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八幡「続はまち劇場」【俺ガイル】

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664 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 00:43:04.64 ID:fcUJHDXB0
【第百二十四話】


健太「なあ」

信吾「どうした」

健太「八幡ってさあ……本当に王水のこと知らないのかな?」

信吾「いや、あれは【俺ガイル日常一コマ劇場 #84】のパクリだから」

健太「でもあれは由比ヶ浜だから成り立つネタであって八幡じゃ成り立たないだろう」

信吾「まあ、原作読む限り元ネタよりは料理できるしな」

健太「その時点でダメじゃん」

信吾「まあ、八幡sage中野冬馬ageの為に捏造してるだけだしな」
665 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 00:45:58.45 ID:fcUJHDXB0
健太「そうでもしなきゃageれない時点で中野冬馬が情けなさすぎる」

信吾「やっぱり勇士雪人が雪ノ下を辱められなかった恨みが道を誤らせてしまったのか……」

健太「それでも他の俺ガイルSSに迷惑をかけていいわけじゃないんだが……」

信吾「597イラストに騙された名無しさん2022/01/26(水) 14:56:46.15ID:NH9qSFB9
   雪乃達をぞんざいに扱う癖に別の男と仲良くしたら怒るHACHIMAN信者   」

健太「図々しいことこの上ないな」

信吾「>>502の言った通りだな」

健太「こんなんだからHACHIMAN信者にムキになってるとか思われるんだろうな」

信吾「仕方ないけど、残念だ」

健太「俺たちなりに……頑張ったつもりだったのにな……」
666 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:13:56.49 ID:9YPVYHhlO
【第百二十五話】


田所「…………」ペラッ

雪乃「…………」ペラッ

三人『『』』ワイワイ

田所(今日も今日で姦しいな。何を話しているんだか)
667 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:42:06.01 ID:9YPVYHhlO
三浦『瀬川が振り向かないって……オトコなんてユイがブラウスのボタンもう一個外して誘惑すればイチコロだって! その胸元の深い谷間を見せれば、すぐに素直になるから』

田所(自信を持っていいぞ……外さなくてもイチコロだ。だって瀬川先生、鳴海の胸に視線向けている事あるし!)

結衣『は、外さないし! 優美子のえっち!』

三浦『えー? あの先公が遥の人柄だけで一線越える訳ないって! 巨乳の魔力で頭のネジが抜けたからに決まっているし』
668 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:43:48.32 ID:9YPVYHhlO
沙希『胸なんて大きくて良いと思ったことなんかないけど』

田所(これまた大物が出てきたな)

沙希『重くて肩凝るし、足元は見えないし、着たい服は着られないし。一人で歩いてると下心が見え見えなロクでもない男ばっか寄ってくるしさ』

三浦『うっ!』

田所(男の立場から言わせてもらうと、うちの女子は胸元見せ過ぎなんだよなぁ……万乳引力の法則に従って自然と目が吸い寄せられてしまうんだ。俺は悪くない)
669 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:46:19.92 ID:9YPVYHhlO
結衣『あー、それ分かる。あたしもサブレの散歩してると男の人とかに「お散歩ですか? 可愛いワンちゃんですね!」ってよく声掛けられるし』

三浦『ほらユイには人を引き寄せる力があるんだから活用しなきゃ』

結衣『カラダだけが目当ての人を引き寄せちゃいそうでイヤ』

田所(否定できない……だから、俺はモテないのか)
670 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:49:45.46 ID:9YPVYHhlO
結衣『そ、それなら優美子はどーなのさ! 優美子だってスタイル良いんだからそれで隼人君をユーワクしたりしないの?』

優美子『ユイー、隼人をその辺にいる男と一緒にするなし。色仕掛けなんかで振り向くような軽薄な男ならあーしが好きになったりする訳ないし』

結衣『ご、ごめん……』

優美子『わかればいいし』フンス

優美子『そしてあーしもごめん。瀬川』

田所(葉山の好みなぁ……アイツって普通以下くらいが好みっぽいんだよなぁ。雪ノ下と幼馴染だからか?)チラッ

雪乃「……何かしら。下衆な視線をこちらに送るのはやめてくれる?」

田所「……気の所為だ」
671 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:54:21.60 ID:9YPVYHhlO
>>670修正

結衣『そ、それなら優美子はどーなのさ! 優美子だってスタイル良いんだからそれで隼人君をユーワクしたりしないの?』

優美子『ユイー、隼人をその辺にいる男と一緒にするなし。色仕掛けなんかで振り向くような軽薄な男ならあーしが好きになったりする訳ないし』

結衣『ご、ごめん……』

三浦『わかればいいし』フンス
672 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:55:07.93 ID:9YPVYHhlO
三浦『そしてあーしもごめん。瀬川が色仕掛けなんかで振り向くような軽薄な男だったらユイが好きになったりする訳ないのに』

結衣『優美子……』

田所(葉山の好みなぁ……アイツって普通以下くらいが好みっぽいんだよなぁ。雪ノ下と幼馴染だからか?)チラッ

雪乃「……何かしら。下衆な視線をこちらに送るのはやめてくれる?」

田所「……気の所為だ」
673 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:56:54.39 ID:9YPVYHhlO
田所(しかし)

結衣「」ボンッ

優美子「」ボンッ

沙希「」ボンッ

雪乃「」キュッ

田所(見事に浮いてるな)
674 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 01:58:28.93 ID:9YPVYHhlO
>>673修正

田所(しかし)

結衣「」ボンッ

三浦「」ボンッ

沙希「」ボンッ

雪乃「」キュッ

田所(見事に雪ノ下が浮いてるな)
675 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:05:04.74 ID:9YPVYHhlO
田所(『持つ者が持たざる者に慈悲の心を持ってこれを与える。人はそれをボランティアと呼ぶの。途上国にはODAを、ホームレスには吹き出しを、モテない男子には女子との会話を。胸の小さな女の子には希望を。困っている人には救いの手を差し伸べる。それがこの部の方針よ』だったか?)

