エルシィ「私だけが望むセカイ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/16(金) 23:59:36.11 ID:0kALEnKM0
エルシィ「にーさま、朝ですよ」

エルシィ「起きてください!遅刻しちゃいます〜」ユサユサ

桂馬「〜…勘弁してくれエルシィ」

桂馬「こっちはつい30分前寝始めたばっかなんだぞ」モゾモゾ

エルシィ「なんでそんな時間まで起きてるんですかそれとなんで30分だけ寝ようと思ったんですか」

桂馬「エルシィ、今日の曜日を言ってみろ」

エルシィ「え?…っと、金曜ですね」

桂馬「そう!金曜!木曜の深夜から金曜の朝まではギャルゲーマーにとってのゴールデンタイム!あいや賢者タイム!」

桂馬「駆け魂だの女神だの面倒事に巻き込まれる落とし神にとっては尚の事重要なイベントという訳だ!」

エルシィ「とりあえず元気そうで何よりです」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1626447575
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/17(土) 00:18:29.56 ID:3UUpwt1Q0
桂馬「大量に生産されたギャルゲーを消費しなければならないという重圧がお前に分かるのかエルシィ〜!」

エルシィ「分からなくて今ホッとしてる所です」

桂馬「とにかく起きん!ギリギリまで寝る!」

エルシィ「そんな〜朝ご飯はどうするんですか」

桂馬「部屋に置いとけ。気が向いたら食う」

エルシィ「う〜…今日は久しぶりに張り切ってお母様と一緒に朝食を作ったのに…」

エルシィ「エリマキトカサの目玉焼きに閻舞茸のお浸しそれから…」
桂馬「よーし今日も1日頑張るぞい」ガバッ

エルシィ「あ、にーさま!やっとご飯食べる気になったんですね!」

桂馬「朝ご飯だと?この1、2時間で10回は食べてるよ」ヌギヌギ

エルシィ「ゲームでお腹は膨らみませんよにーさま…」

桂馬「うるさい!そんな物騒な給食の献立聞いたらよっきゅんだってその日学校欠席するわ!」キュッ

エルシィ「閻舞茸美味しいのに…」

桂馬「バグ魔の基準を人に押し付けんな!とにかく僕は学校に行くか」ガチャ
麻里「やぁ」
桂馬「」


麻里「せっかくエルちゃんが早起きして作ってくれたのに何やってんのよあんたは!」

桂馬「こんな強制イベント聞いてねぇよ〜!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 00:52:05.05 ID:3UUpwt1Q0
ピチャピチャ

桂馬「…おいこれ動いてるけど」

エルシィ「ウチの地元の食材は生命力が高いのが売りですからね!活きがいい証拠です」

エルシィ「栄養価も高いですよ!」

桂馬「現実ならいざ知らずヒロインのイベントでこんなメシマズというか読んで字の如く飯テロ案件は遭遇した事無いのだが…」

麻里「文句言わずさっさと食わんかい!」クワッ

桂馬「………っ」パクッ

桂馬「…!?」モグモグ

桂馬「これは…」

麻里「ね?普通に美味しいでしょ?エルちゃん本当に料理上手よね〜」

桂馬「…ま、不味くはないな、うん」

エルシィ「」ドヤァ
桂馬「ステータスに料理が増えた位で元々底にある評価は変えれないからな調子に乗るなよヘッポコック」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 01:32:49.67 ID:3UUpwt1Q0
TV<昨日、鳴沢市で大学生が刃物で刺され死亡した事件がありました。警察は

麻里「わっ…隣町じゃない。最近日本も物騒になってきたわね」

桂馬(こっちも大概物騒なんだよなぁ)

桂馬「第一残機0固定の現実での生死とか興味無いし」ガタッ

麻里「ちょっと桂馬、いくら何でも不謹慎よ」

桂馬「実際ほぼ関係ないし仕方ない。一々騒ぐのも下らないし」

エルシィ「あ、にーさま!どこに行くんですか?」

桂馬「学校。このままだとマジで遅刻する。色んな意味で」ピコピコ

桂馬「登校イベント消化しなきゃ…」ダダダ…

エルシィ「ちょっとにーさま!私も一緒に行きます〜」ガタッ

エルシィ「待ってくださーい」タタタッ

麻里「……あらら。行っちゃった」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/17(土) 01:48:00.10 ID:3UUpwt1Q0
桂馬「だーくそ…クソゲー特有のロード時間長いのマジでどうにかならんのか…」カチャカチャ

