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やる夫が正史を書くようです54
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 19:26:26.61 ID:VCToKzCW0
- この時点でならまだ漢の討伐は可能だったように見えるなぁ
苟晞を主軸に討伐軍組んで任せっぱなしの劉琨を見捨てずにしっかり連携とれれば…
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 20:29:37.88 ID:lIpJRslu0
- 乙です
要所要所には人材がいないわけではないけど、その量が不足していますな
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 22:56:33.38 ID:BJ5ly2Yh0
- 李雄・劉淵・汲桑・王弥・陳敏といった反西晋勢力を並べてみると、
この時点では劉淵が与しやすく見えるのがなんか意外だった
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/22(火) 01:30:20.63 ID:PD7HnWMl0
- 劉輿、仕事ができて黒い様は、費禕の黒い部分を煮詰めた香りがします。
費禕は少なくとも、偽勅で人殺しまではしてませんから。
>>838
ありがとうございます。
陳一族の滅亡は免れたのですね。
少なくとも、この時点では。
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 20:36:22.77 ID:U0MR8HYO0
- それなりに将が居るのに連携ができてなさ過ぎる
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/23(水) 00:05:58.85 ID:k/+lu34E0
- あれ、主要人物で一番望まぬ道を強いられて、かつ苦労しているの劉淵さんでは…?
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/23(水) 00:52:00.48 ID:hdMTSE140
- >>847
個人の能力の問題もあるでしょうが、交通網も、政府の連絡網もこの時点でズタボロになっているのが想像出来るのがつらいです。
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 01:50:46.78 ID:gc9DP7DC0
- >>848
本スレを読み返してみると楊駿・賈后に始まり、歴代八王・孫秀・張方・王浚・苟晞・劉輿、
李特・李雄・劉宣・汲桑・王弥・石勒・陳敏といったメンバーには
一度は「我が世の春が来た!」と小躍りする機会はあったと思うが
恵帝と劉淵には「どうしてこうなった!」と頭を抱える絵面しか想像つかない
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 13:15:12.34 ID:lULSVLC/0
- 劉淵さん、漢自立時すでに結構年だったみたいだしね(50歳くらい?)
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 17:22:55.88 ID:A1Jf5tvp0
- 劉淵も望んで成都王について八王の乱に参戦したんじゃなかったかな?
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/24(木) 19:36:22.82 ID:r79hdiFco
- 劉輿見てると
戦場での奢侈が抜けないロイエンタール……
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/25(金) 00:39:38.74 ID:W5EXxMtB0
- 劉淵さんってパーソナリティはほぼ漢人士大夫だろうに行き当りばったりの蛮人に担がれて気の毒でならない…
劉淵の勢力って鮮卑●☓部みたいな確固たる部族というよりスパルタクスの奴隷反乱みたいな雑多な集まりみたいな感じなんですかね
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/25(金) 02:04:14.52 ID:Ht1mmf2/0
- Webで、全世界的にロシアの意図が見え透いているのに、それでもウクライナに侵攻した。
すると決めたら、何が何でも侵攻する姿勢は、司馬穎や司馬顒に相通じるものがありますね(白目)。
八王の乱の時代に、SNSで戦況がリアルタイムで知ることができたらどうなっていたのか。
あるいは、ミニ金盾が陣営毎に乱立していたのかしら。
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/25(金) 04:53:05.84 ID:KWox6eA5o
- >>854
漢人胡人って言うよりはアンチ西晋勢力のリーダーとして担がれた感がハンパないですよね。
本人は西晋の士大夫としてキャリア積みたいのに
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/26(土) 01:09:31.04 ID:YefomAlo0
- でも匈奴の人達からしたら、自分とこのプリンスがお隣の超大国で貴族に取り立てられて
それを恩に着て大動乱の中を(祖国の利害後回しで)身を粉にして働こうとしているわけだから
「莫迦!そんな沈みかけた泥船見捨てて早く帰ってきてくれ!」
と言いたくなるのも分からないではないのだよなあ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/26(土) 14:58:57.64 ID:uCwNLJpk0
- 北京冬季オリンピックの閉会式の花火で「天下一家」が打ち上げられていた。
劉弘が羅尚に兵糧を融通した時に言ったとされる、あれ。
天下は一つの家であるのに、昔も今も相争っている。
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 02:01:40.31 ID:f945aTpE0
- 一応同じ晋朝の仲間だからなあ
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 04:47:29.23 ID:H6/2fm3Bo
- 日本では天下一家はねずみ講だからなぁ
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 13:57:33.64 ID:gASxq8sU0
- 意図しなかろうが『漢』を名乗って旗揚げしたからにはもう後には引けんのだ
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/27(日) 16:14:13.11 ID:QHOa5jFL0
- >>843
この頃どころか、東晋初期でもまだチャンスあったと思える。
好機が来ると誰かが叩き潰す流れが延々続く感じ
- 863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:56:23.52 ID:ay6Pg/T/0
- 【おまけ】
ニニニニ=‐ -‐‐‐‐ ミ ‐_ ィi}ア⌒⌒
ニニニニ==‐ ___≫''"~~゚"'≪ ____ _ -- ‐‐=ニ\_ ィi{ニア
ニニニニニ=‐ 三ア : : i/}: :八,: :Vi{mm}r━━‐ニニニニニニニニ>''゛
ニニニニニニ=‐ ⌒7イi: : {うi/ いV∧\__} 7ニニニニニニニニニ<_ _ -‐- ミ
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ニニ)iト<竺ニ厂>彳i八厂〕トイ^^^{ア} }/ニニニニニニニニニニ(_)ニ`、
ニ八_r<〕iト ̄`'<j八 \ ){__>、,ノ ノァ{ニニニニニニニニニニニニニ\
ニニ}h、‐- '<〕iト ⌒i} ]i>i{:i:i:i:i:)<:.:.{ニニニニニニニ/`、ニ厂 ̄`ヽ、`、 老驥は櫪に伏すとも〜♪
ニニニ=}h、 `'<〕iト -‐=≦ =彡{r‐=ミ>ニニニニニニ{ }ニ{ ヽ}
ニニニニニ}h、‐----{ニニ{ニi/ ̄`、ニ{| (ニニニニニニニニ`、 \{\ 志は千里に在り〜♪
ニニニニニニ}h、:i:i:i:iY´( { r‐、 -`八\\ニニニニニニニ`、 r‐‐‐ 、
ニニニニニニニ}h、⌒⌒7 j ` \i} `、ニニニニニニニ`、 >ニ(⌒`
ニニニニニニニニニ}h、:i7三≧s。.,_ \ . \ニニニニニ{⌒⌒ {ニニニ}
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ニニニニニニニニニニニニニニニニ{.:.:〕iト 〕iト `'<〕iト,ニニニニニ\/ニアニ\
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ニニニニニニニニニニニニニニニニニ\_/三三ニニニ/i7 /ア_/〕iト,゛
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ≧=- _/ニニニ∨ `'<〕iト
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニア⌒⌒V∨ rァ `'<〕iト
晋 琅邪国の人 王敦
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『世説新語』『豪爽篇』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王敦が自分自身を評して曰く、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 「高邁かつ明朗、学問は『春秋左氏伝』に通じている」
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 当時ならこのぐらいの人物は数多くいただろうが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 若い頃の王敦は財貨には無関心な反面、非常に女好きだった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:58:02.76 ID:ay6Pg/T/0
-
rf/ ./ \ \_
rマV{ く/ / 刈 ',_> }V77
E__ >、 :′ ト{∧ /{/斗i|: ' ,xく ___ヨ
`'く >{、 i{ .≫ ≪. }l }xく__,/
`'く__/i:}八' ' r‐‐ヘ ' 八 |iト/
八i:i∧{≧= -r:'≦ }/i:iノ _,.rノ,ノ
/: i{〉 ,{ニニニ} _,}i'"\フフフ^’
/: : :.八^7:::::::::::::7^八: : :.\
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, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
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(*´Д`)(*´Д`) |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
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/:,:.:.: / ヽ \
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./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 色において荒恣などと記されたように、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 好き放題に女性と上になったり下になったりしていた所……
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:58:33.06 ID:ay6Pg/T/0
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.シ ニ
……昇天かけた
.ィ゙ ̄:::≧s
..z≦ 7 ─ ‐ ァ :、 /::::::::::::::::::::::::::::≧s _,.x=ュ、 __
.ィ'゙ r<_..r≦}《==ァ ヽ=:、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ≧=‐ ≦ ̄ ̄V 丿
ーァ7 /'゙─── <r≦ニ/ r=:ァ _/:::::__ />=───‐{ >'゙
/ `ヽ.ー―=ニ>、,.、,.、_,. - 、_i::/=-x./::、./ /: : : : : : : : : : : ゝ- _ /:/
/  ̄ ̄>ヽii! `ヽ<:::::i! 〉 >_,.、ノ:::}、>'7_》::ヽ. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ̄ `ー</: : :i
l -=ニ_ヽ. / 、. Vヽ:::}V`ー' ,.z≦ ̄ _/》′::::∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ゝ . __
j `'< ii! i,_〉/:r=ュ==ュ≦ _ / ` 、=、:∧: : : : : : : : : : : : : z==─ - ..._ : : : : : : : : /
:, /7 >、,ィ゙ヽ= 《/ / 〉=-:::: ̄:ゝ=-√::/::::∧─── ,.z≦:::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=-i{ ̄ ≧
_.z=s、__ z≦ ̄λ=-イλ=< __,.x≦二 》_/:::::::::::::::::::r=z≦7 :::::::∧== -≪:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j!
