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【劇場版安価】一方通行「EAT KILL All」7つの罪 【禁書】

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553 :1 [saga]:2021/07/22(木) 12:52:07.96 ID:mrQaXyAw0
 円周「すごい目になってた・・・」


 円周「結膜まで真っ赤になってて・・・すごく、怖かった・・・」


 アルファル「・・・座って?」


 円周「・・・」ポスン


 アルファル「・・・あの人がアマゾンって事は知っていたの?」


 円周「・・・うん。私が小さい頃、お話し相手になってあげてて・・・」


 円周「でも、あんな風になった事は一度も見た事なかったよ・・・」


 アルファル「・・・嫌な事が積み重なって、怒りが募ったからなんじゃないかな」

 
 円周「でも・・・清ヶお兄ちゃんは操られていたんだから・・・」


 円周「清ヶお兄ちゃんは悪くないよ・・・悪いのはあのおじさん。だから・・・」


 アルファル「・・・誰が悪いとか、そういうのであの人が怒ってるんじゃなくて」


 アルファル「負けた悔しさから怒ってるんじゃないかな」


 アルファル「この街ですごく強いんだよね?それなら、人1倍悔しがると思う」


 円周「・・・」


 アルファル「>>554
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 13:04:23.95 ID:NIFpbbEqO
弱さをあなたには見せたくなかったのかもね
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 13:04:55.07 ID:hOeKpjraO
その悔しい彼をあなたはどうしたいの?
もちろん隣で支えてくれるんだよね
556 :1 [saga]:2021/07/22(木) 15:04:46.17 ID:mrQaXyAw0
 アルファル「その弱さを・・・貴女には見せたくなかったのかもね」


 アルファル「・・・彼を貴女はどうしたいの?」


 円周「・・・そばに居たら、迷惑になっちゃうから・・・」


 円周「見守るだけでも・・・いいと思ってた・・・けど・・・」


 アルファル「違うよね?」


 円周「・・・」コクリ


 アルファル「・・・私もね、人じゃなくて・・・可愛がってる猫なんだけど」


 アルファル「一度は私のせいで・・・傷つけてはいないけど酷い子事をしてしまった」


 アルファル「でも、ママが来てくれたおかげで助かったの」


 アルファル「その時までは、私も・・・貴女と同じ気持ちになってたから、わかるよ」


 アルファル「救う事が出来ない無力さを感じて、悲しみに浸っているかもしれない」


 アルファル「でも、あの人のそばに居てあげないと・・・」


 アルファル「あの人も同じ気持ちのままなんだよ」


 円周「>>557
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 15:11:14.41 ID:NIFpbbEqO
そうだね、一方通行がそう思ってるなら私は…
そう思ってなくてもいたいけど
558 :1 [saga]:2021/07/22(木) 16:21:54.84 ID:mrQaXyAw0
 円周「・・・うんうん、そうだね。一方通行がそう思ってるなら・・・」


 円周「そう思ってなくても、私はそばに居てあげたい」


 アルファル「それでいいんだよ。何か飲み物持っていってあげたらどうかな?」


 円周「うんうん、そうしてみるね。アドバイスしてくれて、ありがとう」
 

 円周「えっと・・・あなたはだあれ?」


 アルファル「私はアルファルだよ。貴女は?」


 円周「私はね、木原円周」


 アルファル「円周。私は別行動するけど・・・」


 アルファル「恐らくあの人と同じ場所に行く事になるだろうから、その時は」


 アルファル「援護してあげるよ。だから、心配しないでね」


 円周「うんうん。一方通行の事・・・お願いね」


 

 -病院 病室 869号室-

 薬丸「・・・」


 ナル「・・・」コヒュー・・・コヒュー・・・


 ―ガラララッ

 薬丸「・・・え?」


 「失礼します。・・・ナルハ・・・」


 薬丸「(・・・ナルにそっくり・・・って事は)あの・・・ナル、ハのお母さん・・・?」


 作楽木母「ええっ。娘が重症だと連絡がありましたので・・・」


 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 16:32:08.77 ID:NIFpbbEqO
ほい
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 16:32:15.15 ID:mBEbAslUO
んにゃー
561 :1 [saga]:2021/07/22(木) 16:51:01.29 ID:mrQaXyAw0
 薬丸「・・・っ!」


 ―バッ

 ―ザッ・・・

 薬丸「ごめんなさい!ごめんなさいっ!」


 作楽木母「え・・・っ?」


 薬丸「こ、こうなったのは、仲ま・・・友達との、その・・・喧嘩で起きた事で・・・」


 薬丸「この子は止めようとして、でも、止められなくて・・・」


 薬丸「で、でもっ!友達も決して悪気があってやったんじゃないんですっ!」


 薬丸「必死になってたんです!大事な人を、助けたくて、それで・・・っ!」


 薬丸「私っ、私が、ぅっ・・・止めてあげ、られ、てったら、ぇぐっ・・・」ポロポロ


 薬丸「こんな事に、なら、なかったんで、すっ・・・!」


 薬丸「ごめん、なさ゛いっ!ごめ゛んな゛さい!」


 薬丸「私の事を、ぇぐっ・・・引っぱたいても、蹴飛ばしてもいいですから・・・」


 薬丸「友達の事は、許してあげてくださいっ!」


 作楽木母「・・・」


 ―ナデナデ

 薬丸「っ・・・」


 作楽木母「顔を上げてください。・・・わかっています」


 作楽木母「この子から、ずっと貴女方のお話しを聴かせていただいているんです」


 薬丸「え・・・?・・・そ、そうなんですか?」


 薬丸「(連絡取ってないって言ってたのは、嘘って事・・・?)」


 作楽木母「お友達のせいで重症になった事には、少し・・・戸惑いました」


 作楽木母「けれど、きっとそれには複雑な理由があるからなんですよね?」


 作楽木母「私はナルハが信じている貴女方を信じます。それが母親なのですからね」


 薬丸「>>562
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 17:22:39.79 ID:NIFpbbEqO
あ、ありがとうございますっ…
ナルも頑張ってくれました、今も頑張ってますけど…私が不甲斐ないばかりに…
563 :1 [saga]:2021/07/22(木) 18:12:07.47 ID:mrQaXyAw0
 薬丸「あ、ありがとうございますっ・・・」グシッ


 薬丸「ナルはとっても頑張ってくれました。今も頑張ってますけど・・・」


 薬丸「私が不甲斐ないばかりに・・・」


 作楽木母「いいんです。貴女が無事でこの子も、安堵しますよ」


 薬丸「そう、ですか・・・それなら、いいんですけど・・・」


 作楽木母「この子はこの街へ来てから・・・寂しかったと話していました」


 作楽木母「もうお家に帰りたい、この街が嫌いになった、って・・・」


 薬丸「ナルが、そんな事を・・・全然知りませんでした・・・」


 作楽木母「随分昔の話ですからね、恥ずかしくて話したくはなかったんでしょう」クスッ


 作楽木母「それからしばらくして、ナルを引き取る手続きをしている時に」


 作楽木母「やっぱりこの街に居ると言ってきたんです。友達が出来たから」


 作楽木母「もう寂しくなんかないよ、と明るくなっていたのがわかりました」 


 作楽木母「ですから・・・貴女方にはとても感謝しています」ニコリ


 薬丸「お母さん・・・」


 作楽木母「・・・そのお友達に何があったのか、わかちませんが・・・」


 作楽木母「また仲直りしていただける事を、願っていますよ」


 薬丸「>>564
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 18:18:04.64 ID:NIFpbbEqO
…はい!
必ず私達みんなで力を合わせてやりますから…!


