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安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:14:09.41 ID:t//DOHH60
- 3
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:14:11.81 ID:cwVK36ZWo
- 4
- 421 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/17(日) 23:53:47.58 ID:n5voVlbLO
- ・>>418を採用。次の孵化判定まで残り787。
リーフィア(……ううん、何を考える必要があるんだろう)
リーフィア「……私、助けに行くよ」
友達を見捨てる人間が何処にいるだろうか。目の前で助けられるかもしれないなら尚更だ。
ギール「エーフィさん……! じゃあ俺も……!」
ライオネル「ダメだよ」
ギール「えっ……」
ライオネル「何かあった時に被害は少ない方が良い。今の僕達は一蓮托生なんだからね」
リーフィア「……でも、私は行きますよ」
ライオネル「分かってるよ。君みたいなタイプは止めようとしても無駄なんだよねぇ。だから僕は、きちんと保険を掛けるよ」
そう言うと、ライオネルは魔力で契約書を作った。
ライオネル「これにサインするんだ。そうすれば、たとえ君が捕まって拷問されたとしても僕達の事は話さない」
リーフィア「……いいんですか?」
ライオネル「……何がだい? 良いに決まってるじゃないか」
リーフィア「でも、これ……『約束』の魔法ですよね? 契約魔法の中でも弱めのやつですけど……?」
ライオネル「……いいんだよそんな細かい事は。早くサインをするんだ、連行されてしまうぞ?」
ギール「うんうん……何だかんだで信用してるんですね!」
クー「素直じゃないね!」
リリア「素直じゃないよ!」
ライオネル「うるさいね君達は……!」
リーフィア「……ありがとうございます」
ライオネル「……さっさと戻ってきなよ。君のためだけ時間は掛けられないんだから」
リーフィアは急いでサインをすると、グレイスを助けるために駆け出した。
・リーフィア単身でグレイスを助け出します。どうする? 下から選択してください。選択したこの後の安価でコンマ判定をしますが、選択肢によって成功しやすさが変わります。成功しやすそうな自由安価を出すのもアリ。
1.治安統制局員を一人倒し拳銃を奪う。その拳銃で人質を取り、グレイスを解放させる。
2.何かしらの目眩し魔法を使い、その間にグレイスを助ける。
3.自由安価。あまりにもリーフィアにはできないものは無効です。
↓2
- 422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:56:51.83 ID:dZVPsKrY0
- 2
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:56:55.27 ID:EG/DNdcWO
- 2
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:57:48.91 ID:t//DOHH60
- 3 こん棒で殴る
- 425 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 00:02:07.24 ID:eCZUSpgBO
- ・>>423を採用。次の孵化判定まで残り760。
それではコンマ判定です。成功するかどうか。
↓1のコンマ45以上で成功
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:03:44.82 ID:JSF6E+cUo
- 大性交
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:04:24.61 ID:kfAxP0gPO
- やったぜ。
- 428 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 00:06:37.71 ID:eCZUSpgBO
- リーフィアの救出が大性交……じゃなくて大成功と決まったところで本日はここまで。明日朝早いんで短めになりました、すいません。
ここ失敗しまくると投獄ルートになってたので、回避できて良かったかなぁと。ありがとうございました。おやすみなさい。
- 429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:07:23.28 ID:QzCjVm7O0
- 亡命者の流入に大飢饉が重なったら苛烈な秩序もしゃーなしな気はするが自国民に手を出すあたりだいぶ暴走してそう
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:08:09.86 ID:QzCjVm7O0
- 乙
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:10:01.16 ID:+uO5mgZA0
- 乙乙
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:19:16.46 ID:2Yu538nyo
- おつ
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 08:11:03.81 ID:jgkIvDhDO
- 乙
リーフィア初めて主人公らしい活躍?
- 434 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 16:46:46.25 ID:V4jw8isfO
- それでは続きをやっていきます。
・>>426を採用。次の孵化判定まで残り678。
駆け出したリーフィアは、手の平に魔力を溜め、魔法を行使した。
リーフィア「『煙幕』……!!」
手の平の魔力を放出し、局員達に向かって煙を作り出す。
「うわっ……!?」「な、何だ……!?」「反逆者か……!!」
局員達が混乱している間、リーフィアは俊敏な身のこなしでグレイスの元に辿り着く。そしてグレイスの手首を掴むと、一目散に駆け出した。
グレイス「こ、今度は誰よ!? 何するの!?」
リーフィア「私は……あなたを助けに来たの!!」
グレイス「……!?」
「クソ……! 連れ去られるぞ! 捕まえろ!!」
リーフィア「……! 目を閉じて!」
グレイス「はっ……えっ!?」
リーフィア「『閃光』!!」
リーフィアの手から周囲に光が放たれる。
「ぐわっ……!?」「チクショウ、魔法か……!!」
閃光弾の魔法は局員達の目を眩ました。その間にリーフィアはグレイスを連れて走る。
・グレイスを助けられましたが、うまくライオネル達と合流できるでしょうか。コンマ判定です。
↓1のコンマ偶数でライオネル達と合流できる。コンマ奇数でライオネル達とは反対側に逃げざるを得ない。
- 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 16:50:35.68 ID:DL4yxnPEO
- こんま
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 16:51:02.72 ID:QzCjVm7O0
- めっちゃ機転効く文学少女
- 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 17:13:04.58 ID:5tmaAgYG0
- これだけ魔法が万能で一般的な世界だと免許なしで魔法使ったら逮捕とか法律ありそう
- 438 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 17:24:23.42 ID:THFF6KRrO
- >>437
魔法は万能です。なので、魔法を使って悪い事をした時に調べる魔法もたくさんあるのです。意外と魔法で好き勝手したりはできなかったりします。まぁ、凄い実力者だとやりたい放題なんですけどね。
・>>435を採用。次の孵化判定まで残り610。
リーフィア(……魔力は充分にある。じゃあ……!)
リーフィア(『物音』……!!)
リーフィアは逃げる方向とは逆に魔法を掛ける。すると、その方向にまるで誰かが掛けていくかのような音が聞こえた。任意の音を立てる事ができる錬成魔法『物音』だ。
「……! あっちに逃げたぞ!」「追えっ!」「絶対に逃がすな!!」
リーフィアの思惑通り、局員達は『物音』が響いた方に駆けていった。物陰に身を潜めていたリーフィアは、辺りを伺いながらグレイスを伴ってライオネル達の元に向かった。
リーフィア「ふう……何とか逃げられました……」
ギール「す、凄いですね! 本当に一人にやり遂げてしまいました!」
クー「すごーい!」
リリア「すごーい!」
リーフィア「あ、ありがとう……」
ライオネル「……君、なかなかの魔法の使い手だね。そんなに優秀な人間はウチのところでも珍しい」
ライオネル「どうだい? この件が終わっても僕のところで働く気は無いかな?」
リーフィア「……遠慮しておきます……」
褒められて悪い気はしないが、『大国』の軍閥など、わざわざ一番危ない場所に行くほどリーフィアは阿呆ではない。
- 439 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 17:25:34.61 ID:THFF6KRrO
- グレイス「ちょ……ちょっと! あんた達何なのよ!?」
さっきまで面食らっていたグレイスだが、いつの間にか腕を組み、リーフィア達を睨み付けていた。
ライオネル「……その態度は無いんじゃないかな? せっかく助けてあげたというのに……お行儀の悪いお嬢さんだね」
クー「? レオン何もしてない」
リリア「? 偉そうに見てただけ」
ライオネル「……エーフィ君は僕の部下だよ。彼女の働きは僕の功績だ」
グレイス「……助けてくれた事には感謝してるわよ」
グレイス「でもね、あんた達だって怪しいのよ! このアルカンレティアにあんた達みたいなのはいないの! 一体何者なの!?」
リーフィア(……そうか、今の私には『偽装』が掛かってるから……リーフィアだとは分からないんだ……)
リーフィア(どうしよう……どこまで話せばいいのかな……)
・グレイスは怪訝な表情をしています。何と言う? 選択してください。
1.リーフィアであると正直に言う。
2.旅の者とだけ言う。
3.革命同盟の一員を名乗る。
4.黙って魔法で眠らせる。
↓2
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 17:28:11.68 ID:+uO5mgZA0
- ksk
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 17:28:17.14 ID:QzCjVm7O0
- 1
- 442 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 18:32:52.24 ID:THFF6KRrO
- ・>>441を採用。次の孵化判定まで残り596。
リーフィア「……グレイス」
グレイス「!? な……何で私の名前知ってんの……!?」
リーフィア「分からないかもしれないけど……私、リーフィアだよ」
グレイス「ハァ……!?!」
誤魔化す事も考えた。だが、それではグレイスは納得しないだろう。何故グレイスを助けたのか、それを明確に納得させられるのは、正体を明かす事しか無かった。
グレイス「……リーフィア……」
グレイス「……あぁ、『偽装』掛かってんのね? それじゃあ分からないわ」
リーフィア「……信じてくれるの?」
グレイス「……内気なクセしてここ一番で勇敢で、魔法が上手くて、誤魔化しも下手な人間なんて……私の周りにはあんたしかいないわよ、リーフィア」
リーフィア「……グレイス……!!」
グレイス「……まっ、完全に信じたわけじゃないけどね。リーフィアの事は目を瞑ってても分かるし、これからの動向次第だわ」
リーフィア「……流石に目を閉じたら分からないんじゃない?」
グレイス「うっさいわねぇ、雰囲気よ! ふ・ん・い・き!」
リーフィア「ふふふ……」
取り敢えずは信じてもらえたようだ。『偽装』が掛かっているにも関わらず自分を信じてくれる友人に、リーフィアは泣きそうなほどの感動を覚えた。
ライオネル「……何だ、知り合いかい?」
リーフィア「……はい。すいません、正体を明かしてしまって……」
ライオネル「……まぁ、この場合は仕方ないよ。それでじゃじゃ馬が静かになるならね」
グレイス「……誰がじゃじゃ馬ですって?」
ライオネル「おかしいなぁ……さっき馬車は預けてきたはずなんだけど、馬だけついてきたのかな?」
グレイス「……あんた嫌い! 嫌いよ!」
ライオネル「僕の趣味じゃない人に嫌われても痛くも痒くも無いねぇ」
リーフィア「ま、まぁまぁ……」
クー「エーフィはエーフィじゃなかったんだね!」
リリア「ギールもギールじゃないの?」
ギール「いや、俺はギールですよ。レオンはライオネルですけどね」
ライオネル「……何故言う?」
ギール「……あ」
ライオネル「正体を明かすのはリーフィア君だけで充分だっただろう……!?」
グレイス「フン、リーフィアが言ったのにあんたが言わないなんて不公平よ!」
ライオネル「何も知らない部外者は黙っててくれるかな……?」
- 443 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 18:49:50.82 ID:THFF6KRrO
- リーフィア「そ、そう言えば! グレイスは何で捕まるところだったの?」
不穏な空気を察知し、リーフィアは慌てて話題を変えた。このまま言い合いしている場合じゃないからだ。早く話を進めなければ。
グレイス「……多分、治安統制局の事をボロクソに書いてやったからよ。小説の中でこれでもかってくらい悪者にしてやったの」
リーフィア「……治安統制局になったのは、最近だよね? もう書いて出版されたの?」
グレイス「いいえ、出版社に持ってっただけ。そこに裏切り者がいたんでしょ」
グレイスは苦い顔をして、そう吐き捨てた。
ライオネル「……なるほどね、至るところに統制局の内偵がいるわけだ。これは本格的にマズイな……」
グレイス「何がマズイのよ。さっさと逃げればいいだけでしょ」
リーフィア「……グレイス、私達はアルカンレティアの首都に行きたいの」
グレイス「ハァ!? マジで言ってるの!? そんなの無理に決まってるじゃない! 首都は治安統制局の中枢よ!? ソッコーで捕まるわ!」
グレイス「……私の周りの人間がどれだけ捕まったと思ってんのよ」
ライオネル「……参ったな、本当に。クローヴィスとか探してる場合じゃないね……」
ギール「……というか、何でこんなところにいるんですかね、その人は……」
リーフィア「……ずっと疑問だったんだけど、何でアルカンレティアはこんな事になっちゃったの? いくら治安が悪いとは言え、ここまでになるとは思えなくて……」
リーフィア「実は私、一週間くらい出掛けてて……だから知らないんだけど……」
グレイス「ああ……そうなのね。だからそんな無茶な事言ってんのね……」
グレイス「……治安の悪化に危機感を覚えた政府は、何とかするために傭兵団に手を出したのよ」
ライオネル「……協力を仰いだ?」
グレイス「そういう事。で、そいつらが最悪だったわけ」
グレイス「あれよあれよと治安統制局を作り上げて、独裁的な取り締まりばかりしてるの。政府の人間もたくさん捕まったわ」
リーフィア「そ、そんな事が……」
リーフィア(まるで……アルカンレティアを滅ぼそうとしているみたいな……!)
ライオネル「……その傭兵団の名前は分かるかな?」
グレイス「えーっと確か……」
・アルカンレティアをこんな事にした傭兵団の名前を安価してください。ついでに、アルカンレティアの首都の名前も。
↓1 傭兵団の名前
↓2 アルカンレティアの首都の名前
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 18:51:23.18 ID:5PnJ1mcnO
- 世界平和統一革命連合
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 18:52:01.38 ID:+QqkDHJn0
- レナモース
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 18:52:04.47 ID:IPOkpzazo
- サージ
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 18:53:20.55 ID:O/1I1M36O
- 革命同盟と関係あるのかな
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 18:53:41.87 ID:5tmaAgYG0
- 一周回って雇った側が悪いわそんな名前
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:00:44.26 ID:f6Uuv9PuO
- これは革命同盟の下部組織
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:01:08.46 ID:QzCjVm7O0
- なんでこんな胡散臭い名前の連中を雇っちまったんだ
- 451 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 19:33:40.22 ID:YOGkZuLXO
- ・>>444-445を採用。次の孵化判定まで残り540。
グレイス「……世界……世界平和……」
グレイス「……あぁ、世界平和統一革命連合だったわね」
ギール「世界平和統一革命連合!?」
リーフィア「あ、怪しすぎない……?」
グレイス「それだけ切羽詰まってたのね……そんなのに頼んだせいでもっと酷い事になったわけだけど」
ライオネル「…………」
クー「どうしたのライオネル?」
リリア「何かあったのライオネル?」
ライオネル「……聞き覚えがあるんだよねぇ、その名前」
ライオネル「……それは、タダの傭兵団じゃない。とある国の配下にいる傭兵団だよ」
・世界平和統一革命連合はどこかの国に属しています。どこの国でしょう? コンマ判定で決めます。
01〜25:フレイヤ王国
26〜50:大私帝国
51〜75:アーペガ聖共和国
76〜00:ファイル島
↓1
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:34:21.38 ID:IPOkpzazo
- ひええ
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:42:58.87 ID:2Yu538nyo
- カルトかぁ
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:50:38.35 ID:hFP2FmJHo
- カルトは草
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:58:34.56 ID:Hf2cajLuO
- 動物(牛類)
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 20:00:40.41 ID:5tmaAgYG0
- しかしこのままだと目的がとっ散らかりそうだな。グリンシルトを守るためにフレイヤ王国に革命を起こさせるために革命同盟とのコンタクトを取るのが当初の目的なわけだが
リーフィアはそれに関しては単なる巻き込まれで、しかし祖国がこんな状況で、自分も大国の王族で命を狙われている、そしてドラゴン
- 457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 20:30:02.46 ID:+QqkDHJn0
- 自由安価によるキャラエンカはそろそろ制限設けた方が良さそうな気もする
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 20:36:22.56 ID:WQcfYphjO
- たしかにこのペースでキャラ増えてったら誰が誰だか分からなくなりそう
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 20:42:12.19 ID:hFP2FmJHo
- 人口の関係上仕方ないかもだけど、登場キャラが庸人に偏ってるから他の種族のキャラも登場させたいんだけどね
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/10/18(月) 20:45:13.69 ID:aW0SiaBv0
- ここまでで出て来た種族、庸人・灰仙・ドラゴン・サイキックだけか
- 461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 20:51:54.05 ID:f6Uuv9PuO
- キャラがガンガン増えること自体は問題ないだろうそれ全部活躍させようとするのが問題なだけで実質的名ありモブがいくら増えても問題ない
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 20:55:46.36 ID:+uO5mgZA0
- 正直グリンシルトの面々とはもっと交流したかったけど、別の国に行ったりしてそういう機会もうなさそう
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:01:21.46 ID:q0/QaSvt0
- 後日談にさりげなく顔出しとかならワンチャン…今後の状況次第によっては合理的に再登場はできそう
- 464 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 21:42:06.01 ID:un8ea627O
- ・目的がとっ散らかってるように見えますが、取り敢えずの目標である「フレイヤ王国での革命」には持っていきますので、ご安心ください。ただ、ちょっと時間は掛かるかも。
・長くなりそうだし、どこかでキャラクターまとめた方がいいかもしれませんねぇ。キャラ確認用のスレとか作った方がいいのかな? まぁ、何にせよもう少し後でいいかなとは思いますが(まだ一スレ目だし)。
・>>452を採用。次の孵化判定まで残り502。
ライオネル「大私帝国。皆知ってるよね?」
ギール「知りません」
クー「知らなーい!」
リリア「同じく知らなーい!」
ライオネル「……リーフィア君、説明頼むよ」
リーフィア「は、はい、でも……私もあんまり詳しくないですよ?」
リーフィア「大私帝国は魔女達の国です。治めているのは最強と呼ばれる魔女で、その魔女のための国と言っても過言ではない独裁国家です」
リーフィア「国の人達は皆その魔女のファンで無ければいけないとか……知ってるのはこのくらいですかね」
ライオネル「そうだね。そして、その魔女に心酔する男達の集団が世界平和統一革命連合だ」
ライオネル「彼らの目的は世界平和なんだけど、それは大私帝国の感覚なんだよね」
ライオネル「つまり……その魔女の魅力の布教だね。彼女を崇めれば幸福になると思っているのさ」
グレイス「……何でそんなヤバい奴らに頼んだのよこの国。バカじゃないの?」
グレイス「……で、あんたは何でそんな事知ってんの?」
ライオネル「ちょっと伝手があってね」
ライオネル「……そこで、僕に一つ考えがあるんだ」
リーフィア「……考え?」
- 465 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 21:45:46.49 ID:un8ea627O
- ライオネル「リーフィア君はアルカンレティアの出身なんだよね?」
リーフィア「えっ、あ、はい」
ライオネル「助けたいと思わないかい? 君の故郷を」
リーフィア「……ど、どうしたんですかライオネルさん?」
グレイス「あ、あんた、まさかとは思うけど……」
ライオネル「そうとも! 世界平和統一革命連合を倒そうじゃないか!」
ギール「えええええっ!? ほ、本気ですか!?」
ライオネル「どうしたんだい? 君はこの惨状に心を痛めていたように思うけれど?」
ギール「い、いや……それはそうですけど……」
ライオネル「安心しなよ。僕はずっと自分の事しか考えていないよ。僕が望んでいるのはフレイヤ王国の崩壊だ。そのために革命同盟と交流を取りたい。だから、情報屋のいるアルカンレティアに来たわけだ」
ライオネル「しかし、アルカンレティアを支配する世界平和統一革命連合が邪魔だ。他の情報屋を探している時間は無い。グリンシルトに攻め込まれたら意味が無いからね」
グレイス「……どうしてそんなポンポン他国の名前が出るのよ」
リーフィア「ご、ごめん……後で説明するから……」
ライオネル「だったら、倒してしまえばいいだろう?」
リーフィア「そ、それは……そうかな……?」
ライオネル「それにね……大私帝国のカルト集団がアルカンレティアを乗っ取ったという事実は、僕にとって素晴らしい情報なんだよねぇ!」
ライオネル「これは外交的にこれからの良い手札になる! 上手くいけばアルカンレティアの政治家達も抱き込めるかもしれない……!」
グレイス「……よく分かんないけど、つまりは世界平和何とかが邪魔で仕方ないから潰そうって事ね?」
ライオネル「まっ、簡単に言うとそうだね」
グレイス「いいじゃない。目障りな奴らを消すのは賛成よ。やりましょう!」
リーフィア「ぐ、グレイス……!?」
グレイス「何よ、リーフィアだって腹立つでしょう? 故郷がメチャクチャにされてるのよ?」
リーフィア「そ、それはそうだけど……」
グレイス「……あんたが仲良くしてる人達も捕まってんのよ。フレアとかグレイシアとかね」
リーフィア「……!! そんな……!!」
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:46:34.35 ID:QzCjVm7O0
- ライオネル頼りになりすぎる
- 467 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 21:47:35.16 ID:un8ea627O
- リーフィア「…………」
リーフィア(……私は今までライオネルさんに流されてきた)
リーフィア(確かにグリンシルトの事は可哀想だと思うけど、私がやる事では無い。そんな風に思ってたから……)
リーフィア(……でも、アルカンレティアは別だ。ここは私が……私達がずっと過ごしてきた国だ……! 許せないよ……!!)
リーフィア「……ライオネルさん」
リーフィア「……考えは、ありますか?」
ライオネル「……君達が全力を尽くしてくれるならね」
リーフィア「……分かり、ました。やりましょう……!!」
・アルカンレティアで好き放題している世界平和統一革命連合のキャラクターの名前・容姿・性格・種族・主な戦い方を安価してください。リーフィア達の対峙する幹部です。
・性別は男のみ。種族は魔女以外でお願いします。全てのキャラに「魔女に心酔している」が追加されます。
↓5まで。コンマの高い順に3つ採用。残りは大私帝国のどこかで出ます。
- 468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:51:40.88 ID:JSF6E+cUo
- 名前:ゼークト・フォン・コーラウシュ
年齢:1200
性別:男
種族:朱雀の獣人
容姿:赤い羽毛が美しい美男子
性格:完璧丁寧クール
特徴:最強の魔女の執事。魔女のあらゆる命令を遂行してきた完璧超人。基本クールだが魔女のこととなるとおバカになる。喋らなければイケメン枠。魔女のことは我が主と呼ぶ。
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:52:59.09 ID:+uO5mgZA0
- 名前ケルヴィン
容姿褐色肌で赤毛の美男子
性格軟派で女好き
種族美麗族
戦い方炎と水の魔翌力を宿した二刀の魔法剣で戦う
- 470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:53:08.21 ID:JSF6E+cUo
- 主な戦い方忘れてた
不死と思われるくらいのタフさを活かした槍による近接戦闘
- 471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/18(月) 21:53:32.05 ID:IPOkpzazo
- 名前:ノディ
年齢:80
性別:男
種族:庸人
容姿:30代後半ほどの軍服のいかつい漢
性格:疑り深い
戦い方:科学技術により老化を遅らせている歴戦の軍人で経験により敵軍の位置を読み取り遠くから狙撃する
- 472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:56:39.24 ID:R58/sSbkO
- 名前 ランド
性別 男
年齢 8
種族 機人
容姿 機械化されているが一見庸人の子供に見える
性格 わんぱく
戦い方 毒ガス作成
- 473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:56:39.84 ID:4+nwN5B/O
- 名前:ベルゼ
種族:悪魔
容姿:高身長、黒スーツのイケメン
性格:魔女の事以外は雑
主な戦い方:影に潜んだり影を操ったりと影魔法の使い手
- 474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:57:56.73 ID:zoBA5Qt00
- 名前:アルファード・アルケミス
容姿:金髪で筋肉隆々としたボディ 男
性格:ナルシストで自分の家系魔法が絶対無敵と考えている
種族:美麗族(追い出されたが家系の利便性を利用している)
主な戦い方:【錬成】の魔法陣を刻んだ両手で何かに触れて武器を作るが基本だが肉弾戦も得意
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/18(月) 22:00:39.53 ID:IPOkpzazo
- 大私帝国で出るなら老化遅らせたのは最強魔女の魔法ってことにした方が良かったかな
- 476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:00:42.63 ID:QzCjVm7O0
- 名前:アンドレイ・オルドー
年齢:25
性別:男
種族:美麗族
容姿:生え際の怪しいオールバックの目つきの鋭い美形
性格:真面目だが潔癖症で高慢
特徴:魔女の崇拝者だがそれ以上に極端な反科学主義者で、機人、サイバーフェアリー、サイキックをあらゆる陰謀の黒幕として喧伝し、アルカンレティアの国民感情の統一を目論む
実は正義感が歪んでいるだけで、差別主義を抜きにすればアルカンレティア国民には割と優しい政策をしている
主な戦い方:剣は使うがあまり強くない。謀略と国民感情の操作が得意
- 477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:02:44.69 ID:ztPctEVYO
- 締切過ぎた後に案投げてるのって供養とかそういう意味合いなん?
- 478 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/18(月) 22:03:08.85 ID:Eiwz/bezO
- キャラクターを頂いたところで本日はここまで。ありがとうございました。
僕が少年漫画的展開好きなせいで、ちょっとそういう展開にしすぎな気もしますが……このくらいなら軌道修正できるだろうし大丈夫でしょう。多分。
ちなみに現在、オボロが掛けた『偽装』のせいで、ライオネルとギール、グレイスの中で同じリーフィアを見てても同じリーフィアが見えてるわけではないという変な事になってます。リーフィアが王族なばっかりに……。
それでは、おやすみなさい。
- 479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:03:53.98 ID:QzCjVm7O0
- 乙
>>477 俺はシンプルにキャラ書いてるうちに埋まってただけ
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:04:34.99 ID:q0/QaSvt0
- 乙
オボロのかけた偽装がはがれた時にライオネルがどう反応するか楽しみだね(にっこり)
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:07:51.27 ID:2Yu538nyo
- おつ
- 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:09:01.22 ID:+uO5mgZA0
- 乙
少年漫画的展開自分も好きだし>>1の書きやすい展開に書いてください
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:11:09.79 ID:4+nwN5B/O
- 乙
- 484 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/19(火) 23:52:24.90 ID:LmnKaBP6O
- それでは始めます。こんな時間だぜ。
・>>469、>>472、>>473を採用。次の孵化判定まで残り385。
・>>468は、ここでは余りに強すぎるのと、キャラ的に魔女の近くにいるのでは、という事で安価下しました。採用はしてます。
グレイス「……あぁ、そっか。なるほどね」
リーフィア「? どうしたの?」
グレイス「いや、ずっと疑問だった事があったのよ。世界ナントカが来てから変な事が毎日あるんだけど、何の意味があるのか分からなくて……」
グレイス「こっちの頭をおかしくしようとしてるのか思ってたんだけど、違うのね。あっちの頭がおかしいんだわ」
ギール「……? どういう事ですか?」
グレイス「そろそろ時間ね……見てれば、いや聞いてれば分かるわ」
『あー! あー! 聞こえますかー!? 今日もやるよー?』
クー「来たよ!」
リリア「来たね!」
それは国内放送だった。至るところにあるスピーカーから、緊張感の無い子供の声が聞こえている。町の雰囲気と全く合っておらず、楽しそうな声なのに不気味だとリーフィアは思った。
『よーし! 今日もいつもの絵を見せるよ! これでおーまじょ様を好きになってね!』
『見よ! おーまじょ様だあ!!』
そして、スピーカーに付属されている電子スクリーンに一枚の絵が映し出される。
リーフィア「……ん?」
それは、一言で言えば、落書きだった。
紫と緑のクレヨンで殴り書きされたようなそれは、いびつな星形をしている。よく見ると星形の一片が丸みを帯びていた。
ライオネル「……これ、もしかして人かな?」
リーフィア「えっ? ……あ、本当だ……」
つまり、これは子供がクレヨンで誰かを描いた物なのだろうか。放送を聞く限り「おーまじょ様」を描いたものという事になる。
リーフィア「おーまじょ様……大魔女様?」
グレイス「そうね。あんた達の話を聞いて合点が行ったわ。これは布教よ。その帝国の魔女さんの魅力をクソガキが広めようとしてるんだわ」
ギール「く、クソガキ……」
グレイス「こんな感じの放送が毎日あるのよ。ほぼ一方的にね」
ライオネル「……これは、思ったよりふざけた団体みたいだね……」
- 485 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/19(火) 23:57:06.48 ID:LmnKaBP6O
- ランド「よし! これで放送おーわり! うーん! 今日も良い事したなー!」
首都・レナモースの治安統制局本部。その放送室で、小さな男児が大きく伸びをした。彼はニコニコと笑い、そのまま反り返って後ろの男に話し掛けた。
ランド「ねっ! ベルゼもそう思わない?」
ベルゼ「あ? あぁ……まぁ、したんじゃねーの」
“ベルゼ”と呼ばれた悪魔族の男は、羽と尻尾を脱力させ、一瞥をせずに答えた。その間もベルゼは手元の写真を見つめている。そこには、一人の女性が写っていた。
ランド「もー! 興味ないのバレバレなんだけど?」
ベルゼ「そんな事ねーよ。ちょっとはある」
ランド「どのくらい?」
ベルゼ「明日の天気くらい」
ランド「全然興味ないじゃんっ!」
ランド「ていうかさー! ベルゼだけじゃないんだよ、無視するの! この国のみーんな! みんな全然反応しないんだよー!」
ベルゼ「……そりゃそうだろ、ランド。てめーの絵を見て大魔女様をお好きになるわけねーだろうが」
ランド「むー! そう思うならその写真貸してよー! それならみんな好きになるかも! おーまじょ様が綺麗に写ってるし!」
ベルゼ「触んな」ドゴッ!!
写真を取ろうとしたランドをベルゼは片腕ではたき飛ばす。強力な打撃にランドは壁に激突し、突き抜けて隣の部屋にまで行ってしまう。
ランド「いったいなー! まだ生身のところあるんだからね!?」
しかし、ランドは何事も無かったかのように元の部屋に戻ってきた。その顔には先程と変わらぬ笑顔が浮かんでいる。
ベルゼ「わりーわりー」
ランド「また思ってないっ!」
ケルヴィン「おい! 何の音だ!? ……あぁ、何だよベルゼがやったのか」
現れたのは、褐色肌で赤毛の美男子だった。ベルゼも相当容姿が整っているが、この男は別格だった。それもそのはず、彼はケルヴィンという美麗族だ。
ランド「どこ行ってたのケルヴィン?」
ベルゼ「どーせナンパだろ」
ケルヴィン「おいおい……当たり前だろ!? わざわざ聞くなよな!」
ケルヴィン「まぁ……でも、やっぱいねぇのな。アルカンレティアの女も上玉だけど、大魔女様には勝てねぇや!」
ベルゼ「あ? それこそあたりめーだろ。わざわざ言うな」
- 486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:02:01.97 ID:gL/0sjXco
- 大私帝国はあれだな乙女ゲーの国だな
- 487 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/20(水) 00:02:16.91 ID:5Sfs0n/XO
- ケルヴィン「あぁ……早く大魔女様に会いてぇなぁ……」
ケルヴィン「そして、早く俺の物にしてぇよぉ……」
ランド「は?」
ベルゼ「あ?」
ケルヴィンが発言した瞬間、ランドとベルゼが殺気だった目で睨み付けた。今にも殺し合いに発展しそうな勢いだ。
ケルヴィン「おいおい……落ち着けって。別にマジで手を出すわけじゃねぇよ」
ケルヴィン「それに……忘れちまったのかよ? 世界平和統一革命連合の掟をよぉ……」
ベルゼ「……忘れるわけねーだろ」
ランド「我ら世界平和統一革命連合は!」
ケルヴィン「いついかなる時も大魔女様を愛し、尊び、崇拝する!」
ベルゼ「各々やり方に差はあれど、我らはそれを否定しない」
「「「世界平和統一革命連合は、大魔女様の魅力を広めるために命を賭ける!!!」」」
ランド「……決まった!!」
ベルゼ「決まったじゃねーよ。何で毎回これやんなきゃいけねーんだ」
ケルヴィン「しょうがねぇだろ。連合長……ゼークト様の御命令だ。この場にいねぇからってやめられねぇよ」
ベルゼ「……チッ」
ケルヴィン「……あぁ、そういや、何か反逆者が出たらしいぞ?」
ベルゼ「……反逆者?」
ケルヴィン「局員に逆らって逃げた奴がいるんだと」
ベルゼ「……ほっとけ。俺からしたら、大魔女様の魅力を理解してねーそいつらも反逆者だ」
ケルヴィン「それはまぁそうだけどよぉ……そこまで取り締まったら俺達が全部やんなきゃいけなくなんぞ? 嫌だろ?」
ベルゼ「まー……そうだな。あいつらにはさっさとアルカンレティアを大私帝国の属国にしてもらわねーと」
ランド「んー、でもなー、あいつら全然おーまじょ様の魅力伝えないんだよねー」
ランド「オマケに治安悪くなる一方だしなー、何してるんだろうなー……あ」
ランド「……放送付けっぱなしだ。消そ消そ」
ブツッ!!
- 488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:02:30.81 ID:Eq1y9QS90
- こいつらに乗っ取られたアルカンレティアもどうなんだ
- 489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:05:18.78 ID:BLQSA0lQO
- これが自由の国だ
- 490 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/20(水) 00:08:12.20 ID:5Sfs0n/XO
- リーフィア「…………」
リーフィアは何とも言えない表情をしていた。彼女だけではない。周りの人間も同じだ。きっと、ここにいないアルカンレティアの人々も同じ顔をしているに違いない。
グレイス「……こんなのも、ほぼ毎日聞こえてくるわね」
ギール「……ほ、本当ですか?」
クー「ほんとだよー」
リリア「ほんとなんだよー」
ライオネル「…………」
リーフィア「……どうしました?」
ライオネル「いや……あんな阿呆達に侵略されるアルカンレティアなんて、別に助けなくていいかなと思っちゃってね」
グレイス「何て事言うのよっ!? あんたが言い出した事でしょ!?」
ライオネル「分かってるけどさぁ……あんなの聞いたら気が抜けちゃうよ」
リーフィア「何となく分かりますけど……」
ライオネル「はぁ……まっ、切り替えてやろうか。立ち止まってるわけにはいかないもんね。このままグダグダして投獄なんて事になっても困る」
ライオネル「そうだな……さっきの放送以外で、あの三人の事は分かるのかなグレイス君?」
グレイス「……そうね、後は……ランドってクソガキが機人だって事かしらね」
ライオネル「機人か……魔法は使えない者が多いけど、その分強いんだよなぁ……」
ライオネル「……まぁ、この場合、一番警戒する人物は変わらないけどね」
リーフィア「……ベルゼ、ですよね?」
ライオネル「その通り。彼は見たところ悪魔族だ。悪魔族は強い上に簡単には死なない。マトモにやったら勝ち目は無いだろうねぇ」
グレイス「それで? どうすんのよ」
ライオネル「まずはここにいる全員の戦力を確認しておこう」
ライオネル「僕は肉弾戦の方は好きじゃないけど、魔法は得意だ。特に錬成魔法と契約魔法がね。リーフィア君も魔法が得意だよね?」
リーフィア「そ、そうですね、一応……」
ライオネル「そして、ギール君は強力な剣士だ」
ギール「……俺、まだ信じられないんですけど」
ライオネル「安心しなよ、僕の『審美眼』に狂いは無い。君の家系魔法は本物さ」
ライオネル「……そして、問題は残りだね」
ライオネル「そこの二人。君達も戦ってもらうよ、クー君、リリア君」
リーフィア「ら、ライオネルさん……それは流石に……」
ライオネル「子供とは言えサイキックだよ? ひ弱じゃないんだから手伝ってもらいたいけどね」
クー「いいよ別に!」
リリア「いいよ暇だし!」
グレイス「軽いわねコイツら……」
ライオネル「君達は何ができるんだい?」
・クーとリリアの『超能力』の名称と能力の二人分を一レスに安価してください。『超能力』は魔法とは違う超常的な力です。名称はカタカナ。能力は何でもいいです。クーとリリアでコンビっぽい能力でもいいし、全く関係なくても問題ありません。
↓3まで募集。コンマの一番高いものを採用。残りもストックします。
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:16:24.96 ID:gL/0sjXco
- クー
エアズハンド
空気を一部操り、圧したり風を起こしたりできる。
リリア
ノープラン
一日一度きりの能力だが、何でも一つ無かったことにできる。
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:18:40.02 ID:O5fvGMODO
- クー
ヒートジャベリン:炎の槍を作る
リリア
アイスジャベリン:氷の槍を作る
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:21:43.13 ID:QJpSA7Z+o
- クー
ストレート:流れを直線に変える
リリア
メビウス:流れに渦を与える
- 494 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/20(水) 00:45:42.01 ID:5Sfs0n/XO
- ・>>491を採用。次の孵化判定まで残り289。
クー「んーとねー、ぼくは『エアズハンド』! 空気をちょっと操れるよ!」
リリア「ちょっとじゃないよ! けっこーすごいんだよ!」
ライオネル「風を操る魔法みたいなものか……かなり使えるね」
クー「そしてねー、リリアは『ノープラン』! 何でもいいから一つを無かった事にできるんだよ!」
リリア「でも制限もあるよ! 一日一回だけなんだよ!」
ライオネル「……何だって?」
クー「? 聞こえなかった?」
リリア「? もう一回言う?」
ライオネル「い、いや……大丈夫だよ。その必要は無い……」
ギール「大丈夫ですか? 動揺してますけど……」
グレイス「……あ、あんたは何とも思わないの?」
ギール「へ?」
グレイス「あった事を無かった事にできるなんて……そんなの禁忌魔法の一つよ! この世にできる人間なんていないわ!」
グレイス「そんな伝説級の魔法を……魔法じゃないけど、使える奴が目の前にいるって事! しかもこんな子供……!」
クー「リリア、褒められてるね!」
リリア「わたし、ちょっと嬉しいね!」
グレイス「……微妙に褒めてないわよっ! 怖がってんの!」
リーフィア「……ライオネルさん、そういえば『審美眼』で分からなかったんですか?」
ライオネル「サイキックの超能力は分からないんだ……じゃなければこんなに驚かないよ」
ライオネル「まさか……この二人がどちらも本当に強いとは、ね……!」
確かにリリアの力は脅威だが、同時にかなりの戦力になる。
リーフィア「……そうだ、リリアちゃん。あなたの『ノープラン』を使って、世界平和統一革命連合が来た事を無かった事にできない?」
グレイス「……なるほど! そうすれば戦わずに勝てるわね!」
クー「んー……やめといた方がいいよ?」
リーフィア「えっ……できないって事?」
リリア「むー……できなくはないよ?」
クー「でもね、あんまり時間を戻ってリリアの力を使っちゃダメなんだって」
リリア「何かね、その後の未来が変わって今がグチャグチャになるんだって」
クー「だから、何が起こるか分からないんだー」
リリア「つまり、もっと悪くなるかもしれないんだー」
ライオネル「……なるほどね、歴史を変えるにはそれ相応の代償が必要なのか」
クー「そうだよー!」
リリア「そうなのー!」
ライオネル「賭博は好きだけど、結果がどうなるか分からない作戦に賭けるほど僕はジャンキーじゃない。その作戦は無しだね」
リリア「そうですね……」
ライオネル「そして……グレイス君の力は……」
・グレイスの家系魔法の名前と能力を選択してください。名前は二〜三文字の熟語。どんな魔法でも構いませんが、あからさまな攻撃魔法は無効となります(『火炎』とか『雷撃』とか)。
↓3まで募集。コンマの一番高いものを採用。
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:50:10.41 ID:Eq1y9QS90
- 転倒 触れた相手を転倒させる
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:52:28.68 ID:D62Av9u00
- 反芻 触れた人物の過去を見ることができる(遡る時間によって魔翌力の消費が変化)
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 00:52:54.41 ID:QJpSA7Z+o
- 三原色
触れたものの色を自由自在に変えられる
- 498 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/20(水) 01:00:09.16 ID:5Sfs0n/XO
- ちょっと短いですけど本日はここまで。次回からは、彼らの能力を元に動いていきます。無理ゲー設定ではないので、安価とコンマで大失敗しなければイケるだと思います。
ありがとうございました。おやすみなさい。
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 01:00:56.91 ID:O5fvGMODO
- 乙大失敗したらどうなるんかな
- 500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 01:02:12.72 ID:D62Av9u00
- 乙
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 01:04:17.45 ID:Eq1y9QS90
- 乙
- 502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/20(水) 01:07:43.98 ID:QJpSA7Z+o
- おつ
- 503 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 17:15:16.08 ID:s1Ib0xK4O
- ちなみに国の影響力は物語を進むごとに変わります。アルカンレティアは影響力「40」でしたが、今は「10」まで下がってます。
それでは始めます。
・>>496を採用。次の孵化判定まで残り221。
ライオネル「……なるほど……『反芻』か……」
グレイス「げっ……何で分かるのよ……」
ライオネル「そういう家系魔法でね」
ライオネル「……だけど、この場では特に役には立たないな」
グレイス「ハァ!? 何て事言うのよ!」
ライオネル「だって、別に彼らの過去を見たところで大した収穫は無いじゃないか。大魔女様とやらの出会いが見れるだけだよ」
ギール「過去が見える!?」
ライオネルの言葉に、ギールは思わずグレイスの方に身を乗り出す。
ギール「そ、それ本当ですか、グレイスさん!?」
グレイス「え、ええ、そうよ。『反芻』は触れた相手の過去が分かる魔法だもの。何でそんなに食いつくのよ?」
ギール「実は俺、記憶喪失なんです! でも、グレイスさんの魔法があれば……!」
ライオネル「はいはい、その話は後でしようか。自分の記憶と向き合う前に現実と向き合おうね」
ギール「そ、そうですね! すいません……興奮して……」
ライオネル「……という事は……」
ライオネル「戦えるのはギール君のみ。魔法などを考慮するなら僕とリーフィア君、クー君も戦える。リリア君はここぞの切り札かな」
ライオネル「そして、役立たずが一人、と……」
グレイス「世界ナントカの前にあんたの息の根止めてやろうか……!?」ぐぎぎ……!