田所(持たざる者は持たざる者に何を与えられるんだろうか……)

田所(頭のいい雪ノ下なら何か解決法を思い付くかもしれないが、まぁ本人が実践出来てないからな……でも陽乃さんを見るに遺伝子的にはラノベの主人公並に可能性を秘めてるんだよなぁ……胸まで含めて)ジッ

雪乃「死にたいようね、田所くん――田所恭平くん」ジッ

田所「スマン。悪気は無かったんだ……」
676 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:33:09.35 ID:9YPVYHhlO
【第百二十六話】


八幡「ワールドカップ凄かったなー」

雪乃「そうね」

八幡「色んな国があるって事に気付かされたよ」

雪乃「一言目の感想がそれというのはどうなのかしら……」

八幡「あ、でもちゃんと試合も見たぞ! えっと、ネイマール?って人がすごかった! あとメッシ!」

啓祐「よくそんな早い時間に起きれたな。見直したぞ、比企谷」

八幡「何言ってんだよ。俺は芹沢とは違うんだっての!」

雪乃「比企谷くんの感想を聞いてると完全にニュースで見ただけのような感想というような気がしてくるから不思議ね」

八幡「雪ノ下も酷いな!?」
677 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:36:05.70 ID:9YPVYHhlO
啓祐「まあこれでいくつか国の名前とか覚えられたかもな」

八幡「そうそう、難しい名前の国も覚えたんだぞ!」

啓祐「どうせボスニア・ヘルツェゴビナとかだろ」

八幡「へ? 何だそれは? そんな国出てたか?」

啓祐「おい決勝トーナメントに進めなかった国の悪口はやめろ。そのカテゴリーには日本も入ってる」

雪乃「難しい名前の国とはなんだったのかしら……」

八幡「ほら、えーっと……ナイジェリアとかアルジェリアとか! ずっとよくわかんなかったんだよな」

啓祐・雪乃「「…………」」
678 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:41:53.68 ID:9YPVYHhlO
雪乃「……それはなにが難しいのかしら」

八幡「えっ!? どっちがどっちだか分からなくならないか?」

啓祐「……うん、比企谷だもんな」

雪乃「……そうね」
679 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:46:34.79 ID:9YPVYHhlO
啓祐「比企谷はどこを応援してたんだ?」

八幡「日本に決まってるだろ。特に本田と香川を応援した」

啓祐「いかにもなチョイスだな」

八幡「う……でもちゃんと知ってるぞ! ヤットさんが日本の心臓なんだろ!」ドヤッ

啓祐「本当にいかにもなセリフだな」

雪乃「それに比企谷くんが言ったのと同じ言葉がそこの雑誌に書いてあった気がするわ」

八幡「バレてる!?」
680 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:48:54.92 ID:9YPVYHhlO
八幡「でもさー、日本も残念だったよなー」

雪乃「まあ相手も強かったのだし、しょうがないのではないかしら」

啓祐「実際みんなそれぞれが組み分けに恵まれたって言ってたしな」

八幡「でも試合は迫力があってすごかったな。ゴールシーンとか」

啓祐「やっぱり見てたのはハイライトだけだったか」

八幡「違うし! ちょっと起きられないこともあったけどけっこう見てたし!」
681 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:53:20.19 ID:9YPVYHhlO
雪乃「まあ、国の威信のぶつかり合いというものになにか感じるものはあったわね」

八幡「芹沢はどこ応援してたんだ?」

啓祐「あー、特には決めてなかったな。イタリアとイングランドは面白かったな」

八幡「あ、イタリアって美女が多いんだよな!」

雪乃「そういえばそこの雑誌にも書いてあったわね」

啓祐「うわ、実にインセルくさい雑誌だ」

八幡「インセル言うなし! あれ、でもさっきもだけど雪ノ下なんでそれ知ってたん?」

雪乃「そ、それは、たまたま風でぺージがめくれて、たまたま近くにいた私の視界に入ってしまったのよ。別に比企谷くんがどんなものを読んでいるのか興味があった訳ではないわ」

八幡「えー、ほんとにー? 雪乃ちゃーん♪」ダキッ

雪乃「ちょっ、離れてくれないかしら。暑苦しいわ」

八幡「カレカノなんだから良いだろー」

啓祐(今日も暑いなー)
682 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 02:58:59.09 ID:9YPVYHhlO
八幡「ていうか俺も生でサッカー見てぇ!」

啓祐「残念だったな、比企谷。もうワールドカップは終わったんだ」

八幡「じゃなくて、日本でもあるじゃん!」

啓祐「おぉ、比企谷がJリーグの存在を知っているとは」

八幡「そのくらい知ってるし!」

啓祐「あー。そういやグラビア見る為にスポーツ新聞買ってたんだっけか。
   そりゃJリーグくらい知っててもおかしくないか」

八幡「馬鹿にすんなぁ!」
683 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 03:00:23.60 ID:9YPVYHhlO
八幡「だからさー、明日サッカー見に行こうぜ! 仙台vs名古屋!」

啓祐「練習あるから断る」

雪乃「いやよ」

八幡「即答!?」
684 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 18:50:44.12 ID:9YPVYHhlO
【第百二十七話】


愛和「『そば処 いろは』か……」

いろは「先輩今わたしのこと名前で呼びました? 呼びましたよね? ひょっとして異性とちょっと仲良くなったからって名前で呼べば更に距離が近くなるんじゃないかとか安直な考えな訳じゃありませんよね? そういうのを不意にされるとドキドキしちゃうので、時と場合とお互いの関係がもっと親密になってからちゃんと相手の了承を取った上ですべきですごめんなさい」ペコリ
685 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/01/31(月) 18:53:39.89 ID:9YPVYHhlO
いろは「あうぅ……」

愛和(早口過ぎて何言ってたのか全然聞き取れなかった。聞き返すべきか否か)
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/01(火) 05:50:16.16 ID:+OArg0m2O
https://i.imgur.com/mVE1W7Y.jpg
こんな顔の顔面障害者が、八幡に転生しようとした。
当然のように仮面ライダーに変身出来る八幡だ。


しかし、転生先の世界では、仮面ライダーは強くてカッコいいではなく、もっと強い能力者がゴロゴロいて、しかもダサいという風潮であり、所謂ライダー変身系転生者はハズレ枠だったのだ。
687 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 00:33:48.01 ID:h6hiIJZyO
【第百二十八話】


八幡「おっす」

恭一「おう。お疲れさん」

剛志「お疲れ様です」

颯太「お疲れ様っす」

恭一「さて八幡君も来たしオヤツタイムと行こうぜ」
688 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 00:44:15.53 ID:h6hiIJZyO
雪乃「今日は恵方巻きだぜ!」

剛志・颯太「「ありがとうございます!」」

八幡「そういや今年(※)は今日が節分だったな」


※彼らの言う「今年」とは2022年ではありません
689 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 00:47:20.13 ID:h6hiIJZyO
>>688修正
恭一「今日は恵方巻きだぜ!」

剛志・颯太「「ありがとうございます!」」

八幡「そういや今年(※)は今日が節分だったな」


※彼らの言う「今年」とは2022年ではありません
690 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 00:58:16.90 ID:h6hiIJZyO
八幡「うまそうだな」

剛志「早く食べたいです」

颯太「今年の恵方は南南東っす」

恭一「流石神社の息子! 頼れるぅ!」
691 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:15:30.70 ID:bIT3vjSo0
恭一「皆、南南東を向いて。頂きます」

八幡「頂きます。もぐ」

剛志「頂きまーす。あーん」

颯太「頂きまーす。んふ」


八幡「ごっそーさん」

颯太「全部食べ切れないかも」

恭一「別に残してもいいぞ、福が来ないだけだから」
692 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:16:08.08 ID:bIT3vjSo0
剛志「ほら、手伝ってやるから半分寄越せ」

