ノープランでオリロンパ

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55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 23:15:07.89 ID:+0fNP8zB0
56 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/01(水) 23:30:00.81 ID:MAnuHPGL0


東「──っ! 届いてっ……!」

氷川「……は?」

東「えいっ……!」

思いっきり身体が揺さぶられる感覚で、一気に世界が現実に戻る。
何が起きたか把握できない。けど、すぐ近くに突き刺さった槍は、間違いなく俺を狙っていたはずだ。
その証拠に、周りの空気は最悪だ。まるで、何でお前が生きてるんだと言いたそうに。

氷川「おま、何で俺を助けたんだよ!?」

東「だ、だってえ……危なかったんだもん……」 

氷川「だからって俺を助ける必要は……」


モノクマ「……ふーん、助かったんだ」

モノクマ「まあいいよ! 今回は見せしめ、本気をちょっと見せただけだから!」

モノクマ「こうやって粛清する事だって簡単だからね。逆らおうだなんて思うなよッ!」

興奮したように去っていくモノクマとは真逆に、冷えきったように黙る俺達。……いや、本科の連中。
結局、何が何だかはわからなかった。けど、確かに言える事は。

氷川「夢じゃ、ないんだな……」

俺が、こんなクソみたいな事に巻き込まれた事は事実だし。
俺の、こんなクズみたいな命が生き長らえた事も事実だった。
57 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/01(水) 23:31:14.39 ID:MAnuHPGL0





【プロローグ】
  正夢の中の君へ  【完】





58 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/01(水) 23:32:59.54 ID:MAnuHPGL0
今日はここまで。次に更新する時には生徒名簿を用意しときます
ちなみにこのオリロンパはほぼノープランなので、やりたい事や欲しい施設等、言ってくれれば反映する可能性が高いです
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 23:38:10.97 ID:+0fNP8zB0
乙乙
60 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 12:48:47.00 ID:Kl7TMYsw0
今日は午後からフリーなので先に生徒名簿から載っけときます
身長と胸囲はあくまでイメージなんで細かい部分のツッコミは勘弁してください
61 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 13:06:57.16 ID:Kl7TMYsw0
【男子】

【超高校級の昆虫学者】
 蟻原 信也(ありはら しんや)
  身長……188cm

【超高校級の航海士】
 五条 海司(ごじょう かいじ)
  身長……185cm

【超高校級の二世タレント】
 大道寺 星也(だいどうじ せいや)
  身長……182cm

【超高校級の科学者】
 束崎 丈(たばさき じょう)
  身長……184cm

【超高校級のアジャスター】
 千々輪 道真(ちぢわ みちざね)
  身長……178cm

【無し】
 氷川 怜次(ひかわ れいじ)
  身長……176cm

【超高校級のパズル作家】
 増川 那由多(ますかわ なゆた)
  身長……181cm
 

【女子】

【超高校級の古武術家】
 東 弥生(あずま やよい)
  身長……160cm 胸囲……76cm

【超高校級の防犯アドバイザー】
 鋼野 まもり(こうの まもり)
  身長……166cm 胸囲……94cm

【超高校級のダイバー】
 沢村 レナ(さわむら れな)
  身長……169cm 胸囲……88cm

【超高校級の朗読家】
 椎名 翠(しいな みどり)
  身長……168cm 胸囲……72cm
【超高校級の野生児】
 マオ
  身長……148cm 胸囲……62cm

【超高校級のギタリスト】
 雷堂 嵐子(らいどう らんこ)
  身長……177cm 胸囲……86cm

【超高校級のハイジャッカー】
 路 環虹(ルー ファンホン)
  身長……181cm 胸囲……98cm

【??】

【超高校級の道化師】
 ジル
  身長……不定(通常は110cm)

62 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 18:22:09.61 ID:Kl7TMYsw0
今日は余裕があるので七時から再開予定。安価があるので参加してくださると嬉しい
63 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 19:06:34.31 ID:Kl7TMYsw0
では再開します。人はいますか
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 19:12:21.40 ID:OQc3ilma0
います
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 19:13:01.73 ID:DlGX+3jDO
はい
66 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 19:19:58.66 ID:Kl7TMYsw0


昔、俺はいじめられっ子だった。

親父が会社をやってると、あらぬ噂が耳に入る。体の弱い俺は、周りからすれば格好の餌だった。

いじめられてもやり返せないし、もしもやり返せば親父の会社が更に悪く言われるだろう。

だから、俺は耐えるしかなかった。殴られても、捨てられても、親の悪口を言われても。

けど、ある日助けてくれる人が現れた。何もする事は無かったけど、その人が睨んだだけで、いじめてた連中はパタリと止めたんだ。

その人は裏社会では名の知れた人物で。かつて親父が命を救った人と知るのはもう少し先の話。



そして、その人の事を警察に密告し、その懸賞金で予備学科に入学出来たのは、もっとずっと先の話だ。

67 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 19:21:17.91 ID:Kl7TMYsw0




【CHAPTER.1】
  暗闇の中で淡く光る




68 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 19:25:12.57 ID:Kl7TMYsw0


