【モバマス】まゆに呑まれた話

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 01:52:03.08 ID:q8eskf2U0
あまりの熱さに硬直していると、まゆは私の指を根本まではむっと咥えた。

すると瞬く間に熱さは消え失せ、嗚呼、まゆの唇は柔らかく、口の中はふわふわと暖かく心地よいのだ。

思わずほうっと吐息を漏らすと、まゆは私の指を咥えたまま嬉しそうに目を細めた。

唇を窄めて指を咥えるまゆの顔は否が応でもアレを想起せしめてしまい、

まゆ、こういうのはやっぱりダメだよ。でも有難うねなどと言いつつ指を引き抜くとあああああ!

熱い!熱い!ああああづい!!

助けて!まゆ!助けて!!
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 01:52:58.17 ID:q8eskf2U0
舌の根も乾かぬうちに恥も外聞もなく叫ぶ私にまゆは嫌な顔ひとつせず、私の手を口に入れた。

まゆの口よりも私の拳の方が大きいはずなのになんですんなり入ったのだろうとぼんやり思ったが、得も言われぬ心地よさに包まれるうちにそんな疑問はどこかへ消えていった。

嗚呼、嗚呼、心地よい、心地よい…。

まゆの口の中を堪能している内に私は悟った。

わたしはこのまままゆに呑まれるのだ。

呑まれて消化されるのか、それともこの心地よさに包まれたままになるのかは知らない。

けどそんなことはどうでもよいのだ。

まゆに呑まれるということは、幸せなことに違いないからだ。

さあ、まゆ、わたしを呑んでくれ。

わたしのすべてを呑んでくれ。

 
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 01:55:44.67 ID:q8eskf2U0
 

翌日、千川ちひろが出社してきた時には、まゆの口からPの首ばかりが出ており、いくら呼びかけてもただニコニコとするのみであった。

地獄のような光景に千川ちひろは眉をひそめ、とある一室にまゆとPを押し込めた。

まゆの口から引っ張り出そうという声もあったが、アイドル達のプロデュース方針や企画などについてはちゃんと受け答えはするので特に困ることはないと、そのままにしおかれたという。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 01:56:54.13 ID:q8eskf2U0
以上です。

元ネタは杉浦日向子さんの漫画「地獄に?まれた話」でした。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 01:58:46.09 ID:q8eskf2U0
文字化け失礼、「地獄に呑まれた話」です。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 03:12:11.14 ID:41FKukglO
まゆは補食植物だったのか
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