ライオネル「い、痛い痛い! 首根っこを掴まないでくれるかい……!?」
ライオネル「……ま、まぁ、その好戦的な性格は買うよ……。肝心なところで動けない奴よりよっぽど良い……」
グレイス「フン、あたしだってそこそこやれるわよ。何もできないガキだと思わないでほしいわね!」
リーフィア「……そ、それで、作戦はどうするんですか?」
- 504 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 17:20:57.69 ID:s1Ib0xK4O
- ライオネル「僕らが一番警戒しなければいけないのは、悪魔族のベルゼ。まずはここを倒さなくてはならない。だが、単純な戦闘では勝ち目は無い。強いとは言え、ギール君だって絶対ではないからね」
ライオネル「そこで、だ……『魔錠』を使う」
リーフィア「魔錠……魔力の流れを止めて魔法を使えなくする手錠ですよね?」
ライオネル「ああ、それをベルゼに付けてあげよう。相手がどんなに強かろうと、たくさん付ければ止まるだろうし」
グレイス「でも、そんなのどう用意すんの? あんたが作るの?」
ライオネル「いや、僕に作れるのは手錠くらいだよ。それにせいぜい数個だ」
リーフィア「……元々警察だった治安統制局なら、魔錠がたくさんあるはずです!」
ライオネル「そう! 普通の人間なら手錠だけでいいけど、多民族国家のアルカンレティアなら魔錠は必須だろう。編成したからといって、それらの備品を廃棄してるとは考えづらい。必ずあるよ」
ライオネル「魔錠は僕とリーフィア君、クー君で取りに行く。三人もいれば残りの二人くらい何とかなるだろう」
クー「え!? ぼく一人なの!?」
リリア「え!?はなればなれなの!?」
リーフィア「やっぱり二人一緒じゃないとダメなんだね……」
クー「問題ないよ!」
リリア「構わないよ!」
ライオネル「……そうかい……」
ライオネル「その間、ギール君にはベルゼと戦ってもらおう」
ギール「え? ど、どうすれば……」
ライオネル「いきなり襲いに行けばいいんじゃない? きっと彼も怒って君と対峙するよ」
ギール「大丈夫ですかねそれ!?」
グレイス「……ちょっと、私はどうすんのよ。本当に何もさせない気?」
ライオネル「まさか。僕は使える部下はとことん使う主義さ」
グレイス「……まぁ、今は我慢してやるわ。で? 何すればいいの?」
ライオネル「君はリリア君と待機だ」
グレイス「ちょっと! ただの留守番じゃない!?」
リリア「るすばんー!」
ライオネル「別に厄介払いしてるわけじゃないよ。リリア君は大切な人材なんだ。酷い結果になった時、それを無かった事にできるからね」
ライオネル「そんな少女を君一人で守るんだ。そりゃ襲われなければ何も無いだろうけど、もし敵が来たら一番危ない役割だよ?」
ライオネル「僕はそこに君を割り当てようとしている。構わないよね? あれだけ啖呵を切ったんだから」
グレイス「……それ皮肉? 分かってるわよ、やってやるわ!」
- 505 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 17:21:37.45 ID:s1Ib0xK4O
- ライオネル「……役割は決まった。後はやるだけだ」
リーフィア「はい……! 絶対に皆無事で達成しましょう……! 治安統制局への近道は私が案内します!」
ギール「え? そんなの分かるんですか?」
リーフィア「うん、前にアルカンレティアの全体図を見た事があるんだ。その時に『速読』で叩き込んだの」
ライオネル「便利な魔法だねぇ……」
小説などは魔法を使わずじっくり読むが、実用的な書籍は『速読』ですぐに情報として定着させる。それがリーフィアの読書スタイルだ。
リーフィア「こっちです……!」
リーフィア(絶対に成功させる……! アルカンレティアを元に戻すんだ……!)
- 506 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 17:23:29.77 ID:s1Ib0xK4O
- 一行は、リーフィアの案内により最短距離で治安統制局に着く事ができた。家屋の影に身を潜め、辺りを伺う。局員達はいるにはいるが、思ったよりもまばらだ。
リーフィア「……そんなにいない……?」
グレイス「あんな奴らが局員の統率取れてるわけないでしょ。実際に取り締まってるのは少数で、後は隠れてるか投獄されてるかよ。そんなに刃向ってくる奴はいないでしょうね」
ライオネル「……順調に治安を悪くしているねぇ」
ギール「……俺はどうしたらいいですか?」
ライオネル「ん? まぁ、好きに暴れてよ」
ギール「……何か俺だけ雑なんですよねぇ……」
ギール「んー……じゃあ取り敢えず剣を抜いて……」ズ……
リーフィア「……!!」ゾクッ……
ギールが抜剣した瞬間、空気が変わった気がした。いつもは穏やかなギールだが、どこか顔付きが違う。全く隙を感じさせない強者のようだ。
リーフィア(これが……『剣豪』の力……?)
ギール「おお……なんか剣が馴染むような気がする……」
ギール「……ベルゼさんってどこにいますかね?」
グレイス「……放送室だとしたら、あの辺りじゃない?」
ギール「……なるほど、じゃあ……」
ギール「行ってきますね」タッ……!!
そう言うと、ギールは軽くジャンプした。
ガシャァン!!!
そして、放物線を描いて、治安統制局の五階の窓に飛び込んでいった。
リーフィア「……え?」
- 507 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 17:24:38.06 ID:s1Ib0xK4O
- ギール「おー……! できそうだと思ったら本当にできました! 俺って、結構凄いかもしれませんね!」
ベルゼ「……急に飛び込んで来て、何言ってんだてめー」
ギールの両手剣は、窓に飛び込んだ勢いをそのままに、ベルゼの体へと振るわれた。そこには自身の強さに疑問を抱いていた青年の姿は無い。敵に向けて振る事が自然であるかのように、彼は剣を操ってた。
だが、相手も只者ではない。
ベルゼは、その剣を片手で受け止めていた。並の相手なら一撃で何人も倒す事のできるであろうギールの剣を、だ。
ただ、思ったよりも強い力にベルゼは少し驚いたようで、剣を弾くとギールから距離を取った。
ベルゼ「……何者だてめーは。さっき言ってた反逆者か?」
ベルゼ「……いや、どーでもいいな。俺の大魔女様を眺める時間を邪魔する奴は……」
ベルゼ「……殺す!」
瞬間、ベルゼは翼を広げ、ギールに体当たりした。強い衝撃にギールは吹き飛び、そのまま町に落ちていく。
- 508 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 17:25:54.92 ID:s1Ib0xK4O
- リーフィア「ギールさん……!」
その姿は、リーフィア達からも見る事ができた。
ライオネル「……大丈夫だ、リーフィア君」
ライオネルの言う通り、ギールは空中で体勢を立て直すと、壁を蹴って近くの家屋の屋根に降り立った。
ベルゼ「……思ったよりやるじゃねーの」
ベルゼは少し口角を上げ、ギールに向かっていく。ベルゼはリーフィア達の事には気づいていない。ギールはしっかりと囮の役割を果たしているようだ。
ライオネル「……よし、今のうちだ。リーフィア君、クー君……行くよ」
クー「うん!」
リーフィア「……グレイス、リリアちゃんをお願いね」
グレイス「もちろんよ。リーフィアも……気をつけてね」
リーフィア「うん……!」
リーフィア(……よし、行こう……!)
・コンマ判定です。今後の展開がリーフィア達の方に上手く運ぶかどうか。ここが成功しなくても、次からの安価で何とかできるので大丈夫です。下3まで判定。
↓1 コンマ50以上で理想的なvsランド
↓2 コンマ50以上で理想的なvsケルヴィン
↓3 コンマ80以上でギールがベルゼに勝つ(それより下でも負けるわけではありません)
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 17:27:33.73 ID:gnK+czGY0
- あ
- 510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 17:27:53.01 ID:XWTr6eWDO
- はい
- 511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 17:32:30.54 ID:GJYPh7eeO
- あ
- 512 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 19:33:43.89 ID:s1Ib0xK4O
- ・>>509-511を採用。次の孵化判定まで残り93。
治安統制局の中は、閑散としていた。人の気配が無い。もしかしたら、先程の三人以外は中にいないのかもしれない。
ライオネル「……ギール君の働きは想定以上だったね」
リーフィア「そうですね……他の局員達もいなくなってしまうなんて……」
ギールとベルゼの戦闘を見た局員達は、血相を変えてその方向に走っていった。きっとこんな表立った反抗は初めてだったのだろう。混乱が手に取るように分かった。
そのおかげで、リーフィア達は楽に潜入できたわけだが。
ライオネル「備品室はどこかな……おそらく下の階だとは思うけど……」
リーフィア「あ、局員室とかに見取り図ありませんかね?」
ライオネル「良い案だ、採用しよう」
クー「ん!」
リーフィア「ど、どうしたの?」
クー「誰か来る!」
そう言ってクーが指差した方向にいたのは……
ランド「あー! 侵入者だー!」
リーフィア「……!!」
リーフィア(さっきの……確かランドって子……!)
ランド「あれだ! きっと反逆者だよね! 反逆者って許しちゃダメらしいんだ!」
ランド「だから……ごめんよ! きみたちに恨みはないけど、死んでもらいまーす!」
ランド「食らえ! 毒ガース!」プシュー……!!
そう言うと、ランドは体中の関節の接合部分から毒ガスを吹き出した。薄く紫に色付いたガスは、あまり毒の知識が無いリーフィア達にも危険であると明確に分かる。
クー「ぼくに任せて!」
そこで動いたのは、クーだった。彼はサイキックが能力を使う際に出る青いオーラを放ちながら、手を大きく広げた。
クー「んー……せいっ!」ブンッ!!
思い切り振り下ろされた腕が、クーの前に風の壁を作り出す。それはそのままランドの方向に進んでいき、毒ガスを押し出していく。
ランド「え!? サイキック!? めずらしー!
ランド「……って、うわーっ!?」
そして、ランドをも外に押し飛ばした。
- 513 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 19:34:37.98 ID:s1Ib0xK4O
- クー「リーフィア! ライオネル! ぼく、ちょっとあの子と遊んでくるねー!」
クーは笑顔で外に駆けていった。
ライオネル「……何だ、あの子強いじゃないか。何でさっき虐められていたんだ?」
リーフィア「……虐めてきた人達を傷つけてしまうと思ったんじゃ……?」
ライオネル「……お優しい事だね。まぁいい、さっさと探そうか」
リーフィア「は、はい……」
リーフィア(……あれ? そういえば……)
リーフィア(さっきの放送……もう一人いたよね……?)
リーフィア(どこに行ったんだろう……?)
- 514 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 19:35:29.49 ID:s1Ib0xK4O
- 世界平和統一革命連合の三人目……ケルヴィンは、外にいた。騒ぎを聞きつけ放送室にやってきたところ、ベルゼが久しぶりに誰かと戦っていたので、観戦しようと思ったのだ。
ケルヴィン「……あん?」
グレイス「……あ」
そこで、彼はグレイスとリリアを見つけた。
彼女達は、見つけられてしまったのである。
グレイス(ヤバ……! コイツ、ケルヴィン……!?)
・コンマ判定です。ケルヴィンに見つけられてしまったグレイスとリリア。ただ、まだ気に入られる可能性はあります。そのコンマ判定です。あと、ついでに魔錠の判定。
↓1 コンマ80以上でグレイスは気に入られる
↓2 コンマ90以上でリリアは気に入られる
↓3 コンマ30以上で魔錠はすぐ見つかる
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 19:38:36.90 ID:ughUl6cx0
- あ
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 19:39:17.99 ID:C4SIBAkOO
- ほ
- 517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 19:39:51.86 ID:XWTr6eWDO
- はい
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 19:50:48.55 ID:2HFisX9T0
- そこそこ順風満帆で笑う
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 20:17:02.77 ID:C4SIBAkOO
- 美少女で良かった
- 520 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 20:37:07.31 ID:s1Ib0xK4O
- どっちも気に入られている……!?
それはともかく、採用コンマの合計が1182となりました。その中の1000点を使い、孵化判定を行ないます。
↓1のコンマ80以上でドラゴンが孵化。
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 20:37:37.54 ID:ughUl6cx0
- ドロン
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 20:37:44.38 ID:YWnO/k+6O
- ふっかふかよ
- 523 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 22:12:31.56 ID:s1Ib0xK4O
- ・>>515-517を採用。全部成功してますね。
・>>521を採用。孵化判定は失敗。次の孵化判定まで残り818。
ケルヴィン「…………」
グレイス(や……ヤバイ! 逃げた方がいいわよね……!?)
グレイス(いや……でも、何もしてないから無視していいの……かも……?)
リリア「何してるのー?」
グレイス「あっ、ちょ、バカ……!」
グレイス(なに声掛けてんのよ……!)
ケルヴィン「ぐおおおおおっ!!」
グレイス「……?」
グレイス(……何? どっかから攻撃されてんの?)
ケルヴィン「可愛いすぎるぜ二人ともォォォォォォ!!」
グレイス「…………」
グレイス「……は?」
- 524 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 22:14:35.30 ID:s1Ib0xK4O
- ケルヴィン「クソォ……まさかアルカンレティアにこんな上玉がいるとはなぁ……! 俺とした事が迂闊だったぜ!」
ケルヴィン「だが待て! 俺は世界平和統一革命連合の一員! 俺が一番大切なのは大魔女様だ!」
ケルヴィン「……しかし……」チラッ……
グレイス「……何よ」
ケルヴィン「可愛いぜええええええっ!!」
リリア「うるさいね!」
グレイス「同感よ……」
リリア「ちょっと静かにして!」
グレイス「ちょ、ちょっと……!」
ケルヴィン「おいおい……俺に静かにしろってか!? 分かったぜ!」
ケルヴィンは、両手で口を押さえて喋るのを止めた。
ケルヴィン「…………」
グレイス「……いやに素直ね。何なのよ一体」
ケルヴィン「…………」
グレイス「…………」
ケルヴィン「…………」
グレイス「……うるさくしないなら、喋っていいわよ」
ケルヴィン「……俺は、可愛い子の言う事は聞くようにしてるのさ!」
リリア「わたし達、可愛い?」
ケルヴィン「可愛い可愛い!」
グレイス「……何でも聞くの? あんた、世界ナントカでしょ?」
ケルヴィン「大魔女様は大切だけど、それは顔が良いからさ! 君達も同じく顔が良い! だから大切だ!」
グレイス(何言ってんのコイツ)
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:15:34.64 ID:ezysSBLP0
- つくづくこいつらに乗っ取られたこの国さぁ……
- 526 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 22:17:58.05 ID:s1Ib0xK4O
- グレイス「……本当に何でも聞くの?」
ケルヴィン「まぁ、大概はな!」
グレイス「……じゃあ、あのベルゼって男、倒してきてよ」
ケルヴィン「いいぜ!」
グレイス「いいの!?」
ケルヴィン「ああ、全然構わねぇ! 別にあいつにゃあ何でも情もねぇしな! 世界平和統一革命連合のメンバーってだけさ!」
ケルヴィン「その代わり……」
グレイス「……その代わり?」
ケルヴィン「俺とデートしてくれ!」
グレイス「……はぁ?」
ケルヴィン「俺とデートしてくれるなら、ベルゼを倒してくる!」
グレイス「……別にいいけど、私あんたの事何とも思ってないし、何もしないわよ?」
ケルヴィン「問題ねぇ! 俺は可愛い子と楽しく遊びたいだけだしな!」
ケルヴィン「そっちのお嬢ちゃんもいいかい?」
グレイス「あんたこの子にも手を出す気!?」
ケルヴィン「て、手は出さねぇよ! デートしたいだけだ!」
グレイス「節操ないのね、あんた……」
ケルヴィン「むしろこっちの子の方が可愛い」
グレイス「は?」
リリア「まーまー、落ち着きたまえー」
グレイス「あんたも何勝ち誇ってんのよ……!」
ケルヴィン「よーし、んじゃ、行ってくるわ!」ダダダ……!!
グレイス「……本当に行ったわ」
グレイス(……変な奴ばっかりね)
グレイス(……でも、これが上手くいったら……それはそれでいい……か?)
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:18:11.72 ID:2HFisX9T0
- ちゃうんよ、これにはもっと深刻な何かが隠れてるからアホみたいな奴らに乗っ取られてるだけに見えるんよ(精一杯のフォロー)
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:20:05.49 ID:mEit8jEEo
- ロリコンで草
- 529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:20:51.21 ID:dNzHjSAAo
- ギャグバトル漫画のノリになってきたな
いいぞもっとやれ
- 530 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/22(金) 22:23:37.45 ID:s1Ib0xK4O
- クー「……あれ? さっきの子、どこに行ったんだろ?」
クー「おーい! さっきの子ー! どこー!?」
ランド「ここだ……よっ!!」
瓦礫の影から飛び出たランドが、腕を思い切り振り上げる。その落下点には、クーの頭があった。
クー「あぶなーい!」ヒュッ……!!
風で自分の体を操り、クーはランドの攻撃を避ける。
ドゴォン!!!
ランドの振り下ろした拳は、レンガ張りの地面にめり込み、一部を破壊した。
クー「怖いなぁ……そんなの当たったら死んじゃうよ!」
ランド「ふっふーん……どうやらきみには毒ガスが効かないみたいだけど、打撃は効くでしょ?」
ランド「ぶん殴って殺してあげるよー!」
そう言い、ランドは腕を振り回しながら近づいてくる。その格好は滑稽だが、彼の持つ力を考えれば脅威だ。
クー「んー、仕方ないなー。さくっと決めちゃおう!」
クー「そぉ〜……れっ!!」ブンッ!!
クーは再び風を操り、ランドを浮かす。
ランド「わわっ! びっくりするなぁ」
ランド「でも、ぼくにはどれだけ高く上げて落としても無駄だよ! ぼくは特別に頑丈なんだよね!」
ランド「それにさぁ……!」ガシャン!!
ランドの肩から、噴射ノズルが飛び出る。そして、火を噴いてクーの能力から逃れた。
クー「え!? すごーい!」
ランド「すごいでしょ! これできみの風は効かないよぉ!」
クー「むむむ……! よーし、ぼくも本気を出すぞ!」
・コンマ判定です。クーの攻撃が上手くいくかどうかです。
↓1のコンマ30以上で成功
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:24:13.36 ID:gnK+czGY0
- あ
- 532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:24:31.09 ID:2HFisX9T0
- あ
- 533 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/23(土) 00:25:44.67 ID:cf9vhuqjO
- ・>>531を採用。次の孵化判定まで残り782。
クー「ぐぐぐ……!」
クーは手の平に空気を溜めていく。溜められた空気は、砲丸くらいの大きさになった。
ランド「むむ! それを当てる気だね!?」
ランド「でも、噴射ノズルのあるぼくには意味ないよ! すぐ避けるもんね!」
クー「ちっちっちっ……甘いよ! ぼくの力はそれだけじゃない……よっ!!」
突如、ランドの体が固まる。ノズルから炎を噴射してはいるが、動けないようだ。
ランド「えっ!? な、何で……!?」
ランド「……ま、まさか、きみ……」
ランド「風じゃなくて、空気を操れるのか……!」
クー「そうだよ! それに、本気を出せば手なんて無くてもいけるんだー!」
クー「くらえ! 風のやつ!」
掛け声と共に、風の塊がランドの腹に当たる。その衝撃は強く、そのまま近くの家屋に突っ込んだ。
ランド「いたた……! でも、この程度じゃあ……!」
ミシミシ……
ランド「……ん?」
ガララ……!!
ランド「うわっー!?」
衝撃に耐えられなかった家屋が倒れ、ランドの体にのしかかる。機人族ゆえ無事ではあるが、動けなくなってしまったようだ。
- 534 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/23(土) 00:26:51.82 ID:cf9vhuqjO
- クー「ふう……これで一安心!」
ライオネル「やぁ、クー君。良い働きをしてくれたね」
クー「あ、ライオネル! どう? あった?」
ライオネル「あぁ、大量にあったよ。これだけあればベルゼも抑えられるだろう」
リーフィア「……その大量にあった魔錠、少しは持ってくださいよ」
ライオネル「やだよ。そんなの上官の仕事じゃない」
リーフィア「……いいですよ、もう……それより……」
リーフィア「あ、あの人……大丈夫なんですか?」
ライオネル「機人族だよ? あの程度じゃ死なないさ。というか、あのままでも危険だね。毒ガス出せるわけだし」
ライオネル「……というわけで、これを使おう」
クー「それなに?」
ライオネル「発射式スタンガンさ。それ!」バシュッ!!
ランド「うわあああああっ!?」
スタンガンに感電させられたランドは、叫ぶとすぐに気を失った。
ライオネル「これでより安全だ」
クー「ようしゃない!」
ライオネル「彼らがいくら阿呆とはいえ、危険には変わりないからね」
ライオネル「……さて、ギール君は阿呆の一人を抑えられているかな……?」
- 535 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/23(土) 00:29:01.28 ID:cf9vhuqjO
- ギール「そー……れっ!!」ブンッ……!!
ギールが大剣を振る。その威力は強風を呼び、周りの家屋を震わせ、窓を割る。付近の住人達は突然起きた騒ぎに混乱しており、我先にと逃げていた。
そんな迷惑を掛けながら剣を振っていたギールだが、先程まであった自信は徐々に失われていた。
ギール(……全然当たりません!)
そう、ギールがいくら超人的な攻撃をして、ほとんどベルゼに当たらないのである。たまに当たっても、腕で防がれてしまう。致命傷になっていないのは明白だった。
ベルゼ「どうした? もう終わりか?」
ベルゼ「じゃあ……そろそろ終わらせるか……」
ベルゼ「『黒弾』」
そう言うと、ベルゼの手の平から黒いエネルギー弾が放たれる。
ギール「ぐっ……!」
間一髪のところで避けるが、攻撃は付近の住宅に当たってしまう。
ギール「このままでは、街を壊してしまいます……!」
ギール(取り敢えず、建物の影に隠れましょう……!)ダッ……!!
ギールは建物に囲まれた裏路地を通り、ベルゼから見えないように建物の影に隠れた。
- 536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 00:29:33.95 ID:Okwf4ErO0
- 結局大私帝国と大国軍閥の代理戦争の様相を呈している。大義名分を得てかつ少数で鮮やかに事をこなしてる分ライオネルが完全に上手だけど
- 537 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/23(土) 00:31:00.25 ID:cf9vhuqjO
- ギール(ふう……さて、どうしましょうか……)
ガシッ
ギール「え……」
一息ついた瞬間、ギールは何者かに腕を掴まれた。
ガシッ
ガシッ
ガシッ
ギール「えっ……!?」
それも、一人ではない。複数人だ。気がつけば、ギールは謎の集団に羽交い締めにされていた。
ギール「な……何だこれ……!」
ベルゼ「よお……こんなところにいたのか」
ベルゼが、突然現れた。それも地面からだ。
ギール「じ、地面を……!? そういう魔法ですか……!」
ベルゼ「ちげーよバカ。よく見てみろ、てめーを掴んでるの」
ギール「え……?」
そう言われ、ギールは自分を捕まえている人間を見る。
人間はいなかった。
代わりに、黒い腕が何本を自分に向かって伸びていたのだ。
ギール「ひっ! 何ですかこれ!?」
ベルゼ「説明めんどくせー……けど、今の俺は機嫌が良いから言ってやるよ」
ベルゼ「俺は影魔法が得意なんだよ。これは俺の魔法で作られた影の手だ。俺が地面から出てきたのも影を通ってきたから」
ギール「……じゃあ、ここがすぐに分かったのも……!?」
ベルゼ「察しがいいじゃねーの。そうさ、俺はこの街の至るところに俺の影を仕込んでんのさ。この街にいりゃあ、誰が何しようとすぐに分かる」
ギール「……でも、俺達の事は知らなかったみたいですけど……」
ベルゼ「興味なかったからな。何かうるせーなーとは思ってたけど」
ギール「も、もったいない! そんな凄いのにもったいないですよ!」
ベルゼ「うるせーなー……そろそろ殺すか」
ベルゼ「『硬化』」
ベルゼは、尻尾の先端に魔法を掛ける。すると、見るからに鋭い尻尾になった。その先端は、ギールの心臓を狙っている。
ギール「……!!」
ベルゼ「死ねや」
・コンマ判定です。ここにケルヴィンが来てベルゼを倒そうとします。
↓1のコンマ25以上で成功
- 538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 00:35:22.39 ID:Okwf4ErO0
- あ
- 539 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/23(土) 00:39:26.47 ID:cf9vhuqjO
- ケルヴィンがベルゼを倒す事が決まったところで本日はここまで。グレイスとリリアの二人ともが気に入られたのが大きかったですね。
ありがとうございました。おやすみなさい。
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 00:40:36.68 ID:Okwf4ErO0
- 乙
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 00:45:50.68 ID:k2XFtoBZ0
- 乙
マジで裏切ったよケルヴィン…
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 08:32:36.24 ID:IqCsmXZh0
- 乙です
- 543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 11:58:49.54 ID:Z5C3BZ6eO
- この間の空き方はエタる奴だ
- 544 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 12:03:10.28 ID:JH5XpLdoO
- >>543
エタらない奴です!
色々書いてたら時間が空いちゃいました。やっていきます。
・>>538を採用。次の孵化判定まで残り743。
ギール(……マズイ! 逃げられない……!)
ケルヴィン「見つけたぞベルゼえええええっ!!」
ケルヴィン「うらあああぁぁっ!!」ブンッ!!!
ベルゼ「がっ……!!?」
ケルヴィンは腰から一刀を引き抜き、ベルゼを薙ぎ払う。炎を纏ったその剣は、ベルゼの胸元を斬り裂き、魔法の効力を弱めさせた。その隙に、ギールは影の手から逃れる。
ベルゼ「て、てめー……! 何のつもりだ、ケルヴィン!!」
ケルヴィン「わりぃな! 俺は可愛い子ちゃんのために……お前を倒す!」
ベルゼ「ざけんじゃねぇぞ、てめー……! 何なんだよ……!!」
ギール(ケルヴィンって……さっきの放送の人ですよね? 仲間割れですか……?)
ケルヴィン「……あん? 誰だお前」
ギール「え、えっと……」
ケルヴィン「まぁ誰でもいいや。お前、ベルゼの敵だな?」
ギール「あ、はい」
ケルヴィン「ちょっと剣貸せや」
ギール「え」
ケルヴィンはギールの返事を待たず、ギールの大剣の刀身に触れる。
ケルヴィン「『魔剣』!!」
ギール「うわっ……!?」
ギール(お……俺の剣が、何か光って……!?)
ケルヴィン「俺の家系魔法だ。あらゆる刀剣に能力を付与する事ができる。まっ、魔力とか集中力に左右されっけどな」
ケルヴィン「今は時間ねぇから、お前の剣には簡易的に魔力を持つ奴へのダメージ増加魔法を掛けといたぜ」
ギール「……それって……!」
ケルヴィン「ああ、ベルゼの野郎に効く剣さ! お前が誰だか分からねぇけど、ベルゼを倒す気持ちは同じだからなぁ!」
ギール「ケルヴィンさん……!!」
ベルゼ「ふざけんな……ふざけんじゃねーぞマジで!! 大魔女様への忠誠はどうしたゴミ野郎があああああっ!!」
ケルヴィン「へっ! 悪魔に吠えられても怖くも何ともねぇなぁ!」
ケルヴィン「俺の炎と氷の魔剣で斬り裂いてやるよ……!!」
ケルヴィン「行くぞ!! 兄ちゃん!!」
ギール「は、はい!!」
ベルゼ「クソッタレがぁ……!!」
- 545 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 12:06:41.27 ID:JH5XpLdoO
- リーフィア「……あれ?」
ライオネル「どうしたんだい?」
リーフィア「いえ、グレイスとリリアちゃんがこっちに……」
クー「おーい、リリア!」
リリア「おーい、クー!」
ライオネル「ダメじゃないか、隠れてないと。まだケルヴィンがどこにいるかも分かってないのに」
グレイス「あー……その事なんだけどね……」
ボゴォン……!!!
ライオネル「……! 爆音が……!」
リーフィア「近いです……! ギールさん……!」
グレイス「あ、いや……だからその事なんだけど……」
クー「あ! 誰か来る!」
クーの指差した方向には、土埃が舞っていた。
その土埃を通り、現れたのは……
リーフィア「……え?」
ライオネル「……は?」
笑顔で手を振る褐色の男と、悪魔族を引っ張る優しげな男だった。
ライオネル「……何だい? あれ」
グレイス「……だから、あれについて説明したいのよ……」
- 546 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 12:16:11.47 ID:JH5XpLdoO
- 各々からの報告を聞いたライオネルは、押し黙っていた。
リーフィア「……よ、良かったですね、ライオネルさん。比較的早めに目的を達成しましたよ!」
ライオネル「下手な慰めは要らないよ……僕は今、落ち込んでいるんだ」
ライオネル「彼らの阿呆さを見誤っていた事にね……」
ケルヴィン「お嬢さん方! ベルゼを討伐してきました!」
グレイス「……そうみたいね」
リリア「すごーい!」
ケルヴィン「んじゃあ、デートの件は……!」
グレイス「……ギール」
ギール「? はい、何です? ベルゼさんに魔錠付けるの手伝ってくれますか?」
グレイス「それは手伝わないわ」
ギール「手伝ってくださいよ……」
グレイス「ベルゼを倒したのって、あんたも手伝ったのよね?」
ギール「へ? まぁ……そうですね」
グレイス「じゃあ……あんた一人で倒したわけじゃないのよね、ケルヴィン」
ケルヴィン「え、えぇ、まぁ、そうっすけど……」
グレイス「デートは無しね」
リリア「きゃっかー!」
ケルヴィン「そんなぁ! 酷い! 鬼! 悪魔! 氷の女王!」
グレイス「これに懲りたら、私達の事は忘れなさい」
ケルヴィン「だがそこが良い!」
グレイス「めげなさいよあんた……!」
ライオネル「……何で彼は普通に裏切っているんだい?」
リーフィア「……じゅ、純粋な人なんですよ、多分」
ライオネル「……はぁ……まぁ、いいや……」
- 547 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 12:47:02.67 ID:JH5XpLdoO
- ライオネル「ケルヴィン君」
ケルヴィン「あ? 何だよ」
ライオネル「君はもう世界平和統一革命連合を離反し、こちら側に来たと考えていいんだね?」
ケルヴィン「あんたら、グレイスちゃんとリリアちゃんのお仲間なんだろ? だったら危害は加えねぇよ。二人に嫌われたくねぇからな!」
グレイス「今も嫌いだけど?」
ケルヴィン「これ以上嫌われたくねぇからさ!」
ライオネル「……本当かい? 君は大私帝国の傭兵だろう?」
ケルヴィン「しつけぇなぁ……大丈夫だって。そもそも俺は大私帝国に忠誠誓ってるわけじゃねぇし、ベルゼとランドの仲間でもねぇ。ただの同志だ」
ケルヴィン「多分、俺が本気で大魔女様を狙ったら、二人とも本気で殺しに来てただろうな。そういう関係なんだよ」
リーフィア「そ、そんな……」
ライオネル「……まだ信用できないな。契約魔法で関係を明確にさせてもらおうか」
ケルヴィン「あぁ!? おいおい、ふざけんな! 何でお前と契約しなきゃいけねぇんだ! グレイスちゃんかリリアちゃんかのどっちかだろ!?」
リリア「わたしサイキックー」
ケルヴィン「お、そうなのか。どうりでお美しい! この世界には存在しない美だぜ!」
ケルヴィン「じゃあ、グレイスちゃんと契約魔法だ!」
グレイス「安心して、ライオネル。コイツとは奴隷契約でも結んでおくわ」
ライオネル「ふむ、分かった。よろしく頼むよ」
ケルヴィン「そんな! せめて! せめて従者で!」
- 548 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 12:52:20.26 ID:JH5XpLdoO
- ライオネル「さて……取り敢えずアルカンレティアの脅威は取り除いたわけだけど……」
リーフィア「やる事は多いですよね……」
リーフィア「まずは……捕まってる人を助けないと……」
グレイス「そうよ! たくさん捕まってるのよ! 早く助けないと!」
ライオネル「そうだねぇ……それには政府の方から声明が無いとダメだろうね。カルト傭兵団がいなくなった事を説明しなければ」
ライオネル「ついでにギール君が壊した街の事も不問にしてもらおう」
ギール「い、いや、俺だけが壊したわけじゃないですよ!?」
ライオネル「ケルヴィン君、国王はどこにいるのかな?」
ケルヴィン「あーっと、どこだっけなぁ……ブチ込んだのベルゼだしなぁ……」
ケルヴィン「ちょっと待ってろ、確かランドなら知ってるよ」
リーフィア「えっ、お、起こすのはちょっと……」
クー「この子、毒ガス出すからイヤ!」
ケルヴィン「大丈夫大丈夫、コイツ機人だろ? 頭イジるとデータだけスクリーンに映るんだよ。それで確認する」
グレイス「機人族って便利ね……」
ケルヴィン「どれどれ……」ポチポチ……
ケルヴィンが気絶しているランドの頭をいじくると、目が光って空中に電子スクリーンを出した。そこには名簿が映っている。逮捕された人物の一覧のようだ。
ケルヴィン「あー……同じ刑務所に入れられてるみてぇだけど、一応、特別待遇で一人だけの独房にブチ込まれてるな」
ギール「特別待遇……?」
ライオネル「まぁ……極めて環境は悪いだろうけど、特別扱いには違いないんじゃない?」
- 549 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 12:56:51.63 ID:JH5XpLdoO
- ライオネル「じゃあ、刑務所に行って人々を解放しようか。そこで同時に王様を解放し、声明を出してもらえば手間が省ける」
リーフィア「それなら、手分けした方が良いんじゃないですか? 王様のところに行く人と他の人達を解放する人で」
ライオネル「ふむ……そうだね。その方が良いか」
ライオネル「では……僕とギール君で世界平和統一革命連合の面々を連れ、国王に謁見しよう。リーフィア君とグレイス君、クー君、リリア君は刑務所の人達を解放してくれ」
ケルヴィン「おいおい、俺、グレイスちゃんとリリアちゃんから離ればなれかよ!? 」
ライオネル「そう言われてもね。君達が無力化されている事を見せないとダメだろう」
グレイス「いいから黙って従いなさい」
ケルヴィン「はいっ!!」
ライオネル「この美麗族も便利だね……」
リーフィア「それじゃあ、早く行きましょう! 刑務所は警察署の裏手なので……治安統制局の裏手です!」
・リーフィア側かライオネル側か、どちらを最初に見るか選択してください。
1.リーフィア側(捕まった人達の解放チーム)
2.ライオネル側(アルカンレティア政府などとの交渉チーム)
↓1
- 550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 12:57:08.26 ID:yIkCyROV0
- 1
- 551 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 13:20:40.14 ID:JH5XpLdoO
- ・>>550を採用。次の孵化判定まで残り717。
リーフィア「ここが……刑務所だね……!」
グレイス「ここに皆がいるわ……フレアもグレイシアもね……!」
クー「とつげきー!」
リリア「きゅうしゅつー!」
リーフィア(鍵は持ってきた……よし、行こう……!)
