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八幡「続はまち劇場」【俺ガイル】

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717 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:56:28.29 ID:gJSc40S/0
四葉「嘘」

雪乃「引いてないから、泣きそうな顔すんなよ。
    た、食べたくなっちゃうだろ……ぽっ」

四葉「そうです、私食べられたかったんです」

雪乃「雪ノ下さんに?」

四葉「別に雪ノ下さんにじゃなくても良いけど。男の人に」

雪乃「……ゲイなのか?」

四葉「男と男としてじゃなくて、男と女としてだから、ちょっと違うかな」

雪乃「うーん、とりあえず率直な感想言っていい?」

四葉「何ですかぁ?」

雪乃「お前が偽巨乳だと分かったいま、お前を続はまち劇場に出す必要性なくね?」
718 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:57:03.46 ID:gJSc40S/0
四葉「え、え、え、え、えええ!?」

雪乃「いやいや、だってさ。お前。偽者って、メロンパンって……」

四葉「め、メロンパン入れになってまぁしゅ」

雪乃「そんな古いネタいらねえよ」

雪乃「いやいや、これ場面変えて、イケメン双子の開発シーンをここからお送りするべきだろ」

四葉「ええええええええ」

雪乃「というわけで、この続はまち劇場は腐女子ホモスレとなりました」

雪乃「ってかさ、四葉さんさ。ん? 四葉くん?」

四葉「さん、が良いです……」

雪乃「四葉さんさ、開発とかしてんの?」

四葉「う、うう……し、してないです」

雪乃「じゃあさ、あれじゃね? その、佐久間ツインズ見て研究すればいんじゃね?」

四葉「え、えええ! そんな破廉恥なの、無理ですよぅ!」

雪乃「大丈夫大丈夫。雪乃さんも付いていってあげるから」

四葉「だ、大丈夫なんですかぁ?」
719 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:57:31.62 ID:gJSc40S/0
雪乃「何が?」

四葉「い、いや……さっき、雪ノ下さん『お盛んだねえ』って言ってたから」

雪乃「まあ、そこは脳内妄想で四葉さんに刷りかえるから」

四葉「や、やめてくだしゃい、そんなの!」

雪乃「良いだろ、いずれ分かることなんだからさあ、いっひっひ」

四葉「な、雪ノ下さんとそういうことするつもりはないれすよぅ!」

雪乃「じゃあ、誰としたいのかなー、四葉さんはー」

四葉「! そ、それは……」

雪乃「言ってごらんよー、誰としたいのかなー」

四葉「つ、折忽戸さんと……」

雪乃「んー? 聞こえないぞー」

四葉「折忽戸さんとしたいんでしゅ!」
720 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:58:00.53 ID:gJSc40S/0
雪乃「でも、君あれじゃん。折忽戸さん女の子じゃん」

四葉「実はあの人も男の人なんです……」

雪乃「えええええええええ」

四葉「『四葉には教えてあげるよっ』って言って教えてくれました」

雪乃「狙ってたのに……。ってか、その言葉だけで信じたの?」

四葉「いや、見せてくれました」

雪乃「……どうだった」

四葉「すごく……大きかったです」

雪乃「テンプレ通りの答え方してんじゃねーよ!!」

四葉「う、うう……ハリセンで叩くのはやめてくらひゃいっ」

雪乃「まあまあ、なんか今日色んな事実が分かって雪乃さんびっくらこいちゃったけどさ、我々も加わろうか」
721 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:58:26.85 ID:gJSc40S/0
四葉「ほ、本当に行くんですかぁ?」

雪乃「本当は行きたいくせにー」

四葉「う、ううう……。でも、その……心の準備が……」

雪乃「男の子ならしっかりしなさい!」

四葉「心は女の子なんでしゅ!」

雪乃「とにかく、このままじゃ埒があかないから、三人のとこに行くぞ」

四葉「え、場所分かるんですかぁ?」

雪乃「あたぼうよ。雪乃さんの嗅覚を以ってすれば簡単…………」

四葉「ど、どうしたんですかぁ?」

雪乃「あいつら……この近くの教室でヤってやがる……」
722 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:00:53.12 ID:gJSc40S/0
四葉「え、えええええええええ」

雪乃「とんだ、変態どもだぜ。ごくり」

四葉「お前もなー!」

雪乃「じゃあ、いざ参ろうか」

四葉「ほ、本当に行くんですかぁ?」

雪乃「雪乃さんのが本当は行きたくないんだからな」

四葉「じゃあ、行かなきゃいいじゃないですかー!」

雪乃「でも、四葉さんは行きたいだろ」

四葉「う……うう」

雪乃「ほら、興味あるじゃん」

四葉「そ、それは……」

雪乃「そうだ。教室へ行こう!」

四葉「そんな学校へ行こうみたいに言わないで下ひゃあい!」
723 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:02:05.04 ID:gJSc40S/0
結衣「ようやく部室から出ていったね」

八幡「雪ノ下雪乃の偽物と見知らぬ奴……何だったんだ」
724 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:02:46.29 ID:gJSc40S/0
雪乃「とうとう来てしまったな」

四葉「そ、そうですね。なんだかんだでここまで」

雪乃・四葉「…………」

雪乃「ここを開けたら新世界だ」

四葉「そうですね……」

雪乃「それじゃあ、行くぞ!」



雪人「ら、らめええええええっ、壊れるからっ、壊れちゃうからっ」

希愛「何を言ってるのユキ君、ここが良いんでしょ」

雪人「悔しいっ、でも感じちゃうっ! びくびくっ」

希愛「ほらっ、中野くんもこっちに来て手伝って」

冬馬「は、はは……」
725 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:03:17.93 ID:gJSc40S/0
雪乃「……四葉さん、何も見なかったことにしないか」

