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【東方】霊夢「好感度スカウター」早苗「其の弐ですっ!」【安価・コンマ】
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1 :
◆439SIKhT0k
[saga]:2021/11/23(火) 20:30:56.94 ID:pWFfB4Pt0
前スレ
【東方】魔理沙「好感度スカウター?」【安価・コンマ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1629449859/
【前スレの目次】
≪普通の魔法使い≫ 魔理沙 1-90、(110-176)
≪楽園の素敵な巫女≫霊夢 182-284、(729-800)
≪祀られる風の人間≫早苗 298-412
≪半人半霊の半人前≫妖夢 430-536
≪吸血鬼のメイド≫ 咲夜 578-702
≪古代日本の尸解仙≫布都 818-924
測定結果のまとめ(1-800まで) 802-807
番外編・風5 936-942
1キャラクターにつき、最大10名の好感度を測定するスレです。
しばらくは番外編を書きます。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1637667056
2 :
◆439SIKhT0k
[saga]:2021/11/23(火) 20:51:57.63 ID:pWFfB4Pt0
このssは、「東方Project」の二次創作です。
そのため、原作にはない展開や設定が含まれることがあります。
3 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 20:53:16.62 ID:pWFfB4Pt0
幽々子「妖夢ー、ちょっと来てもらってもいーい?」
幽々子「(……別に、妖夢じゃなくて他の幽霊達の料理でもいいとはいえ……あの子に作ってもらった方が満足できるのよね)」
シーン
幽々子「?」
幽々子「居たと思ってたけれど、出かけちゃったのかしら?」
幽々子「(……もしかしたら部屋に居るかもしれないし、いったんあの子の部屋にでも行ってみましょう)」
――――――――――
幽々子「(物音一つしないわね。 やっぱり外出中か……)」
幽々子「(って、あら? 戸が空いてる……?)」
4 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 20:54:44.38 ID:pWFfB4Pt0
幽々子「妖夢ー、入るわよー?」
幽々子「……」チラッ
幽々子「(そこそこ綺麗にしてあるわね。 まぁ、あの子らしいといえばそうなのだけれど)」
幽々子「(……だからこそ、少し違和感がある)」
幽々子「(あの箪笥、何の変哲もないもののように見える……)」
幽々子「(でも、間違いなく何かがありそうね)」
幽々子「ふふふ……」
幽々子「(分かりづらいようにしたとしても、癖って中々直せないものよ)」
幽々子「(そうねぇ……あの子の性格からいって、怪しいのはこの辺かしら?)」ガサゴソ
幽々子「さーて、それじゃあ妖夢が隠そうと思ったものを見せていただきましょうか!」ワクワク
5 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 20:56:08.26 ID:pWFfB4Pt0
|――――――――||―――――――――|
| ===== | ====== |
| ====。 | =。 |
| | |
| | ======。 |
| | |
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6 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 21:03:40.83 ID:pWFfB4Pt0
AA間違えました……。
7 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 21:11:45.04 ID:pWFfB4Pt0
―――――――――――――――――――――
日記をつけるように言われた。
―――――――――――――――――――――
修行頑張った。
―――――――――――――――――――――
8 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 21:13:13.74 ID:pWFfB4Pt0
―――――――――――――――――――――
今日も修行頑張った。
―――――――――――――――――――――
……他に書くことが思い浮かばない。
これに意味があるのだろうか……。
―――――――――――――――――――――
幽々子「……」ペラッ
幽々子「……」ペラッ
幽々子「(……何かあまり面白くないというか……まぁ、まだまだあるし、飛ばしながら読みましょう)」パタン
9 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 21:15:21.46 ID:pWFfB4Pt0
おじいちゃんに、これからはお師匠様と呼ぶようにと言われた。
おじいちゃんはおじいちゃんだし、お師匠様なんて呼ぶ気がしない……。
うーん……そうだ! おじいちゃんお師匠様と呼べば、どちらの言い分も問題なく通せるんじゃない? 私って頭いい!
だから、
分かりました。 おじいちゃんお師匠様!