恭一「切る物がない。無理に切ろうとすれば中身が大変な事になる」

颯太「じゃあ、反対側から食べて来てくれればいいんじゃないか?」

八幡「ポッキーゲームかよ」

剛志「……仕方ねーか」
693 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:16:51.68 ID:bIT3vjSo0
恭一「……」

剛志・颯太「もぐ。もぐもぐ、もぐ、もぐもぐ、もぐ」

剛志・颯太「もぐもぐ、もぐ、……あっ」

颯太「もしかして、唇触れちゃった////]

剛志「なんていうか……御馳走様」

八幡・恭一「えっ?」
694 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:17:42.64 ID:bIT3vjSo0
【第百二十九話】


結衣「恵方巻買ってきた」

八幡「ありがとな」

結衣「でもこれ、一人で食べきれるかな?」

結衣(はっ、これはまさか……)

小町(この時期にありがちなポッキーゲーム的な展開……)

八幡「いや、不安なら恵方巻切ってから食べような」

八幡「一緒に食べるから」
695 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:18:52.36 ID:bIT3vjSo0
【第百三十話】


千歳「どうしたの」

めぐり「ちょっと様子を見に、ね」

千歳(そういや今日は節分だ、机の上に豆が置いてある)

めぐり「あー豆だー。そういえば今日は節分なんだねえ」

千歳(そう言って豆をつまんで、目線まで持ち上げしげしげと眺める彼女の姿に、あたしは魔がさしたとしか言いようがなかった)

千歳「鬼はー外ー」

ペチッ

めぐり「……」
696 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:20:25.06 ID:bIT3vjSo0
千歳(……すごく戸惑ってる)

千歳「鬼はー外ー」

めぐり「え、えぇ?えっと……え?」

千歳(なんか目に涙浮かんで来てるよこの人……ゾクゾクしてきた)
697 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/02(水) 14:21:00.51 ID:bIT3vjSo0
千歳「鬼はー外ー」

めぐり「いたっ。えっと、君から見て、私は鬼ってこと、かな?」

千歳「鬼はー外ー」

めぐり「いた……」

千歳(涙目で混乱してる。あーすっげえゾクゾクするわ。)

千歳(……んん?涙目からいきなりブワッとマジ泣きに変化しましたぞ?)

めぐり「えぐっ……ひっく……ぐすっ……」

千歳「( ゜Д゜ )」


千歳「( ゜Д゜)」


(この後めちゃくちゃ釈明しました)


 おわり。
698 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:19:54.27 ID:xXsan6doO
【第百三十一話】


雪乃「正直さ、お嬢様キャラも疲れる訳よ」

四葉「ふ、ふぇ?」
699 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:32:57.47 ID:xXsan6doO
雪乃「いやいや。『ふ、ふぇ?』じゃなくてさ。
   両親に『キャラ作っとかないとモテないぞ』って言われてるから、雪乃さんもさ、お嬢様キャラで頑張ってるだけな訳よ」

四葉「疲れているんですか? ちゃんと眠れてます?」

雪乃「いやいやいや。『疲れているんですか?』ってお前、雪乃さん別に病んでねーよ。これ素だよ」

四葉「にわかには信じがたいですが……」

雪乃「バレないように頑張っているからな」
700 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:37:34.90 ID:xXsan6doO
雪乃「つーか、素でやってる奴の方が少ないだろ」

四葉「でしょうね」

雪乃「塩谷くんとか良い奴ぶってるけど鍵かけた裏アカで本性曝け出しているし」

四葉「え、えええええ!?」

雪乃「そうそう。比企谷くんは彼氏の材木座くんと毎日校内セクース」

四葉「あ、あの人達がですか!?」

雪乃「いやいや、マジマジ。宇宙的に真実」
701 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:41:37.50 ID:xXsan6doO
雪乃「相撲さんなんか家で赤ちゃん言葉だぜ」

四葉「……それは、可愛いかも」

雪乃「『金融界で一旗揚げるでしゅ』とか言ってんだぜ。可愛いのかよ」

四葉「え、可愛くないですかぁ?」

雪乃「可愛いけどさ、タイプじゃない」
702 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:46:53.49 ID:xXsan6doO
四葉「じゃあ、どういうのがタイプなんです?」

雪乃「三風さん」

四葉「ああ、宮美家の四つ子ちゃんの。確かに可愛いですよね」

雪乃「だろ? 色々したくなるよな?」

四葉「色々って……具体的には何をしたいんですか……?」
703 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:49:41.85 ID:xXsan6doO



雪乃「お っ ぱ い ぺ ろ ぺ ろ」


704 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:53:50.61 ID:xXsan6doO
四葉「へっ?」

雪乃「だから三風さんのおっぱいを舐め回したいって言ってるんだよ」

四葉「それって、へ、へへへ……」
705 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:56:16.51 ID:xXsan6doO



四葉「変態じゃないですかー!」


706 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 22:58:08.92 ID:xXsan6doO
雪乃「見た目は乙女、心は変態。ぽっ」

四葉「ぽっ、じゃないですよぅ!」
707 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/06(日) 23:00:22.55 ID:xXsan6doO
雪乃「まあ、でも、四葉さんも結構可愛いよね、うん。雪乃さん好みだよ、結構。うん」

四葉「嘗め回すような目で見ないでくださぁい!」

雪乃「へっへっへ、四葉ちゃーん。やっと二人っきりになれたねぇ」

四葉「そんな微妙なネタを使わないでください!」
708 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 00:00:15.15 ID:wibdHZBwO
雪乃「ってか、あれじゃね?」

四葉「ふ、ふぇ……?」

雪乃「他の奴ら来るの遅くね?」

四葉「言われてみればそうですね」
709 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 00:18:09.05 ID:wibdHZBwO
雪乃「四葉さん。『今日は活動無いんですか』って聞いといて」

四葉「雪ノ下さんは送らないんですか?」

雪乃「ゲームしてたらバッテリーが10パー切った」

四葉「またですか」
710 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 00:26:20.54 ID:wibdHZBwO
四葉「じゃあ、送りますねぇ――あれ。メールが来てます」

雪乃「小町さんから?」

四葉「はい、小町ちゃんからです。ええっと……」

雪乃「ん、どうしたんだよ」

四葉「……『佐久間ツインズの開発をするから今日は活動無しです!』って書いてあります」

雪乃「お盛んだねえ。イケメン双子をまとめて食べちゃうなんて」

四葉「ですね」
711 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:52:34.75 ID:gJSc40S/0
四葉「じゃあ、私たちも帰りますか?」

雪乃「いま何時だっけ?」

四葉「えーっと、六時五分ですね」

雪乃「四葉さんは今日ご飯誰かと食べるのかい」

四葉「……一人で食べますよぅ」

雪乃「じゃあ、一緒に食べないかい」

四葉「ちゃんとしたの食べさせてくれるんですか?」

雪乃「うんうん。スイーツという名の雪乃さんのこの若い身体を食べさせてあげるよ」

四葉「いらないでしゅよぅ!!」

雪乃「おま……。本来お前がいらない子なんだからな! こういうSSとかって、大抵お前はぶられてるじゃん」

四葉「!!」

雪乃「それを、なんでお前、こんなにこのSSに出れてんのか分かってんのか!」

四葉「な、なんででしゅか」

雪乃「巨乳だから」
712 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:53:03.65 ID:gJSc40S/0
四葉「じゃあ、このSSに於ける要らない子は雪ノ下さんじゃないですかー!」

