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【ダンガンロンパ 】俺「安価で今度こそコロシアイ学園生活を生き残る」part6

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831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/28(日) 13:24:51.01 ID:xZTI2W7B0
俺部屋

俺(情報処理室から戻った俺達だったが、流石に皆んな精神的にダメージを受けたのか自分の部屋へ戻って行った)

俺(……霧切さんを除いて)

霧切「…可能性は考えていたけど、まさか本当に生中継をしていたとはね」

俺「霧切さんはその…卑猥な姿を全国に公開されて恥ずかしかったり、嫌な気持ちは無いの?…」

霧切「勿論、私だって俺君以外の他人に身体を見られるのは嫌よ」

俺「あ……いや、そりゃそうだよな…」

霧切「…。」

霧切「…でも」

俺「え?…」

霧切「今の私達は他人の目なんかを気にしていられるような状況じゃ無い…。…命の懸かった事をさせられているの」

俺「ああ…」

霧切「そして、俺君は私に言ってたじゃ無い…」

俺「え?…」

霧切「必ず私と一緒に生きてここから出たいって…///」

俺「あ…///」

霧切「俺君と一緒に生きてここを出る為には、アレも仕方の無い事だったって割り切れるわ…///」スッ

俺「霧切さん…///」

霧切手「ギュッ」俺手

霧切「ちゃんと責任取りなさいよ?…///」

俺「そ、それは勿論だよ…///」

霧切口「」スッ

俺「ん…」スッ

扉「」ガチャッ

舞園「皆んな!上手く行きましたよ!」

俺&霧切「「…!」」パッ

江ノ島「あれ?俺と霧切だけ?…」

苗木「ここに皆んな居るって聞いたんだけど…」

俺「ちょ、ちょっと色々あってな…」

霧切「え、ええ…」

舞園&苗木&江ノ島&大神「「??」」
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 17:34:41.57 ID:qufbSw0u0
舞園さんどんな反応するのか
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 17:52:33.56 ID:ZE5GTqvDO
これ2には行くんだろうか
2まではクリアしたけどむしろ行ってほしくないというか…
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/05(日) 02:00:19.18 ID:zWHwWjko0
脱衣所

苗木「俺君達の方も何かあったの?…」

俺「ああ…」スッ

鍵「」

舞園「其方も鍵…ですか?…」

戦刃「それ、情報処理室の鍵…。そっか、もうそこまで見せるんだ…」

苗木「情報処理室って、学園長室と同じで4階の鍵がかかって居た所だよね?…」

霧切「そうね…」

大神「其方はそこで何を見たのだ?…」

俺「…このコロシアイ学園生活が、実は全国に生中継されていたんだ」

舞園「え?…」

苗木「生中継されてた?…」

霧切「…殺人や学級裁判、その他に私達がやっていた事は全て監視カメラから全国のテレビに生中継されていたの」

大神「何だと?…」

苗木「そんな…遊び感覚で…」

舞園「ちょっ、ちょっと待って下さい…。それじゃあ私達がさっきまでしてた事も…?」

霧切「そうね…」

俺「ま、まぁ…一応モザイクは入れてたらしいが…」

舞園「…。」サ-...

俺「ごめん…最後の最後で俺がこんな作戦を取らなければ…」

舞園「…。」

舞園「いえ…」

霧切「ともかく例の物を見せて貰える苗木君?」

苗木「あっ…う、うん。これだけど…」スッ

俺「これが…」

霧切「この学園の謎を解く鍵…」

『おい!オマエラー!!!今直ぐに全員体育館に集合しろ!』

苗木「あ…」

俺「早速来たか…」

俺(これからが俺達の反撃…そして、最後の戦いになる…)グッ
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/08(水) 14:51:13.75 ID:fj0r5nhS0
前スレ1000失敗
潜水艦内

ゼロ仮面「」カポッ

ルルーシュ「兄上、女関係の事で色々とごたついていたみたいですね」

俺「あぁ…まぁ大体の気持ちの整理はついたが…」

ルルーシュ「それは何よりです。俺にも異性との問題はよく分かりませんし、俺が首を突っ込んだ所で火に油だったでしょうし…」

俺「気にしなくていいさ、自分の問題は自分で解決する」

俺「そんな事より俺を呼び出すって事は何かあったのか?」

ルルーシュ「ええ、ディートハルトが目を付けた黒の騎士団の新規参入メンバーに目を通していたんですがこれを見て下さい」ピッ

モニター「」

俺「こいつは…」

ルルーシュ「ええ。ニーナです…」

モニター「ニーナ「」」

ルルーシュ「黒の騎士団にニーナが入りたいと言って来ている」

俺「確かニーナは日本人に対して恐怖を抱いていた筈…。なのに何故そのニーナが日本人の為に戦う黒の騎士団に?…」

ルルーシュ「俺も同じクラスですが、ニーナとはそれ程親しい訳では無いので分かりません…」

俺「…。」

ルルーシュ「ですが、ニーナはこれまでにマオを殺している…」

俺「俺達の目的とは関係無いから放置していたが、結局理由は分からず仕舞いだったな…」

ルルーシュ「ええ…。そして黒の騎士団に入ろうとする理由も…」

ルルーシュ「シャーリーの時とは違い、自分から入ろうとして来ている」

ルルーシュ「どうしますか兄上?…」

俺「…。」チラッ

モニター「ニーナ「」」


1まぁ良いんじゃないか?ニーナの知識は黒の騎士団にとっても役に立つだろ
2俺は反対だな…。彼女を入れて何が起きるのか正直分かったもんじゃ無い…
3先ずはギアスを使って理由を聞いてみないか?


多数決下5まで
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 14:51:43.51 ID:fj0r5nhS0
投下場所ミスりました
忘れて下さい
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/09(木) 23:49:34.55 ID:2GYkrJD00
クラブハウス

ルルーシュ「どう言う事だ…。何故ユフィが俺達の住んでいる場所を…?」

ユフィ「それは…前に俺から、この学園にいるって聞いていたから…」

ルルーシュ「兄上が!?」

ユフィ「あ、でも安心して。誰にも言ってないから。本当よ?」

ルルーシュ「…。」

ルルーシュ「…前にと言ったが、兄上とはいつから会っていたんだ?」

ユフィ「私がここのエリア11の副総督に就く前日…ゼロが現れた翌日から…」

ルルーシュ「そんなに前から…?馬鹿な…。兄上からは何も…」

ユフィ「それは多分、俺はルルーシュと私と会わせたく無かったからだと思う…」

ルルーシュ「兄上が俺とユフィを会わせたく無かった?何故だ?…」

ユフィ「…。」

ユフィ「…ルルーシュが、クロヴィスお兄様を殺したゼロだったから」

ルルーシュ「…!」ビクッ

ルルーシュ「な、何を言って…?この俺がゼロ?それも兄上が言っていたのか?…」

ユフィ「ううん…。それはホテルジャックの時から薄々勘付いていたわ…」

ルルーシュ「…。」

ユフィ「あの時、ルルーシュが黒の騎士団を動かす理由はきっと俺を助ける為に動かしたんだって…」

ユフィ「でも、俺とルルーシュが黒の騎士団だって確信したのは神子島から…」

ルルーシュ「神子島?…」

ユフィ「ええ…。そこで俺とまた会ったわ…。今度は黒の騎士団の制服を着た…」

ルルーシュ(兄上が俺と別れて行動をした時か…)

ユフィ「そこで…その…///」

ルルーシュ「暴行を受けたのか?…」

ユフィ「い、いえ…本当はその…恋人のする事をしてて…///」

ルルーシュ「ん?恋人のする事?…」

ユフィ「ううん。何でも無い、とにかく私は俺の味方だから安心してルルーシュ!」

ルルーシュ「…。」
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/10(金) 00:02:47.02 ID:ZYgDp6tc0
クラブハウス

ルルーシュ「仮に俺がゼロだとして、ユフィが手伝って欲しい事とはいったい何だ?…」

ユフィ「何処かに拘束されてる俺を助ける事…」

ルルーシュ「兄上を助け出す?…ユフィも場所を知らないのか?…」

ユフィ「ええ…。お姉様は私が本当に暴行を受けたと思っているから、俺と会うのは禁止されていて場所すらも…」

ルルーシュ「…。」

ルルーシュ「場所すら分からないのならばどう助け出す…?九州ブロックに居るコーネリアが東京疎開に戻ってくればそれこそ間に合わない…兄上は処刑されるぞ」

ユフィ「ええ、だからルルーシュと黒の騎士団の力を借りたいの」

ルルーシュ「どう言う事だ?…」

ユフィ「私はもう直、大々的に行政特区日本の計画を打ち立てる」

ルルーシュ「行政特区日本?…」

ユフィ「未だ具体的な案は纏まっていないから、詳しい詳細は話せないけどこのエリア11に日本と言う国を創るつもりよ」

ルルーシュ「なっ…!?馬鹿な…。そんな案、ブリタニアの皇帝が認める訳が無い…」

ユフィ「でも、俺を助け出して皆んなが幸せになるにはこうするしか無いでしょうから…」

ルルーシュ「…何故その行政特区日本を創る事に兄上が関係あるんだ?」

ユフィ「それにゼロと黒の騎士団も参加してくれれば、暴行を受けた私が黒の騎士団と和解して赦したのに、これ以上俺を拘束しておく理由は無いわ」

ユフィ「だから…俺を助ける為にルルーシュにも…ゼロにも協力して欲しいの」

ルルーシュ「…。」
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/10(金) 00:08:28.93 ID:opHAO2KnO

落ち着けw
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/10(金) 00:24:41.22 ID:ZYgDp6tc0
すみませんまたスレ間違えました…
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:33:01.75 ID:RtNSW8SW0
体育館

モノクマ「だぁーっ!!」ブンブンブンッ

魚「」ドコドコドコッ

葉隠「本気で怒ってら…」

モノクマ「だから、僕は怒ってるって言ったでしょ!」

江ノ島「どうして怒ってんの?…」

モノクマ「僕の大事な大事な宝物が盗まれたんだ!お前らの中に泥棒がいるからだよ!」

セレス「泥棒って、いったい何の事ですの?」

モノクマ「あれだけ言って、校則にも増やしたのにオマエラの中の誰かが学園長室の扉をぶち破ったんだ…」

舞園「学園長室の扉をぶち破った?…」

モノクマ「そう…そしてその中から僕の宝物を盗み出した、悪い奴が居るんだよ!」

葉隠「ちょ、ちょっと待てよ…学園長室をぶち破ったって…それって校則違反なんじゃねえか?…」

モノクマ「そうだよ。校則違反だ。そしてオマエラの中に犯人がいる事も知ってる」

葉隠「じゃ、じゃあこの中からまた新たなお仕置きをされる奴が…」ゴクリッ...

全員「「「…。」」」

モノクマ「でも特別に今の内に素直に名乗り出て来たら、今回は処刑せずに地下送りで許してあげようかなぁ〜?なんて考えてるんだ」

朝日奈「ど、どうして今回だけお仕置きじゃ無いの?…」

モノクマ「それはね、学園長は清く正しい素直な子の方が好きだからです!」エッヘン

セレス「…フッ、よく言いますわ」

霧切「要は、貴方が監視カメラで見ていないタイミングで盗まれてしまって正確な犯人が分からないから白状させたいだけでしょう?」

モノクマ「ぎくっ!相変わらず鋭いなぁ霧切さんは」

霧切「良い気味ね。いつも学級裁判で私達に推理をさせている貴方が今回は自分自身で犯人を探さないといけないんだから」ニヤッ  

モノクマ「フン、僕はオマエラの学園長だよ?犯人探しなんか直ぐに終わるに決まってるじゃないか」

霧切「それじゃあ今回はお手本を見せて貰おうかしら?貴方の頭脳とやらを…」
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:51:55.88 ID:RtNSW8SW0
体育館

大神「その盗んだ犯人の目星はついているのか?…」

モノクマ「勿論、大体の目星はもう付いているに決まってるじゃ無いか!」

モノクマ「今生きている中で、そんな悪い事を真っ先にしそうな
怪しい奴は…」

モノクマ「主人公面して、いつも何かと小煩いのに何故か今日はダンマリな俺君と」チラッ

俺「…。」

モノクマ「探検大好き、隠し部屋探し大好きの奇人でぼっちの霧切さん」

霧切「…。」

苗木「そんな…じゃあ2人が?…」

モノクマ「と言いたい所だけど残念、今回この2人にはアリバイがあるんだよ」

モノクマ「泥棒が現れた時、この2人は猿も真っ青なくらい盛ってたってアリバイがね」

葉隠「羨ましいべ…」

モノクマ「いや、確かこの2匹の猿以外にも他にも舞園さんに朝日奈さんにセレなんたらさんも一緒だったかな。つまり、この3人にもアリバイがあるね」

葉隠「いや、もっと羨ましいべ!」

モノクマ「ちなみにその頃、部屋で一人でセンズリこいてた葉隠君も除外しないとね」

葉隠「悲し過ぎるべ…」
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:18:18.77 ID:RtNSW8SW0
体育館

