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367 :
◆yOpAIxq5hk
[saga]:2021/10/04(月) 22:02:07.90 ID:P4T3KZk70
想定ではCクラスが800ポイント、Dクラスはあっても100ポイントがせいぜいだろう。
側から見ればDクラスは自滅をしている。それは他クラスにとってプラスの話だ。もちろんCクラスにとっても後ろに控えるクラスと700ポイント差があれば安心できる。
しかし……。
本当に残念だという気持ちはある。
彼の悪行を止めるためDクラスに移動するという選択肢が僅かに存在しているのは間違いない。
「まぁ、想定よりもだいぶ少ないがな。ただ約束は変わらねぇ。お互い半々を出し合って移動しようぜ?」
「そんなつもりは……ありませんから」
クラス移動に必要なポイントは2000万。
その半分を出し合うとすれば1000万。
来月以降、Cクラスでは1人あたり8万ポイントが支給されるため、都合の良い名目で集金というシステムを構築すればたくさんのポイントを集めることは出来る。
もちろんそんなことをするつもりはないけどね。
いずれにしても、どういう手段を用いたのかは分からないけれど彼はこれまで4人の人生のレールを悪い方向に切り替えている。それは到底許せることではない。
彼と直接対決できる機会があれば、これ以上の犠牲者を増やさないよう徹底的に叩く必要が─────。
「つーかさ、もう9時過ぎてるけど? みんな仲良くペナルティくらいたいわけ?」
Bクラスの白城拓也くんがわたし達の間に割り込んで、そのやり取りを静止する。
窓から見える時計は確かに9時を回っていた。
「また後で楽しもうぜ? 天音」
辻堂くんが視聴覚室に入ると、その後を追うように続々と他クラスの生徒が部屋に入っていく。
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