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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その9【安価】

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449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:15:36.42 ID:P5iMGWcx0
ーー


「こっちよ!」


「た、助かった…」


「ロシアから連絡を受けて私達特務艦が動いたのよ」


「あの、夕立さんが!」


夕立「」


深海綾波「意識が…いや、息もしてねぇな」


「そんな!」


深海綾波「だからって死んだわけじゃねぇ。夕立はこっちで預かるからお前らはコイツらについていけ」
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:19:23.06 ID:P5iMGWcx0
ーー大本営地下


夕立「……」


整備士「やぁお目覚めかな」


夕立「……」


タシュケント「頑丈なのは流石といった所かな」


整備士「でも話で聞いているより弱くなった…自覚もしてるんじゃない?」


夕立「……」


タシュケント「その理由が分からないんだよね。同志がある仮説を立てたんだけど良かったら聞いて欲しい」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:24:18.85 ID:P5iMGWcx0
整備士「君は昔、女の子を殺しているんだよね」


夕立「その話はするな!」


整備士「する必要があるんだ。その女の子は普通の子じゃ無かったからね」


タシュケント「どう殺したのかは知らないけど返り血は浴びたよね?」


夕立「黙れ…!」


整備士「それが大事なんだ。その女の子は超能力…不思議な宝を持っていたんだよ」


タシュケント「能力者を殺して捕食すれば能力を引き継げる。早霜から学んだことだね」


整備士「捕食しなくても血を体に入れるだけで良かった。君はその日を境に強くなった」


タシュケント「早霜を食いちぎったのも能力が関係してるんだと思うよ」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:27:22.48 ID:P5iMGWcx0
整備士「さて、君が弱くなってしまったことの答え合わせだね」


タシュケント「血を体に入れる。これはどんな方法でも構わない」


整備士「君は三つ子を産んだそうだね」


夕立「まさか…!」


タシュケント「夕立の能力は子へと受け継がれた。能力者が子を産めば必ずそうなるかは分からないけど、夕立は三つ子という特殊な状況だった」


整備士「君の未来を考えても知っておいて損はなかったと思うよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:27:44.80 ID:rHaZgbOVO
沈んでいく長門
独善的で独りよがりな思想の結末の最期はやはり孤独
艦娘として海の上で散れたのがせめてもの救いだろうか
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:43:47.27 ID:P5iMGWcx0
ーー


ゴポ…


長門(そうか沈むか、この長門が)


長門(元より拾った命。いつでも捨てる覚悟はあった)


長門(私の考えは間違っていた。だから負けたのだろう)


長門(生き残るのは常に正しいもの。私が正しいのならどんなことが起きても生き残っていた)


長門(後悔もなければ恐怖もない。ただ…一つだけ)


長門(艦娘として海で最後を迎えられるのは満足だ)


長門(あの光ではなくちゃんと艦娘として…最後を…)


長門(…………)


長門(……)
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:46:54.49 ID:P5iMGWcx0
ーー


龍驤「オヤツの時間やで〜」


「やった」


「早く早く」


龍驤「食べさせたるからちょっち待ってなぁ」


「待ちきれない」パクッ


龍驤「いででっ!ウチの指ごと噛みよったな!乳歯でも痛いんやで!」


「……」


龍驤「はいお待たせっと」


「美味しい美味しい」


「Yummy」


龍驤「まだあるからゆっくり食べやぁ」


「リュウジョウも…美味しいんだ……ふぅん…」


ーー
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:47:22.76 ID:P5iMGWcx0
今日はここまでです
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:51:28.77 ID:xRhR/hXro
おつ
ひえええ
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:53:44.69 ID:IQHsaJKGo
おつでした
ぽいチルドレンちゃんたちや……もってなんやもって…
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:54:42.89 ID:jMU06t3DO
お疲れ様でした
最後の安価超速…
敵も味方もそう簡単に死なせるつもりは無かったけどこれ以上長門が出来る事は限られてたかな
最後の手として手術終了前に世間にぶちまけるくらい

あとホラー映画のラスト風なの怖い
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 19:04:24.98 ID:kLFhSsOD0
ーー大本営


深海綾波「傀儡艦娘の手術はどうなってる?」


幹部「準備ができ次第、次々に行っているよ」


深海綾波「アイツらが帰ってきたのはいいが、無駄に情報を与えただけだったな」


幹部「ソビエト派とは違う。手に入れた傀儡の情報を悪用することはないはずさ」


深海綾波「平和ボケな考えしてんな」


幹部「技術はどんなものでも軍事利用できる。彼らのモラルに期待しよう」


深海綾波「するだけ無駄だと思うけどな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 19:35:51.03 ID:jMU06t3DO
傀儡艦娘の手術が続く
しかし手術が出来る人間は限られているので全員終わるまで結構かかりそうだと

