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【仮面ライダー555】その2 スパイダーマン「オルフェノクって、それはないでしょ!」
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289 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:24:17.09 ID:+pSDN3M40
巧「」フーフー
村上「……」
巧「」フーフー
真理「あのーそれでー」
村上「どうです?この部屋」
真理「え、っと、とても上品で……」
村上「たまには、お姫様気分というのも悪くないでしょう」
村上「先程の料理も、この部屋もすべてあなた方をお招きするために用意させて頂きました」
巧「」フーフー
真理「どうしてですか」
290 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:24:54.69 ID:+pSDN3M40
村上「園田真理さん。あなたは花形前社長と関係の深い方だ」
村上「VIPな方にはVIPな対応を。それが私の流儀でしてね」
真理「は、はぁ」
村上「そして、乾巧さん」
巧「」フー?
村上「あなたはファイズとして園田さんを守ってくださった騎士だ」
巧「」フー!?
真理「ファイズの事を何故!?」
291 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:25:33.81 ID:+pSDN3M40
村上「ファイズだけではないですよ。もちろんオルフェノクの事も知っています。」
村上「ファイズギアはオルフェノクを倒す為に開発された我が社の製品ですから」
真理「オルフェノクのことも…」
村上「ええ、公にはしていませんがオルフェノクの殲滅は、我が社のメインプロジェクトです」
真理「あの!お父さんに!お父さんに会わせてください!」
村上「そのご様子だと、やはりご存知ないのですね」
真理「え?」
292 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:26:18.68 ID:+pSDN3M40
村上「花形さんは現在、行方をくらましていましてね」
村上「ファイズギアをお持ちの園田さんなら何かご存知かと」
真理「そんな…お父さんは無事なんですか!?」
巧「真理…」
村上「落ち着いてください」
真理「す、すみません」
村上「失礼ですがファイズギアをどちらで?」
真理「私が九州にいた時に急に父から送られてきました」
真理「オルフェノクという怪物がベルトを狙っているという事が書かれた手紙も一緒に…」
293 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:31:10.06 ID:+pSDN3M40
村上「気休め程度の意見ですが、あなたにファイズギアが送られてきたということは」
村上「少なくともその時点では無事であると考えてもいいでしょう」
村上「まぁ、あの人のことだ。ふらっと旅に出たのかも知れませんよ」
真理「…はい」
村上「それに私が社長として就任したとはいえ、花形さんの事は会社が責任を持って探しますのでご安心ください」
巧「……」
294 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:32:23.14 ID:+pSDN3M40
村上「それで、持ってきていただけましたか?」
真理「は、はい。」カチャ
真理「ファイズギアです」
村上「返却していただけますね?」
巧「返却?」
村上「こちらは元はといえば弊社のものですので、返却していただくのがよろしいかと思います」
村上「返却、していただけますね」
真理「はい…」コクリ
巧「ちょっと待て」ガシッ
真理「…」
295 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:33:34.04 ID:+pSDN3M40
巧「本当にいいのか?」
巧「お前の父ちゃんは何か意味があってこれを送ってきたのかも知れないんだぞ?」
村上「乾さん。もしオルフェノクの事を心配されているのならばご安心ください」
村上「先ほどもお話ししましたがオルフェノク殲滅は弊社のメインプロジェクトに据えています」
村上「すでに担当の者をつけて、業務にあたるよう根回し済みです」
巧「いや、それだけじゃなくて」
296 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:34:11.60 ID:+pSDN3M40
村上「厳しい意見になりますが」
村上「個人で出来ることと、組織で出来ることには大きな差がありますよ」
村上「スマートブレインならば、正義の味方ごっこ≠ナはなく、平和維持活動としてファイズを運営できます」
村上「そう、アベンジャーズのように」
真理「……っ」
村上「それに、乾さん、あなたは正義の味方については懐疑的なのでは?」
巧「どういう意味ですか?」
村上「深い意味はありませんよ。そう感じたんです」
297 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:35:26.58 ID:+pSDN3M40
真理「返却します」
巧「真理!」
真理「巧、冷静になろ?社長さんの言ってることは間違ってないよ」
真理「ファイズギアを直接使えない私が持ってるより」
真理「スマートブレインに返した方が有効的に使ってくれるって」
村上「聡明な方だ」
村上「花形さんがあなたにファイズギアを送った意味がわかる気がします」
298 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:36:12.06 ID:+pSDN3M40
村上「そして、乾さん」
村上「あなたも素晴らしい騎士だ。人々の平和はもちろんのこと」
村上「姫の安全の事も考えている」
真理「そうなの?」
巧「違います。勘弁してください」ジワッ
真理「なんでそこで泣くのよ」
299 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:38:05.24 ID:+pSDN3M40
――
村上「確かにファイズギアの返却を確認いたしました。…おい」カチャ
社員「はっ!」
村上「ファイズギアを例の部署へ」
社員「かしこまりました」タッタッタッタ
巧「あの、社長さん」
村上「なんでしょう?」
300 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:39:03.14 ID:+pSDN3M40
巧「何故、スマートブレインはオルフェノクを?」
村上「企業秘密です。」
巧「……」
村上「と言いたいところですが」
村上「あなた方を巻き込んでおいて、何も教えないのはフェアじゃない。」
村上「お話ししましょう。オルフェノクのこと、スマートブレインのことを」
巧&真理「……」
301 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:43:03.32 ID:+pSDN3M40
――スマートブレイン資料室
巧「ここは?」
真理「博物館?」
村上「正確には資料室ですよ」
巧「なんでこんなゴシック的な内装なんですか?」
村上「ここは、社内でもごく一部のものだけが入れる場所でしてね。」
村上「主にオルフェノク関連や特殊な業務の説明をする際に用いる部屋です」
村上「わかりやすく、誤解が生じないようにね」バッ ピカッ
真理(何故、スポットライト!?)
302 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:44:16.30 ID:+pSDN3M40
♪〜
https://youtu.be/kAu5wHdQ7-8
巧(なぜレクイエムが流れ始めた?)
