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保健医「閑職の夢遊」 猫顔少女「委員の特権」 最強宇宙魔法少女勇者幼女「もずく」
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2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/05(土) 21:01:18.80 ID:QPKoOoF6o
ほのぼの
ストーリーなし
教養なし
ファンタジー
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/05(土) 23:59:12.14 ID:QPKoOoF6o
保健医 「…………」
そぼ濡れて咲いていた。頼りない白色だった。
中庭の隅の木の、そのまた隅で。
雨に冷える窓ガラスを通して、花はいよいよ悲哀を帯びた。
学園ラジオ 『観測局は星座沖で新たに発見された空洞をダンジョン認定し、それに伴い規模などの調査を』
触れたら溶けてしまうような儚さに、保健医は息を呑む。
そういうものが好きだった。
学園ラジオ 『学生主導で建造された軌道エレベータ着工三十周年を記念して、今年の教会祭では魔法少女アイドルを』
いつか、雨か時間が花を落とすだろう。
保健医はきっと為すすべなく見届けて、そっと目を閉じる。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/06(日) 00:01:57.39 ID:4fakoAhMo
猫顔少女 「目を閉じないで」
保健医 「え」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/06(日) 00:25:48.35 ID:4fakoAhMo
猫顔少女 「はい」
缶コーヒー
保健医 「あ、うん。どうも」
保健医 「ズズ………にがっ」
保健医 「無糖だ」
猫顔少女 「寝起きだから、丁度良いでしょ」
スタ スタ スタ
保健医 「またどこか行くの?」
猫顔少女 「いいえ」
スタ スタ スタ
保健医 「?」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/06(日) 00:49:05.42 ID:4fakoAhMo
ガコン ガコン
猫顔少女 「よい、しょ……」
ガコン ガコン
保健医 「……ストーブ?」
猫顔少女 「捨てるそうだから貰ってみたんだけど」
猫顔少女 「思ったより重い。ウエイトリフティング部にあったせいだ」
保健医 「関係あるの?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/06(日) 01:00:22.52 ID:4fakoAhMo
保健医 「……おもっ」
猫顔少女 「でしょうが」
保健医 「よく一人で持ってこれたなこんなもん」
猫顔少女 「これを着ているからね」
雨合羽
保健医 「おお、ただの雨合羽」
猫顔少女 「うちの親が贈ってきたんだよ」
猫顔少女 「作業用の最新式らしいよ」
猫顔少女 「力が+2されます」
保健医 「まじか」
保健医 「すごいな宇宙」
保健医 「おもっ」
猫顔少女 「着る?」
猫顔少女 「間接キスになるけど」
保健医 「ならん、いらん」
保健医 「おもっ」
猫顔少女 「ウエイトリフティング部の一年の子は肩に担ぎ上げてた」
保健医 「まじか。すごいなウエイトリフティング部の一年」
保健医 「なんで肩に?」
保健医 「おもっ」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/06(日) 01:42:09.13 ID:4fakoAhMo
ガコン ガコン オモッ
ガコン
保健医 「この辺で良いかね」
猫顔少女 「いいねえ、センスあるね先生」
保健医 「へへっ……」
保健医 「なんでストーブ?」
猫顔少女 「…………風情、かな」
保健医 「インテリアか」
猫顔少女 「実用も兼ねますよ」
保健医 「ここ空調あるしなあ」
猫顔少女 「なんと、網があれば天板でお餅を焼けます」
保健医 「ほう」
