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【艦これ】龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」

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548 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 21:57:47.67 ID:w7hoRbF20

< 後輩のことを考えないというのはある意味先輩らしくある気もする >







松風「まぁ、司令がウイスキー好きなのはこの際いいよ。
曲がりなりにも警備府任されてる少将だし多少の勝手だって許される」

初月「加賀さんや天城さんには冷酒を注ぎLittorioさんにはワインを注ぎ叢雲にはブランデーを注ぎ」

涼月「それだけでもおかしいのに雲龍さんなんて横に置いてる缶チューハイ注がせてきましたよね」

雲龍「うん? 単にあなたが無理矢理注いできただけじゃない」

涼月「ビールは要らないわざわざボトル持ってこさせるのは悪いとかなんとか言ってたじゃないですか」

雲龍「無理に注がなくていいのに」

涼月「今ならまぁあなたがそういうヒトだって分かってはいますけれどね……」

初月「目線も寄越さないで胡乱な目をした真顔の先輩に下手なことはできないじゃないか」

雲龍「そう……私これもう要らないの。食べない? 」

初月「貰うよ。…………大皿とはいえ殆ど食べた様には見えない皿を渡されてもさ、
普通は嫌がらせか試されてるかそういう風に思うんだ。ちょっとは分かってくれない? 」
549 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 21:59:08.87 ID:w7hoRbF20

< 全て気の赴くままに >








雲龍「でも私今はローストビーフよりスライスレモンの方が食べたいから」

初月「スライスレモンなんて無いじゃないか」

雲龍「いいのよ。つまり何も食べなければいい」

涼月「はぁ……」

天城「姉様……また迷惑かけているんですか? 」

雲龍「かけられに来るのが悪いわ」

天城「かけているのを否定してほしいところですけれどね。……そちらも食べますか? スライスレモン」

初月「まぁ……うん」

松風「あー、あればいただきます」

涼月「わっ、私が用意してきますからっ」

天城「いえいえ……姉様」

雲龍「? 」

天城「天城も酸味のあるもの欲しいのでカットしてきていただけます? 」

雲龍「ん……席だけ、残しておいてね」

天城「ええ」

松風「…………行動原理が全く分からないんだけどどうなってるのかなあれは」
550 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 22:01:39.78 ID:w7hoRbF20

< 何もかもいつも通りのようでいて、けれど >







天城「そんなもの無いんですよ。
姉様が明確に考えているのはあの人のことと加賀さんのことだけくらいであとはもうコロコロ変わる何かだけですから」

松風「……社会不適合者にも程がある」

天城「自分だけなら何も要らないけれど誰かが欲しいと頼んでくればやる。それだけのことです」

松風「それだけって言われてもね」

天城「愛してくれとは言わないけれど欲してくれれば捧げる、そういう女なら天城も楽だったのですけれど」

松風「あ、あぁ、そう……」

初月「いきなり重い話なんてしないでくれるかな。
……いや、ヘラヘラされても困るのは確かだけど」
551 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 22:03:56.00 ID:w7hoRbF20

< 怖い先輩って程でもないという自己申告 >







伊14「まぁ、でも龍田さんとか山城さんに注がなくてよかったのはね」

伊13「楽、だった、かな? 」

瑞穂「同期といえば同期ですものねここだと」

扶桑「あの二人ってお酒の好みに五月蝿いものね」

伊14「…………本気で言った? 」

伊13「ボケ……うぅん、本気、かも」

瑞穂「扶桑さんですからねぇ……」

扶桑「?? 」
552 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 22:04:56.42 ID:w7hoRbF20

< 無礼講という永遠の罠 >







江風「ン……まぁ、何が言いたいかっていうとさ」

海風「うん」

江風「江風たちが着任したときって人数少なかったからか別に注ぎに行かなかったし楽だったよなって」

海風「そ、うだね、うん」

瑞穂「……そうですね」







明石「飲まされ過ぎて寝落ちしたヒトたちのお陰ですよね、ちょっと自重するようになったの」

加賀「あれがアルハラっていうんだってはっきり分かったから。尊い犠牲だったわ」

赤城「私の場合何故か注ぎに行く前に注ぎに来られたんですけど……」
553 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 22:06:20.44 ID:w7hoRbF20

< 私とあなたの楽しい明日があれば >








提督「……………………」

愛宕「んふ……何? 今更プロポーズ後悔してるの? 」

提督「んなわけあるか。……愛宕大尉」

愛宕「はっ」

提督「これより語るは我が秘中の秘だが、守れるかな」

愛宕「当然。閣下のお言葉、私の最期まで胸に秘めることに何の躊躇いも御座いません」

提督「そうか。…………あーちゃん」

愛宕「ん、なぁに? 」

提督「好き、ごめん、ありがとう。明日も隣にいてほしい、ごめん。殺してくれていい」

愛宕「はっ、閣下の隣は私の唯一の居場所でありますからして……__さん」

提督「うん? 」

愛宕「莫迦? 今更言葉遊びで試さないでくれる? 」

提督「ごめん。…………で、明日も隣にいてくれるの? 」

愛宕「ごめんなさい、もしかするとあなたの上に跨ってるかも」

提督「……ばーか」
554 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/28(木) 22:06:47.20 ID:w7hoRbF20

ありがとうございました
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 22:09:21.60 ID:8O9wygtr0
556 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:23:45.23 ID:g40hzCq20

< 罪を憎んでヒトに驚く >








あきつ丸「」

鈴谷「」

時雨「」

あきつ丸「」

鈴谷「」

時雨「」

あきつ丸「…………」

鈴谷「…………」

時雨「…………艦娘のロリコンってさ、捕まるものなんだね。ビックリしたよ本当」
557 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:25:43.46 ID:g40hzCq20

< 慰める体で >







あきつ丸「…………度し難いであります」

鈴谷「うん…………マジに冗談じゃないの? 」

あきつ丸「人間・海軍・政府との関係上すぐに釈放されはしたが……佐世保に飛ばされるらしい」

鈴谷「えぇ……」

時雨「……なにそれ」

あきつ丸「こうくるともう何も信じられないでありますね」

時雨「本当そうだね」

鈴谷「はぁ。…………でもどうせ始まるんだろうなー、誰が被害者だったのか探し出す嫌な流れ」

あきつ丸「……」

時雨「……だろうね」
558 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:26:45.31 ID:g40hzCq20