グレイス「……ちょっと待ちなさい、リーフィア」
グレイス「あんた……このままで行くつもり?」
リーフィア「え? このままって……」
グレイス「『偽装』掛けたままで行くつもりなのかって言ってるのよ」
リーフィア「あ……」
グレイス「私は信じたけど……あんたを知ってる人の全員が、あんたをリーフィアだと信じるとは限らないわよ?」
グレイス「……ていうか、私みたいな方が珍しいのよ。私は目の前で助けてもらったから信じたけど……」
リーフィア「そ、そうか……」
グレイス「……まっ、あんたがリーフィアだって隠して皆と接触するつもりなら別にいいけどさ」
リーフィア(確かに……このままじゃ私がリーフィアだって誰も信じてくれないと思う……)
リーフィア(だけど……『偽装』を外してもいいのかな? オボロさんにせっかく掛けてもらったのに……)
リーフィア(どうしよう……)
・『偽装』を外して素のままのリーフィアになるかどうかの安価です。どちらにもメリット・デメリットがあるので、好きな方を選んでください。
1.『偽装』を外す
2.『偽装』を外さない
↓2
- 552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 13:25:13.51 ID:rd5ONVeSO
- 1
- 553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/28(木) 13:25:23.07 ID:eQS4rIeHO
- 2
- 554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 13:35:10.23 ID:yIkCyROV0
- グレイスにだけ二重偽装がかかってること打ち明けるとかありなのかな
- 555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 13:46:58.46 ID:CwEJHfOl0
- オボロもまさかこんな事になるとは思ってなかったろうよ
- 556 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 16:43:19.68 ID:JH5XpLdoO
- ・>>553を採用。次の孵化判定まで残り710。
リーフィア「……ううん、止めておくよ」
リーフィア(せっかくオボロさんが掛けてくれた魔法……勝手に解くわけにはいかないよ。きっと、このままの方が良い意味があるんだ)
リーフィア(それに……ライオネルさんもまだ完全には信用できないし。悪い人ではないと思うけど、私の素性を知ったら……)
グレイス「……そう。あんたがそれでいいなら、そうするといいわ」
グレイス「だからと言って、正体を黙る必要は無いわよ? 私がサポートするし」
リーフィア「うん。ありがとう」
グレイス「……お礼なんて良いわよ。友達でしょ」
リーフィア「友達だから、だよ」
グレイス「……あーっ、もう! さっさと行くわよ!」
グレイスは照れ隠しに足を踏み鳴らして刑務所を歩く。幸か不幸か、その音を聞いた人々が、リーフィア達の存在に気づいた。
最初は怪訝な表情をしていたが、クーやリリアが次々と鍵を開けるところを見て、助けに来てくれたと気づいたようだ。
「あ、ありがとう!」「恩に着るよ……!」「外はどうなってるんだ!?」「早く家に帰らないと……!」「国は一体何を……!」
口々にお礼などを言いながら、人々は急いで刑務所から出ていく。
リーフィア(私の知り合いは……)
・リーフィアの知り合いなどと交流ができます。下から選択してください。ただし、人によってコンマ判定に成功しないと話せません。
1.灰色の髭を蓄えた小柄な老人
2.赤毛が特徴的な少女
3.白っぽい獣人の少女
4.色っぽい格好をした女性
5.笑顔の天翼族の女性
↓2
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 16:45:40.58 ID:/auiSxqGO
- 5
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 16:47:51.79 ID:L18EaivcO
- 2.
- 559 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 16:59:20.07 ID:JH5XpLdoO
- ・>>558を採用。次の孵化判定まで残り631。
リーフィア「……あ!」
刑務所から出てきた一人に見覚えがある。フレア・デュナミスだ。アルカンレティア図書館の司書で、リーフィアとは図書館通いをしているに仲良くなった。
グレイス「フレア!!」
グレイスが駆け寄る。彼女はリーフィアの紹介で仲良くなった。心優しいフレアにグレイスはよく懐いている。「懐いている」という表現を使うとグレイスに怒られてしまうが。
フレア「グレイス……! 無事だったのね!?」
グレイス「それはこっちの台詞よ! 何もされてないわね!?」
フレア「ええ……ここの看守、ご飯を届けてくるだけで、後はほとんど不干渉だったから」
フレア「……あら? そちらの方は……」
・コンマ判定です。フレアがリーフィアと気づくかどうか。
↓1のコンマ50以上で気づく
- 560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 16:59:32.81 ID:yIkCyROV0
- や
- 561 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 18:07:26.56 ID:JH5XpLdoO
- ・>>560を採用。次の孵化判定まで残り550。
フレア「……えっ、リーフィア!?」
リーフィア「うえっ!? 何で分かったの!?」
フレア「あら、忘れたの? 私の家系魔法」
リーフィア「あ……そっか……」
リーフィア(フレアの家系魔法って……人の才能を見抜く『才能眼』だっけ……)
リーフィア(そう考えると……ライオネルさんの『審美眼』の人版……みたいなものかな?)
グレイス「す、すごいわね……『偽装』掛かってるのに気づくのね……」
フレア「まぁ……そういう事だけは得意なの。才能の情報って指紋みたいなものだから」
フレア「…………」じーっ……
リーフィア「? どうしたの?」
・コンマ判定です。コンマ50以上だと……?
↓1のコンマで判定
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 18:08:18.46 ID:L18EaivcO
- こん
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 18:11:45.40 ID:CwEJHfOl0
- これは失敗して良かったっぽいかな・・・?
- 564 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 18:16:38.66 ID:JH5XpLdoO
- ・>>562を採用。次の孵化判定まで残り504。
・このコンマ判定に成功していると、革命同盟がリーフィアの素性を知っている事になってました。
フレア「……ううん、何ていうか……前にあった時より、大きくなったような? そんな気がしたの」
リーフィア「そ……そうかな?」
リーフィア(……まぁ、色々あったし……)
フレア「……それじゃあ、私も行くわね。助けてくれてありがとう!」
リーフィア「う……うん」
フレア「えっと……出口はこっちかしら……」タッタッタッ……
リーフィア「…………」
グレイス「……どうしたの?」
リーフィア「……ううん、何でもない」
リーフィア(フレアとは……このアルカンレティアではもう会えないような気がする……)
リーフィア(…………気のせい、だよね……)
・リーフィアの知り合いなどと交流ができます。下から選択してください。ただし、人によってコンマ判定に成功しないと話せません。
1.灰色の髭を蓄えた小柄な老人
2.白っぽい獣人の少女
3.色っぽい格好をした女性
4.笑顔の天翼族の女性
↓2
- 565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 18:18:42.20 ID:YE6WR9HDO
- 3
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 18:18:43.96 ID:BJEowI2g0
- 3
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 18:18:45.94 ID:CwEJHfOl0
- 1
- 568 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 20:57:46.77 ID:JH5XpLdoO
- ・>>566を採用。次の孵化判定まで残り408。
「ここから出られるらしいぞ、グレイシアちゃん!」
「一緒に行こうぜ! なっ!」
グレイシア「い、いえ、私は……」
踊り子の格好をした女性を、数人の男達がナンパしていた。中央の女性は困っている様子だ。
グレイス「ちょっと!! 何してんのアホ男共!! あんた達だけ独房にブチ込んでやろうか!?」
「ひぃ!」
「い、行きます! 行きますよぉ!」
グレイスの一喝で、男達は外へと逃げて行く。
グレイス「まったく……」
グレイス「大丈夫? グレイシア」
グレイシア「グレイスさん……! 助かりました、ありがとうございます」
グレイシアはリーフィアとグレイスの友人で、アルカンレティアの踊り子だ。職業柄男性に言い寄られる事が多く、大人しい性格の彼女は男性が苦手になってしまったのだ。
幼少期、孤立気味だったリーフィアに声を掛けてくれた事がきっかけで仲良くなったグレイシアは、フレアと同じくリーフィアの仲介で友人になった。
リーフィア(……そう考えると、グレイスって結構友達になるの上手なのかも?)
グレイシア「あ、あの……そちらの方は?」
・コンマ判定です。成功すると、グレイシアがリーフィアの事をリーフィアだと信じます。
↓1のコンマ50以上で成功
- 569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 20:59:03.81 ID:YE6WR9HDO
- はい
- 570 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/28(木) 21:06:56.65 ID:JH5XpLdoO
- グレイシアがリーフィアを信じると決まったところで本日はここまで。時間空いてすいません。話が進めば進むほど色々書いて時間が掛かる事はあるかなと思いますが、エタらないのでよろしくお願いします。一読者として、エタるスレを見る悲しさは分かるので……。
それでは、ありがとうございました。おやすみなさい。
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 21:12:18.99 ID:dfNXh6NSO
- 乙
エタらないならどこまでもついていく
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 21:13:12.24 ID:oRA62cm50
- 完結まで走ってくれると信じて乙
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 21:13:43.33 ID:CwEJHfOl0
- 乙
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 21:32:25.51 ID:BJEowI2g0
- 乙です
次の更新も楽しみにしてます
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 21:48:43.91 ID:b10gb8s7o
- おつおつ
- 576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 00:44:38.18 ID:YEZCNmvDO
- 乙乙
- 577 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/10/29(金) 02:30:38.21 ID:EuStPG2u0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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- 578 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 00:34:45.72 ID:yS6iSuk6O
- こんな時間ですが、少しやります。完結まで頑張るぜ!
・>>569を採用。次の孵化判定まで残り327。
グレイス「リーフィアよ」
グレイシア「……へ? でも、全然雰囲気が……」
グレイス「『偽装』が掛かってて、事情があって解けないらしいのよ」
リーフィア「し、信じてくれる……?」
グレイシア「……もちろんですっ!」
リーフィア「えっ……!?」
グレイシア「えっ、だ、ダメでした?」
リーフィア「う、ううん! そうじゃなくて……こんな怪しいのに、信じてくれるのかなって……」
グレイシア「ふふっ……小さい頃から知ってるんですもん。姿が見えなくても分かりますよ」
リーフィア「グレイシア……!」
リーフィアは思わずグレイシアに抱きつく。
グレイシア「り、リーフィアさん……!?」
リーフィア「ごめん……! 嬉しくて、つい……!」
グレイス「……イチャイチャしてんじゃないわよ。さっさと出てきなさい」
グレイシア「ふふ……嫉妬ですか?」
グレイス「ハァ!?」
リーフィア「あー、嫉妬かー。可愛いなー、グレイス」
グレイス「い……いいから! ほら、黙って出る出る!!」
グレイシア「ふふ……でも、そうですね。早く出て、準備しないと……」
リーフィア「準備?」
グレイシア「はい、私、本当は早くフレイヤ王国に行かなきゃならなかったんです」
リーフィア(……!!)
リーフィア「ふ……フレイヤ王国に?」
グレイシア「はい、家の関係で……」
グレイス「そうなの? じゃあ、しばらく会えないのかしら?」
グレイシア「そうですね……そんなに離れる気は無いですけど……正直どうなるか分からないです。まぁ、戻ってきますけどね」
グレイシア「それじゃあ、先に出ますね。ありがとうございます、リーフィアさん! グレイスさん!」タッタッタッ……
リーフィア(……グレイシアが、フレイヤ王国にいる事になるんだ……)
・リーフィアの知り合いなどと交流ができます。下から選択してください。ただし、人によってコンマ判定に成功しないと話せません。
1.灰色の髭を蓄えた小柄な老人
2.白っぽい獣人の少女
3.笑顔の天翼族の女性
↓1
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 00:35:05.53 ID:XAmS3N9hO
- 1
- 580 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 00:39:35.44 ID:yS6iSuk6O
- ・>>579を採用。次の孵化判定まで残り274。
リーフィア「……あっ!」
刑務所の奥でゆっくりと立ち上がった老人に、リーフィアは見覚えがあった。バンドゥだ。リーフィアの家の近くにアトリエを構える灰仙の男。寡黙で気難しい性格だが、リーフィアとは不思議と気が合い、リーフィアはよくアトリエを訪れていたのだ。
リーフィア(知らない人と全然話さない人だからなぁ……今の私と話してくれるかな……)
・コンマ判定です。成功すると、バンドゥはリーフィアの事を信じます。
↓1のコンマ90以上で成功
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 00:40:17.78 ID:UBkJUKtDO
- はい
- 582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 00:41:01.52 ID:067h5Kyc0
- あ
- 583 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 00:50:34.87 ID:yS6iSuk6O
- ・>>581を採用。次の孵化判定まで残り196。取り敢えずここでは交流できません。
リーフィア「あ、あの……助けに来ましたよ」
バンドゥ「……フン、そんな事、見れば分かる」
バンドゥ「……助けてくれた事には、礼を言う」
それだけ言って、バンドゥは足早に刑務所を去った。
グレイス「何あの態度! 感じ悪いわね!」
リーフィア(良い人なんだけど、不器用な人なんだよね……)
リーフィア(……それに、やっぱり私の事には気づかなかったかぁ。それが普通なんだろうけど……)
・リーフィアの知り合いなどと交流ができます。下から選択してください。ただし、人によってコンマ判定に成功しないと話せません。
1.白っぽい獣人の少女
2.笑顔の天翼族の女性
↓1
- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 00:51:14.14 ID:ZGHcLZLio
- 1
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 00:53:12.95 ID:cw9m5QRl0
- 結局全員交流できるのか
- 586 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 00:54:16.34 ID:yS6iSuk6O
- ・>>584を採用。次の孵化判定まで残り182。
リーフィア(他に誰か知ってる人いるかな……)
コジョ「ぴょん」ヌッ……
グレイス「うわっ!? な、何よ!?」
リーフィア「! コジョ!?」
コジョ「? コジョの事、知ってる?」
コジョは、リーフィアが数年前に近くの森で出会った獣人だ。怪我を手当してあげたのが切欠で仲良くなった……というか、懐かれたのだ。
コジョ「うーん……」
リーフィア「ど、どうしたの……?」
・コンマ判定です。成功すると、コジョがリーフィアの事を信じます。
↓1のコンマ30以上で成功
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 00:54:23.72 ID:afONnUMhO
- は
- 588 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:11:17.25 ID:yS6iSuk6O
- ・>>587を採用。次の孵化判定まで残り110。
コジョ「くんくん……」
リーフィア「え、えっと……」
グレイス「ちょ、ちょっと、何して……」
コジョ「!」
コジョ「リーフィアだー!!」だきっ!
突然、コジョがリーフィアに抱きついてきた。どうやらリーフィアの事が分かったらしい。嬉しいのだが、力の強い獣人の抱きつきはなかなかキツい。
リーフィア「く、くるしい……」
コジョ「あ……ごめんなさい……」
グレイス「……リーフィア、知り合いなの?」
リーフィア「う、うん。前にこの子を助けた事があって……」
コジョ「恩人! そして、今日も恩人!」
リーフィア「……でも、どうして私だって分かったの? 『偽装』が掛かってるのに……」
コジョ「匂い! リーフィアの良い匂いがしたから!」
リーフィア(そうか……獣人の中には鼻が良い人も多いんだよね……)
リーフィア(匂いを嗅がれるのはちょっと恥ずかしいけど……今回に限っては良かったかも)
コジョ「でも、何で『偽装』? 正体隠してる?」
コジョ「……誰かから身を隠してる?」
リーフィア「!」
リーフィア(この子……結構鋭いよね……)
コジョ「じゃあ……コジョはリーフィアを助ける! 離れない!」
リーフィア「へ?」
コジョ「リーフィアを守る! リーフィアの敵、殺す!」
リーフィア「ぶ、物騒だね!」
グレイス「まぁ、いいんじゃない? 獣人は強いのが多いし、リーフィアを危険から守ってくれるなら」
グレイス「……きっと、色々あるんでしょ?」
リーフィア「……うん、まぁ、ちょっとね……」
リーフィア(良い子だし、強いのは確かだし、ついてきてくれるのは良いんだけど……)
リーフィア(……ライオネルさんに何て言おう……)
コジョ「……誰? 敵?」
グレイス「違うわよ! リーフィアの友達よ、と・も・だ・ち!」
コジョ「……確かに、悪い匂いはしない!」クンクン!!
グレイス「乙女をそんなに嗅ぐな!!」
リーフィア「あはは……」
- 589 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:12:12.27 ID:yS6iSuk6O
- リーフィア(……あれ、あの人……天翼族だ。珍しい……)
クローヴィス「……あら?」
リーフィア「え……」
リーフィア(目が合った……)
・コンマ判定です。成功すると、クローヴィスがリーフィアの事を知っています。
↓1のコンマ50以上で成功
- 590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:12:45.64 ID:pnCC5Wb1o
- あ
- 591 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:28:28.82 ID:yS6iSuk6O
- ・>>590を採用。次の孵化判定まで残り46。
クローヴィス「……ふぅん……」
リーフィア「え、えっと……」
クローヴィス「あらぁ、大丈夫よ。そんなに困惑しなくても」
クローヴィス「お姉さんは……あなたの顔に見覚えがあるだけだから」
リーフィア「……!?」
リーフィア(顔……!? そ、それって、どういう意味……!?)
リーフィア「それは……どういう意味で……!」
クローヴィス「うふふ……警戒しすぎよぉ。大丈夫、お姉さん、あなたの事は黙っておくわ」
クローヴィス「だって……その方が、面白そうだものねぇ?」
そう言うと、クローヴィスは背中の翼を翻し、颯爽と刑務所を後にした。
- 592 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:29:25.70 ID:yS6iSuk6O
- グレイス「……知り合いってわけじゃなさそうね」
コジョ「変な匂いはしなかった! でも、良い匂いでもない!」
リーフィア「……取り敢えずは、大丈夫……だと思う」
リーフィア(でも……天翼族の女性……それに、黙っておくとか面白そうとか……)
リーフィア(……まさか、クローヴィスさん!?)
相手がクローヴィスである……その可能性に気づいたリーフィアは、急いで刑務所を出る。
だが、そこにクローヴィスはいなかった。
リーフィア「くっ……!」
リーフィア(……いや、たとえ本当にクローヴィスさんだとしても……ライオネルさんがいないんじゃ、交渉できない……引き止めてもダメだったかも……)
クー「リーフィア! 刑務所の鍵、全部開けた!」
リリア「リーフィア! もう誰もいないよ!」
リーフィア「……ありがとう。それじゃあ、ライオネルさんのところに行こうか」
リーフィア(とにかく……ライオネルさんに報告しないとだね……)
- 593 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:30:10.89 ID:yS6iSuk6O
- 一方その頃。ライオネル達は、アルカンレティア国王の独房に向かっていた。
ライオネル「……あ、いたいた。あの人が国王だよね?」
ケルヴィン「あぁ、そうだぜ。ランドの記憶が確かならな」
ギール「……ケルヴィンさんはおぼえてないんですか?」
ケルヴィン「男の顔には興味ねぇからなぁ」
ライオネル「……まぁ、ブレない姿勢は嫌いじゃないよ」
・喋る時の雰囲気を決めたいので、アルカンレティア国王の容姿と性格を安価してください。簡単で大丈夫です。
↓1 国王の容姿
↓2 国王の性格
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:32:40.92 ID:zMfkaQLUO
- 小太りなザ・王様って感じ
- 595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:32:51.06 ID:pnCC5Wb1o
- 自由ならば利益も損害も何でも許容する極端な自由主義者
自由ならば良しと全てを許した
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:33:35.52 ID:cw9m5QRl0
- 呑気でことなかれ主義
- 597 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:41:41.78 ID:yS6iSuk6O
- 採用コンマの合計が1052となりました。その中の1000点を使い、孵化判定を行ないます。
↓1のコンマ70以上でドラゴンが孵化。
- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:42:19.40 ID:cw9m5QRl0
- a
- 599 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 01:45:09.34 ID:yS6iSuk6O
- 孵化判定に失敗したところで本日はここまで。なかなか孵化しないなぁ。
安価とコンマによる展開で、クローヴィスと交渉できてませんが、不利益になるようにはなっていないので安心してください。またクローヴィスを探しにどこかの国に行ったりはしません。そういうのも面白そうだけどね。
ありがとうございました。おやすみなさい。
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:45:25.99 ID:cw9m5QRl0
- 乙
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:50:22.40 ID:pnCC5Wb1o
- 乙乙
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 01:56:22.30 ID:Kw15UduLO
- 乙革命同盟までもう少しだな
フレアどうこうしたほうが早そうだったけど
- 603 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 15:49:06.22 ID:yyxrBtVzO
- それでは始めます。
・>>594を採用。次の孵化判定まで残り948。
ガチャ……
刑務所の備品室にあった鍵を使い、ライオネルはアルカンレティア国王が入れられた独房に足を踏み入れる。空気は悪いが、日が射しているだけまだ他よりマシだ。やはり国王という事で、少しは優遇されたのかもしれない。
アルカンレティア国王「……誰だね君は」
そこにいたのは、小太りという典型的な王様像をそのまま形にしたような男だった。だが、頬は少しやつれている。
ライオネル「国王様を助けに来た者ですよ」
アルカンレティア国王「私を……? しかし、この国は……」
ライオネル「ああ、世界平和統一革命連合の事を案じておられるのですね? それならご安心ください。我々が捕縛致しました」
その言葉を合図に、ギールが手錠を付けたケルヴィンを伴って現れる。そのケルヴィンには気を失ったままのベルゼとランドが縄で結びつけられていた。
ケルヴィンがライオネル達を裏切る可能性は低いが、まだ彼を信用していないというのと、ケルヴィンだけを自由にしていては国王の信頼が勝ち取れないという理由から拘束されていた。ケルヴィンもこの待遇に文句は無いようだ。
アルカンレティア国王「何と……!」
ライオネル「今、私の部下が捕まった人々を解放しています。当然よろしいですよね?」
アルカンレティア国王「もちろんだとも! 煩わしい手続きは私が後からどうとでもしよう」
アルカンレティア国王「しかし……何とお礼を言っていいか……」
ライオネル「お礼の言葉なんて要りませんよ。見合った報酬さえ受け取れればね」
アルカンレティア国王「あ……ああ、そうだな、その通りだ。君は正当な報酬を受けるべきだ」
アルカンレティア国王「だが……見ての通り、我が国には残念ながら金銭的な余裕は……」
ライオネル「お金なんて要りませんよ……私は、この国を救ったのが私だという事実が欲しいのです」
アルカンレティア国王「……? それはどういう……」
- 604 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 15:51:50.83 ID:yyxrBtVzO
- ライオネル「そうですねぇ……ここでは魔法を解いて話しましょうか」バキキ……
そう言うと、ライオネルは自身の顔に手を当て、ゆっくりと『偽装』を外した。
アルカンレティア国王「……!? き、君は……!」
ライオネル「改めまして……『大国』北部軍閥幹部のライオネル・ヒューマンです。以後お見知り置きを……」
アルカンレティア国王「やはり……『大国』の……! という事は……!!」
ライオネル「ああ、安心して大丈夫ですよ。別に私はアルカンレティアを軍閥の支配下に置こうなどとは思っていません。そもそも、私がここにいるのは私の個人行動ですから、軍閥には知らせてませんよ」
アルカンレティア国王「何だって……? しかし、それでは何故……」
ライオネル「まぁ……成り行きですかね?」
アルカンレティア国王「どんな成り行きだねそれは!?」
ライオネル「いいじゃないですか、細かい事は。大切なのは、私とその部下がこの国を救ったという事実です」
ライオネル「その事実を、然るべきタイミングにあなたの口から発表してほしいのです」
アルカンレティア国王「然るべき……? 君は、一体何を……」
ギール「? ライオネルさん、それって俺達が今からする事に何か関係あるんですか?」
ライオネル「……ふむ、そうだね……一応きちんと説明しておいた方が良いか。国王はもとより、君にもね」
ライオネル「僕は、軍閥のトップになりたいんだよ」
ギール「……? はぁ……」
ライオネル「……そうか、ギール君ではイマイチピンと来ないよねぇ……」
アルカンレティア国王「ら、ライオネル君……それは……」
アルカンレティア国王「この私に……アルカンレティア国王として、君を推薦しろと言うのか……!?」
ライオネル「その通りです!」
ライオネル「今の軍閥トップ……ディーヴァ・ラウスを引き摺り下ろすのは簡単ではないのでねぇ。彼女の弱味を見つけるより、僕の価値を上げた方が良いんですよ」
ライオネル(フレイヤ王国での革命だって、そのためにするのだからねぇ!)
- 605 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 15:55:49.05 ID:yyxrBtVzO
- ライオネル「……やってくれますよね? この私がアルカンレティアを救ったのは事実なんですから」
ライオネル「それとも……アルカンレティア国王は、その程度の義理を果たせない軟弱な人なのですか?」
アルカンレティア国王「構わんよ」
ライオネル「えっ」
アルカンレティア国王「えっ?」
ライオネル「……あ、いえ、ちょっと拍子抜けしたもので……まさか即決だとは」
アルカンレティア国王「正直、迷惑を掛けられている『大国』とはあまり関わり合いになりたくないのだが……今回は君の“自由”の勝利だからな!」
アルカンレティア国王「君は世界平和統一革命連合の“自由”に勝った。ならば、君が“自由”を行使するのは当然の事だ。もっとも、この国を譲れなどと言われたら流石の私も困ったがね」
ライオネル「……なるほど」
ライオネル(話には聞いていたが……本当だったのか。アルカンレティアの国王が極端な自由主義者というのは……)
ライオネル「……あぁ、それと、この事にはグリンシルトも巻き込むつもりですが……」
アルカンレティア国王「それも構わんよ。グリンシルトとはそれなりに友好的な関係を保っているものな。しかし、何故かね?」
ライオネル「ここに来た理由が、僕がグリンシルトの軍事顧問になったからなので。あ、これ、内密ですよ?」
アルカンレティア国王「うむ、心得た」
ライオネル「よし……それじゃあ……」ゴソゴソ……
ライオネルは、懐から鳩の紋章が刻まれた硬貨を取り出した。
ギール「あれ? それ、リーフィアさんが貰ったやつ……」
ライオネル「うん。ちょっとくすねたんだ」
ギール「いつの間に……」
ライオネル「えーっと……魔力を込めればいいのかな?」ググ……!
ライオネルが硬貨を握りしめると、硬貨から小さな鳩が現れた。魔力で作られた鳩だ。
ライオネル「お、なるほど、こういう感じか……」
ライオネル「では、鳩君。グリンシルトにその旨を伝えてくれ」
鳩「クルッポー」
数時間後、この鳩を受け取ったグリンピースが、ライオネルからの手紙である事に怒りで顔を歪めるのだが、それはまた別の機会に述べよう。
- 606 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 16:00:44.15 ID:yyxrBtVzO
- ライオネル「それと……」
アルカンレティア国王「む、まだあるのかね?」
ライオネル「アルカンレティアがこのようになった経緯を教えてほしいですねぇ」
ライオネル「国を立て直すために外部から人を呼ぶのはまだ分かりますが、何故よりにもよって大私帝国で、しかも彼らだったんです? もっとマトモな集団もいたはずですよ?」
アルカンレティア国王「それは……」
ケルヴィン「あー、それは俺から言おうか?」
ライオネル「……君なら説明できるのかい?」
ケルヴィン「つーより、そこのオッサンからは言いにくいんじゃね? だって、俺達なんかより付き合っちゃいけねぇ奴らと取引したわけだし」
ケルヴィン「俺達は……革命同盟に斡旋されて、ここに来たんだよ」
ライオネル「なっ……!?」
アルカンレティア国王「いつの間にか革命同盟の一人がアルカンレティアに入り込んでいてなぁ……そこの彼らにアルカンレティアの立て直しをさせるように言ってきたのだ」
アルカンレティア国王「彼らの“自由”に感銘を受け、政治に介入させてみたが……結果はこのザマだ」
ライオネル「……あなたの失策では?」
アルカンレティア国王「“自由”に失敗は付き物だよ、君」
ケルヴィン「……開き直りじゃね?」
ギール「け、ケルヴィンさんが言うんですかそれ……」
ライオネル「……というか、革命同盟のメンバーが紛れ込んでいるという噂は本当だったのか……」
ライオネル「その人間の名前は分かりますか?」
アルカンレティア国王「……名前は分からんが、通称ならば……」
・革命同盟のメンバーの通称・性別・年齢・種族・性格・得意な事を安価してください。ただし、革命同盟のトップという設定は安価しないでください。
・通称は職業や人柄などを安価してください。過去にちょっと出てきた“ワープ屋”みたいな感じです。ちなみに、安価で頂いたフレア・デュナミスの通称は“司書”です。
・得意な事は何でも構いません。革命同盟の活動に関係ありそうな事でも全く関係ない事でも。
↓5まで募集。頂いたキャラはおそらく全員革命同盟のメンバーですが、ここで登場するのはコンマの一番高いキャラです。
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:09:12.56 ID:cw9m5QRl0
- 通称 殺戮卿
性別 男
年齢 19
種族 庸人
性格 無口。孤独を好む一匹狼で、革命同盟のお題目にもあまり興味がない
得意 暗殺、虐殺、隠蔽
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:11:25.57 ID:ltnnl0d4O
- 通称 蠱惑魔
性別 女
年齢 ?(メンバーでさえ教えてもらえない。歳の話は多分禁句)
種族 悪魔
性格 お手本のようなメスガキ、少し演技臭さがある
得意な事 色仕掛け。情報を盗むのが主な仕事
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:12:57.30 ID:7/4hlLGq0
- 通称 電脳アドバイザー
性別 男
年齢 8
種族 サイバーフェアリー
性格 何事にも動じず淡々と話を進めるビジネスマン
得意 信用を得る事・場の主導権を握る事
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:13:57.71 ID:k24NyBJCO
- 通称 爆撃男
性別 男
年齢 35
種族 庸人
性格 過激。短気。爆弾の擬人化
得意 爆撃魔法で絨毯爆撃。空を飛ぶ手段は別にあるらしい
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:15:04.22 ID:vfCCe5hv0
- 通称 影
性別 女
年齢 18
種族 魔女
性格 根暗で臆病で引っ込み思案
得意隠密 尾行
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:16:24.94 ID:vfCCe5hv0
- 最初の文字抜けてた
>>611の通称は闇影でした
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:23:59.96 ID:ltGQv/ESO
- >>610が……紛れ込む……?
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:25:48.13 ID:cd/3d8A7o
- 自由の国過ぎて草
- 615 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 16:42:57.72 ID:yyxrBtVzO
- ・>>610を採用。次の孵化判定まで残り877。
アルカンレティア国王「確か……爆撃男だったか」
ライオネル「……随分と物騒な通り名ですね」
アルカンレティア国王「そうそう、その名の通り、短気な男でなぁ……“自由”ではあったが、あまり交渉向きの性格ではなかったな」
アルカンレティア国王「実際の取引は、連れて来ていたサイバーフェアリーが行なっていたぞ」
ライオネル「……サイバーフェアリー?」
サイバーフェアリーは、電子の海を漂う種族だ。基本的に何も考えずにゆらゆらとしているだけなので、自我のある者は珍しい。
ライオネル(革命同盟……そんな人材も揃っているのか……)
アルカンレティア国王「それがまた……淡々とした者で……」
ライオネル「まぁ、そこら辺の事情はどうでもいいですよ」
アルカンレティア国王「どうでもいい!?」ガーン!
ライオネル「大私帝国と取引するために、ある程度の事情を把握したかっただけなので」
ライオネル(……となると、革命同盟との取引から先に行なうべきかな……)
- 616 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 16:44:41.70 ID:yyxrBtVzO
- ベルゼ「……てめー、ウチの大魔女様と取引なんかできると思ってんのか?」
ライオネル「……おや、目を覚ましたのか」
ギール「げっ……!」
ベルゼ「……そう警戒すんなよ。こんなに魔錠付けられたら動けねー。動く気もねーしな」
ベルゼ「……それより、本当に取引するつもりかよ?」
ライオネル「大私帝国の私兵がアルカンレティアを蹂躙したんだよ? 国のトップが責任を取るのは当然じゃないかい?」
ベルゼ「……俺は、別に大魔女様を守ろうとしてんじゃねー。てめーに忠告してんだよ」
ベルゼ「ウチの大魔女様が、そんな“取引ごとき”に応じると思ってんのか?」
ライオネル「……どういう事かな?」
ベルゼ「……俺達の指名は、ただ一つ。大魔女様の魅力を全世界に伝える事だ。それだけだ。アルカンレティアでやった事も、その一つにすぎねー」
ギール「そ、そんな! 君達のせいで、アルカンレティアがどれだけ……!」
ベルゼ「それは結果論だろ?」
ギール「なっ……!!」
ベルゼ「……そういうわけだ。大魔女様に何を言っても意味ねーよ。のらりくらりかわされるだけだ」
ベルゼ「……それに、大魔女様はただの魔女じゃねー。分かってんだろ?」
ライオネル「……もちろん分かってるとも。知らないわけが無いでしょ?」
ライオネル「彼女は、ノア・アルパ・オーガスタ……現代魔法を体系化させた伝説の魔女の子孫なんだからねぇ」
・大私帝国の魔女の名前を安価してください。○○・アルパ・オーガスタとなります。
↓2
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:45:55.80 ID:cw9m5QRl0
- クィンディーテ
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 16:45:58.12 ID:pnCC5Wb1o
- ノエル
- 619 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 16:57:16.45 ID:yyxrBtVzO
- ・>>618を採用。次の孵化判定まで残り865。
ライオネル「ノエル・アルパ・オーガスタ……やれやれ、厄介な人物だねぇ……」
ギール「じゃ、じゃあ……アルカンレティアの衰退の責任を大私帝国は取らないって事ですか!?」
ケルヴィン「別に言ってもいいと思うけどよぉ……下手すりゃあ魔法でギタギタにされるぜ?」
ケルヴィン「分かってんだろ? だから、あんなワガママなお嬢ちゃんの国がこの世界でまかり通ってんだ」
ケルヴィン「……単純に超強いんだよ、ノエルちゃんは」
ベルゼ「……この裏切り者は後で殺すとしても、同意見だな。下手に刺激すんな」
ギール「……そんな……」
ライオネル(……この阿呆共を餌に、大私帝国からも僕への軍閥トップの推薦状を貰おうと思ったけど……止めた方がいいかな。今は戦える相手じゃないか……)
ランド「かといって、ぼく達を処刑するのも困るかなー!」
アルカンレティア国王「ぬおっ……!?」
いつの間に目が覚めていたランドが拘束を解き、力任せにベルゼを蹴り飛ばす。
ベルゼ「がっ……!?」
その衝撃で、いくつかの魔錠が壊れた。ベルゼはニヤリと笑うと、できる限りの魔力を放って残りの魔錠も破壊した。
ライオネル「……っ!」
ライオネル「ギール君!! 彼を捕縛しなおせ!!」
ベルゼ「その必要はねーよ」
ベルゼは翼を大きく広げ、ランドを小脇に抱えた。窓から逃げるつもりだ。
ベルゼ「もうここにいるだけ面倒だ。俺達は逃げさせてもらうぜ」
ベルゼ「おい、ケルヴィン、てめーはどうすんだ?」
ランド「え!? ケルヴィン来ないの!?」
ベルゼ「大魔女様以外にご執心の奴を見つけたらしい」
ランド「裏切りだー!」
ベルゼ「ああ……ブチ殺さねーとな」
ケルヴィン「そんな事言われて戻る奴いねぇだろ」
ベルゼ「……で? どーすんだよ。来るならさっさとしろ」
ケルヴィン「…………」
・大魔女様に仕えていたケルヴィンですが、彼女をも凌ぐ美しい女性達に心が揺れています。どうする? 選択してください。
1.大魔女様の元に戻る
2.グレイス、リリアの元に行く
↓2
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:00:18.34 ID:vfCCe5hv0
- 1
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:00:32.69 ID:UBkJUKtDO
- 2
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:01:05.94 ID:cw9m5QRl0
- 1
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:24:17.05 ID:18JITWP/o
- ケルヴィン君……おもろ!
