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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】

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221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 19:42:51.37 ID:0w9J5Pyp0
ーー


「……」


「貴女はまだ消えるべきではありません」


大和「私もそう思いますよ」


雪風「大和さん…」


門番「はぁぁぁ……コイツらは本当に悩みの種なんだけど……」


門番「なんで無間地獄で自我を失わないわけ?なんで苦痛に屈しないの?」


「貴女には分かりませんよ」


門番「お前は理解できるんだって。悪のみを抽出された人格だからしぶといのは当然」


門番「でも残りの奴らが……本当に意味わかんないって」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 19:54:40.83 ID:0w9J5Pyp0
大和「早霜さんが現世に戻ればきっと楽しいことになりますね」


「武器の無い状態なら貴女より強いですからね」


雪風「私に…まだ運が残っているなら……」


「早霜さんに与えてあげて下さい」


門番「あのさぁ、全部聞こえてるんだけど?」


「それがどうしたんですか」


門番「はぁ?」


「この世界には神様なんかより強い力があるんです。地獄なんか意味がありません」


門番「はいはい、好きなだけ言ってなよ」


「世界は早霜さんを望んでいるんですよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 20:00:29.91 ID:VumGByiDO
私にとってはあの頭痛こそが地獄の苦しみ
あれに比べたらここはむしろ天国ですと雪風
大和は結局全力で戦えなかった
強い未練
地獄の鬼でもそこの門番でもとにかく戦える相手を欲している

あともうひとつ地獄には似つかわしくない光があった
自我を失い自分の名前さえ忘れた魂
しかし天提督への思いだけは何をしても消える事はなかった

あれはどうしましょうかねぇ?門番さん?(ニタリと怨念朝潮
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 20:43:19.00 ID:ee9UNVTeO
身体もなく精神も使い果たしてた早霜が戻れのは…朝霜と同じ形で、それは二人の繋がりがあったからこそ
朝霜のそばで穏やかに眠ってる赤ちゃん早霜が見つかる

無間地獄では1つ戻してうるさい奴らが静かになったからまあ良しとしようかって門番さん
縁者でもない者の業を引き受けるってことはまあこうなるよね
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 20:56:36.87 ID:0w9J5Pyp0
「……」


「」


雪風「消えた……」


大和「どういうことなのでしょうか」


「…やられました」


門番「やれやれ、これで暫くは静かになるから良しとしようかな」


「せっかく溜めていた力が…こんな奴にいいように使われるなんて」


門番「なにをしようとしてたかバレバレだって」


「……クソが」


「なんで私を殺したあの男が幸せそうにしてるんだよぉぉぉぉあああああああああああああああああああああ!!」



門番「早霜の体を乗っ取って無差別殺人?そんな考えがあるようじゃ永遠に檻の中からは出れないよ」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 21:14:50.31 ID:0w9J5Pyp0
ーー大本営


幹部「提督君に伝えておいてくれるね?」


川内「伝えますけど…本当なんですよね?朝じゃないんですよね?」


幹部「朝霜君の赤ちゃんの隣に寝ていた赤ん坊。それは間違いなく早霜君だったよ」


由良「あり得ない」


幹部「早霜君の使う呪いの類いではないだろうね」


由良「そんなことは起こらない」


幹部「起こってしまっているんだよ」


由良「…」


川内「サーキットに行く途中に提督から緊急連絡があったと思ったら…まさかこんなことが起こってたなんて」


由良「仕事」


川内「はぁぁ…せっかく師匠と楽しめると思ったのに」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 21:18:43.35 ID:xFlx9v5Io
由良達から報告を受け流石にどう反応した良いか分からず目を白黒させる提督
……二人を見せてもらえないだろうか
(実際見た事はない、で良かったよね?)
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 21:21:26.23 ID:8Buu4yGgo
>>227
龍驤も見たいって
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 21:35:38.67 ID:0w9J5Pyp0
ーー


提督「今言ったことは…本当なのか……?」


川内『嘘じゃないよ。もう確認も終わったって』


龍驤「幹部さんが緊急事態やって言うから何事やと思ったけど、これは緊急やね」


川内『師匠はそんな呪いは無いって言ってるけど…早霜には間違いないって』


提督「まだ大本営に居るんだな?その赤ちゃんを確認したいと伝えてくれ」


龍驤「ウチも行きたいわ、この目でちゃんと確認せな気が済まへん」


川内『私は一旦帰るから提督は私が乗せて行くね。龍驤さんはタクシーか何かでゆっくり向かって』


川内『大本営には師匠が残るから連絡はそれで大丈夫。じゃ、急いで帰るから!』
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 21:38:40.42 ID:0w9J5Pyp0
ーー


川内「提督、もし早霜だって納得したらどうするの?」


提督「どうする……分からない」


川内「考えるより先に体が動いたってやつか。私も経験あるから分かるよ」


提督「どんな形であれあの二人が帰ってきてくれた…」


川内(提督にとって朝霜は特別な存在なのは知ってたけど早霜もだったんだ。考えてみれば朝霜と姉妹ってことは間接的には家族になる)


川内(あんなことをした早霜も家族だからか……提督らしいと言えばらしいな)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 21:47:57.94 ID:VumGByiDO
二人の居る部屋に辿り着く
クキが静かにと指を口に
そっと覗くと手を繋いで眠っている朝霜と早霜
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 22:03:53.18 ID:ee9UNVTeO
>>231
漣が付き添った龍驤も追いついてきて一緒に二人を見る
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 22:21:30.59 ID:AZ6LqtnZO
ーー大本営


提督「ここに早霜が…」ガチャッ


駆逐棲姫「静かにしろ」


川内「あ……」


駆逐棲姫「検査をしてこれが早霜だと分かったが、この光景を見れば明らかだろう」


提督「手を繋いで寝ているのか……」


駆逐棲姫「何があったのか説明は一切できない」


川内「早霜のこんな幸せそうな顔…見たことないよ」


駆逐棲姫「魂は同じでも記憶は全て無くしているかもしれない。あの早霜とはまったく違うと言えるだろう」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 22:24:52.73 ID:AZ6LqtnZO
漣「よしっ、追いついた!」ガチャッ


