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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 20:44:33.33 ID:Mg1LnJBqo
- >>699
まあ今は引越し準備だけでほぼ実態は多摩に移ってる
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 20:53:08.48 ID:VT85vTO90
- ーー足りないもの鎮守府
菊月提督「菊月……」
菊月「離さないからな」
深海海月姫「抜け駆けは見逃せないわねぇ」
菊月提督「二人して密着しないでくれ…」
菊月「お前が離れろ」
深海海月姫「あら、それは貴女じゃないの?」
菊月「使用済みの年増は近付くな」
深海海月姫「言うじゃない……」
多摩「お前ら仕事しろにゃーーーーーーー」
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 20:58:17.51 ID:VT85vTO90
- 深海海月姫「この人の仕事はもう無いでしょう?荷物の整理くらいじゃない」
菊月「お前が働け」
多摩「ああん?」
菊月提督「俺を挟んで会話しないでくれ…」
多摩「おみゃーが悪いんだにゃ」
菊月提督「無理矢理振りほどけば俺が悪いんだろ?」
多摩「当たり前だにゃ」
菊月提督「どうすればいいんだ……」
多摩「せめてこっちの邪魔をするにゃ」
菊月「私は垂れてきているお前とは違う」
深海海月姫「……」ピクピク
菊月提督「この二人に言ってくれ…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:03:00.74 ID:Mg1LnJBqo
- でも菊月と海月姫もなんだかんだで仲いいにゃ〜
相手を引き剥がそうとはしないにゃ
それには私達はこの人の妻だからな(だもの)って当たり前だってリアクション
お互い認めあってるからこそ軽口も言える仲
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:14:02.54 ID:Fks3xUv9O
- >>703
そうやってイチャイチャしながらも引っ越し予定日までには準備完了
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 21:23:11.85 ID:VT85vTO90
- 多摩「でも菊月と深海海月姫も、なんだかんだで仲いいにゃ〜」
菊月「当たり前だ」
深海海月姫「私達はこの人の妻だもの」
多摩「仲が悪いなら殴り合いの喧嘩にゃ。認めあってるからこそ軽口も言えるんだにゃ」
深海海月姫「でも流石に垂れてるは悪口じゃないかしら?」
菊月「一人産んだから体がくたびれてるぞ」
深海海月姫「ふーん……」ピクピク
多摩「……ほどほどにするにゃよ」
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 21:31:46.12 ID:VT85vTO90
- ーー数日後
多摩「準備は全部終わったにゃ?」
菊月提督「問題ない」
菊月「万が一忘れ物があっても取りに帰ってくる」
多摩「おみゃーらはそれがあるから便利にゃ」
菊月提督「お前が提督になる正式な日はまだ先だが、運営はもう大丈夫だな」
多摩「問題ないにゃ」
菊月提督「提督から引き継いだこの鎮守府を多摩に返す形になった。俺は提督として最低限の仕事はできたと思っている」
多摩「多摩も秘書艦として提督を支えられたと思うにゃ」
菊月提督「今までありがとう。秘書艦として最高の艦娘だった」
多摩「おみゃーは指揮官としては提督には勝ててないにゃ。でも指示は的確で指揮官として申し分無かったにゃ」
菊月提督「頑張れよ…は俺らしくないか」
多摩「いつも通りでいいにゃ。そっちこそ横須賀でクビにならないように頑張るにゃ〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:40:13.80 ID:/t70jMcDO
- 長い箱を背負ってる菊月
最近いつもそれを持ってるわねと海月姫
ああ…あいつからなるべく常に近くに置いておけと言われてるからな
あなたの唯一の親友?
ああそうだ
否定しない菊月
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:56:47.07 ID:Mg1LnJBqo
- >>707
その唯一の友人と横須賀鎮守府近くで遭遇
鎮守府の隣の提督の組織であの子達共々お世話になるって
- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:05:20.20 ID:VT85vTO90
- 深海海月姫「最近いつもそれを持ってるわねぇ」
菊月「ああ…あいつからなるべく常に近くに置いておけと言われてるからな」
深海海月姫「あいつ…?前に言ってたあの子?」
菊月「そうだ」
深海海月姫「貴女にしては気に入ってた子よね」
菊月「唯一の友人と言うくらいだからな」
深海海月姫「なら近くに置いておかないといけないわねぇ」
菊月「多少かさばるくらいどうということはない」
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:10:54.45 ID:VT85vTO90
- ーー横須賀
雲林院「待っていたぞ菊月」
菊月「…どうした」
雲林院「提督の組織であの二人共々共々お世話になるんだ」
菊月「あの二人は…」
雲林院「……」ふるふる
菊月「……」
雲林院「できることは少ないがそれでもいいと提督は言ってくれた。実のところ凄く助かった」
菊月「金が尽きたか」
雲林院「あのままだと病院を追い出されることは決まっていた。あの提督はそれを知っていたんだと思う」
雲林院「私にはもう価値は無い。だから菊月、せめてあの槍はずっと近くに置いていてくれ」
下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:18:42.94 ID:/t70jMcDO
- まあその槍が役に立つ場面なんて来ないに越したことはないんだけどな…と雲林院
ここで稼がせてもらってあの二人にもっと良い医療を受けさせてやりたいと
(あの二人ってどういう状態でしたっけ…?