(傀儡艦娘は実際何人くらい居るのか…
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:09:19.22 ID:IQHsaJKGo
>>461
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 20:25:07.63 ID:kLFhSsOD0
ーー


幹部「準備ができ次第やっているとは言っているが、時間がかかっているのは事実」


幹部「果たしてどれくらいの時間がかかるのか…想像はできない」


幹部「傀儡艦娘は全部で12人。一人一人手術しかないがこれは時間との勝負だ」


幹部「手術を受けさせずに返すことはできない。元いた鎮守府に早く返してあげたいが難しいね」


幹部「手術も簡略化されてきてはいるがこれ以上の短縮は難しい。彼女達には我慢してもらうしか無さそうだ」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 20:27:40.64 ID:kLFhSsOD0
ーー


「ねぇ聞いた?」


「傀儡艦娘には秘められた力があるって話?」


「秘められた力っていうより傀儡の力だって」


「それを使いこなせれば戦力になれる」


「それどころか特務艦だってあり得る」


「それって手術を受けた後でも大丈夫なの?」


「爆弾を取るだけで傀儡じゃなくなるわけじゃないもん」


「そっか…」


「せっかく大本営にいるんだし試してみない?」


「やるだけやってみよっか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:43:26.01 ID:jMU06t3DO
思ってた以上に少なかった
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:49:01.97 ID:MUYeJtpNo
すみません!組み手の相手して下さい!
話しかけたのは、(深海)深雪でした
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 21:06:01.10 ID:kLFhSsOD0
再安価

下2
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:16:40.72 ID:jMU06t3DO
例えば不知火のように訓練を積んでようやく使いこなせる傀儡の力
いきなり制御出来るものではなく数人が暴走状態に
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:20:24.80 ID:1U6iTxNYo
>>468
自分達に秘められた力に怖くなってしまう傀儡娘も
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 21:29:49.02 ID:kLFhSsOD0
ウギャァァァァ!


特務艦「なになにどうしたのよ!?」


特務艦「これは…」


傀儡艦娘「あ、あの!突然暴れ出しちゃって!」


特務艦「見たらわかるわよ!」


特務艦「これは傀儡の力が制御できてない」


特務艦「私達でも止めれるか分からないわよ」


特務艦「一対一じゃ無理よ、囲んで各個撃破!」


特務艦「撃破していいの?」


特務艦「…無効化して捕獲!」


特務艦「りょーかい」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 21:32:41.52 ID:kLFhSsOD0
ーー


特務艦「イタタタ…でもなんとかなったわね」


特務艦「ギリギリだった?」


特務艦「この私にかかれば大したことないわ!」


傀儡艦娘「……怖い…」


傀儡艦娘「私達にこんな力が…」


特務艦「使い方を間違えてなければいいのよ」


特務艦「横須賀にも使いこなしてるのはいるし」


傀儡艦娘「そうは言われても…」


傀儡艦娘「やっぱり私達は艦娘じゃないんだ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:40:05.45 ID:jMU06t3DO
そこに整備士が
手術とは別に処置が必要だけど傀儡の力を除去する事は出来るけど?
だけど普通の艦娘程度の力しか残らない
どうする?
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:21:50.98 ID:1265fEA3o
>>472
君達にしかできない事もあると思うよとも付け足し
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:30:17.36 ID:3K4VZuE/O
整備士「やぁ、皆んな揃ってるみたいだね」


傀儡艦娘「貴方は?」


特務艦「出たわね変態科学者」


整備士「僕は整備士なんだけど…まあやってることはそんな感じかな」


傀儡艦娘「私達に何の用で…?」


整備士「話を聞いてたんだけど、手術とは別に処置が必要だけど、傀儡の力を除去する事は出来るよ?」


傀儡艦娘「そんなことができる…」


整備士「そうなると普通の艦娘程度の力しか残らない けどね。どうする?」


傀儡艦娘「どうする……」
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:33:33.97 ID:3K4VZuE/O
整備士「僕はどっちでもいいよ。手術とは違ってすぐに処置は終わるから」


