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やる夫が正史を書くようです54
- 614 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/07(月) 01:33:02.20 ID:hoh5drLb0
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_,、、、、、、、斗==ミs。,,,,_
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 ̄ア:::::::::::::::::::::::::::/ ヽ
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.j{ニニニニニニニ=- _ ヽ
j{ニニニニニニニニニ=- _r―-イ
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: : : : : : : : : :}「ニニニニニニニニニニ=- `、 {``ヽ
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ニニニニニ_/ニ|: : : : : :≧s。ニ=-く V .{ヽ } /} .} }
二二_/ニニ::|: : /}ix,: : : . V V V } ,' ..}
ニ__/二二ニ| ./ニV }ix,: : . } V/ }/ }
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/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ このような状態は、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .永嘉三年(三〇九年)に王敦が建鄴へやって来るまで続いたらしい。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 果たして、王導の目には何が見えていたのだろうか?
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 615 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/07(月) 01:33:28.60 ID:hoh5drLb0
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| 続く .|:::::::::::::| ゝ::::|
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` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様
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- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 01:34:09.20 ID:LaRjTbsf0
- 乙
ボロボロやねえ
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 01:52:49.56 ID:Inl2xBpp0
- 晋がボロボロなせいでもあるけど
やっぱ石勒はつえーなぁ
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 02:37:34.75 ID:dS4eOU6E0
- >>1乙ー。
陳敏を滅ぼした江東人士たちに王弥、劉淵に汲桑、石勒。王導に司馬睿といきなり新勢力たちが一斉に動き出したな。
今まで八王たちのゴタゴタが延々つづいていたから、この続々の新展開にワクワクしてしまうw
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/07(月) 04:07:31.32 ID:aOkIm3Ay0
- 確かに司馬熾も、司馬衷に一服盛ることはやりかねないキャラに見えます。
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 07:40:38.48 ID:SrFaxJW+o
- 乙でごわす
いよいよ羊献容の王子さまである劉家の千里駒くん(後のアル中)も出てきましたなぁ
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 07:46:14.82 ID:VfAYEOAo0
- 乙です。
三国志最後の登場人物か…改めて終盤なんだな、と実感するな。
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 08:02:53.40 ID:kzOT6qAh0
- 乙でした
>>462
やってもうた…伊勢やんこれ
なんにせよ、報酬が少ないと人は動かないわけで、気前が良ければ死後にさえ人が付いてきてくるという
奢れば部下は言う事聞いてくれるんですよ…ある程度には
宴会や増築は無駄じゃないんですが、おこぼれにあずかれない連中からは面白くないですよね
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 18:18:57.65 ID:dYhR08kl0
- 乙ですー
死せる成都王、生ける東海王を走らす
迷惑すぎるww
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 20:30:59.00 ID:nawpRIDJ0
- 三国志最後の登場人物,
ってどういう意味なんだろう?
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 21:10:47.86 ID:MJPx6WSQ0
- 乙でした
そういえば盧志一家って、かつて劉備が青年時代に師事した盧植の子孫だっけ
劉備達が紡いできた三国の歴史書を、英雄を育てた一族が受け取るというのも何かの巡り合わせかなあ
盧ェが「三国志最後の登場人物」って事は、盧毓か誰かの伝に名前が出てくるって事か
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/07(月) 22:56:33.72 ID:aOkIm3Ay0
- この場合の『三国志』は陳寿の原本ではなく、裴松之注が付いた後のことでしょうか?
陳寿の本文では盧欽・盧珽までですから。
しかし、裴注にはもっと後の時代の人もいますから、そうなる途上の版本でしょうか。
- 627 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/07(月) 23:55:10.02 ID:ob9fIMPz0
- 【このスレは皆様のやさしさでできています】
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\ >>624>>626
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 『三国志』だけで事績が追えるのは盧ェさんが最後かなと。
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 荀ケの子孫なんかもいるにはいますが、
| i ̄i ̄i ̄i """ | 『三国志』では官職に就いて云々しか記述がなかったり。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .孫盛や習鑿歯は登場人物というには何か違う気が……
`/ | | \ /
{ ; /// 。s≦、 `ヽ
{ 八 {,'// / \ \ \
\ Y/ / :. \ :、
-ミ \{ | :| } }\ ト、
, -=ニ >{ | } } ヽ | \
/ ィー―≦二ニイ | ' ' } _八 )
´ |/\| | | /_ _./ 八´ )/
|/\| | |,/ /_/ 'ィf笊ア,'
つまり、最後に私の話をしたいのよ>>1は。 .L__イー| |ィf笊示_)/ ヒソ |/
| ト「八 | 乂ソ 、 |
まあ、私にしても『晋書』で補強する必要はあるけれど | |八ルミ、 人 八
八 .人 `¨ \ ヽ , , / ヽ/
/\ 八\{ ,.' 八(/ /
,' /〉 `¨¨¨¨ミ、:::::::≧::::r---ヘ__〈 .∨ /
// ミ、 〈〉 ≧s。:{ミ、 、`ヽ ∨ /
〃 } \ ;} 〈〉} ∨ /
/ 人 〈〉 \ ,:} ∨ /
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/07(月) 23:55:12.66 ID:6pMvoDC80
- ※長文・ネタバレに関しては気になさる方もいらっしゃるので、御配慮頂けるとありがたいです。
このスレ無自覚な荒らし湧きすぎだろ……
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 04:17:48.59 ID:T2N4bTRo0
- 今更だけど河間王と盧志って同じ中の人同士の対決なんだな。
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 11:30:26.78 ID:bYY7NBw2o
- 名家だから罪は本人止まりって所でもうなんか駄目なんだなぁこの国と思ってしまった
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 13:09:14.85 ID:kKF2QWPi0
- 名家だから無罪、よりかはまあ
前近代において、完全に個人ってそうないしね(ないとは言ってない)
- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 17:35:24.06 ID:n7GjZapTO
- そろそろ終わりが近い?
終わったら前に言ってたクオリティアップしたふにんきさんtake2が始まるんですね期待してます
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 23:33:30.33 ID:iRp9jVQW0
- 親族でも謀反じみた提案した輩は誅殺で本人以外は連座させずって
きわめて穏健かつ公正な処置な気が(八王並感
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 23:47:31.09 ID:bYY7NBw2o
- 名門ならそうかもだけど寒門だったら本人以外にも累が及ぶだろうってところが晋という国の体質を表してる
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/09(水) 03:21:07.24 ID:vHZWT2YHo
- >>632
李世民までまだまだ遠いやろ
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/09(水) 17:38:57.66 ID:Or/PsjfJ0
- 自分は石崇を「侍女を次々と斬り[ピーーー]」世説新語の逸話で初めて知ったんでドン引きしてたんだけど
後に文選で石崇の「王明君詞」や「思歸引序」を読んだら、そんな殺人狂みたいな雰囲気が全然ない綺麗な文だったんで驚いたな
(まあ「殺人狂だからといって、優れた文章をかけないとは限らない」と言われればそれまでだけど)
石崇の金谷園では、詩を詠めなかったものに罰として酒を飲ませていた(曲水の宴みたいな?)らしいだけど、これに尾ひれがついて「酒宴で侍女を斬り[ピーーー]」みたいな逸話ができたのかね?
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/10(木) 01:01:18.63 ID:uZux4YSp0
- >>636
既に>>1さんが触れていますが、侍女斬りは王ト説もあります(『晋書』王敦伝)。
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/10(木) 01:26:02.68 ID:Z1SJerWBo
- 世説新語と晋書だとどっちが信憑性高いだろう?
流石に晋書か
国史>後漢書>宋書>>資治通鑑>>(漢晋春秋)>>>晋書>世説新語>>>>魏書
くらいのイメージだけど
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/10(木) 17:25:10.81 ID:nJVV8/LDO
- SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/13(日) 10:54:46.39 ID:JBWhA/mL0
- 政争と内乱で国力を疲弊させたツケを払うフェーズに来たな
しかもお高いぞ
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/14(月) 03:16:37.47 ID:nMcf35nj0
- 済みません。
登場人物一覧の改訂中です。
一つ伺いたいのですが、岐盛の配役は、宮本武蔵@Fate/Grand Orderでしょうか?
- 642 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/14(月) 19:58:55.81 ID:gVYEtPss0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\ .>>641
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l Yes、いつもお疲れ様です。
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ ところでスレとは関係ありませんが、
| i ̄i ̄i ̄i """ | 『逃げ上手の若君』って面白いですよね。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .メスガキ最高や!
`/ | | \ /
※続きの投下は水曜日か木曜日の22:00以降を予定しています
- 643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 23:13:51.25 ID:wlhA3y/O0
- 了解です
待ってください、あの娘が実は男の娘の可能性が松井先生だから……
- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/15(火) 17:00:03.11 ID:eXudwYsl0
- 「逃げ上手の若君」キャラもそのうち北地傅氏で登場しそう(松井優征作品的に)
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/15(火) 21:25:27.16 ID:I2bZEYVH0
- >>642
ありがとうございます。
いつの時代でも京都は魔境ですね。
そして京都は洛陽を指し、洛陽は京都の異称です。
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/16(水) 13:19:40.27 ID:3vIZKMr2o
- 平安京は右京が長安、左京が洛陽にするはずが
右京が湿地帯で全然開発進まなかったから
京全体が洛陽になったんじゃなかったっけ
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/16(水) 13:53:28.08 ID:SW5nyw6t0
- 性癖メスガキなんか
三国志にメスガキっぽいメスガキはいたかな?
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/16(水) 14:03:32.12 ID:DXedbFM80
- 司馬騰は、わからせキャラにできそう(石勒にわからせられる)
- 649 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/16(水) 20:18:58.67 ID:Qy/m0/B00
- 【ちょっと電波が降りてきた配役置いときますね(スレとは無関係)】
/ハ
/////| __ //ハ
- 、 ////>''" ___\//\/|
/ \ 〈// /: : : ヾミ|i/⌒∨
/ // /三三三三≧=- ',
.: . . ./ / / / イ `_ハ ',
/ . : : : / / /イ/>x И / ∨ ',
. / : : : /|:‖ : ,xァ=ミ \| /| 八 ∨ ,
.: / . : :// レ{ : i《 / Y リ //≦_'T | │
i / . : /: :/' Y | |│ 乂_ソ んリ》レ:/ : |
| : : : :/: :/ iN l: : │|::::::::::. 、Vソ |:|/ C ねぇキングちゃん。
|│ . : : :/ |∧: | : : │| :::::::|: : |
|│ : :{ |i:| | ト: : : |八 ー‐ 、, 八: | ウララ、長平の戦いに出たい
、! : ::、 |i:| |八 : |、 ノ: : ‘
. 丶 : :\ |i:| ヽ: ',> イ |: : //
. \ : :\Vハ \ , >< ∨/: : /|/
\ : :Vハ />‐\|Т ̄| ̄| ̄|/: : /、、,,_
) : :)ノ | | │ │ |ィi〔ニ/ イ__,、丶⌒ヽ
__/ 彡 /\|__,ノ__/ ィi〔::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::∨
/厂/ / ̄ // _ '/:::::::::::::/:::::::::::::::::::\}
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.:::::}:/ // '/::::::: |::::::::::::/ //  ̄\
|‐ / / }::::::::::|:::::::::,'\//. /::::: \
趙括
※趙括頑張れ!趙括頑張れ!趙括頑張れ!
※本編の続きは明日の夜でお願いします。
>>647件の子の外見はストライク、後、二次だからいいんであって三次でどうかと言われるとまた別です
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/16(水) 20:49:48.85 ID:JIE232sQ0
- 毒電波なんだよなぁ
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/16(水) 21:44:06.43 ID:9KU3yttwo
- 良い意味で名が残れば良かったのですが…残念。
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 19:16:43.70 ID:IYuGSNPb0
- 石勒のわからせはハードプレイすぎて抜けない
- 653 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:03:43.33 ID:jYLECy2S0
- 【>>614の続き】
【紀元307年8月 晋 冀州 鄴】
1! | i
i|l__il___i! | i | | l|
l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i
戈/リ 戈____ .|l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li!
∨!_|三≧=三二戈!.::|戈_ i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li
/i ̄\ |>! =<≧=― 、____ /' /' /'^7' l|__i! il^i!
\|二≧ト、 弍_人_ノ: : : : : / / / ̄:|戈_l弍_ / / / /  ̄ /' /
__人∧ ∨ ̄! ∧ノ≧-<二  ̄  ̄  ̄
\! \_/ ̄!.| ̄\ . : : ::|: : : : : : |:::ト==_/
≦二 ̄i i .:戈≧≦ ̄>、 . . ::::::|: : : : : : |:::|戈/
戈≧イ ̄\_!_人_>' \ ̄\ ..: : ::::::::|: : : : : : |:::||/l|
 ̄\/ ̄ _!全ァ、  ̄≧==-、_∧_: : : :::::::|: : : : : : |:::|У|
\ \_./ // / ̄ ̄\`ヽ!≧ァ、__>、::::::|: : : : : : |:::|_|
∧__/./__ノ ! ̄\∧.人_| ̄》>< ̄∨\三二≦三\!__
 ̄ ̄ ̄\! \ノ ̄ ̄ ̄|!\ ∧_∧_!/ ̄>、 \.,、三三,、::::\
\ | ./ ∨ /.> \`ヽ ||ーく .〉:i:i:i:i:i:i:\_!
___ \ / \ \〈:::〈 ≧ノ ∧| ̄ ̄!\≧、:i:i|:i:|
>、 \./ |\ \_>―イ |/\/>夕三∧戈!
/ :\ / .∧_≧、_>〈 ̄>、リ >!夕\三\:\
_/ ̄ ̄!__ >、./ l∨\ /`ヽ,人__∧―<_,.人./\三:∧:::\
\___.>'´ \ ,,,,人_/ ̄〈 .| \\ \__>/| \三\::::>、
/ | / .......∨ >、 . \人 \\::::::/ \ /\三:\!_∧
_ 人 \_...::::::::::::.〈 >、|\\ \\|:::::.... >――\三;≧、\
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 話を戻す。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 秋に入ると、苟晞軍と汲桑軍は鄴を巡って攻防を繰り広げていた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 654 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:05:06.92 ID:jYLECy2S0
-
: : >: '': : :_ _:_:_:_:_:_: _:_:_\\: : }
: /: > ''" r''、ヽヽ ヽ ; ヽ\\〉
:イ/ ,〉、\ \ u; ; ; ; ヽヽ}
// ∨ \\ :/; /, イヽ〉
/ ニ{__o_ノヽ// {/ 。}'/∧_)/
u ,,, ー‐ '' ´ 、⌒、\ ̄, {///// しぶとい奴らだぜ!
__ } } {/////
U / ー‐ 、 } }、. {///// 一度引き上げて体制を立て直すぞ!!
/ /////////; ; \__ノ;ヽ {/////
/ /,r≦二二二ニニニ== 、; {∨////
.///_}_ノ//{__ノ>'' >''´ . { \///
//~|  ̄|//,,「 ̄<,, '" /;; ヽー /.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ
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..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::..
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/ :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:
/................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i::::::::::::::::::::::::
/ ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐--
. { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.ヽ
_ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r ‐‐-- 、 :.:.∧}王|:人` ‐ ..._
ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:. ̄.:.:.: | ゙ }:.:... `< __
) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´
く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´
- 655 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:08:26.71 ID:jYLECy2S0
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/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」
{: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :}
| :レ | 乞 活 .l :| 黒ひげ盗賊団が引き揚げていきますと田甄は待望の勝鬨をあげます
ミ |: i: (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ 〃
i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒)
ヽl|lllヽ 从ヽ,、 __, イ从/l|lll/
∧|l||l,ヘi.i:.:\__八__/i.i.|l||lハ バンバン
. ( ⌒ ) .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.}. ( ⌒ ) //////.////////////////∧
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|/// { _|!i| |ii| \/i,///}///////}
まだまだ。 .|///≪ィ示ァ |ii|ィf苡ア///}-、//// }
|////| ヽ レ ,/// ////// }
今度はこちらが攻撃する番です。 |////} /^) ; |/ ン///////}
{/レV // イ/////////}
黒ひげが鄴城外に築いた砦を潰しましょう 〉 /-- ー::::::::::ァ 八//////////}
/ / /⌒ /:.:.:|//////////}
rト 、 ./| ≧ュ。 _ イ:.:.:./|//////////i}
{::::::ヽヽ ノ }\_:. __//|//////////i}__
{::::::::::} }///\ }/ /:.:.:.ヽ/////// : : : : : :ヽ
_/ミ〉==、} }/:.:.:.,ィ≦ミミミ ミx、:.:.:.^>/: : : : : : : : : : : .
/: :/彡/::::::::::ヽ/:.:. ,ィ彡≦ ⌒ ≧Yi!}:.:.:.:.:.:./: : : : : : : : : : : : : :
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八月一日。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞が鄴において汲桑を破ったと『晋書』『懐帝紀』は記す。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この戦を境にして、
`ヘ:ゝ .' 小/ .冀州の晋軍は反撃に転じたようである
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 656 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:08:55.86 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年8月 晋 司隷 官渡】
` (⌒ 、 /ニ Yニヽ
`ヽ \ ,/(>)(<)ヽ
(⌒)ヽ (⌒ -、. / ´`ヽ---/::::⌒`´⌒::::\
ヽ::::::: . | ,-) (-、| お味方大勝利ですっていう!
(⌒) .。; ゚ ,,\. `'''⌒) ,;‐=‐ヽ l | '⌒)
(⌒・⌒ ・ = ニ` -、 、 :::::,,.r ' `ニニ´ / ,.r'
'';:. ,、,,・:・ 、、,, =ニニ` ー三----- `''ー─‐'"
____
. . : : : : : : : : : : : . .
/: : : : : i: : : : : : : : : :',
': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :.
i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i
|:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : }
|:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : '
|八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/
よし! 八: :\ハ v フ /: : }/ ヽヽ
\: : 个: . __ イ: :/-=ミ、
いい機会だから、 \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ}
汲桑が荒らした諸州で曲赦を実施しよう __ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ,
. / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/
{ _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/ //
|i|、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/ //
. ||、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」
. └、-=ニニニニニニイ
}〕iト -=ニニ__/ニ{
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八月六日。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 幽・并・司・冀・兗・豫の六州で曲赦が行われた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .曲赦は特定地方に限り罪人を許す特赦であり、
`ヘ:ゝ .' 小/ .諸郡県の囚人が多くいた汲桑軍の切り崩しを狙ったのかもしれない
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 657 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:10:16.25 ID:jYLECy2S0
-
..:::::::::::⌒^へ:::::ミ.
/:::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::\
,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ…ー-
' ::::::/:::::/:::::::::::::::..::::::::::::::::::::::ヽ
.::::::: ':::::::':::::::/:::::ハ::::..::::}:::::}::::::::ハ .殿下。
|:::::::{:::::::{:::_:/::::/ }::::::::ム::i::::Wリ
|:::::::{::::::::::y≧xミ j}:::::/f抃i::::八{::::ミー::‐…-= 人心を慰撫しようとするのなら、
!:,,:从::::::::代_炒 ル:/ ヒソ}W::::::::::::::::::::ー=≦⌒ 并州の統治者を派遣するべきです。
. ィ六、::::::::从 `" 、 从::::::::::\:::、::::::::::::=
(( { }:::)):::::::::::、 _ _ イ:::::\::::::::::ヽ\:::::::::::::: .彼の地の混乱が今の状況を招いたのは明白
ゝ、v:ノ::入:::::::::]ト ィ __z≧:::::::::::::::::::: \::::::::
_士 イ i\::::::::::、 「ヾ \=s}W:::::::::::i ):::::::ト::::
,/: ̄ ̄\ミx\::::::V 〉 } ヾy^》 `<::}:| ( 川::::
../: : : : : ,バ)ィ、::V } ∨ )从 .::::八 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : . . . : :/: : : : : : :
.: : : : : : : : :/,: /{: : .
: : : : : : : : :/ {:,,: :/ !:./: : : :{ : : :i
{: {: : : i : :斗イ: / {/{、: : : {:、: | : : : : : :i
Y: : : |:.yfわ卞 ゝ≧ーY: : : :i: : :|
}从: :.ト{ 匕ツ f'だ卞ミ: j: : : :j: : :|
それは分かるけど、誰を送ればいいのかな? ,: : :ハ儿i ,,,,, , 七:ツ 〉: : : .; : : :j
/:{: : : : 八 u """/: : イイ: : : '
/:イ: : : : :./: , ‘ つ 彡イ : : i!:|: : /
レ{: :ル{: :介。 仏\i: : : i: : :/
/W ¨¨ ̄ 7 j V ル: :ノ: :/
, ‘, /ヽ _/ 彡' >,
,{ \ ,-==ミ / /⌒マ,
- 658 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:12:59.37 ID:jYLECy2S0
-
/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::;::::::{:::::::::::::|\ ::::::: ::::::::::::}::::::::::ヽ
,'::::::::::ト:::::ト、:::::::''「 ̄ ミ:::i}:::::::::::}:::::::::::::::.
|::::::::-{‐ゝ{ \::::{不圷Y::::::::::八:::::::::::::i
|::::{::::斗チ圷 ゝ じリ 〉!:::::::イ::::::::::::::::::i
|::八 ::::〈 ヒり |::::::::|:::::::::::::::::::i
!ハ:ハ:从 、 |::::::::| :::::::::::::::::| 我が弟ならば、必ず役目を果たせるかと
l:::::::::::... _, |::::::::| :::::::::::::::::|
l::::l:::::i入 イ::::::::| :::::::::::::::::|
厂ヽ γ....〉 |::::|:::::| :::≧s。 < |:::::::::l::::::::::::::::八
厂ヽ..》 /...../ |::::|:::::|::::|::::::::ハ |:::::::::l7::::::::::::::::::ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/へ...》{イ...../ ___ |::::i:::::|i:::ル///} /,|:::::::::| >ミx::::::::::\ | 劉輿殿の推挙なら安心だね |
K ヽJ..............{ /三ニ_|:: i:::::|亥 // / |::::::::| /,√¨¨ヽ:::::::::::\ ヽ______________乂
vゝイ .............j /三三 |:::i:::::| ,/ィ/ |i::::::| // ’:::::::::::
`V .........彡{ /三三= |リ:::::| // . | :::::|// }:::::\
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!○ ○ i i' 〈
lリ〈 ワ i i' リ
_iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
晋 中山国の人 劉琨
- 659 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:13:51.44 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年9月 晋 司隷 官渡】
_∧ ∧(oノヘ. ∧(oノヘ
(_・ |(▼皿▼) )\ _∧ ∧(oノヘ|./(▼皿▼))
_∧ .∧(oノヘ |\Ю__∧ ∧(oノヘ. (_・ |(▼皿▼)\⊂)_|√ヽ
何この罰ゲーム (_・|/(▼皿▼<\ ( (_・|▼皿▼)]\ |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ (´⌒(´⌒;;
|\Ю ⊂)_ √ヽ| || |\ Ю ⊂) |√ヽ , (  ̄ ~∪ )^)ノ( | ( |(´⌒(´⌒;;
(  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~, (  ̄ ~∪ )^) ノ || || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||` || ( | ( |(´⌒(´ ||` || ( | ( | (´⌒(´⌒;;
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
兄上は私に死ねと言うのかしら。 iv、!○ ○ i i' 〈
lリ〈 ワ i i' リ
とりあえず、壺関を通って晋陽を目指しましょうか _iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 九月。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉琨が并州刺史・振威将軍・匈奴中郎将に任命された。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『劉琨伝』に兄劉輿の推挙とあるが、
`ヘ:ゝ .' 小/ 後の劉琨の上奏文によると、ほぼ何もない状態での赴任だったらしい
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 660 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:16:51.61 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年9月 晋 冀州 魏郡】
( ⌒ヽ、
( ) ) 、
(: ´ )
(´⌒::::` )
( (
r--─‐i r--─‐i ´ ⌒ )
. ┌─┐ | .| ┌─┐ | | (´:: ) ..:) ; 人;;
. ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. (::::::: ;;人;;; 人;;从;;;;
∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧ (´⌒;:⌒`〜;;从;;人;;;⌒`;:(´⌒;:⌒`〜;; 二ヽ;;:
l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::;`(´⌒;;:⌒∵⌒`);(´∴人;;ノ`;;`(´⌒;;:⌒::::l:....:.人;;
幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵人;;从;;;;:(´⌒;:⌒`〜;;从;;人;;;⌒`;:(´⌒;:⌒`〜;;
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 砦は全て陥落ッ! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 汲桑は敗走ッ!! >
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
- 661 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:18:13.50 ID:jYLECy2S0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
///i/////////://///////////////////// ∧ ) 御意ッ!! (
////;//////// ;/////////////////////////∧  ̄ ̄) ( ̄ ̄
///イ /////////{: ////////////////ヽ//////// i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
, ///!//////////{////////////// ノ V∧//////,
,1///i://////////{///////////{/:/ V}ヽ///// ,
|////i://////////{/////// / {!:/ |i} V//// }
|////i //////////{////// {iイ |j} V////|
|////i:://////////{//// ,ィ≦心 | ,|j }:////i
|////|///ヽ.//////|_,z====ミx {/ f芹ァ |////| 直ちに追撃に入りなさい。
|////|//{ ヽ/////|弋_Vツ_iソァ _,斗扞=, //レ.//|
|////,!//ヽ \ //∧ """" .`-=彡///|///| 流れるのが厄介な流賊なのに、
|//// i////\ 、/∧ : ////|V/i} 鄴攻略に固執したのが彼らの敗因。
|/////!////////、 \| ' /////| ヽ|
|/////{////////} ::ヽ , /////| おかげで容易に捕捉できるというもの
|/////{////////} \ ヽ ノ //// ̄〉
|/////{////////|= 、 \ /// / /|
|/{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::::ヽ /:::> __ イ// / .//|
|/ヽ / ̄ヽ:::::::/ |/// / ///|__
|///\ / `¨´ | / , 。z≦ ヽ
|/////\ | / / \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同月。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 苟晞は汲桑が鄴城外に築いた九つの砦を陥落させた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 662 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:20:48.59 ID:jYLECy2S0
-
__ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy
::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,
_::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_-
::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::...
::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '":::::::::::::::
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
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- 663 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:21:15.78 ID:jYLECy2S0
-
: : >: '': : :_ _:_:_:_:_:_: _:_:_\\: : }
: /: > ''" r''、ヽヽ ヽ ; ヽ\\〉
:イ/ ,〉、\ \ u; ; ; ; ヽヽ}
// ∨ \\ :/; /, イヽ〉
/ ニ{__o_ノヽ// {/ 。}'/∧_)/ .随分やられたな!
u ,,, ー‐ '' ´ 、⌒、\ ̄, {/////
__ } } {///// 苟晞の野郎、俺たちを殺すのに躊躇がねぇ!!
U / ー‐ 、 } }、. {/////
/ /////////; ; \__ノ;ヽ {///// .振り切るぞ!!
/ /,r≦二二二ニニニ== 、; {∨////
.///_}_ノ//{__ノ>'' >''´ . { \///
//~|  ̄|//,,「 ̄<,, '" /;; ヽー /.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ
/{_」,,>''´,,>''"// /;;;;; } / __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧
ー―― ''" {;;;;;; / {::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、
;;;\ {;;;;;; / ,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐-
..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::..
. .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::.......
/ :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:
/................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i::::::::::::::::::::::::
あの調子では追って来るぞ。 / ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐--
どこかに味方はいないのか? .{ ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.ヽ
_ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r ‐‐-- 、 :.:.∧}王|:人` ‐ ..._
ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:. ̄.:.:.: | ゙ }:.:... `< __
) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´
く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´
- 664 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:23:08.69 ID:jYLECy2S0
-
} イ ー┬ ー―, ∨
} |. ロ j ノ. ∨
. } ∨
} 十__ヽヽ 、 ∨
. / ノ 、_ _ノ 〉
/ /
{ ⌒) ⌒) ⌒) /
.\. o o. o. / \__人_人从_人_人从/
/:\ / _) (__
: : : : :\_____ ____/ ) 大変だ!! (
: : : >: '': : :_ _:_:_:_:_:_:∨:_:_:_\\: : }  ̄ ̄) ( ̄ ̄
: /: > ''" r''、ヽヽ ヽ ; ヽ\\〉 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
:イ/ ,〉、\ \ u; ; ; ; ヽヽ}
// ∨ \\ :/; /, イヽ〉
/ ニ{__o_ノヽ// {/ 。}'/∧_)/
u ,,, ー‐ '' ´ 、⌒、\ ̄, {///// お前らしくもねぇな!
__ } } {/////
U / ー‐ 、 } }、. {///// 俺たちに味方する奴なんざ、
/ /////////; ; \__ノ;ヽ {///// .并州の劉淵か青州の王弥ぐらいのもんだろうよ!!
/ /,r≦二二二ニニニ== 、; {∨////
.///_}_ノ//{__ノ>'' >''´ . { \///
//~|  ̄|//,,「 ̄<,, '" /;; ヽー
/{_」,,>''´,,>''"// /;;;;; }
ー―― ''" {;;;;;; /
;;;\ {;;;;;; /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 汲桑軍は鄴の戦いで一万余の死者を出した。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 汲桑と石勒は生き残った兵を連れて、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉淵の下へ逃走を図ったと『晋書』『石勒載記』にある
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 665 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:23:37.16 ID:jYLECy2S0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 苟晞殿にばかり任せていては冀州刺史の名が廃る。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .我らの力を見せてやれ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ ) >
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 < 官軍がァ!!! >
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! < (
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /:::::::Y::ノヽ
/:::::::::::::::(◯)ヽ
/::::::::::::::::::::"´::::::\
.|:::::::::::ヽ__ノ::::::::::|
.ノ|::::::::::::::|r┬-||:::::::::::|=≠≦ヽ.
_ イ´/::l \:::::::::`ー'´:::::::::/ )从 圦
从7ミヽ:::::::i::::! !::::::::::::::::::::::::::::::::::::!! !| j i!ノハ
でっていう! ィミ) ヽ:::::::::}::弋ヽ:::::::::::::::::::::::::::::// .i! !| イト、
r三`ヽ::::::::::::::::::|:::::::::)〉::::::::::::::::::::::::::!' ノイ i |l ク!
/: 三: : ::::::::>==7¨`!:::乂::::::::::::::::::::::::::(( / ,| // ∧
, '::( ̄ ̄ ̄7{入 イ ヾノ人:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ / /! ノ ∧
.,'::::::/―――{ :| !´ .| ヽ:::::::`ヽ、::::::::::::::::::::弋以> /:::\ イノ〉
(i::::::i ∨´\ \ }ァ⌒ __〉::::::::::::::::::::::ー――ァミミニ) ! /∧
ィ 代:::> ヾ>‐ つ‐し':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヾ `ミ! / ∧
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、赤橋という地で冀州刺史丁紹の軍勢と遭遇
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 666 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:25:30.17 ID:jYLECy2S0
-
/⌒i
_,,..、 .| / ,..-、
l l | /´ l,、_ノ , ./⌒i
| i' '´_,,、 _,,..、 .| / ,..-、
.| し''´ 」 .. /⌒i l l | /´ l,、_ノ ,
| ,,.-''´ . _,,..、 .| / ,..-、 | i' '´_,,、
| .| ,、 r‐'l .r、、 l l | /´ l,、_ノ , .| し''´ 」
.l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | i' '´_,,、 | ,,.-''´ .
,│ ゙l | |/ l゙ .| し''´ 」 | .| ,、 r‐'l .r、、
i ゙l,,ノ '"│ / | ,,.-''´ . .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙
| ´ .l゙ l゙ /~'i | .| ,、 r‐'l .r、、 │ ゙l | |/ l゙
_ .|ヽ ノi \,l゙ / | .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; ゙l,,ノ '"│ / .r' /
/ ヽ, .| | /ヽ,, ./ .|/ │ ゙l | |/ l゙ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ´ .l゙ l゙ ,,ilr'"
ヾ \ .|ヽ ノi / / :l゙ ゙l,,ノ '"│ / | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ \,l゙ '″
\ノ ヽ, | |, /ヽ ,,,./ _´ .l゙ l゙ !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ
ヽ ヽ | 'l~-ノ ../ .i}′ / ;;,! ., \,l゙ /;゙;;;;;;;;; / .l″ ,ν
\、ノ ヽ,,ノjヽ ノ " ノi ` i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il l′
ヽ, 丶 ヽ,, ヽ l / ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″
___/ヾ ノ .ヽ, /./ l「 .../ ;;;;;;;;; / ,,il″ .´
 ̄ ̄ ~-:;;:; \,.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;./ .,. _ /″ _/
,,ノ__ソ_ ) ,lゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ ./ ,r'./ ., ._/;;;;;;
 ̄ ̄|~ .〃 ./l 、〃 ,ir / ;;;;;;; / .,〃 .,ノン′ .,,ir'" _/丶;;;;;;,
i, 〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'";;;;;;;;;;;,/゛
|ヽ,,-,, .il″ / ;;;;;/ ,ノ゙''゙,i彡'゙i/'";;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-、.,
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } またしても大敗を喫した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 667 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:27:39.64 ID:jYLECy2S0
-
,ィz=ミ、
rl fム>〉::::}
j」 _ _〈勿くこi
_ 斤夭f批`}_)¬<_ノハ 〉 兄者!
〔_7 7{ f⌒ヽ<ニミー个z≦升/
/i/ィ.人 /  ̄`ヾアr‐' ̄ ̄l__ .もうメチャクチャだ!!
_r≦ニ∨/f∧Vな≧{ /> ミ辷ノ r――こi〕ト,
/∠V⌒7 /`ヽ l ト毛vノ __l-( >--ィ\三ニ三ト、ハ 黒ひげの旦那もどこにいるか分からねぇ!!
{イ{ 〕C// 〉ifハ (⌒Y´`{/=)ニ≧ニニ{‐{≧===ヽ} 〉
.Vト个-く シイ/`fこrヘ>イ==〉⇔ムV{斗z∠ ノイ/
`<ニ> ' ` ー==` ー‐===' <ニニ> '
/.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ
/ __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧
{::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、
,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐-
..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::..
. .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::.......
/ :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:
ひとまず戦場を離れるか ./................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i::::::::::::::::::::
/ ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:
.i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐-
. { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.
_ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r ‐‐-- 、 :.:.∧}王|:人` ‐ ..._
ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:. ̄.:.:.: | ゙ }:.:... `< _
) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´
く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >'
- 668 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:29:57.89 ID:jYLECy2S0
-
._.. ー'¬ー-.. ―-、;:;:;:;:;:: --'''''''''''''゙冖 :::::::::: .ー''''''''''''''''' : :;:;:;:;:;:: ´゛ `''''―--. ..
=xii_,_ i.ー冖'ー..,,,,, `'ー、、 ゙'-、 .\ !.|: / / / .〃 ,r゙/
`゙"'`-=t;;ii ..,,_. `-.>゙,゙''/ ,,_゙'''ー. ." `'-、 ヽ. .!./ .;"/./ . / / ." . /
_、 `゙''''´゙''ii,,;;`゙,,,.゙゙''ー二ー ..,,.丶 `'=i、 \ !./ . "., ./ :' ,/゛
`゙''“'┴- ..,,,,,_ `''ー二ー..,,, `ゝ ゙'. − : .゛ '" ._...
.''''''―-- ......,,,,_i〃."ー.‐‐ .y. ....,,,,_ `''''ニニッr_へ .,,, .丶 ._..-'"゛
`^''''''¬―-- ..i、 ̄二'ニニl゙ ., , 、 . ̄"'''―- ..,,,,_ .゙'ゞ';;フt./ : _,, -‐
"ヽ‐-.-v゙l-' `゙゙"''―-.ミ',.., _.. -''゙゙_,,,..
´ ゛
_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, _
--ー‐ー‐ ―‐¬'' ''''''' '''" ` jl-
__,,.... .;;;;,,ッ-一゛'' ll.
. _,,,,.. -;;ニニ`-ー'''"゙´ ,,,r'"| iリ
二`-‐'''"゙´ _..- .l゙.,..-',゙メ..,,,、 ″ 、 .゙.'._ /し'/
. _.....‐ _..-'"゛ .,..-'゙y‐゙_,.. -'" ミ(.l. l ,r'⌒''"´ j / /
_._..ぃー''"´ ,.. ‐'″ .,..-'゙. / .`'./ , ゙!.l,゙tヽ / ,く( {
゙~ _..-'"゛ ._ / .,/゛ ./ | . / ,, ,イ l| /
_,, ‐'" , / ,..‐" ./ .' | .l,../ // / l l| _」
,..-'"゛ ._ / . _/゛ / ,丶 , / | . / / / / l lレ′
._..-'"゙,/] , / .,/゛ ./ ./ ././ .l "′/ ヽ レ、ゝィ.__.. -‐z
._..-'"゛ . / .,! _ir'" ,/゛ ./ / / " : .| .'、 ゙/ ハ ヽ、 / _ /
-'"゛ ./ .'″ ゙l. / . / / ,i'゙ ,! .l ./ / ヽ { l ,r''7゙// ,'
./ .,- , / / / ./ ! .! l / ヽ-' {/ / ∠ノ
./ く . .ヽ. ./ / : '゙ | .! レ′ / /,r‐r 、
,,,l゙ _..-'" ./ / : ! | .ヽ l / l / ノ
-'" .ゝ .......... ー''"゛ / / : ! : : | ゙‐ レ | ル/´}
" / /
/ /
i /
レ′
- 669 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:31:49.86 ID:jYLECy2S0
-
: : >: '': : :_ _:_:_:_:_:_: _:_:_\\: : }
: /: > ''" r''、ヽヽ ヽ ; ヽ\\〉
:イ/ ,〉、\ \ u; ; ; ; ヽヽ}
// ∨ \\ :/; /, イヽ〉
/ ニ{__o_ノヽ// {/ 。}'/∧_)/
u ,,, ー‐ '' ´ 、⌒、\ ̄, {///// クソったれが!
__ } } {/////
U / ー‐ 、 } }、. {///// .また前みてぇに牧場に隠れるしかねぇな!!
/ /////////; ; \__ノ;ヽ {/////
/ /,r≦二二二ニニニ== 、; {∨//// 石勒はどこ行った!!
.///_}_ノ//{__ノ>'' >''´ . { \///
//~|  ̄|//,,「 ̄<,, '" /;; ヽー
/{_」,,>''´,,>''"// /;;;;; }
ー―― ''" {;;;;;; /
;;;\ {;;;;;; /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
分かりません! | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
味方はちりぢりです!! \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
- 670 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:32:39.78 ID:jYLECy2S0
-
, ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ
,イ / ノ( ヽ ト、
i ヽ─、 ^ |ー' i
ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ
l ヾニアミ fニアl 成都王の棺はどうしやしょう。
i 〈 i
| イrェェェュ / .あれを担いだままじゃ逃げきれませんぜ
.| \ `ニニ´/
| ヽ ー '_
,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、
;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
: : >: '': : :_ _:_:_:_:_:_: _:_:_\\: : }
: /: > ''" r''、ヽヽ ヽ ; ヽ\\〉
:イ/ ,〉、\ \ u; ; ; ; ヽヽ}
// ∨ \\ :/; /, イヽ〉
/ ニ{__o_ノヽ// {/ 。}'/∧_)/
u ,,, ー‐ '' ´ 、⌒、\ ̄, {/////
__ } } {/////
井戸の中にでも放り込んどけ! U / ー‐ 、 } }、. {/////
/ /////////; ; \__ノ;ヽ {/////
ズラかるぞ!! / /,r≦二二二ニニニ== 、; {∨////
.///_}_ノ//{__ノ>'' >''´ . { \///
//~|  ̄|//,,「 ̄<,, '" /;; ヽー
/{_」,,>''´,,>''"// /;;;;; }
ー―― ''" {;;;;;; /
;;;\ {;;;;;; /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 汲桑は戦に負けると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王の棺を井戸の中へ投げ込ませたと『晋書』『成都王穎伝』は記す
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 671 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:35:07.66 ID:jYLECy2S0
-
__ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy
::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,
_::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_-
::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::...
::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '":::::::::::::::
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 汲桑と石勒を探せ!! >
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ 首魁二人を絶対に逃がすな!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""'
゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """
:::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙''''''''''''':::::::::::::::::
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 汲桑は平原国にあった自身の馬牧場に逃走し、石勒もまた何処かへ逃げ去った
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 672 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:35:38.13 ID:jYLECy2S0
-
.,、
盛楽 、-' ヘ
,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ /
r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐
} { ,.、_ノ _"7 / \__人_人从_人_人从/
/ r' 太 / 'ー'´ _) (__
./ ノ ○ ヽ ) 汲桑を捕らえたぞ! (
' { 〇 晋陽 行 楽陵ー、 r'‐-,_,_ィ_  ̄ ̄) ( ̄ ̄
} 離石 ○ /ヽ_r' _r'´ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
{ 〇左国城 山 鄴 【平原国】 〇 r'
`ヽ } ○ ノ 臨淄 }'ー'
{ { 脈 r r'
'´`ー-, ヽ / ノ r'
\ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐○延津 .,
 ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 >
○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ
r-v'γ ヽ ハ_
ィ-v __ゝ、 `{_,、
〇 ,、_ r' `,=-、
襄陽 `' r' {__'ィ }
,. -――'´`ヽ ,、 , _,.r' __/`
_/ ヽ ,/ ヽ ノ `^ー'`>
_ィvー'´ Z,、 / `ー-,r' }
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 十二月。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 汲桑は再び挙兵するも、
/ ヽ{ ト、ヽ l: .楽陵において、乞活の軍勢に敗北して斬られたと『晋書』『懐帝紀』は記す
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 673 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:37:35.75 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 冀州 平原国】
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 黒ひげ捕縛の功績を持ってすれば、
{: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} .郡太守・州刺史も夢ではありませんと田甄は欣喜雀躍します。
| :レ | 乞 活 .l :|
ミ |: i: (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ 〃 .最期の言葉があったらどうぞと田甄は最低限の情けを見せます
i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒)
ヽl|lllヽ 从ヽ,、 __, イ从/l|lll/ . , : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
∧|l||l,ヘi.i:.:\__八__/i.i.|l||lハ バンバン r 、: : : : : : : : : : : : : : : : :}
. ( ⌒ ) .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.}. ( ⌒ ) . (///≧、:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ/)、
,⌒),‐,. (//// \ /.∨//) , ‐ 、
('///////// 、,ー\ 、 , /- 、 .∨/(,r,_(////ヽ
//)ノ//////// 、__・_)ー'; 、ー'、_・_ノ‐' .∨/////////)
/////////,r/ _ __ / ヽ ____ ∨////////_
/////>' /,<; ; ; `r‐' ,--,'; ; ; ;,ノ}}',`ヽ//////
/>/ // {{⌒lヽー_-`ニニニニ =__ .'l lノ}:.',、: \<//
どうやら俺はここまでのようだが、 ,,/ /. 〈: ∧ー、__|_j ̄ ̄|_,} l_ノー'' }}:/∧. ヽ <
并州の賊は官軍に尻尾を振るのかい? /. / ∧;;'∧‐{: : : : : : : : : : : : : : : : }‐// ∧ ヽ
/ ∧;;'∧ 、: : : : : : : : : : : : : :./∨/. ∧
. / ∧;;'∧{⌒r‐‐、: : :r‐‐f⌒l // ∧ 、
/ ∧;;ヽ\_!、__}:_:_,{___j__,ノ /. ∧
./ ∧; : ー――――― /. ∧ /\
} ∧;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;/ ∨. \
}. ∧;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,/ ∧
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『石勒載記』では、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 汲桑は平原において斬られたとしている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 674 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:40:30.45 ID:jYLECy2S0
-
, '´ ̄ ̄` ー 、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1―‐――‐―.|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 賊が夢を見る時代は
{ :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} とっくの昔に終わりましたと田甄は断言します。
| :レ | 乞 活 l :|
|: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ 我々はやむを得ず略奪に手を染めましたが、
} : :ゝ .ル| .晋王朝への忠義は人並に持っていますと田甄は違いを強調します
,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/
,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
{_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ }
. , : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
r 、: : : : : : : : : : : : : : : : :}
. (///≧、:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ/)、
,⌒),‐,. (//// \ /.∨//) , ‐ 、
('///////// 、,ー\ 、 , /- 、 .∨/(,r,_(////ヽ
//)ノ//////// 、__・_)ー'; 、ー'、_・_ノ‐' .∨/////////)
/////////,r/ _ __ / ヽ ____ ∨////////_
賊が夢を見る時代が終わるって!? /////>' /,<; ; ; `r‐' ,--,'; ; ; ;,ノ}}',`ヽ//////
/>/ // {{⌒lヽー_-`ニニニニ =__ .'l lノ}:.',、: \<//
えェ!? ,,/ /. 〈: ∧ー、__|_j ̄ ̄|_,} l_ノー'' }}:/∧. ヽ <
/. / ∧;;'∧‐{: : : : : : : : : : : : : : : : }‐// ∧ ヽ
オイ!! / ∧;;'∧ 、: : : : : : : : : : : : : :./∨/. ∧
. / ∧;;'∧{⌒r‐‐、: : :r‐‐f⌒l // ∧ 、
/ ∧;;ヽ\_!、__}:_:_,{___j__,ノ /. ∧
./ ∧; : ー――――― /. ∧ /\
} ∧;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;/ ∨. \
}. ∧;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,/ ∧
- 675 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:42:48.44 ID:jYLECy2S0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 人の夢は!! (
(//ヽ _ , . . - ― 、  ̄ ̄) ( ̄ ̄
ヽ// )r‐ 、 r‐‐、 >_:_:_:_:_:_:_:, ‐‐ 、:.:.:\ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
////////)、)////////> '' ,`、` 、:.:ヽ
////////////////;;//_- 、、;;;;;,ゝ ゚)、_ノ >、)
/,'//////////// ;;} } Y \、;;;;;;、_ \'
/ ////////// ;;} }--' 、 /:: >、 ;;; ヽ)_)
/'////////ヽ;. ;∧∨ \: 、 >、 ;;{´
/////// : :`;;、 ;; ∧',>、 \`: : :〉 ;;)
\'/. : : : :;`;;;;;;; 、\} ,、: : :ヽ〉〉 \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
. ヽ : : : : : :;`;;;;;;;,, ≧= '、/_>、」〈 ) >
/' | : : : : : : :. :`;;;;;;;; `'' ー‐ '{ < 終わらねェ!!! >
. / | : : : : : : : : : :`;;;;;;;;; ,,, ヽ < (
:./. | : : : : : : : : : : :`;、;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; } /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
/. | : : : : : : : : : : : : :`;_;;;_;;;_;;;_;;;_;;;ノ
. |、 : : : : : |/////ー⌒>
〉\ : : : : : |''</////∧
. ∨ \ : : : : |: : : : '' </ノ_
∨ \: : : ',: : : / {
. ∨ \:: ∨: /: : {
. ∨ ヽ '\ {、__{ \__人_人从_人_人从/
_) (__
) そうだろう!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 676 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:45:08.47 ID:jYLECy2S0
-
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''~~ 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: ..
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;'
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ''
!::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~:
.. /⌒i (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
_,,..、 .| / ,..-、 ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''"
l l | /´ l,、_ノ ヽ::::::::';'' ,
| i' '´_,,、
.| し''´ 」
| ,,.-''´ .
| .| ,、 r‐'l .r、、
.l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙
│ ゙l | |/ l゙
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 西晋滅亡への端緒となった汲桑の乱は幕を閉じた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 677 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:45:41.13 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年11月 晋 首都 洛陽】
,,、、、、、、、
>‐'''''''''‐<ニ〉
/ / / / ヽ
/ / { ハ、l{ } l
. , l lィ芯ハ _,ム, ハ
l | 人{ , 苡/.イ
. | 从 |ゝ -、 ィイ.| 尚書右僕射の和郁を鄴へ?
. ノ'l .V |、 >.-< } 人
,ィ=/}ノ::ハ::}ニノイ
/ニニ>乂:::::/\=≠Y
,.ィニニニ/ニ>ニУニイlニニl ′ニニニニニニニ \
. /-=ニア.l-=ニ/ニニニ=|ニニ| { -、ニニニニニニニニ }_
/ ` -- __ ノ、 \
j{、「\. \
/ __ ___|ニ}. 、_} ’,
. / ′ |ニニニム__ ノ \ _
. / ハ i| |二二 | 、ニ’,
はい。 ′ / ∨| |二二 | '. i|ニ.′
イ/| 抃、i{ }iニニニ | , |ニ ,
新蔡王の後任にしたいと東海王から ′7 | jソ |. 込__ノ ′ }ニ 7
i{ | , i{ }i ¨¨´
. 八 |. ′ム|. i| 八
\ >-. /‐ | /|
. } / |. |
/ へ.ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー これより前の十一月。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 尚書右僕射和郁を征北将軍に任じ、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鄴に駐屯させたと『晋書』『懐帝紀』にある。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ どうも東海王は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 宗族諸王で要衝の都督の地位を占めるのを断念した模様
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 678 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:47:24.91 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 司隷 官渡】
, -'": : : : : : : : `: .
./: /: /: : : : : : : : : \
/: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :.
.': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } .苟晞殿。
|: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : }
|: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / .度重なる賊徒の平定、実にお見事。
|: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ
:l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ .今の兗州刺史に加えて、
',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ .撫軍将軍・仮節・都督青兗諸軍事・東平郡侯として、食邑一万戸を与えるよ
Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{
_,ィ==\lY {ヽー|/lノ、
.:.:.:.:.:.:\ :.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.{:.:.:., \ ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
.:.:.:.:.{:.:./ }:.}\ .:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.l
.:.:.:.:.{:./ :.} 丶 . .:.:.:.}:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.|
{:.:.:.:.{i{__ :.:} ⌒__>-}:.:.:.:.}:.:.:.:.:..ハ.:.:.:.:.:.:.:.l
{:.:.:.:.{i{⌒__}:.} ,ィf 爲ァ :.:.:. }:.:.:.:./ }:.:.:.:.:.:.:..:
{.:.:. . ,ィf_爲:/ ""´}: : /}_.. イ /:.:.:.l:.:.:.:.:
次は王弥討伐をお任せ頂ければ .:.:.:.:.八""ノ' l }::./ / イ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:
l:.:.r=--\ .:i ノイ ′_{:.:.:. :. |:.:.:.:.|
,f/: :`{ , }、 - ' イ ノ } .: :.:.|:.:.:.:.|
//:: : ::{_/ ,'ノ 〉 、 /_rY i }ュ。_ :|:.:.:.:.:
/: : : : : ::}ノ イ }个rァ<{ i i } 〉: : \:.:.:.:.
_{{: : : : : : :: `: (、_{¨¨´: /ノ } } } /: : : : : \:.:..
{i{{: :: :: : ::: : ::/: : : : : // / //: : : /¨¨⌒ヽ::.
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 乱後、苟晞は都督青州・兗州諸軍事に任命された
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 679 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:48:22.84 ID:jYLECy2S0
-
. : : :/: : : : : /: : : : : : : : :|: : ',: : : : : : : : :.
/: : :./: / : : : ′: : : : : |: : : |: : : |ヽ: : :|: : : : : :.
.': : : ;′′: : |_, ‐'/´「 ̄`丶ハ : |:| | : : : : : : : : :.
,: /: : |: |; : : : :|: : /|:L|: : |: i|:.| |: ハ| |:_ : : : : | : : : :.
|/゙: : :|: | : : : : Vィ斧圷ミ Lハ| |/ / /: : \ : 从: : : | 素晴らしい。
| |: : :.|: | : : : : <(んrう 斧ミx/1 : ∧:|: : |:|
: : : |圦: : :| : : \zソ んう }I〉レ_/: :|': :/|ノ .あなたのような人が兄弟だったらって思うよ。
V: 八 : \ト、: : :トゝ , ヒシ '~厶:|: : : : | ′
Y: ∧: : : : : \} /} : |/|: : :| .今からでも兄弟の契りを結ばない?