< さて何が? >







天城「載るんです」

雲龍「載るわよね」

天城「ええ、載りますよね」

雲龍「載るわ。というか今も」

天城「…………」

雲龍「…………」

天城「…………」

雲龍「…………」

天城「…………姉様に同意されたのは兎も角ですね、勝手に載るんですよ、テーブルに」
559 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:28:23.97 ID:g40hzCq20

< 寂寥と懐古と >







提督「ん……あいつは、まったく」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………この場合、お返しは三人分でやらなきゃなんねぇのかなぁ」







愛宕「? あれ、何してるの? 」

高雄「どこで聞き付けたのかBismarckさんから来たお祝いを眺めてるの」

愛宕「ふぅん……? 」

高雄「あんな顔をされては……あぁ、本物の指輪と求婚を受けてもこんなに妬くなんて、なんて、酷い」
560 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:29:11.52 ID:g40hzCq20

< 過去の二人にしか分からない、分からせない >








愛宕「というかあれ、何? 懐中時計? 」

高雄「ええ、しかも螺鈿細工の一点物」

愛宕「どこにそんな伝手があるのよあの麗人」

高雄「さぁ? ……そんなものよく探してきたものですね、って言ったら」

愛宕「うん」

高雄「“ 御目出度う ” って達筆な漢字でそれだけ書かれたメッセージカードを無言で見せられたわ」

愛宕「それはそれは……それはそれはとしか返せる言葉が無いわねぇ……」
561 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:32:03.02 ID:g40hzCq20

< 今が大切とは言うものの >







愛宕「でもまぁ……寄り添って時を刻め、ってことなのかしら」

高雄「たぶん」

愛宕「これで刃物なんて贈られてたら宣戦布告にも思えるけど」

高雄「或いは自分との関係や感傷を断ち切れ、とも思えるけれど……そうね」

愛宕「うーん……」

高雄「……」

愛宕「…………何、返せばいいのかしら」

高雄「返すの? 」

愛宕「私たちが返さなくてもあの人は絶対に返すじゃない。
連名じゃないんなら完璧に勝ち逃げ許すだけだわ」

高雄「……そうね」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「どうしたらいいのかなぁ……絶対に勝てない、過去に生きる美化された女相手に、ねぇ〜……」
562 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:32:35.51 ID:g40hzCq20

< 啜る音は天高く >







加賀「ふぅ……今年初素麺、良きものでした」

赤城「薬味の数も、良きものでした」

瑞穂「……そうですね」

葛城「……お中元用素麺みたいなサイズの箱が沢山倉庫にあるってさぁ」

能代「あんなにあったら化粧箱の意味も薄れるでしょうに……」
563 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:37:32.27 ID:g40hzCq20

< まぁ、好きなもの入れたらいいと思うよ >







提督「やっぱ錦糸玉子だなぁ。さすが俺、美味い」

加賀「基本中の基本としてネギには拘りました」

赤城「梅干しも拘りましたよ」

天城「天城は胡麻を」

扶桑「私は大葉を」

海風「おろし生姜は江風にやらせました」

叢雲「わんこ蕎麦じゃあ無いんだから……。
あぁ、素麺そのものはしっかり選んで積み重ねた年数分の絶妙な茹で加減にしたつもりだけど」

松風「いちいちこんな大所帯で分担用意する程のものだったかなぁ……や、素麺嫌いとかじゃなくてさ」
564 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:38:11.86 ID:g40hzCq20

< 眠さ故のコミュ障 >







提督「ラブホテルとプラモデルってさ」

高雄「はい? 」

提督「響き似てるよな」

高雄「ラウドネスの方が近くありません? 」

提督「そうかな?……真顔で即答されるとちょっとなぁ。くっだらない冗談だよこれ」
565 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:40:17.60 ID:g40hzCq20

< 大変に怨嗟の籠ったお言葉 >







高雄「なんだか眠いし、ちょっとまともに頭動いてないんですよ」

提督「寝てくれば? 」

高雄「誰があなたを監視すると? 」

提督「せめてサポートと言ってほしいね。……そんなに信用無い? 」

高雄「ありません、欠片も、微塵も、一筋の光すらも」

提督「あ、そう……」
566 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:44:35.34 ID:g40hzCq20

< あの人好きなことになると早口になるよね >







提督「ってもびっくりした。高雄LOUDNESSなんて知ってるんだ」

高雄「はい? 基本的な英単語では? 」

提督「うん? 」

天城「ここは天城がご説明しましょう。LOUDNESSは1981年に結成されたバンドでーーーー






雲龍「あぁ……メタルだとかロック好きだものね、あの子」

高雄「そういう問題なんでしょうかあれ……まだ聞いてると思いますよあの人。グループ自体は知ってるのに」
567 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:45:43.15 ID:g40hzCq20

< 起こったというか起こしたというか勃たされるというか >







愛宕「まぁ、実際に起こったことで言えばおねショタ? ってやつなわけで」

提督「そうかもしれんけど」

愛宕「八十超えのお婆ちゃんと三十代まだまだ若者の恋愛なわけで」

提督「……そうかもしれんけど」

愛宕「なんなら粘膜接触が奇跡な年齢差なわけで」

提督「…………そうかもしれんけど」

愛宕「しかも求めてくるのが若者の方なわけで」

提督「そうかもしれないけどさ。…………お前は俺にどうしてほしいんだよ、マジで」
568 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:49:35.07 ID:g40hzCq20

< 確定させなければ、まだ…… >







愛宕「あ、でもこんなこと言ってて思ったんだけど」

提督「あん? 」

愛宕「高機能な体重計だとかであるじゃない、体脂肪率どころか骨年齢とか出すの」

提督「体組成計のことかそれ」

愛宕「たぶんそれ。……私たちの組成でちゃんと出ると思う?
体内年齢だとかってエラー出たりしそうじゃない? 」

提督「……」

愛宕「……」

提督「…………忘れよ? なんか凄いブルーになる気がする」

愛宕「はっきりさせたいなら買うか明石に訊……分かった、ごめんなさい、私が悪かったからそんな顔しないで? 」
569 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:50:57.94 ID:g40hzCq20