雪乃「おま……そんな宇宙的真理をいとも簡単に……」

四葉「え、あ、ご、ごめんなしゃい」

雪乃「いやいや、謝罪の言葉くらいちゃんと言えよ。
    何だよ、しゃいって。こんなときまで可愛い子アピールかよ」

四葉「うう……かつぜつよくないんですよぅ」

雪乃「よし、おk。雪乃さんが手本を見せてあげよう」

四葉「手本、ですかぁ?」
713 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:54:16.74 ID:gJSc40S/0
雪乃「分かんないよ…。

わっかんないよ!
ジュー君の言ってることはひとつも分かんないよ!
ジュー君がいいって言ってるもの、何がいいのか分かんないよ!
分かんない! 私には分かんないの!
ブラッディって何がカッコイイの? 血なんて嫌だよ! 痛いだけだよ!
狂うのどこがカッコイイの?
クレイジーのどこがいいのか分かんない!
罪深いって何なの? 罪があるのの何がいいの!? 犯罪者がカッコイイの?
そもそも混沌って何? カオス? だから何なの!?
闇って何? 暗ければいいの!?
正義と悪だと、何で悪がいいの? 何で悪い方がいいの? 悪いから悪なんじゃないの?
右腕が疼くと何でカッコイイの?
自分の力を制御できない感じが堪らないって、何それただの間抜けな人じゃん!
ちゃんと制御できる方がカッコいいよ! 立派だよ!
普段は力を隠していると何が凄いの?
そんなのただの手抜きだよ! 隠したりしないで全力で取り組む人の方がカッコいいよ!
どうして二つ名とか異名とか色々付けるの? いっぱい呼び名があったって分かりにくいだけじゃん!
英語でもなんでもカタカナつけないでよ! 覚えられないんだよ!
鎮魂歌って書いてレクイエムって読まないでよ!
禁忌って書いてタブーって読まないでよ!
聖戦って書いてジハードって読まないでよ!
ギリシャ神話とか聖書とか北欧神話とか日本神話とか、ちょっと調べたくらいでそういう話しないでよ!
内容もちゃんと教えてくんなきゃ意味が分かんないよ! 教えるならちゃんと教えてよ!
神話に出てくる武器の説明されても楽しくないよ…。
グングニルもロンギヌスもエクスカリバーもデュランダルも、天叢雲剣も意味不明だよ!
何がカッコいいのかぜんっぜん分かんない!
他の用語も謎なんだよ! 原罪とか十戒とか、創世記とか黙示録とかアルマゲドンとか…。
名前がいいだろってどういうこと? 雰囲気で感じろとか言われても無理だよ!
相対性理論とかシュレディンガーの猫とか万有引力とか、ちょっとネットで調べただけで知ったかぶらないでよ!
中途半端に説明されてもちっとも分からないんだよ!
ニーチェとかゲーテの言葉引用しないでよ!
知らない人の言葉使われても何が言いたいのか全然分かんないんだよ!
自分の言葉で語ってよ!!
お願いだから私が分かること話してよ!
厨二って何なの? 厨二ってどういうことなの?
分かんない分かんない分かんない分かんない! 分かんなーい!!
ジュー君の言うことは、昔っから何ひとつ、これっぽっちも、分かんないのよぉ!」

四葉「わわわ、凄いでしゅ!」

雪乃「やってみ」

四葉「え? ええっと……で出しの言葉なんでしたっけぇ」

雪乃「よし。ちゃんと雪乃さんの言葉聞けてないからお仕置きな」

四葉「ふ、ふえええええ、な、なんですかあ、それ」

四葉「って、なんで胸撫でてるんですかぁ」

雪乃「雪ノ下さんが撫でてるんじゃないよー。この名無しがすごい!が撫でてるんだよー」

四葉「この名無しがすごい!自重して下ひゃい!」
714 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:55:04.38 ID:gJSc40S/0
24 :愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中 :2008/06/09(月) 17:49:04.37 ID:zc9UfnpC0

雪乃「じゃあ、二人でスイーツホテルにでも行くか。
    そして、なんとなく美味しいものを食べたあと、
    最上階のベッドで……ぽっ」

四葉「びえええええん、普通にご飯が食べたいでしゅ!」

雪乃「あ、じゃあ、雪乃さん、四葉さんの手作りが食べたいな」

四葉「わ、私の料理ですかぁ?」

雪乃「そうそう。カレー作ってよ」

四葉「カレー好きなんですかぁ?」

雪乃「そういう設定だから」

四葉「本当は何が好きなんですかぁ?」

雪乃「可愛い女の子」

四葉「じゃあ、カレー作りますねぇ」

雪乃「お主……中々やりおるな」

四葉「何もしてませんよぅ!」

雪乃「いやいや、そのスルースキルは異常だぞよ。
    普通は『じゃあ、私を食べて下しゃい』とかさ」
715 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:55:33.35 ID:gJSc40S/0
四葉「私可愛い女の子じゃないですからー!」

雪乃「いやいや、何謙遜してんだよ。」

雪乃「四葉さん可愛いじゃん。未来的に可愛いじゃん」

四葉「……そういう意味じゃなくて、根本的に」

雪乃「根本的に?」

四葉「そう、です。あの……えっと……」

雪乃「え、何。何何何何。ちょ、怖い。何」

四葉「実は、これ、メロンパンなんです!」

雪乃「お、おま、胸が……無いだと……!?」

四葉「本当は、私男の子なんです!」
716 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:55:59.78 ID:gJSc40S/0
雪乃「……よし、おk。落ち着こう。
    とりあえず、このメロンパンを二人で食べようか。
    うほっ、まだ体温が残ってやがるぜ」

四葉「落ち着くべきなのは雪ノ下さんの方ですよー!」

雪乃「だ、だって、そんな、そんな情報作者から聞いてないもん」

四葉「言ってないですもん」

雪乃「…………ユニーク」

四葉「現実逃避しないで下さい、雪ノ下さん」

雪乃「え、だって、おま……、え?」

四葉「……引いちゃいましたか?」

雪乃「い、いや。引いてないけど……」

四葉「えへへ、嘘。引いてるでしょ」

雪乃「引いてないって」
717 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:56:28.29 ID:gJSc40S/0
四葉「嘘」

雪乃「引いてないから、泣きそうな顔すんなよ。
    た、食べたくなっちゃうだろ……ぽっ」

四葉「そうです、私食べられたかったんです」

雪乃「雪ノ下さんに?」

四葉「別に雪ノ下さんにじゃなくても良いけど。男の人に」

雪乃「……ゲイなのか?」

四葉「男と男としてじゃなくて、男と女としてだから、ちょっと違うかな」

雪乃「うーん、とりあえず率直な感想言っていい?」

四葉「何ですかぁ?」

雪乃「お前が偽巨乳だと分かったいま、お前を続はまち劇場に出す必要性なくね?」
718 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:57:03.46 ID:gJSc40S/0
四葉「え、え、え、え、えええ!?」