モノクマが去った体育館に、息をするにも重苦しい空気が蔓延する。
コロシアイだの何だのという、異常な出来事を前にすると、どんな才能を持っていても思考が停止するみたいだ。


椎名「やっぱり……本当だったんだ……」

椎名「希望ヶ峰学園のコロシアイ生活、私達皆ここで死んじゃうんだ……!」

蟻原「落ち着いてくださいな! ワタクシ達がそのような事をするとお思いですかな!?」

沢村「そうだよ椎名ちゃん! きっと、外では私達を助けようとしてくれてるって!」

束崎「だいたい、コロシアイなんてのが長く続くわけもねえ……ふぁ〜あ」

東「うう……お家に帰りたいよお……」

とはいえ、ある程度の冷静な考えをする奴もいる。あくまでも『自分達は特別だから助かる』なんて、才能ありきの楽観だろうけど。
ふいに、ケタケタと笑い声が響き出す。そいつは手を大袈裟に振り、心底楽しそうに笑っていた。

ジル「皆が無事に脱出成功、そいつはとっても破天荒!」

ジル「いえいえゲームは始まります! それならボクは観客? ワタシは司会者?」

ジル「いやいやオイラも参加者さ! アタシャ楽しみで仕方ありません!」

五条「おいチビピエロ……お前、皆を不安にさせて楽しいのか?」

大道寺「さっきから君は知った風な口を利くじゃないか。もしかしてこれに何か……」

69 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 19:29:07.77 ID:Kl7TMYsw0


千々輪「オイお前! どこに行く気だ!?」

突然、千々輪が大声を上げて怒鳴り散らす。あまりにも突然の事に、全員がそちらを振り向いた。

環虹「……? この施設を見て回るの。モノクマの話は終わりでしょう?」

千々輪「一人でか? この状況で単独行動を取るという事は疑ってくれって言いたいんだよな?」

千々輪「アンタは建物や乗り物を乗っ取る事だけは有名だからな……! ハイジャッカー……!」

氷川「ハイジャッカーって……テロリストかよ!?」

千々輪「とにかく単独行動は認めん。誰かと行動して貰うからな……!」

環虹「……はぁ。なら勝手にして」


マオ「うー! マオひとりがいい!」

蟻原「やや、そう言わずに……。そうですね。三人で一組はどうですかな?」

椎名「いいと思う。それなら均等な数になるしね」


なんか、他の連中と一緒にここを調べる事になったみたいだな。
正直、俺も一人が気楽なんだけど。……今はそんな事を言える空気じゃないしな。
まっ、俺は別に誰と組んでもいいんだけどさ……


>>61の中から1名指名
↓1〜3のコンマの高い生徒2名
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 19:35:39.01 ID:DlGX+3jDO
東 弥生
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 19:40:45.59 ID:OQc3ilma0
蟻原
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 19:56:29.88 ID:pk2BQ1yX0
雷同
73 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 20:04:28.89 ID:Kl7TMYsw0


雷堂「アタシはアンタ達と一緒みたい。ヨロシク」

蟻原「そのようですな! 行きましょうぞ、雷堂氏に氷川氏!」

氷川「あー、2人が俺と一緒にやんのか?」

俺が眺めている間に、パパっと組み合わせは決められたみたいだな。
つっても、予備学科に対してどう思ってるかはもうわかってる。一緒に行っていいのか?

氷川「俺が言うのもアレだけどさ。予備学科と一緒なんていいのかよ?」

蟻原「ふむ? ワタクシは特にどうともありませぬが、雷堂氏は如何です?」

雷堂「気にしないでよ。……アタシはさっき、氷川を疑っちゃったし」

氷川「あー、そうですか。ならいいや」

そう言われたら、まあしょうがないよな……。精々、嫌われない様に顔色を伺いますかね。
今はとりあえずこの2人についていくか。あまり口を開かない様にしないとな。


1…食堂
2…倉庫
3…保健室
4…焼却炉
5…個室
↓2
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 20:09:33.67 ID:OQc3ilma0
1
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 20:10:03.63 ID:DlGX+3jDO
2
76 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 20:31:55.34 ID:Kl7TMYsw0


氷川「広ぇ……! 何だよここ!?」

椎名「ここは倉庫みたいだね。日用品とかが置いてあるらしいよ?」

大道寺「雑多な荷物はここにあるらしい。ま、役に立ちそうなのは無かったけどね」

雷堂「随分と広いね……人が何人も入れそうだ」

蟻原「いざという時の避難場所としても想定されていたのでしょうか?」

増川「僕も知りませんね……」

見渡す限りの物、物、物……。なんか、見ていて目が回ってきた……。
よろけて近くの荷物に腰を掛ける。気分もあんまり良くないな……。

雷堂「……うん。ここは3人に任せてアタシ達は他に行こうか」


1…食堂
2…保健室
3…焼却炉
4…個室
↓2
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 20:38:30.30 ID:cs821F+8o
3
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 20:50:52.60 ID:OQc3ilma0
1
79 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 21:11:05.89 ID:Kl7TMYsw0


