【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」ターボ「3スレ目だ!」【安価】

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408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 22:16:49.15 ID:eyZhryN9o
来ちゃー!!
影どころじゃねぇ実体抜いたっ!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/05(日) 23:32:20.85 ID:dq4JSr890
やったぜ
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 23:58:05.68 ID:ZOBW7Gp4o
100で1馬身差という事なので3/4馬身差位か
ダービー取るとはリョテイの旅路大分順調や
411 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 01:13:30.94 ID:vo5qICds0
――ああ、此処にはアタシの敵はいないんだな。


 パドックに立ち周囲を見回す。雨に打たれた他のウマ娘たちは、頬に滴る水滴のせいか、集中力が切れているようだ。

 本能か、あるいは理性か。キンイロリョテイは確信を抱いていた。


「……と、なると。アタシの敵は……スズカ、アンタだけってことになるな」


 遠くで目を閉じ、集中力を高めるウマ娘。

 最速の名をほしいままにするたたずまいに、油断や隙は感じられない。

 へっ、と一つ息を吐いて、キンイロリョテイは再度前を見る。

 東京競馬場は、今や鈍色のヴェールを羽織っている。明らかな重バ場。

 パワーが必要になるレースになるだろう。そう聞いていたキンイロリョテイは、むしろありがたいとばかりに手を握る。


(……アタシにとっちゃ、庭みたいなバ場だ。格上のアンタに届くなら、これ以上の環境はない)


 そして握り締めた拳を――そのまま前へと突き出す。

 水滴を弾いた拳の先にいた静謐さすら感じる顔は……しかし、薄っすらとほほ笑んでいた。
412 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 01:32:14.13 ID:vo5qICds0


『雨が降りしきる東京競馬場、バ場の発表は重となってしまいました』


 イヤホンから聞こえてくる実況の声が、思考に浸っていた俺の意識をターフへ戻す。

 ……重バ場。雨に塗れたレース場は、スピード以上にスタミナとパワーを要求してくる。

 キンイロリョテイにとって、これ以上に適切なバ場はないだろう。そう思わせるほどの絶好の状態だと言えるだろう。

 しかし、どれだけ最良の条件を想定しても、”あの”サイレンススズカに確実に勝てるとは断言できない。

 何せサイレンススズカは、キンイロリョテイにとっては格上の存在だ。バ場や天候、レースのカテゴリ――それらをそろえてようやく、肩を並べられるほどの存在だ。

 そこまで考えて、静かに息を吐きだす。レインコートを打ち付ける雨はますます激しくなり、これからの勝負の波乱を表すかのようだった。

 負けてほしくない。俺の為というよりも、リョテイ自身のために。

 サイレンススズカに勝利することができれば、リョテイの浪漫への道のりは今以上に大きく進むことになる。


『各バがゲートインしました。準備が整ったようです』


 かちゃり、と。ゲートが閉められる音がひときわ大きく響く。

 何処までも穏やかな静かさが、俺たちを、空間を支配する。


(君の旅程はここでは終わらないってことを、見せつけてやれ――!)


 ひときわ高い音が響き、今、ゲートが開かれた。
413 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 03:08:06.91 ID:vo5qICds0

 ゲートが開く音と共に、一気呵成に飛び出たのはサイレンススズカだった。

 持ち前の逃げ足で素早く先頭へ躍り出て、後続と5バ身差のリードを築く。

 たったそれだけで、目の前に大きな壁が出来るほどの威圧感をリョテイは抱く。


(相変わらず追い掛けたくなるような背中だこって――ッ!)


 ターフを鋭く蹴り込み、中団に滑り込むリョテイ。ぬかるんで、僅かにスリップした脚の回転はしかし、スタミナをいたずらに消費させる。

 小さく息を漏らし、しかし前を見据えることをリョテイはやめない。僅かにぬかるみだしたターフの土を蹴り飛ばすように走る。


(――序盤から中盤は様子見だ。スズカに離され過ぎない程度の位置につく)


 一瞬で思考を終わらせ、前のウマ娘の背中を見つめる。矮躯を更にかがめ、前のウマ娘の体躯で風の抵抗を一度切る。

 スタート時点で余計なスタミナを消費している以上、リョテイに余分なスタミナはない。少しでもラストスパートを早く繰り出すことが勝利の鍵。

 400mを過ぎてリョテイの位置は14人目。中団でもやや低い位置で走っていた。


(勝負所は下り坂、最終コーナー前……だな)


 目の前の2mもの高低差を誇る坂を見据えながら、レースプランを確立させていく。懸念するべき事項は周囲のウマ娘によって進路が阻まれることだが、先行策を取っているウマ娘が多く、その可能性は低いといえた。

 このままいけば、中盤から中団から躍り出ることは簡単そうだ――リョテイはそう考え、ひとまず中団でも前気味に位置を付けようと脚を伸ばす。

 14着から8着へ、8着から5着へ。こちらを見て対抗意識を燃やすウマ娘のことを僅かに見据えながら、位置を前に上げる。

 もちろんそんな彼女のことをどうにかしようとウマ娘たちが動くが、彼女のパワーの前には無力。

 体勢を整えることに成功したウマ娘は順位をキープしたが、失敗したウマ娘はスタミナを過分に使用したせいか、順位を落としていく。

 2mの坂に差し掛かるころには、もはや走ることが精いっぱいといった様子なウマ娘がほとんど。まともに走れているのは、しっかりとしたレースプランを編み出し、それを施行できたウマ娘だけになっていた。


「……やっぱり敵は、アンタしかいないよ」


 坂を上り、二番手を大きく引き離しているサイレンススズカに、リョテイは小さくごちった。

 雨が叩きつける音、風を切る音。僅かな声量で発されたその声を聞き届ける者は誰もいない。

 もちろん、サイレンススズカにも。

 だからこそ、この声を届けるためにも――。

 残り800m、坂を下り切った瞬間に。


「撫で切る――ッ!」

414 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 03:09:07.95 ID:vo5qICds0


 ひと際強くターフを蹴る。衝撃によって周囲の雨は霧散し、瞬間的に空気は震えた。

 飛び散った雨によって一瞬虹が出現し、多くの人はそこに太陽のようなきらめきを幻視する。

 ここからこのウマ娘は飛翔する。多くの人々の期待と確信をその背に抱え――キンイロリョテイは行軍を開始する!

 先頭、サイレンススズカとの差は実に8バ身。影をも踏ませぬ快速バとしての彼女を差し切れる存在などこの世界に居ないと言わんばかりのセーフティリード。

 最終コーナーに差し掛かり、サイレンススズカの脚がさらに伸びていく。1ハロンを類を見ないほどのスピードで駆け抜けた彼女は、今や”天駆けるウマ”。

 そんな存在を差せるウマ娘など居るのか、という質問に、裂帛の気合が答えた、応えた。


「タイマンと洒落込もうぜ、”異次元の逃亡者”サン――ッッ!」
「――受けて立つわ、”解放者”……っ!」


 それぞれが静かに、あるいは声高に吐き出し、スパートをかける。

 最終コーナーを回り、最終直線に飛び出したサイレンススズカ。それを追い掛ける――いや、追い詰めるかのように距離を詰めるキンイロリョテイ。

 1900m次点で、7あったバ身は既に3にまで縮まっており、ついにキンイロリョテイはサイレンススズカの影を踏む。


「影、踏ませてもらったぜ?」
「影くらいならいくらでもどうぞ。――でも」


 雨すら衣装のようにまとう彼女は、静かに笑う。まるで突き放すような笑み。


「――先頭の景色は、譲らない……!」


 鋭くターフを蹴る音。体をギリギリまで前に倒し、運ぶ脚はまるで飛ぶように前へ向かう。

 ”異次元の逃亡者”の本懐が、今此処に顕現する。正しく次元の違う逃げ足は、優駿の頂点を定める戦いの終止符を打つ鐘そのものだった。

 ……だが、それをキンイロリョテイが許すはずもない。口元を大きくゆがめて、キンイロリョテイは笑う。


「次はアンタが、アタシの影を踏む番だぜ、サイレンススズカッ!」


 ”異次元の逃亡者”の逃げ足が終末を告げる鐘であれば、キンイロリョテイの差し足はさながら開闢の光だった。

 鈍色のヴェールを払い飛ばすような力強い運脚は、見るものすべてに畏怖を覚えさせる金剛の歩み。

 そこに見るのは、”皇帝”を妨げた、絶対への反逆。決まりきった因果からの、解放。

 解放者《リベレイター》。全ての想像を超える歩みは――。


「お先ッ!」


 たった今、沈黙から東京競馬場を解放する。

 最終直線200m、もはや二人以外は見る影もないほどの遠くにあり。故に総ては二人にそそがれる。

 熱意も、視線も、希望も、何もかも。

 絶対不変の逃亡者が、差し切られるその姿に――!