雪乃「いやいや、だってさ。お前。偽者って、メロンパンって……」

四葉「め、メロンパン入れになってまぁしゅ」

雪乃「そんな古いネタいらねえよ」

雪乃「いやいや、これ場面変えて、イケメン双子の開発シーンをここからお送りするべきだろ」

四葉「ええええええええ」

雪乃「というわけで、この続はまち劇場は腐女子ホモスレとなりました」

雪乃「ってかさ、四葉さんさ。ん? 四葉くん?」

四葉「さん、が良いです……」

雪乃「四葉さんさ、開発とかしてんの?」

四葉「う、うう……し、してないです」

雪乃「じゃあさ、あれじゃね? その、佐久間ツインズ見て研究すればいんじゃね?」

四葉「え、えええ! そんな破廉恥なの、無理ですよぅ!」

雪乃「大丈夫大丈夫。雪乃さんも付いていってあげるから」

四葉「だ、大丈夫なんですかぁ?」
719 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:57:31.62 ID:gJSc40S/0
雪乃「何が?」

四葉「い、いや……さっき、雪ノ下さん『お盛んだねえ』って言ってたから」

雪乃「まあ、そこは脳内妄想で四葉さんに刷りかえるから」

四葉「や、やめてくだしゃい、そんなの!」

雪乃「良いだろ、いずれ分かることなんだからさあ、いっひっひ」

四葉「な、雪ノ下さんとそういうことするつもりはないれすよぅ!」

雪乃「じゃあ、誰としたいのかなー、四葉さんはー」

四葉「! そ、それは……」

雪乃「言ってごらんよー、誰としたいのかなー」

四葉「つ、折忽戸さんと……」

雪乃「んー? 聞こえないぞー」

四葉「折忽戸さんとしたいんでしゅ!」
720 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:58:00.53 ID:gJSc40S/0
雪乃「でも、君あれじゃん。折忽戸さん女の子じゃん」

四葉「実はあの人も男の人なんです……」

雪乃「えええええええええ」

四葉「『四葉には教えてあげるよっ』って言って教えてくれました」

雪乃「狙ってたのに……。ってか、その言葉だけで信じたの?」

四葉「いや、見せてくれました」

雪乃「……どうだった」

四葉「すごく……大きかったです」

雪乃「テンプレ通りの答え方してんじゃねーよ!!」

四葉「う、うう……ハリセンで叩くのはやめてくらひゃいっ」

雪乃「まあまあ、なんか今日色んな事実が分かって雪乃さんびっくらこいちゃったけどさ、我々も加わろうか」
721 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 16:58:26.85 ID:gJSc40S/0
四葉「ほ、本当に行くんですかぁ?」

雪乃「本当は行きたいくせにー」

四葉「う、ううう……。でも、その……心の準備が……」

雪乃「男の子ならしっかりしなさい!」

四葉「心は女の子なんでしゅ!」

雪乃「とにかく、このままじゃ埒があかないから、三人のとこに行くぞ」

四葉「え、場所分かるんですかぁ?」

雪乃「あたぼうよ。雪乃さんの嗅覚を以ってすれば簡単…………」

四葉「ど、どうしたんですかぁ?」

雪乃「あいつら……この近くの教室でヤってやがる……」
722 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:00:53.12 ID:gJSc40S/0
四葉「え、えええええええええ」

雪乃「とんだ、変態どもだぜ。ごくり」

四葉「お前もなー!」

雪乃「じゃあ、いざ参ろうか」

四葉「ほ、本当に行くんですかぁ?」

雪乃「雪乃さんのが本当は行きたくないんだからな」

四葉「じゃあ、行かなきゃいいじゃないですかー!」

雪乃「でも、四葉さんは行きたいだろ」

四葉「う……うう」

雪乃「ほら、興味あるじゃん」

四葉「そ、それは……」

雪乃「そうだ。教室へ行こう!」

四葉「そんな学校へ行こうみたいに言わないで下ひゃあい!」
723 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:02:05.04 ID:gJSc40S/0
結衣「ようやく部室から出ていったね」

八幡「雪ノ下雪乃の偽物と見知らぬ奴……何だったんだ」
724 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:02:46.29 ID:gJSc40S/0
雪乃「とうとう来てしまったな」

四葉「そ、そうですね。なんだかんだでここまで」

雪乃・四葉「…………」

雪乃「ここを開けたら新世界だ」

四葉「そうですね……」

雪乃「それじゃあ、行くぞ!」



雪人「ら、らめええええええっ、壊れるからっ、壊れちゃうからっ」

希愛「何を言ってるのユキ君、ここが良いんでしょ」

雪人「悔しいっ、でも感じちゃうっ! びくびくっ」

希愛「ほらっ、中野くんもこっちに来て手伝って」

冬馬「は、はは……」
725 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:03:17.93 ID:gJSc40S/0
雪乃「……四葉さん、何も見なかったことにしないか」

雪乃(小町さんはどこいったんだよ……)

四葉「えー、一緒に混じりましょうよー」

雪乃「なんか、君の八幡さんおっきくなってるー」

雪乃「ってか、君、今まで嫌がってたくせに、そんな……」

四葉「行きましょうよ」

雪乃「鼻息荒いって、びんびんだって、色んなところが元気過ぎるって」

四葉「私は行きましゅ。雪ノ下さんも行きましょう!」

雪乃「でも、雪乃さんホモってあんまり好きじゃないんだよぅ」

四葉「今更何言ってるんですかぁ! 行きましゅよぅ!」

雪乃「え、ええええええ。君、急に男らしくなりすぎだから!」
726 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:04:03.43 ID:gJSc40S/0



四葉「霧絵しゃん! 私たちも混ぜて下ひゃい!」

希愛「あ、四葉ちゃんと、それに雪乃ちゃんも」

雪乃「…………」

雪人「見ちゃらめええええええ」

四葉「でも、見ましゅ! 霧絵しゃん、私も開発して下ひゃい!」

雪乃「…………」

冬馬「…………」

冬馬「霧絵さん。俺と雪ノ下は私用思いだしたので、帰ります。あとは三人でお楽しみください」

希愛「そうなの? じゃあ、四葉ちゃん! こっちに来て」

四葉「ひゃあい」

雪乃「…………」



727 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:04:33.82 ID:gJSc40S/0
冬馬「……もしかして雪ノ下も、ああいうのに興味があったのか?」