猫顔少女 「お湯も沸かし放題、じゃがバタだってお鍋だってできちゃう」
保健医 「……いいねえ」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/02/06(日) 06:49:27.56 ID:4fakoAhMo
猫顔少女 「む、保健医先生、保健室でお鍋をするとは何事かね」
保健医 「違うんです、猫顔保健委員に脅されて無理矢理」
猫顔少女 「生徒に罪を着せるなんて、ひどいわ先生」
猫顔少女 「……これ、燃料入れる所無いね?」
保健医 「うーん」
カチ カリカリカリ
保健医 「トグルを回しても反応なし」
保健医 「耐火窓の中に放熱器らしきものも無いし、燃料いらない型なんじゃないか、これは」
猫顔少女 「少量の化石燃料で動く、薪ストーブ風の魔法式だとか言ってたけど」
保健医 「そんなよく分からんものがウエイトリフティング部に」
猫顔少女 「熱魔法研究部との腕相撲対決で勝ち取ったんだって」
保健医 「その研究部は命知らずの集まりなの?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/03/17(木) 09:56:28.51 ID:CtXJ9tNWo
猫顔少女 「で、化石燃料なんて不吉だし面倒くさいしで処分することになったそうな」
保健医 「返却する選択は無かったのかな」
保健医 「まあ、ねえ、浄化炉が出来る前は、こういうのは空気を汚すとかで一悶着あったみたいだからねえ」
猫顔少女 「何が不吉ですか、若造どもめ」
保健医 「え、どうしたの急に。その子ら同年代じゃないの」
猫顔少女 「完全クリーンエネルギーなんてね、クソですよ」
猫顔少女 「だいたい生き物ってのぁねえ、命ってのぁねえ、何かを犠牲にして生きてくもんでしょう」
猫顔少女 「他のもんの終わりを貪って、命を繋ぐんですよ」
猫顔少女 「だからこそ、生きていることのアリガタミってやつを実感できるんですよ」
保健医 「ほうほう」
猫顔少女 「それが何ですか。牧場つくって狩りを忘れて、その牧場も、動物がカワイソウだとか世論の風にまかれていつしか人工肉の工場になっちゃって」
猫顔少女 「その後も何やかんやあって、何の代償もなしに無限にエネルギーを貪れるようになって、無限の繁栄を約束された人類は」
猫顔少女 「どうなりました?」
保健医 「めちゃくちゃ繁栄した」
猫顔少女 「物質的な豊かさに溺れて、精神的な豊かさを追求することを怠けてしまったのです」
猫顔少女 「だから、生まれてくる子供の性別なんていじりだす」
猫顔少女 「だから夢遊ネットワークなんてろくでもないものを作り出す」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/06(火) 14:50:13.02 ID:GnwuSvQ4o
保健医 「嫌ってるねえ、夢遊ネット」
猫顔少女 「大ッ嫌いさ」
保健医 「ご両親、まだ帰って来ないのかい」
猫顔少女 「おや、ついにご挨拶に来る気になったのかいハニー」
保健医 「そいつぁ未来の君のダーリンが、きっと許してくれねえぜ」
猫顔少女 「かれこれ半年は帰って来てないねえ。体を家に置いたまま、宇宙から雨合羽+2を送ってくるよ」
猫顔少女 「おかげで、冷凍食品の調理と洗濯物の腕が上がる一方だよ」
保健医 「そりゃ大嫌いにもなるねえ」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2023/06/06(火) 20:11:58.28 ID:yb+IUdfp0
【空気中のスパイクタンパク汚染に気をつけましょう】
スギ花粉や様々な化学物質に対して過敏な方がおられるように
スパイクタンパクに対し過敏な方がおられます
特に二価ワクチンを接種された方に遺残した
オミクロン対応の
mRNAから生成されるスパイクタンパクは
従来の武漢対応のものと比べ
60〜70倍人体に結合しやすくなっており
シェディング被害は甚大なものになっています
また一部の方に感じる臭いに関しても
酸化したPUFAの代謝産物であるアルデヒドの可能性も否定できません
科学的証明は難しい案件ですが
徹底したシェディングング対策や