ャ 三/ `i! 《::::゙k,:::::::::::::::::::::::::ヽ.::::::::::マム:::__:::::__::::i!/ニニj!=ュ、-、∧ `'≪::::>'゙ ̄ ̄ ¨¨ '''' ― i{
`ー── - = ニ _ }!===≪ゝ.::゙k,::::::::::::::::::::_ >=──' '─' '─{二二! ヽ. }ノ=一 ''  ̄ ゝ──
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/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……死にかけた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
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_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:59:41.31 ID:ay6Pg/T/0
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. : ´ ̄ ̄:ミ 、
/: : :/: :/: : : : ヽ
/: : : :/: : :/: : : :i: : : :.
{、/: : : :/: : : 从: : : }: : :八ノ
乂__: :ノ : :メ=-{ヽ ム、: : {ゝ 当たり前だ!
{、ノ: : : : : : : r汽ヒソヽ ヒソ イハノ
乂≧=- /: : .ゞヘ _,丶=彡’ .それだけ妾を抱えればそうもなるだろう!!
ゝ/: /: : : 三ト\〈_ ソ/二
. __,xく{: :{:彡イゝ.≧=≧彳 从.|
/ ̄ ̄ヾ:ヽ-ヽ:::ヾ:从:::::::〉::::〈 .八 }。´ ∧
(、:::::::::::::\|::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::〈:::::〉::::::ヽ|
\`ヽ/  ̄`弋ー─-ヘソ、.ゝ===∨===-ヘ . . : :  ̄: : : :>――‐ァ
__/: : : : : :ハヽ:.\ニニ=/
晋 琅邪国の人 王衍 /}: : : : : : : : : : :‘,‘,: ゞY≧=ー
ノ=,': : : : : : : : : : : : :. V: 八: : :.>
`フ: : : : : : :| : : : 从ハ:. Y: : : : : :\
. `|: : : : : :从: : :/x坏!::. l: : :ハ: : : :\
|: : : : : :{斗Vハ ゞリ: 1ノ:ィイ≦ィミノ:.)
不覚。 |: : : : ::爪沙〈 八イ 爻 爻 爻 弐
八:.:.:.:从.入 ‐ ':./爻イ ̄´ー‐=ミ{
でも解決策は至って簡単だ . /イハ: :}: } ≧=/:/'_,,,,. ̄ ̄ \
. / /: :ハ:j:ノゝ=彡ィ(:(<:\= \=- ハ
(:.:人 ノ'ミ}\ニ r彡'\\:Yニ.} \ヽ\ \j
r'(: ノ:}Yべシ\:)イ=/ニニ ): :jニ=.Y 、. \
f V⌒ソ-<__}/メ Yニ)ニ/ゞ(ニニ |:iハ \
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 左右の者に諫められた王敦は考えを改めた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:01:16.62 ID:ay6Pg/T/0
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(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
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| |││││││││││││││││|| 王 ||
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___________| |││││││││││││││││||.敦..||____________
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, '´ ̄ ̄` ー 、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1―‐――‐―.|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」
{ :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :}
自由の身にしてあげると、 .| :レ | ● ● l :|
王敦様に言われましたと美女Aは残念そうに証言します |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/
} : :ゝ .ル|
,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/
,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
{_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ }
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 自身が抱えていた婢妾を邸から道に出してしまったのである
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:02:06.62 ID:ay6Pg/T/0
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. . : '''""´ ̄ ̄ ~"'' : 、
. . : : : : : : __ : : : : : : : : : \_
. /: : : : : : /\  ̄\: : : \: :. :./:ヘi:i)、__
/: : /⌒: : : : : : ⌒\ \: : : \/:i:i:i:|∨:i:i:i:i:i}
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/:i:i:i/: : :.|.:/: : : : : : : :\ : : :\ : : \ \: ⌒\: : \:i:i:\
`¨⌒ア: : : :.|: : : : : : : : : :. :./⌒`\_;,,;_\⌒\: : : :. :.|:`、 ̄
//: : : :..:|: : |: : |:\:. :. :. :.| \xや苅^ト \、 : : : ト |: 丶
/:i:i:|:. :. :. :..|: : | ''´⌒ \: : :.| ノ 癶Jvリ |:. :. :. \: : :|: :|: : :`、
/⌒\|:. :. :. :..|: : : :yセ灯沁\ | '"´ |: : : : |: : \|: : : : : :`、
|: /.:. :...|: : |:. :.| Jツ ''' |/|: : 八: : : : :.Λ|\ `、
|/ .| : :|\|\ト、,,, 、 |: |: / : : : : : :/:ハ \:、_ たまには奥さんの機嫌も取らないと♪
| | : :|: : : : : :Λ -、イ /ハ:|/ : : : :/ :/|Λ|"´ ̄/
. | : :|: : : : : : : ≧- . . ,_ ´ イ___ノ| : : :| :/|:/: | //
. __|/レ: : :|: |: : Λ| \(ニニ〕_,斗> |: : /|/ :|′:| ⌒>
⌒/ |: : : |: |: / \ 「二二二>厂|: /: : : : :/ 、 <´"'' 、
< |Λ: |/|/ ┌ <ニニニニ<|:..:.|/ : : : イ \_\⌒` / 丶
/ > |: 厂 ノ ノ `¨´ /|: : : .{:. :/ ト-\ / |
. 〈  ̄ノ |/ く |:..:|: /⌒:〉 | / |
\  ̄⌒\ <\__,、ィi八: : : : :./^\\| |__
\ ア (////////{: :\:/∨ \ ___,、彡 /!
「^ \イ⌒ヽ| ///////Λ : : |: : : |__ /  ̄ Λ|
__ノ_,. \/ ///////// |~^'ヽ: : : : :K \
} /ニ\////////|_: : :\_/: :\--、 ___ \
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./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 婢妾の数は数十人。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ちなみに、王敦の妻は司馬炎の娘の襄城公主である
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:02:52.58 ID:ay6Pg/T/0
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| 『晋書』『王敦伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::|
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\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// この逸話に見るように、
| | >:´|、 - ,|`:< 王敦という人物は非常に思い切りが良かった。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .次に紹介する話もそうした人柄がよく出ている
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
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!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:03:29.23 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元306年頃 晋 首都 洛陽】
>: .;r‐: . : . : . : . \__ノ
,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト,
__ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l
./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 青州刺史には誰が適任か?
乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :.
,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. .うちの処仲などはどうだろうか?
ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:}
/ |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ
/:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :.
, <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l
f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : !
|l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : '
|l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : /
',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : '
',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: //
王敦か。 ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ //
',:从: : : : : : : : : V: : | 〔
荊州刺史の時は、王衍殿の弟だったよね? ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉
__ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 /
この際、細かい事は言ってられないか ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く
/ \ ', : : : / `Y _ノ 人
,′ \: : / / ´ ノ
/-- 、 |:./、 ′ ノ、
晋 東海王 司馬越
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱終結直後、王敦は王衍の推挙により青州刺史となった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:04:35.64 ID:ay6Pg/T/0
-
.,、
盛楽 、-' ヘ
,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ /
r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐
} { ,.、_ノ _"7 /
/ r' 太 / 'ー'´
./ ノ ○ ヽ
' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_
} /ヽ_r' _r'´
{ 〇左国城 山 鄴 r-'´ 〇【青州】 r'
`ヽ } ○ ノ 臨淄 }'ー'
{ { 脈 r r'
'´`ー-, ヽ / ノ r'
\ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,
 ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 >
○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ
r-v'γ ヽ ハ_
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ところが永嘉年間に入ると
\ヽ、 _ , イ!::/ 中書監に任命されたため、約半年程度で都へ戻る事になってしまった
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:05:05.94 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 青州 臨淄】
∨∧ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ二二二二/ /
. ∨∧二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ,o○、ニニニニニニニニニニニニニニ二二二/ /
∨∧二二二二二二二二ニ,。o-O /))○ }ニニ二二二__ニニニニニニニ_/ /
. ∨__ 。。o∽∽∽∽∽( (__ノ /))==((_)ノ _____ |\/|\ _______/
/ _ __&_%o。/ ̄\_ \ <))==((_/ __________|/´\|/|\ \ン∧
/ / ̄_{宍}_} ゚∽∽∽∽゜/\ \/\ / ̄ ̄ヽ | / |\l/|\フ∨∧
. / / /_fo0oユュ_ / / /o◇O\ \ ∧ / / ̄ ̄` |/ /\|\|_|} }∨∧
/ { l{ {{ヱ〕〔〕〔ヱ}_} { l{ /}}___/( ) ) } { l r「h |/_______| ̄|\| /ノ∨∧
. / /∨ ` ̄|[M]「|_ /  ̄/ `゚ー° / ∧ヽ____] [__  ̄ ̄ ̄ 厂 ̄ \ ∨∧
/ //ソ\_ )品(/∧__/}〕 / \____/ } ,ィ(⌒(⌒)⌒)ト、_ _ノ / ̄ ̄ `∧∨∧
. / / { l{ {{込l{。{: ◇ 八_/ ̄`ヽ ∨ヽ_ ,ノ (_\_}__{/____)___/ } } ∨∧
/ /ン∨ヽ___}函{乂`o o__/{ } }\____/ |゚◇゚0゚〔〕゚0゚◇゚| ∨ヽ_ ,ノ / ∨∧
. /  ̄ \__,└‐┴'´ ̄ ∨ヽ___,ノ /  ̄[ ̄]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ \__/  ̄` ∧
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
. ∨ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ /
∨ 〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|二二二二二二二二二l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 /
. ∨∧ ∨ / / /
∨∧====―――― ―∨ (::::) /──===― ――======= / /
. ∨∧ ∨ 凵 / / /
∨∧____ __ ___∨_____/__ ___ ____/ /
. ∨∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ / /
∨∧____ _________ ________/ /
. ∨∧_______________________________/ /
∨_____________________________________/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー その帰路での事。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の士大夫は生活水準維持のためか、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 中央と地方を行き来する際、結構な財産を持って移動していたようだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 本編での新蔡王司馬騰などは良い例で、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 王敦もそうした例に漏れなかったと推察される
