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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】

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522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 00:42:47.22 ID:UW7GOBnno
マヤは会長特訓
トレーナー君はビワハヤヒデにナリブのトレーナーの事を聞く(バナナ装備して行こう)
523 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 00:54:19.31 ID:CW0egTOa0

トレーナー「そろそろ有馬記念だし、今日はいったん休養日にしようと思う」

マヤノ「え〜? 大丈夫なの?」

トレーナー「わからない。でも……ここ最近トレーニング詰めでオーバーワーク気味だ。クールダウンは必要な措置だぞ」

マヤノ「え〜……? ちょーかいふく、みたいなのでどうにか……」

トレーナー「駄目でーす。今日は休養日でーす」

マヤノ「うぅ……あい・こぴぃ……」

―――

トレーナー「そう言うわけで、駅前のスイパラに来ました」

トレーナー「はっきり言ってスーツだとアホほど浮くけど、こう言う機会でもなければ来ないからな」

マヤノ「トレーナーちゃーん、こっちこっち!」

トレーナー「そしてウキウキのマヤノ。先ほどまであんなに渋っていたのに、いざデートとなると機嫌がよくなる」

トレーナー「チョロかわ……」

マヤノ「むぅ。トレーナーちゃん、なんか変なこと考えてなーい……?」

トレーナー「そんなことはないぞ。さて、俺はまずパスタでも食べようかな……」

マヤノ「……トレーナーちゃんって、スイパラきてパスタ食べるタイプだったんだ」

トレーナー「……。トレーナー業って体使わないように見えて、案外使うんだよ」

トレーナー「ほら、おなか、すくだろ……?」

マヤノ「……あ、え、う、うん……。ヘンなこと言ってごめんね、トレーナーちゃん」

トレーナー「よし! 取りに行くぞ!!!」

マヤノ「ア、アイ・コピー!!」


―――

▼休憩効果発動。次回トレーニング効果2倍
524 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 01:01:54.40 ID:CW0egTOa0
トレーナー「もうと言うべきか、ようやくと言うべきか、時期に有馬記念がやってくる」

トレーナー「対策はやったつもりだ。それでも……不安はぬぐえない」

トレーナー「どれだけ悔やんでも、一度っきりの大勝負……」

トレーナー「負けたくない、それ以上に――負けられない」

トレーナー「ナリタブライアンに何があったのかわからない、ただ、彼女の渇きを癒すことは……」

トレーナー「……きっと、マヤノにしかできない。だから勝つ」

トレーナー「絶対に」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1129(SS)
スタミナ:1200(SS+)最高の仕上がりだ。
パワー:905(A+)
根性:1113(SS)
賢さ:1084(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと2ターン(今ターン含む)
※休憩効果発動中。次回トレーニング効果2倍

―――
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 01:08:42.36 ID:G+3iNYBk0
トレーニング
526 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/20(金) 01:11:29.73 ID:CW0egTOa0
トレーナー「さて、有馬を直前に控えているので――と言いたいところだが」

トレーナー「今日からは仕上げを行う。このトレーニング次第では、有馬の結果に大きく響くことになるかもしれない」

マヤノ「ごくり……」

トレーナー「手は抜けない。でも手を入れ過ぎてもケガの下だ」

トレーナー「ほどほどに、でも全力で頑張ろう」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1129(SS)
スタミナ:1200(SS+)最高の仕上がりだ。
パワー:905(A+)
根性:1113(SS)
賢さ:1084(S+)
やる気:絶好調

―――

下1 トレーニングの種類
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目の場合は追加ロール

527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 01:13:42.84 ID:XGClIiFk0
力こそパワー
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 01:18:59.21 ID:lP+DeRPAO
パワーこそ力
529 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 01:46:28.47 ID:CW0egTOa0
マヤノ「マヤ……ウェイト・リフティーング!!」

トレーナー「……」

トレーナー(さすがウマ娘というべきか、マッチョメンでもそう簡単に持ち上げられなさそうなものをいとも簡単に……)

トレーナー(人体……いや、バ体の神秘だな)

マヤノ「……トレーナーちゃん、ヘンなこと考えてるでしょー!」

トレーナー「い、いや! そんなことは……!」

マヤノ「……やっぱりヘンなこと考えてたんだ」

トレーナー「……」

マヤノ「トレーナーちゃん、どんなこと考えてたの……?」

トレーナー「ひ、ヒミツってことで……」

マヤノ「……あとで、たーっぷり聞いちゃうからね」


―――

▼マヤノトップガンのパワーが上昇した。
パワー:905(A+)+(21+10[業務改善命令])×2=967(A+)
530 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 01:50:37.42 ID:CW0egTOa0
今日はここまでです。次回閑話を挟んで有馬記念です……!
URAまであと少し、マヤノトップガンは果たして勝利できるのか――!

531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 02:00:59.78 ID:XGClIiFk0
ここまできたらURAファイナルズ行きたいよなぁ
おつ
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 19:00:33.38 ID:TGmrxHJd0
おつURAファイルズ制覇してハッピーエンドを迎えたいな
533 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:11:46.91 ID:CW0egTOa0
遅筆が過ぎたのでとりあえず出来たところから投げます。
ご了承ください……!
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 22:13:01.75 ID:KgApI7fwo
来たかーー!
535 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:13:57.52 ID:CW0egTOa0
■前スレ>>1000記念イベント/【I'll be your sunshine☆】



 光陰矢の如し。時間はまるで光のように過ぎていき……有馬記念も間近に迫ったある日のことだった。

 担当ウマ娘――マヤノトップガンからの呼び出しを受けた俺は、体育館の裏へと呼び出された。

 いつものようにトレーナー室で待ち合わせてはどうだろうか、と提案してもけんもほろろに断られてしまう。

 マヤノにとっては、俺が体育館裏に向かうことが大事なのだろう。

 ……さて、到着して10分ほど経つが、呼び出した本人らしき姿は見えない。周辺には遠くから聞こえるトレーニングの音が響くのみで、人の気配なんてさっぱりない。

 夕日が傾いて、辺りが暗くなり始めた。時刻は5時30分。いつもであればとっくにトレーニングを始めている時間だった。

 いたずらか、と頭によぎりはした。ただ、マヤノがこんな妙ないたずらをするとも思えず、何かあったのか、と危機感を抱く。

 ……そんな折だった。


「トレーナーちゃーん!」


 風につややかな尻尾をなびかせ、マヤノが駆けてくる。身だしなみに乱れはない。表情にも特に異常は見受けられない。

 どうやらこの10分間は、マヤノが演出した”間”だったようだ。


「おっまたせー! 待った?」
「ちょっとな」
「もー! そこは”今来たとこだよ”って言うべきでーす!」


 頬を膨らませて、手を振って、怒りを露わにする。そういえば、事あるごとにロマンティックな選択肢を要求していたことを思い出し――。


「すまんすまん、あいにく”そういうモノ”に触れる機会が少なくてな」
「じゃあ、次からはちゃんと言ってよね、トレーナーちゃん!」
「善処はしよう」


 よろしいとばかりにむふ、と息を吐くマヤノ。本当にそれでいいのだろうか。


「……それでマヤノ、俺を此処に呼び出したのってなんで?」
「……。トレーナーちゃん、今度マヤの漫画貸してあげるから、お勉強しといてよね?」
「お勉強……?」


 あまりの理解の及ばなさにとぼけ顔をしていると、マヤノがふと俺の手を握る。

 突然伝わってきた、少し高めの体温と柔らかな肌の感触。赤くなる頬は夕陽が誤魔化してくれるだろうか――なんてことを考えていると、まるでエスコートされるみたいに手が引かれた。


