるかわかってるだろうしよ」


 唯一「んー・・・それなら、外部から何かしらの手助けがあって・・・」


 唯一「まさか、蘇生されたとかですかね?」


 木原「あの高さから落下して生きてるってのは正直、信じられねぇな」


 木原「普通に肢体欠損してバラバラになってるだろうしよ」


 唯一「ですよね。・・・じゃあ、誰かが彼の技術力を利用して」


 唯一「これを複製し、私を狙ってきた・・・って事になりますよね」


 木原「・・・>>239
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:03:51.61 ID:7N84iUJQO
怪人になって生き返るたぁその執念深さは敬服するぜ
……ただ周りを巻き込みかねないなら、俺がもう一度動かねえとな
240 :1 [saga]:2022/03/12(土) 23:15:44.00 ID:RTvsV2Ky0
 木原「・・・怪人になって生き返ったってなら、その執念深さは敬服するぜ」


 木原「ただ周りを巻き込みかねないなら・・・俺がもう一度引導を渡してやらねぇとな」

 
 木原「今度は心臓をぶち抜いて、脳味噌も粉々にしてやる」


 唯一「そうでもしないと死なないでしょうからね・・・」


 木原「ああっ。ったく、面倒くせぇな・・・」




 木原「おい、ナンシー、ヴェーラ。これを店員に渡してといてくれ」


 ヴェーラ「え?あ、はい・・・」


 ナンシー「何ですか?これ・・・」


 木原「大したもんじゃねぇよ。んじゃ」ヒラヒラ


 唯一「失礼します」ペコリ


 ヴェーラ「・・・あの女性の方は、確か木原唯一さんでしたよね?」


 ナンシー「そうね。・・・何かあったのかしら」




 唯一「まずは、どうしますか?」


 木原「>>241
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:19:38.84 ID:2zJyApx2O
店からなるべく離れて拠点を作る、しばらく一緒に行動だ
ただでさえケガしてんだから俺が用心棒してやる
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:20:23.61 ID:7N84iUJQO
攻撃された場所を教えろ、証拠をそここら探ってみる
243 :1 [saga]:2022/03/12(土) 23:29:44.65 ID:RTvsV2Ky0
 木原「さっき言った通り、しばらく店には顔出さねぇようにする」


 木原「でもってしばらく一緒に行動しろ」


 唯一「えー!?じゃあ誰が脳幹先生のお世話するんですか!?」


 木原「あのジジイなら1人で逞しく生きてけるに決まってんだろ」


 唯一「で、でもですよ?突然倒れてしまったりしたら」アワアワ

 
 唯一「それに、脳幹先生も狙われたりでもしたら危険じゃないですか!」


 木原「それも大丈夫だろ。それによ、危険な目に遭ったとして」


 木原「ただでさえケガしてるお前が何とか出来んのか?」


 唯一「そ、それは・・・」


 木原「お前を付け狙ってるなら、ジジイの所に戻らなきゃいいだけのこった」


 木原「だから俺が用心棒してやる」 


 唯一「・・・。・・・わかりました、お願いします」コクリ


 木原「んじゃ、襲われた場所を教えろ。証拠をそこから探ってみる」




 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:35:01.81 ID:7N84iUJQO
ほい
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/12(土) 23:35:08.78 ID:2zJyApx2O
それ
246 :1 [saga]:2022/03/12(土) 23:49:33.70 ID:RTvsV2Ky0
 -第七学区 地下トンネル-

 ―ザワザワ ザワザワ

 唯一「・・・もう警備員が集まってきていますね」
 

 木原「おーおー、仕事が早いこって・・・」


 木原「証拠品はもう収集されてるだろうな」


 唯一「まぁ、あるとしてもこれの破片と焦げた肉片くらいしかないですけどね」


 木原「それでもDNAで調べがつくって事もあんだろう」


 唯一「あー、そうですね。そこまで頭が回ってなかったですから、回収してません」


 木原「・・・しゃーねぇな。ここは退くぞ」


 唯一「はーい」




 「・・・」




 -第七学区 モノレール高架下-

 木原「もしアイツが生き返ったってのなら、他人を使ってお前を殺そうとしたってのは」


 木原「どういう意図があんだろうな」


 唯一「確かに・・・あの時は私達に真っ向勝負を挑んできたのに」


 唯一「今更自分の手を汚したくないっておかしいですよね」


 木原「>>247
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 06:35:50.94 ID:T0cvaOAMO
したいけどできない事情があったりしてな
こちらとしては情け容赦なくできるからありがてえことだが
248 :1 [saga]:2022/03/13(日) 08:47:32.95 ID:1kFG40zH0
 木原「自分で動けねぇ事情があったりしてな」


