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やる夫が正史を書くようです53
1 :1 ◆ZXqVVWPHtc [sage]:2021/08/12(木) 21:55:03.87 ID:I1IwOyyj0 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|\:::::::\::::::::::::/ /::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::| \::::::::\:::/ __人__ /::::::::::::::::::::/ `、::::::::::::::::::| \::::::::/ ⌒Y⌒/::::::::::::::::::::/ `、:::::::::::::::| _,,.斗:/ ,:::::::::::::::::::::/ _,,.ノ\::::::::::::| ⌒´ ';:| i::::::::::::::::::::′ \::::::| | 今 度 こ そ |:::{:::::::::::::::!ー┬―‐┬ \| ー┬―‐| j.:个::::::::::::| |::::::::::::| l::::::::::| ⌒ll:::\:::::| 乂:::::乂 乂::::::| 私 の 時 代 が 来 る ん で す ね |l:::::( \ | |l::::::::ヽ //// ///| 从::::::八 ┬‐ ┐ | \::::::`:.、 V⌒jI斗-‐∧ \「\≧ー 〈⌒ヽ, '"´ _,.斗}∧ \| /\ 〉 /:::::∧ r|: : : :}! { /:::::/: : \ }|: : : :}! __〉::::/: : : : :/\ SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1628772903
2 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 21:57:36.20 ID:I1IwOyyj0 【過去ログ一覧】 1 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1230676537/ 2 http://yy700.60.kg/test/read.cgi/yaruo/1234318524/ (注:やる夫板) 3 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1235877820/ 4 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1240330885/ 5 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1243675704/ 6 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1246707154/ 7 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1249110081/ 8 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1253613772/ 9 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258994874/ 10 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1264509186/ 11 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269608586/ 12 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275319625/ 13 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1278864265/ 14 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283699979/ 15 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294930438/ 16 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1296394372/ 17 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302368515/ 18 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308756823/ 19 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1316407211/ 20 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322057738/ 21 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329057301/ 22 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1334418083/ 23 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1339941895/ 24 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345902838/ 25 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353769652/ 26 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1359296728/ 27 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364219264/ 28 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370183495/ 29 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379173029/ 30 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390839737/ 31 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402757029/ 32 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413133860/ 33 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422205252/ 34 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432652770/ 35 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445785283/ 36 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456671762/ 37 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466442585/ 38 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475422595/ 39 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484495283/ 40 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492955916/ 41 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503816337/ 42 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515068782/ 43 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529855424/ 44 http://bbs.yaruyomi.com/test/read.cgi/ban/1537160755/ 45 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1551538236/ 46 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1563200750/ 47 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1571493688/ 48 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580034752/ 49 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591535551/ 50 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1600004336/ 51 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609850622/ 52 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622359883/
3 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 21:59:21.91 ID:I1IwOyyj0 【まとめブログ・アンテナサイト様】 俺速でやる夫を纏めるブログ様 http://orehaya.blog73.fc2.com/ やる夫BOX様 . http://yaruobox.blog11.fc2.com/ やる夫+まとめ -戦国系-様 .http://yromtm1059.blog117.fc2.com/ やる夫見聞録様 http://crescentmoon.gozaru.jp/yaruo.html やる夫之書様 .http://yaruobook.blog66.fc2.com/ 面白かったやる夫スレをまとめるサイト様 .http://iitokolo.blog.fc2.com/ やる夫wiki .http://ja.yaruo.wikia.com 【主要参考資料】 ●正史三国志1〜8 ちくま学芸文庫 ●中国の歴史03 ファーストエンペラーの遺産 講談社 ●中国の歴史04 三国志の世界 講談社 ●中国の歴史05 中華の崩壊と拡大 講談社 ●図説中国文明史5 魏晋南北朝 創元社 ●三国志 正史と小説の狭間 白帝社 ●西晋の武帝 司馬炎 白帝社 ●世説新語 上・中・下 明治書院 【お約束】 ※八王の乱を生暖かく見守るスレです。 ※基本、正史三国志準拠のフィクション・やる夫スレです。 ※蛇足的な内容なので、お暇な方のみ御付き合い下さい。 ※長文・ネタバレに関しては気になさる方もいらっしゃるので、御配慮頂けるとありがたいです。 ※話の都合上、特定のキャラが不快な行動をとる可能性がありますが御容赦下さい
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:22:54.34 ID:P/8xNKTo0 立て乙です
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:47:11.06 ID:cLEa4VIH0 立乙です おめえは芋食ってろww
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/13(金) 15:50:02.81 ID:QgXokAJc0 スレ立て乙です。 心配すんな、永遠に来ないからw
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 20:55:02.06 ID:VkznbjxR0 マジすまん >1のAA一体誰?
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 21:50:13.44 ID:RrH0SFh70 立乙です おめえの所業は腰斬でも生ぬるいんだよなあwwww
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 22:27:19.70 ID:EAZ3v2CTo 前スレ>>12 にあった人物一覧ってもうアップローダー自体死んでる? 司馬防の子孫一覧・系図でも作ってみようかと思ったが
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/14(土) 05:15:16.00 ID:9fO3IeTG0 アフガニスタンから米軍が撤退を始めてから、タリバーンが破竹の勢い。 わずか2週間で、アフガニスタン34州のうち、19州の州都が陥落、あるいは降伏。 アフガン政府崩壊は時間の問題との報道。 まさか故事通りの電撃戦を目にすることになるとは。 しかも、一度は米軍に叩き潰されて逼塞していたのに。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 05:55:27.84 ID:RUHeHJBR0 宗教系のテロリスト軍団はトップ潰そうが、制圧地を攻め落としても、 いくらでも代わりが出てくるからな… 結局のところ、ああいう組織の勢いが止まらないのは 貧困が一番の原因だから、そこを国家で保障できなきゃ 何十年経っても平和にならない。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 09:52:01.11 ID:NFon05F60 歴史上アフガンから輩出された征服者は数多おれどアフガンを完全に征服したものはいないと言われる魔境
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 10:33:06.42 ID:ghI5vPGTo 奴等のムーブ見て中華の異民族思い出した
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/14(土) 11:53:29.24 ID:9fO3IeTG0 アフガン政府軍の士気はおおむね低く、まともに戦わずに逃げるか降伏するので、 米軍の武器弾薬を始めとする物資が、タリバンに大量に鹵獲されているという。 アフガン政府では縁故人事、上官による給料の中抜きや、架空の兵士・警官の予算をせしめるのは日常茶飯事らしい。 米国国防総省は、880億ドルをアフガン軍のために投資したが、タリバンを強化しただけで終わりそうという。 https://www.latimes.com/world-nation/story/2021-08-11/afghanistan-army-crumbling-taliban-winning https://twitter.com/JackPosobiec/status/1425923773199495176
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 12:08:53.17 ID:QhfaMfMw0 物資は現地調達
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:45:21.68 ID:CrQb3VOu0 アフガニスタンの統計見てて「ヤベエ」と思ったのは、国内があれだけ荒れてるのに 人口自体はこの20年でほぼ2倍になっているという点 ついでにいえばGDPはほぼ5倍(一人あたりGDPは2.5倍) こんだけたくましく生きていけなきゃ、修羅の天地な中央アジアでは生き残れなかったのかも知れないが・・・
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 23:21:03.16 ID:1hYLjr0c0 ただその統計がどこまで信じられるかという問題が アフガン正規軍の記録上の数字と実数が違っていて、その差は水増しされていて その分の給料他が着服されていたという実にどこかでみたような話は感動した
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/15(日) 03:45:56.98 ID:6a95KZwx0 1日でさらに5州の州都がタリバーンの手に陥落<アフガン。 ちょっと孫晧の気持ちが分かる。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 05:45:55.49 ID:sPOjgayN0 後ろ盾のアメリカは撤退宣言して曲げようとしないし、 政府軍もアテにならん状態で、命懸けで死守しようなんて国軍兵隊なんて そりゃ大勢いる訳ないよね… 下手に頑張り過ぎて生き残っても、タリバン支配化になったら 後で報復対象になりそうで良い事なんか何も無いし。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/15(日) 14:16:25.58 ID:6a95KZwx0 さらに2州の州都が陥落。 アフガンの国境は全てタリバーンの手に落ち、アフガン政府(ガニー政権)の首都・カーブル(カブール)は完全に包囲されたとのこと。 米国大使館は職員の退避を開始。 *米軍などの装備を鹵獲(最新鋭の兵器だけは、米軍が撤退時に持ち去ったらしい) *州都の刑務所に投獄されていた戦闘員を解放、ただちに戦線投入 タリバーンはこの相乗効果で、雪だるま式に戦力が膨れあがっているようです。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 19:58:34.14 ID:JsArTjpN0 あえて当てはめればスレでの蜀の混乱に近いか 僻地の中だけで争っている状況
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 21:24:10.38 ID:A9dLdr4T0 タリバーンは地方というか田舎が地盤で、アフガン政府は州都を始め都市部を支配したものの、地方は実効支配できていなかったようだ。 いわゆる点と線の支配だから、補給線を断たれると簡単に陥落するわけか。 そして、情勢次第でどちらにも付く地方の群雄というか軍閥がいろいろいる。 えっ、もうタリバーンに降伏したって!? タリバーンへの「権力移行」 アフガン政府が認める声明 バンコク=乗京真知2021年8月15日 18時59分 https://www.asahi.com/articles/ASP8H65CCP8HUHBI01H.html
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/15(日) 21:39:51.09 ID:wnK22ERU0 混沌とした戦乱の時代は資料越しなら半ば物語のように感じられるけど、リアルタイムで起きているものはホントに怖いなあと思う
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 22:18:04.74 ID:wegUHkKi0 イスラーム国のせいでタリバーンがめっちゃ理性的で規律正しく見えてしまう錯覚
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/16(月) 08:52:15.93 ID:HBhBcZ5Y0 実際それなりの規律ないと勝つの無理じゃないか。今は統制取れてるんだろ 将来は知らんけど。越王勾践みたいなのは多いからな。というか普通の人間
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/16(月) 09:43:06.02 ID:EPRrQMdn0 ちょっとした話題ならともかく 何日脱線してんだようぜえ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/16(月) 13:07:08.83 ID:omXWSj/K0 あっさりガニー政権が滅亡した(ガニー大統領は国外逃亡)ので、これで落ち着くでしょう。 といっても、残党狩りで多数が処刑されているとの報道もある。 八王の乱も、これくらいサクッと終わればまだマシなのかも知れないが。 タリバン、アフガン首都の大統領府掌握 ガニ大統領は出国 https://jp.reuters.com/article/afghanistan-conflict-idJPKBN2FG0MZ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/17(火) 03:29:22.33 ID:Fu3vhCmW0 『魏略』にいう高附國とは、カーブル(カブール)のことだという。 現在のアフガニスタンの多数派であるパシュトゥーン人は、イラン系の遊牧民で、 大月氏と共に侵入して居着いたというから、晋代には既にアフガンにいたことになります。 https://www.academia.edu/32353626/Cheung2017_On_the_Origin_of_the_Terms_Afghan_and_Pashtun_Again_Gnoli_Memorial_Volume_pdf?auto=download 八王の乱の頃は、大月氏を滅ぼしたクシャーナ朝も、安息国(パルティア)を滅ぼした波斯国(サーサーン朝イラン帝国)に従属していた。 時の流れは止めることができません。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 18:02:23.34 ID:OzgFTX0F0 アフガンがいつものアフガンしているだけだから はしゃぐほどの事では無いぞ
30 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:03:34.89 ID:JYDG1FiZ0 ____ / \ / ─ ─\ / (●) (●) \ .>>7 | (__人__) | 亀だけど、悪の権化河間王だお。. \ ` ⌒´ ,/ ノ \ 原作が媒体によって顔が違うから、 /´ ,. -つ=-,---,-⊂- 、 .AAにすると分かりにくいかもしれんおー | l /  ̄フl l |〔 ̄ ヽ ヽ -´  ̄ノ -'--"- L ̄ } ヽ ___,ノ ̄ `ヽ  ̄ _ノウイポイッシュウメクリアー ;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:;: ;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::/\:;;:;::;::;::;:;: ;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;:; :::.:::.:::.:::.:::.::/:::::::::::::::ヽ::\::.::: :.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:.: ウイポ9は本当に沼ゲーですね。 :. :. :. :. : :|::l-‐l Vー-リ|::::|::::|: |::| ○ ○ |::::|)::| 色々やれて楽しいのが原因でしょうが…… .|::{ r ┐ |::::|::::| ヽl>‐r┴r<j从lノ (⌒} .l 〈八〉(⌒}ヽ | | .| .ハ .| .|__ノ | V| .。| | .| .| └‐‐〉.。| .ーr┘
31 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:04:23.71 ID:JYDG1FiZ0 【おまけ】 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 303年 八王の乱 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// 洛陽攻防戦の頃の話である | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
32 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:04:51.10 ID:JYDG1FiZ0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, 【雁門郡】 ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' (并 州) 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行【清河国】 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } 【平原国】/ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } 【平陽国】 ○ ノ }'ー' { { 【上党郡】脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 > /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ○長安 ○許昌 ,ヘ' ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ r-v'γ ヽ ハ_ r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ |'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ! かつて流民の反乱の震源地となった并州。 |/\ 、 ゞ-イ // ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ この地は相変わらず飢饉に見舞われていた .\ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 〉―ァi'´ \ :::::::: | . /_ア^'┘ `ヽ、::j └ ′ `
33 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:07:10.65 ID:JYDG1FiZ0 【紀元303年秋 晋 并州】 ,;'':.:. ; ; ; ; '';, ,'ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii', ,'ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii', ,i゙ / \ ゙i! i! × × ,l おなかすいたー ゙i,,* (__人__) *,/ ヾ、,, ,/ /::::::::::::::::・:::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::・::::::::::::::::::::i! ┌‐ ┌ 、 i ヽ::::::::::〈 i:::::::::::::::::/,i!:::::::::::::::: ::: :: :: :: : ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} γ"⌒゙ヽ l l γ"⌒゙ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::: __,ノY∨ ノノ} i i,__,,ノ ヽ_i, i::::::::::::::::::::::::::::::::::: _,人 ノ ) }} _ ,ノィ ヽ,_,,ノ"~´ ̄``゙ヽ,_,,ノ:::::::::::::::::: ::: :: :: :: 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ ヽ | { 人__/ 〈 しばらく旧知の郭敬殿を頼るとしよう。 lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,i |i __ , / レ人{ 飯にはありつけるはずだ ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、__ | 廴 」 イ } { ;  ̄` :. /l \ | / j ノ 㔨 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 飢饉は并州の小規模な胡人の部族を亡散させたと『晋書』にある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この㔨と名乗る若者が属する N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 羯人の部族も離散せざるを得なかったらしい。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 旧知の知人を頼り、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 衣服や食事を恵んでもらうといった生活を続けていたという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
34 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:08:10.31 ID:JYDG1FiZ0 ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} __,ノY∨ ノノ} _,人 ノ ) }} _ ,ノィ 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ 近頃の飢饉を見て思った。 ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ 飢えに苦しむ諸部族を食料があると誘き寄せ、 ヽ | { 人__/ 〈 集まった所を一網打尽にして売り払うというのはどうか? lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ |i __ , / レ人{ .大儲けができるのではないか? ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、__ | 廴 」 イ } { ;  ̄` :. /l \ | / j ノ '⌒ヽ__ \ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l お主もワルよのう。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 考えておこう /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 若者が困窮する胡人を捕らえ、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 冀州に売りつけようとしたのはこの頃の事だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 当時彼の面倒を見ていた漢人の郭敬は深く賛成したと『晋書』にある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 并州の飢饉は漢人をも困窮させていたのが分かる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
35 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:08:36.71 ID:JYDG1FiZ0 【紀元303年秋 晋 并州 晋陽】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....;:''''"~:''''"~ ̄~`'' ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| `''-、 l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ しかし、庶民が発想しうる事は、すでにお上が発想していたのである / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
36 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:09:27.19 ID:JYDG1FiZ0 //-───- _ 丶、:l: : : : : : : 丶 //: : : : : : : : : : : : : : : 丶 ヽ: : : : : : : :ヽ /: / : /: : : : : : : : : : : : : : : : \l: : : : : : : : : l .: : l: : :l: : : : : : : :l: : ヽ : : : : : : : l: : : : : : l: : : l l: : l: : :l: :l : : : : : l: : : ヽ: : :ヽ: : :l: : : : : : l: : : :l l: l: ヽ: >-: : : : : ト、: : : l: : : l: : :l: : : : : : :l: : : :| ∨: : \Lヽ: : : : : l‐──-: ハ : l: : : : : : :l: : : :| V: : : :ハ乍ミ\: : l =\:l ∨ l: :l : : : : : : l: : : :| 飢饉が続いて税収は減る一方。 ∨: : :l 弋リ \l ィf芸符ュl:/: : : : : : / : : : | V、:.l , 乂ツ/:/ : /:/: : : : :| これでは州の財政が悪化して、色々と支障が出る ヽト /イ: : :/: :/: : : : : :| V\ ‐、 ,ィ: : /://: : : : : : :| l: :>、__ イ /: イi:i:i:l: : : : : : : : : | l/ li:i:i:i:i:i:l _lつ‐、: : : : : : : : :| li:i:i:/〕 , -'" V: : : : : : : :| 晋 東嬴公 司馬騰 /\Y/ヽ / (ー)(ー) ヽ /::::⌒` ´⌒::::\ | ,-) ヽ__ノ(-、| | l |r┬-|| | そこで賢い俺様は考えましたっていう! \ `ー'´ / / \ _/((┃))______i | キュッキュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 当時、并州を統治していたのは /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 寧北将軍・都督并州諸軍事・并州刺史を務める東嬴公司馬騰だった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .東海王司馬越の次弟に当たる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
37 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:10:21.15 ID:JYDG1FiZ0 /ニYニヽ / (0)(0)ヽ / ⌒`´⌒ \ ニヤニヤ | ,-) (-、.| | l ヽ__ ノ l | 并州で安く仕入れて冀州で高く売るっていう!! \ ` ⌒´ / / \ + .商売の鉄則ですっていう!! | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| トン _(,,) (,,)__ / | 奴隷売買 |. \ .. / | |. \ ': : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : ',: : l ' : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : : l : l l: : : : l: : : l: :\: : : : : : : : : : : : : : : : l: : : \: : : : :l : : : : : : : : : :l: :| |: : : : l: : : l : : : \ : : : : : \: : : : : : :ト、: : : ヽ: : : l : : : : : : : : : : l:.| |: : : : :',: : :ゝ: : : : : ト、 __: : :\: : _l ‐\: : :ll: : :l : : : : : : : : : : l:.l |: : : : : ヽ: :´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : :ヽ:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : : : : : : : :l: | l: : l: : : : :\: :_l\-── "'- 、: : ヽ-─‐i‐i─-ヽV: : : : /: : : : : :ハ:l , : l: : : : : : :\ィ≠芸笊ミ ‐ ‐ ‐\l ィ芸笊沁¨l>: : : /: : : : : / : :l ウマ娘ちゃんとか高く売れそう。 ',: l: : : : : :\:ヾゝ乂辷ソ ー ‐ ‐ ‐i‐乂辷ソ '"/ : : / : : : :/: : : :. ',:ハ : : : : : : : :_\ - - -  ̄  ̄  ̄ ‐i‐i‐i ‐ /: /: : : : :/: : : : : : :. 無敵奴隷ウマとか流行りそうね jl 丶: : : : : : : ヽ ' i //: : : : :/: : : : : : : : : :. lj |: \: : : : ヽ:ゝ r──〜ァ ィ/: : : ; -'"<: : : : : : : : : : :. |: : : :l>─=- >  ̄ ̄ </ ; -'" ` <: : : : : : : :.、 | : / l l ∧-- ̄ ̄--/ィ'" , -'"/チ、 : : : : : 丶 |:./\\\ ∧二二二>/ , -'" -'"/ ヽ: : : : : : : |:l ヽ \\ ∧ † / _,,..-‐'', -'" / |: : : : : : : :ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬騰配下の建威将軍閻粹は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 胡人を捕らえて山東で売り、軍資を充実させるよう進言。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .余程税収が見込めなかったのか、司馬騰はこれを実行に移した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
38 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:13:18.30 ID:JYDG1FiZ0 xへ / ∧ , へ _、‐''゛ /∧ _、<::「 ̄\ / 〉 //: : \ _、<:::::::::::/\:::::::\ __/ヽ / /.:.:/: : : : : ` _ _、‐''゛/.:.:><: : : :\.:.:.:\___、‐'f ̄ ∧ /_〈__/: : : ::/ ''"^^''ー-、 /〈 \ _、‐''゛: ::/⌒ 7(......::::::`ヽ、 \ /: : : :\ /: ∨ / / \/.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:/⌒ヽ<__/.:〉, __>、、____/: : : : : : { { \.:.:.:.:.:.:.:.:>-‐‐く: : : : : : : :爪: : : ∨ 〈 ..:::}.:.:.:.:.:.:.: : /'"´ /::/ / \::::\ ⌒ / /. : : : : : /j ノ __/ / \: : : :/:、ヽ ∨: :\.:.:/_.:.:.:.:.:.: 〈 // / ∨ /\ / __厶=‐ーァ'"/ |ヽ ⌒ヽ //: : : :′_ _>''7 > \/.:.:.:.:./∨ / ̄⌒ ∧ /. . : :/ \ \ ∨〈`7''''7"~ / / / j__レ'"7´: /⌒ >ァァ冖  ̄ // /ヽ/ \.:.:/: : ∨...::::::/ ∨: : : /(:、 :\ \ ∧ ∨ヘ/ / / //''"´. : ,、イ: : :/.:.:/ / . : : : /: :// /\/.:.:〈 : : : \/ / >'" ).:.\: : : : :\:\}:::::)/ _ - ''"´. : ´ ,、<.:.:.:) /.:.:/__,/ _,、-r''"/ ̄乂_/.:.:.:ノ\.:.:∧ \: : ''"~〈: : : : /:.:.:.:.:.:\: : : : :\)`~""~_ _ノ ' " //.:.:.:)/ 厶ィ''/ /) 「.:.}: /イ⌒'''ア゙/:::::::>\:::\:::\ : : :\/⌒\__/\_,,.. - '"´ く::::::::::::/_:_:_:_ノ//(.:.:ノ レ'"/.:.:|.:.:.//_/\:::\/\::\. : : : : : : : : : :`~"" ''' ' ''"~ __,,,、、、,,_ `¨¨´ //( < ⌒''ー‐-/(乂__/__//\/\:.:\〉 : . . ^^''<⌒7'''''T''丈" ̄\;:;:;:;:;:;:;:;: ̄^丶_ ⌒ ‐- _`~"""~´ ⌒''<.:.:.:.:/.:.:.:.:.:)ヘ: :\:_} : : : . ;:;:;:\\;:};:;:;:;};:;:|;:;:\ \\{;:;:\;:;:;:;:;:;:\三二二ニ=- _ ''"~^^^"'' ‐ __ ⌒二ニ=-<_\/ : : : . . .  ̄;:;:;:\j';:;:;:/;:;:;川;:;:j;:;:;:;\〉;:;:;:;:\;:;:;:;:;:;:;\~"'' ─--=ニ二_二二ニ=‐ 乂_ノ´ ⌒"^'' :.、、 : : : /::::::::::::\/:::::/:丶/\::::::::{:::::::::::::::}ik:::::::::::/\::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄⌒>-=二三三三三三二--彡__)\_:_:_:_: :::::::::::::::::::::::\/::::::::|:::::::\:::乂ニ=-ハ「\::::j:::::::::>:\::::::::_ ─ 二二 ̄__二ニ==-'"⌒""~ ̄ / ̄::::::::::::::::::::::: /\:::::\::::/:::\─乂_:::\ノ:::::::::{::::しル'「::::ノ(:ノ(__>' < -〜=二_ ̄ ̄~~""7'´ '"ア゙ニ=‐ 廴,、-¬〜 ::::::/\::::::::::::/::/\二=√:::::::辷し┴ニ ̄---¬⌒广 ̄. . : ノ. . : :--¬〜¬~"""~_、<⌒\: : : : ノ-─- 乂__ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ こうして、お上による人狩りが始まった。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 『晋書』にその様子が記されている ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
39 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:13:52.00 ID:JYDG1FiZ0 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) 胡人は消毒だ〜っ!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ 州/川//// ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ _^衫=ミv//厶 ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' _彡ク/⌒ヾー彡イ、 ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' r彡// _ V/Y ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' Y{^f=に三ニ=-ニ_リ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ __xzzx_x=zzx_/彡ヘ_} fi´j^ =ニ}} //⌒-┴===ニ三彡ソ }} r-ニ, /′ =ニ二_ ̄:::::::\ \`ヽ, \ 廴ン んx __ 三ン―=ミx::::::::丶._\ \__:〉‐=彡} V::::::三ニ=- _ /⌒ー―≧x:::::::::( 米 V⌒^ ‐=彡 爪__:::::::::::::::\\ r==―- ::=彡ヘニニニノ ̄ T 1f廴米 ):::::::::::::) ) __ 廴三r¬= ′.:.:.:.:.:.:}} il| } |トミ辷−__ =彡' /⌒ヾ i:i:i:i:i:i} Y} ::il| :} :|| 丁⌒> ´ {{ {{ 彡リ} i:i:i:i:i:{ V} :o| リ || o :杉' ヾ._ ー/ノ i:i:i:i:八 }} :o| 八 Y У {  ̄_7 i:i:i:i:i:i:i:} x-=ニ=‐ニ_ ̄ ー V/ \ / i:i:i:i:i:i:∧ // \\ j′ rァ=≧=彡{ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬騰は将軍郭陽と張隆を派遣し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 数多くの胡人を捕らえて冀州へ至らせた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
40 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:14:48.20 ID:JYDG1FiZ0 ,;: '';.., ,..,'' :, ,;:'';, ,; ; ; ; ''':, ,;'':.:. ; ; ; ; '';, ,'ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii', ,'ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii', ,i゙ / \ ゙i! \__人_人从_人_人从/ i! ー ー ,l _) (__ ゙i,, (__人__) ### / ) さっさと歩け奴隷共!( ヾ、,, ,/  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /::::::::::::::::・:::::::::::::::::ヽ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /::::::::::::::::::・::::::::::::::::::::i! き / :/ {::. .::::::::: { / か / 、:\ .:::: :/ /:::::::::/ .:: 从 き ぬ / }::::::V´ ′{:: / ∧ .:: .:: ミ | : の / }\} / ::{ V / ::} .::: .::: {_ | き .\ !!だ / ノ /{ } ,/ / /::: {_ } か {_\{ ̄「 (/从从((/{/{_( (/从从从(/((/{ ム .:| ぬ {_ | | j | -=≦ニ(炒)≧= ≦二(沙)ニニ≧ 〃 ! ム:| | {{ V .:.:::| / . :/_! !/ :::::: :::::/ ) / / } イ 乂 ヾ :| .::| /{ ( .: :: ′| |/ :::::::....′ ( ′ / / _ ム{ \ :| .:ノ ノ ) ) . .::} | ...::::.. { ) ノ // / }_{ ( ( ( (.::::::〈 :{ ...:)) } { // } {/ 从∧ ) ) .:)/.: \{ __ 彡 } /{/ ′/{/! 从 . {// } : :‘, ( ( ::(.::: ;:;:;:;:;; } } /.::: | | V {/从| : : ハ .} } .::}:: V--=-==─v ,} } .::::: .::| |/ | .::::::八l}/ {  ̄二二二丁 }/ }し′ .:| | | .: ::::::::::\ し .:::::::::::::::::::::::┃ し/.:::::: | \ .::::::::::. ┃ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 胡人は二人一組で枷に繋がれた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 若者は当時二十余歳だったが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .捕らえられた胡人の中に在り、幾度も追い立てられる屈辱を受けた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
41 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:15:21.11 ID:JYDG1FiZ0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 無敵奴隷けつ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// .若者は売られ、 | | >:´|、 - ,|`:< 平原国の師懽という人物の奴隷となった | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
42 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:16:52.95 ID:JYDG1FiZ0 【紀元303年頃 晋 冀州 平原国】 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ヽ、 l :} 近頃は軍勢の太鼓と笛の音ばかり聞こえます。 | :レ | ノ \ l :| |: i: (|. ● ● l:/ これでは、安心して耕作できないと奴隷Aは不安に駆られます } : :⊂⊃ 、_,、_, ⊂.ル| ,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/ ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、 ( ⌒ )}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:( ⌒ ) ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_ 圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆 ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}} 乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ 圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y 人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / 俺は幼い頃からこれを聞いていた Y、 ', ゝ-=__, ', V / ハ /`´__ ', i≧=´ ', 壬//≧=- } }//// i Y { ///´⌒ | { }, イ///// .{ ヽ-=≦≧=-、-=≦/// .',Y//////////////イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただ、若者は肝が据わっており、他の奴隷から一目置かれるようになった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
43 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:19:07.22 ID:JYDG1FiZ0 ∠二二二二ノ \:.ヽ 〈===========彳ヘ:.:.゜ .:+-i-:,:.i:.:/-―ヾく;;ヘ:..: /.i:.|:イ:/レレ′ `ヾく!:.} レハハTさ '丁こア ミレ:.{ 奴隷たちからの勧めもあったので /.:.:}弋ノ 弋ツ 6):.゚. 師懽はあなたを奴隷から解放します。 レi:八 /.:.:.i:トヽ ノw、n> ‘`_ イ>、从| .ついでに就職先を見つけておきましたと師懽は話を進めます r亠!rく∨ヽ/:/ ヘ {_´ゝ' ムト∨: :〈ァ-ァ!:} `ヽ/∠ ̄ ̄` /: :ハ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ( /´ ̄ ̄ヽ=-‐オ ≧ < ーヽ. _ー- ヽ彡ノ ≧ おう、そこにいるのは師懽じゃねぇか!! ニ=- r'--'ノ>ィ'Y´ ≧ ≦ ゙=' {ー'_/ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_ 圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆 ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}} 乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ 圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y 人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / ありがたい Y、 ', ゝ-=__, ', V / ハ /`´__ ', i≧=´ ', 壬//≧=- } }//// i Y { ///´⌒ | { }, イ///// .{ ヽ-=≦≧=-、-=≦/// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 若者の様子を聞いた師懽は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の風貌が奇であるとして奴隷の身分から解放した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
44 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:19:50.04 ID:JYDG1FiZ0 , : : : : : : : : : : : : : : : : : , r 、: : : : : : : : : : : : : : : : :}. (///≧、:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ/)、. ,⌒),‐, (////:.\: : : : : : : : : :.:/:∨//) , ‐ 、 . ('/////////: :、,ー\: :、: :, : :/-、 : ∨/(,r,_(////ヽ //)ノ////////: : :.、__・_)ー'; 、ー'、_・_ノ‐': ∨/////////) /////////,r/:_: :_:_: : : : /: : :ヽ: : : :_:_:_: _:∨////////_ /////>'': :/,<; ; ; `r‐' : : : ::: ,--,'; ; ; ;,ノ}}',`ヽ////// 元気にしてたか? />/: // {{⌒lヽー_-`ニニニニ =__ .'l lノ}:.',、: \<// _,/: : /: 〈: ∧ー、__|_j ̄ ̄|_,} l_ノー'' }}:/∧:: : ヽ < .近頃はどこも剣呑でいけねぇ /: :.:/: : ∧;;'∧‐{: : : : : : : : : : : : : : : : }‐//: : ∧:: : : ヽ { : : :::/: : : : ∧;;'∧ 、: : : : : : : : : : : : : :./∨/: : : :.∧:: : : : : : :::/: : : : : : ∧;;'∧{⌒r‐‐、: : :r‐‐f⌒l //: : : : ∧::: : : : 、 :.:/: : : : : : : : ∧;;ヽ\_!、__}:_:_,{___j__,ノ / : : : : : ∧:::: : : : : 、 /: : : : : : : : :. :.∧; : ー――――― /: : : : : : : ∧::::/\: : }: : : : : : : : : : : :.∧;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;,/: : : : : : : : : : : : :∨::::::: \|: : 晋 清河国の人 汲桑 ∠二二二二ノ \:.ヽ 〈===========彳ヘ:.:.゜ .:+-i-:,:.i:.:/-―ヾく;;ヘ:..: /.i:.|:イ:/レレ′ `ヾく!:.} レハハTさ '丁こア ミレ:.{ どうにか元気でしたよと師懽は汲桑殿に御挨拶します /.:.:}弋ノ 弋ツ 6):.゚. レi:八 /.:.:.i:ト ノw、n> ‘`_ イ>、从| r亠!rく∨ヽ/:/ ヘ {_´ゝ' ムト∨: :〈ァ-ァ!:} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ さて、師懽の邸の隣には馬の牧場があり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 清河国出身の汲桑という人物が主を務めていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』からの推測だが、官営牧場の管理者だったのではないだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
45 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:20:48.24 ID:JYDG1FiZ0 (//ヽ _ , . . - ― 、 ヽ// )r‐ 、 r‐‐、 >_:_:_:_:_:_:_:, ‐‐ 、:.:.:\ ////////)、)////////> '' ,`、` 、:.:ヽ ////////////////;;//_- 、、;;;;;,ゝ ゚)、_ノ >、) /,'//////////// ;;} } Y \、;;;;;;、_ \' / ////////// ;;} }--' 、 /:: >、 ;;; ヽ)_) そいつはなによりだ! /'////////ヽ;. ;∧∨ \: 、 >、 ;;{´ /////// : :`;;、 ;; ∧',>、 \`: : :〉 ;;) それで、お前が師懽の手紙にあった奴隷だな!! \'/. : : : :;`;;;;;;; 、\} ,、: : :ヽ〉〉 . ヽ : : : : : :;`;;;;;;;,, ≧= '、/_>、」〈 おい、名はなんて言うんだ? /' | : : : : : : :. :`;;;;;;;; `'' ー‐ '{ . / | : : : : : : : : : :`;;;;;;;;; ,,, ヽ :./. | : : : : : : : : : : :`;、;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; } ┌‐ ┌ 、 /. | : : : : : : : : : : : : :`;_;;;_;;;_;;;_;;;_;;;ノ ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} . |、 : : : : : |/////ー⌒> __,ノY∨ ノノ} _,人 ノ ) }} _ ,ノィ 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ 㔨だ。 ヽ | { 人__/ 〈 lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,i 馬の扱いなら慣れている |i __ , / レ人{ ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、__ | 廴 」 イ } { ; /l \ | / j ノ '⌒ヽ_ / | ヽ,ノ / /
46 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:23:16.96 ID:JYDG1FiZ0 【>>45 修正】 (//ヽ _ , . . - ― 、 ヽ// )r‐ 、 r‐‐、 >_:_:_:_:_:_:_:, ‐‐ 、:.:.:\ ////////)、)////////> '' ,`、` 、:.:ヽ ////////////////;;//_- 、、;;;;;,ゝ ゚)、_ノ >、) /,'//////////// ;;} } Y \、;;;;;;、_ \' / ////////// ;;} }--' 、 /:: >、 ;;; ヽ)_) そいつはなによりだ! /'////////ヽ;. ;∧∨ \: 、 >、 ;;{´ /////// : :`;;、 ;; ∧',>、 \`: : :〉 ;;) それで、お前が師懽の手紙にあった奴隷だな!! \'/. : : : :;`;;;;;;; 、\} ,、: : :ヽ〉〉 . ヽ : : : : : :;`;;;;;;;,, ≧= '、/_>、」〈 おい、名はなんて言うんだ? /' | : : : : : : :. :`;;;;;;;; `'' ー‐ '{ . / | : : : : : : : : : :`;;;;;;;;; ,,, ヽ :./. | : : : : : : : : : : :`;、;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; } ┌‐ ┌ 、 /. | : : : : : : : : : : : : :`;_;;;_;;;_;;;_;;;_;;;ノ ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} . |、 : : : : : |/////ー⌒> __,ノY∨ ノノ} _,人 ノ ) }} _ ,ノィ 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ 㔨だ。 .ヽ | { 人__/ 〈 lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,i 馬の扱いなら慣れている |i __ , / レ人{ ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、__ | 廴 」 イ } { ; /l \ | / j ノ '⌒ヽ_ / | ヽ,ノ / /
47 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:23:43.21 ID:JYDG1FiZ0 , : : : : : : : : : : : : : : : : : , r 、: : : : : : : : : : : : : : : : :}. (///≧、:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ/)、. ,⌒),‐, (////:.\: : : : : : : : : :.:/:∨//) , ‐ 、 . ('/////////: :、,ー\: :、: :, : :/-、 : ∨/(,r,_(////ヽ //)ノ////////: : :.、__・_)ー'; 、ー'、_・_ノ‐': ∨/////////) /////////,r/:_: :_:_: : : : /: : :ヽ: : : :_:_:_: _:∨////////_ よし、俺の所に来い! /////>'': :/,<; ; ; `r‐' : : : ::: ,--,'; ; ; ;,ノ}}',`ヽ////// />/: // {{⌒lヽー_-`ニニニニ =__ .'l lノ}:.',、: \<// せっかくだ! _,/: : /: 〈: ∧ー、__|_j ̄ ̄|_,} l_ノー'' }}:/∧:: : ヽ < /: :.:/: : ∧;;'∧‐{: : : : : : : : : : : : : : : : }‐//: : ∧:: : : ヽ { .俺がお前に立派な名前をつけてやろう!! : : :::/: : : : ∧;;'∧ 、: : : : : : : : : : : : : :./∨/: : : :.∧:: : : : : : :::/: : : : : : ∧;;'∧{⌒r‐‐、: : :r‐‐f⌒l //: : : : ∧::: : : : 、 :.:/: : : : : : : : ∧;;ヽ\_!、__}:_:_,{___j__,ノ / : : : : : ∧:::: : : : : 、 /: : : : : : : : :. :.∧; : ー――――― /: : : : : : : ∧::::/\: : }: : : : : : : : : : : :.∧;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;,/: : : : : : : : : : : : :∨::::::: \|: ヒ´ミ仆爪// j } /ノ ハ `ヽ、ミ≧=-ゞY、_ 圦ミfソ ̄} } / ,' __ \ミ下千f=-仆 ミ }}ソV i/ ゝ Vゝ斗イ、ヽ ヽミ仆≧=}} 乂./ / 三ミ  ̄ ',{ ハミミ _ソ 圦{ 辷i ≧=- } }ミ彡 .Y 人、~ハヽ ‐ イ j iミソ ~イ / 名前? Y、 ', ゝ-=__, ', V / ハ /`´__ ', i≧=´ ', 壬//≧=- } }//// i Y { ///´⌒ | { }, イ///// .{ ヽ-=≦≧=-、-=≦/// .',Y//////////////イ
48 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:25:00.07 ID:JYDG1FiZ0 ∠二二二二ノ \:.ヽ 〈===========彳ヘ:.:.゜ .:+-i-:,:.i:.:/-―ヾく;;ヘ:..: /.i:.|:イ:/レレ′ `ヾく!:.} レハハTさ '丁こア ミレ:.{ 姓もないのでは、皆から馬鹿にされますよと師懽は助言します /.:.:}弋ノ 弋ツ 6):.゚. レi:八 /.:.:.i:トヽ ノw、n> ‘`_ イ>、从| r亠!rく∨ヽ/:/ ヘ {_´ゝ' ムト∨: :〈ァ-ァ!:} / 三三三三三三三三ミ、 . / 三三三三三三三三三三ミ、 l 三三三三三三三三三三 _∧ | 三三三三三二 才'7/ し ∨ \ノ ヽ } 三三三> ' ´ // ノ癶 ,ハ リ / l 三>' ´ \ 7 イ ・ ヒ し' . 〉斤l ミ≧x、_ )└个ー- ′ \ 姓は胡人がよく名乗る石でいいだろう。 / | | ニ { ・ハ ――― ‐┐、 . つ | ノ ニ´ r_ ヽ. | ,ィ彡イ. l |ヽ 名はどうするかな。 八 | / \ j ソ / |/ l | \ クツワ /し′ _| //ィ≦竺__二 ニ∧_/ / ,| , 馬の勒から取って…… 厶| 7 ,ニニ T ! ヽ /. __ / 刈 \ / ∧ \ _⊥ ┴< | //ツ| / / \ \┬‐┐ ¬ 孑彡イ ,爿 | . / /. \ ` 二ニ -‐ ´, 川 | / \辷三 _ ィ彡リ | / \ 三二二
49 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:26:51.53 ID:JYDG1FiZ0 【>>48 修正】 ∠二二二二ノ \:.ヽ 〈===========彳ヘ:.:.゜ .:+-i-:,:.i:.:/-―ヾく;;ヘ:..: /.i:.|:イ:/レレ′ `ヾく!:.} レハハTさ '丁こア ミレ:.{ 姓もないのでは、皆から馬鹿にされますよと師懽は助言します /.:.:}弋ノ 弋ツ 6):.゚. レi:八 /.:.:.i:トヽ ノw、n> ‘`_ イ>、从| r亠!rく∨ヽ/:/ ヘ {_´ゝ' ムト∨: :〈ァ-ァ!:} / 三三三三三三三三ミ、 . / 三三三三三三三三三三ミ、 l 三三三三三三三三三三 _∧ | 三三三三三二 才'7/ し ∨ \ノ ヽ } 三三三> ' ´ // ノ癶 ,ハ リ / l 三>' ´ \ 7 イ ・ ヒ し' . 〉斤l ミ≧x、_ )└个ー- ′ \ 姓は胡人がよく名乗る石でいいだろう。 / | | ニ { ・ハ ――― ‐┐、 . つ | ノ ニ´ r_ ヽ. | ,ィ彡イ. l |ヽ 名はどうするかな。 八 | / \ j ソ / |/ l | \ クツワ /し′ _| //ィ≦竺__二 ニ∧_/ / ,| , 馬の勒から取って…… 厶| 7 ,ニニ T ! ヽ /. __ / 刈 \ / ∧ \ _⊥ ┴< | //ツ| / / \ \┬‐┐ ¬ 孑彡イ ,爿 | . / /. \ ` 二ニ -‐ ´, 川 | / \辷三 _ ィ彡リ | / \ 三二二
50 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:27:54.33 ID:JYDG1FiZ0 (//ヽ _ , . . - ― 、 ヽ// )r‐ 、 r‐‐、 >_:_:_:_:_:_:_:, ‐‐ 、:.:.:\ ////////)、)////////> '' ,`、` 、:.:ヽ ////////////////;;//_- 、、;;;;;,ゝ ゚)、_ノ >、) /,'//////////// ;;} } Y \、;;;;;;、_ \' / ////////// ;;} }--' 、 /:: >、 ;;; ヽ)_) /'////////ヽ;. ;∧∨ \: 、 >、 ;;{´ /////// : :`;;、 ;; ∧',>、 \`: : :〉 ;;) 石勒、でどうだ? \'/. : : : :;`;;;;;;; 、\} ,、: : :ヽ〉〉 . ヽ : : : : : :;`;;;;;;;,, ≧= '、/_>、」〈 /' | : : : : : : :. :`;;;;;;;; `'' ー‐ '{ . / | : : : : : : : : : :`;;;;;;;;; ,,, ヽ :./. | : : : : : : : : : : :`;、;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; } .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /. | : : : : : : : : : : : : :`;_;;;_;;;_;;;_;;;_;;;ノ | 分かった | . |、 : : : : : |/////ー⌒> .ヽ_______乂 ∠二二二二ノ \:.ヽ 〈===========彳ヘ:.:.゜ .:+-i-:,:.i:.:/-―ヾく;;ヘ:..: /.i:.|:イ:/レレ′ `ヾく!:.} レハハTさ '丁こア ミレ:.{ どんな命名の仕方ですかと師懽は汲桑殿に呆れ果てます ./.:.:}弋ノ 弋ツ 6):.゚. レi:八 /.:.:.i:トヽ ノw、n> ‘`_ イ>、从| r亠!rく∨ヽ/:/ ヘ {_´ゝ' ムト∨: :〈ァ-ァ!:} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼こそが石勒の名付け親だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
51 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:29:04.02 ID:JYDG1FiZ0 ┌‐ ┌ 、 ,ィレ'\ノ jノ ノ )ノ} __,ノY∨ ノノ} _,人 ノ ) }} _ ,ノィ 冫 、 《巛 《 jリレ ノノノ⌒ 人 乂__ツトw{N{リノノイ'⌒´{ 彡'ノ ) ト-{ ノ j ,ノ ノ ∨イ 彡') } ミ ミ{N、_〈人__,ィz--ァ人ミ 彡ト、ヽ ミ i r‐榮ぅ {ン r‐t笋ラ `Y ,イ| } ノ 二人とも。 ミ} ´ ̄ } | `ヽ ̄ | }ノ_) |ヽ ヽ | { 人__/ 〈 何故漢人と胡人は共に暮らせない? lト、 弋'⌒ソ | / jノ ,iハ |i __ , / レ人{ .俺の人生は無駄だったのか? ‘, 、___ ノ i | |∧ 〈 ィ´ / ト、__ | 廴 」 イ } { ;  ̄` :. /l \ | / j ノ '⌒ヽ__ \ / | ヽ,ノ / / _____\ . __ / ノ) i } / / ´ ̄ --── 、 ̄ ̄` 、 ´  ̄ ̄_____ _ --――一' / / \ \ `ノ´ / \ ヽ 丶 / / r' i ー― \ \ . / / ノ i ヽ / / / | | \ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー なお、石勒の字は世龍という。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 個人的意見になるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 姓名をつけた経緯が経緯なだけに、後から自分で名付けたと思われる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 名前に比べて字が立派に見えるのは、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 彼の立場の変化がよく示されていると言える _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
52 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:29:57.21 ID:JYDG1FiZ0 ∠二二二二ノ \:.ヽ 〈===========彳ヘ:.:.゜ .:+-i-:,:.i:.:/-―ヾく;;ヘ:..: /.i:.|:イ:/レレ′ `ヾく!:.} レハハTさ '丁こア ミレ:.{ あなたのような人が増えれば /.:.:}弋ノ 弋ツ 6):.゚. 胡漢の共存が実現するかもしれませんと師懽は知ったかぶります レi:八 /.:.:.i:トヽ ノw、n> ‘`_ イ>、从| r亠!rく∨ヽ/:/ ヘ {_´ゝ' ムト∨: :〈ァ-ァ!:} / 三三三三三三三三ミ、 . / 三三三三三三三三三三ミ、 l 三三三三三三三三三三 _∧ | 三三三三三二 才'7/ し ∨ \ノ ヽ } 三三三> ' ´ // ノ癶 ,ハ リ / l 三>' ´ \ 7 イ ・ ヒ し' 無駄だとは言わねぇ。 . 〉斤l ミ≧x、_ )└个ー- ′ \ / | | ニ { ・ハ ――― ‐┐、 この世に不可能という事は何一つねぇからな。 つ | ノ ニ´ r_ ヽ. | ,ィ彡イ. l |ヽ 八 | / \ j ソ / |/ l | \ お前は解放されただろう? /し′ _| //ィ≦竺__二 ニ∧_/ / ,| , 厶| 7 ,ニニ T ! ヽ /. __ / 刈 / ∧ \ _⊥ ┴< | //ツ| / / \ \┬‐┐ ¬ 孑彡イ ,爿 | . / /. \ ` 二ニ -‐ ´, 川 | / \辷三 _ ィ彡リ | / \ 三二二
53 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:30:23.33 ID:JYDG1FiZ0 (//ヽ _ , . . - ― 、 ヽ// )r‐ 、 r‐‐、 >_:_:_:_:_:_:_:, ‐‐ 、:.:.:\ ////////)、)////////> '' ,`、` 、:.:ヽ ////////////////;;//_- 、、;;;;;,ゝ ゚)、_ノ >、) /,'//////////// ;;} } Y \、;;;;;;、_ \' / ////////// ;;} }--' 、 /:: >、 ;;; ヽ)_) /'////////ヽ;. ;∧∨ \: 、 >、 ;;{´ /////// : :`;;、 ;; ∧',>、 \`: : :〉 ;;) \'/. : : : :;`;;;;;;; 、\} ,、: : :ヽ〉〉 胡漢の共存もそうさ。 . ヽ : : : : : :;`;;;;;;;,, ≧= '、/_>、」〈 /' | : : : : : : :. :`;;;;;;;; `'' ー‐ '{ 必ず実現する . / | : : : : : : : : : :`;;;;;;;;; ,,, ヽ :./. | : : : : : : : : : : :`;、;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; } /. | : : : : : : : : : : : : :`;_;;;_;;;_;;;_;;;_;;;ノ . |、 : : : : : |/////ー⌒> 〉\ : : : : : |''</////∧ . ∨ \ : : : : |: : : : '' </ノ_ ∨ \: : : ',: : : / { . ∨ \:: ∨: /: : { . ∨ ヽ '\ {、__{
54 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:31:25.03 ID:JYDG1FiZ0 【紀元304年8月 晋 冀州 渤海郡】 ,.ィミ、 /彡巡} \__人_人从_人_人从/ ィ彡' Y イ _,,...,_ /} _) (__ '"rX二〉! / jY彡ミミヾ〈 ) 成都王め!! ( _,. ィベ _ィヘ 入_!/'/' ̄マミヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /: Tヘ: ヽ':`イィ/;'/ // ̄ 、'イトマ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ヽ ノ: γfァ┴-/イ'/ / 、 .:! ヤ` /; ィ´、_>=,イ// ル! ∧ 込 ヽ:.:i:/ } \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ノ: { ヽィヘ イ巛'{ /!.' ヘ ∨, ┴-、f ) > `ー,≦┤∧"{iリ ./:;:{、. ヘ / ,. -- 、} < 図に乗りおって!!! > f:´メ /'" ‘, / :;:;:;:ヽ、// ! ! < ( _r:'"〈/ ‘,/ :;:;:;:;:;:;>;ヘ / ト /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ _У⌒' ‘, :;/´ /,イ' 、.,.,ヽ',.ィ〉 > ./ / / `ー===イリ ヽ\"`` ノ ト、 __ /} __}心{ : : : ヘ / / / メ:廴 ̄ ィ彡>∠《ヾ,x' }ニニ〈 \ : : : ! ‘, / 入_メ; : : :ヽ, 彡f:;:;ハ,. ,ソヾハヽ _ ,仁ニ/\. \: : : }/ / / ヘ: : : : > ノ:;:;〉二ヾ’/.!i ,ィ‐'、 |ニ'/ \ `ヽ、_, -、_,. < / ,'{ : : 〈 /;:;:;:/ :ヘ/ / ! xィ_,.ォ}=ヘ lニ' { `ヽ、 //¨、∨_>" ,. i i: : : :〉 fr¬こi:{ヽ/レ メ ト、 イ'/ ヽヤニ、ヽレ ハ LT二fチ/ 二/ }.マ: :f ヾ´:;:;:;:;水才.: \ヾヽ) /二ヽハ∨ i.:ノ {ニ{ ヽ | !' / /,. .! マ;i;! 〈;:メ' / 、 /ヾ´ .{ 、r K'イ ∨/仁、マ! \;'; ! .!/ ,:;:' !ミ マ;! ,.入; / ∨ / .!ヽ ≧彡 \__,ゞ三≧.i `ヾ;.! .! ,:;: /∠ミヽ イ:;:;:;:イ' i ! ,ノ / .λ \圭' :.:. | ヤ: ヾニ! ./ i ! ;:; λ'ニニ∨ {;:;:;:〉、\i ! / 〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 世は風雲急を告げ、冀州にも八王の乱の混乱が及びつつあった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
55 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:32:00.87 ID:JYDG1FiZ0 【紀元304年頃 晋 冀州 平原国】 / _ト、/ |ィ_ ヽ.'´ ̄`ヽ/ ,.イ{、。 0 。 ノ-ミ / ,--}_f‐r‐ァV__ } ィ⌒ヽ 乂(__ノ_〈 - {,ノ´ノノニ=-_ //fニ''ヽ、ィニニ/≧==く⌒'<二ニ=-- ______ / / 〈=γ´:::⌒≧s。.,_⌒7ヘ_二ニ=-‐ ,.イi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:彡' (\ト、 /{ { :{ /7'^\::::::::/{ `ヽ'´ ノ/ハ ,イi:i:i:i:i:i:i:>ー‐‐''" 乂__ノ)_〉 ` `ーヘ\ヽ// / \::{ニ乂__,:: -‐‐ァ=彡イi:ア /i:i:i:i:i:iア´ ) ̄`ヽ、 `ヽ、  ̄`ヽ、 ̄\-=ミ //ー/_,′ ト.,⌒ヽ _ノヘイi㌻ /i:i:i:i:i:/ ) ̄`丶、 ``丶、 \⌒\⌒\ ̄\ .//\⌒ヽ ヘ二ニ=ニ二二二// /i:i:i:i:ア  ̄``ヽ、 ``丶、 \ \ ): : : ): : : V/\ \ ト.ノ-f⌒Y¨¨¨¨ニ=/-、 ,イi:i:i:i:ア  ̄\/\ ̄ ̄\ \)⌒: : : /: : ://: : ::)/⌒)⌒ヽー_二ニ=-‐…V ∧-=ニ¨¨¨ニ=- 、/i:i:i:i:i:/ \{;;;;:::::∨⌒ヽ: : : : : : : : : : : ://: : : : : /⌒\:: : : ::_:_:_:_ノ} }二ニ=- ̄ -=ミ、i:i:/ 亥亥ム:::::::::}〕ト。 〈-=ニ二::::::://: : : : : / ̄`Y´ ̄7-=ニ二: :ノ ,人ニ=- ∨ ::.. ̄`ヽー‐‐f⌒ヽ_^ー=ミ::::: :// : : : 乂__ { } (_)^Y-=ニア/ \ニ=- `ヽ、 ::::::::... \ー八 V ̄):::::Vニ//ニ=- : : :ハ__ノ(_)ソ⌒ヽー=彡ヘ ∨ニ=- \ \ :::::::::::.. \\ ゝ-イ ̄ヽ::::::∨/二ニ=- ∧(_) ノ⌒ー-=∨ / ∨\ ヽ ヽ ::::::::::::::::... \( ∨ハ {:::::::| |寸二ニ=- 癶 乂_ノ ー=ニニ| / ∨::ヘ ´ ̄ ̄´, 乂::::::::::::::\ ),.ィ∨ハ Y:::::| |::::寸二ニ=/ )ヘ/,V;;::.. ー=ニ|' /ニ=乂::::..... 二ニ=- }:::::::}::::\::∨fシ_人:ハ }l:_::| |_;;;;;;\二ア__/ V∧;;;::.. ー=ニ| / 从:::::\::::.... 二ニ=- ノイ:::ノ:::\:\)ー=彡∧j{ニル.| 刈ニ=-‐<::... V∧;;... ー=ニ| // -=ニ∧:::::::\:::::..二ニ=- ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 石勒はそんな時期に八騎で群盗となり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 後に十人を加えて十八騎と号し、馬を駆って遠方で略奪を敢行。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .帰還すると、略奪した絹・宝物を汲桑へ贈ったと『晋書』『石勒載記』にある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
56 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:33:01.59 ID:JYDG1FiZ0 ___ , : :´: : : : : : : : `: 、 ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ . , : : : : : : : : : : : : : : : : : , r 、: : : : : : : : : : : : : : : : :} . (///≧、:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ/)、 ,⌒),‐,. (//// \ /.∨//) , ‐ 、 ('///////// 、,ー\ 、 , /- 、 .∨/(,r,_(////ヽ //)ノ//////// 、__・_)ー'; 、ー'、_・_ノ‐' .∨/////////) /////////,r/ _ __ / ヽ ____ ∨////////_ 死ぬも生きるも天任せよ! /////>' /,<; ; ; `r‐' ,--,'; ; ; ;,ノ}}',`ヽ////// />/ // {{⌒lヽー_-`ニニニニ =__ .'l lノ}:.',、: \<// .恐れた奴が負けなのさ!! ,,/ /. 〈: ∧ー、__|_j ̄ ̄|_,} l_ノー'' }}:/∧. ヽ < /. / ∧;;'∧‐{: : : : : : : : : : : : : : : : }‐// ∧ ヽ 次の一瞬を生きようじゃねェか!!! / ∧;;'∧ 、: : : : : : : : : : : : : :./∨/. ∧ . / ∧;;'∧{⌒r‐‐、: : :r‐‐f⌒l // ∧ 、 / ∧;;ヽ\_!、__}:_:_,{___j__,ノ /. ∧ ./ ∧; : ー――――― /. ∧ /\ } ∧;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;/ ∨. \ }. ∧;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,/ ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 石勒の盗賊行為に、汲桑が裏で糸を引いていたのは言うまでもない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長きに渡る混乱は、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こうした人物をも呼び寄せるのである `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
57 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:33:39.96 ID:JYDG1FiZ0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 石勒世に出るというお話 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
58 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/30(月) 23:34:59.50 ID:JYDG1FiZ0 【第九十五回に続く】 新規CAST 〜晋〜 ●汲桑(きゅうそう) マーシャル・D・ティーチ(ONE PIECE)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/30(月) 23:47:46.83 ID:sfQGDjqn0 乙でした。
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 00:02:16.47 ID:+9rPyuP90 乙 人狩り自体は後漢末から行われてきたとはいえ末世感が
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 05:32:07.28 ID:OaP8ebKfo 乙です 英傑誕生の裏に善意も悪意もあるというのが面白いよなぁ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 07:58:10.59 ID:MoTnQKFD0 乙です。 人狩りで儲けようと思ったら、自分が狩られてた…
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 16:20:08.16 ID:MqDYtbSg0 乙ー 物が無いなら奪えば良いじゃない! …清談も遠い過去の話になっちゃった
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 17:03:16.51 ID:Yylvd1lVO いちおつ 最初から読み返してみてるけど随分遠くまで来たもんだ これだけ長く続いてて失踪しない>>1 にはマジで頭が下がる
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 19:41:38.16 ID:BQdYdAg40 >>30 ありがとうございます。吹雪なんですね 周辺のレスから気づくべきでした
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 19:43:43.97 ID:c/dtZgE/0 乙でした 異民族出身の奴隷の名前の付け方なんて、まあこんなものかも知れませんね (西洋の方でも、ガンビアのマンディンカ族の青年がアメリカに奴隷として売られた後の名前が“トビー”だったりしたし) 石勒の旧名の「㔨」も、外国人の名前の読みを無理に当て字しただけって感じもしますし
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 19:47:12.67 ID:/epRbdm70 ついにリアタイの時間軸に石勒が現れたか…
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/31(火) 21:43:37.05 ID:SYIhmsB00 乙です。 お上が奴隷を売って儲けようとかまさに世紀末やな… そりゃあ石勒みたいな人物も現れるわなと
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 21:57:28.53 ID:5WHrosEs0 >>1 乙ー。 これもう実質主役だろの石勒キター
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:40:40.39 ID:9uMJ/OwF0 乙です 石勒ほどラオウのAAがふさわしい人もなかなかいないっすね
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 02:43:15.16 ID:lKwRmB320 乙
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/02(木) 20:02:55.46 ID:aSgdueux0 乙でした。 漫画で病気の織田信秀が倅にあいつをうつけと言ったのは一体誰だと問うた。私は>1のAAを諸国の模範と言った奴って誰でしょうか。スレで書いてある?
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 22:58:07.63 ID:CGpTlYsF0 乙 北の方はAAが男臭いな
74 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 00:32:37.91 ID:2dlkWhFe0 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|\:::::::\::::::::::::/ /::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::| \::::::::\:::/ __人__ /::::::::::::::::::::/ `、::::::::::::::::::| \::::::::/ ⌒Y⌒/::::::::::::::::::::/ `、:::::::::::::::| _,,.斗:/ ,:::::::::::::::::::::/ _,,.ノ\::::::::::::| ⌒´ ';:| .先帝から諸国の模範と褒められた司馬顒です。 i::::::::::::::::::::′ \::::::| | |:::{:::::::::::::::!ー┬―‐┬ \| ー┬―‐| 次回の投下は j.:个::::::::::::| |::::::::::::| l::::::::::| 本日9/10(金)22:00からになります。 ⌒ll:::\:::::| 乂:::::乂 乂::::::| |l:::::( \ | 司馬顒、頑張ります! |l::::::::ヽ //// ///| 从::::::八 ┬‐ ┐ | \::::::`:.、 V⌒jI斗-‐∧ \「\≧ー 〈⌒ヽ, '"´ _,.斗}∧ \| /\ 〉 /:::::∧ r|: : : :}! { /:::::/: : \ }|: : : :}! __〉::::/: : : : :/\
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/10(金) 00:39:20.40 ID:072Mkbdu0 予告乙です。 模範、なあ・・・。
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/10(金) 01:57:36.02 ID:aUb9LoSC0 模範的忠臣である司馬孚おじさんの孫という安心感!!
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/10(金) 06:30:48.38 ID:Q7+Wb0x20 八王の乱的な意味で諸国の模範
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/10(金) 09:17:04.32 ID:fXwbqrqTO 模範的八王やね
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/10(金) 20:38:06.66 ID:FQ3NhJoK0 ええ司馬炎だったの(驚)! 先帝の目が節穴だったのか、その時から模範が老いたのか。今正に炎上している晋朝でした。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/10(金) 21:37:54.66 ID:dtTQTGQL0 予告キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ドヤ顔見るたび思い出せ…! 二度と思い出したくないんやけどな…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/10(金) 21:50:47.39 ID:N4hPpsHE0 やっぱり石勒カッコいいなぁ(現実逃避
82 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:08:04.56 ID:2dlkWhFe0 ._ イ´-‐_ニ=‐ ¨~ _.,,,,,,,,,,__ ``ヽ、ヽ、 ヽ `'i ,, . ヾ、ニ=‐´‐ ¨''''-:; _::_:. ヾ、:ヽ }i ,: i// ヘi `>-‐''" _.. ' ' ' ' ' ' '/ __  ̄ ‐- ._.、 i:i _,,.'' /_ . \"iヽ´ _. - ¨~∠ - .._ 〃 `ヽ `¨~ i: : / ` ヽ|ヽ;:'' -‐ '",,,/; ;〃 、、 ` ._ _. ヘ: : .ヽ ヽ;;;;;;;: : : : : : :/ ``ヾ‐ 、 `i::i'" .ヽ:i`! ヽ /i : : : : :l ,匕\ ヘ , 〉 ,-‐ツ/ 「やる夫が正史を書くようです」第九十五回だ。 ` .i : , l ゝ 弋_.)`1}`/、'"`イ=,'´/ゝ iヽ i,. , ; l "~/〃| |)/ i'/、 ,、 .界隈におけるマナーを守り、 ,'; ; ;ヽ ゝ l>''ツ / 〈. | |` i ヽ' .ヘ/ ネタバレ行為を絶対に行わない事が肝要だ。 ヽ''; ; ; ; ;ヽ i/|》// _.. '"^i | | / ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ |/!i '"_. ¨''-''''¨./i .さあ、我が王の軍勢の強さを思い知るがいい ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ | <ニニニニニニニフ ./: i ;、 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ i/i  ̄¨¨二 ̄ッ./ : i`, ,、 三ヽ、 ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ iヽ i/ゝー壬フ: : : :i/ :,ゞ; ; ; ;ヽ .三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ;ヽ/; ;i i,/ : : : : : : : : : :ゝ; ; ; ; i .三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ; ; i /, :w:wWw:w:ゝ^ ; ; ; ; i .三.三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; i 〃三三i ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `フ
83 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:08:38.42 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 徐州 下邳】 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } ○ ノ (青 州)}'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' (徐 州)ゝ,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ● > ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r-v'γ ヽ ハ_
84 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:11:08.91 ID:2dlkWhFe0 /.:: .:: .:: :_.::二ニ=‐--ミ .:: .:: .:ア__ へ.:: .:: .:: :` 、_ //.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .: :\:ヽ . '.:: .:|.:: .:: :|.: : .: /.:: .:: .:: .:: .:: .: ∨ .:: .:: :|.:: .:: :|、:|_:/:ノ|.:: .:: .:∧.:: .:: :. .:: .:: :|.:: .:: .l |/ |.:: :/___i.:: .:: :i .:: .:: :|.:: .:: :≧== |/ |.: /〈⌒ あれ、どうしたのー? .:: .:: :|.:: .:: :| ヾ=-|:/.:: | .:: .:: :|.:: .::八 /⌒ヽ /.:: .:: | 面倒事はお断わりだよー \.::人.::: |.:个 _,ノ_ イイ.::.:八 ` /\|⌒\{L _ ノイ.:: :/ _{ 竺∨ \\ { ̄ 寸彡 Y: {: ヽ ヽ } } 人 ___}_}_ イ 〉 , --──-、 晋 東平王 司馬楙 ., イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l それが、城外に東海王殿下が来ていまして .ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 東平王司馬楙。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 義陽王司馬望の子の一人で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 一時楊駿・趙王司馬倫に与したが、大赦令の恩恵で徐州の都督に就任。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 河間王司馬顒とは従兄弟に当たる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
85 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:11:44.65 ID:2dlkWhFe0 __ __ { / /ヽ ! 、⌒`` } ! ヽ /-、 ∧ Vノl _ -──- 、 ∧-‐< /! .イ : : : : : : : : : : : \ {==≦ , /: : : : : : : : i: : : : : : : :丶 ! _ノ} . : : : : : : : : : :l: !: : : : : 、: : : ヽ 、_ - ∨: :/: : l: :/.://l:ハ : : :、: : : : : : :, ∧ V: l : : i:/l:从ル' Vl/ル从:l: : :} ∧ ∨!: : l \ / l: イ: レ' 、 ∨ : ! / __ \ イ l: / 、 \:i wx Y::::::::::ヽ wx i :/} .東平王! 丶 \ l::::::::::::::! ィ´: / 丶 l≧=‐─‐ イ /: : / 共に逆賊成都王を討ち、陛下をお救いしましょう!! i丶 !___/ ``ヽ 、 !ヘ V+/ /イ } l V:≧=≦:::/ ヽV ヘノ 7::ハ:::\ ノ ∨ マ /::/ ヾ:::::} / `< マ``¨ ⌒ ( \ `< ノ ヽ 丶 `< 晋 東海王 司馬越 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『東海孝献王越伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王司馬越は六軍が敗北すると下邳へ出奔した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
86 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:12:16.62 ID:2dlkWhFe0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 如何致しましょう? ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! _r――-ミ_ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\ /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\ '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :. i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::. |八. . /.:\:. 沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:. |∨. ._.ノ\ ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :. 断わるに決まってるじゃん。 .|.:: ∧ ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i |.:/.:八 __ |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.| 成都王や河間王に睨まれたくないし。 |八. .∧:::ノ |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::| V/∧ |. ./ ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八| 封地へ帰還するぶんには何も言わないけど ∨ 、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/ |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :, 人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/ /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´ -=//二=- / /二二二二\
87 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:13:31.41 ID:2dlkWhFe0 _/. . . . . . . . . . . . . .::| |.:: .\. .\. . . \ /./. . . . . . . . _ . . /.:: | |.:: i :: .:: .:: . . . . . ヽ /.:: . ./. . . . . . . . . . .\.:: .: | |.:: |.:: :|.:: .:: .:: .:: .:: i /.:: /. . . . . . . . . . . .\. .\:// : .|.:: :|.:: .:|.: : :: : : | / , . . . . . . . |. . .\ . . . . ヽ.: 〈〈.:: .:,.::.::.|.:: .:|.:: .:: |.:: | /. . . . .:: | :: :: |.:: .: : .:: .:: .:: .:: .::.:\ __.::|.:: .:|.:: .:: |.:: | ⌒|.:: .:: .::ト.:: .:――.::i.::.i.:: .:: .:: .: |.:  ̄/.:: .::. :|.:: .:: |.:: | |.:: .:: .::.v.:: .:トミ :: |.::.|.:: .:: .: .:: |⌒Y:: :: :: :: |.:: .:: |.:: | |.:: .: : ノ\: | Vリ`八:|.:: .:: .:: .:, ノ /.:: .:: .::.人.:: : |.:: | 人.:: .:: \ \`" |.::/.:: .: /ー.:: .:: : /.:: .:/ : |.:: | \ : .:込 _ |/j.:: .::/⌒¬.::/ /.:: :/.:: .:|.: , /  ̄ ̄ ̄ ゝ イ_/.::.:/-‐ '" )、ノ .:: ,.:: .:: / とにかく先行きが読めないわけで { _ \个 -<ニ/)' / Y:/ :: / 人\__\ \_} -‐ '' " //) .: / _ -‐…  ̄ ̄ ̄ ̄ ノ〉:/ _ -=二二 { ____ -=彡 / /二二二二 、 _ -=ニ二二二二ニ=- // '二二二二二二 \_,. -=ニ二二二二二ニ=- -―――〈 {二二 ) ̄ ̄ ̄ ̄ }\二二二{ \ / 〉 \二 ヽ 〕i / /\ ̄/ _ \ / ―} 〕i /:. \ニ/ / / / // ' / /~\ / { (__彡 ⌒¬_人〜<{/ 八 / /.::/ / ー  ̄\ \. . . . . . . . . . . . ./ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 徐州都督の東平王はこれを受け入れなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
88 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:14:13.63 ID:2dlkWhFe0 /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 趙王に加担してたクセに…… | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 誰が徐州都督就任を口添えしたと思っているのかと lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 / .:.'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:v:.:.:.:.\`:.. |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } . ゙ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:. :.:.\ ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | / ..:゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.V.:.:.゙. '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | .′ ./ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:/.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| / \ -_-_ \─彡'| _- / / i / j.:.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:/、.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V.:| | jフ'".:.:.:.:.:イ.:.:.:.; 厶イ リi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:| | _,,.. '".:.:.:.:.:r'"_,;: '" x,,___ |.:.:.:.:.:.:.:\:.> V:.:.:.八x=彡 `~゙ 厶.:.:.:.:/\).:.| \:.:.:r- ' _,,.:".:.::/.:.:.:.:.:.:.| これは、封地へ帰って兵力を蓄えた方が良いのでは? )八 _ ⌒r-.く:.:.:.:.:.:.:.:.:.! |.:〕ト.. ` .イ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| . |:.:.:|.:.l`>‐r ´ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| l:.:. |.:.|..:.:.:j v-ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:. /: :/: : : : : : : : : : : } : : : ヽヽ /: :/: : : : / : : : : : : : :l: l : : }: : ゝ 晋 高密王 司馬略 /__, -'" : :l:.' : : : /: : : ハ:.l : : }: :l: l:丶 ー/゙ーr: : : : 从: :/, -'7r'⌒}' : :/: :.l: :} : ヽ ,':/: : : {: : : :l/,.ィ气r ィ气lノl' : : ' : }: : l} V{: :l : {f、: : !'" ヒzソ ヒzゾソ : :ノ: /l: : l} 捲土重来でありますね ゝ:l : ゝ: : ゝ """ ' ""_厶ィ: : :ソリノ `\: : : ー、 ー ‐ ノ: : : /レ' ⌒ヽ: : >, _ _, <:, -'" >'{l l} `<_ r≦、 Λ‐ ‐∧ /^ヽ 晋 平昌公 司馬模
89 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:14:48.07 ID:2dlkWhFe0 / : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : . /: : : : : : : : : : : : : : : : ' : : : : : : : : : : : : ヽ: :\ . : : : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : /: : : : : : :l: : :丶 ′: : : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : ': : : :l: : : : : : : : :. / : : : : : : : : : /: : : : : : :/: : : : : : : : : l : : : ': : : : : : : : : } .′: : : : : : : : /: : : : : : : ′: : : : : : : : :l: : :/ : : : : } : : : : | |: : : : : : : : : / : : : : : : : l: :|l: : : : : : : :.|:〜}:_:_:_:_:/|: : l: : l | : : : : : : : : ′/: : : : : : l/:|l : : : : : | : |://: :/l/`′: : :/ l:.|: : : : : : : :|: ,′: : : : : : : |l : : : : : | : |' ,ィア芯 ,':/l: :/ :|: : : : : : : :|: l: |: : : l : : : :|、: : : : : :|,.:.| ヾ h| // リ/ lハ : : : : : : l: l: |: : : l : : : :|:.\ : : : |ゞ| ヒl {' l ',: : : : : : V: :|: l: : : : : : : : : :\ : | "" 丶 機会を待つしかありませんね 丶:l: : : : : : :l: l: : : : : : : : : : : :lヾl 〉 ヾ、: : : : : V:',: : : : : : : : : : :| _ / \: : : : ',:',: : : : : : : : l: :| ` ヽ: : : : ハ: : l: : : : : ', | / ',: :/lノ 丶丶: : : : :',|___ / ___ }/ \', : : :从: : : : : :| /⌒丶、 ヽ: : l ',: : : : :| , -'" `ヽ ハ:./ }: : /lノ r==ミ- _ \ (ヾl} }: / ノ'´ `丶丶 丶‐ ノ}\ |/ /'⌒ \\ 丶-─‐┐、 / \\ \  ̄ | ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬越は即座に東海国へ帰還した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 蕩陰の戦いに従軍していた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .弟の高密王司馬略と平昌公司馬模も各々の封地へ戻った模様 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
90 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:15:44.90 ID:2dlkWhFe0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } ○ ノ 【高密国】 { { 脈 r 【平昌郡】' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' 【東海国】 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ● > /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ r-v'γ ヽ ハ_ \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ |'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ! |/\ 、 ゞ-イ // 余談になるが、 . ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ 高密や平昌といった聞き慣れない封地は \ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ 司馬衷の治世に城陽郡を一部分割して新設した郡である \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 〉―ァi'´ \ :::::::: | . /_ア^'┘ `ヽ、::j └ ′ `
91 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:16:37.70 ID:2dlkWhFe0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | わけが分からないよ .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< さて、前々から言っているが、 | | |::::::::| > イ |::::::::| .この年の天下の情勢は二転三転。 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 東海王が封地へ到着する頃にはまたも事態が急変する | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
92 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:18:46.36 ID:2dlkWhFe0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 局面を大きく動かしたのは、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .幽州の都督を務める王浚である。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: .高貴郷公の変に登場した王沈の妾腹の息子だ ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / __ ト、_)ー:\`ヽ __ ,、ノV\_、:Y}'/ィ:.}、 }ト、, イ{ヘト」辷>、V、:.\)、}:'/.:ィ:j.:Y }⌒ヽ }`ヾ^Y´ ̄`゙ヾ>''"¨沙'{ ー==…-、 {~;ニ:={` 寸ュ、 ヾ{,イ!イ{ _ ..≧=- }:{ }:| 、ヾ乏う! :f竺ツ }lレ′ ^ ̄/‐z 太原王氏が一人。 > < ≪>イ:リ , :{`"´ ,′> > / > }ル1_, ヽ. ヾ=ノ /´イ _> Σ 偉大なる王浚、字を彭祖。 > ´z ^v'/乙,_ `元〒 '.:,从 > ≧、 ⌒ヽ / ⌒ヾ」アイ洲从ァiア、 了 ついに、余の時代が来たようだ / /_ > ∨"ヾ丱':^`: : :∨ {>.、 `ヽ / \ \ `'' : : : : :} 、\ r'^: : \ / }_ /イ / | > マ>、 /{ } { : : : : :.、 /: : : : : : >/_ .| /、 {丕丕丕丕∨{:、 γ´: : : : : .':, . /: : : : : >'" }_// rv'⌒二ニ{ `ヾ二ム f^: : : : : : : :. . /: : : : >'" ⌒^^ー-'^/二二二ニ圦 }二ニ|⌒'"`: : : : : : : : :', ::´: : : :>:{ }二二ニニニニ〉 f二二| : : : : \: : : : : :\ 晋 安北将軍 王浚
93 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:20:15.22 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 幽州 薊】 yィvrイY ,ィ v小代 :/:./:.辷イ 代弋ヾ: {: 从: ィ: :ムィ vx乂:`:yー--ィ''''弋: :.ヌ,,__, ,, `'´ _ミ` `ーtr一 ヾソ辷 ´'ヾ_, 川川川川川川川川川,.,'' .;;;(({:j 込八_少 j:{)),, `、川川川川川川川川川川川川 -=ニ _ 上上上上上上," .,;;;;;;yT≧´Y| |ミ ト:|;;;;;;;, X_>ー<、上上上上壬上上上 `<⌒ヾ二二ニ,;' `'';;;;彡:Y´ー三イ`j斗;;;;;;,' ミニニニニニニ>´>'´ )y ̄ ≧ッ、 \ニニニニニ,;, '';;;;j込:辷アヤィ代Z;;;;;''´ ,;;`ニニニニニ/´ // <ニ≧、_____,,;ヾニニニニ'';;;,, '' ,,. `ー-一< y'' ,;;;''ニニニニニ/ミー-==≦彡イ おお、婿殿。 `¨ー=辷示ヾニニニ`゙;,;;;;;,,,,.. ;.\〈 /.;' ,,;;;;; ''ニニニニ/ミ辷ー'''¨ z少 ヾミ\ニニニニヾ;;;;;;;;,,,,,....,;; ___\ ∠;; ,、≦ニニニニニニ/辷===一 _,ィャチ彡イ よくぞ来てくれた ー-ッ__二ニ=≧ー-辷ー--- '';; ''゙ヾ'゙==========<''ニニニニニニニイ三三三辷==二ニ=彡'´ /ニニニ>ミ三三三 ハニニニニ弋_ノ======示=====弋_ノニニニ< l三三三>=ニニニハ ./ニニニニニニニ≧==イ {lー==一< { | } ヾミ辷彡' i 代辷=イニニニニニニニ', ニニニニニニニニニニ込 弋 ハ↓イ 从 /ニニニニニニニニニニニ, ニニニニニニニニニニニニ\ >ミ _____乂________彡' ./ニニニニニニニニニニニニヘ ニニニニニニニニニニニニニニヽ ヽ {{ \ / }} イ /ニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニニハ ヽヾ、__{j⌒ Y ⌒j}___〃 ノ /ニニニニニニニニニニニニニニニニハ ニニニニニニニニニニニニニニニニヽ. ヽ{l⌒ || ⌒l} ノ Yニニニニニニニニニニニニニニニニニニ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王浚は成都王が派遣してきた幽州刺史和演を殺害。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .かねてより婚姻関係にあった `ヘ:ゝ .' 小/ 鮮卑段部の段務勿塵と共に成都王を討伐すべく進軍を開始 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
94 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:21:19.49 ID:2dlkWhFe0 ' {\ \|\_/ i{ / ′ ! ', i / { |/ \ i{ / / / , ', | {\ | | 'Vヽ ′務 ∧ l | ′ { v'⌒! {/___ 〈| '/', / | | / ∨ { ハ| ヤf笊うぅ。! / _ ', ∧/ | , 寸人L | i Vソ |/ ィfうぅ。/∨l / /\(\l | Lソ , | 我が騎兵があれば成都王など物の数では i / ∧ ', | > / | ′ / , , | /| i | i { _l , | ` - イ i| l | | /( j , l\ /⌒`! | | \ ̄⌒`` , |、、〕=- =≦⌒` /] | |_ / >― _, | |―厂 l { | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> / | | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> __ ',:. | | 段部 大人 段務勿塵 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ー-ァ__,,,..ィ.:´.:.:./ ', | | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:./ | | :.:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ __,,..ィ=- 、 | | :.:.:.:.:/:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ,,.. -― ´ / ヽ | | :.:/:.:.:..:./:.:.:.:.:.:.:.:./ ,.. {__ \. | |  ̄ア:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/ , /,.-=.、-- ヽ  ̄` ー- .! i 期待している マ:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.イ V^''v> ,, ` < __ ノ  ̄レ'i:.:.:.:./ ゞ ー-゙ ..,, `''ー- ..,, 、 / レi:.{ ー- .., ''- ..__ ` { <:.:フ { `'' ー ミ{__/ ノ ヽ...,,__ ーャ- ..,, }  ̄`ヽ j:.:.:.:''ー 、 j ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋軍と段部の軍勢合わせて二万の軍勢だったと『晋書』『王沈伝』にある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
95 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:22:36.48 ID:2dlkWhFe0 / /⌒``ヽ、‐=ミ、 x=ミ、 / / }( `丶、 厂iしヘi:i∨ , / /(⌒\ ', ∨/ しヘi:i:i:{i:i:i∨ / /ノ、 、} ∨/ 八i:i:iヽi:i} ′/ /⌒` \ i}\ノi y ⌒\ // / }r f^i}/ヽ! { } , /\ノ^^\ 八 ( j j=====7 / _j__ ⌒ `' ノ! / _ / { , / x(___ \/⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 、丶` /___ { ' / ィi〔//⌒ ̄厂 > { ⌒\ ̄⌒\ ノ⌒\、 ノ / ' / /厂i∧ / /{ \ 丶=====くi:i:i:i:i:i:i:j}ィ 段部の軍勢に告ぐ! / { { {i:i:/  ̄ ̄ 、 \ \i:i:i:i:i:iヽi:i:i:i:/ / / ノノ /i:/ __{\ \ 、 \i:i:i:i:i:i:/ 中原の富が我らを待っている!! / / /i:i:{\_ -‐  ̄ \ 、 (⌒T^\ 、¨¨ : / / /ji:i:i:i:i:\ \ ⌒\ 、ノ ⌒\_j i , {_//i:i:i:i:i:i:i:/} ー───_ ̄ ─ ⌒工 | ′ ,:i:i:i:i:i:i:i:/ 〕⌒ ̄ ̄ _ ─ __ ノ | / /i:i:i:i:i:i:i/ \ ̄ ̄_ ‐ ⌒「 、 { /i:i:i:i:i:i:i:〈 }⌒ ̄「 , \> {i:i:i:(i:i:i:i:iノヽ j / { \___彡 { ノ } (⌒ ̄ /⌒\______ j ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八王の乱はここに至って、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 夷狄、胡人が本格的に参戦してくる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .最初に登場する鮮卑段部について紹介したい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
96 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:23:20.33 ID:2dlkWhFe0 ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l 鮮卑段部という部族は、 i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! 歴史上鮮卑という括りになっているが、実態がよく分からない。 ∨|:.:.! ノ/i/ノ ヘ!:| ノ!/′ .北魏の史書『魏書』『段就六眷伝』によれば、 ヾ!>ー- -- <イリ 段部の祖となった段日陸眷は漁陽烏丸の大人の奴隷だったという。 (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ .鮮卑なのか烏丸なのか、いまいち判然としない 〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′ ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、 (_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) ` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ / / ‖ i V :, ' / __ / /.:‖ .} V __ V , 〈∨/ { .{ i | .i | { }∧∨〉 |〉〈 { /| 从 | ト、.|V } 〉〈.} .i i〈∧〉{ _|./ .∨,務 |/ 从_ .i|} 〈∧〉 .| 私の伯父に当たるな。 | .{/ .!'`\∨ { /´ 刈} } .| | .杙芹ミ、 \ { ィ芹圷7 .} } .| いつの頃からか遼西郡に移り、 .| .| .辷リ 辷リ /} } ! 亡叛の徒を集めて強盛となったと聞く | .| i| /ノ} } | .| . |‘, ./ } j} .| l . | .\ ´ ̄` /i } .i ‖ .| =- _ .l |___.〕iト .,_ ィi〔___i|_ } |‖i | ,へ ¨ -=ミ .从 |==--┐─-::┌ー===:} j/ .i| ./ .>、 ⌒>ー ──┴:、 .V .{  ̄} |::::::::::::::| 厂 ̄ } / | / / `iト ., / .iTV {_.」⊥.r=ミ⊥L_ } /ニ=:ァ-v' / ` } 乂∨ _j{_jL_  ̄‖ / / / _。s≦`
97 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:25:29.53 ID:2dlkWhFe0 【段部の本拠地令支は後漢末の公孫瓉の地元】 .,、 盛楽 令支 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 ● /´ / r'´  ̄ヽ, .○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } .○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 > ○長安 ○許昌 ,ヘ' ヽ __ __ ‐=ミ 、丶` \)_ , , | L)\ ', / l ! X |ー=7 V) , そして、遼西郡の令支を根拠地とし、晋に臣従したわけだ。 {務八_| |L/ /}フ ', Vj矜 | |ソ ィ /ハ , 三万余の家を統べ、 〈 | リ }/ ', ', 馬上から弓を引ける者は五万騎いる。 . ____ マ__ | /_ ‐」┐ , \ /⌒ \r l √-‐/⌒\ ', i 王浚殿の他にも慕容部とも婚姻関係を結んでいるぞ / ノ⌒){ j/ /// ⌒\ , | < /Lノ ⌒ / /i{(/  ̄ } ', | .__ノ _// { {i:i:、\/⌒ 〈 !
98 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:26:58.66 ID:2dlkWhFe0 【>>97 修正】 【段部の本拠地令支は後漢末の公孫瓉の地元】 .,、 盛楽 令支 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 ● /´ / r'´  ̄ヽ, .○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } .○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 > ○長安 ○許昌 ,ヘ' ヽ __ __ ‐=ミ 、丶` \)_ , , | L)\ ', / l ! X |ー=7 V) , そして、遼西郡の令支を根拠地とし、晋に臣従したわけだ。 {務八_| |L/ /}フ ', Vj矜 | |ソ ィ /ハ , 三万余の家を統べ、 〈 | リ }/ ', ', 馬上から弓を引ける者は五万騎いる。 . ____ マ__ | /_ ‐」┐ , \ /⌒ \r l √-‐/⌒\ ', i 王浚殿の他にも慕容部とも婚姻関係を結んでいるぞ / ノ⌒){ j/ /// ⌒\ , | < /Lノ ⌒ / /i{(/  ̄ } ', | .__ノ _// { {i:i:、\/⌒ 〈 ! /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 段部という存在は『三国志』本文に記述がない。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .それを踏まえると、 / ヽ{ ト、ヽ l: 彼らは魏後期から晋代に、幽州の烏丸と鮮卑が集まった部族なのだろう ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
99 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:27:24.96 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 渤海郡】 ,.ィミ、 /彡巡} \__人_人从_人_人从/ ィ彡' Y イ _,,...,_ /} _) (__ '"rX二〉! / jY彡ミミヾ〈 ) 成都王め!! ( _,. ィベ _ィヘ 入_!/'/' ̄マミヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /: Tヘ: ヽ':`イィ/;'/ // ̄ 、'イトマ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ヽ ノ: γfァ┴-/イ'/ / 、 .:! ヤ` /; ィ´、_>=,イ// ル! ∧ 込 ヽ:.:i:/ } \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ノ: { ヽィヘ イ巛'{ /!.' ヘ ∨, ┴-、f ) > `ー,≦┤∧"{iリ ./:;:{、. ヘ / ,. -- 、} < 図に乗りおって!!! > f:´メ /'" ‘, / :;:;:;:ヽ、// ! ! < ( _r:'"〈/ ‘,/ :;:;:;:;:;:;>;ヘ / ト /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ _У⌒' ‘, :;/´ /,イ' 、.,.,ヽ',.ィ〉 > ./ / / `ー===イリ ヽ\"`` ノ ト、 __ /} __}心{ : : : ヘ / / / メ:廴 ̄ ィ彡>∠《ヾ,x' }ニニ〈 \ : : : ! ‘, / 入_メ; : : :ヽ, 彡f:;:;ハ,. ,ソヾハヽ _ ,仁ニ/\. \: : : }/ / / ヘ: : : : > ノ:;:;〉二ヾ’/.!i ,ィ‐'、 |ニ'/ \ `ヽ、_, -、_,. < / ,'{ : : 〈 /;:;:;:/ :ヘ/ / ! xィ_,.ォ}=ヘ lニ' { `ヽ、 //¨、∨_>" ,. i i: : : :〉 fr¬こi:{ヽ/レ メ ト、 イ'/ ヽヤニ、ヽレ ハ LT二fチ/ 二/ }.マ: :f ヾ´:;:;:;:;水才.: \ヾヽ) /二ヽハ∨ i.:ノ {ニ{ ヽ | !' / /,. .! マ;i;! 〈;:メ' / 、 /ヾ´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王浚の軍勢は冀州へ侵入 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
100 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:29:03.97 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 中山国】 \ \ \ \___ \ _|_l□l_ rr=r===・___ \____|_|二|_,=====、__Liニi,ュ_/_|[][]|_ ||_|ム ̄ ̄ ̄/”'''=ー-,iコ二ヘ_\_ヘ,r-r`'ー―r,‐――――,r―‐,ー、 ||_| ̄l ̄l ̄'|”“''l'''=--/―-/二フニ入,,k___,,ゞ‐―――‐‐`---`-" ,t-----`ニ'ュ='=┴------'--、t'---it'oi--i==i=ik、___ |-------------------------"'',-oo、______"''→oo、 \__________________∠ヘ二ヘ i)) i))"フヘ二ヘ ゝ,,|_|__|___|___|__|__|(O)ニllニ)――――‐クニllニ) キュラキュラ \_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソゞ_ソ_ンニllニノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノニllニノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ \ \ \___ \ _|_l□l_ rr=r===・___ \____|_|二|_,=====、__Liニi,ュ_/_|[][]|_ ||_|ム ̄ ̄ ̄/”'''=ー-,iコ二ヘ_\_ヘ,r-r`'ー―r,‐――――,r―‐,ー、 ||_| ̄l ̄l ̄'|”“''l'''=--/―-/二フニ入,,k___,,ゞ‐―――‐‐`---`-" ,t-----`ニ'ュ='=┴------'--、t'---it'oi--i==i=ik、___ |-------------------------"'',-oo、______"''→oo、 \__________________∠ヘ二ヘ i)) i))"フヘ二ヘ ゝ,,|_|__|___|___|__|__|(O)ニllニ)――――‐クニllニ) キュラキュラ \_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソゞ_ソ_ンニllニノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノニllニノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 并州で成都王討伐に挙兵した友軍、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東嬴公司馬騰の軍勢と合流するためか、太行山脈に沿って鄴へ進軍 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
101 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:29:32.40 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 -'" ̄ `丶、 _/ / } l′ 丶 ) レ ┛┗ __ } { / 〈 _,,..--- _} ┓┏ _. : : : : : : : : : : : : : : : . . _ / V-─  ̄ 、} Y´ | l ..-'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ' | { : :. ,. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶 / | { { } : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', : : : : : : : :. | , -'} {_ / } } ': : : :/: : :/ : : / : : : : : : : : : : ',: : : ', : : : : :. ,' |``'〜-‐' 〉 l'〜ニニ〜' ノ :. ': , : : : : : ': : : :': : : : : : : : : : : : ',: : : ', : : : : :. ' \ , -'" \_, -'" :. ,': ,: : ': : : :': : : :' : : : : : : : : : : : : }: : : :}: : : : : :. / `7¨´ v: :{ : {: : : :{: : : :{ : : : : : : : : : : : : }: : : :} : : : l : :}l / ', : :l : {\l: l: :l : |: l: : : : : : : :l: : :l:/:.l: : }ノ: : :l: : ' V: : :',:八从廴|从: ヽ: : : :/}: ノ小匕ハ : :l: : : :' / ヤ : : :マf‐茫丐ミ、^V^ヽ/斗ャヒ斥==ァl : } : l/ : :1 ` r' n lヾ '"r' n l l' }:ノ : / / ャ :.}ハ ヾこり ヾこり ヘ : / ' .来たわね人間の屑! ハ Yゝ /:./:./:./:. ′ /:./:./:./: /_,ィ:/ ハ .': :. ヽ- v⌒` ´⌒v /: : :}′ /: : } 迎え撃ちなさい!! {:.l: :. }、\ { } ,..': :// //: :}V |:.l: : :. 〈 l\> .乂 ノ イ: ノ.:/ .: :/ |人:.|、:. ',: ヽ/ } >─<{⌒ '´ : ′ /l/ ′ヽ }l:. r彳,..-‐-.., ミl .: ハ / 晋 成都王 司馬穎 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当然成都王は王浚を迎撃すべく兵を出した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
102 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:30:59.30 ID:2dlkWhFe0 .,、 盛楽 令支 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 〇 /´ / r'´  ̄ヽ, .○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 ×平棘 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } .○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ, /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 > r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ ○長安 ○許昌 ,ヘ' ヽ \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ |'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ! |/\ 、 ゞ-イ // . ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ 両軍は趙国の平棘という地で遭遇した \ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 〉―ァi'´ \ :::::::: | . /_ア^'┘ `ヽ、::j └ ′ `
103 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:33:12.31 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 平棘】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ 大変です! / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ .敵は王浚の軍勢ではありません!! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ ノ /> > / } // _ ‘, } / / 6三ノ / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ ┣¨┣¨┣¨┣¨ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | | ヽ{ゞ‘, | | | 状況を詳細に報告して下さい | \ヘ ' /.| | | | |'ヘ. _ __ / | | | | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ 晋 中護軍 石超 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の軍勢を率いるのは石超らである N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
104 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:33:40.27 ID:2dlkWhFe0 ┃ ┃┃―― ‐ ゙, :::ト、_、__( ,, イ-‐'', :::) 〔、,,,__゙、;;,,,,_,イ :::l:: ゙゙y'" ┣━ ―‐''''''' ゙、 ::/ ゙l '' ::) l :::i :::::ト ::::f゙ / ::ハ :::::γ个= ,,,__,イ ┃ --‐‐''''''"" ゙, :::l j ::/ | :::゙i ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,' ┃ ┃┃ ゙、:::!、 ( :::i゙ ヾ-;;, ::!、 :::j、 ,' :::/ | :::::ノ ゙,:::::/ ,' ..━╋━┓ ‐''"_,, ゙、::| l、 :::ト, "" ゙''‐''゙ i ::/ ( ::::イ /:::/ ,' ┃ ┃ ‐''"_. | ::| ゙;;;;;' \从/: ,' :::,' ゙i ::::| (::::::>(´⌒;;) ┃ ┃―'''" ゙;;;;' \从/ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;) ┃ ┃┃ ;;∵.,"' \从/ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;; ..━╋━┓ \从/ / ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒゙;; (´⌒;; ┃ ┃ ''"∴::. // (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ゙;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;; ┃ ┃ ''" :// / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;; // (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━ // (;;;⌒`) / ;;;⌒`)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃ ┛ \`ー- _ , ィ >' ~ / ̄ ̄ ̄` 、 / / _/ , : ´{ / .i ヽ \rf⌒Y \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ./ /_ , : ´/ ./,イ .{ /ヽ i| } __ ∨≦⌒ヽ ) > / ./ ._) / //X ./務_ -= ⌒}从 .∧ヘ∨7v⌒≧xV < 敵は鮮卑か烏丸の模様! > /\ / /_ /. 。s≦イ.} 笊./'.イ苳卞リ }./=ヘ/ ,ヘ〉∨ V < ( / .ヽ/ //':>x {\ j {イ /イ ヒソ / _jノ 二∨ :. } /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ / //:::::::::{ ∧ { .r=ミ、 Y'⌒} V } j} / /_丿 ̄⌒ 〕iト .,//∧ .',.{//∧ 〉'/ } } ,:刈 / / ̄ /⌒ヽ〕iト ∧∧乂⌒} x-イ _} } // .i} / {////} /⌒i>r=- .._。s≦ /_彡'^} / ' / ‖ ___{////} ///‖⊥に=ー- ̄_=┐ .‖/ / .‖ ´⌒ ̄≧=-V///}_ {/Y⌒i._L__ ∨_彡' , ' ./ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『成都王穎伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
105 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:34:30.79 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 中山国】 | | | | || |ヾミ| ||| ||| li | | | |込 | | | | 、. | || | || | | | | || | _ ||| ||| li _..| | | | `ー-、 | | | | ト_、 || | || 辷二ニ=ー | | 辷ニ=ー.| || | | ||| |||.≧ミヽ_ヾ_ .| | 辷ニニ==ー-- | ¨_ | || | | | i | | || | | ||| .〃⌒ヾ \ )小. | | | | | | | | | || | || | | | i | ト, | || | .辷-==ー彡 ⌒斗'`ヾ_ィル, | | | rー--ミ_l l | | || | || | | | i | |込__彡..ー=彡 ¨¨ヽyヌ ヽミ, tテミ rYイ'',, | | | トー=='⌒ヽ. | | || | || | | | i | | | || .≦ \ ミ __{''| _.| | || | | | | | | || | || | ::::::: | | i ::::::: ::::::.〃 ヾ ー==从 `ヾ| l| | | | | | | ||:::::.. || | .:::::: | | i ::::::: :::::::: 〃 〃 乂从小、 `ヽ| || |::::::: | | :::|:::. | ||:::::::::: | :::::::::::......| i ..::::... ::::: /从j ',, ハ { _| |::::: :::::::::::::::::: ..:::::::::::::::... / 小从 从 ',ー-、 ハ ゝ.|:: さて、どれほどのものか :::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::./ {イソイ{Y ',ヒイ彡Vi, 人:::: :::::::::::::::::. :::::::::::::::::::/ ハ小 V彡イ_小 i{ヾハ:: 从 从ハ } リ .}{ 从ソ ', { _彡 ル从 ,( ) | ∧ ` ー---一=ニ二 / /、_yイ´ `)、 V 人 .丿 / / {{弋____彡l} 込 人 / / イ`テ===リ {|} jレ´ ヽ リ / |彡. {|} ∨l ./ 丿`ヽ. ィ个t ノ:| / / `ヽ彡< >ミ=ーイ:::::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王浚は冀州へ入るなり進軍を停止 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
106 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:34:56.96 ID:2dlkWhFe0 \ \ \ \___ \ _|_l□l_ rr=r===・___ \____|_|二|_,=====、__Liニi,ュ_/_|[][]|_ ||_|ム ̄ ̄ ̄/”'''=ー-,iコ二ヘ_\_ヘ,r-r`'ー―r,‐――――,r―‐,ー、 ||_| ̄l ̄l ̄'|”“''l'''=--/―-/二フニ入,,k___,,ゞ‐―――‐‐`---`-" ,t-----`ニ'ュ='=┴------'--、t'---it'oi--i==i=ik、___ |-------------------------"'',-oo、______"''→oo、 \__________________∠ヘ二ヘ i)) i))"フヘ二ヘ ゝ,,|_|__|___|___|__|__|(O)ニllニ)――――‐クニllニ) \_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソゞ_ソ_ンニllニノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノニllニノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ \ \ \___ \ _|_l□l_ rr=r===・___ \____|_|二|_,=====、__Liニi,ュ_/_|[][]|_ ||_|ム ̄ ̄ ̄/”'''=ー-,iコ二ヘ_\_ヘ,r-r`'ー―r,‐――――,r―‐,ー、 ||_| ̄l ̄l ̄'|”“''l'''=--/―-/二フニ入,,k___,,ゞ‐―――‐‐`---`-" ,t-----`ニ'ュ='=┴------'--、t'---it'oi--i==i=ik、___ |-------------------------"'',-oo、______"''→oo、 \__________________∠ヘ二ヘ i)) i))"フヘ二ヘ ゝ,,|_|__|___|___|__|__|(O)ニllニ)――――‐クニllニ) \_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソ_ゞ_ソゞ_ソ_ンニllニノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノニllニノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東嬴公司馬騰及び…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
107 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:35:33.55 ID:2dlkWhFe0 /二二Yニヽ / ( ゜)(゜)ヽ / ::::⌒`´⌒::::\ | ,-) (-| よーしお前ら。 ,┤ i〈 、_____, 〉 / / ! ヽ\+┼┼+/ / きりきり働けっていう。 __/ ヽ `ー‐‐'´ / , -‐''" i \ 人 ニヤニヤ 噂に聞く烏丸の強さを見せてくれっていう -''~ | \`ー----‐'´! iヽ、 ヽ \ / i `ヽ、 \ 丶_/ | \ ヽ /O \ | \ <人>:::::::::/:.:.:.:.√|:.:: Y:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ <人>/:.:.:.:.:/:::リ:.:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.ハ 匸[_匸_]:.:.:.:/:::/:.:.:.:.//:∧:.:.:.:.:.:.:`、:.:人__ ,≫―==彡/::/_/:::/:.:.:.:.〈/:/ ∨:.:.:.:.:.:.:|:.√ ̄\ く/ ┌―=≦∠__/:.:.:.:.:.:.:.:厶イ ∨:.:.:.:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.\ はいはい。 . /¨¨¨ア:.|:.:.:.:.:∧¬ト/}/ ∨:./:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ∠__:.:|人:.:{ ,≫¬y -=彡 У:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 分かりましたよー。 / ,,‐┬'’:.:.:.:.\ヽ弋ツ '''/:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 ,′ /´ /:.:.:\:.:.:.:.:.:.ハ ''' /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| あ、うちら烏丸じゃないのでそこはよろしく .′ | /:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.込、 - |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈 <ノ ′ | ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.> イИ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}∧:.:.\_ノ〉 | |∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、__/ア┘ |:.:.:.:.:.:.:.__/⌒\ `'ー‐彡 i | |{_人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ./` ´/|:.:.:.</::::/: : : : : : \ |. ├―ヘ \:.:.:.:.:.∧.:.::| |'⌒У 八(⌒´::::/: : : : : : : : : ニ=┐ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ……烏丸と羯に成都王司馬穎を襲わせた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 形の上では自身の主簿である祁弘を先鋒としていたが ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
108 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:36:00.49 ID:2dlkWhFe0 ,、‐--‐ 、r‐ 、 「` 、 _ノ У/^〉 jI斗─‐、|........\ >'"⌒ヽ ,イ、___才′ /:. 〈 ̄`ヽト、........〕\ ______ >'"ニニニl |/ }_ノ \\ ト、 \_ソニ7´ ̄厂{^''〜ヽ、〔 ̄ ̄``ヽ、 了 >'"ニニニニニl | \) |....ヽ/:.:.:.:,′:. 人:. `>─=ミ、、 ‘, ( >'"二ニ二ニニ二l | |...../:. : :/:: / : :}~''┬……‐、 \/「⌒〕 ) >'"ニニニニニニニ二l リ r‐‐し' : :〆:. イ:.:.:.:.:.:ハ : :ト、:.:.:.:.:. : \ト、 \_廴/>'"二ニ二ニ二ニ二ニニニl/ . メi:∨-=彡'"^\:: : :厶}ハノ、 ',:.:.:.:.: : Y:| \ /ニニニニニニニニニニニ/ . /i:i:i:i|:. : :| : :ト、 : :`ヽ、イんハ∨:: : :i: : :|.:| )/ニニニニニニニニニニニ/ ん斗r、|:. : :| : :|イ >‐‐┘乂ソ リ:.:.:.:.:|ハ: }イ /ニニニニニニニニニニニ/ よーし、みんな! 人i:i:|⌒|:. : :|:: 坏んハ _、 'ー‐ァ'^リノ' /二二二二ニ二ニ二二二, ヘ、 / `¨ 人 : :|\{{、くソ′ /_r‐〉 / : :i//二二二二二二二二二>'".:.:.:.:.:.>==<_ .文鴦について来い!! \{:. 小 /ィ'^ / / i//二ニ二ニ二ニ二ニ二>'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 乂从 \ ` ー‐''´ ,/ : :{ /二ニ二ニ二ニ二ニニ/ 突撃するぞー!!! 厂∨_>''" ̄厂{:. : :| {ニニニニニニニニニ/ |i : :|/ \ / ∧ : :∨ニ二二ニ二ニ二ニ/ \__人_人从_人_人从/ リ:. /\__Y \:. \ニニ二ニニニ二/ ___ _) (__ r………==彡 '"∝厂d|⌒ヽ \:.:.\ ニニニニニ/ ⌒\\ ) おうッ!! ( \ ( ̄ ̄ / ヘ」()ノノ \:.:.:.:.:.:. ̄ ̄`ヽ |.:. ̄ ̄) ( ̄ ̄:| . ヽヽ/´ ̄`ヽ/i:i:i:i:i:厂´ `、ニニニ 〕.:.:| j : /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ | . |/|,/ Y⌒ヽ_/ヘ \ニニ/|.:.:.| /.:./ . , ヘ〕人'i, ,i| 「ヽ /  ̄ ̄`7´ 乂:.'ー───‐ '" :/ _」佝ニ . /:/ヽ」| )r--ヘ 乂/ _____L__ >──── ''" 、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:. γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | …………? | ヽ________乂 .
109 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:36:51.22 ID:2dlkWhFe0 【>>108 修正】 ,、‐--‐ 、r‐ 、 「` 、 _ノ У/^〉 jI斗─‐、|........\ >'"⌒ヽ ,イ、___才′ /:. 〈 ̄`ヽト、........〕\ ______ >'"ニニニl |/ }_ノ \\ ト、 \_ソニ7´ ̄厂{^''〜ヽ、〔 ̄ ̄``ヽ、 了 >'"ニニニニニl | \) |....ヽ/:.:.:.:,′:. 人:. `>─=ミ、、 ‘, ( >'"二ニ二ニニ二l | |...../:. : :/:: / : :}~''┬……‐、 \/「⌒〕 ) >'"ニニニニニニニ二l リ r‐‐し' : :〆:. イ:.:.:.:.:.:ハ : :ト、:.:.:.:.:. : \ト、 \_廴/>'"二ニ二ニ二ニ二ニニニl/ . メi:∨-=彡'"^\:: : :厶}ハノ、 ',:.:.:.:.: : Y:| \ /ニニニニニニニニニニニ/ . /i:i:i:i|:. : :| : :ト、 : :`ヽ、イんハ∨:: : :i: : :|.:| )/ニニニニニニニニニニニ/ ん斗r、|:. : :| : :|イ >‐‐┘乂ソ リ:.:.:.:.:|ハ: }イ /ニニニニニニニニニニニ/ よーし、みんな! 人i:i:|⌒|:. : :|:: 坏んハ _、 'ー‐ァ'^リノ' /二二二二ニ二ニ二二二, ヘ、 / `¨ 人 : :|\{{、くソ′ /_r‐〉 / : :i//二二二二二二二二二>'".:.:.:.:.:.>==<_ .文鴦について来い!! \{:. 小 /ィ'^ / / i//二ニ二ニ二ニ二ニ二>'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 乂从 \ ` ー‐''´ ,/ : :{ /二ニ二ニ二ニ二ニニ/ 突撃するぞー!!! 厂∨_>''" ̄厂{:. : :| {ニニニニニニニニニ/ |i : :|/ \ / ∧ : :∨ニ二二ニ二ニ二ニ/ \__人_人从_人_人从/ リ:. /\__Y \:. \ニニ二ニニニ二/ ___ _) (__ r………==彡 '"∝厂d|⌒ヽ \:.:.\ ニニニニニ/ ⌒\\ ) おうッ!! ( \ ( ̄ ̄ / ヘ」()ノノ \:.:.:.:.:.:. ̄ ̄`ヽ |.:. ̄ ̄) ( ̄ ̄ . ヽヽ/´ ̄`ヽ/i:i:i:i:i:厂´ `、ニニニ 〕.:.:| j : /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ . |/|,/ Y⌒ヽ_/ヘ \ニニ/|.:.:.| /.:./ . , ヘ〕人'i, ,i| 「ヽ /  ̄ ̄`7´ 乂:.'ー───‐ '" :/ _」佝ニ . /:/ヽ」| )r--ヘ 乂/ _____L__ >──── ''" 、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:. γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | …………? | ヽ________乂 .
110 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:37:29.74 ID:2dlkWhFe0 . … . :/ノYニヽ : :/ (0)(0)。ヽ : :/::::⌒`´⌒::::\ : なんだあいつw :| ,-) (-、.|: :| l rヽ/⌒ヽノ | : .自分を文鴦って名乗る不審者かっていうwww :\{/ //: ∨:::::::>:.:┌:.、:.:.:_:.:.:.:`丶、:.:.:.:.:.:.:.:.:.::\ . ∨::/:.:.:.:.:.:|:::::|:.:.|:|:.|:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ ∨:.:.:.:.:.:.:.|:::/:.: |:|:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.人_ [Y匸]:.:.:.:.//:.:.:.//:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:|/⌒\ /:.]:.:.:.:.:.://:.:.:.〈/:.:/\:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.\ 」:.:.]:.:.:.:.く/:.:.:.:.:.:.:.:/ ___:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ]|:.:.:]>:.:.:.:ハ:.:.:.:Ν/ ィ卞⌒ }>}/V:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. あれはアタシの弟でね。 <[|:.:..:.:]>Ν`\_| 弋ツ 冫:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \:.:.:.:.{ィ卞ハ ...... /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 文鴦みたいに強いから、 \刈{ 弋ン /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| いつの頃からか段文鴦なんて呼ばれてるのよ。 .|:.:.:.ヽ ... ゙ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | |:.:.:.:.∧ r_、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 本人も随分気に入っちゃってさ /:.:.:.:.:.:.:丶 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/}/ /:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.> .イ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:._∧:.:.人___ 人:.:.:.八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::八:.:.:.:.:.:.:{/⌒¨¨ニ=┐ \___/ \{ \:.:.:.:.:.:../:.//}:.:.:.:.:.人/ / ̄ ̄\ )_/}/ /八厂 ̄/./ | / / / / / / |
111 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:38:37.78 ID:2dlkWhFe0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| へっ……? /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 ひょっとして、お前ら段部の……? |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } ∨]::::\...:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./::「)::::::::| ∨]::::::,≫‐:.:.:.:.:.:.:.:.:‐≪]:::::::人 __冫/_:.:.:.:.:厂l:.:n:.:.:.:.:.:.\/:.:.:ハ 〔_只__〕:.:/::/:.:.|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.厶 _,, イア:.://:.:.:./:/:.:.://:.:/\:.:.:.:.:.:.:√`丶 \/:.:|//:.:./:/:.:.://:.:/ __ ∨:.:.:.:/ハ:.:.:.:.:.\ /:┌く:::/∠_/:.:.:〈/:.:/ ´ ∨:.:/:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.`、 そっ。 /:.:.:.:.:`I爪:.:.:.r¬禿/}/ ィ禿¬y/:.:.:.リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.八レ\|{ 弋ツ 弋ツ/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| アタシは段部大人段務勿塵の次男の段匹磾。 |:.:.:.:./.:.:.:.:∨:.:.∧ '''' ''' {:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| ∨:.:|:.:.:.:.:.:.:.\:.:込、 - - イ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:./ リ よろしくね \{\:.:.:.:.:.:.:.:Υ > _,. イ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( >-ミ:.:.リ __/〔} _/\|:.:.:._/⌒^ / }/ ∧__/Υ{__/\( `、 / jニ{// [廷_] // }ニj/ \ 人 /ニゝ--イ⌒ト--くニ{ 丿 }T"⌒7ニく___」ニ八___]人 __/ 段部 段務勿塵の子 段匹磾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 段匹磾、『晋書』『段匹磾伝』によれば東部鮮卑の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 段務勿塵の次男にも関わらず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 永嘉年間に左賢王に封じられたため、八王の乱で功を立てたと思われる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 段部の一方の旗頭であり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 後に弟の段文鴦と共に石勒・石虎と交戦し、彼らから一目置かれた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
112 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:39:40.74 ID:2dlkWhFe0 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ⌒ヽー/ : / : : ノ : : /\: : : : :` ー――ァ ,/⌒/ |:.:.:.:.:.:.:_/////// : /{: / : : /: : : :\: : : : : : : :< / |:.:.: ////////:/ : / : : /: :/: : : : ` ー┬―― :ヽ. / )//〃/////:/: :/ : : /: i: :/ | : : }: : : : :|: : : : :∨ }く⌒''/ ////(⌒ヽ//:/: : :⌒)/ 、 :∨ |: .:/l: : : :/|: :|: : : :l: :} ヽ/ / \///ノ ∧|/! |: : :|: :| \: \}: / Lzzx、|: :|: : : :| ノ / /  ̄ / : j: ||: : :|、__{``/ \_:>イ´ft ぅ |: :|: : : :|′ / / /: : : :||: : 从_ィチ灯ぅ 乂リノ / : /⌒7 /\ /: : : : :∧{、: : : ヾ 乂リ /イ:/ / /.:.:.:.:.:.:\ / : : : : / / \: : ハ ′_、v┐ 7 / イ\.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ / : : : : / ′: /`¨'人 <^` } イ / / \:.:.:.:.:.:.:.:.: 兄上ー! / : : : / |: : :{ / .> .,_ ー / ノ / / \:.:.:.:.:.: . / : : : / .| : / /{ {ー=ニ  ̄/:/l イ / ヽ \:.:.: .はやくー!! ――. . ´: : : :/ |: :| {:.:\ 〉.:| |.:|_ {:( ノ// / } \ : : : : : : : ィ 人 { >‐:.\{ :.:| |.:|/\ヽ { / ノ  ̄ ̄ ヽ´.:.:.:.:.:.:.:y゚ :.:| |.:|/y゚ \\{_ / ̄ / }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:人 ` ー `ヽ イ / /γ⌒´ ̄ ̄`ヽ丶γ⌒ヽ ): :} / . / 〃 {/{ 。メ 。 { ∨:{ }_/:/ /| 段部 段務勿塵の子 段文鴦 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 段文鴦。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 段務勿塵の三男で N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 後年段匹磾に従い、石勒・石虎と幾度も死闘を繰り広げた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 何故こんな名前なのかは分からないが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『晋書』に残る彼の事績を見るに、猛将だったのは間違いない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
113 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:40:51.80 ID:2dlkWhFe0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 石超将軍ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < 敵の騎兵が!!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ __┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ __ ≡⌒)_;;⌒)//⌒);;⌒) ⌒)⌒) __ // ⌒);;⌒)//⌒);;⌒) ⌒) ;;⌒) ⌒) ;;⌒) // //≡≡;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ;⌒) ;;;;⌒);;⌒)⌒);;⌒) ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙'''''''''''''::::::::::::::::: /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 平棘の戦いは一方的な展開になった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
114 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:41:20.56 ID:2dlkWhFe0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 撃てッ!!! ( , ===----、  ̄ ̄) ( ̄ ̄ 〔☆ ヽ)・)=========<@> /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ __.i_イ  ̄二\ヘ ̄ ̄'ヘ.、 _i__|__|_[_]_\過O......過 (◎ 血_ 血_ 血_ .◎=)) ))=) . \O OO OO O//二// ^^^^^^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄^^^^ ̄^^^^^ , ===----、 〔☆ ヽ)・)=========<@> __.i_イ  ̄二\ヘ ̄ ̄'ヘ.、 _i__|__|_[_]_\過O......過 (◎ 血_ 血_ 血_ .◎=)) ))=) . \O OO OO O//二// ^^^^^^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄^^^^ ̄^^^^^ , ===----、 〔☆ ヽ)・)=========<@> __.i_イ  ̄二\ヘ ̄ ̄'ヘ.、 _i__|__|_[_]_\過O......過 (◎ 血_ 血_ 血_ .◎=)) ))=) . \O OO OO O//二// ^^^^^^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄^^^^ ̄^^^^^
115 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:41:51.52 ID:2dlkWhFe0 ,,、 -''/ イ /,r ''了 / 了 / /,/ // ,/,r、- _,,,、 -ー ― / /:/ // _/'. /レ '' " ,、 / イ / / __/: l/ / z- "/ / |. / //__, /,、-''" / / . | レ '''" / ,,、-' / . | ,、-ーー' ,、-'' " ,,、z | r' l" ,、- ' | | / ,、 ''" | | // / | /√ | / |/ ャ――z / / lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、 ∠,,、 -z ,r――― ''" 、 '"´,、ィ / 、 '" ,、 '":ツ / /゙ '' 、 、-' ,、 '´ / / /_ / ,、-'"/ | ,、 '´ / / `',,、- ''" ,,,/ '´ / /l/ / / // / __/ ∠ / | / | / |/
116 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:42:18.48 ID:2dlkWhFe0 _,. |. l、,..-"゙'' ― 、__. ./ ./ ! .゙く_./ ゙';;./ _ 、 .゙iリ,、 .ノ .! ._,./ ./l゙ `l、 r-/ .リ'-./ . ノ゛ _i_/ ,!.,, ~゙ヽ . { _| `L,¨.! ./'ヽ、 . 弋 .\ .... ゙'、 . ..二二=─ l| ─=二 ゙l-''''゙‐ '、 __ -./ ゙´ /.| .i、 / / l゙ "くミ,,,_ │ i / V L// │ ." \,,-‐'"゛ .そ l.! _.'゙.. -. ,i`l- 、 __>┐ .ヽ ._ !゙"'''''' ,て l .l√ ″ ./ ! . >ヽ ``|゙''' ´´ ヽ i .、 、 ._ .,,x./ || ! .! .! ,ィ ."---ー‐フ .ノ_..-''''''L ‐'""i| ‐|.l .''''゙ヽ .iー/'、 ./ .`" .! l/ l .,i !_/.! / 〃´ ゛ ." ,!.l ゙'、| ゙' _____< ! .゙‐'__ ! ..、 ., ‐″ ! .|, .゛ ,,.> .,ト ! ., -′ '"゛`゙''. ゙'i ! .、 | l \、!、 :! .′ /、 ヽ ! ! _、 i / -〃´. 、 ! l -ィ′ .. ..i、 │ l ',゙....、ヽ 、 l′ ., / .| '"──ー 、.,, i/冖' ゙lヽ .i、 l.ヽ│ },、 ゙l'"''ヽ, .,/ ヽ/ | .` ‐、、 . ,ノ:! | ,,、 .i! .ヾ'"ン'^} `゙ 巛, ,// ,//.l゙ ,/´ .丶 ,゙;;i./ .ィ'.二=─ iリ ヽ''" l .゙l ヽ 、 / ゙‐r/ ,, !'" __ .、 i、__‐ ー___\て”´ / | 、. ..,-‐''" , .! / __. / \.,..-'"´ メ ̄Lr从;;='゙.- -''"´ `>ニ=-,. ill / | '、"'-|、 / ,,- l._l゙ `ヽ / .l, ″ ./弋 l lノ │ \ `''-、 .i′ .l゙ |冖| `'、 ! |ヽ __ ,ir .l゙ | `''、 ."\ .`'r'" ゛ `v .! . ̄二=─ │ ヽ/ . ´ ,, l-- ヽ‐ て │`'''- .{ ゛ . l |_ l ヽ , .'゛ - __‐|゙、 .l .、 .`' r‐ _ユそ ,i┤ `'、.,!._,,、 ./ .l .」i‐ 弋 ,/ く .' <,゙ .´ 't、_/ | ._/ .,.. --、、 .゙''"」゙、 ,/ ._.. ,゙二― _,_-┬-l''''―--二;;;;-..,,,、 ..l、`″ / ゛ .,y ̄´゙'‐ ." て -"._,, ‐''"゛.r゙‐'゛ ゙‐'´゛  ̄' / l,./ '^゛ / ゝ_-ナ .‐i
117 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:42:51.90 ID:2dlkWhFe0 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :':⌒ : :: : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::r:::::::::::〜::::::⌒::: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::r:::::::::::〜::::::⌒::: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒)::::ノ:::::'":::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : . .: : : : : : . .: : : :,.〜 '~:::::::::::::::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::..: :、: : : : : : : : . . : 〜'~: : . . : 〜'~ソ: :,. y'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::: : : :〜へ: : . y. : : : : : :):y'"~)::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::⌒:::〜':" : . y: ⌒: . . . . : : : : : : : : : : :⌒ソ:::::::::::::::::::::r:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:' :〜 { : . . . . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~:ノ:::::'"::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::r.:〜.. :〜''”~: ..、. . : : : : : : . : : : : : : : : : : :,, '": : : : : :::::::::::.、:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : : : : : : : : : : : : : 、 :::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-、:: . ⌒: : . .,,. - ⌒: : : .y'" . ..ノ. . : : : 〜 : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::..: :、: : '": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒)::::ノ::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::: : : :〜へ: :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. .⌒:::〜':" : . y: ⌒: . : : : : : . .: : : :,.〜 '~:::::::::::::::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::⌒:::〜':" : . y: : : : .y'" . ..ノ. . : : : 〜 ::::::::::,:' :〜 { : . . : : . . : 〜'~ソ: :,. y'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:' :〜 { : . : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . ''”~: ..、. . : : : : : : . y. : : : : : :):y'"~)::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r.:〜.. :〜''”~: ..、. . : : : : : : . .. :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : : . . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::::::::::::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : ⌒: : : .y'"⌒: : : .y'" . ..ノ. . : : : 〜 : : . . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~~ :-、:: . ⌒: : . .,,. - ⌒: : : .y'" . ..ノ. . : : : 〜 : : ... : : : ::: :):. : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : : : : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : :
118 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:43:29.03 ID:2dlkWhFe0 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :':⌒ : :: : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::r:::::::::::〜::::::⌒::: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : :':⌒ : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::::r:::::::::::〜::::::⌒::: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : . .: : : : : : . .: : : :,.〜 '~::::::| ふふ…… |:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::..: :、: : : : : : : : . . : 〜'~: : . . : 〜'~ソ: :,. y'"::ヽ___________乂.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::: : : :〜へ: : . y. : : : : : :):y'"~)::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::⌒:::〜':" : . y: ⌒: . . . . : : : : : : : : : : :⌒ソ:::::::::::::::::::::r:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:' :〜 { : . . . . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~:ノ:::::'"::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ::::::::r.:〜.. :〜''”~: ..、. . : : : : : : : : : : : : :,, '": : : : : :::::::::::.、:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | この風…… | ⌒ . ... :ノ ⌒: : . . {,,.: : . :.. . : : : : : : : : : : : 、 :::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.: ヽ__________乂.,,. - ⌒: : : .y'" . ..ノ. . : : : : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::..: :、: : '": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒)::::ノ::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::: : : :〜へ: :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. .⌒:::〜':" : . y: ⌒: . : : : : : . .: : : :,.〜 '~:::::::::::::::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::⌒:::〜':" : . y: : : : .y'" . ..ノ. . : : : 〜 ::::::::::,:' :〜 { : . . : : . . : 〜'~ソ: :,. y'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:' :〜 { : . : : : ::: :): : . r'γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ y. : : : : : :):y'"~)::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r.:〜.. :〜''”~: ..、. . : : : : : : . .. :ノ ⌒: :| この肌触りこそ…… | . . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::::::::::::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : ⌒: : : .y'ヽ__________乂 . . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~~ :-、:: . ⌒: : . .,,. - ⌒: : : .y'" . ..ノ. . : : : 〜 : : ... : : : ::: :):. : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : : : : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :): : . .r'"~: .: : . . : : : : :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . . {,,... : : . :.. . . : :
119 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:44:06.45 ID:2dlkWhFe0 ┃ ┃┃―― ‐ ゙, :::ト、_、__( ,, イ-‐'', :::) 〔、,,,__゙、;;,,,,_,イ :::l:: ゙゙y'" ┣━ ―‐''''''' ゙、 ::/ ゙l '' ::) l :::i :::::ト ::::f゙ / ::ハ :::::γ个= ,,,__,イ ┃ --‐‐''''''"" ゙, :::l j ::/ | :::゙i ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,' ┃ ┃┃ ゙、:::!、 ( :::i゙ ヾ-;;, ::!、 :::j、 ,' :::/ | :::::ノ ゙,:::::/ ,' ..━╋━┓ ‐''"_,, ゙、::| l、 :::ト, "" ゙''‐''゙ i ::/ ( ::::イ /:::/ ,' ┃ ┃ ‐''"_. | ::| ゙;;;;;' \从/: ,' :::,' ゙i ::::| (::::::>(´⌒;;) ┃ ┃―'''" ゙;;;;' \从/ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;) ┃ ┃┃ ;;∵.,"' \从/ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;; ..━╋━┓ \从/ / ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒゙;; (´⌒;; ┃ ┃ ''"∴::. // (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ゙;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;; ┃ ┃ ''" :// / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;; // (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━ // (;;;⌒`) / ;;;⌒`)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃ ┛ / / ハ!,/7 ! { ! :} i いヽ、./V} .゙ ,ィ'゙ .レ'゚{ / /| ./!| ト、ト、 1 ! /ヽk .l // イ゙ li,j / { j 1 ! 務 j 1j ヘ_N‖ .} ^ヽ { j :' Yノ `'Tk、_N .jノ_,ィ}'^ _’ }゙ } \ `'ー=、.⊥。==--- / ./、 .r=‐z:k、'1 / ,ィfミ^'T1 l ……戦争よ!!! .,,__ヽ、_ ,.....--- .r'⌒ヽハ h `' k{9リ } / V9ソ '’.| j、 、,__,.. (´ `) _j //`"// '^ //// ///.} .ハ : / ゝ,___,ノ´{.{ヘ ' _ /! :‖j.、 _. ,r-、_ ヽ、 / _,. '^ ハ..Y丶u r‐--‐ '^ .) ノ}7 /' / /...>v' ,r'^ヽ ` 'ー-z/,r '^ ./ l ヽ:\i,ヽ. ` --‐u' /,r'⌒ヽ.ノ '/.../f' / ニ>‐'' /゙ィ゚ ,ィ:} 、 \:ヾkュ丶、. -'^ィ (´ `)../../シ / ーェzュr-{/ トr-----:vー'ヾミ}..| ヽ l:.|ミ三三三ミj'フ.ゝ,___,ノ´./..‖ ./ 三ミ/ { l l \ \__/.ノ ヽ |.:!三三三三j/'/ : /./..‖ /
120 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:44:36.98 ID:2dlkWhFe0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 石超将軍ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 敵騎兵が止まりません!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ __┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ __ ≡⌒)_;;⌒)//⌒);;⌒) ⌒)⌒) __ // ⌒);;⌒)//⌒);;⌒) ⌒) ;;⌒) ⌒) ;;⌒) // //≡≡;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ;⌒) ;;;;⌒);;⌒)⌒);;⌒) ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙'''''''''''''::::::::::::::::: /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『晋書』『王沈伝』によれば、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .段部の軍勢は突騎で構成されていたらしい。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ .後漢初頭から三国時代に重宝された烏丸突騎と同種の兵科だろう ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
121 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:45:03.18 ID:2dlkWhFe0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ この時代、騎兵は大別して二種類存在した ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
122 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:46:47.44 ID:2dlkWhFe0 -、 ヽ\ x≦ミ、、 ヽ\ ,.ルミミヾ ヽ\_.廴_, }、ヾヽ ,.r.ィ´ヾ八¨フメー、 /ノ/ |i:_; :Y'ィー-= ∠: :ヽ ノノノ彡彡≠'"彡≦八` ¬;_: : } 、 ハイ彡彡一 `ヾー┬ベ‐:": i ,. べ爻>`-ァ _ -_才ィー┴ 、:イ ノ_´ ! へヽ'...:::´ _ -_ ニ ‐ '" ヾ;ヘ:\ヽヾ ./7'ヽ\fァ∠ -_ニ、‐ ¨ / ヽ} : ;\ヽ /, ,. /斗 '" ,./:.:.:.ヽ / .: -─- .,Y: : :ハ\ヽ .廴' ,_.ソ′_,. -\`ヾ、:! / / /´ ̄`ヾ、Y :ノ: i ! ヽ〉 ` {⌒r‐、 \ ヾ/ /: : ヽ }レ:!: : :}' ハ ; f: : : :\'-ネ:.!;.j ;/ ノ ハー彡 ハ ; ハ : : : : i !:.レ′ /.: ! }iニ/ i { 乂: : : ', レ′/ / Yミ! i ヾヽj:.:.:.:.У f-_-_‐ ィ: ; ーイ ー、/i:.:.:.:.〈 j、:::::::::::/:::::j マ:.:.:.:}_'",.べミ;:;:;:;:::::::::{ ヾ=、:::::::. Y;:;:;::::::::! ヾ:::: ヾミ;:;:;::::ヽ ヤ::, };:;:::' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ひとつは騎射を得意とする騎兵。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 現在では軽騎兵に分類され、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 最小限の装備で足の速さを活かした後方撹乱や奇襲に用いられた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 遊牧民族の騎兵といえば、まずこちらを思い浮かべる人が多いだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
123 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:48:27.30 ID:2dlkWhFe0 ,ィ彡 ,.,、 /;イ'二x ィ;fr二x ,、 ,ハ ' イ、廴ハ ,ハ 彡{_i、_メ .| ヽィ=xl ,ィ:べ-;ュハー、 _,.ト、、込ヘ_,. -┐ ,. -ヘ┘ート、 ∧i;//,.斗、/: : /‐┴‐トヾ, _≧斗''"ヽ\ _/ |:ヽ: /T二ヾ:、 ィ;∧ ハヾ' /: イv_,、_ 」_iハ,.,.,. 、_ヾミ`゙` ヽ.Xヘ i : : 「 !L:斗'ソ { !\、 ー-廴_/_,ソ、エ7゙ ィ彡゙' .: //'ヽヽ', .!: : :┬-,-'-L,.,.イ; ,. --=-、/;|-‐┤ーヘ\ィィ .:.: /' マ| ', , -=、.>-廴ィ-/ / _{__,.ノ゙`/: :a:´;、:o: Y\\_ .:.: / `¬ _,イ 〉 _{ ノ_/i二才:o: :i_/,. ´ /イ ./:/; :/: : ヽ:{ ノ\ー ̄ 二 ┴--‐'"<_/ / 人 ゞ: : :fニ>/ ,/ //ミ \ : ´:/}: : :_:_:」゙:´ \\  ̄i ̄フ´ / //} ヽ ヘニ//.,ィ/ // 廴 ヽ' L:/ニ/ :.:. 、 \\i_.ノ"゙´ ィ、 、 ,. ./// {ヾ┬r -!ニ i/;';f//i `t‐ ┬f'' /ニ/ ゙ ヽ ヽ-/ ,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈 / / \_! l .У/;';'イ''" ! ヽ 、 、 \_| !こУム 、 ', .:/ イ /:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ i´ ! i¨ヾ''{;';';λ \ ヽヽ ` ‘,', `¨¨´ ヽ、 i/'" ! ,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i} |. ヽ\ ノ;';';八 ` 、_ ヽ\ _\ ヽ | / У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~ .} ./´ ̄ ̄./イ/ ,〉 /イ:i:i:i:i:「 ̄ ¨¨  ̄ `ヽ、゙ レ' __/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i! i ハ / r─'" /ヾ;i:i:i:i:i/ /:i:iヘ. | /:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ ノ _,./ / / ハ 辰¨ ̄ 〈. /:i:i:i/ /:i:i/‘, Y /イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\ ノ ノ ヽ { `ヘ. ‘,\ r':i:i:i∧ }:i:/ .i:.:.:i′ jli! ノ !、i / / .i | ‘, ヽ ハ ヽ { :i:i:i:{ ヽ /:i:i! f:.:.ノ ilil'\ヽ | !ヘ/ i .! ' } .ノ /'┘ :i:i:i:\ 〉 ./`:i:i:' _,ノ:i:i:| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー もうひとつは馬の突進力を活かした突撃騎兵。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 農耕民族の騎兵に多く、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 西洋のマケドニアやローマの騎兵はこちらである。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ただ、この種の騎兵には致命的な弱点があった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
124 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:50:20.33 ID:2dlkWhFe0 ,ィ彡 /;イ'二x ' イ、廴ハ ,ハ ,ィ:べ-;ュハー、 _,.ト、、込ヘ_,. -┐ /: : /‐┴‐トヾ, _≧斗''"ヽ\ _/ /: イv_,、_ 」_,ハ,.,.,. 、_ヾミ`゙` ヽ.Xヘ ー-廴_/_,ソ、エ7゙ ィ彡゙' .: //'ヽヽ', ,. --=-、/;|-‐┤ーヘ\ィィ .:.: /' マ| ', _{__,.ノ゙`/: :a:´;、:o: Y\\_ .:.: / `¬ _,イ 〉 ,. ´ /イ ./:/; :/: : ヽ:{ ノ\ー ̄ 二 ┴--‐'"<_/ / //ミ \ : ´:/}: : :_:_:」゙:´ \\  ̄i ̄フ´ ,ィ/ // 廴 ヽ' L:/ニ/ :.:. 、 \\i_.ノ"゙´ /;';f//i `t‐ ┬f'' /ニ/ ゙ ヽ ヽ-/ /;';'イ''" ! ヽ 、 、 \_| !こУム 、 ', .:/ イ .{;';';λ \ ヽヽ ` ‘,', `¨¨´ ヽ、 i/'" ! ノ;';';八 ` 、_ ヽ\ _\ ヽ | / /イ/ ,〉 /イ:i:i:i:i:「 ̄ ¨¨  ̄ `ヽ、゙ レ' r─'" /ヾ;i:i:i:i:i/ /:i:iヘ. | ハ 辰¨ ̄ /:i:i:i/ /:i:i/‘, Y .ヘ. ‘,\ r':i:i:i/ }:i:/ .i:.:.:i′ ハ ヽ { :i:i:i:{ /:i:i! f:.:.ノ ノ /'┘ :i:i:i:\ /`:i:i:' _,ノ:i:i:| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 生身の馬を戦場へ突撃させると、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 馬は傷を負った挙句、それが原因で死亡する。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j そうした状況が続けば、損耗率が高くなってしまうのだ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 馬が必需品だった人々にしたら、これはたまったものではない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
125 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:51:07.32 ID:2dlkWhFe0 r‐zz、 __ -ミミt、 < `ヾ', \ _ -=ニコ __〈 ィ爻´ム ,,, ,ィ | / ≧ュイ‐' 、 __爻 {_/ }is。 __rャ . _,ィ三三ミ_,, --/'⌒ヽ z\}爻 ヽ\ゞ }is。__ __,,.. 。s≦⌒::7′ {爻爻爻爻≠= / | { z }爻 }ヽ__`>'z ーヽ __,,.. 。s≦⌒_ノ/(::r‐ '′ /爻三ニzzzzzzz/ { r'{ ヽヽ__ン 爻 从 ヽ__,,.. 。s≦⌒ '⌒ )〉 }爻爻_/-‐彡z彡{ィ_,r'''"弋´ i!_zz.__,,.. 。s≦⌒、 ´ . _从从彡川___ {{ ゝXx-‐、。s≦⌒ } , -−‐巛, __}},i( ) )__,. 。s≦ `ーー' >、〈≠==‐--zzヽ、 .{爻爻// {{ __,,.. 。s≦⌒ }}∨\ゝイ >,} ( ̄)(,冖,) ヽ 乂爻{ /。s≦⌒==、 =__ ====.}} ∨ } >イ _}{=z= z≠ ハ´)'ヽ 。s≦⌒iii .ハ ハ ハ´ ハ ,r─ ゝ,_ヽ> / ハ ハ __.从__从 /〈ム' 从ヽ从 从 , --从_.从 .」 ¬ゝ-ィ从__从 -- 、 ゙, i爻, / / ̄ ´`  ̄ ̄ ̄ ( ン ー‐' / `ヽ ゙, j爻i __ノ __ ィ j / _〉 ) ノ爻' { /´ | { / ノ {ゝ _〉 j / ,ノ ヽ、 } / ゝイ / / .{二二} / / {, 〉 〔 〉_ 厶 气 i--‐ ヽ ゝ-─' ` ̄´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー そこで突撃騎兵を用いる場合、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 馬を重装備で固め、馬鎧を付けて突撃させるようになった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 歴史上、重装騎兵、あるいは重騎兵などと呼ばれる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この突撃騎兵の性質を考えれば、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 烏丸突騎や段部の騎兵も重騎兵の系譜に属するだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
126 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:53:30.94 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 平棘】 /: : : :./: : :/: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ . : : : : /: : :/: : : : : : : : : : :/: : : : :/ : : / : : : : : : : \: : : : : :ヽ: \ ′ : /: : :/: : : : : : : :>'''ア’: : : :./: : : : /: : : : : : : :|: : : ヽ : : : : : ',:ハ /.: : : : : :./ : : : : : >'’ /: : : : : / : : : : : i : : : : : : : : i : : : : ',: : : : : \〉 . / : : : : :/: : : : :>'’ 「i: : : //: : : : :/: :i : : : : : : : : l : : : ',:',: : : : : :/〉 ′:/: : ,′ : : / /ヽ/: / : : : : /: : j{: :i|: : : : : : :|: : :| : ',\: : : ://:〉 / : /: : /: : : .ィ゙ ∧:/\:/: : : : :/j{ : j「: :i|: : : : : : :|: : :| : : ',:|: `ヽ/: :i〉 j{: :/: : : : :/ ′ i :/: : : iヾ : : / {: ∧ : i| : : : : : ∧: i}\: :|: :i: ://`ヽ|i 「 : : : : /::::/ {:/: : : : i: : : / ! | ∨/ : : : : : }i ∨} ∨ /i//: : : :|i ああ、たまらん! \ |: : : : /:::::::::i j{: : : : : j{: : /¨`ヽi_j_ ∨/: 務 / jI斗‐¨V }i : : |i \`ー≒_/::::::::::::{ ∧: : : : : {/ 、_j「__− ∨/: : :/7¨´j{__,,..x_,, |i : : : : |i もっと攻撃してくれ!! \  ̄ ―┴────ッ' : : : : : ハー<ア¨斧心ヾ V/ :/。 ィ斧心¨i}ア |i : : : : |i .__>、___ ____ /: : : : : : 入∧ .....ヽ乂i炒ノ.......}/..........乂i炒 ノ ... |i : : : : |i どこからでも、  ̄ ̄ ̄ ̄ ./: : : : : : :厶\ム:::::::::::::`"´:::::/:::::::::::::::::::::::"´:::::::::::}i : : : : }i 何でも来るといい!!! . ―=ニ=―/: : : : : : :/⌒ヽ{i{ー :::::::::::::::::::::::::/{i:::::::::::::::::::::::::::::: /i: : : : :ハ ― /: : : : : : :/ }i{ ハ ι ヽ! _ ι 厶 : : : :/ .}i\_ /´``ヽ \ \ /: : : : : :>'’ /ヾ>、\ 。 r―‐ ‐ } .イ:/: : : :/ ./i / 〉ー// ¨¨ \ __,/:./  ̄ /|i \\ ゝ __ ノ /i:{/: : : :/ ./ 」 / // / \ 二二二≧=‐/:./ /} ',//\ヽj「> . 。<i:i:i:i:{: : :// .j「 / / / \ _,,..ィ´ ̄ /:/:} 少'゙ } 〈/ \\i:i:i:i:i>ー<i:i:i:i:i:i:i:/:/¨{ ./ / / / \ ____/:/: :}_______彡'⌒{i } ', |i i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:「 ̄/:/ { / / / / i〉 i:i:i:i:i:i:/ j{:/: : { \:::::::::::::::::::\ }i } \ |i i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i ./:/i{ {/ / / / ,イ| i:i:i:/ 「:i: : : { \:::::::::::::::::::\_,/ / |i i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i/: { } / / / / /::::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー なお、西晋期の中国東北部で鐙の存在が確認されており、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 重装備状態での騎乗が比較的容易になっていたと言われている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これ以後、中国では重騎兵、金属鎧を装備させた鉄騎が流行していく。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 重装化させ過ぎた結果、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 機動力を失い、一時的な突進力しかない代物になるというオチがつくが _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
127 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:55:10.64 ID:2dlkWhFe0 【どこからどう見ても突進する騎兵】 /\ {)::::::\ ______ ,:┐ {):::::::::::冫:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.`/:.:.| コジン カンジン ┌n¬/____:.:.:.:.:.:.:.:.:/「):::八`、 ウマ娘に人間が勝てるわけがないし ┌=ナ'⌒:.:.:.:.:.}\:. ̄`丶:「)::::::::::|:.`、 ┌y:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::/:.:.:/):.:.:.:\:::::/:.:.:ハ ,,⌒\ [|:.:.:.i:.:.:.:.:._,,'’::/:.:.://:.:.j:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.| / `、 ┌√ヘ ∨:.|<__/:.:.:.:.く/:.:./:.:.:.:.:.:.|ア⌒¨¨``丶、/\ `、 | .| | |. ∨:.:.:.:.∧:./:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\//∧ /\ `、 . /` | | |┐∨∧| И:.:.:.:.:.:.:/∨:.:.:.:.:.:./:.j:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:ハ∨∧/ /:.:.丶、 \_ ___ . | ┘ .i| ∨:.:ハfン}/}// ∨:.:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.| ∨∧ |:.:.:.:.:.:.:ハ `丶/⌒Y j /丿 ,/\:.:| ⌒苳k,,_j/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.| ∨/ j:.:.:.:.:./ \_\〉 |[ . ,゙ ' / /\_j八 ' 弋ツ./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.∨リ У /:.:.:./ / ⌒Y _.八 j_ イ ⌒\ ∧ ヽ ー |:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|/ ./ .:.:.:/ / \/∨ / | . / 丿 V∧ >―=≦人:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/)__/ /\// ./ / \_.丿┣¨┣¨┣¨┣¨ ′ , 〉⊥ニ=―ヘ |_ \|:.:.:.:.:.:.:.:.:.::(_ / }/ハ ̄\ , ゙ / { / ,x≪⌒¨´ |///\__>―┬―=≦ / ,//| |:::::::::::\ / / . 八 , ゙x≪ |///////////,\ _// /:::::::::::::::::∨ / . `¨¨ \_\/////// >―‐</ /::::::::::::::::::::::| , ゙ ⌒\____,,x< ̄_/::::::::::::::::::::::::::/ / √:::::::::::::::::::::::::::::::::/_/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 段部の騎兵が ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ どの程度重装化されていたのかは分からない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .しかし、突進してくる騎兵に攻撃が通らない状況。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 敵兵から見れば悪夢でしかない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
128 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:55:41.34 ID:2dlkWhFe0 【どこからどう見ても突進する騎兵】 |ニ\ / : ノ: : : : : ト、: : : : `ヽ |ニ〉У: / : : : : : / : \: : : : : Y⌒\ー=ミー―┐ 乂/l/: : : : : : : ヘ : : : `:ー―=ミ_/{ ヽ ):.:⌒> r∩┐ /< : : : : : : イ: ハ: : :丁 ̄ ̄ ̄`ヽ : \}_/\/ 「| | || / ⌒ヽ ̄ \ : / ,j : : ハ: : : : : :|: : :}ノ: : : : : : : :\ . l | | || イ../: : ∧\ : : \ィf示ミx}: : : : : |: :人\: : : : : : : : :\ ′ 「 } /.:{..{人 {,z=ミ\{⌒ 乂り /: : : : : | : : :}\\: : : : : : : : :ヽ i ´ |_ {:.:.:.∧!: : :|{乂リ / : : : : : :|: : / \\: : : : : : : :‘, /:| } ノ:.}  ̄7: |: : :ゝ ′ __ \: : : : : :/: ィ \\: : : : : : ‘, /(:.:人 /.:.:.ハ /: 八: : : : > F 〜ーノ 7ヽ/´―‐ヘ \\: : : : : :\ {:.:.:.: ̄ ̄.:.:.:.:/ | ′: : {\_/ ゝ ー‐__,/: : :/ / \ \\: : : : : :` ー――=ミ /\:.:.:.:.:.:.:. ィ | | : : : ト、: : :{/´{ {:.:.{ く: : : \>' \_ .. -―――- 、 : : : : : : : :\ . /  ̄ ̄´ | | : : : | У: 〉:.:.∧ :.:.V //> :,:` ー―<⌒´ \――- 、: | } { : : : { /: :/\:.:.:.:\、:\//〈_r_>――┬ \ \ \ | /⌒\―/: :/′:.:\f!:.:.Y:.:.} { [X] |: : : :} \ | / /: :/ |:.:.:.:.:.:[X]:. { V ノ |: : / } ヽ | / /: :/ |\:.:.:.:.:.:.:.: ヽ ー――‐γ⌒ヽ.、ノ : : { ⌒\ / | | /} {: : ヘ |\/⌒ヽ:.:.:.:} 「 ̄ ̄ ̄乂_ノ〉:.〉: : :{__): } /´ | | / \: \:.:人_ノ、:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / /.:/\: :`: : : :/ ,/ j | \: \:.:.:.:.\\:.:.: ____/ /.:/  ̄ ̄、 /\ /:}┣¨┣¨┣¨┣¨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 騎兵の怖さが分かりにくいという方は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 競馬中継、あるいは牧場等で馬を生で見る事をお勧めする。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .力士より重い物体が人より速い速度で走って来るのは実に恐ろしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
129 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:57:13.76 ID:2dlkWhFe0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ ぎゃあああああぁぁぁァッ!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ __┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ __ ≡⌒)_;;⌒)//⌒);;⌒) ⌒)⌒) __ // ⌒);;⌒)//⌒);;⌒) ⌒) ;;⌒) ⌒) ;;⌒) // //≡≡;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ;⌒) ;;;;⌒);;⌒)⌒);;⌒) ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙''''''''''''':::::::::::::::::
130 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:57:41.42 ID:2dlkWhFe0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 石超将軍! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 我が軍は敵の騎兵の攻撃で総崩れです!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ __ ,. -‐‐- ., /´/ ヽ . / / }` ー 、 r'/ / / } i { { .' / , j | | | / / | | | . / / | ! | / /{、 仕方ありません。 | ! | ./ { .| ! l | / .| .|' 撤退を ∧ / / | .| / } ./ / v . / l ./ / ', { l ./ / } | | ! ' { !、 | | ゝ ' j j ', | { | / ./: :| 人 ‘,、 { .! / /´´: : :l \〉\{、 | /}/ {: : : : : :l
131 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:58:59.80 ID:2dlkWhFe0 .. /⌒i _,,..、 .| / ,..-、 l l | /´ l,、_ノ , ./⌒i | i' '´_,,、 _,,..、 .| / ,..-、 .| し''´ 」 .. /⌒i l l | /´ l,、_ノ , | ,,.-''´ . _,,..、 .| / ,..-、 | i' '´_,,、 | .| ,、 r‐'l .r、、 l l | /´ l,、_ノ , .| し''´ 」 .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | i' '´_,,、 | ,,.-''´ . ,│ ゙l | |/ l゙ .| し''´ 」 | .| ,、 r‐'l .r、、 i ゙l,,ノ '"│ / | ,,.-''´ . .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | ´ .l゙ l゙ /~'i | .| ,、 r‐'l .r、、 │ ゙l | |/ l゙ _ .|ヽ ノi \,l゙ / | .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; ゙l,,ノ '"│ / .r' / / ヽ, .| | /ヽ,, ./ .|/ │ ゙l | |/ l゙ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ´ .l゙ l゙ ,,ilr'" ヾ \ .|ヽ ノi / / :l゙ ゙l,,ノ '"│ / | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ \,l゙ '″ \ノ ヽ, | |, /ヽ ,,,./ _´ .l゙ l゙ !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ヽ ヽ | 'l~-ノ ../ .i}′ / ;;,! ., \,l゙ /;゙;;;;;;;;; / .l″ ,ν \、ノ ヽ,,ノjヽ ノ " ノi ` i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il l′ ヽ, 丶 ヽ,, ヽ l / ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ ___/ヾ ノ .ヽ, /./ l「 .../ ;;;;;;;;; / ,,il″ .´  ̄ ̄ ~-:;;:; \,.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;./ .,. _ /″ _/ ,,ノ__ソ_ ) ,lゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ ./ ,r'./ ., ._/;;;;;;  ̄ ̄|~ .〃 ./l 、〃 ,ir / ;;;;;;; / .,〃 .,ノン′ .,,ir'" _/丶;;;;;;, i, 〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'";;;;;;;;;;;,/゛ |ヽ,,-,, .il″ / ;;;;;/ ,ノ゙''゙,i彡'゙i/'";;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-、., ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石超らは為す術なく敗北した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
132 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 22:59:26.26 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
133 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:00:23.99 ID:2dlkWhFe0 /::::::::::::::::::::::::::::::-‐  ̄ > 、::::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::::/'" .◎ >─'Tハ ヽ、 ∧/77ニニ三三三三三ヲ"|TT'i:i| .|V `¨///三三三三三三ヲ'V | ', Vi} ,' .V /i'、 ./三三三三三ヲxfzzzzァ !、.', V/ ,}! / ,! /ィっ《V 万ヽ\ 尓ニノ"ノイ ハ V ./,! では我々はこれで。 /´ヽ、 ' ,イヽ. ゙`" ´ 、` __/ } lイ/ ./:::::::::::::゙〈´/! !ヽミ=- , 、 < _. イ ./.! / どうか嵆侍中を丁重に弔って頂きたい /:::::::::::::::::/ { {! ヽミ二.>s。 。s≦Yム//イリ ./:::::::::::::::/ 乂ゝ-< / /.i'`!ニ|. r:::::::::}/イ/ /::::::::::::::/ ,ィ-</!/○|::|彡イ==、 ./::::::::::::::/ ./|:::::::::ヽ:/╋∧/:::::ヽ三三ニ>、 晋 盧志の甥 廬綝 ‖. / / ヽヽ ', ', ',ニニ/====/ ||. / ,' | | | |ヽ ',', }!_ ',ニ/>= / || , | | | | | |: : ',__,,ィ''"|´ ハ. l7ニニニ> . l| l /| | ヘ―━‐ヘ: : l }斗ャzzzzァ |ニニ=.イ: ∨ / . ヾ | ′',. | ,ィ≠ぅミ', }/ V:r勿〃 |‐''´ヘ : : : ∨ / ありがとうございました。 | | ', |从. 从乂勿 ヽ """ /,イ | : : : ヘ.: : : ∨ / ヘ| ',. ト. ゝゝゝ , ' : | l | : : : : ヘ.: : : ∨ / 皆様によろしくお伝え下さい ヽ', |\{: : }>、 - - .イ| | |`''ノ凡:. ヘ: : : ∨ / | : : : : : |>。 .こ .イ: :// 从.イニア´: :`寸 : :∨ / ∧ : : : 从 (ニ{ ∨イ 〃イニア : : : : : : マ : ∨ / / ∧ : : :ヘ `__`'' ./' j 〃jア: : : : : : : : : : '/ : ∨ 晋 中書侍郎 嵆含 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『嵆紹伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆含は蕩陰の戦いの後に滎陽へ帰った。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .嵆紹の墓は滎陽にあったともあるため、彼が墓を立てて弔ったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
134 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:02:20.97 ID:2dlkWhFe0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 大変だ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 石超将軍の軍勢が負けたらしい!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ /'"´ ̄ ̄>''´ __ ___ \::::::::} \ __/ / _ \\:Λ / ̄ ̄| /::::::/ / / / / /Λ \ ∨ | /::::::::::::::: | {::/ / / / / / / | \ \| | :::::::::::::::::: / /// / / / / / | | |\_| | |::::::::::::::: / ̄\ // / / / -┼‐|-ミ | ィ'「_\.| | |::::::::::::::/ ::::::: / /::::::| /| | | | 斗z‐ミ ノィfで:_,)刈x |∨::::::::::: |:::::::::/ . {:::::::::::|./: ||| | | xfで(::_,ハ ノ代_;;;ノリ )ノ | \:::::::: | ::: / \ ::::|{:::::|Λ| い | ト 乂;;;ツ 、 ''^""^'' ノ ノ \::::|:: / . \/:::::::: ∨\|\|人'^~ --彡ィ{ \ \::{ /:::::::::::::::: {/ Λ ,. _ 八 \__>――-ミ \___/ / /|込 イ \/ ___\\ / / / / //| | }> イ | | { /´ `\\ . / / / / / / ノ ノ | } ≧≦_ | | | | { / | \ / / / / // /{ ̄ /ニ\  ̄V´ ̄∨ / ̄ ̄\|\ \ / / / / // __ ノ{ | |::::::| | / : : : : ∨ / \ \ \
135 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:02:55.41 ID:2dlkWhFe0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 なんでも敵は烏丸とか鮮卑だっていう。 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ .あんな奴ら来たら、鄴の街は火の海だっていう /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ 石超将軍が負けたら、 .ト、 / \ ,:イ もうまともな将が残ってないよな? | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / これ、詰んでね? \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ .∧::::::>::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ/ -─ 、 V 〉、::::::::::::::::::::::────::::::::::::/、/ | |ヽ! .>、 `゙ 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ| ヽ .| ,' リ ,ィ炙三k、.  ̄ ̄ ̄ /| ̄ イ´ヽ ヽ! ././ ‘萄三三三三=>---.//-─ァ ヽ! |リ. ∠ ´ ∧ ,.zx、_ l / __ ヽ \ .rV 、゙芸ァ / \ ヽ} l < ̄ / ⌒ア¨アイ/⌒ヽ ∧- ∠ イノ ア!¨ ´ /´ リ ゝ--ァ´__ .イ:::|≧s。、 ./::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::Y /、:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::イ:::::::::::::::| /OY:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/!
