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【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
- 408 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 22:38:20.66 ID:zANooWfn0
-
にちか「推理、繋がっちゃいましたよ!」
【COMPLETE!】
にちか「もしかして、そういうことなの……?」
にちか「私たちパーティの参加者は全員……ボディチェックを受けている。全身くまなく手で触ってまでのチェック、見落としがあったとは考えづらい」
にちか「でも逆に言えば、パーティの参加者じゃない人はボディチェックを受けていない。現場に凶器を持ち込むことは可能だった……?」
ルカ「お、おい待てって……パーティに参加してないってことは、現場にもいないってことだろ?」
あさひ「いや、必ずしもそうとは限らないっす。灯織ちゃんより先に旧館にやってきて、どこかに隠れておけば問題ないはずっす」
あさひ「わたしたちは全員パーティに参加しているから、パーティ中はルカさんに鉢合わせる心配もない。それこそ倉庫なんかに隠れておけばいいっすね」
千雪「倉庫もお昼に掃除してからは誰も立ち寄ってないみたいだもんね……だからこそ、誰もアイロンのトリックに気づけなかった」
ルカ「待て、そうはさせねえぞ! あのホクロ女が厳戒態勢だったのはさっきも確認したよな? だったらあいつはちゃんと倉庫まで確認したはずだ。倉庫じゃ隠れ場所としては不十分だろうが!」
あさひ「え? 別に倉庫の部屋そのままとは言ってないっすよ?」
ルカ「はぁ? ど、どういうことだよ。まさか段ボールとかワゴンとかの中に隠れてたとでもいうつもりか?」
(いや、きっと芹沢さんが言っているのはあそこのことだ……)
(この旧館の中で、唯一誰の目にもつくことがなく、隠れ場所に最適だった空間が倉庫にはある……!)
-------------------------------------------------
【ひらめきアナグラム開始!】
た/ゆ/か/し
【正しい順番に並べ替えろ!】
↓1
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 22:40:26.62 ID:8bNXmz4V0
- ゆかした
- 410 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 22:42:54.97 ID:zANooWfn0
-
にちか「閃いちゃいました!」
【解!】
にちか「倉庫自体は隠れ場所として不十分……それは間違いありません。でも……倉庫から行くことのできる、床下なら話は別ってことです?」
愛依「ゆ、床下……?! そんなとこ行けんの?!」
美琴「他の荷物の陰に隠れてて分かりづらいけど……倉庫の床には扉が付いていて、そこから床下に行けるみたい。特に部屋ごとの仕切りもない空間で、旧館ならどの部屋の床下にもそこから移動可能だったみたいだよ」
ルカ「ま、まさか……私がそこに隠れてたっていうのか?!」
結華「さすがのひおりんでもわざわざ床下までは覗かない……ていうかそもそもその存在すら知らなかった可能性もあるよね」
結華「現にめいめいをはじめとした大多数は気づいてなかったみたいだしさ」
ルカ「わ、私も知らないってそんなとこ……」
あさひ「でも、この方法なら灯織ちゃんにバレずに凶器を持ち込むことができるっす!」
千雪「それが可能なのもルカちゃんだけ……」
雛菜「パーティ中にわざわざ床下を覗き込むこともないですしね〜」
あさひ「どうっすか? ルカさん、違うっすか?」
ルカ「違うか? だと……?」
ルカ「違う違う! 大間違いに決まってんだろ!」
ルカ「大体私はパーティなんかそもそも知らねえし旧館に近寄ってもいない! 床下も何も、部屋の構造すら知らないんだよ!」
あさひ「そんなの口でならなんとでも言えるじゃないっすか」
ルカ「ざけんな! そんなこじつけで犯人にされてたまるかよ!」
- 411 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 22:44:35.55 ID:zANooWfn0
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×3
集中力:☆×5
コトダマ
‣【胸元の花飾り】
‣【暗視スコープ】
‣【脅迫状】
ルカ「私がホクロ女より早く会場入りして」
ルカ「【床下に凶器を持ち込んで隠れてた】ぁ?!」
ルカ「そんなのあるわけねーだろ!」
果穂「でも、ルカさん以外の全員……」
果穂「【ボディチェックを受けている】ので凶器はもちこめないです!」
千雪「旧館の設備も灯織ちゃんは入念にチェックをしてたし……」
千雪「≪凶器の見落としがあった≫とは思いづらいかな」
恋鐘「ルカは【床下で停電の起きる午後11時半まで待っとって】……」
恋鐘「停電が起きたら灯織を刺し殺したとよ!」
ルカ「そんなのそもそも不可能だ!」
ルカ「暗闇で動けないのは【潜んでた犯人も同じ】だし」
ルカ「ライトでも使おうもんなら参加者連中にもろ分かりだろうが!」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
↓1
- 412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/28(日) 22:49:07.43 ID:uvx71tAz0
- 潜んでた犯人 暗視スコープ
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 22:50:06.14 ID:zIbPVHbx0
- 【潜んでた犯人も同じ】に花飾りかな
- 414 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 22:56:47.56 ID:zANooWfn0
- >>412
にちか「それは違くないですかー?!」論破!
【BREAK!】
にちか「いや、暗闇で行動自体は犯人なら可能だったかもしれない……それこそ、風野さんより先に会場に入って、姿を隠していた犯人なら」
ルカ「ど、どういう意味だよ……」
にちか「だってボディチェックを受けていないんですから……凶器の他にも物を持ち込むことは可能だったはずです」
千雪「……もしかして、それって!」
あさひ「暗視スコープっす! 灯織ちゃんのは使えない状態だったかもしれないっすけど、犯人が別で持ち込んでいれば暗闇でも見ることはできたはずっす」
愛依「暗視スコープは別に光ったりするわけじゃないもんね……! 確かにこれなら停電中でも灯織ちゃんを狙って刺すことができたんじゃん?!」
智代子「じゃあ、あの時……私たちの目の前にルカちゃんはいたんだ……」
智代子「あの暗闇の向こうで、灯織ちゃんを刺し殺そうとスコープを装着して……」
夏葉「……ルカ、あなた」
ルカ「違う、何もかも違う……! バカ言うなって……!」
- 415 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 22:58:20.76 ID:zANooWfn0
-
ルカ「そ、そもそも! 暗視スコープをつければ動けたかもしれねえけど……そんな時間があるのかよ?!」
夏葉「……確かにそうね、確かに理論上犯行は可能だとしても停電の実際の時間はせいぜい一分や二分。倉庫から大広間に移動して、灯織を刺殺して脱出となるとかなり慌ただしくなるわ」
愛依「そういえば、うち……停電を直すために途中で大広間を出て事務室に行こうとしたけど、誰にも出くわさなかったよ?」
にちか「……!」
愛依「大広間の扉も開いてなかったし……ルカちゃんが部屋を出入りしたっていう推理は違和感あんだよね……」
ルカ「ほ、ほら! そうだろ! 私がたとえ床下に隠れていたとしても、犯行は不可能なんだって……」
あさひ「それは違うっすよ」
ルカ「……!!」
あさひ「別に、わざわざ大広間を出入りしなくたって灯織ちゃんを刺すことはできるっす」
結華「ちょい待ちちょい待ち! ひおりんは大広間で死んじゃってたんだよ?!」
結華「大広間に行かずに殺害なんて、そんなの不可能では?!」
あさひ「それはそうっすね」
冬優子「それはそうって……あさひちゃん、どういうことなのかな?」
あさひ「だから、犯人は大広間には行ったんすよ。でも、大広間の扉を出入りはしてないっす!」
雛菜「ん〜? なにそれ〜、なぞなぞですか〜?」
透「あ、じゃあテレポートだ」
果穂「す、すごいですー! ルカさんはエスパーなんですかー!?」
摩美々「事態を余計ややこしくしないー」
(大広間の扉を出入りせずに、大広間に行く……?)
(そんな魔法みたいな方法が本当にあるのかな……)
- 416 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 22:59:36.97 ID:zANooWfn0
- -------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】
発言力:♡×3
Q1.犯人はどうやって風野灯織を殺害した?
A.絞殺 B.毒殺 C.刺殺 D.撲殺
Q2.犯人は事件当時どこにいた?
A.大広間 B.床下 C.旧館の外
Q3.殺害した瞬間、風野灯織の体制は?
A.直立 B.座位 C.転倒
Q4.犯人はどうやって風野灯織を刺した?
