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【艦これ】龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/28(水) 22:50:51.84 ID:rHBfVZxW0
- 乙
- 655 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/29(木) 02:38:04.03 ID:dC+9jhan0
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- 656 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:49:50.88 ID:rMFmKRr80
-
< レイピスト >
江風「強姦魔ってあっちではレイパーよりもっと強い意味の表現があるンだってね。
ただ犯す者じゃなくて罪を犯す者って感じで」
雲龍「? らしいわね」
江風「うン」
雲龍「……」
江風「……」
雲龍「…………? 」
江風「…………や、テメーのことだぞって」
雲龍「心外な」
- 657 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:50:27.55 ID:rMFmKRr80
-
< 終わり良ければ云々 >
雲龍「大体唇に触れただけでしょう? 」
江風「舌を絡ませられて吸われて口腔を舐られるのは触れただけに入るンですかね」
雲龍「せめてあなたの心に土足で入り込もうとしてから非難してほしいわ」
江風「もうそれ強姦魔とかいうレベルじゃねーじゃン」
雲龍「だってそこまで入り込める相手なら落とす自信があるもの。
惚れさせれば過程なんてどうでもいいじゃない」
江風「なンつー犯罪者思考。……まぁ、テートク見てるとマジでそうなンだろーなとは思うけど」
- 658 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:51:51.39 ID:rMFmKRr80
-
< ふと冷静になることってあるよね >
漣「……………………」
提督「うん? 」
漣「…………………………………………」
提督「…………なんだ? 」
叢雲「……もう一生まともな意味での大学生活なんて送れないんだー……とか言って落ち込み始めたわ」
提督「???? 言いたかないけど当たり前じゃん? アホなの? 」
漣「」
叢雲「おいこら」
提督「???? 」
- 659 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:52:53.64 ID:rMFmKRr80
-
< 渇望のズレ >
提督「何のアニメを観て感化されたんだか知らねぇが」
漣「…………」
提督「凡百のキャンパスライフとむーちゃんとのムームーライフどっちが重要? 」
漣「…………ムームーライフ」
提督「だろ? 」
叢雲「ムームーライフって何よ馬鹿じゃないの。
……ふふ、ふわふわ髪の可愛い小柄な彼女欲しくないの? 」
提督「え、いや別に」
漣「…………ほしいよぉ」
提督「???? 」
- 660 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:58:23.04 ID:rMFmKRr80
-
< 飲んでいれば優しいということも無いけれど >
提督「え、いやまぁ俺も実際は欲しかったよ?
海兵という名の牢獄はキャンパスライフとかいうのとは別物だろうし」
漣「これだから持てるものは……」
提督「んなこと言われてもなぁ」
叢雲「禍福が足し算で表せるならあんたに幸せなキャンパスライフ与えるのなんて腹が立ちそうね」
提督「世の中の皆様に申し訳無くなるね。幸せ過ぎて」
叢雲「ま、私も漣も割とこちら側だと思うけど」
漣「そりゃまぁ大概の幸せはお金で買えますからなぁ……でもそうじゃなくてね?
ムームーライフとはまた別の自分がね? 」
提督「言いたいことは分からんでもないけどお前思春期でも迎えちゃったわけ? 」
叢雲「寧ろもう後戻りできない中年とかじゃないの?
駆逐艦漣は九十歳以上の老婆だから遅過ぎるかもしれないけど」
提督「なるほど」
漣「はいはい。……お酒飲んでないと嫌なところでドライなんだよなぁこの二人」
- 661 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:59:27.63 ID:rMFmKRr80
-
< 見せびらかす趣味は無いが >
愛宕「え、いや普通に彼氏とか夫はアクセサリーだと思うけど」
高雄「そうね」
愛宕「私たちの場合単に好きになった男が大分凄いアクセサリーだっただけね」
高雄「その代わり至極のクズであっただけ、みたいな」
愛宕「そうね、みたいな? 」
叢雲「なるほど」
提督「…………」
葛城「そこで黙ってるから提督は提督なんだろうなー、って。良い意味でも悪い意味でも」
- 662 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:01:30.93 ID:rMFmKRr80
-
< そもそも卒業資格が無い気がする >
提督「頭カラッポおっぱいアニメねぇ……」
漣「敢えて見せて差し上げたんすよ、ご主人様が大好きなクソ映画観させられた腹いせですけど。
……ご主人様ならたぶんどうやって自分好みの中二仕様にするか考えながら観てたんでしょ? 」
提督「まぁね。……でもそんなの関係無く一番強く思ったことあるんだけど、いい? 」
漣「はい? 」
提督「女子校なり男子校なりに性別偽って入学するのはまぁなんとかなるだろうさ。
本気でやろうと思えば俺がお前を今すぐ幼稚園生にすることも余裕なんだから」
漣「お、おう……」
提督「その後、どうすんだろうな。
名門女子校でヒロインと出会って結ばれて、その後って幸せになれそう……? 」
漣「え、えーと……うーん……? 」
- 663 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:04:48.56 ID:rMFmKRr80
-
< ようはZ級映画を観るのとあまり違いは無い >
提督「仮に卒業しても進学なり就職なりのとき女としてやんなきゃいけないんだぜ?
履歴書に女子校の名前書く男がどこにいるよ」
漣「や、まぁ確かにそうなんですけど」
提督「やっぱ頭カラッポアニメってことはギャグ時空でなんとかすんのかな? 」
漣「そうじゃねぇです? 」
提督「そっかぁ……」
漣「……」
提督「……」
漣「…………」
提督「…………あれ、なんかこういうの観て喋るの楽しい気がしてきたぞ」
漣「あ、そう……制作者も数少ないファンもそんな楽しみ方想定してないでしょうねぇ……」
- 664 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:06:10.62 ID:rMFmKRr80
-
< 雑談薮からこんにちは >
提督「や……僕女の子に火点けてもらうのあんまり好きじゃないんで」
叢雲「点けさせられた記憶大分あるんだけど」
Littorio「体だけはお願いの体ですけどね」
高雄「仕方無いな、という顔と仕草で点けてほしいわけですよ。
そういう顔にさせる遊びが好きなんです」
叢雲「なるほど」
Littorio「困ったものですね」
高雄「ええ、とても」
提督「あのさ……」
- 665 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:06:37.99 ID:rMFmKRr80
-
ありがとうございました
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/29(木) 22:07:54.03 ID:Nol7DTCT0
- 乙
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/29(木) 23:18:18.08 ID:+xYIuOzr0
- 乙
- 668 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:04:11.37 ID:eSSwpG/Z0
-
< 自分さえ信じられない >
提督「朝からお勤めと朝までお勤めは全然違うんだが……」
天城「連結できる状況なら全て同じでは? 」
提督「かもね。…………あのさぁ」
明石「…………Zzz」
扶桑「…………Zzz」
提督「…………これ、どういう流れだっけ? 」
天城「さぁ……? 」
- 669 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:07:07.00 ID:eSSwpG/Z0
-
< 謎は深まるばかり >
天城「まぁ、でも……ほら、二十七日って叢雲さんの誕生日だったでしょう? 」
提督「プレゼントは渡したしくっだらない言葉遊びもしたしなんなら酒も一緒に飲んだんだけど」
天城「それでも何故か中華事件に上書きされてしまったじゃないですか」
提督「それは俺の意図するところじゃない」
天城「それを叢雲さんが斟酌する理由なんて無い
提督「けど
天城「無い、けど、違いますよね? という流れでこの三人になったのです」
提督「ん、んん……? 」
- 670 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:09:23.17 ID:eSSwpG/Z0
-
< 迷宮海入り >
叢雲「はぁ? 別に今更あんたが誰と寝ようがどうでもいいわよ馬ッ鹿じゃないの」
提督「そうだよな。いや、そうだよなとか言うのは終わってると思うが」
叢雲「本当そうね。……天城だけ起きていて扶桑と明石が熟睡している」
提督「あぁ」
叢雲「……」
提督「……」
叢雲「…………」
提督「…………」
叢雲「…………降参。それ何の謎かけ? 」
提督「ち、ちがっ」
- 671 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:12:20.01 ID:eSSwpG/Z0
-
< 鳩豆式日常 >
加賀「…………オプションがどうたらなんていう戯言は真面目に拒否しておくべきだったわ」
雲龍「ん…………そう? 」
加賀「さすがにベッドに座っていてくださいなんて言われてね、
巫女服のコスプレで出てこられるとは思わなかった」
雲龍「可愛らしくも全体的には凛としていたでしょう? 」
加賀「……否定はしないけれど」
雲龍「それともサンタの方がよかったですか? 」
加賀「季節感を考えなさい。真面目に考えられても困るけれど」
雲龍「じゃあ、浮ついてお酒に犯された頭で考える私にしてほしいコスって? 」
加賀「セーラー服 」
雲龍「あぁ、そうセー……はい? 」
加賀「ふふ……何か、問題があって? 」
- 672 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:14:03.23 ID:eSSwpG/Z0
-
< 謎はもう全てぶん投げて >
提督「ハンドポニテ……そういうのもあるのか」
愛宕「うん? 」
提督「手でこう、ポニテつくる前みたいな感じにしてこっち横目で見て? 」
愛宕「いやに具体的な注文ねぇ……ん? 」
提督「おおう……中々いいなこれ」
愛宕「あ、そう」
提督「うんうん、実に良い。良いなぁ」
愛宕「そうなの」
提督「そうなの。……あゝ……」
愛宕「うぅん……? 髪ゴムでも咥えてみましょうか? 」
- 673 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:18:15.08 ID:eSSwpG/Z0
-
< それすら遊びではあるのだけれど、けれど >
加賀「別に下に見ているわけではなくてね、それでも私にとってあなたって後輩なの」
雲龍「は、はぁ」
加賀「同じくらいの立脚点があって、それでも年経た分だけ私の方が名目上は上で。
だけど、そんな立場の違い夜露に濡れて遊べるときだけにしか使わないくらいの仲でありたい」
雲龍「……」
加賀「だから、同じ衣装を着ているのに明確に格差がある状況を擬似的につくって全部忘れたいのかもしれないわ」
雲龍「加賀さん……」
加賀「……」
雲龍「……」
加賀「…………」
雲龍「…………」
加賀「…………」
雲龍「…………あの、大分惹かれましたし嘘だとは思いませんけれどね、
たぶんさん付けで呼ばれたくないって話の延長線にある話でしょうそれ」
加賀「…………チッ……」
- 674 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:19:20.66 ID:eSSwpG/Z0
-
< 顎クイのメインは身長差だと思うなって >
提督「顎クイ」
愛宕「そう、顎クイ」
提督「……そう」
愛宕「そうなの」
提督「…………」
愛宕「…………うん? 」
提督「…………流れも無く、しかも構えられての顎クイって、恥ずくない? 」
愛宕「私は別に」
提督「そりゃあまぁそうでしょうけどねぇ……」
- 675 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:21:37.12 ID:eSSwpG/Z0
-
< もう少し気持ちが無いやつならすぐにでもできるのですが >
提督「まぁ、別に吝かではございませんが……うーん」
愛宕「顎ってね? 生物的には急所にあたるの。
そこに触れても拒まれないって深い信頼の証なのよ? 」
提督「単にパーソナルスペース入ってるだけなんじゃねぇかな……や、どうでもいいんだけど」
愛宕「どうでもいいなら、して? 」
提督「ん……ん…………うぅん……」
愛宕「雰囲気作りそんなに下手な方だった? 」
提督「そういうつもりは無ぇけど……あのね」
愛宕「うん? 」
提督「自撮り棒片手にそれはちょっと無いと思うよ。俺芸能人とかじゃねぇんだから」
愛宕「あ、っは……」
- 676 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:23:35.64 ID:eSSwpG/Z0
-
< そんな記憶 >
提督『叢雲のつくる飯やっぱ美味しいよ。愛情が溢れてるからかな? 』
叢雲『はいはいたっぷりたっぷり。……悪いけど私、愛情で料理が美味しくなるなんて有り得ないと思ってるから』
提督『ふぅん? 』
叢雲『なによ』
提督『いーえー? 』
叢雲『……』
提督『ま、美味いけど』
叢雲『…………愛情で美味しくなるっていうのが正しいのならね、
それはきっと食べる側の調味料なのよ』
提督『あん? 』
叢雲『そこらの店で食べた治部煮と、例えば愛宕がつくった治部煮、どっちが美味しいと感じるのかくらい私にも分かる。
けど、それってあんたの感情じゃない? 違う? 』
提督『かもね。……好きでいていいの? 』
叢雲『好きでいなさいよ。…………私、自分が気に入った相手に好かれてないなんてこと許容できる程強くないんだから』
- 677 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:25:08.90 ID:eSSwpG/Z0
-
< で、思ったんだけど >
提督「愛宕といえば治部煮なのか」
叢雲「あんたあの女の治部煮好きじゃない」
提督「まぁ、好きだけど……そもそも治部煮が好きだぞ」
叢雲「最近あんたの所為で治部煮顔に見えてきてんのよ。鰹のたたき顔でもいいわ」
提督「あ、そう……すまん、あーちゃん」
- 678 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:25:38.29 ID:eSSwpG/Z0
-
ありがとうございました
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/30(金) 23:02:17.18 ID:vlMmkWQw0
- 乙
- 680 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:32:07.82 ID:u+7IPzjo0
-
< ※ 素面です >
雲龍「新しくも古くもないものが実は一番落ち着くものなの」
天城「また今度は何を唐突に」
雲龍「新しいものを買えば少しくらいはテンションが上がるものだし、
古いものは古いものでなんとなく有り難みだとかが湧いてくるものだけれど、まやかしなの」
天城「はぁ」
雲龍「気心の知れた愛する女よりも、今さっき抱いた娼婦よりもそう、何とは無しに摘めるメスを男は好むものなの」
天城「随分と都合の良いものですね」
雲龍「それが私の生きる道だから」
天城「はぁ。……もう少し冗談という逃げ道を照らしてほしいものですけれど」
- 681 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:35:53.87 ID:u+7IPzjo0
-
< 特にマニュアルを逸脱しているわけではありません >
時雨「いや、まぁ、なんていうかな、僕も普通に会話を続けるつもりだったんだよ。
取り敢えず大人は偉大だし親っていうものは大切だし社会っていうものは大きくて大事な指標だとかそれっぽいこと言ってさ」
あきつ丸「それを語ってなおそんなものにはなんの意味も無いと続けるつもりだったのだろうが」
時雨「んなわけ無いでしょ。新人へのありがたーい薫陶だよ? 」
あきつ丸「自分で言うのもなんだがお前は龍田の系譜だろうが。
そんなやつに信用など置けないであります」
時雨「失礼な」
鈴谷「…………ガチ泣きしてるけどその新人さんに何言ったの?
……あと、あきつちゃんも楽しそうな顔するの、やめたら? 」
- 682 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:37:57.80 ID:u+7IPzjo0
-
< 断然米派ですが何か? >
提督「ハンバーグは米だろ巫山戯んな」
加賀「やれやれ……ブラウンシチューなのだからパンが相方と決まり切っていると思ったのだけれど」
提督「有り得んわ……有り得んよ加賀くん」
加賀「有り得ないのはあなたの方ね」
提督「んぎぎぎぎ……」
加賀「…………ハンッ」
赤城「取り敢えずどちらも確保している加賀さんに何か言えることなんて無いと思いますけれど……」
- 683 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:40:17.77 ID:u+7IPzjo0
-
< それでも普通は多い >
赤城「取り敢えず何か言われる前に先に言っておきますけど私はお米しか用意していませんよ」
能代「はい、三杯目どうぞ。…………どっちも楽しんで一杯と一切れの方がまだマシかなぁと思いますけど」
- 684 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:41:19.31 ID:u+7IPzjo0
-
< 流転の先 >
提督「いや、もうマジで巫山戯んな、おにぎりは厳然たる料理だろうが」
加賀「本当にその通りね。おにぎりが料理ではないなんてこの世の天地がひっくり返っても有り得ないわ」
提督「だよな? あぁ、そうだ、お前は間抜けだ、馬鹿だ、クズだ」
江風「なンなのこの言われよう……」
- 685 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:45:04.74 ID:u+7IPzjo0
-
< 何だ何を撮った >
雲龍「む……うん? 」
提督「うん? 」
雲龍「これ、何に見える? 」
提督「何って……もう少し寄せろ、うん……うん? 」
雲龍「…………」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………所構わず空気読まねぇで写真撮るのやめたら? 」
雲龍「そうね……」
- 686 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:47:08.97 ID:u+7IPzjo0
-
< スライドトーク >
葛城「いやいやいや……サラッと流すな馬鹿二人。スマホ二人で覗いてイチャイチャすんな」
提督「はぁ」
雲龍「はぁ」
葛城「貴様ら実は兄妹か何かか息ピッタリだなもう」
雲龍「天城を媒介して兄妹ではあるかもしれないわね」
提督「それ従兄弟の類いじゃねぇの」
雲龍「そうかも」
葛城「はいはい。……で? 馬鹿の姉は何撮っちゃったのさもう……戯言で流せないことの方が世の中割と多いんだよ? 」
- 687 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:49:53.40 ID:u+7IPzjo0
-
< 眺め見て >
提督「え、普通に軍機です」
雲龍「上官に従います」
葛城「あ、そう……いや、普通に今それPCに接続して……あぁもうスタンドアローンとかそういう常識的なツッコミ要らんからもうーーーー
阿賀野「苦労人ってああいうのを言うの? 」
能代「あれは戯れてるだか遊んでるだかなだけでしょ。
苦労人っていうのはね、阿賀野姉ぇ、能代みたいな可哀想な子を言うんだよ」
阿賀野「ん、んん……? 」
- 688 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:53:43.35 ID:u+7IPzjo0
-
< 手を出しても溺れない自信があればまぁ楽しいのかなって >
提督「ハニトラってどうなんだろうな」
高雄「どう、とは? 」
提督「や、どういうところまで許されるんだろうねって。
勿論双方の立場と目的にもよるんだろうけど」
高雄「はぁ」
提督「クソみたいな世の中を惰性で生きてる、
みたいな内心の奴ならいっとき溺れて楽しんでもいい、そんなレベルまではいけるのかなー、って」
高雄「最後まではあまり許さないのでは?
褥を共にしないという意味ではなくその先を想像させ掻き立てるという意味で。
仕掛ける側が自分を可愛く思うというのではなく、
餌は常に目の前でぶら下げているのが最も効果的なのです」
提督「人参作戦だな。……でも」
高雄「? 」
提督「分かった上でギリギリの火遊び楽しませてくれるって素晴らしい気がするんだよな。
女の子は必死にライン見極めて頑張ってるのにこっちはライン動かして色々引き出すの」
高雄「男として最低ですね。…………あなたの方が余程トラップを仕掛ける側に聞こえますし」
- 689 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:54:10.96 ID:u+7IPzjo0
-
ありがとうございました
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/01(土) 23:59:43.71 ID:6CET4MKx0
- 乙
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/02(日) 00:40:42.07 ID:0/JIy+aC0
- 乙です
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/02(日) 01:51:34.51 ID:UhZG60wk0
- 乙です
- 693 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:30:30.76 ID:JaN/qbEy0
-
< お遊びと駆け引きの延長戦かつ交叉点 >
雲龍「今日……」
天城「はい? また頭のおかしいことでも言い
雲龍「今日、ステーキが食べたいわ。血の滴るやつ」
天城「……………………」
提督「いや、こえーよ……自分で滅茶苦茶心砕いて材料から色々用意して……分かったよあいつもお前も連れてってやるよ」
天城「ありがとうございます」
葛城「血涙流しそうな美人って怖いんだなーって……こんなくだらない理由で見たくなかったけど」
- 694 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:34:59.11 ID:JaN/qbEy0
-
< それは当事者しか知らない >
葛城「まぁ、でもあの辺りの察しの良さというかバランスの取り方気持ち悪いくらい上手いよね」
能代「お互いがギリギリ許せる範囲というかラインを見極めた上で知らない振りをするところですか? 」
葛城「うん。雲龍姉ぇって大概自分勝手だけど誰かの心踏み躙って大丈夫なタイプではないから。
天城姉ぇは何やらかしたんだろうね」
能代「さぁ」
葛城「ま、知らなくてもいいんだけど。……それ、その蕪は水に浸しといて」
能代「はい」
葛城「……」
能代「……」
葛城「……」
能代「……」
葛城「…………や、でも雲龍姉ぇが天城姉ぇの心踏み付けてでも二人であの人に連れてってもらうって何よ。
これ分かったら女として終わる気がするけど女としては知りたい」
能代「知らない方がまだ普通であれると思いますけど……」
- 695 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:36:49.30 ID:JaN/qbEy0
-
< だとして得られたものと得られなかったものと >
提督「で、なんで俺は姉妹引き連れて風呂入りに来てんだ? 」
雲龍「さっきのステーキ、美味しかったわ」
天城「付け合わせもよく考えられたものでした」
提督「そうだね。……ねぇ、なんで」
雲龍「愛故に? 」
提督「そりゃまぁ俺の最終的な心情考えればそこに行き着くんだろうけども」
天城「では愛故にで」
提督「そっか。…………なら肉食えばそれで終わりな、って言える男の方が幸せだったのかなぁ」
- 696 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:37:55.44 ID:JaN/qbEy0
-
< 予定的な筒抜け >
明石「で、結局最後はどこ行ったんですあの三人。突発的にも程があるお忍びですけど」
愛宕「どこぞの温泉旅館みたいね」
高雄「高級将校やってるメリットは良い店を沢山知れることといきなりの電話で予約を入れられることらしいですよ」
明石「は、はぁ」
愛宕「これで初めて浴衣でお酒注いだり障子に影つくれるって喜んでたわ」
明石「意味分かんな……」
- 697 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:38:34.49 ID:JaN/qbEy0
-
< 非日常感と言える >
明石「まぁ、でも……温泉の浴衣ってなんかいいですね」
高雄「別に普通ですよ。物によってはバスローブと然程気分も変わりません」
愛宕「帯があるか本体にくっついてるかの違いくらいよね」
高雄「寧ろ和に寄っている分だけ目の色が強調されて嫌い。
まだバスローブの方がマシな気分になれる」
愛宕「さすが自前のバスローブが部屋に三着もあるヒトは言うことが違うわねぇ〜」
高雄「それくらいあなたもあるでしょう? 」
明石「やー……えぇ……? 」
- 698 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:39:07.91 ID:JaN/qbEy0
-
< 否応無しに >
明石「つーかいつでも話の中心ですね雲龍さん」
愛宕「雲龍だから……」
高雄「雲龍さんですからね……」
明石「まぁ……」
葛城「万感……仕方無い、とも言えないようなというか言いたくないというか……うぅん? 」
- 699 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:39:51.19 ID:JaN/qbEy0
-
< 複雑なオトメゴコロ >
雲龍「あら……」
提督「大人しくLサイズ着とけ。浴衣なんだから足さえ見えなきゃ緩くても帯がある」
雲龍「んん……」
提督「んだよ」
雲龍「いえ……不覚にも思い付いてしまったのだけれど」
提督「? 」
雲龍「結構な量の罵倒は許容範囲でも“ デカ女 ”はNGみたい」
提督「はぁ……? 」
- 700 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:43:56.71 ID:JaN/qbEy0
-
< 公序良俗の敵 >
雲龍「まぁ、考察してみるにあなたのガタイでヤられたい願望が強い、ということではある気がするわ」
提督「んー……抑え付けられたいとか潰されたいとかそういうあれの延長線? 」
雲龍「たぶん。あなたより私の身体が大きければ、それで愛とプレイが今とは違っていたのなら寧ろ丈の足りない浴衣を見せ付けたかも」
提督「あ、そう……でも雲龍ちゃん」
雲龍「なぁに、__くん」
提督「たぶんそれ、女の子としては普遍的で深い意味なんて無い感情じゃねぇかな。
差別感情じゃなく女の子って大きい男に何某かの好悪の感情抱えると思うよ」
雲龍「そうね。…………ふふ、それはそうとして谷間開いて歩いてもいい? 」
提督「許可すると思ってんのかよ……」
- 701 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:44:43.82 ID:JaN/qbEy0
-
< 埋め合わせはまたいつか >
葛城「で、天城姉ぇが色々考えて用意した食材で料理させられる私は何なの」
加賀「さぁ? でもあなたの手になるものもあの子と違った味で美味しいわ」
葛城「はいはい」
赤城「三人で泊まりかつ食材放置の当番代わりってなると愛宕さんたちは誰も厨房に立ちたがりませんしねぇ。
あ、勿論私も葛城さんのお料理、好きです」
葛城「そりゃどーも。……マジで不可解かつ不愉快なんだけど何これ」
- 702 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:45:46.68 ID:JaN/qbEy0
-
< 怪異か何かかな? >
江風「ン……ン? 」
海風「あぁ、ごめん手滑ってレンチ落としちゃった」
江風「ン、気ィ付けろよ」
海風「うん。……艤装の力なのか知らないけど私たちって海の上で転倒しても沈まないじゃん」
江風「うン」
海風「でも足踏み抜こうと思えば特に何もしなくても海面貫通できるじゃん」
江風「うン」
海風「逆にあれ海中側の方でピッタリ張り付いたりできないのかな。
波に身体ピッタリ張り付く感じで」
江風「知らないけど……それ、したいか? 」
海風「出力が艤装発現させてるときのままなら物凄いスピードでサーフボードみたいになれるなって」
江風「う、うぅン……? 姉貴、飲ンでる……? 」
- 703 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:46:48.32 ID:JaN/qbEy0
-
< 誰がやりたがるかは置いておいて >
江風「つーかそれ泳ぎじゃ駄目なのか? 艤装出して身体機能異常励起したらオリンピックなンて鼻で笑えるじゃン」
海風「でも艤装の力で海上走る方が早いでしょ? だって船と同じ速度なんだから」
江風「まぁ、そうだけど……うーン」
涼風「それさ、つまり潜水艦組が滅茶苦茶海面近いとこ進んでるあれと同じじゃないの? 」
海風「あぁ、確かに。じゃあ、それに特化してる潜水艦組じゃないとできないのかなやっぱり」
涼風「じゃない? どんな線引きがあって誰が決めたのか知らないけどあたいたち割と艦種ごとみたいな制約課されてるし」
江風「なるほどなぁ」
明石「え? 普通に、って感じではないですけどできると思いますよ。
潜水艦組が本当に特化してるのは海中で呼吸も排泄も不要にできるとこですし」
海風「つまり決死の状態で意志さえ持ってればできなくはないんだね、高速サーフボード」
江風「えぇ……」
- 704 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:48:12.45 ID:JaN/qbEy0
-
< 日常的非日常 >
加賀「でもあれかなり苦しいわよ。できることならやりたくないわ」
江風「なンで経験者がいるンだよ……」
加賀「敵拠点からなるべく視認されないように逃げる必要があったの。
時々苦しくなって波間から顔を出していたけれど三十分くらいはしていたと思うわ、海中サーフボード」
涼風「あぁ、そっか。体内物質を生存特化させてしまえば海中からでも酸素くらいどうにかできるって理屈か」
加賀「私はそう聞いたわ。やってやれるものではないって言われていたけれど何とかなるものね」
海風「ふぅん……加賀さんも大概計画より勢いですよね」
加賀「勢いで抱かれるよりは楽だと思うわ、色々と」
海風「ん……ん…………うん、そうかも、しれませんね」
加賀「ええ」
涼風「何に納得してんですかねおねーちゃん様は」
江風「でも変な安心感はあるよこの流れ。……姉貴が雲龍さンみたいになっても困るけど」
- 705 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:48:38.68 ID:JaN/qbEy0
-
ありがとうございました
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/06(木) 00:01:05.69 ID:P7nb2pbr0
- 乙
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/06(木) 00:02:30.12 ID:6NXehBT80
- 乙です
- 708 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:35:08.99 ID:xr0KfOnY0
-
< 節制の果てにあるものなどよりも >
能代「よくよく考えてみると冗談みたいな大きさですよね」
雲龍「ん……? 」
能代「それ、雲龍さんのそれです」
雲龍「あぁ……でも乳肉って萎むのよね、加齢で」
能代「そんなこと考えたくないサイズですね」
雲龍「実際どうなるのかとは思うわ。勿論人間の女として老いて死にたいって願望はそれなりにはあるわけだけど」
能代「切り落とします? 」
雲龍「ことと次第によっては? まぁ、たぶん私歳取っても綺麗だし均整は割と維持している方だと思うけど」
能代「分かりませんよ。このままの暴飲を続けていたら」
雲龍「そうね。まぁ、そのときはそのときよ。
女の哀切もきっと楽しめる」
能代「はぁ」
提督「…………」
高雄「? 」
提督「や、俺がいると思ってないからなんだろうけど……淡々としてる女の子って怖いなぁ、って」
- 709 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:36:20.25 ID:xr0KfOnY0
-
< 本心を隠す体に見えるようにけれど敢えて隙を残すあざとさを意識しつつ…… >
提督「? ……なんで君ブラウスなんて着てんの? 」
雲龍「? 着たいから? 」
提督「あ、そう……ランジェ浮いてるけど当然のように意図してんだろうなお前」
雲龍「そんなわけ無いじゃない。これでも女としての矜持と見栄は最低限あるのよ。
それはそれとして舐めるように見ていいけど」
天城「……はぁ」
葛城「……嘘だけは吐かない姉上殿って素晴らしいなぁ……」
提督「???? 」
- 710 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:36:55.27 ID:xr0KfOnY0
-
< 無い用は無いという内容 >
提督「その胸元の抑え方無駄にエロいなおい。
……水色のランジェでそんなシンプルなワンポイントのあんのか」
雲龍「世の中の女用下着を把握した気になってる男って普通にキモいと思うわ」
天城「そうですね。……でもこれ、すっごい可愛いんですよ」
葛城「だねぇ。私も同じデザインの欲しいくらい」
提督「ほーん……? 」
雲龍「まぁ、無いけど」
葛城「クソガッ……」
天城「はぁ……」
提督「ほ、ほーん……」
- 711 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:37:34.17 ID:xr0KfOnY0
-
< どんな日だっていつも通りに >
雲龍「ツインテ兎狩りバックは当然大好きなのだけれど」
提督「君は意味の分からない単語を口走るのが上手いね」
雲龍「それ程でも。……ポニテを片手で掴まれてもう片方の手を腰に置かれるのは何と言えば? 」
提督「知らねぇよそんなの……」
- 712 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:38:05.23 ID:xr0KfOnY0
-
< ヒトゴロシ、と読むのです >
Littorio「“ 人間殺しバック ”? 」
雲龍「随分エッジが効いている気もするけど割と好きだわ、採用」
Littorio「実際あれって人間にしかできないでしょう? 」
雲龍「えーと……あぁ、そうね。私たちに男はいないから」
Littorio「ええ。よかったですね、特別な男で」
提督「なんなの君ら……」
- 713 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:41:17.02 ID:xr0KfOnY0
-
< 戯事 >
雲龍「まぁ、そんなことはどうでもいいのよ。……ちゃんといつも通りに仕上げておいたから、あれ」
天城「それはどうも。どこに感謝すればいいのかは分かりませんが」
Littorio「変に浮ついてデートに行くあの男なんて嫌でしょう? 」
天城「天城程度と外へ遊びに行くだけで浮つくとは思えませんが」
雲龍「そう…………馬鹿ね」
Littorio「そうですね」
天城「そうですか。…………だって、馬鹿じゃありませんか。
精一杯お粧しして、天城を一番には見てくれない男と遊びに行くなんて」
- 714 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:47:47.13 ID:xr0KfOnY0
-
< 妹として女としてあなたのモノとして >
雲龍「あら、じゃあ代わってくれる? 」
Littorio「Littorioでも構いませんよ」
天城「絶対嫌です。何があろうと今日は天城だけ、天城だけの日にするんですから」
雲龍「……そ」
Littorio「いってらっしゃい。あの人はきっと愛車にもたれ掛かって変に気取って待っていますから」
天城「でしょうね。…………姉様」
雲龍「? 」
天城「プレゼント、ありがとうございました。これ、着けていきますね」
雲龍「ん……」
Littorio「ふふ……洒落た耳飾りですね」
雲龍「天城が着こなせるだけよ。耳に着けるものを着こなすっていうのかは知らないけど」
Littorio「そうですね。…………嗚呼、Littorioがあの人と出掛けるときあんな顔をできているのなら、Littorioは十分以上に幸せなのでしょう」
- 715 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:49:31.33 ID:xr0KfOnY0
-
< ただただ本音を語っているように見える >
愛宕「まぁ……性欲処理って普通に大事なことだとは思うけど」
高雄「それを上手く隠すのが社会的動物では」
愛宕「そうねぇ……」
海風「寂しいと思う感情を処理できる一番簡単な作業ですものね」
愛宕「無駄に詩的ね」
高雄「作業、はちょっと詩的とは言えないのでは」
海風「では錯覚で」
高雄「マシになったかしら」
愛宕「そうね」
江風「やっぱおかしいよ皆」
雲龍「そうよね」
江風「うン。……雲龍さンに言われるが一番納得いかないけど」
- 716 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:54:31.90 ID:xr0KfOnY0
-
< そういうヒトたち >
海風「うん? でも、っていうことは高雄さん」
高雄「? 」
海風「高雄さんは私たちのことを社会的動物だと? 」
高雄「広義に言えば社会を構築してその中で生きる生命体は全て社会的動物なの。
自分のことを人間だとは思わないけれどこんな身勝手な思考する存在をAIだとも思えないし」
海風「なるほど? 」
明石「まぁ、群社会を形成する絶対的ボスを頂点とする強者の独裁もその範疇なんですが」
阿賀野「アリストテレスが説いた人間の定義から言うとちょっと逸脱する気もするけどね。
ほら、例の“ ポリス的動物 ”ってやつのことだけど」
愛宕「はいはい。……結局こうやって酔って自分勝手喋っているときが一番人間と見分け付かないのよね、私たちって」
- 717 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:57:45.40 ID:xr0KfOnY0
-
< また、新しいフィナーレを >
提督「おっぱいのしっとり感に勝てる男なんてこの世にいないんですが」
天城「が、じゃないんですが……なんなんですこれ」
提督「これ? 仰向けに天城の背中味わいつつおっぱいの肌感も味わってるの」
天城「ん……っ…………馬っ、鹿じゃないですか」
提督「うん。……………………なぁ、天城」
天城「…………なんです」
提督「謝んないけどさ」
天城「…………」
提督「…………うん、来年もこうやってさせてくれる? 」
天城「莫迦。……………………こうやって、逃げられないようにしたくせに」
- 718 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:58:12.30 ID:xr0KfOnY0
-
ありがとうございました
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/15(土) 23:43:28.51 ID:qKyPjAjRO
- 乙です
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/16(日) 00:05:29.48 ID:HZ6sJPAa0
- 乙
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/16(日) 06:27:36.12 ID:PFTsSXxqo
- お疲れ様です
- 722 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:43:32.92 ID:Q+GfNp670
-
< 色んな意味で唯一無二のパートナー >
愛宕「ふぁ……あなたたち救世主か何か? 」
Roma「は? 」
愛宕「私はいなかったけど朝から二人でお味噌汁とご飯とシンプルな付け合わせ用意したんでしょう?
