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無職「伝説にでもなるか」【安価・コンマ】
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58 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/01(金) 01:08:19.23 ID:MUPNJ/ZYo
私は再び神主と歩いたルートを周り始めた……。
………………
…………
……
59 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/01(金) 01:12:37.67 ID:MUPNJ/ZYo
毎度短いけど本日ここまで。ありがとうございました。
最後に安価取りつつ終了です。
出揃ったら全てを選択肢にしてコンマで展開を決定します。
――この後、霧崎に何が起こるか? ↓【再開するまで】
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/01(金) 01:18:00.27 ID:WjHbsCm50
あんまりにも現実味のない雰囲気の少女と遭遇する
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/01(金) 01:38:39.23 ID:jXYsRHht0
錆びた質感のザリガニのようなサソリのような「両手がハサミ」のものが、ゆっくり空を飛んでいるのを見る
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/01(金) 02:47:12.90 ID:5P3guDjYO
自身の写真が貼られた藁人形が木に打ち付けられているのを発見してしまう
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/01(金) 06:31:08.51 ID:mpUnH6Me0
首吊り死体を見つけ、その死体に話しかけられる
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/01(金) 16:37:09.98 ID:6kPV+hwb0
正気を失った様子の男に追われている女性が助けを求めてくる
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/01(金) 17:35:25.81 ID:bjOa+bNTO
腹痛に襲われてとてもトイレに行きたくなる
66 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/02(土) 00:00:51.52 ID:byp56/SDo
>>60-65
まで
6等分して余りは全部乗せ
01〜16 あんまりにも現実味のない雰囲気の少女と遭遇する
17〜32 錆びた質感のザリガニのようなサソリのような「両手がハサミ」のものが、ゆっくり空を飛んでいるのを見る
33〜48 自身の写真が貼られた藁人形が木に打ち付けられているのを発見してしまう
49〜64 首吊り死体を見つけ、その死体に話しかけられる
65〜80 正気を失った様子の男に追われている女性が助けを求めてくる
81〜96 腹痛に襲われてとてもトイレに行きたくなる
97〜00 全部
↓2【コンマ】
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 00:03:30.44 ID:CYR9aZ3QO
ksk
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 00:04:46.11 ID:/dWiRX/k0
あ
69 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/02(土) 00:25:06.70 ID:byp56/SDo
――長い時間ではなかった。それこそ神主と別れて20分も経っていないはずだ。
霧崎(誰かいる……)
私は念のためにライトを消し、獲物を待つハンターのように身をかがめた。
――思えば、そう思うこと自体が既におかしかった。
私が神主に聞いたように、仮に丑の刻参りをしている人間が実際にいたとしても己の存在を隠す必要などどこにもない。
あえてそうしたのは無意識の危機感からか、もしくは見えざるものの力に引き寄せられていたからなのか。
程なくして私は己の直感が正しかったことを認識する。確かに人はいたのだ。
霧崎(…………っ)
それは少女だった。ライトはつけていない。少女が光源を持っているわけでもない。
他に明かりはなかった。ただはっきりとそれは少女とわかった。
70 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/02(土) 00:34:02.41 ID:byp56/SDo
……厳密には少女が光源を持っていないというのには語弊がある。
なぜなら――目の当たりにしている少女それ自体が光っていたのだ。
うすぼんやりと、儚い蛍のように少女は光っていた。
息を?む。目を奪われる。
そしてうかつだったのは小枝か何かを踏んづけて音を鳴らしてしまったことに今の今まで気づかなかったことだ。
少女「!」
霧崎(気づかれた!)
――少女の行動。もしくはどんな言葉を発したか?
↓2 【安価】
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 00:37:45.92 ID:/dWiRX/k0
ksk
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 00:38:39.29 ID:2xSqXlPDO
怯え出してオドオドしている
73 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/02(土) 00:47:15.97 ID:byp56/SDo
少女「あ……うぁ……」
霧崎(あれは……怯えているのだろうか?)
心なしか光量も小さくなったような気がする。
霧崎(どうする……?)