俺「本当に俺達にはアリバイがあるのか?常に目を離して無かったのか?…」

モノクマ「ようやく口を開いたと思ったら何々〜?もしかして俺君、犯人になりたいの?」

俺「そう言う訳じゃ無いが、ただ本当に俺達の事は見張っていたのか?」

モノクマ「ああ、君達が丸3日間全国のお茶の間には流しちゃいけないような行為をしている所から」

モノクマ「視聴覚室で自分達がして来た行為の全てが全国に放送されてた事実を知り絶望してた所まで全てね」

モノクマ「はっ、でも途中でトイレに行くとか行って居なくなった舞園さんだけは別か」

舞園「…。」

モノクマ「そりゃあんだけ中に出されてたらトイレも行きたくなるよ。でもありがとう俺君、ヒントを与えてくれてさ」

俺「ッ…」

霧切「本当にヒントかしら?」

俺「霧切さん?…」チラッ

モノクマ「ん?どう言う事?」

霧切「今の貴方の口振りだと、ハナから舞園さんが犯人の可能性は薄いと思っているみたいだったけど?」

モノクマ「そうだね。舞園さんには不可能だよ」

セレス「では、その理由もお聞かせ願えますか?」

モノクマ「だって、学園長室の扉は僕の宝物を置いてあったから、加工に加工を重ねてあるんだ」

モノクマ「ぶち破る以外にあの扉を開く方法は無いよ」

モノクマ「でも非力な舞園さんじゃああの扉にタックルを100回かましてもぶち破る事はできない」

舞園「私、本当にお手洗いに行ってましたから…///」

俺「…しかし、それじゃあ残るは苗木君と大神さんと江ノ島さんだけしか居ないが?」

苗木「…。」

江ノ島「…。」

大神「…。」

霧切「さっきの理由だと、苗木君も当てはまらないんじゃ無い?」

モノクマ「そうだね。苗木君がやってても、今頃肩の骨バキバキだよ」

俺「なら残りは江ノ島さんか大神さんと言う事になるが…?」

モノクマ「おや不思議、偶然僕の事を裏切った二人が残っちゃった」
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:35:27.14 ID:RtNSW8SW0
体育館

モノクマ「さてと、江ノ島さんかな?それとも大神さんかな?」

江ノ島「くっ…」

大神「むう…」

セレス「しかし、ここまで絞れるなんて…意外としっかり頭も回るのですね…」

モノクマ「そりゃあ学園長ですから!葉隠君と同じ頭にして貰っちゃ困るよ」

葉隠「お、褒められてんのかオレ?」

朝日奈「ンな訳無いでしょ…」

モノクマ「あれ?でも誰か忘れてるような…」

俺「…!」

俺「も、モノクマ!」

モノクマ「はにゃ?…」

俺「でもさっきの舞園さんと苗木君を外した理由が通るなら江ノ島さんも外れるんじゃないか?…」

江ノ島「俺…」チラッ

俺「江ノ島さんだって超高校級のギャルだ。そんな力は持って無い筈…」

モノクマ「うぷぷ、何寝ぼけた事言っちゃってんの俺君?」

俺「何?…」

モノクマ「彼女の本当の才能…俺君はもう知ってる癖に」

俺「…!」ハッ!!

江ノ島「あ…」

俺(こいつ…いつの間に江ノ島さんがこっちに完全に寝返った事を…?)

葉隠「すまん…江ノ島っちの本当の才能ってなんだ?…」

モノクマ「まぁだけど、それでも江ノ島さんにも不可能だけどね」

俺「…どう言う事だ?」

モノクマ「彼女が俺君達の所へ寝返った時点で、彼女の所持品は全て没収させて貰っていたんだ」

俺「何?…」

モノクマ「彼女の本当の才能で下手に動かれると邪魔だからね」

俺「そうか…。お前、まさかと思ったがこのコロシアイ学園生活が始まる前から、彼女が俺達の所へ寝返るのを想定して…」

モノクマ「まんまとボクを出し抜けたとでも思った?残念だったね俺君、うぷぷぷぷ〜」

俺(何と言う先を見据える力を持ってるんだ…)

戦刃「…。」
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:52:12.63 ID:RtNSW8SW0
体育館

苗木「待ってよ…でも江ノ島さんも無理なら…」

舞園「大神さんしか…」チラッ

大神「…。」

モノクマ「そう…僕の目が俺君達の方へ向いている隙に校則違反を犯し学園長の扉を破壊するどころか、僕の宝物を奪った悪い生徒は…」

モノクマ「大神さくらさん!貴方しかいない!」ビシッ

大神「我か…」

霧切「大神さんが?…」

朝日奈「う、嘘…」

モノクマ「お仕置きの前に。何故、そのような愚かな行為に走ったのか聞いておこうかな?」

大神「…我は…やっていない」

モノクマ「ぬうっ!?ここまで追い詰められて、未だ己の非を認めないか!?この不良生徒め!」

大神「本当の事だ…」

モノクマ「ぐぬぬ…。ならもういい!君がちゃんと自白するまで一生監禁、飲食も抜きと言うお仕置きをするだけだから!」スッ

ボタン「」ポチッ

俺「はっ!?」

朝日奈「あっ!?」

大神足元「」バカッ

大神「なっ…!?」ヒュ-ン...

苗木「お、大神さん!?」

穴の下「真っ暗「」」

苗木「あぁ…」

穴「」ウイ-ン...

モノクマ「ふぅ…これで悪い生徒は消え去った。これで明るく陰惨な学園生活をもう一度始められるね」

「ねえ…」

モノクマ「うん?…」チラツ

霧切「ただ消去法で彼女しか犯人はあり得ないと決めつけて、決定的な証拠も出せないままお仕置きを開始してしまったけど、本当にそれで良かったの?」
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:08:21.73 ID:RtNSW8SW0
体育館

モノクマ「何言ってんの霧切さん?仕方無いじゃ無い?彼女が犯人だったんだからさ」

モノクマ「彼女は再三忠告したのに関わらず校則違反を犯したんだ。残念だけどこれ、お仕置きの対象なのよね…」

セレス「それでは、もし大神さんが犯人じゃ無かった時はどうなさるおつもりですか?」

モノクマ「皆んなして急に何…?あぁ、もしかして皆んなで結託して冤罪って事にして、彼女を出そうと考えてんの?」

舞園「ち、違います!わ、私達はここに来る前に作戦会議をしていたなんて…」

モノクマ「ありがとう舞園さん、君のその余計な一言で確信したよ」

舞園「ぁ…」ハッ!!

苗木「ま、舞園さん…」

朝日奈「舞園ちゃん…」

霧切「…。」

舞園「ご、ごめんなさい…」

モノクマ「うぷぷ…皆んなしてどんどん絶望して行っちゃって、いいねいいね」

モノクマ「さてと、こんなつまらないシナリオを考えたのは俺君だね。どうにかして大神さんを助けようと結託させて」

俺「…。」

モノクマ「だから自分や他の人が犯人だと疑われるよう、珍しく議論にもあまり口出ししてこなかったんだよね?」

俺「くっ…」

モノクマ「やっぱり彼女が犯人で間違い無いよ。もし違ってたら君達をここから出してあげる」

俺「っ…」

モノクマ「まぁ、その可能性は舞園さんのお陰で万に一つも無くなったけどね。うぷぷ…」

俺「くっ…くっくっ…」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ」

俺「クククッ…」

モノクマ「あっひゃっひゃっひゃ!」

俺「あはっはっはっはっ!」

モノクマ「何が可笑しい!!」
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:22:04.00 ID:RtNSW8SW0
体育館

モノクマ「どうして俺君は絶望せず、そんなに笑ってるのさ」

俺「可笑しいからに決まってるからだろ」

モノクマ「可笑しいのは君の頭でしょ。自分の立てた作戦が上手く行かず、頭まで壊れちゃったの?」

俺「いいや、その逆だ」

モノクマ「逆?…」

俺「上手く行き過ぎて笑っていたんだよ」

モノクマ「はにゃ?…」

苗木「お手柄だよ舞園さん!」

朝日奈「うん!流石だよ舞園ちゃん!」

セレス「フッ…舞園さんの言葉が最後の一押しとなるとは…超高校級のアイドルとしての演技力が活かせましたね」

霧切「ええ、お手柄よ舞園さん」

舞園「い、いえ…。そんな…まさか私も、こんな風にまたアイドルとしての力を使う日が来るなんて思ってませんでしたから…///」ニコッ

モノクマ「ちょっと、いったいどう言う事?…」

俺「確か、校則には校則を違反した生徒のみが罰せられると書いていたな」

モノクマ「それが?」

俺「なら、校則を違反していない生徒が罰せられるのはルールを守れていないんじゃ無いか?」

モノクマ「このボクがルールを守れていない?…」

苗木「そうだよモノクマ。お前の探していた犯人は大神さんなんかじゃ無い…」

モノクマ「はっ!?まさか…」

苗木「お前の探していた犯人は…この僕だよモノクマ!!」スッ

モノクマ柄の鍵「」
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:49:00.75 ID:RtNSW8SW0
undefined
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:49:54.27 ID:RtNSW8SW0
体育館

苗木「お前の宝物ってこれの事だろ?」

モノクマ模様の鍵「」

モノクマ「ど、どうして苗木君がその鍵を…」

霧切「未だ分からないの?」

モノクマ「分からないって、何の事?…」

霧切「貴方は敗北したのよ…私達皆んなの、絆の前に」

モノクマ「絆?絆ってなんだよそれ!?美味しいの?」

俺「なら一から説明してやろうか?モノクマ」

モノクマ「うぐっ…な、何を説明するんだよ!?」

俺「俺達は知っていたんだ。あの部屋に、この学園を脱出する為の有力な手掛かりがある事を…」

モノクマ「…。」

俺「でも、その部屋には頑丈な鍵がかかっていた。俺達が決して入る事ができないように…」

俺「そしてその部屋をどうにか探るのも、今まで目立ち過ぎた俺や霧切さんがする訳にもいかなかった」

俺「お前は俺と霧切さんの事を目の敵にしているのか、見張っている事は知っていたからな…」

俺「しかしあの部屋を調査する以外俺達はここに閉じ込められたまま…」

俺「だから俺と霧切さんは、皆んなに力を借りた…。有り得ない事を連日行い、お前の目を引きつける為の役目を俺達…」

葉隠「そ、その為の乱行だったんか?…オレはてっきりその気で楽しんでるんかと…」

朝日奈「ま、まぁそれも間違いでは無いけど…///」

葉隠「はぇ?…」

俺「コホン…そして、実際に鍵をぶち破る組に苗木君、大神さん、戦刃さんの3人…」

俺「ただ、大神さんや江ノ島さんが行えば簡単に誰がやったのか発覚してしまい2人の内どちらかがお仕置きにかけられてしまう…」

苗木「だから僕がやったんだ。江ノ島さんから3日間、つきっきりでコツを教えて貰って…」

戦刃「うん…」コクッ
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:57:41.49 ID:RtNSW8SW0
体育館

セレス「正直、短期間でコツを掴むなんて常人には無理だと思っていましたが…」

俺「本当の実行役に苗木君を選んだのは、彼が超高校級の幸運と言う肩書きを持っていたから…」

俺「俺は、彼の運の良さに賭けたんだ」

霧切「後は貴方が私達の前に説教しに現れるのを待つだけ…。そして、まんまと私達の前に現れて目が離せない状況を見計らって…」

舞園「私、ちょっとお手洗いに行ってから行きますね。直ぐに追いかけますから…でしたか?」

モノクマ「こ、この狸女!その間に…」

舞園「はい、今なら行けると苗木君達に伝えに行ったんです」ニコッ

苗木(流石の僕も、あの舞園さんが強烈な異臭を放ちながら半裸で脱衣所に現れた時は驚いたけど…)

舞園「でも仕方なかったんですよ。あれくらいしないと騙せない相手だったので」

苗木「え?…」

舞園「エスパーですから、ふふ//」ニコッ

苗木「あ…ご、ごめん…そんなつもりじゃ…」

俺「さっきも、本当の予定では戦刃さんが落とされる予定だったんだが…まさか大神さんが落とされる事に変更になって」

俺「作戦が変わって、皆んなアドリブで繋いでくれたけど最後は舞園さんがモノクマに自信を持たせてくれた…」

俺「助かったよ舞園さん。やっぱり君こそが超高校級のアイドルだよ」

舞園「じゃあ俺君、私たくさん頑張ったからここを出たら3人で一緒に暮らそうね?うふふ///」

俺「あ、い、いや…」

霧切「…。」ゾクッ

葉隠「…舞園っちこそ一番強いんじゃねえか?」
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 14:20:02.91 ID:RtNSW8SW0
体育館