136 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:04:12.03 ID:2dlkWhFe0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ \__人_人从_人_人从/ =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄ _) (__ 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂 ) 逃げろッ!! ( /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |F ̄ ̄) ( ̄ ̄ /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l ≧ < ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''≧ うかうかしてたら皆殺しにされるぞ!!! ニ=- _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / ≧ ≦ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| ./Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石超敗戦の報に接した鄴の人々は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 大いに震えあがったと『晋書』『成都王穎伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
137 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:04:37.97 ID:2dlkWhFe0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ ───── l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ──── ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ .| i ̄i ̄i ̄i """ | ──── l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /ピュー ───── , ──── 、 / /⌒ヽ ⌒ヽ\ っ / , ─|/ (・|・)\|、 ヽ っ / / ヽ、_ノ、_ノ ヽl l / /\ 二 ● 二 l⌒ヽ | / / \─ | ─/ヽ_ノ ☆| /⌒ヽ \_|__/ / ★ l/ヽ _ノ / / / / \_(二二)___〈 / / /━━━O━,─< l / ___ / l | | ヽ ノ />、_.ノ ヽ ヽ /⌒ヽ // ヽ、_| |./ `.ー ′ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その様子たるや、百官は忙しく走り回り、士卒は散り散りになり…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
138 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:06:16.49 ID:2dlkWhFe0 ' ヽ ′.′ | ', | | u | { } | | l | | i | | { ど、どうして戦車が騎兵に負けるのよ!? } | | | | || / | { ,′ ヽ |`''ー─< `''ー}人{--‐V| ‘, ヽ こんなの絶対おかしいわ!! ./ 八マf汽竿ミ、 )/斗充芹¨アl |// ‘, i ' / )、to乂ソ^ 乂rソo } / ‘, | す、すぐに盧志を呼び出しなさい!!! / / 〈 /`ート ////////////// 厶イ } j| {/{ {「「i込、 r‐- -‐、 u ,< } } ノ ハ /リ 乂 |从ト、「トレ≧ーゝ〜〜' ‐=≦/: 〉 ノノレ'‐'゙ レ \| ハ >< /: 厶イ'゙ .′∧_/| 0\_/: : : : : :.、 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 直ちに ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……成都王は恐怖したという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
139 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:07:10.77 ID:2dlkWhFe0 |┃ |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| 殿下! |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / 劉淵殿が至急殿下にお会いしたいと言っていますっていう!! |┃ / `ヽ. |┃ 三 ./ \ ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ ' ヽ ′.′ | ', | | u | { } | | l | | i | | { } | | | | || / | { ,′ ヽ |`''ー─< `''ー}人{--‐V| ‘, ヽ ./ 八マf汽竿ミ、 )/斗充芹¨アl |// ‘, i 少し待ちなさい!! ' / )、to乂ソ^ 乂rソo } / ‘, | / / 〈 /`ート ////////////// 厶イ } j| {/{ {「「i込、 r‐- -‐、 u ,< } } ノ ハ /リ 乂 |从ト、「トレ≧ーゝ〜〜' ‐=≦/: 〉 ノノレ'‐'゙ レ \| ハ >< /: 厶イ'゙ .′∧_/| 0\_/: : : : : :.、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これから紹介する話は、そんな切羽詰まった時期にあったのだろう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
140 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:09:20.52 ID:2dlkWhFe0 _ -==ニニ7⌒'<`ー 、 .∠二ニ 、.∠二___/ ̄ .:人 .:\ . /  ̄> 7 .:> :} .:`Y .:} . ′.:// :/\ :/イ .:) .:i| ノ リ .:} 从リ / .:// .:从 .:ヽ ! ( .:i 八γ从У乂 . ,i ,/ .:/ i |゙\ 人リ 人 ハ::ィ代'' 弋 i| 〃 .:/ i |ヘヽ\{{`ヽ \ ミ=ー:::_j ,ゝ リ :/ i i | ∨\ヽ__j`Yヘ`ー:::{ _ ...j' / :, / ii i | \.:ミ, | :!| .\:::::::} `{ 単刀直入に。 . / .:, // i ii i | r=Y,,、_| :!| .:| `ミ、.__ ノ / .:/// i i ii i | _/.:.:.|〃j | :!| .:| :ハ |、 今、王浚と東嬴公が跋扈して、 . / .:///..-┴‐┴┴'.:|:.:.: | ,彡j:.:!| .:| / Y 乂ー-、 .十万余の兵になっていると聞くわ。 , :/´`ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:∧ / ! .:! :′ l |:. .:`Y:.、 . / :/.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:У .:从 ! ! 弋\ :i:.:.j 鄴の兵は震え上がり、 . ,′ .:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:/ .:/ ト /´ `ヽ .:|:.{.! 防御の役に立ちそうにない状況。 { :_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:.:.:;′:.:{ .:{:. :人_ Y:.:\\ . ', .:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:./:.:.:.:.:.ヽ :`Y: .:`ヽ`ヾ;ミミイ \'., 私が殿下のために . ! :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.\ ̄`ヽi .:{:. .:人 `V从 .:ハ 五部の兵を説得し、国難に赴きましょう j/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ:.人 .:ヽ:. .:{ ヽ }}:.:} .:リ:.:.:} , ′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: Y }!.:| 八、 }乂_丿丿:o/ . /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,xイ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.oノ / 八人:.:.`Y/:.:.((:.:.:. / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /リ ∨.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:イ:{/:.:.:.:`Y///:.:.:.: / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r ´ .:/ /ヽ.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′:.:/ /: .:.:.: ィ´ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.入.:.:/ / \.:.:.:.: `: :、___彡个≦::<:.:.:.:.:.:.:o:.| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / |i:Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.o:.:|=ニ二_彡:.:.:.| 晋 冠軍将軍 劉淵
141 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:10:07.37 ID:2dlkWhFe0 ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { だから并州へ帰らせろって事? / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { .匈奴五部は司馬穎のために動いてくれるかしら? ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } もし、動いたとして、 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } 鮮卑や烏丸は風雲のような速さで迫って来ているのよ? ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | . \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ .連中の攻撃を避け、 ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// 陛下を奉じて洛陽へ戻ってから兵を集めた方が…… ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ __,イ/ /小 寸\`ヽ`ヽ. / // 圦ー辷≦-= 寸 '. 爪/ー彡ヽハ `¨寸爪 /,' |`V_} 〉 } \ ヽ Y小 イ/ ./ |´ .jム斗-ミ辷 Y } |l ', 殿下は武帝の御子で、 {ル / イ抓....、 rェェァルイ レハイ圦 .', 皇室に大功があったのは皆が知っているわ。 圦{小{ミォェテミj ノイ |リ ', | |ハ辷=Y イ .| ハ 殿下のために命を懸けない者はいないから、 .| | 込三} ヽ . | l| 小 五部の兵の動静を憂慮する必要なんてないのよ。 リ | \} `こ¨´ , .| l| / ,小 .' .| | \ / リ l| \ 王浚は小人で、東嬴公は殿下と争える程ではない / リ l ィ|、`¨´ j/ lト、 Y ./ / .レ==ァミ{ / / ,l|ニト、 | ム=/ リニ/¨ヾ} / / ,リニ|==寸 弋 ,イ二二/ イフ \ / / ,/==}ニニニ寸 \ ー=彡圦ニニイ . |{. ´ ̄/ .{===!ニニニニニ寸 λ
142 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:11:45.98 ID:2dlkWhFe0 r┬「 ̄ `>、 <圦 -─-くー=辷ュ __,イ/ /小 寸\`ヽ`ヽ. / // 圦ー辷≦-= 寸 '. 爪/ー彡ヽハ `¨寸爪 /,' |`V_} 〉 } \ ヽ Y小 イ/ ./ |´ .jム斗-ミ辷 Y } |l ', {ル / イ抓....、 rェェァルイ レハイ圦 .', 圦{小{ミォェテミj ノイ |リ ', | |ハ辷=Y イ .| ハ | | 込三} ヽ . | l| 小 リ | \} `こ¨´ , .| l| / ,小 仮に殿下が鄴から出れば、 ' .| | \ / リ l| \ .敵に弱みを見せると同時に、 / リ l ィ|、`¨´ j/ lト、 Y 殿下の権威は失われるでしょうね。 ./ / .レ==ァミ{ / / ,l|ニト、 | ム=/ リニ/¨ヾ} / / ,リニ|==寸 弋 どうか殿下におかれては、 ,イ二二/ イフ \ / / ,/==}ニニニ寸 \ 兵を叱咤激励して鄴を守って頂きたく。 ..ー=彡圦ニニイ . |{. ´ ̄/ .{===!ニニニニニ寸 λ ({ jニニニニム . |ミュ イ |===|ニニニニニニニ寸 圦 私が五部の兵を率いて、 リムニニ/ハ小、 从ミ圦 y .圦 ハ从 二|ニニニニニニニニニ寸 乂 王浚と東嬴公を討ち、数日で首を晒しましょう /イニ/ニ〈ニ`ニニY / /ニ ヽ{小{` ーニニニニニニニニニニニ} 从}込 |YニニニニV===ノヾ冫 /ニニニニニニ=<ニニニニニニニニニニニ7/イ |.|ニニニニニ寸ニ込//ニニニニ=<=====r≦ニニニニニニニニイ 小、 代ニニニニニニ寸/ニニニ=<ニニニニニニ=|=ニニニニニニニニ/ /V |ニ=寸ニニニ=/ニ=<ニニニニニニニニニニノニニニニニニニニムイ弋 |ニニ7ニニ=イ<ニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニニ/ /⌒7二二ニ=ー==ニ二ニニニニニニイニニニニニニニニニ/ ム=.{ニニニニニニニニニニ=ー≧=≦三ニニニニニニニニニ/ /ニニハニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/
143 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:12:13.96 ID:2dlkWhFe0 / \ / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| .分かったわ。 / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, あなたを匈奴の単于にして、 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, 丞相府の参軍にするから、兵を集めて来なさい。 V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V .待っているわよ \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 以上は『晋書』『劉元海載記』に載っている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉淵がこのような発言をして并州に戻り、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そこで自立したのは、後世の我々がよく知る所だろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
144 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:14:26.55 ID:2dlkWhFe0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ また、これ以前、 \ヽ、 _ , イ!::/ .劉淵の本籍地である并州の匈奴が彼に接触していたのも事実だ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / /  ̄` ー -- 、 `/ ヽ |/ \∧ __/ / ´ ̄ ̄`>`Y 厶,/ハ ヾヽ -ー:´.:ノ/ / | / | ハ: :\ /: : : : :.∨ / / l / 宣 .| / i|: : : ヽ 私たちは漢と兄弟の誓いを交わしましたが…… /: : : : : : : / / l ート、L__ |/ __}: : : :/ {: : : : : : :./ | | ヽ/ ´  ̄ .,': : :/ 漢の滅亡以来、 : : : : : : :/ / _| | ,ィ示テミト、 ,ィテト、ト; :./ 単于の位すら虚号となり、 \: : : : ソ / / |\ ! ヽ 代ノ} {ヘノ!. ハ∨ 諸王は漢人の戸籍に編入されてしまいました。 .\: / / ヽ| \ | ゞー′ ゞソ ,' | ヽ / ∧ l ヘ U ヽ |. ! ', 司馬氏が骨肉の争いを続ける今こそ ./ / ヽ | { __ ハl ハ 匈奴復興のまたとない好機ではないでしょうか ./ ∨ \.! ',\ ( ノ イ ヽ|/ ヘ ./ |、 ∨!≧ュ 、 ィ´ | 〉, / _ _| \ ! \  ̄ソ`ト、 |_ / l ./ヽ、 /::::::::::| \ | ∧ ∧ | ヽ |/\/ } ヽ/:::::::::::::| \ !:\ / ‐十ー | \.|::::::∧ / | 晋 左賢王 劉宣
145 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:15:49.85 ID:2dlkWhFe0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ ただ、劉淵本人は本気で成都王を助ける気でいた。 _,-+ 匸ヘ/V ,《 ヒ⌒j 》、 これについては、 l::\ l /‖::l .『晋書』『劉元海載記』にはっきり書いてある |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l r―-、 ノ´ ̄ミ、 ト、_ /`ヾ: ヽ jzzzj_ ム_ / ,.=-゙´ ̄,' \` ヽハ /,.イ イ_r-、 ハ:>、__ `ヽ . /彡'´ ̄/ / ト∨/ ∨ ∨ー:、:、 _/ ' / / ,ルミv/∧ ヾ ヾ:, ハ . / / ノムイゞハ ーチ ,' ,イ 〃 / / ノ ∧ `Y . ∨ ./ 从∧_| /,.:彡:ノ 人 ハ ヽ 合わせて二万五千の援軍を送ろうとはしたのよ。 { i: 〈 , }八´ゞ从ヘ ` ̄ミ≦、ソ ノ } ノ ヽ. |: ∨ゝミz-t・ナz〉 z=t・ ,-、,イ. Y´ 状況の変化と周囲の反対で断念したけれど。 从リ从 彳`=゙´彡 ー` ̄・彡 ノ 从| .' 人|、ヾミz 三 了  ̄;´ ,:!ノ | まさか、身内に烏丸や鮮卑と連携しろと言われるとはね ; ! \ミ=- リ ,.イ / | ! ,イ ;' | 八=`ヽz} ` ´ 彡イ; || ト、 /| ' | ∧ 三 〉r' ´ ̄`ヽ .イ/ || ! ヽ , ´ ,'|川 i | |,.<:>'´ ̄ ̄` ,イ:ハ || | 、 \ / ,.イ / / i.:| ! ,.<::>'> . ,.イ | ,' || | ヾ. \ 彡 ,イ / ノ !: (::))>'゙.:::| ` ー< ,:': !`ヽ || :ム ヽ \
146 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:16:59.46 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l|γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `| ああ、盧志殿 | r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,..ヽ__________乂 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
147 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:18:30.09 ID:2dlkWhFe0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ これは劉淵殿。 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ どちらへ行かれるので? /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| / 丿 / j { /⌒ヽィ公x \_ノ / / / / ,.イい八! } く / / / / / -|‐==ト ノイイ ノ ,ハ く } ノ { 〃l /{. 斗=ミヾ::::) .:⌒メ j| イ ト } 厶イ八八{ 八{ >セヅ`仁7 ィゼド刈 }ハ ハノ ノ { { ィ个ニ≧=彡ニ/ { ー= リ ノ厶イ ( ∧, -ヘ |ニニニニニニニニ,′ ∨ イイ / 殿下の御命令で、 . ' { く ! ├=ニニニニニニ{ , / 仏ィ′ 并州へ匈奴の兵を集めに行く事になったのよ。 i l 人 (l 卜ニニニニニr‐┘ __ ノハ| | l ヽ.| 八ニニニニ=┤ ∠二〕 / | 急ぐので失礼させてもらうわ | | l| | トヽニニニニゝ `こ ゚′ /l | | | l| | | \ニニニニニ} フ /⌒' ノ | | l| | | `ト ニニ=} イ / .イト、 | | 从 |! { ≧=‐-r=彡' i / !{ !\ ノ j .〃 | ト、 r‐ ミ|i { |,' 川 ! \ / 〃 | | \ ∧ Y { | 〃从 ヽ、
148 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:19:49.21 ID:2dlkWhFe0 ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 |................_ノ..{{ {{ { 八 ............| . \_.......´_/ヘ 、 │......... |  ̄ ̄ 丶_ ー=}}=…ー==彡 /|.............| }´ ,リ 〈 |......... 八 / ,リ -=ヘ│..............〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 盧志が成都王に会ったのは、劉淵が去った直後だったらしい。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 常識的に考えれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉淵の離脱に疑念を抱くのが当然だ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
149 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:20:29.41 ID:2dlkWhFe0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V やっぱり洛陽へ逃げるしかないのかしら? : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 陛下を奉じてという所が重要です / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 盧志は成都王に、皇帝を奉じて洛陽へ帰還するよう勧めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
150 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:20:57.65 ID:2dlkWhFe0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V 劉淵が兵を連れて来るまで…… : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 鄴を包囲されたら、 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 長沙王の二の舞になりかねません .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
151 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:21:59.38 ID:2dlkWhFe0 ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / 仕方ないわね。 / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ 陛下を連れて洛陽へ向かいましょう。 {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } .さっそくお母様を説得しないと ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ ....::::::::::::::::::::::` 、 /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, では、私は陛下に御動座をお願いしておきます。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 明朝には出発しましょう .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
152 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:22:25.93 ID:2dlkWhFe0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 戦術は盧志 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 成都王は盧志の進言に従い、 | | >:´|、 - ,|`:< .皇帝司馬衷と共に洛陽へ向かうと決断した。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< 彼らの鄴脱出までの様子は『晋書』『盧欽伝』に詳しい | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
153 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:23:46.50 ID:2dlkWhFe0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 戦術は盧志 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 成都王は盧志の進言に従い、 | | >:´|、 - ,|`:< .皇帝司馬衷と共に洛陽へ向かうと決断した。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< 彼らの鄴脱出までの様子は『晋書』『盧欽伝』に詳しい | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
154 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:24:36.27 ID:2dlkWhFe0 【>>153 はなしでお願いします】 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 __ ∫ι__________/丁了 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ. ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝヘ ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λヘ ヘ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノヘ ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒...U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒..U三| U三三,U,,三三U三三,U三三U,三三U,三三U三三U/| _ ├┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┐ ___┌┼┼┼┼┤/|_ ‖ミミ│ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ┌凹凹凹凹凹凹凹凹 | 何故敗戦して散り散りになったのに、ここへ来たのです? | ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ ヽ_________________________乂 ┌凹凹凹凹________凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹________ 凹凹凹凹凹┐ . . 彳/三三三三三三彳/.|ミミミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳./|ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/.. |ミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ |ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/ .. |ミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ . |ミミミミミミミミミミミ
155 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:25:48.57 ID:2dlkWhFe0 /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ::\ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ 陛下も御存知の賊は、 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 鄴を去る事八十里まで迫っております。 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ 人士が驚いて逃げ散ってしまったため、 /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ 皇太弟は陛下を奉じ、洛陽へ戻りたいと申しています .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
156 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:26:14.50 ID:2dlkWhFe0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ それは大変良い事です { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, ありがとうございます。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ./ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 出発の準備が整うまで、もうしばらくお待ち下さい ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂
157 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:28:11.52 ID:2dlkWhFe0 __ ∫ι__________/丁了 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ. ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝヘ ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λヘ ヘ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノヘ ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒...U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒..U三| U三三,U,,三三U三三,U三三U,三三U,三三U三三U/| _ ├┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┐ ___┌┼┼┼┼┤/|_ ‖ミミ│ /,,;;;;;;;; /]ミ;;,, /,,;;;;;;;;;/]ミ;;,, .. │ミミ‖ ┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹___.凹凹凹凹凹 ___ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐ ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ ┌凹凹凹凹________凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹________ 凹凹凹凹凹┐ . . 彳/三三三三三三彳/.|ミミミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳./|ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/.. |ミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ |ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/ .. |ミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ . |ミミミミミミミミミミミ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 兵はどれほど残っていますか? | ヽ__________________乂
158 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:28:49.62 ID:2dlkWhFe0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 一万五千、といった所です ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ./::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| |\::::::::::::.. /::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::: / i::| ヽ:::::::::::. /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::__>< ::ノ :::::::::: | /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::笊卞尤仆、 / __| :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::/ V辷ソ / ´___ | :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::i::::/ |::| f尤癶::::::: リ よくそれだけ残ったというべきでしょうか。 /::::::::::::::::::::::::::::::j:/〈八| , /:::::/|/ /::::::::::::::::::::::::::::::::八___、 厶イ どうにか明日の朝には出発できそうですね ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::小、 ( 丿 // . / ::::::::::::::::::::::::::: /::/:::::::::::::::| 丶 ...:::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/∧::┌‐┴=-、 > ,__,.. イ ::// ::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ :::{  ̄`广¨∨|:::::::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___/::::_人 {.○ }|:::::::| :::/:::::::::::::::::::::::__r< ∨::/ ∧ ̄ ̄\_} 广¨¨¨¨トミ_ ::::::::::::::::::::::/ \ \く .:´ 〈 .:´ ∨.:´\
159 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:30:51.50 ID:2dlkWhFe0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ここまで戦い抜いてきた者たちです | ヽ__________________乂 ;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;''; '';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';; ';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ \ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / .\ 皿 / / .\ / .\ / .\ / .\ / .\ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 面構えが違います | ヽ____________乂 .
160 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:31:17.70 ID:2dlkWhFe0 __ ∫ι__________/丁了 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ. ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝヘ ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λヘ ヘ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノヘ ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒...U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒..U三| U三三,U,,三三U三三,U三三U,三三U,三三U三三U/| _ ├┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┐ ___┌┼┼┼┼┤/|_ ‖ミミ│ /,,;;;;;;;; /]ミ;;,, /,,;;;;;;;;;/]ミ;;,, .. │ミミ‖ ┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹___.凹凹凹凹凹 ___ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐ ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ ┌凹凹凹凹________凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹________ 凹凹凹凹凹┐ . . 彳/三三三三三三彳/.|ミミミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳./|ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/.. |ミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ |ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/ .. |ミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ . |ミミミミミミミミミミミ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ところが翌日、問題が発生した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
161 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:32:27.38 ID:2dlkWhFe0 i} | | / | } | /} | | ,′ l |l | ′ i} | | l } |l | | l _,,.. / ,′ i} {i ‐- ...,,__/}___八斗-─セ'^ /^¬ノl´ // }l / 八 { / l/ \⌒乂 斗ャセア// 八 盧志。 / / \{Vマ尤ニニニ示圷ミ ヽ/ /リレ'ハ V ./} \ ', ヽ八{ rイ(ソア マソ/ ∨ ゝ .お母様の説得に失敗しちゃった。 //{ l \', V辷シ 、、 ハ }i 小 //| /} / 、、、 ` 从 l} .私は都より鄴の方が良いって //| /{/ノ八ゝ 人} ヽlヽ 人 /八 ///ハ///ヘ 丶 u r7 ィム ノ' }リ ハ /⌒ ///∨////八 ////\ > ィi〔///ハ ノ'´ }/ _....::::::::::........ ///////////\/////〕iト///>---く////////} ./::::::::::,::::::::::::::::::`:::、 /:::::::::::./!{v:::::::::::::::::::::ヽ .::::::::::/ ヘ:、ヽ::::::::::::::::::::::i {::::::/ニ´、 :.`二‐::::::i::::::::::i :::::イl ・ ・ ヾ::i::::::::' i:::::i ´ , `" iイ:::::::! l:::::,、 _ ノ:!::::::::i i、::{::ヽ ´ー` イ:::i:::::::::{ ヾ:{::::::r= イ_:::j::::::::ハ {ゝ_| _ --- 7:::j ) / , ィヘ:ソ ノイ / __ :.i / // / `:! ン`ヽ、 / i / } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 出発当日の朝。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 残存していた一万五千の兵は整列して出発を待っていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ところが成都王は、 `ヘ:ゝ .' 小/ .生母程太妃が鄴退去の説得を拒否したため、出発の決断を下しかねた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
162 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:34:05.46 ID:2dlkWhFe0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | どうしたらいいのかしら? | ヽ____________乂 オイドウスルヨ コレハモウダメカモ カクナルウエハ… ;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;''; '';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';; ';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| バカジャネ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ \ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / .\ 皿 / / .\ / .\ / .\ / .\ / .\ ヒソヒソ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | ひとまず奥で相談しましょう | \______________/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一刻を争う事態に時間を浪費していた所…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
163 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:34:32.36 ID:2dlkWhFe0 ヽ 「 /_/ /_/ /_/ /_/ /_/ 「 /___ _ . i 廴....、 _/ 、 ゛ ┐| ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | i 廴....、 _/ 、 ゛ ┐| r''リ-、 `'、 '''´ 、 ナ | .. ヘ\_| i lソ r''リ-、 `'、 '''´ 、 ナ | .. ヽ|U `'ン' ,,....-=" -‖ ヘ ゝニ,'′ ヽ|U `'ン' ,,....-=" -‖ ヽ┘ / `''''´ヽ、 ! -,,. !i . ヘ' ! ヽ┘ / `''''´ヽ、 ! -,,. !i . ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | ヘ i ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | ヘ\_| i lソ ゝ、,, - ヘ\_| i lソ ヘ ゝニ,'′ .... / ̄‐ -l ヘ ゝニ,'′ .... ヘ' ! _ムユ 、 〕 ::::: ヘ' ! ヘ i ..... ..く- ..l/ ::;;:::: ヘ i ..... ゝ、,, - ゝ、,, - / ̄‐ -l / ̄‐ -l _ムユ 、 〕 ::;.: _ムユ 、 〕 ::;.: ..く- ..l/ ::;;;: ..く- ..l/ ::;;;: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……にわかに兵が潰走し始めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
164 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:37:30.12 ID:2dlkWhFe0 < 0O `ヽ .: :{ \ ∨〉 \ _人 } : : { ∧ ∨〉 // } ¨¨ヽ .i :{ {ハ _| \V人 レト、} :| | | {ハ {-‐} :| ` 二 フ | } | |―|―{ハ :{ィ笊云ア /}八 ハ | 八 | |ィチ笊_人 { 乂ツ ∨v〉 | | 話を聞いて来てみれば、随分と愉快な状況ね。 |' | \} 八乂ツ `"` .:- ': : :| | | )八∧ ' 人: : : : | | ここへ来る途中、何人も逃げていく兵を見たわよ | / O: : >. - ‐ /} ∨: : ::| | | , ' ノ}: :/ {::≧s。_/|::ル ∨: ::| | / 〈/ 人 ∨::}=====ル 〈〉 ヽ:..| | ' : : / ∨}{==}{/ \ | V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-::_:::::ヽ / > ´ 〈〉 ∨ニ, ' 〈〉\ ヽ-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ‐- :::::::::::::::ヽ∧ ∧ ____ ヽ ::::::::::/ 晋 盧志の長男 盧諶 /三三三ヲ'"ヽ \_ノ)‐- .><- 、 ,ふ三ニヲ'"\ Y‐---<´ヽ _ノ)ヽ-ヘ\ ,ふニ='"/\_ヽ_ノ) ! |ヽ. Vヽ‐-<_ .| ヽ.V { /,.イ{. 斗ャ示ァ} | | |¨vヽ__ -ミx! ! | 不愉快だ。 ゝt|ヽ>ミ、 `´ ノ ノ ./ /ィヘ |ミヽヽ リ! 、__ノ! | .-=彡vヽ ⌒´/.イ!/|ノノノ )ノ Y ヽ /ノ これでは鮮卑どもに襲われるぞ /ヘゝ- イ´ ||//ノ. \ ハ /' ヽ)`¨´ r.| ,...:/':::T 、__ノ! ,! {! .___/7イ:::/':::::ヘ // ゝ-',.イ:::ヽ/_::::<´::\\ (´ /イ:::::::::╋:::::::::::::::::::::\\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 気付いてみれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王に従っていたのは、盧志と次男の盧謐、甥の廬綝。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .加えて殿中の武賁千人だけとなっていた `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
165 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:38:33.74 ID:2dlkWhFe0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ 大王。 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ 兵の逃亡が相次いでいると報告がありました。 /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .このままでは皆揃って犬死にです .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { そうは言っても、 ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ お母様を見捨てて出発なんてできないわよ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さすがに盧志も焦ったのか、再度成都王に早く鄴を出発するよう促した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
166 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:40:25.33 ID:2dlkWhFe0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l そうだわ。 : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', お母様が信仰している黄聖人に頼んでみましょう。 : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' あの道士なら、お母様を説得できそう : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, 道士ですか。 :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, すぐに人を遣わして、黄聖人を呼び出しましょう ./ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
167 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:40:52.16 ID:2dlkWhFe0 __ ∫ι__________/丁了 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ. ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝヘ ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λヘ ヘ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノヘ ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒...U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒..U三| U三三,U,,三三U三三,U三三U,三三U,三三U三三U/| _ ├┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┐ ___┌┼┼┼┼┤/|_ ‖ミミ│ /,,;;;;;;;; /]ミ;;,, /,,;;;;;;;;;/]ミ;;,, .. │ミミ‖ ┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹___.凹凹凹凹凹 ___ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐ ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ ┌凹凹凹凹________凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹________ 凹凹凹凹凹┐ . . 彳/三三三三三三彳/.|ミミミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳./|ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/.. |ミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ |ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/ .. |ミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ . |ミミミミミミミミミミミ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 | 黄聖人を連れて来ました | :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ヽ____________乂 ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 当時、鄴に黄聖人という道士がいた。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 程太妃は黄聖人の信者だったらしく、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ 成都王主従は彼を程太妃説得の材料に使う事にした ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
168 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:43:33.89 ID:2dlkWhFe0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ 急に呼び出して申し訳ありません。 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ 恐らく御存知でしょうが、 /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ 現在鄴には烏丸と鮮卑が迫っています。 /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .早急に退去した方がよろしいかと .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 酒を二杯頂ければ |l:/|/酒 酒 ト、: :| 太妃様に御挨拶して退去しますと黄聖人は与えられた役目をこなします .|/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 黄聖人は酒を二杯求め、飲み終わると杯を放り投げて去っていった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
169 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:45:48.06 ID:2dlkWhFe0 / / / ヽ / / / | │ | /\ // | | ノ │ i |/_/// _/|-/ | 盧志。 / /| 斗=气/| イ |// | / / _丿 |ヽヽ |/x气/ リ よくやってくれたわね。 '⌒7 / 人 r‐ ,'、∠ ∠/ /ll |/| ,/ ∠| >r-r<\ │ \ っ おかげでお母様が洛陽行きを承諾してくれたわ ∨{/`ヽ\- ト、∨ \ {`, /⌒ヽ, \二ニム }厂} Yニ、 / {/ 、∧ { ヘニ} ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, ですが、その間に :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 兵どころか馬まで失ってしまいました。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 軍営を探し回った所、鹿車数台しか得られませんでした ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ようやく鄴を出発する目処のついた成都王主従。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが今度は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ぐずぐずしていた間に兵も馬も逃散し、行軍に支障をきたす事態となる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .盧志が軍営を探索した所、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .鹿車と呼ばれる物資輸送用の一輪車数台しか得られなかった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
170 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:46:23.06 ID:2dlkWhFe0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ノ( ヽ ト、 i ヽ─、 ^ |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニアミ fニアl .盧志殿。 i 〈 i | イrェェェュ / 陛下や殿下の近くにいる宦官を百人ほど集めてある。 .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ .こいつらに物資を運ばせてはどうか? ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, その機転に敬意と感謝を / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同じ頃、殿中司馬督の韓玄という者が、黄門を集めて百余人を得た。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 人夫代わりに使ったと推測される ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ . _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
171 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:46:51.50 ID:2dlkWhFe0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ .ところで馬がいないそうですが、 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | それだと我々が乗る車はどうするのです? ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l そ、そうよ。 ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V 最悪、陛下と司馬穎は歩けばいいけど、 : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', お母様や子供たちに徒歩は厳しいと思うわ : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: //
172 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:49:06.30 ID:2dlkWhFe0 ___ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 陛下の御車は牛に引かせましょう 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 |................_ノ..{{ {{ { 八 ............| . \_.......´_/ヘ 、 │......... |  ̄ ̄ 丶_ ー=}}=…ー==彡 /|.............| }´ ,リ 〈 |......... 八 / ,リ -=ヘ│..............〉 /] ,リ [ ̄ ̄ ̄]-ヘ| ..............] / ̄| ,リ 「 ̄ ̄ ̄| | ...............] /__」 || __________」 | ................] ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 以上が『晋書』『盧欽伝』にある鄴脱出の顛末だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
173 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:50:33.01 ID:2dlkWhFe0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 『晋書』の各所から、 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 皇帝と成都王一行の陣容を推測すると次のようになる ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
174 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:53:04.90 ID:2dlkWhFe0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 ::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ./::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \::::::::::::::::::::::::::::::: .|:::::::: / \/\:::::::::::::::::::::::::: l.|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::: l.:::::イャ妁, |/^Y:::::::::::: _______ ´iハ _ イ:::::::::::::: . ィイト: r―ァァォ:│ lゝ ` イi:i:::::::::::::::: . ィイ| │::///| | r-、_ j.ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::: 御者は私が務めますので御心配なく . ィイ|_,」 ///| | と_//`'¬へニr‐T¨ j/ \::::::::::::: 七l玉玉玉玉」 L! 「 , / マ __ ./⌒ ..:::: [_,]ZZZZ[__] `'ト、 i | F7 /j/ /:::::::: ._リ┘ {_リ `/ /〉| / ⌒ ::::::::::: 〃V //∨ ⌒ヽ |:::::::: .{:::::{ {::::::/ ― 、. |:::::::/ , ―― - 、 ヘ::V::::イ._ :::::イ / r==ィ >'"´ ̄ ̄ヽ. i| 〉 |( ̄´ _ / ト 八 し兀八_ト--/ , ⌒ヽ, レ::::: しイ ' . |j r――.、 | ':, ,小rヘ‐ヘヘ.〉、 | V ∧ ハ. V∧\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー まず、皇帝司馬衷が乗る子牛が引く御犢車が一台。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝と成都王が共に車一台で洛陽へ走ったとある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 前後の状況を考えると、成都王の家族も同乗していたかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
175 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:55:25.26 ID:2dlkWhFe0 _ ヾ¨'' ..|¨ヽ , … 、 / _二=---' `! ',/ ヽ / < ’ γ⌒ヽ ', | ─=f u ,′ .| | `ヽ| ,;;;, |⌒ , ' .', \_| ,;;;, ', | / / 人__/ /__ . \ | ' .レ ´ ゙゙u ,; /7__.ヽ /⌒ヽj i¨'‐- __!__ -─-、;; ¨Y.7─ 、/\\ { .弋__oi!,o__,,. ゙;; |´ ゝ¨ Y./.| | ;;;,, 乂 ~~~~ u 人ノ_)ヽ从/| | ::.. `‐{ r==, _,,斗'¨|.//7/////| | :. 彡ゝ. 二 .ィ'ミ,'::::,'::ゝ._ ̄ ̄ ̄ ̄ ./', / \ | ;,,,, /::::,'::::,'::::::::::: ¨| ̄ ̄ ̄ ', / l _\ ./ \ /, -'" ヽ 、 晋 冠軍将軍 牽秀 l/ , -'" ─-ミ |//, -'" ̄l '\l / f´ ̄ ̄`丶、l, -'" ̄ ̄寸 | ヽ Y / ,> <l ハl / ∨ / l-─‐- 、 , -──- .l V |V-、l ,ィ示心ミ ,ィ示圷_>.' l} | {⌒ハ Vzり Vzりl .l | | i\ー、 l ,' l | / ', ¨ 、 { { | 丶 ⌒ イ {l ', / / ,| Yfl> _ <Y| {l /| l|:::::::::Τ。:::::::八 {l ', / / ,ィニ,' ハ:::::::::::l:::::::::/ニハ {l fくニ/ l .'。ニ:::::::|。::::/。_/ ', |ヽ .l ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 成都王の帳下、配下の者が数十騎。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 范陽盧氏の面々もこの中にいたのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
176 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:56:16.37 ID:2dlkWhFe0 .′ // ヽ ヽヽ ', ヽ ヽ .' ! /' i! i! ハト _.斗セ! ハ Z} | | i !| |_ハ__ハ| ||´}ハ ト从 | i! | }' | | | |!|ィ´ハ| }/`}ト ,イリ 'ィ=ミx| i! .ハ i! ', ハ Yト{ ,ィ≠ミ}/ }' う::::::} 》'}∧i八 ', ハ Yハ/う::::ハ 乂ツ i! ∧ \ ! ハ 从《乂_ツ , ハ ∧_ \ | ハ. ∧ _ ,イ ∧. ∧ `ヽ\ | ∧ ∧. _ ´ ,.ィ,r―、〈∨ ∧ \\ | ∧ ∧ ≧=―‐≦/: : : : :i ヽ∨ \ `ー ァ | | /´ ∨ ∧ ̄ ̄`<^ヾこ: : : :ハ ヽ\ ヽ / \ ←侍中兼任 / / \ \: :こ: ヘ⊥: : : : : :} ハ ヽ. Y^〈\. \ 晋 司徒 王戎 , ─── 、 , ─── 、 / \ っ / \ っ / ヽ ヽ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l l ノ \ l ●´ ── ヽ | ●´ ── ヽ | ノ ── ヽ l ノ ── ヽ l . ( ── l / . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ .ヽフ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何人かの侍中と、人夫役を兼ねる百余人の宦官 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
177 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:57:55.73 ID:2dlkWhFe0 __ ∫ι__________/丁了 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ. ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝヘ ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λヘ ヘ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノヘ ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒...U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒..U三| U三三,U,,三三U三三,U三三U,三三U,三三U三三U/| _ ├┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┐ ___┌┼┼┼┼┤/|_ ‖ミミ│ /,,;;;;;;;; /]ミ;;,, /,,;;;;;;;;;/]ミ;;,, .. │ミミ‖ ┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹___.凹凹凹凹凹 ___ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐ ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ ┌凹凹凹凹________凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹________ 凹凹凹凹凹┐ . . 彳/三三三三三三彳/.|ミミミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳./|ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/.. |ミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ |ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/ .. |ミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ . |ミミミミミミミミミミミ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .これが全てである。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 皇帝の車列としてはあまりにも貧相だ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
178 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/10(金) 23:58:27.68 ID:2dlkWhFe0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:\_人_人∧从_人_∧_人_从_// =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬ ) > 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__< 大変だ!! > /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_=== < (_ /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^三_ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ≧ < /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥-=ニ 陛下と成都王が鄴を出て洛陽へ!!! ≦ /川 / ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、皇帝と成都王の脱出が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 当日の朝になされたため、これを知らない者もいた模様 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
179 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:02:06.35 ID:u9rQeIib0 ‘, ‘ ' l l l 丶 l l l l l l /l / | \__ | ll _l_ ハ /l /_V匕lj7 l l、 \ー< | ハ l l_仆rミ、 、_斗'ィ允心 / l 丶 _ ヽ V 〉 ト、ト、乂ソヽ {  ̄ // ' ヾ /___ l 成都王は自分たちだけ逃げるつもり!? / ‘, | ^‘, ,`ヾ /l /l::ゝ-─//////ハ l ' ‘,| l ヽ - ⌒ヽ イ/ 〃:::l///ヾ、//////∧ l / l、 r丶 \ ノ / / //::::l/////ヾ、////// | ハ .|l l \八//>r、_ ̄_/ /lィこ:::::'//╋ //////// l l ヽ l从、 |/∧//{l////〕:::l /ヽl'::::::l::/==<///// .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 晋 豫章王 司馬熾 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: ` ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 理に適ってはいるけどね。 . く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.:.:. ま、陛下が去った以上、さっさと都へ逃げましょう . 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.:.:. ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:.:.: ヾ /ハ .// ヽ、 __}__ jI斗:r'' |:i} // / /´ / : : l Vk / / / 晋 豫章王従事中郎 祖逖 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 例えば、鄴にいた豫章王司馬熾は、脱出した面々の中に名前がない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j とはいえ、後の流れを見る限り、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .皇帝一行を追って鄴を出たと思われる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
180 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:02:32.35 ID:u9rQeIib0 ` (⌒ 、 /ニ Yニヽ `ヽ \ ,/(>)(<)ヽ (⌒)ヽ (⌒ -、. / ´`ヽ---/::::⌒`´⌒::::\ ヽ::::::: . | ,-) (-、| (⌒) .。; ゚ ,,\. `'''⌒) ,;‐=‐ヽ l | '⌒) (⌒・⌒ ・ = ニ` -、 、 :::::,,.r ' `ニニ´ / ,.r' '';:. ,、,,・:・ 、、,, =ニニ` ー三----- `''ー─‐'" ⌒V^L==-- ''^ヽ- ., ^>'":/⌒:::::::::::::::::'.:::::` . ':::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ::::::::::::::::::::::::::::}、::::::::::::i::::::::::::::, :::::::::: i:::::::::::::::,‘、_:::::::: l、:::_::、:::i ::::::::: i|::::::::::: ;'/ '、:::::::l´\`!:\ : /:::::リ::::::::::/.斗:zォヽ:::l 斗ォ{::::::::> /:::: /:::::::: / .|//| `.} {/lリ:::「 呉が滅んだ時を思い出しますね イ:厶イ7/ 乂ン ゞ'l ̄ ::`:ト .__,.、 ヮ ' :::: | ミx __.. イ ::::::| | ̄≧x、ト、 ::::::| ,ノミx、:.:.:.`!:ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 他の群臣も似たり寄ったりだっただろう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
181 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:03:02.48 ID:u9rQeIib0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 成都王終了のお知らせ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< この日、成都王陣営は事実上崩壊した | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
182 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:04:21.92 ID:u9rQeIib0 ※15分ほど休憩します
183 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:20:09.61 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 冀州 魏郡】 _,. -'''"''""~~゛゛゛''' - .,_ , -'"""~~゛゛゛'゛'- , _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,_ _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,_ __,,.. -‐ '''""~ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,__,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ``‐ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ /____r_/ (i (i /____r========================`i (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ンキュラキュラ ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙'''''''''''''::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』と『盧欽伝』に N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝一行の洛陽までの道中の様子が残っている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
184 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:20:49.92 ID:u9rQeIib0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 兵が少ないのが気に掛かります。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 都へ使者を出して、迎えの兵を呼ぶのはどうでしょう? ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 名案です。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 誰に頼めばよろしいでしょうか? ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
185 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:22:53.35 ID:u9rQeIib0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 屯騎校尉の郝昌は信頼するに足りる者です { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, では、直ちに手配致しましょう ./ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
186 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:23:25.11 ID:u9rQeIib0 /日=「' '日\_\ ───────────…‥ {' │\ \ |__| ......:::::::::..━━━━━━━━━━…‥ _____|\/ ̄ \_/|__/__/ ...:::: \ | / /━━━━━━━━━━…‥ 〔〕____\|▼ ▼ |_/)目〓〓」┐_)─‐z ゞ ⌒ヾ∠_ ────────…‥ 行ってきまーす! ⊂\皿 /⊂― ̄ |───┐ =- 三ニ=−──…‥ <_<_|└――┘└―─── 、/_ く ̄ ━━━━━━━━━━…‥ </</√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨.N::\ ────────…‥ \ ./ ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| {ア三三三三三三三三三三心=.! .〉゙マ三三三三三三三三三ア==}_ .ノ ィ ゙マ三三三三三三三ア l ト、く '⌒´| | _ \ __ レ |.| く .八 V.,‐t・テ!、 チt・ァァ ,!.|ヽ⌒ /ィ ト > ` )ノ <´ ノ!.| \ .l.l )ヽ`ニ=- ` -=ニ´ イ'´!.|´⌒` |.! ´ ヽ、ヽ、. ´ ` _ イ / |.| ヽ ルリ|`ニニ´イ!从リ ,リ ,_,。s≦ヽ.|| 斗≧s。、__ /i r-─ γ⌒Y ──--, ハ / | .|| 乂 .ノ ‖./ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『盧欽伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は洛陽で八千の兵を率いていた屯騎校尉の郝昌を召した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
187 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:24:04.30 ID:u9rQeIib0 _,. -'''"''""~~゛゛゛''' - .,_ , -'"""~~゛゛゛'゛'- , _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,_ _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,_ __,,.. -‐ '''""~ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,__,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ``‐ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ /____r_/ (i (i /____r========================`i (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ンキュラキュラキュラキュラ ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙''''''''''''':::::::::::::::::
188 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:25:59.84 ID:u9rQeIib0 / / / \ . / / / ', l / l | || l l l : / / | |l / l | | -/、|_ | /| /l / / l ト、⊥ヽミトト | 斗|-|‐ /l{ 盧志。 / / ハ「ろn |```ヽノテrラl//| l / / ∧{ 辷丿 ヒリ // l | お腹がすいたわ。 | l | {、_ ' 7ノ | | |イ ト、 l :| レゝ、 l`´ ̄l ハl / | | ピロシキと紅茶を用意させなさい \l、ヽ\ l/`く_> 、 `_‐ ´ イl / | ィ`丶!``l、 ` Tニ ト< /イ /イ/ . / | l ` ー{-‐|| ∧ | / / / | | ’. |o / ∨ l ....::::::::::::::::::::::` 、 / | | \ | / _/ | ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ありません / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
189 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:26:31.60 ID:u9rQeIib0 /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ::\ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 生憎、鹿車数台だけでは、 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ .衣服や食糧まで載せる余裕がありませんでした。 /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ 最低限の御物や印璽等を載せるのを優先しましたので .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l ウソでしょ? : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', 今日一日何も食べてないじゃない : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝一行は急な脱出だったために、ほぼ何も所持していなかったという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
190 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:28:20.20 ID:u9rQeIib0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ どうすれば食を得られるのですか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, 付近の民に銭を払い、飯を買うのが最善でしょうか。 .|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, この状況で徴発は考えられません。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ./ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 問題は、先立つ物が…… ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
191 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:29:01.57 ID:u9rQeIib0 【吝嗇で有名な三公】 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. / / ´ ヽ . / / / \ \ 、 / / / / l \ヽ、\ ハ .′ | / / ,イ | } } ハ ヽ ! l | { ハ/ | ,! ノ Xハl | l } | ′ { 「¨丁≧ト、/| イ小 } | } イ ′ ./ `ト ァ=テ≠ミ、7} .;ィ≦ア// /レ }/ ./ /《 ん.:cl // !:cjレイ / / ,/ ∨ ヒ'tツ ┴'イ/ィ′ ハ l : :::::: : ' :::::八 | 〃イ ; ト 、 u __ _ イ ! l| | l | 丶、 ´ <「| | \|| | | |> 、 7lー≦}|-─‐'、 | || | | |__/`Yヽ、 }}」- ─┐∧ || | | l─ >r─r≦─── | ヽ'.
192 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:29:27.65 ID:u9rQeIib0 【袖の下もらってそうな宦官】 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. , ─── 、 , ─── 、 / \ っ / \ っ / ヽ ヽ っ / ヽ ヽ っ l’\|─‐ U 、 ヽ l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l l ノ \ l ●´ ── ヽ | ●´ ── ヽ | ノ ── ヽ l ノ ── ヽ l . ( ── l / . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ .ヽフ `ヽ
193 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:32:07.32 ID:u9rQeIib0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 侍中と宦官に銭三千を借り、それを飯の調達に用いると。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | そう詔勅を下せば良いのですね ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ はい。 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ 後は食事が調達できるまでお待ち下さい /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この時、侍中と黄門が /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 懐に所持していた私銭三千を詔勅で借用。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .一行の食事調達に充てている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
194 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:33:40.96 ID:u9rQeIib0 /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" //////// ."''‐-、 :: . -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" ///////////// "''‐-、 l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 /////////////// l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 ////////////, ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 ////////// 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 供の者が近隣の人々から飯を買い、 \ヽ、 _ , イ!::/ .皇帝一行は道中の客舎で食事をとった / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
195 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:34:07.28 ID:u9rQeIib0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ , ─── 、 / \ っ / ヽ ヽ っ 陛下。 l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l 少しばかりの糠米と干したニンニクと塩漬けした豆があります。 ●´ ── ヽ | ノ ── ヽ l どうかお召し上がり下さい . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ある者が所持していた /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 糠米の飯・ニンニク・塩漬けした豆を皇帝に進上。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬衷はこれを食し、宦官たちは宿泊の準備を整えたらしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
196 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:36:46.38 ID:u9rQeIib0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 【汲郡】 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / 獲嘉● ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ l ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 一行は汲郡に入り、獲嘉という地にたどり着いた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
197 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:38:32.65 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 司隷 獲嘉】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 蒸した鶏を献上したいと? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 陛下の御一行が食事に難儀していると聞きまして…… .| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / .\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ここで粗米を買い求め、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 素焼きの器に盛られた粗米の飯を司馬衷が二杯食した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .また、ある老父から蒸鶏を献上され、これを受けている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
198 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:38:58.63 ID:u9rQeIib0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ .都より、屯騎校尉郝昌様の軍勢が御到着!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ \ ./ ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| {ア三三三三三三三三三三心=.! .〉゙マ三三三三三三三三三ア==}_ .ノ ィ ゙マ三三三三三三三ア l ト、く '⌒´| | _ \ __ レ |.| く .八 V.,‐t・テ!、 チt・ァァ ,!.|ヽ⌒ /ィ ト > ` )ノ <´ ノ!.| \ .l.l )ヽ`ニ=- ` -=ニ´ イ'´!.|´⌒` |.! ´ ヽ、ヽ、. ´ ` _ イ / |.| ヽ ルリ|`ニニ´イ!从リ ,リ ,_,。s≦ヽ.|| 斗≧s。、__ /i r-─ γ⌒Y ──--, ハ / | .|| 乂 .ノ ‖./ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『盧欽伝』によると、このあたりで都からの軍勢が合流 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
199 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:40:20.74 ID:u9rQeIib0 |l|_|l \\ ,>'゙´ | \ ,>'゙´ | |l| \\>'゙´ ,>'゙´| | 「「 ! |l 〈 >'゙´ | | | .|「 |l .//, ∨ ∧ | | ,>'゙´ ア| .|| |l / ,/ ∨ ∧ .| | ,>'゙´'´ >'゙ | .|| レ′/ \∨ ∧ | | >'゙´ ,>ァ>'゙´ W||,,/ / \__/ | |/]>'゙´ '´ / / |l| | / / |l| | . r‐、, i⌒i i⌒Y //// \ |l| /ヽ |/, '/, ∨. // ∧ ∨:∧ .∨, /, r.、-、/ / . ,ヘ__ / / \\ rv^! /! /^!___ ,へ /^i、\∧ ∨/∨ ,r‐\\\/ ∧ ∨〈 ̄',/ (∨ | || / ; ; ‖ /\ \ \ .| ', \! /、 ∨ |У^!\\\ _/ ∧ ∨',. ,/ (\':,Y } .∨ レ' ‖/\ \ \_', ヽ ヽ .|/ 〈_/_〉 ,|/ ( \∧ ',| |/ \\\ ; / /,\ |/ !/) ,/|/ \、 \ ',: | \ ヽ ,′ / _i^i^i^ii^i.,'^,', ヽ |/ 弋_{ 才 、 \ ヽ ; { { / | ! ! ! !| |' //, :::∧ | //、 Y\_ .:〉 ./ 八 乂 \/\ .ヤ / .ハ ::::∧ ∨ |__>、 / /// | ,′ ヽ ヽ /^! キ | / ∧ :::\__ /\ 〈///// //// | {_ (_入___/ ヽ 乂__入 丶/ |ヽ アヽ ./ 〉、 ∨//>///// ::\ 〉\ | ∧ \∧__/〉イ /..: ! // |/ . ///\ ∨//\/// \ / )\. | :∧ \//\/_、+''" ̄ /| ,/ ,//////\'////.\ ____/〉`У ,////\ | .:::∧ \ /| C ,//| \ C /////////.\///// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 現状で頼れる唯一の味方の到着に皇帝一行の士気は高まった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
200 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:40:54.97 ID:u9rQeIib0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 郝昌殿の到着は天下の慶事。 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ 大赦令を出し、 /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .民を休ませるよう詔勅を発し、この喜びを皆で分かち合うべきです .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ 都へ帰った後に善処しましょう ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 盧志はこれを喜び、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇帝司馬衷に天下に大赦令を出すと共に百姓を休ませるよう意見した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『恵帝紀』によれば、洛陽到着後に大赦令が出ている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
201 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:43:01.33 ID:u9rQeIib0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 【汲郡】 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / 獲嘉○ ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ● _,,,-一'´ l ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 一行はどうにか体裁を整えて、温に足を踏み入れた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
202 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:44:56.38 ID:u9rQeIib0 【紀元303年8月 晋 司隷 温】 . !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 父祖の墓に拝謁せよと? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, .|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, このような時こそ、父祖への礼を尽くすべきでしょう / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 温は司馬氏の本籍地だ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時、晋王朝の宗廟は帝都洛陽にあり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬懿以降の墓陵も洛陽近郊に建てられていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 温に存在するのは、司馬懿の父司馬防以前の祖先の墓となる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
203 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:45:33.24 ID:u9rQeIib0 ∧ ,、rぃ爻ミx 爻x / :∧ く;';';';';';';';';';';'ソ : .:ノ爻ぃ、,、、 /__∧ ,、x'^;';';';';';';';',、爻爻爻Xx .: .: .:.:.:.:.:ノ.: ソ|‐|[][l|爻爻ィ ,、ぃヾ爻, ,、,、 爻;';';';';';';';';'爻;';';';';'爻爻⌒ .:.:.:>────L|[][l|─‐<爻.: .: .:.:.:.:.:爻;';';';'爻 爻;';';';';';';';';';';'爻;';';';';';';'爻x /_ヽ_____v| []:|___\爻爻爻;';';';';';'爻爻爻 ,、rぃ、 爻;';';';';';'、ぃ`;';';';';';';'爻爻ソ __ | __,|ロ_ロ_ロ_ロ_| :|ロ_ロ_ロ_ロ|淡爻:;.:,:;.:,爻爻〜─-爻;';';';';';'爻冂‐Ti‐xX⌒;';';';爻';';';';';爻⌒_ |三| | ⌒ヽ |ロ_ロ_ロ_ロ_| l┐|ロ_ロ_ロ_ロ|爻:;.:,:;.:,彡'⌒:;.:,:;.:,;:;:;:;:;';';';';';';';'ン ̄~"''¬ツ爻;';';';';';'爻;';';';';'爻_|─|三| ̄| ノ;';';'> |ロ ロ ロ ロ | |::| |ロ ロ ロ ロ|:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,.:.:.:.:.:.:.:.: .: . . 乂爻;';';';';';';';';';';';ン .: .:  ̄~~""゙''| ̄ ;';')""""""~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~"" ' ' ‐- _:;.:,:;.:,.:.:.:.:.:.:.:.: .: .: .: .: .: .: .: .: /==/⌒~^刈メテ′. . : : : . . .____| ;';';'):. . . . _ """~~~ ̄ ─ _ _ _.:.:.:___.: .: /==/.:.: .: .: .:..:|i:i:|.: .: .: .: : . | ⌒ ー ‐ ‐ r‐┘|‐┐_.:.:.:.:.: .: .: .: . . . . __ -‐ | :|_:|_ー ー - - _ _.:.:|i:i:|_;';';';';';';'.:.:.:.: ゙̄| . . . . . . : : :.: .... ̄| | ̄. . . ""~~""' ' ' ' ''""~~. . . | ̄ _凵. . . . : : : : : :.:.:;';';'/ ̄ヽ ̄\;';';';'.:.:. : :| .:|\ ̄\: : : :__|_|__.: .: .: .: .: . . . . .  ̄| :| :|.: .: .:_:_:_:_:. ...|¨:|:: :: |: : : :| | ‐- | .:.:.:.\|二二|: : | | | ´´´"""""二二二「 ̄|' ' ' ' 「冂 _ __ _| :| :|: : / ̄丶丶_| |┐| : : | | | ───<``TニニT __ . . 弌二二「二TニニT___,| :| :|二|: : : : | |┐ ̄~"|: : : :| | | ̄ ̄ ̄| ̄ 爻¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨r |\___\ ____, ───| :| :|─|: : : : | || .::|: : : :| | |: : : : : : | 爻爻爻 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \|___|,__ |.:.:| | ̄| ̄| |¨ ̄| ̄ ̄|: : : : | | ̄ ̄| |: : : :| |¨ ̄ ̄ ̄:| ̄ 爻爻爻爻爻____>L___| |.:.:| |: : | | |: : : | |¨¨丁¨¨¨¨¨| ̄ |: : : :| |: : : : : : : :|__ 爻爻爻爻爻爻爻x __ |¨|¨|┴┼ |二|二|¨¨¨丁゙丁¨¨¨丁¨¨¨:| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄Τ ̄ ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ─-二_ ̄ ̄ ̄ |___|__|__ --┴…¬⊥=-─… ''' ,:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:"‐- _______________ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 余裕のない状況のはずだが、司馬衷は先祖の墓に立ち寄っている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
204 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:49:00.31 ID:u9rQeIib0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V ねぇ陛下。 : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト どうしてそんな粗末な靴を履いているの? : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ 先日、靴が壊れたので従者から借りました ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
205 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:51:42.22 ID:u9rQeIib0 , -‐ 、-、_ , ','/ , i } `ヽ ´`>、' /! | ,' 〉´ ̄ > /,ヽ、_ トv' !-‐ {´"/ r- ' ー 、 } |二ニ=!`7i ヽ | r、 ::::: ' ,'ー' | | ゝ !ヽ' / {/ .:| i:! !ヘ!` `>‐、 ,' },'!_,!,、|.i | ヽー}´ヽ-,<´ !: : :|: ‘, ,!=!:.:./-|:.:`.,}: : :|:.. ヽ ! /:./ ':,: : :! ヽ-ト: : :/ |〈:.:i {,' `>}-i }ニi || !7 /!_/´ヽ!: ヾ | |7,.イ |7,.イ |7,.イ |7,.イ ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ し'/ :| し'/ :| し'/ :| し'/ :| _ト,ィ ,ィ 、//| | .、//|| .、//|| .、//|| 7 「 トイ ,ヘノ| イ | し' :|/ し' :|/ し' :|/ し' :|/ /,イ」 し' ヽノ し' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この際、司馬衷は履物を失い、従者の履物を履いて墓に参詣している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝が祖先の墓に拝礼して涙を流すと、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .左右の者もむせび泣いたと『晋書』『恵帝紀』にある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
206 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:53:05.39 ID:u9rQeIib0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 【汲郡】 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / 獲嘉○ ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _● 〇 _,,,-一'´ l ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 苦労を重ねて、皇帝一行は河橋に到着した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
207 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:53:31.85 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 司隷 河橋】 r--─‐i r--─‐i | 晋 | .| 晋 | |--─‐''. |--─‐''.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ __rz __}_TTTTTTTTTTTTTTTT  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ==--= ─ -- __  ̄  ̄ ̄ ── └ =======================┘-- == -- ___-- ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。o≦ -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ ニ ─ -- 。o≦´  ̄ : : : ' : : : . : : -- __ ── __ _ = -- - -- 。o≦: : ̄ ; : : : . . . . : : : . : : - ─ ___ === - ニ ニ ---。o≦: :  ̄ ,_,--,――---、. .  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: :  ̄: : : : : . . . Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 __ -- __  ̄ _ - 。o≦: :  ̄ l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 -- --=-- = 。o≦: : ̄ , ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 -- __ 。o≦: : ̄ ′ : : : ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ -- 。o≦: : ̄ : : : : . . . , /____r_/ (i (i /____r========================`i -。o≦: : ̄ : : : : : : . . . . . . : : : : : : : .(==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_ : : : : : : : : : ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが、黄河を渡った所で事件が起きた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
208 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:54:56.69 ID:u9rQeIib0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 盧志殿。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ まずい事になりました。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .何故か河間王の軍勢が対岸におり…… 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, .|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
209 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:55:37.78 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 司隷 邙山】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ ,。 -‐‐y、 _イ`丶。- 。, ゝ、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ィ|ヽ/ ヽィ.) | ……どうも張方も近くまで来ている様子 | 〉イi ィ / .}ヾ __ ヽ____________________乂 |`ヽ{ ', .|ィリソリ/ノ,'∠ ) ィ- 、 ',.ヘ|::::::.,:::::::ノ __. ̄j ,|、 /ヽ.>.-<ヘ ヘ ̄.j /ァ' ´./ / `' 、!/ ´| |>.、 / / ./ / \ i! ./! ! |\ 右将軍の張方と申します / / .| ! `X´ .| | .ハィ-\ / ィ(ゝxィ、 ! !‐‐.'´三`'.‐.| |ヽァイ´!/ゝ\ / >´`ヽ(〈_!',イ .!i:i:||i:i三i:i||i:i! !〉、ィ'´ `'< ヽ _ ./ィ.´ .ノミ ノ .', ',i:i||i:i三i:i||i,' .,' /.{{ `.< /,ィ 〉 。<´.,ィ'イj.-\ ',`' ‐-‐ ' ,' //|i.x >。 ` 、。,_ /i:iイ、)  ̄ヽ ̄ |: .i i! ,' ,ヽl __! __.|__/ i i! i`' ‐-`------‐ヾ' , ../i:i:i:i:i{、ヘ ', .i! i!,' ,' 、 __,ィ ', ', i! j . : :/ |/.j´\ 晋 右将軍 張方
210 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 00:58:38.03 ID:u9rQeIib0 ,。 -‐‐y、 _イ`丶。- 。, ゝ、 ィ|ヽ/ ヽィ.) 〉イi ィ / .}ヾ __ |`ヽ{ ', .|ィリソリ/ノ,'∠ ) ィ- 、 ',.ヘ|::::::.,:::::::ノ __. ̄j ,|、 /ヽ.>.-<ヘ ヘ ̄.j .皇帝陛下と成都王殿下、 /ァ' ´./ / `' 、!/ ´| |>.、 群臣の皆様におかれましては御機嫌麗しく。 / / ./ / \ i! ./! ! |\ / / .| ! `X´ .| | .ハィ-\ .河間王殿下の命により、救援に馳せ参じました / ィ(ゝxィ、 ! !‐‐.'´三`'.‐.| |ヽァイ´!/ゝ\ / >´`ヽ(〈_!',イ .!i:i:||i:i三i:i||i:i! !〉、ィ'´ `'< ヽ _ ./ィ.´ .ノミ ノ .', ',i:i||i:i三i:i||i,' .,' /.{{ `.< /,ィ 〉 。<´.,ィ'イj.-\ ',`' ‐-‐ ' ,' //|i.x >。 ` 、。,_ /i:iイ、)  ̄ヽ ̄ |: .i i! ,' ,ヽl __! __.|__/ i i! i`' ‐-`------‐ヾ' , /i:i:i:i:i{、ヘ ', .i! i!,' ,' 、 __,ィ ', ', i! j . : :/ |/.j´\ /i:i:i:i:i:i:ト-.', ', ',, .i! .,' ,' .', -‐ /.', ', j ,' ./ ィ ./i:i:i:i,'.〉、 ./ ゝ、i:i:i:iヽi j ', '', .i! ,' ,'、 -‐ / .', ', / / ./ /./i:i:i:i:i|)ji:イヽ ./`'i:i:x、.二ヽ ゝヽ '., i! ,' ,' ', ´ .', ',/ _,。 '´ ノ.イi:i:i:i:イ ,'i( ヽ| /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`ヽ|ヽ、ヽ .' , .i!,' ,' 、 .', ', /イi:i:i:i:i:i:ノメi:iィ -.) ./i:i:i:i:i:i/  ̄ \iゝ、', ',: : ,' ,' .', ,' .', ', ./._丿二二.ノヘヽゝノ ヘi:i:i:i,イ‐.i´__ `^ i ヽ',: : . ,' ,' 、, .:', . ,' .', ', /./ __/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ix_.ノ . .`⌒/ - 、 .\ ヾ i!-!、: : .,' ,' : :.', .,' ', ', ´ ィイi´ ̄ ̄`' .。,i:i/|! ィ=./⌒ヽ.、 )x ゝ、 ⌒ゝ',,' ,' : :.'., .:,' . : :/.'/ ィ-.´`=-ト- 。, j .|!l |ヽ `´ `'x ,ィ。, ヽ=-\` ヾ、__ '.,: : : . . . . : : ,: :' ./┌´イ ィ=-_--、_,。-ィ _.ノ `´ ):::::>-イ ヽ、ュ、 ---‐ _'´ <ィ‐‐´、 __) / . ̄ ⌒. ヾ、 ___ヽ-ニム=_二ニ'彡ィ'´ ̄! ノ‐/. ̄ て .i /.ノ´ ̄`, i! 丿ィ__ 。 < ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『張方伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 邙山において、張方を将とする一万余騎が皇帝一行を迎えた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
211 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:00:42.16 ID:u9rQeIib0 / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / 何分、冀州の田舎者故、非礼はお許し下さいませ | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く /^\| | | 《┐ ∨| | } ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' 構いません。 '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} 御苦労でした } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張方は皇帝の姿を見ると /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 拝礼しようとしたが、司馬衷はこれを止めたとされている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .何故張方がここにいたのだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
212 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:02:14.68 ID:u9rQeIib0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ところで、張方殿は何故こちらへ? ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< {_|/ / \ \/ ̄ } j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ 7/ / | ∨/(_ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| / / | |⌒V^V 〉 . /| | /| | __人/Λ | || / / / 八__,ノV| | | | || | /|/ / // / V /| | | | |人 ,斗ー―- / /―-/ミ |/ /| | | 人 | \| _,// / / l/ / | | \ | _z==ミ ⌒ x==ミ_ /⌒V| | | | \ ` 刈 〉| | 勿論、皇帝陛下と成都王殿下をお助けするためです |八 ト\ 丶 <ノ //| | | |\ |ヘ Λ_//| | | | \ | 人 t , 人__/| | | | | | \ l ィi| | | | | | ノ | || }> _ <{ | | | | | | . ┌く⌒\ / || |´^''‐---‐''^`| | | |/⌒>'⌒\ 〉 \ \/ / |_/^'''‐--n--‐'''^∨| | / / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー これには洛陽の状況の変化が絡んでいる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『河間王顒伝』に曰く。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王は蕩陰の戦いに際して、 `ヘ:ゝ .' 小/ 張方に二万の兵を与えて鄴救援に差し向けた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
213 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:02:53.05 ID:u9rQeIib0 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ 陛下の軍勢が蕩陰で壊滅した模様!! ニ=- ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ところが、蕩陰の戦いによって状況が大きく変わってしまった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
214 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:05:54.66 ID:u9rQeIib0 /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | 現在、洛陽は蕩陰から敗走した陳眕が \ `ー'´ / 皇太子の清河王を立てて守っているようですっていう。 _, ‐'´ \ / `ー、_ / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ .東海王はどこかに逃亡した模様っていう { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ \ヽ、 ー / ー 〉 r―v―┐ \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く 厂 _..⊥.._ 厂ヽ 厂/ / \ハ |∨ { ∨| └{ { { } }┘ ノ^∞っccっ∞^| | /| _ | | Λ| _ 方針に変更はありません { / | |:::::} } 〈 ̄/ |:::::} ̄〉 ) / / |::::厂〉 / / |:::/| / / // |/ | / / / /:::| | / / // / ::::| |∨ / / /=T=| |Λ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張方は洛陽までの道中でこれを知ったはずだ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j だが、そのまま兵を進めたようである ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
215 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:07:52.09 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 首都 洛陽】 . {/}h、,心{.........j{.{...........| / 、‐゛':, .キ.,ヘ Y////人,,、-^ "''' -┘ / ∧「"'〜{...゚, ,ィi{///トi{{///刀 ,: / /,;.......人,,」 乂,,,..ノ ヤ,'/ヤ゛ ./ /,'-'゙ iア゛ . ,′: ^"~ / /"'' , | . ,′ ; ,゙ ./ ,:劣'k _,,~"''〜] : .| . ,′ i ,゙ / /ー'゙ xf芍k,ィi{U | | , / . vツ ,必 i{U | .,′ |h、/〉 ,心、 ' ,必,,.. i{U | .....,,, ,}'/{,' ∧フ刀}} ー-- _ ,,.、rく........フ-=- _‐ ,,_==‐ _ /ニニニニ≧======xマ三三ニ/ミx √'/Y//「; .∧,アヘ'火=セ|......"Y...,ィ'゙::::::::::::::::::゚:,_,,゚,::::::::::::: iミx三三三マ´ `ヽニニ,三ニム} [_,,..人,シ; /X.........ヤ////|rセ1.,.:'::::::::::::::::::::::::::::} ; ,ヾ:::/ }ニニニニ, ´ マi ∨ニニム . ,:゙ :::::., / ..[i}...........}/,))'////,.:::::::::::::::::::γ)h、:ノ |--{/;゙ /-<三 / .| ∨三::ム i三三ニニュ`ヽ' .l ,' l .| l | ヽ、}ニニニ} 晋 皇太子 司馬覃 iニニニニニ=.,' i |__i._斗イ .i .`ト 、_i_ . ,' }'ヘ三三ソニュ= ヽゞ´__// i ,' i i 从\.|从ノ.i __ノi /i { ノ==マニニ/ ,.:::´:::/</ Vi、 jィ乏沁 '乏沁,マi ノ|、: :`ヽ、ヽマ /:::::/ .,' / `ム.乂ゞノ::::::;::::::乂ゞノ,'ノ:, } .\: : : :\゙  ̄/,'´ ,' } //ム /::::' /iヽ. ヽ、 i¨ 酷い目に遭ったけれど、都だけは守らないと _ ,.::i ヘ l-_ノ⌒ム/:>_ ^ ,ィ´2:Y } \ \ _ (xミ_-i/_ノ゙¨ /{´包{:::::::i}=ムマ包(ヽI ) \i ̄ .(彡ゞ'─ ´ _///{ミi三}:::::::ム薔ニ三ミxマ )ム, ,ィ=(彡' ,..ィム////)i三j:::::::}V}三三ミx/ }//ム, 晋 左衛将軍 陳眕 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『周馥伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 蕩陰の戦いの直後、洛陽を守っていたのは陳眕だった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .蕩陰から逃げ戻り、同士の上官巳らと共に清河王を立てて都を固守 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
216 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:09:47.71 ID:u9rQeIib0 . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : .ハ i:. .}ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l_,.. +―ヽ :. /lハ"'' l‐ /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V-!ート、ヽ i / ,ィ.!ーハ!、//!lヘ>.、`'<//// 周馥殿。 ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ{ !.l:rЛ | l:rЛノ./ ! 、ヘ///>ー-" />/'" `/ l' ノハ乂,,ソ , 乂_ソ,:イ ハ. \、////ヽ .衛将軍兼尚書にするから協力して ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ ,j ヽ / .l、 /./ lヽ /{ ': ヽ ./ / l‐ゝ/_ { ヽヘ ': ; / l ノ l, { ヾ l / _-‐ノ-、 _ヽ-‐ ‐、 `ヾ 嫌よ。 ,:' "´ノノ_ ヽ{、 ` ヽ // ./ 仍気 仍気 ': 陛下ですら見捨てるような人に協力できないわ。 // ハ 弋及 弋及 .ハ 、 l {,: lイ ハハ._ ' /jヽ ハ! 先にあなたの留守中に /ヘ{ヘ `l _ 、_. ィ ノ } ハ やりたい放題してる上官巳を何とかしなさいよ ,:/ ヽ`ヽ、. 人. ´ ` フイ ノlイ ヽ、 / .l / / ノ / /`ト _ ´ハ{ ( ヽ ヽ :'/ /, イ // /l ノ .{ハ { ` 、 ヽ .rレ' { l .,:'/ /≠ィ/:l {__ __.} !:ヽヽ ヽ} 、 ノ 弋ハ / {ニニ/:::::l l、 ` ´ l l:::::';ニ}ヽ )、ハ人j( 晋 河南尹 周馥 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、戦の間に洛陽に留まっていた河南尹の周馥らと揉めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
217 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:10:25.10 ID:u9rQeIib0 \ ':, _,,..' -─-' '、 \ \\ ' ', r============r -、` 、 .| 「二二二二二」i|. ├ーヾ丶 \\ / L三三三三三三」__」―|: : : .', \ i:. : :.! -‐ ハ: : : :// ` , ミ: : : .| `' 、 ',: : :|/!メ、 マ/ 〒 〒 ミi、: : ;| i´ヽ. |: : /!.T T. '、_,ノ ミリ: : | (`ヽ;、 `ヽr、 |:.:/ |. '、_ノ ⊂⊃./: : : :.! ,.-`ヽ > `ヽ、/.|/;; !⊃ , -- 、 /!人从, ´ ヽ .今日から都の支配者となりましたと `ー‐ァ (´__,ノ `7ー-'>,、.,_ ー--ー' ,..イ:;:;:;i-!(^ ! 上官巳は好き放題に生きると宣言します 'ー "´ > 、 | //:.:.:V´7「V  ̄´'ノ;:;/ / ノ --─ ヾ__ノ | |:.:i:.:.`y'.:.:〈†〉:.:.:.:| i l i.  ̄ ̄`i".:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:ヽヽン´ j'. |.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:;:;:;ヽ.、_,.ノ'. ソ´`ヽ人.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/ _r'ー--‐''"´ '''---------- ''\ / \ ン_,,.. - ヽ `ト、 \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 上官巳という人物がいた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陳眕の協力者である元長沙王配下の将で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 蕩陰の戦いの間、都の留守を任されていたらしい。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 小人かつ横暴な人物で、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 周馥ら都の官吏に反感を持たれていたという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
218 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:11:16.19 ID:u9rQeIib0 ‖///////ーア 八.,,人::::_,,ノ .,`、 . j{///////== _,,,.ィ 「::::::У '/_,,. , ゛/, , i{'//////==' ( У⌒Y ,,ノ:::ノ / , : 寸///,゙ー=i 爻x、人.,_ ノ ⌒^'' /―- i.:i . `芍゙===} 弋:;;:::::_,,火⌒ヽ / }U . たー=l _,,xf::::( .〉;:ノ /...,,,___, i{| 周馥。 /=ア゛l 寸:;;__j ({ `、り 、 ! `` ,: j{ / `; 気持ちは分かるけれど、ここはみんな仲良く . / /{ / / / ,,必j{ ,゙h。 ο/i _,,.xf〔ア,ィij{ ,州⌒Yぅo。.,,__,.: ! . ゙ ,ィi7刀//ア゛/n} ,′; j ) : ,j ヽ / .l、 / ,ィi{/////ア゛イ_,,.ノj .; ト.,,ノく/ ; /./ lヽ /{ ': ヽ ./ / l‐ゝ/_ { ヽヘ ': ; / l ノ l, { ヾ l / _-‐ノ-、 _ヽ-‐ ‐、 `ヾ ,:' "´ノノ_ ヽ{、 ` ヽ // ./ 仍気 仍気 ': // ハ 弋及 弋及 .ハ 、 l 答えはノーよ {,: lイ ハハ._ ' /jヽ ハ! /ヘ{ヘ `l _ 、_. ィ ノ } ハ ,:/ ヽ`ヽ、. 人. ´ ` フイ ノlイ ヽ、 / .l / / ノ / /`ト _ ´ハ{ ( ヽ ヽ :'/ /, イ // /l ノ .{ハ { ` 、 ヽ .rレ' { l .,:'/ /≠ィ/:l {__ __.} !:ヽヽ ヽ} 、 ノ 弋ハ / {ニニ/:::::l l、 ` ´ l l:::::';ニ}ヽ )、ハ人j( ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 状況が状況である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一度清河王が周馥に N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 上官巳と協力するよう命じたが、彼はこれを断固拒否している。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 上官巳が小人で粗暴であるというのが拒否の理由だった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
219 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:12:43.24 ID:u9rQeIib0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 挙句、周馥は司隷校尉の満奮と組んで上官巳の排除を画策 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / /⌒ヽ -、 ' / / } ‘, / }\ ,ィア | ', i ノ ノ ヾヾV イ | i} ノ' / ノ ノ i| | \ノ -‐''" _ // ゝ|斗 ヽ / / /`丶、 /zz{ i} ) ノ / / / / =≠ミァヽ rJリ 'ハi} } 正義は勝つ! _ノ / {! / { { ヒシ '^ノ ノ'' '" {! |i \ ′ _ノ/ ,イ ,.-、 ゝ|‘, ‘, ` ´ /⌒ / |i / ノ \ } >- ィ≦' 〔{ \ __レヘ -─''":ノ ヽ ,く ハ、{ { \ ∨__ ‘, ヾ / : ',: :/ _、‐i''゛ ‘,_ _} ∨从 ) /__ 〉 ) |: : : ',:( / : : ', .,ィヽ ノ,、 ∨:.', ノ、 |__ 〉 ー‐''"| : : : ',:\(__ノ : : ',/ヾ\Y// V: :〔〕ノ_/: : } | / |: : : : :',: : \: : /| Y三ソ |: >、、 : /: ∨しヘ /
220 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:13:10.59 ID:u9rQeIib0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V ところが、企てが漏れて満奮は殺害されてしまう ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l __ ィ `ヽ ̄ フィ´ヽ、 // ヽ ヽ //! ':ヽ .,:' / }ノヽ':/ / l : ヽ ./ / ; ;ドヽ Vィイ:j / ':ハ ': ,: / ! ,: `´ l ; ヽ': ': .; ;: l ,: l ハ ヽ: ; ; /,:. ィ¬‐ノ‐-一 ‐-‐:¬´:,`ヽ ヽ! イ./ /‐- 、 -ヽ': ':、 `ヽ、 .,:'"/ ノ{ 斧尓 茫x ヽ': ト., :, 逃げないと!! / ハ. 弋戈 弋:タ ハ jノ ; ./ / ,:`)ヘ ' 、.. ノ' / ノ l { {` ‐- 、 _.. - 、 `‐フイ ノ .ヘ ヽ ハ .} ' ニ ― ニラ / / ヽ イヽ.... _ /ヽ ,:' / ; /ヽ ヽ、 / // / / l ヽ . イ / l ,: } ': ` ヽ、 / ,: / / ノ , : .ノ´`j !,: ヽ{_ノ ; .ヽヽ ': ' :、 { j .イ { {'///´ ': ヽ .}ハ .! {、.._ ノノ l{ { ヽ-'//´ ` ´¨ l≧ 、 ノ ノ ノ-レ'
221 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:14:19.79 ID:u9rQeIib0 /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | 張方将軍! \ `ー'´ / _, ‐'´ \ / `ー、_ 洛陽の連中は仲間割れしていますっていう!! / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ \ヽ、 ー / ー 〉 r―v―┐ \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く 厂 _..⊥.._ 厂ヽ 厂/ / \ハ |∨ { ∨| └{ { { } }┘ ノ^∞っccっ∞^| | /| _ | | Λ| _ { / | |:::::} } 懲りない方々ですね 〈 ̄/ |:::::} ̄〉 ) / / |::::厂〉 / / |:::/| / / // |/ | / / / /:::| | / / // / ::::| |∨ / / /=T=| |Λ / / /:::::::::::| |\\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } このタイミングで張方の軍勢二万が洛陽へ姿を見せた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
222 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:17:51.94 ID:u9rQeIib0 . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ 帝都洛陽! . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ .我らは帰って来たっていう!! _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ 戦に勝ったら略奪だっていう! . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張方は洛陽を攻撃。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陳眕と上官巳らは張方軍を防ぐべく交戦するも大敗を喫した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
223 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:20:17.31 ID:u9rQeIib0 八............/ヘ、.....八_,,.,'/ア_~~"'寸'/////}h、. -=ニム 〉.,,_..j{........ A..........|////) ⌒"'守,'/心. =ニム _,,.{///∧........八........人/ア゛ 寸'/∧ニニニ rセフ刀,心/}ア^'''" ``` 寸/∧ニニ 寸'//匁シ刀フ7x マ'//,ニニi ,ィi{{ア ヤ/>'゙ 、ヽ```、 ヤ'//,ニニ| ,心,'/ '" / ,:ヘ、 .キ///,ニ! "'''''7 / i. ,゙....... `、iリ'.......}iニレ . ,′ / | {.........,ィ火......./i}// .. ; ,:' | 乂,xi('//ムノ/A/ i x、、"''+、 | j{/////}i'//A/ . ,x, | ,:沁, _ .! !.; `````〉/刀7x ‖/,! 弋り^, ~"'' : ′ /////ア゛ .. {{//] ,′ xッx、、.,,_ j ∧_,> ゛ . γ;や/]. ;、 匁;;シ_,,⌒ :′ / . {'/心、] iム _,,.., i ,′ , γ火/j{,'/, |ア゛.......〕、 、., | ; 、` 上官巳を討ちましょう .{.........>‐ く} 「乂..,,,.;゚.:.:.:.:.:.゚, _,,../` 、ri| / ,.ゝ,,_{.:.:.:.:.:.).:.'"゚~~゚"'〜.:.:.ノ..く/.:.:.:.:.\, i ./ '///)h、、ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.寸,,../.:.:,、r=セ}i| ,′ 〉、.,,_シj{7.:.:.:.:.:.┃.:_,,,_.┃.:ヤ/∧('//人〉|| .; :::::::i::::::i{.:.:.:.:.:.:.:.:.'"_`゙_`.:.:.:}///,ィi刀7,:〈!! .i{ :::::::|:::i::乂,,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノジ,心'//.::::::}! '/、.,,_ ::::: r==冖冖i.:.:.:.、- 、-く、:::::辷彡' :::::::,゙| '/ ::::::)ぅ=−---くーλ八.:.:.:.>、:::::::::/,:゙:,心| '/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかも、清河王まで兵を出して陳眕らを夜襲する始末。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陳眕一派は洛陽から逃亡せざるを得なくなった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
224 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:20:52.49 ID:u9rQeIib0 ,イニニニ二:アニニニニニニニニ二二二二ハ /ニニニニニアニニニニニニニニニニニニ二二二j}` 、 .,ニニニニアニニニニニニニニニニニニニニ二二二リjヽ :, .,ニニニアニニニニニニニニニニニニニニ二二二ア;リ ハ, :, ,ニニニ7ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニア;ア i } マ三≧xニニニニニニニニニニニニニニニ二アア/.i j リ .V三三≧x ニニニニニニニニ二二二アアノ___} ノ,ノノ .V三三三xニニニニ二二二二,ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ ノ . V三三三ハニニニニ二二くi:i:iヾiヌ ̄ ,7ラr' V三三三ムニニニニニアスi:i:i:j_!ハjノ´ i マ三三三}ニス≧≠i; . .〉iイ l:i:ハ 八 `¨7ー=彡ミ、l:.i. .!,: /i:i:j l:i:iハイ γゞΥ'´ `jl i . l,: ノi:i:リ=}i:i:i:j , '´ ̄ ̄` ー-、 .γゝくノ ,xrァ=トノ´ /辷ヌп=x、 /: : : r‐r==========、 γゞΥ 辷彡イjトxノノニニ>t=辷ミニム /: : /├l‐1 ―――――| . γゝくノ 辷彡イjlハノノ辷彡'⌒rクミxニ! ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 .γゞΥ 辷アイlllハノノ川l辷彡'7ニニニムミx {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} .γゝくノ /〉ヌイjjハノノli川lアニニアニニニニニj乂 | : レ .|:::::::::○三三○ l :| ..γゞΥ /ニ辷ヌ:lハノノl川/ニニ7ニニニニニム爻 |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ γゝくノ 〈ニニ辷ハノノl川〈=ニニ7ニニニニニ二}爻 i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) γゞΥ /ニニニrハノノll川lム二〈ニニニニ二二j爻 ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ . γゝくノ 〈ニニニニハノノl川川ム三jニニニニニニニリ爻 ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ .γゞΥ Vニニハノノl川川川ム三〉ニ二二二リ乂 ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 上官巳は洛陽から豫州へ逃走して割拠、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 後年祖逖の北伐の折に彼の指揮下に入ったと『資治通鑑』『晋紀』にある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陳眕の消息は判然としないが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『明帝紀』によれば、明帝の時代に尚書になったという。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 東晋建国前後までに長江の南へ移ったのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
225 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:22:30.58 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 司隷 邙山】 / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | . ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / 逆賊は追い払っておきましたので御安心の程を | / | 人 ミ==x /x==彡 / / | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } ....::::::::::::::::::::::` 、 . 「\| | | 《┐ | | |‐く ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ . /^\| | | 《┐ ∨| | } /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ . / | | | | ト __《┐__ノ | | イ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 漁夫の利とはよく言ったものである N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
226 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:23:20.50 ID:u9rQeIib0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ とにかく、ここまで逃げ切れて何よりでした。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 騎兵に追いつかれると思っていたのですが ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, .|:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 愚見を申し上げれば、彼らは目先の欲に目が眩んだのでしょう 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 前門の張方と後門の王浚、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 果たしてどちらがマシだったのだろうか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
227 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:25:01.10 ID:u9rQeIib0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 『晋書』『王浚伝』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< さて、鄴に迫っていた段部の軍勢はどうしていたのか? | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
228 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:25:47.06 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出 |\ /\ / | // / =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬_| \/\/ \/\/ |∧/ /// 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ\ / /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ∠ ヒャッハーッ!!! > /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三/_ _ \ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄ ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_ // |/ \/ \| ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らは鄴に突入するや、無法な略奪に勤しんでいた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
229 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:27:45.64 ID:u9rQeIib0 ト、 \_ソニ7´ ̄厂{^''〜ヽ、〔 ̄ ̄``ヽ、 了 >'"ニニニニニl | |....ヽ/:.:.:.:,′:. 人:. `>─=ミ、、 ‘, ( >'"二ニ二ニニ二l | |...../:. : :/:: / : :}~''┬……‐、 \/「⌒〕 ) >'"ニニニニニニニ二l リ r‐‐し' : :〆:. イ:.:.:.:.:.:ハ : :ト、:.:.:.:.:. : \ト、 \_廴/>'"二ニ二ニ二ニ二ニニニl/ . メi:∨-=彡'"^\:: : :厶}ハノ、 ',:.:.:.:.: : Y:| \ /ニニニニニニニニニニニ/ . /i:i:i:i|:. : :| : :ト、 : :`ヽ、イんハ∨:: : :i: : :|.:| )/ニニニニニニニニニニニ/ /.: ん斗r、|:. : :| : :|イ >‐‐┘乂ソ リ:.:.:.:.:|ハ: }イ /ニニニニニニニニニニニ/ /.:.:.:.: 人i:i:|⌒|:. : :|:: 坏んハ _、 'ー‐ァ'^リノ' /二二二二ニ二ニ二二二, ヘ、 /.:.:.:.:/ `¨ 人 : :|\{{、くソ′ /_r‐〉 / : :i//二二二二二二二二二>'".:.:.:.:.:.>==<___彡'′ \{:. 小 /ィ'^ / / i//二ニ二ニ二ニ二ニ二>'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 乂从 \ ` ー‐''´ ,/ : :{ /二ニ二ニ二ニ二ニニ/ 厂∨_>''" ̄厂{:. : :| {ニニニニニニニニニ/ 文鴦について来い!!! |i : :|/ \ / ∧ : :∨ニ二二ニ二ニ二ニ/ リ:. /\__Y \:. \ニニ二ニニニ二/ ___ r………==彡 '"∝厂d|⌒ヽ \:.:.\ ニニニニニ/ ⌒\\ \ ( ̄ ̄ / ヘ」()ノノ \:.:.:.:.:.:. ̄ ̄`ヽ |.:.:| . ヽヽ/´ ̄`ヽ/i:i:i:i:i:厂´ `、ニニニ 〕.:.:| j : | \__人_人从_人_人从/ . |/|,/ Y⌒ヽ_/ヘ \ニニ/|.:.:.| /.:./ _) (__ . , ヘ〕人'i, ,i| 「ヽ /  ̄ ̄`7´ 乂:.'ー───‐ '" :/ ) ヒャッハーッ!!! ( . /:/ヽ」| )r--ヘ 乂/ _____L__ >──── ''" 、丶 ̄ ̄) ( ̄ 乂_ し'" \_,ノ 7 √~"''〜、、 _、丶`.:.:.:. /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ . φ / }7フ'⌒ヽ / / ``く、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.∨ . ,メ{ rヘ / 厶/ }L _/ /____ \.:.:.:.:.:.:.:,、丶`^¨¨¨¨~^ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 多くの民を殺し、婦女を拉致するなどやりたい放題だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
230 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:29:07.98 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 司隷 朝歌】 |\ / /゙\: 〵 /:;’i| や心乂{ ハ: /「\: | . |_ rf^ト、 や仏Y ,ィ゙: : f'V: : :ト..,,ノ:::::| |||い _,,...‐:::~~\_//|: : : V: : :/、;_:`' ミト 、 __i|i i| あれ!? ,」:::::::::/ ̄/:ノ|: |t‐''゙: :,xく}\|``h、\ト、 _╲〵__ 〵::::; ’ /: ;イ:.人| x宍[\「 '芯ミ:.}: :i\[ノ -‐ァ'゙: : :. ハ 〵 i ひょっとして、 V/ 〳/ i:.{: :汽代iノ 、乂ノ价N\} /: :.:/: : : : :.{ 〵--r'’ .成都王に逃げられたの!!? /\〈-、|/ j: :、: 乂 ,.. ―- 、 ]/〵\_,..ァ゙: : : ;′: : : : 〵 ╲/:| 〳: : : : : \人_rf'「l (/V^′^フ 八 〵'゙: : :/: : : : ′: : : : : : ╲: : > まさか略奪してた間に!?? ,: : : : : : :〳 /{ !||!ヘ >-―- く- 〵〵: :/: : : : :; : : : : : : : : : :ア 〳: : : : : :_jニ{|j }|::::::::| |::| /∧.〵; : : : : : i: : : : : : : : : / .〳: : : /: : : :了', } ::::::::| |::|ノ_,ノ ╲.╲: : : : :.:i: : : : : :: : ::/ <人>/:.:.:.:.:/:::リ:.:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.ハL_ xr-、 匸[_匸_]:.:.:.:/:::/:.:.:.:.//:∧:.:.:.:.:.:.:`、:.:人__ ,≫―==彡/::/_/:::/:.:.:.:.〈/:/ ∨:.:.:.:.:.:.:|:.√ ̄\ く/ ┌―=≦∠__/:.:.:.:.:.:.:.:厶イ ∨:.:.:.:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.\ /¨¨¨ア:.|:.:.:.:.:∧¬ト/}/ ∨:./:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ∠__:.:|人:.:{ ,≫¬y -=彡 У:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ,,‐┬'’:.:.:.:.\ヽ弋ツ '''/:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 当たり前でしょ ,′ /´ /:.:.:\:.:.:.:.:.:.ハ ''' /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| .′ | /:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.込、 - |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈 <ノ ′ | ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.> イИ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}∧:.:.\_ノ〉 | |∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、__/ア┘ |:.:.:.:.:.:.:.__/⌒\ `'ー‐彡 i | |{_人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ./` ´/|:.:.:.</::::/: : : : : : \ |. ├―ヘ \:.:.:.:.:.∧.:.::| |'⌒У 八(⌒´::::/: : : : : : : : : ニ=┐ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ その後、成都王を朝歌まで追うも断念。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鄴で得た略奪品や婦女と共に北方へ帰還の途についた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
231 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:30:52.41 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 冀州 中山国】 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 何だこれは!!? (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 王 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 事件は幽州と冀州の境界、易水のほとりで起こった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
232 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:32:06.63 ID:u9rQeIib0 _ゝヾ:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ;.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:く \:.:.:.:.:.:.:.:≧ミ:、、ミ;,v:.::.:.:.:.;; ≦;;,/:.ィ:.:.:.:.:.:> 、_ハ、」ヾ:.:.:.:.:Σ ヾノ'" 乃一:.:.:〈 ―1_ノL , ー≧ _〉:.:.:.:.>≠´ ヽ / ゝ:.:.:.:.:.:ハ 'ー1 ヽ:.:.:.:.:.:.テ ,;、、__ヾミY彡"_ ,、, 〉:.-ィヘ;:〉 誰が漢人の子女を攫えと言った! 〈:,へ:.:.:.7 ,=\:.:ヽ };;;{ ィ:.:.:.ノ≠、7:.:.i!f | __N バ{:.:.{ i,弋ぃミ≧::介≦f´ぃノ, ト;.:.|j!ハ_,ィ_ .これが幽州の民に知られたら、余の評判に関わる! 〉:::::::乂j |:.:.{ 三彡イ⌒トミ三 _}:.:.:レヘ::::::::::L <::::::::::::::::Y:.:.:{_,_ _r 、 んヘヽ ヾ:.:.:.:.:.:.:.:〉::::::::〈 余の評判が落ちれば、 /::::::::::::::::ル:.:.:.:/ /′∧_ ノ ⌒,ィ` 〉:.:.:.:.:.ム:::::::::::;ゝ 困るのは余と結んでおる貴様らだぞ!! >:::::::::::::::::」:.:.:.:.:.:7 {ゞー―三 ==彡| 」:.:.:.:.:.;,ノ:::::::::( ヽ:::::::::::::;ゝ:.:.ノ:.ァ 乂辷 -― 一 _ノ 〉:.:ヾ:.:.ゝ::::::::::r′ ゝ:::::::::r丁!;.:.:.:ー:ァ_,  ̄ 二二 ,J:.:.:.:.:r-゛:::::::::/ 〉::::::「 | ゝ彡:.:.:.:しu、_ノ:.:.:.:.:.V:v:.:.:.:.:.:.〈 __ __ ‐=ミ|  ̄ヾー,,L,  ̄j;.,:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.r一 、丶` \)_ , く__,\ ̄ム;.:.:.:.:/:.:.;,;,:.:.;≧:.:.:.ゝ √ , | L)\ ', 〈 \  ̄′ ̄ ゛ / 〉 / l ! X |ー=7 V) , { /八_| |L/ /}フ ', Vj矜 | |ソ ィ /ハ , 〈 | リ }/ ', ', 申し訳ない。 ____ マ__ | /_ ‐」┐ , \ /⌒ \r l √-‐/⌒\ ', i 見返りがないと皆が納得しないのでな . / ノ⌒){ j/ /// ⌒\ , | < /Lノ ⌒ / /i{(/  ̄ } ', | __ノ _// { {i:i:、\/⌒ 〈 !  ̄ ̄{( ノハ vi:i\|/ ⌒ ', | | /j个=‐ ≦\ ー⌒ l_ ィ=f⌒ | l
233 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:33:02.99 ID:u9rQeIib0 ,イ /:.:./;.:.:-.―‐―一':.< ヽ、 /:.:V:.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.ー1 .N:.:.Y:.:,;/:.:.::!:.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.イフ N:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:〈r':.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:` ーッ _ゝヾ:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ;.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:く \:.:.:.:.:.:.:.:≧ミ:、、ミ;,v:.::.:.:.:.;; ≦;;,/:.ィ:.:.:.:.:.:> 、_ハ、」ヾ:.:.:.:.:Σ ヾノ'" 乃一:.:.:〈 ―1_ノL , ー≧ _〉:.:.:.:.>≠´ ヽ / ゝ:.:.:.:.:.:ハ 'ー1___ ヽ:.:.:.:.:.:.テ ,;、、__ヾミY彡"_ ,、, 〉:.-ィヘ;:〉 <_ 〈:,へ:.:.:.7 ,=\:.:ヽ };;;{ ィ:.:.:.ノ≠、7:.:.i!f | __N バ{:.:.{ i,弋ぃミ≧::介≦f´ぃノ, ト;.:.|j!ハ_,ィ_ 〉:::::::乂j |:.:.{ 三彡イ⌒トミ三 _}:.:.:レヘ::::::::::L あまり調子に乗るなよ!! <::::::::::::::::Y:.:.:{_,_ _r 、 んヘヽ ヾ:.:.:.:.:.:.:.:〉::::::::〈 /::::::::::::::::ル:.:.:.:/ /′∧_ ノ ⌒,ィ` 〉:.:.:.:.:.ム:::::::::::;ゝ 婦女を奪い、かくまう者は斬り捨てる!!! >:::::::::::::::::」:.:.:.:.:.:7 {ゞー―三 ==彡| 」:.:.:.:.:.;,ノ:::::::::( ヽ:::::::::::::;ゝ:.:.ノ:.ァ 乂辷 -― 一 _ノ 〉:.:ヾ:.:.ゝ::::::::::r′ ゝ:::::::::r丁!;.:.:.:ー:ァ_,  ̄ 二二 ,J:.:.:.:.:r-゛:::::::::/ 〉::::::「 | ゝ彡:.:.:.:しu、_ノ:.:.:.:.:.V:v:.:.:.:.:.:.〈 |:::::::::-'  ̄ヾー,,L,  ̄j;.,:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.r一 |::;r‐′ く__,\ ̄ム;.:.:.:.:/:.:.;,;,:.:.;≧:.:.:.ゝ √ 〈 \  ̄′ ̄ ゛ / 〉 、_ _ >, \ / 「 N::::::: ::::::L _ 〈 ヽ / __ヾ 、_,j:::::::::: :::::::::::'―z ,、 __,ィ:.\ \ ノ 〉::{__ r::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::V::::::::ノ ̄ ̄ ≧x ー ム二ヽ::::::::::V::\/:::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王浚は段部の横暴を見咎めたのか、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 略奪した婦女を連れている者を斬ると命令を発した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
234 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:37:14.12 ID:u9rQeIib0 〉:::〉 `丶、丶´ ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ‘,.:.\ 〉:::〉/ ̄}/.:.:/:/:::::: |.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.\〉.:.:.:\ {_/:::::/.:.:./.:. /::::::::::|.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.::\.:.:.:.:\ /::::::/.:/.:./.:.:.:.:/:::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.::|.:.:.:.:.:.:.:.::∧.:.:.:.::.::. {_//.:./.:.: |.:.:.:./::::::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧.::/.:.:.::/.:∧.:.:.:.:::.i . //7:/: :/ |.:.:.|.:.:./::::/.:.:.:.:.:.:./.:.:.::/ 〈.:.:/.:.:./.::∧.:.:.:.:| く/ /:/.:./ :.:|.:.:.|///.:.:.:.:.:.:.:/ |.:.:/,.-‐∨:/ |.:.:/.:.|.:.:/ ̄ ̄\ /7.:./.:_|//:^メ廴__.:.:.:.广「/´: : : : :.∨.:.|.:.:.:.: |:/.:.:.:.:|.:.:.:.:.:\ |イ.:|⌒T¨´.:|\|: : :\/: : : ッf灯⌒フ |.:.:.|.:.:.:/.:.:.:. : |.:.:.:.:|.:.:.:\ |八: :.:.:\.:ャヒ巧ぅト: : : : : : 乂ン j.:ノ|/.:.:.:.:.:.:./.:. :. |.:.:.:.:.:.:\ /: : :\: :.:.:.:込乂ン /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.::|.:.:.:.:.:.:.:ハ . /: : : : :| \.:.:___):、 ' J /.:.:.:.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./.:.::| /:/: : : : |.:.:.:.:/┌‐、〉 ┌〜 つ /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:./.:.:.:.:.:./.:.:.:.:| | |: : : : : \_:|/^''込、 '⌒ ̄ |.:.:.:/.:.:./ ̄.:.:.::/.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.::| | |: : : : : : :| />、〉:.>。, イ ヽ/.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/ い,: : : : : ::|  ̄ ̄〉.:.:.:.:|'´うT } /.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/ \\.:.:..:∧  ̄_}.:.:.:.:|/ } / |.:.:/.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:イ.:.:.:.:.:.:/ \\.:.:∧ ∨.:/|\_ ___,|.:.|.:.:.:.:.:|//⌒>く.:.:.:.:/ \∨ 〉 |/ :|──-、 ,人:|.:.:.:.:.:|__/: ::/ \( / / / | >' `¨¨¨¨7゙.:.:/ / / / ‘, / /.:.::/ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これによって、八千人が易水に沈められた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 状況から見て、段部の兵がほとんどだっただろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
235 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:39:18.10 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 幽州 薊】 _、+''"~〉 ,. -、 ∨rセ7 ,. ---、 _、+'”_、+'” `⌒!} /,、 .//'⌒Y } <_、+'” ´ ./_/./ / .| } ;′∧ // |/^ヽ.〉 yィvrイY ,ィ v小代 :/:./:.辷イ 代弋ヾ: {: 从: ィ: :ムィ vx乂:`:yー--ィ''''弋: :.ヌ,,__, ,, `'´ _ミ` `ーtr一 ヾソ辷 ´'ヾ_, ,.,'' ..;;;(({:j 込八_少 j:{)),, `、 -=ニ _ ," ,;;;;;;yT≧´Y| |ミ ト:|;;;;;;;, X_>ー<、 ___ `<⌒ヾ二二ニ,;' `'';;;;彡:Y´ー三イ`j斗;;;;;;,' ミニニニニニニ>´>'´ )y ̄ ≧ッ、 \ニニニニニ,;, '';;;;j込:辷アヤィ代Z;;;;;''´ ,;;`ニニニニニ/´ // <ニ≧、_____,,;ヾニニニニ'';;;,, '' ,,. `ー-一< y'' ,;;;''ニニニニニ/ミー-==≦彡イ イ `¨ー=辷示ヾニニニ`゙;,;;;;;,,,,.. ;.\〈 /.;' ,,;;;;; ''ニニニニ/ミ辷ー'''¨ /三 ヾミ\ニニニニヾ;;;;;;;;,,,,,....,;; ___\ ∠;; ,、≦ニニニニニニ/辷===一 _,ィャチ彡イ ー-ッ__二ニ=≧ー-辷ー--- '';; ''゙ヾ'゙==========<''ニニニニニニニイ三三三辷==二ニ=彡'´ /ニニニ>ミ三三三 ハニニニニ弋_ノ======示=====弋_ノニニニ< l三三三>=ニニニハ ./ニニニニニニニ≧==イ {lー==一< { | } ヾミ辷彡' i 代辷=イニニニニニニニ', ニニニニニニニニニニ込 弋 ハ↓イ 从 /ニニニニニニニニニニニ, ニニニニニニニニニニニニ\ >ミ _____乂________彡' ./ニニニニニニニニニニニニヘ ニニニニニニニニニニニニニニヽ ヽ {{ \ / }} イ /ニニニニニニニニニニニニニニニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『王浚伝』は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 幽州に凱旋した王浚の声望は大きく高まったと記す一方で…… ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
236 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:39:57.91 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 /:.;:.;:.;:.;:.;\ }i:i:| /:.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;/ヽ}i:i:i| /:.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;:./ }i:i:iト /:.;:.;:.;/ ̄ ̄``′ }i:i:i:| `丶、 {三三三三三三三三三三{i:i:i:|コ ̄ ̄ ̄\ |:.;:.;:.;:.;〉 ̄~|i:i| ̄ ̄ ̄ ̄ {i:i:i:i| `` .., \ -‐''"~:_:_:_ノ ; :|i:i| : : : : : : :::匸匸|` . ``〜、 \ :.;:.;:.;廴 ...,; :|i:i|: : : : : : : : ,}i:i{i:i| ` . T ̄ ,, :.;:.;:.;:.;:.7 ; :|i:i|.: : : : : : }i:{i:i:|`'77ァ。 __ ``'ー| .ji「 :.;:.;:./____|i:i|_________)i:{i:i:| :|/_∧ / フ┬| __ ji「 /:| ,.、'──────────‐ー}i:i:| :| |:::::|^゙|:::|`'|..,, 〕|7 ji「 /:::| " 〉 }i:i:i| :| |:::::| |:::| lヽニ、. ∠|{ ji「 rュ _}:::| ```'' /i:i:i:| :| |:::::| |:::| |_|_| }:|| ハ ji「 |:: ヽ }::::| ..,, ; {i:i:i:i:| :| |:::::| |:::| |::\\ 「 :|l. | | ji「 |:::::/ 〈:: :| /\ ̄\ _,,,....,,,_ _____..,,__''_______}i:i:i:i:| :| |:::::| |:::| |-、::〉:::〉 _|..:| `| | |,ィi「\.|:::::|'^ヽ}:::::|{_ : : \_\''"~ ̄ : : : : ────_──────‐(i:i:i:i:| :| |:::::| |:::| |:::ヽ ̄Y | : |' ..:::ji「..|::::|::::_〕 /:::::| { : : . :.:.| | | _ : : : : :  ̄`ヽ. /::/ _ ..,, }i:i:i:i:| :| |:::::| |:::| |::::::| ̄ |ァ‐┴、| ...ji「...|:::j::::乂ノ: : :.::| 乂 :.:.:.:.| | |ヘ\\ : : : : `:、`:、`ー/::/、_|::|_r┐ ,.、-─=≠弐 |ー乂ノ-乂| |::::/::;;;;ノ  ̄〉.ji「 「/乂゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚:|ニニ:| :.:.:.|~゙| ̄| | |~゙|‐rハ ト `:、`:、.. . }/\\|....ノ_ノ'´_‐_‐≠ΞΞ\二二二二二二v⌒ヽ........:::::::ji「ー'^////フ7ァァ。.| | | | :.::.:| | | | | |_ノ `ー' | ̄ ̄|¨ハ、┘ / ̄ ̄ ̄\ ̄`ヽ──、-─━ァ'´ ̄`厂⌒ヽ::...`ヽ ̄/⌒ヽ-、'´ ̄ ̄⌒”廴|_|_|‐弌-──--ノ _  ̄ ̄..:{:::.....〉 〈 ̄〈 ̄ ̄ ̄\∨ ̄〈..........:::: ̄⌒ ̄ ̄`` __ー''"^ ̄.. .. .  ̄  ̄ ̄ ̄`´  ̄ ̄ .....:: : : ::_:_:__‐_ \\__「二二二二二γ´ ̄ ̄`ヽ/ ̄\::.... ....,,, /_/ ... ..,,,.. ..,,,.. ..,,..................x─-ミ.....|: : 〈_‐_ | ̄ ̄ ̄| ̄|´ ̄`f ̄厂 ̄ ̄⌒'ー`ー‐/ ̄\──-、...,, ...,, ,,,, ..:: :: :: :: :: :: : .. .., .. ..rヶ.辷ヶ_‐_‐弋...:::::ノ...|___ソ_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……民にとっての害毒は、これより始まったと記している N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
237 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:43:36.09 ID:u9rQeIib0 【紀元304年8月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇帝一行が洛陽へ入ったのは、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鄴を出発して五日後の事だったと『晋書』『成都王穎伝』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
238 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 01:44:40.93 ID:u9rQeIib0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 02:02:27.40 ID:R1Korxxz0 乙です 軍事に関してはいつもそつなくこなす張方さん チョイ悪?だけど格好良い
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 02:58:24.39 ID:7VlUSekn0 北狄引き込んで利用しようとしてるくせに 都合よくコントロールなんかできるわけがない
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 07:15:33.13 ID:SB3ths9+0 乙 母親はなんなんだ
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 08:25:04.79 ID:cx9mXqQ0o 乙でごわす この有様見てたら劉淵本人は晋朝に未練あっても匈奴の人間やシンパの漢人がウンザリして「あんなクズどもに義理立てしてもバカみるだけでしょ。さっさと自立しましょうよ」って感覚になるのもしゃあないかと……
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 09:17:24.67 ID:3MShF8Yt0 乙でした。
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 10:39:45.02 ID:A+4oWA9s0 上官巳って散々な書かれ方してるがかなりしぶとく生き延びてる将だよな
245 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 10:49:51.85 ID:u9rQeIib0 【補足】 , - 、, -‐r ‐-.、 ,イ ./ ハ / ./ / // ./ .!ヽ . / ./ / ./ //./ / / i、 /イ/ / / // /イ' .! !', (' / /// /、_ 、 /イ ./! !j {(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| .>>241 .) 77´ { i、Y , `゙Y//ル .成都王殿下の生母(程太妃)は後宮での身分が低い。 /'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __ 都に行って、方々に気を使うのが嫌だったのだろう。 斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! . __ ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ .鄴にいれば、殿下の生母として自由に振舞えるからな マム ̄{::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `¨¨7'ニ´.ノ マム. ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} マム. ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: | マム. ',::::::::::::i!::::::::::::|::::: i!|:::::::::|:i!::::::ヽ.i!:::::::::::i! マム. ',:::::::::::|──´::::::o!`─´::|:::::::::/::::::::::::i!
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 10:51:18.31 ID:3MShF8Yt0 これから鮮卑の略奪あるかもしれないってのに、それでも残りたいくらい洛陽が嫌だったのか。
247 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/11(土) 10:54:12.61 ID:u9rQeIib0 【>>224 修正】 ,イニニニ二:アニニニニニニニニ二二二二ハ /ニニニニニアニニニニニニニニニニニニ二二二j}` 、 .,ニニニニアニニニニニニニニニニニニニニ二二二リjヽ :, .,ニニニアニニニニニニニニニニニニニニ二二二ア;リ ハ, :, ,ニニニ7ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニア;ア i } マ三≧xニニニニニニニニニニニニニニニ二アア/.i j リ .V三三≧x ニニニニニニニニ二二二アアノ___} ノ,ノノ .V三三三xニニニニ二二二二,ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ ノ . V三三三ハニニニニ二二くi:i:iヾiヌ ̄ ,7ラr' V三三三ムニニニニニアスi:i:i:j_!ハjノ´ i マ三三三}ニス≧≠i; . .〉iイ l:i:ハ 八 `¨7ー=彡ミ、l:.i. .!,: /i:i:j l:i:iハイ γゞΥ'´ `jl i . l,: ノi:i:リ=}i:i:i:j , '´ ̄ ̄` ー-、 .γゝくノ ,xrァ=トノ´ /辷ヌп=x、 /: : : r‐r==========、 γゞΥ 辷彡イjトxノノニニ>t=辷ミニム /: : /├l‐1 ―――――| . γゝくノ 辷彡イjlハノノ辷彡'⌒rクミxニ! ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 .γゞΥ 辷アイlllハノノ川l辷彡'7ニニニムミx {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} .γゝくノ /〉ヌイjjハノノli川lアニニアニニニニニj乂 | : レ .|:::::::::○三三○ l :| ..γゞΥ /ニ辷ヌ:lハノノl川/ニニ7ニニニニニム爻 |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ γゝくノ 〈ニニ辷ハノノl川〈=ニニ7ニニニニニ二}爻 i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) γゞΥ /ニニニrハノノll川lム二〈ニニニニ二二j爻 ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ . γゝくノ 〈ニニニニハノノl川川ム三jニニニニニニニリ爻 ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ .γゞΥ Vニニハノノl川川川ム三〉ニ二二二リ乂 ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 上官巳は洛陽から豫州へ逃走して割拠、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 後年祖逖の北伐の折に彼の指揮下に入ったと『晋書』『祖逖伝』にある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陳眕の消息は判然としないが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『明帝紀』によれば、明帝の時代に尚書になったという。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 東晋建国前後までに長江の南へ移ったのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 11:10:03.21 ID:Z1MSxwIZ0 乙でした 張方は、礼を止めさせる描写が多発する面白い人物ですね
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 11:16:37.44 ID:hO3i0dHq0 乙です 陛下が鉄火場慣れしすギィ!
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 11:26:46.66 ID:6Y7gxvxa0 乙でした 鐙が普及する以前の騎兵は両脚で馬の胴体にしがみつかなきゃならなかったので 相応の訓練を受けてないと騎馬戦闘は出来なかったという話ですね(ローマ人の物語か何かで読んだ) 多分戦場を往来していた頃の劉備なんかも、太腿の筋肉はパンッパンだったんでしょうね だからしばらく馬を乗り回さなかったら筋肉が落ちて、髀肉の嘆状態になったものと思われる
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/11(土) 13:01:51.10 ID:mvjh1zvl0 乙でした いつもしれっと登場してる王戎に草
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 13:22:38.29 ID:SB3ths9+0 母親がさっさと同意して予定通りに逃げていたら軍の崩壊もなくその後も変わったのかなあ 鄴の運命は変わらなかっただろうが
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/11(土) 16:54:50.11 ID:ZrEb54Bt0 >>1 乙ー。なんか恵帝がかなりの苦労人に見えてきた。 >>242 >劉淵本人は晋朝に未練あっても 司馬攸が「劉淵は[ピーーー ]べき」と述べた逸話も、最初は「劉淵の危険性を見抜いた司馬攸の英邁さを表した逸話」かと思ってたけど、実際に晋書の文を読んだら全く印象変わったな。 これむしろ劉淵に同情している論調では?と思った。
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/12(日) 00:50:37.44 ID:Dq3F5Fct0 >>252 戦力を持っているのだけが強みなんだから、 石超が壊走した時点で盛り返しは無理じゃないかな それこそ劉淵頼み
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/12(日) 01:27:08.69 ID:YrhaBhdEo 最初から鄴に立て篭ってたら結構違ったんじゃないかと思うよな 騎兵の強みは無力化出来るし
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/12(日) 02:33:32.11 ID:zdFlPsk8o 籠城は援軍のアテがあるならいいんだけど 河間王がアテになるかというと そーいえば皇甫重はずーっと籠城中か
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/12(日) 22:02:07.84 ID:txbzTqNv0 今回も乙でした。 >>244 人間性はともかく、しぶとく生き延びてる時点で只者ではないわね… なんだかんだいってもそれなりの評価は受けてるやろうから あちこち渡り歩いて生き延びられたってのもあるやろうし。
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/19(日) 22:20:10.33 ID:r3PybWpx0 五胡、そして東晋フラグがどんどん立ってますね。 当事者はよく判ってなかったでしょうが。 前スレで猛虎こと阪神タイガースがネタになってたが、なんとまだ首位です。 ずるずる落ちるかと思ってましたが踏みとどまってます。
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/20(月) 17:57:54.71 ID:KhghOa5+o なーに、よく訓練された阪神ファンほど「ネタになってこそ阪神」なんて思ってるし
260 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/21(火) 00:46:35.03 ID:lxHMYgLf0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / >>259 が言うように、 _r j i (_ 阪神はきっと何かやってくれると信じているぞ。 / γ 、ヽ, |. | i l .でも、矢野は中日の頃から知ってるから報われて欲しい気持ちもなくはない。 |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) .後、くたばれジャイアンツ ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .\ " /__| | \ /___ / \_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\ \_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\ . /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::. 〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::. . .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: .::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| /:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/ まっとうなスポーツ観戦をしなさいな。 .::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: 〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/ 続きの投下は9/22(水)の夜になるわ .`>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ (:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ )ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):) \:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../ \::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::... .:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/ 〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/21(火) 00:53:21.06 ID:QYW18odP0 わーい
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 21:09:06.85 ID:5kktvr9y0 今日の巨人広島戦が酷いことに・・・
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 21:50:55.95 ID:dFJtkaTqo 阪神ふたたび首位陥落、2軍はウエスタンマジック2と言うのに 阪神ファンが真に待っているのはVやねん再びなのか?
