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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:57:58.67 ID:rRL7gDdDO
- 神通
この…っ!
提督
やめろっ!神通!
思わず神通がY朝潮に攻撃しようとするが提督が強く制止した
確かに痕は残るだろうが問題は無い
噛み付く場所を選んでいたのは提督も気付いていた
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:05:31.85 ID:iv7gFShHO
- ーー
Y朝潮「……」
Y朝潮「すいません司令官」
Y朝潮「貴方は無防備過ぎます、これがもう会うことのできない私の最初で最後の恩返しです」
Y朝潮「本当はもっと違うことを考えていたんですけど、薬が効いたみたいで実行に移せませんでした」
Y朝潮「……」
Y朝潮「あは…あはははははははははは」
Y朝潮「あはははははははははははははははははははは…」
Y朝潮「もう私は笑うことしかできませんよ」
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:08:37.42 ID:iv7gFShHO
- ーー
幹部「本当に強制解体にしなくていいんだね?」
提督「ええ…」
皐月「甘いよ司令官……」
提督「朝潮が本気なら動脈に噛みつくことだってできたはずだ。それをしなかった」
神通「それはたまたまじゃ…」
提督「手洗い餞別だということだろう。俺にも悪いところがあるのも事実だからな」
幹部「傷は残るだろうが……」
提督「これくらいなら構いません。とにかく朝潮は通常の解体でお願いしますね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:17:14.91 ID:rRL7gDdDO
- ぐぬぬ…
やっぱり無理なんですよ
この世界はもうほぼ固まりつつあります
また新しい世界でもない限り貴女の期待したようにはならないと思いますよ
新しい世界かあ…
三日月と如月が居た世界はほとんど手付かずだけど
三日月連れてあっちに行くのも…如月の本体も居るはず
うむむ…
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:33:54.44 ID:tOgfYfeJo
- >>788
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:44:48.51 ID:iv7gFShHO
- ーー
八島「ぐぬぬ……」
S朝潮「やっぱり無理なんですよ、この世界はもうほぼ固まりつつあります」
S朝潮「また新しい世界でもない限り、貴女の期待したようにはならないと思いますよ」
八島「新しい世界かあ…」
S朝潮「三日月さんと如月さんが居た世界はほとんど手付かずなんじゃないですか?」
八島「本来の八島が完成してる世界にあたしが干渉できると思う?」
S朝潮「カミサマなんですからできて当然なんじゃないんですか?」
八島「無茶言わないでよ……」
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:54:43.94 ID:iv7gFShHO
- 八島「あたしが新しい世界を作ることはもう無理だし…ここまでなのかな」
S朝潮「どうして無理なんですか?」
八島「一度だけって決めたから。その制約があったからその後の世界を作ることができた」
S朝潮「制約をかけると力が強くなる…」
八島「まあアイツがその後の世界を作ったのをパクった感じかな。アレにできるならあたしにも出来るしね」
S朝潮「八島さんくらいしか世界を作ることはできませんからね」
八島「いつかみたいに新たな創造者が現れない限り無理。そもそも今回は切り札が使えなかったから不利なのは承知だったけど」
S朝潮「切り札?」
八島「♯×××××××を殺すこと」
S朝潮「それは…」
八島「語り手がいなければ世界は回らない。あたしが作った世界でもあたしが語ることは不可能」
八島「あたしがこの次元で存在する限りどうやっても覆らない。未来をねじ曲げることも何もできない」
八島「まあ本気を出せば次元くらい越えれるけどやらないよ。だってあたしは…八島だからね〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:12:49.67 ID:U9RO9CrXo
- じゃあもうこの世界に八島の本体はありませんし改名なんてどうでしょうか
じゃあ名は体を表すと言いますし
例えば当て字ですが弥祉守なんて
世界を壊すのではなくてみんなに幸福をもたらして守る、本当は優しい八島さんをイメージしました
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:29:58.68 ID:rRL7gDdDO
- ふぅむ…
ちょっと落ち込んでる八島さんも可愛い…じゃなくて可哀想
諦めるなんてらしくないですねと元気付ける
あのねぇ…あたしの味方するっていう事は世界を…
前に言いませんでしたっけ?
世界なんてどうでもいい
貴女が一番なんです
あわわ…
顔が真っ赤になる八島
芙蓉
私も居るんだけれどね…
影が薄いわね…
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 23:45:41.44 ID:xNvWE0ha0
- S朝潮(むふ…ちょっと落ち込んでる八島さんも可愛い…じゃなくて可哀想ですね)
S朝潮「諦めるなんてらしくないですね」
八島「あのねぇ朝ちゃん、あたしの味方するっていう事は世界を…」
S朝潮「前に言いませんでしたか?私にとって世界なんてどうでもいいんです、貴女が一番なんですよ」
八島「……ズルいよ朝ちゃん」
S朝潮「私にとっての世界は八島さんです。貴女が救ってくれたから今の私があるんです」
八島(それは違うよ…救ったという行動はあたしだけど、それをやったのは『あたし』じゃない)
八島(あたしは朝ちゃんに愛される資格なんか無い。けどY子じゃなくて八島になったのはあたしの意思)
八島(その責任は果たす……絶対に朝ちゃんは不幸にしないからね)
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 23:50:21.24 ID:xNvWE0ha0
- 芙蓉「私も居るんだけれど…影が薄いわね…」
八島「残りカスのお姉ちゃんだしね」
S朝潮「多分私より力もありませんよね?」
八島「当たり前じゃん、こうやって存在があること自体凄いからね」
芙蓉「存在が残ったのは、私に役割があったからじゃないの?」
八島「その通り!でも必要とされなかったから出番はありませんでした〜」
芙蓉「…受け入れるわ。菊月達を騙した罪は消えることは無いもの」
八島「こっちの世界に菊月達を呼んだのはお姉ちゃんだしね。あたしが菊月なら絶対許せないもん」
S朝潮「なんであんなことをしたんですか」
芙蓉「……あの時はそれしか頭に無かったのよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 00:42:17.74 ID:mTmHV4bOo
- もったいないから芙蓉さん供養で活躍した場合のあらすじとかお聞かせ願えない?