< 甘美なる汚泥 >







雲龍「ところで全員飲み込めるの? 」

提督「あん? 」

雲龍「口に出したら、飲んでくれるの? 」

提督「あのね君……」

雲龍「何? 」

提督「まぁ、酔ってる所為にすればいいか……全員ではないよ。飲めない子もいる」

雲龍「やっぱりいるのね。正直私も望んではやりたくないわ」

提督「そりゃまぁそ

瑞穂「意外なこと言いますね。大概の体液は汚液であればある程悦んで啜りそうなのに」

雲龍「表現……望んでいないことをやらされるのがいいのよ、分かる?
でも、最初から望んでいては、駄目なの。分からない? 」

瑞穂「はぁ? 」

提督「……」

天城「……はぁ」
570 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:51:30.78 ID:g40hzCq20

< 流れというかなんというか >







雲龍「本当は嫌なことを嫌なのに嬉々として嫌々楽しく愉悦を堪えてやるって難しいのよ? 」

天城「そもそも普通そんな難解なことはできないと思いますけれど」

瑞穂「というかできなくていいですよね」

雲龍「あなた、飲めないの? 」

天城「割と嫌ではないですから飲め……いえ、別に変な意味ではありませんが」
571 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:52:28.15 ID:g40hzCq20

< 穿って逆から混ぜっ返して >







雲龍「嘆かわしいわ。親愛なる妹様がクズの情夫に精飲漬けにされていただなんて」

提督「してねぇよなんなんだよお前ら」

天城「“ ら ”ではありませんけれど……そもそも割と最近まで本当に嫌でしたよ」

雲龍「なるほど。つまり最近精飲の良さに目覚めたってことね」

天城「…………」

提督「そこで黙るってことはお前……や、何にも俺の責任は無いと思うが? なぁ? 」

瑞穂「……ノーコメントで」
572 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:54:58.93 ID:g40hzCq20

< フィッティングそのものはスタッフさんにお任せ >







愛宕「どう? 」

提督「や、別に行くのはいいよ、今まででも普通のショップは着いていってるからな」

愛宕「じゃあいいわね」

提督「ん…………オーダーメイドのブラ買うのに男、いるか? 」

高雄「えーっと……まぁ、デザインを決めるとき、とか? 」
573 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:56:09.13 ID:g40hzCq20

< こう、ある種コスセの相談に近いかもしれなくもない >







高雄「とは流れで言っえみたものの……そもそも男の視点でブラのデザイン決めるってどうなの? 」

愛宕「いいじゃないもう夫婦なんだから」

高雄「夫婦だからってランジェまで決めるようなものじゃないでしょう」

提督「まぁ、サプライズも大事だしな」

愛宕「なるほど」

高雄「そんなことを言いたいのじゃなくてですね……」
574 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:57:21.77 ID:g40hzCq20

< 何を言ってもたぶん結末はあまり変わらない >







愛宕「全く女を武器にしないっていうのは難しいかもしれないけど」

高雄「ええ」

愛宕「殆どしないような子が一人もいないのは嘆かわしいかもしれないわね」

雲龍「確かに腐り切ってジメジメウジウジしているのしかいないわね」

高雄「それが好みなんだから仕方無いでしょう? それこそ雲龍さん風に言えば

愛宕「調教された? 」

高雄「そう、それ」

雲龍「私風ってあなたたちね」

提督「てーか自分の身体つき自覚してない無邪気な子も……。
や、その藪蛇狙い撃ち抜きましたみたいな得意顔おかしくない? 」
575 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 21:58:36.22 ID:g40hzCq20

< わざと上滑りさせてスライドさせる会話が楽しいのです >







提督「つーか俺は多少自覚しつつもそれ以外にもっと大切なことがあってそっちに夢中な子を振り向かせたいんだが」

山城「また気持ち悪いこと宣ってる」

提督「魂の叫びに対して宣うとは殺生な」

山城「随分と薄汚い汚穢に塗れた叫びなのね」

龍田「魂が汚れているもの」

提督「知ってるだろう? 」

山城「そうね」

龍田「まったくね」

提督「な? 」

高雄「な? じゃないですよ……あなたたち本当に誰か一人はツッコミに回らないと意味が分からなくなるわ」
576 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 22:02:31.21 ID:g40hzCq20

< 絶妙な温度感 >






提督「頭おかしいんじゃないの」

龍田「あなた程ではないわねぇ〜。重婚を政府に認めさせるって何なの? 」

山城「オンリーワンになりたかった女の戯言は兎も角、そうね」

龍田「戯言? これから私が奪い取れば重婚解消で私も幸せになるんだけど? 」

提督「それを目の前で言われてもだな……」

山城「ま、私は婢女でも玩具でもいいから」

提督「あのな……」







高雄「…………」

雲龍「? 妬いてるの? 」

高雄「仲の良さにも心底楽しそうな顔にもずっと妬いていますけれど……あんなのに妬いている自分が信じられなくて」

雲龍「……そうね」
577 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 22:07:30.59 ID:g40hzCq20

< 結局のところ人の世は勝ち負けなのです >






愛宕「高雄? 決めたわ、私。あなたが反対するなら別に拘らないけど」

高雄「? 」

愛宕「あれよ、Bismarckに贈る、お返し」

高雄「あぁ……何? 」

愛宕「招待状。あの人と私たちと、あの人のご両親しかいない式に、呼びましょう」

高雄「…………それは」

愛宕「歪みに歪んで壊れ切った私たちが限界まで頑張って選んだ人にしか共有させられない舞台に、呼んであげるの」

高雄「…………」

愛宕「それに、これは勝利宣言と同時の宣戦布告。
私たちの明日を祝ってもらわなきゃ、あの人も彼女も今から逃げられなくなる」

高雄「…………」

愛宕「ふふ……嗚呼、簡単な話だったわね。最高のお返しが、最高に醜い女の敵意になるなんて」
578 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 22:10:38.93 ID:g40hzCq20

< 勝ち負けという自らを納得させる技法 >







愛宕「だって、そうでしょう? 私、あの女の影に怯えて生きるなんて嫌」

高雄「……強いのね、あなた」

愛宕「何度もあなたにそう言われるけれど、違うの。私、弱いからあの女を断ち切りたいの」

高雄「…………」

愛宕「自分がおかしなことをおかしなテンションで言ってる自覚はあるわ。
でも、ここで断ち切らなきゃ、勝ったって思わなくちゃ」

高雄「…………」

愛宕「そうじゃないと、私、あの人の一番だって胸を張れない」

高雄「あなたは……」

愛宕「うん? 」

高雄「…………」

愛宕「…………? 」

高雄「…………いえね……あなたって、強い、女なのね」

愛宕「ばーか」
579 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/29(金) 22:11:12.20 ID:g40hzCq20