264 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:01:42.10 ID:RCEtm/ik0 【>>237 の続き】 _,>ヽ:::::!'゙゙゙゙゙ヽ:::::::ヽ:::::: |::::i::::-゙ ´ >:::::::::ヽ::::::゚。::::::',:::、::ヽ |:::i!/ /;、::;::::ヽヽ::マ:::',:゚。::::i!、:ヽ::ヽノ!: : : : : : : | |:::i! /::| ヽX::::ヽヾ゚。::l:::゚。:::l´}:::>': | |: : : : : : : :! やっと都に着いた。 |::::',/:::::l ヽ , ' ,-=‐::l:::::',:::l/:::ヽ: | |: : : : : : : :l |:::::',:::|ヾ |:|::::::',::l | | 〉.| |: : : : : : : :l 荀藩殿に会わなかったらどうなってたか。 |:::i:::',:|'´ヽ-__ リl:::::::,::l::::::i | |、: : : : : : :| |::i!::::',ヘ 〃 ' ,..-.、 ',:::::i!:l、:::l | | ` 、:_:_:_l 持つべきものは良い親戚だね |ノ ',::',',:::::ハ <{:::::::ノ /::::i!:l´ l | ! ,'::ヽ ',:::ヽ::::::|ヘ ` ´ _/_/::::i!:! { | ! ∧:::::::: ',:::::ヽ: | ヽ ̄> |///l:::i!l ∧| | ', ',:::::: ',::::::ヽ| ,' l/´¨l:::i!l 〈/\! ' ∧:::: ',::::::: | l !〉 !::i! / \////',:: |::/:::/::: |::::::::::::::: /:::: ∧::::::::::::::::|:::::::::::: ∧::::::j|:::::::::i|::::::::::::| ::::i ',::::: | l ,-lヽ l:/ノ ./ ` ´. ',: /:′:::::::::|:::::::::::::::':::::::/ !:::::::::::::: |:::::::::::/ ∨:iト::::::::i|::::::::::::| ::::| ',:::::| !:': : ::i==`/ / ,' . /イj::::|:::: : |:::::::::___j:::::/ 乂:::、::: : |i:::::::/ ∨!____::i|:::::::::::::::::::| . |:|:: |:::: : |::::::::::|:/|i/¨二≧=-ヘ:::八::/-=≦二Y Vi|::::::::/|:::::::| 晋 呉王 司馬晏 |:|:: |:::: 八:::::: :lヽ||艾芝"\ ∧::::::{ /"艾芝"/j::::::∧|::::::, 八:::|::::::::::iト : ::| リ  ̄ /::/l\:::.  ̄ .:::::/ }|::::/ :::l ∨:::j| Y 厶イ | \〉 /:::/ j:!:/ リ ∨:i|\,i| | 厶イ_/:{イ Y Ei /::/ 恐れ入ります i| vハ } /ィ _____∨\ __ イ/_______ |:i:i:i| }:ハ:ト丶 ´ ____  ̄` ... ::::/ /i:∧ |:i:i:i| | \ / |::′ /:i:ハi:i; |:i:i:i| 「 > \ / < ] /i:i/ 1:i| 晋 尚書右僕射 荀藩 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この頃には群臣の多くが合流し、どうにか百官を整える事ができた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
265 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:04:22.16 ID:RCEtm/ik0 /ニY二ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ /⌒`´⌒ \ | (-、 | ヽ___ノ | | | |r┬ー| l ,/ 太子廃立の時間だっていう!! ! l | / // ヾ二,/⌒ヽ\ /ゝ/|( ● )| i\ |ノ//\_ノ ^i:::::| |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::::::[__|_|/〉 [ニニ〉 /,.............}仝x.,,__,} ヘ ,,..、、..,,_寸'.....゚,/〕 └―' {h、.,_,.ノ'"~.....} / \ ゚,.............〈..'/.....゚,-‐┐ /,,,,,人.......... / , /,........... j:ヘ.......} //} 〈////}h、.ノ :゙ `、 ∧......./ )h,゙//ノ 寸//,′ / ´, 公 =' ヤ>'} >,′ ,′ _,/, : キ彡' . ,ィi{'/,′ ; "''〜、 ''"~ /,. U .i . `寸,′ x、、..,,-_ -‐_,,,...、、x;. U l 誰が皇太子か分からなくなってきた ,′'/, i癶弋;りk '"弋;りフノi U | . / ∧/, -―-W., W,心 l/, |、 / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,.>- 、、 {'/]| : ' /, キ,'〉 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゚:, j,'/]|. .l,'/, ∧ヤ . ,ィア ,:伝.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:./,:.:.:.:.:.:.:.: }'""'<ムア| l//, ∨,ヤぅ, 〉,ィn'フ刀フ7h、.:.:.:.:.:.:∧.,,_,,.ィ_.............〔..}..| A'∧ '/,ヤ゛ ,、rセだ三Ξニ=- _ 〕h。.,,_.:.:.:.:.:.:).:.:゚':, ..... ノ∧| リ.゚/∧ ':,ヤ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .ただし、張方が洛陽に入ったため、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陳眕一派が復帰させた羊皇后と皇太子清河王が再び廃された。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この時点では成都王が皇太弟となる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
266 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:04:58.29 ID:RCEtm/ik0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .八月十六日。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 大赦令が出され、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ .皇帝に付き従った者たちに格差をつけて恩賞が与えられた ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
267 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:06:05.13 ID:RCEtm/ik0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', .盧志。 / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 都までの道中と / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 中書監並びに司隷校尉代行としての働きは見事でした。 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { 褒美を授けます ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, 謹んで拝領します。 :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ですが、一つ申し上げたい儀がございます / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 皇帝司馬衷は無事都へ帰還できた事を悦んでいた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その立役者となった盧志に、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 絹二百匹、綿百斤、衣一襲、鶴綾袍一領を下賜している。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、『晋書』『盧欽伝』によれば、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 先に殺された司隷校尉満奮に代わり、彼の後任を務めた旨がある _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
268 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:07:35.53 ID:RCEtm/ik0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ ひとまず事態が落ち着いたので、 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 司隷校尉の任は他の者に譲りたいと思います。 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ .劉暾殿なら経験があり、忠義の士なので適任でしょう /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| │. | .|. . . | . . . .|. . . . . . || . . |. . . .| . . .|l │. | .|. . =|==|. . . . . . || =|=. . .|. . . || ┏┓ ┏━━┏┳┓┏━━━━┓ .│. | .|i . . |____jL . . . . 」|__| . . .i|. . . || ┏┓┏┓ ┏┛┗━━┓┃┏━┣╋┛┗━┓┏━┛ .| .│八/ ―┐ ┌― \_八. . .|| ┃┃┃┃ ┗┓┏━┓┃┃┗━┛┃ ┏━┛┗━┓┏━━━ ノ .│. ∧〈/ ̄  ̄\〉r| . . . 八━━━┓ ┃┃┃┃ ┃┃┏┛┃┃┏━┓┃ ┗━┓┏━┛┗━━./. . . | . ト 〉 ::::::::::: ::::::::::: 丿ノ. . .∧ . ヽ、..━┛ ┗┛┗┛ ┃┃┗━┛┗┛ ┃┃ ┃┃ |/. \ 「  ̄| /〃. . . .|. .\ . .\ ┏┓┏┓ ┃┃ ┏┛┃ ┃┗━┓ 〃. . . . . ./. . . . .). | .| / {{ . . . .│. . . . .i_丿 ┗┛┗┛ ┗┛ ┗━┛ ┗━━┛ | . . |. . ./ . . . . / \ . :丿| /乂____. . . . |丿 乂__l. . . . . . / ̄\ |≧=‐‐=≦〔/ |〉 . .ノ 忠義の士だって! \. |. ./  ̄\ ∧======, ∧ ___| . {_ 晋 司隷校尉 劉暾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただ、当時の記録に N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j すぐに司隷校尉劉暾の名が出てくるため、短期間の代役だったのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
269 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:08:11.65 ID:RCEtm/ik0 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.盧 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.志 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
270 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:08:49.86 ID:RCEtm/ik0 _ .ノ/// V/\ ___ ///// V///ヽ 「.:.:.:.:.:.:.:.:.~^'<// ∨//ァ': |r─.:.:ミ:.:.:.:.:.:.:.\ アi/.:.:.:.ア⌒\:.\:.:.:.:\.:\ /|i/.:.:.:.:.| ヽ.:ト⌒|:.:i.:.:.:. | |i| .:.:.:.:.| '⌒ |.:|y圻ミ .:.:.:| 従父上。 ノl'|i| .:.:.:.:.|y圻ミ |/ Vり 」:.:.:.:| . /:.:.|」i〉.:.:.:.|.| Vり 、 ''''' |:.:.:. \ .此度の働きぶり、本当にお見事でした。 i .:.:.|〈〉:l:.:.:.:\''''' , 八:.:.:.:ト:.\ └‐t:\ |.:.:|:.:.: \ ` .イ ノ|.:.:人).:.:.) 一流の士大夫とはこうあるべきと胸に刻みました ):. )L:.:\.:.:.:.:≧=‐<|:ノイ:ノ:.:|:./:.:.\ (:.(¨r-=ミ:.\i:.:.」,ノニニ'<:.:.:.:.ト:.:.\jノ ア ノi:i:(:.t:./ r‐t }}」\:.:.:.:\:.:\ / / ⌒ヽi:iア ノイノノ |i:i:i:iTZ.:人:.:,ノ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / i ,.イ _ノ ||- |i:i:i:iノ{:.:.Lノ:} /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ / ,ノ「ア(i:i:i:iア「l¨ ||- 「 ̄ ー‐t' ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, 晋 清河国の人 崔悦 |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, ただ職責と故吏の務めを果たしただけですよ /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂
271 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:09:25.45 ID:RCEtm/ik0 V/\ ___ ///// V///ヽ 「.:.:.:.:.:.:.:.:.~^'<// ∨//ァ': |r─.:.:ミ:.:.:.:.:.:.:.\ アi/.:.:.:.ア⌒\:.\:.:.:.:\.:\ /|i/.:.:.:.:.| ヽ.:ト⌒|:.:i.:.:.:. | |i| .:.:.:.:.| '⌒ |.:|y圻ミ .:.:.:| ノl'|i| .:.:.:.:.|y圻ミ |/ Vり 」:.:.:.:| 御謙遜を。 . /:.:.|」i〉.:.:.:.|.| Vり 、 ''''' |:.:.:. \ i .:.:.|〈〉:l:.:.:.:\''''' , 八:.:.:.:ト:.\ 今の世にそれを貫く事がどれほど難しいか。 └‐t:\ |.:.:|:.:.: \ ` .イ ノ|.:.:人).:.:.) ):. )L:.:\.:.:.:.:≧=‐<|:ノイ:ノ:.:|:./:.:.\ .よく承知しているつもりです (:.(¨r-=ミ:.\i:.:.」,ノニニ'<:.:.:.:.ト:.:.\jノ ア ノi:i:(:.t:./ r‐t }}」\:.:.:.:\:.:\ / / ⌒ヽi:iア ノイノノ |i:i:i:iTZ.:人:.:,ノ / i ,.イ _ノ ||- |i:i:i:iノ{:.:.Lノ:} __/>-――――- )h、 / ,ノ「ア(i:i:i:iア「l¨ ||- 「 ̄ ー‐t' { Y/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ\ 「゚¨ゝへ、| | ヽ ∨ ∨\、 /⌒ヽ_ノ :. ∨ ∨ v .: レ' | | | | :. /, | | ___|_ | | | _.| /, | | 、 :| ト、 | 人" | } 崔悦。 | | \斗笊_\八斗笊_ァ 八 | 八 { 乂シ 乂シ // }/ \ しばらく会わない間に、私は鍾繇の書の模写に成功したわ。 .|/ { \{ ` 〈八 ∧へ \ | :{\_)、 / Y |∨ \ ヽ この寸分違わぬ出来を御覧なさい / 八 }:::.. ` ´ .イ ,: :| ∨ \ ) .\ ル :}≧s。_ 。s≦_| ,: | | ∨| )/ , | レ´¨ト、_∧_∧ノ}フ、 :| | | | / _ 入 ∨ \ノ :{} }/ > 、 | | | .: / <> \\ \__/ <> ` <>\ レ /, イ_____ `ヽ)__/⌒`ヽ _ .\_
272 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:10:12.48 ID:RCEtm/ik0 / :| ┌- _ / : :| \: : ̄ニ- _ _ -―━:.:.┴ : :| \: : ⌒ア´:.:.:.`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\: :j \_/:.:./:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 〈 ┌'7:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:丶:.:.:.ハ:.ヽ /_7:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.\:.:.|.:.:.:. // ]:.:.:.:. / 八:.(\_:.|:.:.:.:.⌒:.:.:.∨.:.:.:.:. // |:.:.:.:.:|⌒ \><人(\_:.:.:.:./.:.:.:.:.:.: // ,:.:.:.:.:.j抖岑 __jI斗岑ミァ|:.:.:.:.:.:.:.: // /:.:.:.:.く{ 弋ツァ ⌒\弋ツ 〃:.:.:.:.:.:.:.| {廴 |:.:./:.:.八ー‐'′ ` ̄ /:.:.:.:.:.:./:八 ⌒ ∨:.:.:.:.从> 、 _,, |:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.} それに引き換え、 _/:.:.:.:./人 └¬`丶人:.:.:.:.:. ∨:人_ノ〉 跡取り息子はへっぽこではないかしら。 ⌒7:.:.:.:./:.:.:.:.:. 〕ト くr‐\i:|{:.:.\:.:.:.:.:\:.<_ . /:.:.:.:.(:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:} / ̄i:i:i:i||:.:.:.:.:.):.:.:.:.:.:.:)Y⌒ .この御時世に呑気に書の練習だなんて。 ⌒⌒マ:.:ハ:.:.:.:./:.:.:/ └1i:i:i:i:i八:.:/:.:.:.:.:./人 ノ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:./ /∧i:i:i:i√ \:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:〉 どれどれ…… 〈/ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ |i:i:i:i:| ̄∨`¨¨¨`丶、(_ノ〉 / 人:::::::::::::::::|i:i:i:i:i|:::::/ ∨イ .′ i rク⌒7¨¨¨|i:i:i:i:i:|¨[ ∨ | }/ ̄\7¬/ /i:i:i:i:i:i∨___ __ | / ̄`∨i:i:i:i:i:i:i:\{ o/i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i//i:i:i:i:i 刈 /⌒⌒) .|i:i:i:i:i:/`¨¨¨¨¨¨⌒\.|_人_」__/::|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 . {八. 〈/⌒7:::://:::::::::::::::::::::::::::| ∨::::: √ ̄i:i:\/ ∨:\___/i:i:i:i|:::::| |:::::::::O:::::::::O | ∨:::/i:i:i:i:i:i:i:i:/ ̄ ̄ ̄\ . \___/i:i:i:i:八:::E::::::::::::::::::::::::::! ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ 〈/⌒i:∧:::E::::::::O:::::::O八 ∨i:i:i:i: ̄∨ ̄\:.:.:.:.:.:.:.:.:|
273 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:11:50.89 ID:RCEtm/ik0 /}_____ _∠ノ-=======- 、 `ヽ {イ 厂 ̄ ∨ `ヽ \ / :レ,' ./ ∨ ∨\:∧ / / .: :. ∨ ∨} .: :/ / ..: {: :. ∨_ | .: .: i ..: 〈∨} | :| | | {:. .: ハ }乂〉 | :| | ̄::| {:. .ハ ,' 人 :レ' どうかしら? 人 :.レャテ==v :. ∧/レ ̄i ∧ / \ v乂シ 乂_八ャテ笊_ .:} ∧ / .: :{\〉 ゞシ ./:∧ :∧ / .: ∧ {:∧ ′ / ∧ 、 :∧ / .: ∧/〈\ 、 _ _, .:: 人:∨ :\:∧ . \ニ=- _ ∨_-_-_-_━─-...ミ / .: / ∨.}\ / /, `:∨ `ヽ\ \_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\ / .: ./ 〈〉 ∨〈Y>‐<' /// :∨ ∧\ \_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\ / .: / ∨ー〔〕‐// :// :∨ ∧ . /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::. 〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::. . .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: .::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| /:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/ 驚いたわね。 .::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: 〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/ 見事な盗さ、模写になっているじゃない。 `>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ (:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ 代わりに、あなたの個性というか魂は感じないけれど )ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):) \:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../ \::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::... .:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/ 〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\
274 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:12:30.95 ID:RCEtm/ik0 > ―, --- 、、 / // ̄ ̄ ̄`''< , / / ヽ /. // | ,∨ / // / / , | }. ∨ . , 〈/ ' ' /|. ,' '/ , ((|. | | ,ィ''" ̄| l{ ,イ |! } 不思議な事を気にするわね。 . l ,ィア |. | | lィぅ笊`V .ハ灼' 从/ | ,xくX/ r从 | Vi{ ゞ゚'-ノイ乂\′ 字を上手に書こうと思ったら、 r<乂ア { ヘヽ.ト、__l{从 / 過去の名跡を見習うのは当然でしょう? |乂/ `h、人 / |/. l oへ. ,:ァ/ | 鍾繇の書体は世に知られた一流なのだから . l l / |―、 ::.....,,_ /|',.| l l \| `'くカ' ̄ ̄: :| ',! ' ' ` ヽ: : :| '。 ′ ‖ '◇ ヽ | }.! / ‖ ' ◇ Y ./ } \_-_ニ=- _ |_-_ `''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_ `,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-} .:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_] /:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ', . / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::', { :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::. .{ |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}:::::: 人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′ そういうものかしら? ..::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′ .::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::' 廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/) (⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':( ) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー-- ..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::. . 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉 . // }乂 \ノ人:\ヾ::/
275 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:13:33.43 ID:RCEtm/ik0 __ -=ニ__ `ヽ /-=ニ ¨¨¨¨`\ヽ \ , '/, / `ヽ― 、 \\ v _ / / .: \ \ \\ ∨ \/ / :{ i v \〉__ ∨ /} ,' { N :. ∨ ∨) ∨ 〉 .: { { \ } ∨ ∨――ァ ' { :. \{ , ' \ハ ∨ ∨乂Xv | { { 、 \ ,ィi斧竿ア 〉 ∨乂X} | { { {  ̄ \ \乂rソレイ ト乂X.v | { { { ィf斧_\, '⌒) } } \乂v | ∨ { {《 乂ツ , ノ ,' \} 才芸はあくまで身の助け。 | ∨ i N ⌒7 /: 、 | ,ノ ∨ {.人 r ァ / /: : : : :v | 本当に大切なのは、 / ∨ { : : \ ,'イ ∨¨¨>、∨ | 生き方と死に様でしょう。 ⌒7¨¨ .∨ }: : : : :>__ / _レ´ } :∨ | | ハ八: : : :{ (_}>< _> ´ :: : v | 今の世にそれを貫く事がどれほど難しいか | ,' v: : { ) 「/ 〈〉 ト、 :Y | / {: : 入 |‐ ‐/ ,}:::〉\| | ./ :{/ 〈〉 | / ,'::/ \ | / i .: :{ |__ / 〈〉 /,:' 〈〉 `ヽ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |./ { .: :{ レ / 〉、 | 人の台詞取らないでもらえる? | ,/ { :{ 〈〉 / 〈〉 :/‐_v ヽ_______________乂 / 八 { _ _ 人 〈〉 /-_-_} ./〈〉 { / \{///}ヽ ∨ /-_-_-} ム ――{,¨¨¨¨ {////:} }、 ∨ 〈〉 /-_-_-_ハ
276 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:14:18.40 ID:RCEtm/ik0 ,イ ./ ハ / ./ / // ./ .!ヽ . / ./ / ./ //./ / / i、 /イ/ / / // /イ' .! !', (' / /// /、_ 、 /イ ./! !j {(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| 叔父上。 .) 77´ { i、Y , `゙Y//ル /'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ .どう思われる? ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __ 斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! . ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ . {::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `""7'ニ´.ノ . ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} . ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: | ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 家を潰さなければ、今さら私が言う事は何もありません / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\
277 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:15:56.96 ID:RCEtm/ik0 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.盧 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.志 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" |-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ 廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨ /:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::', ./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i /:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::| それにしても、見事な出来だったわね。 . {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::| \::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::| 私も書で一流を目指そうかしら。 )::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::; (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/ あら? ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l /:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::| (:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::',
278 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:16:32.68 ID:RCEtm/ik0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | 御隠居がいなくなると寂しくなりますねぇ l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| まあ、そう言うな | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ \ ).liiiiiil.( ../ / ノ / `ーヽ-´ / / \ \ \,( ⌒ヽ , ⌒`、_ ) (_ ( _,ノ ) ゞ、 __, ノ , ` ー
279 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:18:08.47 ID:RCEtm/ik0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 世話になってますから。 l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 御隠居のおかげで、 | i ̄i ̄i ̄i """ | 課金ガチャせずにキャラを愛でる方法があると知りました。 l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / おかげで生活費を工面できるようになりまして…… `/ | | \ / ホントカンシャシテマス イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / キャラの一枚絵さえあれば、 _r j i (_ ( ;;;;( 後は妄想で全て補ってそれで終わりだ。 / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ キャラクエが見たければY●uTubeで見ればよろしい |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | ナイナラツクレバイイ \ /___
280 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:19:12.94 ID:RCEtm/ik0 V/\ ___ ///// V///ヽ 「.:.:.:.:.:.:.:.:.~^'<// ∨//ァ': |r─.:.:ミ:.:.:.:.:.:.:.\ アi/.:.:.:.ア⌒\:.\:.:.:.:\.:\ /|i/.:.:.:.:.| ヽ.:ト⌒|:.:i.:.:.:. | |i| .:.:.:.:.| '⌒ |.:|y圻ミ .:.:.:| ノl'|i| .:.:.:.:.|y圻ミ |/ Vり 」:.:.:.:| . /:.:.|」i〉.:.:.:.|.| Vり 、 ''''' |:.:.:. \ 御隠居。 i .:.:.|〈〉:l:.:.:.:\''''' , 八:.:.:.:ト:.\ └‐t:\ |.:.:|:.:.: \ ` .イ ノ|.:.:人).:.:.) .今日はどちらへ? ):. )L:.:\.:.:.:.:≧=‐<|:ノイ:ノ:.:|:./:.:.\ (:.(¨r-=ミ:.\i:.:.」,ノニニ'<:.:.:.:.ト:.:.\jノ ア ノi:i:(:.t:./ r‐t }}」\:.:.:.:\:.:\ / / ⌒ヽi:iア ノイノノ |i:i:i:iTZ.:人:.:,ノ / i ,.イ _ノ ||- |i:i:i:iノ{:.:.Lノ:} / ,ノ「ア(i:i:i:iア「l¨ ||- 「 ̄ ー‐t' ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 お、一流の士大夫じゃないか。 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( ちょっと思う所あって郷里に帰ろうと思ってな。 /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ 家財道具を整理するために、こいつにも手伝ってもらうつもりだったのさ .| ヽ__人__ノ | \ `ー'´ /
281 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:21:50.79 ID:RCEtm/ik0 \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :| :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l .あ、御隠居。 ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | .あいつらが来ました。 l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / 早い所、ここから退散しましょう `/ | | \ /
282 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:22:24.07 ID:RCEtm/ik0 \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :| :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ | あいつら? | :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| ヽ_________乂 : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 当時の洛陽の様子について、 \ヽ、 _ , イ!::/ 『晋書』『張方伝』は次のように記している / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
283 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:22:55.91 ID:RCEtm/ik0 \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :| :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ 都の民どもwww . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ .金目の物を寄越せっていうwww _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ .俺たちがお前らを守ってやってんだっていうwww ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は洛陽に在って久しく、兵士は暴力に訴えて略奪を行った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
284 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:24:45.09 ID:RCEtm/ik0 ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' ___''" "゙" "''" ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙"/::ヽ::::.. \__ ''゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' ゙" |ヽ/:::: ̄ \::::::::\ ~ ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙" |:: |::: :: ./\::_| ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' |:: l |゙''" "゙" "''" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" "Wv,_|:: l:::: .. :::|、wW"゙W"゙" " ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/W/ ゙ ゙"゙' ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" V/Wヽ`―――――――――lV/lV/WW "''" "゙" ゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙"WW''―――――――wwww' ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: :W"゙" W"゙" :: ::;; ;;;;; ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ;;;; ;;;:: ;; ;;;:: :::::;;;;lV/W;lV/W;; ;;;;;;; ;;;:: ; / ノ Y ヽ (ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /) (((i ) /::::⌒`´⌒::::\ ( i))) 今から皇女の墓を暴くっていうwww /∠_| ,-) (-,|_ゝ \ ( __ l ヽ__ノ ,__ ) 生憎これ以上はお見せできないっていうwwwwww \ |r┬-| /´ | | | | | | | | | | `ー'´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 哀献皇女の墓を暴いたともある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 哀献皇女は幼くして亡くなった司馬衷と賈南風の娘 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
285 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:25:33.68 ID:RCEtm/ik0 ___ 厂| | ̄ ̄}―┐ r―く | Lノ _|__ / /厂>┐ 厂 L,>''^~ ̄ ~^''< /{__ _| / / \ \ /^> \_人_人∧从_人_∧_人_从_// {_|/ / \ \/ ̄ } ) > 7/ / | ∨/(_ < 今日も略奪だ!! > / / | |⌒V^V 〉 < ( . /| | /| | __人/Λ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ | || / / / 八__,ノV| | | | || | /|/ / // / V /| | | | |人 ,斗ー―- / /―-/ミ |/ /| | | 人 | \| _,// / / l/ / | | \ | _z==ミ ⌒ x==ミ_ /⌒V| | | | \ ` 刈 〉| | 物を壊すのは楽しいですね |八 ト\ 丶 <ノ //| | | |\ |ヘ Λ_//| | | \_人_人∧从_人_∧_人_从_// | \ | 人 t , .人__/| | | | ) > | | \ l ィi| | | | | | < 墓を暴いてくるっていう! > ノ | || }> _ <{ | | | | | | < ( . ┌く⌒\ / || |´^''‐---‐''^`| | | |/⌒>'⌒ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^\ 〉 \ \/ / |_/^'''‐--n--‐'''^∨| | / / \ \__人_人从_人_人从/ . / / / ノ/ [n] || | ̄\ | _) (__ . { / / /  ̄ ̄ ]  ̄ ̄ 人 \ | ノ ) 都は最高だぜ!!!( Y⌒\ / // / [r] \ \ /|  ̄ ̄) ( ̄ ̄ | |___/ / / \ ∨ ( | /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ | ) / // \ |  ̄ ̄ ̄| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 将兵は喧喧とするばかりだったという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
286 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:26:05.92 ID:RCEtm/ik0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 田舎者が来て、都はすっかり変わっちまった | ヽ____________________乂 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.左 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.思 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
287 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:27:54.65 ID:RCEtm/ik0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 本当、西の連中は酷いですもんね。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l あっちは胡人がほとんどって聞きますし .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈 ● ノ\ /\● 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ . ) Y ( このままじゃ命がいくつあっても足らん。 /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ もう都に未練はないし、 . | ヽ__人__ノ | 家族を連れて青州へ帰ろうと決めたのさ \ `ー'´ / /⌒ヽ ー‐ ィヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | / / r─--⊃、 | | ヽ,.イ `二ニニうヽ. | ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| 青州までは距離があるし、道中の治安も悪いはず。 ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| もし良かったら、 .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ .冀州にある私の一族の荘園に移ってはどうかしら? ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 御隠居なら喜んで歓迎させて頂くわ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::: ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧
288 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:29:51.33 ID:RCEtm/ik0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l えらく親切ですね。 ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | 何か下心があるんじゃ? l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ∨// \ ト、、 ∨///∧__ ∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、 . ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. . r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| この御隠居は独特な風貌にも関わらず、 .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| 文人として世に名を馳せた一流の御仁なのよ。 .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ 礼を尽くさない理由がないわ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/ ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧ _彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧  ̄¨7:::::::::|_-_彡'゙ ' ∧:::::::::l-\-_-/ //∨-_-_-_-∧ /::/:::::// / 〉:::::/-_-_\' / __∨-_-_-_-∧
289 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:30:27.28 ID:RCEtm/ik0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ とか言って、荘園の労働力ゲットとか思ってません? | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / |//\ `/ | | \ / ∨// \ ト、、 ∨///∧__ ∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、 . ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. . r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| ………… .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ さっそく家財道具の整理を始めましょうか ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/ ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧ _彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧  ̄¨7:::::::::|_-_彡'゙ ' ∧:::::::::l-\-_-/ //∨-_-_-_-∧ /::/:::::// / 〉:::::/-_-_\' / __∨-_-_-_-∧
290 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:31:28.17 ID:RCEtm/ik0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ ブサイクと言わなかったのは評価してやるよ。 | ヽ__人__ノ | \ `ー'´ / .じゃあ、御言葉に甘えさせてもらおうか /⌒ヽ ー‐ ィヽ_ / 、 、 〆ヾ ̄ `i / / ゙ lヾ_ ,|ヽ─ヘ / /l `、´/ ヽ / / ヽ ,____ ` ,ヽ ヽ -─ヽ イ_ ヽ /  ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ Y ゝ‐-、 ( _i _i_ト、__) ヽ、___⊥____ノ 「___ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『左思伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 左思は張方の軍勢が ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .都で無法を欲しいままにすると、人を頼って一家で冀州に移った `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
291 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:32:06.44 ID:RCEtm/ik0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ しかし、色々な書物がありますね。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .経書に史書に詩集、エロ本や同人誌…… .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 気に入ったのあったら持っていっていいぞ | \_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\ ヽ____________________乂 `'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::. /:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::. .:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::. l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|::::::::::: l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ では、この衛恒殿の書を頂こうかしら。 ::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/ .}八::::秋 V! |:::::::::::|:::::::::::: 『四体書勢』もあるじゃない。 . } ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{ l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ こっちの書物は…… _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'< /-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::. /-_-_-∠'」 ′ ! ! }::::::::::::::::::::::::::::::::::: . /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/ . √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ /
292 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:33:24.13 ID:RCEtm/ik0 【>>291 修正】 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ しかし、色々な書物がありますね。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .経書に史書に詩集、エロ本や同人誌…… .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 気に入ったのあったら持っていっていいぞ | \_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\ ヽ____________________乂 `'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::. /:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::. .:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::. l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|::::::::::: l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ では、この衛恒殿の書を頂こうかしら。 ::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/ .}八::::秋 V! |:::::::::::|:::::::::::: 『四体書勢』もあるじゃない。 . } ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{ l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ こっちの書物は…… _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'< /-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::. /-_-_-∠'」 ′ ! ! }::::::::::::::::::::::::::::::::::: . /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/ . √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ /
293 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:34:26.36 ID:RCEtm/ik0 \_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\ \_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\ . /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::. 〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::. . .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: .::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| /:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/ ……『国志』? .::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: 〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/ 初めて聞く書物だけど、随分と巻数が多いわね `>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ (:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ )ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):) \:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../ \::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::... .:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/ 〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈 ● ノ\ /\● 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ . ) Y ( ./γ⌒ ⌒ヽ\ そりゃ最近編纂された史書だからな。 / | | ヽ . | ヽ__人__ノ | 魏と蜀と呉の記録をまとめた書物だから巻数も多くなるさ \ `ー'´ / /⌒ヽ ー‐ ィヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | / / r─--⊃、 | | ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 23:35:22.21 ID:DlkZzmXq0 おお、なんか久々に三国志の話題が帰ってきた
295 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:35:35.87 ID:RCEtm/ik0 \i:i:i:i:/: : : : :.、: : : : : : : : : : : : : : :/,: :\ \/: : : : (-ミ \: : : : : : : /,: : : : : /,:./∧ 「i:/: : : : /⌒ヽ: \: : : : : : : : : : : : : : :/∧ |i:l: : : : .′ V::|``〜、、_.}: : : : : :i|: : : :. └|: : : : { } |/ ______}: : : : : :i|: : : : } }|: : : : {  ̄ヽ }ノ ´¨てうア: : : : : :i|: : : :. /八: : : :{ィfて:灯 Vツ}: : : : : : : : : / {i:{/ '/: :从 Vリ """"}: : : : : 八: / .曾御爺様の伝があるなんて。 {i:{: : :}'/: :ハ"" ' 八: : : /: : \ /○/ }: : : : : . r ァ /: : : : /: : : : : \ これを書いた方は、 人V( .:}: : :l: :八 ‐ ´ ./: : : : /: : : : 、: : 二ニ=‐ _ きっと一流の史家にして士大夫に違いないわ。 ): ) }: : :|\: :ニ- _ /: : : : /(: : : : : .\: : : : : : : : \ (´ .八: :.| )\: : : : : . 〈: : : :./⌒\: : : : : \: : : : : : : ハ .是非一度お会いしたいものね /: : : 八. : ノ:\: :「V「V\: : : : : :)‐‐‐/⌒--ミ: : : : :/∧ /人: : : : :/, rへ __________ノ: : : :/__/_____________ヽ: l: : : . // \: : : :/,/_-_-_-_/: : : / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ``〜: : :ノ 〈〈 ): : : : )_-_-_-_-(: : : : (」 V)) γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \_ -ニ: : :/ー‐‐‐‐‐‐\: :ハ ______(( | もう死んでるよ | く: : : : : :/ _)辷{i:i:i:|辷 '/: : . ‐‐ミ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ ヽ__________乂 ノ\: : (----ミ辷/i:i:i:i|_ -‐)ノ‐-- _ ヽ/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:./, ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 崔悦の曾祖父に当たる崔林は『三国志』に立伝されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
296 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:36:36.88 ID:RCEtm/ik0 \_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\ \_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\ . /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::. 〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::. . .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: .::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| 残念ね。 /:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/ .::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: 御隠居はお付き合いがあったのでしょう? 〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/ `>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ どういった御方だったのかしら? (:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ )ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):) \:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../ \::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::... .:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/ 〈::::厂/-/\::::::ノ/-_-/-_-_-_-_-_.}l:::::\ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈ー ノ\ /\ー 〉 ただの酒飲み仲間だよ。 .ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( 己の意志を貫いた人ではあったがね。 /γ⌒ ⌒ヽ \ / | γ/^ヽ| また一緒に飲みたいもんだ .| ヽ__人__/ 〉| \ `ー'´ 〈 / ⌒^ヽ ―――――――― \ _ _ _ )
297 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:38:00.78 ID:RCEtm/ik0 _ .ノ/// V/\ ___ ///// V///ヽ 「.:.:.:.:.:.:.:.:.~^'<// ∨//ァ': |r─.:.:ミ:.:.:.:.:.:.:.\ アi/.:.:.:.ア⌒\:.\:.:.:.:\.:\ /|i/.:.:.:.:.| ヽ.:ト⌒|:.:i.:.:.:. | |i| .:.:.:.:.| '⌒ |.:|y圻ミ .:.:.:| ノl'|i| .:.:.:.:.|y圻ミ |/ Vり 」:.:.:.:| . /:.:.|」i〉.:.:.:.|.| Vり 、 ''''' |:.:.:. \ i .:.:.|〈〉:l:.:.:.:\''''' , 八:.:.:.:ト:.\ これも頂いていいかしら? └‐t:\ |.:.:|:.:.: \ ` .イ ノ|.:.:人).:.:.) ):. )L:.:\.:.:.:.:≧=‐<|:ノイ:ノ:.:|:./:.:.\ (:.(¨r-=ミ:.\i:.:.」,ノニニ'<:.:.:.:.ト:.:.\jノ ア ノi:i:(:.t:./ r‐t }}」\:.:.:.:\:.:\ / / ⌒ヽi:iア ノイノノ |i:i:i:iTZ.:人:.:,ノ / i ,.イ _ノ ||- |i:i:i:iノ{:.:.Lノ:} / ,ノ「ア(i:i:i:iア「l¨ ||- 「 ̄ ー‐t' ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈ー ノ\ /\ー 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( まあ、いいか。 /γ⌒ ⌒ヽ \ / | γ/^ヽ| 価値の分かる奴が持っていた方がいいしな | ヽ__人__/ 〉| \ `ー'´ 〈 / ⌒^ヽ ―――――――― \ _ _ _ )
298 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:38:36.78 ID:RCEtm/ik0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈ー ノ\ /\ー 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ 星星たる白髮〜♪ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ \ 鬢垂に生ず〜♪ / | γ/^ヽ| | ヽ__人__/ 〉| \ `ー'´ 〈 / ⌒^ヽ ―――――――― \ _ _ _ )
299 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:39:15.51 ID:RCEtm/ik0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈ー ノ\ /\ー 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ 青蠅に非ざると雖も〜♪ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ \ 我が光儀を穢す〜♪ ./ | γ/^ヽ| | ヽ__人__/ 〉| \ `ー'´ 〈 / ⌒^ヽ ―――――――― \ _ _ _ )
300 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:40:17.39 ID:RCEtm/ik0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈 へ ノ,\ 人 へ 〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ 陳寿さん! / | | ヽ | ヽ__人__ノ | .俺とうとう結婚する事になりました!! \ 、`ー'´, / /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ | ____ /⌒ ⌒\ .. /( ●) (●)\ お相手はカネゴンのメスかお? /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ | |r┬-| | \ `ー'´ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 左思は冀州へ移った数年後、病により生涯を終えた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
301 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:40:43.88 ID:RCEtm/ik0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 皇帝司馬衷の洛陽帰還から三ヶ月が過ぎた ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
302 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:41:57.63 ID:RCEtm/ik0 【紀元304年11月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|__ | か細くひ弱で | ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n.ヽ_________乂 | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
303 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:42:25.51 ID:RCEtm/ik0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 | 汚穢を覆い隠してとり澄ましている | s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 .ヽ________________乂 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
304 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:43:12.50 ID:RCEtm/ik0 >´ / ( \丶 /  ̄´ゝ ` = ´ ノ ヽ ( ヽ \ _ l` ∨ /`v´ -‐ `丶/、ヽ ヽ> 、 ', _ > ´ / ヽ \ \ \ヽ、 `ヽ、 _ ) / / / ヽ ィ \iil { :} < / / / , l :l ヽ __}iil /´/ ヽ / ./ il / /l l ! ヽ、><ィ`>´/ ∧ . / ,' | /./ / 人 _ヽ- )_ ノ´ ハ ,' l / / /:/ ヽ‐- `´ ノ l ハ l | |. / / // }‐-_,。 / / l l :l | | / / _,ィ≦笏ミx l /ヽ |/ j l l | ', .,ィ / ´ ̄ .ァ´v:fj:ノ /ィl -´) } | // ! ', ヽ ヽ 斥弐  ̄ // x ./ ! / ,イ | ', |\}ヾ ´ / ィ´ :| ./ l :| | 都とは、雄渾なる地であるべし ', l l 、 / !´ | | ', ヽ 、 _ // / |--‐ / / :! \{ l\ / | / l  ̄ ノ | | ヽ、___ _/ / ィ-‐‐‐- 、 | // |_ィ´i:i: ̄i:i:i:i/ // ∧ \ :| / / /ィ、>_i:i:ィi:i:i:/ , - 、/ / \ ィ,‐-- ヽ ! ( / /、>/-‐  ̄|/ / \ ヽ/ { __/ | , -‐) / / {ilji}´ / /{ __ヽ。_ ノ ∨ 」_ ( / ./ //>ノ ./ | .ヽ _( \ ∨ ´/ | // ´ ,ィ / l ` ) ∨ ヽ´ l >-= ´ ´ -‐ ´ ` / /`ヽ.‐/ ∨ |
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 23:44:28.67 ID:DlkZzmXq0 董卓二号だ・・・
306 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:45:20.21 ID:RCEtm/ik0 / / | \ | / √ ノ ∨\ .′| | | | ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 我が主である河間王は、 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / .陛下の長安行幸を望んでおられます。 | / | 人 ミ==x /x==彡 / / | / | 八\ /イ/ 決して手荒な真似は致しませんので御安心を | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く /^\| | | 《┐ ∨| | } ../ | | | | ト __《┐__ノ | | イ ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ 何故行幸を? ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 23:45:48.48 ID:dqzLYniV0 おお、かの蒼天董卓の名言(?)
308 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:46:59.36 ID:RCEtm/ik0 / / | \ | / √ ノ ∨\ .′| | | | ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / 胡賊が好き放題しているのに | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 宿衛はごく僅かでございますので。 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / .まずは洛陽城外の我が軍営にお移り頂きたく。 | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ 河間王共々、死力を尽くして陛下をお守り致します /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く /^\| | | 《┐ ∨| | } ../ | | | | ト __《┐__ノ | | イ /ニY二ヽ /ニY二ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ /⌒`´⌒ \ /⌒`´⌒ \ | (-、 | | (-、 | ヽ___ノ | | ヽ___ノ | | | |r┬ー| l ,/ . | |r┬ー| l ,/ ! l | / // ! l | / // ヾ二,/⌒ヽ\ ヾ二,/⌒ヽ\ /ゝ/|( ● )| i\ ./ゝ/|( ● )| i\ |ノ//\_ノ ^i:::::| |ノ//\_ノ ^i:::::| |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::::::[__|_|/〉 |^:::::::::::::::[__|_|/〉 [ニニ〉 [ニニ〉 └―' └―' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 十一月一日。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は兵を率いて宮中に入り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷に長安への行幸を求めた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『張方伝』によれば、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 張方は洛陽に留まらず、皇帝を連れて長安へ遷都するつもりだったらしい _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
309 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:48:05.21 ID:RCEtm/ik0 , -‐ 、-、_ , ','/ , i } `ヽ ´`>、' /! | ,' 〉´ ̄ > /,ヽ、_ トv' !-‐ {´"/ r- ' ー 、 } |二ニ=!`7i ヽ | r、 ::::: ' ,'ー' | | ゝ !ヽ' / {/ .:| i:! !ヘ!` `>‐、 ,' },'!_,!,、|.i | ヽー}´ヽ-,<´ !: : :|: ‘, ,!=!:.:./-|:.:`.,}: : :|:.. ヽ ! /:./ ':,: : :! ヽ-ト: : :/ |〈:.:i {,' `>}-i }ニi || !7 /!_/´ヽ!: ヾ | , ─── 、 , ─── 、 / \ / \ / ヽ ヽ ./ ヽ ヽ l’\|─‐ U 、 ヽ l’\|─‐ U 、 ヽ l ノ \ l l ノ \ l ●´ ── ヽ | ●´ ── ヽ | ノ ── ヽ l ノ ── ヽ l . ( ── l / . ( ── l / ` ー、── 、 | / ` ー、── 、 | / ` ー,-、━━━━━━ヽ ` ー,-、━━━━━━ヽ .ヽフ `ヽ .ヽフ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬衷は長安行きが嫌だったのか、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .張方の兵が来たと知ると、宮中の竹林の中に逃げたという話がある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j とはいえ、張方の圧力に抗しきれずに彼の軍営へ護送された。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .『晋書』『恵帝紀』によると、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 司馬衷に随行していたのは宦官と鼓吹からなる十二人 _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
310 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:48:50.35 ID:RCEtm/ik0 , -‐ 、-、_ , ','/ , i } `ヽ ´`>、' /! | ,' 〉´ ̄ > /,ヽ、_ トv' !-‐ {´"/ r- ' ー 、 } |二ニ=!`7i ヽ | r、 ::::: ' ,'ー' | | ゝ !ヽ' / {/ .:| i:! !ヘ!` `>‐、 ,' },'!_,!,、|.i | ヽー}´ヽ-,<´ !: : :|: ‘, ,!=!:.:./-|:.:`.,}: : :|:.. ヽ ! /:./ ':,: : :! ヽ-ト: : :/ |〈:.:i {,' `>}-i }ニi || !7 /!_/´ヽ!: ヾ | ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 陛下 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そして、中書監の盧志がただ一人で側に侍っていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
311 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:50:04.47 ID:RCEtm/ik0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l 今日はただ右将軍に従って下さい。 :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ 私は愚鈍で臆病ですので、陛下をお助けする事はできません。 V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. .ただ、私にも分かるのは、 } /}::::::::::::::::::::::::. 陛下が僅かな誠意でも尽くす以上、左右の者は離れないという事です /ィ::::::::::::::::::::::::::. ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ 分かりました ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そんな盧志の言葉が『晋書』『盧欽伝』に残っている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
312 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:52:26.54 ID:RCEtm/ik0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | 張方将軍 | | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 .ヽ_________乂 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ また、『晋書』『盧欽伝』は盧志と張方の逸話を載せている \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
313 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:52:56.72 ID:RCEtm/ik0 / / | \ | / √ ノ ∨\ .′| | | | ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / 何か? | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く r'ニ;v'ニ;、 /^\| | | 《┐ ∨| | } r=、r=、 _,!0_i0) )i:、 ../ | | | | ト __《┐__ノ | | イ __{0_{0_.} / `ヽ,. ┘ ヽ /ニYニヽ ,、 ,、 /´l r `'、_,ノi、 i ′′ } /(0)(0 ) ヽ , - (・(・ ){ ) l、 ( ,! /⌒`´⌒ \ ( '' ,r'⌒゙i`、 _.r(_ ノ ヽ.__. ^ 、∠! | (- 、 | ヽー< ,,ノ `´-r _ノ: :\ `T- ヘ> ト-―――-` l ! . i′ ,f´: :,. - - 、ヽ ,,.-テ| ,/ `ヽ、 ヽ `⌒´ / /、 長安へ都を遷すなら、 l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `コー /,ノ:::ゝ、 宮中の財物も我らの物に…… ! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::| ,.ィ":::::/:::::: /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::: . _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::: こんな機会二度とないっていう `_,:ィ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fノ /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::: -‐-‐'''フ" ,.ノ,:::::」、,:r'" ,i / /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::: 、..、く´_,,∠"ィ''"´ / ,> /\、 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::: ´ ,ヘr:、-、=---/ ,:イ ,ノ `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::: ーフ´ > ヽ`ー、/ /く _,,..ィ''"゙' _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::
314 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:53:35.47 ID:RCEtm/ik0 / / | \ | / √ ノ ∨\ .′| | | | ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / まあ、良いでしょう | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く /^\| | | 《┐ ∨| | } r'ニ;v'ニ;、 ../ | | | | ト __《┐__ノ | | イ _,!゚ ) i゚ ) .iヽ r=、r=、 / `ヽ,. ┘ ヽ ,、 ,、 .__{゚ _{゚ _} i ′′ } , - (゚(゚ ))> /´l r `'、_,ノi、 l、 、 ,! 話が分かるっていう!! r-=、( '' ,r'⌒゙i>_{ ) ヽ.____,ノ` 、 ! `゙ゝヽ、ヽー´ ,,ノ::``、 _.r(_ ノ゙`ー. ヽ,.┬/ | /7 にー `ヽ、_ /::::::::ィ"^゙リ-r _,,ノ ,. lー' /ニY二ヽ ヒャッハーッていう! ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ `ァ-‐ /( ゚ )( ゚ )ヽ ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/ / /⌒`´⌒ \ W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i | (-、 | さすが張方将軍!!  ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl , ヽ___ノ | ト- :、 lミ、 / f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:イ`ヽ | |r┬ー| l ,/;;;;;;;;;;;;`゙ ! ヾ .il l l;;;ト、つノ,ノ / /:ト-"∧ l | / //;;;;;;;;;;;;;;;;;;; いよっ天下の大将軍!!! .l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / / ,レ''";;;;;ヾ二,-;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 人 ヾニ゙i ヽ.l yt,;ヽ ゙v'′ ,:ィ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; r'"::::ゝ、_ノ ゙i_,/ l ヽ ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ` ̄´ / l ヽ ヾ"/ `゙''ーハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / l ゙t `' /^t;\ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
315 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:55:22.26 ID:RCEtm/ik0 /ニニニニニ∨/∧__ /ニ>''~ミ´ ̄`ヾァ―く/ノ /`>' ヽ ヽヾ. ヽ . / / / / l ', ',∨ ∨ | {. | │ ハ │. ',| } | ', | | ムイ. `トV|. }ノ/ ,' 宮中の物に手を付けて、本当に大丈夫ですか? . ヘ }.l W莎从 /莎フ 从 . 乂 . ゝ リ 八ゝ ' ノイ. { ) ヽ~) 後で殿下に叱られても知りませんよ Y´ / 从ヽ`''-、^^ , ィ 廴从ノ )) ′ ゞV (==ハ. Y__〉´_ト廴 `Y´ イ ゝnnノ、ツ/ /ハノ_|ノ人ゝゝィ') _ノ ´ ヽ_, 。 {」」」/ く ハ;;;;;;;;;ヽ>,」」ミ=彳 (_ _,。 -=、- x l . l { / /_≦_マ Y | , ィ´ \ヽ `ヽ ヘ人/ /. o}} } | / ヽ {_ V ,__ァ=-ヽ ‖イ/ { / ヾ、 / / ii .{ヽ 晋 帳下督 郅輔 l ,' i!/}: l ,' ノ / ! | / / !イ´ノ | / / j l 都は焼き払うので問題ありません。 / ,' :/ / / /イ / / / / /-‐-、_ 陛下が都へ帰る気など起こさないよう。 / / /: / ./`ヽイ´ ) /: / // イ 、, -‐-、 <.l 宮中も宗廟も焼き払います / / ////`ヽ/ ∨ `丶, / / / // } -‐/ } } ./ / / :///ヽ.ノl ノ i ノ / /// / >, {_/ /┌´ヽ / / / l/ / /i:i:i| / /ノ , 。-ゝ
316 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:56:18.67 ID:RCEtm/ik0 ______ /ニニニニニニニ\. /ニ>''^` ̄ ̄´^''<ニ\,/ ̄/ |ニ/ \// ̄ ̄ ̄/ /⌒/ ∨⌒\_/ / / | | V⌒| | / / / | | | | / / /⌒ ⌒/| | | | |/ | /| | / /|/ :|Λ| | | // | | x===x|Λ/ ,x===x |,/ | | /| | || {{ (С) (С) }} 八 /j| __/ | | Λ|Λ  ̄ ,  ̄ |イ / /__丿 !!? _|/ |/ 八:Λ ┐ / / /{ / / / //ノ个// / 〉 ( / / Λ / / / / / / / / /^7ィ \ \ | |/ |/V / / / / // ̄/) | } Λ Λ| ⊂ニニ┤ / _ノ/ 丿 // ∨ [几几几| | /\⌒7 / /」几] | | |::::::::\{/⌒∨ | / |辷コ辷┐厂\_> | | / |  ̄└辷コ┐ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は長安遷都を欲し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 宗廟と宮中を焼き払う事で人心を絶とうと考えていた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
317 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/22(水) 23:58:56.62 ID:RCEtm/ik0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 右将軍。 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 昔、董卓が無道を働き、洛陽を焼き払いました。 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ 怨毒の声は /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ 百年経った今でも残っているのに、何故それを受け継ぐので? .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ { / / \ }_ ∨ / | V } /| ノ| |⌒\^> . , / / |>ー<| ′| / / / 斗―-ミ/ }/ | | | | /| /_,/ /| /| / 「/ | | 八 | x=≠=ミ ⌒7/ x=≠=ミ_ } | | \ 《 f::てド f:::て 》 √Y /| つまり、私は董卓以下と? | |\\ V;;ソ V;;ソ /ノ丿 | |八 |「Λ ′ // ノ \ |从人 人| | |: :\ {\{\ /〉 ) / :| | |: : / \/ /: ./ />┐ イ:..:| | | /⌒\/ : : /\/: :/ / / /) | | :| | /⌒} . { ∨ / /: :/_/___//ニニ〉 八 ∨/ /⌒\ /´ ̄ ̄\ V / ニ|:::::::::::::::::| ] \-\ V / | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 盧志が張方を説いて曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
318 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:00:00.47 ID:y/QhtDmc0 { ̄\―┐| ̄|―┐ { ̄{ \ U| | |⌒7 r‐ヘ_>'''^゚~ ̄ ̄~゚"''< /{_ }>''´/ \ \ }\ / / ┌‐< 〉 / / V⌒ _ノΛ / | | |_,ノ || / | / | /| | ∨ / / 八| ′| |'^ ̄ / ノ '^~ ̄~^ V / / | | | | /{/ / /}/ | / }_,/:| | ……わかりました | 八 rヤうミ  ̄ 斗ヒうTY //^〉}| | この話はやめましょう | \ 乂rツ Vr:ン { { // | |八 {Λ , ┌‐ / ハイ!! \ { 小、 / | / | やめやめ! \:| (/´ ) | |// 八 | ||> ィ( ノ| |Λ \ / ^\| || / 7 |--=ニニ| | __ 〈 | || /〈(〉ニ-- | |ニ==ニ/ /⌒L 〉 | ノ―‐ 〈)〉 ---| | 二./__{__ } 厂 ̄ ノ / 〈「〉 | |二/ ̄ /|`Y /{ ___ { // | __>へ ノ | 「 < __ \ ( \..>'''^~ ̄ >'´ | (_//⌒\.|_,ノ | / __\ \ 〉/ / | | (__(__// ̄| | └<_ / ̄ V/ / __|/´ 〉 } (_/ | | |/:::::::::: / ̄~~^'''〜、、 / _,.、- ''"~ ̄} | \| |_/ ̄ ̄ ̄ ̄| | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .張方は火を放つ事を断念し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 帝都洛陽はかろうじて火の海になるのを免れた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この話、『晋書』『河間王顒伝』にも簡単に記されている `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
319 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:02:06.26 ID:y/QhtDmc0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ \__人_人从_人_人从/ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ _) (__ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 ) ヒャッハーッ!! ( s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。  ̄ ̄) ( ̄ ̄ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ しかし、張方軍の略奪自体は止まらなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
320 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:02:57.82 ID:y/QhtDmc0 . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / 皇帝陛下の御命令だっていう! ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ 宮中の宝物と後宮の女は長安へ運ぶっていう!! <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / , '´ ̄ ̄` ー-、 ピュー /: : : r‐r==========、 ───── /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 ──── {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} | : レ .|:::::::::○三三○ l :| え、エロ同人みたいにされてしまいますと女官Aは…… |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ ──── i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ───── ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方軍の将兵は、後宮の女と官蔵の財産を争って奪い合った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
321 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:04:40.68 ID:y/QhtDmc0 :.:. .; :| ___ ___ :.: : :..:メ::|# :||_||_|| ||_||_|| :..:メ:: ::| ||_||_|| ||_||_|| .n.____ __ :.:..:;; /| :|  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄\_/ |┌‐┘ _,n___ [][]「l . | | r、 ∩ ∩ : . / | :| ::メ :.:..::#:| L.二コ `l_ヤ′ くノ. |_| \> に二二l ∪ ∪ / |#:.:.... :| ∧ ○ ○ | | :| ::.:#:.. :.:..::; | |:.... :| ;.;K;.:: | | #:.:.....:|;:,. |==l .| :|;:;:,,.__,.::;.,___,,;;;:.,_____z______/ ̄ゝ_____ | | / | | .メ/ |__.,:;|/ | / __ | / ,..::::´:::::::::::::: :`:ヽ、 |/ ,r´:::::::::::::::::::::::::: : : : :. /::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :', 了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ lィ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「 \ト、(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rノ ヽ´::::|::::::::::::::::_;、::ル′ ` ‐lイ::::::::::ヽ 魏晋以来の蓄積は、 /⌒ヽ、::::ヽ 地を掃き清めたかのように何も残らなかったと『晋書』『恵帝紀』は記す . |::::::::::::::`¨´! |::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::| ヽ__;:---─ヘ ヽ::::::::;、::::l´ |:::::| |::::| |:::::| |::::| ` ´ ` ´
322 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:05:21.51 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 司隷 河南郡】 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ γ|| l |' ̄ハベヽ./ / / | lト、/{ ム, }∨ / . ,イ 〃| }!>V<} }.l / .皇帝陛下! / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', 準備万端整うまで我が軍の砦でお待ち下さい!! 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は皇帝一行を一旦自身の軍営に連行 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
323 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:07:05.03 ID:y/QhtDmc0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V どうしてこうなった : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ / ヽ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // l ' | ヽ ', ', | l | | { , | l | |i | } | l } } | l ーミハ /レ| / /l ,' } | Vl lヤ斧| /ー─从---ミ }/ } | |乂l J |/ 了n圷ミァ } | | | , ゝり ノ7 / ' | l八 / ./ ' | 元を正せば、あなたのせいでしょう l lハ / / ' l | ,'/ 小マ ) 厶7 ' l | /'| ∧ / // ', ', | '  ̄ ̄ }¨ // // i l ', ', l | , -'"/ィ|// ./: : :}\i i |、l V |≦/ / : v:.イ /: :/ニニ|l、 l | ヾ /=\|ニニ/: : / : | //ニニ=||ニ\ l | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .三日後、長安へ出発。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .この際、皇太弟である成都王司馬穎、及び豫章王司馬熾も伴っている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
324 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:07:41.80 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 司隷 新安】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 ●十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < ヒヒィーンッ!!? > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 寒さの厳しい冬の行軍である \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
325 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:08:22.05 ID:y/QhtDmc0 ト、 |トlヽ、 /l ヽソ/ハヾ〈! j ///:;ハヾミヽ /:::::/':::::::〈ハヽヾj /:::::::::::(ぅ、::} {ソ /:::::;'::::::::l:::::j ll /::::::;:::::::::::::l::::L. l. i::::::::i:::::::ヾ、;:l、:::{ l. l::::::::l::::::::::::::ヽ〉::! l. ヽ:::::::',::::::::;':::::ト.j { j ヽ:::::j:::::::{::::;ハk、___ソ ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ まさか落馬してしまうとは…… ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く 足から血が出ていますね / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
326 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:09:02.00 ID:y/QhtDmc0 . /::::::::::::::::::::::::::::::::≧s。. /=='l、::::::,、::::::::::::::::::::::::::\ ,'-‐=| l  ̄リ/::::::::}::::l:i::::l::::::ハ ,':::::::::::\_/:::l::::::::::l:::/:i!:::|::::::::l . /::::::::::::::::::::::, - :::::::::::::≧x/:::::::::| /:/:::::::::/::/:从.|::::::::::/vツヾ'::::::/ . /:/:::::::::/::/:::::::/`| ::::::::/ ノ/∨i{ 陛下、大丈夫ですか。 . ,':,'::::::/:/::/:::::::/ l::::::{/ / / イ . ,':,':::::/:/::/:::::::/\{ l::::::|ゝ -一/ 衣の切れ端ですが、これを傷口に巻いておきましょう . ,':,'::::/:/::/:::::/``ト .l::::::l`ト . _,′ .,'::::::::::::::::::::::/: : : : : :∧::::l /´ .{::::::::::::::::::::/ : : : : : : : ,、__}'::l 晋 尚書 高光 ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} 迷惑をかけます } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 新安において、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷が落馬して足を痛めた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 尚書の高光が布を進上し、司馬衷はこれを喜んだ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
327 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:09:43.80 ID:y/QhtDmc0 , -ー‐‐-、 --‐‐‐――――――‐‐‐--、 / ,' ⌒`ヽ. ヽ `ヽ `ヽ `ヽ `ヽ \ | i::::::::::::::::`i | !: !: !: !: l ∧,,∧ | l::::::::::::::::::l | !: !: !: !: l /ο ・ ∧,,∧ | l:::::::::::::::::l | !: !: !: !: l \_人_人∧从_人_∧_人_从_// / ノ./ο ・ )ミ .-、,_ | l ::::::::::::::l | !: !: !: !: l ) > (o_o,イ ./ ノ lミ ,,..-‐‐‐-、,_ | l::::::::::::::l |__i:___i:___.i:___.i:__,! < 財宝のお通りだっていうw > ノ..(o_o,イ ヽ ~⌒)彡 .l ̄ ̄ ̄ ̄, ===、、____, ===、、 _| < ( / /~ヽ .ノ ノl ノニニニニニコ__ 〃\.| /ヾ _____〃\ | /ヾ_| /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ヽニフ|./ /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_ 、 ,/ |ヽ ||.―◎― || 、 / |ヽ|| ―◎― || (.ヽニフ|_| (_/ ヽノ `=ニ= ヾ,/ | \〃 `=ニ=ヾ,/ | \〃 (_ヽ `===' `===' /:::::::::::::::::::::::::::::::::\ . /::::::::::::::::::://l::::::::::::::::∨ /::/}::::::::://://:::::::/l:::::::::∨ l`l {:::::::/≧x、::::/_}::::::::::{ l_,、ノ::::/ゝツ::/'z笠xl::::::::/} /::::::::::i{ / j /:::::/ ノ .張方め。 ::::::::::圦 , −、 /:::::::ト、 . /:::::::::::::| \ ´ ̄ /::::::::::|` 陛下に何という扱いを /://::::::从__ヽ _,,イ l:::::::::::::| ./://:::::::::}::ゝ-、ヽ, -‐_|:::::::::::::l '::::::::::::::::::|ゞ\_}. | {: :|::::::::::::l :::::::::::::::::/: :┌{  ̄ }┐l:::::::::::::::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この話を見る限り、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬衷は馬に乗っていた事になる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張方軍は馬車という馬車にありったけの略奪品を載せていたのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
328 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:10:47.36 ID:y/QhtDmc0 ,}l _l }::::::::::::::::::::::::∧:::::::::∨ ,'{l //::::::::::::::::/:::::::::::}:::::::::::∨ . ,'::\_/l:::::::::::::::/ l::/::::/::ハ:::::::::| '::::::::::::_|::::::::::::/≧_::::/:x≦::::::/} 盧志殿。 ,'::://:::ハ|:::::::::/ゝツ:::/:::ゞツ::::/ ' ,':://:/::::{|:::::|::|::| .//' } /::::/{ .なんとかならないか? ,'://:::::::::_}l:::::|、l/ __´,イ}:::/`ヽ ,'//::::::::/\l::::ト、\´ ̄ /::{/ 成都王を助けた君の才でこう何か…… ,'::::::::::::/: : :∧::ト .,ヽ`¨¨::::::l :::::::-‐' : : : : ∧∨:} l /:::::∨l  ̄ : : : : : : : : : : //  ̄}:\:::∨ゝ ` `⌒´ ̄ /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ::\ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| 残念ながら、 .|.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 私がどうこうできる段階は終わりました。 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ただ、重臣の方々にも思う所はある様子。 ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ そちらに期待しましょう /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 高光、字を宣茂。兗州陳留国圉城の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 魏の太尉を務めた高柔の子で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 若い頃から家業であった刑法を習い、それに習熟していた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 武帝の頃より幽州刺史・廷尉・尚書等を歴任し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 司馬衷の長安行きにただ一人従者として最後まで随行している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
329 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:11:22.19 ID:y/QhtDmc0 l l l l ヽ | l l l l l l l l | l l l ト、 l l l l从 lリ | l \l─l‐\-、丶 l斗七ll / | l l -==乍示气ヾ Y ィ坏///l 祖逖殿。 | l l l lゝ Vこソ` ヾ" l ハ l l:/ l ト、l ヽ イ l: l l .王戎殿を見ていないかしら? .l:. l l \ / l: l l / /li l\ ⊂ У/ l: l l いつの間にか姿が見えなくなっちゃって / //: li l > /、 l: ハl '/ //: : li l ト、 _ h ̄: : :ハ Y /' // /: : /li l l: : : 7Y:ヽヾ ̄ } l 丶 l乂 /{xヘ{\ _.. -―- ., |/:.: ⌒\\ { 乂:.:.}:ノ:.:<:.:__:.:.:.:.:.:.:.:>| |⌒\{ \ヽ /:>/〈:.:.:.:.:.:.\:.:.`\:.:.:.:.:.:.|ノ:.:.:.:.:.:\ |:| /:/:.:/:.:.:.Λ∨:.:.:.:.:\:.:.: \:.:.八:.: \:.:.:. \ |:| /:.:/:.:.:.:/:.:.:.:/Λ||:.:.:.|:.:.:|:.:.|:.:.:.:. \:.:.\:.: \:.:.:.:.:|:| /:.:/:.:.:.:/:.:.: // ||:.:.:.|:.:.:|:.Λ:.:.:.:.:.:.:∨:.:Λ:.:.:.:.:.:.:.:.八 /:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.: ||:.:.:.|:. 八斗‐‐-:.|i:.|/:/:Λ:.:./:.//:.:.:\ . /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:|‐-ノ|:.: ノ:/:. x牝fで: |「W / ∨ /Λ:.:.:.:.:.:\ 知らないわね /:.:/:.:.:.:.:.: |:.:.:.: | ア芥hY:./{/″Vリ :.:.リ |:/ }//:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.. ....:.:.|: /:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.|:八:.:.. ヒッ|/ ノ イ_ノ/ /:/:./:.:.:. |:.:.:.:.:.: | . ....:.:.:.:/{/:.:.:.:./ Λ|:.:.| ) ハ 、 ノ:.:ノ /:.:./:./Λ:.:.:.:.: |:.:.: | ....:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:./ 八: | /:人 , , .:// /:./ Λ:.:.:. |:.:.:;′ ..:.:.:.:.:. / :.:.:.:.|{ \ /:/ 个 ィ (:.:.( /:.:.:.ノ /:.Λ:.:.:.|:.:/ :.:.: /:.:.:/. |:.:.:.| {/ `≦} _ \ _,.彡:.:.:/ /:.:.:.|:.|:.:. |/ :.:.:.. :.:.:〈 |:.:.:.|\ __.......-‐:.:.:‐-=ニ=-‐:.:.:/ { :.: ノ:.|:.:. | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 今回の長安遷都には不可解な点がある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
330 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:14:40.89 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 司隷 弘農】 /ニ>''~ミ´ ̄`ヾァ―く/ノ /`>' ヽ ヽヾ. ヽ . / / / / l ', ',∨ ∨ | {. | │ ハ │. ',| } | ', | | ムイ. `トV|. }ノ/ ,' 張方殿。 . ヘ }.l W莎从 /莎フ 从 . 乂 . ゝ リ 八ゝ ' ノイ. { ) ヽ~) 河間王殿下が覇上で私たちを迎えると報せがありました。 Y´ / 从ヽ`''-、^^ , ィ 廴从ノ )) ′ ゞV (==ハ. Y__〉´_ト廴 `Y´ イ ただ、朝廷の高官の方々が一向に洛陽を出発していません ゝnnノ、ツ/ /ハノ_|ノ人ゝゝィ') {」」」/ く ハ;;;;;;;;;ヽ>,」」ミ=彳 . l { / /_≦_マ Y | ヘ人/ /. o}} } | { __7 / / | ∨ \ V ,__ァ=-ヽ ‖イ/ { 乂_// / |‐< >┐ { / ̄{ . / / ′ / | | └< >┐/ / √`\ /| Λ| └< >┐/{_ | {__ Χ j / / j 7└< >┐ . | __x=汽テミ、 ノ / / -―― 7 /└<┐ . | | | | {{ {(::::沁, / /}/_,,.:=云z_ 7/ / 放っておきましょう。 .| | |人 ,,乂,,ソ / "~{:(:::)沁介x_7 / / /| . | | | \\~ 乂:;;;ソ ノ // / / | どうせ物の役に立ちません 八 { 、 ~" /´ ̄∨/ / | | / \ 从 / ノ 厂 厂 ̄\| | | . / / ̄ \ {丶 , // __ノ厂7 } | | . / { / \ い \ ' |/.ィ(| {Lノ / / | | / /\_) / \\ \__ |{ 〉Lノ / | | | / /{ \._/ /_/ {ニ( /\/ , / | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 遷都にも関わらず、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 朝廷における結構な数の重臣が同行しなかったのである。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張方も皇帝と後継者候補のみ長安に移せば良いと考えていた節がある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
331 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:15:07.27 ID:y/QhtDmc0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 八王の乱が進むにつれ、 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .朝廷の重臣たちが軽視されていった証左と言える ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
332 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:15:38.83 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 雍州 覇上】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ●覇上 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 一行は十一月十日頃までに覇上に到着 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
333 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:17:33.14 ID:y/QhtDmc0 .. . . ,,-‐''"´'':、,, ,,_,__ _,,.--ー''''''"゙゙ ゙゙̄"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´`゙''ー、/ヽヾ\ ::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"';,_,,.-ー'''"゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.: ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; : '' ;~ ; ::; : ;:; '',;''゚ ; ::; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; :: :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::: .. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 皇帝陛下。 . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l よくぞお越し下さいました。 {::.:ム _ /i} :.::.:l {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, .後の事は全て私めにお任せ下さい . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここで兵三万を率いる河間王の出迎えを受けた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
334 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:18:00.16 ID:y/QhtDmc0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 河間王。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 宗族諸王が結束しなければ、この難局は乗り切れません ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 勿論です。 {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l 陛下におかれましては、 .{::.:ム _ /i} :.::.:l 私が使っている征西将軍府を仮の宮殿としてお使い下さい。 {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, . V::.:ム > ,< ム::../ ひとまずそちらで長旅の疲れを癒して頂ければ ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i . ム. i}ヽ、__.≧≦´__ノ / .l
335 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:18:42.77 ID:y/QhtDmc0 ___ _ -― - 、 / r, ヽ - -‐- 、 =- ヽ/ / _ / _ - ' ヽ、 ―-ゝ、/ / /-―-、 ,- ‐- 、 ヽ、 , ` ¨ ト、 / . ヽ 、/ヽ、 \ \ / ト | ヽ i \ ヽ、 \ / / i /! i | l | | .λ | ヽ ヘ ` - 、 /'!/ / | / | |l .| |/| | / | | ヽ ヘ \ / ./ ! / L !ム'_'__`¨´ ̄ | | ヽ ヘ ヽ、 | | | ./  ̄ `ー--` | | 、 ヽ ヘ ト<` `7’ |/ , ' ! __ ___|_ | ヽ \ハヽ ヘtトハ| `‐'-!、 l/ ´ ,'禾 ̄心テ/ | ヽ/ i/ ヘ |. ヽ , ‐- / 弋 f,刈/ |`i / /|. ヘ k . .ヘ ,禾心、 `" ´/ |/ / ,'-k' | ヘ ヽ、ハ 圦 t}` /, |-' / : : : \| ヘ |. . .\ ゝ' / |/ ,\: : : : :ト、 ヽ ヽ、 |. . . . .! ` r- 、 / | ̄/ ト、: : :/ , i } | . . . !ヽ、  ̄ __〉、 / / | ! ヽ : :{ _| | ./ / . . . | > 、 〉^-ヘ_/r-‐、/ t ̄.ヽ,gヽソY_Y"¨` / . . . .:| , -y‐'! {r' /  ̄ ̄¨ヽ二=='ヽ、. `ヽ-〈 〈'ty} ,|' 〈s{! { !ノ ヽ ヽ`/. . . . . . . . . . `ー-!ー'ヽ、. .i `=i==Y‐-’ ! i' // ,-、. . . . . . . . ヽ !. .| | | ヽ,‐yt- 〈 // / ヽ. . . . . . . . . ! |. .| | | 〈 〈t{_{ヽ!´ト//-' ヽ/`i . . . . | : ! |. .| | | `Yt==!' l // |. . . . .| : |. .| | | |' | |.// ⌒ | . . . . | |. /. / | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬衷は長安において、征西将軍府を宮殿としたとある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .当時の長安には、洛陽や鄴、許昌のような宮殿はなかったようだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
336 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:20:25.42 ID:y/QhtDmc0 / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | . ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } , ..イ..::.::.::.::.::.::.::.:::.:` . 「\| | | 《┐ | | |‐く /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ . /^\| | | 《┐ ∨| | } ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . / | | | | ト __《┐__ノ | | イ . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l {::.:ム _ /i} :.::.:l これ、とうとう来ちゃいましたかね {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i . ム. i}ヽ、__.≧≦´__ノ / .l
337 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:20:52.11 ID:y/QhtDmc0 _..............-――‐-..........._ ,、丶`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``〜、、 . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、 . /::::::::::::::::::::::|::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::`、 /:::::::::::::::::::::::::|:::::::::/i::|::::::::::::::::::::::::::/'、::::::|::::::::::::::::::::', .:::::/:::::::::::::::::::斗:::::/⌒:|::::::::::::::::::::: /⌒ヽ:::::|::}i:::::::::::::::::| i:::;′::::::::::::::::::/|:::/ j人::::::::::::::::::/ ',|::}i:::::::::::::::::| |::′::::|:::::::::::/ |/ -― \:::::::::/ ―- ,Yハ:::::::::::::::| |:i{::::::::|::::::::/ ィ笊笄ミ \/ x斧冬ミ、 :::::::::::::::| jハ::::A:::/: ,イ { .{//}jう { {//}う 》 |:::::::::::::::| 乂八/:::{ ゞ''"~´ 、 `~``''┴ |:::::::::::::::| |::::::::::{ ,、,、,、,、,、, ,、,、,、,、,、,|:::::::::::::::| 私の時代が |:::::::::::, |:::::::::::::::| |:::::::::::::. (⌒ ー一 ⌒) ::::::::::::::::| |:::::::::::八 `ー---一'" 八:::::::::::::, |::::::::::::::込、 ,.:′|:::::::::::;′ |::::::::::::::| > ..._ イ ,:::::::::::/ |::::::::::::::| ノ::≧=-... ...-=≦ /:::::::::/ 八::::::::::::| /::::::} { ⌒7:::/ \::::::乂 /_:: =ァ′ D=- _ ⌒´ `¨⌒ニ⌒iニ{__ __ }ニ⌒ニ= _ _ -=ニ⌒二二ニニ{⌒ヽ ____ "⌒}:ニニニ⌒ニ=- _ 〈ニニニニニニニ{ /:i:i:i:i:i:i:\. }ニニニニニニニ〉 . / Yニニニニ二二∨i:i/⌒\:i:i∨二二二ニニニ/ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そう思うだろう? N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
338 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:21:33.76 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 雍州 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^ \__人_人从_人_人从/  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' _) (__ : : : : | :| ) 洛陽よりッ!! ( : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n  ̄ ̄) ( ̄ ̄ : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } だが、そうはならなかったから、八王の乱はもうしばらく続くのである N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
339 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:24:32.37 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 首都 洛陽】 . /`0、:::::: 'ニニニニミ*、ニニニニニ/\ . . .\ニニニニニ`` 、::::::`0'゙::::} ' ::,':::::\{ニニニ7´ ̄~`iト 七升.. . . .`、. . . .'ー‐、‐=ニニ7:::/ :}:::::, {::::{:,、 -‐'ニニア゜i . . . . ‘, \. ___ . . ∨.. . . . ..\=/L´::::::ノ∠ {:/ニニニ彡'i l. .l . . . . . . 、 '´\ . . . . . }. . . . . . . . 'ー、=ニ二ミ⌒7 . 〈~¨¨¨¨´ニニl l. .lΧ´.. . . . .\ 斗ャ=ミ、}.. . . .} . . . . ‘,\__彡'⌒'、 `'≪=ニニニll l ∧ \. .. .. .. .{ だハ Y゙. . . .}.. . . . . .∨/. . . . . . `、 >'' ~八l\ \,__≧=‐ '^乂沙 l. . . . }.. . . . . . .∨/ . . . . . . `、 乂__/ /il. . ^'汀_ 、、、 l. . . .ノ. . . . . . . . .V^''*。。,, _. ..\ / / ill. . . {癶ツ ノ.. イ l| . . . . . . . . }、 . . . . ~゚" '' =*。, 私にもう一度皇后になれですって? { i 八. . . . 、 、、 ` _ ^´ l| . . . . . . . . }l \. . . . . . . . . . .`''*。 ∧ 乂 l|.\. . ..\ ∨ ) l| . . . . . . . . }l \ . . . . . . . . . . . \{ l|. . .≧=‐{iト ィ" l|. . . . . . . . .jニ=-ミ、丶 . . . . . . . . . l| . . {. . . .}/) ー=''`` ∧ }l| . . . . } . . ' `、 \、、. . . . . l|. . ..゚,. .Y:::, ' -┐ r<ム 刈 . . . . }. .j{ ∨/ 丶^''*。。 . /l|. .rzァ'^}:/::, - `、::``'::::ノ . . . . '. .{{ ∨/ \. . . / 从 乂,ア゚:::/_/´} -‐ァ〉:::/ . . . . /. .从 ∨/, \ 晋 司馬衷の妃 羊献容
340 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:25:09.12 ID:y/QhtDmc0 //////////////////////////////ヽ ////////////////////////////////,ハ ,イ//////////////////////////////////ハ . //////////////////////////////////////,! . /イ///////!//////////////////////////////! ////////l////////ト、'////////////////////l l//!////!/!V//////,l \/ハ\/////////////ハ! l//!////l/l. ヽ'////∧-‐''\! _.ヾ////// ∨/!/l ', はい。 l'ハ////l/ー r.l//´ )、ゝー'"´ |/////ソ.///l/! V//ハ`"ノ/ /、 l//// ' イ///lリ .皇帝陛下は V,!.>'/ ./ヽ /イ/ / V/// ' 長安へ行幸して帰って参りません。 / / . ,.' / ./_. -‐  ̄ ̄', , ,:: /.!_ l ̄ ', , .これでは政務が滞るので、 , ,.: ! .} - | ', ', .羊献容様の皇后の名をお借り致したく , / ./ / / ,..l ', ', ' / , /、 イ ./ l ', ', ' / / 丁vi'"´ l l.', ', ', ,‐- _ ./ r==, .| .!. ', ', _,.L_ / > 、 ./ ', lニニニ, .! l ', ', _ -=ニニニニニ=‐-_ . _/ >'、 ', ', .,イ!二二ハ .! l ', _ -‐  ̄ ‐=ニニニニニニ=-_ /=ニ/ \, / lニニ/ ', ./>‐- __  ̄ ‐=ニ=―‐- / / / \ /ニニ/ '"/ ̄ ―-ニニニニ=‐-__ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷の長安到着後に、洛陽で羊献容が皇后に復位した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 00:25:46.77 ID:CZZ2Kb0T0 不憫な女性だこと
342 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:26:22.48 ID:y/QhtDmc0 ,': :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: . . :,':/ : : : : : : / : : : : l: : l: : : : : ',: . .: i{:': : :l: : : l: :{: : : : : :}: : l: : : : l:}:}: . |.:.l{:l: : l:__i{: : : : : :'_' : : }: l:}:}: :| |.:.|:V: :'´ ̄: `l : : : : /: :/:``/: /:,' : | 荀藩殿。 /: :|: :\f,ィ尤圷  ̄ ,ィ尤圷、7/: li: : l /': : |: li:.ト`' ヒzり r==ュ ヒzり ' }: : :{i: : ,、 .皇后復位の件は? /: /: : j}: |i:.|ヾ====" ' ヾ===彳 : : {i: : :',\ '´: / : : /: :|i:i|i沁、 ー ‐ ,.心}: : : :{i: : : :、:.ヽ { : {/: : : / : : V|i:i:i:i:i> _ <i:i:i:i}: : : : ',: : : :ヽ: :. ∨|:.l : : {: : : : :V_ノ lノ ゝ_\i: : : : : :}: :}i: : }): } _/\ -‐ / \‐- _ |人: : {l: : : : : \ {_ _} ノ: : : : : :}: :}i: : }:/ // . ヽ / ! ヽ ̄`ヽ` ,、 }:l:.{l\_: : : : } ',_ === /ィ: :/ : : リX: : /{' 厂 / ′ l\∨/l V \ ノ {`ヽ丶 ̄)ノ V::::†::::V {:/: r'´/// Y⌒ |//W/| l V ∧ l V}\\ V::::::V 从r'// l | 厂⌒⌒:, | l / , |/ l .' 、 、 |、 | . / ─;- ミ .斗‐\  ̄ \ | / /,x==ミヽ ´ ,x==ミ:、ヽ 丶 . / / i{ .ノ心 ノ心 }i |: l / /∧ 弋rソ 弋rソ |/ | l{ イ {:∧ ' / / ノ} 八 l乂_∧ , -=彡 /(/ \ 、  ̄`ヽ `  ̄ / . / \ _ノミh。. h。 〃 / ( \ 〃 )` ノ _j ー≦ i{ ( `ヽ. 丶 | // / //::::l 乂___ ,ハ \ \ l( | l 〃l .イ/:::/、 . - j{:::::::::::)} /___ } ヽ
343 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:27:10.51 ID:y/QhtDmc0 |:: /:'::::::::::!:::,':/::::::/:/:::|:::::::|: :.|:::::::|:::::: :::|:::::::::::::::|l |:/:::|::::l:::::|:::|:::、///|: :!:!: : :|:.: |:::::::|::::/::::|:::::::::::::::|:! ,イ/ヘ:::l::: !::>rz、>、.ヽ:!:!V:::|: :;|:::::::|:/| ::::|:::::::::::::::|:| /|:ハ Vト、::::|:::ヘ夊うメミト|::|、!/ |::|:::!::/ V::ハ::::::::::::|:| /|:::ヽ l ヽ:::::| `''─ `ヽ! !:::::::|r|/ニニVニV:::::::,': ! お許しは頂いた。 . / |:::::`ー: |'\ | /У::| ヘ夊ソ_.ノ}/:::: /:,' |ハ:::::::::. /' ∧::| /:::::::/:/ これで皇后陛下の名の下に留台を設置できる。 | V::::| :. .' ヾ ク::::::/:/ |::::| :. / ///|/ ようやく滞った政務に手を付けられる |ハ:! 丶 // / |\ \ ──- .ィ´|' |......\ \ .イ|:/ .ィニ7.............≧..、 \__ <.-≦|、 / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. .. /;;;;;;;{...................../ヽ、__/、ヽ......!;;;,、 / : /:::::::::::/:::::/:::::::::::|::ヽ::::::::::::::::::::::::. /;;;;;;;;;;;;;;ヽ............../ /..| |......ヽ ヽ...|;;;;;;\ ,: .:':: :/::/::::::/::/:::|:::|::::|:::|:::::゙.:::゙.:::::::::: ゙. |:|:::|:::::|:::|_/!:::!:::::!:::!::::l:::|: ::::|::::|::::::|::.. | l |:|:::|:::::K:|:::/|:|:::::|゙、:≧‐-:|:::|::::|::::::|::::::::*::| ヽ从ヽ:kチ≧ミヽヽ::ゝヽ_:::::从::!: :|:::::ハ::::*::l |ヽ| 込ソ` 牛茶トミ_::::/:/※::::,' |::::;; 込ソ ノ' }:::,':/7´:::::,' さすがですお兄様 ,'::::;;;; ′ ,':::::/イ::/:::::l ,:::::;;;;;;;;,、 、 ,'::::/:/V::::::::l ,:::::;;;;;;;;;;;;;\  ̄ _...イ/:::/:/ヘ7:::::::l ,'::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;,,-:::≦_..-ァ:::/::/ヘ7 :::::::| ,':::';;;;;;;;;;;;;;;;;;;//イ >< /:::/ Yヘ7 :::::::::| 晋 尚書 荀組 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 羊皇后復位と前後して、洛陽に残留していた ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .尚書右僕射荀藩、司隸校尉劉暾、太常鄭球、河南尹周馥が留台を設置。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 留台とは、皇帝不在中の都の政務機関を指す。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝の裁可を経ずに人事の任免・祭祀の挙行を果たす役割を持つ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
344 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:28:37.90 ID:y/QhtDmc0 , イ'´弋´ .八 >‐く、.、 Y´ !{: : : : ヽ ': : :ヽイ! )}: : ヽ ∧、 ヾ;、: : : : : : : : : :}しイ/ : : : ト、 {: : ヾ彡' ;.イ>〜<ヽ`´ : : : r/ }; \: : :イ::/ / }、 ヾマ、: : :ムイ' >、:_/ ノ ハイノ`ヽ ∨べ"´ / 小lノ `ヽ 从 |、\ . / / |l ● ● | .|ノ、 \ / / .|ヘ⊃_、_,、_,⊂⊃j | ヽ \ . / / | /:::::l __, イァト j \ \ / / .| /⌒/::ヽ/::::::::ハ'´ヽ ヽ \ . / / | | l、:::::::::::/´_l l ` |::/:::/::: |::::::::::::::: /:::: ∧::::::::::::::::|:::::::::::: ∧::::::j|:::::::::i|::::::::::::| ::::i /:′:::::::::|:::::::::::::::':::::::/ !:::::::::::::: |:::::::::::/ ∨:iト::::::::i|::::::::::::| ::::| . /イj::::|:::: : |:::::::::___j:::::/ 乂:::、::: : |i:::::::/ ∨!____::i|:::::::::::::::::::| . |:|:: |:::: : |::::::::::|:/|i/¨二≧=-ヘ:::八::/-=≦二Y Vi|::::::::/|:::::::| . |:|:: |:::: 八:::::: :lヽ||艾芝¨\ ∧::::::{ /¨艾芝¨/j::::::∧|::::::, 八:::|::::::::::iト : ::| リ  ̄ /::/l\:::.  ̄ .:::::/ }|::::/ :::l ∨:::j| Y 厶イ | \〉 /:::/ j:!:/ 元号を永安に戻す。 リ ∨:i|\,i| | 厶イ_/:{イ Y Ei /::/ 加えて大赦を実施する i| vハ } /ィ _____∨\ __ イ/_______ |:i:i:i| }:ハ:ト丶 ´ ____  ̄` ... ::::/ /i:∧ |:i:i:i| | \ / |::′ /:i:ハi:i; |:i:i:i| 「 > \ / < ] /i:i/ 1:i| |∧i| | >┬┐r.┬< | /i:i/ i:i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この洛陽に置かれた留台、西の長安に対して東台と呼称される。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さっそく東台の名において、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 元号が成都王が定めた建武から旧元号の永安に戻された。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、前回から三ヶ月ぶりに大赦が実施されている ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
345 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:29:47.25 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 雍州 長安】 |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| 殿下! |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / 一大事ですっていう!! |┃ / `ヽ. |┃ 三 ./ \ ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : : : : : : : : : :> . |┃三 | |ヾ___ソ .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 次から次へと…… .込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王にとって残念なお知らせはなおも続く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
346 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:31:39.76 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 并州 左国城】 r┴' / / `∧ ! /^\< ̄ヾヘ // / / ,、∨,、 \ヽ \\ ∠..ノ / / / ∧ヽ|/∧ヽ ヽ\ ヽ ヽ r' / ,' / /l /´`"゙`´ ', ! 、 ', ヽ\} ........_ { l リ ,' 从 リ | 〉 } } リ .今日から私は漢王と称する。 .:´ `ー:.. |\トヘ匕L.._,. 、__/厶∠L/ l lイL ー ´ _..._ :.:.ト、ゝ弋‐辷テミ、 ,ィ辷テァ//|,.イ ヽ\ー- 、 .いこうか同志諸君。 / ..::´ ヾ、 .::|l lヘミi` ̄彡 | ヽ ` ̄´/ // ! ` ‐- \`ヽ \ _,...ノ .:: ノl トゝミ彡'7 | //,' |ヽ `¨ ー- ヽ 撃鉄を起こせ! _....ノ ノ ..′l |ヘ三彡゙ ┘' ,.フ / l \ `¨>ー 、 . ,'/ :. :.. | ', ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/l l | ヽ 〉 ', / :. :.:../| l l| \ |ヽ|´ | l l| ',. / l . ,' ヽ、...` :.....__...:.:.:.:...... ー'|ヽl | l l ト、 | / ! /__ / |` ー"`" ̄ :. ゞ'゙ | l l | ヽ___⊥__ / ,' / / / / lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、 lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、 ∠,,、 -z ,r――― ''" ∠,,、 -z ,r――― ''" 、 '"´,、ィ / 、 '"´,、ィ / 、 '" ,、 '":ツ / |^l 、 '" ,、 '":ツ / |^l 、-' ,、 '´ / / /'''',,,," 彡 、-' ,、 '´ / / /'''',,,," 彡 | ,、 '´ / / `゙^ _,| │ | ,、 '´ / / `゙^ _,| │ |^l '´ / /l/ .,/,_ | '´ / /l/ .,/,_ | ;‐i /'''',,,," 彡 // .l_,'" | .| lニ ニ// l_,'" | .| lニ ニl ;‐i `゙^ _,| │ {_,l゙ .〈/!_| lニ ニl {_,l゙ .〈/!_| lニ ニl .,/,_ | 〈/!_| 〈/!_| .l_,'" | .| {_,l゙ . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この月、并州の左国城で劉淵が漢王を僭称 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
347 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:32:37.69 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 益州 成都】 -zー=〜ヘvyr-ノ)∧/ }\ / '" \ ノ 〉 / / l | / / ノ ゝ __/ ,r'""¬、 " | ∨ ,r‐、、 ヘ ,イ | ヘ { .(〈::::)) リ_/ / ノ ノl ヽ `ー'ノ ,ィ' / 'ノ ノ^`ー‐,='-ニi、 ノ_/ ー''´ /ニ-¬ 〈 ノ⌒i =i rイ_ヽ゚ノ/ ∨ /^ | 覚悟とは犠牲の心ではない。 ‐'l i ヽ  ̄ / ノノ / . l l i i-┬,イ 暗闇の荒野に! 丶 ノ ,' | /Y 、-_-__ ノ/イ | 進むべき道を切り開くことなんだ!! 、二,, , // ,| | \ ,.-''"/ ノノ| | ゝ\''''" /イノノノ // フ )]ヽ∨´/ (⌒ ) //''─'\ =ノ }{ l !、_ノ/'´::ヽ:::::::::::\  ̄`ーi ヽ--‐'/::/:::::::::::::::、:::::::::\ 〃 \o / "::::::::::::::::::::::-、_\ )Oソ::::::::::::::::::::::,-‐' ̄::::::: ̄`ヽ、 ,, /ノ::::::::::::::::,,r''"´:::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ 晋 成都王(自称) 李雄 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 益州の成都では李雄が成都王を僭称した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
348 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:33:29.68 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年11月 晋 雍州 長安】 :::::::::::::::::::::::::::::.', :::::::::::::::::::::::::::::::::', ::!:::::::::::::::::::::::::::::::.i ::!::::::::::::i\:::::::::iヽi ::!::::::::::/ .i、:::::i ::!:::::::/ i. '.::i ::!::::/ u. i .∨ ::レ .i ::i U i ::i └┐ ::i U ,′ ::i ,' ::i / ::i / :i / i-‐ ' i 、 .>、 ../.ゝ ./ ヽ i .// ヽ . / ハ / ∨ _」 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .相次ぐ逆風。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王は皇帝を迎えて早々、天下の人士の歓心を得る必要に迫られた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
349 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:35:19.73 ID:y/QhtDmc0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | ばーか .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 十二月二十四日の皇帝の詔勅に、 | | >:´|、 - ,|`:< .河間王が人心を収攬しようとする様子が見える | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
350 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:38:34.99 ID:y/QhtDmc0 【陛下の詔勅(大意)@『晋書』『恵帝紀』】 ┌──────────────────────────────────────────────┐ │@皇太弟の成都王成都王司馬穎を廃立する。 .│ │ │ │A代わって豫章王司馬熾を皇太弟とする。 │ │ │ │B東海王司馬越を太傅とし、太宰の河間王と共に朕を助ける事。 │ │ │ │C司徒王戎は朝政に参画すると共に、光禄大夫王衍を尚書左僕射とする。 │ │ │ │D安南将軍の范陽王司馬虓、安北将軍王浚、平北将軍の東嬴公司馬騰は各々の任地に駐屯せよ。 │ │ │ │E高密王司馬簡を鎮南将軍・司隷校尉、東中郎将の平昌公司馬模を寧北将軍・都督冀州諸軍事とする。 .....│ │ │ │F鎮南大将軍劉弘は荊州を領し、南土を鎮撫する事。 │ │ │ │G百官皆の復職を認め、斉王司馬冏の遺児司馬紹を楽平県王とする。 .│ │ │ │H近頃戦で人力が労費されたため、朕の食事の三分の二を減らし、戸調と田租の三分の一を減らす。 .│ │ │ │I情勢が落ち着いた後、洛陽へ帰還する。 ...│ └──────────────────────────────────────────────┘ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 要するに河間王の言い分は、 \ヽ、 _ , イ!::/ .未曽有の国家の危機に際し、自分主導で大連立しようと言うものだ。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ .彼の過去の所業を振り返れば、都合の良い話にしか聞こえないが ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
351 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:39:13.04 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年12月 晋 雍州 長安】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.メ、{V::.::./l/_, イ/i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l 今年は残り少ないですが、元号を永興と改めます。 {::.:ム. _ _ u./i} :.::.:l {::.::.::}\ ´ `´ ` .イ ム ::.:, それと、私が都督中外諸軍事を務めますので V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i . ム. i}ヽ、__.≧≦´__ノ / .l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 同じ十二月二十四日。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } またしても改元が行われ、元号は永興に改められた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .加えて河間王が `ヘ:ゝ .' 小/ 都督中外諸軍事に就任している ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
352 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:42:01.31 ID:y/QhtDmc0 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 張方。 . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l これまでの働き、大儀でした。 {::.:ム _ /i} :.::.:l {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, 中領軍・録尚書事・京兆郡太守にします . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ //__/  ̄~^''<  ̄\ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', / / | \ | . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i / √ ノ ∨\ ′| | | | . ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / 有難く頂戴致します | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } . 「\| | | 《┐ | | |‐く . /^\| | | 《┐ ∨| | } . / | | | | ト __《┐__ノ | | イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は中領軍・録尚書事・京兆郡太守に任命された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
353 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:42:35.86 ID:y/QhtDmc0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V 司馬穎たちは、何しに長安まで来たのかしら? : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この一連の動きで盧志は中書監を解任された。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬穎配下の諸将は河間王配下に吸収された模様 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
354 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:43:12.87 ID:y/QhtDmc0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 殿下。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .東方の宗族諸王や朝臣と結びたいのに、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .張方を今以上に出世させては、彼らの反感を買うだけです。 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 聞けば、都で相当な無法を働いたとか . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; 張方以外に誰が戦の指揮を執れるのかと? |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱はようやく最終局面に入ろうとしていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
355 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:45:46.50 ID:y/QhtDmc0 【紀元304年12月 晋 司隷 郲】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 郲● ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
356 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:46:12.75 ID:y/QhtDmc0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ヽ ト、 i ヽ─、 |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニア fニアl i 〈 i いつの時代も巨人が負けると酒が美味い。 | トェェェェイ / .| \ `ニニ´/ .勝った日は飯が喉を通らなくなるってもんで | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ∨::::::| |:::::/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶 ∨::::| !::/ ,.. ‐ ヘ::「!:/_ ̄` 、 , ´ x≦―――≧x \ ./ ./ ,.イ ! | ヽ ヽ \ // / / / / | i! ト | ハ. ヽ ./イ / .' !,r―!i! ハ´ ̄「|`ヽi! i! ハ {' i! |! | i! |_{ハ | },衍示トv1 | | Y! i! |i衍卞ヾ\{_ う::::::r} 》| | | 愉快痛快。 从 i从.う::::リ 乂z少 .! i! ! ヾ} ,! ゞ'´ ' ! ! ! 片腹大激痛 .//.| マ ̄ ̄ } ! ! | // i\ \_ノ ,.r ´| | i! .// | > .._ _.. ´ | | | ハ // /| /' |,r「´ __⊥ヽ! ! i ∧ .// / .|' //Y^\ }! .| |/ ∧
357 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:47:36.36 ID:y/QhtDmc0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ヽ ト、 i ヽ─、 |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニア fニアl i 〈 i しかし、司徒。 | トェェェェイ / .| \ `ニニ´/ .いつまでもこんな片田舎で油売っていていいんですかい? | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶 ./ / / / / | ', ', ハ // / / ! .! | i ハ |、 | | i! // ! .! i ! ! | i! | !.! ! l ! .! | .! | | | || i!| | i!.ハ ! || | ,! | ! | | i! | | || .ハト、 i!, ハ !、!__| .i! | ./ ! ,! ! | | || | |! !斗┼七!ハ | || ∨ ̄}`|7 メイ| | | .Y Z! | ト{ Y \! }! ,リ! | i! \ |从 Yi'芹笊示 芹r笊示ミx | | ∧ 衣は今の天下の情勢の役には立たないぞ ヾ.| \ハ 。之zリ 之zzzリ | | ∧ | ||! , | | ∧ | 圦 "" "" ,! ! ∧ | || ゝ. __ __ .ィ ! ! ∧ | || |i> ._ _. <:::| | | ∧ | || || ,「 ̄ `| i! ! ∧ | /' 〃 /ノ \! | ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『王戎伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王戎は皇帝司馬衷が長安へ連行されると、洛陽西方の郲へ出奔した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .天下は予断を許さない情勢だったが、 `ヘ:ゝ .' 小/ 郲での王戎は談笑して自若とし、親しい賓客と終日歓娯していた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
358 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:49:50.34 ID:y/QhtDmc0 / / | ヽ ヽ ', ハ ./ | | i! i! | | ! ハ i i! l ハ || | i! | i | | | | | ! |,ヘ |ハ/ i! | | | | | | | ト、 ト. i! Y. ィ´| ル'! | | | | | i! T ト=L\ !{ '´xィチ乞ぅミx! ! | Y Yト、.ト,.ィ乞ぅミ\ ', い:::::::ハ リ| | .! Z ヾ! 从{ い:::::ハ `ー\ マZz'ソ i! ! i! ヽト、 トヾミゝ マz:斗 i! ! ! 昔、嵆康と阮籍が ヾ! .∧ ' /| i! ∧ 酒場で宴をした時、衣も末席に加わったものだ | i! 人 -― /| i! ! ∧ | |/ i > . _ _ ´ /| | ∧ | |! ! fr「 / / ! __ ハ | |!_ |__/^>vくx―‐// ト-'´ \ |/ /: : : : : : `Y⌒/: : : :/ i! | ./ く: : : : : : /こ{_{こヽ: i || ! / }: : : : : : : // ∧: : :i! .!i | ,/ / 〈/: : : : /: / /: : \:| |:| i! \ ./ {_/ ./.: : :/: :,.イ /: : : : : :| ト! | \__ .〈 ∧: :./: :/:/ i: : : : : : :| | | | ヽ / i∨_;イ: :/ .ト、: : : : : ! ! ! !
359 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:50:22.22 ID:y/QhtDmc0 ,-‐‐‐--‐‐‐-、_ . /⌒Y^`´⌒v'⌒ ‐-、_゙'‐- .、_ {ヾ / ∧,,^、 `ー、 /´ ̄\ i_ノ l /|l ▽ | ヽ ヽヽ ヽ二ニ==! ,</! l | ! l! 。 | !l__i_| | | | i 、_」 . </ V リリ__ j り |∧|_| | |`-‐´_/ |x'⌒ヽ '⌒ヽl i l∧ト、二} 八 """ リ | ヽ ヽ〉 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ l ̄ l l  ̄|> . 「 ̄} イ ノ \ ヽ. | あの二人が死んで、衣は世事に縛られてしまった | r┴‐┴‐┴‐┴‐┐ヌT ̄ 7´〈(r'iオー 、. ) \ ヽ_______________________乂 └───r〜'⌒ー-r' /≠:◇::\i!__ 〉 \\ `⌒ヽ、 >(:::::::::::::::::::>/ / i | `ー'' ヽ::ヽヽ:::{ ⌒) ノ ノ ヽ:::ヽヽ:::|i〜く イ (´ _____ |::::::::::::::||./ ヽ ! ) _ ...::´:::::::::::::::::::::丶 l:::::::i:::: ::|ト、____i ー=≦ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::) ` ー-―' `ヽ、__ノV;:', 魏 中散大夫 嵆康 /:::::`ヽ{⌒Y´ ̄ ̄`ヽ、 /}/:::', ′:::::::::::::::{:::::::::l::::::::::::::::`´::::::::: l ::v::::i:::::::i:l_ ':,::::::ト :_',_}::::l:::::::::::::l {ハ:::',::::从{` ヾ:{´ヾ{`Y}:/!:::/、:::| r . ヾハv===、.`, == 、ノ::' }l::::::l lヽ { .{ .ゝ -- ⌒ゝ ---' }/ノ:::::::l {. {ヽ、_.j 、 .}::::> マ7 イ、℃::::::::::', .\ヾー 、} ./∧__/ -{`¨´-.:.:´(:::::::::::::::\ ヽ ヽ .../´.:.:.:{/} /⌒ヽ.:/.:`.:.、::::::::: \ \ } .∧.:.:.:.:.:.:.:. /{′/.:´.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:::\::::\ i { ./.:.:.V.:.:.:.:.:.:.}o}´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:i:::::::iヽ:::::', | | /.:.:.:.:′.:.:.:.:/ /.:.:.F== ,.:.:.:/.:.:.:.:l:::::::! i:::/ 魏 歩兵校尉 阮籍
360 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:53:29.18 ID:y/QhtDmc0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ヽ ト、 i ヽ─、 |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニア fニアl i 〈 i | トェェェェイ / .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶 / ./ / ./ / ', | ./ ,/ | / .! | | ハ ! i 〃 ! ! ! | | ! | | | | | | || | | | i! i! | ! i! i! l | | || | | | ハ ! | ト. .ト、 | ||!| | | || | | | ` ト.!ト、 ト、 | | .斗七i¨ ̄||リ ,{ 今でも酒場は近くに見える。 .Z ! i!.ト、 | .|{`ヾ. | 斗匕 i! | ハ /}' ,'∧ ヾ、 | 从/芹乞ぅミ \ ', ≠r笊乞ぅミx./ //,∧ だが、はるか遠くにある山河のようだ。 \ \ 《 う:::::爿 `ー\. う::::::::爿 》 ////∧ .\ヘ\ゝ乂辷ン 乂辷ン ′ { /////,∧ 夢幻泡影、であったかのように / `\{ .′ ∨//////∧ / .八 ' .′ ∨//////∧ ./ / ,ゝ , 、 ,.! ∨//////∧ / / / >... _....::´::| ∨//////∧ ./ / / / >ァ r ´ ./| ∨//////∧
361 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:55:04.74 ID:y/QhtDmc0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ヽ ト、 i ヽ─、 |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニア fニアl 司徒。 i 〈 i | トェェェェイ / 私じゃ相手にとって不足でしょうが、気が済むまでお付き合いしましょう。 .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ 憂いを忘れるのは酒に限ります ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶 \:::::::::∧_./::::::::/ >、::::∧ i!::::::/ ` 、 / \∧ l::::/ \ / _....ヽ}_{:/ ヽ / ´―――-≧.、 i / / ` ヽ | i'/ ./ / / // / | ヽ | | i! || | !、i! .|.! || i! } i! ! ∧ !i! i! | |ハト从 !| ハ i ハ | |∨.∧ すまんな。 {∧ト Zi:Y \{丁几'}7Tト / | ∨.∧ / /ゝ从マ:リ iうヾi,イ / ∨.∧ 迷惑をかける / / ,{ ` , マz:ン/ i! ├ 、 \ \ / / _.人 /! ! \ \ \ / //⌒\ {{>...``' _.. イ | | ハ. \ \ / r ' / \ヾr=ミ≦r‐く/! | 八 \ \ ./ / i/ } .ハ__.>}^Y: :| .! 〉 \ \ ./ / / リ }: : : : : :.,仆、_:! | ,.イ \ \ / ,イ 〈 Y: : : : /:| |: : | .!ー: :´:}o〉 \
362 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:55:45.06 ID:y/QhtDmc0 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ i!ト、:::::::::::::::::::::::::\ ./ィア⌒ー―――――‐ャ<:∧ i!::::\:::::::::::::::::::::::::ヽ . /ー ´ \:::::::ヽ l:::::ィ^ヽ::::::::::::::::::::::∧ `ヽ::::\-―|:::::|- ._\::::::::::::::::::∧ , ´ `ヽ_\ i!:::リ `ヾ.、::::::::::::::∧ __,∠ <二二`::ヾv_ \:::::::::::∧ ,ィ≦ァ‐/ `¨<:`ヽ. ヾヽ、::∧ 〃´ // / / | `ヽ:Y ハ ハ ヾ:::〉 /' / //´ ̄>く! ,/ 、ハ `i! !| i! }/ / ./ / / / ハ ||`ト、 ! ,リ ト、 i ,.イ | /,仔ミ、! i! | Y! iハ ヽ/ /| ヽ ', |/ |ハ i!从.う:::| | ,小{ z≧x' | ./ / ! | ハ | ..:: :: :: :: :: .. { リYハ マ_リ Y{ ら`ヾУ / ! |' ヾ.、 ::: ::: || / }::::: , 弋zン/ ト. | 》 ''::: :: :: ::: :'' 〃i ,人 ャ‐ , :::::__,/ ,/ i!ハ i! 〃 {!/ /| > .`ー'__,∠コ/ }ハ i! // .. :: ::: ::: : :: ::... } ./ ! / | `¨´Y/ /_/_ _} ∨/ ::::: :::..,込<!i ハ 匚{{ニ/´ /´XX`x< \. \ ゙゙゙:::: ::: :: ::: :: : ::/Xr――<^i \_/.ヾ/ /XXXXXXXX≧‐=≧=≧====- 、 ゙::/XX| ⊂ー┴'^ヽ.{ くx{/XXXXX/ ̄ ̄ ̄¨ヽヽ `\` ̄ヾ.、\ /XXn|⊂´ ∨:УxXXXX/XXXXXXXXixリ }=-=ニ`ヾ \ ̄`ヽ ,{xXX{ヨ⊆ Y{__x/XXX/⌒\XX〈 \ `ヾト、 /|XXXY彡'ア¨iヽ |XXXX_二ニ=≦._XXxヽXxY \ } \ /Xi!XXX!,/.: : :|/:`ト、 込ィ<__XXXXXXXXXXXゝ‐.、\ ト、 、\ ,r‐{XX!XX/: : : : /: : :.|: iヽ リ\ ヽ.XXXXXXXXXXXXxヽ \\ } ヾ! ト、ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .半年後の永興二年六月、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司徒・安豊侯の王戎は郲で死んだと『晋書』『恵帝紀』と『王戎伝』にある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .諡号は元侯とされ、享年七十二 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
363 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:56:28.33 ID:y/QhtDmc0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 魏晋の世を生きた士大夫が、 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .覚悟を問われる時が来たのである ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
364 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 00:56:55.23 ID:y/QhtDmc0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 01:00:43.01 ID:qR+XjDLX0 乙 なんでわざわざアカンことなぞろうとするかなあ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/23(木) 01:04:00.69 ID:PKyAjWnm0 お疲れ様でした。 AAではいつまでも若いですが、王戎はまさに長老格でした。 長老らしい活躍をして欲しかったところですが、寿命で死ねただけ幸運だったのでしょう。 そしてとうとう漢が再興されてしまいました。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 01:08:02.08 ID:NXzMSNA90 乙でした。 洛陽荒らされ損。無駄なことして国力すり減らしてるなあ。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 01:12:43.47 ID:g9BpumQ70 乙ー >>365 そもそも成都王や河間王は正しかった例が無いから… 逆に、東海王陣営と和するよりもあの張方に皇帝を預ける方を選ぶ脳みそに問題がある …未だ解明されていない利害関係とかがあったのかな?
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 01:16:05.95 ID:ZH9tPAUG0 八王の乱もクライマックスだなぁ ここまで来ると本当にもうどうしようもない感
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 01:20:29.16 ID:s6JCsw5F0 崔って何かと思ってたらそれだったかぁ
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 01:42:07.35 ID:mchxkRqS0 成都にも成都王が現れたか
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 03:48:42.10 ID:VNS7Ai7Co 成都王が2人並び立ったおかげで >>350 にも成都王が2回
373 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/23(木) 06:31:17.45 ID:y/QhtDmc0 【>>350 修正】 【陛下の詔勅(大意)@『晋書』『恵帝紀』】 ┌───────────────────────────────────────────────┐ │@皇太弟の成都王司馬穎を廃立する。 ..│ │ .....│ │A代わって豫章王司馬熾を皇太弟とする。 │ │ .....│ │B東海王司馬越を太傅とし、太宰の河間王と共に朕を助ける事。 │ │ .....│ │C司徒王戎は朝政に参画すると共に、光禄大夫王衍を尚書左僕射とする。 │ │ .....│ │D安南将軍の范陽王司馬虓、安北将軍王浚、平北将軍の東嬴公司馬騰は各々の任地に駐屯せよ。 │ │ .....│ │E高密王司馬簡を鎮南将軍・司隷校尉、東中郎将の平昌公司馬模を寧北将軍・都督冀州諸軍事とする。 ...│ │ .....│ │F鎮南大将軍劉弘は荊州を領し、南土を鎮撫する事。 .....│ │ .....│ │G百官皆の復職を認め、斉王司馬冏の遺児司馬紹を楽平県王とする。 .│ │ .....│ │H近頃戦で人力が労費されたため、朕の食事の三分の二を減らし、戸調と田租の三分の一を減らす。 .│ │ .....│ │I情勢が落ち着いた後、洛陽へ帰還する。 .│ └───────────────────────────────────────────────┘ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 要するに河間王の言い分は、 \ヽ、 _ , イ!::/ .未曽有の国家の危機に際し、自分主導で大連立しようと言うものだ。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ .彼の過去の所業を振り返れば、都合の良い話にしか聞こえないが ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/23(木) 06:44:32.66 ID:TOE4j/JP0 ここに忠臣はおらんのかと魯粛さんが問うと、皆が応と言う程。下愚が偉くなると盧志王戎程度じゃ治せないなぁ。乱世に英雄が中から出てくるなんて幻想を抱くのは「三国志演義」の影響かね。
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 07:07:40.91 ID:VK5F0gNxo 乙です。個人的にですが八王の乱が終わったあとにどうしてこうなったかをイッチの考察を見てみたいです
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 08:44:24.14 ID:vy51M9Y80 乙です 八王もいよいよ終わりが見えてきたけど果たしてこの後は
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 12:36:41.36 ID:I55/2s5W0 乙です。 左思も遂に逝ったか。 時代は流れてるから仕方ないけど陳寿を知る人はほぼいなくなったか
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 13:12:39.66 ID:VNS7Ai7Co 英雄は出てきてるんだよなぁ 漢民族とは限らんのだけど
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/23(木) 16:26:22.84 ID:PKyAjWnm0 >>377 左思はまだもうちょっと生きてる。 冀州に引っ込んだので、歴史の表舞台からは退場したという所。
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 19:16:03.07 ID:n2LUAx100 >>1 乙ー。 劉淵や李雄の独立だけじゃなくて、朝廷自体も長安と洛陽に分裂した感じなんだね。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 19:25:04.59 ID:NXzMSNA90 そういや皇后復位してるけれど、皇帝抜きでやっちゃっていいことだったの? 皇帝にしてみれば知らないうちに自分の正妻を決められてることになるけれど。
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 19:42:16.13 ID:rnNBQE2t0 馬車あるのに皇帝を馬に乗せるとかやっば
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 19:57:03.29 ID:bLYAp2juO 乙でごわす 晋書読むとこの時期の恵帝の扱いがめちゃくちゃ軽い扱いで、李傕に担がれてた時期の献帝とどっちが軽いかってレベル
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 19:58:45.31 ID:CZZ2Kb0T0 ここまで来るともうダメな感じが伝わってくるな いやまだ決定的に異民族に後れを取ったわけではなく内戦の範疇ではあるんだが内部が…
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 20:42:45.95 ID:ybyik/Gk0 乙 今回、この国終わったな感が凄い
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 20:59:35.51 ID:RdUhA7/o0 乙でした 河間王「これ、とうとう来ちゃいましたかね 私の時代が」 群臣「皇帝が河間王に拉致られたので皇后に政務代行して貰います、つまり河間王の政権は認めてません」 劉淵「恩義のある成都王が失脚して行き場を無くしたので旗揚げします、 (皇帝の権威は否定しないので王を名乗るけど)河間王には従いません」 李雄「晋の中央政府に愛想が尽きたので王を名乗ります、河間王には従いません」 河間王「」 何というか、来るより先に時代が去ってしまった感がありありと・・・
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 21:17:28.44 ID:6jFQpR4Bo >>300 ひでぇ事言いやがるこの元主人公ww
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 23:03:27.61 ID:Zrr6EkO80 乙でした 洛陽から覇上まで300km余りを10日以内ということは、随分と速い移動のような… 官僚団が置き去りにされていることから、根回し無しでの行動のようですね
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 23:37:47.20 ID:zXFuubvjo >>387 しかも自分はちゃっかり美人の嫁貰ってるくせにな
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/24(金) 01:12:19.57 ID:VD42d2zPo 乙でした。 飾り物の皇帝は何時の世も哀れですね。 簒奪の果てがこれか…。
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/24(金) 07:45:24.43 ID:yVWn6MQZ0 乙です。 今の惨状で皇帝確保しただけで中華全土がひれ伏すと本気で思ってたんだろうか… 自分も中央の権勢握った王たちを認めなかった一人なのにな。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/24(金) 08:00:52.73 ID:LP32+G5hO >>387 普段からしてお隣のブサイク呼ばわりなので…
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/24(金) 14:49:45.89 ID:1o0Zb/nn0 >>391 だからこそ、張方の武力に頼らざるを得ないんだと思うし、掠奪も容認しているのだろう。 もちろんその結果、評判が落ちるのは河間王だが
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/24(金) 15:35:57.31 ID:l+i1ChKMo 趙庶人以降、皇帝を皇帝だと思ってた皇族って結局長沙王くらいなんかな
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/24(金) 15:42:01.07 ID:FU0C0tjV0 妹のツテを使ってまでも名を上げたいと上京してきた左思くんが「もう都に未練はない」とまで言い放つところに 時の流れというか、ひとつの時代の終わりを感じる
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/24(金) 18:17:41.90 ID:Cx/f9iPPO 言うて名(と洛陽の紙価)は上げ終わった後だから
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/09/24(金) 18:19:01.27 ID:YadUobwa0 https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssr/1629902463/
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 13:31:36.46 ID:Lb/RmE5S0 上京してすぐ帰るとかならともかく、もう随分年月経ってるからな。 それなりに名は残したし、晩年になると故郷や田舎で落ち着きたい、と思っても不思議じゃないわな
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 14:53:12.26 ID:qC8lsLts0 王戎は、功績を積めば罪科に問われ、賞されれば嘲られるような振る舞いを続けて、 AAこそ衣だが、初期の咲のような人生だった ただ…どうやって李の種に穴を開けたのかが、さっぱり分からない 熟れる前なら穴から腐るし、熟れた後だと実が崩れる 他のアレな連中も李関連だし、品種改良ブームでも来ていたのか?