「体育館裏で、女の子と男の子が一緒に居て、それが呼び出し――つまりね、トレーナーちゃん」


 くるくるとダンスを踊るみたいに回って、ぴたりと止まる。

 マヤノの表情が、夕陽みたいに柔らかな笑顔になって。


「――これは、デートのお誘いなんだよ、トレーナーちゃん」


 そう言ってみせたマヤノに、俺はただただ頬が赤くなるのを感じるのみだった。


536 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:16:39.53 ID:CW0egTOa0



 ところは変わって、クリスマスの街中。

 太陽が落ちて街が藍色がかるのと、通りを歩く男女の増加率は比例の関係。

 俺は公園の指定されたベンチに座りながら、そんな光景を眺めていた。

 ……体育館裏でのマヤノの話をまとめると、こうだ。

 ひとつ、今年のクリスマスは一緒に過ごしたい。

 ひとつ、約束してないと俺がどこかに行ってしまう。

 ひとつ、ちゃんとしたデートをしたことがない。

 まさしく”デートのお誘い”。マヤノの言葉に一つの嘘もなかった。
537 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:18:54.13 ID:CW0egTOa0

「とは言っても、なぁ」


 デートって何をしたらいいんだろう。

 そもそも俺にはデートをした経験もなければ、経験を補えるほどのインプットもない。俺の人生に欠けているものを具体化するのであれば、それは恐らく”恋愛”と断言できるくらい。

 こういう時のために、せめて漫画とかドラマの1つくらいは閲覧するべきだったか……。さすがに事前知識ナシでは立ち行かないイベントであることくらい、わかり切っていたはずなのに。

 まぁ、こんな感じで憂いているわけですが。本当のところを言うと、楽しみと言うか、表現しようのない暖かい感情もある。多分……期待だと思われる。

 マヤノと一緒だと楽しい。いつもマヤノは俺のことをワクワクさせてくれる――。

 だから、マヤノと一緒に居れる時間までが待ち遠しくて……。

 この気持ちは、そんな……なんというか、ポカポカというよりも、カーッとなってしまいそうな気持ちだ。言語化は……今の俺には難しい。


「うぅむ……」
「どーしたの、トレーナーちゃん?」
「――っ!」


 目の前に、黄金色の瞳。

 少しでも動いてしまえば肌に触れてしまいそうな距離に、マヤノの笑顔が現れた。

 いつもより心なしか甘い匂い。薄く化粧されているのか、桃のように熟れた色の頬。すっと通った鼻梁。長い睫毛……。

 どれだけの間、その光景で視界が固定されていたのだろうか。あるいは一瞬だったのだろうか。

 判別は付かない。ただ、固まった俺を見たマヤノは、いつものいたずらな笑顔を浮かべて――俺はそれで、意識を取り戻した。
538 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:19:41.36 ID:CW0egTOa0

「……マヤノ、驚かせないでくれ」
「えっへへ〜。トレーナーちゃん、驚いた?」
「そりゃもう、めちゃめちゃ」
「ミッション、こんぷりーと……」


 指で銃を作って、ひゅう、と息を吹きかけるマヤノ。見えるはずのない煙が見えそうで見えない。絶妙なクオリティの演技だった。

 ジト目で見つめる俺に、マヤノは小さく舌を出して手を合わせた。


「ごめん、トレーナーちゃんがまさかそこまで驚くとは思わなくて」
「……いや、きっと油断していた俺も悪い」
「そ、そうかな……」
「でも、驚かせた罰は受けてもらおうか」


 俺がそう言って立ち上がると、マヤノは耳と尻尾を逆立たせた。……びっくりしたのだろう。

 普段こういう時やり返さないからこそ、咄嗟の行動に説得力が生まれるというものだ。俺はそのままマヤノに手を伸ばして――。

539 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:20:28.09 ID:CW0egTOa0

「うらららら!」
「わっ、トレーナーちゃん! 髪、崩れちゃうよ〜!」
「うーりうりうりうりうり!」
「もー! トレーナーちゃーん!」
「これは罰だからな、何か言っても止めないぞ」


 ぐしゃぐしゃになったマヤノの髪を見て、少し勝ち誇った気持ちになる。

 マヤノは涙目になりながらこちらを見上げて、唇を尖らせていた。


「これからトレーナーちゃんとデートなのにぃ……」
「ま、お互い様ってやつだ」
「トレーナーちゃんの鬼、悪魔!」
「鬼でも悪魔でもありません〜。人間です〜」


 他愛のない会話。いつものようなやり取り。

 数度交わしただけで、中にあった緊張は既に消え去っていた。

 何処までも穏やかで、綺麗で、心が救われるような時間が、ここにはあった。
540 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:22:20.99 ID:CW0egTOa0

 でも、こうして喋っているだけじゃダメだ。

 それは、さすがの俺にでも分かったから。


「さて、マヤノ、そろそろ行くか」
「……え、トレーナーちゃん、何か準備してるの?」
「……。ノープランだ。でも考えがある」
「へ〜……。だったら、はい」


 マヤノが手を差し出してきて、俺は当然のようにその手を取る。

 言葉にはしていないけど、表情が「エスコートしてね」って言ってたから。


「トレーナーちゃんの手、冷たいね」
「離すか?」
「ううん。ぜーったいイヤ」
「ふぅん。離したかったらいつ離してもいいんだぞ」


 すると、マヤノが手を握りこんだ。しかも両手で。
541 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:23:36.15 ID:CW0egTOa0
 どうかしたのか、とマヤノの方を向けば――マヤノはにっこりとした笑顔を浮かべていた。


「手が冷たくてそんなことを言ってるなら……マヤがトレーナーちゃんの手をあったかくしてあげる!」
「……マヤノ」
「ほら、こうしたらあったかいでしょ?」


 ぎゅ、と握られた手から、マヤノの高めの温度が流れ込んでくる。冷え冷えとした温度に晒されてまるで凍るように冷たい手が、じんわりと溶かされていくような感覚。

 前にも感じた、混ざるような温度の移り変わり。その温度が、たまらなく愛おしく感じる。

 ぎゅ、と、痛くない程度にマヤノの手を握り返す。
 
542 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/20(金) 22:24:41.05 ID:CW0egTOa0

「トレーナーちゃんのことは、マヤが守るからね」
「普通逆だろ、そう言うのは」
「そうかも。でも……トレーナーちゃんに守ってもらいたいのはやまやまだけど――それ以上に、トレーナーちゃんの悲しそうな顔、もう見たくないから!」