霧切「貴方は負けたのよ。私達全員の前に」

葉隠「オレは何もしてねーけどな」

モノクマ「…負けた?オマエラに、僕が?」

俺「最終的には苗木君の幸運と、舞園さんの演技力が頼りだったけど…でも2人は俺の作戦をやり遂げてくれた」

モノクマ「…。」

苗木「モノクマ!校則を破った犯人は僕だ!だけどお前はトリックを見破れないで大神さんを犯人だと決めつけお仕置きをした」

苗木「彼女を解放しろモノクマ!」

舞園「そうです!そして、さっき約束した通り私達の事を解放して下さい!」

モノクマ「約束?約束って何の事?」

舞園「さ、さっき言ってたじゃ無いですか!もし大神さんが犯人じゃ無かったら、私達の事をここから解放するって…」

モノクマ「はてさて、いったい何の事やら…」

苗木「なっ…!とぼけても無駄だぞ!お前の返して欲しい宝物は僕が持っているんだからな」スッ

モノクマ模様の鍵「」

苗木「これさえ有れば、いつでもこの学園の謎を解いてここから出る事もできるんだ」

モノクマ「それじゃあ、こうしちゃえばいいよね」カチッ

戦刃「はっ!?苗木君!危ない!」

モノクマ「校則違反を犯した生徒はお仕置きです!今度こそやっちゃえ!グングニールの槍!」

苗木「え?───」

大量のグングニールの槍「」ビュオッ

俺「苗木君!?」

苗木「う、うわぁっ!?」

ガガガガッ

舞園「あ…」

苗木の周り「グングニールの槍「」」

苗木「…。」

苗木「…あれ?」キョトン

俺「お仕置きが…外れた?…」
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 02:57:56.30 ID:4NjprFet0
体育館

モノクマ「何だよこれ!?何で毎回当たらないんだよ!?」

俺「これ、苗木君の超高校級の幸運の力なのか?…」

霧切「いいえ…これは…」

モノクマ「なら違う方法で…!えいっ!」ガトリングガン「」

朝日奈「が、ガトリングガン!?」

モノクマ「これならミスる事なんて無いでしょ。さぁ待たせたね行くよ苗木君!」カチッ  

苗木「うっ!?」

シ-ン...

モノクマ「はぁ…?こいつも作動しない!?いったいどうなってるんだ!?」

霧切「やっぱり…アルターエゴだわ…」

俺「アルターエゴ?…不二咲君?…」

モノクマ「そうか!あいつがネットワークに侵入した時にウィルスを仕掛けやがったのか!!」

セレス「お仕置きもできなくなったとなれば、終わりですわね…貴方も…」

苗木「お前の負けだモノクマ!大神さんを返せ!」

舞園「そうですよ!そしてさっき約束した通り、私達をここから解放して下さい!」

モノクマ「…。」

俺「モノクマ?…」

モノクマ「うぷぷ…ちょっとお仕置き道具が使えなくなっただけで、学園長の僕に対してこの態度…」

モノクマ「オマエラ、本当にお仕置きが怖かったんだね」

葉隠「で、でももう使えねーならお前なんて怖く無いべ!」

モノクマ「果たして本当にそうかな?」

葉隠「え?」

霧切「はっ!?苗木君!危ない!」

モノクマ「ほいっと」ピッ

苗木「え?…」

舞園「あ…」

穴「」ガシャンッ  

苗木「うわっ!?」ヒュ-ン

舞園「きゃあっ!?」ヒュ-ン

俺「苗木君!舞園さん!?」

モノクマ「直接的な処刑はできなくなっても、穴を開いたりして地下へと落とす事は未だできるんだよ」

俺「くっ…モノクマ…」

俺(そうか…だからさっき大神さんの時も普通に作動して…)
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/01/01(土) 03:29:54.11 ID:4NjprFet0
体育館

朝日奈「な、苗木…舞園ちゃん…」

モノクマ「規則を破った苗木君の近くに居た舞園さんは巻き添えだったけど、まぁ仕方ないよね」

モノクマ「君達が結託して学園長であるボクを陥れようとしたんだからさ」

葉隠「な、なんだよこれ…結局俺達はコイツに従うしか無いのか?…」

セレス「…最早、ゲームですら有りませんわね」

モノクマ「そうそう。諦めなって、君達が幾ら足掻いた所でボクには勝てないんだからさ」

俺(俺の立てた作戦により、苗木君と舞園さんが余計な犠牲となってしまった…)

俺(俺が運営側であるコイツに対し、勝負を持ちかけたから…)

霧切「…。」

霧切「本当にそうかしら?」

モノクマ「うん?」

俺「霧切さん…?」

霧切「貴方が俺君の使ったトリックを見破れず敗れたのは、紛れも無い事実だわ」

モノクマ「何い!?」

霧切「自分の思うようにいかないからと、運営側が設定したルールを自ら破ってお仕置きを強行した今の貴方を見て、外の視聴者は今頃こう思っているんじゃ無いかしら?」

霧切「正攻法では私達に勝てないから、ズルして処刑を行い出したって…」

モノクマ「くっ…」

俺「そうか!今の俺達の映像は全国中継されてる。この事は外に居る人達も…」

霧切「ええ…きっと、皆んなこう思っている筈よ」

霧切「絶望では、希望に勝つ事はできないと」

モノクマ「はにゃにゃにゃ…」

戦刃「…!」ハッ!!

戦刃(絶望では希望に…)チラッ

俺「…。」

戦刃「…。」

霧切「貴方が私達を絶望させたいのなら、ちゃんと正々堂々と戦うべきだわ」

モノクマ「ぐぐぐっ…」

戦刃「もう…やめようよ…」

朝日奈「江ノ島ちゃん?…」チラッ

戦刃「もうこれ以上、争うなんてやめようよ盾子ちゃん!」

俺「え?…」

霧切「…。」

戦刃「あ…」
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 03:48:07.60 ID:4NjprFet0
体育館

モノクマ「…。」

葉隠「今、盾子ちゃんって?…」

戦刃「あ…え、えっと…」

朝日奈「江ノ島…盾子ちゃんの事?…」

セレス「…この偶然過ぎる一致。そして江ノ島さんの変装…そうとしか考えられませんわね」

俺「モノクマ…まさかお前の正体は…」

霧切「本物の江ノ島盾子……モノクマを操って、私達にコロシアイ学園生活をさせていたのは貴方だったのね」

モノクマ「…。」

俺「戦刃さん…。それで合ってるよな?…」

戦刃「…。」

戦刃「…うん。ごめん、盾子ちゃん」

モノクマ「…。」

モノクマ「は〜あ、本当に残姉だな君は」

戦刃「あ…」

モノクマ「やっぱり、一番最初の事件の時にちゃんと始末しておくべきだったよ」

戦刃「…。」シュン...

俺「江ノ島盾子…これでお前の正体もバレたんだ。そろそろ諦めて出てきたらどうだ?」

モノクマ「諦める?…うぷぷ、気が早いなぁ相変わらず俺君は」

俺「何?…」

モノクマ「未だ残ってるじゃ無いか」

俺「残ってる?…」

煙「」プシュ-!!!

俺「うっ…!?こ、これは?…」サッ

「待っていた…わたくし様は待っていたのよ!貴方達のような人間が現れる事をね」

煙「」スゥッ...

俺「はっ…!」

朝日奈「え…?えぇっ?…」

葉隠「う、嘘だろ?…江ノ島っちが…」

セレス「なるほど…。似ているのは雰囲気だけでしたか…」

戦刃「…。」

霧切(彼女が…一連の…)

江ノ島「そう…わたくしこそが究極にして最大のラスボス…」

江ノ島「江ノ島盾子ちゃーん!!!」

俺「こいつが、超高校級の絶望…」ゴクリッ...
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 04:07:28.83 ID:4NjprFet0
体育館

江ノ島「見てるこっちが恥ずかしくなって来るからさ、もうそのブッサイクな変装外していいよお姉ちゃん」

戦刃「…。」スッ 

江ノ島顔「」ビリッ
江ノ島髪「」ブチッ!!

葉隠「ひえっ!?え、江ノ島っちの顔と髪が!?」

戦刃「…私の本当の名前は…戦刃むくろ。超高校級の軍人」

葉隠「超高校級の軍人?…あれ?と言うか皆んな驚かねえの?…」

セレス「その事は葉隠君以外、既に皆んな知っていましたから」

葉隠「ええっ?…オレだけ仲間外れ?…」

朝日奈「と、と言うか今…戦刃ちゃんの事、お姉ちゃんって…?」

江ノ島「ああ…良くある設定だよ。今更言うのも恥ずかしいんだけどさ…つまり、あたしとむくろは双子の関係にあるんだ」

朝日奈「ふ、双子?…」

戦刃「うん…」

江ノ島「体力自慢の姉と言う設定が戦刃むくろ…」

江ノ島「可愛くて天才で、しかも妹と言う設定が…あたし…」

江ノ島「オレら姉妹揃って、超高校級の絶望の絶望シスターズでしたぁ〜あっはっはっはっ!!」

戦刃「盾子ちゃん…」

江ノ島「ったく、その触れ込みで自己紹介する筈だったのに…おめえよぉ!超高校級の絶望の癖に、俺に希望なんか植え込まれてんじゃねーよ!」

戦刃「ご、ごめんなさい…」

江ノ島「全く、残念な姉を持つ妹の身にもなれってんだ!マジ絶望的〜!」キュルンッ

俺「どうしてそんなにキャラが変わるんだ?…」

江ノ島「では説明しましょう。人前に出るのが久しぶりで自分のキャラを忘れてしまったのです」

俺「キャラを忘れる?…」

江ノ島「と言うか!絶望的に飽きっぽいんだ!だから自分のキャラにも直ぐ飽きちまうんだよ」

朝日奈「キャラが濃過ぎるよ…」
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/01/01(土) 04:31:39.79 ID:4NjprFet0
体育館

江ノ島「と言うか、こんな所で正体を明かすつもり無かったんだけど残姉ちゃんの所為で計画丸潰れ」

江ノ島「マジ絶望的に怠いんですけど〜?」

戦刃「ごめん盾子ちゃん…」

霧切「でも…ここで計画を変更して出て来たと言う事は、私達に観念したと見て良いのかしら?」

江ノ島「やぁだぁ〜霧切ちゃん相変わらず怖い目つき。そんなんじゃ俺君に捨てられちゃうぞ?///」

霧切「その心配は無いわ」キリッ

俺「…。」

江ノ島「あっそ、ケッ」

葉隠「だ、だけどよ!降参しねえって事は未だ何かあるんか?…」

江ノ島「この展開でそんな事一つしかありませんよね…?最終決戦です…」

セレス「最終決戦?…」

江ノ島「俺!あんたとあたしの最終決戦だよ!」ビシッ  

俺「俺?…」

江ノ島「そう、果たして生き残るのはどちらなのか…考えただけでゾクゾクしちゃう///」

セレス「…どうして俺君なのですか?」

江ノ島「はぁ?んなもん決まってるだろ!」

江ノ島「オマエラ全員がそいつに希望を抱いてるのはこちとら死ぬ程見させられて来てんだよ!」

葉隠(…あれ?俺は違うくね?まぁいいか)

俺「なら、その戦いに勝てばどうなる?…」

江ノ島「アンタ達が勝てばここから全員解放。あたしが勝った場合は、俺…アンタだけに死んで貰うわ」

俺「ッ…」ゴクリッ...

セレス「…その場合、残った私達はどうなるのですか?」

江ノ島「残りの皆さんには、全員ここで死ぬまで仲良く暮らして行って貰います」

葉隠「つまり、俺っちが勝っても負けてもオレ達は生きられるって事か…」ホッ

江ノ島「果たしてそうでしょうか?」

葉隠「え?…」

江ノ島「わたくしの見立てだと彼が勝った場合、貴方達は間違い無く死ぬと思われます」

857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 04:48:18.79 ID:4NjprFet0
体育館

朝日奈「ど、どうして俺が勝つと私達が死ぬの?…」

江ノ島「はぁ…未だ分からない?それを学級裁判で解き明かして欲しいって事よ」

朝日奈「学級裁判?…」

葉隠「てかキャラが…それが素のキャラなんか?…」

霧切「それよりも、そろそろ最終決戦の内容を聞こうかしら?」

江ノ島「ルールは至ってシンプル。もし俺が最終決戦に応じるのなら、私はこの後全てのエリアを解放する」

江ノ島「あんた達は時間内に学園中を捜索して、この学園の謎を全て解き明かして貰う」

江ノ島「見事解き明かし、全員がここから出て行く事に賛成した場合は貴方達の勝ち…ここから解放してあげる」

江ノ島「ただし、解き明かす事ができなかった場合や1人でもここに残りたいと思う人物が居た場合はあたしの勝ち」

江ノ島「俺には死んで貰うし、あんた達は一生ここで暮らして貰う」

俺「…。」

江ノ島「これでどう?俺?」

俺「…分かった。その勝負、応じよう」

江ノ島「フッ、これで最終決戦成立ね…」

戦刃「…。」

霧切「俺君…」

俺「どの道、ここを出る時には学園の事は解かないといけないし…それに、俺はコイツから逃げる訳には行かない…。勝たなきゃいけない…」

俺「そんな気がするんだ…」

霧切「…。」

江ノ島「…。」ニヤッ

葉隠「…。」ゴクリッ...

