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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その9【安価】

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261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/17(木) 22:23:34.07 ID:ez5wW38FO
ーー某国


龍驤「……」


「どうしたんですか龍驤さん?」


龍驤「なんにも無いよ、今日も頑張ろな」


「はい!」


龍驤(皆んなが司令官に感謝を伝えるっていうてやってることは許せる。けど気にならんって言うたら嘘や)


龍驤(電話もしてるし不安もない。せやけど司令官が恋しいわ…)


龍驤(早く帰りたいけど焦る必要は無い。目処が立てばウチは帰れるはずや)


龍驤(ウチだけやない、この子らもなんとかしたい。なんとか横須賀に帰れたら幹部さんに頼んで手術して…うん、いけるはずやね)


龍驤(隙を見て逃げるのも考えたけど…ちょっちリスクが大き過ぎるわな)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 22:40:58.23 ID:hv7Kgnd6o
士気向上のためのささやかな慰労会が用意される
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 22:41:34.22 ID:l6lZxLOvo
何かリュウジョウサン元気ない…私達になにかできないだろうか…教えて!夕立さん!!
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/17(木) 22:50:55.00 ID:ez5wW38FO
ーー


夕立「なんの話だっぽい」


「何だか龍驤さんの元気が無いんです」


「私達になにかできませんか?」


「教えて下さい夕立さん!!」


夕立「なんで夕立に聞くっぽい?」


「だって古くからの仲なんですよね?」


夕立「アイツとは馴れ合いはしてないっぽい」


「そうなんですか?」


「でも龍驤さんのことは知ってるって言ってましたよね?」


夕立「……」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/17(木) 22:55:05.89 ID:ez5wW38FO
夕立(コイツらもお人好しっぽい。自分たちがどうなるか分からないのに他人の心配なんかしてる場合じゃないっぼい)


「龍驤さんにはお世話になってて…なにか出来るならしたいんです!」


「お願いします!些細なことでもいいから教えて欲しいんです!」


「そもそも龍驤さんは帰れないんですか?」


夕立「お前らには関係の無い話っぽい」


「私達ならもう大丈夫です、龍驤さんには帰る場所があるんですから…」


夕立「もういい、お前らは仕事に戻れっぽい」


「あ、そんな……」


夕立「…ふん」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:04:30.58 ID:4frLPZvDO
あいつの薬になる事なんて決まっているっぽい
あの鎮守府に帰る事
さて…あいつに利用価値が無いなら送り返してしまうのもありだがどうするか…と夕立
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:17:14.40 ID:s+a3meJXo
>>266
そもそも統率するのに手こずるかと思ってたけど龍驤のお陰で早くまとまった
なら働きには報いてやらないといけないっぽい
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/17(木) 23:27:55.30 ID:0xzvdzJ30
ーー


夕立「あいつの薬になる事なんて決まっているっぽい」


夕立「鎮守府に帰せばそれで済む話…さて、あいつに利用価値が無いなら送り返すのも有りっぽい」


夕立「そもそも傀儡共を統率するのに手こずる予定だったのに、龍驤が早くまとめたっぽい」


夕立「働いたからには報いが必要…」


夕立「でもアイツをただで手放す理由が無いっぽい。なにか理由が…」


夕立「……」


夕立「これがあるっぽい」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/17(木) 23:31:57.76 ID:0xzvdzJ30
ーー


龍驤「ウチだけ帰れやって?」


夕立「そうっぽい」


龍驤「有難い話やけど皆んなを置いて帰るわけには…」


夕立(そう言うと思ったっぽい)


夕立「…これは調査っぽい」


龍驤「調査?」


夕立「傀儡の一人が居た鎮守府におかしな動きがあるっぽい」


龍驤「そんなん聞いてないけど…」


夕立「じゃあ他のを調べろっぽい」


龍驤「そんな適当な…」


夕立「とにかく鎮守府を調べてその報告書を横須賀に持って帰れっぽい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:42:23.11 ID:uFU1wwSNO
ついでに姉と妹に元気でやってると伝えるっぽい
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:53:13.33 ID:s+a3meJXo
>>270という伝言も預かった龍驤
傀儡の一人がいた鎮守府に行くとその娘の事をとても心配していることがわかる
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/18(金) 00:02:56.02 ID:7R5uKlbX0
ーー


龍驤「ついでに白露らに元気にしてるって伝えてくれって…自分で言うたらええのに」


龍驤「それにしても急やな、あの子らにお別れを言いたかったけど…」


龍驤「ん、これは…」ガサッ


龍驤「なんや…あの子らは知ってたんか。皆んなから手紙、こんなにあるわ」


龍驤「…返事書くから待っててな。皆んなのことは忘れへん、ウチらがなんとかしたる」


龍驤「帰りたい子もおるはずや、全員が納得してるわけやない」


龍驤「そうや、行くんやったらあの子の鎮守府に…うん、決まりやね」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/18(金) 00:08:03.70 ID:7R5uKlbX0
ーー某鎮守府


