【まどマギ】小巻「見滝原中に転入したわ」【安価あり】

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169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/21(土) 23:51:36.45 ID:rXQiB02f0
うーん、マミの方で何か問題が起きてなきゃいいけど。
170 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/22(日) 00:03:10.67 ID:Ho7VvXc60
>>168 【訂正】最後の行「これでこれで」→「これはこれで」
------------------------------------------------------


小巻「そういえば、何事もなく魔女狩りが終わったってマミにも報告しておかないと」

キリカ「何事もなさすぎたね。まあよかったけど」


 マミにメールを打つ。


小巻「……アンタ、マミには言ったの? 自分のこと」

キリカ「言ったよ。ちょっと話す機会があったから」

小巻「で、どうだったの」

キリカ「『そう』だってさ。それだけ」



1マミのことどう思ってる?
2あたしからも何か言ってやろうか?
3自由安価

 下2レス
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/22(日) 00:50:19.24 ID:+7xyQDyt0
1+2

あんたは今後も魔法少女やっていくのよね?
だったらささやかな幸せを守るためには強くなる術をみにつけないとね。
マミはあたしよりも強いし責任感もある、あんたにその気があるならあたしとマミとの3人で魔女狩りしたりやアドバイスを聞くべきね。
まだわだかまりもあるだろうけど、マミの言う必要最低限のルールを守るのなら認めてはくれるはずよ。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 01:24:46.86 ID:Tvw5rSB+O
173 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/22(日) 01:43:44.96 ID:Ho7VvXc60
-----------------
今回更新はここまで
次回は22日(日)19時くらいからの予定
174 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/22(日) 19:59:27.80 ID:Ho7VvXc60


小巻「アンタ、マミのことどう思ってる?」

キリカ「どうって言われてもね…… 向こうにどう思われてるかはわかるし」


 マミ自身がどう思うかまでは変えることはできない。その思いは、この前聞いたとおりだろう。

 自分のことをよく思ってないってわかってる相手にすり寄るなんて、そりゃしたくなくなる。こっちから願い下げってやつ。

 こいつだってどう見てもそういうことが出来るタマじゃない。


小巻「……まあそうよね。あたしは『仲間』だけど」


 マミは縄張りの魔法少女としては認めてる。その上で『仲間』になれるかっていうのはもっと感情的な問題だ。

 心から信じられない、気に入らないヤツなんか仲間とは思えないのも当然だ。


 ……でも、それでもなんかモヤっとくるんだ。


小巻「あたしからも何か言ってやろうか?」

キリカ「へ…… 何を?」

小巻「アンタだって契約したばっかでしょ。マミのがベテランで、街ごと仕切ってて、力も強いだろうに」

小巻「自分の眼鏡に適わなかったからって、早々につまづいた新人の手を取りもせず、いつまでも見放すような態度取ってるのは大人気ないってのよ」


 キリカはぽかんとしてた。

175 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/22(日) 20:37:25.71 ID:Ho7VvXc60


キリカ「いや、でもそれは……」

小巻「それは、何よ?」

キリカ「私が悪いってのもあるし、仕方ないんじゃない?」


 言うと思った。後ろめたさか無関心か知らないけど、うんざりした気分だ。


小巻「あのね、あたしの嫌いな言葉教えてあげましょうか?」

小巻「仕方ない、って言葉よ。そういう言葉で片付けるのが一番嫌いなのよ!」

キリカ「で、でもさぁ……」

小巻「は!? 今度は何?」

キリカ「いや……なんでもないよ。なんか、すごい人だね、きみ」



 あたしはマミとは反発する理由もなかったけど、考え方については気になっていたところだ。

 普段聞けないことを話すのにはちょうどいい機会になりそうだ。



―10日目終了―


小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/22(日) 21:18:07.14 ID:+7xyQDyt0
ほんとリーダーというかガキ大将の気質があるよね、小巻は。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/22(日) 23:03:03.07 ID:+7xyQDyt0
来ないなぁ・・・
178 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/22(日) 23:21:03.78 ID:Ho7VvXc60
――――――
11日目



 マミのほうの報告が返ってきた後、あたしはすぐに明日話したいことがあるとメールを送った。

 昼休みになると、いつもの場所で向かい合っていた。


 言いたいことを一通り言ってやると、マミは少し意外そうに驚いた顔をしていた。


マミ「……少し驚いたのよ。ずっと一人だったからっていうのもあるけど、そういう風に言ってくれる人って初めてだなって」

マミ「前に仲間がいた時も、私についてきてくれるって感じだったもの……ね」


 いつの話かは知らない。

 その仲間はもう何かあっていなくなってしまったってことは雰囲気でわかった。


小巻「まあ別に、仲良くしろとか言うつもりは最初からないわ」

小巻「でも仲間って言ったって色々あるでしょ。結局同じ街でやってくんだし、のけ者みたいに拒絶されるのは誰だっていい気がしないわよ」

小巻「あたしのことは気にかけてくれるなら、それを少しでもアイツにもしてやったらって、こと」

マミ「でも……向こうは私のことどう思ってるのかしらね?」

小巻「それはマミにもよるんじゃないの? 向こうだって同じこと気にしてたわよ」

小巻「嫌われてると思えばそれなりの対応しかしないものなんだから、出方伺ったりしないで動けばいいのよ」

小巻「相手の気持ちを変えさせるつもりでぶつかれば、案外いつのまにか気の合う仲間になれてるかもしれないわよ」

179 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 00:18:21.89 ID:WrPWt3AP0


マミ「……そうね。もう少し接し方は考えてみるわ。もう少し歩み寄ったらわかり合えることもあるかもしれないしね」

マミ「でもやっぱり、私にとって同じ考えを持てる仲間は特別だわ。他の人ともそう……なれたらいいわね」


 マミの言葉は自信なさげにすぼんでいくようだった。


マミ「だって、仲間と思ってても途中で裏切られるかもしれないし、やっぱり嫌になったって言うこともあるかもしれない」

マミ「そう思うと……やっぱり、中途半端な人は信用できないって思っちゃうわ」


 ここまで言うのだから、『何か』はあるんだろう。

 自分の考え以外認めないタイプなのかと最初は思ってたが、それだけでもないのかもしれない。



――――
――――



*放課後*
1魔女狩り(一人)
2魔女狩り(マミを誘う)
3魔女狩り(キリカを誘う)
4たまには早く帰ってゆっくりしようかな

 下2レス
180 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 00:48:40.23 ID:WrPWt3AP0
---------------------------
遅筆さがやばいですが更新ここまで
次回は23日(月)20時くらいからの予定です
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 09:53:26.43 ID:U6G1NcckO
>>156みたいにしてから3
遭遇判定あったしキリカ1人だとやられるかもしれんしな
182 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 20:13:51.44 ID:WrPWt3AP0


 昨日は結局買い食いしかしてないから、今日の放課後もリベンジってことで街に出た。

 明日も明後日も予定が入ってるしやれる時にやらないと。


 同じようにマミにメールを打って、昼の会話を思い出す。


小巻「……言ってきてやったわよ。マミも疑り深いみたいだからいきなり好意的にはならないだろうけど、言わないよりはきっとマシよ」

小巻「アンタのことももう少しは気にかけてくれるようになるでしょ」

キリカ「あ、ありがとう?」


 なぜか疑問系のくっついたような返事がかえってきた。


キリカ「小巻はさ、嫌われたらどうしようとかは考えたりしないの? そっちはそこそこ仲良くしてたんでしょ」

小巻「考えない」

キリカ「うわあ、即答」

小巻「言いたいことを我慢してまで仲良くしたいわけ? それこそしょうもない」

キリカ「……言われてみればそうかも」

小巻「別に今回のこともアンタのために言ったってわけじゃないからね。あたしが言いたいことを言っただけ」



 下1レスコンマ判定 1/3
0~20 使い魔
21~30 ※遭遇
31~40 魔女
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 20:18:31.26 ID:v6c32YW4O
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 20:26:12.37 ID:rhGVLSoh0
>>183

