真・恋姫夢想【凡将伝Re】5

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1 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/13(日) 21:15:03.19 ID:RiN2+QrN0
 時は二世紀末、漢王朝の時代。
 四世三公の名家たる袁家に代々仕えし武家である紀家に生まれた一人の男児。
 諱(いみな)を霊、真名を二郎というこの男は様々な出会いや経験を重ねていく中で、やがて世を席巻していく。
 しかし、彼には誰にも言えない一つの秘密があった。
 彼の頭の中には、異なる世界における未来で生きてきた前世の記憶が納められていたのだ――。
 これは、三国志っぽいけどなんか微妙に違和感のある世界で英雄豪傑(ただし美少女)に囲まれながら右往左往迷走奔走し、それでも前に進もうとする凡人のお話である。


※リトライとなりますが大筋ではそんなに変わらない見込みで
※なろうにても投下しております。こっちで書いて推敲してからなろうに投稿って感じです
※合いの手長文歓迎です
※ネガティブな書き込みはあっちでは削除するけどこっちではスルーか検証。


前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573818977/

過去スレ
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526044205/
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480942592/
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445344769/

どんどこいくよ。

お盆までに完結できたらいいなの精神ですわ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1573818977

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1644754502
2 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/13(日) 21:18:25.30 ID:RiN2+QrN0
        | / ィ/  /  / ∨ イ:|  | ト、 | ヽ  ∨  |
        ∨. //    ' !l /´    !|: ,ハ!| Y.  V  | ̄ ̄ ̄¨ヽ
        /乂 〃    |.l |! |    |イ::.ム仕≧!|  ∨ |       \
      , ィ´/¨7' i  | |::|:l !|:匕   //::/ィ'チ无勹 | | | \    /
     / .l.,'  ,'.| | ::! !::!从弍≧、/ レ' 弋::::::リ リ .,' | |ハ     /
     \ .|l  ! | | ::::いレ/「::::└!       `辷, イ / :: | |∧   i ←袁術
      \|  |ハ | ::::いト、弋‐リ_       ノイ:::: | | W  |
        W Vハ! | ハ \ ''"´   ′  '´´ l::::. | ト、| l\ l
         ヽク  ハ  ヽ >-     rヽ    ノ:::.  |   い! `┘
         /  /ハ   :::> 、     ┘  イ/:::.  :|   ヽヽ
        / _/:::::::::::\   ::::.≧ー ‐「 W7 レ::::.  ハ   \\
  _,, -iイ>'"..::::::::::::::::::::::≧: 、 .:::::マ‐┤ |ノ_!:::.   /:: ハ:..   ヽ > 、
./ , イ /  ..::::::::::::::::://    \ .:::} _| 「  ` く / ̄`ヽ:::::..   \:::::...> 、_
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:/ /  ..:::::::::└‐ '"´ノ |    \  !厂       \| /  /  | :::::::::::::::::::\:::::::

これでご理解いただきたい
そういうスレです
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 04:02:05.55 ID:kb1fMy4Bo
二年越しの新スレだ!!
最後までお付き合いいたしますぞ!!
4 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 16:58:05.83 ID:Yo7ay6Bq0
>>3
頑張るやで
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 18:17:55.07 ID:0MozjzEC0
なろうでも書いてるのはマルチポストでマナー違反では?
堂々と開き直るのはいかがなものかと
6 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 21:44:48.53 ID:Yo7ay6Bq0
「姉者、来客だぞ」

日輪はとうに地平に姿を隠し、満月がその存在を高らかに主張するような時刻である。日中の過酷と言っていい練兵。それをこなし、湯を使って軽く夜食――曹操からの差し入れである――をつまむかどうか、それとも酒精を呷るかという至福の時間帯。
夏候惇は訝しげに声の主である妹を見る。この時間を大事にしているというのは衆知の事実だというのに。だが。いやだからこそ、その来客に興味を抱く。

「ふむ。秋蘭自らの報せとなれば会わんわけにはいかぬな。いい、通してくれ」

常にあらず、どこか楽しげな表情の妹。それを見て夏候惇は秘蔵の火酒を準備する。どうやら余程の来客らしい、と。
そしてその予想は正しくあった。

「何だ、二郎か。珍しいなこんな夜更けに」

通された青年の姿に夏候惇は拍子抜けしつつも納得する。なるほど、これならば追い返すわけにもいかないわけだ、と。

「どうした、夜這いにでも来たのか?」

薄手の夜着からのぞく脚線美を見せつけながらニヤリ、と笑う。
ん?と身を乗り出して胸の谷間をあからさまに強調する。常ならば目は釘づけなれどもつれない返事なのだが。

「ああ、まあ、そうなる、か……」

苦悶と言っていい口調でそんな言葉を捻りだす。その眼は固く閉じられており、夏候惇はニヤリ、と笑う。

「ほう、なかなか面白そうな顔をする。だが、辛気臭いのは好かんな。正直話を聞く気にもならん」
7 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/02/14(月) 21:45:23.53 ID:Yo7ay6Bq0
んなこと言っても、さあとぶつくさ垂れる男の鼻っ柱を弾く。
なにをする、と顔を上げた男ににちゅ、と口づけてとっておきの火酒を流し込む。

「な……!」

「お、少しは見れる顔になったではないか」

辛気くさいのは勘弁だ。とばかりに笑う夏候惇に、紀霊も苦笑する。
かなわないな、と。

「で、だ。どうした。二郎がこんな時に、こんな時刻に私を訪ねるということは何かあったのだろう」

わくわく、と目を輝かす夏候惇の勢いに紀霊は苦笑する。

「や、大変なことは起こってるだろう。蜀とか蜀とか蜀とかさ」

気炎万丈。笑みを深めた夏候惇が吠える。

「は、論ずるに足りんな、足りんよ。
 華琳様が本気を出せば鎧袖一触の有象無象でしかない!
 ああ、なるほど。なるほどな。確かに華琳様自ら出るのは難しい、な。
 なるほど。曹家の名代としたら私しかないな。
 水臭いな、二郎よ。漢朝のためならば粉骨砕身するともさ」

夏候惇は漢朝の直臣でもある。その言に迷いはない。何より腕が鳴るというものである。

「や、春蘭の手を煩わせるつもりはないよ」

「ほお?私の出る幕はない、と……?」

剣呑な表情を浮かべる夏候惇にやや狼狽えながらも紀霊は説明を続ける。

「いくつか理由はある。まず、洛陽は安泰ではない。涼州、益州。ここは不穏極まりない。手を打ってはいるが、洛陽が囲まれる可能性だってある。それに……」

言い募る男の言を遮って夏候惇は問う。

「御託はいい。正直どうでもいいからな!
何だか知らんが泣きつきに来たんだろう?私に」

聞かせろよ、その話と囁く夏候惇に紀霊は白旗を上げる。
色々ご破算だが、これでこそ「あの」曹操が最も信頼するわけである。

「……正直華琳の動きが読めない。そして華琳の動き次第で詰んでしまう。
そこまで追い詰められてる。だから春蘭の口添えがどうしても欲しいってわけさ」

「口添えとは言ってもな……。
 私は華琳様の決定に抗うことはないぞ?
 華琳様の意向に口を挟むことなぞできん」

「それでいいさ。ただ、俺は俺にできることをするしかないってことさね。
 でも、春蘭の言うことに耳を傾けない華琳でもないだろう?」

まあ、その進言の内容にもよるのではあるのだろうが、と紀霊は内心で呟く。
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