 
415 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 03:11:05.03 ID:vo5qICds0
―――――――――――――――――――――――――――

■下1〜6 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※一着、ライバルとの一騎打ちのため、能力値の上昇に固定値が付与されます。
※ゾロ目の場合は追加ロール

―――――――――――――――――――――――――――

スピード:下1+50
スタミナ:下2+50
パワー:下3+50
根性:下4+50
賢さ:下5+50

習得コンマ:下6+50 

―――――――――――――――――――――――――――
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 04:53:18.31 ID:fBDl6X4/o
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 06:08:05.28 ID:rMi+aF9Uo
はい
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 06:15:19.84 ID:lds42K1n0
てい
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 07:14:39.82 ID:NUEgp82so
うい
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 07:35:26.34 ID:KQXhaF0to
やー
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 07:39:43.69 ID:ZxgNBo1JO
ヌッ
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 08:29:26.20 ID:e77/Uc5HO
次はネイチャとお話で良いのか?

たぶん会長同様昔の縁でもあると思うし

Ps
もう師走だし、次の作者の書き込みも来年になって
からだろうと予想してます
423 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 18:36:26.22 ID:vo5qICds0

―――――――――――――――――――――――――――――――

[黄金探しの放浪者]キンイロリョテイ
スピード:610(B)+31+50=691(B)
スタミナ:495(C)+28+50=573(C+)
パワー :493(C)+84+50=627(B)
根性  :390(D+)+82+50=522(C+)
賢さ  :691(B)+34+50=775(B+)
やる気 :絶好調

―――――――――――――――――――――――――――――――

▼スキル[追込コーナー〇]を獲得した。

―――――――――――――――――――――――――――――――
424 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 18:49:04.27 ID:vo5qICds0

「――」


 雨に打たれながら、サイレンススズカは静かに俯いていた。

 視線の先には、水分を吸いきってぐずぐずになっているターフがあった。

 しかし、瞳にそれを映しているかと言われれば、そうではない。

 彼女の瞳には、何も映っていなかった。


「――負けた」


 確かにキンイロリョテイは脅威だった。だが同時に、勝てない相手ではないとは思っていた。

 彼女の差し足には光るものがあるが、サイレンススズカには自慢の逃げ足がある。この足があれば、もうレース中に誰かの背中を見ることはないだろう、と思っていた。

 だが、蓋を開けてみれば、彼女はキンイロリョテイの背中を見ていた。離れていく背中を必死に追い越そうと足掻き、苦しみ――遂に届かずレースは幕を閉じた。

 手をぐっと握り締める。それが苦しみから来たのか、それとも悲しみから来たものなのか、既にわからなくなっていて。

 それこそが、彼女の――サイレンススズカの願いを表していた。


「次は、負けない……!」


 踵を返し、ターフを後にするサイレンススズカ。

 悠然と歩き去るその姿を見たものは誰もいなかったが、もし見たものがいたならば、こう形容していただろう。


――今にでも天を駆け上がりそうだ、と。

425 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 19:22:36.55 ID:vo5qICds0
「なぁトレーナー。次の目標レース、アタシが決めていいか?」


 控室に戻るなり、キンイロリョテイは俺に提案してきた。

 なるほどな、などと思いながら、まずはタオルを渡して髪を乾かすように促した。

 タオルを受け取り、髪をがしがしと拭いたリョテイは「聞いてくれるか?」と問う。


「サイレンススズカ、アイツはアタシにとって格上の存在だった。絶好のバ場状態、距離適性、レース場との相性――どれか一つでも欠けていれば、この勝利は危ういものだった」


 ……その通りだ、とは思う。

 リョテイにとって最上の状態とも言える状況を用意してもなお、サイレンススズカは食らいついてきた。その逃げ足の凄まじさたるや、リョテイが最終200mでつけた3バ身差のリードを、1バ身にまで縮めてくるほどだ。

 この逃げ足が十全であれば、リョテイでも危うかった。そう思わせるレース。


「サイレンススズカだって本気で挑んできた。どんな悪条件だろうと、な。だから、条件が良かったから勝ったなんて、本気で戦ったサイレンススズカを貶すことになる」
「ああ、言う通りだ。ただ、やっぱりアタシは思うんだよ、トレーナー」


 ……ああ、”やっぱりそうなるよな”。

 このレース場でリョテイが勝利したならば、こうなることはもう予測で来ていた。

 負けず嫌いだとか、浪漫が好きだとか、そう言うのもひっくるめて――。

 いや、それよりも。自分と戦ってくれた相手に対しての最上の敬意を、彼女はきっと表するんだろうな。

 だから、リョテイはきっとこうするだろうという確信が、俺には芽生えていた。

 ……つまり、彼女がやりたいこととは――。


「――天皇賞、秋か」
「――! へへ、流石はトレーナー。やっぱそう来なくっちゃな?」


 相手の土俵に上がる、ということ。

 サイレンススズカが次に出走すると目されている天皇賞秋への、出走。

 すべてフラットな状態で、鬩ぎあい、競い合い、一帖の楯を手にしたい。

 勝ちたい。


「……リョテイ、天皇賞に出るとなると、本当の本当に、100%のパフォーマンスを発揮したサイレンススズカとかちあうことになる。それでもいいのか?」
「むしろ願ったりかなったりだ、スズカが100%のパフォーマンスを出してくるなら、アタシはそれを上回るパフォーマンスを演出する! それだけの話だろ?」


 ここまで来たリョテイは梃子でも動くことはない。

 もうすでに一年近くの付き合いになっている。彼女がこういう時、絶対にひかないってことは理解してる。


「……いいよ。じゃあ、天皇賞秋、ね」


 そう告げればリョテイは小さく手を握り、ガッツポーズ。

 そのままソファに座ろうとするので、俺は慌ててリョテイをとどめた。


「おいおい、先にシャワー浴びて来いよ。風邪でも引いたら大変だ」
「……それもそうだな。じゃ、行ってくるよ」


 おう、と声を掛け、リョテイを見送る。


「にしても、サイレンススズカに天皇賞秋、か――」


 頭に浮かんだそれを、軽く頭を振って消し飛ばす。

 きっと、それは今関係ない話で。

 あるいは、そうであってほしいと思ったからだ。


 
426 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 19:24:47.63 ID:vo5qICds0
―――――――――――――――――――――――――――――――

▼キンイロリョテイの目標レースが[天皇賞・秋]に決定しました。
・難易度 :極高
・ターン数:10

―――――――――――――――――――――――――――――――
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 19:49:54.03 ID:KQXhaF0to
(スズカ先輩ここで負けた事でこの周は大丈夫な気がする……!根拠はない)
428 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 21:45:31.96 ID:vo5qICds0
トレーナー「リョテイのレースが終わったら、次はネイチャのレースか」

トレーナー「……おちおち落ち着いてもいられないな。これがチームを持つ人間の宿命ってことか」

トレーナー「まあ、それを覚悟の上で受け入れたんだから、しっかりと役目は果たすんだけどさ。ただの独り言だ――」

トレーナー「さて、ナイスネイチャの出来上がりはどうだろうか?」

―――――――――――――――――――――――――――――――


ナイスネイチャの好感度:★★★/★★☆☆☆☆☆☆(好感度:+2/好感)