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:30:38.67 ID:Fks3xUv9O
- 雲林院の頑張りは眠っているあの子達にも必ず伝わる、心の傷を癒やすのは愛だ
高コンマで取るのだいぶ久しぶりね
>>711
心の傷で目が覚めない状態かな
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:48:31.92 ID:Y5g6iYVqo
- >>712
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:54:03.50 ID:VT85vTO90
- 雲林院「まあその槍が役に立つ場面なんて来ないに越したことはないが」
菊月「その組織でなにをするんだ」
雲林院「私は働く。そこで稼がせてもらってあの二人にもっと良い医療を受けさせてやりたい」
菊月「できる仕事があるのか?」
雲林院「分からない。最悪は体を売る」
菊月「そんなことをするくらいなら私がお前を買う」
雲林院「……ありがとう」
菊月「変なことを考える前に私やあの提督に相談しろ。必ず答えは返ってくる」
雲林院「そうか…それはありがたい」
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:57:55.33 ID:VT85vTO90
- 菊月「お前も相談することを覚えろ」
雲林院「……」
菊月「震えるくらい怖いなら尚更だ」
雲林院「あの二人は私のせいでああなったんだ」
菊月「お前が犠牲になる必要は無い」
雲林院「進んで犠牲になる必要は無いことはわかっていた。金が足りなくなるまで最後の手段としてとっておいた」
菊月「やめろ」
雲林院「…やめる」
菊月「どいつもこいつも自分が犠牲になることで必死だ…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:16:48.20 ID:Fks3xUv9O
- 雲林院の頑張りは眠っているあの子達にも必ず伝わる、心の傷を癒やすのは愛だ
そんな言葉を胸に世話をしてる中で二人が雲林院の手を握り返してくれる
それは小さいけど大きな一歩
- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:22:15.48 ID:v5OsQs7go
- >>716
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:28:01.60 ID:VT85vTO90
- 菊月「お前の頑張りは眠っているあの子達にも必ず伝わる」
雲林院「だが目覚める気配すらない」
菊月「一つ教えてやる、心の傷を癒やすのは愛だ」
雲林院「愛……」
菊月「再起不能レベルだった奴が今も普通に生活している。それは愛があったからだ」
雲林院「愛…愛情を二人に……」
菊月「これからは距離的に近くなる。何かあればすぐにこっちを頼れ」
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:32:19.03 ID:VT85vTO90
- ーー
雲林院「愛情……どうすればいいのだろうか」
雲林院「二人は私を愛してくれていたのか?だからあんなに世話をしてくれたのか…」
雲林院「今度は私が二人を愛する番なのか…」
雲林院「……」ギュッ
雲林院「どうか…………」
「…」
「…」
雲林院「ん?今…手を握り返してくれたような…」
雲林院「気のせいなんかじゃない……今確かに…」
雲林院「よし…この調子でいけばきっと…」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:36:31.86 ID:/t70jMcDO
- 提督は雲林院を悪いようにはしないのは確かだろう
理屈はともかく気持ち的に心配でたまらない菊月
くれぐれも、あいつを、頼んだぞと提督に
まったく…私をこんな気持ちにさせる奴はそうは居ないぞ…
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:51:56.55 ID:VT85vTO90
- ーー
菊月「あの提督は雲林院を悪いようにはしないのは確かだろう。しかしそれでも心配だ」
菊月「くれぐれもと釘を刺しておくか…そうだそうする必要がある」
菊月「何故か雲林院のことは放っておけない。私をこんな奴にさせる奴はそうはいない…」
菊月「いつもの私なら無視をしていても良かった。あんな子どもの一人くらい居なくなっても問題ない」
菊月「まったく……提督の所に向かうか」
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:56:34.27 ID:VT85vTO90
- ーー
菊月「おい」
提督「菊月…?そうか、引っ越しは今日だったか」
菊月「何をしていたんだ」
提督「新しい組織の宣言式での原稿を覚えている」
菊月「それくらいすぐに出来るだろう」
提督「俺の場合は人前で何かを言うということがハードルが高い」
菊月「それでも横須賀の提督だったのか」
提督「残念ながらな」
菊月「そんなことはどうでもいい。何があっても雲林院達を守れと言いにきたんだ」
提督「あの三人か…」
