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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:08:01.72 ID:W+Z4tfzVo
- 理事長熱い
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:16:20.86 ID:tIZBJfY0o
- さすがの大種牡馬さん(未確定情報)やで
- 542 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/28(月) 18:17:47.45 ID:XuW6VRWq0
- 「……とは言われたが」
変化を恐れるな、と言われたところで、怖いものは怖い。
変わってしまえば、連鎖的にすべてが変わっていく。それは恐ろしいことだ。
俺がループすること、そしてその時マヤノ以外から記憶がなくなってしまうのを知ってしまえば、マヤノはきっと走れない。
……ああ、これが決めつけなのかもしれないな。
―――
まだまだ発展途上、だな。誰かに併走してもらえれば、実力も上がるのかもしれないが……。
彼女の適正はマイルや中距離。長距離では彼女自慢のスピードも、異次元のノビもどこまで通用するかわからない。もしかすると通用しないかもしれない。
全力で走っているように見えるけど、案外繊細なスピードトレーニングだ……。そのあり方が常にターボを全力に見せているのかもしれないが、その実、内面はあまり強くないのかもしれない――。
……純粋に、彼女のコンディションの面倒を見るトレーナーがいなかっただけ、なのかもしれないな。
それに――こうしてマヤノと触れ合える時間もこれが最後となるかもしれない。
―――
思えば、たくさんの決めつけをしてきた。中には良い考え方もあっただろう。だが――それらすべてが変遷することを恐れていた、と言われれば、耳を塞ぎたくなる。
図星、という事なのだろうか。
「……? トレーナー室に光が?」
夜も10時を越している。おそらくは寮の門限もとっくに過ぎている――という事は、ウマ娘ではないはず。……これも決めつけか。
とにかく誰かがいる。誰なのかはわからないが――その中に居る人物こそ、恐らく秋川理事長が言っていた言葉の理由となる。
「……でも、なんでだろうな、扉を開けるとなると――少し緊張するな」
手が震える。でも、踏み出さなければ――始まることはない。
「……そうだ、こういう時こそ、神頼み……ってね。自分の意思で空けるのが難しいなら――使えるものは何でも使おう。どうせ、これが俺のトレーナーとしての最後だ」
祈りは形となり、願いは力となる。
―――
下1 扉を開きますか?
- 543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:25:42.49 ID:tIZBJfY0o
- 開けない理由がない!
開ける!
- 544 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/28(月) 21:02:42.29 ID:XuW6VRWq0
- 自慰行為ともとれる物語展開にお付き合いいただき、切に感謝いたします――。
更新は少々お待ちください。
- 545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 21:06:13.13 ID:NAMgj3T2o
- トレーナー曇らせまで頂けるこっちが感謝感謝です
理事長プレイアブル化はよはよ
- 546 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 01:38:01.38 ID:N44xGpXe0
- 所要で更新できずすみません……! ゆっくりと更新していきます
―――
――扉を開け、と頭の中で誰かが囁く。
この声にそのまま従うのは癪だが、しかし俺もトレーナー室に誰がいるのか気になる。
予測は出来ているが――だが、見ないわけにもいかない。
何が起こるかわからない。でも仮に何か起こったら、脳裏に響く声のせいにしてしまおう――。
まるでリビングの扉を開くような軽さで、少し湿った手でドアノブをひねる。
「……マヤノ?」
「……ん……すぅ……」