 そっか、と小さくつぶやけば、つないだ手がコートのポケットに突っ込まれる。

 
「……”まもる”って言葉には、二つ漢字がある。いかつい方の”護る”と、普段使いする”守る”だ」
「……? いきなりどうしたの、トレーナーちゃん?」
「マヤノが俺のことを”守る”っていうんなら、俺はマヤノのことを”護る”よ」
「え〜? どっちがどっちのことかわかんないよ〜!」


 膨れるマヤノ。膨らんだ柔らかなほっぺを突いて、小さく笑って歩き出す。


「分からないことなんてこの世界にごまんとあるよ」
「むぅ……」
「でも、一つだけ覚えててほしいことがある」
「……覚えててほしいこと?」


 ポケットの中の指をきゅっと絡ませて。


「――君が俺のことを想ってくれているように、俺も君のことを想っているということだ、マヤノ」

543 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/20(金) 22:28:30.96 ID:CW0egTOa0
(というわけで前半という名の序章は以上です。ゆっくりまったりと更新しますので、多分今週中には有馬含めてひと段落つくと思います)

(少し長くなりますが、お付き合いくださいませ)
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 22:29:25.97 ID:tLyWM2DpO
口から砂糖出てきますねこれは
良い…
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 22:36:37.58 ID:XGClIiFk0
あまァーーイ!!!
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 22:52:00.78 ID:KgApI7fwo
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 22:58:28.97 ID:4+XTBdAX0
マヤがトレーナーを守りトレーナーがマヤを守るならば、君らの身は俺が守護る(公園最強感)
548 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 10:59:52.89 ID:KUr6kYvt0
「……トレーナーちゃん」
「どうした、マヤノ」
「えへへ、呼んでみただけ」


 にへ、と気の抜けた笑みを浮かべて、マヤノは言った。

 公園での発言の後、俺たちは街中を歩いていた。だが、さすがにマヤノと手を繋いだまま歩くと妙なことを、いろんなところに書かれそうなので、人目につかない路地を歩いている。

 時刻は六時を回り、夜の帳が落ち切ろうとしていた。煌びやかな電飾が街道を飾り、華やかな音楽が耳にうっすらと聞こえてくる。……クリスマスムード一色だった。

 表街道ではやはりと言うべきか、時間の経過とともにカップルが増え、そのどれもが距離を縮めていた。


「アツいねぇ」
「トレーナーちゃんも、ああいうのが好きだったりするの?」
「好き、か。うーん……わからない、が本音かな」
「そっか。じゃあ……試してみる?」
549 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 11:00:40.00 ID:KUr6kYvt0

 試す? と俺が聞き返すなり、マヤノは俺の手を抱くようにして密着する。

 うすぼんやりと感じていたマヤノの体温が途端に右腕に感じられて驚くと同時に……安心感を覚える距離感だった。

 いつもより近くに居る。手を伸ばせば届く位置に居る。

 ……確かに、これはとても良いかもしれない。世に憚る恋人たちがこぞってこの距離感でいるのも納得できる話。ただ、俺には少々刺激が強いのかもしれない。


「あ、トレーナーちゃん照れてる」
「……照れてない」
「え〜? だってさっきまであんなにすまし顔だったのに、今にま〜ってなってるよ?」
「え」


 まさかそんな表情になっているなんて。俺は顔をペタペタと触って、浮かべていた表情をただす。ただ、やっぱりそんな表情にはなっていなくて。

 は、としてマヤノを見れば、ニヤニヤといつもの意地が悪い笑みを浮かべていた。


「トレーナーちゃん、今顔触ったってことは……やっぱり照れてるんだ〜?」
「……そうだよ、悪いか」
「ううん。トレーナーちゃんの気持ち、伝わってくるみたいで、マヤは嬉しいかな」


 にこ、と。いつもの星が散るような笑み。

 愛嬌たっぷり、純度100%の微笑みに、俺は顔を背けた。

 自分の本心が、見透かされているみたいで。
550 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 11:01:55.96 ID:KUr6kYvt0

「ね、トレーナーちゃん」
「……何?」
「こーんなこと言ってるけど、マヤもね……ちょっと恥ずかしいんだよ」
「……へぇ」


 こういうことになれている、というか。耐性があると思っていたから、その言葉は素直に意外だった。

 先ほどから顔を逸らしてばかりいて、マヤノの表情をしっかりと見ていなかったが――確かに確認してみれば、頬がいくらか赤くなっている。

 尻尾の振り方も、いつもより少し早い。なるほど、マヤノも確かに緊張しているみたいだ。


「くふ、はは」
「トレーナーちゃーん……? なにも笑うことはないんじゃなーい?」
「ふふ、すまんすまん。なんだか安心してね」
「安心?」


 マヤノが首をかしげて、聞き返してくる。
551 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 11:03:21.69 ID:KUr6kYvt0

「いや、こうやってくっ付いててさ。こんなことに慣れてる……っていうのも少し妙な気持ちにならないか?」
「確かに……。トレーナーちゃんが慣れてたら、嫉妬しちゃうかも」
「俺も同じ気持ちだよ。……だから、なんか安心したら笑えてきちゃってさ」


 頬をかけば苦笑が浮かぶ。マヤノはなるほど、と言った具合に頷いた。


「トレーナーちゃんも、案外ウブなんだね〜」
「マヤノはませてるよな」
「むー」
「む……」


 互いが互いに顔を向き合わせて、揶揄う。いかにも”腹が立ちました”って顔で、見つめあえば――。

 どちらからともなく、笑う。お互いの難しそうな顔が面白くて、それが似合わなくて……笑う。


「やっぱり笑うって大事だな」
「うん、マヤもそう思うな〜」
「だろ? 緊張とか、いらないもんが飛んでいく気がする」
「そうだね。……で、これからどこに行くの?」


 街道を歩き始めてしばらく経った。それに、距離的にもそろそろだろう。

 今まで秘密にしてきたが、さすがにこれ以上は引き延ばせそうにないことを感じて、俺は一度足を止める。
552 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/21(土) 11:04:02.89 ID:KUr6kYvt0

「――スケートリンクだよ。街中の」
「スケート?」


 意外なチョイスだったのだろうか、マヤノは呆けた顔で、そう言った――。
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 17:10:32.83 ID:QHgahtSMO
ウマ娘…スケート…うっ…
554 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 17:23:31.00 ID:KUr6kYvt0
何か言いたいことがあるならオグリキャップとシンボリルドルフまでどうぞ……。
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 17:30:17.39 ID:JdiVeF/mo
そんな……いまから因子継承なんて見損なったぞトレーナーちゃん!(違う)
556 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/21(土) 18:27:21.14 ID:KUr6kYvt0
https://imgur.com/VBuBrPe.png

挿絵的なあれです。
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 21:51:51.48 ID:QHgahtSMO
ここのマヤノは女の子というよりは…女性だな…
558 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 22:23:43.47 ID:KUr6kYvt0
「なんか変な感じ〜」