村上「我々スマートブレインはSBフォンを始めとした通信機器開発、販売をメインの業務として誕生しました」
村上「そのうち、様々な電化製品、自動車、バイク産業、食品や家具に至るまで」
村上「多岐にわたる業界に手を広げ、世界的企業と肩を並べられるまでに成長したのです」
村上「その裏で花形前社長は、考古学業界にも興味を示しました」
巧「なんでだよ」
真理「お父さん世界中を旅行するのが趣味だったから」
巧「ああ、税金対策ってやつか」
303 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:45:04.02 ID:+pSDN3M40
村上「考古学の研究中に花形さんは、ある古代書物の存在を知ります」
村上「オルフェの書」
村上「そこにはオルフェノクの事が細かに書かれていたのです」
村上「人間が死を迎えると、定確率でオルフェノクへと進化すること」
村上「オルフェノクになったものは仲間を増やす為に人間を襲うことなど」
真理「なんで、そんなことを…」
304 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:46:13.78 ID:+pSDN3M40
村上「宇宙からくる何者かと戦うため と記されていたそうです」
巧「宇宙人と戦うため?」
村上「今馬鹿げてると思いましたね?」
巧「いや…」
村上「大正解ですよ。それが当時の認識です。しかし花形さんは違った」
村上「このスマートブレインに本格的なオルフェノク研究部署を作ったのです」
真理「オルフェノクを研究!?」
305 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:48:34.38 ID:+pSDN3M40
村上「研究と言ってもオルフェの書を読み解いたり、対抗手段を模索するくらいのものでした。」
村上「あの日までは」
真理「あの日?」
村上「2012年 ニューヨークの戦い。」
巧&真理「」ハッ
村上「そう人類が初めて外宇宙の生命体とコンタクトしたあの事件です」
巧「…アベンジャーズ」
村上「宇宙からくる何者か≠サれは本当に存在したんですよ」
村上「我々はそれらと戦うための力がある」
村上「私達が必ず人類を導いていきます。だから我々に未来を託してください」
306 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:49:41.99 ID:+pSDN3M40
――スマートブレイン本社 エレベーターホール
真理「…」
巧「…」
村上「お気をつけて、お帰りください」
社員たち「お気をつけて、お帰りください」バッ ペコッ
ガァー
村上「…」フッ
村上「所詮は子供ですね」
ツカツカツカ
レディ「社長、会議の準備が出来ました♪」
村上「ええ、いきましょう」
307 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/06/30(水) 22:55:29.96 ID:+pSDN3M40
――同日 正午 東京 秋葉原
トゥルルル、トゥルルル、ピー
ピーター「もしもし?MJ?色々と説明をしたくて!あの、電話ください」ピッ
ピーター「はぁ」
リーリリン リーリリン リリーリーー リーリリン♪
ピーター「!?」ピッ
ピーター「MJ!?」
ネッド『あーごめんかけ直そうか?』
308 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:57:01.45 ID:+pSDN3M40
ピーター「ネッドぉ…どうしたの」
ネッド『どうしたのじゃないよ。心配したんだぜ?』
ピーター「あぁごめん。日本についてから色々とあって」
ピーター「スマホ返してもらえたのもさっきだったし」
ネッド『無事でよかったよ。MJも心配してたよ』
ピーター「マジで!?何か言ってた?」
ネッド『あー、聞かない方がいいかも』
ピーター「どういうこと?」
309 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:58:09.53 ID:+pSDN3M40
ネッド『その、なんだ…ブラッドってやついたろ?』
ピーター「ああー確かチビ助だったのに今は高身長イケメンになってたあいつ?」
ネッド『そう、あいつがMJ狙ってるみたいでさ』
ピーター「なんで!?あんな陰キャを!?」
ネッド『お前、割とひどいな。ほらMJって見た目はいいじゃん?話すと宇宙人だけど』
ネッド『ブラッドのやつ、本性をあんまり知らないから』
310 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:58:59.92 ID:+pSDN3M40
ピーター「MJの良いところは外面じゃなくて内面なのに…変なやつもいたもんだ」
ネッド『いや、お前が変なんだよ。それを踏まえて、MJから伝言なんだけど』
ネッド『こっちは大丈夫だから綺麗なお姉さんとの研修旅行楽しんで≠セって』
ピーター「誤解なんだよ…それは…」
ネッド『俺はわかってるぞ!ちゃんと……女の人にも性欲あるって本当?』
ピーター「ネッド…」
ネッド『わかってるわかって!とりあえずさ、全部片付いたらMJの誤解を解いた方がいいよ』
311 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 22:59:37.30 ID:+pSDN3M40
ピーター「今、ヒーローあるある葛藤に悩まされてるよ」
ネッド『あー……手頃なヒーローとチョメチョメするか、正統ヒロインとゴールインするかってやつ?』
ピーター「正義を貫くか恋愛を取るかって方」
ネッド『じゃあ、答えは決まってるじゃん』
ネッド『どっちもってやつ』
ピーター「やっぱそれがお約束だよね!」
ピーター「あ、クェイクさんだ。ごめんまたかける」
ネッド『え?お前、こんな夜中にクェイクとどこに』
ピーター「こっちはお昼だよ。じゃあ!」ピッ
312 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:00:12.17 ID:+pSDN3M40
デイジー「彼女とは電話できた?」
ピーター「いえ、でも友達とは電話できました」
デイジー「そう。じゃあ次の場所にいきましょうか」
ピーター「でも、秋葉原でこんな専門的な部品が手に入るんですか?」
デイジー「当たり前じゃない。ここ秋葉原よ?もうこんなに見つけたわよ」ジャラッ
ピーター「すごっ!さすが噂の秋葉原」
デイジー「ほら、こっち」
313 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:00:48.87 ID:+pSDN3M40
――電気露店街
ピーター「うわ!このシリンダーすごい!ちっさ!」パァァァァァ
ピーター「え、こんなのがあるの!?」パァァァァァ
デイジー「ここら辺は特にプロ向けの露店街だからね」
店主「…」
ピーター「あ、コンニチワ、ピーターデス」
店主「英語でOK。何が欲しいんだい?」
ピーター「え、こっちに来て初めて言葉通じた」
デイジー「まぁプロ向けの店だしね」
314 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:01:46.86 ID:+pSDN3M40
店主「一応、言っとくけどウチはヒドラとは関係ないよ」
デイジー「あら、私の顔を知ってるってことね」
店主「まぁな。客商売なんだから、S.H.I.E.L.D.だろうがヒドラだろうがSHOCKERだろうが、客ならどことだって取引するさ」