雪乃(小町さんはどこいったんだよ……)

四葉「えー、一緒に混じりましょうよー」

雪乃「なんか、君の八幡さんおっきくなってるー」

雪乃「ってか、君、今まで嫌がってたくせに、そんな……」

四葉「行きましょうよ」

雪乃「鼻息荒いって、びんびんだって、色んなところが元気過ぎるって」

四葉「私は行きましゅ。雪ノ下さんも行きましょう!」

雪乃「でも、雪乃さんホモってあんまり好きじゃないんだよぅ」

四葉「今更何言ってるんですかぁ! 行きましゅよぅ!」

雪乃「え、ええええええ。君、急に男らしくなりすぎだから!」
726 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:04:03.43 ID:gJSc40S/0



四葉「霧絵しゃん! 私たちも混ぜて下ひゃい!」

希愛「あ、四葉ちゃんと、それに雪乃ちゃんも」

雪乃「…………」

雪人「見ちゃらめええええええ」

四葉「でも、見ましゅ! 霧絵しゃん、私も開発して下ひゃい!」

雪乃「…………」

冬馬「…………」

冬馬「霧絵さん。俺と雪ノ下は私用思いだしたので、帰ります。あとは三人でお楽しみください」

希愛「そうなの? じゃあ、四葉ちゃん! こっちに来て」

四葉「ひゃあい」

雪乃「…………」



727 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:04:33.82 ID:gJSc40S/0
冬馬「……もしかして雪ノ下も、ああいうのに興味があったのか?」

雪乃「……別に」

冬馬「そうか、余計なことをしてしまったかと思った」

雪乃「…………」

冬馬「俺も、あまり好きではないんですよ、ああいうの」

雪乃「…………」

冬馬「寧ろ……。いや、何でもない」

雪乃「……そう」

冬馬「……四葉さんと何を喋ってたんですか?」

雪乃「……別に何も」

冬馬「そうですか。……俺、実は耳がいいんですよ」

雪乃「…………」

冬馬「扉の向こうでの雪ノ下と四葉さんの会話も、はっきりと聞こえてました」

雪乃「…………」

冬馬「そんなに固くならなくてもいいでしょう」

冬馬「お互い、素直になろうじゃないか?」

冬馬「普段のお固い雪ノ下より、おちゃらけたあなたの方が可愛いですよ」
728 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:05:16.13 ID:gJSc40S/0
雪乃「この地獄耳がっ!」

冬馬「そうそう、そんな感じの」

雪乃「じゃあ、お前もその気色悪い口調やめなさいよ」

冬馬「やめてやんよ」

雪乃「ってかさ、犯罪はやめときなよ」

冬馬「可愛いは正義!」

雪乃「お前のその感情は正義じゃないけどな」

冬馬「ってか、正直本当吐くかと思って」

雪乃「まあ、あれは地獄絵図だよな」

冬馬「なんか凄い俺の名前とか呼んできやがるの」

雪乃「可愛いじゃん」

冬馬「な、雪ノ下さん、そういう趣味だったんですか」

雪乃「馬鹿。宇宙的冗談だろー!」
729 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:05:42.58 ID:gJSc40S/0
冬馬「もう本当無理無理。ってか、雪ノ下さんも嘘吐きだよねー」

雪乃「何」

冬馬「比企谷くんは彼氏の材木座くんと毎日校内セクースとか、そんなしょーもない嘘吐いてたよね」

雪乃「!!」

冬馬「僕地獄耳だから」

雪乃「異常すぐる……ごくり」

冬馬「とりあえず、僕は八幡が吸い……いや、何でもない」

雪乃「よし、とりあえず警察に行こうか」

冬馬「だって、八幡の可愛さは異常じゃないですか」

雪乃「なんか語りだしたぞ」

冬馬「あの捻くれた笑顔とかさ、もう心が癒されるというかね。うんうん。」

冬馬「まさしく僕の心のエナジードリンク」
730 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:06:10.40 ID:gJSc40S/0
雪乃「とりあえず、病院に行こうか」

冬馬「僕は異常じゃないから。もう、女体化八幡とかさ、正直……」

雪乃「おま……それは、流石にないだろ……」

冬馬「将来、俺、小町のお義兄さんになる予定だから」

雪乃「そのレベルかよ」

冬馬「雪ノ下さんも、結構さ、うん……」

雪乃「じろじろ見んな」

冬馬「結構雪ノ下さんも八幡っぽくて、はあはあするよ」

雪乃「はあはあすんな」

冬馬「まあ、でも、やっぱり女体化八幡が暫定一位だけど」

雪乃「とりあえず、お前は正気に戻ってくれないか」

冬馬「そんな冷たいこと言わないで下さいよ」

雪乃「口を噤むわけにはいかないか」

冬馬「じゃあ、雪ノ下さんも元に戻ってよ」

雪乃「いいよ」
731 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:06:55.21 ID:gJSc40S/0
冬馬「……今日はいい天気だな」

雪乃「……」ペラ

冬馬「俺、曇りって天気好きなんだよ」

雪乃「……」ペラ

冬馬「暑すぎず寒すぎず、丁度良いと思わないか?」

雪乃「……」

冬馬「……」

雪乃「…………」

冬馬「…………」

雪乃「会話続かねーよ!」

冬馬「由比ヶ浜さんとかがいないとこんなものですね」

雪乃「ってかさ、正直はまち劇場の終わりが見えなくなってきたよ」

冬馬「俺も見えなくなってきた」

雪乃「でもさ、とりあえずハッピーエンドにすればいいんじゃないかと思うんだ」

冬馬「それは同意せざるを得ない」
732 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:07:56.20 ID:gJSc40S/0
十年後