 ……などと言いながら、氷上をすいすいと滑るマヤノ。

 俺はその傍らで、おっかなびっくり歩いていた。

 さて、場所は移ってスケートリンクである。

 都市内部に作られた限定的なスケートリンクは、本格的な施設のそれには劣るものの、スケートを楽しむには十分な設備が整えられている。

 クリスマスの夜という事もあり、人でごった返している――かと思いきや、そんなことはなかった。やはりクリスマスはお家デートが基本なのだろうか。


「と、わわ!」
「トレーナーちゃん危ない!」
「……ふぅ、ありがとな、マヤノ」


 余計なことを考えていたせいか、バランスを崩して倒れかけたところをマヤノに助けてもらう始末。俺もマヤノもスケートは初めてだが、マヤノは既に氷上を泳ぐように滑っていた。
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 22:23:54.33 ID:JdiVeF/mo
>>556
マヤちんなんて呼ぶの失礼だな…マヤノさんだ
560 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 22:24:34.09 ID:KUr6kYvt0


「やっぱりマヤノはコツをつかむのが早いなぁ」
「ん〜? こう、走りのフォームを考えるのに近いからかも」
「へぇ。やっぱり姿勢制御とか脚の踏み出し方とかか」
「トレーニングにもいいかも」


 そういいながらも、スケートリンクを踊るように滑っていく。……一回目でアクセルを踏み始めているようだ。後進滑走も様になっている。

 小鹿のように足を震わせている俺には、十年早い技なんだろうなぁ。なんて思いながら、俺も小さく脚を踏み出して、滑ってみる。

 脚を八の字にすれば転びはしないが、そこから進まない。ちまちまと、まさしく牛の歩みといった速度で外周を滑り出す。隣ではマヤノがスピンを始めていた。……脚ってそんなに上まで上げられるんだな……。
561 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 22:26:08.42 ID:KUr6kYvt0

「……マヤ、わかっちゃったかも!」
「凄いな、さすがはマヤノだ」
「えへへ〜。トレーナーちゃんも見てくれた?」
「ああ、見てたよ。綺麗だった」


 そう言えば、笑顔が凍り付いて、ゆでだこの様に顔が赤くなる。いつ見ても反応がかわいいと言うか、何というか……。

 にしても。


「もう少しいい所、見せたかったんだけどな」
「……いい所?」
「……くだらないプライドだ。デートだったら、ほら、リードしたいじゃん」
「リード、かぁ」


 マヤノは顎に手を当てて、考えこむ。そして数秒後、その手を解いて――こちらへと差し出した。


「カッコつけて、結局カッコつけられないとこ、マヤは好きだよ」
「……ありがとう」
562 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 22:26:44.95 ID:KUr6kYvt0
「でも、どっちがリードするとか、リードされるとか――関係ないって思うな」


 手を取らないことに業を煮やしたのか、マヤノは俺の手を奪うように取って、氷上を滑り出す。

 転ばないようにと必死に姿勢を制御していれば――いつの間にか滑ることに不足を感じることがなくなっていた。


「トレーナーちゃんがリードできるときに、マヤのことをリードしてくれればいいんだよ。トレーナーちゃんも出来ることと出来ないこと、あるでしょ?」
「……まぁ、な」
「だから、出来ないことはマヤがリードしてあげる! だって……パートナーって、そういうものでしょ?」


 にこりと微笑んで、なおも俺の手を引いて滑るマヤノ。夜風が頬に吹き付けて、心の突き上げるような温かさが霧消する。……ああ、でも。それくらいじゃきっとこの頬の熱さは解けない。

 どくんどくんと、心臓が強く脈を打つのがわかった。

 その言葉が、その笑顔が……すべて愛おしかった。

563 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/21(土) 22:27:45.48 ID:KUr6kYvt0

「それに。マヤは言ったよ?」


 もう、多分後戻りできないんだろうな、って思う。

 この暖かさを知ってしまえば、俺は、もう……。


「トレーナーちゃんのことは、マヤが守る、って!」


 もう、この暖かさを手放したくなくなる。
564 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 22:29:25.84 ID:KUr6kYvt0
>>557(むさ苦しいお話しか書いたことがなかったので、女の子/女性を描くことが凄く苦手なんですよね、実は……。)
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 22:49:34.35 ID:ncjQC5l20
トレーナーちゃんにリードを付けてあげる?(幻覚)
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 23:00:11.16 ID:InlXxfRJ0
申し訳ないが急にしっとりさせるのはNG
567 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 23:02:45.70 ID:KUr6kYvt0

「足にマメが出来てしまった……」
「だいじょーぶ、トレーナーちゃん?」
「ああ、まぁちょっと痛いくらいだから気にすることはない」


 普段からマメはそこそこに出来るから、本当に気にすることではない。むしろマヤノの方こそ、あんなに滑っておいて何の異常もないのだろうか。

 あれから、俺たちはスケートリンクを出て、トレセン学園へと帰りながらウインドウショッピングとしゃれ込んでいた。

 クリスマスという事もあり、どのウインドウも華やかに彩られていて、見ているだけで楽しくなってくる。マヤノも今しがた見つけた服を指して、少し高い、素材が、などと呟いている。

 そんな時だった、ふと”あること”を思いついた。
568 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/21(土) 23:03:28.74 ID:KUr6kYvt0

「マヤノ、もし良ければなんだが……ケーキ買って、俺の部屋に来ないか?」
「……え。トレーナーちゃんの部屋に?」


 ぽ、と頬を染めて聞き返された。


「……特に深い意味はない。俺の部屋って言うのも、別に変えていいしな」
「……そうなんだ」


 そういうと、マヤノは少し気落ちしたように肩を落とす。

 ……そこに込められた意味は、あえて汲み取らないことにした。


「ほら、トレーナー室もこの時間だったら空いてないだろ。マヤノの部屋にはトウカイテイオーも居るし、第一寮は男性の立ち入りが禁止されてるしな」
「だから、トレーナーちゃんのお部屋?」
「ああ。だって、さ。考えてみたら俺たち――まともなクリスマス過ごしたこと、ないじゃん」


 そういわれて、マヤノは「あ」と声を出した。

 一昨年のクリスマスは俺が暴走した結果、クリスマスをクリスマスとして過ごす余裕がなかった。

 昨年のクリスマスはマヤノの中に巣食っていた不安が爆発した結果、まともなクリスマスを過ごしたとは言えないような状況だった。

 そう、デート(お出かけ)をしたり遊んだり――世間一般的に見てまともなクリスマスを2年間も過ごしていなかったのである。

 だからこそ、こんなクリスマスを過ごしているわけだが……その中でもとりわけ重要だと俺が考えていることがあった。

 ケーキだ。

 一昨年は、マヤノが作ってくれたケーキ。昨年は買ってきたケーキ。どちらもまとも十全に食べられたかと言えば、そうではない。

 だから、今年こそは――。


「ケーキ買って、食べて終わり。一見普通のことだけど……俺たちにとって、それは重要なことだ。……どうだ?」
「……そう、だね。マヤも”普通”に、トレーナーちゃんとケーキ食べたいかも」