と言ったら、固まったように思ったけど……私のすぐ横のところに矢庭に斬撃を放ったので、少し怖かった。
当然、その後のお師匠様の言ったことに私は頷くことしかできなかった。
いつの間にか居た幽々子さまは、この様子を見てクスクス笑っていた。
……笑うことないのに。 あんまり好きになれそうにない。
………………………………………………………
幽々子「(あら……この辺りから、書く量がかなり多くなってきたわね)」
幽々子「(修行頑張った。 という言葉が、あと何回出てくるやら……と思ったけれど、ここからは楽しく読めそう)」
10 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 21:29:30.35 ID:pWFfB4Pt0
お師匠様に言われたことを全てこなそうとしていたら、昼ご飯を食べそびれてしまった。
……何となく、それが情けないような気がして、腹が鳴りそうになるのを耐えながら修行しようと思っていたら、幽々子さまが声をかけてきた。
緊張したのもあってか、先ほどまで比較的静かだったはずの私の腹の虫が、ぐぅと鳴った。
幽々子さまに、
「やっぱり来てよかったわ。 なんと、ここに美味しそうなおむすびや御菜に、あとはお菓子もあるのだけれど、貴方もいるかしら」 と言われたけれど、
私に用意されたものではないだろうし、と断ろうとした。
しかし、
「……ただ食べるだけ、というのはあまり楽しくないのよ。 いくら豪華な物を出されても、独りでは味気なく感じてしまうの」
「だからね、妖夢さえよければ、一緒に食べない? これは……ただのお願い、よ」
と返されてしまっては、私が取れる行動は一つしかなかった。
11 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/23(火) 21:54:17.18 ID:pWFfB4Pt0
あれから何日か経ち、ひょっとしたら幽々子さまはすごく優しいのではないか、ということに気づいてしまった。
お師匠様に厳しく𠮟られ、泣きそうになっていた日には、
「妖忌は妖夢のことが嫌いで厳しくしているわけではないのよ。 今は分からないかもしれないけれど、いつの日かきっと妖夢にも分かる日が来るわ」 と言われ、
イライラすることがあった時には、
「ねぇ、妖夢。 きちんと言葉で伝えなくては誤解されてしまうわよ、たどたどしくてもいいから話してごらんなさい」 と言われ、
またある日には、
「褒めていたわよ、今日はよく頑張ったわね……そうだ! ちょうど飴を持っていたの、妖夢にいくつかあげるわ」
と言われて渡された小さな包みには、よく知っている筆跡で、妖夢へと書かれていたから、私の感謝の言葉はきっと震えていて……。
それでも、幽々子さまは何も言わずに、いつものように笑みを湛えていたから、それが、却って私の涙腺にとどめを刺した。
幽々子さまは、私が泣き止むまでずっと頭を撫で続けていた。
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/24(水) 00:02:45.21 ID:SjrM4pOTo
おつおつ
13 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/24(水) 06:31:26.09 ID:0CARbUp70
幽々子さまって、たくさんのことを知っていますよね。 一体、どのくらい生きているのですか?
ほんの少しの疑問だった。 雨とか空気とか時を斬れる様になるには○○年は掛かる、とお師匠様が言っていたから、何となく、幽々子さまは何年くらい生きてるのか気になっただけ……。
「ごめんなさい。 覚えてないの、ずっと昔のことは……」
だから……私は、そんな顔を見るために言ったわけじゃない。
「それに、私は亡霊でしょう?」
「――もう、生きてはいないから。 きっと、年齢なんて、すぐ妖夢に追い越されてしまうわね――」
ふふ、と笑っているはずなのに、笑ってないような気がした。
こんなことなら、
「女性に年齢を聞くなんて失礼よ」
って、はぐらかされた方がよっぽどマシだった。
私は……幽々子さまのお役に立てるように頑張りたい、そのためには、もっと知る必要があるって思ったけど……余計なことをするくらいなら、考えない方が良いんじゃないかって……。
14 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/24(水) 23:20:00.92 ID:0CARbUp70
何があろうと無心であり続けようと思う。
前に、剣に迷いがある、と言われたことがあるから、間違っていないはずだ。
……お師匠様に厳しいことを言われたって、全然平気。
「妖夢……」
「今日は、いつも以上に頑張っているのね」
平常心……平常心……。
「えっと……。 その、大丈夫かしら?」
……私は、幽々子さまの方が大丈夫か心配だけど……。
って、余計なことを考えないように決心したばかりなのに……いやでも、これくらいは考えても問題ないんじゃ……とはいっても……うぅ、なんかよく分からなくなってきた……。
そんな状態になっていた時。 静謐な白玉楼にそぐわない、大きな音が響いた。
「……」
ぐるぐるとしてる頭、ぐぅぐぅと鳴るお腹。 いっそのこと、消えてしまいたかった。
幽々子さまは、ふぅとため息をついて、
「私、お腹が空いてしまったわ。 妖夢も来なさい、これは命令よ」 と言ってきたから、私は幽々子さまの命令通りの行動をした。
結局、それは、一つや二つではなかったけど……不思議と嫌ではなかった。
15 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/24(水) 23:29:40.33 ID:0CARbUp70
幽々子さまに、
「無心というのは、思いやりのないことという意味もあるのよ。 私は、妖夢にそうでいてほしくないわ」
と言われたので、無心であり続けようとするのはやめようと思う。
そう答えたら、少しだけ真剣な表情をした後、すぐにいつものような柔和な笑みを浮かべ、色々な話をしてきた。
でも、今の私には難しくてさっぱり分からなかった。
会話の最後に、頑張り過ぎたって良いことはないと言われた。
私は、別にそんなつもりはなかったし、まだ足りないような気がするけど……幽々子さまが言ってきたことなんだから、それが正しいんだよね?