デイジー「へぇ、じゃあスマートブレインとも?」
店主「SBはウチなんかに用はないさ。あそこは自社でなんでも造れるからな」
デイジー「例えばコレとか?」スッ
ピーター「あ、それベルトに付いてたGPSの」
店主「うん?ああ、これか」ルーペ ジーッ
店主「ジョンソンさんよ。あんたSBの事、あんま詳しくないだろ?」ヘヘ
デイジー「どういうことかしら?」
315 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:02:25.23 ID:+pSDN3M40
店主「あそこは電子機器とかバイクは一級品だがな。本当にやりたい事は三流以下だ」
ピーター「本当にやりたいこと?」
店主「現にこれもハマー社の劣化コピーだ。大した性能じゃねぇよ」
デイジー「ハマーの劣化コピー?そもそも劣化した製品なのに?」
店主「スタークに比べりゃそうだが、兵器関係だったらハマーは優秀な部類さ」
店主「あそこのGPSは電源が無くても1年以上は追跡できるのがデフォだしな」
店主「ここいらの市場じゃ、お高いスターク製よりもお手軽ハマー≠ニか安価のオズコープ≠ェ人気だぜ?」
316 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:03:15.98 ID:+pSDN3M40
デイジー「もしかしてスマートブレインのやりたい事って」
店主「兵器産業さ。でもお国柄、政府のお墨付きでもない限りは手を出せないってわけだ」
店主「だからあいつら海外の兵器を買って国外で研究してるって噂だよ」
店主「だからってこんな劣化品なんて作って。電子機器を極めりゃいいのに、何がしたいんだろうな」ハァ
デイジー「……」
317 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:03:41.42 ID:+pSDN3M40
店主「で、何が欲しいんだ?いちお、言うが非合法なもんなら取り扱ってないからな」
デイジー「ああ、ここに書いてあるものを」メモ スッ
店主「はいよ。」ジーッ ガサゴソ
店主「戦争でも始める気かい?」ガサゴソ
ピーター「非合法なものは、取り扱ってないんじゃないの?」
店主「部品だけなら合法だろ。火薬売ってるわけじゃねぇんだから」
318 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:04:39.36 ID:+pSDN3M40
――同日スマートブレイン本社 会議室
社員D「続きまして食品部門の新製品につきまして」
村上「もう結構」
社員D「え、社長しかし、これはそもそも社長のために」
村上「」クワッ
パラパラ パラパラパラ
村上「前年度の報告とほぼ同じですね。典型的なウソ資料だ」
村上「新製品の製造に関する見積もり。他社にも相見積かけてください。癒着してるのがバレバレですよ」
村上「おっと、これで誤字が10個目だ。この資料は、新入社員が作ったんですか?」
村上「全体的に下の下です。せめて資料くらいは中の中にしなさい」
社員D「…申し訳ありません」グッ
319 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:05:19.99 ID:+pSDN3M40
役員A「あー村上新社長=H初回から飛ばし過ぎじゃないかな?」
役員B「ああ、この中にはまだ君が社長に就任したことを認めていない者だっている」
役員B「そういう者達にも納得してもらうようにだねぇ」
村上「納得?ソレ必要ですかね?」
社員D「あのっ ボワッ メラ
役員たち「」ザワッ
320 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:05:45.25 ID:+pSDN3M40
村上「これはこれは…貴重な社員≠失ってしまった」
村上「私もまだまだですね。人間の姿でも力の制御が出来てないとは」
役員A「社長!そんなことはありません!」
役員B「ええ、私は村上社長の就任に納得していますよ!おい!社長就任は役員会の総意の筈だろ!なのに ボワッ
ドサッ メラメラメラメラ
役員A「ひぃ!!」
村上「下の下だ。さらに下手な芝居。呆れますね」
役員B 「」メラメラメラ
321 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:06:21.03 ID:+pSDN3M40
村上「私はね、やられた事に対してはキチンとした対応をします。花形さんとは違いますから」
村上「花形さんのように見せない力で牛耳るような事はしません」
村上「皆さんにしっかりと納得≠オていただく形をとります。」
村上「それがわかったなら、上の上だと納得できる仕事をしてください」
役員たち「は、はい!!」
ドタドタドタドタ
社員D「」サー
役員B「」サー
村上「貴重なオルフェノク≠二体も」チッ
レディ「シャチョー。来ましたよ♪」
村上「いきましょう」
322 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:07:07.44 ID:+pSDN3M40
――スマートブレイン貴賓室
村上「ようやくお会いする事ができましたね。木場勇治くん」
木場「僕もずっとお会いしたいと思ってました」
サージ「悲恋のふたりか?」
村上「驚きましたよサージ様。あなたがお連れしてくださるとは」
サージ「まぁこいつの指導係だからな」
323 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:07:40.95 ID:+pSDN3M40
村上「勇治くん。この方は上の上のVIPなんですよ。その様な方からの直々ご指名ですので」
木場「あの、その事ですがどなたが来ても、ボクは人間を襲う気は」
村上「君は勘違いしていますね」
木場「どういう事ですか?」
サージ「俺たちはな、人間を襲ってるんじゃない。救ってるんだ」
木場「オルフェノクにすることが救いだとでもいうのですか?」
324 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:08:50.49 ID:+pSDN3M40
村上「ニューヨークの戦い、ソコヴィアの戦い、ソコヴィア協定の乱戦、デシメーションブリップ」
村上「人類は様々な受難を乗り越えてきました」
村上「でももう限界でしょう。人類だけではね」
サージ「インヒューマンの登場もそれを物語ってるだろ?」
木場「だからと言って、オルフェノクになれない人達だって」
村上「大きな歴史からみたらそれは仕方ないことでしょう」
村上「ネアンダルタール人もホモサピエンスに負けて絶滅しました」
村上「それともあなたはネアンダルタール人に想いを馳せるのですか?」
325 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:09:41.28 ID:+pSDN3M40
木場「話が跳躍してます!それとこれとは違うことだ!」
村上「同じ事ですよ。あなたはオルフェノクになってから人生が良き方向に向かったでしょう」
木場「悪い事もありました」
村上「そうですか?ブリップの差別を間近で受けていたのに」
木場「それは…」
サージ「人間は醜い。デシメーション被害者のお前達をまるで邪魔者みたいに扱う」
サージ「たった5年。5年の差で全て変わっただろ」
木場「それでも…」
326 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:10:36.81 ID:+pSDN3M40
