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【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」咲「光よ!」
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 19:39:28.24 ID:it2p9BYu0
- 連投してもいいかな?
1
- 890 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/22(金) 20:18:51.21 ID:1WNEuAa/0
- (>>889 人おらんし大丈夫ですよー
1、松実宥
車を降りて、雀荘の近くで桃子を待つ京太郎とはやり
合流の話をした時になにか言っていたがもうすっかり普通になっている
時計を見るがまだ十分かかりそうだ
京太郎「……」
はやり「ちょっとそこのコンビニ行ってくるね」
京太郎「うっす」
そのままはやりが去って行く
1人で待つことになってしまったと、どうしたものかとケータイを出すと丁度電話がかかってくる
名前を見てすぐに通話に出た
京太郎「もしもし」
?『あ、京太郎くん?』
京太郎「宥さん」フッ
宥『あ、ごめんね突然電話しちゃって』
京太郎「いえ、どうかしました?」
宥『ううん、その、ニュース見て』
京太郎「ニュースですか?」
少し心配そうなその声に京太郎は眉をひそめる
宥『ベリアルがその、長野で……』
京太郎「ああ、死んだとか言われてますね」
宥『……京太郎くん、いるかなって』
京太郎「なんでまた?」
宥『いつも同じところにいるでしょ?』クスッ
京太郎(ごもっともで)
- 891 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/22(金) 20:29:41.67 ID:1WNEuAa/0
-
宥『だから心配になって……被害も大きかったでしょ?』
たの戦った地域周辺は確かに、大きかった
だがこのあたりはそうでもない
京太郎「……でも平気です。人的被害は最小限におさえましたし」
宥『ちゃんと、京太郎くんは自分のことも考えないとダメだよ?』
京太郎「え?」
宥『大事な体、なんだから……』
その言葉に、フッと口元が綻ぶ
京太郎「はい」
宥『えへへ、いいこだねっ』
京太郎(うわぁぁぁぁ! 宥さんは俺の母親になってくれるかもしれない!)
京太郎「ぐっ、冷静になれ」フゥ
宥『どうしたの?』
京太郎「ああいえなんでも、また近々……」
宥『うん、待ってるからね』フフッ
京太郎「はい」
宥『いつでも、ね』クスッ
京太郎「……うっす」
- 892 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/22(金) 20:35:25.03 ID:1WNEuAa/0
-
通話を切って京太郎が欠伸をしながら背を伸ばす
そうすると、走ってくる桃子がはっきりと“視える”
そちらを見ていると、驚いたように首をかしげる桃子
桃子「なんで視えるんっすか」
京太郎「なんでもなにも……」
桃子「もしかして運命!!?」
京太郎「んなことない」
桃子「えー」
ゆみ「相変わらず仲がいいな」フッ
京太郎「ゆみさんも一緒でしたか、そりゃそうかセットだし」
ゆみ「まぁな」
桃子「えへへー」
クールに笑うゆみと、嬉しそうに笑う桃子
そうしていると右腕に重さを感じる
はやり「じゃあはやりと京ちゃんはセットだネ☆」
京太郎「そうっすか?」シレッ
はやり「冷たー」
ゆみ「さ、それでこの雀荘になにか?」
京太郎「ああいや、一局付き合っていただけます?」
ゆみ「ほう……もちろん」フッ
桃子「どんとこいっす!」ニコッ
はやり「お見せしようかな、牌のお姉さんの実力を!」
京太郎「あはは……お手柔らかに」
- 893 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/22(金) 20:41:49.22 ID:1WNEuAa/0
-
今回はここまでー次は明日やるっすー
次回はなにか出てくるかなーって感じで
あと安価なんだけども
救出済みのキャラで追加してほしいキャラとかいたら書いといていただければ追加しますー
そんじゃまたー
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:13:52.88 ID:Y63D8CEm0
- そういえばシノさんおらんね
おじさんいるドイツに帰った?
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 01:38:45.62 ID:rX0qKkbHo
- 乙ー
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 01:50:55.64 ID:dsxu4H1D0
- 乙
やっぱ始まりだったしかおりん欲しいな
みんなヒロイン力高くていいな!
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 02:25:17.79 ID:+Ea7XDdo0
- 乙です
ハギヨシさんはどうしてるんやろ?
あの人なら人型宇宙人倒せそう
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 09:42:50.87 ID:M4KLh2PG0
- 追加かー…直近なら透華かな。泉もいいな
- 899 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/23(土) 23:09:44.73 ID:7eTTaUkc0
- おっしやってくよー
今回でこの話は終わらせたいとこー
>>894
慕はまた後々にって感じになるっすー
調査員的な設定が生きる!
>>894
かおりんオッケーっす!
>>897
なんやかんや、出てくるのいつになるかなぁ
>>898
透華と泉了解っすー
- 900 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/23(土) 23:24:04.61 ID:7eTTaUkc0
-
雀荘にて座るのは京太郎、はやり、桃子、ゆみの四人
全国レベルの雀士と言えど、学生が二人なのだからとはやりは少しばかり手を抜こうとする
だが、突如妙な雰囲気を感じた
はやり(これは、京ちゃん……?)
桃子(これは……っ?)
ゆみ(なんだ、二人の表情が変わった……?)
スゥッ、と息をつく京太郎
静かに、そっと目の前にせり上がってきた雀牌に触れる
失ったはずの何かが、戻ってくるような妙な感覚
京太郎「これは……いや、そういうわけではないか」
はやり(ベリアルが抜けたのに、深い闇を感じる……?)
京太郎「さて、やりますか……胸をお借りしますよ」フッ
はやり「はやりのおっぱいは京ちゃんのものだゾ☆」
桃子「なぁっ!?」
京太郎(マジで?)
京太郎「マジで?」
はやり「責任とってネ☆」
京太郎「さて、麻雀やりましょうか」
はやり「はやぁっ!?」
桃子「高1には重いっすよ」フフッ
ゆみ(なぜに得意気?)