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:05:44.83 ID:ay6Pg/T/0
-
/⌒\ ̄/\ー- 、
/ =ミ Y =-、 丶 \
__r/ / ∧ \r=ミ、_,.ィ!
,.ィi{:i:i/ / / l ∧ 寸ノムイ__
寸j〉/ / { l| ∧ ∨ヾー-'
/ , ___ノ 乂___ ∧ |、∨_〉
rく′ {!/ ∧ l| \`ト、 {`ヽ ゙ 、
|/ , {! // \ヽ l|-\___|\{ `ヽ、
/オ ャ===ミ )ノ }イ ̄}ヾ \ !⌒
. / |l | l| 乂__j }ノノ .乂ノイ | l ヽ} |\ヽ .さて、困ったぞ。
. 八 | 八"""" ' """"} | | }ヽ ! )ノ
〈 \|∨ | \ r____y u/| ! | } )' この財産を満載した車列、
八 |\{个s。 イ jノ| 乂{ノイ 都までの道中で賊に襲撃されるんじゃ?
/ )八{  ̄>ニニニニニニ/ j/乂_乂
r' < ) Wヘ{ ̄ ̄ ̄ ̄イl 乂_乂`ヽ 昨今の情勢を考えるとねぇ
Y ムイ | } 从 ノ( / ノ 〉
| }八人 /!≧=--=≦ ))' 人从 /
/| ╋ }========{ ╋ヽ} ノ ∧
/ \__.ノ /ノ 八 八く /
) / /イ{\ /} ( } ) \
/ / / /.ノニY´≧r=y≦Y人 人{/ヽ \
/ ,.ィi{ニニニ!=ニニニニニ=!ニ=)h< ヽ }! ヽ
/ニニニニニ{=ニニニニニ=}ニニニニ>く{
/乂ニニニニイ=ニニニニニ=|ニニニニ乂 )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー しかも、王敦は青州赴任の際、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 妻の襄城公主も同行させていたらしい。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 妻の公主という身分を考えれば、相応の資産を有していたはずだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ ところが各地に賊が出没した永嘉年間の晋で、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 財産を持っての移動は目立ち過ぎて危険が伴った
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:07:09.97 ID:ay6Pg/T/0
-
廴 ̄ヽ
,.气.マ `} |
Y V// / /
> { イ
人ノ ̄`ヽ
Y‘ ¨ \
. | ./ニニ−
. |//., ―――', , _ --=ァニ
i!〃 Y / \ \:--=:: `ヽ、 ,-=ニ|
. Y_ヘ/  ̄ニ=- _ / /: \: \ /ヘニニ」
Yニニニニ i -/ / 、 \≠ミニニニ/
/.ニニニニ.|/ / ヘへヽ \ \\ニi、 ̄ よし!
. /ニニニニニヘ / i |i .|\|〃仍心 ヽ「 ー'
Lニニニニニ/, /| 从仍心 \弋ツ|ハト | _ ヽ いつも働いてくれる君たちに、
\ニニ ./-.: |ハ ト!、ト 弋ツ ' | 'v |i トv >。マ-、__ ボクたち夫婦の財産を分与しよう!!
人ニ /ヘ | マ ヘヽ < ̄) / ト/ リ  ̄ 7_ ̄_ヽ-、
. ゙∧'∠ . | ∧ ト >。.二 イ | /' ___ / ―ヘ .女・財宝・車!!
/ ,イ 'ー.:|, ∨.从/三三ミヘ //i,/ 人_ ‐、.< ー,´ }
,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、
, - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))>
( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i
∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ
( ) ( ). ( ). ( ). ( ) ( )
おおッ!! ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、
, - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))>
( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i
∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ
( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そこで王敦は気前の良い所を見せた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 公主の侍婢百余人を将士に配給し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .多くの人々に金銀財宝を分け与えてしまったのである
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:09:36.66 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 首都 洛陽】
!ニニニニニニニニニニユr
| || ̄|| ̄ ̄|| ̄|| |l
| ||_||__||_|| |lrー‐‐ッ ∧_
|  ̄ ̄ |l|_/ ̄ 彡 ・,_)
, ===、 、 |l_____ノ! _,,--───'ll~ ,/
〃\| /ヾヽ._____|ニニニニニニン゙=============@_)
||―.◎― ||、ヽ───ノ 〃 、! , ヽ ノ 〉/ ̄ ̄ ̄ | |
ヾ/ | \〃 ` ̄ ̄ ̄´ {l,ー◎ー } | | | |
`===' ヾ._ !__,ン ヒ! ヒ!
〈i:i:i/.:.:.:/⌒7:.:〈\.:.:.:Vハi:〈〉i:i:iV/__
ノi:V.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.',:丶.:Vハ:i:i:へi:i}i:i/
<i:i:i:/.:.:':/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:Vハ ∨i:i:i:i:iV
⌒7:/.:.'.:.:.:.:.イ.:.:.:.:.:.:.八.:.:.:.}.:.:',\(⌒
//.:.:i.:.:i.:/ {.:.:.:.:.:.:i ⌒∨:}.:.:.乂 \ __
//:.:.: l.:.:{⌒八.:.:.:. {ィぅ示V.:.:.:..:.:\⌒ヽ〉_
':/.:.:.:.:'{.:. ィチ笊_.:.:.、乂ツ}.:.:.:.'.: i.:.:.<\<⌒
. /.:.'.:./.:八.:.:Yvツ , ⌒ ''ノ.:./.:.:.:}.:.:.:.:\⌒\ __ 地獄の沙汰も金次第ってね
/.:./ィ.:.:.:.'.:.:.:\乂'' _, ⌒7.:.:.:八.:.:.<⌒. . . . .<⌒
//⌒}/}.:.:.:./.:.个: . ` ィ/:.:.:./.:.:.V.:.ハ. . .、 . .\
_{. . . . . . ..八.:.:{ィ. .}.:r‐:}≧<_人.:.:.人.:.:.:.i.:.:.∧. .ハ '}. . \__
ノ/. . ''. . . .: .: .⌒乂彡}i:i:i:i:i:i/i:i:八}.⌒ア.:{.:./.:.:V. .}/八. .: 「⌒
⌒7. . {. . . . . .: .: .: .: 彡:i:i:i:i:i<:i:i:i:i:i:i:ノ. . .{.:.:.:.y.:.:.:.ノ. . .: .: 人
ノ.:i. . .',. . ゙. . ⌒).: .:(ニ=- -=ニニニ{ィ:_人.:./.:./. . . . ./. .(⌒ ___ __
⌒人. . .}. . . . ヽ.:(.: .: .:〉=--=ニニニノ.: {.:.:.:.Y´.:}. . ノ:(.: .人-=ニニ二.: .: .: .: .: .: .: ニ=- _
ノ⌒ヽ:ハ. . . .: .: .: .: .ノ〕iト __ -=ニ ̄^7:i.:./.:.:人. . /⌒ V......}.: .: .: .: .: ___.: .: .: .: .: .: .: 丶.: \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王敦夫婦は馬車一台のみで洛陽に帰還したという
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:10:12.09 ID:ay6Pg/T/0
-
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` どちらも思い切りの良い逸話だが、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 こういう人物だからこそ、後々謀反に走ったとも受け取れる
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
- 877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:11:59.57 ID:ay6Pg/T/0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 引き続いて紹介するのは、
\ヽ、 _ , イ!::/ .現在本編で絶賛活躍中の苟晞の逸話である
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ / ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::..
/::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ
/::::/::::::::::::::::',::::::::::::::',:::::::::::::::.
,::::::::/\:::::::\:::i:::i:::::::::::',::::::::::::::',
/:::/:/ ヽ:.\:::::::',|::|::::::::::::!:::::::::::::::
/:::/:/ ';::._ヽ:::::|::|::::::::::::|:::::::::::::::!
:::::i |:i ´|::| \|:::!:::::::::::!:::::::::::::::i
i::::{ |:{ヽ }ィf==≧.::|:::::::|:::|ミ,::::::::::::|
|::::::ィr沁 リ セ沙 ,|:::|:::::::|:::|} }:::::::::::|
|:::::ハ ノ / |:::!:::::/i/.ノ::::::::::::|
|::::::∧ j/|/イ:::::::_:::::::!