雪乃「おめでとう!」

雪人「おめでとう!」

四葉「おめでとう!」

希愛「おめでとう!」

小町「……どうしてこうなった」

八幡「何故こんなことに……」

結衣「八幡、今日はおめでとうって言わなきゃ」

冬馬・八流火「ありがとう!」



というわけで、十年後中野冬馬はクローンプラントで女体化八幡を複製して結婚し、幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。

(HAPPY END)
733 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:14:49.77 ID:gJSc40S/0
【第百三十二話】

595イラストに騙された名無しさん2022/01/15(土) 08:39:47.34ID:3dXufJK+
はまち劇場のゲストを追い払おうとするHACHIMAN信者
HACHIMANが同じ事されたら怒る癖にw

596イラストに騙された名無しさん2022/01/16(日) 10:01:25.25ID:TyJwUg2Q
ゲストだけで喋らせてもファビョるHACHIMAN信者www
どんだけ狭量なんだよ。八幡だけが幸せになる展開しか認めないつもりかwww

597イラストに騙された名無しさん2022/01/26(水) 14:56:46.15ID:NH9qSFB9
雪乃達をぞんざいに扱う癖に別の男と仲良くしたら怒るHACHIMAN信者

598イラストに騙された名無しさん2022/02/06(日) 15:48:43.10ID:llVbZTmQ
「ハコヅメクロス書いてくれ」って奴がいるな
成り済まし君なんてはまち劇場でハコヅメキャラが雪乃達と仲良くするエピソード見てファビョってたのに


怜王「俺の戦いはこんな風に見られているのか……」

怜王「これからも戦い続けないと……」
734 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:16:16.45 ID:gJSc40S/0
怜王「そのためには……よしっ」

怜王「いまからでも恵方巻を食おう」

怜王「ウオオオ」モグモグ
735 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:22:08.36 ID:gJSc40S/0


怜王の恵方巻が世界(俺ガイルSS)を救うと信じて……

(HAPPY? END)
736 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 18:44:22.01 ID:jOklOclJO
成り済まし君は本当にレオ好きだよね
総武の雷神といいHACHIMAN信者はアウトローが好みなのかな?
737 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 19:02:11.27 ID:jOklOclJO
【第百三十三話】


雪ノ下母「なんで娘に辛く当たるかですって……? そんなの決まっているでしょう?」
738 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:04:16.56 ID:jOklOclJO
雪ノ下母「そんなの娘が可愛過ぎるからに決まっているでしょう!? 子供にはのびのびと育って欲しいと思うのが親の常でしょう!
    「『可愛い子には旅をさせよ』に従って少し厳しく育ててしまった陽乃がアレな性格になってしまったことは今でも悔やんでいる失態なんです……! とはいえ陽乃は既に自分の道を定めているようですから今更口出しする気はありません。
    「しかし雪乃はそんな姉に何を見たのか随分と我の薄い子に育ってしまって……そこで一計を案じて雪乃を実家から離して一人暮らしをさせて自立を促そうとしたのですよ! そうすれば――
    「……? 天河さんどこに行く気ですかまだ話は始まったばかりですよ早く戻ってらっしゃい」
739 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:05:18.00 ID:jOklOclJO
護「すみません。お茶を飲み過ぎて厠に行きたくなりまして……」

雪ノ下母「そうでしたか。それでは案内いたしましょう」

護「お願いします」
740 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:06:23.23 ID:jOklOclJO
護「ありがとうございました」

雪ノ下母「いえいえ。長話に付き合ってもらうのですからこのくらい」
741 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:07:12.64 ID:jOklOclJO
雪ノ下母「さぁお座りになって。
    「ええと、それでどこまで話したかしら……あぁそうでした。雪乃に自立を促すところでしたね。そこで場面転換をして夫と私の思惑が語られなければなりません。あれはそう、雪乃が中学生の頃でした――」
742 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:08:38.97 ID:jOklOclJO
後日

護「千葉県民は」

桜「家族愛が重い!」

緋巴「ただし娘に限る!」

雪乃・空「「なのー!」」
743 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 19:54:52.75 ID:OK9hO3ppO
成りすまし君は本当に八幡が嫌いだよね
原作読んでるとき発狂しなかった?
744 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 20:41:06.40 ID:jOklOclJO
【悲報】俺氏、八幡以外のキャラをメインに据えた俺ガイルクロスを書いたら荒らしに「八幡嫌いなの?」と言われてしまうwww【意味不明】
745 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:17:07.56 ID:sNssR1/Y0
【第百三十四話】


桜庭「今日はバレンタインだな……」

鼎「そうね」

菫「そうだね」

瑶羽「そうですね」

桜庭「……おう」
746 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:17:36.66 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「…………」

桜庭「そういえば、去年はもらったな」

鼎「そう」

菫「ふうん」

瑶羽「そうですか」

桜庭「……おう」
747 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:18:12.63 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「…………」

桜庭「……イベントも今年はないしな」

鼎「そうね」

菫「そうだね」

瑶羽「そうですね」

桜庭「……おう」
748 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:18:41.26 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「…………」

桜庭「……そろそろ帰るわ」

鼎「そう」

菫「気を付けてね」

瑶羽「さよならです」

桜庭「……おう」


鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「じゃあな」ガタッ

桜庭「」スタスタ


ガラッ、ピシャン
749 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:19:11.25 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

鼎「……やっと行ったわね」

菫「いつまでいるのかと思った」

瑶羽「正直、息詰まりましたからね」

菫「だよねー」

鼎「そうね」
750 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:19:56.67 ID:sNssR1/Y0
鼎「それにしても、あれはやっぱりチョコを催促していたのかしら?」