- 624 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 17:26:54.84 ID:yyxrBtVzO
- ・>>621を採用。次の孵化判定まで残り796。
ケルヴィン「……俺は……」
ケルヴィン「……グレイスちゃんとリリアちゃんのところに行くぜ」
ベルゼ「……そうかい」
ベルゼ「別に構わねーが……二度と大私帝国の土は踏めねーと思えよ」
ケルヴィン「ああ、そうだな……推し変した俺の事、ノエルちゃんは許さねぇだろうからなぁ……」
ベルゼ「……じゃあな」バサッ!!
ランド「また会おうねー! ケルヴィーン!」
ベルゼは翼をはためかせ、アルカンレティアの空を飛んでいった。ベルゼは振り返る事なく、ランドは見えなくなるまでいつまでも手を振っていた。
ライオネル「……本当に良いのかい?」
ケルヴィン「……あぁ。安心しな、これから俺はお前達の仲間だぜ!」
ライオネル「女ですぐに裏切る人間、僕は信用できないね」
ケルヴィン「ぐっ! き、厳しいな!」
ケルヴィン「安心しろって! 俺がノエルちゃんを裏切ってまで鞍替えする女の子なんて、もうこの世に存在しないさ! だから大丈夫だ!」
ライオネル「……まぁ、当座は信用してあげるか。ギール君、何かあったらすぐにケルヴィン君の首を刎ねるように」
ギール「えっ」
ケルヴィン「望むところだぜ」
ギール「えっ」
- 625 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 17:28:01.67 ID:yyxrBtVzO
- ライオネル「さて、それじゃあケルヴィン君、最初の仕事を与えようか」
ライオネル「……革命同盟の爆撃男はどこにいるんだい?」
ケルヴィン「ああ、あいつなら……」
…………ドゴォン!!!
遠くで、爆音が響いた。
ケルヴィン「……あの辺りじゃね?」
ライオネル「……もし本当にあの辺りに爆撃男がいるなら、僕は取引を止めようかな……」
ギール「ま、まぁ……偶然の爆発かもしれませんし、仮に本人でも、事情があるのかも……」
ライオネル「……何だか、思惑が上手くいってるのかいってないのか、分からなくなってくるよ……」
・場面が変わりますが、どちらにするか選択してください。
1.しばしの談笑タイムを楽しむリーフィア達
2.革命同盟と取引をするライオネル達
↓2
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:28:35.82 ID:Gc7lpbNcO
- 2
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:28:41.55 ID:cw9m5QRl0
- 2
- 628 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/30(土) 17:31:33.21 ID:yyxrBtVzO
- 続けてライオネル達の場面をやる事が決まったところで本日はここまで。いよいよ革命同盟と接触します。さてどうなるか。
ありがとうございました。ちょっと早いですが、おやすみなさい。
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:37:27.05 ID:DbkZdOWoO
- 乙
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:39:45.86 ID:cw9m5QRl0
- 乙
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:43:26.31 ID:18JITWP/o
- おつおつ
- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:53:26.82 ID:vfCCe5hv0
- 乙です
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 17:54:18.55 ID:UBkJUKtDO
- 乙
実質ライオネルが主人公になりつつある
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 18:24:06.86 ID:pnCC5Wb1o
- 乙
リーフィアはアクティブじゃないから仕方ない
- 635 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 22:13:30.51 ID:gJm5id3OO
- それでは始めます。準主人公のポジションにつきそうなライオネルのシーンからです。
・>>627を採用。次の孵化判定まで残り741。
アルカンレティア国王を外に連れ出した後、ライオネル達は爆音の響いた場所に向かった。革命同盟の構成員が一人、通称・爆撃男がそこにいる可能性があったからである。
ライオネル(……これで本当にいたら、革命同盟についての認識を少し変える必要があるような気もするなぁ……)
そんな事を考えながら歩いていると、破壊された家屋の中心に、一人の男を見つけた。逆立った髪の毛と剣呑な目つきの、いかにも短気そうな庸人だった。
ライオネル「……ケルヴィン君、まさか……?」
ケルヴィン「そのまさかだぜ。奴が爆撃男……革命同盟のメンバーだ」
ライオネル「……話が通じる事を祈るよ」
- 636 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 22:16:53.81 ID:gJm5id3OO
- ライオネル「……やぁ、元気かい?」
爆撃男「あ゛ぁ゛!?」ギロッ!!
ライオネル(何でそんなに機嫌が悪いんだ……)
ライオネル「そう怒らないでくれ。話がしたいだけだよ……革命同盟の爆撃男君」
爆撃男「てンめェ……!!」
ケルヴィン「うおっ!?」
爆撃男は急に立ち上がると、ケルヴィンに向かって殴りかかった。ケルヴィンは二刀を抜くと、爆撃男の拳を剣の腹で止める。
爆撃男「オレ達の事勝手に話しやがったな!? あぁん!?」
ケルヴィン「お、おいおい、待てって! そりゃ話したけどさぁ!」
爆撃男「コロス……!!」
そう叫ぶと、爆撃男は虚空から一握りの黒い物体を取り出した。
ライオネル(爆弾……!!)
ライオネルは『審美眼』で爆撃男の家系魔法を視る。
ライオネル(『爆薬庫』……無から爆弾を作り出す魔法、か。案の定だね……!)
- 637 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 22:22:12.01 ID:gJm5id3OO
- 電脳アドバイザー「お待ち下さい、爆撃男様」
爆撃男の胸元から、声が聞こえる。どうやら彼が首にぶら下げているタブレットから聞こえるようだ。
爆撃男「電アド……! だけどよォ……!」
電脳アドバイザー「確かに、貴方様の言う通り、我々の存在を漏らした人間は殺害した方が合理的です」
電脳アドバイザー「しかし、今回は事情が違うと考えます。先ずは、話を聞くべきです。そして、再三言っておりますが、私の通称は電脳アドバイザーです」
爆撃男「ゴチャゴチャうるせェんだよ! 簡単に言ってくれ!」
電脳アドバイザー「黙って立っていて下さい」
爆撃男「オレに命令すんじゃねェ!!」
電脳アドバイザー「命令ではありません。それが最善の行動であるだけです」
爆撃男「……チッ!! わーったよ!! 立ってりゃいいんだろ!!」
激しく舌打ちをすると、爆撃男は腕を組み、仏頂面で立ったまま動かなくなった。電脳アドバイザーなる人物の指示には、ある程度従うようだ。
電脳アドバイザー「タブレットの前で腕を組まないで下さい。何も見えません」
爆撃男「あぁん!!?」
ライオネル(……何て面倒な人物なんだ……)
- 638 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:03:39.03 ID:F6bLI53yO
- 電脳アドバイザー「……失礼致しました。改めまして、私は電脳アドバイザーと申します。主に革命同盟の交渉役を担当しております」
ライオネル「……ケルヴィン君の非礼は僕が詫びよう。ただ、彼にも事情があったのさ、許してあげてくれ」
ケルヴィン(……俺が悪い事になってるな? まぁ、別にいいか)
電脳アドバイザー「世界平和統一革命連合が貴方様やその部下によって倒された事は承知しております。ケルヴィン様はいわば捕虜の身、情報を貴方様に提供するのも仕方が無いと言えましょう」
ライオネル「! 何故それを……」
電脳アドバイザー「サイバーフェアリーの強みを活かし、アルカンレティア全土のカメラなどをハッキングさせて頂きました。そのため、貴方様方の動向もほぼ把握しおります、ライオネル・ヒューマン様」
ライオネル「……なるほどねぇ」
ライオネル(見られていたか……下手な事はしてない、よね? それなら問題ないかな……)
ライオネル「話が早くて助かるよ」
電脳アドバイザー「私達革命同盟を仲介役とし、大私帝国と取引をしようと考えていますか? それならば、その行動は不可能ですが」
ライオネル「いや、考えていないよ。最初はそのつもりだったんだけどね……思ったよりも魔女様はワガママみたいでさ」
爆撃男「じゃあ……何でオレ達を探してんだ? オレ達を殺して、それを手柄にしようとしてんじゃねーだろうなァ!?」
ライオネル「まさか……僕は君達に敬服しているんだ。そんな事はしないよ」
爆撃男「ケイフクだァ!? 何だそれは!!」
電脳アドバイザー「感心しているという事です」
爆撃男「……ふぅん、分かってんじゃねェか!」
ライオネル「……そんなわけだから、君達の力を貸してほしいんだよ」
爆撃男「いいぜいいぜ! 何すりゃいいんだァ?」
電脳アドバイザー「お待ち下さい。内容を聞いてからです」
- 639 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:15:31.32 ID:ppBhepyvO
- ライオネル「……文字通りだよ。君達の『革命』の力を貸してほしいのさ」
ライオネル「僕達は、フレイヤ王国で革命をするつもりなんだ」
電脳アドバイザー「……それはまた何故? 貴方様に利益は無いように感じますが」
ライオネル「そうでもないさ。僕は自分に利益のある事しかやらないからね」
ライオネル「……そうだね、手の内は全て晒した方が良いか。下手に隠すと信用されないだろうし」
爆撃男「あァ、そうだなァ……グダグダ抜かしてねェで、さっさと話せや。爆破すっぞ!」
ライオネル「もちろん、そのつもりさ」
ライオネル「……僕はグリンシルトの軍事顧問をする事が内密に決まっているんだけど……グリンシルトとフレイヤ王国の関係は当然知っているね?」
電脳アドバイザー「グリンシルトにしか存在しない貴重な資源・『鉄の木』を求めるフレイヤ王国の外交の過激化ですね」
ライオネル「その通り……もはやフレイヤ王国は戦争を辞さないところまで来ている。ところが、グリンシルトは『鉄の木』を渡したくない。しかし、軍事力の面から戦争はできない……」
爆撃男「……そこで革命ッてワケか? イカす提案じゃねーの! いけすかねぇ男のワリにやるじゃねぇか!」
電脳アドバイザー「貧富の差の激しいフレイヤ王国の王族を倒し、新しい政権を立てれば、彼らから『大国』北部軍閥のトップへの推薦は貰えるでしょう。しかも、かなり強力な物になる筈です。確かに貴方様に利益のある行動と理解できました」
ライオネル「……そりゃどうも」
ライオネル(革命同盟の評価は悪くないみたいだね……)
- 640 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:28:34.19 ID:n4HSC9qOO
- ライオネル「だが……僕達には革命のノウハウが無い。そこで、君達革命同盟に力を貸してほしいんだよ」
ライオネル「……これは君達にとっても悪くない提案だと思っているよ。君達の目的にも合致するだろう」
電脳アドバイザー「……我々の目的とは?」
爆撃男「テメェに何が分かるッてんだァ!?」
ライオネル「厳密には……詳しい目的は分からない。ただ、その目的のために何をしたいのかは分かっているよ」
ギール「えっ!? そうなんですか!?」
ライオネル「……ギール君、革命同盟がグリンシルトを狙っているという情報を覚えているかな?」
ギール「あ……は、はい。覚えています。何でこんな平和なところを狙うんだろうと思ったので……」
ライオネル「そう、彼らがわざわざグリンシルトを狙う理由は無い。言っては悪いが、革命がしたいなら他に適切な国があるだろうからね」
ライオネル「そして……何よりアルカンレティアだ。革命同盟は、ほぼ確実にこの国をめちゃくちゃにするであろう世界平和統一革命連合なる阿呆達を引き入れた」
ケルヴィン「おい! 俺が事情知らねぇでボーッとしてっからって、どさくさに紛れて悪口言うなよ!」
ライオネル「失礼だな、どさくさに紛れてなんて言っていないよ。本当に思っているんだ」
ケルヴィン「もっと悪いわ!」
- 641 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:33:24.97 ID:7z9moLb5O
- ライオネル「ここから分かるのは……おそらく革命同盟は……」
ライオネル「……この世界にある十八の国を、一つずつ混乱に落とし入れようとしている」
ギール「なっ……!?」
ケルヴィン「はぁ……!? 何じゃそりゃあ!?」
ケルヴィン「……って事は、大私帝国もかよ!?」
ライオネル「ゆくゆくはそのつもりじゃないかな? そういう目的じゃないと、こんな事をする説明がつかないんだよ」
ライオネル「だけど……ただ単純に滅ぼすだけでは無いんだろうね。そうじゃなかったら、アルカンレティアが救われている状況を静観しているわけがない。爆撃男君辺りが動くだろう」
爆撃男「……ケッ」
ライオネル「僕はフレイヤ王国の現体制を倒し、新しい王を立てる。そして、彼ないし彼女に推薦状という名の感謝も貰う。つまり、一度国をめちゃくちゃにしてから、再生の道をつけるわけだ」
ライオネル「どうかな? 僕達の利害は一致しているように思うけど?」
電脳アドバイザー「…………」
ライオネル(……当然、ここで返事をするわけが無い。取引なんだ、双方にそれ相当のメリットが無いといけないからね)
ライオネル「もちろん、君達にはそれ以外の利益も与えるつもりだ。例えば───」
電脳アドバイザー「分かりました」
ライオネル「……え?」
電脳アドバイザー「その話、お引き受けしましょう」
ライオネル「……いいのかい? 交換条件はまだ提示していないけれど?」
ライオネル(後で変な条件を付けられても面倒なんだけど……)
電脳アドバイザー「ええ、もちろん条件はあります」
ライオネル(さて、何が来るか……)
電脳アドバイザー「ライオネル・ヒューマン様のお仲間方を、革命同盟の総隊長に面会させて下さい」
ライオネル「……は?」
ライオネル「……それが、条件?」
電脳アドバイザー「そうです。面接と考えて下さい。貴方様方がどの程度信頼に足るか、能力があるかを総隊長が判断します」
ライオネル「……それは、僕の取引に乗ってくれたと考えていいんだね?」
電脳アドバイザー「保留……とだけ申しておきましょうか」
ライオネル「……分かった」
ライオネル(これ以上は言質を取れないかな……)
- 642 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:35:28.87 ID:7z9moLb5O
- ライオネル「……でも、君が勝手に決めても大丈夫なのかい? 君は総隊長ではないのだろう?」
電脳アドバイザー「先程、総隊長に相談しました」
ライオネル「……流石はサイバーフェアリーだ。魔法顔負けだね」
電脳アドバイザー「爆撃男様も宜しいですね?」
爆撃男「……総隊長が良いッて言ったんだろ? だったらオレは何も言わねェよ」
ライオネル(……こんな粗暴な男にも信頼されているのか……当然だけど、侮れないね……)
爆撃男「マァ、そもそもフレイヤ王国での革命は決まってた事だしな。そこにコイツらが入るかどうかだろ?」
ライオネル「何!?」
爆撃男「ア? 何だよ、オレ達がアルカンレティアとかグリンシルトみてェなところだけで足踏みしてると思ってんのか?」
電脳アドバイザー「各国の革命は並行して計画しておりますとも」
ライオネル「そ……それは、そうか……」
ライオネル(革命の発想がリーフィア君だけなわけないもんね……)
ライオネル(そうなると……ここで上手く参加できれば、最短のコストで僕の利益だけ掴めるかもしれないね)
ライオネル(これは良い! 最高だ! 僕は働かないで利益が入ってくる上官の立場が大好きだからね!)
ギール「……なんかライオネルさん、悪い顔してません?」
ライオネル「気のせいだよ気のせい」
- 643 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:36:46.12 ID:7z9moLb5O
- 電脳アドバイザー「それでは、日時と場所を指定します。そこから我々が貴方様方を革命同盟の拠点へとお連れします」
電脳アドバイザー「人数は……ライオネル・ヒューマン様とギール様、ケルヴィン様……そして、リーフィア様、グレイス様、クー様、リリア様、コジョ様の八名ですね。了解しました」
ライオネル「……コジョ?」
ケルヴィン「誰だ?」
ギール「誰かの知り合いですかね?」
ライオネル(……リーフィア君達と早めに合流して確認するか)
ライオネル(……というか、そういえば彼らは何してるんだろう)
- 644 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:38:52.50 ID:7z9moLb5O
- ライオネルが革命同盟と取引している間、全ての囚人を解放したリーフィア達は、しばしの休息に入っていた。
アルカンレティア国王により危機は去った事が伝えられたため、人々は戸惑いながらも、元の日常に戻すために既に行動を始めていた。
グレイス「……行動の早い人達ね。あんなに疲弊してたっていうのに」
リーフィア「すぐにでも日常を取り戻したいんじゃないかな。皆、自由のために必死なんだよ」
グレイス「まぁ……あんな国王だけど、皆の自由のためなら支援も惜しまないから、意外に早く元通りになるかもね」
リーフィア「うん……でも、根本的な解決にはならないよ」
グレイス「あら? どうして?」
リーフィア「今の世界はどこかおかしい……この混乱が収まらない限り、ちゃんと元通りにはならない……と思う」
グレイス「……それもそっか、『大国』からの難民だって減らないだろうし」
リーフィア(……それに、ここは通過点なんだもんね。私達は、フレイヤ王国で革命を起こさなきゃいけないんだから……気を引き締めないと……)
リーフィア「…………」
コジョ「…………」
コジョ「ぎゅ」
そう言いながら、コジョがリーフィアに抱きついてきた。
リーフィア「? どうしたの?」
コジョ「リーフィア、元気無い。そんな感じがした」
リーフィア「そう……かな?」
グレイス「そうね……あんた、まだ不安そうな顔してるわ。『偽装』も掛けてるし、何かあるんでしょう?」
リーフィア「うん……まぁね。でも、その話は後でもいいかな? ライオネルさん達が帰ってきて、落ち着いてからじゃないと」
グレイス「……まぁいいわ。待っててあげる」
グレイス「……っていうか、ライオネルのやつ、どこまで行ったワケ? 国王を解放してくるだけでしょ?」
クー「捕まったのかな? 悪そうな顔してるし」
リリア「大丈夫じゃない? ギールもいるし」
グレイス「別にライオネルなら捕まっててもいいけどね。笑いに行ってやるわ」
リーフィア(嫌われてる……いや、これは弄られてるのかな)
- 645 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/04(木) 23:42:19.50 ID:7z9moLb5O
- リーフィア「……あ、そうだ、グレイス」
グレイス「? 何よ?」
リーフィア「私に『反芻』を使ってくれない?」
グレイス「えっ!?」
リーフィア(……もしかしたら……グレイスの『反芻』で私の過去が分かるかもしれない)
リーフィア(今の私には何の記憶も無いけど……幼い頃の私なら『大国』と関係する記憶があるかも)
リーフィア(オボロさんを疑うわけじゃないけど……本当かどうかは確かめておきたいな)
リーフィア(仮に本当でも……グレイスなら黙っててくれるだろうし。ライオネルさんにバレなきゃいいわけだからね)
グレイス「まぁ、別にいいけど……何で急に?」
リーフィア「ちょっと確かめたい事があってさ」
グレイス「……まぁいいわ。紙ある? 見ながら書き起こした方がリーフィア分かりやすいでしょ?」
リーフィア「うん、ありがとう。紙なら鞄に……あった、はい、これ」
グレイス「……よし、じゃあ、ちょっと頭触るわよ……」
・リーフィアの過去をグレイスの家系魔法『反芻』で見てみましょう。リーフィアの過去の映像を自由に安価してください。『大国』に関係あってもなくても大丈夫です。ただし、流石に無理がありすぎるものは無効になるかもしれません。
↓5まで。コンマ50以上のものを採用。全部コンマ50以下だった場合、一番大きいコンマのものだけ採用。
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:46:01.90 ID:bPszt+QS0
- 明らかに違う時代の映像が映った(リーフィア基準では十数年前にあたる)
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:47:40.13 ID:0ozLcJjl0
- 大雨の中女性に抱きかかえられながら森の中を彷徨っている
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:48:00.53 ID:0vii3m9vO
- 迫害されてた
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:48:35.57 ID:UH87Te6UO
- ドラゴンと楽しげに遊んでいる
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:49:00.40 ID:tA2rcUN0o
- きょうだいがいたような、いなかったような
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:49:04.81 ID:g4cckz5DO
- 数人の見知らぬ子供たちと一緒に遊んでいた
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:49:50.88 ID:vrh4s/wd0
- ガルバートおじさん
- 653 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 00:34:05.42 ID:VcEHjpn5O
- ・>>646、>>648-649を採用。次の孵化判定まで残り541。
グレイス「……………………」
グレイスがリーフィアの頭に触れると、その部分が青白く発光した。『反芻』が使われている証だ。グレイスは目を閉じ、片方の手で見えた記憶を速記していく。
グレイス「…………は!?」
突然声を上げると、グレイスは手を離してしまった。リーフィアと自分の手を交互に見て、信じられないものを見た顔をしている。
リーフィア「……ど、どうしたの?」
グレイス「……リーフィア……あんた一体……何者なの?」
リーフィア「……な、何が見えたの?」
グレイス「……ここに書いたわ。読みなさい」
グレイス「……言っとくけど、私の想像で書いたわけじゃないからね。本当に見えたのよ……!!」
リーフィア(グレイスが動揺している……一体何が……)
リーフィアはグレイスから紙を貰い、目を通した。
リーフィア「…………何、これ…………」
そこに書いてあったのは、リーフィアが想定していた過去とは全く違うものだった。
『剣も魔法も電子技術も無い世界。自然が圧倒的に多い。町並みは古い。人々は幸せそう。』
『目を惹くのは、人々と共存するドラゴン。どこを見てもドラゴンがいて、人々はそれを不思議に思っていない。ドラゴンと過ごすのが当たり前。』
『小さい頃のリーフィアも、ドラゴンと楽しく遊んでいた。それはそれは楽しそうに……。』
『でも、突然場面が切り替わる。リーフィアは何かの集団に迫害されている。リーフィアだけじゃない、周りの人も。』
『リーフィアはその現実を受け入れきれず、打ちのめされている。ドラゴンは彼女を守っている。』
『そして、』
リーフィア「……これって……」
グレイス「私にも分からないわよ……あまりに驚いて手を離しちゃって、中途半端になっちゃったわ……」
グレイス「もっと見たいけど……ごめん、もう魔力が続かないの」
リーフィア「う、ううん……ありがとう……」
グレイス「……あんた、一体何に巻き込まれてるの? 何が起こってるの?」
リーフィア「……私にも、分からないよ」
オボロから聞いた話を確かめようとしたのだが、もっと謎が深まってしまった。
- 654 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 00:36:12.08 ID:VcEHjpn5O
- リーフィア(……ダメだ、いくら考えても分からないや……)
クー「だいじょうぶ?」
リーフィア「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
リリア「困ってる?」
リーフィア「困ってはいるけど……でも、大丈夫。辛いとかそういう事じゃないからさ」
リーフィア(訳が分からないだけだからね……)
コジョ「何かあったらコジョを頼る。ね?」
リーフィア「うん……ありがとう、コジョ」
・ここでちょっとしたコンマ判定。現在リーフィアと一緒にいるグレイス、クー&リリア、コジョの過去や素性、関係性などがどれほどこの物語の根幹に関わっているかを決めます。リーフィアで例えると、彼女のコンマは「90」くらいにはなるかなと思います。
・コンマが低いからといって物語に参加してこないという事ではありません。あくまで、「実は○○だったのだ!」がどれほどのものか決めるだけです。
↓1 グレイス
↓2 クー&リリア
↓3 コジョ
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:36:47.42 ID:axs3IWsR0
- どれどれ
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:37:00.78 ID:/FTFMti8o
- あ
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:37:19.56 ID:1mexGQcbO
- な
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:37:44.94 ID:Vi1r8Mbm0
- あんま物語に関わりすぎるキャラ増やしすぎてもキツくないか?
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:38:19.20 ID:1mexGQcbO
- まあ何か結果オーライっぽくない?
- 660 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 00:42:21.86 ID:VcEHjpn5O
- クーとリリアが高めのコンマを出したところで本日はここまで。彼らはサイキックなので、リーフィアとは違った関わり方をしてくれるでしょう。
というか、どんどんドラゴンが関わってきていますね。卵が孵化した時どうなるのか……。
ありがとうございました。では、おやすみなさい。
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:43:31.85 ID:/FTFMti8o
- 乙乙野良のサイキックにしては能力とんでもない双子の過去は如何に
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:45:17.01 ID:Vi1r8Mbm0
- 乙でした
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:46:01.50 ID:790vKdAI0
- ギールはもしかして迫害する側の人間?
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 01:00:43.15 ID:hdDKw+b30
- 乙
次の更新も楽しみにしてます
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 01:52:38.27 ID:kbK41V11o
- おつー
- 666 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 23:14:34.13 ID:4zi09cvXO
- それでは始めます!
・>>655-657を採用。次の孵化判定まで365。
リーフィア(……今はともかく、目の前の事に取り組まないと、かな。自分の事は全部解決してからだね……)
ライオネル「……あ、いたいた。どこにいるのかと思ったら……」
そんな事をしていると、ライオネル達が戻ってきた。ケルヴィンが笑顔でグレイスに近づくが、グレイスは彼の足を払ってライオネルに向き合う。
グレイス「それはこっちの台詞よ! こんなに長々と何してたの?」
ライオネル「革命同盟に会っていたんだよ」
リーフィア「……!? 会えた、んですか……!?」
ライオネル「そこら辺の事も含めて、全てきちんと説明しよう。ここにいる皆にね」
ライオネル「……君がコジョ君かな?」
コジョ「? コジョを知ってる?」
ライオネル「君はリーフィア君の側についていると考えていいのかな?」
コジョ「……この人、何か胡散臭い!」
ライオネル「……どうにも僕は初対面の印象が悪いみたいだね」
グレイス「初対面だけなの?」
リーフィア「ま、まぁまぁ……。コジョは、私の友達です。それに、裏切ったりもしないし、口も軽くないと思います」
ライオネル「……まっ、君が言うなら一応信用しておこうか」
ライオネル「では……行こうか。アルカンレティア国王にアルカンレティアで一番良い宿を取ってもらっているんだ」
ケルヴィン「抜け目ねぇのなぁ」
- 667 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 23:23:01.17 ID:VVwar32DO
- 宿屋に向かったリーフィア達には、アルカンレティア国王から二つ部屋をあてがわれていた。彼らはそれを男部屋と女部屋と分けた。
男部屋にはライオネルとギール、ケルヴィンが、女部屋にはリーフィアとグレイス、コジョ、リリア、クーが泊まる事になった。ちなみに、ケルヴィンは抗議しかけたが、グレイスの冷たい笑顔にその声を引っ込めていた。
休んでしまうとそのまま眠ってしまいそうなので、リーフィア達はまず自らの情報を共有する事にした。
グレイス「ハァ!!? 革命!!? 何それ!! 何でそんな事になってんの!!?」
グレイスが驚くのも無理はない。リーフィア達普通の市民にとって、革命なんて物語の世界の話でしかないのだ。
ライオネル「こればっかりは成り行きと言うしかないかな。これが僕によっての最善策なんだよね」
ライオネル「先程も話したように、革命同盟はここにいる全員が来る事を望んでいる。どうやら君達全員、僕の部下だと思われているようでね」
クー「なんかイヤー!」
リリア「同じくイヤー!」
ライオネル「失礼な子供達だね。北部軍閥の幹部の部下だなんて、名誉な事だろう?」
ライオネル「……それはともかく、君達には来てもらわないと困るんだが……一応意思は確認しておこうと思ってね。リーフィア君とギール君は来るだろうけどさ」
グレイス「……リーフィア、あんたマジでやるの?」
リーフィア「……うん。色々考えたけど……やっぱり、ここで投げ出すわけにはいかないよ」
グレイス「……ギールも?」
ギール「ええ、俺もです!」
グレイス「……そう……」
- 668 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 23:35:37.97 ID:g5TcTZX0O
- ライオネル「……あ、そうだ、これ返しておくよ」
リーフィア「え? ……あっ、これ……グリンピースさんに貰った硬貨!? い、いつの間に盗ってたんですか!?」
ライオネル「ちょっと必要だったのでね」
リーフィア「一体どのタイミングで……?」
ライオネル「まぁいいじゃないか。それより、君達の返事はどうなのかな?」
ライオネルは、クー、リリア、グレイス、コジョ、ケルヴィンの方を見る。
クー「ぼくは行くよー! 面白そうだし!」
リリア「わたしも行くよー! やることないし!」
ライオネル「そんな軽いノリで……? まぁ、別にいいか。君達の能力は貴重だし」
コジョ「コジョも行く。リーフィアを守る。革命はどうでもいい」
ライオネル「それは助かる。リーフィア君を守るために、僕の手足となってもらうよ」
コジョ「……リーフィア、あいつ噛んでもいい?」
リーフィア「……ちょっとだけなら」
ライオネル「ダメだよ! 止めてよ!」
ライオネル「……それで? 君はどうするんだい、グレイス君?」
グレイス「…………」
グレイス「……行くわよ。行くに決まってるじゃない! リーフィアを放って、私だけアルカンレティアでぬくぬくなんてできないわ!」
リーフィア「グレイス……本当にいいの?」
グレイス「くどいわね! 私は行くわ。リーフィアを守るの」
グレイス「それに、私の事はどうせコイツが守るでしょ」
ライオネル「ああ、君はどうせ来るんだろう? ケルヴィン君」
ケルヴィン「おいおい、俺だけ雑じゃね?」
ケルヴィン「当然行くけどなぁ! グレイスちゃんに契約魔法結ばれてるし!」
リーフィア「ほ、本当に結んだの……?」
グレイス「軽めの奴隷契約をね」
ギール「怖い……」
- 669 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/05(金) 23:44:41.60 ID:3dGwqXIPO
- ライオネル「革命同盟から指定した日時は二日後だ。それまで自由時間としよう。好きに過ごすといい」
ライオネルのその言葉を皮切りに、リーフィア達は解散した。宿屋の人達は、国王から彼らがアルカンレティアを救ってくれたと知っているようで、リーフィア達によくしてくれた。最初の方こそケルヴィンに鋭い視線を向けていたが、グレイスが彼を足蹴にしているのを見て、いくらか溜飲を下げたようだ。
リーフィア(自由時間かぁ……二日とはいえ、日常が来るんだよね……)
リーフィア(……いつの間にか大変な事になっちゃってるもんなぁ)
リーフィア(……そういえば、アルカンレティアにまだ読んでない稀書があったんだっけ。色々ありすぎて忘れてた……)
リーフィア(でも、今なら読みに行けるかも……)
・稀書の内容とは? どんなものでも構いませんが、できる限り稀書っぽい内容でお願いします。
↓2
- 670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 23:47:59.13 ID:/FTFMti8o
- 禁術~空間支配系~の書かれた巻物
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 23:48:08.35 ID:790vKdAI0
- 読んだ者によって内容が変わると言われている魔本
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 23:49:02.87 ID:Vi1r8Mbm0
- 古代のマイナーな予言書。信憑性は低いが珍しい
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 23:53:28.45 ID:Vi1r8Mbm0
- ライオネル一行はリーフィアとギールがライオネルの部下扱いで、クーとリリアがライオネルに助けられた立場で
リーフィアの友人のコジョとグレイスが同行し、そしてケルヴィンがおおむねグレイスの奴隷か、ややこしい
- 674 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/06(土) 00:24:29.49 ID:aNWuX3eOO
- ・>>671を採用。次の孵化判定まで残り330。
リーフィア(読んだ者によって内容が変わる魔本……タイトルまで変わるから、“魔本”としか呼ばれていないんだよね……)
リーフィア(確かアルカンレティアの図書館の……禁書コーナーにあるんだよね。読むためには許可が必要なんだけど……)
リーフィア(……今だったら、許可取れないかな?)
リーフィアのそんな思惑は、しかしその通りになった。試しにメイドに頼んでみたところ、国王から特別にと許可されたのだ。しかも、リーフィアのところまで持ってきてくれた。
リーフィア「こ、こんなに上手くいくとは……」
届いた“魔本”は隠蔽系の魔法が掛けられた布で覆われている。何よりも自由を尊ぶ国王でさえ、禁書にするほどの本だ。相当のモノだろう。
リーフィア(……でも、本好きとしては、読まずにいられないよね……!!)
・リーフィアが“魔本”を読みます。タイトルと内容、ページ数を安価してください。内容やページ数はザックリで大丈夫です。
↓3まで。コンマの一番高いものを採用。
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 00:26:58.75 ID:Hq3I4ROJ0
- 悪竜伝
かつて存在した悪竜の数々の伝説を綴った書物。実際にあった事かは不明、普通に読みものとして面白い
103p
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 00:28:31.64 ID:yqnuErywo
- 「大絶滅および古代兵器」
歴史と古代兵器の関わりとその在処および使用方法
1ページ
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 00:29:34.59 ID:u0H03woDO
- 異界放浪紀
異世界を渡り歩いた人間が書いたという様々な異世界の事が書かれた本
約300ページ
- 678 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/06(土) 00:56:19.57 ID:4RCDbIquO
- ・>>675を採用。次の孵化判定まで255。
“魔本”の覆いを取る。その表紙は、古めかしいが意外にもきちんと装丁されていた。
リーフィア「タイトルは……『悪竜伝』……」
ページを捲ると、どうやらかつて存在した『悪竜』という恐ろしい存在の数々の伝説を綴った書物らしい。読み物としてもなかなか面白い。今までのリーフィアだったら、普通に楽しく読んでいただろう。
リーフィア(……でも、今は、ただの作り話とは断定できないよね……)
ギールの記憶とリーフィアの過去の記録は、リーフィアに『ドラゴン』という存在を空想の生き物と決めつけられなくしていた。
リーフィア(……この『悪竜』っていうのが、世界がまだまとまっていない頃に暴虐の限りを尽くした、か……)
どうやら『悪竜』というのは相当に恐ろしく、それでいて強い存在だったようだ。
リーフィア(そして……その『悪竜』を庸人達が魔法を作り上げて倒した……)
現代魔法を作り上げたのは、魔女のノア・アルパ・オーガスタだ。何か関係があるのだろうか。
リーフィア(……うーん、また分からなくなっちゃったなぁ……)
何かが分かりそうなのだが、どこか情報が欠けているような気がする。そもそも、どこまでが正しい情報なのかも分からないのだ。
リーフィア(……誰かに聞いてみるのも手かもね……)
謎は深まってしまったが、久しぶりに本を読んだ事で、リーフィアは満足していた。
- 679 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/06(土) 00:59:30.59 ID:4RCDbIquO
- 一方その頃、ギールはグレイスの元を訪れていた。
ケルヴィン「おいおい、グレイスちゃんに何の用だぁ!?」
ギール「……何故ケルヴィンさんがここに?」
ケルヴィン「俺ぁグレイスちゃんの使用人だからな!」
グレイス「奴隷ね?」
ケルヴィン「奴隷だ!」
ギール(いいんですかねそれで)
グレイス「……まぁ、何でもいいけど、どうしたのよギール?」
ギール「……俺にグレイスさんの家系魔法を使ってほしいんです!」
ケルヴィン「ダメだ!!」
ギール「何でケルヴィンさんが言うんですか!!」
ケルヴィン「よく分からないけどダメだ!!」
グレイス「ちょっと黙ってなさい」
ケルヴィン「はい!!」
ギール(従順だ……)
- 680 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/06(土) 01:00:08.08 ID:4RCDbIquO
- グレイス「……あんた、記憶喪失なんだっけ?」
ケルヴィン「えっ、おいおい、マジかよ?」
ギール「はい……俺、何の記憶も思い出せないんです。断片は思い出したんですけど、まだ意味が分からなくて……」
ギール「でも、グレイスさんの『反芻』なら、もっと分かるかもしれません! お願いします!」
そう言うと、ギールは頭を下げた。
グレイス「……あんたの反応、新鮮だわ」
ギール「? そうですか?」
グレイス「……相手の過去が分かる魔法なんて、誰にも必要とされないもの」
グレイス「……分かったわ」
ギール「!! ありがとうございます!!」
グレイス「感謝は早いわよ。まだ何も思い出してないんだし」
グレイス「ケルヴィン、紙とペン」
ケルヴィン「はいただいま!!」
ギール(便利だなぁ……)
・『反芻』でギールの過去を見ます。ギールの過去の映像を自由に安価してください。ただし、あまりにもおかしいものは無効になるかもしれません。
・前の安価でギールが思い出した事……「仲間を守り切った上で『何か』に襲われた」「ドラゴンと殺し合った」(『何か』とドラゴンは別物)
↓3まで。コンマ50以上のものを採用。全てコンマ50以下の場合、一番高いコンマのものを採用。
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:01:50.88 ID:Qs2ue6zG0
- どこかリーフィアに似た誰かが仲間だった
- 682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:02:09.09 ID:Hq3I4ROJ0
- 『何か』の正体は仲間、ドラゴンを殺し英雄となった後、仲間に裏切られたのだ
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:02:48.67 ID:nC3Ayoa30
- 辛そうな面持ちで竜にトドメを刺す場面
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:02:51.87 ID:yqnuErywo
- 冷静冷徹な暗殺チームの一人
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:05:21.18 ID:/saQrTKCO
- グレイス、図らずも美味しいポジションにいるよね
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:07:00.09 ID:nC3Ayoa30
- 次が複数採用安価だったら孵化判定かな(残り100)
- 687 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/06(土) 01:08:31.49 ID:4RCDbIquO
- ギールの過去が色々決まったところで本日はここまで。リーフィアとギール、そしてドラゴンには繋がりがあるみたいですね。そして初期からいるのに全然関係ないライオネル。
頂いた安価で彼らの過去などについては考えていますが、もしかしたら今後の安価でガラッと変わったりするかも。そういうスレだし。なので、どんどんあらゆる安価をお願いします。
それでは、ありがとうございました。おやすみなさい。
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:09:07.79 ID:yqnuErywo
- 乙乙
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:11:34.73 ID:nVTLLKk7O
- 乙
人と竜が共存していた時代が存在したが、何かしらの要因で龍達が凶暴化するようになり、それでもなお竜を庇う人たちが迫害を受けた?