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 18:24:11.46 ID:06VMldDX0 今までの政争は恵帝を誰が推戴するかという玉の争奪戦という側面があったけど、 とうとう「皇帝がいなけりゃいないでいいよ」まで来た感があって王朝の権威的には相当ヤバいな。
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 20:55:56.69 ID:Mose9h+T0 時代を先取りした男がいたような
402 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 21:54:56.67 ID:bmnpN9J/0 【幕間】 /{イ彡イ ...‐=ニ三ニ=‐く:i:i:i:i:i:i:i:i:メ彡イ /:i::i:斗:i<:i:i:/ハ ̄ ̄\:i:i:iメ >V<:i:i/:i:i:i/:i:i/:i∧:i:i:i:i:iハ:i:i:\__ /:i:i:ハ{:i:i\:i:/:i:i:i:/:i:i:}:ハ:i:i:i:i:八:i:i:i爪 ノイ:i:i| 7乂:i:乂:i:i:i/:i:i:i/:i:i:i厂:i:i:i:∧:人 ノ:i:i:| ィ*チ}:个V:i:i:i:i:i:/:i:i:i∧:i:i\:i:i:i\{ 从〉 ァ*テ}从.厂:i/:i:i:i:厶ム:i:i:i:i}:i:i:i}八 /__ マ*メ}八⌒乂ハイ寸乂:i:人:i:八:i:iマ ー 乂个 ./ 才:i∨:i:i:∧:i:i:i:寸マ 人_, イ乂ハ.// 乂:i:i:∨:i:iハ:i:i:i:i:\_ イj:iム ノ:i从//イ:i:i:i才: :.∨:i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:ij爪 .乂 ./|:}乂/: : :ノイく//>‐∨:i∧:i:i:i:i:i:i\ {//: :/个ハ/ : : :.:>∨:i:i:\:i:i:i:i:i:i乂 /:/<:/: : : : :/: : : : : : : : V八:i:}>─=彡ァ ./{////〉: : : : :.//〉: : : : : : : :}:i:i∧}:i:i:i:i:寸く / / ─<: : : : : : |< : : : : : : : : :|:i:i:i:i八:i:i:i:i:i:>ー .{ /: : :/: : : : : : : |:.:. : : : :.>─<:|:i:i:i:i:iハ:i:i:i厶 |/: : :/ : : >─< /: : : : : 〈////〉i:i:i:/:i:i:}イ{ |: : :/: : :〈/////: : : : : : : >─<:|:/:i:i:人从 /\ .|: :/ : : : : >─/<: : : : : : : : : : :.:|:i:i:iイ:i:i:i:\ く/:i:i:i}h、 / :|:/: : : : : : : :.///〉: : : : : : : : : :.:|:i:i:i:i|:i:i:i:i:i|八 `<i:ィoメi:x /: : |: :>─<: : :./─<: : : : : : : : : : :.:|:i:i乂:i:i:i:i:八 ` <:ィoメi:x l : : :|:〈////〉:./: : : : : : : : : : :>─<:.|:i:i:i:i:i:i/人ハ 晋 秦州刺史 皇甫重 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、読者諸兄は秦州刺史皇甫重を覚えているだろうか? N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
403 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 21:55:40.03 ID:bmnpN9J/0 【紀元303年7月 晋 秦州 冀城】 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 詔勅に従わぬは謀反と同義ッ!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 秦州諸郡の兵が貴様を討伐する!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ |::::::::/"丁(_,入::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ -─- . {:::::::ヽ:::::/二二ニ=\::::::{ニニニヾ二ヽ::::::l\:::∨:::::::::: / \\:::::::::::{、=rヘ〃\ニ\{ニニ=ヘrヘニ∨:| \∨::::: | 抜 此 / <:\_::::V=ヽ.l{i:i:i:i::寸\(⌒7:::::ヽ Yニ∨ __,,,.. ∨::::| .か .方 . { い 無 ',::/ :::∧)ノ l{i:i:i:i:i:i::.. 〃i:i:i:i:i:iVノ)ノ/i:i:i:i:i:} ∨::. ね も . j う .作 }'::::::::::∧ l{:f粢ヽi:i} l{:i:i:i:i:i:i:i:}. 〃i:i__i:i:i:i:il. ∨} ば / も 法 }:::::::::::{::::\ヾニニ=イ ヾ:(垓>/ l{i:(>坐ヽi/ く : / . { の と /::::::::::::|::::::::::`丶、 \i:i/ j{i:i:i>=''" }ヽ .: .:: : {ヽ;:::::|\:::::::::::::::::::`` ー- .,_ ''"´ |:::::\ /:::: \ : \\{ }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |:::: / ` ーr::''":::: ト、 . \ /⌒ ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ |/ / }::::::::::::| ‐--‐ ''"´ ヽ :::::::: |::::::::::::::::::::: |ハ ...::‐- 、___,《___ / {::::::::::: | }:::::::::::ト、|::::::::::::::::::|:::::´::::::::::::::::::::::::::::::::}`` ー‐ {:::::::::::/ /イ{::::::{ |:::::::::::/::::::::::::ヽ::::::::::::ト:::::::::::::::| ∨::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 彼は長沙王配下で皇甫商の兄で、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 不穏な行動の多い河間王の討伐を朝廷に訴えた人物だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王の自制を求める声にも関わらず、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .兵を解散させなかったため、秦州の諸郡から討伐軍を差し向けられた。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ このあたりの経緯は本編第九十一回を参照されたし _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
404 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 21:56:20.65 ID:bmnpN9J/0 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ( ) ( ). ( ). ( ). ( ) ( ) ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .討伐軍は皇甫重のいた冀城を包囲した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 絶体絶命と思われたが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .皇甫重は思わぬ粘りで長期に渡って籠城戦を展開する `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
405 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 21:58:56.02 ID:bmnpN9J/0 ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! 普通、籠城戦は援軍の当てがあって行うものだ。 ∨|:.:.! ノ/i/ノ ヘ!:| ノ!/′ .『晋書』『皇甫重伝』を見る限り、 ヾ!>ー- -- <イリ 皇甫重も最初からそのつもりで籠城していたと思われる (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ 〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′ ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、 /:::::::/::::::::/::::/::::|:::::::::::::::::::\__/ (_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) . _/::::::/::::::::::::::|/:::::::|:::::::::::::::::::::::::\ ` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ |\]::::::/:::::::::::::::ノ:::::::::::::::::::|:::::::::::::::\::::\_ |::::::|:::::::::::::::: /⌒|::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::く ̄ ̄ /::::/:::::|:::::::::::::::::::::::|::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::::::\ _/::::/::::::::|:::::::::::::::::::::::|::::::/::::: |::::::::::/:::::::::::〈 ̄\  ̄ ̄〉::::::/|:::::〈\::::::::::|⌒|::::::: |:::::::/:::::::::::::::::\ /::::::/:::|::::::::Lノ]::::::::::::::|::::::: |::::/::::::::::: |::::::::::::\_ /::::::/::::::|:::::::::( ⌒_::ノ:::::::::: /⌒|:::::::/::::::::::〈 ̄ ̄ 弟が私を見捨てるはずがない……  ̄ ̄|::::::/:::::|⌒\ ⌒7:::::::|:::::::厶/|::::::::::::::\ |/|:::::人 /:::::::::|:::::/::::::::::|:::::::::::::<⌒ / |::::| \_/:::::::::::::::j/::/::::::::|::::::::::::::::\ |::::| /:::::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::゙ /:::::::::::::::/::::::::::/::::/::::::::::::::::::::人|\ |/ / ̄厂|:::/:::::::::://:::::::::::::::::::::::::(--|--\ /--|/:::::::::/::::::::::::::::::::|::::::::::::\---- \ /---/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::)------
406 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 21:59:43.25 ID:bmnpN9J/0 【紀元303年12月 晋 秦州 冀城】 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} .皇甫商将軍は兵を連れて冀城を目指しており、 | :レ | ● ● l :| .皇甫重様と力を合わせて逆賊河間王を討ちたいと仰せでした。 |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ } : :ゝ .ル| と、伝令Bは言伝を預かって参りました ,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/ ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、 {_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ } ...‐=ニ三ニ=‐く:i:i:i:i:i:i:i:i:メ彡イ /:i::i:斗:i<:i:i:/ハ ̄ ̄\:i:i:iメ >V<:i:i/:i:i:i/:i:i/:i∧:i:i:i:i:iハ:i:i:\__ /:i:i:ハ{:i:i\:i:/:i:i:i:/:i:i:}:ハ:i:i:i:i:八:i:i:i爪 ノイ:i:i| 7乂:i:乂:i:i:i/:i:i:i/:i:i:i厂:i:i:i:∧:人 ノ:i:i:| ィ*チ}:个V:i:i:i:i:i:/:i:i:i∧:i:i\:i:i:i\{ 从〉 ァ*テ}从.厂:i/:i:i:i:厶ム:i:i:i:i}:i:i:i}八 よく伝えてくれたな…… /__ マ*メ}八⌒乂ハイ寸乂:i:人:i:八:i:iマ ー 乂个 ./ 才:i∨:i:i:∧:i:i:i:寸マ 礼を言わねばなるまい…… 人_, イ乂ハ.// 乂:i:i:∨:i:iハ:i:i:i:i:\_ イj:iム ノ:i从//イ:i:i:i才: :.∨:i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:ij爪 .乂 ./|:}乂/: : :ノイく//>‐∨:i∧:i:i:i:i:i:i\ {//: :/个ハ/ : : :.:>∨:i:i:\:i:i:i:i:i:i乂 /:/<:/: : : : :/: : : : : : : : V八:i:}>─=彡ァ ./{////〉: : : : :.//〉: : : : : : : :}:i:i∧}:i:i:i:i:寸く ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .実際、彼は援軍の情報は得ていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これは『晋書』『皇甫重伝』で本人が言及している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
407 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:01:22.76 ID:bmnpN9J/0 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ⌒ ⌒ l :| 日の呼吸と月の呼吸の競演。 |: i: (|. / / 、_,、_, / / l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) わくわくが止まらないと伝令Bは大いに期待します ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ー=ニ:::::::::::::::::::::::/-‐::::::´\:::::::::/::::::_______::::}:::::::\::::::::\ `ア:::::::::::/´::::/:::::::::::::::::ヽ:/::::/___:::::::::::::::\:::::::\::::::::\ /:::::::::::::/:/:::/:::::/\::\:::}::::/::::::::::::::\::::::::::\:::::::{::::::f⌒ . /:::::::::::::/::/:::/:::::/>''"\::::::::イ;;ィZ,,__:::::\::::::::::\:|:::ニ=- . /イ¨¨ア::::::::::::::::::::::::/ ⌒厂;;;;;;;;;;;;;;;;\::|::::::::「⌒!::::> / /::/}::::::/::::::::/ ト _ {/⌒)厂);;;;;;;;(__| ::l::::|:::::::\ }/::::: |:::/::::::::/ }xYXx\ ./XYXア;;;|::::l:: |::::\::::\ 我ら兄弟が揃えば、 /:::::::::::l::::/::::/:{ \(爨)x} /x(爨)∠;;;;;;|:::::::::V::::::::\::::\ 河間王など物の数ではない…… ./イ /::/:::/::::/::::| 丁スTヽ`ヽ} }Xx/スTア;;;V:::::::::\:::::::::::::::::::\ ー==彡::::::::/::::::::| V(壱)x\ /x(峠)/);;;(|::::::::::::::::\:::::::::::::::::: 目に物を見せてやろう…… /::/:::::::/ }::::::::: | `""""` ´"""´ノ;;;;∧::::::::::::::::::::\:::::::::::: ::::/:::::::/ /::::::/:∧ ,ィfス丁ア l||l ヽスTマヽ⌒7ヽ:::::::::::::::::::__:::::\(\ :/::::/ ./::::::/:/:::∧X(爨)ノ ヽ(爨);Vイ:、::::::::::::{:\ `⌒ /::::::/:::::::/::∧/(__ノ{ ` ´ `""/|:::l:::|\:::::::|:::::::\ . /:::::::::::::::::::::{::::::::|\;;;;;;;;ノ-===- / .|:::l:::|:::: `ト:|:::::::::::::ヽ /:::::::::/::::::__|::::::::|;;(/\ノ;;;( / ∧:::/:::::::∧:::::::::::::::::::::\ /:::::::::/:::/ニニ/_|::::::::|;;;;;;;;;;/\;;)____/ / /:::::::/::::ヽ::「 ̄ ‐- ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 故に冀城城内の士気は高かった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
408 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:04:19.10 ID:bmnpN9J/0 /\Y/ヽ / (○) (○)ヽ /::::⌒` ´⌒::::\ | ,-) ヽ__ノ(-、| .jl // | l |r┬.l[] .| l || ヽ \/ \ `ー|| | /""'''ヽ | || ゝ / 城壁と同じ高さから撃てっていう! ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / /\Y/ヽ / (○) (○)ヽ これで一網打尽だっていう!! /::::⌒` ´⌒::::\ | ,-) ヽ__ノ(-、| .jl // | l |r┬.l[] .| l || ヽ \/ \ `ー|| | /""'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 敵軍が土山を築いて冀城に攻撃を仕掛けると…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
409 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:04:57.29 ID:bmnpN9J/0 【月の呼吸 拾肆ノ型 兇変・天満繊月】 \ ! メ/ . ,i'! / ゙h、 ゙l、 .!l ..l.| ./ ./ │ ! ゙i,゙'i、 l / l_z¬r .リ ./ / . iゞ ! _-‐==l...lヽ、 .しイ .ヽ ,イ / i l゙ l _,,..-一ー¨¨ _l ヽ..ヽ 从__ '/ !゛ lゝ l -┬'''"´ _,,,.. --・''' ̄´ l ゙ly ヽ, } ハ ./ / .l゙ .! _,,.. -;;ニニ-ー'''゙゙゙´ l .゙乂 \ ∪ l /! / / !、 ,! _...;;;;ニニー''''"゛ ! .l .ヽ ∨{ │/ .、 ! │ _,,.. -''^゙´ l l .\ | /./ 从 } ! -‐'″ l, .l ヽ, │ !/ N ヾl │ ! l ヽ / . ! ,! ! ∧ ヽ ! l ! ! lハ ヽ .|!、 .l | ! . l .ヽ / |,ヽ 〔 ! ! ! / )._ ヽ l ! ! / ._/゛ ヽ ヽ ! │ ! ! , / .ヽ .`-ゝ l ,! '“゛ ィて L ! ,..-'" _ )ン ) ! ,..-'" _..-'゙// ム .l ! ,..-'"゛ i.て |ハ l ! _..-'"゛ _.. -''''" ._..-'´ │ ! _.. -'" ,..-‐"゛ _..-'゛_そ 'l./ .l _,, -''"゛ _,, て|,! -‐='゙′ て .ヽ l _,, ‐'"゛ , て¨ ̄l}  ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……幾度となく連弩で応戦 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
410 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:06:33.10 ID:bmnpN9J/0 /フY ヽ /(>)(◎) ヽ _ /⌒`´⌒:#;; \ | -)___(-、 | .__ |#; |!!il|i|!li| lu.| ダメだっていう! / \ ・`⌒´ / 〈_/\ .`ijー─‐'" \/゛〉 敵の大将が弾幕張ってくるっていう!! ) /\__/ / _ / 三 / __ ヽ 三 ! /r .) ヽヽ _/ ,.-、 /ニYニヽ ( ノ゙\ /( ゚ )( ゚ )ヽ i′ ヽ_ ) /::::⌒`´⌒::::\ 〉 ,.く | ,-)___(-、| / ハ ヽ | l |-┬-| l |/ / ヾ 上がダメなら下から攻めるっていう!! \ `ー'´ / / ! i / <、 〃ノ / ,.-、 _, -` く '" / | (`  ̄ 〉 ! <| ヽ、__,.― --―' \_ ヽ''^ヽ | `ヽ、_ン′ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 敵軍が冀城城内へ地下道を掘り進めて攻めて来ると…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
411 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:08:10.55 ID:bmnpN9J/0 【月の呼吸 拾陸ノ型 月虹・片割れ月】 ゙゙'‐、、 `'-、 ヽ ヽ `'‐、、 ゙'-、 ヽ ヽ ゙''-、 \ ヽ ヽ, 、 `'-、 `'-、 ヽ ヽ ..\ `'-、 \ ヽ ヽ ヽ, `'-、 \ l ヽ . \ \、 `- l. ヽ ヽ \ \ .\ ! ヽ .ヽ li、 ヽ .\ \ \ リi l, ヽ l.l. ヽ \ \''ー..,,, `'-、 ヽ. .| .l l. .ヽ ! l ヽ .ヽ、 \ `゙''ー..,,, `-、 \ .! l . l ヽ .| .l. .ヽ .\ . \ `''ー ,,、 \ ヽ. ,! .l l ヽ.l l .ヽ ヽ \ `''- ,,, ヽ. .ヽ .! .l. i'! . l ll、.l, .、 .ヽ .ヽ, ''-.._, `-、 `''-、、 ヽ, ヽ.! .l l l .l l. .l. .!ミ'-、 ヽ .ヽ. `''ミ-、、 .\、 `''-、、 .ヽ ヽ l / | |, ゙.l ゙‐ ヽ .`'-、ヽ \ ゙ゝ、゙''-..,. \ ゙''‐ |i、 ..l. ..゙'′ l, ! l ヽ `'ヘ, ヽ .、 ゙'-、 .`''-ミ;;、 l. ..l. _ l . l .ヽ .ヽ..|x. ..\, `″ ., l ゝ ヽ, ,ヒ .l, .ヽ ゙'イ.ヽ. `-、 'l、 .,l, ゙ o、 ´ ! .l .ゝ ゙'、 `≧ュ___.ゝ !.l /.l l `''ー-.... -''.l . |'ー..,、 ! ヽ .\ .、 ! ヽ ./ ! l l .\. `゙"'" ゛ `-/:ヽ l .ヽ. ../ .! l ! .、 .\ `ー" ` l | 、`'-、、 \ l / . l `'〜 ! _/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……城内の地面を掘ってこれを防いだ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
412 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:09:40.67 ID:bmnpN9J/0 ┗━━━━━ ≦ _ ≦ _ ┃ ┗━━━━━ ≦ _ ┛ ≦ _ ≦z 、 __ 、 弋 " < _>r大L " < 丶 7l牟ノ≧ ≧l´`Y´⌒∨/ _ノ、 メ )/ヽ ∨/ 月の呼吸…… /-≧=={ ≦ノ _/--l--l-|! /-/--l |--|-|∨/ /-/---| |--l-|-∨/ \----ノ--ノ l--∨/  ̄ノ /≦--ノ--ノ ー  ̄ ― ≦ /フY ヽ /(>)(◎) ヽ _ /⌒`´⌒:#;; \ | -)___(-、 | .__ |#; |!!il|i|!li| lu.| もう勘弁してくれっていう! / \ ・`⌒´ / 〈_/\ .`ijー─‐'" \/゛〉 ) /\__/ / _ / 三 / __ ヽ 三 ! /r .) ヽヽ _/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー その様子について、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『皇甫重伝』は権変百端であったと記している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 権変は臨機応変、百端は準備万端といった意味合いがある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .将兵も死に物狂いで戦ったとあり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .皇甫重が優秀な人物だったのが推察される _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
413 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:10:45.61 ID:bmnpN9J/0 /フY ヽ /(>)(◎) ヽ _ /⌒`´⌒:#;; \ | -)___(-、 | なんだこの弾幕ゲー!! .__ |#; |!!il|i|!li| lu.| / \ ・`⌒´ / あんな奴、どうやって倒せばいいんだっていう!!! 〈_/\ .`ijー─‐'" \/゛〉 ) /\__/ / _ / 三 / __ ヽ 三 ! /r .) ヽヽ _/ /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | 遠巻きに包囲するしかなさそうだっていう ,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 敵軍は城に近付けなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
414 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:11:57.97 ID:bmnpN9J/0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | それからどうした!! |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 一年半が過ぎた | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
415 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:13:35.28 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年1月 晋 秦州 冀城】 ―― ≦.............__......\、 ..\............................_\....}lヽ ../....................../.....∨//......∨ ............................l/ ̄  ̄\.....∨ ............................| l{ ミ 、 }l.....∨ ≧、...............∧|、八 rO)) }l.......∨ (( l............/ ´了≧ミ−" ‖..........\ お前たち…… 、_ ノ...........l 丶壱 ) ,r‖.......l ̄ //............ノ ,≦ ━ ミ {ツ ..........\ .すまぬな…… /..............l-之 、ツノ >......l|..| ̄ ノ..............|(_ ̄、 ....../ |..l ∨l.......l、|--ノ_r  ̄/......// レ ((八......、(≧-ノ_ /....∧..| , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 日の呼吸と月の呼吸の競演を見られる楽しみに比べたら、 |l:/|/● ● ト、: :| これぐらいどうという事はありませんと将官Aは忍耐強く我慢します |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | .|ヘ ..イ:i : : :{ . ノ从ヽ,、 __, イト:}从{: ト、 . ,.< //ヾゝ八__/:.:.// >、 ( ⌒ ) { {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ )
416 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:14:07.93 ID:bmnpN9J/0 ―― ≦.............__......\、 ..\............................_\....}lヽ ../....................../.....∨//......∨ ............................l/ ̄  ̄\.....∨ ............................| l{ ミ 、 }l.....∨ ≧、...............∧|、八 rO)) }l.......∨ (( l............/ ´了≧ミ−" ‖..........\ しかし、一向に援軍が到着せぬ…… 、_ ノ...........l 丶壱 ) ,r‖.......l ̄ //............ノ ,≦ ━ ミ {ツ ..........\ .道中で河間王の軍勢に阻まれておるのか…… /..............l-之 、ツノ >......l|..| ̄ ノ..............|(_ ̄、 ....../ |..l ∨l.......l、|--ノ_r  ̄/......// レ ((八......、(≧-ノ_ /....∧..| , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| もう一度援軍を要請しては如何でしょうと将官Aは提案します |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
417 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:17:28.24 ID:bmnpN9J/0 ―― ≦.............__......\、 ..\............................_\....}lヽ ../....................../.....∨//......∨ ............................l/ ̄  ̄\.....∨ ............................| l{ ミ 、 }l.....∨ うむ…… ≧、...............∧|、八 rO)) }l.......∨ (( l............/ ´了≧ミ−" ‖..........\ .長沙王だけでなく、東海王にも掛け合わねば…… 、_ ノ...........l 丶壱 ) ,r‖.......l ̄ //............ノ ,≦ ━ ミ {ツ ..........\ 息子よ…… /..............l-之 、ツノ >......l|..| ̄ ノ..............|(_ ̄、 ....../ |..l ∨l.......l、|--ノ_r  ̄/......// レ ィi〔:::::::::::::::::::::::::::`ヽ ((八......、(≧-ノ_ /....∧..| /:/::::/:/:::|::::::::::;:::::::::Y::マ /::: /::::/:/:::: |:: /::::::V/:::`ヽV/ 八:::::|;:::_」L|:::: |:/廊」_|::::/::::〉V/ _..ゞ:{´从{. \:|::ノ ソ //l/:ヾ、 {::::::|/,竓竿ミ ` ,竓竿ミ|:::::|::|::::::::`! |::::::|:∧乂ソ , 乂ソ`!::: |Y:::::::: l! ∩ ,、 |::::::|::::/, r 、 " ,::::: |ノ|::::::::l! ,、 | | /./ 分かった。 |::::::|:::::个o。 ` ´ .。si"|:::: !: !:::::::l! ヘ ヽノ ' /_ 、 |::::::|:::::::|_:::l`¨ ´-‐‐7:|:::: !: !::::: l!. ヘ .r ''" 河間王の配下に捕まらないよう、 .|::::::|:::::/ニニニ>┴‐=ニ''|:::: !: !::::::l! .ノ 、 , . ニ⊃ 都にいる東海王の所へ行けばいいね |::::/:::/ノ`ヽ=/ニニニ==八:::::';::V/:l! ./ ./ /::/:::/.| ,}/O≠ニ====\:',:.:V/! ./ ./ ./:./:.:/_入 厂ニニニx=、[===]|\:.:V:ヽ / ./ /../.../"-==Y_=|ニニニ=マムニニニ|/ニ\......\ /} ./../.../ニニ/ニ}_=!O≠ニ=マム..==|V===\......V .| 晋 皇甫重の養子 皇甫昌 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇甫重は援軍が来ないのを訝しんだのか、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 養子の皇甫昌を東海王司馬越の下に派遣し、救援を要請している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 22:17:55.11 ID:dhiV2HOb0 一年半も戦い続けられるもんなのかよ、すげえなあ。どんだけ食料溜め込んだんだ。
419 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:17:59.25 ID:bmnpN9J/0 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| 城を抜けたらそこは…… |  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ヽ____________乂 `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この一年半、包囲を受けていた冀城の人々は外の状況を知らなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
420 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:18:48.76 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年1月 晋 首都 洛陽】 /:i:i:/:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:}:i:i:i:i:}\ , ':i:i:i:i/:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\:i:ヘ:i:i:i:i:i:|:i:i:i:|:i:i:i:i:|:i:i:iヽ /:i:i:i:i:/:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:iヽ:iヘ:i:i:i:|:i:i:i:|:i:i:i:∧:i:i:i:i乂 /:i:i:i:i:/:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i/{:i/\:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i}:i:i:|:i:i:i:|:i:i:/ }:i:/:i:i:i:i:7 √:i:i:i/:i:i:i:i/{:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:i:i:i:{´ ̄`~"''〜 ,, i:i\:i:i:i{:i:/:i:i:i/:i:/ 'V:i:i:i:i:i/ .ノ:i:i:i:√:i:i:i:{:i:V/:i:i:i:{. V/:i:i:i ! \_ `ヽ¨\:ヾ:i:i:i/}:/、丶``}:i:i:i:i/} /:i:i:i:i:i√:i:i:i:i|:i:i:V/:i:i:| \:i:i | __ ' /`¨:i:// ./:i:i/:i:| r ´:i:i:i:i:i:i:i:√:i:i:i:i:|:i:i:i|V/:iヘ \:i._、‐'"~⌒`ヾ /:i:i:/ _,, 、、、//}:i:i:i:/ {:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i|:i:\:i:ヘ. / γ⌒ヽ '; /:i/ / ´ ヾ !:i:i/ . '/:i:i:i:i:i:i:i:i: |:/⌒ !:i:i:i|:i:i:i:i:`ヾ ′ .{_ノ//} ⌒¨´ ′.γ⌒ヽ ノi/:ヽ . '/:i:i:i:i:i:i:i:i/ /`ヽ|:i:i: !:i:i:i:i:i:| 乂//ノ {_ノ//}/´:i:i:i:i:i\ ∧:i:i:i:i:i:i:i:{ ,' /乂!:i:i:i|:i:i:i:i:i:|. ≧s。,  ̄ :. ゞ- " √:i:i:i:i:i:i:i:i`ヽ ……何これ /:i:|:i:i:i:i:i:i:i:ヘ V .|:i:i:i:V/:i:i | `¨¨ ヾ `ー- ‐≦{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i} √: |:i:i:i:i:i:i:i:i:|ゝ. ' |:i:i:i:i:V/:i | ‐ / .}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| {:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:\.|:i:i:i:i:i:V/ | √:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i| |:i:i:i !:i:i:i:i:i:i:i: |:i:i:i:i:i:i V/:i:i:i:i:i:i | /:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i| |:i:i:i |:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:iV/ :i:i:i:i | ⊂ ヽ /:{:i:i:√:i:i:i:i:i:i:i: | |:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:}V/:i:i:i:i:|.\ " ..::i:i|:i:i:√:i:i:i:i:i:i:i: | |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: |:i:i:i:i:i:i:i:i|=}:i:i:i:i:i:i|\ ` . / :i:i:i|V:√:i:i:i:i:i:i:i:i√ |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i/ニ!:i:i:i:i:i:i|\\ ; ≧s。 / :i:i:i:i:i | .V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:√ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:_」L/`{ニ|:i:i:i:i:i: |\\ `ー- ._ ≧=‐- ‐≦} i:i:i:i:i:i:i:i:| }:i:i:i:i:i:i:i:i:/ ./:i:i:i:i:、丶''ー=ニ/ニニV/!:i:i:i:i:i:i:|ニ≧s。.ー- _`~"〜┬‐"/イi:i:i:i:i:i:i:i:i:| |:i:i:i:i:i:i:i:/ i、丶`ニニニニ/ニニニ `=!:i:i:i:i:i: |ニニニニ≧s。`¨¨ | //ニ ̄~"''〜 /:i:i:i:i:i:i:/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 城外へ抜け出た皇甫昌は天下の情勢の変化に面食らった事だろう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
421 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:22:05.04 ID:bmnpN9J/0 \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :| :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l 長沙王? ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | とっくに時代の敗北者になりましたよ。 l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / 去年の今頃の話でして `/ | | \ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王はすでにこの世の人でなく、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王は洛陽に不在、皇帝は長安へ移された後。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .荒廃しつつあった帝都洛陽を見て、何を思ったのだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
422 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:24:10.90 ID:bmnpN9J/0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 遅れてるなぁ。 l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ .今さら鬼滅のアニメ見るレベルで。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .最新情勢は、 ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / 成都王も落ち目で東海王は徐州へ逃げたとかなんとか `/ | | \ / ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::〉 /:::::::::::::::::/::::::::::|_/::∧::::::/:ヽ {::::|::::::|::::/:イ::: /!::/::/ ̄}::/:::::::::` 、 .ノ:::::\/l\:!::/ 斧示ミ'"!:::::::::: |:::::::::Y 困ったなぁ。 `ヽ:::::{_,斗=x"~ {圦刈 |::::::::::::|::::::: √ ノ:::::`ゝ{圦刈 , `""´ .!:::::::::: |::::::::√ 徐州まで行くしかないか f:::::::::::::::::ヽ` "´ _ _ .!:::::::::: |:::::::√ V/::::::::::::::ヘ ヽ\ .イ::::::::::: |::::::√ }V/::::::::::::个o。. __ヽ.\::::::::::: |:::::√ |:::V/:::::::::::|/\ ´".T{ _ - V/::::::|::::√ |::::::V/::::::: !ニニニ`i ! ゝ- V/:: !ヽ' .|::::::::}:::::::::: !ニ` <|__!__Yヽ.,_ Vヘ=-V/ |::::::/!:::::::::::|ニニニ|ニニニニニニヘ. Vニ\=ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただ、皇甫昌は東海王に何らかの形で接触はしたらしい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
423 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:26:00.59 ID:bmnpN9J/0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } ○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' 【東海国】,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ○ > ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r-v'γ ヽ ハ_ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ その際の様子について、『晋書』『皇甫重伝』は次のように記している / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
424 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:26:55.23 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年春 晋 徐州 東海国】 /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 実は今ね。 | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 河間王と和睦交渉してて大々的に動けないの。 lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / .皇甫重殿には申し訳ないけれど…… |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / V::::{::::::::::{::::::{::::::::::::::}::::::::::::/::::::::l::::l:::::::::::::V/ {::::{::::::::V::::::{::::::::::::::}::/::/V/:::::l::::l::::::::::::::{ 八:::',:::::::::V::::{::::::::::::/;/ 〉::::::l::::l::::::::::::::乂,,,_ ヘ、::::::::::::V:{:::l::::::/―- .._ノ/}:::l:::::V´`ヾ:::::::::::} _.ノヘ\-―V:::l:::/ _ ´` }:::::::::::V´} }::::::::::::! {:::::{∧' `_ ヽ:l/ 坏云ミ、 }:::::::l::::::V ノ::::::::::::! V::{: ∧坏云ミ、 辷少 }:::::::l:::::::}/:::l::::::::::: 残念です V{::: ∧辷少 , }:::::::l:::::λ::::l::::::::::l! V:::::圦 ` :}:::::::l::::::}::l::: l:::::::;::l! .}!:::::::::}\ ‐- /}::::::l:::::::}::l:::::l::::::::V! /l::::::::/ }::ヽ. ィi〔 ,.}:::::/ ::::l}∧:::l::::::::::V/ /:::::::::/ }::::l {≧,爪_.<´=:}: /::::::::l〉ヘ、ヽ:::::::::::V/ ./:::::::::/ .ノ::::l∧=-Y/´-==-!/::::::::::l'-=-\:::::::::::ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 東海王は河間王が新たに成都王を廃し、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .山東と和睦しようとしたため、出兵を承諾しなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この時点での東海王は、河間王と積極的に戦うつもりがなかったらしい。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .彼の事情については次回で取り扱いたい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
425 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:28:19.65 ID:bmnpN9J/0 : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : だけど、何か大義名分があれば話は別。 |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ .都へ行ったら、 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ .私の手紙を持って楊篇という人を訪ねてみるといいよ。 : :\ 、 { ノ: /:.| : : |i \ ア: : : : | 申し訳ないけど、私にできるのはこれぐらい : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ /:/::::/:/:::|::::::::::;:::::::::Y::マ /::: /::::/:/:::: |:: /::::::V/:::`ヽV/ 八:::::|;:::_」L|:::: |:/廊」_|::::/::::〉V/ _..ゞ:{´从{. \:|::ノ ソ //l/:ヾ、 {::::::|/,竓竿ミ ` ,竓竿ミ|:::::|::|::::::::`! |::::::|:∧乂ソ , 乂ソ`!::: |Y:::::::: l! |::::::|::::/, r 、 " ,::::: |ノ|::::::::l! ありがとうございます |::::::|:::::个o。 ` ´ .。si"|:::: !: !:::::::l! |::::::|:::::::|_:::l`¨ ´-‐‐7:|:::: !: !::::: l!. |::::::|:::::/ニニニ>┴‐=ニ''|:::: !: !::::::l! |::::/:::/ノ`ヽ=/ニニニ==八:::::';::V/:l! /::/:::/.| ,}/O≠ニ====\:',:.:V/! ./:./:.:/_入 厂ニニニx=、[===]|\:.:V:ヽ /../.../"-==Y_=|ニニニ=マムニニニ|/ニ\......\ ./../.../ニニ/ニ}_=!O≠ニ=マム..==|V===\......V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、東海王は皇甫昌へ何かしら示唆をした可能性がある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
426 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:29:29.34 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年春 晋 首都 洛陽】 z≦:::`¨´`ーx ノ::::|::::::::::|:::`ヽ:::Y/ 八:::: |::::/:/!::::::/:t::} /∧::l-‐-/ -―-":|:::\ <:ム莎` 莎灯: |}::::イ 楊篇殿ですね。 }ム. ' |:: |'::::::. }::::\`.。s≦::::|::::::::V/ 東海王殿下の紹介で来ました }::::::ノY"ニニ|::: |、::::::::V/ }:::/=Oニニ/:::/ニ`ヽ::::V/ xヘ'=ニ=[=/. /ニ|ニ==V. .\ /\i\==/. /ニ=!====V. . . V/ .}/./.\i\ ./ニ=/ニ====V. . . V/ ././ニニニ\i\=_{ニニニニ==V. }ヽV/ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 殿下からかね。 .l l ´=` l .ノ ヽ _,、__ノ ほう、羊皇后の令で張方を討つよう号令を? _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ./;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ とうとうあの御方もその気になられたか 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『皇甫重伝』にはこうある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇甫昌は元殿中の官吏の楊篇と東海王の命と詐称し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 金墉城にいた羊皇后に張方討伐の令を出させ、皇帝の奉迎を画策した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、秦州から来た皇甫昌が楊篇と面識があったとは考え難く、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 殿中に伝手がある東海王が紹介ないし、本当に命令したのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
427 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:30:40.49 ID:bmnpN9J/0 _/........./_/---ノ /_-/........./------/ \-l..........l------ \__// ,.::::. ..≦-|..........|---- ニ ≧---/ , ...../--|..........l/ ̄..≧、--- / ∧ .:::::::. . . "" ......./_--- |...../.....................∨//ノ...ノ .. .. .........::::::::::::::::::::::::::(======ノ../.................\.......l........≦ …… "" .:::::::::::::::::::::::::::)∴∵⌒'ノ} .............|.......l......| ⌒ノ ∧ ..,..""" ""∵´ "" l、..八.....l.......|..... \(_/....l 八 _ 了.......|......................./ ≦ノノノノ  ̄ ― " __ rr‐-、 l´ li |l、_i . lー‐' ! i l l | l | . | | .| │ ___ .__ l L_. _/ ̄ヽ !r´ i´ 〉 /⌒'| / ̄ヽi ̄ヽ /ニYニヽ / ', | ,|Y | / r‐'i | | | |. /( ゚ )( ゚ )ヽ | | ! `´ l | | ! ' ! ! l、 /::::⌒`´⌒::::\ ! ' | ! ! ,! | | ,-)___(-、| | ' | | ヽ | | l |-┬-| l | | / . \ | \ `ー'´ / ! / . \ / _/ ヽ、 ヽ / \ |--‐┬=''´ `Tー‐┬ | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結論から言えば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇甫昌と楊篇の企みは失敗し、二人とも誅殺されている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
428 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:31:26.34 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年4月 晋 首都 洛陽】 ゝ/\ \__ノ!__j、_/ :/イ、_,、 (__,..イ"´ ̄ ̄ ̄```ヽ,/ /≧'ニV / :/ ! `、 ≧!ニニニノ , :/ / j V ≧ヾ''⌒ヽ ./ / i 、、 / ハ `ごハ 、 ゝ / /':! :| ハ{ヽ /イ _,.斗 ヘ /ハ \、jー /イ ! !_j二、 /// /j ヾ/ ハ i V ,' ! | ト{ん;心 // イ゙苅ミx,/⌒v 'i | V { 从\| 乂^ツ ヒ'^ツ イ ノ ソ! |'∧ V ', ∧ {ゝ ::::::: ' ::::`"´// ィi |:| ',\、 V \)h、 ー( イイ :!ハ', \ W _,/ j≧- -=≦ ! | ヽ ノイ ハ_! 仁ヾ≧ィ介≦=ハ ! ノ > ´ ヽ ! /= ゝイ_ハニイ!-! ハ l|_) _ ィf´__ノー/ `Y⌒Y⌒ヽ∧ .∧/⌒ ̄ | 八 `Y^Lノ/´:/ i: : : :|: : : :| \∨L_入 .」 \{_/: : |< _乂___j: : :_乂__ _\|: : (__ `、 (_ソ ( ): :|三≧z_  ̄ _z≦三三|: : : | | 〉_fア O/|八 : :|//////////// ノ: (⌒)∨( /: :_l: :个┘ /  ̄ ̄ ̄ ̄\ _/o: : : |: ノ: :, .//(:|: 八 / | ⌒ア: :/: :j/_ 、 ‘, /: : : :人: :个 L_ _|_/ : /__ノLノ :\; |: :( ):,(\| ̄ 7 ー----‐ ∠_/<´ }: : : : :| |: :/ : / `ア´ ,/⌒>(⌒\/⌒'ト、 、_/_).∧:○: :! ∨: : :| (_L// イ >、 \_∧ \ \ | : i : : ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『恵帝紀』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 永興二年四月に羊皇后が張方によって、またしても廃位されている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 時系列的に、皇甫昌らの事件に関連しての廃位だろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 22:33:55.23 ID:dhiV2HOb0 適当に家臣に擁立された皇后が、適当に武将に廃位されるってなにがなにやら。
430 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:34:05.30 ID:bmnpN9J/0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ 洛陽の留台の面々は河間王に羊皇后廃立を抗議した。 vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V 司隷校尉の劉暾は抗議の中心にいたらしく、 ,《 ヒ⌒j 》、 河間王の怒りを買い、地元の青州へ逃亡する羽目になっている。 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| .とはいえ、抗議のおかげか羊献容が殺される事はなかった |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l /: : : /: : / : : : : |: : : : l: : : : :\ . : /: : ': : : ': : : : : :|: : : : l: : l: :ヽ: :. ⊂ /: :/: : :l: : : l: : : : : : |: : : : l: : l: : : l : :. : : l: : : -==彡: : : : :ミ==-/: : l: : : l: : :l ι /: :.l:',: : : l: : : |、: : : : /l : /: : : l:_:_: , : : | .' l : l: ',: : :l\:_| \_/ l:_/l_:_:_/:川v:,: :| そ、そう、なら良かった。 |:|l : : : nY,ィ芹圷 '"芹心 Y }// : :{ |八ト、イ 〈lヾ Vソ r=fl Vソ 7´ /:/: : l:{ 私はほとぼりが冷めるまで隠れているわ } ' ヾ≠≠' ' ヾ≠≠/ l/: : : {:.ゝ、 /:ヽ 人u r っ /{ u {l{: : : :.、: : :〕iト、 /: : :八 u ノ)> _ ィ : l / ,ィ : : : : \⌒ヽ:ヽ //: /{ | イ: 从 ハ } l: :∨‖ ∨ : : : : ヽ ): ノ |乂/l l{ ∨ .l}ヽ : ヽ{><7小:,' ‖ 人: : : : : :Y/ / l l{ ', l}У: : 八:::†://: ;川{ / \: : : :リ
431 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:35:45.34 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年4月 晋 徐州 東海国】 ______ ,> :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\} . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.:.'. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.: '. . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉:.:.:.:.:.:.'. . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.'. . ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:} '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧{:.:.:.:.: / . '.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / \:.:./ ………… \}:.j:.:.:.Y´ __/ .}/ 7⌒ヽ / / / \_ . ′ \| / //´ ̄ Y . / .// .|∧ /____// ./ }i:∧ | { / Wi:i:i∧ /.| / ./{i:i:i:ir‐' . / _j/ ̄∧ /. }i:i:iタ / { .| ./ |¨´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王にすれば、河間王の罪状がまた増えた格好だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
432 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:36:11.24 ID:bmnpN9J/0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 皇甫重の長きに渡る籠城。 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ その結末は呆気ないものだった ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
433 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:37:46.14 ID:bmnpN9J/0 【紀元305年4月 晋 秦州 冀城】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| 勅使とな……? |  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ヽ_________乂 `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ( ) ( ). ( ). ( ). ( ) ( ) ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 ,、 , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> , - (゚(゚ ))> ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ( '_,r'⌒゙i ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ∠_ ,,ノ ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )
434 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:38:26.28 ID:bmnpN9J/0 /ニYニヽ / (0)(0)ヽ / ⌒`´⌒ \ ニヤニヤ | ,-) (-、.| | l ヽ__ ノ l | 皇帝陛下は戦を止めるよう仰せだっていう \ ` ⌒´ / / \ + | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| トン _(,,) (,,)__ / | 即時停戦 |. \ .. / | |. \ /{イ彡イ ...‐=ニ三ニ=‐く:i:i:i:i:i:i:i:i:メ彡イ /:i::i:斗:i<:i:i:/ハ ̄ ̄\:i:i:iメ >V<:i:i/:i:i:i/:i:i/:i∧:i:i:i:i:iハ:i:i:\__ /:i:i:ハ{:i:i\:i:/:i:i:i:/:i:i:}:ハ:i:i:i:i:八:i:i:i爪 ノイ:i:i| 7乂:i:乂:i:i:i/:i:i:i/:i:i:i厂:i:i:i:∧:人 ノ:i:i:| ィ*チ}:个V:i:i:i:i:i:/:i:i:i∧:i:i\:i:i:i\{ 妙な事を言う…… 从〉 ァ*テ}从.厂:i/:i:i:i:厶ム:i:i:i:i}:i:i:i}八 /__ マ*メ}八⌒乂ハイ寸乂:i:人:i:八:i:iマ それが陛下の真意であるはずがない…… ー 乂个 ./ 才:i∨:i:i:∧:i:i:i:寸マ 人_, イ乂ハ.// 乂:i:i:∨:i:iハ:i:i:i:i:\_ イj:iム ノ:i从//イ:i:i:i才: :.∨:i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:ij爪 .乂 ./|:}乂/: : :ノイく//>‐∨:i∧:i:i:i:i:i:i\ {//: :/个ハ/ : : :.:>∨:i:i:\:i:i:i:i:i:i乂 /:/<:/: : : : :/: : : : : : : : V八:i:}>─=彡ァ
435 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:39:02.00 ID:bmnpN9J/0 /::::::::::::::::::::::::::\:::::/:::::::::::::::::::::::::\______ /::::::::::::::::::::::::::::-―─―--::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ /:::::::::::::::::::/::::::{:::::::::::::::::}:::::::::}:::::\::::::::::::::::::::::/ ー=ニ:::::::::::::::::::::::/-‐::::::´\:::::::::/::::::_______::::}:::::::\::::::::\ `ア:::::::::::/´::::/:::::::::::::::::ヽ:/::::/___:::::::::::::::\:::::::\::::::::\ /:::::::::::::/:/:::/:::::/\::\:::}::::/::::::::::::::\::::::::::\:::::::{::::::f⌒ . /:::::::::::::/::/:::/:::::/>''"\::::::::イ;;ィZ,,__:::::\::::::::::\:|:::ニ=- . /イ¨¨ア::::::::::::::::::::::::/ ⌒厂;;;;;;;;;;;;;;;;\::|::::::::「⌒!::::> / /::/}::::::/::::::::/ ト _ {/⌒)厂);;;;;;;;(__| ::l::::|:::::::\ }/::::: |:::/::::::::/ }xYXx\ ./XYXア;;;|::::l:: |::::\::::\ /:::::::::::l::::/::::/:{ \(爨)x} /x(爨)∠;;;;;;|:::::::::V::::::::\::::\ 者共…… . /イ /::/:::/::::/::::| 丁スTヽ`ヽ} }Xx/スTア;;;V:::::::::\:::::::::::::::::::\ ー==彡::::::::/::::::::| V(壱)x\ /x(峠)/);;;(|::::::::::::::::\:::::::::::::::::: 彼奴らを捕らえよ…… /::/:::::::/ }::::::::: | `""""` ´"""´ノ;;;;∧::::::::::::::::::::\:::::::::::: ::::/:::::::/ /::::::/:∧ ,ィfス丁ア l||l ヽスTマヽ⌒7ヽ:::::::::::::::::::__:::::\(\ :/::::/ ./::::::/:/:::∧X(爨)ノ ヽ(爨);Vイ:、::::::::::::{:\ `⌒ /::::::/:::::::/::∧/(__ノ{ ` ´ `""/|:::l:::|\:::::::|:::::::\ . /:::::::::::::::::::::{::::::::|\;;;;;;;;ノ-===- / .|:::l:::|:::: `ト:|:::::::::::::ヽ /:::::::::/::::::__|::::::::|;;(/\ノ;;;( / ∧:::/:::::::∧:::::::::::::::::::::\ /:::::::::/:::/ニニ/_|::::::::|;;;;;;;;;;/\;;)____/ / /:::::::/::::ヽ::「 ̄ ‐- \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 勅使を捕える気かっていう!!? ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
436 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:39:48.95 ID:bmnpN9J/0 ―― ≦.............__......\、 ..\............................_\....}lヽ ../....................../.....∨//......∨ ............................l/ ̄  ̄\.....∨ ............................| l{ ミ 、 }l.....∨ ≧、...............∧|、八 rO)) }l.......∨ (( l............/ ´了≧ミ−" ‖..........\ ところで我が弟はどうしている…… 、_ ノ...........l 丶壱 ) ,r‖.......l ̄ //............ノ ,≦ ━ ミ {ツ ..........\ .兵を率いて来るはずが、未だ私の下に至らぬ…… /..............l-之 、ツノ >......l|..| ̄ ノ..............|(_ ̄、 ....../ |..l ∨l.......l、|--ノ_r  ̄/......// レ ((八......、(≧-ノ_ /....∧..| /フY ヽ /(>)(◎) ヽ ; /⌒`´⌒:#;; \ 皇甫商の事かっていう!? | -)___(-、 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ |#; |!!il|i|!li| l | ヽ あいつなら、とっくの昔に河間王に殺されたっていう!! \ ・`⌒´ / / :##;; ヽ /` .`ijー─‐'"/ / ̄ ̄フ\ ノ / / ;/ / / / / / / ・. / / /;; / ∠_,- ⊂二⊂ノ / /;; (__/ ∠__,- 丶 ⊂二_ノ (________ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 河間王は勅使を派遣させ、皇甫重に降伏するよう促した。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 勅使に会った皇甫重は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 詔勅が朝廷の本意であるはずがないと降伏を拒否。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ところがこの際、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 彼は捕らえた勅使の従者から弟の消息を知ってしまった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
437 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:41:58.07 ID:bmnpN9J/0 ___ ___ _ _/............<  ̄\\\ __/.......//∧....\...\ \(*\  ̄).....//_ ̄ ))ヽ......>..> | | }{ | <.......l../ 、*) (*ノ}l....l.......\ 度が過ぎる…… | |(*)| ノ....∧(*ヽ r*ノ∧\........\ | | }{ |< ...ノ...∧ *ノ ' 、*ヽ......\.......... \ ____________________|_|(*)l_ >"_丶 ⌒ ..イr‐ <....≧ ̄\) ==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>= <*>三l{::|{ ⌒ }三三三三))  ̄ ̄ ̄ ̄//*/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//*/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l{  ̄ ̄ 丶 ̄ ̄ ̄≧{ / ̄ ̄ }l ̄ . //-/ //-/ ― ∨/ }l / .:: 丶 ノ //*/ //*/ \ l ∨ l/ / / ∨ ...//-/ //-/ 八 丶 / /_ ノ \__人_人从_人_人从/ . /*/ _//*/ ∧、 l{ / _) (__  ̄  ̄ ̄ ̄ ∧\ / 、 / ) ま、待てッ!!? ( l l{\__/−}l !  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ノ l{ − l − }l ∨ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ノ \丶 __ ノ/ノ∨ ∧ }l /--\  ̄/(///)__/ ∨ ∧ :}l /-----  ̄ / ノ、ノ------ }l /∧ }l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇甫重は動揺して、勅使の従者を殺してしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
438 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:42:58.73 ID:bmnpN9J/0 >::::::::::::::::{<=(爨)}lヽ l{ l//L/(r=ニ/:::::::::::::::::::: |__::: <::::::::::::::::::/::{ `ー一 ¨´,z==ァ /::::::::::::::::::::::::|ヘヽ `¨¨¨¨7:::::::::. z≠ミx, /=(峠)シ).::::/} ::::::::::::: |/ .} /:::::::::::∧ニ(壱)=ヽ c==彡'//=/|::::::::::::::: |__/ /::::::::::::::::::::::lC=つ一 l|li _,z==ミx/ .|:::::::::::::::::\{ 馬鹿な…… ⌒¨¨ア ;;::::::: l ,z≠=x _ ヽ_(爨)ニ>./:::::::::::::::|\::` / :::::::::::::: l{(爨)/ ` `rr ''" /::::::::::::::::::|/ヽ /::::::::://:::::V,/ - 、 ij ./:::::/}:::::::/ / /:::: / /::::::::::V(ィ  ̄` /::/ /:::::/ /:: , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ トl!: : :| 日の呼吸と月の呼吸の競演を見られないのなら、 |l:/|/ \ / .ト、: :| もうあなたに従う価値はありませんと武官Aは詔勅に従います |/!:ll ● ● ノ: : | .|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃.イ:i : : { . /⌒l __, イト:}从{: :ト / /ゝ八__/:.:.// >、 | l.:|.|oi//:.:.:.:.{.{ヒ;_、_}
439 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:43:24.93 ID:bmnpN9J/0 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < ッ!!? > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ :,: :(::) /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ヽ::::::::';''
440 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:44:17.79 ID:bmnpN9J/0 \...\__ ___ 丶 ...........\___ __ ´ ̄\..........\ \..................\..\ /............\ \..........\___ノ.....― ...ミ ..|......レ...................... \................... ―‐ .........__ノ≦......l........|.........  ̄\..............、ヽ` z_ ― >==7/,.........|......... _/......../ 、/_j丶/ 了=}l/..........l......... ___/...............∠ 二 r モ)≧ ミ)、 "...........ノ......... \........................_ ノツ ニ 、/ l 丶//......../............  ̄\.......... ):::. 二二  ̄ノ/l................. お前と、共に戦いたかった…… /..........l{ ――― 、{ヽ牟ノ,ヽ /.................. . __/.................| r―‐ } l、l 、/l 丶)}l ヽ/..................... \................/l......|リ...........リ |  ̄ ̄ ...........................  ̄ ̄ /.......||....................l /........................、... <..............||............、..../ =/...... /l............./ l... __ >.......|l((_ノ }l/  ̄ ̄ ノ........../ /.... < ........................... l ー―‐" (( ヽ /.........../ /......  ̄/...............l{ )) l} <............../ /......... l.......................\_____ ≦ ⌒)...../ : . ̄ノ... /............./ノ.........)). : : : : : : : : :/ //...../ . : : : .了 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 援軍が来ないと知った冀城の人々は、一緒になって皇甫重を殺害した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
441 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:45:08.44 ID:bmnpN9J/0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 皇甫兄弟の結末 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
442 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:46:38.42 ID:bmnpN9J/0 【第九十六回に続く】 新規CAST 〜晋〜 ●高光(こうこう) 黎星刻(コードギアス) ●段匹磾(だんひつせん) ナイスネイチャ(ウマ娘プリティダービー) ●段文鴦(だんぶんおう) ツインターボ(ウマ娘プリティダービー) ●皇甫昌(こうほしょう) 時透無一郎(鬼滅の刃)
443 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:47:13.52 ID:bmnpN9J/0 【次回予告】 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', ' : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : : : : | { : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : | |: : : : ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : : :.| |: : : :,': : : : : /: : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : :} : : : | |:l: : :|:/: : : /: : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :}: : : :} : : : | }:|: : :|:l: : : ,': /: : : : : :l: :|: : : : : : : : : : :}: :.}: ' : : : { }:|l: : {:l: : :,':./l: :l : : :/|: ハ: |l : : ',: : : : ,': : :}/: : :|!:| 305年 八王の乱 }ハ:|从: : |:.|::',: | : : l::|:.l:::Vヘ : : ', : : ,'/: :/: : : :ハ:| '|: : \|l:{、::V\:.{::{:.l::::::V::\: :ヽV}:./: : : :/ ゛ rくヽ: : : { 丶  ̄ ̄ヾ⌒`ー─'´ / レ : : : / /⌒ ヽ\:.{ > ′ < /: : :ル⌒ヽ 丶\ ヾ V >─‐< V /: // { 丶丶丶 ∨ニニニ∨ {// / } | ヽ\\ ∨::::†::::V //,イ } | ', l V\\ ヽ::::::::/ , /,'/ \ | }/\ヾ==VV=彡'/,'/ / / \ ゝ//〕iト 人ィi〔///// ∨ 〉 ``<ニニ>‐"/ /
444 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:47:46.73 ID:bmnpN9J/0 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;:::.............. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::........... . . . : : : . : : :::;;;;;;;;;;;;;::: : : : :::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: : : : : : : :::;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;::: : : : . . . : : :::;;;;;;;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;;;::: : : : . . . . : : : :::;;;;;;;;;::: : : : . . . : : : :::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;:/>,;;;;;;;::: : : : : : : : : : : : : : : :::;;;;;;;;;;::: : : : . . . . . . . ::: ::: : : :;; :;;: : : : . . . . . . . . . . . . . . . . . . />'i:i:i',;;;;:::: : : : : : : : : : : : : : : : :::;;;;;;::: : : : . . . . . . . . . . .::: ;::: . . . . . . . .丿 ,`寸_ニ≦z. . . |i:{'._ ',;;;:::... . . . . . . . . . . . . . . . :::;;; : : : . . :::;;; : : :;;;::: : : : . . . . `}し'>'/`寸_ニニ≦z |i:i:i|_|「 }、 . . . . . . . : : : . . . Y´i、ヽ: : 〕 'i:/: }} :`寸_ニニ |i:i:i| ̄|{;: ノ ` J{ . . . . . . . . . . . . . . . . . {_i:i:iヾ` .ノ ./{ : }}: : : `寸_ニ |i:i:i|_|i;;: } ∨{___ . . . . . . . . . . . . ノi:iュ.、. . {_,J{ : : : : `寸_ |i:i:i| ̄|!;;: `ヽ ィイ///',ソし . . . . . , ; ' , ; '. ,7{i:i〈i:i} } r' }∨;;;;;;;;;;;;;; |i:i:i|广';;;::. |;;;}彡´ //// ',ノ . . {゙J . , ; ' `}i:}i:i:{i:, 〕 . し Y;;;;;;;;;;; |寸i:i:i:i{_;;;:.|.//////// _. ', }',_ノ . . . . . /---{i:i} {,.<;;;;;;;;;;;;; 東海王司馬越、 .|ю。i:i:i__j{  ̄ ̄ ̄| { } _ { . . . . . '-,_/__tゥ' ......≦{,.<;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |i:i:iю。i:i:ii: : : : : : :| {_}.{ }{ノ{ }ヽ、: : : : :`Y{ ,J{ , 7 ∧ | : /::: ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 逆襲のラン。 .|i:i:ii:i:iю。{: : : : : : :|寸 {_}{ {_,J ',: : : : : : } 〔 人_ノ{ ! .} ', .: : : ::: ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; | : : : :_zュェzxI : : : : :|ю。. { 人_ ノし ,' ,' ゙, }、: ::: ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ュ r'ニニニニ>': : : : : : . . . . . . _ _ _ _ : : : : : : : : : :,'i:7 .Y}: : ::: ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; >'ニニニニ:>'≧-ュ:;;: : . . . . . . . . . _ _ _ _ ._zz≦三三≧zzュ::: ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ニニニニ>'ニニニ≧=. . . . . . . . . . . . {三三{=={ }=:}:: ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ニニニ>'ニニニ≦_; ; ; : . . __ _____,.ィzz≧=========≦zzュ、________;;;;;; _ ニニ>'ニニニ≧x、{; ,4,4/ /≧=≦´: : : : : : : : :.',Y∧ :', ̄ ̄〕∧{…ニ==zzzzz{ l|;;;;; _____, -------- ュニニニ/:/ /,〈: : : : : : : : : : : : : : : ',Y∧[]', {ニ}!.〕∧ミ、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;;;;; ニニニ{|三三三三 {{____'<{ {:{\: : : : : : : : : : : : : : : :',Y∧: ',__〕∧∧:::: : : : : : : : :.|;;;;;
445 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/26(日) 22:48:22.14 ID:bmnpN9J/0 ____ /:.:.:.:、.:.:.ヽ ィ.:.:{.:.:八V.:.:.:', r‐{{.:.:{W::::oV.:.:.} r〈i:iハ.:.:乂___ ノ.:.:.乂 /ニニ〉 ⌒ーr彡>‐ヘV⌒ 「⌒{ __ ィ<ヘ/ニ{ニ∧ {ニニ'ニニ{ニニ゚ニニハニハ 本当の敵は、諦めだ。 ` ー ¨¨「ニ゚ニニ/ Yニ', {ニ゚ニ八 __ }__ニ〉 ノニハニ/ニニryyニ{__ _r‐ ‐‐─ へ ___ __ / ̄/ ̄  ̄ ̄ ¨'¨'VニV/∧ニニニニ 」 「ニニニ7///{ニニ{///////////}ニニV/ } ̄ _____ ____ {/// |_jニニ=------=ニニニ ̄\ ̄ ̄ ̄\ r‐‐┴ ┴/ニニニニニ//  ̄ \\ ̄ \ニニ\//////\ /////////ニニニ/ ̄/ //i:i:i:i:i:i:i:Vハ∧// |ニニニ|////////>、 /////////ニニニ{// { { {i:i:i:i:i:i:i:i:i} } }///|ニニニ|//////////\ /////////{ニニ( )ニ|//∧ ∧Vi:i:i:i:i:i:// ////ニニニ7//////////!', . //////////{ニニニ∧///\ \---//--〈ニニニ/////////ニニ|∧ /\////////∨ニニニ〕iト--->----<ニニニニニ////////ニニニi|/∧ {ニニ>、///////\ニニニニニニニ=----  ̄ ̄ ̄ ̄//////ニニニニi|//∧ __ --------ヘ _ |ニニニ\////////////////////////////////////-----=ニニニニニニニニニニニ=---ヘ- |ニニニニニ>、/////ニニニニニ==---  ̄ ̄V∧ ̄  ̄-=ニニニニニニニニニニニニ7  ̄_____ V ____ -=ニニ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄////////////////// V∧-=ニ/  ̄ ̄ \-=ニニニニニニニニV/ _ -=ニニニニニニ=--ヘ |//////// ̄ ̄ ̄///////////V∧-={//////}ニニニニニ} -=ニニニニニ=-  ̄ ̄ ̄-= ニニニ=--  ̄ ̄ _ -=ニ} |//////〈______ /////////////V∧ニ乂 ___ ノ-=ニニニニニニニニニニニニニニニ __ ---=ニニ  ̄ ----|///////////////////////{ ̄{⌒}/ハ-=ニニニニニニニニニニニ=----  ̄ ̄  ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー . ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八王の乱が来る。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 近日公開予定 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ . _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 23:02:14.99 ID:dhiV2HOb0 乙でした。なんて悲惨な最期だ。
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 23:06:16.68 ID:1zYtAL3V0 乙です おせーよ東海王w
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 23:54:20.81 ID:PtoZH6zi0 乙
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 00:04:27.91 ID:arDXp8BK0 乙 何人目かの勇者の無駄死に それはそれとして鳥居強右衛門を思い出した
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 00:32:24.79 ID:6+4zPu5B0 乙乙 えっ!? 今から八王の乱!?
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 00:41:15.06 ID:GnnMECK7o 乙 包囲してる側ももっと早く教えたら一年半もかからなかったんじゃあ…
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 07:16:35.98 ID:ISGjTOkn0 乙です。 とは言え、攻めあぐねてる敵軍の言葉を鵜呑みにするかどうかって面もあるしな。 勅使の言葉だって内容が内容とはいえ、素直に信じなかった訳だし。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 18:08:59.90 ID:H7QgCuU/o 乙でした。 皇甫兄弟の采配が悪いとは思えないです。 武運が無かったですね。
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 21:52:56.45 ID:/kLqwOCr0 乙 残念ながらこんな王朝にマジになっちゃってどうするの案件やね・・・
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/27(月) 23:34:48.29 ID:vL0Yxo6j0 >>449 馬超に殺された閻温を思い出す逸話です。 >>454 いっそ晋を完全に叩き潰せるほど傑出した勢力が出たら、もっと乱も早く治まったのでしょうが。 決定力不足の時代ですね。
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 07:53:59.10 ID:REa/DuFo0 何だかんだ言ってもそれなりに長く続いた王朝だし、 そんな急激に反抗勢力が巨大になるはずも無いわな。 モンゴルみたいな強大な外部勢力が生まれて侵略されるケースはあったけど、 歴史的に見てもあんなバグ国家、滅多にあるもんじゃないしね…
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 14:49:47.90 ID:oWOS2Imx0 西晋が呉討伐時に動員した全兵力20万と同数の兵力を、一王にすぎない成都王が一人で動員できるって時点で この当時の西晋がとんでもない国力を持つ超大国というのは明らかなわけで。 そんな超大国が全力で内戦行ってるのが八王の乱なので、 三国時代の戦争よりもよっぽど大規模で凄惨な大戦なんじゃなかろうか。
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 19:09:50.24 ID:dvZeos5u0 >>457 そう言われてみて初めて凄い戦いだったんだなって気づかされたわ。ありがとう。
459 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/09/29(水) 19:42:21.57 ID:xQKpsIOm0 / ̄ ̄\ ( ;;;;( / ._ノ ヽ、\) ;;;;) | (●)(●)/;;/ >>457 | (__人__)l;;,´| 間違っちゃいかんのは、 | ./´ニト━・' .l 呉討伐時の二十万余は別に全兵力ではない点だ。 | .l _ニソ } /ヽ、_ノ / 徐州・揚州・豫州・荊州・益州の軍勢が主で他は手付かずで残っている。 __/ / ノ__ / / / `ヽ. .諸葛誕の乱での魏軍が二十六万だったのを考えると /´ ./ ,. ヽ. .半ば趙王討伐の義勇兵だった成都王の二十万もそこまで違和感はない ト、_,/. |、 ヽ | |/ /
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 20:03:55.63 ID:YYAj03FP0 軍縮の後って考えるとまた別の感想が出てきますね
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 21:25:39.85 ID:oWOS2Imx0 >>459 >1さん補足ありがとうございます。 八王の乱見てると「かつての呉・蜀よりも、八王ひとりひとりの方が兵力の動員能力は上なのでは?」などと思ってしまいます。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 21:40:44.40 ID:kCYKW4TVo 動員兵力20万人…トン単位での食料が一日で消えていく…これだけでも凄いです。
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 06:41:55.36 ID:XGQoFUaB0 平和になって戸籍に戻って来たせいで、いっぱい徴兵できるようになっちゃったんだね…
464 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/17(日) 00:00:19.50 ID:541C7qnv0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 皆様御無沙汰しております。 l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 次回の投下は話の内容がまとまらないので、 | i ̄i ̄i ̄i """ | 来週のどっかでできた所まで投下するつもりです。 l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .よろしくお願いします `/ | | \ /
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 01:03:54.49 ID:Rwa25nG20 報告乙 八王の乱始まってすぐに人物わからんちんだけど応援してます
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 08:14:52.30 ID:bcSVcSo20 乙です 主要人物の名前はだいたいわかるようになったけど家族関係がなかなか覚えられない 司馬一族の年齢の上下が把握できてないのが結構悩みどころだったりする
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 18:19:09.09 ID:aP1WMnnH0 おー どの勢力の話か楽しみ〜
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/17(日) 22:20:43.52 ID:Lt1it/6m0 楽しみに待っています。 本朝職業野球の中央連盟は、やはり猛虎軍が力尽きて燕軍の勝利に終わりそう。 中国史で燕というとあまりパッとしない印象があるけど、今度はどうかな
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 02:59:52.42 ID:pLL5L6Cno だが待って欲しい 北京が首都の王朝(及び王朝のような何か)は実質燕ではなかろうか
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 14:35:55.76 ID:/kc8NmzZ0 まあ永楽帝の王朝は燕みたいなもんやな
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 19:58:58.88 ID:NeAk1aVC0 このスレからずっと未来の話になるけど、燕の重要度と利便性が増すのは 隋唐(もっと言うなら大運河の開設)以降の事ですからね
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 21:09:42.41 ID:BDdBRSHLo >>470 燕賊簒位!
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:25:30.01 ID:4olBiUpvo 戦国時代の昭王のころの燕は輝いていたよ。
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 15:00:52.53 ID:Kv+TQEWBo 燕で連想するのは、張飛かな。
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 15:19:20.18 ID:YOmOKDVMo もうちょっとしたら前後南北西と燕だらけになるやん ネタバレだったらすまん
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/22(金) 22:45:58.20 ID:gWUpp7jF0 個人的には石勒より慕容廆のほうが王者って感じですこ
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 00:27:26.62 ID:oCtHBDlxo 李世民即位までの話はネタバレになるから
478 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/23(土) 23:38:14.33 ID:/EFF3cPi0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 投下は明日の夕方16:00〜17:00頃を予定しています。 l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 今年のプロ野球は、 | i ̄i ̄i ̄i """ | 燕さんと虎さんはなかなかにエンターテイナーだなあと…… l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / あ、小久保さんは残念でしたね `/ | | \ /
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/23(土) 23:42:40.69 ID:oCKnZ87O0 最後まで目が離せませんね(白目 コーチ陣強化がされれば来年はばんてふがきっと
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 10:45:47.28 ID:RehzBnnN0 >>479 蜀の四相みたいな有能なコーチ陣がほしいんだ(ヽ*´○`*)
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 10:59:38.76 ID:jJqGj5t30 優勝争いもそうだがセの新人王争いも激化しているな 栗林か牧か佐藤か伊藤か・・奥川もまだチャンスはあるが
482 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:08:49.29 ID:3z40eoxk0 ____ . . : : : : : : : : : : : . . /: : : : : i: : : : : : : : : :', ': : : :.i: : : | : : \: : : : :i: :. i: : :i: :|: :i: :|\:/:\: : :}: :i |:i: :{:‐i-八{ ぅぇミ: : :, : } |:|:.人:{ィぅミ Vツ }: :/ : ' |八: .乂Vツ 、 .:.:.ノィ : :/ 八: :\ハ.:.:. v フ /: : }/ ヽヽ .「やる夫が正史を書くようです」第九十六回です。 \: : 个: . __ イ: :/-=ミ、 . \:.{⌒rヘ_//}/ニニニ} 当スレにおける本編の内容、 __ _ r‐く∨ニ}/ニ/ニニニ, 及びネタバレ行為は禁止されています。 . / 々ハ }ノ_ノ-=ニニ{ニニニ/ { _} rくニ/-=ニ=-/ニニ/ // さあ、いよいよ八王の乱もクライマックスですよ |i|、i /ニY⌒>{、-=ニニ'ニニ/ // . ||、ニ/ニニニ〕iト-〈ニニ」 . └、-=ニニニニニニイ }〕iト -=ニニ__/ニ{ . rくニニニニニニニ〉 V⌒ ニ=----=ニヘ /i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:V/ イ:i:i{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:iV/ /:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:i:i:i:i}
483 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:11:02.15 ID:3z40eoxk0 【紀元304年11月 晋 雍州 長安】 :::::::::::::::::::::::::::::.', :::::::::::::::::::::::::::::::::', ::!:::::::::::::::::::::::::::::::.i ::!::::::::::::i\:::::::::iヽi ::!::::::::::/ .i、:::::i ::!:::::::/ i. '.::i ::!::::/ u. i .∨ ::レ .i ::i U i ::i └┐ ::i U ,′ ::i ,' ::i / ::i / :i / i-‐ ' i 、 .>、 ../.ゝ ./ ヽ i .// ヽ . / ハ 晋 河間王 司馬顒 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 前回のあらすじ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王は事態の深刻さに気付いたようです ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
484 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:12:00.74 ID:3z40eoxk0 【陛下の詔勅(大意)@『晋書』『恵帝紀』】 ┌───────────────────────────────────────────────┐ │@皇太弟の成都王司馬穎を廃立する。 ..│ │ .....│ │A代わって豫章王司馬熾を皇太弟とする。 │ │ .....│ │B東海王司馬越を太傅とし、太宰の河間王と共に朕を助ける事。 │ │ .....│ │C司徒王戎は朝政に参画すると共に、光禄大夫王衍を尚書左僕射とする。 │ │ .....│ │D安南将軍の范陽王司馬虓、安北将軍王浚、平北将軍の東嬴公司馬騰は各々の任地に駐屯せよ。 │ │ .....│ │E高密王司馬簡を鎮南将軍・司隷校尉、東中郎将の平昌公司馬模を寧北将軍・都督冀州諸軍事とする。 ...│ │ .....│ │F鎮南大将軍劉弘は荊州を領し、南土を鎮撫する事。 .....│ │ .....│ │G百官皆の復職を認め、斉王司馬冏の遺児司馬紹を楽平県王とする。 .│ │ .....│ │H近頃戦で人力が労費されたため、朕の食事の三分の二を減らし、戸調と田租の三分の一を減らす。 .│ │ .....│ │I情勢が落ち着いた後、洛陽へ帰還する。 .│ └───────────────────────────────────────────────┘ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 彼は収拾案を詔勅という形で天下に示して見せた。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 徐州に逃亡した東海王へのメッセージも兼ねていたのだろう ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
485 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:12:47.08 ID:3z40eoxk0 【紀元305年春 晋 徐州 東海国】 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | 以上が河間王から届いた詔勅です。 | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 | |ニニ /ム. /イ リ '. 応じますか? |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ / i|. i| i|ー―> \. ` \ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | 晋 蘭陵郡の人 繆播 |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ 絶対にノー :\ 、 { ノ: /:.| : : |i \ ア: : : : | : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ 晋 東海王 司馬越
486 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:14:37.72 ID:3z40eoxk0 -=彡 /} / | ヽ ≧、 . / l |. /、 ///,斗ハ } | ヽ { イ { |/r= ´/ィ==、 } イ八 リ . `{ ゝ { ヒリ ヒリ j/ ト-ゝ jノ 何故でありますか兄上殿? ∨{_彡 '''' ' ''''' / ハ / ヽ 八 r 、 厶ィ´ } ( 天下静謐のまたとない好機では? イへ >、` , |ノハイ⌒ `フ } /ヽ、___ r≦|| |、 __/ ||==ハ | ||. | =/ || / } . |ヽ,||_| /___|| l | ,' : : : : : : : : : : :/|: :八:.: : : : : : : :.|:∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :. 晋 平昌公 司馬模 i.: : : : : : : : : :.:/ ::|::,′Y: : : : : : :.|:::∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : キ |.: : : : : : : : :.:/:::::::レィ:::::ゝ: : : : :`ヽ|、 ∨ :,、: : : : : : : : : : : : : : : ! |: : : : : : : : :/七千:::::::::::::::\ : : lヽl:::::`∨ー:\: : : : : : : : : : : : : ! |: : : : : : : : :L,,.. -‐-、:::::::::::::::::::::,-‐-- 、::::::::| : : : : : : : : : : : : | l: :ii.: : : : :.:ム´ .ィ `ヽ ::::::::::::::::::::: ィ ̄ヽ `ヽ、|: : : : : :|: : : : : : :| l i i:.: : : : : :!! { llll. l :::::::::::::::::: { .llll l ' l: : : : : :|: : : : : : :l どうして身一つで 从,l.: : : : :.:| 乂_ノ 廴_ ,ノ i: : : : : :i: : : : : : :.! 河間王の本拠に行かなきゃいけないの? i: : : : : ! |: : : : :.ノ.: : : : : :/ ∨: : : | ;: : : : :/: : :∧: :/ ∨: : ゝ ,': : : :./: : :/ ∨ ∨: : :> 、 ⊂⊃ ,i: : : :/: :/ ヽ: : : : :|`≧r . __ <´、/: : :/レ' ゝ: : : i ∨ , < r个 イ リ / :/- _ \: i┌爪 !,,..--,、/ // 〃 く ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東海王は詔勅に応じなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『東海孝献王越伝』によれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .謙譲して受けなかったとあるが、命の危険があるのだから当然だ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
487 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:15:13.03 ID:3z40eoxk0 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 では、長安には穏当な物言いで伝えておきます | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 / i|. i| i|ー―> \. ` | { { i| } } リ { { {マ i|∨ } } / Y ; ==-ハ{ ∨i| マ -==ニ ' /}′ マハ il从斗≠ミ Y ∨斗≠ミx }i / / }∨ 小. じr沁 じ芹心 }i / / よろしく。 | マリ从∧ V辷リ 弋辷ヒリ }i } / / | ∧ ' }i / /ト 兵を整えると同時に、 }ハ 小 ' /イi i}/ /i:i:i:i:i:i:i〕iト 天下の情勢を見極めるまでは迂闊に動けないよね ノ ∨ {込 _ __ } / / |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ∨ i{i:i:i:i:i> 彳从 /}/ i!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ∨ i{i:i:i:i:i:i:i:i{ ≧=≦{、ヽ ノ } , i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: Y {i:i:i:i:i:i:i:i} ,{ /ノ.イ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: {i:iYi:i:i:i:i:i:i:j {ー―:/ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
488 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:16:09.42 ID:3z40eoxk0 . //: ::/: : : : : :| : :| : : : : \ <://:/:/: : : : : : : /: :/: :|: : : : : ヽ.__ ∠: :| レ'_ >ク: : : イ:/|:_/」: : |: l:\ノ //: :レ'´ イ斗≧/ 丐</:/:ハ: :ハ .ィ{7 /ク《 辷ノ 辷ノ》彡/: |ヽl: | . / |l ‐'イ: : マ__ __'__ ノ: : : / : |/ では兄上殿。 . _/l l〈 |{: ト-- く { | -=ニ -‐/// /´ ', ぃl `ヽー.}>`ニ´ r<ィ-‐ ' 私は冀州の都督として鄴へ行って参ります。 / レ<,-、___ -‐_| ヒ'く .〈 _ / ヽ\| l {‐-_-‐| ` ー- 、 .有事の際はお声掛けを ` ー- 、 ', |l '、 「―― / //ハ . `` - 、 ヽ ' ハ\\ハ ┼ / ///| . `` l ヽ`ミト ゝィ= '´ _// | | `>〈__〉<´ | | : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :. |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : ! |l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : ' |l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : / ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : ' ',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: // ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ // 成都王の残党に気をつけてね ',:从: : : : : : : : : V: : | 〔 ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉 __ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 / ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く / \ ', : : : / `Y _ノ 人 ,′ \: : / / ´ ノ /-- 、 |:./、 ′ ノ、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ただ、この詔勅は東海王にとって悪い話ではなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 弟の平昌公司馬模を冀州の都督に据える事ができたからだ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
489 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:17:28.94 ID:3z40eoxk0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } 【司馬騰】 【司馬模】 /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´【司馬略】 r'´ `ヽ } ○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ○ > ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r-v'γ ヽ ハ_ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .青州の都督に高密王司馬略、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 并州の都督に東嬴公司馬騰、そして冀州の都督平昌公司馬模。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: いずれも東海王の弟であり、彼らで三州の軍権を握るに至った ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
490 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:20:00.71 ID:3z40eoxk0 【紀元305年春 晋 徐州 東海国】 , ::: ,:::::::::,....´::::::::::::::::::::::::::::::::::::< /::::/::: /::::::::::::::::: ,..:´:::::::::::::::::::::::::::...、 /:::::: ':::::, :' :::::::::::::::: ,:::'::::::::::::: ,:::::::::::::::::::::::::..、 、_/:::::::::::′/:::::::::::::::::::: /:::,::::::::::/ ::::::::: /'|:::: ,::::::..、 `ヽ:::::::::: , : /:::::::::::::::::::::://:::::::, ':::::::::::::: / |:::/:::::::::::. /::::::::: /:::/:::::::::::::::::: |:/__::::::/::::::,:::::/::/ }/::::::::|::::::. /´|::::: //:,::::::::::::::::::: |'::::::/::::::/:/|:/ /'|::::::::,:::::::::} |:: /:::::::/ :::::::::::::::::: レ',z≧E≦_`ヽ{' / ./::::::/:::::::: ' |:/:::::: ,::::::::::::::::∧:: | 寸i:'fj::し ` _/::::::/,::::::::::' 八::::::::|:::::::::::::::::::::::::| ',i{_:::W ,zュ、ヽ:/::::::::' /´|:::/::::,::{:: 、:::::::: ∧{ "´ ,'iC} /:::::::::::イ |:::,:::/ヘ{ ヘ::、 :: { ヘ 〈;:' , ::::::::::, }/::,::::::::::::::ヽ:、::{ `/:::::::::イ |:/|::::::::::::::ノ}へ{` - 、 ̄ノ:::/ }' .|:::::::Y´_/ \ , イ/:' >- _∧:: /{i\ ./`>.、,....令::/l::| r‐' zzュ、_ニニヘ:{ {i{ 、 ./ュ、:::::::::::イ/ ヘ{ . , ´ニニニ ヽ.⌒ー'ヘ<>.、.\ {ヽ |::::::/ }' /ニニニニニニ\ニニヘ .<>.、.\ | }'|/ニユ、 . / ニニニニニニニ }ニニ',. <>.、.\l. {i} |ニ} ../ニニニニニニニ 〈ニニニ',\ <>.、\ {i} |ニ/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それでも東海王は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 永興二年(三〇五年)の前半の間は形勢を観望していた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
491 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:21:50.16 ID:3z40eoxk0 【第九十五回幕間参照】 : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : だけど、何か大義名分があれば話は別。 |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ .都へ行ったら、 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ .私の手紙を持って楊篇という人を訪ねてみるといいよ。 : :\ 、 { ノ: /:.| : : |i \ ア: : : : | 申し訳ないけど、私にできるのはこれぐらい : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ /:/::::/:/:::|::::::::::;:::::::::Y::マ /::: /::::/:/:::: |:: /::::::V/:::`ヽV/ 八:::::|;:::_」L|:::: |:/廊」_|::::/::::〉V/ _..ゞ:{´从{. \:|::ノ ソ //l/:ヾ、 {::::::|/,竓竿ミ ` ,竓竿ミ|:::::|::|::::::::`! |::::::|:∧乂ソ , 乂ソ`!::: |Y:::::::: l! |::::::|::::/, r 、 " ,::::: |ノ|::::::::l! ありがとうございます |::::::|:::::个o。 ` ´ .。si"|:::: !: !:::::::l! |::::::|:::::::|_:::l`¨ ´-‐‐7:|:::: !: !::::: l!. |::::::|:::::/ニニニ>┴‐=ニ''|:::: !: !::::::l! |::::/:::/ノ`ヽ=/ニニニ==八:::::';::V/:l! /::/:::/.| ,}/O≠ニ====\:',:.:V/! ./:./:.:/_入 厂ニニニx=、[===]|\:.:V:ヽ 晋 皇甫重の養子 皇甫昌 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 前回の幕間で述べた皇甫重の話はこの時期の事だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
492 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:23:18.19 ID:3z40eoxk0 【紀元305年4月 晋 徐州 東海国】 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ 長安から連絡がありました。 ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 .皇甫昌殿と楊篇殿は殺害され、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | .羊皇后は張方によって廃位されてしまいました。 | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 | |ニニ /ム. /イ リ '. 冀城の皇甫重殿も力尽きたそうです |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.: '. / イ. i| i|. ` \ | }、 . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉:.:.:.:.:.:.'. / i|. i| i|ー―> \. ` \ . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.'. . ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:} '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧{:.:.:.:.: / . '.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / \:.:./ \}:.j:.:.:.Y´ __/ .}/ 7⌒ヽ / / / \_ . ′ \| / //´ ̄ Y . / .// .|∧ /____// ./ }i:∧ | { / Wi:i:i∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } だが、盤面を見た限りでは東海王に好都合な状況になりつつあった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
493 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:24:19.87 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 左国城】 .,、 盛楽 令支 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 〇 /´ / r'´  ̄ヽ, .○ ,r'´ r' r‐ \__人_人从_人_人从/ } { ,.、_ノ _"7 / _) (__ / r' 太 / 'ー'´ ) 大変です!! ( ./ ノ ○ ヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ } /ヽ_r' _r'´ { ●左国城 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } .○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ, /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 > r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ ○長安 ○許昌 ,ヘ' ヽ \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ |'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ! |/\ 、 ゞ-イ // . ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ 天下の情勢は混沌としていた \ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 〉―ァi'´ \ :::::::: | . /_ア^'┘ `ヽ、::j └ ′ `
494 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:24:48.87 ID:3z40eoxk0 (~) γ´⌒`ヽ . {i:i:i:i:i:i:i:i:} . (´・ω・` ) ≡("" (mへ◎へm) ("⌒(" 拓跋部が攻めて来ました! /_,/>ノ、 (⌒("≡ 〈/")/_ノミ ≡≡(⌒ (_/^~ (⌒(("⌒;; /  ̄` ー -- 、 `/ ヽ |/ \∧ __/ / ´ ̄ ̄`>`Y 厶,/ハ ヾヽ -ー:´.:ノ/ / | / | ハ: :\ /: : : : :.∨ / / l / 宣 | / i|: : : ヽ /: : : : : : : / / l ート、L__ |/ __}: : : :/ {: : : : : : :./ | | ヽ/ ´  ̄ .,': : :/ : : : : : : :/ / _| | ,ィ示テミト、 ,ィテト、ト; :./ \: : : : ソ / / |\ ! ヽ 代ノ} {ヘノ!. ハ∨ \: / / ヽ| \ | ゞー′ ゞソ ,' | ヽ は? / ∧ l ヘ U ヽ |. ! ', / / ヽ | { __ ハl ハ / ∨ \.! ',\ ( ノ イ ヽ|/ ヘ . / |、 ∨!≧ュ 、 ィ´ | 〉, / _ _| \ ! \  ̄ソ`ト、 |_ / l ./ヽ、 /::::::::::| \ | ∧ ∧ | ヽ |/\/ } ヽ/:::::::::::::| \ !:\ / ‐十ー | \.|::::::∧ / | 漢 丞相 劉宣
495 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:25:39.04 ID:3z40eoxk0 /  ̄` ー -- 、 `/ ヽ |/ \∧ __/ / ´ ̄ ̄`>`Y 厶,/ハ ヾヽ -ー:´.:ノ/ / | / | ハ: :\ /: : : : :.∨ / / l / 宣 | / i|: : : ヽ /: : : : : : : / / l ート、L__ |/ __}: : : :/ {: : : : : : :./ | | ヽ/ ´  ̄ .,': : :/ : : : : : : :/ / _| | ,ィ示テミト、 ,ィテト、ト; :./ \: : : : ソ / / |\ ! ヽ 代ノ} {ヘノ!. ハ∨ ど、どうして鮮卑が私たちに攻撃を!? \: / / ヽ| \ | ゞー′ ゞソ ,' | ヽ / ∧ l ヘ U ヽ |. ! ', 同じ胡人同士で対晋で協力できるはずでは!!? / / ヽ | { __ ハl ハ / ∨ \.! ',\ ( ノ イ ヽ|/ ヘ . / |、 ∨!≧ュ 、 ィ´ | 〉, / _ _| \ ! \  ̄ソ`ト、 |_ ,レ''¨¨爪|¨¨`ヽート| ./ヽ、 /::::::::::| \ | ∧ ∧ | ヽ | トァー⌒ヽ__ル | ハ ハ ヽ/:::::::::::::| \ !:\ / ‐十ー | \.| rーZ ⌒ ´∧/ヽへへ}、__ ソ'〃/ 从/ィ ヽ /从( /从(ソ | |. | | 、./ / | ,イ.xtッ≧ メム_ノ ノ .ノ| __z-ー=彡.| |ミミミ イ =tォイ___/lハ rzイ// ノ イ| レ' 〉ミ 」 彡'ii, l | ヽ、 (〃{/ ,,彡イ // .ム<二二ニア |\ ,| ハー-、 ル < |// -ーヾz:::::. | >- 、 ヽ ヽ r< ,ノ./ イ´ / .| `> 、.| | \ ,リ| / / l |ヽ >、 | \ 、. ノ/ rーイヽ ´ ̄j | | 〉 / 漢 漢王 劉淵 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋の永興二年の事 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
496 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:27:42.24 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 西河郡】 _ _。ァ/ _..,ィッゞ .┌ _。+・'" .,.、-ヘ 彡.γ'`へ, l.(( __,。+・'"ィ.二ぅ ヘ.:.:.:.:.``'〜彡ソ__,ノ,__,L l ヘt_ ._。+Lツ_r--l.「二l ``'〜、丿-┐ミl_.ヘ,,,ヽ l fヘ 。+・'"´ └-,.j ノ `ー‐'゛ヽ \/へッU .へソ,,t .,__ __ l_ _).) /彡ヘミミ.. .「"'イ _.,ノ /`ー'lL=」l`U‖ ‖:.:.:. l ((Ul_.} _ ).;.;./ノヘミノ .ノ_((// .j//UUUUUj└='〜‐‐''"l"''´ ).) ヘ__ヘ /.;.;.l/_」.;.;ミ_,.// ̄/ ./ヘ//UUUUlj/ ,,,,,,,l,,,,, f┘ `"'・+、.,_ .ヽ--'゛.;.;/l!!!!.│. / ./__/__jヘ_[(0)}┘彡彡ミミミミミミミミミミ `"'・rヘ., /ll/ j.;.;ヘ!!!!L/L .l/UUUUヘ メll 彡彡 ll::::::::::::::::::::::::::::::ミミミ  ̄ ̄ ./.;.;ll.;.;./.;.;ノ_,.、-‐''´´ソl.UUUUUj メヘ.;.;.;.;.;.;ll:::::::_,....,_:::::::::::::::::::ミミv r──,''"´メメメメ/i!iヽ l.UUUUUl メjj.;.;.;.;.;ll:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ミ彡 ./彡彡/_,.、--‐''"´ li!i!i!j .ヘ.UUUlU」 メll.;.;.;.:ll::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ミ彡 /彡彡/_,.、--‐‐'''"メメメ\__〕.UUUj/ メ ll‘``'〜、、::::⌒ヽ,_::::::::::::::彡 彡彡彡lメメメメメメメメメメメ\.UUlj/ メ ‖``'〜、、,./┌--- /:::::彡 川彡 lメメメメメメメメメメメ│ヘ__/ メ‖ヘ _,.、-‐''┐ (::::::::.//:::::::::ミミ ミミミミ lメメメメメメメメメメメj / メメ::::::::::::::_,.::::.} ヽ:::://::::::/ミ ミミミ ヘメメメメlメメ::::::/--f .(、-‐''ヘ-‐''"´ )::::.j /::::// ::./ 彡ミ ヘ / /ヘ::::::::::./ / 。+=+。 丿::::l .L ./ 彡彡 /:::::.ヽ:::::/ └===== __ヘ::::‖ .''''´_ \ 彡 (::::::< .):::::( │ / ):::::l ヘ::::ヘ ヘ::::\_ └ /:::::│ ヽ::::ヽ \::\ ヘ./ 〕 ヘ ヘ \ \/ └=== ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 北魏の史書『魏書』『序紀』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 拓跋部の軍勢十万余が大挙して并州に侵入。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .西河郡と上党郡で劉淵の兵を大いに破った `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
497 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:28:19.79 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 晋陽】 , -'"_ -───- _: : 丶 /: : :/_ -───‐- _V: : : 丶 ': : :/: :/: :/: : : : l: : :l: : :ヽ: : :l: ヽ l: :l: l: ,イ_l: : : l: :l: : :l: :l: : l: : |: : l |: :l: l:l \lヽ: : l∨ ̄l ̄l: /.: :|: : | .御苦労様。 l: :l: :ハ r示、 \| ィ尤示'l/.: : :l: : l ゙Vl:\ヾ乂ソ 乂ツ //: /: / .今後とも良い関係が続くといいわね 丶li⊂⊃ ⊂⊃イ : /i:l:| レi:i:> . . _^_ , イi:i//i:i:l:| /:/: i:i:i:i:i>'l=/ >、i:i:i:i:i:i/:| ,イ<>\_ |:八: i:i:i/ヾ=─=イ { ∨i:i/: i| __/}`xく二ニ=く,_ ゝ; : .、 レ l: i:i/ |/ 介ヽ 〈 V: : 八 ,. : : : : : : : : :/: : : : : :\\;>ハ ,: : : : : : : : /: : : : : : : : : : ヽ Y }ト、 晋 東嬴公 司馬騰 | : : : : : : :ハ; : : : :ヽ: :l: : :l: : :.、ノ}: :. |:l: : : |: :./-、 猗: :./: :ハ : l: : : : :ヽ: :l {ハ : : iハ,{ニ、 }: :./l:/` }:.メ、: }: : } : }:| /: :ヽ:|/'v心 厶イ ノテ心ハ: :ノ: :ノ:ノi:| 御安心を。 /: l: : : :. ヒり トV::;刈イ:イイ : 八 /l : |: : : :i ::.:: , `゚ ''/ : : : :/ : : : :. 我ら拓跋部は大晋と共にあります {人:ハ: : : :ヽ 、__ , /: : : : : /: : :l : }:.l ヽトハ: : : i: .、_ _/: : : : : : /ノ: /: :ハ} _, - }: :lノノイ}ヽ- /l: : :/:ノ´/</:ノ /:.:.:.:.:.厶イ{:.:.Y{ i} {iノ!: /.:.:.:.:-=彡' /.:.:.:/.:.:.:.:.( ト/}―‐=.:.|/.:.:.:.:.:.:.:.:\ 拓跋部 大人 拓跋猗㐌 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 并州を治める東嬴公司馬騰の要請に応じたのだという。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時拓跋部は三人の大人が分割統治していたが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この際は部族全体で求めに応じて劉淵と交戦している。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 戦後、拓跋部の大人の一人拓跋猗㐌は東嬴公と盟約を交わして帰還 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
498 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:30:51.02 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 参合陂】 ''::::::::;;;;::::::;:' f゙.::;;:j!V|i|vλ! /! i|iミ!r-ミト,:.ヽ、 ,イ彡|!il|ニi|:;;;:::i|::i:.:i i| |:::彡i! i|ニi|:;;;:::i|::|!.:! | l::::::::iリ ト-ゞ≠|!j!:.:|i:! Y::::::! j|`¨ニrzリ_k i!!| |!:::::| !::::::::::::::::::::::!|i! !::::::! !| ;i!: jヒニk _ji|:}! 人::::| !|zr-=-ニ,:-j|:|! ,.イ:;:;:;:ヘ!川!>―_-=人jト、 ノ.;:;::.:.:;:;::i爪::::.ー..-.,―;:':.:.:.`〜、、 ,..イ.:.:.:.:.:;;;;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶 ,.イ:;:;:;:.:.:.:.:;:;:;:.:.:.:;;;;;;;:;:;:;:;:;:;.:.;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:.:.:.;:;:;:;.\ .,.,.,.,.,.イヾ/;:;:;:;:;:;:;;;:;:;:;::;:;:;:;;;;::;;;;;;;;:;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;:;:;: /:/: : : : ;イ: : : : :、 : : : : : `ヽ..ハ :;:;:;:;:;;;;;;;:.:.:.:;:;:;:;:;:.:.:.:;:;:;.:.:.:;:;:.:.:.:.:;:.:;:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;:; ‖: : : : : / {: : : : : `、: : : : : : ヽ : '、 ./: : : : {: /_'、: : : : _`、:、: : : : : '; : i ./: : : ::ィチ'_ \ : : : ハ}¨:ヽ、: : :! : ', /:{:'、: : : {.ィ=ミ `、: :/'テ=x} }:/: : : '、 /: :ヽ \:〈 {ハ イ .ノ ′ |ハ イ 〉': : : |: : : '、 ./ : : : : : : \ー ′ ー ' ./: : : :|: : `、', 我ら拓跋部は晋朝と共に匈奴の賊と戦い…… ‖: : :|: : : : :'、 ′ ./: : : : :i: : : : !'、 .|:!、: : '、: : : : :\ V__フ /: : : : : :′: !: | } '{ `、: :`、: : : :`、> 、 .,.x≦': : : : : /: : /| ;' ′ `、 ヽ\\ : : : V L_`_´_.ト‖: : : :〃:〃 ノ′ /ヽ: : :| ) f^i ∩/| : : // ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その一部始終を刻んだ石碑を代郡の参合陂という地に築いたという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
499 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:32:27.06 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 左国城】 /  ̄` ー -- 、 `/ ヽ |/ \∧ __/ / ´ ̄ ̄`>`Y 厶,/ハ ヾヽ -ー:´.:ノ/ / | / | ハ: :\ /: : : : :.∨ / / l / | / i|: : : ヽ /: : : : : : : / / l l l |/ __}: : : :/ {: : : : : : :./ | | / ̄ヽ/ . ̄\.. .,': : :/ : : : : : : :/ / _| |. ィ⌒'. .'⌒:}: 、ト; :./ \: : : : ソ / / |\ !. | | | ト.. ハ∨ 胡人と胡人が戦って何になるのですか…… \: / / ヽ| \ |. 乂.丿 乂.丿.,' | ヽ / ∧ l ヘ |. ! ', / / ヽ | { ρ ハl ハ / ∨ \.! ',\ イ ヽ|/ ヘ . / |、 ∨!≧ュ 、 ィ´ | / _ _| \ ! \  ̄ソ`ト、 | ./ヽ、 /::::::::::| \ | ∧ ∧ | ヽ | ∨//,∧ /ゞミ∨j从リ} \ `ヽ 丶 : : : : ヽ/:::::::::::::| \ !:\ / ‐十ー | \.| . ∨//,∧./ ,イ. : : .>、:八 ` ハ ハ: : : . i:. ∨//,∧ゝ ' /. :/ ム: : :) ,ハ ! ハ | |!: : . |! .∨//,∧ ,イ/ゝイ〃v:/ /ノノ | !! :. jl: : : ' 、 ハ ./∨//,: / /: :ゞ'_イミ:.、/ 人|八 ノi |: :. |! /イ . \ 从ソ∨ . :' :,イ/ . :/、: : : : '´゙_ __イ'_ ̄__ー=ミ' i/ '; ∧ム∨ \ `ヽ.:/ : : 〃 . :,イ.`Y: : : : : : ´:7≧' 弋ゞ'ノ フ /,ノ ,イ/ }从 .∨ 話はそう単純ではないのだよ `ヽ./ .: ,.' . ::/彡 .j .: : : : 'ヽ: : : . ̄ ̄ ̄´・イ / .! .'ハ .∨ \ヽ ./ .,イ . : : ; '、>、' :: : : '´ =彡 ' '゙ .|/.|: .'.: . `ヽ ./ ノ .: : : / ' ' , /イ ,イ〃 |!ト、|: :.ハ | i .: : / ,イ: \:. イ //.i |:|/ ` <\ |! . ∧ '´ . : : ノ⌒ヽ:. !: . : ::// ,' ∧////,` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 胡人同士で殺し合う。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j いったいこれはどういう事なのか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
500 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:33:26.77 ID:3z40eoxk0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .この時代を語る際、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ よく漢人の圧政に立ち上がる胡人という説明がなされる ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
501 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:35:34.76 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 西河郡】 ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡 (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡ミ彡)ミ彡) (~) ,,从.ノ巛ミ彡ミ彡)ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡)''" γ´⌒`ヽ 人ノ゙ ⌒ヽ 彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)''" {i:i:i:i:i:i:i:i:} ,,..、;;:〜''"゙゙ ) 从ミ彡ミ彡)ミ彡,,) √( ´・ω・) ,,..、;;:〜-:''"゙⌒゙ 彡 彡ミ ,,,lヽあ゛〜 よくも今までこき使ってくれたな! | (:::..、===m==<|::::::゙:゙ '彡 ) |__= |:::. |::. | ' ``゙⌒`゙"''〜-、:;;,_ つ .死ねッ!! (__)_) ゙⌒`゙"''〜-、,, ,,彡ヽノ⌒''〜''" "⌒''〜"し(__) ` ...|\_/ ̄ ̄\_/| ミ |\_/ ̄ ̄\_/| 奴隷がキレた! .ミ\_| ▼ ▼|_/ ミ \_| ▼ ▼ |_/ ⊂_´⌒つ 皿 /つ ピュー \ 皿 / -=( つ┯つ 匈奴の反乱だ!! -=≡/ / // -=≡(__)/ ) -= (◎) ̄)) ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この説明。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 飢饉と人狩りに苦しんでいた并州の匈奴には確かに該当する ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
502 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:36:40.98 ID:3z40eoxk0 【訓練された胡人の例】 _V_/__/^ ー ヘ >--- ヘ__ニ=-} ニニニニニニ=-ム/ V/\`ヽ〉 ニニニニニニニニ≧s。.. ノヘ ___Vイ ニニニニニニニニニニニニニニニ=-_ `~^ -=ニニニニニニニニニニニニ=-__ ::::::≧s。 ~^'' -=ニニニニニニニニニニ=-__ ::::/:::::::::::::/:::〕iト.. `~^'' -=ニニニニニニニニ=-__ ::':::::::::::::::;:::::::::::::::::::::/メ::::..... ~^ -=ニニニニニ=-__ :::::::::::::::::i!::::::::::::::::::/:::::::::::ヽイ:::≧s。 ~^'' -=ニニ=-\ :::::::::/ ハi!:::::::::::::::::'::::::::::/ l::::::/::|!:: |i≧s。.. ~^ -=-\ ::::::::i{ (:.:i!::::::::::::::::ト,,:/ |:/:::(\八:.___ 〕iト. ~^' ヽ ::::: 八 Y::::::::::::::::i ~^_ ノイ:::::/\\\ `~~^^''〕iト、_} 我が名は慕容廆。 ::::::::::/ヽi!:::::::::::::::; (_(` ー‐ 、/:::... ::::::::;:::::::イ::::::::::::::′ /ノ' ̄ ヽ::::::::::`::...、 慕容部大人にして、 ::/i::/ |:::::::::::/ __ , / ̄_{:::::::::::::::::::::\ 晋朝の鮮卑都督たる者。 ≧sイ. :八::::::::; (:.:.:ノ イ (//, -- 、:::::::::::::::::::::::.. ニニニ=-∧::: { ヘ /:/リ 〈/ \:::::::::::::::::::::. そろそろ新しい官職が欲しいですね ニニ==-/_∧: {≧s。Y:::::::; ー::::::::::::人ヽ ニニ==-/_∧:{//} ::::/ 「ー=彡 八 ニニ`ヽ=-/..ノ, /ニ/.ノイ 〉 {_______,,.. く ニ==-ムニ_/ /ニ/ニ= イ : , 二ニニ=-V__,/ニ〈ニ./ ノ i ′ ニニニ==-\ニニ∨ | , 二ニニニニ=-\=-\ : ′ 慕容部 大人 慕容廆 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかし、北方辺境に小国家を形成していた鮮卑諸部は異なる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼らの主が晋王朝の権威を借り、官職をもらっていたのは以前述べた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
503 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:39:16.32 ID:3z40eoxk0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 前回登場した鮮卑段部の段務勿塵などは爵位すら得ている。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: .太安二年(三〇三年)の話だが、 ∧\ マ三ソ| \ これに関しては、王浚が何かしら仲介したのだろう ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / __ __ ‐=ミ 、丶` \)_ , , | L)\ ', / l ! X |ー=7 V) , {務.八_| |L/ /}フ ', Vj矜 | |ソ ィ /ハ , 〈 | リ }/ ', ', ____ マ__ | /_ ‐」┐ , 遼西公! \ /⌒ \r l √-‐/⌒\ ', i / ノ⌒){ j/ /// ⌒\ , | 何と良い響きか!! < /Lノ ⌒ / /i{(/  ̄ } ', | __ノ _// { {i:i:、\/⌒ 〈 !  ̄ ̄{( ノハ vi:i\|/ ⌒ ', | | /j个=‐ ≦\ ー⌒ l_ ィ=f⌒ | l 、丶`i:i:/\\ ⌒ ー=ア⌒}i:i:i:i:i:{ !ノ /(i:i:i:i:i:i:ij //⌒ ̄ ─=ァ⌒ ji:i:i:i:i:i{ / \i:i ィ // / _/i:i:i:i:i:i:i〉 /\ / j{ { { { 厂\__/
504 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:39:51.23 ID:3z40eoxk0 _,..、-''"~""''';,‐-.., `゙''ー-、,__,,..-‐''"'''- ._,,..-‐''~"~"'''''‐- ,__,,...-‐ '''"" , -'" ``丶、. ::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''.:i;;:;: :::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:i;;:;:.. ...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:.il.::::::::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:il::.:.... ...::..:..:..::::..:..::.:..幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵:::..:... ', "゙ _,,.-‐''"_,,゙ __,,.. .-‐'''""~ ,,.. ''' _,,.-‐''" _,,.. ' ┌─┴┴─┐ │ .拓跋部 .│ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ └─┬┬─┘ r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ ││ \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l "''゙"''゙" _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ |'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ! 拓跋部は魏末以来、中国と関係を持っている |/\ 、 ゞ-イ // . ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ .\ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 〉―ァi'´ \ :::::::: | . /_ア^'┘ `ヽ、::j └ ′ `
505 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:41:26.48 ID:3z40eoxk0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 胡人にも二種類 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< こうした人々にとっては、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 晋王朝が倒れたら損しかないのである。 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 劉淵個人の本音も似たり寄ったりだっただろう | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
506 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:42:53.90 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 并州 左国城】 /  ̄` ー -- 、 `/ ヽ |/ \∧ __/ / ´ ̄ ̄`>`Y 厶,/ハ ヾヽ -ー:´.:ノ/ / | / | ハ: :\ /: : : : :.∨ / / l / | / i|: : : ヽ /: : : : : : : / / l l l 宣 |/ __}: : : :/ {: : : : : : :./ | | / ̄ヽ/ . ̄\.. .,': : :/ : : : : : : :/ / _| |. ィ⌒'. .'⌒:}: 、ト; :./ \: : : : ソ / / |\ !. | | | ト.. ハ∨ \: / / ヽ| \ |. 乂.丿 乂.丿.,' | ヽ / ∧ l ヘ |. ! ', / / ヽ | { ρ ハl ハ / ∨ \.! ',\ イ ヽ| //__/_/ / | ヽ \\ ', . / |、 ∨!≧ュ 、 ィ´ | r┴' / / `∧ ! /^\< ̄ヾヘ / _ _| \ ! \  ̄ソ`ト、 | // / / ,、∨,、 \ヽ \\ ./ヽ、 /::::::::::| \ | ∧ ∧ | ヽ | ∠..ノ / / / ∧ヽ|/∧ヽ ヽ\ ヽ ヽ ヽ/:::::::::::::| \ !:\ / ‐十ー | \.| r' / ,' / /l /´`"゙`´ ', ! 、 ', ヽ\} ........_ { l リ ,' 从 リ | 〉 } } リ .:´ `ー:.. |\トヘ匕L.._,. 、__/厶∠L/ l lイL ー ´ _..._ :.:.ト、ゝ弋‐辷テミ、 ,ィ辷テァ//|,.イ ヽ\ー- 、 / ..::´ ヾ、 .::|l lヘミi` ̄彡 | ヽ ` ̄´/ // ! ` ‐- \`ヽ \ もう引き返せない。 _,...ノ .:: ノl トゝミ彡'7 | //,' |ヽ `¨ ー- _....ノ ノ ..′l |ヘ三彡゙ ┘' ,.フ / l \ ` 并州の晋への不満分子が集まっているのが幸いか ,'/ :. :.. | ', ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/l l | ヽ / :. :.:../| l l| \ |ヽ|´ | l l| ',. . ,' ヽ、...` :.....__...:.:.:.:...... ー'|ヽl | l l ト、 | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 劉淵に自立を説いた ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .并州の匈奴の人々は前者に属する。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 結果、鮮卑他との連携を当てにしていた彼らは孤立。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 拓跋部の掣肘を受ける結果となり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ この時点では西晋を滅ぼすなど夢物語に過ぎなかった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
507 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:43:34.72 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 益州 成都】 . .:. . . . . .. .. . . :. ....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""'''' . ;;;;;;;;;;;''''''"""'''"""" ""''''''''':::::......"""''''''"""'''' "';:,.__, ""''''''''':::::......"""''''''"""''''… .,.,;:;:;:,.,.,_ """"''''''''''':::::::::;;;;,,,,,....._ ""'" ....,, :.:.. .. . . .. .. .. . . ::::;;;;;;;;;,,,,..... ...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"" .. ... . .. . ""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,:; __ ____ __ ___ワアアア! | | | | | !+|i | | ___ i| ̄ i ┌‐┐、 .l ̄| ̄! .┌┬ ___ ,.ィ! !_┴―――――| ii |―----------------.| | i⌒i| fニニニニニii| | !ニ.|| |n. ! | .! | -,;-、||/ | |i | ii | i .i| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i | |---┴.,| ;.i:; i!|,.,.,.,.,|;';:!i.,,。;,.;;:。;:,、,,.,.,.,.;,!,.,ii _ _| n ,::、;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;;i|:、;i_;;|:。;:;;::、;,.;i::。;:,.;;,;,;:i|_,, |;::_、,_.;_;:_。;_:i _| |,,,., ,.,.. .|! ,.;;,.;iヾ';.,,、;;::、;,.;;:。;:;;::、;,.;;:。;:;;::)i |= (;:;;::、;,ヽ.:;:;:;:;:;:;:,.;i;';.,,。;:;;::、,.;;:。;:;人;;从;;;;::;:;:;:;:;:;;;;:。;:;;::;:;..,"'`',:'':'`::、; ,;';.,,;ヾ:。;:,.;;:。;:;ヾ;::、;;;::、ヾ;,.,.;i;,.;,;:⌒ヽ ヽ。;:;;::、;,;.,) ノ。;:;:;..,"'`',:'':';;:;..,"'`',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;..,"'`',:'':'`::'` ,,.;;i;';.,,。:、ヾ;:;";`;:;";:ヾ;;::、;.;,.;;:ヾ。;::,.;::`ー、 `ヽ。;:;)ノ、,.;i;';.,,;;;:;..,::.;;'' ;;:':';;:;..,"'`',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;. ,.;i;';.,,,.;,.;:、;:ヾ;":;";`;:;";ヾ:。;:;;::、;ヾ;:。;:;:、: ヽ ヽ;:;;::、,.;i;';.,,;::、;:;..,"'':';;:;..,"' `',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;. /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 一方その頃、益州成都 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
508 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:46:46.70 ID:3z40eoxk0 !、ゝ-' ヽニ二 ノ l 人 ̄`ヽ ー- ニミヽ し,. /ヽ._ノ __jノ /,.ニ=-\ミ、 ヽ、.._ ヽ\/ llレ ,.`¨l li /∠,.ィテ-、 lトミ、 ,.ィ -、ヽ、il ヽ-‐-.l. l ー' ,.イフノ/ !ヽ、/ ∠ヽ. l、 i l 「r‐-_ヽ, ,. 、 ̄ l ろ ノi l レ‐' . マFツ.フ ヽ l l i └' ノ'i ヽ ゙i´ 〈 ‐ァ , ト゚..-‐'i"|' ./ヽ 、 `゙ ' _..ニブ .l:::: l. i/、 } \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ゙、 `¨-'´,.ィ ノ::: /:::::l ,イ..,,__,,.. 、 ) > . ヽ `¨´ /:::::./ファ::::::::l ヒュ ⌒ヽ ', < 大成万歳ッ!! > \ _,...イ/ヽ//ィフ,:::::::::l__ミヽ r' < ( ヽ-‐''":::::/ ///彡l彡!::::::ノ:::ヽ、ニヲi /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ {:::「l ̄ /:/// 彡'ヒノ::/::::::::::::`:< r‐、, i⌒i i⌒Y 成 皇帝 李雄 \\ /ヽ |/, '/, ∨ ∧ ∨:∧ .∨, /, r.、-、/ / . ,ヘ__ / / \\ rv^! /! /^!___ ,へ /^i、\∧ ∨/∨ ,r‐\\\/ ∧ ∨〈 ̄',/ (∨ | || / ; ; ‖ /\ \ \ .| ', \! /、 ∨ |У^!\\\ _/ ∧ ∨',. ,/ (\':,Y } .∨ レ' ‖/\ \ \_', ヽ ヽ .|/ 〈_/_〉 ,|/ ( \∧ ',| |/ \\\ ; / /,\ |/ !/) ,/|/ \、 \ ',: | \ ヽ ,′ / _i^i^i^ii^i.,'^,', ヽ |/ 弋_{ 才 、 \ ヽ ; { { / | ! ! ! !| |' //, :::∧ | //、 Y\_ .:〉 ./ 八 乂 \/\ .ヤ / .ハ ::::∧ ∨ |__>、 / /// | ,′ ヽ ヽ /^! キ | / ∧ :::\__ /\ 〈///// //// | {_ (_入___/ ヽ 乂__入 丶/ |ヽ アヽ ./ 〉、 ∨//>///// ::\ 〉\ | ∧ \∧__/〉イ /..: ! // |/ . ///\ ∨//\/// \ / )\. | :∧ \//\/_、+''" ̄ /| ,/ ,//////\'////.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 永興二年六月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李雄が皇帝を僭称した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『魏書』『賨李雄伝』は国号を大成としたと記し、 `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『恵帝紀』ではこの流民集団の国を蜀と呼んでいる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
509 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:48:11.08 ID:3z40eoxk0 i ノ jノ 、}! } }、 ノ{" {ヽ |' / -==ミ、ノ ソ Y j!,=ーく }、{ γ, -、 }}iノ⌒¨ヽi" r=ミ、ヽ λ〉 }! {;;;;;j! /"ィ⌒ヽ }! {;;;;;;リ ル }ミ} {fヾ__ イ {;;;;;;;;;リ ,j!、_.ノ { Yミゝ} ヽ__ `"¨彡' }彡 /ミ=、ィ{ (rヾ!{ ゞ=ミ、  ̄ ,,.=彳j 我が国の法は当面の間、法七章を継続する!! ヽ`"´}ソヽニ、 :i <術ァ冫 ,ィ術ァ 'ノ、 _斗匕三{!={i∧ i i" {゛ /三=ミー‐ 、 //三三三三{三!{{ハ 、_〉 /三三三三ハ . /'三{i三三三三=ヘヾ、\ こー'´ .イ三三三三三}i} . Y三{三三三三三ゞ(ら) ヽ __..イソ三三三三三j!リ . }!三三三三三三ゞooォo。} {。ォooo。,三三三三/ r‐、, i⌒i i⌒Y \\ /ヽ |/, '/, ∨ ∧ ∨:∧ .∨, /, r.、-、/ / . ,ヘ__ / / \\ rv^! /! /^!___ ,へ /^i、\∧ ∨/∨ ,r‐\\\/ ∧ ∨〈 ̄',/ (∨ | || / ; ; ‖ /\ \ \ .| ', \! /、 ∨ |У^!\\\ _/ ∧ ∨',. ,/ (\':,Y } .∨ レ' ‖/\ \ \_', ヽ ヽ .|/ 〈_/_〉 ,|/ ( \∧ ',| |/ \\\ ; / /,\ |/ !/) ,/|/ \、 \ ',: | \ ヽ ,′ / _i^i^i^ii^i.,'^,', ヽ |/ 弋_{ 才 、 \ ヽ ; { { / | ! ! ! !| |' //, :::∧ | //、 Y\_ .:〉 ./ 八 乂 \/\ .ヤ / .ハ ::::∧ ∨ |__>、 / /// | ,′ ヽ ヽ /^! キ | / ∧ :::\__ /\ 〈///// //// | {_ (_入___/ ヽ 乂__入 丶/ |ヽ アヽ ./ 〉、 ∨//>///// ::\ 〉\ | ∧ \∧__/〉イ /..: ! // |/ . ///\ ∨//\/// \ / )\. | :∧ \//\/_、+''" ̄ /| ,/ ,//////\'////.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 李雄は成都入城を果たした後、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .民の歓心を得る事に努めている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 自身の勢力圏で恩赦を行い、晋の法を除いて法七章を制定。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 漢の高祖の故事を思い起こさせるが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 晋の泰始律令が当時の人々に煩雑と思われていたのがうかがえる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
510 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:49:43.87 ID:3z40eoxk0 ,人 ト、.__..、 l l /-‐'_,...ノ / ./ ヽ_ /,.、....、ヽ レィ / /,.!、 ゙ヽ ヽ/ `Y l:::::::::} jノイ ! / //-< >‐v',ィ:::ヽ ヽ `¨"´/_.. ┴v、/ ハヽ. ',゙ト、',ヽ:;_ノ /`¨´.//,.,.ニ /ヽ. ) ノ } ヾ-' i>、ニィ i //r弋リ i Yoハ 僕が帝位に就いたのは !、i r-- _{、 - ̄ ', i´ヘ人 .范長生殿の勧めによるものだ! .`トにツ,l ′ ', .! jノ l_ノ⌒ヽ, ヽ\´ L._ r __,. / /Vヒ^ー' </ 入蜀以来我らが `¨ \ ー' '´,ィ /./イ }.l:ヽ ) 范長生殿に助けられたのは皆も知っての通り!! /"¨ ̄ ̄ ̄ ̄::::::lヽ、¨´ // /⌒V:::::}゙丶´、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::トuヽ¨ニ´ f:l i ヽ,ノ/:::::::::::::::`> ::::::::::::::::::::::OムOムヽソ) .l::', ヽ'/:::::::::::::::::::::::::::::: r‐、, i⌒i i⌒Y \\ /ヽ |/, '/, ∨ ∧ ∨:∧ .∨, /, r.、-、/ / . ,ヘ__ / / \\ rv^! /! /^!___ ,へ /^i、\∧ ∨/∨ ,r‐\\\/ ∧ ∨〈 ̄',/ (∨ | || / ; ; ‖ /\ \ \ .| ', \! /、 ∨ |У^!\\\ _/ ∧ ∨',. ,/ (\':,Y } .∨ レ' ‖/\ \ \_', ヽ ヽ .|/ 〈_/_〉 ,|/ ( \∧ ',| |/ \\\ ; / /,\ |/ !/) ,/|/ \、 \ ',: | \ ヽ ,′ / _i^i^i^ii^i.,'^,', ヽ |/ 弋_{ 才 、 \ ヽ ; { { / | ! ! ! !| |' //, :::∧ | //、 Y\_ .:〉 ./ 八 乂 \/\ .ヤ / .ハ ::::∧ ∨ |__>、 / /// | ,′ ヽ ヽ /^! キ | / ∧ :::\__ /\ 〈///// //// | {_ (_入___/ ヽ 乂__入 丶/ |ヽ アヽ ./ 〉、 ∨//>///// ::\ 〉\ | ∧ \∧__/〉イ /..: ! // |/ . ///\ ∨//\/// \ / )\. | :∧ \//\/_、+''" ̄ /| ,/ ,//////\'////.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ また、李雄が益州に基盤を築けたのは、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 涪陵郡の范長生という人物の影響が大きかった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は先年からの益州の戦において千余家を率い、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 流民集団側に兵糧を提供した縁でそのまま李雄に味方していた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、益州の天師道の教祖とも言われており、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 蜀の民は博学多芸な彼を神の如く敬い、李雄自身も篤信していたという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
511 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:51:35.55 ID:3z40eoxk0 !、ゝ-' ヽニ二 ノ l 人 ̄`ヽ ー- ニミヽ し,. /ヽ._ノ __jノ /,.ニ=-\ミ、 ヽ、.._ ヽ\/ llレ ,.`¨l li /∠,.ィテ-、 lトミ、 ,.ィ -、ヽ、il ヽ-‐-.l. l ー' ,.イフノ/ !ヽ、/ ∠ヽ. l、 i l 「r‐-_ヽ, ,. 、 ̄ l ろ ノi l レ‐' . マFツ.フ ヽ l l i └' ノ'i ヽ よって、范長生殿を我が国の丞相としたい!! ゙i´ 〈 ‐ァ , ト゚..-‐'i"|' ./ヽ 、 `゙ ' _..ニブ .l:::: l. i/、 } そしてここまで僕を支えてくれた ゙、 `¨-'´,.ィ ノ::: /:::::l ,イ..,,__,,.. 、 .叔父李驤を太傅に任命したいと考えている!!! . ヽ `¨´ /:::::./ファ::::::::l ヒュ ⌒ヽ ', \ _,...イ/ヽ//ィフ,:::::::::l__ミヽ r' ヽ-‐''":::::/ ///彡l彡!::::::ノ:::ヽ、ニヲi {:::「l ̄ /:/// 彡'ヒノ::/::::::::::::`:< r‐、, i⌒i i⌒Y \\ /ヽ |/, '/, ∨ ∧ ∨:∧ .∨, /, r.、-、/ / . ,ヘ__ / / \\ rv^! /! /^!___ ,へ /^i、\∧ ∨/∨ ,r‐\\\/ ∧ ∨〈 ̄',/ (∨ | || / ; ; ‖ /\ \ \ .| ', \! /、 ∨ |У^!\\\ _/ ∧ ∨',. ,/ (\':,Y } .∨ レ' ‖/\ \ \_', ヽ ヽ .|/ 〈_/_〉 ,|/ ( \∧ ',| |/ \\\ ; / /,\ |/ !/) ,/|/ \、 \ ',: | \ ヽ ,′ / _i^i^i^ii^i.,'^,', ヽ |/ 弋_{ 才 、 \ ヽ ; { { / | ! ! ! !| |' //, :::∧ | //、 Y\_ .:〉 ./ 八 乂 \/\ .ヤ / .ハ ::::∧ ∨ |__>、 / /// | ,′ ヽ ヽ /^! キ | / ∧ :::\__ /\ 〈///// //// | {_ (_入___/ ヽ 乂__入 丶/ |ヽ アヽ ./ 〉、 ∨//>///// ::\ 〉\ | ∧ \∧__/〉イ /..: ! // |/ . ///\ ∨//\/// \ / )\. | :∧ \//\/_、+''" ̄ /| ,/ ,//////\'////.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李雄は范長生を丞相にし、叔父で唯一生き残っていた李驤を太傅にした N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
512 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:53:06.50 ID:3z40eoxk0 , ------ 、 . /ニ><ニニo-}\ . /><ニoニ><}__. ∨| /Xニoニ><ニo-/⌒<_| { o><ニoニ><{ __ レ {XニoニXニoニ∧ ∠f} \ 巴郡に逃げた羅尚に 人 ><ニoニ>< ∧ イ 寧州刺史の李毅と俺たちの敵はまだ多い! . /\ニ><ニoニ/∧ rf / /{ {{>=ニニ二二}___.ノ 晋の苛政に苦しんだ者同士で手を握り、 .イ./ \{ { { { {/ }\ 奴らを倒して巴蜀を俺たちの国にしようじゃないか!! / // \{_{ {/}ニ} リ  ̄/\ニニ二/ /ニニニ/} }イ //ニニ∨二ミ / .// ∧ハ / } ∨ /ニニ ニ/} .} r‐、, i⌒i i⌒Y \\ /ヽ |/, '/, ∨ ∧ ∨:∧ .∨, /, r.、-、/ / . ,ヘ__ / / \\ rv^! /! /^!___ ,へ /^i、\∧ ∨/∨ ,r‐\\\/ ∧ ∨〈 ̄',/ (∨ | || / ; ; ‖ /\ \ \ .| ', \! /、 ∨ |У^!\\\ _/ ∧ ∨',. ,/ (\':,Y } .∨ レ' ‖/\ \ \_', ヽ ヽ .|/ 〈_/_〉 ,|/ ( \∧ ',| |/ \\\ ; / /,\ |/ !/) ,/|/ \、 \ ',: | \ ヽ ,′ / _i^i^i^ii^i.,'^,', ヽ |/ 弋_{ 才 、 \ ヽ ; { { / | ! ! ! !| |' //, :::∧ | //、 Y\_ .:〉 ./ 八 乂 \/\ .ヤ / .ハ ::::∧ ∨ |__>、 / /// | ,′ ヽ ヽ /^! キ | / ∧ :::\__ /\ 〈///// //// | {_ (_入___/ ヽ 乂__入 丶/ |ヽ アヽ ./ 〉、 ∨//>///// ::\ 〉\ | ∧ \∧__/〉イ /..: ! // |/ . ///\ ∨//\/// \ / )\. | :∧ \//\/_、+''" ̄ /| ,/ ,//////\'////.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ .李雄が建国した成の刑罰は寛容簡潔であり、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .税は安く労役も少ないために、民は蓄えを持ち盗賊の発生は途絶えた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一方でこの国は威儀が存在せず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 爵位・俸禄が明確でないために君子と小人の衣類に差が無かった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 軍勢は行軍に号令はなく、部隊に用兵はなく、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 城邑を攻略すると捕虜を得るのを優先したと『晋書』『李雄載記』にある _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
513 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:55:33.38 ID:3z40eoxk0 / / / . 人 `Y´ {ト、_`ァイ´ /`ヽ、 / .,' { r'´ } i ヽ ,' ハー、 \iヽ、 { i、_人 `ー く / ゝ、 \ノ ト ) i } `! r! 八 γ⌒ヾミ、、 .)_ -==-、 Y彡γ⌒`ヽ リ | }i ヽ ./ r.、 ))) r'´ _ .ヽ、 i!{ .イ r=、 Y イ .リ.{ / .{ .ノ::::) /ノ / γ::::::::ヽ Yil..i| i::::::} i く ノ ./ 廴{ 从 ゝノ ,.; i i{:::::::::::::::} i! ミ、 .`ー' ノ イ { `入 ヾ ノ ヾ、 ゝ_::::_::ノ 人 ゝ、>-イ彡'´ ゝ. `ヽ r--ー-=ミミヾ、__ _,./-''´ ̄!7/ / ./ `、ミ、ヽ {! i `ーミ、,,,ソ''´ i.{ イ /! }__ト、 ソ , ,ィ= Y _|! i´ ヽ、 r'rミ;ー;,,, ! ,ィ;;/,' {/ .ヽ まずは羅尚を助ける李毅を何とかしなければ。 | }λヽ! .、__≧\ ,,;;: ,./≦ニヲ !k .i | {{ ト .` ヾ弋。ケ>ミi} { 代。ノ / ,'.ソ / .南中の蛮族をけしかけるか ヽ ヽハ ゞ辷ニ, ''´ノ ゞ`ー='' .,イ../ ヽ、_ハ i  ̄ ..::::.. i r-'´ _}, .l ,.: :. l ,' ,,..;;<´.|ト,` ヽ,._ノ ´ 人ヽ、 /:::>ー=.| .ゝ、 '-=、__,,,-‐'' ,〃 ノ::,イ / /´ |:. i \ `''- =- '' ,.イ// ,'、 /:::::/ .,イ ヽ、  ̄ /// |:::::::>''^ー───''''''´ ̄ ̄ヽ、 ___ i::: / ,// i! ,' `ー- -''´γ/}トイi!:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::ヽ、 /:::::::::ヽ-''´:::{:::{ :i/.::::i ヾ:´ {::{ .人イi::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::: ∧ ::::::::::::::::::::::::::::::从 i.:.:.:.:; i {!::i-く ノ.ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 隴西からやって来た流民集団は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 李雄という英主を得て巴蜀に割拠するに至った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李雄による約三十年の治世の間、益州は平安を享受する。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ なお、この国が漢と称するのは李雄の死後の事 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
514 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:57:04.27 ID:3z40eoxk0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 北の端から南の端まで |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 戦禍は南の果ての寧州にまで及んだ | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
515 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:57:48.08 ID:3z40eoxk0 【紀元305年頃 晋 寧州 雲南郡】 ,/ !、 ` /´ 【越嶲郡】 乂 / ノ / 【牂牁郡】 ( / 【雲南郡】 ! / 【建寧郡】 ) | 【永昌郡】 ,、 ノ‐'´~ `ヽ,__,,,,,、 / \,__,,,-‐' ヽ | ヽ 【興古郡】 ヽ, ヽ, ノ `'‐-、 ノ `'ヽ, / ヽ ,,-'´ レ‐'´~ '';;';;;;''';;;;;'';;';';;;'''';;;;;;;;;''';;';;;;;;'';;;;';;;';;,,, バーカ バーカ ,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ; ,. ー- 、 ,. ー- 、,. ー- 、,. ー- 、.ー- 、 ,. ー- 、 /⌒\ / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ,ツ{p ,-、 q}ミ\ バーカ / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽリ. `=' ',.^ヽ\ / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ', ,二二.) / / ̄ ̄ ヽ,. / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, / {0} /'/ 丶 / './'/ ',/'/ ',. / ', l ヽ{゚} /¨`ヽ {゚} , {0} /¨`ヽ {0} ',.{0} /¨`ヽ {0} /¨`ヽ{.{-} /¨`ヽ {-}', バーカ バーカ| l ヽ._.イl l i トェェェイ l.l ヽ._.ノ ',ヽ._ノ l///ト‐=‐ァ/// ', ノ/´ リ ヘ_/ノ ヽ `ー'′ リ `ー'′ !.ー′! `ー'′ ! (_(_(/´ / `\ /´ `\/ `\
516 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:58:35.12 ID:3z40eoxk0 ∩___∩ | ノ ヽ. / ,, ノ U ヽ ヽ 刺史殿。 | |||||● ● ) 彡、 ( _●_) ミ .蛮族の大軍が城下まで迫って来たクマ…… /__U |∪| ヽ 《 ( ___.) ヽノ( ̄ ̄ 丿》 , ´ ` " j{ }l ` / / / ! { ハ ' ∨ ' ' ' / / ! } '/_',__} ' V ' .! 斗r 7⌒|ハ /j' V「^.! ! , | | | /レ ' ! / jハ ! } .! | | |' 三三 レ 三三 ',| ハ ! .八.! | ,j ! j’ n -、 | |l : : : __ : : :ハ| , | | { / / \(^o^)/ | | 八 l: : : : j 人! ' | ! { ./ / /} |ハ l|个s。 ー ´ , イ j'| ハノ , {/ ./ /./ j ∧ヘ! ≧=- -≦{_ く ヽ、ノ '’ /, -、 ` /ト、 }八 ` ~ ヽ` 、 ^ ,.。s≦ r く: : : :. \ / ,: : :丶、 八 ) /´ ,.ィ_人: : : : : : 、/{ヽ,: : : : : }〕ト ,〕ト.、 ノ{ ': l: : : :',: : : : : :.ヽ{ ': : : : : }: : : lく:  ̄ ̄「 晋 寧州刺史 李毅 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『李雄載記』によれば、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .寧州ではここ数年来飢饉と疫病が続き、死者は十万人を数えたという。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『華容国志』『李毅伝』と照らし合わせるに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こうした状況で李雄の誘いによって建寧郡の蛮族の大反乱が起こった。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 彼らは寧州の諸郡県を攻略、州城を包囲してしまった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
517 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 17:59:26.38 ID:3z40eoxk0 / / ∧ / // / / ! ∧ . /´ / / /! :, ′ / / W ::, | } i | |-=/_/ | /. | ∨ ::,. | | | | |/ i/ `! .//-= i_∨:| | | | | lY 示ミ:、| / ‐ノ- Y`. | | . }i:i i:i:爪 V似/ l/ ,竓芋ミi:.、 } |i:i:i: | | 从i:i:i:∧ "´ i:似:ツ》| |i:i:i:i:i| i/| .でも、降伏するのは違うよねぇ。 _ムニVi:i:i_{_ :i `"´ | li:i:i:i:i:|. /}| /: : ヽ、 // /`ー 、_ _}!i:i/i|/ i|| .あの世で王濬将軍や何攀ちゃんに何をされるか。 .: : : :. :.∧ { / / |} ` . イ<|>|i / | | ' : : : : : : :∧! i { `ー-= 、 ≦ {::::::{:::|i |/{ヽ 考えるだけでも恐ろしい : : : : : : : : ヽ __ー ヽ /:::::::|>―' ∧ : : : : : : : : : : ≧=- 、 }/:;:': :| |: : : : ∧ : : : : : : : : : : :l.: : : :.ィ^_ |、: : : :i|: :|i / : : ∧ : : : : :\: : : : { : : : : |: : :.≧‐十\: : !: :V.: : : :. :.} :.: : : : : :.\: : | : : __/: : : : :.:.:.:.:.i^v}ー': : :〉: : : : : | : : : : : : : : \|: : {: :\: : \:::::::{ V: : : : > ニ三{_ .: : : : : : : :. :. :.}::: |: : : :> .__ ∧ ∨: : |.: : :. :. :. ̄ヽ : :=ニ三三ニ=-|::: }: : :.____: : } { : : !.: : : : :. :. :.( .: : : :. :. :.‐-==} / : : ゝ' __ ` ー┴ 、.: :. :.//⌒≧ 、 .: : : :. :.――: :/.: : : : : :. :. :. :._>- 、 \//: : : :斗―=ニY <.: : :. :. :.</.: : : : : :. :.> ´___ ー \__/: : : : : : : :ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李雄が蜀に侵入したため、援軍など至らない状況 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
518 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:01:16.01 ID:3z40eoxk0 . : .:/ ヽ:. :. :. :/ i:. :.: . : .:| !.: .: .:/ l:. :. ___ . : : : .:.: ,: l:...:/ ; : :. < >.、 . : : .: .:./ / :. :. / } ヽ ゙ :, . : : : .: ./ / :. :. , ´ { / / / j,} ∧ ヽ , __,,,,ィ / :. :. : . / .{ / / /! // |.l \. ハ \ ヽ { :. :. :. : i i { / ,/ .| i{/ .リ / 、} ヽ \ 弋 ___ | | i.ー x,,__ N l. __,,ィf莎ミ,} iヽ ヽ、 _ -‐ i | \゙ィf莎ミ.ヽ| .弋ツノi、トミヽ::ヽ _,,ノ _ -‐ :. :. : : . ',_,i トヽ弋ツ , | }V::::::: / _ -‐ :. :. : : : Ylヽ!ヽ:::トヽ. __ }'ハjv 、:: 〉 /:. :. :. : : : : ゙}:}::::::::::::| ヽ::、 /⌒ヽ} ノ从 ヘ / {:. :. :. : : : : . }'Yムマ::! ヽ::, ゝ:.:.:.:ノ ,/リ ___⌒ヽ. 、 \:. : : . / } ヽ,マl从>- __ ./{_ ィ/三ミ \ / \ _ _ _ \:. : . ゙i } ハ}, _, ィ /: :./三ミ/// ヽ ,/:. : : : : : : : : : : \ \: . ,z{7y〈 _ ,/: : /ニニ ///.}、 ヽ /:. :. :. : : : . ⌒\ _,ィi{ニi,'_i r / : : /_ ィ 〈//三=‐ ヽ ,/.: : : ィi{:::: ミニ: j{ {____/{iヽ〃) タ´三三ニ=‐ ∨ : : : { 彡::::::ミニj{ニ7zz/.マムャ'" |三三三=‐ _{. 彡::::::ミj{ /./,r' ,__マ,三ニi! 三三三=‐ |三.彡:::::ミニ/ゝ0! |::::|l,} 三:\三三三=‐ 〉三 彡::://.:.し! {__j,リ三三ニヽ/ ^ `ヽ‐ . 'ニ-;ニ:r.彳´:. :. :. :.}彡-‐、三ィニニイ:三三三=‐ 'ニ Llニ:}イ:. :. :. :. :./ __ \三三三三三三=‐ . j三三/ 〉:.:.:, -}:::}ゝ'´__, ヽ三三三三=‐ ィ/⌒ゝイ,/ 二)}:〔___ }三三三=‐ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それでも李毅は降伏せず、城に籠城し続けた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
519 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:01:43.40 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 雍州 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 河間王殿下 | ヽ________乂 .