雪乃「……別に」

冬馬「そうか、余計なことをしてしまったかと思った」

雪乃「…………」

冬馬「俺も、あまり好きではないんですよ、ああいうの」

雪乃「…………」

冬馬「寧ろ……。いや、何でもない」

雪乃「……そう」

冬馬「……四葉さんと何を喋ってたんですか?」

雪乃「……別に何も」

冬馬「そうですか。……俺、実は耳がいいんですよ」

雪乃「…………」

冬馬「扉の向こうでの雪ノ下と四葉さんの会話も、はっきりと聞こえてました」

雪乃「…………」

冬馬「そんなに固くならなくてもいいでしょう」

冬馬「お互い、素直になろうじゃないか?」

冬馬「普段のお固い雪ノ下より、おちゃらけたあなたの方が可愛いですよ」
728 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:05:16.13 ID:gJSc40S/0
雪乃「この地獄耳がっ!」

冬馬「そうそう、そんな感じの」

雪乃「じゃあ、お前もその気色悪い口調やめなさいよ」

冬馬「やめてやんよ」

雪乃「ってかさ、犯罪はやめときなよ」

冬馬「可愛いは正義!」

雪乃「お前のその感情は正義じゃないけどな」

冬馬「ってか、正直本当吐くかと思って」

雪乃「まあ、あれは地獄絵図だよな」

冬馬「なんか凄い俺の名前とか呼んできやがるの」

雪乃「可愛いじゃん」

冬馬「な、雪ノ下さん、そういう趣味だったんですか」

雪乃「馬鹿。宇宙的冗談だろー!」
729 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:05:42.58 ID:gJSc40S/0
冬馬「もう本当無理無理。ってか、雪ノ下さんも嘘吐きだよねー」

雪乃「何」

冬馬「比企谷くんは彼氏の材木座くんと毎日校内セクースとか、そんなしょーもない嘘吐いてたよね」

雪乃「!!」

冬馬「僕地獄耳だから」

雪乃「異常すぐる……ごくり」

冬馬「とりあえず、僕は八幡が吸い……いや、何でもない」

雪乃「よし、とりあえず警察に行こうか」

冬馬「だって、八幡の可愛さは異常じゃないですか」

雪乃「なんか語りだしたぞ」

冬馬「あの捻くれた笑顔とかさ、もう心が癒されるというかね。うんうん。」

冬馬「まさしく僕の心のエナジードリンク」
730 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:06:10.40 ID:gJSc40S/0
雪乃「とりあえず、病院に行こうか」

冬馬「僕は異常じゃないから。もう、女体化八幡とかさ、正直……」

雪乃「おま……それは、流石にないだろ……」

冬馬「将来、俺、小町のお義兄さんになる予定だから」

雪乃「そのレベルかよ」

冬馬「雪ノ下さんも、結構さ、うん……」

雪乃「じろじろ見んな」

冬馬「結構雪ノ下さんも八幡っぽくて、はあはあするよ」

雪乃「はあはあすんな」

冬馬「まあ、でも、やっぱり女体化八幡が暫定一位だけど」

雪乃「とりあえず、お前は正気に戻ってくれないか」

冬馬「そんな冷たいこと言わないで下さいよ」

雪乃「口を噤むわけにはいかないか」

冬馬「じゃあ、雪ノ下さんも元に戻ってよ」

雪乃「いいよ」
731 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:06:55.21 ID:gJSc40S/0
冬馬「……今日はいい天気だな」

雪乃「……」ペラ

冬馬「俺、曇りって天気好きなんだよ」

雪乃「……」ペラ

冬馬「暑すぎず寒すぎず、丁度良いと思わないか?」

雪乃「……」

冬馬「……」

雪乃「…………」

冬馬「…………」

雪乃「会話続かねーよ!」

冬馬「由比ヶ浜さんとかがいないとこんなものですね」

雪乃「ってかさ、正直はまち劇場の終わりが見えなくなってきたよ」

冬馬「俺も見えなくなってきた」

雪乃「でもさ、とりあえずハッピーエンドにすればいいんじゃないかと思うんだ」

冬馬「それは同意せざるを得ない」
732 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:07:56.20 ID:gJSc40S/0
十年後


雪乃「おめでとう!」

雪人「おめでとう!」

四葉「おめでとう!」

希愛「おめでとう!」

小町「……どうしてこうなった」

八幡「何故こんなことに……」

結衣「八幡、今日はおめでとうって言わなきゃ」

冬馬・八流火「ありがとう!」



というわけで、十年後中野冬馬はクローンプラントで女体化八幡を複製して結婚し、幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。

(HAPPY END)
733 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:14:49.77 ID:gJSc40S/0
【第百三十二話】

595イラストに騙された名無しさん2022/01/15(土) 08:39:47.34ID:3dXufJK+
はまち劇場のゲストを追い払おうとするHACHIMAN信者
HACHIMANが同じ事されたら怒る癖にw

596イラストに騙された名無しさん2022/01/16(日) 10:01:25.25ID:TyJwUg2Q
ゲストだけで喋らせてもファビョるHACHIMAN信者www
どんだけ狭量なんだよ。八幡だけが幸せになる展開しか認めないつもりかwww

597イラストに騙された名無しさん2022/01/26(水) 14:56:46.15ID:NH9qSFB9
雪乃達をぞんざいに扱う癖に別の男と仲良くしたら怒るHACHIMAN信者

598イラストに騙された名無しさん2022/02/06(日) 15:48:43.10ID:llVbZTmQ
「ハコヅメクロス書いてくれ」って奴がいるな
成り済まし君なんてはまち劇場でハコヅメキャラが雪乃達と仲良くするエピソード見てファビョってたのに


怜王「俺の戦いはこんな風に見られているのか……」

怜王「これからも戦い続けないと……」
734 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:16:16.45 ID:gJSc40S/0
怜王「そのためには……よしっ」

怜王「いまからでも恵方巻を食おう」

怜王「ウオオオ」モグモグ
735 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/07(月) 17:22:08.36 ID:gJSc40S/0


怜王の恵方巻が世界(俺ガイルSS)を救うと信じて……

(HAPPY? END)
736 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 18:44:22.01 ID:jOklOclJO
成り済まし君は本当にレオ好きだよね
総武の雷神といいHACHIMAN信者はアウトローが好みなのかな?
737 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 19:02:11.27 ID:jOklOclJO
【第百三十三話】


雪ノ下母「なんで娘に辛く当たるかですって……? そんなの決まっているでしょう?」
738 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:04:16.56 ID:jOklOclJO
雪ノ下母「そんなの娘が可愛過ぎるからに決まっているでしょう!? 子供にはのびのびと育って欲しいと思うのが親の常でしょう!
    「『可愛い子には旅をさせよ』に従って少し厳しく育ててしまった陽乃がアレな性格になってしまったことは今でも悔やんでいる失態なんです……! とはいえ陽乃は既に自分の道を定めているようですから今更口出しする気はありません。
    「しかし雪乃はそんな姉に何を見たのか随分と我の薄い子に育ってしまって……そこで一計を案じて雪乃を実家から離して一人暮らしをさせて自立を促そうとしたのですよ! そうすれば――
    「……? 天河さんどこに行く気ですかまだ話は始まったばかりですよ早く戻ってらっしゃい」
739 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:05:18.00 ID:jOklOclJO
護「すみません。お茶を飲み過ぎて厠に行きたくなりまして……」