[ボインセチア・リボン]ナイスネイチャ
スピード:300(D)
スタミナ:300(D)
パワー :400(C)
根性  :300(D)
賢さ  :350(D+)
やる気 :絶好調

―――――――――――――――――――――――――――――――
429 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/06(月) 21:48:42.19 ID:vo5qICds0
▼ナイスネイチャの作戦が[差し:A]に決定しました。
補正:パワー、スタミナ1.5倍

―――――――――――――――――――――――――――――――

下1 ナイスネイチャの序盤の調子

01-25:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
26-50:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
51-75:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
76-00:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

―――――――――――――――――――――――――――

下2 ナイスネイチャの中盤の調子
01-20:掛り(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21-40:ブロック(ゴールのコンマ判定に-20の補正)
41-60:ペースアップ(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
61-80:コーナー巧者〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81-00:ペースアップ+コーナー巧者〇(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

―――――――――――――――――――――――――――

下3 ナイスネイチャの終盤の調子

01-33:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34-66:快走(ゴール時のコンマ判定に+25の補正)
67-00:末脚(ゴール時のコンマ判定に+50の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

―――――――――――――――――――――――――――

下4 着順決定

―――――――――――――――――――――――――――
▼着順決定

[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値

[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値

―――――――――――――――――――――――――――

【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値

【判定スキル+達成値=固有達成値】

―――――――――――――――――――――――――――

固有達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

―――――――――――――――――――――――――――

最終達成値が2000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1800を越した場合 2〜3着
最終達成値が1600を越した場合  4〜5着(掲示板)
最終達成値が1600を下回った場合 着外

報酬増加ライン:3着以上

―――――――――――――――――――――――――――
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 21:53:14.97 ID:uZ916l850
そい
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 21:56:56.54 ID:rMi+aF9Uo
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 21:57:03.74 ID:cS+qpee90
はい
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 22:03:02.67 ID:KQXhaF0to
ねいちゃー
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/06(月) 23:45:52.74 ID:EVP8o+hv0
これは勝つる?
435 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/07(火) 01:26:28.45 ID:ih1xWl5k0
■ナイスネイチャ

▼レース展開
序盤(97):集中状態(+25)
中盤(54):ペースアップ(+50)
終盤(74):末脚(+50)
着順確定:67
――――――――――――
[25]+[50]+[50]+[67]=192
192×[賢さ:D+]1.45=278.4 レース中達成値


▼作戦:差し(A) (パワー、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:300(D)
スタミナ:300(D)×1.5=450
パワー :400(C)×1.5=600
根性  :300(D)
賢さ  :350(D+)
――――――――――――
[300]+[450]+[600]+[300]= 能力値参照値



▼着順
[レース中達成値:278.4]+[能力値参照値:1650]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=2228.4 達成値
―――――――――――――

・アタシもたまには、ね? Lv1 発動!
+250

―――――――――――――
[達成値:2478.4]
[レース中全てのマイナス補正:0]
[補正後賢さ:2478.4] 
―――――――――――――
[最終達成値:2479]

結果、ナイスネイチャ――大差で1着!
436 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/07(火) 01:32:06.98 ID:ih1xWl5k0
―――――――――――――――――――――――――――

■下1〜5 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※5バ身差の為、コンマに係る係数が上昇します。
※ゾロ目の場合は追加ロール

―――――――――――――――――――――――――――

スピード:下1×(1.5+バ身ボーナス0.5)
スタミナ:下2×(1.5+バ身ボーナス0.5)
パワー:下3×(1.5+バ身ボーナス0.5)
根性:下4×(1.5+バ身ボーナス0.5)
賢さ:下5×(1.5+バ身ボーナス0.5)

―――――――――――――――――――――――――――
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 01:40:22.81 ID:fyTtLGqdo
強い
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 01:43:54.01 ID:2qxLiVTV0
そい
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 06:13:01.22 ID:snJ0u5M3O
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 06:13:38.74 ID:sGnL1ea1o
ぬん
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 06:49:18.94 ID:dO+fC7Be0
はい
442 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/18(土) 12:46:37.60 ID:XL+/KxCZ0
■キンイロリョテイ
[黄金探しの放浪者]キンイロリョテイ
スピード:691(B)+(81×2)=853(A)
スタミナ:573(C+)+(01×2)=575(C)
パワー :627(B)+(22×2)=671(B)
根性  :522(C+)+(74×2)=670(B)
賢さ  :775(B+)+(94×2)=963(A+)

■ナイスネイチャ
[ボインセチア・リボン]ナイスネイチャ
スピード:300(D)+(81×2)=462(C)
スタミナ:300(D)+(01×2)=302(D)
パワー :400(C)+(22×2)=444(C)
根性  :300(D)+(74×2)=448(C)
賢さ  :350(D+)+(94×2)=538(C+)

―――――――――――――――――――――――――――――――

▼ナイスネイチャの好感度が上昇した。
ナイスネイチャの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)

[ボインセチア・リボン]ナイスネイチャ
スピード:462(C)+60=522(C+)
スタミナ:302(D)+60=362(D+)
パワー :444(C)+60=504(C+)
根性  :448(C)+60=608(B)
賢さ  :538(C+)+60=598(C+)


―――――――――――――――――――――――――――
443 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/18(土) 12:53:29.81 ID:XL+/KxCZ0

ネイチャ「……一着?」

ネイチャ「――っ!」

ネイチャ「やった……っ!」

トレーナー(ナイスネイチャ――素晴らしい素質。名前に相応しい堅実で、安定した走りだ)

トレーナー(彼女であれば、強者並み居るURAでも一等星のようなかがやきを発することが出来るだろうな)

トレーナー(……で、あれば。次のネイチャの目標レースは)

―――――――――――――――――――――――――――

下1 ナイスネイチャの目標レース

ナイスネイチャの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)

[ボインセチア・リボン]ナイスネイチャ
スピード:522(C+)
スタミナ:362(D+)
パワー :504(C+)
根性  :608(B)
賢さ  :598(C+)

―――――――――――――――――――――――――――

・宝塚記念(中距離:適性A)
ターン数:5
難易度:高
報酬:高

トレーナーの所感
「このレベルの仕上がりなら、ほぼほぼ勝てそうだな」
―――――――――――――――――――――――――――

・秋華賞(中距離:適性A)
ターン数:10
難易度:特高
報酬:特高

トレーナーの所感
「順当に行けば勝てそうだ」

―――――――――――――――――――――――――――

・ジャパンカップ(中距離:適性A)
ターン数:15
難易度:極高
報酬:極高

トレーナーの所感
「チャレンジだな。これに勝つことができれば、間違いなく本人の努力が◎ってことだ」
―――――――――――――――――――――――――――
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 12:57:44.79 ID:7y+HVnPF0
秋華賞

史実では菊4着なんで(^^)
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 20:55:49.79 ID:cPnq2Qhpo
宝塚
446 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 12:31:59.89 ID:bLgHf1H70
トレーナー(秋華賞――)

トレーナー(今のナイスネイチャのレベルなら、十分に一着を狙える)

トレーナー「……順調だな」

ネイチャ「おや? 独り言です?」

トレーナー「ああ、お疲れ様、ネイチャ」

ネイチャ「へへん、やってやりましたよ」

トレーナー「ああ、素晴らしい走りだった。やっぱりネイチャのレースは見てて安心できるな」

ネイチャ「嬉しい限りなんですけどねぇ、レースを見てもらう以上はワクワクしてもらいたいわけで……」

ネイチャ「次はトレーナーさんのコト、ワクワクさせてあげますからね?」

トレーナー「……ああ! 楽しみにしてる!」

―――――――――――――――――――――――――――

▼ナイスネイチャの目標レースが秋花賞に設定されました。
447 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 12:55:59.84 ID:bLgHf1H70