(勝手に質問コーナーにする)
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:00:42.68 ID:s8ZkJBfoO
- >>792
この話をS朝潮と芙蓉さんから
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 10:12:01.84 ID:s8ZkJBfoO
- そういえば完全に寝落ちしてて安価できず申し訳ない
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 19:39:36.60 ID:vUDymoRzO
- S朝潮「本当だったら芙蓉さんはどうなるはずだったんですか?」
芙蓉「それは私も気になるわ」
八島「色々候補はあったけど、一番やって欲しかったのは移動役かな。横須賀の地下にある倉庫みたいなところに乗り物がある予定だった」
S朝潮「乗り物…」
八島「機関車でもなんでも良かったよ。富士って名前を使いたいなら電気機関車だったかな」
芙蓉「それを私にやらせてどうしたかったの?」
八島「登場人物を殺しまくる為の道具に決まってるじゃん」
芙蓉「……だから電車なのね」
八島「さすがに轢き殺すは無いけど。あたしが瞬間移動するのは不自然だから、お姉ちゃんを使って全国を移動したかったんだよね」
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 19:43:51.94 ID:vUDymoRzO
- 八島「可能ならミニ八島を牽引して街ごと消したりとかも考えてたよ」
S朝潮「ミニ八島なんてものがあるんですか?」
八島「菊月達を燃料にすれば十分。三日月がいるからどうとでもなったよ」
芙蓉「どのルートを通っても貴女は登場人物を葬ろうとしていたのね」
八島「ミニ八島を使うなら殺す人数は20だったね。10個の棺は菊月達の人数でもあったし」
S朝潮「本当に殺そうとしていたんですね…」
八島「菊月達の世界の富士にこの世界を滅ぼされるよりマシでしょ?一時はモブしか生き残らない未来も考えてたからね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:07:51.85 ID:Oao00sVDO
- S朝潮
…それを考えたのは本当は八島さんじゃないんでしょう?
それは…
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:12:28.04 ID:mcqUG5kkO
- 八島さんはもう世界の破壊なんてしちゃダメです
私は八島さんを幸せにしたいし私を幸せにして欲しいです
世界を破壊したって八島さんも私も幸せにはなりませんから
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 20:20:55.65 ID:vUDymoRzO
- S朝潮「八島さんはもう世界の破壊なんてしちゃダメです。私は八島さんを幸せにしたいし私を幸せにして欲しいんです」
八島「……」
S朝潮「世界を破壊したって八島さんも私も幸せにはなりません」
八島「富士を殺さないとこの世界が滅んだんだよ」
S朝潮「構いません」
芙蓉「そうよね…貴女にとってはこの世界は重要てはないのよね」
S朝潮「私は司令官に受け入れられなかった時点で、自分の世界は滅んだんです」
八島「知ってる……嫌っていうくらい知ってるよ」
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 20:27:25.90 ID:vUDymoRzO
- S朝潮「もし世界と引き換えに八島さんが手に入るなら喜んで滅ぼします。自分の命と引き換えでも構いません」
八島「…死んでもあたしが助けるもんね」
S朝潮「私の世界は貴女なんです。八島さんがいるから私は生きています」
芙蓉「貴女達の関係なら愛が重いということではないわね」
八島「…あたしが朝ちゃんに抱いている感情はペットと同じものなのかな」
S朝潮「それ以外にあるんですか?」
八島「やめてよ…」
S朝潮「貴女が死ねというなら喜んで死にます。貴女の目の前で首を吊ります」
八島「……次の質問にいこっか。なかったらそれでいいし」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:42:30.68 ID:equek7T6o
- はい!今回はもう危ない展開ないですか!
ずっと待ち望んだハッピーエンド楽しみたいんです…🥺
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:46:09.52 ID:Oao00sVDO
- 黒い羽根の大元はこの世界の何処かにまだ存在してるのか?
成虫とは違う存在なのか
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:01:36.69 ID:43ZR2Hk30
- 八島「黒い羽は門が開いた時に現れるモノが落とすアイテム。龍飛の時と天城によって門は開かれた」
八島「現れるモノは成虫ではないけと意味は同じ存在。幼虫から蛹になる段階を飛ばして一つ上の存在になったモノ」
八島「門が開かれない限りそれが現れることはない」
八島「理想郷の扉と違って門を開く方法は知ることができる。でも生贄が必要になるから、やるには覚悟と準備が必要になってくる」
芙蓉「天城は自分を深海棲艦化して深雪を生贄にしたのよね?」
八島「それじゃ生贄が足りない。弾薬庫で深雪を殺したあと、仕掛けられていた爆弾を起爆、鎮守府まるごと生贄にした」
S朝潮「深雪さんは傀儡だったので爆弾が体内にあったんですね」
八島「全てのパーツが揃ってた…だから天城からすればやるという選択肢しか無かったね」
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:10:05.18 ID:43ZR2Hk30
- S朝潮「深海棲艦の成虫はこの世界を滅ぼすんですよね?」
八島「結果的にはそうなるけど成虫はそう思ってないよ。弱肉強食なだけ」
芙蓉「本来ならこの世界は深海棲艦の成虫が支配していたのよね」
八島「深海棲艦はそういう生き物だからね。いつも見てる形
ただの幼虫。原因があって繭になれてないだけ」
S朝潮「その理由はなんですか?」
八島「単純に栄誉不足。リュウジョウの中で一年以上育ってたのはずっと栄誉を溜めてたから」
S朝潮「艦娘の役割は深海棲艦の母胎」
八島「それが世界の理だった。でもまあ扉のせいで色々と変わって今の世界が出来上がったんだね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:15:50.20 ID:Ptk2LEFCo
- 門番と響の所に関わってた宗教のあの人とは結局何者なのか