駆逐棲姫「うるさいぞ」


「ふぇ……」


龍驤「これは……早霜に間違いなさそうやね」


提督「帰ってきてくれたのか…本当に……二人が…」


駆逐棲姫「納得できたか?」


提督「あぁ……」


龍驤「早霜やとわかったのはええことや。次はこれからどないせなあかんのかを考えなあかんね」


漣「まさか本物とは、不思議なことが起こるもんですなぁ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 22:47:32.58 ID:VumGByiDO
どうするべきなんだろうな…と提督
朝霜も
そして早霜も俺達の所に居なかったらあんな事にはならなかったのではないか…と葛藤する
もし迷いがあるなら私達が引き取るとクキ
ただでさえ提督達は子育てに忙しい
そして龍驤も出産を控えている
他の艦娘の協力を得られるとしても更に二人を加えるのは負担が大きいのではないかと
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 23:09:52.38 ID:agLGH34/o
>>235
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 23:30:46.17 ID:/J+Oa9ta0
提督「二人はどうするべきなんだろうな…」


漣「ご主人様が育てるのは無しなんですか?」


提督「朝霜も早霜も、俺達の所に居なかったらあんな事にはならなかった…」


漣「それは違います、ご主人様が居たから朝霜はあそこまで生きたんですよ。朝霜は早霜に洗脳されてたのを忘れましたか?」


龍驤「そうや、だから司令官は迷ってるんよ」


川内「中途半端に助けたって思ってるんだよね」


提督「俺は朝霜を完全に救うことはできなかった」


駆逐棲姫「コイツらを引き取るのに迷いがあるなら、私達がもらう」


漣「クキさんと幹部さんが育てると言うんですか」


駆逐棲姫「これが一番現実的だろう」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 23:34:47.46 ID:/J+Oa9ta0
駆逐棲姫「提督達は子育てに忙しいし龍驤も出産を控えている。他の艦娘の協力を得られるとしても難しいだろう」


川内「一気に四人の子持ちは流石にね」


漣「クキさんだけなら文句はありませんけど、幹部さんのことですからきっとその子達を使いますよね?」


駆逐棲姫「私もそのつもりだ」


龍驤「当然やと思うよ、艦娘の赤ちゃんなんて聞いたことないんや。データはあるだけ欲しいわな」


駆逐棲姫「だが決して悪用もしないし二人を傷付けるようことはしない。それは約束できる」


漣「どうしますかご主人様?」


提督「幹部さんになら任せられる……あの人が艦娘に酷いことをするとは思えない」


龍驤「ウチもそれでええと思う。幹部さんとこやったら安心できるわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:09:51.71 ID:QAlvm9FDO
ちくしょう…覚えてろ門番!
いつかほえ面かかせてあげます!
走り去る怨朝
まああれは放っておいて…門番さん私と手合わせしましょう
またかよ!お前も懲りないな!
大和さんがんばれー
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:13:44.76 ID:OS3oSS88O
幹部さん、しっかりと任された
そして提督が行う最後の大仕事の発表
それは…各国の賓客に対しての共存を望む深海棲艦を保護する計画の宣言式
その場で責任者になること宣言することで国家プロジェクトの重役になる為に勇退することを印象付けれる
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 00:21:24.61 ID:YpMuGLkL0
ーー


幹部「あの二人は私に任せて欲しい」


漣「本当に大丈夫なんでしょうねぇ」


幹部「クキ君の言う通り定期的に検査をしてデータは保存する。だが負荷のかかるものはしない」


幹部「実験なんてもっての外だ、不幸にさせることは必ずしないと誓おう」


龍驤「ここまで言うてくれるんやったら任せてもええやろうね」


提督「幹部さん、お願いします」


幹部「ああ、しっかりと任されたよ」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 00:26:10.87 ID:YpMuGLkL0
幹部「さて、丁度いいタイミングで来てくれたと思おう。実は提督君に話があったんだ」


幹部「それはだね、各国の賓客に対しての共存を望む深海棲艦を保護する計画の宣言式をやってもらいたいんだ」


漣「プレッシャーに弱弱のご主人様が宣言式ぃ?」


幹部「その場で責任者になること宣言することで、国家プロジェクトの重役になる為に提督を勇退することを印象付けられるんだ」


龍驤「国家プロジェクト…国が絡んでくるんやね」


川内「ちょっと待って、本当に提督辞めちゃうの!?」


提督「…すまない、そのつもりだったんだ」


川内「雲龍から聞いてはいたけど…関係を持つための言い訳か何かだと思ってた……」


龍驤「ちゃんと言ってなくてごめんな」


川内「ううん、聞いてたから……でも提督の口から聞くと…結構ショックだなぁ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:50:00.87 ID:OS3oSS88O
そのことだが…と幹部さんが人事を説明
多摩が足りない物鎮守府に着任、菊月提督が横須賀へ異動、提督は副官として席を残す事を考えている
こうする事で主とする業務は分散させつつ実績のある人物で内外に対して憂いを断つことができる
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:54:45.48 ID:3D4bKCYQo
>>243
そもそも実際の一時保護も各鎮守府が行う計画だから両組織のトップは近くにいる事であることが望ましい
なので保護組織の拠点となる施設も横須賀鎮守府に併設する
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 01:01:44.03 ID:YpMuGLkL0
幹部「そのことだが…今回のことで人事を色々と考えたんだ。多摩君が足りない物鎮守府に着任するのは決定だ」


