【安価・コンマ】ンニカの秘宝【TRPG風ファンタジー】

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105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 19:58:44.51 ID:3v6A+oFrO
106 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:05:08.20 ID:1yYO7lKX0
ミルラ《気配》50 コンマ51 失敗 全員の体力−1





シアたちは先ほどマッシュボアと邂逅した場所を探索した。

獣道や地面を掘り返した跡がある。

「きっとこの辺が縄張りなのよ」

ミルラが探索していると、そばの草むらががさりと揺れた。

むくりと巨体が姿を現す。

本日二度目、マッシュボアであった。

「デジャブ、だぜ」

「こりごりだニャ」

一行はさんざんマッシュボアに振り回されてしまった。
107 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:09:36.25 ID:1yYO7lKX0
一日目の探索が終わり、シアたちは小川のほとりに拠点を張った。

と言っても地面を均して焚火をつけただけだが。

ミルラはパラス三世に持たれて体を休めていた。

オドベントは全員分の料理を作っている。

マルキンがゾナに背中を揉んでもらってゴロゴロ喉を鳴らしていた。

本当に仲がいいパーティだ、とおもいながら、シアも明日に向けて体を休めた。
108 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:10:17.84 ID:1yYO7lKX0
二日目、探索1/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:41〜50 巨大なオブジェが見える を選択する
3:61〜70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1



1〜10  ???
11〜20 ???
21〜30 ???
31〜40 ???
41〜50 巨大なオブジェが見える
51〜60 ???
61〜70 マッシュボア強襲
71〜80 ???
81〜00 ???
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 20:16:07.27 ID:JEplhQtgo
2
110 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:17:52.76 ID:1yYO7lKX0
41〜50

森の入り口から見えていた巨大なオブジェの近くまで来た。

見上げるほど巨大な円環だ。山より大きな巨人の指輪があったらこんな感じだろうと思わせるそれが、大地に突き刺さっていた。

「サンステット・ヘルベニ・ンニカの遺跡ね」

ミルラが呟いた。

かつて魔導文明の力で世界を統一したと言われる伝説の男である。

ンニカと文明の滅亡については謎だが、ンニカの残した遺跡は世界各地にある。
111 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:21:29.33 ID:1yYO7lKX0
いまでも秘境の奥地にはンニカの遺産があるのではないかと噂され、おとぎ話にもなっているのだ。

時計でいうところの九時から十二時にあたる部分が大きく欠けており、それ以外にも所々風化している。

《踏破》があればオブジェに昇って森を俯瞰できたかもしれない。

(《踏破》があったらコンマ成功でイベント表の好きなところを一つ開示できる)
112 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:23:05.42 ID:1yYO7lKX0
二日目、探索2/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:61〜70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1



1〜10  ???
11〜20 ???
21〜30 ???
31〜40 ???
41〜60 ???
61〜70 マッシュボア強襲
71〜80 ???
81〜00 ???
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 20:27:15.06 ID:/FOgF90T0
1
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 20:27:29.25 ID:3v6A+oFrO
1
115 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 20:32:30.16 ID:1yYO7lKX0
1〜10

森をゆく一行をトーヴが遠巻きに見ている。彼らは自分たちより大きな生き物を襲うことはない。

臆病な生き物なのだ。

パラス三世がじっとトーヴを見つめていたが、ミルラが手綱を引いて咎めた。

「トーヴなんて食べてもおいしくないわよ」

しかしパラス三世は何かが気になるようだ。

ずっとトーヴを見つめている。

シアもトーヴをじっと観察してみた。

探索コンマ↓ シア《採集》70 
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 20:48:56.59 ID:qCAqh6Ct0
えい
117 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 21:04:10.87 ID:1yYO7lKX0
シア《採集》70 コンマ59 成功



シアはトーヴの口元で何かがきらりと光ったのを見逃さなかった。

突然追いかけても逃げられてしまうだろう。

だからシアは優し気な声音を意識して、おいでおいで〜、とトーヴを誘った。

狙い通り、トーヴはシアに近づいてきた。

シアがわしわしと首元を撫でてやるとトーヴは気持ちよさそうに目を細めた。

そして、その特徴的な螺旋の口に引っかかったものを落とした。
118 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 21:05:14.06 ID:1yYO7lKX0