「あの娘は元気なんですか?」


龍驤「向こうで元気にやってるよ」


「良かった…本当に心配してたんです」


龍驤「いきなり拐われたも同じやもんね」


「傀儡であることには驚きましたが、あの娘であることには変わりないんです」


龍驤「うんうん、その通りやと思うよ」


「元気であると分かっただけでも良かったです、ありがとうございました」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/18(金) 00:13:56.09 ID:7R5uKlbX0
ーー


龍驤「あの娘には手術を受けてもらったら、鎮守府に戻れることは伝えた。あとはウチらの仕事やね」


龍驤「どうにかしてあの娘らをウチらの鎮守府に帰して…」


ゴゴゴゴゴ…


龍驤「ん…地震か?いやここは海上やから…海底火山か何か?」


ズズズズ…


龍驤「違う…これはそんな生半可なものやない……」


ゴオォォォォ…


龍驤「うわっ…!!衝撃波、か……!!」


龍驤「あかん…海の上で…掴まるもんが……無い…あぁぁぁ……っ!」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/18(金) 00:25:41.35 ID:7R5uKlbX0
龍驤「う…うう………吹き飛んで…岩場に…」


龍驤「痛いけど……骨は…いける……なんとか…」


ズォォォォォ


龍驤「あ…あぁ……なんやあれ…ウチはなにを見てるんや……」


龍驤「あんな巨大なキノコ雲……なにが爆発したって言うんや…」


龍驤「核……いや違う…もしそうやったら…ウチは粉々や……」


龍驤「なにかが着弾したんやない…場所そのものが爆発してる……」


龍驤「あそこには…何が……」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/18(金) 00:35:08.48 ID:7R5uKlbX0
龍驤「あの鎮守府から…横須賀に向かう最中で……何か…」


龍驤「まさか……あそこは…」


龍驤「そうや…方角的には合ってる……爆発してんのは…天城のおる鎮守府……」


龍驤「なんで……あそこには爆破物なんか…」


U+25U+45U+39U+25U+42U+42U+25U+39U+32U+25U+45U+33U+25U+38U+31U+25U+38U+34U+25U+45U+37U+25U+42U+46U+25U+42U+43


龍驤「そんな…嘘やろ………」


龍驤「ウチは知ってる…アイツに開かされかけたから……ウチは未遂で済んだんや…」


龍驤「皆んなに止めてもらったから……」


龍驤「なんでや……なんであんたが知っとったんや…」


龍驤「なんで…そんなことをしたんや……天城…」




ウチが見てるこの光景は夢であって欲しい。そう願いはしたけどすぐにそれが無駄であることをウチは知ることになる
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/18(金) 00:35:38.39 ID:7R5uKlbX0
続く
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 00:38:56.44 ID:CguyBIDDO
その記号はなんなんだ…
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 00:50:38.73 ID:l3kAvoY6o
黒い翼…?
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 01:33:46.30 ID:v2KaOVNHO
平和には終わってくれないよなぁ…
優しいその後の世界を見ることは出来るんだろうか
これだけがずっと追っかけてきた願いなんだが
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 01:44:33.46 ID:Cn2TrQoF0
おつです
本来のぽいぽいを垣間見れてほっこり
そのまま眠っていて欲しかったあいつは…

ようやく変換終わったけど爆速で解読されてら本業の方いらっしゃいますね…
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 03:07:26.82 ID:CguyBIDDO
何らかのヒントなのか演出なのか…
上で出てる単語だけじゃなんとも
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 12:22:16.05 ID:Uajbht64O
U+25U+45U+39U+25U+42U+42U+25U+39U+32U+25U+45U+33U+25U+38U+31U+25U+38U+34U+25U+45U+37U+25U+42U+46U+25U+42U+43

U+25 U+45 U+39 
U+25 U+42 U+42 
U+25 U+39 U+32 
U+25 U+45 U+33 
U+25 U+38 U+31 
U+25 U+38 U+34 
U+25 U+45 U+37 
U+25 U+42 U+46 
U+25 U+42 U+43
↓ASCII文字に変換
% E 9
% B B
% 9 2
% E 3
% 8 1
% 8 4
% E 7
% B F
% B C

%E9%BB%92%E3%81%84%E7%BF%BC
↓デコード
黒い翼

黒い翼って何なんだよぉ怖ぇよぉ
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 12:51:04.17 ID:WG+NztfUO
山雲のいた組織が実験してた化物になる黒い羽の元の生物?
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 18:36:00.56 ID:n/9dWXIT0
ーー


「ねぇ」


「ねぇ」


「ねぇったら」


天城「…」


「貴女には私の声が聞こえている。それは分かっているのよ」


天城「……」


「無視してもいいけど貴女は後悔するだけ。全てをやり直す最後のチャンスなんだから」


「天提督。惜しい人を亡くしたわね」


「彼は助かる術は無かったと言ってもいい。でもそれは過去の話」


「たった数ヶ月前に完成した新薬。これを癌が初期状態の患者に飲ませれば驚くべき効果がある」


「彼が膵臓癌だと分かってから数年も経ってないのに。医療の進歩って凄いわね」


天城「……」


「この薬を持って過去に戻れるとしたら…ふふふ、興味が出てきたわよね?今夜、弾薬庫で待ってるわ」


天城「…………」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 18:42:22.97 ID:n/9dWXIT0
ーー