蟻原「ほお! ここは食堂のようですな!」

氷川「流石は希望ヶ峰の本科だな。広くて、清潔でゆっくり出来そうだぜ」

希望ヶ峰学園の食堂は、ある種のレストランみたいに整備が行き届いていた。
ここに友人と集まれば楽しいだろうな……。まあ予備学科だから無理だけどな。

五条「お、お前らもこっちに来たのか」

雷堂「アンタ達、ここには何があるんだい?」

千々輪「だいたい予想通りだな。食材とか、包丁やナイフみたいな食器とか……」

千々輪「生鮮食品も多いが、鮮度とかの問題は無いらしいぞ」

マオ「がぶがぶ……」

氷川「……あー、見りゃわかるわ」


 
1…保健室
2…焼却炉
3…個室
↓2
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/02(木) 21:13:48.64 ID:AWzmZKJt0
3…個室
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 21:25:52.67 ID:cs821F+8o
1
82 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 21:31:14.99 ID:Kl7TMYsw0


東「え、ええと……ここは」

雷堂「保健室でしょ?」

氷川「それくらい、見りゃわかるってーの」

蟻原「……床に散乱した包帯を、ですがな」

薬品の瓶や包帯が、無惨に辺りに散らばっている。
東が両手に持っている事から察するに、東がミスって引っくり返したんだろう。

東「ご、ごめん……! 私、その……」

鋼野「いえいえ大丈夫ですよ東さん! ここは私達にお任せあれ!」

束崎「は〜……たるいから終わったら声かけてくれ」

雷堂「アンタも手伝ってやりなさい!」


1…焼却炉
2…個室
↓2

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 21:33:14.60 ID:GQug71Td0
1
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 21:39:37.63 ID:OQc3ilma0
2
85 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 21:43:48.82 ID:Kl7TMYsw0


氷川「へえ、ここが個室ね」

食堂の直ぐ側に、俺達が生活する個室があった。
ホテルみたいにしっかりとした扉に、俺達をイメージした様なドット絵が貼り付けられている。

氷川「それじゃあ早速……って、開かねえぞ?」

蟻原「氷川氏、電子生徒手帳を翳すのですぞ」 

氷川「何じゃそりゃ」

雷堂「ポケットに無い? アタシ達はいつの間にか入れられていたんだけど……」

氷川「ポケット? ……これか?」

探って見つけたのは、スマホサイズの電子機器。試しに弄ってみると、俺の名前が表示された。

氷川「こいつを……こうか?」

認証リーダーにタッチさせると、ロックの外れる音がする。ドアノブを捻るとすんなりと開いた。

雷堂「ふーん……こうなってるんだね。それじゃ、アタシも……」



雷堂「……見てきたよ。氷川のと変わらなかった」

氷川「部屋の構造は男女とも同じなのかもな」

86 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 21:46:35.53 ID:Kl7TMYsw0


氷川「ここは……」

ゴウンゴウンと物々しく動く機械がやけに目立つ。
どうやら今は稼働していないみたいだが、それ以外には殺風景な空間が広がっている。

ジル「いらっしゃい! こんにちは! ここは焼却炉にございます!」

ジル「ゴミ! ヒト! 昨日の夢! 何でも燃やして消えちゃいます! 消えちゃうヨ!」

雷堂「何だか危ないね……大丈夫なの?」

沢村「うん……鍵はあたしが預かってるんだけど、危ないから怖くて……」

蟻原「それでは、鍵を誰に渡すか考えねばなりませんな……」

氷川「……ん? ここには2人しかいねーのか?」

氷川「あの姉ちゃんはどこに行ったんだよ」

沢村「ごめん、わかんない……もし会ったら教えてくれる?」


87 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 22:12:37.65 ID:Kl7TMYsw0


千々輪「……それで、目ぼしいものは何もない。か」

椎名「うん。頑張って探してみたんだけど……」

束崎「奴さんもそこらは織り込み済みだろうよ」

雷堂「完全に、アタシ達をここに閉じ込めるつもりなんだね……」

誰が言った訳でもないけど、いつの間にか、俺達は食堂に集まっていた。
どいつもこいつも意気消沈した顔を浮かべて俯く。思い付く限りの希望は、無事に全て砕かれた。

ジル「悲しいネ! 悲しいヨ! オイラは悲しくて涙が出そうです」

東「ジルさん……元気だね……」

ジル「いえいえ全くそんな事! オレサマ、無力感に溺れております!」

大道寺「放っときなよそんな奴……そいつはまともに話が通じる相手じゃない」

いや、約1名は通常運転だな。こいつはこいつでよくわからないけど。

88 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 22:19:42.73 ID:Kl7TMYsw0


環虹「…………」

沢村「あっ……」

蟻原「環虹氏、どこにいたのですかな?」

環虹「言う必要は無いわ」

千々輪「何……!? お前、勝手に単独行動を取ったのか!? 犯罪者だからか!?」

五条「おい落ち着けよ。別に何かした訳じゃ」

千々輪「うるさい! オレは間違ってない! 単独行動を取ったこいつが悪いだろ!?」

千々輪「さてはお前も犯罪者だな!? ここから出たら警察に突き出してやる!」

五条「はあ!?」


氷川「おいおい……地獄絵図だなこりゃ」

キレる千々輪に狼狽える五条。止めようとした連中は片っ端から犯罪者認定されてやがる。
勿論、俺はその様子を遠巻きに眺めている。紛れもなくクズだろうなって自覚が痛い。