トレーナー「……リョテイもネイチャも素晴らしい戦績を残してくれている」

トレーナー「彼女たちであれば、URA優勝もそう難しい話ではないと思わせてくれるのだけれど、しかし……」

トレーナー「やっぱり不安は募る。もし負けてしまえば、小さくない傷を彼女たちに残すことになるだろう」

トレーナー「負けられない」

トレーナー「もう二度と、負けてはならない」

トレーナー「出来ることはやり尽くそう、人事を尽くして天命を待つってな」

トレーナー「……今日の夜は時間がありそうだ、何をしようか」

―――――――――――――――――――――――――――――――

下1 トレーナーは夜に何をする?
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 13:00:30.06 ID:wt5kCbs+0
チーム<エルタニン>全員で
ネイチャとの友情トレーニング
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 13:15:07.87 ID:B29ip7ato
夜だしトレーニングは出来ないのでは?
リミテッドイベ狙いでマヤノと通話で会話
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 15:35:28.41 ID:eIs+k4ipO
トレーナー本人のみの行動のみ、可能だったような気がするんだが

違ったか?
451 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 22:12:13.65 ID:bLgHf1H70
夜の行動なので、基本的にトレーナーが一人で行動できるようなものを安価として採用させていただきます……!
レスしていただいたうえで申し訳ないのですが、今回は>>449を安価として取ります。
次回からは注記の方をしてまいりますので、平にご容赦ください……!
452 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 22:12:13.57 ID:bLgHf1H70
夜の行動なので、基本的にトレーナーが一人で行動できるようなものを安価として採用させていただきます……!
レスしていただいたうえで申し訳ないのですが、今回は>>449を安価として取ります。
次回からは注記の方をしてまいりますので、平にご容赦ください……!
453 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 22:12:52.95 ID:bLgHf1H70
夜の行動なので、基本的にトレーナーが一人で行動できるようなものを安価として採用させていただきます……!
レスしていただいたうえで申し訳ないのですが、今回は>>449を安価として取ります。
次回からは注記の方をしてまいりますので、平にご容赦ください……!
454 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 22:30:48.60 ID:bLgHf1H70

トレーナー「……とはいえ、あまり気を張っていても翌日のパフォーマンスを落とすだけだしな」

トレーナー「軽く休憩でもするか。最近仕事詰めだったし……」

トレーナー「紅茶でも淹れるか。お茶請けは何かあったかな……」

―――
――
455 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/19(日) 22:41:33.62 ID:bLgHf1H70


 ふと、どろりとした、粘性の高い感情が首をもたげてくることがある。

 それは俺の心を溶かすように感情に入り込んでは、僅かなメッセージを残していく。

 ……俺の手はソーサーから離れて、スマートフォンへ至る。

 ディスプレイには色鮮やかな色調のデフォルト画面。

 ちかりちかりと光る通知。

 SNSのメッセージが、一件届いていて。

 それは俺に語り掛けてくる。

 もう一度、あの温もりが欲しくないのか、と。

 もう一度、あの日の思い出の続きを紡ぎたくはないのか、と。

 まるで誘蛾灯に誘われる蛾のように、ゆっくりとメッセージの通知をタップした。


「ああ、やっぱり――」


 やっぱり、連絡が来ていた。

 送り主を確認するまでもなく、誰が送ったか確信できるような内容。

 俺はもう躊躇うことはなく、確信めいた指使いで、電話を掛けたのだった。

 
――――――――――――――――――――――――――


リミテッドイベント:夢千夜 開始
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 22:53:00.75 ID:IoaNE9Z5o
きたわね
457 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/20(月) 03:40:15.86 ID:78RceAwu0


 コール音が、暗闇に包まれた部屋に響く。

 ひとつ、ふたつと鳴った後――電話は取られる。


『――もしもし?』


 鈴を転がすような、甘い声。

 夢にまで願った彼女の声が、今スマートフォンから響いていた。


「……遅い時間にごめん、今大丈夫か?」
『うん、大丈夫だよ、トレーナーちゃん』


 喜びに上ずる声。

 俺はわずかばかり安堵して、握っていた拳を開いた。


「さっきはメッセージ、ありがとな」
『えへへ、トレーナーちゃんのことだからキンチョーしてるんじゃないかって思って、少しでも落ち着いてくれたら嬉しいなって思って送ったんだ〜』


 ……マヤノトップガン。前回ループ時に育成した、担当ウマ娘。

 有馬記念で敗北したことによって、引き離されてしまった比翼連理のウマ娘。

 そして……俺にとって大事な存在。

 一度喪失を経験した俺たちだからこそ、お互いがどういうタイミングで心理的に張り詰めているのかを理解できる。

 そして今、マヤノは俺の緊張の糸を解す目的でメッセージを送ってきた。

 その事実が、胸が躍るほどに喜ばしい。


「ありがとな」
『今度はマヤが潰れちゃいそうなとき、トレーナーちゃんが支えてよね? ユー・コピー?』
「……アイ・コピー。この返答も久しぶりだな」


 だね、と通話口から聞こえる笑い声。

 俺も自然と口が綻んで、声ともつかない笑い声が漏れた。


『――で、トレーナーちゃんはなんでマヤに電話してくれたの? 疲れてるんじゃない?』
「……笑わないで聞いてくれるか?」
『うん、笑わないよ。マヤは話し上手の聞きじょーずってよく言われるんだ〜』


 誰からそんなこと言われるんだ……? 等と思いつつ、話しやすい空気にしてくれたマヤノに心の中で感謝する。

 ……と言うのも、理由と言うのは酷く女々しいものだ。


「声が。声が、聞きたくなった……」
『……』
「乗り越えたと思ったら、安心してさ。安心したら、結構疲れてたってことに気付いたんだよ」


 物理的にもそうだが、心理的に。

 いつループするかもわからない恐怖や、今ループになって展開した事実への心理的な折り合い。

 ……特に、ターボやマヤノに関することは、心に呵責を問うていた。

 とても浅ましい考えだが、マヤノにこの心の中の暗いものを聞いて、それを赦してもらいたかった。

 あと、単純に。好きな人と話していたい――他の何を考えるでもなく、自然に、一番に出てきた考えはこれだった。


「……あ、あはは。やっぱり気持ち悪いよな。成人男性が、そんなこと――」
『……あのね、トレーナーちゃん』


 通話口から聞こえる、平坦な声。感情を抑え込んでいるようだ。

 ここからどんな言葉が飛び出してくるのかわからない。俺は生唾を飲んで、続く言葉を待った。
458 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/20(月) 03:41:32.70 ID:78RceAwu0


『けっこう、トレーナーちゃんってカワイイよね?』
「……はい?」
『ドラマとかで、そーいう理由で電話かけるっていう展開があるんだけど、ホントにあるんだな〜って思って……』
「ドラマ……」


 確かに、マヤノはその手のドラマを見ることを好む傾向にあるってことは知っていた。

 けれども、ある程度感情も脚色されたそれと等しいことをやっていると聞かされると……少し恥ずかしいと言うか、狙いすぎと思われそうと言うか。

 なんだ、なんというか、あれだ。

 1mmでも、悪く思われたくないんだ。俺。

 そう気づいたら、なんだか全てが氷解するような気がした。

 結局自分本位なところは何も変わっちゃいない。でも、それは他者の為であって、完全に自分の為、というわけではない。

 エゴを吐くことと、人間として正しくあることは決して背反しない。なんとなく、そう思った。


「……じゃあ、そんな、なんていうか。ドラマの登場人物みたいなことを言った俺を、マヤノはどう思うんだ……?」


 だから、これは確認の言葉だ。

 返ってくる言葉は既に予測出来ているけれど、念のため。


『――好きだよ』


 一秒にも満たない間ののち、呟かれた四文字。

 その一言が、わかっていたのにたまらなくうれしくて。

 頭を、心を、とろとろと温かい何かで満たしてくれた。

 粘性の高い感情が入り込んでいた余地なんて、もうなくなってしまうくらいに。

459 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/12/20(月) 03:49:10.63 ID:78RceAwu0

実はこういうの書いてる時が一番こっぱずかしいです。(恋愛系とホラーの描写が本当に苦手なので……)
今回はここまで、次回はそう遠くないうちに投げます。よろしくお願いいたします。


皆様、チャンミ育成の方はいかがでしょうか?
育成にハマりすぎて、最近はこちらの更新が疎かになってしまってすみません。
育成も終了したので、今後はますます力を入れて更新できると思います!
こちらは全力のSランマヤノで追込3人衆とサンタオグリに勝ちに行きます。
皆様のご健闘をお祈り申し上げます!