「ふふふふふ、そうよね来ないわけがないわよね」


天城「……」


「『地獄の門』。聞いたことはないでしょうけど私は知っているの」


「深海棲艦を核にして大量の屍を捧げればその問題は開く。私はそれを以前見ている」


「門の中はどうなっているか分からない。けれど一つ確かなことがある」


「過去に帰れるのよ」


「理想郷の扉と違って世界を作り直すことはできない。だけど過去を改変すれば現在に影響が出る」


「貴女は大量殺人者になってしまうけどそれはほんの一瞬。門を開いて過去を塗り潰せばそれは消えてしまう」


「リスクはあるけどリターンが大き過ぎる。やるしかないわよね?」


天城「……」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 18:47:51.60 ID:n/9dWXIT0
「屍はこの鎮守府に居る艦娘で十分ね。多過ぎるくらいがちょうどいい」


「あとは核になる深海棲艦だけど……一つ提案があるの」


「貴女が核にならない?」


「貴女が失った腕は深海棲艦が関係している。深海棲艦のコアを口にすれば貴女は深海棲艦に堕ちる」


「その上でこの鎮守府の艦娘を巻き込めば余計な被害は出ないわよ」


天城「……」


「こんなオイシイ話タダで…いえ、一つやって欲しいことがあったわ。でもこれは貴女が門を開いた後の話」


「ふふふ、そういえば名乗るのを忘れていたわ。私の名前は龍飛」


龍飛「私と一緒に幸せになりましょうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 18:53:55.06 ID:bMugVOW2o
こいつは悪魔か悪霊の類だ、そう分かりきっているのに天提督の事を忘れているはずもなく葛藤している天城

(こいっつほんまヘイト買うの上手いよなぁ!!)
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 18:58:23.19 ID:ireFXfLDO
>>288
…その過去を変えた事の影響はどうなる?
ひとつの改変が取り返しのつかない大惨事になるんじゃないか
結果取り戻したかった以上のものを失う
そんな話よくあるじゃないかと
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 18:58:32.47 ID:crxTVV/xo
>>288
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 19:23:42.08 ID:n/9dWXIT0
ーー


天城「アレは悪魔か悪霊の類だ…そう分かりきっているのに……」


天城「天提督……」


天城「アイツの事……忘れられるわけないだろ…!」


天城「本当に過去に戻ったとして、その過去を変えた事の影響はどうなる?」


天城「一つ変えただけなのに、取り返しのつかない大惨事になるかも…いや、きっとなる」


天城「なのに…それなのに……!!」


天城「…天提督を取り戻したとしても、それ以上のものを失う
。映画や小説でよくあるヤツだ」


天城「でも…でもよぉ……」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 19:30:48.79 ID:n/9dWXIT0
天城「例えそのせいで世界が滅ぶとしても…その時にアイツが隣に居てくれれば…」


天城「天提督…」


天城「悪魔に魂を売っても…アイツが帰ってくるなら…」


天城「会いたい…会いてぇよぉ……」


天城「もう一度……会って…」


天城「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 19:35:16.74 ID:ireFXfLDO
契約は成立した
天城は…まさに弱みにつけこまれた
そして前回のラストに繋がり
日本だけでなく世界中の大ニュースになっていた
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 19:37:32.58 ID:crxTVV/xo
なんで私だけが不幸になるのって思ったことはない?と龍飛
あいつとか、あいつとかはは好きな人の側にいて幸せになれてるのにね
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 19:43:34.92 ID:n/9dWXIT0
龍飛「なんで自分だけが不幸になるのって思ったことはない?」


天城「やめろ…」


龍飛「片腕と片脚が無いあいつとか。あいつは好きな人の側にいて幸せになった」


天城「やめ…ろ……」


龍飛「世界で貴女が一番不幸なの」


天城「違う……」


龍飛「貴女にだって幸せになる権利はあるの」


天城「…………」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 19:46:32.17 ID:n/9dWXIT0
ーー


新人提督「……さん、天城さん」


天城「ん……悪い…ぼーっとしてた」


新人提督「出撃した艦隊が、変なものを見つけたそうなんです」


天城「変な…?」


新人提督「深海棲艦に見てもらったんですけど、彼女達のコアらしいんです」


天城「……」


新人提督「危険性は無いらしいんですけど扱いには困っちゃいますよね」


天城「…天城が預かる」


新人提督「本当ですか?それなら安心できます!」


天城「…………」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 19:52:52.15 ID:ireFXfLDO
やるにしても可能な限り歴史に影響しないようにするべきだ…
薬だけが存在していてその他は今と変わらないように
どうやって…?
まず薬もまだ用意出来てないのにと
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 20:18:26.22 ID:bMugVOW2o
>>297
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 20:43:36.80 ID:n/9dWXIT0
ーー


天城「コアは手に入っちまった…けど……まだ…」


天城「そうだ…やるにしても、未来…今に影響しないようにするべきだ…」


天城「薬だけが存在していて…その他は今と変わらないように……」


天城「そんなこと…出来るわけ……」


天城「……」


天城「考えるだけ無駄…」


ゴソッ


天城「……ポケットに…何が…」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 20:46:03.19 ID:n/9dWXIT0
天城「あ……薬…」