うおっ、まさかのピンポイント!
185 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 21:18:06.52 ID:WrPWt3AP0


キリカ「小巻ってなんていうか……」

小巻「?」

キリカ「……うーん、いいや、言っちゃおう。ツンデレって言われない?」

小巻「よくわかんないこと言ってないで、集中しなさいよ。魔女がいる」


 歩き続けて、かなり人気のない雰囲気になってきたと思ってたとこだった。

 魔力の気配を感じた。


キリカ「えっ、ホント」

小巻「さっさと入り口見つけて乗り込むわよ」



―鏡の魔女結界



 元がなにもないような場所だ。浮かぶ紋様はあっけなく見つかった。

 結界に乗り込んでみれば、キラキラと光る景色に飛び回ってあちこちを浮遊する鏡。

 目が痛くなりそうだった。


小巻「使い魔はいないのかしら? だったら手間もないんだけど」


 武器を構える。すると、鏡の中に映る使い魔が一斉にこちらを見た気がした。

 今まで虚像でしかなかったものが、実態を持って飛び出してくる。


小巻「……そんなことだろうと思った!」



小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


仲間:
キリカ 状態:正常

敵:魔女Mirrastrece
  使い魔Twinker(鏡)×7
  鏡×12

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3〜5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 21:22:50.98 ID:v6c32YW4O
1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 21:24:57.71 ID:rhGVLSoh0
1
出来ればキリカにいつでも3をかけられるようにしながらで。
188 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 21:43:17.29 ID:WrPWt3AP0


 空気を裂くような軽い一閃ののち、鏡の割れる破壊音が響く。


キリカ「このくらいなら鏡ごと斬ってやれるよ!」


 キリカが使い魔の出てくる鏡に向けて、魔力の刃を袖ごと振るう。

 使い魔も素早いがキリカの反応も素早い。あたし一人じゃ反応は出来てもこうはいかない。

 数が多いのは厄介だけど、今日のところは二人いて助かったかも。


 割られた分の補充か、追加の鏡を取り出そうとした魔女めがけて、あたしは斧を振り下ろしにいった。



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 21:44:54.87 ID:v6c32YW4O
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 21:47:41.13 ID:rhGVLSoh0


自分が安価取るより良いコンマ出してくれてサンクス!
191 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 22:00:59.85 ID:WrPWt3AP0
優勢:93



 鏡に刃がぶつかって砕ける。

 砕けた破片すら魔女の武器みたいなものだ。足を取られないように注意しながらもう一発分振りかぶる。


小巻(次こそ、狙って……!)


 あたしの一発は重い。する方も食らう方も。

 焦って中途半端な攻撃をするより、渾身の一撃を振るうチャンスを待ったほうが確実なことが多い。


 魔女の攻撃をガードする。

 ……そして、大抵、相手が攻撃した後にはその『チャンス』がやってくるんだ。


小巻「うらああああっ!!」


 ギラギラと光ってる鏡の鎧ごと砕いてやった。


 ――――砕けたガラスの破片と砂埃が舞う。

 結界が消える前、その奥に見知った姿を見た気がした。



小巻 魔力[78/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 22:04:40.52 ID:rhGVLSoh0
見知った顔?誰だ?
そしてGSは3個のままということは・・・
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 22:09:10.73 ID:v6c32YW4O
杏子じゃね?
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 22:16:57.05 ID:rhGVLSoh0
まさか織莉子とか・・・?
195 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 22:24:28.31 ID:WrPWt3AP0


織莉子「小巻さん……?」


 ……やっぱり。なんでアンタがこんなところにいるのよ。

 そう思ってから結界が消えて、景色が戻った。


 あたしは慌てて変身を解いた。

 は? 見られた? こいつに? ……うっわ、サイアク。せっかく二度と会わないと思ってたのに。


小巻「てかアンタ、なんでこんなところにいるのよ!?」

キリカ「知り合いー?」

織莉子「そ、それは私が聞きたいのだけど……」


 ……魔女に取り込まれてた。

 そりゃこんだけ陰気くさい顔してるんだもの。何もおかしくはない。


 逃げ出したいけど、関わっちゃった手前放っておくわけにもいかない。

 放っといたらまたこんなことになるだろうし。追い込まれたら契約とかしちゃうかもしれないし。



1アンタがそんな顔してるからよ
2ちょっとついてこい!
3アンタは聞かなくていいの
4自由安価

 下2レス
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 22:38:45.98 ID:rhGVLSoh0
1+2

織莉子を引っ張って行き怒ったあと織莉子が落ち着いたらどこまで現状を認識してるか確認。
織莉子が魔女や魔法少女の事を認識してて逆に問いかけられたりしたら、マミんを呼んでどうるするか助言を求める。
あと既に契約していないかどうか、手に待機状態のSGがあるかどうかを確認する。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 22:45:08.54 ID:v6c32YW4O

追加で話してる時にきゅうべぇが営業に来たら織莉子に素質があるか聞く
198 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 23:10:10.74 ID:WrPWt3AP0


小巻「アンタがそんな顔してるからよ。ちょっとついてこい!」


 美国を引っ張っていく。ついでにさっきの魔女のグリーフシードはキリカに投げ渡した。


小巻「それはあげるから。今日は解散!」

キリカ「えぇっ、ええ!?」



 キリカを置いてこの場を離れる。

 適当にそのへんのカフェにでも入って腰掛けると――――あたしは怒鳴った。



小巻「アンタ、バカでしょ!? さっきも言ったけど、アンタがあんな場所にいることになったのはそんな景気の悪い顔してるからなのよ!」

小巻「あたしたちが来たから偶然助かったものの、下手すりゃ死んでたのよ! わかってんの!?」

織莉子「ええと……」

小巻「もう〜〜〜〜――ええとじゃないッ!」

織莉子「じゃあなんて答えたら……」


 美国に詰め寄ってたら、キュゥべえがテーブルの上に降りてきた。


QB「さすがにそれじゃ答えようもないと思うけど」

小巻「……キュゥべえ。口挟まないでくれる? ていうか何しに来たのよ。まさか……」


 さっきもうっすら考えたけど、美国に契約を迫りに来たとか言う気じゃ。

199 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/23(月) 23:38:45.66 ID:WrPWt3AP0


 たとえもう学校が変わって関係なくても、知り合いが魔法少女になるとかもう嫌。

 こいつが魔法少女になんかなったらむしろ関係ができちゃうし。

 考えただけでも腹がたった。


小巻「……いい? さっきアンタを襲ったのは魔女っていうバケモノなのよ!」

小巻「魔女は人を襲うしすっごい迷惑な存在よ! あたしはそいつらを狩る……魔法――」

QB「『魔法少女』だよ。なんでいつもそこで詰まるんだろうね……?」

小巻「うるさい! 中三にもなって魔法少女なんて、恥ずかしくて口に出来ないのよ! 同業者だけの場ならまだしも!」


 美国は首をかしげて見ている。その視線がムカつく。


小巻「とにかく、魔法少女になろうとか絶対にやめときなさい。恥ずかしいし危ないし同業者ったって変なヤツもいるんだからね」

小巻「で、アンタは何しにきたの? こいつの契約勧誘?」

QB「いや、違うよ。少し落ち着いてくれ」

小巻「え」


 カップを手にして口に運ぶ。……その手にも当然指輪もない。あるわけない。魔法少女じゃないんだから。


QB「魔法少女は誰でもなれるものじゃない。ボクのことが見える、素質のある少女じゃないと契約できないよ」

小巻「……なんだ。心配して損した」


 あれ? じゃあ今までの下り、こいつには全部あたしが何もないところに向かって一人芝居続けてたように見えてるってこと?