菫「じゃないの? 普段なら桜庭君あんな事言わないし」

瑶羽「貰えると思ってたんですかね。勘違いするにも程があると思うんですけど」

鼎「本当ね。おかげで疲れてしまったわ」

菫「あげる訳ないのにね。どうしてあんな勘違いするかな」

瑶羽「困りますよね、本当に。直接言うのもあれですし」

菫「うんうん」

鼎「まあ、桜庭君も言ってた割には簡単に落ちたしね」

菫「今じゃ平気で三股してるもんね」

瑶羽「バレてないって思ってるのが逆に凄いですけどね」

鼎「男なんてそんなものよ。結局、下半身で考える猿なのだし」

菫「卒業もうすぐだし、その時にバラそっか」

瑶羽「どんな顔するんでしょうかね。ちょっと楽しみですよね」

鼎「まあ、その分、桜庭君には散々美味しい思いをさせてきた訳だしね。それぐらいのご褒美は私たちにも必要よね」
751 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:20:33.98 ID:sNssR1/Y0
菫「にしてもさあ。桜庭君も、最近、ちょっと調子乗りすぎな感じあるよね」

鼎「そうね、街中でキスとか平気でしてくる時とかもあるし……」

瑶羽「それでそのまま体を触ってきて……みたいな流れに持ってこうとしてきますからね」

菫「それ断るとあからさまに機嫌悪くなるしね。あれ、ホントに鬱陶しいんだけど」

鼎「段々図々しくなってきてるのは確かよね」

瑶羽「桜庭君、ずいぶんつまんなくなっちゃいましたもんね。最初の頃は、初々しかったのに」

菫「かなり気を遣ってた感じあったもんね。触るのも優しく丁寧にって感じだったのに」

鼎「それが今ではね……呆れてしまうわ」

瑶羽「うわ……それ、王様気分じゃないですか」

菫「やっぱ調子乗ってるよね、桜庭君」

鼎「一年以上もちやほやしてあげたせいかしらね。今日もチョコの催促みたいな事をしてきたし……。自分がモテてると勘違いしてるのよね」
752 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:21:22.28 ID:sNssR1/Y0
瑶羽「しばらく罰でも与えます? 無視までするのは流石に可哀想ですし」

菫「勇太君とかと○してるところを見せてもいいかも。そしたら、自分が特別じゃないって思うだろうし」

鼎「あら? 菫って勇太君とも関係を持ってたのかしら?」

菫「ううん、勇太君はないよ。でも、桜庭君にわからせる為ならそれぐらいしてもいいかなーって感じ」

瑶羽「でも、勇太君は勇太君で面倒くさそうなんですよね。一度関係持つと、桜庭君より調子乗りそうですし」

鼎「それは確かにそうね。あと、城廻さんがうるさそうでもあるわ」

菫「やっぱ無難に、しばらく触るのとかNGにする」

瑶羽「で、少し冷たくしてみましょうか。きっと桜庭君、無視が嫌で謝ってくるでしょうし」

鼎「そうね、少しはわからせないとと意味がないでしょうし」

菫「それ言ったら、桜庭君可哀想だし。禁句だよ」
753 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:22:06.75 ID:sNssR1/Y0
鼎「さてと、それじゃそろそろ私たちも帰りましょうか」ガタッ

菫「そういえば、榊君はどうなんだろ」

瑶羽「確か、桜庭君の事が好きなんですよね。榊君って」

鼎「結婚出来ない相手からはモテるのが桜庭君の面白いところね」

菫「ある意味、不幸体質だよね、桜庭君って」

瑶羽「そういえば、榊君は今日チョコ桜庭君に渡せなかったんでしたっけ」

菫「何か男同士だからって、バレンタイン前に断られたんだって」

鼎「多分、桜庭君は私たちから貰えると思って、そう言ったんでしょうね」

瑶羽「それが貰えなかったものだから、すぐに帰るとかちょっとないですよね」

菫「榊君可哀想だよねー」
754 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:22:36.25 ID:sNssR1/Y0
鼎「その分、私たちが一杯慰めてあげようかしら」

瑶羽「うわ。鼎、その言い方、何かエロイです」

菫「鼎、だいたーん」

鼎「やめて、二人とも。恥ずかしいじゃないの」

瑶羽「照れないで下さいって。たまにはそういう鼎もいいと思いますし」

菫「そうそう。榊君に直接言ってあげたら、喜ぶかもしれないよ」

鼎「言える訳ないでしょ、そんな恥ずかしい事を。というか、もうやめて」
755 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:23:10.26 ID:sNssR1/Y0
瑶羽「鼎、顔真っ赤ですよ」

菫「鼎、可愛い」

鼎「さ、先に行くわよ」スタスタ

瑶羽「可愛らしいですね、鼎って」

菫「だよねー」




八幡「とんでもない事を聞いてしまった……」

結衣「あんな風にならないようにヒッキーも気を付けるんだよ」

結衣(そしたら……ちゃんとチョコは渡すから……)
756 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:25:18.78 ID:sNssR1/Y0
【第百三十五話】


下駄箱にて。

千川「やあ比良塚、今、帰りかね。他の者はどうした」

比良塚「先に帰っていきましたよ。なにか知らんけど急いでたみたいです」

千川「そうか……なら丁度いい、君にこれをあげよう」

比良塚「なんですか、この紙袋は?」

千川「君のことだ。きっと誰からも貰っていないのだろ? だ、だからその……一人の女……一人の知人としてこれを君に渡そうと思ってな」

比良塚「あ、ありがとうございます。これ本当に貰ってもいいんですか、教師が特定の生徒にこんなことしたら不味いでしょ」

千川「いいんだ。今日の今だけは教師と生徒という立場はなしだ」

比良塚「なら遠慮なく」

千川「そうかそうか、なら良かった。君のことだバレンタインに御家族以外の女性からチョコを貰うのは初めてなんだろ? 別に本命からと思ってくれてもいいぞ」

比良塚「いえ、それは勘弁してください」

千川「なっ……(ry」
757 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:31:12.11 ID:sNssR1/Y0
奏「無井人君、これを受け取ってくれるかしら?」