イベルメクチンやグルC点滴などで
改善することから
臨床的に起こっている事案は
化学物質過敏症やスパイクタンパクそのものでしか説明できないものばかりです
スパイクタンパクが体内に侵入すると
自覚症状が無くても
徐々に毛細血管レベルでは
血栓を形成する恐れがあり
酸素や栄養素が
細胞全体に十分行き渡らなくなる可能性があります
これは老化の促進を意味し
新たな病気が発生する素因にもなります
既接種者で
コロナ後遺症やワクチン後遺症になった方は
非接種者に比べ
シェディング被害を被りやすくなっています
そのため治療が難渋している可能性もあることに留意してください
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/06(火) 20:53:50.34 ID:GnwuSvQ4o
保健医「まあ、でも、今すごいからねえ、宇宙探検」
猫顔少女「そうだった。貴様も奴らの手先だった。おのれ」
猫顔少女 「くらえ、+2の猫パンチ」
保健医「おっと、ただのボランティアですよっと」
保健医 「人類の夢と浪漫のため、アプニアに乗って空の海を旅する者たちの」
保健医 「お手伝いをさせていただいております」
保健医 「空いた時間でね」
猫顔少女 「今日は何をしていたの?」
保健医 「うちの学校の開拓冒険科でも、宇宙探検してる子らいるだろう」
保健医 「その子らの関係で、医療魔法の人手がいることになってね」
保健医 「助っ人に行ってたんだよ」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/06(火) 21:32:35.58 ID:GnwuSvQ4o
猫顔少女 「普通科の保健医が借り出されるって」
猫顔少女 「何かすごい事件?」
保健医 「未知のモンスターが出たとかでね」
保健医 「それを発見したのが、カールプ隊だっけ、君の知り合いもいるとこ」
保健医 「まあうちの学校の探検隊の子らだったんだよ」
猫顔少女 「うん、きっとカールプ隊。宇宙でも地上でも、冒険に出れば変なことを起こす変な寮暮らし集団」
猫顔少女 「へえへえー、新種モンスター発見なんて、あの子たちも大きくなったもんだ」
保健医 「その新種のモンスターが、感染力の高い厄介な状態異常を引き起こす毒を持ってるかもしれないとかで」
保健医 「カールプ隊と、その子らと接触したおそれのある人たちのアプニアの診察や治療などをしていたのさ」
保健医 「まあ、すぐに大事にはならないと分かったんだけどね」
猫顔少女 「ふうーん」
猫顔少女 「つまり、頑張ったわけだ」
保健医 「頑張ったわけだよ」
猫顔少女 「……ふむ」
猫顔少女 「よしよし、そういうことなら」
猫顔少女 「お姉さんが頭を撫でてあげましょう」
猫顔少女 「ヨーシヨシヨシヨシヨシ……」
ワシャワシャワシャ
保健医 「こらこらこら……」
猫顔少女 「はげろはげろー」
保健医 「やめて」
猫顔少女 「おでこが広いくらいがセクシーなんですよ、男は」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/06(火) 22:42:51.70 ID:GnwuSvQ4o
猫顔少女 「……なになに、スパイク……シェディ、ぬ、グ……?」
猫顔少女 「駄目だ、読める文字が少ししかない。時間軌道も分かんない」
保健医 「さっき届いてた12番ボックスのやつね」
保健医 「オートサルベージャーは開拓不可宙域内のものを拾うから」
保健医 「たまに変なものも流れてくるのさ」
保健医 「無理に解読しようとしなくて良いよ」
猫顔少女 「でも、保健医の仕事に役立つものなんでしょ」
保健医 「そういう風に設定してるけどね。まあ、宝くじみたいなもんさ」
猫顔少女 「ていうか、なんで文字さえ読めないものが流れてるのさ」
猫顔少女 「みんなの宇宙でしょ?」
猫顔少女 「数万年単位の言語の翻訳もできるんでしょ?」
保健医 「そこが、夢遊ネットワークの面白いところだねえ」
保健医 「時間の神秘か宇宙の神秘か、はたまた人という種の魂に刻まれし何らかの神秘か」
猫顔少女 「……ふんだ」