傀儡艦娘「じゃあ…」


整備士「君達にしかできないことはあると思うけどね」


傀儡艦娘「それって…でも制御できなかったら皆んなを傷付けるかも…」


整備士「制御しようとしてすら無いのに、できなかった時のことを考えるのはどうかな?」


傀儡艦娘「それは…でも……」


整備士「一度処置をしてしまったら元には戻せないからね」


傀儡艦娘「もう少し…考えます」


整備士「したい時はいつでも言ってね」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:36:13.11 ID:3K4VZuE/O
特務艦「変態、なにしに来たのよ」


整備士「さっきから酷いなぁ。幹部さんを探してたんだよ」


特務艦「今の時間なら書斎じゃないかしら」


整備士「そっか、教えてくれてありがとうね」スタスタ


特務艦「あんなモヤシのどこがいいのかしら」


特務艦「頭の中は凄いことになってるんだろうね」


特務艦「紛いなりにも大本営所属…素人ではないんでしょうよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:40:54.80 ID:jMU06t3DO
書斎で相変わらず忙しそうな幹部
整備士が来た事にも気付かない程に没頭している
僕が言うのもなんだけどここに来てから彼が休んでる所は見た事が無いなあ…と
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:41:13.60 ID:FyiY343Xo
吹雪が建造されてたら一人欲しいと幹部に言う整備士
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:46:49.64 ID:xRhR/hXro
現像ドック動いてないんじゃなかった?
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:47:39.83 ID:xRhR/hXro
現像→建造
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:53:13.56 ID:3K4VZuE/O
ーー書斎


整備士「いつも仕事で忙しそうだね」


幹部「これでも大本営を預かっている身だからね」


整備士「…あんまりこういうの得意じゃないんだけどなぁ」


幹部「おおよその察しはつくが言葉にして欲しいね」


整備士「吹雪が……建造されたら僕の所に回して欲しい」


幹部「ほう」


整備士「そろそろ僕も自分の罪と向き合う頃かもしれないと思ったんだ」


幹部「吹雪君だけが君の罪ではない」


整備士「それは考え方だよ。でも吹雪のことだけはどうやっても言い訳できない」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:56:41.74 ID:3K4VZuE/O
幹部「君の言いたいことは分かるが、建造ドックがどうなっているか知ってるだろう?」


整備士「僕なら直せる」


幹部「……」


整備士「魂の依代が必要なら用意すればいい」


幹部「それは命の冒涜というものじゃないのかい?」


整備士「そうなれば艦娘という存在がそうなってしまう。恒久的に動かすつもりがないならせめて…吹雪だけは」


整備士「僕が作る吹雪じゃ意味が無いんだ。建造された吹雪に意味がある…気がするんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:14:28.63 ID:FyiY343Xo
kskst
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:14:48.77 ID:jMU06t3DO
建造ドックに関する詳細な資料は失われてしまっている
依り代といってもどういったものが必要なのか…と幹部
艦娘のような心を持った存在が何をベースにしているか考えなくとも解るだろう…?と整備士
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 23:33:29.27 ID:P5iMGWcx0
幹部「建造ドックに関する詳細な資料は失われてしまっている。 依り代といってもどういったものが必要なのか…」


整備士 「彼女達は物じゃない。心を持った存在なんだ。依り代、つまり何をベースにしているか考えなくてもわかるよね?」


幹部「まさか…」


整備士「人だよ」


幹部「君は…そこまでしようというのかい」


整備士「建造ドックは動かさないといけない。頻繁である必要はないけど、放置していいものじゃない」


整備士「建造ドックが全世界に広がってしまえば、命の価値は無くなってしまう」


整備士「僕が禁忌を犯す。僕一人に責任を押し付けていいんだ」


幹部「その見返りに吹雪を…ということかい」
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 23:38:10.15 ID:P5iMGWcx0
整備士「深海棲艦にはコアがある。それと同じ原理を使おうと思うんだ」


整備士「建造の時に艦娘のコアを混入させる。そうすれば艦娘が建造されるよ」


幹部「そのコアは…なんなんだい?」


整備士「それは企業秘密さ」


幹部「…君の言うことはとても理解できる。あの建造ドックは他国に渡せない」


幹部「ただの鉄屑でないことを示す為に、定期的な建造は必須だ」


整備士「交渉成立かな?」


幹部「認めたくはないがね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:47:02.46 ID:jMU06t3DO
建造ドックが作られた事が既に罪だった
依り代とされた人が何処の誰だったのかはもう闇の中
新しい依り代によってはもしかしたら艦娘ではないものが生まれるかもね…と内心の整備士
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:48:57.48 ID:OJcQYvPsO
吹雪の挨拶に完全に無意識で涙がこぼれてドン引きされる整備士
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:00:18.22 ID:eGJWMYHa0
ーー建造ドック