まともなお母さん?
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 18:18:33.66 ID:mBEbAslUO
仲直りしますよ、そのために一発ちゃんとやり返してからですけどね!グシッ
566 :1 [saga]:2021/07/22(木) 18:55:20.91 ID:mrQaXyAw0
 薬丸「・・・はい!必ず・・・必ず仲直りして・・・」
 

 薬丸「これからも皆で力を合わせ漫画を描いていきますっ」


 薬丸「友達には・・・ちゃんと言い聞かせておきますので、ご心配なく」
 

 作楽木母「あまり過度にはしてあげないでくださいね?」クスッ


 薬丸「いえ、きっちり落とし前を付けさせます」


 作楽木母「あら、怖いです事・・・」クスッ


 
  
 ゆみ「・・・」

 
 ゆみ「(懐かしいな・・・私達もあんな頃があって、楽しかったよね・・・)」


 ゆみ「(まみもあんな風に笑い合ってたりして・・・)」


 ゆみ「(>>567)」




 >>564 一週間フレンズの藤宮さんのお母さんみたいな感じ。声は高山みなみがいいなーって
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 20:04:07.09 ID:mBEbAslUO
そうか…私もそうしたいんだ…
みんなと協力してやっていけばまみも…
568 :1 [saga]:2021/07/22(木) 20:20:02.15 ID:mrQaXyAw0
 ゆみ「(・・・そっか。私もそうしたいんだ・・・)」


 ゆみ「(私の場合は友達じゃなくて、家族としての問題だけど・・・)」


 ゆみ「(きちんとあの子の気持ちを理解してあげたらよかったんだ・・・)」

 
 ゆみ「(無我夢中になって、抵抗だけしかしてなかったから・・・)」


 ゆみ「(話し合えなくて・・・負けちゃったんだよね・・・)」


 ゆみ「(あの人達と協力してやってみれば・・・)」


 ゆみ「っ・・・ね、ねぇ・・・ちょっと、ごめん」ムクリ


 薬丸「え?・・・私?」


 ゆみ「うんっ・・・あのね、さっきの話の事なんだけど・・・」チラッ


 薬丸「・・・ナルのお母さん。少し込み入った話をしますので・・・」


 作楽木母「ええっ、廊下で待っていますね」コクリ


 ―ガラララッ パタン・・・

 薬丸「・・・で、何?」


 ゆみ「私の妹も亡本に利用されてるっぽいの。だから・・・」


 ゆみ「・・・足手纏いには絶対ならないから、協力させてほしいの」


 薬丸「・・・」



569 :1 [saga]:2021/07/22(木) 20:55:19.79 ID:mrQaXyAw0
 -学園都市 第一五学区 テレビ局-


 ―パシャパシャッ パシャパシャッ

 「亡本様。そろそろお時間です」


 亡本「ふむ・・・では、これで失礼する。取材の一面は必ず私の部下に目を通す事だ」


 「あの!先程の発言が本気だとすれば、この街の都民が信じると思いですか?」


 「少なくとも・・・半数以上は信じようとしないと思いますが」
 

 亡本「・・・何故だ?あの映像が何よりの証拠ではないか」


 亡本「信じまいとしても、私の決定事項でライダーには気の毒に思うが・・・」


 亡本「この街には居てもらっては困るのだよ」


 ―スタスタ・・・



 -第一五学区 高速道路-

 ―ブロロロロローッ 


 亡本「(やっとうるさい蠅共から離れられるな)」


 亡本「(・・・しかし、こうも事が進むとは実に清々しいものだ)」


 亡本「(私の事業の利益が向上し、更なる利益を得られる)」


 亡本「(そのためには、まず邪魔なライダー共を消し去らなければならなかった)」


 亡本「(が、それも時間の問題となったな)」

 
 「亡本様。お電話です」


 亡本「ふむ・・・私だ。予定変更は伝えてくれたのか?」


 亡本「・・・では、断念せざるを得ない客達には3日後」


 亡本「ホテルでのパーティを開く予定とする。いいな?」



 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 20:59:06.96 ID:NIFpbbEqO
ほい
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 20:59:12.59 ID:mBEbAslUO
572 :1 [saga]:2021/07/22(木) 21:18:02.67 ID:mrQaXyAw0
 亡本「・・・では」


 ―ガチャン

 亡本「おい、エスコフィエ号まではどのくらいかかる?」


 亡本「30分居ないに到着しろ。さもなければクビだぞ」


 「はい」


 ―ブロロロロローッ!

 

 -学園都市 第一一学区 運河 エスコフィエ号-

 亡本「・・・丁度だな。今度からは5分短縮しろ」


 「かしこまりました」


 菱形「どうも亡本さん。「フルコース」は船でネクターの採取をしてますよ、うん」


 亡本「ふん・・・所詮Bランクの味気ないものだが、仕方ないな」


 DPスペクター(清ヶ)「」


 亡本「・・・それはアイツなんだな?姿が違うが」


 菱形「もちろんそうですよ。強化形態に変身してるだけですからね、うん、」


 菱形「姫戯の回収は済みましたので、命令権は僕に戻ってます」


 亡本「では・・・今後は私がその命令権を譲り受けようか」


 菱形「>>573
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:29:27.29 ID:NIFpbbEqO
構いませんけどどうするんですか?
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:29:40.60 ID:mBEbAslUO
んーしかしこの子は僕の友達ですからね
575 :1 [saga]:2021/07/22(木) 21:42:18.00 ID:mrQaXyAw0
 菱形「んー・・・構いませんけど、ずっと操り人形として使うつもりなんですか?」


 亡本「当然だ。こいつが使い物にならなくなるまでな」


 亡本「学園都市最強だった一方通行を葬ったんだ」


 亡本「誰でも喉から手が出るほど使いたいだろう」


 菱形「そうですか。・・・あー、ただ1つ誤りがありますね、うん」


 亡本「何?」


 菱形「一方通行はまだ生きてますよ?うん、今頃あのニュースを観て・・・」


 菱形「貴方を殺すプランでも立ててるんじゃないですかねー」


 亡本「馬鹿な。心臓を貫かれて生きているだと?」


 菱形「彼はアマゾンですよ?それも特別な存在であり・・・」


 菱形「そう簡単に死ぬ訳がありませんね。うん」


 亡本「・・・なら、早速使ってやろう」

 
 菱形「では・・・これからは亡本様の言う事を聴く事。いいね?」


 DPスペクター(清ヶ)「」コクリ


 亡本「一方通行を殺せ。病院事潰しても構わん、確実に始末しろ」


 菱形「あー、それは流石にやり過ぎじゃ?」


 亡本「私の事業の利益を得るための、致し方ない犠牲に過ぎん」


 亡本「邪魔なライダーを消し去るためにも、民間に不興を買わせるだけだ」


 菱形「・・・>>576
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:46:17.03 ID:NIFpbbEqO
んー流石に病院はまずいかと、あまり醜態を晒しすぎると他のライダーがこっちに来ますよ
ただでさえアマゾンは厄介なのに
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:47:27.32 ID:NIFpbbEqO
それは賛成しかねますね、一方通行だけを狙うならこっちが出てこずとも向こうから来たときにやればいいだけですし
その子の強さはわかったでしょう?
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:47:51.85 ID:mBEbAslUO
それは承服できませんね
579 :1 [saga]:2021/07/22(木) 22:08:11.56 ID:mrQaXyAw0
 菱形「んー・・・流石に病院ごとがマズいですよ。あまり醜態を晒しすぎると」


