勇者「バカな……早すぎる……」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:21:43.01 ID:iPSSGQwzo
【メルクリア王国、カルスト山】


魔法使い「やれやれ……。予言より、五年も早いとはね……」

魔法使い「運命というのは残酷だよ。こちらの準備はまだ整っていないというのに……」

魔法使い「とはいえ、もうどうしようもないか……。封印は既に解かれてしまったのだから……」


カラス「」カァー、カァー!!


魔法使い「ああ、わかってる、リュード。今から僕も行くよ」



魔法使い「あの時の『約束』を果たしにね!」


  

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1634642502
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:22:38.78 ID:iPSSGQwzo
【シャルナ帝国、ルクセント村】


戦士「来てしまったか……。予言の時が……」

妻「あなた……」

戦士「悪いな。少し出かけてくる。夕飯までには戻ってくる……ってのはちょいときつそうだがな」

妻「……どうしても行くの……?」

戦士「ああ。世界の危機だからな。そして俺は戦士だ。行かない理由がない」

妻「…………」

戦士「大丈夫だ。俺は必ず帰ってくる。心配するな」

妻「でも……。もしも……もしもあなたが……」グスッ


戦士「大丈夫だ」

戦士「俺は死なない」

戦士「お前がここで待ってる限りは、絶対にな」


  
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:23:50.54 ID:iPSSGQwzo
【ザルキューレ王国 クレナ町の教会】


女僧侶「それでは、行って参ります」ペコッ

神父「ええ、お気をつけて……。私は町の皆さんの避難に全力を尽くしますから……」

女僧侶「避難……ですか」

神父「……わざわざ言わなくても結構です。どこに逃げるのか、と問いたいのでしょう。『あの』大群から逃げる方法などあるのかと……」

神父「空が黒く見える程に『奴等』で埋まっているこの世界で……一体、どこに逃げるのかと……」

女僧侶「…………」

神父「恐らく、世界の果てに行ったとしても無駄でしょう……。わかっています……。今日、世界は滅びる……。わかっているのです……」

女僧侶「いいえ、違います」

神父「え……?」



女僧侶「終わらせません」

女僧侶「私達が終わらせません。決して!」

女僧侶「必ず『滅びの運命』から救ってみせます。女神様の名にかけて!」


  
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:25:15.73 ID:iPSSGQwzo
【ナイカレア中立地帯、森の中、木の上】


女武闘家「おぉー、すっげーな。見なよ、あの空。『奴等』ホントに来やがったよ。これマジでヤバくない?」

男武闘家「そうだな。予言によると、恐らくあれは尖兵だ。これから更に増えていくはず」

女武闘家「マジで? あれで尖兵? それヤバいって、ヤバい、ヤバい、超ヤバいじゃん」

男武闘家「そう言いつつ、お前は何故か嬉しそうだな?」

女武闘家「えー? 別に嬉しくはないよ? たださあ」

男武闘家「ただ?」

女武闘家「殺しがいがあって楽しいなって、それだけ」ニヤリ

男武闘家「」フッ

男武闘家「戦闘狂が」

女武闘家「うっさい。死ね」


男武闘家「死ぬのは断る。代わりに奴らを殺すとしよう」ヒュン!!

女武闘家「だねっ! とっとと『約束の場所』まで行こっか!」ヒュン!!


  
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:26:37.00 ID:iPSSGQwzo
【ツイナ連邦、首都デイズルークス、路地裏】


盗賊「」ハァ

盗賊「ったく。しょうがねえなあ……」テクテク



謎の少女「……どこ行くの?」



盗賊「空見りゃわかんだろ。『奴等』が鬱陶しいから黙らせに行くんだよ。……どうせ『例の場所』にみんな集まってるだろうからな」

謎の少女「ふーん……。おじさんも行くんだ? おじさんはそういうのに興味がないと思ってたんだけどなあ」

盗賊「世界が終わったら盗賊も出来ねえ。興味は全くねえがやらなきゃいけない事ってのが世の中には一つか二つはあるんだよ。……誰にでもな」

謎の少女「へえ……。そうなんだ。でも、私はまだ『子供』だから、そんな難しい事言われてもわかんないけどね」

盗賊「冗談言ってねえでお前も来い。……お前が子供? 笑わせんな。化物モドキがよ」

謎の少女「はあい」クスクス



盗賊「ったく。命の危険を感じて抜け出してきたってのによ。何で俺はこういう選択しか出来ねえんだよ! あー、腹立つ、クソがっ!」


  
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:28:19.76 ID:iPSSGQwzo
【ヌーバタッド合衆国 バイラントタウン ルクセント銀行、本店内】


