P「夏葉と樹里」

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1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:35:47.51 ID:fLDj8m9CO

夏葉（私の名前は有栖川夏葉、世界一以外は目指さない283プロダクションのアイドルよ！）

樹里「おーい、夏葉ー」

夏葉（そして、こちらは西城樹里。とても頼りになる私のユニット仲間よ！）

樹里「話ってなんだよ？アタシだけじゃなく、プロデューサーまで呼んで…」

P「何かあったのか？」


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2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:37:29.60 ID:u6QFQl/W0

果穂「心配です…」

樹里「…って、果穂までいんのかよ！？」

夏葉「ええ、プロデューサーに相談してるところを聞かれてしまってね…まあいずれはユニットの全員に相談しようとは思ってたし…」

樹里「なるほどな…で？話ってなんだよ？」

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:38:34.30 ID:u6QFQl/W0

夏葉「実は私…許婚ができそうなの」

樹里「い、許婚！？」

果穂「…ってなんですか？」

P「まあ平たく言えば『婚約者』かな…結婚の約束をする相手ってことだ」

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:39:45.61 ID:u6QFQl/W0

果穂「夏葉さん！！？結婚しちゃうんですか！？」

夏葉「そんなにすぐにはしないわよ。少なくとも20代のうちは…」

樹里「ならどうして…」

夏葉「ほら、うちは家が家じゃない？だから独身でいるのはともかく、相手がいないというのは体裁が悪いって言うのよ…」

P「まあ夏葉ほどのお嬢様になるとそうなるか…」

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:41:00.13 ID:u6QFQl/W0

夏葉「もちろん結婚するまで存在は伏せていていいとは言ってくれているんだけど…」

樹里「…まあ普通は嫌だよな」

夏葉「そうなのよ、まあうちの両親的には『相手がいない』のが問題らしいから、相手さえいれば解決するんだけど…」

樹里「…プロデューサー、しっかりやれよ」

P「え？俺？」

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:42:53.31 ID:u6QFQl/W0

樹里「そうだよ、もうアンタしかいないだろ」

果穂「え！？プロデューサーさんと夏葉さんが結婚するんですか！？」

樹里「何も本当に結婚しなくてもいいんだよ、夏葉が本物の相手を見つけるまでフリをしてりゃいいんだ」

果穂「なるほど！！！！名案です！！！」

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:44:17.75 ID:u6QFQl/W0

夏葉「残念ながらそれは無理ね…既に私はプロデューサーのことを紹介してしまっているもの」

P「担当が決まってすぐだったな」

樹里「？それくらい別にいいだろ？」

夏葉「それがね…最初に連れて行った時にだいぶ…その…疑われたのよ」

果穂「…？何をですか？」

8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2021/06/27(日) 09:45:19.33 ID:H6p20HhYO

P「いや、まあその…アイドルのプロデューサーなんて、まぁ言ってしまえば胡散臭いだろ？夏葉の家の財産目当てで近づいたんじゃないのかって目で最初は見られてな…」

樹里「あぁ…なるほどな…無い話じゃねえな」

P「まあ今では放クラも売れてるし、わかってはもらえてるんだがな…」

果穂「そんなことがあったんですね…」