村上「私達はね、人間に変わり脅威と戦うためにオルフェノクになったのですよ」
木場「それでもボクたちに人生を終わらせる権利はないはずです」
木場「オルフェノクになってしまったものは仕方がない。でも悪戯にコピーを増やす必要は!」
サージ「あるんだよ。その必要が」
村上「……」
木場「どういうことですか」
サージ「いいか坊主。これは生存競争なんだ」
木場「生存競争?それに勝つ為に人間を滅ぼせと?」
サージ「ああ、オルフェノクの寿命は短いからな」
木場「え?」バッ
327 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:11:12.34 ID:+pSDN3M40
村上「……」フゥ
サージ「ついこの前まで村上も知らなかった話だ」
木場「え…」
サージ「急激な身体の進化で力を得る。その代償としてオルフェノクの寿命は短い」
サージ「オルフェノクに進化できない人間はどうなっていた?」
木場「灰になっていました」
328 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:11:44.71 ID:+pSDN3M40
サージ「それだけの負荷が細胞にかかっているという事だ。耐えられたからといって無事という訳ではない」
サージ「ただ、オルフェノクが生き残る方法は存在する」
木場「生き残る方法?」
サージ「この地球に存在する全生物がオルフェノクとして進化を遂げるか」
サージ「オルフェノクの王を呼び覚まし、永遠の命を授かるか」
サージ「その二つのうちどちらかだ」
木場「永遠の命」
村上「そうです。我々はオルフェノクの王を呼び覚ますために行動をしている」
村上「この地球上に存在する全生命の為にね」
329 :
◆TpifAK1n8E
[!red_res]:2021/06/30(水) 23:20:46.59 ID:+pSDN3M40
≪オープンユアアイズ フォザ ネクスト 555≫
デッデ テレレ テッテーテレー デッデ テレレ テッテーテレー♪
巧「あのベルト。親父さんと繋がってる証だったんだろ?」
真理「私さ、お父さんの本当の子供じゃないんだ」
海堂「俺たちは寿命が短いからそのうち死ぬちゅうわけか」
ピーター「なんかクェイクさんって、おかしな人だよね」
デイジー「あなた昔の私に似てる。まだライジング・タイドにいた時の私みたい」
結花「木場さんは感じないの?王の事や、世界ことヤツら≠フこと
巧「何が正義の味方だ。俺は…ファイズだ」デッテンテンッテテン♪
330 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/06/30(水) 23:22:06.14 ID:+pSDN3M40
今日はここで終わります。
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/07/01(木) 02:08:12.46 ID:/IsZCNmF0
乙!
332 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:03:02.36 ID:vOcL3/PO0
――同日 都内 喫茶ポレポレ
店主「はい。ホットコーヒー。おふたりみたいに熱々にしといたよ」
巧「……」
真理「あのそういうんじゃないので」
店主「あ、そうなの?ごめんね〜」
巧「」フーフー
店主「じゃあ、ごゆっくり」
巧「」フーフー
真理「どうしたの?お茶しようだなんて」
巧「別に」
真理「なんとなくわかるけど」
333 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:03:47.47 ID:vOcL3/PO0
巧「」フーフー
真理「仕方ないじゃん。あのベルトはスマートブレインの物なんだし」
巧「」フーフー
真理「それに村上さんが言ってたみたいに個人と会社じゃ出来る事違うって」
巧「だから、別にいいだろ」フーフー
真理「じゃあなんで不機嫌なの?」イラ
カランコロン
<イラッシャイ アッ ナイストゥミートゥー
真理「意味わかんない」
巧「お前さ、それでいいの?」
真理「なにが?」
334 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:04:26.41 ID:vOcL3/PO0
巧「あれ、親父さんから貰ったもんなんだろ?」
真理「良くないよ。でも仕方ないじゃん」
巧「じゃあ、渡すなよ!」
真理「渡す以外の選択肢なかったじゃん!!」
巧「……」
真理「私さ、お父さんの本当の子供じゃないんだ」
巧「……」フーフー
真理「私だけじゃないけどね」
巧「どういう事だ?」
335 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:05:00.04 ID:vOcL3/PO0
真理「お父さんさ、身寄りのない子を集めて養護施設を開いてたの」
真理「流星塾っていう学校みたいなところ」
巧「身寄りのないって…」
真理「私、8才の頃に火事に巻き込まれて」
真理「本当のお父さんとお母さんは死んじゃったんだ」
巧「……そうか」フーフー
336 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:05:30.64 ID:vOcL3/PO0
真理「私だけは助かったんだけどね、頼れる身内もいなくて施設に入ってたんだぁ」
真理「その時、お父さん…あ、花形のお父さんのことね」
真理「お父さんが流星塾に誘ってくれたの」
真理「流星塾には同じ様な境遇の子がたくさんいて、差別されることも贔屓目に見られることもなくてさ」
真理「なんかみんな家族みたいだった」
巧「ふーん」ズズズッ
真理「でもさ、結局他人じゃん?ああいう誰の所有物みたいな話だとやっぱり他人は弱いよ」
巧「……」ズズッ
巧「ああ、そうだな。」ガタッ
337 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:06:01.47 ID:vOcL3/PO0
真理「ちょっと!いきなりどうしたのよ!」
巧「飲み終わったんだよ!」
真理「いや、そんな感じの立ち方じゃないじゃん!」
巧「なんかムカつくんだよ!わからねーけど!」
真理「今まで聞いた中で1番意味不明だし!」
巧「ウジウジ、ウジウジしやがって辛気臭せぇ」
真理「はぁ?それ今いう事?」
巧「そんなウジウジすんなら簡単にベルトを渡すなよ」
真理「意味わかんないっ」
338 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:06:33.54 ID:vOcL3/PO0
巧「あのベルト。親父さんと繋がってる証だったんだろ?」
真理「そんな事思ってない」
巧「ああ、そうかい。なら俺の勘違いだ。これでいいだろ?」
真理「腹立つぅその俺、大人ですから≠ンたいな態度!言っとくけど、あんたが1番子供だかんね」
真理「すませーん!お子様ランチひとつ!」
店主「はいよ!」
巧「オーダーすんな!!」
339 :
◆TpifAK1n8E
[saga]:2021/07/01(木) 22:07:05.09 ID:vOcL3/PO0
巧「だいたいお前さ、グチグチグチグチ小賢しいんだよ」
巧「いやなものは嫌でいいだろ。でもその考え曲げたんならいちいちウジウジすんなよ」
真理「はぁ?あんた目でも悪いの?私はウジウジなんかしてないし」
巧「いーや、してるね。過去のこととか話し出して自分に言い訳してるのがなによりの証拠だ」