1.声をかける
2.逃げる
3.追い払う
↓3まで多数決 同数でコンマ判定
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 01:12:36.77 ID:CYR9aZ3QO
1
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 01:13:20.26 ID:iwCvRTjy0
2
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 01:49:12.67 ID:L6WAn+0q0
1
77 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/02(土) 09:40:39.64 ID:byp56/SDo
寝落ちしたので更新はまた次回。
今日は更新ありません。気長にお待ちください。
―――――――――――――――
霧崎(声をかけてみるか……?)
霧崎「↓10まで【安価の後コンマ】」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 14:51:50.87 ID:iwCvRTjy0
私はただの見回りだ。何もするつもりは無い
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 15:00:35.67 ID:/dWiRX/k0
少なくとも君に危害を加えるつもりは無い
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/02(土) 22:24:56.96 ID:f9tukLClO
君はここで何をしているんだ?
81 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/04(月) 11:06:12.72 ID:f0EiF1kfo
>>78-80
似たような系統の発言なので全採用。
――――――――――――――――
霧崎「君はここで何をしているんだ?」
私にできたののは余りにも常識的すぎる対応だった。
むしろ社会経験などろくに持たない私にはそれ以外の方法がなかったともいえる。
少女「……ぁ」
霧崎「私はただの見回りだ。何もするつもりはないし、少なくとも君に危害を加えるつもりはない」
霧崎「もちろん君がおとなしく立ち去ってくれればの話だが」
私は冷静を装っていたが、完全に我を失っていた。無理に決まっている。
どこに体を発光させながら街を歩ける人間がいる?
いないからこの少女はこの人目につきにくい場所に隠れるようにいたのではないのか。
だがそれを考える余裕は今の私にはなかった。
82 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/04(月) 11:16:17.95 ID:f0EiF1kfo
そもそも目の前にいる少女が本当に人間なのかも怪しいところだ。
夜の神社にはよくないものも集まってくる。
目の前にいるのが妖の類であるならば私はなす術もなく喰われてしまうのではないだろうか。
怯えているように見えるが、そう油断をさせておいて隙を見せたら猛然とこちらに襲い掛かってくる可能性もある。
そんなどうにもならない無益な考察のみが私の中で反芻される。
この時点ですでに受け身の態勢だった。
結局、私は逃げ出すことも追い出すこともできずに少女の反応を待つばかりとなってしまった。
83 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/04(月) 11:24:50.71 ID:f0EiF1kfo
少女→霧崎への好感度判定と行動
01が最低値、00が最高値。
↓1【コンマ】 好感度
↓2【コンマ】行動
01〜25 襲い掛かってくる
26〜50 逃げ出す
51〜75 近づいてくる
76〜95 しゃべりだす
96〜00 「やっと……会えた」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/04(月) 11:33:45.92 ID:mrnythcDO
はい
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/04(月) 13:04:01.97 ID:hLGa4QSk0
ん
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/04(月) 13:12:01.11 ID:pC2hhfuT0
どういう事なのwwww
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/04(月) 19:15:21.60 ID:68gzmv88o
跳ねスギィ!
88 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/05(火) 00:30:24.76 ID:aOrauFYRo
帰ってきたらすごいことになってた。
89 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/05(火) 00:46:20.33 ID:aOrauFYRo
少女→霧崎への好感度 92
――――――――――――――――
少女「やっと……会えた……」ドサッ
少女はフラフラとおぼつかない足取りでこちらに2,3歩寄ってきたかと思うとそのまま地面に倒れこんだ。
霧崎「おい!」
先ほどまであれほど逡巡してたにもかかわらず、私は迷いなくライトを点けて少女に駆け寄った。
私が特別お人よしというわけではない。例えば往来激しい街中で誰かが倒れたならほとんどの人間は何もしないだろう。
ただ自分以外に人がいない状況でこうなれば、ほとんどの人間がこうするに違いない。