A.床下から突き上げた B.凶器を罠として仕掛けておいた C.ボウガンで射出した
【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/28(日) 23:00:14.02 ID:aSAPK3mP0
- cbca
- 418 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:02:15.14 ID:zANooWfn0
-
にちか「推理、繋がっちゃいましたよ!」
【COMPLETE!】
にちか「そうか、芹沢さんは床下のことを言ってるんだ……」
結華「ま、また床下……?!」
美琴「旧館の床下は人が一人はいるには十分な空間があって、部屋ごとの仕切りもなく移動ができる。大広間の真下になら床下から移動は可能だね」
愛依「で、でも……床下からじゃ灯織ちゃんは刺せないじゃん?」
あさひ「なんでっすか?」
愛依「な、なんでって……旧館でやってたのって立食パーティじゃん? 立ったままの灯織ちゃんじゃ刺そうにも凶器が届かないっしょ」
あさひ「……? だから、犯人は刺すことができるっすよね?」
夏葉「……! ついさっき、机の倒れる音の議論で結局倒したのは灯織だという結論に至った。机を倒した際に灯織が転倒していた可能性はかなり高いわ……!」
ルカ「お、おい……それじゃまさか……」
あさひ「転んだところをめがけて、犯人は床下から思いっきり凶器を突き上げたんすよ!」
- 419 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:03:36.84 ID:zANooWfn0
-
千雪「パーティ会場の床、結構板と板との間は空いてたし……細くてとがった凶器なら使うこともできるかもしれないよね」
智代子「しかもこれなら愛依ちゃんと出会わなくても犯行が可能……!」
摩美々「途中で停電がなおったとしてもその姿を見られることもない……ノーリスクな方法だねー」
果穂「それが可能だったのは、ルカさんだけ……なんですよね」
結華「パーティの参加者は全員そもそもの前提が通らないからねー」
結華「できるのはパーティ中に姿を目撃されてないルカルカだけってことかな!」
ルカ「ふ、ふざけんな……あくまでそれは可能ってだけの話で……」
透「でも、ないじゃん。それ以外の方法」
ルカ「……ちっ!」
あさひ「やっぱり灯織ちゃんを殺せるのはルカさんしかいないっすよ!」
- 420 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:05:07.70 ID:zANooWfn0
-
……いいのかな。
今この議論の場は明確に一つの終着点に向かって動いている。
_____【風野灯織を殺害したのは斑鳩ルカである】。
確かに彼女はこのコロシアイ南国生活が始まる際に、『私は殺せる』とそう啖呵を切った。
それからもルカさんは私や美琴さんと何度も衝突を繰り返し、憎まれ口を叩き、とても信頼関係を築くなんてしてこなかった。
誰かを手にかける人間、候補で言えば最有力であるだろう。
でも、そんな彼女でも一つだけわかっているものがある。
本人がそう言ったわけでもない、ましてやそれを彼女は否定すらした。
でも、私には確信がある。
私だから確信の持てる、ただ一つだけの真実。
彼女は、今も美琴さんを________。
そんな確信があるからこそ、私はこう胸を張って言うことができる。
【斑鳩ルカは人を殺さない】
- 421 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:06:30.57 ID:zANooWfn0
-
殺せるはずが、無いんだ。
自分自身の胸の内をずっと押し殺したままで、自分だけ逃げ去ることなんかきっと彼女はできやしない。
そこで逃げられるほど淡泊な人間であるなら、とっくに彼女はアイドルなんてやめているはずだ。
彼女が“カミサマ”に身を堕としてまで芸能界にい続けている理由。
そんなもの、分かり切ってる。
私は、本当にこのままでいいのかな。
違ったことを正しいと言って。
正しいことを違ったと言って。
真実を嘘に捻じ曲げた果てにたどり着くそれに、【希望】なんてあるの?
……それなら、もう一度捻じ曲げてやる。
歪みを元通りにすることは難しいけど、似た形に歪みなおさせることはできる。
それができるのは、私だけなんだ……!!
- 422 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:07:34.55 ID:zANooWfn0
- ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
☆偽証について
さて、これより新しいノンストップ議論・『偽証ミスディレクション』がはじまります。
本家ではv3にて登場したシステムですね。
現在七草さまがお持ちのコトダマの情報を捻じ曲げて相手に打ち込むことで、議論の流れもまた捻じ曲げてしまおうという中々にゆがんだ議論なのでございます。
要は、『この情報がああだったらいいのにな』というポイントにぶつけてやれということです。
偽証ミスディレクションは通常の議論と異なり、嘘をつくという新たなリスクを背負うことになります。そのため、誤答で受けるダメージは通常よりも高くなりやすく、間違えるごとにダメージは増していきます。
なお、通常のノンストップ議論では偽証を行うことはできません。
【偽証ミスディレクション】という名前の議論が行われたときのみ適用されるシステムとお考え下さい。
それでは、よい二枚舌ライフを!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
- 423 :本日はこちらの議論でおしまいにします ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:10:07.08 ID:zANooWfn0
- -------------------------------------------------
【偽証ミスディレクション開始!】
発言力:♡×3
集中力:☆×5
コトダマ
‣【モノクマファイル1】
‣【美琴の証言】
‣【あさひの証言】
あさひ「灯織ちゃんより先に旧館に入れば」
あさひ「【凶器を持ち込むこともできる】っす」
千雪「倉庫の床下にずっと隠れておけばその姿が見つかることもないし…」
千雪「後はパーティ中に【停電が発生する】のを待つだけ」
智代子「停電が起きたら【暗視スコープ】で床下を移動して」
智代子「転んでいる灯織ちゃんを刺せばいいんだもんね!」
摩美々「それが可能なのは、パーティに参加していなくて」
摩美々「パーティ中の【アリバイがない】唯一の人物であるルカだけなんだよねー」
ルカ「違う……違うんだよ……!」
ルカ「私は、私は……!」
【嘘のコトダマで議論の流れを捻じ曲げろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
↓1
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/28(日) 23:16:27.73 ID:aSAPK3mP0
- アリバイがない に 美琴の証言
- 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 23:16:34.02 ID:8bNXmz4V0
- 2
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/28(日) 23:16:36.24 ID:H+U046K80
- 【アリバイがない】に【美琴の証言】
- 427 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/28(日) 23:19:36.53 ID:zANooWfn0
-
正解が出たので本日はここで終了にします。
次回また続き、美琴の証言を偽証してルカのアリバイを無理やり作り出すところより再開します。
裁判自体は半分近く進んだので、おそらく次の更新で最後まで行けるものかと思います。
次回更新は明日11/29の夜を予定しています。
それではお疲れさまでした。またよろしくお願いします。
- 428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/28(日) 23:27:19.03 ID:uvx71tAz0
- お疲れ様でした!
- 429 :続きから再開します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:35:00.13 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「この嘘で、真実を!」偽証!
【BREAK!】
(正直なところ……これは文字通りの賭けだ)
(今から私が言うのは完全な嘘だし、これを口にすることをきっと美琴さんは良しとしない)
(そのうえで、美琴さんが私の意図に気づいて……)
(そして、ルカさんを、想ってくれないと……!)
恋鐘「にちか、どげんしたと?」
にちか「……実は、ここまでずっと黙っていたことがあるんです」
夏葉「黙っていたこと……? 何かしら」
にちか「パーティの最中に、退室したのは美琴さん、千雪さん、風野さんの三人。そのうち風野さんは旧館内で少し休んですぐに戻ってきて、千雪さんはルカさんを探してホテルを出た」
にちか「でも、美琴さんはずっと旧館の入り口で監視をしていたんです」
美琴「……にちかちゃん?」
にちか「言ってましたよね、美琴さん。見張りをしているときに……一度ルカさんが様子を見に来たって」
- 430 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:35:45.56 ID:YOXWFtRz0
-
美琴「えっ……?」
ルカ「はぁ……?!」
にちか「美琴さん……!」
美琴「……」
(もはやこれしか手はない。アリバイの一切が存在しないルカさんを守るためには、無理やりでもアリバイを作らないと……)
(この嘘さえ通れば……芹沢さんの推理は根底から瓦解する……!)
夏葉「ちょ、ちょっと待って頂戴! 美琴はこれまで一度もそんなことを口にしていないでしょう? ルカのアリバイがあるというならもっと早くに言うべきタイミングはあったはずよ!」
にちか「言えなかったんです……美琴さんはルカさんのことをよく思っていませんから」
結華「いやいや! だ、だとしてもでしょ?! 今は全員の命がかかってるんだし、恨み嫉みなんかにとらわれてる場合じゃ……」
(お、お願いです……美琴さん……!)
美琴「……」
(ルカさんを救えるのは美琴さんだけ……)
(そして、ルカさんは絶対に犯人じゃないから……!)
美琴「私は……」
- 431 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:36:52.09 ID:YOXWFtRz0
-
美琴「……確かに、一度だけルカと会ってるよ」
- 432 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:38:20.69 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「み、美琴……!?」
美琴「確か千雪さんと入れ替わりぐらいだったかな。どこでパーティの話を聞いたのか知らないけど、ちょっかいを出してきて」
美琴「そんな暇があるなら脱出方法の一つでも探したらどうだ、なんて……嫌になっちゃうよね」
(み、美琴さん……!)