感想に返信はしておりませんが、全てに目を通してにやついております。
ありがとうございます。
これからも、拙い文筆ではございますが、見守っていただけると何よりの幸運です……!
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 10:09:24.33 ID:8LefQE5lo
おつー
マヤちんいい女…はようちにも来て??
ターン消費じゃなく行動できると心置きなくイベント回収に突っ込めるので良き…
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 20:55:21.29 ID:R9kRt6lV0
人生二周目で酸いも甘いも経験した世界のマヤノはあまりにもいい女すぎる
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 21:22:02.81 ID:IwJvJv9Zo
タマモクロス参戦!
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/23(木) 22:12:56.08 ID:pQm94RwxO
うーんいいおんな!
464 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/27(月) 20:06:01.12 ID:il/KSp010


 数秒の、沈黙が横たわる。

 俺も、マヤノも。なにも口にしない。

 お互いが、発言を、受け止めた言葉を、咀嚼するための時間。

 ……たっぷり30秒ほど経っただろうか。

 マヤノは小さく笑いを漏らして、『トレーナーちゃんはね』と前置きした。


『多分、自分で思ってるよりも……皆に悪く思われることはないと思う、よ?』
「悪く思われることは、ない……?」
『うん。だってトレーナーちゃん、カワイイもん』
「……。良く解らないし、第一カワイイってどういうことだ?」
『そういうトコ』


 再度笑いを漏らすマヤノ。


「……まぁ、精神年齢的には俺より上、ってことだしな」
『え〜? その言い方はヒドいよ〜! まるでトレーナーちゃんより、マヤのほうがおばあちゃんみたいになっちゃう……』


 小さく「実際そうなんじゃないか?」なんて返せば、マヤノは『トレーナーちゃんがそう思うならそうなんじゃなーい?』なんて返してくる。

 ほら、俺の言葉なんてもうあしらわれている。以前なら、ここで頬を膨らませていた……。

 時間の変遷を感じて、俺はすこしだけ、チクリと胸が痛むのを感じた。

 ……俺に時間経過の実感はないけれど、マヤノには時間経過の実感がある。

 言い換えるならば、マヤノは地に足を付けた生き方をして、全うしていて。

 俺は、全うできていない。その差が、俺の胸を痛ませた。

 もしかすると、もう、二度と同じ歩幅で歩けないのかもな、なんて思って――。


――僅かに、いや、かなり強く……そうなってしまうんじゃないか、って確信が得られた。


 何故そう思ってしまったのか、わからない。

 歩けると信じることが、俺には出来るはずなのに。

 まるで”信じる”という機能が抜け落ちてしまったかのように。

 俺は、俺を……信じることが、今このひととき、出来ずにいた。


『……トレーナーちゃん?』


 電話越しに聞こえてくる声が、俺の耳朶を揺らして。

 俺はようやく、夢見るように意識を耳に傾けた。


『そう言えばトレーナーちゃん、マヤ、ふと思ったことがあるんだ〜』
「……思った、ねぇ。なにを?」


 唐突に切り出された話題に、わずかに気後れしながらも。

 俺は続くマヤノの言葉を待つ。まるで、雨垂れが地面を叩くように。

 
『……”夢十夜”って、知ってる?』
465 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/27(月) 21:15:15.74 ID:il/KSp010

「”夢十夜”――夏目漱石の?」
『うん。トレーナーちゃんを待ってる間、いろんな本を読んでてね――それで、心に残ったのが、”夢十夜”……とりわけ、第一夜だったんだ』


 ”こんな夢を見た”のワンフレーズがとりわけ有名なそれは、夏目漱石によって著された、短編小説集だ。

 第一夜から第十夜までが綴られており、どこか胡乱な気配のする文章が特徴だ。

 そんな中でも第一夜はとりわけ胡乱――幻想的な内容だ。

 その内容は――。


「……100年待ち続ける男の話、だったか」
『うん。最後には埋めた女の人が、百合になって男の人のところに戻ってくるって話。――知ってる?』
「まぁ、教養として、もちろん」


 逆に第一夜以外は知らない。それくらいに、夢十夜の中で”第一夜”というのはとびぬけた知名度を持つ。

 それがどういう理由かは、わからないけれど。


『あれを読んで、トレーナーちゃんに記憶を戻してもらった時”わかっちゃった”の』
「”わかった”って、何を?」
『きっとマヤは、あの百合の花なんだ、って』
「――百合の花?」


 俺がそう返すと、マヤノは小さく肯定する。


『……トレーナーちゃんは、どうして女の人が”百年待っていて下さい”って言ったんだと思う?』
「わからない。でも……あてずっぽうだけど……女の人は、男のことを、好いていた」
『マヤもそう思うな。そして男の人も、女の人のことを、好きだった』
「じゃなきゃ、百年も待てないよな」


 そこまで言って、なんとなくこの話の稜線が見えてきた。


「マヤノが花で、俺が男の人ってことか?」
『うん、そういうこと!』


 ぴんぽんぴんぽん! と嬉しそうに声をあげるマヤノ。

 なるほど、彼女らしい感情移入の仕方だ、とは思う。

 けれどそれだけなら、この世界にはもっと彼女の興味を引く作品はあるはずで。

 だから猶更、何故マヤノが”第一夜”に興味を持ったのかが気になった。

 それに違和感もある。


「……普通、逆じゃないか?」
『うん、そーだね。だって、マヤのいる世界から消えたのはトレーナーちゃんだから』
「じゃあ、なんで俺が男の人なんだ? 性別で決めた、って話でもないだろ?」


 うん、と頷く声。


『だって、トレーナーちゃんはずーっと、マヤのこと待っててくれたんでしょ?』
「……まぁ、そうだけど」
『だったら、100年後に合う……百合の花に、マヤはピッタリなんじゃないかなって』


 ほんとはそんなに過ぎてないけどね、とマヤノは小さく笑った。

 俺がいなくなってから、マヤノが天寿を全うするまで。

 確かに100年ではないけれど。なんだか、確かにその通りだと思えた。


『それに、キスするなら……』
「……キス?」
『……うぅん、何でもない。とにかく、トレーナーちゃんは男の人で、マヤは百合の花なの!』

 
466 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/27(月) 21:42:30.61 ID:il/KSp010

『……でもね、多分それだけじゃないんだ。心に残ってる理由』
「多分、か。マヤノでもわかりかねてる、ってことか?」
『うん、そう。いつもなら、マヤが自分で感じたことは、わかるはずなのにね』


 理解することにおいて右に出ない存在、しかも内面だけで言うのであれば、俺の二倍程度経験を得ているマヤノであっても、わからない何か。

 それは、”些細な”と形容するには大きすぎて、かといって”明白な”と形容するには漠然としすぎた疑問だった。

 理解のできないものは、この世界にごまんと存在する。けれども、俺にも、ましてマヤノにも理解できないものなんて、もはや神様くらいなもので。

 だから、なんとなく。その疑問は、わずかなほころびは。


「――予感、じゃないか」
『予感?』
「俺にも説明は出来ないけれど、マヤノが、俺がわからないんなら、未来くらいなんじゃないかって」
『……未来、かぁ』


 マヤノは小さく息を吐いて、吸う。

 わずかな間の後、マヤノは『確かに、そうかも』と呟いた。


『マヤが、何か別のものに置き換わる――みたいな?』
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
『うーん……やっぱりわかんないかも』
「まぁ、未来のことだしな。良く解らなくて当然だ」
『……あ、でも。一つだけわかることがあるよ?』