「紋章、みたいだにゃ」

「これはナヴニア王国兵のものね」

「ち、血がついでまず。これって」

「いなくなった兵士のだろうな。たぶんジャバウォックに襲われたんだろうぜ」

四人がシアの手元にあるそれを見つめてそれぞれの意見を述べた。

「シア、ちょっとパラス三世にもそれを見せてあげて」

シアがパラス三世の前に紋章を差し出すと、パラス三世が紋章を匂った。

そして、ある方向を見つめた。
119 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 21:07:15.41 ID:1yYO7lKX0
二日目、探索3/3


探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:61〜70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1
3:81〜00 パラスの見つめた先 を選択する



 1〜20 ???
21〜30 ???
31〜40 ???
41〜60 ???
61〜70 マッシュボア強襲
71〜80 ???
81〜00 パラスの見つめた先
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 21:10:21.36 ID:/FOgF90T0
3
121 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 21:19:45.93 ID:1yYO7lKX0
80〜100

パラスの見つめる先へ向かうと、風に乗って鉄くさい香りが漂ってきた。

《医学》の心得があるシアにはすぐに分かった。

血の匂いだ。

「酷いわね」

「うう、オラ、目瞑ってていいですか?」

そこには人だったものが転がっていた。

巡回の兵士だろう。

湿った土に血がしみこみ、木の幹にたたきつけられた肉片がくっついている。

激しく損壊していて見るに堪えない光景だ。


《医学》でより詳細な情報が判明する。
探索二日目で要求値-10

《気配》で魔獣の痕跡をたどることができる。
探索二日目で要求値-10



探索コンマ↓1,2

1.シア《医学》80-10=70
2.ミルラ《探索》50-10=40
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 21:20:28.65 ID:1OlZMHhW0
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 21:21:08.23 ID:3v6A+oFrO
124 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 21:46:23.50 ID:1yYO7lKX0
シア《医学》80-10=70 コンマ65 成功
ミルラ《探索》50-10=40 コンマ23 成功




シアは医学の知識を活用して現場を検証した。

死体を見ればどんな殺され方をしたのか予想が付く。

ジャバウォックの攻撃手段が明らかになった。
《薙ぎ払う》50 全体ダメージ2
《齧り殺す》70 単体ダメージ3

さらに、ミルラが土に染み付いた血液からジャバウォックの向かった先を特定した。

兵士にはジャバウォックの拠点の正確な位置を報告できるだろう。
125 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 21:47:30.91 ID:1yYO7lKX0
二日目の探索が終わった。

シアたちは念のためにジャバウォックの巣があると思われる場所から離れたところで野営を行った。

兵士たちの無残な姿を見てしまって流石にパーティの雰囲気は暗い。

「撤退も考えるべきね」

ミルラがつぶやくように言った。

本命のクエストであるマッシュボアの肉は最低限確保した。

森の異変の原因についてもほぼ突き止めたといっていい。

ここで帰還したとしても十分な成果が得られるだろうとの見込みだ。


※今回探索のメインで用意したイベントはすべて開示しました。
三日目の探索では、未開示のイベント表をめくったり、マッシュボアを倒して報酬を増やしたりできます。

安価↓1〜3 多数決
1:探索を打ち切る。
2:三日目までやりきる。 
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 21:53:54.65 ID:qCAqh6Ct0
2
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 21:54:34.94 ID:1OlZMHhW0
128 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/17(木) 22:11:22.58 ID:1yYO7lKX0
「あー、実を言うと、俺は探索を続けたいと思ってる」

オドベントは料理の研究のために、もう少しマッシュボアを確保したいようだ。

「オラも、仕送りはなるべく多くしてーですし」

ゾナも不安げながら探索の続行には賛成のようだ。

それらの意見に同調してシアも探索の続行を希望した。

「うにゃあ。みんなが行くなら僕も付いてくにゃ……」

少し残念そうな様子だがマルキンも最終的に賛同した。

「わかったわ、探索を続行しましょう」


三日目、探索1/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:81〜00
 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1


 1〜20 ???
21〜40 ???
41〜60 ???
61〜80 ???
81〜00 マッシュボア強襲






本日はこの安価で区切りにします。
明日も夜は用事があるので再開は土曜日に。
お昼のうちに出来たら始めます。
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 22:26:46.47 ID:qCAqh6Ct0
1

乙でした
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 23:05:26.39 ID:1OlZMHhW0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 03:47:08.62 ID:fy/IAk9ZO
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 05:53:05.10 ID:s/FgQwmX0
世界観の出し方が上手いね、>>1さんの中で結構設定作ってるんだろうけどそれを一気に羅列するのではなく少しずつ描写していくの上手い
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 23:47:23.59 ID:3EegPCm40
>>132
自演?
134 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 15:13:00.42 ID:oR4tSumX0
>>132 嬉しみ。でも1に書いてある通りそんなに世界観固まってません。申し訳ないです