お昼にはパエリアとスープってカミサマなのかなって」
涼月「私にRomaさん以上の存在なんていませんよ」
Roma「だそうよ。私はこの子にしたいからって言われたから手伝っただけ」
愛宕「なーんだ、やっぱりカミサマじゃない」
高雄「昨日も色々とお世話になりました」
明石「おいし。……この先あの人が誰かの誕生日に出かけるたびに活躍しそうですねぇ」
雲龍「……Zzz」
瑞穂「瑞穂も明石さんが連れていかれない限りは……まぁ、その場合誰か一人は協力者が必要なんですが」
- 723 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:44:57.96 ID:Q+GfNp670
-
< 他人事 >
涼風「っても一応料理ガチ勢筆頭の一人は変な任務が無ければ残ってるだろ。
パートナーもいないしどんなときも鋼メンタルな化け物が」
赤城「んぐ、なんて絶妙な塩加げ……何か言いました? 」
涼風「別に。……こういうときの阿賀野姉妹って何故か影薄いよなって」
赤城「潜在的に惹かれていてそれを自覚しているからでしょう。
現に二人とも朝食はギリギリ間に合う時間でしたしね」
涼風「あ、そ……」
- 724 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:46:15.05 ID:Q+GfNp670
-
< 酔った戯言を逆しまに >
阿賀野「まぁ……そうだね、テンションは上がらないね」
能代「遊びに行っているボスを考えると部下が規律を守る意味って無いと思うんです」
松風「つまり僕たちメインを張れない勢がなんとかすればいいってことなんだけどね」
旗風「私はボスが真面目にやらない限りメインは張りません」
伊13「調理で、メイン、張って……差配なんて、できない」
漣「江風も無理、初月も無理、イヨも無理ってなるともうどうにもならないね」
叢雲「そうね。…………や、私も普通に思うところあったっていいじゃない。
あいつが遊び呆けている間にまともに料理なんてしたくない理由なんてヒトそれぞれでしょうが」
- 725 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:47:13.57 ID:Q+GfNp670
-
< 掻き上げたそこに、ふと >
提督「諂うと餡って似てるじゃん」
天城「んん……媚び諂うと餡子? 」
提督「ヘツラウは諛うでもいいんだけどな。……似てるじゃんか」
天城「まぁ、旁が同じですからね」
提督「そうだな。……帰りたくない」
天城「はぁ」
提督「どうしよ。ふっつーに気分乗らない、もう一泊したい。二日以上ぶん投げてるけど」
天城「天城は構いませんけれど……そんなにこのイヤリング、気に入ったんですか? 」
- 726 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:50:38.37 ID:Q+GfNp670
-
< 本当に気分が乗らないとき >
提督「そういうことに、しておきたいかな」
天城「ん……そういうことにしても、いいですけど」
提督「いい? 」
天城「あなたに抱き締められて言われれば、是非もありません」
提督「うん……うん」
天城「…………ただ」
提督「…………ん」
天城「あなたがあなたで来年も天城を天城として愛してくれることが、条件ですけれど」
提督「難しいこと言うね。……請け負いました」
天城「ならばよろしいでしょう。溺れてくださいな」
提督「ん。…………明日もこのままいられると、いいのに」
- 727 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:51:51.70 ID:Q+GfNp670
-
< 平常的異常運転 >
Roma「と、いってもさすがに私たちも夕食まで面倒は見ないわよ」
涼月「義理がありませんからね」
山城「はいはい。……豚しゃぶでいい? 」
龍田「ん……適当に煮付けとかすまし汁でも用意してあげる」
扶桑「洗い物だとかの雑事は私がやるわ」
初月「裏ボスの皆さんはさすがに手慣れているな。
……こんなものに慣れるのもどうかと思うが」
- 728 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:52:37.00 ID:Q+GfNp670
-
< そういうこと >
愛宕「どーも、こんなものにさえ永遠に慣れることのない正妻の二人でーす」
高雄「正妻の二人って言葉は中々……いえ、異論は無いけれど」
葛城「正妻だから慣れないんでしょ。愛人の皆さんにとっては所詮他の女も自分と同列だし」
愛宕「確かに」
高雄「そうですね」
葛城「うん。……これで見下してるわけでもなく仲が良い方っておかしいと思うんだよなぁ……」
- 729 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:53:31.47 ID:Q+GfNp670
-
< 拒否しようともそうであるのならば >
漣「その辺りのおかしな均衡と友好は黄金時代を築いた皆さんの関係のお陰だね」
葛城「は? 」
叢雲「あいつ、高雄、愛宕、龍田、山城、扶桑、あと……えーと、まぁ、あきつ丸ね。
その辺のクズが一番平穏に馴れ合ってた一時期のことよ」
漣「クソ暑い南方を一抜けしやがったくせにことあるごとに手紙寄越しやがったからなぁ。
如何に今が楽しいかおしえてくれちゃった時代なわけ」
葛城「ふーん……? 」
叢雲「あいつがいて、あの姉妹がいて、感性がその姉妹と似てるのにあの男だけが欲しい一番の好みがいて、
そんな馬鹿全員の思考に何故か寄り添える妹がいて、
そんな妹をどこまでも信じて一緒にいられる姉がいて、
そういうのを度外視して俯瞰できる狗がいたのよ」
漣「狗が欲しかったのは誰かの愛情だったし、
姉が本当に欲しいのは妹の視線の先にいる男だったし、
妹は最初から一人の男も姉も手に入れるつもりだったし、
馬鹿な黒金姉妹は悔恨と後ろめたさに苦しんでるけどね」
葛城「あ、そう……クソ男の一番の好みさんは? 」
漣「足踏みが趣味なんじゃないのあれ。地団駄も絵面は似てるね」
叢雲「寝取られ性癖って治らないのかもね。
あぁ、この場合の性癖は誤用だし寝取られも普通に間違いだけど」
葛城「……はぁ? 」
- 730 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:54:33.95 ID:Q+GfNp670
-
< 踊れ、と言われた気がしたのです >
漣「飄々とした雰囲気維持しつつ常に誰かしらに奪われてる現実愉しむとかさすが龍田さんってとこだね」
叢雲「化け物の精神としても破格ね。まったく恐れ入るわ」
葛城「お、おう……実はお二人は龍田が嫌いなので? 」
漣「寧ろ好きな部類だよね。親近感っていうか」
叢雲「ま、そうね」
葛城「そう……あの人早く死なないかな。
や、死んだら死んだでもう何も想像したくないとこまで堕ちそうだけど」
- 731 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:58:14.79 ID:Q+GfNp670
-
< 巫山戯た酔いにただひたすらに >
提督「あぁ……視点、定まらない」
天城「そんなものいつもでは」
提督「天城の可愛い顔はいつも見えてる筈だけど……そうかな」
天城「定まっているのならずっと天城しか見えないのでは」
提督「そう……そうかな」
天城「そうに違いありませんとも」
提督「そっか。…………明日、明日は帰るから」
天城「はい。…………だとしても、今は……今も天城に夢を見させてくださいませ、旦那様」
提督「ん…………」
- 732 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:58:41.91 ID:Q+GfNp670
-
ありがとうございました
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/18(火) 00:00:54.59 ID:9PYgyCM30
- 乙
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/19(水) 00:54:55.40 ID:88L2sZZUo
- おつ
- 735 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:13:44.01 ID:BDYpJRA40
-
< 朝食モグモグしつつ >
漣「や、この人たぶん抱いた女誰か一人でも死んだらもう再起不能になるタイプでしょ」
提督「若干褒められてる気がしないでもない」
叢雲「まぁ、ここの面子からすると、そうね」
漣「自分が死んで悲しむ相手を想像しながら死ねるなんてなんて幸せ、とか言いそう」
提督「てーか普通に言われる」
叢雲「気持ち悪い集団よね、本当」
漣「本当それ」
叢雲「不思議と嫌悪感は無いけど」
提督「そりゃむーちゃんは俺のこと好きだからな」
叢雲「ばーか」
葛城「はぁ。…………なんで料理当番切り抜けたと思ったら座ったとこがこんなのの横なんだろう私」
- 736 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:17:15.68 ID:BDYpJRA40
-
< あくまで素面なのです >
叢雲「ふふ……あなた、私の隣が嫌だっていうの? 」
葛城「むーちゃんの隣に漣がいなくて目の前がこのクソ男じゃなければ嫌じゃなかったかな」
漣「それは酷い」
提督「俺も俺が俺じゃなかったら不愉快極まるね」
漣「うっせークズ」
叢雲「あなたもそろそろ慣れておきなさいな」
葛城「だって慣れたら次はこれになるじゃん……」
天城「どうも、“ これ ” です」
雲龍「よかったわね。慣れれば取り敢えず身体のバランスは大分変わるわ」
葛城「あのさぁ……」
提督「瑞鶴がちゃんと認識してくれないだろう」
叢雲「感動の再会が行方不明者の捜索に変わるわね」
葛城「あっ、のさぁっ……! 」
- 737 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:22:41.59 ID:BDYpJRA40
-
< やれやれ、といったところ >
葛城「や、でもマジで酔ってない? それか二日酔いでぶっ壊れてない? 」
叢雲「生憎と昨日は報告書と提言まとめて早寝」
提督「さっきタイトルだけ見てやる気無くなったんだけど」
叢雲「私の書いたもので頭悩ませるなんて幸せね、よかったじゃない」
提督「なんかキャラおかしくなってない君」
叢雲「別に。そういえば九月の二十七日は誕生日ってやつだったなって思い出してテンションが高いだけ」
漣「ん、んん? 」
天城「……? 」
雲龍「……」
提督「分かった。……おーい、お盆くれ、そう、全部載せられればいっそ鍋の蓋でも良い」
高雄「はい。…………巫山戯た中二病に嘆けばいいのか婚約者以外との疎通に悩めばいいのか」
- 738 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:28:01.21 ID:BDYpJRA40
-
< Z級のZは個人的にzombieのZにしておきたいところ >
時雨「あのさぁ……」
夕立「やっぱね、タイトルからして面白くないことが確定してるクソ映画! 」
速吸「いえね、私も色々と観てきて考えを改めたんです。
諸々の材料からして面白くなる理由が無いのに頑張っているのが良いって」
夕立「はぁ? つまんないものをつまんないものとして楽しむのがいいっぽい? 」
速吸「つまんないものなりに面白くしようという意志に共感するのがいいのでしょう? 」
夕立「グルルルルゥッ……」
速吸「…………」
あきつ丸「…………昼間から何をくだらないことを」
- 739 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:29:27.48 ID:BDYpJRA40
-
< 想像という近似真実、或いは経験 >
提督「んー……紅茶」
高雄「そう。……少々、お待ちください」
提督「……ん」
高雄「はい。…………それまでに一段落、お願いしますね」
提督「あぁ」
提督「………何故あの流れでブランデーの紅茶風味になるんだ」
高雄「飲まなくても構いませんよ。……判はもう要りませんし、愛宕に投げませんか? 」
愛宕「とかいう遣り取りをしたとかしていないとか。
……ふぅ、書類の分別なんてゴミの分別と似たようなものよねぇ……」
- 740 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:30:06.12 ID:BDYpJRA40
-
< 秋冬のオススメ(テキトー) >
愛宕「落ち着いた色味のイエロー……ねぇ」
Littorio「嫌味か何か? 」
愛宕「別に。私は自分のことモンキーだと思ってないし」
Littorio「ふぅ……やっぱり、嫌味なのでは? 」
愛宕「だからそんなつもり無いって。
……グロスはいいとしてアイライナーにこの色だと髪色に合わない、というか合い過ぎる気がして」
Littorio「リップならゴールドも時々使っていますしね」
愛宕「んー……」
Littorio「ふふ……見てほしい相手がいないからそんな気分なのでは? 」
愛宕「そうかもね。……誰か、殺してやりたい気分なんだけど」
Littorio「ええっ、と……」
- 741 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:31:10.69 ID:BDYpJRA40
-
< 目に悪い程鮮やかな青色のワンピースを着て >
愛宕「はぁ……だるいわ」
初月「……身体の線、出し過ぎじゃないか」
愛宕「気にする子がいるなんて知らなかったから」
初月「それに白の短いカーディガンなんて、まるで……」
愛宕「んふ、まるで? 」
初月「その……誘っているみたいだなって」
愛宕「綺麗に見える? 」
初月「見えるよ。真実綺麗だからそう見えるんだと思うけど」
愛宕「あ、そ……はぁ」
初月「なに? 」
愛宕「いえね、今すぐ自分のじゃないベッドと出会いたいくらい、だるいなぁ、って」
初月「はぁ……やっぱり、誘ってるのかい? 」
愛宕「さぁ……? 」
- 742 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2022/10/23(日) 23:31:32.74 ID:BDYpJRA40
-
ありがとうございました
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:48:27.80 ID:XfBnUP9p0
- 乙
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 13:01:23.45 ID:lUGWiEotO
- 乙
紅茶頼んで紅茶風味のブランデーでてくるとか
どっかの不敗の魔術師さんが聞いたらすっごいうらやましがりそう
- 745 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:19:24.39 ID:nkUp22I40
-
< 朝っぱらから楽しむ >
提督「あぁもう……なんなの本当」
叢雲「自分から噛み付いておいて負け散らかした敗残者に意見言う権利なんて無いでしょ」
漣「実にご尤も」
天城「え、えーと……」
提督「まさか君もグルだったなんてね、天城ちゃん」
天城「グルというかなんというか」
叢雲「その顔その態度は擬態ってことね、つまり」
漣「愛人とはいえ卓につけばハコらせて当然でしょ? 」
提督「まぁ、そ
雲龍「普段パコらせてあげてるからいいのよね別に」
天城「そうですね。…………次、天城が親でしたか」
- 746 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:20:39.15 ID:nkUp22I40
-
< 素面であるからこそそれ以外でありたい、みたいな >
葛城「殆ど無視に近い対応って……」
涼風「勝負中だしまぁ」
初月「寧ろさっきのは漣のフリなんじゃないのか」
涼風「あの流れならまず間違い無く空気読まない話突っ込んでくるしな雲龍さん」
葛城「嫌な信頼だなぁ」
雲龍「信頼って簡単に気持ち良くなれる道具だもの」
葛城「はいはい。……私こそなんなのこれって言いたい気分だよ、提督さん」
- 747 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:22:37.18 ID:nkUp22I40
-
< 気兼ね無く語れるということ >
漣「や、お淑やかな令嬢は騎士になんかならないでしょ。
女騎士やってるってことは仮に少々見てくれが良くてもご主人様が大好きな頭中世ですよ」
提督「確かに、と言いたいところですが」
阿賀野「ジャンヌを騎士扱いするのは駄目ね」
提督「あ、そう……秦良玉は駄目? 」
阿賀野「元の身分が高過ぎる、不適」
提督「んな馬鹿な。じゃあゼノビアとかも駄目なのか」
阿賀野「君主でいいなら女傑なんて幾らでもいるし」
提督「甲斐姫」
阿賀野「だからそれ主筋でしょ」
提督「じゃあ巴御ぜ
阿賀野「却下ぁ! 」
提督「うっせぇ。…………あぁ、幸せ」
漣「???? 」
- 748 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:23:47.26 ID:nkUp22I40
-
< 話は流れて >
提督「えー、僕スフォルツァ家みたいな権謀大好きなお家はちょっとぉ……」
阿賀野「自分の言動鑑みてくれませんかね」
叢雲「ふふん、同族嫌悪じゃないの? 」
提督「や、スフォルツァ家というかあの時代のイタリア名門と比べるとか僕そんな自信家じゃないんで」
阿賀野「こんなのに同族意識持たれるとか半島貴族皆憤死しちゃうよ」
叢雲「あなたたち何なのよその息の合い具合は」
提督「歴史好き故に? 」
阿賀野「故に! 」
提督「いぇーい! 」
叢雲「はぁ……」
漣「意味分かんな。……や、本当マジでなんなのか分からん、分からん」
- 749 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:24:29.84 ID:nkUp22I40
-
< 当然の如く >
阿賀野「え、いや、悪辣さにおいても提督さんなんて三歳児の悪戯レベルでしょ。
当時の半島情勢に比べたら」
提督「せやせや」
叢雲「まぁ、たぶんあなたたちが言うんだからそうなんでしょうけども……」
漣「ご主人様がガキに見える悪辣さ、ねぇ……? 」
- 750 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:25:59.95 ID:nkUp22I40
-
< 史学に興味が無いと何の理解も共感もできない >
雲龍「いえね、あの、普通に蹂躙されるのよ。あれを本気で焚き付けて受け身になると」
阿賀野「そりゃあまぁあの体躯の、あー……性欲過多で愛の深い男に襲われるわけだから」
雲龍「襲われてるわけじゃないのよ。私はそれでも嬉しいけどそうじゃなくて」
阿賀野「あのさ……」
雲龍「そもそも焚き付けているっていうのも語弊なの。
傅いてけれど膝は付かず奉仕すれど媚びはせず、というか。
あくまで男を立てる品のある女としての節度ある吶喊というか。
もちろん負けるのは確定しているしそれが楽しいんだけど」
阿賀野「あのさぁ……ちょっと例えがとっ散らかり過ぎてよく分からない」
雲龍「考えてきたわ、というか勉強してきたわ、控えなさい」
阿賀野「あのさ……」
雲龍「なんたか島の食人鬼皇帝率いるミュラの突撃を自分でお膳立てして涙を流すようなものなのよ。
それも、全ては無謬の希望と無私の愛において」
阿賀野「なる、ほど……分かった、阿賀野が間違ってた、ごめん」
漣「なんだこれ……」
- 751 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:26:45.06 ID:nkUp22I40
-
< そこは譲れない >
雲龍「私の肉とヒダで諸々処理して終わるような男ならそもそも身体を許してはいないわけよ」
涼月「まぁ……そうでしょうね」
雲龍「でもね、愛してしまったからこそなの。
こんな境遇のこんな化け物を本心から愛してしまえるような馬鹿にはそれを許したくなったの」
涼月「はぁ」
雲龍「いえ、寧ろそうやってしてくれた方がどれだけ楽か。
道具として処理してくれた方が楽に感じるのよ。
深く心から抱き締められればられる程私の胸は愛に締め付けられて、苦しくなる」
涼月「……」
雲龍「そういう、ことなのよ」
涼月「…………」
雲龍「……………………ま、それは嗜好とはまた違った話であって、私って普通にキツめのマゾなんだけど」
- 752 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:27:52.26 ID:nkUp22I40
-
< 性欲の絡まない友情っていいよね、って >
Roma「ふぅ……やっぱりトレーニング後は秋でも暑いわね」
涼月「ん、えっと、あの……」
Roma「何? 」
涼月「え、と……その、タオル」
Roma「? ありがとう? 」
涼月「…………その、はしたないです、Romaさん」
Roma「は? 」
提督「んえ? まぁ、ノーブラで白いシャツはどうかと思うよ。
胸元も緩いやつだし」
Roma「あ、そう……特に視線も感じないんだけど? 」
提督「慣れだよ慣れ」
Roma「はぁ。あなたの精神構造ってどうなってるのかしら」
提督「さぁね。見てほしい? 」
Roma「そういうわけじゃないけど男の視点って割と大事なファクターでしょう。
私があなたに興味を持っているかどうかは別として」
提督「そうだね。…………逆に俺がお前にそういう意味で興味を持っているかどうかってことじゃねぇのかな、たぶん」
Roma「なるほど。実にあなたらしい卑怯な逃げ方ね」
提督「しっつれーな」
- 753 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:28:50.56 ID:nkUp22I40
-
< 納得がいかない >
提督「まずこう、構成が気に入らねぇんだよ」
漣「はぁ」
提督「最初はまぁ説明回でいいとは思うけどな、次はなんというか水着回的なのをやって」
漣「はぁ」
提督「微妙なシリアス挟んで」
漣「はぁ」
提督「急に現在に引き戻して、その後直近の過去回想とかそういう感じでラストに進んだらどうかねおねーさん」
漣「割とありそうですけどね。……それ、サメ映画では? 」
提督「サメ映画構成でシリアスアニメをつくってはいけない理由とは? 」
漣「んなもん売れるわけねぇでしょーが……」
- 754 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:29:21.95 ID:nkUp22I40
-
< 私は、お待ちしております、待望です >
提督「つーかそもそもサメ映画をアニメでやればいいと思うよ俺は」
漣「深夜アニメっすかね。エログロ満点で実にそれっぽい」
提督「過度なシリアスとかは勿論要らない。
なんとなくキャッキャしてそれとなく悲しんでどうということもなくハッピーエンド」
漣「うーん……」
提督「夏休みに海へ来た大学生グループとなんかよく分からないマッドな担当教官とで1クールいけるだろ」
漣「ゼミ旅行なんすかね。……無駄に若作りで到底教授に見えないエロい担当教官なんすね? 」
提督「あぁ。なんぞ意味不明なよく分からん実験の産物なわけだよ、サメちゃんは」
漣「ヒロインは? 」
提督「当然ポッと出のエロいねーちゃんだよ。社会人から高校生までどこでもいいぞ」
漣「ゼミの重要人物は教官と親友と……あぁ、アニメ業界的に不思議っ子みたいなロリくらいは」
提督「最後はトレース不能な理由の大爆発でエピローグでは軽口言い合う主人公とヒロイン」
漣「Cパートで背鰭でも見せときゃいいんすね」
提督「グッッッッドっ! 」
漣「うーん……え、いや、なんか普通に1クールの深夜アニメとしてなら……いやいや」
- 755 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:30:43.79 ID:nkUp22I40
-
< 見せたい >
提督「はぁ……なんで君この季節に水着なんて着てんの」
雲龍「? 好きでしょう? 」
提督「そりゃまぁ……そうだな。でも私室に招かれたときの普通ってあるだろう。
ネグリジェでもいいしランジェだけでもいい。
なんならパジャマでもラフな部屋着でも」
雲龍「あ、そう……それよりこれ、久々に良いと思ったデザインなの」
提督「はぁ? 」
雲龍「いい? ここ、これ、見なさい」
提督「肩胛骨も綺麗だなお前。…………あ? 」
雲龍「分からないの? 黒のビキニでゴールドのホックはまぁ普通にあるでしょう。
でもこれ、このホック、留め具が台形のやつなの。なのに丸みも帯びてて、可愛い」
提督「うん……そうだね? 」
雲龍「…………はぁ……もういいわ、抱いて」
提督「あのさ……」
- 756 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:32:00.27 ID:nkUp22I40
-
< 男視点と女視点……とも言い切れない >
提督「でもこうなんつーの……うん、鼠蹊部殆ど見えてるハイレグみたいな三角はすげーと思う」
雲龍「そんなのはいいから、ほら、抱いて」
提督「あ、そう……なんなの君、そんなにそのホックに興味無いの気に入らないの? ねぇ……? 」
- 757 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:34:09.37 ID:nkUp22I40
-
< 天丼というかなんというか >
提督「や、ややや……でもほら、男としてはうなじから背中も好きだけどやっぱ前というか、おっぱ
雲龍「もういいから、本当いいから」
提督「なんでそんな投げ遣りなの……君割と面倒臭くない女の子自認してたでしょーよ……」
- 758 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:39:44.02 ID:nkUp22I40
-
< 明日には忘れている >
海風「” 上品な女性は同性からも好かれるものです ”ねぇ……ふぅん」
江風「女性誌に喧嘩売るような顔するっていよいよヤベーやつだと思うンだけど」
海風「そうだね。……でも絶対そんなこと無い。それが実現するって本気でこれは勝てない、美しいって思ったときだけだよ」
江風「かもしれンけど」
海風「私は愛宕さんとか雲龍さんは上品だと思ってるし綺麗だと思ってるよ。
それとは別に普通に先輩としても同僚としても女としても好きだよ?