吹雪「はじめまして吹雪です、宜しくお願い致します!」


幹部「本当に建造された…しかも吹雪君が…」


吹雪「貴方が私の司令官ですね!」


幹部「いや…君は彼の元に行くことになる」


吹雪「彼って……アレ…ですか?」


整備士「嗚呼…吹雪だ……この声…間違いない……」


幹部「そりゃあ引くのは当然だろう。君を見た瞬間から号泣しているからね」


吹雪「あの…なにが……?」


幹部「話せば長くなるが、彼の所にはかつて吹雪君が居たんだよ」


吹雪「私じゃない吹雪…ですね」
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:03:25.63 ID:eGJWMYHa0
幹部「先の吹雪君は彼のせいで狂ってしまったんだ」


吹雪「……」


幹部「今度は間違えない。その覚悟で君を作ったんだが…感情的になりすぎているようだ」


整備士「吹雪……会いたかった…」


吹雪「……」


幹部「吹雪君には出撃より彼の補佐がメインになると思う。覚えることは多いだろうが頑張って欲しいね」


吹雪「安価」


下2 吹雪の台詞やその他起こったことなど
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:09:52.05 ID:HWvbMP5DO
わかりました!これからよろしくお願いしますね

…今度は私を死なせないでくださいね?(ボソリ
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:09:58.36 ID:duSqwl11o
はいっ!よろしくお願い致します!
私でない吹雪の代わりにはなれません…でも私という吹雪としてお支えします!
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:21:17.45 ID:eGJWMYHa0
吹雪「はいっ!よろしくお願い致します!ええっとお名前は…」


幹部「彼は整備士君だ」


吹雪「整備士さん、宜しくお願いします!」


整備士「吹雪…」


吹雪「私でない吹雪の代わりにはなれません。でも私という吹雪としてお支えします!」


整備士「ありがとう……今度こそ道は間違えない」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:24:04.10 ID:eGJWMYHa0
夕立「お……い…」


幹部「夕立君!?」


吹雪「凄い怪我…動いたらダメですよ!」


夕立「アイツは……あの…軽空母……」


幹部「軽空母…?龍驤君のことかい?」


夕立「連絡…を……」


幹部「どうしたというんだい?」


夕立「手遅れに……なる…前に……」ガクッ


幹部「しっかりするんだ夕立君!」


吹雪「整備士さん、出番なんじゃないですか!?」


整備士「…そうだね、彼女はとても動ける状態じゃなかったんだ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:30:01.38 ID:BhSK4pIQO
龍驤からげんこつ食らってる3人のちびっこ
噛み癖ついたらあかんよ!美味しい?それは変態のやることや!変態になりたいんか!
涙目でふるふると首を振る3人

龍驤オカンの教育
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:41:33.57 ID:eGJWMYHa0
ーー


「「「ううぅ〜〜」」」


龍驤「噛み癖ついたらあかんよ!美味しい?それは変態のやることやで!」


「ヘンタイってなにぃ」


龍驤「変態は…あかん大人や!そんなになりたいんかアンタらは!」


「ううん…」


龍驤「もうウチを噛んだらあかんよ!約束やで!」


「わかった…」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:45:24.24 ID:eGJWMYHa0
「怒られた」


「怒られちゃった」


「噛んだら美味しかった」


「うん」


「まだ歯が硬くないから千切れなかった」


「見て」


「歯が」


「硬い歯が生えてきた」


「次は食べれる」


「うん」


「兎は美味しかった」


「鳥も」


「獣も」


「リュウジョウの右手、美味しそう」


「美味しそう」


「食べよう」


「うん」


「今度は噛まない」


「噛みちぎる」


「美味しそう」


「美味しそう」


「美味しいよ」


ーー
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:46:05.18 ID:eGJWMYHa0
今日はここまでです
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:51:03.04 ID:HWvbMP5DO
お疲れ様でした
狂犬の血をしっかり継いでいますね
そして整備士が使ったコアとは…
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:54:03.17 ID:CNR6oIxNo

コラぽいぽい!ちゃんと躾をしなさーい!
整備士結構ダメージ入ってんだや…
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:56:24.63 ID:BhSK4pIQO
これはなんとしても良い子に躾けてあげなきゃいけませんね…
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 18:40:40.37 ID:+f2Iomgo0
ーー横須賀鎮守府