椎名「……っ! もう止めてよっ!」

千々輪「……何?」

椎名「いい加減にしてよ……! 皆だって混乱してるんだよ?」

椎名「考え方を一方的に押し付けないで!」

千々輪「……くっ!」

鋼野「あわわ……そ、その! 私からの提案ですが一度解散しませんか!」

鋼野「お話はまた夜に! そうしましょう!?」

89 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 22:27:21.53 ID:Kl7TMYsw0


あの後は、鋼野の手で強引に打ち切られた。
また夜に集まろう。そう言われた皆は、ふらりとまばらにどこかへ去っていく。

そして、やることの無い俺は部屋でゆっくり寝ていたのだった。

氷川「話は夜。つってもなあ」

氷川「そもそも集まるのか? 無理だろ……」

何にせよ、夜になるまで俺は暇だ。かといって部屋に籠ってるだけなのは退屈でもある。

氷川「ちょっくら外に行ってみるかな……」

やる事もないけど、寝ていられる気分でもない。外に出て軽く歩いてみよう。
もし誰かに会ったら……まあ、適当に逃げておくか。



>>61から1名
↓1〜3からコンマの最も高い生徒
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 22:28:48.41 ID:DlGX+3jDO
東 弥生
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 22:30:43.10 ID:OQc3ilma0
マオ
92 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 22:45:14.37 ID:Kl7TMYsw0
時間の都合であんまり待てないので
22:55まで無ければ>>90を採用します
93 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 23:11:25.47 ID:Kl7TMYsw0


東「え、えっとこれが、あそこで……」

東「これは向こうに……ひゃああっ!?」

倉庫の中から、どしーんと大きな音が聞こえる。
何事かと首を突っ込んでみると、東が荷物の山に埋もれながらも、もぞもぞと動いていた。

氷川「なーにやってんの……」

東「あ……氷川さん。その……」

氷川「とにかく荷物どかすの手伝うわ。そっちもケガとか無いよな?」

東「うん……その、ごめんね」 

荷物の中から引っ張り出すと、東はぺこりと小さな身体で頭を下げる。
いかにもどんくさそうな奴だけど、確か何でもアリの武術の大会で優勝したんだよな……?

氷川「いいって。俺もあんたに助けられてるし」

氷川「東が助けなきゃ俺は死んでたんだろ? ならこれくらい手伝ってやるよ」

段ボール箱をラックの中に戻していく。黙々と進めているから、なんだか無性に気まずいな。
適当に、何か声をかけてみるか。そうだな……。



1…何で、あの時助けたんだ?
2…いったい何を探してたんだ?
3…自由安価(好きな台詞)
↓1

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 23:16:10.61 ID:OQc3ilma0
1
95 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 23:32:54.40 ID:Kl7TMYsw0


氷川「……そういやさ、何であの時助けたんだ?」

氷川「あのまま放っておいても問題なかったろ。現にあいつらは何もしなかったし」

助けてほしくなかった訳では無いし、寧ろ感謝しているくらいだ。
ただ、どうして予備学科の俺なんかを助けたのか。こんな俺を助けた理由は何か知りたかった。
……危険を冒してまで誰かを助ける。その心理が理解できなかったから。

東「だって……えっと……」

東「………………出来そう、だったから」

氷川「? 何がだよ」

東「助けられそうって、思ったから……だよ……?」

少し俯くと、弱気そうな声で答えた。微妙に答えになってない気もするが。
けど、今はそれで満足するしかないか。荷物の整理もそろそろ終わる。

氷川「……よし、こんなもんか」 

氷川「何かあったら言ってくれよ。東は助けてくれたしな」

東「……うん」

倉庫から出ると、荷物を運んだ影響でどっと疲れが吹き上がる。
これは部屋で休んだ方がいいな……。

96 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/02(木) 23:34:05.00 ID:Kl7TMYsw0
本日はここまで。次回は夜の集まりから。
ヒロインとかトリックスターとかどうやって決めるんだろう?
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 23:59:58.06 ID:OQc3ilma0

>>1の直感やコンマ判定次第でかな?
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 00:43:25.45 ID:2revsDeBo
おつ
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 06:20:49.96 ID:c8Yld/hDO
乙です
100 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 20:58:49.06 ID:b/QURO2F0
9時半からやる予定。平日と時々土曜は少しだけやります
101 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 21:36:59.40 ID:b/QURO2F0


約束の時刻、食堂には意外にもほとんどの生徒が集まっていた。
俺には行かない理由が無いから、顔出しも兼ねて来てみたんだが……。

氷川「……結構、集まるもんだな」

椎名「環虹さんは来なかったけどね……」

千々輪「先は悪い、頭に血が上ってしまって……」

雷堂「別にいいって。それよりも、環虹さんはどうするの?」

蟻原「うむうむ。集団生活せざるを得ない今、孤立している方がいるのは困りますな……」

どうやら、最初の話題はここに来ていない生徒……。と言うよりも、姉ちゃんについてらしい。
さっきちらっと小耳に挟んだが、環虹と言う女性は唯一の大人。何でも20代だそうだ。
詳しい事情は知らねえけれど、あの雰囲気もあって話しかけにくいんだろうな……。