ありがとうございました

580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/29(金) 22:15:08.91 ID:K8XhKipE0
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/30(土) 07:36:12.48 ID:Ng2UiGaEo
お疲れ様です
ビスマルクええセンスしとんなぁ
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/06(金) 17:49:53.01 ID:rYV+b3N9O
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/22(日) 23:02:00.97 ID:6ylUewFs0
この作品が好きです。待ってます。
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/25(水) 10:40:45.32 ID:OOrGAz030
梅雨入り前の保守
585 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:05:30.02 ID:bPHcUcM10

< 実にアニメチックというかコスプレチックな黒いやつ >







雲龍「あらこんばんは。お昼振りね」

提督「そっすね。……もう明らかに面倒臭い感じするから俺はシカトして風呂行くからな」

雲龍「つれないわね。折角ライダースーツなんて着てみたのに」

提督「どうせ全裸で着てみたとか吐かすんだろう?
いいよちょっとだけ付き合ってやるよ谷間見せてみろよもう」

雲龍「あなた何故そんな投げ遣りなの? つまらない」

提督「つまんなくて結構だよ……仕事量ヤバくて疲れてんの」

雲龍「ふぅん……あの、ね」

提督「あん? 」

雲龍「これ、駄目。肌にベタベタ張り付くし自分で何回か試してみたけどスッと臍辺りまで下ろすなんて無理だわ」

提督「馬っ鹿じゃねぇのお前……」
586 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:07:24.16 ID:bPHcUcM10

< 似合わないとも言えない辺りが逆に溜息を >






雲龍「最悪どこかしらから鋏を入れればすぐ抜け出すことはできるのだけれど」

提督「勿体無いというかさすがに物を無駄にするのはどうかと思うぞ。
くだらないネタをやりたいが為に買ったコス衣装みたいなものでも」

雲龍「そうよね。……ねぇ」

提督「……なんすか」

雲龍「脱がすの、手伝って? 私もお風呂入りたいし」

提督「…………はぁ」
587 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:08:21.09 ID:bPHcUcM10

< 到底可能だとは思えないキツさ >







提督「ってもあれじゃね? こう、ゆっくりでも胸の下くらいまで下ろしたらさ」

雲龍「ん……ええ」

提督「汗はまぁあれだけどすげぇ濃厚な匂いしそう」

雲龍「まぁ……でしょうね」

提督「そう考えると悪くはないのかもな」

雲龍「そう……」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………お前これ無理矢理着ただろ絶対。どうやって胸の上までジッパー上げたんだ? 」
588 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:09:20.87 ID:bPHcUcM10

< 最初から最後まで開き直るというキャラ >







雲龍「こう、気合いで? 」

提督「アホちゃうこの子……割とこう人生で初めてかもしれねぇわ。
純粋におっぱいが邪魔で苛々してきたの」

雲龍「珍しいハジメテを貰ってしまったわ」

提督「あ、そう……うーん」

雲龍「んんっ……駄目、少し、苦しい」

提督「悪い。…………いっそジッパーだけ壊してRomaに直してもらった方が早くね? 」

雲龍「交渉は任せたわ」

提督「あのさ……」
589 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:11:59.80 ID:bPHcUcM10

< 特定の場においては褒め言葉ではある >







Roma「はぁ……馬鹿なのも間抜けなのも救い難いのも知ってはいたけれど」

雲龍「つい湧いた出来心だったの」

Roma「そんなものを注文して即日届くなら騙されてあげてもいいけれどね……あぁ、ちょっと腕上げて」

雲龍「こう? 」

Roma「違う。もう少し外に角度付けて……だからそうじゃない、もうすこし右肩だけ上げて、猫背気味に」

雲龍「ん、んん……ぅん……」

Roma「ほら、私が胸と生地抑えておくから、あなたはジッパー下げなさい。
勢いは付けないでゆっくり目に」

提督「お、おう……おおう? お……? 」

雲龍「あら、普通に臍まで下りた」

Roma「姿勢を変えれば多少なりとも隙間くらいできるでしょうが」

雲龍「さすが当警備府一の服飾職人だけはあるわね」

提督「や、マジで助かったわ。俺早く風呂入りに行きたかったんだ」

Roma「あ、そう……ほら、あとはもうゆっくりなら脱げるでしょう?
さっさとお風呂なり自室になり行きなさい」

雲龍「ええ、ありがと」

提督「さんきゅーRoma。今はお前が神だ」

Roma「馬っ鹿じゃないの。…………酔っているわけでもないのによくこんなこと日常的にできるわねあなたたち」
590 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:12:56.21 ID:bPHcUcM10

< 酔い(真) >







海風「こうね、それが目的だったとかじゃなくて、
単に私の腕が保たなくて崩れそうになったとき、あぁ、バックのときだったんだけど」

江風「その思い出したような注釈の入れ方やめろ」

海風「髪、掴んで、っ……って無意識に言っちゃったの」

江風「はぁ……」

海風「本当にそれ無意識にただ目の前にあって気兼ね無く使えるものって感じで言ったんだけど終わった後さ」

江風「……うン」

海風「『お前あれ雲龍に言われたのか』とか言われたときはさすがに怒ったよね。
そんなわけ無いし他の女の名前出すなって」

江風「…………うン」

海風「うん? 」
591 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:14:09.25 ID:bPHcUcM10

< 生地とかなんかその辺的に >







提督「ふぅ……マジで無駄に疲れた。勘弁してくれよもう……」

雲龍「いいじゃない。あんなシチュで身体触れるなんて中々無いわよ」

提督「あんなシチュで触ってもなぁ……跡、付いてない? 」

雲龍「そんなものすぐ直……あぁ、確かめてくださる? 」

提督「仕方無ぇな……」





天城「……ライダースーツ? って普通に洗濯機じゃあ……あぁ、駄目ですよね、当然」

Roma「そうね。…………そもそもそれ、たぶんコスプレ用のやつだからあんまり関係無いと思うけれど」
592 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:16:48.61 ID:bPHcUcM10