机に突っ伏して眠っているのは、担当ウマ娘――マヤノトップガンだった。エプロンを着ており、その下は制服だ。……あんな格好で眠ってしまっては、制服がしわになってしまう。
直してあげなければ、と一瞬思う。でも、もう彼女のトレーナーをやめようとしている俺に、触れる権利などあるのだろうか? いや、きっとない。
そもそもマヤノと話す権利すらなく、マヤノと同じ部屋にいることすら本来はあってはならないことだ。それが許されている理由は一つとしてなく、俺をこの部屋に留めている理由は"かつてのトレーナーだったから"という矜持だけだった。
トレーナー室に答えがあるといっていた理事長の言葉は恐らく真実だ。正直、この展開は透けて見えていた。なぜなら、そもそもトレーナー室に入る関係者などマヤノ以外にいなかった。
……じゃあ、なんでマヤノと関わる権利などないと思っているのに、俺は彼女がいることが見え透いている部屋に入ったのだろうか。
答えは簡単だ。事ここに至って俺は――マヤノが引き留めてくれるかもしれないと期待していたんだ。
マヤノが俺を許してくれれば、きっと俺はまだトレーナーを続けざるを得なくなる。いやいやながら……いや、本当はそれこそが望んでいる展開だった。
悪魔のような浅はかさだった。俺は他者肯定にしか存在できない、とても愚かな存在だったのだ。
そうだ、俺はもうここにいてはいけない。俺の勝手な妄想の中で済ませるのは誰にも迷惑をかけないが、それを外に出したり、妄想の影響を他者に与えてしまうのは明確な干渉だ。
踵を返して、扉へと手をかける。呼吸が早まり、足が鉛のように重い。自意識などこんなに弱くて、逃げることすらできないほどに脆弱だ。マヤノから――ウマ娘へ背を向けることが、本当に恐ろしい。
ふと、そんな俺の袖が――掴まれた。
- 547 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 02:14:13.69 ID:N44xGpXe0
- 「トレーナー、ちゃん?」
「……マヤ、ノ」
「……えへへ、帰ってくるの遅いよぉ。マヤ、ずーっと、トレーナーちゃんのこと待ってたんだよ?」
眠気にふやける瞳で、マヤノは俺に笑いかけてくる。その笑顔がとても眩しくて、俺は思わず目を背けた。そんな目で俺を見ないでくれ、そんな声を俺にかけないでくれ――と。
だが、マヤノがその程度で止まるウマ娘ではないことも同時に理解していた。――理解していたが、何故だか俺はそれを無視していた。だから、もっと強い言葉を使うべきだという理性故の思考は切って捨てられた。
「……すまんマヤノ、俺は――」
「――トレーナー、やめちゃうの?」
言葉より早く、俺は視線を跳ね上げる。その先には、今にも泣きそうな表情を浮かべているマヤノの姿があった。
「どうして? マヤ、何か悪いことしちゃった……?」
「……そうじゃない」
「ひょっとしてベタベタするのが嫌だった……? それとも、マヤがお仕事中にもずっと近くにいたから疲れちゃった……?」
「……違う」
「……。じゃあ……マヤが、マヤが弱かったから……?」
「――違う! 違うんだ、マヤノ……君のせいじゃないんだよ……」
- 548 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 02:18:19.70 ID:N44xGpXe0
- 君のせいじゃない。
悪いのは、俺だ。本当はこんなところにいるべきではなくて、もっと早く立ち去るべきだったのに立ち去らなかった俺のせいなんだ。
君がメイクデビューで一着を取れなかったのも、もっと高いところを目指せなかったのも、全部全部――俺のせいなんだ。
本当はそんなことを言いたかった。でも、どうしても言葉が詰まって出てこない。まるで俺が、その発言を拒んでしまっているかのように。
「……じゃあ、なんでトレーナーちゃんはそんなこと言っちゃうの……? マヤ、トレーナーちゃんと一緒にたくさんレース走りたいよ……!」
「……俺が、俺が悪いんだ」
「……トレーナーちゃん」
マヤノがそう言った。こちらへ近づいてくる。一歩下がる。一歩近づく――。
繰り返しの後、背後にもう退路がないことに気が付いた。トレーナー室の壁の冷たさが、背中に染みる。
マヤノがどんどんと近づいてきて、俺はその場から少しでも逃げ出したくてへたり落ちる。でも下がれなくて――俺はマヤノを見上げる形になった。
何処までも透き通る黄金の瞳が、俺のことを見た。たったそれだけで、金縛りみたいに動けなくなる。