商人「んーっ、いや、凄いなこれは」

踊り子「……何がよ?」

商人「いや、この大きな銀行に誰一人いないんだぞ。見てみろよ。客どころか店員すら誰もいない。ほら」


シーン……


踊り子「そりゃね……。当たり前じゃない。全員もうどっかに逃げたか隠れたわよ……」ハァ

商人「今なら銀行強盗も余裕だなあ。そうだろう? はっはっは。金を取り放題だ」

踊り子「バカな事言ってないで行くわよ。ここの金庫に預けてあった『アレ』を持ってくるのも、私達の役割の一つなんだから」



商人「……わかってるともさ。必ず届ける。これはワシらにとっての……いや、人類にとっての『最後の希望』なのだからな」

踊り子「神に祈るのは聖職者がやる、私達は祈らない。力で平和をもぎ取りに行くのよ……!」


  
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:29:49.42 ID:iPSSGQwzo
【ブイラロホ独立国、ラクイマ村】


ギャァァァ!! ワァァァ!!! ヒィィィィ!!!


村人A「आखिर मिकोची सबसे अच्छा है!!」

村人B「मैं लूसिया से प्यार करता हूँ!!」

村人C「पेको पेको पेको पेको!!」



村長「केवल नोएल ही जीत सकता है। बकवास मत बोलो……」

村長「पर मुझे भी कनातन पसंद है……」


通訳「」フムフム

通訳「ダイタイ、ワカタ」


賢者「彼等は何と?」




通訳「……ッテ、イッテルヨ」

賢者「……わかりました。ありがとうございます」


賢者「やはり、ここか……」


賢者「いいですか、皆さん。これから私は行くところが出来たので出かけてきますが、皆さんはこの結界の外には絶対に出ないで下さい。でないと、命の保証は出来ませんから」

通訳「オウ、ワカタ。デモ、オマエ、ドコイク?」

賢者「『禁断の森』に」

通訳「!?」


賢者「これは私にしか出来ない事なので。世界で唯一、時空魔法を使える私にしか……」クルッ、スタスタ


通訳「オ、オマエ、ヤメロ! マテ! モドテコイ! シヌゾ!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:33:41.68 ID:iPSSGQwzo
【ゼイラッカ王国、キノ町、塔の頂上】


女旅芸人「来たのね……『滅びの時』よ」

女旅芸人「ずいぶんと早かったわね……。もう少し長引くと思っていたのに……」

女旅芸人「おかげでもうタイムリミットじゃない……。私はまだまだこの世を満喫していないというのに……」

女旅芸人「……残念だわ。……本当に残念」


女旅芸人「勇者……。悪いけど私は先にいくから……」

女旅芸人「私はね……もう負けていたのよ……。『奴等』が現れる前から……心が折られてしまっていたの……」

女旅芸人「だって『奴等』は……。『人間が勝てる相手じゃない』んだから……」

女旅芸人「古文書の解読を終えた時……私はそれに気付いてしまったの……。でも、それをあなた達には言えなくて……嘘を……」

女旅芸人「だから……これからみんなが死んでいくのは……全部、私のせいなの……」



女旅芸人「……私はもう……あなた達の仲間じゃない。そんな資格なんか……私にはない……」

女旅芸人「今の私は……研究者の道から外れ……人の道からも外れた……気狂いの道化……」



女旅芸人「さようなら……勇者。あなたの事……好きだった」

女旅芸人「さようなら……みんな……」ツイッ……



ヒューーーーー……

グチャッ!!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/19(火) 20:35:12.48 ID:iPSSGQwzo
【ラスタ連邦、バラキフナ島にある小さな島】


俺「ぎゃあああああっ!!!」

俺「ひいっ!! に、逃げっ!!!」


俺「うぎゃあああああっ!! た、助けっ!! ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」

俺「ふぇっ!! ひゃいっ!!! く、来るなっ!!!」ブンッ、ブンッ


ザシュッ!!

ブシュゥーーーーー!!!



俺「血がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガクガク、ブルブル


  
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