朝日奈「…。」

セレス「…。」

俺「勝負だ…江ノ島盾子!」

江ノ島「それでこそ俺…。それじゃあ、最終決戦と行こうじゃない!」

俺(このコロシアイ学園生活によって、ここまで犠牲になった皆んなの為にも…俺は絶対に負ける訳にはいかない…)



───こうして…遂に希望と絶望を賭けた、最終決戦が始まったのだった…



第5章END(最終章へ)
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/01/03(月) 00:21:24.83 ID:U6VtBSMc0
いつの間にかギアスの方が埋められていたのでこれからメインをどうするかこっちで決めます
後、多数決中に関係無い話題を出し飛行機を飛ばしまくって埋めようとする方が居るみたいなので一時的に再びおーぷんに移住するかも検討しています


1あのままギアス続きやる
2暫く別の奴やる


多数決下5まで
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 00:33:04.69 ID:Qft8MLDiO
1
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 00:44:49.19 ID:SHs5odco0
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 00:57:50.91 ID:SHs5odco0
2
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 01:00:01.24 ID:SHs5odco0
ちゃんと反映されてたのかごめん2回打っちゃった
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/03(月) 01:08:46.04 ID:zDfhIhAZO
久しぶりにラクスにも会いたいけど・・・
1かなあ
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 01:15:21.00 ID:OgoLSSFSO
2
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/03(月) 01:25:10.50 ID:tttMD079o
1
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 02:37:54.42 ID:nrcxjaI8O
自演イッチがオープンへ行こうとするんだw
もう使えないでちゅね
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 02:38:22.64 ID:GwyUqgMv0
1
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 05:23:54.37 ID:xw0Qy7kDO
1
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/01/03(月) 07:45:42.39 ID:U6VtBSMc0
ギアス続けます


1設定も変えておーぷんで最初からやる
2設定変えずにそのまま速報でやる

多数決下3まで
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:01:08.51 ID:rGmp7lkI0
1
自演はコリゴリ
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:21:13.38 ID:LbXkc0W+o
おーぷんってめちゃくちゃ自演しやすいぞ
>>858の多数決時間指定して単発無しでやれよ
ほぼ単発じゃん
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:23:51.89 ID:Ghix1kxr0
2
こんな汚いもん持ち込むな
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:24:30.85 ID:CUkinI1g0
2
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:29:32.14 ID:I5z08eZ9o
2
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:41:51.70 ID:xw0Qy7kDO
中身は進まず多数決を取るだけのスレになってないか
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 08:46:11.89 ID:GuWh0C9l0
荒らされる原因作っといて後戻りできない多数決が頻繁にありすぎる
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/01/03(月) 08:56:36.45 ID:U6VtBSMc0
では次スレで

【コードギアス】俺「安価でもう一度ブリタニアと戦う」part9
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1641167729/
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 18:50:58.08 ID:lpRIQW/fO
うーんこの
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 21:22:38.22 ID:67v71lpDO
V3始めたばかりだけど神田ってマジか…
それと林原は全くわからないな
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/03/26(土) 18:57:28.91 ID:y/sSvfWc0
ガンダムやる前にこっち終わらせーや
ギアス終わったらやるんちゃうんかい
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/26(土) 19:24:34.93 ID:4dFFB4Foo
次なにやるか多数決すらしないって
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/26(土) 20:38:19.32 ID:hfgR2Gti0
速報が管理放棄されたのを悪用してスレ乱立させてたんか
長期間放置の常習犯とか無自覚な荒らしじゃん
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/27(日) 10:16:42.92 ID:4JZgc7Ya0
──C.E70
『血のバレンタイン』の悲劇によって、地球、プラント間の緊張は、一気に本格的武力衝突へと発展した

誰もが疑わなかった、数で勝る地球軍の勝利……。が、当初の予測は大きく裏切られ

戦局は疲弊したまま、既に11ヶ月が過ぎようとしていた…



そんな中、俺は……



オノゴロ島

大きな建物「」

俺「…。」スタスタ

住人達「「」」ワイワイ...

俺「…。」

俺「中立国オーブ…」

子供達「「わーい!!」」タッタッタッ

俺(平和の国か…。活気に溢れているな…)



海岸

俺「…。」

夕陽「」ズズ...
波「」ザザ-ン...

俺(…俺は、ある人物に連れられ戦争とは関係の無いこの国にやって来ていた)

???「…。」スタスタ...

俺(そしてその人物の名前は…)チラッ


1ラクス・クライン
2ムルタ・アズラエル
3ラウ・ル・クルーゼ


多数決下3まで
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/03/27(日) 10:17:43.48 ID:4JZgc7Ya0
ミスしました
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:18:17.87 ID:4JZgc7Ya0
体育館

俺(最終決戦…江ノ島盾子との…)

俺(この学園の謎を全て解き明かす事…。そうすれば俺達は解放されて外に…)

朝日奈「さくらちゃんと苗木と舞園ちゃんはどうなったの?…」

戦刃「多分、この学園の地下に連れて行かれた…」

俺「地下って?…」

戦刃「ゴミ処理場の下…。要するにゴミ溜めだよ」

俺「ゴミ溜めって…」

霧切「…こことは違って、衛生的にも色々と問題があるでしょうしあまり長居すると命の危機もあるでしょうね」

朝日奈「そんな…」

葉隠「でもそんな場所、いったいどうすりゃ良いんだ…?」

戦刃「…。」

戦刃「…方法が無い訳では無い」

全員「「「え?…」」」

戦刃「でもその代わり…私は学級裁判に間に合わず、棄権した事になる…」

俺「棄権って…それじゃあ戦刃さんの命まで…」

戦刃「うん。だから私は俺君に命を預ける」

俺「え?…」

戦刃「俺君が盾子ちゃんに勝てば、その時点でこのコロシアイ学園生活は終わり…」

戦刃「校則違反もお仕置きも行われない」

俺「戦刃さん…」

戦刃「…だから、俺君…私にも貴方の事を信じさせて欲しい」

俺「…。」

俺「…分かった」コクッ

戦刃「うん」コクッ


──そうして、戦刃さんは地下に幽閉された3人を助ける為最後の学級裁判を棄権し用意があるからと体育館を出て行った
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:19:22.20 ID:4JZgc7Ya0
体育館

俺(俺が勝たなければ、舞園さん、苗木君、大神さん…そして戦刃さんの命が一斉に失われる…)

俺(絶対に勝つしか無い…)グッ

俺「この学園の謎を全て解き明かすか…」

俺「…確かに最後にかなり難しい出題をされたけど、今まで通り皆んなで力を合わせれば勝つ事だって」クルッ

セレス「…。」

朝日奈「…。」

俺「あ、あれ?2人とも?…」

セレス「…お忘れですか俺君?」

俺「え?…」

セレス「わたくし達は貴方と繋がっている卑猥な映像を外の方々に生中継されていたのです」

俺「あ、いや…それは…」

霧切「確かにそうかもしれないけど、今はそんな事で争っている場合では無いでしょう?」

朝日奈「霧切ちゃんは良いよ…。ここを出ても俺と付き合って行くんだから…」

霧切「……それは」

朝日奈「でも私達は違う。俺は一人しか居ないし、これから先も外の生活が続くんだよ?…」グスッ

朝日奈「でも、あんな姿全国放送されて…」

俺「う…」

霧切「…。」

俺(だからと言って、外の世界でも皆んなとも付き合って行くなんて法律が許さないし…)

俺(駄目だ…何とも言えない…)

セレス「…。」

セレス「…申し訳ありませんが、協力はできません。部屋に戻らせて貰いますわ」スタスタ

俺「あ…せ、セレスさん…」

朝日奈「私も…」

俺「朝日奈さん…」

俺(そうして、二人は出て行ってしまった…)
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:20:00.24 ID:4JZgc7Ya0
体育館

俺「…。」

葉隠「あ、あー…元気出せって俺っち。オレは手伝ってやっから。あっはっはっ」

俺「葉隠君…」

葉隠「その代わり、外に出たらオレにも女を紹介しろよ?」

俺「…。」

霧切「ふぅ…一先ず私達だけでも手分けしてこの学園の謎を解き明かしに行きましょうか」

霧切「これ以上ここに居ても時間の無駄だわ」スタスタ

俺「ああ」スタスタ

葉隠「あ、あれー?おーい、二人とも。俺の協力は?…」


──そうして、セレスさん達の協力を得られ無かった俺達は結局それぞれで学園を探る事になった…
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:20:48.11 ID:4JZgc7Ya0
1階食堂横シャッター

俺「あ…」

霧切「…。」

シャッター「」ウイ-ン

俺「閉じられていたシャッターが開いて行く?…」


モニター『』パッ

モノクマ『最終決戦だって言ったでしょ?』

モノクマ『だから、正々堂々今回はキミ達が行けなかった場所、全ての封鎖を特別に解こうと思います』


俺「いったい何だ?…親切に…何か魂胆があるのか?…」

モノクマ『うぷぷ。さぁ…それはどうだろうね』

モノクマ『それともう一つ大ヒントをあげよう』

俺「大ヒント?…」

モノクマ『この希望ヶ峰学園に生きて足を踏み入れたのは正真正銘17人の高校生だけ』

モノクマ『いったい、何故そんな事になったのでしょうか?』

俺「な、何を…」ゴクリッ...

モノクマ『うぷぷぷぷ。よく考えてみなさい。それじゃ』パッ

俺「江ノ島盾子…」

霧切「…。」

霧切「…俺君、こっちは私が捜索するわ」

俺「え?…」

霧切「俺君はもう一方の方をお願いしても良いかしら?」

俺「もう一方?…あ、ああ、わかった…」
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:21:42.36 ID:4JZgc7Ya0
2階女子更衣室

扉「」ガチャッ

俺(あ…いた…)

腐川「」

俺「腐川さん、腐川さん大丈夫か?…」

腐川「」ユサユサ...

俺(ちゃんと息はしている…死んでる訳では無いと思うが…)

腐川「んぁ?」

俺「気が付いたが…いったいどうしたんだ腐川さん?…こんな場所で…」

腐川?「おー、俺きゅんじゃん。久しぶり〜元気してた?」

俺「は?…」

俺(俺きゅん?…何かキャラおかしくないか?彼女…)

腐川?「いや、は?ってんだその反応。受けるんだが、ギャハハハハハ!」

俺「ま、まぁ無事なら良かった…。だけど、モノクマの集合にはちゃんと来てくれないと…」

俺「もし集合に居ない事がバレてたらいったいどうなってたか…」

俺「幸いにも色々あって江ノ島盾子が気付かなかったのと」

俺「ここが更衣室で、監視カメラの無い部屋だったから助かったのか…」

腐川?「いやいやモノクマって何その人形みたいな名前?あのキチガイ女が何かあんの?」

俺「え?…何言ってるんだ腐川さん?…」

腐川「おいおいおいさっきから何言ってんだ?忘れちゃった訳俺きゅん?」

俺「うん?…」

ジェノサイダー「あたしをあんな根暗と一緒にすんなよ。あたしの名前は超高校級の殺人鬼…ジェノサイダー翔!!」

俺「超高校級の殺人鬼…ジェノサイダー翔!?」

ジェノサイダー「だから何改まって驚いちゃってるんだよ」

ジェノサイダー「良い加減そのつまんない芸辞めないと殺すぞ?」シャキンッ

俺「うっ…ストップストップ…」

俺(そう言えば腐川さんとエッチした時に言ってたな…自分にはもう一人の人格が居ると…それが…?)