エルシィ「にーさまー!歩きながらゲームは危ないですってば」

桂馬「エルシィ。僕がPFPを手に入れてこの道何年だと思ってるんだ」

エルシィ「何百年だろうと誇っちゃ駄目ですよ」

桂馬「後ちょっと…後ちょっと…」

ワーワー
ザワザワ

桂馬「…なんだ、騒がしいな…」

エルシィ「さっきのニュース、学校でも話題になってるんですかね…」

桂馬「馬鹿馬鹿しい。人1人死なない日の方が珍しいだろ」ピコピコ

ガラッ

歩美「あっ…」

桂馬「…?」

エルシィ「おはようございます!皆さん」

ちひろ「あー…おはよ、エリー」

エルシィ「?…なんか皆さん元気ありませんね」

京「…もしかして今朝のニュース知らないの?」

エルシィ「今朝のって…えっと…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/17(土) 01:57:59.02 ID:3UUpwt1Q0





京「長瀬センセー、殺されちゃったって」

桂馬「っ」
エルシィ「え」

エルシィ「そ、それって…どういう…」

桂馬「…」ピコピコピコ

ちひろ「私も詳しくは知らないんだけどさー」

ちひろ「通り魔に襲われたっぽくて、犯人もよく分からないんだと」

エルシィ「そんな…」

歩美「二階堂先生も今日休みだって」

桂馬「……………」
7 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/07/17(土) 03:07:41.59 ID:3Kx4qjCo0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/17(土) 15:56:33.12 ID:3UUpwt1Q0
桂馬(長瀬が殺された…?)

桂馬(通り魔…?一体どういう事だ…)

桂馬(まさか駆け魂絡みか…?)

桂馬(長瀬とは教育実習以降全く接触していない…)

桂馬(もしかしたら長瀬はディアナの言っていた女神の可能性も…それで誰かぎ)

桂馬(いやいや考えすぎだ)

桂馬(最近は現実らしかぬおつかいイベントばかりこなしているせいか関係ない事でも無理矢理そっち方面に思考を繋げがちだ…)

桂馬(ダメだ駄目、考えるなそんな事)

桂馬(今は貯まってるゲームを…)ピコピコ

桂馬「…」キーンコーンカーンコーン

エルシィ「にーさま!一緒に帰りましょー」

桂馬「は?何言ってるんだ。まだしも1時間目しか終わって……」チラッ

桂馬「…15時…」

エルシィ「大丈夫ですか?何というか、今日のにーさま目が死んでますよ」

エルシィ「今日ほとんど寝てないから体調崩しちゃったんじゃ…」

桂馬「馬鹿言え。僕にとってギャルゲーは酸素!」

桂馬「睡眠よりよっぽど身体にいい休息方法だ」

エルシィ「重圧がどうとか言ってたのに…」

開幕「…だけど今日はほとんど内容が頭の中に入らなかったな」

エルシィ「いつも授業聞いてないようでバッチリ勉強できてるにーさまが?」

桂馬「授業なんて二の次だ。それよりもPFPだ」

桂馬「せっかく良さげなエンディングを見つけたのにあまり響かなかった」

エルシィ「えぇ…」

桂馬「…エルシィ、少しの間だけミステリーゲームをするぞ」

エルシィ「へ?」

桂馬「今朝の通り魔、捕まえるぞ。ギャルゲーに集中できん」

エルシィ「にーさま…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/17(土) 16:25:48.03 ID:3UUpwt1Q0
桂馬「とは言ったものの全く情報が無い…」