丶: |: : : : : ∧ 「 マ /丿: : : レiノ
小、 : : : : ト、 、_ _ノ ハ: : : :/ : : |
\: : : : : \ _ }: : / : j|: |
_}\ : : : トゝ-‐ ´ ノ: : : : :ハ:| ..:.:.:/.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ノニ(_\\: :| / /:/: : : / ノ /.:.:/.:.:/:.:.:.:/ヽ\:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
_ -=ニニニニ\`:| 八ト、 '⌒'|: : ル' ,:.:.:/:.:./.:.:.:./ :.} 、:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
_-rこヽ}h、\ニニニニニ\_ _〉込、_ |/ .:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/ }:.} 丶、:.:.:.:.:.:.:.: ∨:.:. }
{:.:.{ :./:.:.// l:.}==- \:}:.:.:.:.:.}:.:.:.:.}
ノ:.:.{: { :./{:{⌒ l:.} ,ィf==ミ }:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:
.:.::.: {: レ' {:{___ )ノ ′ ノ:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:
.:.: :.:.:.: {_.:z{:{⌒` ':.:.:.:.:.:}ソ:.:.:.:.:
.:. .::.:.:.:. {ハ l:. .:.:.:.:.:.:. }:.:.:.:.:.:.:.
身に余る光栄です .:.::.:.:./.:.:.乂:. ` ' {:.:.:.l:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.
l:.:.:./ :.:. {:.:.:.:..、 ` ー {:.:.:.|:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.ィ个s。 {:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{ハ.:./}/~¨^ }}:.:}:.\:.≧ュ。 _ イ∧ /_}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{ }' }}:.:.:.:.:.:.\}⌒Y_ry-‐⌒}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
八__:.:.\ノ‐- イ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『苟晞伝』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王は苟晞の報仇雪恥の姿勢を高く評価、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .朝廷の高位高官に抜擢し、義兄弟の契りを結んだ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 680 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:49:23.61 ID:jYLECy2S0
- 【>>679修正】
. : : :/: : : : : /: : : : : : : : :|: : ',: : : : : : : : :.
/: : :./: / : : : ′: : : : : |: : : |: : : |ヽ: : :|: : : : : :.
.': : : ;′′: : |_, ‐'/´「 ̄`丶ハ : |:| | : : : : : : : : :.
,: /: : |: |; : : : :|: : /|:L|: : |: i|:.| |: ハ| |:_ : : : : | : : : :.
|/゙: : :|: | : : : : Vィ斧圷ミ Lハ| |/ / /: : \ : 从: : : | 素晴らしい。
| |: : :.|: | : : : : <(んrう 斧ミx/1 : ∧:|: : |:|
: : : |圦: : :| : : \zソ んう }I〉レ_/: :|': :/|ノ .あなたのような人が兄弟だったらって思うよ。
V: 八 : \ト、: : :トゝ , ヒシ '~厶:|: : : : | ′
Y: ∧: : : : : \} /} : |/|: : :| .今からでも兄弟の契りを結ばない?
丶: |: : : : : ∧ 「 マ /丿: : : レiノ
小、 : : : : ト、 、_ _ノ ハ: : : :/ : : |
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ノニ(_\\: :| / /:/: : : / ノ /.:.:/.:.:/:.:.:.:/ヽ\:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
_ -=ニニニニ\`:| 八ト、 '⌒'|: : ル' ,:.:.:/:.:./.:.:.:./ :.} 、:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
_-rこヽ}h、\ニニニニニ\_ _〉込、_ |/ .:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/ }:.} 丶、:.:.:.:.:.:.:.: ∨:.:. }
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身に余る光栄です .:.::.:.:./.:.:.乂:. ` ' {:.:.:.l:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.
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/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王は苟晞の報仇雪恥の姿勢を高く評価、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .朝廷の高位高官に抜擢し、義兄弟の契りを結んだ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 681 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:51:25.90 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 兗州 廩丘】
-===-
//////////\
//////////////.ヽ \__人_人从_人_人从/
'/.∨/////////// ∧ _) (__
'/ ‖/ }//////,イ////} ) 苟晞将軍の凱旋だ! (
|//|///}//./!,' Z//i!  ̄ ̄) ( ̄ ̄
|//ト,//〕/=={{ } }:}/}! /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
|//{ ヽ/}匁アゝ{ ィ7ノy/}!
|//)h、ヾ! ! ´}/‖/i!
>=、__r≠=v |////} ヽ 、 // {ヾ
/_ノ7~!./ノ~>ァ |>=={、:.:.)h、__´。イ====、 \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
.ノ,イノ:::ノ、/ 〈二二ニニ==/ΥΥ) (_ ) >
/::::::::::::::ノ /ヽ { >イ//{/}:.:.∨\ < 今韓信が来たぞ!! >
/:::/::::::::,イ /:.:./ )hzzzzzz彡ノ/,':.:./:.:./∨:.} < (
.λノヽ=-彡 ,:.:.:.i ゝ:.:.:.>''~´ /:.:/:.:./:.:.〕:.:i /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
_{::::::::i{//{ ,:.:.:.i _// __.//∨,':.:.:/}:.リ
└‐∨::::乂/, >'>''~ , '≦)h /:.:./∨//:.:./:.:iヽ,
〈/∨~~Y{ >'>''~:.:.:.:.}/'/イ:.:r===イ ∧∨:.:./:.:.:i:.\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
.'///ヾh, /ゝ'´:.:.< У , 'ゝ'´:.:.:.i///! .∧∨{:.:.:.:.!≧ <
'////ヾΥi{~~'' ∧:.:∨:‖/,イ: : : :',:.:i///! .} }/!-=ニ あの御方こそ白起の再来に違いない!! ≦
'///// i/i{: : : : ∧:.:∨//ヽ: : : : :', i///! .//i/!}:.:.:i ≧ ≦
'/////i/i{: : : : :.∧:.:.:.:/ .\: : : :.i///! /´イ } !:././Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
.'////.i/i{: : : : :,' ∧:./ \: :.i///!>''~ノ//}! }リ ‖ }iィi〔/ノ
'////i/i{: : : : , 'i{ \///! i//‖ {,' i{ィi〔// /
ヽ///!/i!: : : , i! ∨/{ {//i{‐==≦////////ヽ
\/iヾ{: : :, .i! \{ ∨//////////_ノヽ//∨
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 青州で劉柏根、河北で公師藩・汲桑を破り、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石勒を敗退させた苟晞の威名は大いに轟いた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .当時の人々は、彼を韓信・白起に例えたという
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 682 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:52:58.38 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 司隷 官渡】
, -'": : : : : : : : `: .
./: /: /: : : : : : : : : \
/: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :.
.': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : }
|: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } 乞活の指導者の田甄と田蘭の兄弟を招聘したいの。
|: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : /
|: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ それぞれ汲郡と鉅鹿郡の太守にするから、
:l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ .一度私の所へ来るよう伝えてもらえないかな
',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{
Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{
_,ィ==\lY {ヽー|/lノ、
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
承知しました ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 他に、東海王は汲桑討伐に活躍した乞活を取り込もうとした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 683 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:54:45.41 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 司隷 滎陽】
"゙" ゙" ゙"'' _____ ゙"゙''" "゙"
゙"''" "゙" ゙"/::ヽ::::.. :: ::ヾ" ''゙" ゙
" ゙" ゙"'' ゙" |ヽ/:::: ̄  ̄ ̄ヾ''" "゙"
''" "゙" ゙" |:: |::: :: | ゙"'' ゙"゙
゙" ゙" ゙"'' .|:: l |゙''" "゙"
..゙"''" "゙" ゙ |: :|::. .: .| ''゙" ゙
" ゙" "Wv,_|:: l:::: .. .|、wW"゙"
''" "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/ ゙
"゙" V/Wヽ`―――――――――lV/W
゙"''" "゙"WW''―――――――wwww'
" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;; ;;;:: :::::;;;;; , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
''" ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: :;;:;:::; ;;;;;; ;;::;;:: ;; ;;;:: :::::: ; /: : : : ,': : : : : /: : : : : 、: : : : : : : ∨
. /:,: : : :,' :,': :./:∧: ,': : : : i: : : : : : : :.∨
. ,' ,': : : :i: ;i: :/iィ' ∨、: l : :i、 ; : : : : :i :.i
. i: i: : : /i‐七´i' ヽ:``〜l i l.: : : : : i: :i
l: i: : ; '. ,.ィ示ト ゙ィ示ト、i:i.: : : : : :i :i
l: i :∧i《 .l心リ l.:心リ》':.,': : : : :i: :
私たちの不甲斐なさがあなたに死を選ばせてしまった。 j 八i:x'i. ⊂‐' , ゙ー⊃/ィ' : : : : ,':/
//: :/:ヘi ´‖: : : :.//
嵆紹殿の忠義は後世に伝えられるべき。 ´i: :,' ::::;:ゝ、 ⊂ニ⊃ ,ィ'i: ,': : : ,'.'
i: i/i:/ l/i`.ト.,、_ <:从i:,i: : /
Y {' ,イ::/´ . ,'} ./`丶i'i: :/
.{ /ニ./ i≧ェ_, ' 八/<_
,'ニ‖ .∧ ./ /=,:'´ニニ、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ なお、東海王が滎陽に立ち寄り、
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 嵆紹の死を顕彰して祭祀を執り行ったのはこの年の事だ。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 悲しみのあまり慟哭した後、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 石碑を立て、洛陽の朝廷に官位を追贈するよう要請。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝司馬熾は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 侍中・光禄大夫を追贈し、弋陽子から弋陽侯に進爵させている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 684 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:55:39.68 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 豫州 許昌】
/::/\:∧
∧/:|`Y丁:| |
| | | |:::L」 ∧
| | ̄ |/|`'|: : : | |__,|@
∧ |癶_|_ | |===== |A
/,,,∧_| | |⊥_|∧::i|∧__|八
| | | |,| ̄|¨'|─:| ̄ヽ| ゙̄| | |ハ
| | | |:| | | :| |¨ ‐_| | |__|
_ | | |_|,| ∧ l :| |- ,_Y∧_| ∧
癶___∧_,,r|⊥i |/ ̄ヽ| /:: :∨‐:| |ヘVヘ|_|: : :|_|:::| xヘ
癶 | | | |'^i'^i | | | |ニ|_/:::ハ__∨| ̄~| | |VヘVヘ::::::::::|::::| |::::| ̄
| ̄|_ _i! ∧ /:', | | | | | | | ハ ハ¨/::∨ ̄ヽ |∠ヽ [\__[]二::|::::| |::::|
¨¨¨,∧¨¨∧∧ ∧ |[]| | |/二二 |ヘ | |/∧ /::∨_∨¨∧ ̄ | ̄| | |\| |ヘ二二| ̄_A : |
:¨ ̄|¨:| ̄| ̄|丁∧xヘ∧ | ̄  ̄/:::∨ ̄VV_| ̄|_|_| | ̄ ̄xヘ|_|_|/\| |_∧∠_j{i, ̄\
| | | |::|/ ̄ ̄/__',__」,,...、、、-─| ̄..|「「「「| | | ̄|ヘ::::::∧「 ̄ |_|:::\|xヘ/\へ/_:∨:/:||i¨¨/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙̄| |¨|¨|¨|:|| _ ,-く ̄ ̄ ∧ | | | ∧| ̄|_」L ‐<::::\/|〈:::/::::/:::::∧/::/:::|:|:Y:::::
 ̄{─‐ttュ_ リ|i_|i_|i_|」⊥-‐ュ_∠\:::_>:::::::// ̄∧ /:::^〉‐ 丶::\: : \,イヽ|/::::/::::::/::ヘ`|ヘL|_|\
: : }.:.:.:_二 ̄/ ̄ ̄i! ̄ヘ::_ -  ̄:::::寸´ |::::::://:::::/ ∨::::/ヘ::::::::∨::::\_イ_|i...||ヽ/::::::/:::::::/:::::::\
'''"´~ 从 _ム-,:/ ∨__∧::::ニハニハ::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}|¨/_,||\::: ヘ__,.斗匕リ.. || 〈::::::/::::∠_:::::::::::/\
从从;';',∧:::::::∨ |]/ .圦::::[]:::[]:/:癶::::::::癶:::::::::::/ |/_||_Y´ || || |/... ||`'|::://|ヘ^ア /|::|
从;';';';';'ィ' ヤ'"´|-‐ |/ _||_∨::::::::/:::| |i::::::| |i::::: /|i, ::|_||___,|/||⌒|| |...... .| |¨i|:: ¨|_|ア/ ̄|::| ̄
;';';';';';';';'|「┌| |r 「i|==| | |=ヤ=ァ゚::::: ̄:::::::::: ̄:::::∧゚|i,::| ___ | || |レ' |`'| |::::::::/ \、|::|/
;';';';';';';';'|「┌| |‐ ¨|==| | |==| 丁丁丁丁丁丁「「| 「:::| |::::| |「」|| / ヘ | |`Y======| ̄|==
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一通りの戦後処理を終えると、東海王は許昌へ帰還している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 685 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:58:14.13 ID:jYLECy2S0
-
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ 申し上げますっていう!
|┃ | ,-)___(-、|
|┃ . | l |-┬-| l | 都にて前北軍中候呂雍・度支校尉陳顔らが
|┃ \ `ー'´ / 清河王を皇太子に立てようと陰謀を企てたとの事。
|┃ / `ヽ.
|┃ 三 ./ \ .陛下は東海王殿下の判断を仰ぎたいと仰せですっていう
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ / : : : : : : : : : :': : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :.
|┃三 | |ヾ___ソ : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :.
|l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l
|l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : !
|l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : '
|l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : /
',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : '
',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: //
ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ //
釣れるなぁ .',:从: : : : : : : : : V: : | 〔
',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉
__ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 /
′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く
/ \ ', : : : / `Y _ノ 人
,′ \: : / / ´ ノ
/-- 、 |:./、 ′ ノ、
'  ̄ `丶\ lレ' ‘,{ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ だが、内憂外患な状況は続く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 十二月に入り、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .元皇太子の清河王司馬覃を皇太子にしようとする陰謀が発覚
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 686 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:59:00.01 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 首都 洛陽】
,,、、、、、、、
>‐'''''''''‐<ニ〉
/ / / / ヽ
/ / { ハ、l{ } l
. , l lィ芯ハ _,ム, ハ
l | 人{ , 苡/.イ
. | 从 |ゝ -、 ィイ.| 東海王は何と言ってきたの?
. ノ'l .V |、 >.-< } 人
,ィ=/}ノ::ハ::}ニノイ
/ニニ>乂:::::/\=≠Y
,.ィニニニ/ニ>ニУニイlニニl ′ニニニニニニニ \
. /-=ニア.l-=ニ/ニニニ=|ニニ| { -、ニニニニニニニニ }_
/ ` -- __ ノ、 \
j{、「\. \
/ __ ___|ニ}. 、_} ’,
. / ′ |ニニニム__ ノ \ _
. / ハ i| |二二 | 、ニ’,
陰謀の首謀者は前回と同様に。 ′ / ∨| |二二 | '. i|ニ.′
. イ/| 抃、i{ }iニニニ | , |ニ ,
清河王は金墉城に幽閉で ′7 | jソ |. 込__ノ ′ }ニ 7
i{ | , i{ }i ¨¨´
. 八 |. ′ム|. i| 八
\ >-. /‐ | /|
. } / |. |
/ へ.ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 当時、皇帝司馬熾は、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .甥で清河王司馬覃の弟に当たる司馬詮を豫章王・皇太子にしていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 年長の兄の子を養子扱いにして、皇太子としたわけである。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ ただ、この建前を貫くならば、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 清河王が皇太子でなければならず、これが陰謀の付け入る余地を与えた
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 687 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/17(木) 23:59:45.61 ID:jYLECy2S0
- 【紀元307年12月 晋 首都 洛陽】
. /ニYニヽ
./( ゚ )( ゚ )ヽ
. /::::⌒`´⌒:::: \
. | ,-)___(-、| jl
. | l |-┬l[]. l | l ||
. \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | ||
,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C
_,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ
<、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ
,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j . ,ィi{,'///////ア゛、‐゛ 、 ヽ ,,_}
/ l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / ,ィi{'///////ア゛/ ,ヘ /⌒, / ヽ ∨'/_
/´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / ∨/////ア゛/ / 〈:::::::/, ' ´:, 〈//,
. ∨//_,,.....,,,_.>く '/_.ノ / ':,. やi
∨/)h、 j}ーァt-tヒ _,,,...,, -', :ノ
,ィ ,:┌=ミ、ノ/ }::{ ,′ L :
. // //, '/, {┘ _,.xf云'''- ,斥} .
. ,゙///γ} .八、.,,__j"'7 ^乂り. ゙り {
. {{_,,ア入乂,,ノ⌒ヽ::::::::/ .i `. i '/
/⌒j「"~~~"':, \/ | _ ノ, '/
,゙::::::八:::::::::::./ ! l、.,_ ´ ///, '/
γ'"7゙ \;;:/ : l/⌒:,>ー' .、- .,:, ' _,,_
l / , ,:::::: }i,,.、┐ ,'γぅ },,_, '´,.、、.`,
し'゙ ,′ ./, '/:::ノー- ]_/, 乂'´ `丶、..ノ
/ ,′ /, '/.,,_:::::/⌒) `、
晋 清河王 司馬覃
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 清河王は金墉城に幽閉
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 688 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:00:47.95 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年2月 晋 首都 洛陽】
. /ニYニヽ
./( ゚ )( ゚ )ヽ
. /::::⌒`´⌒:::: \
. | ,-)___(-、| jl //
. | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/
. \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ /┣¨┣¨┣¨┣¨
,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─
_,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ
<、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\
,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j
/ l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ /
/´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ /
__ __
,,,_________,イ::::::::::::::::::::::::::::::
丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_廴::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
( ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
`ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゝ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
{.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::::::::::::
` ̄ ̄ ¨´ ゚゜  ̄ 廴::::::::::::ー''''''::::: ̄
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 翌永嘉二年二月になって殺害されている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 享年十四、庶人の礼によって葬られたと『晋書』『武十三王伝』は記す
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 689 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:02:22.73 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元307年12月 晋 首都 洛陽】
l . ヽ ヽ
/ l| l | ', , l 、 }
ハl |斗匕 .l ゝ} ',
l ,ィ l ー-、- | ,ィ笊示ミ! l | 繆播。
{./ l |,ィ示マ、 | 弋zソ ' ' ',
{ハ. ', ハ 弋ソ \| / : 良い機会だから、東海王に新たな官職を与えましょう。
} Vヽ、 ` /,ィ |
} _入 `⌒ ∠/l} l | 、 .国家の大権を握る者が太傅なんておかしいでしょう
' |介o。_ _ イ / l l \
' / ;|「 ̄┼╋┼╋ 从-、 ,ハノ l \
l ィ _乂╋┼╋┼╋┼╋ 、 l |
l八,/ / \╋┼╋┼╋イ ∧ ,/| l | / ´ニニニニ ` 二ニニニ |
W /` ー―― ´ / ,/ | ハノ /_ -―- _ニニニニ`ー― |
,:′ l{={}= , | /ハ/ . ′ ` ___ノ、
,
. /. ′
/_ -―‐、 . イ }i
.′ニニニニ / _i| /. } ハ '.
名と実を一致させようというのは分かります。 lニニニニ./ ´/ }. /ィzァ }i |
{ニニ / ′.ィ笊坏 {/ノ{rリ ハ 八
ただ、東海王は i|¨¨´ / 《 Vr:リ 乂 ム / '.
すでに三公経験があり、相応しい官職となると…… i| /. / { 从 . :.
.7 / .へ > rっ ′} j{ ,
′ / / 八 '. ≧=-. < 八|i ′
i乂{ {`へ , イ ` ’, . ト、
| {ム / 7∧ ' ._ - ≦/ ’, } \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この事件。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『東海孝献王越伝』には、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王が清河王擁立の動きを恐れ、矯詔を用いて幽閉・殺害したとある。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ しかし、皇帝司馬熾の黙認の上だったろう事は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 次に紹介する東海王への丞相就任打診から察せられる
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 690 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:03:05.72 ID:Nc/R3vYb0
-
.′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、
i{ニニニニニ/
7---イ. \
/ |ニ| i| }、. \
./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \
j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、
| i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ |
| |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 ……丞相ぐらいしかありませんよ?
| |ニニ /ム. /イ リ '.
|. / """´ ∧ | 八:.
、/. / j{ }、 ム イ :. ____
/. / i| i|ム `""""""""}、 :. _/ニニニ人
/ イ. i| i|. ` \ | }、 {ニニ> ´ ̄: : ヽ
/ i|. i| i|ー―> \. ` /^ : : 、: : \ : : :./,
{: i: {: 从 : : : v: : : :/,
|八乂 ィ苡: : :i: : : : :/,
⌒V }: :.|: : : : : : \
\ ‐' }: :.i: : : : :}: :}⌒
>イ: 人: <ニ<:/
⌒7: /ニニ>、_>∨/
それでいきましょう _ノイ/ニニ{-=ニニ',
/ニ=-/-=ニ、-=ニニ',
{ニ=-{-=ニ=-}\-=ニ',
圦-=人-=ニイニ/}/ニニ}
个}ニ个ニニ{ニ{/-=ニ,
}/ニニ}ニニニレ-=ニニ/
/ニニjニニrく{-=ニニィ
,-=ニニ/「rァ¨\ __/
- 691 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:03:54.85 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元307年12月 晋 豫州 許昌】
/::/\:∧
∧/:|`Y丁:| |
| | | |:::L」 ∧
| | ̄ |/|`'|: : : | |__,|@
∧ |癶_|_ | |===== |A
/,,,∧_| | |⊥_|∧::i|∧__|八
| | | |,| ̄|¨'|─:| ̄ヽ| ゙̄| | |ハ
| | | |:| | | :| |¨ ‐_| | |__|
_ | | |_|,| ∧ l :| |- ,_Y∧_| ∧
癶___∧_,,r|⊥i |/ ̄ヽ| /:: :∨‐:| |ヘVヘ|_|: : :|_|:::| xヘ
癶 | | | |'^i'^i | | | |ニ|_/:::ハ__∨| ̄~| | |.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ̄|_ _i! ∧ /:', | | | | | | | ハ ハ¨/::∨ ̄ヽ |∠ヽ [ | 丞相だって |
¨¨¨,∧¨¨∧∧ ∧ |[]| | |/二二 |ヘ | |/∧ /::∨_∨¨∧ ̄ | ̄| | |\| ヽ________乂
:¨ ̄|¨:| ̄| ̄|丁∧xヘ∧ | ̄  ̄/:::∨ ̄VV_| ̄|_|_| | ̄ ̄xヘ|_|_|/\| |_∧∠_j{i, ̄\
| | | |::|/ ̄ ̄/__',__」,,...、、、-─| ̄..|「「「「| | | ̄|ヘ::::::∧「 ̄ |_|:::\|xヘ/\へ/_:∨:/:||i¨¨/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙̄| |¨|¨|¨|:|| _ ,-く ̄ ̄ ∧ | | | ∧| ̄|_」L ‐<::::\/|〈:::/::::/:::::∧.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 ̄{─‐ttュ_ リ|i_|i_|i_|」⊥-‐ュ_∠\:::_>:::::::// ̄∧ /:::^〉‐ 丶::\: : \,イヽ|/::::/::::::/::ヘ| どうしようか〜 |
: : }.:.:.:_二 ̄/ ̄ ̄i! ̄ヘ::_ -  ̄:::::寸´ |::::::://:::::/ ∨::::/ヘ::::::::∨::::\_イ_|i...||ヽ/::::::/::::::: ヽ_________乂
'''"´~ 从 _ム-,:/ ∨__∧::::ニハニハ::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}|¨/_,||\::: ヘ__,.斗匕リ.. || 〈::::::/::::∠_:::::::::::/\
从从;';',∧:::::::∨ |]/ .圦::::[]:::[]:/:癶::::::::癶:::::::::::/ |/_||_Y´ || || |/... ||`'|::://|ヘ^ア /|::|
从;';';';';'ィ' ヤ'"´|-‐ |/ _||_∨::::::::/:::| |i::::::| |i::::: /|i, ::|_||___,|/||⌒|| |...... .| |¨i|:: ¨|_|ア/ ̄|::| ̄
;';';';';';';';'|「┌| |r 「i|==| | |=ヤ=ァ゚::::: ̄:::::::::: ̄:::::∧゚|i,::| ___ | || |レ' |`'| |::::::::/ \、|::|/
;';';';';';';';'|「┌| |‐ ¨|==| | |==| 丁丁丁丁丁丁「「| 「:::| |::::| |「」|| / ヘ | |`Y======| ̄|==
- 692 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:04:32.93 ID:Nc/R3vYb0
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| でも、丞相職っていかにも不人気になりそうで |
ヽ_______________________乂
| | | | | | ! |
| .」_l |_Lノ | {、 | |
| |!  ̄ { { l ヽ! | |
L i!.L __ ', 、 .ハ | \ | |
`ー気>、\} \_{ }___..ト、 \ | |
| | 云ト、 }_ |!ー- 、 .|
| | 弋じメ ⌒\ \}}__ |
ちょっと>>1。 .| } `ー― 気>、`ー -- ヽ}
| | 弋::辷≠ラフ ! L _
この悪意のあるレスは何かしら? /! .{ _ノ.:: 、 `"""´ |
./ .| ハ  ̄ ̄ ,, | //
令和も四年目になったのに / l ∧ ! //
不人気不人気と連呼して、誹謗中傷で訴えるわよ ./ / ./ \ ノ〈 ,' //
' / ./ /} ,へ \_ ⌒ ヽ / //
/ .// /,':.:.:.:.:>:, `¨` __ / //
./ / // { :.:.:.:.:.:.///>、__ 。o≦ / //
!、 / ./{ ∨:.:.:.:.:| | |:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:/ヽ / //
〈 /, ┘ ∨ :.: | | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ }/ .//
. レ'/ / 〉:.:. | | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヽ ./ / / `ー―ヘ
/ {/`7 ./ :.:.: | | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.| \ 二二二二二 \
漢 丞相 曹操
- 693 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:05:45.78 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元307年12月 晋 豫州 許昌】
/ ヽ
/ \ |
.′ ,l | | \_ | |
i l /И|VWヽ/И∧| |
l V |' 三三.| |
VИ、〉三三 "" | | 司馬氏の人間的には、
| | l "" __ノ`ヽ | | やっぱり太傅の方が正解だと思うんだけどね〜。
| |Wハ \__ノ/| |
| | }≧=‐- -‐< ,|/l/ ボコはどう思う〜?
. 、 、 | /|―nnm \
\l/ // ̄⌒ーァ. \
// / ̄ i ―― 、|
i<| r―' / /|
|  ̄ ̄「\ 〈 / j
|、___ |  ̄| V /
, -zュ、 __ ,ィ<⌒i、
/:X´ ィ⌒ー‐ソーヒ=ミ ロ_ ヽ
∨ / ゝ-rチ⌒丶 ヽヽヽl }
/ ● __{i:●i:i:i:i} V__ ノ
r‐- 、 { /▼ `ヽ__ノ }
{ ̄/\ ', { 人_ } /
Y/ / >ゝ __ ノ _ '
\( //人`ー─イl⌒ヽ
`ゝ _l_/ \ ``'〜、 、
{ γ个、 \}
l 乂_l__)__/
- 694 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:06:12.29 ID:Nc/R3vYb0
-
_ _
/:::X'⌒ヽ_, -、 ノ_)‐-、
.'::::X ´/ー'/`¨丶 _|_ノ\,
{X ' (___/ ヽ丶ヽ リ
丶 / γ⌒ ヽ Vヾノ
`l ● __ { ● } }''"
{ / ▼ 丶-- ' ,'
, --、 、 { 、__人_ } /
./ / / Yiト _、 、 ,' '
{ / / / /Y 个 _ イ_/
丶 / / / /丶 \l l| ヽ
``'〜--f´ '、 \⊥ _ 、
' 入 \ ヽ)
/ ヽ
/ \ |
.′ ,l | | \_ | |
i l /И|VWヽ/И∧| |
l V |' 三三.| |
えっ? VИ、〉三三 "" | |
| | l "" __ノ`ヽ | |
丞相の名を辞退する代わりに、 | |Wハ \__ノ/| |
天下の要衝たる兗州牧の職を要求しましょうって? .| | }≧=‐- -‐< ,|/l/
. 、 、 | /|―nnm \
でも、兗州の苟晞殿はどうするのかな〜? .\l/ // ̄⌒ーァ. \
// / ̄ i ―― 、|
i<| r―' / /|
|  ̄ ̄「\ 〈 / j
|、___ |  ̄| V /
- 695 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:07:52.71 ID:Nc/R3vYb0
-
/ ヽ
/ \ |
.′ ,l | | \_ | |
i l /И|VWヽ/И∧| |
l V |' 三三.| | ふんふん。
VИ、〉三三 "" | |
| | l "" __ノ`ヽ | | .魏の武帝は兗州に拠って漢王朝を補佐しました。
| |Wハ \__ノ/| |
| | }≧=‐- -‐< ,|/l/ 苟晞殿は志はあれど私の純臣じゃないから、
. 、 、 | /|―nnm \ 心服するかどうか怪しく、いずれは災いとなる恐れがあります?
\l/ // ̄⌒ーァ. \
// / ̄ i ―― 、|
i<| r―' / /|
|  ̄ ̄「\ 〈 / j
|、___ |  ̄| V / ____
. ≦r=, 、 ,.--=ミ 、
/ / ー'ー' \‘:i:i:i:i:ヽ\_
_ / / ヽ`¨¨¨ マh、
/´ `.' ′ } }/⌒丶、
/ . ´ ̄_{ { , / \ Vヽ
∨ /´ { 、 / :' \ \j∨
V . -‐ヘ .,,___ ´ / \ \ V
∨ . -ヘ /\ \ 丶
、〃 .-ヘ /.、 \ 丶/
、〃 /´ h。. _ / \ \/
\i{ /´j{  ̄ ̄ ̄ i{ \ \/
\{ j{ 乂__ 、/
`7 /
- 696 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:08:25.63 ID:Nc/R3vYb0
-
-─:, 、_ . -=7ニ7¨¨/(ヽ_\`ヽ
〃:::::::X / / `丶乂) \ハ
i{::::::X〃 ー‐ \\ ソ
、X ' ,、-=- 、 \'゙
\{ {:i:i:i:i:i:i:l }
{ o _ 、:o:i:i:iノ }
、 . ´ O `ヾ´ .'
-─‐ 、 ′、_人_, . /‐- 、
〃 ,ハ . , .イ-- 、 \
∨─‐=彡 }ih。丶 ___ ィ イl--=ニハ \
ー─=彡ノ}、 \ j______l \
、____彡ノ } /`ヽ j{____l ヽ / ヽ
/ \ |
.′ ,l | | \_ | |
i l /И|VWヽ/И∧| |
l V |' 三三.| |
VИ、〉三三 "" | |
| | l "" __ノ`ヽ | |
| |Wハ \__ノ/| |
苟晞殿を青州に移す代わりに、 | | }≧=‐- -‐< ,|/l/
名号を手厚くすれば、必ず喜ぶに違いありません? 、 、 | /|―nnm \
\l/ // ̄⌒ーァ. \
// / ̄ i ―― 、|
i<| r―' / /|
|  ̄ ̄「\ 〈 / j
|、___ |  ̄| V /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .東海王の腹心潘滔は、主に対して兗州を根拠地とするよう説いた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これに関しては、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』の『苟晞伝』と『東海孝献王越伝』双方に載っている
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 697 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:08:55.06 ID:Nc/R3vYb0
-
:´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `丶
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
.:': : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : :.
/: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : :.
: : : : :.:/ : : : : : : /: : : : : : : : : : : :l: :|i : |: : : l:|: : : l: : : : :.
: : : : :,′: : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: ハ: |: : : |:|: : : |: : : : :.l
: : : :.;′.: : : : : :.| : : : : : : }: : : :}:.ノ: :l W: : : |:|: : : |: : : : :.|
: : : :.:. : : : : : : :.i|: : : :.|イノ.:.斗‐ミ|: ' W⌒``丶: ': : : : : |
: : : :|: : : : : : : : i| : : 斗匕´_/ |:/ |:' レ}:/从}: /: : : : : :'
: : : :| : : : : : : : :i|/:/ / /:./^ |′リ ノ ' レ'レ' : : : : :'
: : : :l : : : : : : : : |: :/ / 厶' ,ィ=..__ /v: : : :/リ ボコは賢いね〜。
: : : : : : : : : : : : :∨ ,,ィ芋ミ レ'⌒ヾ>/: : : //
: | : : ', : |: : : : : : :', ,ィチ''" ̄`゙ ぃぃ '从 : / .苟晞殿には誠心誠意お願いしよう
从: : : ',:.|、 : : : ト、:', ぃぃ ,j j:厶イ
\: :.',| \: : :|: :\ _ ': : |: |
ヽ: l: : : \|: :.| ` ィ′: :ハ:|
}:.}: : : : : : : ト} > ィ: : : : : ,' ,|
レ'V:.l: : : : : |ノ| ≧= ノ: :/ ://
V \ : 从| | \レ|: : 从
_ -‐ \( ヾ {ーゝ 7/- _
/⌒ヽVL \ \ ‘ \ }}ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .東海王は潘滔の進言に従った。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .仮にも義兄弟の任地を横取りするのはどうかと思うが
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 698 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:10:08.32 ID:Nc/R3vYb0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『晋書』『東海孝献王越伝』に曰く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 皇帝と東海王の間で交渉が行われた結果、
| | >:´|、 - ,|`:< .東海王の新たな官職は次のようになったとされる
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 699 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:10:58.34 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元307年12月 晋 首都 洛陽】
,,、、、、、、、
>‐'''''''''‐<ニ〉
/ / / / ヽ
/ / { ハ、l{ } l
. , l lィ芯ハ _,ム, ハ
l | 人{ , 苡/.イ
. | 从 |ゝ -、 ィイ.|
. ノ'l .V |、 >.-< } 人
,ィ=/}ノ::ハ::}ニノイ
/ニニ>乂:::::/\=≠Y 東海王司馬越を丞相に任命するわ。
,.ィニニニ/ニ>ニУニイlニニl
. /-=ニア.l-=ニ/ニニニ=|ニニ| 加えて兗州牧とし、
. {-=ニニ< マ-={{ニニニ}}ニ|ニニ| 都督兗、豫、司、冀、幽、并六州諸軍事にしましょう
. \-=ニヽ. 〉ニ}}ニ=ニ{{ニ〕ニ=リ
. \-=ニヽ'-={{ニニニ}}ニ'ニ=-|
ヽイ 〉ニ}}ニニニ{{ニ|ニ=-|
. ゝイ-={{ニニ二}}=|ニ=-|、
. / \ニ}}ニニニ{{=|ニ=-.V、
. /:/::::/::::`''‐=ニニ=/ニ=-ヘ:::::〉
. ヽ/:::::/:::::::::|::::::::|::::::ゞニニアア
. ヽ::/::::::::::|::::::::::|:::::::| }イ
. ヘ`''―-- 、_」__::人ゝツ
. ヘ. ',│ │
ヘ. ',.l l
ヘ ',! ハ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王を丞相とし、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兗州牧・都督兗、豫、司、冀、幽、并六州諸軍事に任命
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 00:11:21.42 ID:H9JNp6G20
- 無意味に火種を作ろうとしてるようにしか見えない。
- 701 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:11:35.93 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元307年12月 晋 豫州 許昌】
/. /: : : : : : : ノ\__ ̄: : : : :ヽ: : : :\: :\
,′{/ : : : : :ノ\__,.\--、: : _____: : : :.Yv \
. : 八/: : : : j 、,../\: : : /ヽ: : }\: : : : :|l V: : ヽ
. / \`ーイ{ \: : :/ : Y jx仁≧ミk: :八: V: : }
l′/: :`ー人 \: : : : :!reo `Y∧: : : :V八
l: : : : : :{ : : : \ \: : |j人`う ノ ミ| : : 八(⌒
: : : : : { : : : : (/:.、 )ノ `"´ヽ`` |: : : : : Y
, : : : : \ : /:\`乂__ | : : : : :.}l ̄ ‐- ___
´, : : : : : \(\イeo `ヽ 、 -、 |l : : : : 八 〉y、
´ : : : \: :\._}乂ぅ ノ / ) 八 : : /( } _____ /:://`ヽ
\: : : :\( j人_ "´ ミ ー''゚ / )/イ ,ヘ、乂_\ /::// 、 丞相職だけは辞退するよ
)人___`ー‐--、`` イ‐ァ―‐ァ-(}_rY⌒>ニヽ; / }
`ー―\--≧=‐‐=≦¨ヽ'"´l l l | \\⌒__--}./ /
\ : : : \ {/_==xヘ / l l_l | x===ミk、__ヲ/ ∧
\ : : : \=xく / 乂__乂/=======ヽ∨{/
ヽ乂__マ__.,′ {=========} v / |
}⌒ { や=(::り===,′ } :/ |
人 { --<===イ }/ !
}\ (::り / \ /{,____ |
、 ,′ (:::::ノ } /⌒ヽ |、
_ 込 { __)--' ノイム--< }\ー l| l\
´_ 个ー-- __/ ̄ ̄\\\ヽ \八} \
´ !ー‐‐{―‐/\ ヽ } jノ )>{__ ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 東海王は丞相のみを受けずに辞退。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 従って彼の官職は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太傅・兗州牧・都督兗、豫、司、冀、幽、并六州諸軍事となる。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ これ以後、本拠地を許昌から兗州の鄄城に移している
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 702 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:12:51.86 ID:Nc/R3vYb0
-
○壺関 ト、_ 〇鄴 〉
并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/
○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇
`‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽
l 「 ,' / ○ 【東平国】
,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】
( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 ●鄄城
`ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】
`ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬
`‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑
司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○
,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶
```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 ○陽武 ○封丘 兗 州
 ̄`゙~~~´ 〇滎陽 ! ,-、
◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_
○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ
河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′
○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】
新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′
梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭
,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○
,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙
,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】
,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳
ゝ,
荊 州 )
【南陽郡】 / 【汝南郡】
〇宛
○安城
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ところが、この人事について、
\ヽ、 _ , イ!::/ 『晋書』『懐帝紀』には異なる記述がなされている
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 703 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:13:39.80 ID:Nc/R3vYb0
- 【これが本当の東海王司馬越です!@『晋書』『懐帝紀』】
′::::::::::: /,:::, :::: ′:/ |::∧::::::::|::::::::::. ::::::::::: |:::::::::::::゚.:゚.
. /::::::::::::::::://::/::::/l::::/ . |::::| ',__:::|__::::::::',:::: l :: |:::::::::::::::∨:..
/:::::::::/:::::/l:l::::l:_:::_::l_ |:,Y´⌒::::ヘ::`::::::、:l :: |:::::::::::::::: ∨:.
. /:/::::: ′:/ ,:::´:::: { ̄ ̄ ヘ:{ ヘ::::::ヘ::::::`\ ::|::::::::::::::::|: |:: |
::/|:::::::::::::'/}ヘ::::,z::≦_ >― ',::::::l ::::: , ::::::::::::: |: l:::::'
. :' |::::::l::::'| ,4´,4:::::i} ,z≧ニ≦z、 ::| :: / ::::::::::::::::,:::::::'
. :l |::::::l::∧. ,{' .{i{:ti:i} {i{:ti::::}i} }iヘ}:::,:::::::::::::::: /::::::'
. :l |::::::|::::∧.〈' {i{::::タ. {i{:::::::::ノ /'’ }/ ::::::}∧:,::::::::}:/
ヘ |::::::|:::::::∧` ゚ー'´ , `"" /::::::::::::: /:::::::::}'
/:::、:::{ .| /::::::::::::::':, :/::::::' いずれは東海帝王になりたい
. /::::::へ、 | /::::::::イ:: /:/::::::::'
/:::::/::::::::`ヽ , _/ イ::::::::::::′:::::: /
:::::/ ::::: |::::::::....、 ` ̄ ̄ /::::::::::::′::}::::/
::/ |::::::::|:::::::::::: 、 . ::::|:::::/::::::::::::::,::::,
. l' |::::::::|:::::::::::/{::/今 、 . <:∧{:: ′::::::::::/}:/
. |::::::::{::::::::/ |' }ヘ:l> - < ,:::/ /::::::::::::: , |'
寸::::: l::/ .{ _| ,ヘ:{/::::::::::::::, |
寸:::|' ,/´,.ノ {//:::::::::イ
_\{__ >'´ |./ />´ `ヽ、
, '´ { {i:{`ヽ | ー/ ,.<>´ ̄`Y_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .「司馬越は自らを丞相とした」
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .何故同じ『晋書』なのに記述内容が違うのか?
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 704 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:14:27.33 ID:Nc/R3vYb0
-
/: : : : : : /: : : : : : : : :\
⊂ /: : : : l: : : :ハ: :l: : : l: : l: : 丶 っ
/ : l: : ;ィ: : :l:l l: l: : : l: : l: : : : 、
': : :l: : l_l:/l:l l:``ーハ: :l: :l: : : l
し ': : : l: : l l: : l j ヾlヾ斗l: :l:/: : : :| つ
|: :l: : l : lィ笊示 笊示ゞ: : /: l
V:‘; :ゝ〈 弋ソ 弋ソ ノ: :/: :l
V:‘,: :l /:./:./:./:./:./:./:. イ/: : | や、やだなあ。
V: \ゝu r──、 u イl: : /l
|:l: : |i:i:ゝ.._ 乂_ノ /i:i/: :/lj .さすがの私もこの御時世にこんな真似しないよ?
|:l: : |iハヾ、i:l≧-≦l从l/ : /7 /)
|八_:|>‐´ {´ `} l:./l .|_/ / .フェイクニュースの類だから信じないでね
| | l~l l `_´ .l l/ l レ イ /)
r{| | /./ V::::†::::V l ⌒z'´__
ノ‐l `´〈 ‐ _ ヽ:::::::/ r─' ' r─'
〔Y し' 7 ミヽ/-‐ゝ个、、_ノl‘,
lヘ ヽ' _ノ'ー==个==-' マヽ //\ ,r´:::::::::::::::::::::::::: : : : :.
ノll ヽー r7/ ///|/∧ マ_)/ ヾ、 /::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :',
' ヾ、ヽ//l ////|//∧ マ_/ } 了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
lィ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「
\ト、(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rノ
ヽ´::::|::::::::::::::::_;、::ル′
` ‐lイ::::::::::ヽ
/⌒ヽ、::::ヽ
原因を探るに、『晋書』が参考にした史料の違いだろう .|::::::::::::::`¨´!
|::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::|
ヽ__;:---─ヘ
ヽ::::::::;、::::l´
|:::::| |::::|
|:::::| |::::|
- 705 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:16:33.10 ID:Nc/R3vYb0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『晋書』『東海孝献王越伝』の元史料は、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .廬綝の『八王故事』の可能性が高いと思われる。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l: .同時代の人が現地で見聞きした事をまとめた史書である
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ / ,r,ニニミ、 -- 、,__
// V}/´ \ ` .、
// ./ ̄ヽ \ \、
.{.{ /! }Vヽ ` 、. ∧\
ヾ ./ \.| |. V ≧=-. \
,' \\. ', .||∧. V |\.|. V
! | ∧\二ニ,xf云ミァ !-、,i V
| j/_V ヽ!八辷ノ´ } /! // ',ヽ
| `《.{ハヽj/ / ./ |//\ ',ヽ\_
汝南・楚・趙・斉・長沙・成都・河間・東海で八王だな /へ ヽゝイ -=彡イ/| .|/ V | V  ̄
i\ \ -、 イ/|| .l .| l | |
,x─── 、.l l ヽ>。 `´ ,.< xイl ,l ./,!! .|! j
| |l | `¨´.{´Y::::::::::/∧.-</|| ./! ./
| |ヤ', ,r::::ヽ:|::::イ//:::::::::::::::У`//./
| | ヽヽ //::::::::╋:::/イ::::::::::::::/::::::::Vイ
ゝ======彳 `>ゝ: /::::::::/o/:::::::::::::::::: /:::::::::::,!
|`¨¨´| /::::::/二7:/:::/::{二二二}':::::::::::/!
|:::::::::::| /:::::::::/:::::::;':;'o:;'::::|::::::::::::::/::::::::::::イ
- 706 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:17:25.86 ID:Nc/R3vYb0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『晋書』『懐帝紀』を含む西晋の本紀については、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .干宝『晋紀』が元史料と見て、まず間違いないだろう。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l: .『三国志』注『晋紀』と『晋書』の本紀で共通する文章が散見されるからだ
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
l゙ヽ 、 /゙i
! 、ヽ )\._____ / , i , ィ
. l l 、ヾ,シ'´::::::::::::`ヾ /l i/::;;|
/冫';:::::::::, , :::::\/\シ′
. /三'::,::'::, イ:: ::/\::: ::::ヽ三\
正史スレ読者の皆さん、お久しぶりです! f三〃:::/ノ |:;::/ `ヽヾ::::弋!l三三ゝ
. ,.ィ\{イ::! ● j;ノ ● .l::::人::!;三/ヽ、
私の『晋紀』は宣帝から愍帝、 /:::::::::∧::l⊃ 、_,、_, ⊂⊃::ソ::::ハ/!::.丶\
所謂西晋についてまとめた史書ですよ!! フ:::/⌒ヾ./:;ハ ゝ._) ィ'::;:'/⌒i |::iゝ::: 丶
ヾ;:'\ / ̄ 7,>,、 __, イ!;:;ヘ、__∧ ゞ ヾ::ノ
. / .//`、 l l(_)// |;/ゝ__彡/,. ハ
`ヽ、//、 {⌒`y´⌒}'ヽ, / ノ∨ `ヽ.
` ‐`lニニニニl´‐ ' ヽ/ィ´:.:..,,:.:.:.:ソ
晋 佐著作郎 干宝
- 707 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:20:33.42 ID:Nc/R3vYb0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 問題は、『晋紀』の編纂を開始させたのが、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 東晋建国の元勲にして元東海王の属官だった王導という点だ。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l: これは『晋書』『干宝伝』にはっきり書いてある
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
{::::.\::::::::::_;. -‐' / -‐:::::::: ∧::::/ ∧::.\::::::ハ
\:::::::ヽ::::ア //.:::: ‐-ミ V jう トミ:::Y:::::{/
}::::::::∨ -‐ ¬く::::::イ ==rく ア }::::::.`ヽ:/.:.:.:
人:::::::/ _ ,......::::く` ゙Y人〃 ノ レ /::::\::::/.:.:.:.:
(:::::::ミ=\ ,ィ __ヽ ∨ ト-‐ } r《∧::} ∨.:.:.:.:.:
晋の中興がなった今こそ、 ー-ミ三iヽ 〃⌒}∧ ∨ ヽ. / | ヽ}/∨.:.:.:.:.:.:
新たに国史を作り、帝紀を撰集して実録に務めるべき。 ∧ ゙ト-‐ヘ:::::.、>‐-》 | ノ ,′.:.:.:.:.:
/.:.:.\、 V , _ア _, ,′ '.:.:.:.:.:.:.:.:
佐著作郎の干宝殿をその任に就かせて頂きたく /.:.:.:.:.:.:.`丶、 ` _ -‐  ̄ / |:.:.:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / ,......::::7 / .|:.:.:.:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / |_ -‐…
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / |:::::::::::::::::
- 708 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:23:24.78 ID:Nc/R3vYb0
-
/ :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ
イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈
リ:.:./ ● く!:,:.:..、
l:.:.l ●/:./ ̄ こういった場合、『晋紀』編纂に王導の意図が反映されたと見るのが自然である。
vヘ - ノ:./
_,-+ 匸ヘ/V 『晋書』の本紀が東海王へ妙に批判的だったり、
,《 ヒ⌒j 》、. .永嘉年間の王導・王敦の記述が曖昧な原因は、このあたりにあるのだろう。
l::\ l /‖::l
|:::::::ト,Vイ:::::| 「正統な晋王朝」の東晋にとって、旧東海王派だった事実は黒歴史なのだから
|:::::::l介l:::::::|
l::::::|人|:::::::l
l゙ヽ 、 /゙i
! 、ヽ )\._____ / , i , ィ
. l l 、ヾ,シ'´::::::::::::`ヾ /l i/::;;|
/冫';:::::::::, , :::::\/\シ′
. /三'::,::'::, イ:: ::/\::: ::::ヽ三\
. f三〃:::/ノ |:;::/ Uヽヾ::::弋!l三三ゝ
王導殿には何かと世話になっていまして。 ,.ィ\{イ::! ◯ j;ノ ◯ .l::::人::!;三/ヽ、
/:::::::::∧::l⊃ 、_,、_, ⊂⊃::ソ::::ハ/!::.丶\
恩を仇で返すような真似はできません フ:::/⌒ヾ./:;ハ uィ'::;:'/⌒i |::iゝ::: 丶
ヾ;:'\ / ̄ 7,>,、 __, イ!;:;ヘ、__∧ ゞ ヾ::ノ
. / .//`、 l l(_)// |;/ゝ__彡/,. ハ
`ヽ、//、 {⌒`y´⌒}'ヽ, / ノ∨ `ヽ.
` ‐`lニニニニl´‐ ' ヽ/ィ´:.:..,,:.:.:.:ソ
- 709 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:24:35.60 ID:Nc/R3vYb0
-
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 話が脱線した。
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 東海王の兗州牧就任で割を食ったのが苟晞である
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
- 710 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:25:19.42 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元307年12月 晋 兗州 廩丘】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 朝廷は苟晞殿を
l l ´=` l 征東大将軍・侍中・仮節・都督青州諸軍事・青州刺史に任じると。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 合わせて開府儀同三司を加え、東平郡公に進爵させるとの事
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! .//////////////////////.∧
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ////////////////////////∧
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: //////////}\/////////////.∧
'////////{//i \////// i/////∧
i//////// .'//{ .∨}!~''<}////// !
i//////,' ∨h Y,,。-=}////// }
i//////i ,,。=ヾi, }ノ仭リi//////イ
i//////i ィ≦h、 `~~´ i////,イ
i//////i、≪ 弋ツ !//,イ丿
私とした事が、東海王がどういう方か忘れていた様子 ヽ/////{ヽ, :、 ノ, ' ‖ {
\///\ヽ, 、 .,::://i{
}``〜、、〕h。 ´ ,::_}``〜、、
}////>''~ ≧s。 ,イ.ノ_〕 /~~~7
}///\ ≧========ミ ヽ:.:.∨:./_/
/~~~≧s。 /~~ミY´-=, )
/:.i:.:.:.:∧:.:.∨`〜、、 .乂~~/ヽ\イ==<
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 自身が実力で勝ち取った兗州を奪われた上、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .過分な名誉と引き換えに、貧しい田舎の青州に追いやられるのだ。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .面白いはずがない。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『東海孝献王越伝』は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ これによって彼と東海王の間に怨恨が生じたとする
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 711 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:27:22.61 ID:Nc/R3vYb0
-
_ -===- _
>''´/////////////`''<
//////////// //////////ヽ<
//////./////////////////////>/ヽ
//////,イ.'///////,|///////////>''7//ハ
//////////////// |//////>''´ ||ハ///>x
///////////////// |//>''´ 、__ || |//| \/丶
. ///////ミ/ //////// |''´ _ ゞ≧.|| |//| \/丶
/////ア⌒Y//////////|、ミ====ミx. |ハ }/ ハ ヽハ
. /////.7〃: ノ`l{ハ//|'////.| ヽ.乂ッ 爪 /マ///,ハ ヽ',
. ///////{{: : ゝ ヾ/|V///ハ ` /__ V///.ハ ヾ
/////// ∧ゝ‐く. ヾ/i{ ', 辺Y´///// l
. ///////////ミh__丶 ヾ. `<//////,|
//////_ ///// } ヘ ////////|
. /////// V//// } 八//////{.リ とはいえ、詔勅に逆らうわけにもいきません
. ////////ィl. |'////.} - 、 ,∧ ⌒''<ハ
/////////|. |. '////リ^Y'''Y _ \ ` .イ' '∧
/////////|ヘ. ', '////ニ=- ' `hn>。. ィ´/,}. '∧
 ̄`'<///ハ ', ', ∨イニニニ心__////〕h、 /////, '∧
ヽ ̄', ', ', ヽニニニニニ/ `¨¨¨¨¨¨¨´///ソ }/}
∨. ',>''"辷辷l-=≠/`───‐ , ///イ. /,リ
V i{乂´_ `ヽ ヽヽ //>''´ ̄`'メ'´
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .だが、彼も大人である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .青州への赴任自体は承知した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 712 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:28:19.91 ID:Nc/R3vYb0
-
.,、
盛楽 、-' ヘ
,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ /
r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐
} { ,.、_ノ _"7 /
/ r' 太 / 'ー'´
./ ノ ○ ヽ
' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_
} /ヽ_r' _r'´
{ 〇左国城 山 鄴 r-'´ 〇【青州】 r'
`ヽ } ○ ノ 臨淄 }'ー'
{ { 脈 r r'
'´`ー-, ヽ / ノ r'
\ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,
 ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 >
○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ
r-v'γ ヽ ハ_
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 青州へ乗り込んだ苟晞は、
\ヽ、 _ , イ!::/ .憂さ晴らしとばかりに統治に励んだ
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 713 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:31:02.24 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年春 晋 青州 臨淄】
, ////////ヽ///////////////// ,
{i //////// ヽ////////////////}
|/////// i| |i////////////////}
|/////ぅii| |ii}ヽ///i///}///////}
|/// { _|!i| |ii| \/i,///}///////}
|///≪ィ示ァ |ii|ィf苡ア///}-、//// } 賊になる者を皆殺しにするのが、
|////| ヽ レ ,/// ////// } .青州の治安を保つ最善の方策でしょう。
|////} /^) ; |/ ン///////}
{/レV // イ/////////} 彼らに一切の容赦はいりません
〉 /-- ー::::::::::ァ 八//////////}
/ / /⌒ /:.:.:|//////////}
rト 、 ./| ≧ュ。 _ イ:.:.:./|//////////i}
{::::::ヽヽ ノ }\_:. __//|//////////i}__ /ヽYノヽ
{::::::::::} }///\ }/ /:.:.:.ヽ/////// : : : : : :ヽ /(0)(0 ) ヽ
/⌒`´⌒ \
, | (- 、 |
|\ ト-―――-` l !