俺「二人の記憶はリンクしてないのか?…」

ジェノサイダー「当たり前っしょ。あの根暗の見たい映像なんてあたしは見たくねーっつの」

俺「そ、そうなんだ…」

ジェノサイダー「うん?それにしても何か変な感触…うぇっ気持ちわりー」スタスタ

俺「え?…」

扉「」バタンッ

俺「…。」

俺(アレがジェノサイダー翔?…)

俺(何というか腐川さんとは正反対の性格だな…)

俺「一先ず彼女が無事で良かった。俺も霧切さんの場所に行こう」
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:22:56.35 ID:4JZgc7Ya0
学園長個室

霧切「…。」

俺「霧切さん…?」ガチャッ

霧切「…俺君。彼女の無事は確認できたの?」

俺「ああ、何か気絶してただけみたいで…」

霧切「そう…無事だったなら良いわ…」

俺「ここは?外の廊下は廃墟みたいに荒れてたが…」

霧切「生徒手帳には学園長私室と書かれているわね…」

俺「学園長の?…つまり、霧切さんのお父さんが使っていた部屋か…」

霧切「…気付いていたのね。私の父がこの学園よ学園長と言う事を」

俺「ああ…少しずつ記憶が戻って来て…」

霧切「そう…」

俺「それで何かこの部屋から分かる事は?…」

霧切「いいえ…。学園長のパソコンも調べてみたけど、外の事も、アルターエゴの言っていた史上最悪の絶望的事件の事も有益な情報は得られなかったわ…」

俺「そうか…」

パソコン「」

霧切「でも一つだけ…」カタカタ

パスワード「」

俺「パスワード?…」

霧切「学園長はここに何か重要な事を隠していたみたい…」

俺「パスワードか…」

霧切「思いつく限りの事は試してみたけど、これ以上は何か新しいヒントが無いと駄目みたいね…」

俺「…。」

『もしこの先私に何か起きた時は、君が響子の事を──』

俺(俺の記憶が正しければ…)スッ

パソコン「KYOKO」カタカタ

霧切「俺君?…あ…」

パスワード「SUCCESS」ピピッ

隠し扉「」ウイ-ン

俺「隠し扉…?」

霧切「…。」

霧切「…ねえ俺君。どうしてパスワードが分かったの?」

俺「どうしてって…そんなの簡単じゃないか」

霧切「簡単?…」

俺「俺の記憶の中だと、霧切さんの父親は、霧切さんの事をとても大切に想っていたから」

霧切「ぁ…」

俺「だから推理するまでも無く、これしか無いかなって」

霧切「……。」

霧切「…そう」
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:23:42.93 ID:4JZgc7Ya0
隠し部屋

霧切「…。」

俺「これは…?」スッ

大きな箱「」

霧切「…中に入ってるのは、少なくとも見て楽しい物じゃ無いでしょうね」

俺「え?…あっ…」パカッ

大きな箱「骸骨「」」

俺「が、骸骨?…これは、まさか…」

霧切「私の父よ…」

俺「霧切さんの?…」

霧切「これまでの情報を組み合わせてみれば、そうとしか考えられないじゃない…」

俺「そうかさっきのモノクマの言葉…。生きたまま足を踏み入れたのは17人の高校生だけって…」

霧切「…。」

俺「あ…」スッ

霧切父が幼霧切を抱っこしている写真「」

霧切「…本当に、迷惑な話よね」

俺「うん?…」

霧切「…過去を清算する為にわざわざこんな所まで来たって言うのに、また勝手に居なくなって…」

霧切「私から、過去を清算する機会さえ奪って…」

俺(霧切さん…)

霧切「本当に…最低の父親よ…」スッ

俺「…。」

写真「」パタンッ

俺「…。」スッ

霧切腕「」ガシッ

霧切「え?…」

俺「…でも、学園長は霧切さんの事を何よりも大事にしていた」フルフル

霧切「どうしてそんな事…?」

俺「分かるさ。自分の命と引き換えにしても、俺に君の事を守って欲しいと頼んで来た」

俺「そして今もこうして俺達の為にヒントを隠してくれてる…」スッ

写真の裏「」ペリッ

霧切「マイクロチップ?…」
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:24:17.15 ID:4JZgc7Ya0
学園長個室

俺(マイクロチップの中には、学園長が苗木君や舞園さん…そして俺にこの学園の中で一生を過ごすか問う物で…)

俺(その映像は江ノ島盾子にとって見落としていた物なのか途中で放送を中断されてしまったが…)

俺(…だが、その映像の俺達はそれにはいと答えていた)

俺「俺達自身がここに残るって決めた…?だが、そんな記憶は…」

霧切「…。」

霧切「…ごめんなさい俺君…少し一人にしてくれる?」

俺「あ、ああ…分かった。俺は違う部屋を調べて来るよ」スタスタ

霧切「ごめんなさい…」

俺(父親の死を目の当たりにして、霧切さんも辛いんだろう…)

俺(残りの未だ調べきっていない事は俺が一人で調べてこよう)スタスタ
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/27(日) 10:24:47.27 ID:4JZgc7Ya0
ロッカー

俺(このロッカー…俺達の渡された生徒手帳では開かなかったが…)

俺「さっき見つけたこの学園長のなら…」

学園長の生徒手帳「」スッ

ロッカー「」ピピッ

俺「おっ開いた」

ロッカー「」ガシャンッ

俺「…ん?」スッ

スクール水着「」

俺「うん?これ、女子の…?名前の所に朝日奈って書いてある…」

俺(それじゃあここはもしかして俺達が使っていた?…)

────
───
──


何個か開かれたロッカー「」

俺「やはりそうか…。ここは俺達クラスメイトの…」

大和田の特攻服「」スッ

俺「残りはこのロッカーか…」スッ

ピピッガコンッ

俺「手帳…?」スッ

手帳「」ペラペラ

俺「この字は霧切さんの物か…」ペラペラ...

俺「シェルター計画…?希望ヶ峰学園をシェルター化し、生徒達に共同生活を送らせる計画…」

俺(さっきの映像と同じ事を…?)

俺「…絶望が紛れ込んでいる。2人の絶望…」

俺(江ノ島盾子と戦刃さんの事か…)

俺「だから私達が生き残った…」

俺(他の生徒達は皆んな死んだ?…つまり、この学園の生徒だった霧切さんは何か手掛かりを掴んで…?)

俺「これ以上は何も書いてないか…」ペラペラ

俺「あれ?このページ、海苔か何かで固定して一つにしてある?…」

俺(何か隠してあるのか?…)

俺「ごめん霧切さん…確認させて貰うよ…」ビリッ

俺「…!!」

俺「こ、これは……」


コンマ下二桁
31以上俺の中で全てが繋がった(俺覚醒。最終決戦勝利)
30以下未だ分からない事がある…


安価下
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/27(日) 10:55:14.52 ID:zchd3ynaO
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/27(日) 19:46:49.07 ID:2OhS4C8eO
スーダンはやらんのかな
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/04/01(金) 22:32:06.35 ID:S4oDsj7z0
こっちは放置かい
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/13(水) 23:57:12.02 ID:yZ/fVdnQ0
糊使わず海苔で貼り付けるの草
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/04/15(金) 18:51:47.73 ID:3kOW1FiQ0
マダー?
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:10:47.87 ID:+kCXxQ4S0
結局放置ですか
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:08:08.47 ID:GO0/9TnKO
コンマ52(62)
ロッカールーム

俺「そうか…。そう言う事だったのか…」

俺「ありがとう霧切さん…。これは君が俺に残してくれた最大の証拠だ」

俺(…君のお陰で、俺の中の謎は全て解けたよ)ゴソゴソ...

ピンポンパンポ-ン

俺「…!」ハッ!




廊下 

モノクマ『あーあー、物事には始まりがあれば終わりがあるのです』

霧切「…。」スタスタ

写真「」



洗濯場

葉隠「こ、これって…」ブルブル...

写真「」

モノクマ『そして、終わりが有れば新しい始まりもあるのです』



朝日奈部屋

朝日奈「どう言う事なの…?」ブルブル

写真「」

モノクマ『明けない夜はないよ…真っ暗な朝だけどね!』



図書室

腐川「えぇ…え?…」ブルブル...

写真「」

モノクマ『止まない雨はないよ…干ばつ状態になるけどねー』



セレス部屋

モノクマ『さぁではでは初めましょうか。お待ちかねの最終決戦を』

セレス「…。」

写真「」

セレス「…フッ」

セレス(…やはり、勝負の運は私に傾いてきましたわ)
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:08:50.24 ID:GO0/9TnKO
エレベーター前

扉「」ウイ-ン

俺「皆んな…」スタスタ

セレス「…。」

朝日奈「…。」スッ

腐川「…。」ビクビク...

葉隠「…。」プイッ

俺(皆んなの表情が重い…。江ノ島盾子に何かをされたのか?…)

霧切「その顔は結論が出たみたいね」

俺「霧切さん…。ああ、だが霧切さんの方こそ…」

霧切「…問題無いわ。もう別れは済ませて来たから」

俺「そうか…」グッ

霧切「俺君…それ…?」

俺右手「霧切手袋「」」

俺「約束した通り、全ての謎を解いて必ずここから出よう、一緒に」

霧切「フッ…ええ//」コクッ

セレス「…。」

セレス(フッ…)

モノクマ『おやおや?待ってるだけど、やっぱり一名足りないねえ』

俺「…白々しいな。監視カメラで全て見ていたんだろう?江ノ島盾子」

モノクマ『最終確認だったんだけどね。まぁいいや。それじゃあ戦刃さんは残念ながらここで脱落と言う事で』

モノクマ『皆んなはボクが特別に用意した最終決戦場に来なよ』

モノクマ『逃げるなよ?あっひゃっひゃっひゃっ』

エレベーター「」ウイ-ン...

俺(この学園の謎さえ解き明かせば全て終わる…)

俺(勝負だ。江ノ島盾子…!!)グッ
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:09:44.24 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

エレベーター「」チ-ン...

江ノ島「ようやく来たわね。選ばれし勇者達よ」

朝日奈「なんだかいつもと雰囲気が違うね?…」スタスタ

江ノ島「だから言ったじゃな〜い。最終決戦に相応しい場所で議論をしようって///」

霧切「本当にここで全ての謎を解き明かせば私達を解放してくれるの?」

江ノ島「そのつもりでしたが、ラスボスらしくここはルール変更をしようと思います」

葉隠「ルール変更だぁ?…」

セレス「そのルールとは?」

江ノ島「全ての謎を解き明かして且つ、貴方達全員が本当に外の世界へ出たいと願えば貴方達の勝ち」

江ノ島「貴方方は晴れて自由の身となります」

俺「…!」

腐川「ど、どう言う事?…あたし達が失敗したり出たく無いって願うって…?」

江ノ島「逆に謎が解けなかったり、一人でも出たく無い。ここで暮らしたいと願えば貴方方の負け」

江ノ島「貴方方には一生ここで共同生活を送って貰います」

朝日奈「これまで通りここでって事?…」

江ノ島「はい。ですが、俺君。貴方を除いて」

俺「…!」

霧切「…どう言う事かしら?どうして俺君以外なの?」

江ノ島「それはね〜君達が勝ったら私がスペシャルなお仕置きを受けて」

霧切「…。」

江ノ島「だけどもし私が勝った場合は、俺君のみをお仕置きとさせて頂くからです!」

霧切&朝日奈&葉隠「「「…!」」」

俺「……なるほど、そう言う事か」

俺(こいつ…)

江ノ島「言ったでしょ?これはアンタと私、希望と絶望を賭けた最終決戦だって」ニヤッ

俺(俺が既に謎を解いているのを読んでの土壇場でのルール変更か…)

俺(…しかし、ここで先に俺の不利を訴えても仲間を不安にさせてしまうだけだ)

俺(受けるしかない…)

俺「いいだろう…そのルールでも俺達は勝つ!」

霧切「俺君…」

江ノ島「いいねいいねえ!最終決戦らしくなって来た!」

江ノ島「それじゃあいよいよ議論を始めようじゃない!」

俺(何とか勝機を見出して、勝つしか無い…!)