でもね、上品だから好きになったなんて言われたら怒っちゃう」
江風「そうなの。…………嫌な酔い方してるけど、何か、あった? 」
- 759 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:44:03.90 ID:nkUp22I40
-
< 終局衣装なんて投げ捨てて >
雲龍「ぁ……、ふ、ぅ……………………ぁは」
提督「……………………っ、ハァ…………口」
雲龍「ん…………ふぅ、寝バックでイった後そのままキスさせるの、好きね」
提督「大好き。…………一回抜いていい? 」
雲龍「ヤ。逃がさないから」
提督「ぉふ…………脚、逆に絡めないでよ……ん」
雲龍「このまま、このまま……もう一回、もっと潰して、あなたに溶け合うくらい」
提督「うん。…………手、掴ませて? 」
雲龍「あ、っは……ンー…………枕だけ、ヤ……投げないでよ…………ンンん、っ…………〜〜、! 」
- 760 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:44:34.52 ID:nkUp22I40
-
ありがとうございました
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/01(火) 23:59:54.25 ID:W5eXHUbU0
- 乙
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/02(水) 18:01:45.09 ID:m450sx13o
- おつ
- 763 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:28:25.20 ID:DEH1twDIO
-
< ゾッとしない(する) >
雲龍「でもそうね……復讐って案外と難しいかもしれないわ。
そもそも私たちがその辺の人間に害されるビジョンが見えないけど」
漣「や、ご主人様人質にされて脅されるとか」
雲龍「なんて蛮勇。……やっぱりオーソドックスなのは爪剥ぎからかしら」
漣「一息に殺して差し上げるって選択は無いんすね」
雲龍「あるわけ無いじゃない。私たちの復讐心生み出すなんてちょっとやそっとじゃないし。
兆が一あの人が誰かに殺されたらこの国が終わるわよ」
漣「貴重な兵器が、とかそういう理由じゃねーのが酷い話」
雲龍「私たちって大概重くてメンヘラで勘違い女だから逆恨み甚だしい暴れ方すると思うの」
漣「いやいやいや……まぁ、大切な相手がいれば目の前でその人を、とか」
雲龍「なるほど、参考になるわ」
漣「何の参考なんですそれ……」
- 764 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:29:51.11 ID:DEH1twDIO
-
< 見えているモノと見えていないモノと見てはならぬモノと >
叢雲「でもあれよね、どうせ隠蔽されるんでしょうし多少の被害ならいい気もするわ」
漣「よくはないと思うんだけど」
雲龍「本当に闇深い事件っていうのはまともな人間は誰も知らなくて事件にはならない出来事のことだもの」
叢雲「事件というよりは出来事ね」
叢雲「龍田に恋した頭おかしい理想主義者が死んだのも報道は何も無かったし。
横須賀中枢で銃撃されて浮かんでたら普通大事件なのに」
漣「まぁ、あの人に関しては誰でも死んだ理由分かるし……こっち側なら」
阿賀野「世間様っていうのは尺度としては結構大事なものだからね。
その尺度を使えない程隠蔽されるっていうのは実に不利なわけ」
雲龍「反体制派、自称清流派の皆さんにとっては? 」
阿賀野「うん。阿賀野はそういうところ興味無いからどうでもいいけど」
叢雲「国家とは何か、正義とは何か、なんて陳腐な話に踊る子って可哀想よね」
漣「んん、叢雲ちゃんとか漣の姉妹も何人か参加している噂があるわけだけど」
叢雲「吹雪が最初から参加する気無しだった時点で私には……何? 」
阿賀野「別に。……吹雪ちゃんキチってなんだか怖いな、って。
あの子普通オブ普通みたいな普通に良い子なのに」
- 765 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:32:07.20 ID:DEH1twDIO
-
< 普通に悲しむので普通に言わない >
叢雲「こんな……ええ、横須賀だとかここ大湊みたいな魔窟で普通オブ普通やってる女が、普通……? 」
漣「んなわけ無いよね。控え目に言って化け物だよ、化け物」
阿賀野「そう言われるとまぁ……そうだね」
能代「言いたいことは分かるけどそれでもやっぱり逆説的に謝るべきでは……? 」
- 766 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:36:30.86 ID:iwFWsCysO
-
< 一緒に回れはするけど自動で太鼓持ちになれるくらい >
提督「男としては愛人と遊びに行くのって想像くらいはしてみるんだ。……軍人になる前だぞ? 」
雲龍「ええ」
提督「ゴルフ行くのだけはマジで心底分かんねーんだよな」
雲龍「ふぅん? コスチューム目的じゃないの? あと手ずからおしえられるし自慢もできる」
提督「エロいといえばエロいけども……」
叢雲「接待でも使えて趣味にもなって見目麗しい女に太鼓持ちさせられるなんて最高ね」
提督「確かに」
雲龍「一石三鳥ね」
提督「うん。…………接待プレーができないくらいの上手さしか無いからどれにも当てはまらねぇな、俺」
- 767 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:38:10.79 ID:hCc1LS5CO
-
< 大特とかかな? >
提督「休日には出不精の俺を引き摺って単車の後ろに乗っけてくれてさ、
ツーリングに行こうとか行ってくれる彼女が欲しかったのよ」
高雄「何故それを私に言うんです」
提督「欲しかったのよ、というか欲しい」
高雄「……」
提督「……」
高雄「……」
提督「……」
高雄「……大型の次は単車ですか。その次は何の免許を取らされるの? 」
- 768 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:45:41.04 ID:hCc1LS5CO
-
< ミックス用の種子袋を買うより自分でミックスする方が楽しい(ガチ) >
阿賀野「取ってきたよー」
愛宕「ん、ありがと。適当にサラダとかにしちゃうからそこ置いておいて」
能代「家庭菜園の規模を超越してるわよね。
普通はベビーリーフミックスって器一杯にならないと思うよ」
阿賀野「阿賀野は稲作がしたかったんだけど……」
能代「そりゃあ土地はあるけど」
阿賀野「稲作文化の気分味わいたい……」
愛宕「私は嬉しいけど。ベビーリーフのサラダ好きだし」
阿賀野「お米もいいよね? 」
愛宕「ん、好き」
阿賀野「ね? 」
能代「あのさ……」
初月「…………栗の木を世話してみたり巫山戯た広さの家庭菜園をしてみたり……それが全部歴オタ故なのか……? 」
- 769 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:53:27.01 ID:hCc1LS5CO
-
< 夢は広がるばかり >
愛宕「え? 栗の木もなの? 」
能代「栗の花の臭いをおしえてやりたいとかなんとか言ってなかったっけ」
阿賀野「それはあくまでネタ。栗の木って五千年以上前から栽培されてたんだよ?
肥料モドキ与えて植林までして」
愛宕「へぇ……」
能代「実を付けるのはいつになることやら」
阿賀野「まぁ、単純に植物の成長見てるの楽しくなってきちゃったのもあるけど。
来年は瓢箪を植えて酒器をつくるのが楽しみ! 」
伊14「これが歴女ってやつ? 」
旗風「大分違うと思うけど」
松風「まぁ、本人は大分楽しそうだしいいんじゃない」
提督「武術家の腰にぶら下がってる瓢箪と稲作ねぇ……そのうち濁酒みたいなのまでつくり始めそう」
高雄「あの、酒税法とか、その……えーと……」
- 770 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:55:59.45 ID:VnzxKTLSO
-
< (車)(車)(車)(仏教)(オリンピック)( )(焜炉) >
雲龍「一輪、二輪、三輪、四輪、五輪、七輪ならあるわね」
天城「はい? 」
雲龍「花を数えるとかそういうのなら何輪でも構わないでしょうけど……六輪? 」
叢雲「ロクワならあるわよ。六輪駅って愛知だかどこだかに」
雲龍「……なるほど」
天城「……はい? 」
- 771 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:58:16.36 ID:pE4bWbnEO
-
< 身分を証明する必要性とは >
涼月「うーん……折角戴くならもう少し写りの良い写真が良かったなぁ」
涼風「免許のかい? 」
初月「実際僕たちが乗ることなんて殆ど有り得ないわけだけどね」
涼月「でも一応は有り得るし。明石さんみたいにドライブが好きになるかもしれないし」
初月「まぁ、そりゃあね。……別に十八歳未満でも運転させろとは言わないけどさ」
涼月「? 」
初月「百歳だろうが千歳だろうが運転できるんだし僕らに免許なんて必要無いよな」
提督「持ってることに意味があるんだよ馬鹿。
……それに涼月はデートで乗る可能性割とあるだろう」
涼月「そうですね」
涼風「そうだな。……今のところその通りだけどあたいたちには本気で要らないんじゃないのかやっぱり」
- 772 :新檀黎斗神(王) :2022/11/03(木) 00:01:04.43 ID:rdDZrZOD0
- https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1667237399/
- 773 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/03(木) 00:01:59.48 ID:wLj+7J+qO
-
< 欲しいものを呉れる人が一番欲しい >
漣「ねーねーご主人様ー、これ買ってくださいよー」
提督「や……やや…………うぅん? ……お前自分も大概金持ちだろうが」
漣「分かってませんなぁ。自分で買えたとしても男に買わせたい、貢がせたいって思うのが女なんですよー? 」
提督「あのさ……」
龍田「あらぁ〜、可愛いだけじゃあ貢いでもらえないわよ? 」
漣「や、可愛いだけで貢いでくれるお財布将校なんすよこれ。さっきまでアホ面でうたた寝してましたけど」
龍田「可愛いからプレゼントしてくれるわけじゃないと思うけど」
漣「ブッサイクな顔してる漣みたいな言動趣味思考の女なんて好きになりませんよこれ」
龍田「そんなこと無いと思うけどなぁ」
漣「いーえ、そうに決まってんですよ。漣はこれだけ小生意気でそれに合った可愛さだから腐れ縁やってられるんです。ねー? 」
提督「ねー? じゃねぇの……折角気持ち良く寝てたのになんなの君……」
- 774 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/03(木) 00:02:20.44 ID:1jEDFIgdO
-
ありがとうございました
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 03:57:05.57 ID:t1PWswhjo
- 乙
- 776 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 21:51:37.49 ID:lJBnGZf50
-
< ーーーーなんて、酷い、幸せ >
海風「んぅ……撫でたがり、ですね」
提督「海風が撫でられたがりだから」
海風「そうですね。…………あなたの鼓動、私が聴けるときっていつも普通です」
提督「海風を抱き締めてると落ち着くから」
海風「はいはい。…………ふぁ」
提督「寝る? 」
海風「あなたがこのまま、私が寝ても抱き締めて撫でていてくれるのなら」
提督「おはよう海風。そろそろ起きる時間だ」
海風「はい。……………………本当に、こんなときさえ平常心だなんて、なんてーーーー
- 777 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:01:27.60 ID:lJBnGZf50
-
< Mother Goose >
提督「まぁ、本当に海風がしてほしいならしてるよ? 今日別に喫緊の裁決事項なんて無いし」
海風「そこで“ じゃあお願いします ”って言っていいのは愛宕さんか高雄さんだけじゃないですか」
提督「そんなこと無いよ。俺、海風のこと好きだよ? 」
海風「言い直しましょうか? 私の中のあなたが理想とする私はそういう女なんです。
悪意を込めれば都合の良い私と言い換えられますけど」
提督「それは俺への悪意だよね。…………コーヒーとココアどっちがいい? 」
海風「コーヒーで。シャワーを浴びたてのあなたにココアの甘さは烏滸がましいので」
提督「そ。…………海風の唇ならどんなときでも甘いと思うけど」
海風「気持ち悪い。……………………女の子はお砂糖とスパイスと素敵な何かでできているんでしたっけ」
提督「素敵な何かもスパイスも昨日味わったから、ほら、やっぱり今の海風は甘さしか無い」
海風「はいはい。…………………………………………腕、離してくれないの? 」
提督「抱き締めて撫でてほしそうな顔してたから」
海風「ーーーーーーーー……………………」
- 778 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:03:15.02 ID:lJBnGZf50
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< 映画好きとしてはウィンスレットの方が好き > ケイト >
漣「へーいご主人様ー。今日もあなたに不都合を届ける漣様ですよー」
提督「そうか。帰れ」
漣「根っからの上級とか成金の皆さんって結局はスレンダーな美人を選ぶらしいっすよ? 」
提督「俺バーランダーのファンだから成功者じゃなくてもいいわ別に」
漣「ば、バーラン……? 」
江風「そこでいきなりバーランダーとか出せるのは得難い人物だと思うよマジで。
…………言ってることはゴミクズの言い訳にも劣るけど」
- 779 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:04:33.32 ID:lJBnGZf50
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< 美化された想い出というものは >
漣「ほーん……なるほど」
江風「野球に全く興味無いやつがバーランダー検索するとか意味分かンな」
漣「ご主人様が意味分かんないだけでしょ。……ねぇ」
提督「あん? 」
漣「この人たち子供に古風な名前付けたらしいですけどご主人様ってクッソ中二な名前付けそうですね」
提督「や、嫁さんがどういうの提案してくれるかは知らないけど俺はもう候補決めてるから。
中二感無い名前だから」
伊14「どーせ元カノの名前でしょ? 」
提督「喧嘩売ってんのかお前」
江風「ビスマルクって当て字だと比、斯、馬、可、って書くらしい」
伊14「残念。あんまり名前っぽい使い方はできないですね」
提督「……………………」
江風「? 」
伊14「? 」
漣「おーっと……どうどう、キレるの、駄目、悪意、無い? オーケー? 」
- 780 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:07:53.91 ID:lJBnGZf50
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< 自分を誇るのか、誇らない自分を誇るのか >
龍田「まぁ、でも? 鉄血宰相のこと弄ると途端に機嫌悪くなるあたりガチ過ぎて気持ち悪いわよね」
山城「ある意味では私たちどころか愛宕や高雄さえ勝てない相手だから仕方無いじゃない」
扶桑「あんなののどこがいいのかしらね」
龍田「え? 」
山城「姉様? 」
扶桑「???? 」
叢雲「…………あいつを見る視点の違いというか、なんというか」
- 781 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:08:34.64 ID:lJBnGZf50
-
< 嫌という感情故に、許すという >
提督「え、チーク使うんなら頬骨の斜め内側からが基本じゃね? 」
涼月「は、はぁ」
漣「何言ってんだこいつ」
提督「や、基本だと思うが」
叢雲「おっさんが基本とか言うのに眩暈がするって言ってんのよ」
提督「んなこと言われても」
愛宕「そういうこと知ってる男を許せる女もそういうこと知られてるってこと自体はちょっと嫌なのよねぇ……」
- 782 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:10:07.69 ID:lJBnGZf50
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< 真顔で返されると、辛い >
雲龍「そういえば何故昨日は私にお呼びがかからなかったのかしら」
提督「は? 」
雲龍「いいおっぱいの日は私の日だと思っていたのだけれど」
提督「海風に喧嘩売ってんのかお前」
雲龍「あなたが女全体に喧嘩売ってるのは置いておいて、そうかもしれないわね」
提督「あ、そう……だそうですがお姉さん」
海風「雲龍さんがいいおっぱいなのは知ってますけどそれ毎日じゃないですか。私にも時々は、ください」
雲龍「…………」
提督「…………」
海風「?? 」
- 783 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:14:11.39 ID:lJBnGZf50
-
< 半苦笑い >
GZ「ついさっき知ったのだがBismarckは腹を緩く抱き締められるのがお気に入りだったらしいぞ」
時雨「知らないよそんなこと……」
あきつ丸「ある意味では弱みの最たるものだろうが……」
鈴谷「あれにそんなこと言っても笑って認められるだけだよねぇ……」
- 784 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:22:09.66 ID:lJBnGZf50
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< 得難い指針 >
提督「っても実際な、俺って割とハードな方だと思うんだよ。
体力も一応成人どころか軍人平均よりある方だしガタイも良い方だし」
天城「天城はそう思いますよ、天城は」
能代「まぁ、この人しか知らないヒトの意見しかありませんけどね、ここ」
天城「それはそうですが」
雲龍「AVを参考にしても割にハードな方だと思うわよ、この人」
天城「はい、こういうことです」
能代「…………ケダモノ」
提督「な、っんでこいつのAV評で俺の嗜好決められるんだよ……」
- 785 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:23:59.35 ID:lJBnGZf50
-
< そういう風に囁き合えたらいいね、って >
雲龍「まぁ、でも……自称ハードな男なんて唇が腫れる程ヤってから言ってくれる? 」
提督「さすがに僕にKinKi Kidsはきついんですが」
雲龍「?? 」
提督「???? 」
天城「えー、と……」
漣「懐メロ班! 」
阿賀野「堂本兄弟って懐メロじゃないと思うよ」
山城「歴オタ二人を見る限り懐メロのようね」
龍田「そうね。…………頭おかしい歴オタと並べられたら仮に懐メロ扱い許せる人でも怒るとは思うけど」
- 786 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:27:11.33 ID:lJBnGZf50
-
< ゆする、ねだる >
雲龍「レンタル彼女って良い制度だと思うのよね。私あれ好き」
龍田「一体それはどんな視点から言ってるわけ? 」
雲龍「? 出会いの場として良いでしょう? なんならば気に入った相手とすぐに手を繋げるし」
龍田「変なスラングみたいね、手を繋げるって」
雲龍「そういう意味で言ったし。すぐに仕事を辞められる、でもいいけど」
龍田「あ、そう……でもそういうのって制限かけられてるんじゃない?
店としては演出のやり過ぎと媚を売るラインの見極めかもしれないけど」
雲龍「あぁ、地下アイドルと付き合えるかどうかのラインみたいな」
龍田「ええ、レンタルからでも付き合えるかも? みたいな感覚は必要だと思うわ。
でもその望みを揺さ振る位置で揺すってあげないと」
雲龍「揺すって、っていうのが強請ってに聞こえたわ。強く請うに」
龍田「そう聞こえるように言ったもの。…………誰しも強請られるよりは強請られたいものだとは思うけど」
- 787 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:29:54.00 ID:lJBnGZf50
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< ある種の鳴き声に近い >
漣「素数山手線ゲームとかいうクソみたいなゲームやったとして」
提督「あん? 」
漣「明石さん殺すまでどれだけかかります? 」
提督「さぁ? ……お前らどう? 」
高雄「ようは計算し切ればどこまででもついていけますね」
雲龍「お酒が入っていなければまぁ、余程間隔を詰められなければ」
明石「ふっつーに私がうんざりしてリザインすると思いますけど」
江風「つーかそもそも素数山手線ゲームって何……? 」
- 788 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:33:37.57 ID:lJBnGZf50
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< 懐に入り込みさえすれば >
提督「シニヨンしゅき……今だけはとってもしゅき……」
愛宕「仕方無いわねぇ……ん、お風呂行きましょう? 」
提督「あぁ^〜……」
江風「……なンでアレでモテるんだろう」
叢雲「あの為体でもモテるからあんな馬鹿やってんのよ」
涼風「…………鶏と卵にさえ喧嘩売るとかどうなってんのって感じはするね」
- 789 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:35:48.51 ID:lJBnGZf50
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< シリアスでは御座いません >
赤城「配られたカードの質も数も、負けてはいませんでした」
涼風「ふぅん……まぁ、そうだね」
赤城「私が自分で集めたカードだってそう悪いものではありません。
それなりには機能してくれる良いカードでした」
涼風「でも、負けた」
赤城「ええ、陳腐な言葉で表現すれば人類の叡智に負けたのです。
もっと言えば、たった一人のクズ男の妄執に」
涼風「クズの妄執って言い方さえ烏滸がましいと思うけどね。
…………女と依存しないと生きられないから仕方無いって体で相互依存するようなやつなんだから」
- 790 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:36:40.88 ID:lJBnGZf50
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< 始まりの予感(偽) >
雲龍「うーん……鬱憤孕スメント……」
天城「…………」
加賀「…………」
葛城「…………」
雲龍「…………あの、別にツッコミ待ちではありませんけど会話を止めるのは違うのでは? 」
- 791 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:45:18.95 ID:lJBnGZf50
-
< 消えない過去 >
「恋はするものではなく落ちるもの、だったか」
あきつ丸「は? 」
「いや、なに、俺にとってはさせられるものだったな、と思っただけだ」
あきつ丸「なるほど。…………江國香織、ですか? 」
「そうだがよく知っていたな」
あきつ丸「そういう言葉遊びが好きで自分などと連めるような御仁に心当たりがあるでしょう」
「あぁ。……だとして、だよあきつ丸。あれに巫山戯た口上を宣われてわざわざ調べたのだろう? 」
あきつ丸「まぁ、待機時間が寧ろ本分であるからして。あれはあれで良い暇潰しをおしえてくれるのであります」
「そうか。…………ふぅ、そういう、無自覚の想いというものを認識したかったものだ、この歳になってからでな」
あきつ丸「仰る意味がよく……殿下は、これまでずっと幸せでありましたでしょう? 当然、この先も」
「そうだな。……………………幸せだったということにされた、と言うとさすがに酷い言い草かな」
あきつ丸「ええ。…………自分となど話している時間は無駄でありますよ。
せめて、三笠殿にでも会ってきては? 」
- 792 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:49:11.14 ID:lJBnGZf50
-
< 或いは理屈さえ超える理屈 >
愛宕「人は理屈だけでは生きていけない」
提督「ん? 」
愛宕「人間は肥大した知性によるところの論理だけでは生きていけないって言うけれど」
提督「ん、真面目な話? 」
愛宕「ピロートークの類いよ、どうでも良い話。
……私にとっては、理屈でしか生きていないって思えるの」
提督「うん……? 」
愛宕「愛ってこの上無い理屈でしょう? 」
提督「嗚呼……うん…………うん、そうだね」
愛宕「ね? 」
提督「うん。……………………すっごいスッときたよ。こう、琴線鷲掴まれた気分」
- 793 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:49:38.84 ID:lJBnGZf50
-
ありがとうございました
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/09(水) 22:55:17.87 ID:KEuStkaY0
- 乙
- 795 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 22:59:06.56 ID:/M8RxoypO
-
< 嬌声、共生、強勢、強制、共棲…… >
提督「お風呂入って背中に張り付いたほつれ髪、セクシーだね」
愛宕「うぅん……? どこ? 乾いてない? 」
提督「頸、ちょっと触れるかも」
愛宕「ん……」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………なぁ、あーちゃん」
愛宕「うん? 」
提督「バスタオル巻いてドライヤーはいいよ別に。なんで用意してる着替えがパジャマなの? 」
愛宕「だって今日は一日オフにしてくれるんでしょう?
昨日、言質勝ち取ってあげたじゃない。あなたが勝てば判捺すだけにお膳立てしてあげてたけど」
提督「ん、んん……んー…………うん……」
提督「…………おはよ」
高雄「? ええ、おはようございます。愛宕は? 」
提督「今日は裁決事項少ないからオフにしてやった。不公平は良くないしお前もいいぞ」
高雄「?? はぁ……ではゆっくりコーヒーでも淹れてきますけど……うん? 」
- 796 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:03:13.55 ID:OH0O5T0HO
-
< 瞑目せざるを得ない程に純粋に >
高雄「どうぞ」
提督「せんきゅー愛してるよ高雄」
高雄「そんなこと、知ってます」
提督「知ってることでも言葉にしないとね」
高雄「まぁ……そうね、ええ」
提督「うん。…………休んでていいよ」
高雄「読みたい本も調べたいこともありますけど……あのね」
提督「あん? 」
高雄「愛宕がいないんだから私が独占してもいいでしょう?
ただでさえ昨日は愛宕に盗られていたんだから」
提督「……………………」
高雄「ふふ……いいんですよ、これで。一緒に仕事をしていて得られる充足って、確かにあるの」
- 797 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:05:05.41 ID:5nNyl48HO
-
< 投げ遣りにならざるを得ない程に純粋に >
漣「うーん……暇」
提督「暇で結構じゃねぇか、寝てろ」
漣「よし……ねぇ、皆さん、今までしてきた悪いこと自慢しましょう」
提督「たりーなおい……俺今日大分頑張って仕事してたから疲れてんだけど」
漣「ご主人様は軍機の絡む度を越した悪行しかしていないと思うので裁定係です」
瑞穂「最低係兼務ですね」
漣「……」
提督「……」
瑞穂「ふふ……? 」
- 798 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:06:34.93 ID:Sz6unryXO
-
< 投げ遣り(真) >
漣「まぁ、クソ程つまらない瑞穂さんは置いといて……どうぞ? 」
葛城「確かにまぁ私くらいが丁度良いレベルかもしれないけどさぁ……これ本当に続くの?