雪ノ下母「そうでしたか。それでは案内いたしましょう」

護「お願いします」
740 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:06:23.23 ID:jOklOclJO
護「ありがとうございました」

雪ノ下母「いえいえ。長話に付き合ってもらうのですからこのくらい」
741 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:07:12.64 ID:jOklOclJO
雪ノ下母「さぁお座りになって。
    「ええと、それでどこまで話したかしら……あぁそうでした。雪乃に自立を促すところでしたね。そこで場面転換をして夫と私の思惑が語られなければなりません。あれはそう、雪乃が中学生の頃でした――」
742 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/09(水) 19:08:38.97 ID:jOklOclJO
後日

護「千葉県民は」

桜「家族愛が重い!」

緋巴「ただし娘に限る!」

雪乃・空「「なのー!」」
743 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 19:54:52.75 ID:OK9hO3ppO
成りすまし君は本当に八幡が嫌いだよね
原作読んでるとき発狂しなかった?
744 : ◆9pp7qon/u2 [sage]:2022/02/09(水) 20:41:06.40 ID:jOklOclJO
【悲報】俺氏、八幡以外のキャラをメインに据えた俺ガイルクロスを書いたら荒らしに「八幡嫌いなの?」と言われてしまうwww【意味不明】
745 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:17:07.56 ID:sNssR1/Y0
【第百三十四話】


桜庭「今日はバレンタインだな……」

鼎「そうね」

菫「そうだね」

瑶羽「そうですね」

桜庭「……おう」
746 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:17:36.66 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「…………」

桜庭「そういえば、去年はもらったな」

鼎「そう」

菫「ふうん」

瑶羽「そうですか」

桜庭「……おう」
747 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:18:12.63 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「…………」

桜庭「……イベントも今年はないしな」

鼎「そうね」

菫「そうだね」

瑶羽「そうですね」

桜庭「……おう」
748 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:18:41.26 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「…………」

桜庭「……そろそろ帰るわ」

鼎「そう」

菫「気を付けてね」

瑶羽「さよならです」

桜庭「……おう」


鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

桜庭「じゃあな」ガタッ

桜庭「」スタスタ


ガラッ、ピシャン
749 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:19:11.25 ID:sNssR1/Y0
鼎「…………」

菫「…………」

瑶羽「…………」

鼎「……やっと行ったわね」

菫「いつまでいるのかと思った」

瑶羽「正直、息詰まりましたからね」

菫「だよねー」

鼎「そうね」
750 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:19:56.67 ID:sNssR1/Y0
鼎「それにしても、あれはやっぱりチョコを催促していたのかしら?」

菫「じゃないの? 普段なら桜庭君あんな事言わないし」

瑶羽「貰えると思ってたんですかね。勘違いするにも程があると思うんですけど」

鼎「本当ね。おかげで疲れてしまったわ」

菫「あげる訳ないのにね。どうしてあんな勘違いするかな」

瑶羽「困りますよね、本当に。直接言うのもあれですし」

菫「うんうん」

鼎「まあ、桜庭君も言ってた割には簡単に落ちたしね」

菫「今じゃ平気で三股してるもんね」

瑶羽「バレてないって思ってるのが逆に凄いですけどね」

鼎「男なんてそんなものよ。結局、下半身で考える猿なのだし」

菫「卒業もうすぐだし、その時にバラそっか」

瑶羽「どんな顔するんでしょうかね。ちょっと楽しみですよね」

鼎「まあ、その分、桜庭君には散々美味しい思いをさせてきた訳だしね。それぐらいのご褒美は私たちにも必要よね」
751 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:20:33.98 ID:sNssR1/Y0
菫「にしてもさあ。桜庭君も、最近、ちょっと調子乗りすぎな感じあるよね」

鼎「そうね、街中でキスとか平気でしてくる時とかもあるし……」

瑶羽「それでそのまま体を触ってきて……みたいな流れに持ってこうとしてきますからね」

菫「それ断るとあからさまに機嫌悪くなるしね。あれ、ホントに鬱陶しいんだけど」

鼎「段々図々しくなってきてるのは確かよね」

瑶羽「桜庭君、ずいぶんつまんなくなっちゃいましたもんね。最初の頃は、初々しかったのに」

菫「かなり気を遣ってた感じあったもんね。触るのも優しく丁寧にって感じだったのに」

鼎「それが今ではね……呆れてしまうわ」

瑶羽「うわ……それ、王様気分じゃないですか」

菫「やっぱ調子乗ってるよね、桜庭君」

鼎「一年以上もちやほやしてあげたせいかしらね。今日もチョコの催促みたいな事をしてきたし……。自分がモテてると勘違いしてるのよね」
752 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:21:22.28 ID:sNssR1/Y0
瑶羽「しばらく罰でも与えます? 無視までするのは流石に可哀想ですし」

菫「勇太君とかと○してるところを見せてもいいかも。そしたら、自分が特別じゃないって思うだろうし」

鼎「あら? 菫って勇太君とも関係を持ってたのかしら?」

菫「ううん、勇太君はないよ。でも、桜庭君にわからせる為ならそれぐらいしてもいいかなーって感じ」

瑶羽「でも、勇太君は勇太君で面倒くさそうなんですよね。一度関係持つと、桜庭君より調子乗りそうですし」

鼎「それは確かにそうね。あと、城廻さんがうるさそうでもあるわ」

菫「やっぱ無難に、しばらく触るのとかNGにする」

瑶羽「で、少し冷たくしてみましょうか。きっと桜庭君、無視が嫌で謝ってくるでしょうし」

鼎「そうね、少しはわからせないとと意味がないでしょうし」

菫「それ言ったら、桜庭君可哀想だし。禁句だよ」
753 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:22:06.75 ID:sNssR1/Y0
鼎「さてと、それじゃそろそろ私たちも帰りましょうか」ガタッ

菫「そういえば、榊君はどうなんだろ」

瑶羽「確か、桜庭君の事が好きなんですよね。榊君って」

鼎「結婚出来ない相手からはモテるのが桜庭君の面白いところね」

菫「ある意味、不幸体質だよね、桜庭君って」

瑶羽「そういえば、榊君は今日チョコ桜庭君に渡せなかったんでしたっけ」

菫「何か男同士だからって、バレンタイン前に断られたんだって」

鼎「多分、桜庭君は私たちから貰えると思って、そう言ったんでしょうね」

瑶羽「それが貰えなかったものだから、すぐに帰るとかちょっとないですよね」

菫「榊君可哀想だよねー」
754 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:22:36.25 ID:sNssR1/Y0
鼎「その分、私たちが一杯慰めてあげようかしら」