猫顔少女 「これだから嫌なんですよ夢遊病者どもの宇宙は」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/06(火) 23:15:09.66 ID:GnwuSvQ4o
ピピピピ カチャチャ
保健医 「……うーん、駄目だ。やっぱり、このままじゃ使えないな、このストーブは」
猫顔少女 「残念。頑張って運んできたのに」
保健医 「だな。まあいつか燃料が見つかったら使えるだろうし」
保健医 「寒くなるまでに手に入るよう祈って、気長に待ちますか」
猫顔少女 「頑張って運んできたのに」
保健医 「頑張ったね。+2の雨合羽でね」
猫顔少女 「頑張って、運んできたのに」
保健医 「……お茶でも入れますか」
スタ スタ…
猫顔少女 「これこれ、保健医さんや」
保健医 「……何だい、保健委員さんや」
猫顔少女 「君は先生ではないのかね」
保健医 「そうだね、まがりなりにもね」
猫顔少女 「先生は、頑張った生徒を褒めてねぎらうものではないのかね」
保健医 「だから、お茶を入れようとしているね」
猫顔少女 「それはありがたくいただくけども」
猫顔少女 「その前に、やることがあるんじゃあ、ないのかい?」
保健医 「……思い当たるけども」
猫顔少女 「ヒントはね、保健医さんの将来広くなるおでこが知っているよ」
保健医 「ならないよ。たぶん広くならないよ」
猫顔少女 「なるよ、やることやんないと、なるよ」
保健医 「…………」
保健医 「ええー……」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/06(火) 23:43:25.06 ID:GnwuSvQ4o
ガラララ
??? 「失礼し…ぅおっ」
保健医 「お」
猫顔少女 「あら」
??? 「一見ストーブに見える謎のオブジェの前で、教師が生徒の額に手をかざしている」
??? 「ここは何かのカルトのアジトだったのか」
猫顔少女 「イケメン先生だ」
保健医 「おお、今日もイケメンだ」
??? 「イケワタ。イケワタ先生だよ」
イケメン 「何やってんの」
猫顔少女 「保健医さんはね、これから私に、やることやろうとしてたんだよ」
イケメン 「やることやるの?」
保健医 「頑張った生徒の頭をなでようとしていたんだよ」
猫顔少女 「もう半年も眠ったままの私のご両親に挨拶に行く前にね」
イケメン 「わけが分からん……ヘクシュッ」
猫顔少女 「あら、イケメン先生ずぶ濡れ」
保健医 「大丈夫か、水も滴るイケメンだ。とりあえずタオルを」
猫顔少女 「はいはい。それじゃあ保健医先生はお茶を」
猫顔少女 「私のために」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/07(水) 00:30:21.27 ID:5vn/jkuvo
カタ コポポポ
コトトト
イケメン 「普通科の校舎はほぼ全滅だ」
イケメン 「どこの廊下も霧だらけだ」
保健医 「文化祭はまだ先なのに。ずいぶん季節外れだな」
イケメン 「だろう。幸い霧が濃くなる前に、廊下にいた生徒の誘導は済んだが」
イケメン 「結構な数がいてね」
保健医 「そのありさまか」
イケメン 「そういうこと」
猫顔少女 「頑張ったんだねえ、イケメン先生」
イケメン 「おうよ。まあ学園騎士の仕事だからな」
猫顔少女 「よしよし、お姉ちゃんが撫でてあげましょう」
猫顔少女 「はげろはげろー……」
イケメン 「やめて」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/07(水) 01:45:15.97 ID:5vn/jkuvo
猫顔少女 「不思議。どうして男の人は、おでこが広くなることを嫌がるのでしょう」
イケメン 「後退を怖れる生き物なんだよ、男は」
保健医 「霧は夜までに晴れそうかい」
イケメン 「どうだろうな。季節外れの霧だし何とも」
イケメン 「歩いてきた感じ、まったく晴れる感じはしなかったが……」
ビーゴ ビーゴ ビーゴ
校内放送 『特別警報、特別警報』
校内放送 『こちら総合自治会本部、こちら総合自治会本部』
校内放送 『現在、校舎内に、大量の迷霧が発生しています』
校内放送 『校舎内の生徒は、廊下に出ないように、注意してください』