天城「これが…新薬……これを持って…門を開けば…」


天城「……」


天城「アイツに…会える……」


天城「天提督…天提督……」


天城「これで…会える……」


天城「お前に…会えるんだな……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 20:59:45.90 ID:ireFXfLDO
準備をするか…
その前に鎮守府の面々に何か最後にしてやれる事は…
はは…これから生贄にしようとしてるのに意味無いか…
優先するのは天提督の事だけだ…
そして天城はコアを喰らった
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 21:33:02.59 ID:crxTVV/xo
>>301
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 21:40:48.50 ID:mqZJGWi6O
天城「せめて…鎮守府の奴ら何か…最後にしてやれる事は……」


天城「は…はは…」


天城「これから生贄にしようってしてるのに…意味無いか……」


天城「そうだ…ここの奴らは全員……殺すんだ…」


天城「考えるのは…アイツの事だけでいい…」


ピラッ


天城「……なんだよこれ…」


天城「……」


天城「そうか……もう全部揃ってたんだな…」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 21:45:26.95 ID:mqZJGWi6O
ーー弾薬庫


深雪「姉御、もう皆んな集まってるぜ」


天城「…」


深雪「会議室…ちょうどこの真上の部屋。皆なんでこんな狭い部屋に集められたんだって不思議がってだぜ」


天城「…」


深雪「蒼龍と青葉、この新人の歓迎会はしたし、何があるか分かんないって」


天城「…」


深雪「姉御〜〜なんとか言ってくれよぉ」


天城「…傀儡艦娘って知ってるか」


深雪「知ってるもなにも姉御が教えてくれたんじゃん。旧大本営に作られた爆弾仕込まれたヤツ」


天城「そうだな」


深雪「それがどうかしたって話?」


天城「それはお前もなんだよ」


深雪「え……」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 21:49:38.80 ID:mqZJGWi6O
深雪「う…嘘だよな……?」


天城「こうなる運命だった。薬も手に入ったし効率良く殺せる爆弾まであった」


深雪「なにを言って…」


天城「青葉達がここに来ることも、それに龍飛がついて来ることも全て決まってたんだ」


深雪「姐御……?」


天城「……ぐぁっ」


ガブッ


深雪「ひ……っ!?」


天城「……」


アマギ「ミユキ」


アマギ「テイトクのタメにシネ」ズォッ


深雪「あ……」


グチャッ


下2 この後の展開やその他起こったことなど
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 22:02:22.02 ID:ireFXfLDO
龍飛
確かに天城は一度は天提督の死を受け入れ乗り越えた
だけどやっぱり後悔と苦しみは残る
精神汚染は容易かったわ
だけどまだ油断は出来ない
あの二人は常に見ている
世界にあまりにも大きな変化を起こせばきっと動く
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 22:02:47.85 ID:8WA6mayZO
深雪だったものを見下ろして、次の世界ではこんな俺に関わろうとするなよと
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 22:20:57.44 ID:mqZJGWi6O
深雪「」


アマギ「ナンダ殺シタダケナラ爆発シナイノカ」


グチャグチャッ


アマギ「コレガ爆弾カ」


「」


アマギ「艦娘モコウナレバ肉片ダ」


アマギ「ミユキ」


アマギ「次ガアルナラ、二度ト俺ニ関ワルナ」


カッ…
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 22:23:49.37 ID:mqZJGWi6O
ーー


龍驤「あ…あぁぁ……」


龍驤「門が開かれる……天城が…開いた…」


龍驤「天提督の死を…無かったことにする為に……その為に…」


龍驤「鎮守府の艦娘を犠牲に…そんな……そんなことができるやなんて…」


龍驤「天城が…どれだけ彼を思ってたんか……知らんはずじゃなかった…」


龍驤「でも……もう遅い…」


龍驤「後の祭りでしかない……門は…開かれてしまった…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 22:29:09.20 ID:crxTVV/xo
>>306+異常を察知した菊月達が瞬間移動してきて交戦状態に入る
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 22:43:19.57 ID:ireFXfLDO
場所不明
開きましたね…
そうだね
実際地獄の門ってどういったものなんですか?
悪魔や死者が溢れ出てくるイメージですが
過去を変えるといっても某バックトゥなのか変えた結果だけが出るのか…
話をしている朝…と八
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 22:56:25.30 ID:VVIAIqt80
ーーUnknown


「開きましたね…」


「そうだね」


「地獄の門…一体どんなものなんですか?悪魔や死者が溢れ出てくるイメージしかありません」


「それか過去を変えるといっても某作のように未来に影響するのか、それとも変えた結果だけなのか…」


「朝ちゃんはどう思う?」


「前者…ですか」


「…まずは地獄の門について行っておこうかな」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 23:01:58.98 ID:VVIAIqt80
「簡単に言えば扉と対をなす物。世界そのものを変えるのが扉で結果だけを変えるのが門」