 マヤノは意味深長に頷いて、握った手の力をちょっと強くした。


「そうと決まれば、ケーキを買って家に向かうとするか」
「う、うん……」


 ……いつもなら、アイ・コピーと返ってくるはずなのが、普通の相槌だった。

 何となくだけど――解けていた緊張が、戻ってきた気がして。

 俺も少しだけ、握る手の力を強くして、ケーキ店へと向かったのだった。
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 23:55:05.62 ID:Ac6qbgHU0
物語の中で心も体も成長するマヤノがとても魅力的だと思います
570 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:08:52.28 ID:vgHh+TpX0
「うし、狭いけど勘弁してくれ」
「おじゃましまーす」


 無事にケーキを購入した俺たちは、そのままトレセン学園内にあるトレーナー宿舎へと向かった。

 人目を気にしながら歩いたせいかいつもよりも時間がかかったが、微に入り細を穿つ注意で誰にも見られなかった……と思いたい。

 トレーナーの私室にウマ娘が訪れること自体は珍しいことではないものの、それは昼間の話。夜間に担当ウマ娘が訪れた、ましてそれがトレーナーの手引きだとバレれば、責任問題にも発展しかねない。

 いや、まぁ。秋川理事長あたりが仲裁に入ってくれそうなものではあるが……。

 ともかく、注意はなるべくしておいた方がいい。部屋と部屋の間隔は(レース研究や防諜対策の関係上)空いており、防音設計ではあるものの、ドアを閉じるまでは安心できない。

 そして今、俺が扉を閉じれば……。


「ミッション・コンプリート……」
「……いきなりどうしたの、トレーナーちゃん」


 胡乱な瞳でこちらを見つめるマヤノに「何でもないよ」と返しながら、ケーキを置く。来客用に、と用意していた紅茶の茶葉缶を取り出して、手早く準備を行う。


「トレーナーちゃん、テレビつけていーい?」
「ん、いいけど……。資料が入ってるかもだから、もしその時はチャンネル変更してくれ」
「はーい」


 返答の後、リビングの方からレースのファンファーレが鳴り響く。……GTのファンファーレだ。

 そういえば昨日も資料を見てそのままにしてたな、と思い至る。自室に誰かが来ることなんてないだろうと思っていたから、それなりに私物も出していたはずだけど……。
571 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:09:24.15 ID:vgHh+TpX0

 紅茶を淹れて、リビングに戻ると……マヤノが何かを手に取って、それをまじまじと眺めていた。……どうやら、俺が付けている日記だった。


「ごめん、散らかってたよな」
「ううん。思ってたより散らかってないな〜って思ってたとこだよ!」
「そっか。ま、寛いでくれてるんなら何よりだ」


 俺が机のものを軽く片付けて、空いたスペースにケーキと紅茶を並べる間も、マヤノは日記の表紙をずっと眺め続けていた。


「……気になるか?」
「え、まぁ、うん……」
「ま、いつか時期が来たら見せてやるよ。でも、まだ書きかけだから、今日はダメ」
「……ねぇトレーナーちゃん、どんなこと、日記に書いてるの?」


 内容が見られないと理解したからだろうか、マヤノがそう聞いてきた。

 とはいえ、あえて隠す内容でもない。日記を見せないのは、純粋に書きかけで恥ずかしいからだ。


「――俺が思ったこととか、感じたことだよ。ホントに日記」
「例えば?」
「うーん。そうだな……。ナリタブライアンとマヤノが戦った日、悔しかったって気持ちを書いてたりした」
「そっか……」


 何か特別なことでも書いているんじゃないかと邪推していたのかもしれない、まっとうな日記だったことを知ってマヤノは少し残念がっているようだ。

 とはいえ、特別なものなんて何一つとして書いていないからなぁ。

572 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:10:28.61 ID:vgHh+TpX0

「そういえばトレーナーちゃん、さっきベッドの下に落ちてたけど……これ、何?」
「……これは、何かの本……か?」


 一瞬、判断に迷った。

 ボロボロに朽ちているそれは、形状からしてみれば本だ。ただ、あまりに朽ちていて、本であるという事以外は何もわからない。表題も、そもそもどのような本なのかすらもわからない。

 試しに頁をめくってみると、その僅かな振動でページが砕ける。……それほどまでに朽ちている本が、何故自室にあるのだろうか。前までこの部屋を利用していたトレーナーの私物だろうか。

 不思議に思いつつも、これ以上触れば崩れてしまいそうなので……とりあえずはテーブルに置いておく。


「俺のものじゃないから、多分前にこの部屋を使っていたトレーナーのものなんじゃないかな」
「へぇ〜……。なんでベッドの下にあったんだろうね?」
「眠るときとかに読み返してたとか? 棚にあったとかならまだしも、ベッドの下にあったってことは、普段使いするものだろうし」


 ……例えば、日記とか。

 喉元まで出かけた言葉は、何故か声に出せなかった。……声に出せないと言うか、出してはいけない気がした。

 一瞬ひやりと、何かが背筋を撫でるような感触に襲われる。何か恐ろしいものに触れそうな気がして、俺は無理やり話題を変える。


「紅茶が冷める前に食べようか」
「え? あ、うん」


 ケーキの皿にフォークを乗せて、紅茶を注ぐ。

 用意していた紅茶は安物だったけれど、それでもケーキと合わさればとても高級なものに思えてくる。ましてそれが、マヤノと一緒のものであれば。

 幸せだな、と思う。霧が晴れるみたいに。

573 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:11:23.14 ID:vgHh+TpX0


「いただきます」


 ケーキを切り崩して一口含めば、幸せの味がした。マヤノも小さく口を開いてケーキを食べれば、声を漏らしておいしさを表現する。

 イチゴが乗ったショートケーキ。出来るだけシンプルなものを選んで買ってきたが……こんなにおいしいなら、もう少し欲張っても良かったかもしれない。


「……次は、フルーツケーキとかでもいいな」
「あ、マヤはモンブランが食べたい!」
「そうかそうか、じゃあ次はモンブランを買ってこような」
「うん!」


 小さく切り取って、また一口。クリームの滑らかな触感と、かなり甘めの幸福感が胸に満ちる。

 紅茶を一口飲めば、少しの渋みと僅かな甘みがまったりとした後味を感じさせてくれる。


「あ、紅茶だけ用意してたけど、ミルクとか砂糖とか必要だったか?」
「最初は欲しかったけど、ケーキ食べてるといいかな〜って思っちゃった」
「そっか。結構甘いもんなぁ」
「ね〜」


 そういって、一口、また一口とケーキを口に運ぶ。

 ……そんな時、ふとマヤノが何かを思いついたのか、切り取ったケーキをフォークに刺して、眺める。

 そして、マヤノは意を決したのか、こちらにそのフォークを差し出してきた。


「トレーナーちゃん、あーん」
「……」
「あーん」
574 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:11:56.03 ID:vgHh+TpX0

 思い出したのは、去年のクリスマス。共依存関係に陥った俺たちが最初にやったことは、ケーキの食べさせあいだった。


「……トレーナーちゃん、もしかして嫌だった……?」
「いや、いやってわけじゃなくて……。去年のことを思い出してて」
「去年――ああ」


 マヤノは察したようで、少し顔を赤くした。……マヤノはマヤノなりの羞恥心を覚えているのだろう。

 だが、そんな表情とは裏腹に、差し出したフォークは取り下げない。


「……あーん」
「……マヤノ、無理しなくていいんだぞ」
「無理じゃないもん。マヤがしたいからしてるんだもん!」
「したいから、か」


 俺が鸚鵡返しすれば、マヤノは怒ったように頬を赤くした。

 ……いや、これ怒ってるっていうより、照れてる?