一昨日の続きからです。






41〜60

「人間さんだ」

「たくさんいる」

「遊びに来た?」

シアたちは妖精に好奇心を抱かれたようだ。

妖精は綺麗な翅を持つ人形サイズの種族である。

総じて見目麗しい童女の見た目をしている。

生き物なのかは不明だ。

敵対的なのか友好的なのかも彼女たちの気分による。

「妖精ってやっぱめんこいです」

ゾナは嬉しそうにしていた。

《話術》判定でイベント表を一つ捲れる。

要求値-20でさらに今後の探索に妖精が助力してくれる。

探索コンマ↓ シア《話術》70&50
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 15:19:20.36 ID:CeZuFPIG0
136 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 15:25:51.58 ID:oR4tSumX0
シア《話術》70&50 成功

「人間さん、面白い」

「ついてく」

「一緒に遊ぶの」

シアたちが楽しくお話をしていると、妖精が肩や髪に居座り始めた。

彼女たちのお気に召したようだ。

シアたちは会話の中でトーヴの森に少し詳しくなった。



一時的に【妖精《幻惑》70】があるものとして行動できる。

安価↓1 開示するイベント表の選択
1: 1〜20 ???
2:21〜40 ???
3:41〜60 ???
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 15:32:19.21 ID:OjpBPp8Lo
_
138 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 15:49:27.06 ID:oR4tSumX0
>>137 
コンマ21なので、2を選択したとして開示します。




「人間さんたちイノシシさがしてるの?」

「向こうにいたよ」

「遊びに行く?」

妖精たちの情報提供によると、少し離れた場所にマッシュボアがいたらしい。
イベント表開示 21〜40 マッシュボアのいる場所 




三日目、探索2/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:21〜40 マッシュボアのいる場所 を選択する
先制攻撃状態でマッシュボアと戦闘
3:61〜80 妖精と戯れる を選択する
話術判定成功で、好きなキャラの《幻惑》技能+5
4:81〜00 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1

イベント表
 1〜20 ???
21〜40 マッシュボアのいる場所
41〜60 ???
61〜80 妖精と戯れる
81〜00 マッシュボア強襲
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 15:53:01.16 ID:CeZuFPIG0
140 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 15:59:12.04 ID:oR4tSumX0
21〜40 【マッシュボアのいる場所】

霧の向こうからふごふごと荒い鼻息が聞こえる。

視線を向けると大きな影があった。

背面に茸を生やしたイノシシ、間違いなくマッシュボアである。

まだこちらに気が付いた様子はない

「チャンスね。妖精ちゃんグッジョブ」

「さくっと倒してです」


奇襲
戦闘安価↓1〜4
シア《精霊》100
ゾナ《刀剣》50
マルキン《幻惑》50
妖精《幻惑》70
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:04:36.79 ID:6f2UP1EgO
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:11:18.58 ID:OjpBPp8Lo
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:12:11.32 ID:Cki4+czBo
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:24:23.62 ID:CeZuFPIG0
145 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 16:36:29.90 ID:oR4tSumX0
シア《精霊》100 コンマ79 成功 ダメージ1
ゾナ《刀剣》50 コンマ58 失敗
マルキン《幻惑》50 コンマ32 成功 ダメージ1
妖精《幻惑》70 コンマ62 成功 ダメージ1

油断しているマッシュボアの背後を取って奇襲を仕掛けた。

シアの精霊魔法がマッシュボアの巨体を揺らした。

ゾナは緊張していたのか剣戟は空気を切った。

マルキンの幻惑魔法がマッシュボアの神経を犯し、泡を吹いて倒れた。

既にこと切れていたマッシュボアに妖精が追い打ちをかける。

無邪気さ故の残酷さを目の当たりにしてシアたちは少しげんなりした。

「いてて、オラ自分のどんくさいとこ嫌いだぁ」

ゾナは空振りした勢いのままコケていた。

妖精好きな彼女がその光景に気が付かなくてよかったとシアは思った。


【マッシュボアの肉】獲得
146 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 16:37:33.75 ID:oR4tSumX0
三日目、探索3/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:21〜40 マッシュボアのいる場所 を選択する
先制攻撃状態でマッシュボアと戦闘
3:61〜80 妖精と戯れる を選択する
話術判定成功で、好きなキャラの《幻惑》技能+5
4:81〜00 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1