無井人「サンキュな奏、ところでこれなに?」

奏「チ、チョコよ。今日はバレンタインでしょ?そんなことも忘れていたのかしら」

奏「そうね、貴方はこれまでバレンタインにチョコなんて貰ったことがなかったのでしょう」

奏「それでバレンタインの日は永久に記憶から忘却したのね?」

奏「えっ?家族から貰うチョコなんてノーカンよノーカン」

奏「だから私が一番最初に無井人君にチョコをあげる最初の女性よね?」

奏「別に貴方の一番になりたい、なんてことは、これっぽっちも思っていないのだけれど、有り難く本命チョコを受け取りなさい無井人君」

無井人「……お、おう、サンキュ奏」

奏「そ? ……お礼以外に何かいうことがあるでしょう?」

無井人「チョコ美味しそうだな?」

奏「くっ……ほ、他には?」

無井人「あゝ、そうだった! 俺、家族以外の女性にバレンタインチョコ貰うの初めてじゃねーから」

奏「なっ……(ry」
758 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:35:31.57 ID:sNssR1/Y0
彩華「永斗先輩、おっそーい。むぅ」

永斗「どうした彩華? 珍しいな昼休みにここに来るなんて」

彩華「そんなことはどうでもいいじゃないですかー。はい、永斗先輩、受け取って下さい、バレンタインチョコレートです」

永斗「サンキュ彩華、有り難く貰っておくわ」

彩華「それと永斗先輩……」

永斗「どうした彩華? 急にもじもじして」

彩華「永斗先輩、今日チョコ渡されるのってわたしだけですよね?」

永斗「いや違うけど」

彩華「なっ、なんですかそれー!」

彩華「それでも本当に永斗先輩なんですか!」

彩華「永斗先輩はいつも友達が居ないこと自慢してたじゃないですかー!」

彩華「それなのに何処の女にチョコ貰ったんですか?」

彩華「女の子にチョコ渡されてホイホイ貰っちゃダメじゃないですか」

永斗「いつも友達居ない自慢してるわけじゃないからね、それになんなの?バレンタインって女の子からチョコ貰うもんじゃねーの?」

彩華「欧州ではバレンタインに男性から女性に送る風習のあるところもあるんですよ、だから永斗先輩っ!わたしに真の本命チョコを送ってください」

永斗「なんでや!」

彩華「わたし以外の女にチョコを貰ったからに決まってるじゃないですか!」

永斗「なっ……(ry 理不尽すぎる」
759 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:36:13.40 ID:sNssR1/Y0
通学路

折本「おっ会長、おはー」

玉縄「やあ折本君。おはようさん。」

折本「はい、チョコ。一応」

玉縄「折本が僕にチョコ?マジで」

折本「いや、キャラ変わってるから。って意外だった? マジウケるんだけどwww」

玉縄「いやいやウケないから。ありがとう折本君気持ちは確かに受け取った」

折本「義理にそこまで!マジウケるんだけど……」

760 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:38:12.93 ID:sNssR1/Y0
結衣「あのね? ヒッキー……これ」

八幡「おうサンキュ由比ヶ浜。ところでこれ……炭?」

結衣「違うし! 炭言うなし!」

結衣「チョコ……あたしが創ったの……ちょっと失敗しちゃったけど、受け取ってくれる?」

八幡「……これ失敗したのちょっとだけ? 盛大に失敗感が伝わってくるんだが……。まああんがとよ」

結衣「えへへ。ありがと、褒めてくれて」

八幡「いや褒めてねーけど。なんっつの? このチョコ、創ったってだけあって何だか神秘的な見た目の物体だな」

結衣「流石はヒッキー! ヒッキーが感じ取ってくれたように、そのチョコのテーマは神秘だよ!」

八幡「……と、ところで由比ヶ浜、この黒い物体に色彩豊かに散りばんでるキラキラした物は?」

結衣「それ星をイメージしてみたの! どうヒッキー綺麗でしょ! えへへ」

八幡「ど、どうと言われても神秘的としか……」

結衣「と、とにかく、そのチョコ本命だからね! 絶対食べてね!」

八幡「おうサンキュ由比ヶ浜……あのさ由比ヶ浜、もしかして俺の命狙ってるのか?」

結衣「もちろん狙ってるよ」
結衣(狙ってるに決まってるじゃん、ヒッキーのハート)

八幡「なっ! ……覚悟して食うわ」

結衣「うん、そうして!」
761 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:38:48.43 ID:sNssR1/Y0
小町「はいこれお兄ちゃん」

八幡「よっしゃー! これ勿論、本命だよな小町」

結衣「あたしもあげたよ」

小町「……お兄ちゃん、オチがないよ」



 おしまい。
762 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:40:48.68 ID:sNssR1/Y0
【第百三十六話】


怜王「バレンタインなどHACHIMANと戦う俺には不要」

怜王「むしろ俺がHACHIMANへの勝利というチョコを配ってやるんだ」

美礼「よく分からないけど大変そう」

コトナ「5円チョコでも渡したほうがいいのでしょうか」
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/10(木) 17:24:49.07 ID:nJVV8/LDO
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
764 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 07:42:28.82 ID:NiBt+JFGO
【第百三十七話】


多恵「スローガン?」

いろは「生徒会室の壁って無味無臭じゃないですか」

多恵「確かに」

いろは「とはいえ、ポスターとかタペストリーを飾る訳にはいかないので」

多恵「確かに」

いろは「そこで書でも飾ろうかと。真面目な事を書いておけば見逃してもらえる筈!」

多恵「自信があるんだかないんだかわからないわ」
765 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 07:43:57.78 ID:NiBt+JFGO
いろは「何かありませんかー?」