つまりこれは人間に刻まれた本能的な行動でしかない。きっとそうなのだ。
少女の発光はその命と同期しているように一層弱々しいものになっていた。
ただ息はしている。脈や鼓動も感じられる。
病気やけがではなく、疲れ果てて衰弱しているというのが素人目の判断だ。
90 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/05(火) 00:56:42.10 ID:aOrauFYRo
霧崎(さて、この娘……一体どうするか)
霧崎(引継ぎの時間まではまだまだある)
霧崎(かといってこのまま放置するのも得策とは言えない……)
霧崎(しかしこの針の穴にも劣るちっぽけな罪悪感のみで食い扶持を潰すわけにもいかん)
救急車を呼ぼうにも携帯電話などは持っていない。そもそもこの神社にだって何も持たずに歩いてきたのだ。
霧崎(全く厄介なことになったぞ……)
91 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/05(火) 01:05:08.08 ID:aOrauFYRo
一体どうすればいいのか皆目見当もつかない。
なにか妙案を思いつければいいのだが……。
↓3まで【安価】の後【コンマ】判定
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/05(火) 02:05:45.43 ID:dvKe6k+v0
神頼みというのも馬鹿らしいが、発光している存在を自力でどうにかする方法も予想つかないし、境内に背負っていく
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/05(火) 15:22:40.36 ID:KoRCZM5GO
自分の血を飲ませてみる
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/05(火) 17:06:32.67 ID:SSL4DPTt0
神主なら何か知っているかもしれないので神主に見てもらう
95 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 00:29:26.17 ID:hFwyjYiKo
本日21:00より再開予定。
霧崎の行動からスタート。選択肢は
>>92-94
。
構想上、それぞれの選択はこんな感じに影響していきます。ご期待ください。
@神頼みというのも馬鹿らしいが、発光している存在を自力でどうにかする方法も予想つかないし、境内に背負っていく 【危険度:中】
A自分の血を飲ませてみる 【危険度:低】
B神主なら何か知っているかもしれないので神主に見てもらう 【危険度:高】
96 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 21:03:39.96 ID:yvFjtoPxo
霧崎(どうする……?)
安価を3等分。余りはクリティカル扱いで。
01〜33 神頼みというのも馬鹿らしいが、発光している存在を自力でどうにかする方法も予想つかないし、境内に背負っていく 【危険度:中】
34〜67 自分の血を飲ませてみる 【危険度:低】
68〜99 神主なら何か知っているかもしれないので神主に見てもらう 【危険度:高】
00 神『そこの男……聞こえているか?』
↓1【コンマ】
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 21:05:25.11 ID:Qr3gpzln0
ほ
98 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 21:15:42.50 ID:yvFjtoPxo
霧崎「仕方あるまい……」
結局どちらも捨てきれずに私は少女を背負って巡回を続けることにした。
少し時間を置けば、やはり先ほどの見立ては正しかったようで疲れ果てて眠っていただけのようだ。
背負うのには難儀したが少女が無意識に手をまわしてくれたおかげで何とか背負えることができた。
あぁ、体の節々が痛い。
さすがに2時間背負うことはできないだろうが、休み休みいこう。
誰に見られるわけでもない仕事だ。何周かすれば問題もあるまい。
↓1【コンマ】
何か良くないことが起き……
01〜70 る
71〜00 ない
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 21:16:09.42 ID:YFskhYYwO
ru
100 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 21:28:38.38 ID:yvFjtoPxo
霧崎「はぁ……ひぃ……」
実に情けないことだ。嘆かわしい。己の老いがこれほど憎いことはない。
肉体労働をしてこなかったわけではないが、人一人背負って歩き続けるのがこれほど辛いものだったとは。
使う筋肉が違うのだろうか? 肉体への疲労度が全く違う。
体力など最初の30分で尽き果てた。
あとは全て気力――執筆の参考になる良い経験だと半ば慰めのような鼓舞しかできなかったが。
そもそも少女を背負った時点で、この後交代の人員と引き継がなければいけないのを失念していた。
仮に少女の意識が戻ったとして、この状況をどう説明すればいいのだろうか?
交代の人間に救急車でも呼んでもらおうか?
どうなるにせよ、面倒なことになるのは間違いない。
本来ならため息の1つでも出るところだが、そんな余裕はない。
ひどく荒い呼吸に紛れ、夜の闇に消えていった。
101 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 21:36:17.03 ID:yvFjtoPxo
ガサッ……
霧崎「!」
霧崎(おい……なんだ……?)