イベント表
 1〜20 ???
21〜40 マッシュボアのいる場所
41〜60 ???
61〜80 妖精と戯れる
81〜00 マッシュボア強襲
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:39:45.56 ID:aAdmAZxd0
3
148 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 16:48:20.13 ID:oR4tSumX0
3:61〜80 妖精と戯れる を選択する
話術判定成功で、好きなキャラの《幻惑》技能+5



シアたちはマッシュボアに追い打ちをかける妖精たちを止めようとした。

納品用の品で遊ばれてはたまらない。

「え〜、つまんなーい」

「せっかく楽しかったのにぃ」

妖精は幼女のような精神性を持っている。

こちらの要望を通すのは簡単ではない。

コンマ判定↓ シア《話術》70
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:50:47.88 ID:2jwY8ukDO
はい
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 16:52:00.87 ID:OjpBPp8Lo
3
151 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 17:10:30.87 ID:oR4tSumX0
シア《話術》70 コンマ88 失敗




シアが妖精の気を引こうとしたが失敗した。

妖精たちはマッシュボアの死体が魔法をかけるたびにぴくぴく反応するのが楽しいらしい。

霧の漂う森の中に幼女の明るい声が不気味に響く。

「え、あれ、オドベントさんなんでオラの目をふさぐんです?」

「なんだ、目が疲れてるときは温めるといいらしいぞ」

「? オラ別に目は悪くねですよ」

シアたちに出来たことは、妖精が満足するまで待つことと、純朴な少女の夢を壊さないように気を遣うことだけだった。
152 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 17:12:02.96 ID:oR4tSumX0
三日間の探索が終わった。

成果はマッシュボアの肉が二つと、兵士に提供できる情報だ。

「僕、結構がんばった気がするにゃ」

「そうね、帰ったらお疲れ会しましょうか」

パラス三世の荷鞍に肉を括り付けながらマルキンたちが今後の予定を立てている。

「流石に重いな。二匹ぐらいがちょうどよかったかもしれね」

「オドベントさん、今回もおねがいします」

シアとゾナも肉をオドベントが背負うのを手伝った。



探索のリザルト

報酬金
【マッシュボアの肉】*2=40万
兵士への情報提供1万*コンマ↓1
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 17:24:58.15 ID:6f2UP1EgO
はい
154 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/19(土) 17:46:21.22 ID:oR4tSumX0
探索からの帰り際、砦の詰所で情報提供した。

「ジャバウォック? こんな浅い場所で見る魔獣ではないな」

兵士は信じられない様子だったが、血の付いた紋章を見せたり、死体の場所を報告した結果、本腰を入れて動くようだった。

「もしかしたらトーヴの森は一時的に閉鎖されるかもしれないな」

兵士はシアたちにそう言い、金15万を情報料として支払った。

報酬はマッシュボアの分と合わせて55万となった。


本日は以上です。
お疲れ様です。
幕間的な話を書いてから、次の章に入ろうと思います。
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 17:55:02.61 ID:BwhUJulc0
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 18:05:12.40 ID:CeZuFPIG0
乙でした
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 18:13:06.73 ID:aAdmAZxd0
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 18:15:28.08 ID:OjpBPp8Lo
おつつ
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 22:56:59.56 ID:cy0T6RKb0
おつ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:21:09.22 ID:SHUxHxf6o
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
161 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:45:50.99 ID:bi1eXt560
自分の髪がそよ風に揺れるのをぼーっと感じていた。

澄み渡る空と春先の優しい陽光が気持ちよい。

朝の弱いシアは頭が起きるまでが長い。

むくりと上体を起こしたはいいものの、ベッドから這い出すのに数刻かかった。

宿の二階から見下ろせる街の市場は人でにぎわっている。

長閑な田舎からスタットに来たシアには新鮮な光景だ。
162 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:47:52.48 ID:bi1eXt560
ベッドから這い出し、朝の支度にとりかかる。

《精霊》魔法で作り出した水の球体にそのまま顔を突っ込んだ。

自分の吐き出す空気がこぽこぽするのを聞きながら、髪と顔を同時に洗う。

師の下で教えを乞うている間は許されなかった横着だが、今ここに咎める人はいない。

一人、街に出てきて暮らす大人だから出来ること。

ちょっと悪いことをしている気分になったシアは水の中でフフッとほほ笑んだ。
163 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:49:18.35 ID:bi1eXt560
「シア〜、起きてる? ……なによ、空いてるじゃない」

「おじゃますます〜」

不意に宿のドアが開かれた。

あれ、鍵かけるの忘れてたっけ。

もしかしてそれで一晩過ごしていた?