< 身体が勝手に、とも少し違うが >







Roma「あぁ、私何があってもそれ洗わないから。
普段着なら頼まれれば代わってあげてもいいけどそれは嫌」

天城「真っ当過ぎて変な笑いが込み上げてきますね。
……まぁ、天城がなんとかしておきますのでRomaさんはお好きにどうぞ」

Roma「そうね、まだ飲み足りなかったから……ねぇ」

天城「はい? 」

Roma「何故あなたちょっと嬉しそうなわけ? それはもう奴隷根性とかそういう領域超えてると思わない? 」

天城「えーと……別にしたいわけでもないんですけど……うーん……? 」
593 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:18:49.01 ID:bPHcUcM10

< 期待しているわけでもないのだが >







山城「そりゃあ……大きい方が良いのではなくて? 」

扶桑「そうね。何でも大は小を兼ねるとは言わないけれど」

龍田「ふぅん……そういうものかしらね」







漣「何の話してるのかまではよく聞こえなかったけどさ」

叢雲「? ええ」

漣「あれでフッツーに白菜の大きさがどうのとかお米何キロ買うかとか話してんだよきっと。
別にエロい意味なんて考えもせずに」

叢雲「そっちの方が普通だと思うけど……何が不満なわけ? 」
594 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:24:11.70 ID:bPHcUcM10

< 純粋にノリです() >







旗風「え、だって結婚するんでしょう? 普通に祝い事では? 」

漣「ピュアか」

松風「どうもこれ我がピュア姉妹です」

初月「ピュアっピュアだな。これもまぁ、悪いとは言わないが」

涼月「こんな風に見られてたかもしれないんだ……Romaさんに感謝しておかないと」

旗風「……もうそれ殆ど悪口じゃありません? 」

涼月「さぁ……? 」

涼風「旗風がそう思うんならそうなんじゃない」

旗風「……」

山城「何やってるのよあなたたち……」
595 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:27:54.68 ID:bPHcUcM10

< 愚痴を吐ける相手というものは >






旗風「実はここの大体の皆さんって旗風のこと嫌いですよね」

愛宕「うぅん……何? 酔ったの? 」

旗風「丁度良く酔ったから本音で喋れるんです。……ピュアとかそういうあれは悪口ですよね? 」

愛宕「そんなこと無いと思うけど」

旗風「分かってるんですよ……ええ……」

愛宕「んー……? 」





龍田「あそこで愛宕に行く辺りが甘えたがりよね〜」

扶桑「うん? 」

龍田「愛宕なら万が一機嫌が悪くてもどうともならないけど?
不機嫌な高雄の方に行ってたら物凄い冷たいこと言われるでしょう? 」

山城「確かに」

高雄「あのですね……そんな確定事項みたいなこと言われる謂れは無いと思いますが」
596 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:37:36.63 ID:bPHcUcM10

< 迷いが薄れるという意味で >






雲龍「ふぅ……少しだけクリアになった気がする」

提督「そうかい。満足した? 」

雲龍「ええ。大分充で……充液されたから」

提督「頭はぶっ壊れたまんまかよ」

雲龍「不良品女で悪かったわね」

提督「そういうことじゃなくてな……シャワーでも浴びるか? 」

雲龍「お風呂から始まってこうなったのにまたシャワー浴びるの? 」

提督「もう少しクリアになるかもしれない」

雲龍「なるわけ無いじゃない。シャワーでスッキリするのは身体の表面だけよ」

提督「まぁ、そうか、な……? うーん……? 」
597 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/03(金) 22:38:41.22 ID:bPHcUcM10

うーん……お久し振りでした
たぶんまたそのうち来ます

ありがとうございました



598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/03(金) 22:49:35.16 ID:zffDraPP0
599 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/06/04(土) 03:02:34.78 ID:rU40gHQk0
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600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/04(土) 08:54:29.97 ID:vX69OTyTo
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/04(土) 12:22:33.71 ID:4A+4Op20o
お疲れ様です
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/12(日) 04:21:48.42 ID:+NZx8Ty90
お疲れ様です
603 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:16:01.51 ID:ibT5yU3c0

< botの類い >







愛宕「はい」

提督「…………ん」

愛宕「はい」

提督「……………………ん」

愛宕「はい」

提督「…………………………………………ん」

愛宕「はい」

提督「やだ」

愛宕「はい」

提督「やめろ。……ボケたの謝るから流れ変えずに書類渡すのやめてくれる? 」
604 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:16:29.28 ID:ibT5yU3c0

< 『むすんでひらいて』とかあったなって >








愛宕「はい」

提督「うん」

愛宕「はい」

提督「うん」

愛宕「はい」

提督「うん」

愛宕「はい」

提督「うん。……お前さては飽きたな? いい加減その書類渡せ。
手遊び歌擬きで戯れついてる場合じゃねーんすけど」
605 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:17:26.65 ID:ibT5yU3c0

< 言葉にしないと分からない振りをするという意思表示 >








愛宕「なんで? 」

提督「なんでも」

愛宕「ねぇ、なんで? 」

提督「はぁ。…………お前とこの後遊びに行きたいからだよ、知ってんだろ」

愛宕「言ってもらわないと分かりませーん」

提督「そうかい」

愛宕「ええ」

提督「……」

愛宕「……」

提督「…………ほら、次くれ。こんなやつの愛を実感したいならな」
606 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:22:52.30 ID:ibT5yU3c0

< 努めて平静を装いつつ >







愛宕「〜〜〜〜…… ♪ 」







雲龍「結婚が決まって、でもまだ籍を入れていなくて、
指輪も無くて、そんな期間の誕生日ってどんな気分なのかしら」

天城「天城たちには一生味わえない感覚だと思いますよ。想像もできません」

雲龍「そう……そうね」

天城「はい」

雲龍「…………」

天城「…………」

雲龍「…………」

天城「…………ぁ、そういえば婚約指輪と結婚指輪両方頂くんでしょうか。今は何も嵌めてませんけれど」

雲龍「」

天城「姉様? 」

葛城「…………やめてあげなよ天城姉ぇ」
607 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:26:58.13 ID:ibT5yU3c0