漣「大本営からの呼び出しですか」


提督「ロシアから帰ってきた傀儡艦娘についてだろう」


漣「雪風さんに続き引き取ってくれって話ですかね?」


提督「彼女らには帰る場所があるし、全員の手術は終わっていない。恐らく傀儡艦娘について確認したいことがあるんだろう」


漣「電話で済むと思うんですけどねぇ」


提督「そうは言っても幹部さんから呼び出されたのだから仕方ない。断る理由もないしな」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 18:43:22.22 ID:+f2Iomgo0
漣「じゃあ付き添いで漣が…」


黒潮「なぁ司令はん、話…聞いてたんやけど」


漣「出たな勘違い女」


黒潮「うちを…連れて行ってくれへんかな…?」


提督「黒潮を…か」


漣(黒潮はご主人様のこと気になってるらしいですぜ。断るのが無難です)ヒソヒソ


提督「…断る理由がない、一緒に行こう」


黒潮「あ、ありがとうな!」


漣「全く…どうなっても知りませんよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 19:08:58.68 ID:RrUdsfV7o
移動中も腕を組んだりと距離が近い黒潮
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 19:36:32.98 ID:7JbB+y07o
>>504
漣も負けじと反対側で密着
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 19:58:18.58 ID:+f2Iomgo0
ーー


提督「…距離が近くないか?」


黒潮「気のせいやで司令はん」ギュッ


漣「腕まで組んでまあはしたないですこと。じゃあ漣も負けてられませんね」スススッ


提督「漣は…当たってるぞ」


漣「小さいお胸を当ててんですよ〜」


黒潮「……」ググッ


提督「黒潮は俺の腕を胸に持っていこうとしないでくれ」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 20:01:57.18 ID:+f2Iomgo0
漣「やれやれY朝潮が片付いたと思ったら次は黒潮とはねぇ」


黒潮「司令はん、大本営までもう少しかかるなぁ」


漣「漣を無視しても無駄ですよ〜ご主人様にとっては逆効果で〜〜す」


提督「……」


漣「二番目の女は漣です。あんたはそれ以下なの分かってますぅ?それでも良いなら分けてやってもいいですよ」


黒潮「司令はんはアンタの物やない」


漣「やっと漣と喋った!ご主人様この話題を出せば黒潮と会話できますよ!」


黒潮「お前…」


漣「今更なんのつもりか知りませんけど遅すぎるんですよ。潔く諦めた方が身のためですからね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 20:47:39.63 ID:ZrsqVf7oO
黒潮もそんなことわかっとるわと黒潮
そもそも司令はんの嫁は龍驤さんと霞だけや
せやからこうやってたまに側におれたらええ
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 20:53:10.63 ID:duSqwl11o
>>508
提督のおかげで改二も安定したし二人が動くに動けない時は側で護りたいって思いがある
それが恩返しだって
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 21:08:42.78 ID:+f2Iomgo0
黒潮「そんなことくらいわかっとるわ」


漣「ほぉん?」


黒潮「そもそも司令はんの嫁は龍驤さんと霞だけや。せやからうちは…たまに側におれたらええ」


漣「そうとは思えませんけどねぇ。夜だってご主人様とお楽しみは日がありますよね?」


黒潮「それはうちなりの気持ち、恩返しや。司令はんのおかげで改二も安定したのは凄いことなんや」



黒潮「あれだけ苦労しとったのに司令はんの……ほんまに感謝してるんやで?」


提督「あぁ、よく伝わってくる」


漣「自分の立場が分かってんならいいですけどね」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 21:10:38.42 ID:+f2Iomgo0
ーー大本営


黒潮「司令はんは幹部さんの所に行ってしもたな」


漣「残念でしたね〜」


黒潮「で、アンタは何しに来たんや」


漣「黒潮の見張り〜」


黒潮「そんなわけ無いやろ。それだけの為に来るはずない」


漣「まあそりゃそうですよ」


黒潮「うちも手伝ったるから案内し」


漣「足手まといになるなら捨てていきますからね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 21:47:25.28 ID:bB4lORqjo
整備士のところへ
また怪しいことをしていないか
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:01:49.00 ID:RrUdsfV7o
>>512
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:03:13.24 ID:ZrsqVf7oO
>>512
吹雪を迎え入れて慌ただしくも明るく傀儡の子たちの対応をしてる整備士の周辺
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:08:44.73 ID:YIfAfznwO
ーー大本営地下


漣「話で聞いてた通りみたいですね」


吹雪「貴女達は?」


黒潮「うちらは横須賀鎮守府の艦娘やで」


吹雪「横須賀の…!」


整備士「僕に話があるのかい?」


漣「話というよりチェックです。怪しいことでも企んでないかってね」


タシュケント「ここ最近同志は大人しいよ」


黒潮「うちらもそれを確認させてもらおか」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:12:11.32 ID:YIfAfznwO
漣「ロリコンは悪い奴が多いですからね」