──最後の学級裁判、開廷!!
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:10:49.47 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

葉隠「議論の前にオレから聞きたい事がある…」

江ノ島「おやおや?意外な所から声が上がったねえ」

葉隠「お前ら全員…黒幕と繋がってたんだろ!?そうなんだろ!」バッ

集合写真「」

俺「集合写真…?」

俺(しかし葉隠君の持つのには葉隠君だけが居ない…)

朝日奈「待って!写真なら私も…」スッ

葉隠「へ?…」

集合写真「」

俺(今度は朝日奈さんだけが…)

腐川「しゃ、写真なら私も…」スッ

俺(こっちは腐川さんだけが…)

セレス「それなら私も貰いましたわ」スッ

俺(セレスさんが居ない…)

朝日奈「どう言う事?…皆んなが持っているのはそれぞれ自分だけが映ってない…?」

セレス「捏造写真ですわね。私達を仲違いさせようとする為のつまらない仕掛けです」

葉隠「ね、捏造だって!?」

霧切「そんな事だろうと思ったわ」

朝日奈「あれ?霧切ちゃんのは?」

霧切「罠と分かっていて見る訳が無いでしょう」

江ノ島「罠?捏造?いやいや、アレ自体は本物だよねえ、ね?俺君?」

俺「……ああ、まぁ…俺の推理が正しければそうだな」

全員「「「…!」」」
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:12:50.69 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

朝日奈「な、何言ってんの俺?だってあたし、あんな写真皆んなと撮った覚えないよ?」

俺「記憶に無くて当然だよ。俺達は全員、そこに居る黒幕…江ノ島盾子にここで暮らしていた記憶を奪われてるんだから」

葉隠「はぁっ!?」

腐川「き、記憶を奪われてる!?」

江ノ島「へぇ、記憶を奪われてるだなんて面白い事を言うじゃないか」

江ノ島「証拠でもあるってのかい?」

俺「…証拠ならある。ここのロッカールームには葉隠君の占い道具に、朝日奈さんのスクール水着があった」

水晶玉「」
朝日奈と書いたスクール水着「」

葉隠「それは…」

朝日奈「名前欄に朝日奈って…」

俺「それに霧切さんのメモ帳もあったんだ。そこにはこの学園のシェルター化計画について書かれていた」スッ

霧切「確かに私の字だわ…。なるほど、そう言う事…」

腐川「ちょ、ちょっと…2人だけで納得してないであたし達にもちゃんと説明しなさいよ!」

俺「俺と霧切さんは学園長の個室である録画ファイルを見たんだ。そこには苗木君や舞園さん…」

俺「他にも死んだ皆んなもそれぞれ学園長からこの学園で一生暮らして行く事を了承している映像を見たんだ」

葉隠「オレ達もか?…」

霧切「途中でモノクマに映像を壊されたから確認出来なかったけど、間違いなくここに居る私達の分もあったでしょうね…」

セレス「つまり、記憶にはありませんがわたくし達はこの学園に来る前から既にこの学園に居たと言う事ですか」

朝日奈「じゃあこの写真も本物って事?…」

俺「間違い無いよ。俺達は既に2年間、同じクラスメイトだったんだ」

腐川「に、2年間!?」

セレス「…何故2年間クラスメイトだと、そう言い切れるのですか?」

江ノ島「そうだそうだ〜。証拠が無ければそんなもんでっちあげだ〜」

俺「その証拠なら、霧切さんが教えてくれた」

霧切「え?私?…」

江ノ島「…」
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:14:25.50 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

俺「霧切さんの手帳には、1ページだけ糊で貼り付けられた江ノ島盾子にも分からない秘密のページが細工されてあったんだ」

霧切「細工されたページ?…」

江ノ島「いや、手帳に糊って…そんな細工する普通?」

江ノ島「隠キャのする事って本当に訳分かんな〜い」

霧切「…。」

俺「いいや、霧切さんはお手柄だよ。彼女はこう言う事態を見越して江ノ島盾子…君に一矢報いたんだ」スッ

江ノ島「はぁ?あたしに一矢報いるって何それ?」

俺「霧切さんの細工されたページに隠されていたのは2枚のプリクラだった」

腐川「ぷ、プリクラ?…」

葉隠「そんなもんが何で証拠になるんだ?…」

セレス「…プリクラの内容は?」

霧切「…。」

俺「1枚目は記憶を失う前の俺と霧切さんが恐らく恋人になった事になった日…クリスマスイブの日に撮られた奴だ」スッ

朝日奈「う、嘘…。俺と霧切ちゃんが手を繋いで…」

霧切「そ、そう言う物を証拠にするんじゃ無いわよ…///」

俺「いや、でも過去の霧切さんが用意してくれた物だし…」

霧切「うっ…///」

俺「2枚目はその翌年のクリスマスイブ。こっちも俺と霧切さん…が、何故か直前で乱入して来たっぽい江ノ島盾子も一緒に映っている」

葉隠「え、江ノ島っちも一緒に映ってるべ!?」

俺「そう、俺達は江ノ島さんも入れて17人…。2年間同じクラスメイトだったんだ」

江ノ島「…。」

俺「これはもしかすると、記憶を失う前の霧切さんがこうなるのを予期して俺か…もしくは今の霧切さんが見つける事を信じて前々から用意しておいたんだと思う」スッ

霧切「俺君…」ニコッ

江ノ島「あーあ、こっち取り上げたら大丈夫かと思ったけどそっちにも細工してたのかぁ〜。本当抜け目無い女」スッ

ノート「」

俺「そ、そのノートは?…」

江ノ島「ああ、これ?霧切の日記帳」

朝日奈「霧切ちゃんの日記帳?…」

江ノ島「いや、途中からはもう読むのも辛いくらいデレデレな気持ち悪いノートなんですけど〜」

江ノ島「まぁ霧切は何かと反抗して来て気に入らないからこれから公開処刑の刑にします」

霧切「…。」
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:15:27.83 ID:GO0/9TnKO
undefined
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:16:16.08 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「まぁ面倒なんで適当にかいつまんで読んで行くと…」ペラッ

江ノ島「4月5日、私はこの学園長である父への私用で自分を売り込み入学に成功した。その為、面倒事は避けたいので誰とも親しくするつもりは無かったのだが…何故か1人だけ私に積極的に構って来る人物が居る」

霧切「…。」

葉隠「入学した霧切っちに積極的に構って行く奴って誰だ?」

江ノ島「5月6日、運悪くくじ引きで学級代表に選任されてしまった…。一応、もう1人がクラスの中でも話す事の多い彼だったのが救いか」

霧切「……。」

腐川「ちょ、ちょっと霧切に親近感が…//」

江ノ島「6月17日、少し仲良くなった舞園さんからライブのチケットを2枚も貰ってしまった…。行かないと悪いので行ってみようと思うが、気軽に誘えるような相手が…彼なら大丈夫だろうか…」

霧切「………。」

朝日奈「霧切ちゃんもやっと打ち解けて来てるみたいだね。それでそれで?」

俺(何か霧切さんの成長を見守るみたいになってる…)
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:17:00.70 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「8月11日、かなり暑い日にジュースを奢ってあげた江ノ島さんに友達になってやると言われた。セレスさんくらいなら良いが彼女は普段のノリも正反対だし正直重い………っておい!」

霧切「フッ…」

セレス「私は既に霧切さんと仲良くしていたみたいですね」

江ノ島「…ったく、この辺はクラスメイトとの事ばっかだしどうでも良いや。えーと、10月18日、偶然彼と放課後2人きりになるタイミングがあった。そこで私はこの学園に来た理由を彼に打ち明けてしまった…。もしかすると嫌われたかもしれない」

朝日奈「打ち明けたって何の事だろ?」

霧切「…。」

葉隠「てか何回も出てる彼って誰だべ?…」

江ノ島「10月20日、彼が学園長と何かを話していた。私は退学になるのだろうか…」

江ノ島「もしそうだとしても、あの言葉を伝える事ができればそれで……いや、こんなに楽しいと思ったクラスは初めてだった。本当は退学には……」

霧切「…。」

俺(そうか…。俺が学園長と話した記憶って、ここから…)

江ノ島「10月21日、私は大きな勘違いをしていた…。父から直接謝られ、彼からも誤解を解いて貰った」

江ノ島「考えていた未来と色々と違う事になってしまった為、今は文字にし辛い。…ただ、私が彼にとても感謝している事だけは確かだ」

霧切(そう…。考えていた通り、過去の私も俺君によって誤解を解かれていたのね…)ニコッ

江ノ島「うぷぷ、未だ早いって。面白くなってくるのはこっからなんだよねえ」

霧切「…?」
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:18:14.70 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「11月1日、彼が中庭でゲームをしている77期生の先輩と話してるのを見かけた…。最近の私は何処かおかしい…」

江ノ島「彼が他の異性だけじゃなく、クラスメイトの異性と仲良くしているだけで少し不安な気持ちになる…。一度超高校級の精神科医にでも診て貰った方が良いだろうか…」

江ノ島「11月13日、超高校級の精神科医に診て貰った結果私は彼に恋をしていると診断された。意味が分からない、感謝している気持ちはあれど恋なんて私には無縁の物だ」

江ノ島「11月14日、この前のお礼にと彼にお弁当を作って来てあげたら非常に喜ばれた。あれだけ喜ばれると私も正直嬉しい…これから暇があったら作って行ってあげようかしら…」

腐川「あぁ…何か私まで口角が上がる展開が…//」

霧切「…。」

江ノ島「11月28日、学級代表として文化祭の片付けを何故か勝手に参加した石丸君と彼と私の3人で行っている最中に段ボールの隅で指を切った」

江ノ島「私は大した事が無いと言ったが、彼が直ぐに消毒をして、絆創膏を貼ってくれた。私の心音はいつにも無く増して……もしかすると私は本当に彼の事を…」

朝日奈「何かいいねえ!青春って感じで」

俺「…。」
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:20:07.05 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「12月2日、今月の22日。父が学級代表である私と彼を連れて、104階建ての超高層ビルで行われる希望ヶ峰学園主催のパーティー会場へと行く事が決まった」

江ノ島「…もし絶好の機会なら、そこで彼に私の想いを伝えてみても良いだろうか…」

朝日奈「いよいよクライマックスだね」

霧切「…ちょっと待って」

朝日奈「うん?」

腐川「な、何よいい所なのに…」

霧切「話しが脱線してるんじゃ無いの?」

霧切「…今はこの学園生活の謎を全て解き明かす為の学級裁判をしてるのであって、私の日記の発表会では無いでしょう?」

腐川「う…」

朝日奈「そ、そうだったね…」

江ノ島「まぁまぁ、次で最後だから大人しくしてろって」

霧切「ッ…」

俺(霧切さん……)

江ノ島「12月22日、いよいよパーティーの日がやって来た。私もドレスを着て、彼もタキシードを着こなしている。絶好の機会の筈だっが……私の才能が引き寄せたのか、そこで客同士の殺人事件が起きてしまった」

朝日奈「さ、殺人事件!?」

腐川「…は?何よその展開は…!」

霧切「…。」

江ノ島「トリックは複雑だったが、私は無事に犯人を突き止めた。だが、犯人が捕まる前に仕掛けていた爆弾によりビルの中層が爆破され───」

「…絶対離さねえ」


朝日奈&腐川&葉隠「「うん?…」」チラッ

セレス「…。」

俺「ここで好きな子を死なせるくらいなら、俺も一緒に死んだ方がマシだ…だろ?」

霧切「俺君…」

江ノ島「へえ…やっぱり記憶が戻ってたんだアンタ」ニヤッ

俺「ああ、そりゃあこれだけ霧切さんが公開処刑され続けてたら思い出すさ」

霧切「…///」

江ノ島「かぁ〜キモっ、ウザっ、死ね!」
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:21:53.41 ID:GO0/9TnKO
数年前
ビルの中

エレベーター「」ウイ-ン...

霧切『大変な事になったわね』

俺『ああ、だがエレベーターは死んで無いのが幸いだったな』


俺(中層ブロックが爆破されたが、メインエレベーターと非常用のエレベーターの2種は異常が無く、人類の希望である才能を持つ俺と霧切さんだけは優先で非常用のエレベーターを使用して避難する事になった)


霧切『でもあの犯人、どうしてこのタイミングで事件を起こしたのかしら…』

俺『希望ヶ峰学園に恨みがあったからだろ?息子は選ばれてもおかしく無い才能を持っていたって』

俺『特に今回は運が良いだけで入れた苗木君も居るし、俺のような使い道の無さそうな才能も紛れてたしな…』

俺『俺達の代はそれなりにヘイトは高かったんじゃ無いか?』

霧切『だとしても何故超高校級の探偵である私が来るこのタイミングで…』

俺『霧切さんが来る?…』

霧切『私が来る事を知っていれば、必ず事件は暴かれる筈…。でもそれを承知で起こしたと言う事は…』

俺『はっ…まさか!?もしかして犯人は、最初から霧切さんの事を!?』

爆弾「」ピ-!!
エレベーター天井裏「」ドガ-ン!!

俺&霧切『!?』

エレベーター「」ガクッ

俺『うおっ!?』グラッ

霧切『ッ…!』グラッ

強化ガラス「」パリ-ン!!

俺『しまった!?今の爆発でガラスが…』

俺(急激な気圧の変化で空気が外へ逃げる…!)

空気「」ビュオオオッ!!