 菱形「他のライダーがこっちに来ますよ?ただでさえアマゾンは厄介ですのに」


 菱形「それに、一方通行だけを狙うならこっちが出てこずとも」


 菱形「向こうから来た時にやればいいだけだと思いますよ?」


 亡本「手を先に打てばこちらが有利になるだろう。それくらいわかれ」


 菱形「いやいや、無謀って言葉知ってます?」


 亡本「私がやるのではない。コレがやるのだから、そんな言葉は当てはまらないぞ」


 亡本「一方通行を殺せるコレなら、すぐに片付けられるだろう?」
 

 菱形「・・・ええ、まぁ。うん」


 亡本「それならさっさと行け。一方通行を殺せ」


 DPスペクター(清ヶ)「」コクリ


 亡本「用がないなら、私は先に行くぞ」


 菱形「・・・」ハァー

 
 菱形「わかりましたよーっと」




 -学園都市 第一一学区 運河 エスコフィエ号 調理室-

 ―ガタッ ガタガタ ガタッ ガタッ 

 まみ「っ・・・!」フーフー


 シェフ「さて、これで今回の調整は終わりです。ネクターもそれなりに集まりましたね」


 まみ「っぷは!」


 シェフ「貴女のネクター、B級ですがデザートに使えます。安心しなさい」ポン


 まみ「・・・はい」コクリ


 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 22:25:51.88 ID:NIFpbbEqO
ほい
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 22:26:05.34 ID:mBEbAslUO
582 :1 [saga]:2021/07/22(木) 22:31:49.04 ID:mrQaXyAw0
 今日はここまで
 おやすみなさいませー
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 22:58:57.77 ID:NIFpbbEqO
おつおつ
584 :1 [saga]:2021/07/23(金) 08:55:27.81 ID:3/OFdjuY0
 シェフ「とにかく量が必要よ。時間が押しているから、この際品質は問わないわ」


 まみ「あ、あの、まだ、足りないんですか・・・?」


 まみ「た、確かに姫が戻れば、もう皆には手を出さないと、約束しましたが・・・」


 シェフ「もちろんよ。私は約束は守るわよ!大事な食前酒との約束よ。破るわけないわ」


 シェフ「・・・でも、その皆って何の事かしら?」


 まみ「・・・え?」


 シェフ「貴女の他にも子供達が居るのは知っていたけど・・・」


 シェフ「ここに子供なんていたかしら」


 シェフ「ここには最初から食材しかいないわよ?」


 ―ゴゴン・・・


 まみ「・・・!?」


 シェフ「ここまで準備するのに苦労したのよ。ネクターの製造ラインを造るのにね」


 まみ「ぁ・・・ぁぁ・・・」


 シェフ「けれど、やっぱり透明度が低いのよねぇ。この程度しか出来ないなんて」


 シェフ「ひどいものよ。食前酒、見て頂戴」


 まみ「・・・まだ・・・生きてるん、ですか・・・?」


 まみ「みんな、まだ・・・死んで、いないですよね・・・?」


 シェフ「当たり前じゃない。生きていなかったらネクターが脳内で分泌されないもの」


 シェフ「見なさい。心臓がある箇所を裂いて繋いでいるパイプから採取しているのよ」


 シェフ「貴女や姫戯と違ってアナログだけれど、手っ取り早く採取できるから」


 シェフ「私とスーシェフの能力を使って採取しなくて済むわ」 



 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 08:56:18.24 ID:h/mmV7fuO
きつい…
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 08:56:26.98 ID:wPyqwr2SO
587 :1 [saga]:2021/07/23(金) 09:16:04.80 ID:3/OFdjuY0
 スーシェフ「シェフ。この食材、もう絞っても出ませんよ」


 シェフ「なら捨てなさい」


 まみ「・・・」


 ―ガコッ

 スーシェフ「よっと・・・」

 ―ガサガサッ ・・・ドチャッ


 シェフ「でも、すぐに使い物にならなくなるのよね。それが欠点だわ」


 シェフ「やっぱり幼体だとネクター採取には合わないのかしらねぇ」


 まみ「・・・」



 [まみ姉ちゃん!カエル捕まえた!]


 まみ[か、可愛そうだから逃がしてあげて!]



 [いたいよ〜!]

 
 まみ[ちょっと待ってて。すぐに絆創膏貼るから]



 [まみお姉ちゃん!これ、あげる!]


 まみ[・・・ありがとう]



 ―ゴポポポッ・・・ 

 まみ「・・・ぁ」

 ―ぺたん・・・


 ―ガシャァアアンッ!!


 まみ「」ビクッ


 
 カニアマゾン「!」ブクブク

 
 「開けろぉッ!ここから出せぇッ!」


 

 シェフ「ちっ。煩いわね・・・」


 まみ「あ、あの・・・あの人達は・・・?」


 シェフ「あれ?まぁ、家畜よ。新鮮なまま運んで、調理の際に絞めてから使うの」


 まみ「使う、って・・・あ、あれ、人、ですよね・・・?食べたりなんて・・・」


 シェフ「あら?貴女、虫の事を知らなかったの?」


 シェフ「>>588
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 09:58:21.30 ID:h/mmV7fuO
美味しく食べれるのよ、っていうかそれを目当てに来てる人も多いし
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 09:58:44.55 ID:wPyqwr2SO
どこまで説明したのかわからなくなっちゃうわね全く…
590 :1 [saga]:2021/07/23(金) 10:30:22.85 ID:3/OFdjuY0
 シェフ「どこまで説明したのかわからなくなっちゃうわね、まったく・・・」


 シェフ「この虫は正式名、アマゾン。とある計画で生み出された細胞によって」


 シェフ「人間サイズになるまで培養した生き物よ」


 シェフ「人食いの肉食動物で、細胞そのものが人間の味を好む化け物でもあるわ」


 シェフ「でも、そのアマゾン細胞のおかげで、色んな部位が無駄のない」


 シェフ「ハラミの柔らかさと赤身の旨みを兼ね備えている素晴らしいお肉になってるの」


 シェフ「今までにない美味なる精肉っていう、売り文句を目当てに」


 シェフ「今回、お越しになるお客様が多いわね」


 シェフ「私も味見をしてみたけど・・・あれはネクターとの相性はバッチリだったわぁ」


 ―ジュルリ・・・

 まみ「・・・」ゴクリ


 シェフ「それで、亡本様はこの細胞を利用したライダー計画を知って・・・」


 シェフ「私に計画の参加を命じてくださり体内に移植して、変身できるようになったのよ」


 シェフ「貴女はカイザーシステムの改良型の変身者となったのだから見直したわ」


 シェフ「>>591
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 10:34:44.17 ID:h/mmV7fuO
あれを使えるのがこんな子なんてね
しかも従順に私に手伝ってくれるからありがたいわねぇ、ホント
592 :1 [saga]:2021/07/23(金) 10:50:52.22 ID:3/OFdjuY0
 シェフ「あれを使えるのが貴女だけだったんだからね」