- 901 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/23(土) 23:35:37.77 ID:7eTTaUkc0
-
そして―――
京太郎「ふぃ〜」
はやり「はぁ〜」
大きく息をついて背を背もたれに預ける京太郎とはやりの二人
桃子とゆみの二人はというと、疲れた表情を浮かべている
ゆみ「京太郎、こんなに強かったのか?」
京太郎「あ〜いや」
桃子「前やった時よりはマシっすよ」
ゆみ「そうなのか? それで県予選敗退?」
京太郎「強くなったんですよ。それなりに修行したので」
記憶にあるのは確かにした闘牌である
もう一つ同時間軸には、精神世界でベリアルと共に戦った記憶もあった
修行と言っていいのかは微妙だが、自ら得た力ということに間違いはない。間違いなどと言わせない
京太郎「……これで、ちょっと確認したいことも終わりました」
ベリアルがいなくても、どの程度麻雀ができるか……
はやりと同レベルでやれるということは、麻雀で雀士を解放することもできるということだ
京太郎「さて、出ますか」
ゆみ「ああ……今度、私の修行に付き合ってもらおうか」フッ
京太郎「俺の修行のためにも、是非」ニッ
- 902 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/23(土) 23:47:13.75 ID:7eTTaUkc0
-
外に出る四人
ともかく、やるべきことは決まった
戦い方もおおよそは固まってきた
京太郎(ともなれば、今やるべきことは……)
桃子「……」ジー
京太郎「ん?」
桃子「なんでもないっす」フフッ
京太郎(何この子かわいい、好きになっちゃうよ?)
自らを覗き込んで笑う桃子……その胸は豊満である
京太郎の弱点である
京太郎「ふむ……」
はやり「もう京ちゃんったら、わかるよ?」
京太郎「え、なにが!?」
明らかな動揺
はやり「……はやりをお嫁さんにした時のこと考えてたんでしょ?」フフフ
京太郎「なんか変なメダルでも入ってますか?」
はやり「なんで!?」
ゆみ「瑞原さん……」
はやり「そんな目で私を見ないで!」
- 903 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 00:00:21.53 ID:kosH5Exs0
-
車までの道を歩いていると、突如四人の腕に付けている端末が鳴る
同時に手首の端末を開く
そこに映るのは佐藤裕子
京太郎「なにが!」
裕子『異常な反応です!』
京太郎「っ……敵ですか!?」
裕子『雀荘とかじゃない。もうメダルの力は溜まってたのか、溜めたのか……とりあえずエネルギーの波長がどんどんとっ』
その言葉を言い終える前に、轟音が響き地が揺れる
驚きながらも両足をしっかりと地につけて耐える京太郎
ふらつく桃子を支える
京太郎「っと!」ガシッ
桃子「ひゃっ!?」カァッ
京太郎「大丈夫か?」
桃子「は、はぃっ……」
はやり「わー倒れそう!」フラフラ
ゆみ「おっと大丈夫ですか?」スッ
はやり「違うよ!」
ゆみ「?」
くわっと表情を変えるはやりに、首をかしげるゆみ
京太郎「ふざけてないで!」
はやり「ふざけてないよ!」
京太郎「あ、え、いや……あれを見ろ!」
はやり「っ!?」
ゆみ「あれは!」
- 904 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 00:17:53.85 ID:kosH5Exs0
-
離れた場所、ビルの間の道
そこを通る―――
京太郎「背びれ?」
はやり「さ、サメだ!?」
京太郎「サメって!」
だが確かに背びれが通っていた
さらに、再び視界に映る背びれ……道を泳ぐ、サメ
京太郎「このアスファルトを泳ぐサメだぁ!?」
桃子「よくあることっす!」
ゆみ「どういうことだ、まるで意味がわからんぞ!?」
桃子「相手はサメっすよ!?」
わけがわからないが、そういうことなのだろう
はやり「どどど、どうしようこっち来てるよ!?」
京太郎「……やります!」
そう言うと、バトルナイザーを取り出す
理解はしている
だがやるのは初めてだ
京太郎(俺にベリアルさんの力が僅かでも残ってるのだとしたら……!)
「―――!!」
背びれだけの姿だったサメがその顔を地上へと出す
地中鮫ゲオザークが咆哮を上げる
京太郎「ッ!」
- 905 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 00:44:07.60 ID:kosH5Exs0
-
掲げたバトルナイザーが輝きだす
“本来のバトルナイザー”とはまた違ったモノ
だがその能力に遜色はない
京太郎「いけ、バギラ!」
光と共に、現れるのは怪獣―――裂刀怪獣バギラ
京太郎「……でき、た?」
現れた怪獣バギラが咆哮をあげる
京太郎は顔を引き締めて、そのバトルナイザーに力を込めた
バギラは全身につけた鋭いナイフを輝かせながら、腕を振るう
バギラ「!」
放たれた剣閃がゲオザークを撃つ
怯むゲオザークだが即座に地中にもぐり背びれをみせたままバギラの方へと突っ込む
勝手がわからないながらも、回避のためにバギラを移動させようとするが、背びれでの攻撃を受けてバギラが怯む
京太郎「っ!」
痛みが僅かに伝わり顔をしかめる
それは“通常のバトルナイザーであれば本来起きないこと”であった
京太郎「ぐっ、でも!」
はやり「京ちゃんっ」
京太郎「いいから早く撤退して!」
はやり「でもっ」
桃子「っ……」
ゆみ「行くぞ瑞原さん! モモ!」
二人の手を掴んで走り出すゆみ
そちらに視線を向けて、京太郎は笑みを浮かべて頷く
視線をそちらへ向けたゆみが、苦虫をかみつぶしたような表情で頷いて走る
- 906 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 01:03:53.88 ID:kosH5Exs0
-
バギラが徐々に押されていく
その度に、京太郎の体には負荷と痛みが増していく
膝をつく京太郎が、悪態をつく
京太郎「っ……慣らし運転もしないで使うからかっ」
バギラ「!」
ゲオザークが地上から飛びだす
それがバギラを吹き飛ばす直前で、京太郎はバトルナイザーにバギラを戻す
京太郎「セーフっ」
ゲオザーク「!」
だが次に地上にいるゲオザークの視線が向く先は―――
京太郎「俺かっ」
だがその瞬間、京太郎の前に立ち上る光
そして、現れたウルトラマンティガが、ゲオザークを受け止めた
ティガ「タァッ!」
パワータイプに変わったティガがそのままゲオザークを投げ飛ばす
京太郎「っ、美穂子か!」
ティガ「!」
膝を突く京太郎の方へと視線を向けるティガ
頷く京太郎にティガは同じく頷いて、ゲオザークに構えを撮った
ティガが光弾を放つが、ゲオザークはそのまま地中へと潜航する
京太郎「っ」
ティガ「!」
- 907 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 01:15:45.55 ID:kosH5Exs0
-
周囲を見回すティガの背後から、ゲオザークが突っ込む
その勢いのまま、ティガが背中からゲオザークの突撃を受けて吹き飛ぶ
ティガ「グァッ!」
倒れたティガ
ゲオザークはそのまま再び潜航する
立ち上がるティガのカラータイマーが鳴る
京太郎(まだ回復しきってないのか……?)