真理「はい、状況証拠ー!そんなもんは認められません!」
巧「どうでもいいですー!もう行くぞ」
店主「はい、お子様ランチお待ち」
巧「待て待て」
店主「ん?ん?」
巧「ん?ん?どこにお子様がいる?」
真理「」ユビサシ
巧「俺を指すな」
340 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:07:54.77 ID:vOcL3/PO0
店主「お兄さん。大丈夫!」
店主「うちのお子様ランチは大人用のお子様ランチだから」
巧「ああ、なるほど。って意味わかんねーよ!」
店主「Mr.Children的な」
巧「そういう意味じゃないだろ!あれは!」
店主「ま、カリカリしてるときはご飯食べるのが一番さ!食べなさいよ!」
巧「腹減ってないから」
??「Then please give it to me」
巧「…だってよ。あっちの客にあげてくれ」
真理「え、巧って英語わかるの?」
341 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:08:36.59 ID:vOcL3/PO0
巧「いや、わからない。雰囲気でそう感じた」
真理「いや、今わかってたじゃん!なんて言ってたの?」
店主「なんて言ってたの?」
巧「はぁ…」
巧「それ私にください≠チて」
店主「はいよ!」
真理「あんた、意外と多才なのね」
342 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:09:13.83 ID:vOcL3/PO0
――少し前 都内 喫茶ポレポレ
カランコロン
店主「いらっしゃい!あっナイストゥミートゥー」
デイジー「ニホンゴ、スコシ、ダイジョーブ」
デイジー「2ニン、ダイジョーブ?」
店主「オーケー、オーケー、コッチ、どうぞ」
デイジー「Thank you」
343 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:10:00.35 ID:vOcL3/PO0
デイジー「レイコ、2、オネガイ」
店主「オーケーオーケー、レイコ…レイコ?」
デイジー「アー、Cold coffee?、アーiced coffeeデス」
店主「あーアイスコーヒーね!」
344 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:10:28.40 ID:vOcL3/PO0
――以下日本訳でお送りします――
ピーター「アイスドゥコーヒー!?わざわざ冷えたの飲むの?」
デイジー「あれ?飲んだことない?日本のは結構美味しいわよ」
ピーター「へぇー・・・日本って変な所だよね。生卵食べたり、生の魚食べたり、生の野菜食べたり」
デイジー「生の野菜は普通に食べるし、生魚も普通に食べるでしょ」
ピーター「うちの叔母さんは、そういうの好きだからよく食べるけどいつも変だなと思ってる」
デイジー「なんか大変そうね」
ピーター「想像できる?風邪ひいた時に体にいいからって臭い雑草みたいなやつを食べさせられる人の気持ち」
ピーター「健康食主義の人って、何かおかしいんだよ!まともに食べられるのはタイ料理だけだよ」
345 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:11:40.02 ID:vOcL3/PO0
店主「はい、レイコふたつ」
デイジー「アリガトウゴザイマス」
店主「ヘイ!ゴユックリー」
<スミマセン!オコサマランチ クダサイ!
店主「はいよー!」
ピーター「ねぇオコサマランチってなに?」
デイジー「うーん。パスタとかハンバーグがワンプレートになってるやつかな」
デイジー(キッズ向けのね)
ピーター「なにそれ!美味しそう!」
デイジー「ブホッ」ブルブル
ピーター「え?どうしたの?」
デイジー「な、なんでもないわ」フルフル
346 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:12:22.38 ID:vOcL3/PO0
ピーター「なんかクェイクさんって、おかしな人だよね」
デイジー「どうして?」
ピーター「うーん。大人っぽくない」
デイジー「あら、それは身体のこと?大人っぽいと思うけど?」
ピーター「いや、そういうとこ」
ピーター「僕が会ってきた大人はみんな、なんか隠してるっていうか、距離があるっていうか」
デイジー「それは、たぶん。私たちが似てるから」
ピーター「え?」
デイジー「あなた昔の私に似てる。まだライジング・タイドにいた時の私みたい」
347 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:12:53.61 ID:vOcL3/PO0
<イミワカンネーヨ!
ピーター「え、どうしたのあのひと?」
デイジー「うーん、たぶんオコサマランチのオーダーミスみたい」
ピーター「え?本当!?」パァァァァァ
ピーター「じゃあ!それ僕にください!!」
デイジー「え?ピーター、オコサマランチ欲しかったの?」フルフル
ピーター「だって美味しそうじゃん!」
店主「はいよ!」
348 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:13:41.62 ID:vOcL3/PO0
ピーター「いやぁお腹減ってたんだよねぇ」
デイジー「くっ」フルフル
ピーター「でもワンプレートでモリモリなんて」
ピーター「なんか男の食べ物って感じがするね」フッ
デイジー「ヤメテ…」ブルブル
店主「はいよ!お子様ランチ!」
ピーター「アリガトウゴザイマス」
ピーター「旗?…これ、キッズミュールじゃん」
デイジー「アハハハハハハ!最高」バタバタ
ピーター「デーイージー…」ブチブチブチ
・・・・・
真理「なんか性格悪そうな女ね」
巧「え、お前がいう?」
349 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:14:27.89 ID:vOcL3/PO0
――タワーマンション 勇治の部屋
木場「……」
海堂「マジかよ…」
結花「……」
海堂「じゃあ、オルフェノクの王が蘇らない限り」
海堂「俺たちは寿命が短いからそのうち死ぬちゅうわけか」
木場「ああ、それ以外の方法はない≠轤オい」
結花「」ジッ
海堂「じゃあ、探そうぜ?その王様をよ」
木場「ごめん。ボクには…」
海堂「俺たち死ぬんだぞ!?」
350 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:15:02.60 ID:vOcL3/PO0
結花「海堂さん、寿命が短いだけですよ」
海堂「はぁ?おんなじ意味だろ!」
木場「人は、いつか死ぬよ」
海堂「綺麗事いってんじゃねぇよ!!」バーン
木場「だからってボクらが人を襲っていい理由には」
海堂「じゃあ、そのうち死ぬからなんもすんなってか?王様見つけりゃいいだけだろ!!」
海堂「この後に及んで何ヘタレてんだよ!」
結花「……」
木場「……」
351 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:16:18.59 ID:vOcL3/PO0
海堂「ああーもういい。俺は出て行く」
木場「海堂!」
結花「海堂さん!」
海堂「うっせ、うっせ、うっせーわ!」
海堂「自分の命どうしようが俺様の勝手だろうが」
結花「でも、他に方法があるかもしれないし」
海堂「ねぇーだろ。俺は王様ちゅうやつを探すわ」
海堂「おめえらは、そうやってジメジメしとけ。お似合いだ」
ガチャ…バン!