< 欲しいものは欲しいのですが >







加賀「あぁ……いいわね、暖かくなって外でこういうことをしても良くなってきた」

赤城「控え目に言って最高ですね」

葛城「そっすね」

龍田「こんな生々しいけれど死んだものよりもっと新鮮で生きたものがあるのに」

葛城「そっすね。雲龍姉ぇみたいなこと言わないでくれる? 」

漣「順に肉の欲に囚われたやつら三人と肉欲に囚われた二人です」

叢雲「まったくね」

涼風「三人目と二人目が重複してんじゃねーか」

涼月「どちらも望むなんて欲深いヒトですこと」

初月「さすが我が主人殿と瑞穂さんの次くらいにヤバいヒト」

葛城「そっすね。……私への評価はもう甘んじて受け入れるとしてさ、
提督さんがいない所為で火付けからやらされてうんざりしてんだけどなんでそんな酷いこと言うの? 」
608 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:29:56.38 ID:ibT5yU3c0

< 相対的つまて便利な言葉だね >






加賀「素晴らしい火加減ね、さすがだわ」

赤城「さすがあの人の一番弟子なだけありますね」

葛城「あんなのの弟子扱いとか侮辱かな? ……振られたような面子で焼肉って虚しくない? 」

加賀「全く」

赤城「私は関係ありませんし」

加賀「そもそも勝てるとも思っていないし、私の日は私にだけ尽くしてくれるもの」

赤城「そうですね」

葛城「うん。…………高雄さんよりはまぁ、悪くない気分かもね」
609 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:30:58.42 ID:ibT5yU3c0

< 瞑目して、万感を >






高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「……………………寝ましょうか」
610 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:31:40.13 ID:ibT5yU3c0

< 約束したらその時点で勝ち、みたいな >







提督「ふ、ぅ……今の、き、つかった」

愛宕「ッ…………ぁあ、そうね…………私も、気、遣りそう、だった」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「……………………」

愛宕「……………………」

提督「……………………来年は、勝つぜ? 」

愛宕「私の方こそ。…………来年、また二人きりで過ごせるなら、どうでもいいけど」
611 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:32:08.56 ID:ibT5yU3c0

ありがとうございました
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/16(木) 21:37:15.64 ID:VJsplCvz0
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/16(木) 22:56:49.41 ID:4ohNvXcRo
お疲れ様です
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/18(土) 11:06:39.74 ID:15/YE7kkO
おつ
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/19(日) 23:10:33.14 ID:6BA3qdLX0
お疲れ様です
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/11(月) 18:07:48.19 ID:h1pi/EqU0
続き待ってます
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/06(土) 20:11:20.61 ID:T151X7Az0
盆前待機
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/27(土) 15:35:37.86 ID:x3rtyn/E0
待機
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 18:25:59.91 ID:Ip4aRJPp0
お疲れ様です 
高翌雄と愛宕に最初に指輪(仮)渡した時に「本物の指輪をいつか贈るから、それまで指輪(仮)は指に嵌めない」って話があったのを思い出して、何かすごく感慨深くなった
620 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:35:58.20 ID:s/Yd1xNR0

< けれど、せめて二人きりにしてくれたことを >







雲龍「ねぇ、知ってる? 昨日って私の誕生日だったんだけど」

提督「進水日じゃなかった? 」

雲龍「そうね。……それで? あなたこそそんなこと思ってないでしょう? 」

提督「…………知ってるよ。帝都デートできて嬉しいだろう? 」

雲龍「常に黙り同行する女として過ごしてホテルでは何のサプライズも無かったけど」

提督「無くてよかったんだよ。……一晩中周り警戒させて悪かったな」

雲龍「別に。しっかりと埋め合わせてくれるんでしょう? 」

提督「ん……」

雲龍「……」

提督「……」

雲龍「…………シャワー、一緒に浴びない? 」

提督「お供、しますとも」
621 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:37:29.97 ID:s/Yd1xNR0

< 親友からの感想 >







龍田「あのね、勘違いしないでほしいんだけど私別に友達が要らないタイプじゃないから」

漣「またまたー、下僕を友達って呼べるタイプでしょ龍田さん」

龍田「そんなわけ……そんなわけ……」

漣「そうやって傷付いた顔しても分かりますよー?
自分に都合の良い相手は友達でしょ? 親友ではないってだけで」

龍田「まぁ……そうね……ええ……」

漣「うぅん? 」







初月「絶賛お友達が無自覚に虐められてるけど」

山城「だからなんなのよ。あんなのあの男にしかどうしようもないわ」

初月「あ、そう……」

扶桑「何か違うというか何もかも違う気がするんだけど……」
622 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:38:44.78 ID:s/Yd1xNR0

< 自分の吐く詭弁と、他人の屁理屈と >







「生憎とここへは休暇で来ているんだ」

提督「はぁ」

「つまり、休暇ということは職責を棚に置くということであってな。
だから、余は今だけ、元帥ではない一般人だ」

提督「そんな屁理屈通るわけないでしょうよ……殿下」

「殿下でも……閣下でも無く…………そう、お前、とでも呼んでくれないかね」

提督「年齢差も考えてほしいものですね。
これでもまともな目上に対しての敬畏くらいは持っているんですが」

「では俺より三笠を敬して遊んでくれるわけだな? 」

提督「はぁ。…………あんたもデートですか、殿下」

「ここはダブルデートというやつにでも洒落込んでみようかとあいつと話していた」

提督「俺はいいですけど雲龍は嫌がりますよ」

「そのときだけ職責を思い出す予定があるのでな、許してもらえ」

提督「はぁ…………溜息しか出ませんよ、最低だ」
623 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:40:22.96 ID:s/Yd1xNR0

< あると思ったので? >







山城「一番が三番にキス」

愛宕「はいはーい私いっちばーん」

海風「どうぞ? 」

愛宕「んふ……頬でもいいの? 」

山城「まぁ、いいわ。正直面子的にどうでもいい」

愛宕「あ、そう……んー? 」

海風「ん……」

愛宕「ん……ェル……ぁ…………ゥん……ッ……」

扶桑「…………頬でもいいか訊いた意味とは? 」
624 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:42:43.72 ID:s/Yd1xNR0

< 不在 >







海風「ふぅ……中々でした、ありがとうございます」

愛宕「んふ、ご馳走様でした」

山城「その遣り取り全く理解したくないわ」

扶桑「されても困るし」

高雄「ねぇ……なんで私この昼間から王様ゲームなんてしてるの? 」

Littorio「さぁ……私も正直遠慮したいですが」

叢雲「…………あいつもそうだけど雲龍って割と大事な存在なのね。
下を見て自分を律する的な意味でだけど」
625 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:43:37.80 ID:s/Yd1xNR0