私だけ暴露させられて終わったりしない? 」
漣「そこは葛城さんがどれだけ場を温められるかに掛かってますね」
葛城「あ、そう……うーん…………ぁ」
提督「無理に続けんなよ……俺仕事終わらせたし昼寝してきてぇんだけど」
葛城「私たぶん人殺したことある。
何年か前に任務で破壊した建物あれ、
たぶん提督さんみたいなクズの陰謀の所為かよく分からない理由で砲撃したし」
瑞穂「……」
漣「えー、と……ぁ、はい、審議」
提督「疑わしきは罰せずだな。評定、無罪」
葛城「わ、わーい」
提督「爆破解体の補助か何かだったんたな。
よし、じゃ、俺は夕方まで昼寝してくるから、起こすなよ」
漣「うーん……」
葛城「…………」
瑞穂「…………最低係、でいいのでは……? 」
- 799 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:08:38.28 ID:tHKOmlWJO
-
< 何は無くとも背後に怖気 >
葛城「ちなみに女川の港を監視できるエリアの建物を海上から飛ばしたヒコーキで爆撃したんだけど何か知ってる?
何のニュースにもなってなかったっぽい」
漣「知ってても言わねーですよそんなこと」
瑞穂「瑞穂も知りませんし言いません」
葛城「まぁ、そりゃそーか。……赤城さん、はまぁ惚けてくれるし涼風ちゃんも流してくれるけど」
漣「ここで一番駄目なのはたぶん高雄さんですね。
あれで身内認定した相手に対する親愛の毒凄いですから」
瑞穂「軽いジョークみたいなノリで酷い機密おしえられますものね」
葛城「やっぱり。…………やっぱり、って本当に無意識に出てきたんだけど大丈夫かな私」
- 800 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:11:03.55 ID:QlujZeM+O
-
< いつ溜まったものが爆発するのかに似た >
漣「まぁ、高雄さんってご主人様とあと精々愛宕さんへの侮辱以外気にしないヒトですし」
瑞穂「眼前で化け物呼ばわりしても歯牙にもかけてくれそうもありませんよね」
葛城「まぁ、ね……だからって安心できるかっていうと…………うん、そういう嫌な信頼感凄いんだよなぁ……」
- 801 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:12:18.86 ID:5Agc5wcoO
-
< 絶対的信頼感というもの >
天城「? 徒士での戦闘ならお互い得物の無いときでも姉様は普通に加賀さんに負けますよ?
少なくともあくまでルールのある闘技、という範疇なら」
江風「え、何それマジ? 愛故に殴れないとかじゃなく? 」
天城「完封とまではいきませんが加賀さんは刀なんて無くても普通に強いんです」
江風「マジかよ……この前遊びたくてヤってもらったときなンて指先さえ届かなかったンだけど、雲龍さン」
天城「身長はイコールですから」
江風「雲龍さンより加賀さンの方が大分低いだろ」
天城「その辺は実力としか。……あぁ」
江風「あン? 」
天城「赤城さンに弟子入りでもしては? 」
江風「物言わぬ戦闘人形になりたいわけじゃないからパス」
赤城「あのですねぇ……」
- 802 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:17:14.09 ID:edM5jQQUO
-
< 強さとは何か >
江風「っても……赤城さンって強いの? そりゃ弱くはないだろうけど」
赤城「これ、普通に自慢なんですけど得物が有っても無くても加賀さんと互角にやれるくらいには」
江風「マジかよ……こっわ」
天城「ね、怖いですよね」
赤城「でも私も加賀さんも雲龍さんに絶対勝てるわけでも無
江風「この勝つ為なら何でもやりそうな女と互角とか加賀さンって化け物なの? 」
天城「巴御前と遣り合えそうなくらいには純粋に強いんです」
赤城「あ、あの……そんなこと言います……? ねぇ……? 」
- 803 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:18:35.25 ID:18mItZoqO
-
< 教育環境 >
提督「だる……今日の夜何か知ってる? 」
高雄「確か鴨肉ですね」
提督「ふぅん……でも高雄じゃないんだ」
高雄「確かに和食と比べれば洋食は得意ですけれどイタリアンとして括れば適任は別でしょう? 」
提督「Romaか? 」
高雄「いえ、Littorioですが」
提督「……あ、そう」
高雄「何か」
提督「…………あいつがこの前お昼に用意していたのを忘れていたんですとか言って持ってきたんだよ、マグロ」
高雄「はぁ、テリーヌ風のパテか何かでも出されましたか」
提督「や、炙ったたたき。大蒜がそれはもう効いてたな、美味かった」
高雄「…………」
- 804 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:20:34.93 ID:NLFBuRIIO
-
< 迂遠な光源氏計画の可能性 >
江風「雲龍さーン、あれつくってよあれ」
雲龍「ん……夜でいいの? 」
江風「うン、今日はあれ食べて飲んで寝たい」
雲龍「そう……仕方無いからつくってあげる」
江風「感謝感激でーす」
雲龍「……ん」
Littorio「んん……あんな関係でしたっけあの二人」
海風「雲龍さんって基本頼まれたら嫌とは言わない性格じゃないですか。
あんな風ですけど身内認定出した相手にはやたら弱いし甘いし」
Littorio「まぁ、情は深いのでしょうね。好き嫌いの分かれるタイプではあると思いますが」
海風「そんなの誰でもです。…………雲龍さんの策略な気もしますけどね。
いつか自分から食べられに来るように、みたいな」
- 805 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:28:09.53 ID:6jvJt2LtO
-
< じゃあ、つまみにならない鴨料理って何かと言われると困るけれど >
Littorio「? どうしました? 」
提督「や、今日も美味しいよ、ありがとう」
Littorio「いえいえ、Littorioもお料理、好きですから」
提督「うん」
Roma「姉さん、こっち、大皿が足りないわ」
Littorio「あぁ、えっと、それは赤城用……いい、Littorioが取ってきます」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………鴨と長葱のソテーは、セーフか? 」
高雄「す、スライスオニオン敷いてますしガーリックの風味も強めですし……? 」
提督「俺の舌が死んでなければ実に美味い香味醤油ソースなんだけど。
洋風じゃないのはいいとしてもこれ、女の子が嬉々としてつくるやつか? 」
高雄「…………」
- 806 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:30:45.24 ID:icxOXxjXO
-
< その言葉が致命傷なのです >
高雄「えーと……あ、お蕎麦とか? 」
提督「論点ズレてるし鴨南蛮も女の子が喜んでつくるか? それもイタリアンな子が」
愛宕「何だかよくわからないけどいいじゃない別に。
私このソテー好きだし、鴨南蛮も好き」
提督「…………」
高雄「…………」
愛宕「うん……? 」
- 807 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:31:54.66 ID:NDYtK6UkO
-
< 冷静に考える必要があるのかは不明です >
雲龍「冷静に考えてみると」
天城「はぁ……きっとどう考えても冷静には思えない戯言なんでしょうね」
雲龍「トロフィーワイフとしても私って愛宕たちに普通に負けてるわよね」
天城「…………」
雲龍「…………? 」
天城「…………そういうことを楽しそうに言う巫山戯た人格を直せばまだなんとかなるのでは? 」
- 808 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:32:22.71 ID:+FnYbOsAO
-
ありがとうございました
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 23:39:59.34 ID:hjC1E9+c0
- 乙
- 810 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/12/31(土) 22:18:47.05 ID:88TEsqJl0
-
< 今年もありがとうございました >
提督「なんつーかこう……今年は何にも進まなかった気がするな。
同じところで足踏みしていた感じっていうか」
愛宕「あなたそれ本気で言ってるの? 」
高雄「私は……私たちは随分と引っ張られたと思ってますけど」
提督「感覚でしかないんだけどね」
愛宕「ふぅん」
高雄「まぁ、感覚ですしね。……来年は」
提督「うん」
高雄「来年は、進みましょうね。感覚としても」
提督「結婚式、やるもんな」
愛宕「そうねぇ。……変わらず、されど変わる。よろしく? 」
高雄「よろしく」
提督「よろしく。……年越しそばを年越す瞬間に食べる意味なんて無いと思うんだけどなぁ……」
- 811 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/12/31(土) 22:21:03.18 ID:PK5xmnp30
-
< また、明日 >
加賀「意味は無くともよろしいのです」
赤城「そうですね」
阿賀野「相変わらずフライングずるずるしてるし」
能代「天麩羅をつまみに飲んでいるようなものではこれ」
江風「いいよもうそれで」
海風「一番毒されてない江風が言うんだから、そうだね」
雲龍「うぅん……素そばでいいって言ったじゃない」
天城「加賀さんが勝手に載せてましたよ」
明石「まぁ、どうせこの後暫く飲んでるんだから誤差ですよ、誤差」
叢雲「私のごぼう天……」
漣「この後揚げるから許してよ……」
瑞穂「まさか揚げ過ぎて食べられなくなるとは」
Littorio「来年は天麩羅に挑戦してみます。ええ、お蕎麦に合う味を一年後に向けて」
Roma「下手をすると将来祖国の味を忘れそうね」
龍田「あぁ……もう既に頭痛いわ」
扶桑「飲み過ぎて痛いのではなくて二日酔いの類いよねそれ」
山城「昼前から飲んでいればそうもなるでしょうよ」
涼月「ああもう……こんなに瓶があったらゴミ袋一枚じゃ底抜けちゃいます」
初月「空き瓶を見て吐き気を覚えるってヤバいな」
涼風「今日で幾ら飲んでんだよ」
旗風「なんだかんだ季節イベントは外しませんよねここ」
松風「まぁ、基本飲んで食べるだけだけど」
伊13「それ、普通、じゃない……? 」
伊14「イヨたちの普通ではあるかな? 」
高雄「そう、ですね、ええ。重い、言葉です」
愛宕「どうせ明日もこの流れ引き継ぐんでしょうねぇ〜……」
提督「いいじゃんそれで。…………来年も平穏無事に、ちょっとした刺激を楽しんで、ゆっくりいこうぜ、うん」
- 812 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/12/31(土) 22:24:06.79 ID:PK5xmnp30
-
今年は全く目標の1スレには届かなかったなぁ、とか
時間って大事なんだなぁ、とか
色々と思うところはありますが来年こそはなんとかしたいところ
良ければ来年も時々覗いてみてください
ありがとうございました
来年もよろしくお願い致します
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/31(土) 23:46:48.60 ID:xciMLfnx0
- 乙 来年も楽しみにしてます
- 814 : 【吉】 [saga]:2023/01/01(日) 22:12:27.83 ID:2dQxSnsl0
-
2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
2022年……凶
2023年……?
本年もよろしくお願い致します
- 815 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/01/01(日) 22:16:22.83 ID:2dQxSnsl0
-
< 年越し中はお互い言葉なんて吐けませんでした >
高雄「うぅん……やだ、起きたくないです」
提督「…………そう」
高雄「…………」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………ふぅ、そうだね」
高雄「…………ええ」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………」
高雄「…………それとも、起きていないとできないことでも、します? 」
- 816 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/01/01(日) 22:21:05.60 ID:2dQxSnsl0
-
< 姫納めと姫始めの連続性とは >
提督「いい、あと一時間くらい寝てよっか」
高雄「それだけ? 」
提督「皆で新年の集合写真撮らないと」
高雄「そんなのどうでもいいじゃないですか。私とだけならはしたないのも撮れますよ? 」
提督「高雄が一番後悔すると思うな。…………高雄さん」
高雄「? 」
提督「今のは冗談で言ったって知ってるけどね、
ハメ撮りについては天城に訊けば必死で止めてくれると思うよ、ガチで」
高雄「…………」
- 817 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/01/01(日) 22:22:43.94 ID:2dQxSnsl0
-
2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
2022年……凶
2023年……吉
本気で中吉以上が存在しない可能性……
今年こそはもう少しここに来られたらいいなと思います
実際にどうなるのかは分かりませんが
改めまして本年もよろしくお願い致します
ありがとうございました
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/02(月) 00:12:26.27 ID:Ti14h4pS0
- 乙
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/02(月) 21:02:51.41 ID:ssC/n4eR0
- 乙
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/13(金) 14:22:22.56 ID:0P7l+U2RO
- 乙
楽しみに待ってます
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/25(土) 15:58:44.14 ID:0lAw091v0
- 春を待つ保守
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/03/03(金) 23:39:22.89 ID:XIWyAx8w0
- 年表1〜3は提督「俺と、高雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/)>>654-656
年表4・5は愛宕「私とあの人と高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511959941/)>>634-635
年表6・7は愛宕「私とあの人と……高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545140645/)>>338-339
年表8・9は提督「俺と……高雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581775360/)>>146-147
年表10・11は提督「俺と……愛宕と高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1607956251/)>>376-377
年表12・13は龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1631714169/)>>238-239
年表14
22/04/04 敬称プレイについて 期限が近いチョコ菓子の消化中 提督の退役後の予定 突発芋煮会を開催 涼月のご相談又は小馬鹿にされる 漣流の甘え方 加賀さん悪酔い中
22/04/05 提督が一週間くらい実家に帰省 全権は高雄に委任
22/04/07 健全とは? ツッコミが不在に… 愛宕・海風のだし巻き論 加賀に親猫から面会許可が下りた 明石の嫉妬(対象:シロクマのぬいぐるみ) 提督の素の嗜好について
葛城の提督との思い出 女の園ではありふれたこと 横須賀:秋雲・GZ・春雨・WSの卑俗な雑談(コスト) 時雨・あきつ丸の雑談(物語の為に使い捨てられるキャラ)
22/04/07 我慢比べツッコミ編もしくは放置プレイ シスターのコスについて 実家:監視役のあきつ丸と提督 横須賀:時雨・鈴谷の雑談(あきつ丸)
22/04/08 雲龍・叢雲の守破離 Romaが男向けのNTRレズモノを観てた... 中堅の提督攻略法(机上の空論) 横須賀:時雨・秋雲の雑談(兵器) 実家:提督からあきつ丸への忠告
22/04/09 涼月が彼シャツに対しての認識を改める 姉力妹力とは? 横須賀:Aquilaが激怒中... 浜風が食べるのを辞めるレベルの相談 実家:あきつ丸と提督は明日桜花賞へ
22/04/11 採らぬ筍の美味算用 葛城の悩み(恋人・夫婦とは?) 久しぶりに花札を 漣からのトラップな二択(3P) 大湊警備府と横須賀で巻き髪を頼む人たち
22/04/12 提督の人並の願望と悪虐非道なあり得た未来の一つ… “4人で”大富豪 横須賀:時雨・あきつ丸・金剛の雑談(付き合うなら誰か?) 大井・鹿島・那珂の雑談(貴重な相手)
22/04/13 提督が気紛れで違う煙草を吸った「妾」の読み方… 今日は何の日的な話(前座) 提督が困惑したシチュエーションに明石が遭遇(ナース服姿の瑞穂)
22/04/14 後輩が来訪 愛宕のあざと重い発言を審議(可決) 瑞穂の一途(?)さについて 提督のまだマシなクズ言動と思い出 江風が競馬にハマってる… 横須賀:鹿島ぶっ壊れる…
22/04/17 『カリギュラ』の話 海風がダッサイと思ったこと 涼月と雲龍と天城の大惨事... 提督流真理の探究者
22/04/20 提督が叢雲に前夜を語る 提督が友達とよく行ってた中華屋が廃業したらしい 提督に似てる人が目撃されたらしい それぞれの夜の個性 横須賀:ATMが誤作動中…
22/04/21 提督(+高雄)の帝都旅行にて同期の女性中佐と出会い“戯言”を レズの素養と性別なんてどうでもよくなる素養 横須賀:時雨・あきつ丸の雑談(速吸のお勧め実写映画)
22/04/22 赤城の誕生日 涼月が比較対象にショックを受けたので分の悪い賭けに...愛宕と龍田が数独中 帝都:大淀に資料渡して旅の目的完遂
横須賀:時雨・あきつ丸の密談 クソ映画信徒の速吸・夕立に秋雲・鹿島・那珂が巻き込まれる
22/04/23 提督の誕生日(艦これ九周年) 阿賀野・漣のコミケ遠征計画 雲龍・天城・扶桑・山城・明石への指輪が決定 提督が愛と気分の良さ故に踏み留まった瑞穂への戯言…
Roma作の叢雲のタキシード衣装 変な酔い方してる提督で愛宕が遊ぶ→ぶっ壊れた酔い方に… 警備府の最後の砦達
22/04/24 提督が愛宕と高雄に“結婚”を申し込む 龍田(+α)が最悪の底を更新中… 【このひと月の暗躍の成果と実家への帰省理由】
22/04/25 今なお大惨事中...[雲龍はいつも通りの化け物メンタル・天城は沈んでる...・Littorioの分析・愛宕の諦観と疑問]
22/04/27 雲龍が沢山の企業と女に喧嘩を売った 明石が先日気付いた事… 愛宕の一番辛い事と最高の褒め言葉 皆に指輪が渡される 天城が雲龍に憧憬を抱く事に眩暈を覚えた…
沢山の特別室の存在が明らかに 提督が雲龍が抑え付けたものの清算をした 横須賀:鈴谷・GZ・時雨・金剛・浜風の雑談(姉妹) 時雨が沈んだ春雨の相談に乗る(提督関連)
22/04/28 提督と雲龍が朝から外出(それを見かけて気分が悪くなる人達) 海風・江風・龍田の占い擬きネタ? サバしゃぶ(一航戦の独擅場) 超人フリスビーと江風の自爆
それぞれの着任直後の飲み会の思い出と全て気の赴くままの雲龍 提督が愛宕を言葉遊びで試す 横須賀:Pola・時雨・WS・あきつ丸・鈴谷の雑談(菜食主義)
22/04/29 艦娘のロリコンで逮捕者が… Bismarckから結婚祝いが届く 今年初素麺(薬味は分担) 提督の冗談から天城にLOUDNESSを長々語られる 提督が凄くブルーになる…
“甘美なる汚泥”事情 高雄が妬いた事に信じられなかった提督・山城・龍田の絶妙な温度感 愛宕がBismarckに贈る“最高のお返し”を決めた…
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/03/03(金) 23:41:30.45 ID:XIWyAx8w0
- 年表15
22/05/12 高雄の誕生日
22/06/03 雲龍が無理矢理着たライダースーツで提督が初めての苛々 酔った海風の愚痴(?) 天城の領域を超えた奴隷根性 ピュアな旗風の上手な甘え方
22/06/16 愛宕の誕生日 提督・愛宕の執務中の戯れ BBQと葛城の評価 提督・愛宕の来年の約束
22/09/25 雲龍の誕生日 帝都(デート?)出向中
22/09/26 龍田の親友からの感想 昼間から王様ゲーム開催 帝都:殿下と三笠さんとWデート… 料亭の喫煙スペースにて聞かれて困らない会話 時雨・あきつ丸が身辺警護中
22/09/27 叢雲の誕生日 提督・雲龍帰還 姉妹の見解の相違 旗風の辛党が発覚し阿鼻叫喚の面々とガチギレする提督 自己嫌悪の提督が愛宕に甘える
22/09/28 それぞれの好きなタイプについて 提督の万感込めた呆れ… 久々に提督の嗜好の話又は大湊警備府の誇るマギシステムについて 提督の考えるジャンヌについて
22/09/29 雲龍の犯罪者思考(被害者:江風) 漣がアニメを観て感化されてる(キャンパスライフ編) 提督流頭カラッポアニメの楽しみ方
タバコの火を用いたお遊び?
22/09/30 提督が自分さえ信じられない状況になってたので全てぶん投げた… 加賀・雲龍さん付けで呼ばれたくないって話の延長線にある話 最近の愛宕への印象(叢雲編)
22/10/01 提督・加賀のパン派 vs ごはん派からの江風に飛び火 雲龍が撮った写真で葛城と戯れる ハニトラへの考察 横須賀:時雨・あきつ丸の雑談(新人へのありがたーい薫陶)
22/10/05 雲龍・天城・提督がステーキ屋・温泉旅館へ(雲龍の駆け引きから) 雲龍への罵倒の許容範囲 葛城は姉の尻拭いをする羽目に… 海風の考察と経験者談(海中サーフボード)
22/10/15 天城の誕生日 加齢について 嘘だけは吐かない姉上殿と無い用は無い末子 新体位の名称 提督・天城が旅行へ 居残り組による人間と見分けが付かない酒宴
22/10/17 ボスが不在の中涼月・Roma(・裏ボス)の調理代行 叢雲・漣が葛城に黄金時代を教える 提督・天城は未だ帰らず…
22/10/23 葛城の受難は続く… ある事を思い出して叢雲のテンションが高い 提督・高雄が愛宕に書類の分別を投げちゃう(愛宕不貞腐れる) 横須賀:クソ映画信徒で意見の不一致
22/11/01 朝から卓囲む 歴史話(女騎士・半島貴族・雲龍の例え) 雲龍の譲れない事 Roma・提督の性欲の絡まない友情
サメ映画の深夜アニメ化を語る 雲龍のお気に入りの水着 海風が嫌な酔い方中
22/11/02 復讐と隠蔽についての話から吹雪に流れ弾 提督が心底分からない事と欲しかった者 阿賀野の歴女的家庭菜園(?) 涼月が 免許の写真に不満 漣のおねだり
2022/11/08 いいおっぱいの日担当海風
2022/11/09 提督が鉄血宰相のこと弄られて機嫌悪くなる… 雲龍・龍田がレンタル彼女について考える 素数山手線ゲーム 提督のハードさからの懐メロ班招集 雲龍の時止め
横須賀:時雨・GZ・あきつ丸の雑談(Bismarck) あきつ丸が殿下と他愛無い雑談
22/11/14 愛宕が一日オフ/高雄が(仕事しながら)一日独占 今までしてきた悪いこと自慢大会(即閉幕) 一航戦の戦闘力について 雲龍策略? Littorioの鴨料理 雲龍が冷静に考えた…
22/12/31 今年の総括とここでの“普通”
23/01/01 姫納めと姫始め 新年の集合写真(予定)とハメ撮り(回顧)
23/03/03 (八周年)
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/23(日) 21:20:35.28 ID:lK/oPaXI0
- 最近暑くなってきた保守
- 825 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:48:38.72 ID:90WySYNf0
-
< ツン照れ >
雲龍「龍田って未だに一人部屋じゃない。加賀さんと赤城さんですら二人部屋にしたのに」
山城「そうね。一人部屋なのは龍田とあとは涼風だけ」
雲龍「前は、といっても数年前ではあるけれど天龍と一緒だったわけでしょう? 単純に寂しくないのかしら」
山城「寂しくならないとは言わないけれどそんなものでしょう。
並以上にドライな女ってこともあるし、
ちょっと部屋の外に出れば深夜でも誰かしら飲んだり騒いだりしてる場所なのもあるし」
雲龍「まぁ、そう言われるとそうね」
扶桑「寂しそうにしていればお優しいお友達が何気無く慰めに来てくれるし」
雲龍「まぁ……そうね? 」
山城「……………………ハンッ」
- 826 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:49:51.40 ID:90WySYNf0
-
< 理想的な理想ではないもの >
山城「ま、いついなくなるか分からないお友達だと思うけど。
……で? いっそ自分と同じ部屋にしましょう? なんて言って断られてきたいの? 」
雲龍「嫌でもないけれど積極的に求めたくはないわ。
……一人でスるときってどういう内容でシてると思う? 」
山城「難しい問い……と言いたいところだけれど簡単でしょう? 」
雲龍「ふぅん……? 」
山城「妙にふわふわした、変に希望と不安のある楽観的な愛情に溢れたオママゴトを想像しているの」
扶桑「……なんて言い草」
雲龍「あ、そう……………………自分は絶対そうじゃなかったなんて言えないけれど、たぶん物凄くエゲツないブーメランじゃない? 」
- 827 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:53:10.33 ID:90WySYNf0
-
< 逃げられるとは露程も >
山城「それでいいもの。それに今更一人になんて戻れないのも本当」
雲龍「それはまぁ私もそうね」
扶桑「まぁ……ええ」
龍田「私は本気であの人を掻っ攫っていくつもりだけれど……そうなったらどうなると思う? 」
高雄「考えたくないことは確かね。軽巡クラスとはいえ帝国海軍の備品を故意に破壊したなんて処理にどれだけ時間がかかるか」
龍田「あ、そ……そう……」
- 828 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:54:33.76 ID:90WySYNf0
-
< 判定◎ >
提督「ねーねーむーちゃん」
叢雲「あん? むーちゃんじゃないけど何? 」
提督「エビカツが食べたいよぅ」
叢雲「……」
提督「……」
叢雲「…………」
提督「…………」
叢雲「…………奇遇ね、私も凄く食べたいわ」
旗風「何故エビカツがこんなに……? 」
漣「おはよ。……噛み合っちゃっただけじゃない? 」
松風「???? 」
- 829 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:57:08.96 ID:90WySYNf0
-
< 大皿の頂きは天高く >
旗風「まぁ、エビカツそのものはいいんだけど……」
漣「とろろ蕎麦にエビカツねぇ……? 」
提督「なんだ文句あんのか」
漣「漣も嫌いじゃないですけどこの二つって合います? 」
提督「合うと思って食え」
叢雲「コロッケ蕎麦とかあるじゃない? 」
漣「うーん……」
松風「まぁ、別にいいんだけど。…………量に関して何も疑問に思わなくなった自分に呆れもしなくなったよ」
- 830 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:58:27.53 ID:90WySYNf0
-
< もしも明日世界が滅亡するのなら >
高雄……最期にかける言葉を吟味しながら微笑む
愛宕……どう誘うかを考えながらシャワーを浴びる
加賀……どう応えるのかを考えて結局隣にいる
天城……平常心を保ち料理をしながら不安に震える
明石……諦めとちょっとの希望を抱いていつも通り
海風……後が無いならとすぐに抑え付けに行く
雲龍「どう? 」
提督「昨今エスニックジョークはヘイト扱いされるような……うぅん…………君は? 」
- 831 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:59:56.30 ID:90WySYNf0
-
< 最期だとしても、或いは最期だからこそ >
雲龍「勿論あなたが一瞬でも立ち寄ってくれることを信じて部屋で死装束として粧し込む」
提督「来なかったらどーすんの」
雲龍「別に。そのまま世界が滅亡するんでしょうよ。
泣いてるのか自嘲してるのかは知らないけど」
提督「あ、そう……」
龍田「雲龍……せめて一言でも、一目でも、その覚悟でドアノブに手を掛けてけれど回せない」
山城「__……自分では誰かも分からない不特定多数の誰かに配慮して自分は動けない」
赤城「私は好きなお料理でもしますかね。
…………たぶんそれお二人とも自分のことなんでしょうねぇ……」
- 832 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:00:48.40 ID:90WySYNf0
-
< 想像し得る現実 >
高雄「確保に行くでしょうね」
愛宕「そうねぇ」
明石「言葉なんて無くてもせめて目線くらいは欲しいですよね」
Littorio「ええ、最期の刻ですもの」
Roma「私は涼月のところに行けばいいの? 待っていればいいの? 」
涼月「来て、ください。勿論探しはしますけれど」
葛城「こっから横須賀かぁ……」
松風「君は辣油でも探すのかな? 」
旗風「…………は? 」
- 833 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:02:51.78 ID:90WySYNf0
-
< ヒトとは好きな物に対しては幾らでも盲目になれる生き物なのです >
旗風「冗談としてノリますけど……辣油なんて常に持ってますしお料理をつくりに行くでしょうその場合」
松風「あ、そう……僕を探してはくれないんだ」
旗風「あのね……」
伊14「冗談に冗談乗っけたみたいな感じ醸し出してたけど本当に持ってそうじゃない? 」
伊13「辣油? 」
伊14「うん」
伊13「世の中、には……マイマヨネーズ、持ち歩く、人とかも、いるし……? 」
江風「そもそも基本食堂か自室でしか飯食わないのに持ち歩く意味ねーだろ……」
- 834 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:04:26.96 ID:90WySYNf0
-
< と、言いつつ、きっと >
叢雲「というかそこは一応科学者とか研究者寄りなんだから防ぐ手段考えなさいよ」
明石「や、全力超えた全力出してそれ成功してもどうせフィナーレで抱き合ってるのこの人たちですし」
高雄「まぁ……」
明石「どうせ終わるんなら派手に爆砕しちゃうのもいいかなぁ、って」
叢雲「あ、そ」
愛宕「抱き合ってるかは知らないけど……否定したら殺されそうね」
漣「漣たちが生き残ることへの喜びはー? 」
明石「そりゃ無いとは言いませんけど……これ以上踏み台になるつもりもありませんしねぇ……」
- 835 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:09:37.28 ID:90WySYNf0
-
< 全員生き残る『アルマゲドン』とかクソ映画な気もする >
提督「うーん、あ……それなら明日以降は二日酔いなんて無いよな、みたいな? 」
山城「その代わり寝起きのシャワーもコーヒーも無いけれど。煙草も吸えない」
提督「それは困るなぁ……うん、全力で地球の危機に立ち向かおうぜ」
山城「隕石だとか氷河期だとか映画でよくありそうなのは映画のよくありそうな方法で凌げたとして」
扶桑「未曾有の理由だったらどうするんです。作家にも思い付かないものだったら」
提督「それでも映画でいうところの科学者とか巫女みたいなのを探して全身全霊で投資する」
山城「一応高級将校だし国内外にコネはあるから困るわ」
天城「最初から味方の高位登場人物なんて中盤くらいで退場させられそうですけれどね」
提督「そこは主人公補正に守ってもらえることを祈るよ。
守ってくれるよな? 」
明石「まぁ……地球を救えてもあなただけ死んでたら救う意味無いですしねぇ……」
- 836 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:11:40.33 ID:90WySYNf0
-
< 結局本物は一割? 二割? >
雲龍「時間停止系のAVって」
提督「君って本当そういう話好きね。しかも唐突なの」
雲龍「明らかに真面目な話じゃないって分かるから雑に反応できていいでしょう? 」
提督「別に真面目な話でいいんすけど」
雲龍「私がしたくないから。……あぁいうAVって止まってる時間にもお給料発生するのかしら」
提督「あ? 」
雲龍「ほら、女優さんは1本幾らの契約かもしれないけど周りで固まってる役の人ってバイトなんじゃないの? 」
提督「時給換算に含まれるのかって? 」
雲龍「ええ。みなし労働にしてもらってるのかな、って」
提督「知らねぇよそんなの……あぁいうのって日当じゃねぇの? そもそも」
- 837 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:14:56.28 ID:90WySYNf0
-
< 朝な夕な >
漣「ねーねーご主人様ー」
提督「うん? 」
漣「遂に、遂にむーちゃんが成りました! 」
提督「俺のモノに? 」
漣「んなわけ無いでしょきっしょいな。……エルデの王に! 」
提督「お、おう……? 」
叢雲「面白かったけどすっっっっごい疲れたわ。
隣でニヤつくこれに苛々しっぱなしだったし」
漣「でもむーちゃん一人だと最後までできないでしょ?