木場「……」
352 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:17:15.00 ID:vOcL3/PO0
結花「木場さん…」
木場「……」
結花「嘘、ついてますね」
木場「え?…いや、嘘なんて」
結花「本当は、他の方法があるんでしょ?」
木場「ないよ」
結花「嘘。その顔、嘘ついてる」
木場「なんで!そんな事がキミにわかるんだよ!」
結花「わかるから!感じるんだもん!!」
木場「……っ」
353 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:17:44.69 ID:vOcL3/PO0
結花「多分、この世界の全てを仲間にしたら、私たちは死なない」
木場「どうして…それを」
結花「木場さんは感じないの?王の事や、世界こと」
結花「ヤツら≠フこと」<◯> <◯>
木場「長田さん…キミは…何を」
結花「ハッ…ごめんなさい。」
結花「あの、あたし、海堂さんを追いかけます」ペコ
ガチャ
木場「」フゥー ドサッ
木場「言えないよ…人間を襲い続ければ生きられるかも…なんて」
354 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:18:29.44 ID:vOcL3/PO0
――夜 都内 シティホテル
トントン トントン
デイジー「ピーター?機嫌直してよ」
・・・・・・
デイジー「ねぇ、美味しいご飯食べさせてあげるから」
・・・・・・
デイジー「はぁ、じゃあなんでも一つ言うこと聞くから!」
ガチャ
ピーター「本当!?」
デイジー「え、エッチなのはダメよ?」
355 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:19:32.22 ID:vOcL3/PO0
――ピーターの宿泊部屋
デイジー「ええ、そう。いえ、悪ふざけよ」アセアセ
ピーター「」ムスー
デイジー「はい、反省してます。大人なのに煽りすぎました。ええ、ピーターに代わる?」
ピーター「」パァァァァァ
デイジー「ああ、別にいい」
ピーター「」ズーーーン
356 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:20:00.76 ID:vOcL3/PO0
デイジー「え?ええ、サイン?もちろん!基地へ?」
デイジー「それはちょっと…いえ!善処します!はい、わかったわミッシェル」
デイジー「また今度」ピッ
ピーター「MJは何だって?」
デイジー「許してくれるって、あと私のサインと基地を見学させろって」
ピーター「基地はやめといた方がいい。あの子は、抗議運動をピクニック≠チて呼ぶ子だから」
357 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:21:02.81 ID:vOcL3/PO0
――夜 都内 繁華街
ナンパ野郎「かーのじょ!何してんの?」
結花「…やめてください」
ナンパ野郎「俺といいこと、しようよー」ケラケラ
結花「しつこい…」ハァ
ナンパ野郎「そうつれなくしないでさぁ」
ナンパ野郎「ここだけの話気持ちよくなるクスリあるんだけどぉ」
結花「……」ハァ
358 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:21:53.48 ID:vOcL3/PO0
結花「あの…」
“そのつもりで来たんでしょ?結花っちぃ”
“おら!声出せよ!声”
結花「」スゥ
ナンパ野郎「なーに?」ニヘラ
結花「ちょっとそこまで来てもらえます?」<◯> <◯>
ナンパ野郎「いいよぉ〜どこどこ?え?路地裏?」ニヘラー
・・・
・・・・
・・・・・
バサバサバサ
ツカツカツカ
結花「……」パサッパサ ホコリハラッテ
結花「海堂さん、どこいったんだろ…」
359 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:22:20.13 ID:vOcL3/PO0
――夜 米軍基地 ニューゼファーワン内ラボ
ジェマ「デイジーの言ってた通りね」カチャ
フィッツ「ああ、なんで気が付かなかったんだろう」
カチャ ザザー
ジェマ「デイジー?検証終了よ…」
360 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:22:57.04 ID:vOcL3/PO0
――夜 都内 シティホテル
デイジー「そう…わかった」カチャ
ピーター「どうしたの?」
デイジー「フィッツシモンズに頼んでいた仕事の報告」
ピーター「まだ何か調べてるの!?」
デイジー「……」ウーン
ピーター「あ、なんかまずい状況?」
デイジー「もう色んな事が起こっててついていけないわ…」ハァ
361 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:23:59.80 ID:vOcL3/PO0
デイジー「あのベルトについてたGPSだけど、さすが劣化品って感じ」
ピーター「??」
デイジー「電源に接続されてないと動かないそうよ。あれ」
ピーター「え…いまどきそんなのあるの?」
ピーター「じゃあなんであそこにオルフェノクが?」
デイジー「あのGPSがダミーってことか、別の追跡方法があるか」
デイジー「内通者がいるか…」
362 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:24:34.55 ID:vOcL3/PO0
――翌朝 東京 西洋洗濯舗 菊池 リビング
巧「」モシャモシャ
啓太郎ど、どうしよう真理ちゃん
真理啓太郎、聞いてよ
啓太郎え、う、うん。あれ?デジャヴ?
真理いいから早く
啓太郎「あのー、たっくん何かあった?」
巧「え?あーサラダ美味いな」モシャモシャ
啓太郎「いや、そうじゃなくて…胃腸炎とかになった?」
巧「え?いや、べつに」モシャモシャ
363 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:25:20.03 ID:vOcL3/PO0
巧「」オミソシル ジー
真理お味噌見つめてる
巧「」ズズ
啓太郎ふーふーしないで飲んだ!?
巧「あちっ」フーフー
真理あ、やっぱネコ舌なんだ
啓太郎たっくん、ファイズが名残り惜しいんじゃ
真理え、正義の味方の自覚が芽生えたとか?