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:26:05.35 ID:dt2pWbDno
- >>809
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:45:44.14 ID:vUDymoRzO
- 八島「門番は天提督の手術の時にだけ出てきた女の子の伏線を回収しただけ。あの男は由良を元に戻すための道具」
八島「チョビヒゲまで出して何かあるように思わせたけどそれは違う。由良を元に戻す方法がそれしか無かったから」
八島「結果的にそれで良かったと思ってるよ。富士を誘き出す為の手鏡をあたしに届ける役割も出来たしね」
S朝潮「由良さんの為だけに作られた存在なんですか?」
八島「正確に言えば響を殺して由良を戻すための道具」
芙蓉「響はエピローグに出ていなかったものね」
八島「響が死ねば電も殺せたのに残念だよ」
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:50:56.18 ID:vUDymoRzO
- 八島「さてと、もういいかな?」
芙蓉「それを決めるのは貴女じゃないわ」
S朝潮「…やっぱり八島さんは八島さんなんですね」
八島「どうしたの?」
S朝潮「さっき私は貴女が死ねというなら首を吊ると言いました」
八島「言ったね」
S朝潮「貴女は私に首を吊って欲しかったんですね?」
八島「どうかな」
S朝潮「貴女はその××が出ることを期待した」
八島「残念、朝ちゃんはその言葉を発せません」
S朝潮「……」
八島「事実はあたしの中にだけある。これで終わっちゃう会話なんだよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:11:32.04 ID:Oao00sVDO
- S朝潮
実際には八島さんが考えた事じゃありませんよね
貴女もそういう役割を与えられた存在
役割が無ければ存在出来ない
死なないにしても忘れ去られていく
…むしろ忘れられていた方が幸せだったという事も多々ありましたが…
私のこの台詞もそれを言わせたかった誰かの意志
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:12:00.57 ID:dt2pWbDno
- 八島「あーもう!あの提督に声だけ聞こえるようにするからなんか言ってきなよ!あるでしょ?言いたい事」
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:12:40.51 ID:dt2pWbDno
- すまん連取り安価下
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:14:41.27 ID:Ptk2LEFCo
- >>813
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 22:27:34.96 ID:vUDymoRzO
- S朝潮「今のは実際には八島さんが考えた事じゃありませんよね。貴女もそういう役割を与えられた存在なんです」
八島「そうだよ、役割が無ければ存在出来ないからね」
S朝潮「存在出来ないにしても忘れ去られていく運命です」
八島「朝ちゃんは忘れ去られた方が幸せだったかもね」
S朝潮「そんなことになれば恨みしか考えていない私が司令官を殺していました」
八島(提督だけで済むわけないじゃん)
S朝潮「忘れられていた方が幸せだったという事も多々ありました。でも私のこの台詞もそれを言わせたかった誰かの意志なんです」
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 22:33:00.99 ID:vUDymoRzO
- 八島「はいそこまで。それ以上進むと取り返しのつかないことになるからね」
S朝潮「私は八島さんのようなことはしません」
八島「本当なら『壁』を認識してる時点でマズイんだからね?」
S朝潮「それも貴女が勝手に決めたことですよね」
八島「……もういいよ」
芙蓉「貴女が考えていることがあってもそれは形にならなければ何も無いのと同じ。意志が働かなれければ…」
八島「あたしが本気になる前にやめておいた方がいいよ残りカスさん」
芙蓉「……そう」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 23:17:24.36 ID:equek7T6o
- 八島さん、S朝潮、芙蓉さん仲良く幸せになってね
役割なんて大袈裟に言うけどこの世界で平和に仲良くしてくれるだけでいいんだよ🥺
今までの道のりが大変だったからこそそう思うんだ
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 23:28:25.53 ID:yuWTZLNQo
- >>819
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 23:45:45.93 ID:DSXu+8Vu0
- 八島「平和……なにをもって平和なの?人が全く死なない世界なんかあり得ないんだよ」
八島「どんな道でも楽な道は無い。大変な思いをしたのはあたしだけじゃない」
S朝潮「貴女は私のことが嫌いなんですか?」
八島「…好きだよ」
S朝潮「それは八島さんがそういう役割だからですか?」
八島「……」
S朝潮「貴女に課せられたのは役割だけで思考は関係ない。貴女のその気持ちに役割はありません」
八島「この気持ちも与えられたものだから」
S朝潮「拒否しなかったのは貴女の意志です」
八島「……」
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 23:51:59.72 ID:DSXu+8Vu0
- S朝潮「定義が曖昧な平和でもいいじゃないですか」
八島「…あたしが居るから?」
S朝潮「この世界が選ばれたからです」
芙蓉「貴女の思い描いていたシナリオとは違うものだった。だけどそれは不正解ではないわ」
S朝潮「正義も平和も曖昧なのが真実なんです。八島さんの望む純粋な感情は手に入りません」
八島「それが…」
S朝潮「それがたとえ空想の中であってもです。空想を作れる存在の世界がそうだからなんです」
芙蓉「結局この世界にも理想の世界は無いの。なぜなら誰もそれを知らないから」
S朝潮「知らないものは語れません。ですからこれが私達が勝ち取った世界であっていいんです」
S朝潮「行きましょう八島さん…もう私達にできることはありません」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 00:04:49.05 ID:yIinX4xIO
- 深海棲艦の保護組織が本格稼働!