(わかってくれたんだ……!)
あさひ「ふーん……それ、本当っすか?」
美琴「うん、本当だよ」
愛依「じゃ、じゃあどういうこと……? あさひちゃんの今までの推理は……」
透「間違ってた、全部」
結華「そ、そんな……?!」
にちか「パーティ中は全員がその存在をほかの誰かに一度は確認されている……風野さんがボディチェックをする前から隠れる、なんて不可能なんですって!」
ルカ「緑チビ……お前、どういうつもりだよ」
にちか「どういうつもりも何も、みんなで生き残るためですよ! 間違った人をクロにするわけにはいかないんです!」
ルカ「お前……!?」
結華「で、でも待ってよ……そうなると、凶器はどうなるの?! ひおりんのボディチェックがあるから持ち込むのは不可能って話だったんでしょ?!」
千雪「ルカちゃんが灯織ちゃんより先に旧館に入る方法が、一番持ち込むうえではやっぱり確実に思えるんだけどなぁ……」
あさひ「……やっぱり、納得いかないっす」
(とりあえず議論が決着する事態は防げたはず。あとはこの議論を本来あるべき流れに戻さなきゃだよね……!)
(もうちょっとだ、気合入れてくぞ……!)
- 433 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:39:55.34 ID:YOXWFtRz0
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×3
集中力:☆×5
コトダマ
‣【モノクマファイル1】
‣【床に散乱した料理】
‣【花束】
冬優子「灯織ちゃんは細くて長い鋭利な刃物で刺されちゃったんですよね……」
美琴「胸部を貫通したって書いてあるから……それなりの長さと強度のあるものだよ」
摩美々「ボディチェックをスルーしてそんなの持ち込むって無理じゃないー?」
あさひ「やっぱり、先に旧館に入って待機しておく方法が一番確実っす」
恋鐘「何個かに分割して運ぶ方法はどがんね?」
恋鐘「旧館に入ってから≪組み立てて武器を作る≫ばい!」
夏葉「元から≪現場に凶器があった≫と考えてみるのはどうかしら」
夏葉「私たちが何気なく見落としたものが、案外凶器かもしれないじゃない?」
愛依「灯織ちゃんが脅迫文を受けて≪用意していた武器を逆に利用されちゃった≫、とかは?!」
摩美々「そんなの、持ってたっけー?」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
↓1
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 20:41:03.65 ID:kR8WzFmv0
- 現場に凶器 に 料理
- 435 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:44:35.54 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「それなんじゃないですかね!」同意!
【BREAK!】
にちか「そうですよ、元から現場に武器があったとすれば……別にボディチェックを突破する必要もないんです!」
にちか「なんなら手ぶらで旧館に入っちゃって……そのままふらっと現場にある武器を使っちゃえばいいんですから!」
結華「だから、何度も言ってるじゃん! ひおりんは厳戒態勢で、ありとあらゆる危険物を回収してたって」
にちか「基本的には、です! 月岡さん、厨房の調理器具を風野さんが回収したタイミングって全部料理が完成してからでしたよね?」
恋鐘「え? た、確か……そうやったと」
千雪「料理をするのに包丁も何もなしじゃできないもんね……でも、料理が大広間に並んだらすぐにそれも回収されたんでしょ?」
千雪「どっちみち武器を確保することは難しいんじゃないかしら」
愛依「確かに……持ち出す隙なんか無い感じじゃん?」
にちか「だから、凶器として持ち出す必要はなかったんです。もっと別の形で……凶器は堂々と私たちの前にあったんですよ」
冬優子「ふゆたちの前に……?」
冬優子「……あっ、それってもしかして……テーブルの上の料理のこと?!」
恋鐘「ふぇぇぇぇぇ?! うちん料理〜〜〜〜〜〜〜!?」
美琴「単純に灯織ちゃんも見落としたんだろうね。あれだけ厳戒態勢だった灯織ちゃんも目の前の料理を見て、毒を入れられてる可能性は考慮したものの……それ自体が殺害に使われるとは思わなかった」
摩美々「あー、それであの暴食だったんだぁ……」
摩美々「摩美々をはじめ全員ドン引きで食べるどころじゃなかったもんねー、自分一人で毒見を引き受けてたってわけなんだぁ」
智代子「で、でも……いったいどの料理を使って灯織ちゃんを刺したの?!」
智代子「どれも美味しくて……殺人級の味だったけど、本当に命を奪った料理はどれなんですか?!」
(風野さんの死因は胸部を細長い凶器で貫かれたこと)
(それなら、あの時の料理で凶器になりうるのは一つしかない!)
-------------------------------------------------
・ちゃんぽん
・チャーハン
・シュラスコ
・フライドチキン
・ラザニア
【正しい選択肢を選べ!】
↓1
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 20:47:59.54 ID:p/L/z85Y0
- シュラスコ
- 437 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:49:07.75 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「これだー!」
【解!】
にちか「もちろんシュラスコですよ、肉を貫いてる鉄串……これを使ったんです」
美琴「実際現場に散乱していた肉の一部には貫かれたような跡があったの。これはもともと鉄串にささっていたものなんだろうね」
美琴「わざわざシュラスコの肉を引き抜いてから食べてた人がいるなら、話は別だけど」
ルカ「しかしこうやって見るとこれ以上なく凶器って感じの面構えの鉄串だな」
夏葉「床板の合間を縫って通せる貫通力のあるもの……ええ、本当にうってつけね」
にちか「刺した後は床下にでも落としてしまえばいい。隠滅も簡単です!」
透「逆に言えば、これを使えたのって大広間にいた人だけだよね。だって、ほかだとシュラスコ触れないし」
にちか「そ、そうなんですよ! だから、そうなるとルカさんには絶対不可能でー……」
恋鐘「ちょ、ちょっと待たんね!」
冬優子「恋鐘ちゃん……? どうかしたの?」
恋鐘「こん鉄串を犯人が使ったからって大広間の人間が犯人とは限らんばい!」
ルカ「なんでだよ! 鉄串は大広間にしかないもんだろ? 料理を作った後は備品も全部ホクロ女に回収されたって……」
- 438 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:50:16.46 ID:YOXWFtRz0
-
恋鐘「だって、この鉄串はうちが厨房入った時には既にもう一本無くなっとったけん!」
- 439 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:51:38.25 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「う、嘘……!?」
恋鐘「厨房には備品リストがあって、スプーンから鍋までなんでも数が書いてあるんよ。それに照らし合わせたら、確かに鉄串が一本足り取らんかったばい」
(そ、そんな……!)
(せっかくルカさんの容疑を完全に晴らせると思ったのに……!)
あさひ「それじゃ、ルカさんが鉄串を持ち出していた可能性は普通にあるっすね」
ルカ「なっ……お、お前しつこいな……」
果穂「さっきまでのお話といっしょですよね! 灯織さんより先に旧館に入ってかくれていた方がずっと安全でかくじつな方法です!」
雛菜「え〜? でもアリバイがあるって言ってますよ〜?」
結華「そんなに急にルカルカのアリバイを信じるなんてできないって!」
美琴「……今まで黙っててごめんね」
千雪「でも……床下のトリックを使えば疑問はほとんど消えるんだよね」
夏葉「それもあくまであさひが立てた推論に過ぎないわ、確たる証拠もないもの」
あさひ「わたしはやっぱりルカさんが犯人だと思うっす」
にちか「違う、ルカさんは犯人じゃないって……!」
【モノクマ「真実は二つに一つ!」】意見対立!