\ \ ヽ `⌒´ / /、
\ \ コー /,ノ:::ゝ、" ̄¨`<
\ \ /{ 下彡 //{{ : :: : }
\ \ { `r ‐= / : 从 : :: :_ノ{
\ \ 人 {`¨¨´ : : {{`==彡"ヘ
\ \ /7トx、_ : :: : `} j}
\ \ ,〃/ リ]又kァzx、_,「}/∨∨`「
\/`テ /人 ̄`7云==彳| h__,
人_,{彡゙ `¬{ { : :: :ト{__..彡仁イ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .劉柏根と王弥の反乱で荒廃し、事実上放置されていた青州である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .苟晞は青州各地の郡太守や県令を
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 自身の部下に入れ替え、厳しい姿勢で青州の民に臨んだ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 714 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:31:50.93 ID:Nc/R3vYb0
-
. /ニYニヽ
./( ゚ )( ゚ )ヽ
. /::::⌒`´⌒:::: \
. | ,-)___(-、| jl //
. | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ 汚物は消毒だっていうwww
. \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ /┣¨┣¨┣¨┣¨
,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─
_,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ
<、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\
,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j
/ l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ /
/´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ /
. /ニYニヽ
./( ゚ )( ゚ )ヽ
. /::::⌒`´⌒:::: \ 青州浄化作戦だっていうwww
. | ,-)___(-、| jl //
. | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/
. \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ /┣¨┣¨┣¨┣¨
,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─
_,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ
<、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\
,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j
/ l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ /
/´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結果、日を追うごとに罪人が処刑され、流された血が川をなしたという
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 715 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:35:17.69 ID:Nc/R3vYb0
-
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/|
\_| ▼ ▼ |_/ \_| ▼ ▼ |_/
\ 皿 / \ 皿 / 新しい青州刺史の苟晞はひでぇ野郎だ。
(⌒`:::: ⌒ヽ (⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒) ヽ:::: ~~⌒γ⌒) 手あたり次第に人を殺しまくってら
ヽー―'^ー-' ヽー―'^ー-'
.〉 | 〉 |ヒクワー
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
最近じゃ、屠伯なんて呼ばれてるそうで .| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 青州の人々は苟晞の政治姿勢に耐えられず、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼を「屠伯」と呼んだと『晋書』『苟晞伝』は記している。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ この屠伯なる言葉、殺人を好む酷吏に用いられる
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 716 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:36:05.76 ID:Nc/R3vYb0
-
。s≦//////, )h、
,イ///////////, ∨
∧///////////// ∨
i/////////∧///// ,
i////////! ∧∨// , \__人_人从_人_人从/
i//// /~`}! .} !∨/ , _) (__
i////iィvッ/ }ノ‐}// , ) 苟晞将軍! (
|/// ∧ ' l ,ノ// i '  ̄ ̄) ( ̄ ̄
|///‖:., 、 ァ ,イ// ! , ! /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
|/┌====)h。 _///// .i∧i
|//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i 耐えきれずに動き出しましたか
>''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//}
/~~~\ \:.:.:.:.:.∧:.<ノ、>'__ ̄∨ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
/ニニ‖ヽ, \/-==-∨~ヽ_} .∨ ≧ <
∧ニニ.‖:i:i:i》 .∨ `~~ヽ ノ`〜、、{ ≧ 王弥の軍勢が略奪を働いています!! ニ=-
∧ニ/:i:i:i:i〈``〜、、 ~ヾ, `ヽ、 ≧ ≦
///}/:i:i:i:i:i:i:i} ``ヽ、 .ヽ } }∨ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
'///}:i:i:i:i:i:i:i:i{ .} i/ !: : ! .} >''~ .〉
'///.}:i:i:i:i:i:i:i:i{ i: : : : |: : : i: : i 丿、__>''~ >''~
'// ∨:i:i:i:i:i:i:i:i乂__ !: : : : !: : >==彡ノ'´>'~
'//∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i)h、__!_。s≦ヾ}:.:.:.:.:.ノィ~/
'//∨:i:i:i:i:i:i:i:i>==>''~ニニニニニニニ}!:.:./ク⊃
'////\:i:i:i:i:i:i{ニニ~''<ニニニニ=‐_'''""~~´~'<〉
'///////ヽ:i:i:i:i≧s。_,,.. -‐ '' "´{ゝ<,イ 7ヽ:.\ ~''<
'//////////`~~~~~~}:.:.:.:./// .!:.:r=`~"7~~´.\ /ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただし、苟晞の統治が一定の成果を挙げたのも事実である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 717 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:37:04.83 ID:Nc/R3vYb0
- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
∧///////////// ∨
i/////////∧///// ,
i////////! ∧∨// ,
i//// /~`}! .} !∨/ ,
i////iィvッ/ }ノ‐}// , 私の軍勢は強いですよ
|/// ∧ ' l ,ノ// i '
|///‖:., 、 ァ ,イ// ! , !
|/┌====)h。 _///// .i∧i
|//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i
>''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//}
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
__ __┣¨┣¨┣¨
(⌒(⌒ (⌒;;(⌒Y (⌒;;_(⌒≡ . __ __ ≡⌒)_;;⌒)//
.(⌒;; (⌒ (⌒;; (⌒ (⌒;;(⌒ヽヽ(⌒;;(⌒.Y __ __ // ⌒);;⌒)//⌒);;⌒) ⌒) ;;
(⌒;;(⌒(⌒;;(⌒;;;; (⌒; ;(⌒ ;;(⌒;;(⌒;;;;≡≡Y Y // //≡≡;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ;⌒) ;;
''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""
゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """
:::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙''''''''''''':::::::::::::::::
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
`l!〃イ__/ ,.イ ,_イ、`lヽノ lli
_,, -――'>lll'イ/ .,イ, l!/、 .l!ノイ>、_ノ
. .< / lヘ''〈⌒'ヽ_lノ_` ,`'ヽ, 〉,`−,'` ,
ヽ,,r、 ,l/ ト,ヘ `ヽ,イl!、-,メ ,イ l Y-‐ト
,ノ'´ / l`l`ト、_' .l! l li 'l_,イl l .l! .ノニ二
洒落臭ぇ!! ./ ,.' .l l l`--> l,<-イノ l イ.l/,‐- 、
イ-‐‐- 、/ .l'、l!/ /ll`ヽ、/-,l l-‐` 、_
L l' l!_/, r―‐、..\ll| /::::::_,>
`ヽ、l ヽ ` ̄´ /,l!l,イ,__'´::::..ヽ
`ll ` ̄ く /イ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 718 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:37:30.87 ID:Nc/R3vYb0
-
,, ,,. ,.
. / | /| /| _,,.r':/ /::|
. /:::::i /::i |:::::i ./'''"´:::::/ ./:::::::|
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. i::::::::::i i::::i i:::::::i/:::;.r''" /:::::::/
. i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ ./:::::::/
. i:::::::::i. i:::/::::i:::/ /:::::::/
. i:::::::::i i/:::::::i/:| /::::::::/
. i:::::::::"::::::::::/ |:::::::/
i:::::::::::::::/ i::/ :,: :(::)
i:::::::::/ i/ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
i::::::::i (:::::::::::::::!' (::::::)
. i:::::::i ヽ::::::::';''' ''~~ 。
. i:::::::i τ'::/ .;:
i:::::::i )/
. i::::/ 。 ' 、 ;: 。
. i/ f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;.
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '`
!::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~:
(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''"
ヽ::::::::';''
- 719 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:43:13.23 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年春 晋 青州 長広郡】
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: :;;;;;;;;; ::: :::::: :::::::::::: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 何回やっても何回やっても苟晞が倒せない。
ト、_,,;;;/_, ,_ヾ;;;;;;;;/!. . . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::
ヽ_;;;;/:彡ミ゛ヽ〈;;;__/. . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::: 黒ひげも死んだと聞きますし、
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .動乱の時代が来たと思ったら、もう終わりそうですよ
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : :::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
、_,ル -- 、 _)
,ィ-― T ´ ヾュ
y′ヽK_ノノ ´ハ_ノ
´,イ木、_{ハ`i<,ルiz`
/ :!メ.、_、フ不ヽ ハヽ.` ー- 、
r'/:. ' l|tモァ千tチ:i! :' ヽ:、_r'´
,.7_:; iム´∠i:、`フl i :、_V
. ,. <--ム _l:ヘヾ.三フヌl ├'´: : ヽ.
河岸を変えるか f´- 、 `T TVト:ミ:ヾニィ: ル'´l: : ヽ.
l ,. -亠-:! l ! ト:.:v':./::レi´: : , ハ
. /‐-,<、-! l l 、.ニ,イ: : /: : :./: : . , ハ rェェ.、
/―:'-、入:l l ! V/: : ;' i: : ;': : :〃:, -ヽrvュ }ニ!ィ7
. /―:- 、vヾハ. l ヽ. 7: : :i: :l: :,': /:/:!/: : : :{iニニ'ニjTi
i .:=-、/ V__`T´__ヽ/: : :,l: :l: ;' /:,' ;イ: : : : {、ニニシ´
!.:`__、/ _}、`7 ___/: : :/:l: :l:;':/: i´; l: :i: : :∧ニ7
. l: __ :/ _,r=/ {::!_'_ /: : :/: :l: :|'/; : l:;': !: :!: :∧二7
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .永嘉二年の春。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .王弥は苟晞と連戦したが勝てなかった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 720 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:43:42.00 ID:Nc/R3vYb0
-
/{,/イ _.ィ
ト. {. { /;ニ=-
_, ,ハl、´ Yレ/ _≧ 、 } /
/イ /、_ゞ ヽi! レ"∠_/ヽ ノ!/{
{ ;レ、\>ー=ミ 彡"ー</ドY ,イ=-
-=ゞ爻<´7',ィ /从ヽミ=、⌒≧斗从\
/ィ ,ゞく _,/ ,ィ/{ iド{ヽト、 }\ノイ,ハ 「ヾ゙ 、
{′ノハヾ「_ィ,=,ztミ、!ヘVィf_キァ7i丁゙ー}人 ヽ
、!〈/,イト≧彡ヘ人{ヾ三/ |! ヽY゙ー-≧t._
/ / !、\´∠个 \/ |l ゙、 \ _≧、_
/′ / l、ヽ/ /}\ \‐ハ \ \,イ ̄ ̄ヾ}
/ / / ヾ <ヾ三二ア>ィWヽ ヽ/ ノ
/´.′イ{ ! ゙、_ヽ二二二イ |-^ー゙v / 動乱が終わったのなら、
! r'Vヽヘ__ ∨>.__ /7入_ノ\}. { .俺がもう一度起こしてやる!
!,′_/>ヘ {ヽ.__/_'-‐‐>、}:i:i}/、
_,、 rf´ ト′ゞ.ヽ`‘, /´ / /:i:i:i:i:i:i/‐-、
/" \ _,A゙ | \―ヽ- 辷{-/ ‐/ /:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i丶
‐ァ-、 \ーヘ |ヽ \一ゞ_ _フー,/‐ /:i:i:i:i:i /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
,{/ _\ Υ ヘ. |! \く−У'ー/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
´ ̄ `ヽ { ∧ ‘,\ \_// ./:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
__ ‘, Υ゙ }、 ‘, \ \__/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
'´ _`.‘, |!、 t、\ 、 \____ ≧、:i:i/:i:i:i:i:i:i: -――――――-、
/  ̄`ヽ!ヽ ヽ 丶 \ヽ ,/\___ 二二二 ̄_____、 \
/′ __>――、 ゙、 ヽ// /:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:/〃¨Y:i:.、 \
、/ //;;;;;/二ニヽ \ \ //, ̄ ̄ ̄`T´ ̄ ̄`/:i:i:ム__ノ,’ /\
/ /〈;;;;/;;;/;;;-;;;;;、;;\ ヽr―ヘ/;ムーヘ:;;;;;;;!;;;;i;;;;;/:i:i:i:i:ム、_,イ:i:i∧ \
、.' / /ゞ、_;;;/;/;;;;;;;;;;;>‐'〒ーヘ―''/ ∧;;;;;;;;;;;/:i:i:i:i:i:i:iム≧イ:i:i:i:i:〉
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 依然として、内憂外患の状況は続いていた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 721 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:45:45.27 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年2月 晋 冀州 常山郡】
/
_ト、/ |ィ_
ヽ.'´ ̄`ヽ/
,.イ{、。 0 。 ノ-ミ
/ ,--}_f‐r‐ァV__ }
ィ⌒ヽ 乂(__ノ_〈 - {,ノ´ノノニ=-_
//fニ''ヽ、ィニニ/≧==く⌒'<二ニ=-- ______
/ / 〈=γ´:::⌒≧s。.,_⌒7ヘ_二ニ=-‐ ,.イi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:彡'
(\ト、 /{ { :{ /7'^\::::::::/{ `ヽ'´ ノ/ハ ,イi:i:i:i:i:i:i:>ー‐‐''"
乂__ノ)_〉 ` `ーヘ\ヽ// / \::{ニ乂__,:: -‐‐ァ=彡イi:ア /i:i:i:i:i:iア´
) ̄`ヽ、 `ヽ、  ̄`ヽ、 ̄\-=ミ //ー/_,′ ト.,⌒ヽ _ノヘイi㌻ /i:i:i:i:i:/
) ̄`丶、 ``丶、 \⌒\⌒\ ̄\ .//\⌒ヽ ヘ二ニ=ニ二二二// /i:i:i:i:ア
 ̄``ヽ、 ``丶、 \ \ ): : : ): : : V/\ \ ト.ノ-f⌒Y¨¨¨¨ニ=/-、 ,イi:i:i:i:ア
 ̄\/\ ̄ ̄\ \)⌒: : : /: : ://: : ::)/⌒)⌒ヽー_二ニ=-‐…V ∧-=ニ¨¨¨ニ=- 、/i:i:i:i:i:/
\{;;;;:::::∨⌒ヽ: : : : : : : : : : : ://: : : : : /⌒\:: : : ::_:_:_:_ノ} }二ニ=- ̄ -=ミ、i:i:/
亥亥ム:::::::::}〕ト。 〈-=ニ二::::::://: : : : : / ̄`Y´ ̄7-=ニ二: :ノ ,人ニ=- ∨
::.. ̄`ヽー‐‐f⌒ヽ_^ー=ミ::::: :// : : : 乂__ { } (_)^Y-=ニア/ \ニ=- `ヽ、
::::::::... \ー八 V ̄):::::Vニ//ニ=- : : :ハ__ノ(_)ソ⌒ヽー=彡ヘ ∨ニ=- \ \
:::::::::::.. \\ ゝ-イ ̄ヽ::::::∨/二ニ=- ∧(_) ノ⌒ー-=∨ / ∨\ ヽ ヽ
::::::::::::::::... \( ∨ハ {:::::::| |寸二ニ=- 癶 乂_ノ ー=ニニ| / ∨::ヘ ´ ̄ ̄´,
乂::::::::::::::\ ),.ィ∨ハ Y:::::| |::::寸二ニ=/ )ヘ/,V;;::.. ー=ニ|' /ニ=乂::::..... 二ニ=-
}:::::::}::::\::∨fシ_人:ハ }l:_::| |_;;;;;;\二ア__/ V∧;;;::.. ー=ニ| / 从:::::\::::.... 二ニ=-
ノイ:::ノ:::\:\)ー=彡∧j{ニル.| 刈ニ=-‐<::... V∧;;... ー=ニ| // -=ニ∧:::::::\:::::..二ニ=-
乂い:_:_:>´::::::::{ (__)/{ ハリ/´ : : : :  ̄\::::Y∧;;:::..ー=「」コ ///::-=ニニ二ア::::::::::::::三二ニ=リ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .二月。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .石勒の軍勢が常山郡に侵入
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 722 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:46:16.26 ID:Nc/R3vYb0
-
/` |:::::::::::::::::\
/ へ /` |:::::::/}゙丁\〉
. へ /( /〉 /( //| /` L/ ハノ Y}
. }\\( \( (\ ノ { // (_,//::::ノ /` 廴_ノ { ソ_ -‐…・・・…‐- _
. }::::::\\ \\| ∨|//:::/( / /` γ7'^ 人ノ「 _,.二ニ=
. |:::⌒V\\ \\| |::爻:::x< (/{/ _、ァ去竺ゥァァ‐// ノ /{ ,ノ}⌒¨^" "~⌒¨´
八⌒ミ -≒ミ:、)ノ\ | |/::::::/ノ/ ノハ ^ia::ivッ`炒゜ / } ,/ 乂__ノ
( \彡ィ⌒7⌒\ \(⌒¨¨´ // }ノ! 式:v-\j'^ √ /
.\//ノ| /| / /\ \─=彡イ / ノ__/〉__ r'⌒ヘ{__ノノ / ハ / } ノ|
__7彡小い{ | ハ{ { \ \ニニニn /(_,// ⌒丶、___;' 込ィシ′/ / ハ√j/_ノ ──
^7いけハ E/ /i{ {\ \ ( Y^V⌒¨^⌒__ノ〉 \弋 `゙i__/ ̄V(_ノ, / ⌒Y ──二
..ノ /i{ ハ川 ∧ハ い(\ \| に⌒¨´ / ─-=ミ、_`¨¨¨ア⌒7 / /(/ ノ ──二二二
{ /{ 从 {人{ノ( ) \ \ \ \ 辷=-=彡イ / ノ  ̄ { ノ/ /Y⌒ヽ )ノ ──二二二>''~
{ :{ Y { ハ::::乂::/:::::::::: f眄Y=\( 辷⌒´ ノ⌒>i゙ {__ノに二二>┬< ノ _ノ(__/ -ァァ…‐-=ニ二>''~
乂 ∨{::::::::::::)/::::::::::::::/ し' | 辷¬<__彡'^7 '⌒ √Y´乂_ノ^ヽノY`ア´ 廴ノ ,、'~
}::::::::::::::/::::: ::::/ / | 圦__ハ\<⌒__彡 / | |__ノく {__ノノ ___] ,、'~
/:::/:::::://:::::/ / / {\} V⌒¨'< _ノ _」 √ヽノ⌒ /{ __>'゜ ̄ 黒ひげの残党めが!
.:::::{::::::/ {::::/ / / / {\:、 V⌒\゙'く Y´⌒} ハ/{ j'^\廴_ニア
{x===ミ、{::::{: / / / ノ\∧ V⌒\)^ ノノi }^Y⌒ヽノ ノ´ / { 我が軍勢で充分よ!!
γ \:{ノ / / 厶イハハ, V⌒ヽ ̄´( ,ノ ,∧弋__ノ^Y´ {__,厶∧
7´ ̄`丶、 \__/ / / |八 | ∧∨\ \)く__/‐/⌒V⌒ヽ´ ̄| |/ :∧
::::::::::::/:::::::\ `'く´ / / | |/ ∧\ \_彡く::::\_人__ノ-‐  ̄/: / :.
:::::::::::::::::/⌒\____ノ /| / | ∧ { ∧ \ \ \:::\ __,,/: /-─ハ
:::::::::::::::/::::::: ::: ((__))イ :| i| | | | 〈 | \ \_彡へ::`'< \/ 〈 ∧
晋 安北将軍 王浚
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 安北将軍王浚がこれを撃破したと『晋書』『懐帝紀』にある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 723 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:49:35.09 ID:Nc/R3vYb0
-
__
∠_::_`ヽ
/| {_r.大=z_>:}
_/::| /l ||.|}.}{.{|.}7||:| /| どこへ行っても、すぐに官軍が来やがる。
/⌒i ̄::(__トノ|ー=┴幵:」 __/::|.//
r'´ ̄`ヘ、___)〈 ...::::::/-、=)l:((__/l こりゃ商売あがったりだぜ
....:::::}!!!!三三| `ヽ:.:. +ヘ=ト、__ト、
::::::::ノl三三三| :::i::.:. \三\ }
/.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ
/ __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧
{::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、
,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐- _
..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::..
. .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::.......
/ :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..
/................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i::::::::::::::::::::::::::::
退くぞ / ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐-- _
. { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.ヽ ‐
_ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r ‐‐-- 、 :.:.∧}王|:人` ‐ ..._ >
ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:. ̄.:.:.: | ゙ }:.:... `< __
) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´
く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´
) r ‐-、 >'´ : : : : : : : : ::::〈 :.:` ;:.:.:.:.:.:. > ´
- 724 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:50:01.81 ID:Nc/R3vYb0
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ついてこい .|
ヽ________乂
x≦ニ三ミx、
,、 _i{/^iニニニ三}i
}i\ {.,′:|ニニ二三}i /}
ヽ.:.:.ヽ.__}i.:.:.:.|ニニ二三}i、 /.:.}
ト、_.ィゝ'’.:.:.:.`¨´.:`マ彡'.:.ム)zァ,イ_}_ .ィ:.7
>'.z≦三≧x`ヽ.:.:.(__;ィ〔ニ三ミ、ヽ.:.(__.;.<
〔:/´.:/´ `ヾト、ヽo.:.゚:)ニ二三}iヘ.:o.:o.}
/ .:/ ___ }i\ヽ:o´o}ニニ三}ト、 ̄´
{ ,.イ´ ̄ `:.(==≧≦ニ二二三ゝイヽ
退くってどこへ退くんだよ /.: }ニニ二二≧===彳-ゝ、
,': ,.:斗''^ヾ:. /ニニニ二二二三三}i.: :. }
{:..i{ ,:./ニニ二二二二二三三}ト、 :ハ}
} }:. /三二ニニニ二二二三三i{〕::} }
{ _,.:=ミく{三三二二二二二二三三i{:::{:{.__,ム、
〕:'’ : }三三二二二二二二三三i{:ム{、:. ヽ}_
ム、___;ト、三二二ニ二二二三三」:〔〕::〕ムr≦}
}: :_:_:_:_:_:_:_:} /ニニニニ}_}ニニニニ}_}``:ト、::rュi{ュュh :}
〕)二二二コ} ムニニ二二Y:i:i:i:}ム:::::::::Y´:}ニ「.: :}
- 725 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:50:34.36 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年3月 晋 兗州 鄄城】
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
 ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l
| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .三月。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .東海王が鄄城への移動を完了
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 726 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:53:10.18 ID:Nc/R3vYb0
-
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| 申し上げますっていう!
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / 兗州で略奪を働いていた
|┃ / `ヽ. 元頓丘郡太守魏植が苟晞将軍の軍勢に討たれましたっていう!!
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | . . : : : : : : : : : : : . .
|┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : i: : : : : : : : : :',
|┃三 | |ヾ___ソ ': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :.
i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i
|:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : }
|:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : '
|八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/
,八: :\ハ.:.:. v フ /: : }/ ヽヽ
\: : 个: . __ イ: :/-=ミ、
. \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ}
よーし! __ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ,
. / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/
{ _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/ //
|i|、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/ //
. ||、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」
. └、-=ニニニニニニイ
}〕iト -=ニニ__/ニ{
. rくニニニニニニニ〉
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この頃、司隷の頓丘郡太守魏植という者が流民に迫られ、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 数万の軍勢を率いて兗州で大いに略奪を働いたと『晋書』『苟晞伝』にある
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 727 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:53:38.66 ID:Nc/R3vYb0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ これを討伐したのも、青州へ移ったはずの苟晞だった
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ / /ミh
i: : : :::\::\i../ / /弋/ __
/:.:爪 .>''~//////)h、
/ノ:.:.:/}/イ∧////////∧
_{‐{_/.//,‖ _ }/////!//// ,
/{{イ 冖.フ ヾ!} ,,ヽ///// !////.}
ノ ノ/~´ i、 リ 匁ト }////i//// !
/{//:.:.:/ リゝ {///>'/////i
青州は弟に任せてきました {!-==、_‖ }≧===./ィi〔ノ//////i
7``〜、、> i////!≠≠{////////i
/ /~~/ / ̄ ̄ノ~~~~~i{/////// }
/ / ./=、/:.:.:.ノゝ>''~ ̄\////// i
./ / ./ }Υ}ノ~ヽ>i''´}:.:.}:.:.}:.!//////i
./ / ./乂}Yリ':.:.〉'//ノ:./:.:.,':.}//////i
/ />=ニヾ}Y}./イ',∧:.i:.:/:.:./:.:.}//////i
>''~ >''~ ̄ ̄〕h、.∨:.:.,':.:.:.,':ヽ//// !
- 728 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:55:04.66 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年3月 晋 兗州 鄄城】
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| 申し上げますっていう!
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / 并州刺史の劉琨様が、
|┃ / `ヽ. 匈奴から晋陽を奪還しましたっていう!!
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | . . : : : : : : : : : : : . .
|┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : i: : : : : : : : : :',
|┃三 | |ヾ___ソ ': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :.
i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i
|:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : }
|:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : '
|八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/
,八: :\ハ.:.:. v フ /: : }/ ヽヽ
\: : 个: . __ イ: :/-=ミ、
. \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ}
よーし! __ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ,
. / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/
{ _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/ //
|i|、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/ //
. ||、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」
. └、-=ニニニニニニイ
}〕iト -=ニニ__/ニ{
. rくニニニニニニニ〉
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .同じ頃。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 并州刺史劉琨が劉淵の軍勢から晋陽を奪還
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 729 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:55:42.29 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年春 晋 并州 晋陽】
' "~~ ̄ ̄ ̄~~"''
,、丶` ,、丶`―‐- ミ \
/ /:::::::::::::::(○):::::::::: \ \ \
' /-―……―- ミ::::::::::::::::. ヽ
/ / / \::::::::::i :', ',
. / / / :|: \::::| .:i
| '| |: | :| .:| i
i i 斗.:7'" | :i |: \| : .:| |
| | / |.:/ |八 |:. : /\ .:/ .:| .:|
| | :ィf笊_ | \ / i .:' .: :|
| :| | :爪 Vrツ \7笊_/ .: ,
|八 乂_;.;.;.; ヒrzツ》 / / 自分で自分を褒めてあげたい気分ね
ヽ {⌒ ` .;.;.;.;."7 /.:| i.
|圦 _ノ / :/ : | |ハ
| .:、 v 、 ⌒7 :/.:| .:| |/|
| .: .:\ , .: .|:| .:| |ノ
| .: .:|: :.\ イ | . :| .: |:| .:| | \
| .: .:| .:.:.:.:.`¨:i¨´ | .:| .: |:| -‐-ミ八\:\
| .: .:| .:.:.:.:.:. : | | .:|ア乂___ ,ノ \ \(
| .: .:| .:.:.:.:.: ノ{ | .:|
| .: .:|¨¨¨´ 、 /| .:| i
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『懐帝紀』を見ると、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 永嘉元年三月の時点で劉琨が晋陽にいるような記述がされている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .しかし、それでは『晋書』『劉琨伝』の記述と矛盾が生じてしまう。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 『劉琨伝』にある彼の上奏文から推測するに、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 永嘉元年九月に并州へ出発し、永嘉二年に晋陽奪還と解釈すべきだろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 730 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:57:09.60 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年春 晋 并州 離石】
iヘ\ヽ |,‐-"、-‐‐-、 `i
/´/_,>//''i‐`-、 `゙i |
/才'"// i | ヽヘ ベ'、 | |
〉"/ / / | i ヘ ヘ ゙i | |
/ / / / i i i ヘ i i |.|
_,,ノ`''''ゝ / i i i i i i i i | |
''‐ッ, . _‐''"‐、i,,、 | ノi i,、,,,,l,,-‐'〈 i |;
_iソリ/´=゙-、,, //ヘ /゙ヘ'''' ヘ ヘノi | ヘ
,,;;≡ニニニ/`,'‐-=、 l",、 ハ ヽ i i リヽ、,リ\
,, -'" | / / / i" ト'""'| リ l l i iリノ゙` \ 千人程度の兵しか持たない劉琨に
l |'、 ' ゙ .|, .リiノ lリ i リノ `゙''‐、 晋陽を奪われたばかりか、降伏する者が続出?
| ヽ :.: | ヽ ';i '"ソノノ リノ"i ゙i
゙; ヽ、 ゙:| : i:、 ヘ, 彡リ'i | | | .はァ……
i '、; : .| .| ゙'、 ノ_, -'" | i | | |
〉、_,, `'、 | :. : :| ,/ ;'" |.i | | |
/ ヘ ‐- \ ,/´、,_ /、 : : | i/ | |
i : :.|, ゙7 | `゙''‐、」 ,,ソ|ノ i `i. |
ヽ : i : / ゙''‐-、,,()/7フ‐"/ i i | |
`i : ヽ : : : ./ .: : : : : :`/ ゙彡/ 〈 l ,〉 | |
| | _;./ . : : .():/ 〈 ヽ ヽ .| |
| : : i r´/ .: : ::/ ) ) ノ i `゙‐、,
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ また、『晋書』『劉元海載記』と照合すると、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉琨の晋陽奪還が永嘉二年の前半の事だと推測できる。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉淵を恐怖させた晋陽奪還劇については、今回の幕間で取り扱いたい
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 731 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:57:39.92 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年3月 晋 兗州 鄄城】
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| 申し上げますっていう!
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / 青州を荒らしていた王弥の軍勢が、
|┃ / `ヽ. 徐州・兗州・豫州へ侵入し、各地で略奪を働いていますっていう!!
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | . . : : : : : : : : : : : . .
|┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : i: : : : : : : : : :',
|┃三 | |ヾ___ソ ': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :.
i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i
|:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : }
|:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : '
|八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/
,八: :\ハ.:.:. v フ /: : }/ ヽヽ
\: : 个: . __ イ: :/-=ミ、
. \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ}
よーし! __ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ,
. / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/
{ _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/ //
|i|、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/ //
. ||、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」
. └、-=ニニニニニニイ
}〕iト -=ニニ__/ニ{
. rくニニニニニニニ〉
- 732 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:58:11.42 ID:Nc/R3vYb0
-
|┃ /ニYニヽ
|┃ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、|
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ /
|┃ / `ヽ.
|┃ ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | . . : : : : : : : : : : : . .
|┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : i: : : : : : : : : :',
|┃ .| |ヾ___ソ ': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :.
i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i
|:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : }
|:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : '
|八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/
,八: :\ハ.:.:. v フ /: : }/
\: : 个: . __ イ: :/-=ミ、
. \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ}
__ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ,
. / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/
{ _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/
、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/
. 、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」
. └、-=ニニニニニニイ
}〕iト -=ニニ__/ニ{
. rくニニニニニニニ〉
- 733 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 00:59:03.08 ID:Nc/R3vYb0
-
|┃ /ニYニヽ
|┃ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、|
|┃ . | l |-┬-| l | えっ?
|┃ \ `ー'´ /
|┃ / `ヽ.
|┃ ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | . . : : : : : : : : : : : . .
|┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : i: : : : : : : : : :',
|┃ .| |ヾ___ソ ': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :.
i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i
|:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : }
|:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : '
|八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/
,八: :\ハ.:.:. v フ /: : }/
\: : 个: . __ イ: :/-=ミ、
. \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ}
えっ? __ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ,
. / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/
{ _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/
、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/
. 、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」
. └、-=ニニニニニニイ
}〕iト -=ニニ__/ニ{
. rくニニニニニニニ〉
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『懐帝紀』の永嘉二年三月の記事に曰く
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 734 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:01:50.50 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年3月 晋 兗州 泰山郡】
___ i!/i! __
|: : : : : :‐-i!/i!'´ : : :/
,|: : : : : : : ; i!/i!: : : :/
/:|: : : : : /.:i!/i! : : /
_/: :l: : : / : : i!/i!: :レ' .へ/
_l__: `: l: :/: : : : i!/i!/ /: : : : : \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
、 , _/_l: : :i!ヽ:/ : : : : : i!/i!⌒¨´: :i: : : ) >
/ \/{⌒ヽ}: : i!: /: : :/⌒ヽ'/i!: : : : : /: : : < 王弥の軍勢は! >
_| ,〃 ト/ヽ: :i!/: :/: : }: : : :\: : : : /: : : : < (
|、 |〈{ィ=- ./ }: :,,: :/: : : : }: : : : : :\:_/: : : : : /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
_`ゞ≧爻二ヽ}レ { / }、: : : : : }:ハ }: : : /: : : : : : :
. /≧i! / ゞ ハ⌒ / /: :ヽ: : : :/: :/_:/:_,,, -''': : :
/ヽィ{≧ゞく七厶ミ}/ /: : : : V: ∧7-/: : : : : : : : : : .....|
ト _'ヽfホ廴,ィ从‐┬ :´: : : : :/イハ/∠:二:二:二:二: ..|
. 人_`゙ハソ\`攵}/`匸__ : くゝ='={ハ//:7>,、_/ |
ハ___,/ `}三シ ' / \ヽ }艾同ソ⌒ゞ-彡\_ノ |
. ト、_/ .|― 、 | レ´) ム7 }///〃\_,
fミー/ ├― ゝイ }/ム7 {//〃 ヽ
. ハ、二} ヽ _ノ }/ ム7 ゞ-'
{ーァ' ¨ ´ ム7 \__人_人从_人_人从/
,xト-イ、 ,勺 _) (__
ヾ===''} `¨ ) 泰山郡ッ!! (
V//f  ̄ ̄) ( ̄ ̄
}777>、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
/ハ//- 、/>
fハ/{,{ `′
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王弥が青州・徐州・兗州・豫州の四州を侵略。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『王弥伝』は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼の軍勢が通過した郡を列挙している
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 735 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:02:16.61 ID:Nc/R3vYb0
-
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 魯国ッ! >
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y \__人_人从_人_人从/
`'-、 \ ヽ ..l l | / _) (__
\ .\ ヽ. ..l. ..l │ l ) 譙国ッ!! (.
゙'-、 .\ .ヽ .l, ! ! ______ ̄ ̄) ( ̄ ̄
`'-、 \. ヽ, ...l ! ! _ ...==.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(. /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\.
`'‐、、 ゙'-、. __,,-―━━‐-ミ ー=ニ...__.:.:_.:_ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\. / ,, '"
. `''-..、. /X / /′/´ / \、____,ィ.:.:ハ_:.:.:.:.:.:.\へ/ヽ'´ ̄`ヽ≧、.. / _..-'″
. `''-、..../\. ∨ 〃 / / 厂 ̄>イ{=ミ〜゙ ∨ヽ:.:.:.:.:.:.:〃.: /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.>. ,..-'"
:.\ ┏‐┷ ミ ヽ ! {!i { / __トイ//ゞ尨ノ \j,ィ〉Y;!:.:.:.: /'.:.:./.:.:.:.:./.:.:.:/ .\___゙″
ヽ:::.\ 」;;;;;;;;;;;;/∨⌒'< 、ヾ 【il }`ゞく´ ̄,ハ!ヽ≧斗=‐};!:.:.:./.:.:,:/.:.:.:/.:.:.:/、"/;;;;;;;;;;;;;;】
\ヽ ::.\,ィ 、;;;;;;;;く;;;;;;;;;】 `<[ /〃!ヾ/ ,イ/ ゝ-ハ} ノノ.:.:/.:.:〃.:/.:.:.:/ー‐У;;|;;;;;;;;;;;;;;r′ _,,.. -''''"゛
\,.く ノ゙/;;;;Tヽ;;;;;;;/ /.:/.:.∨ヽ/リ、 \{X{,ィ´ イ |レ.:.:.: /.:∠≦= ̄ \;ゝイ;;;;;_ヾ''''"
‘''''.゙/>"/;ヽノ、;;}/ ,:. ┃.:.:.V'〈 ゙ /tヽ_゙圭,∠ノ'1 |{.:.:.:./.:7.:.:{{ /;;;;;;;У;;;人
`</У〉Υ、 |:.:.┃:.:.:.:〈 ヽ{ゞ//!、ヾ∠| ,′/.:ヽ′;.:.}} 【;;;;;;;ゝ∠ゝ;;i -ー'''''''゙゙ ̄゛
`く;;;/;;;/kx\ |:.:.:.|:.:.:.:.:∧| i ト、<ヤエエア>イ//イ.:.i:.{:.:/.:/′ |;;;Tヽ;「ヽト、;;|
____ .  ̄ \、kx\ V.:.:|:.:.:.:.:.:∧、_ ヽ.三.イ__//〃.:.:j!:.V. / ` ^、;;ハ;;/ ´...____
\、kx\ \ヽ:.:.:.:./\:.:.\_`У;;//.:.:/|!:.:.V /
く> \'ゞ'ノ \:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.{.I.}′.:/.:.!:.:.:.:】 '´/.''''― ..,,,_
... --ー¬''^゙ ̄. `" ┃ ̄ ̄ ̄ ヽ:.:.ー=-/.:.:.:/.:./ l { /.゙゙''''― ..,,_,
_,,,.゙\、 /,.... |`ー---―イヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 、ヽ. __/
_,,, ー'''"゛.. \ー '. ‘, i| ゙:, |\:.:.:.:.:>’〃 ;. `. ( /
-‐''"゛ ._.. ‐'".゙) ) ‘:,、____|___ノ| }<__; `. i`´ ;. ;. / `゙'ー .._
\ 、 // l7 ヽ l! ヽ ノ____ /. ″゙l> il ゙/ 、、 `''ー .._
. _..-'"´...\ー ' i! 丶_.゙;`. ノ゙} `._/.. `. !:l //
-'" \\ il 、〈〉 i. ;.・.__ノ′゙.,/ ;.. ノ::l / \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
):.:\ 八:.\_ 人. /′-/ ノl / :....・. /: ( ) >
\__人_人从_人_人从/ < 陳郡ッ!!! >
_) (__ < (
) 梁国!! ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 736 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:04:07.90 ID:Nc/R3vYb0
-
........ノィ 〃) ゙〕 / /
__,ノ,ァ>{ (―/ ,:" 「 ̄ //- . / / \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
、_ノ厂∠,√,ノ=/〃 ノ ̄//== / ̄/iヾ、_,、 ) >
γr'⌒)´ ,イ /〃 / ̄/<ノノj|;;;;i>. < 汝南国! >
ノ'´,.┐〃´){ / ′ ′ `=イ;;;;;L.、x\ r-、 < (
/っ丿ノ,"r゙ (_゙廴 .′ Y;;;;;;;〕\xヽ〕;;辷、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y
〃´((} ,:’i | ⌒) └'i⌒', と、;;;;;;;/;;;;;>
ノ _..ノハヽ |'⌒Υ  ̄ヽ;(/`「\
∠/( ̄ _ノr' /‘,´二{_/Xィ77'くノ:.:.\
/ 丿つr-┘ ∨´/ `ヽ刈二爻!、:.:.:.Υ
〃 //γ /ヽ! / / /,`ー 、 il`、\:.:|
′i {′ j //"ー=! | | !ヽ,〜;/:ト
|`ヽ / Vヽ' / ハ:.X.:.゙|:.:. \__人_人从_人_人从/
゙ ヽ ,:V //ノハ:.:V.:.:!:.:. _) (__
) rノ //У∠∠ハ:.:.V人:. ) 潁川郡ッ!! (
i ( ({ /イ/`ー―‐λ:.:.|  ̄ ̄) ( ̄ ̄
|! ゝ ′ 〈:.V、ー―‐ /ノ.:ノ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
ヾ(_ ` ・ /.i\:.:.ー‐ 〈:./≫,
‘:,___ ,:) __ ノ.:.:|:.、:\:.:.ー=}:.}'≪≫, \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
ヾ! j-'⌒ヾ=- {( .ノ彡'.:.:.:|:.:.\:.:.>'.:人 `≪≫, ) >
i|! `ヽ 丿ヽ . <.:.:.:.:.:.:.:,:イ.\:.:.:`<.:.:.:/___ `≪≫, < 襄城郡ッ!!! >
|! 〔` ‘:, r′ . <.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ|:.:.:、丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7`≪≫ < (
ゞ、|! ) _,ゝ、_ノ,} /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:><`ヽイ:.:.:.:.ヽ:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/、 `≪ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
|! 廴 (゙:, 〕f⌒ー' |:.:.:/.:.>、<>''爪:.:八:.:.:.:.:.:.\:.\:.:.__/.:.:.:.:> `≪≫,
〉 |! う } `ヽ j/.:./ニγヽ:.:/.:.:.:\:.:\:.:.:.\:.ヽ:.:.:.:.:.:..< `≪≫,
} |! ヽ( rイ 「:.:./ニニノ\:.:.i:.:.:.:.:.:.: \:.:弋ヽ:.\><:.:.:.:.:. \ `V
、\、 ! ν゙( {> }:./ニニ./i|:.:.:.ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.ヽ!≧x_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ー―−‐
λ \、 ノ .’ ハ r==У___/i:.:.:.|:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶乂∠ノ`<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./`ヽ-〜´
辷ーっ \ヽ { ヽ 、` }////_/{ }:.:.:.、:.:.:.:.ゝ‐ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:/ `<ノ`,<:.:.:.:./ .ニ、
⌒)(} \、、 `ー'} )、___ r7///ゝ|:.:.}j:.:.:.:.:.У \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> `ヽノ'/// 〃⌒ヽ
ー-、\ \、 廴_)(/∧'/t-、/{ }:.くヽ:./ , ー-−< く///ノr'
`ー=ら ミ≧、 \ヾ \__//ゝ-、廴 )弋ー=ミ ’ _,...、 /´ζー′ -='^ー┐
- 737 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:05:04.98 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年4月 晋 豫州 許昌】
/::/\:∧
∧/:|`Y丁:| |
| | | |:::L」 ∧
| | ̄ |/|`'|: : : | |__,|@
∧ |癶_|_ | |===== |A
/,,,∧_| | |⊥_|∧::i|∧__|八
| | | |,| ̄|¨'|─:| ̄ヽ| ゙̄| | |ハ
| | | |:| | | :| |¨ ‐_| | |__|
_ | | |_|,| ∧ l :| |- ,_Y∧_| ∧
癶___∧_,,r|⊥i |/ ̄ヽ| /:: :∨‐:| |ヘVヘ|_|: : :|_|:::| xヘ
癶 | | | |'^i'^i \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
| ̄|_ _i! ∧ /:', | | | | ≧ <
¨¨¨,∧¨¨∧∧ ∧ |[]| | |/二二 |ヘ -=ニ 各地の諸郡で郡太守・県令を殺害! ≦
:¨ ̄|¨:| ̄| ̄|丁∧xヘ∧ | ̄  ̄/:::∨ ̄≧ ≦
| | | |::|/ ̄ ̄/__',__」,,...、、、-─| ̄..|「「/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙̄| |¨|¨|¨|:|| _ ,-く ̄ ̄ ∧ | | | ∧| ̄|_」L ‐<::::\/|〈:::/::::/:::::∧/::/:::|:|:Y:::::
 ̄{─‐ttュ_ リ|i_|i_|i_|」⊥-‐ュ_∠\:::_>:::::::// ̄∧ /:::^〉‐\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
: : }.:.:.:_二 ̄/ ̄ ̄i! ̄ヘ::_ -  ̄:::::寸´ |::::::://:::::/ ∨::::/ヘ ≧ <
'''"´~ 从 _ム-,:/ ∨__∧::::ニハニハ::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}|¨-=ニ 数万の兵を率いて許昌に迫っています!! ≦
从从;';',∧:::::::∨ |]/ .圦::::[]:::[]:/:癶::::::::癶:::::::::::/ |/_|| ≧ ≦
从;';';';';'ィ' ヤ'"´|-‐ |/ _||_∨::::::::/:::| |i::::::| |i::::: /|i, ::|_||/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
;';';';';';';';'|「┌| |r 「i|==| | |=ヤ=ァ゚::::: ̄:::::::::: ̄:::::∧゚|i,::| ___ | || |レ' |`'| |::::::::/ \、|::|/
;';';';';';';';'|「┌| |‐ ¨|==| | |==| 丁丁丁丁丁丁「「| 「:::| |::::| |「」|| / ヘ | |`Y======| ̄|==
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 兗州の泰山郡、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .豫州の魯国・譙国・梁国・陳郡・汝南国・潁川郡・襄城郡。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j そして、許昌。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 青州の海浜地帯から徐州を横切り、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 兗州東端を掠めて豫州に雪崩れ込む経路をとったのだろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 738 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:05:49.12 ID:Nc/R3vYb0
-
/―Yーヽ
/:::::(○)(○)ヽ
/::::::::::⌒`´⌒::::\
/:::::::::,-)___(-、|
|:::::::::::::l |-┬-| l | どうしてこんな事態になったんだっていう
\:::::::: `ー'´ /
ノ::::::: \
/::::::::::::::::: ヽ
|::::::: l \
/⌒Y⌒uヽ
/(○) (○)ヽ
_ /::::⌒`´⌒:::: \
/´ | ,-) (-、|
/' | l ヽ__ノ l. |
今、中国は戦乱の祭典の真っ只中っていう。 ,゙ / ) \ `⌒´ /、
|/_/ ヽ
この日のために練習したあの技で敵を倒すっていう // 二二二7 u' __ ヽ
/'´r -―一ァ"i .-‐ \
/ // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ :::/ / ヽ }
_/`丶 / ::i {:::... イ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 琅邪王司馬睿の建鄴赴任と
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東海王が兗州へ移った結果、徐州と豫州の軍事力に穴が開いた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j その事に、王弥はどこかの段階で気付いたのだろう。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ そうでなければ、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 青州から許昌にまで攻め入るなど正気の沙汰ではない
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 739 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:07:14.79 ID:Nc/R3vYb0
-
/ノ Y ヽ
/ (0)ill(0) .r ⌒j
/::::⌒`´⌒::::\ / /
| ,-) __ (-、| / / / ) ちょっと待てっていう!
| l |!!il|i|!l| l |../ / / /
.\ lェェェェ| /./ '` ´ / その技、訓練でも成功した事ないだろっていう!!
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄) .訓練でできない技、実戦でできるわけが……
/ -、 } (  ̄¨´
/ ヽ._ __ \
` --‐'´ `゙' 、_.)
/
//
/// (⌒\
/// /ニYニヽ \ ヽ
( ( /( ゚ )( ゚ )ヽ \\ \
\ \ /::::⌒`´⌒::::\ ト\ヽ
\ \ |,-)___(-、.| .| \ヽ
この四回転半パンチを喰らえっていう! .\ \l |-┬-| l | ノ ノ \
\ ヽ .`ー'´ / /
/ /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
// /  ̄ ̄ ̄ ̄) )
/ ( ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ ノノ/
_/ / `ー―――、 ) ノ/
ー=二三 __ノ ノノ/ /
ノ/
/
- 740 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:07:54.22 ID:Nc/R3vYb0
-
,,,──-____
_/´- \
/ ,,-‐'、 \ ヽ
/| l |-┴-| l |\ |
| | ,-) ̄ ̄ ̄(-、| ヽ ). | おっと、地面に穴があったっていう!
| \::::⌒,.、⌒::::// / / .|
ミ_/ ヘ( 。 )( 。 ) /ミ_/\ | 今からもぐもぐタイムだから、
(ニYニ),,/⌒´|. | | 今日の所は勘弁してやるっていう!!
.(___) |`⌒´|_
──────── ┻┻ .(___)
──────── ┻┻
jヽ /⌒__
-‐爻彡'⌒ヽ
// //州::::ヽ`ヽノ
___jヽV{/У/7::|ヾヽヽ ヘノ}ノ}
>:::{´ ハ| } } `}炎く
/ /;小 / -‐- ./}小jヽ}
{{ L ´ | /∧ | ` {
// l {:::} |
// | {─} l ヽ
/ く⌒ヽ| L_」 L___ ゝ \
'⌒>-ヘ__!_',/}_´ーァ¨¨¨´
. . :´{: : : : '., / /` .
. . :´: : : :{:', : : : : . -‐- / / l \
/ : : : : : : : : ',.:.: : :.:.',⊥/ / l \
/: : : : : : : : :l.: : :',: : : : : V / | ! \
〈: : : : : : : : : :|: : : ヽ:.: : : : ヽ / ! ./ ヽ
- 741 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:08:26.16 ID:Nc/R3vYb0
-
丶、゙:..`ヾ: 、‘:,、.Vミ、※#!ィ从ノ″,,リ.″}! j;,'/,:'/ *'~,./"
‘:, ゙ ,‘,.*ゞ汽斗;、.゛.从、‘`:;#″,ィi!〃/。尨 /’,/※ζ、___
V . ゙> .`y’;.圭杰ヾ゙ゞ.:`Y"ィ=-';yーォ,",从ィ,′x≦√
` ゜._ -=≧rf;″;;゚ヾ,*#y"⌒〜=ミ‘:,'ゞミ巛'/≦__ ,.. \__人_人从_人_人从/
-=≧=圭。聿≡=-‘,ゞ‘:,斗(`.、゙:,′,#'γ尨彡'%"x≦孑彡’ _) (__
¨ 二ニ=━建ゞ‘:,〃゙ヾ,.:”。f`.,゙:.゙;!,:豸.ィリ'.;”ゞ#聿圭≡=‐ ) でっていうぅぅゥッ!! (
..‘`, __Ξ:,尨辷tzイミゞ.・‘:ノ;Y;;;;;;Y≦メ`,;Ξ≦xz_´=  ̄ ̄) ( ̄ ̄
,.V * 三≡ミ〕》。”.″,:レ,{;;;:::. .:゙;;;'.辷ゞ'.,,´,.#=- /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
−¨.・…,゙ゞ汽尨斗,‘:,{ ゛:,y、 ゞ;;;;-=彡’,:;杰く`ヾ.´<=−
,____´. <.",;:ゞ#y゙メく/,:;'/,;; ,″i:!‘:,ヾ\ヾ:.、゙ 丶. >x..
_;zΞ ̄-=≡t‘`≧汽;。〃,∠;;;;;;;;,゙,=#=i;ゞミ、`丶:゜、 丶
´′..¨´,:, ・ z=≡尨/〃从,:/ 、 ∨゙;.‘:,゛.、斗`\\ :,、 “` .゙
' = ,:’/ ,:ゞ/"/゛\ ∨从ノ;!:`ヾ‘:,、:丶 ':. ・
ー=ミヽ 、 、゜.;/ ,/ f‐. 、\ Xハ「!ヘ ! ゙:,、圦:‘;、 ゙ ‘*、
´ ̄>ー`yノ、}! , <`ヽ / ,′j{・. ハ! l゙:,’.ヽ’. ;.、 丶
-=ミメ∠=冫爻、j!/、\ \_ノ.' * ^`.,゙ j!;! ゙. :, 、\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人从人_人/
>-―ァ〃刈 メ ヽ ∨ 〃′ ! “.‘` .! . ,: 、 丶 ≧ <
< / / ,ゞイヽ \/"!/ /′.’ :; V.;* :! .゛:,、 -=ニ 何が四回転半だ!! ≦
∠ヾ/_ /| | i 〃/ ′ , . ! ‘ . ' ‘, . ゙ ≧ ≦
━、⌒辷人ヽ.| | ,イ'´ . V /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒W⌒W⌒WW⌒Y\
;;;と′イノ| \\ /__'. .