菊月「アイツらに何かあればお前たちの命は無いと思っておけ。くれぐれも注意していろ」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 00:06:30.96 ID:NOru8DGVO
- 2人が心を閉ざしていたのは恐ろしい存在から自分を守る為、そして何よりも大切な雲林院を守る為の防衛本能
それを解きほぐすのは雲林院の献身
3人の絆はあんな奴らに壊されるようなものじゃなかった
提督も様子を見てこんな彼女達が平和に暮らせる社会を実現させるんだと決意を新たにする
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 00:25:17.74 ID:3Y/Qz8ny0
- ーー
提督「よし…原稿はほぼ覚えた。あとは当日緊張せずに言えるかどうかだな」
雲林院「提督!」
提督「そんなに急いでどうしたんだ?」
雲林院「二人が目を開けてこっちを見たんだ!」
提督「そうか…雲林院の気持ちが届いたのかもしれないな」
雲林院「私の愛が届いたんだな!」
提督(医者によればあの二人が心を閉ざしていたのは恐ろしい存在から守る為、そして何よりも大切な雲林院を守る為の防衛本能ではないかと言っていた)
提督(雲林院の必死の介護は確実に二人の心を解している。三人の絆はあんな奴らに壊されるようなものじゃないんだ)
提督( 三人は深海棲艦ではないが日常を脅かされる存在だ。俺は彼女達も平和に暮らせる社会を実現させるんだ)
ーー
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 00:25:53.98 ID:3Y/Qz8ny0
- 今日はここまでです
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 00:32:32.09 ID:T9vRZK50o
- おつでした
この三人の仲良し具合好きだったからまた仲良くできるようになってほしい
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 18:21:14.45 ID:Lg2g2jvoO
- ーー足りないもの鎮守府
北上「多摩提督が着任しました〜〜これより艦隊の指揮に入りま〜す」
多摩「まだ正式な提督じゃないにゃ」
北上「そうは言っても菊月提督はもう横須賀に行っちゃったけど?」
多摩「辞令が出るまで提督じゃないにゃ」
北上「変に几帳面なんだから〜」
多摩「北上がいい加減なだけにゃ」
北上「うわ酷〜い」
多摩「事実を言っただけだにゃ」
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 18:25:07.00 ID:Lg2g2jvoO
- 北上「秘書艦は雲龍さんになるんでしょ?」
多摩「なんだかんだで仕事はできるにゃ」
北上「子どもの世話がなかったら、あたしがやってもよかったんだけどね〜」
多摩「北上は持ち場に戻るか子どもの世話をしてろにゃ」
北上「いや〜せっかくだから多摩提督とテレビでも見ようかなと思ってね」
多摩「工廠で見ればいいにゃ……」
北上「せっかくなんだし一緒に見ようって。一応提督の晴れ舞台なんだしさ」
多摩「…仕方ないにゃ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 18:28:26.83 ID:Gb4IUbgDO
- 提督服に袖を通す多摩提督
おお〜似合ってるじゃん
写真取ろ写真
テンション高い北上
やめろにゃあ〜
- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 18:44:35.64 ID:6aiWF8Pco
- >>729
おおーやっぱり提督服ってかっこよさ増すねぇこれお医者さんにも送っとこー
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 19:02:33.51 ID:SHiCSb920
- 北上「そういえば提督服は届いてるんだよね〜」
多摩「まあそうだにゃ」
北上「ちょっと着てみなよ〜」
多摩「遠慮しとくにゃ」
北上「いいからいいから。減るもんじゃないでしょ?」
多摩「…少しだけにゃよ」
北上「よし、そうと決まれば試着タイムだね〜」
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 19:07:24.05 ID:SHiCSb920
- 多摩「ど…どうにゃ……?」
北上「おお〜似合ってるじゃん、写真取ろ写真」
多摩「写真って…そんなの大袈裟にゃ。これから毎日着るものになるにゃ」
北上「はいチーズ」
多摩「……にゃ」
北上「おおーやっぱり提督服ってかっこよさ増すねぇ。これ先生にも送っとこ〜」
多摩「やめろにゃあぁぁ!」
北上「やっぱり先生となると未だに照れるか〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 19:14:54.87 ID:Gb4IUbgDO
- 写真は結局送られてしまった
先生からメール
多摩さん…今度それを来たまま帰って来てください
はぁ…?先生制服フェチだったにゃ?
多摩さんだって私に白衣を着たまましてほしいと…
にゃああああ!