霧崎(これ以上の面倒は勘弁してくれ……)
何とか少女を地面に横たわらせ、ライトを構えなおす。
息が整うまでにはまだしばらくかかりそうだ。
――そしてそれは茂みを掻きわけるようにやってきた。
それ ↓2【コンマ】
01〜25 様子のおかしい野良犬
26〜50 様子のおかしい人間
51〜75 様子のおかしい神主
76〜95 異形のモノ
96〜00 「やっと……見つけた」
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 21:38:39.79 ID:Qr3gpzln0
てや
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 21:50:58.49 ID:MAxBWqVDO
はい
104 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 22:01:08.61 ID:yvFjtoPxo
女「ウゥ……」
ライトを当て、茂みから出てきたのは女だった。
ただ明らかに様子がおかしい。ライトに照らされているにもかかわらず、その目の焦点は虚空を見つめていた。
霧崎「また女か……」
思わず独りごつ。
疲れて余計な思考ができなかったからか。
それとも少女との邂逅ですでに現実感を喪失していたのか。
――女の手に握られた大きな杭とカナヅチに対して私は大して動揺もしなかった。
105 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 22:12:09.71 ID:yvFjtoPxo
推測しなくても丑の刻参りにやってきたお客さんだろう。
精神を患っているのか、それとも儀式に失敗した代償か。
ゾンビのようにふらふらと。手には凶器を携えてこちらに向かってくる。
この時、私に多少の油断があったことは否めない。
向かってくる女の線は細いし、疲労困憊とはいえ場合によっては逃げることも
いや、襲われるということさえわかっていれば戦っても負けはしないという算段だった
106 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 22:31:49.29 ID:yvFjtoPxo
――だから隙を突かれた。
私が女と相対し、何があってもいいように早く息を整えようと深く息を吸おうとした瞬間
女「……シッ!」
女はそれまでの動きは演技だったといわんばかりの素早さでカナヅチを投擲してきた!
霧崎「うおッ!?」
私の頭をめがけて正確に飛来するカナヅチ。とっさに右手でカナヅチを払う。
持っていた懐中電灯に当たったのは幸運でもあり不幸でもあった。
直撃していれば右手はしばらく使い物にならなかったかもしれない。
しかし引き換えに光を失った。当然ながら懐中電灯が割れてしまったのだ。
107 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 22:46:49.43 ID:yvFjtoPxo
女はその一瞬で私との間合いを詰めると、全体重を乗せて私に飛びかかってきた!
霧崎「うっ!?」
避けること叶わず、私は地面に押し倒された。
女は間髪入れずに両手へと持ち直したバカでかい杭を私の喉元めがけて振り降ろす!
私も必死に女の腕をつかんで抵抗する!
火事場の馬鹿力という言葉があるが、老いの前には嘘っぱちのようだ。
というよりもこの女の力が尋常ではないのか……!
108 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 22:53:37.26 ID:yvFjtoPxo
ジリジリと喉元に杭が迫ってくる。
霧崎(どうにもならないのかっ……!?)
女と霧崎の対抗コンマ
計算後、数字の大きい方が勝利
↓1【コンマ】 女の数値
↓2【コンマ】−20 霧崎の数値
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 22:54:41.62 ID:zLLMtXvc0
あ
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 22:55:14.83 ID:MAxBWqVDO
はい
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 22:55:52.02 ID:5htvXa7q0
めちゃ惜しい
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/06(水) 23:01:49.76 ID:Qr3gpzln0
すげえ勝った
113 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:06:00.95 ID:yvFjtoPxo
女 62
霧崎 83-20→63
霧崎の勝利
――――――――――
それは紙一重の攻防だった。
少女「ぅ……」
女「!」
偶然にも少女の喉からでた声に女が一瞬だけ反応したのだ。
そちらに意識がとられた、そのわずかな一瞬を今度はこちらが見逃さなかった。
先ほどはないと思っていた火事場の馬鹿力を今こそ使うとき!
霧崎「うおおおおおおおっ!」
咆哮を上げ女を力任せにひっくり返す!