整備士「それって僕のこと?」


漣「吹雪に執着してる貴方がロリコンでないと?」


整備士「そういう目で見たことはなかったなぁ」


タシュケント「同志って性欲ある?」


整備士「うーん…」


黒潮「男はみんな下半身のことしか考えてへんのや」


整備士「そんなこと無いと思うけどなぁ」


漣「じゃあここで漣が裸になったら?」


整備士「解体していいの?」


漣「……コイツは例外かもしれねぇ」


黒潮「そんなはずない、絶対そんなことを考えてるはずなんや」


整備士「安価」


下2 整備士の台詞やその他起こったことなど
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:37:15.26 ID:7JbB+y07o
整備士「うーん、確かに子宮には少し興奮するかも」
黒潮「ほれ見てみぃ!……子宮?」
整備士「うん造形や機能はとても興味深いよね進化の神秘を感じるよ初めてお腹を開いて見た時はちょっとした感動ものだったなこんなに小さな卵巣が生涯で400個〜500個も卵子を生み出すんだよいやーどうなってるのか分解して調べ尽くしたなぁそれとーー」
黒潮(思てたんと違う……)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:38:30.71 ID:HWvbMP5DO
>>517
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:49:41.43 ID:eGJWMYHa0
整備士「うーん、確かに子宮には少し興奮するかもしれないね」


黒潮「ほれ見てみ……子宮…?」


整備士「うん、造形や機能はとても興味深いよね。進化の神秘すら感じるし…そうだ初めてお腹を開いて見た時はちょっと感動したよ」


整備士「こんなに小さな卵巣が生涯で400個〜500個も卵子を生み出すんだよ。凄いと思わないかい?」


黒潮(思ってたんと違うんやけど)ヒソヒソ


漣(なんか饒舌になってます、責任とって下さいよ)


黒潮(こんなことになると思わんやろ!)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:55:00.74 ID:eGJWMYHa0
吹雪「あの……調べたん…ですか?」


整備士「もちろんだよ。解剖して隅々まで調べ上げたよ」


吹雪「調べた相手は…?」


タシュケント「前の吹雪を解体したよね」


整備士「そうだね、沈んだあとの体がどうなったのか気になって解体したなぁ」


タシュケント「吹雪本人は知らなかっただろうけどね」


整備士「中途半端なコアも見つけて…うん、役に立つ知識をいっぱいくれたよ」


整備士「解体はして全身を調べたけど、吹雪とは性行為はしたことがなかったよ」


吹雪「安価」


下2 吹雪の台詞やその他起こったことなど
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:58:45.67 ID:RrUdsfV7o
吹雪「そんなモルモットみたいな…」
整備士「モルモットなんかじゃないさ。二度と間違えないように調べ尽くしたんだ。僕にはそれくらいしかできないからね」
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:01:02.21 ID:ZrsqVf7oO
>>521
今はこうするのさって吹雪の頭なで
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:13:07.60 ID:eGJWMYHa0
吹雪「そんなモルモットみたいなこと…」


整備士「モルモットなんかじゃないさ、二度と間違えないように調べ尽くしたんだよ。僕にはそれくらいしかできないからね」


タシュケント「それくらいで出来ることが凄いよ」


整備士「そうなのかなぁ」


漣「…ま、変なことをしてたらその時は覚悟して下さい」


整備士「するつもりは無いから大丈夫だよ」


黒潮「忠告ってやつや、大人しく受け入れとき」


整備士「うーん、じゃあ分かったよ」
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:15:30.13 ID:eGJWMYHa0
吹雪「……」


タシュケント(同志、ここは吹雪の頭を撫でておく所だよ)ヒソヒソ


整備士「なんで?」


タシュケント(なんでって…分かるだろう?)


整備士「さっぱり分からない」


タシュケント「同志…君は学ぶことが多いね」


整備士「当たり前だよ、僕は死を乗り越えたけどまだ次がある。やるべきことは山のようさ」


タシュケント「やれやれ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:35:36.48 ID:7JbB+y07o
複雑そうな表情ではあるものの撫でられるがままの吹雪
タッシュはやれやれといった様子
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:36:47.30 ID:HWvbMP5DO
慣れない手つきで吹雪の頭を撫でる整備士
それを心地いいと感じる吹雪
そして同じ吹雪が子宮まで調べられていた事にどこか恍惚とした感覚を覚え戸惑う
そういえば…コア?…コアってなんだろう
建造されたばかりで私はこの人の事を何も知らない…
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:46:01.19 ID:eGJWMYHa0
吹雪「あの…聞こえているんですけど……」