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:12:42.74 ID:Hq3I4ROJ0
- 乙でした
問題はギールにせよリーフィアにせよなんか時空のねじれがある事、あるいは前世的な何か?
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:16:09.67 ID:Qs2ue6zG0
- 乙
安価の調理の仕方が見事だぁ
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 01:17:53.31 ID:lWJi7Qpp0
- 乙
あんまレギュラーキャラ増やしすぎると収集つかなくなるから注意な、現状さばき方上手いけどキャラ増やしすぎてパンクする人結構いるから…
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 15:55:19.06 ID:xVZjhq/r0
- まあ1種族1人はほしい所だが
後いないのは硬人・舞踏・機人・風来鬼・フィギュアか
風来鬼はハーフがいるけど
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:56:23.30 ID:vsY2aGyYO
- 剣の正体は謎のままか
- 695 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 18:16:43.42 ID:C7wxdQ5vO
- コメントありがとうございます。マジで励みになります。では、やっていきます!
・>>681、>>683を採用。次の孵化判定まで残り100。
グレイス「それじゃあ、頭触るわよ」
ケルヴィン「…………」じーっ……
ギール「そんな目で見ないでくださいよ……」
グレイスが『反芻』を使うと、彼女の手と触れられたギールの頭が仄かに光る。目を閉じて、グレイスは集中して過去の映像を見る。
グレイス「…………」
グレイス「……………………」
グレイス「…………ハァ?」
ギール「えっ」
グレイス「……何よ、これ?」
グレイス「リーフィアといい……ギールといい……あんたら、本当に何者なの?」
ギール「え、えっと……」
グレイス「……私が『反芻』で見えた映像は、箇条書きで紙に起こしてるわ。見てみなさい」
グレイス「……言っとくけど、私が勝手に書いてるわけじゃないからね。本当に見えたの」
グレイス「それと……記憶喪失だからかしら、過去がかなり見にくかったわ。もしくは……」
グレイス「……なんらかの魔法の影響、とか」
ギール「……拝見します」
- 696 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 18:20:35.76 ID:C7wxdQ5vO
- ギールはグレイスから紙を貰い、内容を確認する。
ギール「……これは……」
『緋色の剣を構えたギールは、深く息を吐く。激しい戦闘が終わったようだ。』
『ギールの前にいるのは、瀕死の状態のドラゴンだ。その巨大な体はほとんど動いていない。』
『ギールの近くには仲間がいる。その中の一人が、リーフィアに似ている。とても……似ている。』
『ギールは竜にトドメを刺そうとする。ギールは非常に辛い表情をしている。トドメを刺したくないようだ。』
『だが……最終的に、ギールは剣でドラゴンの首を刎ねた。』
ギール「……何ですか、これ……!?」
グレイス「知らないわよ! 私が聞きたいわ!」
グレイス「あんた、これを見て何か思い出さないの?」
ギール「……すいません。何も……」
ケルヴィン「ちょっと見せてくれよ」バッ
ギール「あ」
ケルヴィン「…………」
ケルヴィン「……グレイスちゃん、君の魔法って間違ったりしないのか?」
グレイス「……どうやらもっと強い奴隷契約魔法を掛けてほしいみたいね……」
ケルヴィン「ち、違う違う! グレイスちゃんを疑ってるわけじゃねぇって!」
ケルヴィン「ただ……あまりにも有り得ねぇ内容だからよ……」
グレイス「……それはまぁ、否定しないけど」
グレイス「でも、それは間違いなく過去にあった映像よ。魔法で記憶が改変されていても、私には過去がそのまま見えるし。内容が抽象的に見えたりもしないから、ドラゴンが何か恐ろしいものの比喩ってわけでもない」
グレイス「……正真正銘、その記録はあなたの過去なのよ、ギール」
ギール「…………ともあれ、ありがとうございます」
グレイス「お礼なんていらないわ。代わりに何か思い出したら説明しなさいよ」
ケルヴィン「……ドラゴン型ロボットって説は?」
グレイス「……それが一番有り得る説かもしれないわね、悔しいけど……」
ケルヴィン「悔しい!?」
ギール「…………」
ギール(俺は、過去に一体何を……?)
- 697 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 18:25:37.12 ID:C7wxdQ5vO
- クー「ひまだー」
リリア「ひまー」
コジョ「ひまひまー」
ライオネル「……あのね、君達が暇なのは構わないんだけどさ……」
ライオネル「……何でずっと僕のところにいるの?」
ライオネルが自室にいると、クーとリリア、コジョが押しかけてきた。彼らはベッドに寝転んでいる。後でベッドメイキングし直してもらおう、とライオネルは思った。
クー「なんかね、みんな忙しそう!」
リリア「でもね、ライオネルは暇そう!」
ライオネル「……僕はね、暇なんじゃなくて、考え事をしているんだよ。君達と違って僕には考えなきゃいけない事がたくさんあるんだ」
ライオネルは呆れて溜め息を吐く。懐かれているのかどうなのか分からないが、思案を邪魔されるのは面倒だ。
ライオネル(リーフィア君辺りを呼んでどこか連れていってもらおうかな……)
遠い目をして、ライオネルは窓から外を眺めた。
ライオネル「…………っ!!?」ガバッ!!
コジョ「!? どしたの?」
突然、ライオネルは、弾かれたように飛び出した。コジョの言葉を無視して、宿屋から走って出ると、その人物を見たところまで急いで行く。
ライオネル(そんな……そんなバカな……!!)
ライオネル(あの人が……こんなところにいるわけが無い……!!)
・コンマ判定です。コンマに成功するとその人物と話す事ができます。
↓1のコンマ90以上で成功
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 18:26:27.20 ID:Q5a7/qpWO
- あの方
- 699 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 18:52:20.61 ID:C7wxdQ5vO
- ・>>698を採用。次の孵化判定まで残り80。
ライオネル「はぁ……はぁ……」
ライオネル「……クソッ! いないか……」
辿り着いたが、そこには誰もいなかった。立ち去ったのか、或いは見間違いか。
ライオネル(……いや、見間違いではない。仮に本人ではなくとも……ここには、確実にいたんだ)
ライオネル(ハヴァリ・ネロ……!!)
ハヴァリ・ネロ。『大国』の強い女性のシンボルと言われていた官僚だ。
二十五年前、『大国』では官僚大粛清が行なわれた。それが『大国』衰退の一因となったわけだが、ハヴァリはその時に粛清された官僚の一人だ。
大粛清の時は、有能な官僚も無能な官僚も関係なく殺されてしまったが、彼女は違う。彼女は、反逆罪で殺されたのだ。
当時は人望も厚く、有能な人物だったようだ。だが、ある日突然、人が変わったようになってしまったと言う。そして、国に仇なす人間になってしまったのだ。
・昔、『大国』では多くの官僚は「実はこんな悪い事をしていた」というデマや事実で殺されてしまったのですが、ハヴァリ・ネロは少し違います。それについての安価です。
・『大国』でどのような事をして反逆罪として処刑されたのでしょう? 内容を安価してください。どんなのでもいいです。それで彼女の『天啓』の方向性が決まります。
↓2
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 18:55:22.76 ID:OVmzSGYL0
- ↓
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 18:56:24.02 ID:/sMOoB9Z0
- 王族を事故や病死に見せかけて次々と殺した。秘密結社じみた暗殺ネットワークを構築していたようだ
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 18:57:00.81 ID:Q5a7/qpWO
- 今の生命を一掃して地球に優しい種を代わりに創って繁栄させようとした
- 703 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 19:36:37.48 ID:C7wxdQ5vO
- ・>>701を採用。次の孵化判定まで残り78。
ハヴァリは、王族を事故や病死に見せかけて次々と殺した容疑を掛けられ、処刑されたのである。どうやら『大国』内に秘密結社めいた組織を作り上げていたらしい。
ライオネル(……そう、処刑されたはずなんだ……)
彼女が生きているわけが無い。ましてや、アルカンレティアにいるなんて、そんな事はあるはずが無いのだ。
ライオネル(……だけど……)
ライオネル「家系魔法が……同じだったんだ……!」
・ハヴァリ・ネロの家系魔法を募集します。魔法の名前と効果を安価してください。名前は二字熟語または三字熟語でお願いします。
・ちなみに、この安価は他のキャラクターの家系魔法を決めるという目的もあるので、採用してないものもストックしておきます。
↓5まで。コンマの一番高いものを採用
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:38:38.97 ID:/sMOoB9Z0
- 計量 手に取ったものの正確な重量と成分を理解する
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:38:48.20 ID:uJ1l0HfZ0
- 大防御
見えない壁で攻撃を跳ね返す
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:39:59.49 ID:Q5a7/qpWO
- 病巣
触れた者を何かしらの病に犯す
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:40:16.82 ID:OVmzSGYL0
- 結界
独自のルールを設けた領域を展開する
今更だけどコンマ反転した方が良くない?
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:41:49.87 ID:sOtuZfiaO
- 睡眠
いつでもどこでも寝られる
- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:42:32.22 ID:tStRC410O
- 絶滅閃
放射能を作り操る
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:42:50.51 ID:V2hf4nYH0
- 炎熱 超高熱の炎を自在に操る
- 711 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 19:45:17.56 ID:C7wxdQ5vO
- ・採用コンマの合計が1019となりました。その中の1000点を使い、孵化判定を行ないます。
↓1のコンマ60以上でドラゴンが孵化
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:45:44.84 ID:sOtuZfiaO
- 卵焼き
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/11/08(月) 19:53:39.54 ID:iXoCxl5n0
- ついに孵化するのか
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:54:44.41 ID:iDZCaeJtO
- 安価の連取ってありなの?>>701と>>704で2連続で取ってるが
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:00:41.18 ID:OVmzSGYL0
- 安価の内容によっちゃ奇にならんが今回に関しては人となり取った後に魔法まで決めてるから一人でキャラ設定独占してる感あってなんかあれやな
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:04:41.51 ID:V2hf4nYH0
- 今回は結果的にコンマでそうなっただけというか、単純にネロの魔法決めだけじゃなくて今後の家系魔法募集の側面もあったしなぁ
- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:05:53.20 ID:V2U1sXATO
- 結構人いるし連取NGしとかないと荒れそう(安価の競争率的に)
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/11/08(月) 20:06:01.26 ID:iXoCxl5n0
- コンマとかなら良いけど設定考える安価を連取りはマナー違反だと思う
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:10:25.31 ID:V2U1sXATO
- >>716
連取になる可能性があるならまず投げること自体に問題があるのでは…?
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:11:12.15 ID:uJ1l0HfZ0
- この場合、採用なのは「睡眠」かな?
- 721 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 20:11:36.52 ID:C7wxdQ5vO
- 確かにそうですね。今回は僕も言ってなかったので大丈夫ですが、次からは基本的に連取りは安価下とします。人少なかったらその限りじゃありませんが。
・孵化判定に成功しました。これよりドラゴンの関する安価を行ないます。ドラゴンの色と見た目、性格を安価してください。見た目はドラゴンの要素があればどんなのでも。
・また、今回は採用以外にもとある要素をコンマ一桁で判定します。が、これについてはネタバレになるので後ほど。フレイヤ王国の革命終わる後には分かるかも?
↓3まで。コンマの一番高いものを採用
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:13:00.33 ID:13xprpCvo
- 虹色
角付きの手のひらサイズのトカゲ
陽気
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:13:17.26 ID:9UbXGeXno
- 色 薄い白
見た目 東洋型の細長く美しい白龍
性格 生まれたばっかの癖に知性に溢れている
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:13:20.74 ID:wh3Bzquz0
- 少し大きな灰色のトカゲのような外見。性格は人見知りで寂しがり。食事と睡眠を好む
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:13:24.73 ID:V2U1sXATO
- 黒い体に金色のラインが走る禍々しいドラゴン
非常に凶暴で基本的に人に懐かない
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:13:25.21 ID:/fBAAe5l0
- 色 緑色
見た目 大きな翼と長い尻尾
性格臆病で親(リーフィア)にべったり
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/11/08(月) 20:13:55.58 ID:iXoCxl5n0
- 茶色いうさぎみたいなドラゴン
非常に人懐こく好奇心旺盛
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:16:04.36 ID:EpkyPpS80
- 色:背中の部分は黒 お腹の当たりはクリーム色 背中には赤いラインのような模様が入っている
見た目:東洋の龍のような感じ、成長したらすごく大きくなる(予定)
性格:勇敢で人懐っこい、リーフィアに対しては特別に懐く
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:17:51.80 ID:/sMOoB9Z0
- ↓1↓2で決め打ち系は連取りしないように気をつけてたんだが、すまん、配慮不足だったな、正直自分も94出した時はちょっと焦った
- 730 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/08(月) 20:34:20.42 ID:C7wxdQ5vO
- ドラゴンが孵化したところで本日はここまで。ありがとうございました。4回も5回も連続で安価を取らなければ、基本は大丈夫ですよ。安価はありがたいですし。
それでは、お疲れ様でした。また次回もよろしくお願いします。
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:36:02.35 ID:pI/4uvUXO
- 乙
ドラゴンは生まれながらに変身能力もってるのだろうか
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:38:36.28 ID:EpkyPpS80
- 乙
これからリーフィアとギール周りの物語が加速しそうだね
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:39:49.15 ID:/sMOoB9Z0
- 乙でした
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/11/08(月) 20:41:10.94 ID:iXoCxl5n0
- 名前は決めへんのか?
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:45:05.51 ID:13xprpCvo
- おつー
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:50:34.45 ID:/fBAAe5l0
- 乙
ドラゴンは>>724だけど、コンマ一桁の判定は同じ>>724の4かコンマ一桁が一番高い>>723の6のどっちかな?
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:56:30.66 ID:b42zx79DO
- 乙です
タイミングが合わなくて安価に参加できない事が多いけど、いつも楽しみに読んでます
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 21:02:41.29 ID:wh3Bzquz0
- 乙
- 739 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 21:19:22.54 ID:qgD/xHW5O
- 安価はもちろん嬉しいですが、読んで頂けるだけで感謝です。皆様いつもありがとうございます。それではやっていきます!
・>>724を採用。
ライオネルは、ハヴァリの事を知っている。そして、まだ十歳にもなっていなかったが、彼は彼女の家系魔法を覚えている。
ハヴァリの家系魔法は『計量』。手に取ったものの正確な重量と成分を理解する分析魔法だ。弛まぬ研鑽により、概念的なものさえ理解できるようになったとも聞いた。
小さい頃のライオネルは自らの家系魔法に劣等感があった。戦闘向きではなく、地味な魔法だからだ。しかし、同じく地味な家系魔法のハヴァリが活躍しているのを見て、密かに憧れを抱いていたものだ。
ライオネル(そんな彼女が……反逆罪を……)
ライオネル「……忘れようとしていたんだけどね」
彼女の生存説は随分と前から噂されていた。だが、ことごとく虚偽の情報だったため、ライオネルはいつからか真偽を確認するのを止めていた。
ライオネル(……僕の『審美眼』は嘘を吐かない。彼女はハヴァリ・ネロによく似ていて、家系魔法も同じく『計量』の女性だ)
ライオネル(……時間があれば、もっと調べるんだけど……)
リーフィア「きゃあああああっ!!?」
ライオネル「……リーフィア君か?」
ライオネル「こっちは今シリアスな空気だって言うのに……一体何をしているんだ彼女は……」
- 740 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 21:30:24.22 ID:GnnytrqMO
- ライオネルが信じられないものを見ていた頃、リーフィアもまた信じられないものを見ていた。
リーフィア「こ、これって……!!」
リーフィア「卵が、脈動してる……!?」
グリンシルトで拾った謎の卵が、心臓のように脈打ち、炎のように光っているのである。
リーフィア「も、もしかして……孵化しそうなのかな……?」
リーフィア「ど、どうしよう……! こ、このまま持ってていいのかな……!?」
ギール「ど、どうしたんですか!?」
グレイス「リーフィア! 大丈夫!?」
ケルヴィン「うおっ!? おいおい、何だそれ!?」
クー「ピカピカだー!」
リリア「ドクドクだー!」
コジョ「卵? でも、こんなの見た事ない……」
ライオネル「君達……何をやっているんだよ……」
ライオネル「……! それは……グリンシルトで拾った卵か!?」
ピキッ……!!
リーフィア「あ……!!」
リーフィア「う、産まれる……!!」
ピキピキピキ……!!
卵が更に眩ゆい光を放ち、部屋が光で何も見えなくなった。そして、ゆっくりと光が止むと、卵から出てきたのは……
リーフィア「…………トカゲ?」
灰色のトカゲが、リーフィアの手に乗っていた。トカゲにしては大きい。小型犬くらいの大きさだろうか。
ケルヴィン「……何だ、新種のトカゲか」
ライオネル「いや……タダのトカゲが、こんなに発光しながら産まれてくるかい?」
ギール「そこも含めて新種なのでは?」
ライオネル「……まぁ……その可能性もあるか……」
コジョ「んー……」
コジョがそろりとトカゲに手を伸ばすと、トカゲは驚いてリーフィアに抱きついた。
コジョ「ふむ……トカゲ、リーフィアに懐いてる。というか、親だと思ってる」
リーフィア「え!?」
グレイス「まぁ、そりゃそうね。あんたが温めて、あんたが産まれるとこ見てたわけだし。育ての親にもなるんでしょ?」
リーフィア「ま、まぁ……拾ったんだから、責任はあるし……」
ギール「名前はどうするんですか?」
リーフィア「な、名前?」
ライオネル「君が拾ったんだから、名付け親も君だろう?」
リーフィア「わ、私が……!?」
・ドラゴンの赤ちゃんの名前を安価してください。
↓2
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 21:32:25.77 ID:mmz7Hf/H0
- フィアネルギール
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 21:32:39.71 ID:1tt+hEAPO
- セレナ
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 21:56:46.33 ID:N2qxgsooO
- 前他の人がチラッと言ってたけどコンマ数値はこのまま反転しないで進めていくのかな?
コンマ数値80以上〜とか20以下〜みたいな漠然とした範囲なら操作が効いちゃうからその辺気になる作者は反転コンマなり一桁参照判定増やすなりしてるけど
- 744 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:04:37.96 ID:Hpr/6xnRO
- リーフィア「……セレナ、かな?」
ギール「セレナ……良い名前ですね!」
グレイス「何かの作品から取ったの?」
リーフィア「う、うん……まぁね……」
リーフィア(さっき読んだ『悪竜伝』に出てきた人の名前を付けたんだけど……その説明はいいかな)
ライオネル「……しかし、そのトカゲ、どうするつもりだい? これから革命同盟に会うわけだけど」
リーフィア「……連れていこうと思ってます。離れたくなさそうだし、産まれたばかりの子供を置いていくのは……」
ライオネル「……まぁ、タダのトカゲなら邪魔にもならないか。場合によっては魔法を掛けて黙らせる必要はあるかもしれないけど」
コジョ「動物虐待! 反対!」
ライオネル「そういうわけじゃないよ……」
リーフィア「……セレナ、危険な目には合わせないようにするからね」
セレナ「ギャウ!!」
- 745 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:07:39.53 ID:Hpr/6xnRO
- 二日後。リーフィア達は電脳アドバイザーに指定された場所に来ていた。アルカンレティアから出国してすぐの木こり小屋だ。もう使われていないようで、建物はかなり傷んでいる。
ライオネル「……あの小屋に革命同盟がいる」
リーフィア「……それじゃあ、行こう……!」
リーフィア達は気持ちをもう切り替えていた。それぞれ思う事はあるが、今はそういう状況ではない。フレイヤ王国の革命に集中しなくてはならないのだ。
リーフィアが代表して小屋の扉を開ける。すると……
リーフィア「……あれ?」
リーフィア「……タブレット?」
小屋の真ん中に木箱が置いてあり、その上にタブレットが載せられていた。
電脳アドバイザー「お待ちしておりました、皆様。全員揃っているようですね」
リーフィア達が入ったと同時に画面が付き、電脳アドバイザーの姿が映し出される。
グレイス「わっ……サイバーフェアリー……」
ライオネル「……爆撃男君はいないようだね?」
電脳アドバイザー「はい。我々は既にフレイヤ王国内の拠点に集合しております」
ライオネル「……フレイヤ王国内? そんな……サイバーフェアリーの電脳アドバイザー君はともかく、庸人が二日で行けるわけが……」
ワープ屋「そらァ、この俺がいるからなぁ」
全員「!?」
ケルヴィン「だ、誰だテメェ!?」
ギール「敵……!? それとも、革命同盟の……!?」
ワープ屋「そー警戒すんなって。どっちでもねーのよ、俺ァ」
電脳アドバイザー「彼は通称“ワープ屋”。金銭を支払う事で彼の家系魔法『転移』を使わせてもらう事ができます」
ワープ屋「つまり移動屋さんってワ・ケ」
電脳アドバイザー「爆撃男様と同じく、皆様にはワープ屋様の力で我々の拠点に来て頂きます」
ライオネル「……彼は革命同盟の所属ではないんだね? 大丈夫かい? 金さえ貰えば情報を漏らすって事は無いのかな?」
ワープ屋「そうとも! 俺ァ金さえ貰えば何でもいい……」
ワープ屋「……と言いたいとこだけど、革命同盟のミナサンからはケッコーな口止め料貰ってるんでね。簡単にゃあ言いやしないぜ」
ワープ屋「つーか、俺が個人情報バンバカ言う奴だったら、革命同盟なんつー超非合法組織が使うわけねーだろ?」
そう言うと、ワープ屋はリーフィアを見て、誰にも見えないようにウインクをする。リーフィアの事は黙っていてくれるようだ。
- 746 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:11:57.23 ID:0PxqTg4cO
- ライオネル「……それはそうか。すまないね、疑って」
ワープ屋「あー構わん構わん。うさんくせーって思われるのは慣れっこだ」
ワープ屋「んじゃ、話が纏まったところで、早速いいかい? 仕事は早めに終わらせてーんでな」
ワープ屋「俺の近くに寄って、どこでもいいから俺の体に触れてくれ。それでアジトまでひとっ飛びさぁ!」
電脳アドバイザー「ワープ屋様、タブレットは回収して下さい」
ワープ屋「はいはい分かってる分かってる」
・ワープする場所を選択してください。現在、総隊長候補が2人いるのですが、その選択により決まります。
・また、コンマ判定についてですが、採用条件をもっとランダムにしようかなー、と。今まで孵化判定のためにコンマ欲しかったんで、コンマの高いものを採用してましたが、低いものから採用するとかもアリですね。もちろん反転も。
1.打ち捨てられた教会
2.寂れた時計塔
↓2
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:12:58.89 ID:WTBaVUFd0
- kskst
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:12:59.30 ID:tX+wcLKOo
- 2
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:13:02.35 ID:x7rlWIWDO
- 2
- 750 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:17:04.36 ID:YDggFdbvO
- ・>>748を採用。
ワープ屋「よぉーっし、着いたぞー」
リーフィア「ここは……」
そこは、寂れた時計塔だった。随分使われていないようで、当然時計は動いておらず、全体的に汚れている。まだ明るいが、それでも入るのを躊躇うような薄気味悪さだった。
ワープ屋「んじゃー、俺ァ行くわ。また何かあったら行ってくれや。今後ともご贔屓にぃー」
そう言うと、ワープ屋は一瞬でいなくなった。
グレイス「……変な奴ね」
ライオネル「……まぁ、革命同盟が信用している人物だ、変なのは大目に見よう」
ライオネル「しかし……本当にここはフレイヤ王国なのかな? 俄かには信じられないなぁ……」
コジョ「……アルカンレティアじゃないのは確か。土の匂いが違う」クンクン
電脳アドバイザー「お待ちしておりました、皆様」
地面から電脳アドバイザーの映像が映し出された。薄緑色のホログラムだ。
ライオネル「……ホログラム装置があるのか」
電脳アドバイザー「こちらの拠点のあちこちに御座います。この場では、私の体が存在する方が便利かと思いまして」
電脳アドバイザー「それではこちらに。総隊長様がお待ちです」
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:19:21.02 ID:wgC/jCX2O
- 90以上みたいな判定はそのままゾロ目に置き換えるとか?ゾロ目ってことで単純に特別感も出そう
- 752 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:22:43.27 ID:YDggFdbvO
- 時計塔の中は、見た目より綺麗なものだった。壊れた椅子や机、窓はそのままだが、掃除が行き届いていて蜘蛛の巣一つ無い。
爆撃男「アァ? やって来たか、待ちくたびれたぜ!」
蠱惑魔「ふぅ〜ん、思ったよりザコそうじゃないじゃん! 少なくとも爆撃男なんかよりはぁ!」
爆撃男「ンだとォ!?」
蠱惑魔「だってそうじゃん? アルカンレティアでだって、交渉したの電アドなんでしょお?」
電脳アドバイザー「私の通称は電脳アドバイザーです」
蠱惑魔「じゃあさぁ、爆撃男なんていらなかったよね〜! 役立たずのオッサンなんてさぁ〜!」
爆撃男「うるせェンだよババア!! 誰よりも歳上のクセしてキモい声出してンじゃねェよ!!」
蠱惑魔「……あ゛゛!!? なんか言ったかテメー!!」
爆撃男「年増を超えたクソババア!!」
蠱惑魔「殺されてぇようだなクソガキがぁ!!」
鬼の形相になった悪魔族の少女が、手の平から爆炎を作り出し、爆撃男に放出する。
爆撃男「上等だコラァ!!!」
爆撃男も大量の爆弾を作り出し、反撃する。
互いの攻撃が炸裂するも、衝撃はおろか、爆音さえも響かなかった。
闇影「す、すいません……お騒がせして……」
闇影「私の結界で皆さんには影響ないようにしたので……どうか無視してください……」
電脳アドバイザー「助かります、闇影様」
電脳アドバイザー「……おや? 殺戮卿様の姿が見えませんが……」
殺戮卿「いる」
電脳アドバイザー「あぁ、失礼致しました。椅子でおやすみになっていたのですね」
電脳アドバイザー「その場所だと、闇影の結界の中となりますが、宜しいのですか?」
殺戮卿「いいよ別に……あいつらがうるさいのはいつもの事だし……僕は寝る」
電脳アドバイザー「承知致しました。闇影様も宜しいですか?」
闇影「い……いいんですかね……? あ、でも、殺戮卿さんに私なんかが何か言ったら殺されるかも……」
- 753 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:25:32.81 ID:YDggFdbvO
- リーフィア「な、なんというか……個性的な人達だね……」
グレイス「変人の集まりでしょ」
フレア「でも、才能のある人達よ」
リーフィア「……えっ……!!? フレア!!?」
フレア「二日ぶりね、リーフィア、それにグレイス。まさか、こんなところで会うとは思わなかったわ」
グレイス「それはこっちの台詞よ! 何をしてるの!?」
リーフィア「……もしかして、フレア……革命同盟なの……!?」
フレア「ええ……少し前から、ね」
電脳アドバイザー「お知り合いでしたか、司書様」
フレア「友人よ。丁重に扱ってね?」
電脳アドバイザー「承知致しております。では、皆様、こちらに。闇影様の結界に触れぬようにお願いします」
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:29:23.74 ID:WTBaVUFd0
- >個性的な人達だね……
>変人の集まりでしょ
おまいう
- 755 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:31:02.90 ID:8Idyt806O
- 電脳アドバイザー「総隊長様。連れて参りました」
ラーズ「うん、ありがとう」
リーフィア「あなたが……革命同盟の総隊長……?」
ラーズ「あぁ、そうだ。俺が革命同盟の総隊長……ラーズだ。よろしく頼むよ」
ラーズ「……あれ? そのトカゲは報告に無かったな」
リーフィア「あ、そ、その……昨日産まれたばかりで……」
ラーズ「ふーん……まぁ、いいか」
ラーズ「よく来てくれた。早速だけど、フレイヤ王国での革命の話をしていいか?」
ライオネル「……いいのかい? 電脳アドバイザー君からは面接だと聞いていたけど」
ラーズ「うーん……そのつもりだったんだけど、めんどくさくてさ」
ライオネル「そんな適当な……」
ラーズ「まぁ、大丈夫だろ。お前らの人となりを電アドに見させてきたけど、裏切るとかそんな感じじゃなかったし」
ラーズ「……安心しろって。考えも無しで言ってるわけじゃないさ。な?」
ライオネル「……まぁ、僕も煩わしい面接などが無いに越した事は無いけどさ」
電脳アドバイザー「総隊長様、私の通称は電脳アドバイザーです」
ラーズ「あー、分かった分かった。電脳アドバイザーな、うんうん」
- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:33:02.88 ID:mmz7Hf/H0
- 主人公候補!主人公候補じゃないか!
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:34:02.48 ID:tX+wcLKOo
- そうなるともう片方の選択肢はもう一人の主人公候補か
- 758 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:35:26.01 ID:017wpD/FO
- ラーズ「……んじゃ、さっさと始めようか。時間は有限だしな」
ラーズ「革命同盟の面々には言っておいたけど、今回の作戦にはこいつらにも参加してもらう」
革命同盟のメンバーから反対意見は無い。どうやら彼らは納得しているようだ。
リーフィア(総隊長の言葉一つで納得してる……って事なのかな。凄い……)
グレイス「……ちょっと確認したいんだけど、いい?」
ラーズ「もちろん」
グレイス「私達、一応アルカンレティアを救ったわけで……つまり、あんた達の作戦を壊したわけじゃない? そんな連中、本当に作戦に参加させるわけ?」
ラーズ「……なるほど、確かに一理あるな」
ラーズ「だけど、実はあんまり関係ないんだよ。俺達にとっては」
ラーズ「俺達革命同盟の主義は『破壊と再生』。それが成されるなら、方法は何だって良いのさ」
グレイス「……まっ、一応納得しといてやるわ」
爆撃男「テメェ……総隊長に向かって何だその態度はよォ!!」
電脳アドバイザー「ややこしくなるので、少し黙っていて下さい爆撃男様」
爆撃男「アァン!!?」
ラーズ「はいはい、話を進めるぞ」
ラーズ「彼らの参加を許可した理由はいくつかあるが……一番の理由は人手だ。今回の作戦には人手が必要なんでな」
ラーズ「本来なら各国からメンバーを招集するんだが、今回は時間が無い。そこで、彼らに参加してもらう」
ラーズ「言っておくと、こういう風に途中から参加して、後に革命同盟のメンバーになった奴もいるんだぜ?」
爆撃男「……オレがそうだ。あと、殺戮のヤローもそうだよな?」
殺戮卿「ぐー…………」
爆撃男「テメェ起きろコラァ!!」
- 759 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:39:11.49 ID:EE3FTlUNO
- ライオネル「やはり他にもメンバーがいるのか……」
ラーズ「と言っても、あんまりいないけどな。少数精鋭ってヤツさ」
ラーズ「……で、人が必要なわけだが……それが今回の革命の肝に関係している」
ラーズ「今回の革命では……革命のリーダーを王国の貧困層から出す」
ラーズ「貧富の差が激しいフレイヤ王国でその格差を強制的に無くすには、痛みを知る貧困層から革命のリーダーが出なければ意味が無いんだ」
ラーズ「既にリーダーに適した人物は司書が見つけ出している。そして、俺が貧困層の労働者に扮してその人物に接触してもいる。後は、作戦を実行するだけだ」
リーフィア(フレアの『才能眼』で見つけた……って事か)
ギール「……そんなに激しいんですか? 貧富の差」
ライオネル「そうだね……この国は美麗族が主の国でさ、美麗族の王族と貴族による独裁政権が続いているんだ」
ライオネル「美麗族は元々自分より美しくない種族を見下しがちだが、彼らはもっと酷いね。過激な美麗族中心主義者さ」
ライオネル「そして、この国の貧困層はほとんどが庸人。どんな扱いを受けてるか想像はつくだろう?」
フレア「……昔は庸人の王族や貴族もいたんですよ。でも……」
グレイス「……美麗族の奴らにぶっ殺された、わけね」
フレア「ええ……」
ギール「そんな……」
ラーズ「……そういう奴らだから、貧困層での革命は絶対に許さない。まぁ、革命も甘んじて受け入れる奴なんてアルカンレティア国王くらいだろうが……フレイヤ王国はより激しいだろう」
ラーズ「しかも厄介な事に、この国の王族・貴族は優秀なんだよな……」
・フレイヤ王国を支配する王族と貴族を安価で募集します。前に頂いた安価+1で7家決まっているため、残り5家を決めます。家の名前・家系魔法の名前と効果・家の特色を安価してください。
・家の名前は○○家みたいな感じ。家系魔法は何でも構いませんが、美麗族っぽいものだと尚良いです。
↓5まで。コンマの高いものから順に2つが王家になります
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:42:47.65 ID:ZSQFWih00
- ん…?キャラの募集ってことでいいの?
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:43:55.39 ID:tX+wcLKOo
- 家の名前
ロマノフ家
家系魔法
名前と効果
「雷槌」
美しいほど眩い雷光を生み出し操る
家の特色
政治や権力にはあまり興味がなく、正面切っての戦闘を美徳とする戦闘家系
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:43:56.17 ID:WTBaVUFd0
- 家名:ロマン家
家系魔法:疾走
特徴:美麗族の中では特に武力を重んじている、その為かロマン家では肉体美も美しさの観点に入っている
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:44:18.84 ID:i3qhc5RzO
- 家の名前 マーシャル家
家系魔法 ???
効果 認識汚染系なのは確からしい
家の特色 全てが謎に包まれているが存在だけ認知されているミステリアスな家系
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:45:08.61 ID:i3qhc5RzO
- >>761
早速だけど連取では?
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:46:23.16 ID:DXwJypw0O
- 家前
ブラウンシュヴァイク家
家系魔法
【新秩序】
一定空間内に一つ何らかのルールを制定することができる
特色
権謀術数大好きな陰謀一族
最終的に勝つことが美しいと考える性格悪い家
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:47:21.85 ID:mmz7Hf/H0
- 家名:カエサリオン家
家系魔法:開花 種を一瞬で成長させる
特徴:軍人の家系、兵士の士気を維持する労力、鍛錬する苦労を知っているため、比較的貧民にも優しい。あまり有用ではない家系魔法だが、魔法に頼らず今の地位にいる事を尊敬されている
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:47:29.44 ID:WTBaVUFd0
- あっ>>762の家系魔法の説明は
「自身や他者に速さを与える」で
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:48:45.55 ID:FFq0pAMZO
- 家名:イ家
家系魔法:美化 イケメンにする
特徴:美を思考とする美麗族の体現者のような一族
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:49:17.72 ID:mmz7Hf/H0
- 武闘派ばっかやんけ!
- 770 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:49:49.54 ID:XGZEcvq3O
- フレイヤ王国の十二家が決まったところで、本日はここまで。ラーズは、主人公安価の時に選ばれなかった一人です。お察しの通り、>>746で1を選んでいた場合、もう一人のリース・ロートシルトが選ばれていました。
ありがとうございました。それではまた次回。
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:50:10.36 ID:mmz7Hf/H0
- 乙でした
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:50:49.57 ID:tX+wcLKOo
- 乙
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:51:54.00 ID:N1qpxlPZ0
- 結局>>761はずれるんか?
バレなきゃいいやくらいの感覚で投げる人もいるから厳しく対処した方がいいと思う
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:52:36.16 ID:mmz7Hf/H0
- ちょっと神経質すぎないか?キャラ安価を2連続でとったとかならともかく、片方は結果が分からないような2択だぞ…?
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:54:13.25 ID:N1qpxlPZ0
- この前>>1が今後連取はずらすよって言った後だから確認したんだが。今安価の内容どうとかは関係なくね?