114 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:16:47.98 ID:yvFjtoPxo
――ここで私が書く小説の主人公であれば華麗に反撃もできただろうが、もはやそこまでの体力は私に残されていない。
女をひっくり返したのはいいものの、とにかくそこから距離をとって呼吸を整えなおすので精一杯だった。
女はさきほどのゆっくりとした動きに戻り、私の方を睨んでいる。
境内はもはや光の届かぬ空間だが気配でわかる。死の淵に経つと夜目も聞くようになるらしい。
女は私の弱り具合を観察するようにジッと動かない。
私は何もないよりはマシかとさらに息を整えながら足元にある砂を握りこんだ。
115 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:26:42.10 ID:yvFjtoPxo
――しかし突然女は踵を返した。
霧崎(……?)
突然の出来事に戸惑うが、女の向かう先には少女がいる。
そして女は再び杭を力強く握りしめた。
女の意図はわからないが、この後どうなるかはわかる……!
霧崎「待て!」
私は女に砂を投げつけるが女は意にも介さない。
霧崎「クソッ!」
116 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:41:44.80 ID:yvFjtoPxo
「うおおおおおおおおおおおおおああああああぁぁぁ!!!!!」
……
…………
………………
――その後の記憶は曖昧だ。
女ともみ合った気もするし、案外あっさりと決着がついた気もする。
無我夢中で自分でもどんなことをしたのか……。
確かなことはあの一瞬。私の学生時代から今に至るまでの時間に比べれば一瞬だろう。
あの女との闘いの最中、私は初めて自分の小説について考えるのを忘れていたのだ。
そして自分の小説を完成させるよりも、少女をかばうことを選んだのだ。
『守る』ではなく『かばう』だ。
残念ながらかばうことで精一杯だった。
最後はせめて少女が傷つけられないように、その可能性をわずかでも減らすために私は少女に覆いかぶさった。
それだけははっきりしている。
そして背中に経験したことのない熱さを感じながら、私の意識は途絶えていった……。
………………
…………
……
117 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:46:16.16 ID:yvFjtoPxo
―――――――――――――――――――――――
履歴書追加項目
霧崎壮一
△△年 ●月×日
神社の警備中、身元不明の女性に襲われ【死亡】。
―――――――――――――――――――――――
118 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:51:09.14 ID:yvFjtoPxo
……
…………
………………
チュンチュン
霧崎「……朝か」
また意識をなくしてしまっていたらしい。
最近では徹夜をすることもままならない。
調子の良い体ではないのだから養生しなければとは思いつつ起き上がる。
妙なことだがいつもなら体の軋みがあるのにそれがない。
もっとも、老いが進みすぎてそれすら感じないのかもしれないが。
軽く自嘲してしまう。
119 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/06(水) 23:57:39.78 ID:yvFjtoPxo
体が正常なことに異常を感じてしまうとはなんとも皮肉な話だ。
しかしそれだけにはとどまらない。次に異常を感じたのは視覚、次いで嗅覚だった。
はて、私の部屋はこんなにこざっぱりしていただろうか?
この畳の感じや寝具の心地は間違いなく自分の部屋のものだ。
ただ散らかしっぱなしにしていた資料などが見当たらない。ごみどころか塵1つ見つかりそうにない。
それに鼻は懐かしくも芳しい、美味そうな匂いが漂っている。
120 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/07(木) 00:31:23.17 ID:Ra+ffycYo
匂いのする方へ目を向けると台所に人が立っていた。どうやら飯の支度をしているらしい。
支度をしているのは少女だった。さらにいうなればそれは私がかばった少女だった。
――そこまでいくとようやく記憶が次々と蘇ってくる。
助かったのか? なぜここにいる? 給料はどうなった?