大道寺「そこの予備学科の……ええと、君。君さあ、環虹さんを呼んできてくれない?」

氷川「あ、俺っすか。別にいいっすけど」

五条「悪ぃな。頼むわ」

白々しい感謝をありがとう。反抗せずに従順な態度を見せておけば、向こうも俺を少しは信じてくれると思う。
あくまでも、思うだけだけど。環虹がどこにいるかなんて知らないしな。


102 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 21:50:20.58 ID:b/QURO2F0


氷川「すんませーん。環虹さんいますー?」

氷川「皆が呼んでるんで食堂に顔だけだして貰えると嬉いんすけどー」

とりあえず環虹の個室に来てみたけど、正直いるかはわかんねえ。
適当にノックをしてみても返ってくる気配は無い。もう帰るかと試しにノブを回してみる。
……ゆっくり、キィと音を立てて扉が開いた。

氷川「えっ……マジで? 開いてんの?」

氷川「……………………………………失礼しまーす」

小声で告げると、そっと部屋の中に入る。勘違いしてほしくないが、別に下心は無い。
……無いったら、ない!

環虹「……? 誰かしら」

氷川「うおおっ!? 出たあああっ!?!?」

環虹「ふうん……侵入者の癖に随分な物言いね?」

入ってきたタイミングに合わせたみたいに、環虹が影から姿を見せた。
俺よりもデケえすらっとした長身と、他の女子と比べると一回り以上も大きなアレのせいで、目線すら合わせられねえ!


103 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 21:59:15.67 ID:b/QURO2F0


と、とにかく何か言い訳しねえと……。
早く言わねえと、俺はここから出られても海に沈められちまう! 

氷川「あ、あのー……俺は別に、変な気持ちがあった訳では無くてですね?」

環虹「そう。ならどうして私の部屋に?」

氷川「鍵が開いていて……それで……」

環虹「つい、入っちゃった。と?」

氷川「はい……つい入っちゃいました……」

流されるままに言っちまった。これだと誤解されるんじゃねえか!?
恐る恐る顔を上げると、イタズラっぽく笑ってた。これは楽しいのかキレてるのかどっちの顔だ……?

環虹「ふふ。素直ね、嫌いじゃないわよ?」

環虹「面白かったから食堂に行ってあげる。部屋は閉めておいて」

氷川「あ、あざっす……。……」



氷川「って! 最初っから話を聞いてたんじゃねえかあの女ァあああ!!」

104 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 22:05:43.91 ID:b/QURO2F0


増川「あっお疲れ様です! 遅かったですね!」

東「話し合う事、もう決めちゃった……」

氷川「嘘だろ……」

あの後、環虹の部屋からすぐ食堂まで戻ってきた。それなのに、なんでもう話が終わってるんだよ。
普通、こういうのって全員が揃ってから……。ああ、予備学科は全員に含まれません。って事か?

束崎「とりあえず、夜時間内の行動は禁止。それと焼却炉のカギはジルが持ってるとさ。……は〜」

ジル「ヒャヒャヒャ! 燃えます燃えます燃やします! 赤く赤く! 真っ赤にネ!」

氷川「よりによってコイツかよ……」

……とにかく、他の連中は話は済んだと言わんばかりに散り散りに食堂から出ていく。
まだ夜時間のチャイムら鳴ってねえぞって言いたくなったが、下手に反感を買って殺されるのも嫌だし黙っておくか。

それにしても喉が渇いたな……俺はもう少しだけ食堂に残ってるか。


>>61から1名指名
↓1〜3からコンマの最も高い生徒

105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 22:18:10.70 ID:90xVypI50
マオ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 22:18:44.79 ID:c8Yld/hDO
束崎 丈
107 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 22:43:37.53 ID:b/QURO2F0
もうちょっと安価を狭めるべきかな
11時まで来なかったら>>106で進めます
108 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 23:41:08.65 ID:b/QURO2F0


束崎「あ〜だる……」

氷川「ん? あんたは確か、科学者の……束崎か?」

ゆっくりと水を飲んでいると、頭をがしがしと?きながら誰かが歩いてきた。
さっきから欠伸ばっかりしている奴。という印象のそいつは、俺の横を通って冷蔵庫の中身を漁る。

束崎「覚えなくてもいいぜ。面倒だからなぁあ」

束崎「だから俺もお前を覚えないぜ。あんまり気にするなよ……ふぁああ」

氷川「いや気にするだろ! せめて名前くらい!」

束崎「そうは言うけどなああ。いちいち予備学科の名前を覚えていたら疲れるぜ?」

束崎「あいつらもそう言ってたっけなああ。だからまあ適当にやろうぜ。お互いにな」

氷川「……っ」


予備学科の名前なんか、わざわざ覚えない。それは当たり前の事で、どうこう言える事でもない。
だけど、俺はここにいるじゃねえか。それでも、俺の存在は認められないものなのか?