再び、ゲオザークが飛びだす
もちろん背後からであり、ティガは振り向くと同時にゲオザークを受け止める
だがその尖った鼻先から光線が放たれる
ティガ「グッ!」
京太郎「ッ、もう一回、行けるか?」
もう一度バトルナイザーを握りしめる
ティガ「!」
だが、ティガは光線に耐えながらもゲオザークを振り回して空に飛ばす
吹き飛んでいくゲオザークに、ティガが両腕を構える
ティガ「タァッ!」
―――デラシウム光流
放たれた一撃が空中のゲオザークに直撃し、爆散させる
ティガが光と共に消え去った
京太郎「ッ!」
光と共に、目の前に降り立つのは福路美穂子
立ったまま現れるも、すぐに膝から崩れ落ちる
ハッとして京太郎は美穂子を受け止めた
京太郎「ぐっ!」
美穂子を受け止めつつ、そっと地面に座る京太郎と美穂子
美穂子「ご、ごめんねっ……」ハァハァ
京太郎「無理、しないでくださいよ……っ」
美穂子「お互いさま、でしょ?」フフッ
京太郎「まぁ」フッ
- 908 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 01:26:43.30 ID:kosH5Exs0
-
そう言って笑う二人
だが、再び轟音が響く
京太郎「!?」
美穂子「そ、んなっ」
視線の先に現れるのは―――ゴルザ
京太郎「なっ」
美穂子「でも、少し違う……」
その怪獣はファイヤーゴルザ
赤い体を持つそのゴルザは、角から光線を放った
京太郎が美穂子を抱えて走り出すも、その光線が二人が元いた場所にぶつかった衝撃から逃れることもできない
京太郎「っ!」
美穂子「京太郎ぉっ」
吹き飛んだ二人
地上を転がるが、止まった
しっかりと目を見開いて確認すれば、周囲に砂埃が巻き起こっている
建造物の残骸が周囲に散らばっていた
京太郎「ぐっ」
美穂子は近くに倒れていた
京太郎「俺はっ、俺にはっ」
うつぶせのまま、京太郎は美穂子から視線を動かした
吹き飛んだ時に落としたメダルやゼットライザー
京太郎「ぐっ……」
美穂子「京太郎っ……」
京太郎「っ」
近くに落ちているメダルを取る
それは―――
京太郎「レイブラッド星人……っ」
- 909 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 01:39:35.71 ID:kosH5Exs0
-
右掌にあるそのメダル
青い宇宙人を視界に入れて、顔をしかめた
ベリアルを利用し、ベリアルが利用した究極生命体
京太郎「……」
そのメダルを握りしめて、京太郎は力を振り絞りつつ立ち上がろうとする
視界の先にいるのはファイヤーゴルザ
一歩一歩近づいてくる姿を視えた
京太郎「ッ!」
その赤い瞳が輝く
京太郎「俺は……オレは、戦いたい!」
自らの欲望のために、戦う……
誰を、誰かを守りたいという欲望
京太郎「オレはァッ!!」
その京太郎の胸からあふれ出した闇
美穂子「あ、れはっ……」
闇は京太郎の握りしめた右手へと集まる
その赤い瞳、京太郎の左手にひとりでに舞い戻るゼットライザー
京太郎「面子は、揃った……!」
- 910 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 01:43:27.98 ID:kosH5Exs0
-
ファイヤーゴルザの跡地を走るのは、はやり
ゆみからの手を振り払いやってきたが、足に当たったそれを見て眼を見開く
そっと腰を下ろしてそれを撮った
はやり「バトルナイザー……?」
そことは離れた場所、砂煙だけではない
周囲には何かが焦げたようなにおいと共に黒煙もあがっている
立っているのは―――竹井久
久「なんで……なんでッ、なんであなたが光なのよっ!」
視界の先に小さく映るのは美穂子と京太郎
歩く京太郎、そんな彼が纏っているのは―――闇
久「あれは、闇……?」
- 911 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 01:48:23.41 ID:kosH5Exs0
-
歩く京太郎が、トリガーを引く
それと共に真上に現れるゲート
京太郎「オレは、オレたちでもっと……!」
真下に落ちたゲートが京太郎を消し去る
残された美穂子が、顔をしかめた
そこに現れる人影
美穂子「っ熊倉さん……!」
トシ「いけ京ちゃんッ!」
- 912 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 02:03:19.37 ID:kosH5Exs0
-
―――【インナースペース】
京太郎「もっと、もっとだ!」
赤い瞳を爛々と輝かせる京太郎
左手のゼットライザーにひとりでに挿入されるアクセスカード
『キョウタロウ・アクセスグランテッド』
京太郎「もっとオレ達で……戦いたいんだ!」
右手を開くと、レイブラッド星人メダルが赤い雷と共に変わる
それは―――ベリアル
京太郎「ベリアルさんっ!」
取り出したのはさらに二枚のメダル
京太郎「ゴモラ、レッドキング」
ブレードに、三枚のメダルを差し込む
『Belial』『GOMORA』『RED KING』
京太郎「これでオーラスだ!」
そして、トリガーが引かれる
『Skull Gomora』
深い闇の力が増幅していく
だがそれは京太郎にとって別れてからそれほど経ってないにも関わらず懐かしさを感じさせる
眼を見開き、咆哮した
京太郎「闇よォォォッッ!!」
そして―――ベリアル融合獣、スカルゴモラが顕現する
- 913 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 02:05:24.65 ID:kosH5Exs0
-
第20話【闇-ダークネス-】
- 914 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/24(日) 02:19:36.32 ID:yqrFy0Jd0
-
てことで今回はここまでー
また明日かもー
ようやくベリアル融合獣
今後はこんな感じでなんやかんや
次回こそは終わるかなーそんじゃまたー
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 08:51:47.21 ID:qKb1mHusO
- おつ
京ちゃんとキャップ、もうお互いを名前で呼び捨てにできる仲なんやね
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 09:42:17.69 ID:IL5iLOYh0
- 乙
ベリアル融合獣そういう感じか今後が楽しみね
京ちゃんはとことん正統派じゃないなw
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 18:07:54.39 ID:SlEPpAcgO
- 乙です
しれっとバギラ出たな!
- 918 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/25(月) 23:11:48.80 ID:KfWZoA4S0
- やってくよー
今後は遅くなるけどもー
安価の方法考えないとだのぅ
>>915
好感度ゴリゴリ上がっちゃっておりまする
>>916
イッチの京ちゃんはいかんせん正統派にはなれないのよねー
今までそういうもんだったからそうせざるをえなくなってるのよね因果的にー
>>917
まぁゲストゲスト!