校内放送 『現在、霧が発生しているのは、普通科の全校舎全域、騎士科の西校舎全域』
校内放送 『天文塔雲下全域、神聖科の東翼廊2階、農業科の南校舎全域です』
校内放送 『霧の発生範囲は、これから広がるおそれもあるので』
校内放送 『警報解除放送まで、全校舎の生徒は、廊下を出歩かないように、注意してください』
校内放送 『なお、今回は、全生徒の無届の校舎泊、および』
校内放送 『無届の全校舎内夢遊ネットワーク使用が許可されます』
校内放送 『警報解除放送まで、全校舎の生徒は、廊下を出歩かないように、注意してください』
校内放送 『繰り返します。特別警報……』
イケメン 「……だそうだ」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/07(水) 02:29:28.96 ID:9QWxlO1K0
天安門事件 四五天安門事件 六四天安門事件 中国六四真相 六四事件 Tienanmen Massacre Tienanmen massacre
中華民國總統選舉 Taiwan 台湾問題 台灣問題 臺灣問題 台湾独立 台灣獨立 臺灣獨立 法輪功 Falun Gong 大紀元時報
The Epoch Times 九評共産党 チベット独立 西蔵独立 西藏獨立 チベット動乱 北京之春 ダライ・ラマ Dalai Lama 達ョ喇嘛
Free Tibet 人権国際 人権國際 新彊獨立 ウイグル ポルノグラフィ 色情 六合彩 ギャンブル 賭博 自由 独裁 獨裁 密輸
走私 王丹 魏京生 胡耀邦 趙紫陽 民主化 民運 六四民運 中国 シナ
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2023/06/09(金) 22:07:27.69 ID:pA4qaS4Ro
ビーゴ ビーゴ ビーゴ……
猫顔少女 「……ああ、無届許可、出ちゃったかあ」
猫顔少女 「これは保健室にお泊まりだねえ」
保健医 「すまないね。遅くまで残ってもらったばかりに」
猫顔少女 「良いわ、家に帰ってもどうせやること無いし、心配する人もいないし」
猫顔少女 「今夜は三人、並んで天井の染みでも数えていようぜ」
イケメン 「えっ、おれもここに泊まるの? 騎士だからある程度出歩けるんだけど」
保健医 「まあ、校舎泊用の食料が結構かさばってたし、処理してくれるとありがたいけど」
保健医 「それに、ほら、うちはこの二人だから」
保健医 「猫顔は事情もあって、よくここに泊まるし」
保健医 「周りからの目とかね」
イケメン 「ああ……なるほど」
猫顔少女 「クラスの子からもあること無いこと、よく言われたり聞かれたりするねえ」
猫顔少女 「家族みたいなものだから、そういうのは(まだ)無いって答えてるけど」
イケメン 「いま小声で何か挟まなかった?」
22 :
◆g797PHF/6xit
[saga sage]:2023/06/09(金) 23:11:40.13 ID:pA4qaS4Ro
イケメン 「まあ、今日は騎士科の職員多いからそれでも良いけど」
イケメン 「困ったな。だったら酒とツマミのひとつでも持ってきておけば……」
保健医 「寝るの床で良い?」
イケメン 「帰るよ? 帰ってあること無いこと言いふらすよ?」
イケメン 「うちの女騎士連中の口の軽さのすごさを思い知ることになるよ?」
イケメン 「ここ宿直スペース以外にもベッド3つ以上あるよな?」
保健医 「冗談、冗談」
イケメン 「……というか、そうか、猫顔くんのご両親は夢遊ネット住まいだったな」
猫顔少女 「そうなのです。自分たちでこさえた子どもよりも夢をとった」
猫顔少女 「そんな大人たちなのです」
イケメン 「そんな険悪そうな仲だったっけ」
保健医 「かれこれ半年帰っていないらしくてね。寂しいらしい」
イケメン 「半年か……! それは寂しいな」
イケメン 「ここにも入り浸るわけだ」
猫顔少女 「冗談言っちゃあいけませんよ。寂しくなんかありませんよ、ボクぁ」
23 :
◆g797PHF/6xit
[saga sage]:2023/06/09(金) 23:48:09.88 ID:pA4qaS4Ro
イケメン 「しかしまあ、凄いじゃないか」