幹部「菊月提督が横須賀へ異動となって、提督君は副官として席を残す事を考えている」


龍驤「仕事を掛け持ちすることになるん?」


幹部「こうする事で主とする業務は分散させつつ、実績のある人物で内外に対して憂いを断つことができると思うんだ」


漣「それだと勇退ということは受け入れられますね」


幹部「そもそも一時保護も各鎮守府が行う計画だからね。両組織のトップは近くにいる事であることが望ましい」


川内「それは確かに……」


幹部「提督君は横須賀の提督では無くなるが、決して君達から完全に離れることは無いようにしたい」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 01:09:33.84 ID:YpMuGLkL0
幹部「計画の一部として、保護組織の拠点となる施設は横須賀鎮守府に併設することも検討中だ」


川内「私はそれなら嬉しいな。提督が遠くに行っちゃうって…嫌!」


漣「漣も賛成ですね。ご主人様が毎晩のように感謝されてるのは提督が完全に居なくなるからだって分かってますよね?」


龍驤「ウチも賛成やわ鎮守府に籍が残るのはかなり大きいと思うよ」


提督「幹部さんにここまで考えてもらって断る方がどうかしているな。許されるのなら幹部さんの考えに乗りたいです」


幹部「よし、ではこの案で進めていこう。提督君の最後の晴れ舞台に向けて皆も協力して欲しい」


川内「もちろん!」


漣「いい感じに忙しくなりそうでいいですねぇ」


龍驤(家族も増えて仕事もなんとかなりそうや。朝霜らに光も見えて全部うまくいっとるはずやのに…こういう時に限って嫌な予感がするんや)


龍驤(お願いやから何も起こらんといてな……お願いやで…)


ーー
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 01:10:06.95 ID:YpMuGLkL0
今日はここまでです
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 01:20:51.27 ID:3D4bKCYQo
おつでした
何も起こさせねえ!
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 01:22:03.46 ID:QAlvm9FDO
お疲れ様でした
なんだか一人ずつになってしまったけどここまで来たら誰も取りこぼしたくないなあ…
そしてあの怨念だけあってガチの邪悪なんだ…
まああの三人は地獄の賑やかし以上の意味は考えられないけど
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 19:42:15.49 ID:YpMuGLkL0
ーー


幹部「菊月提督君が大本営に来れないと聞いた。これからのことについて大事な話があるんだが何があったのか説明してくれるかい?」


多摩『大事な話は多摩が提督になること関係かにゃ?』


幹部「そうだね、多摩君には先に知らせておこう。多摩君が足りないもの鎮守府の提督になって、菊月提督君は横須賀鎮守府を任せようと思っていたんだ」


幹部「提督君は深海棲艦の保護を目的とした組織の代表と、横須賀鎮守府の副官として籍を残してもらう考えだ」


多摩『提督が残るのかにゃ?』


幹部「新しい組織の拠点も横須賀鎮守府の敷地内に作る予定だ。提督君は必要な存在だということがよく分かった」


多摩『そっちの艦娘は喜ぶのが多いはずにゃ、幹部さんには感謝だにゃ』


幹部「私はお礼を言われる立場じゃない。凄いのは提督君自身だからね」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 19:48:49.06 ID:YpMuGLkL0
幹部「説明が終わった所で本題に入ろう。彼に何があったんだい?」


多摩『……実は多摩がこの鎮守府の提督になる話は外部の人間にも言ってたんだにゃ』


幹部「普通ならよくないことだが、足りないもの鎮守府は地域と密着している。プラスに働くことが多いだろうから咎めたりしないよ」


多摩『幹部さんの言う通りだにゃ。権力者さんに報告したら多摩が提督になるなら歓迎するし協力も惜しまないとまで言ってくれたんだにゃ』


幹部「素晴らしいね」


多摩『でもその時、多摩の指輪を見られたんだにゃ。菊月提督にも指輪があって二人は夫婦なのかと言われたんだにゃ』


多摩『勿論違うってすぐに言ったにゃ。多摩はお医者さんと結婚してて菊月提督は……って言いかけた時に深海海月姫が現れたんだにゃ』


幹部「……それで?」


多摩『海月姫が菊月提督の嫁で子どもが居て…って話をして、菊月提督がそれを認めたんだにゃ』


幹部「なるほど……それを知った菊月君が菊月提督君を…ということかい」


多摩『超絶喧嘩中でえらいことになってるにゃ。問題は暫く解決しそうに無いかもにゃ〜』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 19:59:54.22 ID:QAlvm9FDO
夫婦の問題はさすがに僕にもどうにも出来ないね…
早く仲直り出来るといいが…と幹部
そして天鎮守府から報告が上がる
天提督が身心の不調
何かを約束していてそれを破られた怒りと悲しみ
それすらどうでもよくなる程の強い喪失感
何を失ったのか
心に大きな穴が開いているのだけは解る
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 20:00:48.94 ID:WCFZRfrlO
菊月さん、海月姫もお嫁さんだし子供がいることは事実で認めてるし自分を愛してくれてるのも分かってる
でも公言しちゃったら菊月の方が内緒の関係になっちゃう
そこのデリカシーのなさにご立腹
だから今回ばかりは何故か海月姫が愚痴を聞いてる
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 20:09:59.06 ID:YpMuGLkL0
ーー


菊月「海月姫も嫁だ……子どもがいることも事実だが……自分を……愛してくれてるのも……分かってる……」


菊月「だが……権力者の前で司令官が……公言すれば……私との関係が……」


深海海月姫「浮気ってことになるわねぇ」


菊月「……ふぐぅぅぅぅ…!!」


深海海月姫「ちょっとデリカシーが無かったわよねぇ」


菊月「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」


深海海月姫「貴女とはライバルでもあるけど…これは流石に放っておけないわねぇ」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 20:18:20.66 ID:YpMuGLkL0
深海海月姫「大事な人だとか言いようはいくらでもあったわよねぇ。嫁だって言い切る必要はなかったわぁ」