< 苦虫味がしないとは言っていない >







提督「あー……悪い、許せ」

雲龍「許した。……で、何? 」

提督「殿下と三笠さんとデート、しよ? 」

雲龍「はぁ……」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………割と本気で不愉快だわ。タマが萎れるくらいじゃ許してなんてあげないから」

提督「いいよ、それで。……行こうか、飯だけは少なくとも、美味いぜ? 」
626 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:47:37.19 ID:s/Yd1xNR0

< まぁ、知ってたけど >







海風「で? 自分選んだわけじゃないから扶桑さん狙いでもないでしょう?
誰と誰なら面白いと思ったんですか? 」

山城「誰でも別に。新しい扉開けたかもしれないじゃない? 」

漣「なんでそんなカプ厨みたいなこと言い始めたんですかね」

山城「面白くなくて気分悪いから適当に新しいことでもしてみようと思って」

扶桑「下ネタだとかシリアスじゃない恋愛トークだとあなたの親友無能に成り下がるものね」

山城「親友ではありませんがその女は確かにそうですね」

叢雲「やめてあげなさいよ……そもそも扶桑も割と仲良い方でしょうが」






龍田「…………親友とは? 」

Roma「知らない。……真昼間から酒盛りしつつ女の陰湿さ試し合うとか馬鹿しかいないのねここ」
627 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:51:35.97 ID:s/Yd1xNR0

< 見積もる >







提督「ふぅ……悪いな、煙草まで付き合わせて」

雲龍「別に。殿下って葉巻が好きなんじゃなかったかしら」

提督「三笠さんがいるから自重したんじゃない」

雲龍「そんなわけ。二人にしてくれたんでしょう」

提督「料亭の喫煙スペースなんて盗聴器モリモリなきもするけどな」

雲龍「別に聞かれて困る話なんてしないし」

提督「そうだね。……お前が望むくらいの数段前程度で女の子から虐められて遊ばれたいときあるんだけどあれ何なんだろうな。発作かな」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………? 」

雲龍「…………私が望む数段前? 」

提督「うん。被虐って程のカテゴリでもないけどただ責められるのとはまた別のやつ」

雲龍「…………」

提督「…………? だから何だよ」

雲龍「いえ……そのレベルの男のマゾは気持ち悪いな、と」

提督「えぇ……」
628 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:53:51.54 ID:s/Yd1xNR0

< 肉に焼き付いた想い出 >







提督「あぁ……だるい……」

雲龍「女子高生年代の肌に男は抗えないって聞くけれど」

提督「なんだその唐突な話。……ノーコメント。いや、ノーコメントとか宣う時点で終わってんな、殺せ」

雲龍「実はその年代ストライクな女っていないわよね、私たちの中で。
まぁ、もちろん私が通り越してるとか他がその前とかそういう話ではないけど」

提督「や、でも見た感じ葛城とか…………殺せ」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………これ、聞かれて困らないか? 」

雲龍「私は別に」

提督「あ、そう……」
629 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:55:36.40 ID:s/Yd1xNR0

< お隣の部屋でした >







あきつ丸「まったく……何故誰も幸せになりそうもない逢瀬など」

時雨「本当そうだね。なんで潜伏的なあれの僕まで駆り出されてるのさ」

あきつ丸「久々に鎮守府の外へ出られたでありましょう?
それとも自分とのデートということにするでありますか? 」

時雨「それならその盛り合わせは全部僕が貰うよ」

あきつ丸「好きにしろ。…………殿下の目的も、意図も、提督殿がどこまで読み切っているかも分からん」

時雨「僕らが理解できる範疇じゃないんでしょそれ。
……あきつ丸、これあげる」

あきつ丸「刺身に不味いものなどあるのでありますか…………っ、む? 」

時雨「なんか鮮度とか脂の量とかおかしいと思うんだけどただの嫌がらせかな? それともどっかからの警告かな? 」

あきつ丸「新人か何かの手になるものだろう……さすがに、たぶん、きっと、おそらく」
630 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:56:45.88 ID:s/Yd1xNR0

< ドタドタした足音響いて(無害) >







時雨「っても……なんで昨日は提督の周り警戒してたわけ? 」

あきつ丸「嫌われ者だろう? 」

時雨「ずっと前からね。……やっぱあの指輪と婚姻届絡み? 」

あきつ丸「いいや、別件だ」

時雨「ふぅん? 」

あきつ丸「提督殿の同期には癖の強い俊英も稀代の天才も、女狐と呼ばれる女怪もいるわけだが」

時雨「うん」

あきつ丸「類い稀な無能もいるらしいのでありますね。
提督殿どころか自分よりも席次が上の全てに嫉妬した挙句拗らせた矛先にしているとか」

時雨「無能な上に傍迷惑な人だねそれ。……ねぇ」

あきつ丸「……なんだ」

時雨「お刺身、普通に新人さんだったみたいだね」

あきつ丸「そうか。…………潜入中に平謝りされるというのは斬新なものでありますなぁ……」
631 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:57:39.32 ID:s/Yd1xNR0

三ヶ月半も放置かぁ……みたいなところですね

また余裕があれば来ます
ありがとうございました
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/26(月) 23:41:47.67 ID:GPS4nRV4o
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/27(火) 17:35:18.92 ID:w7LDM/dv0
乙 待ってました
634 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:02:58.05 ID:e/QY1uzf0

< 見解の相違 >






雲龍「カップル割の為ならあの人でも駆り出すのが涼月、
変なところに拘って正規料金を払うのがRoma、そういうことね」

Littorio「まぁ、Romaはもう一番欲しいものを手に入れていますから」

雲龍「そうね。……涼月は違うっていうの? 」

Littorio「知りませんよ、そんなこと。でも……ええ、妹のこと、贔屓目に見て甘やかしたくなるものなの」

雲龍「分かるわ」

Littorio「ですよね」

天城「……贔屓目? 」

葛城「甘やかす……? 」

雲龍「…………? 」

Littorio「ふふ……」
635 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:05:44.13 ID:e/QY1uzf0

< 楽しい袋小路 >







葛城「まったく……誕生日前から二人きりで失踪した挙句朝帰りしても普段通りのこと言いやがる」

雲龍「それが私だから」

葛城「だから、とか言われてもね」

雲龍「じゃあ、言い直す。それがあの人の求める私だから」

葛城「把握した」

天城「把握するな、と言いたいところですね」

Littorio「あんまりそういう話に巻き込んでほしくはないのですけれど……。
そう言うと雲龍の話なんて真面目に聞いてるの? みたいな返しをされますしねぇ……」
636 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:06:37.27 ID:e/QY1uzf0