薄暗い思考が満ちていく。束崎の方には目線を向けずに俺は食堂から去っていった。

109 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/03(金) 23:44:29.50 ID:b/QURO2F0
本日はここまで。やっぱり安価は↓2の方がいいかな?
それと主人公の周りがやけに冷たいのは仕様だから許してね
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 23:54:16.33 ID:90xVypI50
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/04(土) 02:04:29.04 ID:KvDpe7Pv0
十分以内で↓1〜3の
って制限時間掛ければ一つでも勧められるし集まらないのが不安ならそんな感じでもええんちゃう?
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 18:09:16.99 ID:ovzL9KFW0
オリロンって時点でもうねぇ…
どうしてもやりたいなら他行った方がいいよ
113 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 21:15:22.20 ID:/AHv2OS/0
なら試しに時間指定にしてみようかな
9時半ごろに再開予定です
114 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 21:23:24.80 ID:/AHv2OS/0
なら試しに時間指定にしてみようかな
9時半ごろに再開予定です
115 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 21:33:08.94 ID:/AHv2OS/0


『オマエラ、おはようございます!』

『今日も張り切っていきましょーう!』



氷川「……あー、マジで夢じゃねえのか」

モノクマの声で目が覚めた。人生で一番の、最悪な朝が来たみたいだ。
俺はすぐに寝たから聞いてないけど、夜と朝にアナウンスが鳴って時間を教えてくれるらしい。
そして、昨日の事は現実だと。わかりやすいくらいに親切に教えてくれた。

氷川「行かなきゃだよなあ……。けど、なあ」

氷川「絶対に本科の連中とは仲良くなれねえぞ。最悪、俺が殺される……」

氷川「けどなあ……はあ……。……行くか」


116 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 21:34:59.21 ID:/AHv2OS/0


東「あ、おはよう……」

五条「よっ。あんまり眠れてなさそうだな」

氷川「残念だけどぐっすりだったよ」

食堂への集まりはまあまあか。だいたいのメンバーは顔を出しているみたいだ。
とはいえ来てない連中もいるな。環虹はもちろん来ていないし、増川や沢村もまだ来ない。

沢村「ふぁ……おはよぉ……」

千々輪「寝坊か?」

沢村「うん。全然寝付けなくて……」

蟻原「そうですな。この様なことがあってぐっすり眠れる人などいませんぞ」

千々輪「全員が集まってから朝食にしようか」

ん? 俺への当て付けか? 気のせいだよな?
なんか全員が来るまで朝飯が食えない空気になってるし……まあいいだろ。

ちなみに、俺が朝飯にありつけたのはそれから二時間経過した後だった。


>>61の中から1名指名
↓1〜3の中で、コンマの高い生徒2名(足りなければ1名)
117 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 21:35:42.59 ID:/AHv2OS/0
ごめん今から10分経過まで
118 : ◆UQ4OyhWusmvf [sage]:2021/09/04(土) 21:45:16.46 ID:/AHv2OS/0
嘘でしょ……?人がいない……
10時まで待って無ければそのまま進みます
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 21:46:19.09 ID:AJveYDvw0
鋼野
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 21:53:51.69 ID:hmfqmwpE0
マオ
121 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 22:46:16.62 ID:/AHv2OS/0


氷川「……腹減った」

氷川「結局、また俺が環虹を呼びに行ったな……」

一時間が経過したくらいで全員からの視線に負け、その後、学園をグルグル回ってやっと見つけた。
まあ何にせよ腹も減ったし何か食うか。適当に見繕ったトーストと牛乳をテーブルに置いて……。

マオ「うぅうー! お腹空いたぁー!」

氷川「痛ったあああ!?!?」

鋼野「駄目ですよマオちゃん! 氷川さんの二の腕は食べ物じゃありません!」

氷川「痛たた引っ張るのを止めろ痛い痛い痛い!」

ガブリ、勢い良く腕を噛まれた。滅茶苦茶痛え!
後ろで鋼野がぎゅーっと引っ張るせいで、歯が肉に食い込んで余計に痛いんだよ!

氷川「鋼野、何か食いもんを渡せ!」

鋼野「はい! ではこのトーストを!」

マオ「むぐっ! むふむふ……おいしいー!」

氷川「はぁ助かった……って俺の朝飯が!?」

鋼野「はわわ……ごめんなさいですーっ!」



1…まあ、腹減ってたしな……
2…俺の朝食、どうするんだよ?
3…自由安価(好きな台詞)
↓2

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 22:59:08.00 ID:hmfqmwpE0
1
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 23:03:07.76 ID:np/afrEDO
1
124 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 23:29:17.46 ID:/AHv2OS/0


氷川「はあ……まあいいよ」

氷川「腹減ってたんだろ? そらよ」

マオ「んー♪おいしー♪」

くすんだ銀髪の頭をわしわしと撫でてやる。こうして見ると、小動物みたいで可愛いな。
もふもふとパンを頬張るマオの隣では、鋼野がぺこぺこと頭を下げている。

鋼野「ご、ごめんなさい……私のせいで」

氷川「気にすんなよ」

マオ「んと、んー……レイジ!」

氷川「呼び捨てかよ!」

マオ「ありがと! おいしかった!」

氷川「……そりゃどーも」


にこって屈託の無い笑みを返すマオ。頬っぺたについたパン屑をとってやると、くすぐったそうに体をよじった。
結局、朝飯は抜きになったけど……この笑顔を見れただけでも良かったかな。
125 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/04(土) 23:31:00.65 ID:/AHv2OS/0
本日はここまで。コミュパートはかなり多めに取ってるつもり
それとは別のイベントで、見たいものあれば言ってくれると嬉しいかな
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 00:26:57.90 ID:PzUhZD+DO
乙です
イベントは男子会と女子会みたいなのを
127 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/05(日) 20:42:11.98 ID:nSj/axgy0
9時半からやる予定
128 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/05(日) 21:33:48.81 ID:nSj/axgy0