く¨’ノi |/{|\ \,'__,} ′
√/.:.|:|/ト、__ヾ. \___} ・ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
.:.〈゙:.:.|:.V| ! ̄ヽニ=‐\ ≧ <
:.\ヽ!:.:トヽ / ̄ _ニ=‐ヽ‐┓ -=ニ そのくだらねぇ物言いはやめろぉ!!! ≦
:.:.:.:.ヽ}、:\'ヽ / , -=ニ=‐7ハ__ ≧ ≦
ニ=┤:\.\ー━━=/.::. ハ:.} /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
:.:.:.:/|.:.:.:.:.\:\:.:.:.:.:/.:.:〃.:/ゝ、
:/ ヽ:.:.:.:.:.:\:.`<:.:.:./' /.:./.:.:.:入
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 01:11:20.95 ID:9V8Ubl5J0
- 苟晞の軍権横取りして兗州に居座った結果
本来の任地である許昌一帯を荒されるとか、
これって東海王の面目丸つぶれどころの騒ぎじゃ無いよね・・・
- 743 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:11:47.08 ID:Nc/R3vYb0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 王弥が来たァッ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
=、゙・:.::;: :.; :. :' ::. ::.:. :. .:.: ' /xXXXXXl} ゙:.;' ,.ィニ=‐
Xx\∵:.; :. ゙:.,:. ;:. :.: :::' / xXXXXXノ二ニヽ.\、.//ィニ=-、
XXXxヽ.‘:.,:. .: .: :.;:. .:’' /゛xXXXX/´二≧ヾi__Y_〃三ミヽ、
XXXXXx゙、:..;.:' :. ,;:.:.,:’. /xXXXXノ ,://ヾ;、 ̄' `ヽ, `ヾ、 i
ヾXXXXXx\‘ :. :;':. ., ,' .::'/xXXXX;イ!〃イ;ニミゞ/´ /:::::.ヽ. |!
\`__XXXXXxヽ、_ ___,イ ,xXXXX厶ゞ;レノ' /,イl! /イ",ィ=-ト、:::::;イ j!.ノ}
::;:.;`.、丶XXXXXXx\.、、,:;!xXXXXメ≠从f/__ソ≦≠‐、{_,.、 :::::、::{lWイメ=、
:.、" `:.ヽ.___xXXXXX}XXXXXXXXj`¨¨ ̄´ xXXXXX}厶=‐:::::、;ゞl||lメミヾ
`::.ヾ, .::. `ト、XXXXノXXXXXXXノxXXXXX{XXXXXXノ≦二::::::::}/从ヾ、ヽ
ヾ:.`;:. ノxXーXXXXXXXXX/XXXXX_彡ヘテT/〃ト、ヾ、`ヾ、-‐|イ}l!ヾトヽ
.:.,:.:.__ハ;イXXヽXXXXXXXX/XXXXXX,イ`ト<l!/'{l!{l!il}|!}ヾi}/.:/|;ノjl! |l}`ヾ かかってくるなら、
:.>イXXXxノXXX)XXX〃xXXXX/ /:`ヽゞヘト.{l!ヘ!i!}ノ_.:リ'_ノイ∧j' }i! この如何ともし難い実力の差を
イ´XXXX}x:/XXX/XXX《x___/' ,':::i ト二ラヘl! /ヘィゞヲ彡イ,: |::∧ノ' .ちったあ埋めてからかかって来い!!
XX、XXXノイXXXX/XXXX/.:.∧`ヾ:∨ {::::! .l/ヾ゙//、.::\>'.:/,: |:::.∧
XXy__/XXx}XX/XXXX/{:.:.{リノ}`ヾ::∨!\ ヘ∠-―!;、:::::::/ .::/ ':: |::::::∧ 所詮この世は弱肉強食、
゙_,イフXXx、∠-‐'XXXXノ {゙:.:{',',ハ:::::}::::|、|ヘ`弋:;二=≧:\/ .::/ ,::: !::::::::∧ .強ければ生き、弱ければ死ぬ!!!
::...,!'XXx ハ`>r≦彡'/,{ レイ::}:::::}:;ハ、 ト、 `ニ‐'''`/>ヘ:/ /.:. |:::::::::::∧
:./XXヾ/ー} ミ}::!>―'/ ! i i|/,}::}:::;'イ 、\!:ヘー-゙:::-イニヘ/ __j´ ̄ ̄´
イXX ノミヽニ} ゙ |―‐ニ彡'{,!iヘ!/;}::!;;イl!ト、ヽ. \ミー‐イ'j、::、ゝ<
XXノヘト、ヾ、} !二ニイ::_j'//:ノノ:/.::i!、::、ヽ゛::.ミ三/´:.>i \ヘ____
-イ::.;:.ヾi゙ニ゙} !>'/_ノ./,イ'::::/::::::!゙゙ヾ、 ト、::::::::(:/.:::::} l、\-、 ` ヽ
::":∵ `:.弋ミ} ::.、|,ィ__-二/イ::::::/:::::::::!: ヽ} ヾ.、:ー∨//l!:. ト、 ヽ:.\:.:.:.
トミ}、i:::.!彡ニニニイ/::::/::::::::::::|: l `,<_,;;厶::!:.:.:...:.:.:.i:.、.\:.:\
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 01:13:25.12 ID:qtLg0w0l0
- でっていうの壮絶な戦死
- 745 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:16:19.49 ID:Nc/R3vYb0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 府庫を暴け!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ 、||川ハ ’/ ./ .ト 、/ /// / ∨ \
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \`゙'<ノlヽ ヽ / } \////| /\
/ \ | ヽ\ ’ / / Y |/ \
/`゙'<| \ \ / ∧ /\ >"
./ / ’ Χ_\ / / Χ \ >レ//
、 / / / \ ヽ/ /. \ ,.ィ ///__
何と大胆な。 ∧`゙'ー-< _ / /`゙'<x、 / ,.ィソツ ,. イ圭x、
∧ ヽ、 レ、ヾll{ `゙'' fォr; 、 | /_,...;;x≦`ト寸圭x、
しかし、ここまで備えがないとは。 ‘, \ \ `寸x;,、_ >仕ォ≦圭圭;;; _ Z圭l―
/\ ト ヽ/`Z|;;;;;;;;;;;;;;;;;::| ;;;;; \  ̄`゙'<l
これなら都にまで攻め入れるのではないか? //∧\ \(\. Z;;;;;;;;;;;;:::::| ,.- 、 \ | \
//i ∨\ \ ’/Y/ |;;:/ __);;,, \ / _
//l ∨ \ ヽ\ | |:::ヽ、_,.ィ'"´ ,.ィ ||l ̄
/ | ヽ. \ ヽl\ |:::::::、___,.... -='''"´ _ l!
/∧ \//> 、__/寸::;;: ̄ ̄ ̄ ∨ `゙ヽ、
. //∧ \/川 | / X ∧ ;;;;;;;;;;;;;;;::''" ∨ /
////∧∧ \|l/ ‘, ‘, ∨ /
\.///// ‘, / ト 、∧ l__/
\// ヽ、 / .| ∧ //
/ {" /| ∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//
| \ ../ :| |  ̄ ̄ ̄ :::/ /
晋 東萊郡の人 曹嶷
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『懐帝紀』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王弥が許昌に入ると、諸郡の守将は皆逃走した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 746 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:17:46.61 ID:Nc/R3vYb0
-
{イ/
/レ __
{i'< 、
レ< -\}ノ ノ
ハ  ̄`V≦'
}ノ芝ァ、イリヾ、 そうだよな。
、`\7 |ヽ 、
_:\/_/ Y\ .国盗りに、帝都洛陽は避けて通れないよなぁ
::`ハ、} V V
ニニイ |レフ___,V
- '-‐ト,_/` -、ノ´
__//: : : :/` -. _ 、||川ハ ’/ ./ .ト 、/ /// / ∨ \
__,//: : : :/: : : : : : \ \`゙'<ノlヽ ヽ / } \////| /\
_//: : : :/: : : : : : : : : } / \ | ヽ\ ’ / / Y |/ \
__〃.: : :./: : : : : : : : : : ハ /`゙'<| \ \ / ∧ /\ >"
,,/ : : : /: : : : : : : : : : / : :. ./ / ’ Χ_\ / / Χ \ >レ//
': : : : /: : : : : : : : : : /: : : i 、 / / / \ ヽ/ /. \ ,.ィ ///__
: : : :/: : l : : : : : : : /: : : : |_ .∧`゙'ー-< _ / /`゙'<x、 / ,.ィソツ ,. イ圭x、
: : :/: : : l: : l: : :l: :/: /: : : :} ∧ ヽ、 レ、ヾll{ `゙'' fォr; 、 | /_,...;;x≦`ト寸圭x、
‘, \ \ `寸x;,、_ >仕ォ≦圭圭;;; _ Z圭l―
/\ ト ヽ/`Z|;;;;;;;;;;;;;;;;;::| ;;;;; \  ̄`゙'<l
. //∧\ \(\. Z;;;;;;;;;;;;:::::| ,.- 、 \ | \
//i ∨\ \ ’/Y/ |;;:/ __);;,, \ / _
//l ∨ \ ヽ\ | |:::ヽ、_,.ィ'"´ ,.ィ ||l ̄
! / | ヽ. \ ヽl\ |:::::::、___,.... -='''"´ _ l!
/∧ \//> 、__/寸::;;: ̄ ̄ ̄ ∨ `゙ヽ、
. //∧ \/川 | / X ∧ ;;;;;;;;;;;;;;;::''" ∨ /
////∧∧ \|l/ ‘, ‘, ∨ /
\.///// ‘, / ト 、∧ l__/
\// ヽ、 / .| ∧ //
/ {" /| ∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//
| \ ../ :| |  ̄ ̄ ̄ :::/ /
- 747 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:19:20.28 ID:Nc/R3vYb0
-
__,ィ;i;i;i;i;i;i;i〔;i;i;i;i;i;i;i;〕
{;、i;i;i;i;i;i;i;i;i;〔i;i;i;i;i;i;i;}
;、;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〔i;i;i;i;i;i;ィ,
、ヘ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|<{;i;i;i;}
。‘メ._ノ>´ ̄=━-¨≧,
ー'/;i:{斥く> '´ V゙ノ , _, ,ィ
、i;i;i;iイヽニl| > ´ ! _, ({ノ´/_,イ;!
、∠___゜; !:::::i!: i、 /;ィ´ゞミ;;;≦=-ヽ,从 、
ヽ. \. !::::::i!: !};レイ /,イ;;i;;トミ;,、/` ぐ、};!_j!_,
} ',ヽ.!::::::i!: !;;!ノ' ./'ヘハ! };' /_ ∨;レノ(
,゙ i il:::::::i!: !く′ / //ヽ./、-=ゞ;;;く<.
./ヽ j l !::::::i!: !;;{,`/ ;{ i';! /イ,.=-ヽ〃ハ;;;;、 `ー-=,
/ \,′! !::::::i!: !リ\_ゞ;;从;';;/ィ=-/{;;{/};;ト、j. /
////, /ヽ i .! ::::i!: !、:/イ;ィ颶rゞ=-、 ,};!ヘ!;'ヾ\/
`<//,' !´l :::::i!: !゙トト、,;/ ;イヘ;!ヾ;,、_.ィ7ヾ、リ、 \
`ト、__ヾl\!:::::i!: !゙iゝ/ゝ!ハ-!ト∠リ/ィ | ヽ. >
`,ヾ:i!、 !:::::i!: ! V/l/!\゙\!/ .! ヽ /
}、__,l!゙゛. !:::::i!: !く ∠-‐l‐-.\/イ7! У\ 野郎ども。
| l! .!:::::l!: !ヽ<゙=三≠、ヾ//j! ,ニ>´.::i:i:i:iヽ
八ー-l! .!:::::i!: !ヾ\`二 ´,/イ l.// .::i:i:i:i:i:i:i:i:i:i, 次の目標は洛陽だ。
ヽ. l! l::::::i!: ! |ヽ>==</,///.:. .:i:i:i:/:ー=-:ヽ_
Y .! ::::l!: !.ト、ヽ __,ィ<,://.i:i:.:. .i:i:/.::i:i:i:i:i:i:i;i'i;i;ヽ .全兵力の五分の五を賭ける
ヾ、 .!:::::i!: !.|  ̄/ ,//.::i:i:i:i:i:./ ./.::i:i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;丶
`、. !:::::i!: !.ト、/ ./.::i:i:i:i:i:i// .:!.:.::i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;、
ト.!:::::i!: !.l/、. /.:.:.:i:i:i:i:/ / .:.i:.!:.:i:i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
ハ !:::::i!: !.-/ . : .: :i:/.: .: / .:i:i:i:!:.::i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i
ヽ!:::::i!: !' . : /,: .:.:i:i/.:.::i:i:i:i!:::i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
. !:::::i!: ! //.:.::i:i:/.:.:.::i:i:i:i!::::i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i
. !:::::i!: !.' ./.:'.: .:.:.::.i:i/.:.:.:. ::i:i:i!: i::i:i:i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;
. !:::::i!: !. . .: .:. .:.:.:.:. :/.: .: : .::i:ii!: :|::i::i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
. /!:::::i!: ! .: .:.: .: .: .: :/ . . : .. .:.:i:i! :|:i:!::i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i
<:i:i:.:! :: i!: ..: .: .: .:.:.: .:/,==、: .: ::,:i:i! :!:!::i:i:i:i:i:i:i;i;i;i;i;i;i;i;i;i
- 748 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:20:00.71 ID:Nc/R3vYb0
-
/::/\:∧
∧/:|`Y丁:| |
| | | |:::L」 ∧
| | ̄ |/|`'|: : : | |__,|@
∧ |癶_|_ | |===== |A
/,,,∧_| | |⊥_|∧::i|∧__|八
| | | |,| ̄|¨'|─:| ̄ヽ| ゙̄| | |ハ
| | | |:| | | :| |¨ ‐_| | |__|
_ | | |_|,| ∧ l :| |- ,_Y∧_| ∧
癶___∧_,,r|⊥i |/ ̄ヽ| /:: :∨‐:| |ヘVヘ|_|: : :|_|:::| xヘ
癶 | | | |'^i'^i | | | |ニ|_/:::ハ__∨| ̄~| | |VヘVヘ::::::::::|::::| |::::| ̄
| ̄|_ _i! ∧ /:', | | | | | | | ハ ハ¨/::∨ ̄ヽ |∠ヽ [\__[]二::|::::| |::::|
¨¨¨,∧¨¨∧∧ ∧ |[]| | |/二二 |ヘ | |/∧ /::∨_∨¨∧ ̄ | ̄| | |\| |ヘ二二| ̄_A : |
:¨ ̄|¨:| ̄| ̄|丁∧xヘ∧ | ̄  ̄/:::∨ ̄VV_| ̄|_|_| | ̄ ̄xヘ|_|_|/\| |_∧∠_j{i, ̄\
| | | |::|/ ̄ ̄/__',__」,,...、、、-─| ̄..|「「「「| | | ̄|ヘ::::::∧\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙̄| |¨|¨|¨|:|| _ ,-く ̄ ̄ ∧ | | | ∧| ̄|_≧ <
 ̄{─‐ttュ_ リ|i_|i_|i_|」⊥-‐ュ_∠\:::_>:::::::// ̄∧ /:::^〉-=ニ ハッーハハハハハハッ!!! ≦
: : }.:.:.:_二 ̄/ ̄ ̄i! ̄ヘ::_ -  ̄:::::寸´ |::::::://:::::/ ∨::::/ヘ::::::::≧ ≦
'''"´~ 从 _ム-,:/ ∨__∧::::ニハニハ::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}|¨/_,||\:::/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
从从;';',∧:::::::∨ |]/ .圦::::[]:::[]:/:癶::::::::癶:::::::::::/ |/_||_Y´ || || |/... ||`'|::://|ヘ^ア /|::|
从;';';';';'ィ' ヤ'"´|-‐ |/ _||_∨::::::::/:::| |i::::::| |i::::: /|i, ::|_||___,|/||⌒|| |...... .| |¨i|:: ¨|_|ア/ ̄|::| ̄
;';';';';';';';'|「┌| |r 「i|==| | |=ヤ=ァ゚::::: ̄:::::::::: ̄:::::∧゚|i,::| ___ | || |レ' |`'| |::::::::/ \、|::|/
;';';';';';';';'|「┌| |‐ ¨|==| | |==| 丁丁丁丁丁丁「「| 「:::| |::::| |「」|| / ヘ | |`Y======| ̄|==
- 749 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:21:13.90 ID:Nc/R3vYb0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
.‖ ∧ _____| .::|─Λ
.‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
.∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄|
∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n
ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:|
||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
_||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄
|===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| \__人_人从_人_人从/
\\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____| _) (__
]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_ ) 大変です!! (
| /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|:  ̄ ̄) ( ̄ ̄
| || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-───────── /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
| ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_
| ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
_l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
__;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
- 750 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:22:40.54 ID:Nc/R3vYb0
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ \__人_人从_人_人从/
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 _) (__
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 ) 許昌陥落ッ!! (
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。  ̄ ̄) ( ̄ ̄
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ 王弥が都に来襲する恐れがあります!!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
- 751 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:24:19.49 ID:Nc/R3vYb0
-
/∨ニニニ/ ヽ
\_人_人∧从_人_∧_人_从_// .// ∨ニ/ _
) > .// /  ̄ {
< 賊は数万規模との事!! > .,:′ /| V/ }
< ( .ノ、イ \ | }人 V/ :}
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ .⌒7 | 「心 厶斗< |l '/ }
ノ{ 人 ⌒、\ (└ウ '’)八 } {
⌒7 { |l\{ _____ / |ノ }l | 乂
ノ 人| |l\ )h、 マ ) 、イY }l |
東海王は何をしているのよ!? .⌒Y 人八---r=ァ>‐‐<ノ }{ 八|
| ( 〉⌒ ノ_//\/'//八 /ニヽ
/ニ}〈ニ{/⌒⌒ヽ/ニ}\{ニニ{
「ニニノ/⌒\,.、斗ニ\ノニ/ニニ{
ノニ / ⌒>''"―――‐┘,/=ニ=-{
/ニニ八ニ/-=ニニニニニ/=ニニ={
/ニニニニ人-=ニニニニニニ{-=ニニ={_
/ニニニ=- }-=ニニニニニ=-}-=ニニ=-〉
/ニニニ=- }-=ニニニニ==-{=ニニニ=-{/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ニニニ=- }-=ニニニニ==-}=ニニニ=-|/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/{ニニニ=- ---‐‐========‐‐---_____}=ニニニ=-|/ ̄ ̄ ̄ ̄\
_____-‐=  ̄  ̄ ̄ ヽ
__-= |―┐
- 752 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:25:14.80 ID:Nc/R3vYb0
-
/ニニニニニニニニニニニニ ∨i{
.′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、
i{ニニニニニ/
7---イ. \
/ |ニ| i| }、. \
./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \
j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、
| i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | 東海王には、急を知らせる使いを出しておきました。
| |ニニニニ./ / 〈if lri | 从
| |ニニ /ム. /イ リ '. 援軍到来まで持ちこたえる策を練るべきでしょう
|. / ¨¨¨´ ∧ | 八:.
、/. / j{ }、 ム イ :.
/. / i| i|ム `"""""""}、 :.
./ イ. i| i|. ` \ | }、
/ i|. i| i|ー―> \. ` \ /:::::::::::::::::::::::::::::::::\
. /::::::::::::::::::://l::::::::::::::::∨
/::/}::::::::://://:::::::/l:::::::::∨
l`l {:::::::/≧x、::::/_}::::::::::{
陛下。 l_,、ノ::::/ゝツ::/'z笠xl::::::::/}
/::::::::::i{ / j /:::::/ ノ
かくなる上は、 ::::::::::圦 , −、 /:::::::ト、
君臣一丸となって賊を返り討ちにする他ありません。 /:::::::::::::| \ ´ ̄ /::::::::::|`
/://::::::从__ヽ _,,イ l:::::::::::::|
誰かに軍権をお与えになり、防衛に当たらせるべきです ./://:::::::::}::ゝ-、ヽ, -‐_|:::::::::::::l
'::::::::::::::::::|ゞ\_}. | {: :|::::::::::::l
:::::::::::::::::/: :┌{  ̄ }┐l:::::::::::::::l
: , 。s≦: : : :.L'´ ̄`'」: :ヽ::::::::∧
晋 尚書令 高光
- 753 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:25:59.95 ID:Nc/R3vYb0
-
/ 、 \
l . ヽ ヽ
/ l| l | ', , l 、 }
ハl |斗匕 .l ゝ} ',
l ,ィ l ー-、- | ,ィ笊示ミ! l |
{./ l |,ィ示マ、 | 弋zソ ' ' ', 誰が相応しいかしら?
{ハ. ', ハ 弋ソ \| / :
} Vヽ、 ` /,ィ |
} _入 マ ) ∠/l} l |
' |介o。_ _ イ / l l \ ′_ -―- 、ニニニニニニニ.〉
' / ;|「 ̄┼╋┼╋ 从-、 ,ハノ l \ 〈イ___ニニ` ___ /
l ィ _乂╋┼╋┼╋┼╋ 、 l | . ´ ` ____ ノ、
l八,/ / \╋┼╋┼╋イ ∧ ,/| l | . /__ ' .
W /` ー―― ´ / ,/ | ハノ /ニニ7 ,
,:′ l{={}= , | /ハ/ i{ ニニ/ .′ /. }i. ′
八___/. ハ /} ハ i|
. l i| ノλ{ '. / 从 '. j{. |
'. i| | i| i{芹ミ 、i| / 斥ト }:. | }
. 从{ i|.ムVツ ノ ′ Vツ 八i| '.
. , ∧八ム ノ j{.|
} |∧ 、 r 、 .′ /}..|
都にいる人臣の最高位たる三公の方々。 ,. 7. ト、 ≧=- __ イ::.:. / 八
.′ /´ ̄\ 、  ̄〉ノ7. ' }i
太尉の劉寔様なら、異論は出ないかと思われます ./ 7 __ノム {__∧ { ノ
. ,. i{ .′""´∨’,ニム 从
/ .: /. ノ. j{ |. ∧ニニ` .
. / .. / / j{ 八 ∧__ニ ∨
/:.: イ { 从 〉 } ノニノ、
.′ |八 /ー― ⌒{. |ニニニ. }、
i{ | `"""` ___ ノ}__j{ 'ニニニニ ∨
. 从 | L ____ /. 7 ノ. }ニニニ 〉}
. }、 {.lニニニニ {___./ニニニニ∨
- 754 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:27:55.05 ID:Nc/R3vYb0
-
./\. ,,.. -‐─く´/ ̄ |_
/::::::;ハ/::::::! ヽ---' `'< ̄|
ア⌒i::::::_|/ ヽハ
/ |/ / ,ハ /| | ∨}
,' ,| | ./ー|_イ | ,ハ. / | ヽ
_ノ 八 |/=≡= |/ー|-.ノ| / ハ そこまでよ。
, '´ ∧ {\|xx ≡= //| !
.{ / ヽヽ,ハ ' xx|/ / ,' 申し訳ないけれど、その話はパスさせてもらうわ。
} / )、 | ⊂ーっ ,ハ / /
'、. 〈 '´ }ノ>.、., __,,.. イ } / こんな死にかけの
\ ', ,. '"´ ̄`ヽ \/、 / }ノ''"´ .よぼよぼお爺ちゃんが戦場に立つなんて無理よー
) | | \ ∨∧ }ヽ、! /
( r' / ∨ }::{ ∨∨ ,. -- 、
ヽ. { 、_ | {::} ', } / ,つ-、ノ) ) )
ヽl´ _`ヽノ .}::{ }| ,.' _ノ _ノ-'、j l| /
`「 `| / ̄`ヽ.イ '、 / ´/´ || l | } |
./| |/ r 、).ノノ | / / ←九十歳 || .| ハ | }
|| .| | l |l l l | | l } | |
晋 太尉 劉寔 | ', |"iー八 | | ハ | l ハ ' |
| 丶{了云ゞ| /""ニ=─--l-l/ | |
| ハ 弋リ`レ' 斧圷¨7ァ'l
| l j 弋ツ ノ' / ./ ′
さすがに老人虐待よね .| ', ′ / / ′ ',
/.| 人 u /ィ l ′ ', ,
l/| l \マ ⊃ ノ // i ', ,
∨ | 丶---、‐≦ / /l/ i |ヾl
V | ィi〔_/L} __/ /ニ\ | ,リ
V |ィi〔/'ニ//: レこ/' /二ニ=|l丶 |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉寔については本編第八十四回参照。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽攻防戦前に官職を辞し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .戦乱を避けて本籍の平原国に帰ったが、司馬熾即位後に太尉に復職
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 755 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:29:02.98 ID:Nc/R3vYb0
-
rへ_/.:.:.:.:><⌒\〈i:i\/i:i∨/
〈i:i:i/.:.:.:/⌒7:.:〈\.:.:.:Vハi:〈〉i:i:iV/__
ノi:V.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.',:丶.:Vハ:i:i:へi:i}i:i/
<i:i:i:/.:.:':/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:Vハ ∨i:i:i:i:iV
⌒7:/.:.'.:.:.:.:.イ.:.:.:.:.:.:.八.:.:.:.}.:.:',\(⌒
//.:.:i.:.:i.:/ {.:.:.:.:.:.:i ⌒∨:}.:.:.乂 \ __
//:.:.: l.:.:{⌒八.:.:.:. {ィぅ示V.:.:.:..:.:\⌒ヽ〉_ 陛下ー。
':/.:.:.:.:'{.:. ィチ笊_.:.:.、乂ツ}.:.:.:.'.: i.:.:.<\<⌒
. /.:.'.:./.:八.:.:Yvツ , ⌒ ''ノ.:./.:.:.:}.:.:.:.:\⌒\ __ 現職の三公ならもう一人いるじゃない
/.:./ィ.:.:.:.'.:.:.:\乂'' _, ⌒7.:.:.:八.:.:.<⌒. . . . .<⌒
//⌒}/}.:.:.:./.:.个: . ` ィ/:.:.:./.:.:.V.:.ハ. . .、 . .\
_{. . . . . . ..八.:.:{ィ. .}.:r‐:}≧<_人.:.:.人.:.:.:.i.:.:.∧. .ハ '}. . \__
ノ/. . ''. . . .: .: .⌒乂彡}i:i:i:i:i:i/i:i:八}.⌒ア.:{.:./.:.:V. .}/八. .: 「⌒
|| l | } |
|| .| ハ | }
|| .| | l |l l l | | l } | |
| ', |"iー八 | | ハ | l ハ ' |
| 丶{了云ゞ| /""ニ=─--l-l/ | |
| ハ 弋リ`レ' 斧圷¨7ァ'l
| l j 弋ツ ノ' / ./ ′
もう一人…… | ', ′ / / ′ ',
/.| 人 u /ィ l ′ ', ,
l/| l \マ ⊃ ノ // i ', ,
∨ | 丶---、‐≦ / /l/ i |ヾl
V | ィi〔_/L} __/ /ニ\ | ,リ
V |ィi〔/'ニ//: レこ/' /二ニ=|l丶 |
,ハjニ<<ニ,{/: :l: : l:.l 'ニニニ||ニニ‐ |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『懐帝紀』にはこうある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 756 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:29:44.21 ID:Nc/R3vYb0
- 【もう一人の現職三公】
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| あっ…… |
ヽ________乂
/ / / | ! } l |
/ / / | 八 ハ }、!
. / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ
/ 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、
.′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 \
{ / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ヽ
∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | \
. ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | \ _
ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ ___ ..-‐ ¨¨ ̄| | ̄ ̄
// / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ} ! !
ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / | | |
八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ | ! !
/ '. ヽ ヽ { ノ / / { { { .′ | |
Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. { .| |
} }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } '. |!
乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧ '. | |
 ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧ '. . -‐ 、 | |
/ ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / / :. / , `ヽ
/ // ヽ/. !! , -‐‐-.、ヽ/ / } / / / ,\
晋 司徒 王衍
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司徒王衍に兵を率いさせ、王弥を防がせたと
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 757 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:33:01.10 ID:Nc/R3vYb0
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| じゃあ、王衍を都督征討諸軍事に任じましょう |
ヽ_______________________乂
/ / / | ! } l |
/ / / | 八 ハ }、!
. / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ
/ 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、
.′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 \
{ / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ヽ
∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | \
. ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | \ _
ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ ___ ..-‐ ¨¨ ̄| | ̄ ̄
// / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ} ! !
ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / | | |
八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ | ! !
/ '. ヽ ヽ { ノ / / { { { .′ | |
Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. { .| |
} }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } '. |!
乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧ '. | |
 ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧ '. . -‐ 、 | |
/ ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / / :. / , `ヽ
/ // ヽ/. !! , -‐‐-.、ヽ/ / } / / / ,\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『王戎伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王弥が京師に侵入するに及び、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王衍は都督征討諸軍事に任じられ、持節・仮黄鉞を授けられた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 都督征討諸軍事など初めて聞く官職だが、このために用意したのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 758 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:35:16.83 ID:Nc/R3vYb0
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 | お、畏れながらも謹んでお受け致します .|
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 ヽ____________________乂
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 王衍も覚悟を問われる時が来たのである
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 759 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/18(金) 01:36:05.30 ID:Nc/R3vYb0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 01:42:03.04 ID:BKjvVj2y0
- 乙でした
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 02:12:23.31 ID:qtLg0w0l0
- お疲れ様でした。
東海王、色々雑ですが、悪役にしたい側の曲筆も混じっている、永嘉の乱で色々消し飛んでいることを考慮しますと、
これまた評価が難しいです。
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 02:38:46.55 ID:Xe60bZ2a0
- 乙〜
王衍とかいう秘密兵器が満を持しての出陣だ!
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 02:44:35.31 ID:qtLg0w0l0
- 「やる夫が正史を書くようです」汎用AAや名のみ登場を含めた、時代別登場人物一覧第十一版。第93回まで。
今回は司馬乂の死(+おまけ)をもっていったん区切りました。
【王朝】 人数 固有AA/汎用AA/名のみの数
三国時代以前の中国
【伝説の時代】 14名 1/0/13
【夏】 7名 0/0/7
【殷(商)】 9名 1/0/8
【周】 27名 2/0/25
【春秋】 108名 7/0/101
【戦国】 54名 10/1/43
【秦】 13名 3/1/9
【楚】 5名 2/0/3
【前漢】 109名 19/0/90
【新】 7名 2/0/5
【後漢】 239名 84/7/148
三国時代
【魏】 431名 199/41/191
【蜀漢】 164名 87/9/68
【呉】 313名 147/28/138
三国時代以降の中国
【西晋】 747名 279/103/365
【東晋】 51名 25/2/24
【前涼】 1名 1/0/0
【冉魏】 1名 1/0/0
【宋(劉宋)】 3名 1/0/2
【斉(蕭斉)】 1名 0/0/1
【梁(南朝)】 2名 2/0/0
【陳】 1名 0/1/0
【隋】 2名 2/0/0
【唐】 12名 5/0/7
【武周】 1名 0/0/1
【後梁】 1名 0/0/1
【北宋】 2名 1/0/1
【南宋】 1名 1/0/0
【元】 1名 0/0/1
【清】 2名 0/0/2
【中華人民共和国】 1名 0/0/1
非漢民族とその王朝、外国
【匈奴・前趙】 14名 5/5/4
【烏丸】 3名 0/1/2
【鮮卑(下記以外)】 8名 2/3/3
【鮮卑拓跋部・北魏】 9名 7/1/1
【鮮卑慕容部・前燕】 8名 1/4/3
【鮮卑宇文部】 2名 0/1/1
【鮮卑段部】 3名 0/1/2
【羯・後趙】 5名 5/0/0
【羌】 11名 0/0/11
【南涼】 1名 0/0/1
【氐・前秦】 9名 2/2/5
【巴氐・成漢】 7名 6/0/1
【チベット】 1名 0/0/1
【胡】 3名 0/0/3
【南蛮】 3名 0/1/2
【倭・日本】 21名 2/8/11
【高句麗】 2名 1/0/1
【濊】 1名 0/1/0
【扶余】 1名 0/0/1
【大月氏・クシャーナ朝】 1名 0/0/1
【林邑(チャンパ王国)】 1名 0/0/1
【南越】 1名 0/0/1
【パルミラ王国】 1名 1/0/0
【大秦(ローマ帝国)】 3名 0/1/2
【拂菻(東ローマ帝国)】 1名 0/0/1
【ブラジル連邦共和国】 1名 0/0/1
【合計】 2453名 914/222/1317
※裴氏(陳寿妻)はオリジナルキャラとみなし人数には数えず
※「司令官」(衛温と諸葛直の二人一役)は1人と数える
https://www.axfc.net/u/4049935
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 02:47:58.03 ID:qtLg0w0l0
- >>763姉妹編
「やる夫が正史を書くようです」原典対照表、同じく第93回+おまけまで。
https://www.axfc.net/u/4049014
『三国志』『後漢書』『晋書』に本紀・列伝・付伝・載記の立っている人物一覧。
ただし、AA付きの同時代人物は、非立伝でも別掲でフォロー。
いずれも、AA付きで登場している人物はAA人物と出典も収録しています。
前回からの訂正
※蒋俊(蒋氏)の名を『資治通鑑』より加筆。
※廬ェの所属を訂正。
※西晋の何郁が重複していたのを削除。
※楊炳(楊文宗)、羊玄之の『晋書』立伝を加筆。
※原典対照表、岐盛のAAを追加。また、原典の登場箇所を加筆した人物が複数います(胡淵など)。
校勘記
※スレ50-219ほか「傅祇」は「傅祗」では(祇と祗は別字)。
※スレ51-33「虞譚」は「虞潭」では(51-329では「虞潭」になっています)。
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 02:49:53.51 ID:qtLg0w0l0
- 去年7月時点で、固有AA持ちが900人を突破しました。久々に三国志(厳密には後漢末)の郭が登場。
総登場人物は2400人を突破しています。
これだけ固有AA持ちがいながらなお、でっていう、マモノ、御坂妹達、ダディクールなどを
フル回転させる必要があるほどに、登場人物が出ては消えて行く八王の乱の混乱が見て取れます。
また、記念すべきAA900人目は鄭方@鱗滝左近次でした。
八王の乱、司馬乂焼死までは地方の反乱が頻発しているとはいえ、まだしも流れは把握出来ます。
これからがほんとうの地獄だ……
それにしても、クーデターが起きる度に敗者が族誅されるので、ここまでだけでどれだけの人材が失われてしまったのか。
司馬乂含め、司馬衷が命乞いしても聞きませんから。
といいますか、ひょっとして陳寿の一族、司馬乂に滅ぼされてます?
ともあれ、長期連載お疲れ様です。
次回で八王編最後まで行きたいです。
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 03:07:01.16 ID:t/ckxRmi0
- >>1さん乙です。
王導や干宝もそうだけど、基本的に東晋・南朝は西晋への評価が厳しいような気がする。
世説新語でも、主役級の扱いの王導・桓温・謝安に比べると、西晋人には結構辛辣な感じが。
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 03:46:00.36 ID:fy/IAk9ZO
- SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 04:03:13.14 ID:C5oW/AaK0
- しかし流賊に大都市が落とされまくってんなぁ
まぁどこもボロボロで兵が足りないんだけどさ
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 04:47:26.68 ID:sddYHnaoo
- >>1先生、乙です。
王衍は平和な世であれば、エリートとして生を全うしたでしょうね。
少し気の毒な人と思っています。
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 06:30:56.11 ID:zVR53aEG0
- 乙でした
王弥よ、リーフシールドを探すのです…
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 09:09:51.85 ID:mSCnHsKd0
- 乙
さっそく時事ネタww
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 09:46:49.54 ID:UUllUQY5O
- 前も書いたけど六本木とか表参道で遊んでるセレブのオッサンに「お前、来週のUFCのメインイベントに出ろや」と強要してるような惨たらしさ
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 10:11:58.06 ID:vYHSZxgeO
- 乙でした
(おそらく)実戦経験ないのにいきなりこんなガチ勢と戦わされる王衍さん流石に可哀想
やはり八王の乱のせいで相応の格があって軍務経験のある人材が枯渇したのかな
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 10:14:47.24 ID:CTg3fV5I0
- 乙です。
もうこの頃になると、晋側は全方位に守る戦力が根本的に足りてないよね。
こういう状況だと都に最大戦力は残しておくべきなんだろうけど、
有力諸侯をずっと都に縛り続ける訳にのも難しいだろうし、反乱分子を潰していくしか無い
じり貧状態はどうしようも無さそう。
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 10:19:17.76 ID:O+OjKCyFO
- 乙です
チワワやトイプードルに土佐犬相手の闘犬を強要するような所業で草
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 11:31:10.09 ID:KsgOTjxio
- 白起とか韓信に例えるのはやめろー😭
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 16:09:41.88 ID:GXBZ70sZ0
- 苟晞を遠方に追いやってる場合じゃないだろ・・・何やってんだ司馬越
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 16:47:50.22 ID:0tMyB/3C0
- >>777
司馬越が自分で出向いて「最前線を任せられるのは君しかいない、よろしく頼む」とでも言っておけばまだ違ったのかも。
そこまで細かい根回しが要求されない、ゲームだったらうまくいったんだろうな感。
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 17:26:35.05 ID:mSCnHsKd0
- 貧しい、低い身分の出というからそんな気になれんのでしょう西晋の士大夫皇族なら(偏見)
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 21:26:31.67 ID:qtLg0w0l0
- >>764
訂正
「やる夫が正史を書くようです」原典対照表、同じく第93回+おまけまで。
[誤] https://www.axfc.net/u/4049014
[正] https://www.axfc.net/u/4049938
誤って前回のURLをコピペしてしまいました。[正]の方が第93回+おまけまでの収録です。
訂正してお詫びします。
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 02:14:44.11 ID:uJDjDggf0
- 東海王さんはやる気と行動力はあるんだよなぁ
なお
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 13:54:53.45 ID:5Mwi5dKFo
- 韓信とか白起とかに例えてるの多分民衆じゃなくて
この史書書いてる史官だよな……
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 13:54:57.64 ID:dUNf8d/UO
- 東海王は悪王って言うよりは残念王って感じだなー
為政者になるには圧倒的に器量が足りない
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 14:09:49.81 ID:Xpq97sL20
- >>776,782
どっちも「後で誅殺された名将」ってところに、そこはかとない悪意がある例えよね
せめて衛青とか霍去病とか例えてあげれば良いのに
近年の名将枠だと曹操や諸葛亮だけど、晋の士大夫がその名前を出すのはね・・・
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 14:20:19.79 ID:fRUTuR3Z0
- 似ている人というと、この時代からは未来になるけど、隋末の張須陀あたりかな?
厳格で恐れられたところが違うけど
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 23:35:52.72 ID:KYClEJI30
- 東海王さんって何というかセンスがない
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 00:33:45.06 ID:Dn2gj2xU0
- 「実権を握った途端に贅沢三昧」て振る舞いをしていないところは
今までの八王達よりましな感じがするけど、このあとどうなるのかな>東海王
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 00:59:45.77 ID:eRbb6zHk0
- そもそもエン;州牧と都督六州諸軍事だけ受けて丞相は辞退したのは
一見謙譲の美徳に見えるけど、裏を読んでみると
「地方の軍権と統治権だけよこせ、お前の臣下として朝廷に入るつもりは無い」
って言外に独立勢力化宣言してるようなもんだからね東海王の行動って・・・
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 01:46:22.90 ID:ZvhVycxw0
- 丞相就任固辞を責めるのはどうかなー
受けたら受けたで文句言われそう
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 03:08:23.81 ID:yzXnIYkp0
- 晋王朝がほぼ詰んでる状態で実権握って諦めずにどうにかしようと足掻けば
そりゃまぁやることの大半は裏目に出るか空回りになるわけで
そこを残念扱いしてやるのもあまりどうかなっと
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 05:50:49.23 ID:yVuxOsD90
- 実権握る前からそうだったけど、東海王はポテンシャルあるのに
やる事が中途半端というか、欲はあるのに慎重過ぎるイメージ。
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 05:58:09.76 ID:kLCa96C9o
- >>786
頭に輪っかはめた猿のパシリやらされてるイメージ
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/20(日) 11:58:59.18 ID:zFqBrkaN0
- 王弥をみくびったな
苟晞ぐらいしかまともに対処できてなかったのに
- 794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:34:38.33 ID:FaTmJmK50
- 【幕間】
___
_,. </⌒``丶. _/⌒〉
´ ,.-‐=roz=‐- 、 \ 「「 7
. / /> 7´ ̄ ``ヾ{ ヾヽ /: |/
′ / l{ ヽ `、 X 〈/|_|
{ 从 |__ i |! / /
| |', -/‐ \ ´|\ | | |!_ ./\/
_/)__n/| | ∨ __ \ ィ示刈 |、A⌒ヽ/ /
⌒{^ヾ{ `| ∨ ィ示 乂ソ | | }ハ ,/ヾV
. _「ヾ! V从 ', 乂ソ | |/ ', /i! i!
⌒7ヽ ヽ、 `、 } |:、 ' ,:| | / i! i!
⌒`、 `,.>┬z|个:._ ー ' /| | ./|/i! i!
>'"7 / / ./ ̄// T>: . . :イ_ | | / {/i! i!
/ / / / / ./V ̄ ` 、r {: : : : : : : :}j} {/ {/i! i! ___
/ ̄/ / /.>┐/ /"⌒`、 ` 、\: . : :j} /|ト、Vi! i!/> 7´
. /_/.> / / /:/ / V`、 ヽ. \. j} / .|| .i! i!//
. V_/ / / / /:/ / Vム_jノ__ \}./ || i! i!///j
/ / / / /:/ /⌒\ Y´二 /Yト、/__/ i! i!二[
. / / / / /:/ /⌒\ \j!^| / {{ ./{__r‐、 ̄i! i!ヽ「__
/ / / / /:/ / ー/ノ _ / ______i! i! V//> 、
/ / / /:/ /\/⌒\/ _ <二 / 二二二 .i! i!> V////」
. / / / /:/ /\ >‐ 、}<二二二 / 二二二二i! i!二} \ ̄
. / / /:/ /  ̄ ̄\}二二二 ./ 二二二二i! i!二} \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 劉琨、字を越石。冀州中山国魏昌の人。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 中山靖王劉勝の後裔であり、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 祖父劉邁は相国参軍、散騎常侍、父劉蕃は光禄大夫まで至った。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 若い頃から志を持ち、縦横の才を有していたと『晋書』『劉琨伝』は記す
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 795 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:35:29.37 ID:FaTmJmK50
-
.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
.'::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
|::::::::::::{::::::::::::::::::::|\::::__!:::::::::::::::::::::、:::::::、
|::::::::::::::、:::::::::::::::::-‐ \:::::|、:::::::/、::::::::\:::::、
|::::::::i:::-―、:::::::: { ,ィ芋云ミ }/::/:::|`T⌒ー\::、
|::::::::|:::リ斗、ヽ、:::{ ' 乂_ン }/::::::| }::::::::::::::::::::、 中山靖王の末裔だからといって、
ノィ::::::|/、 辷ン  ̄ ,, |:::::::|_ノ:::::::::::::::::::::::、 .劉備のような騙りと一緒にされては困ります。
/>、::::ム ,, |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::、
//  ̄:ム ' __ .|:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::、 幽州范陽の出で中山劉氏の末裔とかおかしいJK
| ̄| |::::> . ヽ-'´ / |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
| | |:::::::|:::::> .,_ イ |:::::::|\::::::::::::::::::::::::::::::::::
| | |:::::::|::::::::|ア /`、 .,' :::::;' xへ::::::::::::::::::::::::::::::
| l / ̄|::::::::| ん' } ./::::::/〃 \::::::::::::::::::::::::
| | ' j ::::: | |7 , ./::::::/' / 了:ーァ  ̄
| | .' /:::::::;:' |{ /::::::/ ん:l:lW
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
lリ〈 ワ i i' リ
まあ、中山靖王は子沢山で有名ですからね _iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ 「賈謐二十四友」の一人でもある文人で、
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 石崇の金谷園で時間の許す限り、詩賦の制作に没頭していたという。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 姉が趙王司馬倫の跡取りである司馬荂に嫁いだため、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙王親子の属官として働いた事は本編で述べた通りである。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 兄の劉輿と共に范陽王の下で活躍、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ その死後に東海王の下に属し、并州刺史として赴任している
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 796 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:40:24.37 ID:FaTmJmK50
- 【同じ寝所で寝てたとか何してたんですかねぇ】
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
>::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 ) >
/:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< < コ―、コケコッコー!! >
. /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, < (
. /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
/ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::|
. j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::|
. |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| まだ夜中だけど、これは悪声じゃないわよ!
. | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |:::::::::
|:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: l ̄l / ̄'
|:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: <´\ l_l / /
. |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: \__> ,. -――- 、 ̄ / >
. |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: / : : : : : : : : : :ヽ <_/
. !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : ,': : : : : : : : : : : : :l
|::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ . ,...::::::::ヽ、_,: : : : : : : : : : l_
l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ / `´'ー'''-,,、/ ヽ、
/ ,.-‐=roz=‐- 、_ ∨.
晋 范陽国の人 祖逖 /:/ ./> 7´ ̄ ``ヾ{.ヽ、_',: ∨
イ:/ / l イ / l`ヽ、_l l ∨:..
,::: , / イ ハ ハ ! l | | ∨:
,:: l::::ハ:::/_,', / ト、_l 、 l ! | v
l::/l ト、l七´リ l::/ ヽ :l l ̄! | ト ∨
l |::, __ l/ ヾ!__ヽ!',| | | ∨
| |::} ひ⌒゙ ' ´⌒ヽ-k | i!
! l:' し' l:: ! |
,: :ト. 、_ _, - 、 ,' } }
寝てる所を蹴られた→ ., l::> _  ̄ ノ / | ハ
. , :l > - _ - < ,
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖逖とは若い頃から仲の良い友人であり、いくつかの逸話が残っている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 797 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:41:06.38 ID:FaTmJmK50
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 後年、劉琨は親しい相手への手紙で祖逖について述べている。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l: これが先鞭をつけるの語源となる
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ / -――-
/__/ -―- ``丶、
'/ /::/  ̄ ̄ ̄ \ \
/ ∨ \ \ \
i | |ヽ \ \
i | | | | ト ⌒ヽ
| | | / /'| {xミ |
| :八 / / | 佗 Y 八
私は矛を枕にして朝を待ち、 / _ ∨! , \ x=ミ |/ , "|' ヽ
逆虜を晒し首にしたいと望んでいます。 / /⌒ヽ }/ / _∧ /vツ ' | i
- / ⌒ --=彡' / ( 、 、 " , / | |
ですが、常に祖逖殿が / / { / / } / ト ∧ ト ___ /! ; ,
先鞭をつけるのではないかと恐れています .// , 八__/ /⌒'/ / ヽ∧ ∨:./: : :.:| | /
. / i 、 { /____./ __ \、 ∨八从| |:/
l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄ \ \ | /
/::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::/=x==ミr―、 \ \ | ,
/:::/ ̄/:::::::::::: / } / へ 7}八ヽ八{
- 798 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:41:33.67 ID:FaTmJmK50
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| その頃并州では! .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< とはいえ、劉琨もひとかどの人物だった。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .今回の幕間は、
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .劉琨が成し遂げた晋陽奪還について紹介する
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 799 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:42:27.35 ID:FaTmJmK50
- 【紀元307年冬 晋 并州 壺関】
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`弌二,イY⌒Y |:|:| ̄~:|:|:|~~|l]][[|| |]][|| ̄ ̄ |::|Y⌒Y:|:|ニア ::. ` .:::., ..:::ーy ....:..
...::::::::xi(/|:|弋_丿 |:|:|:(__):|:|:|::: ||::::: || |::: ||::(__):: |::|弋_丿|:|
‐┬‐┬‐┬ | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|─┴ュ__||_|‐┴┘ ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|┬┬┬┬
. j{ r┬┬┬┬┬ュ_ j{:;:;
j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:::|──────────────j{:;:;:;
 ̄ ̄ ̄ ̄ j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~:|:::::___::::: :: ::| _ j{:;:;:;
. ̄ ̄ ̄ ̄j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ /二二\ ̄ ̄ ̄|ィn ̄ ̄\::::::| ̄ ̄~,ィn~\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄j{;:;:;:
 ̄ ̄ ̄ ̄j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,ィダ;;;;;;;;;;;;;;;マ:, ̄ ̄~゙|:| ̄ヽ;;;;;;;;;; |:::::| ̄~゙,ィタ´ヾ;;;;;;、\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨j{;:;:;:;
 ̄ ̄ ̄~~j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄|:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:| ̄ ̄~゙|:| |;;;;;;;;; |:::::| ̄~゙:|:|///|;;;;;;;゙|:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~j{;:;:;:;:
゙ ̄ ̄ ̄~j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:| ̄ ̄~゙|:| |;;;;;;;;; |:::::| ̄~゙:|:|///|;;;;;;;゙|:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ j{;:;:;:;:
───‐j{________|:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:|ニ二 ┴─-- 。。.」;;;;;|─‐┴───┴──────‐'──
: : : : : : : : : : : : : :`゙''ミぅs。.,  ̄⌒゙''〜‐-=ニ二_;';';';';';';';';';';';';';';';';' ̄⌒゙゙'''〜ー‐-----
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミぅs。.,  ゙゙̄"'''〜ー-
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ミぅs。.,
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 永嘉元年。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 并州刺史劉琨は
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .并州への入口である壺関で立ち往生していた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 800 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:43:04.34 ID:FaTmJmK50
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ .話には聞いていましたが、
| ヽ ' _ ` イ .并州の状況は聞きしに勝りますね。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 物見の報告によると、
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 晋陽まで道中、方々に賊がいて、それを恐れて民は逃散。
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 率直に言って、兵を集めなければ晋陽までたどり着けません
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
lリ〈 ワ i i' リ
そうでしょうね _iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
- 801 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:44:03.58 ID:FaTmJmK50
-
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| .失礼しますっていう。
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / .只今、上党郡の潞県令の
|┃ / `ヽ. 温嶠という方がやって参りましたっていう。
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ .劉琨様にお会いしたいと
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
私の従甥です。 lリ〈 ワ i i' リ
_iハ`ーゥ t-ノ i 〈
すぐに通して下さい ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 理由を述べると、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .司馬騰と乞活が去った後の并州は匈奴勢力と賊が各地にいた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兵がいなければ通行できない状況であり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ほぼ丸腰で赴任した劉琨にとって、これは非常に頭の痛い問題だった。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ だが、彼はここで一人の協力者を得ている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 802 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:45:15.49 ID:FaTmJmK50
- 【并州出身の士大夫】
\: .、
∨:} _,. .--- 、
___ }:/:,: -  ̄`
,. . : :´: : : : : : : : `:/: ´_: : : :`: : .、
,. : /`ヽ、: : : : : : : : : : : : :´ `ヽ: : : \:\
/: :/: : : : : : : : : : : : : ,ハハ: :、: : ∨: :、:`ヽ}
/: :/ : : /: : :/: :/: : : ::.:| マ: {/ハ: : |: : :',
;: :/__/: : :/: : |: : : : i: | |: :∨ニ:!: :|:',: ',
i: :'-≠j!_: :/---!、: : :/: | ⌒ |: : |:{:.:.|マ:!: !ヽ:|
{/:|: : : |:{: /:|:/:|_|: : :/: /} __|: /: |: :|_}:|: | |
,ィ : |: : :.j!:/zィテ斥{: /{:// イィハ }/: : |: :|: \_,
/:/:./|: : /|圦 ら::刈 / ' ら刈'}:.イ|: :|ミ- ´ 劉琨様、お久しぶりです。
 ̄{:イ/}:.:/: |: ト弋こソ ヒzソ /:ィ/|:./
/ //:./{: :|:乂 _` 八i |/ 并州刺史に着任されると聞き、御挨拶にうかがいました
/:イ Y:}:/:込、 「 ∨ イ:イ//
/'{://Y> ` ´ <:.:.|/
ィ:.\二ミヽ、 ̄{/!:.:.:.:.|
/-- 、:.:.:.:.:.\/\|iノ:.:.:.:.{
/ //∧//ヽ:,:.:.:.:` ̄ヽ:.:.:.:.:.ヽ
/ /< >{ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.マ}:.:.:.::::i
/:::::::::::、//' {:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:||:.:.:.:..:|
/,--- 、:::::::∨' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ||:.:.:.:.:.|
{/ ∨}:.:.:.:.:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:|l:.:.:.:.:.{
/ /' j!:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:||:.:.:.:.:.!