520 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:02:13.26 ID:3z40eoxk0 . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| 困った問題が起きましたっていう。 | l ____ l | \ ` ⌒´ / .今から殿下と読者の皆様に口頭で事情を説明しますっていう ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; めんどくさい話なのは分かりました .|jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \
521 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:04:43.03 ID:3z40eoxk0 . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| | l ____ l | 先頃、殿下が任命した秦州刺史張輔殿なのですが…… \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | ああ、皇甫重の後任に任命した? }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / 劉沈討伐の功もあったし、適任だと思いましたけど…… |i ' | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \
522 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:06:10.76 ID:3z40eoxk0 :,: :(::) /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ヽ::::::::';'' γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 隴西郡太守韓稚殿と仲違いした挙句、攻撃されて斬られました | ヽ_____________________________乂 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) はあッ!!? (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
523 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:07:19.80 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 雍州 長安】 . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| どうも張輔殿は | l ____ l | 近隣の胡人諸族の恨みも買っていたそうですっていう。 \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ .それで韓稚殿と胡人の連合軍に殺された模様 / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| 後漢の張衡の末裔に |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | 相応しい文才の持ち主だったのに…… }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / まさか、韓稚は私の足元を見て、 |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 張輔殿を殺したのではないでしょうね 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』永興二年六月の記事に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .隴西郡太守韓稚が秦州刺史張輔を攻撃して殺した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
524 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:08:16.52 ID:3z40eoxk0 /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| | l ____ l | この件に関して、涼州刺史の張軌殿から連絡がありましたっていう \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| 張軌? .|: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; 喜色満面で涼州に赴任していったからよく覚えていますよ。 |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' | : : 小--━ く: ー=ミ それで何と? 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \
525 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:09:00.18 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 涼州 姑臧】 ,..≪.:.:ミiト, __ _.。....。,_ イ.:.: 、丶`.: ̄.:.:.:.:.:.:.:.:うぅc.。,_r‐ く.:.:.:.:.:.⌒ヽ /.:.ィi「.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:`:.、 丶.:.:.:.:.:.:.∧ /.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:ヽ V.:.:.:.:.:./, .:.:.:.:.:/.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:゚. !.:Y.:.:.:.! /.:.:.:. /::.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. }!.:.:.:.|.:.:.:}!.:.:.:.:.:.:Yr'.:.: Y.:.:.! .゙.:.:.:.:. i{.:.:_ム,_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:ム.:.:.}!.:.:.:.:.:.:.|.:.l.:.:.:.:.゚.:.:.√ i: |.:.:.:.:|l.:.:.ハ:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 「~^/.:.:.:.:}!.:.:.:.:.:.l:l.:.:.:.:.:.:.:゚ ..:゙ lハ.:.:.:l゙ ,xぅぅx .:.:.:.:.:.:.:.゙ __,,._从.:.:.:从.:.:.从!.:ム.:.:.:.:.:Y /:、.:.ィiア !r゚ハ ⌒ん笊i:k /.:.:.:/i/.:.:./l.:.:゚:.:.:.:.:.ヽ .今、朝廷の綱紀は乱れ、牧守は勤王に尽力すべき。 .ィi「.:.:.^: 1 弋rソ !rしリ }i》.:.:ィ l.:.:ン Y.:\.:.:.:.:\ .:.:.:.:.:./ .:! , ゞ- ⌒i.:.:l ノ'" ヽ.:.:.\.:.:.:.:’, 先に雍州より檄を得ましたが、 V.:..く /:込 、 /.:.:l「 `'≪.:.:.:.:.:.′ .隴西郡太守韓稚が挙兵して内紛を招いたとの事。 ゚'寸.:/.:.:.:./\ ´ ィi.:.:.:.:.:j{ \.:.:.:.: 7.:.:.:./ 、 >‐- r=≦ /.:.:.:.:/ 、 ノ}.:.ン 地方を統治する者として、 从.:./ / i /.:.:.:.:/ \ /彡'゚ .謀叛人を討つ義務を果たしたく . V / | ! _’,_ . !.:.:.:./ /ヽ // .゙ l ! /ィ^7 V从.:.゙ .: ゚. ゙′ | 〉.ヽ / (__) V〉 ヽ /イ / ` ´ // V〉 /1 l | l // ゞ- " : √ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ゚ ’, l l ! / | ……との事ですっていう | ', ≧=- (__) イ / / .ヽ_____________乂 晋 涼州刺史 張軌
526 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:09:52.30 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 雍州 長安】 .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ まあ、地理的にあっちの方が近いし任せますか }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ r仁=-/ / 7`寸7ニニ=- ._ / / /`寸ニニニニニ=-/- _ ハ / / >--=ニニ7 ニ=- _ / , / イ |iニニ=- _ } / ./ / } \ [ニニニニ=-_ _-〈 // ヘ ' 、 _ -[ニニニニニ=- _ _ -=ニニム / / \____' ,_ -=ニニニ}iニニニニニニ=- _ニニニニニニニ_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』は張輔が殺害された事しか記していない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しかし、『晋書』『張軌伝』によれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .涼州刺史張軌がこの一件に介入した旨が記されている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
527 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:10:34.40 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 秦州 狄道】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/ ..\_| .|_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | ./ \ | | / \| .| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/\\_| |_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張軌は三万の兵を秦州に進軍させ、書面によって韓稚を降伏させた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
528 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:12:27.19 ID:3z40eoxk0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 張軌殿、大変です。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .鮮卑の若羅抜能が涼州へ侵入してきました _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| へO/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\へ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /::::::○:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::|::::::::::::::::ヽ:::\ {:::::::::::〇::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::|',::::::::::::::::::i::::::::\ |:::::::::::〇 :::::::::::::::/::::::::/|:::::::| ',::::::::::::::::}:::::::::::::} |:::::::::/ レ:::::::-≠ -/ L :: |> 、:::::::::}:::::::::::::| |::::::/ ,'i:ノル'佗竿 r。ミ }::::::: ∧:::::::::::| |:::/ { |::::::込z少 比刈厶.イ \::::::| |:( ゝ::::::i 、 ´ /:::::| ヽ:::: すぐに討伐軍を差し向けましょう .ヽ\ ',::::::.., , 、 :::::::| 丶:.. 二ニ/ )ヘ:::::ト ∠ }::::::| ) } , --〈 ぅ | ¨「_ _」::::::| 彡' , \ ( 、 」 : { |::::/、 i } _` ´ |::: { レ' i | | | |{ >O< } ̄丶 | | } | = = = = = = = 、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鮮卑の若羅抜能が涼州に侵入すると、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬の宋配の軍勢を派遣して討伐させた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
529 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:12:57.76 ID:3z40eoxk0 . ┌冖く> ┌冖┐ (_//、_) {;;;} く) \ヽ:::::l ,ハ ニ ニ、 フ ,ニヽ / ;;; ー' r;;;フ 、_}::::ヽl ^'| (0_厂)_) `くー'丿 /ーく;;; __;;. -‐…‐=ミ ;;、:::::l く| . ┌冖く> /`> /__/(__ノ´ ,..,r―‐-ミヽ(}\l;; | ニ ニ、 く く / /::::{ゝ`_ヽ \ }_,人 (0_厂)_) \_> / .イ::::::::::::>‐-、Oノ三ヽ._}_ r┐ / イ |:::::::::l′  ̄ ̄```<´ / ┃ l し┐ >l| |:::::::::| // ̄二ニヽ〈 ┃ 、__,ノ ( l| |:::::::::| / /ーァ'´ `ヽ._}ト. ┃ 「 L. \| |:::::::::l ! ,ーァ′ /ーァ/ } 俺は馬隆ですら倒せなかった男だぞ! ┃ r'。ニ、 /⌒| .| |:::::::::| /ー' /ーァ' ; ┃ ー' ̄ { | :| |:::::::::| i| ー'/ ; , それがこんな小童どもに!! ┃. ┌冖く> \ノ :| |:::::::::| li | l / i ┃ ニ ニ、 /⌒_丿|:::::::::| ll |_ | l ┃ (0_厂)_) {{「 ̄ |:::::::::| l| ト、 `ヽ. __ l l ┃. ┌冖く> ',{. |:::::::::l l i┤ { }_i l ┃ ニ ニ、 ', |:::::::::l l |┤ { トi l ┃ (0_厂)_) r―ヘ 、::::::::| l |┤ { トi .l ┃┃┃ \八 ヽ:::::| 八ヘ、 ノ } l . ・ ・ ・ \\ ヽ::.、 \ ー彡ノ| | ̄ \ \ ー-`ニ二、/ | \ \_ . ⌒ヽY /⌒\| `ヽ \ / 鮮卑 大人 若羅抜能 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .宋配の軍勢は /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 首尾良く若羅抜能を斬り、十万余の捕虜を得たと『晋書』『張軌伝』にある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .若羅抜能に関しては、本編第六十三回其の壱〜其の参を参照 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
530 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:13:57.87 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 雍州 長安】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.メ、{V::.::./l/_, イ/i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 陛下。 {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l 涼州刺史の張軌殿の働きは目覚ましいものがあります。 .{::.:ム. 、___, ..u./i} :.::.:l {::.::.::}\. ー‐' .イ ム ::.:, 手厚い恩賞を授けて頂きたく .V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', テキニシタラヤバイヤツダコレ ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張軌の威名は大いに轟いた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 朝廷は張軌を安西将軍・安楽郷侯とし、食邑千戸を授けている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
531 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:16:56.00 ID:3z40eoxk0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 この張軌なる人物。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 元々皇甫謐の弟子で、 \ヽ、 _ , イ!::/ 衛将軍楊珧に招聘されて属官となり、その後散騎常侍に至った。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ .ところが彼はある時期から、故郷に近い河西の地への赴任を望むようになる ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / //:. : /:.イ:. :. :. /:. :./|:.:/.|:. :. :.:|: |.|:: .i:. :. :.Λ .ハ 、:.:. :. :. :. :i :. :. :.t . |/:. :. :レ /:. :. :,イ:. :. |.| / .|:. :. : |i:.| |:. :. :. :|i:. :. :. :.:i ノ:. :. ヽ:. :. :. :. :.t:. :. :| /:. :. :. :.:.:|:. :. :..|.|_; -++j !:. :. :.|t:i.+、_ :. ||:. :. :. :.:り:. :.: i ハ:. :. :. : :.ヽ :. :| /:. :. : :. /.|:. :.|: :| L::._」.iノ. |_:. :. | リ L:. : ゙メ.|:. :. :. N:. :. i: } k:. :. :. :. :i:. :.it| {:. :. :. :./ノ\:|l:.{ _,, =三ミ  ̄ _ミ三ミ~ .|i: :. :. | }:. :/:/ . ヽ:. :. : :.!:.:..| |i このスレじゃアイマス系のキャラは、 |:. :. :. / i| .〉|,yr´化し! ''ラテ=、、 iL:._:.」ノ:./:/ ヽ:. :. :i. :. i i| 非業の死を遂げる例が多いですからね。 |:. :. :./ i| ハ ti t智ノ 化しj ヾ }:. :.| ヽ:. / i:. :. :i :. :|.リ . |:. :. / kt /:. :ハ ` t里ノ ノ'/:. :. | .}:./ |:. :.:|:. :.| 辺境で目立たないようにして、 |:. :.{ |:. :. :.:| ′ /:/:. :.:|/ ' つ |:. : i:. :.| 余生を全うできたらいいかなと…… |:. :{ |::. ::. :|!、 И:. :. :.| つ. |:. :..}:. | . Λ:.t |:. :. :..| ヽ t―--ァ /!:. :...:..|t-、 i:. λ:.| ヽti、 |::. :. :.| r'´`ヽ、 ` - ′ _,イ /:. :. :. :.|/ ̄~ヽ .}:.:| リ . |:.l .t:.i :. :.|/ >、__ -< r~/:. :. : イ:| t ノ:./ k:t N : : |! r'⌒~゙t r' /:. :. ::/ |:i ヽ //
532 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:18:22.32 ID:3z40eoxk0 【紀元301年頃 晋 首都 洛陽】 /..../............../......................................ゝ‐y'........\ /....〃................/...........l 、l、.............ヽ. ( }................ヽ /..../......./.......//l l.........|..゛...lヽl............}. ( }....................゙ /...‖.../......../l‖l |.........|__、| } }.........{ ゝl......................| ‖‖/..l.....イ´l/ ll|.........| ⌒lヽ| |.......l l ,{......................| ,'....| /...|__」 ' ゛゙ー ┘ ゙.l | |........|゙| イ{....................l {.......l'..|.....| l,'l_......}..'.....λ................,' |....,....└-:{._zx==、 ='""''z. }`‐l- 、/ {.................,' l../......./l...| ‖.....} }'´A.......ヽ‖ {‖....,' ,'...{ /,..イ.l /〃 ヽ.......l/ .河西行きの吉凶を筮竹で占いましょう。 l...../ {......゛、 r‐ 、 ./'l.........}´, ' ゙、.....} {..‖ |...........゛、 ノ ' /.........l' l 、..} .あ、覇者の兆しが出ました ゛...ll |...........| > 、 _ イ...........} } l...| {..| ゙|...l......|  ̄l l.......l / // l...} さっそく涼州刺史に立候補立候補 ヾ゙ l..,'l...| , ィ ´/ _ -イl......./l'`ヽ /イ' l.} ヾ ヽ l,ィ/ /⌒l l.../ /ヽ ′ 〉,、'、´゙ィ、 l| /゛'´ ̄ l /'´`:' 、、゛,〉‖‵ー '´ l/´ } , '/ l ''`l } l l ,!' ヽ l { ゛ { .l | | /´ `l }-‐ /、、ヽ `ヽ l ヽ l └-/ } ヽ `ヽ l ̄ ̄⌒ヽ/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで成否を占ってみた所、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 覇者の兆しが出たので、張軌は喜んで涼州刺史の職を求めた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
533 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:19:00.06 ID:3z40eoxk0 ニニニア ___ ____ ニ>''´ `''<ニニニニニア ア Y`マニニ< '/. | ハ マニニニ≧- ' V ∧. ハ│ ∨ ̄ ̄ |ムイl /ヘ| ト、 散騎常侍の張軌が涼州刺史になりたいらしい。 |====、∨ /_} l. ハ ヘ 八  ̄从ハ. ', 鮮卑や盗賊が跋扈する地に赴任したいとは変わった奴だ . ヘ\_乂 /_イ. | ゝ ', ⊂ニつ /| | ヽ ',、 ,イ.│ | _} 、 ヽ', >. __.ィ │ | ∧ ´ ̄ ̄ \⌒\\ 〉 `ハ 、 /. | ' } ⌒\ }/} ――ミ__./ニニ〕ト、 ヽ | / ' }/{ \/ 〃 ' / / | ', 晋 斉王 司馬冏 l| { / / | | | | ハ〉 l|_{ 〈 { ィ | } 抖f芹/_) l|⌒\_V N斗f芹}/ vソ^〈', l| (___{^ 、 v Vrソ l ! ですが、張軌殿を推す声は多い様子。 l| {}八__|\〉 _ イ | .l| {}_| {__ | |=≦Hノ┐ ここは任せてみては j| {∧ {、 ⌒{ | |〈 | レ⌒L j| _j_}ハ\cl| ハl l/ }、 j| { ̄ ⌒ア⌒` v′_〉_}⌒l ヽ j| ', / `丶、J { ⌒\ 晋 長沙王 司馬乂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 時は斉王司馬冏が権勢を誇っていた時期だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張軌の才を見込んで推す朝臣の声もあり、護羌校尉・涼州刺史として赴任 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
534 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:19:46.05 ID:3z40eoxk0 【紀元301年6月 晋 雍州 長安】 /....〃................/...........l 、l、.............ヽ. ( }................ヽ /..../......./.......//l l.........|..゛...lヽl............}. ( }....................゙ /...‖.../......../l‖l |.........|__、| } }.........{ ゝl......................| ‖‖/..l.....イ´l/ ll|.........| ⌒lヽ| |.......l l ,{......................| 河間王殿下。 ,'....| /...|__」 ' ゛゙ー ┘ ゙.l | |........|゙| イ{....................l {.......l'..|.....| l,'l_......}..'.....λ................,' .新しく涼州刺史になった安定郡の張軌です。 |....,....└-:{._zx==、 ='""''z. }`‐l- 、/ {.................,' l../......./l...| ‖.....} }'´A.......ヽ‖ .よろしくお願いします {‖....,' ,'...{ /,..イ.l /〃 ヽ.......l/ l...../ {......゛、 r‐ 、 ./'l.........}´, ' ゙、.....} {..‖ |...........゛、 ノ ' /.........l' l 、..} ゛...ll |...........| > 、 _ イ...........} } l...| / :.::.::.::.::.::.::.::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::l::.::.::ム {..| ゙|...l......|  ̄l l.......l / // l...} . /::.::.::.::.::.::./__/::.::.::.:,ィ____::.: l::.::.::l::.::.:.::.} ヾ゙ l..,'l...| , ィ ´/ _ -イl......./l'`ヽ /イ' l.} . ,::.::.::.:.,z‐''Z´:/V ::.: / l,::.,イ::,ィ:.`:l::.::.:.l::.::.::.::} l::.,イ::.::.::./l/ V:.:/ l/ l/ l∧:l::.::.:.l::.::.::. , l/ l::.:: / ___ V ___V::.::. l::.::.::/ lヽ∧ │ο│ │ο│ l::.::.::l::.::./ . l::.::. } ┴─┴ ┴─┴ l::.::.::l::.:/ . l::.::.::} l::.::.::l:./ そ、そーですね l::.::.:ム ____ /l::.::.::l¨ ',::.::.::ヽ ` ---- '' /,オ::.::., V::.:∧≧ _ ≦ー</::. λ V::.:∧ l l--./:::.:/::.\ V::.: l__ ィ.フl l、_/::.::/`ー‐' . ___>、::l::::::/ / ' /_/::::` ー- 、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の涼州は鮮卑が謀叛し、盗賊が縦横無尽していた無法地帯だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
535 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:21:37.34 ID:3z40eoxk0 ○姑臧 【武威郡】 ( 涼 州 ) │ .│ \ \ / / ○令居 河/ / / / / / ×万斛堆 / / ×龍夷 西都 黄/ ̄./ ▲ ○ 【西平郡】 _// ̄ ○金城 青山 白土 / / ○楡中 ○__/./\\ 【金城郡】 \.\____/__/ ││ .\____/ ││( 秦 州 )∧∧∧∧∧ ○略陽 ○ \\ 【略陽郡】 ∧∧∧∧∧∧∧ 枹罕 ││ ∧∧∧ ∧∧∧ ∧∧ ∧∧ 洮││○狄道 【南安郡】 ∧∧∧∧∧∧∧ ││ ▲鳥鼠山_____ ○豲道 ∧∧ ∧∧∧ .水││ 【隴西郡】 _____ \__________________________________ ∧∧∧∧∧∧∧ ││ ○.\__________________________________ \ ▲成重山 \\ 襄武 冀城● 渭 ○ 水\ ∧∧∧∧∧∧∧ _______ \\ 上邽 _____________________ .\_______/ / 鹵城○【天水郡】 ○ \___/○為翅∧∧∧∧∧∧∧ 祁山∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧ 洮陽 ∧∧ ∧∧∧ ▲ ∧∧∧∧∧ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ しかし、自ら立候補しただけあって張軌の力量は確かだった / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
536 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:22:40.51 ID:3z40eoxk0 【>>535 修正】 ●姑臧 【武威郡】 ( 涼 州 ) │ .│ \ \ / / ○令居 河/ / / / / / ×万斛堆 / / ×龍夷 西都 黄/ ̄./ ▲ ○ 【西平郡】 _// ̄ ○金城 青山 白土 / / ○楡中 ○__/./\\ 【金城郡】 \.\____/__/ ││ .\____/ ││( 秦 州 )∧∧∧∧∧ ○略陽 ○ \\ 【略陽郡】 ∧∧∧∧∧∧∧ 枹罕 ││ ∧∧∧ ∧∧∧ ∧∧ ∧∧ 洮││○狄道 【南安郡】 ∧∧∧∧∧∧∧ ││ ▲鳥鼠山_____ ○豲道 ∧∧ ∧∧∧ .水││ 【隴西郡】 _____ \__________________________________ ∧∧∧∧∧∧∧ ││ ○.\__________________________________ \ ▲成重山 \\ 襄武 冀城○ 渭 ○ 水\ ∧∧∧∧∧∧∧ _______ \\ 上邽 _____________________ .\_______/ / 鹵城○【天水郡】 ○ \___/○為翅∧∧∧∧∧∧∧ 祁山∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧ 洮陽 ∧∧ ∧∧∧ ▲ ∧∧∧∧∧ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ しかし、自ら立候補しただけあって張軌の力量は確かだった / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
537 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:23:17.27 ID:3z40eoxk0 ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ /{/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ /<: : : /: : : : : : :/: : : : : : 、: : : :ヽ __/ー/: /: /: ://: : : : /: : : :.i : :ヽ : ', /リ/)__ , . ': : : : : : : :/: : /: : /: :/ /: : :./ : i : : |: : : i: : :! }<: : : ヽ /: : : : : _/: : /: : /: :/⌒/ / : : /: /、!: : :| : : :|: : :! !-ヽヽ: } /: : : : イ::/ {:_:_|!{_!_|/ __.! ./_:_:_/ !/ /\:/: : :/: : :|/ヽノ\: :ヽ {: : :/ ヽ{ /: /} ,x=ミ _//./ヽ/ : : ∧ノ: : : : : : 風か光か張涼州 .ゝ::| ._/: /(| x=ミ、 -イ: :.:/ / \: : : : : : (: :{ ノ : / ∧ "" ` /: /ン \: : : : \__, /: /r,^ュ . ァー "" イ: : ;::}  ̄ {/: / ¨ \ ! ノ /: :/}/ {!//⌒\ > _ ≦/: : :/ /⌒ヽ __ / (Y^r'7_}=ニニニ/: : :/}⌒ヽ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 赴任早々、鮮卑と盗賊を討ち破って斬首一万余の戦果 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
538 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:24:18.72 ID:3z40eoxk0 【紀元301年頃 晋 涼州 姑臧】 ___/: : : : : : : :丶: : : : : :.8: : : 丶 /: :8: : : : |: : : : ト : :\:\: : 8: : : : :., . /: : :8: : : : l:、: : :| ー--: :|: :|: : : :| /: : : : l: : :|: /\:」 ,ィf芋ミ」: : ト : : :/ . /: : : /: l: : :L:l,ィfミ Vリ|:|/ }: :/ この姑臧に学校を建設し、 |: : /: : :\:|〃Vリ , |:.:| /: / .涼州九郡の豪族の子弟を集めて通わせましょう。 |: /: / |ハ ___ ノ .,|:|,// |/: / |: 个ト __/.|:| .きっと涼州のためになるはずです . /: / __:|: :.|___ } `ー|:/‐‐--ミ // / ,人:{\{‐-- } { ヽ | r-=ニ「\____/ ̄|ニ=┐ | |___,| ,/[]、___j__/ :′ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 当地の豪族との繋がりができますね。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 良い案かと /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 涼州九郡の豪族の子弟五百人を集めて学校を設立。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 学校の責任者である崇文祭酒には、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 州別駕と同等の地位を与え、春と秋には学礼を執り行わせた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ こういった所は儒者上がりの官吏らしい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
539 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:24:51.91 ID:3z40eoxk0 i| j、 j||! , {i!ト1:i:}!r! r=, j|_`¨j!::!|_!Lソ::|! /;\ ,.、 .,、 r.、 rマ|!|k'´..:::::::::::::::::.', ,、 ,.ィ::;:;iy' .::;ゝ/ :.\ / ,.ヽ、 ,.、 ,.、 ノ i|jリ:i!::::::::::::::;::;:::::|! ,.イ :.\ :;:;:'/.,.;:,:イ . ,., :,::;.,v:;.;.;.,.:;:;:;:ミ 、,.イ ':.\ .イ .;.ヽ、j! !.:.;:;:::::i!:::iレ1:::::i;ト、_ _,.ィ.;:;. .,:;.;:;..\ _ ,.イ: ,.イ .:;:/ ;.,...;.:,:;.,.;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ィ..;:, ..;:.;.;:,.ゞー_'゚´.. ..;:;:;:;:/Y≦芝!::::::::::::::::::::::::;ヾi!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: :;:;:;:イ .:.;.;.,:;:;:;:.:.;.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:'/..;:;:.,:,:;:;:;:;.:,..;: ';:,.,:;:,.;:..:;:;:;:ir'..:::::::Y/.:::::::::::::::::::::::::::::;jト:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;..:;:;...;:;..;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;イ.N!:;;i´j!i Y.::.::::::::::::::::::::::::::;:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:(爪:..i!ハvヘ.:::::::レ'.:::::::::::::::::::::::::::从:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:iレ'j!:人リ:;1!|!:;:::;:::::::::::::::::::::::::::;::;i:;:i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; :;:::;::::;::::::::;::;::::::::::;::::::::;::::;::::::::::;:::;:::::::::;::::;::::;::;::::;:::;:;:;.`ヾiレ'゚.::;::;:::;:::;:::;:::;:::;:::;:::;:::;:::;::ル八':,:.:;:..:;:..:.;::;::::;::::;::::;: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ' . : . : . : . ' ;.::;:::::;::;::;.`_:-::‐;:-=:ニ;::ニ:´;:ニ.:;≠=.;ir.'.;.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : . : . : : : . : . : . : . : : : : . ' " . . . . . . '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.;.:,: : : . : . : . : . : . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ` :.:;::;:::;: ' ::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::::::::;:;:'. : . : . : . : . : . : . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . '.: ;::.:.:::::::::::::. ':::::::: ' . : . : . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ':;::::::::: ' ::::: ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' .;: ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 安西将軍になった後、州都の姑臧に大城を築城。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『張軌伝』によれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .姑臧の城は元々匈奴の本拠地で、張軌はこれに手を加えたとされる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
540 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:26:18.26 ID:3z40eoxk0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 彼と同じ皇甫謐門下だった摯虞は、 \ヽ、 _ , イ!::/ .当時洛陽で少府を務めていたが、同門の涼州統治をこう評した / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / . : : :/: : : : : : : : : : : :\: : \:\ / .: : : : : : : : : /: : : ::∧: : : : \: : \::. / .: : /: : : : :./:/: : :.// 、: : : :.:.: : :: : : :. ′ : : :|: : :/-/:/: : :.// -\: : :.:.:|: : : |: :| |:.:.: : : :|: :/: /l/__// \:.:.:|: : : |: :| |:.:.: : : :|:/l斗==ミ 斗==ミ ヽ:|: : : |: :| |:.|:.:.:.: :l'┌ Lノ |‐┐_┌‐Lノ |‐┐|: : : |: :| |:.|: :|: :.|=|| 乂ツ ||''⌒''|l 乂ツ ノ|/:.: ::.:|: :| 天下は乱れきっていて、 .|:.|: :|: ∧`===== ´ ' `======'7::/: : :|: :| 避難するとすれば涼州以外有り得ないにゃ。 |:.|: :|: |:∧ : : : : : : :/:/: : :.:.|: :| |:.|: :|:个ー'、 ー 一 /イ:.:.:|:.: /:.::| 張涼州は徳行・度量共に非凡で |:.|: :|:.:|:::::::|:..、 ,.:i:.:.:. |:./:.:. :| まさに人の上に立つ器だと言えるにゃ .八ハ|:.:|:::::::|::::l>. イ:::::l:.:.:. l/:.ハ八 └:|:::::::l:::ノ―| -- |┴ヘ:|:.:.:./:// \::|´ _/\ /\ |/´ // \/ |\ ---/:i:i:l ___〈__〉____|:i:i:i\---..、 /:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:〈: : : : ::-|_|-: : : : 〉:i:i:i:i|:i:i|:::::l\-、 晋 少府 摯虞
541 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:27:43.06 ID:3z40eoxk0 _ __ rf七ミx . :: :: :: :: :: :::::乂}Kトx,イ⌒`ヽ. rrr r rf⌒> ´.:: :: .::: :: :::rf トx.:〈`X} ト..:: :: :: ::: \ _ 「 ̄7⌒メ :: :::::rf Yハ.:: ::r.片jメY⌒Y! V.:`ヽ.:: :: ::::ヽ.\ {ァ´ 乂〈 }iY⌒Y}「 }i⌒{>rく爪乂ソヘ ∨ハ.:: ::: ::::::Vハ rァ' /.:::::/¨弋..メムメ`¨´:`¨´::::: .: ::: ::レイ〉 ハ.:: :: :: :::V 〉 rj /.:::::.'.:: :: il::: ::::l|:::::::.::.: i:::i:: !:: ::!:: :::.:: :::i}ト./ ハヽ.:: ,: ::::∨ T:::{:: ::.::i:: :: ::il.::.:::::l|:: ::.:::.:::|i::!:r!-‐i--ミ.::::::}! ∨::} ∨.:,:: :::::: . . i:::{!.:: :::ハ.:: :::i! _ ::」L :::: :: :|l i::|i.:::::|:: :::ハ::.::}j 〉メ、 ∨.:: ::.::ハ !::ハ:: :: :∧/:!:: ::::||:: ::.:::.:::|i l::リ.ィ 斧ミxi:: ::}! /ハ:ハ /Yハ:: :::ハ .イリ.::∧.:: :::∧:八:: ::八:: :: :: :リル'〃ic.:::ハi!:: :レ':i}:リ / / }:: :: :::i 〈ji/.:::i:::∧.:::ヽヘ:: ::,ィ斧 ミx ゞ ._ソj:: :从ル / / , '.. ==キア //:|:!:::∧.:: :::ヽ. 八c.::::ハ ""ムイ.::∧ ム.イ_/ .:: :: ´ . -=≠イ.::: 从.:{ \.:: ::\ ゞ ._ソ ' / !::'i:::/´ `メ斗< / /.:: ::;/ 人八 )ト .::.::\"" < ノ イ i:: レC Y / . :: ::.::/ . ' ):ハ /.!:: ::/:}ト . . イ /∨.:〈 _人 C メ i! i:: :: :/ i! j ./.:: :::// / 「 T T瓜=彡 /.::::/>-}Xく=≦¨`ヽ. . 人:: ::乂 !/.:::: :// 〈 .メ く_八 _ 〉 /.::: '〈 _/! (こ.. ヽ ¨´ /.:: :::/ム / / ` . ` {::: ノ / / } i! 〈:: ::::〈ノ⌒X ム ´人( ' イ _ .rf ア }`Y ゝ. く / メ ._厂勹 ュ.__ __ .斗〜f七7´.イ⌒\ :!.ノ )/⌒ヽ く /`¨7≠ァ-=≠テ T T 77´ / i! } ト、 ノ く /⌒ー〈 / / i! ∨ i! V/ ム斗'⌒X/ \ 八::.. `¨``ム .⊥. ノ`¨´`77'"´ .::i 〉 /)≠人:::. ::. }| c i!{ .:!/〈 : / /´`ヽ r「 rx\ / / iY\::::. :}i c i!{ :! / \ __ .. rx;イ} / ハしト、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ その後、多少の紆余曲折はあったが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 涼州の士大夫の支持を得て、中央と良好な関係を保ち勢力を維持。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .後世に前涼と呼ばれる国家を形成していく `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
542 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:29:49.36 ID:3z40eoxk0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 五胡十六国時代(仮)開幕 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 益州の李雄、涼州の張軌。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| こういった名前を見ると、 | | >-、\! !/::,-< .ついこんな感想を抱く読者諸兄もいるだろう。 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .このスレは『三国志』のスレなのに、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| .とうとうここまで至ってしまったわけである , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
543 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:31:08.79 ID:3z40eoxk0 【紀元305年6月 晋 雍州 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 問題はここに至ってもなお、八王が争いをやめなかった点に尽きる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
544 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:31:45.53 ID:3z40eoxk0 l| / || l | } | || .| ハ | } || .| | l |l l l | | l } | | | ', |"iー八 | | ハ | l ハ ' | | 丶{了云ゞ| /""ニ=─--l-l/ | | 残念ね。 | ハ 弋リ`レ' 斧圷¨7ァ'l | l j 弋ツ ノ' / ./ ′ .お母様の喪に服するとはいえ、 | ', ′ / / ′ ', あなたのような人材を今失うのは…… /.| 人 u /ィ l ′ ', , l/| l \マ ⊃ ノ // i ', , ∨ | 丶---、‐≦ / /l/ i |ヾl V | ィi〔_/L} __/ /ニ\ | ,リ __∠:.'´:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ / V |ィi〔/'ニ//: レこ/' /二ニ=|l丶 | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈 ,ハjニ<<ニ,{/: :l: : l:.l 'ニニニ||ニニ‐ | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、/:.:.:.: /|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 晋 豫章王 司馬熾 |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: 殿下には申し訳ないけど、 ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 私にとっては不幸中の幸いだったりするのよこれが く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.: . ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.: . 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.: ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:. ヾ /ハ .// ヽ、 __} jI斗:r'' |:i} // / 晋 豫章王従事中郎 祖逖
545 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:34:04.30 ID:3z40eoxk0 ┌― /: : : '´: : : : : : : : ‐-{{: : : : : : : : :\ ,,-r¬_} l/: : : : : : : : : : --:、: : : :ゞ : : : : : : : : : \ {{∧ {:/: : : r―― <: : : : : \: : :/:`、 : : : : : : : : : \ /: :ヽ/_: : :.:|: : : : : : : ヽ : : : : : : /: /: `、: : : : : : : : : : :\ . : : :/ : : : :`ヽ| : : : : : : : : ',: : : : : ∨ / : \ : : : : : : : : : : : . , : : : |: : : :i:.:.ト、|i; : : : : : : : : :、: : : : : ∨: : : : }\ : : : : : : : : : :`、 ′: : :|: : : :|:.:.|^~^',:.:i: : : : i :}\:_: : : :.∨: : :,′ ヽ: : : : : : : : : : `、 , : : : : :|: : : :|:.:.| ',ト : : : |jノ´__ヽ: : : i 「ヽ/ ',: : : : : : : : :.:`、 最近、范陽王や高密王他から、 .: : :.:|: : : :l:ー|-ミ i:| l: : :ノィf:心 }} : : ハ|.ノ} ',: : : : : : : : : :`、 属官に招聘したいって使いが来るのよ。 ,: : : : : : :|: : : :|:.:.|ィ灯ぅxlノ |/ 乂ソ !: :/{ /ノ ',: : : : : : : : : : :\ ′ : : : : 从: : :|:.:.ト Vり ノイヾf/__ ',: : : : : : : : : : ', 挙句の果てにあの東海王まで! : : : : : : : :/|\|ヽ| ∧ 、 〈ヾ)_` ',: : : : : : : : : : ' : : : : : : : :/ :|: i:込、 v ∋ / 》 ̄` ー--ミ ',: : !:: : : : : : : どの面下げて言ってんのよ!! .i: : : : : : :.,'|: :|: |:| ≧s。.,_ / ‖ ./ \ ', |: : : : : : : |: : : : : : :i |: :| ヾ ア 7~::::/¨´:}i ‖ / , ヽ '; ト、: : : : : : |: : : : : : :| |: :| / _l ::::::|| ||__-< / / -- ',}ノ : : : : : |: : : : : : :| |: :|: //__>┐|| / /― ヽ / ′ / i: : : : : |: : : : : : :| |: :| l´ ---Tヽl| 7 ̄ i |! / l |: : : : : |: : : : : : :| |: :| / ', -ー‐} }!Y7( ̄ ト ., | l/ / ノ ヽ |: : : : : 小 : : : : : l人 | 「、 ∧ -zノ、ノ|_|i| ヽ |ニニヽ | / : : : : : |: i`、 : : : \ / `、,∧ }、|_|i乂ノ| ノ、ニニ∧ / / l |: : :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『祖逖伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇帝が長安へ行幸すると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 関東の諸侯の范陽王・高密王・平昌公は競って祖逖を招聘しようとした。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 少し後になるが、東海王も声をかけている ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
546 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:34:52.78 ID:3z40eoxk0 {≧=ァ'゙.::.::.:.::.::.::.::.::.:.::.:: `丶、:.:\ー‐‐'┐ /.::.ア゚.::.::.:.::.::.::,.::.::.::.::.::.、.::.::.:.::.\::.`、: ̄、 、'゚.::.: /.::.::,::.::.::.::./L.::.::.::.::.::.`、::.::.::.::.::`、∧.::. \ 、`.::.::.::,'.::.::/ .::.::. /⌒`,::.::.::.::.::. ‘,:.::.::.::.::. ∨゚,::.::.::.:\ ,.::.::.::.、`゙.::.::'::.::.::.::,'___ ,.::.::.:}、 ___'.::.::.::.::.::.:.Y、::.::.::.::.:`、 /.::. 、` i{.::.:{.::.::.:´′ }.:}.::.}^\l{`、il.::.::.::.::.,:.::.\:.::.::.::.::.. . /.::、`′ l{.::.:{.::.::.::.斗劣ミ j/}:./ 芹テ_iト、 .:.::. {`、.::.:.\.:.::.::.::. 母の服喪に入るからって全部断わったけどね . /.:,:`:,' 从.::. 、.::.:{{ V ツ ノ' V ツ リ:: \.::.{ , .::.:}^ヽ :.:.::., /.:/{.: { \「\「 ~´ ′ `~ 从 ::}^ヽ{ ゚.::.::} ゚:,:.::.′ . /.:/^乂{ {.::.::.込. " r ┐ ".仏}}.::} }.::.:} .::.:} . /.:/ 、::.::{⌒iト ` ゙ イ }.::} }.::ノ }.::.} ' / \{ /{i{≧ ≦ } }\__}ノ .ノイ .}.::, . {{ __,r┐ , ‐七I{! V., , , 厂 ̄ ~"ヽ { i}: ′ i { i}: : | i{ i{ {ハ ノ从 } | i{ i{ 乂{≠ミx i} }:} | i{ i{ { 以 从ノノ}ノ | i{ i{ { 乂 私の所から引き抜こうとか良い度胸してるじゃない .| i{ i{ { 从 ノ} i{ ,从 _ / イ ノ j} }} \ ` i| / //'} }} ___/ 八{ {/ ---=彡'/ } }} } 人/⌒\ マZZZ} ,八} / v'"\卍} / }ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王の筆頭幕僚の実力は宗族諸王の認める所だったらしい。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j だが、祖逖は全ての招聘に応じず、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .母の喪を理由に官職に就かなかった `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
547 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:36:19.58 ID:3z40eoxk0 _/ニニニ人 {ニニ> ´ ̄: : ヽ /^ : : 、: : \ : : :./, {: i: {: 从 : : : v: : : :/, |八乂 ィ苡: : :i: : : : :/, .服喪が終わったら、 ⌒V }: :.|: : : : : : \ 是非天下のために働いて頂戴 \ ‐' }: :.i: : : : :}: :}⌒ >イ: 人: <ニ<:/ .⌒7: /ニニ>、_>∨/ _ノイ/ニニ{-=ニニ', /:./ \ {\{_ :.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄ ̄\:.:.:.:\ /ニ=-/-=ニ、-=ニニ', /:./_ ......---\ \ \:.:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ {ニ=-{-=ニ=-}\-=ニ', l:./ )/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄\:. \:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ 圦-=人-=ニイニ/}/ニニ} |:{_/:.:.:.:.:. ̄\:.:.:.:.:.:./:.:.|\:.: \:.:.:.:.:.:.:\ \:.:.:.:\ /\Λ: _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄:.:.:.:.: |:.: |\:.:.: \:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ ⌒∨ :.:.:.:.:.:`\:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.: |:.: |:.:.|〉 :.:.:. \:.:.:.: \ }:.:.:.:.:.} :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.: |:.:.\:.:.:|:.: |:.:.|Λ \:.:.:.:. \:.:.: \ /:.:.:.:./ |:.:.:.:.:.:\:.:.:/⌒\:.:.:.:|:.:.:.:. ∨ :. |:.:/:.:.| \:.:.:.:.: \:.:.:./:.:.:.:./ /|:.:ト、:.:.:.:.:∨_,ノ笊 |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| \:.:.:.:.: / \:.:.:.:.:.:./:.:.:/ /: |:.:| \ :.:|ィ゚Kr| |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| | |:.:.:.:/ ∨:./:.:.:/| /:.:ィ|:.: ィ⌒ :.:ト、V┘ |:.:.:.:.:.:.:ハ| ノ 八:/ //:.:.:/:.:./ 委細承知! / 八:.: |ア笊:.|⌒ ノイ:|:ィ| 人イ/:/ /:.:.:/:.:.:.:/ /:.:Λ|:. ヽ人| |人|:| ∨Λ /:.:.:/:.:.:.:/ //:.:./ |:.: ノヽ ァ |:| _| _ /:.:.:/:.:.:.:/ . __/:. /:/ :.:.ノイ:.:.八 ゝ リ /:.:./ ̄:.:/:.:.://:/ / ̄ ̄ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:. /:.ノ \ イ //:.:./:.:.:.:./:.:.:// ̄ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. /:./ ` /:.:./:.:.:.:./:.:.:/ ̄ \ ..:.:.:.:.:.:.:./ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ _ / :.:.:/ :.:. / ̄ ̄ _ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こうして祖逖は、一度歴史の表舞台から姿を消す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
548 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:36:48.96 ID:3z40eoxk0 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } ○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' 【東海国】,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ○ > ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r-v'γ ヽ ハ_ ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! ∨|:.:.! ノ/i/ノ ヘ!:| ノ!/′ 話を東海王に戻す ヾ!>ー- -- <イリ (ヘ:::::\i=//:::::/) {;;\::::::!n/:::::/;/ ト、;;\;;ii;;/;;;;イ /;;;;ゝ;;;;∨;;;;;;ノ;ゝ、 (;;;;;(⌒)∨/(⌒);;;;) `´ ̄` ̄ ̄´ ̄´
549 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:38:35.19 ID:3z40eoxk0 【紀元305年7月 晋 徐州 東海国】 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 殿下。 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 .南岳の逸民の秦秘之の使いと名乗る者が、 | |ニニ /ム. /イ リ '. この手紙を東海王殿下に渡して欲しいと言っていました |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 / i|. i| i|ー―> \. ` : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : 秦秘之? |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ 聞いた事がない名前だね。 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ : :\ 、 { ノ: /:.| とにかく手紙を見ようか : : |i \ ア: : : : | : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ
550 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:39:38.99 ID:3z40eoxk0 :´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `丶 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ .:': : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : :. /: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : :. : : : : :.:/ : : : : : : /: : : : : : : : : : : :l: :|i : |: : : l:|: : : l: : : : :. : : : : :,′: : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: ハ: |: : : |:|: : : |: : : : :.l : : : :.;′.: : : : : :.| : : : : : : }: : : :}:.ノ: :l W: : : |:|: : : |: : : : :.| : : : :.:. : : : : : : :.i|: : : :.|イノ.:.斗‐ミ|: ' W⌒``丶: ': : : : : | : : : :|: : : : : : : : i| : : 斗匕´_/ |:/ |:' レ}:/从}: /: : : : : :' : : : :| : : : : : : : :i|/:/ / /:./^ |′リ ノ ' レ'レ' : : : : :' : : : :l : : : : : : : : |: :/ / 厶' ,ィ=..__ /v: : : :/リ .私に皇室への忠義に励めと? : : : : : : : : : : : : :∨ ,,ィ芋ミ レ'⌒ヾ>/: : : // : | : : ', : |: : : : : : :', ,ィチ''" ̄`゙ ぃぃ '从 : / .これは天啓かもしれません。 从: : : ',:.|、 : : : ト、:', ぃぃ ,j j:厶イ \: :.',| \: : :|: :\ _ ': : |: | .文辞も立派だし、 ヽ: l: : : \|: :.| ` ィ′: :ハ:| .これを書いた秦秘之を私の記室にしたいね }:.}: : : : : : : ト} > ィ: : : : : ,' ,| レ'V:.l: : : : : |ノ| ≧= ノ: :/ :// V \ : 从| | \レ|: : 从 _ -‐ \( ヾ {ーゝ 7/- _ /⌒ヽVL \ \ ‘ \ }}ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 恐らく永興二年の話だろう。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王の下に N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 秦秘之と名乗る者から手紙が届いた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 彼は手紙の内容を大変気に入り、秦秘之を探し求めた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
551 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:42:10.53 ID:3z40eoxk0 V{::::::::::::::::j}ノ ´ 斗ゝ----イ、 \ \ / // `¨¨¨\i:i:} | ヽ / / / ヾ| '。 ∨ i{ / /{ / ./ | '。 ∨ i} /{ト 、' ′ / .| i} i{\ ' .γ 示 ', ト< | ,八 } } 東海王殿下。 ,′iト乂ソ ij人r ト 、`i| / / {__∨ ノ / / i| / 、込ソ〉./ , / |{ 南岳の逸民秦秘之、お召しにより参上致しました -=彳 / / / .| ゝ | 八 ` _ -= - 彡 .|{ { i}\ __ <| ./ ,' || ', i{― ̄i{ | / / γ '。 } ハ j} / / 八 _/ } |'フ \ , / ヽ . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨ / { i 人/7 Τ/ / \ \ \ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', :.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.: ∨:.:.:.:.:', 晋 呉国の人 孫恵 .|:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.: |:.:.:.:.:. | |:.:.:.:.:.:.l: |:.:.:.:.:.:l\:.:.:.:./:. ̄.:.:.:.:.‐- :.:.: |:.:.:.:.:. | |:.:|:.:.:. |: !:.:⌒ヽ \_|ヘ ァ=≦ 、.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:. | |:.:|:.:.:./| !:.ヘ_:.!ュ_ ′._jfj.!|〉|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:. | 誰かと思えば、 .|:.:.:.:.:.:.:|リ〈 し'I∧ ∨_ソ .|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:. | 斉王の所にいた孫恵殿じゃありませんか。 .|∧|\:| \ 辷ソ //|/|:.:.:.:.:. | |:.:.:.:.:.:.:\ ヽ ` ┌|:.:.:.:.|:.:.:.:. / 私の記室になってみません? |:.:.:.:.:.|:.|:.:.:|: / ー ' イ/|:|:.:. |:.:.:.:/ |:.:.:.:.:.|:.|:.:.:|/ |' !:!:.l:.: !:./ |: /:.:.:! |:.:.:| ┌ | .!:!:.|:.:.l/ |/ |:.:.:. |:.:.:| /.:| └ 7|: l/\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この秦秘之なる人物、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 鄴の成都王の下を退去して隠遁していた孫恵だった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } . N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は以前、徐州付近の豫州の蕭・沛周辺で暮らしていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 夢破れて舞い戻って来たといった所だろうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
552 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:43:06.38 ID:3z40eoxk0 ___」`L _ {γ>[]<¨ヽ V{::::::::::::::::j}ノ ´ 斗ゝ----イ、 \ \ / // `¨¨¨\i:i:} | ヽ / / / ヾ| '。 ∨ i{ / /{ / ./ | '。 ∨ i} /{ト 、' ′ / .| i} i{\ ' γ 示 ', ト< | ,八 } } ,′iト乂ソ ij人r ト 、`i| / / {__∨ ノ / / i| / 、込ソ〉./ , / |{ -=彳 / / / .| ゝ | 八 ` _ -= - 彡 .|{ { i}\ __ <| ./ ,' || ', i{― ̄i{ | / / 喜んで γ '。 } ハ j} / / 八 _/ } |'フ \ , / ヽ / { i 人/7 Τ/ / \ \ \ . / 乂 / (⌒iO= /i{ / \ ヽ ヽ / ヽ/ { f⌒i ∨乂j{ { ./ ヽ ', 、 ヽ . 人 \! `フ´ { { ゞ / }_ i! } } -= 二 / ー― 、 ∨ ゝ- { j ] '∨ ′ i|¨L_{ |==弋潤・R¨ ‐- _',__ ´ { //_/\ i!/ 、,,≦=乂リ==\ ', > ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王は孫恵を記室とし、謀事に関与させたと『晋書』『孫恵伝』にある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
553 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:44:35.78 ID:3z40eoxk0 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | 孫恵殿のような | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 著名な方を迎えられたのは僥倖です | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. . : : :/: : : : : /: : : : : : : : :|: : ',: : : : : : : : :. / イ. i| i|. ` \ | }、 /: : :./: / : : : ′: : : : : |: : : |: : : |ヽ: : :|: : : : : :. / i|. i| i|ー―> \. ` .': : : ;′′: : |_, ‐'/´「 ̄`丶ハ : |:| | : : : : : : : : :. ,: /: : |: |; : : : :|: : /|:L|: : |: i|:.| |: ハ| |:_ : : : : | : : : :. |/゙: : :|: | : : : : Vィ斧圷ミ Lハ| |/ / /: : \ : 从: : : | | |: : :.|: | : : : : <(んrう 斧ミx/1 : ∧:|: : |:| : : : |圦: : :| : : \zソ んう }I〉レ_/: :|': :/|ノ V: 八 : \ト、: : :トゝ , ヒシ '~厶:|: : : : | ′ Y: ∧: : : : : \} /} : |/|: : :| 時は来たよ 丶: |: : : : : ∧ 「 マ /丿: : : レiノ 小、 : : : : ト、 、_ _ノ ハ: : : :/ : : | \: : : : : \ _ }: : / : j|: | _}\ : : : トゝ-‐ ´ ノ: : : : :ハ:| ノニ(_\\: :| / /:/: : : / ノ _ -=ニニニニ\`:| 八ト、 '⌒'|: : ル' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この話、当時東海王に期待を寄せる者が多かった証左だろう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
554 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:45:17.35 ID:3z40eoxk0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 『晋書』『恵帝紀』に曰く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 永興二年七月 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
555 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:46:01.65 ID:3z40eoxk0 【紀元305年7月 晋 徐州 東海国】 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〕h、 ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.)h、 /: : : : : : : : :./: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : 、 ': : : :./: : : : :/: : : : :/: : : : /: :/: !: : : : : : : :.\\ ': : : :/: : : : : :!: : : : /: : : : /: :/: :!}: : : :}: : : : : : \\ ..': : : : !: : : :!: :.{: : /!: : : :.:/: :/: : ! !: : : :!: : : : : : ∨``〜 |: : : : :{: : : :∨:!ィ≠示≧、/: :/ !:.:/ .!: : : }: : : : : :!:.:∨ !: : {: : !: : : : ∨ _.)し::/}/ ':./ !: : :!|: : : : : :!、:.:∨ ': : :!: : !: : : : : :\ 廴zタ '´ ィ=!: :ノ !: : : : : }∧:.! _,,.. ┐ ..∨∧:.!\: : : : : : :、 ら::7{ }/: : : : , ∧! _,,.. -‐ '' "´ ィ( .∨∧!: : \: : : : : ∨ 、 vツノ' /: : : : :/、 }! -=ニ二二ニ=- ´  ̄ ‐=ニ二_´ ∨∧:.:.:.:.:.≧s。:.:.:∨ __ /:.:.:.:.:/: : :\ -=ニ二 ̄::::::::::::::::::::::::/ 、___ ``〜、、 Y:.\:.:.:.:.:.:.:.∧ヽ!´ !〉 /:.:.:.イ: : : : !\:.ヽ -=ニ二 ̄::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::/ _ `''< ≧=‐' )_ノ_ヽ\-===ニニニニニニニニニニ二 ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::-=ニ二二/ 、 ヽ ̄〕h、 `'< /::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、ヽ`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ニ二二二二二, ' ≧s。 -=ニ二 )h、 ヽ, )h、_-_> /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::::-=ニ二二二二二二二二////////‖ \ 、 {:::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::____ -=ニ二二二二二二二二二二二////////// ≧' !\::::::/:::-=ニ二二二二二二ニ=-----=ニ二二二二ニニニニニニ========--- ””” ̄ ̄ '-=ニ二二二二二二二二二二二ニ=-  ̄ ̄ -=ニ二二ニ=-  ̄ ̄ ̄ヽ:::::\'<∨ -=ニ二二ニニ=-_____}::::::::::∨:::''< -=ニ二二二二二二二二ニ=-: ∨__}ヽ -=ニ二二二二二二二二二二二ニニ=-, ヽ-=ニ二二二二二二二二二二ニニ=-! ∧-=ニ二二二二二二二二二ニニ=-/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東海王司馬越が /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 徐州で精兵を集め、大駕を西方から迎えんとした。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .大駕は天子の乗り物を指す `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
556 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:47:22.58 ID:3z40eoxk0 【紀元305年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 \__人_人从_人_人从/ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥ _) (___ /川 / ) 申し上げます! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ だが、それだけでは終わらなかった。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .東海王司馬越の弟、平昌公司馬模が駐屯していた鄴 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
557 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:48:40.10 ID:3z40eoxk0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 成都王の残党の公師藩なる者が反乱を起こしました! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 周囲の郡県を攻め落とし、 ノ /> > .この鄴へ向かって来ています!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ / /: : /: : : : : : ::/: : : l: : :l :ヽ \__ / /: /: /: : :/: : :/: /: : /|: : :|: : :l: : : -< / /: /: /: : :/ : : /: :l: -―-|: : :| l: :∨: : :ヽ:\ \ ̄: : :レ: :/: : 斗-/|/|/―zノ|: :/ :|: : ∨: : : ハリ ヽこ/:-ニィ: :|/:/|仁、 ´うハメ://: : トゝ: : |: | /: : /: :| |: : |ハ:レ´ぅヽ 辷ノノ: : : : :|: : : /|/ |:/|: : :l{l: : ト`ヽ弋ノ , <: : :/ /: :/ この大事な時にでありますか!? ` V:八:\: ゝヘ. -、 u 不/: : :( ` _入_≧ハ ∨ l /|:{、: ト ゝ  ̄ ヽ{ )人> 二 イ ヽハ| /||| / | / \ / | |l !l l` ー/ \ _/ l/∧ヽイ メ∠ -―=≠二二ハ
558 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:49:48.50 ID:3z40eoxk0 【紀元305年 晋 冀州 陽平郡】 j{! . , -‐.ii ii| ̄ ̄|ii i‐-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .j{i ヽ/.ii iii ii ii ii| |ii ii ii \::::::::::::::::::::::::::::::::: i{i /.斗-−- ii ii| |ii -― 、ii^ヽ:::::::::::::::::::::: 八_ /iiiii」」」z≠ミ-┘ |iiz≠ミ| |i ii∧:::::::::::::::::: 圦/ ii ii / /んハ んハ ヽ|_ii_ii人:::::::::::/ ヽiiノ {ifノ+i} {ノ+ム !} レii ii \_:/ レ^ゝ ヒ_´ノ , .ヒニン /ii ii ii ii/ {/^ 、 ; ; ;; ___、 ;; ; ; , {i/^)/ 成都王殿下奪還を目指すぞー! V ヽ {!´ ⌒ `i} ソ >、人 、 _ ソ / いくべー!! ,彡////ii> <'ミ'x、 ,イ彡洲≦ミソ _{>ー< } ^ 小洲州ミik、 ィx彡i洲ニn/ / ::\ [洲洲iミキ〉 ┌{^ヽ `¨¨¨¨¨¨´ /○ .{! ○ :::::::::}_ `≦rセ升′ {^ヽ┐∧ / .〈__ {!__ ..:::::::/::::::::::::::::::::::`弌 ノ ヽ`ゝ | /::. {! /ヽ_ノ , ヽ::::::::::::: ,-、::::::::ヽ { ノ し'i}_,, /::' {! ./ , ☆ ゝ:::::::::〉  ̄ヽ:::. い i_ 〉\}┐ ト , _ _ {!/, -− < /::::::::::{ ノ ,\}:: \ :::::::){ i ヽ/ ::::::: :: ::  ̄ ヽ__ノ:::::::::::::{二ニ i}:: 晋 陽平郡の人 公師藩 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 東海王挙兵と同じ七月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の部将公師藩が魏・趙の地で挙兵。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長安へ行かなかった `ヘ:ゝ .' 小/ 成都王の将軍たちが参加し、数万規模の大軍に膨れ上がった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
559 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:51:47.38 ID:3z40eoxk0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| しかし、公師藩殿…… /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 あんな連中まで引き入れて大丈夫かっていう |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } i{ 乂_.、-=ニ⌒:::厂|:::::厂 iミh。, j{ _/`丶 / ::i {:::... イ i{ .ィ´.::::::/:|:;:斗-/-/、:/ |:::::::::;1:.、 i{ }i /:/:::::::::/ l:/|:/ {::/ .l/l:_/ |:::::\ i{ }i /::::::l::/l:::/ ,.斗弁ミ ′ レ' `ト、:::::::}ノ }i /::::::::::::/:人{ 〃_ノヽ} ,zミ、 lノl:::::::} }i /::::::::::/⌒ヽj 乂ーク んヘハ .´::イ/ “、{:::::::::::| '⌒i ⊂⊃ 弋ク // ' 兵力は多い方がいいんでねーか 、:::::::人 、_乂 ' ⊂⊃ ; ):.\::::::::丶 _ /j /⌒::::::〕h。,::::::::} \ r っ .イ´ 〃::::::::::/::::::::::/´ ̄ ̄⌒^' ., _ ..<_ i:::::::::::::::::::::::::/{ \::::::::::::::ヽ |::/):::::彡フ´ i_ -==ァ冖 ミ 〉,::\:::::| l(  ̄ /ニニ/:::::::;: -- ミ:、/∧::::ハノ -ニニニ7::::/:::::::::::::::`〈 ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らは周囲の郡県を陥落させ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陽平太守李志・汲郡太守張延らを殺害し、鄴へ向かって兵を進めた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
560 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:52:48.12 ID:3z40eoxk0 【あんな連中】 (//ヽ _ , . . - ― 、 ヽ// )r‐ 、 r‐‐、 >_:_:_:_:_:_:_:, ‐‐ 、:.:.:\ ////////)、)////////> '' ,`、` 、:.:ヽ ////////////////;;//_- 、、;;;;;,ゝ ゚)、_ノ >、) /,'//////////// ;;} } Y \、;;;;;;、_ \' / ////////// ;;} }--' 、 /:: >、 ;;; ヽ)_) /'////////ヽ;. ;∧∨ \: 、 >、 ;;{´ ゼハハハハハハハ! /////// : :`;;、 ;; ∧',>、 \`: : :〉 ;;) \'/. : : : :;`;;;;;;; 、\} ,、: : :ヽ〉〉 黒ひげ盗賊団、メジャーデビューといこうじゃねぇか!! . ヽ : : : : : :;`;;;;;;;,, ≧= '、/_>、」〈 /' | : : : : : : :. :`;;;;;;;; `'' ー‐ '{ . / | : : : : : : : : : :`;;;;;;;;; ,,, ヽ _ム圦__ :./. | : : : : : : : : : : :`;、;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; } ,r≦ニニニニニ≧:.、 /. | : : : : : : : : : : : : :`;_;;;_;;;_;;;_;;;_;;;ノ /ニニニニ.ィ傘寸ニニニヽ . |、 : : : : : |/////ー⌒> 'ニマママ(:oHo::)チチチニ ' 〉\ : : : : : |''</////∧ | ニニ込ミヽH∠-彡=ニニ| .,,r=≦|ニニニ=(((◎)))=ニニニ|≧=ー 晋 清河国の人 汲桑 ,,r≦ニニニニニ|ニ{≧竓芋)Y(毛屶≦ニ|ニニニニニニ≧ュ,, ./ニニニニニニニニYヽ.!  ̄´ }{ ` ̄ :|/ Yニニニニニニニニヽ /ニニニニニニニニニニ| {ミト、 小. 丿|ミ} |ニニニニニニニニニム ムニニニニニニニニニニ Xミ| .:} -─- { :|ミ.Xニニニニニニニニニニ } 圦ニニニ⊂二二二 /| {ミ|从. ⌒ ノ .l|ミ} |ー======彡ニニニハ .寸ニニニニニニイム:乂ノ \ /込ノ弋::><二二彡' {::::::| \___/ |::::::} 乂::| |::乂 晋 上党郡の人 石勒 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らの中には数百騎で参加した汲桑と石勒の姿もあった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
561 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 18:54:05.30 ID:3z40eoxk0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 18:57:07.51 ID:v+WxpIDG0 乙でした。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 18:59:33.34 ID:uVUGTpat0 乙 知る人ぞ知ってる名前がぞろぞろ出て来る
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 19:02:53.08 ID:SyrkYmDno 乙 いよいよ群雄も名乗りを上げて来て大乱世の到来ですなぁ
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 19:09:10.90 ID:ROOuT8MH0 乙でした
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 20:09:40.52 ID:SIKNSFYH0 乙 にぎやかになってきましたね
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 20:32:25.76 ID:Gkayy1j50 >>1 乙ー。 >>531 >このスレじゃアイマス系のキャラは >非業の死を遂げる例が多いですからね 草。ほんと死屍累々だからなこのスレのアイマスキャラはw
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 22:17:19.68 ID:RehzBnnN0 乙です 劉淵さんが色々不憫でならないww 本音で動いたら同胞にぶっ殺されそうだし
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 22:22:27.41 ID:2t/mhEJN0 乙ー 洛陽と長安を中心に、東隣りで成都王の残党が挙兵して、もっと東の端に東海王とか王浚がいて、 劉淵が北、西の北に張軌、西の南に李雄 で、劉淵はさらに北側の拓跋部(東海王の弟がけしかけた)から、李雄は東側の荊州から攻撃されていると… うーん、これは呉に逃げたいww
570 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/24(日) 23:07:54.80 ID:3z40eoxk0 【>>559 修正】 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| しかし、公師藩殿…… /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 あんな連中まで引き入れて大丈夫かっていう |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } i{ 乂_.、-=ニ⌒:::厂|:::::厂 iミh。, j{ _/`丶 / ::i {:::... イ i{ .ィ´.::::::/:|:;:斗-/-/、:/ |:::::::::;1:.、 i{ }i /:/:::::::::/ l:/|:/ {::/ .l/l:_/ |:::::\ i{ }i /::::::l::/l:::/ ,.斗弁ミ ′ レ' `ト、:::::::}ノ }i /::::::::::::/:人{ 〃_ノヽ} ,zミ、 lノl:::::::} }i /::::::::::/⌒ヽj 乂ーク んヘハ .´::イ/ “、{:::::::::::| '⌒i ⊂⊃ 弋ク // ' 兵力は多い方がいいんでねーか 、:::::::人 、_乂 ' ⊂⊃ ; ):.\::::::::丶 _ /j /⌒::::::〕h。,::::::::} \ r っ .イ´ 〃::::::::::/::::::::::/´ ̄ ̄⌒^' ., _ ..<_ i:::::::::::::::::::::::::/{ \::::::::::::::ヽ |::/):::::彡フ´ i_ -==ァ冖 ミ 〉,::\:::::| l(  ̄ /ニニ/:::::::;: -- ミ:、/∧::::ハノ -ニニニ7::::/:::::::::::::::`〈 ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らは周囲の郡県を陥落させ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陽平郡太守李志・汲郡太守張延らを殺害し、鄴へ向かって兵を進めた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 23:38:30.03 ID:v3JMeVUo0 乙でした まあ実際、中華側からしても異民族に対して力で抑圧するか恩徳を布いて(ぶっちゃけ、金と物と名誉をバラまいて)手懐けるかで 異民族側の反応も大分違ってきますからね(その辺の手法論の違いが、後漢末の公孫瓚と劉虞の対立の根っこでもある) 無論、恩徳の切れ目が縁の切れ目という事態も徐々にチラついてきてはいるのですが・・・ >>569 私有民と家財道具ぐらいならまだしも、不動産は逃がせませんから名士層は躊躇っちゃうかも知れませんね 亜熱帯に引っ越した途端に、風土病(マラリアやら感染症やら)に罹患するケースも当時は少なくはないはずだから尚更
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/24(日) 23:52:32.88 ID:iVmZA3nCo >>568 立場的には衛瓘の対立煽りで殺された拓跋沙漠汗とそんなに変わらないですからね。 たまたま支持率高いけどいつ引っ繰り返るか戦々恐々だったんじゃ 南匈奴の動員力もこの時点では実はそんなに高くないし
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/25(月) 06:09:24.56 ID:T+jP0l+Fo 乙でした。 董卓の方がマシと思えるのが何ともww
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/25(月) 08:19:30.63 ID:GyosLZdZ0 乙でした 法律が少なければ関係官僚も少なくていいから、支出が少なくていいよね …上がまともなうちは
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/25(月) 13:39:45.70 ID:LCyo67gwO >>573 政治音痴なだけの董卓よりは梁冀とかに近い気が
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 21:30:30.04 ID:sdppNmVUo それはさておき、また阪神が期待に応えてやってくれました 「Vやねん」に続く「あかん、阪神優勝してしまう」
577 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/10/26(火) 22:00:58.24 ID:+qr1ukjl0 【今ヤクルト戦見てました】 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l >>576 ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ だから言ったじゃん。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l しかし、燕or虎VS檻or鴎の日シリとか、 ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / 何か変な出来事が起こる前触れかなー? `/ | | \ /
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 22:09:42.62 ID:sdppNmVUo >>577 まあ、朝日放送の「あかん、阪神優勝してしまう」の時点で新たなネタ振りしてどうすんねんとは思ってましたけどねえ 勝負事は勝ったと思った時点で負けをそのまま見せつけられる結果になりました CS以降は正直言ってパリーグ側の得点力考えると燕でも虎でも新たな33-4伝説爆誕というオチしか見えないけど
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/26(火) 22:46:10.29 ID:4IDPX4A/0 今年のネタ枠は巨人だったから…
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/27(水) 02:36:30.76 ID:26/Br3lA0 また巨人が猛虎を食うのかと思ったら、まさかの大失速。 しかし猛虎はお約束から逃れられず、燕のリーグ優勝が決まりました。 竜が虎に止めを刺したのが、またらしい最期です。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 07:20:58.54 ID:oHv+n43u0 まあ阪神は序盤躍進したのって、コロナ関連で他球団が外国人の来日が遅れてる中、 阪神だけしっかり外国人の主力が揃って活躍してたのが大きかったしな。 現に優勝したヤクルトも前半は阪神に負け捲って、カード負け越してるし、 ヤクルトは選手が揃って調子上げてから下位チームから大きく貯金を稼いだのが大きかった。 巨人は今年は補強が上手くいかずずっとやり繰りで何とかしてたのが力尽きた印象。
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/10/27(水) 21:45:18.39 ID:26/Br3lA0 太平洋連盟は猛牛の勝利。 思えば10.19の時は、同日に阪急のオリエント・リース(オリックス)への身売りが発表されたのですが……。 ともあれ、おめでとうございます。 凄い組み合わせになりそうです。 >>577 江夏の疫病以上の凶事はそうそう無いでしょう。たぶん。 そういえば、江夏豊氏は母方の祖先が本当に江夏が本貫の渡来人だったらしい。
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 00:15:27.39 ID:D8vdgrqO0 ザ・老害ナベツネ曰く「金貸し球団が」 この時代金融に対するイメージってどうだったのでしょう
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 02:28:16.19 ID:RUZmTLKPo この頃ってそんなには金貸しへの差別ってキツくないと思う。 ヨーロッパでも金貸しへの法規制がキツい感じになるの7世紀あたりから
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 19:47:56.08 ID:CNjTenL00 差別っていうか嫌悪感かな? 金貸し自体は権門の貴族や寺社勢力の者が行っていたわけだし そうでなければ御家人階級から取り立てなんて出来ねぇー
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 23:39:14.85 ID:CNjTenL00 585 だけど意味わかんないこと書いていた、すまん! でも、金貸し業を営んでいたのが権門の貴族っていうのは晋でも同じか
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/03(水) 11:22:42.05 ID:CKO5faC40 遅まきながら乙です。 >>577 ことしの鷹さんが西晋の凋落ぶりとダブるのはワイだけやろうか? 主力の高翌齢化&勤続疲労に加えて、その後を継ぐべき若手中堅の伸び悩みetc さすがに内紛まではいってへんのかもしれんけど、平石さんと倉野さん退任とかも 地味にヤバそうな気がするんやが。 …まぁ、来年しれっと勝ちまくる可能性もありそうやけど
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 21:03:16.62 ID:EWs142S8o >>587 ウエスタンでも虎のキチガイじみた18連勝でも結果は僅差の2位だったり フェニックスでも虎に負けず劣らず勝ちまくって同率首位で去年の順位で宮崎牛勝ち取ったりしているから 鷹さんのポテンシャルは相変わらずシャレにならねえと思っているんですけどねえ
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 17:56:05.16 ID:tExTCQGJo 永遠のエンタテイナー阪神の歴史がまた1ページww むしろ、借金フィニッシュの巨人が日本シリーズに出る壮大なネタの前振り?
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/07(日) 21:15:22.22 ID:Z0t5992P0 パは順当に東北楽天が脱落。 巨人と千葉ロッテの日本シリーズ!? まさかな
591 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/07(日) 23:28:18.46 ID:TDYEKuIU0 【お待たせして申し訳ありません】 ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ | |r┬-| | 【プロ野球】今年も阪神はやすらかに眠る __ \ `ー'´ / ___ .【プロ野球】新庄監督就任で掌を返す日ハムファンはちょろい? ヽ  ̄`"¬ー--、,,,_ _,,,、-ー"´ ̄´....,., / 【プロ野球】中央指定野球団立浪組、名古屋で事務所開き ∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;洛スポY´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; / 【プロ野球】我らがノリさんが帰って来た!来季の立浪組は台風の目? ', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/ ̄ ̄/;;:;:;: / .【競馬】BCで日本馬が快挙&日本では珍名馬の勝利続く ', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: / {⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆} ヽ⊃) ̄7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l 誰か八王の乱の創作してみません? l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ もうやだ。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l 分かってたけど終盤の展開がクソ過ぎてもうね ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / V/\ ___ ///// V///ヽ 「.:.:.:.:.:.:.:.:.~^'<// ∨//ァ': |r─.:.:ミ:.:.:.:.:.:.:.\ アi/.:.:.:.ア⌒\:.\:.:.:.:\.:\ /|i/.:.:.:.:.| ヽ.:ト⌒|:.:i.:.:.:. | |i| .:.:.:.:.| '⌒ |.:|y圻ミ .:.:.:| .自分で選んだ道じゃない。 ノl'|i| .:.:.:.:.|y圻ミ |/ Vり 」:.:.:.:| . /:.:.|」i〉.:.:.:.|.| Vり 、 ''''' |:.:.:. \ .ある程度目処がついたから、 i .:.:.|〈〉:l:.:.:.:\''''' , 八:.:.:.:ト:.\ 11/10(水)の22:00頃から続きの投下をしましょう。 └‐t:\ |.:.:|:.:.: \ ` .イ ノ|.:.:人).:.:.) ):. )L:.:\.:.:.:.:≧=‐<|:ノイ:ノ:.:|:./:.:.\ .正史スレは八王の乱に取り組む作者さんを応援しているわ (:.(¨r-=ミ:.\i:.:.」,ノニニ'<:.:.:.:.ト:.:.\jノ ア ノi:i:(:.t:./ r‐t }}」\:.:.:.:\:.:\ / / ⌒ヽi:iア ノイノノ |i:i:i:iTZ.:人:.:,ノ / i ,.イ _ノ ||- |i:i:i:iノ{:.:.Lノ:}
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 23:30:13.64 ID:wlNzG6G80 素晴らしい監督の来期に期待します!
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:17:10.05 ID:XW4f41BD0 おまちしております。
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 19:38:26.30 ID:9/0Tu36o0 今まででも十分にクソだというのにまだ先があると オラワクワクしてきたぞ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 21:31:50.90 ID:q/hugMB40 色々大詰め!
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 21:38:34.17 ID:reWERLGq0 新庄は大化けするか大こけするかのロマン砲な気がする
597 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:02:58.37 ID:5X17MGf10 【>>560 の続き】 \__人_人从_人_人从/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,................................ _) (__ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::.............. ) 鄴へ行くベー!! ( ;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : ..  ̄ ̄) ( ̄ ̄ :::::::::::::::....... ,_ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,,┣¨┣¨ 彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ / `' ) | /ヾヽー' / `' |ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | / lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶 ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ ヽ、ミヾ ヽ、 ( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ -,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\ / ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ ;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\ ;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ
598 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:04:51.18 ID:5X17MGf10 【紀元305年7月 晋 冀州 鄴】 . /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : 〉 : : : : : : : : : :\__/〉 __/: : : :〈//: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : / 、_..Ζ: : : : / : : : : : /: : : : :/: : : イ: : : :/: : : : : : : |: : : \ . \_: : : /∠: .://: : / _ノ ./: :/ //ゝ、:.: : : : : :八 : : : : 丶 . /: :.:/ : : / :| : : : /;斗牟x/ 厶斗牟x | : : : : : : :\: : : :│ | : : i: : :/| : : : |ィ〃 __):::ハ __):::ハ乂: :/|/: : 厂 : : :リ 乂__| : : 人八: iハヘ.弋__ソ 弋__ソ ノイ : : : : /: : : :/ 范陽王に頼んだ援軍はまだでありますか? ∨/ : :丶: :ヽ > ′ /ノ: : : : :/: : ∨ 〈: : : : : : \_八. u / ヽ ∠二: :イ /人: 〈 \|\トミ: : _.:>: . 、__,」 . .イ: : : :/{/´  ̄ /)冖ト、∨ :_ト -:<|:/| :/}⌒\ // '′}r'こノ {┬(// ` } ∧ } | | 〈 ∧ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 今しばらくお待ちを ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
599 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:05:33.35 ID:5X17MGf10 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ●滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 〇 ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この頃、滎陽に范陽王司馬虓が駐屯していた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
600 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:07:56.92 ID:5X17MGf10 【紀元305年7月 晋 司隷 滎陽】 ' /_ - ―……―-', ヽ / ,:i:i:i:i:i:i:i:i:i○:i:i:i:i:i:i:i:.', ', .: i'":| i|:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ', ', i i | :|八 :i i , __| | | :|_ 、 ''  ̄「 ヽ 殿下。 ,「{'/| l / , | \_,,.ィf笊ミ、 i |: :i |i l 、| | |/ィf 笊 f:rwリ | |: :| .鄴への援軍は無事出発しました } Y.:| | 乂zソ , " ´ | |: :| . i v| |:. , , ' ' , | |: :| ', }|i |込 - ' / :| |: :| }__{:i| |: :个 イ: : : :| |: :| /: : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : . .、 . 〔ニ{__}ニ〕 |: :.:|: : :.:} `""´ |__:. :.:| |: :| {: : : : : ◎: : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : : ヽ 7| | | | |: :./〈〈} //ヽ| |: :| 乂: : : 。s≦三三三三三三三≧s、: : : : : : :} . / | | |_| lイ '/, /,: | lトミ 〈范陽>‐¬ ¨  ̄ ̄ ̄: : :ヾ三≧s。__;ノ }イ: : l: |: : : ;\:_\:Y: : :ヽ: :/: : : 寸 晋 征南司馬 劉琨 |: l: : :l: ヽ : イム==x:}: : : : }/ヽ : : : } |: ヽ:xzヾ---′乂ソ‖: : :/_ノ l: : : イ }: : ∧リ /:/ : :{__/: :/リ l: :::|:::ハ′ | l : :/: /..イ |::| l: :::|::l从 _ | {: / |Y l:::| ヾ::、 ヽゝミ \ イ人l-=l |:::| ヾ::、 {{o冖¨ ̄ / :\::| ヾ::、 /}} / : : : : \ }:::l / : //  ̄/: : : : ::≫": ‘, |:::l {{ : //o/: : : : :≫": : : : : :∨ ヽ:l 晋 范陽王 司馬虓 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 范陽王は先の洛陽攻防戦時、河間王寄りの態度を見せていた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが成都王が王浚に敗北すると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の廃立を上奏したり、自身の任地である許昌の兵を率い滎陽に駐屯。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ これは河間王と距離を置くと同時に、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 今回の話の冒頭で紹介した詔勅に背く行動だ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
601 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:10:36.76 ID:5X17MGf10 ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :` x ./: : : : : : :.,. =-‐−−--= .,_: : : : : ヘ: : : : : ヽ . /: : : : : / 范 陽 ~` s.,: ヘ: : : : : .V .f: : : : :./ ,. -‐: :'''''''''''''''': :- s._ \V: : : : :\ ..i: : : :.ム '": : : : : : : : : : : : : : : : : : : >.s_ミV: : :.リ .弋: :V: : : f: :.i: : : : i: : : : :.i: : :ハ: : : : : : i `.V: :./ .>i: : : :{: : i: : : : :i: : : : .i: : : :.}: : : : : :.}: : K" .{: : : :{: : :.i: : : : :i: : :,,.ィ''": :i: : : : : : i: :.i!} .{: i: : :i: :~气'': : :.i: : : リ: :_,,三}: : : : :i: :.ji.} .{ i: : ∧f尓ミx'''''''"" ィ仍符ア: : : : :i: /.ij .{ i!: : .∧ 乂シ ヘツ'.i: : : : : i/ ." .i/{: : : : ヘ 、 .i: : : : : } .滎陽は天下枢要の地、 .i!.ハ: : : : :.i.x 、 , , イ.|: : : :リ ここを抑えた者が天下を動かせる .ノ V: : : : k ≧ s _ _,. イ .//!: : : リ V: : : :ハ,.. =- ''《ゝ_,..*// |: : .リ `''''' ‐- ..,_ .V: : :.ト}: : : : : :{ \of/ |: :./: : : : : : : !i: :≧v /.V: :.}i!: : : : : :|x .!.‖ v!: /: : : : : : : :.!i: :/: : V {: :.V .}: : : : : :.:| i i! /j:./: : : : : : : : :!i: :': : : :i .i: : .i.リ: : : : : : :|...i.o / .i/: : : : : : : : :f.j: : : : : : i .λ.i "!i: : : : : : :| i /: : : : : : : : : : :.//: : : : : : :.V .{ ', i.:ΛV: : : : :.:i.i /: : : : : : : : : :x,.": : /: : :i: : : :V i: :.:i: : : ゞミ、: : : :i/: : : : : : ,.z彡イ: : :./: : : i: : : : :V i: : :i: : : :i .‘''+.,, l: : ,,.。*'" /: : : : : :i: : : i: : : : : :V i: :.:f: : : : ゞニ.>-<,二二/: : : : : : : i: : :i: : : : : : :V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 前後の事績を見るに、東海王や平昌公と気脈を通じていたのだろう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
602 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:11:18.45 ID:5X17MGf10 【紀元305年7月 晋 冀州 鄴】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| 平昌公! / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ 范陽王からの援軍が到着しました!! ヽ ⌒\ ノ /> > .広平郡太守丁紹様の軍勢も到着!!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ / /: : /: : : : : : ::/: : : l: : :l :ヽ \__ / /: /: /: : :/: : :/: /: : /|: : :|: : :l: : : -< / /: /: /: : :/ : : /: :l: -―-|: : :| l: :∨: : :ヽ:\ \ ̄: : :レ: :/: : 斗-/|/|/―zノ|: :/ :|: : ∨: : : ハリ ヽこ/:-ニィ: :|/:/|仁、 ´うハメ://: : トゝ: : |: | /: : /: :| |: : |ハ:レ´ぅヽ 辷ノノ: : : : :|: : : /|/ _ |:/|: : :l{l: : ト`ヽ弋ノ , <: : :/ /: :/ おお! . |`ヽ、 ` V:八:\: ゝヘ. -┐ 不/: : :( l _ ゝ、 ` _入_≧ハ ∨ l /|:{、: ト ゝ . Y'´///込  ̄ ヽ{ )人> 二 イ ヽハ| レヽ-、__/込. /||| / | / \ {/ /_ )//込 / | |l !l l` ー/ \ . l / /. -┐/込 _/ l/∧ヽイ メ∠ -―=≠二二ハ ヽ! l ////込 { /\∧/∠ -ニニ/ ハ
603 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:13:34.57 ID:5X17MGf10 ,イ///////////, ∨ ∧///////////// ∨ i/////////∧///// , i////////! ∧∨// , i//// /~`}! .} !∨/ , i////iィvッ/ }ノ‐}// , |/// ∧ ' l ,ノ// i ' |///‖:., 、 ァ ,イ// ! , ! 平昌公。 |/┌====)h。 _///// .i∧i |//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i .范陽王殿下より >''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//} 兗州刺史に任命された苟晞と申します。 /~~~\ \:.:.:.:.:.∧:.<ノ、>'__ ̄∨ /ニニ‖ヽ, \/-==-∨~ヽ_} .∨ .殿下の御命令で援軍に参上致しました ∧ニニ.‖:i:i:i》 .∨ `~~ヽ ノ`〜、、{ ∧ニ/:i:i:i:i〈``〜、、 ~ヾ, `ヽ、 ///}/:i:i:i:i:i:i:i} ``ヽ、 .ヽ } }∨ '///}:i:i:i:i:i:i:i:i{ .} i/ !: : ! .} >''~ .〉 '///.}:i:i:i:i:i:i:i:i{ i: : : : |: : : i: : i 丿、__>''~ >''~ '// ∨:i:i:i:i:i:i:i:i乂__ !: : : : !: : >==彡ノ'´>'~ '//∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i)h、__!_。s≦ヾ}:.:.:.:.:.ノィ~/ '//∨:i:i:i:i:i:i:i:i>==>''~ニニニニニニニ}!:.:./ク⊃ '////\:i:i:i:i:i:i{ニニ~''<ニニニニ=‐_'''""~~´~'<〉 '///////ヽ:i:i:i:i≧s。_,,.. -‐ '' "´{ゝ<,イ 7ヽ:.\ ~''< 晋 行兗州刺史 苟晞 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 苟晞は蕩陰の戦いの後、許昌の范陽王の下に逃げ込んでいた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 公師藩の反乱に際し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 平昌公への援軍として范陽王に派遣されたと『晋書』『石勒載記』にある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、『晋書』『苟晞伝』によれば、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 范陽王は苟晞を行兗州刺史と呼ばれる臨時職に任命している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
604 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:15:57.59 ID:5X17MGf10 -=彡 /} / | ヽ ≧、 . / l |. /、 ///,斗ハ } | ヽ { イ { |/r= ´/ィ==、 } イ八 リ . `{ ゝ { ヒリ ヒリ j/ ト-ゝ jノ ∨{_彡 '''' ' ''''' / ハ / 行兗州刺史、ですか? ヽ 八 r 、 厶ィ´ } ( イへ >、` , |ノハイ⌒ `フ } /ヽ、___ r≦|| |、 __/ ||==ハ | ||. | =/ || / } .:.:.:.:.:.:\ :.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . |ヽ,||_| /___|| l | .:.:.:.:.{:.:.:., \ ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:.:.:.{:.:./ }:.}\ .:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.l .:.:.:.:.{:./ :.} 丶 . .:.:.:.}:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.| {:.:.:.:.{i{__ :.:} ⌒__>-}:.:.:.:.}:.:.:.:.:..ハ.:.:.:.:.:.:.:.l {:.:.:.:.{i{⌒__}:.} ,ィf 爲ァ :.:.:. }:.:.:.:./ }:.:.:.:.:.:.:..: {.:.:. . ,ィf_爲:/ ""´}: : /}_.. イ /:.:.:.l:.:.:.:.: .:.:.:.:.八""ノ' l }::./ / イ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.: このような御時世ですので .l:.:.r=--\ .:i ノイ ′_{:.:.:. :. |:.:.:.:.| ,f/: :`{ , }、 - ' イ ノ } .: :.:.|:.:.:.:.| //:: : ::{_/ ,'ノ 〉 、 /_rY i }ュ。_ :|:.:.:.:.: /: : : : : ::}ノ イ }个rァ<{ i i } 〉: : \:.:.:.:. _{{: : : : : : :: `: (、_{""´: /ノ } } } /: : : : : \:.:.. {i{{: :: :: : ::: : ::/: : : : : // / //: : : /""⌒ヽ::. ノ-{: : : : : : /: \: : : : { /: : : /: : : : : : \:.:. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ こういった皇帝や朝廷の認可を得ない任命を承制という。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 八王の乱終盤以降、有力者の思惑ひとつで濫発されるようになる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
605 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:17:34.18 ID:5X17MGf10 .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::ミー一::::::::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::.丶 (::ー‐=彡::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ィ:::::::::::::::.、 >.:´:::::::::::::::::::/:::::::ノ::::::::::::::;::_:::::::::::://:::::::::j::::l:::\ , /:::::::::::::::::::::::::;ー=≦::::::::::厶イ::::_`>< /:::::ノ::/l:::;.::::::ー彡 . ,::::: ィ::::::::::::::::::::::{:::::::::::::: ̄::::::l::::| r T芯^'.厶イ彡 ノ/::::::::::ヽ l::/ /:::::;.:::::::::::::::小:::::::::::::::::::::人::.、`弋zソ ´ ‐くイ:::::::::::l:::! レ /:::::/::::::::::::::/::乂:::::::::::::::::::::::::\ 芯 l:::::::::::ハノ {::::::{:::::::::::::::{::::::::::\:::::::::::::::::::::::::ゝ ,{zソ::::_彡' 乂:::乂:::::::::::乂:::::::::::`:...----=彡 爪(__ ` `\:::::::::ヽ:::::::::::::::::::ト:::i -‐ 、 イ:::::ヾ 何はともあれ、 )::::;、:::}::::::::::::::::::ハ:! /::::::ノ:ノ .まずは反乱軍を撃退しなければ  ̄ Vハ:::::::::::::/⌒` . イ::::::/( >)ハ:::イ /:::::爪:::::j彡' __ ___/´ l}:ル ∧⌒ !( ̄ 、≪7 -Zニニ=-/ | , ヽ 、≪//// . /ニ厂ニニ/ 「⌒¨¨/ lニ- _ . ≪.'////// /二{ニニニ厶、-ニ三ヾ、 / _ |二/'///////// . /ニニ!_, -ニニニニニニニj√ニニニ`\//////////// /ニニニ/ニニニニニニニj「oニニニ/⌒\///厶-- 、 , -ニニ/ニニニニニニニj「ニニニ/ と ___ ノ . /ニニニ7ニニニニニニニj「ニニ[/ (  ̄ ___ } _/ニニニ'ニニニニニニニj「ニニ/ (  ̄___ ,( ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』と『宗室伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 広平郡太守丁紹や行兗州刺史苟晞の援軍を得た平昌公は公師藩を迎撃 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
606 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:19:02.60 ID:5X17MGf10 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < に、逃げるベー!!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ⌒Y (⌒;;_(⌒≡ . __ (⌒(⌒ (⌒;;(⌒Y (⌒;;_(⌒≡ . __ (⌒;;(⌒ヽヽ(⌒;;(⌒.Y __ .(⌒;; (⌒ (⌒;; (⌒ (⌒;;(⌒ヽヽ(⌒;;(⌒.Y __ ;(⌒ ;;(⌒;;(⌒;;;;≡≡Y Y (⌒;;(⌒(⌒;;(⌒;;;; (⌒; ;(⌒ ;;(⌒;;(⌒;;;;≡≡Y Y ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙'''''''''''''::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これを撃破。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 公師藩の軍勢は逃げ散ってしまった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
607 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:20:52.41 ID:5X17MGf10 ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:.. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:.. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,, ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄
608 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:24:15.66 ID:5X17MGf10 / 三三三三三三三三ミ、 . / 三三三三三三三三三三ミ、 l 三三三三三三三三三三 _∧ | 三三三三三二 才'7/ し ∨ \ノ ヽ } 三三三> ' ´ // ノ癶 ,ハ リ / l 三>' ´ \ 7 イ ・ ヒ し' . 〉斤l ミ≧x、_ )└个ー- ′ \ / | | ニ { ・ハ ――― ‐┐、 . つ | ノ ニ´ r_ ヽ. | ,ィ彡イ. l |ヽ 皆殺しとはひでぇ事しやがるな官軍は 八 | / \ j ソ / |/ l | \ /し′ _| //ィ≦竺__二 ニ∧_/ / ,| , 厶| 7 ,ニニ T ! ヽ /. __ / 刈 \ / ∧ \ _⊥ ┴< | //ツ| / / \ \┬‐┐ ¬ 孑彡イ ,爿 | . / /. \ ` 二ニ -‐ ´, 川 | / \辷三 _ ィ彡リ | i{ {{{ _____ j{ / \ 三二二 i{ 乂_.、-=ニ⌒:::厂|:::::厂 iミh。, j{ i{ .ィ´.::::::/:|:;:斗-/-/、:/ |:::::::::;1:.、 i{ }i /:/:::::::::/ l:/|:/ {::/ .l/l:_/ |:::::\ i{ }i /::::::l::/l:::/ ,.斗弁ミ ′ レ' `ト、:::::::}ノ }i /::::::::::::/:人{ 〃_ノヽ} ,zミ、 lノl:::::::} あれは苟晞だべ。 }i /::::::::::/⌒ヽj 乂ーク んヘハ .´::イ/ “、{:::::::::::| '⌒i ⊂⊃ 弋ク // ' 前に洛陽の戦で見た 、:::::::人 、_乂 ' ⊂⊃ ; ):.\::::::::丶 _ /j /⌒::::::〕h。,::::::::} \ r っ .イ´ 〃::::::::::/::::::::::/´ ̄ ̄⌒^' ., _ ..<_ i:::::::::::::::::::::::::/{ \::::::::::::::ヽ |::/):::::彡フ´ i_ -==ァ冖 ミ 〉,::\:::::|
609 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:27:34.77 ID:5X17MGf10 ///i/////////://///////////////////// ∧ ////;//////// ;/////////////////////////∧ ///イ /////////{: ////////////////ヽ//////// i , ///!//////////{////////////// ノ V∧//////, ,1///i://////////{///////////{/:/ V}ヽ///// , |////i://////////{/////// / {!:/ |i} V//// } |////i //////////{////// {iイ |j} V////| |////i:://////////{//// ,ィ≦心 | ,|j }:////i |////|///ヽ.//////|_,z====ミx {/ f芹ァ |////| |////|//{ ヽ/////|弋_Vツ_iソァ _,斗扞=, //レ.//| |////,!//ヽ \ //∧ """" .`-=彡///|///| 逃げ足は早いですね。 |//// i////\ 、/∧ : ////|V/i} |/////!////////、 \| ' /////| ヽ| 流賊はこれが厄介 |/////{////////} ::ヽ , /////| |/////{////////} \ ヽ ノ //// ̄〉 |/////{////////|= 、 \ /// / /| |/{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::::::ヽ /:::> __ イ// / .//| |/ヽ / ̄ヽ:::::::/ |/// / ///|__ |///\ / `¨´ | / , 。z≦ ヽ |/////\ | / / \
610 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:28:10.78 ID:5X17MGf10 /⌒Y:::::::: ̄\::\ ...:::::::::::ノ⌒\::::::::::\:::.、 /::::::::/:::|\::::::\::::::::::::::::. .:::::::::::::::|リ }:i::::::::::::、:::::::|::::. |:::::::::|:::::|:| |:|_\::|:::::::|::::::. 公師藩は取り逃がしましたが、 |:::::::::l/|」_ |:| |:::::::|::::::::. 敵兵を多く斬り伏せたのですぐには再起できないはず。 |:::::::::|'´ l√_ヽ 弋r_笊:::::|::::::::::. ::::::小 ィfソ' | |:::::/:::::::::::::. .後は私が備えますので、平昌公は西征の支度をなさいませ ∧::::|i沁、 _, .:ァ |::/::::::::::::::::::. /:::::\::j:::个s。 ` /ハ::::::::::::::::::::::. __/ ̄ ̄``丶ノ{ ̄{  ̄ /:::トミ::::::_:::::::.. | | ̄\: : : | ̄|::\::::\ /:::/ /.:.:.:_\:::. _ ____ \、.:.:.:.\ |: : |\.:\: :\/:::/.:.:.:.//|::|/.:.:.:. _、‐''゛::.::.::.::.::.:``ヽ、 /::.::/::.::.::.::.:/::)::.::.::\ う (__-=ニ::.::/::.:://)/ }::.:}::.:}::\__) ぉ /::.:/::∨)'\ / 厶イ::.:乂::.:ヽ ぉ {:i::.{::.::.{i / 、 \ /::.::.:}⌒::.ノ ぉ 从::乂::.乂 r‐ ¬<::_彡':i::./(_ | 史上最大の作戦の始まりです! )\(¨⌒ 乂_ ,ノ /:/::.::八{ | )V>-.....-<V⌒^ r-..._ | 司馬氏西住流の力を天下に示す時が来ました!! /^).┐ /二/ |__/ ∨ニ=_ /^に^ヽ | { 二)_j _/_{.⌒¨\|/--...._〉ニニ}_ `{に^ } .| { --) } 〈ニ/ニニニ/ニニニニ|ニニ〉 _(て / | ∧¨ ヽ/ニ{ニ二ニ|o二二ニ|ニ∧/\__/) {_∧__∧ニ乂ニニ|ニニニニ|ニ=/ニニニ/ \ニニ}=/{_二二|o二ニニ|∨/ニニニ/
611 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:29:44.41 ID:5X17MGf10 _____ . : : : : : : : : : : : : :`丶 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : . /: :/: : : : : : : : : : : : : : : : \\ . : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : 〉 : : : : : : : : : :\__/〉 __/: : : :〈//: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : / 、_..Ζ: : : : / : : : : : /: : : : :/: : : イ: : : :/: : : : : : : |: : : \ \_: : : /∠: .://: : /:⌒//: :/ /⌒/|/| : : : : :八 : : : : 丶 .おっと! /: :.:/ : : / :| : : : /;斗牟x/ 厶斗牟x | : : : : : : :\: : : :│ | : : i: : :/| : : : |ィ〃 __):::ハ __):::ハ乂: :/|/: : 厂 : : :リ 今回の戦での 乂__| : : 人八: iハヘ.弋__ソ 弋__ソ ノイ : : : : /: : : :/ .丁紹殿の働きは素晴らしいものがありました! ∨/ : :丶: :ヽ > ′ /ノ: : : : :/: : ∨ 〈: : : : : : \_八 {  ̄} ∠二: :イ /人: 〈 .その功績を称えて石碑を立てちゃいます!! \|\トミ: : _.:>: . 、__ノ . .イ: : : :/{/´  ̄ /)冖ト、∨ :_ト -:<|:/| :/}⌒\ .折を見て冀州刺史に推挙しましょう!!! // '′}r'こノ {┬(// ` } ∧ } | | 〈 ∧ __厶ヘ,,_ 丿{ニニ二二ニニ} ∧ _,厶ヘ. /二二ニニ=-<_ マ///╋/// _>‐=ニ二二〉 / \∨ ∨////∨ // ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 余談になるが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 平昌公は援軍に駆けつけた広平郡太守丁紹に恩義を感じていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j まだ彼が生きているのに石碑を立て、この翌年には冀州刺史に推挙。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 丁紹は永嘉三年に死ぬまで冀州刺史を務め、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 毅然とした態度で賊を誅殺し、人々の畏怖と敬愛の対象となった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
612 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:30:43.33 ID:5X17MGf10 . /: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\ /: : : //: : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : \ . /: : //: : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : |: : : ::l : : : : : \ /: /: /: : : : : : : : /: : : : : : /:∧: : : :/: : : : |: : :\ : : : :ー‐ァ . \ー‐入: : : : !: : : : :/: :/ /: : : : /:/ 斗‐-ム、 |: : |: : : : :`ー: :< フ: : :/: : : :|: :-‐/―- ./: :/: //__」: :/ |: : |: : |: : : : : : マ´: : 、ヽ 「∨:/: :/: : : : :|: : :/|/ァZニ、ニ ‐'/ ニ-レ ミ//|: :/: : : : : :|: |: : : | l | 范陽王へ使いを。 | l!l: /:|:/: : : :∨/ イ 「丿ハ ´ Lノ:: | 》//: : : : : : :l /: : : |// | | | |l |:|: : : : : \ヘヽ弋ーノ 乂ーノ イ: : : : : : : :://: : |: // かねてからの手筈通り、 .| | ヽ∨:\: : : : :ト ゝ , /_彡: : : : : :/: : : // 兄上殿を盟主として陛下を奪還すると | |_ ∨: |\: : : :>‐ ___ 7―---: : ア: :彡 '´ノ / ヽr ┐ヽ`ヽミ: : :込、 ∨ ノ //: : : : イ:/ / ‐-、 / / )人{、:> 、 . イl: :イ///{( . / `ヽ |/ / `}` トミi― ´ |∠ . l ュ‐ /ノ l /ノ| ∨\ 」└- | ノ __rァ' ´ ̄ / | / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 范陽王と平昌公は東海王を盟主とする盟約を結んだ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
613 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:32:17.99 ID:5X17MGf10 【紀元305年7月 晋 徐州 下邳】 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 r'‐-,_,_ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ r'´ `ヽ } ○ ノ }'ー' { { 脈 r r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' 【東海国】,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ● > ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r-v'γ ヽ ハ_
614 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:35:15.74 ID:5X17MGf10 /.:: .:: .:: :_.::二ニ=‐--ミ .:: .:: .:ア__ へ.:: .:: .:: :` 、_ //.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .: :\:ヽ . '.:: .:|.:: .:: :|.: : .: /.:: .:: .:: .:: .:: .: ∨ .:: .:: :|.:: .:: :|、:|_:/:ノ|.:: .:: .:∧.:: .:: :. .:: .:: :|.:: .:: .l |/ |.:: :/___i.:: .:: :i .:: .:: :|.:: .:: :≧== |/ |.: /〈⌒ あれ、どうしたのー? .:: .:: :|.:: .:: :| ヾ=-|:/.:: | .:: .:: :|.:: .::八 /⌒ヽ /.:: .:: | 面倒事はお断わりだよー \.::人.::: |.:个 _,ノ_ イイ.::.:八 ` /\|⌒\{L _ ノイ.:: :/ _{ 竺∨ \\ { ̄ 寸彡 Y: {: ヽ ヽ } } 人 ___}_}_ イ 〉 , --──-、 晋 東平王 司馬楙 ., イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l それが、東海王が河間王打倒の兵を挙げまして…… .ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
615 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:36:19.40 ID:5X17MGf10 _ /⌒ヽ // ̄ ̄` ̄\ ヾ /\ // ル , /》 .i iヽ l| \ \ / ̄i / l| ゝル/ -| l l、) l| / ̄\ \ (::二二 ! v、!● ● W 'l|´ ,| ((::二) \ \ 〉 | 〈 ワ / .ハ'wV \ \ \ これ、真っ先に私が血祭りにあげられる? (::二二 w_,/'`ーゥ t-!wリ 丗丗 > (::ニ) |\/ \_. /´\/,ィ 〈\ | / /\_/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/__/ | .都督徐州諸軍事 .|/ , --──-、 ., イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 殿下。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 東海王は宗族の衆望を集め、今まさに義挙をなそうとしています。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 徐州を譲られて謙譲の美を示すべきかと /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
616 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:36:52.29 ID:5X17MGf10 【紀元305年7月 晋 徐州 東海国】 ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\ /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : . .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :. i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : . |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i 人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊_ j/ ヒリ |.: .: .:| わたしは しょうきに もどった 、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ 、 |.: .: ::| \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\ 八 .: 八 \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ ( ァ , )' `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/ `_ト\|==:〈 __ .': l: : : : |: : : : : ', : : : : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : :. /\__:::::::::::::\―< \∠\ .' : |: : : : | : : : : : ',: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : :. _/-- \:::::::::::::. { \7∧ |i: :|: : : : |i: : : : : :.l: : : : : : : : |: : : : : :l: : : : : : : : : | |i: :i: : : ‐- : _ : : : |: : : : : : : : |: : : : : :}: : : : : : : : : | |:i : Vトミ、_ :`ヽ: :}: : : : : : : : |: : : : : :': : : : : : : : : ' |从: : : { ≧r心、/ : : : : : : : ': : : : : :/ : : : : : : : / \人 J刎 〉: : : : : : :/: : : : : /: : : : : : : : ' 〉 Vソ/: : : : ://: : : : : :/: : : : : : :/ ………… ‐' //: : :/: / : : : : : /: : : : : / /.:./: : : : : : : :./ : : : : ,イ 徐州くれるならもらっておこうか . 、 _. 厶イ: : : : : : : :./ : : : : //:.| \` , : : : : : : /_从___//|:ノ ` _|: : : : :/彡-───-〈 从 : / _____‘, |/-─_ -────-\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『宗室伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 徐州の都督だった東平王は、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .東海王の挙兵を大いに恐れ、長史王修の進言に従い徐州を譲渡した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
617 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:38:14.58 ID:5X17MGf10 /:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ /:.:.:.:.: / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ / :.:.:.:.: | .:.: |:.:.:.:.:// .| :.:.:.: |: /.| :.:.:.:.:.:.:.:. | .:.:.:.:.:.:.:. | . /.イ/ :.:.: |_:.l_:.:.:/_ |∧:.:.:|/ |:.:.:|∧:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.∧ / / .:.:.:.: |_:l |:._/_zュ、\_, |:._| ケ>- 、:..// :.:.:.:. /:.:.| / :.:.:.:.:.:.:.: l イ'’ _j:.ミ、 _j:.ミ、゚./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:, ./:.:.:.:.:.:./ :.: | {i:{ . {:.:fj:.:!} !{:.fj:.}!イ:.:.:.:.:./:.:.:. / /:.:.:.: ∧{ :.:.: | ヘ{ ';.:.:C’ イ:.:.:.:.:.:.:.:.:イ:.:.:.:.:. / .イ| .:.:.:. |:.:.:.:.:.:.∧ ′ // .イ :.:.:.:.:.:.:. / 私は司空・都督徐州諸軍事を名乗ります! /:.:.: /:|∧:.:.:|:.:.:.:. /{.∧ ,. ニ 、 / /:.:.|:.:.:.:/:.:.:./ /  ̄ /:.:.:.:. \{:.:.:.:/∧ .∧ Y´⌒`Y. /:.:.:.:.: | : /:.:.:./ 天下を憂える者は、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / |:.:.:.... { }. l:.:.:.:.:.: | :.:.:.:.:/ 私たち兄弟に続くように!! |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./ .|:.:.:.:令...、 `"""´ |∧:.:.:.:.:.:.:.∨ |∧:.:.:.:.:.:/.:.:.:|. |∧{\{ヘ、 _ イ.|:.:.∨:.:.:.:.:.:.:∨ { '.:.:.:.: |:.∧{ / ̄ | .|..|∧{\:.:.:.:.:.:.:∨ '. :.: {/ _/ ̄ ̄ ̄ \ | \ \{\:.:.|>― _ \{_ /_/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ .\. !} | }/ / / / / ー 、_ >- 、_/ ̄| !} |/ イ / | マ :: †:| !} | イ .} . / | _マ ̄ヽ イ / / / ! / // | , /. ! / / | / ⌒ー 、. '. ー 、 |  ̄ ー '. \ _} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 労せずして徐州を得た東海王は、司空・都督徐州諸軍事を自称した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『東海孝献王越伝』によれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .東海王兄弟が地方の征伐に当たり、州刺史や郡太守を選任したという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
618 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:39:09.96 ID:5X17MGf10 【東海王による主な承制一覧】 ┌─────────────────────────┐ │東海王司馬越 司空・都督徐州諸軍事 ...│ │ .....│ │范陽王司馬虓 驃騎将軍・都督豫州諸軍事・豫州刺史 .....│ │ .....│ │東平王司馬楙 車騎将軍・兗州刺史 .│ │ .....│ │琅邪王司馬睿 平東将軍・監徐州諸軍事 .....│ │ .....│ │豫州刺史劉喬 安北将軍・冀州刺史 .│ └─────────────────────────┘ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 上記は東海王が独断で決めた人事である。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ここで名前の出る官職を見ると、 ∧\ マ三ソ| \ .東海王が自派の人間で徐州・豫州・兗州を固めるつもりなのが分かる ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
619 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:40:59.50 ID:5X17MGf10 【紀元305年7月 晋 徐州 東海国】 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } 琅邪王。 |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ 私は西へ行くから徐州は任せるね。 :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ .何かあったら王導に相談して Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 / ___ r―‐- . \ / /r┐`ー'^ ゝ' o \ /o `¨ (`Y´) r‐==ミヾ `、 : r‐'r‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ | |〈 |{7´ YLノ|\|_厶 }|o゚ | `、 | |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `、 はい。 | ∧゚ oト〃⌒^ー. ´´│〔 〕 |\ | ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 | お気をつけて〜 | i 〔 〕人 < ノ .イ: / |\ ノ^| /f}f}\〈\ __ / :|/..┐ :| . |:∧ |\∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/ / \|\__,f‐|「∨ //´|=|ニ=- -‐=ニニr'⌒ー┐ .厶斗ir。ニニニニニ=‐- /ニニニニニrf \ `二V´}ニニニ゚ir。ニニニニニニニ 晋 琅邪王 司馬睿 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これに加えて、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 并州・青州・冀州は東海王の弟たちが都督を務めている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .表面上は中原を中心とした六州を東海王派で抑えられるわけだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
620 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:42:27.03 ID:5X17MGf10 . ´ ` / ___ r―‐- . \ / /r┐`ー'^ ゝ' o \ /o `¨ (`Y´) r‐==ミヾ `、 {::::.\::::::::::_;. -‐' / -‐:::::::: ∧::::/ ∧::.\:::::: : r‐'r‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ \:::::::ヽ::::ア //.:::: ‐-ミ V jう トミ:::Y: | |〈 |{7´ YLノ|\|_厶 }|o゚ | `、 }::::::::∨ -‐ ¬く::::::イ ==rく ア }::::::.`ヽ | |く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ `、 人:::::::/ _ ,......::::く` ゙Y人〃 ノ レ /::::\:::: | ∧゚ oト〃⌒^ー. ´´│〔 〕 |\ (:::::::ミ=\ ,ィ __ヽ ∨ ト-‐ } r《∧::} ∨ | ∧__/ 「 ´´ __ | {f}f}、 | ー-ミ三iヽ 〃⌒}∧ ∨ ヽ. / | ヽ}/∨.: | i 〔 〕人 < ノ .イ: / |\ ∧ ゙ト-‐ヘ:::::.、>‐-》 | ノ ,′. ノ^| /f}f}\〈\ __ / :|/..┐ :| /.:.:.\、 V , _ア _, ,′ '.:.:.:. . |:∧ |\∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/ . /.:.:.:.:.:.:.`丶、 ` _ -‐  ̄ / |:.:.:. / \|\__,f‐|「∨ //´|=|ニ=- |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / ,......::::7 / .|:.:.:.:. -‐=ニニr'⌒ー┐ .厶斗ir。ニニニニニ=‐- |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / |_ /ニニニニニrf \ `二V´}ニニニ゚ir。ニニニニニニニ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / |:::::::: 晋 東海王参軍 王導 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東海王は自身の下に馳せ参じた /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 琅邪王に徐州の留守を任せて西進を開始。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この琅邪王の徐州残留が後々重要な意味を持ってくる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
621 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:43:23.42 ID:5X17MGf10 Y´i、ヽ {_i:i:iヾ` ノi:iュ.、 ,7{i:i〈i:i} `}i:}i:i:{i:, /---{i:i} '-,_/__tゥ' .7 ∧ | .! .} ', . .,' ,' ゙, }、 ,'i:7 .Y} _zz≦三三≧zzュ {三三{=={ }=:} __ _____,.ィzz≧=========≦zzュ、________ ,4,4/ /≧=≦´: : : : : : : : :.',Y∧ :', ̄ ̄〕∧{…ニ==zzzzz{ l| _____, -------- ュニニニ/:/ /,〈: : : : : : : : : : : : : : : ',Y∧[]', {ニ}!.〕∧ミ、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ニニニ{|三三三三 {{____'<{ {:{\: : : : : : : : : : : : : : : :',Y∧: ',__〕∧∧:::: : : : : : : : :.| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王は三万の兵を率いて豫州の蕭に入った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
622 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:45:31.19 ID:5X17MGf10 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 しかし、事態は東海王の思惑通りには進まなかった ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
623 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:47:09.03 ID:5X17MGf10 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ● ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛
624 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:49:47.50 ID:5X17MGf10 【紀元305年8月 晋 豫州 蕭】 廴け//>''゛fー=、 、 ` 、 ゝミ三彡ン "‐-、l ;. ', ',ヽ ./ 7"´ |i 1 '、 ', ', / f i| i} i、 ', i / ,, | ./ 丿 ,' ゙h、 ;! | il, k i ,'/イ ,''i トス リ 殿下。 i゛.i !父'、 、; ,ト-.j∠」 : |心iト‐=ゥ i ! │ヤリ,;/丶i,勺ぅx、,リ ル /ハネ、 f 私の友人の顧栄が陳留にいるそうです。 i从\'_.`'’´ ゙ ー"´〃 イ // ,イ`゛" 丿' '、' i. , :'ン^ /./ノl゙l、 声を掛けてみては `i, i,ヘ 、_ ' ´ィ i|.'/// i ;、 'iハ|i,i\, _..-‐´│ノ ノ/;:l,,;i ハ _ -ォ !--夕'i :::::::ソ//:/ i; l; |i . . : : ̄: : : : : : : : : : : : : : : . . ./´ ノ /丶彳 ! ::::::::::i',//`ヘ::::ハ ヾ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ j!..ィr.´ / ノム廴 .,,xェッ彳丿 ゙ーィ_ ゙', /: : : : : : : :/: {: : : : i: : : :ヽ : : :\: : :\ /イ : : : : : : {: {: 人: : 斗-:‐-: }: : : : : : : : : : ' |: : : : : .;,イ:{:.' \: ゝミゝ:Y: : : : :}: |: : : :. | :i: :|: : :. :|:ハ{ ィfぅ芯刈: : : : :川 : : : | /|:八:ト: :{: :yfぅ 乂り 〉: : : : / : : : : :リ / )V\:代り ノイ: : :/: : : : : / 先の事を考えて人材を集めないとね。 / 人: 、:ト ` _ /: : : : : : : : .;/ /イ: ゝ)圦 V フ {: :/: : : : ,/( 私の属官として招聘しよう / {;': : : : : 介. . V{: :/:,イ:{ ∠_ 八: : {: :/{/(⌒> イ V(: :仆|八 {  ̄ ̄\W ―〃⌒∠_/ ){ トへ イ{{ f::†:::/ / ⌒ヽ ー=二_ /〈 jゝ辷|:::/ ___/' / ト
625 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:51:15.07 ID:5X17MGf10 【紀元305年8月 晋 兗州 陳留】 |\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/ \ 皿 / そんなわけで東海王殿下があなたを招きたいと ( ) | | |. (__)_) -==ミ/⌒ヽ /-====- ミ!:.:.:.:.:.ヽ ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:. ',:.:.∨ /∧:.:.:.:. \:.:.:.:.:\:.:.\!:.:.:.∨ ':.:.:. ヽ:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:\:.:.\:.:.} i:.:.:.:.:7 \:.:.:.∧\、、:.:.ヽ:.:.:\__ }:.:.:.:.:| / \:.∧ x≠ミヽ(⌒! ,⌒ ノイ: 从 ___. ⌒` /:/:/: rイ:.:., 申し訳ありませんが、 ´ v:.:.:.ヽ7⌒ 、 _ ノ:.:.:.:i:.:., そういったお誘いは全てお断わりしておりまして〜。 )ノ {廴、/:/: r ノ , ∨:.!:.:.ヽ 圦  ̄ヽr、 -z≦ \___ヽ お酒を御馳走するので御容赦の程を〜 / ヽ } '/, } _ \ { :.〕 ! '/,ヽ / ̄ }\ } :リ , '/, } -===ミ:.:ヽ 人 7 , ∨, _ -=ニ⌒ ̄\/:.:从 晋 呉国の人 顧栄 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 当時、顧栄は陳留に避難していたと『晋書』『顧栄伝』は記す。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼の下には東海王ばかりでなく、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長安の朝廷からも散騎常侍就任を要請する使者が来ていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ だが、世情が乱れているとして応じなかったという ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
626 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:52:11.51 ID:5X17MGf10 ,ィニニ、 r=ニニ==ミ〉-───-..._ ∨////::::::::::::::::::_:::::::::::``ー-、 |>イ/{ ::::::::::::::/:::::::/:::::::ヽ::::::\ <///{::\ :::/::::::::::/::/'^i:::::::',:::::::::::.、 |ヽ{:::\::::/:::::::::::::/::/ .|::::::::::::::::',:::::.、 |:::i{:::\:::j{:::::::::/::/¨` |ハ :::::::::::::',:::::} |:::i{::::/ヽ::::/ l/ | ',::::::::::::::',:::′ |:::i{:::( ⌒|:/ -=≠ミ | \::::::::::}:l :::::::\ゝ、|' /:./:./:./:. =ミァ ):::::::从 ::::::::::| ヽ::ト _j/:.゙Y_ノレ' .:::::::::::l )| 、 マ ァ rv'} 孫恵殿は未だに夢を見ている様子。 |::::::::::: rj| ` 、 _ イ、ヽ :::::::::::| r<__ |≧ ´} | j ,' } 陸機殿を笑えませんよぉ .::::::::::l {  ̄``〜、、‘,| , .′ .::::::::::: } ‐- `丶人 ' { |::::::::::| ,'≠=ミ、 ` 、、 \ {`丶、 |::::::::::|,' \ 、 丶 ',丶 、 ヽ |:::::::::/ \} 丶', '、 \‐-、_ |::::::::i /⌒'' 、、 ヽ '、 ヽ \ \ |::::::::| ' ` ', li ', \、\ |::::::::| / ‘, |i | ヽヽヽ |V:::::l′ ‘,i} |i | ト、 ,′ | ∨::} ‘, |i |>、___ノ} / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ このあたり、同じ長沙王配下だった祖逖と似ているのが興味深い。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼らにしてみれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王は勿論、東海王も論外だったのかもしれない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
627 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:53:22.14 ID:5X17MGf10 -=、 -==ミ/⌒ヽ /-====- ミ!:.:.:.:.:.ヽ ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:. ',:.:.∨ /∧:.:.:.:. \:.:.:.:.:\:.:.\!:.:.:.∨ ':.:.:. ヽ:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:\:.:.\:.:.} i:.:.:.:.:7 \:.:.:.∧\、、:.:.ヽ:.:.:\__ }:.:.:.:.:| / \:.∧ x≠ミヽ(⌒! ,⌒ ノイ: 从 ___. ⌒` /:/:/: rイ:.:., ´ v:.:.:.ヽ7⌒ 、 _ ノ:.:.:.:i:.:., )ノ {廴、/:/: r ノ , ∨:.!:.:.ヽ 圦  ̄ヽr、 -z≦ \___ヽ 夢はここまででしょうか〜 / ヽ } '/, } _ \ { :.〕 ! '/,ヽ / ̄ }\ } :リ , '/, } -===ミ:.:ヽ 人 7 , ∨, _ -=ニ⌒ ̄\/:.:从 { /./ ,ヽ.∨/ -─ -=!:.:.} __ -==∧λ ハ )/ /_ \ //////\//∧∧ /! { / \ ‐- / _/////_ノ ヽ// ∧=':. i } / _ -‐ ヽ Υ ノ ̄ ̄≧=‐ _//}八 \_ノ≧s。  ̄_ -=ニ二__ノ__ <:::::::>''~  ̄ ̄ !/ !//≧=‐ '´/////////‖:.:.:.\ ̄ヽ//\ -=、 >'´ |/!/////⌒〕h、/////ノ{:.:.:.:.:.:.:.ヽ ヽ)//) r ´ }/ 八/ ヽ ////ノ/// ̄ノi/了,ヽ ``〜、、}-──- {_ } / ヽ_-=ニ二⌒///ノ /!/.}∧ \ `¨ Υ ゝ'´7 。s≦ゝ'´¨¨\///////\ !/〕/} .\ /! 八 。s≦ >''~ \/ ///// ∨ノ( \〜 / 八 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 顧栄は呉へ帰還した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
628 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:54:08.88 ID:5X17MGf10 【紀元305年8月 晋 豫州 安城】 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 \__人_人从_人_人从/ 〇宛 _) (__ ) なんだこれ!? ( ●安城  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
629 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:57:13.02 ID:5X17MGf10 ┌─────────────────────────┐ │東海王司馬越 司空・都督徐州諸軍事 ...│ │ .....│ │范陽王司馬虓 驃騎将軍・都督豫州諸軍事・豫州刺史 .....│ │ .....│ │東平王司馬楙 車騎将軍・兗州刺史 .│ │ .....│ │琅邪王司馬睿 平東将軍・監徐州諸軍事 .....│ │ .....│ │豫州刺史劉喬 安北将軍・冀州刺史 .│ └─────────────────────────┘ __ ____ 。o≦{ニニ>、 /ニ「_ ̄,ヘ_,へ_r、__ニニ>、_「ト-r‐、_ ノニヘi: `^: : : :<__ r': r‐ -'Li__j } } ィi〔ニ/: : : 'i: : : ト、: :∧〉:v⌒ヽ ゝ'¨} / 〈ニニニ7: :__i:_{: ハ{ 斗: : : :ト〉ニニ>、 ∨ / Yニニi: : :_j从:{ ^莎 Y: }八ニニ_} //∨ Yニ{: : : {"^ , ハ}: ,: : ≧={//////} あたしは朝廷から任命された豫州刺史だぞ。 jニ八: :込、 r ヽ ィi:i}:/〕iト ⌒V////{ ___//: ノヽ{从≧=-<{i:iノ'ィi〔 「 ト-}_/ニニV どうして東海王の勝手な指図に従わなきゃいけないのさ //: : : ィi〔ニ7 〕iト┴=ニニ  ̄ { |/ jニニニニ', /: /⌒アニニ/. . . . . . . . . . . . . | i ∧-=ニニニニ∨ {: :.{ /ニrく/. . . . . . . . . . . _| ' |ニ}-=ニニニニ〉 乂入ニニj.:〈. ./. . . . /. . 「 }ニニニニニィi〔 ィi〔ニニニニ/. . V. . . . ./. ノ /  ̄  ̄-----| /ニニニニニニ/. . /. . . . . . 入 __ / ---------- | /ニニニ>--- /ィi〔. . . /. . /ニニア--------------| 晋 豫州刺史 劉喬
630 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 22:58:04.47 ID:5X17MGf10 __ ____ 。o≦{ニニ>、 /ニ「_ ̄,ヘ_,へ_r、__ニニ>、_「ト-r‐、_ ノニヘi: `^: : : :<__ r': r‐ -'Li__j } } ィi〔ニ/: : : 'i: : : ト、: :∧〉:v⌒ヽ ゝ'¨} / 〈ニニニ7: :__i:_{: ハ{ 斗: : : :ト〉ニニ>、 ∨ / Yニニi: : :_j从:{ ^莎 Y: }八ニニ_} //∨ Yニ{: : : {"^ , ハ}: ,: : ≧={//////} jニ八: :込、 r ヽ ィi:i}:/〕iト ⌒V////{ ___//: ノヽ{从≧=-<{i:iノ'ィi〔 「 ト-}_/ニニV //: : : ィi〔ニ7 〕iト┴=ニニ  ̄ { |/ jニニニニ', /: /⌒アニニ/. . . . . . . . . . . . . | i ∧-=ニニニニ∨ あたしをなめるな! {: :.{ /ニrく/. . . . . . . . . . . _| ' |ニ}-=ニニニニ〉 乂入ニニj.:〈. ./. . . . /. . 「 }ニニニニニィi〔 .東海王ッ!! ィi〔ニニニニ/. . V. . . . ./. ノ /  ̄  ̄-----| /ニニニニニニ/. . /. . . . . . 入 __ / ---------- | /ニニニ>--- /ィi〔. . . /. . /ニニア--------------| <ニニ=-  ̄ ィi〔. . . . ./. . ィ〔ニニi---------------|  ̄ ィi〔 . . . . . . ´. . ィi〔ニニニニ{---------------| /. . . . . . . . . . . ィi〔ニ}|{ニニニニニ>、 ------------ j /. . . . . . . . . . /ニニニ}|{ニニニニニニ> ----------/ /. . . . . . . . . . //ニニィi〔⌒〕iトニニニニイ{---------- / '. . . . . . . . . . /. /-=/////////>、_///∨------- ∧ / /. . . . . . . . . , . . /////////////////////V------/- ∨ / /. . . . . . . . . /. . ////\///////-<////////V---------V / /. . . . . . . . . /. . ///////\/////////////////V-------- ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 豫州刺史劉喬は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ かつて呉討伐に従軍し、張昌の乱平定に一役買った人物だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は東海王と范陽王の承制が ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .天子の命に背くとし、罪悪を列挙して長安の朝廷に上奏。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 実質的には河間王に与して、范陽王を討つべく挙兵した _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
631 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:00:27.50 ID:5X17MGf10 【紀元305年9月 晋 豫州 許昌】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| 申し上げます! / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ 豫州刺史劉喬殿の軍勢がこの許昌に攻めてきます!! ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ ./::::::::::::::::::::u::::::::::ト、:::/:::::::::::::i: ┣¨┣¨┣¨┣¨ .::::::::::i:::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::|: i:::、:::::l!::::::::::::::::ー/´;,;ヽ:ヽ:::::i::::::::|: !:i:::`:ー一:::::i:::/;,.'´ ヽヽ:ヽ::|:::::::|: l:l:::::::lr‐、ヽ、W;,,;乂_ノ ヾ、!:::::::l: ヾ::::::ll };,;,;,,;,lj }::/:: はぁッ!? ヽ::|ゝ ' ’ |::: |`i u .!::: 主力はみんな滎陽に行ってるわよ!! .|::{ u i::::: |人 r‐‐ 丶 !::::: |:::::::`.__ ヽ-‐ ´ . イ , 'i:::::: |::::::::::iニi:::`:. ̄ ̄ ヽ /:i:|:::::: |::::::::::|ニl::::// f:i! /:i:i:il::::::: /:!::::::::::! / /.' l:i:i!/:i:i:/ !::::::: 晋 潁川郡太守 劉輿 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 九月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉喬の軍勢は范陽王を許昌で破ったと『晋書』『恵帝紀』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
632 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:01:20.57 ID:5X17MGf10 【紀元305年9月 晋 司隷 滎陽】 ./ / __.リ ., ' /,. - '" 范 陽 {、 , " ./",>'7"i~ ̄| ̄~V ./ ムi": : : iLム: :./ii-‐:}i.V ゝ..,,,..彡": :.{: : : ,ムzェミ/ 灯/:',ヾ、 劉喬め。 x\: : :.f`キ: : 弋リ `'t: : :! .i .,.,'.'ハ{\ ト、_V: :.ハ. ノV: } .いったいどういうつもりなのかと .// .{ .{ .` s、~.V } _ ´ / レ" // .ハ .', z.┴Vミxi ̄ ____ /. ../f ヘト' ./":::::::r/ ̄~.Y , /___`_、 /. .i i ./:::::::::.‖ .ト, / / /__(_0)_ \/. {v{ ,>ラ::::::::::./f,' ,'.\,_ / | | ト、.. /.\ \:::::::::::./ `! i} .ヽ~ア | | | | \. ,.イマ...\ヽ `7T" ..,' .," .}~~ j{ | | | |/_,ノ/ ,iィi.}\i | _ ─ . /∧ | | | 芹゙; イ_... ,}'アレj..゙l|/. _ ─  ̄ .  ̄| ∧ :/⌒| |../゙ュ.l / 弋j iマ _ - =  ̄ , jハ/,乂 |゙/.゙'i{. '. _- j . l 、ゝ: :^ まずいですね。 ;. -‐'ニ=ゝニ ̄  ̄ _ ' `'j.八 _,、. -‐'ミ: : : 'j ,L:/ /<ソー.゙、. ´ ,.イ. :、: ヽ_ __,. -‐'ニ´,/´ .:: ミ: : : : ぐずぐずしていたら、 rr‐'´ {{ / _二ソ \. ミュ ` -,.∠_/j...: : . /´/'< / レ、: : 河間王の兵も来るでしょう。 ./|:| ゞー' ̄ ー-r‐ ァ\ / / /. : : |..゙/ ' _,// _, -r一' ´ ゝノ^ ./ Lゝ、_/、ヽ i ヽ/ / >、/´ ̄/ ,:'..゙..//-‐' ´ /‐ ´ / 劉喬なら手は打っているはず / ,.イ ̄`,>! V '/ /ヽ//\ /......_}/ i:{ \_ / / { '_}__,/ j / __ 」∠v'´ X i.゙二二....l:| /´ ! / `ー ¨´| | >/ /:::::::::::::_,ゝ-、 / \ _ l:|<_ | / ヽ /∠ 」 -'|::::::::::::::::::7´,メ「 Xァ' ̄``ー- ニ二」_,/ ´ ̄ ::::::::,. -‐<´ jヽ j/ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『劉喬伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉喬は許昌を力攻めし、范陽王側の援軍が到着する前に撃破 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
633 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:03:45.12 ID:5X17MGf10 _...:::=―…ミ ....:::^¨¨:::::::::::::::::::::::::::::::::. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::\ /:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::;::::::{:::::::::::::|\ ::::::: ::::::::::::}::::::::::ヽ ,'::::::::::ト:::::ト、:::::::''「 ̄ ミ:::i}:::::::::::}:::::::::::::::. |::::::::-{‐ゝ{ \::::{不圷Y::::::::::八:::::::::::::i |::::{::::斗チ圷 ゝ じリ 〉!:::::::イ::::::::::::::::::i |::八 ::::〈 ヒり |::::::::|:::::::::::::::::::i !ハ:ハ:从 、 |::::::::| :::::::::::::::::| l:::::::::::... _, |::::::::| :::::::::::::::::| 西と南から攻められたら詰みます。 .l::::l:::::i入 イ::::::::| :::::::::::::::::| 厂ヽ γ....〉 |::::|:::::| :::≧s。 < |:::::::::l::::::::::::::::八 思い切って、 厂ヽ..》 /...../ |::::|:::::|::::|::::::::ハ |:::::::::l7::::::::::::::::::ヽ 冀州へ逃げて態勢を整えましょう。 /へ...》{イ...../ ___ |::::i:::::|i:::ル///} /,|:::::::::| >ミx::::::::::\ K ヽJ..............{ /三ニ_|:: i:::::|亥 // / |::::::::| /,√¨¨ヽ:::::::::::\ 苟晞殿も冀州へ行ったままですし vゝイ .............j /三三 |:::i:::::| ,/ィ/ |i::::::| // ’::::::::::: `V .........彡{ /三三= |リ:::::| // . | :::::|// }:::::\ }r匕.......∧/三三 /}レイ// / |::::::|/ V:::::::: /....................j三三/ ,,彳尨_ / j|:::::| 〈.................イ /¨寸ミ /二二二二ニ‐_ 《 :ルリヾ \ >T¨¨ V ミ y二二二二二二二ニ‐_ ヾ、|| }} /三,i V| _7二二二二二二二二ニニ‐ 〒彡 /=三,/| | _[二二二二二二二二二二ニ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 范陽王は劉輿・劉琨と共に河北へ逃走。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j なお、劉輿と劉琨は兄弟で、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .趙王に属した罪を赦免された後、范陽王の下で働いていた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
634 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:04:44.72 ID:5X17MGf10 【紀元305年9月 晋 豫州 許昌】 ノ//////>―――<'////\ /////> ´ _/\ `ヽ//∧ ./////,!´ ィー/: /: : : :`ーヘ几∨'∧ |/////| /.:/:|: : |: :|: : : : | |: : : ゚。ぃ//ハ |/////|: : :/: :|: ;イ: :|: : : : | |:|: |: :.|: ∨/,| j/////|: 斗: 7又「:/i!: : :/「ルi: ト: :|:|: トv',! //////j: : ハ/笊ミく八: :.|,ィ芥Y|: :.|:|: |小| 見たか! ./>i: :T: :|: :!|仆イ::::} ヽ{fイリノj|: :.|ハ//jイ /: /|: :ハ:.:|: :!| 乂tツ ヒン /j!: :.|: :|\'| 長安からの援軍が来るまで戦い抜く! . . :_´:_;イ:∧:小 |:.从 -=イ: : ;ム: ト、: \ // ///从: :.\N\ト:≧=- ヤ::ア /: : r‐<\\: \ まだまだ引っ掻き回すぞー!! (: ( //////>―=ニミ、: :ヽ> _ r<: : :/「二 } ヽ: :.} ` \///////// ̄ ̄ \: :)¨Y´{ {.:/ 〔_┐ { }从 //////,'/ j/!ニロニ!从 ∧ マ! ./////,< </ ト、 //介ー ' { {///////>、 ∧V> .、 //くく0 ,.イ /ニYニヽ / (0)(0)ヽ / ⌒`´⌒ \ | ,-) (-、.| | l ヽ__ ノ l | 劉喬殿。 .\ ` ⌒´ / / ヽ 兗州にいる東平王司馬楙様から密使が来ましたっていう / ヽ | | | ヽ_| |丿 | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こうして洛陽へ至る経路である N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 滎陽から許昌一帯は河間王派の手に落ちた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
635 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:06:58.84 ID:5X17MGf10 |\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/ \ 皿 / 実はかくかくじかじか…… ( ) | | |. (__)_) ./:/:///: /:,イ.: : :/.: : : :/: : : : :.|† 〉///ハ /イ: ;.イ: //: /}'X: : イ: /: : /: : :/: : :|:.ヽ//////i //{/:/:/イ.:/i芹_ヽj:/: : :/}: : :ハ.: :/: :.///////} _.ノ/,/: :.{: : :|イ .|んイハ} |ハ: ://‐<_j / /:/'/////// |////:/.: :/|: : :,リ 之ン ∨才テぅv/ メ:/'/////// ……まるまるうまうま。 |>': /{:|: :/: |: : :i{ `" んイ::::ハ}イ: |{'/////// .<:>会从N{: 八: :八 , 之ンイ./.:八////// 東平王殿下によろしく伝えて。 x≦>/////////∧: :ハ: : }\ ト .._ `"_/.: :/\///! r,≦ア: ://////>―<//ハ{:.}: :/rく\__"´__.> :´: :/.: : :/:Y'/,| 朝廷にはあたしが話を通そう |///: ://////,/ `¨フイ { i癶._ハ/: : : . イ: : //: :.|//| |//|: ////// ..:/ / \ _//: :∠=≦二:_:/,{: : V/{ |//|///// .:: _>―ロ――ァ .i从く'////////∧: :∨,\ |//////>.、 く/ イ.ハ iト/ \///////∧: :∨//\ |/////////\ /////| Vゝ Y'//////∧: :∨///\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王派の失点はそればかりではない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
636 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:10:03.24 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 兗州 廩丘】 __ . /.: .: .: .:>-―――- /.: .: .: .:/.: \.: .: .: .: .: .: .: ``丶、 ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\ /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : . .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :. i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : . |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i 人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊_ j/ ヒリ |.: .: .:| 、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ 、 |.: .: ::| \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\ 八 .: 八 わたしは しょうきに もどった \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ ( ァ , )' `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/ `_ト\|==:〈 __ /\__:::::::::::::\―< \∠\ _/-- \:::::::::::::. { \7∧ __/ \ \::::::::i八 ==- 、 //::\> \ \::| i ∧:__\ __{_{{ :∠\_ \ :| 人 . . . .\}} \ \ / レ'\ __{ /  ̄``丶、 \ i ____\. . . ./ \ / \ ヽ \ 人 /  ̄ ̄\ ', \ Y ―ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東平王司馬楙、再度の寝返り。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 山東の諸侯に背き、豫州刺史劉喬と相結んだと『晋書』『宗室伝』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
637 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:11:01.90 ID:5X17MGf10 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ これまで宗族諸王は数多く登場したが _,-+ 匸ヘ/V .節操のなさで東平王に並ぶ者はいないだろう。 ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l .ただ、この寝返りの理由、劉喬の挙兵理由に通じるものがある |:::::::ト,Vイ:::::| .|:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l _彡: :-─ -く_:.`ヽ , 匕: : : : : :ミ: : : ヽ: : :寸ハ /: : : : : : : : : :V: : : :V: : :寸} /: : : : : ::: : : : : : : V: : : :V: : ム| .{: : : :|`V: : :: : : }寸:': : : : :V: :.:.} 八: : :.|⌒V: : : : :| 寸: : : : :': :./} : : | 笊ミ: : : : 匕ミ|: : : : :|:./: | いやぁ、確かに私は兗州刺史として赴任しましたよ。 .|\{代ソ 寸乂ヒソ寸: : : :.:K: :.| .|: : :. '' '' |: : : :.:.|/:.:.| だけど兗州には、 |: : :人 ' _ │: : : :八乂 范陽王が州刺史に任命した苟晞ってのがいるときた : : : : :\ Vノ !: : :.イ 乂八ハ| ーr=ニ二从乂 ィ ─ rーイニニニニ >ミ /レ| | |====./ /`¨ 、 / マ | |==/ / /X / __(乂 |__ .| |/ ∠. /乂
638 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:12:54.96 ID:5X17MGf10 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 范陽王が任命した苟晞、 \ヽ、 _ , イ!::/ .東海王が任命した東平王、二人の兗州刺史がいたわけだ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / __ /.:: .:: .:: :_.::二ニ=‐--ミ .:: .:: .:ア__ へ.:: .:: .:: :` 、_ //.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .: :\:ヽ . '.:: .:|.:: .:: :|.: : .: /.:: .:: .:: .:: .:: .: ∨ .:: .:: :|.:: .:: :|、:|_:/:ノ|.:: .:: .:∧.:: .:: :. .:: .:: :|.:: .:: .l |/ |.:: :/___i.:: .:: :i なのに范陽王は、 :: .:: :|.:: .:: :≧== |/ |.: /〈⌒ 苟晞を兗州刺史にして、私を都督青州諸軍事にしたいとさ。 .:: .:: :|.:: .:: :| ヾ=-|:/.:: | .:: .:: :|.:: .::八 /⌒ヽ /.:: .:: | 青州は東海王の弟がいるってのに \.::人.::: |.:个 _,ノ_ イイ.::.:八 ` /\|⌒\{L _ ノイ.:: :/ _{ 竺∨ \\ { ̄ 寸彡 Y: {: ヽ ヽ } } 人 ___}_}_ イ 〉 /--=彡´ _ ` _) {__ -=ニ二二/ 人-=ニ二二二二人
639 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:14:59.20 ID:5X17MGf10 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『宗室伝』によると、 \ヽ、 _ , イ!::/ .揉めた原因は、東平王の税の要求に郡県が堪えられなかったためとある。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ だが、兗州刺史が二人いるから、こういう問題が起こってしまう ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / _ /⌒ヽ // ̄ ̄` ̄\ ヾ /\ // ル , /》 .i iヽ l| \ \ / ̄i / l| ゝル/ -| l l、) l| / ̄\ \ そう、悪いのは范陽王であって私じゃない。 .(::二二 ! v、!● ● W 'l|´ ,| ((::二) \ \ .〉 | 〈 ワ / .ハ'wV \ \ \ だから劉喬と手を結んで、 (::二二 w_,/'`ーゥ t-!wリ 丗丗 > (::ニ) |\/ 范陽王一味を兗州から追い出す事にしたよ \_. /´\/,ィ 〈\ | / /\_/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/__/ | 兗州刺史 |/
640 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:16:42.58 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 兗州 廩丘】 -―――.:: .:: .:: .::/⌒ヽ.:: .:: \ 〉 〉 / . . . . r‐ァ.:: .:: .:: .:: : \.:: .: \.:: .: \/ / 〈:|. . . . /. . . .:: .:: .:: \.::\.:: .: \.:: .::∨ |. ../. . . . ..:|.:: .:: .:: .:: `、 .:: .:: .:: .:: .:: .:\、 /|. ,. . . . . . ...:|.:: .:: .:: .:: .:::ハ.::.i\ : :i.:: .:: :. \、 /. ..:|/. . . .| . . /:|i:: .:: .:: .: : , -i.::|―ヽ:|.:: .:: .::. )) / /. |.:.:/|. .| -/‐八.:: .:: .::.::/ 斗r云_:|.:: .:: .::i/ ほら、正式な詔勅だ。 i.:/. ..:/|./..:|. .|..: ィャ云ミ .:: .::/〃乂 ツ .:: .:: .:: .:| j/. . /八. . |. ..:《 乂 ツ \/ ""´ノ:/.:: .:: .: |__ .正式な兗州刺史の命令に従いなさい |. ./. . . \|:人∧`"´ ⌒7:/.:: .:: :j| |===へ |:/|.::|.:: .:: .:|.:.:|.:込 、 ィV.:: .::/ 从 ;_∠_| \ 私に税を払え ' 人:|.:: .:: .:|.:.:|:八个 ,_ - ノ / |,.:: .::, }/ | |_/_| i 人.:: .:: |.:.:|' ノ 〕ニ=‐- ' / |.::/ii| | |_∠_| |\ \.: |.:.:| /ヽ |i|::::〕 ̄::::::::::|/::::|ii| | |_// {コ ヽ::::/ | |i|::::: \::::::: /::::: |ii| | |_/. . . . . \ _r< | |i|――::}_':::::::: |ii| |  ̄ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー なお、『晋書』『宗室伝』によると、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東平王は兗州赴任後に長安の朝廷から正式に州刺史に任命されている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉喬が仲介したかもしれないが、よくそんな真似ができたものである。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 最初から形勢次第で河間王側に戻る気だったのかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
641 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:17:09.06 ID:5X17MGf10 【紀元305年9月 晋 冀州 陽平郡】 j{ {{ ' ' '' , , }:i:::} }i j{ {:{ _,,,,...、、、、、、...,,,,_ }:i:::} ,, }i i{ i{:{ _、+ ``.:::::/ /::i |::::::::| ´"トミ }:i:::} j{ i{ ー /.::::l:::::::::::/ '::::| |::::::::| |:::::::`h、 ,ノノ::i j{ l ` . i{ ':::::::::::|:::::::_」_ {::::| 乂:::(__ l:::::::::i:l:::\ ヾ;;ノ j{ | -丶 “ i::::::::::::|.:::´ハ `乂j ´⌒ `、::::ノl|:::::::|:*, ,, j{ | -=ニ\ ', |::l:::::::::| ∨ __- -___ ~ l:::::::ル:∧ j{ │ -=ニニ\ +,乂 、:::::l 、+圷ミ; 圻圷ミ:、 }/:::/:::::', j{ │- -=ニニニ\ ´+, \:、 〃 Lノjハ Lノjハ}i },==、::::::::ハ ,ノ -- -=ニニニ\ ´''W⌒.` 乂Zフ 乂Zフ´ , -、 W:/ ノ 今度こそいくべー! . -- -=ニニニニ\ 叭 、{_ ⊂⊃ ' ⊂⊃ ) ,. ハ:'/ -- -=ニニニニニ\丶 ._, . -- 、 '⌒´ .イミ:、 . -- -==ニニニニニ\:込 、 ノ ィニ爪:::::::::::ヾ ー‐ -==ニニニニニニ\::〕h。. ´ . <,ハ {人:\:::::::ハ -- -==ニニニニニニニ- ル {:ー≧=≦一. :´: :} ヽ:::::/ . -- --==ニニニニニニ- -}: : :{:O: : : : : : : :ノ≧s。, ´ -- --==ニニニニニニニ-、:_:_{_:_:_:_:_:、s/ニニニ/::... / ) --==ニニニニニニニ-: : :}: : : : /ニニニニ/::::::::::丶、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .劉喬の挙兵、東平王の寝返りと前後して、冀州で公師藩が攻勢に出た N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
642 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:18:59.92 ID:5X17MGf10 【紀元305年9月 晋 冀州 平原国】 ...,,_ ,. ヘ;;;)_ ゞ;;;;/,,,, .,.、‐'" _ _ 冫!i!i!゚チ メll!i!i!i!ノ ._ _,.、‐'" ぃメ,.二‖ 」 メ!i!i!iノl jo/ ィ¬.ィムチ))''" .,. .,' ;;l .ノllγ┘ L!i!,.==r'゙ イ/弋_/ '┘ _.、‐''" ,.、、, ,.' .;;l ,,.。*゙ ヒ ィ==ぷ,,」γ/ ./ゞヽ )'''"´ ( ィソ) ,.' ,,.。*'゙ メ // 「(////"L .ノ卜''┘ Uト- ソ,.'ヽ弋/┘ --┐ ヘi,,.。*'゙ソ ノ ̄,,.。*'ソへ 、 、、 > / ,.'卜--く 二 ヘi ===ヘi。*'゙ ´"'〜。.。*'゙////へ ミミミゞミミ;;、 イrf〔 〕 │ノ) // ヘi 」l ヘi ,,.、‐''" /厶llへミミミミミ〃:::::ll ヘィり  ̄o ======ア:::::::∩┌─┐ ヘi ィi〔 └::::'*⊂_」ミ::::::::::::ll////ヽ 、 、、 ,.、''"´ ノ:::::::::::::://__0_」 冫 ヘi// .〕l:::::"'*。.::::::::::ソll::::ノL/::ヽ 彡彡ミミミ彡〃ィ'"::::::::::::: :://!!!!!!!!!│ L____ヘi .lヒ::::::::::::"'*。└ 。.。*'゙" ヘ 彡彡彡彡 レ /:::::::::::::::::::://!!!!!!!!!!!!!〕iト.L ./ ヘr /:::::::::::::/ `¨´.。oぅう _/ 彡彡彡 \l::::::::::::::::::::/マ=====:=‖ _//:::::::::メ\r*。。*」 *。,,/ .人:::::::::::::::/‐'"ヽ:::::::::::::::ll:::::::/l::::::::::::メ_‖:::::ノヽ 「 ̄___,.、r''"´l ``'〜、、__‖メィ⌒ャ:::::::::/l`' 、、::::ヽ / γ:::/└"j :│-─┐ / /-‐"/:::::/ j::::l`'、、\ ノ::::// ヒ::::ヘ ̄Lλムメ-┘ / / ルl \",.、 ノ::::/ \::ヘ .\ノ L::::/ 厶,、''" ",.、ヽ,, .「 ノ ソ │ /::/ └ iィォ │ノ ヽ ノ ソ::〔 └─ 〉ム └─ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .平原国内史王景、清河国内史馮熊を殺害したと『晋書』『恵帝紀』にある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
643 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:19:27.06 ID:5X17MGf10 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 現実は残酷である |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 盤面上は東海王有利だったはずが、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 実際の情勢はそうとも言い切れなくなってきた。 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 東海王の詰めの甘さが原因だろう | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
644 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:21:35.27 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 豫州 蕭】 /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / :. / :.:.:.:.:.:. /:.:.:./ |:.:.:|:.:.i:.:.:.:.:.:. \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:∨ . .:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / :. / :.:.:.:.:.:. /|:.: / .|:.:.:|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ :. /|:.:.:.:.:.:.:./ .|:./ |:.:.:l∧ :.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.! |: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .|:.:.:.:.:.>- !- '’ `ー= ',:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.! |/:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|'イ:´:.:.:.:.:.リ | '/, ∧:.:.` <:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.! l:.:.:.|:.:.:.| :.:.:.:/ | !りハ:./-.マ ヽ , ー -:.:.:.: |\:.:.:. !:.:.:.:.:.:.: |:. | l:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| .ァ'´ ┐ミ.、` ァ´ ⌒ヽリ:ノ .!:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.リ l:.:. N:.:.|:.:.:.:. |ハ! / し' Y _ j ミ:, `寸.|/ /:.:.:.:.:.:!:./: ! | i:.:.:|:.:.! :.:.:. | ∧! !| .fj...:| !| fj }:! .!:.:〉/| :.:.:.:.: |/:.:.:! | l:.:∧ :. |:.:.:.| \ 匁._.刀 又 :久 ./〉':.:.:.!:.:.: |: /:.:.:. ! こんなはずじゃ…… | |:.:.:.:.\|:.:.:.| j `"´ .′./:|:.!:.:.:.:|/:.:.:.:.:.| | |:.:.:.:.:.:∧!ヘ!、_ ’ / |:.! /:.: /:.:.:.:! ∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧ , _.入|' :.:.: /:.:.:.:. ! . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| '>, r‐ 、 u //|:.:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:.| . |∧:.:.:.\ .:.:り \ ー ‐―' . '’ .|:. //:.:.:/:.:.:.:.:.:.! \:.:.:.:.:.:.: | /}ルュ_、 _.。a< /!/:.:.:.:.:.:. イ: ∧| . \|\:.|___/ j_ノ! >< |ハ/ 、 ./'’:.:.:.:/ !/ / `\ .| ,| |. /. \_ _ . / /:/ __/|:.:| .\ .! / \_/'’ . / l .|:.:| | ./ // 〉 、_ | ∧ '/, .|ー - < ___,/ // / / ヽ | .∧ '/, \ :.:.:.:.:.:.:.:.: / // / / } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .私見になるが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王は人情の機微に鈍感なように見受けられる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .自身の行動を他者がどう受け取るかにいまいち考えが及んでいない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
645 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:23:20.55 ID:5X17MGf10 ヌ辻lllll込ツ,彡"lllllllllllll}|i l| ヽ ヽ 勺ニニニ彡'''宀宀宀‐=}i | ゙、 ゙、 /`゛ ̄´ イ i l| | ゙l l / l / ,/ | | l| | | {ト、 ゙| ,/l i |l ハ l | | イ ハ l iL ) | / l| i |ヘ廴 ゙ぃ ゙、 | /| _.j,ィ| | | }n |/ | i|_,,二弐ハ |!匕匸,_ | | |、,j ゙i、 とにかく今は劉喬の軍勢を何とかしなければ |i |l |iヘ {ヅ \゙、 | {ツ ,ノ | |i |゙lr`} ) | | 、\ ''' ゙゙ '''' リ | | トーK, │ ゙| ゞシ , | | | | !l | リ | li | | ノ| | |`ヽi / l | `、 ―( /i | j|j l | \ .': l: : : : |: : : : : ', : : : : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : :. //l、l .|. |> 、 ィ リ ノノ | .' : |: : : : | : : : : : ',: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : :. / ノ ヽl、 | l "今ァ-ャ=介''' l| // ノ| |i: :|: : : : |i: : : : : :.l: : : : : : : : |: : : : : :l: : : : : : : : : | | ゙l i| l イスに) じ" / // / | |i: :i: : : ‐- : _ : : : |: : : : : : : : |: : : : : :}: : : : : : : : : | |:i : Vトミ、_ :`ヽ: :}: : : : : : : : |: : : : : :': : : : : : : : : ' |从: : : { ≧r心、/ : : : : : : : ': : : : : :/ : : : : : : : / \人 J刎 〉: : : : : : :/: : : : : /: : : : : : : : ' 〉 Vソ/: : : : ://: : : : : :/: : : : : : :/ ‐' //: : :/: / : : : : : /: : : : : / そうだね /.:./: : : : : : : :./ : : : : ,イ 、 _. 厶イ: : : : : : : :./ : : : : //:.| \` , : : : : : : /_从___//|:ノ ` _|: : : : :/彡-───-〈 从 : / _____‘, |/-─_ -────-\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王はとりあえず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 西進の邪魔になっていた劉喬の軍勢に攻撃をかけたのだが…… ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
646 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:28:21.29 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 豫州 許昌】 ./:/:///: /:,イ.: : :/.: : : :/: : : : :.|† 〉///ハ /イ: ;.イ: //: /}'X: : イ: /: : /: : :/: : :|:.ヽ//////i //{/:/:/イ.:/i芹_ヽj:/: : :/}: : :ハ.: :/: :.///////} _.ノ/,/: :.{: : :|イ .|んイハ} |ハ: ://‐<_j / /:/'/////// |////:/.: :/|: : :,リ 之ン ∨才テぅv/ メ:/'/////// |>': /{:|: :/: |: : :i{ `" んイ::::ハ}イ: |{'/////// 勝てると思った? .<:>会从N{: 八: :八 , 之ンイ./.:八////// x≦>/////////∧: :ハ: : }\ ト .._ `"_/.: :/\///! 残念でした r,≦ア: ://////>―<//ハ{:.}: :/rく\__"´__.> :´: :/.: : :/:Y'/,| |///: ://////,/ `¨フイ { i癶._ハ/: : : . イ: : //: :.|/ |//|: ////// ..:/ / \ _//: :∠=≦二:_: |//|///// .:: _>―ロ――ァ .i从く'/////// |//////>.、 く/ イ.ハ iト/ \///// |/////////\ /////| Vゝ Y'/// /ニY二ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /⌒`´⌒ \ | (-、 | ,-ゝ、 ヽ___ノ | ト- :、 /'´ミ)ゝ^) | |r┬ー| l ,/;;;;;;;;;;;;`゙ ト、つノ,ノ ∧ l | / //;;;;;;;;;;;;;;;;;;; さすが呉討伐経験者は格が違ったっていう! i _,,.:イ レ''";;;;;ヾ二,-;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ ゙v'′ ,:;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ ゙':く´ ;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ ヾハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; t `^t;\ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ……敗北。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 蕭に程近い霊壁という地で、劉喬の息子である劉祐の軍勢に防戦された ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
647 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:29:12.80 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 豫州 蕭】 ゝミ三彡ン "‐-、l ;. ', ',ヽ ./ 7"´ |i 1 '、 ', ', / f i| i} i、 ', i / ,, | ./ 丿 ,' ゙h、 ;! | il, k i ,'/イ ,''i トス リ i゛.i !父'、 、; ,ト-.j∠」 : |心iト‐=ゥ i ! │ヤリ,;/丶i,勺ぅx、,リ ル /ハネ、 f 困りましたね i从\'_.`'’´ ゙ ー"´〃 イ // ,イ`゛" 丿' '、' i. , :'ン^ /./ノl゙l、 `i, i,ヘ 、_ ' ´ィ i|.'/// i ;、 'iハ|i,i\, _..-‐´│ノ ノ/;:l,,;i ハ _ -ォ !--夕'i :::::::ソ//:/ i; l; |i ./´ ノ /丶彳 ! ::::::::::i',//`ヘ::::ハ ヾ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ j!..ィr.´ / ノム廴 .,,xェッ彳丿 ゙ーィ_ ゙', /: : : : . . . : :/: : : : : : : .: : : : : : : : :/,: /{: : . : : : : : : : : :/ {:,,: :/ !:./: : : :{ : : :i {: {: : : i : :斗イ: / {/{、: : : {:、: | : : : : : :i Y: : : |:.yfわ卞 ゝ≧ーY: : : :i: : :| }从: :.ト{ 匕ツ f'だ卞ミ: j: : : :j: : :| 河間王の軍勢は張方だけ、 ,: : :ハ儿i ,,,,, , 七:ツ 〉: : : .; : : :j そう思っていた時期が私にもありました。 /:{: : : : 八 u """/: : イイ: : : ' /:イ: : : : :./: , ‘ つ 彡イ : : i!:|: : / まさか劉喬殿がここまでやるとは…… レ{: :ル{: :介。 仏\i: : : i: : :/ /W ¨¨ ̄ 7 j V ル: :ノ: :/ , ‘, /ヽ _/ 彡' >, ,{ \ ,-==ミ / /⌒マ, y 〈\ {......./ ,/ ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結果、東海王の軍勢は蕭から西へ進めなくなってしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
648 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:31:47.74 ID:5X17MGf10 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | どうされますか? | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / : : : : : : : : : :': : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :. / イ. i| i|. ` \ | }、 : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :. / i|. i| i|ー―> \. ` |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : ! |l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : ' |l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : / ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : ' 繆播。 ',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: // ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ // 長安へ飛んでくれないかな。 ',:从: : : : : : : : : V: : | 〔 ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉 河間王も本音では戦を望んでいないはず __ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 / ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く / \ ', : : : / `Y _ノ 人 ,′ \: : / / ´ ノ /-- 、 |:./、 ′ ノ、 '  ̄ `丶\ lレ' ‘,{ /
649 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:33:13.30 ID:5X17MGf10 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | お任せ下さい | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / ¨¨¨´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム (_ァ .イ :. /゙}きy'、 リ_,.. ----- 、. /. / i| i|ム `"""""""}、 :. ("´セ'( 心 ンijl壬三三入 ヽ ./ イ. i| i|. ` \ | }、 ''< ぃ,ン,ンム=宀宀=弍. ヽ / i|. i| i|ー―> \. ` \ ス彡'" ヽ ヽ、 | ′. i| 从. ノー ‐ }i \ ` __ ノ \ / | |l l | / ハ ハ | | l| | ゙l j | リ( ),| | | ゙y ー-,'-卜| / )、).| "´)゙l |i'"´ \ ノ レ'| /ィ /、イ,| ! ゙lヽ..,,__ヘ ll )/`"|| | ,イ ム`(_)| ゙ | | ヽ ll '' レ / /ヽハ_)| | ノl l __. / / ヒ(_)|、 What? イ | 丶.__ f´ _ ィ フ ./______ `-'イ、 | | } ,.....二ブ / / ゙l | | │ j/ r/'ー/ / | | | | ノ| / ,イ {l _ノャi | | ! //ー‐'ス ソ/ |、 ,rく‐ニ´ ヽ| ノ ノ ///Vヾ≧ゞ、 ヾ彡ヽー-―"ヽ // //〈 (`T´〔@゙ー-ヽ_/ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここに至って、東海王は河間王との和平交渉を試みた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
650 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:34:44.63 ID:5X17MGf10 ′ ___ , . ´ニニニニ\. .′ |ニニニ / ̄ ⌒f 7 {ニニ / |.′`ー―‐―‐- ′`¨¨ \ _ノ ` . l }、 i{ ト、'. ∨ ー――--- \ λ | ' . 、.f莎ヘ }i. ` __ -- ノ\ ム '. / i|. ム \{ 〉 '. 、__ <⌒ヽ }i ノノ ′ノ i| 、 ‐ ' .イム 「¨´ /- 、 〉 _ - 、 从 }i ト、 ≧- / 、′ ∨ ` ー――‐ ¨ / . , { { 、 / }’ , \. / . ′ ′、. V ' {`¨ニニ| `"""⌒¨ ー――‐―- < ` \.i{. |ニニニ.'. 〉_ ´ ̄ ̄` _/-- \ . {ト、 }ニニニニ 、 /ニ/ニ/ニ./二/------. ∨ 从 .ムニニニニ. \_/` ー- 、/二/----------∨ ≧= 、ニニニニニ ' .ニニニニニ ∨_ ------------ ∨ > ------ \ニニニニニ` _ニニニ/---------------|i > ------------\二ニニニニニニ .イ-----------------|i . > ----------------i|ト、ニニニニニニ/ ム---------------/ /------------------., ニ \ニニニ./ニニニ 、---------- / . 〈------------------- 〈ニニ/ニ`¨¨´ニ’,二/:..:\ _ < 、 . ` --------------- イ`¨ 、ニニ'.ニニニ } / :.:.:.`¨¨¨¨:.:.:.::.:.:.:.:., ≧ュ _-----_ ュ≦ ′:.:.:. ` __/ > _:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::′ ¨¨¨´. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.::. / ´ ̄〈≧ュ :.:.:.::.:.:.:.:.:.:.`:... . ,.:.:.:.::..::.:.:.:.:/ _ノ:.:.:.:.:` _` .:.::.:.:.:.::.:.:.:.:.. 、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 繆播、字を宣則。徐州蘭陵郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 父の繆悦は光禄大夫を務めており、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼自身は才知と清談によって名声を得た。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 東海王の父親高密王司馬泰の属官の祭酒となり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 皇太弟成都王の太弟中庶子を務め、その没落後東海王の下に移った _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
651 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:35:25.79 ID:5X17MGf10 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 東海王は父の故吏だった彼を腹心として迎えた / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / i|ニニニニニニ /ニニ. / ̄` ’ , i|\__/ニニ / \_. - 、 八ニニニニニニニ./ 〈ニニニニ.\ / \ニニニニ./ \ニニニニ \ . / `¨¨¨¨´ |\ > ニニニ〉 ′ .′ }i \ `¨¨¨ . i{ | i| 、 ' . ̄ ̄ヽ , ちなみに私の出身地蘭陵郡は、 .i| | \ \ イ笊心∨. }i ′ 今上陛下の治世に東海国から分立された郡です。 ,. ム { f笊心、 __ \V/タ '. |i ′∧.ム Vり , λ. 从 , 後世、かの蘭陵王高長恭の封地になりました }. ’,.∧ / ′ | ′ . 从 |込 - ' ∨_}i | |. 八 ≧ュ. _ イュ≦ | | ` . |. ∨ ____. ュ≦ | |_ ∨ . , j{ |. /, | ` ∨ . ,イ λ ` ___ </. 八. ∨
652 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:36:10.91 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 豫州 蕭】 /_ -―- _ニニニニ`ー― | . ′ ` ___ノ、 , . /. ′ /_ -―‐、 . イ }i .′ニニニニ / _i| /. } ハ '. では長安へ。 lニニニニ./ ´/ }. /ィzァ }i | {ニニ / ′.ィ笊坏 {/ノ{rリ ハ 八 あなたが頼りですよ i|¨¨´ / 《 Vr:リ 乂 ム / '. i| /. / { 从 . :. 7 / .へ > rっ ′} j{ , . ノ、: : : ヽ.: : : : : :|:::::::| l: : : : : : : : : : : : ̄ ̄/ ..′ / / 八 '. ≧=-. < 八|i ′ く::::::\: : :\: : : :|::::::j. l: : : : : : : : : : : : : :/`ヽ i乂{ {`へ , イ ` ’, . ト、 . lニiニi\::::::ヽ__,.斗ー┴ ┴'─‐‐=ャ七j二i二i二iニiニiニ7 | {ム / 7∧ ' ._ - ≦/ ’, } \ Y壬ニニ◎ニニニ>'´ャ≦>'´`ヽ ..:| i | /ト二二二二斗≦ニ>'´ ヽ l ..:| l | /ニニニニニニニ>'´ヽ 丶 .:| ..:| l | . lニニニニニ斗'´ .| ⌒` \ヽ :| ..:| l | 弋三ニャ芹ぅ ヽ .i ャえ芍うiヽ | ..:| l .八 } ハ代り \j 弋ぅ少'j ′..:| l :.ヽ 任せておきなさい .八.:ハ、、.. ノ 、、、´、. / i/ ..::ハ. ', :.\ / 八 / ′.::/ニ7 ヽ : .\ . / /..:/\ 丶 ノ / / ..:/ニ人 \ : ..\ / /..:/ r'丶 </ , ′.:,'>'ー-、丶. \ : .. . / ,' .イ ! Vハ/ .:/ ヽ丶 ヽ / / ,i / / / ∨\ \ 晋 繆播の従弟 繆胤 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 繆播は長安へ向かうに際し、従弟の繆胤を同行させていた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は太弟左衛率・魏郡太守として N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 繆播と共に成都王に仕えた人物で、鄴陥落後に二人で東海王を頼った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 安平献王司馬孚の外孫で、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 姉が河間王の前妻という河間王に縁の深い人物である _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
653 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:36:51.23 ID:5X17MGf10 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ○覇上 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ここで長安の河間王に目を転じたい \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
654 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:40:16.66 ID:5X17MGf10 【紀元305年9月 晋 雍州 長安】 :::::::::::::::::::::::::::::.', :::::::::::::::::::::::::::::::::', ::!:::::::::::::::::::::::::::::::.i ::!::::::::::::i\:::::::::iヽi ::!::::::::::/ .i、:::::i \__人_人从_人_人从/ ::!:::::::/ i. '.::i _) (__ ::!::::/ u. i .∨ ) 東海王挙兵!! ( ::レ .i  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ::i U i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ::i └┐ ::i U ,′ ::i ,' ::i / \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ::i / ) > :i / < 関東は東海王派が多数! > i-‐ ' < ( i /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ 、 .>、 ../.ゝ ./ ヽ i .// ヽ . / ハ / ∨ _」 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王が決起した当初、河間王が動いた様子は特に見られない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
655 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:41:59.26 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 雍州 長安】 |┃ |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| 殿下! |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / 豫州刺史の劉喬様から、使いの者が参りましたっていう!! |┃ / `ヽ. |┃ 三 ./ \ ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : : : : : : : : : :> . |┃三 | |ヾ___ソ .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / 今度は何事!? |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 具体的な動きを見せるのは、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 豫州刺史劉喬から東方情勢が伝わってからだった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
656 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:42:49.69 ID:5X17MGf10 【劉喬さんからの報告(大意)】 __z=≦三三≧=-zx ∠三三三>―――<\ ./: : : :/ ̄ア´ ̄| \\ .//: :/: : /: : : : /\ \≧=x /イ: : /.: :/ハ: : : /: : : : :\ ∨//\ ,./: :〃: :/ ./: :j イ: : : : : : : : :.:. ̄| ∨// / |: //: ://テぅぐ |/:/: : : : : :,ィ: : : : :| ∨/ .潁川郡太守劉輿と征南司馬劉琨は、 .///|イ:.|.:〃|//c別/:/: : : : / /:/: : : |i┐ 〉/ .范陽王と昵懇にしていて諸々の悪事を働いていまーす。 /.:./.:|: |'/ んク i:/!: : /:/_/:/: : /:.:| .コ /// : : :_|: :|: / 乏’ |' |: /|/ |/ ト.:/: :ハ┘//// だから兵を挙げて、まとめて河北へ追い払いましたー。 //|: :V j/ __ j' /:/: メ、: :| .///// ///|: : :{ , ⌒Yハイ: イ: : :/|////// .後、劉輿と劉琨の父親の劉蕃が、 ///|: : ∧ ,、 Yj//.:/:/∨//// 東海王に淮北護軍・豫州刺史にされたので捕らえましたー ///|: : : ∧ (_'>- /イ: : / 〉∨/// ///|: : : |:∧ ー=≦彡: : : /イ: :|//// ///|: : /}人:i>┬--≧=-=彡: : : :/: /:.:/|//// エングンチョウダイ!! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』にある劉喬の働きをまとめると、およそこのような内容になる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
657 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:44:26.10 ID:5X17MGf10 【紀元305年10月 晋 雍州 長安】 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.メ、{V::.::./l/_, イ/i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l 思わぬ味方が現れました。 ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l {::.:ム. 、___, ..u./i} :.::.:l しかし、最近の若い子は {::.::.::}\. ー‐' .イ ム ::.:, .朝廷の権威を何とも思っていないから困ります。 . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ これはお仕置きが必要ですね . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ 申し上げますっていう。 | ,-) (-、.| | l ____ l | 殿下の御親族と名乗る \ ` ⌒´ / 繆胤という者が面会を求めていますっていう ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 豫州問題は河間王に大義名分を与えた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王の使者となった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .繆播と繆胤が訪ねて来たのはそんな頃合だったらしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
658 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:45:53.12 ID:5X17MGf10 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | これはこれは繆胤殿 | ヽ____________乂 .