と、微妙に的外れな事を考えるくらいシアはパニクってしまった。

制御を失った水の球体は破裂して水浸しになってしまう。

脳裏に浮かんだ師匠が、それ見たことかと笑っていた。
164 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:49:57.03 ID:bi1eXt560
普段着に着替えたシアは二人を部屋に招き入れた。

「なにごとかと思いました」

「いろいろ気をつけなさいよ。魔法もそうだけど、鍵のかけ忘れとか何かあっても知らないわよ」

ミルラの至極当然なお説教には頷くしかない。

「ていうかあなた、可愛らしい顔して着やせするタイプだったのね」

尚のこと気をつけなさいよ、とミルラはシアの体を服の上からねめつける。

恥ずかしさを覚えてシアは自らを抱いた。
165 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:50:24.08 ID:bi1eXt560
「ところで今日空いている? 買い物行きましょうよ」

前回の依頼で得た報酬はパーティの共有財産を抜いた後に分配された。

今頃、オドベントとマルキンも街に繰り出して自分の趣味に没頭しているだろうとのこと。

街を散策して地理を頭に入れとこうと考えていたシアは、丁度良かったとミルラたちの提案を受け入れた。
166 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:51:20.18 ID:bi1eXt560
湖畔の街スタット。

氷河の削った谷間に出来た街だ。

雪と岩肌のが織り成すコントラストが雄大な山脈を背負い、雪解け水の流れ込む澄んだ湖を望む、景観の美しさで有名でもある。

谷間に作られた街の宿命として建物が密集しており、家屋は二階建て以上が基本だ。

お店の並ぶ賑やかなメインストリートを巡るのもよし。

洗濯紐などの掛けられた生活感を覚える裏路地をぶらりと歩くもよしだ。
167 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:52:26.83 ID:bi1eXt560
と、言うわけで幕間の安価をします。
こんな場所があったら行きたい
こんな絡みを見てみたい、など
要望をお聞きしてSSを書きます。
基本は女の子三人の休日といった感じで、もちろんオドベントやマルキンとばったり出会うのもありです。
出てきた候補からコンマして、三つか四つくらいかければと思います。

幕間安価↓自由
168 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/23(水) 22:53:06.00 ID:bi1eXt560
今日は以上です
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 23:00:58.76 ID:UncfGc7go
アクセサリ屋さん

おつ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 23:08:59.65 ID:FOCikO/6O
本屋で学術書を探す(学問スキルの成長狙い)
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/24(木) 00:54:54.40 ID:o9cNyHGV0
道具屋さんで冒険者に必要な道具を説明受けつつ揃える

乙です
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/24(木) 01:41:55.43 ID:ci3DQS+t0

>>4で出てはいるが冒険者のたまり場的な酒場の一幕を
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/24(木) 13:33:28.00 ID:QdInMNp3O
シアや仲間のスキル成長ってあるのかな

学問スキルで思ったけど、シアって魔法使いキャラっぽいけどその実、探索技能に振ってるスタイルね
174 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 00:39:05.13 ID:FgA2rBGW0
幕間というより準備パートになりそうだったので、先に仲間のステータスを更新します。
前回の探索でもう少しデータを多くしても扱えそうだと思ったので技能を増やしました。

ミルラ
《気配》50
《弩弓》70
《歴史》80 遺跡、古代兵器などに関わる判定

マルキン
《幻惑》50
《踏破》70
《機転》80 敵の不意打ち判定などに合わせて判定。成功したら不利にならない。

ゾナ
《刀剣》50
《根性》70 体力が0になるとき判定。成功で体力1残して耐える。
《盾役》80 敵の攻撃判定の後、判定するか否か選べる。成功でダメージ肩代わり。

把握お願いいたします。
幕間は月曜日の夜に開始します。
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 00:44:26.49 ID:5bmCj3jXo
あざっす
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 00:51:54.33 ID:GTY3Fhmf0
まとめありがたい
177 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:10:24.25 ID:FgA2rBGW0
前回の続きからです。