晋 潞県令 温嶠
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 温嶠、字を太真。并州太原国祁の人。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 永嘉元年に亡くなるまで司徒だった温羨の甥で、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 度量を有し、博学で文章を得意として、并州の人々から孝悌と称えられた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 容姿・談論も優れていたため、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 温嶠と会った者は皆が彼を可愛がったという
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 803 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:46:56.36 ID:FaTmJmK50
-
ィ ´  ̄ ` 、
/ / ./≦三三ニミx \
,: / ム.ィ´  ̄ ̄.i`ヾ', ヽ
./ ′ 〃 ./ | i 、
/ i .i _/_ .ィ ハ. i .| ' ∨ 温嶠殿。
, i | .! / } ` / j/ -} | .! } ∨
i | ハ |ィ笊ミ j∧{ / ∨ .よく来てくれたわ。
| | .{ | 《 んハ ィf笊ミ. ∨
| | ゝ. | ゞ '' 弋:ソ ソ /. i v 今後について相談に乗ってもらえないかしら?
| | | | , /j/、| | ∨
| | | |\ 、 _ イ .| i! ∨
| ト. ', V .\ __ .イ∨ ! | ∨
/ ̄ ヘ {', { ヘ ∨ヽ. } } ', /: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ
, ヽ',. ! \ ∧ .|ハ. ∨| ハ } ': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_
/: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´
|: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:<
{: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧
\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: /
イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/
分かりました。 . -イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.|
Y、:\:」 マし' , "´ /: /: :{リヽ
お役に立てると良いのですが…… \: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、
\:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i
/\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y
/{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }|
{ \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ 司隸都官従事を務めて、
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 并州の秀才に挙げられ、司徒の属官を経て上党郡の潞県令に就任。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉琨の妻は清河崔氏の出で、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 清河崔氏の女性を母に持つ温嶠とは従父と従甥の関係に当たる。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 范陽盧氏も含め、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 清河崔氏を介して河北の豪族が婚姻関係で繋がっているのが分かる
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 804 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:48:21.19 ID:FaTmJmK50
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ なお、姓でお分かりの方もいるだろうが、魏の温恢の曾孫に当たる
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ / ,.、
i: : : :::\::\i../ / |_|
,ィ7'l:::Kス
〈_)-`'::::::ハ _ -−― - _
〉、:::::/::::ハ / `丶
ヾ三ソ::::::::ト、 /, -=ニ三ミ、 ヽ
\::::::::ノ!:ヘ // / i 、 `ヾヽ i. ',
Y´ ! ト、 ./‐/ニA_ニi、=ハ ヾ::::! }
{ヽ ∨ l ヘ ! l /Ll_\トj七メ l V !
ヾ::\ ∨ i ヘl !〈 ト'::l 7゚::ヽ!×! ! ,' /7
>:::\ヽノ __ 「`ト!、.ゞ' , 弋ソ.! ! ト、 ノ /::/
温嶠の曾祖父や \:::::::ハ./, ' l l:::ハ. r‐ 、 ""| ! l、:X/:::::::7
〈::::::::::::l〉 .〉 〉:::トゝノ__,.ィー! l .K>、\::<
ヾ_::::::::! / //テ、}][`7ヲヘ!イノ!∧トゝ::\:X´
レヘ:::ゝ _ y' _ -、 ! | lヾ'<`ー-,.、:::::::::::::_ル、}
\::! 7/ ! ト、_ノイト、l::::::/|_|二_ ̄
`/ /〉 ! |:::|!|:::!| レ〈ヽ!:LLレ}
/ 〈/ / l:∧ソ::!| | `K:::::::ノ〉
/} レ´二_ー-'_/:《::::::/ノ l `ト、二ソ|
魏 揚州刺史 温恢
- 805 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:49:47.89 ID:FaTmJmK50
- 【紀元307年冬 晋 并州 壺関】
/: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ
': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_
/: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´
|: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:< 兵に関しては、
{: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧ .近隣の県に呼びかければ千人程は集まるでしょう。
\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: /
イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/ ただ、軍を維持するのと
-イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.| .困窮した民を救うのに必要な物資が確保できません
Y、:\:」 マし' , "´ /: /: :{リヽ
\: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、
\:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i
/\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y
/{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }|
{ \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.| お 手 上 げ
/ヽ 、_,,. -‐ ''"´  ̄ ̄ `/\
/ | ,ノ _,,.、 -‐‐‐- .,,_ / ',
,仁二フ / | (O) | i |二二ハ
| / 川 ̄ ̄`ミ ̄_ ̄` :| ̄ ̄| |
| ミ ◯ ◯` | | |
困ったわね。 }‐‐j ニし (_人_) ニ ,j | |
{二ミ u. /二二二{
朝廷に掛け合いましょうか ! ゙、 V二二二{
゙ヘ ___ ' ' ' | /`、
゙ヘ「 二 / |――――‐- .,,__ {
| / 」二二二二二二二{ 、 ',
|二二二二二二二二二二{ i |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .とはいえ、協力者一人得たぐらいで状況は好転しない。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで劉琨は晋陽までの道中で、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽の朝廷へ援助を求める上奏文を送ったと『晋書』『劉琨伝』にある。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 永嘉年間の并州の状況が分かるので、内容をいくつか紹介したい
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 806 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:50:52.88 ID:FaTmJmK50
- 【劉琨さんの上奏文(一部抜粋)】
┏────────────────────────────┓
九月の末に出発しましたが、
道は険しい山峻にあり、胡賊が道を塞いでいるため、
小勢で迎え撃ちながら、危険を冒し辛苦を嘗めつつ進んでおります。
┗────────────────────────────┛
,、丶`  ̄ ̄ ̄ ``丶、
/ _ -‐\ \ \ -‐==ニ二二ニ==-
, -=二ニニニ=-\ \ ヽ _ -=二=-‐  ̄ ̄ ‐-=ニ二==-
/ニ=- \ \ ヽ ', /二二 / \二二二=- _
/' i \ ヽ \ ',_、丶´二ニ=- \二=- ''"⌒
/ l \ \ \ ヽ --=ニ二 ̄________ -=====- _
|八 |\,ィ==ミ 、 ∨ /:__ `、 -=二二二二二二=-‐  ̄ ‐-=二二二=- _
i |-‐\ |〃 r ハ 〉 `、 ∨⌒ i 、  ̄ ̄ ̄ -=二ニ=-_
| | ,ィ=ミ\ `" `、 ( ノ人 \ -=二=-_
|i 爪 vリ __、 〈 ヽ \ -二-
八 ハ ' u \、 \ \ -=_
ヽ 込 cっ / \ \ \ ∨
| 个 ィ / ' \――― ミ \
| | >‐ ´ ハ / / ――=彡'⌒ヽ \
__ | | i 八 / '// / ' \ \
/ ∧、八 |{_// / ' , i '⌒\ \
___/_____,/:__\ _ ノ7:/ / /' / V | { ―― 、 \
/ ________|,::/ / , / \ \ | i \
. / /\ ̄ ̄\/////////,|::i_/__ ____/_____\ \ }― ミ_\
- 807 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:52:10.92 ID:FaTmJmK50
- ┏────────────────────────────────────────────┓
臣が自ら州境を越えて目撃したのは、
流移・四散して本来の二割程しかいなくなった老いた弱い民でした。
彼らの中のある者は妻子を売って粥を買った挙句、
生きる事を諦めて死に身を委ね、白骨に満ちた野に向かって、哀しみの声を挙げ感傷に浸っておりました。
┗────────────────────────────────────────────┛
/ /> 、 ;;';' ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';
./ / / 7.∧ ';;' ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';':;'
../ _/ / /.∧.:∨ ̄`ヽ ' :、;';';';';';';';'YY;';';';';';';',.:'
/ / /./.:∧/三三 ∧ |::!
、/ /_/./: /. / / ̄〉∧ l::| ,.,.,.,
/: : : :/:.:/: / / //:::::〉、 |::! ;';';';';';'
ヽ、 /. ∧ 《_/ //:::: ,' .∧ l∧ ./;';';';' _
∨:/ .,'| !:./.:/ ̄∧lヽ,/ ./::∧ ∨|/ |:[:|
::|く_ _// i/.:/ //:∨ ./::/:/j ,;':':':; l∧ __ |:[:| __,,<≧=、
::| .:// ./|/ _//_,人.,'::/:/.∧_ ゞiイ :!::!:\ /:::j::::| ._ .〈: :.〉 / / ̄ // ̄> 、
/ /ム/_ 〉 /!/:\ /´/./:/ /\/ ̄∧ 木くノ::l:Y::|>、_i.:::| // _|: :|_ / ̄ ̄ /\// / \
`: .、__/,../.:/i》― -\!.三マ_./ / / :!=y≦三!/州/ リ`ヾ!:>i、-//、 |: : : :| / ̄ ̄ ̄!\_/ ..,/ ̄>-:、
.:。_ ,,< ,>'’!: . >― 、上,,≦!_!_/ :;/:リ`ヾ!_!こ  ̄>.、 :>.、 ̄ `ヾ: .、,,≦三,,イ ̄ ̄ ̄
/`ヾ ,r<>'’ ̄> 、__: . : . : .>= 、三二>-《;川ー<三>'ー<>― >、 _ ,、,、,、,、_ ̄ ̄ ̄ ̄
_ ,.>'’て ̄ ,,< ,,<彡' ̄ : . : . : . > 、 ,、,、,、,、,、,、 :. :. :. :. :. :. :. :. :../r≦三≧=.、 \__
⌒ Y⌒
/.....( 0 ) ( 0 )∨
........... ⌒`´⌒....\
/...........) (......ヽ
|............ ┬──┬ | あの日に食った粥は塩辛かったっていう
l............ l ̄ l  ̄| l
≧....... ―― /
/....... \
|........... |
|........... |
- 808 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:53:14.02 ID:FaTmJmK50
- ┏─────────────────────────────────────────┓
胡の群れは数万おり、四山を巡って略奪を働き、民に害を加えるのを目にしております。
今、壺関に在って穀物を買い入れると布告を出しております。
同地に至る二道は九州の北方にあり、
数人が道に出ておりますが、多くの者が進めず、公私共に行き来して亡くなる者も少なくありません。
守るべき城は困窮し、土地からは薪を得られず、耕牛と農具は乏しい状況です。
┗─────────────────────────────────────────┛
/: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ
': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_
/: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´
|: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:<
{: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧
\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: /
イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/
-イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.|
Y、:\:」 マし' , "´ /: /: :{リヽ
\: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、
\:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i
/\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y
/{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }|
{ \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.|
/ニY二ヽ /⌒ '"⌒ ヽ、
/uー ー;##ヽノ ー \
/ (_)(_) .u\ ,; \ ,rー、
|-);;#⌒`´⌒:::: (-, ⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
| 〈 ,____ 、 〉 i,ノ、____"___,、___ソノ__ノ
 ̄ ̄ ̄゜`⌒´  ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 809 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:55:44.80 ID:FaTmJmK50
- ┏──────────────────────────────────────────┓
臣が思いますに并州は辺境であります。
しかし、実際は皇畿に近く、
南は河内郡に通じ、東は司隷・冀州になり、
北は異なった風俗の人々を守り、西に強虜を防ぎ、勁弓・良馬・勇士・精鋭を産出する地でもあります。
委ねられた命を全うしたく思います。
┗──────────────────────────────────────────┛
.,、
盛楽 、-' ヘ
,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ /
r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐
} { ,.、_ノ _"7 /
/ r' 太 / 'ー'´
./ ノ ○ ヽ
' { ○ 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_
} 離石 /ヽ_r' _r'´
{ 〇左国城 山 鄴 r-'´ 〇 r'
`ヽ } 壺関● ○ ノ 臨淄 }'ー'
{ { 脈 r r'
'´`ー-, ヽ / ノ r'
\ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,
 ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 >
○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ
r-v'γ ヽ ハ_
- 810 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:56:22.60 ID:FaTmJmK50
- ┏───────────────────────────────────────┓
今上の尚書に、并州へ穀物五百万石、絹五百万匹、綿五百万斤を送るよう要請したく思います。
願わくば陛下には、
臣の上奏を速くお聴き届け下さいますよう。
┗───────────────────────────────────────┛
//: : :/: :/: :./: : : : : {ハ、r 、:.Yヽ,.ハ: : ::.
:':.:|: : :.': :/: :./: :/: : : :.| |: |:|:∨}: : :,:.:.
| : |: :.:.|: :|: : :! : | : : : |:| |: |:|: :Y: :.:|l:|
,.r'-:.:|: :.:.|:-ト、_|:_:.|:|: : :从_,...イ|: }:{: :.|:||: : }リ
、_,ィ≦_|: :.:.|:/ィrftォ 、|: :/ ,ィチハ|/: | : |:|:.: ,'
_,..ィ: {: : :圦 ら_jr ! ∨ らr} ': :.}: /:} }/
∧:∨: :| 弋こソ しソ /: :/:/:/ / ところで東海王殿下には支援をお願いしないので?
{! i从: :.| _' /: :/{/:/
/从\〉:.、 ( У ..ィ{: / i/
r=≦===ミ、:::::::≧ = - ≦!:.|j/
{) /-、:.:.:\〉-、::::::/::::::| /://
∨∧_ノ:.:.:.:.:.:\_}:::::☆::::Y' {
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
lリ〈 ワ i i' リ
_iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
- 811 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:56:55.54 ID:FaTmJmK50
- 【紀元307年冬 晋 首都 洛陽】
,,、、、、、、、
>‐'''''''''‐<ニ〉
/ / / / ヽ
/ / { ハ、l{ } l
. , l lィ芯ハ _,ム, ハ 并州の状況はひどいわね。
l | 人{ , 苡/.イ
. | 从 |ゝ -、 ィイ.| 何とかして支援できないかしら?
. ノ'l .V |、 >.-< } 人
,ィ=/}ノ::ハ::}ニノイ せっかく頼ってきてくれたんだから応えてあげたいけれど
/ニニ>乂:::::/\=≠Y
,.ィニニニ/ニ>ニУニイlニニl
. /-=ニア.l-=ニ/ニニニ=|ニニ|
-=ニ: ̄ニ=-.、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::\
. /::::::::::::::::::://l::::::::::::::::∨
/::/}::::::::://://:::::::/l:::::::::∨
l`l {:::::::/≧x、::::/_}::::::::::{
l_,、ノ::::/ゝツ::/'z笠xl::::::::/}
/::::::::::i{ / j /:::::/ ノ
今年の税収は入っておりますので、何とか対処できるかと :::::::::圦 , −、 /:::::::ト、
. /:::::::::::::| \ ´ ̄ /::::::::::|`
/://::::::从__ヽ _,,イ l:::::::::::::|
./://:::::::::}::ゝ-、ヽ, -‐_|:::::::::::::l
'::::::::::::::::::|ゞ\_}. | {: :|::::::::::::l
:::::::::::::::::/: :┌{  ̄ }┐l:::::::::::::::l
: , 。s≦: : : :.L'´ ̄`'」: :ヽ::::::::∧
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 朝廷は劉琨の求めを許した。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただ、当時の朝廷に支援物資を満額回答できたかは謎だ
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 812 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:57:34.58 ID:FaTmJmK50
- 【劉琨さんの上奏文(一部抜粋)】
/ -―‐-ミ \ \
, /:::(O):::::::::::::::\ ヽ
/ ..:::,、丶`  ̄ ̄ ̄ ヽ ',_
, {/ { \ ヽ: ', Vヽ
,' :| ∧ {、 \:―‐i‐ i //〉
:| i/、、\ \__|__:|_ : : ' /
i :| /| \ 〃う刈 》i |): : :K
| :l ィ笊_ 乂ツ |i | : : :|∧
| | l :爪 乂ソ , || |: : : |/∧ .追伸。
| | | 込 , .从 |: : : |∨∧
. 八 | 个 ` イ: } |: : : | `⌒ 潞県令の温嶠を我が配下に加えたく
ヽ| \|: : : :≧ー |/:| |_: |
:| |: : ;>rノ^|:H /:/| √/ ̄ \
∧ |7: :._/_ |:. | /:/ , / / /⌒ヽ
/ | 、 {:{ F¬ 、 \ヽ:/ { /| / i
. ,: | } r人\ヽ ∨_, /: |' / |
{ :| | {/ \ ∨/ {_/' |
, | | | > _ V:/:.:|/ ,
/ ノ | 从 ィ-=ニニ V : |〕 \\∧
. / {/ 八 } {O-=ニニ 、 |_ ヽ〉: :.
/ / / / ヽ ;-=ニニニ ヽ  ̄\ {: : : .
, 〕 / / i:-=ニニ二 }ヽ \{: : : : 、
/ ∧ , ,-=二二二 } /: : : : : \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ また、劉琨は別の機会に
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 潞県令だった温嶠を配下に加えたいと上奏、これも受け入れられている。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉琨は温嶠を謀主とし、頼りにしていたと『晋書』『温嶠伝』は記す
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 813 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:59:27.99 ID:FaTmJmK50
- 【紀元308年春 晋 并州 版橋】
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 匈奴の軍勢ですッ!! >
< ( /.
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ____ /.
, /___`_、 /.
/ / /__(_0)_ \/.
/ | | ト、.. /.\
| | | | \. ,.イマ...\ヽ _ ─
j{ | | | |/_,ノ/ ,iィi.}\i | _ ─  ̄
. /∧ | | | 芹゙; イ_... ,}'アレj..゙l|/. _ ─  ̄
.  ̄| ∧ :/⌒| |../゙ュ.l / 弋j iマ _ - =  ̄ , _,. -‐'  ̄
jハ/,乂 |゙/.゙'i{. '. _- j . l 、ゝ: :^j´
;. -‐'ニ=ゝニ ̄  ̄ _ ' `'j.八 _,、. -‐'ミ: : : 'j
,L:/ /<ソー.゙、. ´ ,.イ. :、: ヽ_ __,. -‐'ニ´,/´ .:: ミ: : : : ゝ._ _,. -‐
rr‐'´ {{ / _二ソ \. ミュ ` -,.∠_/j...: : . /´/'< / レ、: : 、ミ`
/|:| ゞー' ̄ ー-r‐ ァ\ / / /. : : |..゙/ ' _,// _, -r一' ´ ゝノ^`
/ Lゝ、_/、ヽ i ヽ/ / >、/´ ̄/ ,:'..゙..//-‐' ´ /‐ ´ /
/ ,.イ ̄`,>! V '/ /ヽ//\ /......_}/ i:{ \_ / /
{ '_}__,/ j / __ 」∠v'´ X i.゙二二....l:| /´ ! /
`ー ¨´| | >/ /:::::::::::::_,ゝ-、 / \ _ l:|<_ | /
ヽ /∠ 」 -'|::::::::::::::::::7´,メ「 Xァ' ̄``ー- ニ二」_,/
´ ̄ ::::::::,. -‐<´ jヽ j/ \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その後、劉琨は募兵で得た千人余りの兵を率い、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 各地を転戦して晋陽へ至ったと『晋書』『劉琨伝』は記している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 814 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/20(日) 23:59:59.20 ID:FaTmJmK50
-
___
/⌒ _ -、\ _
. -/: \-マ}: :― : . .、/: ヽ
,. :'/:/:,: : : : : : }!: : : : : : : : : :、: :'._
/イ: :.:/:/: : :./: : : /: : : :.:.|: : :.、: ハ__',:ヽ
/ /: :./:.': : : /:/: :/: : : : :|:.ト、,ハ|: !:|三!、:.
/: :/|:|: :i: :.': :!: :.!: :.:/: :.}: |` ´!:.|:{_}: :ト、_
|: /: |:|: :|: :|:_:|:_:.|: :.:|: :/: リ _ |_:!:|:.T: :.{_:_>
{/|: :|:|: :|: :|: :|{从:ヽ|:イ: / __}/|リ:.:|: :.:ト、__:、
イ:|:|: :|:{:.!:圦笊ら、 }/ ,斥笊ら}: : |、:.|
⌒{:|: :|:从: { 弋し' 弋こソ ;: :/:ト从_ィハ
リY\: 人 _'_ /: /: |_ノ / 〉
_,.._/\}\:} 、、.. V_) イ:_/-≧´r- ∨ ここが正念場です!
/ //:::/_ヽ、_ }!}:.Y>-≦::r |/{:::,:-:Y⌒ヽ\__
/ イ/:::/-、_Y / _/:.:.:/_ノ::::::::::::} 〈´\':::| (⌒/}\:.\::\
イ{ 〈:::{_`ヽノ-' / }:.,イ:::::::::☆::::::T:W{__マヽ / j! __}`ヽー┴-、
〈:::{/\ T´/:::>-'/:.:|ハ;;;:::::::::::::::::::{:.:.:.:.:.〉イ/ / \_」\:.:./::::/
7\__// {:i:.:.:.:| `:::::::::::::::::::::マ:.:.:.ヽ、__/\ \__」/::::/
、 /イ /:!:.:.: ! 、::::::::::::::::;;;\:.:.:.:| 〈 / ゚ |::: /
`¨¨ ´ {:::|:./ ヽ::::::::::::::::::::\:.〉__∨。__,イ::/
∨' 〉ヽ、::::::::::::::::::::\:.:,{ ∨
∧ ∨_〉--、/ ̄〉∧/\____/
_/ ,〉--{(o ) }--' /,ト、
/ |__/:::::\`ー'>\_// /\
_/ _/:::::::::::::::::ー´::::::::::::\' ,:' ',
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉元海載記』によると、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 漢の前将軍劉景が版橋で劉琨に敗れ、劉琨が晋陽を拠点にしたという。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉琨軍が強いのか漢軍が弱いのか判断に困る記事である
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 815 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:00:25.24 ID:BJzSb00H0
- 【紀元308年春 晋 并州 晋陽】
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
:''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....
;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
 ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ やっとの思いで到着した晋陽も惨憺たる状況だった
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 816 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:01:34.16 ID:BJzSb00H0
-
| ;`;| /:/\
| ;'l:| i'`'i 、 ┌个┐| | .:_|___.
!:`l'| ζ\ |;`;| ‖ | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─Lム、
-、_|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> | └┴┬i::::|==========|: :Lム、ロ.::|
ー|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r// / |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :: . : . : .::|
-|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.: ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : . ┌::、 /〉:
ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::: _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : -┘:::L、r‐//┐ ,、:
-|_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::://\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ニl.r┴、_|_|_|:>:::::〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「
-TニTニTニTニTニTニTニTニT《┴┐::| .:::|_rェ :::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮/7_」L_:.」L____.」L ___.」L
~三三三三:.三」L三三三」L三三〉〉┬┴┤ .:|_;!:..|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄]「 ̄「 ̄ ̄]「 ̄
L l「 ̄ ̄ ̄|「  ̄ ̄|「 ̄ ̄|r'.:| .:|ー:|_ .|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~::::::::::::::::::}「 ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄
]_」L:___」L____」|__ |》〉 ~゛`┴::-'⊥::.俚⊥!:::::::::::::::::::::::::::::::::::>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄____」L:._:.」「 」L:._:.」「
]「 ̄ ̄]:[ ̄ ̄ ̄]匚」[ ̄][く《:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/7_」L_:.」L___|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄
 ̄|「 ||  ̄ ̄|「 ̄TニT ,, 》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄,,
__,」L__」|____」L 三三三` ,. ` }「 ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ` ,.
. _|| |L  ̄l|「 L l「 ̄ . `|ト、 _」L____」L:._
]_」L:_
]「
_, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ;
,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:;
,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;:
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄
_/ ̄ ̄\__
/.__| / \ |_\
|/ \ 皿 / \|
/ \
| | | |
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 役所は火災で破壊され、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 倒れた屍は地を蔽い、生きている者も飢えで顔色が悪かった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 817 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:02:10.16 ID:BJzSb00H0
-
ヾ.//ヘ ___//∧
∨}_ >///
_//イ ,イ///
∨/// __ ////_ゝ
}// Y////
イ //ハ_ ヾ/// _,
/7 }//イ ///∧ ヾ//
/ハ_人__j//ヘ , ィ////-‐ 、///
///////////7、 \///ゝ |ヽ=///
///--、////////Y{ __////!,,ィ//////
//{ イ///>`ヽr、//ヽ _Y////-v=7/////
}`V\
,ィ´¨{w) ) ̄ミ
< _ヵ' `、 ' ```''ミ、_
ャ''"´ ` ´ ミ ミ、
. ゞ-=-_''" _ ヽ- 、__
 ̄⌒ミ 丶ヽ`  ̄ ̄ ̄\
ハ ヾ` \
', 、 ノ \ヽ
ァ''" ̄ ̄/ ,, 彡. >、 } ヽ
| /ー/ _ノ''‐、、、、_、_,< l ` 、 乂 ヽ、,,,,,_
ノ ) ′ , イ )h、 \_ `― 、 `爻
乂/ ./  ̄"'' 、、 ̄ -=、 \‐彳
__/ ,イ )h、 . Y\ 、>
ァ´ ァ'' _/ _/ ,' `´
ゝ==彡 Y, , _,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 荊棘が林を成し、豺狼が道に満ちるという有様
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 818 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:02:38.59 ID:BJzSb00H0
-
//: : :/: :/: :./: : : : : {ハ、r 、:.Yヽ,.ハ: : ::.
:':.:|: : :.': :/: :./: :/: : : :.| |: |:|:∨}: : :,:.:.
| : |: :.:.|: :|: : :! : | : : : |:| |: |:|: :Y: :.:|l:|
,.r'-:.:|: :.:.|:-ト、_|:_:.|:|: : :从_,...イ|: }:{: :.|:||: : }リ
、_,ィ≦_|: :.:.|:/ィrftォ 、|: :/ ,ィチハ|/: | : |:|:.: ,'
_,..ィ: {: : :圦 ら_jr ! ∨ らr} ': :.}: /:} }/ これが、并州を放置した結果ですか
∧:∨: :| 弋こソ しソ /: :/:/:/ /
{! i从: :.| _' /: :/{/:/
/从\〉:.、 ( У ..ィ{: / i/
r=≦===ミ、:::::::≧ = - ≦!:.|j/
{) /-、:.:.:\〉-、::::::/::::::| /:// -――-
∨∧_ノ:.:.:.:.:.:\_}:::::☆::::Y' { /__/ -―- ``丶、
'/ /::/  ̄ ̄ ̄ \ \
/ ∨ \ \ \
i | |ヽ \ \
i | | | | ト ⌒ヽ
| | | / /'| {xミ |
死者の遺体を収容する所から始めましょう。 | :八 / / | 佗 Y 八
/ _ ∨! , \ x=ミ |/ , "|' ヽ
役所他の建物の再建はその後でいいわ / /⌒ヽ }/ / _∧ /vツ ' | i
- / ⌒ --=彡' / ( 、 、 " , / | |
/ / { / / } / ト ∧ ト ___ /! ; ,
// , 八__/ /⌒'/ / ヽ∧ ∨:./: : :.:| | /
. / i 、 { /____./ __ \、 ∨八从| |:/
l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄ \ \ | /
/::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::/=x==ミr―、 \ \ | ,
- 819 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:04:20.25 ID:BJzSb00H0
-
___
/ / ))))
/ /_ ⊂ノ
/ /|\_/ ̄ ̄\_/|
/ / \\_| ▼ ▼ |_/ 劉琨様!
../ / \ \ 皿/
ヽ ⌒\ 付近の賊が攻めて参りました!!
ノ /> >
/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨
≫≪ 〔 ̄ ̄ ////∨: : : : : :/ \
____///__/7.:/'///// トミ/ .:: ' /――-ミ \
-――――- / /⌒\ | /|トミメ :/'///// : ///) / /.:: ̄``丶、/\ ',
./ -‐…・・・・・…‐- ( | /| ァ ミ //// / : / ̄ /.:::/ \'/\
城門で防ぐわよ ./ 二ニ=-__|/_/\ ∨.: / '.:: / ' :' ヽ/∧ i
./ __ 二ニ=-‐ ////////\ \,.:.:./ {/|:.:/| .:| :i ∨'/ :|
/ -=ニ / ////////////,\/.: / / :斧_\| .:| :| }/ .:|
/. : / / ̄ . . . . . . : : ://////////////八. : ,: Vツ 八 :. , / :|i
\ /. : : :// . : : : /. : : : :////////// ̄\///ヽ : i :ハ( 、 / :' 八
\ 、 /: . : : :/ - ―――': : : : : :///////_、丶´ / /\// \ | i \ _\( | ̄ :' /
\`¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´: :/ / ,、丶`: /: : : : : : :///_。s≦ / / / :\// \ :| ィ:斥_| / / :
 ̄ ̄ ̄ /.:/_/ /-‐. : : : : :/: : : : : : :_。s≦ニ/ / / / / \ /\八::ヽ ゞ' 彳レ ' |
/ : : / /: : : : : :.:/: : : : _。s≦ニ: / / / / / /::::::::\::::::\\ イ. :/ / :|
/: : : : / /: : : : : /: _。s≦ニ > / / / / / /\:::::::::::::::::/ 个 """´ 八 / / .:|
': : : : : :.: /: : : : _。s≦二二> / / / / / / /:\:::: / | | \\/: : , .:|
./.: : : : : : : :_。s≦二二二> / / / / / / / /'' ̄| _|_| :.\\: :.{ { :|
/. : : : _。s≦二二二二> / / / / / / / /二=-- // \八: ヽ. : :| | :|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉琨は荊棘を取り除き、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 役所・市場・牢獄を再建させ、盗賊が来襲すると常に城門で迎え撃った
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 820 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:05:36.74 ID:BJzSb00H0
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 兵隊が農具がないなら、
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / これで耕せって盾を貸してくれたぞ。
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ なんというかもっとこう……
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
僕は革の弓袋を鍬にして草を刈れって言われましたよ。 .l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
.ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
でも、ここにいた方が安全そうですし、 | i ̄i ̄i ̄i """ |
これぐらい我慢しないといけませんよね l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 百姓は盾を持って農地を耕し、弓袋を鍬代わりにした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 821 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:06:32.20 ID:BJzSb00H0
-
r‐‐、__ ⌒^\: : :\ -- /: :\ _
t_>(__r‐‐、 __ _ > ´: : : : : : ,ヘ: : : :V:、
ノ////{^Y_⌒>: : :, : : : : : : : : : : V : : ハ: \
,{///-=≦: : ´: :/: : : : : : : : : ハ: V : : :i : : ', /
rく {////⌒ア: :/: : :/: :i: : : :/:斗{⌒}: :}: : : :}: : : :V /
乂 >--- /: : ' /: :': :斗-: /}: 八{ 八jニニハ: : : :V
}> -- W : i {: : { : /}: :/ノ' x≠ミ个: : : :': : 〕iト :} 劉琨様の統治を聞いて、
| И: |八 乂 ィ笊 ん(_,/: : : 人: : : <⌒ 晋陽に少しずつ人が戻ってきました。
,乂 八{ i: ヽW vリ 乂ツ: : : '^Y: : i : :\
`ト-- ´ ノ {: : 从 ' _ 、 /: : ∠ イ:_:_从:「⌒ .この調子で今後も頑張りましょう
∧ ⌒7: :ハ : :込、 V_ノ /イ´/////>、 \ /
/ 〕iト 八(⌒ヽ{ ≧rf. .rく 乂/////ア⌒7 V
⌒{ __ /^ア. . . . .}/  ̄ _j//// V / / -―‐-ミ \ \
_ 。o≦. . . . . . 、. . . / //////ハ V , /:::(O):::::::::::::::\ ヽ
/ ..:::,、丶`  ̄ ̄ ̄ ヽ ',_
, {/ { \ ヽ: ', Vヽ
,' :| ∧ {、 \:―‐i‐ i //〉
:| i/、、\ \__|__:|_ : : ' /
i :| /| \ 〃う刈 》i |): : :K
| :l ィ笊_ 乂ツ |i | : : :|∧
ところで温嶠殿。 .| | l :爪 乂ソ , || |: : : |/∧
| | | 込 , .从 |: : : |∨∧
例の件はどうなっているのかしら? 八 | 个 ` イ: } |: : : | `⌒
ヽ| \|: : : :≧ー |/:| |_: |
:| |: : ;>rノ^|:H /:/| √/ ̄ \
∧ |7: :._/_ |:. | /:/ , / / /⌒ヽ
/ | 、 {:{ F¬ 、 \ヽ:/ { /| / i
. ,: | } r人\ヽ ∨_, /: |' / |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉琨は晋陽に来た人々を労わったので、大いに人心を得たという
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 822 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:07:05.20 ID:BJzSb00H0
-
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ .||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
| ああ、それでしたら…… .| .||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
ヽ____________乂 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
:''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....
;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
 ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 劉琨将軍!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ また、そう遠くない西河郡の離石にいた劉淵勢力に離間策を仕掛けている
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
./: : \\ ヾ-〃 ..∧ ≧ <
l; : : : : \\.り/: : :i ≧ 我々は今一度晋朝に帰順致します!!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
- 823 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:08:19.38 ID:BJzSb00H0
-
(~)
γ⌒ヽ. (~) ♪
(~) {i:i:i:i:i:i:i:} ♪ γ⌒ヽ
γ⌒ヽ .( ・ω・ ) (~)i:i:i:i:i:i:} ♪
♪ {i:i:i:i:i:i:i:} (:(~):::::ヽ、γ⌒ヽω・ ) (~) .やっぱロシアはダメです!
( ・ω・ ) γ⌒ヽノ {i:i:i:i:i:i:i}:::::::`γ⌒ヽ
(( (:::つ::::::ヽ{i:i:i:i:i:i:i:}_) ( ・ω・ ):とノ {i:i:i:i:i:i:i:} ♪ .NATOに加盟させてください!!
〉::とノ:::::( ・ω・ )( (:::::つ::::::ヽ ^ (( ・ω・ ) ))
(__ノ^(_(:::::つ:::::::ヽ 〉::とノ:::::))( (::::つ:::::ヽ 我らの腹の中にあるのは赤心のみでございますよ!!
〉::とノ:::::))(__ノ^(_) 〉:::とノ::::))) ♪
(__ノ^(_) (__ノ^(_)
/ ,. /: :_: : : ´: : : : : : : : : :-:、: :\:、
/: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ
': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_
/: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´
|: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:<
{: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧
\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: /
イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/
あなたたち、来る場所を間違えていませんか? .-イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.|
Y、:\:」 マし' , "´ /: /: :{リヽ
\: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、
\:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i
/\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y
/{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『劉琨伝』によると、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉琨は密かに人を派遣して劉淵勢力の雑虜を離間させた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 降伏した集落は一万余戸に及んだとされている。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .彼らの眼前で劉淵の軍勢に勝ったのだから、離間策もよく効いたのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 824 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:09:36.89 ID:BJzSb00H0
- 【紀元308年春 晋 并州 離石】
iヘ\ヽ |,‐-"、-‐‐-、 `i
/´/_,>//''i‐`-、 `゙i |
/才'"// i | ヽヘ ベ'、 | |
〉"/ / / | i ヘ ヘ ゙i | |
/ / / / i i i ヘ i i |.|
_,,ノ`''''ゝ / i i i i i i i i | |
''‐ッ, . _‐''"‐、i,,、 | ノi i,、,,,,l,,-‐'〈 i |;
_iソリ/´=゙-、,, //ヘ /゙ヘ'''' ヘ ヘノi | ヘ
,,;;≡ニニニ/`,'‐-=、 l",、 ハ ヽ i i リヽ、,リ\
,, -'" | / / / i" ト'""'| リ l l i iリノ゙` \ 千人程度の兵しか持たない劉琨に
l |'、 ' ゙ .|, .リiノ lリ i リノ `゙''‐、 晋陽を奪われたばかりか、降伏する者が続出?
| ヽ :.: | ヽ ';i '"ソノノ リノ"i ゙i
゙; ヽ、 ゙:| : i:、 ヘ, 彡リ'i | | | .はァ……
i '、; : .| .| ゙'、 ノ_, -'" | i | | |
〉、_,, `'、 | :. : :| ,/ ;'" |.i | | |
/ ヘ ‐- \ ,/´、,_ /、 : : | i/ | |
i : :.|, ゙7 | `゙''‐、」 ,,ソ|ノ i `i. |
ヽ : i : / ゙''‐-、,,()/7フ‐"/ i i | |
`i : ヽ : : : ./ .: : : : : :`/ ゙彡/ 〈 l ,〉 | |
| | _;./ . : : .():/ 〈 ヽ ヽ .| |
| : : i r´/ .: : ::/ ) ) ノ i `゙‐、,
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .劉淵は大いに懼れ、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 居城を離石から南の蒲子に移したと『晋書』『劉琨伝』は続ける。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .後世の印象に反して、随分と冴えない話である
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 825 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:11:01.29 ID:BJzSb00H0
- 【紀元308年4月 晋 并州 蒲子】
(~)
/´⌒\
⊂∽∽∽⊃ こうなりゃ乾坤一擲です。
(・ω・` )、
,(mソ)ヽ i . 劉琨を殺して河東を定めて帝位を称し、
▼ ./ / ヽ ヽ l 南進して長安を落として都とし、関中の兵を率いて洛陽を席巻しましょう
 ̄⊥ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
_ ノ .:.:.:l { \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
j j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、 ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
〈 .:.}{ .:.:.{ } :ハ: )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
ノ .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ jソ j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ} } }/:/:::::::::
γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i! rュ==ァイ:/ Y:.:./:.:ンl`ヽ/ ,ノ :.:/:::::::::::
ノ小从 .:.:.:.Z、 イヾソ'′ ’/ /:./:.:.|!:.:l: 人 /:.:./::::::::::::/
ハヽソ:.:ハネj} /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/
良い案だ ( {{ V /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/
/ //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
/_ .....:.:.:.:.. //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
`ヾ; ___ ノ // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
. /7 └彡::::: ´ /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
il.、 / ハ __ _ ハ ;;; イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
ij i /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ . . : :/ :∧ //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
. l_:l_/ /:::::ヾヽ:/:):ノ /: : / ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
::::::::::::::/ /::::::::ノ/-イ /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
::::::::: / :/:´ / / ィこ> / /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .だが、これが結果として、劉淵の戦略を変えるきっかけとなる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j このあたりの話は次回の本編で取り上げたい
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 826 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:11:51.57 ID:BJzSb00H0
- 【紀元308年夏 晋 并州 晋陽】
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i! ワオーン!!
:''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....
;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
コケーッ! .l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l ワンワンワン!!
| ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
 ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ さて、劉琨の晋陽入りによって、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 同地には再び人が集まるようになっていた。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ 鶏や犬の鳴き声が再び聞かれるようになったと『晋書』『劉琨伝』は記す
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 827 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:13:41.51 ID:BJzSb00H0
-
//: : :/: :/: :./: : : : : {ハ、r 、:.Yヽ,.ハ: : ::.
:':.:|: : :.': :/: :./: :/: : : :.| |: |:|:∨}: : :,:.:.
| : |: :.:.|: :|: : :! : | : : : |:| |: |:|: :Y: :.:|l:|
,.r'-:.:|: :.:.|:-ト、_|:_:.|:|: : :从_,...イ|: }:{: :.|:||: : }リ
、_,ィ≦_|: :.:.|:/ィrftォ 、|: :/ ,ィチハ|/: | : |:|:.: ,' 大変です。
_,..ィ: {: : :圦 ら_jr ! ∨ らr} ': :.}: /:} }/
∧:∨: :| 弋こソ しソ /: :/:/:/ / 劉琨様の御両親が晋陽までお越しになられました。
{! i从: :.| _' /: :/{/:/
/从\〉:.、 ( У ..ィ{: / i/ .聞いた話だと、近々都が戦場になるとの事
r=≦===ミ、:::::::≧ = - ≦!:.|j/
{) /-、:.:.:\〉-、::::::/::::::| /://
∨∧_ノ:.:.:.:.:.:\_}:::::☆::::Y' {
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
并州に移ってくる人が増えそうね lリ〈 ワ i i' リ
_iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 晋陽に移ってきた人々の中には、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .劉琨の両親である劉蕃夫婦も入っていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j どうも洛陽が戦場となるに及び、疎開してきた集団だったと思われる。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 最近まで放置されていた并州に、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 今度は人が疎開してくるのも皮肉な話である
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 828 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:14:49.39 ID:BJzSb00H0
-
/: :.|: /:,: : : : : : : : : : : :,ハハ: \: :ヽヽ
': : : : {/:/: :./ : |: : : : :.:|: :|`´ ヽ: :三_〉:_ヽ、_
/: :./: :∧}: : :|: : :|: : : : :.:|: :| |: :|: : :|:!: : ̄彡´
|: : |: : |: :|:.:|: |: : :|:l: : : : :|: :| }: :|: : :.:|:.|:<
{: : |: : |: : : |: |: : :|:i: : : :.リ、/_/ j从: : :}:|:.|、:_:_≧
\}: : ∨: :|: |≧-_、: : / ィ≦⌒ヽイ: :/: !:.!: /
イY:.:{: : Y ハ斥 ∨ ら:刈 |:/:{:.:|:.|/ しかし、このまま一挙に人が集まると
-イ: :ト、: 圦 ら::ム マしソ }: :.|: |:.| 収拾がつかなくなるのではないでしょうか?
Y、:\:」 マし' , "´ /: /: :{リヽ
\: ハ _ __ ι ィ: /r≦―-、 .日に数千人集まる事もあり、戸籍の管理が間に合いません
\:> _ ...イ: :// ̄ ̄ヽ:.i
/\〉:.:./三ヽ j: // // ///Y
/{:.:.:.:.:.:.:\三、/W //}:.∨ }|
{ \:.:.:.:.:.:.:.:}☆:.:.:| /<  ̄7!/:.|
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
最善は尽くしましょう lリ〈 ワ i i' リ
_iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 晋陽へ移ってくる人士は非常に多かった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉琨は彼らをよく慰撫したが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .一日で数千人が帰順する事もあったため、去る者も相次いだという
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/21(月) 00:15:00.51 ID:KF4z/iJr0
- この頃のウクライナは、東ゴート族に支配された時期か。
もう少し降ると、匈奴と同族説のあるフン族が襲来します。
- 830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:15:46.37 ID:BJzSb00H0
-
//: : :/: :/: :./: : : : : {ハ、r 、:.Yヽ,.ハ: : ::.
:':.:|: : :.': :/: :./: :/: : : :.| |: |:|:∨}: : :,:.:.
| : |: :.:.|: :|: : :! : | : : : |:| |: |:|: :Y: :.:|l:|
,.r'-:.:|: :.:.|:-ト、_|:_:.|:|: : :从_,...イ|: }:{: :.|:||: : }リ
、_,ィ≦_|: :.:.|:/ィrftォ 、|: :/ ,ィチハ|/: | : |:|:.: ,' ああ、それと劉琨様。
_,..ィ: {: : :圦 ら_jr ! ∨ らr} ': :.}: /:} }/
∧:∨: :| 弋こソ しソ /: :/:/:/ / .くれぐれも贅沢な暮らしはお控え下さい。
{! i从: :.| _' /: :/{/:/
/从\〉:.、 ( У ..ィ{: / i/ .晋陽の将兵と民の士気に関わりますので
r=≦===ミ、:::::::≧ = - ≦!:.|j/
{) /-、:.:.:\〉-、::::::/::::::| /://
∨∧_ノ:.:.:.:.:.:\_}:::::☆::::Y' {
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
そんな。 iv、!● ● i i' 〈
lリ〈 ワ i i' リ
生活レベルって簡単に落とせないと思わない? _iハ`ーゥ t-ノ i 〈
ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 以下余談。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉琨は「賈謐二十四友」の一員だけあって、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 平素から豪奢な暮らしを好み、音曲と女色を嗜んでいた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 晋陽へ入った当初はそういった暮らしを控えていたのだが……
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:18:25.31 ID:BJzSb00H0
- 【籠城中に楼閣で演奏始める素敵士大夫】
/ -―‐-ミ \ \
, /:::(O):::::::::::::::\ ヽ
/ ..:::,、丶`  ̄ ̄ ̄ ヽ ',_
, {/ { \ ヽ: ', Vヽ
,' :| ∧ {、 \:―‐i‐ i //〉
:| i/、、\ \__|__:|_ : : ' /
i :| /| \ 〃う刈 》i |): : :K
| :l ィ笊_ 乂ツ |i | : : :|∧
| | l :爪 乂ソ , .:/:/: || |: : : |/∧
| | | 込 :/:/: , 从 |: : : |∨∧
八゙へ 个 ` イ: } |: : : | `⌒ 夜に奏でる胡笳って素敵よね♪
/ へ )゙\|: : : :≧ー |/:| |_: |
/ `ニ〉.| |、!: \゙y辷辷少}: . √_
_/ , ヘ)゙| | : :| :{ / }i|⌒ 丶
{: . イ: | |\| : :|. { / }i| \
「ニニ/ : / :ノ'. :.0 : . . iW 、}
〈/⌒{: ./ . ∠/⌒ }/ __ W . : : . _
{: . 八: /ニニ\ ' /-=ニV>、 {: . ノへ
i: . { Vニニニ=-丶 / /-=ニニニ=-', /: . ニニ=- _ < __
: { : {-=ニニニ=- >< -=ニニニニニ=-} /: .、 . . ニ=- _ \¨¨  ̄ ̄ ¨¨¨ ¨¨  ̄  ̄
八 : 、-=ニニニニ{ }ニニニニニ=- 八: . . .ニニ=- _
{ . .\: ≧=r‐‐<∨> __ イ . ニ=- __ ---=ニニニ  ̄ ⌒
ハ 、 . . 丶. . }ニニ=- \-=ニニニニV
/∧ \ . . 人ニニ=---- __-=/
/∧ } . /. . }ニニニニニニ=-人 /i:i:i:i:i:i:}
', 人 . . .八  ̄ ̄「  ̄ ̄ ⌒ \ __/i:i:i:ニ=- /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ……時が経つにつれ、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 好き放題に振舞うようになったと『晋書』『劉琨伝』は記す。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .良くも悪くも西晋期の士大夫だったと言える
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:19:57.59 ID:BJzSb00H0
-
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 劉琨の并州統治は八年に及ぶ。
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 晋陽を奪還して以後は
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .明らかなやらかしも目立ち、最終的には并州を失った。
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ しかし、それは決して無駄ではなかったと思いたい
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
- 833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:20:23.78 ID:BJzSb00H0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) くちゅんッ! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││||.盧 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.志..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
- 834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:21:01.38 ID:BJzSb00H0
-
⌒ヽ `ヽ/ ⌒ `ヽ)h、
∨ / ' ヽ 〈ヽ :,
∨,' ' | :. | | ∨) :,
_/,' .: i | :| | | ∨ゝ-v
⌒¨' : {i :. | |_| ∨乂∨ あら、風邪かしら?
| | {i :. | ̄八ノ i}∨乂∨
| | {i― -、 ',xtf劣示 i} \乂 あなたは風邪なんてひかないと思っていたけれど
∧人/ィ劣示ヽ ./ ゞツ } 八 \〉
八|∧ ゞツ )' } / | |
| 込、 ` 'イ 入_| | |-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ
| // >、 r 、 ..:::/ | | r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ
レ /´/| ≧s.. .// `ヽ |、 廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ
/ '∠ --ァ ∨ ¨レ´ 〈〉 \八 /:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨
,__/ ¨¨ニア ∨ / 〈〉 \ /:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::',
}ヽ____ / 〈〉 ∨ 〈〉 `ヽ ./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i
/:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::|
. {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::|
\::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::|
)::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::;
どういう意味かしら? (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/
ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l
/:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::|
(:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::',
ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il
)::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼の努力は、二人の若者の生き方を大きく変えるのだから
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:22:04.08 ID:BJzSb00H0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< その頃并州では
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:22:41.53 ID:BJzSb00H0
- 【第九十九回に続く】
新規CAST
〜晋〜
●劉曜(りゅうよう) レーティア・アドルフ(大帝国)
●郭黒略(かくこくりゃく) ジャギ(北斗の拳)
●曹嶷(そうぎ) ハドラー(ダイの大冒険)
●温嶠(おんきょう) ミウラ・リナルディ(魔法少女リリカルなのはViVid)
- 837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:33:36.36 ID:BJzSb00H0
- 【>>801修正】
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| .失礼しますっていう。
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / .只今、上党郡の潞県令の
|┃ / `ヽ. 温嶠という方がやって参りましたっていう。
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ .劉琨様にお会いしたいと
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ
_,/ ̄ ̄` ̄\
/ /二◎二ヽ ヽ\
/ ルノハヽゝ,ハi 〉 .i
iv、!● ● i i' 〈
私の従子です。 lリ〈 ワ i i' リ
_iハ`ーゥ t-ノ i 〈
すぐに通して下さい ヒ/」」」.l/リl ly ,ィリヽ、 ヾ
| l | / `.lシl==j \ 〉
| l ,/ー、{::::::::::/ー、! \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 理由を述べると、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .司馬騰と乞活が去った後の并州は匈奴勢力と賊が各地にいた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兵がいなければ通行できない状況であり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ほぼ丸腰で赴任した劉琨にとって、これは非常に頭の痛い問題だった。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ だが、彼はここで一人の協力者を得ている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/21(月) 00:35:03.81 ID:BJzSb00H0
- 【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
| i ̄i ̄i ̄i """ | 王衍人気に嫉妬
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
>>761
何がしたかったのかが分かりにくい人だと思うのです。
>>763-765
いつもお疲れ様です。
陳寿の一族は本編には出ていませんが、南中で官吏やってるの従子が一人います。
>>766
東晋もあんまり人の事を言えませんけどね。
>>777
青州は対王弥の最前線だったんだ(過去形)
>>793
中央からだと辺境のセコイ盗賊ぐらいにしか見えてなさそうな気がします
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 01:00:13.65 ID:FmvzCFlY0
- 乙
積極的に時事ネタを仕込んでいくスタイルww
個人とはいえ贅沢する余裕よくあったね?
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 01:28:58.45 ID:wK1aT3QH0
- 1さん乙です。
え、温嶠ってこの頃から活躍してるのか。
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:17:59.86 ID:SHUxHxf6o
- SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/21(月) 18:53:21.06 ID:pK2couGh0
- 時事ネタと言えば、ロシア軍がウクライナ国境近くのプリピャチ川に架橋していたというニュースが流れた時は
「陸機が黄河に架けたやつか!」となった。
ロシア軍が架けたのも浮橋であるという。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60426545
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 19:26:26.61 ID:VCToKzCW0
- この時点でならまだ漢の討伐は可能だったように見えるなぁ
苟晞を主軸に討伐軍組んで任せっぱなしの劉琨を見捨てずにしっかり連携とれれば…
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 20:29:37.88 ID:lIpJRslu0
- 乙です
要所要所には人材がいないわけではないけど、その量が不足していますな
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 22:56:33.38 ID:BJ5ly2Yh0
- 李雄・劉淵・汲桑・王弥・陳敏といった反西晋勢力を並べてみると、
この時点では劉淵が与しやすく見えるのがなんか意外だった
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/22(火) 01:30:20.63 ID:PD7HnWMl0
- 劉輿、仕事ができて黒い様は、費禕の黒い部分を煮詰めた香りがします。
費禕は少なくとも、偽勅で人殺しまではしてませんから。
>>838
ありがとうございます。
陳一族の滅亡は免れたのですね。
少なくとも、この時点では。
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 20:36:22.77 ID:U0MR8HYO0
- それなりに将が居るのに連携ができてなさ過ぎる
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/23(水) 00:05:58.85 ID:k/+lu34E0
- あれ、主要人物で一番望まぬ道を強いられて、かつ苦労しているの劉淵さんでは…?
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/23(水) 00:52:00.48 ID:hdMTSE140
- >>847
個人の能力の問題もあるでしょうが、交通網も、政府の連絡網もこの時点でズタボロになっているのが想像出来るのがつらいです。
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 01:50:46.78 ID:gc9DP7DC0
- >>848
本スレを読み返してみると楊駿・賈后に始まり、歴代八王・孫秀・張方・王浚・苟晞・劉輿、
李特・李雄・劉宣・汲桑・王弥・石勒・陳敏といったメンバーには
一度は「我が世の春が来た!」と小躍りする機会はあったと思うが
恵帝と劉淵には「どうしてこうなった!」と頭を抱える絵面しか想像つかない
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 13:15:12.34 ID:lULSVLC/0
- 劉淵さん、漢自立時すでに結構年だったみたいだしね(50歳くらい?)
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/23(水) 17:22:55.88 ID:A1Jf5tvp0
- 劉淵も望んで成都王について八王の乱に参戦したんじゃなかったかな?