 さっき首をかしげてたのもキュゥべえのことが見えてなかったからだ。

 …………一気に恥ずかしくなった。テーブルを全力で叩くと、美国は肩を揺らした。


小巻「美国!! 今の忘れなさい!!!」

小巻「ああ、でも前半は忘れなくていいから! そうやってウジウジしてるとひっどい危ない目に遭って死ぬかもしれないのよ!」

織莉子「……なんだかわからないけど、心配してくれてるのよね? ありがとう」

小巻「うるさい!」



 二人でカフェを出た。

 外に出てみると、すでに日が落ちかけていた。



小巻「あーあ、アンタのせいで今日の予定丸つぶれよ……」

織莉子「ごめんなさいね? 改めて礼を言うわ。小巻さんのおかげで助かったみたいだから」


 ……陰気くさい顔、やっぱりまだ直ってない。

 これはあれか、バカは死なないと治らないってやつか。でも死んだら手遅れだ。



1近況を聞いてみる
2家まで送ってく
3自由安価

 下2レス
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/23(月) 23:45:53.99 ID:rhGVLSoh0
1+2

織莉子は本当にキュウベェが見えてないのか?
何か原作でやってた演技くさいなぁ・・・
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 23:50:13.59 ID:v6c32YW4O

追加で織莉子にあんな学校にいたら腐るから見滝原に来なさいと提案
別れたあときゅうべぇにさっき来た理由を聞く
202 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/24(火) 00:25:48.90 ID:n8jKs8QD0


小巻「そっちはどうなのよ、今」

織莉子「そんなに変わらないわよ。でも、小巻さんがいなくなって寂しそうにしている子もいるわ」


 さっきは一方的に喋っちゃったから、こいつにも話を聞いてみる。


 あたしに気を使ったのかしらないけど、あたしの周りのことなんて聞こうとしたわけじゃない。

 こっちはこっちであんな学校に頼らずとも友達付き合いは続けてるし。


小巻「アンタもまだ毎日懲りずに通い続けてるの?」

織莉子「ええ」

小巻「だから前から言ってるけど、あんな学校行かなきゃいいのよ。腐るわよ。それかこっち来たら?」

織莉子「学校にいるほうが落ち着くのよ。それに、あんなことになっても、今まで努力してきたものを全てを失うのは怖いの」


 役にも立たないみみっちいプライド。

 ……それに苦しめられてるんだだろうに。気づいても手放そうとしない。


小巻「……家まで送ってくわよ。また襲われたりしたらさすがに嫌だからね」

203 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/24(火) 00:30:01.24 ID:n8jKs8QD0


 美国を家まで送っていくと、その先にあったのは不審な人だかりだった。

 よく見れば窓ガラスも割れている。

 学校だけじゃなく、家までここまでされて。なんで澄ました顔でいられるんだ。


小巻「アンタたちなにやってんの!? 変なことしようものなら警察呼んでやるわよ!」


 人だかりに向かって怒鳴ってやると、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。


小巻「まったく、アンタもこの程度やってやればいいのよ」

織莉子「しつこい人にはそうすることもあったけど、もう慣れたから余計な力を使いたくないのよ」

小巻「そんなこと言ってるからつけあがらせるんだっての」

織莉子「……大丈夫。気にしてないわ。学校のことも、家でのことも」

織莉子「みんなのことを恨んだりもしていない。だから…… ね?」


 そう言ってやってもいつもと同じ、澄ました顔で。……どこか陰気くさくて。


小巻「アンタが口でなんて言おうと、大丈夫じゃないからあんな目に遭ったんだっての。やっぱり理解してないわね?」

織莉子「……」



 久しぶりにこんなヤツと会っちゃったからイライラする。

 どうにかしてやりたいのに、本人がそれを拒んでる。意味分かんない。

 こいつのことは、本当に理解できない。



小巻「……で、アンタはホント何しにきたの」

QB「ちょっとどんな話をするのか少し気になっただけだよ。学校を出た時からずっと見てはいたんだ。ボクの使命は魔法少女を見守ることだからね」

小巻「あっそ」


 ……あたしも帰ることにした。


―11日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]
204 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/24(火) 00:34:38.66 ID:n8jKs8QD0
-------------------------
今回更新はここまで
次回は27日(金)20時くらいからの予定
>>192 GSが追加されてないのは分ける前だったからですね

見滝原制服verの小巻さん
http://i.imgur.com/eRv3Feh.png
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/24(火) 00:49:02.43 ID:TwN1XfjZO

きゅうべぇが見てた魔法少女って誰の事かねぇ
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/24(火) 08:37:56.80 ID:m/EBwDelO
>>204
リンク切れてるのか見れないね
207 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/24(火) 09:13:39.31 ID:n8jKs8QD0
リンクをクリックすると接続がリセットされましたってページが出ますね
アドレスをコピーして他タブに貼り付けて移動すると画像が表示されました

おそらくSS速報側の不具合と思われます
外部サイトのリンクに移動する時のリダイレクトが機能してないのかなと
画像に限らず他のリンクでも同じようでした
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/24(火) 20:18:56.30 ID:i3tNUlNV0
>>207
描いていただきありがとうございます!
アドレスを直接コピペして移動したら見れました。
白羽のセーラーも良いですが、見滝原の制服も小巻に似合ってますね^^
209 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/27(金) 20:19:51.20 ID:JyAycrcx0
――――――
12日目



 朝、教室につくと、昨日置いてけぼりにしてったキリカがまず一番に話しかけてきた。


キリカ「昨日の人って知り合いだったんだよね? あれから大丈夫だったの?」

小巻「知らないわよ!」

キリカ「えー……ご機嫌ナナメ?」


 あんなヤツに調子狂わされてる事自体ムカつく。

 ……でも、昨日のことを見てたら気づいちゃったんだ。

 絶対このままじゃいつかアイツによくないことが起こるって。


 魔女に食われて死ぬかもしれない。それとは関係なしに、もっと酷いことが起こるかもしれない。

 変わらないように見えて、現状維持なんてできっこない。あんな状態が続けば悪くなる一方だ。


小巻「そっちはどうだったの」

キリカ「あれから一人でもちょっと回ってたよ。使い魔倒した」

小巻「そういえば、昨日はマミにも連絡し忘れちゃったわね……」


 あとで会いに行ってみようか、そんなことを考えてるとキュゥべえが目の前に現れた。


QB「今まで正体不明だった魔法少女のことを見つけたよ。さっきマミにも伝えたところだ」

QB「詳しいことを話したいから、あとで集まることは出来ないかい?」

210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 20:28:52.85 ID:BH9rfJDV0
正体不明の魔法少女、いったい何ほむなんだ……
211 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/27(金) 20:32:31.86 ID:JyAycrcx0

キリカ「えっ!?」


小巻『あのさ、それはお手柄なんだけど』


 あんまり使うことのなかった魔法少女の力のひとつ、テレパシーをキュゥべえに向けて使う。


小巻『素質もないような人がいる前で出てくるのやめてくれない!? アンタのせいで恥かいたんだからね!』

QB「……わかった。気をつけることにするよ」


 キュゥべえはそれだけ言うと、どこかへ消えるようにしていなくなった。

 まったく、いつもどこから出てどこへ消えてくのかわからない。神出鬼没なヤツだ。


小巻「キリカも気をつけなさいよ」

キリカ「な、何?」

小巻『忘れがちだけど、キュゥべえは普通の人には見えてないし声も聞こえてないんだから』


 これもテレパシー。これからは多用することになるのかしら。

 ……便利と言えば便利な魔法だけどまどろっこしいのは嫌い。


キリカ「!」



 キリカは両手で口を押さえた。



――――
――――
212 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/27(金) 20:57:37.49 ID:JyAycrcx0