- 440 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:55:24.81 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「な、何?! モノクマ!?」
モノクマ「いやあ、やっぱり学級裁判ってのはこうじゃないとね。クロの思惑とシロの推理とがぶつかり合う、この瞬間が脳汁つゆだくドバドバなんですわ!」
モノミ「コラー! また何かよからぬことを企んでまちゅね!」
モノクマ「いやいや! ボクはあくまで裁判を公平に進行したいだけさ! だからこういうときはオマエラの味方、オマエラが思う存分意見をぶつけ合えるように、お手伝いをしてやるよ!」
にちか「て、手伝い……?」
モノクマ「思う存分オマエラの意見を正面からぶつけ合ってくれればいいんだよ! いざ! サイエンスが未来を切り開くとき! 変形裁判場・オーーーーン!」
-------------------------------------------------
【意見対立】
【議論スクラム開始!】
「犯人は床下にいた!」vs【犯人は大広間にいた!】
果穂「犯人が現場にいたら、てい電中でも事件にあたしたちも気づくと思います!」
冬優子「犯人は床下に隠れて、転んじゃった灯織ちゃんを突き上げて殺害したんです!」
結華「凶器を現場に持ち込むにはひおりんより先に旧館に行く必要があるんだよ?」
千雪「灯織ちゃんより旧館に早くついて、ずっと隠れられるのはパーティに参加していないルカちゃんだけよ」
あさひ「ルカさんのアリバイを証明してるのは美琴さんだけ。それも嘘かもしれないっすよね」
恋鐘「事件ん前から鉄串の数が足り取らんかったけん、ルカがこいを使って灯織刺したばい!」
摩美々「暗闇の中で行動するなんて暗視スコープでもないと無理だし、それを持ち込めたのってボディチェックされてないルカだけじゃーん」
-------------------------------------------------
【意見スロット】
【行動】
【停電】
【転倒】
【鉄串】
【アリバイ】
【嘘】
【凶器】
-------------------------------------------------
発言力:♡×3
集中力:☆×5
【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】
1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
↓1
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 20:57:05.10 ID:p/L/z85Y0
- 停電
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 20:57:33.70 ID:p/L/z85Y0
- 失礼、誤送信しました
- 443 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 20:59:32.10 ID:YOXWFtRz0
- 一応再安価出しておきますね
-------------------------------------------------
【意見対立】
【議論スクラム開始!】
「犯人は床下にいた!」vs【犯人は大広間にいた!】
果穂「犯人が現場にいたら、てい電中でも事件にあたしたちも気づくと思います!」
冬優子「犯人は床下に隠れて、転んじゃった灯織ちゃんを突き上げて殺害したんです!」
結華「凶器を現場に持ち込むにはひおりんより先に旧館に行く必要があるんだよ?」
千雪「灯織ちゃんより旧館に早くついて、ずっと隠れられるのはパーティに参加していないルカちゃんだけよ」
あさひ「ルカさんのアリバイを証明してるのは美琴さんだけ。それも嘘かもしれないっすよね」
恋鐘「事件ん前から鉄串の数が足り取らんかったけん、ルカがこいを使って灯織刺したばい!」
摩美々「暗闇の中で行動するなんて暗視スコープでもないと無理だし、それを持ち込めたのってボディチェックされてないルカだけじゃーん」
-------------------------------------------------
【意見スロット】
【行動】
【停電】
【転倒】
【鉄串】
【アリバイ】
【嘘】
【凶器】
-------------------------------------------------
発言力:♡×3
集中力:☆×5
【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】
1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
↓1
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:02:40.18 ID:p/L/z85Y0
- 停電
転倒
凶器
アリバイ
嘘
鉄串
行動
- 445 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:05:41.46 ID:YOXWFtRz0
- -------------------------------------------------
【停電】
【転倒】
【凶器】
【アリバイ】
【嘘】
【鉄串】
【行動】
-------------------------------------------------
【CORRECT!】
【にちか「生きて帰る、そのために……!」】
果穂「犯人が現場にいたら、てい電中でも事件にあたしたちも気づくと思います!」
【にちか「浅倉さん!」
透「わけわかんなかったじゃん、停電。パニックだったし」】
冬優子「犯人は床下に隠れて、転んじゃった灯織ちゃんを突き上げて殺害したんです!」
【にちか「園田さん!」
智代子「でも、灯織ちゃんが転んだのっていわば偶然だし……狙って殺すにはリスクが高いよ!」】
結華「凶器を現場に持ち込むにはひおりんより先に旧館に行く必要があるんだよ?」
【にちか「夏葉さん!」
夏葉「いえ、凶器は現場で調達すればいいの……パーティの料理に使われていた鉄串を使うのよ!」】
千雪「灯織ちゃんより旧館に早くついて、ずっと隠れられるのはパーティに参加していないルカちゃんだけよ」
【にちか「ここは私が!」
にちか「美琴さんがルカさんのパーティ中のアリバイも証明してます!」】
あさひ「ルカさんのアリバイを証明してるのは美琴さんだけ。それも嘘かもしれないっすよね」
【にちか「美琴さん!」
美琴「私がそんな嘘をつくメリットはないよね。大丈夫、安心して」】
恋鐘「事件ん前から鉄串の数が足り取らんかったけん、ルカがこいを使って灯織刺したばい!」
【にちか「愛依さん!」
愛依「で、でもそれがいつなくなったのかもわからないし……事件に関係してるかはビミョーじゃん?!」】
摩美々「暗闇の中で行動するなんて暗視スコープでもないと無理だし、それを持ち込めたのってボディチェックされてないルカだけじゃーん」
【にちか「市川さん!」
雛菜「ほかにもなにか方法はあったかもしれないし〜、決めつけるには早くないですか〜?」】
-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】
【SET!】
【コンマの合計値210以上で相手のスクラムを打ち破れ!】
↓直下より七回連続でコンマ判定
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:07:14.18 ID:kR8WzFmv0
- あ
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:11:55.91 ID:kR8WzFmv0
- ああ
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:11:59.78 ID:p/L/z85Y0
- 真乃・・・めぐる・・・!
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:13:09.71 ID:kR8WzFmv0
- あああ
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:15:50.32 ID:JjT0JyMiO
- せい
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:15:57.00 ID:p/L/z85Y0
- 灯織・・・!
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:18:45.01 ID:kR8WzFmv0
- ああああああ
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:18:55.04 ID:JjT0JyMiO
- つよい
- 454 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:21:02.91 ID:YOXWFtRz0
- 【コンマ判定:18+91+78+71+32+100+01=391】
【全論破】
「「「「「「「「これが私たちの答えだ!」」」」」」」」
【BREAK!】
にちか「確かに、床下にルカさんが潜んでいたことにしていろんな可能性をぶん投げちゃえば話は楽かもしれないですけど……それじゃダメなんです!」
にちか「そもそもルカさんには美琴さんとのアリバイがありますし……それに、床下の方法にも疑問点がないわけじゃないです!」
にちか「まだ……ルカさんが犯人だって断言するには早いんですよ……!」
夏葉「この裁判には私たち全員の命がかかっている。だからこそ、ありとあらゆる可能性を検討すべきだと思うの。もちろんルカが床下に潜んでいた可能性も含めてね」
夏葉「だから次はほかの可能性も検討するべきじゃないかしら。そのうえでルカへの疑念を新たにするのなら、それは健全な議論の流れだわ」
にちか「夏葉さん……!」
ルカ「なんなんだよ……お前ら……」
美琴「……私は今もルカのことは疑ってるよ」
美琴「でも、それ以上に……にちかちゃんのことを信じているの」
にちか「美琴さん……あ、ありがとうございます!」
あさひ「……わたしはやっぱりルカさんが犯人だと思うっす」
愛依「あさひちゃん……」
あさひ「でも、ほかに何か灯織ちゃんを刺す方法があるならそれも聞いてみたいっす。なんだか面白そうっす!」
結華「お、面白そうって……はは、あさたんはやっぱりあさたんだなぁ」
- 455 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:22:11.33 ID:YOXWFtRz0
-
透「でもさ、ほかの人は暗視スコープ持ってないよ。どうやんの」
透「鉄串は誰でも持てるけどさ。暗闇で心臓めがけてあんな長いの、無理じゃん」
千雪「そこでどうしても止まっちゃうよね……あの停電の暗闇は、暗視スコープでもない限りは動けそうにないし……」
あさひ「暗闇で動く方法っすか……」
美琴「……前に一度、ナイトパフォーマンスをしたことがあるの」
にちか「美琴さん?」
美琴「海外のダンスユニットの凱旋パフォーマンスでね、照明を全部落として手足にLEDをつけて真っ暗闇の中で踊ったの」
愛依「え?! く、暗闇の中で踊ったって……それ危なくない?! だって隣で踊ってる人見えないんでしょ?!」
美琴「うん、見えてない。でも……パフォーマンスはみんなの分も把握してるし、手足につけたライトが大体の目安にはなっていたから」
あさひ「……大体の、目安」
美琴「どうかな、それと同じ考え方なら……なんとかならない?」
結華「そうか、真っ暗闇の中で全部が見えなくてもいい……何か目安になるものがあれば、それで動くことはできる……!」
摩美々「でも、そんな目安になるものなんてあったー?」
摩美々「停電中は摩美々たちもその場にいたけど、特に何も目立ってなかったと思うケドー」
(……そう、逆に目立ってしまったらいけないんだ)
(だって、犯人がすべて見えるように、明るくしてしまったら停電の意味がない)
(必要最低限だけ照らしてくれる、そういう目安で十分)
(だから犯人は、あれを使ったんだ……)
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを選べ!】
>>365〜>>366
↓1
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:23:33.69 ID:kR8WzFmv0
- 蛍光塗料
- 457 :あ、今更ですが蛍光塗料→夜光塗料ですね…修正出来てなかった… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:25:46.71 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「これだー!」
【解!】
にちか「犯人はこれを使ったんです!」
あさひ「それって……ペンキっすか?」
にちか「ペンキはペンキでも……夜光塗料なんです、これ! 暗闇になるとほんのりと光って、その場所を照らしてくれる便利物! これを犯人は近くのものに塗り付けておいて……その光を頼りに風野さんまでにじり寄ったんですよ!」
雛菜「でも、そんな光なんて使ったら雛菜たちパーティの参加者にバレちゃいません〜?」
美琴「……いや、そうでもないと思うよ」
美琴「所詮塗料の発光なんてそこまで大した光でもないし……注意して探さないとわからないぐらいのほんのりとした光。あのパニック状態の中なら、視界に入ってもそれほど気にも留めないんじゃないかな」
千雪「……」
夏葉「あら? どうしたの、千雪?」
千雪「夏葉ちゃん……うーん、勘違いかもしれないんだけど……なんだかあの塗料に見覚えがあるような気がして……」
果穂「……」
智代子「どうしたの、果穂? なんだか静かだね」
果穂「ちょこ先輩……その、あたしも、あのペンキに見覚えがあるんです……なんででしょう……」
(……え?)