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/24(木) 19:36:22.82 ID:r79hdiFco
- 劉輿見てると
戦場での奢侈が抜けないロイエンタール……
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/25(金) 00:39:38.74 ID:W5EXxMtB0
- 劉淵さんってパーソナリティはほぼ漢人士大夫だろうに行き当りばったりの蛮人に担がれて気の毒でならない…
劉淵の勢力って鮮卑●☓部みたいな確固たる部族というよりスパルタクスの奴隷反乱みたいな雑多な集まりみたいな感じなんですかね
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/25(金) 02:04:14.52 ID:Ht1mmf2/0
- Webで、全世界的にロシアの意図が見え透いているのに、それでもウクライナに侵攻した。
すると決めたら、何が何でも侵攻する姿勢は、司馬穎や司馬顒に相通じるものがありますね(白目)。
八王の乱の時代に、SNSで戦況がリアルタイムで知ることができたらどうなっていたのか。
あるいは、ミニ金盾が陣営毎に乱立していたのかしら。
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/25(金) 04:53:05.84 ID:KWox6eA5o
- >>854
漢人胡人って言うよりはアンチ西晋勢力のリーダーとして担がれた感がハンパないですよね。
本人は西晋の士大夫としてキャリア積みたいのに
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/26(土) 01:09:31.04 ID:YefomAlo0
- でも匈奴の人達からしたら、自分とこのプリンスがお隣の超大国で貴族に取り立てられて
それを恩に着て大動乱の中を(祖国の利害後回しで)身を粉にして働こうとしているわけだから
「莫迦!そんな沈みかけた泥船見捨てて早く帰ってきてくれ!」
と言いたくなるのも分からないではないのだよなあ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/26(土) 14:58:57.64 ID:uCwNLJpk0
- 北京冬季オリンピックの閉会式の花火で「天下一家」が打ち上げられていた。
劉弘が羅尚に兵糧を融通した時に言ったとされる、あれ。
天下は一つの家であるのに、昔も今も相争っている。
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 02:01:40.31 ID:f945aTpE0
- 一応同じ晋朝の仲間だからなあ
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 04:47:29.23 ID:H6/2fm3Bo
- 日本では天下一家はねずみ講だからなぁ
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 13:57:33.64 ID:gASxq8sU0
- 意図しなかろうが『漢』を名乗って旗揚げしたからにはもう後には引けんのだ
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/27(日) 16:14:13.11 ID:QHOa5jFL0
- >>843
この頃どころか、東晋初期でもまだチャンスあったと思える。
好機が来ると誰かが叩き潰す流れが延々続く感じ
- 863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:56:23.52 ID:ay6Pg/T/0
- 【おまけ】
ニニニニ=‐ -‐‐‐‐ ミ ‐_ ィi}ア⌒⌒
ニニニニ==‐ ___≫''"~~゚"'≪ ____ _ -- ‐‐=ニ\_ ィi{ニア
ニニニニニ=‐ 三ア : : i/}: :八,: :Vi{mm}r━━‐ニニニニニニニニ>''゛
ニニニニニニ=‐ ⌒7イi: : {うi/ いV∧\__} 7ニニニニニニニニニ<_ _ -‐- ミ
ニニニ=‐ミニ=‐ i: :!:!: : ',r:ァ 人'厂__j /ニニニニニニニニニニニニ>''" `
ニニ)iト<竺ニ厂>彳i八厂〕トイ^^^{ア} }/ニニニニニニニニニニ(_)ニ`、
ニ八_r<〕iト ̄`'<j八 \ ){__>、,ノ ノァ{ニニニニニニニニニニニニニ\
ニニ}h、‐- '<〕iト ⌒i} ]i>i{:i:i:i:i:)<:.:.{ニニニニニニニ/`、ニ厂 ̄`ヽ、`、 老驥は櫪に伏すとも〜♪
ニニニ=}h、 `'<〕iト -‐=≦ =彡{r‐=ミ>ニニニニニニ{ }ニ{ ヽ}
ニニニニニ}h、‐----{ニニ{ニi/ ̄`、ニ{| (ニニニニニニニニ`、 \{\ 志は千里に在り〜♪
ニニニニニニ}h、:i:i:i:iY´( { r‐、 -`八\\ニニニニニニニ`、 r‐‐‐ 、
ニニニニニニニ}h、⌒⌒7 j ` \i} `、ニニニニニニニ`、 >ニ(⌒`
ニニニニニニニニニ}h、:i7三≧s。.,_ \ . \ニニニニニ{⌒⌒ {ニニニ}
ニニニニニニニニニニ7 r‐‐‐:、.,_ 〕iト_ `'<〕iト,ニニニ`、 _ `、ニj7/
ニニニニニニニニニニYニニニニ≧s。 〕iト `'<〕iト,ニニ\_/竺i、 ノニニ〈
ニニニニニニニニニニニニニニニニ{.:.:〕iト 〕iト `'<〕iト,ニニニニニ\/ニアニ\
ニニニニニニニニニニニニニニニニY⌒{ニ〕iト 〕iト `'<〕iト,ニニニニニア⌒⌒⌒
ニア⌒アニアニ=‐ ニニニニニニニニニY ニニニ〕iト 〕iト `'<〕iト,ニニア゛
ア .イニアニニニニニニニニニニニニY iニニニニニ〕iト 〕iト `'<\'゛ ___
/ニニニニニニニニニニニニニニニニ} />‐‐‐、ニニニニ〕iト 〕iト, \\ニニニ}
/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ {i(______,ノニニニニニ7 >‐ 〕iト〕iトニ7ニノ
ニニニニニニニニニニニニニニニニニ\_/三三ニニニ/i7 /ア_/〕iト,゛
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ≧=- _/ニニニ∨ `'<〕iト
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニア⌒⌒V∨ rァ `'<〕iト
晋 琅邪国の人 王敦
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『世説新語』『豪爽篇』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王敦が自分自身を評して曰く、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 「高邁かつ明朗、学問は『春秋左氏伝』に通じている」
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 当時ならこのぐらいの人物は数多くいただろうが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 若い頃の王敦は財貨には無関心な反面、非常に女好きだった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:58:02.76 ID:ay6Pg/T/0
-
rf/ ./ \ \_
rマV{ く/ / 刈 ',_> }V77
E__ >、 :′ ト{∧ /{/斗i|: ' ,xく ___ヨ
`'く >{、 i{ .≫ ≪. }l }xく__,/
`'く__/i:}八' ' r‐‐ヘ ' 八 |iト/
八i:i∧{≧= -r:'≦ }/i:iノ _,.rノ,ノ
/: i{〉 ,{ニニニ} _,}i'"\フフフ^’
/: : :.八^7:::::::::::::7^八: : :.\
/ : : : : : : :~|≧zz≦{~: : : : : : : \
<:_:_: : : : : : _rfニニI Iニニi_: : : : : : : : : >
): : : : : :{〈..|^〉X〈^|..〉}: : : : :r '"
‐--- /八|\__/|八V--‐'’
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \ r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|//////////// ト、: :| |l:/|//////////// ト、: :|
(*´Д`)(*´Д`) |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
/⌒ヽ__|ヘ 丶_ノu イ:i : :/⌒i /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / . \ /:ノ从ヽ,、 u, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 色において荒恣などと記されたように、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 好き放題に女性と上になったり下になったりしていた所……
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:58:33.06 ID:ay6Pg/T/0
-
.シ ニ
……昇天かけた
.ィ゙ ̄:::≧s
..z≦ 7 ─ ‐ ァ :、 /::::::::::::::::::::::::::::≧s _,.x=ュ、 __
.ィ'゙ r<_..r≦}《==ァ ヽ=:、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ≧=‐ ≦ ̄ ̄V 丿
ーァ7 /'゙─── <r≦ニ/ r=:ァ _/:::::__ />=───‐{ >'゙
/ `ヽ.ー―=ニ>、,.、,.、_,. - 、_i::/=-x./::、./ /: : : : : : : : : : : ゝ- _ /:/
/  ̄ ̄>ヽii! `ヽ<:::::i! 〉 >_,.、ノ:::}、>'7_》::ヽ. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ̄ `ー</: : :i
l -=ニ_ヽ. / 、. Vヽ:::}V`ー' ,.z≦ ̄ _/》′::::∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ゝ . __
j `'< ii! i,_〉/:r=ュ==ュ≦ _ / ` 、=、:∧: : : : : : : : : : : : : z==─ - ..._ : : : : : : : : /
:, /7 >、,ィ゙ヽ= 《/ / 〉=-:::: ̄:ゝ=-√::/::::∧─── ,.z≦:::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=-i{ ̄ ≧
_.z=s、__ z≦ ̄λ=-イλ=< __,.x≦二 》_/:::::::::::::::::::r=z≦7 :::::::∧== -≪:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j!
ャ 三/ `i! 《::::゙k,:::::::::::::::::::::::::ヽ.::::::::::マム:::__:::::__::::i!/ニニj!=ュ、-、∧ `'≪::::>'゙ ̄ ̄ ¨¨ '''' ― i{
`ー── - = ニ _ }!===≪ゝ.::゙k,::::::::::::::::::::_ >=──' '─' '─{二二! ヽ. }ノ=一 ''  ̄ ゝ──
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……死にかけた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 16:59:41.31 ID:ay6Pg/T/0
-
. : ´ ̄ ̄:ミ 、
/: : :/: :/: : : : ヽ
/: : : :/: : :/: : : :i: : : :.
{、/: : : :/: : : 从: : : }: : :八ノ
乂__: :ノ : :メ=-{ヽ ム、: : {ゝ 当たり前だ!
{、ノ: : : : : : : r汽ヒソヽ ヒソ イハノ
乂≧=- /: : .ゞヘ _,丶=彡’ .それだけ妾を抱えればそうもなるだろう!!
ゝ/: /: : : 三ト\〈_ ソ/二
. __,xく{: :{:彡イゝ.≧=≧彳 从.|
/ ̄ ̄ヾ:ヽ-ヽ:::ヾ:从:::::::〉::::〈 .八 }。´ ∧
(、:::::::::::::\|::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::〈:::::〉::::::ヽ|
\`ヽ/  ̄`弋ー─-ヘソ、.ゝ===∨===-ヘ . . : :  ̄: : : :>――‐ァ
__/: : : : : :ハヽ:.\ニニ=/
晋 琅邪国の人 王衍 /}: : : : : : : : : : :‘,‘,: ゞY≧=ー
ノ=,': : : : : : : : : : : : :. V: 八: : :.>
`フ: : : : : : :| : : : 从ハ:. Y: : : : : :\
. `|: : : : : :从: : :/x坏!::. l: : :ハ: : : :\
|: : : : : :{斗Vハ ゞリ: 1ノ:ィイ≦ィミノ:.)
不覚。 |: : : : ::爪沙〈 八イ 爻 爻 爻 弐
八:.:.:.:从.入 ‐ ':./爻イ ̄´ー‐=ミ{
でも解決策は至って簡単だ . /イハ: :}: } ≧=/:/'_,,,,. ̄ ̄ \
. / /: :ハ:j:ノゝ=彡ィ(:(<:\= \=- ハ
(:.:人 ノ'ミ}\ニ r彡'\\:Yニ.} \ヽ\ \j
r'(: ノ:}Yべシ\:)イ=/ニニ ): :jニ=.Y 、. \
f V⌒ソ-<__}/メ Yニ)ニ/ゞ(ニニ |:iハ \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 左右の者に諫められた王敦は考えを改めた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:01:16.62 ID:ay6Pg/T/0
-
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││|| 王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.敦..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
, '´ ̄ ̄` ー 、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1―‐――‐―.|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」
{ :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :}
自由の身にしてあげると、 .| :レ | ● ● l :|
王敦様に言われましたと美女Aは残念そうに証言します |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/
} : :ゝ .ル|
,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/
,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
{_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ }
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 自身が抱えていた婢妾を邸から道に出してしまったのである
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:02:06.62 ID:ay6Pg/T/0
-
. . : '''""´ ̄ ̄ ~"'' : 、
. . : : : : : : __ : : : : : : : : : \_
. /: : : : : : /\  ̄\: : : \: :. :./:ヘi:i)、__
/: : /⌒: : : : : : ⌒\ \: : : \/:i:i:i:|∨:i:i:i:i:i}
. //: : /: /: : : : : : : : : : : \ \: : : \i:i:|: ∨:i:i<
/:i:/: : : : /: : : : : : : : : : : : : : \ \: : : \: : \:i:i:\
/:i:i:i/: : :.|.:/: : : : : : : :\ : : :\ : : \ \: ⌒\: : \:i:i:\
`¨⌒ア: : : :.|: : : : : : : : : :. :./⌒`\_;,,;_\⌒\: : : :. :.|:`、 ̄
//: : : :..:|: : |: : |:\:. :. :. :.| \xや苅^ト \、 : : : ト |: 丶
/:i:i:|:. :. :. :..|: : | ''´⌒ \: : :.| ノ 癶Jvリ |:. :. :. \: : :|: :|: : :`、
/⌒\|:. :. :. :..|: : : :yセ灯沁\ | '"´ |: : : : |: : \|: : : : : :`、
|: /.:. :...|: : |:. :.| Jツ ''' |/|: : 八: : : : :.Λ|\ `、
|/ .| : :|\|\ト、,,, 、 |: |: / : : : : : :/:ハ \:、_ たまには奥さんの機嫌も取らないと♪
| | : :|: : : : : :Λ -、イ /ハ:|/ : : : :/ :/|Λ|"´ ̄/
. | : :|: : : : : : : ≧- . . ,_ ´ イ___ノ| : : :| :/|:/: | //
. __|/レ: : :|: |: : Λ| \(ニニ〕_,斗> |: : /|/ :|′:| ⌒>
⌒/ |: : : |: |: / \ 「二二二>厂|: /: : : : :/ 、 <´"'' 、
< |Λ: |/|/ ┌ <ニニニニ<|:..:.|/ : : : イ \_\⌒` / 丶
/ > |: 厂 ノ ノ `¨´ /|: : : .{:. :/ ト-\ / |
. 〈  ̄ノ |/ く |:..:|: /⌒:〉 | / |
\  ̄⌒\ <\__,、ィi八: : : : :./^\\| |__
\ ア (////////{: :\:/∨ \ ___,、彡 /!
「^ \イ⌒ヽ| ///////Λ : : |: : : |__ /  ̄ Λ|
__ノ_,. \/ ///////// |~^'ヽ: : : : :K \
} /ニ\////////|_: : :\_/: :\--、 ___ \
/ /ニニ//>、////////{__: : : : }: : |--、 /:i:i:i:i:i\ \
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 婢妾の数は数十人。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ちなみに、王敦の妻は司馬炎の娘の襄城公主である
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:02:52.58 ID:ay6Pg/T/0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『晋書』『王敦伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// この逸話に見るように、
| | >:´|、 - ,|`:< 王敦という人物は非常に思い切りが良かった。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .次に紹介する話もそうした人柄がよく出ている
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:03:29.23 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元306年頃 晋 首都 洛陽】
>: .;r‐: . : . : . : . \__ノ
,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト,
__ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l
./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 青州刺史には誰が適任か?
乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :.
,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. .うちの処仲などはどうだろうか?
ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:}
/ |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ
/:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :.
, <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l
f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : !
|l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : '
|l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : /
',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : '
',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: //
王敦か。 ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ //
',:从: : : : : : : : : V: : | 〔
荊州刺史の時は、王衍殿の弟だったよね? ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉
__ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 /
この際、細かい事は言ってられないか ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く
/ \ ', : : : / `Y _ノ 人
,′ \: : / / ´ ノ
/-- 、 |:./、 ′ ノ、
晋 東海王 司馬越
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱終結直後、王敦は王衍の推挙により青州刺史となった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:04:35.64 ID:ay6Pg/T/0
-
.,、
盛楽 、-' ヘ
,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ /
r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐
} { ,.、_ノ _"7 /
/ r' 太 / 'ー'´
./ ノ ○ ヽ
' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_
} /ヽ_r' _r'´
{ 〇左国城 山 鄴 r-'´ 〇【青州】 r'
`ヽ } ○ ノ 臨淄 }'ー'
{ { 脈 r r'
'´`ー-, ヽ / ノ r'
\ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' .,
 ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 〇 >
○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ
r-v'γ ヽ ハ_
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ところが永嘉年間に入ると
\ヽ、 _ , イ!::/ 中書監に任命されたため、約半年程度で都へ戻る事になってしまった
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:05:05.94 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 青州 臨淄】
∨∧ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ二二二二/ /
. ∨∧二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ,o○、ニニニニニニニニニニニニニニ二二二/ /
∨∧二二二二二二二二ニ,。o-O /))○ }ニニ二二二__ニニニニニニニ_/ /
. ∨__ 。。o∽∽∽∽∽( (__ノ /))==((_)ノ _____ |\/|\ _______/
/ _ __&_%o。/ ̄\_ \ <))==((_/ __________|/´\|/|\ \ン∧
/ / ̄_{宍}_} ゚∽∽∽∽゜/\ \/\ / ̄ ̄ヽ | / |\l/|\フ∨∧
. / / /_fo0oユュ_ / / /o◇O\ \ ∧ / / ̄ ̄` |/ /\|\|_|} }∨∧
/ { l{ {{ヱ〕〔〕〔ヱ}_} { l{ /}}___/( ) ) } { l r「h |/_______| ̄|\| /ノ∨∧
. / /∨ ` ̄|[M]「|_ /  ̄/ `゚ー° / ∧ヽ____] [__  ̄ ̄ ̄ 厂 ̄ \ ∨∧
/ //ソ\_ )品(/∧__/}〕 / \____/ } ,ィ(⌒(⌒)⌒)ト、_ _ノ / ̄ ̄ `∧∨∧
. / / { l{ {{込l{。{: ◇ 八_/ ̄`ヽ ∨ヽ_ ,ノ (_\_}__{/____)___/ } } ∨∧
/ /ン∨ヽ___}函{乂`o o__/{ } }\____/ |゚◇゚0゚〔〕゚0゚◇゚| ∨ヽ_ ,ノ / ∨∧
. /  ̄ \__,└‐┴'´ ̄ ∨ヽ___,ノ /  ̄[ ̄]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ \__/  ̄` ∧
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
. ∨ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ /
∨ 〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|二二二二二二二二二l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 /
. ∨∧ ∨ / / /
∨∧====―――― ―∨ (::::) /──===― ――======= / /
. ∨∧ ∨ 凵 / / /
∨∧____ __ ___∨_____/__ ___ ____/ /
. ∨∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ / /
∨∧____ _________ ________/ /
. ∨∧_______________________________/ /
∨_____________________________________/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー その帰路での事。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の士大夫は生活水準維持のためか、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 中央と地方を行き来する際、結構な財産を持って移動していたようだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 本編での新蔡王司馬騰などは良い例で、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 王敦もそうした例に漏れなかったと推察される
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:05:44.83 ID:ay6Pg/T/0
-
/⌒\ ̄/\ー- 、
/ =ミ Y =-、 丶 \
__r/ / ∧ \r=ミ、_,.ィ!
,.ィi{:i:i/ / / l ∧ 寸ノムイ__
寸j〉/ / { l| ∧ ∨ヾー-'
/ , ___ノ 乂___ ∧ |、∨_〉
rく′ {!/ ∧ l| \`ト、 {`ヽ ゙ 、
|/ , {! // \ヽ l|-\___|\{ `ヽ、
/オ ャ===ミ )ノ }イ ̄}ヾ \ !⌒
. / |l | l| 乂__j }ノノ .乂ノイ | l ヽ} |\ヽ .さて、困ったぞ。
. 八 | 八"""" ' """"} | | }ヽ ! )ノ
〈 \|∨ | \ r____y u/| ! | } )' この財産を満載した車列、
八 |\{个s。 イ jノ| 乂{ノイ 都までの道中で賊に襲撃されるんじゃ?
/ )八{  ̄>ニニニニニニ/ j/乂_乂
r' < ) Wヘ{ ̄ ̄ ̄ ̄イl 乂_乂`ヽ 昨今の情勢を考えるとねぇ
Y ムイ | } 从 ノ( / ノ 〉
| }八人 /!≧=--=≦ ))' 人从 /
/| ╋ }========{ ╋ヽ} ノ ∧
/ \__.ノ /ノ 八 八く /
) / /イ{\ /} ( } ) \
/ / / /.ノニY´≧r=y≦Y人 人{/ヽ \
/ ,.ィi{ニニニ!=ニニニニニ=!ニ=)h< ヽ }! ヽ
/ニニニニニ{=ニニニニニ=}ニニニニ>く{
/乂ニニニニイ=ニニニニニ=|ニニニニ乂 )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー しかも、王敦は青州赴任の際、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 妻の襄城公主も同行させていたらしい。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 妻の公主という身分を考えれば、相応の資産を有していたはずだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ ところが各地に賊が出没した永嘉年間の晋で、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 財産を持っての移動は目立ち過ぎて危険が伴った
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:07:09.97 ID:ay6Pg/T/0
-
廴 ̄ヽ
,.气.マ `} |
Y V// / /
> { イ
人ノ ̄`ヽ
Y‘ ¨ \
. | ./ニニ−
. |//., ―――', , _ --=ァニ
i!〃 Y / \ \:--=:: `ヽ、 ,-=ニ|
. Y_ヘ/  ̄ニ=- _ / /: \: \ /ヘニニ」
Yニニニニ i -/ / 、 \≠ミニニニ/
/.ニニニニ.|/ / ヘへヽ \ \\ニi、 ̄ よし!
. /ニニニニニヘ / i |i .|\|〃仍心 ヽ「 ー'
Lニニニニニ/, /| 从仍心 \弋ツ|ハト | _ ヽ いつも働いてくれる君たちに、
\ニニ ./-.: |ハ ト!、ト 弋ツ ' | 'v |i トv >。マ-、__ ボクたち夫婦の財産を分与しよう!!
人ニ /ヘ | マ ヘヽ < ̄) / ト/ リ  ̄ 7_ ̄_ヽ-、
. ゙∧'∠ . | ∧ ト >。.二 イ | /' ___ / ―ヘ .女・財宝・車!!
/ ,イ 'ー.:|, ∨.从/三三ミヘ //i,/ 人_ ‐、.< ー,´ }
,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、
, - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))>
( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i
∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ
( ) ( ). ( ). ( ). ( ) ( )
おおッ!! ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、
, - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))>
( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i
∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ
( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そこで王敦は気前の良い所を見せた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 公主の侍婢百余人を将士に配給し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .多くの人々に金銀財宝を分け与えてしまったのである
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:09:36.66 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 首都 洛陽】
!ニニニニニニニニニニユr
| || ̄|| ̄ ̄|| ̄|| |l
| ||_||__||_|| |lrー‐‐ッ ∧_
|  ̄ ̄ |l|_/ ̄ 彡 ・,_)
, ===、 、 |l_____ノ! _,,--───'ll~ ,/
〃\| /ヾヽ._____|ニニニニニニン゙=============@_)
||―.◎― ||、ヽ───ノ 〃 、! , ヽ ノ 〉/ ̄ ̄ ̄ | |
ヾ/ | \〃 ` ̄ ̄ ̄´ {l,ー◎ー } | | | |
`===' ヾ._ !__,ン ヒ! ヒ!
〈i:i:i/.:.:.:/⌒7:.:〈\.:.:.:Vハi:〈〉i:i:iV/__
ノi:V.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.',:丶.:Vハ:i:i:へi:i}i:i/
<i:i:i:/.:.:':/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:Vハ ∨i:i:i:i:iV
⌒7:/.:.'.:.:.:.:.イ.:.:.:.:.:.:.八.:.:.:.}.:.:',\(⌒
//.:.:i.:.:i.:/ {.:.:.:.:.:.:i ⌒∨:}.:.:.乂 \ __
//:.:.: l.:.:{⌒八.:.:.:. {ィぅ示V.:.:.:..:.:\⌒ヽ〉_
':/.:.:.:.:'{.:. ィチ笊_.:.:.、乂ツ}.:.:.:.'.: i.:.:.<\<⌒
. /.:.'.:./.:八.:.:Yvツ , ⌒ ''ノ.:./.:.:.:}.:.:.:.:\⌒\ __ 地獄の沙汰も金次第ってね
/.:./ィ.:.:.:.'.:.:.:\乂'' _, ⌒7.:.:.:八.:.:.<⌒. . . . .<⌒
//⌒}/}.:.:.:./.:.个: . ` ィ/:.:.:./.:.:.V.:.ハ. . .、 . .\
_{. . . . . . ..八.:.:{ィ. .}.:r‐:}≧<_人.:.:.人.:.:.:.i.:.:.∧. .ハ '}. . \__
ノ/. . ''. . . .: .: .⌒乂彡}i:i:i:i:i:i/i:i:八}.⌒ア.:{.:./.:.:V. .}/八. .: 「⌒
⌒7. . {. . . . . .: .: .: .: 彡:i:i:i:i:i<:i:i:i:i:i:i:ノ. . .{.:.:.:.y.:.:.:.ノ. . .: .: 人
ノ.:i. . .',. . ゙. . ⌒).: .:(ニ=- -=ニニニ{ィ:_人.:./.:./. . . . ./. .(⌒ ___ __
⌒人. . .}. . . . ヽ.:(.: .: .:〉=--=ニニニノ.: {.:.:.:.Y´.:}. . ノ:(.: .人-=ニニ二.: .: .: .: .: .: .: ニ=- _
ノ⌒ヽ:ハ. . . .: .: .: .: .ノ〕iト __ -=ニ ̄^7:i.:./.:.:人. . /⌒ V......}.: .: .: .: .: ___.: .: .: .: .: .: .: 丶.: \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王敦夫婦は馬車一台のみで洛陽に帰還したという
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:10:12.09 ID:ay6Pg/T/0
-
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` どちらも思い切りの良い逸話だが、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 こういう人物だからこそ、後々謀反に走ったとも受け取れる
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
- 877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:11:59.57 ID:ay6Pg/T/0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 引き続いて紹介するのは、
\ヽ、 _ , イ!::/ .現在本編で絶賛活躍中の苟晞の逸話である
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ / ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::..
/::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ
/::::/::::::::::::::::',::::::::::::::',:::::::::::::::.
,::::::::/\:::::::\:::i:::i:::::::::::',::::::::::::::',
/:::/:/ ヽ:.\:::::::',|::|::::::::::::!:::::::::::::::
/:::/:/ ';::._ヽ:::::|::|::::::::::::|:::::::::::::::!
:::::i |:i ´|::| \|:::!:::::::::::!:::::::::::::::i
i::::{ |:{ヽ }ィf==≧.::|:::::::|:::|ミ,::::::::::::|
|::::::ィr沁 リ セ沙 ,|:::|:::::::|:::|} }:::::::::::|
|:::::ハ ノ / |:::!:::::/i/.ノ::::::::::::|
|::::::∧ j/|/イ:::::::_:::::::!
私の経歴は本編を参照して下さい |:::::|::::::. v ==ァ / r^Y./=ミ:::::::|
|/|:::::::\ゝ ィ rY /|只ノノ::::::|
|::::::::::::> < ハ/_./{{ |ノ≦ニニミ、
|::::::::::/ .> ´ // i i ミミx
|::::::::乂 ´ / / / | } ', ヽ
|:::::::{ |≧=- __ // / { { | } \
|:::::::ハ | ! ! Y { { | | | | 、
|::::∧ ', | | | .| | ', | ! | i \
- 878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:12:26.39 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 兗州 廩丘】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 失礼します。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .将軍の従母と名乗る女性が訪ねて来たのですが……
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 ///////////////////.ヽ
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! //////////////////////.∧
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ////////////////////////∧
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: //////////}\/////////////.∧
'////////{//i \////// i/////∧
i//////// .'//{ .∨}!~''<}////// !
i//////,' ∨h Y,,。-=}////// }
i//////i ,,。=ヾi, }ノ仭リi//////イ
i//////i ィ≦h、 `~~´ i////,イ
i//////i、≪ 弋ツ !//,イ丿
会いましょう。 ヽ/////{ヽ, :、 ノ, ' ‖ {
\///\ヽ, , ,::://i{
丁重に案内して下さい }``〜、、〕h。 ` ,::_}``〜、、
}////>''~ ≧s。 ,イ.ノ_〕 /~~~7
}///\ ≧========ミ ヽ:.:.∨:./_/
/~~~≧s。 /~~ミY´-=, )
/:.i:.:.:.:∧:.:.∨`〜、、 .乂~~/ヽ\イ==<
./:.:.i:.:.:.:.:.∧:.:.∨:.:.∨:.\_]i </i__}ヽイ,。。、}:.:ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞が兗州刺史だった頃の話である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 879 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:13:11.93 ID:ay6Pg/T/0
-
,イ///////////, ∨
∧///////////// ∨
i/////////∧///// ,
i////////! ∧∨// ,
i//// /~`}! .} !∨/ ,
i////iィvッ/ }ノ‐}// , これはこれは従母上。
|/// ∧ ' l ,ノ// i '
|///‖:., 、 ァ ,イ// ! , ! その後、お変わりありませんでしょうか?
|/┌====)h。 _///// .i∧i
|//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i .本日は何用で?
>''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//}
/~~~\ \:.:.:.:.:.∧:.<ノ、>'__ ̄∨
/ニニ‖ヽ, \/-==-∨~ヽ_} .∨
∧ニニ.‖:i:i:i》 .∨ `~~ヽ ノ`〜、、{
∧ニ/:i:i:i:i〈``〜、、 ~ヾ, `ヽ、
///}/:i:i:i:i:i:i:i} ``ヽ、 .ヽ } }∨ , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :|
あなたが偉くなったと聞き、 |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
是非うちの息子を取り立ててほしいと従母Aは来訪の理由を説明します ./⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼には従母がおり、日頃から手厚く孝養を尽くしていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ところがこの従母、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ある時、自分の息子を将にするよう苟晞に求めた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 880 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:13:54.49 ID:ay6Pg/T/0
-
////////////////////////∧
.//////////}\/////////////.∧
'////////{//i \////// i/////∧
i//////// .'//{ .∨}!~''<}////// !
i//////,' ∨h Y,,。-=}////// }
i//////i ,,。=ヾi, }ノ仭リi//////イ 従母上。
i//////i ィ≦h、 `~~´ i////,イ
i//////i、≪ 弋ツ !//,イ丿 私は王法を人に科す者。
ヽ/////{ヽ, :、 ノ, ' ‖ {
\///\ヽ, 、 .,::://i{ 後になって悔やむような事はありませんね?
}``〜、、〕h。 ´ ,::_}``〜、、
}////>''~ ≧s。 ,イ.ノ_〕 /~~~7
}///\ ≧========ミ ヽ:.:.∨:./_/
/~~~≧s。 /~~ミY´-=, )
/:.i:.:.:.:∧:.:.∨`〜、、 .乂~~/ヽ\イ==<
./:.:.i:.:.:.:.:.∧:.:.∨:.:.∨:.\_]i </i__}ヽイ,。。、}:.:ヽ
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
ありませんので、 .|l:/|/● ● ト、: :|
息子をよろしくお願いしますと従母Aは息子と共に承諾します .|/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
/⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞は最初断わったが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 従母の意志が固かったため、彼女の息子を督護に任命した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 881 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:15:06.42 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 大変です。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 例の縁故採用された彼が法を犯しました
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
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/:i:八:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
':i:i:il | \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
.:i:i:i:i|>乂 ≧マ:i:i:|:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i}
|:i:i:i:i| _ 'て艾|:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:|
|:i:i:i:i{そヲ .|:i:i:i:i/イ:i:i:i:i!
|:i:i:i八 ′ |:i:i:/:i:i:i:i:i:i:|
それはいけません 八:i:i:i:i:\ ー ´ .ノイ {:i:i:i:i:i:i:|
|:/|:i:i:i> -イ _l:i:i:i:i:i:i:|
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i}艾艾≧<i:i:|
|:i:i> ´ ≧≦ニニニ=‐
/⌒ヽ、: : (/三ムニニニ/⌒∨
.乂艾ニ乂ニ∠⊃ノニニ/ニニニニ}
-─==三≧只≦三厶彡/ニニニニ
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが後日、従母の息子が罪に問われた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 882 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:17:07.91 ID:ay6Pg/T/0
-
///////////////\
///////////∧///∧
V///l\/////Λ///Λ
.寸//!ニ)\////∧// Λ
!//il 丶///∧///l!
l//7≧三三三ミ、/l///l!
l// Y"´::::::::::ヽ Y///l!
l/ i:::::::::・::::::::! |//イ ……死刑で
弋::::::::::::::ノ !///l!
 ̄ ̄ .|///l!
──┐ .|///l!
ノ 个 、/!
─ ´ __ -=イ/!
 ̄rーv‐、-‐イ///イ
....l.....>イヽノ:::::::::V//l
ヽ!/ヽ........マ::::l::::V/l!
....!._/...........マV::::::V/!
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|/○ 三三 ○::::::ト、: :|
どうにかお見逃し頂けませんかと従母Aは伏して命乞いを…… |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
.|ヘ 丶_ノ u.イ:i : : :{
. ノ从ヽ,、 __, イト:}从{: ト、
. ,.< //ヾゝ八__/:.:.// >、
( ⌒ ) { {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 従母は叩頭して息子を救うよう願ったが、苟晞は法に従って処刑を執行
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 883 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:17:47.59 ID:ay6Pg/T/0
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 首を刎ねなさい .|
ヽ_________乂
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''~~ 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: ..
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;'
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ''
!::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~:
(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''"
ヽ::::::::';''
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) ああッ!? (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 884 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:18:18.62 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 処刑は完了致しました
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| では、私は少し席を外します .|
ヽ______________乂
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」
{: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :}
| : レ .|:::::::::○三三○ l :|
|: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/
i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒)
ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/
∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
- 885 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:18:48.49 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ おや、将軍。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ お召し物を替えてどうされたので?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ⌒` =- _ 〃 -===- -、 マ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: { >- 二ニ=- L ) } ト、
ニ=-ァ=- __ -== t ニ=-ュ__
>- .′i:i:/ .l、i:i:i:i:i |i:i:i:i:i |i:i:i: T il} ト
.≧=- |i:i:i /.{ | \i:i: |i:i:i:i:i |i:i:i:i | }l| 、
|i:i:i:{ ナ .| \|i:i:i:i:i |i:i:i:i | }レ )
|i:i:i: ィ爲 | ィf爲!i:i:i:i:iハi:i:├─=ニニ
{i:i:i:ハ }i:i/ ノi:i:i:|
个i:八 ′ ⌒イー'i:i:i:i:i:|
彼を殺したのは兗州刺史 ノi:i:i:i: \`ニ゚´ / .{i:i:i:i:i:i:i: |
.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>-< .{i:i:i:i:i:i:i: |
. {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i }ニニニ 乂i:i>=- _
´ ̄ ̄/ `⌒⌒ //⌒ ∨
.′ / .// ∨
斗-=ニL -── ノ-{_ .
´ ィf ニ=- |
/ / '. -< ≧=-=ニニ {
- 886 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:19:44.91 ID:ay6Pg/T/0
- 【道将は苟晞の字】
⌒` =- _ 〃 -===- -、 マ
{ >- 二ニ=- L ) } ト、
ニ=-ァ=- __ -== t ニ=-ュ__
>- .′i:i:/ .l、i:i:i:i:i |i:i:i:i:i |i:i:i: T il} ト
.≧=- |i:i:i /.{ | \i:i: |i:i:i:i:i |i:i:i:i | }l| 、
|i:i:i:{ ナ .| \|i:i:i:i:i |i:i:i:i | }レ )
|i:i:i: ィ爲 | ィf爲!i:i:i:i:iハi:i:├─=ニニ
{i:i:i:ハ }i:i/ ノi:i:i:|
个i:八 ′ ⌒イー'i:i:i:i:i:|
ノi:i:i:i: \`ニ゚´ / .{i:i:i:i:i:i:i: |
.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>-< .{i:i:i:i:i:i:i: | 苟道将は弟のために哭するのですよ
. {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i }ニニニ 乂i:i>=- _
´ ̄ ̄/ `⌒⌒ //⌒ ∨
.′ / .// ∨
斗-=ニL -── ノ-{_ .
´ ィf ニ=- |
/ / '. -< ≧=-=ニニ {
.′ -=彡 } -=ニ '/ 〈
{ ⌒ {{ {{ ̄ '/
. {{ {{ } |
人 /| |
\ 、 、 , i:iハ |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 処刑が終わると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 苟晞は喪服に着替え、声を上げて涙を流した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 887 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:21:23.89 ID:ay6Pg/T/0
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| |7,.イ |7,.イ |7,.イ |7,.イ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ
し'/ :| し'/ :| し'/ :| し'/ :| _ト,ィ ,ィ
、//| | .、//|| .、//|| .、//|| 7 「 トイ ,ヘノ| イ |
し' :|/ し' :|/ し' :|/ し' :|/ /,イ」 し' ヽノ し'
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」
{: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :}
| : レ .|:::::::::○三三○ l :|
|: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/
i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒)
ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/
∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 苟晞の刑罰はこのようであったと『晋書』『苟晞伝』は記す
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 888 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:21:54.56 ID:ay6Pg/T/0
-
ヽ::::::::::::/ 、 ヽ::::::/
';::::::::/ , i 、', l ', ヽ∧
ヽ;::i l l l l} l i ', i` ',
i`l l l l l リ .l l l l l ,
l l l l l レノ l、⊥=≠'_l,' l i
l l',⊥,ェ≠キ''"∧_.. l 亠 '' ´ ソ l i
l ', ', ',亠 "_´,,´ ,' ー≠"`il l i
. l ', iヽ ,ー≠" `r'" ヾ、._..ノil ,' , i さすが私が見込んだ人材ですわ
. l ,l ', :l::':ヽ.._,.:ノ 、 ,'l ,', ', ',
. l ,' i ', i::T:、 、-‐='ノ ,.ィ:';' ,'.l ', ',
l,' i ', ':;l: :`i: .、.._  ̄ ,. イ: l:,'/ l ', ',
. ,' ,l ' ,;l: : l : /、l_ ` ´ ,.ノ∨' l ヽ',
. ,' /} 'v-‐/:::::::`iYi´::::::::;' ',:. ', ヽ、
,' ィ ´,' l::::::::∨::::::l:ll:l:::::::::{ ',:. ', ヽ
/ l:::/ l::::::::::∨/ハ,ヘ:::/', ';`ヽ,ヽ 、 ヽ ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
/ /l::,' l::::::::::// u', ヽ;:::::ヽ }:::,:::ヽ, ヽ、ヽ ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
晋 太尉 石鑒 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
なお、苟晞を最初に抜擢したのは、司隷校尉時代の石鑒である。 ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ
類は友を呼ぶらしい (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
- 889 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:22:27.21 ID:ay6Pg/T/0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『晋書』『苟晞伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// とはいえ、『晋書』『苟晞伝』は、
| | >:´|、 - ,|`:< 彼の酷吏的手法に批判的だった。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .以下に紹介したい
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 890 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:24:12.56 ID:ay6Pg/T/0
- 【紀元307年頃 晋 兗州 廩丘】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 果たしてあれで良かったのでしょうか?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! -──-
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ム
/:i:八:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
':i:i:il | \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iム
.:i:i:i:i|>乂 ≧マ:i:i:|:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i}
|:i:i:i:i| _ 'て艾|:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:|
|:i:i:i:i{そヲ .|:i:i:i:i/イ:i:i:i:i!
|:i:i:i八 ′ |:i:i:/:i:i:i:i:i:i:|
.八:i:i:i:i:\ ー ´ .ノイ {:i:i:i:i:i:i:|
私は法に従っているだけですよ |:/|:i:i:i> -イ _l:i:i:i:i:i:i:|
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i}艾艾≧<i:i:|
|:i:i> ´ ≧≦ニニニ=‐
/⌒ヽ、: : (/三ムニニニ/⌒∨
.乂艾ニ乂ニ∠⊃ノニニ/ニニニニ}
-─==三≧只≦三厶彡/ニニニニ
.> >  ̄ ̄ .../ニニニニ7
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 苟晞は微賤の出でありながら、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 位は上将に至り、志は十分に満たされ、奴婢は千人、侍妾は数十人いた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .しかし、終日連夜に渡って邸の庭から出てこなかった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 刑政は苛虐にして、情欲に任せて執り行った
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 891 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/02/27(日) 17:24:38.96 ID:ay6Pg/T/0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 永嘉年間の士大夫たち
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
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|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 17:26:47.94 ID:6XC5kXAp0
- 乙でした。
どちらも面白い話だった。
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 18:23:59.91 ID:XpN+hJCJ0
- 乙でした
公私の別が無いことは、史官に就くことの多い儒家からすると不仁に映るんでしょうかね
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 20:02:41.31 ID:+mxFa8hj0
- 乙
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/02/27(日) 21:33:59.33 ID:QHOa5jFL0
- お疲れ様でした。
刑罰が過酷だとして、律(刑法)そのものの改正で是正するよりも、親戚縁者に手心を加える方が評価される世界に見えます。
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/27(日) 22:17:57.13 ID:R6ZFIOFX0
- 乙です
苟晞さんのこのエピソード日本なら間違いなく美談だよね
親族のおばさんに事前に忠告しているし
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 12:44:50.07 ID:8UN7zOXf0
- 乙です。
も、喪服…? 晋末期は風紀が乱れていたか(棒
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 18:02:06.67 ID:pM7ZGGKB0
- 乙ー
やっている事は間違っていないと思うけど人を治めるって難しいな
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/01(火) 22:26:01.04 ID:JGMrUS/z0
- 乙
これは良い事だけど儒教的には親の犯した間違いや犯罪は法を冒しても指摘しない、庇うのが儒教の美徳だから糞扱いやね
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/02(水) 00:15:28.56 ID:jReAPdKP0
- >>829
当時、ウクライナはサルマート(サルマタイ)と呼ばれるイラン系遊牧民の領域で、
ゴート族やフン族に追われた部族はローマ帝国に移住し、そのまた一部は傭兵となったという。
そしてブリテン島に派遣されたサルマートの傭兵が、アーサー王伝説の原型になったのでは無いかという説が出ていました。
すげえ! 真偽はともかく面白すぎます。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784791769896
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/04(金) 20:35:18.37 ID:j3AKpErq0
- 王敦は青州刺史のままだったら長生きできなかったな…運がいいな
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/17(木) 01:49:01.15 ID:SlVrwBh+o
- 長生きしなかった方が・・・
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/17(木) 20:25:54.18 ID:qkBdiJ8S0
- 青州で暴れた方が、晋の社稷にとって幸いだった様に思います<王敦
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/03/19(土) 20:59:03.64 ID:hAm4FsbC0
- ホント五胡十六国時代は北斗の拳のタフボーイが似合う時代だな
まさにこのイカれた時代にようこそ!
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2022/03/19(土) 22:42:28.08 ID:hDlcRXVu0
- 日本人はカス民族。世界で尊敬される日本人は大嘘。
日本人は正体がバレないのを良い事にネット上で好き放題書く卑怯な民族。
日本人の職場はパワハラやセクハラ大好き。 学校はイジメが大好き。
日本人は同じ日本人には厳しく白人には甘い情け無い民族。
日本人は中国人や朝鮮人に対する差別を正当化する。差別を正義だと思ってる。
日本人は絶対的な正義で弱者や個人を叩く。日本人は集団イジメも正当化する。 (暴力団や半グレは強者で怖いのでスルー)
日本人は人を応援するニュースより徹底的に個人を叩くニュースのが伸びる いじめっ子民族。
日本のテレビは差別を煽る。視聴者もそれですぐ差別を始める単純馬鹿民族。
日本の芸能人は人の悪口で笑いを取る。視聴者もそれでゲラゲラ笑う民族性。
日本のユーチューバーは差別を煽る。個人を馬鹿にする。そしてそれが人気の出る民族性。
日本人は「私はこんなに苦労したんだからお前も苦労しろ!」と自分の苦労を押し付ける民族。
日本人ネット右翼は韓国中国と戦争したがるが戦場に行くのは自衛隊の方々なので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人馬鹿右翼の中年老人は徴兵制度を望むが戦場に行くのは若者で自分らは何もしないで済むので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人の多くは精神科医でも無いただの素人なのに知ったかぶり知識で精神障害の人を甘えだと批判する(根性論) 日本人の多くは自称専門家の知ったかぶり馬鹿。
日本人は犯罪者の死刑拷問大好き。でもネットに書くだけで実行は他人任せ前提。 拷問を実行する人の事を何も考えていない。 日本人は己の手は汚さない。
というかグロ画像ひとつ見ただけで震える癖に拷問だの妄想するのは滑稽でしか無い。
日本人は鯨やイルカを殺戮して何が悪いと開き直るが猫や犬には虐待する事すら許さない動物差別主義的民族。
日本人は「外国も同じだ」と言い訳するが文化依存症候群の日本人限定の対人恐怖症が有るので日本人だけカスな民族性なのは明らか。
世界中で日本語表記のHikikomori(引きこもり)Karoshi(過労死)Taijin kyofushoは日本人による陰湿な日本社会ならでは。
世界で日本人だけ異様に海外の反応が大好き。日本人より上と見る外国人(特に白人)の顔色を伺い媚びへつらう気持ち悪い民族。
世界幸福度ランキング先進国の中で日本だけダントツ最下位。他の欧米諸国は上位。
もう一度言う「外国も一緒」は通用しない。日本人だけがカス。カス民族なのは日本人だけ。
陰湿な同級生、陰湿な身内、陰湿な同僚、陰湿な政治家、陰湿なネットユーザー、扇動するテレビ出演者、他者を見下すのが生き甲斐の国民達。
冷静に考えてみてほしい。こんなカス揃いの国に愛国心を持つ価値などあるだろうか。 今まで会った日本人達は皆、心の優しい人達だっただろうか。 学校や職場の日本人は陰湿な人が多かったんじゃないだろうか。
日本の芸能人や政治家も皆、性格が良いと思えるだろうか。人間の本性であるネットの日本人達の書き込みを見て素晴らしい民族だと思えるだろうか。こんな陰湿な国が落ちぶれようと滅びようと何の問題があるのだろうか?
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/20(日) 03:29:44.66 ID:oERB7ANw0
- >>903
青州刺史・王敦、兗州刺史・苟晞の配置で上手く回りかけていたのに、
側近政治で司馬越がぶち壊しにしました、という展開になってます
- 907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/21(月) 00:02:05.49 ID:PbqttSQQ0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 御無沙汰しています。
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 次回の投下ですが、
| i ̄i ̄i ̄i """ | まだ作成に時間が必要なので次の土日頃になりそうです。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .中公新書『南北朝時代』は分かりやすくて勉強になります
`/ | | \ /
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/21(月) 00:04:58.89 ID:iiVnEOoY0
- へーこんなの出てたんだ。読んでみよ
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 11:27:10.63 ID:dz9KEzXxO
- SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/27(日) 21:29:08.74 ID:drix8cRr0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 今回の話はどこで切ればいいんだろう?
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ ちょっと時間の都合がつかないので、
| i ̄i ̄i ̄i """ | .次回投下は3/30(水)の22:00からでお願いします。
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .もうしばらくお待ち頂けると幸いです
`/ | | \ /
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/27(日) 21:57:09.45 ID:3mYPhPeI0
- はーい
- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 00:01:09.92 ID:Db1g0FoM0
- おkです
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 00:45:23.51 ID:82eit8gQo
- 1先生、お待ちしてます。
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/29(火) 14:21:25.77 ID:6xLbSSfL0
- >>907
この時代からシルクロード交易の商人が洛陽に詰めていたという、言われてみれば当たり前ですが、
陳寿当たりは記録に残すに足りない事柄と認識したであろう記事が興味深かったです。
貿易商にとっても、西晋の中国統一は待望の統一だったのでしょうが……。
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/29(火) 22:38:04.21 ID:CR7+6Q+bo
- 孔明先生の北伐もシルクロード利権獲得説がありますな
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/30(水) 12:14:33.13 ID:e1+5UQlfo
- >>915
漢蜀が海外と貿易しようとしていたのですか?
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/30(水) 18:54:54.25 ID:jeoIDktt0
- 外国=海外ってのは
島国の表現だなぁ
- 918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:24:13.85 ID:uUMQvuii0
-
_ -==ニニ7⌒'<`ー 、
.∠二ニ 、.∠二___/ ̄ .:人 .:\
. /  ̄> 7 .:> :} .:`Y .:}
. ′.:// :/\ :/イ .:) .:i| ノ リ .:} 从リ
/ .:// .:从 .:ヽ ! ( .:i 八γ从У乂
. ,i ,/ .:/ i |゙\ 人リ 人 ハ::ィ代'' 弋
i| 〃 .:/ i |ヘヽ\{{`ヽ \ ミ=ー:::_j ,ゝ
リ :/ i i | ∨\ヽ__j`Yヘ`ー:::{ _ ...j'
/ :, / ii i | \.:ミ, | :!| .\:::::::} `{ 「やる夫が正史を書くようです」第九十九回だ。
. / .:, // i ii i | r=Y,,、_| :!| .:| `ミ、.__ ノ
/ .:/// i i ii i | _/.:.:.|〃j | :!| .:| :ハ |、 .当スレにおけるネタバレ行為は禁止。
. / .:///..-┴‐┴┴'.:|:.:.: | ,彡j:.:!| .:| / Y 乂ー-、
, :/´`ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:∧ / ! .:! :′ l |:. .:`Y:.、 .間抜けなKGB崩れの
. / :/.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:У .:从 ! ! 弋\ :i:.:.j .クソ野郎が我慢ならん劉淵より
. ,′ .:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:/ .:/ ト /´ `ヽ .:|:.{.!
{ :_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:.:.:;′:.:{ .:{:. :人_ Y:.:\\
. ', .:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:./:.:.:.:.:.ヽ :`Y: .:`ヽ`ヾ;ミミイ \'.,
. ! :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.\ ̄`ヽi .:{:. .:人 `V从 .:ハ
j/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ:.人 .:ヽ:. .:{ ヽ }}:.:} .:リ:.:.:}
, ′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: Y }!.:| 八、 }乂_丿丿:o/
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- 919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:26:39.01 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 今にして思えば山濤殿は見事だった |
ヽ___________________乂
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
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○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││||.王 ||
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___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________
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""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/03/30(水) 22:26:44.52 ID:lgW3TBVg0
- 時はまさに大乱世〜♪剣を握りしめ僕ら(漢族と胡族)は出会った〜♪
- 921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:27:26.17 ID:uUMQvuii0
- 【紀元280年頃 晋 首都 洛陽】
/ __(l_0_l)____ \
/ /: : : : : : : : : : \ 、
/ .' : : : : : : : : : : : : : : ヽ \
l/; : : : : :|: : : : : : :.|: : : : : :.、
r'〈: : :/: : ハ: : : : : : :| : : : : : : V
| |: : |_l_/__l : : : : : 从l_:_:_: : : | .そもそも『孫子』にはこうあって云々……
___| |WK木卞 : : : ;木卞勹: : ハ
.ィ l | | lハ _Vノ \:( Vノ |:/ ′ 『呉子』では次のように述べています。
「 | l | レ ´) l| ′ |「 /|/
ト |.ノ ┘ ィ个 j| ( ) |l イ: | 軍縮を進め過ぎると、
八____/i{ |/| |:≧===≦: l |/| パ5球団に蹂躙されるハムのようになります
/i:i/|i:i:i:i:i:i:i:i:}|: |__/_:片i:Ti:爿:_|__|: |_
乂{iハ:i:i:i:i:i:i:i/|/|TTT|i:i:(_)i:i:|TTT|/|i:i:i:i\
「¨¨¨¨¨¨ |: |」」」」i:i:i|l|i:i:|l」」」|: |i:i:i:i:i:i:i:.、
\ |/|i:i:i:i:i:i:i: |l|i:i:i:i:i:i:i:|/|i:i:i:i:i:i:i:∧
「 |: l ̄ ̄\|l|/  ̄ |: | ̄ ̄\i:} , -――‐-v冖v-―――- 、
、___|/l |l| |/| 7 _l. く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
. \ rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
晋 尚書右僕射 山濤 < . rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
/ K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ/| / / \`7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ● ′● /| /ヽ、`二}
山濤がこんなに長く喋っているの初めて見たわ く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡'
晋 皇帝 司馬炎
- 922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:28:11.03 ID:uUMQvuii0
-
: : :\ -/ >─-
: : : : :}/: :.:/ /: : : : : : : :`: .、
: : : : ′: : / /: : : : : : : : : : : : : \
: : /: : : : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
: / : : : : ′ ': :: : : :_:_:/l:_: : : |: : : : : : V
: |: : : :/ /: : : : : : V l:/\ } : : : l: : :|
: |: : :/ ___ ′ : : |: :Kド斧示ト \|: :l : /
/l: : :| | : : : : |: :| V 刈 { Vル′
V: l | //∧.|: : :.|: :|: :| 、 V 乂_
、、|.〈////ハ: : :|: :|V  ̄` /
\| ∨// V: W ̄ ̄l| ィ .′ 国家を治める者は戦を忘れてはいけません
.乂___| : /| l| し
〕iト.| / ハ. l| /
-‐===ミ、 }Y゚Y|: /: :{ 〕iト ----
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:iレ: : ∧_Y__7: :/|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\i:i∨: :.∧i:iV|:/: ト .