 シェフ「他の連中は大抵、変身の耐性がなくてダメだったみたいだし」


 シェフ「貴女は従順に私に手伝ってくれるからありがたいわねぇ、ホント」


 まみ「い・・・いえ・・・」


 シェフ「さっ、無駄話はこれでおしまいよ」パンッ


 シェフ「今夜出航して、お客様へ最高のおもてなしをしないとね」


 まみ「・・・」


 シェフ「どうしたのよ?まさか貴女は今更船はダメなんて言わないでしょうね」


 まみ「だ、大丈夫です・・・少し、緊張してしまって・・・」


 シェフ「そう・・・心配しないで。私がついているから」


 スーシェフ「シェフ!俺も!俺もいます!」


 シェフ「アンタいつの間にいたのよ。・・・まぁ、いいわ」


 シェフ「行くわよ。仕込みを始めないと」


 スーシェフ「Oui!」


 まみ「・・・はぃ」



593 :1 [saga]:2021/07/23(金) 11:07:15.72 ID:3/OFdjuY0
 

 -第七学区 第七病院 中庭 共有トイレ 女子トイレ-

 リーダー「・・・」


 エステル「・・・リーダー。そのまま塞ぎ込むつもりか?」


 リーダー「・・・」


 エステル「あのテレビを壊してしまった事なら心配するな。一方通行が弁償して」


 リーダー「本気でそれを言っているのかい?君は・・・」


 エステル「・・・ちょっとした気休めの冗談を言おうとしただけだ」


 エステル「清ヶと挟美を助けだそう。そして幹比古と亡本に目に物を見せてやろう!」


 リーダー「・・・無理だよ。あの一方通行でも勝てなかったのに・・・」


 リーダー「どうやって勝つって言うんだ・・・」


 エステル「一方通行が勝てなかったのは、私達が変身する系統のライダーが持つ機能との」


 エステル「相性が悪かったからだ。物理攻撃を無効化するからな」


 エステル「だが、同じその機能を持っているなら攻撃は出来る。勝ち目はあるはずなんだ」


 リーダー「一方通行が負けたっていうんだよ。・・・その時点で勝てっこないじゃないか」


 エステル「>>594
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 11:32:51.54 ID:h/mmV7fuO
君はそう簡単に諦める子だったか?
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 11:33:36.16 ID:wPyqwr2SO
勝つか負けるかは置いといて君は清ケにぎゃふんと言わせたないのか?
596 :1 [saga]:2021/07/23(金) 11:54:31.55 ID:3/OFdjuY0
 エステル「勝つか負けるかは置いといて、お前は仲間・・・いや」


 エステル「友を見捨てるつもりか?」


 リーダー「・・・」


 エステル「そんな簡単に諦めるなんて・・・情け無いぞ」


 リーダー「・・・うるさい」


 エステル「うるさいのか?なら、そこから出て黙らせてみろ!」


 エステル「友を救えないで何が友情だと言うんだ!お前もライダーなんだろう!?」


 エステル「ライダーは助け合いじゃないのか!」


 リーダー「・・・」


 エステル「お前には聞えてないだけで清ヶは心から叫んでいるんだ!」


 エステル「助けて、と・・・!」


 エステル「>>597
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 11:58:21.94 ID:h/mmV7fuO
リーダーとして仲間として勇気を出してみないか?
無論私も協力しよう
598 :1 [saga]:2021/07/23(金) 12:19:38.16 ID:3/OFdjuY0
 エステル「リーダーとして、友として、勇気を出してみないか?」


 エステル「私も当然手を貸す。清ヶと挟美を助けるためにな」


 リーダー「・・・」


 エステル「今後、気まずい関係になってしまうという恐怖はわかる」


 エステル「だが、そうなるという答えは喜怒哀楽の欠片があってこそ、重なっていき」


 エステル「地図になっていき、まだ未完成のままになるだろうが」


 エステル「明日を照らしてくれる、光になるんだ」


 エステル「誰もが認める完成図よりも皆が描く景色を描けば良い」


 エステル「まだ見ぬ未来は、お前が答えを出すしかないんだぞ」


 リーダー「・・・」


 エステル「リーダー。・・・そこから出て来い」


 リーダー「・・・」




 ◎ 50以上orゾロ目
 × ↑以下

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 12:28:21.91 ID:h/mmV7fuO
頑張れリーダー
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 12:28:31.73 ID:wPyqwr2SO
んひ
601 :1 [saga]:2021/07/23(金) 13:08:17.27 ID:3/OFdjuY0
 ―ガチャッ・・・


 リーダー「・・・」


 エステル「・・・トイレは済ませたか?」


 リーダー「別に漏らしたりしないから、大丈夫だよ」


 エステル「そうか」クスッ


 リーダー「・・・ありがとう、エステル」


 エステル「なに。友なら支え合ってなんぼだ」


 エステル「・・・清ヶが変身していた形態は、ネクロムの複眼と同様だったんだな?」


 リーダー「うん。それからあの紫と銀の強化形態に変身したよ」


 エステル「・・・ネクロムには洗脳する機能を備え付けようという」


 エステル「人道的ではない案を幹比古は出していた。恐らくそれで操っているんだ」


 エステル「洗脳を解くには、変身を解除させなければいけない」


 リーダー「なるほど・・・わかった。エステル、清ヶの事は僕に任せてほしい」


 エステル「え?い、いや、私も協力しなければ危険だ」


 リーダー「君は菱形幹比古と決着をつけないといけないんじゃないのかい?」


 エステル「・・・それは、そうだが・・・」


 リーダー「>>602
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 13:33:45.81 ID:h/mmV7fuO
僕は清ケと決着をつけたい、エステルは菱形と決着をつけたい
気持ちは同じだよ、僕も君に負けないように立ち向かうから

エステルは割とこういうやる気にさせるのうまそうな気がする
603 :1 [saga]:2021/07/23(金) 13:47:36.58 ID:3/OFdjuY0
 リーダー「僕は清ヶと決着をつけたい、エステルは菱形と決着をつけたい」
 

 リーダー「気持ちは同じだよ。僕も負けないように立ち向かうから」


 リーダー「一方通行は・・・どうするのか、わからないけど」


 リーダー「彼も必ず立ち上がるよ。だって・・・彼も友達なんだからね」


 リーダー「放っておく訳がないさ。・・・絶対に」


 エステル「・・・そうだな。一方通行はとっても強いんだ」


 エステル「1度や2度敗北したからといって、諦めるとは思えない」


 エステル「信じよう、一方通行を。・・・一先ず、ナルが居る病室へ戻ろうか」

 
 リーダー「そうだね。一方通行が戻ってきたらすぐにでも作戦を立てられるように」
 



 -第七病院 屋上- 

 一方通行「・・・」


 手塩「・・・一方通行。黄泉川に、教えていた件・・・居場所はわかっているんだろう?」


 一方通行「・・・」


 手塩「何故、嘘をついたんだ?」


 一方通行「>>604
 



 >>602 元ネタのタケル殿も鼓舞するのが上手いでせうからね
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 13:54:09.23 ID:wPyqwr2SO
黄泉川を巻き込むのはなンか違うからな、これは俺とアイツの問題だ
ケリをつけにいかねェとなっとくできねェ
605 :1 [saga]:2021/07/23(金) 14:13:43.32 ID:3/OFdjuY0
 一方通行「黄泉川を巻き込むのは・・・なンか違うからなァ」