イケメン 「夢遊ネットに長期滞在できるって、けっこう大き目の資格や実績がいるんだろう」
猫顔少女 「知らないけど、二人とも協会から専用の大きめのコフィンは貰ってるね」
イケメン 「ああ、長期間抜け殻になる本体を管理してくれるやつ」
イケメン 「凄いじゃん。専用の大きめの貰えるってもう一流の宇宙開拓者じゃん」
猫顔少女 「まるで棺桶ですよ」
猫顔少女 「家に並ぶ棺桶二つを毎日見なきゃならない子どもの気持ちを」
猫顔少女 「ちったあ考えてほしいもんですよ」
イケメン 「……それは、ここに入り浸りたくもなるな」
イケメン 「いつもいるものな、お前」
猫顔少女 「枕とか歯ブラシとか、もうこっちに置かせてほしい」
猫顔少女 「イケメン先生も結構ここに来るよね」
イケメン 「あまり人が来なくて落ち着くからな、ここは」
猫顔少女 「保健室としてどうなのかしら」
イケメン 「普通科にある保健室の中でも、一番外れの方にあるからな」
イケメン 「この辺の階段とか地味に迷いやすいし」
イケメン 「……何だこの菓子、うまいな」
モシャ モシャ
保健医 「芋を揚げたものだとさ。猫顔が冒険科の友人から貰ってきたらしい」
保健医 「……ここの出番が無いに、こしたことは無い」
保健医 「朝礼が無いと職場にいるのか自分の部屋にいるのか、分からなくなるけど」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2023/06/10(土) 00:22:43.36 ID:JKuxiaNxo
魔法式ストーブ
イケメン 「……ところでそのストーブのようなものは何かな」
保健医 「ストーブだとさ。猫顔がウエイトリフティング部の友人から貰ってきたらしい」
保健医 「何か特殊なつくりみたいで、燃料が必要だけど、いま無いから使えない」
イケメン 「へえ」
鈍く輝くカーテン
イケメン 「……あの不思議な光沢を帯びたカーテンは?」
猫顔少女 「天文塔の子から貰ったやつ。試作品だって」
猫顔少女 「古代の邪悪な宇宙魔術学派の魔術師が放った、宇宙からの悪い魔法の波動が」
猫顔少女 「部屋に入ってくるのを遮断してくれるんだって」
イケメン 「宇宙からの波動? 初めて聞くけど、何それ」
猫顔少女 「私も分からない。天文塔の子たちは未来に生きてるからねえ」
猫顔少女 「でもちょうどカーテン汚れてたし、良いかなって」
イケメン 「へえ」
布張りの執務椅子
イケメン 「……お前の仕事用の椅子、何か変わった?」
保健医 「ああ。腰痛になりにくい椅子だってさ」
イケメン 「猫顔くんが貰ってきたの?」
保健医 「うん。けっこう使いやすいぞ、じんわり温かいし」
猫顔少女 「占い研究会の子に貰ったやつだね。痔にもなりにくいんだって」
保健医 「占い師も大変だなあ」
猫顔少女 「大きな声じゃ言えないけど、座ってやる占い師には多いらしいよ、腰痛とか痔に悩まされてる人」
猫顔少女 「大掛かりな占いだと、数日同じ姿勢でいなきゃいけないとかあるらしいし」
保健医 「フレスコ画家並の重労働だ」
猫顔少女 「そういえば、今度農業科の後輩の子から」
猫顔少女 「革鍋っていうお鍋を貰うかもしれないんだけど、持って来ていい?」
保健医 「革鍋?」
猫顔少女 「うん。けっこう大き目の両手鍋だとかで、普通のお鍋みたいに使えるんだって」
保健医 「ふうむ。まあ、使えなかったら返せば良い……かな?」
イケメン 「お前たち、本当にここを家にしようとしてない?」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2023/06/10(土) 00:36:00.16 ID:JKuxiaNxo
保健医 「自治会からも職員の方々からも許可はとってあるから」
イケメン 「まあ、おれもここを、たまにサボりに使わせてもらってるから」
イケメン 「仮に許可をとっていなくても強くは言わないが」
猫顔少女 「イケメン先生、不良騎士だ」
保健医 「イケメン不良騎士だ」
イケメン 「言いふらすよ? 男子教師と女子生徒が校内に新居かまえようとしてると」
イケメン 「まことしやかに言いふらすよ?」
猫顔少女 「じゃあイケメン先生がここによく来るの、騎士科の子たちに言いふらすよ?」