多恵「ふーん……『定時帰宅厳守!』とか?」

いろは「いい感じにホワイトですねー。まあ完全下校時刻は元から厳守ですけど」

多恵「スローガンじゃなくても格言とかどうよ」

いろは「どんなのがありますかねー」

多恵「例えば――」
766 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 07:46:49.16 ID:NiBt+JFGO



世にいわゆるいい女というのはいても、都合のいい女はいないのである。
by藤木多恵


767 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 07:48:26.03 ID:NiBt+JFGO
いろは「うわぁ」

多恵「そのリアクションやめて。良いのが思い付かなくて昔のラノペをパクった私が悪いけどさ」

いろは「いいんじゃないんですかねうん」

多恵「あなたね……意外と考えるの難しいのよ、こういうの」

いろは「えー」

多恵「書いてみなさいよ」

いろは「うーん……こんなのどうですかね――」
768 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 07:50:53.50 ID:NiBt+JFGO



世にいわゆるいい男というのは少ないが、都合のいい男はそこらに転がっている。
by一色いろは


769 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 07:54:30.59 ID:NiBt+JFGO
多恵「炎上するでしょこれ」

いろは「ですかねー?」
770 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 19:07:01.85 ID:NiBt+JFGO
【第百三十八話】


海老名「理緒、はろはろー」

理緒「はろはろー」

海老名「今日も色々と捗りますなぁ。愚腐腐……!」

理緒「いきなり暗黒面を押し出さないで」
771 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 20:33:44.76 ID:NiBt+JFGO
海老名「姉妹丼があるのなら兄弟丼があっても良いじゃない……!」

理緒「良いけどね」

海老名「兄と弟が恋人を挟んで指を絡めて唇を重ねるとか興奮する」

理緒「わかる」
772 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 20:42:58.70 ID:NiBt+JFGO
姫菜「平凡な主人公男子が美少年からモテモテという話があったって良いじゃない!!」ハァハァ

理緒「良いけどね」

姫菜「最近は結衣とサキサキと雪ノ下さんが男の子という設定でかえでクンの奪い合いをしてる妄想が……具腐腐」

理緒「なんでその子なのよ」

姫菜「男の子のカラダの気持ちよさを教えてあげたくなる子だから」

理緒「わからせ?」

姫菜「違う」
773 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 20:55:16.14 ID:NiBt+JFGO
姫菜「状況次第で攻めにも受けにもなりそうだからだよ」

理緒「なるかなぁ」

姫菜「だからこそ想像が捗るの。愚腐腐……!」
774 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 21:13:18.02 ID:NiBt+JFGO
理緒「全然男の娘ともショタとも言えない彼氏と付き合ってる女の言葉とは思えない」

姫菜「神聖な創作の世界と俗世の恋愛を混同するようじゃ一人前とは言えないんで。うちの業界では」

理緒「それもそうね」
775 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 23:52:52.35 ID:NiBt+JFGO
【第百三十九話】


八幡「なぁなぁ、雪ノ下!」ユサユサ

雪乃「なにかしら?」

八幡「ははは、呼んでみただけだ……」

雪乃「そっ、そう……」
776 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 23:54:32.76 ID:NiBt+JFGO



――ここに至るまでに色々なものを犠牲にして俺は雪ノ下と付き合う事ができた


777 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 23:55:17.23 ID:NiBt+JFGO
八幡「あっ、そういえば昨日さ!」

雪乃「どうしたの?」

八幡「夢に雪ノ下が出たんだ!」

雪乃「ほう」
778 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 23:56:23.69 ID:NiBt+JFGO



――俺は韋駄と大山の気持ちを知っているのに……自分の気持ちを優先した……


779 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/13(日) 23:57:07.79 ID:NiBt+JFGO
雪乃「それでどんな夢だったのかしら?」

八幡「あっ、えっとな……」
780 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:00:24.61 ID:BX9kym+AO



――俺は……最低だ……


781 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:02:14.41 ID:BX9kym+AO
八幡「…………」プルプル

雪乃「比企谷くん?」
782 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:03:46.67 ID:BX9kym+AO
八幡「大山ァ! いい加減にしろ!」

大山「え、何がっすか?」

八幡「さっきから変なナレーション入れてるだろ!」

大山「でも好きな人が他の男とイチャついてたら腹立つじゃないっすかー?」

八幡「ゆっ、雪ノ下はもう俺の彼女なの!」ギュッ

雪乃「ひっ、比企谷くん……」

八幡「そうだよな、雪ノ下!?」

雪乃「ええ。そうね」

八幡「ははは……」ギュウゥ

雪乃「…………」ポリポリ

大山「…………」
783 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:05:03.55 ID:BX9kym+AO



――本当に雪ノ下が愛しているのは大山なのに……


784 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:08:03.91 ID:BX9kym+AO
八幡「違うからな!」

大山「八雪反対!」

八幡「そんなの認めん!」

大山「由比ヶ浜先輩や一色を視姦しまくった癖に、どの面下げて雪ノ下先輩に手を出してるんですか!」

八幡「ぐっ……!」
785 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:09:24.40 ID:BX9kym+AO
天馬「二人共いい加減にしてくれないか、本が読み辛い……」ハァ

八幡「あっ、悪りぃな……」

大山「すんませーん。韋駄先輩」

天馬「会話するのならその位で頼む」ペラッ

八幡「おう……」
786 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:11:01.61 ID:BX9kym+AO
八幡「大山も韋駄みたいに受け入れてくれよ……」ブスー

大山「受け入れ……る?」

八幡「だって、韋駄は何も言わないだろ……」ブスー

大山「あんな『略奪愛のススメ』とかいう業が深い本を読んでるのに?」

八幡「え?」チラッ

天馬『…………』ペラッ

八幡「韋駄ァ!」

雪乃(やだ、この人恐い……)
787 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:13:36.14 ID:BX9kym+AO
天馬「俺はまだ雪ノ下を諦めていないぞ」