マミ「それで、正体不明の魔法少女ってどんな人なの? どこにいたの?」

QB「この学校の二年生の、暁美ほむらって生徒だね。どうやら今日転校してきたみたいだ」

小巻「少なくともこの学校には『いなかった』って推測してたのは合ってたか。どおりで見つからなかったわけ」


 昼休みの会議。いつのまにかそこまで特定してきたらしい。

 やっぱり人探しとなるとあたしたちよりキュゥべえのほうが上手か。コソコソするの向いてそうだし。


QB「どうやって魔法少女の力を得たのかわからないって意味では正体不明のままだけどね」

QB「それに、さっき教室で声をかけたらものすごい剣幕で睨まれてしまったよ。『早くどこかへ行って、消えなさい』ってね」

キリカ「君が記憶にないだけで嫌われるようなことしたんじゃないの?」

QB「それは困ったね。ボクに原因があるなら言ってほしいな」


 キリカはあんな事情があるからか、キュゥべえのことはよく思ってないらしかった。

 その魔法少女のことも案外同じような理由ってのもありえるけど、だとしたら今起きていることは逆。


マミ「……確かに、それはただごとじゃないわね。あまり近づいたら危ないかも」

マミ「原因がなんだったとしてもそれは逆恨みよ。あなたが気にすることはないわ」


 対照的に、マミはキュゥべえのほうに入れ込みがち。これもマミの事情によるのだろうか。


キリカ「本当にそうかな? 肩持ち過ぎじゃない? 本当の理由もわかんないのに」

小巻「それはその通りよ。現時点で何もしてないなら、責めるのは事情がわかってからにするべきね」


 それについては今あたしたちで話してたところで答えは出ない。

 いったん区切りがついたところで、マミが動き出した。


マミ「ちょっと挨拶してくるわ。この街を仕切る魔法少女としてね」


1ついていく
2やめたほうがいい
3自由安価

 下2レス
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/27(金) 21:11:50.87 ID:+C5vUSTD0
1+マミが高圧的(?)な態度を取らないようフォローする

マミ、さっきも言ったけど暁美ほむらってのはまだ何もしてないんだからあんまり厳しくあたったらダメだからね?
見滝原の管理者としての責任感があるのはわかるけど、相手が外道働きな魔法少女だとはっきりわからないうちはとくにね。
相手にいきなり反感を持たれたら話も進まないから、初対面のときこそ慎重に行きましょ。
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:14:35.92 ID:yThpMb1aO
このほむらの態度はクーほむだな

安価↑
追加でキリカについてくるかを聞く、マミに昨日の報告を忘れたことを謝る
215 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/27(金) 21:45:34.10 ID:JyAycrcx0


小巻「あたしもついていくわ。キリカは……」

キリカ「購買行ってくるー。みんなでぞろぞろ話しに行く必要もないでしょ?」


 キリカは一足先に行ってしまった。

 またお菓子でも買いにいくんだろう。暁美ほむらには今のところは興味なしって様子だ。


小巻「じゃあマミ」

マミ「ええ」



 マミと二人で二年の階に向かう。

 廊下にいた人に少し聞いてみたらすぐにわかった。転校初日ながら、2年の間じゃすでに話題になっているみたい。



小巻「あいつ……か」


 腰まで伸びた黒い髪に、凛として澄んだ紫の瞳。

 クラスメイトに囲まれて話す姿を見てると、キュゥべえから聞いたような印象は感じられない。

 しかし、手元に注視すればたしかにあたしたちと同じ指輪があった。


小巻「マミ、さっきも言ったけどいきなりあまり厳しくあたったらダメだからね?」

小巻「責めるのは何かやらかしてから。反感を持たれたら話だって進まないわよ」

マミ「ええ……わかってる。敵意まで向ける気はないわ。今の時点ではね」


 教室の外から覗いていると、暁美の視線が一瞬こっちを向いた気がした。

 それから暁美はクラスメイトに一言断ると、椅子から立ち上がった。

 外に出るつもりだろう。あたしたちのいるほうへと歩いてくる。

216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 22:16:45.76 ID:yThpMb1aO
クーほむの時点でマミに反感持ってるからなー
217 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/27(金) 22:43:20.75 ID:JyAycrcx0


小巻(話しかけるなら今ね)


 そう思った矢先に、こちらから声をかけるまでもなく暁美は立ち止まった。

 暁美の視線は、今度こそ見間違えではなくマミのほうだけに向いていた。


ほむら「私に聞きたいことがあるのでしょう? 話せることだけ話すわ」

マミ「……ええ」


 マミが街を仕切ってるって知ってるのか。あたしのほうはガン無視か。

 暁美はあたしたちを先導するように早足で歩き、周りの生徒から離れた場所で足を止めた。


マミ「私のことを誰から聞いたの?」

ほむら「この街に前からいる魔法少女なのだから、知っていたっておかしくはないでしょう」

マミ「そうとも言えないのよね。他の街から来て魔法少女のことを知るとしたら、大体キュゥべえから聞くものでしょうし」

マミ「あなたはキュゥべえとも今朝出会ったばかりだもの。……それとも、これについてもどういうことか教えてくれるのかしら?」

ほむら「……」


 暁美は黙り込む。マミは焦れた様子だ。


ほむら「話せることだけ、話すと言ったわ」

マミ「じゃあ、話せないというのね?」


 あたしたちが知りたい核心はそこだ。

 結局核心については話す気がないと言われたようなもので、ぎこちない空気が漂う。

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/27(金) 23:01:02.71 ID:+C5vUSTD0
これは大分拗らせてるクーほむくさいなぁ・・・
219 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/27(金) 23:35:26.83 ID:JyAycrcx0

小巻「ちょっと、あたしのこと無視してんじゃないわよ」

ほむら「別に無視したつもりではないけれど…… 巴マミに比べたら話す意味を感じなかっただけ」

小巻「そんなのアンタが勝手に決めないでくれる? 話が逸れたけど、あたしたちはアンタに挨拶をしにきたのよ」


 思ったとおり暁美はずいぶんと自分勝手なヤツらしく、これはこれで腹が立ってくる。

 マミがいなければあたしが代わりに怒ってたくらいだ。


 ……クラスメイトが相手のときは普通に話してそうだったのに。


マミ「そうね。といっても、自己紹介はもう必要がないみたいね」

マミ「挨拶ついでにあなたのことも聞かせてもらおうと思ってたけど、一番知りたいことは教えてくれないようだからこれだけ聞いておくわ」

マミ「あなたの目的は何?」

ほむら「別に目的なんて無いわ」


 暁美はそう言うが、マミは半信半疑のようだ。


マミ「……そうだといいのだけど。あなたがこのまま何も問題を起こさないのなら、信じてもいいわ」


1よろしく、と言っておく
2キュゥべえに対して恨みでもあるの?
3自由安価

 下2レス
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/28(土) 13:42:26.37 ID:Y/PZ3qJp0
1+自己紹介の後に以前マミに聞かれた魔法少女としてのスタンス、以前の結界での出来事を聞く。

挨拶に来た以上名前くらいは名乗っておくわ。
浅古小巻よ、よろしく。

目的はともかくあなたの魔法少女としてのスタンスはどうなのかしら?
まぁ、GSのためだけに魔法少女やってるわけじゃないみたいだけど。

以前私が先に入った結界でいきなり魔女を倒したのもあなたなんでしょ?
どうやったか知らないけど、あの時やろうと思えば私も魔女ごと葬られてたはずだけどあなたはしなかった。

マミ、彼女は大丈夫よ。
目的はともかくGSのために無闇に誰かを襲ったりするような人じゃないわよ。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 17:01:36.10 ID:sqc4qIpx0

追加でマミに今日は3人での魔女狩りを提案
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 18:14:44.15 ID:sqc4qIpx0
あ、↑はマミ小巻キリカの3人
223 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/28(土) 21:08:05.18 ID:EMwjbPOJ0