隣でガチャガチャ言う漣ちゃん様のお陰で続けられたでしょ? 」
叢雲「んなわけ。初めたらどんなものだろうと満足いくところまでやるわ」
漣「ほほーう……? 」
叢雲「あ? 」
提督「俺詳しくねぇけども……次はどの作品やらされるんだろうねむーちゃん」
- 838 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:18:26.27 ID:90WySYNf0
-
< あと何年でそういう電脳ができるだろうか >
提督「まぁ、俺も時々眺めに行ってて思ったけど」
漣「? 」
提督「なんてーかこう、プレイがどうとかではなくてな、スタミナ制のゲームじゃんか」
漣「そっすね」
提督「シビアなゲームなのは分かるよ、俺はたぶん無理。……でもな」
漣「なんですクソ野郎殿」
提督「通常時の騎乗でスタミナ減らないってリアルじゃなくない? あれ普通に削られるぜ? 」
漣「そんなとこまで凝り出したらさすがに漣でもぶん投げ
雲龍「騎乗位って疲れるものね。疲れた分ダイレクトに気持ち良いけど」
漣「…………」
提督「いや、あの……え、普通に馬の方で言ったんだけど……あのさぁ……」
- 839 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:19:11.85 ID:90WySYNf0
-
< 恥じらい強め、押しには弱め >
提督「じゃねぇのか普通」
天城「それはさすがに男性に都合が良過ぎるかと思いますけれど……恥じらい弱めで押しにも弱めですものね、これ」
雲龍「失礼な。弱めではなくて厳然として弱いわ。よわよわね」
天城「はぁ。……よわよわなのは頭なのでは? 」
- 840 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:22:15.96 ID:90WySYNf0
-
< 好きになってしまえばもうどうとも思わないからこそ >
愛宕「あなたいつだったか何故兵器のクセに胸が大きくなってたり身長が低かったりするのかとか差別発言してたじゃない」
提督「似たようなことは言った気がするけどそこまで悪意マシマシでは言ってねぇと思う」
愛宕「半端な答えとしては、そうね、この世の殆どのインフラは人間用にカスタマイズされてるじゃない?
だからそれに適応したカタチである方がメリットも多いと思うの。最適化、って程でもないけど」
提督「まぁ、確かに。腕が四本あっても戦闘には使えたとして日常では困ることも多そうだ」
愛宕「でもね、そうじゃなくて……ね」
提督「あん? 」
愛宕「人間に、好かれやすく、なってるのよ、きっと。そう思わない? 」
高雄「誰かを好きになってもいいと自分で思える為に、かもしれないけれどね」
初月「それはさすがに自虐が過ぎるんじゃあ……」
- 841 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:23:58.23 ID:90WySYNf0
-
< 大事件 >
叢雲「えー、と……あの…………私の下着、どっか行った……? 」
漣「洗濯機? 呆け? 」
叢雲「年齢はお婆ちゃんだけど違う。
それに探してない、けどそもそもお風呂に履いてきたやつ」
漣「…………雲龍さぁん! 」
雲龍「濡れ衣感凄いわね……最高に濡れた濡れ衣だわ。
あとそもそも叢雲が欲しいなら最大限堕ちても本人を襲う」
叢雲「ある意味最大限の信頼は寄せられるわね。でもこれ以上近寄らないで」
雲龍「……」
漣「…………えっ、とぉ…………え? 」
- 842 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:25:58.99 ID:90WySYNf0
-
< 猫の好みはきっといつまでも謎 >
漣「じゃあ仕方無いからご主……ぅーん……」
叢雲「あなたね、それは気安い仲だからこそ言っちゃ駄目なことだわ。
あれは簡単に流すでしょうけど半端に真面目なトーンで巫山戯られる内容じゃない」
雲龍「え、っと、私は? 」
叢雲「黙っててくれる? あなたは同性であなただからギリ巫山戯られるだけ」
漣「すみませんがマジでお願いします」
雲龍「あ、はい」
提督「ん? …………おい、俺は無実だって証明してくれ」
高雄「何に対しても色々と極まっていると思いますけど。……???? 」
提督「…………猫に下着盗まれるってどんな匂いしてんだよ……獣臭ってどんな? 」
- 843 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:27:23.96 ID:90WySYNf0
-
< 或いは行かない方が精神衛生上良い場合も無きにしも >
提督「女の子って凄いよね、甘ったるい雰囲気も熱っぽい雰囲気も簡単に使い分けられる」
愛宕「あなたがそれ言うの?みたいなのは置いておいて、あなたの所為じゃない? 」
提督「置いておいてないじゃん。……やっぱり? 」
愛宕「当然? 」
提督「そっかぁ……」
愛宕「ん? 」
提督「貰う。…………ノータイムで飲んでて思うのもおかしいけど俺人間ドック行った方がいいよなマジで」
- 844 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:29:51.87 ID:90WySYNf0
-
< 妻に苛められるんですなんて言っても惚気だと思われるかな? >
愛宕「まぁ? メンタル的な意味での人間ドックがあればよかったかも。
あまりの惨状にお医者様とかカウンセラーの方が壊れるかもしれないけど」
高雄「私たちの場合はそれ総点検って名前だけど、そうね」
提督「…………」
愛宕「あのね……」
- 845 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:32:51.19 ID:90WySYNf0
-
< 布教理由 >
明石「え、えぇーっと……『アカイイト』って知ってます? 」
漣「競走馬っすね。ご主人様が言ってたから知ってます」
明石「ゲームの方です。所謂百合ゲーのアレ」
漣「…………」
明石「あのね、瑞穂さんが嬉々として、あの……えっと……」
漣「おつかれっしたー! 漣はむーちゃんにブラボさせなきゃいけないんでー」
明石「ちょっ、ちょっとぉ! せめて話だけでも……ねぇ……! 」
- 846 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:38:12.48 ID:90WySYNf0
-
< やっぱ寿命って最高の贈り物なんだなって >
漣「なろう系ファンタジーって実際あれ現実だったらどうなんでしょうね」
提督「どう、とは」
漣「ある意味現実世界よりよっぽど男女平等でしょ。
より先鋭的な差別主義実力主義が蔓延って富裕層と貧困層の軋轢が酷くなるんすかね」
提督「まぁ……まほーがあればどんな細身の美人でも大剣ぶん回せるわけだしな」
漣「その場合お気に入りの男でも囲おうとするんでしょーか」
提督「中にはそういうのも出てくるのかもな。血筋は? 」
漣「まぁ、基本は継承されるものとしましょう。
その辺は現実と同じで遺伝はするけど突然無能が生まれたり
提督「その逆の変異体みたいな才能持ったやつも生まれるわけか」
漣「ですです」
提督「養ってくれるならそういう世界もいいかなぁ」
叢雲「女の情念甘く見過ぎよね。仮にそんな世界だったら世界の滅亡はきっと女の所為だわ」
龍田「そうねぇ〜……結局男の英雄様が台頭する気がする」
- 847 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:39:45.20 ID:90WySYNf0
-
< 愛故に、自信 >
提督「俺が、俺の心に嘘を吐かないところから言える最大限の侮辱ねぇ」
雲龍「ええ、何? 」
提督「……」
雲龍「……」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………『俺なんかに
雲龍「恋したやつ』、とか言ったら鼻で嗤ってやるわ」
提督「あ、そう……じゃあ」
雲龍「ええ」
提督「…………『俺なんかに恋したやつ』、かな。
本当にできるものなら鼻で嗤ってくれる? 今、目の前で」
- 848 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:42:01.36 ID:90WySYNf0
-
< 温度差で風邪を引く(偽) >
提督「んだよもう……仕事一段落着いたって言ったら厨房なんて連れてきやがって。
せめてキャラ通り寝室に連れてきてくれ」
雲龍「キャラ通り? 」
提督「何で無垢な顔できるんだよ……で? 何つくんの? 」
雲龍「太巻き」
提督「太巻き」
雲龍「ええ、太巻き。巻き寿司でもいいわね」
提督「……節分は大分前に終わったぜ? や、巻き物好きだけども」
雲龍「こう、最近はあんまり話題にならないじゃない、飾り巻き寿司だとかキャラ巻き寿司」
提督「まぁ、確かに」
雲龍「でもね、やれると思うのよまだ。
シンプルでいて味と栄養のバランスが取れている、けれど情緒のあるイラストがある巻き寿司」
提督「お前は何を言ってるんだ。いきなり変なやる気出すな」
雲龍「やってやろうじゃない私たちで。
今日は四海巻きをメインに桜と薔薇で行こうと思います。
あなたは適当に汁物と小鉢をお願い」
提督「はいはい。…………せめて花見とかでやってくんねぇかなこういうの」
- 849 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:45:08.10 ID:90WySYNf0
-
< キッチンという堅城にも砂上の楼閣にもなる場所で >
提督「吸い物は俺の好みで卵と豆腐メインにするからな。……料理嫌いじゃないけどさ」
雲龍「ええ」
提督「なんで俺? 和食の補助だったらお前の麗しい妹たちがいるだろうが。
別に愛宕でもいいしなんなら赤城も暇そうにテレビ観てたぞ」
雲龍「夫に手伝ってもらって自分のやりたいことを家族と友人の為にやりつつ楽しむ女をやってみたかったのよ。
仕事を終わらせて暇になった愛する男と過ごす平和な城の中で」
提督「」
雲龍「……ちょっろ」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………それ、言ってみたかっただけ? 」
雲龍「ええ、効いたでしょう? 」
提督「それはもう……あぁ、その醤油取って? 」
- 850 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:46:38.09 ID:90WySYNf0
-
< 期待値が低いが故の自爆 >
雲龍「CAだとか婦警……失礼、女性警官っていいわよね。本物の制服でヤれるんだから」
提督「CAは特にだけどどっちも泊まり勤務とかで会えない日あるから嫌だ」
雲龍「…………」
雲龍「…………その間他の女と会える、とは考えていないであろうのは不覚にも刺さったわ」
天城「何言ってんですそれ……騙されてますよ」
- 851 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:51:12.14 ID:90WySYNf0
-
< いや、もう本当どなたかお願い致します >
提督「この世には愛すべきクソ映画が溢れている!
その中でもサメ映画は素晴らしき馬鹿の結晶! そうではないかね漣くん」
漣「愛すべきとか素晴らしきかどうかはさておいてまぁそっすね」
提督「そしてこの世にはクソアニメも溢れている! 深夜帯の自由な時間には特に! 」
漣「まぁ、はい」
提督「であるならば! 深夜帯の何でもありな時間にクソサメクソアニメ、映すべきではないか? 」
漣「それ時々言いますけど……本気で売れると思います? 」
提督「馬鹿売れすると確信するね。なんならば各テレビ局や制作会社にメールも辞さない」
漣「やめときましょうよそんなの。
罷り間違って採用されたら被害被るのはそのテレビ局とか制作会社の皆さんっすよ」
提督「んなわけ。大ヒット間違い無しの提案を蹴るのは業界が硬直してる証でしかない」
漣「はぁ……」
天城「あれで時々思い付いたようにネットで探してるみたいなんですよね」
瑞穂「“ クソサメクソアニメ ”? 」
天城「ええ。…………恐ろしいことに天城も段々売れるような気がしてきたのが困ったところですが」
- 852 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:53:04.36 ID:90WySYNf0
-
< 本心から呆気に取られたような顔で >
提督「や、俺一人称が名前の女の子そんなに好きじゃないんで……」
漣「んなの漣しかいないでしょうが不愉快ですね」
提督「漣は好きだよ? 」
漣「この腐れ外道。……当てて差し上げましょうか? 」
提督「あん? 」
漣「一人称が名前の女に嫌な思い出でもあるんでしょう? 」
提督「…………」
漣「…………」
提督「…………」
漣「…………」
提督「…………え、いや普通に性格が合わない子ばっかってだけだけど。お前除いて」
漣「……………………」
- 853 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:55:31.07 ID:90WySYNf0
-
< 頼られる、ということ >
加賀「おしえようと思えばできなくもないと思うけれど……。
例えばあの子、雲龍はどの型にも当てはまらない」
江風「あの基本形極めて美麗に見えるくらいな雲龍さンが? 」
加賀「基本の型、というのは突き詰めれば計算された知識の収斂でしかないわ。
当然型を修める最短ではあるけれど、その先に行くには結局当人の覚醒と自覚がなければならない」
江風「じゃあ、加賀さンは? 」
加賀「私はどちらかというと我流ね。オーソドックスを習いたいなら赤城さんに師事するか、
それとも雲龍とひたすら組み打ちでもしていた方が有意義でしょう」
江風「赤城さンは怖いからパスで。……雲龍さンも天才肌過ぎて何言ってるか分からないからパス」
加賀「む……つまり私が一番与し易いと? 」
江風「語弊があり過ぎる……でもいい意味で、そうだよ。
加賀さンが一番分かりやすく歩み寄ってくれそうだから訊いたンだ」
加賀「…………」
龍田「……あれ」
赤城「加賀さん嬉しそうですねぇ……対人格闘なんておしえるメリットもなんならば物にするメリットも薄いでしょうに」
- 854 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:58:40.01 ID:90WySYNf0
-
< ルールや土俵を外れてまで続けてもそこに意味は >
加賀「意識、というものは難しいようでいて負けない為には一番の近道だわ。
その中でも、そうね……死角をつくらない、これが大切。
自分の認知に及ばない闇を抱えること、これは絶対にあってはならないことだと思いなさい」
江風「ン……」
加賀「高雄や愛宕の気配消しはちょっと異常だけれど……あれを認知できるのなら一流程度の殻なんて破ったということね」
江風「あれ破ってそれからが本番なのかよ」
加賀「当然でしょう? あきつ丸ならあんなの無視して通り抜けられるわ。
赤城さんならば言うに及ばず。背中を叩いて煽ったりもできるでしょう」
江風「マジか……」
赤城「やー……そんな無意味なリスクなんて背負いたくないですけどね、私」
龍田「そもそもあのあきつ丸評も怪しいですよね。いいとこ五分五分でしょうたぶん」
赤城「まぁ、その先を目標にするのなら理解できる発破なのでしょうが」
海風「結局赤城さんに師事しなくちゃならなくなって諦めそうですね」
龍田「確かに」
赤城「あのですねぇ……さすがに慣れてきましたけどその扱い酷過ぎではありません? 」
- 855 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:00:44.39 ID:90WySYNf0
-
< 本気で思っているからですよ? >
提督「えー……や、悪いけど140cm台はマジで無理だと思う……いや、マジで」
雲龍「まぁ、190cm近いあなたと並んだら親子とかそういうレベルじゃないものね」
伊14「実際イヨは目の前に立たれると圧迫感バッキバキですからなー」
提督「あ、やっぱり? 」
葛城「って言っても私たちの方が普通に強いって自覚あるからあんま感じたこと無いけど。
私は女としては背高い方だけどさ」
提督「女の子の華奢さと脆さ知ってればそんな無責任なこと言えないよ」
葛城「まーたそうやって……でも何でクズって知っててもなお本気の顔に見えるんだろう」
- 856 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:05:43.18 ID:90WySYNf0
-
< 仮令褒めるニュアンスだとしても >
雲龍「まぁまぁそこまでにしておきなさいよ。
女の身長とこの人の好みの話すると私が一人勝ちしちゃうから」
提督「確かに」
葛城「そこで臆面も無く確かにとか言える面の皮は凄いと思うけど」
伊14「姉貴くらいの体躯が一番好きとか言い始めるよりはマシかな? 」
伊13「よっちゃん、とか……海防艦クラス? まで行ったら、いっそ清々しい……けど」
伊14「だねー」
葛城「……まぁ、ねぇ」
葛城「ヒトミイヨ姉妹と海防艦クラスの子ってそんなに違う? 」
雲龍「あの子たちとしては全然違うんでしょうよ。別に悪意があるわけでもなくて」
葛城「まぁ、そういうことなのかな。
…………私も雲龍姉ぇより大分歳下に見えるとか言われたらちょっと嫌だしなぁ」
- 857 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:07:55.47 ID:90WySYNf0
-
< だとして認めてしまってもそれはそれで >
叢雲「でもこう……私それなりに身長高い方でよかったとは思うわ。
別に男の目線とかスタイルとか気にしてるわけじゃなくて」
提督「うん? 」
叢雲「屈辱じゃない、キッチンに立つとき踏み台が必要だったら」
提督「そんなむーちゃんも可愛いと思うが」
叢雲「そんな可愛らしさ求め始めたらもう女としては終わってると思うわ。
あとむーちゃんって言うな馬鹿」
提督「はいはい。…………むーちゃん言うな、っていうのはそういう可愛らしさに片足突っ込んでる気がする」
- 858 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:13:07.90 ID:90WySYNf0
-
< マスクで誤魔化すのも段々厳しくなってきました >
叢雲「ま、このなりで中華鍋ひたすら振るっても寸胴鍋片手で水平に保持しても手首壊れないのは楽でいいけど」
提督「中華屋のおっさんが泣いて土下座して金捧げて秘訣を聞き出そうとしてくるな」
叢雲「かもね。おしえられるものなら、実践できるものなら幾らでもおしえてあげるけど」
提督「うん。……中華屋でもやる? 退役したら」
叢雲「どうせ誰も壊れないんだからビュッフェでいいんじゃない?
大概のジャンルを身内だけでつくれるからあんたは楽にオーナーやってられるわ」
提督「確かに」
涼風「仮にあれやってもさ、あたいたちは見た目的に就労できないっぽいよな」
涼月「まぁ……厨房なら別に見られませんしそちらならいいのでは? 」
初月「僕たちにホール以外ができると思うのか? 」
涼月「胸張って言うことじゃないと思うけど……まぁ……」
- 859 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:15:29.47 ID:90WySYNf0
-
< お客様に出す物に妥協はできない云々 >
初月「あとね、そもそも能力的な可不可じゃなくて許可されるかどうかって意味合いが強いんだよ。
現状の僕たちを厨房に立たせてくれるヒトがいないと思わないか? 」
涼風「江風なんて来客用のカステラ切るのさえ止められてたもんな」
涼月「……確かに」
- 860 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:18:24.18 ID:90WySYNf0
-
< 腹筋フェチって潜在的に多いと思うのですが >
提督「つーかむーちゃん元々すらっとしててスタイルよかったけどさ」
叢雲「何? セクハラ? 」
提督「ただの賛辞だよ。……最近は本気で腹筋綺麗だと思う」
叢雲「…………あのね、私がこれでも実は温厚な方であんたの内心分かる方だから許してやるけど」
提督「許してくれるなら甘えないと損じゃん? 」
叢雲「ばーか」
雲龍「でも本当にあなた綺麗だわ。これのモノじゃなければ私が食べたいくらい」
叢雲「二重の意味で気色悪いこと言うんじゃないわよ馬鹿」
提督「そうだぞ。俺は普通に見ているだけで満足って意味で言った」
叢雲「あのねぇ……」
- 861 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:19:44.96 ID:90WySYNf0
-
< どう見えて? >
高雄「まぁ……私こう見えて欲深い女なので」
愛宕「そ、うねぇ……」
愛宕「…………」
Littorio「…………? 」
愛宕「いえね、あれはボケだったのかなぁ、って」
Littorio「はい? 」
- 862 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:20:48.01 ID:90WySYNf0
-
< 失礼な。そこに白いご飯があるでしょう? >
時雨「マジか……いや……おう……」
あきつ丸「どうしたのでありま……うん? 」
秋雲「秋雲さんの手作りが食べたいとかいうから仕方なーくつくってあげたのになんたる表情」
春雨「あ、美味しい……というか凄く美味しい……」
大井「……負けた」
那珂「これ普通に商品になるよね」
速吸「そうですね。……物凄く茶色いですけど」
- 863 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:23:05.26 ID:90WySYNf0
-
< まぁ、カレーに合わない揚げ物って思い付かないけど >
秋雲「ちゃんと下にレタス敷いてるでしょ? 文句ある? 」
速吸「文句なんてありません。これはこれでたんぱく質は沢山摂れますしね」
あきつ丸「ふむ……しかもやたらと美味いな。そんなキャラだったか? 」
秋雲「キャラで料理なんてしねぇ! それがキャラというものだ! 」
あきつ丸「? 」
時雨「兎に角大盛り、兎に角茶色い、ご飯ドーン! でキャラってつくれるものなんだね」
鈴谷「わーお! これはカレーが捗るねー」
あきつ丸「あのな……」
- 864 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:24:00.45 ID:90WySYNf0
-
< プレゼント >
提督「ん? や、理由なんて無いけど……まぁ、貰っといてよ」
愛宕「何の理由も無い日に……って思ってるときっと駄目なのよね、ええ。
きっと私が忘れている記念日かそれともあの人にとって何か思い入れのある日なのよ、きっと」
高雄「…………それはどちらかというと夫側の心配だと思うけれど」
- 865 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:27:01.39 ID:90WySYNf0
-
< 病み堕ち >
愛宕「病んだ、病んだわ、もうこれは病んだわ」
漣「……漣しかいないので仕方無く一応聞いて差し上げますけど何をどう病んだので? 」
愛宕「最近抱いてくれない。死にたい」
漣「抱いて、と言えば解決するのでは」
愛宕「違うの。あっちが欲しがってくれないと満たされないの。
今欲しいというより明日でいいから欲しがってほしいの」
漣「めんどくせぇなおい……愛宕さんは」
愛宕「……? 」
漣「ご主人様が今何やってるか知ってます?
愛宕さんたちが無理矢理ぶち込んだBismarckさんをね、
ご両親が普通に来られる神父も牧師もいなくていい式場に呼べるよう苦闘してんですよ」
愛宕「! …………」
漣「…………」
愛宕「…………」
漣「…………」
愛宕「…………私の所為だ、死にたい」
漣「めんどくせぇ……なにこれ」
- 866 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:29:56.34 ID:90WySYNf0
-
< 純愛NTR(NTRじゃない) >
提督「なんかこう、エロいこと無しに行われるある種外道な寝取られって素晴らしいなって。
それはもう既に寝取られではないけど」
叢雲「式場の選定しながらよくそんな巫山戯た世迷言ほざけるわねあんた」
提督「だってこれようは陰に日向に権力振りかざしてるだけじゃん。
普通に気分乗らないぞこれ」
叢雲「そりゃそうでしょうけども……ねぇ」
提督「うん? 」
叢雲「もういっそ海外の廃教会とかを映画セットにするみたいな理由付けて改修した方が早くない? 」
提督「…………なるほど」
- 867 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:31:28.91 ID:90WySYNf0
-
< 結局何の話をしようとしたのかは忘れました >
雲龍「生物の根源的な欲求って幾つかあると思うんだけど」
明石「はぁ。いい加減下ネタはあの人か妹専用にしてもらえませんかね」
雲龍「あなたも棒的な意味では私の妹でしょう? 」
明石「だから下ネタは
雲龍「あぁ、勿論穴的な意味でも私の指と舌で蕩した意味でも妹ね」
明石「…………」
海風「つまり私とも姉妹ですね、明石お姉様」
明石「あのね……」
- 868 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:34:01.31 ID:90WySYNf0
-
< 勿論平和に満ち満ちた卓ですとも >
漣「チッ……そっちは別かぁ」
龍田「あらぁ〜……迂闊ねぇ〜……」
漣「山城さんが巫山戯た嘘ほざいた所為ですよ」
山城「ふふ……優しい言葉は銃を向けているときか銃を向けていることを隠しているときにかけるべき、
って学校で習わなかったの? 」
漣「漣は不登校だったんで知りませんね」
叢雲「はいはい。ほら、ここ、出してあげる」
漣「! ほーん……ほう? 」
龍田「……」
叢雲「ふふ……足場はもっと固めておかなくちゃ。
踏み締めているだけだと掬われるのよ? 」
龍田「なんて性格の悪い」
山城「私以外全員手鏡持ちながら勝負してるのかしら」
漣「漣は性格が悪いだけですけど皆さんは性根が腐り切っておりますからなぁ〜」
扶桑「七並べ如きであんな顔と言葉と雰囲気出せるなんて世界って実は大分平和よね」
旗風「え、えーと……? 」
- 869 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:35:49.30 ID:90WySYNf0
-
< 勝負が付かない勝負を楽しみ始めるといよいよ >
旗風「というか何で七並べなんてやってるんですあのヒトたち。
やるなとは言いませんけど似合わなくありません? 」
扶桑「私もそうだけれど……麻雀でもポーカーでも大富豪でもバカラでもそれ以外のゲームでも数をこなしていくと相手の手の内が読めてしまうのよ。
勿論その中で遣り合ったり時に変化をつけて、っていうのもゲームの楽しさではあるけど」
旗風「それで、七並べ」
扶桑「それで、七並べ。……あそこまで来ると運だとかではなくて駆け引きと交渉なの。
レギュレーションには他人のカードを見てはならない、他人に見せてはならないしか無いから」
旗風「札の内容をおしえ合って個々人で交渉してますもんね」
扶桑「勿論ブラフである可能性もあるのだけれどね」
旗風「はぁ。……でもあれ、あそこまでくるとですよ? 」
扶桑「? 」
旗風「永遠に答えの出ないような問答でもした方がずっと長く楽しめるのでは? 」
扶桑「えー、と……」
- 870 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:37:58.00 ID:90WySYNf0
-
< いっそ見つめ合っているだけで >
龍田「あのね、そんなこと始めたらどっかの面倒なのが湧いてきて白熱するじゃない」
叢雲「そんなのと答えの出ない言い合いなんてしたら消費カロリーが半端無いの」
山城「くだらないこと言い合いながらカードでもしている方が普通に楽しいわ」
漣「下手すると答えの出ない問いとは何か、とかいう議題から始めやがる中二患者ですのでねそのアホ」
旗風「は、はぁ」
扶桑「まぁ、そうね。…………誰もつまらないとは言わない辺りで嬉しそうな顔をするのは違うと思いますよ」
- 871 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:39:20.82 ID:90WySYNf0
-
< 正しく勝負師と言える >
叢雲「クソが、この駄狐が、巫山戯るな」
龍田「あぁら、キャンキャン吠えて可愛らしいわんちゃんねぇ」
山城「…………」
漣「…………」
天城「あれで一番勝ってるどころか大幅リードしてるのが叢雲さんで最下位なのが龍田さんっていうのがもう意味分かりませんよね」
伊14「無言の二人はたぶん頭最高に回してるんだろうなーって」
松風「勝って何があるってわけでもないのに」
Littorio「だから本気を出せるし本気で罵倒しているんでしょう?