雪乃「おっふ……」ポッ

大山「俺もですよ!」

雪乃「おっふ……」ポッ

八幡「雪ノ下ァ!」

雪乃「だっ、大丈夫よ……私は誘惑になんか絶対負けないわ」
788 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:15:28.03 ID:BX9kym+AO
大山「雪ノ下先輩、まだ引き返せます。だから俺とお付き合いしましょう!」ダキッ

雪乃「おっ、大山くん!?」アセアセ

八幡「雪ノ下から離れろ!」グイグイ

大山「嫌です!」ギュウゥ
789 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:42:23.74 ID:BX9kym+AO
【第百四十話】


翔吾「……この缶コーヒー」

結衣「美味しいね!」

翔吾・結衣「「えっ」」
790 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:48:54.10 ID:BX9kym+AO
翔吾「なんか中途半端に苦いっていうか、後味が引くというか」

結衣「えー、あたしは薄味よりこの味の方が好きだよ」

翔吾「結衣さん、アメリカンコーヒーとか飲めないでしょう」

結衣「あのお湯で薄めるやつかな?」

翔吾「お店によりけりらしいっすよ。スタバとかはお湯で割りますけど」

結衣「ふぅん」

翔吾「好きなら飲みますか? 僕は違うのにしますので」

結衣「じゃあ、ありがたくもらうねっ。ふふふ」ズズズ

翔吾「?」
791 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:50:58.84 ID:BX9kym+AO



結衣(間接キスになっちゃったけど、言わないでおこうっと)


792 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:54:29.16 ID:BX9kym+AO
翔吾「えーっと今度は何にしようかな……」

翔吾(あれ? 深く考えずにあげちゃったけど、あれって……)
793 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 00:57:15.17 ID:BX9kym+AO
翔吾「…………」

結衣「フジムー、どうしたの? 顔真っ赤だよ?」

翔吾「大変な事に気付いてしまいました……」

結衣「なにかな?」
794 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 01:00:24.14 ID:BX9kym+AO
翔吾「今僕達……」

結衣「ぼくたち?」

翔吾「か、かかか……」

結衣「?」

翔吾「間接キス、しちゃいました……」
795 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 01:05:21.48 ID:BX9kym+AO
結衣「そういえばそうだねぇ」

翔吾「なんか凄く恥ずかしくなってきました……」

結衣「そう? あたしは嬉しいけど」

翔吾「」モジモジ

結衣「ふふふ♪」

翔吾(やはり、僕の先輩がこんなに小悪魔なのは間違って……ないなうん)
796 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/14(月) 01:08:56.22 ID:BX9kym+AO
このあと成り済まし君が怒りの凸してくるんだろうな
797 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:03:47.62 ID:nVWC5O6/0
>>795の続き


少し離れた場所


八幡「……あそこの二人イチャイチャしやがって」

由比ヶ浜結衣「でた捻くれ」

八幡「やはりこんな時はマッ缶だな」

結衣「あ、あのさヒッキー。よかったらこれ……食べてもらっていいかな?その……勿体無いし」

八幡「いや、それ口つけたやつ……」

結衣「ダメ……かな?」

八幡「……しょうがないな」

八幡(他人のことは言えないな……)
798 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:05:16.64 ID:nVWC5O6/0
【第百四十一話】


雪乃「あら、比企谷君……チョコを持っているのね?」

八幡「……まあな」

雪乃「しかも明らかに何かラッピングされた少女感満載の」

八幡「義理だとさ」

雪乃「では私からは美味しいチョコレートだけでなくマフラーも」

八幡「ああ……その、妹以外からチョコもらうのとか人生初だな」

雪乃「小町さん以外……あらごめんなさい比企谷君の地雷を踏んでしまって」

八幡「分かればいいんだよ。……マフラー今つけてもいいか?」

雪乃「え」

八幡「いや普通に寒いからつけようと……」

ズルズル

八幡「つけよう……つけ……なんだこれすげぇ長ぇ!」

雪乃「編んでるうちにどんどん長くなってしまったのよ、編み物がうまいばかりに」

八幡「さらっと自慢入れてるんですね。あ、でも肌ざわりホントにいいな」

雪乃「そっ、そうなのよ」

八幡「……でもこれどんだけグルグル巻けばいいんだよ」

雪乃「貸してごらんなさい」

雪乃「……はい出来たわ」

八幡(俺の首から伸びたマフラーが雪ノ下の首もつつんでいた。両者の間にマフラーのアーチがかかっている)

八幡「近いし照れくさいし暑苦しい手錠代わりかなんかかこれ」

ギュッ

雪乃「……私も寒いのだけれど」

八幡「……そうか」

八幡(急上昇した体温でチョコが溶けてしまいそうだ)
799 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:05:50.72 ID:nVWC5O6/0
【第百四十二話】


結衣「お待たせーってヒッキーすごいモフモフしてる!?」

八幡「このマフラー長すぎてこうでもしないとダメなんだよ」

結衣「へぇー……あ、チョコ作ってきたよ!」

八幡「え?大丈夫なの?」

結衣「手伝ってもらったからそこは大丈夫……あーでも」

八幡「ん?」

結衣「一緒にマフラー巻いてくれなきゃ、わ、渡さないよ」

八幡(……顔真っ赤にするぐらいなら言わなきゃいいのに)