小巻「アンタって、あたしの名前ももう知ってるわけ?」

ほむら「……いいえ」

小巻「あっそ。興味がないみたいだけど、ここまで来たんだから名乗っとく。浅古小巻、一応よろしく」

小巻「見たことはあるんでしょ? 結界の中で」

ほむら「……」


 あのときの魔女結界。

 あたしから見れば魔女も結界も丸ごといきなり消えたようにしか見えなかったような出来事。

 聞いてみても、暁美はまた黙り込んだままだ。こっちが根に持っていると思ったのかもしれない。


小巻「別に怒んないわよ。どうやったのかは知らないけど、アンタのほうが先にいたあたしより早く倒せたってのは事実なんだから」

小巻「それにあたしはグリーフシードが目当てじゃないから。無作法だとは思ったけど、直接喧嘩を仕掛けなかっただけまだいいわ」

小巻「アンタなら多分、それもできたんでしょうしね」

ほむら「……ええ、そうね。私もグリーフシードが必要なの」

マミ「それって、グリーフシードが目的ってこと?」

ほむら「あるに越したことはないけれど、争って求めるほどでもないわ。少なくとも私は貴女達に何かをする気はない」


 暁美は明らかにあたしやマミとは違う。

 キリカよりもさらに利己的な考えに近いスタンスのようだった。


小巻「まあ、こう言ってるんならいいんじゃない? そんなに警戒しなくても」

マミ「今のところはね」


 『仲間』にはできなくとも、今のところは争う理由もない。マミもそう判断したようだった。

 ――――休み時間も残り少なくなって、自分たちのフロアに戻っていく。

224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 21:24:46.03 ID:MjGIe/OBO
ほむらが転校してきたってことは原作スタート辺りか
225 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/28(土) 22:11:55.46 ID:EMwjbPOJ0


小巻「相変わらず堅い返事ね。向こうの態度も態度だけど」

マミ「何か起きてしまったら手遅れだもの。守らないといけない人もいる立場だから、常に疑いは持っていないといけないの」

マミ「特に暁美さんについてはわからないことだらけなんだもの。それを話す気もないのなら、すぐには信じられるはずもないわ」

小巻「わかんないでもないけど…… なんか疲れそうに思えるわよ。縄張りに人増えたときって、毎回こんなことやってたの?」

マミ「私はもう慣れてるから大丈夫よ。でも、そうね。疑うべきか信じるべきかを見極めるのは難しいことよね」


 マミの表情は、前にキリカのことで話した時に似た苦笑だった。

 多分、実際に裏切られたことでもあるんだろう。だから簡単には信じられない。そう言っているように聞こえた。


 廊下の途中でマミと別れて、自分のクラスへと戻っていった。


キリカ「おかえりー」


 教室では、あたしたちよりも先に購買から戻ってたキリカがお菓子をつまんでいた。

 こっちはこっちで相変わらずだ。

 勧められるまま一口サイズのチョコレート菓子をひとつ受け取る。……少し安っぽい甘い味がした。


キリカ「どうだったの?」

小巻「ある意味思ったとおりだったかも。ろくに秘密は話してくれないし。でもまあ、そんなに危険なやつでもなさそうよ」

キリカ「へえ」


 聞いておきながらやっぱり興味がなさそうな。害がなさそうとわかったらそれで十分って反応だった。


キリカ「こういうお菓子も食べるんだね!」

小巻「たまにはね。でも、あんまりこうやってもらったりあげたりすることはなかったかもね」



 授業がはじまるまでの少しの間、一緒にお菓子をつまみつつ、周りのクラスメイトとも世間話をして過ごした。


226 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/28(土) 22:41:26.73 ID:EMwjbPOJ0
――――
――――



 放課後。今日は習い事の日だ。

 朝から思いがけない魔法少女のことはいったん忘れて気持ちを切り替える。



 ――――用事の終わった帰り道、少しだけ寄り道をしてから帰路につく。

 昨日も通った道の近くを通っていることに気づいたからだった。

 ちょうど時間も同じくらいだろうか。あの荒れた家を遠目に見て、昨日の苛立ちが少しずつ蘇ってくる。


小巻(もう二度と会わないはずだったし、無関係になったって思ってた)

小巻(でも本当にこれからこのまま放っといていいわけ……?)


織莉子「小巻さん、どうかしたの?」


 そうしていると、後ろからムカつく声がした。


小巻「……なによ、今帰りなわけ?」

織莉子「ええ、そうだけど……」

小巻「何の用事が知らないけどね、アンタみたいのがふらふらうろついてたらまた昨日みたいなことになるでしょ!」

小巻「暗くなったらただでさえ変な奴が沸くのよ! 寄り道しないでまっすぐ帰りなさいよ! バカ!」

織莉子「え、ええ。そうね……できるだけそうするわ」


 なんでこんなこと言わないといけないんだか。

 それもこいつがこんな風にのんきにしてるせいだ。そう思うと、もう呆れてきた。


織莉子「小巻さんも気をつけて」

小巻「あたしはいざとなったら怪物だって変な奴だってぶっ飛ばせる力があるわよ。アンタなんかが心配すんな!」


 絶対にコイツ、状況をわかってない。

 話せば話すだけさらにムカついて……美国と別れて帰った。



織莉子「…………」


―12日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]
227 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/28(土) 23:11:49.77 ID:EMwjbPOJ0
――――――
13日目



 ……約束通り、この土曜日には妹の趣味にガッツリつきあわされていた。

 映画にショッピング、果てには水族館まで回ることになった。本当に、こんなのいつぶりだろうか。


小糸「あー、楽しかったね!」

小巻「それはいいんだけど、ちょっと一日に詰め込み過ぎじゃない? 結構慌ただしかったわよ」

小糸「だって、いつも遅くに帰ってきて忙しそうにしてるから。休みも大体どっか行っちゃうし」


 それだけ一緒にいる時間を貴重だと思ってるってことらしかった。

 家族なんて一番近くにいると思ってたから、いつも後回しにしがちになっていたんだろうか。


小糸「いつも何してるの? 塾とか習い事とかあるのは知ってるけど、それだけじゃないんでしょ」

小巻「それは……」



1友達づきあい
2散歩
3バイト
4人助け
5言えない
6自由安価

 下2レス
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/28(土) 23:13:06.44 ID:Y/PZ3qJp0
用に徘徊とか絶対に魔女狩りしてるなぁ、この織莉子。
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/28(土) 23:19:18.65 ID:Y/PZ3qJp0
失敬、4+3

別に悪い事をしてるわけじゃないわ、人助けのバイトみたいなことやってるのよ。
心配かけてるけど今はそれだけしか言えないのよ、ごめんね。
その代わりと言ってはなんだけどまた今日みたいに付き合ってあげるから。

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 23:27:09.91 ID:MjGIe/OBO

追加で妹をキリカが教えてくれたアイス屋に連れてく
231 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/29(日) 00:05:50.70 ID:V2dq/C320


 正直になんて言えない。

 恥ずかしいし、危ないし、できれば関わらせたくない。心配もかけるだろうし。

 でも明らかな嘘もつきたくはなかった。


小巻「別に悪い事をしてるわけじゃないわよ。人助けのバイトみたいなことやってるの」

小糸「バイト……? そんなのするほどうち余裕なくないよ。なんでそんなことしてるの?」

小巻「そ、そうだけど、まぁお金じゃないっていうか? ……心配かけてるけど今はそれだけしか言えないのよ」

小巻「ごめんね。その代わりと言ってはなんだけど、また今日みたいに付き合ってあげるから!」

小糸「……」


 納得、できないか。


小巻「お腹すいてない? アイス食べにいこ! このまえ新しくできた友達に連れてってもらったところがあるのよ」

小糸「アイス? やった!」


 また機嫌とるみたいになったけど、ひとまず喜んでくれた。

 話せないことを少し心苦しく思いつつ、ごまかせたことに安堵した。

232 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/29(日) 00:36:10.28 ID:V2dq/C320