「トレーナーちゃん、なんで何も言ってくれないの……? 俺が悪いって――話してくれなきゃわかんないよ! なんでトレーナーちゃんがそんなに思い詰めてるのか、マヤにはわかんないよ……」
「……」
「……レースの前、ずっと不安そうだったのが理由? ずーっと、何かに怯えてた……。それが、トレーナーちゃんをこうしちゃった理由? マヤがどれだけ"勝つよ!"っていっても、それでも震えてたのが……トレーナーちゃんをこうしちゃったの……?」
「それは……」
「マヤはね、トレーナーちゃんがいつか話してくれるって思ってたんだ。なんでそんなに怖がってるのかって。……マヤが勝ち続ければ、もう負けないぞって証明できれば、いつか、いつか話してくれるって思ってた」
……無理だ。マヤノが勝ち続ければ勝ち続けるほど、俺はきっと言い出しにくくなる。マヤノの走りが鈍ってしまうと思い込んで、何も言えなくなってしまう。
そもそも、話したところで嘘だと思われる。この世界の何処に「僕はループしていて、目標を達成できないと無限に繰り返してしまうんです」と言って信じる人間がいるんだろうか。
SF世界の住民ではない。この世界の人たちは、地に足をつけて生きている。何を話しても無駄で、だからこそ俺は真の意味で孤独を感じていた。
そして仮に話した結果それが信じられても、俺に対する当たり方が違ってくるかもしれないと思うと、なかなか言い出せなかった。――今なら認めてやってもいい。秋川理事長のいう事は悉く正解だったさ。
- 549 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 02:50:48.25 ID:N44xGpXe0
- だから、俺はマヤノには事情を話すことができない。
「……でも、話してくれなかった。そして今も、話してはくれないんだよね……?」
「……。マヤノになら話してもいいかなって思った時はあった。本当に、ちょっとだけ。でも話してどんなことが起こるかわからなかったから話せなかった。マヤノの走りが鈍ったり、走れなくなったりするのが怖かった。――そうなると、いよいよ本当に言い逃れできなくなるから」
「言い逃れ?」
「ああ、言い逃れだ。俺という存在がマヤノを翳らせているという事を理解したくなかった。逃げ道が欲しくて――おあつらえ向きの逃げ道があった、それだけの話だ」
「……それって、トレーナーちゃんは……マヤのことを信じられなかった、ってこと……?」
そう言われて、俺は即座に違うと返すべきだった。……だが返せなかった。
事実だ。何処までも真実だった。俺はマヤノのことを――ひいてはツインターボやスペシャルウィークのことを真に信用していなかった。
信用しているならばこの不安についても話せたかもしれない。信頼しているならば、この絶望を分け合えたかもしれない。でも、それが出来ないほどに俺の心は弱っていて、そしてループの条件は凡百のトレーナーである俺には難しいと呼べるものだった。
ふさぎこんだ理由は、それだけで十分だった。
- 550 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 02:51:57.22 ID:N44xGpXe0
-
「……だったら、トレーナーちゃんはどうしたらマヤのことを信用してくれる……?」
「難しい……と思う」
「……。どうして?」
「それは言えない」
「どうして言えないの?」
「それは……」
「――答えてよ、トレーナーちゃん! マヤは、マヤはトレーナーちゃんのことを信じて走り続けてきた! でも、急に信じられないって、そんなのあんまりだよ……。マヤは、マヤは、トレーナーちゃんが一緒に走り続けてくれるから走れたのに………。最初から全部嘘だったのなら、嘘だって早く言ってほしかったよ、トレーナーちゃん……」
「……っ! 嘘なんかじゃ――」
「もう、マヤ疲れちゃった。ね、トレーナーちゃん……。マヤはトレーナーちゃんにあんまりめーわくをかけないようにいい子にしてた。でもね、本当はもっともっとトレーナーちゃんとやりたいことがあったんだよ。一緒にお菓子作ったりとか、一緒に遊びに行ったりとか――」