今日は丁度、蚤の市が開かれる日だったらしい。シアたちは露店の並ぶメインストリートに繰り出した。

「シア、手を繋ぎましょ」

ミルラが自然とシアの手を握ってきた。

小人族特有の「おてて」の感触に微笑ましさを感じる。

「こうしないとハグレちゃうでしょ」

なるほど、人でごった返す通りをミルラが歩いたらすぐに見失ってしまうだろう。

素早さや器用さ、要領の良さに定評のある小人族だが、こういうところは不便そうだ。
178 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:11:36.89 ID:FgA2rBGW0
……などと思っていたのはシアの思い違いだった。

「こっちこっち」

「立ち止まったら邪魔になっちゃいます」

人が作る激流の中、シアはミルラに引かれて何とか歩いていた。

かわいらしく思っていた小人族の手が今は唯一の命綱に思える。

蚤の市には自然にできた人の流れがあった。

宿の二階から眺めていた時は一目瞭然、しかし一度飲み込まれたらシアにはまるで潮流が掴めなかった。

ミルラが手を繋いでくれたのは自分の為だったのだ。
179 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:12:31.49 ID:FgA2rBGW0

露店の前に止まったことでシアはやっと激流から解放された。

「わぁ、オラこう言うお店見るの好きです」

眼をつけたのはアクセサリーを売るお店だ。

加工した綺麗な石や木工細工を革ひもに括った素朴な手作り感あふれる品が並んでいる。

値段もセンスも庶民向き。

この親しみやすさは露店ならではだろう。
180 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:16:57.64 ID:FgA2rBGW0


前回の依頼で手に入れた報酬は10万をパーティの貯蓄へ、45万を9万づつで割って分配した。
その9万には今後の探索の準備資金も含まれる。
シアが自由に使えるお金は9万だ。
181 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:20:25.49 ID:FgA2rBGW0
買い物ですが、お店ごとに買い物をするか、一度安価で出たお店をすべて描写してから考えるかどちらがいいですか。

多数決で決めたいと思います。

↓1〜3
1:店ごと
2:後でまとめて
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 20:29:32.20 ID:ZT0Ga0cL0
2
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 20:32:00.86 ID:cKAKP2IDO
2
184 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:36:05.79 ID:FgA2rBGW0
ではラインナップだけ出して次の描写を投下していきます。



《クローバーの首飾り》5万
ゾロ目をクリティカル(特別裁定)にする。

《ガラス玉のイヤリング》1万
全ての判定で1足りない時も成功にする。

《黒い羽根の髪飾り》2万
敵の判定は1〜10も失敗になる。
185 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:36:47.69 ID:FgA2rBGW0
「私、あっちのお店も気になるのよね」

人が作る壁の中、その身長でどうやって露店を見つけているのか、ミルラは迷いなく次の店に向かった。

そこは溢れんばかりに物を陳列した趣味性溢れる店だった。

おもちゃ箱のような賑やかしさには見ているだけでワクワクさせる魅力がある。

人だかりも多く、特に子供の注目をよく集めているようだった。
186 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:38:02.53 ID:FgA2rBGW0
思わず、ちら、とミルラを見た。

が、彼女は真剣に商品を吟味しているようだ。

「人気があるだけあって良い品を扱ってるわね……」と、その視線は商人さながらだ。

「シアさん、これ面白れえですよ」

対してゾナはぴぷーと間の抜けた音を出す変なおもちゃを持って、はしゃいでいた。

笑顔がまぶしい。

シアはほっこりするものを感じた。
187 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:40:24.93 ID:FgA2rBGW0
《簡素な探索道具》1万
誰でも《踏破》50で判定できる。失敗すると壊れる。

《中古の望遠鏡》2万
探索の時、判定を二回行い「???」を開示する。
そのあと好きなほうを選べる。
選ばなかった方のイベント表は「???」に戻る。
3回使うと壊れる。

《掘り出し物》5万
購入した時にコンマ判定をする。
コンマ*1000の金銭を手に入れる。
188 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:41:33.48 ID:FgA2rBGW0
少し落ち着いたところに行こう。

人混みに疲れたシアたちはメインストリートを外れて路地に入った。

一本道を外れただけで蚤の市の喧騒が遠のいた。

思わずため息が漏れる。

当てもなく路地裏を歩いていると、家々に囲まれた小さな広場に行き付いた。

中央に木が植わっており木漏れ日を揺らしている。

住民たちの憩いの場だろうか。
189 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:42:06.10 ID:FgA2rBGW0
「こんなの所にもお店が出てるんですね」