すると人の目を忍んで仕事をしてた深海棲艦達がやってくる
公に仕事ができるようになった深海棲艦の娘達は真面目に良く働く
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 00:26:45.23 ID:ODgMBBQpo
- >>823
中枢さんの働きや穏やかに過ごしてる深海棲艦達の姿もあり、戦う必要がないと判断した深海棲艦は武装解除して方々の鎮守府に投降してくるように
種を超えた秩序がある新しい社会は着実に形成され始めている
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 00:39:10.88 ID:a5PB/VS+0
- ーー横須賀
黒潮「司令はん、また違う鎮守府から連絡やで」
陽炎「こっちも連絡が来たわよ!」
提督「これは予想以上だな…」
黒潮「なんだかんだ言うて中枢棲姫が仲間になったのが大きいみたいやなぁ」
陽炎「保護した深海棲艦が穏やかそうにしてるのも印象が大きいみたいよ」
黒潮「うちらが知らんだだけで忍んで仕事をしとった深海棲艦達はそれなりにおったんや」
陽炎「そういう子達は仕事も真面目にやるでしょうね」
提督「戦う必要が無いとわかってくれたんだ……深海棲艦も戦いたくなかったんだ」
黒潮「うちらに保護するって選択肢がもっと前からあったらよかったんやなぁ…」
陽炎「深海棲艦と艦娘と…種族を超えても私達は仲良くできるのは証明済みよ」
提督「人間と艦娘と深海棲艦による新しい社会が作られようとしているのか…」
ーー
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 00:39:43.18 ID:a5PB/VS+0
- 今日はここまでです
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 00:52:07.72 ID:QplFBwpDO
- お疲れ様でした
つまり二回門が開いてなんか現れたはずだけど現れた奴って何処へ行ったんだろう…
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 01:05:38.62 ID:yIinX4xIO
- 乙でした
姿を表してもそのままどこかに飛び立ったとは限らないんじゃないかな
富士(成虫モード)のサイズだとしたら何処かに飛び立ってて知覚されないわけないし
扉で深海棲艦のあり方が変わった世界を自分達がいるべき世界ではないと認識して門の内側に戻ったのかも知れない
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 01:07:02.31 ID:HUzPn6Rso
- おつです
自然にこっち向いて会話してくれるなったのとてもとても嬉しいけど同時に締めが近いと改めて感じる
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 18:46:42.11 ID:a5PB/VS+0
- ーー
幹部「提督君たちの組織が動き出してから、全国の鎮守府に次々と深海棲艦が投降しているようだ」
提督「規模の小さい鎮守府を優先してコンテナを運んでいますが、現状で追い付いていません」
幹部「コンテナもじきに足りなくなる。追加で発注はしておいたがいつ来るかは未定だ」
提督「見通しが甘かったということになりますね…」
幹部「そう言われても仕方ない状況なってしまった。対応が遅いと批判の声も多くもらっている」
提督「片っ端から対応していますがそれでも追いつきません。電話も常に鳴りっぱなしです」
幹部「電話応答で済むものはこちらが処理しよう。提督君にしかできないことを優先的にやってくれ」
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 18:56:09.70 ID:a5PB/VS+0
- 提督「組織として動き出すのは早かったのでしょうか」
幹部「そんなことは無い、私も計画書を入念に確認したがそれで問題無いと判断したんだ」
提督「彼女達は救いを求めていた…その事実をもっと大切にすべきだったんです」
提督「対話もせずに一方的に攻撃していたのはこっちなんです、人間が彼女達を…」
幹部「それは違うとハッキリ言えるよ。自我の無い深海棲艦とずる賢い深海棲艦のせいで、彼女達は人間と敵対する存在になった。血の珊瑚礁を忘れるわけはないね?」
提督「……」
幹部「武器を破棄することに抵抗した深海棲艦は原則受け入れない。この条件がとんでもなく大切なんだ」
幹部「保護されるフリをして鎮守府を襲う、これまで何度もあったことだ。その事件のせいで大本営は深海棲艦の保護を表立ってすることができない」
幹部「すまないが落ち込んでいる暇は無い、愚痴を吐く暇があれば自分ができることをするんだ!これは君にしかできない仕事なんだよ!」
提督「…はい」
幹部「仕事が終わればゆっくりと休めばいい。疲れたと言えば誰もが君を癒したいと言う、そんな仲間に囲まれているんだからね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 19:32:23.92 ID:QplFBwpDO
- そんな中とある鎮守府からの報告
自我の無い深海棲艦と戦い劣勢だった艦隊を助けた戦艦水鬼が居たらしい
コンタクトを取ろうとしたがまるで聞こえていないかのように去っていったのだという
それからも何度か艦娘に加勢する報告が
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 19:38:25.20 ID:yIinX4xIO
- 保護された深海棲艦は社会で暮らすための講習を受けてお仕事受ける準備中
オンナキョウシダ!
ダ!
…!