桂馬「関係者から炙り出すにも候補が多すぎる」

エルシィ「流石に大学に通ってる人全員を調べるのは無理ですしね…」

桂馬「そもそも通り魔だからな…」

桂馬「まだ長瀬だから殺したのかたまたま殺したい所に長瀬が居たのかすら分からない状況だ」

ディアナ「恐らくそれは前者でしょう」ヒョコッ

桂馬「!?天理…いや、ディアナか」

エルシィ「びっくりしました…家の陰に隠れてて…」

エルシィ「ディアナさんも今学校から帰ってきた所ですか?」

ディアナ「いいえ、今日授業はお休みだったのです」

桂馬「は?祝日じゃないだろ」

エルシィ「創立記念日ですかね…」

ディアナ「いえ……その様子だと今朝のニュースを知らないみたいですね」

桂馬「何だよ今日は占いで今朝のニュースがラッキーワードにでも選ばれてるのか?」

桂馬「なんでキャラに遭遇する度に毎度今朝のTVについて聞かれてるんだ僕は」

ディアナ「昨日天理の学校の生徒が殺されたのです」

桂馬「!?」

エルシィ「嘘…」

エルシィ「もしかしてさっきの…殺されたのって」

ディアナ「ええ。あなた方が想像している通り」

ディアナ「榛原さんが手をかけられました」

桂馬「………」

ディアナ「犯人は未だ不明で、周辺に潜んでいる可能性があり急遽休校との事で」

エルシィ「そんな…そんな話私達聞いてない…」

桂馬「同時に起こした…偶然?カモフラージュ?」

桂馬「…何にしても本格的に面倒くさくなってきたな」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/17(土) 18:04:28.72 ID:3UUpwt1Q0
ディアナ「恐らく…いえ」

ディアナ「狙いは十中八九あなた達でしょう」

桂馬「…」

ディアナ「厳密にはあなたの言う通りユピテルの姉妹を探すのが目的なのか」

ディアナ「手段はどうであれ桂木さんとエルシィさんを追い詰める事自体が目的なのかは定かではありませんが…」

桂馬「さっきの2人の接点がほぼ無い以上そう考えるのが妥当だろうな」

エルシィ「えぇ!?私達狙われてるんですか!?」

桂馬「まぁ現時点では僕の攻略対象しか襲われてないしまだ動きがはっきりしてない以上断定するに早いかもしれない」

桂馬「が少なくとも当面の直接的な狙いは攻略対象狩りなのは間違いないだろう」

エルシィ「一体誰が…」

桂馬「まぁあいつらというより僕かエルシィに恨みのある奴…」

桂馬「エルシィの場合多分悪魔が犯人だよなぁ」

エルシィ「またまた神にーさまはご冗談を」ケラケラ

エルシィ「人間界に来てから半年も経ってない上に落ちこぼれの私と縁がある悪魔なんて片手で数えられる位しかいませんよ」ケラケラ

エルシィ「えーっと、ハクアでしょ?それからノーラさん…」

エルシィ「……」

桂馬「ノーラじゃね?」

エルシィ「私1度もノーラさんに喧嘩なんて売ってませんよ〜!」

エルシィ「まぁ会う度に睨まれはしますが…うー」

桂馬「何なんだろうなマジであいつ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/17(土) 18:48:13.14 ID:3UUpwt1Q0
ディアナ「ノーラ…この間の牛悪魔ですね」

桂馬「違うけど多分あってる」

ディアナ「ノーラさんが犯人の可能性が高いのですか?」

桂馬「どうだろうな、動機としては有力かもしれないけど敢えて挙げるとするならばってノリで答えたレベルだからな」

桂馬「印象だけで言うとそんな事するような奴には見えん」オホホホホ

桂馬「もし本当にエルシィを殺したい位に憎いなら多分こんな回りくどいせずに直接殺しに来ると思う」

エルシィ「こ、殺…」

ディアナ「しかし私達がまだ彼女の本性を知らないだけという事も…」

桂馬「あるだろうな……まぁ…とりあえずこれ以上犯人について詮索するのはやめよう」

桂馬「僕達の関係者である事は確実的だろうけど埒があかない。何よりこれ以上知り合いのお面と睨めっこしても気分が悪くなるだけだろ」

桂馬「犯人の素性は最悪知らなくていい。ぶっちゃけ捕まえる必要も無いからな」

ディアナ「!?…相手が何者が分からない以上放置する訳には…」

桂馬「通り魔を制裁するのは警察なり閻魔様なりにやって貰えば良い。面倒くさいから僕はそこまでしない」

桂馬「そんな事より重要なのはこれ以上犠牲を増やさない事だ」

桂馬「目的が攻略対象の殺害ならまだこの後10人近くも殺される可能性があらって事だ」

ディアナ「…」

桂馬「当然そういう意味でも未然に防ぐ為に相手の情報を知りたい所だがそうは言ってられない」

桂馬「今ある情報をざっとまとめてできる対策を考えるぞ」
12 :結編の直後の設定です [saga]:2021/07/18(日) 15:27:09.68 ID:ESQbI6QM0
桂馬「今残っているヒロインは僕と同じ学校の生徒」