659 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:46:25.87 ID:5X17MGf10 ,.z──:´ .::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ._ ´ ̄イ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::::i:.::.::ヽ . 、-..'::.::.::.::.::.::.::.,::.:/::.::.::.::.::./{::.l::. ム \__::.::.::.::.::_/_/__::.::.:_,_/__l::.l::.:l::.', <__/ l_`/i/_ヽl::.:l::.:l 無事で何よりです。 /::.::.:/.zt.=t、 r=x.、V:.: l . /::.::.:/. 弋iリ 弋iリ /:.:/ 成都王に仕えたと聞いていたので、 . ,.イ::.:.:/ム ' /:.:/ 鄴が陥落したと知り心配していました。 . /l:.:.:,z‐' ヽ.ム r― ァ /:.:/ l/ _____ィ_>,. ー ' /.:::/ .今日は何か良い話を持ってきてくれたのでしょうか? .、ー─‐,.ィ.,z‐‐、::::::::::ヽ ≧ -./__/ `ー// >---.、', lヽ}`ー‐'..x . ∠/¨ / ヽ \メ,ヽ===.}:::::::::::/ ヽ / ̄>..、 / ヽ._>' .ノ、_ヽ ム :::/}. 'ー, /_、‐===‐-、: ``〜、、 /: : : {: : : : : : :/ニニ77.、 : `丶、 /、: : : : :{: : : : : : {ニニ//: : : `ー‐ヘ /、ニヽ: : : {:_,,.. -====‐-、: : : : : : ノ 〈 : \ニ〉≦◎ニニニニニ───> \:rニ>''"ニニニ/斗 レ'⌒ ̄`| -=ノニ=──彳从ィ斧芯ァ || | 今日来たのはあなたのためじゃないのよ。 厶| l 灯_从| 乂ソ }゛|| | /从Vハ乂リ ゙゙゙゙l |i 東海王と和平を結ぶつもりはないかしら? '/ ド゙゙ 。 ,ィ ム', | / ' | > _ イ/ /ニ) | // /__}/}.|〈ニr<_〕_/ /'''ニ从 | // r‐く 〕〕〕、ノ~V>/‖' // }ハ /// | V´' /ノr //,‖l{ ' l } // | ノレУ=======V^/^>ヽ ‘, ' / / / / \_ノア´: : :‐>‐': /ニΛУ} _ ノ^ヽ
660 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:47:04.85 ID:5X17MGf10 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ 繆胤の従兄の繆播です。 j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | .我が主東海王は、 | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 皇帝陛下を帝都へ戻す事を条件に、 | |ニニ /ム. /イ リ '. .陝を境界に河間王と天下を二分したいと仰せでした |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 >セ::て刀フ7ゎ.、 / i|. i| i|ー―> \. ` \ /:::::::::::::::::::l::::::ヽ::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::::::∨:::∧:::::::::::∨ /::/ :: |::::::::::::::::|:|∨、: |::::::::|:::::', . .::::l::::::::|∨∧/|',z=、Ν :::: |::::::l . ',l:::::::::::l_,Ν ´Vソ : :::: |、:::: {V::;:Ν.Vソ 、 |::::::::| }/ . |/:∧ |::::::::|イ ふむ |::::::::}、 ' ` |::::::::|ノ.、 |:::::::|.` 、 イ|:::: /:::::::ヽ . |::::: | >.< l::::∧}:::::::/ |::::::|-= . < | ./:::/≧ Y' . ,ィ::::::|、////.∧. / ィ' V/ヽ、、 l ゝヽ.\////.∧´ ∨.////ト、 . l. \///.∧- 、ィ:|/////' ヽ
661 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:47:37.22 ID:5X17MGf10 ___ _ . , ィ ´::.::.::.::.::.::.::.::.:`:... , ィ ´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: \ / ::.::.::.::.::/::.::/::./.::.::.::.::.::.',::.::.::.:::.ヽ . /::.::.:/ ::.::.:/::.::/::./::.::.::.::.::.::.:ム::.::.::.::.::. /::.::.:/ ::.::.:/::.:: i::.:i::.:/::.::.::.::.::.:: i::.:: i:.::.::.:ム ,::.::.::/.::.::.::.i::.:::.:.i::.:i:: i::.::i::.::.::.::.:::i,::.::.i::.::.:::.:ム i::.::.:.l::.::.::.::.ト __/i_/ヽi_,: i::.::.::.::_/ V: i::.::i::.::.::i i::.::.:.l::.::.::.::.l´V  ̄ \i,i::.::.::/`ーx_i::.::i::.::./ . ',:..::.l.::.::.::.::l i::./. {/i::./::.:/ . V´l.::.::.::.::l斗==ミ ´. ィr=ミ、 .i/::.:/ .. ヽ'l::.::.::.::.l i_/ . ゙V:::.::.::l. ` /:i . V::.::.:l r─ャ /::.:i 繆胤殿がそう仰るのなら従いましょう . V:.::.il\ ー‐' ,.イ::.::.:i /V::.il > _ < l::.::./ . /,i::.::V il l l:: / /'{::.::._/V{... l_ l:/ _,,.-=、''"::::::::ム トミェ、 _ ' / \:::::::::::ムー- 、 __}::::::`::::t / _ \::::::::::ヽ , z--、}::::::::::::iヽ . / ´ ヽ iヽ:::::::::::ヽ´¨¨`}:::::::::/i ム . ム ヽ V;;;ヽ ::::::::\. }::::::/;;;i.. ム . , ', \;;;;`;ー--ヽ}_/;;;/. , i. ', i `ー─‐"/iiトメ‐".i. i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『繆播伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王は平素から繆胤を敬っており、彼の話に素直に従ったとある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
662 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:49:15.39 ID:5X17MGf10 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ……と繆胤殿が言っていました .| ヽ_______________乂
663 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:52:02.16 ID:5X17MGf10 >セ::て刀フ7ゎ.、 /:::::::::::::::::::l::::::ヽ::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::::::∨:::∧:::::::::::∨ /::/ :: |::::::::::::::::|:|∨、: |::::::::|:::::', . .::::l::::::::|∨∧/|',z=、Ν :::: |::::::l . ',l:::::::::::l_,Ν ´Vソ : :::: |、:::: {V::;:Ν.Vソ 、 |::::::::| }/ どう思います? . |/:∧ |::::::::|イ |::::::::}、 ' ` |::::::::|ノ.、 |:::::::|.` 、 イ|:::: /:::::::ヽ /⌒}\_/⌒\ . |::::: | >.< l::::∧}:::::::/ | \  ̄\ /⌒|_ |::::::|-= . < | ./:::/≧ Y' | ̄ >''/~ ̄~^''</ | . ,ィ::::::|、////.∧. / ィ' V/ヽ、、 「 ̄~>''´ / \ 〈 ̄L l ゝヽ.\////.∧´ ∨.////ト、 __| / / / \ \  ̄) . l. \///.∧- 、ィ:|/////' ヽ | / / 「>┐ \(\ ∨ | L>┐ ∨| / Λ| L>┐_| /| ''^/ ̄|~^'' L>┐>┐ | |/⌒/ :| / ノ 厂⌒>┘ |/| | | |/ |/|/_..二...._ ‖⌒V / / 御冗談を。 . | :| | | _二_ ´  ̄~^'' || |Λ ゙, 八 ∨|´ ⌒ , '' '' ||〈_ ノ ゙, 東海王など信用できません |\|:ハ'' || イ | ゙, | ド|从 < ノ 人 | | l ゙, | | 仝 |\ | | 八 ゙, | | /| |> _ ィ( | | //´| \ 乂 厂 | |/Λ∨-=ニニニニニ| |_,/ | ノ r‐く⌒ | |/:::>l┐=‐  ̄ | |/ ┌ く /{
664 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:53:22.20 ID:5X17MGf10 . 〈 ''^/ / \ \ _ノ\ >/ / \ 〉 /\ / / / } \ \ / | . / \ / / / } \ ∨/ | { / / / / / Λ∨ | | ノ . \ }/ / / | / / ∨ Λ Λ | ノ\ / / / / | / \ | |/ | { /、-''" | "''‐ .,,/ Λ Λ ノ \ | _,、-''/ /| / "''‐ ..._ |\ |  ̄ | \| | |‐''" / / / / / "' |\_|_ノ | | | | | /-‐ー‐- / / /-‐ー‐- |二ノ7 今我々は形勝之地に拠り、 | | | | .」>''て Tミ /}/''て T'''< / ⌒「 .国は富み兵は強く、 | | |〈 _)r:::ノ::|/ / _)::r:::ノ::| 〉/Lノ ノ 天子を奉じ号令しております。 | | |^ 乂;;,,, ノ 乂;;,, ノ ^√ ./ | | | |、 :.:.:. :.:.:. √イ| | |, 誰が敢えて不服を唱えると? |从 | |Λ ′ / / | | |′ / \八 |/Λ / / | | | . / /\| 仝 ` -::: ´ 仝|/ | | | | / / 乂. | 个 个 | | | | | . / / / / | | |> <| | | | | | | / / / | | |____ >‐<__ | | | | | | | \ ⌒ヽ . / / / / | | |二ニ| ̄ ̄ ̄|二二| | | | | | | ( ) / / / / / 八 | |二ニ| [ ̄] |二二| | | | | | 乂 ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 和平の話を知った張方はこれに反対した。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 自身の罪の重さから N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 誅殺されるのを恐れたためと『晋書』『繆播伝』は記す。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .河間王は張方の発言で迷いが生じ、和平の決断を下しかねた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
665 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:54:14.79 ID:5X17MGf10 ___ 厂| | ̄ ̄}―┐ r―く | Lノ _|__ / /厂>┐ 厂 L,>''^~ ̄ ~^''< /{__ _| / / \ \ /^> {_|/ / \ \/ ̄ } 7/ / | ∨/(_ / / | |⌒V^V 〉 ./| | /| | __人/Λ | || / / / 八__,ノV| | | | || | /|/ / // / V /| | | | |人 ,斗ー―- / /―-/ミ |/ /| | | 人 | \| _,// / / l/ / | 私は十万の兵を擁しています。 | \ | _z==ミ ⌒ x==ミ_ /⌒V| | | | \ ` 刈 〉| | 陛下を洛陽に奉じ、 |八 ト\ 丶 <ノ //| | 成都王を鄴へ派遣して反乱を起こさせ、 | |\ |ヘ Λ_//| | | 殿下は関中を鎮守し、私は北方の王浚を討つ | \ | 人 t , 人__/| | | | | | \ l ィi| | | | | | ノ | || }> _ <{ | | | | | | ┌く⌒\ / || |´^''‐---‐''^`| | | |/⌒>'⌒\ 〉 \ \/ / |_/^'''‐--n--‐'''^∨| | / / \ / / / ノ/ [n] || | ̄\ | { / / /  ̄ ̄ ]  ̄ ̄ 人 \ | ノ Y⌒\ / // / [r] \ \ /| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『河間王顒伝』は、張方の献策を記している N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
666 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:54:49.31 ID:5X17MGf10 / ̄ | ̄| |/ /Lノ | {\ | | | / / ノ /(__ノ >''^~ ̄  ̄~^''< / \ {__ / / \\ } /7 / | | ー< 厂\{ / / | |x _} └くこ>こ┤ / | ノX) | |\|| _ // / / / }7 /| |\ト| /|// ̄~^'// /´ ̄/7 / | | ∨7| 7尤Tぅx / /xfF卞Y| / / | | { {八人乂ツ ヒソ ノ/| { { | | \__ 、 { | \ | | 人 人 |' ̄>┐ そうすれば、 \__|__\ \ \ ` ー イ、 ∨/ |_ 天下は小安を得て、 /⌒\ \ [ニ- > _ <ニ=<\ \/ ノ 再び手を挙げる者はいなくなるでしょう | | \\ニニ[<\厂 ̄\ニ\\ \ }\ |/| \_/⌒\ (┐ \ニ\\ \ \ __| / \ Λ └)┐ \ニ∨\ \ \ |// ∨{ | (┐ \} \ \ \ | :′ _}Λ | ´^''< \ \ \ |厂| { } |'^~ \ \  ̄ ̄ ̄ __( ̄)__ } | _ \ ノノ ∨ \___ __/( )\ / 7f⌒Y''^~ ̄ ̄~^'', 、 rニ7┘ \ \ . /⌒∨ ー― Υ /八 `'' ‐-=-‐ ''´ |~"'' ,, ', rニ7┘ }{ }  ̄ ̄ ̄\ .{ | / >''^~\ .ノ \┐ }7┘ }{ } 人 | / /:::::::::::::::::::\┘ ∨7┘ jj 人 \ / {⌒ ー-----:::\- ., | _、イ { 人 ノ/´ { ΞΞrヘΞΞΞ{ `、 />-‐==ニ[ニニニ\ . ´'' ‐-===-‐ ''` 人  ̄ (:.. ) ノ /ニニニC||{∨ニニニ\ > _ ..,, ___ ,,,.. _ <ニニニ二二||{Λニ二二二\__
667 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:56:29.59 ID:5X17MGf10 _,/ ̄ ̄` ̄\ハ // , ヽ ヽ / / /レル,ハリw i ,ヽヽ l j 、!● ● i i 〈 lリ〈 ワ i .iノノ いや、それはさすがに難易度が高過ぎるのでは? !i i`ーゥ t-i ,i,,/ レ.i/´ ,V_,ィt-〈ヽ ,/ `央ー'j \ ,/ー、{,_ノ /ー、! \ ┌uヘ __ 厂\ \ しヘ . 厂 >''^~ ̄ ̄~゚^''< }__ }/ ∨ }\ / | |∨> ノ ハ|XxXx} . | | //l / ノ | | . |八 |Λ// ノ/ }ミ | | どうか御一考頂ければ。 |\ z=ミ z==ミ ^Y | . | 〈'' '' _ノノ / くれぐれも東海王の甘言に釣られませんよう 八 个 ` ´_ </ / / |\\ r/ ~~V7 // | | ⌒/(⌒'⌒)「ニニ> | | (_>{ニニニ}ニ}ニく_) 八 |八./ニ{´"^^"´}ニニ\} / /二乂_____,ノニニニニ> ⌒Τ^TT^Τ^⌒ Lノ .Lノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は張方の献策が実現困難として許さなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
668 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:57:04.67 ID:5X17MGf10 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄
669 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/10(水) 23:58:24.44 ID:5X17MGf10 /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 二人とも。 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ 和平の話は無しの方向で。 }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ 今の状況では皆が納得しません / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ r仁=-/ / 7`寸7ニニ=- ._ / / /`寸ニニニニニ=-/- _ ハ / / >--=ニニ7 ニ=- _ / , / イ |iニニ=- _ } / ./ / } \ [ニニニニ=-_ _-〈 // ヘ ' 、 _ -[ニニニニニ=- _ _ -=ニニム
670 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:00:44.09 ID:KhwsF7YT0 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 残念ですが仕方ありません。 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 我々はしばらく長安に留まります。 | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / """´ ∧ | 八:. 何かあればお声掛けをして頂ければ 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 { | ヽ、_ `''< / i|. i| i|ー―> \. ` \ r=zz、.__Y〇ニ=-、,, ヽ ゞ≫-<//>ニニニ≧x. ヽ . / ,イ / `¨'ハ―‐<≧xヘ_ // / 从 / / ', } └=====彳 {ハ /∩ /イ ∩ V / } /ア ∪ ∪/ // 八 . {人" " /イ / / . /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ / //| |ヘ. ∨ / . ///| かまって |/ヘ ∨  ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ください | | | | | | | | __|_______ |_____|_ ―=ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三ニ=― ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .張方の思惑を知った繆播たちは、それ以上和平を主張しなかった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、彼らは N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王の下には戻らず、そのまま長安に残留している。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 和平交渉の脈はあると見たのだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
671 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:01:45.97 ID:KhwsF7YT0 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 十月。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 詔勅が下った / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
672 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:02:27.03 ID:KhwsF7YT0 【陛下の詔勅(大意)@『晋書』『恵帝紀』】 ┏────────────────────────────────────────┓ 豫州刺史劉喬の檄を得た。 潁川郡太守を称した劉輿に迫られた驃騎将軍の范陽王司馬虓は、 詔令に凶逆をなし、郡県を勝手に脅して兵を集め、無断で苟晞を兗州刺史に用いて王命を断った。 鎮南大将軍の荊州劉弘、 平南将軍の彭城王司馬釈らは、 兵を統べて直ちに許昌へ会し、劉喬と力を合わせるように。 ┗────────────────────────────────────────┛ !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ どうするつもりなのですか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ /:,::..,::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::.:ム l::.i:::.i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ: l . l::.l::.:l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l::.l . l::.l::.:l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l::.l . l:.,l::.:l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. i::.l . l/l::.(ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: /:: l 劉喬殿への援軍は荊州勢に頼みましょう。 l::.:l 、\::.::.:.ヽ::.::.::.::.::. i:::/::.: l . l:.:.l::..\ヽ ::.:::.ヽ_::.::.::/,ィ::.::.::l 襄陽の劉弘殿に宛の彭城王…… l::.:l::.::.l. ヽ _ー─{ニニ} l::.::./ . l,.イ::.::.l }. l::.::::ム. V/ V::.:l. _,}---l::::::::: l__l'____ ヽ/r'".、:::::::::::ヽ:::::: l::::::::l .l`, /.ヽヽ i:::::::::::::ヽ::::l::::::::l .l::ト . / .}::l l::::::::::::::::ヽ:l::::::::l .l::{ ',
673 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:03:07.72 ID:KhwsF7YT0 【>>672 修正】 【陛下の詔勅(大意)@『晋書』『恵帝紀』】 ┏────────────────────────────────────────┓ 豫州刺史劉喬の檄を得た。 潁川郡太守を称した劉輿に迫られた驃騎将軍の范陽王司馬虓は、 詔令に凶逆をなし、郡県を勝手に脅して兵を集め、無断で苟晞を兗州刺史に用いて王命を断った。 鎮南大将軍の荊州刺史劉弘、 平南将軍の彭城王司馬釈らは、 兵を統べて直ちに許昌へ会し、劉喬と力を合わせるように。 ┗────────────────────────────────────────┛ !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ どうするつもりなのですか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ /:,::..,::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::.:ム l::.i:::.i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ: l . l::.l::.:l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l::.l . l::.l::.:l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l::.l . l:.,l::.:l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. i::.l . l/l::.(ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: /:: l 劉喬殿への援軍は荊州勢に頼みましょう。 l::.:l 、\::.::.:.ヽ::.::.::.::.::. i:::/::.: l . l:.:.l::..\ヽ ::.:::.ヽ_::.::.::/,ィ::.::.::l 襄陽の劉弘殿に宛の彭城王…… l::.:l::.::.l. ヽ _ー─{ニニ} l::.::./ . l,.イ::.::.l }. l::.::::ム. V/ V::.:l. _,}---l::::::::: l__l'____ ヽ/r'".、:::::::::::ヽ:::::: l::::::::l .l`, /.ヽヽ i:::::::::::::ヽ::::l::::::::l .l::ト . / .}::l l::::::::::::::::ヽ:l::::::::l .l::{ ',
674 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:06:16.96 ID:KhwsF7YT0 ┏─────────────────────────────────────────────┓ 今、中領軍張方を大都督として精兵十万を統べさせ、 建武将軍呂朗、広武将軍騫貙、建威将軍刁黙を軍の前鋒とし、共に許昌で会して劉輿と劉琨の兄弟を除かん。 ┗─────────────────────────────────────────────┛ ┌‐ i⌒7 rヘ r‐ >┴―┴‐く^L rく/ \\〉 ∨ / | |〉Λ || | /| |V〉.| || | | / || | ∨| |八 | ┼‐- /ノ―-/ | /| \{'=== ==='/〉Λ ┌‐| | |八 / |ヘ ゙, 厂\|人 个 ` ´ イ〉 |/ ̄} 〈_ /| \| 工彡 V〉 / ̄{ /{ {ニ.ノ/:/ __ [ ] V〉\ } /Λ_//:/ 「] V〉 VΤ、 // / / /:/ V| |_人 \ / / / / /{/ } | | Λ\\ / /厂> | |7 | | |(⌒\ \\ / /rー{ 「 ̄ | |{ ノ | |___) /⌒>\\ / ┌\ /⌒\| |{''^~Π ̄~゚^'<^゚~ ̄「^| |\/ニ=--- __ /ニニ\ 二二二 }| | \ }{ _ _ノイ| |∨二二二二 〈二二\ ┌{ { {┴くニニニニ}| | {二Τoニニニ||二}| | |〈二二二二二{  ̄}ニ厂| . /し\〉 \⌒^<八 |⌒\ | cニニニ||二}| | | T⌒T \〈 / /ノ / / \ \ \ニニニニ/ ノイー┘ー┘ 〈_/\ / \ \  ̄ ̄  ̄|⌒"''〜>''^~ ̄/ \ . {⌒\ \ \___,ノ | / // /⌒} \
675 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:07:10.56 ID:KhwsF7YT0 /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} それとは別に {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 成都王には河北の鎮撫に赴いて頂きたく。 {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l .鎮軍大将軍・都督河北諸軍事をお任せします。 {::.:ム _ /i} :.::.:l {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, .兵を千人ばかりお貸ししますので V::.:ム > ,< ム::../ ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } : |: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| しょうがないわね .|人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ \|\厂V|,二.厂V|/|/ ,ィf>Y ≧.j!::;'..`メ、 /ヽ|!......{/∧∨..........∧ / }........〈イ! |ヽ〉...../ ∨ 晋 成都王 司馬穎 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 詔勅が下るより前、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王が鎮軍大将軍・都督河北諸軍事に任じられた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王は張方の河北出兵には反対したが、成都王派遣自体は承諾した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
676 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:07:48.28 ID:KhwsF7YT0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l とは言うものの千人でどうしろと…… ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V 何か良い知恵はないかしら? : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト .どうにかして頼れる同志たちに合流したいわ : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ ....::::::::::::::::::::::` 、 : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, まずは東征軍の後に続くべきです。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 機を見て黄河を渡り、鄴へ至りましょう ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, . 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 晋 左将軍 盧志 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 成都王の行く所、盧志の姿もあった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j こちらは左将軍・魏郡太守に任命されている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
677 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:09:07.68 ID:KhwsF7YT0 i从i}、 /从i|イ /i _ -=∨/////////////////////////////////////////////////////// レ' .: .: :.:i|ォ':.:i| _, -=ニ二∨//////////////////////////////////////////////////// / _, -‐イ ∨///////////////////////////////////////////////// ∧: :: : : : ∧ ∨////////////////////////////////////////////.:/ , :.:.:.:.:.∴.:.:∧:: : : :: ∧ V/////////////////////////////////////////// , ‘:.:∧:: : : :: ∧ V//////////////////////////////////////// ヾ \ ∧:: : : :: ∧ マ///////////////////////////////////// .:.:.:.:、.:.:. ∧:: : : :/斗 ヽ/////////////////////////__.ィニフ7ァ''´ 、. .: .:.:.:.:.:.:∧:: : : :: ム \////////////////////f'′ ∴ ‘ ∧:: : : :: ム \///////////////////\_ {ゝ ,.:.:.:.:.:. ∧:: : : :: ム \//////////////////// ' ∧:: : : :: ム /\//////////////:/ 辷≧=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:`゛ 厂⌒¨:.:ム / \/////////// ____ ヾゝ マ::.ム. / \:////// 丶、.:.:.:.:.:..: マ::.ム i -‐ニ/\// ____ iレヘ.:.:.:.:マ::.ム l ⌒¨〕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \:.:マ::.ム 、 _ -‐フ7、 _____ ‘ : :.:.:.:.:.:\マ::.ム -=ニ二ミ、 _____ ‘、 マ::.ム / ≧ュ、.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄≧=- ヾィ从ィr、 i 从 / `ヽ ――――‐‐ .:.:.:.:.:.:.:ヾレ'〃iヘ / \ 三三三三三三――― .:.:.:.:.:ヾ ヾ |}ノ i ヘ ―――――――――――――― .:.:.:.:.:.:.:i从‐――――――――――イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :.:.:.∴゜ トイ―――――――――==' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王側の大軍が長安を発った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
678 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:11:52.78 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 雍州 華陰】 / l _\ ./ \ /, -'" ヽ 、 l/ , -'" ─-ミ |//, -'" ̄l '\l / f´ ̄ ̄`丶、l, -'" ̄ ̄寸 | ヽ Y / ,> <l ハl / .あら盧志殿。 ∨ / l-─‐- 、 , -──- .l V |V-、l ,ィ示心ミ ,ィ示圷_>.' l} 今回私は同行できませんが、 | {⌒ハ Vzり Vzりl .l | 殿下の事をどうかよろしくお願いします。 | i\ー、 l ,' l | / ', ¨ 、 { { 殿下に大恩を受けたのはあなただけではありません | 丶 マ フ イ {l ', / / ,| Yfl> _ <Y| {l /| l|:::::::::Τ。:::::::八 {l ', / / ,ィニ,' ハ:::::::::::l:::::::::/ニハ {l /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ::\ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. 晋 北中郎将 石超 .√.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ 当然です /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その中には石超の姿もあった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
679 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:12:26.48 ID:KhwsF7YT0 / l _\ ./ \ /, -'" ヽ 、 l/ , -'" ─-ミ |//, -'" ̄l '\l / f´ ̄ ̄`丶、l, -'" ̄ ̄寸 | ヽ Y / ,> <l ハl / ∨ / l-─‐- 、 , -──- .l V |V-、l ,ィ示心ミ ,ィ示圷_>.' l} | {⌒ハ Vzり Vzりl .l | それはさておき、 | i\ー、 l ,' l | 何故後続のはずの張方の軍勢は何故来ないのでしょう? / ', ¨ 、 { { | 丶 ⌒ イ {l ', / / ,| Yfl> _ <Y| {l /| l|:::::::::Τ。:::::::八 {l ', / / ,ィニ,' ハ:::::::::::l:::::::::/ニハ {l fくニ/ l .'。ニ:::::::|。::::/。_/ ', |ヽ .l ', :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: 我々は走狗である様子 Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::.
680 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:14:19.16 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 雍州 覇上】 ,。 、 ,、 _ノ ´ ヽ_, 。 (_ _,。 -=、- x l , ィ´ \ヽ `ヽ / ヽ {_ / ヾ、 / / ii .{ヽ l ,' i!/}: l ,' ノ / ! | / / !イ´ノ | / / j l / ,' :/ / / /イ お手並み拝見と参りましょう。 / / / / /-‐-、_ . / / /: / ./`ヽイ´ ) 成都王の残党と東海王が潰し合えばそれはそれで /: / // イ 、, -‐-、 <.l / / ////`ヽ/ ∨ `丶, / / / // } -‐/ } } ./ / / :///ヽ.ノl ノ i ノ / /// / >, {_/ /┌´ヽ / / / l/ / /i:i:i| / /ノ , 。-ゝ . / / ./ / /`´i:i:i:i:i:∨ ./ィ‐"´ ∨ . / / / // |i:i:i:i:i:i:i:i:i/ /i ノ :} / / // // !i:i:i:i:i:i:i:i/ /´ `i´i:l、 ´ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ところが大都督を務める /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方の軍勢は覇上に駐屯したと『晋書』『張方伝』にある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長安に程近い場所から動かなかったのだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
681 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:15:02.99 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 雍州 華陰】 / 、 / \ /, ∨ , , ‐ '' ¨ ヽ \ / } // _ ‘, } / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | 東海王軍は劉喬軍が抑えていて、 | ヽ{ゞ‘, | | | 范陽王と平昌公の軍勢は冀州にいます。 | \ヘ ' /.| | | | |'ヘ. _ __ / | | | 彼らを迎え撃つとなると、 | | \ !.`!ー ' / ! | | 黄河の線を固めるのが上策 | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | .まずは河橋と滎陽の守備を固めましょう . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ . /: : : \ : : : : : ! ! r≦―‐ {-、:{ : : : : : ! | ̄|ヽ / : : : : : :\ : : : ! ! | ヽ‐‐ } .|: {: : : : : | |: : j : ', . / : : : : : : : : :\ 人 |│ } ̄、 { : { : : : : | |: :/ : : , {: : : : : : : : : : : :∨: \ |│ / .}: : ',: : : : ! |:/: : : : i |: : : : : : : : : : : : :|: : : :` , } /ム、ヽ: :人 !{ 、: : : :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 東征軍は、事実上張方抜きで戦う事になった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼らの進軍の様子を『晋書』より抜粋すると以下のようになる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
682 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:15:58.95 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王、建武将軍呂朗が洛陽に駐屯 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
683 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:16:26.62 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 司隷 河橋】 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ ニ ─ -- 。o≦´  ̄ : : : ' : : : . : : -- __ ── __ _ = -- - -- 。o≦: : ̄ ; : : : . . . . : : : . : : - ─ ___ === - ニ ニ ---。o≦: :  ̄. . , . : : : : :  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: :  ̄: : : : : . . . \__人_人从_人_人从/ _) (__ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) 対岸に敵影!! ( :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 右将軍王闡らの軍勢が河橋の南岸に駐屯 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
684 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:18:21.18 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 首都 洛陽】 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l ....::::::::::::::::::::::` 、 : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 河橋の王闡殿からの報告では、 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 黄河の向こうは敵軍が満ちているそうです。 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, 今しばらく洛陽にいる他ないでしょう /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .なお、河橋の北岸には /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 平昌公の将軍宋冑らの軍勢が駐屯していたと『晋書』『恵帝紀』にある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .鄴へ行きたい成都王一行は洛陽で足止めを喰らう形となった `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
685 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:19:42.79 ID:KhwsF7YT0 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'×官渡´`-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ●滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 〇覇上 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 石超の軍勢は滎陽まで進出し、 \ヽ、 _ , イ!::/ .河北の范陽王・平昌公への備えと豫州の劉喬への後援を務める / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
686 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:23:07.13 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 司隷 滎陽】 /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ 石超将軍! | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | .いくら何でも兵力が少な過ぎるっていう! \ `ー'´ /l!| ! / \ |i 長安へ援軍を求めるべきですっていう!! / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |そ `ー、_ノ 煤@l、E ノ / l _\ ./ \ /, -'" ヽ 、 l/ , -'" ─-ミ |//, -'" ̄l '\l / f´ ̄ ̄`丶、l, -'" ̄ ̄寸 | ヽ Y / ,> <l ハl / ∨ / l-─‐- 、 , -──- .l V 兵はここで集めましょう。 |V-、l ,ィ示心ミ ,ィ示圷_>.' l} | {⌒ハ Vzり Vzりl .l | 地元の地理を知った者の方が役立ちます。 | i\ー、 l ,' l | / ', ¨ 、 .{ { 公師藩と連携できれば良いのですが | 丶 ⌒ イ {l ', / / ,| Yfl> _ <Y| {l /| l|:::::::::Τ。:::::::八 {l ', / / ,ィニ,' ハ:::::::::::l:::::::::/ニハ {l fくニ/ l .'。ニ:::::::|。::::/。_/ ', |ヽ .l ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『石苞伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東征してきた諸将は石超の節度を受ける事になっていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .また、彼らは余程兵力不足だったのか、滎陽で募兵を行っている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
687 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:24:38.78 ID:KhwsF7YT0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 絶対防衛線 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 滎陽から河橋にかけた一帯を防衛したい河間王側。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< .次に対する東海王側、 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .特に境を接する范陽王と平昌公の状況を見ておこう | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
688 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:25:07.67 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年9月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
689 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:26:22.73 ID:KhwsF7YT0 , '" ○ .i ./ / __.リ ., ' /,. - '" 范 陽 {、 , " ./",>'7"i~ ̄| ̄~V ./ ムi": : : iLム: :./ii-‐:}i.V ゝ..,,,..彡": :.{: : : ,ムzェミ/ 灯/:',ヾ、 x\: : :.f`キ: : 弋リ `'t: : :! .i 申し訳ないけれど、しばらく世話になる .,.,'.'ハ{\ ト、_V: :.ハ. ノV: } .// .{ .{ .` s、~.V } _ ´ / レ" // .ハ .', z.┴Vミxi ̄ ../f ヘト' ./":::::::r/ ̄~.Y .i i ./:::::::::.‖ .ト, {v{ ,>ラ::::::::::./f,' ,'.\,_ //.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\ \:::::::::::./ `! i} .ヽ~ア . /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::.\ (__/ .::::::/ .::::/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::: 7.:::::_j/.:::/-─.:::/.::::::::::::::::\ ::|::::::::{__) 〈/ . ::T ::::/:: x≦ イ} : ハ:\/ .:::::| :|::::::::::::く . /.:::::| | :::/斗抒 ノイ仁j/}:::::::∧:|:::::::::::::::: . ヽ_|::\乂_弋ッ r扎トノイ/.::::::\:::::::::::i 色々やらかし過ぎではないでしょうか? \:::::.く[_ ′ 弋ツ /.:::::::T⌒::::::::人 `T爪 -、 u___,/ .:::(ノノ.::::::::/ 丶. >― :介:::∠) / __,ニニ⌒T _{∠、/乂( ̄ / / _/ / | _」/|: /\ / ____ \ . j「|i |/ / / ̄ ̄\V | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉喬によって任地から追い出された范陽王。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河北に逃げ込んだ時点で兵を失っていたはずで、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .このままでは平昌公の軍勢単独で河間王側と戦う流れになっただろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
690 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:27:32.58 ID:KhwsF7YT0 ∠,.::.::.‐━‐- ミ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\ /.::.:/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`、.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:丶 , .::.,.::. ゙.:.::.::.::.: ゚:,.::.::.::.::.:: `,.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`、 /.::./.:: {.::.::.::.::.::.: ゚,.::.::.::.::.::. ゚,.::.::.::.:`,:.::.::.::.::.::.:: '.::.::'.: :: {',.::.::.::.::.::.::i.::.::.::.::.::.::.゚.::.::.::.::.`,:.::.::.::.::.:: . .::.::ii.::.:: { '、.::.::.::.::.::|l.::.::.::.::.::.::}l.::.::.::.::.:`.::.::.::.::.:: ii.::.::ll.::.:-{―\-.::.: |l.::.::.::.::.::.::}L_.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ll.::.::ll.::.:: { ゙ ー-|l.::.::}.::.::.::.:}l⌒V.::.::.l.::.::.::.::.: . 从.::.::、.::.::{ 、__,zァ' |l.::.::}.::.::.::.:}l7) }i::.::.l.::.::.::.::.: \「\「 ^^^ |l.::.::}::.::.::.::}l´ ,ノ .::.::l.::.::.::.::.: 面目次第もありません。 '、::ノ |l.::.::}::.::.::. 厂{i .::.::.::l.::.::.::.::.: 人 |l.::.,' .::.::.::,゙ .::.::.::.::l.::.::.::.::.: ですが、御両人に心強い味方を御用意します。 ` 、__ ノ |l:/.::.::.::./ ',.:: .::. l.::.::.::.::.: l|└ 、 l/.::.::.:::/ 、.:: .::l.::.::.::.::.: 今、弟が支度しているので、 l|.::.::.:}丶/.::.::.::./ `, : l.::.::.::.::.: もうしばらくの間お待ち頂ければと l|.::.::.:}.::,'.::.::.::./} -‐━┷┐.::.::.::.:: l|.::.::.:}.:{.::.::.::// {.::.::.::.::.: l|.::.::.:}八.::. ' -‐━=ミ:.::.::.::.: l|.::.::.:}.::.::ヽ{ ´ ''"~ ̄~"'寸.::.::.::.: l|.::.::.:}.:_ア゚ // ⌒∨.::.::.: l|.::.:: ア゚/∠ミ, i.::.::.::. l|_/ィ_/ ̄i} } , l.::.::.::. /ニ{il{[ }ニ=孑'゙ / ノ.::.::.::. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } だが、名指しで逆賊扱いされるだけあり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉輿と劉琨は范陽王の爪牙としてよく働いた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
691 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:28:07.38 ID:KhwsF7YT0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ まず、范陽王が冀州へ逃れた段階で、 \ヽ、 _ , イ!::/ .劉琨は冀州刺史温羨の下へ赴き、冀州刺史の職を范陽王へ譲るよう説得 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / _ -‐\ \ \ , -=二ニニニ=-\ \ ヽ _ -= /ニ=- \ \ ヽ ', /二二 /' i \ ヽ \ ',_、丶´二ニ=- / l \ \ \ ヽ --=ニ二 ̄_ |八 |\,ィ==ミ 、 ∨ /:__ `、 -=二二二 i |-‐\ |〃 r ハ 〉 `、 ∨⌒ i 、  ̄ ̄ | | ,ィ=ミ\ `" `、 ( ノ人 \ 快く応じて頂けました .|i 爪 vリ __、 〈 ヽ \ 八 ハ ' \、 \ \ ヽ 込 、 ァ / \ \ \ | 个 ィ / ' \――― ミ | | >‐ ´ ハ / / ――=彡'⌒ヽ __ | | i 八 / '// / ' \ / ∧、八 |{_// / ' , i '⌒
692 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:28:43.39 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年9月 晋 冀州 鄴】 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ /::::::::::::ハ:::|::l:::::l::|'\::::::::::::::::', l::::::::::::::|-弋|::|:::::|::| ̄`刈::::|::i::| |:::::::::::l::|_‐リi从リrzz、 |\!ソ::| |:::::i:::::|::|芹心 込シ |:::::l::::::| まあ、温羨殿は長安へ逃げちゃったんですけどね。 |从|:::从!`"´ i |:::::l::::::| |::::::::::|l |:::::l::::::| .とにかく范陽王殿下には冀州牧を名乗って頂きたく。 |::::::::::|込. ` ‐ ´ _イ|:::::l::::::| |::::::::::|::::|::i>ェ- ´トュ_|:::::l::::::| これで冀州の兵を合法的に集められます |::::::::::|::::|/ { / |:::::|>ュ._ !イ ̄|::::|l ヽ / |:::::l歹} ハ / イ|::::|ヽ `/ /:|:::::|卩 } { |i:|从≧ニ=─----┤リ|气 | / /: : : : : : : : : : : : : : :\:\ / ,佳三三三三三三三三ニュ ', / /: : /: : : : : : ::/: : : l: : :l :ヽ \__ / /: /: /: : :/: : :/: /: : /|: : :|: : :l: : : -< / /: /: /: : :/ : : /: :l: -―-|: : :| l: :∨: : :ヽ:\ \ ̄: : :レ: :/: : 斗-/|/|/―zノ|: :/ :|: : ∨: : : ハリ ヽこ/:-ニィ: :|/:/|仁、 ´うハメ://: : トゝ: : |: | /: : /: :| |: : |ハ:レ´ぅヽ 辷ノノ: : : : :|: : : /|/ またやらかしが増えました。 .|:/|: : :l{l: : ト`ヽ弋ノ , <: : :/ /: :/ ` V:八:\: ゝヘ. -、 u 不/: : :( ところで、その劉琨殿はどちらに? ` _入_≧ハ ∨ l /|:{、: ト ゝ  ̄ ヽ{ )人> 二 イ ヽハ| /||| / | / \ / | |l !l l` ー/ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 范陽王は冀州刺史となり、劉輿は征虜将軍・魏郡太守を称した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
693 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:31:35.56 ID:KhwsF7YT0 .'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 .'::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 |::::::::::::{::::::::::::::::::::|\::::__!:::::::::::::::::::::、:::::::、 |::::::::::::::、:::::::::::::::::-‐ \:::::|、:::::::/、::::::::\:::::、 |::::::::i:::-―、:::::::: { ,ィ芋云ミ }/::/:::|`T⌒ー\::、 弟は幽州へ行っています。 |::::::::|:::リ斗、ヽ、:::{ ' 乂_ン }/::::::| }::::::::::::::::::::、 ノィ::::::|/、 辷ン  ̄ ,, |:::::::|_ノ:::::::::::::::::::::::、 王浚が動かせる騎兵は戦局を左右します。 />、::::ム ,, |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::、 //  ̄:ム ' __ .|:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::、 .味方につけない手はありません | ̄| |::::> . ヽ-'´ / |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | |:::::::|:::::> .,_ イ |:::::::|\::::::::::::::::::::::::::::::::: | | |:::::::|::::::::|ア /`、 .,' :::::;' xへ::::::::::::::::::::::::::::: | l / ̄|::::::::| ん' } ./::::::/〃 \:::::::::::::::::::::: //.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\ . /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::.\ (__/ .::::::/ .::::/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::: 7.:::::_j/.:::/-─.:::/.::::::::::::::::\ ::|::::::::{__) 〈/ . ::T ::::/:: x≦ イ} : ハ:\/ .:::::| :|::::::::::::く 王浚の騎兵。 . /.:::::| | :::/斗抒 ノイ仁j/}:::::::∧:|:::::::::::::::: . ヽ_|::\乂_弋ッ r扎トノイ/.::::::\:::::::::::i 鮮卑段部の騎兵ですか。 \:::::.く[_ ′ 弋ツ /.:::::::T⌒::::::::人 `T爪 -、 u___,/ .:::(ノノ.::::::::/ 胡人の力まで借りるとは…… 丶. >― :介:::∠) / __,ニニ⌒T _{∠、/乂( ̄ / / _/ / | _」/|: /\ / ____ \ . j「|i |/ / / ̄ ̄\V | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 次いで劉琨は幽州へ向かった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
694 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:32:35.34 ID:KhwsF7YT0 【>>693 修正】 .'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 .'::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 |::::::::::::{::::::::::::::::::::|\::::__!:::::::::::::::::::::、:::::::、 |::::::::::::::、:::::::::::::::::-‐ \:::::|、:::::::/、::::::::\:::::、 |::::::::i:::-―、:::::::: { ,ィ芋云ミ }/::/:::|`T⌒ー\::、 弟は幽州へ行っています。 |::::::::|:::リ斗、ヽ、:::{ ' 乂_ン }/::::::| }::::::::::::::::::::、 ノィ::::::|/、 辷ン  ̄ ,, |:::::::|_ノ:::::::::::::::::::::::、 王浚が動かせる騎兵は戦局を左右します。 />、::::ム ,, |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::、 //  ̄:ム ' __ .|:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::、 .味方につけない手はありません | ̄| |::::> . ヽ-'´ / |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | |:::::::|:::::> .,_ イ |:::::::|\::::::::::::::::::::::::::::::::: | | |:::::::|::::::::|ア /`、 .,' :::::;' xへ::::::::::::::::::::::::::::: | l / ̄|::::::::| ん' } ./::::::/〃 \:::::::::::::::::::::: //.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\ . /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::.\ (__/ .::::::/ .::::/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::: 7.:::::_j/.:::/-─.:::/.::::::::::::::::\ ::|::::::::{__) 〈/ . ::T ::::/:: x≦ イ} : ハ:\/ .:::::| :|::::::::::::く 王浚の騎兵。 . /.:::::| | :::/斗抒 ノイ仁j/}:::::::∧:|:::::::::::::::: . ヽ_|::\乂_弋ッ r扎トノイ/.::::::\:::::::::::i 鮮卑段部の騎兵ですか。 \:::::.く[_ ′ 弋ツ /.:::::::T⌒::::::::人 `T爪 -、 u___,/ .:::(ノノ.::::::::/ 胡人の力まで借りるとは…… 丶. >― :介:::∠) / __,ニニ⌒T _{∠、/乂( ̄ / / _/ / | _」/|: /\ / ____ \ . j「|i |/ / / ̄ ̄\V | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 次いで劉琨は幽州へ向かった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
695 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:33:26.99 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 幽州 薊】 __ ト、_)ー:\`ヽ __ ,、ノV\_、:Y}'/ィ:.}、 }ト、, イ{ヘト」辷>、V、:.\)、}:'/.:ィ:j.:Y }⌒ヽ }`ヾ^Y´ ̄`゙ヾ>''"¨沙'{ ー==…-、 {~;ニ:={` 寸ュ、 ヾ{,イ!イ{ _ ..≧=- }:{ }:| 、ヾ乏う! :f竺ツ }lレ′ ^ ̄/‐z > < ≪>イ:リ , :{`’´ ,′> > / > }ル1_, ヽ. ヾ=ノ /´イ _> Σ 劉琨よ。 > ´z ^v'/乙,_ `元〒 '.:,从 > ≧、 ⌒ヽ / ⌒ヾ」アイ洲从ァiア、 了 騎兵の無心に来たのか? / /_ > ∨"ヾ丱':^`: : :∨ {>.、 `ヽ / \ \ `'' : : : : :} 、\ r'^: : \ / }_ /イ / | > マ>、 /{ } { : : : : :.、 /: : : : : : >/_ .| /、 {丕丕丕丕∨{:、 γ´: : : : : .':, . /: : : : : >'" }_// rv'⌒二ニ{ `ヾ二ム f^: : : : : : : :. . /: : : : >'" ⌒^^ー-'^/二二二ニ圦 }二ニ|⌒'"`: : : : : : : : :', ::´: : : :>:{ }二二ニニニニ〉 f二二| : : : : \: : : : : :\ : : : /: : : }::、 ,.: ´ ~: :‐- /二二二ニニ{: jニニニ:|: : : : : : \: : : : : \ : : /: : : : :;′:\ / : :i! : : /二=-''"´.ィT´二ニニ!`ヾ : : : : : :マ :\ : : : : : : 、 : : :/: : : : : { ´ : :| : : / ,二. r=≦ニ圦弋二二j |ニ|: : : : : : : マム:.\: : : : : ':, 晋 安北将軍 王浚
696 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:34:35.97 ID:KhwsF7YT0 /__/ -―- ``丶、 '/ /::/  ̄ ̄ ̄ \ \ / ∨ \ \ \ i | |ヽ \ \ i | | | | ト ⌒ヽ .勿論、謝礼はします。 | | | / /'| {xミ | | :八 / / | 佗 Y 八 伝え聞く所によれば、. / _ ∨! , \ x=ミ |/ , "|' ヽ 河間王は成都王を冀州に戻すつもりだそうです。 ./ /⌒ヽ }/ / _∧ /vツ ' | i - / ⌒ --=彡' / ( 、 、 " , / | | .そうなれば、我々にとって悪い結果を招くだけかと / / { / / } / ト ∧ ト ___ /! ; , . // , 八__/ /⌒'/ / ヽ∧ ∨:./: : :.:| | / / i 、 { /____./ __ \、 ∨八从| |:/ ._ イ´-‐_ニ=‐ ¨~ _.,,,,,,,,,,__ ``ヽ、ヽ、 ヽ `'i ,, . ヾ、ニ=‐´‐ ¨''''-:; _::_:. ヾ、:ヽ }i ,: i// ヘi `>-‐''" _.. ' ' ' ' ' ' '/ __  ̄ ‐- ._.、 i:i _,,.'' /_ . \"iヽ´ _. - ¨~∠ - .._ 〃 `ヽ `¨~ i: : / ` ヽ|ヽ;:'' -‐ '",,,/; ;〃 、、 ` ._ _. ヘ: : .ヽ ヽ;;;;;;;: : : : : : :/ ``ヾ‐ 、 `i::i'" .ヽ:i`! ヽ /i : : : : :l ,匕\ ヘ , 〉 ,-‐ツ/ よかろう。 ` .i : , l ゝ 弋_.)`1}`/、'"`イ=,'´/ゝ iヽ i,. , ; l "~/〃| |)/ i'/、 ,、 我が王の軍勢を見せてやろうではないか。 .,'; ; ;ヽ ゝ l>''ツ / 〈. | |` i ヽ' .ヘ/ ヽ''; ; ; ; ;ヽ i/|》// _.. '"^i | | / 援軍が到着するまで戦端を開くなよ ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ |/!i '"_. "''-''''" /i ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ | <ニニニニニニニフ ./: i ;、 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ i/i  ̄¨¨二 ̄ッ./ : i`, ,、 三ヽ、 ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ iヽ i/ゝー壬フ: : : :i/ :,ゞ; ; ; ;ヽ .三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ;ヽ/; ;i i,/ : : : : : : : : : :ゝ; ; ; ; i .三.三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ; ; i /, :w:wWw:w:ゝ^ ; ; ; ; i
697 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:36:34.62 ID:KhwsF7YT0 '"  ̄ ̄ ``丶、 / -―‐-ミ \ \ , /:::(O):::::::::::::::\ ヽ / ..:::,、丶`  ̄ ̄ ̄ ヽ ',_ , {/ { \ ヽ: ', Vヽ ,' :| ∧ {、 \:―‐i‐ i //〉 :| i/、、\ \__|__:|_ : : ' / i :| /| \ 〃う刈 》i |): : :K | :l ィ笊_ 乂ツ |i | : : :|∧ | | l :爪 乂ソ , || |: : : |/∧ | | | 込 , .从 |: : : |∨∧ . 八 | 个 ` イ: } |: : : | `⌒ ヽ| \|: : : :≧ー |/:| |_: | 感謝します :| |: : ;>rノ^|:H /:/| √/ ̄ \ ∧ |7: :._/_ |:. | /:/ , / / /⌒ヽ / | 、 {:{ F¬ 、 \ヽ:/ { /| / i . ,: | } r人\ヽ ∨_, /: |' / | { :| | {/ \ ∨/ {_/' | , | | | > _ V:/:.:|/ , / ノ | 从 ィ-=ニニ V : |〕 \\∧ . / {/ 八 } {O-=ニニ 、 |_ ヽ〉: :. / / / / ヽ ;-=ニニニ ヽ  ̄\ {: : : . , 〕 / / i:-=ニニ二 }ヽ \{: : : : 、 / ∧ , ,-=二二二 } /: : : : : \ . / ,: : : /: : :i 八二二二ニ:、 ハ /: : : : : : : : :\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉琨伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉琨は幽州へ赴いて王浚に援軍を乞い、突騎八百人を得た ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
698 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:38:29.92 ID:KhwsF7YT0 .,:.-−――−- . _ : : : : : : : : 、.: : : : : : : : : : : : ヽ. : : : : : : : : : : : : : : : :、:,ィノトー'=≠ゝ'、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、_ヽ._、ハ!:〃イ:./.彡:j.ト,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ィ=`´ /.:人、{、!:{:.,//.:ノノイ/'/イ_; : : : : : : : : :_;.ィ≦゚ 、Yミミ〔`゛゙"´~`彡ィ:/ゝ '.`ヽ: : : : : : :≧, `ヽヘハ≧z、!_!,ィ≦_};ハ' ≧: : : : :ー=, 、ヾミ `゙゚'{~゙}、'`゚´ミイ ゝ 段部へ使いを送れ : : : :/イ ヽ 、ゞr,_<'__>_,、ミ) ミイ : : : :アイ ヾ、`,三、´,ィメ' 冫 :/ーくイ ゝ'''''''''''7´ケ ヽ_ : : : :>,゙ ヾゝヽ_.ノ ノイ′ ミ< : : : :⌒入从 从‐、 ,ィ-7ハ ゞ、( , --──-、 : : : : : : :ソレ、ヾ乂 , i人リ_/__ヽ__},从 ,′ ト,ゝ , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 直ちに _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『王沈伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王が大駕を迎えようとした際、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王浚は主簿の祁弘に烏丸突騎を率いさせ先駆とした。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 劉琨に与えた突騎とは別に騎兵を編成した事になる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
699 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:41:34.07 ID:KhwsF7YT0 【紀元305年10月 晋 幽州 令支】 _,..、-''"~""''';,‐-.., `゙''ー-、,__,,..-‐''"'''- ._,,..-‐''~"~"'''''‐- ,__,,...-‐ '''"" , -'" ``丶、. ::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''.:i;;:;: :::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:i;;:;:.. ...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:.il.::::::::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:il::.:.... ...::..:..:..::::..:..::.:..幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵:::..:... ', "゙ _,,.-‐''"_,,゙ __,,.. .-‐'''""~ ,,.. ''' _,,.-‐''" _,,.. ' ┌─┴┴─┐ │ .段 部 .│ └─┬┬─┘ ││ "''゙"''゙"
700 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:44:51.19 ID:KhwsF7YT0 __ __ ‐=ミ 、丶` \)_ , , | L)\ ', / l ! X |ー=7 V) , {務八_| |L/ /}フ ', Vj矜 | |ソ ィ /ハ , 王浚から兵を出せと使いが来た。 〈 | リ }/ ', ', ____ マ__ | /_ ‐」┐ , 洛陽にいる成都王を討つそうだ。 \ /⌒ \r l √-‐/⌒\ ', i / ノ⌒){ j/ /// ⌒\ , | .お前と文鴦で行ってくるといい < /Lノ ⌒ / /i{(/  ̄ } ', | .__ノ _// { {i:i:、\/⌒ 〈 !  ̄ ̄{( ノハ vi:i\|/ ⌒ ', | | /j个=‐ ≦\ ー⌒ l_ ィ=f⌒ | l /\ ,....:.:.:.:.:.:.:|人>:::: ト、 、丶`i:i:/\\ ⌒ ー=ア⌒}i:i:i:i:i:{ !ノ <人>\___/:.:.:.:.:.:.┌i.:―ミ::::|:.:.\ <人>:::::::::/:.:.:.:.√|:.:: Y:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ 段部 大人 段務勿塵 <人>/:.:.:.:.:/:::リ:.:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.ハ 匸[_匸_]:.:.:.:/:::/:.:.:.:.//:∧:.:.:.:.:.:.:`、:.:人__ ,≫―==彡/::/_/:::/:.:.:.:.〈/:/ ∨:.:.:.:.:.:.:|:.√ ̄\ く/ ┌―=≦∠__/:.:.:.:.:.:.:.:厶イ ∨:.:.:.:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.\ /¨¨¨ア:.|:.:.:.:.:∧¬ト/}/ ∨:./:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:`、 あいよー。 / ∠__:.:|人:.:{ ,≫¬y -=彡 У:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ,,‐┬'’:.:.:.:.\ヽ弋ツ '''/:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 留守は父上と兄上にお任せして行って参りましょう .,′ /´ /:.:.:\:.:.:.:.:.:.ハ ''' /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| .′ | /:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.込、 - |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈 <ノ ′ | ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.> イИ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}∧:.:.\_ノ〉 | |∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、__/ア┘ |:.:.:.:.:.:.:.__/⌒\ `'ー‐彡 i | |{_人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ./` ´/|:.:.:.</::::/: : : : : : \ |. ├―ヘ \:.:.:.:.:.∧.:.::| |'⌒У 八(⌒´::::/: : : : : : : : : ニ=┐ 段部 段務勿塵の子 段匹磾
701 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:45:33.75 ID:KhwsF7YT0 /ハ>∧ |人>::∧ /\ ,....:.:.:.:.:.:.:|人>:::: ト、 <人>\___/:.:.:.:.:.:.┌i.:―ミ::::|:.:.\ <人>:::::::::/:.:.:.:.√|:.:: Y:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ <人>/:.:.:.:.:/:::リ:.:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.ハ 匸[_匸_]:.:.:.:/:::/:.:.:.:.//:∧:.:.:.:.:.:.:`、:.:人__ ,≫―==彡/::/_/:::/:.:.:.:.〈/:/ ∨:.:.:.:.:.:.:|:.√ ̄\ く/ ┌―=≦∠__/:.:.:.:.:.:.:.:厶イ ∨:.:.:.:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.\ /¨¨¨ア:.|:.:.:.:.:∧¬ト/}/ ∨:./:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ∠__:.:|人:.:{ ,≫¬y -=彡 У:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ,,‐┬'’:.:.:.:.\ヽ弋ツ '''/:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 ,′ /´ /:.:.:\:.:.:.:.:.:.ハ ''' /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| .′ | /:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.込、 - |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈 <ノ ′ | ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.> イИ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}∧:.:.\_ノ〉 | |∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、__/ア┘ |:.:.:.:.:.:.:.__/⌒\ `'ー‐彡 中原はもう少し暖かいのかな i | |{_人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ./` ´/|:.:.:.</::::/: : : : : : \ |. ├―ヘ \:.:.:.:.:.∧.:.::| |'⌒У 八(⌒´::::/: : : : : : : : : ニ=┐ | ∨ハ: )/}/: :)/ |: :/ /:::::| : : : : : : : : : : : : | 八 _,,. イ}| |: : : : :/└- _|厶ニ= /:::::: | : : : : : : : : : : : :∧ ` ̄ 乂_/| ̄ ̄Y∩Y ̄ ̄\_/:::::::八: : : : : : : : : :/ 人 {:::::〉///.ЦЦ//////|:::::::::::::::::>┐: : _/ / `、 ∨|_/| | \__/::::::::::/:/  ̄⌒`く. `、 ∨///.| |///∧|::::::::::::::::::/ 冫 `、 └‐y_/ .L__//∧:::::::::::::::/ / / /::/  ̄√:::::::::::::〈 ̄フ / ,'’ 人:{___ |::::::::::::;;_ノ/〈 / ,, '’ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 冬の訪れと共に、段部の騎兵は南下を始めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
702 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 00:46:24.32 ID:KhwsF7YT0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 01:07:25.54 ID:uORP2+cH0 乙 よくまあここまでぐちゃぐちゃになったもんだ 後漢末のほうがまだ秩序があった気がする(気がするだけ)
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/11(木) 01:15:07.28 ID:Wa0cZSRL0 乙 >>618 東嬴公司馬騰は東海王派ではないのかな? 并州で劉淵とやりあってるから徐州方面に呼んでる余裕ない?
705 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 01:19:47.18 ID:KhwsF7YT0 >>704 司馬騰は正式な官職に就いているのと今回の戦には直接参戦しないので入れてません
706 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/11(木) 01:38:25.06 ID:KhwsF7YT0 【>>639 修正】 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『宗室伝』によると、 \ヽ、 _ , イ!::/ .揉めた原因は、東平王の税の要求に郡県が堪えられなかったためとある。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ だが、兗州刺史が二人いるから、こういう問題が起こってしまう ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / _ /⌒ヽ // ̄ ̄` ̄\ ヾ /\ // ル , /》 .i iヽ l| \ \ / ̄i / l| ゝル/ -| l l、) l| / ̄\ \ そう、悪いのは范陽王であって私じゃない。 .(::二二 ! v、!● ● W 'l|´ ,| ((::二) \ \ .〉 | 〈 ワ / .ハ'wV \ \ \ だから劉喬と手を結んで、 (::二二 w_,/'`ーゥ t-!wリ 丗丗 > (::ニ) |\/ 范陽王一味を兗州から追い出す事にしたよ \_. /´\/,ィ 〈\ | / /\_/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/__/ | 兗州刺史 |/
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 02:02:19.57 ID:s3DrB1kV0 乙 司馬氏のバーゲンセールの裏で地味に劉姓が増えてきましたねー 曹姓の陳留王は長らく空気だけどww
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 03:05:38.29 ID:06kFXlMw0 任命し合ったり追い出し合ったり援軍かき集めたりってのは伝わるけど やっぱりドカンと一発大戦で趨勢が決まらないと 読んでてわかりづらいな
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 07:33:06.14 ID:uKw9yhgU0 乙です。 もう毎度の事だけど、作家さんらがこの時代に手を付けない理由がよくわかる。 比較的キャラ見分け易いAAスレでも誰が敵で味方か混乱するな。
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 09:04:32.90 ID:BQZJ1Ez3O 乙です しょうき とはどのような字を書くのでしょうか 瘴気?
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 09:14:42.53 ID:2HIfNC2j0 乙でした 二重の支配者に、二重の徴税 みんなー、戸籍から離れるのよー(AA略
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 09:50:30.07 ID:YsHkyR+yO 乙です 司馬楙さんの掌モーターが高速すぎて大草原 この人確か楊駿と趙庶人にも取り入ってましたよね…? なぜまだ生きて要職にあるのか……(困惑
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 11:10:00.70 ID:+0mXegtUo あと数年後には司馬家絶対[ピーーー ]マンによる在庫一掃セールが始まるのが信じられん
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 13:23:04.86 ID:xC75I3V+0 お疲れ様でした。司馬一族だらけの上に返り忠が多すぎてもう何が何やら。 >>709 参考文献の『中国の歴史』では八王全員の末路も書かれていません。 概略だけ書いてさっさと次に飛んでいます。気持ちはよく分かります。 同じ講談社の『中国の歴史』でも、陳舜臣氏のそれは一応八王全員の末路が書かれていますが、 それでも後半はグダグダです。
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 13:29:29.26 ID:xC75I3V+0 >>707 たぶん曹奐の息子があとを継いでるはずなのだけど、名前が不明なのが実に残念。 顧栄が避難していたというと、陳留は中立地帯扱いだったのでしょうか。 異姓諸侯王ですから、八王の乱に積極的に関わる動機はないわけで(司馬穎に九錫が下賜された際に、貂蝉・文衣・鶡衣を贈ったそうですが)。
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/11(木) 14:32:21.35 ID:86wPaq9p0 曹氏の陳留王は少なくとも南斉が建国されるまでは続いてたみたいね
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/11(木) 16:52:24.37 ID:Wa0cZSRLo >>713 逆に一掃したくなる気持ちはよく解る気が
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 01:49:20.42 ID:vMOZOSxuo 司馬懿的には子孫をどう思っているのか聞いてみたい
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 06:15:32.08 ID:EHa9yNzPo 息子の評価だけでも結構やばそう
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/12(金) 21:28:41.73 ID:8ri8qkFw0 今メインで対立してる連中は司馬懿からしたら子孫じゃないから、知らんがなという感じかね。 今生きてる司馬氏で宣帝の子孫は恵帝と皇太弟、影が薄い呉王とその子、 今のとこ影薄い琅邪王とその子、失脚中(復活するかも?)の成都王とその子くらいでいいのかな 楚王の子も生きてるかな?出てこないけど。 息子の評価は・・・ 趙庶人は仲達がボケ老人やってた(ふり)の頃に成長してるからちゃんと教育できなかったのかな? 梁王はどうしてああなった。扶風王までは優秀なのに(汝南王は優秀とは言い難いか。悪辣ではないけど)
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:03:12.67 ID:tf/HnfPQo 司馬懿的には長男は緊急避難としてともなく 次男以下はどうしてこうなった、とかそんな感じではなかろうか
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 07:59:12.97 ID:vYJM9ILuo 師はまあ一族を守るためとか正当防衛的な言い訳出来ん事はないけど、昭さんは賈充と一緒に被告席に着席数させられて顔面蒼白になってそう
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 08:56:39.17 ID:EexHfJ3x0 司馬懿って自分の死後のことについては何も言わなかったんだっけ その後のことはわりとどうでもよかったんだろうか
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 09:21:18.48 ID:OeI51nbpO 王陵の乱鎮圧してからは一気にガタが来て葬式のやり方指示する程度しか遺言残しとらん(どうでも良いと思ってたかも知れんけど)
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 09:40:44.55 ID:9h2og5Vt0 >>724 自分は曹操二号か・・とか諦観もって死んでそう。
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 16:10:50.59 ID:Ln8QeXlpo 駿はでかい顔しても許される
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 16:30:33.97 ID:MZ36p3/7O 有能なほど仕事が増えるから早死にするというのがよくわかる
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/11/13(土) 17:59:55.20 ID:qbM6vzzr0 きっと司馬懿こと宣帝は八王の乱をむしろ喜んでおられるよ。右手を天にかざして破鳳こと天意なりってね。そうじゃなければあんな狡猾な親子の一族がこのような未来にならないでしょうから。流石破鳳の子孫達だね。月刊でも連載出始めたしね(大笑い)。
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 20:02:16.87 ID:Cyd4ZnkT0 司馬一族については、司馬師が父の死後4年で後を追ってしまったあたりから 少しずつ歯車のムーブがズレだして、50年経ったらこの様になってしまった感じがする
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 20:49:16.70 ID:UsTZda3yo あの世でも忠とか孝とか有効なのだろうか 司馬懿があの世に行ったら 司馬卬があの世で待ってて 「なんでお前ら劉氏や曹氏に忠誠誓ってんの」とか怒られてるのかもしれない
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 23:41:55.01 ID:uOdb1ICL0 司馬師まではあくまで魏の臣というイメージ
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 23:44:09.81 ID:YBauLa7g0 あの薔薇乙女たちがいた時代 何もかも皆懐かしい・・・
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 23:55:37.58 ID:tyHhU4/4o >>731 師の世代あたりが簒奪や僭称にまだ心理的な抵抗感が強かった最後の世代ってイメージ(王莽や袁術陛下の末期がこびりついてる)
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 09:15:36.54 ID:HXRsc/do0 そういう意味では死後の息子たちの行動で司馬懿の人物像ってだいぶ歪んだのかもしれない
735 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 13:54:17.55 ID:/iP2WkQp0 【幕間】 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 今回の幕間は、ある一人の男の話をしたい ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
736 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 13:54:52.28 ID:/iP2WkQp0 【紀元280年頃 晋 荊州 江夏郡】 \ l:::ll\ ハ ハ|\jハイ// / ∠ニュ, ヾ.l:::l| \ j イ / ∠二ニユ |:::l|》 xく廴___ / 〈 、厶_〈三 ヨ ∠|:::l| vへ ____| 〈 斗 \ __二ミマ′ .... `ミ|:::l| `x≠込乃.、 `=_,,∠ }川 |:::lk、 〉-`"´ :i  ̄"ヾr:=≠ニイ ボクの名前は張光。 |:::}l`ミマ .:リ | 〈 }り .. \ !:::}|/小 ヾ ヽ三ニ≧、 荊州は江夏郡鐘武の出身でね。 \. \|::::!|リ \ ヽ ̄ フ . イ ノリ . \. \l| \  ̄ / .|,へ 〈 《 .仙道になるのが夢なのさ \ \ r/|. \ ./ . ぐ` kミ ソ ____ヒ:::N ∨/ト . .ィ壬//}リ//\ヽ ) ∨///`l平!´.////,リ////∧ \  ̄ ̄ ̄ `i ∨///| | |///////////// / ̄`へ ____ ――― -j .∨//| | |//////////// /.:.:.:.:/.:.:.:/(_ て __ _ ____i´ ∨/| | |/////////// /.:.:.:.:/.:/.:.:.:.:ヽ ___ ___ j \フ |///////,//.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ――< j | Y//////.:.:.:___∠.:.:.:.:.:.:7´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: マ> // ト、,,//γ⌒ヽ厂 ̄ :.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / マ> ∠ ' / \〈.:.:.:乂7.ノ.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.: 晋 江夏郡の人 張光 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張光、字を景武。荊州江夏郡鐘武の人。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 身長は八尺あり、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .眉目秀麗かつ美しい声をしており、若くして江夏郡の官吏となった `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
737 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 13:57:20.93 ID:/iP2WkQp0 ィ_ ヽ、.l / i iフヾ } } 「 ̄l -―十― __l_ l l 〈 / i イ_ ト--l ―癶― l l l /こヾ,i _ , 'i l__l /__/__\ /l\ .l .{::::::ヽ,ヽ ::::::::i. l l / / / l .l /::::::y=、 ヽ::::::ヽ l l / / l 〃::::::r' 天下大同の大戦、派手にいくよ! ':;:::::::冫 ;-.,_,y-、 _ /:::::::::/ ヽ::::y'ヽィ 、 i'/i''ノ"ヾ,ヽ /iヽム::::7ヽ、 金蛟剪!! ≠";i;: :/ i'ヾ.ヽ{.i{.彑,.丘ゞi}_/〃 O\ ; ; ; ', //; ; ; ;i o .i ',ヾ_iヾ} ワ ,ヾ=〃 〇ii ; ; ; ; ;. .張光バージョンレインボースペシャル!!! /; ; ; ; ;.i丶 ≠'ヽ::ヽ-':::::::/ 〉 ≠; ; ; ; ; ;'. ; ; ; ; / O -iヾ:::i i:::::/i- O ヽ; ; ; ; '. r'ニ;v'ニ;、 ; ; ; /〇 i、 0 ',:i i::ムO/~i 〇 i ; ; ; ;ヽ _,!゚ ) i゚ ) .iヽ ; ; ;/ 0 i.i ヽ ミ二キ; : :ヾO o 〉; ; ; ; ;i r=、r=、 / `ヽ,. ┘ ヽ ,、 ,、 .__{゚ _{゚ _} i ′′ } , - (゚(゚ ))> /´l r `'、_,ノi、 l、 、 ,! r-=、( '' ,r'⌒゙i>_{ ) ヽ.____,ノ` 、 ! `゙ゝヽ、ヽー´ ,,ノ::``、 _.r(_ ノ゙`ー. ヽ,.┬/ | /7 スゲー! にー `ヽ、_ /::::::::ィ"^゙リ-r _,,ノ ,. lー' /ニY二ヽ ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ `ァ-‐ /( ゚ )( ゚ )ヽ これがスーパー宝貝かっていう!! ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/ / /⌒`´⌒ \ W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i | (-、 | 超火力バンザイっていう! r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl , ヽ___ノ | ト- : lミ、 / f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:イ`ヽ | |r┬ー| l ,/;;;;;;;; ! ヾ .il l l;;;ト、つノ,ノ / /:ト-"∧ l | / //;;;;;;;;;;; もう呉軍が哀れ過ぎてwww l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / / ,レ''";;;;;ヾ二,-;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 人 ヾニ゙i ヽ.l yt,;ヽ ゙v'′ ,:ィ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; r'"::::ゝ、_ノ ゙i_,/ l ヽ ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼の家は江夏郡の豪族だったらしく、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 代々部曲と呼ばれる私兵を有していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .牙門将軍として呉討伐で功を立て、江夏郡西部都尉に昇進 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
738 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 13:57:54.25 ID:/iP2WkQp0 【紀元291年頃 晋 雍州 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 北地郡都尉に就任する張光だ | ヽ_______________乂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 元康年間に北地郡都尉に転任。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 郡都尉とは郡内の治安を維持する役目を負い、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 辺境あるいは蛮族の多い土地に置かれる官職だ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 江夏郡も北地郡もそういった土地柄である ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
739 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 13:59:38.27 ID:/iP2WkQp0 ー=≠: : : :/: : : : : : : : : : : \ /: : : : : :{ : : : : : h: ヽ : : ヽ:ヽ /: :/:/: :,ム∧: : : : : |ヘ-、∨ : ハ ハ /:/: |: : // ', : : : }.:} ヽ: j : : i |: { {/ / : | : {リ ヽ: :/j/, Y.: : :| | :ヘ {: : :| :∧ィ=气,j/ ィ≠气 : :∧}: : :ヽ 張光だけに趙公明ってか。 |:/{ Y: } :.:. _,、, .:.} : : }: : : : ヽ、 |{ ヘ |: :八:. { ヘ ,|: //: /´ ̄´ >>1 のダジャレはほんと寒いな ヽ: : :厂fv≧ー=≦/j//∨ (ヽ {:∧{ / :{__ / //ヽ、 (\〉r', ヾ,イ{{: : : l /: : : ;/アヽ ..rー' .:} 〉-、 ,/ Vハ: : | ′;/,/ '. _ ..`こ、 / : ∧-、 / ヾヘ、:! {/,/} ヽ _Z ヽ| ヽ/⌒レ ┐ | /  ̄ ̄ \  ̄/ 晋 趙王 司馬倫 7 //  ̄ ̄ \ \ > 厶/ / ―― 、 ヽ V厂 .イ / / __ ヽ . | | | | / / / ヽ | | | | 殿下―。 | | | r‐<⌒ヽ | | | | | | | ゝ し'_) | | | | |/\ そういうのは言わないのが優しさですよー / ト \二ノ / / / / / \ ハ __/ / / / / / ハ / ./ / / へ ̄ /// 晋 琅邪国の人 孫秀 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張光が北地郡都尉に赴任した当時、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙王司馬倫が関中の都督を務めていた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
740 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:01:14.87 ID:/iP2WkQp0 【紀元296年5月 晋 雍州 馮翊郡】 二ニ=、 斗 ´{__〉、 _,とフ::リ ,イ > ――‐ 、 ´:::::斗 ´  ̄ ヽ / | > {`ー―― 七 ト 、 __ フ´: : : : : : : : :} l 八./ { ー---‐ .}ニ二ヽ/ \ : : : : : : : : : : :リ 八./ / 二ゝ‐------七´ \ V : : : : : : : : : ::イ ./ .// ___ \ V ,ィ⌒ヽ : : : : : : : : : :ハ /// > フ 〈 ./ < ∧ / _ /:::> ノ `ヽ : : : : : : : : :/: l /./ >7 / .メ、 ハ __× .V ./: : : `ヽ:ヽ__> }} : : : : : : : :/: : 〈/ >七/ .// , ヘ // .イ´ '., .| '.,\ /: : : : : :ハ:::::::`ーイ 聞いてた話と違うぞ! 、: : : : : : : : : : }: , イ / / ./ } ~¨>x // .',l ', V .リ: : : : : : : : :`ヽ:ィ ヽ: : : : : : : : : { / / /// { リ , ヘ } l } ,イ: : : : : : : : : : : :} こんな場所で暮らせるか!! ∧: : : : : : : : {´i /// 廴_ノ //// / } | |//: ::}: : : : : : : : : : :リ .∧: :i: : i: : :」 l / //// l リ .| |/: : リ: : : : : : : : 斗イ .もう一回反乱だ!!! _ ヘ_ ィ´ N .i .l , ―- ._ 廴ノ // | |: : : : : : : : :/´ { ┌フ .八 .| l / .`ヽ、 ///| .|: : : : : : :/ .〉/ ', .ヽ| .l ./ .〉 { | .|: : : : :/ ../ ', | |――-... _ / }| /|.|/:/ ../ .ハ | |、: : : : : : : : : `ヽ、/ イ| / レ}/ / / // } / .N: :ヽ、: : : : : : : : : : ヽ イ | / / 晋 郝散の弟 郝度元 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 時は元康年間の中頃。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 飢饉と流民の発生と趙王の失政により、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郝度元、次いで斉万年の乱が勃発したのは以前述べた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .本編第八十一回参照 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
741 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:03:38.21 ID:/iP2WkQp0 【紀元296年5月 晋 雍州 北地郡】 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .,./ ::::\ ,/ヽ、.、/'″::::::::::::::::\ ,、、 .,/::::::::::::::: :::::::\ ,/ !゙':、 / .、 ::::::::ヽ :::::::::::^''゙\ .,! ,; i ':、 _r'′ ,,/ :::::::::\ ::::::::::\ ,、゙ ..;::....; .. 'i:、 __,,__ ._/ .´ .゙''-、 .‐、_::::::::::\ ,.::' ..,.::;;.,...! ..;;i~"'- 、 ニ';-'"~:::..:.:.`''ー-、__,,,、-‐- ..,,__ :::::::::.'ー.゙''\ ,! ..:;:.,.. ; ' ,.::.:. "'-、 .... ~""'''ー- ...,,___::.:... :::..:.:.:::...~""''""´`'t ´`''´..,::.:;;::::... j `ー- - ゙':.,''ー ...,,__ ..,,_,,__ .,,.::.. .::. ..:. ;;,,  ̄ ̄~~""'' - 、..::;.:..:... `:,、 .:.:;;.::.:.:... ..:::,:,::,. ,::...i, .:;:,.... .::.:.:..:.. ゙':, 、,;;;, ~""''' :::...  ̄ ニ″:::::: .::... ;,,,,;; ;; ;;:. ~"'-、 ::::::;;.::.:;..:.:.:..... .:. ......:::;.::.:.... / `"'' ー- 、, ..::.. ` ヽ .,;;:. - :::::.. _, 、,_ ;; , ,,_,__、 :.:.:...:.;:.:.::.:..... ,::. ,、- ´ 、,...::... ,__ ` .;:. ;.:... __,,..、、.-''"~~,:: ., - .._, 、,,.....、,__ ,.,:;,.:-‐‐''"~,:;;;.~~"''' ー一''''""~,,:::;;;;;;;;:.;;;;;';;;;;:.;;; ゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.: |'ー、 `゙'<, ,,:.;;;;;;;';';:.;;;;;;';;;;;;';;;;;;;;;';;;;;;;;;;';;;;;;;;;;;;';':.';';;;;;;';;;;; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : .ノi, ¨'‐'‐;:::::::::~‐-;:--;;-! ::;:;;;:;:::;:;;;:;::.::;:;;;:;:::;:;;;:;:;;;:;:; ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',; ,|.i7″ .゙'''‐z, : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; :: |>゙ \,.; :::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::::/ \__人_人从_人_人从/ ─ー¬冖¬ー--、、- v、........,.,、、v--'''^ ̄ -、、- v、... v--'''′ _) (__ ) 大変です! ( /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、  ̄ ̄) ( ̄ ̄ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ この反乱の折、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 張光は百余人を率いて北地郡の馬蘭山で守備に当たっていた。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ なお、晋代の北地郡は馮翊郡の西隣、咸陽の北に位置している ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
742 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:04:46.88 ID:/iP2WkQp0 |\_/ ̄ ̄\_/| /\ /\\_| ▼ ▼ |_/ / /\ \ \ 皿 / 北地郡太守の張損様が討死! ())ノ__ ○二○二⌒/../ / /||(二ニ) (___/../ 几l ドノレノレノレノレノレノレ .郡内のいたる所で胡人が暴れています!! γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0 l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || (´⌒(´ __ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;; . . -‐=ミーヘv‐/ -‐\ニ三 ̄} . / \川'⌒ヽ、 \‐-(__ . / /⌒ヽ∨/ / /\ \_」___ . \ 〈 \\ヽ{/ /| /}/厶 }―-=ミ ヽ {^Y⌒ヽ\/ ノ' ム ,二ニ=-‐ } j/ ,ハ リ ∧ ー-/ / / /\_ /i|{ヾー=ミ′ . {/ xく⌒>ミメ, ーァ≦=‐|L二ニ=ミ} ( ( ーくf´{爪_,ハ {爪_,庁^TTメ`ヽ それは困ったね . ` \ V ゝ''"",::} ´"^'冖Lノ ムイ}ノリ }∧ // `7i个 _彡 / 八 `ヽ ___ , |リ / / '′ \ ` '′ / /'/ ___ . ′ ____、 // {__ト勺へ ヽ_____ . --―{仁三/, -| \_/:::/ /}川: : :}} } . リ / イ :| \:::::/__,/.: : : :/ : /// . / //{: : } ̄丁l丁: : : : : : :/ : /// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張光が馬蘭山にいる間に、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 郝度元の反乱軍は北地郡太守張損を殺害。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .同地の官吏で命を全うできたのは僅かだったと『晋書』『張光伝』にある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
743 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:06:54.83 ID:/iP2WkQp0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | 張光殿。 ,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ 賊がこの山に向かって来るっていう // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ /~ミyェ---≠、 冫 ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } ≠ヾ、 i '~r、_ __ 丿 -----さぁっ!!! 冫 _/`丶 / ::i {:::... イ / 〃ヾ 'y l/i /冫' ̄フノ \ 戦おうじゃ 〈 ./ ,仁ミ_ヾチ'~ _≠/乙≠〉 ないかっ!!! 〉 /./ 气iヾ~ チ~ヽ- ‐− \ i .ィス__≠キミ, ィ彳ァェェェュ_,ィ 冫 ) / ヽ-'ヾ、 ,ムェイ>, ^~ ̄ ̄ ≠ミヽ,⌒ヽ≠⌒ ~ i レ'} ィ玄, __ ヒ彳jイ } ヌ まだあわてるような時間じゃない。 〃 ヽ~' ヽ_ -ーヤ ‐=ラ^i! キ/メ Kェ、____i___ く. . : : : :i / ..i! .// 派手に戦おう。 ~'ヤ ラ \: : : :i ./: i!.// _レ' \ ヽ._ノ /::: .i! {_iyュ ヴァルハラへ行けば皆が称えてくれるさ 乙 ̄ ゞ\ _ /:::: i!, ~ヾェ__ __ -、-キ---y、__i:::::ヽ.::::::::::::::: スi }ヤ) : : : : : : ヾ,: : :i i:::::::: ヽ---t-〃.i i./ : : : : : : : : :ツェ', ',::::::: ::::i i i::::i ヤ : : : : : : : : :i/: :', ',:::, :::::. ::::i i i ..〉 ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張光は小勢を意に介さず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 将兵を慰撫して励まし、馬蘭山に押し寄せた反乱軍を迎え撃った ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
744 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:08:04.46 ID:/iP2WkQp0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 金蛟剪ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ___ ニゲロ!! (____) >─ 、 __  ̄⌒¨¨>、 -============z_____ ___ ___ 二二二二二マニニニニニ\ __ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ (__ ) (____) :::::::::::::::::::::::::::::: ̄} ̄⌒ー─=≦ ̄ ̄ ̄ ̄¨ミュ_ ) / /  ̄ ̄ ̄⌒¨>- ム  ̄>=-≠〈 ̄ )ニニ==──一⌒)_/ / / ──===- _ ___ -─=≦ ̄}⌒ ̄""".≧=─z三三二二二)\ (__ノ : : : : : : : :/ _-<⌒::::::::_∠二二二二彡 ̄ ー─z___)ウオッ! : : : : : / _ -=≦¨ ̄:::::::::::::::/⌒ ̄¨::::::::::::::::________/ :.:.:.:/ _ =ニ二/:::::::::::::/}/::::::::::::::::::::::::::/⌒三∨∨∨V∨∨∨ :∠二二二∠:::::::::::::://::::::: /}::::::::::::::〈三三三/}/}∧ハハハ ::::`⌒\ ム彡 ̄/{::::::::/ /:::::::::::;ノ::::`""""二二二二二/ :::::::__\ / ∠ /:::/ ./::::::::/∧::::::::::/⌒ l| } ギャーッ!! \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ¨ ̄ ∨∠⌒¨⌒V ./ ̄ ̄) / \_/' ∨ / ) > `⌒\ ∠二⌒\}/ \_./ < 集まれ虹龍ッ!!! > }/ウワーッ!! < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ___ |7,.イ |7,.イ |7,.イ |7,.イ (____) ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ ト-'' イ ___ ___ し'/ :| し'/ :| し'/ :| し'/ :| _ト,ィ ,ィ (__ ) (____) 、//| | .、//|| .、//|| .、//|| 7 「 トイ ,ヘノ| イ | / / し' :|/ し' :|/ し' :|/ し' :|/ /,イ」 し' ヽノ し' / / (__ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 奇兵を繰り出し、賊を討ち続けて百余日 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
745 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:08:53.86 ID:/iP2WkQp0 【紀元296年秋 晋 雍州 北地郡】 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .,./ ::::\ ,/ヽ、.、/'″::::::::::::::::\ ,、、 .,/::::::::::::::: :::::::\ ,/ !゙':、 / .、 ::::::::ヽ :::::::::::^''゙\ .,! ,; i ':、 _r'′ ,,/ :::::::::\ ::::::::::\ ,、゙ ..;::....; .. 'i:、 __,,__ ._/ .´ .゙''-、 .‐、_::::::::::\ ,.::' ..,.::;;.,...! ..;;i~"'- 、 ニ';-'"~:::..:.:.`''ー-、__,,,、-‐- ..,,__ :::::::::.'ー.゙''\ ,! ..:;:.,.. ; ' ,.::.:. "'-、 .... ~""'''ー- ...,,___::.:... :::..:.:.:::...~""''""´`'t ´`''´..,::.:;;::::... j `ー- - ゙':.,''ー ...,,__ ..,,_,,__ .,,.::.. .::. ..:. ;;,,  ̄ ̄~~""'' - 、..::;.:..:... `:,、 .:.:;;.::.:.:... ..:::,:,::,. ,::...i, .:;:,.... .::.:.:..:.. ゙':, 、,;;;, ~""''' :::...  ̄ ニ″:::::: .::... ;,,,,;; ;; ;;:. ~"'-、 ::::::;;.::.:;..:.:.:..... .:. ......:::;.::.:.... / `"'' ー- 、, ..::.. ` ヽ .,;;:. - :::::.. _, 、,_ ;; , ,,_,__、 :.:.:...:.;:.:.::.:..... ,::. ,、- ´ 、,...::... ,__ ` .;:. ;.:... __,,..、、.-''"~~,:: ., - .._, 、,,.....、,__ ,.,:;,.:-‐‐''"~,:;;;.~~"''' ー一''''""~,,:::;;;;;;;;:.;;;;;';;;;;:.;;; ゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.: |'ー、 `゙'<, ,,:.;;;;;;;';';:.;;;;;;';;;;;;';;;;;;;;;';;;;;;;;;;';;;;;;;;;;;;';':.';';;;;;;';;;;; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : .ノi, ¨'‐'‐;:::::::::~‐-;:--;;-! ::;:;;;:;:::;:;;;:;::.::;:;;;:;:::;:;;;:;:;;;:;:; ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',; ,|.i7″ .゙'''‐z, : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; :: |>゙ \,.; :::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::::/ ─ー¬冖¬ー--、、- v、........,.,、、v--'''^ ̄ -、、- v、... v--'''′ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) > :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < え、援軍です!! > ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < ( : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ようやく援軍が到着した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
746 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:09:35.14 ID:/iP2WkQp0 __ ノ77//(_ {///} ,イ///////{ 、 V/ ,イ////////レvハ }{ {: `|//////乂 ,j ///ヽ ] ト///rミ∠ {///,{ _,,,zア77////77//リ }///ァ r≦//////////∧ {////! 丿/////////////∧ ハハハハハ! ∨//|ノ//////////ア^寸'/∧ ∨////7///////イ////寸//>、 .なかなか援軍が来ないから死ぬかと思ったよ!! ∨k///////// |//,,ィ升//k `゙_////////// レ升///k /////////////// k ////////////// k/// ////////////// ∧////i 、-― /ィ////////////{ `ヽ////i γ .:.:.::: イ/ |/// ‖|レ'///,! \/ i _,...、-‐-、 γ'゙ イ////.|///‖ ′∨//,! ',ノ / ヽ、,,_ |// ‖ V//,! イ x'′ .:.:: {////{ ∨//,', ,′ . : :.:. :. '////,} V//∧-‐、 ):.:.. : :.:.::: '////| ∨/ ∧ 乂_,,.,,_Y .:::.:. _ |/// } γ´ V///j { ::.:. γ´ ̄ ̄ヽ、 j//// ‖ V//ミh、. : .:.:.:: ー′ `ヽ 〈///冫 乂. : :.∨///ム.:.:::: : . . :.: : : .-、.:.ヽ }///i _,,._ノ.:.:.:::∨///ム:: ::.:. . . : {::.:ノ , - 、 ‖//从 . :.::. : ノ////∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『張光伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張光は自軍の兵が少なく、近くに友軍が不在のため死を覚悟していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .それでも百日以上戦い抜いたのだから恐ろしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
747 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:10:39.78 ID:/iP2WkQp0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 申し訳ありません。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 援軍が遅れたのはだいたい趙王のせいでして…… _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 我々は趙王の後任となった梁王殿下の配下です 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: .ィ=ー-ミ_ ____ . /⌒ーf{/^ <: \ \_ 二ニ=ミ / ≠ミハ}: //ァヾ )) ノ}ー-=ニ=}__ . / //≠ミv}/イ才/イー=__三二才 / //7笊7 {{从ー=ミ 人 ニ=ト. . 〈{ { {/ } __,..才^ヾ:、 〉 ノ厶=ミハ ` <}}ト.トミx ゞチモっ气 .イ((__ ー-{(从 / /m} v示リィ^ 乂_ji{ :ト } トレビアーンな状況になっているようだねぇ ./ / jノ " " ノイ斗チイ{ 厶斗ミ ー,- ___ / //オ:{ )ハ∧`ー´ .〈 :/ i从 /イ ∧ ,..イ ヾ{辷ァ/ニ{_____ . 〈{ ^≠ v 7/ニニニ-Lハ '\ ヾミ:、 .厶==イ.イニニニニニニニ} }: :.\ }リ .イイ}} i {ニニニニニニニニニニ{ {: : : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張光の援軍にやって来たのは、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 新たに関中の都督となった梁王司馬彤の配下だった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
748 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:12:55.92 ID:/iP2WkQp0 /フYヽ /´Y`ヽ o ゚ ゚o/( o)(o )ヽo゚ ゚ o o ゚ ゚o/(/)(\)ヽo゚ ゚ o / ⌒`´⌒ \ / ⌒`´⌒ \ | ,-)___(-、| | ,-)___(-、| お、俺たち助かったっていう | l `⌒´ l | .| l `⌒´ l | \ / .\ / , -── ''  ̄  ̄  ̄ '' ──- 、 ト、// // /:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ ,:イ | ゙ー─‐ヾ:::: ヾ;;;;;;;;;;;ジヽ) ( ヾ;;;;;;;;;;;ジ ;;/ー─‐" i ヽ、 ,,;;;|::: ( ( / ヽ) )+ ;;|;;;,, ノ //メ、 ;;;;ジ::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ,;;ヾ;;;; ジ 張光ビッグボス!! ////777|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;| ̄ ̄ ///////|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;| // / / /|::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| /// / / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;/ /// / / / ゝ:::::::: : | `ー----−' |__;;;// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 梁王の軍勢に迎えられた張光軍の将兵は皆が号泣したという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
749 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:15:58.44 ID:/iP2WkQp0 【紀元296年秋 晋 雍州 長安】  ̄ ` / \ 、____ ___ / | ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ l 燃 こ や | > . . . : : : :/:ヘ:;ィ|: :|: : : : : : : :\ | え ん | | /. . . . . .;〃:/゛|`"´|: :||. . . . .|. . . ...ヽ | る な. っ | ,.': : : : : : :://:メ、 | ,.|-:|-: : : : l:: : . ..i.. ハ. | っ 展 | /: : : :,': : ::/ |/ | |::リ |: : : :,':: : : :,':: : :| | ス 開 | /: : : : l: : :/、 | |/ |: : :/:: : : /:: : : :| | ね も | . _人_ /: : : : ::|: :/ \ 、 , __ヽ::,': : : :/:: : : : :| < | / `Y´ /: : : ::::r'|:/ ̄ ̄ ゛ }-{ \ /:.: : :/:::.::i:: :.:,' \ / . /: : : : ::::∨ .ノ 、/ 丶 ,.':.: : :/:: : : |: :/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /: : : : : :::::::l` ー-‐" ___`ー-‐/: : ::,.'、::::.:: ::|:/ 張光。 . / :,' : : : ::::::::::::、 l'´.::l /: : ::/_,ノ:::::..:.::|' / :/:: : : : :::::::::::::::>::.... ヽ._ノ/: : ::/::::::::::::::.: : :l _人_ 話は聞いたっスよ . /::;イ::: : : : ::::::::::/ 〈: ノ ,ノ 〉'7777ヽ::::::::::::: : :八 `Y´ /:;/ |: : : : : ::::::::/\ ,ィ'\/ ,ノ' /_ \::::::: : : : :ヽ . /'´ /:|: : : : : :::::/ 厂\ `Y" ̄ ̄ ̄〕'⌒ i〉::::: : : : : : :\ /: :|: : : : : ::// "ヽ〈´ ̄ノ ̄i ̄゛〉 }::::::::: : : : : : : : :ヽ . /: : :|: : : : :/ ,.イ:|ヽ | |::::::::. : : : : : : : : : :) 晋 梁王 司馬彤 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張光は梁王の軍勢と共に長安へ帰還。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の奮戦に、梁王司馬彤は感銘を受けたらしい ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
750 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:17:27.80 ID:/iP2WkQp0 【梁王殿下の上奏文(大意)@『晋書』『張光伝』】 ┏─────────────────────────────────┓ 張光は包囲されて絶たれた地に拠り、耿恭の如き忠がありました。 よろしく精査された上で恩賞を加えられ、世に明らかにする事をお勧め致します。 ┗─────────────────────────────────┛ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 梁王は張光の奮戦を朝廷に上奏した。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 耿恭は後漢の人、 \ヽ、 _ , イ!::/ .西域の城で数ヶ月間匈奴に包囲されて耐えた事で知られる / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / _,.-:‐::‐::‐::ー::-::-.、 i: : : :::\::\i../ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::r::::::::::,,_;;,r'" `~i::::::::::::\ /:::::::イ:|`゛|`"´ | ,-‐|::i::::::::::::::i /::/::::/|:|‐-i , -‐- 、|:|:::::::i:::::::| //|:::::/ |:|-‐-、. i リ::i:::::|::::::| " .|::::::|yリ }^弋_.___ ,ィ:::|:::::|ヘ:::| 痛みに耐えてよく頑張った! |:::::::|弋_ __シ |/|:::::|ソ:::| .|/::::|', ,-‐ ̄`ヽ. |:::::|:::::〈 感動したっス!! メ::::::|ヽ、 γ } ,ィ|::::|::::::::{ ┼‐、ヽ |:::::リ /|:`>‐- -‐<::::::.ノ::λ:::::::| | / っ ,ィ  ̄`)ヘ:| |::/: :| /: ::/::/: : :\:| {  ̄`}ノ /: :: :| ̄ ̄/: : :|;/:,ィ'TT^ヽ `廴 ~ツ /\: : :| /: : :/ 廴 ノi {三三三}.ィ'" \:| /: :/ {三三三}
751 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:19:04.75 ID:/iP2WkQp0 【紀元296年秋 晋 雍州 長安】 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:ヘ.:.:.:.:.:.::.;;ヘ::.:、:.::.:.:.:.:.:.:.\ /:.:.:.:./:.:.::i:.:|.::|`゛``"'|`"´'|:.:|::::.:i.:.:.:ヽ、::.\ /:.:.:.:.:.j:.:.:.::|:.:|i.:| | |:.:|:::.::|:.:.:.::.:.ヘ ̄` j:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.::|:.:||-|‐-、 | -|‐-::::::|:::.:.:.:.::∧ |:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:||::|レ' / j:/'|::::/:i:.:.:.:.:.:.:.ハ |:.:.:.:.:.:..|:.:.:.::||/___ 、 , ____ |:/::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:| 朝廷から、張光を新平郡の太守にすると連絡があったっスよ ∨:.:..::::|.:.:.:.:|=≡≡ }‐‐{ ≡≡ ´ハ:::!::_::.:.:.ハ:.:l ∨:.:.( |:.:.:.λ ,ノ 、 {:::::{´ |:::.:| j/ ∨:.:.`|:.:.:.:∧‐-‐" r-┐`ー-",ィ|:::::j ィ'^ヽ、 〉:.:.r-ヽ:.:.:ヘヽ、 __V,ノ__,....イ:::!|:::( {二 〉 i i }ト ,ヽ ./ /ハ ヽ \ {__ /:.:.:/ \::.:\ λ `ヽ、|::::|:::::{ {-- } *; ; ハハ| 7 / ∧ \ -‐== 7 * * / / /∧ハj /.イ/ィ./, \__ \ ー-=ニ二 { . /./ イ/^ヾィイイ才/ィィオ才`ヽ ) ヽ \ 〉 ィ イ_彡./イ _,..=ミ /(( /彡' \/ * \ く:(八{ :|:.:.:.、 v==.:.:.:.:彡^ヾ /ハヾ≠ミ )) + 新平郡かい? \\从'.ー=ミ ヾ=≠" {八{__/,ハ Vー7 . ハ ー=ト==ィ.} イィzzzz≦,\ー=ァ示. .}}, ; \ 北地郡の西隣、 ノ≠イハ. ".ノ " " " ノ≠ / /// ハ) 。 殿下の大嫌いな周処殿がいた所じゃないか。 . / /^ 乂.∧ ∨, {./ ≠.-イ/ イ * {i {. ヽ ー- =ァ .八7 /イイ *: . 謹んでお受けしよう ゞ=ァ三7/ ハ `ー " イー=≠ 〉 . / イ .イ ∧ _,.. < f=≠彡'__ {{ 7 __ f示 } _/八_,..≠.:.:} _ ー‐r-- - / //}:.:.:.{^T二i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.// /\ __ .ノ ノ./ / イ.:.:.:.{ i {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7 ./ ーァ ヽ__ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 周処との諍いが悪目立ちする梁王だが、時には良い仕事もするという話。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 関中の諸軍が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郝度元と斉万年に連戦連敗中での張光の奮戦は確かに際立つ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ こういった仕事はこなしたからこそ、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 自身の死後に部下が諡号の問題で動いてくれたのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
752 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:20:28.13 ID:/iP2WkQp0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 七年後 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 次に張光の名前が出るのは、洛陽攻防戦の頃の事だ | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
753 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:21:32.49 ID:/iP2WkQp0 【紀元303年12月 晋 雍州 渭城】 /-=マニニ=-─=ミ=-\ . , :/-=斗 ´: : : : : : :\ ` 寸} / 爪/: : : : : : : : : : : :.ヽ: : :`\ . . : 7 ′: :.|: :,ハ: :l{: : : : : : : '. : : : : Y . /: :{l-|: : : :{ / 八 ト、: : :.ト: : | : : l|: :ト /: : :}l-|: : : : 笊r沙ト \ }ー刈 : : l| ハ /: : : :Y.:|: : : :〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ィう示: :l|: :l . {l/ |: :人:v: : :.八.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′ 爪 人〈 . 个: : : :∨: : :.}ト、 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 八: : : : } 河間王は死ぬべき。 乂≧=-∨: : ハ.:.:.:.:.´:.`.:.:./}ハ: :{ト、 | ト、: : :マ>.:.:.:.:イ ノ }./⌒リト 慈悲はありません \: :〉.:.`爪人 /ノ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧=- 丁ー=彡 Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ニ=- ´ ̄人〃-=ニl{ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ≧s .′ ア /7-=ニ-|:.:.:.:.:.:.:.:.:.´ ̄≧=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. `ト { / , .:.:.爪-=ニl|.:.:.:.:.:〃.:.:.:.:./ ≧-= .:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l} ./ /.:.:.:爪-=ニ-|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, , -=ニ-ミx.:.:.:.:.: 人 . /-., :.:.:.:.: ′-=ニ- |.:.:.:.:. l|.:.:.:.:.| /-=ニニ=- }.:.:./ . , -= /.:.:.:.:.:. {l-=ニニ-八:.:.:.: l|.:.:.:.:.| ./-=ニニニ=-彡 ´ .′-〃.:.:.:.:.: ハ-=ニニ=- ト、.:.:八.:.:.:.{ ./-=ニニ=- ´ {-=-{.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、-=ニニニ=->、.:.:.:.:.:, Y-=ニニ=- ,/ 八-=ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\-=ニニニ=- 、.:.:{l ′-=ニ- Y 、}ト、 /.:.:.:.:.:.:.:.`\-=ニニ=-\' |-=ニニ=-l{ 晋 雍州刺史 劉沈 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 雍州刺史劉沈が /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .詔勅を受け、河間王打倒に挙兵した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ このあたりの経緯は本編第九十三回を参照されたし `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
754 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:24:43.10 ID:/iP2WkQp0 ニ\:\ \ ≠ヘ:∧ ト , \ \\ ー= \:\ \ V:ヘ | \ :. \\ ー-=_.\:\ ハ. ∨廴_, l ∨, }: 7 \ヾー=ア\:\:}. ゞ=7.ノ _;}リ斗≠イ }三二才 Vり'" ^{ { / > / / _ -―= ノイ^ヾぇx.j :. {/ : 7 ./ /イ{ ̄ WV^ヾ 乂 / / 新平郡太守張光! : イ/i:| |.{ / / , ` < i |{八:从ー/ / / __ ≫ 助太刀に参上したよ!! | :乂 ー ´ ̄. :<ヽ l. ∨ \ ト、 f´\ ハ ! l: .∨\\ ヽ __ア rく Vi:八 // \ム \ ト V ハ ヾ ,.イ r=≠: }/ / `.ム. 、 :.∧. .∨ :} }i / }/ /イ / 、 , Y ', . / .| .| \_'、__'、__ Y ., , ‖ |_W | '´l~Y\', Y '、 | / | ∨ | |: :_'|:_:`∨ l |i! 、\ | l : '.|: :∨ | |x芹竿示ミ. l '|从、 \ ', | .|芹~示}\ | : 弋._ソ.l | f: }} \ 張光殿、ですか? ', W|'、`.弋ソ: : Y: : : : : : : l. | |〃 ./ ',|.Y.`、: : : : {: : : : : : : : : :|| |´ { 失礼ながら、 W |', : : : : : : _: : : : : :| ,' \` あまり存じ上げませんが助太刀には感謝します | l .| '、: : : : : (_ ) : : : : | l l | | l / ̄', : : : : : :,.<: | //| | . l /ニニ、入 ',`ー、 ´l/=|/ニ/'| 从{ /ニ\{_: :`ー':/__ Y'-‐:/¨¨¨:|/ ̄ ̄ ̄\ . lニニ、/_: \/: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉沈伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈の挙兵に呼応した面々に新平郡太守張光の名前がある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『張光伝』には、兵を動かして劉沈を助けたと記されている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
755 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:25:11.61 ID:/iP2WkQp0 . / \川'⌒ヽ、 \‐-(__ . / /⌒ヽ∨/ / /\ \_」___ . \ 〈 \\ヽ{/ /| /}/厶 }―-=ミ ヽ {^Y⌒ヽ\/ ノ' ム ,二ニ=-‐ } j/ ,ハ リ ∧ ー-/ / / /\_ /i|{ヾー=ミ′ . {/ xく⌒>ミメ, ーァ≦=‐|L二ニ=ミ} ところで、今回の戦は長く楽しむべきじゃないかな ( ( ーくf´{爪_,ハ {爪_,庁^TTメ`ヽ . ` \ V ゝ''"",::} ´"^'冖Lノ ムイ}ノリ }∧ // `7i个 _彡 / 八 `ヽ ___ , |リ / ___∧|__ __|=∧ / '′ \ ` '′ / /'/ ___ . ∧ニ',/三ニニ三', . ′ ____、 // {__ト勺へ ヽ_____ ∧ニニニ/ `` 、 . --―{仁三/, -| \_/:::/ /}川: : :}} } ニニニ/ \ . リ / イ :| \:::::/__,/.: : : :/ : /// 'ニ/ \ . / //{: : } ̄丁l丁: : : : : : :/ : /// ∨ \ ', ,′/ ' ', ∧ ', ./ : ', l. l _/_/_斗 ', l .l l いえ、現状秦州刺史の皇甫重殿が河間王方に包囲されています。 .W .| : : : : l | .l l | |∨.|_:ヽ_:| | .|\| 包囲を解くために、 ∨ .|斗チ竿芋ミ / ,′ ` 河間王のいる長安を強襲するべきでしょう | \\ .《 Y {..| ./ / / l ∧\\\ __.|シ////:┐ ∨∧: : : \ : : : /: : /: : : :| ∨∧: : : : : : : : : : : : : : : :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかし、劉沈は秦州刺史皇甫重を /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 関西の名族として重要視し過ぎていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .一方、心中で常に張光を軽んじ、彼の謀の多くを用いなかったという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
756 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:26:26.29 ID:/iP2WkQp0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 目指すは河間王の首ただ一つ!!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ _ ___ /vハ∧ ヽ__ //∧i:.|ハ ` : ., __ .才ー,ァ|'⌒ < ` < . /` <ニ≡=> -‐−―-<_,..イ ノ | i V` <` <ー-ヘ /Y^Y ` ≪ _,.. -‐≠<云ニ=-i≠^ v` <` <ーハ . 〈 ゝ ' ー-ッ<_,..≠^ー-、ソィォェ==ァ V=ミー-== }} ` </ / >'" x≠彳 {, v⌒}ー-ミ 7 . /. \ / `ヽ. 八 乂__ハ j` < ){ / ` <._./ /ト、_,  ̄) )从{ノー-=彡' これはあまりにもナンセンスだ / / ゞハ^ /イ_彡'イィ才(( . ./ // ,.. -ー- イ.゙ ,..斗八 |" . ′ / , __rv{ V {{ゞ三 ̄i///, {{ハ) i .イ .イ /ー-< \ヽ. \ 从)) { ̄ ̄7/三二{ / { ≠ / イ{ , .\. \ イ( /{ i (({ {__ . 〈 / ./, / .∨ .ハ / Y⌒Y.≠ー- )ハ-‐≠ =ー-ミ . .\ ./ィ V 7 人._.ノ/⌒Y.イ( 八 ∨ ` < ー-- ‐=- ..,__ V/7 /^\人_ ノ `ヾ \ ` < __>、 i//7⌒v≠v7 /  ̄`ヽ v }// ̄ ≧ー- ..,_ _,ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 結果、劉沈が敗北したのは本編の通りだ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼に呼応した面々は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 戦死か処刑され、劉沈自身も死を選んでいる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 張光は捕らえられて河間王の前に引き出された ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
757 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:28:12.95 ID:/iP2WkQp0 【紀元304年1月 晋 雍州 京兆郡】 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.メ、{V::.::./l/_, イ/i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 新平郡太守の張光殿。 . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l あなたは挙兵して、どんな策を巡らしたのですか? {::.:ム. _ _ u./i} :.::.:l {::.::.::}\ ´ `´ ` .イ ム ::.:, . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ . / \川'⌒ヽ、 \‐-(__ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / /⌒ヽ∨/ / /\ \_」___ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . \ 〈 \\ヽ{/ /| /}/厶 }―-=ミ ヽ {^Y⌒ヽ\/ ノ' ム ,二ニ=-‐ } j/ ,ハ リ ∧ ー-/ / / /\_ /i|{ヾー=ミ′ . {/ xく⌒>ミメ, ーァ≦=‐|L二ニ=ミ} ( ( ーくf´{爪_,ハ {爪_,庁^TTメ`ヽ . ` \ V ゝ''"",::} ´"^'冖Lノ ムイ}ノリ 大王 }∧ // `7i个 _彡 / 八 `ヽ ___ , |リ / / '′ \ ` '′ / /'/ ___ . ′ ____、 // {__ト勺へ ヽ_____ . --―{仁三/, -| \_/:::/ /}川: : :}} } . リ / イ :| \:::::/__,/.: : : :/ : /// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王に反乱への関与を問い質された張光曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
758 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:28:48.42 ID:/iP2WkQp0 /´〉,、 | ̄|rヘ l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /) 二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/ /__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉 '´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//> `ー-、__,| \人 ニ=- ノ { \ニニニ=- _ j{: ト __/ / _,.. -=彡 _八 ∨ .\}_彡} / ` <ニニニニニ-{ !ニ/ / -‐=_____乂ニ=ミ . ∨ ヽ / :|.、__≫f:.:fだ:f_ <ニニニi .jイ / : ≠ミ__, l, ∨ハ乂 ∨ .∧ :! ー≠{ V^Lツこ} ̄マヘ ノ.| : :.l /v⌒Y弌.iヘ {ヽ: :, . } 7} i {: ヾ:. ー=イ_,.... : : , ((八 { i:| :{イ ′ | ∧{ Vi 廴_ノ i }/イ :!.{i j弌r≠" __才 . : :| ヾ ` <从 廴/{ ;.才_ノ / 乂___ ノ.イ八 ∨ {|: .: : ::! `ヾ^冖f^Y ,_ノ ′ ー==彡 \八:ヘ / / , . : : :.! / / ,} i:抃f^ / 劉沈君は僕の計を用いなかった。  ̄ ′/ / / .: : : :.| / / / } |:八/ ̄ . ' : : : :.! 八 .ノ: ハ だから君は今生きているんだよ ∧ : : ∨フ / .ィ }} i\ 弋ー-----‐=≠ / イ Ni| \ `r<ニ≠/ /-‐ '"イ:|从 _从! \ .ノ / // / /. !(__ {\ !. :..\{ .: / / /. : : |/:}_ ≠^{:i:i:i\ : : : \ :{ イ ィ=ミ. : /.i:i:i:} \ / .{:i:i:i:i:i:i:ー- ..,_: :ヾ: 八 ((ー-ミ /.i:i:i:i:i: } \ /´〉,、 | ̄|rヘ l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /) 二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/ /__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉 '´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//> `ー-、__,|
759 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:30:41.21 ID:/iP2WkQp0 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} 壮士ですね。 {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l 挙兵の罪は問わないので、 ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l 私が催す酒宴に参加しませんか? {::.:ム _ /i} :.::.:l {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, 相応の官職を用意します . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / /⌒ヽ∨/ / /\ \_」___ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . \ 〈 \\ヽ{/ /| /}/厶 }―-=ミ ヽ {^Y⌒ヽ\/ ノ' ム ,二ニ=-‐ } j/ ,ハ リ ∧ ー-/ / / /\_ /i|{ヾー=ミ′ . {/ xく⌒>ミメ, ーァ≦=‐|L二ニ=ミ} ( ( ーくf´{爪_,ハ {爪_,庁^TTメ`ヽ . ` \ V ゝ''"",::} ´"^'冖Lノ ムイ}ノリ せっかくの申し出だ。 }∧ // `7i个 _彡 . -―- `ヽ ___ , |リ / 大秦産のワインはあるかな? . /{ \ ` '′ / /'/ ___ / 丶 :. // {__ト勺へ ヽ_____ . ,′ ` .._,,ノ|\_/:::/ /}川: : :}} } ′‐…‐-__ |\:::::/__,/.: : : :/ : /// . {: : .::.::.::./ | r‐iヽ 厂丁l丁: : : : : : :/ : /// ∧: : .::.::.| | l | ヽ/ : :|| |.: : : : : :./ : /// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 河間王は張光を壮士であるとし、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .何度も自身の酒宴に招いて親しい間柄となり、右衛司馬に任命している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張光はこれを受けた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ いったい劉沈はどれだけ張光を粗略に扱っていたのだろう? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
760 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:32:39.40 ID:/iP2WkQp0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 梁王と河間王が認めた男 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// さて、ここまでの内容だと、 | | >:´|、 - ,|`:< .微妙な人物に評価されただけに見えるかもしれない。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< だが、張光を高く買った人物はもう一人いる | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
761 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:33:47.25 ID:/iP2WkQp0 【紀元305年冬 晋 荊州 襄陽】 . ∨ニ\ __ ____ /-=/ ∨ニニ>─ ── /⌒> ´ ` . ────<ニニ/ . ∨ニニニ=-- / / / ' \ \ ', --=ニニニニ/ }ニニニニ=- / ' / : : ..:.:./ ', ', --=ニニニニ{ ∨ニニニニ=- ' : i ' i.:./W \ i } } -=ニニニニ/ . ∨ニニニ=- i i | i {/゙゙"{ 、 丶 \} } } --=ニニニ/ ∨ニニ=-- | | { {-八- { \ \\} i/ --=ニニニ/ |ニニニ=- |八| { { x==ミ八 、\ ∨ / -=ニニニニ{ |ニニニ=- |⌒|八 W:.:.:.:. ,\{\Y 八--=ニニニニ| |ニニニニ=- | /\{乂 、 / 'i:i:i:i〉--=ニニニ| |ニニニニ=- 〈i:i:i:i:i:込、 ´ イ/i:i:/--=ニニニニ| lニニニニ=-- ⌒「-=} i个: ._ イ :{:{-=i --=ニニニニニ| |ニニニニニ=-- |ニニ} }「\: : __ 八 V l --=ニニニニニ| 張光殿は南楚の傑物ですわ |ニニ=--  ̄ ̄八-=} 八__{_/ __ / } }八 ̄ ̄ --=ニ| |ニ/ -=/⌒「ニj/「i:i:i只i:i:i:〉///⌒\ \-| |/ -={⌒〈ニ/i:i:i:i:/i:i:i\i//〈/⌒`:\ ', ' / /-=∨/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:{ {〈/二`:i:i:i:i:\ \ / / /-=/ { :{i:i〈_/⌒\} ノ r‐ 、`:i:i:i:i:i:i:i:i\_\ \ . L/ /-=ニ' 八 V⌒ ' /{└' 、ニ〕iトi:i:i:__ 人 \_」 . / __/⌒ヽ /: . )/. . :: . . . {八_ . . . V⌒ ∨ニニニニ}_ \ . L ___〈ニ=- -=ニ{: : : : . /: : : :{: : : . . ¨⌒ : : : }ニ=-「\ ___ イニ〉___ 」 ⌒|L___ -=込、: : : : : : :人: : : : : : : : : : イ:「⌒ } /////__」 |ニ=-「\__-=≧r‐ <ニニ=-: : :__: :イ-=i: : ://///7ニ| |ニ=-|: . 八V//>---<// 「ニニニ}__//////′| |ニr‐i 'ニ〈_/⌒ニ}i:i:{ニ〉⌒\ ___ ∧//////i-=| |ニ{/∧ ___{ニrく: : .〈ニ}i:i:{ニ〉. : :..__r<{/{//////{-=| ___八j乂__ __/〉ノ二二ニ=-- _r<ニ=-\ハ∧ __//7-八 __ 晋 鎮南大将軍 劉弘 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 荊州の都督、鎮南大将軍劉弘である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この話は次回の本編に絡むので、そこでまた紹介したい ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
762 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:34:22.40 ID:/iP2WkQp0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// いよいよ八王編も大詰め | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
763 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/14(日) 14:36:14.76 ID:/iP2WkQp0 【第九十七回に続く】 新規CAST 〜晋〜 ●繆播(びゅうはん) U-511(艦隊これくしょん) ●繆胤(びゅういん) ビスマルク(艦隊これくしょん) ●劉輿(りゅうよ) 赤城(艦隊これくしょん) ●張光(ちょうこう) 趙公明(封神演義)
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 14:39:01.51 ID:8wjsitAB0 おっつおっつ マモノに慕われたビッグボスのチームはどうなるか
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 16:23:55.29 ID:E/TNXWjY0 乙
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 07:42:57.96 ID:lP+h/T360 乙です。 策は退けられ、軽く扱われた上に一緒に敗者として囚われ、 敵のトップにここまで啖呵切れるのはカッケーな。
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 10:36:25.77 ID:ukuiRISK0 私兵がいるって事は中々の豪族かな とすれば、荊州の都督が興味を持っても不思議ではないって事か
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 13:07:34.79 ID:BY51osoOO 乙 邪悪の権化河間王も人材の才を見抜く目だけはずば抜けてますね 張方とか無残様みたいに人格アレなのが多いし、本人も狭量すぎて有為の人材をすぐに腰斬しちゃうけどww
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/15(月) 16:09:45.63 ID:78pUwBgr0 お疲れ様でした。 >>768 一流の人材は中央に出仕するから、諸王は欠点に目をつぶってワケありを採用せざるを得ない。 という話が、以前に出ていました。
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 18:04:52.65 ID:DgkrNSYV0 孟嘗君のもとに集まった人材なんて二流ばっかりや、みたいな?
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 21:43:08.12 ID:8zKGpl8T0 乙でした 基本的に郷挙里選にせよ九品官人法(司馬懿が改革した後)にせよ 登用する名士出身者の人物鑑定基準がどうしても入りますからね 要は「能力+お行儀」のいい奴が優先して登用されるので、 諸侯王が釣り上げる人材は「能力はあるが名士的にはアレ」な人になりやすい・・・?
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 22:06:36.09 ID:EguUWnAL0 そういう意味だと能力はあるけど扱いづらいとか言われてた荀勗さんって相当尖ってたのかしら さすがに孫秀系と同列にするのはあれだけど
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 09:46:44.84 ID:R2KpGMGkO そう考えると盧志さんはSSRにも程がありますね 所業の割に成都王が憎めないのはそのためかしら
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:06:30.97 ID:leyJdaP90 成都王が憎めないのは単にAA効果では…ww 長沙王への仕打ちは八王に相応しい所業 盧志は名声を成都王に利用されただけって感じで後悔凄そう
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 18:05:38.52 ID:FBMpgehT0 新入りがしたり顔で大口叩き出したら、もし正論でもそれを容れる度量は自分には無いかな…
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/16(火) 22:40:57.54 ID:nM8CIqjk0 >>772 荀勗は家柄がSSRだから。 「上品に寒門無く、下品に勢族無し」(by劉毅) 李含も勢族の皇甫商に睨まれなければ、中央で真っ当に出世したかも知れないが、 その場合は司馬顒に仕えることは無かったでしょう。
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 03:54:59.87 ID:eGACGVMRo 石氏あたりは勢族には入らんのだよな、確か
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/18(木) 05:47:37.14 ID:lRCjDItFo >>777 石苞が一代で成り上がったばかりの家だからな
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/28(日) 01:41:37.51 ID:SGP0V9eE0 本邦職業野球は燕軍が日本一。 やはり燕の時代なのか
780 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/28(日) 22:58:55.91 ID:AvAaIUwd0 【勘違いされがちだが、石崇さんの家は寒門である】 / , / / / / / ' ∧ \ . / / / / // // /, / ヽ _/_ / / / / , / \/ / // / ノヘ ', / \/ / / / / / // \/ // // : ', オ 見 ∨ / / / / /∠./_ \ /\// // l !| l | マ て |///l / / /く/ r, 、\///\/' /| l !| l | i エ わ .|/うヽ|/ / / / ヾ`ニ=┴-= / //ニ=-| 川 l | i| i八 か | ( i/ / / /.l 二ニ=≠ // /厶ニ=-'‐i| | ヽ ん .|、 /イ ' i | / //=-‐=/、リ, / | ね ト、 ヽ |i | l | | {/`ゞ'=/ /// / / ∧| ェ >}iー从 | l | | /! //| l / /|i / } の | 川/ /| l| | , ‐-≠ニ=<⌒\|イ か | l/ /八 八ハ r‐- 、 /、 \ 石崇 ※勢族に舐められないための奢侈だった側面もある
781 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/28(日) 22:59:28.69 ID:AvAaIUwd0 【勘違いされがちだが、謝氏の歴史は石崇さんの所と大差ない】 /: : : : : : : : : : /: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : l: : :\ /: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : |: : : : ::. /: : : : : : : : : : /: : : : : : : : ::/: : : : : : :l: : : : : l: :.、: : : : /: : : : : : : : :/: : : : : : : :::::; : : : : : : :.|: : : : :/: : :., : : : :/: : : : : : : : :/: : : : : : : :/::j: : : : : : : :|: : : :/-、: : :. : :.|:、 :./: : : : : : : : : : : : : : : : : /ヽ|: : : : :|: : :|: :/ 、: :}: : |::.、 /: : : : : : : : : : : : : : : : : :{/7|: : : : :.|: : {zt7云ミト ヽ}: :.|ヽ:.、 : : : : : : : : :.|: : : : : : : : :.|( _j: : : : : : 、:.|ヾうj:リ ヾ、/j: :/:l \:..__ :/: : : : : : : l: : : : : : : : : | ヽ|: : : : : :{ヽ: l \タ {/:./ }' : : }: : : : : :l: : : : : : : : : :|\}: :|: : : : | \ \ : : :|: : : : :.|: : : : : : : :|: :.|: : |: |: : : |: | / 魏の典農中郎将だった父の代からしか記録がないの : : :|: : : : :|: : :|: : : : : |: :.l: :.|: :l: : : l: ::. / : : :|: : : : :|: : :|: : : : : :|: :.l: :.l: :l: : : :. : :. `''ーr'゙ : : :|: |: : : |: : :|: : ::. : ::|: : :. :| : l: : : ::.、: 、 イ 、: :|: |: : : |: : :.}: : : : :ハ: : :、|、: :. : : : :ト、:. ...,__/::| j:.l: : : ::l: : : |: : : }: : : 、: : :. \、: : : ::. \ }/ }/ j:./: : : : :l: : :|: : :j: |: : :∧: :.:、 ヾ、: : :.、_,. -- 、 .// |: : :∧j、: :l: :///: : / \:.\ /\: \ \ ノ _l: : :{f'´ V:ノ/7: :/ ` ::.、_ ` ー‐- / /7ヽ '" ノ'" /::/ _,,... L ..,,_ /::/ _/:: '-‐ ''" } /::/ > '"´ ,,.. -――――- { 謝衡 ※たぶん、ここが魏晋の士大夫で一番成功した寒門だと思う
782 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/11/28(日) 23:31:07.91 ID:AvAaIUwd0 【日本シリーズは面白かったですね】 . ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. . r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| .ちなみに私は勢族よ! .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| キ ン グ .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ 何故なら清河崔氏だから!! ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/ ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 高官は出してるけど、後世に知られた人はいませんね | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ※次回投下は次の土日を予定しています
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 02:18:25.02 ID:WOF7N0gY0 成り上がりの2代目3代目くらいが一番金の使い方が下品 現代でもそうかんもんしれんなあ
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 07:59:35.16 ID:gneLoxXA0 侮られたらダメだからなぁ… 次の投下楽しみにしてます!
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 18:39:51.04 ID:7hIVZ+be0 >>1 さん投稿待ってます。 石崇の奢侈のふるまいは「勢族でなければ人ではない」が風潮の西晋の闇だな、と思っていたけど このスレで「石崇は新参の寒門」と知ってますます西晋の闇だなと思った。
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:42:55.07 ID:zfVT941N0 ほぼ一週間、充実した夜でございました 良い意味でマクガフの為のシリーズだったなー
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/12/03(金) 00:35:41.05 ID:1OwZ+XNC0 「舐められないために」高い車やオーダーメイドスーツを買わなくてはいけないというのと通じる話です<石崇の奢侈 清河崔氏の出世頭は、北魏のあの人かしら。後世に名が残ったという意味では。 唐代に宰相を輩出したと云いますから、王者には及ばなくても栄えた一族なのは間違いありません。
788 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/05(日) 16:09:12.67 ID:n+MUQ/Hv0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ ちょっと今日は時間の都合がつかないので、 | i ̄i ̄i ̄i """ | 明日12/6(月)の22:00頃からの投下でお願いします l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ /
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 16:23:50.78 ID:p4R160/E0 はーい
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 19:47:46.64 ID:xaVlnzim0 了解っす!