 唯一「例えば?」


 木原「そりゃ、肢体欠損してんだから身動きが取れない状態だったりとかな」


 唯一「あぁ・・・でも、彼の専門分野はサイボーグ技術で、特に医療用の人工臓器を」


 唯一「メインの研究としてるんですよ?」


 唯一「自分の手足くらい繋いで動けそうな気はしますけど・・・」


 木原「そういえばそうか・・・まっ、仮にアイツじゃない奴だとして」


 木原「別の奴が首謀者だったなら他人に手を汚させるのもわかるな」


 木原「こっちとしては情け容赦なく出来っから、ありがてぇ事だが」


 唯一「・・・もし彼でなかったなら、それはそれで厄介ですね・・・」


 木原「あん?」


 唯一「ロックシードを作るには特殊な条件で出現する果実が必要なんです」


 唯一「もっと細かく言うと、果実の成分なんですが」


 木原「それがどうした?」


 唯一「その果実・・・植物はわかりませんが、生物が食べると怪人に変化してしまうんです」


 唯一「人後怪人ではありますが、なってしまったら二度と戻らないようでして・・・」


 木原「>>249
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 09:55:04.54 ID:T0cvaOAMO
なるほど…体のいい人体実験してやがるのかもしれないってことか
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 09:55:36.30 ID:qVhoxnFZO
人を騙して怪人にするとかしてやがりそうだなそうなると
251 :1 [saga]:2022/03/13(日) 10:18:01.56 ID:1kFG40zH0
 木原「なるほど・・・騙して身体能力に優れてる奴を怪人にするとか」


 木原「人体実験をしてやがりそうだな、そうなると」


 唯一「それならまだ可愛い方です。問題はその果実がもし外部に繁殖してしまったら・・・」


 木原「あー、そいつぁヤバいな。人体実験云々関係なく、怪人になっちまうのか」


 木原「けどよ、忠告すりゃいいんじゃねぇか?その果実は絶対食べるなとか」


 木原「そもそもそこら辺に生ってるもんを食べようなんざ、誰も思わねぇだろ」


 唯一「それがこれも厄介な事にその果実、視覚か嗅覚に訴えるかは不明なんですが」


 唯一「本能的に食べさせようとする錯覚に陥らせるんですよ」


 木原「・・・そもそもだ、その果実なんなんだよ。怪人にさせるって普通じゃねぇよ」


 唯一「ロシアの森で最近、ファスナーみたいなのが出現してるって現象が」


 唯一「ニュースになってるの知ってますか?」


 木原「あれか?あれと何の関係があんだよ」


 唯一「あのファスナー・・・クラックと呼ばれる、裂け目なんです」


 唯一「ヘルヘルムの森と、フレンダ王妃のご両親が呼称している場所に繋がっていて」


 唯一「その森は地球とは別の世界・・・異世界にあるんです」


 木原「・・・はーん。科学的なんだかオカルトなんだかわかんねぇな」


 唯一「>>252
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 10:31:42.21 ID:T0cvaOAMO
科学の街の者として信じがたいですが、まだ実証されてないだけかもしれませんし…
可能性は捨てられませんよ
253 :1 [saga]:2022/03/13(日) 10:47:25.95 ID:1kFG40zH0
 唯一「科学の街の者として信じがたいですが、まだ実証されてないだけかもしれませんし」