瑶羽「うわ。鼎、その言い方、何かエロイです」

菫「鼎、だいたーん」

鼎「やめて、二人とも。恥ずかしいじゃないの」

瑶羽「照れないで下さいって。たまにはそういう鼎もいいと思いますし」

菫「そうそう。榊君に直接言ってあげたら、喜ぶかもしれないよ」

鼎「言える訳ないでしょ、そんな恥ずかしい事を。というか、もうやめて」
755 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:23:10.26 ID:sNssR1/Y0
瑶羽「鼎、顔真っ赤ですよ」

菫「鼎、可愛い」

鼎「さ、先に行くわよ」スタスタ

瑶羽「可愛らしいですね、鼎って」

菫「だよねー」




八幡「とんでもない事を聞いてしまった……」

結衣「あんな風にならないようにヒッキーも気を付けるんだよ」

結衣(そしたら……ちゃんとチョコは渡すから……)
756 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:25:18.78 ID:sNssR1/Y0
【第百三十五話】


下駄箱にて。

千川「やあ比良塚、今、帰りかね。他の者はどうした」

比良塚「先に帰っていきましたよ。なにか知らんけど急いでたみたいです」

千川「そうか……なら丁度いい、君にこれをあげよう」

比良塚「なんですか、この紙袋は?」

千川「君のことだ。きっと誰からも貰っていないのだろ? だ、だからその……一人の女……一人の知人としてこれを君に渡そうと思ってな」

比良塚「あ、ありがとうございます。これ本当に貰ってもいいんですか、教師が特定の生徒にこんなことしたら不味いでしょ」

千川「いいんだ。今日の今だけは教師と生徒という立場はなしだ」

比良塚「なら遠慮なく」

千川「そうかそうか、なら良かった。君のことだバレンタインに御家族以外の女性からチョコを貰うのは初めてなんだろ? 別に本命からと思ってくれてもいいぞ」

比良塚「いえ、それは勘弁してください」

千川「なっ……(ry」
757 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:31:12.11 ID:sNssR1/Y0
奏「無井人君、これを受け取ってくれるかしら?」

無井人「サンキュな奏、ところでこれなに?」

奏「チ、チョコよ。今日はバレンタインでしょ?そんなことも忘れていたのかしら」

奏「そうね、貴方はこれまでバレンタインにチョコなんて貰ったことがなかったのでしょう」

奏「それでバレンタインの日は永久に記憶から忘却したのね?」

奏「えっ?家族から貰うチョコなんてノーカンよノーカン」

奏「だから私が一番最初に無井人君にチョコをあげる最初の女性よね?」

奏「別に貴方の一番になりたい、なんてことは、これっぽっちも思っていないのだけれど、有り難く本命チョコを受け取りなさい無井人君」

無井人「……お、おう、サンキュ奏」

奏「そ? ……お礼以外に何かいうことがあるでしょう?」

無井人「チョコ美味しそうだな?」

奏「くっ……ほ、他には?」

無井人「あゝ、そうだった! 俺、家族以外の女性にバレンタインチョコ貰うの初めてじゃねーから」

奏「なっ……(ry」
758 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:35:31.57 ID:sNssR1/Y0
彩華「永斗先輩、おっそーい。むぅ」

永斗「どうした彩華? 珍しいな昼休みにここに来るなんて」

彩華「そんなことはどうでもいいじゃないですかー。はい、永斗先輩、受け取って下さい、バレンタインチョコレートです」

永斗「サンキュ彩華、有り難く貰っておくわ」

彩華「それと永斗先輩……」

永斗「どうした彩華? 急にもじもじして」

彩華「永斗先輩、今日チョコ渡されるのってわたしだけですよね?」

永斗「いや違うけど」

彩華「なっ、なんですかそれー!」

彩華「それでも本当に永斗先輩なんですか!」

彩華「永斗先輩はいつも友達が居ないこと自慢してたじゃないですかー!」

彩華「それなのに何処の女にチョコ貰ったんですか?」

彩華「女の子にチョコ渡されてホイホイ貰っちゃダメじゃないですか」

永斗「いつも友達居ない自慢してるわけじゃないからね、それになんなの?バレンタインって女の子からチョコ貰うもんじゃねーの?」

彩華「欧州ではバレンタインに男性から女性に送る風習のあるところもあるんですよ、だから永斗先輩っ!わたしに真の本命チョコを送ってください」

永斗「なんでや!」

彩華「わたし以外の女にチョコを貰ったからに決まってるじゃないですか!」

永斗「なっ……(ry 理不尽すぎる」
759 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:36:13.40 ID:sNssR1/Y0
通学路

折本「おっ会長、おはー」

玉縄「やあ折本君。おはようさん。」

折本「はい、チョコ。一応」

玉縄「折本が僕にチョコ?マジで」

折本「いや、キャラ変わってるから。って意外だった? マジウケるんだけどwww」

玉縄「いやいやウケないから。ありがとう折本君気持ちは確かに受け取った」

折本「義理にそこまで!マジウケるんだけど……」

760 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:38:12.93 ID:sNssR1/Y0
結衣「あのね? ヒッキー……これ」

八幡「おうサンキュ由比ヶ浜。ところでこれ……炭?」

結衣「違うし! 炭言うなし!」

結衣「チョコ……あたしが創ったの……ちょっと失敗しちゃったけど、受け取ってくれる?」

八幡「……これ失敗したのちょっとだけ? 盛大に失敗感が伝わってくるんだが……。まああんがとよ」

結衣「えへへ。ありがと、褒めてくれて」

八幡「いや褒めてねーけど。なんっつの? このチョコ、創ったってだけあって何だか神秘的な見た目の物体だな」

結衣「流石はヒッキー! ヒッキーが感じ取ってくれたように、そのチョコのテーマは神秘だよ!」

八幡「……と、ところで由比ヶ浜、この黒い物体に色彩豊かに散りばんでるキラキラした物は?」

結衣「それ星をイメージしてみたの! どうヒッキー綺麗でしょ! えへへ」

八幡「ど、どうと言われても神秘的としか……」

結衣「と、とにかく、そのチョコ本命だからね! 絶対食べてね!」

八幡「おうサンキュ由比ヶ浜……あのさ由比ヶ浜、もしかして俺の命狙ってるのか?」

結衣「もちろん狙ってるよ」
結衣(狙ってるに決まってるじゃん、ヒッキーのハート)

八幡「なっ! ……覚悟して食うわ」

結衣「うん、そうして!」
761 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:38:48.43 ID:sNssR1/Y0
小町「はいこれお兄ちゃん」

八幡「よっしゃー! これ勿論、本命だよな小町」

結衣「あたしもあげたよ」

小町「……お兄ちゃん、オチがないよ」



 おしまい。
762 : ◆9pp7qon/u2 [saga]:2022/02/10(木) 01:40:48.68 ID:sNssR1/Y0
【第百三十六話】


怜王「バレンタインなどHACHIMANと戦う俺には不要」

怜王「むしろ俺がHACHIMANへの勝利というチョコを配ってやるんだ」

美礼「よく分からないけど大変そう」

コトナ「5円チョコでも渡したほうがいいのでしょうか」
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/10(木) 17:24:49.07 ID:nJVV8/LDO
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