霧切『きゃあっ!?』ブワッ

俺『霧切さん!?』

霧切(そんな…私、まさかここで……?)ヒュウウッ

霧切手「俺手「」」ガシッ

霧切『…!俺君!?』

俺『手を離すな…。絶対引き上げる…』ググッ

霧切『あ…』

エレベーターの枠「ガシッ」俺身体「ガシッ」霧切身体「」プラ-ン

俺『くっ……』ググッ
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:24:02.16 ID:GO0/9TnKO
ビルの中層

俺『うっ…くっ…』ググッ

霧切『俺君…』

俺(とは言え、片腕で霧切さんの身体を持ち上げるだけでいっぱいだ…)

風「」ビュオオッ

俺(風も強いし、少しでも気を抜けば2人ともこのまま真っ逆さまに落ちる…)

俺(いや、諦めるな…。俺は…俺の才能なら……)ググッ

炎「」ドオンッ

俺&霧切「「…!」」

ガラス「」バリ-ン!!

俺『うっ!?』額「ガラスの破片」ブシュッ

霧切『俺君!?』

俺『だ、大丈夫だ…これくらい…』ググッ

俺額「血」タラ...

霧切『…!!』

俺(駄目だ…。今の出血で力を入れ過ぎたら血が噴き出て一気に脱力してしまう…)

俺(このままでは…)グッ

霧切『俺君、良いわ。私を離して…』

俺『は?…』ドクンッ

霧切『このままでは2人とも死ぬわ、だからせめて…貴方だけでも…』

俺『何を言って…』

霧切『……俺君。最後だから、言わせてくれる?』

俺『え?…』

霧切『私、希望ヶ峰学園で貴方と出会えて本当に良かった』

俺『霧切さん…』

霧切『貴方が居たから私はクラスに馴染めた…』

俺『…。』

霧切『父との確執も、解決してくれて本当に嬉しかったわ…。あの学園で、貴方や父や皆んなと同じ所で一緒に居るのは、私にとって…とてもかけがえの無い…大切な時間だった』

霧切『…俺君。きっと私…貴方の事を───』

俺『駄目だ!!』

霧切『ぇ…?』

俺『その言葉の続きは一緒に助かってから聞く!』ググッ

俺額「」ブシュッ

俺『ッ…!』

霧切『でも…このままじゃ…』

俺『絶対離さねぇ。ここで好きな子を死なせるくらいなら、俺も一緒に死んだ方がマシだ!!』グッ

霧切『ぇ…!!』ドキッ

枠の上「」タンッ

霧切仁『無事か響子!?俺君!?』

俺『学園長…?』

霧切『お、お父さん…』

霧切仁『黄桜!居たぞ!手を貸してくれ!』スッガシッ

黄桜『そっちか!よくやった今助けるぞ!』グイッ
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:25:13.02 ID:GO0/9TnKO
中層階段

霧切仁『良かった。2人とも無事だったか』

俺『はぁ…はぁ…よく来てくれました…学園長…』フラッ

霧切『お父さん…どうしてこんな危ない場所まで探しに?…』

霧切仁『…。』

霧切仁顔『ススまみれ』

黄桜『俺も消防に任せた方が良いって言ったんだが、どうしても聞かなくてな』

霧切仁『フッ…響子を助けるのに、危険な場所だと躊躇などしていられるか』

霧切『ぁ…』

霧切仁『それより直ぐに脱出するぞ。火の手が直ぐそこまで迫ってきている』

黄桜『はぁ…こっから60階の階段を降りるのか。老体にはキッツいなぁ』

俺『』ドサッ

霧切『ぁ…俺君!?』

霧切仁『むっ…』

俺『』ドクドク...

黄桜『額の出血がやばい。早く止血しねえと』

霧切仁『分かっている。黄桜、彼を背負って1階まで急ぐぞ』

黄桜『ぁっマジか…チッ、まぁ仕方ねえ』ガシッ

霧切『俺君、後少しよ。頑張って…』ギュッ

俺『あ…あぁ…』

霧切仁(…自分の命を懸けてでも響子の事を守り抜こうとしたのか)

霧切仁(彼の才能がそうさせたのか…?いや、才能は関係無い。彼だからだな…)

霧切仁(やはり、この先私に何かあった時は…彼に響子の事を…)
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:27:19.85 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「その二日後、想いを確かめ合った2人は結ばれましたとさ。はい。つまんないおしまい」パタンッ

セレス「ハッピーエンドですわね」

朝日奈「えー良いなぁ霧切ちゃん…//」

腐川「何なのその臭すぎるヒロイン役…う、羨ましいとかそんなの思ってないんだから…」

霧切「…///」カアァッ

葉隠「霧切っちの日記の続きは無いんか?」

江ノ島「あるけど、もうこっからは惚気話ばっかで反吐を通り越して気絶するから目も通したく無いっつの」

江ノ島「てか朗読も絶望的に飽きたし、ちょっと飲み物補充タイム」林檎ジュース「」ウイ-ン...チュ-

俺「…お陰で思い出したよ。この傷はその時にできた物だったんだな」スッ

俺額「縫った痕「」」

江ノ島「大正解。やっと思い出したようね」パッ

俺「ずっと探しても記憶には無い筈だよ」

葉隠「で、でもさぁどうやって記憶なんて盗んだんだ?…」

江ノ島「この学園にはさ、色んな才能を持つ奴が集まってるんだよね」

江ノ島「例えば超高校級の神経学者とか…そいつらを利用すれば、アンタらの記憶を操作するなんてあっという間にできちゃうのよ」

セレス「…それでわたくし達の2年間の記憶のみを切り取り」

江ノ島「そう。アンタらは共に過ごして来たクラスメイト同士でコロシアイをしてたって訳」

江ノ島「友達同士でコロシアイしちゃうなんて、マジ笑える」ゲラゲラ...

葉隠「ひっ…」

朝日奈「そんな…」

腐川「あ、悪魔だわ…」

霧切「…。」

江ノ島「まぁ予定だとこの時点で生き残ってるのは、4〜5人くらいって予想だったけど…現状で未だ10人かぁ〜r

江ノ島「まさか大神以外の女子全員とヤる事で団結させて未然に防ぐなんてのは流石のあたしでも想像の斜め下過ぎて予想できなかったよ、俺」チラッ

俺「…。」

江ノ島(…まぁその行動のせいでアンタは負けるんだけど)ニヤッ
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:40:32.24 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「しっかしお姉ちゃんまで希望に堕としちゃうなんてね」

江ノ島「ちゃんとあの時始末しておくべきだったなぁ〜」

朝日奈「…!」ゾクッ

霧切「最初の事件が起きた後の事ね…」

セレス「目的の為には、自分の姉も手にかけるのですか。…フッ、ちゃんとした悪党ですわね」

江ノ島「そりゃそうよ。あんな残姉ちゃん生かしておいた所で、こっちのボロしか出ないのわかり切ってるじゃん」

江ノ島「ボロどころか雌堕ちして完全に寝返るとか、マジで絶望的で面白い展開にしてくれたけど」

腐川「で、でも、アンタもあたし達と同じクラスメイトだったんでしょ?」

江ノ島「は?」

腐川「どうしてアンタはそんな簡単に姉もあたし達の事も…」

江ノ島「どうしてって、だから言ってるじゃん。あたしの目的は最初からアンタ達希望を絶望に堕とす事だって」

江ノ島「これはその為のコロシアイ学園生活」

俺「その為の人類史上最大最悪の事件と言う事か…」

江ノ島「そう。あの事件はこのコロシアイ学園生活を起こさせる為のきっかけにしか過ぎなかった」

江ノ島「ついでに言うと、コロシアイ学園生活で絶対邪魔になってくるであろう霧切を早期に始末してしまおうと」

江ノ島「あの時の犯人をけしかけたのもあたしなんだけどね」ニコッ

霧切「…!」
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 14:55:25.60 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

葉隠「そもそも、その人類史上最大最悪の事件っていったい何なんだべ?…」

俺「それは…腐川さん」

腐川「へ?あ、あたし!?」

俺「ああ、ジェノサイダーにタッチしてくれ。彼女なら知っている筈だよ」

朝日奈「どうして腐川ちゃんが?…」

俺「彼女は二重人格なんだ。彼女の内面にはもう1人の人格…超高校級の殺人鬼、ジェノサイダー翔が眠っている」

葉隠&朝日奈「「ええっ!?」」

セレス「超高校級の殺人鬼が腐川さんとはこれはまた…」

腐川「ど、どうして言っちゃうの!?」

俺「この謎を解くには彼女の協力も必要不可欠なんだ」

腐川「そ、そんな…」

俺「腐川さんとジェノサイダー翔の記憶は共有していない。だが記憶を操作されたのは腐川さんだけだ」

俺「だとしたら、ジェノサイダー翔なら覚えている筈…」

腐川「い、嫌よ!どうしてあたしがあんな奴に…」

俺「頼む腐川さん。君しか居ないんだ」ペコリッ

腐川「うっ…///」

腐川「じゃ、じゃあ…外へ出ても…これからもあたしの事を…///」モジモジ

俺「あ、いや…それは…」

腐川「じゃ、じゃあ無理よ!絶対変わらないわ!」

俺「……あ、あのー…。こればっかりは俺の一存では…」チラッ

霧切「…はぁ、こればっかりは仕方ないわね」コクッ

俺「わ、分かった腐川さん。そこは霧切さんと要相談で…」

腐川「な、なら…///」

朝日奈「えー!?それはせこいよー!ねえセレスちゃん!?」

セレス「フッ…」

朝日奈「あ、あれ?セレスちゃん?…」

腐川「ぶえっくしょい!」

ジェノサイダー翔「呼ばれて飛び出てジャジャーン、ジェノサイダー翔!登場!」シャキンッ
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 15:42:06.26 ID:GO0/9TnKO
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918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 15:43:02.11 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

俺(俺達はジェノサイダー翔から、人類史上最大最悪の絶望的事件について大雑把に説明して貰った)

俺「そして、判明した事は3つ…それは先ず」

江ノ島「先ず1つ目は、貴方方が入学してから約1年後に人類史上最大最悪の絶望的事件が起こり、この希望ヶ峰学園の生徒は貴方方78期生以外は全滅したと言う事」

俺「…いや、お前が説明するのか」

江ノ島「2つ目は、この学園のシェルター化はあの事件を生き延びた貴方方がやった事…」

江ノ島「そして3つ目は、既に外の世界は絶望で溢れて世界はとっくに滅亡しちゃってると言う事だぁ!」

セレス「世界が…滅亡してる?…」

葉隠「う、嘘だろ?…」

江ノ島「いいえ、嘘ではありません。貴方方が好きなお金には既に何の価値もありません」

江ノ島「ケツを拭く紙にもなりゃしねーぜ!ギャハハハハハ!」

霧切「それじゃあ貴女は、何とか生き延びた私達…希望同士をコロシアイさせて…」

江ノ島「お察しの通り、その映像を全世界に生中継で流して更に絶望を振りまいていたのです」

俺「ッ…」グッ

俺「…学園長はこの学園をシェルター化する事で、俺達を絶望から守ろうとしていたんだ」

俺「だけど、その学園には既に超高校級の絶望が紛れ込んでいた…」

江ノ島「その結果、逆にお前らを外へ逃さない為の檻となっちゃったんだ。笑っちゃうよね、うぷぷぷぷ」

霧切「…。」
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 15:43:45.25 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

葉隠「ど、どうして…俺達だけが生き延びたんだ?…」

江ノ島「意味なんて無いよ。偶々、アンタ達があたしと同じクラスメイトになっただけさ」

朝日奈「じゃ、じゃああたし達は…このコロシアイをする為に、生かされたって事?…」

十神&桑田&大和田&不二咲&山田&石丸の写真「「」」

俺(皆んな…)ゴクリッ...

セレス「貴女は、何故そこまで…?…」

江ノ島「絶望はね、伝染するんだ」

俺「絶望が伝染する?…」

江ノ島「外には未だ残ってるみたいなんだよねえ。未練がましく希望を捨てきれ無い連中がさ…」

江ノ島「だからさ、そいつ等に見せつけてやろうと思ったんだよ。ここに残された人類の希望が絶望に伝染されて、希望同士で潰し合う姿をねえ」ニヤッ

朝日奈「そんな…」

江ノ島「これはね、人類絶望化計画のクライマックスなんだよ!」

江ノ島「これがアンタ達が知りたがっていた真実。どう?絶望したでしょ!?」

全員「「…。」」

霧切(やられた…。江ノ島盾子は、最初から私達がこの学園の謎全てをを解くまでを計算した上で、私達を絶望に堕とそうと…)

俺「くっ…!」
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 16:09:36.10 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「さて、そろそろお喋りは終わりよ」

葉隠「終わり?終わりって何をするんだ?…」

江ノ島「何って、勿論投票だよ〜」

朝日奈「投票…」

俺「…。」ゴクリッ...