 そう言って、マヤノは小さく笑う。

 さっきまでの不安な声は、どこかに消して。

 それが取り繕ったものなのか、それとも切り替えたものなのか、俺にはわからない。

 何もかも解らない。けれど、その声は――。


『トレーナーちゃんと一緒なら、どんな未来でも悪くないなって、思えるってこと!』


 とても朗らかで。

 暖かくて。

――俺の不安を、相変わらず溶かしてくれる。

 きっと、どんな時だって。

 あるいは夢千夜――10000年経ったって。

 無明の闇の中、差し込む光みたいに、俺を導いてくれるんだな、って思えた。


―――――――――――――――――――――――――――――――

▼[リミテッドイベント:夢千夜]が終了しました。

▼[リミテッドイベント:夢千夜]が終了したことにより、[エンディングイベント:夢n夜]
が追加されました。

※[エンディングイベント]
エンディングイベントはその名の通り、当SSのエンディングの一つです。
エンディングイベントは、行動安価によって発生する可能性のあるイベントです。
当イベントが発生した場合、当SSは終幕へと至ることになります。

―――――――――――――――――――――――――――――――
467 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/12/27(月) 23:43:06.63 ID:il/KSp010

トレーナー「……さて、そろそろ夏合宿も近くなってきたな」

トレーナー「二回目の夏合宿、何が起こるかもわからないし、事前準備を怠らないようにしないと」

トレーナー「……というか、何かわからないことに対して準備を怠るも怠らないもないのでは……?」

トレーナー「……深く考えないようにしよう」

トレーナー「さて、今日はどうしようか?」

―――――――――――――――――――――――――――――――

[黄金探しの放浪者]キンイロリョテイ
スピード:853(A)
スタミナ:575(C)
パワー :671(B)
根性  :670(B)
賢さ  :963(A+)

―――――――――――――――――――――――――――――――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/メインイベント進行
スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと10ターン(当該ターン含む)
※夏合宿まであと4ターン

―――――――――――――――――――――――――――――――

ナイスネイチャの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)

キンイロリョテイの好感度:★★★/★★★★☆☆☆☆(好感度:+4/友人以上)

シンボリルドルフの好感度:★★★/★★★★★★★★(好感度:+8/比翼連理)

ツインターボの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)

マヤノトップガンの好感度:★★★/★★★★★★★★(好感度:+8/比翼連理)

―――――――――――――――――――――――――――――――
        【現在立っているフラグ】

■エクストライベント
・「祈りは力に、願いは形に」/特定の時期に、ある場所を訪ねる
・「地を支え、海を拝せよ」/探索の進捗を終了させる
―――――――――――――――――――――――――――
■メインイベント
・[地に閃く黄金の旅程]/開始中 3/5
―――――――――――――――――――――――――――
■メジャーイベント
なし
―――――――――――――――――――――――――――
■サブイベント
なし
―――――――――――――――――――――――――――
■プチイベント
なし
―――――――――――――――――――――――――――
■リミテッドイベント
・なし
―――――――――――――――――――――――――――
■エンディングイベント
・[夢n夜]/?????
―――――――――――――――――――――――――――――――
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/28(火) 00:12:17.86 ID:T/QX3DdE0
人も増えたしみんなでラーメン食べに行こう
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/28(火) 00:20:48.06 ID:lnfjifjto
?????ー???「やはりラーメンですか……いつ出発する?わたしも同行する」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/28(火) 17:34:29.61 ID:letbj91MO
ラーメンとうま娘のSSなら別にあるのでそちらにどうぞ
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/28(火) 20:51:49.88 ID:P8HHpBqEo
別にあるからと言ってこっちで書いちゃいけない理由もないだろうて
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/28(火) 23:50:25.15 ID:Hs1VwKPm0
ファ院…!
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/29(水) 23:42:00.34 ID:veSyoaw7O
けっぱりウマ娘Sも迎えに行ったほうがいいんかね?
あんまりやりすぎても良くない気がするけど
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 18:06:01.60 ID:VIQY/NVDO
最初の担当だし早く迎えにいってやりたいところだな
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 08:01:41.86 ID:+BjgfnZjO
正論書いて文句言われるとは

そこまで言うなら毎回各うま娘ごとにラーメン食いに行くでターン消費すれば
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 10:59:43.77 ID:WB9pz/QlO
特定時期に特定の場所に行くイベント、名前的に因子継承っぽいから3月ごろに三女神の像の前に行くとかかね
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 11:06:27.50 ID:zhjMGKVko
>>475
ただの暴論で草
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 11:10:00.69 ID:5z42A+qIo
>>476
これは賢さS
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/02(日) 20:20:27.51 ID:9hzTTx9wO
そうか
三女神か
480 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/03(月) 00:14:29.13 ID:6V9k1BuB0
あけましておめでとうございます。
481 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/03(月) 00:15:06.70 ID:6V9k1BuB0
https://imgur.com/SRS7xk1
拙いものですが、新年のあいさつです。
今年もよろしくお願いします。
482 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/03(月) 00:15:32.98 ID:6V9k1BuB0
https://imgur.com/SRS7xk1
拙いものですが、新年のあいさつです。
今年もよろしくお願いします。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 00:19:04.25 ID:N6xrjp95o
あけましておめでとうございます
今年も楽しみにしてます

晴着会長やったぜ
隣に居るべき人とはどうなるのか…
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 03:12:25.34 ID:l8TmfIwh0
今のルートはもうきっとマヤノだけど、もしこのスレが完結したらIFで会長とのルートも見てみたい
485 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/05(水) 22:08:08.58 ID:12V37JZ60

トレーナー「……ええと、この集まりは?」

リョテイ「お、ようやく来たな――」

ネイチャ「待ってたんですよ、トレーナーさんのコト」

トレーナー「え、俺を?」

トレーナー(一体どうして……?)

ルドルフ「ふふ、一体どうしてって顔をしているな」

トレーナー「何故バレた……」

ルドルフ「そこまで顔を顰めているのであれば、誰でもわかってしまうよ……」

リョテイ「ともかく、これからラーメンを食べに行くぞ」

トレーナー「ラーメン?」

トレーナー「ちょっと待ってくれ、話に追いつけてない。なんでラーメンなんだ?」

リョテイ「なんでってそりゃ……そう言う気分だからだろ」

トレーナー「えぇ?!」

ネイチャ「敢えて食べに行くのに理由なんて必要なのかなって、ネイチャさんは思うんですよ」

ルドルフ「二人の言う通りだ。熟慮断行とは言えないが、時には軽挙妄動の機会をも貴ばなければね」

トレーナー「……まぁいいけどさ」

リョテイ「っし! じゃあ軽く着替えてくるとするか!」

ネイチャ「ですね〜」

ルドルフ「うむ」

トレーナー「おう、いってらっしゃい――」

トレーナー「……」

トレーナー(女の子三人連れてラーメン店なんて、今まで考えたこともなかったな)

トレーナー(やばい、そう考えたらなんか落ち着かなくなってきた……!)

トレーナー(どうしよう、スーツでも着ていくか……?!)