「……マヤ、別に恥ずかし〜って思ってない訳じゃないんだよ?」
「……。そうか、なら……」


 口を開いて、ぱくり。

 小さなひとかけらでも、クリームはなめらかで甘かったけれど……この甘さは、なんとなくそれ以外の理由がある気がした。

 本日何度目かわからないけれど、また赤面してしまう。


「……トレーナーちゃんは?」
「え?」
「……」


 無言でこちらのことをじっと見つめてくるマヤノ。

 つまり、そう言うこと、なのだろうか……。

 ケーキを切り取って、フォークに刺す。それを差し出して。


「あ、あーん」
「……ん」


 小さな一口で、ぱくり。

 満悦そうな表情でケーキを食べるマヤノは――やっぱりいつもよりも赤かった。


「……おいしい、な」
「……うん」


 言葉がだんだん少なくなっていき、ケーキも小さくなっていく。

 漸くケーキを食べ終わったころには、二人の間には無言が横たわっていた。
575 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/22(日) 00:14:03.99 ID:vgHh+TpX0


「もう時間も遅いし、送るよ」
「う、うん……」


 ぎくしゃくした雰囲気のまま、立ち上がる。

 顔が燃えるように熱くて、マヤノのことをはっきりと見ることができない。


「じゃあ、また明日――」
「うん、また明日ね」


 ひりだすようにつぶやいた言葉は、本当に小さくて。

 そんな俺たちの声なんて、風がさらっていった。

 また明日の一言すらも、きっとマヤノの耳には届いていないだろうと思う。

 それくらいに、何というか……憚られた。


「……また、明日」


 もう一度ひりだした言葉は、先ほどの言葉よりも少し大きく出て。

 ああ、もう俺は逃げられないんだな、と思えた。

 マヤノの前で交わす挨拶の声が大きくなって、慣れてしまえば――もう、それは染まってしまったも同然だと思えた。

 何も考えることができないほどの熱が考えを支配して。だから俺は、何も考えずに寮の自室に戻った。

 部屋には、わずかに暖かいのティーカップが、二つ置かれたままだった。


―――


▼エクストライベント[???]のフラグが立ちました。
 特定の条件を満たした場合、エクストライベントが開始されます。

576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 00:21:22.21 ID:vSCo5ATf0
これは冬だから許されるアツさなんであって夏にこんなああああああああああああああ
577 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:27:10.58 ID:vgHh+TpX0
――有馬記念まで、あと0ターン。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1129(SS)
スタミナ:1200(SS+)最高の仕上がりだ。
パワー:905(A+)
根性:1113(SS)
賢さ:1084(S+)
やる気:絶好調

―――

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv2
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+175の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+250の補正)
・スカイハイ☆ランデヴー Lv2[作戦:逃げ]※おんたいむ☆オブセッションへのフォームチェンジ時
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+250の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)
・曲線のソムリエ[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・直線加速→ハヤテ一文字[汎用・固定値]
(レース終了時のコンマ判定に+100の補正)
・直線回復[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・栄養補給[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・コーナー回復〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・円弧のマエストロ [汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・直線加速 [汎用]
(レース終了時に固定値+50を加算する)
・一陣の風 [汎用]
(レース終了時に固定値+100を加算する)
・差し焦り [汎用]
(作戦:差しのライバルウマ娘の中盤のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・スタミナイーター Lv1[長距離]
(レース終了時、ライバルウマ娘のスタミナを-100する)
・別腹タンク [長距離]
(レース終了時、ライバルウマ娘のスタミナよりも担当ウマ娘のスタミナが低かった場合、スタミナを+50する)


―――
578 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:29:40.76 ID:vgHh+TpX0
―――

[脚質適正]
逃げS/先行A/差しB/追込B
・脚質適性上昇チャンス:差し(A)

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A


■所持品

・目覚まし時計 2つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・夢のきらめき 2つ
 使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる。
 開花させたウマ娘の潜在能力はループしても引き継がれる。
 担当ウマ娘選択直後に使用可能。探索時獲得。

・やる気ドロップス 3つ
 使用するとウマ娘のやる気を2段階上昇させる。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・サポートカード[スペシャルウィーク]/アクティベート
 願いの結晶。強く在らんとし、夢を駆けるウマ娘の親愛の証。
 スペシャルウィークのサポートカードは、根性を上昇させる練習に固定の効果値をプラスする。
 願いがいつか力となって、貴方の力になりますように。

―――

■トレーナースキル
・[俯瞰:解]
【第一段階】
 様々なデータを数値的に見ることができる。
 ラウンド数の認識、レース時の達成着順の確認が可能。
【第二段階】
 スキルを視覚的に把握可能になる。
 レース時、同一段階でのスキル同時発動が可能になる。
 ????????

・[戦術家]
 コンマによるランダム安価を用いる判定に対して使用することができる。
 安価を取り消し、代わりに選択肢の中から一つ任意のものを選択し、それを適用する。

・[大人]
 汚い人間であるということ。
 一定以上の好感度の担当ウマ娘に対して、甘言を弄することで様々なバフを与える。

・共感覚(パッシブ)
 真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
 ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。


■[スキルヒント:トレーナー]

・収束する条(パッシブ)Lv1(上限値) HLv:1
 詳細情報習得後公開。

・運命の輪(パッシブ)Lv1(上限値) HLv:1
 詳細情報習得後公開。
 習得条件:[収束する条]習得。

―――

■ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
スピード★☆☆
先手必勝(逃げ適正B以上)★☆☆
シューティングスター(先行適正B以上)★☆☆
これが諦めないってことだァ!(逃げ適正B以上)★★☆
逃げ★☆☆
579 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:42:52.86 ID:vgHh+TpX0