 一方通行「これは俺の問題だ。・・・ダチとしての・・・」


 一方通行「ケリをつけにいかねェと納得できねェンだ」


 手塩「だが、相手が相手なんだ。やはり、黄泉川の、手は借りた方が」


 手塩「あの男を、取り逃しそうになっても、手配できると、思うぞ」


 一方通行「あの野郎を捕まえンのはどうだっていい」


 一方通行「俺はまず・・・アイツを止めねェと気が収まらねェ」


 手塩「・・・それなら、何故・・・あの子達のところへ、戻らない?」

 
 一方通行「・・・勝手に俺だけで行けばいいだけの事だろ」


 手塩「あの子達を、頼らないのか・・・?」


 一方通行「俺がやられちまったのは知ってンだろ。なら・・・」


 一方通行「>>606
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 14:15:17.25 ID:wPyqwr2SO
そンなかっこ悪いところ見せて協力してくれはいえねェ…
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 14:15:44.60 ID:h/mmV7fuO
俺を負担、足枷にしてアイツらの邪魔になるのはない
608 :1 [saga]:2021/07/23(金) 14:49:37.12 ID:3/OFdjuY0
 一方通行「情けねェところを見せちまった以上、協力なンざ言えねェよ」


 一方通行「俺を気遣って、負担にも足枷にもなっちまったら邪魔でしかねェだろ」


 一方通行「だったら・・・俺だけで止めてやるよ」


 手塩「・・・友達を、信じないのか?」


 一方通行「信じるどうこじゃねェ。アイツらが死ぬのを見たくねェんだ」


 一方通行「死ぬなら俺だけで十分だろ・・・」


 手塩「・・・一方通行」


 一方通行「・・・あ?」


 手塩「っ・・・」
609 :1 [saga]:2021/07/23(金) 14:53:49.58 ID:3/OFdjuY0

 ―パァンッ!!


 
 一方通行「・・・、」


 手塩「・・・」


 一方通行「・・・危ねェだろ。反射切ってなかったら腕がもげてたかもしれねェってのに」


 手塩「・・・お前が、死ぬよりは、マシだ」


 手塩「母親なら・・・そう思う、からな」


 一方通行「・・・あァ?」


 手塩「お前に組み込まれた人間の遺伝時は・・・私のものだ。だから・・・」


 手塩「お前は、私の息子だ。一方通行」


 一方通行「・・・。・・・そォかよ」


 手塩「>>610
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 14:54:55.16 ID:h/mmV7fuO
だからこそ息子がそんなこと言って止める母親ではないんだ私は、そんなことは二度と言うな
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 14:55:33.92 ID:wPyqwr2SO
生きて戻ってこい、私との約束だ
612 :1 [saga]:2021/07/23(金) 15:16:24.11 ID:3/OFdjuY0
 手塩「だからこそ、息子が、そんなこと言って止めない母親ではないんだ」


 手塩「私の前で、そんなことは、二度と言うな」


 一方通行「・・・」


 手塩「情けないだと?お前は、友達を、助けるために戦ったんだ」

 
 手塩「すごく、立派な、事じゃないか。息子として、誇りに思う」


 手塩「友達だって、お前を信じている、はずだ」


 手塩「無謀な事をするお前では、ないと。協力して、戦ってくれると」


 手塩「もう、お前は、1人ではない。漫画家として、大切な、友達と恋人と・・・」


 手塩「これからも、生きてもらいたいんだ」


 一方通行「・・・」


 円周「一方通行」


 一方通行「・・・円周」


 円周「飲み物、買ってきたの。・・・飲む?」
 

 一方通行「・・・おう」


 手塩「・・・私は、黄泉川のとこへ行く。上手く、誤魔化して、誘導しておく」


 一方通行「おい・・・その後で黄泉川がうるさくなって知らねェぞ」


 手塩「>>613
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 15:20:55.76 ID:h/mmV7fuO
アイツのうるささなら慣れてるさ、困ったら飲みに連れて行って潰せばいいしな
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 15:21:27.64 ID:wPyqwr2SO
黄泉川も警備員だし私の本意がわかると思うわ
615 :1 [saga]:2021/07/23(金) 15:39:24.52 ID:3/OFdjuY0
 手塩「アイツの、怒鳴り声になら、慣れてるさ」


 手塩「困った時は、飲みに連れて行って、潰せばいいしな」


 手塩「まぁ・・・黄泉川も、私の本意が、わかると思ってくれる、はずだ」


 一方通行「・・・ならいいがよォ」


 手塩「・・・生きて、戻ってこい、私との約束だ」


 一方通行「・・・おゥ」


 ―スタスタ・・・

 円周「はい。コーヒー」


 一方通行「・・・ああっ」

 ―カシュッ ゴクゴクッ・・・


 一方通行「・・・」


 円周「・・・皆、ナルお姉ちゃんがいる病室に戻ってくるのを待ってたよ」


 円周「清ヶお兄ちゃんと挟美お姉ちゃん・・・それから」


 円周「誘拐されてる子達も、助けようって言ってた」


 円周「・・・一方通行も、行くよね?」


 一方通行「>>616
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 15:45:25.01 ID:h/mmV7fuO
…ああ、ほっとけねェしな
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 15:45:38.17 ID:wPyqwr2SO
俺にできることをするだけだ
618 :1 [saga]:2021/07/23(金) 17:17:52.28 ID:3/OFdjuY0
 一方通行「・・・ああっ。放っておける訳ねェしな」


 一方通行「俺にできることをするだけだ」


 円周「うんうん。それでこそ一方通行だね」ニコリ


 一方通行「・・・アイツらも本気でやンのか?」


 円周「うん。すごく気合が入ってる感じだったよ」


 一方通行「・・・なら、俺もやらなきゃならねェな・・・」


 一方通行「ったく・・・仕事始めの前日だってのに、忙しくさせやがってよォ」


 一方通行「亡本裏蔵・・・(ぶっ殺してやろうか・・・)」


 ―ゴクゴクッ・・・

 一方通行「・・・さァーて、戻るとするか」


 円周「うん。私も混ざっていい?」


 一方通行「・・・聴くだけならまァ、いいだろ」


 円周「やった♪」ワクワク



 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 17:28:27.91 ID:h/mmV7fuO
ほい
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 17:28:33.89 ID:wPyqwr2SO
んーとこれさ
621 :1 [saga]:2021/07/23(金) 17:50:02.74 ID:3/OFdjuY0
 ―プルルルルッ プルルルルッ