 ――――それから、帰宅して自室で一息つくと、携帯を開いた。

 あたしが毎日顔合わせられなくとも、毎日顔を合わせてる人から話を聞けばいい。


 気にかけてやれとも、あたしの代わりにいびってやれとも言えないけど。


小巻「は……?」


 前と同じように近況の話を聞くと、『いつもどおり』の他に一個だけ美国自身が言わなかったことが追加されていた。

 美国は、ほんの数日だけ学校を休んだらしかった。

 そのままもう来なくなるんじゃないかと思われていたものの、何を思ったのか結局何事もなかったように復帰してる。


 あたしが前に聞いた時にはなかった情報だ。ほんの数日の、本当に小さいことだけど、なんで出てきたんだろう。


小巻「……そのまま出てこなきゃよかったのに」



 向ける相手も目の前にいない悪態をついていた。



―13日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]
233 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/29(日) 00:38:54.75 ID:V2dq/C320
------------------------
ここまで
次回は29日(日)20時くらいからの予定です
234 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/29(日) 21:17:40.61 ID:gi0tZR/a0
――――――
14日目


 今日になると、携帯に新しいメッセージが追加されていた。

 昨日の続きかと思って中身を見てみる。でも、違った。


 マミからのお茶のお誘いだった。美味しいケーキがあるから一緒にどうかって。


 ……昨日のメールでも、たまには会って一緒に話したりしないかって誘いが来てた。

 わざわざ予定を作らないとそうそう顔を合わせることがなくなっちゃったから。



*今日の予定*
1マミの誘いに乗る
2白女の友達に会いに行く
3白女の友達に何か伝える、他の用事をする、とか(自由安価)

 下2レス
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/29(日) 21:23:52.78 ID:DbXrmKUfO
久しぶりに1
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/29(日) 21:27:16.61 ID:jTpFvWdo0
白女の友達に織莉子が休んでから何か変わったことがないかとメールして1
237 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/29(日) 22:21:00.38 ID:gi0tZR/a0


 美国のことも思い出す。

 やっぱりあいつのことは理解できないけど、何か心の変化とか、覚悟とか。休んだからには全く何事もなかったってわけじゃないはずだ。


 今日のところは、友達と会う約束は今度にしよう。そう返事を返す。

 ついでに、『美国は復帰してからどうしてるのか、何か変わってないか』――って文を追加しておいた。


小巻「じゃあ、行ってくるわね」

小糸「昨日言ってたバイト……?」

小巻「いや、今日はちょっと見滝原の友達にお茶に誘われただけだから! 大丈夫だって。そんなに遅くならないわよ」

小糸「……わかった」


 マミの家に向かう。

 前にもあがらせてもらったが、眺めの良いマンションだ。エントランスにつくと、下まで迎えにきてもらった。


マミ「いらっしゃい。すぐにお茶を淹れるわね」

小巻「ええ。お邪魔するわ」

マミ「そういえば、浅古さんは紅茶の好みはある?」

小巻「紅茶ねぇ……そんなに詳しくないわ。こだわる人はこだわるんでしょうけどね。あたしは大体その時のオススメで満足しちゃう」

マミ「じゃあ、今日も私のオススメにしておくわね?」

小巻「それなら安心ね」


 こんな話題を振るくらいだから、マミは詳しいんだろう。

 少し待っていると、クリームの添えられたシフォンケーキが出てきた。

238 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/29(日) 22:53:08.34 ID:gi0tZR/a0


マミ「どうぞ。今回のは自信作よ」

小巻「いただくわ。あ、いい香り! 蜂蜜?」

マミ「ええ。香りが良くなるのよ」

小巻「へぇ、工夫してるのね」


 紅茶、か。

 そういえば、あんなことになる前に美国が誰かに雄弁に語ってるのを見たかもしれない。


 何を考えてるんだ。よりによってこんな時にまでアイツのことが過るなんて。


小巻「……マミもさ、趣味が合いそうな人とは話してみたいと思う? どんな人でも」

マミ「どんな……って、それはたとえば悪人とかじゃなければね」

小巻「ええ、別にそういうのじゃないわよ。ただバカみたいにうじうじしてて、周りから嫌われてるってだけ」

マミ「もしかして、浅古さんにそういう知り合いでも……?」



1マミを会わせてみる?
2すぐにじゃないけど、ちょっと覚えておいて
3なんでもない
4自由安価

 下2レス
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/29(日) 23:07:16.66 ID:DbXrmKUfO
まだ織莉子が契約したかどうかわからんから2
追加でキリカを加えた3人での魔女狩り、訓練を提案
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/29(日) 23:23:39.08 ID:jTpFvWdo0
安価↑+白女の友達に織莉子に私が会いたいと伝えて欲しいとメールする。

暁美は私たちと合わせる気がないみたいだし、問題を起こす気がないなら今は放置でいいでしょ。
キリカは自棄にならずにちゃんと魔法少女やってるから、そろそろマミにも歩み寄ってもらってもいいかも。
一緒に魔女狩りをすれば連携の訓練にもなるし問題点もみえてくるでしょうし。

いきなり会わせるのもなんだし、一応本人に一言伝えてからにしよう。
241 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 00:15:39.27 ID:ideLCC690


小巻「すぐにじゃないけど、ちょっと覚えておいて」

マミ「覚えておくわ。浅古さんの知り合いなら楽しみよ」


 多分マミなら悪いようにはしない。マミは厳しい一面もあるけど、それは魔法少女だからってのが大きいし、無関係な場なら。

 友達でも増えればアイツだってちょっとは持ち直すはず。


小巻(後でもう一つ送るメールができたわね……)


 そこまで考えると、少し気分がすっきりした。


小巻「そういえば、あれからキリカとはなんか話した?」

マミ「この前魔女狩りに誘って、少しだけね」

小巻「マミから見てどうだった? 今のあいつ」

マミ「……」

小巻「もう自棄にはなってないと思うわよ。割とちゃんと魔法少女やってるし。そろそろ認めてあげてもいいんじゃない?」

マミ「……悪い子ではないのはわかるわ。でも、これ以上何をしてあげたら?」

小巻「バカなこと考えたのも一人でどん詰まってた時でしょ。案外、誰かと一緒にいるってだけでなんとかなってるのかもよ」

小巻「今度はみんなで魔女狩りに行ってみない? まあ、暁美は合わせる気がないみたいだから放置でいいと思うけど」

マミ「ええ、そうね。それくらいなら」


 キリカはマミの求める完璧な『仲間』ではないにしても、少しは認める気にはなったようだ。

 魔女との戦いに対して完全に前向きになるには、やっぱり契約した動機がわからないと難しいのかもしれないけど……。

 あたしが前に言ったみたいにいつか思い出すってこともあるかもしれないし。



 マミの家で紅茶とケーキを楽しんで過ごした。



―14日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]
242 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 00:18:56.11 ID:ideLCC690
-----------------------------
今回の更新はここまで
次回は30日(月)19時くらいからの予定
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/30(月) 00:27:58.96 ID:yZF9GnKS0
乙です。

織莉子は原作でもそうだしこれまでの話でもあくどい事やってるのがなぁ。
契約したかもしれない状態でマミさんに会わせたら手駒にしそうで怖い・・・
まぁ、契約してないなら良い友達にはなれそうなんだけど。
244 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 21:16:09.66 ID:ideLCC690
――――――
15日目



 メールの返事が来てた。


 美国との約束はさっそく今日の放課後。

 こっちも今日なら特に予定はないから、それで構わないって伝えてもらった。


 何の用事かは言ってない。

 ……いきなり会わせるのもなんだから、あたしはマミのことを紹介しにいくだけだ。



*「浅古さん、また明日ね〜」

小巻「ええ。また明日」


 向こうのが通学も遠い分、今日は着替える時間くらいはある。

 学校が終わると、一旦家に帰ってから美国の家に向かった。


 あんな荒れさせてた家でも人を招くくらいの余裕はあるらしい。

 繊細なのかと思ったら、思ったよりは図太いとこもあるっていうか。

 適当にそのへんの店でも使ったっていいのに。


小巻「美国! いるわよね?」

織莉子「……ええ、いらっしゃい」


 玄関のチャイムを鳴らしつつ呼びかけると、少ししてから美国が出てくる。

245 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 22:20:28.50 ID:ideLCC690


