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【シャニマス】P「よし、楽しく……」-L'Antica編-【分岐有】
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16 :
◆bXCm/le03U
[saga]:2021/07/11(日) 00:23:09.44 ID:S2x3nOyB0
6時間目、授業中。
〜教室〜
P(教員が数式を黒板に書いている――今は数学の授業中だ)
P(頑張って板書をノートに取らなくても、中身を理解していれば許される科目……)
P「……」ボーッ
P(俺は、先ほど出会った白瀬咲耶という少女のことを思い出していた)
P『白瀬、咲耶……』
咲耶『アナタより1つ下の学年――1年生だよ』
P『1年生……あ』
P《そういえば、結華が言ってたな》
P《高1の新入生に、スポーツ万能学業優秀容姿端麗なモデル系美人がいる……》
P《立ち居振る舞いが格好良い、女子にモテモテな王子様……》
P『その、噂……というか、君なんじゃないかっていう人物の話を聞いていたから』
咲耶『はは……上級生の間でも有名なんだね』
P『それだけ、君が魅力的だってことだろ』
咲耶『……』
咲耶『……アナタにとっては、どう――かな?」
P『?』
咲耶『今、アナタは私を“魅力的”だと言った。でも、それは、噂話を踏まえた上で他人事を呟くような意見に過ぎないだろう?』
咲耶『アナタの目には、私はどう写っているのか……それが知りたいかな』
P『どうって……』
P『凛として格好良いと思う……確かに惹かれるものがあるんだ――けど』
P『俺は、まだ君のことを知らないから』
P『その質問に答えるには、もっと君のことを知ってからじゃないと……』
咲耶『……! そうか』
咲耶『フフ、なんだか妙なことを聞いてしまったね』
P『質問にちゃんと答えられたのかはよくわからないけど……』
咲耶『いいや、むしろ私の期待以上の答えだったと言っていい』
咲耶『……』
P『?』
咲耶『アナタは私の今までにはない返答をしてくれた』
咲耶『アナタに興味を引かれたよ』ズイ
P《なんだか、距離が近すぎるような……》
咲耶『どうかしたのかい?』
P『い、いや、なんでもない』
キーンコーンカーンコーン
咲耶『……。もっと続いて欲しいと感じる時間ほど、唐突に終わってしまうんだね』ボソッ
P『教室に戻らないと、だな』
咲耶『ああ。……また、こうして話せるかな?』
P『え? あ、ああ……君さえ良ければ』
咲耶『クス。私から提案しているというのに、おかしなことを言うね。じゃあ、また会おう』
咲耶『……それと、私のことは咲耶でいいよ』
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