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:54:16.53 ID:DXwJypw0O
- そこまで厳密に適応されるといつキャラ安価くるか分かんないから重要度低い安価とれなくなっちゃう
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:55:13.66 ID:ZSQFWih00
- 乙でした
>>776 これ、やっぱキャラ募集とか設定募集系はとりたいからねぇ
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:56:12.00 ID:FFq0pAMZO
- 人沢山いるし内容問わずやっぱ連取はだめじゃないかねえ
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:58:37.38 ID:FFq0pAMZO
- 複数採用の設定募集の時も案自体は投げていいけど一番低いコンマとして処理するとか?(設定だけ拾う系)
ごめんこんなのしか思いつかなかった
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:00:23.07 ID:AWgCpUT30
- 乙
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:05:02.65 ID:WTBaVUFd0
- 乙
(あんまり論戦になるのもエタの一因になりかねんから程々にな)
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:11:55.96 ID:O6DfgdHa0
- 安価の重要度は一度置いとくとして連取云々で荒れた回の次の更新で速攻で連取してるのはいかがなものかとは思わんでもない
これをなあなあで済ませたら今後ずれるずれないってなった時に「アイツは許されたのになんで俺だけ」みたいなキレ方されかねないような
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 00:08:28.28 ID:5EimABHZ0
- マーシャル家怖いな
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 00:13:48.06 ID:2b39tCA/o
- おつー
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 01:57:39.29 ID:mmsI6bT1O
- 乙
大なり小なりどんな安価もストーリー進行には間違いなく関わってくる訳だし連続で取るのは良くないんじゃないかなと
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 12:53:23.04 ID:kauWKD91O
- 次が重要な安価だったらor前がどうでも良い安価だったら連取してもおkなんて擁護の仕方、この板5年近く覗いてる中でも初めて見たな。設定作るのは苦手だけどランダム性の強い選択肢なら自分でも参加出来るかもって人もいるだろうに何もかも自分で取ろうとし過ぎじゃね。安価の価値だって人それぞれあるぞ
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 13:07:22.82 ID:cc6ltOeS0
- 何にしても読者側の判断で決めるものではないから>>1の判断を待とうぜ
- 788 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:25:24.54 ID:ExQAAdvpO
- 僕もあまり深く考えていなかったので、ここでしっかりルールを決めた方が良いですね。
皆さんは安価の際、いくらでも連投して構いません。安価したい時に安価してください。
そこで、僕が「これは連取りになるな」と判断した場合、安価下とします。例えば「↓3の中で一番コンマの高いものを採用」の安価を取ったら、連続で同じような安価は取れないとかです。
ただし、何度も言いますが、安価しちゃダメなわけではないです。そのキャラはストックされ、他の場面で出てくるとかもあるので。
こんな感じかな? できるだけ公平になるように頑張るので、よろしくお願いします。
そして今回ですが、設定がたくさん欲しい安価だったので、安価下とかにならずこのままいきます。ただ、>>761さんのコンマが高くて王族とかになってたら、それは安価下になってたと思います。
それと、これは余談ですが、>>768も使わせて頂きます。フレイヤ王国の現貴族ではないんですけどね。
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 14:29:15.79 ID:ACHrjMvfO
- 把握です
何となく空気読みあいながら平和にやれてたらそれが一番なんだけど仕方ないね
- 790 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:38:41.46 ID:ExQAAdvpO
- 長々とすみません。それでは始めていきます。
・>>761-768を採用。王族は>>763と>>766。
ギール「そんなに凄い人達なんですか? フレイヤ王国の美麗族って……」
ラーズ「そうなんだよ。これで雑魚だったら革命なんて簡単にいくんだけどな……」
電脳アドバイザー「フレイヤ王国は十二家の一族によって治められています。その中で王族は二家、貴族が十家です。基本的には王族の示した政策などに、貴族の方々が多数決で可否を決めるシステムです」
ライオネル「……実際には片方の王族・マーシャル家の決めた政策しか通らないけどね」
ギール「え……何でですか?」
電脳アドバイザー「もう一つの王族・カエサリオン家は、比較的貧困層にも優しいのです。貧困層の支援や自身の関わる機関への登用もあり、多くの人々から尊敬されています」
グレイス「……だけど、この国じゃ、そういう奴は異端なのね」
電脳アドバイザー「その通りでございます。事実、カエサリオン家は他の一族から疎まれており、様々な妨害工作も受けているようです」
ラーズ「だけど、カエサリオンの奴らはそんなの物ともせず、今の地位に君臨しているんだよ」
クー「カッコイイなー!」
リリア「カッコイイねー!」
ラーズ「……だから、革命で倒すべきなのはマーシャル家だ。カエサリオン家は味方になってくれるだろう。少なくとも……民を見殺しにはしない」
リーフィア「私達がその道筋を作る……そういう事ですね?」
ラーズ「あぁ、そうなるな」
ギール「よぉし……俄然燃えてきましたね!」
- 791 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:42:19.91 ID:ExQAAdvpO
- 電脳アドバイザー「しかし、貴族十家も只者ではありません。それぞれが様々な強さを持っています」
電脳アドバイザー「特にラルスワルド家とアルケミス家は『十の基本魔法』の管理者です」
リーフィア「……!!」
ライオネル「噂には聞いていたが、やはりそうなのか……!!」
ギール「十の……基本魔法?」
グレイス「……あんた、記憶喪失とはいえ、そんな事まで忘れちゃったの? ヤバくない?」
コジョ「ヤバい。コジョでも知ってる常識。ヤバい」
ギール「し、仕方ないじゃないですか! 教えてくださいお願いします!」
ライオネル「……魔法は十の系統に分けられる。攻撃・探索・分析・移動・予知・治癒・錬成・守護・変化・契約の十種類だ」
ライオネル「『十の基本魔法』とは、その名を冠する十個の魔法だよ。この世にある魔法の全てが、その基本魔法を応用して作られている」
ライオネル「家系魔法は父親か母親のどちらか一つを受け継ぐわけだが……この魔法の家系は、必ず『十の基本魔法』を受け継ぐ。何があろうとだ。それだけ強い魔法なんだよ」
ライオネル「だから、いつからか、この家系魔法の持ち主は管理者なんて呼ばれているね」
電脳アドバイザー「ラルスワルド家は『分析』、アルケミス家は『錬成』の管理者です」
ライオネル「……まぁ、『攻撃』の管理者じゃないだけマシか……」
ケルヴィン「おいおい、『攻撃』の管理者は大魔女様だぜ? かのノエル・アルパ・オーガスタ様だ」
ライオネル「最悪だ……!!」
- 792 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:46:47.53 ID:ExQAAdvpO
- 電脳アドバイザー「残りの八家も実力のある一族ばかりです。フェール家にククレ家、ヴェローナ家、ロマノフ家、ロマン家、ブラウンシュヴァイク家、デュナミス家……」
リーフィア「……デュナミス? デュナミスって……」
フレア「ええ、私の名字よ」
ライオネル「……君はデュナミス家の人間なのか?」
フレア「ええ……もっとも、何年も前に家を出ましたけどね」
フレア「あの家は徹底的な才能主義者。才能があれば美麗族でなくても養子にする、フレイヤ王国の中では珍しい偏見の無い一族なんですよ」
フレア「……でも、偏見が無いだけ。後は他の一族と変わらないわ。自分達の一族に才能溢れる者を迎える事しか考えていないんです」
フレア「私も……元々は違う家系魔法だったのに、あの一族に入ったせいで上書きされたわ」
ライオネル「家系魔法の上書き!? そんな事が可能なのか!?」
フレア「……カエサリオン家の力です」
フレア「カエサリオン家の家系魔法は『開花』……種を一瞬で花開かせる魔法なんですが、稀に『才能』という“種”を開花させる使い手がいるんです」
フレア「……私は、その方法でデュナミス家の家系魔法を開花させられました」
- 793 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:49:36.32 ID:ExQAAdvpO
- ラーズ「……彼女はそういうのに嫌気が差して、家出して俺達のところに来たんだよ」
ラーズ「でも……どうやら司書みたいな奴は一人だけじゃないみたいだな」
リーフィア「……?」
ラーズ「なぁ…………ケルヴィン」
ケルヴィン「…………チッ」
グレイス「ハァ!? なに、あんた……貴族だったの!!?」
ケルヴィン「……昔の話だよ」
ラーズ「彼の一族はフレイヤ王国でも珍しいタイプの家系魔法の持ち主だからな。見てれば分かったさ」
ライオネル「困るなぁ……そういう事は先に言ってくれよ。作戦に組み込めるんだからさ」
リーフィア「ライオネルさん……ケルヴィンさんだって言いたくない事はありますよ……」
ケルヴィン「……気ぃ使ってくれてありがとな。でも、もういいぜ。バレてんなら黙っておく必要もねぇ」
ケルヴィン「大体はそこの奴と同じだ。フレイヤ王国の美麗族ってのは、どいつもこいつも人を見下すからよぉ……俺にもそういうところはあるが、あいつらはダメだ、腐っていやがる」
ケルヴィン「……それが嫌で家出したんだ。多分、誰も俺の事なんて覚えてねぇよ。家を出た落ちこぼれの事なんざな」
・ケルヴィンの元々いた○○家の名前を安価してください。
↓1
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 14:51:08.79 ID:HfEz8OT7O
- ブラウンシュヴァイク
- 795 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:56:23.16 ID:ExQAAdvpO
- あ、すいません! 新しい家系を募集するという事です。>>759の「+1」とは、家系魔法『魔剣』の一族なのです。
というわけで再安価。○○家の○○の部分を安価してください。名前だけで。
↓1
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 14:59:20.90 ID:ACHrjMvfO
- ユグドラシル
- 797 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:14:16.33 ID:ExQAAdvpO
- ラーズ「ユグドラシル家……家系魔法は『魔剣』。美しき魔剣を作り出す事に日々研鑽を重ねる一族……」
ラーズ「そうだよな? ケルヴィン」
ケルヴィン「……ああ。他の奴らと変わらねぇ。他民族を馬鹿にする美麗族の鑑だよ」
ラーズ「そういうわけだ……フレイヤ王国での革命を成功させるためには、この貴族達が障害になる」
ライオネル「……なるほどね、人手が必要っていうのはそういうわけか……」
ギール「ど、どういう事ですか?」
ライオネル「簡単な事だよ。貧困な労働者達がどれだけ立ち上がったところで、この一族が本気で来れば叩き潰されるのは目に見えている」
ライオネル「だから……僕達でこの一族達を止める。そういう事だよね?」
ラーズ「相変わらず話が早くて助かる。そういう事だ」
ラーズ「俺が見つけた革命のリーダーをきちんと送り届けるため、皆には尽力してもらう」
リーフィア「……目的地も決まってるんですね?」
ラーズ「ああ……目指すは宮殿。そこにいる王族を捕らえ、国中に宣言してもらうのさ。この国はこれから平等なものになるってな」
ラーズ「カエサリオン家は大丈夫だろうから……マーシャル家を捕らえる事になるな」
ライオネル「……そう上手くいくかな?」
ラーズ「上手くいかせるのが俺の役割だ」
ライオネル「……自信があるんだね」
ラーズ「当然だろ? 何のために革命同盟やってるんだって話さ」
ラーズ「……絶対成功させるさ。俺が選んだリーダーのためにもな」
・ラーズが見つけた革命のリーダーの名前・性別・容姿を安価してください。種族は庸人です。
↓1
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:17:09.08 ID:azbREYsv0
- アイン・ジョンドゥ
男
浅黒い肌に銀髪の青年、黒装束を着ていてかなり長身
- 799 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:30:32.99 ID:ExQAAdvpO
- ラーズ「彼の名はアイン・ジョンドゥ。幼い頃に両親と移住してきた。そして大人になる今の今まで……彼は虐げられてきた。両親も過労がたたって亡くなっている」
ラーズ「……彼のために、彼のような境遇の人間のために、俺達が動かねばならない」
ラーズ「それじゃあ、早速役割を分担するぞ」
ライオネル「……いくらなんでも急すぎないかい? 時間が無いのは分かるけどさ……」
ラーズ「これでも遅いくらいさ。お前達を待ってたわけだからな」
リーフィア「……急ぐ理由が?」
ラーズ「ああ……理由の一つは貧困層の鬱憤が限界だって事だ。アインの革命が成功するように俺が焚き付け過ぎたみたいでなぁ……今にも蜂起しそうなんだよ。アインの一団が抑えてるけどな」
リーフィア「それは……危険ですよね? 何も考えずに特攻しても、何も変わりません……」
フレア「そうね……でも、総隊長のやった事は間違いじゃないの。総隊長がいなければ、貧困の労働者達はただ絶望しながら生きていくだけだったはずよ」
殺戮卿「……でも、総隊長のせいで危ないのは事実でしょ?」
爆撃男「テメェ!! 起きたと思ったらそれかよ!!」
ラーズ「だから急いでいる。だけど、それよりも焦ってるのは……」
ラーズ「……おそらくラルスワルド家に俺達の存在がバレているからだ」
全員「……!!?」
蠱惑魔「ちょっとちょっとぉ! 何よそれぇ! 何でなのぉ!?」
電脳アドバイザー「ラルスワルド家の家系魔法は『分析』。おそらくフレイヤ王国で起こっている小さな変化に気づいていると思われます」
ライオネル「……革命の兆しに気づいてるかもしれないのか」
ラーズ「幸いなのは、あいつらの多くが一族を越えて協力しようって考えが無い事だ。たとえ気づいていても、ラルスワルド家の中でその情報をどうしようか考えているだろうさ」
ラーズ「そして、リーフィア達の存在には気づいていないだろうという事……これも大きい。来たばっかりの奴らは予測に入れられないからな、この優位は活かしたい」
リーフィア「うん、そうですよね。私達も覚悟はしています」
ケルヴィン「革命終わってからゆっくりした方が良いもんなぁ!」
ラーズ「ありがとう」
ラーズ「決行は明日……それまでにはお前らに自分の役割を覚えてもらおう」
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:32:00.91 ID:BbnBieAo0
- けどライオネルの目的的には革命が失敗しても最悪グリンシルトに眼を向ける暇がなくなればセーフなんだよな、革命そのものよりフレイヤ王国を混乱さえさせればいいというか
- 801 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:34:18.48 ID:ExQAAdvpO
- ・>>796、>>798を採用、というのを書くの忘れてました。採用してます!
ラーズ「まず……革命が起こるとフレイヤ王国の軍隊が出てくるだろう。だが、こいつらはあまり脅威じゃない。弱いわけじゃないが、戦闘訓練をしてない兵士が多いからな」
ライオネル「……何故だい?」
ラーズ「汗水垂らして訓練するのは美麗族らしくないんだと」
ライオネル「……よくそれで軍隊を名乗れるね……」
ラーズ「労働者達には武器も支給してある。魔法と合わせれば良い戦いができるだろうさ」
ラーズ「それと……闇影! 出番だ!」
闇影「は、は、はい……!」
ラーズとリーフィア達が話している間、ずっと黙っていた闇影が、焦った様子でこちらを見る。どうやら何か作業をしていたようだ。
闇影「ろ、労働者さんには、私の家系魔法で作った結界シートをお渡しします。これを持っていれば、大抵の攻撃は防ぐ事ができます……!」
爆撃男「うらァ!!」ブンッ……ドゴォン!!
闇影「きゃあっ!?!」パリィン……!!
おもむろに爆撃男が爆弾を闇影に投げる。爆弾は爆発するが、爆風は闇影に届いていない。彼女の持っていた結界シートが発動し、守ったようだ。
闇影「ちょ、ちょっと! な、何するんですか!?」
爆撃男「どのくらい効果あるか試したンだろうが」
闇影「だからって急に投げるのやめてくれますか!? 負荷が掛かりすぎると、このシートは壊れるんです! 私の壊れちゃったじゃないですか!!」
蠱惑魔「爆撃男の攻撃で壊れるなんてザコすぎなぁい?」
爆撃男「うるせェぞババア!!」
蠱惑魔「あ゛ぁ゛ん゛!?!」
ラーズ「はいはい、そこまでだ」
ラーズ「闇影、そのシート、人数分いけるな?」
闇影「は、はい……! 大丈夫です!」
闇影「だけど……この数の結界を維持するとなると、集中力がいるので、私はこの拠点から動けません……」
ラーズ「大丈夫だ、そのためにリーフィア達を呼んでいる」
- 802 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:39:05.23 ID:ExQAAdvpO
- ラーズ「司書! お前は『変装』を使って俺になりすまし、アイン達に指示をしてくれ」
司書「分かりました」
リーフィア「……ラーズさんは?」
ラーズ「俺は……宮殿に行く。あいつらを倒すのは、俺の仕事だ」
ラーズ「リーフィア、ライオネル、ギールは俺についてきてくれ。マーシャル家のところに行くまで、俺に力を貸してほしい」
ラーズ「……明日は、絶好のチャンスだからな」
ライオネル「……何かあるのかい?」
ラーズ「ラルスワルド家、デュナミス家、ブラウンシュヴァイク家、そしてフェール家の当主が、不在なんだよ」
リーフィア「……! それは、かなり好機ですね……!」
ラーズ「このチャンスを逃がすわけにはいかない。アインに革命を起こしてもらっている間に、俺達は宮殿に行く」
電脳アドバイザー「明日は私がフレイヤ王国の監視カメラをハッキングし、使えなくします。これで革命を始める事が暴かれる事はないでしょう」
グレイス「だけど……貴族が4家いなくても、残りは6家いるでしょ?」
電脳アドバイザー「アルケミス家は私にお任せ下さい」
リーフィア「……一人で大丈夫ですか?」
電脳アドバイザー「お気遣い感謝します。ですが、一つの一族に掛ける人員は少ない方が良いのです。アルケミス家は私で充分だと考えます」
電脳アドバイザー「……それに、アルケミス家は個人的に因縁があるもので」
電脳アドバイザー「ケルヴィン様、コジョ様、殺戮卿様、爆撃男様は他家当主の足止めをして頂きます。一番の実力者である当主を抑えられれば、我々にとって大きなアドバンテージとなりますので」
ケルヴィン「……おう、任せろ」
コジョ「それが役割なら、頑張る」
殺戮卿「……めんどくさい」
爆撃男「派手に暴れてやるぜェ!!」
- 803 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:40:27.51 ID:ExQAAdvpO
- 蠱惑魔「ちょっとぉ……私は何するのぉ?」
電脳アドバイザー「蠱惑魔様は闇影様の護衛です」
蠱惑魔「えー? お留守番なのぉ?」
ラーズ「闇影の結界は今回の作戦では必須だからな。何かあった時に守る人が必要なんだ」
闇影「す、すいません、私なんかに手間を取らせて……」
蠱惑魔「……まぁ、ラクだからいいけどぉ」
爆撃男「ヘッ、ザコだから留守番なんじゃねーのかァ?」
蠱惑魔「あぁん!?」
クー「ねーねー、ぼく達はー?」
リリア「ねーねー、おるすばんなのー?」
グレイス「何よ、私は戦闘能力が低いから要らないって言うの?」
ラーズ「まさか! お前らにも動いてもらうさ」
ラーズ「ただ……これは不確実なところがあってな。電脳アドバイザーのシミュレーションがもう少し必要なんだ」
ラーズ「明日までにはちゃんと伝えるから、それまで待ってくれ」
グレイス「……仕事があるならいいわ」
クー「うん、分かったよ!」
リリア「よし、頑張るぞ!」
- 804 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:41:58.96 ID:ExQAAdvpO
- ラーズ「……役割の説明はこのくらいだな。電脳アドバイザー、皆に各一族の説明をしておいてくれ」
電脳アドバイザー「承知しました」
ラーズ「……即席の関係だが、お前達の覚悟は分かっているつもりだ。大小あれど、本気でこの作戦に取り組もうとしてくれているだろう」
ラーズ「……必ず、成功させる。皆、俺を助けてくれ」
リーフィア「……はいっ!!」
リーフィア(明日の革命……必ず、成功させないと……!!)
- 805 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:48:57.52 ID:ExQAAdvpO
-
翌日。いよいよ、革命の時。
フレイヤ王国の中心部、その貧民街の広場では、革命の演説が行なわれていた。
演説をしているのはアイン。ラーズが見つけ出した革命のリーダーである。
アイン「時は来た! 遂に今日、革命を決行する!」
「「「うおおおおおおっ!!」」」
アイン「この機会を逃せば……次は無いだろう。皆、命の限り戦ってほしい」
アイン「だが、革命のために命を捨てろと言っているわけじゃない。大事なのは革命の後、マトモになったフレイヤ王国で生きていく事だ。その時に皆が生きていなければ意味が無い」
アインの演説は、フレイヤ王国のあちこちにある革命軍の支部に、繋げられている。
アイン「皆、力の限り戦って、力の限り生き残ってくれ!!!」
「「「うおおおおおおおおおおっ!!!」」」
アイン「我々を支援してくれている革命同盟が、我々では勝てない一族の当主を足止めしてくれる。その間に、奴らの本拠地を制圧するんだ!!」
アイン「皆、結界シートは持ったな? それがあれば攻撃から身を守れる……だが、過信はするな。あくまで補助、己の力で生き残るんだ!!」
アイン「皆……行くぞおおおおおおおおおっ!!!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」
- 806 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:55:49.40 ID:ExQAAdvpO
- アインの咆哮を皮切りに、フレイヤ王国の各所で雄叫びが鳴り響く。革命軍となった人々が、王国のあらゆる場所で暴れているのだ。
もちろん、怒りに任せて暴れているわけではない。これは暴動ではなく、革命だ。圧政を強いている組織や貴族、政治家を制圧し、拘束する事が目的である。
アインの下に集まったのは、王国内で虐げられていた貧困層だけではない。没落した貴族や現政府に一族を殺された者達、美麗族でありながら貧困層に加担するものなどである。その数は非常に多く、並の国であればすぐに革命が成功してしまうほどだ。ラーズの力だけではない、アインの力でもある。
だが、フレイヤ王国は、それだけでは成功しない。強い力の持つ貴族達を抑えなければならない。
ラーズ「……始まったみたいだな」
ライオネル「凄い声だねぇ……品が無い」
ギール「何て事言うんですか……」
電脳アドバイザー「総隊長様、監視カメラのハッキング、完了致しました。これで我々の動きが気づかれるのは遅くなるでしょう」
ラーズの持つタブレットに電脳アドバイザーの姿が表示される。
ラーズ「助かるよ、電アド」
電脳アドバイザー「私の通称は」
ラーズ「あー分かった分かった、次の仕事に取り掛かってくれ」
電脳アドバイザー「承知致しました。皆様、どうかご無事で」
ラーズ「……電脳アドバイザーも行ったか」
ラーズ「司書、闇影、蠱惑魔、殺戮卿、爆撃男、グレイス、クー、リリア、ケルヴィン、コジョも配置に付いている……後は俺達だけだ」
リーフィア「……はい、行きましょう……!!」
・遂に革命が始まりました。これからそれぞれの視点で物語が進みます。どの視点から見るか、下から一つ選んでください。
・一応、この選択を先に選んだ方がいいとかはあるんですが、どれを選んでも構いません。視点安価は何度もするので。ただし、物語が進むと、選択肢に変化があったりします。
1.フレイヤ王国の宮殿に向かうチーム(リーフィア、ライオネル、ギール、ラーズ)
2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
3.拠点の待機チーム(闇市、蠱惑魔)
4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
6.貴族の足止め(殺戮卿)
7.貴族の足止め(爆撃男)
8.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
9.貴族の足止め(コジョ)
↓2
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:58:00.07 ID:/ME/JzQ8o
- 1
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:58:22.44 ID:2r2tcfWn0
- 9
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:58:27.63 ID:sY51b/BF0
- 1
- 810 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 16:05:04.46 ID:ExQAAdvpO
- 本日はここまで。ありがとうございました。果たして革命は成功するのか。革命が失敗するルートもあるのでご注意ください。
ちなみに、ケルヴィンが貴族になったのは、グレイスの物語コンマ判定が半分くらいの数値を出したからです。グレイスに関係ある人物がちょっと物語に関わるという事になりました。
フレイヤ王国の王族・貴族は
マーシャル家(王族)、カエサリオン家(王族)、ラルスワルド家、アルケミス家、フェール家、ヴェローナ家、ククレ家、デュナミス家、ロマノフ家、ロマン家、ブラウンシュヴァイク家、ユグドラシル家
です。ざっくり覚えていただければ大丈夫かなと。
お疲れ様でした。また次回。
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:08:35.03 ID:/ME/JzQ8o
- 乙
革命が終わったらリーフィアの物語も終わりそうな勢いね
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:14:18.73 ID:BbnBieAo0
- 乙
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:16:03.92 ID:azbREYsv0
- 乙
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:19:28.12 ID:sY51b/BF0
- 乙
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:21:01.78 ID:U+20MC7lo
- おつおつ
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:52:45.71 ID:NP+YfNhDO
- 乙です
革命失敗ルートなら逃亡ルートになりそうだし、それとは別にリーフィアは巻き込まれ体質みたいなのを感じるから革命が成功したら成功したらで別の国の問題に巻き込まれそう
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 17:27:32.54 ID:BbnBieAo0
- どっちかというと狂言回しだよね
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/19(金) 23:54:28.75 ID:407ZR00i0
- 不気味なほどマーシャル家に関する話題が無かったけど既に何かしら術中に陥ってる説あったりして
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/22(月) 22:17:06.23 ID:qogpQ2gO0
- 書き溜めしてるのかな
- 820 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 16:41:21.96 ID:d9157GVbO
- >>819
してました。もう一週間経ってるとは……。
それでは始めます。革命の始まりだ!
・>>808を採用。コジョの視点からです。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」
コジョ「……始まった」
コジョ(……リーフィア、大丈夫かなぁ)
コジョ(早く倒して、リーフィアのところに行く。うん)
コジョ(コジョの仕事は……誰だっけ? ナントカ家のトーシュを倒す。頑張る)
コジョは屋敷の前に立つ。門の前には、美麗族にしては珍しい屈強な肉体の持ち主が二人、半裸で仁王立ちしていた。見張り番のようだ。
見張り番1「ム? 貴様……何奴だ?」
見張り番2「ここがロマン家の屋敷と知っているのか? 立ち去れぃ!」
コジョが足止めするのは、ロマン家の当主。美麗族の中では珍しく、美だけではなく武力を重んじている一族だ。彼らの美しさの観点には、肉体美も含まれているのである。
ラーズ『ロマン家と戦うなら、肉体美が無いとダメだ。相手が乗って来ないからな』
コジョ『……コジョで大丈夫?』
ラーズ『コジョは獣人だろ? 獣人の筋肉ならロマン家も満足するハズだ』
コジョ(……そんな事言ってたけど……ほんとかなぁ……)
見張り番1「……貴様、よく見たら良い筋肉だなぁ!」
見張り番2「我々と手合わせ願えないかぁ!?」
コジョ(ほんとだった)
- 821 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 16:45:05.30 ID:d9157GVbO
- コジョ「コジョは雑魚には用が無い。トーシュを呼んで」
見張り番1「ほう……? その意気や良し! 叩き潰してくれよう!」
見張り番2「我々の鍛え上げた肉体……それに家系魔法『疾走』を掛けたらどうなるか……思い知るが良い!!」
見張り番の二人が、目にも止まらぬ速さでコジョに殴りかかる。
見張り番1「……なぬっ!?」
……だが、それは常人の話である。
コジョ「そのくらいなら見える」
コジョは獣人。家系魔法『獣化』によって代々練り上げられてきた獣の肉体は、少し鍛えた程度の人間の動きでは敵わない。
コジョ「ケイイをヒョーして拳でお相手する」
コジョの拳が、二人の美麗族にめり込む。
見張り番2「ぐぬぅ!?!」
見張り番2「み……見事だ……」
そして、そのまま動かなくなった。気を失ったようだ。
コジョ「……体が鈍ってる気がする。捕まってたからかも」
コジョ「これが終わったら、森で訓練する……」
コジョ「……!!」ゾクッ!!
コジョ(誰か来る……!!)
・ロマン家の当主が来ます。名前と性別を安価してください。
↓1
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 16:54:07.94 ID:JGQxRQl10
- 名前 ヴァルト
性別 男
- 823 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 17:29:37.72 ID:d9157GVbO
- ・>>822を採用。
凄まじいスピードで繰り出された拳を、コジョは紙一重で避けた。コンマ一秒前にコジョの顔があった場所には、鍛え上げられた腕が殴り込まれている。もし反応が遅ければ、無事では済まなかっただろう。
ヴァルト「へぇ……これを避けるのか。ただ獣人というだけではないな。鍛え方が違う」
その男は、ワイシャツにズボンという、美麗族にしてはラフな格好をしていた。もっとも、その光沢から安い物ではないと用意に想像できるが。
コジョ(危なかった……! この動き……ロマン家の『疾走』……ロマン家の人間!)
コジョ(だけど、動きが全然違う……!)
ヴァルト「挨拶が遅れた。私はヴァルト・ロマン。ロマン家の当主だ」
コジョ「トーシュ……!」
ヴァルトは真っ白なタオルで顔を拭くと、短く刈り揃えられた金髪を一撫でして、コジョを見る。
ヴァルト「日課のランニングをしていたら、見張り番を一撃で倒す君を見てな。興味が湧いたんだ」
コジョ「……興味が湧いたら人を殴る?」
ヴァルト「我がロマン家は肉体美を重んじる家系。だが、この“肉体美”というのは、見て美しければ良いわけじゃない。実践的であるかどうかも大きな価値基準だ」
ヴァルト「君の筋肉は……とても美しい。そして、私の“肉体美”が君に通じるかどうか……試したくなったんだ。手荒な真似を許してくれ……よ!!」
コジョ「くっ……!!」
コジョ(コーセン的な人間……! でも、都合が良い……! 足止めがラク……!)
コジョ「……さっさと倒して、リーフィアのところに行く!」
・コジョvsヴァルトです。コンマで戦います。大きい方が肉弾戦では勝ち。
↓1 コジョ
↓2 ヴァルト
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 17:31:14.92 ID:0flT1KV/0
- あ
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 17:32:58.66 ID:4HGqhqLEo
- ほーい
- 826 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 17:59:09.30 ID:d9157GVbO
- ・>>824-825を採用。ヴァルトも強かったが、コジョがめちゃくちゃ強い。
ヴァルト「ハァッ……!!」
『疾走』で加速したヴァルトは、その勢いの最高点で拳を振り抜く。
コジョ「……!!」
振り抜かれた拳を、コジョは再び紙一重で避ける。髪が数本持っていかれたが、体に傷は無い。
コジョ「せいっ!!!」
コジョはそのまま足を振り上げ、下からヴァルトの顎を打ち砕きに掛かる。
ヴァルト「させるかッ!!」
素早い動きでコジョの攻撃を避けたヴァルトは、後ろに下がる動きを利用してコジョの背に回り込む。『疾走』を使えば一瞬だ。
ヴァルト「もらった……!!!」
ヴァルト「……何ッ!?」
ヴァルトは、コジョの後ろに回り込んだ。そのはずだ。なのに……
ヴァルト(……何故、彼女はこちらを向いているんだ!?)
ヴァルトは決して手を抜いていない。どんな相手でも全力で叩き潰す。それが一番美しいと思っているからだ。だから、彼は全身の筋肉をフルに使い、『疾走』を魔力の配分の許す限り全開で使っている。
ヴァルト(それなのに……何故彼女は後ろに私がいると……!!?)
これは動きが素早いとかそういう話ではない。ヴァルトが後ろに回り込む事を事前に知らなければできない動きだ。
ヴァルト「くっ……!!!」
ヴァルトの渾身の攻撃も、バレていては意味が無い。コジョは軽々とそれを避け、ヴァルトの体を少し押した。
ヴァルト(……!!! しまった……!!!)
バランスを崩したヴァルトは、コジョに無防備にも腹を晒す形になってしまう。
ヴァルト(腹筋に……力を……!!!)
コジョ「ふんッ!!!」
ヴァルト「がはァッ……!!!」
コジョの全身の体重を込めたパンチが、ヴァルトの腹にめり込む。
『疾走』のコントロールをできなくなったヴァルトは、そのまま凄まじい勢いでロマン家の塀に激突した。
そんな勢いに塀が耐えられるわけもなく、ヴァルトは塀を壊して、中へと消えていく。
・下1のコンマ70以上で、フラフラしながらもヴァルトが立ち上がります。
↓1
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 17:59:49.81 ID:tlNvuCADO
- はい
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 18:10:47.71 ID:4HGqhqLEo
- どっちもつえー
- 829 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 18:38:14.48 ID:d9157GVbO
- ・>>827を採用。まだ勝負は分からない。
コジョ「……倒した?」
コジョは塀の壊れた部分から、中を覗き込む。
コジョ「……いない?」
コジョ「……!!」
コジョ(マズイ……!!)
コジョがヴァルトの不在に気づいた瞬間、後ろからヴァルトの蹴りが炸裂した。
コジョ「がッ……!!!」
何とか振り返って背中に蹴り込まれるのは回避したが、ヴァルトの蹴りは強く、両腕でガードしたコジョの体を吹き飛ばす。
コジョ「うぐっ……!!」
ヴァルト「まだ勝負はついていないぞ……君ィ!!」
顔のギラついたヴァルトだが、限界が近いのか、体をフラつかせている。ただ、コジョも今の攻撃のダメージが大きく、未だ膝をついた状態であった。
コジョ「……しぶとい」
ヴァルト「簡単にやられる軟弱な鍛え方はしていない。私はロマン家の当主だ……!」
ヴァルト「……ん?」
ヴァルトは、懐からミニタブレットを取り出した。
コジョ「戦いの最中に電話……感心しない」
ヴァルト「すまない……緊張の連絡のようでな……しばし待て」
ヴァルト「……ああ、何だと言うんだ、今、私は大事な戦いを…………」
ヴァルト「…………何っ!? 革命!!?」
コジョ「!!」
コジョ(こちらの動き、バレた……!!)
・視点の安価です。下から一つ選択してください。
1.フレイヤ王国の宮殿に向かうチーム(リーフィア、ライオネル、ギール、ラーズ)
2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
3.拠点の待機チーム(闇影、蠱惑魔)
4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
6.貴族の足止め(殺戮卿)
7.貴族の足止め(爆撃男)
8.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
9.コジョvsヴァルトの続き
↓2
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 18:39:36.22 ID:tlNvuCADO
- 4
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 18:39:38.74 ID:JGQxRQl10
- 3
- 832 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:07:46.06 ID:d9157GVbO
- ・>>831を採用。闇影と蠱惑魔の視点です。
闇影「…………」
蠱惑魔「…………」
闇影「…………」
蠱惑魔「…………」
闇影「…………」
蠱惑魔「…………ねぇ」
闇影「な……何ですか?」
蠱惑魔「暇なんだけど」
闇影「こ、こっちは暇じゃないですよ! 王国上の結界を維持するのに必死なんです!」
蠱惑魔「その反面、私は暇なのぉ」
闇影「そ、そんな事言われても……」
蠱惑魔「はぁあ〜……ザコでもいいから敵とか来ないかしらぁ〜……」
闇影「や、やめてください不穏な事言うの!!」
蠱惑魔「だって暇だしぃ〜……」
蠱惑魔「……じゃあ、せめて何か話してよ。暇すぎて死にそうなのぉ!」
闇影「そ、そんなぁ……」
- 833 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:10:57.44 ID:d9157GVbO
- 闇影「……あ、そうだ。あの……」
闇影「……総隊長さん、何か変じゃなかったですか?」
蠱惑魔「はぁ? 総隊長が隠し事でもしてるって言うの?」
闇影「そ、そうじゃないんですけど……何か……気合いが入ってるっていうか……」
闇影「い、今まで、総隊長さんがこんなに前に出る事無かったじゃないですか? だから、何かあるのかなって……」
蠱惑魔「何よ、総隊長の事信じてないのぉ?」
闇影「そ、そうじゃありません!」
闇影「総隊長さん……ラーズさんは、家系魔法を使わせるために監禁されていた私を、た、助けてくれたんです!」
闇影「そんな人が……私達に嘘ついてるなんて、そんなわけ……!!」
蠱惑魔「分かった分かった、分かったわよ」
蠱惑魔「……総隊長は私が認めた男だもの。私達を騙してるとか、そんな事は無いわよぉ」
闇影「そ、そうですよね……!」
蠱惑魔「……ほらぁ、集中しなさい。余所見しないのぉ!」
闇影「えええええっ!? ひ、酷くないですかぁ!?」
蠱惑魔(…………)
蠱惑魔(……確かに今の総隊長に違和感はあるけどぉ……)
蠱惑魔(…………大丈夫、よね?)
蠱惑魔「……暇ねぇ」
- 834 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:20:05.67 ID:d9157GVbO
- 蠱惑魔が暇を持て余している頃。
リーフィア、ライオネル、ギールは、ラーズの指示に従い、マーシャル家とカエサリオン家のいる宮殿に向かっていた。宮殿までの近道は、ラーズの手に入れた地図を『速読』で覚えたリーフィアが案内している。
リーフィア「えっと……道はこっちです!」
ギール「流石リーフィアさん! 頼りになりますね!」
ライオネル「相変わらず便利だねぇ」
ラーズ「助かるよ、リーフィア。宮殿に近づいたら俺が先導するから、今は頼む」
リーフィア「はい、頑張ります……!」
ライオネル「…………」
ギール「? どうしたんですか、ライオネルさん」
ライオネル「……いや、何でもないよ」
ライオネルは、ラーズと昨日話した事を思い出していた。
ラーズ『───というわけだ。分かってくれたか?』
ライオネル『……なるほどね。僕を個別に呼び出して何を話すのかと思ったら……そういう事か』
ライオネル『……まぁ、一応は信用しよう。筋は通っているし』
ラーズ『そうしてくれると助かる』
ライオネル『でも……それが本当なら、何故僕には言ったのかな?』
ラーズ『理由は色々あるが……一番は戦いのためだ。俺以外にも分かってくれている人がいれば、戦況は有利だからな』
ラーズ『……カエサリオン家は、マーシャル家に操られ敵となるだろう』
ラーズ『だから、ライオネルにはギールを上手く使って、カエサリオン家の当主を倒してほしいんだ』
ライオネル『……確かに、それは僕の得意分野か』
ライオネル『分かったよ。ただ、君の事を心から信用しているわけじゃない。代わりに僕の方からリーフィア君を進呈しよう。上手く使ってくれ』
ラーズ『リーフィアの事は信用してるんだな?』
ライオネル『……有用というだけさ』
ライオネル(……いらないところまで思い出してしまった)
ライオネル(ともかく……僕とギール君がカエサリオン家、リーフィア君とラーズ君がマーシャル家を担当する事になるわけだ。気を引き締めていかないと……)
- 835 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:35:34.81 ID:d9157GVbO
- リーフィア「……!」
リーフィア「ありました! 宮殿です!」
フレイヤ王国の宮殿は、見るからに豪奢であった。無駄に凝られた装飾で彩られた宮殿は、国のどの建物よりも大きい。
宮殿の前では、警備の者と思われる美麗族達が慌てていた。
ライオネル「革命の話が広まりつつあるようだね……!」
ギール「で、でも、電脳アドバイザーさんがハッキングしてるんじゃあ……!?」
ライオネル「映像は無くても、革命が行なわれているという話が広まる事は止められないさ」
ライオネル「あの慌てようなら、まだ事態は把握できていない。僕達に有利だよ」
ラーズ「……彼らは俺に任せろ」
ラーズは剣を鞘から半ばまで抜き、走り出す。
「ん? 何だお前!」「止まれ!!」「まさか、革命の……!?」
だが、彼らがラーズを認識した瞬間に、彼らは目の前が真っ暗になった。
「ぎゃあああああああっ……!!」
素早く抜刀したラーズに、斬られたからである。
ギール「……居合斬りですか!?」
リーフィア「ぜ、全然見えませんでした……!」
ライオネル「相当な使い手だね……」
- 836 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:43:31.30 ID:d9157GVbO
- ラーズ「よし、警備は倒した。皆、行こう」
リーフィア「え? しょ、正面から行って大丈夫なんですか?」
ラーズ「問題ない。そもそも宮殿に警備は少ないんだ。マーシャル家の意向でな」
ラーズ「それに……ほとんどが戦闘訓練の乏しい美麗族なんか、俺達の敵じゃないさ」
ライオネル「それもそうだね。さぁ、行くんだギール君」
ギール「ライオネルさんも戦ってくださいよ!?」
- 837 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:44:09.42 ID:d9157GVbO
- セレナ「ギュウ……」
リーフィア「……? どうしたの、セレナ?」
リーフィア(……怯えてる?)