小巻「夜逃げでもしたみたいに静かで陰気な雰囲気だから、てっきりいないかもと思ったわ」

織莉子「いたずらも多いから声をかけてくれると助かるわよ。少し待っていてくれるかしら」


 いつもみたいに軽口を叩くが、澄ました顔で流される。


 中は割と綺麗。ソファに掛けて待っていると、昨日に続いてここでも出てきたのは紅茶だった。

 一口飲んでから、本題を切り出すことにする。

 あたしには細かな違いとか詳しいことはわからない。


小巻「あたしももうかなり馴染んできたけど、見滝原中って色んな生徒がいるのよ」

小巻「アンタと趣味の合いそうな人もね。庶民の集まりってバカにしちゃいけないわね」

織莉子「そう……それはなによりね」

小巻「アンタも友達くらい作ったら?」

織莉子「……?」

小巻「ちょっと会わせたい人がいるのよ。たとえばこの紅茶についてとか、あたしよりずっと話せるわよ」


 美国はしばらくとぼけたような間の抜けた顔をしていた。


織莉子「……今日はそのために私に会いに?」

小巻「そうよ! あたしの友達だから変な心配はしなくていいわよ。会いたいっていうなら今度つれてくるけど!」

小巻「ていうか会いなさい! 向こうは楽しみにしてるって言ってるんだから! このまま一人で陰気臭くしてたら、アンタ本当に腐ってキノコでも生えるわよ!」

織莉子「わ、わかったわ。今度ね?」



1伝えたいことは伝えたし、あたしは帰るか
2あれから何かあったか
3学校を休んだことについて
4自由安価

 下2レス
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/30(月) 22:35:10.30 ID:yZF9GnKS0
3+1

とにっかく!
あんたの事を嫌ってる私がわざわ気を使ってあげたんだから、この機会をちゃんと活かしなさいよ!
さっきも言ったけど紅茶のことで色々盛り上がると思うからちゃんと準備はしなさい!
お膳立てした私の顔に泥を塗るような事をしたら承知しないからね!

で、あんた何日か休んだみたいだけど何かあったの?
体調でも崩したわけ?あんな学校に行き続けるから辛気臭さが身体にも影響するのよ。

何度も言ったけど、あんな学校辞めて見滝原に来なさいよ。
別にあんたの心配をしてるわけじゃないの、それだけであたしのイライラの原因が1つ減るからよ、いいわね!?
で、あんたの方から何か言う事はないの?ないなら帰るから。
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/30(月) 22:38:10.31 ID:uaeBVo0JO

追加で2
248 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 23:09:59.86 ID:ideLCC690

小巻「とにっかく! アンタの事を嫌ってる私がわざわざ気を使ってあげたんだから、この機会をちゃんと活かしなさいよ!」

小巻「さっきも言ったけど紅茶のことで色々盛り上がると思うからちゃんと準備はしなさい!」

小巻「お膳立てした私の顔に泥を塗るような事をしたら承知しないからね!」

織莉子「ええ、おもてなしの用意くらいはしておくわね」


 まくしたてると、美国はちょっと気圧された様子でそう言った。

 こっちから喋りすぎたか。こいつを見てるとついあれこれ言いたくなってしまう。いっつもやられたい放題で隙だらけなのが悪い。


小巻「……で、あんたの方から何か言う事はないの? ないなら帰るから」

織莉子「気を使ってくれたのはありがとうね? でも、私ってそこまで心配されるような顔色してるのかしら……?」

小巻「自覚ないの!? あーっ、もうこれだから!」


 まったく、本人は隙だらけって自覚すらないのだから救いようがない。

 帰り際にちょっと、近況のこととメールで聞いたことを聞いてみることにした。


小巻「そうだ。そっちはあれから何かあった?」

織莉子「いつもどおりよ」

小巻「そう? この前何日か休んだんでしょ? 何かあったの? 体調でも崩したわけ?」

織莉子「……そうね。そんなところよ」


 嘘かホントかはわからない。

 けど、待っててもこれ以上言わないようだからこっちも言葉を続ける。心身に悪そうなのは変わりないんだから。


小巻「あんな学校に行き続けるから辛気臭さが身体にも影響するのよ!」

織莉子「とはいっても、ずっと家にいたいわけでもないもの」

小巻「……何度も言ってるけどね、アンタもあんな学校辞めちゃえばいいのよ」

小巻「もう通ってても意味ないんでしょ? あたしには合ってなかったし、アンタにも合ってなかったのよ。きっと」

小巻「別にアンタの心配をしてるわけじゃないから! それだけであたしのイライラの原因が1つ減るからよ! いいわね!?」

織莉子「……」


 言い訳も聞かないうちに、あたしは美国の家をあとにした。

 今はまだ心が動かなくても、友達ができればちょっとは心が変わることだってあるかもしれない。


――――――
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/30(月) 23:17:32.48 ID:uaeBVo0JO
これがツンデレか
250 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 23:31:49.13 ID:ideLCC690
――――――



織莉子「そうね、確かに悪い提案ではないのだけどね……――でも」

織莉子「さすがに動きが大きすぎる。今あの場にこれ以上注目を集めるべきじゃない」



――――――


「……ここは?」


「――あっ、そういえば今日約束してたんだった! てことは、あの人の家……か」

「今日はもう動きはナシかな」


「ん……? 帰り、じゃない。今度はなんでこんなほうに?」




――――――
――――――



 帰り道を歩く途中、あたりに魔力の気配を感じた。

 この感覚は魔女だ。でも……。


小巻(強い……いや、複数いる……?)


 何か普段とは違うものを感じた。気のせいかもしれない。

 感覚的なもので、はっきりとはわからなかった。

251 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/30(月) 23:45:05.23 ID:ideLCC690


小巻(とにかく、行ってみるか……!)


 感覚が強くなるほうへと探りながら足を進めていく。

 街並みから少し外れて、雑然とした倉庫のほうへと。結界へはそう迷わずに着いた。




―回転の魔女結界



 結界に入れば、そこは舗装すらなくなった洞窟の中だった。

 狭い通路を奥へと進んでいく。


小巻「うっとうしいわね!」


 歩くたびに飛び出してくる使い魔に斧を振り回して当てる。

 一体一体はそこまで手強いわけじゃない。

 不意打ち気味に出てくるのは、卑怯な手でも使わなければよほど自信がないからだろう。



 最深部にたどり着くと、ドリルのたくさんついた不格好なロボットみたいな魔女が待ち構えていた。

 どうせここにも使い魔が隠れてるはずだ。警戒はしておこう。



小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:魔女Degrenne
  使い魔Mr.Trill(見えている分)×4

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3〜5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 02:41:06.72 ID:m7arCEtmO
1
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 08:04:29.05 ID:vM2RBr+30
ね落ちてた……

4のバリアに魔女を閉じ込めてから1
254 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/31(火) 20:17:00.99 ID:5PrW6S2L0


 とりあえず、同時にかかってこられたら面倒くさい。

 魔女の周りにバリアを張って閉じ込める。すると、その中からギュルギュルと耳障りな音がけたたましく響いた。


小巻「っ――!? うるっさ……!」


 ドリルが回転する、モーターのような音だ。そこにバリアがぶつかりあって火花を散らし始めている。

 使い魔が手に持つそれより大きく、身体中にもつけているそれは魔女にとっては自慢の武器。

 長くは閉じ込められてやらないってことか。


 ……まあ、そう焦んなくたって、今から出してやるわよ。『アンタごと』。


小巻「――――はああッ!」



 斧を握りしめ、魔女のほうへと駆け出した。



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3

結果:50以上orクリティカルで撃破
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 20:23:54.63 ID:6b5UjQ5oO
256 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/31(火) 20:59:00.71 ID:5PrW6S2L0
優勢:69


 立ちふさがる使い魔を斬り跳ばし、飛び出してきた使い魔にも対処する。

 魔女がバリアを突き破った。でも、ここまで足止めできたなら上出来。

 間に合ったっていえる!