「じゃあ…」


「扉と違って門は犠牲を払ってしか開かない。しかもできるのは過去に干渉することだけ」


「扉に比べたら地獄…だから地獄の門ってね」


「そうだったんですか…」


「門は開かれた…というより開いた。そうせざるを得なかったから」


「終極は決めるのはあたしじゃないからね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど…だってさ
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 23:17:00.02 ID:ireFXfLDO
開いた門の前に立つアマギ
これでようやく…会える…ああ…早く…早く…
龍飛
残念だけど使うのは私
アマギへの精神汚染全開…
悪いとは思うけれど貴女と同じで私にも何より優先するべきものがあるのよ
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 23:19:31.24 ID:lwELujvmO
>>314
ジャマとアマギに振り払われる龍飛という存在
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 23:24:12.28 ID:VVIAIqt80
ーー


「これでようやく…会える…ああ…」


龍飛「残念だけど使うのは私」ズォォォ


「早く…早…く………」


龍飛「貴女の精神を汚すことなんて容易いこと。それは門の中であっても同じ」


龍飛「騙すようで悪いとは思うけれど、私も貴女と同じ。私にも何より優先するべきものがあるのよ」


「……」


龍飛「さあ帰りましょう、あの実験があった…」


天城「おい」ガシッ


龍飛「な……!?」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 23:28:49.81 ID:VVIAIqt80
龍飛「なんで私に触れるの…!?」


天城「ここがそういう場所だからだ」


龍飛「あり得ない……そんな馬鹿なこと!」


天城「こっちは過去に戻るが、お前はどうなるだろうな?」


龍飛「待…待って……!」


天城「過去にも戻れず門の外にも戻れない」


龍飛「いや…嫌っ!」


天城「始まりも終わりも無い地獄に堕ちろ」ブンッ


龍飛「いやぁぁぁぁぁーーー!」


天城「……」


天城「これで…邪魔者は消えた……あとは…天提督…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 23:35:39.33 ID:crxTVV/xo
目が覚めると天提督の手術が終わった日
ここで治ったと油断したからと胸が痛くなる
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 23:39:03.15 ID:3S3+eu6So
>>318
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 23:45:01.32 ID:VVIAIqt80
ーー病院


天城「……はっ」


天城「ここは……病院で…手術を受けてるのは…」


天城「……」


天城「そうか…天城はやったんだ……天提督の手術は成功して…」


天城「良かっ……た…」


ドクンッ


天城「う……ぐ…!?」


天城「なん…だ……胸…が……」


天城「痛…い……痛い……」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 23:49:27.42 ID:VVIAIqt80
「ねぇお姉さん」


天城「なんだ…お前……」


「わたしのこと覚えてる?」


天城「知らねぇ……よ…」


「わたしはね、自分のこと知らないんだ」


天城「う…ぐぐぐ……」


「皆んなはわたしのこと名前では呼ばないの」


天城「お前……」


「わたしには固有の形は無い。貴女と出会った時にこの姿だっただけ」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/19(土) 23:58:16.12 ID:VVIAIqt80
「扉は誰にでも開けるけど門って違うんだ」


「門番。皆んなは私をそう呼んでるよ」


天城「ぐ……」


「お姉さんは私と出会った。それだけじゃない」


「犠牲を払ってでも過去に戻る価値はあるのか」


「門番はそれを見極める」


「貴女は自分でどう思う?」


天城「……っ」


「うん、そうだね」


「GUILTY」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 00:01:54.28 ID:9jQD1SSDO
門の向こうの世界
こちらから開ける事は不可能
門を叩き絶望する龍飛の背後から人影
それは龍飛のよく知る顔だった
ああ…そうか
あの時開いた門の向こうに落ちてしまっていたのか…
私の会いたかった人はずっとここに居た
最初からこうすればよかったんだ
ここでなら永遠に…
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 00:07:16.76 ID:UTaVfKtvO
深雪たちと新人提督を指導する天提督
幸い手術は成功して完治し後進の指導に進んだ天提督
充実した毎日だけど何かを忘れている気がする
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:16:33.80 ID:Hot6Xvjx0
ーー天鎮守府


深雪「深雪スペシャルーー!」


天提督「スペシャルなのはいいけど確実性が大事だからね」


新人提督「スペ…シャル……?」


天提督「君は深雪の真似はしなくてもいいよ」


深雪「なんでだよー!深雪様は新人提督の秘書艦になるんだろ!」


天提督「秘書艦になるからちゃんとしなくちゃね」


深雪「うう…分かったよぉ」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:20:33.55 ID:Hot6Xvjx0
新人提督「それにしても天提督さんはまだ現役でやれるんじゃないですか?」


天提督「手術は成功したけどいい機会だったからね。それにこんな毎日も悪くないよ」


深雪「手術が成功したのは奇跡だとかなんとかって医者は言ってたよなぁ」


天提督「癌が発生してから何故か進行が遅かったんだ。それが無かったら手遅れだって言われたよ」


深雪「いつも飲んでたサプリが効いたんだって!」


天提督「あんな薬みたいなサプリは買った覚えは無かったから、確かにそうかもね」


新人提督「そんな危ないものを飲まないで下さいよ…」


天提督「うん、普通なら飲まないんだけどね」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:24:12.40 ID:Hot6Xvjx0
天提督(あのサプリはどうしても飲まなきゃいけないと思ってた。それがどうしてなのか自分でも分からない)