私は混乱の極地だった。
すると少女はこちらに気づいたようだ。そして笑顔で世迷言をのたまった。
少女「あっ! おはようお父さん! 今、朝ごはんができますからねっ」
霧崎「……なんだと?」
少女「朝ごはんができますぅ〜……できましたっ! 用意しちゃいますから待ってて下さい」
霧崎「そうではなく。誰が父親だと?」
少女「お父さんはお父さんです! ほら、お話しは食べながらしましょう?」
テキパキと準備を進める少女。
机に並べられたるはパックの白飯にパックのサバの味噌煮。
そして――わかめと豆腐が入った手作りの味噌汁。
疑問は尽きないが、とりあえず目の前の飯を平らげてからでも遅くはないのかもしれない。
霧崎「いや……待て待て!」
最後の理性で正気に戻る。
霧崎「一体、何者なんだお前は!」
ただ口から出る言葉は正義のヒーローに初めて遭遇した小悪党のようで。
こんなか弱い文字の羅列がもちろん目の前の狂人に通じるはずもなく。
少女「だから何度もお父さんっていっているじゃあないですか! 私は……あなたの娘です!」
そう高らかに少女は言い放ち、そして宣言するのであった。
少女「これからお父さんの面倒は全部私がみます。だから助けてください! 私はそのために1人でここまで来たんです!」
――孤独は群れでやってくる。しかし孤独を終わらせるにはたった1人いればいい。
――この日、私に娘ができた。
121 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/07(木) 00:34:37.48 ID:Ra+ffycYo
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
履歴書追加項目
霧崎壮一
△△年 ●月×日
神社の警備中、身元不明の女性に襲われ【死亡】。
備考:その後、観測不明の力により【復活】。娘を名乗る少女と共同生活が始まる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
122 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/07(木) 00:44:38.34 ID:Ra+ffycYo
お疲れ様です。プロローグ終了といったところでしょうか。
本当であれば少女との関係性は安価やコンマで決めるつもりでしたが、
好感度があれだけ高くて意味深な台詞が出てきたら、もう私の頭ではこうするのが限界でした。
>>109-110
のコンマはすごかったですね。
あそこでいったん話を区切る予定もありましたが、しっかり少女を守れたので霧崎にボーナスを追加します。
少女→霧崎の好感度 【92】+↓1【コンマ】/10 端数切捨て
次の再開までに少女の名前と霧崎の小説の主人公の名前を決めようと思います。
【少女】●● 【主人公】●● のように書いていただければそれをコンマの選択肢にさせていただきます。
本日はお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新をお待ちください。
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/07(木) 00:45:12.99 ID:BZW/BiEZO
どや
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/07(木) 00:46:19.53 ID:hNfTIX8BO
乙
そして早速草
125 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/07(木) 00:51:35.92 ID:Ra+ffycYo
100超えちゃった……。
少女→霧崎の好感度【101】
ちなみに少女の名前は霧崎姓である必要はありません。
また今後の展開がどうなるのかを書き込んでいただくのも大歓迎です。
保証はできませんが、展開に詰まったらコンマで決定するなどもあるかもしれません。
ここからどう伝説になっていくんだ……?
では改めてありがとうございました。皆様おやすみなさい。
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/10/07(木) 01:00:47.92 ID:BFzY4+dj0
【少女】炎羅(えんら) 【主人公】紫雲 鏡一(しうん きょういち)
最初からコンマ神が荒ぶっとるな
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/10/07(木) 01:59:55.18 ID:BFzY4+dj0
やべえ、この名前では霧崎さんが主人公に自分を投影するイタイ人になってしまう
【主人公】紫雲 鏡史郎(しうん きょうしろう)
に訂正って有り?
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/07(木) 02:00:52.96 ID:8dPtq1Cq0
【少女の名前】美華咲(みかさ)
【主人公の名前】豪龍寺 神門(ごうりゅうじ みかど)
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/07(木) 02:58:33.72 ID:oPpy8rvvO
少女 亡空(なきあ)
主人公 十干十色(じっかん といろ)
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[Sage]:2021/10/07(木) 22:31:41.15 ID:Y1plKTL30
少女 陣内 露縁(じんない ろえん)
主人公 宵中 朝日(よいなか あさひ)
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/07(木) 22:49:09.40 ID:XPPrIRLK0
少女 蛍(ほたる)
主人公 狭間 大地(はざま だいち)
132 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/08(金) 01:50:25.65 ID:GKRMVetno
本日更新なし。
【少女の名前と主人公の名前】
>>127-131
でコンマ判定です。
01〜20 【少女】炎羅(えんら) 【主人公】紫雲 鏡史郎(しうん きょうしろう)
21〜40 【少女】美華咲(みかさ) 【主人公】豪龍寺 神門(ごうりゅうじ みかど)
41〜60 【少女】亡空(なきあ) 【主人公】十干十色(じっかん といろ)
61〜80 【少女】陣内 露縁(じんない ろえん) 【主人公】宵中 朝日(よいなか あさひ)
81〜00 【少女】蛍(ほたる) 【主人公】狭間 大地(はざま だいち)
↓1【コンマ】 少女の名前
↓2【コンマ】 主人公の名前
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/08(金) 02:08:09.35 ID:fBlsRr9c0
えんや
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/08(金) 02:11:06.16 ID:Rq6h6Xcd0
こらさ
135 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 08:42:14.68 ID:i77sTkJ+o
【少女】美華咲
【主人公】紫雲鏡史郎
136 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 21:51:22.55 ID:i77sTkJ+o
ストーリーを進める前に色々決めたい安価とコンマのお時間です。
――――――――――――――――――――――――――――――
……
…………
………………
……フゥン? 『一度死んで蘇った』かぁ。そして謎の少女ねぇ……。
ここまでならボーイミーツガールにぴったりの導入じゃないかぁ!