トレーナー(……いや、どう考えてもバカだろ。カジュアルな服装にしようかな……)

―――――――――――――――――――――――――――――――

▼休憩効果発動、次回トレーニング効果2倍
486 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/06(木) 15:24:37.04 ID:+ramOubw0
undefined
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/06(木) 15:27:57.40 ID:Jd9obPBeo
undefinedは行数多すぎって事やで
488 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/06(木) 15:28:00.77 ID:+ramOubw0
トレーナー「微かに聞こえる蝉の鳴き声を聞いていると、酷く懐かしい気持ちになる」

トレーナー「大人になって上京してからは飽きるほど聞いたけど、昔は山が遠くて木も無いもんで、蝉の音が聞こえるのも珍しくて……」

トレーナー「珍しい、とかなんとか思いながら、あぜ道で小石蹴飛ばしながら遊んだりしたっけ……」?
トレーナー「………………」

トレーナー「ーーそういえば、俺ってどこの出身だったっけ?」
?―――――――――――――――――――――――――――――――
??[黄金探しの放浪者]キンイロリョテイ
スピード:853(A)
スタミナ:575(C)
パワー :671(B)
根性  :670(B)
?賢さ  :963(A+) ??―――――――――――――――――――――――――――――――
下1 ?トレーニング/お出かけ/休憩/メインイベント進行 ?スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/その他(良識の範囲内で自由に)
?※天皇賞・秋まであと9ターン(当該ターン含む)
※夏合宿まであと3ターン
※休憩効果発動中、次回トレーニング効率2倍?―――――――――――――――――――――――――――――――
ナイスネイチャの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)
キンイロリョテイの好感度:★★★/★★★★☆☆☆☆(好感度:+4/友人以上)
シンボリルドルフの好感度:★★★/★★★★★★★★(好感度:+8/比翼連理)
ツインターボの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)
マヤノトップガンの好感度:★★★/★★★★★★★★(好感度:+8/比翼連理) ??―――――――――――――――――――――――――――――――
        【現在立っているフラグ】
??■エクストライベント
・「祈りは力に、願いは形に」/特定の時期に、ある場所を訪ねる
・「地を支え、海を拝せよ」/探索の進捗を終了させる ?―――――――――――――――――――――――――――
?■メインイベント ?・[地に閃く黄金の旅程]/開始中 3/5 ?―――――――――――――――――――――――――――
?■エンディングイベント ?・[夢n夜]/????? ?―――――――――――――――――――――――――――――――
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/06(木) 15:43:29.24 ID:z84AsuPnO
リョティに話する、合言葉は「おはよう」だ!
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/06(木) 19:42:33.58 ID:EE+A0vl90
リョテイに…?
それはともかく合宿近いから倍率貯めとくのはアリではある
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2022/01/06(木) 20:11:02.41 ID:/UhBkOcTO
第3回アプリ王優秀作品(90点)
「ウマ娘」パロディゲーム

『【カト娘 館山ダービー】を全クリする放送』
(20:00〜放送開始)
 
https://youtube.com/watch?v=v-vQpGo70A8
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/06(木) 20:52:13.00 ID:17e9QsnW0
「覚えてないだけでリョテイにもちょっかいかけてた」可能性はあるわな
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/06(木) 21:40:00.70 ID:ueQqHGUv0
校内放送とか使って全校に呼びかければ一気に目覚めさせられそう
それがダメなら、朝校門に立って一人ひとりおはようって声かけるとかすればいいし
494 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/09(日) 17:37:57.63 ID:UEG2SsUQ0
3スレ経た今言うことでもないと思うのですが、一応……
書き溜め0なので、更新速度がかなり遅いです。ご了承ください……。

―――――――――――――――――――――――――――――――


「――リョテイ、本当にやるのか?」
「二度も言うなよ、アタシが”やれ”って言ったんだ」


 強い意思が籠った、鋭い視線が俺を貫く。

 未だに困惑を隠せない俺がその瞳に映って――まるで逃がさないと言わんばかりに、その瞳を細めた。

 何故こうなったのかはわからない。何を考えてそう言いだしたのかも。

 このままの状態でレースを勝ち進んだほうが、リョテイの目的も、俺の目的も果たしやすいだろうに。

 だけれども。今俺を見つめる翡翠の瞳が、あまりにも真っすぐで。

 そうするべきだ、と漠然と思えるほどに、確信を抱いたから。


「……何かあったら、キチンと言えよ」
「ああ」


 その一言と共に、リョテイは目を閉じる。

 まるで、現実から目を逸らすように――。


「――”おはよう”、リョテイ」

495 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/09(日) 17:55:44.63 ID:UEG2SsUQ0

「――トレーナー、アタシにあのおまじないかけてみろよ」
「は?」


 トレーニング前、トレーナー室。

 唐突にそんなことを口走ったリョテイに、俺は思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。


「……え? いや、一体どういうことだ……?」
「どうもこうも無いだろ、あのおまじない、制限ないんだろ?」
「まぁ、確かに回数制限自体はないけれど……」


 おまじない――以前ルナに教えてもらった、記憶を呼び起こす呪文。

 以前担当したウマ娘の記憶を呼び覚ますおまじないで、今現在は二人呼び起こしている。

 方法は簡単で、呼び覚ましたいウマ娘の前で”おはよう”と声を掛けるだけ。

 ただし、”担当ウマ娘が生まれてから死ぬまでの記憶”を一気に脳に呼び覚ますため、まじないをかける相手にはかなりの負担がかかる。


「理由を聞かせてくれないか」
「……サイレンススズカ。アイツの走りは異次元だ。アタシもこのまま普通の練習をしたところで勝てるとは思えない」
「だから、あわよくばヒントを得ようと?」
「そういうことだ」


 なるほど、過去の体験から学ぶことが出来れば、それは大きな力となるだろう。

 ……だが、その提案には違和感を感じる。過去の自分に頼ると言うのは、ダービーで宣言した”正々堂々と戦う”という信条に反している気がしたからだ。


「……リョテイ、お前それ以外にも何か理由があるんだろ」
「……ね、ねぇよ」
「……あるんだろ?」
「……。あっちゃ、悪いか?」


 頬をわずかばかり染めて、リョテイは俯き加減で呟く。

 何かを訴えかけるような目線が、意味ありげに俺の瞳を、そして手を見つめる。


「――理由は言いたくない。でも、少なくとも、それを悪いことには使わない」
「……。まぁ、理由を言いたくないのは解った。でも、大丈夫なのか……?」


 この”おまじない”には負担がかかる。それは、おまじないを掛けた場に同席していたリョテイも知るところにある。

 その上でおまじないをかけることを望むのは、何かしら大きな理由があるはずで。

 精神的にも、肉体的にも。元気でいるのか、あるいはいられるのか。その確認としての、問いかけだった。


「大丈夫だ、だからやってくれ」


 そうつぶやくリョテイの弱弱しさに、俺は僅かな心配を覚えたのだった――。
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/09(日) 18:51:20.03 ID:+VUuXkqxo
(しっとりリョテイ……そういうのもあるのか…!)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 12:12:05.72 ID:0t5Zb7oAO
万が一失敗しても、リョティとイチャイチャできたら役得だよ
498 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/13(木) 15:48:10.87 ID:LIPjFPQr0
(長らくおまたせしています……!本日更新します!)
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/13(木) 17:06:04.52 ID:TvtYjNK0O
報告おつー
500 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/14(金) 00:33:58.86 ID:+cHDeyDn0

「――”おはよう”、リョテイ」


 呟いた直後、リョテイの身体から光が淡くはじけた。

 柔らかい、白みがかった黄色の光。

 ふわふわと中空に浮かんだと思うとくるくると回り――もと来た道を遡るように、リョテイの身体へと吸い込まれていく。

 ……しばらく、静かな時間が続いて――ふと、リョテイは静かに目を閉じた。

 空虚な瞳。そこに電流めいた光が一筋走ると、知性の輝きが宿る。


「……トレーナー、収まってきたよ」
「大丈夫か、リョテイ」
「ああ……不思議なくらい、大丈夫だ」


 呟く表情は苦し気で、言葉通り十全な状態であるとは考えづらい。

 とはいえ、肉体的な変調が見られない。つまり、精神的に堪える何かがあったのだろうか。


「何を見た?」
「……あー。なんていうか、そうだな……。あんまり気持ちのいい光景ではない、な」


 渋面をより深くするリョテイ。先ほどの精神的な云々の核心は、恐らくここなのだろう。

 深呼吸をして、近くのソファにどっかりと座り込むリョテイ。手のひらをひらひらと振って、俺にも着席を促してくる。

 話をするつもりらしい。とりあえず俺は、リョテイの対面に腰かけた。


「なぁトレーナー、このおまじないって……どういう効果を持ってるかとか知ってるか?」
「……いや。過去のループの記憶を呼び覚ます、ってことくらいしか……」
「アタシもそう思ってた。というか大体はそれであってると思う」