791 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:00:27.55 ID:hFSuBoob0 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|\:::::::\::::::::::::/ /::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::| \::::::::\:::/ __人__ /::::::::::::::::::::/ `、::::::::::::::::::| \::::::::/ ⌒Y⌒/::::::::::::::::::::/ `、:::::::::::::::| _,,.斗:/ ,:::::::::::::::::::::/ _,,.ノ\::::::::::::| ⌒´ ';:| i::::::::::::::::::::′ \::::::| | 「やる夫が正史を書くようです」第九十七回です。 |:::{:::::::::::::::!ー┬―‐┬ \| ー┬―‐| j.:个::::::::::::| |::::::::::::| l::::::::::| 当スレにおける本編の内容、 ⌒ll:::\:::::| 乂:::::乂 乂::::::| 及びネタバレ行為は禁止なのでよろしくお願いします。 |l:::::( \ | |l::::::::ヽ //// ///| .八王編もいよいよ終盤、 从::::::八 ┬‐ ┐ | .河間王司馬顒、頑張ります! \::::::`:.、 V⌒jI斗-‐∧ \「\≧ー 〈⌒ヽ, '"´ _,.斗}∧ \| /\ 〉 /:::::∧ r|: : : :}! { /:::::/: : \ }|: : : :}! __〉::::/: : : : :/\
792 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:01:35.73 ID:hFSuBoob0 【紀元305年10月 晋 豫州 蕭】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 申し上げます。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 先の広陵国内史陳敏殿が東海王殿下にお会いしたいと _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! . . : : : : : : : : : : : : : : : : :\ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : . ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . : : : : : : : : : : : : : : :\: : ハ: : : : : : :. /: : : : : : : :.j{:ト: : ト:、:{: ___: : :}: : : : : : : :. ,': : : : : : :i: i: | 、:{: '下ゝ `V: : : : :| : : i:} : : : : i: : :'i⌒:ト `ゝ允卞刈 : : : :j: : : リ {: :{: :i{ : : |: ルfぅ、 Vrりノ: : : :. : : : i V |: 八: : トy代り 、 イ: :/: : : : ノ レ jト: {:从 ノイ: : : : イ( おおっ! ノ:ィゝ: 入 V フ /: : : /ルレ イ: : : : : : :> /イ彡ィ(: /__ -= |: ;' :/: : ' __≧〉__>‐  ̄ レ{: :/ ,x≦'~¨¨/ / V /´ .:: 晋 東海王 司馬越 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 前回のあらすじ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王打倒にむけて空手形を発行し続ける東海王と范陽王 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
793 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:03:01.54 ID:hFSuBoob0 / `ヽ\ |! / / ', { _ /x=/∠ヽ/ヽマ⌒ヽ_ } ┌′ l/ {/ ̄└┘ Y ̄| }`ヽ ト :| j/ /| r=ミ\ ,. - 、 / _| /{ ハ| マニニ7{=-{-=}マニニ7 :| }、 . く_∧ { /_:|_', :|八\ .廬江郡の陳敏、 _ / V丶 __/ / .:| ∨_ イ :|  ̄ お召しにより参上した。 _ ( | ノ ` ー ´ { ノ ーヘ ,. ´ `⌒ :「 ̄ ̄| ‐=ニ=‐ / ̄/⌒ ─=ミ ─=ミ まずは右将軍への任命、お礼申し上げる . { / |\ | ─ / /|/ ', } . /( ∨ / / ー=彡}\|\___/=彡:::厶イ :} :ハ ∧ :V{ { ノ::|\::\ | /::/l::::::丿| `ヽ 丿 {__ \ ー─=彡\:{\\ |│|:://}/「 丿 }────=ミ  ̄∠二二( ー─ }: :\─ x─=ミ/: : \ ̄ ̄ / /::::::::::::\_r、_\`丶 ::::::// ̄ 丶 /r─… ´/⌒丶 `ー─┐ ー=彡 イ二二二二二ヽ:::::::::::::::\ ::::{ {: : : : : : : :ー─‐=彡 >r─ ´ x===ミ──ヘ : : : : : : : : : : : : : : : : : : } }:::::::::::::::::::}  ̄ ̄`ヽ: : : : : : : : : : : : ,, ´ `¨¨¨¨´ \ \ : : : : : : : : : : : : : /`¨¨¨¨⌒ヽノ : : : : : : : \: : : : : : : :/ r─……=ミノ \: : : : : /: : : /: : : : : : : : : : :.} 晋 廬江郡の人 陳敏 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー さて、石冰の乱鎮圧に貢献した陳敏。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼も東海王の下に馳せ参じた一人だった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .先の乱の鎮圧後に広陵国内史となったが、 `ヘ:ゝ .' 小/ 父の死によって職を去っており、その服喪を中断して駆けつけた模様 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:05:13.66 ID:hFSuBoob0 . : : :/: : : : : /: : : : : : : : :|: : ',: : : : : : : : :. /: : :./: / : : : ′: : : : : |: : : |: : : |ヽ: : :|: : : : : :. .': : : ;′′: : |_, ‐'/´「 ̄`丶ハ : |:| | : : : : : : : : :. ,: /: : |: |; : : : :|: : /|:L|: : |: i|:.| |: ハ| |:_ : : : : | : : : :. |/゙: : :|: | : : : : Vィ斧圷ミ Lハ| |/ / /: : \ : 从: : : | .先の反乱での活躍は見事だったね。 | |: : :.|: | : : : : <(んrう 斧ミx/1 : ∧:|: : |:| : : : |圦: : :| : : \zソ んう }I〉レ_/: :|': :/|ノ 旧呉の池では、 V: 八 : \ト、: : :トゝ , ヒシ '~厶:|: : : : | ′ あなたを赤い彗星の再来と呼ぶんだって? Y: ∧: : : : : \} /} : |/|: : :| 丶: |: : : : : ∧ 「 マ /丿: : : レiノ .その力を夷狄と賊徒の鎮圧に貸してほしい 小、 : : : : ト、 、_ _ノ ハ: : : :/ : : | \: : : : : \ _ }: : / : j|: | _}\ : : : トゝ-‐ ´ ノ: : : : :ハ:| ノニ(_\\: :| / /:/: : : / ノ /⌒ヽ、\∨/ /⌒ヽ _ -=ニニニニ\`:| 八ト、 '⌒'|: : ル' {=‐ 〃ノノ爪ベヘヘ'⌒ } |/(( (( | ))`))‐┤ 〔 | | | 〕 <{^|ー≪ニ>个<ニ≫ー|^}> _yー┴|\_l/`┼ヘl_/| 乂_)y_ 書状は拝見した。 /⌒ 〃⌒ゝ_ ヽj_ _彡'⌒ヽ ⌒ヽ (( (y { ̄| ー`´一 | ̄{ }} )) とはいえ、戦況は思わしくないと耳にしている ( ( 彡' \  ̄ / =彡' ノノ' ノ) __Y _彡、弖]`T´[弖 _彡 Y彡__ ..:::::::::乂 _ ノ\ 弖=||=弖 人 ノ丿.::::::::::::... `ー─く::::::::...`ー──一.::::`ー─' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 東海王は決起するに当たり、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この実力者へ味方になるよう熱心に誘っていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『陳敏伝』に東海王が陳敏へ宛てた手紙が載っている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 承制によって右将軍に任命すらした ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
795 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:06:57.00 ID:hFSuBoob0 【フラグにしか見えない】 / ⌒ヽ、\Y^ヽ / -‐==─-〃ノ'ノ爪ヘト、 〈/ _/ (( (( |`)) 〕 ̄_ __ | / //⌒ヽー≪ニ>个X] 現状は天下大乱と言って良い。 ノ¨ ̄ { 彳\__l/`┼く} /⌒Y⌒´ 入 }彡_ . 〉/ .私も無官だった身、兵がなければ役に立つまい。 (( { '⌒ヽ彡 ̄ ̄ ̄ ̄| 一_‐/ ((⌒ Y⌒ )y≧=ー _人 ノ 一旦揚州に戻って兵を集めようと思うのだが ゝ-─=ヘ_ _彡く:::::::::::、弖]`T「)) -─ァY⌒ヘ ..:::::::::::::::::::::::[]乂 ノノ\:::::::::弖=||彡/ └'¨_⊂ニ_\  ̄ ̄\ `ーく::::::...`ー──┘/‐っr──く___ト、 \ <)======0/二7∧≧==::》:::::::::::::::::| |__/ /.::::://.:::==:::/|::::::::::::::::::| .' : : : : :/: : : : : /: : : : : : : ; : : : : : : : : : :|: : :. <)=====/.::::://.:::::::::::::/ |::::::::::::::::::| /: : : : : /: : : : : /: : : : : : : /: : :/: : : : : | : |: : : :. .′: : /: : : : : : :/: : : : : : : /: : :/: : : : : :/ : ': : : : :. ,.:/ : : |: : : : : : /.: : : : : : :./´:厂 ̄``ヽ/ }:/: : : : : | |;'|: : : | : : : : : ': : : : : : : : |//-:/// /;' } : : /: :| ||: : : :|: : : : :|: |: : : : : |: |  ̄`` / /-、/: : 名案だね。 .: : : : |: : : : :|: |:、: : :./|:爻z、__、 /: : /: : : : V: : |: : : : :|/ : \:.{ |/ "` 、 ノア: :ノ: / あなたが揚州で募兵すれば応じる者も多いはず。 V:i: V: : : : : : : : |\ ミー':/:/|/ )ハi: : :| : : : : : | '/:/'゙ お願いできるかな }: : :|: : : : : :.| ` ‐ .イ: | |从:|\ : : : i〕h、 ィi〔 : 从 r=く〕h、 \: :从/ Г: : : : : / ノニニニニ〕h、)/ ∧、、|八: : : :/ ,ィi{-─- _ `丶、-\_ , Yh、 V: / /j>'´ニニ)h、`ヽ、\ニ\ヘニニ}レ′
796 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:08:24.97 ID:hFSuBoob0 / -─……─ ─- 丶 〃/'⌒ヽ`ヽ _ \ 人⌒ヽ ̄ヾ ^ 、゚゚ ̄ ー=ミ ヽ ) 〃 | }} }i \_ ‐三‐ ..........:::ミ`:::........../ i{ i| ノ リ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| V | _____/ I-──=ミ | 》-Yニラ/ 厂⌒ヽ\ \ ! 〔__厂 ̄´ /i⌒ヽ V゙ \ `─-- | ノ \____/ {i .::i ,八 . . \____\___ く...._ {( }} ノ / ⌒ヽ . . : : : :八ニニア゚゚ ̄ 勝利の栄光を君に . `L__, _乂_ノ 彳/ jiノ) ; \ 〔 ̄ } ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア ゚ '" ヽ\ 7¨ | _父ー匕ノ 〃 \ ) / i| r(´⌒゚゚`ーァ {i/ 、 `゚゚´)y \___|......... 人 Y \ }i ┌┴─( ノ ゚ミ ヽ \ノ)y (yY仁ニニミ__彡く ヽ . : }i 丶 ) 》i| |厂 ̄》゚゚` ;′ ’ . . . . : : : :人 メ ’, /´ | __/{; ム ........::::个ー--=彡ムハ V; ; 《 ;| 「 ゚゚̄]廴 ,ィ{乂≧ー--‐=≦川て゚゚´ ム丿 jノノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .ところが中原の情勢を見聞した陳敏は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王に東方への帰還を求めたと『晋書』『陳敏伝』にある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .どう説得したかは書かれていないが、兵を集めるとでも言ったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
797 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:09:19.81 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 揚州 歴陽】 . // // .) ) } 〈/ / / ///-'{ ´ {⌒{ \/__〈⌒ヽ K____,ノ⌒{ \ ` . ヽ | } | \_`____ :| | 甘卓よ。 厶ィ───、 \ヽ二`_二ミ=、/ / / /⌒v'´\  ̄ ̄__.|`l′ 私は皇太弟たる豫章王殿下から揚州刺史に任命された。 ∠__,ノ :::{ 〈 ( 〉、____/ ∨ 、_,ノ /⌒\`ー(__ソ ー′ .そういう名目で、皇帝陛下を江東にお迎えするのはどうか (⌒(>'ー─=.、 `ー=、,′ `ーヘ / ー /\ , - ─-. ) / /. / /:::::::::::::::::::::::.ヽ / \__ノ\、_」二`=彡〈 /: /⌒ー- ‐'⌒ヽ:\ ー─' }≡≡ ||: :`ー'⌒\ /: / ',:::::\ : : :/: / 、_,ノ)_ 川|:||:: : : : : : :⌒\ ー彡:::/ ___ 、 / ___ l::::::::::`て_ <:::::__::! ヾt-,`ミ} l彡,-テヾ|::::::::::::> 》{ ハ:|  ̄ |ヽ ̄ }'⌒)::ゝ / ̄ヽ::::`i _,==.___ r'::〉 /⌒\ / ソ::::::{《彡二二二、ミツ,}::彡 ヽ 長江から漢水を遡上して陛下を迎えにいくのか / ん::::::::`l ヽ/ ̄ ヽ, __ |::::て. } / 厶:::::::::`{ ̄⌒: ヽ`l::<: : \ ____/ : : : / \/ !レ::》: \ , 一/ : : : 〉 }/ : { 彡, } ::/ ___/\ ../ ____ .{ ヽ_ \人 /⌒>--v'::::::::::::::::::::::::::::〉 晋 丹陽郡の人 甘卓 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 陳敏は盧江郡の歴陽で兵を集め、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ちょうど官を離れて帰郷の途中だった甘卓と出会った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 二人は意気投合したらしく、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .陳敏が自分の息子の嫁に甘卓の娘をもらうほどだったという。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 共に結託して縦横之計を謀ったと『晋書』『甘卓伝』は記す _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
798 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:11:30.31 ID:hFSuBoob0 / ⌒ヽ、\Y^ヽ / -‐==─-〃ノ'ノ爪ヘト、 〈/ _/ (( (( |`)) 〕 ̄_ __ | / //⌒ヽー≪ニ>个X] ノ¨ ̄ { 彳\__l/`┼く} 揚州と江州を抑え荊州を攻める。 /⌒Y⌒´ 入 }彡_ . 〉/ (( { '⌒ヽ彡 ̄ ̄ ̄ ̄| 一_‐/ .水路を用いればそう難事でもあるまい ((⌒ Y⌒ )y≧=ー _人 ノ ゝ-─=ヘ_ _彡く:::::::::::、弖]`T「)) -─ァY⌒ヘ ..:::::::::::::::::::::::[]乂 ノノ\:::::::::弖=||彡/ └'¨_⊂ニ_\  ̄ ̄\ `ーく::::::...`ー──┘/‐っr──く___ト、 , - ─-. \ <)======0/二7∧≧==::》:::::::::::::::::| /:::::::::::::::::::::::.ヽ |__/ /.::::://.:::==:::/|::::::::::::::::::| /: /⌒ー- ‐'⌒ヽ:\ <)=====/.::::://.:::::::::::::/ |::::::::::::::::::| /: / ',:::::\ ー彡:::/ ___ 、 / ___ l::::::::::`て_ <:::::__::! ヾt-,`ミ} l彡,-テヾ|::::::::::::> 》{ ハ:|  ̄ |ヽ ̄ }'⌒)::ゝ / ̄ヽ::::`i _,==.___ r'::〉 /⌒\ 江東の豪族も勧誘しないとな / ソ::::::{《彡二二二、ミツ,}::彡 ヽ / ん::::::::`l ヽ/ ̄ ヽ, __ |::::て. } / 厶:::::::::`{ ̄⌒: ヽ`l::<: : \ ____/ : : : / \/ !レ::》: \ , 一/ : : : 〉 }/ : { 彡, } ::/ ___/\ ../ ____ .{ ヽ_ \人 /⌒>--v'::::::::::::::::::::::::::::〉 :: ̄:::::::::::::::::::::::\ } ー- | ヽ / / ヽ:::::::::::::::::::::::::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 甘卓、字を季思。揚州丹陽郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呉の甘寧の曾孫に当たり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 祖父の甘述は呉の尚書、父の甘昌も同じく太子太傅を務めていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 呉滅亡後に丹陽郡に孝廉、揚州から秀才に推挙され、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 呉王や東海王の属官などを務め、石冰討伐の功で都亭侯に封じられた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
799 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:12:01.04 ID:hFSuBoob0 __,,,..::-ーーァ'' ,r‐´.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヾ、 /イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:l .なお、甘氏の本籍地は、『三国志』『甘寧伝』では益州巴郡臨江。 l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:f゙i:.:|リ! l∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,人l:.l ノ 韋昭『呉書』は甘寧の先祖が ヽト::;i、:/ ,ゝ!' __ 荊州南陽郡から益州巴郡に移住したと記している。 r:r'''゙ ゙'゙'''ー-<ニ,y''゙゙゙ ̄l.|| .l i //:.`ヽ l|| ところが『晋書』『甘卓伝』で | l i l: : : : :l r-'`、 .初めて戦国時代の秦の丞相甘茂の後裔という記述が登場する .| l l l : : : : :l 〉 } l. ゙ー‐-- .__,,j .|: : : : :.ヾ⌒〈 }ー──---=': : : : : : :ヽ.:ノ , - ─-. /:::::::::::::::::::::::.ヽ /: /⌒ー- ‐'⌒ヽ:\ /: / ',:::::\ ー彡:::/ ___ 、 / ___ l::::::::::`て_ <:::::__::! ヾt-,`ミ} l彡,-テヾ|::::::::::::> 秦の恵文王から昭王の時代にかけての人物だ。 》{ ハ:|  ̄ |ヽ ̄ }'⌒)::ゝ / ̄ヽ::::`i _,==.___ r'::〉 /⌒\ うちは陸氏よりも由緒正しい家なんだぜ / ソ::::::{《彡二二二、ミツ,}::彡 ヽ / ん::::::::`l ヽ/ ̄ ヽ, __ |::::て. } / 厶:::::::::`{ ̄⌒: ヽ`l::<: : \ ____/ : : : / \/ !レ::》: \ , 一/ : : : 〉 }/ : { 彡, } ::/ ___/\ ../ ____ .{ ヽ_ \人 /⌒>--v'::::::::::::::::::::::::::::〉 :: ̄:::::::::::::::::::::::\ } ー- | ヽ / / ヽ:::::::::::::::::::::::::::\ ::::::::::::::::::::::::::::::/ / : : ! |l/ / \::::::::::::::::::::::::⌒\
800 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:13:30.36 ID:hFSuBoob0 ./ :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ .だが待ってほしい。 vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V 本当に由緒正しい家なら、韋昭『呉書』の段階でそうした記述がないとおかしい。 ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l .「李世民は李信や老子の子孫」並の胡散臭さである |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l ,,、、、、、、、 , .:;:;´;;;;;;;;ッツ'⌒ヽ、 ,.〃´ ̄`´ `ヾ;} ,〃 ,、、‐;;;ミシ;:;、 /:;' ,、-‐‐、 j {彡'r。‐、`゙゙i;:ヽ、 };:;ミ彡´,.ィェァ`ゝ `ヽ ̄` `ト、ヾ 、_ノ;:;;', ´ ̄ ,:;:.::.:`ヽ j;:;:;:;:`ヾ ゞ;:;:;:;{ `ニ゙゙゙´,,,、、、,;ミミヽ; ハ.:.:.:ゞ _ノ/ハ;:', r;;;'゙゙,. -===‐' ト、ノ;::/ ま、そうしといた方が何かと都合がいいのさ ィイ; い;;:;! ゙゙´、 _..,. -‐‐‐ー' j!;:;:;:/ ゞ;ヽj;:;:゙、 ,、、、;:;:;:;:;、 __ノ;:. :.`ヽ '´ ヾ;::;:;:{ ,,... _ ノ;:;:;:;:;:; . :. :. :. :.: .: ノハ ̄`ヽ ,.ィイ;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: ;: . :. :.:ィイイ ノ \ ,. '´ `ゞ;:;:;:;:;:;ノノノ;:;:;jiki.:.:.:.:ッツツ'´,.イ V´ \ ,. '´ { ``ゞ;:;:ィイイィイ´ ,. '"´ノ V´ \ ,. '´ `ヽ 」 `ヽi 1 「 ̄ / / \  ̄`V り 」 ,. ィ´. :. :. / /´ ̄ ̄  ̄ ̄ ``ヽ、 ,. '"´ ̄`ヽ / ``ー-- -イイ´ ̄ / .:. :. :./ / .: .:. :. :. : .: .: .: .: .: .:
801 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:14:20.47 ID:hFSuBoob0 `ーr‐' ̄ ,.--------- r―'´○寿春 ,「○建業 ○京城 ,.----'´ ̄ ./ ○新息 _/ 揚 / 州  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○合肥 __{ ○弋陽 歴陽●| ○六安 |○牛渚 } ̄ー' ̄} | .∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./ ∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄ ∧∧∧∧∧∧ 濡須口○} ∧∧∧∧ r' ∧∧∧∧∧∧ _ノ ∧∧∧∧ 【廬江郡】 r―' ∧∧∧ 皖○ _,.-‐' >-―‐、 ∧∧∧∧ | | ○\_ .| | 武昌 . ̄| ○尋陽 _r‐'´ ヽ _/ 'ー-、___イ ○ 柴桑 江 【鄱陽郡】 州 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 十二月。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 陳敏は弟たちに兵を与え、揚州と江州の攻略に乗り出した ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
802 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:15:32.51 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 揚州 歴陽】 ,. '"´  ̄`` '´ ̄``ヽ、 ,r'´ ミミv彡 ``.:.:.:.:.ヽ { ,.ィ ,ィィイイ彡ミミ彡ミミi l.:!:!:l:l.:!', {レイ l从(( `゙i゙゙´ リlノ从从トト、 リ: l/ ! '.:.:.:.`トト、! |: : : . , .. -‐ '.:;; ` ー- ... .:.:.:.:ll ! ト、: :.<二ヽィ ;;:.:.<二> .:.:.:jl l ハ / ⌒ヽ .:.:..ハ ノl{ ((` ー一'´ .: .. `ー─ イノハ / /ト、ぃ ` ´ .:.:::l Yハヽ 見せてもらおうか。 ( /.:ノ.:.}ぃ/l ー=ニニ=‐ !\iノ.:. ヽ〉〉 , ィ´ 〃.:.:.:/ .l ! ヽ.:.: L_ 江東の人士の忠誠とやらを 〃 〃.:.:.:..\ l 、 / /.: ノ `ヽ , -‐〃 〃 .:.:.:.ヽL.:ヽ.___, イ __ _/.:.:.. ミミ `ヽ 、_ノ .:.:.:{:{.:.:.:.:〃 「 -‐─┐r─‐- イイ.::.:.:. ミミ `ヽ ,.イ .:.:.:.:.{:{.:.:彡 ト-イ Fニニヽ:::l.il.:.::F ニニリ.:.:.:.:.:. ミミ、 ヽィイ ,.イ ノ .:_._:__リ.:.:彡 彡'.::::::三 L.::l.il.:.ノ ニニ リ.:.:.:.: ミミミミヽ``ヽ__ ,. "´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノノ{{ 彡'´´`ー-- ----‐'  ̄ ! 彡′`ー-------`ヽ 「.:.:.:.:.:.:.:rr '"´ ̄ {{ ヽ ノ 彡′ /`ヽ ノ`ー- 、j」 ヽ ミ、 ノ 彡′ ′ / `ヽ / `ヽ \ ミ;、 ノ ノ ′ ,.′ ゙、 __∠ `、 < 二 ニ ‐------------‐ ニ二> ,′ ,′ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー そして、江東で衆望を集めていた ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 顧栄ら四十余人を仮に郡太守や将軍に任命。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 自身は配下に推戴される形で、楚公・大司馬・都督江東諸軍事を称した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 十郡を封地とし、九錫まで加えさせたと ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
803 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:17:31.65 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 揚州 呉国】 /\___/ヽ /'''''' '''''':::::::\ . |(●), 、(●)、.:| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| 陳敏から旦那様へ、 . | `-=ニ=- ' .:::::::| 右将軍・丹陽国内史に任命するとの書状が届きました \ `ニニ´ .:::::/ ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、 : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | -=、 > ヽ. ハ | || -==ミ/⌒ヽ /-====- ミ!:.:.:.:.:.ヽ ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:. ',:.:.∨ /∧:.:.:.:. \:.:.:.:.:\:.:.\!:.:.:.∨ ':.:.:. ヽ:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:\:.:.\:.:.} i:.:.:.:.:7 \:.:.:.∧\、、:.:.ヽ:.:.:\__ }:.:.:.:.:| / \:.∧ x≠ミヽ(⌒! ,⌒ ノイ: 从 ___. ⌒` /:/:/: rイ:.:., 困りましたね〜。 ´ v:.:.:.ヽ7⌒ 、 _ ノ:.:.:.:i:.:., )ノ {廴、/:/: r ノ , ∨:.!:.:.ヽ 事を荒立てるのは得策ではない様子 圦  ̄ヽr、 -z≦ \___ヽ / ヽ } '/, } _ \ { :.〕 ! '/,ヽ / ̄ }\ } :リ , '/, } -===ミ:.:ヽ 人 7 , ∨, _ -=ニ⌒ ̄\/:.:从 晋 呉国の人 顧栄 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 顧栄らは偽って従ったと『晋書』『陳敏伝』は記す。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 相手は数万単位で兵を有していたので、やむを得ずといった所だろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
804 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:18:07.13 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 揚州 呉興郡】 /\___/ヽ /'''''' '''''':::::::\ . |(●), 、(●)、.:| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| . | `-=ニ=- ' .:::::::| 陳敏から旦那様へ、 \ `ニニ´ .:::::/ 安豊郡太守・四品将軍に任命するとの書状が届きました ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、 : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ゝ---‐彡'´:::::::::/::;::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ̄//:::::::/::/l:::::l::|:::ヽ::::::::ヽ::::::ハ ー=ニ:ィ::/::l:/::/::::/:::::l:::\::ヽヽ::::l::::::::l . /::;l:/-イ:l、:::::::::::/l::/l:∧::::}::::|::::::、\ l::/'l:::::::::::トl_ヽ:::::///zl左∨:::::l:::::::::::‐≧- l:{ ゝ::::::::{代fjヘ:{/´ 弋チ, }::::メテ:≦≠- 病欠だ。 `ゝ ヽ::l:::≧= }`  ̄ ノィ/´::l/ j/ヽlヘ 丶 彳!:/ 陳敏はガンダムではない ´ l´ ヽ、' ⌒ /ノィk1 />‐ 彡 ´ ̄ 〉 {:.: ̄ ̄ .:.:.:.:.:└-、_ _/>:.:.:.:.:..:.:_:.:-‐:.:.:. ´.:└┐ __/.:./ ./:. :.:.:.: ̄:.:.:.-‐ .:. _ -‐'^`ア ヽ 晋 呉興郡の人 周玘 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 周玘のように応じない者もいたが N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
805 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:22:27.86 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 豫州 蕭】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| 陳敏謀反! / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ 揚州刺史劉機殿、丹陽郡太守王広殿らは逃走!! ヽ ⌒\ ノ /> > 甘卓ら旧呉の士大夫が陳敏に同調している模様!!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ _ _ ,. : : : : : : : : : : :丶 .': : : : : : : : :l : : : : : ヽ /: : : : l: : : : :ハ:l: : :| : : :. /:/: l: :/:/ー/ lj匕:| : : : | 甘卓!? ':/ : | /,ィ=、 ム=、| /: : l ,イ:lハ: :l/( 0 0 Y:/リ lハ:ヽ:ハ ─ ─ イ: : :lゝ 人:r': |ゝ _ _ ノ: :l:/ l llヾj >--r‐´7/ヽ
806 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:23:18.19 ID:hFSuBoob0 _ _ ,. : : : : : : : : : : :丶 .': : : : : : : : :l : : : : : ヽ /: : : : l: : : : :ハ:l: : :| : : :. /:/: l: :/:/ー/ lj匕:| : : : | ':/ : | /,ィ=、 ム=、| /: : l 前に私の属官だった人じゃない。 ..,イ:lハ: :l/( 0 0 Y:/リ lハ:ヽ:ハ ─ ─ イ: : :lゝ 何を血迷ってこんな真似を 人:r': |ゝ _ _ ノ: :l:/ l llヾj >--r‐´7/ヽ >ム"'寸! _ =―= _ . { {/ム .}リ''"´__ `''< `''く . 乂マム ノニニニム ヽ ヽ . /ゞ彳´ ̄ ̄`, ', ', V . ,′ | ', ',.l | ', l | .|│| }│.| |`Y }! | ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从 . ヘ 从.W从ハハ从| | 乂`)<フ あなたに仕えた後、 从 マ ミ==彡j 从 |ーソ 兗州の離狐の県令を務めていたと聞いているわ。 ⊂ニY^V八 ノ.〃. |. { ⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l 昨今の情勢に思う所あって官を離れたのでしょう。 {‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l . `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l 私は殿下に賭けたけれど、彼は陳敏に賭けたようね |...........| ァ''"´ 、 / /.| | ',. l ゝ- イ/_, // 从{ 从.l / >''´ ァ // __>―‐イ、. ', . <⌒( ァ′_/イ_..........................}. ', ァ'´マ心x斗zz´ ̄ /................_ノ. ', { 7///// /_...............ア. ', 人 ヾ/ ヾ/〉 /.....ヽ___..../. ',
807 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:26:43.87 ID:hFSuBoob0 //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' 現状、揚州へ差し向ける兵力なんてないよ |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 >ム"'寸! _ =―= _ |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } . { {/ム .}リ''"´__ `''< `''く ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | . 乂マム ノニニニム ヽ ヽ '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | . /ゞ彳´ ̄ ̄`, ', ', V / \ -_-_ \─彡'| _- / / . ,′ | ', ',.l | ', l | .|│| }│.| |`Y }! | ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从 . ヘ 芯.W .ィ芯ミV| | 乂`)<フ 从 V .Vン j 从 |ーソ ⊂ニY^V八 ノ.〃. |. { ひとまず放っておきましょう。 ⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l {‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l 我々の大義を果たすのを優先するべき。 `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l |...........| ァ''"´ 、 / /.| | ',. l それに、呉の士人が陳敏に素直に従うとも思えない ゝ- イ/_, // 从{ 从.l / >''´ ァ // __>―‐イ、. ', . <⌒( ァ′_/イ_..........................}. ', ァ'´マ心x斗zz´ ̄ /................_ノ. ', { 7///// /_...............ア. ', 人 ヾ/ ヾ/〉 /.....ヽ___..../. ',
808 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:28:54.20 ID:hFSuBoob0 .' : : : : : : : /: : : : : : /: : : : : : : : : : :l: : : : : : : : 、 /: : : : : : : : /: : : : : : /: : : :l: : : : : l: : |l: l : : : l: : : : ': : : : : /: : /: : : : : : /: : : : ': : : :l:/l : ハ: : : : :l : : : :. |: : : : : ' : : ' : : : : : : ': : : : /: : :_/;斗:/ .l:l: : : : l: : : l: | |: : : : l: : : l: : : : : : : l'" ̄/ ̄: : / l/ ト、: : : :': : : |: | |:|: : : l: : : l:l: : : : : : :l : ;ィア尤圷 / /-l:ヽ: / : : /l:.| l:|: : : l: : : l:l: : : : : : : 人{ l しl} f沁ミ//: : : / l/ l:ハ: : :l: : : lハ: : : : l:',: :{ 弋zソ 弋リ'}:/: : // 仕方ないか。 l' V: l: : : l: :',: : : l: :',:.l 、 /:/:/l/ 丶 : l: l: : ',: : :l: : :、l l:/: | 陳敏は寿春にいる揚州都督の劉準殿に任せよう V:l: : : : \:l: : :l ヾ /: : l:| V:ハ: : |: : : : :l ⌒ .ィ: : : :|ヾ V ∨:ト、: : : ll> _ /: : : : : | /V、 ヽ : |ゝ /` ー ' |:|l : : :l: ' _/:i i:i \〉:.l l\ lノl: : /l/ . イi〔|i:i i:i i:i i:iヽト、 {、i:i\ l/ . ィi〔/////\i:i i:i i:i i:i i:i〕iト∨i:i \-、 |\_/ ̄ ̄\_/| /\ /\\_| ▼ ▼ |_/ / /\ \ \ 皿 / ())ノ__ ○二○二⌒/../ 御注進! / /||(二ニ) (___/../ 几l ドノレノレノレノレノレノレ γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0 l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || (´⌒(´ __ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;; ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陳敏謀反を知った東海王はこれを一旦放置した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
809 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:29:26.65 ID:hFSuBoob0 【紀元305年11月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陳敏の反乱と前後して、洛陽でも騒ぎが起こっている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
810 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:30:42.38 ID:hFSuBoob0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V 謀反騒ぎがあったんですって? : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ ....::::::::::::::::::::::` 、 : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 晋 成都王 司馬穎 ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, はい。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 立節将軍の周権という者が ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, 羊皇后を復位させて平西将軍を自称しましたが…… /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ 晋 左将軍 盧志
811 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:31:29.31 ID:hFSuBoob0 /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) | ……粛清したので御安心下さい | :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: ヽ________________乂 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ヽ::::::::';'' l|_) _ ィf´__ノー/ `Y⌒Y⌒ヽ∧ .∧/⌒ ̄ | 八 `Y^Lノ/´:/ i: : : :|: : : :| \∨L_入 .」 \{_/: : |< _乂___j: : :_乂__ _\|: : (__ `、 (_ソ ( ): :|三≧z_  ̄ _z≦三三|: : : | | 〉_fア O/|八 : :|//////////// ノ: (⌒)∨( /: :_l: :个┘ /  ̄ ̄ ̄ ̄\ _/o: : : |: ノ: :, .//(:|: 八 / | ⌒ア: :/: :j/_ 、 ‘, /: : : :人: :个 L_ _|_/ : /__ノLノ :\; |: :( ):,(\| ̄ 7 ー----‐ ∠_/<´ }: : : : :| |: :/ : / `ア´ ,/⌒>(⌒\/⌒'ト、 、_/_).∧:○: :! ∨: : :| (_L// イ >、 \_∧ \ \ | : i : : ノ 晋 皇后? 羊献容
812 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:33:44.52 ID:hFSuBoob0 ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ もう羊皇后も粛清した方がよくないかしら? {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ....::::::::::::::::::::::` 、 ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 先の情勢が読めません。 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, 廃位に留めておくべきでしょう /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 十一月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 立節将軍の周権が羊皇后を復位させ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼女の命令を受けたとして平西将軍を自称。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、洛陽県令何喬の軍勢に殺害され、羊皇后はまたも廃位された ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
813 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:34:13.99 ID:hFSuBoob0 |┃ |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / |┃ / `ヽ. 一大事ですっていう!! |┃ 三 ./ \ ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ ....::::::::::::::::::::::` 、 |┃三 | |ヾ___ソ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂
814 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:35:32.25 ID:hFSuBoob0 【紀元305年11月 晋 冀州 黎陽】 ,.ィミ、 /彡巡} ィ彡' Y イ _,,...,_ /} '"rX二〉! / jY彡ミミヾ〈 \__人_人从_人_人从/ _,. ィベ _ィヘ 入_!/'/' ̄マミヽ _) (__ /: Tヘ: ヽ':`イィ/;'/ // ̄ 、'イトマヽ ) 鮮卑の騎兵が! ( ノ: γfァ┴-/イ'/ / 、 .:! ヤ`  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /; ィ´、_>=,イ// ル! ∧ 込 ヽ:.:i:/ } /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ノ: { ヽィヘ イ巛'{ /!.' ヘ ∨, ┴-、f \_人_人∧从_人_∧_人_从_// `ー,≦┤∧"{iリ ./:;:{、. ヘ / ,. -- 、} ) > f:´メ /'" ‘, / :;:;:;:ヽ、// ! ! < 黄河の対岸にッ!! > _r:'"〈/ ‘,/ :;:;:;:;:;:;>;ヘ / ト < ( _У⌒' ‘, :;/´ /,イ' 、.,.,ヽ',.ィ〉 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ > ./ / / `ー===イリ ヽ\"`` ノ ト、 __ /} __}心{ : : : ヘ / / / メ:廴 ̄ ィ彡>∠《ヾ,x' }ニニ〈 \ : : : ! ‘, / 入_メ; : : :ヽ, 彡f:;:;ハ,. ,ソヾハヽ _ ,仁ニ/\. \: : : }/ / / ヘ: : : : > ノ:;:;〉二ヾ’/.!i ,ィ‐'、 |ニ'/ \ `ヽ、_, -、_,. < / ,'{ : : 〈 /;:;:;:/ :ヘ/ / ! xィ_,.ォ}=ヘ lニ' { `ヽ、 //¨、∨_>" ,. i i: : : :〉 fr¬こi:{ヽ/レ メ ト、 イ'/ ヽヤニ、ヽレ ハ LT二fチ/ 二/ }.マ: :f ヾ´:;:;:;:;水才.: \ヾヽ) /二ヽハ∨ i.:ノ {ニ{ ヽ | !' / /,. .! マ;i;! 〈;:メ' / 、 /ヾ´ .{ 、r K'イ ∨/仁、マ! \;'; ! .!/ ,:;:' !ミ マ;! ,.入; / ∨ / .!ヽ ≧彡 \__,ゞ三≧.i `ヾ;.! .! ,:;: /∠ミヽ イ:;:;:;:イ' i ! ,ノ / .λ \圭' :.:. | ヤ: ヾニ! ./ i ! ;:; λ'ニニ∨ {;:;:;:〉、\i ! / 〉 佳ア、_、ヽ / ,. ヘ:.:.:} Y . . / ヘ ト、、 ヾ ,i;i;「¨¨´ !:/'i \ ` .,_L_,/ /Y iア/`ヽニーr'",.∠ ヤ:!./ . : :/  ̄ ナ≧イ\ /;i;i;! ノ《:;| ` .,_ ∧_,. ィ } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こうした状況下で、鮮卑段部の騎兵が黄河流域に姿を見せる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
815 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:36:09.31 ID:hFSuBoob0 【紀元305年11月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 安北将軍主簿の祁弘 | ヽ____________乂 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 王浚将軍の命により援軍に馳せ参じましたっていう | ヽ________________________乂
816 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:38:00.89 ID:hFSuBoob0 /二二Yニヽ / ( ゜)(゜)ヽ / ::::⌒`´⌒::::\ | ,-) (-| ,┤ i〈 、_____, 〉 / / ! ヽ\+┼┼+/ / 我が騎兵の力、存分にお見せしますっていう __/ ヽ `ー‐‐'´ / , -‐''" i \ 人 ニヤニヤ -''~ | \`ー----‐'´! iヽ、 ヽ \ / i `ヽ、 \ 丶_/ | \ ヽ /O \ | ∨]::::\...:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./::「)::::::::| ∨]::::::,≫‐:.:.:.:.:.:.:.:.:‐≪]:::::::人 __冫/_:.:.:.:.:厂l:.:n:.:.:.:.:.:.\/:.:.:ハ 〔_只__〕:.:/::/:.:.|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.厶 _,, イア:.://:.:.:./:/:.:.://:.:/\:.:.:.:.:.:.:√`丶 \/:.:|//:.:./:/:.:.://:.:/ __ ∨:.:.:.:/ハ:.:.:.:.:.\ /:┌く:::/∠_/:.:.:〈/:.:/ ´ ∨:.:/:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.`、 /:.:.:.:.:`I爪:.:.:.r¬禿/}/ ィ禿¬y/:.:.:.リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.八レ\|{ 弋ツ 弋ツ/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |:.:.:.:./.:.:.:.:∨:.:.∧ '''' ''' {:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| ∨:.:|:.:.:.:.:.:.:.\:.:込、 - - イ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:./ リ \{\:.:.:.:.:.:.:.:Υ > _,. イ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( >-ミ:.:.リ __/〔} _/\|:.:.:._/⌒^ / }/ ∧__/Υ{__/\( `、 / jニ{// [廷_] // }ニj/ \ 人 /ニゝ--イ⌒ト--くニ{ 丿 }T"⌒7ニく___」ニ八___]人 __/ 段部 段務勿塵の子 段匹磾
817 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:39:20.91 ID:hFSuBoob0 . '´: : : : : : : :`丶 /: : : : : : : : : : : :|: : :\ . //: ::/: : : : : :| : :| : : : : \ <://:/:/: : : : : : : /: :/: :|: : : : : ヽ.__ ∠: :| レ'_ >ク: : : イ:/|:_/」: : |: l:\ノ //: :レ'´ イ斗≧/ 丐</:/:ハ: :ハ これで戦力は確保できました。 .ィ{7 /ク《 辷ノ 辷ノ》彡/: |ヽl: | . / |l ‐'イ: : マ__ __'__ ノ: : : / : |/ 私は先遣隊を派遣した河橋の攻略を目指します . _/l l〈 |{: ト-- く { | -=ニ -‐/// /´ ', ぃl `ヽー.}>`ニ´ r<ィ-‐ ' / レ<,-、___ -‐_| ヒ'く .〈 _ / ヽ\| l {‐-_-‐| ` ー- 、 ` ー- 、 ', |l '、 「―― / //ハ . `` - 、 ヽ ' ハ\\ハ ┼ / ///| /: : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : 、 . `` l ヽ`ミト ゝィ= '´ _// | /: : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : . .、 {: : : : : ◎: : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : : ヽ 晋 平昌公 司馬模 乂: : : 。s≦三三三三三三三≧s、: : : : : : :} 〈范陽>‐¬ ¨  ̄ ̄ ̄: : :ヾ三≧s。__;ノ }イ: : l: |: : : ;\:_\:Y: : :ヽ: :/: : : 寸 |: l: : :l: ヽ : イム==x:}: : : : }/ヽ : : : } |: ヽ:xzヾ---′乂ソ‖: : :/_ノ l: : : イ }: : ∧リ /:/ : :{__/: :/リ 私の軍勢は段部の騎兵と共に滎陽を奪還する .l: :::|:::ハ′ | l : :/: /..イ |::| l: :::|::l从 _ | {: / |Y l:::| ヾ::、 ヽゝミ \ イ人l-=l |:::| ヾ::、 {{o冖¨ ̄ / :\::| ヾ::、 /}} / : : : : \ }:::l / : //  ̄/: : : : ::≫": ‘, |:::l {{ : //o/: : : : :≫": : : : : :∨ ヽ:l 晋 范陽王 司馬虓
818 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:42:07.39 ID:hFSuBoob0 .'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 .'::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 |::::::::::::{::::::::::::::::::::|\::::__!:::::::::::::::::::::、:::::::、 |::::::::::::::、:::::::::::::::::-‐ \:::::|、:::::::/、::::::::\:::::、 |::::::::i:::-―、:::::::: { ,ィ芋云ミ }/::/:::|`T⌒ー\::、 .私はここで兵站を預かるけれど、 |::::::::|:::リ斗、ヽ、:::{ ' 乂_ン }/::::::| }::::::::::::::::::::、 まずは長安攻めの態勢を整えるのが第一。 ノィ::::::|/、 辷ン  ̄ ,, |:::::::|_ノ:::::::::::::::::::::::、 />、::::ム ,, |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::、 .西征は東海王殿下と合流してから。 //  ̄:ム ' __ .|:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::、 | ̄| |::::> . ヽ-'´ / |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 .分かっているわね? | | |:::::::|:::::> .,_ イ |:::::::|\::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | |:::::::|::::::::|ア /`、 .,' :::::;' xへ::::::::::::::::::::::::::::::: | l / ̄|::::::::| ん' } ./::::::/〃 \::::::::::::::::::::::::: | | ' j ::::: | |7 , ./::::::/' / 了:ー / -―‐-ミ \ \ , /:::(O):::::::::::::::\ ヽ 晋 征虜将軍 劉輿 / ..:::,、丶`  ̄ ̄ ̄ ヽ ',_ , {/ { \ ヽ: ', Vヽ ,' :| ∧ {、 \:―‐i‐ i //〉 :| i/、、\ \__|__:|_ : : ' / i :| /| \ 〃う刈 》i |): : :K | :l ィ笊_ 乂ツ |i | : : :|∧ | | l :爪 乂ソ , || |: : : |/∧ まずは東平王と劉喬殿を倒すのが先ですね。 | | | 込 , 从 |: : : |∨∧ 八 | 个 ` イ: } |: : : | `⌒ 劉喬殿に捕らえられた父上も奪い返さないと ヽ| \|: : : :≧ー |/:| |_: | :| |: : ;>rノ^|:H /:/| √/ ̄ \ ∧ |7: :._/_ |:. | /:/ , / / /⌒ヽ / | 、 {:{ F¬ 、 \ヽ:/ { /| / i . ,: | } r人\ヽ ∨_, /: |' / | { :| | {/ \ ∨/ {_/' | 晋 征南司馬 劉琨
819 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:42:41.74 ID:hFSuBoob0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | ようやく決戦 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< ここから東海王派と河間王派が全面衝突する。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< .若干推測も入るが、 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .戦の推移を紹介していきたい | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
820 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:43:31.68 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 冀州 鄴】 ;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; '';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; ';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ \ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / .\ 皿 / \ / .\ / .\ / .\ / .\ / .\ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 十二月に入ると、平昌公と范陽王の軍勢は鄴を出発 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
821 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:44:35.99 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 司隷 河橋】 / / ヽ、 . // / \ . ト= / / | ', r彡 /. / / _V{ l > . Y ./ // / |. | | |「ゝV | |r=====rュ . { .l/  ̄l ノイ いィくj斗 レ}_r‐/:::::::::::| ̄ |_ ∨l{ | | ヽ`Y {7 |;;;;;;;;;|::::::::::::::∨;;;;;;;;;;| 戦況はどうでありますか? ィ>‐ヽ l >ミ_`> `i厂{ :::::::::::::::∨| ̄ イ///////レ^>、ト、 l | / ∨::::::::::::::::リ 河橋渡河作戦の進捗は? . イ)/////////////∧レ'ニ _ / 入:::::::::::/ ´ /d////////////////∨/\__ ////\/ イ/////////////////////\//∧ ////////ム //////二ニ==‐、/////////><_>ク/\/////// , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ ここを突破すれば洛陽は目と鼻の先。 .l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 敵軍の抵抗は激しく、突破には時間がかかるかと _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 平昌公の軍勢は河橋を攻撃。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鄴から洛陽へ至る要衝、黄河の渡河地点の争奪戦である ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
822 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:46:03.90 ID:hFSuBoob0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _● ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ●滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 ○安城 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 一方、范陽王の軍勢は滎陽を攻めるべく黄河を渡河 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
823 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:48:16.36 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 兗州 廩丘】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/ ..\_| .|_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | ./ \ | | / \| .| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/\\_| |_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | . / \ | | / \| .| | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 手始めに廩丘にいた東平王を攻撃 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
824 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:49:20.86 ID:hFSuBoob0 __ /:/.:: .: \ /.:: .:{.:: .:: .:: .:\ '.::{.:: :.、.:_.:: .:: : ) {.:人.:: .:(.:: .::ー.:: :\ 人: {:\.:: .:彡イ⌒ヽ( >'"  ̄〈 ̄{^ヽ 私は包囲が完成する前に封地へ逃げる! r〈l 〕、 } } 〉 /_ }_ {. . .l //\ 早めに大人しくしてりゃ命までは獲られないでしょ!! ∨::::::\|____}/|ノ\::::\ ノ:::::::::::}コ___|:/| ` ::ノ\ .さよならっ! /- 、:::: イ_竺竺竺竺:〉 `r ヽ / / 人 / | ヽ \ ゝシ / イ / ∨' | i ヽ / ノ / / | | } / / ,: / _ノ { {: } /⌒Y⌒uヽ 〈イ/ノJU / __,/\_____)'  ̄ ̄∨ / /(○) (○)ヽ ∨ / ̄ ̄、 V / _ /::::⌒`´⌒:::: \ i / ∧ ∨スタコラサッサー /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | 晋 東平王 司馬楙 .,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ 『晋書』『劉琨伝』によれば、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 范陽王と劉琨は共に廩丘において東平王司馬楙を破ったとある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一方、『晋書』『宗室伝』は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 范陽王配下の将軍田徽が東平王を撃破したとしている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ いずれにせよ、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 形勢不利と見た東平王は廩丘から程近い封地の東平国に逃げ込んだ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
825 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:51:39.35 ID:hFSuBoob0 , '" ○ .i ./ / __.リ ., ' /,. - '" 范 陽{、 , " ./",>'7"i~ ̄| ̄~V ./ ムi": : : iLム: :./ii-‐:}i.V ゝ..,,,..彡": :.{: : : ,ムzェミ/ 灯/:',ヾ、 x\: : :.f`キ: : 弋リ `'t: : :! .i .,.,'.'ハ{\ ト、_V: :.ハ. ノV: } 次はどうする? .// .{ .{ .` s、~.V } _ ´ / レ" // .ハ .', z.┴Vミxi ̄ ../f ヘト' ./":::::::r/ ̄~.Y .i i ./:::::::::.‖ .ト, {v{ ,>ラ::::::::::./f,' ,'.\,_ \:::::::::::./ `! i} .ヽ~ア / _ -‐\ \ \ `7T" ..,' .," .}~~ , -=二ニニニ=-\ \ ヽ _ -=二 /ニ=- \ \ ヽ ', /二二 /' i \ ヽ \ ',_、丶´二ニ=- / l \ \ \ ヽ --=ニ二 ̄__ |八 |\,ィ==ミ 、 ∨ /:__ `、 -=二二二二 東海王殿下は劉喬軍に足止めされています。 .i |-‐\ |〃 r ハ 〉 `、 ∨⌒ i 、  ̄ ̄ | | ,ィ=ミ\ `¨ `、 ( ノ人 \ 田徽殿に例の突騎八百を与えて救援させましょう。 .|i 爪 vリ __、 〈 ヽ \ 八 ハ ' \、 \ \ 我々主力は滎陽と許昌の奪還を目指すべきです ヽ 込 、 - / \ \ \ | 个 ィ / ' \――― ミ | | >‐ ´ ハ / / ――=彡'⌒ヽ __ | | i 八 / '// / ' \ / ∧、八 |{_// / ' , i '⌒
826 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:52:14.13 ID:hFSuBoob0 ,ィ彡 ,.,、 /;イ'二x ィ;fr二x ,、 ,ハ ' イ、廴ハ ,ハ 彡{_i、_メ .| ヽィ=xl ,ィ:べ-;ュハー、 _,.ト、、込ヘ_,. -┐ ,. -ヘ┘ート、 ∧i;//,.斗、/: : /‐┴‐トヾ, _≧斗''"ヽ\ _/ |:ヽ: /T二ヾ:、 ィ;∧ ハヾ' /: イv_,、_ 」_iハ,.,.,. 、_ヾミ`゙` ヽ.Xヘ i : : 「 !L:斗'ソ { !\、 ー-廴_/_,ソ、エ7゙ ィ彡゙' .: //'ヽヽ', .!: : :┬-,-'-L,.,.イ; ,. --=-、/;|-‐┤ーヘ\ィィ .:.: /' マ| ', , -=、.>-廴ィ-/ / _{__,.ノ゙`/: :a:´;、:o: Y\\_ .:.: / `¬ _,イ 〉 _{ ノ_/i二才:o: :i_/,. ´ /イ ./:/; :/: : ヽ:{ ノ\ー ̄ 二 ┴--‐'"<_/ / 人 ゞ: : :fニ>/ ,/ //ミ \ : ´:/}: : :_:_:」゙:´ \\  ̄i ̄フ´ / //} ヽ ヘニ//.,ィ/ // 廴 ヽ' L:/ニ/ :.:. 、 \\i_.ノ"゙´ ィ、 、 ,. ./// {ヾ┬r -!ニ i/;';f//i `t‐ ┬f'' /ニ/ ゙ ヽ ヽ-/ ,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈 / / \_! l .У/;';'イ''" ! ヽ 、 、 \_| !こУム 、 ', .:/ イ /:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ i´ ! i¨ヾ''{;';';λ \ ヽヽ ` ‘,', `¨¨´ ヽ、 i/'" ! ,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i} |. ヽ\ ノ;';';八 ` 、_ ヽ\ _\ ヽ | / У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~ .} ./´ ̄ ̄./イ/ ,〉 /イ:i:i:i:i:「 ̄ ¨¨  ̄ `ヽ、゙ レ' __/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i! i ハ / r─'" /ヾ;i:i:i:i:i/ /:i:iヘ. | /:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ ノ _,./ / / ハ 辰¨ ̄ 〈. /:i:i:i/ /:i:i/‘, Y /イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\ ノ ノ ヽ { `ヘ. ‘,\ r':i:i:i∧ }:i:/ .i:.:.:i′ jli! ノ !、i / / .i | ‘, ヽ ハ ヽ { :i:i:i:{ ヽ /:i:i! f:.:.ノ ilil'\ヽ | !ヘ/ i .! ' } .ノ /'┘ :i:i:i:\ 〉 ./`:i:i:' _,ノ:i:i:| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 次に范陽王は滎陽へ進軍を開始。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j それとは別で田徽に突騎八百を与え、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉喬軍によって蕭で足止めされていた東海王を救援させた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
827 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:53:09.15 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 豫州 譙】 :;:; ,ヽ i.! ヾ;lil! .};i;「´ 〈 ;:/ i,.┴z彡,  ̄ ∧_!ノ/7、メ゙ .{{ '"f'’i !/,i i',ヽ>、ヾハ ./ / /´ ̄,./'⌒ヽ-、 .!:.:i. { 7¬;', : ヘ、 >' ヘ!k , } }a l. ! _,.zx、、 ' /八i。 _λili-、ヤ:i. У/iヽ:'ノ'チ、ヽ=,ォ=ハ ヾ; r) .// ,! .| | 彡'´>'"ヽ r/´ト、:、:ヾ:`:>=彳/_:`ヽ:.、L': :!レーァィ彡ヘ !トx ー-`イ`/ヽ/ イ | | r',、_,.才=, ト-ソXaヽ: ミi-‐i'"巡ぇl-':.:._z彡/彡' ' \ v/ヾ / `` ー‐'=≠;:;:{ ! !_/Xゝ='、リ:/ヽ从∨、 \:.、-=ノ \、-彡' /ヘ. \ . `ヾ:.:.:.:.:k';:;:;:;/ ∠!ヘY∨-‐''"i才-ヘ1 ヽ寸、i - _マヾ゙ ; 7ー- _/__/ヘ_≠=;、Y .\、 ヾ:!./:イ 〈: fゝイ才¨ ̄./イ/┴!` ヽz⇒、≧ /: ヽ ' ,/  ̄/¨7/ ヾ  ̄ゝィ ヽヽ 、∨ ハ 才/〉':≧メ ||./ ; /イ;i>イ 、:/ヘ メ /'" .:/i \、 i > ヽヽ_,∨リ,,. -、ニ:Y :/!゚:ヽ:,'; ; ' '入 ! /べ;i;{:.λ; ヾ_ヽY_ /' / ,ハ ヘ、_〉 }: ≧三彡<、ヘ: !i;りヾ:-ヽ/ゝr '゙八`ー≠'" :;ik/:.:.:T゙´ヾヘY ヽ、 ヽ \ /'.ノ! : . : :';.:.ヤ : : . : . . ,. -‐_ォ八 _,. Y:∨´`〈λ:iノメ゙ ∧ ヽ :.、 :.. / ハ:.:.:.! l lヾ`ー 二/ヾ´.イ、 : . :.i:.:.ヤ : . : : ./ /:}=;へ-イ:/ ;!`// i.|il!.!- '" ヽ\ 、 - 、 / /.λ:.:.:v, / .l l ヾ 7/¨,.. ハ. . : .: : : . . : . . -`∨λ:L:_:ヾ才メ´,i.!ヾL!il_!、∨ \ ー--,'べ / iー-ミヘ | ! .//'"_ _ | : : : . : . : ノ:/:トヾr: ┐!メ ;' .!| 爻ヽツヘ∨ ヾ` ーイ=イ , 八 ヾ:i ,′ :,/イ:..´ ! //:i: /:>ハ/_:_:{; ィ .|| `ミミx ヽ>、 f ヽ` 、 } ,}/ .ハ レ .:/´ ` ヾ、. .:ヽ :_: : 才ヘλ: ; ヘ' || ヾミミ ',/ \ ゝ、 \∨ ヾ、:.:.:.:', !: : : :{ }`.:.:} i : T: : / У´ ヘ.\!! ,-ミ爻 i ヽ ヽ. }、 ) .:.Y ',:.:.:./ . . /:.:./ . : . ゞ:、!:_イヾヘ' \'; ヾ、ヾ:.:、 ミ爻,ハ \::. :ヽ ヾ:.:/ : . ノ:./ . : : . : . : : : . : . . /ilililiア、_ノヘ\! ト'f _',、ヾ、才≠爻_,. ー、:.:、 }:.:! : . \__人_人从_人_人从/: . . ilil/、ヾ ! i ヾ`¬.\- ヾ, Y/ミ{ヾイ }:.:.ヽヾィ : _) (__. : . '"ヾ:.:. ヾ\ヽ ヾ:. ヽ\ 入ー_ 才`} : . : . ノ:.:.:.:i : . : . ) 貴様らどこの兵だ!? ( . ヾ:.. `f¨¨\ヽ ヽ\ ヾゝ _ 〉{ : : : . . :` ー ' : . :  ̄ ̄) ( ̄ ̄ `!ーイ ハ '; ヽ\ ', 〈 : . : . . : . /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ヽ \ ヽ :.{ `ー 辷_ソ }, 入 廴 :.Y ヾ/ ヘ :.ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この軍勢、道中の譙で劉喬の息子劉祐の軍勢と遭遇 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
828 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:54:43.44 ID:hFSuBoob0 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < 退けッ!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 退けッ!!! ( イ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ¨´`''< ̄⌒ー---''´ ̄ ̄ ̄ 二ー-ミ、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ 「ノ ヽ / / ̄`''ーz>x _rー---ミ ,r< ̄ ̄ , i/ i |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ̄ ̄`ヽ _. イ´ `''ト、\ ./ ̄:.:.:.: `ヽ ≧≫-ミ .辷ミxー----ミ、ヽ|:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ、.ィ≦二アアア ̄ ̄/ / ヽ \`7⌒¨⌒ー< ̄ ̄Y´ ̄ ̄7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i . ∠__\__/ ̄ ̄ ̄` ≧}イ:.:.:i!:.:.i!:.;、{ /:::::::::/ /, ' ./ / \\| ムヘ___r―― 、\ \:.:.:.: i:|:.:.:i:.:|!:.:.|!: V ー-、  ̄ `ー==≠ `''<::::廴// i | \ Y } 寸/ \ \! \:.从:. 川|:.:.リW ./ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これを撃破。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉祐の軍勢は潰走してしまった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:57:55.75 ID:hFSuBoob0 【紀元305年12月 晋 豫州 蕭】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 范陽王配下の督護田徽と申します。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .主の命により、東海王殿下をお迎えに参りました。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .急ぎ西征の御支度を 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: | { { i| } } リ { { {マ i|∨ } } / Y ; ==-ハ{ ∨i| マ -==ニ ' /}′ マハ il从斗≠ミ Y ∨斗≠ミx }i / / }∨ 小. じr沁 じ芹心 }i / / | マリ从∧ V辷リ 弋辷ヒリ }i } / / | ∧ ' }i / /ト これは、范陽王に助けられたかな }ハ 小 ' /イi i}/ /i:i:i:i:i:i:i〕iト ノ ∨ {込 _ __ } / / |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ∨ i{i:i:i:i:i> 彳从 /}/ i!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ∨ i{i:i:i:i:i:i:i:i{ ≧=≦{、ヽ ノ } , i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i Y {i:i:i:i:i:i:i:i} ,{ /ノ.イ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i {i:iYi:i:i:i:i:i:i:j {ー―:/ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王はようやく自由に動けるようになった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/06(月) 23:58:53.10 ID:hFSuBoob0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ●滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 ○安城 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『恵帝紀』にある十二月の記事によれば、 \ヽ、 _ , イ!::/ 范陽王の軍勢は官渡に至り、石超が駐屯する滎陽を攻めた / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:01:06.07 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 司隷 滎陽】 ┃ ┃┃―― ‐ ゙, :::ト、_、__( ,, イ-‐'', :::) 〔、,,,__゙、;;,,,,_,イ :::l:: ゙゙y'" ┣━ ―‐''''''' ゙、 ::/ ゙l '' ::) l :::i :::::ト ::::f゙ / ::ハ :::::γ个= ,,,__,イ ┃ --‐‐''''''"" ゙, :::l j ::/ | :::゙i ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,' ┃ ┃┃ ゙、:::!、 ( :::i゙ ヾ-;;, ::!、 :::j、 ,' :::/ | :::::ノ ゙,:::::/ ,' ..━╋━┓ ‐''"_,, ゙、::| l、 :::ト, "" ゙''‐''゙ i ::/ ( ::::イ /:::/ ,' ┃ ┃ ‐''"_. | ::| ゙;;;;;' \从/: ,' :::,' ゙i ::::| (::::::>(´⌒;;) ┃ ┃―'''" ゙;;;;' \从/ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;) ┃ ┃┃ ;;∵.,"' \从/ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;; ..━╋━┓ \从/ / ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒゙;; (´⌒;; ┃ ┃ ''"∴::. // (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ゙;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;; ┃ ┃ ''" :// / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;; // (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━ // (;;;⌒`) / ;;;⌒`)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃ ┛ /:. 〈 ̄`ヽト、........〕\ ______ ト、 \_ソニ7´ ̄厂{^''〜ヽ、〔 ̄ ̄``ヽ、 了 |....ヽ/:.:.:.:,′:. 人:. `>─=ミ、、 ‘, ( |...../:. : :/:: / : :}~''┬……‐、 \/「⌒〕 ) r‐‐し' : :〆:. イ:.:.:.:.:.:ハ : :ト、:.:.:.:.:. : \ト、 \_廴/> 石超軍に宣戦布告だーっ! メi:∨-=彡'"^\:: : :厶}ハノ、 ',:.:.:.:.: : Y:| \ /ニ . /i:i:i:i|:. : :| : :ト、 : :`ヽ、イんハ∨:: : :i: : :|.:| )/ニニ 文鴦様が相手になってやるぞー!! .ん斗r、|:. : :| : :|イ >‐‐┘乂ソ リ:.:.:.:.:|ハ: }イ /ニニニ 人i:i:|⌒|:. : :|:: 坏んハ _、 'ー‐ァ'^リノ' /二二二二 とつげーき!!! `¨ 人 : :|\{{、くソ′ /_r‐〉 / : :i//二二二二二 \{:. 小 /ィ'^ / / i//二ニ二ニ二ニ二 乂从 \ ` ー‐''´ ,/ : :{ /二ニ二ニ二ニ二 厂∨_>''" ̄厂{:. : :| {ニニニニニニニニ |i : :|/ \ / ∧ : :∨ニ二二ニ二ニ二ニ 段部 段務勿塵の子 段文鴦
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:01:46.42 ID:V0wRZ6K/0 / l _\ \__人_人从_人_人从/ ./ \ /, -'" ヽ 、 _) (__ l/ , -'" ─-ミ |//, -'" ̄l '\l ) 文鴦だと!? ( / f´ ̄ ̄`丶、l, -'" ̄ ̄寸 | ヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ Y / ,> <l ハl / /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ∨ / l-─‐- 、 , -──- .l V |V-、l ,ィ示心ミ ,ィ示圷_>.' l} | {⌒ハ Vzり Vzりl .l | .鮮卑の騎兵を前に野戦は下策とはいえ、 | i\ー、 l ,' l | 兵力も兵糧も足りない状況では滎陽に籠城など不可能。 / ', ¨ 、 { { | .丶 ⌒ イ {l ', もはやこれまでですね / / ,| Yfl> _ <Y| {l /| l|:::::::::Τ。:::::::八 {l ', \_人_人∧从_人_∧_人_从_// / / ,ィニ,' ハ:::::::::::l:::::::::/ニハ {l ) > fくニ/ l .'。ニ:::::::|。::::/。_/ ', |ヽ .l ', < 勝てるわけねぇッ!! > < ( 晋 北中郎将 石超 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ /フY ヽ /(>)(◎) ヽ ; 石超将軍! /⌒`´⌒:#;; \ | -)___(-、 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ お逃げ下さいっていう!! |#; |!!il|i|!li| l | ヽ \ ・`⌒´ / / :##;; ヽ 敵騎兵の突進を止められませんっていう!! /` .`ijー─‐'"/ / ̄ ̄フ\ ノ / / ;/ / / / / / / ・. / / /;; / ∠_,- ⊂二⊂ノ / /;; (__/ ∠__,- 丶 ⊂二_ノ (________ヽ
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:02:15.67 ID:V0wRZ6K/0 ,, . / | /| /| . /:::::i /::i |:::::i /::::::::i |::::! .i::::::i . i::::::::::i i::::i i:::::::i . i:::::::::i. i::::i,/i:::::/' . i:::::::::i. i:::/::::i:::/ . i:::::::::i i/:::::::i/:| . i:::::::::"::::::::::/ i:::::::::::::::/ :,: :(::) i:::::::::/ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, i::::::::i (:::::::::::::::!' (::::::) . i:::::::i ヽ::::::::';''' ''~~ 。 . i:::::::i τ'::/ .;: i:::::::i )/ . i::::/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: ,,. ,. (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ _,,.r':/ /::| ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" /'''"´:::::/ ./:::::::| ヽ::::::::';'' ./:::::::::::,,.//:::::::/ /:::;.r''" /:::::::/ '"´ ./:::::::/ /:::::::/ /::::::::/ |:::::::/ i::/ i/
834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:03:23.20 ID:V0wRZ6K/0 .. /⌒i _,,..、 .| / ,..-、 l l | /´ l,、_ノ ./⌒i | i' '´_,,、 _,,..、 .| / ,..-、 .| し''´ 」 .. /⌒i l l | /´ l,、_ノ , | ,,.-''´ . _,,..、 .| / ,..-、 | i' '´_,,、 | .| ,、 r‐'l .r、、 l l | /´ l,、_ノ , .| し''´ 」 .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | i' '´_,,、 | ,,.-''´ . ,│ ゙l | |/ l゙ .| し''´ 」 | .| ,、 r‐'l .r、、 i ゙l,,ノ '"│ / | ,,.-''´ . .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | ´ .l゙ l゙ /~'i | .| ,、 r‐'l .r、、 │ ゙l | |/ l゙ _ .|ヽ ノi \,l゙ / | .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; ゙l,,ノ '"│ / .r' / / ヽ, .| | /ヽ,, ./ .|/ │ ゙l | |/ l゙ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ´ .l゙ l゙ ,,ilr'" ヾ \ .|ヽ ノi / / :l゙ ゙l,,ノ '"│ / | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ \,l゙ '″ \ノ ヽ, | |, /ヽ ,,,./ _´ .l゙ l゙ !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ヽ ヽ | 'l~-ノ ../ .i}′ / ;;,! ., \,l゙ /;゙;;;;;;;;; / .l″ ,ν \、ノ ヽ,,ノjヽ ノ " ノi ` i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il l′ ヽ, 丶 ヽ,, ヽ l / ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ ___/ヾ ノ .ヽ, /./ l「 .../ ;;;;;;;;; / ,,il″ .´  ̄ ̄ ~-:;;:; \,.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;./ .,. _ /″ _/ ,,ノ__ソ_ ) ,lゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ ./ ,r'./ ., ._/;;;;;;  ̄ ̄|~ .〃 ./l 、〃 ,ir / ;;;;;;; / .,〃 .,ノン′ .,,ir'" _/丶;;;;;;, ┏─────────────────────────────────────────────┓ __ _,. -‐' ¨´ : : : : :::::::::::::: ,,,,,,, ___ て_,_` `ー<^ヽ : : : : : : : : :::::::::  ̄ _,,,,,,,‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、_ イ⌒ー " ,.( ヽ ヽ: : : : :::::::::: ,,..‐'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;) ヽイ⌒r-ー ソ _Lj:: : : : :::::::::  ̄ ー、;;;;;;;;;;;;;:‐‐  ̄ イ⌒r--,, /ヽ:::: : : : ::::::::: ヽ⌒_-ー´" `¨´: : : : :::::: ヘ:、/´ ヾ'';〃" ┗─────────────────────────────────────────────┛
835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:04:21.85 ID:V0wRZ6K/0 / _ -‐\ \ \ -‐==ニ二 , -=二ニニニ=-\ \ ヽ _ -=二=-‐  ̄ ̄ /ニ=- \ \ ヽ ', /二二 / /' i \ ヽ \ ',_、丶´二ニ=- / l \ \ \ ヽ --=ニ二 ̄_______ |八 |\,ィ==ミ 、 ∨ /:__ `、 -=二二二二二二=-‐ ……凄まじい i |-‐\ |〃 r ハ 〉 `、 ∨⌒ i 、  ̄ ̄ ̄ | | ,ィ=ミ\ `" `、 ( ノ人 \ |i 爪 vリ __、 〈 ヽ \ 八 ハ ' u \、 \ \ ヽ 込 cっ / \ \ \ | 个 ィ / ' \――― ミ /: : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : . .、 | | >‐ ´ ハ / / ――=彡'⌒ {: : : : : ◎: : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : : ヽ __ | | i 八 / '// / ' 乂: : : 。s≦三三三三三三三≧s、: : : : : : :} / ∧、八 |{_// / ' , i 〈范陽>‐¬ ¨  ̄ ̄ ̄: : :ヾ三≧s。__;ノ }イ: : l: |: : : ;\:_\:Y: : :ヽ: :/: : : 寸 |: l: : :l: ヽ : イム==x:}: : : : }/ヽ : : : } |: ヽ:xzヾ---′乂ソ‖: : :/_ノ l: : : イ }: : ∧リ /:/ : :{__/: :/リ l: :::|:::ハ′ | l : :/: /..イ |::| 後は劉喬を倒せば、西征の障害はなくなる l: :::|::l从 _ | {: / |Y l:::| ヾ::、 ヽゝミ \ イ人l-=l |:::| ヾ::、 {{o冖¨ ̄ / :\::| ヾ::、 /}} / : : : : \ }:::l / : //  ̄/: : : : ::≫": ‘, |:::l {{ : //o/: : : : :≫": : : : : :∨ ヽ:l /ゞ///:-== ": : : : : : : : : : ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らは滎陽を抜いて石超を斬った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:05:25.53 ID:V0wRZ6K/0 |\ / /゙\: 〵 /:;’i| や心乂{ ハ: /「\: | . |_ や仏Y ,ィ゙: : f'V: : :ト..,,ノ:::::| _,,...‐:::~~\_//|: : : V: : :/、;_:`' ミト 、 えーっ!? ,」:::::::::/ ̄/:ノ|: |t‐''゙: :,xく}\|``h、\ト \::::; ’ /: ;イ:.人| x宍[\「 '芯ミ:.}: :i\[ノ -‐ァ' このまま洛陽へ進んじゃいけないの!? V/ 〳/ i:.{: :汽代iノ 、乂ノ价N\} /: :.:/ /\〈-、|/ j: :、: 乂 ,.. ―- 、 ]/〵\_,..ァ゙: : : ; みんな、戦の後のうまぴょいを楽しみにしてるのに!! /: : : : : \人_rf'「l (/V^′^フ 八 〵'゙: : :/: : : : ,: : : : : : :〳 /{ !||!ヘ >-―- く- 〵: :/: : : : :; : : : /: : : : : :_jニ{|j }|::::::::| |::| /∧.〵; : : : :. ./: : : /: : : :了', } ::::::::| |::|ノ_,ノ ╲.╲: : : : ∨::/:.:.:.:.:.:|:::::|:.:.|:|:.|:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ ∨:.:.:.:.:.:.:.|:::/:.: |:|:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.人_ [Y匸]:.:.:.:.//:.:.:.//:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`.:.:.:.:.:.:.:.:|/⌒\ /:.]:.:.:.:.:.://:.:.:.〈/:.:/\:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.\ 」:.:.]:.:.:.:.く/:.:.:.:.:.:.:.:/ ___:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ]|:.:.:]>:.:.:.:ハ:.:.:.:Ν/ ィ卞⌒ }>}/V:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. <[|:.:..:.:]>Ν`\_| 弋ツ 冫:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 略奪の事をうまぴょい言うなし。 \:.:.:.:.{ィ卞ハ ...... /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| \刈{ 弋ン /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| それと、洛陽と許昌の略奪は禁止だとさ。 .|:.:.:.ヽ ... ゙ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | |:.:.:.:.∧ r_、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 雇い主様からの御命令でござい /:.:.:.:.:.:.:丶 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/}/ /:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.> .イ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:._∧:.:.人___ 人:.:.:.八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::八:.:.:.:.:.:.:{/⌒¨¨ニ=┐ \___/ \{ \:.:.:.:.:.:../:.//}:.:.:.:.:.人/ / ̄ ̄\ )_/}/ /八厂 ̄/./ |
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:08:36.92 ID:V0wRZ6K/0 _,. </⌒``丶. _/⌒〉 ´ ,.-‐=roz=‐- 、 \ 「「 7 / /> 7´ ̄ ``ヾ{ ヾヽ /: |/ ′ / l{ ヽ `、 X 〈/|_| { 从 |__ i |! / / 段匹磾殿。 | |', -/‐ \ ´|\ | | |!_ ./\/ _/)__n/| | ∨ __ \ ィ示刈 |、A⌒ヽ/ / 何かと不自由でしょうが、 ⌒{^ヾ{ `| ∨ ィ示 乂ソ | | }ハ ,/ヾV あなたたちの助力と奮戦は必ず朝廷に上奏します。 _「ヾ! V从 ', 乂ソ | |/ ', /i! i! ⌒7ヽ ヽ、 `、 } |:、 ' ,:| | / i! i! .必ず見返りを得られるよう取り計らいますので ⌒`、 `,.>┬z|个:._ ー ' /| | ./|/i! i! >'"7 / / ./ ̄// T>: . . :イ_ | | / {/i! i! / / / / / ./V ̄ ` 、r {: : : : : : : :}j} {/ {/i! i! ___ |:f7::::::`、 ______ /::::::f7| / ̄/ / /.>┐/ /"⌒`、 ` 、\: . : :j} /|ト、Vi! i!/> 7´ 人f7:::/:.:.:.:.:.:.:./ヽ:`丶、:::::f7:| 匸[]匸]:.:.:.:.:.:.:/:.:./:./}:i:.:\f7/ __/_/[:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.://:.|:.:.:.:.\ /:.:_]>:.:._]>:.:.:.:.//:.:.//:./:.:.:.:.:.:.:ハ /:.:.:く[:|:.:.く[:.:.:.∠/:.:.:.:.〈/:∧:.:.:.:.:.:.:.:.|\ //:.:.:.:.八:.:.:.:.:.-―-ハ:.:.:.:.:.≠‐ jハ:.:.:.:.:/:.:.:.`、 どうも〜。 /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.r虍ヵИ/ r虍ヵ |:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:./:.:.:.:.\:.:.:.:.:\::代 ツ 弋ツ.厶イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:. わざわざ断わり入れるなんて、劉琨殿はいい人だね /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:\'''' ''' 厂:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | . И:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:〉 、 , 人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧| 八:八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:/丶 イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / リ _>ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./ { >=≦ 八:.:.:.:.:.:.:.:.:.(__ \_/ ⌒\_厶/:| 八 | |'∧:.:.:.:/\___/ / : : : : : : く/ ∨⌒^| || \(: ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 野戦において、鮮卑段部の騎兵は無敵だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:09:14.05 ID:V0wRZ6K/0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _〇 ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ 〇滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ●許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 ○安城 〇平氏 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 続いて范陽王は許昌に兵を進めた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
839 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:11:12.89 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 豫州 許昌】 /ニYニヽ /(>#;(0 ) ヽ /⌒`´⌒ u. \ | (- 、 | ト-―――-` l ! 劉喬様。 ヽ `⌒´ / /、 `コー /,ノ:::ゝ、 石超将軍は滎陽で戦死、 i 、\ ; 御子息を初めとする我が軍も各地で相次いで敗れていますっていう | ! /__} ; ,-| . |ー-、/ ゞノヽ {_ i、___,l | | ; __ )ソ(___i)---| | ____ 。o≦{ニニ>、 ゝ-i--i´ ; /ニ「_ ̄,ヘ_,へ_r、__ニニ>、_「ト-r‐、_ `-゙ ノニヘi: `^: : : :<__ r': r‐ -'Li__j } } ィi〔ニ/: : : 'i: : : ト、: :∧〉:v⌒ヽ ゝ'¨} / 〈ニニニ7: :__i:_{: ハ{ 斗: : : :ト〉ニニ>、 ∨ / Yニニi: : :_j从:{ ^莎 Y: }八ニニ_} //∨ あの馬鹿ども。 Yニ{: : : {"^ , ハ}: ,: : ≧={//////} jニ八: :込、 r ヽ ィi:i}:/〕iト ⌒V////{ 鮮卑なんて招き入れるか普通 ___//: ノヽ{从≧=-<{i:iノ'ィi〔 「 ト-}_/ニニV //: : : ィi〔ニ7 〕iト┴=ニニ  ̄ { |/ jニニニニ', /: /⌒アニニ/. . . . . . . . . . . . . | i ∧-=ニニニニ∨ {: :.{ /ニrく/. . . . . . . . . . . _| ' |ニ}-=ニニニニ〉 乂入ニニj.:〈. ./. . . . /. . 「 }ニニニニニィi〔 ィi〔ニニニニ/. . V. . . . ./. ノ /  ̄  ̄-----| /ニニニニニニ/. . /. . . . . . 入 __ / ---------- | 晋 豫州刺史 劉喬
840 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:13:35.84 ID:V0wRZ6K/0 <三三三三三ニ.|ニ/ _/: :.\:\_ ,<三三三三三三三ニ|´ 「:` |: : : : : : \: : :\ /三三三三三三三三三| /:.ー|: : :|: : : : : : : : :\: : :\ |三三三三三三三三三 /: : : |: : :|: : :.:|: : \: : :.ヽ\: ヽ |三三三三三三三三三.|: : : :.|: : :|: : :.:ト、: : :|ヽ: : |\|ヽ} |三三三三三三三三三.|: : : :.|: : :ト: :_:_!ハ: :| }.:/ j! .決めた! |三三三三三三三三三.|: : : : マ:.丁\:| {N j/ |三三三三三三三三三.|: : : : : Y ,≠ミ乂_ 許昌は放棄!! |三三三三三三三三ニ.∧: : : : : :Y〃 / }三三三三三三三三三 ∧: : : : : ∧> { 撤退して態勢を立て直す!!! /三三三三三三三三三/ヽ:\: : : : ∧ ,ィアノ ./三三三三三三三三三/: : :.∨:\: : : ∧廴〃 /三三三三三三三三三 ハ: : : : Y |:\: :.∧_ノ ./三三三三三三三三三=,小: : : :.:∨|: :|ハ: : : } /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| どこへ撤退するんですかっていう | l ____ l | \ `ー'´ / /⌒ヽ ー‐ ィヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | / / r─--⊃、 | | ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
841 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:14:31.41 ID:V0wRZ6K/0 ./:/:///: /:,イ.: : :/.: : : :/: : : : :.|† 〉///ハ /イ: ;.イ: //: /}'X: : イ: /: : /: : :/: : :|:.ヽ//////i //{/:/:/イ.:/i芹_ヽj:/: : :/}: : :ハ.: :/: :.///////} _.ノ/,/: :.{: : :|イ .|んイハ} |ハ: ://‐<_j / /:/'/////// |////:/.: :/|: : :,リ 之ン ∨才テぅv/ メ:/'/////// |>': /{:|: :/: |: : :i{ `" んイ::::ハ}イ: |{'/////// 平氏でいいんじゃない。 .<:>会从N{: 八: :八 , 之ンイ./.:八////// x≦>/////////∧: :ハ: : }\ ト .._ `"_/.: :/\///! あ、荊州の劉弘殿に使者送っといて。 r,≦ア: ://////>―<//ハ{:.}: :/rく\__¨´__.> :´: :/.: : :/:Y'/,| |///: ://////,/ `¨フイ { i癶._ハ/: : : . イ: : //: :.|//| 平氏を間借りさせてって |//|: ////// ..:/ / \ _//: :∠=≦二:_:/,{: : V/{ |//|///// .:: _>―ロ――ァ .i从く'////////∧: :∨,\ |//////>.、 く/ イ.ハ iト/ \///////∧: :∨//\ |/////////\ /////| Vゝ Y'//////∧: :∨///\ /―Yーヽ /:::::(○)(○)ヽ /::::::::::⌒`´⌒::::\ /:::::::::,-)___(-、| 荊州へ逃げるだけじゃありませんかっていう!? |:::::::::::::l |-┬-| l | \:::::::: `ー'´ / ノ::::::: \ /::::::::::::::::: ヽ |::::::: l \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉喬伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 范陽王の軍勢の攻撃を受けた劉喬は兵が潰走したため平氏に逃走。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .逃走当初は五百騎しかいなかったが、道中で味方を回収していったらしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
842 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:15:44.95 ID:V0wRZ6K/0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _〇 ○ _,,,-一'´ ×官渡 〇陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ 〇滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 ○安城 【義陽郡】 ●平氏 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 平氏は、豫州と州境を隔てた荊州義陽郡に属する県である \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:17:39.83 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 平氏】 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 劉 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 豫州刺史が荊州へ逃走。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .これでは劉喬が豫州を放棄したのに等しい / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:19:00.84 ID:V0wRZ6K/0 /⌒Y⌒ヽ /(○) (○ヽ /::::⌒`´⌒:::u\ | ,-) (-、| 襄陽にいる劉弘様のお許しは得ましたが…… | l ヽ__ノ l. | \/⌒)⌒)⌒) / /⌒)⌒)⌒) 本当に大丈夫なんですかっていう? ノ ̄ .| / / / (⌒) ./ / / /´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/ .もし、劉弘様が東海王に寝返ったら…… | l | ノ / ) / ヽ ヽ_ヽ /' / / ヽ __ / / / __z=≦三三≧=-zx ∠三三三>―――<\ ./: : : :/ ̄ア´ ̄| \\ .//: :/: : /: : : : /\ \≧=x /イ: : /.: :/ハ: : : /: : : : :\ ∨//\ ,./: :〃: :/ ./: :j イ: : : : : : : : :.:. ̄| ∨// / |: //: ://テぅぐ |/:/: : : : : :,ィ: : : : :| ∨/ 心配御無用。 .///|イ:.|.:〃|//c別/:/: : : : / /:/: : : |i┐ 〉/ /.:./.:|: |'/ んク i:/!: : /:/_/:/: : /:.:| .コ /// 劉弘殿は同じ詔勅を賜わった同志だよ。 .: :_|: :|: / 乏’ |' |: /|/ |/ ト.:/: :ハ┘//// //|: :V j/ __ j' /:/: メ、: :| .///// あの人が詔勅に背くわけがない ///|: : :{ , ⌒Yハイ: イ: : :/|////// ///|: : ∧ ,、 Yj//.:/:/∨//// ///|: : : ∧ (_'>- /イ: : / 〉∨/// ///|: : : |:∧ ー=≦彡: : : /イ: :|//// ///|: : /}人:i>┬--≧=-=彡: : : :/: /:.:/|//// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何故劉喬はこんな行動に出たのか? N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
845 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:21:36.13 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 襄陽】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 本当によろしかったのですか? l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .東海王と范陽王を敵に回す事になるのでは? _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! __ ¨  ̄ ̄ ¨ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /⌒> ´ \ 、 ` . ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / / / \ \ ', ' ' / . : /: . . ', 丶 / / / / i: ハW/ \\ ', } イ ' ' {/''゙"{ 、 \\i } i /{ { i 八\八 {\ /\} } ' |' { { { {笊_ \{ ィチ示笊 八{ __ 八 、 八 WVツ Vツ ノ ' /i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 \{ \丶 乂 , ⌒7イ /i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 仕方ありません。 \{込、 _ __ ': /}/ニ=-:i:i:i:iイ |: . .i:::.... `ー` イ } 「 ̄ ̄ }:i:i:i:i:i〉 恐らく、そこまで計算済みで来たのでしょう |: . 「二{><「 ̄} }ニニニ{\i:/ | : :|ニニ}ヘ _ノ . : :,:八 --=ニニ=- _ _|. :八/只 . : : //=- _ ', /八//i:/个\ rく/ニニニ=- '-=rくi:i:i/i:i:i|i:i:i:i:〉/⌒)ニニニ=- } {/⌒Vi:i:i:i:i|i:i:i//:ハ⌒\ニニニ=-
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:22:32.05 ID:V0wRZ6K/0 __ ¨  ̄ ̄ ¨ /⌒> ´ \ 、 ` . / / / \ \ ', ' ' / . : /: . . ', 丶 / / / / i: ハW/ \\ ', } イ ' ' {/''゙"{ 、 \\i } i /{ { i 八\八 {\ /\} } ' |' { { { {笊_ \{ ィチ示笊 八{ __ 八 、 八 WVツ Vツ ノ ' /i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 \{ \丶 乂 , ⌒7イ /i:i:i:i:i:i:i:i:i/ \{込、 _ _ ': /}/ニ=-:i:i:i:iイ |: . .i:::.... イ } 「 ̄ ̄ }:i:i:i:i:i〉 |: . 「二{><「 ̄} }ニニニ{\i:/ 喰えない方 | : :|ニニ}ヘ _ノ . : :,:八 --=ニニ=- _ _|. :八/只 . : : //=- _ ', /八//i:/个\ rく/ニニニ=- '-=rくi:i:i/i:i:i|i:i:i:i:〉/⌒)ニニニ=- } {/⌒Vi:i:i:i:i|i:i:i//:ハ⌒\ニニニ=- . / 〈i:i:i:i/⌒ / ' V//}ニニニ=- . '. . '⌒. . . {: { ∨〈\-=ニニ=- __\ . {: : : . {. : : : : : : 八{ . . . } 、\ __/ ̄ \〉=-- _ . 人: : : : . . 、 : : : : : : : :.\. , 人\-=ニニニニ」 . . . . =- . . -r< ⌒: : . __ イ__/ニニ〉 \_/  ̄ \ . . . . . 、 L/^}i:i{^ ¨¨〉ニニニ〈 -=ニ/__/⌒. . : : . } 丶 . . .\ イ }i:i{ { ̄ ̄. : \_/⌒\ . :/ : : : . 人 \ . . . / { <ニニニ> > . : : : : .イ V=- . . . イ \ 丶 . .} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それは、荊州の都督である鎮南大将軍劉弘の存在が大きい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
847 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:23:46.76 ID:V0wRZ6K/0 __ ,。t r‐‐- 。 _ __ ,。-‐ -。. __ !Ll Ll Ll `tュ _.ィzハュ、 x 「 Ll Ll ゙゚¨ i | _.. 。 - ― - 。 .._ 〔」 z杉イハミ八ハヾz |_.. 。 - ― - 。 .._ | Y> ¨´ ̄ ̄`¨<Yト '了彡ハッγシハハ V¨´ ̄ ̄ ̄`¨V|「 トュ | fl fl =| | ____rュ ィッ彡森本木辷ハハ | i^i i^i =|| ≠=| l;l ,ハ. l;l | ̄ ̄ ̄|>≠≦ 川杉ハソ≧森林杉z | Ll Ll:iニLlニLlニ| Ll ー| 「 ̄ ̄ 彡シイィッ≠彡林森森 |= l |= | | AA〃メソ気シミγ木林森森 |- _ ├―――‐┤‐ =| {田} | AA7シイッハ杉巛人ハ八 火 |,/ヘ /ハ└L「L「L「Lll: ィ代 -l_________|_ ,イ川ヮツノX≦谷辷彡林巛 彡( ||土| |土| |!l V リ |ハ LL| =| |゙____ イソノ彡森林杉ヾレ ハ彡 ||土| |土| l lLl =l iYi :| | | | | ,ィ彡レ盃幵卅ハYミ辷 林杉 二∠二∠二∠二∠二ヾド┼――‐┼===¬冖¬==┤ 山 ::| |_|_l ,.イシ彡ッィハ八ハハv林杉 木炎彡 TL「lTL「lTL「lTL「lTL「l | ,.へ. |= ー| | 〃ソジ彡木ミ木ハうY林杉 杉火彡゙ィ 二王二三二王二三二l〃 /'ヾ|‐ | _. :| (川ハ人ツ林ハ八ッハ林ミ 非杉彡火ッ゙人 三二王二三二王|l l :l|= ハ ハ | 山 ::| 〃ハvゥハレハハ本盆本木森 くシ杉木ハ辷ミメッt 二王二三二|===== L! Ll :=|__ ,lレ ハくくィヾ癶火っi進≠z辷ミ 火杉彡'バ林ミ巛彡狩 ハパバヘミハミミヾミ、 二ニ======_v/´ イ彡不ミ刈_斗< ,, ' ̄ 木パバ彡森杉ミ彡林 ハヾパミYミメ彡彡杉林;;;;皿皿皿皿,,,,;;;>''´. . . イ彡巛 〃` ィハミ二並炎ミ彡 火彡辻彡イハ木杉ミミ狩 ハ彡杉森aッッ ッッ ャャ ッッ_,.>'´. . . . . . ハバヾ杉. イハ杉辷林森森林 森杉ツ爻乂彡イ 爻乂ミッメ、 森a. . . 。o彡ф彡'¨ ̄. . . . . . . . . . . .ィ川く. . . . .彡ハ木杉'フハ本林森 森森爻林爻ミ彡 杉ハミ三仆宀 。o8ミ%8 ゚. . . . . . . . . . . . . . . . . . ¨´. . . . . . . 7ハバ’`¨ '¨¨彡イ¨ヾ ヾ乂ノハ乂杉森広 ¨. . . . . _ピ‰£ミ彡イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 当時、劉弘は劉喬と東海王派の仲介を試みていた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
848 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:25:44.36 ID:V0wRZ6K/0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ まだ劉喬が豫州にいた頃だろうが、手紙を出して彼の行動を諫めている / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / /⌒^\ ---- ¨¨`´ ` . / ' ィ / ,:i:iア \ ', /// ' /wi} ', / / / / { 、 i ' ' i {、 { \ \ } } 范陽王があなたの職を奪ったと聞きましたが、 .{ i И \八 、 \ /\ } i あなたは朝廷から命を受けているのですから、 | l { : {笊示ミ、\{\ィチ芹笊} , 横から入って遷し代えるなど不誠実と言えるでしょう。 И { i W Vツ ヽ Vツ / ' / }八 { 乂__ i ノィ /┐ しかし、今天下は乱れており、忠臣義士が戮力すべき時。 )八 i从⌒ / ィi:i:i:{_ \{ 込、 ´ ` イ /i:i:/^| 私は暗劣ですが、あなたと共に盟主を戴く事を願っています 「 }.} ̄〕iト _ ィi〔/^「 ̄ | |,./.:.:.:.:.:「 } __ / | |... __j___ ,. -//i:.:.:.:.:._|^{ _/ __/| |......./ \ / //| |.:/´ ∧/__//...| |_/ 丶 ' //:::}><i:i:i:i/Vハ '. ./ / __ ', { /^yィi〔/i:i:i:i/i:i:i:i∧-=ァ. {__〕iトr ⌒}\ .. ........}
849 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:26:41.60 ID:V0wRZ6K/0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 東海王に対しても、同様に手紙を出している / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ---- --ミ、 ,. ´ ` . / ァ ⌒´ \ \ ' / / / ' , 丶 ヽ 丶 . / ,ィ ' , ト、/{ 丶 \ V v ∧ 劉喬殿が豫州で挙兵し、 ' / | {''"゙{ 、 \ ≧=- v ', ハ 范陽王を駆逐したと聞きました。 {/ | : i { 八 \ 斗<´ =-} } } . }' | : l ‐‐{ -- \ ト、 ィチ笊芋ア ' ですが今は、 .Wi { 从ィチ笊 ヽ{⌒ 乂rツ / ' / ′ 奸臣が権力を弄んでおり、朝廷は逼塞しています。 .,八 ト. W V_ツ , , / / / / 丶{ \{从 , , , ノィ. . .厶ィ ___ 忍び難きを忍び、 V圦 _ /}. .//////////ア 陛下をお迎えするのを優先すべきで、 }. .介: . ´ .イ' ,「 ̄ ¨ ヽ⌒ 小怨を忘れるのが大徳と言えるでしょう .}. . .} r、≧=- < _/ / | }__ ,. . . } | | ーrォ } 「 /../ | ´: : : :≧s。 _/. . . , __| |i:i:i} { //. / ¨ア 、_/: : : : : : : : : : :丶 //. . . / { ∨ У'. / / /: : : : : : : : : : : : : : : ',
850 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:28:19.54 ID:V0wRZ6K/0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ また、この一件について、朝廷に自身の意見を上奏している \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / /> ´ ⌒^\ ----- i: : : :::\::\i../ / /´ ¨  ̄ `^´ ` . / ´ , \ . / / \ 丶 ' / / \ ', . / ィ ′ 丶 ', i } /// i 、 \ ヽ} } . 、 . . . /' , i { { \,_/ } ′ }^Y. . \ . . . . , . { { 乂 八 ィチ笊 }/. . . . '} /. r‐ .,ヽ. i. . . | 八 i { \} vツノ. . . . /.}' . |i:i:i:i:i:i:\}. . ′__ だいたい范陽王に非があるかと。 . |′ \ {八. / ⌒7 . . / 人. . {i:i:i:i:i:i:i:i:i\{/i:i| ヽ 〈 /ィ }/_/___〕iトVi:i:i:i:i:i:i:i:i:{^}i:i:i:| 万一、四方の蛮夷が変をなせば猛獣と戦うようなもの、 、_ , - /' ./ .............\i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i∧ すぐに詔勅で東海王らの猜疑を解き、各地を統治させるべきでしょう。 \_< /_/ニニニ=-- Vi:i:i:i:/∧i:i:i:iハ / 丶{__ /i:{. .∨i:i:i} 以後、詔勅に従わずに兵馬を動かす者を天下を挙げて討つべきです / ......... ∨i:i:|. . .VW ′ .........., ‐、_|i:i:i:}. . .乂 . /{ / ............{ {_{i:i:ハ. ./ 〕iト _ /./V.../ ..................乂__j∨ニV. . '/' V..../...................................〉.}.......}∧. . /´/ .:W.................................../ /...../{/∧. .
851 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:30:39.89 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 豫州 蕭】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 東海王殿下! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 鎮南大将軍劉弘様の手紙を預かってきました!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' ま、まあ、劉弘殿ほどの実力者がそう言うなら…… .|: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉弘の説得が効いたのか、東海王は劉喬に構わず西進を開始 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
852 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:34:56.25 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 平氏】 ∠≧=-、 -―- -=≦\ ノ//////>―――<'////\ /////> ´ _/\ `ヽ//∧ ./////,!´ ィー/: /: : : :`ーヘ几∨'∧ |/////| /.:/:|: : |: :|: : : : | |: : : ゚。ぃ//ハ |/////|: : :/: :|: ;イ: :|: : : : | |:|: |: :.|: ∨/,| j/////|: 斗: 7又「:/i!: : :/「ルi: ト: :|:|: トv',! //////j: : ハ/笊ミく八: :.|,ィ芥Y|: :.|:|: |小| ./>i: :T: :|: :!|仆イ::::} ヽ{fイリノj|: :.|ハ//jイ /: /|: :ハ:.:|: :!| 乂tツ ヒン /j!: :.|: :|\'| いやあ、持つべき者は話の分かる同僚だよ . . :_´:_;イ:∧:小 |:.从 -=イ: : ;ム: ト、: \ // ///从: :.\N\ト:≧=- ヤ::ア /: : r‐<\\: \ (: ( //////>―=ニミ、: :ヽ> _ r<: : :/「二 } ヽ: :.} ` \///////// ̄ ̄ \: :)¨Y´{ {.:/ 〔_┐ { }从 //////,'/ j/!ニロニ!从 ∧ マ! ./////,< </ ト、 //介ー ' { {///////>、 ∧V> .、 //くく0 ,.イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉弘は両者の仲介に入った以上、劉喬を無下に扱う事はない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉喬はそこまで読んでいたような気がしてならない ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
853 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:35:39.05 ID:V0wRZ6K/0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 当時の情勢において、 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .劉弘の存在は衆目を集めていたと言って良い ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
854 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:36:41.93 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 襄陽】 __ ,。t r‐‐- 。 _ __ ,。-‐ -。. __ !Ll Ll Ll `tュ _.ィzハュ、 x 「 Ll Ll ゙゚¨ i | _.. 。 - ― - 。 .._ 〔」 z杉イハミ八ハヾz |_.. 。 - ― - 。 .._ | Y> ¨´ ̄ ̄`¨<Yト '了彡ハッγシハハ V¨´ ̄ ̄ ̄`¨V|「 トュ | fl fl =| | ____rュ ィッ彡森本木辷ハハ | i^i i^i =|| ≠=| l;l ,ハ. l;l | ̄ ̄ ̄|>≠≦ 川杉ハソ≧森林杉z | Ll Ll:iニLlニLlニ| Ll ー| 「 ̄ ̄ 彡シイィッ≠彡林森森 |= l |= | | AA〃メソ気シミγ木林森森 |- _ ├―――‐┤‐ =| {田} | AA7シイッハ杉巛人ハ八 火 |,/ヘ /ハ└L「L「L「Lll: ィ代 -l_________|_ ,イ川ヮツノX≦谷辷彡林巛 彡( ||土| |土| |!l V リ |ハ LL| =| |゙____ イソノ彡森林杉ヾレ ハ彡 ||土| |土| l lLl =l iYi :| | | | | ,ィ彡レ盃幵卅ハYミ辷 林杉 二∠二∠二∠二∠二ヾド┼――‐┼===¬冖¬==┤ 山 ::| |_|_l ,.イシ彡ッィハ八ハハv林杉 木炎彡 TL「lTL「lTL「lTL「lTL「l | ,.へ. |= ー| | 〃ソジ彡木ミ木ハうY林杉 杉火彡゙ィ 二王二三二王二三γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 非杉彡火ッ゙人 三二王二三二| 劉弘殿が荊州の都督となって以来、南方に威が行き届いています | くシ杉木ハ辷ミメッt 二王二三ヽ______________________________乂 火杉彡'バ林ミ巛彡狩 ハパバヘミハミミヾミ、 二ニ======_v/´ イ彡不ミ刈_斗< ,, ' ̄ 木パバ彡森杉ミ彡林 ハヾパミYミメ彡彡杉林;;;;皿皿皿皿,,,,;;;>''´. . . イ彡巛 〃` ィハミ二並炎ミ彡 火彡辻彡イハ木杉ミミ狩 ハ彡杉森aッッ ッッ ャャ ッッ_,.>'´. . . . . . ハバヾ杉. イハ杉辷林森森林 森杉ツ爻乂彡イ 爻乂ミッメ、 森a. . . 。o彡ф彡'¨ ̄. . . . . . . . . . . .ィ川く. . . . .彡ハ木杉'フハ本林森 森森爻林爻ミ彡 杉ハミ三仆宀 。o8ミ%8 ゚. . . . . . . . . . . . . . . . . . ¨´. . . . . . . 7ハバ’`¨ '¨¨彡イ¨ヾ ヾ乂ノハ乂杉森広 ¨. . . . . _ピ‰£ミ彡イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
855 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:38:40.09 ID:V0wRZ6K/0 ∨ニニ>─ ── /⌒> ´ ` . ────<ニニ/ ∨ニニニ=-- / / / ' \ \ ', --=ニニニニ/ }ニニニニ=- / ' / : : ..:.:./ ', ', --=ニニニニ{ ∨ニニニニ=- ' : i ' i.:./W \ i } } -=ニニニニ/ ∨ニニニ=- i i | i {/゙゙"{ 、 丶 \} } } --=ニニニ/ ∨ニニ=-- | | { {-八- { \ \\} i/ --=ニニニ/ |ニニニ=- |八| { { x==ミ八 、\ ∨ / -=ニニニニ{ |ニニニ=- |⌒|八 W:.:.:.:. ,\{\Y 八--=ニニニニ| |ニニニニ=- | /\{乂 、 / 'i:i:i:i〉--=ニニニ| |ニニニニ=- 〈i:i:i:i:i:込、 ´ イ/i:i:/--=ニニニニ| lニニニニ=-- ⌒「-=} i个: ._ イ :{:{-=i --=ニニニニニ| |ニニニニニ=-- |ニニ} }「\: : __ 八 V l --=ニニニニニ| |ニニ=--  ̄ ̄八-=} 八__{_/ __ / } }八 ̄ ̄ --=ニ| |ニ/ -=/⌒「ニj/「i:i:i只i:i:i:〉///⌒\ \-| |/ -={⌒〈ニ/i:i:i:i:/i:i:i\i//〈/⌒`:\ ', ' / /-=∨/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:{ {〈/二`:i:i:i: _、_ 、、___ゝ--ヽ‐-、ト、ヽ、i、 、 ヽL| ト ヽ`` ``‐-ニ‐` `ヽ ` ````ヽl、ヽL| ヽ, \` 、`‐、'‐-、_ 、 ``''-、ヽ 、ヽ、 ヽヽL| lヽ ヽヽ\ ` ,.. -─ '''''''''''''' ─-:..、_' ヽヽL| lヽ ヾ i ヾ/-‐。┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽi、! ヽL| l \,:'/ 。|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ヽL| 〈/ / _,.'-──- 、、、;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ゙,L | / ,r,'',∠ l l l `'''‐-、;;;;;;;;;;i i, 〉 〃/.l{・.) /// / |:::i `ヽ;;;;;;! __ あなたなら、天下を思いのままに動かせるのでは? V:/ 'ー゙´ ._ ', '!:::! \;>'' l;;k'i _,.ィi` ', ノ:::i , ‐'";;;;;; | ,.. ,r'Fiシ __,/ /:;: ‐'";;;;;;;;;;;;;;; L.、′,.イrシ" ,. ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; └:ニ,'"/ , ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 益州から逃げてきた→ / >‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,/, ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 晋 隴西郡の人 辛冉
856 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:39:37.30 ID:V0wRZ6K/0 ∨ニ\ __ ____ /-=/ ∨ニニ>─ ── /⌒> ´ ` . ────<ニニ/ ∨ニニニ=-- / / / ' \ \ ', --=ニニニニ/ }ニニニニ=- / ' / : : ..:.:./ ', ', --=ニニニニ{ ∨ニニニニ=- ' : i ' i.:./W \ i } } -=ニニニニ/ ∨ニニニ=- i i | i {/゙゙"{ 、 丶 \} } } --=ニニニ/ ∨ニニ=-- | | { {-八- { \ \\} i/ --=ニニニ/ |ニニニ=- |八| { { 笊芯八 、\ ∨ / --=ニニニ{ |ニニニ=- |⌒|八 W ,\{\Y 八-=ニニニニ| |ニニニニ=- | /\{乂 _ / 'i:i:i:i〉--=ニニニ| |ニニニニ=- 〈i:i:i:i:i:込、 ` イ/i:i:/--=ニニニニ| lニニニニ=-- ⌒「-=} i个: ._ イ :{:{-=i --=ニニニニニ| |ニニニニニ=-- |ニニ} }「\: : __ 八 V l --=ニニニニニ| |ニニ=--  ̄ ̄八-=} 八__{_/ __ / } }八 ̄ ̄ --=ニ| |ニ/ -=/⌒「ニj/「i:i:i只i:i:i:〉///⌒\ \-| |/ -={⌒〈ニ/i:i:i:i:/i:i:i\i//〈/⌒`:\ ', ' / /-=∨/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:{ {〈/二`:i:i:i:i:\ \ ∧∧ ト、/::::::::::\{:\ ト、}:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ }________} {i:i:i:{-÷÷-}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i} {:/ノ  ̄ ̄`ヽ\i:i:i:i:i:i:| {{ ● ● ∨i:i:i:| . {ミ 、_,、_, 彡 }i:i:i/ /⌒ヽ _∧ ゝ._) }/⌒i___ \/;;;;;;;;;;{;>,、 ____,. イ;;;/;; ̄;;;;;/ /;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;ll;;;;;;;//;;;;;;;;;;;;;/ \;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:40:09.76 ID:V0wRZ6K/0 _ . . : : \ \丶. . . . __/ >. . ニ=- __ . . :  ̄  ̄ \ \\. . . . / /. . -=ニニ=- __ __ . . : : : \ \\. . .< <: .  ̄ -=ニニ=- __ /二アへ . . . . \\ \\. .\ \ 、. .  ̄ -=ニニ7__ ̄ \__人 . . \\ 丶\. .\ \\. . _「 ̄  ̄ \ V/∧ . . . : \ \__ > \: . 「  ̄ \///∧__-=ニ」 __ . . : :\ _ __ >: . 八ニニ=- \_/ ̄ -=ニニ=- __ __ . :  ̄  ̄\ <: : . . /-=ニニニニУ  ̄ -=ニニ=- __. : : ¨  ̄ __¨: : .< __ ⌒\ . . . . . : \ \丶. . , -=ニニニニニ′  ̄ -=ニニ=- __. ./⌒ ーヘ⌒\ \ . . . : \ \\. . -=ニニニニニ{ r‐‐ヘ /: :/ -=ニニ=-/: / . : } 丶 \ . . . :\ \ __ . /-=ニ∧ニニニ=- {i:i:i__i:i:\{: /. . , .i .{ -=ニニ=-/ _八.、. \. .\ . :\ \ \ , -=ニ/i:i:Vニニ=-, ___r‐‐<////\}ヘ //:| i: { { . /-=ニニ=-:\. .\⌒ 、 . :\ \ rく⌒^「/i:i:i:i:iVニ=-/{ _人///\/////////Vi:V: : |八{ {: メ、 八. ./-=ニニ=- \ . : \ L、V厂乂i:i:i:i人(⌒V⌒\\// L////r‐ 、/}i:i:i〉:c i八 乂必_Y:ハ -=ニニ=- __ . : \<  ̄\ ⌒',⌒ ¨¨Lノ^}. :} . : }  ̄ }\ ̄ノ⌒L/〉⌒\.:{. . {⌒ ̄⌒〉}八⌒\ {-=ニニ=- __ . : \ . : \ /. / . . / . . / 、/ ⌒\//」八圦 /八. . .\ __\  ̄ -=ニニ=- __ . : 、____ . . ___ ' . . / \}\ ¨  ̄ 丶个<乂 __ \. . . ⌒\  ̄ -=ニニ=- __ . . < ¨¨¨ ⌒ \__{ニ=- __ '丶 '::... ...:V/ ⌒ニ=-_ `¨¨⌒\\  ̄ -=ニニ=- __ . :丶\ /. . }/ __ {:.:.:.:..... ....:.:.:}ニ=- \ \. .、 . .} ┐/⌒>、 ̄ -=ニニ=- __ . : /. . .//  ̄\、:.:.:.:.:.:.:... ....:.:.:.:' 丶へ\\ }/ /i:i}〈_i:イi:i人  ̄ -=ニニ=- __. \: . , . . .〈ニ} -=ニニ\>- イ ::... ..:V/〉 } . } ノ' {`ー〈i:i:i:i:{_/i:iハ  ̄ -=ニ \丶: . . . . . . ./⌒〈ニニニニ」\__ ヘ {:.:.:....─ ── ─==ニニ人 ノ^i:i:i:i:i:L/i:〉: . . . .  ̄ \ __ . . . . {. . . { └ヘ ̄__ ──==ニ二  ̄ ̄  ̄ ̄ 二二ニニ=─ . . . . \____ / ̄  ̄二二ニ=- 二二二二ニニ==── ─── ─ ==ニニ _ 丶: . . \ 、_ __ ___ ---=ニ二二 ̄ ̄:i:i:i:i:{=-L-=ニ」、 「八(-=ニニニニニ=‐ ┘ \ \\: . . . ̄ ̄. .\ /  ̄ \. ノ=- \ -=ニ〉 Vi:i:ハ=-{/」 ∨ 人\-=ニニニ/ . :\ \ . . . . . : :> __/. . . . /ニ=- ⌒}^\. . }i:i:i:i}=-∨_ └<⌒\-=ニ/ . . : :丶 . . . : / /. . . . /ニ=- (⌒L/^\ \}i:i:i人__/⌒{ \__j/⌒ . . . : : \<  ̄  ̄\ . . / /. . . :/ニ=- \ \  ̄ 「ニ=- ∧ . . : : \: . .
858 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:41:21.58 ID:V0wRZ6K/0 【鬼鮫さんはもっといい役で使いたかった】 / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ 誰か。 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ‐- イ 片付けておきなさい 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } : : : イ´ / ////////ハ. . V ヽ v V∧: : : : , / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 消し炭になっていますが .| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i u .| ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ コワッ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『劉弘伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 前広漢郡太守の辛冉が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉弘に縦横之事を説いた所、彼は激怒して辛冉を斬った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 縦横とは合従連衡や思い通りに振舞う事を意味し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 辛冉としては荊州で割拠するべきと言いたかったのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
859 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:41:56.20 ID:V0wRZ6K/0 ∨∧ _____ ∨∧ ´ ` <^\ . ∨∧ / ',\ ∨∧ ' }^⌒ . ∨∧ { } ' . ∨∧ . : . /} ' / ∨∧ ',. : :i :/ . __. . /イ /}/ . ∨∧ r 〕iト_j//i:i:i}'' ノィ ' 困ったものですわね ∨∧}i:i:i:i:[ニ]i:i:i:i:i:i}-イ}.| ∨∧i:i:i/.. .Vト _/^⌒ \ ∧/∧/. . . }i∧ ', { ∨∧. . . .}i:i:i}..... } V ..∨∧. . ∧/......... ィ } }∨// ',.........../...}.、 L_/. .乂__ ...{、___ハ... イ\\ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 申し上げます。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 只今、順陽郡太守に着任された張光殿が将軍に御挨拶したいと _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉弘としては看過できる話ではない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:43:24.07 ID:V0wRZ6K/0 --- __ ´ `´ \ / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ 先の詔勅の催促でしょう。 '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ‐- イ 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ .いいでしょう。 i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ こちらへ案内しなさい イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } : : : イ´ / ////////ハ. . V ヽ v V∧: : : : , / / //////////∧. .V \ V∧ : : { . . . . '. /⌒V//⌒ ¨¨ 丶. .v ', V/〉: : 〉 : : : : : : :{. { . /{. : : : : : : : : \: : :}、  ̄T´ : : : : : :八. .、 . . ,. . : : : : : : : : : .ヽ, \ { 丶 : : : : : ). .).イ/∧丶: : : : : : : : :イ \__ >^> ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー さて、『晋書』『劉弘伝』によると、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉弘は東海王に使者を派遣して、その節度を受けていたとある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しかし、『劉弘伝』をよく読むと、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長安の朝廷及び河間王との関係を切らなかったのが分かる。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 今から紹介するのはそんな話だ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
861 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:47:09.32 ID:V0wRZ6K/0 ___ ____ . . -‐=ミーヘv‐/ -‐\ニ三 ̄} . / \川'⌒ヽ、 \‐-(__ . / /⌒ヽ∨/ / /\ \_」___ . \ 〈 \\ヽ{/ /| /}/厶 }―-=ミ ヽ {^Y⌒ヽ\/ ノ' ム ,二ニ=-‐ } j/ ,ハ リ ∧ ー-/ / / /\_ /i|{ヾー=ミ′ . {/ xく⌒>ミメ, ーァ≦=‐|L二ニ=ミ} 初めましてだね劉弘君。 ( ( ーくf´{爪_,ハ {爪_,庁^TTメ`ヽ . ` \ V ゝ''"¨,::} ´¨^'冖Lノ ムイ}ノリ .順陽郡太守に任命された }∧ // `7i个 _彡 .江夏郡の張光、字を景武という。 / 八 `ヽ ___ , |リ / / '′ \ ` '′ / /'/ ___ .陳敏討伐の加勢を仰せつかって来た . ′ ____、 // {__ト勺へ ヽ_____ . --―{仁三/, -| \_/:::/ /}川: : :}} } . リ / イ :| \:::::/__,/.: : : :/ : /// . / //{: : } ̄丁l丁: : : : : : :/ : /// . { {: :{ : \ : : || |.: : : : : :./ : /// . \\: : : : : : || |.: : : : :./ : /// 晋 順陽郡太守 張光 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『張光伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陳敏の乱が起きると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張光は順陽郡太守・陵江将軍に任命され、歩騎五千を率い荊州に赴任。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 順陽郡は襄陽の北西、上庸郡や魏興郡の手前に位置している ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
862 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:47:40.37 ID:V0wRZ6K/0 *; ; ハハ| 7 / ∧ \ -‐== 7 * * / / /∧ハj /.イ/ィ./, \__ \ ー-=ニ二 { . /./ イ/^ヾィイイ才/ィィオ才`ヽ ) ヽ \ 〉 ィ イ_彡./イ _,..=ミ /(( /彡' \/ * \ く:(八{ :|:.:.:.、 v==.:.:.:.:彡^ヾ /ハヾ≠ミ )) + . \\从'.ー=ミ ヾ=≠" {八{__/,ハ Vー7 聞けば陳敏は赤い彗星の再来と聞く。 ハ ー=ト==ィ.} イィzzzz≦,\ー=ァ示. .}}, ; \ ノ≠イハ.W.ノ WWW ノ≠ / /// ハ) 。 .今から戦うのが待ち遠しいよ。 / /^ 乂.∧ ∨, {./ ≠.-イ/ イ * . {i {. ヽ ー- =ァ .八7 /イイ *: . では、今日は挨拶だけで失礼させてもらう ゞ=ァ三7/ ハ `ー " イー=≠ 〉 . / イ .イ ∧ _,.. < f=≠彡'__ {{ 7 __ f示 } _/八_,..≠.:.:} _ ー‐r-- - / //}:.:.:.{^T二i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.// /\ __ .ノ ノ./ / イ.:.:.:.{ i {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7 ./ ーァ ヽ__ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:48:44.62 ID:V0wRZ6K/0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ .確かに陳敏は荊州を狙っていると聞きます。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l .ですが、あの張光は河間王の腹心として知られた男。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 一思いに斬り捨てて、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 天下に将軍の向背を明らかにするべきではないでしょうか? 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| //⌒ _____ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: __ -- _ 〈< ´ 、 ` /⌒>ー ⌒^ ..: \ \ \ / . ., . . ..::::/ ', ', ' / . :/ . . :..,:W 、 . . . ', .. /ィ : . . : : :i/゙゙{ 、 \: . } i . .: . / | i: . : . { . :{ { \ / \} } . .} | {: : i: . ‐-八 八 iィぅ灯笊} } . . |八: .i: . {: :i ィチ示 \{ 乂ツ メ} , . : ' |⌒)八:..{: .W Vツ ノ イ . ../-へ そうは思いません )八: .乂 ′ ⌒7// . : イi:i:i:i:i} . ヽ込、 _ - ':{: . /: : : /i:i:i:i:i:i/ ⌒}:::... .::「{: . { ̄ > ---- r}: . }> _ イ_ }{: . { / . |, . /ニニ} __}ニニ}{: / ___/. /-=ニL/ __/八/⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『劉弘伝』によれば、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .劉弘の配下は張光の到来に疑念を抱いていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張光の経歴は前回の幕間で紹介したが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王の寵臣として名を馳せていたのがうかがえる。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ これに劉弘は次のように返したとされている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:51:18.53 ID:V0wRZ6K/0 __ ¨  ̄ ̄ ¨ /⌒> ´ \ 、 ` . / / / \ \ ', ' ' / . : /: . . ', 丶 / / / / i: ハW/ \\ ', } イ ' ' {/''゙"{ 、 \\i } i /{ { i 八\八 {\ /\} } ' |' { { { {笊_ \{ ィチ示笊 八{ __ 八 、 八 WVツ Vツ ノ ' /i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 \{ \丶 乂 , ⌒7イ /i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 河間王の失政は .\{込、 _ __ ': /}/ニ=-:i:i:i:iイ 張光殿の罪ではありません。 |: . .i:::.... `ー` イ } 「 ̄ ̄ }:i:i:i:i:i〉 |: . 「二{><「 ̄} }ニニニ{\i:/ 他人を危うくして、 | : :|ニニ}ヘ _ノ . : :,:八 --=ニニ=- _ 自分の安全を求めるのは君子の道にあらず _|. :八/只 . : : //=- _ ', /八//i:/个\ rく/ニニニ=- '-=rくi:i:i/i:i:i|i:i:i:i:〉/⌒)ニニニ=- } {/⌒Vi:i:i:i:i|i:i:i//:ハ⌒\ニニニ=- . / 〈i:i:i:i/⌒ / ' V//}ニニニ=- . '. . '⌒. . . {: { ∨〈\-=ニニ=- __\ . {: : : . {. : : : : : : 八{ . . . } 、\ __/ ̄ \〉=-- _ . 人: : : : . . 、 : : : : : : : :.\. , 人\-=ニニニニ」 . . . . =- . . -r< ⌒: : . __ イ__/ニニ〉 \_/  ̄ \ . . . . . 、 L/^}i:i{^ ¨¨〉ニニニ〈 -=ニ/__/⌒. . : : . } 丶 . . .\
865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:52:44.71 ID:V0wRZ6K/0 ニ\:\ \ ≠ヘ:∧ ト , \ \\ ー= \:\ \ V:ヘ | \ :. \\ ー-=_.\:\ ハ. ∨廴_, l ∨, }: 7 \ヾー=ア\:\:}. ゞ=7.ノ _;}リ斗≠イ }三二才 Vり'" ^{ { / > / / _ -―= ノイ^ヾぇx.j :. {/ : 7 劉弘君、話は聞いたよ。 ./ /イ{ ̄ WV^ヾ 乂 / / : イ/i:| |.{ / / , ` < 君のような大丈夫と共に戦えるのを光栄に思う i |{八:从ー/ / / __ ≫ | :乂 ー ´ ̄. :<ヽ l. ∨ \ ト、 f´\ ハ ! /^⌒ >-=ミ、 ,. ¨  ̄ ̄ ¨ . l: .∨\\ ヽ __ア rく Vi:八 / / 丶 ト V ハ ヾ ,.イ r=≠: }/ ' / , _ 丶 \ :.∧. .∨ :} }i / }/ /イ / / / ,ヘ,,,/ア 、 ゚。 ' ' / '""゙゙"{ ', 、 \ ', /ィ ′ i { 丶 \ ヽ :i |: :i { { 丶 \丶 ー} } |i :l _j__{_ 八 i\ 丶 \_j_ } |l :{ : { ハ  ̄ ` \ ト、 ヽ´ ̄ ヽ} , . 从 :{ i 从ア示沁、 ヽ{⌒,ィ竓示芹ァ} 張光殿の御高名は聞き及んでおりましたので。 丶{ l W V_ツ 乂_rツ ' , / . 从 | 乂_ / ハ ' まさに南楚の傑物に相応しい方かと . .ヽト、 {::i⌒ i / ィ / }/ \{込、 r ‐┐ ,ノイォ |" r ─‐┐ } i > . 、__ ノ ィ/ | |____「 ¨ >、 | ト-} l=ァ=}> _ イ _{__ >| |i:i:i:i:i:| | | li:i:} |i:{`┴‐‐┐ }/} | |i:i:i:i:i:| | | l:i:i} |イ>、 ∧ }/}_,. | |i:i:i:i:i:| ト . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 劉弘は張光を尊敬して重用し、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 南楚之秀とさえ呼んだと『晋書』『張光伝』にある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼にすれば、張光は荊州の豪族なのだから重用しない手はない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 当然、ここで張光を斬った場合の ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 朝廷や河間王との関係、荊州の人士への影響も考慮していただろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:55:52.39 ID:V0wRZ6K/0 __ ,。t r‐‐- 。 _ __ ,。-‐ -。. __ !Ll Ll Ll `tュ _.ィzハュ、 x 「 Ll Ll ゙゚¨ i | _.. 。 - ― - 。 .._ 〔」 z杉イハミ八ハヾz |_.. 。 - ― - 。 .._ | Y> ¨´ ̄ ̄`¨<Yト '了彡ハッγシハハ V¨´ ̄ ̄ ̄`¨V|「 トュ | fl fl =| | ____rュ ィッ彡森本木辷ハハ | i^i i^i =|| ≠=| l;l ,ハ. l;l | ̄ ̄ ̄|>≠≦ 川杉ハソ≧森林杉z | Ll Ll:iニLlニLlニ| Ll ー| 「 ̄ ̄ 彡シイィッ≠彡林森森 |= l |= | \__人_人从_人_人从/ |- _ ├―――‐┤‐ =| {田} _) (_ 火 |,/ヘ /ハ└L「L「L「Lll: ィ代 -l_________ ) 江夏郡より!! ( 彡( ||土| |土| |!l V リ |ハ LL| =|  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ハ彡 ||土| |土| l lLl =l iYi : /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ 林杉 二∠二∠二∠二∠二ヾド┼――‐┼===¬冖¬==┤ 山 ::| |_|_l ,.イシ彡ッィハ八ハハv林杉 木炎彡 TL「lTL「lTL「lTL「lTL「l | ,.へ. |= ー| | 〃ソジ彡木ミ木ハうY林杉 杉火彡゙ィ 二王二三二王二三二l〃 /'ヾ|‐ | _. :| (川ハ\_人_人∧从_人_∧_人_从_// 非杉彡火ッ゙人 三二王二三二王|l l :l|= ハ ハ | 山 ::| 〃ハv ) > くシ杉木ハ辷ミメッt 二王二三二|===== L! Ll :=|__ ,lレ ハくくィ< 陳敏の反乱軍が!!! > 火杉彡'バ林ミ巛彡狩 ハパバヘミハミミヾミ、 二ニ======_v/´ イ彡不ミ < ( 木パバ彡森杉ミ彡林 ハヾパミYミメ彡彡杉林;;;;皿皿皿皿,,,,;;;>''´. . . イ彡巛 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ 火彡辻彡イハ木杉ミミ狩 ハ彡杉森aッッ ッッ ャャ ッッ_,.>'´. . . . . . ハバヾ杉. イハ杉辷林森森林 森杉ツ爻乂彡イ 爻乂ミッメ、 森a. . . 。o彡ф彡'¨ ̄. . . . . . . . . . . .ィ川く. . . . .彡ハ木杉'フハ本林森 森森爻林爻ミ彡 杉ハミ三仆宀 。o8ミ%8 ゚. . . . . . . . . . . . . . . . . . ¨´. . . . . . . 7ハバ’`¨ '¨¨彡イ¨ヾ ヾ乂ノハ乂杉森広 ¨. . . . . _ピ‰£ミ彡イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ それからほどなく、陳敏の軍勢が荊州へ襲来する \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:57:19.33 ID:V0wRZ6K/0 / / / \ \ ', ' ' / . : /: . . ', 丶 / / / / i: ハW/ \\ ', } イ ' ' {/''゙"{ 、 \\i } i /{ { i 八\八 {\ /\} } ' そうですか。 |' { { { {笊_ \{ ィチ示笊 八{ __ 八 、 八 WVツ Vツ ノ ' /i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 .では、江夏郡太守の陶侃殿に \{ \丶 乂 , ⌒7イ /i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 援軍を出して、夏口で防戦するよう伝えなさい。 \{込、 _ __ ': /}/ニ=-:i:i:i:iイ |: . .i:::.... `ー` イ } 「 ̄ ̄ }:i:i:i:i:i〉 現地の地理に詳しい張光殿も援軍に加えるように |: . 「二{><「 ̄} }ニニニ{\i:/ | : :|ニニ}ヘ _ノ . : :,:八 --=ニニ=- _ _|. :八/只 . : : //=- _ ', /八//i:/个\ rく/ニニニ=- V/ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ お待ち下さい。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 陶侃殿は陳敏で同郷で、江夏郡で大軍を擁しています _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 00:59:44.49 ID:V0wRZ6K/0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 彼が二心を抱けば、 ノ ヽ _,、__ノ 荊州の東門は失陥したも同然なのでは? _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /⌒^\ ---- ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ¨¨`´ ` . / ' ィ / ,:i:iア \ ', /// ' /wi} ', / / / / { 、 i ' ' i {、 { \ \ } } { i И \八 、 \ /\ } i | l { : {笊示ミ、\{\ィチ芹笊} , 陶侃殿の忠義と才能は以前から承知していますわ。 И { i W Vツ ヽ Vツ / ' / }八 { 乂__ i ノィ /┐ そんな事はありえません )八 i从⌒ / ィi:i:i:{_ \{ 込、 ´ ` イ /i:i:/^| 「 }.} ̄〕iト _ ィi〔/^「 ̄ | |,./.:.:.:.:.:「 } __ / | |... __j___ ,. -//i:.:.:.:.:._|^{ _/ __/| |......./ \ / //| |.:/´ ∧/__//...| |_/ 丶 ' //:::}><i:i:i:i/Vハ '. ./ / __ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この際、陳敏と同郷だった /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 江夏郡太守陶侃の裏切りを懸念する者がいた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .しかし、劉弘は取り合わず、陶侃を疑ったりはしなかった `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:00:50.34 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 夏口】 . /⌒ーf{/^ <: \ \_ 二ニ=ミ / ≠ミハ}: //ァヾ )) ノ}ー-=ニ=}__ . / //≠ミv}/イ才/イー=__三二才 / //7笊7 {{从ー=ミ 人 ニ=ト. . 〈{ { {/ } __,..才^ヾ:、 〉 ノ厶=ミハ 順陽郡太守の張光だ。 ` <}}ト.トミx ゞチモっ气 .イ((__ ー-{(从 / /m} v示リィ^ 乂_ji{ :ト } 君が陶侃君かい? . / / jノ " " " .ノイ斗チイ{ 厶斗ミ ー,- ___ / //オ:{ .実は襄陽でこんな話があったのだけど…… )ハ∧`ー´ .〈 :/ i从 /イ ∧ ,..イ ヾ{辷ァ/ニ{_____ . 〈{ ^≠ v 7/ニニニ-Lハ '\ ヾミ:、 .厶==イ.イニニニニニニニ} }: :.\ /://:::/::::{:`Y':::}:::|イヽ:Y::::::::::::. }リ .イイ}} i {ニニニニニニニニニニ{ {: : : : : . /:/::イ:::/:::::::|::{''''!::|:::|::::::::,::|/!::::::::::::ヽ /イ{//::/l-{!-|!::∨:/-j-ト,:::|:|:マ!::::::::::::`\ ,/::{:/l::. l从!ヽ/イ /i/イ从リ{: マ、:::::::ト\ /:::::/:{::::i (_) (_) /:::::|リ:::マム:::::\ . /イ:::::::ム:人 rー┐ u/イ::/ |ハ::|/|::::::. /:::::::::::::}从>..._ー_' ,ィ /::/ j }:|/|:::::::i うわぁ…… /イ::::::::::::| _{/ /7r、 /イ,、 i:|/|:::::::| |:::::::::::/三{ ' ' |,.イ三イヽ. |:|/|:::::::| |::::::::イ三/ム j!O|三三、三}|:Y:::::::| |::::::::|!ニ/ニ/ー-/Y:.|三三!三|i|:::ヽ、::::| |::::::::|!ニ{ニ,'三_/:.:|:.:|三三Y三!!:::::::::\ 晋 江夏郡太守 陶侃 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これが夏口にいた陶侃の耳に入った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:03:09.63 ID:V0wRZ6K/0 i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:Vi:\ i:i:i:i{i:i:i/i:i:Vi:i:}i:i:i:i:}i:i:ivi:i:i:i:i:i:iVi:i:i\ i:i:i:i{i:i:i{ハW}i:i:i}i:i:i:i:}i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:iV>、 i:i:i:i{i:i:i{ }i:i:i}i:i:i:i:}i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:iV⌒ヽ i:i:iハi:i:i', /i:i:iハi:i:i:i}i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i} `メ、 Vi:i:Vi:i:i/斗<}i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i} ⌒ Y Vi:i:i:i/ Y ⌒ Yvi:}i:i:iイi:i:i:|i:i:i:i:iW } 〉i:i〈 { } Vi:i/i:}i:i:i:}i:i:i:i:i{ そうや! ___.ノ /∧i:i:> 乂__ノ /}/i:i:i}i:i:/i:i:i:i:i{ _ /i:i:i:i:i:i}i:/i:i:i:i:i:i{ こういう時は人質を出すのがテンプレやった!! ⌒7i:i/i:i:}/i:i:i:i:i:i:i:{ .::: ̄ ̄:::. /i:i/i:i:/}i:i:i:i:i:i:i:i:{ 、 {:::::::::::::::::::} ィi:i:/i:i:/ノィi:i:i:i:i:i:i:i{ i:{ ≧=- -=≦_ /ィi:i:i/ }i:i:i:i:i:i:i:{ イニニ」 Lニニ>、}i:i/ ノハi:i:i:i:i:i:{ ニニ∧ /ニニニノi/>、 }i:i:i:i:i∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は自分の息子と甥を N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉弘へ人質に差し出したのだが…… ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:05:40.33 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 襄陽】 . ∨ニ\ __ ____ /-=/ ∨ニニ>─ ── /⌒> ´ ` . ────<ニニ/ . ∨ニニニ=-- / / / ' \ \ ', --=ニニニニ/ }ニニニニ=- / ' / : : ..:.:./ ', ', --=ニニニニ{ ∨ニニニニ=- ' : i ' i.:./W \ i } } -=ニニニニ/ . ∨ニニニ=- i i | i {/゙゙"{ 、 丶 \} } } --=ニニニ/ ∨ニニ=-- | | { {-八- { \ \\} i/ --=ニニニ/ |ニニニ=- |八| { { x==ミ八 、\ ∨ / -=ニニニニ{ |ニニニ=- |⌒|八 W:.:.:.:. ,\{\Y 八--=ニニニニ| |ニニニニ=- | /\{乂 、 / 'i:i:i:i〉--=ニニニ| |ニニニニ=- 〈i:i:i:i:i:込、 ´ イ/i:i:/--=ニニニニ| 陶侃殿は戦に出ていて、 lニニニニ=-- ⌒「-=} i个: ._ イ :{:{-=i --=ニニニニニ| お母様は高齢であると聞いているわ。 |ニニニニニ=-- |ニニ} }「\: : __ 八 V l --=ニニニニニ| |ニニ=--  ̄ ̄八-=} 八__{_/ __ / } }八 ̄ ̄ --=ニ| あなたたちは帰って、 |ニ/ -=/⌒「ニj/「i:i:i只i:i:i:〉///⌒\ \-| 陶侃殿の代わりに孝行を尽くしなさい。 |/ -={⌒〈ニ/i:i:i:i:/i:i:i\i//〈/⌒`:\ ', ' / /-=∨/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:{ {〈/二`:i:i:i:i:\ \ .田舎の匹夫でも / / /-=/ { :{i:i〈_/⌒\} ノ r‐ 、`:i:i:i:i:i:i:i:i\_\ 付き合えば裏切らないのに . L/ /-=ニ' 八 V⌒ ' /{└' 、ニ〕iトi:i:i:__ 人 .それが大丈夫であれば猶更でしょう . / __/⌒ヽ /: . )/. . :: . . . {八_ . . . V⌒ ∨ニニニニ}_ . L ___〈ニ=- -=ニ{: : : : . /: : : :{: : : . . ¨⌒ : : : }ニ=-「\ ___ イニ〉___ 」 ⌒|L___ -=込、: : : : : : :人: : : : : : : : : : イ:「⌒ } /////__」 |ニ=-「\__-=≧r‐ <ニニ=-: : :__: :イ-=i: : ://///7ニ| |ニ=-|: . 八V//>---<// 「ニニニ}__//////′| |ニr‐i 'ニ〈_/⌒ニ}i:i:{ニ〉⌒\ ___ ∧//////i-=| |ニ{/∧ ___{ニrく: : .〈ニ}i:i:{ニ〉. : :..__r<{/{//////{-=| ___八j乂__ __/〉ノ二二ニ=-- _r<ニ=-\ハ∧ __//7-八 __ __-=::i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉⌒ ∨/ \ 、__ イ-=ニニニニ=- __ . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……劉弘は人質を家へ帰してしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:09:40.20 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 夏口】 \ハY´ j /:i:i:/厶斗r '"´ 拆^ \\7 八 r<⌒Yx才{ __≫"ハ ∨:i:i/zfrえ____} :{ / .イ / ∨ } } \ゝ ー==ミ _, ゞイ7才V.::::^T ノ! ≠:/ イ )) }} イ7 ハー ー=ミxj{-=ミx 弌 ヾ:: リxィイ八/ " ′イ 八 /./ : ′ イr--ァ云 fえWW !{ { :/: { .イ {__.イ7| 陶侃君。 /./ \7fVハ} , /从 乂{ L彡 / / 〉{:{ !:{ . イ.7 ー泛.V; /// \八ー彡"} 7 // V !:{ 存分に誇るがいい。 / :{ V7  ̄ :}/: 7イ :V从云 {{ { .斗ヘ j.′ , ____ イ / / ∨{ニハ 天下の劉鎮南の信を得た事を \:乂乏r彳 __ /.::::} __彡" / /ニニ . ≠ミ ̄ 7^T弌ニヽ r<::::::::ノ V :7. :{ /ニニニ /⌒ヾー7 // } \  ̄ __ V{ :i{. /ニニニニ //ヘ . イ/: / \ ^ .八 八 /ニニニニニ .//{ 乂_彡 \ .イ >ー=7ニニ 'i:i:i:i/:i/i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:}i:i:i:i:V:i:i\i:i:i:i:i:i\ . /i:i:i:i/i:i/i:i:i:i:/i:{i:i:iハvi:i:i:i}:i:i:i}i:i:i:i:i:Vi:iVi:iVi:i:i:i:i<\ /i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:ィi:i:'{i:i:i{ }i:i:i/i:i:i:ハi:i:i:i:i:|i:i:i:vi:i:Vi:i:i:i:} . /ィi:i:i:'i:i:il:i:i:i:i斗-{ Vi:iVi:i:ハi:i‐ォ-}i:i:i:i:i}i:i:i:i:vi:i}i:i:i:i/ . {i:i:i|i:i:i|i:i:i:i:i:∧i{ Vi:i:i:/ }/ }:∧i:i:i:i}i:i:i:i:i}i:i:}i:i:/ Yi{i:i:i{i:i:i:i:iY⌒Y 〉i〈 Y⌒Y Vi:i:i}i:i:i:i:i}i:/i:i:{ }i{i:iィ{i:i:iW{ }ノ∧i:〉 { } }i:i/i:i:i:i/i/i:i:i:i{ ':iVi从i:i{ 乂_ノ 乂ノ ノィi:i:i:i://i:i:i:i:∧ /i:i:i:i:i:|i:i:iト、 ' ' ' ' ⌒7i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:∧ . /i:i:i:i:i:i:|i:i:i{⌒ _ 〜'⌒ヽ /i:/i:/}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ /i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:人 V:::::::::::::::::::::}/ィi:i:/ノィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ . /i:i:i:i:i:i:i:i:i八i:i:ハ:≧s。 乂 _ 。o≦/i:i:i:/ j∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V V:i{ィi〔ニア} /ニ7i:i:'ニ>、 ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こういった劉弘の逸話の数々を見ると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 上に立つ者には器量の大きさが大切だと思い知らされる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:12:48.40 ID:V0wRZ6K/0 ___,.斗/___ \^ー: 7 7==ミ 才ー= ` <ヽ: / /: ∨ー=ミ . rfニニ:{ /f ̄` < ∨!/:/ヘ ` <ー=ミ _, 乂____{{ 从: ∨\,ヾ:! | 7;≠\ :}ー≦_ / ̄ー=ミ\:∨从ViN/イ才 オハ /ー=ー{ /.≠ > ´イ≠j/ {/ イ/イ -=ニ二 ー-ミ :}/〈/ /ィ:i:i:ト . :, ⌒^ < ー-ミー={ 八 } /イ7i:{\:i:i\ :, 、 __,彡:i:j:ィー=ミ\/ }′{彡 イ、_,斗=云x:, }:i:i:i:i≠=ミx `iY}rく /, 乂:iL{ィ -=ミ〈 Vtりv7.:, ^7V:tり才Yイ7イ.j {^ //  ̄,乂\≫x..斗≠.::.', ^冖=ぇr^/イ{f ,ノ .// 〉 V7 .::::::!: /ィ 7厶′. // .さあ、陶侃君! r≠イ ,〈 :::::| ≪ {八{ー-=ミ: .// ∨{ 7 .∧ 、__ゞ^___, ヾLー=ミx \.// 荊州での戦はボクに任せてくれ!! . ∨ : { ヽ ゝ-- " /^iヾ :// \ {\ i:\ ー イ :| }ハ:// 久々に存分に戦おうじゃないか!!! . \L\ l \ .ィ" ,: j //: . ________ . : ´: ; ̄}从 ^冖^ .ィ://.:.:..:\: ., /. : : : : / / /jイ.:.\____________///{ト .:.:.:.:.:.. \ 、: ., __ .../. : : : : :rイ イ{ i{ {.:7.:.:.:.:.:.:i { i.//乂:} ハ.:.:.:.:.:.:.:.:} 〉: : : <}: :ヽ . : : : : : : : :{ {:.:.:.从 { 7.:{.:.:.:.:.:.: ! . } //.:.:.:.:.: 7 八.:.:.:.:. ノ,: : : : : : :}: : : γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : :.\\:.:.:.\乂 . :.:.:.:.:.: . //!.:.:.:.:.:.:/ イ.:.:.:.:.:/. : : : : : : :ノ. : : | ……私の出番取らんといて | : : : : : : : : : : : \\:.:.:.ヾ .:.:.:.:.:. // |:.:.ー=≠ .:.:.: /. : : : : : : : : : : : : ヽ______________乂 :.: : : : : : : : : : :. :..\\ :.:.:.:.: // {: | :.:.:.:.:.:.:.:.: /. : : : : : : :/. : : : : : r< ̄二ニ=ミ : :. :. :.\ :.//.::! {: | .:.:.:.:.:. /.≠=ミx ´二ニニ=ミ: : にf´. : : : : \ \:. :::: :.//.:.:.:.:.! {: | :.:.: / / ∨. :/. : : : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この後、劉弘配下の諸将は /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結束して陳敏軍と交戦し撃退に成功。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張光の伏兵の活躍で陳敏軍が大敗した事を付記しておく `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:13:53.42 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 揚州 歴陽】 / -─……─ ─- 丶 〃/'⌒ヽ`ヽ _ \ 人⌒ヽ ̄ヾ ^ 、゚゚ ̄ ー=ミ ヽ ) 〃 | }} }i \_ ‐三‐ ..........:::ミ`:::........../ i{ i| ノ リ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| V | _____/ I-──=ミ | 》-Yニラ/ 厂⌒ヽ\ \ ! 〔__厂 ̄´ /i⌒ヽ V゙ \ `─-- | ノ \____/ {i .::i ,八 . . \____\___ 認めたくないものだな。 く...._ {( }} ノ / ⌒ヽ . . : : : :八ニニア゚゚ ̄ `L__, _乂_ノ 彳/ jiノ) ; \ 自分自身の若さ故の過ちというものを 〔 ̄ } ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア ゚ '" ヽ\ 7¨ | _父ー匕ノ 〃 \ ) / i| r(´⌒゚゚`ーァ {i/ 、 `゚゚´)y \___|......... 人 Y \ }i ┌┴─( ノ ゚ミ ヽ \ノ)y (yY仁ニニミ__彡く ヽ . : }i 丶 ) 》i| |厂 ̄》゚゚` ;′ ’ . . . . : : : :人 メ ’, /´ | __/{; ム ........::::个ー--=彡ムハ V; ; 《 ;| 「 ゚゚̄]廴 ,ィ{乂≧ー--‐=≦川て゚゚´ ム丿 jノノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これ以降、陳敏は荊州の州境を越えなかったと『晋書』『劉弘伝』は記す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:14:50.32 ID:V0wRZ6K/0 【紀元305年12月 晋 荊州 襄陽】 __ ,。t r‐‐- 。 _ __ ,。-‐ -。. __ !Ll Ll Ll `tュ _.ィzハュ、 x 「 Ll Ll ゙゚¨ i | _.. 。 - ― - 。 .._ 〔」 z杉イハミ八ハヾz |_.. 。 - ― - 。 .._ | Y> ¨´ ̄ ̄`¨<Yト '了彡ハッγシハハ V¨´ ̄ ̄ ̄`¨V|「 トュ | fl fl =| | ____rュ ィッ彡森本木辷ハハ | i^i i^i =|| ≠=| l;l ,ハ. l;l | ̄ ̄ ̄|>≠≦ 川杉ハソ≧森林杉z | Ll Ll:iニLlニLlニ| Ll ー| 「 ̄ ̄ 彡シイィッ≠彡林森森 |= l |= | | AA〃メソ気シミγ木林森森 |- _ ├―――‐┤‐ =| {田} | AA7シイッハ杉巛人ハ八 火 |,/ヘ /ハ└L「L「L「Lll: ィ代 -l_________|_ ,イ川ヮツノX≦谷辷彡林巛 彡( ||土| |土| |!l V リ |ハ LL| =| |゙____ イソノ彡森林杉ヾレ ハ彡 ||土| |土| l lLl =l iYi :|γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 林杉 二∠二∠二∠二∠二ヾド┼――‐┼===¬冖¬==┤ 山 ::|| ところで劉弘君 | 木炎彡 TL「lTL「lTL「lTL「lTL「l | ,.へ. |= ー| |ヽ__________乂 杉火彡゙ィ 二王二三二王二三二l〃 /'ヾ|‐ | _. :| (川ハ人ツ林ハ八ッハ林ミ 非杉彡火ッ゙人 三二王二三二王|l l :l|= ハ ハ | 山 ::| 〃ハvゥハレハハ本盆本木森 くシ杉木ハ辷ミメッt 二王二三二|===== L! Ll :=|__ ,lレ ハくくィヾ癶火っi進≠z辷ミ 火杉彡'バ林ミ巛彡狩 ハパバヘミハミミヾミ、 二ニ======_v/´ イ彡不ミ刈_斗< ,, ' ̄ 木パバ彡森杉ミ彡林 ハヾパミYミメ彡彡杉林;;;;皿皿皿皿,,,,;;;>''´. . . イ彡巛 〃` ィハミ二並炎ミ彡 火彡辻彡イハ木杉ミミ狩 ハ彡杉森aッッ ッッ ャャ ッッ_,.>'´. . . . . . ハバヾ杉. イハ杉辷林森森林 森杉ツ爻乂彡イ 爻乂ミッメ、 森a. . . 。o彡ф彡'¨ ̄. . . . . . . . . . . .ィ川く. . . . .彡ハ木杉'フハ本林森 森森爻林爻ミ彡 杉ハミ三仆宀 。o8ミ%8 ゚. . . . . . . . . . . . . . . . . . ¨´. . . . . . . 7ハバ’`¨ '¨¨彡イ¨ヾ ヾ乂ノハ乂杉森広 ¨. . . . . _ピ‰£ミ彡イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 八王の乱の混乱の中、劉弘統治下の荊州は格段の安定を享受していた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:17:54.53 ID:V0wRZ6K/0 ニ\:\ \ ≠ヘ:∧ ト , \ \\ ー= \:\ \ V:ヘ | \ :. \\ ー-=_.\:\ ハ. ∨廴_, l ∨, }: 7 \ヾー=ア\:\:}. ゞ=7.ノ _;}リ斗≠イ }三二才 Vり'" ^{ { / > / / _ -―= ノイ^ヾぇx.j :. {/ : 7 ./ /イ{ ̄ WV^ヾ 乂 / / 河間王と東海王。 : イ/i:| |.{ / / , ` < i |{八:从ー/ / / __ ≫ .どちらが勝つと見ているんだい? | :乂 ー ´ ̄. :<ヽ l. ∨ \ ト、 f´\ ハ ! l: .∨\\ ヽ __ア rく Vi:八 ---- ト V ハ ヾ ,.イ r=≠: }/ --ミ、 ,. ´ ` . :.∧. .∨ :} }i / }/ /イ / ァ ⌒´ \ \ ' / / / ' , 丶 ヽ 丶 . / ,ィ ' , ト、/{ 丶 \ V v ∧ . ' / | {''"゙{ 、 \ ≧=- v ', ハ {/ | : i { 八 \ 斗<´ =-} } } }' | : l ‐‐{ -- \ ト、 ィチ笊芋ア ' Wi { 从ィチ笊 ヽ{⌒ 乂rツ / ' / ′ 河間王は必ず負けるでしょう。 ,八 ト. W V_ツ , , / / / / 丶{ \{从 , , , ノィ. . .厶ィ ___ 張方は残忍に過ぎますもの V圦 _ /}. .//////////ア }. .介: . ´ .イ' ,「 ̄ ¨ ヽ⌒ }. . .} r、≧=- < _/ / | }__ ,. . . } | | ーrォ } 「 /../ | ´: : : :≧s。 _/. . . , __| |i:i:i} { //. / ¨ア 、_/: : : : : : : : : : //. . . / { ∨ У'. / / /: : : : : : : : : : : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『劉弘伝』によると、劉弘は河間王の敗北を予見していたという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:18:51.85 ID:V0wRZ6K/0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 永興三年(三〇六年) |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< そして、八王の乱最後の一年の幕が上がる | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/07(火) 01:20:38.64 ID:V0wRZ6K/0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 01:31:03.49 ID:ppLF/W210 乙ですー 有能の有効活用を久しぶりに見たww
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 02:47:10.70 ID:0mwWGHTR0 >>1 さん乙です。 後に王敦や桓温を生む東晋西府軍閥の源流が劉弘の西晋荊州軍団だけど、 なんか劉弘の頃から相当自立性強そうなんだな。
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 07:54:46.48 ID:5315/ok8o 乙でごわす やっぱり人の上に立つにはそれなりの度量は必要すなぁ
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 08:35:42.42 ID:yBawE5po0 乙でした >>837 これで失敗したのが司馬冏なんだろうな…
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 08:43:15.26 ID:tv9MiX880 乙です。 これだけ司馬家の内輪揉めが続いてたら、 身近な英傑に辛冉みたいに言いたくなる人が出るのも無理もないわな。 目の前で言っちゃうのは迂闊過ぎたが
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 08:48:01.87 ID:djcnDLgn0 乙
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 11:59:52.49 ID:uCBW9J4U0 乙 辛冉言いたくなるのは分かるけどこれまでの行動がカス過ぎるわ
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 13:57:22.86 ID:Ei3nctQF0 >>1 さん乙ー。 どんな意味にも使える便利な言葉・うまぴょい
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 14:29:32.14 ID:MHOqOX5Po >八王の乱最後の一年 これでやっと平和が来るんだな 風呂入るか
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 18:25:59.98 ID:aHuYor7KO 乙です。 羊皇后また廃位されてるし なんと不憫な
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 21:02:50.81 ID:uGYryrQT0 乙でした。 不勉強でもう誰がどの陣営でどこと戦ってるんだか分かんない・・・。
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 22:09:19.56 ID:vDuJnZLu0 乙です 中央が政争に明け暮れてる間にも、任地でノンポリを貫いて勤めを全うする人はどの時代にも居るもんですね 幕末維新の動乱期の日本にも、蝦夷地警備やら対外交渉やら産業整備やらで頑張ってた藩や役人も 居る所には居たんだろうけど、そっちにドラマなどでスポットライトはなかなか当たらないのがやるせない
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 00:51:04.38 ID:46RBxcpq0 乙です 南にばかりSSRが集結したからこそ東晋が生きながらえたんですね
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 15:40:06.40 ID:2oKkD5OWO >>888 劉家の千里駒の立后を入れる7回目の羊皇后 甲子園出場校かな?