八幡「ぐーるぐーる」

結衣「わわっ!?ほ、ホントにしちゃうの!?」

八幡「今更聞く耳持たん。ほらぐーるぐーるっと。暑くないか」

結衣「ふぇ?ああうん、大丈夫だよ!」

八幡「じゃあ早く行こうぜ。片方が止まってると動けないからな」

結衣「あ、うん」

スタスタ

結衣「……」

八幡「……」

結衣「……帰り、も」

八幡「うん……わかった」

結衣「うぇ!?き、聞こえてたの!?」

八幡「これだけ近ければな」
800 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:06:45.05 ID:nVWC5O6/0
【第百四十三話】


怜王「バレンタインなどHACHIMANと戦う俺には不要」

怜王「そう思っていたのだがな……」


――なぜ戦っているのかわかりませんが5円チョコどうぞ――


怜王「……うん、悪くない」

怜王「よし、またHACHIMANとの戦いをがんばろう」
801 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:20:43.53 ID:BX9kym+AO
本当に来たwww
802 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:21:12.62 ID:BX9kym+AO
本当に来たwww
803 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:21:40.96 ID:BX9kym+AO
本当に来たwww
804 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/14(月) 18:22:58.19 ID:nVWC5O6/0
怜王『そりゃ、渋や笛にいる俺の仲間が黙ってないぞ。200は下らないな』

読み手『「俺ガイル」のSSの投稿数からすれば少ないだろ…)』

怜王『なんせこれは、読者の多数派の考えだ。HACHIMANアンチは、必ずブクマ600はいくぞ』

書き手『(でも「俺ガイル」って、14巻で八雪ENDだしな…)』

八結派「俺ガイル結を忘れないで」

怜王『Twitterでもこの考えが多数派だ。まあ、50人以上はアンチを確認している』

読み手・書き手『(だからさ、「俺ガイル」って…まあいいか、なんか関わるのヤバそうだし、めんどくせえ)』

怜王「うおおー」

怜王「タイピングのしすぎで腱鞘炎になろうとも、俺は戦うぞ」

HACHIMAN信者「ぐぬぬ」
805 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/14(月) 18:24:19.61 ID:BX9kym+AO
成り済まし君へのヘイトが爆発して意味なく連投してしまったわ
本当にHACHIMAN信者は有害だな
806 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/14(月) 23:57:52.08 ID:HxAwDcKN0
288名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (アウアウエー Saaa-6+7Z)2022/02/13(日) 14:37:24.80ID:SIazfZyCa
>>199
はまち劇場の書き手に「お前はりゅうおうもおさまけも知らないんだな」と言われて「バカテスなら知っとるぞ」と返す成り済まし君www
ほぼ若者ぶる老人のムーブで草

806この名無しがすごい!2022/02/14(月) 18:28:36.10ID:yP/zvlMZ
はまち劇場を荒らしている奴が「原作が八雪エンドを迎えたんだからHACHIMANをアンチしても無駄だぞ」だとさ
電池の主張より意味不明で草


怒りで他所のスレに迷惑かけているのは>>805じゃないか

それではHACHIMAN信者にムキになっていると言われても仕方ないよ
807 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/19(土) 21:05:43.90 ID:H5z28vLDO
【第百四十四話】


結衣「お腹すいたねー」

雪乃「そうね」

あい「もう夕方だもんね」

天衣「時間が経つのは早いわ」
808 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/19(土) 21:06:55.25 ID:H5z28vLDO
結衣「早くおうち帰らないとお腹と背中がくっ付いちゃうよー」

あい「結衣ちゃんはおっぱい大きいんだから大丈夫でしょ」

結衣「関係ないでしょ」

あい「そうかなー?」モミッ

結衣「きゃあっ!」

天衣・雪乃「「」」ブフォ
809 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/19(土) 21:08:42.74 ID:H5z28vLDO
結衣「なっ、何するの!」

あい「またおっきくなった? 揉み心地が前と少し違うんだけど」モミモミ

結衣「気のせいだし!」

あい「いや、絶対大きくなってる」モミモミ

結衣「ていうか揉まないでよ! 皆いるんだからっ!」

あい「二人きりなら良いの?」モミモミ

結衣「そ、それならまぁ……――って、だから揉むのやめろし!」ウガー
810 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/19(土) 21:36:55.69 ID:H5z28vLDO
あい『続きはあいの部屋、だね』

結衣『もう。えっちなんだから』

あい『ごめんね。ここ数日オナれてなくて暴走しちゃった』

雪乃(眼福眼福)
811 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/19(土) 21:42:40.70 ID:H5z28vLDO
雪乃(お腹も背中も似たような身体の私でも雛鶴さんは求めてくれるかしら?)

天衣「目が怖くなってるわよ」

雪乃「えっ!?」
812 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/19(土) 23:20:56.91 ID:raz/1z/60
大山「……これでよしっと」

天馬「ああ、SSをまた一つ改変したぜ」

大二郎『八幡「雪ノ下なんて俺の方が相性良さそうなのに……」も忘れずに』

翔吾「ああ、僕たちの凸はまだまだ、これからだ」
813 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/20(日) 00:20:29.18 ID:mhXDIAyn0
【第百四十五話】


怜王「HACHIMANと戦い続け幾星霜……」

怜王「たまには温泉で休むのもいいものだ……」

怜王「ああ……何だか眠く……」
814 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/20(日) 00:24:53.83 ID:mhXDIAyn0
はつま「……おい、起きなよ」

怜王「……ふわぁ、ん、寝ちまってたのか」

はつま「まったく、温泉がどうとか」

はつま「ほら、これでも飲んでシャキッとしな」

怜王(夢オチかよ、『八幡「雪ノ下なんて俺の方が相性良さそうなのに……」』じゃないっての……)
815 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/02/20(日) 03:02:03.23 ID:GcnXkp+N0
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816 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/20(日) 14:31:49.42 ID:8E2hC1WoO
成り済まし君は「雪ノ下なんて俺(八幡)の方が相性良さそうなのに……」って台詞が好きなんだね
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