江ノ島「最初に言った通り、貴方方が全員揃ってここから出たいと願った場合は貴方方の勝ち。貴方方は晴れて自由の身となります」

江ノ島「だけど、もし1名でもここに残りたいと願った人が居れば、俺君のみがお仕置き、他の方にはこの学園内で穏やかに穏やかに老衰して貰います」

江ノ島「あ、ちなみに地下に落とした人物も特別に引き上げてあげるね。未だ生きていたらだけど//」

朝日奈「このままここで暮らす…」

葉隠「俺っちのみを差し出せば…」

ジェノサイダー「生き延びられるって事じゃん」

セレス「…。」

俺「みっ…皆んな…」ドクンッ

江ノ島「良いです…絶望に侵食された、凄く良い顔です…」

俺「ッ…」

江ノ島「ちなみに外の世界は汚染されてるよ。この学園が無事なのは物理室にある空気清浄機のお陰」

江ノ島「あたしが死んだらあの空気清浄機も止まるようになっている。つまり、お前らは外の世界に出て行くしかなくなる」

江ノ島「絶望と死だけが待つ世界にね」

全員「「…。」」

俺「…。」

俺(…俺1人が死ぬ事で、皆んなが無事に生き延びられるなら…これは、良い事…なのか?…)

俺(これが本当の……)

俺「霧切さん…」チラッ

霧切「…。」

俺(彼女が、生きられるのなら……)スッ


「先に言っておくけど、私の中の希望は変わらないわ」


俺「ぁ…」ハッ!!

江ノ島「ああ?…」

霧切「私は俺君と共にここを出て行く。例えこの先、どんな未来が待っていようともね」

俺「霧切さん…」チラッ

俺(そうだ…。俺が絶望に侵食されてどうする!)フルフル 

霧切「そうでしょう俺君?」

俺「…ああ、そうだった。この手袋に約束したんだ。必ず君と外の世界へ行くって」グッ

霧切「フッ…」

俺「未だ終わっていない…。俺達の中の希望は、完全に消えてはいないんだ!」

江ノ島「…。」

921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 16:25:49.93 ID:GO0/9TnKO
学級裁判場

江ノ島「ケッ、オマエラがその気でも残りの奴等はどうかな?」

俺「葉隠君…」

葉隠「俺っちの事を犠牲にはしたくねえけど…でもオレ、やっぱこええよ…」

葉隠「オレの占いだとここから出ない方が…」

俺「しっかりしろ葉隠君!本当にそれで良いのか!?」

葉隠「えっ?…」

俺「この学園に残ったって、何も面白い事なんて無い」

俺「君の好きな金ももう何の役に立たない。女子だって大神さん以外は全て俺が手をつけた後で、君の手に入らない」

葉隠「うっ…」

江ノ島「…。」

俺「ここで生きていたって、この先何も楽しい事なんて無い!」

俺「君は黒幕にそんな風にただ生かされているだけの状態のまま、一生をここで終えたいのか!?」

コトダマ「希望』ドシュッ

葉隠「…。」


葉隠好感度4
コンマ下二桁
61以上俺の希望は葉隠に伝染した(俺、希望再装填)
60以下しかし俺の希望は葉隠に届かなかった…


安価下
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/19(火) 17:30:35.77 ID:iNXytWIDO
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/19(火) 18:48:25.67 ID:WQu9OEoDO
それで希望になるの割とひどい
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 20:01:34.12 ID:r3HfgABJ0
コンマ77


コンマ下二桁
51以上江ノ島盾子生存ルート(※女全員生存の特典は無し)
50以下俺が本来の才能を思い出し、完全覚醒


安価下(+10は無し)
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/19(火) 20:03:19.90 ID:nTse7f5IO
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/19(火) 20:09:28.27 ID:kX9r4ky5O
特典云々があるならこの先もあるのかな?
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 20:38:13.16 ID:r3HfgABJ0
コンマ77(ラッキーセブン)
学級裁判場

コトダマ「希望」ビュオッ!!

葉隠「」パリ-ン!!

葉隠「そうだべ…。オレは未だ生きたいべ…」

葉隠「こんな所にずっと居たって、きっとこれから先も何も面白く無い…。でも、外へ出ればオレにだって新しい何かが待ってる筈だべ!」スタスタ

俺「ああ!」

葉隠「だから、だからオレは…やっぱここから出たいべ!!」

霧切「うん…!」コクッ

俺(葉隠君の中の希望が溢れて行く…。よし、この流れならばもう一度希望を溢れさせられる筈…!)

コトダマ「希望」カチャッ

江ノ島「ふぅん…面白い茶番を見せてくれるじゃん。でも、残りの3人はどうする気かな俺君?」

俺「それは…」

朝日奈「…。」

セレス「…。」

ジェノサイダー「何々?なんであたしも混ざってんの?」

俺「ッ…」

江ノ島「仕方ねえから教えてやるよ!その男はな、大神以外の女全員を抱いたんだよ!」

ジェノサイダー「は…?だ、抱い…シェーッ!?あの根暗も抱いたの!?///」

俺「あ、ああ…」

ジェノサイダー「じゃあ彼奴もう子供から女になったって事!?嘘だろ!?あたしが先越された?…」

俺「…。」

俺(…撃てる希望は残り一発、だが…朝日奈さん、セレスさん、腐川さんの3人…)

俺(…やはりここが厳しい)

江ノ島(そう、アンタは団結させる為に他の女全員に手を出した)

江ノ島(だからアンタは負ける)

朝日奈「外に出ても、世界は滅亡してて…。あんなだらしない姿、全国放送で見られたあたしにはもう行く場所なんて…」

セレス「…。」

俺(どうする…。どうすれば一気に3人にも希望を伝染させる事が…)

セレス「俺君、霧切さん」

朝日奈(セレスちゃん?…)

俺「うん?…」

霧切「…何?」

セレス「ここで結んだ契約は、わたくし達と俺君との関係はこの学園生活までとする…でしたわね?」

俺「あ、ああ…。それが?」

セレス「なら、既に私の中に別の希望が生まれてしまった場合は?」

霧切「別の希望?…」

俺「どう言う事だ?…」

セレス「うふふ、驚かないで下さいな。どうやらわたくし、あの時の行為で妊娠してしまったみたいですの///」ニコッ

俺「えっ?…」

霧切「は?…」

江ノ島「はぁ?」
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/04/19(火) 22:59:43.49 ID:r3HfgABJ0
学級裁判場

俺「お、俺の子…?」

セレス「間違いありません。俺君以外とそう言う行為なんて穢らわしい//」

俺(いや、そう言う意味じゃ無いんだが……)

霧切「…どうして妊娠したって分かったの?」

セレス「女の子の日が予定日を過ぎても来ない事と、あり得ない程の嘔吐の回数でしょうか?」

俺「江ノ島さん、セレスさんの言ってる事は本当なのか?…」

江ノ島「…まぁ確かに捜査時間の癖にずっと部屋で何回も吐いてたけど」

俺「…。」

セレス「これは間違いありませんわね」ニコッ

葉隠「お、おめでただべ!あ、でも俺っちには霧切っちが居るんじゃ…」

霧切「…。」

セレス「どうなさいますか霧切さん?」

霧切「どうって……」

セレス「ここで一つ提案があるのですが、この子の未来の為にあの契約内容は変えません?」サスサス

俺「契約内容を変える?…」

霧切「…。」

セレス「既に外の世界は滅亡しており、法と言う物は意味を成しません」

セレス「ですから、外へ出たらわたくしの事もこのまま第二の俺君の妻として認めて下さりますか霧切さん?」

俺「ええ…」

霧切「それは…」

セレス「あら、では霧切さんはこの子に父親の居ない子に育てと?」

霧切「…。」

俺(マズイ…これは父親と確執問題を抱えていた霧切さんに効く…)

霧切「わ、分かったわよ…。認めれば良いのでしょう…」

セレス「うふ」

俺「えええ…良いのか霧切さん?…」

霧切「仕方ないじゃ無い…。子に罪は無いのだから…」

俺「それはそうだけど…」

セレス「良かったですね朝日奈さん」

朝日奈「え?…」

俺&霧切「「うん?…」」

セレス「あら、妊娠したからと言ってわたくしだけが例外と言うのは皆んなの反感を買いますわ。ここは妻同士平等に扱って下さらないと」ニコッ

霧切「…。」

俺「いや、朝日奈さんはそれで良いのか?…」

朝日奈「むしろ、責任取ってくれるの?…///」

俺「え、あ、ああ…」チラッ

霧切「はぁ…もう、仕方ないわね…」

セレス「うふふ」
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 23:21:12.28 ID:r3HfgABJ0
学級裁判場

セレス「そうと決まったらわたくしも外へ出なければなりませんわね」スタスタ

俺「セレスさん?…」

セレス「だって、この子にこんな閉鎖的な生活を見せるだなんて可哀想ですもの」

朝日奈「あ…そっか!こんな場所じゃ、子育てにも向かないよね!なら私も!」スタスタ

俺「朝日奈さんも…?」

朝日奈「私も、俺や皆んなとここを出たいよ!」

俺(何だ?俺が希望を撃たないでも、勝手に皆んなから次々に希望が伝染して行く…?)

ジェノサイダー「つまり俺君はぁ、あたしの面倒も見てくれるって事?///」

俺「え?何で?…」

ジェノサイダー「だってあの根暗の事を嫁に持つんでしょ?あたしもセットなのよ〜///」

俺「……。」

ジェノサイダー「ちなみに拒否すれば今直ぐここで殺しま〜す///」シャキンッ

俺「うっ…わ、分かった分かった…め、面倒見るから…」

ジェノサイダー「や〜んこれで大奥の仲間入りよ〜ん///」スタスタ  

江ノ島「アンタらあたしの話しちゃんと聞いてた?外の世界は汚染されてるんだよ?子育てなんかに向く訳無いじゃん、馬鹿じゃないの?」

霧切「どうしてそう言いきれるの?」

江ノ島「はぁ?…」

霧切「少なくともここに居る人達は誰も子育てなんて経験していない…。貴方の予測だけで語っているだけじゃない」

俺「霧切さん…」

セレス「例え外の世界での子育てが難しくとも、ここで育てるよりはマシな子を育てれますわ」

俺「セレスさん…」

朝日奈「うん!だってもう、私達は1人じゃないから!」

俺「朝日奈さん…」

ジェノサイダー「こう見えて尽くすタイプなのよねあたし///」クネクネ

俺「じぇ、ジェノサイダー…」

葉隠「いや、オレは全然関係無いけど…でもまぁ占いで助言くらいならしてやれるべ!」

俺「葉隠君…」

俺「皆んな……そうだ。俺はもう一人じゃない!」

江ノ島「何よそれ…」

俺「これからの俺には仲間が…家族が居る!」

江ノ島「何よそれえ!!」

俺「俺達は誰一人、こんな所で絶望なんかに屈したりはしない!!」ビシッ

霧切&セレス&朝日奈&葉隠&ジェノサイダー「「「…!」」」コクッ

俺「希望は、絶望なんかに負けないんだ!!」ビシッ

江ノ島「ッ…!?」
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/04/19(火) 23:40:11.69 ID:r3HfgABJ0
学級裁判場

江ノ島「寒い…寒いんだって、オマエらの顔付きも、オマエらの言葉も、オマエらのやり取りも…」

江ノ島「寒い寒い!そんなの流行って無いんだって!」

セレス「フッ、江ノ島さん。どうやら勝負ありましたわね」ピッ

葉隠「スイッチで投票すりゃ良いんだな?」ピッ

朝日奈「じゃあ押すよ?」ピッ

ジェノサイダー「アヒャヒャヒャヒャ」ピッ

霧切「終わらせましょう、学級裁判を…このコロシアイを、私達の手で!」ピッ

俺「…ああ!」コクッ

江ノ島「ウザいウザいウザいウザいウザい!ダサいダサいダサいダサいダサい!」

俺「…。」

コトダマ「希望「」」

俺(残りの一発…これを彼女に撃てば彼女は…)カチャッ

江ノ島「明日に絶望しろ!未知に絶望しろ!思い出に絶望しろ!」ビシッ

俺「…。」

俺「江ノ島さん…」

江ノ島「…えっ?」

俺「…俺は希望とか絶望とか、そう言うの…あんまり興味は無い」コトダマ「希望」スッ

江ノ島(う、撃ってこない…?)ゴクリッ...

俺「でも、皆んなに生きて欲しかっただけなんだ…。君も含めて…」

江ノ島「…!」

俺「でも、こうする事でしか…俺達の戦いに、決着はつけられ無いから…すまない…」ピッ

江ノ島(俺…。あ、アンタまさか…)

俺「…。」


スロット「」ジャコッ
「江ノ島江ノ島江ノ島」

「GUILTY!!」パパ-!!
メダル「」ジャラジャラ...
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