巧「おい。勝手に人の心を妄想すんな」
真理「巧何が正義の味方だ。俺は……ファイズだ=v
巧「勝手に人のモノローグを作るな!しかもダサい!」
364 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:26:18.43 ID:vOcL3/PO0
真理「じゃあ、なんなのよ!その態度!」
巧「うるせえ!お味噌が……熱かったんだよ!」
真理「いや、無理してんじゃん!」
トゥルルル トゥルルル
啓太郎「はい!西洋洗濯舗 菊池です!ああ、どうも黒田さん。え?スーツのベルトですか?」
巧「スーツ……」ガチガチ
真理「巧!それお皿!箸でお皿食べてる!器用過ぎる!」
365 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:27:36.42 ID:vOcL3/PO0
啓太郎「真理ちゃん、この前の黒田さんのスーツ。ベルトついてた?」
巧「ベルト?」グビッ サラ
真理「なかったわよ!巧!それお茶じゃない!塩!塩の瓶!」
啓太郎「やはりベルトはなかったみたいです。はい。ごめんなさい」ガチャ
啓太郎「もう!2人ともうるさいよ!」
真理「けいたろぉ」ブワッ
啓太郎「たっくん!!それ机だよ!逆に何と間違えたの!?」
巧「ふがふがっ」
真理「巧、もうそれ病気だよ。病院直行だよ」
巧「ふがっ…大丈夫だ!今は机の強度を試してただけだ!」
真理「言い訳が苦しいし」
366 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:28:27.87 ID:vOcL3/PO0
啓太郎「そうだよ!それにスマートブレインならファイズを上手く使ってくれるよ」
真理「悔しいけど、啓太郎の言う通りだよ。やっぱ個人では出来ないことあるじゃん」
巧「ああ、そうだな」
啓太郎「たっくん。ほらこれ」スッ
真理「啓太郎、これって」
啓太郎「ファイズの説明書。真理ちゃんが持って行く前に…ちょっとね」キラン
真理「啓太郎…」
真理「あんた正気!?何がちょっとね≠諱I歯まで光らせて!!」
啓太郎「ええ!?」
367 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:29:23.34 ID:vOcL3/PO0
真理「ああーどうすんのよ!これ!」
巧「」シュバッ パッ
真理「え?」
巧「拾った。俺の」ギュ
真理「お前は馬鹿なのか?」
巧「暇つぶしに読む」ガルル
真理「いや、働けよ」
啓太郎「あ、もうこんな時間!たっくん!配達行かないと!」
巧「ダルい。啓太郎ひとりでいけ」
啓太郎「乾くん。配達に行きますよ?」
巧「…はい。」
368 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:30:26.72 ID:vOcL3/PO0
――同時刻 東京 道端
結花「」シュン
サージ「ユカ」
結花「!?」
結花「あ、えっと、サージ…さん」
サージ「蛇の小僧を探してるのか?」
結花「はい。夜通し探したんですけど…」
サージ「やさしいな。お前は」
結花「放っておけなくて」
サージ「やつがまだ、人間を襲ってないからか?」
結花「ええ…」
369 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:32:00.02 ID:vOcL3/PO0
結花「海堂さんは人間≠ナすから」
サージ「お前のいう人間の定義はわからんが」
サージ「ユカも、馬の小僧も蛇の小僧もオルフェノクだ」
結花「……っ」
サージ「特に、ユカ。お前は立派なオルフェノクだよ」
結花「なんのことですか?」
サージ「おいおい。お前大した奴だな!堂々と嘘がつけるなんてな」
サージ「出逢うのがもっと早ければ、部下にしてたよ」
結花「あの、私、疲れてるのでこれで」スッ
サージ「そうだよな。夜通し狩り≠オてたら疲れてるな」
結花「!?」バッ
サージ「気がつかないと思ったか?まぁ馬の小僧は気がついてないみたいだが」
結花「やめて」
370 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:32:51.80 ID:vOcL3/PO0
サージ「俺は責めてない、むしろ嬉しいよ。やる気のある生徒がいて」
結花「違う。あの人たちが私に」
かーのじょ!何してんの?
いいこと、しようよー
気持ちいいクスリあるんだけどぉ
結花「あの人たちは人間≠カゃないから」
サージ「ああ、お前のいう人間≠チてそういうことか」
サージ「ユカ、お前はパニッシャー≠ノなったつもりでいるんなんだな」
結花「やめて!!」<◯> <◯>
木場「長田さん!!」タッタッタッタ
371 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:33:28.95 ID:vOcL3/PO0
サージ「……」
木場「長田さんに何をした!」グッ
サージ「手を退けろ。小僧。」
木場「何をしたんだ!!」
結花「木場さん!大丈夫です!」
結花「私、大丈夫ですから」
サージ「だとよ」
木場「」バッ
木場「今日は、僕らを放っておいてください」
372 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:34:02.33 ID:vOcL3/PO0
サージ「はぁ…お前さ、薄ら寒いよ」
木場「なんと言われようとボクは」
サージ「甘えるな。状況をみろ」
結花「いきましょう木場さん。あの人の言葉に耳を貸しちゃダメ」
木場「それでは…」ペコ
タッタッタッタ
サージ「ユカ。お前のやり方じゃ馬の小僧は救えないぜ」
373 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:34:56.12 ID:vOcL3/PO0
――タワーマンションの近く
木場「大丈夫だった?何か言われた?」アセアセ
木場「俺がもっと早く気づいていれば」アセアセ
結花「ふふ」
木場「え?どうしたの?」
結花「木場さん、お兄ちゃん≠ンたいですよ」フフッ
木場「あ、ごめん」
結花「お兄さんはそんな顔しちゃダメです!それに私嬉しいんです」
結花「私にとって、初めての家族だから」
木場「長田さん…」
結花「だから、これからも、もーと甘やかしてください!」
木場「ああ、ボクたちは家族だからね…」
結花「はい!」
<巧「お前、バカにしてんだろ!!」
木場「あれ?貴方は…」
374 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:35:36.48 ID:vOcL3/PO0
――少し前 啓太郎の配達車
ブーン
啓太郎「たっくん、あのさ」
巧「ベルトの話は無しだ」
啓太郎「ぐぬぬ」
巧「……」チラ
巧「啓太郎、おまえ夢ってあるか?」
啓太郎「夢?まぁ前にも話だけどみんなを…」
巧「そういう漠然とした奴じゃなくて」
啓太郎「夢ってだいたい漠然としてるものじゃない?」
巧「そうなのか?」
啓太郎「そうだよ」
375 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:36:18.07 ID:vOcL3/PO0
チカッ チカッ チカッ チカッ
ブォォォ
啓太郎「でも、そうだなぁ。強いて言えば正義の味方を助ける人になりたいかな?」
巧「なんだそれ」フッ
啓太郎「あ!笑った!もう話さない!」
巧「いや、すまん。突拍子もないからつい」
啓太郎「もう失礼な人だなぁ」
巧「大体、正義の味方を助ける人って、なんだよ」
啓太郎「正義の味方ってさ、ひとりで戦ってるようで、実はひとりじゃないでしょ?」
巧「そうなのか?」
376 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:37:14.65 ID:vOcL3/PO0