 一方通行「あン?・・・なンだ?」


 土御門『おぉ、やっぱ生きてたか。よかったぜい』


 一方通行「からかいに電話してきてンなら切るぞ」


 土御門『まぁまぁ、生存してるとわかって安心したにゃー』


 土御門『で、亡本の野郎が開くパーティなんだが今夜開かれるぜよ』


 一方通行「・・・場所は昨日言ってた場所で間違いねェな?」


 土御門『ああっ。乗り込む方法はどうするつもりだ?』


 土御門『料理を作るのに使う、新鮮な食材を運ぶトラックに忍び込んでいくか』


 土御門『客を装って乗り込むか、上空からパラシュート無しで乗り込むか』


 一方通行「・・・最後のは確実にバレンだろ」


 土御門『だから、オススメはトラックか客を装うかだにゃー』


 土御門『ちなみになんだが、船籍が外国で警察犬は船長にある』


 土御門『離岸されれば警備員や風紀委員じゃ手出しは出来なくなるぜよ』


 一方通行「なら丁度よかったなァ。俺の顔見知りには別の方へ行ってもらってンだ」


 土御門『なら・・・一方通行と愉快な仲間達で乗り込むって事だな』


 土御門『準備は午後7時までに済ませておけ。その時にはもう出航してるぜよ』


 一方通行「>>622
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 17:57:32.76 ID:h/mmV7fuO
時間まで教えてくれるなンて随分親切だなァ
しかし客に扮するのが一番目立たないだろうが…
623 :1 [saga]:2021/07/23(金) 18:07:27.91 ID:3/OFdjuY0
 一方通行「時間までわかってンのか」


 土御門『どうやら本来翌日に客を集めて、出航予定だったみたいなんだが』


 土御門『急遽、予定変更して本日から豪華客船3日間の旅へお招きしたみたいだにゃー』


 一方通行「随分と親切心に欠ける事すンだなァ。行けれねェ客も居るだろうってのに」


 土御門『そこも考えて3日後に別のところでパーティを開いてやるみたいだぜい』


 一方通行「はン・・・まァ、それはどうでもいいか」


 一方通行「客に扮して乗り込むのが目立たねェだろうが・・・」


 一方通行「パーティを滅茶苦茶にしてやるなら、乗り込む手段なンざ何でもいいかァ」


 土御門『ま、それはお前の考えに任せるぜよ。・・・一方通行』


 一方通行「あン?」


 土御門『あのニュース見て、俺も流石に笑って済まそうとは思えなくなってな』


 土御門『・・・物理的に殺すか、社会的に殺すか・・・好きにしていいぜい』


 一方通行「・・・俺じゃなしに、別の奴に委ねるかもしれねェが・・・」


 一方通行「>>624
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 18:14:56.29 ID:KoCX7vQKO
ンなこと考えなくて良いだろォよ、これは俺が手打ちにする
お前の手まで使わせねェ…
625 :1 [saga]:2021/07/23(金) 18:30:24.84 ID:3/OFdjuY0
 一方通行「ンな事は考えるだけ無駄だろォ。それはどうにかしてやる」


 一方通行「お前の手まで借りはしねェよ」


 土御門『そうか。じゃ、任せるですたい』


 土御門『それと言い忘れてたんだが、食材を運ぶトラックは第四学区で一度確認を行なって』


 土御門『エスコフィエ号が停泊している港へ行くそうだぜい』


 一方通行「・・・ああ、覚えておく」


 一方通行「ンじゃ・・・明日の特ダネを楽しみにしてな」ニヤリ


 土御門『ああっ。もちろんだにゃー』


 ―プツッ

 一方通行「・・・行くぞ、円周」


 円周「うん、わかった」コクリ




 -第七病院 病室 869号室-

 ―ガラララッ


 一方通行「お前ら、全員集まってンな?」


 リーダー「遅いよ、一方通行。いつまで休憩してたんだい」


 一方通行「お前に言われたかねェよ。ったく、これを誰が弁償すると思ってンだよ」


 薬丸「あ、ホントに弁償してくれるんだ・・・」


 エステル「なぁ?私の予想通りだろう」フフン


 リーダー「・・・一方通行。気持ちはもう固まっているんだね?」


 一方通行「>>626
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 18:40:10.77 ID:h/mmV7fuO
あァ、やることは少なくねェがやるしかねェからな
悪いが協力してくれ、いいか?
627 :1 [saga]:2021/07/23(金) 19:09:10.19 ID:3/OFdjuY0
 一方通行「あァ、やることは少なくねェがやるしかねェからな」


 一方通行「お前らには悪いが・・・協力してくれ、いいか?」


 リーダー「寧ろ、協力させてもらうよ。絶対に」


 薬丸「ナルのお母さんが来たんだけど、その時約束したからね。清ヶに一発入れるって」


 エステル「私の旧友が引き起こした事でもある。協力する他はないんだ」


 ゆみ「え、えっと・・・妹を助けるために、協力させてほしい、な」


 一方通行「あァ?・・・お前、何があったってンだ?」


 薬丸「姫戯を攫った亡本お抱えの暗部組織に妹さんが居て、その子を助けたいんだって」


 エステル「その妹は怪人に変身するそうだ。中々厄介そうだな」


 ゆみ「でも、きっと話し合えば誰も傷付かずに済むはずなの・・・」


 ゆみ「姉として、私が止めてあげなきゃいけないから・・・お願いっ!」


 一方通行「・・・足手纏いになンじゃねェぞ」


 ゆみ「うんっ」コクリ




 ◎ 76以上or39〜65orゾロ目
 △ ↑以下

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 19:40:11.35 ID:h/mmV7fuO
ほい
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 19:40:18.49 ID:KoCX7vQKO
きつし
630 :1 [saga]:2021/07/23(金) 20:17:05.35 ID:3/OFdjuY0
 ―ムクリ・・・
 
 ナル「・・・」


 リーダー「っ!。ナルっ!目が覚めたんだね・・・!」 
 

 薬丸「で、でもダメじゃない!ちゃんと寝てなきゃ!」


 ナル「ううん、大丈夫大丈夫。・・・一方通行」


 ナル「ボクも行くよ。清ヶと挟美を助けたいんだから」


 リーダー「えっ?」


 一方通行「・・・」


 薬丸「・・・アンタ、数時間前まで死にかけてたのよ」


 リーダー「そうだよ!先生だって、安静にしていないとって言われてるんだ」


 リーダー「ナル。気持ちだけ受け取っておくよ」


 ナル「・・・あのウサミミの子はよくて、ボクはダメなの?」


 円周「ナルお姉ちゃんは重症の度合いが酷いから・・・やめておいた方がいいよ」


 一方通行「最悪・・・死ンじまっても文句は言わせねェぞ」


 ナル「>>631
 



 ついにオリンピックの開会式が日本で始りましたねー。すごーい
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 20:36:14.71 ID:h/mmV7fuO
うーむ現実にオリンピックがやってるなんて…

一方通行だって寝てたんじゃないの? 
それなのに僕が休むわけには行かないよ…
632 :1 [saga]:2021/07/23(金) 21:25:55.16 ID:3/OFdjuY0
 ナル「一方通行だって寝てたんじゃないの?今はもう大丈夫そうだけど・・・」