リーフィア(……もしかして、あの宮殿に?)
リーフィア(……でも、行かないと)
リーフィア「セレナ……私が絶対に守るからね?」
セレナ「……ギャウ!!」
- 838 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:51:29.95 ID:d9157GVbO
- 宮殿に入ったリーフィア達は、広すぎる空間に圧倒された。感動したのではない、呆れていたのだ。
ギール「何ですかこれ……空間が無駄すぎません? どういう建築家が建てたんですか?」
ライオネル「……調度品や美術品だけは超一流だねぇ。僕の『審美眼』でも見た事のないような物ばかりだ」
リーフィア「お、落ち着きません……」
ラーズ「感想を述べている場合じゃない。警備がいないとはいえ、気を抜くな」
ライオネル「もちろん。さぁ、ギール君、剣を抜きたまえ」
ギール「は、はい……!」スッ……
ギールは背中の大剣を抜く。そうすると、ギールの家系魔法『剣豪』が発動する。
ギール「……っ!!?」ゾクッ!!
その瞬間、ギールは強い気配を感じた。ただものではない、強者の雰囲気だ。
ギール「強敵がいます……!」
ギール「……えっ!? しかも二人も……!!」
リーフィア「えっ!?」
リーフィア(そんな……敵はマーシャル家当主だけじゃ? それ以外にも強い人がマーシャル家に……!?)
ライオネル「…………」
ライオネル「……なら、手分けしよう。ギール君、方角は分かるかい?」
ギール「えっと……このまま真っ直ぐと、右に向かって行ったところです!」
ライオネル「……よし、では僕はギール君と右に行く。ラーズ君は真っ直ぐ行ってくれ」
ライオネル「……あぁ、リーフィア君はラーズ君についていきなよ。こちらはギール君だけで事足りる」
リーフィア「わ、分かりました……!」
ライオネル「行くよ、ギール君」
ギール「はい、ライオネルさん」
ライオネル「……何してるんだい。先頭は君だよ」
ギール「今、行くよって言いませんでした!?」
- 839 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:53:00.86 ID:d9157GVbO
- リーフィア「それじゃあ……行きましょう、ラーズさん」
ラーズ「……ああ」
リーフィア「……?」
リーフィア(真剣な顔になるのは当然だけど……さっきとどことなく雰囲気が違うような……?)
リーフィア(……気のせい、かな?)
・どちらの視点を見るか、選択してください。
1.リーフィアとラーズ
2.ライオネルとギール
↓1
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 21:53:27.35 ID:VCSZwDJVO
- 1
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 21:53:39.55 ID:Ol+W4PUeo
- 1
- 842 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:58:53.45 ID:d9157GVbO
- 1選択で本日はここまで。ありがとうございました。こんな感じで進めていきます。
それではお疲れ様でした。また次回よろしくお願いします。
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 22:04:21.13 ID:VCSZwDJVO
- 乙です
洗脳系は手強い
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 22:12:36.55 ID:JGQxRQl10
- 乙です
- 845 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 11:45:58.06 ID:0g7IBX0BO
- 比較的暇な僕ですが、この時期はやっぱりどことなく忙しいですね。やれる時に更新しないと。こんな時間ですが始めます。
・>>840を採用。リーフィアとラーズの視点から。
宮殿を真っ直ぐ進んでいたリーフィアとラーズは、やがて幅の広すぎる階段に辿り着いた。
ラーズ「ここを上がれば、マーシャル家当主がいるはずだ」
リーフィア「はい……!」
リーフィア「……それにしても、本当に警備がいないですね……」
ラーズ「ああ……マーシャル家の方針というのもあるが、そもそも民の反乱など考えていないんだろうな」
ラーズ「……あいつらの多くは、国民をすぐ殺せる奴隷くらいにしか思ってないからな」
リーフィア「…………変えなきゃ、いけないですね」
ラーズ「ああ、そうだな。……!」
ラーズ「リーフィア、気をつけろ! 敵だ!」
ラーズが言った瞬間、物影から複数の人間が出てきた。全員黒ずくめの格好をしており、フードで顔が見えない。
リーフィア「こ、この人達は……!?」
ラーズ「マーシャル家の人間だ! あいつらは他の一族にも素顔を隠している!」
ラーズ「気をつけろ! あいつらの家系魔法は精神を汚染する! 下手に近づくなよ!」
リーフィア「は、はい……!」
・マーシャル家の人間が攻撃を仕掛けてきました。倒せるかどうかコンマ判定です。ちなみにラーズはコンマ判定に自動成功してるので、リーフィアの判定。
↓1のコンマ20以上で成功
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 11:52:15.47 ID:kxjMGO5x0
- はい
- 847 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 13:41:29.59 ID:0g7IBX0BO
- ・>>846を採用。リーフィアの判定も成功です。
リーフィア(マーシャル家の家系魔法は精神汚染系……! 対策は……!)
リーフィア達は、前日に各一族の家系魔法について聞いていた。当然、マーシャル家についてもだ。
グレイス『ハァ? マーシャル家の家系魔法は分からない?』
ラーズ『ああ……精神を汚染するタイプの家系魔法だって事は分かってるんだけどな、詳しい事は分からないんだ』
ラーズ『基本的に美麗族は傲慢だから……自分から家系魔法を教える事が多いんだよ。でも、秘密主義のマーシャル家だけは分からないんだ』
ギール『……そういえば、ケルヴィンさんも自分から言ってましたね』
ケルヴィン『そうだっけか?』
リーフィア『で、でも……そんな状況で革命なんて……』
ラーズ『いや……大丈夫だ。対策はある。それは……』
リーフィア(……とにかくすぐに相手の意識を奪う!!)
リーフィア(……今考えたら、すごく雑な対策なような……!?)
そんな事を思いながら、リーフィアは一人のフード人間に近づく。その人物が動き出す前に、彼女は右手を相手の顔付近に突き出した。
リーフィア(『衝撃』……!!)
魔力を込めた衝撃波が、フード人間の意識を昏倒させた。だが、ここで止まるわけにはいかない。まだフード姿の人間はいるのだ。
リーフィア「……あ……!!」
気がつくと、後ろに一人のフード姿があった。倒した人物とは違う者に回り込まれていたようだ。
リーフィア(マズイ……!!)
- 848 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 13:57:11.67 ID:0g7IBX0BO
- セレナ「ギャアアア!!」
すると突然、服の中からセレナが飛び出してきた。セレナはフード姿の頭に噛み付くと、力任せに壁に叩きつけた。強い衝撃音が響き、そのフード姿は床に崩れ落ちた。
ラーズ「……そのトカゲ、なかなか強いみたいだな」
いつの間にか他のマーシャル家の人間を倒していたラーズが、納刀しながら言った。
リーフィア「……守ってくれたんだね、セレナ。ありがとう」
セレナ「ギャウ!!」
ラーズ「……よし、進むぞ。コイツらはマーシャル家の中でも雑魚だ……当主はこんな簡単にはいかないだろう」
リーフィア「は、はい……!」
・とあるコンマ判定です。コンマ50以下で……?
↓1
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 13:57:50.03 ID:eydAR0fgO
- ふん
- 850 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 16:47:53.92 ID:0g7IBX0BO
- ・>>849を採用。コンマ50以下のため、リーフィアはラーズと別れる事になります。
ラーズ「……そうだ、リーフィア、少しいいか?」
リーフィア「?」
ラーズ「ほら、この壁の……この文章なんだが……」
リーフィア「……? どれですか…………」
ガンッ!!!
リーフィア「───え?」
ガンッ!!!
セレナ「ギャッ……!!?」
ドサッ……!!
ラーズ「……すまない」
ラーズは、リーフィアとセレナを殴った鞘をきちんと提げ直し、気を失ったリーフィアとセレナに頭を下げた。
ラーズ「……殺戮卿、頼めるか?」
殺戮卿「はいはい」
突如、ラーズの後ろから、殺戮卿が現れた。細身にも関わらず、ひょいとリーフィアを抱える。
殺戮卿「どこに置いてくればいいの?」
ラーズ「……本拠地が安全だろう。ただ、闇影や蠱惑魔にはバレないようにしてくれ」
ラーズ「……心配を掛けたくない」
殺戮卿「分かった」
ラーズ「……ヴェローナ家の足止めは終わったか?」
殺戮卿「当然でしょ? あんなの簡単だよ」
殺戮卿「……思ったより硬いロボットみたいなのがいっぱいいて面倒だったけど」
ラーズ「……フェール家か」
ラーズ(フェール家の家系魔法『製鋼』で作られた彫像に、ヴェローナ家の家系魔法『入魂』を込め、自立型ロボットとして戦わせたってところか……)
ラーズ(……フェール家め、表立って戦わず、勝っても負けても良いところ持っていくつもりか……)
ラーズ「……殺してないよな?」
殺戮卿「殺してないってば……総隊長が言ったんでしょ。殺さずにいた方が革命の大義名分になるって……」
殺戮卿「……半殺しくらいだよ」
ラーズ「……まぁ、それなら上出来か」
ラーズ「……じゃあ、後は頼んだ」
殺戮卿「……ホントに行くの?」
ラーズ「……止めるか?」
殺戮卿「……いや、止めないよ。気持ちは分かるし」
ラーズ「…………すまない」
ラーズは殺戮卿に頭を下げ、先に進む。
ラーズ(マーシャル家の当主は……俺の手で……!!)
- 851 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 17:03:37.23 ID:0g7IBX0BO
- 一方その頃。ライオネルとギールはリーフィアとは違う方向を進んでいた。
ギール「……ライオネルさん」
ライオネル「何だい? 敵がいた?」
ギール「いえ、その……」
ギール「……何か隠してません?」
ライオネル「……何故かな?」
ギール「何となく……そうかなと」
ライオネル「……ギール君にバレるようじゃあ、僕もまだまだか……」
ライオネル「隠してるというより、ラーズ君から聞いた話を共有してなかった……という方が適切かな?」
ライオネル「彼の話では、カエサリオン家も敵に回るらしい」
ギール「えっ!? な、何でそんな大事な話してくれなかったんですか!?」
ライオネル「……彼の意思を尊重したのさ」
ギール「え? それって……一体どういう……」
ライオネル「まぁ、それは後でね」
ライオネル「……敵じゃないかな、ギール君」
ギール「……!!」
・カエサリオン家当主と戦闘です。名前と性別をお願いします。
↓1
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:04:36.13 ID:kxjMGO5x0
- エリュシオン
男
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:04:45.64 ID:kmeRoKtG0
- ゼルヴィス 男
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:05:16.74 ID:FkQtcdju0
- ネフリティス
女性
- 855 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 17:37:27.55 ID:0g7IBX0BO
- ・>>852を採用。
エリュシオン「…………」
ライオネル「……カエサリオン家の当主、エリュシオン・カエサリオンで間違いないかな?」
エリュシオン「…………」
ライオネル「……僕の『審美眼』で家系魔法が『開花』と出ているから、カエサリオン家の人間だとは思うんだけどね」
エリュシオン「……………………ヤル」
ギール「はい?」
エリュシオン「コロシテ……ヤル……!!」
エリュシオンは右腕をライオネル達に向ける。そして、手を開く。
すると、その手から激しい勢いで巨大な緑色の触手が伸びてきた。
ギール「うわっ!?」ズバァン!!
ギールは素早く抜刀し、その触手を斬り裂く。斬られた触手は吹き飛んで、壁に叩きつけられた。
エリュシオン「ウウウ……!!」
だが、エリュシオンは再び腕を振り上げ、今度は両手から触手を伸ばす。
ギール「な、何ですかこれ!?」
ライオネル「これは……植物か!?」
ライオネル(植物の種を一気に開花させて、触手のように操っているのか……!!)
ギール「き、キリがありませんよ、ライオネルさん……!」
ライオネル「カエサリオン家は花屋か何かかい……!?」
・様子のおかしいカエサリオン家の当主・エリュシオンと戦闘です。どう戦う? 下から選択してください。
1.ライオネルの『審美眼』で部屋の様子や使えそうな物を探る
2.ギールの『剣豪』で特攻
3.戦略的撤退(部屋から出て、戦いやすい大広間に誘導する)
4.その他自由安価(二人にできなそうな事は無効となります)
↓2
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:43:29.34 ID:4EfETwLgo
- 1
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:43:39.03 ID:FkQtcdju0
- 1
- 858 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 20:57:36.29 ID:0g7IBX0BO
- ・>>857を採用。ライオネルが『審美眼』を使います。実はこれが一番良い選択肢。
ライオネル(このままじゃ危険だ……! 何か打開策を考えないと……!)
ライオネル(『審美眼』……!!)
ライオネル(……なっ!!?)
何か使える物が無いかと『審美眼』を使ったライオネルだったが、彼の目に映ったのは思わぬ物だった。
ライオネル(壁の中に……植物が!?)
ライオネル達の入った部屋の壁や床に、植物の蔦や根のような物がびっしりと埋められているのである。
ライオネル(これは……カエサリオン家の家系魔法か!!)
ライオネル「ギール君!! ここは危険だ!! 壁や床に植物が埋まっている!!」
エリュシオン「ウ……ウウ……!!」
エリュシオンが腕を振ると、壁や床から植物が一斉に現れた。
ライオネル「……!! マズイな……!!」
ギール「……いいえ!」
ギール「出てくるのが分かってれば、対処できます……!!」
ギールは大剣を自在に振り回し、襲い来る植物を叩き斬る。
ライオネル(……凄いな。これが、ギール君の力か……!)
ギール「すいません、少し眠ってもらいます……!!」
大量の植物を捌いたギールが、そのままエリュシオンに剣を振るう。
・コンマ判定です。コンマ60以上でエリュシオンを倒せます。
↓1
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:14:04.57 ID:JXn3Cw+DO
- はい
- 860 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 21:24:45.62 ID:0g7IBX0BO
- ギリ勝てなかったところで本日はここまで。ありがとうございました。流石は当主、まだ続きます。
ゆっくりになってしまいました。こんな感じでちょこちょこ進める事も多くなるかも。
お疲れ様でした。また次回。
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:48:32.76 ID:FkQtcdju0
- 乙です
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:09:51.80 ID:kOoA8nkZo
- 乙乙
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 23:32:53.40 ID:ZSwbXWnHo
- おつ
- 864 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 20:46:20.41 ID:EhW+eT1qO
- それでは始めます。ライオネルとギールのところからです。
・>>859を採用。コンマ60以下なので、まだ決着がつきません。
ギール「はぁッ……!!」
ギールの振るった剣の峰が、エリュシオンの腹にブチ込まれた。
ギール「……あれ!?」
……かに見えたが、剣は途中で止められていた。
エリュシオン「ウゥ……!!」
エリュシオンが服の中から植物を一瞬で大きくし、剣をガードしたのだ。
ライオネル「なっ……! どれだけ隠しているんだ植物を……!」
エリュシオン「ウウウッ……!!」
ギール「ま、マズイ……!」
エリュシオンが、ギールに向けて手の平を向けた。
・コンマ判定です。コンマ30以上で……?
↓1
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 20:50:46.61 ID:3ZdZACPm0
- あ
- 866 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:20:01.86 ID:EhW+eT1qO
- ・>>865を採用。コンマ30以上なので、エリュシオンが正気を取り戻します。
エリュシオン「……ウウウゥゥ……!!」ピタッ!!
ギール「……あれ?」
ギール「攻撃が……来ない?」
エリュシオン「…………ろ」
ギール「え?」
エリュシオン「わタシが……体ヲトめている間に、早く、コウソクしろ……!!」
ライオネル「……!!」
ライオネル「ギール君!! これで彼を拘束するんだ!!」
ライオネルは、『審美眼』でエリュシオンの影響下から離れた植物の蔦を見つけると、ギールに投げた。
ギール「は、はい……!!」
ギールはエリュシオンの手足を拘束した。そして、近くの柱にそのまま縛り付けた。
ギール「で、でも、これじゃあまだ魔法でやられますよ!」
ライオネル「安心したまえ、今ならこれが付けられるだろう」
そう言ってライオネルが取り出したのは、アルカンレティアから拝借していた魔錠だった。
ガシャン!!
ライオネル「これで大丈夫だ……魔法は使えない」
ギール「ライオネルさん……勝手に持ってきてたんですね……」
ライオネル「便利だからね。アルカンレティア国王なら許してくれるだろう」
ギール「……でも、どうして急に普通になったんでしょう? マーシャル家の家系魔法が関係あるんですか?」
ライオネル「……それは……」
- 867 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:32:16.91 ID:EhW+eT1qO
- タッ、タッ、タッ……
ラーズ「…………」
リーフィアの気を失わせてから時間が経ったが、まだラーズは走っていた。フレイヤ王国の宮殿は無駄に広く、また無駄に高い。目的の部屋に行くまでが手間なのだ。敵襲が無いだけまだマシかもしれないが。
ラーズ(……いや……敵襲が無いんじゃない、敢えて放っていないんだろうな)
ラーズ「……ここだ」
ようやく目的の部屋───マーシャル家の執務室に辿り着いたラーズは、扉を開けようと手を出す。
キィ……
ラーズ「……!」
だが、ラーズが手を掛ける前に、扉は勝手に開いた。
ラーズ「…………」
ラーズは剣を抜き、中に入る。
ラーズ「……見つけたぞ」
・中にいるマーシャル家当主の名前をお願いします。性別は男性固定です。
↓2
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 21:37:12.48 ID:mMFBThT3o
- ジディアス
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 21:37:14.97 ID:Fr+3kpyA0
- ↑
- 870 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:55:15.30 ID:EhW+eT1qO
- ・>>869を採用。
ラーズ「マーシャル家当主……ジディアス・マーシャルだな」
ラーズ「俺は革命同盟だ。各家の当主を抑え、人々の革命を成功させようとしている。計画は順調だ、お前達は終わりだよ」
ラーズ「……だが、お前だけは、俺がこの手で倒す。いや……」
ラーズ「…………殺す」
ジディアス「…………」
ジディアス「…………久しぶりに会ったというのに、随分言ってくれるじゃないか?」
ジディアス「…………我が息子よ」
- 871 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:56:48.75 ID:EhW+eT1qO
- ギール「えええっ!!?!? ラーズさんが……マーシャル家の子供ぉ!!!?!!」
ライオネル「うるさいよ。大きい声を出さないでくれ」
ギール「だ、出さずにはいられませんよ!! だって、すごく大事な事じゃないですか!!? 何で言ってくれなかったんですか!!!?!」
ライオネル「彼が誰にも言うなとさ。そもそも、彼自身が革命同盟の面々にも話していないんだ。なのに僕が言いふらせないだろう?」
ライオネル「……いや、殺戮卿君と電脳アドバイザー君は知ってるんだっけ」
ギール「え……仲間のほとんどにも話していないんですか」
ライオネル「ああ……どうやら彼は自身の一族、ひいては家系魔法を汚らわしく思っているらしくてね。できればずっと隠しておきたかったらしい」
ライオネル「だが、フレイヤ王国での革命が決まり、僕達との共闘が決まって……僕だけには話してくれたのさ。作戦の関係上ね」
ギール「作戦?」
ライオネル「……彼は一人で決着を付けるつもりなんだ」
ギール「えっ……!!? ひ、一人で!!? 危険なんじゃあ……!!!」
ライオネル「そうでもないよ。マーシャル家の家系魔法を考えたら、彼一人の方が良い」
ギール「……それって?」
- 872 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:02:07.42 ID:EhW+eT1qO
- ライオネル「───『悪意』。人間の心に潜む悪意を刺激し、増幅させ、心を塗り潰す恐ろしい魔法だよ」
ライオネル「これを使われた人間は、悪意や殺意に塗り固められる……そうだよね、エリュシオン君?」
エリュシオン「…………く…………」
エリュシオン「…………ああ、そう……だ。迷惑を掛けたみたいだな……」
ギール「しょ……正気に戻ったんですか?」
エリュシオン「ああ……何とかな」
エリュシオン「……ジディアスの家系魔法は強力だ。心の奥底の仄かな悪意さえも大きくさせてしまう」
エリュシオン「そして、他人の悪意にも敏感だ。彼はおそらく……君達という見知らぬ“悪意”を嗅ぎつけ、対策を講じたのだろう。その一つが、私の『悪意』で操るという事だったわけだ……」
ギール「ば、バレてたんですね……革命が……」
ライオネル「バレているとまではいかないんじゃないかな。怪しげな動きがある程度だろう」
- 873 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:04:45.48 ID:EhW+eT1qO
- ギール「……あれ?」
ライオネル「どうしたんだい」
ギール「ラーズさんって……庸人ですよね? フレイヤ王国の王族は美麗族ばかりなんじゃ……」
ライオネル「……そこから欺いているんだよ。フードを被り、美麗族を装って王族として活動しているんだ」
ギール「な、何でそんな事を!?!」
ライオネル「さぁねぇ……狂人の考えは読めないからなぁ」
- 874 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:06:00.23 ID:EhW+eT1qO
- ギール「…………あれ?」
ライオネル「今度は何だい」
ギール「……じゃあ、リーフィアさんは……」
ライオネル「気絶させられて、殺戮卿君辺りに運ばれているんじゃないかな」
ギール「ひ、酷いですね!! それを分かってあっちにやったんですか!!」
ライオネル「必要な犠牲というヤツさ……」
ライオネル(……監視役としてリーフィア君を差し向けたけど、おそらくそういう状況になっているだろうねぇ)
- 875 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:14:20.61 ID:EhW+eT1qO
- リーフィア「…………」
リーフィア「……………………」
リーフィア「…………ハッ!!?」
リーフィア「……あれ? ここは……」
リーフィア「……時計塔の……?」
リーフィア(……って事は、革命同盟の本拠地、だよね? あれ? 革命って、どうなったんだっけ……?)
リーフィア「……あっ!!」
リーフィア(そうだ……!! ラーズさんに殴られて、それで……!!)
リーフィア「ど、どうしてここにいるか分からないけど……戻らないと……!!」
殺戮卿「ダメだよ」
リーフィア「……!」
リーフィア「さ、殺戮卿さん……!?」
殺戮卿「僕にしては珍しく動いたからさ……君に戻られると面倒なんだよね。また回収すんのヤだし……」
殺戮卿「だからさ……じっとしててくれないかな」
殺戮卿「……僕も、あんまり君の事殺したくないし」
リーフィア「……!!」ゾクッ……!!!
リーフィア(こ、怖い……!! 動きは緩やかなのに、気を抜いたらいつでも殺されそう……!!)
- 876 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:15:54.82 ID:EhW+eT1qO
- リーフィア(……でも……!!)
リーフィア「……そういうわけにはいきません」
殺戮卿「!」
リーフィア「よく分からないですけど……ラーズさんの指示なんですよね? 私をここに連れてきたのは」
リーフィア「おそらく……理由は分かりませんが、一人でマーシャル家当主と対決するつもりなんでしょう?」
殺戮卿「……うん」
リーフィア「だったら……なおさらダメです。戻らないと!」
リーフィア「そんなの……小説だったら死亡フラグですよ!! ラーズさん、このままだったら帰ってこないかもしれせんよ!?」
殺戮卿「……そんなわけ、ないよ。総隊長が……死ぬなんて……」
リーフィア「死ぬは言いすぎだったかもしれません……でも、危険なのは間違いないですよ」
リーフィア「私が言ったからどうなるというものでもないかもしれせん……でも、このままじっとなんてできません!!」
殺戮卿「…………」
・コンマ判定です。リーフィアはこれからラーズのところに戻る気ですが、コンマ50以上で殺戮卿もついてきます。コンマ80以上で蠱惑魔も。
↓1
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 22:16:22.21 ID:tcCKK/FI0
- あ
- 878 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:40:06.09 ID:EhW+eT1qO
- ・>>877を採用。コンマ50以下なので、殺戮卿はついてきません。止めようとしてきます。
殺戮卿「……ダメだ」
リーフィア「殺戮卿さん……!!」
殺戮卿「ジディアスは総隊長が一人で相手する……そう決まっているんだ。総隊長が決めたんだ」
殺戮卿「僕は……それに従うだけだよ」スッ……
殺戮卿は立ち上がると、リーフィアの方に手を向ける。
殺戮卿「僕の家系魔法は……言いたくないけど、君に触れただけで死ぬよ。一瞬で体が壊れる」
殺戮卿「……頼むから、動かないでよね」
リーフィア「う……!!」
リーフィア(ハッタリじゃない……本当に動いたら殺される……!!)
リーフィア(ど、どうすれば……!!)
セレナ「ギャア!!!」
リーフィア「! セレナ! 無事だったんだね!」
殺戮卿「……トカゲだ」
セレナ「ギャ……!!」
リーフィア「ど、どうしたの? セレナ?」
セレナ「ギャッ……!!!」
ピカッ……!!!
リーフィア「えっ……!!?」
殺戮卿「……!!?」
セレナがリーフィアに触れた途端、眩ゆい光が辺りを包んだ。
……そして、光が止むと、そこにはリーフィアもセレナもいなくなっていた。
殺戮卿「…………」
殺戮卿「……は!?」
- 879 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:42:52.31 ID:EhW+eT1qO
-
ピカッ……!!!
リーフィア「きゃあっ!!?」
リーフィア「……え?」
リーフィア(ここって……宮殿!? どうして!!?)
リーフィア「……もしかして、セレナが……?」
セレナ「ギャア?」
リーフィア(ワープ屋さんみたいな魔法かな……?)
リーフィア「……ううん、細かい事は後! 今はラーズさんのところに行かないと……!!」
リーフィア(ここは、さっきラーズに殴られたところだから……!!)
リーフィア「……上にいるハズだよね!!」
・どの視点から見るかを、下から一つ選択してください。
1.ラーズを追うリーフィア(このまま続けます)
2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
3.ライオネルとギール withエリュシオン
4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
6.貴族の足止め(爆撃男)
7.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
8.ロマン家の足止め(コジョ)
↓2
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 22:44:54.27 ID:3ZdZACPm0
- 4
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 22:46:10.20 ID:0jqm7VLDO
- 1
- 882 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:55:37.63 ID:EhW+eT1qO
- このままリーフィアの視点で進めるところが決まったところで本日はここまで。ありがとうございました。
実はラーズは、ラーズ・マーシャルでした。リーフィアに引き続き、彼も王族です。元だけど。
お疲れ様でした。また次回。
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 23:15:31.72 ID:mMFBThT3o
- 乙
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 23:26:48.32 ID:3ZdZACPm0
- 乙乙
- 885 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 16:24:37.18 ID:26G6qT8DO
- それでは始めます。リーフィアの視点からなんですが、そのためにまずラーズの視点からやります。
ラーズ「……お前なんか父親じゃない。俺は自分をマーシャル家の人間だと思った事なんて無いんだ」
ジディアス「フフ……それはどうかな……」
ラーズ「何……?」
ジディアス「じゃあ……何故わざわざ来た? 革命同盟だったか……話には聞いているが、まさかお前が長とはな……」
ジディアス「しかし、お前本人が来る事も無かっただろう? 部下にやらせて良かったハズだ」
ジディアス「結局……お前はマーシャル家との繋がりを絶てていないんだ。だから、ここまで来た」
ラーズ「…………」
ラーズ(……落ち着け。奴はまだ『悪意』を使っていない……一番良いタイミングを見計らっているんだ……)
ラーズ(奴のペースに惑わされてはいけない……)
- 886 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 16:27:00.16 ID:26G6qT8DO
- ラーズ「……そうかもしれないな」
ジディアス「!」
ラーズ「だからこそ……俺は、今日、その繋がりを断ち切りに来たんだ……!」
ジディアス「何をそんなに興奮している……? 何が気に食わない?」
ジディアス「人の心の闇を操る変化魔法『悪意』がそんなに嫌なのか? 便利だろう?」
ジディアス「お前だって仮にも組織のトップだ……『悪意』は人の心の悪意をも読み解く。それなりに使えたんじゃないのか?」
ジディアス「例えば……新しいメンバーが悪意を持って参加していないかどうか見分ける……などはどうだ?」
ラーズ「……!」
ラーズ『よく来てくれた。早速だけど、フレイヤ王国での革命の話をしていいか?』
ライオネル『……いいのかい? 電脳アドバイザー君からは面接だと聞いていたけど』
ラーズ『うーん……そのつもりだったんだけど、めんどくさくてさ』
ライオネル『そんな適当な……』
ラーズ『まぁ、大丈夫だろ。お前らの人となりを電アドに見させてきたけど、裏切るとかそんな感じじゃなかったし』
ラーズ『……安心しろって。考えも無しで言ってるわけじゃないさ。な?』
ラーズ「…………」
ジディアス「それとも……我がマーシャル家が、庸人の身分を偽ってフレイヤ王国を牛耳っている事か?」
ジディアス「それは私だけの責任じゃない。マーシャル家は昔から……それこそ建国以来から『悪意』でこの国を運営し続けているんだ」
ジディアス「フレイヤ王国を建国される切欠となった英雄・フレイヤ……彼女は天翼族だったが、私の祖先が『悪意』で大衆を煽動し、追い出したのだ」
ジディアス「そして、我が一族が国を支配できるよう、傲慢で操りやすい美麗族で地盤を固めてきたのだよ」
ジディアス「フフ……マーシャル家初代当主は相当に切れ者だったと見える……」
- 887 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 16:30:52.04 ID:26G6qT8DO
- ラーズ「…………」
ラーズ「……家系魔法も、お前らのゲスさも、どうだっていいさ。俺には関係ない」
ラーズ「俺は……母親を見殺しにしたお前を、絶対に許さないだけだ……!!」
ジディアス「……フフフ……まだその事を言っているのか……」
ラーズ「ふざけるな……!! 分かっているだろう!!」
ラーズ「俺は……お前が母親を見捨てたから家を出たんだ……!!」
ジディアス「…………」
ラーズ「お前が家系を続かせるためだけに結婚した女は……代々剣士の家の人間だった。お前のせいで剣を置かざるを得なかった母は、俺に剣術を教えてくれたんだ」
ラーズ「お前は知らないだろうな、母がどれだけ強かったかなんて……」
ジディアス「……フフ、お前の母親は没落貴族だ。そこを私が救ってやったのだ……」
ジディアス「その恩を仇で返そうとしたのだ、あの女は。殺されて当然だろう?」
ジディアス「それに……彼女が亡くなったのは病気が原因だ。私には関係がない……」
ラーズ「ふざけるな!! 母が病気になったのは、お前が『悪意』で心に負担を掛け続けたからだろ!?」
ラーズ「それに……病気になってから適切な医療を施さなかったじゃないか……!! 見殺しにしたんだよ、お前は……!!」
ラーズ「ジディアス……!! お前は俺が絶対に……殺す!!!」
ジディアス「……フフフ……!!!」
・コンマ判定です。ラーズの攻撃が上手くいくかどうか。また、同時にリーフィアが来るかどうかも判定します。
・ラーズとジディアスのコンマを判定し、高い方の勝利。ただし、ここで決着がつくわけではありません。
↓1 ラーズのコンマ。ここのコンマが80以上だとリーフィアが来ます
↓2 ジディアスのコンマ
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 16:39:47.10 ID:/kOKcbIJ0
- あ
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 16:43:19.30 ID:uMI55l+co
- あ
- 890 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 17:10:12.83 ID:26G6qT8DO
- ・>>>888-889を採用。ジディアスが優勢。そしてリーフィアはまだ階段を上がっています。
ラーズ「ッ……!!!」
ラーズは剣を半ばまで抜刀し、構えを取る。そして、動きを止める。ジディアスが動いた瞬間に、居合斬るためだ。
ジディアス「…………フフフ……」
だが、ジディアスは笑みを浮かべたまま、動かない。ラーズの方をじっと見ているだけだ。
ラーズ(……クソッ、隙を見せないつもりか? 奴には剣技の才なんて無いハズだが……!!)
ジディアス「……フフ、お前は勘違いしているようだな」
ジディアス「……私が、お前の母親の剣技を知らぬと本気で思っているのか?」
ラーズ「……!!」
ジディアス「フフフ……お前の剣など、落ち着いていれば簡単に避けられる……」
ジディアス「お前の剣は……母親に劣るだろうからな」
ラーズ「!!!」ブチッ!!!
あからさまな挑発と分かっていながら、ラーズは剣技を発動してしまった。ラーズらしくない見え見えの太刀筋を、ジディアスはいとも簡単に避ける。
ジディアス「フフフ……!!!」
ジディアスの手が、ラーズに伸びる。触れて『悪意』を発動させ、彼の正気を失わせる気なのだろう。『悪意』は殺意を呼び起こすだけではなく、絶望感に浸らせ、無気力に追い込む事も可能なのだ。
ラーズ(……!! マズイ……!!!)
・コンマ30以上で回避成功。失敗すると『悪意』に晒されます。
↓1
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 17:12:50.91 ID:KqiXkN2q0
- あ
- 892 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 18:00:13.38 ID:26G6qT8DO
- ・>>891を採用。取り敢えずは回避成功です。
ラーズ「くっ……!!」
ラーズは体を捻り、ジディアスの手から逃れる。少し無理な体勢をして筋を痛めたが、この程度なら支障ないだろう。
ジディアス「フフフ……」
ラーズ「……余裕のある顔だな。状況が分かっていないのか?」
ラーズ「今、フレイヤ王国は革命の真っ最中……しかも革命軍が優勢だ。このままだとお前はおしまいなんだぞ?」
ジディアス「……フフフ、本当にそう思っているのか?」
ジディアス「私が生きていれば……『悪意』で革命など簡単にひっくり返せる。いや……それ以上の結果が生まれるかもしれんなぁ……」
ジディアス「だから、お前はここに来たのだろう? 誰かが私を殺さねば……全てが水の泡になると……」
ジディアス「余裕が無いのは……むしろお前の方なのではないか?」
ラーズ「…………」
ラーズ(……焦るな。これは奴の手だ……! 焦らなければ、奴など簡単に……!!)
そう言いながら、ラーズは既に自分がジディアスの術中にある事に気づけていない……。
・コンマ判定です。このタイミングでリーフィアが来る……かもしれません。
↓1のコンマ50以上でリーフィア登場
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 18:01:18.43 ID:Y+JdsWnO0
- 此処で颯爽と
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 18:08:57.41 ID:/kOKcbIJ0
- おっと、これまでは調子良かったが
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 18:10:03.31 ID:kM4xIwNvo
- S95のはずなのに()
- 896 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 19:18:15.20 ID:26G6qT8DO
- ・>>893を採用。ギリギリ来ませんでした。
ラーズ「俺は……お前なんかに負けない……!!!」
ラーズは再び居合斬りの構えを取り、攻撃を仕掛ける。
ジディアス「フフフ……!!」
ジディアスは笑みを浮かべたまま、それを避ける。
そこで、ラーズは剣を抜き切り、ジディアスの腹に向けて振った。居合斬りはフェイントであり、この攻撃が本命だ。
ジディアス「……!」
剣は綺麗にジディアスの腹を斬り裂く……かに見えたが、ローブがその剣を止める。
ラーズ「……!?」
ジディアス「フフフ……『硬化』の込められたローブは便利だぞ? 私が家系魔法ばかりに頼る二流の男だとでも思ったか?」
ラーズ「くっ……!!」
ラーズ「お前はずっと三流以下だよ……!!!」
ジディアス「フフフ……!! 言いたい事はそれだけのようだな……!!!」
ジディアスがラーズに手をかざす。
ドクン……!!!
ラーズ「ぐっ……!!?」
ジディアス「触れないと『悪意』が使えないとでも? 私くらいになれば、一定の距離に近づけば行使できるのだよ……!!」
・コンマ判定です。コンマ50以上で『悪意』に耐えられます。失敗すると……
↓1
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 19:19:25.26 ID:JPS9CO2So
- ほい
- 898 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 21:28:05.22 ID:26G6qT8DO
- ・>>897を採用。ちょっとヤバイかも。
ジディアス「───それでは、悪意に溺れてもらおうか」
ドクン……!!!
ラーズ「ガッ……!!?」
ラーズ(マズ、い…………!!!)
