他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【ミリシタ】ミリオン童話劇場〜赤ずきん〜
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:40:22.67 ID:Qtmise140
千鶴(母親)「赤ずきん、おばあちゃんのところまでお見舞いに行って欲しいのだけど」
育(赤ずきん)「うん、分かった! わたしに任せて!」
千鶴「ふふっ、頼もしいのね。じゃあこれを持って行ってあげて」トンッ
育「これは……『当日限定スパークドリンク30』?」
千鶴「消費期限が早い物から使い切りませんと、もったいないですわ」
育(やりくり上手! お母さん凄い!)
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1638798022
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:41:24.70 ID:Qtmise140
育「〜〜〜♪」テクテク
響(狼)「うぅ……元気が出ないぞー……。今のままだと人間を食べる力も湧かない……」
育「あっ! あんなところに行き倒れてる狼さんが居る!」
育「大丈夫? 狼さん」
響「んぐぅ……あんまり大丈夫ではないぞ……」
育「大変! 狼さんが元気じゃなくなってる……。こんな時は……」
育「スパークドリンクの出番! はい狼さん、これを飲んで元気を出して!」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:43:27.30 ID:Qtmise140
響「ゴクッゴクッ……。おぉ! すっごい元気が溢れて来たぞ!」
育「4本持ってて良かったぁ。まだあるからお土産は大丈夫だね」
響「自分、こんなに優しい人間を食べようと思ってたなんて……うぅっ」
育「えぇっ!? 狼さんは人間を食べようとしていたのっ!?」
響「いや!? もう自分は人間を食べたりしないぞ! 果物とか野菜とかいっぱい食べるようにする!」
育「うんうん、野菜をちゃんと食べるのは大事! 良い子良い子〜」
響「えへへっ……。そうだ! お礼に自分も付いていくぞ!」
育「ほんとに? ありがとう、狼さん!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:46:23.94 ID:Qtmise140
のり子(猟師)「くぅ……。4日前から何も食べてない……」
のり子「猟銃も売っ払って食費にしちゃったし、もう罠とかでウサギ捕まえて食うしかないかな……あ、でも限界……」
のり子「もう……ダメだ……」バタッ
のり子「……あれ、こんなところに焼肉が落ちてるぞ〜。うへへ、緑色の焼肉なんてあるんだなぁ」モグモグ
育「りんご美味しいね、狼さん」シャリシャリ
響「そうだな! 赤ずきんに喜んでもらえて嬉しいぞ! って何だあれ?」
育「あっ! あんなところに雑草を食べてる猟師さんが居る!」
育「大丈夫? 猟師さん」タッタッタ
のり子「……ん? 女の子? あ、あまり大丈夫ではないかな。お腹減って喉も乾いて限界かも……」
育「それは大変! こんな時はやっぱりスパークドリンクの出番! はい、猟師さんこれ飲んで!」
響(手ぶらなのになんで猟師って分かったんだ?)
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:47:14.51 ID:Qtmise140
のり子「ゴクッゴクッ……っ! 凄い! 一気にやる気が満ち溢れて来たっ!」
響「お腹空いてるんだろ? ほら、このりんごも食べていいぞー」
のり子「ありがとう狼さん! ……美味い!」シャリシャリ
のり子「まさか少女と狼に助けられることになるなんて、君たちは命の恩人だよ!」
響「そこまで言ってもらえると、なんだか照れちゃうなー」
のり子「今まで動物を狩って悪かった。これからは動物を愛でまくる人間になるよっ!」
育「わぁ! それはとってもいいことだねっ!」
響「自分もこれで狩られなくて安心さー」
のり子「お礼に私も付いていくよ。森の中は危ないからね」
育「ありがとう、猟師さん!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:48:40.84 ID:Qtmise140
紬(?)「……」
紬(?)「……」
紬(ハサミ)「あ、私はハサミです」
紬「……」
のり子「ね、ねぇ赤ずきん。あそこに直立不動の人間が居るんだけど……」
響「な、なんでこんな森の中で突っ立って居るんだ……? 自分、なんか怖いぞ……」
育「違うよっ二人とも! あそこに居るのはハサミだよっ!」
のり子「ハ、ハサミ?」
育「コホン……。あっ! あんなところに動けずにいるハサミさんが居る!」
響(そのリアクション、テンプレなのか……)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:49:42.80 ID:Qtmise140
紬「ご指摘の通り、私はハサミ。しかし、今はエネルギーが足りずに動けずにいます」
育「エネルギー?」
紬「はい。私みたいな人型ハサミには、動力となる液体が必要なのです」
響「というかどう見ても人間の女の子なんだけど……」
紬「人間ではありません。ハサミです」キッパリ
響「あっはい」
育「液体……? えーと、このスパークドリンクで大丈夫かな?」
紬「おそらく大丈夫だと思います」
のり子「大丈夫なのかな」
育「それじゃあはい、ハサミさん、これ飲んで!」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:54:02.90 ID:Qtmise140
紬「ゴクッゴクッ……。こ、これは……」
響「どうなるんだ……?」ドキドキ
紬「完全回復です。可愛らしい女の子、あなたは恩人です。私で良ければ力になりましょう」
育「ありがとう! ハサミさんはどんなことが出来るの?」
紬「私はハサミなので、紙を切ることから肉食動物のお腹を割くことまで可能です」
響「怖い怖い! 自分を見ながらそんなこと言わないで欲しいぞ!」
紬「そうですか、失礼しました。それならば何を切りましょうか? 物質はもちろん、概念だって切ることも可能です」
のり子「いきなり中二バトルものの能力みたいなこと言い出したんだけど」
育「切るのは今は大丈夫! それより、お友達になって欲しいな!」
紬「お友達……! なんだか素敵な響きですね。よろしくお願いします」
育「うんっ! よろしくねっ!」エヘヘッ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/12/06(月) 22:55:02.15 ID:Qtmise140
育「おばあちゃんの家に着いた!」
響「今更だけど、おばあちゃんが何でこんな森の中に1人で住んでいるんだ?」
のり子「気にしたら負けだと思う」
育「おばあちゃーん、おじゃましまーす」
ガチャ
紬「赤ずきんのおばあさんらしき人影はありませんね
育「おばあちゃん……? あれ、ベッドの中に居るの?」
???「……」モゾモゾ
響「みたいだな、シーツを被って動いてるぞ」
12.25 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)