「今ある思い出だけじゃ足りなかったんだよ。ブライアンさんのレースを見に行っていっぱいお話したことも、レースの後に興奮しちゃって抱き着いてたづなさんに怒られちゃったことも、海岸デートしていっぱいお話したことも、京都で他の子たちよりも頑張って一着を取って、トレーナーちゃんと一緒に喜んだこと、ネイチャちゃんがライバルになるからって無理して研究してそれを心配してたことも――。本当に大好きな思い出たちだったんだよ。もっともっとたくさんの大好きを作って――変なことがあったら笑いあって、悲しいことがあったら一緒に泣いて、一緒に喜んで、楽しんで、歩きたかったんだよ」
「我慢してた。だって、トレーナーちゃんは、マヤのために働いてくれてるんだって思ったら、これ以上望むのはめーわくになるから」
気付けば、俺のズボンに大きなシミが出来ていた。それが、俺の脚を掴むマヤノの涙でできていたことは、確認しなくてもわかった。
「――ねぇトレーナーちゃん。嘘じゃないんだったら、トレーナーちゃんにとって、マヤとの思い出ってなんだったの……? マヤは思い出があるからトレーナーちゃんのことを信じれたし、頑張れた。でもトレーナーちゃんは……これでも信じられないって、マヤには話せないって言ってて……」
「それって、すごく悲しいよ……。なんか、マヤが一人ぼっちになっちゃったみたいで、寂しいよ、
トレーナーちゃん……」
- 551 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 03:36:41.75 ID:N44xGpXe0
- ―――
寂しい。その言葉を聞いた時、まるで頭を殴られたような衝撃を覚えた。
俺は孤独だ。正しく孤独だった。俺は凡人だ。正しく凡人だった。だから人に関わることは得意ではないし、関わってはならないとすら思っていた。――人に干渉して、その結果変わってしまったらと思うと恐ろしかったから。
だから、何も話さないことが正解だと思った。職業が職業だから、ウマ娘とは仲を紡ぐことが大事だし、そこだけはきちんとこなすべきだとは思ったが、それ以上についてはやるつもりがなかった。
それこそが最良だと思っていた。それこそが――彼女たちが望む道だと思っていた。
でも、でも――目の前の光景を見て、それが確かだと言えなくなった。
顔を覆って泣きじゃくるマヤノの姿はとても痛々しくて。とても――孤独だった。
理解した。確かに俺は孤独だったけど、マヤノも独りぼっちだった。
真に心を開かない俺のことをずっと心配している間、マヤノは独りぼっちだった。ずっと一緒にいる、ともに走ると誓っていたのに頑なに口を開かない俺を待っている間、ずっと独りぼっちだった。
性質は確かに異なる。俺は環境が生んだ孤独で、マヤノは状況が生んだ孤独。でも、そこに何の差があるというのだろうか。寂しいという気持ちは、誰であっても変わらないものだというのに。
ただ。ただたった一つ違うことがあるとするならば――マヤノは俺のことを信じていた。俺はマヤノのことを信じ切れていなかったのに。
そのことが、ただただ痛い。でも、こんな痛みはマヤノの抱えていた痛みに比べればまだ優しい痛みだ。俺は――自分の状況を誰も理解してくれないと管を巻いて、絶えず発生する傷口を舐めていたが、マヤノは"待つ”――発生する傷口を真っ向から受け止め、それでも前を向いていた。
「……トレーナーちゃん?」
そう考えると、心底嫌になった。こうして管を巻いている自分のことが。そして――今もなお傷付いているマヤノを、それでも放っておこうとした自分のことが――!
こぶしを握って、それを強かに頬に打ち付ける。口の中が切れて、血の味が口いっぱいに広がる。目が覚めるような衝撃だった。裂傷が痛むが、そんなの関係ない。
驚き目を見開くマヤノを――そんな資格はないけど、それでも俺は抱きしめた。細い体が冷え切っていて、触れる肌がとても冷たかった。暖房もつけずにこんな部屋にいたら当然だ。
「ごめん、マヤノ――!」
「え、え……?」
「俺は、自分の孤独にばっかり目を向けていて――結果的にマヤノのことを独りぼっちにしてしまった!」
力強く、どこまでも力強くマヤノを抱きしめる。
「話しても信じてくれないと思ってた! 話したらマヤノがもっとつらい目に合うと思ってた! でも、でも……それがマヤノをもっと悲しませてたってことに、俺は気付いてなかった……」
「トレーナーちゃん……」
「マヤノ。やっぱり俺はお前のトレーナー失格だ」
「……そんなことない! だって、だってトレーナーちゃんは、マヤのことを頑張って育ててくれてた! 俺には何もない、って言いながらも、必死にあがいて、マヤのことを凄く考えてくれてた! だから、だから――」