ラーズ「ガアァァァァァァアアッ!!!」
ラーズの心が、悪意に沈んでいく。
ラーズの心の、殺意が目覚めていく。
ラーズの心に、絶望が広がっていく。
ラーズ「……………………………………」
ラーズ「…………オレ、ハ…………」
ジディアス「お前は……?」
ラーズ「……コロス…………」
ジディアス「……誰をかな?」
ラーズ「………………」
ジディアス「……フフフ……その判別もつかなくなったようだな……」
ジディアス「さぁ……ここを出るんだ。誰でもいい……誰かを殺してこい」
ラーズ「…………」フラッ……
ジディアス「……フフフ……!!!」
・どの視点から見るかを、下から一つ選択してください。
1. ラーズを追いかけているリーフィア(このまま続けます)
2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
3.ライオネルとギール withエリュシオン
4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
6.貴族の足止め(爆撃男)
7.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
8.ロマン家の足止め(コジョ)
↓1
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:28:47.36 ID:wZFARKU90
- 7
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:32:12.92 ID:Yw5QuV/DO
- 4
- 901 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 21:33:05.77 ID:26G6qT8DO
- 7選択で本日はここまで。ありがとうございました。ラーズが『悪意』にやられたので、ちょっとヤバイかもしれません。
お疲れ様でした。また次回。
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:43:34.47 ID:KqiXkN2q0
- 乙
リーフィアがヤバそう
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:49:26.32 ID:JPS9CO2So
- おつおつ
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:49:41.53 ID:Y+JdsWnO0
- 乙
俺一人でなんとかするは大体フラグ
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 23:20:29.46 ID:Yw5QuV/DO
- 乙です
こ、これは主人公補正を発動したリーフィアが活躍するフラグだから(震え声)
- 906 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 10:29:54.69 ID:w8Xka9hxO
- おはようございます。まだ午前中ですが、やっていきます。場面は変わって、グレイス、クー、リリアの視点からです。
一方その頃、グレイス、クー、リリアの三人は、ククレ家の屋敷にいた。ククレ家はフレイヤ王国の主貴族の一つで、美麗族の中でも特に美を重んじる一族である。
そう、彼らは敵の屋敷にいるのだ。
グレイス「ふぅん……美麗族って趣味悪い奴等ばっかりって思ってたけど、この屋敷はそうでもないわね」
クー「きれいー!」
リリア「うつくしいー!」
だが、彼らは警備を倒して入ったわけではない。ククレ家の人間……しかも、当主に招かれたのだ。
・ククレ家当主の名前と性別を安価してください。
↓1
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 10:36:13.16 ID:sKfEjsUwO
- ディレス 男
- 908 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:03:47.91 ID:1c1OBYJMO
- ・>>907を採用。
ディレス「当然です! 我々はククレ家……タダの美麗族とは違うのですよ!」
「ディレス様! お部屋のご用意ができました!」
ディレス「遅いッ!! このお三方を待たせてどうするんだッ!!!」
「す、すいません!!」
グレイス「……そんな気をつかわなくていいわよ。どっちかって言うと、私達招かれざる客でしょ?」
ディレス「そんな! 滅相もない! 我々は美しいものには敬意を表するのです!」
グレイス(……ホント、面白いようにラーズの言う通りになったわね……)
ラーズ『お前達は、ククレ家を普通に訪問してくれ』
グレイス『はぁ!? 何よそれ、私達に死ねって言うの!?』
ラーズ『そんなわけないだろう……』
ラーズ『美麗族は容姿の美しさを最も重んじるんだが、ククレ家はその中でも更に過激でな。自分達が美麗族で最も美しいと言って憚らないんだ』
ラーズ『そして……自分達と同じくらい、またはそれ以上に美しいものには弱いんだ』
ケルヴィン『ははぁ……なるほどねぇ』
グレイス『? 何よ、全然意味分かんないんだけど』
ケルヴィン『おいおい、マジで言ってんのかよ?』
ケルヴィン『グレイスちゃん、そしてリリアちゃんはさ……美麗族に引けを取らないくらい美しいんだよ』
グレイス『はぁ? それまだ言ってんの?』
ケルヴィン『ふざけてるわけじゃねぇよ。それに、タダのナンパってわけでもねぇ。美麗族の俺が言うんだ、間違いねぇよ』
リリア『よく分かんないけど、ありがとー!』
クー『ねー、ぼくはー?』
ケルヴィン『リリアちゃんと双子だもんなぁ……美しいぜ、ついでにな!』
クー『ついででも、ありがとー!』
- 909 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:10:43.22 ID:x1cDMUtQO
- ラーズ『つまり……ククレ家は、お前達を無碍には扱えない。美しきものだからな』
グレイス『……あんまり信用できないけど、要するに無血革命できそうだからやれって事?』
ラーズ『そういう事になるな』
リーフィア『で、でも……それって危険じゃないですか? 自分達より美しい人……それも美麗族じゃなくて庸人なんて現れたら、プライドが傷つけられたって暴れたりするんじゃ……』
ライオネル『そうだね、クー君とリリア君ならともかく、グレイス君は気性が激しいからねぇ。喧嘩になるんじゃないかな?』
グレイス『あ? 何? 喧嘩なら買うわよ?』
ライオネル『ほら、この通り』
ラーズ『それは無い。安心してくれ』
ラーズ『ククレ家は美しいと思ったものを絶対に傷つけない……それだけは確かだ』
グレイス(……ライオネル痛めつけるの忘れてたわね。帰ったら覚えてなさいよ)
グレイス(でも、まさか本当に何もしないでいいとはね……何か、拍子抜けだわ)
ディレス「お待たせしました! ささッ、どうぞ!」
三人が通されたのは、入口よりも遥かに気品のある部屋だった。リーフィア達のいる宮殿とは違い、格式高い美しさがある。
ディレス「それで……御用とは? お三方のような美しい人のご要望でしたら何なりと!」
グレイス「……当主がそんな事言っていいの?」
ディレス「自分より美しいものに付き従うのはククレ家の宿命なのです!」
グレイス(変な奴……まぁ、私達にとっては好都合だけど……)
グレイス「じゃあ……言わせてもらうけど……」
クー「革命手伝って!」
リリア「周りを裏切って!」
グレイス「ちょ、ちょっと!! セリフ取らないでよ!!」
ディレス「へ……?」
・ククレ家が革命団側になるかどうか。コンマ10以上で成功。ほぼ成功ですが、失敗すると……
↓1
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 11:12:43.60 ID:E7nnMnl4O
- 意外と失敗するんだよなこういうの
- 911 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:44:16.08 ID:x1cDMUtQO
- ・>>910を採用。成功! 失敗すると革命失敗ルートに入っていました。
ディレス「……革命?」
グレイス「……え? まさか、知らないの? 今あんたら革命起こされてんのよ?」
ディレス「……それは……つまり、私達が悪者という事ですか?」
グレイス「まぁ、そうね。あんた達が好き勝手やってきたツケよ」
ディレス「……それは、美しくないなぁ……」
ディレス「…………よしッ!!」
ディレス「皆!! 各地にいるディレス家、及び系列企業や関係のある一族に告げる!!」
ディレス「我々ディレス家は、革命を全面的に支持する!! 全力で寝返るぞ!!!」
ディレス「我々の行動は常に美しくあるべき!! 革命を起こされるなんて美しくないからな!!! 革命を手助けしてこそ美しい!!!」
ディレス「何より我々を凌駕する美しさを持つ方々からの頼みだ!!! 聞かぬわけにはいくまい!!?!」
「「「はいッ!!!!」」」
グレイス「…………」
グレイス「……ちょっと、マジ? こんな簡単にいくの?」
グレイス「これはこれで心配なんだけど……」
クー「上手くいったー!」
リリア「味方増えたー!」
グレイス「……まぁ、いいのかな……」
- 912 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:55:27.26 ID:n79UB1/tO
- アイン「…………」
アイン(さっきまでは上手くいっていたが……どんどん厳しくなってきたな。闇影殿の結界シートにも限界があるか……)
アイン(……だが、ここで諦めるわけにはいかない。踏ん張らなければ……!!)
「リーダー!! 大変です!!」
アイン「どうした!?!」
「無駄にカッコつけた美麗族達がこっちに集結しています!!!」
アイン「……ククレ家か!? くっ、この厳しい時に……!!!」
「い、いえ、それが……何故か、我々に協力すると言って、加勢してくれています」
アイン「……は?」
フレア「……!!」
フレア「グレイスさん達……!! 作戦成功したんですね……!!!」
・視点が変更されます。下から一つ選択してください。
1. ラーズを追いかけているリーフィア
2.ライオネルとギール withエリュシオン
3.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
4.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
5.貴族の足止め(爆撃男)
6.ロマン家の足止め(コジョ)
↓1
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 11:57:06.50 ID:E7nnMnl4O
- 1
- 914 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 13:28:37.65 ID:0v7ACCq2O
- ・>>913を採用。
リーフィア「ハァ……ハァ……!!」
リーフィア「け、結構上がってきたけど……もうそろそろかな……!?」
リーフィア「……!!」
リーフィア(あの扉……マーシャル家って書いてある……!!)
リーフィア(あの中にラーズさんが……!!!)
……ガチャ……
リーフィア「!!」
・コンマ判定です。コンマ30以下だと……
↓1
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 13:32:00.87 ID:a5SyxmLHo
- こんま
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 13:34:12.38 ID:7h3jYmS3O
- どのみち成功してるタイミングなら荒れなそうだから今言うけど反転コンマの方が運ゲーしてる感あるから反転して欲しい
- 917 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 15:56:36.04 ID:HaRs2K6VO
- ・>>916
前も言った気がしますが、コンマに関してはこのままいこうかなぁと思います。何故なら、コンマ判定で失敗したからと言って“終わり”というわけではないからです。失敗したら失敗で新しい展開がありますからね。逆に、成功しない方が良いとかも出てくるかもしれませんし。
なので、コンマ判定の時は気軽にコンマ出していただければなと。
では続き。
・>>915を採用。
リーフィア「……!!?」ゾクッ……!!!
リーフィア(殺気……!!?)
突然の殺気に危険を感じたリーフィアは、反射で身を翻す。
…………ズバッ!!!
すると、さっきまでリーフィアがいた場所の床が、斬られていた。
リーフィア「……!!」
リーフィア(危なかった……!!!)
ラーズ「…………」
リーフィア「……ラーズ、さん?」
リーフィア(ラーズさんが……私を斬ろうとした……!?)
ラーズ「…………」フラリ……
ラーズ「……ニゲルナ……キレナイ……」
リーフィア「……!!?」
リーフィア(斬られる……!!?)
・再びコンマ判定です。ラーズに斬られるかもしれません。コンマ60以上で成功。ただし、失敗してもここは大丈夫です。
↓1
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:00:55.75 ID:0Axq5Lcg0
- あ
- 919 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 16:09:01.09 ID:HaRs2K6VO
- 判定に成功したところで本日はここまで。ありがとうございました。失敗してもここでは助けが来ましたが、リーフィアは己で何とかするっぽいです。やはり主人公。
お疲れ様でした。また次回。
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:11:20.93 ID:0Axq5Lcg0
- 乙乙
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:20:27.11 ID:EyHD8bRGo
- おつー
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:31:02.94 ID:wWUYMduDO
- 乙 リーフィア頑張れ
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 17:32:37.92 ID:DeeqKsTjO
- リーフィアがやたらと戦い慣れてそうなのは何かの伏線なのか
- 924 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 15:05:52.57 ID:c8z1XcAVO
- それでは始めます。リーフィアとラーズの続きからです。
・>>918を採用。ラーズにまだ斬られません。
リーフィア(落ち着くんだ……!! よく見れば、きっと避けられる……!!)
リーフィア(『速読』を使うんだ……!!)
『速読』で読み解ける物は、文書だけではない。運動の情報を覚える事もできるのだ。ラーズの剣術も同様である。
リーフィア(ラーズさんの動きは何回か見た……!! 落ち着いていれば避けられる……!!!)
ラーズ「…………」グッ……
リーフィア「……!!!」
リーフィア(この動きは、居合斬りの直前……!!! という事は……!!!)
リーフィア(……すぐ右に飛べば避けられる!!!)
『速読』で記憶していたラーズの情報を瞬時に展開したリーフィアは、瞬間的に右手へ飛び退いた。
ズバッ……!!!
次の刹那、リーフィアのいた場所をライオネルが斬り裂いた。
リーフィア「あ、あぶな……!!!」
ラーズ「……!!」
ラーズ「…………グ…………!!!」
リーフィア(……様子が……!?)
・コンマ判定です。コンマ70以上でラーズが少し正気を取り戻します。
↓1
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 15:20:37.23 ID:CXoahKQ70
- あ
- 926 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 15:33:45.49 ID:memHCQVbO
- ・>>925を採用。コンマ70以下のため、まだラーズは『悪意』に飲まれてます。
ラーズ「グゥ……!!!」
ラーズ「ガアアアッ!!!」ブンッ!!!
リーフィア「うわわっ!!?」
リーフィア(技も何にも無い大振り……!! もう技も出せなくなってるの……!!?)
リーフィア(ど、どうすれば……!!!)
・リーフィアの行動を下から選択してください。
1.取り敢えず逃げる
2.何とかして倒す
3.魔法で無力化する
4.その他自由安価(できなさそうなのは無効)
↓1
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 15:40:06.37 ID:b7pfeMSro
- 3
- 928 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 16:24:38.44 ID:EriHkkj3O
- ・>>927を採用。
リーフィア(……肉弾戦ではダメだ。私がいくら戦えても、実戦経験の多いラーズさんには勝てない……)
リーフィア(魔法を使って何とか無力化できれば……!!)
・魔法を使ってラーズを何とかして無力化しましょう。使いたい魔法の名前を漢字二〜三文字で安価してください。成功するかどうかの判定は後ほどします。
↓3まで。コンマの一番低いのを採用。他もストックしておきます。
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 16:29:48.18 ID:u6/qIXb3O
- 支配
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 16:33:15.02 ID:GG2TI9O7O
- 慈愛
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 16:35:32.27 ID:ZESUDSQsO
- 消去
- 932 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 17:40:17.43 ID:6j/5sUy9O
- ・>>930を採用。果たして上手くいくか。
リーフィア(おそらく……ラーズさんはマーシャル家の精神汚染系魔法にやられている……)
リーフィア(だったら……同じ精神系の魔法で対抗するしかない!!)
リーフィア(正気を取り戻させる魔法…………あっ!!)
リーフィアは過去の文献に、適した魔法があるのを思い出した。
リーフィア(洗脳魔法でおかしくなった人に元の良い心を思い出させる魔法……『慈愛』!! これならもしかしたら……!!!)
リーフィア(だけど、この魔法は手の平に書いた魔法陣を押し当てる必要がある。気を引き締めていかないと……!!!)
・コンマ判定です。魔法の相性は悪くありません。そのため、コンマ50以上で成功となります。
↓1
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 17:42:11.63 ID:WBOx3C3Q0
- あ
- 934 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 18:06:32.18 ID:Cz/Mt/HTO
- ・>>933を採用。成功です! 取り敢えずは、ですが……
リーフィアは鞄から魔法用のチョークを出し、手の平に魔法陣を描く。複雑な紋様の魔法陣も、リーフィアの『速読』にかかれば造作も無い事だ。
ラーズ「グゥゥゥゥゥ……!!!」ググッ……!!
リーフィア「!!」
リーフィア(あの構えは……マズイ!!! 避けないと……!!!)
魔法陣は完成した。しかし、その前に剣で斬り刻まれては元も子もないのだ。
ラーズ「ガァァァァッ!!!」
ラーズの居合斬りが、炸裂する。一瞬でリーフィアの胸元に剣が向かってくる。
リーフィア(……!!!)
ズバッ!!!
リーフィア(…………えっ!!?)
だが、リーフィアは斬られていなかった。
それどころか、いつの間にかラーズの後ろに回り込んでいる。
リーフィア「これって……!!」
知らぬ間に移動している。先程と同じ現象だ。急いで鞄を見ると、顔を出しているセレナが淡く光を纏っている。
リーフィア(もしかして……セレナは移動魔法が使えるの……!!?)
リーフィア(でも、それって……トカゲじゃない。別の……それも私達に近い種族……!!?)
リーフィア(……いや、でも今は目の前の事だ!!! ありがとう、セレナ!!!)
セレナに感謝しつつ、リーフィアは魔法陣を書いた右手をラーズの背中に押し付ける。
リーフィア「ラーズさん……!!! 正気に戻って!!!」
ラーズ「ウゥウ……」
ラーズ「ウワァアアアァァアッッ───!!!」ガクッ……!!
魔法陣と共に『慈愛』はラーズの体に吸い込まれていった。ラーズの体から力が抜け、膝から崩れ落ちる。
リーフィア「あっ……!!」
リーフィアは慌ててラーズを支える。気を失っているが、顔は先程とは違う。マーシャル家の家系魔法の影響が抜けたのだろうか。
リーフィア「……まだ不安だし、一応縄で縛っておこう……」
リーフィア(取り敢えずは大丈夫……かな?)
・視点を下から一つ選択してください。
1.目を覚ましたラーズとリーフィアとセレナと……?(このまま続けます)
2.ライオネルとギール withエリュシオン
3.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
4.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
5.貴族の足止め(爆撃男)
6.ロマン家の足止め(コジョ)
↓1
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 18:11:29.00 ID:b7pfeMSro
- 6
- 936 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 18:17:47.27 ID:Cz/Mt/HTO
- 6選択で本日はここまで。ありがとうございました。取り敢えずはラーズ救出成功です。が、まだ危ない場面は続いております。まぁ、この感じだと多分大丈夫だと思うけど。
お疲れ様でした。また次回。
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 18:36:31.30 ID:xiG1MpDSo
- おつ
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 18:45:00.40 ID:WBOx3C3Q0
- 乙
- 939 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 10:33:10.95 ID:ivlev7G/O
- それでは始めます。コジョvsロマン家当主・ヴァルトから。ヴァルトが戦闘中に革命の報告を向けたところですね。
ヴァルト「……そうか、君は……革命家の一人か」
ヴァルトは電話を切ると、コジョに向き直る。
コジョ「……だったらどうする」
ヴァルト「ふむ……そうだな……」
ヴァルト「……まぁ、私には関係の無い話だ」
ヴァルト「私の興味は……君との決着にしか無いからなッ!!!」
コジョ「ふんっ……!! 分かりやすくて良い!!!」
・コンマで対決です。大きい方の勝ちですが、コジョは補正がつくので有利になっています。
↓1+20 コジョ
↓2 ヴァルト・ロマン
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 10:50:54.37 ID:c8ByKKSDO
- はい
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 10:51:33.48 ID:1b3fRGNxO
- あ
- 942 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 12:19:43.74 ID:O41B/d62O
- ・>>940-941を採用。コジョは37+20=57、ヴァルトは48。コジョの勝ちです。良い戦い!
ヴァルト「行くぞ!!!」
再び『疾走』を使ったヴァルトは、鋭い拳をコジョに振り抜く。
コジョ「……!!」
コジョ(避けられない……!!!)
コジョ(……だったら……!!!)
ドガッ……!!!
ヴァルトの拳が、コジョの体に炸裂する。
ヴァルト「……!!?」
だが、コジョは倒れていない。腕でガードをし、直撃を免れている。
ヴァルト「やるな……!! だが、これで終わりではないぞ!!!」
ドガガガガガガッ……!!!
ヴァルトの連撃が、コジョに突き刺さる。だが、それでもコジョは倒れない。
ガシッ!!!
ヴァルト「!!!」
ヴァルト(腕を掴まれた……!!! ぐっ……!!! 振り解けない……!!!)
ヴァルト「……何故だ!? 何故、私の拳で倒れない……!?!」
コジョ「……時間があった」
ヴァルト「……時間?」
コジョ「電話の時間。その間に魔力を練って体を固めた」
ヴァルト「……!!!」
ヴァルト「……フ、フフ……!! やるなぁ、君……!!!」
ヴァルト「名前は……何と言うんだ?」
コジョ「コジョ」
ヴァルト「コジョ君か……覚えておこう。私より美しい肉体を持つ君を、ね……!!!」
コジョ「それは光栄」
コジョ「ふんッ!!!」
ドゴッ!!!
コジョの頭突きが、ヴァルトの頭にブチ当たる。ヴァルトは意識を失い、コジョが手を離すとそのまま倒れていった。
コジョ「……笑って倒れてる。怖い」
コジョ「……何とか倒せた、イテテ……」
コジョ「体痛い……ちょっと休んだ方がいいかも……」
・視点を下から一つ選択してください。
1.目を覚ましたラーズとリーフィアとセレナと……?
2.ライオネルとギール withエリュシオン
3.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
4.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
5.貴族の足止め(爆撃男)
↓1
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 12:20:05.84 ID:ZoEAj46cO
- 2
- 944 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 16:39:50.93 ID:sXf4+EmxO
- ・>>943を採用。そして、このまま続いてリーフィアの視点になります。
エリュシオン「ううっ……」
ライオネル「落ち着いたかい?」
エリュシオン「……あ、あぁ……」
エリュシオン「君達には、迷惑を掛けたね……」
ライオネル「まぁ、そうかもね。君がジディアス・マーシャルを止めてくれれば良かったんだ」
ギール「ら、ライオネルさん……」
エリュシオン「そこまで知ってるのか……何をしているんだ?」
ライオネル「……革命の手助け、かな」
エリュシオン「……なるほど、そういう事か……」
エリュシオン「……ジディアスの家系魔法は知っているんだね?」
ライオネル「『悪意』だよね?」
エリュシオン「それが分かっているという事は……きっとそれ相応の人物が対応しているんだろう。だったら大丈夫だ」
エリュシオン「……革命は、きっと上手くいくよ」
ギール「え? ほ、本当ですか?」
エリュシオン「……私達政府の多くが、彼らの『悪意』で操られていたようなんだ。もっとも、ここまで本格的に仕掛けられたのは今日が初めてだがね……」
ライオネル「……魔法で不和を生み出していた、というわけか」
エリュシオン「あぁ……それも突き止めたところで、ジディアスにしてやられてしまった」
エリュシオン「……気をつけろ。ジディアスは他人の悪意に敏感だ。革命の種に気づいている可能性もある」
エリュシオン「……いいや、それよりも……この革命自体にジディアスの息がかかっている事も考えられる」
ライオネル「……!? バカな……何のために?」
エリュシオン「それは……分からない。当たってるとも限らないしな。だが……気をつけた方が良い」
エリュシオン「愉快犯の彼が操る『悪意』は……本当に危険なんだ」
ギール「…………」ゴクリ……
ギール(リーフィアさん……!!)
- 945 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 16:41:26.31 ID:sXf4+EmxO
- ラーズ「……ぐっ……」
リーフィア「!! ラーズさん……!!!」
リーフィア「ラーズさん!! 聞こえますか!!?」
ラーズ「…………ろ」
リーフィア「えっ?」
ラーズ「逃げ、ろ……!!」
ジディアス「フフフ……」
リーフィア「……!!!」ゾクッ……!!
セレナ「ギャッ……!!!」
ジディアス「『悪意』に飲まれた人間はそっとしておいた方が良い……少しばかり心が復活したとはいえ、まだ弱っているのだからね?」
リーフィア(いつの間に……!!?)
ジディアス「……おや? 君は…………」
・コンマ判定です。コンマ偶数だと……?
↓1
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 16:45:14.24 ID:RbidQ3TTo
- あ
- 947 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 16:46:35.81 ID:sXf4+EmxO
- コンマ偶数が出たところで本日はここまで。ありがとうございました。偶数なので、ジディアスはリーフィアに見覚えがあります。
お疲れ様でした。次はもうちょっと長くできたらなと。また次回。
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 17:26:44.59 ID:qbASgPuG0
- 乙乙
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 23:58:31.13 ID:c8ByKKSDO
- 乙
どうなるかな
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 17:47:23.63 ID:fpiw9UKrO
- 乙!
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/12/22(水) 00:35:10.83 ID:TwEf8dPqO
- Steam(PC)オープンワールドハードコアRPG
『KENSHI(剣士)やる』
(23:19〜放送開始)
https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/22(水) 01:21:49.12 ID:1TPO12YKO
- まだっぽいな
- 953 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/12/22(水) 02:36:17.75 ID:jfYAemiI0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/12/23(木) 00:19:27.88 ID:Y9Rr+2sTO
- Steam(PC)
オープンワールドハードコアRPG
『KENSHI(剣士)やるDay2』
(23:52〜放送開始)
https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/23(木) 10:08:34.51 ID:sy6yi42R0
- 日本人はカス民族。世界で尊敬される日本人は大嘘。
日本人は正体がバレないのを良い事にネット上で好き放題書く卑怯な民族。
日本人の職場はパワハラやセクハラ大好き。 学校はイジメが大好き。
日本人は同じ日本人には厳しく白人には甘い情け無い民族。
日本人は中国人や朝鮮人に対する差別を正当化する。差別を正義だと思ってる。
日本人は絶対的な正義で弱者や個人を叩く。日本人は集団イジメも正当化する。 (暴力団や半グレは強者で怖いのでスルー)
日本人は人を応援するニュースより徹底的に個人を叩くニュースのが伸びる いじめっ子民族。
日本のテレビは差別を煽る。視聴者もそれですぐ差別を始める単純馬鹿民族。
日本の芸能人は人の悪口で笑いを取る。視聴者もそれでゲラゲラ笑う民族性。
日本のユーチューバーは差別を煽る。個人を馬鹿にする。そしてそれが人気の出る民族性。
日本人は「私はこんなに苦労したんだからお前も苦労しろ!」と自分の苦労を押し付ける民族。
日本人ネット右翼は韓国中国と戦争したがるが戦場に行くのは自衛隊の方々なので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人馬鹿右翼の中年老人は徴兵制度を望むが戦場に行くのは若者で自分らは何もしないで済むので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人の多くは精神科医でも無いただの素人なのに知ったかぶり知識で精神障害の人を甘えだと批判する(根性論) 日本人の多くは自称専門家の知ったかぶり馬鹿。
日本人は犯罪者の死刑拷問大好き。でもネットに書くだけで実行は他人任せ前提。 拷問を実行する人の事を何も考えていない。 日本人は己の手は汚さない。
というかグロ画像ひとつ見ただけで震える癖に拷問だの妄想するのは滑稽でしか無い。
日本人は鯨やイルカを殺戮して何が悪いと開き直るが猫や犬には虐待する事すら許さない動物差別主義的民族。
日本人は「外国も同じだ」と言い訳するが文化依存症候群の日本人限定の対人恐怖症が有るので日本人だけカスな民族性なのは明らか。
世界中で日本語表記のHikikomori(引きこもり)Karoshi(過労死)Taijin kyofushoは日本人による陰湿な日本社会ならでは。
世界で日本人だけ異様に海外の反応が大好き。日本人より上と見る外国人(特に白人)の顔色を伺い媚びへつらう気持ち悪い民族。
世界幸福度ランキング先進国の中で日本だけダントツ最下位。他の欧米諸国は上位。
もう一度言う「外国も一緒」は通用しない。日本人だけがカス。カス民族なのは日本人だけ。
陰湿な同級生、陰湿な身内、陰湿な同僚、陰湿な政治家、陰湿なネットユーザー、扇動するテレビ出演者、他者を見下すのが生き甲斐の国民達。
冷静に考えてみてほしい。こんなカス揃いの国に愛国心を持つ価値などあるだろうか。 今まで会った日本人達は皆、心の優しい人達だっただろうか。 学校や職場の日本人は陰湿な人が多かったんじゃないだろうか。
日本の芸能人や政治家も皆、性格が良いと思えるだろうか。人間の本性であるネットの日本人達の書き込みを見て素晴らしい民族だと思えるだろうか。こんな陰湿な国が落ちぶれようと滅びようと何の問題があるのだろうか?
- 956 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 15:58:20.17 ID:N2I6RHgMO
- やはり年末は忙しいですね……。時間ができたので、少しずつやっていきます。実はそろそろ革命が佳境だったりします。
・>>946を採用。コンマ偶数のため、ジディアスはリーフィアに見覚えがあります。
ジディアス「…………」
リーフィア「……な、何ですか?」
ジディアス「……フフフ、これは驚いた。君はよく似ている……」
ジディアス「君は……『大国』の人間かな?」
リーフィア「……!!?」
リーフィア(こ、この人……私の事で何か知ってるの!!?)
ジディアス「フフフ……その反応、当たりのようだね?」
ジディアス「君も革命の参加者なのかな? フフフ……血は争えないというやつなのかもね……」
リーフィア「な、何を……!!?」
- 957 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 16:01:01.39 ID:N2I6RHgMO
- ラーズ「だ、まれ……!!!」
ラーズ「ジディアス……!!! お前の相手は、俺だ!!!」
ラーズはふらつきながらも立ち上がり、剣を抜く。
リーフィア「ら、ラーズさん……!!!」
ジディアス「フフフ……そろそろ父さんとでも呼んでくれないものかね?」
リーフィア「えっ……!!?」
ラーズ「リーフィア……説明は後だ。それより聞いてくれ」
ラーズは、リーフィアにしか聞こえないように小声で話す。
ラーズ「何故お前がここにいるかは分からないが……このままだと共倒れだ。それは避けたい」
ラーズ「……俺がアイツを倒す。上手くいったら、後は任せる」
リーフィア「……!? それって……!!?」
ラーズ「すまない……勝算はあるが、確証は無い。もしダメだったら、逃げてくれ」グッ……!!
リーフィア「……!!!」
リーフィア(ラーズさんの居合斬りの構え……!!!)
ジディアス「フフフ……それは私には効かないよ。分かっているだろう?」
ラーズ「やってみないと分からないだろう……!!!」
ラーズは居合斬りを発動し、ジディアスに斬りかかる。
……と思ったが、ラーズは剣を投げ捨てた。
ジディアス「何っ……!!?」
そして、そのままの勢いでジディアスの胸に手を当て、叫んだ。
ラーズ「───『悪意』!!!」
・コンマ判定です。ラーズが『悪意』を使い、ジディアスに勝とうとしています。下3までのコンマの合計が170だと成功となります。
↓3まで
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 16:06:52.86 ID:Rc3kvrFL0
- 更新待ってました
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 16:07:53.23 ID:LVT2kLyDO
- はい
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 16:20:32.35 ID:NWTXh0f/0
- えい
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 17:12:59.82 ID:lU0QsLn/o
- ラーズくんコンマ運低いいい
- 962 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 17:30:25.45 ID:N2I6RHgMO
- ・>>958-960を採用。足すと144のため、判定は失敗となります。ジディアスの『悪意』は強い。
ラーズ「……何っ?」
気がつくと、ラーズは暗闇にいた。何も見えない漆黒だ。にも関わらず、自身の姿だけは見える。
ラーズ「ここは……」
ジディアス「フフフ……私の作った『悪意』の空間だ」
ラーズ「……!!」
暗闇に、ジディアスの姿が浮かび上がる。彼は不敵に笑うと、ラーズの周りを浮遊しながら言った。
ジディアス「お前は負けたんだよ、ラーズ。私の『悪意』の力にな」
ジディアス「ここはもう私の手の平の上と同じ……お前にできる事は何も無い。終わりだ、ラーズ」
ラーズ「…………くっ…………!!」
ラーズ「……どうする気だ」
ジディアス「もちろん、お前を操り、この革命を終わらせるさ。お前達にとって最悪の展開としてなぁ……」
ジディアス「しかし……私とて子の親。少しは温情を与えよう」
ジディアス「そうだな……あのリーフィアとかいう娘だけでも助けようか? フフフ……」
ラーズ「…………」
ラーズ「……………………」
ラーズ「……その必要は無い」
ジディアス「……!」
ラーズ「まだ……終わっていない。俺がダメなら、リーフィアがいる」
ラーズ「リーフィアがダメでも……他にも優秀なメンバーがいる。俺達はまだ負けていない」
ジディアス「……フフフ、面白い事を言う……」
ジディアス「他の面々がどれだけ足掻こうと、お前が正気を失い『悪意』に飲まれる事は避けられないのだぞ、ラーズ」
ラーズ「……そうでもないさ」
ラーズ「まだ……手は、ある……!!!」
そう言うと、ラーズは己の胸に手を向けた。
ラーズ「──────『悪意』…………!!!」
…………ドクンッ…………!!!
- 963 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 17:32:22.67 ID:N2I6RHgMO
-
ドサッ……
リーフィア「ら……ラーズさん!!!」
ジディアスに攻撃を仕掛けたラーズだったが、ジディアスの胸に触れた後、しばし固まった。
かと思うと、急に事切れたかのように、ラーズは倒れてしまった。
リーフィア「ラーズさん……!! ラーズさん!!!」
慌てて駆け寄るが、返事は無い。息はしているようだが、何の反応も無いのだ。
ジディアス「……フフ、フフフ……」
リーフィア「何を……したんですか……!!!」
ジディアス「フフフフフフフフフ…………!!!」
ジディアス「これはしてやられたなぁ……!!! まさか、こういう手があるとは……!!!」
ジディアス「……お嬢ちゃん、ラーズはね、自らに『悪意』の魔法を掛けたのだよ。私の魔法から逃れるためにね」
リーフィア「えっ……!!?」
ジディアス「再び私に操られる事を危惧したのだろう……フフフ、その代償は大きかったようだかね?」
ジディアス「何しろ……『悪意』で心を奥深くに沈め、二度と目覚めないようにしたのだからねぇ……?」
リーフィア「なっ……!!?!」
リーフィア(ラーズさんが……もう、目覚めない……!!?)
リーフィア「そ、そんな……!!!」
- 964 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 17:34:08.04 ID:N2I6RHgMO
- ジディアス「さて……それでは、次は君を片付けるとしようか、リーフィア君」
リーフィア「……!!!」
ジディアス「もうラーズはいない……フフフ、果たして君に私の『悪意』を避け切れるかな?」
リーフィア(ど……どうしよう……!!!)
・コンマ一桁判定です。下1のコンマ一桁の数によって……?
↓1
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 17:36:11.46 ID:Rc3kvrFL0
- あ
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 12:17:04.67 ID:5w5alGZp0
- …大丈夫か?
- 967 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/26(日) 13:29:19.86 ID:679mQyVpO
- ・>>965を採用。コンマ一桁6のため、6人がリーフィアを助けに来ます。
ジディアス「さぁ、私の『悪意』を避けてみたまえよ……!!!」
リーフィア「……!!!」
リーフィア(避けなきゃ……!!!)
だが、リーフィアの足は動かない。
リーフィア(ダメ……!! 避けきれない……!!!)
ジディアス「ぐわああぁああぁぁああっ!!!」
リーフィア「……えっ!!?」
ジディアスが、苦悶の叫びを上げていた。
見ると、ジディアスの右手が炎を纏っている。
リーフィア(……違う、纏っているんじゃない。燃やされているんだ……!!)
もちろん、リーフィアは何もしていない。ジディアスの機敏な動きと迫力に動けなかったからだ。
ジディアスに攻撃をしたのは、この場にいるもう一人だ。
それは、ラーズではない。
リーフィア「…………え?」
セレナだった。
それも───人間の形になった、セレナであった。
・すいません、バタバタして更新できなくなってました。この後も用事があるので、この安価だけ投げておきます。
・セレナが庸人の姿になりました。見た目に関しての安価です。性別と容姿を安価してください。
↓1 性別
↓2 容姿
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 13:33:04.36 ID:6s5fCy04o
- 女
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 13:43:31.53 ID:NNU1dYTDO
- 地面までつきそうな長さの灰色の髪をした小柄な幼女
- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/29(水) 23:20:00.77 ID:7JsgwMae0
- 戦記ものかと思ってたがワンピースが近いな、群じゃなくて個と個のバトルか
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 13:08:57.56 ID:wDvhuHly0
- やたら世界観拡げたわりにやってることは家系魔法の異能バトルだよな……
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 16:25:01.36 ID:Lf5gr6uDO
- 自分は今の形式も好きだし>>1の書きやすいので良いよ
取り敢えず今年の更新はもう無いかな
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 02:17:34.29 ID:bID9zBQj0
- エタか……
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 22:39:26.63 ID:MpjGKy3PO
- 視点切り替え多すぎてテンポがなあ
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2022/01/11(火) 20:30:56.00 ID:BaqsE2OLO
- Bluestacks
個人制作ローグライクアプリ
『Junjail/低層階リベンジその2』
(19:02〜放送開始)
https://youtu.be/XTWsc8a83DM
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 21:03:05.40 ID:LVma8aFk0
- 普通に能力バトルもん書けばよかったんじゃないの?家系魔法もどっちかというと>>1さんが決めた設定だったし……
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/12(水) 19:32:13.40 ID:BP/cDL1D0
- 色々言われてるけど更新楽しみに待ってる
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 22:26:13.84 ID:Oo6gGRvmO
- エタらない!とか極端な主張をする人ほどモチベが尽きたという事実から目を逸らそうとしてエタらせるイメージ
書けなくなったらその時は打ち切って依頼出しますって言う人の方がまだ信用できる
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 21:18:36.60 ID:q6m5tHdTO
- もしまだ続けるならそろそろ生存報告が欲しい
読者の保守も2ヶ月が限界だから
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/18(火) 14:11:20.85 ID:2do8PNBoO
- 使い切ったスレは時々HTML化されてるっぽいからこのスレに関しては最悪埋めてしまえば
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/30(日) 15:09:36.32 ID:lQJoGIOEO
- まだここ覗いてるなら何か連絡欲しい
打ち切りならその旨を伝えるだけでもしてくれー
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/03(木) 18:59:17.11 ID:4fHW1tnoO
- エタりませんとは()
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/16(水) 15:09:22.62 ID:xy1K7aIcO
- あげ
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:23:47.90 ID:SHUxHxf6o
- SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 09:36:16.84 ID:s3rMpVCJ0
- あと5日でエタやね……
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:51:34.85 ID:95evvPbHO
- じゃあうめるか
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:51:52.51 ID:xX0OVBXfO
- うめ
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:08.10 ID:kI3NBUhiO
- うめ
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:19.61 ID:KAB9pBnzO
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- 次やる時はちゃんと打ち切り宣言しような
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- 勇者「正義も善もゴミもクズも一緒暮らしていける世界」 @ 2022/02/27(日) 22:49:42.72 ID:bn98H+Ip0
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式波・アスカ・ラングレー「愛してる」 @ 2022/02/25(金) 22:52:52.53 ID:DZbW6XUkO
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ミホホのみほ太郎2 @ 2022/02/25(金) 22:10:20.02 ID:Y4bYuOPG0
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