桂馬「歩美、美生、かのん、栞、楠、月夜、結、ちひろ」

桂馬「中等部のみなみ、それから鳴沢市で会ったスミレ」

桂馬「後は高梨のおばあちゃん………も一応範囲内にしておくか」

ディアナ「……」

桂馬「何だよ」

ディアナ「若い娘のみならず年老いた女性まで手玉に取ったのですかあなたは…」ガタガタ

桂馬「ほーらこういう事言い出すと思ったから挙げたくなかったんだ」

エルシィ「まぁまぁ…色々あったんですよ…色々、夏休みに…ははは」

桂馬「こいつらの記憶はほぼ全員もれなく無くなってる。話し合う土台すら出来てない現状で11人一気に匿うのはまず無理だろう」

桂馬「とりあえず優先順位を決めるべきだな」

エルシィ「優先順位?」

桂馬「何故この中の娘より先に長瀬や七香を殺したのか、まずそれを考えよう」

ディアナ「どちらも舞島高校とは接点が無さそうですが…」

桂馬「まぁ長瀬は教育実習で実際に何度か来ているから生徒以外だと長瀬が1番関わりのある奴だけど…」

長瀬「…それを踏まえてもまずすぐにはウチの高校の生徒には手を出さないだろ」

エルシィ「え」

エルシィ「この時点でもうほとんど舞高の生徒しか残ってないじゃないですか」

桂馬「だからだよ。さっきも言ったけど今回の犯人の手口が回りくどすぎる」

桂馬「僕とエルシィを精神的に追い込むならまずちひろとか歩美とか普段から親しい奴らを真っ先に狙うだろ」

桂馬「女神狩りにしたってそうだ。これだけ人数が多く集まってるならまず舞校の生徒が怪しいと睨むのが普通」

桂馬「ディアナが狙いで七香を狙ったなら分かるけどそこまで突きとめられているならディアナを直接襲えばいいからこれもおかしい」

桂馬「明確な目的がある割にはやり口が中途半端すぎる」

桂馬「確証はないが今犯人は僕達の反応を見ている……というか楽しんでいるだけじゃないのか?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 16:58:49.39 ID:k5VsDNl1O
うわああああ!
長瀬センセーがしゃべったぁぁぁ!
14 :>>13名前の誤植多すぎんよ〜すまん [saga]:2021/07/18(日) 17:24:25.46 ID:ESQbI6QM0
桂馬「何ならこうして僕らが悩み詰めている今も高みの見物でいるやもしれない」

エルシィ「えぇ!?」キョロキョロ

ディアナ「…大丈夫です。少なくとも近くに怪しい気配はありません」

桂馬「まぁどうせ僕達の情報は粗方割れてるんだし今更何を見られようが困りはしない…」

桂馬「…けどなるべく今の場面を目撃されるのは好ましくないな…」

桂馬「ひとまず今後の方針だけ固めるぞ」

桂馬「何か都合が悪い理由があるのか、或いは単なる冷やかしなのかは分からないがとにかく通り魔は僕らと関わりが少ない奴から排除している」

桂馬「その仮定のもとで次に標的にされそうなヒロインをピックアップすると…」

エルシィ「スミレさんと愛梨のおばあちゃん…」

桂馬「まぁ後はせいぜい夏休み以降会えてないみなみくらいじゃ無いか?」

桂馬「とりあえずこの3人に重点を置こう」

桂馬「エルシィは3人の様子を観察してくれ」

桂馬「それと念の為長瀬と七香の情報について軽くでいいから調べ直せ」

桂馬「知らないだけで実は2人に関係性がないとは言い切れない」

エルシィ「は…はい」

桂馬「ディアナ…天理は何もするな、というか極力外に出るな」

ディアナ「何故です…?現時点で私が1番自由に動けるし何より安全です」

ディアナ「殺人鬼の1人や2人私が特定して…」

桂馬「駄目だ。相手の知ってる情報が分からないこの状況で下手に動くのはリスクが大きすぎる」

桂馬「相手がただの人間じゃない可能性だってあるんだぞ」

ディアナ「それなら尚更…」
15 :>>14の文章がちょっとおかしかったので訂正 [saga]:2021/07/18(日) 17:26:53.02 ID:ESQbI6QM0
桂馬「何ならこうして僕らが悩み詰めている今も高みの見物でいるやもしれない」