私の経歴は本編を参照して下さい |:::::|::::::. v ==ァ / r^Y./=ミ:::::::|
|/|:::::::\ゝ ィ rY /|只ノノ::::::|
|::::::::::::> < ハ/_./{{ |ノ≦ニニミ、
|::::::::::/ .> ´ // i i ミミx
|::::::::乂 ´ / / / | } ', ヽ
|:::::::{ |≧=- __ // / { { | } \
|:::::::ハ | ! ! Y { { | | | | 、
|::::∧ ', | | | .| | ', | ! | i \
- 878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:12:26.39 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 兗州 廩丘】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 失礼します。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .将軍の従母と名乗る女性が訪ねて来たのですが……
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 ///////////////////.ヽ
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! //////////////////////.∧
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ////////////////////////∧
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: //////////}\/////////////.∧
'////////{//i \////// i/////∧
i//////// .'//{ .∨}!~''<}////// !
i//////,' ∨h Y,,。-=}////// }
i//////i ,,。=ヾi, }ノ仭リi//////イ
i//////i ィ≦h、 `~~´ i////,イ
i//////i、≪ 弋ツ !//,イ丿
会いましょう。 ヽ/////{ヽ, :、 ノ, ' ‖ {
\///\ヽ, , ,::://i{
丁重に案内して下さい }``〜、、〕h。 ` ,::_}``〜、、
}////>''~ ≧s。 ,イ.ノ_〕 /~~~7
}///\ ≧========ミ ヽ:.:.∨:./_/
/~~~≧s。 /~~ミY´-=, )
/:.i:.:.:.:∧:.:.∨`〜、、 .乂~~/ヽ\イ==<
./:.:.i:.:.:.:.:.∧:.:.∨:.:.∨:.\_]i </i__}ヽイ,。。、}:.:ヽ
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞が兗州刺史だった頃の話である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 879 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:13:11.93 ID:ay6Pg/T/0
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i////////! ∧∨// ,
i//// /~`}! .} !∨/ ,
i////iィvッ/ }ノ‐}// , これはこれは従母上。
|/// ∧ ' l ,ノ// i '
|///‖:., 、 ァ ,イ// ! , ! その後、お変わりありませんでしょうか?
|/┌====)h。 _///// .i∧i
|//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i .本日は何用で?
>''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//}
/~~~\ \:.:.:.:.:.∧:.<ノ、>'__ ̄∨
/ニニ‖ヽ, \/-==-∨~ヽ_} .∨
∧ニニ.‖:i:i:i》 .∨ `~~ヽ ノ`〜、、{
∧ニ/:i:i:i:i〈``〜、、 ~ヾ, `ヽ、
///}/:i:i:i:i:i:i:i} ``ヽ、 .ヽ } }∨ , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :|
あなたが偉くなったと聞き、 |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
是非うちの息子を取り立ててほしいと従母Aは来訪の理由を説明します ./⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼には従母がおり、日頃から手厚く孝養を尽くしていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ところがこの従母、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ある時、自分の息子を将にするよう苟晞に求めた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 880 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:13:54.49 ID:ay6Pg/T/0
-
////////////////////////∧
.//////////}\/////////////.∧
'////////{//i \////// i/////∧
i//////// .'//{ .∨}!~''<}////// !
i//////,' ∨h Y,,。-=}////// }
i//////i ,,。=ヾi, }ノ仭リi//////イ 従母上。
i//////i ィ≦h、 `~~´ i////,イ
i//////i、≪ 弋ツ !//,イ丿 私は王法を人に科す者。
ヽ/////{ヽ, :、 ノ, ' ‖ {
\///\ヽ, 、 .,::://i{ 後になって悔やむような事はありませんね?
}``〜、、〕h。 ´ ,::_}``〜、、
}////>''~ ≧s。 ,イ.ノ_〕 /~~~7
}///\ ≧========ミ ヽ:.:.∨:./_/
/~~~≧s。 /~~ミY´-=, )
/:.i:.:.:.:∧:.:.∨`〜、、 .乂~~/ヽ\イ==<
./:.:.i:.:.:.:.:.∧:.:.∨:.:.∨:.\_]i </i__}ヽイ,。。、}:.:ヽ
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
ありませんので、 .|l:/|/● ● ト、: :|
息子をよろしくお願いしますと従母Aは息子と共に承諾します .|/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
/⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞は最初断わったが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 従母の意志が固かったため、彼女の息子を督護に任命した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 881 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:15:06.42 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 大変です。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 例の縁故採用された彼が法を犯しました
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| -──-
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ム
/:i:八:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
':i:i:il | \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
.:i:i:i:i|>乂 ≧マ:i:i:|:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i}
|:i:i:i:i| _ 'て艾|:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:|
|:i:i:i:i{そヲ .|:i:i:i:i/イ:i:i:i:i!
|:i:i:i八 ′ |:i:i:/:i:i:i:i:i:i:|
それはいけません 八:i:i:i:i:\ ー ´ .ノイ {:i:i:i:i:i:i:|
|:/|:i:i:i> -イ _l:i:i:i:i:i:i:|
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i}艾艾≧<i:i:|
|:i:i> ´ ≧≦ニニニ=‐
/⌒ヽ、: : (/三ムニニニ/⌒∨
.乂艾ニ乂ニ∠⊃ノニニ/ニニニニ}
-─==三≧只≦三厶彡/ニニニニ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが後日、従母の息子が罪に問われた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 882 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:17:07.91 ID:ay6Pg/T/0
-
///////////////\
///////////∧///∧
V///l\/////Λ///Λ
.寸//!ニ)\////∧// Λ
!//il 丶///∧///l!
l//7≧三三三ミ、/l///l!
l// Y"´::::::::::ヽ Y///l!
l/ i:::::::::・::::::::! |//イ ……死刑で
弋::::::::::::::ノ !///l!
 ̄ ̄ .|///l!
──┐ .|///l!
ノ 个 、/!
─ ´ __ -=イ/!
 ̄rーv‐、-‐イ///イ
....l.....>イヽノ:::::::::V//l
ヽ!/ヽ........マ::::l::::V/l!
....!._/...........マV::::::V/!
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|/○ 三三 ○::::::ト、: :|
どうにかお見逃し頂けませんかと従母Aは伏して命乞いを…… |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
.|ヘ 丶_ノ u.イ:i : : :{
. ノ从ヽ,、 __, イト:}从{: ト、
. ,.< //ヾゝ八__/:.:.// >、
( ⌒ ) { {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 従母は叩頭して息子を救うよう願ったが、苟晞は法に従って処刑を執行
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 883 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:17:47.59 ID:ay6Pg/T/0
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 首を刎ねなさい .|
ヽ_________乂
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''~~ 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: ..
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;'
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ''
!::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~:
(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''"
ヽ::::::::';''
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) ああッ!? (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 884 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:18:18.62 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 処刑は完了致しました
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| では、私は少し席を外します .|
ヽ______________乂
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」
{: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :}
| : レ .|:::::::::○三三○ l :|
|: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/
i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒)
ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/
∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
- 885 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:18:48.49 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ おや、将軍。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ お召し物を替えてどうされたので?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ⌒` =- _ 〃 -===- -、 マ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: { >- 二ニ=- L ) } ト、
ニ=-ァ=- __ -== t ニ=-ュ__
>- .′i:i:/ .l、i:i:i:i:i |i:i:i:i:i |i:i:i: T il} ト
.≧=- |i:i:i /.{ | \i:i: |i:i:i:i:i |i:i:i:i | }l| 、
|i:i:i:{ ナ .| \|i:i:i:i:i |i:i:i:i | }レ )
|i:i:i: ィ爲 | ィf爲!i:i:i:i:iハi:i:├─=ニニ
{i:i:i:ハ }i:i/ ノi:i:i:|
个i:八 ′ ⌒イー'i:i:i:i:i:|
彼を殺したのは兗州刺史 ノi:i:i:i: \`ニ゚´ / .{i:i:i:i:i:i:i: |
.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>-< .{i:i:i:i:i:i:i: |
. {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i }ニニニ 乂i:i>=- _
´ ̄ ̄/ `⌒⌒ //⌒ ∨
.′ / .// ∨
斗-=ニL -── ノ-{_ .
´ ィf ニ=- |
/ / '. -< ≧=-=ニニ {
- 886 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:19:44.91 ID:ay6Pg/T/0
- 【道将は苟晞の字】
⌒` =- _ 〃 -===- -、 マ
{ >- 二ニ=- L ) } ト、
ニ=-ァ=- __ -== t ニ=-ュ__
>- .′i:i:/ .l、i:i:i:i:i |i:i:i:i:i |i:i:i: T il} ト
.≧=- |i:i:i /.{ | \i:i: |i:i:i:i:i |i:i:i:i | }l| 、
|i:i:i:{ ナ .| \|i:i:i:i:i |i:i:i:i | }レ )
|i:i:i: ィ爲 | ィf爲!i:i:i:i:iハi:i:├─=ニニ
{i:i:i:ハ }i:i/ ノi:i:i:|
个i:八 ′ ⌒イー'i:i:i:i:i:|
ノi:i:i:i: \`ニ゚´ / .{i:i:i:i:i:i:i: |
.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>-< .{i:i:i:i:i:i:i: | 苟道将は弟のために哭するのですよ
. {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i }ニニニ 乂i:i>=- _
´ ̄ ̄/ `⌒⌒ //⌒ ∨
.′ / .// ∨
斗-=ニL -── ノ-{_ .