取っ組み合い始めるくらいならまだお遊びの範疇だし」
Roma「…………仮に賞品があって仮にあの男関係なら……嗚呼、非常に恐ろしいわね」
- 872 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:40:30.49 ID:90WySYNf0
-
< 奴隷以下の胴元っていうのも中々 >
提督「あの、俺もプレイヤーになりたいんだけど」
叢雲「うっさいわね馬鹿大人しくディーラーやってなさい」
龍田「今すぐ一緒に逃げてくれるならいいかなぁ〜」
山城「…………」
漣「…………」
提督「あ、そう……無言で卓トントンすんのこえーからやめてくんねぇかなそこの二人」
- 873 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:45:31.21 ID:90WySYNf0
-
< 単純に、怖い >
天城「あんな卓……えーと、新品のカードをすぐにセットできるポーカー用? のやつ用意してはいけませんでしたね」
雲龍「ふぁ……タキシード、格好イイ、好き」
加賀「散々やらされている所為で専用テーブルでも物凄く手際いいわね」
葛城「あんなのが最高に似合うこの国の三十代後半ってなんだか笑えてくるね。
本当は女衒が本職なのがもっと笑えるけど」
江風「ひっでぇな。悪意が無くて真実なのがもっとひでぇけど」
海風「あぁ、もう……嗚呼…………参加できてたら、あの状態のあの人に抱いてもらえたのに」
涼風「や、あの面子に勝てるわけ? 本気で勝利とマウントしか望んでない無欲な女の化け物に」
愛宕「あぁイヤイヤ、女の無心の勝負って瘴気凄いわねぇ」
高雄「勝つことそのものが目的というのは得難い意志だと思いますけど……いえいえ」
- 874 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/08(月) 22:47:52.92 ID:90WySYNf0
-
< 読み負け(真) >
赤城「というか結局いつも通り? ポーカーになったんですね。
ついさっきまで七並べをしていたと思うんですけど」
阿賀野「楽しそうだったから参加しようとして卓を持ってきたみたいなんだけどねぇ……」
能代「これ幸いとディーラーを押し付けられてあの状況に」
赤城「ははぁ。……コスプレなんてしてこなければよかったのにとしか思えませんけど」
- 875 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:49:52.91 ID:90WySYNf0
-
< 実況と解説も付けましょうか? >
山城「ふふ……さすが狐、卑しい女ね」
龍田「あ、っは……負け猫ちゃんがニャーニャー言ってる」
漣「狐、犬、猫ときてじゃあ漣は? 」
叢雲「ふん、“ 人間 ”でどうよ」
龍田「あらいいわね」
山城「さすが人間様。清廉な手管が実に清々しいものですこと」
漣「…………ほーう? さすがにキレちまったよ、買ってやるよその喧嘩ァ! 」
提督「ディーラーの手際もっと見て……見て……あぁ、そう、興味ありませんかそうですか」
阿賀野「割とこうプロ感っぽさ半端無いんだけど、段々雲行き怪しくなってきたなぁ」
能代「ここの全員で場を遠巻きに囲んで見てる時点で普通に良い娯楽だよね。
ポーカーなんて興味無い面子すら皆見てるんだから」
扶桑「無駄に時間と能力だけはある馬鹿に本気出させると……あゝ……」
- 876 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:51:43.04 ID:90WySYNf0
-
< 勝つために、勝つ! >
高雄「で、あれ本当に賞品無いんですか? 」
赤城「形が無い賞品なんでしょう。
たぶん勝ったヒトによってはあの人に割と無茶なこと言う気もします」
高雄「はぁ」
赤城「タダより高いものは無い、みたいな。ちょっと意味が違いますが」
高雄「なるほど。……そんなこともう頭になさそうですけどね、四人とも」
- 877 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:53:03.80 ID:90WySYNf0
-
< ポーカーとは? という閾値を超えていけ >
提督「俺兎さんの寂しい気持ちよく分かってきたわ。君らマジで俺に興味無いよな今」
漣「あるわけ無いじゃないですか馬鹿なんですか。
いっそ隣に誰か侍らせてチュッチュしてればいいじゃないですか」
叢雲「…………」
龍田「…………」
山城「カードそのもののカウントの段階なんてもう超えてるからあなたは黙ってなさい」
提督「はい。…………今度はディーラーとの勝負にしような君ら。
なんの技術も活かせないディーラー役とかマジで意味分からんわ」
- 878 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:54:25.72 ID:90WySYNf0
-
< そんな状況現代では考えたくないものですが >
雲龍「母娘どちらも召し上がった場合は親子丼になるわけだけれど」
天城「はぁ」
雲龍「父子どちらにも召し上がられた場合はどう言うの? 」
天城「知りませんよそんなの……逆親子丼でいいのじゃありません? 」
雲龍「昨今のジェンダー界隈に喧嘩を売る雑さね」
天城「姉様の出す話題の方が一々喧嘩のバーゲンセールだと思いますけど……? 」
- 879 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:58:17.07 ID:90WySYNf0
-
< ウザくないウザ絡み >
WS「この国の言葉にもあるでしょう。殿方に二言は無いとかなんとか」
GZ「生憎と私は紳士ではないのだが」
WS「あら、だからといって淑女に二言が許されるというわけでもありませんよ」
GZ「この国の慣用句はどこへ遣ったんだ」
WS「私の祖国は水平線の彼方にありますから」
GZ「あぁ。…………いっそ寝落ちの方が楽だな。水など飲ませなければよかったか」
- 880 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 23:00:33.70 ID:90WySYNf0
-
< テキトーに口走ってぶん投げて、終わり >
雲龍「負け癖覚えさせられるって実に気持ち良いものなの」
葛城「突然なにさ雌犬姉ぇ」
雲龍「なんだと問われれば雌豚の類いだと思うわ」
葛城「そういうことじゃねぇんだけど……」
- 881 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/08(月) 23:02:14.53 ID:90WySYNf0
-
約120日振りとか逆に凄い気がしないでもない
大変お久し振りです
今後の予定は例によって未定ですがまたよろしければお願い致します
ありがとうございました
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/09(火) 00:00:56.92 ID:MAbHpF9U0
- 乙
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/09(火) 04:45:07.06 ID:zgsBFygso
- 久しぶり乙
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/09(火) 19:49:21.22 ID:Fo3FjMIg0
- >>1乙
- 885 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 21:55:29.38 ID:cLIOIHUJ0
-
< 真なる剣とは >
加賀「凡そ武術に於ける真奥とは、無拍子。
相手が最大限に意識した場の埒外から顕れるそれはそれだけで必殺なの」
江風「まぁ……理屈は分かる。江風には加賀さンが本気出す数歩前の一撃さえ見えないけど」
加賀「簡単に見られても困ります。
これでも人知を多少超える程度の人知くらいならば素の能力として持っていますので」
江風「あ、そう。……でもごめン、もっかい、もう一回さっきのやって?
声が踏み込みの後に聞こえるあれ」
加賀「割に疲れるのですけれど……仕方無いですね」
能代「あれ、単に声を後から出してるだけなんじゃ」
初月「そんなわけあるか。馬鹿じゃないのか」
漣「だとしてそれも一つの技術な気はする」
雲龍「あれを修得できれば加賀さんにも……うぅん……」
扶桑「四者四様というか……いえね、私は普通に見えますみたいな顔されても困るんですよ、赤城さん」
- 886 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 21:59:36.29 ID:fn5mr1K30
-
< 漏れ出る恐怖 >
赤城「まぁでも本当に嬉しかったんですね。教えてほしいって頼まれたの」
扶桑「赤城さんでは恐ろしくて雲龍ではそもそも理解できないだとかって理由でしたっけ」
赤城「あんなに嬉しそうな加賀さんも珍しかったですねぇ……ちょっと、妬けます」
雲龍「ふふ、じゃあ私と赤城さんも誰か指導してみます? 」
赤城「それで三人戦わせるって? 」
雲龍「ええ」
赤城「面白いような気はします、けど」
初月「苦渋の決断だけどせめて雲龍さんにしてくれ」
漣「漣はフツーにどっちも嫌です」
能代「えー、っと……あ、ほら、全員同じ土俵からなら全員駆逐じゃないと? 」
赤城「はぁ……こんな有様なんですよねぇ……」
- 887 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:03:58.76 ID:gQJ9XpMN0
-
< 他の側面なんて勿論ありませんとも >
海風「というかあの人が剣道やってるんだから基礎教えてもらってその後考えればいいだけでは? 」
赤城「確かに。でも我らが提督閣下って指導、上手いんですか? 」
海風「私は分かりやすいと思いますけど」
初月「精々が一般教養とか軍で使う知識教えてもらっただけだけどね」
漣「一々横道に逸れて変な話始めるんで叢雲ちゃんとか高雄さんとかストッパーが必要っすけどね」
赤城「なるほど。…………本当に得難い存在ですね。高級軍人としての側面だけを見れば、ですが」
- 888 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:06:50.05 ID:gQJ9XpMN0
-
< 知ってほしい、知りたい、全て欲しい >
提督「いや、あのね、ナンパは最悪カタコトでもいいの。
でもね、折角お友達になれてもピロートークが楽しめないなら意味が無いの」
Littorio「はぁ。分からなくはありませんけど」
Roma「細かいニュアンスが伝わらないからこそできる触れ方とか抱き締め方ってあると思うわ」
提督「否定はしねぇよ別に」
涼風「ふぅん……? 」
叢雲「あれよね、これでこいつがどういう遣り取りで精神的栄養補充してるのか分かろうというものよね」
涼月「なるほど……」
- 889 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:08:03.90 ID:gQJ9XpMN0
-
< 女は誰しも秘密を >
雲龍「鶴の恩返しってあるじゃない」
提督「うん」
雲龍「あの鶴って喋ったり変化したり普通に化け物の類いだと思うの」
提督「名作? 昔話になんてことを」
雲龍「まぁ、いいじゃない悪意なんて無いわ。……だけど」
提督「? 」
雲龍「あれを考えた人ってきっと襖を開けたらスッピンの奥さんを見て思いついたのね、って思ったの。
いっそ鶴になって飛んで行ってしまえと思うくらい悍ましかったのね」
提督「え、えぇ……? 」
- 890 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:13:28.18 ID:gQJ9XpMN0
-
< 絶対に仲良くできなさそうと感じる悲哀 >
叢雲「民俗学だとか各地の伝承に喧嘩を売ってるような気もするけど……それなら」
提督「何故よりによってお前が絡むんだよ酔ってもいねぇのに」
叢雲「機織りっていうのがどういうものの隠喩かって話もできるじゃない?
絶対に中を見ないでくれって頼むんだから男を取ってたって解釈にもなる気がする」
提督「あのさ……」
雲龍「あぁ、善良な若者の力になりたいけれど自分にはこの身体しか売れる物が無い、みたいな」
叢雲「ええ。身を削って金子を、っていうなら羽で織った反物も春を売った結果の物々決済でも似たような物な気がする」
阿賀野「実にこの国チックな考え方だよね。
儒教では到底相容れないし十字教の方でも土着の妖精譚でもそういう暗喩ってあっても少なそう」
提督「あれが俺の趣味に寄せて中世史的な話に持って行こうとしてくれてたんだとしたら……嗚呼……」
- 891 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:14:23.03 ID:gQJ9XpMN0
-
< 柳陰 >
Littorio「焼酎を味醂で割る……???? 」
天城「本直しですね。天城はあまり好きではありません」
山城「好きなお酒があるならそのまま飲んだ方がいいと思うわ」
明石「甘い味醂っていうのも私にはあんまりよく分かりませんけどねぇ」
瑞穂「舐めるまでもなく甘いと思いますけれど」
提督「まぁ、やりたいなら取り敢えず飲んでみてから考えろよ」
Littorio「そうですね」
旗風「いや、あの……焼酎に味醂ではなくて味醂に焼酎を、というか基本は1:1なんですけど……えぇ……」
- 892 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:20:45.82 ID:gQJ9XpMN0
-
< 数え切れない前科を鑑みるに >
Pola「ふふ、こればっかりは祖国の人たちのご先祖様に感謝しないといけませんね〜」
時雨「はぁ、料理くらい素面でできないの? 」
Pola「お料理にvinoを使うって勿論美味しいですけどね、
手元にボトルを置いていても誰も怒らないから素晴らしいですぅ〜」
時雨「せめてあと一口とかほざいて喉と息が許されるレベルまで一気飲みかました馬鹿はさすかに違うね」
Pola「まぁ、あの後姉様の心から蔑んだ目を見て酔いが醒めちゃいましたけどね〜」
時雨「そうかい。…………実は最後には醒めて寝たいからってわざと変な酔い方してお姉さんに怒られようとしてない? 」
- 893 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:22:13.39 ID:gQJ9XpMN0
-
< ややまともに見えなくはない >
提督「大量の玉子スープをつくる、辣油を振り撒く、美味い」
天城「まぁ、ええ」
叢雲「好みもあるけど、そうね」
旗風「垂らすのを振り撒くとは言いませんよ? 」
提督「……これが分からない、分からない」
天城「辣油キチって割と珍しいですけれど……この魔窟に毒されたものではない壊れ方って凄く珍しい気がします」
- 894 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:24:08.06 ID:gQJ9XpMN0
-
< なんでも好きな味に変えるとそれはそれで意味が無い気も >
旗風「とか言いつつそもそもチーズインハンバーグカレー唐揚げ大盛りはトンチキ過ぎると思いますが」
提督「唐揚げは大皿に盛っただけで自分で取った分は知らねぇよ。
それのオマケスープに辣油振り振りはどーよ? ってこと」
旗風「カレーの辛味よりこっちの方が好きなんです」
提督「濃い味のメインの辛味をスープの辛味で上書きするって何? 」
旗風「美味しいですけどまずこれチーズと温玉で辛味が相殺されてます。
なんならばお肉本体も肉汁も別に辛いものでもないですし」
提督「温玉は希望者にしか用意してないんですけど……肉汁の辛いハンバーグって意味分からないんですけど……」
- 895 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:26:34.47 ID:gQJ9XpMN0
-
< いっそ最初からかけた方が潔い >
提督「まぁ、別に辛めのハンバーグ自体は俺も好きな方だけども」
叢雲「デスソースなりなんなり混ぜてもいいしどうとでもなるものね」
旗風「肉汁が辛くないと、意味が無い? 」
提督「分からん、全く分からん」
旗風「はぁ」
提督「なんなら君この前ポトフ真っ赤になるまで辣油振ってたでしょ」
旗風「? はい」
提督「ワンタン入れるのはまぁ美味いけども……」
旗風「でもちゃんと一口目は敬意を払って何もかけずに食べてますし」
提督「知ってる。……それが義務で渋々やってるように見えるって言いたいんだけどなぁ」
- 896 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:31:00.14 ID:gQJ9XpMN0
-
< 美化が足りないとさえ思える程には >
提督『あのね、__は戦術私、ができる天才なの。勝利の女神は祈る対象ではなくて顕現する美なの』
叢雲「よくよく考えなくてもあぁいうこと言えるって凄いわね」
漣「ってもシーレーンいたときのことだけどね。最近はたぶん言ってないでしょ」
叢雲「思っていないかどうかは怪しいところだけど。……これの怖いところは」
漣「ドイツがB殿に与えた仮初の名前を二人だけの愛称に変えたところでしょ。
あいつぜってー浮気するわって感じ。B殿以外にはしないだろうけど」
叢雲「Bismarckってその辺はどうなのかしら。
遊ぶ相手として認められる相手がいないのよ、くらいは言いそうだけど」
漣「そういう飄々とした感じ装ってる女って基本情念深い病んだのばっかじゃん? 」
叢雲「まぁ……本当に心の深いところにある想い出って、絶対に消えないものね」
- 897 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:33:20.43 ID:gQJ9XpMN0
-
< わざと遜るフリして混ぜっ返すの楽だからね >
提督「ひっさびさにThis is a pen.をネタにしてる文章見かけたんだけどさ」
高雄「そんなものがこの世にあるんですか」
提督「昔はまぁまぁ聞いたけどなぁ、ってのは置いといてな」
高雄「ええ」
提督「確かにそんなもんおしえるよりfucking Bitchとかさ、
実地で使ってやった方が今後の世界を見据えていくときのためにはなるなって思ったんだ」
高雄「それはあなたが言われる側だったからでは」
提督「まぁね。……Littorioの前では言うなよ」
高雄「当然。…………あなたこそそういう言葉遊びで逆にいじめてそうですけれど」
- 898 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:35:16.45 ID:gQJ9XpMN0
-
< 調教されたヒトに調教されたヒト、に調教されたヒトに…… >
天城「あの人が擬態だけは今よりももっと上手い真性の度を越したサディストだったら」
雲龍「ええ」
天城「姉様にとってはチャンスですね、などとふと思ったのです、が」
雲龍「愛宕も高雄もどうせ気持ち良く堕ちていくだけよ。たぶん何も変わらないわ」
天城「ええ、飲み始めたばかりでまだまともに頭が動いていな
海風「でもそれあの人と女個人間の関係ですよね。
今でも時々変な酔い方したときとか気まぐれで私とか明石さんが連れ込まれますけど、
そのレベルのサディストに仕込まれて気持ち良くなれるようになった愛宕さんとかに途轍も無いことされそうじゃありません? 」
雲龍「……確かに」
天城「……空恐ろしいですね」
- 899 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:38:29.79 ID:gQJ9XpMN0
-
< ある種悲観的な予想ではある >
雲龍「でも……そこまで受容してしまったのなら私も覚悟を決めて愛宕をお姉様と呼ばなくてはならなかったのかも」
天城「天城もそうだったのでしょうね」
海風「江風を巻き込むのは寧ろ今より簡単だったかも」
山城「高雄たちは置いておいても普通はあれ着いていける相手が減るって考えると思いません? 」
扶桑「まぁ……でもあなたの反応見ていて思うけど真性の加虐趣味だとして身を引く女、いそう? 」
- 900 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:40:29.64 ID:gQJ9XpMN0
-
< 余所見をする相手だからこそ >
山城「私は姉さまがそうだと信じていたいので」
扶桑「あの人と寝る女が減るから? 」
山城「いえ、姉さまを独占できるからです」
扶桑「あ、そう……」
山城「はい。…………ま、私しか見ない姉さまって多少面白くないとは、思いますけれど」
- 901 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:44:28.33 ID:gQJ9XpMN0
-
< 言葉遊びとはいえ >
愛宕「あぁいうのって怖いわよねぇ〜……変則的な寝取られみたいなのを気持ち良く楽しめるなんて」
高雄「というか最初からそれしか知らないだけ? 」
愛宕「ある意味純愛しか知らないよりは幸せね。不幸に打たれ強いって意味でしかないけど」
高雄「私は純愛しか知らない馬鹿な女でよかったのに」
愛宕「化け物の分際で随分と贅沢なお望みですこと」
高雄「だから、妥協してるのよ」
漣「やーいやーい妥協で好かれてる馬鹿おとこー」
提督「うっせぇな。…………素直にへこむんだけど? 」
- 902 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:45:57.46 ID:gQJ9XpMN0
-
< ベッド端に三人並んで座ってみて >
提督「…………」
海風「…………」
愛宕「…………? 」
提督「…………今更だけど、これは許されざるタイプの浮気? では? さすがに犯罪的過ぎてヤバ
海風「私は気にし
愛宕「共通の、趣味? 」
提督「…………」
海風「…………」
愛宕「…………ふふ」
- 903 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:48:17.42 ID:gQJ9XpMN0
-
< あくまで一対一での感情ではなくて >
海風「ん、と……お二人が私へ? それとも私たちがこの人へ? 」
愛宕「この人とあなたが私へ、って風に思わせられたら最高かなぁ〜」
提督「そうだね。……………………いっそ俺、要らなくね? 」
- 904 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/09(火) 22:48:42.39 ID:gQJ9XpMN0
-
二日続けて、というのも大分久し振りな気がします
ありがとうございました
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/09(火) 22:49:34.99 ID:MAbHpF9U0
- 乙
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/10(水) 03:39:30.21 ID:2UU5AXYHo
- 乙
- 907 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:34:35.25 ID:6IdZ9EWF0
-
< 勝負下着ない >
加賀「? 履いてませんが」
提督「……何で? 」
加賀「弓を持つときは履かないと決めているので」
提督「あ、そう……」
雲龍「つまり戦場では常にノーパンということですね」
提督「えぇ……? 」
- 908 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:35:39.39 ID:6IdZ9EWF0
-
< 拘り >
加賀「いえ、戦場では普通に……普通にというのも変な言い方ですけれど履いていますよ」
提督「何で? 」
加賀「? 何故、履かないの? 」
提督「ん、んん……? 」
雲龍「海上だと波や飛沫で水が入るからでは? 」
加賀「違います。……いや、あの、えーと…………難しいですね」
提督「うーん……? 」
- 909 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:39:04.12 ID:6IdZ9EWF0
-
< 仕方無いね >
雲龍「あぁ、弓を引いているだけなら地上ですものね。
海上だとそもそもこの人がいないからいきなり押し倒されたりはしませんか」
加賀「あのね、神聖な道場とまでは今更言わないけれどそれは弓と弓を番える者に対する侮辱に他ならないわ。訂正しなさい」
雲龍「はぁ」
提督「そうだね。……俺に対しては訂正しなくてもいいのか、そうか」
- 910 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:39:50.59 ID:6IdZ9EWF0
-
< 恥ずかしいのかな、とか >
愛宕「んふ……あぁ、すっごいスッキリ」
海風「Zzz……………………………………………………………………………………あふ……………………ふあ」
愛宕「まだ寝ててもいいのよ? コーヒーは淹れてるけど」
海風「んん……あの人は? 」
愛宕「弓を見に行く約束があるとかなんとか言って行っちゃった」
海風「酷い人ですね」
愛宕「そうねぇ……ま、でも」
海風「? 」
愛宕「実はいつもこうだったりしない? そのまま全員寝ているなら自分もいるけど、
誰かがコーヒー淹れたり起き出してきたらもう一人と自分だけベッドに残ってはいないの」
海風「…………確かに」
- 911 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:41:15.56 ID:6IdZ9EWF0
-
< 何よりお互いの意欲が、といえる >
加賀「ふふ……ええ、いいわ、それでいい」
江風「ンー……なンで踏み込みが遅れるンだろう」
加賀「私がわざと呼吸を外しているからよ。
昨日とは違うタイミングで似たような動きをしているだけ」
江風「じゃあなンでそれでいいって言えるンだよ」
加賀「私の動きに合わせようとしているから遅れているの。
そもそも才能が無ければ合わせようとすることもできないし、あとは数よ」
江風「ン……」
赤城「教え方が上手いのと本人の能力が高いはイコールではないなんて言いますけどね」
龍田「? ええ」
赤城「一定以上の理解があると目されないと指導なんて頼まれないわけで」
龍田「それはそうでしょうね」
赤城「やっぱり能力と指導力はある程度イコールなんだな、と」
龍田「夢も希望も身も蓋も無いですねぇ〜……」
- 912 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:43:27.65 ID:6IdZ9EWF0
-
< 酒さえ無ければみたいな >
扶桑「おはようございます。今日もやってるんですね」
赤城「おはようございます。ええ、しかも今日なんて早朝から弓を引いてそのまま」
龍田「江風ちゃんも取り敢えず三日坊主は回避できそう」
扶桑「海風が寂しがりそうね」
赤城「そのうち愛宕さんの妹になるかもしれませんけどね」
龍田「雲龍じゃないだけ多少マシかも」
扶桑「はぁ。…………江風がまとも、と言い切れないところが面倒ね、あの辺」
- 913 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:47:42.34 ID:6IdZ9EWF0
-
< 頂き、遠く >
加賀「これは極論好みと言ってしまえばそれまでなのだけれど……防御の後、というのも考えて動いてほしいわ」
江風「後? 反撃すンじゃないの? 」
加賀「そうね。だからこれはその方向性だとか種類の話。
耐えに耐えて長い万全の守りから一瞬の勝機を取りに行くのか、
耐えて打ってまた耐えて流れの中で勝ちをつくるのか」
江風「楽なのは守ってるだけの方?
それこそ極論だけど絶対に負けない防御ができるンなら粘ってるだけでいい」
加賀「どちらが楽ということは無いと思うけれど……取り敢えずやってみましょうか。自分で思ったことを突き詰めなさい」
龍田「あれ、何割くらいで打ってあげてるんですか? 」
扶桑「一割? 」
赤城「御冗談を。1%未満でしょうあんなの。私なら目を瞑って直立でもいなせますよ」
初月「おはよう。……赤城さんでもそんな素で白けたような顔するんだな。何の話? 」
- 914 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:48:17.31 ID:6IdZ9EWF0
-
< 付けたい名前、というよりは付けたくない名前の話 >
漣「やっぱ名前って何に付けるとしてもシンプルなのが良いと思うんだよね。
昔の本とか意味分かんねー長さとかタイトルだったりするじゃん」
叢雲「まぁ……どう? 」
提督「文化史的なのとか風俗慣習を忘れれば実は俺もそう思う」
漣「っすよね? まぁ、偉大さを讃えるために長く壮大にーとか言われたら特に反論は無いけど」
叢雲「でもあなたゲームのキャラ名は割と変なのとか長いのも多いじゃない? 」
漣「“ 漣 ”を連想させる名前になんて絶対しないってルールしか決めてないからそのときの気分だねー」
提督「お、おう……」
叢雲「……なるほど」
- 915 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:50:27.65 ID:6IdZ9EWF0
-
< どこまで注げば足りるというものでもないけれど >
漣「ま、別に自分の名前が嫌いってわけじゃないっすよ?