広場には古本を広げた露店が一つだけあった。

近所の子供が絵本を勝手に広げているが、店主であろう老翁は気にした様子もない。

ただ家屋に縁どられた青空を眺めている。

「ちょっと覗かせて貰いましょ」

シアたちも思い思い気になるタイトルの書籍を手に取った。
190 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:43:52.59 ID:FgA2rBGW0
《指南書》2万
技能値80以下の技能を選ぶ。それを+5する。

《専門書》3万
技能値100以上の技能を選ぶ。コンマ下一桁分成長させる。

《参考書》5万
好きな技能を選ぶ。それの判定をするたびにコンマ5以下なら1成長させる。技能値100まで効果持続。
191 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 20:50:31.48 ID:FgA2rBGW0


ラインナップは以上。

酒場の風景は買い物が終了したら描写する予定です。

買い物は安価にするか、先に二票獲得した物から買ってゆく方式にしようか迷っています。

ご意見いただけると幸いです。

その他にも買い物に関して疑問があればお願いします。


自由安価↓ 10分くらい経つ、もしくは意見がまとまったら終了します。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 20:54:57.72 ID:5bmCj3jXo
クローバーと望遠鏡と指南書で
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 21:01:01.15 ID:ZT0Ga0cL0
先に2票形式なら複数人の意見反映には良いけど、時間短縮なら安価がよさそう
194 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 21:09:03.14 ID:FgA2rBGW0
>>192さんみたいにリストを出してもらって安価も良いかなと思いましたが、どうでしょうか。
単品の安価のが良いですかね。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 21:11:33.39 ID:ZT0Ga0cL0
個人的には>>194のリスト出して安価のやり方で良いと思います
196 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 21:20:48.21 ID:FgA2rBGW0
では今回は>>192さんのリストを採用します。





《クローバーの首飾り》5万
ゾロ目をクリティカル(特別裁定)にする。

《中古の望遠鏡》2万
探索の時、判定を二回行い「???」を開示する。
そのあと好きなほうを選べる。
選ばなかった方のイベント表は「???」に戻る。
3回使うと壊れる。

《指南書》2万
技能値80以下の技能を選ぶ。それを+5する。
197 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 21:21:39.78 ID:FgA2rBGW0
指南書の技術上昇安価します

どの技能を成長させるか
↓1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 21:35:11.91 ID:UKy26OlCO
学問
199 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 21:47:10.22 ID:FgA2rBGW0


「何か面白い本、見つかった?」

ミルラが覗き込むようにしてシアに尋ねてきた。

シアは素直に頷いた。

知的好奇心の刺激される興味深い本だ。

作者がフィールドワークで得たであろう生々しい知識には、机上の学問にない視点がある。

「オラ、こういう本はちょっと……」

ゾナも寄ってきたが、内容の難解さを感じ取ったのかそさくさと離れていった。



シア《学問》80→85
200 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:01:42.83 ID:FgA2rBGW0
買い物を終えたころには藍色の空に星が瞬き始めていた。

スタットは空気が澄んでいる為か、星が河のように見えた。

「お腹がすいたわね。酒場に行きましょうか」

「オラもペコペコです」

三人で連れだっていつもの商会提携の酒場に向かった。

先日シアが訪れたときは昼だったが、その時の記憶と比べると雰囲気が違う。

暖かな光が漏れ、食欲をそそる香りが漂い、宴会の声が聞こえて来ていた。
201 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:02:17.61 ID:FgA2rBGW0
酒場の一階席は満席になっていた。

踊り子の舞台を囲んで立ち飲みをする客も居る。

「あ、ミルラたちこっちにゃ」

「席取っといたぜ」

騒がしさの中でも聞きなれた声は耳に入ってくるものだ。

見れば吹き抜けの二階席からマルキンとオドベントがシアたちを呼んでいた。
202 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:02:54.26 ID:FgA2rBGW0
二階席に上がっただけで酔客の喧騒が少し遠のいた。

ヘリに持たれて舞台を見下ろす客もいるが、一階席のバカ騒ぎと比べたら大人しいものだ。

「助かったわ。いつもより賑やかなんだもの、座れないかと思った」

テーブルにはすでに人数分の料理並んでいた。

ミルラが早速パンを口に放りながら、混雑に悪態を付く。
203 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:03:50.70 ID:FgA2rBGW0
「トーヴの森の件、もう近隣の街まで男爵様がお触れを出したからな」