――12月の中山競馬場は、寒風よりもなお寒いほどの圧力が場を制していた。


 ターフを駆ける全てのウマ娘が集う、最大の祭典にして――プライドの墓場。

 幾千幾万ものウマ娘が挑み、そして敗れ。血と涙で彩られた2500mのターフこそが、有馬だった。

 強者なんて当たり前、それ以上がごまんと出バする――怪物の祭典。

 だが、今年は雌雄を決する姿など、誰も気にしていなかった。

 ただそこにあるのは、ナリタブライアンという孤高にして最強のウマ娘が、どのような勝利を飾るか。

 その評価は全盛期のシンボリルドルフにも似ていた。

 ……そう、絶対の勝利が、彼女にはあるとでも言いたげな、評価が。


「だけど、そうはいかない」
「うん。ブライアンさんは――マヤたちが倒すんだから!」
「ああ、今日この日のために修練を積んできたんだ。負けるものか……!」


 気合は十分。クリスマスのわだかまりも、ちょっとは解けてきたような気がする。

 ……夏合宿が終わってからの全てをここのために駆けてきた。

 負けるつもりはない。勝つつもりしかない。

 泣いても笑っても、これがURAへ至る最後の関門であり、最後のレースだ。


「ナリタブライアンに君の影を踏ませてやれ、マヤノ!」
「アイ・コピー!」


 知ってるか。

 光は、影より速いってことを。
580 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/22(日) 00:44:38.83 ID:vgHh+TpX0
トレーナー「君の全てがここに結実する。さぁ、あとは勝つだけだ、マヤノ――!」

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01〜50:逃げ[S]
51〜80:先行[A]
81〜90:差し[B]
91〜00:追込[B]

―――
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 00:51:55.33 ID:ZtbpDk+B0
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 00:52:54.59 ID:vSCo5ATf0
わりとマジで初めて最良脚質踏んだんじゃ?
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 00:54:35.22 ID:Hz5ffc2j0
ゾロか
最高の作戦やな
584 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 00:55:33.30 ID:vgHh+TpX0
▼作戦が[逃げ:S]に決定しました

▼フォームチェンジ権を有しています。フォームチェンジしますか?

―――

下1 [おんたいむ☆オブセッション]へのフォームチェンジを行うか

―――

[おんたいむ☆オブセッション]
スカイハイ☆ランデヴー Lv2[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+250)

―――
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 01:05:02.64 ID:vSCo5ATf0
そらもう変身!トランスフォーム!フォームチェンジ!でしょ!
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 01:12:28.53 ID:mhcsJiw50
トレーナー手作りの勝負服で有マ記念とかこれもう新婚旅行でしょ
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 06:32:30.72 ID:xWTfim0Uo
おつ
普通で特別のクリスマスいい……
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 11:41:18.98 ID:DYtx+UFwO
>>586
有馬記念が結婚式、ウィニングライブが披露宴、(くじ引きしてないけど)温泉旅行が新婚旅行の流れだな
589 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 21:14:41.53 ID:vgHh+TpX0
マヤノ「――力、借りるね。トレーナーちゃん」


―――

▼フォームチェンジ[おんたいむ☆オブセッション]

▼固有スキルが変化した。

―――
590 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 21:50:33.11 ID:vgHh+TpX0
―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01-09:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
10-18:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
19-27:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
28-36:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
37-45:直線回復(中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
46-54:先駆け(ゴール時のコンマ判定に+50の補正)
55-63:好転一息(中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
64-72:先手必勝(ゴール時のコンマ判定に+100の補正)
73-81:スカイハイ☆ランデヴーLv2(ゴール時のコンマ判定に+250の補正)
82-90:スカイハイ☆ランデヴーLV2+先駆け(ゴール時のコンマ判定に+250の補正/+50の補正)
91-99:スカイハイ☆ランデヴーLV2+先手必勝(ゴール時のコンマ判定に+250の補正/+100の補正)
00  :スカイハイ☆ランデヴーLV4+先手必勝(ゴール時のコンマ判定に+350の補正/+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01-11:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
12-22:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
23-33:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34-44:コーナー回復〇(終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
45-55:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
56-66:円弧のマエストロ(終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
67-77:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
78-88:曲線のソムリエ+コーナー回復〇(ゴールのコンマ判定に+100の補正/終盤判定1段階上昇)
89-00:曲線のソムリエ+円弧のマエストロ(ゴールのコンマ判定に+100の補正終盤判定2段階上昇)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01-14:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
15-28:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
29-42:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
43-56:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
57-70:これが諦めないってことだァ!Lv2(ゴールのコンマ判定に+250の補正)
71-84:これが諦めないってことだァ!Lv2+末脚(ゴールのコンマ判定に+250/+50)
84-00:これが諦めないってことだァ!Lv2+全身全霊(ゴール時のコンマ判定に+250/+100)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍
レース終盤の固有スキル判定を若干緩和する。(作戦Sランク効果)

▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)+一陣の風(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が7000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が6800を越した場合 2〜3着
最終達成値が6500を越した場合  4〜5着(掲示板)
最終達成値が6500を下回った場合 着外

継続ライン:1着

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 21:53:19.50 ID:FaNcbRHgo
モンニ!
592 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/22(日) 21:53:40.11 ID:vgHh+TpX0
※追記
序盤に00を出した場合の効果量は重複しません。
俯瞰・解による複合スキルの範囲内でゾロ目を踏んだ場合は、最終的な達成値の和が合算されます。
一つ前の展開で回復系スキルのコンマを踏み、その次の展開で最も素晴らしい展開を踏んだ場合は恩恵が発生しません。

安価は下です。
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 21:53:43.46 ID:ZtbpDk+B0
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 21:54:36.45 ID:xWTfim0Uo
んんゆ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 21:57:58.51 ID:pR6NtcUqo
行くぞー
596 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/22(日) 22:08:28.48 ID:vgHh+TpX0
続いて――。

―――

▼ナリタブライアンの作戦が[差し:S]になりました。

[Maverick]ナリタブライアン
スピード:1200(SS+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:1200(SS+)
根性:1200(SS+)
賢さ:200(E)

―――

下1 レース序盤のナリタブライアンの調子
下2 レース中盤のナリタブライアンの調子
下3 レース終盤のナリタブライアンの調子
下4 ゴールイン 着順確定

※ゾロ目の場合は【ライバルウマ娘側効果1.5倍】、マイナスは打ち消し。

―――

●差し[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝S(+200)+長距離適正S(+200)+やる気/絶不調(-100)+ハヤテ一文字(+100)+[総てを賭けた戦い]+300(※1)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

―――

※1 [総てを賭けた戦い]
ありとあらゆる手段を用いて、この一戦のために自身の総てを研ぎ澄ましたウマ娘の覚悟を表すバフステータス。
未来のことなんて考えない。例えるならば、たった一閃のために極限まで刀身を研ぎ澄ました刀の如し。

―――

レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 22:14:43.38 ID:MSuUYxyF0
そい
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 22:17:34.36 ID:ZtbpDk+B0
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 22:34:15.56 ID:scfyWTF3o
さて
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 22:34:35.92 ID:97XqqsB1o
ぬん
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 23:01:45.54 ID:vSCo5ATf0
ボスに相応しい能力値だが…あほの子なのかブライアン……
602 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/23(月) 02:39:54.27 ID:9tDKi9xF0
―――