恋鐘「ライブの設営かなんかで使ったことでもあるとやろか?」
摩美々「だったら摩美々たちにも見覚えがあってもおかしくないよねー。あいにく摩美々は見おぼえないですよー?」
(果穂ちゃんと千雪さんの二人が見覚えがある……?)
にちか「もしかして……二人は、あれにこの塗料を使ってたんじゃないですか?」
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを指摘しろ!】
>>365〜>>366
↓1
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:27:28.68 ID:kR8WzFmv0
- 蛍光塗料
- 459 :あ、今更ですが蛍光塗料→夜光塗料ですね…修正出来てなかった… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:29:51.55 ID:YOXWFtRz0
-
発言力:♡×3→2
結華「に、にっちゃん!? お、落ち着いて……今はその塗料を二人がどう使ったかって話だよ!?」
にちか「え……あ、わああああ!! す、すみません……間違えました!」
美琴「にちかちゃん、大丈夫。きっと考え方は間違ってないはずだから」
にちか「は、はい!」
(果穂ちゃんと千雪さん……あの二人が関わって、塗料を使うようなものって……)
(……あれしかないよね!)
にちか「もしかして……二人は、あれにこの塗料を使ってたんじゃないですか?」
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを指摘しろ!】
>>365〜>>366
↓1
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:31:28.27 ID:p/L/z85Y0
- 胸元の花飾り
- 461 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:34:56.62 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「これだー!」
【解!】
にちか「パーティの入り口で配ってた花飾り……これじゃないですか?」
千雪「……! うん、それ……! それに色を付けるのに使ったの……!」
千雪「突発的な思い付きで作ったものだったから……ただ布をまとめるだけじゃ寂しくて、倉庫においてあったものを使わせてもらったの」
果穂「千雪さんのアイデアでお花も二色でぴかぴかの花かざりになったんです!」
雛菜「パーティでつけるには妙にギラギラだと思ってたんですよね〜」
千雪「いいアイデアだと思ったんだけどなぁ……」
結華「い、いやいや! 実際この花飾りでパーティは華やかになってたし、ナイスアイデアだと思うよ!?」
冬優子「花飾りの着色に夜光塗料が使われていた……」
冬優子「ということは、犯人はその花飾りを頼りにして殺人を行ったってことですか?」
【愛依「そんな推理じゃキメらんないって!」】反論!
- 462 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:36:12.74 ID:YOXWFtRz0
-
愛依「ま、待って?! それってばおかしくない?!」
にちか「愛依さん……? ど、どうしたんですか、急に大きな声を出して……」
愛依「確かにその夜光塗料で停電中でも犯人は大体の位置を把握できたかもしんないけどさ……それってなんかヘンじゃない?」
にちか「ヘン……ですか?」
愛依「夜光塗料を頼りに殺人なんかできないんじゃん? にちかちゃんの推理は大事なところが抜けてるし、うちが教えてあげる!」
-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
発言力:♡×2
集中力:☆×5
コトノハ
‣【花束】
‣【暗視スコープ】
‣【美琴の証言】
愛依「犯人は停電中の暗闇でも」
愛依「灯織ちゃんの位置が分かって」
愛依「凶器を持って行動できた」
愛依「暗視スコープがあれば話は早いけど」
愛依「現場じゃ見つかってない系」
愛依「でも、夜光塗料を目印にしたってのはやっぱムリ!」
愛依「チメー的な矛盾ってのがあるっしょ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆
【発展!】
にちか「蛍光塗料を塗りつけておけば暗闇でも位置が把握できるのは確かです!」
にちか「暗視スコープも何も必要ないですってー!」
◇◆◇◆◇◆◇◆
愛依「それはそうなんだけど、大事なのは花飾りも夜光塗料を使ってたってとこ!」
愛依「参加者は全員花飾りをつけてたんだよ?!」
愛依「そんなんで停電になったら……【そこら中が光っちゃって】本当の目印がわかんないよ!」
愛依「どれが正解かもわからないんじゃ行動なんてできない」
愛依「犯人は殺害不可能になっちゃう系!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ30以上で論破しろ!】
↓1
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:38:32.63 ID:kR8WzFmv0
- そこらじゅうが光って 花束
- 464 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:41:57.98 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「その矛盾、斬っちゃうので!」
【BREAK!】
にちか「花飾りに夜光塗料が使われていた、その状況なら確かに停電になってもどれがどれかサッパリだと思います」
愛依「だよねだよね?! ルカちゃん以外の全員が入場の時にもらってたんだから!」
夏葉「ええ、確かに私ももらったわね」
夏葉「でも、その後に……果穂とあさひに渡したわ」
愛依「……え?」
愛依「あ、あああああ!! そ、そうじゃん……うちも渡したんだった!」
にちか「気づきました? あのパーティを途中で退席した美琴さんと風野さん以外の全員はあの場で突然始まった花束づくりに協力して、みんな花飾りを手放してるんですよー!」
千雪「全員の花飾りで花束を作ってルカちゃんに渡してあげようと思って」
千雪「パーティは来たくないのかもしれないけど……私たちの思いだけでも知ってほしかったの」
ルカ「……そうかよ」
あさひ「でも、その結果大広間から夜光塗料の使われた花飾りはすべて撤去されたっす。これなら犯人が何かに塗り付けておいた夜光塗料も判別が簡単っすね!」
冬優子「暗くなった室内で光る唯一のポイント、それを頼りにすればいいんだね!」
- 465 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:43:00.76 ID:YOXWFtRz0
-
透「……あれ」
雛菜「どうしたの〜? 透先輩〜?」
透「……夜光塗料が使われた花飾り、停電の時には全部なくなってたって話」
透「引っ掛かるんだよね、なんか」
にちか「あ、浅倉さん……」
透「……あ、そっか。灯織ちゃんだ」
透「灯織ちゃんは花束を作った後で合流したから……胸につけっぱだったよね、確か」
あさひ「あー、そういえばそうっすね。灯織ちゃんからはもらってないっす」
摩美々「それは摩美々たちも確認したよー。灯織は胸に花飾りをつけっぱなしだった」
摩美々「その花飾りごと、凶器が貫いてたよねー」
夏葉「……【花飾りごと】、ですって?」
摩美々「そう、花の上からブスリって感じの跡だったねー」
智代子「ど、どうしたの夏葉ちゃん……何か思いついた?」
夏葉「……私も、何かが引っ掛かるような気がするのだけど」
- 466 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:43:43.17 ID:YOXWFtRz0
-
(…………)
(……………………)
(…………………………………………)
愛依「……あれ? ど、どうしたの……にちかちゃん」
にちか「えー? 愛依さんこそどうしたんですかー? そんな急にー?」
愛依「い、いや……どうしたも何もさ……」
果穂「にちかさん……何かあったんですか?」
にちか「え? 果穂ちゃんまで急にどうしたのー?」
美琴「にちかちゃん……? どうして……?」
- 467 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:44:21.93 ID:YOXWFtRz0
-
美琴「どうして、にちかちゃんは……泣いているの?」
- 468 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:45:19.61 ID:YOXWFtRz0
-
(……あー、やっぱり無理だ。しんどい)
- 469 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:46:19.71 ID:YOXWFtRz0
-
(こういうの慣れてないんだって。だって私ってただの一般人なんだよ? ちょっとばかりほかの人よりもアイドルとかに興味が強いだけの一般人)
(生まれ持ったものなんて、何も無い。ただ貧乏な家族の不幸な子供ってだけ)
(度胸も勇気も持ち合わせてない、そりゃ不安にも負けるし、緊張にだって弱い)
(さっきから心臓もバックバクだし、今からでもすぐにゲロ吐いちゃいそう)
(……でも、【あなた】は違うよね)
(私よりもずっと早くに美琴さんの隣に立って、私よりもずっと長い間美琴さんと一緒にいたんだもん)
(体力だってメンタルだって私とは大違い。そうでしょ?)