お国がくれたありがたーい偽名もじったアカウントもあるし」
叢雲「サクラダイト云々ってやつね」
漣「や、それはまた別の……まぁ、いいけど」
提督「んー……桜は短命の象徴とも言えるしあんまり名前に使わない方がよくない? 」
漣「や、単なるゲーム用のアカ名だし……今後マジな場面での名付けの可能性なんて無いですし」
叢雲「犬とか猫とか」
漣「ポチとかタマでよくない? 逆に最近は珍しそうだし。
大事にするんなら別に悪い名前ってわけじゃないし」
叢雲「うーん……」
提督「むーちゃんは加賀タイプだから。意味のある深くて可愛い、愛を注げる名前を付けたい派だから」
漣「なるほど」
叢雲「あのねぇ……」
- 916 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:54:00.47 ID:6IdZ9EWF0
-
< 早々に付けられた昔の皆さんが羨ましい >
漣「あ! でもつまりご主人様は子供が生まれても桜って漢字とか音は使わないんすね? 」
提督「…………」
叢雲「みたいね。……実際姓名判断とかそういうのは気にしなさそうだけどどうなのかしら」
阿賀野「使いたくない意味も漢字も沢山あるもんね! 歴史やってるとさ」
叢雲「なるほど」
漣「なるほど。……使える漢字って常用で残ってんの? 」
- 917 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:55:48.99 ID:6IdZ9EWF0
-
< 抱えた袋には夢が詰まっているのです >
鈴谷「おおー! さっすがあきつちゃん愛してるー! 」
あきつ丸「……そうか」
時雨「たかがカレーパン買ってきたくらいで何なのさ。
どうせ薄汚い任務の途中に寄っただけでしょ? 」
鈴谷「や、これずっと食べたかったんだよねー。
このクルトンと一緒に揚げてるの食べてみたくてさ」
時雨「ふぅん? 」
鈴谷「オーブントースターに入れてくるけど、食べる? 」
時雨「まぁ、うん」
鈴谷「はいはーい」
時雨「よろしくー。……ねぇ」
あきつ丸「……言うな」
時雨「言わざるを得ないでしょ……あの紙袋全部カレーパンなわけ?
あんな量買ってくるってお店の人に怒られなかったの? 」
- 918 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:57:19.32 ID:6IdZ9EWF0
-
< 誰が悪いのかといえばたぶん自分とはいえ >
あきつ丸「一応事前に電話で取り置きを依頼したときに数は伝えておいたのであります」
時雨「や、買ってこられたんだからトラブルは無かったんだろうけどさ」
あきつ丸「あぁ、普通に買えた」
時雨「でもそっか、よく考えると案外一般の客にもいるのか。
サークルだとか会社の部署単位でって考えると」
あきつ丸「だろうな」
時雨「うん。でも見た目だけは華奢な若い女があの量一人で買いに行かされてるって考えると店員さん要らない心配してそう」
あきつ丸「何をすっとぼけたのか混乱していたのか“ 彼氏さんとですか? ”などと言われたが」
時雨「んっ、ふふ、あっは」
あきつ丸「はぁ……さすがに応えに窮して苦笑いで出てきてしまったでありますよ」
- 919 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 20:58:18.99 ID:6IdZ9EWF0
-
< きゅーとあぐれっしょん! >
加賀「あぁもう……どうして…………どうして抱かせてくれないの……昨日は早かったのに……」
天城「よくもまぁ懲りずに通いますよね、猫部屋」
雲龍「一々落ち込んで寂しそうな顔する加賀さん、好き。
サンたちってきっと喋られれば私と親友になれるわ」
葛城「あのさ……」
- 920 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 21:01:00.19 ID:6IdZ9EWF0
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< 生暖かい目姉妹 >
葛城「まぁ、救えないお姉様は置いといて。七匹全部名前覚えてる? 」
天城「さすがにサンジョルディとエリザベスは覚えていますけれど」
雲龍「実は子供五匹は愛称しか知らないわ」
葛城「メス三匹とオス二匹、一応どの子がどの子って私でも見分けはつくんだけどね」
天城「生まれた後になって漸く全員分名付けた加賀さんからして愛称で呼んでいますものね」
葛城「たぶん加賀さん自身にそういう憧れがあるんだよ。可愛い愛称で呼ばれたいっていう」
雲龍「実はむーちゃんに嫉妬してるのかもね」
天城「微笑ましい。……きっと愛称で呼ばれたら隠し切れない笑みで応えてくれるんでしょうね。
態度だけは素っ気無い風をなんとか装うとして」
- 921 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/10(水) 21:01:38.17 ID:6IdZ9EWF0
-
ありがとうございました
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/10(水) 22:01:42.98 ID:RwYMfRZd0
- 乙
- 923 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:15:11.33 ID:fGC7XdTc0
-
< 小鳥の鳴き声で起きる程度には優雅に >
雲龍「んん……眠い」
天城「寝台に入ったのは半日前なのに」
雲龍「意識が落ちたのはその三分の一くらい前でしかないもの」
天城「それは天城も同じですけれどね」
雲龍「奉仕していたのは、私? 」
天城「散々気を遣られる方が疲労度は高いと思いますけど……緑茶でよかったです? 」
雲龍「ええ、美味しいわ。さすがは我が麗しい妹、完璧ね」
天城「それはどうも。…………タオルを巻いたまま物憂げ、だなんて見た目だけは完璧なお姉様」
- 924 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:18:43.58 ID:fGC7XdTc0
-
< ちなみに保温のし過ぎでアレなことになってました >
雲龍「全裸でコーヒー淹れてシャワー浴びて下着だけで保温してその後流れで延長戦、そんな朝の記憶に比べれば」
天城「比べれば? まだまともだって言いたいんですか? 」
雲龍「理性が残ってるって言いたいのよ。次は、もっと私を蕩かしてね? 」
天城「努力はしましょうとも。…………それがどれくらいの努力で足りるのかは、知りませんけれど」
- 925 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:20:07.09 ID:WYWZ7oPM0
-
< 本国で、よりはベトナムの方が有り得るのかなぁ…… >
提督「何かテレビの番組表見てたら“ 六期 ”って単語空目してさ」
阿賀野「アニメとかドラマとか? 」
提督「あぁ。それが“ 六朝 ”って見えてな」
阿賀野「すっごい分かる。そんなわけ無いのに一瞬期待しちゃうんだよねー」
提督「やっぱりか。俺は偶々さっき思っただけだけど」
阿賀野「せめて三国の端役でいいから呉の特集くらいやってほしいよね」
提督「なんか凄い昔に交阯の士燮とかすげぇどマイナーなの放送してたのは見た気がする」
阿賀野「愛がつまった番組だったんだろうなぁ……」
提督「まぁ……」
能代「はぁ。…………あなたたちみたいなのが番組編成に関わってないのはこの国のまともさだと思いますけどね、割と本気で」
- 926 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:21:58.66 ID:WYWZ7oPM0
-
< 間違っているわけでもなくもない >
漣「ねずみ男ってねずみ漢になる場面ジャイアン未満ですよね」
明石「ジャイアンのお陰でなんとなく分かるけどそれ文字に起こさないと理解できないでしょ」
漣「まぁまぁ」
明石「はぁ。……そもそも私、鬼太郎ってよく分かんないです」
漣「うっそぉ。昔朝からやってませんでした? 」
明石「やってたようなやってなかったような……む? 」
提督「え? 『墓場鬼太郎』でよければ」
明石「ちょっと借ります。……でもどう考えても違うものですよね? 微妙に掠ってるかもしれないけど」
- 927 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:23:27.47 ID:WYWZ7oPM0
-
< 狙い過ぎ、という批判は甘んじて >
提督「不定期開催次に観たい映画の設定のコーナーなんだけどな」
天城「それ前まで漣さんに垂れ流してませんでしたっけ」
提督「なんか最近露骨にうざがられるから」
天城「はぁ」
提督「まぁ、お紅茶飲みながら聞き流してよ。……昼行性ゾンビ、どうですか? 」
天城「どうですか、と言われても」
提督「最近は万能ゾンビばっかだし夜行性はやり尽くしたじゃん。
だからここは光合成で酸素を排出するナウシカ的ゾンビでも、と」
天城「人類が敵なんですか? 」
提督「や、酸素の増え過ぎが問題視されて間引きをするわけよ。
同時に一定量の光合成ゾンビを隔離施設で酸素生成マシーンにする作戦を決行するんだ」
天城「実にZ級な設定ですね」
提督「Z級な設定で如何に面白いB級をつくるか、ってのがコンセプト」
天城「天城は最初から最後までA級以上を目指して撮影するのが映画関係者というものだと思いますよ。
それが仮令どんなジャンルだとしても」
提督「お前それポロニアに同じこと言えんの? 」
天城「言うわけ無いじゃないですか。天城のこと馬鹿にしてるんですか? 」
葛城「はぁ。…………私はもうポロニア兄弟って名前聞くだけで不愉快になるんだけど。
いい加減似たようなのしかつくれないんだから一緒に観ようとか言うのやめてほしいなぁ」
- 928 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:24:23.59 ID:WYWZ7oPM0
-
< 勿論確かな主張なんてありませんとも >
漣「ご主人様って学校でヤったことありそうですけど」
雲龍「寧ろその経験が無いなんて言われたら白けるわ」
漣「次の日からただ授業受けてるだけで思い出してお得感ありますよね」
雲龍「とんだ淫乱ね。ただそこにいるだけで思い出して濡れるなんて」
漣「やー、背徳って割と楽に演出できちゃうんですねー」
雲龍「ええ、日常は背徳のスパイスでしかないわ」
漣「つまり背徳ってのは日常みたいなものなんすね」
雲龍「そうね。そういうこと」
叢雲「んなわけあるか。……結節点が雑過ぎて何言いたいのか分かんないわ、馬鹿じゃないの」
- 929 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:25:40.94 ID:WYWZ7oPM0
-
< 不要といえば不要な情報ではあるのだけれど >
愛宕「私たちってそろそろ本気で書類上もあの人の妻になるわけじゃない」
高雄「まぁ……どう足掻いても超法規的措置ではあるけど」
愛宕「嬉しいくせに捻くれたこと言わないの。……でね? 」
高雄「? 」
愛宕「摩耶と鳥海とはどういう関係になるのかしら。
あくまで書類上って意味だけど」
高雄「……………………ぅん? 」
- 930 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:26:47.00 ID:ibN+8jeU0
-
< 逃避の気持ち良さに後ろ髪掴まれて >
愛宕「あの人と摩耶たちとの関係もそうだし、
本来まともな戸籍が無い筈の私たちと摩耶たちとの関係もそうだし」
高雄「確かにそうね……重婚の部分はどうにかしたとしても」
愛宕「その辺すら解決させてきたんだとしたら……」
高雄「したら? 」
愛宕「あるのかも分からない魂をいるのかも分からない悪魔に捧げてでも子供くらい産んであげないと返せなくない? 」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………今の私たちの身体程度では、返せない?
身の回りや、軍人としての奉仕では、返せない? 」
愛宕「返せるわけ無いじゃない。純粋な愛を返している曖昧なだけの実感に酔ってるだけでしょう、それ」
高雄「そうね。…………あぁ、逆説的には、とても気持ち良いものなのね。与えられるだけの、意識だなんて」
- 931 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:28:00.05 ID:XhZ1MUtw0
-
< 待ての後のご褒美を知るからこそとも言える >
加賀「待てができるって、素晴らしいわね」
江風「江風は犬じゃねーンすけど」
加賀「待てができない犬も多い世の中じゃない。取り敢えずは誇っておきなさいよ」
江風「もしかしてそれ褒めてるつもり? 」
加賀「? ええ。それが? 」
江風「ン、ンン……? 」
赤城「え、っと……たぶんちゃんと褒めてるんですよ、加賀さんは。
そもそも加賀さんって人間もヒトも可愛い動物も並列に見てからランク付けしてるとこありますし」
加賀「気分がいいわ、ほら、注いであげる」
江風「あ、あぁどーも。……師弟ってこンなものなのか? 」
- 932 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:29:35.67 ID:7SZGb+4w0
-
< 絶対拒否 >
龍田「でもほら、犬っていい立場じゃない? 遜ってくーんくーんって鳴いてれば安心して餌も貰えるし」
江風「江風は人間様とまでは言わないけど一応思考するヒトって自覚で生きてるンだけど」
赤城「飼い主は最後まで犬の面倒を見るものですしね」
龍田「さすが飼い主にもペットにもなれない埒外様は言うことが一々恨みがましいですね」
赤城「はいはい、そうでしょうとも。……加賀さん? 」
加賀「はい? 」
赤城「この子と同じ身分として飼ってくれません? 」
加賀「嫌です」
江風「やめてくれ」
龍田「それ分かってて訊いてますよね」
赤城「ええ。……ものすっごい本音の顔とトーンで言われましたけども」
- 933 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:31:22.86 ID:JuuTbbng0
-
< 愛してくれるのなら溶ける程度の悪意 >
海風「反応を見ながらヤるのが楽しいから、なんて性格悪いですよね」
提督「女の子の反応見ないでヤるなんて逆に失礼じゃない?
別にただ出して終わりっていうんなら相手が好きな子である必要も無い」
海風「ものは言いようってやつですね」
提督「絡むなよ。その辺は悪いとは思えない」
海風「悪いとは言ってないですよ。性格が悪いって言ってるだけです」
提督「あ、そ」
海風「はい。…………ええ、あなたの性格の悪さは、私程ではないって意味のお話ですけど」
- 934 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:32:54.53 ID:C7uwyuSi0
-
< 終局、ただ好きだからというだけで >
提督「お前がどう思ってるのかは知らないけど……奉仕されるより自分から惑わせたい方なんだよ」
海風「私は、私を知りません。私の知らない私を探れるのはあなただけです」
提督「気の所為だよそんなの。海風は海風が思っているよりも、理性的」
海風「自分が支配されているって自覚を突き付けてくるクセに。酷い、嘘」
提督「支配は好みじゃないって言わなかった? 」
海風「好みの女が好みの玩具になるわけではなかったでしょう? 」
提督「お前に俺の何が分かるって? 」
海風「私に私の何が分かるって? 」
提督「ばーか。…………何にも、分からないよ。
分かった気にさせて、気持ち良くさせてくれるから好きなだけなんだから」
- 935 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/11(木) 21:33:40.22 ID:WR6/Fqaj0
-
< 扉開けぞろぞろと >
海風「あっは……自分が狩人だと思い込んでいる獲物程容易く摘み取れる男はいませんよ」
提督「上手く負けて上手く逃げるのが得意でここまで海軍で好き勝手やってんだけど俺」
海風「古今東西敵を嵌めたいなら多人数で囲んで棒で叩くのが必勝法なんでしょう? 阿賀野さんに聞きました」
提督「あ、そう……」
愛宕「呼ばれちゃった☆ 」
雲龍「楽しそうだったので」
Littorio「同じく」
山城「数合わせで来てあげたわ」
明石「えっと……え? 」
海風「ん? 」
提督「…………え? 」
- 936 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/11(木) 21:34:16.72 ID:WR6/Fqaj0
-
なんだか物凄く回線が終わってる気がしますね……
ありがとうございました
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/11(木) 22:12:34.23 ID:y9i+IUbZ0
- 乙
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/11(木) 23:32:40.51 ID:6W2rran5o
- 乙
- 939 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:47:44.56 ID:rwbsw6WD0
-
< ベッド居残り組より愛を込めて >
提督『んん……海風の部屋ってコーヒーより紅茶の方が美味いんだよな……』
愛宕「って呟いてシャワー浴びに行ったけど、本当? 」
海風「あの人に淹れてもらうより私が淹れてあげたいのでわざとです」
山城「面倒なことやってるのね」
Littorio「ふふ……それも、女らしさではあるでしょう? 」
海風「腐った性根と言われたら反論はできませんけどね。…………あの」
愛宕「放置」
山城「放っておきなさい」
Littorio「気持ち、良さそう? 」
海風「…………」
雲龍「ん……………………Zzz」
- 940 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:49:09.27 ID:rwbsw6WD0
-
< 面倒なことになりそうなので止めておきました >
海風「まぁ、このヒトはいつでもこんなものなのでしょうけど……誰か一緒にシャワー浴びてきたりは? 」
愛宕「私はどうせこの後執務室で一緒だし」
山城「出て来られなくなりそうだから遠慮しておく」
Littorio「あの人がいなくなったらお借りします」
雲龍「そう……じゃあ、私が行く」
愛宕「……」
山城「……」
Littorio「……」
海風「…………随分と都合の良い寝起きですね」
- 941 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:50:01.66 ID:rwbsw6WD0
-
< 結末というよりかは遅れてきた出オチ >
明石「Zzz……………………………………………………………………………………ふぁ…………? ……………………あれ、誰もいない……? 」
- 942 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:52:28.68 ID:rwbsw6WD0
-
< 訓練日誌なのか成長記なのかほのぼの日記なのか >
加賀「あぁ、そうだ、聞いていなかったけれど」
江風「っ、ハァ……ハァ…………何? 」
加賀「あなたの目標って、何? 単に剣術と体幹で強くなりたいだけなの? 」
江風「よ、っくよく考えなくても、それ、先に訊くだろ……ゲホッ」
加賀「さっさと息を整えて。……で? 」
江風「と、…………っ、り敢えずっ、ふぅ……最終目標は雲龍さンと互角にやれるレベルだよ。
極論、自分のメンタル鍛えたいってことだから雑な目標だけど」
加賀「そうなの。…………立って、握りなさい。
あの子に伍するなら、その程度じゃ百年あっても足りないわ」
- 943 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:55:01.13 ID:rwbsw6WD0
-
< 鬼の涙、という話でもないけれど >
赤城「浅いところだけ見ると実に冷たい目線」
扶桑「その実江風以外には隠し切れない喜色と親愛が見えるのですけれど」
赤城「加賀さんって情の深い女ですからね。どれだけ少なく見積もっても私の百倍は」
扶桑「はぁ。加賀さんのこと馬鹿にしてるんですか? 」
龍田「0には何を掛けたって、ってお話します? 」
赤城「あのですねぇ……」
- 944 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:56:24.46 ID:rwbsw6WD0
-
< 昨日は気付かなかったけれど >
明石「ご丁寧にタオルと紅茶まで用意されてるし……ふぁ」
明石「…………」
明石「…………」
明石「…………」
明石「…………」
明石「…………というかいつの間に海風ちゃん個人の部屋にクイーンサイズのベッドが……? 」
- 945 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 21:58:08.90 ID:rwbsw6WD0
-
< いたいけであくいのない、猛毒 >
提督「つってもなぁ……お前ら中学生とか高校生、やりたい? 」
叢雲「正直なところ興味は割とあるわ。
これから身体が成長して、その先は老化に晒されると仮定するなら、だけど」
漣「狭い世界を楽しむのもいいけどやっぱ漣の感性はこれでも普通寄りなんで。
他者と関わっていくのが良くも悪くも自分をつくって変えていくんじゃねーです? 」
提督「思いの外真面目なこと言いやがる……でもさ」
叢雲「あん? 」
提督「お前らなんていきなり中学生にしてみろよ。
クラスメイトの性的嗜好破壊して回るんじゃねぇかなと思う」
叢雲「……はぁ? 」
- 946 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:03:02.19 ID:rwbsw6WD0
-
< 良い意味でも悪い意味でも >
漣「まぁ、むーちゃんは無自覚だったりするし? 漣も頑張って意識したとして擬態は正直難しいでしょうなぁ」
叢雲「そう? 」
提督「同種の……あんま言いたかないけど“ 艦娘 ”を欺くのも、
高級軍人や下士官と遣り合うのも、
そういうのに使える擬態っていうのは子供相手に通じないと思う」
漣「そうなるとどうしても演技が入ってくるじゃん。
だけど子供には漣たちが何を隠してるのかなんて分かりっこ無いんだから」
叢雲「分かりやすい、というか無理矢理納得し易い方向に認識されるってこと? 」
漣「エンコーしてるとか親がアレとか。別に性的なことだけとは限らないけど」
提督「大人っぽくて、陰があって、でも明るく振る舞っている。ついでに最高に可愛い、みたいな」
漣「確かに後々の女の好みとか破壊しそうっすね」
提督「あとは何人レズとかバイを生産するかかな」
叢雲「うーん……」
海風「言いたいことは分かるけど……女ってその年齢でももう女だと思うけどなぁ……」
- 947 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:05:30.33 ID:rwbsw6WD0
-
< 何も言ってはいけないと本能が >
海風「あ、でももし私たちが本当に学生になったとしたら」
提督「うん? 」
海風「本物の現役JKって肩書き持った女とヤれるってことですよね」
漣「確かに」
海風「ただの制服コスじゃないんです。今日登校して、授業を受けて、下校してきたJKの、制服です」
叢雲「あなたよくそう男みたいな表現できるようになったわね」
海風「現役のときに自分の同級生とは楽しんだかもしれませんけど、
社会的地位のある大人として現役生と関わるなんて貴重だと思いません? 」
漣「君は一体何の回し者なの」
海風「どうです。感情の深いところでも違和を覚えない、プレイではない現実、楽しめるんですよ? 」
提督「…………」
- 948 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:08:34.14 ID:rwbsw6WD0
-
< より酷い何かに >
海風「もっと言うと」
叢雲「あなた今日は朝から随分飛ばすわね」
海風「現役JKでありつつ元部下でありハジメテの日から自分好みに仕込んだ女ですよ?
ただのプレイとは全く違うモノだと思いません? 」
漣「お、おう……」
提督「そうだな。…………いっそ小学生から始めさせてやろうかってボケ用意してたのに」
- 949 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:10:22.50 ID:rwbsw6WD0
-
< 別に五月だから、という程でもない >
春雨「はぁ……今日も今日とてなんだか意味のよく分からない演習かぁ」
浜風「あれはあれで身体を動かすのには意味があると思うけど」
春雨「別に意味が無いとは言ってないよ。
自分にとって価値あるものか分からないって言ってるだけ」
浜風「似たような意味だと思うけど……満潮? 」
満潮「何? 」
浜風「鹿島さんがいないからって露骨にやる気が無いのはどうかと」
満潮「ほらあれよ、自分にとって価値あるものか分からないだけよ」
浜風「あ、そう……」
春雨「それなら仕方無いね。……五月病に罹る兵器なんて誰か解体処分してくれないものかな」
- 950 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:12:58.09 ID:rwbsw6WD0
-
< デザインとか時代の好みは置いておいて >
提督「クソじゃない映画観てて思ったんだけどな」
天城「はぁ」
提督「現代にレトロでお洒落な帽子店やったら儲かりそうじゃない? 」
天城「帽子店、ですか」
提督「“ 店子帽城天 ”みたいな感じでさ、マネキンも胸から上のやつばっかで、フリルのついたやつとかもあって、店名のフォントも古めかしい明朝体で」
天城「帽子店、というと天城は『ハウル』をイメージしますけれど」
提督「ふぅん? 『帽子箱』でもなく『アリス』でもなく『サンセット』でもなく? 」
天城「『ボリス・バルネット傑作選』は天城も随分と観させてもらっていますけれど……売りたいのなら『ハウル』のお店では? 」
提督「そう? 」
天城「んん……あぁ、せめて幸せなヒロインに憧れたいものじゃありません? 」
提督「……なるほど」
- 951 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:15:25.88 ID:rwbsw6WD0
-
< 分からないから訊ねるのはいいとして >
瑞穂「まぁ、興味は尽きないですよね。
同時に複数の女を相手にしている男の個々のピロートークとか」
涼月「確かに。分かる気はします。明石さんは? 」
瑞穂「明石さんは……うーん、終わった後はいつもそう、いっぱい褒めてくれるんです。
いつでも、いつまでも。時には瑞穂が寝てしまうまで」
涼月「なるほど? 」
提督「凄いなお前。俺はそんなのできねぇわ」
明石「……………………」
涼月「あのですね……」
- 952 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:18:51.12 ID:rwbsw6WD0
-
< 時々変なこと言っちゃったかな、なんて思ったりして >
涼月「あの人はあんなこと言ってましたけど実際は? 瑞穂さんもいませんしどうぞ? 」
明石「や、なんていうか……女だけ何人かで遊んでもその後ってピロートークって感じではないと思うんです」
涼月「分かります。や、経験は無いですけどなんとなく」
明石「ええ。私、基本的に一対一はあの人か瑞穂さんだけなんですよ。
女だけ何人かとかあの人相手に何人かとかはありますけど」
涼月「はぁ。……? 」
明石「だからこう、私が誰の真似をしているかというと……ね? 」
涼月「…………なる、ほど」
- 953 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:22:49.34 ID:rwbsw6WD0
-
< 偶像 >
漣「アイドル仕様のクオカード普通に使う人っているんすね。
さっきたまたまネットの動画に映り込んでたんすけど」
提督「え? まぁ……飽きたんじゃねぇの? 」
漣「それならショップで売った方が良くないです?
まぁ人気落ちてるとかなら普通に使った方がお得かもしれませんけど」
提督「そうだな」
漣「まぁ。…………ご主人様って好きなアイドルとかいます? 」
提督「分かんない。良い曲出すなって思うときはあるけど」
阿賀野「このおっさんのアイドルは永遠に石工の息子だから」
漣「立川にでも詣でるんすかね」
提督「取り敢えずウインズはあるから馬券は買えるな」
阿賀野「?? 」
漣「???? 」
提督「は???? 」
龍田「あのねぇ……取り敢えず、誰か一人くらい自分の話、譲ったら? 」
- 954 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:23:31.92 ID:rwbsw6WD0
-
< 全会一致の解釈一致が故に >
漣「えー……悪堕ちしたキャラがその後光堕ちするとか解釈違いも甚だしいっしょー」
叢雲「まったくね」
提督「そうだな」
明石「本当そう」
高雄「はぁ。…………この会話、続かないの? 」
- 955 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/12(金) 22:27:15.93 ID:rwbsw6WD0
-
< 分からないということがよく分かる会話 >
漣「Bismarckさんルートに入るとBismarckさんは死ぬんですよ。
勿論それは綺麗な……物語としては綺麗な死に方ですよ。
ただね、他の人のルートに入ればBismarckさんは生きてるんです。つまり今ですね」
明石「わかりみがふかい」
叢雲「まったくね」
提督「お前らな……いや、まぁ、実際…………いやいや」
阿賀野「???? 」
龍田「Bismarckの方はまぁ……なんとなく」
高雄「あの光と闇だとかって話も本人たちの中では関連しているんでしょうね……」
- 956 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/12(金) 22:27:47.62 ID:rwbsw6WD0
-
まだ用意しなくてもなんとかなる筈……
ありがとうございました
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 22:49:00.53 ID:U1r1+SpX0
- 乙
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 22:56:54.96 ID:cbe2k1H/o
- お疲れ様です
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 04:29:31.98 ID:RH+qv//wo
- 誰か一人でもおったらそらなぁ
乙
- 960 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:26:52.01 ID:bUvI4+VW0
-
< 酔ったときって妙に何かを並べたくなりません? >
愛宕「そういえば昨日って」
明石「高雄さんの誕生日でしたね」
愛宕「そうよね。あんまりにも普通なまま終わっていったから遂に私自分の耐用年数かと思っちゃった」
明石「うーん……どうしたんでしょう? 」
愛宕「周りもなんとなく出方を伺っているうちに終わったわよね」
明石「なんとかプレゼントは渡して高雄さんとあの人がどっか消えて」
愛宕「それだけよね。何にも普通じゃないことが無かったわ」
明石「高雄さんも私とかその他の愛人に変な遠慮するようなヒトでもないですしねぇ……」
叢雲「昨日はこれ幾ら使ったのよ……また最高額更新したんじゃない? 」
漣「片手間でボトルの値段調べてるだけでドン引きっすなぁ」
海風「誰だか知らないけど変に理性残ってて全部種類ごとに並べてるから壮観……? 」
- 961 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:28:00.50 ID:bUvI4+VW0
-
< 感謝して糧にするならまぁ…… >
漣「まぁ、でも? 実際問題なのは食べたもの飲んだものの値段なんかじゃなくて」
海風「ゴミの量だよね。健啖家揃い、というか食べ物残したり遊ぶと怖いヒトばっかりだから生ゴミは少なく収まってるけど」
漣「やー……単純に人数でも十何人なのに一人前どころじゃねーヒトだらけなんで。
どう考えても生ゴミも少なくねーっす」
叢雲「その人数分の料理があったってことはそれだけ諸々の皮とか種とか端っこの根とか」
海風「なんていうか……存在するのかは知らないけど業務用のコンポスト?