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 10:55:28.36 ID:cqQW1Wxx0 そういえば劉聡さんは顔見世してたけど 千里駒くんはもう出てきてましたっけ?
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 18:49:55.93 ID:63ahHpVz0 そこらへんは疑う余地なくネタバレ禁の範囲内だと思ってた 李世民まではネタバレ禁。場合によってはケ小平までネタバレ
895 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/15(水) 23:51:16.68 ID:lMViSgGh0 ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ | |r┬-| | __ \ `ー'´ / ___ ヽ  ̄`"¬ー--、,,,_ _,,,、-ー"´ ̄´....,., / 【ゲーム】ウイポ9 2022、来年四月発売へ ∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;洛スポY´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; / ', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/ ̄ ̄/;;:;:;: / 年代別シナリオ追加で怪物マルゼンスキー参戦も ', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: / {⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆} ヽ⊃) ̄7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ ウマ娘効果か、2021売れてるらしいですからね。 l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l .l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l その頃にはこのスレ完結しているかなあ? ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | あ、続きの投下は12/19(日)の夕方か夜になりそうです .l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ /
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 23:59:56.79 ID:rN8IW5N20 わーい。 って終わりが見えてきてるのか・・・。どこでどう終わるんだろう。
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/16(木) 00:44:14.02 ID:iQ201/ROo 少なくとも、西晋の栄光は終わりましたな…。
898 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/19(日) 23:51:57.87 ID:5+TqD+V+0 【>>877 の続き】 【紀元306年1月 晋 雍州 長安】 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 豫州刺史劉喬殿敗走ッ!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ ≧ < : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ ≧ 石超将軍が戦死されたとの事!!! ニ= : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ≧ ≦ : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この年の正月に日蝕があったという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .新年早々、不穏な話である `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
899 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/19(日) 23:53:01.23 ID:5+TqD+V+0 :::::::::::::::::::::::::::::.', :::::::::::::::::::::::::::::::::', ::!:::::::::::::::::::::::::::::::.i ::!::::::::::::i\:::::::::iヽi \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ::!::::::::::/ .i、:::::i ≧ < ::!:::::::/ i. '.::i ≧ 范陽王は鮮卑段部を味方にした模様! ニ=- ::!::::/ u. i .∨ ≧ ≦ ::レ .i /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ::i U i ::i └┐ ::i U ,′ ………… ::i ,' ::i / ::i / \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ :i / ≧ < i-‐ ' ≧ 劉弘殿が陳敏を撃退されました!! ニ=- i ≧ ≦ 、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ .>、 ../.ゝ \__人_人从_人_人从/ ./ ヽ _) (__ i ) 東平王封地へ逃亡! ( .// ヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ . / ハ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ / ∨ _」 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『繆播伝』と『張方伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王は劉喬敗走を聞き、東海王派の兵鋒盛んな様子を深く憂慮した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
900 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/19(日) 23:54:57.56 ID:5+TqD+V+0 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 殿下。 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 .張方を斬って天下に謝罪するべきです。 | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / """´ ∧ | 八:. そうでなければ、東海王派は納得しません 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 / /: : : :/ 、:i:i:i:〈: : : : : : :|: : : : : /:i:i:i:j ∨ヽ\ / i|. i| i|ー―> \. ` \ .ヽ. \ : : \ \:i:i:ヽ=-‐,ニ、-=:i:i:i:i/ /: : : \\ lニ=- _\ \ニ- ¨ ̄ __ゝ-'_  ̄¨<: : : : : // _ 晋 蘭陵郡の人 繆播 ヾニニニニ>ーr<〜、ー、'、ニニニニ> 、_`iへ≦ニニニ7  ̄7ヘ ヽ. ヽ }! ヘ_\_ニ=- ¨_ -ニニニ>斗- ¨ ̄ / ,::| | | ハ_)ヽ_ -=ニニ_ニ=-ヘ{ | ヽ:!_ノ!_」ノ' /:::::ト=≠弋丈ゾ) 、 \ _ ィL! } イ!:::::::ヽj\ {:::: ̄::ハヽ ヽ \ 労せずして安全を得るには、それしかないわよ |: : : \ / イ !| 〈! ヽ 厶ヘ∧. \ \ 〉: : : : :ヽ_ -ヘ i l ト、 ‐-- イ=-ヘ l ∧ ヽ. \ /: : : : : : :_:_: : ノ、ヽ \>ー <:{三才 〉l ∧ ', ∨ ./: : / ̄: : : |:/: : :ヽ.\ \ イ.´ : / ハ !、∧ ', ∨ ヽ: : }: : : : ():∧ヽ: : : ||:ヽヽ\´ : || : : 〈 /:.:!ト、〈∧!. ',. ', ∨ 晋 繆播の従弟 繆胤 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } まだ長安に滞在していた繆播と繆胤は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここぞとばかりに張方の首を条件にしての東海王との和平を説いた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
901 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/19(日) 23:56:27.08 ID:5+TqD+V+0 >セ::て刀フ7ゎ.、 /:::::::::::::::::::l::::::ヽ::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::::::∨:::∧:::::::::::∨ /::/ :: |::::::::::::::::|:|∨、: |::::::::|:::::', . .::::l::::::::|∨∧/|',z=、Ν :::: |::::::l . ',l:::::::::::l_,Ν ´Vソ : :::: |、:::: {V::;:Ν.Vソ 、 |::::::::| }/ . |/:∧ |::::::::|イ 張方はまだ覇上にいましたよね? |::::::::}、 ' ` |::::::::|ノ.、 |:::::::|.` 、 イ|:::: /:::::::ヽ . |::::: | >.< l::::∧}:::::::/ |::::::|-= . < | ./:::/≧ Y' . ,ィ::::::|、////.∧. / ィ' V/ヽ、、 l ゝヽ.\////.∧´ ∨.////ト、 . l. \///.∧- 、ィ:|/////' ヽ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ はい。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ あの男、大軍を擁して何をやっているのか _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
902 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/19(日) 23:56:56.26 ID:5+TqD+V+0 【紀元306年1月 晋 雍州 覇上】 { ̄ ̄ \厂\_ | ̄ \ _ ...\___ \ }_ ┌┴>''^~ ´"''< | __} / / \ \ 厂\ { / / \ }_ ∨ / | V } /| ノ| |⌒\^> . , / / |>ー<| ′| / / / 斗―-ミ/ }/ | | | | /| /_,/ /| /| / 「/ | | 八 | x=≠=ミ ⌒7/ x=≠=ミ_ } | | \ 《 f::てド f:::て 》 √Y /| | |\\ V;;ソ V;;ソ /ノ丿 | .和平なんてとんでもない。 |八 |「Λ ′ // ノ \ |从人 人| | 潼関で敵軍を防げば、 |: :\ {\{\ /〉 ) / :| | まだまだ戦えるではありませんか |: : / \/ /: ./ />┐ イ:..:| | | /⌒\/ : : /\/: :/ / / /) | | :| | /⌒} . { ∨ / /: :/_/___//ニニ〉 八 ∨/ /⌒\ /´ ̄ ̄\ V / ニ|:::::::::::::::::| ] \-\ V / | . | / /ニニ|:::::::::::::::::| ---\ニ\ V | . | `\/ // ∨ ::::::::: Λ \ | |〉 / { ̄ ̄ ̄\ | | V:::::::::::::::} | |Λ /{ 晋 中領軍 張方 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 当時、張方は東征軍の主力を率いて覇上に留まったままだった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しかし、一向に東へ向かわない張方に ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王の側近たちは疑念を抱いていたらしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
903 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/19(日) 23:59:17.22 ID:5+TqD+V+0 【紀元306年1月 晋 雍州 長安】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ そもそも殿下は何故張方を重宝するのです? l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .あれのやらかしおかげで、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .殿下が不人気になっているのですぞ /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| . /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . ,..::´::.::.::.::.::.:.,::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ / ::.::.::.::./::,::./ ::.::.::i::.:: i::.: i::.::.: i:. . /::.::.: ,:.:./:.:,|.::| :.::.:.::.|:.,/|: : l.::.::.:.|:.i i::. l::.::l::/|_z弋|'':.::.::/|/ーl-<l.::.::.:.|:.| |::.,|::. |/ ,zァュ、|::.:/ ,zェt、 |.::.::.:.|:.| あなたも古株ですから、 .V ト,.∧ 弋iリ " ヒi;リ |.::.::.:.|/ 私が昔から人材集めに苦労してたのは知っているでしょう? .|::.::.ム 丶 |.::.::::.| |::.::.:仏 、 , u /|::.::.:/ ああいうメイドさんなんて .rV::: | \ /´|.::.:/ 艦●れにはいませんし、当時は中華資本も必要かなと思った次第 .r.| |「l:::| > - <_r,/i_/ r.| | ||.|/r.,_,ィニ_l l_ヽ| | | | |r, | | |. '. ',.l l::::::l .「l:::| | | | ||.| | ’.| ::::j!====/l. V. ´ .ト ∧ ノ:::::::ム /::ム /‘, / 〉 イ:.:.`ー--V.---ヽ / ‘, ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかも、悪い事に /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .張方と他の側近たちは平素から仲が悪かった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 貧賤から成り上がった張方を軽蔑する士大夫階級という図式だ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
904 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:01:50.54 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ その考え方は危険です。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .彼らの旗が指し示しているではありませんか。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 赤が危険を示す色なのは一般常識です 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / さっきから口が過ぎますよ |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ .|:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \
905 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:03:03.01 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ .とにかく張方は、 | ヽ ' _ ` イ .東海王派の勢いを恐れて進軍を躊躇しているのでは? l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ もしくは何か陰謀を巡らしているかもしれず、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 このまま放置するのは危険ではないでしょうか? /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .奴の腹心の郅輔を呼んで問い質してみるべきです . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / 分かりました |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ .|:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これが張方の命取りになる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
906 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:03:42.40 ID:+F5T3Qg60 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| 覇上から郅輔殿が参りました | : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ ヽ______________乂 : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 河間王の属官に畢垣という者がいた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:05:47.92 ID:+F5T3Qg60 /ニニニニニ∨/∧__ /ニ>''~ミ´ ̄`ヾァ―く/ノ /`>' ヽ ヽヾ. ヽ . / / / / l ', ',∨ ∨ | {. | │ ハ │. ',| } | ', | | ムイ. `トV|. }ノ/ ,' . ヘ }.l W莎从 /莎フ 从 . 乂 .畢垣様、御無沙汰しています。 . ゝ リ 八ゝ ' ノイ. { ) ヽ~) Y´ / 从ヽ`''-、^^ , ィ 廴从ノ )) ′ 火急の要件と聞きましたが、 ゞV (==ハ. Y__〉´_ト廴 `Y´ イ またうちの主が皆様に御迷惑をおかけしたでしょうか? ゝnnノ、ツ/ /ハノ_|ノ人ゝゝィ') {」」」/ く ハ;;;;;;;;;ヽ>,」」ミ=彳 . l { / /_≦_マ Y | ヘ人/ /. o}} } | V ,__ァ=-ヽ ‖イ/ { ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´ / , --──-、 , イ / ヘ ト 、 晋 帳下督 郅輔 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ それはいつもの事だが、聞き捨てならない噂を耳にしてな。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 張方が謀反を企んでいると。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 君がそれを知っているとも 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 河間国の豪族の出で、以前から張方に侮られていた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼はこれを恨みに思っていたらしく、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王へ張方が謀反を企んでいると讒言したという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 恐らくは古参の配下であろう人物の言葉に ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 河間王も疑念を持ったのか、張方の腹心である郅輔を呼び出した _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
908 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:07:06.40 ID:+F5T3Qg60 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ ___ (: : : : : : : : : : : : :__:_:_:_: : : : : : : : : : : :/./::l >⌒ヽ> ´ ̄ ___ ー 、 : : /::∨::::| __ / ノ ´ `ヽ::::::∧::///} / / / / / / ヽ ∨ ~⌒ヽ/ i / / ./ ./ / / ,' / | ヽ V ∨ . ′ ,' ./ / ,′ / ./ i ,′ i :i ',⌒ヽ :.', | .:i ./ ヾ| .:i .:| ./| | / | | i .:i | .:i/ ', .| .:|. │ / :| | ./ / ,′ :l l .:| | .:| ', ヽ } .:| 斗/‐‐lノ| /ー/‐'ハ , | i .:| | :.| ヽ 八 ..:|. |′- :| /- } / i : .:| 謀反!? . 八 :.V γ´ハ :.', ̄ ̄ ̄` j/ ´ ̄ ̄.7 ./ / ! :,′ . ヽ :.\ { ( 八: ヽ ,' / ' / ′ .:/ .冗談じゃありません! \ :.ヽヽ,' \__ゝ∪ ′ .イ / j ( :.( __ , -―- 、 \ :.∨ 从 rー―┐ 八iイ 人 :.\ / ! __,r‐、 何の得もありませんよ!! . ) .:|i ( .:(ヽ ` ̄´ .ィ } i :..(. \ :.ヽ { ! / ノ 〈 ___ | :i .:|ハ ヽ:.\≧ イ 人 ヽ \. ) } :.} | \ ,.-ノ./ / ( (´` ノ i .:| \ '. } .fー、__..斗ャ=`ヽ '. .:Y / :/ .:/ .>、 Υノ / 乂 彡' ノ . .:ノ __jハ i | ノ: : : } ∨ ) i .:| .:/ .:/ {__:.! !;.-' / >-─‐=<≦∧. ノ ,' ∧_. f',: : : : j 》/ /.:人 :( .:( i | .;.イ ((_____....斗‐} / / /: :/}_}∧: : /_____ / .:/}_}_) ソヽ `ヽ ( 〕iト、 人{i 〈_〈_〈_〈_〈 〈 ノ ( ( .:/>ー=v‐=ー..< 'ー‐<7- 、}_}´}_}ヽ) ノ .i\辷辷:7 ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノj丶 \(/:::/::::::i}i:::::`ヽ::::\ / `ヽ ∧ | ⌒( . /_/_/_/_/_/_,' / ./:::::::/:::::::::八::::::::::::::::::::\_ ノ、 V ,' ヽ. | [ V /_/_/_/_/_/_// ./:::::::::::::::/ー-≧‐‐=二⌒~ .ーァヽ ∨ノ { l [ i{ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この際、郅輔を出迎えた畢垣は謀反の真偽を問い質した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しかし、謀反自体が畢垣のでっち上げなのだから、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .郅輔は謀反など知るはずもなく、ただ驚愕するばかりだったという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
909 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:08:32.42 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l だが、私が見るに、 ノ ヽ _,、__ノ 殿下は張方を討つ心積もりの様子。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ もし、殿下が君に張方謀反を問い質したらどうするつもりだ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: (: : : : :__: : : : : : : : :、冫 寸 ヽ ',:∠⌒−丶、 丶: : ::/::: ノ , ' ::`ヽ、、:Y ̄`ヽ:::,′ / i ', i ⌒ )ヽつ ,' | ',( l | i レ >- |:/', :/ '、 l | ∧ ./ ' ,,_ i' :} /i ,、ヽ ', ', / ヽ、 / .l :/) / |:i v':〉 ⊂ .〉vv| ,−'  ̄ ̄⊃/i〈 `ヽーヽ、 ⊂ i':0 :) \、 ,- -、/ :/,......>、 :} ヽ__ノ そんなのこっちが聞きたいですよ! `-,_ , ::::::::゛ー.〈l ヽ、::::i ーー' ノ iつ i /,-┏ 7 i、::::::::::(:┌ ' / ‖ |ヽ--.┃, / / .',::7、 / ┃ |/、 / / /====、 ,/、┃ |/ ヽ/ / /三三l::::::::‖ ヽ::::::::::::i _/=/= / i/, ' ̄ `ヽ--ヽ, ' ===== ̄-〈  ̄ - ' ̄
910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:09:59.77 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 分かった。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ では、殿下に張方謀反の件を問われたら、ひたすら同意しなさい。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .そうしなければ、君も災禍を被ってしまうだろう 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: {三三ア´ - ―-< { { ヽ |三/イ´ | } ア´ \| { / ./ .{ ∨ ゝ } { / { \ | }∨. ∨ ∨. ∨ }\ } K∨ ∨ } { ト ハァ乏刀 .} ∨ ∨ } リ } 从 \へ{ ゞソ} / レ { } ∨ . / ./ 人 ∠苡ト ソ {レ. l\ ∨ ……分かりました 乂/ イ__\"´ / {/} | ) } /イノ.|三三三三三三三三|人/ / }/ ./ . ( rt..|三三三三三三三三|: : } /_∠{ / / /ノ .|三三三三三三三三|: / <爪 \{ 乂. 廴|三三三三三三三三|/人 又 }) ム) _,r<三三三三三三三=-∨ゝ-―冖元人} r辷≧´三三三三三三ア´ }へ i | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 畢垣は、驚愕する郅輔に助言を授けた上で河間王に面会させた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
911 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:10:45.59 ID:+F5T3Qg60 . /::.::.:/ ::.::.:/::.::/::./::.::.::.::.::.::.:ム::.::.::.::.::. /::.::.:/ ::.::.:/::.:: i::.:i::.:/::.::.::.::.::.:: i::.:: i:.::.::.:ム ,::.::.::/.::.::.::.i::.:::.:.i::.:i:: i::.::i::.::.::.::.:::i,::.::.i::.::.:::.:ム i::.::.:.l::.::.::.::.ト __/i_/ヽi_,: i::.::.::.::_/ V: i::.::i::.::.::i i::.::.:.l::.::.::.::.l´V ___ ̄ \i,i::.::.::/`ーx_i::.::i::.::./ . ',:..::.l.::.::.::.::l ,.ィだ下、` i::./ ___ {/i::./::.:/ . V´l.::.::.::.::l ゙弋ーリ ´ ''たらヽi/::.:/ .. ヽ'l::.::.::.::.l " V.ソ .i_/ 郅輔殿。 . ゙V:::.::.::l. , " /:i . V::.::.:l _ /::.:i あなたは張方の謀反を知っていましたか? . V:.::.il\ ` ,.イ::.::.:i /V::.il > _ < l::.::./ . /,i::.::V il l l:: / /'{::.::._/V{... l_ l:/ _,,.-=、''"::::::::ム トミェ、 _ ' -―‐- / \:::::::::::ムー- 、 __}::::::`::::t /: : : : : : : : : : \ / ̄∧ . : : : : : : : : : : __У\/ ∧ 人_: : : : :_ < _>―<ノ / / ア¨´ \ ]i ⌒\ ヽ ‖ / / / ‘, 乂__ i| i| |′ | | ', _ |ノ /ハ 八 八 | , | (\ヽ. 八V ) イ .イ( ナ\ |\ ヽY | \ イ 八 f笹)/ t笹|へ| |i 乂___,ハ ……はい (人. \ト" 丶 ""灯i |乂__ 弌_ノ )个ト=ミ )个 ニ イ( 人 `7弌^ ノ ー=彡 ア´(_,)ノ )∧/灯\ .)f¨´\` ( | 仏(´__У_,/ 〈ゞ=个ト、 `弌=┐ l ノ厂:_:_:j灯^> j^⌒寸 、 ヽ \ ∧_,//: :( 〈/\( | リ\ | 〉
912 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:11:18.12 ID:+F5T3Qg60 /.:.:.::./.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:∨ |:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:./:.: / :.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:∨ |.:.:./ .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:./ :.: l:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/ .:.:.: | |.:./.:.:.:.:.:.:./ |.:.:.:.:./ :.:.: |:.:.:.:.:.:./|:.:.:.|:.:.:.:.:/ l.:.:.:.: | ∨.:.:.:. /;,; |.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.|:.:.:__,,.l.:.:.:|.:.:.:/;'´|.:.:.: / それなら話が早い。 Y:/.:.lγ |.:.:.:.:.|.:.:.:./|.:.:./ |.:./:.:.:/,ィ》.:.:.:./ ,ィ/ l.:\:.:.、、 |.:.:.:.:.|.:.:/_,ィf斧テ‐∨|/ {.ノ'.:.:.:./ .あなたに張方を誅殺してもらえませんか。 / |/∧.:.\ヾ:.、|.:.:.:.:.l:./ ゛ 乂ノ `i.:.:.:./ .. / |//∧.:.:.:∨l |.:.:.:.:.|' 〉/.:.:.:/ あなた相手なら張方は心を許すはず . / .|///∧.:.:.l/l |.:.:.:.:.l 、 _, イ.:.:.:∧ l ∨.//∧://l |.:.:.:./ >_.、 /:.:.:.//∧ l 丶∨/////l |.:.:./ / //≧ ´/.:.///,' ', | 丶 \//// |// ,////// l//// -―‐- |. 丶',:::\// l´ ` ー''´////////l//ィ'/ /: : : : : : : : : : \ / ̄∧ . : : : : : : : : : : __У\/ ∧ 人_: : : : :_ < _>―<ノ / / ア¨´ \ ]i ⌒\ ヽ ‖ / / / ‘, 乂__ i| i| |′ | | ', _ |ノ /ハ 八 八 | , | (\ヽ. 八V ) イ .イ( ナ\ |\ ヽY | \ イ 八 f笹)/ t笹|へ| |i 乂___,ハ ……はい (人. \ト" 丶 ""灯i |乂__ 弌_ノ )个ト=ミ )个 ニ イ( 人 `7弌^ ノ ー=彡 ア´(_,)ノ )∧/灯\ .)f¨´\` ( | 仏(´__У_,/ 〈ゞ=个ト、 `弌=┐ l ノ厂:_:_:j灯^> j^⌒寸 、 ヽ \ ∧_,//: :( 〈/\( | リ\ | 〉
913 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:13:40.98 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 私の手紙を持参したという名目で張方に会って事に及ぶように | ヽ____________________________乂 ,>、.{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y / / /ゝ::::::::::::::::::::::::::::::: ノ- 、 i | |:.:{ ``¨¨7¨¨¨¨¨¨´} Y V /| ! Y \ { ‐''"´ / / .从 {(| ',ヾ、 ヽ.ノ‐ ''´ / / {{ ァ‐'′ ) ', ヾ }=‐''´ / ./ /ノj { l Y ハwwwwァ' ( 廴⌒ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 手紙が書けるまで少し待っていて下さい | ヽ___________________乂 斗< | {iiiiiiiiiiiiiii}\ヽ {iiiiiiハ. | _.^^^^}厂厂厂/ヽ {斗ィヘ. ! ' マ V===ミ/ノ | ,ィ''゙ヘ、 ', ', マ V. ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 郅輔は畢垣の助言に従い、河間王の言葉に同意し続けた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで河間王は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郅輔に自分の使者と偽って張方を殺害するよう命じたという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この間、畢垣は何一つ口を挟んでいない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
914 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:14:07.82 ID:+F5T3Qg60 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 郅輔という人物は、 \ヽ、 _ , イ!::/ 元々長安の富人だったと『晋書』『張方伝』にある / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
915 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:16:52.73 ID:+F5T3Qg60 【紀元299年頃 晋 雍州 長安】 _, ──- ,_ /::::::::::::::::::::::ヽ,ヘ 〈_/ ̄` ̄ ̄\lXlA // / \ .i ヽ~ヽ 〈 / / ハム/ハiヽ彡l ノ いらっしゃいませー。 (ヾ v、!● ● i 〉シi ノ) )) 〈 ワ ム"ノ((ら .ロー●ン長安店へどういった御用でしょうか? (( ハ`ーゥ t-∫i )) 、_〉 ,L((`甘´、,))」ヽ し_)| 冊 V乂V 〉冊 \ニ ,/ー、{廴イ /ー、! \ __ _ ,ィJ⌒ィー'} { ̄`ヽ、 _ノ人 _,..≧=≠≦/ /ー、/ミ、,.=、 (___ / ァ ヾ≧ミvイィ⌒ヽミj と// / ', !V≧うヾ≧<( / :' / :} 、_j_!ヾイ/ハヽ ヾ! 私、河間王殿下のメイドの張方という者。 /! :| 斗‐' / 厶イ` j/ノ j ! :|ゝ /iハ Vx≠イーイhv'リ)≦ヽイ} ! :| 実は日々の暮らしに困っており、 :{ |∧ 八Vツ , `":/fゾノ /乂!__j こちらで金銭をいくらか融通して頂けないかと思いまして…… ',ハ \ハ:::: _ 八´/:/ ',ハ { :ゝ..,, _ イ(/ /:/{>‐-、 /イ\乂乂ノ≧=介ミ{ /:j{--、j.ノ /; /イ`/i/ ` ヾ‐^八 { 从、j|ヾ) ,' .{ !-イ≦ZZzィzzzZZZト<弋ヾ、 { 八人{:|:} :} }|l{ { :{:{ :}iイ'⌒\リ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 富人とは、金持ち・裕福な人を指す言葉だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j わざわざ「富人」と記されたのを見るに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .士大夫階級に属さず、何かの手段で財を成した商人だったかもしれない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
916 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:18:43.37 ID:+F5T3Qg60 _, ──- ,_ /::::::::::::::::::::::ヽ,ヘ 〈_/ ̄` ̄ ̄\lXlA // / \ .i ヽ~ヽ かしこまりましたー。 〈 / / ハム/ハiヽ彡l ノ (ヾ v、!● ● i 〉シi ノ) 裁判で同人ゴロから巻き上げた )) 〈 ワ ム"ノ((ら 賠償金と著作権料で儲かっているので、それをお貸ししましょう。 (( ハ`ーゥ t-∫i )) 、_〉 ,L((`甘´、,))」ヽ し_)| .返済は出世払いで結構ですので 冊 V乂V 〉冊 \ニ ,/ー、{廴イ /ー、! \ ,/ ノ/:| j j ハ j `}'Vv /7 ヽx≦`` ̄ ̄"''*イ ;{ } { ̄`/ `ヾ、ィ }ニヽ 7'゛ VーヾjニニV / / :} } ミヽ `'く . / ' } / jハー }ヘ ゝ ; ' :{ィ'  ̄/! ;/j ̄ /ヽj=/! j ありがとうございます。 { :| ! {x扞示ノイ/斧示ミx_j/ノ jノ! ∧乂\ゞ VUリ VUリ イ彳i / この御恩は、いずれ必ずお返ししますので ∧:.\ハ ::::::: ' :::::: /ィ :!ハ i/ _\>ゝ 、 ̄ ノ イ i|-jイ {⌒| V≧s。.. .。s≦ミハ V/ 八 .ハ. V! ..,_ {彡{二ヾ!. Vォ `i'ハ V `二_,リ \ V | ∧ {i.,_____,.(__ィ:、 ヽィ'ヘV . , \VZZzf/,/二 ノ=\,.ヽ,__ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 彼は以前、河間王と共に ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長安へやって来たばかりで困窮していた張方に生活の支援をしていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張方はこれに恩義を感じたようで、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .軍を率いるようになると、郅輔を自身の帳下督に迎え入れた。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 素直に張方の部下に入るあたり、やはり身分は低かったと思われる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
917 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:19:21.81 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 雍州 覇上】 .. . . ,,-‐''"´'':、,, ,,_,__ _,,.--ー''''''"゙゙ ゙゙̄"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´`゙''ー、/ヽヾ\ ::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"';,_,,.-ー'''"゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.: ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; : '' ;~ ; ::; : ;:; '',;''゚ ; ::; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; :: :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::: .. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . ..γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 只今戻りましたー | .ヽ___________乂 r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 張 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .美談と言って良い逸話である。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ こうした関係からか、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ .郅輔は張方の軍営内に顔パス状態、帯刀したまま入る事ができた ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:20:06.97 ID:+F5T3Qg60 ≦三三三三三≧ /;;ヽ___ ≦三>" ̄ ̄ ̄`<三ミ/;;/;;;;;;;! ィー>"ィ ヽ `V--''、;;;j / / / / / 、 ヾ 、 ヾノ / ./ / / / ,' ', ヽ ',ト、 丶 / i / / i / ', ', ヽ} i ! { !;;;{ !_,,ィt--{ ーtミ,,,_j ;::::! i ! i l;;;i ! /i!ハ ! ∧ .j !::;! , 河間王殿下から、 ! ヽ ヘ{ :レ-fテミヽ,ji /7ィfテミ! !;リ イ お手紙を預かってきました ヽ ヽ } ヽ 込.ソ 込.ソ/ / ハ .j) ゝ!/i i ゞ;:;:; , ;:;:;イ / / / v ../ ノ }! ゝ ヾ\ 、 , イ/7 //( ヽ 7, ヽ`´ | .>, ..{/ / / ゝ/ j > _ ィス/ i;;:7 ヽ ) /´'‐、´,。。、ヽィx_ _ {ヽ、ヽ .イ ( .( Y イヽ /;;;{( y }i-" 〉、 / ィ  ̄ ` `ヽx ) _ヽ ∧ ヽ 7ヽ /イ;;;;;;〉.,,,.〈;;;;;/ ゝ / イ / / 、 \/イjノハ //777ュゞ`=ュ,,',;;;;/j{=}ァV7 / ノ!_ ( ( . / / i ハ ト、イj丿/j i / i |! } }ハ 彡// ! . | | | i|ヽ // リ ´彡_ /:! | | ハ i| ハ /ソィ灯笏ァ/ィ,ヽ:! | |、 ヽ l汽沁V `‐´ リ _)).ノi| ゝ! ヽ ゝ` 、 .,ィイ { | 拝見しましょう。 |:\(ヽ 、っ /i:| | i | | | | | > ,-‐-、ィ≦≧、ノ ! ! どうせ和平の件でしょうけれど .| | |i ! )、: :__:ヽイ: : :} | | | | |i /イ/ `ヽ、::/( ! ! | | |i (: : :/ ヽ-ヽ :| > ´ )、/ i: :ノ i| > ´ /ィ´! .,ィ/! | . / / / j /x(__j i| ≠.=.=.= / /==/ /i:i:i:/ | i| . . | l l / / / /i:i:i:/ |!
919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:21:20.04 ID:+F5T3Qg60 ,、‐……‐ 、、 ァ-、/::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,>、.{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y / / /ゝ::::::::::::::::::::::::::::::: ノ- 、 i | |:.:{ ``¨¨7¨¨¨¨¨¨´} Y V /| ! Y \ { ‐''"´ / / .从 {(| ',ヾ、 ヽ.ノ‐ ''´ / / {{ ァ‐'′ ) ', ヾ }=‐''´ / ./ /ノj .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ { l Y ハwwwwァ' ( 廴⌒ヽ | 近頃の殿下は弱気が過ぎます .| ヘ 乂 ノ,ィzzzzxl{ ``ミ. _)ソ、 ヽ_______________乂 乂 ゝ )/´ ̄ __ヽー勾 )、___ノ 爻イ¨¨¨T ̄ ̄ ```{iiiiiiiiiii}‐ 、 斗< | {iiiiiiiiiiiiiii}\ヽ {iiiiiiハ. | _.^^^^}厂厂厂/ヽ {斗ィヘ. ! ' マ V===ミ/ノ ………… | ,ィ''゙ヘ、 ', ', マ V. ! l {{ ∧ ', , ', マ ハ | ' ‖ , ヘ ',,,、丶` ', マ ′ . ,' ‖ / / '" 〉 ヽ _ / /.‖ / / {/ >‐く /.‖ / / // / ∨ / . / .‖ ./ /――――――――――∨ / γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ / .‖ /. 〈zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz∨ | 窮すれば鈍するとはよく言ったものです | . / ‖ ./ イ:::/:::::/::::::::/...... |:::::::',::::::V::::::\ ヽ__________________乂 厂{{ 〃 / /:::::/:::::/::::::: ,'::::::::::::|:::::::::',:::::::V:::::::::\ ( ̄_ | 〈::: /::::::':::::::::::|. |:::::::::::',::::::::V::::, イ `ゝ、≧ァ' 〈`'〜.、{:::::::::::|. |::::::::ニ=‐''"ヽノ‐'´ . スッ { { Yヽ |`''〜廴廴廴廴廴廴ノ〜''^^´ }!
920 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:21:53.21 ID:+F5T3Qg60 =x_ ¨ ー=圭圭圭圭チァ t, \}7 爻k `ミ=x___ `弋圭圭ミ、 弋 '}ト、  ̄\  ̄~圭=x__ `弋圭圭x、 、__` ___>=≧、 `~圭圭≧、  ̄ \爻 \ ミx ¨‐⌒~ヾ=ミ、_ `¨~圭圭=、 弋ミ_ ゚ _{ ._二ミ___ `` `¨守爻、 `守 Y \x .zュ `'' `弋圭_{( \爻x 丶 `<' ==_ `==__ `孑≧_ 弋圭ミ、 、 \ ____ `⌒-===圭≧=x____`ー=、_ `\_\ `寸不 \ ∨  ̄ ̄`ー--_====圭圭圭≧=、___`ー=_r- `\x `守≧ミ{ ヽ ' _-_ ┌===___ `¨--圭圭圭圭圭迂圭≧x 上≧爻x爻圭ミ、 迂迂圭圭圭圭圭⌒`-‐=圭≧=x =圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭爻x ヾ冖^-'~⌒~=====x_ `¨=圭圭圭迂圭\__人_人从_人_人从/ =辷_,,¨圭圭圭_) (__ ) ッ!!? ( ==___,,,,,,≦圭圭圭圭 ̄ ̄) ( ̄ _,_____ァァ‐‐ ̄圭迂圭圭圭圭圭圭‐  ̄/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ _彡⌒'' _,_r''' ̄圭圭}宀 ̄ ̄ ̄ __,,=圭圭圭圭圭圭圭圭 .≦彡¨´ て彡 ¨´ __zzzr'''二二 ̄ ̄ _____, ̄圭圭圭圭圭 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『張方伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郅輔は張方が火の下で ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王の手紙を読んでいる隙を見計らい、彼の頭を斬った `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:23:09.35 ID:+F5T3Qg60 ,,-‐''"´'':、,, ,,_,__ _,,.--ー''''''"゙゙ ゙゙̄"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´`゙''ー、/ヽヾ\ ::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"';,_,,.-ー'''"゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.: ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; : '' ;~ ; ::; : ;:; '',;''゚ ; ::; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; :: :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::: \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < 全軍に通達!! > < ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ≧ < -=ニ 中領軍張方を謀反の罪により斬首しました!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 張 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ \ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l _>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、 | ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\ lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ |'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ! .張方は死んだ。 |/\ 、 ゞ-イ // . ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´ あまりにも呆気ない最期、 \ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ 梟雄らしい最期と言うべきだろうか? \rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、 └攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\ / 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l 〉―ァi'´ \ :::::::: | . /_ア^'┘ `ヽ、::j └ ′ `
922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:24:03.51 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 雍州 長安】 /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} よくやってくれました。 {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l 張方の首は東海王に送るとして、 {::.:ム _ /i} :.::.:l あなたには褒美に安定郡太守の地位を与えましょう。 {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, V::.:ム > ,< ム::../ .これで戦が終わります ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i _, ──- ,_ /::::::::::::::::::::::ヽ,ヘ 〈_/ ̄` ̄ ̄\lXlA // / \ .i ヽ~ヽ 〈 / / ハム/ハiヽ彡l ノ __ (ヾ v、!● ● i 〉シi ノ) / / )) 〈 ワ ム"ノ((ら / / /〉 (( ハ`ーゥ t-∫i )) 「| 「| _/ / // 、_〉 ,L((`甘´、,))」ヽ し_)|:| |:| /〈圭// 冊 V乂V 〉冊 \ニ三]─/〈圭// ,/ー、{廴イ /ー、! \宙ー/二\/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は郅輔を安定郡太守とし、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王に張方の首を送り、改めて和平交渉を試みた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:26:38.17 ID:+F5T3Qg60 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 現実は残酷だな .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< しかし、河間王の思惑通りにはいかなかった | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:27:30.31 ID:+F5T3Qg60 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ ×官渡 ●陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ 〇滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 ○安城 ○平氏 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この頃、東海王は陽武まで進軍していた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:28:11.68 ID:+F5T3Qg60 【紀元305年1月 晋 司隷 陽武】 ______ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/| /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:/ |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|/ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ 東海王殿下。 .| ,-) (-、.| | l ____ l | 我が主は張方の首を条件に、殿下と和平を結びたいと仰せですっていう .\ `ー'´ / /⌒ヽ ー‐ ィヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | / / r─--⊃、 | | ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:28:56.81 ID:+F5T3Qg60 /―Yーヽ /:::::(○)(○)ヽ /::::::::::⌒`´⌒::::\ /:::::::::,-)___(-、| |:::::::::::::l |-┬-| l | \:::::::: `ー'´ / ノ::::::: \ /::::::::::::::::: ヽ |::::::: l \ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' だが断わる |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / /
927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:30:01.92 ID:+F5T3Qg60 巽 {〈三〉} _,/ ̄ ̄ミ ̄\ // /, /\ .i i ヽ / / ∠ム/ ーリV lミ〈 j v、!〇 〇 i 'ξ ノ 〈 _ ノ .i ヽ/\. _苺__ Why? リ`ーゥ t-!, ノ 〉l l l \| |o| 〉V´キ卅シリ ヽ〈 l l l l l | | .| / `ーyー'j〈 \l l l l lノ ノo| ,/ー、(哭,_ノ /ー、! ===/ ̄\ | { { i| } } リ { { {マ i|∨ } } / Y ; ==-ハ{ ∨i| マ -==ニ ' /}′ マハ il从斗≠ミ Y ∨斗≠ミx }i / / }∨ 小. じr沁 じ芹心 }i / / 張方が死んだ以上、 | マリ从∧ V辷リ 弋辷ヒリ }i } / / 確かに和平を妨げるものはないけれど…… | ∧ ' }i / /ト }ハ 小 ' /イi i}/ /i:i:i:i:i:i:i〕iト ……今さら、范陽王と鮮卑の軍勢が止まると思う? ノ ∨ {込 _ __ } / / |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ ∨ i{i:i:i:i:i> 彳从 /}/ i!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i} ∨ i{i:i:i:i:i:i:i:i{ ≧=≦{、ヽ ノ } , i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| Y {i:i:i:i:i:i:i:i} ,{ /ノ.イ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| {i:iYi:i:i:i:i:i:i:j {ー―:/ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:31:13.33 ID:+F5T3Qg60 ェュ_ ,r=ャ-.._ ,,.、._ ムiliン}ニ二マー-,, {{ }} `lf'ー'、ゝ、 シ彡 ̄^7‐}'' _ \ ヾャェ'ィ,. リ `^ーャッ、r、,_ /,从 ./'/| | |l |ヽ ` ゙ ' 'ヘ==>-ッヽ,`ヘlト,( | !+'、 ィ/_,ll〉 l│| ヽ,,......,r´゙'''彳 |.,]'fケ;1ヽ/___,/ イ |ス| | i{ | |,l | ` ノ彳 ノャイト、_,ノ三iコ、 ムー-;{i |一'マi、ヘ _ /' / ゙i'{ミy|  ̄|聿l それもそうね。 | ゙゙̄| ,| ゙i/)`;ーr ャイ/, - 、从; l| |門| | | ,/ヒニニ=リ"´/_,,(-く )ヘ、l| |聿| 戦況はこちら優位なわけで | |、_,<`| .{;rー"ラ'二‐、` '''ヘ.从;l| j|門| ィa,,、 | .jヅ_,..仏| ` "弋ャ、._\ |lノリ j|聿|| ゙゙゙聿ッ、__ 丶_ ,,...rーt'"弋 .... _,,.=ー'''゙ヾ´ }l `l ノl,/ j||門|| ィa,,、 ゙゙゙聿≧a、_,.raッ;.-、.,/ ,从 !、(`"´ン、 _゙i |i-=レ',/...,,__j||聿||| `゙゙゙゙聿ッ、__ ゞ聿广" .raヅ ,律ハ |`Tl「xリ「下´./{ィaマ", r = ミ聿|| ゙゙゙聿≧ad夕´ _,イヅ宀―‐=-、.」┌─┬'‐-/聿};ン、 `ーミ_ン" ゙ヾ、 ゙゙゙勺" ,イツ''" }|l`|===| /,律|j' //ミッ;冬〕ァ 、 ン==、 l f;'" j||}.| | |,i{ィa;'、!,! / `7ー" \ !l ャ | |,ィ " -..-- 、 .j|||}.| | リl聿>、_``ーァォ、 /`|!_ ,j , " ,i´ ゙ 、 _,jl|||}' | |/ ,|'l | `<}上〕 ,/ `广 / | , ` .、,ィ|トー-┴‐"" 丿| | | / j| / | " ノ|リ/`゙''ー--....--一''" ヽヽ l―― ,/ ,==l! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『張方伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 初め河間王は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 繆播らの意見に従って張方を斬り、首を東海王へ送った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、東方の軍勢はこれを退けるべきと願った ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:32:56.13 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 司隷 河橋】 1! | i i|l__il___i! | i | | l| l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! | |l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l! i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, / /' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </ / / / /  ̄ /' / /_/  ̄  ̄  ̄ / / ヽ、 . // / \ . ト= / / | ', r彡 /. / / _V{ l > . Y ./ // / |. | | |「ゝV | |r=====rュ . { .l/  ̄l ノイ いィくj斗 レ}_r‐/:::::::::::| ̄ |_ ∨l{ | | ヽ`Y {7 |;;;;;;;;;|::::::::::::::∨;;;;;;;;;;| 渡河作戦はもどかしいであります。 ィ>‐ヽ l >ミ_`> `i厂{ :::::::::::::::∨| ̄ イ///////レ^>、ト、 l | / ∨::::::::::::::::リ 戦車が黄河へ突入可能ならどんなに楽か . イ)/////////////∧レ'ニ _ / 入:::::::::::/ ´ /d////////////////∨/\__ ////\/ イ/////////////////////\//∧ ////////ム //////二ニ==‐、/////////><_>ク/\/////// ///////////////ハ////////////∨////\// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 実際、河橋では戦闘が続いていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:33:35.39 ID:+F5T3Qg60 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ ニ ─ -- 。o≦´  ̄ : : : \__人_人从_人_人从/ -- __ ── __ _ = -- - -- 。o≦: : ̄ _) (__ - ─ ___ === - ニ ニ ---。o≦: :  ̄. . , ) 大変だっていう!! (  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: :  ̄: : : : : . . .  ̄ ̄) ( ̄ ̄ 1! | i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ i|l__il___i! | i | | l| l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! | |l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l! i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, / /' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </ / / / /  ̄ /' / /_/  ̄  ̄  ̄
931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:34:06.58 ID:+F5T3Qg60 /フY ヽ /(>)(◎) ヽ _ /⌒`´⌒:#;; \ | -)___(-、 | 東方から騎兵の大軍が迫って来てるっていう! .__ |#; |!!il|i|!li| lu.| / \ ・`⌒´ / たぶん報告にあった鮮卑の騎兵だっていう!! 〈_/\ .`ijー─‐'" \/゛〉 ) /\__/ / _ / 三 / __ ヽ 三 ! /r .) ヽヽ _/ / ̄ Y  ̄ V /  ̄  ̄ ∨/ / (○) (○) ∨/ / ⌒ ` ´ ⌒ \ | −) (− | 黄河の北岸から来る軍勢を防ぐので手一杯だっていう。 .| ( 丶 ____ ノ ) l  ̄ ̄ ̄ もはやこれまでかっていう \ / / \ / \ | l | | \ | | / | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『河間王顒伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河橋では右将軍王闡らの諸軍が東海王側の軍勢を防いでいた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:35:47.54 ID:+F5T3Qg60 ┃ ┃┃―― ‐ ゙, :::ト、_、__( ,, イ-‐'', :::) 〔、,,,__゙、;;,,,,_,イ :::l:: ゙゙y'" ┣━ ―‐''''''' ゙、 ::/ ゙l '' ::) l :::i :::::ト ::::f゙ / ::ハ :::::γ个= ,,,__,イ ┃ --‐‐''''''"" ゙, :::l j ::/ | :::゙i ::::| :::| ,' :::/ l ::::::,' l::::::::::」 ,' ┃ ┃┃ ゙、:::!、 ( :::i゙ ヾ-;;, ::!、 :::j、 ,' :::/ | :::::ノ ゙,:::::/ ,' ..━╋━┓ ‐''"_,, ゙、::| l、 :::ト, "" ゙''‐''゙ i ::/ ( ::::イ /:::/ ,' ┃ ┃ ‐''"_. | ::| ゙;;;;;' \从/: ,' :::,' ゙i ::::| (::::::>(´⌒;;) ┃ ┃―'''" ゙;;;;' \从/ ;'・,, ;:’ .,'::::,' ,' ::::,' (´⌒;;) ⌒;;) ┃ ┃┃ ;;∵.,"' \从/ :::::: ┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;; ..━╋━┓ \从/ / ('⌒;;) / ;;(´⌒;;). ┣━━ ´⌒;;''⌒゙;; (´⌒;; ┃ ┃ ''"∴::. // (´⌒;;)⌒;;) (´⌒;;) ゙;;,. ┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;; ┃ ┃ ''" :// / (´⌒::/ ('⌒;; ⌒; ┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;; // (´⌒;;)/(´⌒;;) / (´⌒;;) ⌒;;; ┣━━ // (;;;⌒`) / ;;;⌒`)' (´⌒;;);;;⌒;;; ┃ ┃┃ ┃ ┛ |....ヽ/:.:.:.:,′:. 人:. `>─=ミ、、 ‘, ( |...../:. : :/:: / : :}~''┬……‐、 \/「⌒〕 ) r‐‐し' : :〆:. イ:.:.:.:.:.:ハ : :ト、:.:.:.:.:. : \ト、 \_廴/> メi:∨-=彡'"^\:: : :厶}ハノ、 ',:.:.:.:.: : Y:| \ /ニ バクシン! . /i:i:i:i|:. : :| : :ト、 : :`ヽ、イんハ∨:: : :i: : :|.:| )/ニニ .ん斗r、|:. : :| : :|イ >‐‐┘乂ソ リ:.:.:.:.:|ハ: }イ /ニニニ バクシーン!! 人i:i:|⌒|:. : :|:: 坏んハ _、 'ー‐ァ'^リノ' /二二二二 `¨ 人 : :|\{{、くソ′ /_r‐〉 / : :i//二二二二二 バクシーン!!! . \{:. 小 /ィ'^ / / i//二ニ二ニ二ニ二 乂从 \ ` ー‐''´ ,/ : :{ /二ニ二ニ二ニ二 厂∨_>''" ̄厂{:. : :| {ニニニニニニニニ |i : :|/ \ / ∧ : :∨ニ二二ニ二ニ二ニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこを范陽王が派遣した鮮卑騎兵、及び平昌・博陵の兵が襲ったとある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:36:57.77 ID:+F5T3Qg60 ./ / / ./ .// /./ ./ ,! ./ ! ! .l゙ _/゙,/./ ./ ,if゛ ./ ./ / / ./ / .},, ! / .| ! .l゙ ,/゛ / / ヾ ,ノ/ / ./ .| │ l / .l ,! / l ! .,! .,..‐″,/ / ,./ / ./ / 〃 l./゛ ./ / ! ! ,!./ | ! .,/゛ / ,./ ,ノ/ ./ / ./ ノ/ /./,il / / .! ! // .!.,,ト'" ./゛ / /./ ./ ./ ./ l゙ .! . !.// l / / ! ! !/ ._/゛ _/ / / / ./ ./ / // ././ l | / / l│ | !'" _,.. -ク゛ ,ノ〕 .,i ./ / ./ / ./ l/ /./ .| ! / /., / ! /.‐''゙´ ./ .,ノ/ .| .l゙! / ./ ./ / ./ .// /./ l ! l ! !| .,! ! l ./ / . | ./ l ,! / ./ / / ./ .// i"i′.!.! ./ / ! | | l゙ ! / .,i'" l l゙ .,!i″ ″ ./ / / ./ // ././ l ! ./ ./ | / / ! / .ヽ / ,イl゙ \__人_人从_人_人从/ / / ./ / // ./ / /.! / ./ l ! ! l-'゛ . ゙l″ / | ! .l _) (__ ./ / ./ ./ // l / !.l / ./ l ! ,,ノ゛.'、 .,.ィ'Λ.l ,,/ .l゙,! .| ) 続けェッ!! ( ,/ ./ / ./ // ./ l !/ / ./ !,!,/ ン゛.l ,! ゙'レ゙ | !.l l  ̄ ̄) ( ̄ / / / .i′// .i"/ / .!/ / ./ .,ソ’ .,/ l゙.| l .! !.! ! /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ . / / / ./ // l / l゙ l゙.! ./ ./ ,/ ._-l゙ .! ! ! l l l ,! l l .l .!.! l.| .i] __,ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ 〉: : : :/: : :/: : : : : / :/: : :| :〈⌒ ア: : : 7: : :|:厶ィ/]_/ヘ: 八:ハ . { : : : イ.: : :.打::`ト ィ::个 : :ゝ:} 乂: .:人: : 人Lノ . Lノノ:ノ: jノ 敵の様子が変です! ヽ: : ∨:< " Vフ "ア: :j/ V}人:_.xくT卞、_ア⌒^´ .今こそ総攻撃であります!! /\ ∀/\ ({ ̄} . / ≫{}≪ ノ Y`丿 , '′}/く_,∧_ノト、 ゙ニ7 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 平昌は、黄河の北岸から河橋を攻撃していた平昌公司馬模の軍勢 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:38:16.01 ID:+F5T3Qg60 【博陵は王浚の封地】 | | | | | | | | | |\_/ ̄ ̄\_/| | | | \_| ▼ ▼ |_/ ∧ | | | \ 皿 / 彡 ゞ 西に控える脆弱な賊軍に見せしめよ! === / \ .彡 ▼\ (___ \/ _,,, . ) 彡 ヽ .これぞ我が王浚軍の真の武、真の力なり!! 'U\_/| | |__彡 _ c〉 | | 彡 / `─ | | ̄彡 / _,.-─--|ヽ\_ \ |- | ∨]::::\...:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./::「)::::::::| 彡/ .|:::::::::::::::\ ヽ | ∨]::::::,≫‐:.:.:.:.:.:.:.:.:‐≪]:::::::人 __冫/_:.:.:.:.:厂l:.:n:.:.:.:.:.:.\/:.:.:ハ 〔_只__〕:.:/::/:.:.|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.厶 _,, イア:.://:.:.:./:/:.:.://:.:/\:.:.:.:.:.:.:√`丶 \/:.:|//:.:./:/:.:.://:.:/ __ ∨:.:.:.:/ハ:.:.:.:.:.\ /:┌く:::/∠_/:.:.:〈/:.:/ ´ ∨:.:/:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.`、 /:.:.:.:.:`I爪:.:.:.r¬禿/}/ ィ禿¬y/:.:.:.リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.八レ\|{ 弋ツ 弋ツ/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| いや、ほとんどうちらのおかげだし |:.:.:.:./.:.:.:.:∨:.:.∧ '''' ''' {:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| ∨:.:|:.:.:.:.:.:.:.\:.:込、 - - イ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:./ リ \{\:.:.:.:.:.:.:.:Υ > _,. イ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( >-ミ:.:.リ __/〔} _/\|:.:.:._/⌒^ / }/ ∧__/Υ{__/\( `、 / jニ{// [廷_] // }ニj/ \ 人 /ニゝ--イ⌒ト--くニ{ 丿 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 博陵は王浚配下の軍勢を指す。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 段部の騎兵以外にも従軍していた模様 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:39:28.06 ID:+F5T3Qg60 ‐=‐_ /勿/ /\\ // l ヽ) ‐‐_ __/l/ / lニニ/__/ / ',/,。ャ'''´ / .,' ,。s≦≧s。,/ ,ィ─ yニ/ ̄ ::::::::::::::::::::l z--z---z {‐ lニl ニニニニl -=ニ::::::::::::::::‐=‐‐ゝ ___/ヽ_ ‐=‐/‐‐ ̄,。ャ'''´ :::::::::::::::::::::',-=ニ;;;;V l /:::::::::::::::::', ,。ャ'''´::::::::::::\ ::::::::::::::::::::::ハ ,。ャ'l'´l l:::::::::::::::::::::l ___::::::::::::::::::::::: 二ニ=-ニ ', ', ( /l l ,'::::::::::l ミ 、 ゝl:‐‐v‐‐‐‐‐ }:::::::::::::::::::: __________\ {::::::Y≧。,\ ',__ノ/:::::::::::l 迅-______ 勿 .⌒l≧ ≦ 爻 /::::::::::::::::::::: _二二 l〉::::::::::::::::', ̄ ̄ ̄',:::::::l /:::::::::::::::,。ャ'´ .', l_ ,ィ '爻/::::::::::::::::::::::::: : : : : : :ヽ_-‐‐‐‐‐‐‐s。::::::::::::::: ',:::::l 竺::::/ ‐= l‐‐s。, 爻= 爻::::::::::::::::::::::::::::::::: : : :,。ャ'´......................../ \::::: ', l/:::::::::::::s。, __ ___‐=/¨ ヽノ 爻爻:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /............................./ / ヽ _l::::::::::::/ ,。ャ'''´/:::',__,。ャ''' ´‐=......ヘフく /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ............................/ l; / ‐‐‐, l........ l........... l:::::/‐く\ ‐= l................', / ',  ̄ ̄ l .................,。ャ'''´ ',l ', l.......} l.............', ', フ ‐= クフ:::ヽ....‐= ', /:::::::: ', ,。'´ --=''^~ニニニニs。, ヽ ',.......:::::::: ',l.../ ,'......................ヽ/ /:::::::::::::::::::l ', /::: ________::::::::::::::::: ,。sニニニニニニニニニs。, :::::::::::::::: ノイゝ レ V / l::::::::::::::::::::l ヽ‐;;; /:: /::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::ニニニヽl/ \___/ 彡| l /迅¨l l',:::::::::::::::::::' ;; /:: レ:::::::::::::::::::::::::::::// :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽノ¨´', l /¨l , ' l `¨¨¨¨l ;/::::::: l/::::::::::::::::::::::::::://: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ', ', l ',ノl l::::::::::/:::::::l / l / l /::::::: l二二二二二二ノ:::::::: ニニニニニニニニニニニニニ', '.,.'., ノ l l / l / l l::::::::::::: ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ヽヽ/ l \ ll / Vl l / ̄ ̄ヽ:: / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これまでの戦の推移を見るに、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河橋は黄河の北岸と東方の滎陽方面から挟撃された事になる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:40:06.02 ID:+F5T3Qg60 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ ニ ─ -- 。o≦´  ̄ : : : -- __ ── __ _ = -- - -- 。o≦: : ̄ - ─ ___ === - ニ ニ ---。o≦: :  ̄. . ,  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: :  ̄: : : : : . . . \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 逃げろッ!!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ) > < 王闡将軍がやられた!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 守将の王闡は出て交戦したが、王浚配下の督護劉根に殺害された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:41:54.04 ID:+F5T3Qg60 【どう見ても敵軍を追撃する騎兵】 /\ {)::::::\ ______ ,:┐ {):::::::::::冫:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.`/:.:.| ┌n¬/____:.:.:.:.:.:.:.:.:/「):::八`、 ┌=ナ'⌒:.:.:.:.:.}\:. ̄`丶:「)::::::::::|:.`、 ┌y:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::/:.:.:/):.:.:.:\:::::/:.:.:ハ ,,⌒\ ウイニングライブの時間! [|:.:.:.i:.:.:.:.:._,,'’::/:.:.://:.:.j:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.| / `、 ┌√ヘ ∨:.|<__/:.:.:.:.く/:.:./:.:.:.:.:.:.|ア⌒¨¨``丶、/\ `、 | .| | |. ∨:.:.:.:.∧:./:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\//∧ /\ `、 . /` | | |┐∨∧| И:.:.:.:.:.:.:/∨:.:.:.:.:.:./:.j:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:ハ∨∧/ /:.:.丶、 \_ ___ . | ┘ .i| ∨:.:ハfン}/}// ∨:.:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.| ∨∧ |:.:.:.:.:.:.:ハ `丶/⌒Y j /丿 ,/\:.:| ⌒苳k,,_j/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.| ∨/ j:.:.:.:.:./ \_\〉 |[ . ,゙ ' / /\_j八 ' 弋ツ./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.∨リ У /:.:.:./ / ⌒Y _.八 j_ イ ⌒\ ∧ ヽ ー |:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|/ ./ .:.:.:/ / \/∨ / | . / 丿 V∧ >―=≦人:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/)__/ /\// ./ / \_.丿 ′ , 〉⊥ニ=―ヘ |_ \|:.:.:.:.:.:.:.:.:.::(_ / }/ハ ̄\ , ゙ / { / ,x≪⌒¨´ |///\__>―┬―=≦ / ,//| |:::::::::::\ / / . 八 , ゙x≪ |///////////,\ _// /:::::::::::::::::∨ / . `¨¨ \_\/////// >―‐</ /::::::::::::::::::::::| , ゙ ⌒\____,,x< ̄_/::::::::::::::::::::::::::/ / √:::::::::::::::::::::::::::::::::/_/┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河橋の守備兵は西方へ逃走、范陽王側の騎兵がこれを追った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:42:23.70 ID:+F5T3Qg60 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < 河橋陥落!! > < ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ≧ < ≧ 王闡将軍が戦死されました!!! ニ= ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ヽ 「 /_/ /_/ /_/ /_/ /_/ 「 /___ _ . i 廴....、 _/ 、 ゛ ┐| ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | i 廴....、 _/ 、 ゛ ┐| r''リ-、 `'、 '''´ 、 ナ | .. ヘ\_| i lソ r''リ-、 `'、 '''´ 、 ナ | .. ヽ|U `'ン' ,,....-=" -‖ ヘ ゝニ,'′ ヽ|U `'ン' ,,....-=" -‖ ヽ┘ / `''''´ヽ、 ! -,,. !i . ヘ' ! ヽ┘ / `''''´ヽ、 ! -,,. !i . ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | ヘ i ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | ヘ\_| i lソ ゝ、,, - ヘ\_| i lソ ヘ ゝニ,'′ .... / ̄‐ -l ヘ ゝニ,'′ .... ヘ' ! _ムユ 、 〕 ::::: ヘ' ! ヘ i ..... ..く- ..l/ ::;;:::: ヘ i ..... ゝ、,, - ゝ、,, - / ̄‐ -l / ̄‐ -l _ムユ 、 〕 ::;.: _ムユ 、 〕 ::;.: ..く- ..l/ ::;;;: ..く- ..l/ ::;;;: ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i |└[][]L.ロロ|└[][]L.ロロ.|└[][]L.ロロ |┌┤.r‐┘|┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘ └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵
939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:42:53.29 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 首都 洛陽】 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l ≧ < : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V ≧ もはや我が軍は総崩れです!! ニ=- : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', ≧ ≦ : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ::\ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ 逃げましょう ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //|
940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:45:34.34 ID:+F5T3Qg60 -7」ニニ|lニニニ|ニニニ|l二二|ニニニ|lニニニニニニニニニニニニニ ニlニ|ニニ|lニニニ|ニニニ|l二二|ニニニ|lニニニニニニニニニニニニニl l二|ニ|ニニ|lニニニlニニニ∨ニニ」ニニニ|lニニニニニニニニニニニニニ| |ニ|ニ|ニニl{ニニニ∧ニニ.。s≦ニ!ニニニl|ニニニニニニニニニニニニニ| |ニ|'∧ニニ∨ニニ. <ニニニニ∧ニニニ∨ニニニニニニニニニニニニニ| lニニV∧ニニ,、≪ニニニニニニニ∧ニニニ====ミニニニニ>‐…‐-ミニニ -二V∧/ニニニニニニニ=- '"゚,ィ竓丐j了 ハニニニ/ニニニ/´ニ`V -ニニアニニニニニニ> ´,ル′ /⌒Yヽ:}l { l ∨ニニ7ニニニニ{ニニ∧ ーニ∨ニニニニ イ (__ .イ __人ノ:}l : │ |ニニ{ニニニニ{ニニニ V二∨ニニ/ 、( \ _.ゝ 、 Vーrク l ハニニ,二二二∧ニニニj 、ニヽ/广才笊 ...:::::::.. ノ/| lニニ∧ニニニニ、ニニイ Vニ〈 {く{ V沁 ´ | |ニニニ 、二二二ア-\ >、∧ ∧` ゞ'〈 | lニニニ\ニニイニニニ〉 lニVハ、∧ ..:::: _ | -ニニニニニニ/⌒V |ニハ| \ト /´ -=≧: | ∨ニニニニ/ 、 l lニニl ル∧ く _ -┘ | \ニニニ[ ハj ∨ニ从 丶 `⌒ 1 ; \ニニ∧ l:| j \jニ| i \ . -‐ル7 イ ハニニ- 从( lニl∧ ]〕h。 .、 /: : : / / / レ: :∨ニニ} |ニニ∧ |、 ≧=≦ ..イ : : : : : -=彡≦ニニlニニノ |ニニニ\ │\、 〈´ ̄ : 〈: : : : : -ニニニニニL/====ミ |ニニニl 丶{\ l\∧(__): : ',: : :/ニニニニニ/´: : : : : : : : : \ |ニニニ| ≧=ィ∧: : : :、+:7ニニニニ/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ 人ニニニ7 /: /ニニ;≦´: : 〈ニニニニ7 : : : : : : : : : : : : : : : : : :, ` ーく /: : :/ニニ/{: {: : : : :` -ニニイ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ′ V∧ / : l:〈ニ/ j /: l: : : : :/l_: : : {: : : : : : : : : : : : :⌒≧=- 」、 V/〉: : :l: : : : ://: : |: : < / : : {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『河間王顒伝』には、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この時、成都王の軍勢は以前張方が築いた故塁にいたとある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 北方の軍勢の盛強を恐れて進まず、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .洛陽から関中へ逃げたと『晋書』『成都王穎伝』は記す。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 一時は二十万の兵を擁した成都王の凋落ぶりが恐ろしい _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:46:22.46 ID:+F5T3Qg60 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 ●十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ 〇 ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ○覇上 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 追撃は新安に至るまで行われた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
942 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:49:01.59 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 司隷 新安】 ,/⌒ヽ {::::::::::::::| . <\ ┐ rヘ:::::::::/\ >ニ< |::└‐く::::::::: \. └ \\|:::::::::::::::::::::::::::: | mn ____ . \\::::::::::::: ∨:::::| /:::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::\_ __ \}::::::::::::: |:::::::| L::::\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::\ _rヘ__ ::::::::\ |::::::::::::::::: |:::::::| \::::\. 厂::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\:::} Λ::::::::::::::ヽ :::::::::::::: ̄\ /:::::::::::::::::/|:::::::| >:::::::〉 ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::: |>――<::::: ̄\::::::::::::::::::} .::::::::::::::::::::::::\ :::::::::::::::: /:/::::::/ /:::::::::/ /:::::::::::::::/ ̄|::::::::::::::/::::::::::::::::::::\:::::::::}::\::_ノ :::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::/::::: / / ::::::::: / /:::::::::::::::/:::::: |::::::::::::::{::::::::::::(__):::::::: ̄V:::::::::::} <人>:::::::::/:.:.:.:.√|:.:: Y:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ <人>/:.:.:.:.:/:::リ:.:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.ハ 匸[_匸_]:.:.:.:/:::/:.:.:.:.//:∧:.:.:.:.:.:.:`、:.:人__ ,≫―==彡/::/_/:::/:.:.:.:.〈/:/ ∨:.:.:.:.:.:.:|:.√ ̄\ く/ ┌―=≦∠__/:.:.:.:.:.:.:.:厶イ ∨:.:.:.:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.\ /¨¨¨ア:.|:.:.:.:.:∧¬ト/}/ ∨:./:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ∠__:.:|人:.:{ ,≫¬y -=彡 У:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ,,‐┬'’:.:.:.:.\ヽ弋ツ '''/:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 いつもライブの後は死屍累々だね ,′ /´ /:.:.:\:.:.:.:.:.:.ハ ''' /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| .′ | /:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.込、 - |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈 <ノ ′ | ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.> イИ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}∧:.:.\_ノ〉 | |∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、__/ア┘ |:.:.:.:.:.:.:.__/⌒\ `'ー‐彡 i | |{_人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ./` ´/|:.:.:.</::::/: : : : : : \ |. ├―ヘ \:.:.:.:.:.∧.:.::| |'⌒У 八(⌒´::::/: : : : : : : : : ニ=┐ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 道路に討ち捨てられた死者が数え切れない程の勝利を収めたという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
943 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:49:33.13 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 司隷 華陰】 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V ど、どうにか助かったわね : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ ....::::::::::::::::::::::` 、 : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 命があって何よりですが、 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 聞き捨てならない噂を耳にしました ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それでも成都王主従は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 関中に逃げ込み、華陰に留まったと『晋書』『成都王穎伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
944 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:50:30.00 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 司隷 潼関】 /ニY二ヽ /⌒ '"⌒ ヽ、 /uー ー;##ヽノ ー \ 鮮卑怖いっていう / (_)(_) .u\ ,; \ ,rー、 |-);;#⌒`´⌒:::: (-, ⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ | 〈 ,____ 、 〉 i,ノ、____"___,、___ソノ__ノ  ̄ ̄ ̄゜`⌒´  ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | お、おい、聞いたかっていう。 ,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ 張方将軍が殺されたって噂 // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ /フY ヽ /(>)(◎) ヽ ; /⌒`´⌒:#;; \ | -)___(-、 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ はあッ!? |#; |!!il|i|!li| l | ヽ \ ・`⌒´ / / :##;; ヽ 道理で一向に援軍が来ないはずだっていう!! /` .`ijー─‐'"/ / ̄ ̄フ\ ノ / / ;/ / / / / / / ・. / / /;; / ∠_,- ⊂二⊂ノ / /;; (__/ ∠__,- 丶 ⊂二_ノ (________ヽ
945 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:51:26.40 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 雍州 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ., \__人_人从_人_人从/  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' _) (__ : : : : | :| ) 河橋が陥落ッ!! ( : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ ̄ ̄) ( ̄ ̄ : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ≧ < : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :_ ≧ 張方将軍の首が晒されたと報告が!!! ニ=- : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /___ ≧ ≦ : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. ≧ < ≧ 我が軍は新安にて大敗ッ!!! ニ=- /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ ≦ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この頃には、張方の死が敵味方に知れ渡っていた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
946 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:52:47.35 ID:+F5T3Qg60 , , , / . { l ', l , , ! .l ハ ヽ ヽ- \ | / ! l | l / ` ` f¨`; ./ , | ヽ |.,' f¨ ; 弋_ノ ' , / ' ` f `!' 弋ノ ,'/ ' / | | _ l' ' / \(^o^)/ | .ム -  ̄ } ,' l く、 . !. ヘ ´ /! l / , ヽ ' 、 > __ , ィ 、 { l l ノ \ ` ハ V /| /| | l ヽ / .l 、 i | ヽ / | \ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 当てが外れましたな。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ これでは戦を続行せざるを得ません _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 00:53:12.80 ID:iL+rW68N0 アズレンAAの張方の腹心に、艦これのキャラのAAを当てたのは、いずれ裏切るからっていう伏線だったのかねえ。
948 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:53:58.39 ID:+F5T3Qg60 / ニYニヽ / ( 0)(0)ヽ /ニYニヽ / ⌒`´⌒\ /( ゚ )( ゚ )ヽ | , -) j /::::⌒`´⌒::::\ 殿下! | ´-───- 1 | ,-)___(-、| \ ` ⌒´ / | l |-┬-| l | 潼関の守備を固めればまだ戦えますっていう!! / ヽ \ `ー'´ /l!| ! / ヽ / \ |i ただし、張方謀反を吹聴した | | | / ヽ !l ヽi 郅輔は誅殺するべきですっていう!!! ヽ_| |丿 ( 丶- 、 しE |そ | | `ー、_ノ 煤@l、E ノ , , , / . { l ', l , , ! .l ハ ヽ ヽ- \ | / ! l | l / ` ` f¨`; ./ , | ヽ |.,' f¨ ; 弋_ノ ' , / ' ` f `!' 弋ノ ,'/ ' / 郅輔に騙されたようですね。 | | _ l' ' / | .ム -  ̄ } ,' l く、 そもそも彼が私を差し置いて、 . !. ヘ ´ /! l / , ヽ 艦●れ代表みたいな顔しているのが気にいりません ' 、 > __ , ィ 、 { l l ノ \ ` ハ V /| /| | l ヽ / .l 、 i | ヽ / | \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『河間王顒伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は和平を断念し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 刁黙を潼関に派遣して守備を固めさせた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 一方で、張方を殺した郅輔を咎めたともいう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
949 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:55:11.52 ID:+F5T3Qg60 . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / そういうわけだから、とっととくたばれっていうwww ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / _ -二二二二二二\ /| /二二二二ニニニニニ}/:::: |_ {ニニ/ ̄ ̄ ̄ ̄ `\ニ}::::: ノ::::::::\ ひ //⌒\/ /⌒ ⌒\ \⌒\ ̄ ̄ っ ||⌒∨ / \ | | | ぐ ぐ || | | | | | : す | | | | | | || | | ; っ ∨ | | | _Λ |ノ | ヽノリ八| |八 そんなぁ…… :| | | (( ))| (( )) | 〉 / ノ 八N ≧u=彡八/ ≧=u彡 | | / | ひ /// ||人c :::::::;;;:::::: C| |八 / ノ っ ( ( 八い し、(⌒ ⌒) イ ノノノ / 〈 : : ノ\ < \ト|\ ≧==≦ | __彡乂_ ノ从\ |___\/____,| >ノ从 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 郅輔は斬られた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長安、あるいは任地先の安定郡に到着する前に殺されたのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
950 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:57:27.30 ID:+F5T3Qg60 , , , / . { l ', l , , ! .l ハ ヽ ヽ- \ | / ! l | l / ` ` f¨`; ./ , | ヽ |.,' f¨ ; 弋_ノ ' , / ' ` f `!' 弋ノ ,'/ ' / | | _ l' ' / そういえば、繆播と繆胤はどこにいるんです? | .ム -  ̄ } ,' l く、 . !. ヘ ´ /! l / , ヽ ' 、 > __ , ィ 、 { l l ノ \ ` ハ V /| /| | l ヽ / .l 、 i | ヽ / | \ . /ニYニヽ . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| .| ,-) (-、.| あの二人なら、姿を見ていませんっていう | l ____ l | | l ____ l | \ ` ⌒´ / \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| 丿 i \ \=i| / i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この状況、和平と張方誅殺を煽っていた /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 繆播と繆胤にとっても思わぬ事態だっただろう。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .現地にいた二人にすれば、和平を命じた東海王に背信されたも同然だ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
951 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:58:33.20 ID:+F5T3Qg60 xXXXx | xミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;x [] ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;x _________n r____ュ ___...:/:\___ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ,,‥‥.,xヘ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄: :://::::::::::\: : ,:ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;__Ξ二ニ=-‐‐ ¨¨ ̄ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.n_____n:\ ∴;';'___、‐''゛ \ \/: : : :_、‐''゛:/:::::::::::::::::::\/¨¨ ̄ ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\:\,;’;';';';ヽ'ー‐‐‐‐‐‐xX'^"^'^X/: : _、‐''゛─‐ノ'ー----‐=彡'.:.:.:.:.:.:.__,,... 、、、、 ---──/ .:.:.:.:.:.:.:.:/ | \;;';';';';';';'| xX;';';';';';';';'^| ̄ ̄:| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ __,,,,.......、、、|  ̄ ̄ ̄\_¨¨丁¨¨¨¨¨¨¨¨¨゙|¨´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ :| ̄ ̄ ̄| /⌒ヽ /|‐‐…¬冖 '' ¨¨ ̄ _ / ̄ ^^^^^^^^'| | /ヽ ̄ヽ |^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^| | | |:::::::::::| | | ̄| | ̄| | | / | | | | | | xXミ;ミ;ミ;ミ;x:| | |:::::::::xXXx  ̄  ̄  ̄ / ;:ミx, | | | | | | xヾ;:ミ:ヾ;:ミ:、 ,、ミ;ミ;ミ;ミ;xxXX爻爻x, .:| |:::::x狄狄狄Xx _|_ . . ヾ;:ミ:;.__| | | | | |___ヾ;:ミ:ヾ;:ミ:ヾ;ミ__ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;X爻爻爻爻爻x|_|:::xX爻狄狄狄x______| ̄ ̄ | ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | . . . . : : : :|. . /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ だが、彼らは機転が利いた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
952 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 00:59:04.07 ID:+F5T3Qg60 .′ニニニニニ . ´ ̄ ̄ ̄\7‐ 、 i{ニニニニニ/ 7---イ. \ / |ニ| i| }、. \ ./. |ニ| __ ´ ̄ ̄|\ }` \ j{ 7 ュ≦ニニ} j{ __ }、. | 、 | i{ニニニニニ / 八ィf乍r‐ | | |ニニニニ./ / 〈if lri | 从 私たちを匿って頂き、改めて御礼申し上げます | |ニニ /ム. /イ リ '. |. / """´ ∧ | 八:. 、/. / j{ }、 ム イ :. /. / i| i|ム `""""""""}、 :. / イ. i| i|. ` \ | }、 / i|. i| i|ー―> \. ` \ fY:::::::::::::::::/::::::_>‐;;;;;;一;;;-,、:::::ヘム ∨::::::::::>-一ー‐ 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\::〉;l > />´\ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;\| / >' :/ヽ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ' \/ヽ/ ヽ \;;;;;;;;;;;;;;l} i / ハ: ヽ;;;;;;;;ノ | l | i | | i |八 | i |\´ | i :l |ー-_-_l' lー_‐_'_´ :! |\\ | | l !イ弋zソj从/j弋zソ /j /l :i |  ̄ べ、別に感謝なんてしていないんだから | | | :| とつ// i //とつレ丿l l l! j l :| :| ゝ_ ,.:'、_´ __|:|! ヽ / :| :|´⌒(:≧-´~ ̄`イlニ}} :レ Y \ /, :/| :| ゞ=、ニ `´x≦シソ l ハ ', // { ', ゝ 、rt_ >-:|:|-<\ , |/ ハ :, / / :ハ 乂| γ<:::::::| f:|:|ニ)}-‐「」、 l!:/ 、 } } , / γl! /=二Y: :〈三三>::::/ニハ /:::| ヽj
953 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:01:09.98 ID:+F5T3Qg60 / \ ' ' ′ | ,′ .| l | γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ′ ,'| /| l | | | | 皇太弟殿下 | l ', |从 / Vl| ハ.|l /| l ヽ________乂 | | ', |┼─〜| 〜'/‐┼/ Tヽ/ }| | |l Vィァf云ェュl ', ∨,ィ示圷ミァ′ } { ヾ ', ', ` 弋こりヾヽ/ 弋こりУ/ ′{ ', \ /ィ , ', .大変だったわね。 . 、 ',\ ′ ' .,' 'ゝ- ', l ゝ _ _ _ ィ7 ,' .東海王を信用したらいけないのは分かった V } > ___ <´ l, , ,' ∨ V_ _「  ̄ i,' l,' -─从 VY´ '- :. _ -- {l ,'ー - 、 . /:ヽ: : : :j}: :\ } `≧r=r=r=r≦ハ :./ :丶: ∠゚. {: : :.丶:/ :_:_イ ヾ:/ : : : : 丶 :_: :_ ∨: : /: l: : : :. : .: 7¨: : :, :> 。: :冫:.゚ 「: :` . ` : .: : :l: : i}: . <: : :/: : : .:' : : : ' :.У/: : : }: : : :゚.: : : ヽ: }: : :{:; /: /: : : ': : : : ; : : : .: : ': :': : : : :l : : : : ゙: : : :。:゚.: : :}i : :.': r: ; {: : : : |: : : :{: /: :': : : : : l : : : :_:.: : : : :. ゚。: : il 晋 豫章王 司馬熾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『繆播伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 繆播は皇帝司馬衷が洛陽に戻る際、皇太弟の豫章王に従っていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .前後関係を考えると、長安滞在中に豫章王へ接近したと思われる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
954 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:04:32.35 ID:+F5T3Qg60 . l l l l ヽ | l l l l l l l l | l l l ト、 l l l l从 lリ | l \l─l‐\-、丶 l斗七ll / | l l -==乍示气ヾ Y ィ坏///l | l l l lゝ Vこソ` ヾ" l ハ l 私はまだ右も左も分からない若造よ。 . l:/ l ト、l ヽ イ l: l l . l:. l l \ / l: l l 色々と物事を教えてほしい / /li l\ ⊂ У/ l: l l / //: li l > /、 l: ハl '/ ___} } ト、 _ h ̄__ハ i Y /' ///ー=ミー-- `ヽ }  ̄{ノ{___ 丶 i l乂 ,彳/; { { 丶 ', ノ ノ }⌒ー=ニfヽ/' 八ニニニニニニニ./ 〈ニニニニ.\ 乂; レ' ⌒7:、 } ̄! ̄{ ヽ 〉 、ー - ___)ハ、 / \ニニニニ./ \ニニニニ \ . / `¨¨¨¨´ |\ > ニニニ〉 ′ .′ }i \ `¨¨¨ . i{ | i| 、 ' . ̄ ̄ヽ , . i| | \ \ イ笊心∨. }i ′ ,. ム { f笊心、 __ \V/タ '. |i ′∧.ム Vり , λ. 从 , お任せ下さい }. ’,.∧ / ′ | ′ . 从 |込 - ' ∨_}i | |. 八 ≧ュ. _ イュ≦ | | |. ∨ ____. ュ≦ | |_ . , j{ |. /, | ` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この後、豫章王と繆播・繆胤は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 艱難辛苦の末に洛陽へ帰還するが、互いに深く親しい間柄となっていった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
955 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:06:03.05 ID:+F5T3Qg60 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 絡み合う人間関係 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 後から振り返ると | | >:´|、 - ,|`:< .これが次の騒乱の火種になってしまうのだが | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
956 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:07:22.06 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 雍州 長安】 , , , / . { l ', l , , ! .l ハ ヽ ヽ- \ | / ! l | l / ` ` f¨`; ./ , | ヽ |.,' f¨ ; 弋_ノ ' , / ' そうだ。 ` f `!' 弋ノ ,'/ ' / | | _ l' ' / 嵆紹殿に司空を追贈して、爵位を進めて弋陽公にしましょう。 | .ム -  ̄ } ,' l く、 . !. ヘ ´ /! l / , ヽ .陛下も気に病んでいましたし ' 、 > __ , ィ 、 { l l ノ \ ` ハ V /| /| | l ヽ / .l 、 i | ヽ / | \ . /ニYニヽ . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| | ,-) (-、.| | l ____ l | | l ____ l | \ ` ⌒´ / \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| 丿 i \ \=i| / i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ なお、余談になるが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時河間王は蕩陰の戦いで死んだ嵆紹に司空を追贈しようとしていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この混乱で実現しなかったが、どうにか人心を繋ぎ止めたかったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
957 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:08:01.59 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 司隷 潼関】 _rzzzzzzzzzzzzzzォ_ tz≦////////////////≧=zァ _,.。s≦フフフフフフフフフフフフフフフフフフ≧=-s。., />tttttttttttttttttttttttttttttttttttttttく tzz=≦//////////////////////////////////≧=zzzzzzァ _/^^^弌テ^^^弌テ^^弌_テ^^^^^^^弌_テ^^弌_テ^^弌テ^^^ア `弌二,イY⌒Y |:|:| ̄~:|:|:|~~|l]][[|| |]][|| ̄ ̄ |::|Y⌒Y:|:|ニア ...::::::::xi(/|:|弋_丿 |:|:|:(__):|:|:|::: ||::::: || |::: ||::(__):: |::|弋_丿|:| ‐┬‐┬‐┬ | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|─┴ュ__||_|‐┴┘ ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|┬┬┬┬ . j{ r┬┬┬┬┬ュ_ j{:;:; j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:::|──────────────j{:;:;:;  ̄ ̄ ̄ ̄ j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~:|:::::___::::: :: ::| .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . ̄ ̄ ̄ ̄j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ /二二\ ̄ ̄ ̄|ィn ̄ ̄\::::::| ̄ ̄~,ィn| 敵軍の追撃が止まったっていう |  ̄ ̄ ̄ ̄j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,ィダ;;;;;;;;;;;;;;;マ:, ̄ ̄~゙|:| ̄ヽ;;;;;;;;;; |:::::| ̄~゙,ィタ´ヾヽ_______________乂  ̄ ̄ ̄~~j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄|:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:| ̄ ̄~゙|:| |;;;;;;;;; |:::::| ̄~゙:|:|///|;;;;;;;゙|:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~j{;:;:;:;: ゙ ̄ ̄ ̄~j{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:| ̄ ̄~゙|:| |;;;;;;;;; |:::::| ̄~゙:|:|///|;;;;;;;゙|:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ j{;:;:;:;: ───‐j{________|:|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:|ニ二 ┴─-- 。。.」;;;;;|─‐┴───┴──────‐'── : : : : : : : : : : : : : :`゙''ミぅs。.,  ̄⌒゙''〜‐-=ニ二_;';';';';';';';';';';';';';';';';' ̄⌒゙゙'''〜ー‐----- : : : : : : : : : : : : : : : : : :ミぅs。.,  ̄⌒"''〜=ニ二_;';';';';';';';';';';';';';';';';' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミぅs。.,  ゙゙̄"'''〜ー- : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ミぅs。., /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ さて、ここで東海王派と河間王派はしばらく休戦状態となる \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
958 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:13:16.65 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年1月 晋 首都 洛陽】 や心乂{ ハ: /「\: | . |_ や仏Y ,ィ゙: : f'V: : :ト..,,ノ:::::| _,,...‐:::~~\_//|: : : V: : :/、;_:`' ミト 、 ,」:::::::::/ ̄/:ノ|: |t‐''゙: :,xく}\|``h、\ト ええっ!? \::::; ’ /: ;イ:.人| x宍[\「 '芯ミ:.}: :i\[ノ V/ 〳/ i:.{: :汽代iノ 、乂ノ价N\} 文鴦の戦闘はここでおしまい!!? /\〈-、|/ j: :、: 乂 ,.. ―- 、 ]/〵\_,..ァ゙: /: : : : : \人_rf'「l (/V^′^フ 八 〵'゙: : :/: : ,: : : : : : :〳 /{ !||!ヘ >-―- く- 〵: :/: : : : :; /: : : : : :_jニ{|j }|::::::::| |::| /∧.〵; : : : :. ∨]::::\...:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:./::「)::::::::| ./: : : /: : : :了', } ::::::::| |::|ノ_,ノ ╲.╲: : : : ∨]::::::,≫‐:.:.:.:.:.:.:.:.:‐≪]:::::::人 __冫/_:.:.:.:.:厂l:.:n:.:.:.:.:.:.\/:.:.:ハ 〔_只__〕:.:/::/:.:.|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.厶 _,, イア:.://:.:.:./:/:.:.://:.:/\:.:.:.:.:.:.:√`丶 \/:.:|//:.:./:/:.:.://:.:/ __ ∨:.:.:.:/ハ:.:.:.:.:.\ /:┌く:::/∠_/:.:.:〈/:.:/ ´ ∨:.:/:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.`、 . /:.:.:.:.:`I爪:.:.:.r¬禿/}/ ィ禿¬y/:.:.:.リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 黄河越えてから戦い詰めだったししゃーない。 /:.:.:.:.:.:.八レ\|{ 弋ツ 弋ツ/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| . |:.:.:.:./.:.:.:.:∨:.:.∧ '''' ''' {:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| 馬が死んだら ∨:.:|:.:.:.:.:.:.:.\:.:込、 - - イ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:./ リ 元も子もないわけで、しっかり休養を取らせないと \{\:.:.:.:.:.:.:.:Υ > _,. イ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( >-ミ:.:.リ __/〔} _/\|:.:.:._/⌒^ / }/ ∧__/Υ{__/\( `、 / jニ{// [廷_] // }ニj/ \ 人 /ニゝ--イ⌒ト--くニ{ 丿 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .『晋書』『恵帝紀』を見る限り、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 四月に入るまで、両派の間で戦闘が起こった記述が存在しないのだ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王派が潼関以西に撤収した事、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .猛威を振るった段部の騎兵が連戦で疲弊していた事が原因と推察される。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ また、東海王が洛陽に姿を見せなかったのも一因だろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
959 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:13:58.04 ID:+F5T3Qg60 iv'ヘ __ | ;`;| /:/\ | ;'l:| i'`'i 、 ┌个┐| | .:_|___. !:`l'| ζ\ |;`;| ‖ | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─Lム、 -、_|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> | └┴┬i::::|==========|: :Lム、ロ.::| ー|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r// / |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :: . : . : .::| -|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.: ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : . ┌::、 /〉: ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::: _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : -┘:::L、r‐//┐ ,、: -|_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::://\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ニl.r┴、_|_|_|:>:::::〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄| -TニTニTニTニTニTニTニTニT《┴┐::| .:::|_rェ :::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮/7_」L_:.」L____.」L ___.」L ~三三三三:.三」L三三三」L三三〉〉┬┴┤ .:|_;!:..|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄]「 ̄「 ̄ ̄]「 ̄ L l「 ̄ ̄ ̄|「  ̄ ̄|「 ̄ ̄|r'.:| .:|ー:|_ .|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~::::::::::::::::::}「 ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄|「 ̄ ̄l[ ̄ ]_」L:___」L____」|__ |》〉 ~゛`┴::-'⊥::.俚⊥!:::::::::::::::::::::::::::::::::::>''「 ̄ ̄|[ ̄ ̄ ̄____」L:._:.」「 」L:._:.」「 ]「 ̄ ̄]:[ ̄ ̄ ̄]匚」[ ̄][く《:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/7_」L_:.」L___|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄  ̄|「 ||  ̄ ̄|「 ̄TニT ,, 》> ̄]匚 ̄ ̄]「 ̄ ̄,, __,」L__」|____」L 三三三` ,. ` }「 ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄|「 ̄ ` ,. . _|| |L  ̄l|「 L l「 ̄ . `|ト、 _」L____」L:._ ]_」L:_ ]「 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | しっかし | .ヽ_______乂 .
960 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:14:41.04 ID:+F5T3Qg60 /\ ,....:.:.:.:.:.:.:|人>:::: ト、 <人>\___/:.:.:.:.:.:.┌i.:―ミ::::|:.:.\ <人>:::::::::/:.:.:.:.√|:.:: Y:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ <人>/:.:.:.:.:/:::リ:.:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.ハ 匸[_匸_]:.:.:.:/:::/:.:.:.:.//:∧:.:.:.:.:.:.:`、:.:人__ ,≫―==彡/::/_/:::/:.:.:.:.〈/:/ ∨:.:.:.:.:.:.:|:.√ ̄\ く/ ┌―=≦∠__/:.:.:.:.:.:.:.:厶イ ∨:.:.:.:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.\ /¨¨¨ア:.|:.:.:.:.:∧¬ト/}/ ∨:./:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ∠__:.:|人:.:{ ,≫¬y -=彡 У:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 / ,,‐┬'’:.:.:.:.\ヽ弋ツ '''/:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 ,′ /´ /:.:.:\:.:.:.:.:.:.ハ ''' /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:| .′ | /:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.込、 - |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈 <ノ これが帝都洛陽かー。 ′ | ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.> イИ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./}∧:.:.\_ノ〉 | |∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、__/ア┘ |:.:.:.:.:.:.:.__/⌒\ `'ー‐彡 全然キラキラしてないじゃん。 i | |{_人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ./` ´/|:.:.:.</::::/: : : : : : \ |. ├―ヘ \:.:.:.:.:.∧.:.::| |'⌒У 八(⌒´::::/: : : : : : : : : ニ=┐ .こりゃ本当に | ∨ハ: )/}/: :)/ |: :/ /:::::| : : : : : : : : : : : : | .割に合わない戦になるかも 八 _,,. イ}| |: : : : :/└- _|厶ニ= /:::::: | : : : : : : : : : : : :∧ ` ̄ 乂_/| ̄ ̄Y∩Y ̄ ̄\_/:::::::八: : : : : : : : : :/ 人 {:::::〉///.ЦЦ//////|:::::::::::::::::>┐: : _/ / `、 ∨|_/| | \__/::::::::::/:/  ̄⌒`く. `、 ∨///.| |///∧|::::::::::::::::::/ 冫 `、 └‐y_/ .L__//∧:::::::::::::::/ / / /::/  ̄√:::::::::::::〈 ̄フ / ,'’ 人:{___ |::::::::::::;;_ノ/〈 / ,, '’ / ⌒ニ=―‐┴=ニ⌒ ∨/,/ ,,'’ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .なお、鮮卑が洛陽で略奪を働いたという記述はない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 先に張方軍がめぼしい物を奪っていったためだろうが ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
961 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:15:36.58 ID:+F5T3Qg60 /二二Yニヽ / ( ゜)(゜)ヽ / ::::⌒`´⌒::::\ | ,-) (-| そんなお前らに良い知らせだっていう。 ,┤ i〈 、_____, 〉 / / ! ヽ\+┼┼+/ / 春が終わる頃には、 __/ ヽ `ー‐‐'´ / .長安を攻撃する手筈が整うっていう。 , -‐''" i \ 人 -''~ | \`ー----‐'´! iヽ、 関中、長安での略奪はダメとは言われなかったっていう ヽ \ / i `ヽ、 \ 丶_/ | \ ヽ /O \ | \ /:. 〈 ̄`ヽト、........〕\ ______ ト、 \_ソニ7´ ̄厂{^''〜ヽ、〔 ̄ ̄``ヽ、 了 |....ヽ/:.:.:.:,′:. 人:. `>─=ミ、、 ‘, ( |...../:. : :/:: / : :}~''┬……‐、 \/「⌒〕 ) r‐‐し' : :〆:. イ:.:.:.:.:.:ハ : :ト、:.:.:.:.:. : \ト、 \_廴/ . メi:∨-=彡'"^\:: : :厶}ハノ、 ',:.:.:.:.: : Y:| \ / . /i:i:i:i|:. : :| : :ト、 : :`ヽ、イんハ∨:: : :i: : :|.:| )/ニ そう来なくちゃ! ん斗r、|:. : :| : :|イ >‐‐┘乂ソ リ:.:.:.:.:|ハ: }イ /ニニ 人i:i:|⌒|:. : :|:: 坏んハ _、 'ー‐ァ'^リノ' /二二二 何もなしじゃ帰れないもん!! `¨ 人 : :|\{{、くソ′ /_r‐〉 / : :i//二二二二 \{:. 小 /ィ'^ / / i//二ニ二ニ二ニ 乂从 \ ` ー‐''´ ,/ : :{ /二ニ二ニ二ニ 厂∨_>''" ̄厂{:. : :| {ニニニニニニニ |i : :|/ \ / ∧ : :∨ニ二二ニ二ニ二 リ:. /\__Y \:. \ニニ二ニニニ
962 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:18:00.93 ID:+F5T3Qg60 , '" ○ .i ./ / __.リ ., ' /,. - '" 范 陽 {、 , " ./",>'7"i~ ̄| ̄~V ./ ムi": : : iLム: :./ii-‐:}i.V ゝ..,,,..彡": :.{: : : ,ムzェミ/ 灯/:',ヾ、 x\: : :.f`キ: : 弋リ `'t: : :! .i 東海王から手紙が届いた。 .,.,'.'ハ{\ ト、_V: :.ハ. ノV: } .// .{ .{ .` s、~.V } _ ´ / レ" .兵站が整い次第、西征して陛下をお迎えすべきって // .ハ .', z.┴Vミxi ̄ ../f ヘト' ./":::::::r/ ̄~.Y .i i ./:::::::::.‖ .ト, {v{ ,>ラ::::::::::./f,' ,'.\,_ \:::::::::::./ `! i} .ヽ~ア `7T" ..,' .," .}~~ / /: : : : : : : : : : : : : : :\:\ / /: : /: : : : : : ::/: : : l: : :l :ヽ \__ / /: /: /: : :/: : :/: /: : /|: : :|: : :l: : : -< / /: /: /: : :/ : : /: :l: -―-|: : :| l: :∨: : :ヽ:\ \ ̄: : :レ: :/: : 斗-/|/|/―zノ|: :/ :|: : ∨: : : ハリ ヽこ/:-ニィ: :|/:/|仁、 ´うハメ://: : トゝ: : |: | 兄上殿はまだ来ないのでありますか? /: : /: :| |: : |ハ:レ´ぅヽ 辷ノノ: : : : :|: : : /|/ |:/|: : :l{l: : ト`ヽ弋ノ , <: : :/ /: :/ 全軍の指揮を執れるのは ` V:八:\: ゝヘ. _ 不/: : :( 兄上殿しかいないのに何を悠長な ` _入_≧ハ ∨ ヽ /|:{、: ト ゝ . ̄ ヽ{ )人> 二 イ ヽハ| ./||| / | / \ / | |l !l l` ー/ \ _/ l/∧ヽイ メ∠ -―=≠二二ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この時期にはっきりしていたのは、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 范陽王と平昌公・王浚軍と段部の兵での長安攻めが決定した点のみ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
963 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:18:27.81 ID:+F5T3Qg60 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` では、東海王は何をしていたのか? ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
964 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:19:40.30 ID:+F5T3Qg60 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ 【東平国】 ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇廩丘 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ● _,,,-一'´ ×官渡 ○陽武 ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ 〇滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ 蕭 ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ○ ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 ○安城 ○平氏 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 四月。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 『晋書』『恵帝紀』によれば、東海王は温に駐屯したという ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
965 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:21:20.56 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年4月 晋 司隷 温】 ∧ ,、rぃ爻ミx 爻x / :∧ く;';';';';';';';';';';'ソ : .:ノ爻ぃ、,、、 /__∧ ,、x'^;';';';';';';';',、爻爻爻Xx .: .: .:.:.:.:.:ノ.: ソ|‐|[][l|爻爻ィ ,、ぃヾ爻, ,、,、 爻;';';';';';';';';'爻;';';';';'爻爻⌒ .:.:.:>────L|[][l|─‐<爻.: .: .:.:.:.:.:爻;';';';'爻 爻;';';';';';';';';';';'爻;';';';';';';'爻x /_ヽ_____v| []:|___\爻爻爻;';';';';';'爻爻爻 ,、rぃ、 爻;';';';';';'、ぃ`;';';';';';';'爻爻ソ __ | __,|ロ_ロ_ロ_ロ_| :|ロ_ロ_ロ_ロ|淡爻:;.:,:;.:,爻爻〜─-爻;';';';';';'爻冂‐Ti‐xX⌒;';';';爻';';';';';爻⌒_ |三| | ⌒ヽ |ロ_ロ_ロ_ロ_| l┐|ロ_ロ_ロ_ロ|爻:;.:,:;.:,彡'⌒:;.:,:;.:,;:;:;:;:;';';';';';';';'ン ̄~"''¬ツ爻;';';';';';'爻;';';';';'爻_|─|三| ̄| ノ;';';'> |ロ ロ ロ ロ | |::| |ロ ロ ロ ロ|:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,.:.:.:.:.:.:.:.: .: . . 乂爻;';';';';';';';';';';';ン .: .:  ̄~~""゙''| ̄ ;';')""""""~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~"" ' ' ‐- _:;.:,:;.:,.:.:.:.:.:.:.:.: .: .: .: .: .: .: .: .: /==/⌒~^刈メテ′. . : : : . . .____| ;';';'):. . . . _ """~~~ ̄ ─ _ _ _.:.:.:___.: .: /==/.:.: .: .: .:..:|i:i:|.: .: .: .: : . | ⌒ ー ‐ ‐ r‐┘|‐┐_.:.:.:.:.: .: .: .: . . . . __ -‐ | :|_:|_ー ー - - _ _.:.:|i:i:|_;';';';';';';'.:.:.:.: ゙̄| . . . . . . : : :.: .... ̄| | ̄. . . ""~~""' ' ' ' ''""~~. . . | ̄ _凵. . . . : : : : : :.:.:;';';'/ ̄ヽ ̄\;';';';'.:.:. : :| .:|\ ̄\: : : :__|_|__.: .: .: .: .: . . . . .  ̄| :| :|.: .: .:_:_:_:_:. ...|¨:|:: :: |: : : :| | ‐- | .:.:.:.\|二二|: : | | | ´´´"""""二二二「 ̄|' ' ' ' 「冂 _ __ _| :| :|: : / ̄丶丶_| |┐| : : | | | ───<``TニニT __ . . 弌二二「二TニニT___,| :| :|二|: : : : | |┐ ̄~"|: : : :| | | ̄ ̄ ̄| ̄ 爻¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨r |\___\ ____, ───| :| :|─|: : : : | || .::|: : : :| | |: : : : : : | 爻爻爻 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \|___|,__ |.:.:| | ̄| ̄| |¨ ̄| ̄ ̄|: : : : | | ̄ ̄| |: : : :| |¨ ̄ ̄ ̄:| ̄ 爻爻爻爻爻____>L___| |.:.:| |: : | | |: : : | |¨¨丁¨¨¨¨¨| ̄ |: : : :| |: : : : : : : :|__ 爻爻爻爻爻爻爻x __ |¨|¨|┴┼ |二|二|¨¨¨丁゙丁¨¨¨丁¨¨¨:| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄Τ ̄ ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ─-二_ ̄ ̄ ̄ |___|__|__ --┴…¬⊥=-─… ''' ,:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:"‐- _______________ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 温は司馬氏の本籍地である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただ、黄河の北岸に位置しており、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .東から洛陽へ向かう事を考えれば、わざわざ立ち寄る必要性は薄い `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
966 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:22:11.13 ID:+F5T3Qg60 /: : : : : : : : : : : : : :`丶、 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ .′ : :/ : : : : : :/: : : : : : : : : : : \ . : : : : :{: :{ : : : /: : : : : /: : : : : : : :. {: : : : : |: {: : : i′: : : :/、:/: : :.ィ : : } |: : : : : |: |: : : |: : :|: ://\:イ /: : :| |: : : : :|: |: : :.{: : :{: {/,x=ァrミ/: :.イ: :| }ハ : : : |: |: : :.Y:.{:/ 《 刈 /∠イ: :/ i : : :|: | : : : W,,, ゞ' (イ⌒ И : |: |: : : :| ヽ }:人:} : : :|、 _ / r┴- 、Y :| 、 / /≧x、、、 Y W丶 ´ /ニニ「 \\ \ {ニニニ|_|‐\\ \ |ニ/´ニニ\‐\\/ 〉 |‐{ニニニニ\ニ\/ ヽ |‐|ニニニニニ} ニ‐ 、ニ\ |‐|ニニニニニ} ニニヽニム Zニニニニニ:} ≧=-ニ}ニニム Zニニニニ|三三≧=ニニ} Zニニニニ | 三三/三ニ/ |二ニニニ|三‐/ニニ/ |ニ二ニニ | 三‐{:ニイ /|ニニニニ|ニニ|ニ| /ニ|ニニニニ|ニニ|ニ| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかし、東海王は敢えて温に駐屯している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .彼にとっては、その事実こそが重要だったのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
967 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:22:54.70 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 殿下、失礼します。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 今度は青州で反乱が起きました /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | その話は聞いているよ。 |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ でも、青州は高密王に任せているじゃない :\ 、 { ノ: /:.| : : |i \ ア: : : : | : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ
968 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:23:27.53 ID:+F5T3Qg60 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ ですが、高密王は反乱軍に敗れ、兗州の聊城に敗走したと _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' ウソでしょ lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / /
969 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:24:19.70 ID:+F5T3Qg60 .,、 盛楽 、-' ヘ ,r'`ー-、_;_, ○ 薊 /´ / r'´  ̄ヽ, ○ ,r'´ r' r‐ } { ,.、_ノ _"7 / / r' 太 / 'ー'´ ./ ノ ○ ヽ ' { 晋陽 行 'ー、 【東萊郡】ィ_ } /ヽ_r' _r'´ { 山 鄴 r-'´ ○ r'´ `ヽ } ○ ノ 臨淄 }'ー' { { 脈 r ○聊城 r' '´`ー-, ヽ / ノ r' \ 'エ_,.-‐'`ー―‐'―= ‐' ゝ,  ̄ ̄`ー‐'―'´ ◎洛陽 ○ > ○長安 ○許昌 下邳,ヘ' ヽ r-v'γ ヽ ハ_ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ これより前の三月、青州の東萊郡で劉柏根という者が反乱を起こした / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
970 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:25:36.98 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年3月 晋 青州 東萊郡】 ゝヽ}乂,イ∨{,,イ(__ 爻ーミ`ヽ',ヽハハ//''"∠__ 乂ーミミ \ ', }{,'/ / ,,/ハ . ≧=-ミ ゝヾヾY/イ イ,,/ _ノ ∠ /彡`//'''゙',',"ヾ"{ミト、 ≧-ァ ,,イ イ,イ },,''{{ヽ }}-‐}},,,ミミゝ=彡 //Yニヾ ゞzzzミ>.从,zzzイ/∧ヽ', //.{.i〈}ゞ' `"/}{ヾ`"´ ソ〉i}.从 三三ニ=爻7∧ゝ」ゝ、 ,.}{,、 ,イ{_リハ{爻三三三≧s 。 三三三三ニ=从ノ}、 } ,,'' ヽ.イ ,, '' { } 从三三三三三三ニ=- 三三三三三ア从.} ヽ.,, ´,ニニ,` , /ハ从{三三三三三三三三爻 三三三三三三ハ{| :i:iヽ,, ' ,/:i:i:i }∨三三三三三三三三三 我こそは劉柏根! 三三三三三三爻 ', ',:i:iゝー':i:i:i:i:i:i 爻三三三三三三三三三 三三三三三ニ爻ハ ',:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/. ハ三三三三三三三三三 .天下の行く末を真に憂う者である!! 三三三三三三/ . ',¨''‐、 ,.‐''" / 爻三三三三三三三三 三三三三三ニ/| ', ‐ミi彡‐ / |マ三三三三三三三三 三三三三三/: :| ', Y. /. | :マ三三三三三三三ニ ア゙'",,~'=ー- 、 :|,,__ _,、、、--ー――-、-ー''''' ー---ー,,=、,ー-、ニ /´::::::::::::::::::::::::::::::::::~ ̄:::::::::::::::ヽ::::::::::〇:::ヽ "´´´ ,,,´´´ ,,二ニ :::::::::::::::''''';:;:;:;:;:;:;:;:;:;''''''''''''"::::::::::::::::';;;;;;::::::::::::::t ""~´、- 、 ::::::::::::::::;:;:;:;:;:;'''":::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;tt;;;;;;;;;;;;;;;;i ,,,、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;tt;;;;;;;;;;;;;;;| ,,,、-''' ~;;;;; :::::::::::::::;;;;:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;|;;;;;;;;;;;;;リ,,,,,,,,,、-''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;; :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''''''''''""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::: 晋 㡉県令 劉柏根 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この人物、元々は東萊郡にある㡉の県令を務めていた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『宗室伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 百姓を誑かして数万の兵を集め、州都である臨淄を攻めたという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ただの県令が数万の兵を集める時点で、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 青州の情勢も他と同様に不穏だったのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
971 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:26:47.65 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年3月 晋 青州 臨淄】 ′.: : : : : : : :./.: : : : : : : : : : : :.|i: : : :} ; : : : : : : : : : : : : : ノ : : ノ : : /: :八 : : ; . }: : /: :/.: : : :. :.´: : :./: :__/: :イ{_: : :λ 反乱を起こしたのは、 . } ://イ: :/: :}: :/: :斗≠/, :/八`,: :|⌒` 東萊郡の者が中心だそうで。 jレ. / :{: : : :/:´: : / ノ厶k /:/rう/: :八 /´:イ人 :ヽ{:/.:. .:.イくてrう° ん人: \ あなたの言う事なら聞くのでは? . ,: :´: : : :.厶 へ: 乂_ '人  ̄ ′.: : : :.〃 }イ`:. ⌒ ー ' イ .一応、援軍も頼んでありますが…… /: :/.: : : : :.r‐v ≧=- イ: :| /: :/: : : :/_ノ \ ,〈ヽく: :|: :i| /: :/: : :.xく \_ _} ミトく / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ : \ / : : /: :/_ \ ヾ⌒ } ハ ′. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . /: : :./: : ⌒ \ 、†} / ハ . : : : : : : : : |: : : : |: : : : : : : |: : : : :|: : : | . |: : :│: : : : : |: : : : |: : : : : :│:|: : : : :|: : : | 晋 高密王 司馬略 . |: : :│: : : \l: : : :l:|: :/ : :/. :|: : : : :|: : : | . |: : :∧: : : 二|___|匕二/〉 / . : | : |: : : | \_ト- Y´r'汽 r'汽Y/|: : :│: : : : :|\ . ┏入 ヒヅ ┓ ヒツ┏}:. :/. : |i: : : : : \_ . ┗ ┯━┛┗━━・・┛. :./ : : 八: : : \ : : : \ 私、あくまで儒者や官吏なんだけどな | |:八 し /. :/.: : :/. : \: : : : ̄\: :\ 丿:\ \  ̄` /. :/.:.: : :| : : : :|:\: : : : : :ヽ : :〉 /: : : : |: : |≧ -‐=≦,′ : : : : :.|:|i : : |: : :ヽ: :〈\..:∨ /. : : : : : :|: : |_/| /. /| :│: : :|八_|: |: : i : :L/. : | / : /. : /「|: : | 「 /. //| :│: : :| : :\∨. : |: : /. :/ 晋 東萊郡の人 劉暾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 臨淄にいたのは、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 青州の都督を務める東海王の弟、高密王司馬略である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は自分の下に身を寄せていた劉暾に劉柏根討伐を命じた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 劉暾は先祖代々 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 東萊郡の名士として知られており、その影響力を期待したのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
972 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:27:41.03 ID:+F5T3Qg60 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V しかし、あえなく敗北 ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l /: : : /: : / : : : : |: : : : l: : : : :\ . : /: : ': : : ': : : : : :|: : : : l: : l: :ヽ: :. ⊂ /: :/: : :l: : : l: : : : : : |: : : : l: : l: : : l : :. : : l: : : -==彡: : : : :ミ==-/: : l: : : l: : :l ι /: :.l:',: : : l: : : |、: : : : /l : /: : : l:_:_: , : : | やだもー! .' l : l: ',: : :l\:_| \_/ l:_/l_:_:_/:川v:,: :| |:|l : : : nY,ィ芹圷 '"芹心 Y }// : :{ 高密王には悪いけど、都へ帰らせてもらうわ!! |八ト、イ 〈lヾ Vソ r=fl Vソ 7´ /:/: : l:{ } ' ヾ≠≠' ' ヾ≠≠/ l/: : : {:.ゝ、 もうほとぼりも冷めた頃でしょうし!! /:ヽ 人u r っ /{ u {l{: : : :.、: : :〕iト、 /: : :八 u ノ)> _ ィ : l / ,ィ : : : : \⌒ヽ:ヽ //: /{ | イ: 从 ハ } l: :∨‖ ∨ : : : : ヽ ): ノ |乂/l l{ ∨ .l}ヽ : ヽ{><7小:,' ‖ 人: : : : : :Y/ / l l{ ', l}У: : 八:::†://: ;川{ / \: : : :リ
973 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:28:14.18 ID:+F5T3Qg60 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V 続いて高密王も ,《 ヒ⌒j 》、 劉柏根の軍勢を防ぎきれず、兗州の聊城に逃走する始末 l::\ l /‖::l |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l _ ....:::::::::::::::::::::`:..、 //:::::::::::::::::::::::Y⌒ヽ、 /::/:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::ハ\ /:/:::::::::::::::::::::|:::::::::ハ:::::::)::::| ヽ |/:::::::/:/::/|::::::/'''|:/|:::::! \ |::::∠ィ'/ .!/ j::::;ゝ |::\:::〈 == ==〉ノ::::| |::::::::ヽ:ゝu. ∠ィ':::| 面目ありません |::::::::::::::ゝ ― イ::::::::::! |::::::::::::::::/ | l ̄l |ヽ::::::::::::::| |::::::::::::::{ヽ ⌒i⌒/ }:::::::::::::j |::::::::::::::| ヽ ! / .|::::::::::::::! |从从/|\ Y /|/从从| |エエエエエ| | | | | |lllll| |lllll| `¨´ `¨´
974 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:29:36.09 ID:+F5T3Qg60 【紀元306年3月 晋 青州 臨淄】 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ミ==-ミニ=->、 ヽヽ ヽ }}/ / / ノ ノ} ) 大変です!! ( ≧=-爻‐⌒ >=-ゝ、 V/イイ≦ イ /  ̄ ̄) ( ̄ ̄ _.. -‐''彡". /,' /イ´`ヽヾ<ト、 `ヽイ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ 、ニ彡彡 {{ 、ニ{ニニニ i', >ヽ.}ヽ', ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ :iヽ彡ア ヽ''{{=≧ニニ─ }}/ ハ.',| :i:i:}| {i __,,l{ `ヾニ ‖,,イ ハ ', ⌒ハ.ト' `ヽ\_ヽヽミヽ、ヽ=//ァi7,{‘,从 ,ノl八', 从____{!≧=->==〈≦ ', } <ノ人 ヽ  ̄´=ニア ',= // __ 何の騒ぎだ!! 从イ|ゝ ミ} =ニ'" ∨イ≦三三三≧=- イ/ . |. ‘, ,.__ マ三三三三三三三三三≧=- !ミ. ト、 ', '' _>=-'三三三三三三三三三三三三≧=- ヽ '' ,ィ===チ´ /三三三三三三三三三三三三三三三≧=- ',. ヽ ,, ー=='゙,, ム三三三三三三三三三三三三三三三三三ニ爻 ..', ヽ '' ,, ,, ノ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三爻 ', __.ゝ、_ ,,イ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニヽ ', ァ''" / 爻三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } あっさり臨淄を攻略した劉柏根だが、彼の天下はすぐに終わる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
975 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:30:13.09 ID:+F5T3Qg60 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ < 幽州の王浚の軍勢が! > ≧ < < ( -=ニ この臨淄に迫っております!! ≦ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ yィvrイY ,ィ v小代 :/:./:.辷イ 代弋ヾ: {: 从: ィ: :ムィ vx乂:`:yー--ィ''''弋: :.ヌ,,__, ,, `'´ _ミ` `ーtr一 ヾソ辷 ´'ヾ_, 川川川川川川川川川,.,'' .;;;(({:j 込八_少 j:{)),, `、川川川川川川川川川川川川 -=ニ _ 上上上上上上," .,;;;;;;yT≧´Y| |ミ ト:|;;;;;;;, X_>ー<、上上上上壬上上上 `<⌒ヾ二二ニ,;' `'';;;;彡:Y´ー三イ`j斗;;;;;;,' ミニニニニニニ>´>'´ )y ̄ ≧ッ、 \ニニニニニ,;, '';;;;j込:辷アヤィ代Z;;;;;''´ ,;;`ニニニニニ/´ // <ニ≧、_____,,;ヾニニニニ'';;;,, '' ,,. `ー-一< y'' ,;;;''ニニニニニ/ミー-==≦彡イ `¨ー=辷示ヾニニニ`゙;,;;;;;,,,,.. ;.\〈 /.;' ,,;;;;; ''ニニニニ/ミ辷ー'''¨ z少 ヾミ\ニニニニヾ;;;;;;;;,,,,,....,;; ___\ ∠;; ,、≦ニニニニニニ/辷===一 _,ィャチ彡イ ー-ッ__二ニ=≧ー-辷ー--- '';; ''゙ヾ'゙==========<''ニニニニニニニイ三三三辷==二ニ=彡'´ /ニニニ>ミ三三三 ハニニニニ弋_ノ======示=====弋_ノニニニ< l三三三>=ニニニハ ./ニニニニニニニ≧==イ {lー==一< { | } ヾミ辷彡' i 代辷=イニニニニニニニ', ニニニニニニニニニニ込 弋 ハ↓イ 从 /ニニニニニニニニニニニ, ニニニニニニニニニニニニ\ >ミ _____乂________彡' ./ニニニニニニニニニニニニヘ ニニニニニニニニニニニニニニヽ ヽ {{ \ / }} イ /ニニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニニニニニニニニニニニニハ ヽヾ、__{j⌒ Y ⌒j}___〃 ノ /ニニニニニニニニニニニニニニニニハ 晋 安北将軍 王浚 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王浚は将を派遣して劉柏根を討伐し、これを斬った ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
976 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:31:21.49 ID:+F5T3Qg60 . . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .::: :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . .::::::... ....::::::::: ,_:::....::::::........ ( ... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::: : ゙゙"'ー-、,, ..::::) ノ::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::::........ ( :::::::: : : : : : : : `(( ,,,;)..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::(;;、(,,, 、::::::....::::::..) ノ:::::... ....::::::::: : : : : : : : : ) ノ 、.. .. . ... .::::.. . . .:: : ,,) ( :::: :: (( ,,,;) :... . .:::: .. . : : : : : : : : ( _ ⌒) `ー( .. .. . ... ..( ( ,;;. .. `⌒) ノ .. .. . ... ... ..::. .. . . : : : : : 、:( ( : :) ノ ... .. .. . ヽヽ ,,ノ .. ..::. .( _ ⌒) . .. .: :::.. ... .. .. . ... . ~~^^;:;:'',,,,.....=) ノ-;;;;;~~^(( ,,,;)^^~~~~~^^"'''~) )) ^^'',,~~~~~( ( ''~~^^~~~^~~^^~~~^~~^^~~~^ "^ )ノ ) ノ .,"'`',( (,, ( ''.,,.....=) ノ-': γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... | 随分派手にやられたもんだ | ....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . ヽ______________乂 ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; | 地獄ってのはこんな感じかね | ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: ヽ______________乂 ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これだけ見ると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉柏根の乱は他の反乱より早く鎮圧できたと言える。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .しかし、劉柏根如き愚物は問題ではなかった `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
977 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:32:35.46 ID:+F5T3Qg60 , ィ 、. /! i_ノ{‐ - 、ノt_, `ヽj>f_ゞメく'_/`ヽイ _ -=マ/>ィハトミr`>、{!Vf´ ≧ィ(' __!∠___ー彳从ミヽ 〃{!_,ィゞ'ス\ヾtテァヵ、ソトミ!` ' ,ゝl <,ィr_、\`'/ ∧\ // |,<≦ー_一≧._/ iヽ \ / / ∀ト>――'ァイ | ‘, ヽ /_{,.-、j〈;;;マ二>';;;/ __!_‘,--} `ー〜⌒ー};;;;;`´;;;;;;;/ァイ<r‐‐'~´ まあ、仕方ねぇ。 ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉弋二ヽ __,.イ_〉;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ//. .:.‘, 所詮この世は弱肉強食。 ,ィニT´┼-、/;;;;;;;;;;r‐'’∠/. . .:/.:\ /_. ! `.ト、,/;;;;;;;;;;;;;〉/ /.:.:. .//.:.:. . :\ 強ければ生き、弱ければ死ぬのみ . 〈 ̄>! !/\;;;;;;;;;/ ' /.:.:.:. ./.:./.: : .: :. .:. .ヽ }'´_.! /ヽ_7マ’ /.:.. :.:./.:./.:.:,.:.: . ./`:.i ,'ニ-―!/ヽ_.∧/ /.:.:.:.:.:/.:./:/.:. /.:.: .:.:.} ! __/、_ '∧/ /.:.:.:.:.:/.:././.:.:/.:>―、:j !∠-/ ,' /'ア__/.:.:.:.:.:/.:./:/./.:/.:.:.:/.:.:lj { /\__,_/ ̄ /.:.:.:.:.:/.:.,'.:,′./ .:.:.: /.:.:.:| レ/〔`fム、 !―‐/.:.:.:.:.:/.:././ /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.::| r、 {ト、\yムI\../.:.:.:.:.:/.:./:,/ .:.:.:.:.:.:〃.:.:.:.:.ノ _r-'ゞ;;〉!\'、\Xル\.:.:/rーく____/'.:.:.:.:.:.:{ <{;;;;;;;;;;;;;ーォ=、,r‐\Xル\一'\.:.:.:.:.:.:.:. . :.:.:.:.:.:.:.:| 晋 東萊郡の人 王弥 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 問題は、一族郎党を率いて劉柏根に従っていた一人の士大夫 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
978 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:33:37.35 ID:+F5T3Qg60 【>>977 修正】 , ィ 、. /! i_ノ{‐ - 、ノt_, `ヽj>f_ゞメく'_/`ヽイ _ -=マ/>ィハトミr`>、{!Vf´ ≧ィ(' __!∠___ー彳从ミヽ 〃{!_,ィゞ'ス\ヾtテァヵ、ソトミ!` ' ,ゝl <,ィr_、\`'/ ∧\ // |,<≦ー_一≧._/ iヽ \ / / ∀ト>――'ァイ | ‘, ヽ /_{,.-、j〈;;;マ二>';;;/ __!_‘,--} `ー〜⌒ー};;;;;`´;;;;;;;/ァイ<r‐‐'~´ まあ、仕方ねぇ。 ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉弋二ヽ __,.イ_〉;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ//. .:.‘, 所詮この世は弱肉強食。 ,ィニT´┼-、/;;;;;;;;;;r‐'’∠/. . .:/.:\ /_. ! `.ト、,/;;;;;;;;;;;;;〉/ /.:.:. .//.:.:. . :\ 強ければ生き、弱ければ死ぬのみ . 〈 ̄>! !/\;;;;;;;;;/ ' /.:.:.:. ./.:./.: : .: :. .:. .ヽ }'´_.! /ヽ_7マ’ /.:.. :.:./.:./.:.:,.:.: . ./`:.i ,'ニ-―!/ヽ_.∧/ /.:.:.:.:.:/.:./:/.:. /.:.: .:.:.} ! __/、_ '∧/ /.:.:.:.:.:/.:././.:.:/.:>―、:j !∠-/ ,' /'ア__/.:.:.:.:.:/.:./:/./.:/.:.:.:/.:.:lj { /\__,_/ ̄ /.:.:.:.:.:/.:.,'.:,′./ .:.:.: /.:.:.:| レ/〔`fム、 !―‐/.:.:.:.:.:/.:././ /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.::| r、 {ト、\yムI\../.:.:.:.:.:/.:./:,/ .:.:.:.:.:.:〃.:.:.:.:.ノ _r-'ゞ;;〉!\'、\Xル\.:.:/rーく____/'.:.:.:.:.:.:{ <{;;;;;;;;;;;;;ーォ=、,r‐\Xル\一'\.:.:.:.:.:.:.:. . :.:.:.:.:.:.:.:| 晋 東萊郡の人 王弥 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 問題は、一族郎党を率いて劉柏根に従っていた一人の士大夫 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
979 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:34:15.65 ID:+F5T3Qg60 ;;;-‐‐‐‐‐‐-ァ-''-;;;;;;;;;;;;∠_二ニ゛\_ 'i, ,_,,-'‐! ゛ー-r=''''_ ヽ |;;;;;;; y‐''''´,,..-‐'--''") 、_  ̄''ヽ-,ノー,,,,,,,,,,,,,,---‐‐''''' ̄ ,,,,,,,, ,,/;;; ,/´ ;;_;;;;,-‐" ,/ ̄゛'''''\_-‐''´ ,,,,-‐'''''''''"""" ,ノ;;;;レ";;::,/ ,r‐-,/‐--// / ̄,,r''´ _,,-'''´| ;;;;;;;;;;;;;;;イ/;;; ((,,,,,,/// /゛ ,,,,-''" | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ∠,,>ミ‐‐'''')/,,,r--‐'' / |:─--- ,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ー‐'''~ヾ、, _/::::::::::::::::::::::::::ヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;:: ,r‐i'|ヽ|、 ヾ|、ヽ\ _,r'' \:::::::::::::::::::::::::::::::::: 、;;;;;;;;;;;;;::: ,/::::::‖゛i、 'ヽ ヾ、,,,r'''"::: ヾ::::::::::::: / :'ヽ;;;;;;;;;::: |;;;:____i, ヽ、 \_∠,ii, :::: ''-,,:::::: / ;: ' i,;;;;;;::: ,/;ヽゝ'ヽi:-i, -''''=ニヾ‐'イノ | i;:: / さあ、地獄の国盗りといこうじゃねぇか ; i,;;;: ,/` ,/::::入 \\ー-‐''" i i, \ /::::::::::::::: ;;i, i、/ r゛ /: :::::!''\ \ ̄ ____,i i, \ /:::::::::::::::::::: ;;;;i, i, ゝ'::::: /::7‐- \ ヽ、 ,i ,,,___,,i, ヽ(__:::::::::::::::: ;;;;;;;i、 i, \::::/:::ヾ─-,,,,,_ヽ、  ̄!/::::|:::::ノ ::::::::ノ  ̄ ̄ ̄ ;;;:::::::i, i,, ヽヘ、\‐─一゛7‐-─ソ:::|/ く、 ;::::::::;A、 i, ,,‐r‐-ヽ:::::ー-‐'''" ,/ '''''''''''''''''''"" ,r''''" ::::::;/ i i," |\ | \,,,,, r ,/:: / /  ̄ \ 'ヽ,, \ i i/ヽ--イ::::: | ,/ ,/ \, \ \ \ i i \::: ,,/ / ヽ V| \ \i | ヽ ,r' / ''i | \ \ " / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 「飛豹」王弥 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
980 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:35:36.34 ID:+F5T3Qg60 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| 次で今回の話を終わらせたい。 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 お疲れ様 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
981 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 01:47:03.01 ID:+F5T3Qg60 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 新スレ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< やる夫が正史を書くようです54 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1639932117/ | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 02:16:34.62 ID:22E9Yn++0 上の連中は洛陽だ長安だと奪い合うのに精一杯で 地方なんてもうどうしようもないわな
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 03:44:49.02 ID:EXLZ+ePT0 >>1 さん乙です。 えっ張方ここで死ぬの!?
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 10:21:17.29 ID:sle8UazP0 乙 鹿島からしたらふんだりけったりやのう
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 16:25:55.56 ID:FqIRkjxj0 乙 1人曲者が死んだら、すぐに新しい曲者補充されたー
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 17:41:02.24 ID:QbRNQZD70 曲者のバーゲンセール 奴は曲者の中でも最弱…
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 19:26:19.13 ID:jHp4xQBe0 乙でした 張方が覇上から動かなかったのは、こういう讒言への警戒もあったんでしょうかねぇ しかし、側近中の側近に裏切られるとは…
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 20:59:57.90 ID:iL+rW68N0 あっさり殺されちゃったなあ>張方 そのうち小ネタで人となりの紹介とかしてくれないだろうか。
989 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/20(月) 23:06:28.50 ID:olGnnzU80 【見方によっては、河間王は趙王以上のクズなのではと思う今日この頃】 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ .>>983 l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l うん。全員が全員かっこよく死ねるとは限りません。 l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ >>988 | i ̄i ̄i ̄i """ | 張方関連の話は本編で出し尽くしたであります。 l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l 文鴦(本物)もそうですが、 ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / .この手の武官はほぼ戦績しか残らないのが困る `/ | | \ / ト、、 ∨///∧__ ∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、 . ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. . r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| 最近人物短評をやっていないから、 ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| 年末年始に八王編の人物評をやるつもりよ。 .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ まず、今回の話を終わらせてからだけど ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/ ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧ _彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧  ̄¨7:::::::::|_-_彡'゙ ' ∧:::::::::l-\-_-/ //∨-_-_-_-∧
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 23:09:01.08 ID:3sYQEDRmO おつでしたー。
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 12:04:19.73 ID:a7/WCJGLO 乙でした 趙庶人と違って人並み以上には知性がありそうなのにこの所業だからこそ河間王は余計にクズに見えるんですかね それにしても配下を粛清しすぎで引く…趙庶人だって孫秀と一連托生だったのに…
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 12:23:34.19 ID:oArmE5QRO 趙庶人だって最後は孫秀が悪いよーだから単に知的レベルの問題だと思いますね
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 15:26:09.06 ID:VyIeOJhI0 ていうか「孫秀という腹心を殺したら自分も破滅する」というあの趙王でさえも分かったことがなぜ河間王がわからなかったということでは? 張方は「当家滅亡!」とか叫んでもいいと思う。 河間王も西方問題山積みの長安に派遣された頃は、なんか一族の長老格みたいで頼もしそうだったのにどうしてこんなことに。
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 16:55:59.14 ID:YwBGdnr70 この手の「敵の目的は○○です。だからあいつを処分すれば〜」って成功したためしあるのかな?
995 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/12/21(火) 22:04:57.18 ID:xpYvurDA0 【趙王殿下の場合を御覧下さい(本編第八十六回参照)】 ⌒ヽ:::`::::::: ̄ ̄:::.... <::::::::::::::::::::::/::::::::::`: 、 . /::::::/:::、://:::::::::::::::::::.\ /:::/::::/::/X./::::::::::::::::/:::. ヽ  ̄/:::..イ:/ |::::::::/ /::::;:::. } .孫秀! . イイ::::/ \ !::/ゝ-i:::/::::.. / . ノノ!::::! ,, ̄ i′__ j/:::::::::i/ うちの息子が . ,ヘ⌒) l:::ハ rv‐ 、 \ /::::::::::/ .張林から届いた「一緒に孫秀を殺そう」って手紙を持ってきたぞ!! /:::::::::`ヽ !/⌒>、 ノ___'''ノ:::/!:i . / \:::::::::://:::/`ヽУ::::ヽ彡'l:::ハ:::| .どうするんだこれ? / ヽ::/!::!::::i /:::r‐r‐く i/ リ ./ イ::|:::!::::!,'.:::::::/三三ヽ lヽ./::∨:::l/:::|/! / カ 止 l´¨:::, -─-- 、::::> | カ め ∠´::// ̄ ̄`'、',:::< < シ て ム|l / , ‐-- 、ヽ lト′ l .お |l l /ニミ、 ! l l! | け |ト、 (::::) l | l |! > 謀反計画が筒抜けとかwww . lト、`二ノ / / ,上- 、/ .そ >、`ー,--、 //|;;;;;;レ'| オ ん ハハッワロスワロスwwwwww ./ |ト、_|;;;;∨- !;;;;;;!::::| レ な . ト----┴‐::|;;;;;;∨::l;;;;;;|:::;| に 術 |::::| |:::::::::::::::!;;;;;;;;∨;;;;;;;V;| 効 は |::::| |:::::::::::::::∨/;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .か |::::| |::::::::::::::::::〉/;;;;;;;;;‐--| .な /::::::〉〉::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .い :::::::://::( ̄ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ※素晴らしい主従の絆ですね
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 22:39:10.97 ID:YwBGdnr70 これが水魚の交わりってやつか(※たぶんちがう)
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 22:40:36.72 ID:GQxvEPtH0 乙でした 趙庶人と違って人並み以上には知性がありそうなのにこの所業だからこそ河間王は余計にクズに見えるんですかね それにしても配下を粛清しすぎで引く…趙庶人だって孫秀と一連托生だったのに…
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/21(火) 23:43:42.41 ID:lH/EiZyA0 なんという理想の上司… いや、深い意味はないですよ?
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/22(水) 00:16:44.65 ID:UGJbysW20 張方って割と失策ないよね 合理的に動いているように感じた 邪悪なだけで
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/22(水) 00:38:00.78 ID:9SboGzEpo >>995 warota
1001 :1001 :Over 1000 Thread | |\ /| | | |::.::.\.________./.::.::| | | |:::.::.:.:.| ⊂⊃ ⊂⊃ |.:.:.::.:::| | | |:::.::.:.:.l∧_∧ ∧_∧|.:.:.::.:::| | NIPは誰でもウェルカム | |:::.::.:.:.|,, ´∀`) (・∀・ ,,).:.:.::.:::| | | |:::.::.:⊂ つ ( つ .::.:::| | | |:::.::.:.:.| ヽノ____Y 人|.:.:.::.:::| | SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々) _____| |:::.::.:.:.|,_,) (__),_|.:.:.::.:::| |_____ http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ |_|,.. '" "' .,|_|
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service みっちん19 もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと @ 2021/12/21(火) 23:19:23.23 ID:q/tatBbmO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1640096363/ 福丸小糸vsL.M.B.G @ 2021/12/21(火) 19:58:49.93 ID:CuxnQ1xDO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1640084329/ VIPでガンダムVSシリーズ避難所【マキオン】 @ 2021/12/21(火) 19:03:38.76 ID:WTwk5GHa0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1640081018/ ナレーション「この少年、マサラタウンのサトシ」 @ 2021/12/21(火) 13:59:35.36 ID:CkIz60lv0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1640062774/ 【クリスマス・年末・年始】連休暇ならアニソン聴こうぜ・・・【避難所】 @ 2021/12/21(火) 08:58:42.81 ID:Yeumz2CXo http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1640044722/ 教えてください 古参の方々 @ 2021/12/21(火) 02:50:16.38 ID:SghPUrZ30 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1640022616/ 週末は旅にでんちう @ 2021/12/21(火) 02:18:19.88 ID:DEwXyYIGO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1640020699/ 【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 15巡目 @ 2021/12/20(月) 23:45:46.99 ID:rkfJi3uK0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1640011546/ VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/ 管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/ Powered By VIPService http://vip2ch.com/
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