氷川「結局、昼過ぎになっちまったな……」

マオと遊んでたらいつの間にかこんな時間だ。
朝飯も食えてないから腹減ったな……。

氷川「ま、軽く食ったらどっか行くか」

ずっといても暇だしな。その前に飯だ飯。


>>61から生徒を1名指名
↓1〜3 10分間に、最もコンマの高い生徒2名
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 21:39:27.39 ID:NII3J2KX0
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 21:40:29.48 ID:vnTd94Lz0
大道寺
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 21:41:13.95 ID:PzUhZD+DO
ジル
132 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/05(日) 22:00:03.90 ID:nSj/axgy0


大道寺「ん……? 君は……」

氷川「…………げ」

パンを口に放り込んで適当にぶらついてると、廊下からいかにもな上流層ですって奴とぶち当たった。
確か、大道寺とかだったよな……。向こうは俺の事を覚えてねえだろうけど

大道寺「えーと、何だっけ? ちょっと思い出しておくよ」

氷川「いーっすよ、別に。覚えなくても」

大道寺「いやあごめんねえ!」

絶対に思ってないな。つーかなんだその顔は。

大道寺「……うっ」

氷川「……?」

ジル「オヤオヤ? どうなさいました? ただのピエロですよ?」

ジル「話しましょう! 話します! 話してみてもよいでしょう!」

大道寺「面倒なのが二人もかよ……」

聞こえてんだよ、クソが。



1…ジルを押し付けて逃げる
2…ジルを押し付けられる
3…自由安価
↓2
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 22:01:02.34 ID:qMxUbe5P0
ジルからは逃げられない
3人で話す
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 22:03:29.38 ID:NII3J2KX0
135 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/05(日) 22:20:20.28 ID:nSj/axgy0


大道寺「……あー、僕は用事があるんだよなあ」

氷川「は?」 

何を言ってるんだ? こいつ……。そんなもの存在する訳がねえだろ。
まさか俺にジルを押し付けるつもりか? いくら俺でもこんな得たいの知れねえ奴と一緒は嫌に決まってんだろ!
とにかく何とかして大道寺にジルを押し付けないと不味い……!

大道寺「それじゃあ僕はこれで。後は予備学科とでも話してなよ」

氷川「あっ俺もトイレ行きたい! それじゃ!」

二人揃って後ろを向くと、何故か前にいたはずのジルが目の前にいた。
何を言ってるかわかんねえと思うが、本当に前にいた奴が後ろを向いたら前にいたんだ……。

ジル「ハハハハハ! 面白いネ! 面白いヨ! ですがお時間は取らせません!」

ジル「簡単な言葉のゲームをしましょう! ていうかやるのです!」

氷川「……はあ、わーったよ。二人とも話せばいいんだろ」

大道寺「おい待て! 僕は何も……」

ここで逃げてもまた追い付かれんだろうな……。なら素直に聞いた方がいいか。


氷川「それで? 何を話すんだよ」


↓1〜3 最もコンマの高い話題1つ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 22:33:00.59 ID:qMxUbe5P0
リドル
137 : ◆UQ4OyhWusmvf [sage]:2021/09/05(日) 22:37:37.21 ID:nSj/axgy0
時間指定無しだったので、45分までにします
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 22:43:01.83 ID:J5KIubhno
コロシアイ生活について
139 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/05(日) 23:12:50.28 ID:nSj/axgy0