 ナル「それなら、僕だって休む訳にはいかないよ」


 一方通行「・・・」


 リーダー「・・・薬丸。睡眠薬を創って」ヒソ


 薬丸「うん・・・」コクリ


 一方通行「・・・無謀と無茶の違いってのはわかってるか?」


 ナル「無謀は出来ないのにやる事で、無茶は出来ないけどやってみてみる事でしょ」


 ナル「ボクは後者だから、大丈夫だよね?」


 一方通行「ンな訳あるか。お前がやろうとしてンのは、前者の方だ」


 一方通行「後先考えずにやろうとすンのが無謀っつゥ正しい意味なンだよ」


 ナル「ふーん。そうなんだ」


 エステル「ナル、運が良くて命拾いしたんだ。その身体で行けば、戦わなくても」


 エステル「死んでしまうかもしれないんだぞ!」


 リーダー「・・・足手纏いになるから、付いて来て欲しくないよ」


 ナル「・・・>>633





 >>631 生きてる内に日本でオリンピックが開催されたのは恵まれてますね〜
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 21:53:35.45 ID:KoCX7vQKO
それでも僕だけ置き去りは気に食わないんだよね!
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 21:54:04.19 ID:h/mmV7fuO
足手まといになんかならないし…もっと考えて動けばよかったんだから!
635 :1 [saga]:2021/07/23(金) 22:10:37.32 ID:3/OFdjuY0
 ナル「・・・足手纏になんかなんないし・・・ボクだけ置き去りなんて、やだよ」


 エステル「今の全快でないお前では・・・本当に危険な場面で殺されかねないんだ」


 エステル「私達を信じてくれ。ナル」


 薬丸「少し前まで、お母さんが来てくれてたの。だから、お母さんを安心させてあげて?」


 薬丸「これ言うのもなんだけど・・・アンタは友達の私達のことを信じてくれてるんでしょ?」


 ナル「っ・・・」


 薬丸「だったら・・・清ヶと挟美をきっと助け出すから、待ってて?」


 ナル「・・・」


 一方通行「・・・お前は馬鹿だからよォ・・・そこまで馬鹿じゃねェだろ?」


 ナル「・・・」


 ―バサッ モゾモゾ

 ゆみ「(ふ、布団に潜り込んじゃった・・・)」
  

 薬丸「ナル・・・」


 リーダー「・・・一方通行、作戦を立てよう。目的地は船だね?」


 一方通行「あァ。乗り込む方法は・・・2通り考えてある」




 ― 奇数
 = 偶数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 22:34:25.29 ID:h/mmV7fuO
頼むデー
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 22:34:37.63 ID:KoCX7vQKO
高く狙ってみますか
638 :1 [saga]:2021/07/23(金) 22:52:57.10 ID:3/OFdjuY0
 ―ジリリリリッ ジリリリリンッ

 エステル「ん?誰からだ・・・?」


 ―ガチャッ

 エステル「はい、もしもし?」


 菱形『やぁ、エステル。僕だよ、うん』


 エステル「・・・」


 菱形『おっと即座に切るのはなしだよ?うん』


 菱形『亡本さんが清ヶをそっちへ送ったんだ。当然、一方通行を殺すためにね』


 エステル「何っ・・・!?」


 菱形『病院ごと潰すつもりだから、気をつけてね。それじゃ』


 エステル「ま、待て!・・・何故、そんな事を教えてくれるんだ・・・」


 菱形『んー、後の事考えて本当に病院を潰したら確実に僕もやばいからねー』


 菱形『って事で、この通話からの逆探知で発信地を割り出してよ。うん』


 ―ブツッ・・・

 エステル「・・・っ」


 一方通行「・・・誰からだ?」


 エステル「・・・幹比古だ。清ヶがこっちに向かってきているらしい」


 リーダー「っ・・・!」


 薬丸「清ヶが・・・!?」


 円周「もしかして・・・狙いは、一方通行・・・?」


 一方通行「・・・なら話は早ェ。今度こそアイツの目を覚まさせてやる」


 エステル「いやっ、待て一方通行!清ヶの相手はリーダーか私でなければダメだ」


 一方通行「あ?・・・おいおい、まさか俺がまた負けるとか思ってンじゃねェだろうな?」


 エステル「>>639
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 23:01:13.72 ID:KoCX7vQKO
いや相性というのがある、ここは私とリーダーに任せろ!
お前は亡本の所を目指せ!
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 23:01:57.73 ID:h/mmV7fuO
冷静に考えろ、同じ系統の私の方がやり口も知っえいる
641 :1 [saga]:2021/07/23(金) 23:33:00.88 ID:3/OFdjuY0
 エステル「いや、冷静に考えろ。ライダーとしての相性では絶対に攻撃は当たらない」


 一方通行「・・・あン時の事はわかってンのか」


 エステル「ああっ。同系統のライダーでならあの機能と同等の存在となり」


 エステル「攻撃をしてダメージを与えられるんだ。ここはリーダーに任せろ!」


 薬丸「え?リ、リーダーだけって、そんな」


 リーダー「僕が一方通行の分とで清ヶと決着をつけるんだ」


 リーダー「それなら文句はないんじゃないかな?」


 一方通行「・・・」


 エステル「私達は亡本と幹比古の所を目指すしかない!」


 一方通行「・・・チッ。絶対ェ死ぬなよ?」 


 リーダー「死にかけてた君に言われてもなぁ〜」クスッ


 一方通行「ンだとコラ」


 エステル「リーダー、信長達を渡しておく。力になってくれるそうだ」


 エステル「コンドルデンワーが清ヶが居る場所へ案内してくれるから、追ってくれ」


 コンドルデンワー「キュャーッ!」バサッ


 リーダー「わかった。・・・力を貸してもらうよ」


 薬丸「それじゃあ・・・一方通行。どうやって船に乗り込む?」


 一方通行「・・・船で出される飯の食材を第四学区からトラックが運ぶみたいだ」


 一方通行「それに忍び込むぞ。いいな?薬丸、エステル・・・と、飛緒だったか?」


 ゆみ「うん。・・・(やっぱり学園都市第一位なだけあって、すごいなぁ・・・)


 エステル「なぁ、一方通行。せっかくだからあれを言わないか?」


 一方通行「・・・何をだよ」


 エステル「あの時の掛け声だ!あれを言えば、気持ちが引き締まりそうだろう?」


 一方通行「・・・」ハァー


 一方通行「>>642
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/24(土) 06:46:38.25 ID:6qU62dmrO
…全員アイツラをぶっ倒して帰るぞ、絶対に!
ライダースレディーゴー!
643 :1 [saga]:2021/07/24(土) 07:55:54.96 ID:K2sNIQS50
 一方通行「・・・お前ら!亡本の野郎と「フルコース」の連中」


 一方通行「ついでに清ヶに一発かまして、人皮とこいつの妹も助け出して帰ンだぞ」


 一方通行「・・・絶対に1人も欠けンじゃねェよな」


 リーダー「うん」


 薬丸「ええっ」


 エステル「ああっ!」


 ゆみ「よし来た!」


 一方通行「・・・ライダーズ、イグニッション!」


 リーダー・薬丸・エステル「「「イグニッション!!」」」


 ゆみ「イ、イグニッション!」


 
644 :1 [saga]:2021/07/24(土) 08:03:41.29 ID:K2sNIQS50

 ―・・・リン・・・ ギャリン ギャリン ギャリン ギャリン ギャリン ギャリン

 ―ギャリンッ!