エルシィ「えぇ!?」キョロキョロ

ディアナ「…大丈夫です。少なくとも近くに怪しい気配はありません」

桂馬「まぁどうせ僕達の情報は粗方割れてるんだし今更何を見られようが困りはしない…」

桂馬「…けどなるべく今の場面を目撃されるのは好ましくないな…」

桂馬「ひとまず今後の方針だけ固めるぞ」

桂馬「何か都合が悪い理由があるのか、或いは単なる冷やかしなのかは分からないがとにかく通り魔は僕らと関わりが少ない奴から排除している」

桂馬「その仮定のもとで次に標的にされそうなヒロインをピックアップすると…」

エルシィ「スミレさんと愛梨のおばあちゃん…」

桂馬「まぁ後はせいぜい夏休み以降会えてないみなみくらいじゃ無いか?」

桂馬「とりあえずこの3人に重点を置こう」

桂馬「エルシィは3人の様子を観察してくれ」

桂馬「それと念の為長瀬と七香の情報について軽くでいいから調べ直せ」

桂馬「知らないだけで実は2人に関係性がある可能性もないとは言い切れない」

エルシィ「は…はい」

桂馬「ディアナ…天理は何もするな、というか極力外に出るな」

ディアナ「何故です…?現時点で私が1番自由に動けるし何より安全です」

ディアナ「殺人鬼の1人や2人私が特定して…」

桂馬「駄目だ。相手の知ってる情報が分からないこの状況で下手に動くのはリスクが大きすぎる」

桂馬「相手がただの人間じゃない可能性だってあるんだぞ」

ディアナ「それなら尚更…」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/18(日) 17:41:10.71 ID:ESQbI6QM0
桂馬「今は天理=ディアナがバレていない前提の話で進めているが犯人が知らないっていう確証も無いんだぞ」

桂馬「もしお前の正体を知っててこの行動を取っているって事はお前が居てもさして計画に支障は起きないと何らかの根拠があるんだろう」

桂馬「言っている意味、分かるよな?」

ディアナ「…女神でも敵わない相手なんてそうそう存在しませんよ」

桂馬「でも居る事には居るんだろ?じゃあそういう奴らの情報をまとめて僕に伝えるなりしてくれればそれでいい」

桂馬「お前に直接頼るのはどうしても、ライフが1になった時の最終手段だ」

桂馬「お前も狙われている側だって自覚しろ」

ディアナ「……桂木さん」

桂馬「やると言った以上天理の死亡ENDは絶対に回避する」

エルシィ「それで…神にーさまは何を?」

桂馬「僕は………」

桂馬「新作ゲームの消化を急ぐ!」ドーン

エルシィ「」
ディアナ「」

桂馬「こっちだって殺される身かもしれないんだぞ!」

桂馬「生きている内にやりたいゲームをコンブしておかないと…」

桂馬「買ったのにパッケージも開けずにご臨終とか僕はともかくそのゲームや製作者スタッフさんは成仏しきれんだろうが!」クワッ

ディアナ「……数秒前の自分を殺したい…」

エルシィ「にーさまはそういう人ですもんね…うん」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/18(日) 18:00:03.50 ID:ESQbI6QM0
桂馬「勿論いつものように淡々とプレイする訳じゃない」