タシュケント「だろうね…」


整備士「吹雪…こっちに来てくれるかい?」


吹雪「はい……」


整備士「こう…かな……?」ナデナデ


吹雪(ぎこちない手つき…でも心地いいと感じてしまう)


吹雪(それにこの感情…これは整備士さんに好意があるということ?まだ出会って間もないのに)


吹雪(私と同じ吹雪が子宮まで調べられていた…この事実にもある種興奮してしまっている)


吹雪(コア…コアってなんなんだろう。それに私は建造されたばかりで何も知らない)
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:49:36.43 ID:eGJWMYHa0
吹雪(出会ったばかりなのに好意を抱くのは普通じゃない。これは私が特別だからじゃない)


吹雪(コア……私の中にある何かがそうさせている?)


吹雪(この人を好きになるように仕組まれている。それを否定することは…できない)


整備士「吹雪……」


吹雪(艦娘をモルモットにするなんてまともじゃない。こんな人を好きになるはずない)


吹雪(人間は艦娘を使おうとしている……)


タシュケント(なんだかよくない目をしている。ちゃんと見ておかないといけないみたいだ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:59:14.81 ID:7JbB+y07o
女子会しようかと吹雪にタシュの提案
傀儡艦も誘ってナイトガールズトーク
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:59:51.13 ID:HWvbMP5DO
整備士はタシュに解ってると目配せ
前の吹雪のコアを使った時点でこうなる可能性は予想していた
だけど僕はもう間違えない
何が悪かったのか
何故前の吹雪はああなったのか
まだ僕には解らないけどね…と内心
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:01:00.65 ID:LTdDAXTDO
すみません
安価下
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:03:11.71 ID:p6G+2AOwo
でも、整備士が傀儡達を救おうとする姿は真剣そのもので遊んだりなぶったりする様子はない
それを見てあの話は何だったのかと思ってたら>>529
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:11:21.95 ID:4AhP7Jw60
吹雪(でも整備士さんが彼女達を救おうとする姿は真剣そのもの…遊んだりなぶったりする様子はありません)


吹雪(あの話は何だったんでしょうか、一体……)


タシュケント「ねぇ吹雪」


吹雪「…なんでしょうか」


タシュケント「女子会をしよう」


吹雪「女子会……」


タシュケント「面子は揃えておくから、是非参加して欲しいな」


吹雪「…分かりました」
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:16:19.40 ID:4AhP7Jw60
ーー


傀儡艦娘「話ってなんですか…?」


タシュケント「女子会だよ」


吹雪「……」


タシュケント「ずっと大本営に居て気が参ってしまうといけないからね」


傀儡艦娘「でも…」


タシュケント「そんな畏まらなくていいから、気軽に話そうよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:20:35.66 ID:LYP3DxFnO
例えば、とタシュケントがかつて情報収集担当のタシュケントの情報網を駆使して集めた人気スイーツ店の話をする
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:30:25.87 ID:4AhP7Jw60
タシュケント「そうだな…例えばスイーツの話なんかどうかな?」


傀儡艦娘「スイーツ…甘いもの……」


タシュケント「ある所にあるスイーツ屋なんだけど、開いてる間は常に行列ができているんだ」


タシュケント「並ぶ価値はあったね。とても繊細な味で甘さも抑えられていたよ」


タシュケント「仕事で向かった場所だけど、プライベートでも行きたいと思えるくらい美味しかったな」


傀儡艦娘「へぇー…」


タシュケント「場所を教えてあげるよ。手術が終われば大切な人と行けばいい」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:35:44.23 ID:4AhP7Jw60
吹雪「私はなにも知りません」


タシュケント「これから知っていけばいいんだ」


吹雪「スイーツを食べれば良いことがあるんですか?」


タシュケント「幸せな気分になれる」


吹雪「それは艦娘にとって…」


タシュケント「必要なことさ。休息も癒しも必要なんだ」


タシュケント「あたし達は機械じゃない。人間に利用される存在ではあるけど自由はある」


タシュケント「これから先、艦娘は人間社会で生きていくことになる。全て必要なことなんだよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:52:08.70 ID:SeVQOcAzO
一見おかしい様で理解するのが難しい同士もその為に頑張ってるのさ
同士は艦娘の為に技術を身に着けて多くの艦娘を救ったよ
あたしもその一人さ