´ ィf ニ=- |
/ / '. -< ≧=-=ニニ {
.′ -=彡 } -=ニ '/ 〈
{ ⌒ {{ {{ ̄ '/
. {{ {{ } |
人 /| |
\ 、 、 , i:iハ |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 処刑が終わると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 苟晞は喪服に着替え、声を上げて涙を流した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 887 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:21:23.89 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| |7,.イ |7,.イ |7,.イ |7,.イ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ
し'/ :| し'/ :| し'/ :| し'/ :| _ト,ィ ,ィ
、//| | .、//|| .、//|| .、//|| 7 「 トイ ,ヘノ| イ |
し' :|/ し' :|/ し' :|/ し' :|/ /,イ」 し' ヽノ し'
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」
{: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :}
| : レ .|:::::::::○三三○ l :|
|: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/
i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒)
ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/
∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞の刑罰はこのようであったと『晋書』『苟晞伝』は記す
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 888 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:21:54.56 ID:ay6Pg/T/0
-
ヽ::::::::::::/ 、 ヽ::::::/
';::::::::/ , i 、', l ', ヽ∧
ヽ;::i l l l l} l i ', i` ',
i`l l l l l リ .l l l l l ,
l l l l l レノ l、⊥=≠'_l,' l i
l l',⊥,ェ≠キ''"∧_.. l 亠 '' ´ ソ l i
l ', ', ',亠 "_´,,´ ,' ー≠"`il l i
. l ', iヽ ,ー≠" `r'" ヾ、._..ノil ,' , i さすが私が見込んだ人材ですわ
. l ,l ', :l::':ヽ.._,.:ノ 、 ,'l ,', ', ',
. l ,' i ', i::T:、 、-‐='ノ ,.ィ:';' ,'.l ', ',
l,' i ', ':;l: :`i: .、.._  ̄ ,. イ: l:,'/ l ', ',
. ,' ,l ' ,;l: : l : /、l_ ` ´ ,.ノ∨' l ヽ',
. ,' /} 'v-‐/:::::::`iYi´::::::::;' ',:. ', ヽ、
,' ィ ´,' l::::::::∨::::::l:ll:l:::::::::{ ',:. ', ヽ
/ l:::/ l::::::::::∨/ハ,ヘ:::/', ';`ヽ,ヽ 、 ヽ ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
/ /l::,' l::::::::::// u', ヽ;:::::ヽ }:::,:::ヽ, ヽ、ヽ ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
晋 太尉 石鑒 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
なお、苟晞を最初に抜擢したのは、司隷校尉時代の石鑒である。 ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ
類は友を呼ぶらしい (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
- 889 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:22:27.21 ID:ay6Pg/T/0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『晋書』『苟晞伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// とはいえ、『晋書』『苟晞伝』は、
| | >:´|、 - ,|`:< 彼の酷吏的手法に批判的だった。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .以下に紹介したい
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 890 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:24:12.56 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 兗州 廩丘】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 果たしてあれで良かったのでしょうか?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! -──-
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ム
/:i:八:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
':i:i:il | \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
.:i:i:i:i|>乂 ≧マ:i:i:|:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i}
|:i:i:i:i| _ 'て艾|:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:|
|:i:i:i:i{そヲ .|:i:i:i:i/イ:i:i:i:i!
|:i:i:i八 ′ |:i:i:/:i:i:i:i:i:i:|
.八:i:i:i:i:\ ー ´ .ノイ {:i:i:i:i:i:i:|
私は法に従っているだけですよ |:/|:i:i:i> -イ _l:i:i:i:i:i:i:|
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i}艾艾≧<i:i:|
|:i:i> ´ ≧≦ニニニ=‐
/⌒ヽ、: : (/三ムニニニ/⌒∨
.乂艾ニ乂ニ∠⊃ノニニ/ニニニニ}
-─==三≧只≦三厶彡/ニニニニ
.> >  ̄ ̄ .../ニニニニ7
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 苟晞は微賤の出でありながら、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 位は上将に至り、志は十分に満たされ、奴婢は千人、侍妾は数十人いた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .しかし、終日連夜に渡って邸の庭から出てこなかった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 刑政は苛虐にして、情欲に任せて執り行った
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 891 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:24:38.96 ID:ay6Pg/T/0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 永嘉年間の士大夫たち
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
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- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 17:26:47.94 ID:6XC5kXAp0
- 乙でした。
どちらも面白い話だった。
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 18:23:59.91 ID:XpN+hJCJ0
- 乙でした
公私の別が無いことは、史官に就くことの多い儒家からすると不仁に映るんでしょうかね
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 20:02:41.31 ID:+mxFa8hj0
- 乙
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/27(日) 21:33:59.33 ID:QHOa5jFL0
- お疲れ様でした。
刑罰が過酷だとして、律(刑法)そのものの改正で是正するよりも、親戚縁者に手心を加える方が評価される世界に見えます。
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 22:17:57.13 ID:R6ZFIOFX0
- 乙です
苟晞さんのこのエピソード日本なら間違いなく美談だよね
親族のおばさんに事前に忠告しているし
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 12:44:50.07 ID:8UN7zOXf0
- 乙です。
も、喪服…? 晋末期は風紀が乱れていたか(棒
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 18:02:06.67 ID:pM7ZGGKB0
- 乙ー
やっている事は間違っていないと思うけど人を治めるって難しいな
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/01(火) 22:26:01.04 ID:JGMrUS/z0
- 乙
これは良い事だけど儒教的には親の犯した間違いや犯罪は法を冒しても指摘しない、庇うのが儒教の美徳だから糞扱いやね
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/02(水) 00:15:28.56 ID:jReAPdKP0
- >>829
当時、ウクライナはサルマート(サルマタイ)と呼ばれるイラン系遊牧民の領域で、
ゴート族やフン族に追われた部族はローマ帝国に移住し、そのまた一部は傭兵となったという。
そしてブリテン島に派遣されたサルマートの傭兵が、アーサー王伝説の原型になったのでは無いかという説が出ていました。
すげえ! 真偽はともかく面白すぎます。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784791769896
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/04(金) 20:35:18.37 ID:j3AKpErq0
- 王敦は青州刺史のままだったら長生きできなかったな…運がいいな
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/17(木) 01:49:01.15 ID:SlVrwBh+o
- 長生きしなかった方が・・・
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/17(木) 20:25:54.18 ID:qkBdiJ8S0
- 青州で暴れた方が、晋の社稷にとって幸いだった様に思います<王敦
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/03/19(土) 20:59:03.64 ID:hAm4FsbC0
- ホント五胡十六国時代は北斗の拳のタフボーイが似合う時代だな
まさにこのイカれた時代にようこそ!
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2022/03/19(土) 22:42:28.08 ID:hDlcRXVu0
- 日本人はカス民族。世界で尊敬される日本人は大嘘。
日本人は正体がバレないのを良い事にネット上で好き放題書く卑怯な民族。
日本人の職場はパワハラやセクハラ大好き。 学校はイジメが大好き。
日本人は同じ日本人には厳しく白人には甘い情け無い民族。
日本人は中国人や朝鮮人に対する差別を正当化する。差別を正義だと思ってる。
日本人は絶対的な正義で弱者や個人を叩く。日本人は集団イジメも正当化する。 (暴力団や半グレは強者で怖いのでスルー)
日本人は人を応援するニュースより徹底的に個人を叩くニュースのが伸びる いじめっ子民族。
日本のテレビは差別を煽る。視聴者もそれですぐ差別を始める単純馬鹿民族。
日本の芸能人は人の悪口で笑いを取る。視聴者もそれでゲラゲラ笑う民族性。
日本のユーチューバーは差別を煽る。個人を馬鹿にする。そしてそれが人気の出る民族性。
日本人は「私はこんなに苦労したんだからお前も苦労しろ!」と自分の苦労を押し付ける民族。
日本人ネット右翼は韓国中国と戦争したがるが戦場に行くのは自衛隊の方々なので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人馬鹿右翼の中年老人は徴兵制度を望むが戦場に行くのは若者で自分らは何もしないで済むので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人の多くは精神科医でも無いただの素人なのに知ったかぶり知識で精神障害の人を甘えだと批判する(根性論) 日本人の多くは自称専門家の知ったかぶり馬鹿。
日本人は犯罪者の死刑拷問大好き。でもネットに書くだけで実行は他人任せ前提。 拷問を実行する人の事を何も考えていない。 日本人は己の手は汚さない。
というかグロ画像ひとつ見ただけで震える癖に拷問だの妄想するのは滑稽でしか無い。
日本人は鯨やイルカを殺戮して何が悪いと開き直るが猫や犬には虐待する事すら許さない動物差別主義的民族。
日本人は「外国も同じだ」と言い訳するが文化依存症候群の日本人限定の対人恐怖症が有るので日本人だけカスな民族性なのは明らか。
世界中で日本語表記のHikikomori(引きこもり)Karoshi(過労死)Taijin kyofushoは日本人による陰湿な日本社会ならでは。
世界で日本人だけ異様に海外の反応が大好き。日本人より上と見る外国人(特に白人)の顔色を伺い媚びへつらう気持ち悪い民族。
世界幸福度ランキング先進国の中で日本だけダントツ最下位。他の欧米諸国は上位。
もう一度言う「外国も一緒」は通用しない。日本人だけがカス。カス民族なのは日本人だけ。
陰湿な同級生、陰湿な身内、陰湿な同僚、陰湿な政治家、陰湿なネットユーザー、扇動するテレビ出演者、他者を見下すのが生き甲斐の国民達。
冷静に考えてみてほしい。こんなカス揃いの国に愛国心を持つ価値などあるだろうか。 今まで会った日本人達は皆、心の優しい人達だっただろうか。 学校や職場の日本人は陰湿な人が多かったんじゃないだろうか。
日本の芸能人や政治家も皆、性格が良いと思えるだろうか。人間の本性であるネットの日本人達の書き込みを見て素晴らしい民族だと思えるだろうか。こんな陰湿な国が落ちぶれようと滅びようと何の問題があるのだろうか?