桂馬「屋上には度々(サボって)行ってるし図書室に行くだけじゃそこまで怪しまれないだろ」ピコピコ

エルシィ「あっ…」

桂馬「歩美やちひろ、結ならバンドなりでエルシィがいつでも顔を出せるからな」

桂馬「楠…はやられる所は想像できんしかのんはほぼ学校に来てないけど逆に1人でいる時間はほぼ無いだろ」

桂馬「不安要素があるとすれば別のクラスで接触しにくい美生位だが…」

桂馬「まぁ普段通りの生活を装ってもある程度の把握は出来るはずだ」

桂馬「エルシィは視察もあるし仕方ないが僕だけでも犯人に悟られないように平静を保ちつつ行動しよう」

エルシィ「え、えっと…バンドをこなしつつちひろさん達を護衛して、後は定期的にラーメン屋さんと義祖母ちゃん家に行って………」

エルシィ「あれ、私って結構責任重大なのでは…」

桂馬「透明になって自由に動けるのはお前しか居ないからな、こういう時くらい役に立てダメ魔」

エルシィ「うー。そんな事言わないでくださいよ〜」

エルシィ「ま、まぁにーさまに頼られるってのは思いの外嬉しいですけど…」テレテレ

桂馬「当然お前に頼りっぱなしはしない」

桂馬「スミレは最近ブログを始めたからある程度の様子は覗けるし客って事で無理矢理ではあるがコンタクトを取れなくもない」

桂馬「みなみの方も頻繁に行かなければ中等部に顔を出すのは不可能じゃない」

桂馬「愛梨のおばあちゃんばっかりは連絡手段も無い上に気軽に会える距離じゃない。可能性は低いだろうが愛梨や近くにいるおばあちゃんやおじいちゃんの事もある」

桂馬「頼むぞエルシィ」

エルシィ「い、いえっさー!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/18(日) 19:01:57.74 ID:ESQbI6QM0
桂馬「…まぁ今できるのはこれくらいだろ」

桂馬「話が飛躍しすぎたが本当に偶然2人がほぼ同時に殺されたケースもあり得る」

桂馬「あまり目立つような行動はするなよ」

ディアナ「ええ」

エルシィ「あ、あのにーさま」

桂馬「?」

エルシィ「状況が状況ですから…他の駆け魂隊も呼んだ方がいいですかね」

エルシィ「ハクアくらいなら来てくれると思うんですけど」

桂馬「やめといた方がいいな」

桂馬「悪魔の中に犯人がいるし無闇に話を広めない方がいいだろ」

エルシィ「…た、確かに」

桂馬「とにかく早く切り上げよう。これ以上話しても進展はしなさそうだしあまり長く外で話をしている所は見られたくない」

桂馬「この話をするのは僕か天理の家だけで、どちらにしても行き来する時は窓を経由して見られないようにしよう」

桂馬「いいな?」

エルシィ「はい!」

桂馬「よし、それじゃ…天理は後頼んだぞディアナ」

ディアナ「…最後に1つだけいいですか、桂木さん」

桂馬「…何だ」

ディアナ「これは私ではなく天理からの伝言なのですが…」

ディアナ「…具体的には言えませんが天理は悪寒がするとの事で」

桂馬「悪寒?」

ディアナ「寒気…というか嫌な予感のようで」

ディアナ「直感的なものですが何か天理には心当たりがあるようです」

桂馬「心当たりって…お前と天理は10年の付き合いだろ」

桂馬「ディアナは分からないのか?」

ディアナ「恥ずかしながら…私にはさっぱり」

桂馬「…10年以上前って…ディアナが天理とあったのが小1とかそんな頃だろ?」

桂馬「それより前で今でも衝撃が走るような出来事って一体…」
19 :>>18の訂正です [saga]:2021/07/18(日) 19:04:14.18 ID:ESQbI6QM0
桂馬「…まぁ今できるのはこれくらいだろ」

桂馬「話が飛躍しすぎたが本当に偶然2人がほぼ同時に殺されたケースもあり得る」

桂馬「あまり目立つような行動はするなよ」

ディアナ「ええ」

エルシィ「あ、あのにーさま」

桂馬「?」

エルシィ「状況が状況ですから…他の駆け魂隊も呼んだ方がいいですかね」

エルシィ「ハクアくらいなら来てくれると思うんですけど」

桂馬「やめといた方がいいな」

桂馬「悪魔の中に犯人がいるかもしれないし無闇にこの話を広めない方がいいだろ」

エルシィ「…た、確かに」

桂馬「とにかく早く切り上げよう。これ以上話しても進展はしなさそうだしあまり長く外で話をしている所は見られたくない」

桂馬「この話をするのは僕か天理の家だけで、どちらにしても行き来する時は窓を経由して見られないようにしよう」

桂馬「いいな?」

エルシィ「はい!」

桂馬「よし、それじゃ…天理は後頼んだぞディアナ」

ディアナ「…最後に1つだけいいですか、桂木さん」

桂馬「…何だ」

ディアナ「これは私ではなく天理からの伝言なのですが…」

ディアナ「…具体的には言えませんが天理は悪寒がするとの事で」

桂馬「悪寒?」

ディアナ「寒気…というか嫌な予感のようで」

ディアナ「直感的なものですが何か天理には心当たりがあるようです」

桂馬「心当たりって…お前と天理は10年の付き合いだろ」

桂馬「ディアナは分からないのか?」

ディアナ「恥ずかしながら…私にはさっぱり」

桂馬「…10年以上前って…ディアナが天理とあったのが小1とかそんな頃だろ?」

桂馬「それより前で今でも衝撃が走るような出来事って一体…」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sapa]:2021/07/18(日) 23:45:35.54 ID:ESQbI6QM0
桂馬「分かった。後で10〜15年前位の舞島についても調べる」