………………………………………………………
幽々子「……」
幽々子「……」ペラ
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/25(木) 12:36:09.05 ID:Fc9uJrkMo
すき
17 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/27(土) 12:06:03.40 ID:2dagutTh0
今日は、お師匠様に私も幽々子さまにお仕えしたいです、と言ってみた。
てっきり、まだまだ未熟だから駄目と返されると思ってたのに、そのうち、という色よい返事をもらえた。
お師匠様は、駄目な時は駄目と言うことをよく知っていたから、遂に認められたんだと感じて嬉しくなった。
18 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/27(土) 12:09:46.50 ID:2dagutTh0
精神鍛錬のためと言って、お師匠様が怪談話をしてきた。
お昼頃に幽々子さまの知り合い(?)の紫さまが来たので、もてなすために準備をしていると、私のほかに誰もいないはずの場所で頬をつつかれたり肩を叩かれたりした。
紫さまが帰った後、意を決して幽々子さまに、
ここはお化け屋敷じゃありませんよね? と尋ねたら、肩を震わせていた。
……もしかしたら幽々子さまもお化けが怖いのかもしれない。
幽々子さまを守るためにも、夜は一緒に寝てください。 とお願いしたら快諾してもらえた。
ただ、一晩中見張りをするつもりだったのに寝てしまったのは最大の不覚。
19 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/27(土) 20:23:58.41 ID:2dagutTh0
長いことお師匠様が考え事をしていた。
考え事中なら勝てるかも、と考えた数刻前の自分を斬りたい。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/27(土) 20:24:34.61 ID:K9Tfho6Io
うーんこの辻斬り思想
21 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/27(土) 21:02:23.26 ID:2dagutTh0
今日は修業が休みになった。
……いざ休日を与えられても、修行三昧だったから、何をすればいいのか分からない。
そう呟いたら、幽々子さまに、
「それなら、料理をしたらどうかしら。 食事はとても大切だし」
「……私も手伝ってあげるわ。 これでも……ううん、西行寺家の娘ですもの、一通りのことはできるようにしているの」 と返された。
幽々子さまの手を煩わせるなんて、少し畏れ多いけど……きっと、とても楽しいだろうなぁ。
「火をつけている時に、余所見をするなんて危ないじゃない」
「それは塩じゃなくて砂糖よ。 よく見ればわかるでしょう?」
「そこまで入れると味が……慣れてないうちはきちんと量って」
「粗雑にしたらその分だけ返ってくるのよ。 美味しいのが食べたいから、全力を尽くしなさい」
……ある意味、修行よりしんどかった。
………………………………………………………
幽々子「(……もう、ここまで読んでいたのね。 確か、この三日後に……)」
22 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/27(土) 22:58:37.49 ID:2dagutTh0
どうすればいいのかわからな■。
幽々子さまは、私に、
「しっかりなさい」 と言ってきたけど、そんなのでき■わけない。
なんで。 どう■て。
だって、私は剣でも何でも全然■熟だし、失敗ばっかりだ。
お師匠様。 ■のこと半人前だって、ずっと見てないと駄目だって、言ってたじゃないですか。
あれは、■だったのですか?
……私は、一緒に居てくれるなら、ずっと■人前でも構いません。
一人前でないと駄目と言うならば、頑張って■人前になりますから。
だから……そんなの、■やだよ……。
我が■も泣■言も、絶対にこれっきりにするから。
一生のお■いだから……私を、置いて■かないで。
………………………………………………………
幽々子「(所々、字が滲んでる。 一応、何て書いてあるかは推測できるけれど……)」
23 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/27(土) 23:02:32.96 ID:2dagutTh0
―――――――――――――――――――――
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―――――――――――――――――――――
幽々子「(……完全に塗り潰されていて、読めない)」
24 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/28(日) 00:01:53.27 ID:eucvLnzd0
―――――――――――――――――――――
幽々子お嬢様に迷惑はかけられない。 この間
みたいなことは二度とないようにしないと。
―――――――――――――――――――――
……これからは、私が剣術指南役兼庭師
なんだから、一生懸命頑張らなきゃ。
―――――――――――――――――――――
25 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/28(日) 00:03:12.82 ID:eucvLnzd0
―――――――――――――――――――――
真実は見えないし、聞こえない……いくら
考えたって、私にはきっとわからない。
だから、私はお師匠様の教えの通りに、斬って
斬って斬って……全てを斬ってしまえば、
いつかは……。
―――――――――――――――――――――
26 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/28(日) 08:59:04.17 ID:eucvLnzd0
―――――――――――――――――――――
大分慣れてきた。
―――――――――――――――――――――
27 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/28(日) 09:01:06.79 ID:eucvLnzd0
―――――――――――――――――――――
斬るのって愉しい。
―――――――――――――――――――――
28 :
◆439SIKhT0k
[sage saga]:2021/11/28(日) 09:02:14.15 ID:eucvLnzd0
―――――――――――――――――――――
比較対象が規格外だっただけで、私はけっこう
強いのよ。
斬れば斬るほどそれが実感できるし……もし、
敵がいるとしたら、それは己ぐらいじゃない?
―――――――――――――――――――――
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