猫顔少女 「騎士科の女子生徒の情報伝達力のすごさを思い知ることになるよ?」
イケメン 「やめて。ごめん、やめて。お前普通科だよね」
猫顔少女 「我が校の女子たちの結束力をなめちゃあいけませんよ」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2023/06/10(土) 00:45:36.79 ID:JKuxiaNxo
イケメン 「女子、怖ぁ……」
保健医 「モテる男は辛いねえ」
イケメン 「モテているのは家柄だ」
イケメン 「そんなに家名が欲しけりゃ、兄弟をいくらでも紹介してやるってのに」
猫顔少女 「兄弟多いんだったね、イケメン先生」
保健医 「34人兄弟だっけ」
イケメン 「36人になった」
保健医 「さすが王族」
イケメン 「傍流だけどな」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2023/06/10(土) 01:19:06.28 ID:JKuxiaNxo
ザアアア
イケメン 「……ほんとに美味いな、これ」
モシャ モシャ
保健医 「君も病み付きになってしまったか」
イケメン 「食べる手が止まらなくなる。食べても食べてもなくならないけど」
猫顔少女 「作りすぎたんだってさ」
イケメン 「何なの、これ」
猫顔少女 「フライ・ド・ポテト? みたいな名前」
イケメン 「初めて聞く」
猫顔少女 「それ分けてくれた子のチームに、新しい子が入ったんだって」
猫顔少女 「で、その新しい子が結構珍しいレシピを持っているんだそうな」
イケメン 「ふうん……」
ザアアア ザザアア
保健医 「……雨、強くなってきたな」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2023/06/13(火) 09:39:47.23 ID:cTL3RQGZo
保健医 (中庭の隅のあの花は、落ちずにいられるのだろうか)
イケメン 「……ヘックシュ」
イケメン 「ちょっと冷えてきたな」
保健医 「外は雨、廊下は霧だしな」
保健医 「毛布を出そう」
猫顔少女 「私、とってくる」
スク スタ スタ
イケメン 「……そのストーブは、本当に使えない?」
保健医 「ああ、駄目だったねえ」
イケメン 「燃料は何だって?」
保健医 「詳しくは分からないけれど、化石燃料らしい」
イケメン 「ふむ」
イケメン 「ちょっと見ても良い?」
保健医 「分かるのかい?」
イケメン 「いや、うん……うちにも古い暖房器具があったから」
イケメン 「もしかしたらね」
保健医 「さすが王族」
猫顔少女 「傍流だけどね」
猫顔少女 「はい、毛布」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2023/06/13(火) 13:09:22.22 ID:cTL3RQGZo
イケメン 「傍流とはいえ、結構すごいんだよ」
イケメン 「帝国妖精戦争の時代から伝承にちょくちょく出てくるくらいだよ」
イケメン 「……ふむ、トグルを回しても反応なしと……」
カチャ カッカッカ カチャカチャ……
保健医 「……あれ、毛布一枚多くない?」
猫顔少女 「これからもっと冷えそうだから」
猫顔少女 「私たちの分もいるかなって」
保健医 「なるほど気が利くね」
保健医 「それなら一枚少なくない?」
猫顔少女 「私と保健医先生で一枚の毛布に包まったら」
猫顔少女 「イケメン先生はどんな顔するかなって」
イケメン 「普通に怒った顔するぞ」
猫顔少女 「今朝、残りの毛布を洗いに出しちゃってたのよ」
猫顔少女 「夕方には引き取れるはずだったんだけど」
保健医 「なるほど。だったらもう空調入れるか」
スチャ カチ
保健医 「……ん?」
カチ カチ
保健医 「……おかしいな。操作器具が反応しない」
猫顔少女 「魔力ぎれ?」
保健医 「いや、補充してるはずだけど……」
イケメン 「回路焼けちゃってるんじゃないか」
イケメン 「魔法系の道具のことはよく分からんが」
保健医 「ふうーむ……」
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