というメールのやり取りとそれを側で見ている北上
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 19:59:52.34 ID:GRllutu6O
- >>733
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:00:11.74 ID:F6lrxdpjo
- >>733
北上堪らず部屋に来た憲兵とイチャつく
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 20:15:35.80 ID:SHiCSb920
- 多摩「いつもの多摩ならここで北上のケイタイを取り上げるところにゃ。でも提督になる多摩は余裕が…」
北上「あ、先生からメール返ってきたよ」
多摩「うにゃあっ!?」
北上「多摩さん、またそれを着たまま帰って来てくださいってさ」
多摩「先生ぇ……?制服フェチだったにゃ…?」
北上「この前多摩が私に白衣を着たままして欲しいと言ってので…」
多摩「先生ーーー!なんで北上にそんなこと言ってるにゃぁぁぁぁ!」
北上「興奮してあたしが送ってるって忘れてるのかもね〜」
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 20:22:06.67 ID:SHiCSb920
- 北上「あ、先生のメッセージが取り消された。多分気付いたね〜」
多摩「……多摩のケイタイが震えてるにゃ…」
北上「どうする?気付いてないフリしとく?」
多摩「既読……」
北上「あちゃ〜〜」
多摩「……忘れろ」
北上「はいはい〜っと」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:36:45.07 ID:6aiWF8Pco
- せっかくの提督の演説を不貞腐れモードで聞く…もかわいそうなので併設病院の話に振る北上
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:49:39.26 ID:T9vRZK50o
- >>738
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 21:13:48.13 ID:SHiCSb920
- 多摩「……」
北上「もう〜せっかくの提督の演説なんだからちゃんと聞こうよ〜」
多摩「知らないにゃ…」
北上「それじゃあ鎮守府に併設する病院の話でもする?」
多摩「もういいにゃあ…」
北上「あーらら、完全に拗ねちゃった」
多摩「これに関しては先生も悪いにゃ…なんであんなことメールしたんだにゃ……」
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 21:36:33.92 ID:SHiCSb920
- 北上「しかし提督のあがり症はどうにかならないのかね〜今日の演説もイマイチって感じだわ〜」
多摩「……」
北上「なんか顔色も悪いし…大丈夫かねぇ」
多摩「北上……」
北上「ん〜〜?」
多摩「菊月にすぐに連絡をしろ…」
北上「え、どうして?」
多摩「いいから早く!」
北上「提督になにかあった…?」
多摩「あの顔色の悪さは精神的なものじゃない!誰かにやられた後だ!」
北上「マジで言ってんの!?」
多摩「腹の辺りが不自然だ…刺されたのを無理やり止血してる可能性が高い!」
北上「幹部さんも気付いてないとか…提督我慢強いとかってレベルじゃない!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 21:40:29.31 ID:T9vRZK50o
- 今までにないほど緊張フルマックスでお腹壊してる提督
お腹はピーピードンドンのお祭り騒ぎ
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 21:51:28.04 ID:GRllutu6O
- >>742
お腹が痛いのはガチなのでもう必死な提督
話を聞いたもっちーは予知を見てやばいよ…って
菊月が詳しく聞くとこのままだとあんな場でやらかしちゃうよって
そして提督へ霞印の下痢止め転送大作戦で難を逃れる
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 22:10:51.18 ID:Tr6QsKwMO
- ーー
望月「うん、これはかなりやばいね」
菊月「おい」
望月「あ〜察しのいい菊月なら分かっちゃうか」
アケボノ「こんな奴が新しい組織の代表で大丈夫なの?」
望月「ぜんぜん駄目。この事件をきっかけに提督は終わっちゃう」
グラーフ「どうする…?」
望月「下痢止めを転送とかできない?」
神威「できないことはないと思います。うまくいくかは分かりませんが」
望月「やるしか無いでしょ。最悪荒潮がいるんだしなんとかなるって」
荒潮「私……漏らすとか漏らさないで殺されるの……?」
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 22:15:16.81 ID:6aiWF8Pco
- 提督の(社会的)生死が掛かってるから……
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 22:15:47.36 ID:Tr6QsKwMO
- 望月「まあとりあえずやってみようって。じゃあ神威お願い」
神威「いきますね……」シュンッ
アケボノ「薬は消えたわね」
荒潮「お願い…うまくいかないと…最低な理由で殺されるの…」
望月「……おっけー、最悪な未来は消えたっぽい」
荒潮「良かったぁ……」
菊月「なら次は私の番だな」
望月「あたしも行くから神威お願い〜」
アケボノ「多摩の連絡を聞いた時はびっくりしたわよ」
菊月「提督は刺されはしなかったが艦娘に襲われている」
望月「ナイフを持った頭のイカれた艦娘にね」
菊月「あの場に居るということは自分でどうにかしたんだろう。その詳細を聞いてくる」
望月「しっかしY朝潮が拘束ブチ破って逃げるとはね。そんな未来予測できてなかったわ〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 22:28:23.29 ID:Gb4IUbgDO
- 再起不能で退役するはずじゃなかったのか?