でも同士は大切な存在を失ってしまった
それで危ない時はあったけど道は踏み外さなかった
だから支えてあげたいし、今話したような一般的な楽しみも教えてあげたいんだ

だから手術が終わって暇ができたらみんなで楽しい事に誘ってやってほしい
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:52:20.38 ID:LTdDAXTDO
一方
幹部の所に行った提督
わざわざ直接という事は重要な話ですね?
ともう一人誰かが同席していた
両手の無い翔鶴がそこに
繭が消えて監視する使命も無くなったのだと
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 01:01:12.58 ID:4AhP7Jw60
タシュケント「理解するのが難しいと思うけど、同志もその為に頑張ってるのさ」


タシュケント「同志は艦娘の為に技術を身に着けて、多くの艦娘を救った。あたしもその一人なんだ」


吹雪「でも…」


タシュケント「でも同志は大切な存在を失ってしまった。それで危ない時はあったけど…道は踏み外さなかったよ」


吹雪「……」


タシュケント「だから彼を支えてあげたいし、今話したような一般的な楽しみも教えてあげたいんだ」


タシュケント「だから手術が終わって暇ができたら、皆で楽しい事をすればいいんだ」


傀儡艦娘「そっか…傀儡でも楽しんでもいいんだ…」


吹雪「納得はできません…けど結論を出すのはまだ先にします」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 01:06:24.26 ID:4AhP7Jw60
ーー


提督「本当ですか?」


幹部「今すぐにという話ではないがね」


提督「幹部さんが元帥に…」


幹部「旧大本営の事件があってから元帥は空席のままだった。そろそろトップを置いた方がいいと意見が出た」


幹部「他の誰かに任せるくらいなら自分がやった方がいい、ということなんだ」


提督「自分に手伝えることがあるなら言って下さい」


幹部「提督君ならそう言ってくれると思っていたよ」


提督「ということはなにかあるんですね?」


幹部「あぁ…どうしても手伝ってもらわなければいけないことがあるんだ」


ーー
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 01:06:51.03 ID:4AhP7Jw60
今日はここまでです
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:11:55.64 ID:j6qicwuTO
おつでした
過去に囚われずみんな前に進んでいってほしいね
特に新しい吹雪には深海吹雪の踏み台にはなってほしくない
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:12:48.70 ID:LTdDAXTDO
お疲れ様でした
幹部さんが繰り上がるという事はその位置もまた空いてしまうんだろうけど
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:13:15.51 ID:ItutWYwko
おつおつ
そんなに重い仕事場じゃなきゃいいが……
吹雪もすきなんですねぇ!
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 17:43:58.22 ID:FAPsuscQ0
ーー


漣「傀儡技術の公表と深海棲艦との共存ですか」


提督「深海棲艦との和平は実質無理であることは確かで、旧大本営のイメージが強い」


黒潮「菊月提督が一方的に和平って言うて、えらいことになったしなぁ」


提督「深海棲艦にも自我のない個体が存在する。そんな状態で和平を結ぶことは不可能だ」


漣「ですからあくまで共存と。幹部さんの言うことはまともですな」


黒潮「共存っていうても嘘ついて陸にくる深海棲艦もおる。血の珊瑚礁みたいに街が壊滅してしまう可能性もあるんや」


提督「そこで俺に協力をして欲しいということなんだ」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 17:51:37.76 ID:FAPsuscQ0
提督「陸への上陸を希望する深海棲艦は一度最寄りの鎮守府で預かる。その後どうするかを本人に決めてもらう」


提督「こうすることにより全国の鎮守府の存在意義を示すことになる。艦娘だけが居ればいいという話を封じ込める」


漣「ですがいちいち大本営に確認なんて取ってたら対応は遅れまくり。そこでご主人様の出番だと」


黒潮「深海棲艦の保護に関しての組織を立ち上げて、司令はんはその代表者になって欲しいなんてなぁ」


提督「大本営に様々な業務が集中するのは良い状況ではない。仕事を分散させるのはいいことだと思う」


漣「でも横須賀鎮守府の提督と兼任って言われたら難しいですよね」


提督「組織が立ちがり幹部さんが元帥の座についたタイミングで、俺は提督をやめることになる」


漣「…それでいいんすか?忙しいのは変わりないと思いますけど」


黒潮「その前に提督を辞めなあかんやん。うちはそこがまだ納得いってないわ」


提督「俺以外に適任が居ないと幹部さんは言っていた。断るつもりはないが、あれだけ世話になっていて頼み事は断れないだろう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 18:00:38.46 ID:Do4DBYQyo
幹部さん経由だけど一応提督が騙されてないかきつい仕事にならないかききこみしたると黒潮
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