- 470 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:47:31.53 ID:YOXWFtRz0
-
「……おい、どういうつもりなんだよ」
(……どういうつもりって言われてもなー、私だって最初はこんなことになると思ってなかったんだよ?)
(だって、こうなるって分かってたら手紙をわざわざ送り付けたりなんかしない)
(犯行計画なんか、立てたりなんかしないって)
「ふざけんな……お前は、お前は……ほかの全員を裏切ろうとしたってのか……?」
(……あはは、確かに結局はそうなっちゃいますね)
(そっか……美琴さんのことも、騙そうとしたんだ。私)
「救いようもないバカヤローだよ、お前は」
(ですよねー、自分でもドン引きですよ)
(どこまで生きたいんだー!って思います、惨めにもほどがありますよね!)
「……なぁ、お前はどうしたいんだよ」
「なんで、さっき私を助けた?」
(……あー、さっきの)
(なんでなんですかね、ルカさんがクロだと勘違いされたまま投票タイムになれば、私の勝ちでしたよね)
「……なんで」
「なんで……?!」
- 471 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:48:30.83 ID:YOXWFtRz0
-
「なんで生きるのを諦めちまったんだよ……七草にちか……!」
(……あはは)
- 472 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:49:36.92 ID:YOXWFtRz0
-
私の目からあふれ出ていたそれは、ある分では彼女の言うとおりだった。
もうこれ以上は隠しきれない、すべてが明らかになる。
私の出番はここまでだという自分の命そのものに対する諦観の涙。
でも、それが全部じゃない。
他のみんなを裏切ってしまったことに対する罪の意識?
仲間の命を奪ってしまったことに対する虚しさ?
多分挙げてたらキリがない。
でも、一番は……きっと、【悔しさ】。
齢16程度の人間でも、こういう時は昔とやらを思い出すらしい。
“現在”から観測して10年程度の昔、まだお姉ちゃんと仲が良かったころの記憶。
別に今が不仲ってわけじゃないけど、感情を素直のありのままに吐き出せて、それを受け止めてもらえてた時期の記憶。
___もう二度と、会うことのできないお姉ちゃんとの記憶。
ちゃんと謝りたかったな。
お姉ちゃんのお弁当に焦げた肉を押し付けたこと、テストの点数をずっと黙って遊びまわってたこと。バイト代が足りないときは、スーパーの買い物ケチって趣味に充ててたこと。
こんな出来の悪い妹で、ごめんね。お姉ちゃん。
- 473 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:50:53.65 ID:YOXWFtRz0
-
でも、何よりも謝らなきゃなのは美琴さんだ。
こんなポンコツとユニットを組んでくれて、私のことを目にかけてくれて、アドバイスもしてくれたし練習も面倒見てくれた。
数えきれないの恩があって、まだ返すこともできていなかったのに……
私は、逃げた。
美琴さんと向き合うことから逃げた。
まだ、夢をかなえることもできていなかった。その道の途中だった。
隣を走るってそう決めたのに……逃げた。
本当に、ごめんなさい美琴さん。
最高のパフォーマンスで最高のステージに立つ、その夢……叶えられませんでした。
裏切ろうって気持ちがあったわけじゃない。
むしろ私は、みんなを助けたかった。
助けるために武器をとって、思いっきり振りかざして……
_____いや、これも言い訳だよね。
- 474 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:52:45.31 ID:YOXWFtRz0
-
私はエゴで事件を引き起こしたんだ。
それを今更取り繕っても仕方がない。
殺人犯に許されるのは、自分の罪を悔いて首を垂れることだけ。
そして、死に行く者に許されるのは、遺される人に思いを託すことだけ。
私は、私のこの思いを託さなくちゃいけない。
____他でもない、【あの人】に。
- 475 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:53:53.54 ID:YOXWFtRz0
-
(……ねえ、ルカさん)
「なんだよ」
(どうせ私、これから死ぬんだし……一生のお願いってやつ使ってもいいですか?)
「……好きにしな」
(……美琴さんのこと、お願いします)
「……お断りだ」
(あはは、だと思ったー!)
「……お前の願いなんか背負って生きていくつもりは毛頭ねえよ。私はただ、私のやりたいようにやる」
「……その過程でお前の願いが叶ったんなら、そん時はお前自身の幸運を喜びな」
(……ちょっとかっこいいって思っちゃいました)
「お前に言われても嬉しくないんだよ」
(……ははっ、ですよね!)
「……だから、私はお前とは一切関係なく……この裁判を終わらせる」
「このイかれた学級裁判を終わらせて……私が私のために、未来を切り開く……!」
- 476 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 21:54:41.94 ID:YOXWFtRz0
-
【ルカ「生き残るのは……私だ!」】
-------------------------------------------------
【クロを指摘しろ!】
↓1
- 477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 21:58:38.41 ID:Pau9SU5i0
- にちか
- 478 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:01:27.66 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「……お前だ」
【解!】
ルカ「……そうかよ」
ルカ「お前がその気なら、乗ってやる。ただ、それだけだ。私はその後の保証はしない」
ルカ「てめェの気持ちはてめェ自身で伝えろ、人に任せるんじゃねえ」
ルカ「……私だって、絶対……そうするからよ」
にちか「はは……約束ですよ!」
美琴「……何を話しているの?」
ルカ「悪いな、美琴。……私は、私の正しいと思う道を選ぶ」
ルカ「風野灯織を殺した犯人は七草にちか、てめェなんだろ」
にちか「……」
愛依「え、えええええええええええ?!」
結華「に、にっちゃんが……!?」
- 479 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:02:30.53 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「犯人はあの停電の中で見事に被害者の心臓を一突きで貫いてみせた。それならそれ相応の準備が必要だ」
ルカ「確かに暗視スコープを使えば一発かもしれない。ただ、そんなのボディチェック以前に旧館に忍び込む以外で持ち込みようがないし、持ち込めた人間はいない」
ルカ「ならどうやって犯人は風野灯織の心臓を刺したのか……それはさっき言った通り夜光塗料を使ったんだよ」
ルカ「問題はその夜光塗料を犯人が何にどう塗ったのか、なんだけど……その答えを指し示すのが死体の状況なんだよ」
恋鐘「死体の状況……?」
夏葉「やっぱり、そういうことなのね……!」
(風野灯織の死体にはある一つの特徴があった)
(それが犯人が夜光塗料をどう使っていたのかを表す唯一絶対の証拠になる……!)
-------------------------------------------------
【正しい選択肢を選べ!】
発言力:♡×2
・死体は床に倒れていた
・死体は花飾りの上から胸部を貫かれていた
・直前に暗視スコープを使っていた
↓1
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:08:41.10 ID:kR8WzFmv0
- 花飾り
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:09:00.24 ID:ChgQgZZzO
- 死体は花飾りの上から胸部を貫かれていた
- 482 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:09:35.49 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「これだ!」
【解!】
ルカ「死因になった胸部の貫通痕。これは花飾りごと貫かれたものだったろ?」
ルカ「花飾りには夜光塗料が使われていた、つまり暗闇でもこれだけは光ってたんだよ。要は犯人はそれを目標にして凶器を振りかざしたんだ」
智代子「そ、そっか……だから胸につける花飾りだったんだね!」
智代子「必然的に心臓の前につけることになるから、それを目標にして貫けば絶対致命傷になるはずだよ!」
夏葉「……いえ、智代子。そうではないの」
智代子「あ、ありゃ?」
夏葉「思い返してちょうだい。もともとこの花飾りは千雪と果穂の思い付きで始めたものだったでしょう?」
恋鐘「ふぇ〜〜〜!? それやったら、千雪と果穂が犯人ばい?!」
千雪「え、ええ?! ち、違うわ……!?」
夏葉「もちろん二人は犯人なんかじゃない。もし二人が犯人ならすべての花飾りに彩色をする必要がない、むしろ混乱するだけなんだもの」
冬優子「それこそ暗闇の中であちらこちらが光って狙いが付けられなくなっちゃいますもんね……!」
夏葉「だからおそらく、犯人にとってあの花飾りは不測の事態だったはずよ。まさか自分が犯行用に用意していた夜光塗料をそんな風に使われるとも思っていなかった」
雛菜「じゃあ犯人は花飾りとは別で夜光塗料を使ってたんですね〜?」
あさひ「それこそ犯人は直接殺す予定の対象の胸元に塗料を塗りつけてたんじゃないっすかね。自分だけが分かるぐらいに少量で」
あさひ「で、停電が起きたらそこを刺すようにしてたんっすよ!」
摩美々「……ちょっと待ってよ、それってつまりー」
- 483 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:10:10.55 ID:YOXWFtRz0
-
摩美々「犯人は標的を勘違いして灯織を刺しちゃったってワケー?」
- 484 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:11:22.41 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「……!」
夏葉「……そう考えるのが妥当だわ」
夏葉「犯人を含めて千雪と果穂以外にあの塗料が花飾りに使われていたことを知っていた人間はいない。そして、灯織以外の花飾りはすべて花束にして持ち出されている」
夏葉「暗闇の中で犯人のつけた目印ともう一つ、灯織の花飾りだけが光っていた……」
透「犯人は自分の目印と勘違いしちゃったんだ」
智代子「そ、そんな……」
ルカ「そして、そんなもともとの目印を付けられるタイミングなんてそうそうあるもんじゃねえ。胸元を触るなんて不自然な行為、同性でも普通は拒否するはずだ」
ルカ「でも、それが唯一自然に行えたタイミングがあるんだよ」
愛依「そ、それって……」
あさひ「ボディチェックのタイミングっすよね」
ルカ「……参加してない私からすれば聞きかじった情報でしかないけど、なにやら相当に丁寧にやってたらしいじゃねえか」
摩美々「それはもう丁寧ってレベルじゃなかったよー」
摩美々「頭の先からつま先まで、ありとあらゆるところをまさぐられちゃいましたからー」
雛菜「どこにも隠し物ができないように、隅々まで見られちゃったよね〜!」
冬優子「確かに、このタイミングなら違和感なく塗料を塗ることができるかも……」
ルカ「そしてこのボディチェックをやってたのは、被害者の風野灯織と……七草にちか、てめェなんだよ」
【美琴「そんな推理じゃ魅せられない」】反論!