菊月「ひっく……あぁぁぁぁぁぁ……」


深海海月姫「あの人はきっと良い言い訳が思い付かなったのよ。下手なことを言って印象を悪くしたくなかっただけ」


深海海月姫「貴女のことも愛しているはずよ、そんなに泣かなくても…」


菊月「嫌だ…いやぁぁぁぁぁぁ…………」


深海海月姫「こんなになってる菊月なんて初めて見たわね…よっぽとショックだったのねぇ」


深海海月姫「放っておいてもいいんだけど、やっぱり無視はできないわぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 20:25:27.05 ID:QAlvm9FDO
しかし菊月提督
平然と嫁が二人居ると公言
なにか問題でも?
批判もどこ吹く風で図太さを見せるイケメン
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 20:49:48.02 ID:3D4bKCYQo
昨日の今日で地元権力者さんの元へ話しに行く菊月提督
記憶を失っていた自分を支え愛してくれた深海海月姫
自分を愛して信じて探し続けてくれた菊月
どちらも大切な妻だとド真面目に伝える

そうすると式は上げたのかって聞かれた後、仲人になるから奥さん達安心させてやれって
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:02:24.95 ID:YpMuGLkL0
ーー


権力者「話そびれた事とは何かな?」


菊月提督「俺は提督になる前、記憶を失っていたんだ」


権力者「ふむ」


菊月提督「その時に自分を支え、愛してくれたのが深海海月姫なんだ」


権力者「昨日紹介してくれた奥さんだね」


菊月提督「俺を愛してくれて、愛している女は二人居るんだ」


権力者「浮気か…もしくは深海棲艦は奥さんに含まないという方針なのかな?」


菊月提督「自分を愛して信じて探し続けてくれたのは菊月という駆逐艦で、どちらも大切な妻だ」


権力者「随分と大胆なことを言うんだね」


菊月提督「嘘を言いたくなかった。誤魔化すのも苦手だからこれしか選択肢は無かったんだ」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:07:29.94 ID:YpMuGLkL0
権力者「その真っ直ぐさは提督君を思い出す…彼は元気にしているんだよね?」


菊月提督「そのようだ。また後日テレビに出てくるだろう」


権力者「それは嬉しい報せだ。ところで二人の奥さんとは式は挙げたりしたのかい?」


菊月提督「式……考えたことも無かった」


権力者「なら奥さん達を安心させてやりなさい。それがこれからも支援を続ける条件にしましょう」


菊月提督「わかった、近日中に必ず式を開く」


権力者「仲人で困っているならこちらがやろう。式場も抑えることもできる」


菊月提督「なら協力を頼もう。少しでも早い方がこちらとしても良い」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 21:14:10.40 ID:sqo9qWwHo
菊月提督、菊月の元へ
もう一度プロポーズを
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 21:30:18.12 ID:WCFZRfrlO
>>260
権力者さんに説明をした事や結婚式を上げようって事も話す
菊月と一緒にいた海月姫が焼いちゃうけど良かったわねって言ってたら3人の式だって言う菊月提督
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:37:41.39 ID:YpMuGLkL0
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「扉を開けてくれないか」


菊月『…』


菊月提督「聞いてくれているならそのままでもいい。まずは初めに謝らせてくれ」


菊月『……謝罪はいらない。あの言動は鎮守府のことを思ってだろう』


菊月提督「確かにそうだ。だがさっき権力者の所に行って来て菊月のことを話してきた」


菊月『どうしてそんなこと……』


菊月提督「お前のことを愛しているからだ」


菊月『そう……か』


菊月提督「菊月への気持ちは片腕が無かった頃から変わらない。あの世界では無くなってしまっても菊月は変わらなかった」


菊月提督「それどころか俺を探してまでくれた。そんな大切な人を蔑ろにはできなかったんだ」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:42:30.13 ID:YpMuGLkL0
菊月提督「菊月、結婚式を挙げよう。気持ちは伝えてあるがそれを行動に移していなかったな」


ガチャッ


菊月「…」


深海海月姫「素敵な台詞ね。私とは子どもがいるけどそれでもやっぱり焼いちゃうわ」


菊月提督「海月姫も一緒だったか。言っておくが式は三人でやるからな」


深海海月姫「本当に?」


菊月提督「二人への気持ちに偽りがない事を証明する。式も抑えてくれてるそうだ」


深海海月姫「良かったじゃない…ふふふ、これでちゃんとライバルでいれそうね?」


菊月「…うるさい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 21:49:03.63 ID:3D4bKCYQo
立場も分かってるので内々の式を準備してくれる権力者さん
でもハリボテなんかじゃないしっかりした本物の式
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:27:19.19 ID:sqo9qWwHo
>>264
ウェディングドレスの採寸もしっかりと
恥ずかしいやらで落ち着きがない菊月をたしなめる海月姫、こちらはどっしり構えてる
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 22:32:07.91 ID:YpMuGLkL0
ーー


ガングート「おい孫から聞いたぞ、一体何が起こるんだ?」


多摩「菊月提督と菊月と深海海月姫の結婚式だにゃ」


ガングート「馬鹿な」


多摩「残念ながら本当だにゃ。今ちょうどドレスの採寸をしてるらしいにゃ」


ガングート「なぜこのタイミングなんだ、最後の思い出作りということか?」


多摩「結果的にそうなってしまったにゃ。因みに協力者は権力者さんにゃよ」


ガングート「む…権力者絡みなら文句は言えないな」


多摩「おみゃーも世話になってるからにゃあ」


ガングート「また今度子どもの顔を見せに行ってやるか」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 22:35:17.29 ID:YpMuGLkL0
ーー工廠