本部での講習はぽっぽ姉妹や港湾さん、ゲストで潜水新棲姫が担当
地方の鎮守府では元々友好的に過ごしてた深海棲艦達を艦娘フォローしながら対応してる
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 19:54:16.15 ID:a5PB/VS+0
- ーー横須賀
「ダレカキタゾ」
北方棲姫「カエレ!」
「エエ…」
北方棲妹「人間社会のルールを教える」
「オマエニデキルノカ?」
港湾棲姫「……」
潜水新棲姫「ワタシが教える。お前達は見学だ」
北方棲姫「ナゼダ!」
潜水新棲姫「陸に来て日が浅いからだ。こういう役目はワタシに任せておけ」
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 20:03:03.76 ID:a5PB/VS+0
- 黒潮「どんな感じやった?」
潜水新棲姫「問題なく講習は終わった。何度かやれば普通に働けるようになるだろう」
黒潮「あんたに頼んで良かったわ、あの姉妹だけやったら不安で仕方なかったからなぁ」
潜水新棲姫「他の鎮守府でも深海棲艦が協力しているのか」
黒潮「友好的は深海棲艦はおることはおったからなぁ、喜んで協力してくれるみたいや」
潜水新棲姫「一つ聞かせてくれ、お前は深海棲艦が人間社会で働けると思っているのか?」
黒潮「…思うしかないねん」
潜水新棲姫「人間の働き方は異常だ。それを押し付けられた深海棲艦がどうなるかまで考えているか?」
黒潮「司令はんは考えてる。うちやあんたらが何か言える問題や無いんや」
潜水新棲姫「そうか、今はその言葉を信じてやろう」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 20:49:28.86 ID:0riEbbs9o
- 人間の働き方に慣れられるかというのは艦娘にも言える事
大きな問題が今の所ないから深海棲艦もきっと大丈夫やと黒潮
- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 20:55:18.56 ID:ODgMBBQpo
- 保護をして独り立ちまでのマネジメントが組織の存在意義
知識が見について社会に溶け込めるまで支援を行う
契約周りに挟まったり労働環境の相談にのったり
その間施設に住む深海棲艦が得たお給料から家賃等払ってもらって運営費用に当てる
もちろん不当な中抜きにならないよう収支はきちんと監査を入れて報告する
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 21:07:45.40 ID:a5PB/VS+0
- ーー横須賀
提督「紹介していただきましたがこの企業は無しですね」
「どうしてですか?」
提督「時間外労働が多すぎます。正当な理由も無しに彼女達は残業をしようとはしません」
「しかし…」
提督「それが常識だと言いたいんですよね?しかし私からすればそんな会社が非常識です」
「貴方は残業をしたことが無いんですか?」
提督「何度もあります休日が無かった月も経験しています」
「は…?」
提督「私が言いたいのは理由の無い時間外労働をさせるなということです。合理的な理由があれば彼女達は従います」
「……」
提督「人間じゃないからと安い賃金で働かせようとしている企業はいくつもあります。この企業もその中の一つでしょう」
「…今日の所は帰らせてもらいます」
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 21:14:18.50 ID:a5PB/VS+0
- 陽炎「睨まれてたわね…」
提督「恨みが俺に向けばいいんだ。深海棲艦が傷付けられてしまえば意味がない」
陽炎「深海棲艦を保護して独り立ちまでマネジメントするのがこの組織の存在意義。司令はその先まで考えているのね」
提督「企業との契約の間に入ったり、労働環境の確認をするのが俺の仕事だ」
陽炎「独り立ちできるまで、施設に住んでる深海棲艦が貰った給料から家賃等を支払ってもらって運営費用に当てるのはわかるけど…本当にそれで利益が出るの?」
提督「問題ない」
陽炎「深海棲艦が支払う家賃は給料の数パーセントでしょ?独り立ちしたらこっちにはお金が入らないのよね?」
提督「大丈夫なはずなんだ。次は別の企業の紹介を受けてくる」
陽炎「本当に大丈夫なのよね……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 21:17:59.14 ID:QplFBwpDO
- >>832
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 21:42:17.15 ID:yIinX4xIO
- >>832
武器を捨てれない深海棲艦を統率して自我のない深海棲艦からの警護団を作っている
言葉にならない秘めたる思いは自らの過去の過ちは行いで償うということ
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 21:54:47.65 ID:a5PB/VS+0
- ーー
黒潮「司令はん、ある鎮守府から連絡がきてるんやけど」
提督「ここより横須賀に知らせた方がいいんじゃないか?」
黒潮「それがな、深海棲艦と戦闘してて劣勢だった艦隊を助けた深海棲艦がおったらしいんや」
提督「深海棲艦が艦娘に味方したのか。友好的な存在ならあり得ないことじゃない」
黒潮「それがな、その深海棲艦は戦艦水鬼らしいんやけど艦娘を助けたら姿を消したんやって」
提督「…友好的ではなかった?」
黒潮「縄張り争いやったら深海棲艦を倒したあと艦娘を攻撃してたはずや。それが無かったから敵意は無いやろうけど、友好的とも言い切られへんなぁ」
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:01:52.09 ID:a5PB/VS+0
- 陽炎「どうやらその個体だけじゃないみたいよ。同じような報告が大本営に何件も来てるらしいわ」
提督「何かあることは間違い無いな…集団で同じことをしているということは何か意図がある」
黒潮「人間の世話になりたくないけど艦娘を助けたいとかなんかなぁ?」
提督「艦娘を助けたいならコミュニケーションは必要だろう。艦娘を攻撃していると勘違いされたくないはずだ」
黒潮「確かになぁ」
陽炎「…ねぇ、仮定の話なんだけど聞いてくれる?」
提督「話してくれ」
陽炎「深海棲艦を保護する時に武装を破棄しないと受け入れないのは当然だと思うの。でも武器を捨てられない深海棲艦もいると思わない?」
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:07:39.52 ID:a5PB/VS+0
