右京「鬼滅の刃?:

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128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/01/03(月) 00:30:28.02 ID:Hm3kO7HM0


 『あ゛』 『あ゛』 『あ゛』 『あ゛』 『あ゛』 『あ゛』


 まるでこの世のものとは思えない奇声を発した。
 気味の悪い奇声に思わず怯む黒死牟。
 その奇声にはまるでこの世の全てに対する恨みと憎しみといった負の感情が込められているのが感じられた。
 
 
『俺ノ漫画…面白イ…ソウナンダ…』


それから亡者は自分が描いた漫画が面白いのだと独り言を呟きだした。
いや、どう読んでも面白いとは思えない。
恐らくこの亡者は死後もこの暗闇の世界で延々と漫画を描き続けたのだろう。
だが自分以外に評価を下す人間がいないのでそれが客観的に見て面白いと判断が出来なくなっていた。
誰か一人でも注意する人間が居ればまだ読めた書物になれたはずだというのに…


『ソウダ…俺ハ…漫画家ダッタ…』


『俺ハ…漫画ノ主人公デ…ヒロインモ救ッテミセタ…』


『ナノニ…ミンナ…俺ヲ否定シテ…』


『本当ハ…俺コソガ…無限列車ダッタノニ…』


『発行部数ハ…二億部デ…歴代邦画一位デ…400億ダッタ…』


『俺ガ…俺コソガ…』


亡者の支離滅裂な発言は黒死牟には全く理解しがたい内容だった。
だがそれが何かに対する恨み言であることだけはわかった。
これだけのおぞましい執念だ。もしこの場に主の無惨がいれば亡者を鬼に誘っていたかもしれない。
そう思っていた時だ。亡者が黒死牟に一歩、また一歩と近づいてきた。
一体何をする気だと警戒するが亡者は黒死牟の耳元まで近づくとこう囁いてきた。


『見ツケタ…俺ノ…―――』


129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/01/03(月) 00:30:56.23 ID:Hm3kO7HM0
そこで意識が途切れた。
目を覚ますとそこには右京たちがいた。どうやら一瞬だけ気を失っていたらしい。
身体中に感じられる痛みと苦しみにこれが現実だということを実感させられることに苛立つが…
そんな黒死牟のことなどお構いなしで右京は先程の続きを告げた。


「―――同類。兄上はその漫画に出てくる主人公の同類です。」


それが右京から告げられた言葉だった。
同類…そう聞かされた黒死牟は自分の手元から転げ落ちた漫画に目を向けた。
 先程あの暗闇の世界で遭遇した亡者は紛れもなくこの漫画の主人公だ。
 情けなくて身勝手で自分の過ちを認められず不快感しかない男が自分の同類…
 鬼と化して数百年、弟の縁壱のような侍を目指したはずが…まさか…
そのことを告げられた黒死牟は呆然とするしかなかった。

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/01/03(月) 00:31:30.00 ID:Hm3kO7HM0
ここまで
そろそろこのssも終わらせたいと思います。
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 12:31:28.21 ID:xpxF44Fio
乙乙
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 17:00:17.92 ID:KZuLpX4S0
乙です。そろそろ終わりと言う事は右京さん元の世界に戻るのか
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