北上「ほらじっとしてなって〜」


菊月「ん…」


深海海月姫「落ち着きがないわねぇ」


深海夕張「菊月さんも乙女なんですよ。ウェディングドレスの採寸なんて一回切りですから」


深海海月姫「あら?もしかしたら複数回あるかもしれないわよぉ?」


深海夕張「それは笑えませんよ……」


菊月「ドレス…この私が……結婚式で着るドレスを…」


北上「んもぉ〜測りにくいってぇ〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:38:55.70 ID:2qLlGMHpo
海月姫のも用意しようとすると自前のがあるからと言われる
そういえば伴侶に捧げる姿というのがあるんだっけという話に
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:46:35.01 ID:3D4bKCYQo
>>268
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:01:50.06 ID:sZRj193lO
深海夕張「さ、海月姫さんも菊月さんを見てばっかりいないで採寸しますよ」


深海海月姫「私は自前のがあるからいいわぁ」


深海夕張「…え?」


北上「あ〜潜水新棲姫が言ってたやつだ。ヴェールがどうこうとか」


深海海月姫「簡単に言えば伴侶に捧げる姿があるのよぉ」


深海夕張「びっくりしました…自分で作ったのかと思ったじゃないですか」


深海海月姫「うふふふふ」


北上「でもさ、あれって相手に食べられるのが前提じゃなかったっけ?」


深海海月姫「その通りねぇ」


深海夕張「菊月提督が海月姫さんを食べる…?」


深海海月姫「表現としてはなにも間違ってないわぁ」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:05:53.41 ID:sZRj193lO
北上「あれでしょ?菊月提督に美味しく頂かれちゃう〜とか」


深海夕張「あ……もう!なんなんですか!」


深海海月姫「そっちの意味もあるけどぉ、本当に食べてもらうつもりなのよぉ」


北上「ガチ?」


深海海月姫「食べられると言っても、あの人は深海棲艦じゃないから全身を食べることはできないわぁ」


深海海月姫「でも体の一部分とか…内臓の一部なら大丈夫よねぇ」


北上「うわぁ…でもそれが深海棲艦の普通なんだもんね〜」


深海海月姫「これは私達にとって最も美しく、誇りのある儀式なのよぉ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:22:30.20 ID:sqo9qWwHo
深海夕張「と、いった事があったんですが菊月提督さん覚悟完了してます?」
菊月提督「…………髪とかでもいいのだろうか…」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:26:42.56 ID:QAlvm9FDO
また対抗心を燃やす菊月
私が司令官に捧げられるものは…
もちろん私自身は既に捧げたが…
深海棲艦とは違う艦娘としての神聖なもの…
という事を考えてる顔ねぇ…と海月姫
その後>>272
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:30:33.95 ID:YpMuGLkL0
菊月「私が司令官に捧げられるものはなんだ……」


北上「種族が違うんだから張り合っても仕方ないじゃん」


菊月「もちろん私自身は既に捧げたが…それでも何かあるはずだ…」


北上「ダメだこりゃ」


深海海月姫「菊月は深海棲艦とは違った、艦娘としての神聖なものがないか考えてるのよぉ」


北上「無いでしょ」


深海海月姫「そうよねぇ、艦娘は作られた存在なんだからそんなものは無くて当然なのよぉ」


北上「考えるのは自由なんだし、放っておこっか」


深海夕張「……」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:35:05.14 ID:YpMuGLkL0
ーー執務室


深海夕張「……ということを海月姫さんが言ってたんですが」


多摩「覚悟はできてるのかにゃ?」


菊月提督「……髪でもいいのか」


多摩「いいと思うのかにゃ?」


菊月提督「……なにも聞いていないぞ」


深海夕張「言わなくても分かってくれるって思ったんじゃないですか?」


多摩「かなりハードなのを想像しとかないといけないにゃ。本来なら死ぬ儀式だから片目くらい平気で差し出すと思うにゃ」


深海夕張「目で済みますか?腎臓とか内臓でくるかもしれませんよ」


菊月提督「…教えてくれて感謝する。当日までに覚悟を決めておこう」


多摩「教えてくれた夕張には特別賞だにゃ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:38:22.79 ID:2qLlGMHpo
むしろハードにならなそうなのを先にリクエストしておいて、抑えた方がいいのではと
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:08:56.82 ID:MAP7pCB3O
>>276
海月姫も菊月提督の負担にならない様にと考えて出した結論が血液。耳たぶを噛んで受けもらうつもり。
血液は全身を循環しているので僅かな量でも自分を受け取ってもらえる。
張り合ってくるであろう大事なライバル菊月と共に。
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:16:32.02 ID:IAvhsDFk0
ーー


菊月提督「儀式の話を聞いた。お前たちの文化ならそれを否定することはしない。だが…食べる部位は選ばせてくれ」


深海海月姫「そう……自分で差し出すつもりだったけど、アナタが選んでくれるならそれでもいいわ」


菊月提督「……何を差し出すつもりだった?」


深海海月姫「子宮よ。今の私にとってこれ以上捧げられるものは無かったのよぉ」


菊月提督「……」


深海海月姫「あら、顔色が……?」


菊月提督「妻の内臓を…子宮を食べろと言われて……取り乱さない奴はいない……」


深海海月姫「あら…ごめんなさい……そんなつもりは無かったのよぉ」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:22:05.81 ID:IAvhsDFk0
菊月提督「できればお前には傷付いて欲しくない。内臓や指、腕なんかも止めてくれ」


深海海月姫「じゃあ…………うーん…」


菊月「血では無理なのか」


深海海月姫「あら菊月……そうね、血液なら問題無いと思うわぁ」


菊月提督「本当か?」


深海海月姫「全身を循環してるから、体の一部分に間違い無い。自分を受け取ってもらえるわねぇ」


菊月提督「わかった、それなら問題ないな」


菊月「司令官、私の血も飲んでくれ」


菊月提督「…菊月はそれでいいんだな」


菊月「私にも何かあるかと探した結果がこれだった。コイツと同じことをするなら納得もできる」


深海海月姫「私達の契りってことになるじゃない、いいと思うわよぉ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:30:28.15 ID:2GTvSBRDO
さすがにそのままではという事でワインに注いで飲む
少し考えて菊月提督
お前達も飲め
と指先を切ってグラスに血を注ぐ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:38:52.51 ID:IAvhsDFk0
ーー