- 陽炎「私や不知火には傀儡だから使える力がある。それを手離せって言われたら…嫌なの」
陽炎「だから…武器を捨てられない深海棲艦が集まっているとは考えられない?」
提督「そうも考えられる。だがそうだとすれば俺達にできることは少ない」
黒潮「万が一があるから怖いわなぁ…」
陽炎「それは艦娘も同じじゃないの?」
提督「…陽炎の言いたいことはよく分かった。もしコンタクトを取ることができれば、対応する」
陽炎「ちゃんと考えておきなさいよね」
提督「もちろんだ、今日は寝ずにどうするのか案をまとめておく」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 22:18:02.87 ID:QplFBwpDO
- 戦艦水鬼
次に目覚めた時自分は深海棲艦になっていた
やはり聞こえないままなのは私の業故か
傀儡の危険性も解消されたならもう自分のやるべき事は無い
…いや、艦娘を守る事なら今でも出来る
そう考え自我の無い深海を狩る
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 22:38:32.67 ID:ODgMBBQpo
- コンタクトが取れて有効的だとわかれば共に海を守るということもできる…裏切られないのであれば…と考えてるが手立てで行き詰まる
海防の話なので菊月提督も交えて話し合うと
そういう事なら相談しなさいよぉ
私の胞子で何をしようとしてるか嘘かどうかくらいは分かるわぁと海月姫
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:51:28.77 ID:a5PB/VS+0
- ーー夜中
提督「コンタクトが取れて有効的だとわかれば共に海を守るということもできる。だがそれは彼女らが裏切られないのであればの話だ」
提督「武装を破棄しない以上そのリスクが常にある。それに向こうに連絡する手段が…」
提督「……ダメだ、その手段が思いつかない」
提督「仕方ない、今はコンタクトが取れたあとの事を考えよう。そもそも陽炎の仮説が合っていない可能性もある」
提督「考えられる全ての可能性とその対処を文字にしておこう」
提督「俺にできるのはこれくらいなんだ。できることが少ない分、全力でやり切るのが仕事なんだ」
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:57:07.67 ID:a5PB/VS+0
- ーー翌日
菊月提督「味方かどうか分からない深海棲艦の話は俺も聞いている」
提督「なら話は早いか?」
菊月提督「こちらでも動こうとしていた。なぜなら…」
深海海月姫「私がいるからよねぇ」
提督「そうか彼女の胞子を使えばいいのか」
深海海月姫「私の胞子で何をしようとしているのかくらいは分かるわぁ」
提督「お願いしてもいいか?」
深海海月姫「報酬は〜?」
提督「そうだな、俺の給料で足りないなら予算を削って…」
菊月提督「おい」
深海海月姫「それは無いんじゃないかしらぁ」
菊月提督「お前は組織のトップであることを忘れるな。もっと冷静に物事を考えろ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 23:25:51.50 ID:yIinX4xIO
- 冗談よ
元々動くつもりだったんだから
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 23:52:15.06 ID:QplFBwpDO
- そして海月姫が動いた結果
>>845
というような事を胞子を通じて海月姫に伝えてきた
こっちに来ないかと誘ってみたらそれは止めておくと断られたようだった
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 00:01:36.29 ID:7WLMY2b40
- ーー
菊月「胞子をばら撒いた結果はどうだ」
深海海月姫「……長門…」
菊月「なにがだ?」
深海海月姫「戦艦水鬼が…長門……」
菊月「奴が深海棲艦になったというのか?」
深海海月姫「耳が聞こえないまま……深海棲艦になってもそれは変わらない…」
菊月「あれだけの騒ぎを起こしたんだ、たとえ死んだとしても罪が消えることはない」
深海海月姫「そんなことがあるだなんて……」
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 00:08:50.03 ID:7WLMY2b40
- 菊月「奴らの目的はなんだ?」
深海海月姫「艦娘を守るために戦う……そう強い意志を感じるわ」
菊月「なら陸に来い」
深海海月姫「馴れ合うつもりは無いみたい…それに武装の放棄を認められない深海棲艦も存在するわ」
菊月「ふん…」
深海海月姫「艦娘と人間は嫌いだけど自我の無い同胞はもっと嫌い。だからそれを狩る深海棲艦もいるみたいよぉ」
菊月「つまり奴らは陸に来ないが敵ではないと言うことか」
深海海月姫「下手にコンタクトを取れば関係が拗れる可能性もあるわねぇ」
菊月「現状維持しか無さそうだな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 00:20:17.36 ID:xha0q1jDO
- 戦艦水鬼
私は私の信じるものの為に戦いそして敗れた
それを恨むつもりは無いが向こうはそうはいかないだろう
下手に会わない方がいいな…
そうして自我の無い深海や人類に殺意しか無い深海を狩る日々
手話の出来る深海棲艦など居ないはずなのにいつしか戦艦水鬼の周りに集まる中立の深海棲艦達
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 00:47:37.03 ID:cSxE4PV0o
- >>853
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 01:08:38.52 ID:7WLMY2b40
- ーー
戦艦水鬼(私は私の信じるものの為に戦いそして敗れた。敗者が勝者と手を組むことはあってはならない)
戦艦水鬼(勝者が存在する限り敗者の事実は無くならない。勝者と敗者とはそういう関係でなくてはならない)
戦艦水鬼(かつてあの光で沈んだ時のように…勝者こそが正義なのだ)
戦艦水鬼(敗者は勝者と同じことはできない。人間を頼れというのが奴らの正義。ならばそれに抗うことが私の正義だ)
戦艦水鬼(自我の無い深海棲艦や敵意のある深海棲艦をこの手で沈める。今の私の立場からすれば同胞殺しになるが些細なことだ、誰も私と関わらないんだからな)
『あの海域で群れを発見した』
『頭がおかしいヤツらを沈めた。そいつらが使っていた基地から物資を奪える!』
戦艦水鬼(…関わらないはずだったんだがな。いつからこうなったんだ?)