シアも料理を口にしながら会話に耳を傾ける。

何でも、トーヴの森は入場制限が掛けられ、ランク2以下の冒険者は立ち入れなくなってしまったらしい。

代わりにランク3の緊急依頼が張り出され、一獲千金を狙った実力者が集まってきたようだった。

「はあ、この様子だと私たちに受けられる依頼はなくなりそうね」

「じゃあ別の街に行くかニャ。たのしみだにゃ」

「できれば孤児院の近くがいいですけど、お仕事がないのはもっと困ります……」
204 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:04:55.81 ID:FgA2rBGW0
どうも、活動拠点を移す流れになっている。

知的好奇心を満たすため旅に出たシアにとっては、願ったりかなったりだ。

スタットの街も楽しかったが、今は色んな街が見られることが楽しみだった。
205 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:18:58.29 ID:FgA2rBGW0


と、言うわけで次回から舞台となる街を移します。

次の舞台から安価で決めようと思うのでアイデアをお願いします。


街の名前
景観
名物・特産品
その町特有の催し・祭り
周囲の環境・気候

などなど、細かく書いていただけると嬉しいです。
206 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/02/28(月) 22:19:28.95 ID:FgA2rBGW0

桟橋の村ヌベ
年中曇天の湿地に出来た村。
マングローブのように根を浮かせた歪な形の大木にツリーハウスを建て、桟橋でそれらを繋いでいる。
沼地に潜む爬虫類や巨大な昆虫が主な脅威。
しかし中には珍味や漢方として重宝されるものもある。


今日は街の安価を募って終了します。
お疲れさまでした。
↓1〜5くらい 後日コンマして決定する。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/01(火) 00:41:07.31 ID:TV0YM0QE0


"未知への灯"サイオンルート

広大な沼の上に浮かぶ大小様々な舟の集合体。舟同士は縄や即席の橋で複雑に繋がっている沼の上の水上都市
街そのものが秘境の奥地に作られた探索の最前線の1つ。恒久的な探索基地の設置は不可能とされていたが、伝説的冒険者が冒険で得た財宝を惜しみなく使い、無数の船を浮かべ繋げる事で強引に拠点を創り出した
空気の淀んだ陰気な沼を、知った事かと言わんばかりに冒険者達の野心と欲望と熱意が照らす。危うい熱気に満ちた街
活気はあるが居住性はいいとは言えず、揺れによる船酔いは当然として、沼の臭気も無視できない、小舟や橋の崩壊事故も日常茶飯事で、治安もいいとは言い難い
しかし、街の四方に様々な秘境が存在するため、この街を訪れる冒険者の姿は絶えない、死人の数と同じほどに

住民の殆どは冒険者と商人。沼魚のかば焼きが名物だが美味くはない。淡白な薄味で、調味料で味をつける事が前提の料理。住民らにとっては憎たらしいほどに食い飽きた主食で、金のない時のジャンクフードという扱い
208 : ◆ph3KAUsK1Q [saga]:2022/03/01(火) 19:34:25.65 ID:/MBR0GaA0
>>207さん採用してイベント表とかシナリオを作ってきます。
早ければ来週の月曜日で上げます。
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/01(火) 23:14:58.54 ID:O9XELBRf0
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/11(金) 23:35:01.33 ID:mh50VXs30
次章期待してます
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2022/05/24(火) 23:00:46.64 ID:50QUGNxEo
『オクトパストラベラーやる。1時まで』
(22:03〜放送開始)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2023/11/24(金) 20:23:20.69 ID:MkbVEkUzO
『19時までVALO→ストリーマーマダミス
ネタバレ禁止#よしなま軍団登山隊
布団ちゃん、おにや、はんじょう、k4sen(GM)!』
▽TRPG/マダミス狂気山脈/陰謀の分水嶺
(17:08〜)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2023/12/04(月) 19:43:34.23 ID:N0sY2tLmO
『ストリーマーマダミス狂気山脈2/星ふる天辺
ネタバレ禁止#よしなま軍団登山隊/k4sen(GM)
×よしなま×布団ちゃん×おにや×はんじょう』
(18:58〜)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2024/03/07(木) 19:09:56.75 ID:DAo3mo1tO
『カトシロ、やる』
▽TRPG「カタシロ」
◇1ゲーム2時間〜/GM:K4sen
Unkochan→よしなま→はんじょう
→小松潤季(おにや)
→松本匡生(布団ちゃん/魔神)
(17:54〜)

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