< 辛党だからこそ限度というものには >







提督「中華♪中華♪中華がやってくーるー♪」

龍田「言葉尻を捉えると帝国軍人がほざいていいことじゃない気もするけどあなたも中華好きね」

提督「歴史も料理も好きだよ。……これだよこれ、このシンプルなキャベツ炒めがいいの」

龍田「まぁ、普通に美味しそうね」

提督「辛過ぎない程度に辛くするのがいいんだ。麻婆とか食べて舌が溺れる前に食べろよ」

龍田「はいはい」






旗風「えーと、辛味の追加には辣油でいいんですか? 」

提督「は? 」

旗風「は? 」

龍田「……こんなとこで雑に本性晒さなくても」
637 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:07:14.34 ID:e/QY1uzf0

< 辛(から)くて辛(つら)い >







龍田「…………ふぇ」

旗風「???? 」

山城「…………本心からの気持ちで涙目な龍田なんて初めて見た」

扶桑「劇物というよりはもう毒物の類いでしょうこれ……」

旗風「???????? 美味しいのに」
638 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:10:31.39 ID:e/QY1uzf0

< 油の上に更に浮く >






提督「まぁ、万歩、や、億歩譲って追加は許してやるよ。
他人の好き嫌いに文句言う程腐ってはいねぇからな。
でもな、この鉄面皮極まったやつが素で泣く味ってなんだよ、毒物仕込みやがったのかお前」

旗風「はぁ? 旗風は本当に自分の好きな味にしただけですが?
興味本位で龍田さんが舐めただけですが? 」

提督「…………」

龍田「〜〜〜〜〜〜〜〜っ…………痛、い」








叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………なんてーかな、シリアスさの欠片も無いことで本心からガチギレするご主人様って初めて見た」

叢雲「誰よあんな面倒臭い生物顕現させたアホは……」
639 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:13:24.92 ID:e/QY1uzf0

< 劇物禍 >







山城「いえ、でも待ってこれ……駄目、近付けないで」

扶桑「……目すら痛いのだけれど」

旗風「それがいいんじゃないですか」

提督「…………」

龍田「いひゃ……氷……氷……」

旗風「何故その痛みに耐えなきゃいけないんですか」

山城「?? 」

扶桑「???? 」

初月「ほら、チャイだ。…………そんなものを食べ物とは呼びたくないものだな、本当に」
640 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:14:22.03 ID:e/QY1uzf0

< 孤独に悶え苦しむことこそ甘美なり >







松風「でも……あんなのいつ味わって楽しむようになっちゃってたんだろう……」
641 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:18:20.84 ID:e/QY1uzf0

< 少し見つめているだけでいい >







提督「ちょっと、さ……」

愛宕「んー? 」

提督「見てていい? 」

愛宕「いいけど……ずっと見つめてる気? 」

提督「ずっとではないさ。…………はぁ」

愛宕「うーん……? 」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………んふ」

提督「はぁ…………ありがと」

愛宕「いーえ? 」

提督「…………あんなクッソくだらないことでキレたのいつ振りだろう」
642 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:21:27.83 ID:e/QY1uzf0

< 感想(極) >








提督「はぁ……背高い女の子がスキニー履いてお腹出してるのエッチ」

愛宕「ふふ……長い間見つめていた感想がそれ? 」

提督「まぁ、その一つだけど」

愛宕「そ。……うん? 」

提督「だめ、今俺の口油っぽいよ」

愛宕「私も同じもの食べてたから別に」

提督「ハミガキプレイかな? 」

愛宕「きったないハミガキプレイね。……綺麗なハミガキプレイっていうのもよく分からないけど」

提督「好きなやつは好きなんじゃない。……あーちゃん」

愛宕「うん? 」

提督「恩着せるつもりも無いんだけど俺ってマジで本心からあーちゃんたちの料理美味いと思えてるんだね」

愛宕「え、えーっと……」
643 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:21:54.27 ID:e/QY1uzf0

ありがとうございました
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/27(火) 23:31:42.90 ID:w7LDM/dv0
645 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:25:53.14 ID:RkiaJo/d0

< 好きなタイプ >







愛宕「スマートな感じ? 別にアホでもいいかなぁ、間抜けじゃなければ」

山城「一途」

高雄「えーと……棄権で。主観と環境の影響が強過ぎる」

天城「お酒が飲めないのは正直いただけませんね」

雲龍「上手い、大きい、強い。なんならばDV系ではない方向の暴力さ」

明石「それ割とどうとでもなるんじゃ……車好きなら文句無いかなぁ、って」

海風「子供扱いしない人」

加賀「お料理のできる人」

Littorio「ふふ、可愛らしい人、ではダメ? 」

龍田「いいんじゃない? 山城以外はどう考えても特定の人物指してるし」

提督「あー、えーと……あー…………一途……なんでも無いからこっち見ないでください。
あとさすがに雲龍のも否定してほしい、いやもう本当心からマジで」
646 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:28:42.72 ID:RkiaJo/d0

< 自分の普通が普遍だと思い込みたいものなのです >







龍田「ふふ、みーんな“ ヒト ”ってニュアンスじゃないところがポイントね」

愛宕「当たり前じゃない。一部の趣味の悪い人間を除いて誰が化け物に恋したがるのよ」

高雄「まったくね」

山城「その通り過ぎて虚しくなるわ」

龍田「確かに。私は私が好きになれるならどんな相手でもいいけど」

愛宕「後出し」

高雄「卑怯極まりますね」

山城「最低ね」

龍田「うぅん? 」

提督「…………」

加賀「…………ヒトガタなだけまだマシ的な」

叢雲「正直どうかと思うけど幸せなんだから仕方無いんじゃない? 」

漣「分かるけど汚泥に手を突っ込んでも幸せって特殊性癖なのでは……? 」
647 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:29:13.66 ID:RkiaJo/d0

< 好きなタイプ() >







瑞穂「明石さんみたいなヒト」

葛城「瑞鶴さんみたいなヒト」

涼月「Romaさんみたいなヒト」

海風「えー、と……」

旗風「あの……これ、わざわざ訊く意味と必要ありました? 」
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