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【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
- 422 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/12/03(金) 00:46:17.30 ID:xmeeQdsj0
- 安価間違えてる! >>415じゃなくて>>416!
※
ドロシー「………………えっ?」
………………わたくしが、ワイズさんを……? 好き……?
いや流石にそれは――。
ユウナ「……」
ユウナがわたくしのことを真剣な表情で見つめている。違う、そういうつもりじゃないのユウナ――だって、ワイズさんはユウナの恋人で――あれ?
何が、違うの? そういうつもりじゃないって――そんな言い方、まるでわたくしがワイズさんのことを――。
ドロシー「ち、ちがっ、え……? わ、わたくしがワイズさんのことをそんな……」
自然と、ポケットに入れていた羽のお守りに手が伸びる。ふわふわと柔らかくて触っているだけで……ワイズさんのことを思い出す。
泣いてるわたくしを必死に慰めてくれたワイズさん、今はついて生きて欲しいと説得してくれたワイズさん、わたくしに魔法を教えてくれたワイズさん、優しく笑ってくれたワイズさん。
毎回毎回不器用に命を使って、わたくしたちのことを考えてくれて、ドラゴンの襲撃の時もわたくしを助けてくれた――ワイズさん。
…………危なっかしくて、見ているだけでヒヤヒヤして、たまにちょっと考えられないような言動をするワイズさん。でも、なぜかそんなワイズさんのことをわたくしは――目で、追ってしまう。
自分より他人のことを考える可愛くて優しい彼の事を、考えてしまう。
ドロシー「――――――――っ」
――――一瞬で熱が顔中に巡る。顔が――熱い。耳まで余すところなく真っ赤になっているのが分かって――――
ユウナ「…………」
ドロシー「ち、ちがくて、その、わ、わたくしはぜんぜんわいずさんのことなんて……!」
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