 リョテイは小さく脚を組んで、手を顎にやる。

 しばらくの思考の後、「実はさ」と口火を切った。


「三回、見たんだ」
「……三回?」
「ああ、三回」


 三回、と聞いて、それが一体何を示す回数なのか俺は一瞬理解することが出来なかった。

 思考し、リョテイの言葉を反芻する。そして咀嚼。

 数秒の後、ふと頭の中に浮かんできた可能性は――なるほど、ある意味では道理であると言えるかもしれない。

 つまり、”ループの記憶を呼び覚ます”おまじないの結果発生した、三回のナニカ。


「――つまりリョテイ、君は……ループした世界を見てきたのか?」
「そういうこった。最初はスペシャルウィークを担当したループ、次はツインターボのループ、そしてマヤノトップガンのループ」
「……何故、リョテイだけがそんな回数のループを見ることが出来たんだ?」


 さぁな、とリョテイは肩をすくめる。確かに、彼女に聞いても仕方のない質問だった。


「三回とも、リョテイの視点だったのか?」
「ああ、アタシの主観だった。ただ漠然と、今がどのループか、誰を担当していた時期かっていうのは理解できてた」
「……なるほど。で、あんまり気持ちのいいものではない光景って、何を見たんだ?」


 ああ、とリョテイは小さく声をあげて、手を組んだ。

 そしてそのままのけぞるようにソファにもたれ、天を仰いだ。


「――アンタが消滅して一年、世界が突然そこで”消えちまう”のさ」
501 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/14(金) 00:58:34.98 ID:+cHDeyDn0
「――は?」


 疑問よりも先に、それを嘘だと断じたい気持ちが前に出た。

 だって、つまり、それは。


「嘘だって信じたい気持ちは理解できるぜ。何せ、もしアタシが見た光景が真実だとするのであれば――」
「――俺が呼び起こした記憶は、全て嘘ってことになる」


 言葉にしてしまえば、確信となってそれは俺を絡めとる。


「なぜそうなってるのかはアタシにもわからない。ただ、アタシから見たアンタのループ後の真実はそうなってた」
「……一体、どうなってるんだ?」
「……気持ちは痛いほどわかる。なにがなんだか分からなくなってくるって気持ちは、アタシにもあるからな」


 よいしょっと、と声を漏らしながら、リョテイはその場から立ち上がる。


「気分転換がてら、外の空気を吸ってくる。アンタも整理する必要があるだろ?」
「……ああ。そうさせてもらう」


 じゃあ、また明日。

 リョテイは一瞬俺へと視線を向けて、トレーナー室をあとにした。

 そこに込められている感情は――悲哀だった。

 まるで、見たくなかったものを見てしまったかのような彼女の表情は……きっとこれからずっと、俺の脳裏から離れることはないだろう。


―――――――――――――――――――――――――――――――


▼[リミテッドイベント:須臾]が終了しました。
▼[リミテッドイベント:過去]のフラグが立ちました。
▼[リミテッドイベント:現在]のフラグが立ちました。
▼[リミテッドイベント:未来]のフラグが立ちました。


―――――――――――――――――――――――――――――――
502 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/14(金) 01:06:27.34 ID:+cHDeyDn0

トレーナー「……この世界には、何か大いなる謎が存在するのか?」

トレーナー「……」

トレーナー「……あるいは。それとも……俺が作り出した虚構なのか?」

―――――――――――――――――――――――――――――――

[黄金探しの放浪者]キンイロリョテイ
スピード:853(A)
スタミナ:575(C)
パワー :671(B)
根性  :670(B)
賢さ  :963(A+)

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下1
トレーニング/お出かけ/休憩/メインイベント進行
スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと8ターン(当該ターン含む)
※夏合宿まであと2ターン
※休憩効果発動中、次回トレーニング効果2倍

―――――――――――――――――――――――――――――――

ナイスネイチャの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)

キンイロリョテイの好感度:★★★/★★★★★☆☆☆(好感度:+5/親友)

シンボリルドルフの好感度:★★★/★★★★★★★★(好感度:+8/比翼連理)

ツインターボの好感度:★★★/★★★☆☆☆☆☆(好感度:+3/友人)

マヤノトップガンの好感度:★★★/★★★★★★★★(好感度:+8/比翼連理)

―――――――――――――――――――――――――――――――
        【現在立っているフラグ】

■エクストライベント
・「祈りは力に、願いは形に」/特定の時期に、ある場所を訪ねる
・「地を支え、海を拝せよ」/探索の進捗を終了させる
―――――――――――――――――――――――――――
■メインイベント
・[地に閃く黄金の旅程]/開始中 3/5
―――――――――――――――――――――――――――
■リミテッドイベント
・[過去] / 行動安価で[リミテッドイベント:過去]の開始を選択する
・[現在] / [リミテッドイベント:過去]の終了後条件解禁
・[未来] / [リミテッドイベント:現在]の終了後条件解禁
―――――――――――――――――――――――――――
■エンディングイベント
・[夢n夜]/?????
―――――――――――――――――――――――――――――――
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 01:20:46.24 ID:W2Mm6tQk0
メインイベント進行
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 01:37:32.54 ID:4DaSCag2o
突然終わる世界……ウイポかな?
冗談は置いといてこれはしっとりトレーナーの可能性が……?
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 07:01:17.37 ID:+J8YAqKA0
トレーナーが消えた瞬間に世界が消えるなら
トレーナー中心で世界を視てるからですむけど
きっかり1年後に消えるのか
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 07:47:21.50 ID:W2Mm6tQk0
リョテイがと違って会長を除く周回を見られたのは単に今まで育成対象にならなかったからか、それとも彼女はこの世界ではモブ(舞台装置)の筈で本来育成対象になるはずでないイレギュラーだったからか……
507 : ◆FaqptSLluw [saga]:2022/01/30(日) 16:16:11.59 ID:4nnUILjg0

 ターフを吹き抜ける風。

 わずかばかり湿ったそれは、梅雨特有の陰鬱な雰囲気を俺に感じさせた。

 ……いや、俺の気持ちが、吹き付ける風をそうさせたのだ。

 とはいえ、だ。分からないことがあったとしても、例えそれが重大な何かであったとしても。

 リョテイのレースは待ってはくれない。天皇賞秋は、そしてそこで待つサイレンススズカは――。


「――! ―――っ!」


 何だろう、ひどくシリアスな雰囲気なのに、なんというか……ギャグマンガ的な何かがこちらに来ているような気がして。

 不意に耳に訪れた音に、視線をそちらに向けて。


「ゴルシちゃんを何か月も待たせるって――どういう了見、じゃいッ!」


 こちらに突っ込んでくるセグウェイと、それに乗り突貫してくる喜色満面のゴールドシップを最後に、俺の意識は立ち消えた――。


―――――――――――――――――――――――――――――――


「やーわりぃわりぃ! まさか避けられないなんて考えてもいなかったぜ!」
「そりゃウマ娘だったら避けられるかもしれないけどさ……」


 渋面を浮かべた俺に対し、悪びれもしない様子でゴールドシップは笑いかける。

 まぁ思ったよりも威力は低くて助かったけど、それでも何の了見があって人にセグウェイで突っ込んでくるのだろうか。

 俺が問いかけると、ゴールドシップは「さっきも言ったけどな」と前置きして、トレーナー室据え置きのルービックキューブを弄り始めた。


「アンタが言ってきたんだろ、ウチのウマ娘の指導をお願いしたいって」

「……」


 そういえば。

 どれだけ前かは忘れたけれど、リョテイの指導を依頼した記憶がある。

 リョテイの才能が花開くのは追込。俺が指導してもいいのだが、餅は餅屋とも言うし、蛇の道は蛇とも言うし。

 ……というわけで、ゴールドシップに依頼をしたんだった。

 ということは。


「……俺の落ち度だ、すまん」

「ま、いいぜ。おかげで”あの”トレーナーのマヌケ面を見れたことだしな」


 くつくつと笑って、ゴールドシップは意味ありげにこちらに視線をよこしてくる。


「さて、早速指導と洒落込もうぜ?」

「あ、ああ……」

「早く行こうぜ! 化石になっちまう!」


 化石……? 
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