『目的も無く暴れ回っているヤツがいる。この近くまで来ているようだがお前はどうする?』
戦艦水鬼「……」スクッ
『決まりだな』
『主砲をぶっ放す瞬間ほど興奮するものは無い。行くぞ!』
『私には陸でチマチマした生き方はできない。これこそが私なんだ』
戦艦水鬼(陸に行く気の無い連中が集まるようになってしまったか。問題がありそうな奴もいるがその時は黙らせてやればいい)
戦艦水鬼(どうだ提督、これが私の正義だ。お前達では絶対にたどり着くことが出来なかった結果だぞ)
ーー
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 01:09:04.54 ID:7WLMY2b40
- 今日はここまでです
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 01:25:13.51 ID:xha0q1jDO
- お疲れ様でした
孤高なのいいよね…
と思ったら何だかうん…?ってなった
正義はそれぞれ違うけどそれを頭から否定せず上手くすり合わせられれば…
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 01:47:02.01 ID:cSxE4PV0o
- 別の正義だからってぶつかり合わないといけないわけじゃない、このまま並び立つでもいいんじゃないか、ながt、戦艦水鬼さん
おつおつ
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:29:51.93 ID:7WLMY2b40
- ーー病院
「順調に育っていますよ、安定期にも入ったので流産の心配もほぼ無くなりました」
龍驤「良かった……」
「このまま普段の生活にも注意を続けて下さい。その義足ならば歩いたりしても問題はありませんよ」
龍驤「これは大切な義足で高性能やからね…離されへんよ」
「この調子で頑張っていきましょうね」
龍驤「産むまでがウチの仕事やから絶対に無茶なことはせぇへんよ」
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:34:47.30 ID:7WLMY2b40
- 「入院はまだ先で大丈夫ですね?」
龍驤「まだ動けるし仕事もせなあかんから。それに近くに旦那がおるから安心やで」
「わかりました、体調が悪くなったりしたらすぐに連絡して下さいね」
龍驤「……よし。この子は順調に育ってる…ウチでも子どもは産めるんや」
龍驤「この子と司令官とウチで幸せな家族になる…なれるんや。待っててな司令官……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 19:43:05.37 ID:qweBukjao
- ちゃんとした雇用条件で企業が深海棲艦を雇うと予想以上に真面目に働くので雇うメリットは大きいと判断してもらえた様子
陽炎がこれはチャンスとスポンサーを募ることを提案すると企業が出資をしてくれて安定した収入が得られるように
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 19:47:34.86 ID:4xS2ReT4O
- >>861
龍驤さんもこれから大事なときなんだから安定した収益は大切でしょって陽炎が機転を利かせた
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:56:25.58 ID:7WLMY2b40
- ーー横須賀
陽炎「司令、思った通り深海棲艦の子達は真面目に働いてるわ。ちゃんとした雇用条件を出してる企業の受けがいいみたいね」
陽炎「これはチャンスよ、スポンサーを募れば絶対に応募が来るわ。そうなれば安定した収入が得られるようになるわよ」
提督「俺は金儲けをしたいわけじゃ…」
陽炎「龍驤さんもこれから大事なときなんだから、安定した収益は大切でしょ」
提督「……」
陽炎「コンテナに企業のロゴを入れたり家電メーカーなら家電製品を使わせてもらったりとか、スポンサーが一つでも付けば楽になるのよ?」
提督「そうか……そうかもしれないな」
陽炎「慈善団体じゃないんだからお金を稼げるチャンスがあるなら逃さないのが当たり前じゃない!」
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:59:40.32 ID:7WLMY2b40
- 陽炎「認めてくれると思ってたから、スポンサーになってくれる企業にアポは取ってあるわ!」
提督「…いつだ」
陽炎「今からに決まってるでしょ!私も一緒に行くから急いで!」
提督「準備は…」
陽炎「もう終わってるわよ!泊まりになるからって言ったら龍驤さんと漣も手伝ってくれてすぐに終わったわ!」ドサッ
提督「……」
陽炎「荷物は持ったわね!すぐに出発するわよ!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 20:17:21.32 ID:cSxE4PV0o
- 黒潮がすげー悔しそうに見送ってくれた
大人数空ける訳にもいかないので話し合って()決めたらしい
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 20:30:40.78 ID:qweBukjao
- >>865
回った企業側としても労働力が増えるのはいいことだし消費者が増えるのもいい事
win-winの関係を築きいていきたいととても前向き
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 20:34:29.67 ID:7WLMY2b40
- 黒潮「……行ってらっしゃい」
提督「なにかあったのか?表情が暗いようだが…」
黒潮「そこの女に聞いてみ」
陽炎「大人数空ける訳にもいかないのでしょ?話し合って決めた結果じゃない」
黒潮「運が良かっただけやろ!司令はんと二人きりで出張……うちも行きたいに決まってるやんか!!」
陽炎「残念でした。留守は頼んだからね」
黒潮「ぎぃぃぃぃ〜〜!!」
提督「…早く行こう」
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 20:40:53.07 ID:7WLMY2b40
- ーー
陽炎「どうだった司令?」
提督「あんなに前向きに考えてくれているとは思わなかった…」
陽炎「労働力が増えれば消費者も増える。win-winの関係を築きいていきたいとも言ってくれたわね」
提督「スポンサーの件は前向きに……いや、やってもらうしか選択肢は無い」
陽炎「この調子で頑張っていけばスポンサーも増えて収入も増える!」
提督「この仕事が商売として成り立つ日が来るのか…本当にそんなことが…」
陽炎(司令は自己評価が低いのよね。鎮守府に居た時は周りがフォローしてたからなんとかなってた。これからは私達がそれもやらないといけないのね)
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 20:48:51.26 ID:H8SxxIa9o
- 特に通信機器、IT企業のウケがいい
レーダーやFCSで優れた深海の技術が流用できると見こまれるため
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 21:00:26.36 ID:4xS2ReT4O
- 深海棲艦をモデルに採用したいというアパレや化粧品メーカーも
美人でスタイルも良く肌も透き通るように白いので製品が映えるし身に付けているだけで広告塔になる
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 21:12:49.27 ID:7WLMY2b40
- ーー
陽炎「さっきの企業はどうだった?」
提督「すまない……化粧品のことはまるで分からないんだ」
陽炎「男の人だし仕方ないと思うわ。けどあの企業が深海棲艦を欲しがっているのはわかったでしょ?」