さぁねぇ…まずは急ごうと菊月と望月
そして拘束されたY朝潮の様子を別室で見ている幹部
(詳細はここで出してきた1に任せてみる
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 22:46:17.86 ID:T9vRZK50o
- 強制解体でもいいからすぐに退役したかった、だから提督を襲おうとした
望み通り艦娘からの解体(響パターン)を認めると大人しく従って拘束された
解体後は精神が安定するまでまた病院で療養する予定になってる
菊月の危険を感じなかったのか?の問には護衛がいるからギリギリまで会話で何とかしようとしていたと答える
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 22:55:20.92 ID:Tr6QsKwMO
- ーー
提督「Y朝潮はすぐに退役したかったから俺を襲ったらしい」
望月「提督やっちゃったら強制解体っていう死刑なのに」
提督「それでもよかったと言っていた」
菊月「そんな異常者をどうやって説得したんだ」
提督「俺の艦娘として解体されることを条件に出した。Y朝潮はそれを認めて大人しくなったんだ」
望月「提督ってもうそんな権限無いよね?」
提督「まだ籍は横須賀だ。俺の最後の仕事になりそうだ」
菊月「お前に執着していたからアイツはそれで納得したのか…」
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:00:48.17 ID:Tr6QsKwMO
- 提督「幹部さんにも報告している。解体後は精神が安定するまでまた病院で療養する予定になりそうだ」
菊月「私達の手間が省けたのはよかったが、 身の危険を感じなかったのか?」
提督「Y朝潮がああなったのは俺のせいだ。あそこで逃げ出すのは無責任にも程がある」
望月「それで殺されてたら意味ないけどね〜」
提督「殺されない自信があった」
菊月「護衛でも居たのか?」
提督「Y朝潮は俺を殺したいとも思っているが、一番に考えているのは俺の特別な存在になることだ。興味を示すことを持ち出せば止まるという確信があった」
望月「そこまではカッコいいけど演説中に漏らしそうになるのはどうかな〜」
提督「……ノーコメントにさせてくれ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:09:27.47 ID:GRllutu6O
- スピーチはスムーズではなくとも必死に一所懸命であることは伝わった
特に最後に持ち直したあたりで中枢さんにも登壇してもらったので賓客にも共生はただの理想でなく、現実に歩みを勧めることができると理解してもらえた様子
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:13:15.20 ID:C7qJKNp+O
- >>751
途中幼い少女がどうのと言い出した中枢をなんとか提督がフォローしきって子供思いだと伝わった様子
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:19:32.65 ID:3Y/Qz8ny0
- 望月「腹痛はこっちでなんとかしたのに気付いた?」
提督「…確信は無かったがそうだろうと思っていた」
菊月「お前の為にやったことじゃないのは理解しておけ」
提督「わかってる…俺の後を引き継ぐ菊月提督に迷惑がかかるところだったからな」
望月「薬が効いても演説はスムーズじゃなかったね。けど必死で一所懸命なことは伝わったかな」
菊月「中枢棲姫の存在も大きかっただろう」
提督「そうだ…やはりあれだけ強力な深海棲艦が仲間になるといことは大きなプラスだった」
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:23:17.49 ID:3Y/Qz8ny0
- 望月「でも途中で幼い少女がどうだとか言い出したのは危なかったけど」
菊月「どいつもこいつもロリコン共が」
提督「あれは予測していた。だからうまくフォローできたんだ」
望月「見てる側からすれば中枢棲姫は子ども好きってことになったと思うよ〜」
菊月「…私が確認したいことは終わった。帰るぞ」
望月「帰るときもいきなりだねぇ〜じゃ、そういうことで」
提督「ああ…わざわざありがとう」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:41:59.30 ID:GRllutu6O
- これで提督として執務するのも最後になるな…としんみりしてる提督
でもしんみりできるのは少しの間だけで今までお疲れ様でした+就任お祝い会が開かれる
- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:44:46.64 ID:6aiWF8Pco
- >>755
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:53:38.16 ID:3Y/Qz8ny0
- ーー横須賀鎮守府
提督「演説も終わった……これで提督として執務するのも最後になるな」
漣「しんみりなんかさせませんよーー!」ガチャッ
龍驤「これからお疲れ様でしたと司令官の門出を祝う会があるんやで!」
提督「……よし、行こうじゃないか!」
漣「さすがはご主人様!こういう時に乗らないでいつ乗るんですかって話です!」
龍驤「もう準備はできてるから、あとは主役が来るだけやで!」
提督「主役は遅れて登場するものだ。ちょうどいい感じになるだろう」
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:56:55.19 ID:3Y/Qz8ny0
- ーー食堂
北上「提督の登場だ〜!」
提督「驚いたな…足りないもの鎮守府からも来ているのか」
多摩「多摩が許可したにゃ」
雲龍「多摩提督が言うから仕方なくよ」
提督「多摩と雲龍…足りないもの鎮守府は任せたぞ」
多摩「任せろにゃ」
雲龍「貴方が居たときより立派な鎮守府にしてみせるわ」
漣「さあさあ皆さんグラスは空いてませんね?それでは乾杯の音頭を…ご主人様、お願いします!」
提督「よし…」
龍驤「皆んなに祝ってもらって…良かったなぁ司令官…」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:06:08.10 ID:rRL7gDdDO
- 提督達が盛り上がっている最中
見慣れない三人が混じっているが誰も疑問には思わずまるで見えていないかのよう
司令官の門出ですからね祝わないという選択はありません
やれやれ…あたしは付き合いだからね
この日本酒美味しいわね…