桂馬「いやまず天理は小学校の頃こっちに来たからそれを調べても意味ないのか?…分からん」

ディアナ「………っ」ケロッ

天理「っ…」

桂馬「?天理に戻ったか」

天理「桂馬君…その…」

天理「無茶しないでね?」

桂馬「………」

桂馬「バカだな」

天理「!?」

桂馬「こういう場面では心配するんじゃなくて頑張れって応援する所なんだぞ」ナデナデ

天理「!?」

桂馬「ギャルゲーヒロインのセオリーなんだぞー?」ブーブー

ディアナ(この男は…)ムカムカ

天理「ん…うん、頑張って、ね」

天理「じゃ、じゃあ」トタタタ…

桂馬「………あ、つい頭撫でてしまった…」

桂馬「気味悪がられたか…?」チラッ

エルシィ「……」

桂馬「どうしたエルシィ」

エルシィ「あっいえ…何でもないです〜!」

エルシィ「早くお家に入りましょ、ねぇ!」

桂馬「…そうだな」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/19(月) 00:00:18.61 ID:UtHE9O8i0

桂馬「あれから数日経ったが…特に変化なし…」

桂馬「スミレはまだブログ更新してるし…なんだアイスラーメンって…」

桂馬「みなみも度々学校で見かけている」

桂馬「エルシィも愛梨達に問題は無いと言っている…」

桂馬「…どうしたもんか…」ピコピコ…

二階堂「………」ピコピコピコピコピコ

桂馬「おう!?」ガシッ

二階堂「お前の方がどうかしてるだろうがぁあぁん?」バキバキ

桂馬「ばっおまやめっ何やってんだこのVR高いんだぞいぁあああ」バリバリバリ

エルシィ「ひぃぃぃぃい」<ギャァァァ

ちひろ「懲りないなぁオタメガの奴…」

歩美「……二階堂先生いつも通りだね」

京「確かに」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/19(月) 03:59:19.01 ID:UtHE9O8i0
桂馬「なんだあいつ!僕の大事なVR一式壊した上に没収しやがった」

桂馬「訴えてやる!器物破損!理不尽な体罰!罪状なんてどうとでもできる」

桂馬「ひはははは」

エルシィ「にーさま〜、そんなのよりも大事な事があったと思うんですけど…」

桂馬「そんなの!?数多くの人間の血と汗と涙の結晶であるゲーム機が壊されるなんて前代未聞な事よりやばいイベントが現実にあるのか!?ええ!?」ガッ

エルシィ「無いです無いです!無いですから放してくださいごめんなさ〜い!」

桂馬「というのは冗談で」ドサッ

エルシィ「う〜…ひどいです〜」

桂馬「あんな重要な事忘れる訳ないだろ」

桂馬「じゃないと屋上と図書室を頻繁に行き来するなんて面倒なおつかいイベントこなさないよ」

エルシィ「…月夜さん、相も変わらず望遠鏡覗いてばっかりですね」

桂馬「あいつがああしてる限り異常なしって事だ。今日も特に変わりはなさそうだな」

桂馬「栞も特に困った様子も何も無かったし…こっちの方は大丈夫だな」

桂馬「……問題はスミレや愛梨方面だな」

桂馬「1週間経っても動きが全く無いのも困ったもんだ」

エルシィ「もしかして私達の行動バレちゃったんですかね…」

桂馬「どうだろうな、バレている筈がありませんなんてとてもじゃないが言い切れないし…」

桂馬「下手したら相手もこっちが動くのを待ってるのかもな」

エルシィ「そんな…」

桂馬「………今日ラーメン屋かばあちゃん家、どっちかには行こうと思ってる」

エルシィ「!?…そ、それって大丈夫なんですか?」

桂馬「大丈夫な訳無いだろ。前も言ったが極力目立つ行動は避けたい」

桂馬「このまま長期戦にもつれ込んでも最悪いいかなとも思ったけどよくよく考えたらもうすぐ体育祭とか文化祭が始まるからな」

桂馬「否が応で相手が動いてくるだろう。その期間中は尚の事皆の動きも読みづらくなるし単純に人の数も多すぎて収拾がつかなくなる」

桂馬「多少強引でもこのイベントを体育祭までには蹴りをつけたい…」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/19(月) 16:07:18.52 ID:UtHE9O8i0
桂馬「それにお前の調べだけじゃ不安だし。直接見ないと」