啓太郎「ヒーローをケアする人もいるだろうし
啓太郎「ほら僕がやってたベルト運ぶ係だってその一つだよ」
巧「ああ、アレには助かってた」
啓太郎「でしょー!実は毎晩練習してたんだよ!革ベルトにペットボトルつけて」
巧「え、お前すごいな!正直、引くけど!」
377 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:38:18.89 ID:vOcL3/PO0
啓太郎「僕さブリップしてから、しばらく前向きになれなかったんだ」
巧「お前が?」
啓太郎「あっという間に5年経ってて、友達みんな大人になってってさ」
巧「でもお前、成人してたろ?」
啓太郎「や、マジ怒られるよ!ブリップした人に年齢の事言うのタブーだからね」
378 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:39:52.04 ID:vOcL3/PO0
啓太郎「で、塞ぎ込んでたんだけど」
啓太郎「そんな時、ブリップ関係者のオンライン集会を見つけたの」
巧「それでメル友の彼女と?」
啓太郎「うん。yukaさんは大好きなお姉さんがブリップして・・・」
啓太郎「困惑してるから実際にブリップを体験した人の話が聞きたいって」
啓太郎「でもさー帰還者って話したがらないんだよねー」
啓太郎「なんも覚えてないし現実に追いつくのでいっぱいいっぱいだから」ハハ
379 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:40:28.45 ID:vOcL3/PO0
巧「なんで自分のこと、話そうと思ったんだ?」
啓太郎「話した方がスッキリするじゃん!」
巧「おまえらしいな」
啓太郎「それに、yukaさんが困ってたからね」
啓太郎「そのうちにyukaさんが本当は家族とうまく行ってないこととか、なんとなく気がついちゃってさ」
啓太郎「それからは、守ってあげなくちゃって思ったんだぁ」
巧「いい話だな」
啓太郎「お、正直ですな?」
巧「うるせぇ…」プイ
380 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:41:08.23 ID:vOcL3/PO0
巧「てか、その長ったらしい話のどこに夢の要素があったんだよ!!」
啓太郎「ああ!それは」
キキィー
巧「あぶっ!おい!啓太郎!」ガタ
啓太郎「返信しなきゃ」
巧「え?あ、もう目的地じゃん、げっ、このマンション」
啓太郎「yukaさんに返信しないと!色々と忙しくて忘れてた!!」
381 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:41:41.91 ID:vOcL3/PO0
――啓太郎のスマホ SNSアプリ Bleinより
yuka
→ケータロさん
しばらくお返事しなくて・・・ごめんなさい。
自分に自信が持てなくてケータロさんからも逃げてました
yuka
→前に私の夢について聞いてくれてましたね
私、夢って持ったことがなかったんです。
でも最近夢について考える機会がありました。
yuka
→夢を見る楽しさや、悲しいこと色んな形があるんだって知りました。
yuka
→まだ私は夢を見つけられてないけど
私も夢を持って生きてみたい。手助けしてもらえませんか?
ケータロ
→ ■チカチカ
382 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:42:11.97 ID:vOcL3/PO0
――東京 タワーマンション前
<オイ、マジデココカヨ
啓太郎「うん」ポチポチ
<オマエ、イッテコイヨ
啓太郎「うーん。待ってぇ」シュ ポコン
<オイ
啓太郎「はぁぁ」ポチポチ
巧「おい!!」
啓太郎「うわぁぁ!なんだよ!急に!」
巧「急じゃねぇよ!!何度も話しかけてんだよ!」
啓太郎「え?ああ、ここの503のキタザキさんって人に配達すれば」
巧「そうじゃなくてお前が行けって話をしたんだよ!」
啓太郎「なんで?」
巧「…ここは、気まずいんだよ。」
383 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:42:43.75 ID:vOcL3/PO0
――
木場「あれ?貴方は…」
巧「あっ…」
長田結花「…」ペコ
啓太郎「あ…」
*・゜゚・*:.。..。.:*・*・゜゚・*:.。..。.:*・*・゜゚・*:.。..。.:*・
結花「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・*・゜゚・*:.。..。.:*・
啓太郎(ケータイ落とした天使だ)
384 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:43:22.39 ID:vOcL3/PO0
――
巧「おい。話をスムーズに進めんな」
木場「お兄さん働いてるんですね」ニコ
巧「うっ…」
木場「良かった!これからはあまり妹さんに迷惑かけないでくださいね」ニコ
啓太郎「妹さん?」
巧「いいから!その話は!」
木場「それじゃぁ、行こうか」
結花「…」コク
巧「おい、ちょっと待て」
木場「何か?」
巧「あんたら、どんな関係だ」
啓太郎「ちょっと!たっくん!」
385 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:44:36.00 ID:vOcL3/PO0
――
啓太郎(気になる)
巧「平日の昼間、どうみても未成年の女。おかしいだろ」
啓太郎「ちょっ!何考えてるのさ!!」カァァァ
啓太郎(ちょ!それてパパカツ的な?)
木場「長田さんは…」
結花「腹違いの妹です。兄がお世話になってます。」
巧「腹違いの」
啓太郎「妹さん…」
啓太郎(しゃぁぁぁぁぁ!)
386 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:45:06.34 ID:vOcL3/PO0
――
結花「会って間もないので、他人行儀が抜けてないんです」
“なんなのこの人!本当に頭くる!”
結花「今日は、父の葬儀と同居についての話し合いに来ました」
“この人は私の家族なの!あなたに何がわかるの!?”
結花「みません“余計な”ご心配を掛けまして」
“まるでお父さんみたい!卑しい人!!”
巧「あ、あぁ」
結花「これで、ご満足ですか?」
巧「はぁ?…いや、ああ」
結花「失礼します」ペコ スタスタスタスタ
木場「ちょっ長田さん!」タッタッタッタッ
387 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:45:34.79 ID:vOcL3/PO0
――
巧「……」
啓太郎「オサダさんって名前なんだぁ」ボソ
巧「おい。メル友の彼女はどうしたんだよ。」
啓太郎「ちがうよ!!そんなんじゃないよ!!随分ハッキリと話す人だなぁって思っただけ!」
巧「ああ、そうだな…」
啓太郎「でもたっくんにしては珍しいね。人の心配してあげるなんて」
巧「はぁ?ちげぇよ!あのニヤケ野郎の汚い部分を
啓太郎「ハイハイ、そういうことにしときましょう」ニコニコ
388 :
◆TpifAK1n8E
[sage saga]:2021/07/01(木) 22:47:26.57 ID:vOcL3/PO0
巧「でも…あれは嘘だ。」
啓太郎「え、たっくん歪んでるよ」
巧「お前は、お人好し過ぎなんだよ!」ポコ
啓太郎「痛っ!たっくんが叩いたぁ!」ビェーン
巧「ボソ」
啓太郎「え?なんて言ったの?」
巧「うるせぇ!早く配達いくぞ!!」
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