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:06:40.05 ID:U9RO9CrXo
- S朝潮も参加してて姿は見えないけど八島さんや芙蓉さんもいる
たまに料理あーんして八島さんに食べさせたり八島さんが芙蓉さんの分横取りしたり
で、まさかこんな未来を迎えることができるなんてと二人とも驚いてるけどS朝潮はそうは思わないって
間違えたることはあっても諦めずにひたむきに前に進み続けたからここまでこれたのは必然だったと考えてる
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 00:24:48.94 ID:xNvWE0ha0
- ーー
S朝潮「司令官の門出ですから祝わないという選択はありません」
八島「やれやれ…あたしは付き合いだからね」
芙蓉「この日本酒美味しいわね」
S朝潮「芙蓉さんはともかく八島さんまでありがとうございます」
八島「朝ちゃんがいるからだもん。そうじゃなきゃこんな所に来ないからね〜」
芙蓉「このワインも美味しい…」
八島「はいお酒飲み過ぎだから没収〜」
芙蓉「ああん……」
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 00:31:58.28 ID:xNvWE0ha0
- S朝潮「八島さん、この景色は想像できましたか」
八島「そんなわけないじゃん。よくて半分残ればいいと思ってたからね」
S朝潮「十人じゃなかったんですか?」
八島「チャンスがあれば他もやろうとしてたからね〜」
S朝潮「そんなことにはなりません。間違えることはあっても司令官達は諦めずに前に進み続けます」
八島「残念ながらそうだったね…」
S朝潮「八島さんの望むものは現実になりません」
八島「……まだ残ってるから諦めないよ」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:44:23.44 ID:tOgfYfeJo
- 貴女がそういう存在だということはわかっています
それでも、今日この場では私と楽しんで貰えませんか…?(潤んだ眼差し)
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 01:06:33.12 ID:xNvWE0ha0
- S朝潮「貴女がそういう存在だということはわかっています。それでも…今日この場では私と楽しんで貰えませんか?」
八島「しょうがないな〜特別だからね」
S朝潮「ずっと悪役なのも疲れるんじゃないですか?」
八島「あたしは悪役なんかじゃないよ、そういう存在だから」
S朝潮「ならその存在であることに疲れませんか?」
八島「全く!」
S朝潮「…そうですか」
八島(ごめんね朝ちゃん、気持ちは分かるけどそうはいかないんだよね。この世界はあたしが作ったからね)
八島(犠牲無しで富士を葬れたのは良かったけどそれじゃつまんないもんね!)
八島(せめてあと一人くらいはサクッとやれたらいいんだけどな〜)
八島(きひひひひひ、どうなるのか楽しみだな〜)
ーー
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 01:07:02.23 ID:xNvWE0ha0
- 今日はここまでです
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 01:24:22.68 ID:rRL7gDdDO
- お疲れ様でした
まあ正直な所ちょっと退屈してた
いきなり世界規模じゃないなら八島側に着くのも悪くない
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 06:48:41.51 ID:U9RO9CrXo
- バイオレンスじゃなくてもっとプラスの方に盛り上げたい
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 19:37:44.86 ID:iv7gFShHO
- ーー
提督「演説も終わってあとはその日を待つだけになったか」
龍驤「ほんまやったら全部仕事は終わってるんやけど、最後に仕事ができてしまったね」
提督「Y朝潮の解体か…」
龍驤「響と同じように書類にサインするだけでいいはずなんやけど、それじゃあかんのやろ?」
提督「解体される寸前まで俺のことを見たいと言っていた」
龍驤「警備は厳重にするらしいけど、それでも不安やわ」
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 19:41:29.19 ID:iv7gFShHO
- 提督「約束した以上は行く必要がある。大本営に行くしかない」
龍驤「…無事に帰ってきてな」
提督「もちろんだ」
龍驤「無茶だけはせんといてよ。お腹の中には子どもがおるんやからね」
提督「十分わかっている」
龍驤「…最後の仕事、行ってらっしゃい」
提督「行って…きます」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 20:07:03.45 ID:rRL7gDdDO
- 漣が引き留める
別に行かなくてもいいじゃないですか
書類は後で送っておけば
漣…?いやしかし約束した以上そういうわけには…
なぁんか…行かない方がいい気がするんです
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 20:15:16.63 ID:U9RO9CrXo
- >>770
どうしてもと言うなら皐月と神通さんを連れて行ってください
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 20:28:56.34 ID:iv7gFShHO
- 漣「別に行かなくてもいいじゃないですか」
提督「だが……」
漣「書類は後で送っておけばいいんです。ご主人様が行く必要はありません」
提督「しかし…約束した以上そういうわけには…」
漣「なぁんか行かない方がいい気がするんですよ…」
龍驤「それはウチも思ってるよ。嫌な予感しかせぇへん」
漣「そうですね、どうしてもと言うなら…」
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 20:32:06.20 ID:iv7gFShHO
- ーー大本営
幹部「二人が来たのはそういう理由なんだね」
皐月「僕達がいなくても大丈夫だとは思うけど」
神通「用心して損はありません…」
提督「Y朝潮はどうしてますか?」
幹部「拘束した上で特務艦達が監視している。武器もなにも持っていないことは確認しているよ」
皐月「朝潮は二人だけで話したいって言ってるんだよね?」