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヾi∨: :.∧i:i:|: :/|i:i:\
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハi∨: :.∧i|:/: |i:i:i:i:ハ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i∨: :.∧: :/|\i:i:i}
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| あの御方は奥深く道に合致し、その深さは測り知れなかった |
ヽ____________________________乂
.
- 923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:28:52.90 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
. -=ミ、
{: :{ >: \ー- ミ
r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、
{/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\
. : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: :.、
{: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ト、
ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、
ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ}
八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : : :.
ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :} それに比べて私はどうだ。
{ : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/
/:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :/:.:.: \:/ } 娘のおかげで三公となり、
/: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ .大した才を持たずに他者の為すままになってきた。
ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、
/ .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.:. .世の者は私を清談の名手と持て囃すが、
〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′} あんなものは保身のための詭弁に過ぎないはずだった
!// 》、_ノ:{:/:.:.:〃/:.:..{ 〉:, イ_ノ
{:{V:.:.::.:.:ハー- =彳:.:.:.:.:.ゝ` _ノー-.、
ゞ、:.:.:.:. V:{ {.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.〉彡/、:.:.:.:.:\
|:.:\:.ヽ:.Vハ:.:.ノ:.:.:.:.:.:.レ:.:イ:.:.:\.:.:.:.:.ヽ
j:.:.:.:.ヽ:.:.:.ー=/:.:.:.:.:.:.:.:.:./: トミ、:.:ヽ:.:.:.:.:.ー-ミ
/:.|:.:.:.:.:.:.:\: /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.`ヽ \:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
x≪`ヽ:.〉:.:.:.:.:.:.:.У:.:.:.:.:.:.:.:.:/一^ー ’ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
x≪ニニニニV:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/zzzzへzzzzzz} 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
x≪ニニニニニニニ.}`ーr:ノ:.:.:.ノ.:.:.:.:. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′
ニニニニニニニニニニ| { ` <:.:.:.:/_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
晋 司徒 王衍
- 924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:29:19.91 ID:uUMQvuii0
-
. -=ミ、
{: :{ >: \ー- ミ
r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、
{/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\
. : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: :.、
{: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ト、
ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、
ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ}
八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : : :.
ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :}
{ : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/ 保身を重ねた挙句、
/:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :/:.:.: \:/ } 未曾有の国難に当たる羽目になろうとは。
/: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ
ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、 本末転倒ではないか。
/ .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.:.
〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′} .清談に興じずに
!// 》、_ノ:{:/:.:.:〃/:.:..{ 〉:, イ_ノ 天下を正していれば、このような事にはならなかったのか?
{:{V:.:.::.:.:ハー- =彳:.:.:.:.:.ゝ` _ノー-.、
ゞ、:.:.:.:. V:{ {.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.〉彡/、:.:.:.:.:\
|:.:\:.ヽ:.Vハ:.:.ノ:.:.:.:.:.:.レ:.:イ:.:.:\.:.:.:.:.ヽ
j:.:.:.:.ヽ:.:.:.ー=/:.:.:.:.:.:.:.:.:./: トミ、:.:ヽ:.:.:.:.:.ー-ミ
/:.|:.:.:.:.:.:.:\: /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.`ヽ \:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
x≪`ヽ:.〉:.:.:.:.:.:.:.У:.:.:.:.:.:.:.:.:/一^ー ’ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
x≪ニニニニV:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/zzzzへzzzzzz} 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
x≪ニニニニニニニ.}`ーr:ノ:.:.:.ノ.:.:.:.:. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′
ニニニニニニニニニニ| { ` <:.:.:.:/_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
- 925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:31:22.78 ID:uUMQvuii0
-
. -=ミ、
{: :{ >: \ー- ミ
r‐ 人: :、: : : : ヽ : : : :`: .、
{/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\
. : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : .
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: :.、
{: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ト、
ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、
ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ}
八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : : :.
ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :}
{ : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/
/:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :/:.:.: \:/ } いや、今日の事態は、
/: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ 私のような非才の身に対処できるものではない。
ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、
/ .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.:. しかし、だからと言ってだ
〈 |:.:》、:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:/ト、.:.:.:.:.:′}
!// 》、_ノ:{:/:.:.:〃/:.:..{ 〉:, イ_ノ
{:{V:.:.::.:.:ハー- =彳:.:.:.:.:.ゝ` _ノー-.、
ゞ、:.:.:.:. V:{ {.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.〉彡/、:.:.:.:.:\
|:.:\:.ヽ:.Vハ:.:.ノ:.:.:.:.:.:.レ:.:イ:.:.:\.:.:.:.:.ヽ
j:.:.:.:.ヽ:.:.:.ー=/:.:.:.:.:.:.:.:.:./: トミ、:.:ヽ:.:.:.:.:.ー-ミ
/:.|:.:.:.:.:.:.:\: /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.`ヽ \:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
x≪`ヽ:.〉:.:.:.:.:.:.:.У:.:.:.:.:.:.:.:.:/一^ー ’ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
x≪ニニニニV:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/zzzzへzzzzzz} 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
x≪ニニニニニニニ.}`ーr:ノ:.:.:.ノ.:.:.:.:. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′
ニニニニニニニニニニ| { ` <:.:.:.:/_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
- 926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:32:04.33 ID:uUMQvuii0
- 【紀元305年6月 晋 司隷 郲】
:::::::::::::::/ ̄ ̄7 ̄\:::\ |::::/ i!:::::::::::::::! ヽ
::::::::::::/ / / \::ヽ |:/ !:::::::::::::!| ハ
:::::::::/ / / /^ヾ}_W二≧|:::::::::::::リ、 \ i!
::::::/ ′ / ∠> ´ ∨::::::::i! ヽ. ハ i!
:::::| .i! | ./´ ヽ ∨::::::ト、 ハ | i!
:::::| i! ! / | ! ∨:::| ハ .! ! i!
::::リ .! | / ハ ト_|__∨| | | ! ! .i!
::/ .| i! i / ! |__. 斗| i! | ハ W | |.| ! |
;' |.| || |´! ./ i! リ }' i! / } } }. | | ∧
|.| |{ | i! / | ./ z|≠彳イ/ | ∨∧
.′| | \ {从.{=彳/ /! i!_ ∨∧
.′ | | \ハ ' ,_イ | | \/∧
.′ | |/^ヽ_込、__ ー ´ /}:}Y| | ∨∧
.′ | / } { {{ ≧=< / ̄」 | ∨∧
/ / r<二二ニ=r丐f≦―: ´:| | \ V.∧
./ ハ {: : : : : : :={: : :{=ニ: : : :| | ` ーヘ ∧ , --──-、
, イ / ヘ ト 、
晋 司徒 王戎 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
こちらへいらっしゃって以来、酒量は増える一方でした。 ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
お命を縮めた一因かもしれません ./;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
- 927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:32:33.05 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
____
/: . :_._:_, :ヽ
〈: . ;仁 -ー-≧: >
>: .;r‐: . : . : . : . \__ノ
,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト,
__ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l
./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ'
乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :.
,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:.
ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:}
/ |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ
/:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ 逃げるわけにはいかんだろう
, <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ
|:: :: :: :: :: :: ;イ:: :イ: . :/:,ノ//:: :: :: :: :: ::ノ: . /==!:: :: :: ハ
ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :リ |:: :: :: :: :: |__、
ーー- ―‐.|: . ;4:: :| |::.∨:: :: :: :: ヽ; {:| |:: ::!:: :: :: :: :: :: :.,
,j从{ {:: :! !:: :: :: :: :: :: :: ::}ル j:: ::|:: :: :: :: :: :: :: :,
〉::〉〉:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/\:: :: :: :: :: :: ::,
〈::〈〈:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/ .\:: :: :: :: :: ::,
}::.l l:: ∧:: :: ::∧::l l:: ::{ r=≠:: :: :: ::〉
/:: | |:: ∨:: :: ::∨::| |:: ::.l /:: :: :: :: :: /
{:: ::| |:: :: :: :: :: :: :: | |:: ::.| ./:: :: :: :: :: /
- 928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:33:31.81 ID:uUMQvuii0
-
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││||.王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 後世、王衍は清談の士として著名な人物だ。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ しかし、彼は他の清談の士として知られる
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ .阮籍や王戎とは異なり、遂に俗世から逃げ出さなかった
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:34:59.67 ID:uUMQvuii0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『晋書』『王戎伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 王敦は王衍と親しい友人であり、
| | >:´|、 - ,|`:< .長江を渡ってからも常に次のように言っていた
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:35:56.98 ID:uUMQvuii0
- 【王敦さんの王衍評@『晋書』『王戎伝』】
__
ノ: : : __: : : : >一┓
/: :-=ミ:.\\:/=Y=ミ
/:/: : : : : : :\:ヽ 辷リi: :ヽ ヽ
/:/i: : : : : : \: : :ハ Y{: : : Vノ
ノ:イ: |: :{、: :.{ヽ:/斗ミ: : 弋}: : :\ _
|: :|i八_\ヽ 伐zソ: : : :ゞイ: ハ⌒
|: :|l: : :x=ミ⌒ }ハ : : |:从: :乂
_ |:八: : : :ゞ' 、 _ ' / }: 从/ ーァ:.、_
/ 7⌒ゝ{ 〉: \个=--- '≦:/< >:i廴_
. / vr{ \: {≧=ー{ニノイ< 弌 ⌒〉:}ミ、 夷甫は人中に在って、
/ | }八 \ Y/´ > > /⌒: :人 瓦石の間に在る珠玉の如しだったよ
, | |\ r'V{/\__彳 < / Y: : : /
/ ; √ ≧=彡く: :rvYr: : :|}へ从{´ /イ }: : ∧
, ; |:i:i:i:i:i:i:iヘ\≧=--=<大> ,/ { ヘソ: :}
/ ; |:i:i:i:i:i:i:iYニr=r-‐=rへ \ \ } 〉: : :イ
, | |:__:ノ:i:i:i:i:iニYYニニyゞ /\ 、_,ノく: :Y: r'
i | | |ニ \:i:i:i:}ニ}ニニ /ニ {:i:i:i}≧=ミ\: ノ:.ソ
| | | |ニニ=\ノニ{ニニ {ニ彡、:ir{ニニ/ /''\
| { | |ニ > ⌒≧=- -=- / ヽ ) Y\{ / __\
人 V⌒ ; |ニi{ニニニニニニf< / =彡ハ ゝ、//_ヽ
\彡ヘ 乂彡'ニニ}iニニ=ヽニニ| v /ゝ=彡へ:i:i:{___ ヘ_
人 }==リ:iニニニ:}ニニ, i { }{ 辷二ム:i人___彡へ
〔 } ヘ ;=--ァニニニ:|彡イ .| /人、 辷二 し':i:iヽヽ }7ソ
〔 } | y ´ /-{ニニニ!_ 二レ≧=―--辷二}:i:i:i:} {,ノ:i:\―=ミ
- 931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:36:43.51 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
. /////r=.、..
. //////./: :,ィ´>、.
|//////|: : :.:/|:::|
|//////| ./: :.:|:.:|.
|//////| |: : : : |:.:|
|//////| l: :, /: :|
|//////| |/: : : :.!
|//////|: :: : : :/|― 、
|//////|: : ././ /| _ _ _ _ _ _ _
|//////|/./ ./:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _-,;./
|//////|/ ./:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^:;./
. /三三三三 /:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - ./
|///////////|/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ -.,:-/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^.:/ ....::::::::::::::::::::::` 、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、
|:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::,
|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::,
:::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::,
大王殿下。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::,
/ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::,
今度こそ安らかにお眠り下さい .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::,
/∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::,
/......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::,
〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::|
./...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八
/................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
晋 衛尉 盧志
- 932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:37:28.13 ID:uUMQvuii0
-
,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::.
√.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::.
|.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.|
|.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 皆様。
.八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙
/.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 本日は大王の埋葬に協力して頂き感謝します。
,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐
/:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ ここにいない冀州の故吏たちの尽力にも敬意を評するものです
/.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/
.:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ /
.: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< r、 /:.:.:.:.:/ ',ヽ:.:.:.:.:ハ
j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ . r-\7:.:.:.. /) | '.:.:.:.:.:. ',
.: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| . ( ,:.:.:.:.//) 斗 ‐‐:.:.:.::. i
( ヽi:. '´ イ く) ヽ r´ }i V:.:.:.:.:}
`/ ノ 〃孑ミ、 .iL_ }:.:.:.:.:,
. / ,. /.《 r'::i } r´⌒`,':.:.:.:.:i
. ,.. ´ , ∴.:.: 弋ン ' ''' /!:.:.:.:ノ|
>=‐´¨7 .._∠ イ:.:.:.:.:个=- 、_ ノ /八:.:.::Λ
/ / 八:{\:.:.:\ ∴:.:.:.:.:.:|:.:.:,
成都王は愍懐太子にもよくしてくれたのですぅ / / } \个=-.:.>=- .彳ノイ:.:.:.八:.:.:,
i / / ├‐…¬‐ / :.:.:.:. /⌒ヽ. />:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.,
「: :./: i ././:.:.:.:./ \// {:.:./,'三>:.:.:.:,
|: :/ ,' / .:.:.:.:. / // .i|::.:.:=/ `ヽ:\
|: . / /イ:.:.:.:.:/>-======-<|.:.:.iΛ V:.::ヽ
V. /} /:,ハ:..:.:./{{三三三三三三三|ハ:{、: i ',:.:.:.:',
晋 兗州別駕 江統
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『成都王穎伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 汲桑が井戸の中に放棄した成都王の遺骸は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の故臣によって収容され、洛陽へ移して改葬された。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝司馬熾は県王への礼を加えて弔ったという
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:38:36.96 ID:uUMQvuii0
-
:::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′
:. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l
:. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}:::::::::::::::::::::::
Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ このような時世にあって僥倖と言わざるを得ません
V:::::::::::::::::::::::{
l V::::::::::::::::::::::.
} /}::::::::::::::::::::::::.
/ィ::::::::::::::::::::::::::.
_
ィi〔ヽ:/:_≧:.、
,、/:´,_、::ヽ'_へ::ヽ:ヽ
X/:::/ }:| ':,::マ':,
(Y:::::; }:! |::::!::!
{j!::::!― 、 /' , ―|::::!::!
/'j!:::i作ぅ、/' 乍ア,::/';:l
i! ':,::从 , /イ:::::'|
ゝj:!ヽ{s。 - イ::{::::::i!
まったく |:!:::|::::,}≧≦{、:!:::',:::::.',
j:!::/´. }ヽ//. . >、:≧、:.
イ'::/.',. . ヽ/. . /. ムマ./ヽ:\
./ /::/.!-_―_'――〈ニ' .{. / \:\
/. /:/ニニニヽニニ,ニ'ニニY. {,'. ./}';::`ヽ
, 'ヽ':,イニニニニニニニニニニニ!//,、./∧:::}::)
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の故臣と記されているが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽で改葬されたのを見るに、都にいた盧志も関わっていたのだろう
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:39:46.56 ID:uUMQvuii0
-
\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉トントントン!!
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ:
: :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . カンカンカン!!
: :|ェ|_|::|/<>。 カンカンカン!!
: :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ
_〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_
:ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /|
: :|ェレ / lニニニニニニl/ //
/ ' 、 ` lニニニニニニニニニl/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 賊が都に迫ってくるらしい |
.ヽ______________乂
- 935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:41:48.58 ID:uUMQvuii0
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 青州から豫州を荒らし回って、
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 許昌を落とした次は洛陽をという話だそうだ。
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ .今のうちに逃げた方がいいかもしれん
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
どこへ逃げろって言うんです? l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
最近のトレンドは并州の晋陽だそうですけど、 | i ̄i ̄i ̄i """ |
道が険しい上に匈奴他の賊だらけという噂ですし l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
| ,-)___(-、|
| l |-┬-| l | 光禄大夫の劉蕃は
\ `ー'´ / 并州にいる息子の劉琨を頼って逃げたそうだっていう。
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ .いつの世も最初に逃げるのは金持ちだっていう
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
- 936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:43:22.23 ID:uUMQvuii0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l せっかくここまで進んだ
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l .都の再建もやり直しになりそうですね。
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
| i ̄i ̄i ̄i """ | 崔悦さんはどう思います?
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / iヽ ,i
`/ | | \ / .|-_\ /-l
|-_-_-Y ./-_-_|
|-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ
r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ
廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ
/:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨
/:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::',
./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i
/:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::|
どうもこうも、逃げるという選択肢自体がありえない。 .{:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::|
\::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i"》:::::::::::l::::::::|
帝都洛陽は中華の精髄、 .)::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::;
ここが陥落するようなら、晋朝は滅ぶも同然よ。 (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/
ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l
そんな事はあってはならないわ ./:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::|
(:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::',
ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il
)::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l
('"/二ニ- _〔_/:o::/._〕 (( _,.. -=二}::::八
└ァ===ニ-,-=ニ二二二ニ=‐'"「:::;'
晋 清河国の人 崔悦
- 937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:45:51.22 ID:uUMQvuii0
-
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
| ,-)___(-、| 崔悦様は立派方だっていう。
| l |-┬-| l |
\ `ー'´ / 無職なのに、
_, ‐'´ \ / `ー、_ 都の再建に財産投じるばかりか、手も貸して下さるっていう。
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl .無職なのに
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く __ |-_
\_-_ニ=- _ |_-_
`''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_
`,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-}
.:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_]
/:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ',
. / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::',
{ :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::.
{ |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}::::::
無職を強調しないで頂戴。 人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′
.::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′
って、あら? .::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::'
廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/)
(⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':(
) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー--
..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::.
. 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉
. // }乂 \ノ人:\ヾ::/
- 938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:46:19.30 ID:uUMQvuii0
-
\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉カンカンカン!!
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ:
: :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . トントントン!!
: :|ェ|_|::|/<>。 トントントン!!
: :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ
_〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_
:ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /|
: :|ェレ / lニニニニニニl/ //
/ ' 、 ` lニニニニニニニニニl/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
∧ ___ | 廬諶さんじゃない |
. <>''´―――-ミ,''ヽ ヽ___________乂
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l あら無職の崔悦
/⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从 スタスタ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ………… |
晋 盧志の子 廬諶 .ヽ________乂
- 939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:48:23.64 ID:uUMQvuii0
-
|-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ
r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ
廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ
/:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨
/:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::',
./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i
/:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::|
. {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::| あなたも無職じゃない。
\::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::|
)::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::; それはともかく、
(⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/ .引き籠りのあなたが外にいるなんて珍しいわね
ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l
/:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::|
(:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::',
ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il
)::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l
∧ ___
. <>''´―――-ミ,''ヽ
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
だって私、無職でも引き籠りでもないし。 从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l
太尉掾としてのお勤めを果たして帰宅の最中よ /⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从
- 940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:48:49.94 ID:uUMQvuii0
-
∨-_-_-_
. \ニ=- _ ∨_-_-_-_━─-...ミ
\_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\
\_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\
. /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::.
〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::.
. .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|::::::::::::::::::
.::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| 太尉掾ですって?
/:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/
.::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: 太尉といえば、先頃復職した劉寔様よね?
〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/
`>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ .いったいいつの間に、
(:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ そんな話が進んでいたのかしら?
)ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):)
\:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../
\::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::...
.:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/
〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\
)/ // /:/∧_-/-_-_-_-_-_-」|:::∧:::.
∧ ___
. <>''´―――-ミ,''ヽ
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
あなたが都を遊び歩いている間よ。 从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l
せっかくだから、土産話の一つでもしてあげましょう /⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从
- 941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:50:06.43 ID:uUMQvuii0
-
\ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉カンカンカン!!
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─
::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ
工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´
: :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ:
: :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . トントントン!!
: :|ェ|_|::|/<>。 トントントン!!
: :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ
_〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_
:ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /|
: :|ェレ / lニニニニニニl/ //
/ ' 、 ` lニニニニニニニニニl/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 司徒の王衍様が賊討伐に当たるそうよ |
.ヽ___________________乂
- 942 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:51:12.80 ID:uUMQvuii0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 司徒の王衍っていうと……
| i ̄i ̄i ̄i """ |
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
ほら、あれだ。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
.| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
死んだ愍懐太子の外戚で清談芸人の…… \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
| ,-)___(-、|
| l |-┬-| l |
\ `ー'´ /
_, ‐'´ \ / `ー、_ こりゃマジで逃げた方がいいっていう
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
- 943 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:51:51.14 ID:uUMQvuii0
-
∧ ___
. <>''´―――-ミ,''ヽ
/ /. l | _∨
. / ,' | | ハ | | 〇∨
. l ! |l | |. /― | |、|xxxl
从 lト、|、|∨ ●} l 从ヽxl 残念だけど、それは難しいわよ
ヽ从⊃ 、_,、_, ノイ ツ `l
/⌒|ヘ ,イ ',
. /<>| l>,、 __, イァト V
. /<> | |丶<>| / ヘ、__ヽ V
. `ヽ }从 ヽ. V ,/<><>} 从
__ |-_
\_-_ニ=- _ |_-_
`''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_
`,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-}
.:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_]
/:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ',
. / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::',
{ :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::.
{ |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}::::::
人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′
どうしてよ? .::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′
.::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::'
廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/)
(⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':(
) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー--
..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::.
. 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉
. // }乂 \ノ人:\ヾ::/
. , '゙__√ ,/ /'´⌒)::::::.}):〉
- 944 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:52:20.65 ID:uUMQvuii0
-
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 城門は封鎖されたもの .|
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ヽ______________乂
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『王弥伝』によれば、
\ヽ、 _ , イ!::/ 王弥軍が洛陽に迫ると、京邑は震え上がって真昼にも関わらず諸城門を閉鎖
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 945 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:53:23.62 ID:uUMQvuii0
- 【>>944修正】
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
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| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 城門は封鎖されたもの .|
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ヽ______________乂
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『王弥伝』によれば、
\ヽ、 _ , イ!::/ 王弥軍が洛陽に迫ると、京邑は震え上がって真昼にも関わらず諸城門を閉鎖
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 946 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:54:08.41 ID:uUMQvuii0
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 | では、軍議を始めよう |
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 ヽ______________乂
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司徒王衍らは百官を率いて防御に当たった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 947 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:55:31.86 ID:uUMQvuii0
-
⌒ヽ 、
-zー- .、_ i } -‐ 、
´ / / }ノノ≦⌒ヽ 〉
.ィ / / ⌒ヽ ‘,//
' { / / {ノ ノ } メ '
辷zzzー ー======彡 ´イ /.} ! } まず、私の考えだが、
/ / __ ィ斧気メ / 人 ‘.iト、 帝都洛陽を捨てるつもりはない。
ノ / ´ / 弋沙' }/´ ィ斥\‘,
ー=彡 ' // { /´ 込リ〉、ゝ`=- .何としても賊を迎え撃ち、討ち破る必要がある。
′ {' / ゝ , = 、′ | 人 从
{从 イ 八 { V 人 }ノ そのための方策を求めたい
从/≠ミー- _\ ー‐ ' / ヽ \
// `≧x ≧zrx 彡ヘ \ `ー }
//イ / /} \ }ヽ⌒ヽー 、 、 ノノ
.' ! z≦`¨_// ヽ≧zz \::ハ \ ` < \\ 「ー --r七 jレ:::::..、:::::..、/-=ミ ̄ ̄
r――r七ァ::´ー----=彳::::::::::::ヽ::::::::く^丶:::\
ー=≦::/:::::::::::::;'::::::::::::::|::::::::V::::::::::\::::!\: :\::ヽ
,':::::/:::::/::::::::{:::::::::::::::|::::::::::V:::::::::::::ヽ|::::::\: :{:::::::.
;:::::;'::::::;'::::!::::::{:::::::::::::::!::::::::::::V:::::::::::::::V、::::::^::::::::::::.
;::::|:::::::|:::::|:::::::{::::::::::::::|::::::__}i::::V∧::::Vヽ:::::::::::::::::::::.
;::::|:::::::|::斗-ミ{:::::::::::::f´V|::::; !:::}V∧:::V !ヽ::::::::::::::::.
;::::|:::::::|:::::| V{V::::::::ハ _レ_!:;::::V∧:::! |:∧:::::::::::::::.
,::::::!:::::::!:::::! __丶V:::::{/「うrハfレ'::::::V∧:i .!:::∧::::::::::::::.
今、都にいる兵は足りているの? ,:::::::!:::::::!:::::{「 fハ ヽ{ヽ 乂rタ/:::::::レj从!:! |::::::∧::::::::::::.
,::::::人:::::|::::::ハ ゞタ /7::::://レハ! |::::::::::::::::::::::::|
,:::::::::::::\!:::::::::{ ´ ヽ / ,:::::// j/ j |::::::::::::::::::::::::|
/:::::::::/:::::::|V::::个s。 ー- ,.ィ::/V |:::::::::::::::::::::::::|
7::::::::/::::::::::! V::::|ヽ{ >r< / '"~V |::::::::::::::::::::::::::|
/::::__/__::::::/レ' V^ __,、「 ̄ ,ィーア .|:::::::::::::::::::::::::::|
/ ~^ヽ |/ ,.rく斗r'7 ,.イ:::r v ヽ |::::::::::::::::::::::::::::|
/ ~^ヽ |j)斗r七くr>くノ' /r⌒レ , |:::::::::::::::::::::::::::::|
/ ヽ ^', レ' / /:::/ レr く::ノ / }ヽ!:::::::::::::::::::::::::::::
晋 太尉 劉寔
- 948 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:56:10.42 ID:uUMQvuii0
-
-=ニ: ̄ニ=-.、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::\
. /::::::::::::::::::://l::::::::::::::::∨
/::/}::::::::://://:::::::/l:::::::::∨
l`l {:::::::/≧x、::::/_}::::::::::{
l_,、ノ::::/ゝツ::/'z笠xl::::::::/}
/::::::::::i{ / j /:::::/ ノ この広い洛陽城を守るとなると心許ないですね。
::::::::::圦 , −、 /:::::::ト、
. /:::::::::::::| \ ´ ̄ /::::::::::|` .東海王の軍勢が戻ってこれば問題ないのでしょうが……
/://::::::从__ヽ _,,イ l:::::::::::::|
./://:::::::::}::ゝ-、ヽ, -‐_|:::::::::::::l それまでどう耐え切るかでしょうね
'::::::::::::::::::|ゞ\_}. | {: :|::::::::::::l
:::::::::::::::::/: :┌{  ̄ }┐l:::::::::::::::l
: , 。s≦: : : :.L'´ ̄`'」: :ヽ::::::::∧
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..
晋 尚書令 高光 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ハ: : : : :.
/: : /: :.:.{: : : : |: : : : : : :|: : : : : : : : : : :ハ: : : : .
.i: : :i!: : :.:|: : : : |: : : : : : :{,.:zzzzx、: :}: : :ハ: : : : .
i!: : i!: : : :|: : jI斗: : : : : : {: : : : : : : : :}: : :.ハ: : : :∨
|: : :|: : : : /: : : : |: : : : :」ヾ;_:_;_;_; : :ノ: : : :ハ: : : :∨
|: : :|: : : : |: : : : ;斗 ̄ ̄ 〃芹笊ミ、}: : : : :}: : : :.∨
.从:.圦: : : :ハ: /,ィ斧{ V:し:::} }〉: : : : :|: :V: :ハ
ヾ;}ヾ: : :ム .〃 J::ハ ゞ-''′ |: : : : :!: :.:V: :.:\
でも、籠城策は下策よ ヾ; : ヽ ゞ ヾ斗 |: : : : i!: : : :V: : : :
ハ:.:ハ 、 .|: : :.:/:.{: : : :.\: :
.圦:八 _ ,.:!: : /: :|: : : : : : \
/: :}:.:个s。. ィi〔 }: :/: : :{: : : : : : : :
/: : :.|: : : : : }: ≧=‐- =≦ /:./: : : : ミメ、: : : :
./:/: : j!: : : : :j!: : : _/ /-| ./: /{: : : : : : : :.〉: : : :
{:{|: : /: : : : /‐=≦ j! /: :/ .|: : : : :>'´ "''<
晋 司隷校尉 劉暾
- 949 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 22:58:32.22 ID:uUMQvuii0
-
. : ´ ̄ ̄:ミ 、
/: : :/: :/: : : : ヽ
/: : : :/: : :/: : : :i: : : :.
{、/: : : :/: : : 从: : : }: : :八ノ
乂__: :ノ : :メ=-{ヽ ム、: : {ゝ
{、ノ: : : : : : : r汽ヒソヽ ヒソ イハノ 何?
乂≧=- /: : .ゞヘ _,丶=彡’
ゝ/: /: : : 三ト\〈_ ソ/二
..__,xく{: :{:彡イゝ.≧=≧彳 从.|
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
′|:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.|:.:.:│..:.:i
|:.:.|:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.:.:│..:.:|
|:.:.|i :.:|:.:.:.||:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|i:.:.:.:.:.:| :|:│:.:.:|
|: A:.:|i==‐-|L:.:.:.:.:.:」L -‐==:|丿 |:.:.:.:|
兵力不足もそうだけど、 |: 从: 乂 斗-ミ 斗-ミ_乂:_乂:.:.:.′
兵糧の備蓄も乏しい上に、それすら并州へ送ったじゃない。 .|:.:.:.:.:. jY; _j::::i| _j:::::i| Yi:.:.:.:.:.:/|
|i.:.:.:.:. |从 ヒ rリ ヒ..rリ 从 .:.:./.:.|
そんな状況で籠城して包囲されたら終わりよ。 .八:r-ミ:.:. , /.:.:.:./ .:.:.\
/.:.:.:| i:∧ /.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.\
長沙王の時と同様、最初は野戦に訴えるべき /.:.:.:.:.:.:| |′i:.. (⌒) イ :.:.:∧.:. \:.:.:.:.:..\
/ ..:.:.:.:.:.:/:| |: : |:.:.:|i> _,,. <i.:.| :.:.:.|:. \:.:.:\____|_
;.:.:.:.:.:.:/.:.:| |: : |:.:.:lL.! ト.∨.:.:.:人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..\
j__/, -┴ |/ ̄〉l丿 V.′.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:\).:.:|
/.:.:.:.:.:./ 、__} / | _j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト- 、:.:.:.:.:.:.:.人
∨.:.:.:.:.:.|  ̄| ∧ | ̄`  ̄乂___:.:.:.:.:.:.::| │:.:.:.:.:.:(
- 950 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:00:23.54 ID:uUMQvuii0
-
/: . :_._:_, :ヽ
〈: . ;仁 -ー-≧: >
>: .;r‐: . : . : . : . \__ノ
,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト,
__ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l
./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ'
乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :. 野戦か。
,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:.
ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:} .賊はどこまで来ている?
/ |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ
/:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ
, <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
伝え聞く所によれば、まだ司隷に入っていない様子。 l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
許昌周辺を荒らしているのではないかと? _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
- 951 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:01:31.13 ID:uUMQvuii0
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 | ひとまず散会としよう |
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 .ヽ_____________乂
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
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:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 朝廷にとって不幸中の幸いだったのは、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .許昌を落とした王弥軍の進軍が遅かった事だろう。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ .そのおかげで、いくらか態勢を整える時間を得られた
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 952 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:02:35.83 ID:uUMQvuii0
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
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二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
≧ 東海王殿下からの援軍が到着ッ!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
- 953 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:03:08.01 ID:uUMQvuii0
- /ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/ ⌒`´⌒ \
| ,-) (-、.|
| l ヽ__ ノ l | 太傅左司馬王斌。
\ ` ⌒´ /
___ i!ヽ. ノ八 ___ .東海王殿下の御命令で、
/:.:.:.:.:.:.:|::::::i|: ヽ、ニニ彡'ハl!:::::l:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ 兵五千を率いて帝都防衛に馳せ参じましたっていう
イ:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::|:|\: :、__/: /|:|::::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
|:.:.:.:.:._,.イ!___j:.:.|: :ヽ:__/ |:.| .|ヽ._:.:.:.:.:.:.:.l
!:.:./_/i⌒||:.:.:|: : : : : : : : : :|:.:`Ti `\\:.:.:.:!
ゝ'´: : : :L=」!:.:.:.:.|: : : : : : : : : |:.:.:.L=」: : : : :`.イ
/: : : : : イ:.:..|\:.:.:|r、: : : : : : :V:.:∧7 ト; : : : : i /∨ニニニ/ ヽ
// ∨ニ/ _
// /  ̄ {
,:′ /| V/ }
ノ、イ \ | }人 V/ :}
⌒7 | 「心 厶斗< |l '/ }
ノ{ 人 ⌒、\ (└ウ '’)八 } {
東海王は!? ⌒7 { |l\{ _____ / |ノ }l | 乂
ノ 人| |l\ )h、 マ ) 、イY }l |⌒
どうして東海王は、この一大事に戻って来ないのよ!! ⌒Y 人八---r=ァ>‐‐<ノ }{ 八|
| ( 〉⌒ ノ_//\/'//八 /ニヽ
/ニ}〈ニ{/⌒⌒ヽ/ニ}\{ニニ{
「ニニノ/⌒\,.、斗ニ\ノニ/ニニ{
ノニ / ⌒>''"―――‐┘,/=ニ=-{
/ニニ八ニ/-=ニニニニニ/=ニニ={
晋 皇帝 司馬熾
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『東海孝献王越伝』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王弥が許昌に入ると、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .東海王は太傅左司馬の王斌に兵五千を与え、洛陽防衛に当たらせた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 954 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:04:08.44 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 兗州 鄄城】
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| 申し上げますっていう!
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / 乞活の田甄が汲郡太守の任命を拒否しましたっていう!
|┃ / `ヽ.
|┃ 三 ./ \ .魏郡太守に任命されなければ、お召しには応じないとの事!!
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" |
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 東海王殿下は冀州の情勢が不穏のため、鄄城を離れられないと仰せでしたっていう |
.ヽ_____________________________________乂
/: : : : . . . : :/: : : : : : :
.: : : : : : : : :/,: /{: : .
: : : : : : : : :/ {:,,: :/ !:./: : : :{ : : :i
{: {: : : i : :斗イ: / {/{、: : : {:、: | : : : : : :i
この大事な時に…… Y: : : |:.yfわ卞 ゝ≧ーY: : : :i: : :|
}从: :.ト{ 匕ツ f'だ卞ミ: j: : : :j: : :|
鄴のある魏郡をそう簡単に与えられるわけないでしょ。 ,: : :ハ儿i ,,,,, , 七:ツ 〉: : : .; : : :j
./:{: : : : 八 u """/: : イイ: : : '
汲郡だって都と鄴を繋ぐ要地だよ? /:イ: : : : :./: , ‘ つ 彡イ : : i!:|: : /
レ{: :ル{: :介。 仏\i: : : i: : :/
/W ¨¨ ̄ 7 j V ル: :ノ: :/
, ‘, /ヽ _/ 彡' >,
,{ \ ,-==ミ / /⌒マ,
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 当の東海王は汲桑の乱の戦後処理で乞活と揉めていた。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 最初、東海王は
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 乞活の首領の一人田甄を汲郡太守に任命したが、彼はこれを拒否。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 魏郡太守でなければ
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 東海王の招聘に応じないと強硬な態度に出たのである
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 955 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:07:06.88 ID:uUMQvuii0
-
/:::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::\
,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ…ー-
' ::::::/:::::/:::::::::::::::..::::::::::::::::::::::ヽ
.::::::: ':::::::':::::::/:::::ハ::::..::::}:::::}::::::::ハ 殿下。
|:::::::{:::::::{:::_:/::::/ }::::::::ム::i::::Wリ
|:::::::{::::::::::y≧xミ j}:::::/f抃i::::八{::::ミー::‐…-= 乞活は朝廷に心を寄せる者が多い集団。
!:,,:从::::::::代_炒 ル:/ ヒソ}W::::::::::::::::::::ー=≦⌒
. ィ六、::::::::从 `" 、 从::::::::::\:::、::::::::::::= 田甄を命令不服従を理由に討伐して、
(( { }:::)):::::::::::、 _ _ イ:::::\::::::::::ヽ\:::::::::::::: こちらの断固たる姿勢を示せば味方する者もいるはず
ゝ、v:ノ::入:::::::::]ト ィ __z≧:::::::::::::::::::: \::::::::
_士 イ i\::::::::::、 「ヾ \=s}W:::::::::::i ):::::::ト::::
,/: ̄ ̄\ミx\::::::V 〉 } ヾy^》 `<::}:| ( 川:::: / : : : : : : : : : :': : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :.
../: : : : : ,バ)ィ、::V } ∨ )从 .::::八 : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :.
|l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l
晋 太傅長史 劉輿 |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : !
|l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : '
|l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : /
そうしよう。 ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : '
.',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: //
けど、これで下手に鄄城から動けなくなったね。 ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ //
',:从: : : : : : : : : V: : | 〔
都へは軍勢の一部を割いて送る以外ないか ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉
__ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 /
′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く
/ \ ', : : : / `Y _ノ 人
,′ \: : / / ´ ノ
/-- 、 |:./、 ′ ノ、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王は田甄が命令を受けなかったとし、監軍劉望に田甄討伐を命じた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 956 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:09:23.85 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 冀州 魏郡】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、 ━━┓┃┃
/: : /├l‐1 ―――――| .┃ ━━━━━━
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 ┃ ┃┃┃
{: :i: i /ゝノイ ノ l/ ⌒ l :} ┛
| :レ |. 乞 活 .l :|
|: : :(| ⊂⊃ 、_,、_, .⊂l:/ 思わぬ東海王の反撃に田甄は上党郡へ逃走します
i⌒ヽゝ'゚ ゝ'゚ ≦三 ゚。 ゚
ヽ ヽ 从ヽ,。≧ 三 ==-
∧___,ヘi.i:.:\-ァ, ≧=- 。
ヾ .}.}:.:.:. イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ェ=ェ=t‐-、 (:: (:: (:: (::
o―──‐')]_ニl_l;_:_:;l (;;⌒:: (:: (::
 ̄二r;"!=~l三|_゙l;_,,.:!=ー-ロ')')')li、 (;; (;; (;;⌒::
. ,:爰L‐o‐,:゚爰;^ャ'~(")三0三(")~^;='、 (;; (;; (;; (;; (;;
;三:l^、_o;三:l゙、゚,'^ャ^ャ'^ャ'^ャ'^ャ'^ャ,゚,:' (;;⌒;; (;; (;; (;;
ヾ戔;;;;;;;;;ヾ戔゙、゚,ソ、ソ、ソ、ソ、,ソ、,ソ,ノ(;; (;; (;; ::
~"''゙~"'゙~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^ キュラキュラ~"''"~"''"~"''"~"''"~"''"
ェ=ェ=t‐-、 (:: (:: (:: (::
o―──‐')]_ニl_l;_:_:;l (;;⌒:: (:: (::
 ̄二r;"!=~l三|_゙l;_,,.:!=ー-ロ')')')li、 (;; (;; (;;⌒::
. ,:爰L‐o‐,:゚爰;^ャ'~(")三0三(")~^;='、 (;; (;; (;; (;; (;;
;三:l^、_o;三:l゙、゚,'^ャ^ャ'^ャ'^ャ'^ャ'^ャ,゚,:' (;;⌒;; (;; (;; (;;
ヾ戔;;;;;;;;;ヾ戔゙、゚,ソ、ソ、ソ、ソ、,ソ、,ソ,ノ(;; (;; (;; ::
~"''゙~"'゙~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^ キュラキュラ~"''"~"''"~"''"~"''"~"''"
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉望の軍勢は黄河を渡河。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 攻撃を受けた乞活の集団は
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .二つに分裂し、田甄は軍を放棄して上党郡へ逃走
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 957 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:10:25.77 ID:uUMQvuii0
- 【>>956修正】
【紀元308年4月 晋 冀州 魏郡】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
, '´ ̄ ̄` ー-、
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/: : /├l‐1 ―――――| .┃ ━━━━━━
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 ┃ ┃┃┃
{: :i: i /ゝノイ ノ l/ ⌒ l :} ┛
| :レ |. 乞 活 .l :|
|: : :(| ⊂⊃ 、_,、_, .⊂l:/ 思わぬ東海王の反撃に田甄は上党郡へ逃走します
i⌒ヽゝ'゚ ゝ'゚ ≦三 ゚。 ゚
ヽ ヽ 从ヽ,。≧ 三 ==-
∧___,ヘi.i:.:\-ァ, ≧=- 。
ヾ .}.}:.:.:. イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
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ェ=ェ=t‐-、 (:: (:: (:: (::
o―──‐')]_ニl_l;_:_:;l (;;⌒:: (:: (::
 ̄二r;"!=~l三|_゙l;_,,.:!=ー-ロ')')')li、 (;; (;; (;;⌒::
. ,:爰L‐o‐,:゚爰;^ャ'~(")三0三(")~^;='、 (;; (;; (;; (;; (;;
;三:l^、_o;三:l゙、゚,'^ャ^ャ'^ャ'^ャ'^ャ'^ャ,゚,:' (;;⌒;; (;; (;; (;;
ヾ戔;;;;;;;;;ヾ戔゙、゚,ソ、ソ、ソ、ソ、,ソ、,ソ,ノ(;; (;; (;; ::
~"''゙~"'゙~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^ キュラキュラ~"''"~"''"~"''"~"''"~"''"
ェ=ェ=t‐-、 (:: (:: (:: (::
o―──‐')]_ニl_l;_:_:;l (;;⌒:: (:: (::
 ̄二r;"!=~l三|_゙l;_,,.:!=ー-ロ')')')li、 (;; (;; (;;⌒::
. ,:爰L‐o‐,:゚爰;^ャ'~(")三0三(")~^;='、 (;; (;; (;; (;; (;;
;三:l^、_o;三:l゙、゚,'^ャ^ャ'^ャ'^ャ'^ャ'^ャ,゚,:' (;;⌒;; (;; (;; (;;
ヾ戔;;;;;;;;;ヾ戔゙、゚,ソ、ソ、ソ、ソ、,ソ、,ソ,ノ(;; (;; (;; ::
~"''゙~"'゙~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~^ キュラキュラ~"''"~"''"~"''"
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉望の軍勢は黄河を渡河。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 攻撃を受けた乞活の集団は
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .二つに分裂し、田甄は軍を放棄して上党郡へ逃走
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 958 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:13:27.14 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年夏 晋 兗州 鄄城】
./:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:`:.、
/:.:.:.:.:′:.:.:.:.:.:.:./l:./ ヽ:.:.:.:\
. /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/:.:厶{:L |:.l:.:.:.:.:゚,
/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/}:V l:{ }:ハ:.:.:.:.:.:
,.:.:.:.:.:.:.:′:.:.:.:.:.|i ィ竹 `ヽ:.:.:.:.:.i
7:.:.:.:.:.{/:.:.:.:.:.:.|l 辷ノ 代!:.:.:.:.|
. /:.:.:イ:.:.:.:.{ Vヽ:| ゝ ':.:.:.:ハ:! ……帰順
 ̄ |:.:.:.:.:.ゝ _ 。 从:.:/
V\:.:l:.:.:.:} ` .イ:.:W
W//| >‐=彡∧/
__/ \ |/イ
∠__ ヽ=ヘ\ __
.′ \ ∨/| iト.. , -'": : : : : : : `丶
. /l }i\___∨j_ノY /: :/: : : : \ : : : : : : \
. L| 、`寸i:i:i:i:i:}:i:i:{シ : .' : : : l : : : \: 丶 : : ',: : : : ヽ
./: :/:l: :| : :l : : l:ヽ: :', : : ', : : : : :.
晋 乞活幹部 李ツ . : : |: |: :| : :l : : |: : ',: l} : : }:l: : : : :l
|:l : |: | : ',\: :斗‐‐- l}: : :}:l: : : : :|
|:l: |: :,斗‐ \ィ芹示:l}: : }:li: : : : '
|:l: |:〈:.r芯 ヒzツ, : /:ハ : : /
歓迎するよー。 |',: |: :夊ヾ) ""//:.l):l: :/
|从ゝヾ }"" ' 7: : / : |:〈
弟の元配下なら、私の配下みたいなものだし |: l: ゝ _ マ ノ ィ: : /: /从
| : : : : : l>-'^V: ://人_
|:.|: : : : :| ,': /'´ ̄ヽヽ- 、
|人lヽ: 人 {:/ ', .
| ∨ ノ l' l }
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 残された乞活の人々は、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 幹部の一人だった李ツに率いられて東海王に降った。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼らは東海王の軍に編入され、李ツ自身も右衛将軍まで昇進している
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 959 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:14:02.61 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
/ / / / \ニニ╋ニ7
' / \ニニ{
./ / / , ' / 丶
′ ′ / ' / l
,′ l ノ / 、 / 'l | }
,′ |ー7 \ / / .{ / | }
l | l / //トl/ l l } |
′ l } {'{ .心乍气芯ミ、{l } / / l
' ′ ∨/ ヾ んn圷从 ァ- ノ ィ斗-ァ /| l
ィ / .′ .i { ヒ辷ソ У, -'"イャ示、_l / .|'
/ / ' {  ̄ ヒソ /イ/
/ / / ', { 、 '^/ {
,.' ,.' 寸', // .{
/ / / }ヾ=- ‐- _ -=ニァ ´ {
ー===‐, -'" } ′ ' |
, -'" ' ハl) 丶 イ /リ
// イ /ゝ'、 > _ < /./
/// _ ィヘ/ノ : : : `丶 /:\_// /l/
ィi ,ィi〔/ニニ\ : : : : : : \: : } /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } とはいえ、皇帝司馬熾にすれば東海王に良い感情を抱くはずもない
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 960 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:14:30.16 ID:uUMQvuii0
-
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、|
|┃ . | l |-┬-| l | 大変ですっていう!
|┃ \ `ー'´ /
|┃ / `ヽ. 西方から正体不明の軍勢が迫っていますっていう!!
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ / ヽ
l ' | ヽ ', ',
| l | | { ,
| l | |i | } | l } }
| l ーミハ /レ| / /l ,' } |
Vl lヤ斧| /ー─从---ミ }/ } |
|乂l J |/ 了n圷ミァ } |
| | , ゝり ノ7 / '
なんですって!? | l八 / ./ ' |
l lハ / / ' l |
,'/ 小マ ) 厶7 ' l |
/'| ∧ / // ', ',
| '  ̄ ̄ }¨ // // i l ',
', l | , -'"/ィ|// ./: : :}\i i |、l
V |≦/ / : v:.イ /: :/ニニ|l、 l | ヾ
/=\|ニニ/: : / : | //ニニ=||ニ\ l |
,二lニ\/': : /: : :l /イニニニ=||ニニ=\ l |
- 961 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:16:24.57 ID:uUMQvuii0
-
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< そこの軍勢!! >
< (
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,................................ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::..............
;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : ..
:::::::::::::::....... ,_
;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,,
彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ
/ `' ) | /ヾヽー' / `'
|ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | /
lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶
ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ ヽ、ミヾ ヽ、
( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ
-,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
/ ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ
;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\
;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ
- 962 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:16:51.17 ID:uUMQvuii0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) どこの所属か!!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
- 963 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:20:01.89 ID:uUMQvuii0
-
―――‐
. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . 、
/. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . 、: : : .\
. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\、: : : .
. : : : : : : : /. : : : ; : : : : : : : .V. : : : : .'. : : : . ∨
/ . : : : : : : : / |: : : ∧: : : ∨. : : ∨. : : : : : : : : : .
. : : : : : : i ‖ l: : / V/. : V; 二_:V. : : : : : 1、_ : .
‖. : : i : : : : |.li―|≧、 ∨/〃、: : : :i!ヾ: : : Σ0 Z: .
. : : :|: : : 〃 l レ′ V/ \: :j v/. : ハソ.: .: i
i: : : : :|: : : i! x ==ミ、 ,z_=ミ、∨.: : : : : : : | お騒がせしてすいません。
|: : : : :l: : :|/ _)i::ハ _):i:!:j i } : : :|: : : :
!: : : : :! : : '八 弋i:;り Vi:i;ツ i: : : : !: : : : ! .私たちは安西将軍張軌様の配下の者。
i: : : i : : .'. , /. : : : i : :! : |
| : : : : : : .', , : : : : : '. : l: : ! .何の取り柄もないですけど、
|: : : i: : : :八 ―― - ∠ ; : : : :∧: :j: : l .都の危機を聞いて援軍に来ました
|: : : | : : : : : : . 丶 ノ イ. : : /. : V : 八
l: : :|: : : : : : 丶  ̄ ". : : : '. : : : V i
l ! | : : i : : i 、: : > _ <1、: : : /レ∧: '/V
∨/丶 ノ ヽ八 / ∨/ ∨
-/ ≧ー ≦´ 八≧ _
_ ≦ /∧ ‖.::.∨/ / i l -
晋 涼州督護 北宮純
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『張軌伝』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王弥が洛陽へ迫ると、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張軌は北宮純、張纂、馬魴、陰浚らを派遣した
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 964 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:21:00.78 ID:uUMQvuii0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 八王の乱終結後、涼州刺史張軌の存在感は増すばかりだった
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
_ __
こヽ__Yク´: : : : : : : : : :` 、
/{/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/<: : : /: : : : : : :/: : : : : : 、: : : :ヽ
__/ー/: /: /: ://: : : : /: : : :.i : :ヽ : ', /リ/)__
, . ': : : : : : : :/: : /: : /: :/ /: : :./ : i : : |: : : i: : :! }<: : : ヽ
/: : : : : _/: : /: : /: :/⌒/ / : : /: /、!: : :| : : :|: : :! !-ヽヽ: }
/: : : : イ::/ {:_:_|!{_!_|/ __.! ./_:_:_/ !/ /\:/: : :/: : :|/ヽノ\: :ヽ
{: : :/ ヽ{ /: /} ,x=ミ _//./ヽ/ : : ∧ノ: : : : : :
またまた御冗談を ゝ::| ._/: /(| x=ミ、 -イ: :.:/ / \: : : : : :
(: :{ ノ : / ∧ "" ` /: /ン \: : : :
\__, /: /r,^ュ . ァー "" イ: : ;::}  ̄
{/: / ¨ \ ! ノ /: :/}/
{!//⌒\ > _ ≦/: : :/ /⌒ヽ
__ / (Y^r'7_}=ニニニ/: : :/}⌒ヽ \
r─ ¨ ” ̄ /´{// r,^ュ /: :..ノ〈 ', \
晋 安西将軍 張軌
- 965 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:23:15.58 ID:uUMQvuii0
- 【紀元307年頃 晋 雍州 長安】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 南陽王殿下、お初にお目にかかります。
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l .私は安西将軍主簿の令孤亜と申す者。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .我が主より、山吹色のお菓子を預かって参りました
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! / /: : : : : : : : : : : : : : :\:\
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / /: : /: : : : : : ::/: : : l: : :l :ヽ \__
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / /: /: /: : :/: : :/: /: : /|: : :|: : :l: : : -<
/ /: /: /: : :/ : : /: :l: -―-|: : :| l: :∨: : :ヽ:\
\ ̄: : :レ: :/: : 斗-/|/|/―zノ|: :/ :|: : ∨: : : ハリ
ヽこ/:-ニィ: :|/:/|仁、 ´うハメ://: : トゝ: : |: |
おお、これは! /: : /: :| |: : |ハ:レ´ぅヽ 辷ノノ: : : : :|: : : /|/
_ |:/|: : :l{l: : ト`ヽ弋ノ , <: : :/ /: :/
お返しに、陛下から下賜された剣を張軌殿に。 . |`ヽ、 ` V:八:\: ゝヘ. -┐ 不/: : :(
.l _ ゝ、 ` _入_≧ハ ∨ l /|:{、: ト ゝ
この剣に誓って、 .Y'´///込  ̄ ヽ{ )人> 二 イ ヽハ|
隴西より西の征伐と裁定をお任せしますと レヽ-、__/込. /||| / | / \
{/ /_ )//込 / | |l !l l` ー/ \
. l / /. -┐/込 _/ l/∧ヽイ メ∠ -―=≠二二ハ
ヽ! l ////込 { /\∧/∠ -ニニ/ ハ
晋 南陽王 司馬模
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『張軌伝』にこんな話がある。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 永嘉年間に入ってすぐ、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張軌の使者が長安へ赴任した南陽王司馬模に聘問した事があった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ この際、南陽王は大変喜び、張軌に隴西以西の軍権を委任したとされる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 966 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:26:09.59 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年4月 晋 首都 洛陽】
//: : : : / : ; : : :ヽ: : : :ヽ: : : : :.