- 919 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/25(月) 23:28:51.80 ID:KfWZoA4S0
-
―――【街中】
ファイヤーゴルザの正面に現れる黒い光
それと共に溢れる闇
ゴルザが僅かに怯むのは本能故か……
スカルゴモラ「!!!」
そして現れるのはベリアル融合獣スカルゴモラ
古代怪獣と髑髏怪獣の力を纏う、ベリアルの力を借りた京太郎の新たな姿
紫色のカラータイマーを持つ怪獣が咆哮を上げた
京太郎『闇の力、お借りします!』
走り出したスカルゴモラ
相対するようにゴルザも走り出す
地上で見ている人類からはどう見えるのだろうか、仲間割れに見えるのかそれとも―――
スカルゴモラ「!」
ファイヤーゴルザ「!」
二体の怪獣が同時に体を回す
振るわれる尻尾同士がぶつかるも、スカルゴモラの尻尾がゴルザの尻尾を掴む
驚愕するゴルザだが、スカルゴモラはそのままのパワーでゴルザを引っ張り体勢を崩させる
京太郎『まだまだぁ!』
体勢が崩れてふらつくゴルザの尻尾を離すと、接近してその拳をぶつける
ゴルザは後ろに吹き飛んで倒れた
- 920 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/25(月) 23:41:31.99 ID:KfWZoA4S0
-
戦う二体の怪獣を見据える美穂子とトシ
さらに隣に立つのははやり
美穂子「あれは……」
はやり「京ちゃんっ!」
トシ「自らに残っていたベリアル因子を使ってメダルを進化させたか……さすがだね」
フッと笑みを浮かべて頷くトシ
言っている意味はわからないが、ベリアルが復活したわけではないのだろう
だが京太郎が新たな力を手に入れて戦っているのは理解できた
はやり「頑張れっ、がんばれ京ちゃん……!」
美穂子「京太郎を、また……」
トシ「良いのさ、あの子が望んだことだ」
そう言うと美穂子の腕を掴んで起き上がらせた
ふら付く美穂子だが―――
ガシッ
久「大丈夫……?」
美穂子「久、ありがとう」
久「……」
遠くの怪獣たちの戦いを見る
ゴルザが超音波攻撃を放つと、スカルゴモラは振動波でそれを相殺した
ぶつかりあう怪獣
さらに現れる仲間たち
ゆみ「どうなるんだ?」
華菜「勝った方があたしたちの敵になるだけだし!」
桃子「でも、そうはならない気がするっす……」
佳織「うん、私もそう思う……」
華菜「?」
佳織(後から出てきた方の怪獣に、なにか感じる……荒々しいけどあたたかい、感じ)
- 921 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/25(月) 23:57:19.21 ID:KfWZoA4S0
-
ゴルザが拳を振るう
それを受けて怯むスカルゴモラだが、すぐに体勢を整えた
さらにゴルザが音波攻撃を放つ
京太郎『ッ、スカル振動波!』
またしても相殺、京太郎は舌打ち
接近し尻尾でゴルザを怯ませようとするが、ゴルザが尻尾を掴む
ハッとするが遅く、そのままゴルザに尻尾を引っ張られてスカルゴモラはビルに突っ込んだ
スカルゴモラ「!!?」
京太郎『ガァァッ! っ……!』
咆哮するゴルザ、スカルゴモラが起き上がる
インナースペースで、京太郎が新たにメダルホルダーからメダルを取り出した
その手に握ったのはベリアルメダルと、新たに取り出した二枚のメダル
京太郎「ベリアルさん!」
差し込まれるベリアルメダル
さらに、二枚のメダルも差し込む
京太郎「ベムラー、アーストロン!」
『Belial.』
『Bemular.』
『Arstron』
そして、京太郎の双眸が輝きトリガーが引かれる
『Burning Bemustra』
- 922 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/26(火) 00:10:46.96 ID:qcXOEFkD0
-
スカルゴモラが、黒き光と共に姿を変える
現れるのは新たな怪獣、バーニング・ベムストラ
咆哮を上げながら現れた怪獣はスカルゴモラと同じく、その胸に紫色のカラータイマーがある
京太郎『ウオォォッ!』
走り出すバーニング・ベムストラにゴルザが尻尾を振るう
だがその尻尾を、今度はバーニング・ベムストラの方が掴み強く引く
ゴルザ「!!?」
先ほどのスカルゴモラとはまた違った腕、腕力はこちらの方が上なのかゴルザは抵抗できない
そのまま体勢を崩したゴルザ
スカルゴモラと違い、バーニング・ベムストラでは軽い光弾や光線は放てない
だが―――切り札はこちらの方が強力だ
ゴルザ「!!」
京太郎『……ならッ!』
しっかりと起き上がったゴルザが、走り出す
それに相対するように、バーニングベムストラも走り出す
京太郎『これで、決めるッッ!!』
- 923 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/26(火) 00:24:47.28 ID:qcXOEFkD0
-
走りながら、ゴルザが頭部から光線を放つ
だが、バーニング・ベムストラはその攻撃を回避した
京太郎『ッ!』
◆BGM:運命のしずく〜Destiny's star〜【http://www.youtube.com/watch?v=AcqDZYSxKNg】
体勢を低くしてそのまま頭部を狙ったその攻撃を避けつつ、ゴルザへと接近
走った二体の怪獣、その勢いは凄まじく―――
京太郎『オラァ!』
バーニング・ベムストラのその角がゴルザの腹部を突く
驚愕するゴルザ、勢いが消失するより先にバーニング・ベムストラは頭を上げる
走った勢いをそのままに上空へと舞い上がるゴルザ
京太郎『高度は低い、それでもォ!』
空のゴルザが自由落下を始めるより早く、バーニング・ベムストラはその口から青い光線を放つ
京太郎『ペイルゥ……サイックロォン!!』
渦巻く青き光線、ペイルサイクロンが真っ直ぐに上空のゴルザへと放たれた
ゴルザ「!!?」
バーニング・ベムストラ「!!」
その一撃を受けたゴルザは―――爆散する
- 924 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/26(火) 00:43:20.46 ID:qcXOEFkD0
-
その強力な一撃の余波により、爆散したゴルザから近いビルが崩れる
咆哮を上げるバーニング・ベムストラ
その姿は闇となって四散していった
地上に、黒い光と共に降り立つ影
京太郎「……ふぅ」
立っているのは須賀京太郎、ベリアル融合獣へと変わった者
静かに手を見て、開いて閉じてを繰り返した
できることは見えた、はずだ……
京太郎「っ」
少しばかりふらつくのと体の痛みや気怠さは、バトルナイザーのせいか融合獣を使用したせいか
それも今後わかってくることだろう
京太郎「ありがとう、ベリアルさん……」
笑みを浮かべつつ、手にあるメダルを見る
- 925 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/26(火) 00:49:39.04 ID:qcXOEFkD0
-
メダルをしまうと、すぐに声が聞こえてくる
そちらを見れば歩いてくるのは―――仲間たち
京太郎「……」フッ
美穂子「京太郎ッ!」
桃子「京さんっ」
はやり「京ちゃぁん!」
駆け寄ってくる少女たち、笑みを浮かべながらゆっくりと歩きだす
京太郎「おーい!」
手を振って、この後の言い訳を考える
まぁ深く考える必要もないだろう
はやりのフォローもある
京太郎(俺は、オレたちはまだ―――)
―――戦える。
- 926 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/26(火) 00:56:51.63 ID:qcXOEFkD0
-
第20話【闇-ダークネス-】 END
- 927 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/10/26(火) 01:29:01.43 ID:qcXOEFkD0
-
今回はここまでー
次回は空いて金曜とかになるかもー
水曜というか木曜の0時からはアレがアレなもんでしてー
ULTRAMAN参戦おめでとうっていうか……
そんじゃまたー
安価置いてくー
◆どこへ向かう!