みたいなの買った方がいいよね。阿賀野さんの家庭菜園で使えたらベスト」
漣「で、そこで採れた野菜を食べて、みたいなループが始まるわけ? 」
叢雲「とんだエコ生活ね。……消費量はどう考えても浪費どころの話じゃないけど」
- 962 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:29:15.67 ID:bUvI4+VW0
-
< 惨状を眺め見て >
天城「一番アレなのはゴミの量だとかではなくてですね、
あの人の祝福気分に乗っかって蔵酒を引っ張り出して飲んでいたヒトたちでは? 」
加賀「それ、あなたが言うの? あぁ、勿論私は言わないわ」
瑞穂「言わないから偉いってものでは……あぁ、吐き気が酷いし焦点もちょっと……んん…………」
- 963 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:31:10.80 ID:bUvI4+VW0
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< 眠いなら、寝る。何もおかしなことはありません >
山城「あぁ……あったま、痛い……」
龍田「あは…………惨状としか言いようが無いわねぇ〜」
扶桑「見回してみるに逃げ切れたのは」
龍田「取り敢えず今この食堂にいないのは愛宕、明石、叢雲、漣、海風、江風、涼月、初月、Roma、旗風、松風、ヒトミ、って感じ? 」
山城「本当に取り敢えずいないだけの羅列ね。
挙げた内の半分よりそこで寝落ちしてる雌豚の方がよっぽど素面に近いと思うわ」
雲龍「んん……呼んだ? 」
山城「呼んでない。もう一回寝るか部屋に帰るかしなさい」
雲龍「……………………Zzz」
龍田「飲み明かして死んだ顔してる私たちが言えたものでもないけどよくその二択で寝るわねぇ〜」
扶桑「物凄い歪な形に女捨ててると思うわ。
……ま、あの人がすぐには帰ってこないから、と言われればそれまでだけれど」
- 964 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:33:52.24 ID:bUvI4+VW0
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< 迎え酒ができるくらいには余裕のあるヒトビト >
Littorio「ふぁーあ……ふぅ…………何時? 」
山城「そろそろ起きる時間なのは確かね」
龍田「ご飯食べなくていいなら別に自室に戻っちゃっていいと思うなぁ〜。
片付けなんてお昼過ぎてからでもいいし」
扶桑「取り敢えず目に付くものは纏めてあるみたいだし、そうね」
龍田「纏めてあるというかケースとかボトルとかそういうのを、
変に酔ったRomaがぶつぶつ言いながら揃えたりまとめたりして部屋に帰っただけね」
山城「明石は今回珍しくセーブできてた? 一回も戻してない」
扶桑「二、三回寝落ちして無理矢理起こされていたのをセーブというなら、そうね」
Littorio「んん、声が頭に響きますね…………あぁ、せめてシャワーくらいは、浴びないと」
- 965 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:39:12.53 ID:bUvI4+VW0
-
< シーツにくるまって、忍び笑いして >
提督「ふぁ……ふっつーに眠い」
高雄「このまま寝ていても構いませんよ」
提督「まぁ、そりゃね……うーん……」
高雄「……ん」
提督「うん…………結婚、したらさ」
高雄「? ええ」
提督「家でも、建てよっか」
高雄「…………えーと」
提督「戸建てじゃない派? 」
高雄「そういうことではなくて……帰れます? 」
提督「帰れるように頑張るの、これから」
高雄「そう……それなら」
提督「うん」
高雄「私は一軒家の方がいいかな、って。
じゃないとあんまりお客様を呼んで外で飲んだりできないでしょう? 」
提督「はは…………あぁ、そうだね、本当」
- 966 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:42:45.80 ID:bUvI4+VW0
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< 酔ってるから仕方無いね! >
加賀「ねぇ……誰よこれここに置いた馬鹿」
天城「ん? 封を開けた焼酎をセラーに……? 」
加賀「もう飲めないと感じたらせめて朝になってから私に言いなさいよ」
天城「言いたいことは分かりますがそれはそれで怒髪の頂きを更新すると思ったのでは」
加賀「ん……というかこれここで飲んだ後のような気もする」
天城「それはちょっといただけませんね」
加賀「ええ。……面倒だしもう飲みましょうか」
天城「グラスも何も……あぁ、あるならいいです。飲みましょうか」
瑞穂「いやいやいやそうはならないでしょう……お掃除して回ってるだけなんですから」
- 967 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:44:31.57 ID:7QQgbQVB0
-
< 信頼というもの >
龍田「今一人部屋って私とあなただけじゃない」
涼風「まぁ、そうだね」
龍田「もし次また誰か異動させられてきたら」
涼風「きたら? 」
龍田「可哀想なことになるかもね、って。偶数だとか姉妹ならいいけど」
涼風「お優しい龍田さんが相部屋かって出てくれるんだろ? 」
龍田「いいの? 」
涼風「いいよ別に。あたいは他人だし」
龍田「あなたの姉妹でも? 」
涼風「だからいいって。…………時雨とか海風だぜ? あたいの姉妹って」
- 968 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:48:03.21 ID:7QQgbQVB0
-
< みんなちがって、みんないい() >
龍田「えーと、ほら、江風ちゃんとか? 」
涼風「実はああいうの好きだろ。
なんなら江風が一番懐いてんのあんたな気がするし」
龍田「まぁ、面白い子だとは思ってるけど……うぅん? 」
涼風「何? 陰湿で性格悪くて救えない策謀家紛いだけど本当は好かれてるよ! って嘘フォローしてほしい? 」
龍田「酷いこと言うなぁ。……でも」
涼風「あん? 」
龍田「あなたの姉妹、って考えると江風ちゃんも大概よねぇ〜」
涼風「はいはい。…………まぁ、実際その通りだと思うけどねあたいは」
- 969 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:49:36.78 ID:7QQgbQVB0
-
< あぁ! そこじゃな……そこじゃないって! >
提督「演習の報告書って楽でいいよな。
数値化して解析結果ぶん投げて感想文書けばいいんだから」
高雄「言葉にしてしまえばそうも思えますけど、
あなたが意味の無い言葉を繋ぐ才能を持っているだけでは」
提督「まぁね。でもその才能って結構便利なんすよ」
高雄「見ていれば分かります。……私たちの能力をレベル換算したデータってもう何年も前につくられ始めましたけど」
提督「うん」
高雄「これ、暫く演習や戦闘が無くても下がらないんですよね。本当にゲームみたい」
提督「なんかそれ以上掘り下げてはいけない気がする、けどまぁお得? 」
高雄「そうですね。…………いっそ戦闘もゲームになればいいのに」
- 970 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 21:58:56.41 ID:7QQgbQVB0
-
< いつもとは反対の横顔を眺めつつ >
提督「つーか悪いな、運転してもらって」
高雄「別に。運転自体は嫌いじゃないから」
提督「そう? や、正直助手席乗ってんの新鮮で面白くはあるんだけど」
高雄「それはそれは。……その報告書、あとどれくらい? 」
提督「細かいとこの文章直すくらいかな。実際このまま送ってもまぁ別に、ってレベル」
高雄「そう。…………私は運転しているよりも」
提督「うん? 」
高雄「デート中にオフラインのPCに向き合ってる方が嫌」
提督「うん、そりゃそうだ。……悪いな、本当」
- 971 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 22:00:51.67 ID:7QQgbQVB0
-
< 夢を叶えるためには >
叢雲「? 寝たらいいんじゃない? 明晰夢は頑張れば意図して見られるらしいし」
漣「夢が無いですなぁ」
叢雲「私の夢は現実にあるから」
漣「夢ってなんだ、叶えるってなんだ」
叢雲「現実と夢の擦り合わせ? 」
漣「本当に本気で夢が、無い? 」
- 972 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/13(土) 22:03:44.16 ID:7QQgbQVB0
-
< 顔色× >
加賀「何事にも万能解なんてものは無いけれど」
江風「うン」
加賀「こと武術の類いにおいては、そうね……先手、これが一つの極地ではあるわ。
少なくとも私はそう考えているし赤城さんも雲龍もそこに力点を置いている筈」
江風「ふぅン……? 」
加賀「ただ、先手というのは試合や戦闘が始まった瞬間にしか無いものでもないの。
打ち合いの流れの中でどちらが先に打つか、放つか、或いは躱わすか、という刹那がある」
江風「言ってることは分かるよ。その一瞬はまだ見えないけど」
加賀「まだ初めて数日じゃない。……どうぞ? 好きなやり方で打ち込んできて」
江風「うン。…………ちょっと待った」
加賀「? 何? 」
江風「まだ二日酔い直ってない。トイレ行ってきていい? 」
加賀「…………一応道場には来たから続けてたけれど今日はもう、休んだら? 」
- 973 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/13(土) 22:04:47.54 ID:7QQgbQVB0
-
次こそは漏れの無いキャラ一覧にしたいところ
ありがとうございました
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 22:08:38.67 ID:W3O+5IK40
- 乙
- 975 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:25:03.53 ID:7Scds4RO0
-
< 今日も今日とて味狂い >
愛宕「遂に、今日! 」
阿賀野「今日! 」
明石「えー、あー……今日? 」
愛宕「あーちゃんズによる大湊警備府釜飯屋さん計画がスタートラインに立ちました! 」
阿賀野「ました! 」
明石「はいはい。…………計画立案だけやって設置は全部ぶん投げやがったくせに」
- 976 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:26:33.32 ID:0aJLxdG+0
-
< ちょっと、というあまりにも大きな >
愛宕「まぁまぁ。意見は聞いたけど発注とか見積りは私の方でやったでしょう? 」
明石「まぁ……というか私たちあーちゃんズって組織だったんですか? 」
愛宕「大体それなりに? 赤城さんは含めないのが規約ね」
赤城「ひっどいこと言いますねぇ……それなら何で呼ばれたんです私。いじめ? 」
愛宕「ヤダなー。赤城さんをいじめるなんて怖くてできませんよー? 」
阿賀野「いきなり無言で消えられたら発注とかのとき困るしね? 」
明石「私はその辺特に関わってませんし? 」
赤城「はぁ。……本当の本音でちょっと寂しかったりしますよ。ちょっと、ちょっとだけですけど」
- 977 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:28:19.34 ID:eliy/Sab0
-
< 否定するだけならば簡単にできるけれど >
天城「というか一応その雑な命名方式なら天城もあーちゃんですけれど」
赤城「ではハブられた者同士一緒にお城さんチームをつくりましょう」
天城「赤城さんと二人ですか……」
赤城「天城さん……私ってそんな顔されることしました? 」
天城「天城にはしていませんけれど不特定多数の誰かには沢山しているでしょう? 」
赤城「…………」
龍田「ふふ、残念でしたねぇ……一切否定できなくて」
- 978 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:29:14.88 ID:K+8vNaGt0
-
< 引き出し方を訊ねられたのかと >
阿賀野「まぁ、単純に阿賀野がやりたいなって思ってね?
警備府の諸々取り扱える愛宕さんと機械設備触れる明石さんが必須だっただけだから」
明石「でしょうね」
愛宕「頑張ったけど経費では落とせなかったのよねぇ……悪いこともできないし」
扶桑「じゃあそのお金はどこ……あぁ、いいわ、いいから。
不正でもない上にあなた個人のお財布でもないんなら出所は一つしか無いじゃない、分かったから」
- 979 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:32:40.23 ID:ijpsGTbg0
-
< そもそも何をする団体なのかは分かりません >
天城「あ、そうだ。お城さんチーム、山城さんとつくっていてください」
赤城「山城さん……? 」
山城「え、嫌です」
龍田「お城さんチームならず、と」
赤城「うぅ、悲しくて寂しくて泣いてしまいそう」
山城「赤城さんを泣かせるなんて随分な金星をありがとうございます」
龍田「冥土の土産ってやつね」
山城「そ、地獄で待ってるわ。……私とあなただけならいいけど? 」
天城「え、嫌です」
山城「…………」
龍田「ふふ……あっは……」
- 980 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:33:35.68 ID:ijpsGTbg0
-
< 上書きというか上塗りというか >
愛宕「ま、お昼に釜飯が完成したら本当のお披露目ね」
明石「一応後ろで見てます」
阿賀野「釜飯コンロ三台はさすがに壮観だねぇ」
愛宕「そうね。……………………はぁ」
阿賀野「うん? 」
明石「いきなりテンション下げないでくださいよ。
最初からあの人が外出てる日に完成って決めてたじゃないですか」
愛宕「そうだけど……無理矢理テンション上げて誤魔化そうとした反動ね、これ」
明石「面倒臭いなぁ」
阿賀野「こういうときって経験上もっと悪いことが起こるからへーきへーき! 」
愛宕「ふふ……そうね。すっごい楽しみ」
明石「あのですね……」
- 981 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:39:05.13 ID:ijpsGTbg0
-
< ただひたすらに打ち込んだ先に >
江風「ッ…………これ、骨砕けてね? 」
加賀「よかったわね、真剣じゃなくて」
江風「ンなわけあるかよ……ふっつーに痛かった」
加賀「いいじゃない。直そうと思えばすぐ直るんだから」
江風「そうだけど疲れるじゃン」
加賀「そうね。……さ、どうぞ? 」
江風「くっそ……絶妙に屈服させてやりたい言動ばっかしやがる」
加賀「弱いのが悪いのよ。…………………………………………ふふ」
- 982 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:40:00.09 ID:ijpsGTbg0
-
< 今日も指定席で見学しつつ >
赤城「楽しそうだなぁ……いいなぁ……私の扱いとは雲泥の差だなぁ……」
扶桑「その恨みがましい演技いつまでやってるんです」
赤城「満足するまで? それとも皆が優しくしてくれるまで? 」
扶桑「じゃあ満足するまで頑張っててくださいね」
赤城「およよ……なんて冷たいお言葉。私が私じゃなかったら心が折れちゃいそう」
- 983 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:40:59.26 ID:ijpsGTbg0
-
< お得かどうかって後ろ向きな考え方ではある >
雲龍「でも考えてみなさいな、純愛しか受け付けないよりは澱んだドロドロも楽しめる方がお得でしょう? 」
天城「お得……? 」
雲龍「だって私たちみたいな化け物でもそれなりに幸せになれるし」
天城「それは確かに」
葛城「確かに、じゃねぇんだよなぁ……化け物の謗りを甘んじて受け入れても純愛に優るものなんて無いよ……? 」
- 984 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:45:19.84 ID:ijpsGTbg0
-
< 混ぜ返してぶん投げたりしない故に >
漣「はい! 今月の不謹慎! 」
叢雲「そんなコーナー化するものじゃないでしょうがばーか。
というかそれあいつ相手に絡んでるやり方でしょ」
漣「だってあのクズいないし……先月はAI絵のゴタゴタがラッダイト運動に見えるとかほざいた少将閣下ですが」
叢雲「本当にそれ言ってたの? ……あと普通にネオ・ラッダイトって割と昔からある経済用語だから」
漣「つってもねー? あのクズ抜ければなんでもいいとか言うタイプだし? 」
叢雲「言いたいことは分かるわ。最初っから消費者目線でしか語らないわよねあいつ」
漣「あんだけ作家になりたかった役者になりたかった云々ってほざくくせにね」
叢雲「ま、私も変に口出すよりは分かりやすくていいけど」
漣「そだね。……あれ、おかしいな。なんかまともな会話で終わったぞ? うん? 」
- 985 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:46:52.81 ID:ijpsGTbg0
-
< 雑談を雑談として認識する人種 >
叢雲「? だって私あいつじゃないし」
漣「ご尤もなことで。……ご主人様とか雲龍さんって便利なんだなぁ……」
叢雲「あん? 」
- 986 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:49:10.32 ID:aqSK9Css0
-
< rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr……! >
愛宕「なぁに? この気分悪いときに執務室に電話って……はい大湊警備
あきつ丸『愛宕殿か。提督殿はそこにいない、ということで間違い無いな』
愛宕「最後まで言わせなさいな。……当然いないわ。だからテンション低いの」
あきつ丸『そうか、それは申し訳無い』
愛宕「もう少し申し訳無さ出さないと高雄ならここで切ってるわよ? 」
あきつ丸『あれとてそこまで無能では。……緊急速報というやつだ。
そこまで急ぎではないが知っておいた方がいい』
愛宕「はいはーい、どーぞ? 」
あきつ丸『数年前に国家転覆を狙った馬鹿共の残党が佐世保隷下の要港部で蜂起したそうだ』
愛宕「……………………は? 」
- 987 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:52:27.91 ID:OLwB7fxL0
-
< 電話に出んわしたい >
提督「…………キレていいか、高雄」
高雄「許します。……それ、愛宕でしょう? 出てあげては」
提督「そ。……俺だけど」
愛宕『ごめんなさいね。実はそんなに急な案件ではないらしいんだけど取り敢えず予備に電話したってことで察して? 』
提督「別に怒ってない。……何? 」
愛宕『あ、あと愛してる、大好き』
提督「俺もだよ。で? 」
愛宕『あぁんつれない。……あきつ丸辺りから速報入ったと思うけど』
提督「ん」
愛宕『私たちの前の家の前の主のお仲間が蜂起したみたいじゃない?
迎えはすぐ来るだろうからロビーで待機しておけって』
提督「分かった、愛してるよ。……………………はぁ」
- 988 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:55:27.16 ID:OLwB7fxL0
-
< 噛み合わないように噛み合わせる会話 >
加賀「それで? すぐ様出るわけではないのね? 」
愛宕「ですね。盗聴を警戒してなのか余裕があるだけなのか知りませんけど?
どちら様か知らないところからの迎えがあの人拾ってこっち来てから説明らしいですよぉ」
加賀「そう……抜かったのかしらあきつ丸」
愛宕「それとも誰がどちら側なのか分からないから故の措置なのか」
加賀「知ったことではないわね。それを考えるのはあの人だけで十分」
明石「あの辺の特務ってーと……誰でしたっけ? 」
加賀「私の知る限り……いえ、言葉にすべきではないわね」
明石「私の防諜システムに不信でもおありで? 」
加賀「この場において、信じられるのは自分だけではなくて? 」
愛宕「そんなまさか」
加賀「それこそ、文句でも? 」
愛宕「ええ。……このタイミングで、私の苛々、募らせる、意味に、とか? 」
- 989 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 22:58:14.98 ID:OLwB7fxL0
-
< ウェルカム お仕事! >
提督「へーいスケベドラゴンお前が迎えか」
蒼龍「張っ倒していい? 私そーいう女じゃないから」
提督「俺こそ言いたいね。嫁と休暇楽しんでたんだけど? 」
蒼龍「タイミングが分からないから諦めて遊んでただけでしょ? 」
提督「何を仰る。栄えある帝国海軍から二度も不届者が湧いて出てくるなど全く予想もしておりませんとも」
蒼龍「はいはい。……ほら乗った乗った」
提督「ん。……高雄」
高雄「ありがとう」
蒼龍「こんなときでも紳士か」
提督「紳士じゃなくても手ぐらい貸すものだろう。お前にも貸そうか? 」
蒼龍「結構です。…………つまんない役ばっか押し付けられるの、いい加減嫌だなぁ」
- 990 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:02:09.98 ID:OLwB7fxL0
-
< 黒塗り高級車って本当寝やすいよね! >
提督「お前の思ってること当ててやろうか? 」
蒼龍「絶賛不機嫌なんでやめてくれます?
シャワーは浴びてきたんでしょうけど逆にそれが雌臭いし雄臭い」
提督「お前、自分が特務側だって飛龍にすら言ってないだろう。
普段は誰とも連絡取らない予備人員、って体じゃん? 」
蒼龍「…………」
提督「任務なのか演習帰りなのか休暇なのかとか考えるのも無駄だろう?
偶然こちらに来ていた、とかいうことなわけ無いのに」
蒼龍「…………」
提督「この辺の担当って基本的には薄雲だろう? 」
蒼龍「…………」
高雄「相変わらず黙り、と。……ここまで雑に札を切ってもいいと判断するに足るなら寝ててもいいですか? 」
- 991 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:06:49.62 ID:jOiqfVCe0
-
< 自分を紹介するパターンと言える >
提督「ま、言葉遊びにもノってくれないんじゃつまんないし、黙るよ」
高雄「ん……眠いです」
提督「……ほら、肩」
蒼龍「独り身の後ろでイチャつきおってからに……シャンプーは自分の好きなのって決めてるんですよ私」
高雄「あら、したくない話は無視して無理矢理話だけは続けてみるの? 」
蒼龍「高雄さんってそんなに嫌味な女でしたっけ? 」
提督「気ぃ立ってるんだよ許してやってくれ」
高雄「…………ん」
蒼龍「…………私をイラつかせたいんなら、無駄ですけど? 何も吐きませんから」
提督「えー、と……残念ながら」
高雄「普通に素です。物凄く不機嫌なだけで」
蒼龍「あっそ。……私にも寄り掛からせてくれる男、紹介してくれません?
勿論、清廉潔白な優しい人格者のお金持ちで」
- 992 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:12:17.35 ID:jOiqfVCe0
-
< 幸福に種類なんてあるのかは分からないけれど >
提督「え? ほら、隣くる? 」
蒼龍「あなたの横で睨んでくるヒトに殺されないとしても願い下げ。軍人とか政治家はノーセンキュー」
提督「うーん、じゃあ退役してこようか? 」
蒼龍「理由がそこじゃないって分かってるでしょあなた。……高雄さん」
高雄「? 」
蒼龍「自覚してると思いますけど男の趣味悪いですね」
高雄「それで構いませんし。……いいんですよ? 愛人の皆さんは既に選り取り見取りです」
蒼龍「だから願い下げ。…………こんなのに幸せにさせられるくらいなら不幸せでいい女もいるんですよ」
- 993 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:15:32.49 ID:jOiqfVCe0
-
< 出した後のシャンプーは戻りません? >
提督「で、シャンプーが何だって? 」
蒼龍「あの、その話特に広がる先無いと思いますけど」
提督「暇じゃん。高雄ガチで眠そうだし」
蒼龍「はぁ。……よくホテル備え付けのアメニティなんて使えますね、って」
高雄「んん……これは私が持ってきたものですよ」
蒼龍「お泊まりセット持参でホテルってそれはそれでなぁ……。
即応しなきゃいけない高級軍人としては終わってる気がする」
提督「失礼な。ホテルに持ってきたんじゃなくて小旅行に持ってきたんだぞ」
蒼龍「はいはい。…………なんでシャンプーとか口走っちゃったんだろう、何分か前の私」
- 994 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:17:37.83 ID:7J73pw++0
-
< まぁ、悪夢はあくまで現実ではないので >
龍田「愛宕が珍しく凛々しい顔して加賀さんと明石呼ぶような事態なのにあなたが謎の失踪遂げないのは何故? 」
涼風「待機命令が出たから、というか出てたから」
龍田「ふぅん? どこでどうやってそんな命令受け取ったの? 」
涼風「秘密。知りたい? 」
龍田「別に。……それはそうと時計って便利よね」
涼風「ッ…………そう、だね。そりゃあ文明の利器だもん。便利な筈だよ」
山城「何が起こったのか知らないけど……本気で巻き込まれたくないわ。
いっそ悪夢って宣言してくれないかしら」
- 995 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:19:48.90 ID:vgsqzTgk0
-
< 知っているだけの者には誰も微笑まない >
涼風「ま、もう今更だし……なんで時計って分かったの?
正確には時計そのものというよりはパーツだけど」
龍田「さぁ? どうしてでしょう? 」
涼風「腹立つなぁ。……実際あたいが本気で壊そうと思ったら龍田さんでもすぐに殺
龍田「はい」
涼風「あん? 」
『はい、はい……ええ、抜かり無く。
こちらはこのまま動けぬ様、ええ、動かぬこと、知らなかったことに終わる様ーー
涼風「……………………」
龍田「ふふ…………見縊っていたでしょうあなた。私これでもクズの仲間なの、知らなかった? 」
- 996 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:24:37.98 ID:vgsqzTgk0
-
< ーーーー不幸だわ >
龍田「ま、安心しなさいな。私は……私もあの人も密告なんてしないわ」
涼風「あきつ丸とあれだけ連んでいて、それを信じろと? 」
龍田「これだけ馴染んでいてあの人の犬になるでもなく当然殿下派でもなく、
ましてや反乱組ですらないどこかの中立派なら放っておくわよ」
涼風「…………」
龍田「別にそれで負けたら諦めるし。どうするの?
これでも私あの人には相当愛されてる自信あるんだけど」
涼風「それでも万全期すなら破壊して逃げるべきだと思うねあたいは」
龍田「そう? やる? 」
涼風「山城さんが隣にいなければ或いは。……あのさ」
龍田「うん? 」
涼風「あたいのために山城さん呼んでたんだろ?
最初から諦めて何もさせないようにするために」
龍田「まさか。私がそんなに優しく見える? 」
涼風「初めて見えたよ。龍田さんが優しく見えるなんてこの世の終わりかな? 」
山城「そうね。……特務でもないし特に通じてもいないのにこんな会話に巻き込まれるなんて、あぁーーーー
- 997 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:26:25.58 ID:vgsqzTgk0
-
< 意味のある言葉は、冷たい >
蒼龍「私は、思います。私が思う、だけですけど」
提督「何? 」
蒼龍「断末魔の返り血浴びさせないことだけが愛することじゃないって」
提督「人間扱いすることだけが愛する意味じゃないって? 」
蒼龍「ええ。あなたのそれは、理想論過ぎる。
理想論過ぎて、眩しくて、羨ましくて、それでいて全く実を伴っていない」
提督「…………」
高雄「…………手を、上に」
蒼龍「その拳銃どこから出したんですか。
……はい、そろそろ到着ですけど、私と運転手さん血に染めて逃げる意味、あります? 」
- 998 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:31:48.00 ID:wR7/t7Ec0
-
< 雨降りの玄関、半笑いで >
提督「よう、ただいま」
愛宕「はいはーい、おかえり。……蒼龍もおひさー」
蒼龍「はいはいおひさ。……随分明るいね」
愛宕「この人の反応的に元々予想してたんでしょ?
知ってたっていうパターンならもう大体、終わり? 」
提督「うん。すぐ片付くと思うなぁ」
蒼龍「そうね。私もここであなたたちを監視してろとしか言われてない」
提督「そっかぁ……でも、悪いね」
蒼龍「何が? 」
提督「や、自分の掲げる理想論の為には実を伴わせないといけないから。
いつでも脅せる手段は用意しておこうかなって」
蒼龍「…………はい? 」
- 999 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/14(日) 23:32:57.14 ID:wR7/t7Ec0
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次の方でも変わらず1スレが目標です
よろしくお願い致します
- 1000 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/14(日) 23:39:35.35 ID:wR7/t7Ec0
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< その答えは誰も知らない >
提督「本当はこんなことしたくないんだけどさ。
あ、特務だかなんだかやめてくるんなら脅さないよ」
蒼龍「たぶん抜けられない組織だと思うけど抜けられてもノーセンキューって言ったでしょ? 」
提督「考え直さない? 別に俺、抱かせろって言ってるんじゃないんだけど」
蒼龍「それくらい知ってるけど両親に男なんかじゃなくて自分の信義を選べって言われたのでね。
両親の薫陶って大事なんでしょ? 」
提督「そうだね」
蒼龍「なら仕方無いってことで。あぁ、当然親なんていませんけど」
提督「残念。……飛龍ちゃん? 」
蒼龍「は? 」
飛龍「…………ごめんね、蒼龍」
蒼龍「……………………」
提督「どうする? 」
蒼龍「……………………」
提督「赤城にもたぶん最低でも直前までは読まれてない筈だけど次の札は? 」
蒼龍「……………………あるわけ無いじゃない、そんなの」
提督「そっか。…………赤城、見た? 」
愛宕「当然見てませーん。明日には帰ってくるって言ってたけど」
提督「ふぅん。……………………この期に及んで帰ってくるって本気で愛着でも湧いたのかなぁ」
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