 唯一「オカルトだって可能性は捨てられませんよ」


 木原「そうかよ。俺は科学の方が確信持てて信頼出来るな」


 木原「つーかよ、その果実がなけりゃロックシードは創れないんだろ?」


 木原「なのに・・・7年前、アイツはどうやって創り出したんだ?」


 唯一「簡単ですよ。私の研究室にあった果実の成分が入ってた試験管を持ち逃げして」


 唯一「盗み見したデータファイルの設計図を元に創ったんですよ」


 唯一「試験管は厳重に保管してたのに、まさかあんなあっさり破られるなんて・・・」


 木原「まぁ、アイツも木原だからな。誰にも破られねぇシステムなんざ」


 木原「人が作った限り、破っちまうぞ」


 唯一「ですよねー・・・」



 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 10:51:17.86 ID:T0cvaOAMO
そい
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 10:51:25.35 ID:qVhoxnFZO
256 :1 [saga]:2022/03/13(日) 11:11:10.09 ID:1kFG40zH0
 唯一「・・・」ピタッ


 木原「あ?・・・」


 ―スタスタ・・・


 相似「どうも〜。数多さん、唯一さん」


 相似「お久しぶりです。7年ぶりじゃないですか?」


 唯一「・・・足はありますね」


 木原「だな。・・・なら、蘇生されたってとこか」


 相似「蘇生?いえいえ、僕は元々死んでいませんよ」


 木原「ふざけんな。あれで死んでねぇっつーならあの時点で人間やめてるじゃねぇか」


 相似「まぁ、遠からずって解答ですね。僕はあの時、ああなる様に仕向けたんですよ」


 相似「数多さんが僕を殺すくらい怒らせるには、一方通行を攫っちゃえばいいかって」


 唯一「それだけの理由で、あんな大事になる原因を作ったっていうの・・・!?」


 木原「ちっ・・・その話は後で聴いてやる。まず種明かしをしやがれ」


 木原「あれで死んでなかったって理由をな」


 相似「ん〜。どうしましょうかね〜」ニタニタ


 木原「>>257
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 11:16:00.14 ID:T0cvaOAMO
今回は気が長いから何時間でも付き合ってやるよ
何かあったら唯一もいるしな
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 11:16:28.09 ID:qVhoxnFZO
その気持ち悪い笑顔をなんとかしてやりてえのを耐えてる俺は心が広いなぁ…
259 :1 [saga]:2022/03/13(日) 11:33:09.97 ID:1kFG40zH0
 木原「その気持ち悪い笑みをなんとかしてやりてぇのを耐えてる俺は心が広いなぁ」


 木原「今回は気が長いから何時間でも付き合ってやるよ」

 
 木原あ「何かあったら唯一もいるしな」


 唯一「さぁ、早く教えろ。相似!」


 相似「まーた、素が出ちゃってるよ?・・・仕方ないなー」


 相似「あの時、確かに体は地面に落下して手足がもげたり内蔵のいくつかが破裂しました」


 相似「そして僕の精神は消え失せる・・・事なく、戦極ドライバーに収束されたんです」


 唯一「!?」


 相似「戦極ドライバーはロックシードから送り出されるエネルギーを」


 相似「コントロール出来るという役割に目を付けました」


 相似「なので精神もアドレナリンのような目に見えないエネルギーとして見て」


 相似「戦極ドライバーを媒介した事により・・・純粋な精神のエネルギー体となったんです」


 相似「どうですか!?我ながら画期的な生存方法でしょう?」


 木原「・・・はぁー・・・肉体から精神が離れちまってるなら、幽体離脱したって事だろ」


 木原「なら死んでるも同然じゃねぇか」


 唯一「>>260
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 11:46:35.73 ID:qVhoxnFZO
そこまでして生にしがみつくなんて美しくない…
せめて他の動物に媒介する美しさはないものか…
261 :1 [saga]:2022/03/13(日) 12:16:01.05 ID:1kFG40zH0
 唯一「そこまでして生にしがみつくなんて・・・ロマンがない・・・」