1、奈良(阿知賀・晩成)
2、東京(臨海・白糸台)
3、大阪(千里山→姫松)
4、岩手(宮守)
5、北海道(有珠山)
6、長野(滞在)
7、福岡(新道寺)
×、鹿児島(永水)
9、東京(プロ・アナウンサー)
◇1↓から5↓まででコンマが一番高い選択肢
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 01:39:33.54 ID:tgaFozXT0
- 3
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 01:43:40.85 ID:QXzIgG8k0
- 乙
バーニングベムストラ知らなかったわ
ベリアル融合獣で戦ってくの楽しみ
安価は2で
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 01:51:17.25 ID:9xWmFAMf0
- 乙。6
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 05:29:07.63 ID:PLRi06Ur0
- 乙
5
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 08:24:41.89 ID:vRp4afxmO
- 4
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 21:03:37.05 ID:pbmaWHS+0
- 1
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 02:19:09.22 ID:HH2QbSGK0
- 岩手でありそうなのははエイスリンと葵の異変関係か
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 04:18:31.43 ID:uLGo+qy50
- 豊音ちゃんもなんかありそう
鹿児島(永水)選べないみたいやけどベリアル融合獣になったからかな?
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 11:31:33.17 ID:HH2QbSGK0
- 豊音は強キャラっぽいな
永水は条件で解放とかありそう
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 14:38:15.88 ID:POFyRj8LO
- 乙です
べリアル融合獣イイネ
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:40:09.01 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:40:44.79 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:41:32.94 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:42:02.96 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:42:32.00 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:43:02.79 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:43:28.99 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:43:59.83 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:44:32.84 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:44:58.70 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:45:32.49 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:45:58.92 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/10/27(水) 20:46:26.79 ID:Gdwgvib30
- 今日も高級なぶぶづけ食ったか
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 20:20:11.02 ID:yXf/z5yw0
- 今日はあるかな?
ベリアル融合獣楽しみなんだが
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 22:36:07.74 ID:wYpdab5y0
- 岩手で誰とイチャイチャできるかも楽しみ
塞さんかな?
- 953 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 01:03:02.34 ID:wvniyEpc0
-
やってくよー!
あいだ空いちゃった
岩手で決定ってことで
ちなみに鹿児島はとある場所行くと解放されるっすー
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 01:04:56.21 ID:iLgLdMEYo
- 来たー
あちこち行ってみたいわね
- 955 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 01:17:19.14 ID:wvniyEpc0
-
―――次回予告
トシ:あんたを呼ぶ理由なんて一つだろ
京太郎:葵さんは!?
塞:豊音は!?
デスレ星雲人:器だ。人間にしては素晴らしいな!
トシ:京ちゃんに託す……!
京太郎:オレがやるべきと思ったこと、できること……!
胡桃:お願い!
葵:須賀ァ!!
次回【暴君を超えていけ!】
京太郎:質が違うんだよ!
- 956 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 01:28:22.68 ID:wvniyEpc0
-
―――【特異課長野基地:作戦室】
あれから一日
作戦室にいるのは京太郎、トシ、はやり、美穂子の四人だ
京太郎のことを理解している面々である
京太郎「で、なんっすけど……」
トシ「ゲオザークこと染谷まこはまだ寝てるよ」
京太郎「わかってますよ」
はやり「はや?」
京太郎「いやその、トシさんが来た理由って」
トシ「もちろん京ちゃんを呼びに来た。とんぼ返りになるから悪いんだけどね」
その言葉に、岩手に行くことになるのだということは理解できた
京太郎「それって……」
トシ「あんたを呼ぶ理由なんて一つだろ」
京太郎「確かに」
はやり「もう行っちゃうの?」
京太郎「まぁ呼ばれたなら、それに」
そう言いつつ、視線は美穂子の方に
美穂子「……ええ」フフッ
京太郎「任せました」
美穂子「うんっ」ニコッ
- 957 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 01:33:36.43 ID:wvniyEpc0
-
第21話【暴君を超えていけ!】
- 958 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 01:53:00.13 ID:wvniyEpc0
-
―――【岩手:遠野市】
岩手基地の最寄駅に降りる京太郎とトシの二人
改札を通ってロータリーに出ると、見慣れた車を見つける
京太郎「久しぶり、でもないか」
車の窓が開く
塞「久しぶりーじゃないか」
京太郎「うわぁ」
塞「なにその顔」
京太郎「いやぁ、被ったというかなんというか」
塞「?」
トシ「被りたくないならもうちょっとおもしろいこと考えな」
京太郎「ぐうの音もでねぇ……」
塞「いいから乗りなよ」
京太郎「うっす」コクリ
- 959 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 02:03:27.72 ID:wvniyEpc0
-
―――【特異課岩手基地:作戦室】
扉が開いて、入るのは塞と京太郎、そしてトシだ
先にいるのは二人、否三人
鹿倉胡桃、小瀬川白望、そして―――
京太郎「慕さん?」