小巻「とりゃあぁあ――っ!」


 バリアすらなくなってさらけ出された魔女の頭部――自慢の大きなドリルに渾身の一撃を叩き込んでやると、

 硬質そうな金属のボディまで真っ二つに両断された。



 結界がなくなって、景色は土が囲む洞窟から薄ぼけた鉄色の倉庫へと戻ってくる。

 そこに、『いつのまにか横にいた』誰かがグリーフシードを掴み上げていった。



「あらららぁー? ……もうやられちゃった。一応、硬さと威力が売りだったんですけどねぇ」



 顔を上げ、そこに現れた人物の顔を捉える。

 強盗、というには、ただ待ち伏せして奪いにきたというよりその口ぶりには謎が残る。


「見たところあなたも同じようなタイプみたいですし? 効きづらいってことかあ」

「もうちょっと戦えるかと思ったら……約立たずのゴミでしたね」


小巻「……アンタ誰。グリーフシード奪いにきたの?」


「私が先に見つけました! だからこれは私のものですっ。――次はもっと、相性の良い魔女を出しますね」

小巻「は……!?」


 女がそう言った次の瞬間、再び景色が変わった。

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/31(火) 21:05:37.02 ID:VM45H7wZ0
ここで紗々が来ましたか。
>>250で織莉子もなんか不穏な事言ってるし不安だ・・・
258 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/31(火) 21:48:08.43 ID:5PrW6S2L0


―お菓子の魔女結界



 瞬間、鼻についたのは甘い匂い。

 あんな場所にあるはずもなかった、似合わない結界に包まれていた。


 孵化したてだからか、まだ使い魔はいない。

 女はファンシーなピンク色のぬいぐるみを抱いて――そして、それを両手で二つに裂くように引きちぎった。


小巻「!」


 咄嗟に身を守る。それから思わず後退した。

 引き裂かれた布の中から、ぬいぐるみから出てきたとは思えない巨大な黒い身体が口をあけて飛び出してきた。


「この子は使い魔から『育てて』みましたがなかなかのアタリです。良い出来でしょう? 可愛くって強そうで。くふふ」

小巻「育て……って、お前、それってまさか! 人を!?」


 なにを言わんとしてるか気づいて、あたしは女の顔を睨んだ。

 使い魔が魔女になる条件は一つ。人間を食べて力をつけることだ。もし、意図的に魔女として成長させるとしたら。

 どういうわけだか、魔女はコイツを襲わない。それどころか、自分の駒や作品のように語っている。


 目の前に視線を向け直す。魔女が再び迫ってきていた。


「ほら! よそ見なんてしてないで! 食べられちゃいますよ!」

小巻「アンタはあとで絶対倒す!」


 ひとまず、魔女の方に集中したほうがいいだろう。


小巻 魔力[87/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:魔女Charlotte <- 攻撃対象デフォルト
  謎の魔法少女

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3〜5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価(話したりとか)

 下2レス
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/31(火) 21:53:23.87 ID:VM45H7wZ0
これは小巻1人だとキツいなぁ・・・

脱皮するシャルロッテに先程の攻撃は効かないから3+1。
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 21:56:53.29 ID:6b5UjQ5oO

出来たらだけど危なくなったら自分に4

261 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/31(火) 22:15:11.75 ID:5PrW6S2L0


 突っ込んでくる攻撃は正面から受け止めることができるけど、巨体の割に動きは素早い。

 歯でも欠けさせてやればちょっとは楽になるのかしら。

 今度こそその大口開けた顔面に刃をくれてやろうか。


 女はどこからか出てきたお菓子の椅子に座り、ニヤニヤとしながらこっちを眺めている。



 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3

結果:35以下で『苦戦』
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 22:19:44.69 ID:6b5UjQ5oO
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/31(火) 22:24:19.12 ID:VM45H7wZ0


ナイス!
やっぱり自分が安価しないでよかったw
264 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/31(火) 22:56:40.62 ID:5PrW6S2L0
優勢:75



 いや、顔面と言わず――やれるとこまで引き裂いてやる!


 斧を構え、魔女に斧を突き立ててやった。

 わざわざ勢いよく突っ込んでくるんだ。自ら斬られにいってるようなもの。


小巻「なっ――――!?」


 勝った、勝てなくても致命傷を与えたと思った途端に、攻撃する前と変わらない『無傷の』大口が飛び出してきた。

 この至近距離だ。無理に下がるよりも突っ切って逃げる。

 一か八かにはなるが、斧を構え直して魔女の身体を裂きつつ横に抜けた。


 ……手応えは硬くなかった。でも、攻撃が効いてるのかどうかもわからなくなる。

 今までの魔女は大抵、力いっぱい攻撃すれば倒せた。でも、こいつを倒すのに必要なのはパワーじゃないんだろう。再び魔女に向き直る。


 観戦してた女が楽しそうな声を上げていた。


「どうですか? 驚きましたよね!? これがこの子のすごいところです!」

小巻「うるさい……!」


 あたしに相性の良い魔女を出す、だっけか。確かに戦いづらい魔女だ。


小巻「グリーフシードのために使い魔をあえて逃がす奴ってだけなら珍しくはないわ。まったくイイとは思わないけどね」

小巻「でもお前はなにがしたいの? 魔女を育てて人を襲わせるなら、もうお前は魔法少女じゃなくて魔女よ!」

「面白いですねぇー。なんとでも言えば?」

小巻「なにそれ。開き直り?」

「私にとってはそんなことどうでもいいんです。魔法が使えて、その力で私の思い通りにできるのなら」

「魔女でも、魔法少女でも」



*脱皮により戦況リセット*
 下1レスコンマ判定 戦況
0〜(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3

結果:80以上で撃破。35以下で『苦戦』
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 23:02:55.80 ID:6b5UjQ5oO
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 23:03:37.56 ID:6b5UjQ5oO
よし
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/31(火) 23:05:26.03 ID:VM45H7wZ0


いや、オマケにクリティカルだしほんと凄い!
キリカの時とはコンマ運が雲泥の差ですねぇw
268 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2021/08/31(火) 23:41:01.62 ID:5PrW6S2L0
優勢:86 + クリティカル!
これはまぐれラッキーどころの騒ぎではない…結果ボーナスがあってもいいはず。

[格闘Lv2]→[格闘Lv3]



 コイツに会ったのは最悪の運だが、この戦いのおかげで何かを掴めた気がする。

 まず、今までのあたしは身を守りながら隙を狙って全力で攻撃することしかしてなかった。

 でもこの状況じゃ重い斧はどちらかというと枷みたいだし、思いっきり攻撃なんてしようものなら次の瞬間には脱皮した魔女にこっちが齧られる。

 さっきはうまくいったけど、何度も寸手で切り抜けるような危ないことはしたくない。


小巻(落ち着け…… 魔女の行動は単純だ)


 魔女はどうせ向かってくる。だって、あたしを食べたくてしょうがないんだもの。

 手も足もない魔女は本能に任せて真正面から近づいて噛み付くことしかできない。

 近づきすぎちゃいけない。こっちから踏み込む必要もない。


 最小の動きで攻撃を避けて、魔女を裂く。正面に身体を伸ばすのは素早くても、所詮小回りは効かない。

 あとは繰り返す。落ち着いて対処できるようになってきた。


「……!」


 何かに焦って女が立ち上がろうとする。

 そこに向かって、刃を投げた。さすがに2対1になったらきつい。


「は…… ひィ……!?」


 当たらなかったようだが、椅子が壊れ、女は腰を抜かしていた。


小巻「動きやすくなったわね。こっちはもう行動パターンは掴んでるんだから。武器がなくても避けるだけならたやすいわ」

小巻「武器は作り直せばいい。邪魔しようとしたら次は当てるわよ……!」


 魔女を裂く。

 ――すると、魔女は気の抜けた風船のようにしぼんで落ちていった。

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