天提督(それに……何か忘れている気がする)


天提督(とてつもなく大切な…命を掛けるような何かが…)


天提督(それともう一つ…何かに……誰かに…裏切られたような気分も…)


天提督(誰かと約束をして…それは大事な…約束…)


天提督(この気持ちはなんだろう…寂しくて……虚しい…悲しい気持ち…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 00:27:26.82 ID:cagqzZrQo
>>323
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 00:32:47.86 ID:9jQD1SSDO
>>323
そこに門番によって落とされた天城まで来てしまう
門番が居るなんて聞いてないぞ龍飛!
いや…私もそんなのが居るなんて知らなかったわよ…と
毒づく天城
でも…良かった…あいつは確かに助かった…それだけは確かに見えたんだ
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 00:33:29.65 ID:BG6RTPxfo
鎮守府に戻った龍驤、調査でもない調査の一応の報告
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:39:09.68 ID:Hot6Xvjx0
ーー


龍飛「駄目…こちらから開ける事は不可能……」


「龍飛……」


龍飛「その声は……」


龍飛「ああ…そうなのね……貴方は…あの時開いた門の…向こう側に落ちてしまった…」


龍飛「会いたかった人はずっとここに居た……最初からこうすればよかったのね…」


龍飛「そうすれば永遠に……」


天城「夢見てんじゃねぇよ」


龍飛「……」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:45:31.75 ID:Hot6Xvjx0
天城「門番が居るなんて聞いてなかった…ま、お前も知らなかったんだろうけどな」


天城「天城の存在は無かったことになった。ただそれだけ。世界は何も変わらない」


天城「たった一つ変わったことはアイツを助けられたということ。それで満足だ」


龍飛「認めない……貴女だけ…願いが叶うなんて!」


天城「もうやめようぜ」


龍飛「なにがよ!」


天城「龍飛ってなんだ?俺はそんなの知らないぞ」


「な…なんで…すって……」


「天城っていうのも知らないな。誰だそれ?」


「自ら存在を消そうとしてるの!?」


「なに言ってんだよバーカ」


「最初からそんなもんは存在しないんだよ」


「う…あああああああああああああああああ!!」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:51:02.48 ID:Hot6Xvjx0
ーーBAR海底


葛城「この写真の人に見覚えありませんか?」


伊58「知らないでちね」


葛城「うーんそっかぁ」


伊58「なんでまたこっちで人探しをしてるでち?」


葛城「少しでも人助けが出来ればと思って…」


伊58「ノータリンの真似でちか」


葛城「だって鳳翔さんの話を聞いたら…!」


伊58「はいはい、見かけたら連絡してやるでちよ」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:55:28.13 ID:Hot6Xvjx0
伊58「やれやれ…足りないもの鎮守府の前の提督なんて知らないでちよ」


伊58「こんな男に見覚えは…」


伊58「……似てるのは知ってるでちね」


伊58「この近くでウロウロしてるケンカの強いホームレスがこんな感じの男でち。でも歳が違い過ぎるでちね」


伊58「この写真の男が突然歳を取ったりしたらあのホームレスになるけど…そんなのあり得ないでちね」


呂500「ただいまですって!!」ガチャッ


伊58「お前はもう少し静かに入ってこいでち」


呂500「でっち!今そこで葛城さんとすれ違いましたって!」


伊58「分かったから早く荷物を…」


ーー
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 00:55:56.32 ID:Hot6Xvjx0
今日はここまでです
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 00:57:26.11 ID:B9Pl4s6hO
おつでーす
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 01:00:45.61 ID:9jQD1SSDO
お疲れ様でした
なるほどやっぱりそっちだから向こうには居ないと
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 01:11:55.92 ID:ZWkzriJbo
天城……願い過ぎが無かったから繋げてくれたのか……その後では助けられてばっかりだなあ

おつおつ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 19:13:03.21 ID:Hot6Xvjx0
ーー足りないもの鎮守府


龍驤「これを見て欲しいんや」スッ


山雲「これは羽!!あの羽をどうして貴女が!?」


龍驤「やっぱりそうか…」


山雲「どこで手に入れたというの!?」


龍驤「青葉と蒼龍がお世話になってる天提督…今は新人提督やね。横須賀に変える前にそこに寄ったら…な」


山雲「数枚だけじゃなくてこんなに量があるだなんて…」


龍驤「…地獄の門や」


山雲「これだけあればなんだって出来る…効果を打ち消すものを作れたり…同じものを作ったり…!」


龍驤「そういう…ことなんやろうな…」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 19:17:08.66 ID:Hot6Xvjx0
山雲「これ、その鎮守府では誰も使ってないわよね?」