- 485 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:12:28.50 ID:YOXWFtRz0
-
美琴「……ルカ、少し黙って」
ルカ「み、美琴……!?」
美琴「犯人が夜光塗料を使って胸元に塗り付けた。そしてそれが可能なのはボディチェックのタイミングだけ?」
美琴「そんなのただの推測でしょ、ルカの妄想を押し付けないで」
ルカ「も、妄想って……違う、私は……!」
美琴「にちかちゃんが犯人なわけない……そんなの、認められない……!」
-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
発言力:♡×2
集中力:☆×5
コトノハ
‣【モノクマファイル1】
‣【テーブルクロス】
‣【夜光塗料】
美琴「犯人が夜光塗料を胸元に塗り付けて」
美琴「それを目印にして凶器を突き刺そうとした?」
美琴「そんなのただの推測でしょ?」
美琴「ボディチェック以外にも、うっかりぶつかった体を装うとか」
美琴「塗料を塗りつけるタイミングはいくらでも生み出せる」
美琴「にちかちゃん以外にもチャンスはあったんじゃない?」
◇◆◇◆◇◆◇◆
【発展!】
ルカ「そんな不自然なことをしてたらほかの連中の目にもとまるだろ……!」
ルカ「違和感なく塗料を塗れる機会なんて、ボディチェックぐらいのもんだろ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆
美琴「パーティに参加もしていないルカに何が分かるの?」
美琴「大体あの大広間で刺殺なんてしようものなら」
美琴「服に【返り血が付着する】はずでしょ?」
美琴「にちかちゃんは全身綺麗なまま」
美琴「床下に犯人が潜んでいた節の方が有力に感じるけど」
美琴「もう……ルカは黙ってて」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ30以上で論破しろ!】
↓1
- 486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:14:36.49 ID:JRwVEyrw0
- 【返り血が付着する】←テーブルクロス
- 487 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:15:51.81 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「その矛盾、斬らせてもらう!」
【BREAK!】
ルカ「確かに七草にちかの服には返り血なんて付いてねえ。でも、だからといって犯行を否定する証拠にはならないと思う」
美琴「灯織ちゃんは心臓を貫かれてた。出血量も相当なものだと思うけど」
ルカ「ああ、そうだろうな。だからこそ、そいつは返り血を防ぐための道具を使ったんだ」
ルカ「パーティ会場の机の全部に敷かれていたテーブルクロスだよ。これを頭からかぶっておけば返り血も受け止めてくれるはずだ」
美琴「……」
結華「ちょ、ちょっと待って! でも、あの会場にはそんな予備のテーブルクロスなんかなかったよ?!」
摩美々「何も予備のテーブルクロスなんか用意する必要はないでしょー?」
果穂「もしかして、あのたおされてたテーブルのテーブルクロスですか?!」
智代子「え? で、でもあれって灯織ちゃんが倒したんじゃ……」
冬優子「その前提からして違ったんだね……!」
冬優子「シュラスコのお肉が鉄串から抜かれていたのも含めて不自然な細工が為された痕跡を隠すために犯人が机を倒した……」
冬優子「灯織ちゃんが暗視スコープを使おうとしてふらついたわけじゃなかったんですね!」
- 488 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:16:47.56 ID:YOXWFtRz0
-
美琴「……まだだよ。たとえそれで返り血を防ぐことができたとしても、今度はそのテーブルクロスが不自然になる」
美琴「偶然たまたま血にぬれたテーブルクロスがあったとでも言い訳するの?」
ルカ「……ぐっ!」
果穂「……あ、あの! そんな言い訳は必要ないと思います!」
ルカ「小学生……? お、お前……」
果穂「ルカさんはその時、まだきてなかったので知らないと思うんですけど……にちかさんは、あたしが死体を見ないように、近くのテーブルクロスで死体をかくしてくれたんです」
果穂「もし、そのテーブルクロスに返り血がついていたとしても……そのときについたものだとみなさん思うはずです!」
夏葉「果穂……あなたの言うとおりだわ!」
あさひ「あの時、真っ先に灯織ちゃんの死体を隠したのも……にちかちゃんだったっすよね」
≪智代子「灯織ちゃん! 灯織ちゃん?!」
あさひ「これ……!!」
果穂「……ひお、り……さん……?」
夏葉「……!! 果穂、見ちゃダメよ!」
にちか「……!! と、とりあえず、テーブルクロスでもかけて隠します!」
小学生が見るにはあまりに刺激が強すぎる。
とっさに私は【近くにあったテーブルクロスを】死体の上からかぶせた。≫
- 489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:16:50.04 ID:kR8WzFmv0
- 返り血 に テーブルクロス
- 490 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:18:12.46 ID:YOXWFtRz0
-
美琴「嘘……」
にちか「……」
ルカ「美琴……お前の気持ちは察して余りある」
ルカ「だけど……ここで選択を間違えたら、私と美琴だけじゃねえ……ここにいる全員の命が奪われちまうんだ……!」
ルカ「お前はそれでいいのかよ……!」
美琴「……認めない」
美琴「ルカなんかにはわからない……にちかちゃんは、誰かを殺すような人じゃない」
にちか「美琴さん……」
美琴「それ以上言うなら、許さない……絶対に」
ルカ「……わかったよ」
ルカ「たとえ美琴に一生憎まれることになろうとも……私はこの道を譲るつもりはない。絶対に正しい真実にたどりついてみせるからな!」
-------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】
発言力:♡×2
美琴「ルカに何が分かるの?」【防御力20】
美琴「違うの」【防御力25】
美琴「ルカは黙ってて」【防御力30】
美琴「にちかちゃんを守れるなら」【防御力35】
美琴「……死んだっていいの」【防御力40】
【盾の防御力をコンマで削り取れ!】
↓直下より五回連続判定
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:18:38.09 ID:kR8WzFmv0
- あ
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:19:16.28 ID:kR8WzFmv0
- あ
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:20:12.41 ID:kR8WzFmv0
- ありがとうございます。
- 494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:21:00.24 ID:kR8WzFmv0
- さ
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:21:28.91 ID:kR8WzFmv0
- dee
- 496 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:25:05.00 ID:YOXWFtRz0
-
(チッ……! あと少し……!)
(私の進む道だ……美琴だろうと、この歩みは止めさせねえ……!)
-------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】
発言力:♡×2→1
美琴「ルカに何が分かるの?」【防御力11】
美琴「違うの」【BREAK!】
美琴「ルカは黙ってて」【BREAK!】
美琴「にちかちゃんを守れるなら」【防御力11】
美琴「……死んだっていいの」【BREAK!】
【盾の防御力をコンマで削り取れ!】
↓直下より二回連続判定
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:26:14.74 ID:Pau9SU5i0
- あ
- 498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:31:49.39 ID:Pau9SU5i0
- はい
- 499 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:32:37.87 ID:YOXWFtRz0
- -------------------------------------------------
【ALL BREAK!】
ルカ「美琴……!」
【美琴「にちかちゃんが犯人だという決定的な証拠でもあるの?」】
上面図/ティ/会場の/パー
【正しい順番に並び替えて、コンマ値50以上でとどめをさせ!】
↓1
- 500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:37:09.02 ID:JRwVEyrw0
- パーティ会場の上面図
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:37:52.64 ID:kR8WzFmv0
- パーティー会場の上面図
- 502 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:40:16.30 ID:YOXWFtRz0
-
【発言力がゼロになりました】
(届かない……)
(まだ、まだだ……私は戦える……!)