慕「おひさだね」
京太郎「久しぶりです……ってか、なんでここに!? てか、葵さんは!?」
塞「なんここ?」
トシ「その略し方やめな」
慕「まぁ色々あってここにね」
白望「……須賀京太郎」
京太郎「あ、どうもです」
バラバだった少女、小瀬川白望
軽く会釈をするが白望の方は軽く片手を上げて応えるのみ
ダルそうにしているが知っている。片岡優希がやりあった相手だ
京太郎(にしてもおっぱい)
その胸は豊満である
慕「まぁ座って座って、離すことは一杯あるしね」
京太郎「うっす」コクリ
胡桃「京ちゃん久しぶり!」
京太郎「久しぶりっす」フッ
- 960 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 02:22:02.69 ID:wvniyEpc0
-
椅子に座った京太郎、塞、トシ
元々座っていた慕がキーボードを操作してモニターに画像を表示させる
そこに映っていたのは少女―――なのだが違和感を感じた
京太郎「これは?」
慕「とりあえずこれは最近手に入れた画像」
その違和感の正体に気づいた
京太郎「ああ、遠近法が狂ってる感じするけど……」
胡桃「豊音が大きいだけだね」
京太郎「はい」
映っている姉帯豊音
全身黒い服、黒い長髪、そして黒い帽子
表情が視えないのが不気味さを感じさせる
京太郎「……じゃあ今度は?」
トシ「まぁ通例であれば豊音だろうけど……」
京太郎「和と同じパターンですか」
トシ「そういうこと、敵の幹部クラスであれば、だね」
京太郎「……」
塞「なにはともあれ豊音を追うのを手伝ってほしいんだよね」
京太郎「了解です……ところでその、葵さんは?」
塞「えっと……」
胡桃「それは……」
京太郎「あんなに小瀬川さんが起きるのを待ってたのに」
白望「……消えた」
京太郎「え?」
白望「私が起きるより前に、いなくなった」
京太郎「葵さんが、行方不明……」
- 961 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 02:43:53.99 ID:pr8dXYOt0
-
作戦室を出て、休憩所に座る京太郎
飲んでいるのは案の定コーヒー
だがその表情は憂鬱だった
京太郎「……葵さんが、ね」
彼女は行方不明なのだが、原因が不明
あまりに突然で誰も予測も、理由すらも出てこないらしい
京太郎(ならなんで……元々敵だったとか敵対していたわけじゃないはずだ)
敵だったとしたらあの動きはおかしい
白望を助けようとするあの熱は演技で出せるものではない
京太郎「……」
考えても答えは出ない
そもそもそういうタイプでもない
京太郎(体でも動かすか……)
- 962 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 03:08:24.62 ID:pr8dXYOt0
-
短いけど今回はここまでー
次スレおいてくー
遅い時間にしかやれんくなるから安価はどうにもねー
岩手到着で葵行方不明
豊音はなんやかんやで、エイちゃんは影も形も……そろそろ影ぐらいでるかも
【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】
・https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1635702994/
そして安価ー
◆安価!
1、松実宥
2、高鴨穏乃
3、福路美穂子
4、瑞原はやり
5、東横桃子
6、竹井久
7、辻垣内智葉
8、ネリー・ヴィルサラーゼ
9、雀明華
10、清水谷竜華
11、江口セーラ
12、愛宕洋榎
13、臼沢塞
14、小瀬川白望
15、鹿倉胡桃
◇1↓から5↓まででコンマが一番高い選択肢二つを採用
- 963 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 03:18:02.95 ID:pr8dXYOt0
-
リンクミスしたー
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1630256552/
安価ずらしでー
- 964 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 03:21:50.57 ID:pr8dXYOt0
- あれ、またミスごめんですー
今度こそはー
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1635702994/
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 04:45:17.15 ID:Q7hyRntj0
- 乙
1ユウチャーで
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 06:13:03.91 ID:5aFNDmeg0
- 乙
14
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 07:05:11.52 ID:iLgLdMEYo
- 13
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 07:37:04.80 ID:PS6QiRZbO
- 3
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 08:21:42.94 ID:nQ+7fY1z0
- 更新来てる乙
10
- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 17:38:45.47 ID:g2Q9/aUF0
- 竜華とシロとはおもちだな
- 971 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 22:58:18.83 ID:DKO84tTQ0
- やってくでー
竜華白望の二人ということでー
今回で次スレいきたいとこー
- 972 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 23:20:36.99 ID:DKO84tTQ0
-
基地内にあるトレーニングルーム
ランニングマシンを止めると、京太郎は息をついて額に伝う汗をタオルで拭う
そうしていると、自分の腕に巻かれた端末が鳴った
京太郎「ケータイじゃなくてこっちに……竜華さん?」
ピッ
京太郎「どうも」
竜華『あ、京太郎くん……久しぶりやね』
京太郎「はい」フッ
竜華『あれからな、怜が起きたりとかして』
京太郎「園城寺さんが……」
竜華『私の方もなんか最近、変やし』
京太郎「え、変?」
竜華『ああえっと、大したことやないんやけど……怪獣が出てきて危ないってなった時にその、意識がなくなるっていうか』
京太郎(例の、ミズノエノリュウだったか、あれのメダルのせいか……?)
ベリアルが言っていたことを思いだす
あの水の龍、だが害があるようではない
おそらく助けにはなっているのだろう……
竜華『ダイナも頑張ってくれてるしな』
京太郎「そりゃなにより、お大事にって伝えといてください」フッ
竜華『ダイナに?』
京太郎「……そっちで戦ってる人たちに」
竜華『う、うん……?』
- 973 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 23:36:06.18 ID:6p8FRr/f0
-
やや、ぼろが出そうになった
そうなったら洋榎に顔向けができないというものだ
京太郎「そういえば、そっちは他になにか?」
竜華『由子が帰ってきたぐらいであとは……』
京太郎「真瀬さんか……」
竜華『うん、ちょっとずつやけど元に戻って来てるんかなって』
それならば良い。だが……
京太郎(咲、優希……和は、無事なのか?)
竜華『あ、ごめんな……京太郎君も仲間がまだ戻ってきてへんのに』
京太郎「いや構いませんよ。こうやって一歩一歩やってくのが大事だし」
グッと、拳を握りしめる
京太郎「俺が取り戻してみせますから……竜華さんの仲間も俺の仲間も」フッ
竜華『っ……かっこいいこと言わんといてよぉ』
京太郎「え、ダメでした?」
竜華『……ううん、ええと思う』クスッ
京太郎(ぐっ、好きになってしまう!!)
竜華『また声、聞かせてな』
京太郎「……はい」フッ
竜華『それと、また来てな? 怜たちも会いたがってるし』
京太郎「ああ、挨拶は必ず」
竜華『私も、会いたいからっ』カァッ
京太郎(ぐっ、落とされるっ!!?)