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/20(日) 03:29:44.66 ID:oERB7ANw0
- >>903
青州刺史・王敦、兗州刺史・苟晞の配置で上手く回りかけていたのに、
側近政治で司馬越がぶち壊しにしました、という展開になってます
- 907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/21(月) 00:02:05.49 ID:PbqttSQQ0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 御無沙汰しています。
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 次回の投下ですが、
| i ̄i ̄i ̄i """ | まだ作成に時間が必要なので次の土日頃になりそうです。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .中公新書『南北朝時代』は分かりやすくて勉強になります
`/ | | \ /
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/21(月) 00:04:58.89 ID:iiVnEOoY0
- へーこんなの出てたんだ。読んでみよ
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 11:27:10.63 ID:dz9KEzXxO
- SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/27(日) 21:29:08.74 ID:drix8cRr0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 今回の話はどこで切ればいいんだろう?
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ ちょっと時間の都合がつかないので、
| i ̄i ̄i ̄i """ | .次回投下は3/30(水)の22:00からでお願いします。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .もうしばらくお待ち頂けると幸いです
`/ | | \ /
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/27(日) 21:57:09.45 ID:3mYPhPeI0
- はーい
- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 00:01:09.92 ID:Db1g0FoM0
- おkです
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 00:45:23.51 ID:82eit8gQo
- 1先生、お待ちしてます。
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/29(火) 14:21:25.77 ID:6xLbSSfL0
- >>907
この時代からシルクロード交易の商人が洛陽に詰めていたという、言われてみれば当たり前ですが、
陳寿当たりは記録に残すに足りない事柄と認識したであろう記事が興味深かったです。
貿易商にとっても、西晋の中国統一は待望の統一だったのでしょうが……。
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/29(火) 22:38:04.21 ID:CR7+6Q+bo
- 孔明先生の北伐もシルクロード利権獲得説がありますな
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/30(水) 12:14:33.13 ID:e1+5UQlfo
- >>915
漢蜀が海外と貿易しようとしていたのですか?
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/30(水) 18:54:54.25 ID:jeoIDktt0
- 外国=海外ってのは
島国の表現だなぁ
- 918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:24:13.85 ID:uUMQvuii0
-
_ -==ニニ7⌒'<`ー 、
.∠二ニ 、.∠二___/ ̄ .:人 .:\
. /  ̄> 7 .:> :} .:`Y .:}
. ′.:// :/\ :/イ .:) .:i| ノ リ .:} 从リ
/ .:// .:从 .:ヽ ! ( .:i 八γ从У乂
. ,i ,/ .:/ i |゙\ 人リ 人 ハ::ィ代'' 弋
i| 〃 .:/ i |ヘヽ\{{`ヽ \ ミ=ー:::_j ,ゝ
リ :/ i i | ∨\ヽ__j`Yヘ`ー:::{ _ ...j'
/ :, / ii i | \.:ミ, | :!| .\:::::::} `{ 「やる夫が正史を書くようです」第九十九回だ。
. / .:, // i ii i | r=Y,,、_| :!| .:| `ミ、.__ ノ
/ .:/// i i ii i | _/.:.:.|〃j | :!| .:| :ハ |、 .当スレにおけるネタバレ行為は禁止。
. / .:///..-┴‐┴┴'.:|:.:.: | ,彡j:.:!| .:| / Y 乂ー-、
, :/´`ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:∧ / ! .:! :′ l |:. .:`Y:.、 .間抜けなKGB崩れの
. / :/.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:У .:从 ! ! 弋\ :i:.:.j .クソ野郎が我慢ならん劉淵より
. ,′ .:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:/ .:/ ト /´ `ヽ .:|:.{.!
{ :_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:.:.:;′:.:{ .:{:. :人_ Y:.:\\
. ', .:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:./:.:.:.:.:.ヽ :`Y: .:`ヽ`ヾ;ミミイ \'.,
. ! :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.\ ̄`ヽi .:{:. .:人 `V从 .:ハ
j/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ:.人 .:ヽ:. .:{ ヽ }}:.:} .:リ:.:.:}
, ′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: Y }!.:| 八、 }乂_丿丿:o/
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r ´ .:/ /ヽ.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′:.:/ /: .:.:.: ィ´
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.入.:.:/ / \.:.:.:.: `: :、___彡个≦::<:.:.:.:.:.:.:o:.|
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / |i:Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.o:.:|=ニ二_彡:.:.:.|
- 919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:26:39.01 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 今にして思えば山濤殿は見事だった |
ヽ___________________乂
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
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○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││||.王 ||
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- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/03/30(水) 22:26:44.52 ID:lgW3TBVg0
- 時はまさに大乱世〜♪剣を握りしめ僕ら(漢族と胡族)は出会った〜♪
- 921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:27:26.17 ID:uUMQvuii0
- 【紀元280年頃 晋 首都 洛陽】
/ __(l_0_l)____ \
/ /: : : : : : : : : : \ 、
/ .' : : : : : : : : : : : : : : ヽ \
l/; : : : : :|: : : : : : :.|: : : : : :.、
r'〈: : :/: : ハ: : : : : : :| : : : : : : V
| |: : |_l_/__l : : : : : 从l_:_:_: : : | .そもそも『孫子』にはこうあって云々……
___| |WK木卞 : : : ;木卞勹: : ハ
.ィ l | | lハ _Vノ \:( Vノ |:/ ′ 『呉子』では次のように述べています。
「 | l | レ ´) l| ′ |「 /|/
ト |.ノ ┘ ィ个 j| ( ) |l イ: | 軍縮を進め過ぎると、
八____/i{ |/| |:≧===≦: l |/| パ5球団に蹂躙されるハムのようになります
/i:i/|i:i:i:i:i:i:i:i:}|: |__/_:片i:Ti:爿:_|__|: |_
乂{iハ:i:i:i:i:i:i:i/|/|TTT|i:i:(_)i:i:|TTT|/|i:i:i:i\
「¨¨¨¨¨¨ |: |」」」」i:i:i|l|i:i:|l」」」|: |i:i:i:i:i:i:i:.、
\ |/|i:i:i:i:i:i:i: |l|i:i:i:i:i:i:i:|/|i:i:i:i:i:i:i:∧
「 |: l ̄ ̄\|l|/  ̄ |: | ̄ ̄\i:} , -――‐-v冖v-―――- 、
、___|/l |l| |/| 7 _l. く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
. \ rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
晋 尚書右僕射 山濤 < . rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
/ K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ/| / / \`7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ● ′● /| /ヽ、`二}
山濤がこんなに長く喋っているの初めて見たわ く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡'
晋 皇帝 司馬炎
- 922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:28:11.03 ID:uUMQvuii0
-
: : :\ -/ >─-
: : : : :}/: :.:/ /: : : : : : : :`: .、
: : : : ′: : / /: : : : : : : : : : : : : \
: : /: : : : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
: / : : : : ′ ': :: : : :_:_:/l:_: : : |: : : : : : V
: |: : : :/ /: : : : : : V l:/\ } : : : l: : :|
: |: : :/ ___ ′ : : |: :Kド斧示ト \|: :l : /
/l: : :| | : : : : |: :| V 刈 { Vル′
V: l | //∧.|: : :.|: :|: :| 、 V 乂_
、、|.〈////ハ: : :|: :|V  ̄` /
\| ∨// V: W ̄ ̄l| ィ .′ 国家を治める者は戦を忘れてはいけません
.乂___| : /| l| し
〕iト.| / ハ. l| /
-‐===ミ、 }Y゚Y|: /: :{ 〕iト ----
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:iレ: : ∧_Y__7: :/|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\i:i∨: :.∧i:iV|:/: ト .
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヾi∨: :.∧i:i:|: :/|i:i:\
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハi∨: :.∧i|:/: |i:i:i:i:ハ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i∨: :.∧: :/|\i:i:i}
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| あの御方は奥深く道に合致し、その深さは測り知れなかった |
ヽ____________________________乂
.
- 923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:28:52.90 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
. -=ミ、
{: :{ >: \ー- ミ
r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、
{/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\
. : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: :.、
{: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ト、
ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、
ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ}
八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : : :.
ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :} それに比べて私はどうだ。
{ : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/
/:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :/:.:.: \:/ } 娘のおかげで三公となり、
/: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ .大した才を持たずに他者の為すままになってきた。
ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、
/ .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.:. .世の者は私を清談の名手と持て囃すが、
〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′} あんなものは保身のための詭弁に過ぎないはずだった
!// 》、_ノ:{:/:.:.:〃/:.:..{ 〉:, イ_ノ
{:{V:.:.::.:.:ハー- =彳:.:.:.:.:.ゝ` _ノー-.、
ゞ、:.:.:.:. V:{ {.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.〉彡/、:.:.:.:.:\
|:.:\:.ヽ:.Vハ:.:.ノ:.:.:.:.:.:.レ:.:イ:.:.:\.:.:.:.:.ヽ
j:.:.:.:.ヽ:.:.:.ー=/:.:.:.:.:.:.:.:.:./: トミ、:.:ヽ:.:.:.:.:.ー-ミ
/:.|:.:.:.:.:.:.:\: /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.`ヽ \:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
x≪`ヽ:.〉:.:.:.:.:.:.:.У:.:.:.:.:.:.:.:.:/一^ー ’ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
x≪ニニニニV:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/zzzzへzzzzzz} 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
x≪ニニニニニニニ.}`ーr:ノ:.:.:.ノ.:.:.:.:. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′
ニニニニニニニニニニ| { ` <:.:.:.:/_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
晋 司徒 王衍
- 924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:29:19.91 ID:uUMQvuii0
-
. -=ミ、
{: :{ >: \ー- ミ
r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、
{/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\
. : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: :.、
{: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ト、
ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、
ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ}
八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : : :.
ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :}
{ : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/ 保身を重ねた挙句、
/:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :/:.:.: \:/ } 未曾有の国難に当たる羽目になろうとは。
/: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ
ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、 本末転倒ではないか。
/ .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.:.
〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′} .清談に興じずに
!// 》、_ノ:{:/:.:.:〃/:.:..{ 〉:, イ_ノ 天下を正していれば、このような事にはならなかったのか?
{:{V:.:.::.:.:ハー- =彳:.:.:.:.:.ゝ` _ノー-.、
ゞ、:.:.:.:. V:{ {.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.〉彡/、:.:.:.:.:\
|:.:\:.ヽ:.Vハ:.:.ノ:.:.:.:.:.:.レ:.:イ:.:.:\.:.:.:.:.ヽ
j:.:.:.:.ヽ:.:.:.ー=/:.:.:.:.:.:.:.:.:./: トミ、:.:ヽ:.:.:.:.:.ー-ミ
/:.|:.:.:.:.:.:.:\: /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.`ヽ \:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
x≪`ヽ:.〉:.:.:.:.:.:.:.У:.:.:.:.:.:.:.:.:/一^ー ’ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
x≪ニニニニV:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/zzzzへzzzzzz} 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
x≪ニニニニニニニ.}`ーr:ノ:.:.:.ノ.:.:.:.:. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′
ニニニニニニニニニニ| { ` <:.:.:.:/_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
- 925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:31:22.78 ID:uUMQvuii0
-
. -=ミ、
{: :{ >: \ー- ミ
r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、
{/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\
. : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: :.、
{: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ト、
ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、
ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ}
八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : : :.
ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :}
{ : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/
/:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :/:.:.: \:/ } いや、今日の事態は、
/: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ 私のような非才の身に対処できるものではない。
ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、
/ .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.:. しかし、だからと言ってだ
〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′}
!// 》、_ノ:{:/:.:.:〃/:.:..{ 〉:, イ_ノ
{:{V:.:.::.:.:ハー- =彳:.:.:.:.:.ゝ` _ノー-.、
ゞ、:.:.:.:. V:{ {.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.〉彡/、:.:.:.:.:\
|:.:\:.ヽ:.Vハ:.:.ノ:.:.:.:.:.:.レ:.:イ:.:.:\.:.:.:.:.ヽ
j:.:.:.:.ヽ:.:.:.ー=/:.:.:.:.:.:.:.:.:./: トミ、:.:ヽ:.:.:.:.:.ー-ミ
/:.|:.:.:.:.:.:.:\: /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.`ヽ \:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
x≪`ヽ:.〉:.:.:.:.:.:.:.У:.:.:.:.:.:.:.:.:/一^ー ’ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
x≪ニニニニV:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/zzzzへzzzzzz} 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
x≪ニニニニニニニ.}`ーr:ノ:.:.:.ノ.:.:.:.:. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′
ニニニニニニニニニニ| { ` <:.:.:.:/_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
- 926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:32:04.33 ID:uUMQvuii0
- 【紀元305年6月 晋 司隷 郲】
:::::::::::::::/ ̄ ̄7 ̄\:::\ |::::/ i!:::::::::::::::! ヽ
::::::::::::/ / / \::ヽ |:/ !:::::::::::::!| ハ
:::::::::/ / / /^ヾ}_W二≧|:::::::::::::リ、 \ i!
::::::/ ′ / ∠> ´ ∨::::::::i! ヽ. ハ i!
:::::| .i! | ./´ ヽ ∨::::::ト、 ハ | i!
:::::| i! ! / | ! ∨:::| ハ .! ! i!
::::リ .! | / ハ ト_|__∨| | | ! ! .i!
::/ .| i! i / ! |__. 斗| i! | ハ W | |.| ! |
;' |.| || |´! ./ i! リ }' i! / } } }. | | ∧
|.| |{ | i! / | ./ z|≠彳イ/ | ∨∧
.′| | \ {从.{=彳/ /! i!_ ∨∧
.′ | | \ハ ' ,_イ | | \/∧
.′ | |/^ヽ_込、__ ー ´ /}:}Y| | ∨∧
.′ | / } { {{ ≧=< / ̄」 | ∨∧
/ / r<二二ニ=r丐f≦―: ´:| | \ V.∧
./ ハ {: : : : : : :={: : :{=ニ: : : :| | ` ーヘ ∧ , --──-、
, イ / ヘ ト 、
晋 司徒 王戎 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
こちらへいらっしゃって以来、酒量は増える一方でした。 ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
お命を縮めた一因かもしれません ./;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
- 927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:32:33.05 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
____
/: . :_._:_, :ヽ
〈: . ;仁 -ー-≧: >
>: .;r‐: . : . : . : . \__ノ
,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト,
__ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l
./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ'
乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :.
,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:.
ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:}
/ |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ
/:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ 逃げるわけにはいかんだろう
, <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ
|:: :: :: :: :: :: ;イ:: :イ: . :/:,ノ//:: :: :: :: :: ::ノ: . /==!:: :: :: ハ
ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :リ |:: :: :: :: :: |__、
ーー- ―‐.|: . ;4:: :| |::.∨:: :: :: :: ヽ; {:| |:: ::!:: :: :: :: :: :: :.,
,j从{ {:: :! !:: :: :: :: :: :: :: ::}ル j:: ::|:: :: :: :: :: :: :: :,
〉::〉〉:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/\:: :: :: :: :: :: ::,
〈::〈〈:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/ .\:: :: :: :: :: ::,
}::.l l:: ∧:: :: ::∧::l l:: ::{ r=≠:: :: :: ::〉
/:: | |:: ∨:: :: ::∨::| |:: ::.l /:: :: :: :: :: /
{:: ::| |:: :: :: :: :: :: :: | |:: ::.| ./:: :: :: :: :: /
- 928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:33:31.81 ID:uUMQvuii0
-
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││||.王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 後世、王衍は清談の士として著名な人物だ。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ しかし、彼は他の清談の士として知られる
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ .阮籍や王戎とは異なり、遂に俗世から逃げ出さなかった
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:34:59.67 ID:uUMQvuii0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『晋書』『王戎伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 王敦は王衍と親しい友人であり、
| | >:´|、 - ,|`:< .長江を渡ってからも常に次のように言っていた
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:35:56.98 ID:uUMQvuii0
- 【王敦さんの王衍評@『晋書』『王戎伝』】
__
ノ: : : __: : : : >一┓
/: :-=ミ:.\\:/=Y=ミ
/:/: : : : : : :\:ヽ 辷リi: :ヽ ヽ
/:/i: : : : : : \: : :ハ Y{: : : Vノ
ノ:イ: |: :{、: :.{ヽ:/斗ミ: : 弋}: : :\ _
|: :|i八_\ヽ 伐zソ: : : :ゞイ: ハ⌒
|: :|l: : :x=ミ⌒ }ハ : : |:从: :乂
_ |:八: : : :ゞ' 、 _ ' / }: 从/ ーァ:.、_
/ 7⌒ゝ{ 〉: \个=--- '≦:/< >:i廴_
. / vr{ \: {≧=ー{ニノイ< 弌 ⌒〉:}ミ、 夷甫は人中に在って、
/ | }八 \ Y/´ > > /⌒: :人 瓦石の間に在る珠玉の如しだったよ
, | |\ r'V{/\__彳 < / Y: : : /
/ ; √ ≧=彡く: :rvYr: : :|}へ从{´ /イ }: : ∧
, ; |:i:i:i:i:i:i:iヘ\≧=--=<大> ,/ { ヘソ: :}
/ ; |:i:i:i:i:i:i:iYニr=r-‐=rへ \ \ } 〉: : :イ
, | |:__:ノ:i:i:i:i:iニYYニニyゞ /\ 、_,ノく: :Y: r'
i | | |ニ \:i:i:i:}ニ}ニニ /ニ {:i:i:i}≧=ミ\: ノ:.ソ
| | | |ニニ=\ノニ{ニニ {ニ彡、:ir{ニニ/ /''\
| { | |ニ > ⌒≧=- -=- / ヽ ) Y\{ / __\
人 V⌒ ; |ニi{ニニニニニニf< / =彡ハ ゝ、//_ヽ
\彡ヘ 乂彡'ニニ}iニニ=ヽニニ| v /ゝ=彡へ:i:i:{___ ヘ_
人 }==リ:iニニニ:}ニニ, i { }{ 辷二ム:i人___彡へ
〔 } ヘ ;=--ァニニニ:|彡イ .| /人、 辷二 し':i:iヽヽ }7ソ
〔 } | y ´ /-{ニニニ!_ 二レ≧=―--辷二}:i:i:i:} {,ノ:i:\―=ミ
- 931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:36:43.51 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
. /////r=.、..