エルシィ「えー!?にーさま、私だけが頼りだみたいな台詞言ってませんでした!?」

桂馬「それはそれこれはこれだ」

桂馬「お前が普段から信頼されるような行動を取っていればこんな事する必要も無いんだぞ」

桂馬「少しは反省しろ」

エルシィ「う、うぅ…にーさま、いくら何でも私に対して辛辣では…」

桂馬「…さてと…」



桂馬「…愛梨のおばあちゃんは僕達と1番関わりが薄いヒロインだ」

桂馬「確かにあの付近は僕の祖父母の家もあるしあそこは色々と重要な場所ではあるが…」

桂馬「ばあちゃん単体で見るとまず真っ先に狙われる奴だと思うんだよなぁ…」

桂馬「そもそもヒロインなのにおばあちゃんとかあの件はイレギュラーな事が多々あったからあまり他と比較すべきじゃないのかもな…」

桂馬「…とにかく」

桂馬「まずはスミレのラーメン屋を偵察しに行くか…」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/20(火) 03:06:11.15 ID:BQWDcG4l0
桂馬「…」チラッ

桂馬「のれんがかかってる。ちゃんと営業してるみたいだな」

桂馬「それに…うっすらとだけど人影も見える」

桂馬「客が何人か居るみたいだな」

桂馬「問題は店内が実際にはどうなってるかだが…」スタスタ…

ガラッ

満夫「らっしゃい」

桂馬「……」ガタッ

桂馬(おかしい…スミレが居ない)

桂馬(今はあいつが仕切ってる筈だぞ…)

満夫「おしぼりとお品書きです」

桂馬「あの…すみません」

満夫「?もうご注文はお決まりで?」

桂馬「あっ…ん…醤油1つお願いします」 

満夫「醤油一丁…以上で?」

桂馬「はい…」

桂馬「あの」

満夫「?」

桂馬「ここのお店って…お父さん1人で切り盛りしてるんでしたっけ?」

満夫「……スミレの知り合いか?」

桂馬「…」

満夫「…あいつなら風邪引いて家で休んでるよ」

桂馬「さいですか」

桂馬(…やっぱりおかしい)

桂馬(本当に体調が悪いならそもそも店を休む筈だ)

桂馬(この父親の性格上尚更呑気にラーメン作ってるなんてあり得ない)

桂馬(本当に2階にいるのか…?)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/21(水) 00:20:50.88 ID:3l+7u4tq0
満夫「醤油ラーメン一丁お待ち」

桂馬「……」パッキン

桂馬「」フーフー

ズルズル

桂馬「…お父さん、スープの出汁変えました?」

満夫「あ?…」

満夫「…まぁちょっとな」

桂馬「……」ゴクゴクゴクゴク

桂馬「お会計お願いします」ガタッ

満夫「は?え、もう食い終わったのかよお前…」

桂馬「代金ちょうど。レシート要らないんで、じゃ」スッ

満夫「お、おいちょっと待て!」

スアスタ…

桂馬(ダメだ。想像以上にまずいな、今の展開にしてもラーメンにしても)

桂馬(あの頑固親父が軽いノリでスープの味変えるわけ無いだろ、それと単純に前食った時よりまずかったし)

桂馬(攻略直後の状況とは全然違う…何が起こってるんだ?)

桂馬「……さてと」ゴソゴソ

桂馬「念の為作ってはいたもののお蔵入りしていた合鍵がこうも役に立つとは思わなんだ」チャリ…

桂馬「というかぶっちゃけがっつりギャルゲー界隈での禁忌を犯しちゃってる気もするがまぁそんな事気にしてる場合じゃないし」

桂馬「とりあえずスミレが居るかどうかだけでも確認……?」

桂馬「鍵開いてる…」

桂馬「………ゲームなら必ずサーブポイント置かれてる所だよな、これ」ガシッ

桂馬「行くしかないか…」ギィィ…
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