■マヤノトップガン

▼レース展開
序盤(50):先駆け(+50)
中盤(46):コーナー加速(+50)
終盤(45):シューティングスターLv1(+150)
着順決定:51
――――――――――――
[50]+[50]+[150]+[51]=301 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:1129(SS)×1.5=1693.5
スタミナ:1200(SS+)×1.5=1800
パワー:905(A+)
根性:1113(SS)
賢さ:1084(S+)
――――――――――――
1693.5+1800+905+1113=5515.5 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:301]+[能力値参照値:5515.5]
+[バ場補正/芝A:100]+[長距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]+[ハヤテ一文字:100]
+[一陣の風:100]+[別腹タンク:50]
=6366.5 達成値
―――――――――――――
[達成値:6366.5]
[レース中全てのマイナス補正:0]
[補正後賢さ:1084] 
―――――――――――――
[最終達成値:6367]

結果、マヤノトップガン――着外。


――――


■ナリタブライアン

▼レース展開
序盤(38)(研究成果C:直線回復〇(0)
中盤(36)(研究成果D):順調な出だし→コーナー巧者〇(直線回復)→順調な出だし(差し焦り)(+0)
終盤(56)(研究成果E):Shadow Break Lv3(+200)
着順決定:92
――――――――――――
[0]+[0]+[200]+[92]=292 レース中達成値


▼作戦:差し(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:1200(SS+)×1.5=1800 研究成果@:-100
スタミナ:1200(SS+)×1.5=1800 研究成果A:-100
パワー:1200(SS+)        研究成果B:-100
根性:1200(SS+)         研究成果C:-100
賢さ:200(E)
――――――――――――
[1800]+[1800]+[1200]+[1200]+[研究成果@ABC補正-400]=5600 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:292]+[能力値参照値:5600]
+[バ場補正/芝S:200]+[長距離適正S:200]
+[やる気/絶不調(研究成果F):-100]+[ハヤテ一文字:100]
+[総てを賭けた戦い:300]-[スタミナイーター:-100]
=6492 達成値
―――――――――――――
[達成値:6492]
[レース中全てのマイナス補正:-200]
[補正後賢さ:200] 
―――――――――――――
[最終達成値:6692]

結果、ナリタブライアン――4着。
603 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/23(月) 02:41:06.27 ID:9tDKi9xF0
▼敗北が確定しました。

▼下1〜3(多数決) 目覚まし時計を使用しますか?(当レース残使用可能回数 あと2)
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/23(月) 02:42:22.33 ID:7PrJNunvO
もちろん使うけどナリブも大概やな
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 03:33:25.68 ID:Sru3XyIw0
使う
ブライアンさん…?
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 07:20:14.51 ID:QHeR+wAxo
使う
バナナパクパクし過ぎたかナリブ……?
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 07:27:47.97 ID:j+/TjH0+0
研究した結果デバフが死ぬ程刺さってるから…
にしてもあと目覚まし2個で足りるかが不安だな
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 10:48:14.72 ID:L26SvFFUo
ネイチャが一着取ってそう
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 12:15:31.79 ID:j+/TjH0+0
作戦:逃げを前提として、一着の最終達成値7000を取るにはレース中達成値935が必須
ゾロを除く序盤の補正最高値は450、中盤は100、終盤は350、終盤は98で合計998

ゾロ抜きとはいえ理論値でも余裕はあまりないな…
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 14:02:59.46 ID:Sru3XyIw0
ステータス上げた方がよかったのかー
まあいけるやろよゆーよゆー(震え声)
611 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/23(月) 16:42:42.69 ID:9tDKi9xF0
これより、目覚まし時計を使用します。

―――

 ひずみ、開き、解ける。

 時は川の流れのように進むもので、逆らうことは許されない。

 それでも。

 願いは力となり、想いは形となる。

 勝利へ至らんとするその意思に、やがて秒針は巻き戻る。

 彼女の暗澹、満ちる影。

 掃えるのは、君たちしかいないのだから。
612 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/23(月) 16:43:46.71 ID:9tDKi9xF0

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01〜50:逃げ[S]
51〜80:先行[A]
81〜90:差し[B]
91〜00:追込[B]

―――
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 16:53:40.38 ID:OjIQWbFJ0
逃げ
614 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/23(月) 17:31:20.17 ID:9tDKi9xF0
▼作戦が[逃げ:S]に決定しました

▼フォームチェンジ権を有しています。フォームチェンジしますか?

―――

下1 [おんたいむ☆オブセッション]へのフォームチェンジを行うか

―――

[おんたいむ☆オブセッション]
スカイハイ☆ランデヴー Lv2[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+250)

―――
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 17:31:49.67 ID:JBKZOho30
します
616 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/23(月) 17:48:00.80 ID:9tDKi9xF0
―――

▼フォームチェンジ[おんたいむ☆オブセッション]

▼固有スキルが変化した。

―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01-09:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
10-18:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
19-27:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
28-36:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
37-45:直線回復(中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
46-54:先駆け(ゴール時のコンマ判定に+50の補正)
55-63:好転一息(中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
64-72:先手必勝(ゴール時のコンマ判定に+100の補正)
73-81:スカイハイ☆ランデヴーLv2(ゴール時のコンマ判定に+250の補正)
82-90:スカイハイ☆ランデヴーLV2+先駆け(ゴール時のコンマ判定に+250の補正/+50の補正)
91-99:スカイハイ☆ランデヴーLV2+先手必勝(ゴール時のコンマ判定に+250の補正/+100の補正)
00  :スカイハイ☆ランデヴーLV4+先手必勝(ゴール時のコンマ判定に+350の補正/+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01-11:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
12-22:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
23-33:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34-44:コーナー回復〇(終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
45-55:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
56-66:円弧のマエストロ(終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
67-77:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
78-88:曲線のソムリエ+コーナー回復〇(ゴールのコンマ判定に+100の補正/終盤判定1段階上昇)
89-00:曲線のソムリエ+円弧のマエストロ(ゴールのコンマ判定に+100の補正終盤判定2段階上昇)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01-14:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
15-28:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
29-42:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
43-56:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
57-70:これが諦めないってことだァ!Lv2(ゴールのコンマ判定に+250の補正)
71-84:これが諦めないってことだァ!Lv2+末脚(ゴールのコンマ判定に+250/+50)
84-00:これが諦めないってことだァ!Lv2+全身全霊(ゴール時のコンマ判定に+250/+100)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍
レース終盤の固有スキル判定を若干緩和する。(作戦Sランク効果)

▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)+一陣の風(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が7000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が6800を越した場合 2〜3着
最終達成値が6500を越した場合  4〜5着(掲示板)
最終達成値が6500を下回った場合 着外

継続ライン:1着

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 17:54:26.35 ID:LqhGeCzD0
はい
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 17:56:50.97 ID:JBKZOho30
やあっ
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 17:57:00.80 ID:35ka/gcIo
いけぇ!
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 17:58:04.33 ID:j+/TjH0+0
へい
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 18:00:29.18 ID:j+/TjH0+0
これ戦術家で序盤のコンマを最高の00に書き換えられないかな?
出来ればほぼ勝ちだと思うんだけど
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