深海海月姫「なにも今日じゃなくて良かったのよぉ?」


菊月提督「予行演習だ」


菊月「注射器は無いから指を切って血を流すぞ」


菊月提督「丁度もらったワインがある、それに混ぜて飲む」


深海海月姫「……はい」


菊月「これには私達の血が入っている。司令官の中に私達を入れてくれ」


菊月提督「……菊月、もう二つグラスを出してくれないか」


菊月「分かった、少し待っていてくれ」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:44:53.43 ID:IAvhsDFk0
深海海月姫「私達も飲むの?」


菊月提督「ああ、俺の血が入ったものを飲んでくれ」


菊月「司令官の……」


菊月提督「…準備はできた。それじゃあ同時に飲むぞ」


深海海月姫「……味は普通ねぇ」


菊月「少しだけだからこんなものだろう」


菊月提督「式の時はもう少し血を多くしてもいい。それを清められた酒に混ぜて飲む」


深海海月姫「どれくらいの血でヴェールが出るか分からないから、それなりの量を飲むかもしれないわよぉ?」


菊月提督「構わない。全て飲み干す」


菊月「私はあらかじめ血を抜いておく必要があるな。コイツとは体型が違い過ぎるから、同じ量の血を抜けない可能性がある」


菊月提督「二人と挙げる式がこの鎮守府での最後の大仕事になりそうだな」


ーー
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:45:20.21 ID:IAvhsDFk0
今日はここまでです
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:51:56.05 ID:Aqaf5DX1o
おつです
深海棲艦との種族の違いにフォーカス当たる話すきすき
前主人公としてもとてもよいキャラですわ菊月提督
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 01:14:41.58 ID:ugnYv0dSo
おつでした
この三人の関係も好きだなぁ
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 19:15:38.54 ID:IAvhsDFk0
ーー


龍驤「霞のときはもうお腹大きくなってきてたんよな」


霞「現代艦娘は成長が早かったからよ。龍驤さんは普通の人間の子どもを妊娠したのかもしれないでしょ」


龍驤「胸が張ったりせぇへんしお乳も出てけぇへんねん」


霞「個人差があるわよ。雲龍なんか妊娠してないのに母乳が出てたじゃない」


龍驤「中で赤ちゃん…死んでるんと違うんかなぁ」


霞「それは龍驤さんの思い込みよ。いきなり赤ちゃんの心音なんて聞こえないわよ」


龍驤「もしそうやとしたら司令官に申し訳ないなぁ…」


霞「龍驤さんは医者でもなんでも無いでしょ?そんなに気になるなら病院に連れて行ってあげるわよ」


龍驤「嫌や……もしほんまに死んどったら…正気じゃいられへん…」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 19:19:03.26 ID:IAvhsDFk0
霞「もう、遅かれ早かれ病院には行くんだから覚悟しときなさいよ!」


龍驤「ほんなら…せめて司令官と……」


霞「あの人は新しい組織と引き継ぎで忙しいから無理なの」


龍驤「司令官……」


霞「下手に暴れると本当に死んじゃうわよ?分かったら大人しくしてて」


龍驤「……」


霞「妊娠中は気分が浮き沈みするってやつね。私は変な方向に振り切ってたけど、龍驤さんみたいなのが本当かもしれないわね」


霞「司令官は忙しいし、病院には私が連れて行くしか無さそうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 19:23:34.29 ID:2GTvSBRDO
詳しく検査したところどうやら人間らしいという結果が
艦娘ならもう形にはなっているはずだと
今のところ経過は順調
しかし艦娘よりも更に人間の胎児は弱い
なるべく安静にしてくださいと
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 19:39:25.42 ID:kvpVwKqUO
>>288
経過が順調なのはちゃんと対応できてるから
安定期になるまでもうこの調子でもう少し頑張ってくださいってお墨付き
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 19:44:09.87 ID:IAvhsDFk0
ーー病院


「詳しく検査したところ、お腹の中にいるのはどうやら人間のようです」


龍驤「そうですか…」


「艦娘ならもう形にはなっているはずなんです。それが無いということはほぼ人間で間違いありません」


龍驤「……」


「今のところ経過は順調ですよ。ですが艦娘よりも人間の胎児は弱い存在です。できるだけ安静にしてください」


龍驤「はい……」


「初めての妊娠は難しいことも多いでしょう。しかしちゃんと対応できているようですね」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 19:48:58.77 ID:IAvhsDFk0
「この義足は驚きました。これは市販されているものではありませんよね?」


龍驤「はい……」


「専門家ではありませんが歩いている様子を見ていると殆ど揺れがありません。身体への負担も普通に歩くのと変わらないはずです」


「安定期になるまでこの調子です、もう少し頑張ってください」


龍驤「……」


(子どもは順調なのに艦娘さんの調子が悪そうですね。幹部さんは必要によってはデータも集めていいと言っていましたが、それどころじゃ無さそうですね)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 19:55:19.20 ID:2GTvSBRDO
何か心配事でもおありですか?
身内には相談しづらい事もあるでしょう
私で良ければ話してみませんか?
もちろん守秘義務があるのでここだけの話ですよ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 20:12:51.45 ID:ugnYv0dSo
>>292
周囲と経過が違ったから不安になってた龍驤
人間の子供だけというのも初なのでまた不安
そんな龍驤へ心に秘めずどんどん周囲に伝えて相談してくださいとアドバイス
こうやって本当に悩んで苦しんでいるのだから周りは必ず答えてくれます
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 20:20:58.88 ID:IAvhsDFk0
「龍驤さん何か心配事でもおありですか?」