幹部「彼女の両手足を拘束する。これならできることは殆ど無いだろう」
提督「…朝潮と会います」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 20:56:31.95 ID:rRL7gDdDO
- 朝潮…体調は大丈夫なのかと提督
霞の薬はそれはもう効くものばかりだ
危険なものも含めて
うふふっ…心配するふりなんてしなくてもいいですよぉ
厄介者だと思っているのは知ってますからぁ
薬の後遺症か朝潮の様子は何だかこれまでと違っていた
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:07:22.62 ID:R7m+y6iVO
- 強制解体にしない提案をしてくれて感謝しているY朝潮
思えば迷惑ばかりかけていた、それでも最後は私の希望を尊重してくれた
だから提案を受け入れて艦娘を辞めるという可能性が開けた
もう会うことはないかもしれないので最後に伝えたかった
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:10:24.35 ID:iv7gFShHO
- ーー
Y朝潮「司令官には感謝しているんですよ」
提督「どういうことだ」
Y朝潮「思えば迷惑ばかりかけていましたよね。それでも最後は私の希望を尊重してくれたじゃないですか」
提督「……」
Y朝潮「貴方のお陰で艦娘を辞めるという可能性が開けました。最後までお世話になってばかりですね」
提督「そうか…」
Y朝潮「今後もう会うことは無いでしょう。だから最後に感謝を伝えたかったんです」
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:18:39.18 ID:iv7gFShHO
- Y朝潮「司令官は私のことは忘れて下さい。子どものことを優先して考えるんですよ」
提督「……」
Y朝潮「どうしたんですか司令官、これで最後なんですからもっと話しましょうよ」
提督「朝潮…」
Y朝潮「貴方の艦娘になれて良かったです、嘘なんかついていません」
Y朝潮「最後の仕事が私で幸せです。どうもありがとうございました」
下3コンマ判定
奇数 ○
偶然 ×
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:19:34.17 ID:R7m+y6iVO
- なんでここで…
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:20:24.52 ID:U9RO9CrXo
- あとは任せた
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:26:06.15 ID:rRL7gDdDO
- 本心なのか違うのか…
やってみる
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:42:34.57 ID:iv7gFShHO
- 提督「…これでいいんだな」
Y朝潮「大丈夫です。あ、念のために書類を見せてくれませんか?」
提督「……」
Y朝潮「もっと近くで見せて下さい、拘束されているので見にくいんです」
提督「ほら…」
Y朝潮「ほんと司令官って馬鹿ですよね」ガタッ
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:49:11.67 ID:iv7gFShHO
- 皐月「司令官!!」
神通「大丈夫ですか…!」
提督「ぐ……っ」
Y朝潮「あははははははははははは!!」
幹部「彼女を…運び出すんだ」
Y朝潮「その首筋の跡は一生消えませんよ!噛みちぎる一歩手前までいきましたからね!」
Y朝潮「ざまあみろざまあみろざまあみろ!あっはははははは!」
Y朝潮「お前が全部悪いんだ!私がこうなったのはお前のせいだ!」
Y朝潮「お前は絶対に幸せになれない!私みたいなのに殺されて惨めに終わる!そう決まってるんだ!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:53:53.75 ID:R7m+y6iVO
- ひとしきりそう言った後、独りになるとすいません司令官と嘆くY朝潮
貴方は無防備過ぎます、これがもう会うことのできない私のせめてもの最初で最後の恩返しです…
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:57:27.58 ID:U9RO9CrXo
- >>783
本気なら動脈に噛みつくことだってできたはずなのにそれをしなかった
だからなんとなく察することができた提督
つまり手荒い餞別だったが、しっかりと自分自身の隙を認識できた
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:57:58.67 ID:rRL7gDdDO
- 神通
この…っ!
提督
やめろっ!神通!
思わず神通がY朝潮に攻撃しようとするが提督が強く制止した
確かに痕は残るだろうが問題は無い
噛み付く場所を選んでいたのは提督も気付いていた
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:05:31.85 ID:iv7gFShHO
- ーー
Y朝潮「……」
Y朝潮「すいません司令官」
Y朝潮「貴方は無防備過ぎます、これがもう会うことのできない私の最初で最後の恩返しです」
Y朝潮「本当はもっと違うことを考えていたんですけど、薬が効いたみたいで実行に移せませんでした」
Y朝潮「……」
Y朝潮「あは…あはははははははははは」
Y朝潮「あはははははははははははははははははははは…」
Y朝潮「もう私は笑うことしかできませんよ」
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:08:37.42 ID:iv7gFShHO
- ーー
幹部「本当に強制解体にしなくていいんだね?」
提督「ええ…」
皐月「甘いよ司令官……」
提督「朝潮が本気なら動脈に噛みつくことだってできたはずだ。それをしなかった」
神通「それはたまたまじゃ…」
提督「手洗い餞別だということだろう。俺にも悪いところがあるのも事実だからな」
幹部「傷は残るだろうが……」
提督「これくらいなら構いません。とにかく朝潮は通常の解体でお願いしますね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:17:14.91 ID:rRL7gDdDO
- ぐぬぬ…
やっぱり無理なんですよ
この世界はもうほぼ固まりつつあります
また新しい世界でもない限り貴女の期待したようにはならないと思いますよ