- 974 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/01(月) 23:57:03.28 ID:6p8FRr/f0
- 14、小瀬川白望
トレーニングルームを出て、着替えた京太郎
いつも通り、スーツ姿のまま更衣室を出て、出口へと向かう
だが―――
京太郎「あれ?」
白望「ん」
ベンチに小瀬川白望が座っていた
京太郎「どうしたんっすかこんなとこで」
白望「……街行くでしょ?」
京太郎「まぁ」
白望「私も行く、一緒にいこ」
京太郎「了解っす……熊倉さんの指示っすか?」
白望「私の意思だよ」
京太郎「……なんか、外出るのとか面倒って思うイメージありました」
白望「まぁ実際ダルいけどね」
京太郎「そうなんっすか」ハハ
白望「でも個人的に、話してみたかったしね」
京太郎「……行きますか、てか歩きで?」
白望「運転ぐらいする」
京太郎「へ、へぇ〜」
白望「そんな動揺しなくても」
- 975 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 00:29:07.93 ID:bhiShqRp0
-
一台の車が街を行く
運転しているのは小瀬川白望、助手席には須賀京太郎
白望「葵は、どうだった?」
京太郎「他の人にきいてないっすか?」
白望「聞いてる。けど聞きたいのは……京太郎の口から」
京太郎(呼び捨て早いな……別に良いけど)
思い出そうとするが、別段特別な思い出はない
彼女は他の者たちとはまた違った
一線を引いているようにすら見えた
京太郎「……別段特別なことはないですよ。あえて言うなら宮守麻雀部に固執してたぐらいで」
白望「そっか、じゃあ……あまり変わらないね」
京太郎「普段から変わらないってのも不思議な話っすね」
白望「私を御飯誘ってくれたりしてたよ、前から……でも」
京太郎「でも?」
白望「なんだか、一歩引くタイプだから」
京太郎「まぁ間違いないっすね……」
白望「今は豊音。だけど次は……」
京太郎「なにがあったとかはわかってないですよ?」
白望「ん、でもいないのは違うから……絶対、連れてくる」
京太郎「……俺も、それが良いと思います」フッ
- 976 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 00:57:10.40 ID:Jax1rIGF0
-
車をコンビニの駐車場に止めて、京太郎は車に寄りかかったままコーヒーを飲む
静かに息を吐くと、白い
京太郎「もう、冬だなぁ……」
そろそろ、冬服の季節である
京太郎「冬服のおっぱいも良いよなぁ」
白望「なに言ってんの?」
京太郎「どわぁっ!? ななな、なに聞いてんっすか!?」
白望「独り言でもそういうのやめた方が」
京太郎「くっ、ちゃんとダメだしっ」
隣によりかかる白望が、ホットの紅茶をすする
視線は―――
白望「……ん、むね?」グイッ
京太郎「持ち上げないでください痴女っすか」
白望「京太郎が見たそうだったから」
京太郎「お気遣いどうもっす」カァッ
なぜだか妙な展開になってきた。そんな時―――
ピピピピ
京太郎「んぁ」
白望「通信だ……」ピッ
胡桃『ししし、シロ! と、豊音がっ!』
京太郎「出番っすね」
白望「ん、すぐ行く……飛ばすよ」
京太郎「法に触れない範囲でお願いしますよ」
- 977 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 01:20:44.66 ID:Zq3BI2o+0
-
街から少し離れた場所
和風な平屋が多く立ち並ぶ中、歩いているのは身長190OVERの少女
姉帯豊音だ
そしてそれを電柱に隠れて見ているのは―――
胡桃(間違いない……間違うわけないけど)
その豊音と相対するように小さな少女、鹿倉胡桃
京太郎「鹿倉さん」
胡桃「須賀くん……シロも」
二人が壁の後ろから少しばかり、顔を出して歩いてる少女を一瞬視界に入れる
すぐに壁の後ろに下がるも、京太郎は顔をしかめた
歩く影は間違いなく姉帯豊音、真っ黒な装い、長い黒髪
京太郎「気配が淀んでますね。なんなら周囲の空間すら……八尺様も良いとこっす」
胡桃「誰が座敷童って?」
京太郎「言ってないから」
白望「どう、するの?」
京太郎「……」
少しばかり考えながら、ガッツハイパーを手に持つ
カートリッジがスタン性のものなのも確認してから頷いた
胡桃と白望の二人もなにも言わない
京太郎「俺がやります」
胡桃「……お願い」
京太郎「はい」コクリ
塞「お待たせっ」
軽く駆けてくるのは臼沢塞
塞「豊音は!?」
白望「静かに……」
京太郎「俺が行くんで、なにかあったらお願いします」
白望「……了解」
そう言うと、白望もスーツの内側からガッツハイパーを取り出す
いざという時のため、だろう
京太郎「……行きます!」ダッ
豊音を三人に撃たせないために飛びだす京太郎
塞「……押し付けちゃった」
胡桃「ん」
白望「せめて援護ぐらい……」
- 978 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 01:56:09.41 ID:4e0OTJye0
-
飛びだした京太郎が、姉帯豊音に近寄るとガッツハイパーを構えた
振り向く様子はないことを確認すると、引き金に指をかけて
京太郎「っ!?」
瞬間、京太郎は後ろへと飛ぶ
目の前をかすめる―――つま先
京太郎「くそっ」
豊音「……」ユラッ
振り返る姉帯豊音、そしてその前に立つのは
京太郎「……偽物か」
京太郎(?)「俺は本物、須賀京太郎だよ」
京太郎「ッ!」
素早くガッツハイパーを構え直す
黒いコートを着た自分自身の姿をしたモノは、邪悪に笑う
京太郎「退けよ、テメェッ!」
京太郎(?)「お前が退けば……いや必要ないか」
京太郎「?」
白望「京太郎……!」
京太郎「なんで?!」
横に立ってガッツハイパーを豊音に構える白望
その銃口は震えている
さらに少し後ろに二人分の気配を感じた
京太郎「二人も、そそっかしいから……!」
白望「っ」
京太郎(?)「あんまり生真面目にやってるとバカみちゃうぜ?」」
京太郎「ッ!」ピキンッ
瞬間、妙な気配を感じ白望を抱えて後ろに跳ぶ
先ほどいた場所に、火球がぶつかった
京太郎「チィッ!」
爆煙の中、すでに自分自身の偽物は存在しない
だが代わりに現れるのは―――
京太郎「デスレ星雲人……!」
デスレ星雲人「ふん、やはり貴様か……」
京太郎「憶えていただけてたようでなにより!」
- 979 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 02:25:44.55 ID:Ny3wS15i0
-
抱いていた白望を離して、京太郎はガッツハイパーをデスレ星系人へと向ける
敵はデスレ星雲人―――ではない
その背後の姉帯豊音の口が三日月のように歪む
京太郎「ッ!!?」
デスレ星雲人「ふはは!」
豊音がデスレ星雲人より前にでる
そして左腕を振るうと、そこからあふれ出た闇が長く伸びて京太郎を襲う
驚愕しつつ、身体を逸らす
京太郎「!?」
前髪を掠めるその闇
直撃はしなかったものの、それがしなりぶつかった隣の塀が粉々に砕ける
冷や汗を拭いつつ、京太郎は素早くガッツハイパーを構えた
デスレ星雲人「おもしろい!」
そう言ったデスレ星雲人がメダルを投げる―――豊音に
京太郎「!?」
豊音「あぐっ!」
そのメダルが、豊音の中に吸収された
白望「豊音……!」
京太郎「貴様! 豊音さんになにをっ!」
デスレ星雲人「器だ。人間にしては素晴らしいな!」
京太郎「器だと?」