-------------------------------------------------
【美琴「にちかちゃんが犯人だという決定的な証拠でもあるの?」】
上面図/ティ/会場の/パー
【正しい順番に並び替えて、コンマ値50以上でとどめをさせ!】
↓1
- 503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/29(月) 22:47:04.74 ID:kR8WzFmv0
- パーティ会場の上面図
- 504 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:49:14.81 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「これで終わりだ!」
【BREAK!】
ルカ「美琴……今回の事件の犯人は犯行に使った凶器も、返り血を防ぐ防御も……どっちも現場で調達している」
ルカ「パーティ会場のテーブル、あそこには凶器の鉄串を使ったシュラスコもあったし、返り血を防げるテーブルクロスも乗っている。だから、それを使うには机を倒す必要があったんだ」
美琴「……だから何?」
ルカ「メガネ女、パーティ会場で撮った写真を見せてくれ」
結華「メガネ女って……三峰のことだよね? え、えっと……はい! これ!」
結華「一応集合写真を撮った時、事件が起きた後と二枚撮って……そこから現場の見取り図的なのも作ってたんだよね」
恋鐘「さすがは結華! よう気が回っとるね!」
ルカ「これを見れば一目瞭然なんだよ。停電の中で倒されたテーブル、その向きを見てくれ」
美琴「……向き?」
ルカ「被害者の風野灯織の方に頭を向けてぶっ倒れてるんだよ、このテーブルは。もともとの推理である、被害者本人がテーブルを倒したって話ならこれは妙だろ?」
ルカ「だって、わざわざ回り込んで倒したことになるんだからな」
摩美々「反対ににちかの位置関係はというとー……」
愛依「にちかちゃん……【脚側】にいるじゃん……!」
- 505 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:52:42.63 ID:YOXWFtRz0
-
ルカ「脚側にいるのは勿論こいつだけじゃねー。でも、ボディチェックの件にテーブルクロスの件、総合して考えると……犯人の候補として最有力なのはこいつしかいねーだろ」
にちか「……」
美琴「……違う」
ルカ「美琴……お前……」
美琴「……違う、これもまだあくまで可能性でしかないから。決定的な証拠じゃない」
にちか「もうやめてください!」
美琴「……にちかちゃん」
にちか「美琴さん、これ以上は……もういいんです。風野さんを殺しちゃったの、私なんですよ」
美琴「嘘……だよ、ね」
にちか「いやー、もう嘘は吐きつかれちゃいましたよ。だってキツくないですか?! 始まってからずーーーーーーっと! 犯人はわかり切ってるのにわかってないみたいな演技して!」
冬優子「本当に、にちかちゃんなんだね……?」
にちか「あはは……ごめんなさい、私です。私が夜光塗料を使って、暗闇の中で人を殺したんです。まあ……もともとの狙いとは外れちゃったんですけどね」
果穂「あたしたちの花飾りのせいで、灯織さんは死んじゃったんですか……?」
にちか「ちがう、それは違う! 私がいなければそもそも殺しなんか起きてないんだから! 果穂ちゃんが自分を責める必要はまっったくないから!」
- 506 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:54:43.42 ID:YOXWFtRz0
-
にちか「……全部全部、私が悪いんです。誰にも相談しないで、勝手に突っ走って」
美琴「……本当にね」
にちか「美琴さんにはいくら謝っても足りないです。この裁判の中で、私のことを信じて嘘までついてくれたのに」
摩美々「やっぱりルカのアリバイは嘘だったんだー」
にちか「ああでもしないとルカさんが犯人扱いされちゃってましたから」
あさひ「……? それ、変っすよ。だってにちかちゃんが黙ってれば、にちかちゃんは裁判に勝てたんすよね?」
にちか「……最初はね、私も勝とうとしたんだ」
にちか「だから芹沢さんの推理に便乗したし、机を倒した人の時にも名乗りを挙げなかった」
にちか「でも……ほかのみんなが必死に議論をして、生き残ろうとしている中で自分だけみんなを欺こうとして……」
にちか「私が生き残るってことは、その全員を殺すことになるから……それはできないなって途中で思ったんだ」
にちか「こんなので一番になったからって……私は、うれしくない」
にちか「きっともうイヤだって! めちゃくちゃに後悔して……そんで、呆れるくらいに死にたくなるに決まってる」
にちか「だから、もう……終わらせてください。これ以上は、もう」
ルカ「……」
ルカ「……言っとくけど、これは美琴のためでも、ましてお前のためでもない」
美琴「……!」
にちか「……!」
ルカ「私が私として生き抜くため。そのために……初めから事件を振り返って真実を確かめる。その結果導き出される犯人に、投票する。それだけだ……!」
- 507 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/11/29(月) 22:55:47.61 ID:YOXWFtRz0
- -------------------------------------------------
【クライマックス推理開始!】
【act.1】
「今回の事件の犯人が最初に行ったのは脅迫文の作成だ。風野灯織のもとに送り付けた手紙、あれはきっと……もともと狙っていた標的含めて全員を一か所にまとめたかったんだろうな。犯人がどこまでを想定していたのかはわからないけど、その集めた先で犯行を行った。全員の目の前で、堂々と、な」
「脅迫文を受けて風野灯織はすぐに全員を集めてのパーティを企画した。パーティの最中なら全員を監視下に置けるし、参加時のボディチェックということで不安材料も除去できる。なんとかこの一晩をしのぐ、その上ではこれ以上ない画期的な作戦だったと思う」
「そして会場に選んだのはホテルの旧館。これまで誰も出入りしてこなかったとこだ。閉鎖的な空間ってのは監視の上では都合がいい。だけど、これまで誰も出入りしてこなかった場所なもんで想像以上にその建物は汚かった」
「そこで風野灯織は掃除をしたわけだが……ここで私以外の全員が掃除に参加した。283プロの仲良しムード、いい子ちゃんムードからすればこれを抑止することはできなかっただろうが……結果としてそのムードのせいで犯人に仕掛けを作る隙を与えてしまった」
「掃除の最中、ほかの連中の目を盗んで犯人が行ったのは停電のための仕掛けづくり。まずはこっそりと倉庫のコンセントにアイロンを挿しておき、常に三台が稼働している状態にする。そのうえで、旧館中のエアコンにタイマーを設定。午後11時30分になると同時に電源が入り、停電が発生する仕組みだ。この停電が犯人にとっては犯行のネック。他の参加者たちの目の前で犯行を行うため、自分自身を真っ暗闇で隠してしまう必要があったんだ」
◇◆◇◆◇◆◇◆
【act.2】
「そしていよいよパーティ本番。何食わぬ顔で参加者になった犯人はそこで、風野灯織にボディチェックの協力を求められた。多分これももともとの想定のうちじゃない、どこか別のタイミングで夜光塗料は使う予定だったんだろうが……むしろ犯人にとっては好都合。より違和感のない形で標的の胸部に塗料を塗りつけることができるんだからな」
「でも、ここで想定外がもう一つ。それはパーティを始めるにあたって小学生と手芸女が二人で花飾りをこさえてたってことだ。しかもそれの彩色に使ったのは犯人も用意していた蛍光塗料。まさか犯人も同じ塗料が使われてたとは思わなかったんだろうな、風野灯織に言われるがまま、その花飾りを参加者の全員に渡してしまったんだ」
「いざパーティが始まると、風野灯織は警戒をより一層強めた。料理も真っ先に自分が口にして、料理に使った調理器具も全部没収。万全には万全を期すつもりだったんだろう。……でも、見落としがあった。それは料理そのものだ。シュラスコに使われていた鉄串……まさかそれが犯行に使われるとは思わなかったんだ」
「そしてはじめの毒見で慣れない早食いをした風野灯織は一度離席、会場の外へ。他にも会場を離れた人間は二人いる。夜風にあたりながらモノクマと私が近づかないよう監視をするために出た美琴と、ほかの連中の花飾りを集めて花束を作った手芸女だ。だが、この手芸女が花束を作ったタイミングが厄介なことを引き起こしやがった。花束を作ったのはちょうど風野灯織の離席中。風野灯織が再びパーティに戻った時、唯一こいつだけが胸に花飾りをつけている状況を引き起こしちまったんだ」
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