新しい世界かあ…
三日月と如月が居た世界はほとんど手付かずだけど
三日月連れてあっちに行くのも…如月の本体も居るはず
うむむ…
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:33:54.44 ID:tOgfYfeJo
- >>788
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:44:48.51 ID:iv7gFShHO
- ーー
八島「ぐぬぬ……」
S朝潮「やっぱり無理なんですよ、この世界はもうほぼ固まりつつあります」
S朝潮「また新しい世界でもない限り、貴女の期待したようにはならないと思いますよ」
八島「新しい世界かあ…」
S朝潮「三日月さんと如月さんが居た世界はほとんど手付かずなんじゃないですか?」
八島「本来の八島が完成してる世界にあたしが干渉できると思う?」
S朝潮「カミサマなんですからできて当然なんじゃないんですか?」
八島「無茶言わないでよ……」
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:54:43.94 ID:iv7gFShHO
- 八島「あたしが新しい世界を作ることはもう無理だし…ここまでなのかな」
S朝潮「どうして無理なんですか?」
八島「一度だけって決めたから。その制約があったからその後の世界を作ることができた」
S朝潮「制約をかけると力が強くなる…」
八島「まあアイツがその後の世界を作ったのをパクった感じかな。アレにできるならあたしにも出来るしね」
S朝潮「八島さんくらいしか世界を作ることはできませんからね」
八島「いつかみたいに新たな創造者が現れない限り無理。そもそも今回は切り札が使えなかったから不利なのは承知だったけど」
S朝潮「切り札?」
八島「♯×××××××を殺すこと」
S朝潮「それは…」
八島「語り手がいなければ世界は回らない。あたしが作った世界でもあたしが語ることは不可能」
八島「あたしがこの次元で存在する限りどうやっても覆らない。未来をねじ曲げることも何もできない」
八島「まあ本気を出せば次元くらい越えれるけどやらないよ。だってあたしは…八島だからね〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:12:49.67 ID:U9RO9CrXo
- じゃあもうこの世界に八島の本体はありませんし改名なんてどうでしょうか
じゃあ名は体を表すと言いますし
例えば当て字ですが弥祉守なんて
世界を壊すのではなくてみんなに幸福をもたらして守る、本当は優しい八島さんをイメージしました
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:29:58.68 ID:rRL7gDdDO
- ふぅむ…
ちょっと落ち込んでる八島さんも可愛い…じゃなくて可哀想
諦めるなんてらしくないですねと元気付ける
あのねぇ…あたしの味方するっていう事は世界を…
前に言いませんでしたっけ?
世界なんてどうでもいい
貴女が一番なんです
あわわ…
顔が真っ赤になる八島
芙蓉
私も居るんだけれどね…
影が薄いわね…
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 23:45:41.44 ID:xNvWE0ha0
- S朝潮(むふ…ちょっと落ち込んでる八島さんも可愛い…じゃなくて可哀想ですね)
S朝潮「諦めるなんてらしくないですね」
八島「あのねぇ朝ちゃん、あたしの味方するっていう事は世界を…」
S朝潮「前に言いませんでしたか?私にとって世界なんてどうでもいいんです、貴女が一番なんですよ」
八島「……ズルいよ朝ちゃん」
S朝潮「私にとっての世界は八島さんです。貴女が救ってくれたから今の私があるんです」
八島(それは違うよ…救ったという行動はあたしだけど、それをやったのは『あたし』じゃない)
八島(あたしは朝ちゃんに愛される資格なんか無い。けどY子じゃなくて八島になったのはあたしの意思)
八島(その責任は果たす……絶対に朝ちゃんは不幸にしないからね)
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 23:50:21.24 ID:xNvWE0ha0
- 芙蓉「私も居るんだけれど…影が薄いわね…」
八島「残りカスのお姉ちゃんだしね」
S朝潮「多分私より力もありませんよね?」
八島「当たり前じゃん、こうやって存在があること自体凄いからね」
芙蓉「存在が残ったのは、私に役割があったからじゃないの?」
八島「その通り!でも必要とされなかったから出番はありませんでした〜」
芙蓉「…受け入れるわ。菊月達を騙した罪は消えることは無いもの」
八島「こっちの世界に菊月達を呼んだのはお姉ちゃんだしね。あたしが菊月なら絶対許せないもん」
S朝潮「なんであんなことをしたんですか」
芙蓉「……あの時はそれしか頭に無かったのよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 00:42:17.74 ID:mTmHV4bOo
- もったいないから芙蓉さん供養で活躍した場合のあらすじとかお聞かせ願えない?
(勝手に質問コーナーにする)
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:00:42.68 ID:s8ZkJBfoO
- >>792
この話をS朝潮と芙蓉さんから
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 10:12:01.84 ID:s8ZkJBfoO
- そういえば完全に寝落ちしてて安価できず申し訳ない
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 19:39:36.60 ID:vUDymoRzO
- S朝潮「本当だったら芙蓉さんはどうなるはずだったんですか?」
芙蓉「それは私も気になるわ」
八島「色々候補はあったけど、一番やって欲しかったのは移動役かな。横須賀の地下にある倉庫みたいなところに乗り物がある予定だった」
S朝潮「乗り物…」
八島「機関車でもなんでも良かったよ。富士って名前を使いたいなら電気機関車だったかな」
芙蓉「それを私にやらせてどうしたかったの?」
八島「登場人物を殺しまくる為の道具に決まってるじゃん」
芙蓉「……だから電車なのね」
八島「さすがに轢き殺すは無いけど。あたしが瞬間移動するのは不自然だから、お姉ちゃんを使って全国を移動したかったんだよね」
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