 唯一「せめて他の動物に媒介する美しさはないのかよ」


 相似「いやー、やっぱ知能が高いのは現状で人間だけだからねー」


 相似「イルカもいいかと思ったけど、水の中限定でしたか動けないし」


 木原「・・・で?お前の目的は何だ」


 唯一「私達を狙ってきたのか?」


 相似「うーん・・・狙ったのは狙いましたけどちょっとしたテストなので」


 相似「もう相手にはしませんよ」


 唯一「テスト・・・あの自爆は爆発の威力を試すためだったのか?」


 相似「はい。それとキチンと操れるのかというもの含めて」


 木原「操れるだ?・・・おいおい、複製した上に洗脳する機能まで搭載したってのか」


 唯一「なんでそんな事を・・・!?」


 相似「僕は精神エネルギー体となってから、自由自在に動けるようになった」


 相似「なので世界各国を見て回ってきました。・・・人間は素晴らしい生き物ですよね」


 木原「あ?哲学なんざ今はどうでもいいだろ」


 相似「哲学なんかじゃないですよ。純粋に褒めてるんですから」




 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 12:23:04.37 ID:T0cvaOAMO
ほい
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 12:23:10.88 ID:qVhoxnFZO
ふふふふ
264 :1 [saga]:2022/03/13(日) 12:48:35.56 ID:1kFG40zH0
 相似「なのに・・・どうしてこうも1つのものに執着するんでしょうかね」
 

 相似「代わりなんていくらでも用意出来るじゃ無いですか」


 相似「食べ物にしろ、乗り物にしろ、キーホルダーにしろ・・・」


 相似「この世に1つしかないって概念はどう考えても変じゃないです?」


 木原「知るか。思い入れがあんならそうなっても別に変でもなんでもねぇよ」


 唯一「思い入れ・・・はぁ〜〜〜、やっぱりその辺だけはわかりかねませんね」


 相似「大切な人だって、何人も居れば死んだって」


 相似「代わりを見つけるだけでいいじゃないですか」


 唯一「相似・・・それは命を冒涜してるのと同じ言いぐさだ」


 唯一「1人の人間には、その人間のみにしかないアイデンティティがある」


 唯一「それの代わりなんて絶対にない」


 相似「えー?そうですかねー・・・」


 相似「・・・じゃ、ちょっと考えてみますか。それでは失礼しまーす」


 木原「おいおい、話すだけ話してまたトンズラするつもりか?」


 相似「はい。これからやる事があるので」


 ―ザッ!

 イドゥン「・・・」


 唯一「!?。仮面ライダー・・・!?」


 『リンゴオーレ!』


 ―ズバァアアッ!!

 ―ドカァアアアンッ!!


 木原「ちっ・・・!目眩ましかっ・・・」


 ―コオオォォ・・・

 唯一「・・・逃げましたね。・・・結局、目的は何だったんでしょうか」


 木原「>>265
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 12:54:34.73 ID:T0cvaOAMO
あのライダーを味方につけてしでかしてるあたり更に大きなことをするんでしょう
とりあえず黒幕がわかったのは良かったですがね
266 :1 [saga]:2022/03/13(日) 13:21:00.03 ID:1kFG40zH0
 木原「あのライダーを味方につけて、しでかしてるあたり更に大きな事をすんだろうな」


 唯一「同じ事を考えてました・・・」


 木原「とりあえず黒幕がわかったのは良かったな」


 木原「けど、狙わねぇとか言ってたが・・・嘘って事もあり得る」


 唯一「木原の中でも彼は平然と嘘つきますからね」


 唯一「そのせいで眠ってる間にデータファイル盗まれたんですし・・・」


 木原「そりゃお前の不注意だ」


 唯一「むむぅ・・・」


 木原「・・・あのライダーはお前の設計したライダーシステムの1つか?」

 
 唯一「・・・いえ、ロックシードは既存の物だとわかりますが」


 唯一「あの姿のライダー自体、全く記憶にないですから・・・」


 木原「アイツの創り出したオリジナルか。どこで開発しやがったんだ」


 唯一「資金を隠してたなら、機材さえあればどこでも開発なんて出来ますよ」


 唯一「>>267
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/13(日) 13:23:07.10 ID:qVhoxnFZO
彼も頭は良いですからね、そんな彼に野望とお金が有れば、ね?
アイテムを筆頭に正義のライダーを嫌がる勢力はいるでしょうし
537.06 KB Speed:0.9   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)