デスレ星雲人「複数のメダルを入れられる人間なぞ、そうはいないからなぁ……さぁ目覚めろ!」
豊音「アアァァァァァッ!」
京太郎「チッ、下がりますよ!」
- 980 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 02:35:25.98 ID:Ny3wS15i0
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京太郎と塞と白望と胡桃の四人が、豊音から離れる
本来ならばそのまま連れ帰りたいがそういうわけにはいかない
それぐらい理解している……
京太郎「経験が違うしな……」
振り返れば、闇が大きくなっているのが見えた
住人達が避難する中、京太郎たちも同じ方向に避難しているのだが……
京太郎「……」ダッ
塞「ちょ、京太郎!?」
白望「京太郎……!」
逆方向に走り出す京太郎
巨大な闇が徐々に、実体を形成していく
数多の怪獣、京太郎も戦ったバラバやベムスター、レッドキング
それらの力を器に集め、融合させ誕生する―――
京太郎「ッ!」
「―――!!!」
―――暴君怪獣、タイラント
- 981 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/02(火) 02:40:24.09 ID:Ny3wS15i0
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今回はここまでー
次は水曜日っすー
こっちのスレ終わらんかったー
とりあえずタイラント出現ってことで
次回はようやく戦闘、色々ある
そんじゃまたー
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 03:14:51.84 ID:JA3A1lyK0
- 乙
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 13:19:19.42 ID:a/3GjAs20
- 乙
タイラント個体によって強さにバラつきあるけどこれはどうなんだろう
- 984 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/03(水) 23:35:21.74 ID:X/5r/A9e0
- おっしやれる!
みんな大好きタイラント!
- 985 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/03(水) 23:58:27.18 ID:X/5r/A9e0
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目の前に現れた暴君怪獣タイラントを前に、京太郎はゼットライザーを取り出す
前と同じだ。戦い方は一つ
周囲を見回すが知り合いも見ている人間もいない
タイラント「―――!」
デスレ星雲人「ハハハ! この数のメダルの融合だ。ファイブキングの比ではない!」
京太郎「ならば!」
トシ「今の京ちゃんじゃ相性が悪い」
その言葉に、止まる京太郎とデスレ星雲人
咆哮を上げるタイラントが左腕を振るい、周囲の民家を破壊する
京太郎「トシさん!?」
トシ「……」バッ
投げられたメダルを受け取る京太郎
手を開くと、そこにはエースキラーのメダル
京太郎「これは?」
トシ「前に倒したエースキラーの破片を使ってメダル製造機で作った……力になるはず」
故に―――
トシ「京ちゃんに託す……!」
京太郎「……」コクリ
トリガーを引くと、ゲートが開かれる
デスレ星雲人はなにをするでもなくそこにいた
勝てるという自信があるのだろう
京太郎「やってやるよ……オレがやるべきと思ったこと、できること……!」
- 986 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/04(木) 00:10:49.48 ID:aTDnRqjv0
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―――【インナースペース】
ゲートをくぐり、インナースペースに立つ京太郎
ベリアルはいない
だが、それでもやることは視えている
京太郎「面子は揃った!」
三枚のメダルを取り出す
京太郎「宇宙怪獣、異次元超人、ベリアルさん!」
ベリアルメダルを弾くと、闇が周囲に溢れる
そして二枚のメダル【エレキング・エースキラー】をセット
落ちてきたベリアルメダルを取ると、さらにゼットライザーに差し込み、ブレードを可動させる
『Eleking. Ace-Killer. Belial.』
京太郎「これでオーラスだ!」
『Thunder Killer.』
そして現れるのはベリアル融合獣“サンダーキラー”
- 987 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/04(木) 00:35:08.88 ID:aTDnRqjv0
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火炎を吐きだし民家を破壊するタイラント
だが次の瞬間、暗い光が輝くと共に吹き飛ぶ
タイラント「―――!?」
そしてその黒い光が、巨大な怪獣へと変わった
エレキングがエースキラーの鎧を纏ったような姿で、胸には紫色のカラータイマー
左腕は巨大な鉤爪になっている
サンダーキラー「!!」
京太郎『姉帯さんを返してもらう!』
デスレ星雲人「これは我々の器だ!」
京太郎『なら闇の住人らしく奪ってかせてもらう!』
咆哮をあげたサンダーキラーが体勢を整えようとするタイラントに走り、左腕を振るう
雷を纏ったその斬撃に怯むタイラントが、すかさず口から炎を吐く
左腕でその炎を凌ぐエレキング
京太郎『グッ!』
僅かに怯みながらも、その炎を受けて耐える
周囲の民家が燃えていく
- 988 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/04(木) 00:55:10.45 ID:aTDnRqjv0
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京太郎『このままじゃ!』
耐えるサンダーキラーだがこのままでは防戦一方
せっかくの新たな力なのに活用できていない
京太郎『チィッ!』
視線を移せば、白望と塞と胡桃の姿が見えた
ハッとするが既に周囲が炎に包まれているようだ
自分を追って来たのかなんなのか……
京太郎『クソッ!』
タイラント「!」
京太郎『しまっ!?』
瞬間、接近していたタイラントが鎌を振るうも、サンダーキラーは鉤爪で凌ぐ
だがさらにタイラントのハンマーがサンダーキラーを打つ
サンダーキラー「!!?」
吹き飛び、倒れるサンダーキラー
それは奇しくも塞たちのすぐそばだった
京太郎『ぐっ……!』
白望「怪獣……」
塞「べ、ベリアルっぽい……てか、味方?」
胡桃「っ」
声が聞こえる
眼を見開いてそちらを見ると、戸惑う様子の三人が見えた
熊倉トシはなにをしているのかどこに行っているのか、考えても仕方がない
京太郎『ベリアルさんの力を借りておいてこの始末って!』
タイラント「!!」
京太郎『ッ!?』
咆哮を上げるタイラントが、左腕のハンマーを振るいその先端の錨を伸ばす
それがしなりサンダーキラーを押そうとする
回避しようとするも、このままでは白望たちにその攻撃の余波が襲い掛かりかねない
京太郎『クソがっ!』
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