うん。ボクぁそういうの好きだよ? まぁ、壮一クンはボーイじゃなくてオールドマンだけどねぇ。
……それで? まさか報告がこれだけってのはないよねぇ?
――ついてるんだろ? この女の子の正体。その目星は。
さっさと教えておくれよ。ボクはミステリーでも古畑任三郎やコロンボが好きなんだ。
01〜20 記憶を操作された霧崎(忘れられた本当の娘)
21〜40 霧崎には存在しない記憶(とある夢魔との間に生まれた半妖)
41〜60 霧崎には存在しない記憶(娘を名乗る不審者)
61〜80 霧崎には存在しない記憶(未来からやってきた娘)
80〜99 安価に託す
00 霧崎(あの人に……似ている……) 【いきなりの過去編】
↓1【コンマ】少女の正体
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 21:54:17.68 ID:StrlyyI/o
えい
138 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 22:04:53.67 ID:i77sTkJ+o
え……?
あの男結婚するのかい?
で、あの美華咲って子が未来の娘で、『お父さんのお世話をします?』……。
いやそんな、ドラえもんじゃないんだから……。
というより誰だい……!? あの男の妻になる女というのはっ……。
00〜25 人間の科学者(タイムマシン要素)
26〜50 妖怪や妖精の類(受け継いだ能力要素)
51〜75 『組織』の人間(陰謀に巻き込まれ要素)
76〜99 一般人(安価の余地あり)
00 神主『この神社には言い伝えがありましてね』
↓1【コンマ】霧崎の妻
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:05:06.83 ID:65MCpacW0
あ
140 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 22:15:24.18 ID:i77sTkJ+o
へぇ……妻はごく普通の人間。
つまりあの娘は突然能力に目覚めたとか?
それとも彼女も一般市民だったけど何かの陰謀に巻き込まれた。
あるいは未来の社会では一般人の定義が変わってしまうほどの何かがあったか……。
……おい! 何をしている! 早く次の資料をよこさないか!
まったく……君たちはどうして資料を細切れに持ってくるんだ。
22:45まで
↓【安価】少女はどのようにして過去へ飛んだか。安価の後、『突然能力に目覚めた』を選択肢に加えてコンマ判定。
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:25:44.12 ID:tr6cOSm+O
片道切符のタイムマシン
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:26:15.05 ID:2yCpKHLU0
両親が亡くなってしまい社会的に孤立した時に(両親に会いたい)と神頼みしてたらいつの間にか
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:40:02.03 ID:SkOCROFdO
戦争に巻き込まれて死んだらタイムスリップした
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:44:07.75 ID:65MCpacW0
古びた神社に死んだ父と母に会いたいと願ったら
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:44:22.69 ID:qPUHhG0TO
なんかノリで
146 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 22:55:56.74 ID:i77sTkJ+o
>>141-145
に『突然能力に目覚めた』を追加して判定
01〜19 片道切符のタイムマシン
20〜38 両親が亡くなってしまい社会的に孤立した時に(両親に会いたい)と神頼みしてたらいつの間にか
39〜57 戦争に巻き込まれて死んだらタイムスリップした
58〜76 古びた神社に死んだ父と母に会いたいと願ったら
77〜95 なんかノリで
96〜00 突然能力に目覚めた
↓1【コンマ】
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 22:56:03.95 ID:G325flon0
あ
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 23:01:12.65 ID:4bscxmoTO
ノリってすごい
149 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 23:12:07.92 ID:i77sTkJ+o
HAHAHA! おい、ある意味伝説的におバカだよ! この美華咲という少女は!