龍驤「いや…」


「身内には相談しづらい事もあるでしょう、私で良ければ話してみませんか?もちろんここだけの話にしますよ」


龍驤「子ども……死んでないんやんな」


「そんなことありませんよ!」


龍驤「霞が……ウチと同じ頃にはもうお腹大きくなってたんよ…」


「人間の子どもならこんなものです、すぐにお腹が大きくなったりなんかしないんです」


「そうですか、貴女は不安になっていたんですね。周りの艦娘さんと経過が違っているとそう思うのは不思議じゃありません」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 20:27:40.93 ID:IAvhsDFk0
龍驤「人間の子どもって……どないしたらええんよ…」


「その気持ちを心に秘めずどんどん周囲に伝えて相談してください」


龍驤「迷惑やんか…」


「そんなことありません。本当に悩んで苦しんでいる時は誰かを頼るのが正解なんです」


龍驤(ウチのことなんも知らんくせに」


「…カウンセリングに通われていましたよね。そちらの方にも行かれた方がいいと思いますよ」


龍驤「……」


「妊娠も出産も一人では出来ません。周りの力を借りることが大切なんですよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 20:43:19.32 ID:ugnYv0dSo
診察室を出ると早速霞が無事で良かったって安心した顔
迷惑になるなんて考えとは裏腹にお腹の子のこともガンちゃんに相談した方がいいわねって色々考えてくれる
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 21:12:52.13 ID:Aqaf5DX1o
>>296
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 21:33:40.92 ID:IAvhsDFk0
ーー


霞「無事で良かったわ龍驤さん」


龍驤「……」


霞「人間の子どもならガングートに相談した方がいいわね。出産は特殊だったみたいだけど参考にはなるはずよ」


霞「あと司令官には報告済みだから。人間の子どもだって言ってたら喜んでたわよ」


龍驤「…そう」


霞「このまま帰るわよね?すぐにタクシーを呼ぶから待ってて」


龍驤「ううん…ちょっち行くところある」


霞「ならそこに行きましょう、一人で行かせられるわけないのは分かるわよね?」


龍驤「ええよ一人で…カウンセリングやし……」


霞「ならこうしましょう、龍驤さんを病院まで連れて行ったあと私は帰るわ。司令官に連絡しておくから迎えに行ってもらうの」


龍驤「忙しいからええって…」


霞「いいわけないでしょ。いつもの病院でしょ?すぐに向かうわよ!」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 21:38:00.19 ID:IAvhsDFk0
ーー


「お久しぶりですね。最近は調子が良かったようで安心してたんです」


龍驤「……」


「話は聞かせてもらいました、おめでたなんて良いじゃないですか」


龍驤「……」


「龍驤さん前向きにいきましょう。不安なことばかり考えていると良くないですよ」


龍驤「……」


「龍驤さんが望むならベッドは空いています。ゆっくり寝ることも選択肢に入れて下さい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 22:03:55.65 ID:Aqaf5DX1o
ベッドに入るもなかなか眠れない
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 22:17:36.42 ID:2GTvSBRDO
カウンセラーと話す霞
妊娠中の不安定だとは思うんだけど龍驤さんの事をお願いしますと霞
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 22:22:35.80 ID:IAvhsDFk0
ーー


「では数日間こちらで様子を見ておきます」


霞「妊娠中だから不安定になってるだけだと思うけど、念を入れて損はないものね」


「一人にすることは望ましく無いんですが、一度鎮守府から離れることが必要じゃないかと考えてのことです」


霞「この病院はヤブじゃないのは知ってるから文句を言ったりなんかしないわ。龍驤さんを任せるから」


「ええ、彼女は必ず良くなります」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 22:25:30.42 ID:IAvhsDFk0
ーー


龍驤「……」


龍驤「あかん…」


龍驤「覚悟してたはずや…ウチみたいに精神に不安がある艦娘が妊娠なんて…」


龍驤「でも思ってる倍以上辛い……」


龍驤「霞はこれを乗り越えたんか…流石はお母さんになれるだけあるわ…」


龍驤「ウチ……負けそうや…」


龍驤「……」


龍驤「夜……明けへんなぁ……」


龍驤「ずっと夜なんと違うんかな……気のせいやないと思う……」


龍驤「……」


龍驤「この子は産みたい……ウチは頑張らなあかんねん…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 22:55:12.31 ID:1j/5/K2eO
起きてるのか寝てるのか良くわからない真っ暗な静寂の中、暖かな小さな光が龍驤に射し込む
光は段々増えて束なって眩いばかりになると目が覚めて翌朝
不安でいっぱいだったはずの胸の内は暖かくて安心感が広がってる

あの最初の小さな光、この子やろか?皆がおるって元気づけられてしもたかな
この子もおってみんなもおるのに不安になる事なんてなかったんよ
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 22:55:32.56 ID:x18n/TaDo
夜夢を見る龍驤
列車の席に座っている
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 23:10:43.71 ID:IAvhsDFk0
ーーーー


ガタンゴトン


龍驤「……夢か」


龍驤「夢と自覚してるものほど虚しいもんは無いな」


龍驤「……」


龍驤「電車の中にはウチしかおらんのか」


ガタンゴトン


龍驤「それにしても遅いな…各駅停車の電車なんか?」


龍驤「夢やから醒めるのを待つしかないか…」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 23:14:33.56 ID:IAvhsDFk0
ガタンゴトンガタンゴトン


龍驤「お、スピード上がったんか?って言うても快速レベルやね。各駅停車の区間が終わったんか」


龍驤「……何やあれ」


龍驤「よぉ見たら誰かおる……しかも…あれは…」


「……」


龍驤「ウチや……」


龍驤「手足のある頃の……ウチで…足りないもの鎮守府に飛ばされる前の…」


龍驤「ウチは何を見させられてるんや…?夢にしては残酷過ぎる……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 23:44:27.48 ID:2GTvSBRDO
手足のある龍驤がこちらを見た
吐き気がする濁った目
あんな目をしとったんやな昔のウチは…
餓鬼なんて面倒やろ?
ウチが殺したろか?
そいつはそう言った
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 23:49:06.78 ID:ugnYv0dSo
>>308
せやからギュッと握った、隣におる子の手を
絶対にこの子は、ウチの子は守り通す
そして、この夢の中とはいえのあの子も!
艦載機を発艦させ電車を破壊して止める龍驤
母となって深層心理にある牢獄だったこの電車とホームを打ち破った
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:01:03.64 ID:aRyXHqxL0
「……」