 姫戯「っ・・・!」パチッ


 姫戯「ぃたっ!っちょ!何これ!?」ギシッギシッ


 ―ギャリン ギャリン

 姫戯「・・・!」


 ―ギャリン

 姫戯「まみ・・・?」 


 まみ「・・・」


 姫戯「まみ!」


 まみ「・・・」


 姫戯「・・・まみ?」

 ―ジッ ギャリン ギャリン ギャリン

 姫戯「ねぇ・・・っ!無視しな」


 まみ「姫が。・・・姫が警備員に匿われて、あそこに居るから取り返すって」


 まみ「言われた時、絶対間違いだって思ってた・・・もう学園都市の外にいるはずで」


 まみ「この街にはいないはずなのに、って・・・」


 まみ「それなのに・・・姫はあそこに居た」


 ―ガッ

 まみ「姫を逃がした後、私は・・・改造手術をされて、もう「フルコース」の一員なの」


 まみ「だからもう・・・姫を助ける事が出来ない・・・っ!」


 まみ「できないんだよ・・・」ペタン・・・


 姫戯「>>645
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/24(土) 09:09:13.64 ID:6qU62dmrO
そこで諦めてどうするの?
あがこうとしないなんてつまらなくない?
646 :1 [saga]:2021/07/24(土) 09:42:50.55 ID:K2sNIQS50
 姫戯「そこで諦めてどうするの?足掻こうとしないなんて」


 姫戯「カッコ悪いじゃない!」


 姫戯「まみ、今すぐにこれを外して。ここから逃げる準備を」


 ―ガコッ

 姫戯「うわっ!?」


 ―ワーーーッ! ワーーーッ!

 
 ―ガシャンッ


 姫戯「・・・何、ここ・・・?」

 
 ―ドッ

 ―ワーーーッ!! ワーーーッ!!

 
 シェフ『お集まりの紳士淑女の皆様・・・大変お待たせしました』


 ―カッ

 シェフ『こちらが当倶楽部が誇るハンター達の我らが歳戻した・・・』


 シェフ『世にも稀なるエキスを産み出す生きた食材製造器でございます!』


 ―オ オ ォ オ オ オ オオ オオ オ オッ!!

 姫戯「っ・・・!」


 シェフ『彼女の全身に張り巡らされた特殊な抽出機から抽出されるものこそ・・・』


 シェフ『汲めど尽きぬ甘露、その結晶はそれこそ黄金と等価で取引される』


 シェフ『神の飲み物・・・我らはそれを・・・!』


 ―ガチリッ

 ―カッ・・・!


 姫戯「な・・・っ!?なに・・・!?」


 ―パシュッ パシュッ

 ―ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ


 ―キュッ キュンッ・・・


 シェフ『こう名付けました。・・・ネクターと!!』


 ―ポチャン・・・


 ―ワァァァアアアアアアアアアアアッ!!



 
 ― 偶数
 〜 奇数

 ↓2まで(コンマが高い安価で決定)
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/24(土) 09:49:51.46 ID:6qU62dmrO
それ
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/24(土) 09:49:56.67 ID:B6ecqr3zO
いけ
649 :1 [saga]:2021/07/24(土) 10:01:07.08 ID:K2sNIQS50
 ―ウィィィン・・・


 シェフ『そして、今回の目玉!皆様もご存知と思われますが、こちらもまた』


 シェフ『この世のものとは思えない精肉となる食材・・・』


 シェフ『世界各国に4000匹しかいない、アマゾンです!』



 クモアマゾン「ガァァアアアッ!!」

 ―ガシャンッ! ガシャンッ!


 ―オォオオオオオオオオオオ〜〜〜〜ッ!!


 シェフ『アマゾン細胞という精肉をより良く細胞によって、様々な部位が無駄のない」


 シェフ『ハラミの柔らかさと赤身の旨みを兼ね備えている素晴らしいものとなっており』


 シェフ『今までにない美味なる精肉を皆様に味わっていただけます!』


 ―ワァァァアアアアアアアアアアアッ!!

 
 シェフ『そしてそれに加え、ネクターを今回の宴の最後を彩る』


 シェフ『締めのデザートとなります!』


 

 亡本「演出過剰だな。下品だ」


 「後ほど注意しておきます」



 姫戯「違う・・・私は・・・私は・・・!」


 姫戯「違う!私はそんなんじゃない!人間なんだからッ!!」


 
 ―から・・・! から・・・! から・・・! あぁ・・・!


 ―シーン・・・

 シェフ『と、このように生きの良さ折り紙付きでございます』


 ―ワハハハハ・・・! ワハハハハハ・・・!


 シェフ『食材の思いがけない逃走により延期になっておりました』


 シェフ『至極の料理の数々をお楽しみいただければと思います』


 シェフ『3日間続く禁忌なき食のワンダーランドをたっぷりお楽しみください』


 シェフ『>>650
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/24(土) 11:11:00.81 ID:6qU62dmrO
ここにいる皆さまが喜びますように腕を精一杯振るわせていただきます!
651 :1 [saga]:2021/07/24(土) 11:30:22.41 ID:K2sNIQS50
 シェフ『ここにいる皆様がお喜びいただけますよう』


 シェフ『我らも腕を存分に振る舞わせていただきます!』


 シェフ『それでは、後ほど・・・』


 ―パチパチパチパチッ! パチパチパチパチッ!

 ―ガコンッ・・・ グォォン・・・

 

 -エスコフィエ号 厨房-

 ―ゴゴン・・・


 シェフ「さて、お披露目は終わったわ。肉付きはイマイチよねぇ・・・」


 シェフ「これじゃあ出汁ガラくらいにか使えないわ。ネクターと合わせて」


 シェフ「何か1品作ろうと思ってたのに。でもまぁ、あれね〜」グニッ


 姫戯「ふぎゅ・・・」


 シェフ「食べるとこないけど、乳牛だと思えば優しい気持ちに」


 姫戯「あぐっ!」

 ―ガブッ!


 シェフ「痛っ・・・!この・・・離せ!」

 
 まみ「姫・・・・!やめてっ!」ガシッ、グイッ


 ―ガッ

 姫戯「ぶっ・・・ペッ!」


 姫戯「言ったでしょ、私は人間よ。牛なんかじゃないわ」


 シェフ「・・・くくく。ふふっ・・・」


 姫戯「何よ・・・」


 シェフ「いえ、1つ思い出したの。・・・乳牛も乳が出なくなれば喰われるのよ」


 姫戯「・・・」ゾクッ


 シェフ「ま、アンタじゃなくて別のものを食材にしましょうか。あの坊やの恋人」


 まみ「!?」


 シェフ「あれがいいわねー。もうあの坊やへの使い道はないし」


 姫戯「(坊や・・・?)」


 まみ「ま、待ってください。か、彼女を使うなんて・・・もしも清ヶが知ったら」


 姫戯「!?。清ヶに何したのよ!?それにアイツの恋人にまで・・・!」


 姫戯「>>652」 
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/24(土) 11:36:31.56 ID:6qU62dmrO
あの二人は普通の人間なのにそんな許せない!
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