龍驤「…なんやこれって手に持っただけらしいで」


山雲「それなら大丈夫…これ、もらってもいいのよね!?」


龍驤「うん、ちゃんと役立ててな」


山雲「ええ、今度は大丈夫。凄い…こんな量があるだなんて…」


龍驤「…何が起こったのかウチは知る術が無い。けどあの鎮守府に羽があったってことは…」


龍驤「いや、やめとこ。ウチには関係ないんや。この羽を山雲に届けただけで…いいんや」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 19:39:14.25 ID:9jQD1SSDO
羽根はまだ存在している
羽根によって生まれた龍飛も執念でその存在をどうにか保っていた
その龍飛に声が掛かる
なあアンタ、ここから出たいのか?
あたいが出してやろうか
振り向くと視界一杯に黒い羽根が舞った
世界の気まぐれで…奇数?偶数?運が悪かった?
ふ ざ け る な よ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 19:46:05.14 ID:BG6RTPxfo
あの傀儡の子達を鎮守府に戻してあげる方法を探る龍驤
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 19:55:28.08 ID:Hot6Xvjx0
ーー


龍驤「向こうにおる傀儡の子らをなんとかしてあげたいんやけど、いいアイデアは無い?」


菊月提督「国同士の交渉になりそうだな」


菊月「面倒なことには巻き込むな」


龍驤「あの子らを元の鎮守府に帰してあげたいんよ。もちろん手術はするで」


菊月提督「そうだとしてもな…」


菊月「私達に協力を求めてるのが間違ってる」


龍驤「……分かった、ウチの言い方が悪かったわ」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 20:05:34.90 ID:Hot6Xvjx0
龍驤「あの子達の為に力を貸して下さい」土下座


菊月提督「な、なん…」


菊月「ふざけるな」グイッ


龍驤「ふざけてなんか無い。ウチは真面目なんや」


菊月「お前が裏も無しに他人の為に頭を下げる訳がない。何が目的だ」


龍驤「裏も何もない。あの子達の為に言うてるんや」


菊月「お前の言葉は信用ならない」


龍驤「信用してもらえる為やったらなんでもする」


菊月「ならここから出ていけ」


龍驤「あの子らをどないかしてくれるんやね」


菊月「しない」


龍驤「お願いや」


菊月「出ていけ」


龍驤「あの子らの気持ちを分かって欲しいんや」


菊月「消えろ」


菊月提督「落ち着くんだ菊月、それに龍驤も。感情的になってもいいことはない」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 20:13:03.41 ID:9jQD1SSDO
さっきも言ったがこれは外交問題だ
一軍人にどうにか出来ると思うか?
土下座する相手が間違ってるぞと菊月
むしろお前自身の方が国を動かせる可能性がある
勲章はどうした?
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 20:33:43.19 ID:O4HZkmgMO
自分のせいでもなくただ傀儡として産まれただけで、おるべき場所におれんで離れ離れになるのは可哀想すぎる。
もう戻れないと覚悟してるかもしれん。でもそうならない様にできることはしてあげたいんや。
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 20:39:33.12 ID:Hot6Xvjx0
ーー


龍驤「自分のせいでもなく傀儡として産まれただけで、おるべき場所におれんのはおかしい」


龍驤「提督と離れ離れになるのは可哀想すぎるし、あの子らはもう戻れれへん覚悟してるかもしれん」


龍驤「そうならん様にウチがらできることはしてあげたいんや」


菊月提督「言っていることはマトモなんだがな…」


龍驤「今までのはウチが悪いから仕方ない。けど今回はウチの為に何かをするんじゃないんよ」


菊月提督「そもそも俺達に頼むより、自分でなんとかできるんじゃないのか?」


龍驤「それも考えたよ。でもあの子らを連れ戻す理由が無いねん」


龍驤「危険な存在である傀儡艦娘を安全に利用できる。向こうの言い分にケチを付けられへん」


龍驤「でもなにかあるかもしれん。だから力を貸して欲しいって頼みに来たんや」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 20:42:50.99 ID:Hot6Xvjx0
龍驤「あんたらを便利屋として使いたいんやない。一人の提督も秘書艦にアドバイスを貰いに来たんや」


菊月提督「アドバイス…か」


菊月「無い」


龍驤「どんな些細なことでもええんや」


菊月「無い」


龍驤「……分かった」


菊月提督「龍驤はそれでいいのか?」


龍驤「アドバイスが欲しいって聞いて、無いって言うんやったらそれ以上何も無い。迷惑をかけたいんや無いからね」


龍驤「話を聞いてもらっただけで有難いわ。用事は済んだから横須賀に帰らせてもらうわな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 20:45:12.09 ID:VvPUqL3Mo
横須賀についたら提督達のお出迎えがあった
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 20:45:23.42 ID:ZWkzriJbo
>>345
これを菊月が
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 21:11:36.49 ID:Hot6Xvjx0
菊月「これは外交問題だ、 一軍人にどうにか出来ると思うか?そもそも土下座する相手が間違ってる」