提督「それは伝わってきたな」
陽炎「深海棲艦を化粧品のモデルに採用したいっていうのはよくわかるわ。美人でスタイルも良くて肌も透き通るように白いのよ?」
提督「ふむ……」
陽炎「化粧品は映えるし会社のイメージも良くなる。使いたくない企業なんか居ないわよ」
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 21:20:09.64 ID:7WLMY2b40
- 陽炎「同じ理由でアパレル企業からも話が来てるわよ。肌が白くて美人なのって凄いことなんだから」
提督「それはいいがやりたがる深海棲艦はいるのか?」
陽炎「いるに決まってるでしょ!?化粧品が嫌いな女の子なんかこの世にいないわよ!」
提督「そういうものなのか…」
陽炎「こっちじゃ選べないからモデルは企業に選んでもらった方がいいわね。アパレルの方は体型があるからある程度はこっちで選ぶ必要があるわ」
提督「…分かった」
陽炎「とりあえず今日の分はこれで終わりだから、ホテルに行ってまとめましょう」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 21:45:01.76 ID:4xS2ReT4O
- テキパキと資料をまとめていく二人
今日だけでも門外漢な事はやはりあって改めて周りとの協力が大切だと感じた提督
迷惑を掛けるかもしれないがこれからもよろしく頼むって陽炎に伝える
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:05:33.98 ID:cSxE4PV0o
- >>873
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 22:16:47.33 ID:7WLMY2b40
- ーーホテル
提督「これで資料を全部だな」
陽炎「簡単にまとめるだけでも結構な量があったわね」
提督「今日だけでも門外漢な事は何度もあった…周りとの協力が大切だな」
陽炎「提督とは違って専門外のことが何度も出てくるわ。一人でやろうだなんて思っちゃダメよ!」
提督「その通りだな…特に陽炎には迷惑を掛けるかもしれないがこれからもよろしく頼む」
陽炎「……ふーん」
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 22:23:44.73 ID:7WLMY2b40
- 提督「どうしたんだ?」
陽炎「司令によろしくって言われるのは変な感じよね」
提督「俺はもう提督じゃない、威厳も何もないただの男だ」
陽炎「もう、ただの男に可愛い女の子がついていくわけないでしょ」
提督「……」
陽炎「失礼ね、可愛くないって言いたいの?」
提督「そんなことは言っていない、ただ…」
陽炎「ん」
提督「……」
陽炎「ふふふ、私からするキスは初めてだったわよね?黒潮と同じくらいに司令のことは好きなのよ!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:38:58.83 ID:qweBukjao
- 資金問題がクリアされて運営が軌道に乗ったらあとは早いもの
深海棲艦達は仕事を得てイキイキと過ごしていて
龍驤のお腹の子も順調にすくすく育ってそろそろ臨月になろうかというところ
龍驤の出産だということでみんながバックアップしてくれる
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:50:37.31 ID:4xS2ReT4O
- >>877
同じような体格の霞が龍驤へのアドバイスしたり
予定日周辺は提督は休みをとる!と周りがスケジュール調整してくれたり
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 23:01:03.66 ID:+kPvD0rmO
- ーー数ヶ月後
漣「龍驤さんのお腹も気が付けば大きくなりましたなぁ」
霞「そろそろ臨月ってところね。私の時とは違ってお腹が大きくなってもすぐには生まれないのよ」
漣「現代艦娘と人間の子との違いですな」
霞「入院はまだだけど龍驤さんには極力部屋で過ごしてもらってるわ」
漣「それがいいですな、準備が整ってからゆっくりと入院すればいいんです」
霞「私もそうだけど皆んなが龍驤さんを支えてるわね」
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 23:06:06.62 ID:+kPvD0rmO
- 漣「ご主人様の仕事も順調なんですよね〜」
霞「軌道に乗ってからは早かったわね。深海棲艦達も楽しそうに仕事をしているみたい」
漣「怪しい企業や変な団体からのオファーを全て断ったご主人様が偉いです。そのお陰で深海棲艦が損をすることなくちゃんと働けてるんです」
霞「放っておいたら働き続けるのはあの人の悪い癖だけど、そこは陽炎と黒潮がうまくやってるみたい」
漣「まさかあの二人がライバルになろうとはねぇ」
霞「私は気にしてないわよ、勝てるものなら勝ってみなさい」
漣「ヒューやりますねぇ」
霞「龍驤さんの予定日前後は休むように言ってあるからあとは龍驤さんよ」
漣「ですな…ちょっと様子を確認しがてら部屋に行ってみますか」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 23:42:31.89 ID:4xS2ReT4O
- 落ち着いた様子でお腹にケアクリーム塗り塗り
ここまで来たらあたふたしてもしゃーないと腹を据えてる様子
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 23:59:13.01 ID:qweBukjao
- >>881
なんといっても目が違う
自然分娩にこだわってたときとは違って、形にはこだわらないからこの子を産んであげたいって母親の目をしてる
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 00:06:10.25 ID:ohqzYkfu0
- ーー龍驤の部屋
漣「それはなにをしてんですか?」
龍驤「お腹にケアクリーム塗ってるんよ」
霞「産んだあとのことがあるから大事なことなの」
漣「なるほどねぇ」
龍驤「ここまで来たらあたふたしてもしゃーないやろ?ウチにできることはこれくらいやからね」
漣「随分と落ち着いてますな…開き直ってないですか?」
龍驤「そんなことないよ、自然分娩やないと堕ろすとか言ってた頃とは違うで」
霞「予定通り帝王切開で産むのよね」
龍驤「形にはこだわれへんからこの子を産んであげたい。今はそれだけしか考えてないんよ」
漣「まあ今のところは信じてあげますよ」
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 00:14:24.37 ID:ohqzYkfu0
- 龍驤「漣はそれでええんやで、ウチが変なこと考えてたらすぐに止めてな」
漣「止めるってもナイフで刺していったのは何処のどいつですか」
龍驤「…あの時はごめんな」
漣「謝って済むなら警察は要らないんですよ〜〜」
龍驤「…ウチはどれだけ罪を犯したんやろうな」
漣「浮気一回を罪とカウントするなら、とんでもない数になります」
龍驤「謝って許されるものもあればそうや無いものもある…」
漣「命をもって贖罪とすると言われたら?」
龍驤「この子だけは守りたい。何があってもこの子は産む。絶対に、何があってもや」
霞「漣には分からないでしょうね、お腹の中に赤ちゃんがいるって凄い感覚なのよ。自分の命なんかよりこの子だけは守りたいって感情が生まれるの」
龍驤「こんなんでも母親になれるんや……嬉しい限りやで」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
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