龍驤「ウチはあんな目をしとったんか……吐き気がするくらい目が濁っとる」


「なんやお前下手しよったな、ガキ孕むとかアホやろ」


龍驤「自分に向かってそう言うんか…ほんまに昔のウチは…」


「ガキなんて面倒やろ?ウチが殺したろか?」


龍驤「ふざけんな…!」


「ウチがそう言うてるんや。赤の他人やなくてウチ自身やからな」


龍驤「ウチは昔と違う!」


「そう簡単に変われるわけないやろ、なぁ?」


「そうやね」


龍驤「お前は…………」


「ウチは足りないものに来た直後の龍驤や。絶賛浮気中やで」


龍驤「そのウチとも違う!ウチにはもう司令官が、夫がおるんや!」


「夫とか頭イカれとんな」


「金ヅルに惚れるとかアホやろ」


龍驤「黙れ……お前らになにがわかるんや!」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:04:43.18 ID:aRyXHqxL0
龍驤「絶対にこの子は、ウチの子は守り通す!お前らには手出しさせへん!」バッ


「やるんかカタワ!」


「残ってる腕と脚も千切ったるからな!」


龍驤「……アホか、お前らなんか相手にするわけ無いやろ」


ガシャーンッ


「はぁっ!?」


「艦載機を電車の外にやって何をするんや!?」


龍驤「夢の中とはいえ……あの子も救うんや!」


ビシュッ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:08:59.72 ID:aRyXHqxL0
「……しゃあないな、そろそろ助けたろか」


「〜〜」


「危ないっ!」


「龍驤…!?」


「よっしゃ、これで感謝状頂き……」


「カンムス、嫌い!」


「な、お前……電車来てんのに……ウチの手…払い除けたら……」


「ざまあみ……」


ズガガッ


「うわっ!!」


「おっ……と…とと……」


「だ…大丈夫か龍驤………」


「何や……なにが起こったんや…電車の中から……ナニかが…」


龍驤「……」


「あ………………」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:16:01.77 ID:aRyXHqxL0
龍驤「……これは夢なんや。現実ではウチは富士を殺した。助けられた命を見逃した」


龍驤「あの駅と電車のことは一生忘れるつもりは無い。けどそれに囚われるのは違う」


龍驤「ウチはこの子のお母さんになるんや。いつまでもこの牢獄に捕らわれとったらあかん」


龍驤「……富士、許して」


龍驤「こんなウチでも幸せを掴もうとしてることを許して欲しい。最低で生きてる価値も無かったウチが言えることや無いのはわかってる」


龍驤「それでも幸せになりたいんや。司令官と家族になって未来を生きたいんよ」


龍驤「富士は優しいから許すって言うと思う、けどそれは今だけの話や。大人になって真実を聞いたら多分意見は変わるやろ」


龍驤「それこそ富士が親になろうとした時に、ウチのしでかしたことの重大さに気付くはずや」


龍驤「なあ…許してくれやんくてもいいからその時まで待ってな。どんな罰でも受けるから今だけは待って」


龍驤「せめてこの子が大きくなって…手がかからへんようになるまで……」


龍驤「親としてウチの役目が終わったら…殺してもいいから。残ってる右腕と右脚もあげるわ」


龍驤「せやから……お願いやで」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 00:23:15.00 ID:tWRgCkZnO
電車が駅についてホームに降りる龍驤
そこで待ってるのは周囲を取り巻く大切な人達
だんだん目が冷めていく中で親としての役目が終わったらお婆ちゃんとしての役目があるでしょって誰かに知っているけど大人びた声で言われる
そして目が覚めたら朝、胸の内にあった不安はなくなってる
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:32:55.31 ID:aRyXHqxL0
プシュー


龍驤「……駅についたんやね」


「龍驤…」


龍驤「司令官の顔が歪んでる……周りも明るくなってきてるってことは…目が醒めかけてんのか」


「親としての役目が終わっても次があるでしょ」


龍驤「あんたは…誰や。見たこと無いけど、知ってるような……」


「お母さんの次はおばあちゃんでしょ」


龍驤「おばあちゃん……」


「例え両腕と両脚が無くたって……」
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:35:08.70 ID:aRyXHqxL0
ーー


シャッ


「龍驤さん朝ですよ」


龍驤「眩し……」


「いい天気なのでカーテンを開けておきました」


龍驤「……ありがとうな」


「昨日と比べて随分と顔色が良さそうですね」


龍驤「うん…なんかスッキリしたっていうか、怖いとか不安な気持ちがマシになったんよ」


「それは良かったですね。では体温を計りますよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 00:44:27.98 ID:+w9+K+Cgo
提督が迎えに来て鎮守府へ戻った龍驤
見違えるくらい顔色が良くなったと言われる
霞からもお母さんになる覚悟が本当の意味でできたみたいねって
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 01:00:09.92 ID:aRyXHqxL0
ーー


提督「短期間の入院明けで心配していたが、見違えるくらい顔色が良くなったな」


龍驤「心配かけてごめんな、もう大丈夫やで」


霞「お母さんになる覚悟ができたってとこかしら?」


龍驤「そんな所かな。いつまでも心配かけられへんから頑張るで!」


提督「辛い時は周りを頼るんだぞ」


霞「一人で考え込んじゃいけないわよ」


龍驤「そうやね、ウチはお母さんになるんや。一人じゃ親にはなられへんのや!」


ーー
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 01:00:43.70 ID:aRyXHqxL0
今日はここまでです
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 01:09:10.80 ID:2NBfoVOqo
お疲れ様です
龍驤もさらに一歩前に進めた感、これは…胸に来る
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