. //////./: :,ィ´>、.
|//////|: : :.:/|:::|
|//////| ./: :.:|:.:|.
|//////| |: : : : |:.:|
|//////| l: :, /: :|
|//////| |/: : : :.!
|//////|: :: : : :/|― 、
|//////|: : ././ /| _ _ _ _ _ _ _
|//////|/./ ./:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _-,;./
|//////|/ ./:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^:;./
. /三三三三 /:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - ./
|///////////|/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ -.,:-/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^.:/ ....::::::::::::::::::::::` 、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、
|:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::,
|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::,
:::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::,
大王殿下。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::,
/ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::,
今度こそ安らかにお眠り下さい .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::,
/∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::,
/......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::,
〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::|
./...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八
/................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
晋 衛尉 盧志
- 932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:37:28.13 ID:uUMQvuii0
-
,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::.
√.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::.
|.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.|
|.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 皆様。
.八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙
/.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 本日は大王の埋葬に協力して頂き感謝します。
,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐
/:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ ここにいない冀州の故吏たちの尽力にも敬意を評するものです
/.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/
.:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ /
.: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< r、 /:.:.:.:.:/ ',ヽ:.:.:.:.:ハ
j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ . r-\7:.:.:.. /) | '.:.:.:.:.:. ',
.: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| . ( ,:.:.:.:.//) 斗 ‐‐:.:.:.::. i
( ヽi:. '´ イ く) ヽ r´ }i V:.:.:.:.:}
`/ ノ 〃孑ミ、 .iL_ }:.:.:.:.:,
. / ,. /.《 r'::i } r´⌒`,':.:.:.:.:i
. ,.. ´ , ∴.:.: 弋ン ' ''' /!:.:.:.:ノ|
>=‐´¨7 .._∠ イ:.:.:.:.:个=- 、_ ノ /八:.:.::Λ
/ / 八:{\:.:.:\ ∴:.:.:.:.:.:|:.:.:,
成都王は愍懐太子にもよくしてくれたのですぅ / / } \个=-.:.>=- .彳ノイ:.:.:.八:.:.:,
i / / ├‐…¬‐ / :.:.:.:. /⌒ヽ. />:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.,
「: :./: i ././:.:.:.:./ \// {:.:./,'三>:.:.:.:,
|: :/ ,' / .:.:.:.:. / // .i|::.:.:=/ `ヽ:\
|: . / /イ:.:.:.:.:/>-======-<|.:.:.iΛ V:.::ヽ
V. /} /:,ハ:..:.:./{{三三三三三三三|ハ:{、: i ',:.:.:.:',
晋 兗州別駕 江統
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『成都王穎伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 汲桑が井戸の中に放棄した成都王の遺骸は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の故臣によって収容され、洛陽へ移して改葬された。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝司馬熾は県王への礼を加えて弔ったという
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:38:36.96 ID:uUMQvuii0
-
:::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′
:. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l
:. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}:::::::::::::::::::::::
Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ このような時世にあって僥倖と言わざるを得ません
V:::::::::::::::::::::::{
l V::::::::::::::::::::::.
} /}::::::::::::::::::::::::.
/ィ::::::::::::::::::::::::::.
_
ィi〔ヽ:/:_≧:.、
,、/:´,_、::ヽ'_へ::ヽ:ヽ
X/:::/ }:| ':,::マ':,
(Y:::::; }:! |::::!::!
{j!::::!― 、 /' , ―|::::!::!
/'j!:::i作ぅ、/' 乍ア,::/';:l
i! ':,::从 , /イ:::::'|
ゝj:!ヽ{s。 - イ::{::::::i!
まったく |:!:::|::::,}≧≦{、:!:::',:::::.',
j:!::/´. }ヽ//. . >、:≧、:.
イ'::/.',. . ヽ/. . /. ムマ./ヽ:\
./ /::/.!-_―_'――〈ニ' .{. / \:\
/. /:/ニニニヽニニ,ニ'ニニY. {,'. ./}';::`ヽ
, 'ヽ':,イニニニニニニニニニニニ!//,、./∧:::}::)
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の故臣と記されているが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽で改葬されたのを見るに、都にいた盧志も関わっていたのだろう
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:39:46.56 ID:uUMQvuii0
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\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉トントントン!!
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ:
: :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . カンカンカン!!
: :|ェ|_|::|/<>。 カンカンカン!!
: :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ
_〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_
:ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /|
: :|ェレ / lニニニニニニl/ //
/ ' 、 ` lニニニニニニニニニl/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 賊が都に迫ってくるらしい |
.ヽ______________乂
- 935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:41:48.58 ID:uUMQvuii0
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 青州から豫州を荒らし回って、
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 許昌を落とした次は洛陽をという話だそうだ。
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ .今のうちに逃げた方がいいかもしれん
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
どこへ逃げろって言うんです? l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
最近のトレンドは并州の晋陽だそうですけど、 | i ̄i ̄i ̄i """ |
道が険しい上に匈奴他の賊だらけという噂ですし l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
| ,-)___(-、|
| l |-┬-| l | 光禄大夫の劉蕃は
\ `ー'´ / 并州にいる息子の劉琨を頼って逃げたそうだっていう。
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ .いつの世も最初に逃げるのは金持ちだっていう
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
- 936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:43:22.23 ID:uUMQvuii0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l せっかくここまで進んだ
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l .都の再建もやり直しになりそうですね。
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
| i ̄i ̄i ̄i """ | 崔悦さんはどう思います?
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / iヽ ,i
`/ | | \ / .|-_\ /-l
|-_-_-Y ./-_-_|
|-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ
r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ
廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ
/:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨
/:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::',
./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i
/:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::|
どうもこうも、逃げるという選択肢自体がありえない。 .{:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::|
\::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i"》:::::::::::l::::::::|
帝都洛陽は中華の精髄、 .)::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::;
ここが陥落するようなら、晋朝は滅ぶも同然よ。 (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/
ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l
そんな事はあってはならないわ ./:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::|
(:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::',
ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il
)::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l
('"/二ニ- _〔_/:o::/._〕 (( _,.. -=二}::::八
└ァ===ニ-,-=ニ二二二ニ=‐'"「:::;'
晋 清河国の人 崔悦
- 937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:45:51.22 ID:uUMQvuii0
-
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
| ,-)___(-、| 崔悦様は立派方だっていう。
| l |-┬-| l |
\ `ー'´ / 無職なのに、
_, ‐'´ \ / `ー、_ 都の再建に財産投じるばかりか、手も貸して下さるっていう。
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl .無職なのに
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く __ |-_
\_-_ニ=- _ |_-_
`''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_
`,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-}
.:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_]
/:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ',
. / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::',
{ :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::.
{ |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}::::::
無職を強調しないで頂戴。 人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′
.::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′
って、あら? .::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::'
廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/)
(⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':(
) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー--
..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::.
. 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉
. // }乂 \ノ人:\ヾ::/
- 938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:46:19.30 ID:uUMQvuii0
-
\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉カンカンカン!!
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ:
: :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . トントントン!!
: :|ェ|_|::|/<>。 トントントン!!
: :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ
_〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_
:ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /|
: :|ェレ / lニニニニニニl/ //
/ ' 、 ` lニニニニニニニニニl/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
∧ ___ | 廬諶さんじゃない |
. <>''´―――-ミ,''ヽ ヽ___________乂
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l あら無職の崔悦
/⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从 スタスタ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ………… |
晋 盧志の子 廬諶 .ヽ________乂
- 939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:48:23.64 ID:uUMQvuii0
-
|-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ
r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ
廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ
/:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨
/:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::',
./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i
/:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::|
. {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::| あなたも無職じゃない。
\::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::|
)::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::; それはともかく、
(⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/ .引き籠りのあなたが外にいるなんて珍しいわね
ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l
/:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::|
(:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::',
ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il
)::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l
∧ ___
. <>''´―――-ミ,''ヽ
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
だって私、無職でも引き籠りでもないし。 从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l
太尉掾としてのお勤めを果たして帰宅の最中よ /⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从
- 940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:48:49.94 ID:uUMQvuii0
-
∨-_-_-_
. \ニ=- _ ∨_-_-_-_━─-...ミ
\_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\
\_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\
. /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::.
〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::.
. .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|::::::::::::::::::
.::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| 太尉掾ですって?
/:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/
.::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: 太尉といえば、先頃復職した劉寔様よね?
〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/
`>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ .いったいいつの間に、
(:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ そんな話が進んでいたのかしら?
)ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):)
\:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../
\::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::...
.:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/
〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\
)/ // /:/∧_-/-_-_-_-_-_-」|:::∧:::.
∧ ___
. <>''´―――-ミ,''ヽ
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
あなたが都を遊び歩いている間よ。 从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l
せっかくだから、土産話の一つでもしてあげましょう /⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从
- 941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:50:06.43 ID:uUMQvuii0
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\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉カンカンカン!!
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ:
: :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . トントントン!!
: :|ェ|_|::|/<>。 トントントン!!
: :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ
_〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_
:ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /|
: :|ェレ / lニニニニニニl/ //
/ ' 、 ` lニニニニニニニニニl/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 司徒の王衍様が賊討伐に当たるそうよ |
.ヽ___________________乂
- 942 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:51:12.80 ID:uUMQvuii0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 司徒の王衍っていうと……
| i ̄i ̄i ̄i """ |
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
ほら、あれだ。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
.| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
死んだ愍懐太子の外戚で清談芸人の…… \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
| ,-)___(-、|
| l |-┬-| l |
\ `ー'´ /
_, ‐'´ \ / `ー、_ こりゃマジで逃げた方がいいっていう
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
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