龍驤「いや…せやからウチは…」


菊月「お前の方が国を動かせる可能性がある。勲章はどうしたんだ」


龍驤「…もうええって言うてるやろ」


菊月「なんだと?」


龍驤「ウチはアンタらの知っての通り売女のクズ女や。せやから普通やったら当たり前に知ってることも知らん」


龍驤「アンタらは修羅場を何回も潜ってる。せやからタメになる話が聞ける、力を貸してもらえるかもしれん」


龍驤「そう思ってウチはアンタらに頭を下げたんや」


菊月「…なら最初からそう言え」


龍驤「説明もさせてくれんかったのはどこのどいつや」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 21:17:15.85 ID:Hot6Xvjx0
龍驤「自分らに迷惑がかかりそうやったら協力せぇへんのは分かる。ウチでもそうしたい」


龍驤「まあウチらの場合は司令官がお人好しやから毎回困ったことになるんやけどね…」


龍驤「その考え方は否定せぇへんし真っ当やと思う。けどアンタらは提督と秘書艦や」


龍驤「自分らのことが大切なんは分かるけど、それやったら仕事辞めり」


龍驤「ウチが何を言いたいか分かるやろ?」


菊月「……」バシッ


菊月提督「やめるんだ菊月」


龍驤「暴力でしか反論できへん時点で…」


菊月「殺される前に消えろ」ズズズッ


龍驤「……消えるんやったらアンタらの方と違うか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 21:38:57.01 ID:9jQD1SSDO
お前が助けたいんだろう?
人に頼る事に慣れすぎたか?
それもあの提督のせいか?
お前が自らやらないなら話は終わりだ
諦めるんだなと菊月
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 22:18:17.15 ID:BG6RTPxfo
どんなに力があって強かろうと自分達の為だけに力を使う
それじゃなんにも変わらへんしそんな奴らがやる事の結果なんて知れとる
ウチは幹部さんに直談判でもなんなら首相に直訴でもなんでもやったる
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 22:31:50.69 ID:Hot6Xvjx0
龍驤「どんなに力があって強くても自分達の為だけに力を使う。それじゃなんにも変わらへん」


龍驤「そんな奴らがやる事の結果なんて知れとるんや」


菊月「それは自分のことを言っているのか?」


龍驤「あんたらには頼らへん。幹部さんに直談判でもなんなら国会に直訴でもしたるわ」


菊月「他人を頼ることしか知らない奴の言うことは浅い」


龍驤「ウチにできることとできへんことがある」


菊月提督「二人の言い分は分かった、だから…」


龍驤「帰らせてもらうわ、あの子らの為に時間が惜しいからね」
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 22:40:04.65 ID:Hot6Xvjx0
ーー


幹部『話を聞く限り彼女らを連れ戻すのは難しいだろうね』


龍驤「それでも方法が無いことはないやろ?それを教えて欲しいねん」


幹部『…ダメだ』


龍驤「なんで?」


幹部『外交問題はシビアなんだ、出来たとしてもやってしまった結果が怖い』


龍驤「……」


幹部『帰ってき次第手術ができるように準備しておく。それで許して欲しい』


龍驤「…ええよ。なんでアカンか理由も言うてくれたしね」


幹部『龍驤君、絶対に早まった行動だけはやめて欲しい。約束してくれるね?』


龍驤「ありがとう幹部さん、横須賀に帰ったらまた宜しくやで」ピッ


龍驤「……」


龍驤「国会…か。知り合いはおらんけど、殴り込みに行くだけ行くのはありかもしれんね」


龍驤「あの子らには帰る場所がある。それを知ってもらうだけでも大事なんや」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 22:43:42.83 ID:VvPUqL3Mo
まずは鎮守府に帰って質問状や請願書を作ろうと
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 22:47:39.64 ID:9jQD1SSDO
電話を切った幹部
そもそも国同士の話し合いで引き渡す決定をした経緯がある
それをまた返してくれと政府は言えないだろうし向こうがそれに応じるとも思えない
龍驤君もまた厄介な事に首を突っ込もうとしているね…と大きな溜め息
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 22:55:41.94 ID:Hot6Xvjx0
ーー大本営


幹部「傀儡艦娘…彼女達はそもそも国同士の話し合いの結果、向こうに引き渡したんだ」


幹部「それをまた返してくれとは言えないだろうし、向こうがそれに応じるとも思えない」


幹部「全く、龍驤君も厄介な事に首を突っ込もうとしているね……」


幹部「さて…どうしたものか……」


幹部「…彼女達は北方の領土と交換する形になっている。交渉としては良いものだっただろう」


幹部「あの土地……うーん…やはりやろうと思えば出来てしまうのか」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/20(日) 23:00:04.15 ID:Hot6Xvjx0
幹部「土地と交換だというのに未だに渡そうとしない。それに比べて傀儡艦娘は既に向こうに渡っている」


幹部「これは不公平だ、交渉は無かったことに……」


幹部「これを主張すれば通る可能性はある。だがリスクが大きい」


幹部「土地の為に彼女らに犠牲になれと国は言っているが…ううむ」


幹部「旧大本営とは決別したといっても信頼はまだない。かつての元帥が死んでからその席も空いたまま」


幹部「組織としてまだ弱い私達が国を敵に回すことはしたくない、が……」


幹部「艦娘が不幸になってしまうことは何よりも許せない。私がこの仕事をしている意味が無くなってしまうからね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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