ジル「それはモチロンこのゲームサ! 簡単な数字のゲームです!」

大道寺「ゲーム? 何の話をしてるんだ?」

ジル「1つの命を無くしたら、ゲームオーバー!」

氷川「……この監禁生活について。って事か」

仮面の奥でけたけた笑ってやがる。茶化すにしても全っ然面白くも何ともない。
本当なら蹴っ飛ばしてでも帰ってやりたいが、そうすると厄介な事になりそうだな。

氷川「そりゃ、殺し合いなんてしたくもねえよ」

氷川「こっから自力で出るのは無理そうだし、助けが来るのが一番なんだけどな……」

大道寺「まあそうだよね。このまま殺人が起きるなんて思いたくもないよ」

ジル「そうだよネ! そうですヨ! オイラもコロシアイには反対さ」

ジル「けれども運命は残酷です。やがて来たるは破滅の足音」

ジル「希望の生徒に止められる? 頑張ってネ! ボクチンも応援しています!」


言いたいことを言い終えたのか、すたこらさっさと姿を眩ます。
ぽかんと呆ける俺と大道寺。言うことが無くなった俺達は、無言で別れるのだった。


140 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/05(日) 23:14:04.52 ID:nSj/axgy0
本日はここまで。ノープランゆえにゆっくり更新でごめんね。
お詫びに次は↓1の生徒1名と深くコミュしてみるよ。
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 23:19:05.01 ID:PzUhZD+DO
乙です
蟻原
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 23:23:35.26 ID:J5KIubhno
おつ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 23:26:14.10 ID:NII3J2KX0
144 : ◆UQ4OyhWusmvf [sage]:2021/09/06(月) 21:48:39.77 ID:9P7BpF5KO
お休みです。平日は突発的に休む場合が多いかも
145 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/07(火) 21:38:58.61 ID:6Akzont30
ごめん明日の9時半頃にやる。無理めならまた連絡するわ
146 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/08(水) 21:36:03.68 ID:SnSaEpH70
それじゃあ再開
147 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/08(水) 21:48:48.57 ID:SnSaEpH70


蟻原「おや? 氷川氏ではありませぬか!」

蟻原「あまり顔色が優れておりませぬが……ご気分でも悪いのですかな?」

氷川「んー……。……まあな」

当てもなく廊下を歩いていたら、同じく当てもなく歩いていたらしき蟻原とはち合った。
よっぽど酷い顔をしていたんだろうな。あたふたと驚く姿からは、本当に心配しているんだろう。

氷川「そっちはどうだ? こんな生活だし、気持ちだって滅入るだろ」

蟻原「そうですなあ……。ですが、ワタクシは外にいる昆虫たその事を思えばこれしきの事」

蟻原「ああカブトムシたそ……カマキリたそ……早く会いたいですぞー!」 

氷川「それ危なくねえかな……」

蟻原「そうですかな? ところで氷川氏は昆虫はどの程度お好きで?」

氷川「俺か? ……大して好きじゃねえな」

蟻原「それは勿体ない! 昆虫たそは我々の人生をより豊かにし我々の生活をより良くするパートナーなのですぞ!」

氷川「いやそれは言い過ぎだろ!」


この後、長々と話を続ける蟻原に適当な相槌を返して時間を潰した。
あっちが喜んでくれたならいいのか……? よくわからねえけどさ。

148 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/08(水) 22:04:06.07 ID:SnSaEpH70


氷川「……疲れた」

ぐったりと机にうつ伏せになって、重たい身体を重力に委ねる。
話を聞くだけ。という単純な事でも凄まじくカロリーを消費するな……。 

ちらほらと生徒の数も増えてきた。さっさと済ませた方が良さそうだな。

氷川「そろそろ晩飯食うかな……」


10分間の間で、コンマの高い生徒1、2名
↓1〜3

149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/08(水) 22:12:53.23 ID:bnwzH1V70
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/08(水) 22:14:03.02 ID:joRe4p3DO
路 環虹
151 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/08(水) 22:31:46.79 ID:SnSaEpH70


「……ふっ」

氷川「うひょあぃあああっ!?!?」

「ひゃ……んっ……!?」

耳にゾクゾクっと変な感覚が……! 急な感覚にビックリして、椅子から思いっきりひっくり返る。
頭の痛みを我慢しつつ、首をあげると環紅の奴が悪戯っぽく笑ってやがる。

氷川「おっま、何を……!?」

環紅「くす、面白い……。ところで、貴方の後ろは気にしなくていいのかしら?」

後ろ。そう言えばぶっ倒れた時に何かにぶつかったような?
振り返ってみると、東が顔を赤くしながらこっちを見ていた。思い返すと頭が何かに触れたような……。

東「えっと……ごめん……ぶつかっちゃって……」

氷川「うわあああゴメン! 本当にゴメン!」

環紅「偶然近くにいたせいで、彼女、胸を……」

言うな! それ以上は何も! 恥ずかしすぎてもう死にたくなってきた!
何か適当に話を逸らすぞ……ええと、何を……!


1…これは環紅のせいだからな!
2…本当にゴメン……!
3…自由安価(好きな台詞)
↓2
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/08(水) 22:50:28.32 ID:j/3ylTEF0
2
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/08(水) 22:52:42.22 ID:joRe4p3DO
2
154 : ◆UQ4OyhWusmvf [saga]:2021/09/08(水) 23:17:17.14 ID:SnSaEpH70


氷川「………………」

東「………………」

氷川「……本当にゴメン。気付かなかった」

言い訳を模索した結果、素直に謝る事にした。
下手な事をすると混乱しかねないのと、東を傷付けてしまった事は事実だから。

東「う、ううん。私も、避けられたのに……」

環紅「避けなかった。それは、彼に身体を触って欲しかったから?」

氷川「余計な事を言うなよ! ……その、ごめんな」

東「大丈夫。……だよ。その、氷川くん」

東「良ければ、だけど……夜、私の部屋に、来て?」

氷川「お、おう……?」

……なんだか雲行きが怪しくなってきてねえか?
おい環紅、お前のせいだぞ何とかしろよ。そのにやにやした顔は何なんだよ!?

とにかく、ぶつかっちまった負い目もあるし行くしかねえ。殺されたらその時は全力でダイイングメッセージを書いてやる。
結局、夕御飯の味はよくわからず、腹も膨れた感覚は無かった。


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