/: / :/ : : : : : //: : : : : : : : : : : : : :∧
/: /: : : : .イ__ / : i: : : : | : : : : ∨ : : :∧
/: /: : i: ://イ/` レ: :ト :_:ト : : : : : : : : : :
/イ/ : : :|: iィ芹ミx ∨ ヽ:!`ヽ: : * : : : : :| 安西将軍張軌様の配下、北宮純といいます。
′: : : : | 込リ 7斧xi: : : : !: :∨: :|:|
| : : : :/トヽ 込ソ 》: : : :|: : : : : |:| 涼州の軍勢、
| :|: : :从 ′ /: : : : ) |: : : :|:| どうか存分にお役立て下さい
| :| : :| : : . V ァ /イ|: : :j!: :!: : : :|:|
| :| : :|、: ト: \ ィ: : | : : : : | : : : |:ゝ
∨、: ∨ヾ,γ{: ー ≦ 「}v j! / : : 八: : :|
/´ ̄ \,⌒ヽ ム_,. -‐ ´ V/イヘ:/∨ヽ/ ____
/ /: : : :〉:ァ―――ァ /`ヽ _ _/ニニニ人
/ _〈_: : ィ入: : : : : //イ .: \ {ニニ> ´ ̄: : ヽ
/^ : : 、: : \ : : :./,
{: i: {: 从 : : : v: : : :/,
|八乂 ィ苡: : :i: : : : :/,
⌒V }: :.|: : : : : : \
\ ‐' }: :.i: : : : :}: :}⌒
よく来てくれたわね >イ: 人: <ニ<:/
⌒7: /ニニ>、_>∨/
_ノイ/ニニ{-=ニニ',
/ニ=-/-=ニ、-=ニニ',
{ニ=-{-=ニ=-}\-=ニ',
圦-=人-=ニイニ/}/ニニ}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 今回の援軍も南陽王の了解の上だったと思われる。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、王弥襲来を知ってからにしては随分と早い援軍だ。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .後の援軍を見るに騎兵だったのか、
`ヘ:ゝ .' 小/ それとも、先に述べたように許昌攻略後の王弥軍の足が鈍かったのか?
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 967 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:27:25.75 ID:uUMQvuii0
-
/: : : : :/: :/: :/: : : : : ハ: : : :.
__ . : : : : : : /: :/: :/: : : : : : : .! : : :.i
/:ヘ:、 /: : : : : :./{: :/: : {: : : : : : : :| : : |
{ { リ/ : : : : : イ{从{ : : ト、: : :_:_: :.八: : : |
: :.、{: : : : /´人{`ヽ: :{ ヾ: : :`: : : ヽ:人: ノ} .イ
ヽ: :ー<: : イr芹ミ: : :ゝ ィ芹ア: : : : : : :彡イ :ノ
>: : :ィ´:{ 、込ン `ヽ: :弋ン: : :> ´: : : < 先の洛陽包囲を思えば、何とかなりそうな気がしてきた
//: : /: :八 { """"´/ー=ミ: : : : : :ミ、
..イ/ {八:{ /: :∧ _ _ 人: : : :\: : : : }
{: { ー=彡リ: : イ: : \ `ニ "´ イ }:ヽ: : }: :ヽ:∨
ヽゝ ー=彡: :小: { }> < | ノ : :}:/: : : ハ:}
/ イ:. : : } ヽ}-ハ /: : : ノ': : :ノ リヽ
/: 八 : : ハ / i! イ : : { :イ: { ´
{: : : :从/ { { /、 ム : 八 {ヽゝ ./ /: : : : :/: : : :._/ . : :|li: |i :|: : : : : :| : : : \
|i:.| l:斗r{: : : : 7ニ弍|リ 八:|: : : : : :| : : : : |
八乂: jル:厂 ̄`扞=ミ/ /. : 八: : : : : : : : : :│
ノf扞 :r┘{∨}/. : : : : :./ . : : : : |
/.:i化 :ヒシノ ノ. : : : .:.:/|: : : : : :│
_____/. : :iリ ' . : : : : :/. :│: : : :\|
/ . : : : : : : : : _八 Т ̄ /. : : : / : : : : \: : : : :\
敵を東から来る王弥に絞れるのは大きいわ / . : /. : : : : /_,/ヽ _,ノ /. : : :./|: : :|: : : : / ̄ ̄ ̄\
|: : : | : : : : //. : : : : : :\____/. : : : | | : : \/. : : : : : : : : : |:
. 乂_\: : :乂___,ノ) . : : : フ:/| : : : : : \___/. : : : : : : : ̄\/.
 ̄| ̄): : :<: : : : / : |人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
| : : : : : : / ̄′: : :| \: : : : : : : : : : : : :  ̄\: : : : :
(_丿 : /. : :/ j__/|  ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄\ : 「 ̄):
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } いずれにせよ、王弥を迎え撃つ態勢が整ってしまったのである
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/30(水) 23:28:01.28 ID:Nlys3BWO0
- 南宮という氏姓がある事は知っていたけど北宮さんもいるとは知らなかった
ちなみに東宮は皇太子殿下の別名
- 969 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:28:26.88 ID:uUMQvuii0
-
○壺関 ト、_ 〇鄴 〉
并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/
○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇
`‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽
l 「 ,' / ○ 【東平国】
,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】
( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河
`ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】
`ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬
`‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑
司 隷 _,-‐'i´ ○延津 【済陰郡】 ○ ○
,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶
```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州
 ̄`゙~~~´ 〇滎陽 ! ,-、
◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_
○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ
河南 _,,..-‐- 、,●轘轅 ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′
○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】
新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′
梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭
,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○
,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙
,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】
,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳
ゝ,
荊 州 )
【南陽郡】 / 【汝南郡】
〇宛
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 五月。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ .王弥の軍勢は許昌から轘轅を通過し、洛陽近郊に姿を見せた
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 970 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:30:25.87 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年5月 晋 司隷 七里澗】
爻爻乂゙;゙;'{:;.:,:乂;';';ミ;ミン´ x爻.:.:.:.:.:.:.:. ;';';'ツ }l{
爻;';';'爻゙;゙;゙;乂_;_;,,乂}:{-─爻.::.::.::.::.::.::.;';'ン""¨~~}l{ ̄ ̄
爻;';';';';爻゙;゙;゙;゙;゙;゙;}:{/ }:{: : :爻i:i:i:⌒刈彡爻:.:: : : :.}l{
ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミx 爻;';';';';';'爻゙;゙;゙;゙;゙;}:{ : : }:{: : 爻i:i:i:i:i:l:i:}l{:i:i:i:爻: : :. }l{
辷辷ョョプiviv xミミx ⌒i:i´/__}:{: : }:{ : : }:{: : : : :⌒YY }l[ ミv彡}l{ ミv彡
"~ ̄ ̄ ̄´´"''< _,,,..、、--¬7´ ̄ / ̄ ̄「::/ ̄´ ̄~~丁¨"'''"""⌒丁 }l{ ̄ ̄⌒'}{ー}l{‐‐}:}-‐''"´
::::::/ ̄:: : : \\:い /::/,、,、、;/:::/: : ::::/::::ミミミ;;::/::::::;;;|.:.: .: : |: : ::i: : ::{: : : .}: :}l{;:;:;:::::.:.:.:.乂ミミミノノ: : : :
_}___辷__}: :}ミ:::}/::;;/.:;';';';'/: : :/: : ::::/:::::ミミ::::/:::.:.:;;;ノ.:.:: : : |: : ::|: : ::{: : : :}: :}l{.:.:.:.::::::::___ミミミ-‐r:┬‐
_/ ̄ ̄7:::::/ ̄\ー‐‐‐────----------------------------------'''------|__jll{_{_j-┴‐
""'' ー--=ニて ̄...,,,_. . . . : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : .:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::-- --.:.:.:.:.:.:.:.:.:
 ̄~~""辷i…‐- __: : :.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . : : : :.:.:.:.:.:.:.:::::::::ニニ.:.:ニ.:.:.: : : . .
: : . . ´´~"'' …ー- __ . . . : : :.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::.:.:.:--.:ニニ.:.:.: : : :
⌒^^"'' ∠〉- _: : : . - ニ
. . . . ´′'' ー- _
: : . . . . : . . : .
. . : : . . . : : .
. . : : . . . : : : : . . . : : : . .
. : : . . . . . : : : : . . . . : : : : : . . . .
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: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『晋書』『王弥伝』によれば、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .洛陽城の東にある七里澗に駐屯したとされている。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ .先年の洛陽包囲戦で成都王軍が拠点とした場所だ
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 971 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:31:49.26 ID:uUMQvuii0
-
/! i`ヾ:、i、_______ `Vレ;
ト、i.{;;! ゞyイ´ i 、ト、 ヽ.ヾ}!くノ
>;;ヾ,/ゞj ト、`ヾ:、、 }! 从、丶 、 ,
,ィ´≦;;r'- ‐―━┷,ゞ`;;;;;;}j;| ゙ ヽヾ‐ヽ }! 〃 ,
〃´/イ;;ノ、 \、 ,〃ィ;;;ハ;ハミ、-._ヽト.、V!/,' ,.;"
〃' \、__ /′イ从!リ ヾト、 ヾミ;;ソレ'ニ='"
,ゝ'´ ̄/ ¨T ≠リ___サ、、リ \ ,ゞ;;;;;;;≧=-、
/ / ! 〃 i─ミ、、_ ヽ〃'};;トミヾ:ヽ .都を守るのが王衍だァ?
/ / ! i {. トミゞ_(Y、_j! {;ハヾ. \
. / .,′ ! / |: {二≧/了ノ l }! ヾ, .遂に朝廷も焼きが回ったか。
,′ ,′ !' |:. ∨ ,ィニ〉 ノ .リ }
,′ ,′ j' ト‐-、! / _゙_\ 清談して戦に勝てりゃ苦労しねぇよ
,′ / / |/<f`ー=ァ″
´ ̄ ̄ソ-―― 〈‐、__.-=、!\ \::;゙″
ノ⌒ー/`ー- .__ }´ ヽ--≧、ヽ \/ _____
r<:::::::::\、`、._ ヾ ト-.__;ノ |`ヽ>-イf´ / `
:、:::::::::::::::::.ヾ:、  ̄ ヾ、! /! .! i`ー-t_ {
晋 東萊郡の人 王弥
三\ ∨ / ハ ヽ{_,.ノ /-、! l /:::::::::彡
`∨、-{、ニ-、 / ゝ、 l ,.イ l ,l/:::::::::::::
/;;;ヽ\{', ':,::、` rュ、 Y ', ,..',_/__,-::::::::
,;;;;; \∨lー 、::::ー-`y `ー ´、__ゞ'_ /::::::::::
それはそれとしてだ。 /;;;; ヽ`}、 l:::, } ,;; l:::/l:::::::::::
` ミ、 \_L∨::,.ャ l ´} !/ l:::::::::::,
略奪で輜重が増えたおかげか、 ヽ{__/ ヽ-_ ´ !::::::::::ト、
最初の頃より進軍が遅くなっていないか? ∧ ー==―' ,::::::::::/ /
、 ー-- /イ::/ /
ヽ、 _/ /
晋 東萊郡の人 曹嶷
- 972 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:34:37.82 ID:uUMQvuii0
-
,,
、_,ル -- 、 _)
,ィ-― T ´ ヾュ
y′ヽK_ノノ ´ハ_ノ
´,イ木、_{ハ`i<,ルiz`
/ :!メ.、_、フ不ヽ ハヽ.` ー- 、
r'/:. ' l|tモァ千tチ:i! :' ヽ:、_r'´ .構わねぇよ。
,.7_:; iム´∠i:、`フl i :、_V
,. <--ム _l:ヘヾ.三フヌl ├'´: : ヽ. 許昌攻略を聞きつけて味方になった連中もいる。
f´- 、 `T TVト:ミ:ヾニィ: ル'´l: : ヽ.
l ,. -亠-:! l ! ト:.:v':./::レi´: : , ハ 兵が増えた以上しょうがねぇし、
/‐-,<、-! l l 、.ニ,イ: : /: : :./: : . , ハ rェェ.、 王衍如き相手なら杞憂ってもんだ
./―:'-、入:l l ! V/: : ;' i: : ;': : :〃:, -ヽrvュ }ニ!ィ7
/―:- 、vヾハ. l ヽ. 7: : :i: :l: :,': /:/:!/: : : :{iニニ'ニjTi
i .:=-、/ V__`T´__ヽ/: : :,l: :l: ;' /:,' ;イ: : : : {、ニニシ´
!.:`__、/ _}、`7 ___/: : :/:l: :l:;':/: i´; l: :i: : :∧ニ7
三\ ∨ / ハ ヽ{_,.ノ /-、! l /:::::::::彡
`∨、-{、ニ-、 / ゝ、 l ,.イ l ,l/:::::::::::::
/;;;ヽ\{', ':,::、` rュ、 Y ', ,..',_/__,-::::::::
,;;;;; \∨lー 、::::ー-`y `ー ´、__ゞ'_ /::::::::::
陽平郡の劉霊は結構な軍勢を連れていたな。 /;;;; ヽ`}、 l:::, } ,;; l:::/l:::::::::::
` ミ、 \_L∨::,.ャ l ´} !/ l:::::::::::,
我が軍も青州出身以外の者が増えたものだ ヽ{__/ ヽ-_ ´ !::::::::::ト、
∧ ー==―' ,::::::::::/ /
、 ー-- /イ::/ /
ヽ、 _/ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この頃、王弥の軍勢には、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙・魏の地で略奪を働いていた劉霊という者が合流している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 973 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:35:23.41 ID:uUMQvuii0
-
, '"´ ̄ ̄ ̄ヽ` ` ヽ、
| /\ _ヽレ-_,.-‐ヽ_ ヽ. \
ヽ\|/__ニ=_‐:::::::ニ_-‐ヽ ヽ ヽ ヽ |
/>/ ,.rァ:;:::::;i:::::::、ヽ ヽ `、 ヽ | N
/li / / //!:/!|::|i:::| ヽ!`ヾ、 ‐-、 ',|'::l!:ノ,/
/ /. l/ l/ | !:| l::| | `ヽ、ヽ」::::::::∠_
,/! ̄ ̄ ̄| ̄|! フi::ト|:|、 -‐─ァ:::::::::::、‐-`ヽ、
,. '// | .::: / ヾ! リ |`ヽ 、 /"//ハ〉:::::ヽ `ヽ
,. '´ /::/ .:| :: , ' .::. i::. |、ヽ|::r`、、/ 〃./:||::i、:ゝ\
/ /.::/ .::| : / .:: l:: |. `ヽ、ー゙゚ヘヽ_/ リ !/ i:|
∠_ / ::/ .:::| .: / ::: i:: ! ̄ ̄ ̄ ̄{゙! / |:! いつも言っているだろう。
ブ :/ .:.::::| .: / :::: !:: |::___ .」」 ノ ノ
∠__ 〈 .:.:::::| / ::: !ニー┘__`ー─-゙, .強ければ生き、弱ければ死ぬ。
`ヽ、`ーァ-、:|. / :: i:::、``ヾl:::::ー-ニr─ '
/-ニ_ソ :: !:::. \ \:::;r‐' .それだけさ
,. -‐/ .::: `ー、‐-、_ : |/ヽ. \. /
/ ,∠__ :l``ヽ `ヽl. \__,ノ
/ / ,/  ̄``ー-、_| /
/,./'"´  ̄ ̄ヽ`ヽ‐-、 |ヽ./\
. /───- 、 \`ヽ`ヽ l ヽ:: \
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王弥の洛陽攻撃の様子は、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『資治通鑑』『晋紀』に詳細が残っている。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』各所の記述と照合しながら紹介したい
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 974 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:37:15.06 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年5月 晋 首都 洛陽】
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
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l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
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| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
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/ .\ / .\ / .\ / .\ / .\
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王弥は洛陽に至ると津陽門に駐屯した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 975 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:37:58.60 ID:uUMQvuii0
- 【洛陽城略図@晋代】
.┏━━━━━┓
.┃ .┃ .┏━広莫門.━━━┓
.┃ .┗━大夏門━┛ ┃
.┃ ...┃
.┃ .┃
.┃ .┃
閶闔門 建春門
.┃ ..┃
.┃ ..┃
.┃ ..┃
.┃ 東陽門
.┃ .┃
西明門 ┃
.┃ .┃
.┃ . ┃
広陽門 ┃
.┃ 清明門
.┃ ..┃
.┗━建陽門━━宣陽門━平昌門.━ 開陽門━┛
(津陽門)
↑
王弥
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『資治通鑑』『晋紀』が記す津陽門は、
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .洛陽城南西にある建陽門の事と言われている。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l: .だが、城内の晋軍もただ黙ってはいなかった
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 976 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:39:13.27 ID:uUMQvuii0
- 【紀元308年5月 晋 首都 洛陽】
___
/ / ))))
/ /_ ⊂ノ
/ /|\_/ ̄ ̄\_/|
/ / \\_| ▼ ▼ |_/ 大変です!
/ / \ \ 皿/
ヽ ⌒\ 城内の軍勢が打って出てきました!!
ノ /> >
/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
____ ヽ 川 { | | 川l /  ̄ ̄ ̄ レ <圭 _ .-‐|彡ン |;;;;;;;;;;;;ソ
< ̄/ / / /`゙''≦LL_|_:|_|ツメ/ ./ Zl|/ \__ ヾ;;;;;;ソ
`゙''< ./ / / / / / / レ  ̄ ̄ ̄ / }圭>x、 ___.|圭x、 ゞ'′
`゙''</ / , ./ / ∨. ゙/ /`¨寸圭l |圭ミx、
ヽ′ l. ’ ’ ∨`゙''<{リ ,. イ u ;;;;xー - ,/圭圭ミx、
ヽ、 | | _∨ :ゞ';;;;;;;; <´ :| ,.ィ佳圭圭圭≧ー<
` ¨ ´  ̄/ __ ` ーへ圭圭圭圭圭lハ二二
/ ´__);;; u 寸圭圭圭圭圭ニニ
ヽ ,.ィ;;;;;ツ _ u 寸圭圭圭圭リiー
なんだと!?  ̄ ̄)....,.ィ"´,. ヘ::::ヽ、 寸圭圭圭圭l彡′
ヽ-ヽへl,./:::::::::入 ト,圭圭圭ll》彡
\/l ヽ ∨ 寸圭圭ハ彡
{ / } ∨ 寸圭∧ソ
/ / ;;;; ∨ Y ∧
y′ ,,;;;;; ∨ | /
- 977 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:39:39.69 ID:uUMQvuii0
-
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
1! | i
i|l__il___i! | i | | l|
l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! |
|l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l!
i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, /
/' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </
/ / / /  ̄ /' / /_/
 ̄  ̄  ̄
- 978 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:40:19.53 ID:uUMQvuii0
-
.{: r : : ー-ミ: : : : : :\:ヽ
./\ヽ : : :、:\ : : \ : 、‘,}`
..イ: : : :ー`: : :\ : : : : :\:ヽV:ノ
.{{ {: : : :}、ヽ-‐ , ≧==ー――:才
.:Yi: :〃 ト、/ xr‐テフ Y: :\:`ヽ、
.{ ゝV :\i. `""//.: :ヽ: :.\:}:} 遂に始まったか
.ー=イ ヽ ヽ ,ィ{: |__: : ハ: :}乂
.小 }.>、  ̄ ∠/{/ ヽ- }:ノ: :イ
{:八 |_lヽ`_´ -‐ ――-./、.:|/
\}〉|:.:,ィ i / /.:.:.:.:. \ /ヽYノヽ
.iノ}: :/ // /.:.:.:.:.,':.:.:. \ /(0)(0 ) ヽ
|. / イ{∧__/.:.:.:.:.;. ,'.:.:.:.:.:.:.:ハ、 /⌒`´⌒ \
/ {: :_/, イ.:.:.:.:.:.:.:.::.,':.:.:.:.:.:.:.:.|__、 , | (- 、 |
|\ ト-―――-` l !
\ \ ヽ `⌒´ / /、
\ \ コー /,ノ:::ゝ、" ̄¨`<
\ \ /{ 下彡 //{{ : :: : }
\ \ { `r ‐= / : 从 : :: :_ノ{
\ \ 人 {`¨¨´ : : {{`==彡"ヘ
北宮純殿を信じましょうっていう \ \ /7トx、_ : :: : `} j}
\ \ ,〃/ リ]又kァzx、_,「}/∨∨`「
\/`テ /人 ̄`7云==彳| h__,
人_,{彡゙ `¬{ { : :: :ト{__..彡仁イ
L.__ 八‘、 : :: :{ j仁イ
r{ \ \\: :人_ j仁イ
{¨{iミ=今x、 ` r'  ̄j「 ̄
_ノ≧>‐=ヒ} `=‐ト-弌__,.__ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王衍は東海王が派遣した王斌らと共に戦に赴いた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 979 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:41:52.11 ID:uUMQvuii0
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┃ ┃┃―― ‐ ゙, :::ト、_、__( ,, イ-‐'', :::) 〔、,,,__゙、;;,,,,_,イ :::l:: ゙゙y'"
┣━ ―‐''''''' ゙、 ::/ ゙l '' ::) l :::i :::::ト ::::f゙ / ::ハ :::::γ个= ,,,__,イ
┃ --‐‐''''''"" ゙, :::l j ::/ | :::゙i ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,'
┃ ┃┃ ゙、:::!、 ( :::i゙ ヾ-;;, ::!、 :::j、 ,' :::/ | :::::ノ ゙,:::::/ ,'
..━╋━┓ ‐''"_,, ゙、::| l、 :::ト, "" ゙''‐''゙ i ::/ ( ::::イ /:::/ ,'
┃ ┃ ‐''"_. | ::| ゙;;;;;' \从/: ,' :::,' ゙i ::::| (::::::>(´⌒;;)
┃ ┃―'''" ゙;;;;' \从/ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;)
┃ ┃┃ ;;∵.,"' \从/ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;;
..━╋━┓ \从/ / ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒゙;; (´⌒;;
┃ ┃ ''"∴::. // (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ゙;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;;
┃ ┃ ''" :// / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;;
// (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━
// (;;;⌒`) / ;;;⌒`)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃
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.//: : : :l: : / ! : : : : : : l、: : l:ャ-'ゝl‐っ: i
/ィ : : : : l: / __, '、: : : : :、: lヽ: :l: : 7Tく : : l
ノ: : : : ∧l ̄ ヽ:l、: : : 卞、: l : し'ベ: :.l
/:,ノ: : : l 、 \: :l V!: : : : :l: : :l
-'-─l: : : l: l \ / l: : : : l : : ll
とつげーき! __ ゞ: : : :l、ゝ ̄ ̄  ̄ ̄ ll : : : l : : ll
(/ _ヽ: : ゙、 ixixi --─ ixix ノl: : :ノ:l:ノl:ノ
(/ Vl: :(> _ ( )_//:// j"
\ _rィヘr─‐v‐v─‐y'/''"\
/ `ヽゝ:::::::H:::::::::ノ /  ̄ ヽ
/ゝ _ノ 〈三/l゚l.、三〉 ゝ ノ、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この際、北宮純は勇士百余人を募って王弥軍に突進
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 980 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:44:14.09 ID:uUMQvuii0
-
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ 騎兵が突撃してきます!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ 味方が混乱しています!!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
\ l <. ヾ/\ `゙''<|/ |’/ \ ィ′/ /
/ / |` {ヽ、\ | ,イ/ \,.ィ'´ ∨| /
. / >!、; \. > ┼"./ \ , イll|/  ̄/ ! l
‐ュ- / / ヽ. \ | ./. / Y// .∧ ! ト 、/\
Zハ/´ ヽ、/ / \ Y/ \ / 从 /::::|/ l. / ヽ /
Zハ `'< /. > | ./ ,.ィレ-‐!::::/ /ミ/ ∨ /
. Yヘx、 ’ < ∧ /,.fリ) ≪圭| レ' /ミ/ ∨ミ
 ̄ ̄Y圭≧x、 ,fzi)_,.-‐<ミ/ l\;;;;;,, 佳l i /ミ/ [ミ
うろたえるな! |圭ミa´ ̄ ,,;;;;;;;;;;ヽ | ;; _ W ̄`〉/ミ./ }ミx
|圭l} ,. ィ ;;;;;;;;;;,,/ ´ ) \. ̄!ヽ /|\ヾ/ x<
ここで負けたら、 / 寸l}/ / ヽ ..,__ / \| ∨ |. \___x<
全てが水の泡だぞ!! / /| / ,.. -− ´ iヽ ≧´ | ./ x<
\ ./ | / イ´ _ , v-‐ } l寸 |\/____x<
\\L., | イ ∧ {┼ヽ / ´ l レ l \ | /
∧ 寸圭x,/ ’ ヽ、_|__,.. -‐ '' "´ / :/ :| 〉 / ,x<
/ ∨ ヾ辻,′ ‘, ,,,.... - / / :! / /
./ ∨ { , "´ ∧_/ | / /
. ∨ \ ∧ / |/ /
∨ \/ \ ,. イ | :| /
- 981 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:46:24.32 ID:uUMQvuii0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) くそがァァァッ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ \__人_人从_人_人从/
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ _) (__
.. /⌒i ) ぐおッ!? (
_,,..、 .| / ,..-、  ̄) ( ̄ ̄
l l | /´ l,、_ノ , /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ./⌒i
| i' '´_,,、 _,,..、 .| / ,..-、
.| し''´ 」 .. /⌒i l l | /´ l,、_ノ ,
| ,,.-''´ . _,,..、 .| / ,..-、 | i' '´_,,、
| .| ,、 r‐'l .r、、 l l | /´ l,、_ノ , .| し''´ 」
.l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | i' '´_,,、 | ,,.-''´ .
,│ ゙l | |/ l゙ .| し''´ 」 | .| ,、 r‐'l .r、、
i ゙l,,ノ '"│ / | ,,.-''´ . .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙
| ´ .l゙ l゙ /~'i | .| ,、 r‐'l .r、、 │ ゙l | |/ l゙
_ .|ヽ ノi \,l゙ / | .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; ゙l,,ノ '"│ / .r' /
/ ヽ, .| | /ヽ,, ./ .|/ │ ゙l | |/ l゙ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ´ .l゙ l゙ ,,ilr'"
ヾ \ .|ヽ ノi / / :l゙ ゙l,,ノ '"│ / | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ \,l゙ '″
\ノ ヽ, | |, /ヽ ,,,./ _´ .l゙ l゙ !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ
ヽ ヽ | 'l~-ノ ../ .i}′ / ;;,! ., \,l゙ /;゙;;;;;;;;; / .l″ ,ν
\、ノ ヽ,,ノjヽ ノ " ノi ` i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il l′
ヽ, 丶 ヽ,, ヽ l / ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″
___/ヾ ノ .ヽ, /./ l「 .../ ;;;;;;;;; / ,,il″ .´
 ̄ ̄ ~-:;;:; \,.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;./ .,. _ /″ _/
,,ノ__ソ_ ) ,lゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ ./ ,r'./ ., ._/;;;;;;
 ̄ ̄|~ .〃 ./l 、〃 ,ir / ;;;;;;; / .,〃 .,ノン′ .,,ir'" _/丶;;;;;;,
i, 〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'";;;;;;;;;;;,/゛
|ヽ,,-,, .il″ / ;;;;;/ ,ノ゙''゙,i彡'゙i/'";;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-、.,
- 982 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:50:45.65 ID:uUMQvuii0
-
{イ/
/レ __
{i'< 、
レ< -\}ノ ノ
ハ  ̄`V≦'
}ノ芝ァ、イリヾ、
、`\7 |ヽ 、
_:\/_/ Y\ まあ、こんなもんだろう。
::`ハ、} V V
ニニイ |レフ___,V ここは引き払って城の東へ移るぞ
- '-‐ト,_/` -、ノ´
__//: : : :/` -. _
__,//: : : :/: : : : : : \
_//: : : :/: : : : : : : : : }
__〃.: : :./: : : : : : : : : : ハ
,,/ : : : /: : : : : : : : : : / : :. ____ ヽ 川 { | | 川l /  ̄ ̄ ̄ レ <圭 _ .-‐|彡ン |;;;;;;;;;;;;ソ
': : : : /: : : : : : : : : : /: : : i < ̄/ / / /`゙''≦LL_|_:|_|ツメ/ ./ Zl|/ \__ ヾ;;;;;;ソ
: : : :/: : l : : : : : : : /: : : : |_ `゙''< ./ / / / / / / レ  ̄ ̄ ̄ / }圭>x、 ___.|圭x、 ゞ'′
: : :/: : : l: : l: : :l: :/: /: : : :} `゙''</ / , ./ / ∨. ゙/ /`¨寸圭l |圭ミx、
:_:/:,-、-、: : l : :l //.: : :/: ∨ ヽ′ l. ’ ’ ∨`゙''<{リ ,. イ u ;;;;xー - ,/圭圭ミx、
ヽ、 | | _∨ :ゞ';;;;;;;; <´ :| ,.ィ佳圭圭圭≧ー<
` ¨ ´  ̄/ __ ` ーへ圭圭圭圭圭lハ二二
/ ´__);;; u 寸圭圭圭圭圭ニニ
ヽ ,.ィ;;;;;ツ _ u 寸圭圭圭圭リiー
何ィッ!?  ̄ ̄)....,.ィ"´,. ヘ::::ヽ、 寸圭圭圭圭l彡′
ヽ-ヽへl,./:::::::::入 ト,圭圭圭ll》彡
全戦力賭けるって話はどうなった!!? \/l ヽ ∨ 寸圭圭ハ彡
{ / } ∨ 寸圭∧ソ
/ / ;;;; ∨ Y ∧
y′ ,,;;;;; ∨ | /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王弥軍は大敗を喫した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 983 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:51:12.13 ID:uUMQvuii0
-
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) >
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < 火を放て!!! >
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < (
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 翌日。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 王弥は建春門に火を放った後、東へ向かった
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 984 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:54:00.72 ID:uUMQvuii0
-
.ィ /,//ーz
// __, _//"´  ̄ ̄ ̄(_,.ィ____
/r'^/厂´ '⌒(`′ _/ ̄ ̄`´ ̄``ヽ__`ーz___
⊂'__r'^′ __/´ _,/_二ニ=- _,、-=、ニ='-'´ ̄`⌒
( __ _ノ ̄ 厂(_´ / i、j|_,イ_ ̄ \
} //} 厂,丿 r‐え,ゝ<´ヾ丱尨> . ノi
! 「/,{ {//l ノ {_イ二∠'ニ=-く/ ヽ,イ j} |
刈/ハ__j//!_|/ ,.-、r (⌒/ ,イ/ V!尨イ_ 7
'//////////ノ ,ィヽ(´/ |!/イ__, /ヽ}洲爻、 __
'//////////イヽ!′>>Y'∠// }イlトヽ /
/////////,| / ! \イィイ!ハ トヽ、 /リイ \ !
\///////j∨ ノ ,! l:{t<|!厶l!,ィァテ:! ! i r'⌒
ゝ>'////〈 У, |∧ ̄´!X } ̄/' /' |、 \ ひとまず七里澗まで撤退だ
//////// ∨ |r〜/´l|`\く. / ,′>´ ̄
//////// ∧\ ト、゙〈 ー___一7У / /_
//////// /ヽ!`ヽト\二二二イ ,、!<ヘ ヽ
\///>‘ |、Y \、!\`ー‐‐イノイ / Y! \
′ ̄ |ミ! } `ヽ_ヽ―ノ‐' // /' / /i丶
ヽ======彳V=‐く 、}_`ヽ{//ヽ-/ /.: /.:lj :. \
\__________lノV、 ヽ ヽ´`イ‐' ,' __/.:.:.: /.:.:l|:.:.:.:. \
i  ̄ ̄ ̄l ハヾ.、 '. iT ノ / /.:.:.:.:/.:.:.:l!:.:.:.:.:. /.: }
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:
王弥様ッ! | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
ま、また城内から敵軍が!? \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
- 985 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:55:29.90 ID:uUMQvuii0
-
_ __
. : ´: : ィ´: : : `ヽ
/: : : /小 : 、: : : : :.
/: : : : /: / :|: } : ヽ: : : : :
ィ: : : : :/{从 : Vヽ : : \ : :| ト
/: ム: : /`ヽ Y:〉 ´\: : :ヽ.L}:}
ー=彡イ:ハ弋心 {:x匂ン }ヽ: :_: ノ
/: /: : :.} 、 ー` 、八:〉、: ー‐':}
∠: イー- : :ノゝ‐ァ r―‐, ∧:}ヽ: \¨´ 敵兵が退いていく!
ー=彡 : >‐<≠< 、.ゝ- .ィ/イリ: : \: :ーァ
/: :/:.:.イ:.:.r ミハ:ヽ:`T´ヘハ レ:.}: : :ト、 ̄ これは絶好の好機!!
/: :イ{ミ´ノ:.:.:| | l:.:.:.\!イ^ヽ}:.:.:イ: : ノ: : ー -- ィ⌒>.、
/ィ´:{ リ }:.:≠:.:} !L`:==ミヽ !:.:.:.{ /{_:.ゝイ:_: イ`ー ⌒V: } .直ちに追撃を!!!
〃 {: : :ノ 〈/r{ { { ト、}ー─―.ミV≠:.乂:_:_:_:_:_: `ヽ / 人
{{ 乂´ヽノ}/ ,{ | | }‐ `ー 、.}〈〉:.:.:.:.:〈〉ハ、:.:.ヽ }: イ 乂ゝ
ー '{ /.ゝ ゝムイ`¨¨¨/:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.}:.:.:.:.V´ .!!
、{ /:.:.:≠':.:.:.:.:.:.:.:.:≠'イ :.:.:.:.:.:', ||
ゝ―.:<:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:// `><:.:.:`ヽリ
/:{:.:.:.:.:.:.:.:.//:.イ}:.:.:.:.:.イ}'/ ン:.:.:.`ヽ:.:.:〉
/:.:{:.:{__.:.:.:/ ´:.:レ:.:.:.:.:.:レ'/ -<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 御意ッ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『王戎伝』によると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王衍は前将軍曹武、左衛将軍王景らに賊を討たせた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 986 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:56:12.68 ID:uUMQvuii0
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‐=‐_
/勿/
/\\
// l ヽ)
‐‐_ __/l/ /
lニニ/__/ /
',/,。ャ'''´ /
.,'
,。s≦≧s。,/ ,ィ─ yニ/ ̄
::::::::::::::::::::l z--z---z {‐ lニl
ニニニニl -=ニ::::::::::::::::‐=‐‐ゝ ___/ヽ_ ‐=‐/‐‐ ̄,。ャ'''´
:::::::::::::::::::::',-=ニ;;;;V l /:::::::::::::::::', ,。ャ'''´::::::::::::\
::::::::::::::::::::::ハ ,。ャ'l'´l l:::::::::::::::::::::l ___:::::::::::::::::::::::
二ニ=-ニ ', ', ( /l l ,'::::::::::l ミ 、 ゝl:‐‐v‐‐‐‐‐ }::::::::::::::::::::
__________\ {::::::Y≧。,\ ',__ノ/:::::::::::l 迅-______ 勿 .⌒l≧ ≦ 爻 /:::::::::::::::::::::
_二二 l〉::::::::::::::::', ̄ ̄ ̄',:::::::l /:::::::::::::::,。ャ'´ .', l_ ,ィ '爻/:::::::::::::::::::::::::
: : : : : :ヽ_-‐‐‐‐‐‐‐s。::::::::::::::: ',:::::l 竺::::/ ‐= l‐‐s。, 爻= 爻:::::::::::::::::::::::::::::::::
: : :,。ャ'´......................../ \::::: ', l/:::::::::::::s。, __ ___‐=/¨ ヽノ 爻爻::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/............................./ / ヽ _l::::::::::::/ ,。ャ'''´/:::',__,。ャ''' ´‐=......ヘフく /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
............................/ l; / ‐‐‐, l........ l........... l:::::/‐く\ ‐= l................', / ',  ̄ ̄ l
.................,。ャ'''´ ',l ', l.......} l.............', ', フ ‐= クフ:::ヽ....‐= ', /:::::::: ', ,。'´
--=''^~ニニニニs。, ヽ ',.......:::::::: ',l.../ ,'......................ヽ/ /:::::::::::::::::::l ', /::: ________:::::::::::::::::
,。sニニニニニニニニニs。, :::::::::::::::: ノイゝ レ V / l::::::::::::::::::::l ヽ‐;;; /:: /:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::ニニニヽl/ \___/ 彡| l /迅¨l l',:::::::::::::::::::' ;; /:: レ::::::::::::::::::::::::::::://
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽノ¨´', l /¨l , ' l `¨¨¨¨l ;/::::::: l/::::::::::::::::::::::::::://:
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ', ', l ',ノl l::::::::::/:::::::l / l / l /::::::: l二二二二二二ノ::::::::
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .両軍は七里澗で戦闘になった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『資治通鑑』『晋紀』は、.王弥軍は再び敗れたと記す
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 987 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:57:11.39 ID:uUMQvuii0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 逃げろ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 輜重は捨てていけ!!! >
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
| .{/ .ヘ ヘ |!iiヽ、/ / { { .{ .', ヘ ,∠ ハムリ__| \__人_人从_人_人从/
| .{ .} /¨`ヽ、 |リ´ \ / { ', .', .', ,∠,イシ ,イヽ、 | _) (__
ヘ V ./ ./ リi{ .\ ./ヘ ', ', ∠.シ二7ハ リ ) 土下座なさい! (
. ヘ ゝ-彡 .〈‐‐- 、/シ>、 o .く ヘ____>∠__ヽ_ヽ.ハ \/  ̄ ̄) ( ̄ ̄
\ ハ {圭/ .> _ 〉___/ .| } } } ', / /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
} ></リi.|, 斗ァ‐-- ァ u ;;;;;;;;;{ L__」_リ_ .リ i /
..リ /圭 \_/__ / .三{ ! .o ノシ ァ‐- ,イ 都の官軍がこうも強いとは
/ ./圭圭圭i7 u ;;;;;{__ .ヽイ∠,∠-‐/ ,イ
.∧圭圭圭/ \:::::>イiリ .} , く / / \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
/ .{圭圭アi .r ――- 、 rx//ヽ/イ\ヽ/ / ) >
.∧ {圭a ./ `¨二ニ=' } ハ ,ィ\\/ /\ < グレート・チャイナ!! >
/ ヽ、/ / // }\/ /\\\ < (
.ハ .{ ./ ,イ リ/ /\\\\\ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
/ \ .ヘ / /i ゝ .イ ./\\\\\\\
.ハ > ヘイヘ U / .} | ./\\\\\\\\\
\ .ヘ ./ リ .リ /\\\\\\\\\\\
\ > _ __リ> x ム イ / '´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <\\\\\
> __ ,イV .> < シ ./ <\\\\
ヽ、 ,イリシ ,イ ,イ ,イ <\\\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『王弥伝』には、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王師が進撃して七里澗に駐屯する王弥を大破したとある。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .また、『晋書』『懐帝紀』は王弥が退走したと記している
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 988 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/30(水) 23:59:59.25 ID:uUMQvuii0
-
/{,/イ _.ィ
ト. {. { /;ニ=-
_, ,ハl、´ Yレ/ _≧ 、 } /
/イ /、_ゞ ヽi! レ"∠_/ヽ ノ!/{
{ ;レ、\>ー=ミ 彡"ー</ドY ,イ=-
-=ゞ爻<´7',ィ /从ヽミ=、⌒≧斗从\
/ィ ,ゞく _,/ ,ィ/{ iド{ヽト、 }\ノイ,ハ 「ヾ゙ 、
{′ノハヾ「_ィ,=,ztミ、!ヘVィf_キァ7i丁゙ー}人 ヽ
、!〈/,イト≧彡ヘ人{ヾ三/ |! ヽY゙ー-≧t._
/ / !、\´∠个 \/ |l ゙、 \ _≧、_
/′ / l、ヽ/ /}\ \‐ハ \ \,イ ̄ ̄ヾ} .ああ。
/ / / ヾ <ヾ三二ア>ィWヽ ヽ/ ノ
/´.′イ{ ! ゙、_ヽ二二二イ |-^ー゙v / 晋の兵は今なお強い。
! r'Vヽヘ__ ∨>.__ /7入_ノ\}. {
!,′_/>ヘ {ヽ.__/_'-‐‐>、}:i:i}/、 身の置き場はねぇだろう
_,、 rf´ ト′ゞ.ヽ`‘, /´ / /:i:i:i:i:i:i/‐-、
/" \ _,A゙ | \―ヽ- 辷{-/ ‐/ /:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i丶
‐ァ-、 \ーヘ |ヽ \一ゞ_ _フー,/‐ /:i:i:i:i:i /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
,{/ _\ Υ ヘ. |! \く−У'ー/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
´ ̄ `ヽ { ∧ ‘,\ \_// ./:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i: \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
__ ‘, Υ゙ }、 ‘, \ \__/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ≧ <
'´ _`.‘, |!、 t、\ 、 \____ ≧、:i:i/:i:i:i:i:i:i: -―≧ こんな時に何を言っている!!! ニ=-
/  ̄`ヽ!ヽ ヽ 丶 \ヽ ,/\___ 二二二 ̄__ ≧ ≦
/′ __>――、 ゙、 ヽ// /:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
、/ //;;;;;/二ニヽ \ \ //, ̄ ̄ ̄`T´ ̄ ̄`/:i:i:ム__ノ,’ /\
/ /〈;;;;/;;;/;;;-;;;;;、;;\ ヽr―ヘ/;ムーヘ:;;;;;;;!;;;;i;;;;;/:i:i:i:i:ム、_,イ:i:i∧ \
、.' / /ゞ、_;;;/;/;;;;;;;;;;;>‐'〒ーヘ―''/ ∧;;;;;;;;;;;/:i:i:i:i:i:i:iム≧イ:i:i:i:i:〉
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、この際に王弥は、配下になっていた劉霊にこんな発言をしている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 989 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:00:41.16 ID:T81ruTTB0
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/{,/イ _.ィ
ト. {. { /;ニ=-
_, ,ハl、´ Yレ/ _≧ 、 } /
/イ /、_ゞ ヽi! レ"∠_/ヽ ノ!/{
{ ;レ、\>ー=ミ 彡"ー</ドY ,イ=-
-=ゞ爻<´7',ィ /从ヽミ=、⌒≧斗从\
/ィ ,ゞく _,/ ,ィ/{ iド{ヽト、 }\ノイ,ハ 「ヾ゙ 、
{′ノハヾ「_ィ,=,ztミ、!ヘVィf_キァ7i丁゙ー}人 ヽ
、!〈/,イト≧彡ヘ人{ヾ三/ |! ヽY゙ー-≧t._
/ / !、\´∠个 \/ |l ゙、 \ _≧、_
/′ / l、ヽ/ /}\ \‐ハ \ \,イ ̄ ̄ヾ}
/ / / ヾ <ヾ三二ア>ィWヽ ヽ/ ノ 并州の劉淵はあいつが人質だった頃、
/´.′イ{ ! ゙、_ヽ二二二イ |-^ー゙v / 俺と共に帝都洛陽を遊び歩いた仲でな。
! r'Vヽヘ__ ∨>.__ /7入_ノ\}. {
!,′_/>ヘ {ヽ.__/_'-‐‐>、}:i:i}/、 今は漢王と名乗ってやがるから、
_,、 rf´ ト′ゞ.ヽ`‘, /´ / /:i:i:i:i:i:i/‐-、 俺らでまとめて帰順しようじゃねぇか
/" \ _,A゙ | \―ヽ- 辷{-/ ‐/ /:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i丶
‐ァ-、 \ーヘ |ヽ \一ゞ_ _フー,/‐ /:i:i:i:i:i /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
,{/ _\ Υ ヘ. |! \く−У'ー/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ ) >
´ ̄ `ヽ { ∧ ‘,\ \_// ./:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ < 分かった! >
__ ‘, Υ゙ }、 ‘, \ \__/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\ < (
'´ _`.‘, |!、 t、\ 、 \____ ≧、:i:i/:i:i:i:i:i:i: -――――――-、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
/  ̄`ヽ!ヽ ヽ 丶 \ヽ ,/\___ 二二二 ̄_____、 \
/′ __>――、 ゙、 ヽ// /:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:/〃¨Y:i:.、 \ \__人_人从_人_人从/
、/ //;;;;;/二ニヽ \ \ //, ̄ ̄ ̄`T´ ̄ ̄`/:i:i:ム__ノ,’ /\ _) (__
/ /〈;;;;/;;;/;;;-;;;;;、;;\ ヽr―ヘ/;ムーヘ:;;;;;;;!;;;;i;;;;;/:i:i:i:i:ム、_,イ:i:i∧ \ ) それでいこう!! (
、.' / /ゞ、_;;;/;/;;;;;;;;;;;>‐'〒ーヘ―''/ ∧;;;;;;;;;;;/:i:i:i:i:i:i:iム≧イ:i:i:i:i:〉  ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 990 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:02:02.66 ID:T81ruTTB0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 決まりだ!! ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ ≧ <
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ -=ニ 我が軍は黄河を渡る!!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ 死にたくない奴は遅れるな!!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
:.:.:./\ }!:.>.. |______________} ∨
:.:./ \ }!:.:.:.:.:.:.> |:.:.:.∧ ./\、‐-..... _ ∨ V
\:.. \:.:.:.:.:.: ∧ > |:.:.:.. ∧./::::::::\>、:::::::::"::...‐-.... _ ∨ V
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王弥は黄河を渡った
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 991 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:02:33.65 ID:T81ruTTB0
- 【紀元308年5月 晋 首都 洛陽】
1! | i
i|l__il___i! | i | | l|
l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! |
|l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l!
i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, /
/' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </
/ / / /  ̄ /' / /_/
 ̄  ̄  ̄
∫ι__________ ./丁了 \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ) >
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || < 王太尉御帰還!! >
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || < (
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/31(木) 00:03:31.09 ID:JYp09hHW0
- まあ王弥の兵も勝ちを重ねてふくれ上がると同時に
失う物など何も無い当初のハングリーな気分を失いつつあった頃だろうからね
- 993 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:03:31.90 ID:T81ruTTB0
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 王衍様ァッ! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ) >
\_人_人∧从_人_∧_人_从_// < あれが北宮純将軍だ!! >
) > < (
< 応援していました!! > /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
- 994 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:04:45.61 ID:T81ruTTB0
-
r 、ヽ ∩
rヽヽ ヽ ! , 、
ヽヽ` ノ
`弋 Y、 , -ミ、_
,ヘ/ ヽ , -"´/ r<∠、`ヽ
r ' ∧ イ /ィ{ 人ヽ ヽヽ ヽ ‐ 、
ヽ__/: ∧ /// /-{ ! トヾ-', ,ミ、}_ソ
`}: : : : ∧ {イ/ //人ヘ ', ヽ ヽ} i寸 ´ \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
∨ : : : ∧ { ./イ'⌒` ,ヽ{'⌒`i、ヽリ_)ヽ ) >
\: :| : ∧彡ノ rァ―┐ ト r-rノ < あれは賊の輜重か! >
ヽ{: : : :ゞ八 ヽ ノ -=彡ノハヽ < (
゙{: : : : : ヽ> 、 , イ{イ人ノ´ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
∨: : : : / /ト ト}ソ人{ ノ`
∨: : :{:{ {:{>ニ<j: } ',-r、 /: : : : : : : : /: : : : : ∨: : : :\: :ヽ
∨: /{ {: ,ハ V }.リ}}: :ゝ /: : : : : : :../: /∨: :ヽ: : ∨: : : : ∧: ∧
∨ゞミ, }: !=У:/':/イ: ミヽ /: /.:.: :../: /: /. ∨: : \: \: :∨:∧:..∧
|: {{ 。ソ: :∨ミ:{{//}:、: :リ ./: /|: : :./: / !_|_ ∨: { ,-寸マ_:∨c()っハ
}: ||: : : : : : : ゚jj: : :}: : `ァ ./: /: !: : :| !/∨ ヽ\,--∨∨:|: (ハ): !:'
/: /: :.!: : :{'∨,==ミ イ==ミ∨: : :.|:..|:.|
|:..ハ: ∧: :.'. / んハ んハ .〉}: : : .!:..!:.!
\__人_人从_人_人从/ {: { |: :|:ヽ:∧、弋ソ 弋ソ ' /: : : :!: |:.|
_) (__ .ヽ{ |: :∨:ト∧:::::::::: ' :::::::/:/: : /: :|∧
) 涼州兵ありがとう!! ( .|: : ∨!ヽ、ヽ , ― 、 ノ:/}: :.∧:..|:.∧
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ .{::!: : :.∨人 ヽ ノ / ノ/: :/:∧:|ヽ∧
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ∨: :{ヽ∨: :.> ィ: :./:/从∧' }\
∨:.{ \ 从: r}> ー < .ノハ/:ノ } }' ヽ
ヽ\ _/. \_ _, -< 〉-、
_,,.-‐''!"/ハ __ / ヽ__. / } |`' ー--∩,くニヽ
(ヽ ィ ´ | /::::::::`{ニ}´::::::::`> .| } .ノノ.〉 二'〉
rー `、\ ./、 { \:::::::::/ ヽ::::::::/ ノ / / /ィ/ィ ̄`}
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『王戎伝』によると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王衍は賊を討ち、その輜重を得たという
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 995 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:05:26.39 ID:T81ruTTB0
-
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l まさか勝つなんて。
l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l
ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 知ってるぞ。
| i ̄i ̄i ̄i """ |
l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .この後に衝撃の展開が来るって
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
∨-_-_-_
. \ニ=- _ ∨_-_-_-_━─-...ミ
\_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\
\_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\
. /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::.
〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::.
. .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|::::::::::::::::::
.::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::|
/:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/
.::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|:::::::::::::::
こういう時は素直に喜びなさい .〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/
`>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{
(:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _
)ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):)
\:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../
\::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::...
.:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/
〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\
)/ // /:/∧_-/-_-_-_-_-_-」|:::∧:::
- 996 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:06:56.79 ID:T81ruTTB0
-
/ / / /
lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、 lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、
∠,,、 -z ,r――― ''" ∠,,、 -z ,r――― ''"
、 '"´,、ィ / 、 '"´,、ィ /
、 '" ,、 '":ツ / |^l 、 '" ,、 '":ツ / |^l
、-' ,、 '´ / / /'''',,,," 彡 、-' ,、 '´ / / /'''',,,," 彡
| ,、 '´ / / `゙^ _,| │ | ,、 '´ / / `゙^ _,| │ |^l
'´ / /l/ .,/,_ | '´ / /l/ .,/,_ | ;‐i /'''',,,," 彡
// .l_,'" | .| lニ ニ// l_,'" | .| lニ ニl ;‐i `゙^ _,| │
{_,l゙ .〈/!_| lニ ニl {_,l゙ .〈/!_| lニ ニl .,/,_ |
〈/!_| 〈/!_| .l_,'" | .|
{_,l゙
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
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:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
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ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ ひとまず帝都洛陽は救われた。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ .しかし、朝廷が相対する敵は王弥ばかりではなかった
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 997 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:07:27.28 ID:T81ruTTB0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
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| 新スレ |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
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|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< やる夫が正史を書くようです55
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1648646376/
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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- 998 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2022/03/31(木) 00:08:06.48 ID:T81ruTTB0
- 15分ほど休憩します。
続きは次スレで
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/31(木) 17:44:08.51 ID:6e5QX7CX0
- うめ
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/31(木) 21:34:03.52 ID:4wmeR8f20
- >>1000なら中畑監督が過去転生して暗黒期西晋に立て直しの土台を作ってくれる
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- ,.ィ'",ィ `' 、
. /_ / __,,, ',
//..、 ̄.,、、ゝ .',
i.F‐'゙ `'ー‐',. l
!| `‐、 ,.、 ',
||,,,,_ , _,,,,,, | |7}. ', 久々にわろうた
||. ̄ ,' ´ ̄ リ!|/ ', げにいみじきすれのたつのも今はむかし
!.', i,_っ l!| ヽ
. l ', _,,_ | l \ あたらしき人まいりこれりども
| ヽ `゙´ , ヽヽ 程しらぬものばかりなりて いとこうじけり
ヽ. ヽ、 ,.ィ ヽ,
/,、ri个`,゙゙゙゙´ //ヽ ,、
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