ノリで時間跳躍など過去に例がない!
そしてどういうわけか知らんが、そこでたまたま自分の父親に邂逅だと!?
偶然にしてはできすぎているねぇ……!
こちらの娘の方がよっぽど鑑賞に値すると思うが、いやしかし……。
…………。
……君たち。君たちに重要な質問だ。君たちはこう報告したな? 『霧崎壮一は死亡した後、観測不明の力によって復活した』と。
これも美華咲チャンの力だというのかい……?
1〜49 はい
50 答えかねる
51〜99 いいえ
00 答えられない
↓1【コンマ】
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 23:13:19.86 ID:2yCpKHLU0
え
151 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 23:32:22.41 ID:i77sTkJ+o
…………。
……そうか、なるほどねぇ。やっぱりそうか。
壮一クンがあそこで自分の娘と出会ったせいで、あの女に殺されたのならパラドックスに陥る。
親殺しのパラドックスの変化形だね。
しかし現に美華咲チャンは消えたりしていないのだから、パラドックスには陥っていないと考えるべきだ。
つまりこの世界においてはあの日あの場所で、壮一クンが殺されることこそ収束された運命だったってことか。
そして、どうあれその後に彼は生き返り、結婚し、子供を授かる。
その根本にあるのは霧崎壮一を復活せしめた『観測不能の力』。
……ん? 『不能』ではなく『不明』だと? 観測はできるが何なのかはよくわからない?
へぇ……じゃあそれは後回しだ。大きな謎は最後までとっておくものだからねぇ。ボクは好きなものを最後までとっておくタイプなんだ。
152 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/09(土) 23:52:02.43 ID:i77sTkJ+o
……ボクたちは万能だが全能ではない。わかるね?
そしてボクたちにもわからないこと。その『死角領域』を司るのはいつだってカレらだ。
もちろん向こうもボクらと敵対するつもりはないに違いない。
ボクたちは――わかるけど知らない。
向こうからすれば――知っているけどわからない。
カレらも悶々としているんじゃないかなぁ?
――我々にできることとは、究極的には観測することだけなのだから。
さて、壮一クンと美華咲チャンはこれからどうなるかなぁ。また資料が集まったら報告頼むよぉ。
あ、最後に――
01〜25 呪いの反動を受けた一般通過狂人だった(コメディ寄り)
26〜50 妖によって操られた犠牲者だった(伝奇寄り)
51〜75 未来からきた演技の上手い工作員だった(SF寄り)
76〜00 『死角領域』からの刺客(上手い)
↓1【コンマ】あの女の正体は?
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 23:53:26.45 ID:65MCpacW0
あ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/09(土) 23:54:50.62 ID:5t0LHOV50
なにが上手いって?wwww
155 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/10(日) 00:11:04.41 ID:aFXK9DE9o
……妖怪のしわざだったのかー。
妖怪も数が多いからね。細かく分類すれば、それこそ動物と変わらないくらいの種類になるはずさ。
ただ、そこに姿がなくとも君たちなら『観測』はできる。
その妖怪の正体と女がどうなったのかなんかも備考に書いておいてくれよ?
殺し、殺されるほどの縁だ。またどこかでめぐり合うかもしれないからねぇ。
あぁ、後は名前もしっかり記すこと。
ただ……最近は登場人物が増えると名前を覚えきれなくって……やんなるねぇ。
いや、なんでもないんだ。それじゃまた業務に戻ってくれたまえ。
ボクはひと眠りするよ。
おやすみ〜。
………………
…………
……
156 :
◆dUKmCC1WQo
[saga]:2021/10/10(日) 00:20:54.28 ID:aFXK9DE9o
本日はここまで。紆余曲折ありましたが小説とシンクロした伝奇物に落ち着きそうです……!(しばらくは)
本日もありがとうございました。
ただ謎は深まるばかり。ノリで時間跳躍して何がしたいんでしょうねこの娘は……?
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/12(火) 20:31:39.25 ID:9y0dQWYu0
なんか過去に行けるおまじないあるらしいからやってみるか!!→出来ちゃった…ぐらいの軽さを感じる
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