マヤノが、顔を胸にうずめて、小さく声を震わせる。煙のように消えそうな言葉で、たった一言呟いた。
「――だから、マヤのトレーナーは、トレーナーちゃん以外にありえないんだよ……!」
マヤノはぎゅっと、服を掴んだ。……声だけじゃなくて、手も震えていた。いつもは元気に動いている耳も、尻尾もへたりこんでいた。その様子は、まるで捨てられてしまった子犬のようで。
今更ながらに、自分が何をしてしまったのかを自覚する。これほど信じてくれた相手を切り捨てるような真似をした上に、あまつさえ泣かせてしまっている。
真実を話しても許されることではないと思った。でも、それでもマヤノが認めてくれるのであれば、俺は彼女の隣にあり続けたいとも思う。見合わなくても、相応しくなくても。
マヤノの信頼に応えたい。欠けてしまった信頼を取り戻したい。――そして何より、マヤノトップガンというウマ娘が駆ける夢を共に見ていたい。
だから。
「俺は、マヤノのトレーナーになっていいのか……?」
「……マヤのトレーナーは、トレーナーちゃんしかいないんだから……! もう、もうぜったいに! 失格なんて言っちゃダメなんだから!」
「……ああ、ああ」
「だから、マヤから離れていかないで、嘘でも辞めるなんて言わないで……! ――ユー・コピー?」
「……。――アイ・コピー!」
もう少し、もう少し秘密を話すのには時間が必要だと思う。でも、それでも――彼女が俺を信用してくれているように、俺もマヤノのことを信用したい。
変化を恐れていては前に進めない。もう前には戻れないかもしれないけど――この先の道も、きっと悪くないって、なんとなくそう思えてきた。
マヤノとともに歩くことで、俺はもっと、変化を恐れずに進むことができるようになる。
ふと窓の外を見れば、雪が降り始めていた。――冷え冷えとした空気が満ちるが、不思議と寒くはなかった。……むしろ、少し暖かい。泣きたくなるほどに、暖かい空気が、瞳に満ちた――。
- 552 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 03:50:13.44 ID:N44xGpXe0
- トレーナー「そういえば、マヤノはどうしてトレーナー室に居たんだ?」
マヤノ「……トレーナーちゃんに、クリスマスプレゼントを渡そうと思って」
トレーナー「……俺に?」
マヤノ「もう、ちょっと時間が過ぎちゃったかもしれないけど……クリスマスケーキをね、ネイチャちゃんと一緒に作ったんだ」
トレーナー「それで、俺に渡そうとトレーナー室に……」
マヤノ「うん。でも、時間が経ってぱさぱさに――」
トレーナー「これか?」
マヤノ「うん――って、トレーナーちゃん?! そんなに一気に食べたら喉がつまっちゃうよ〜!」
トレーナー「んぐ、あぐ……。うん、旨い――!」
マヤノ「ほんと……?」
トレーナー「マヤノが俺のことを想って作ってくれたものがまずい訳ないだろ? それに出来も丁寧で――何というか、愛情を感じる」
マヤノ「………いつもありがとうって、そう思って作ったケーキだったから、いまとっても嬉しい――!」
トレーナー「こちらこそ、いつもありがとうな」
マヤノ「えへへ、どういたしまして?」
トレーナー「……あのな、マヤノ。もしマヤノがよければだけど――年明け、どこかで一緒に過ごさないか?」
マヤノ「……え? ええ〜っ!?」
トレーナー「何というか、罪滅ぼしと言うか――。思い出作りたいって言ってただろ? だから、今まで作れなかった分、もっと作りたいな、と思ってだな。……いやだったか?」
マヤノ「いく、いく! いきます! はい! テイクオフはいつ?!」
トレーナー「……追って連絡するから、今日は帰って休めよ?」
マヤノ「アイ・コピー!」
トレーナー「……さて、ウマ娘と外泊するのは例がない訳ではないが難しい気もする――。まぁ、そこは、焚きつけてくれた人にお世話かけたついでに面倒見てもらうか。申し訳ないけど」
トレーナー「……あとで何か、お礼もっていかないとな」
―――
▼トレーナーの抱えるモノが消え去った。
▼トレーナースキル「共感覚」のヒントレベルが1上がった。
[共感覚]
真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。
- 553 :いぬ ◆FaqptSLluw [saga]:2021/06/30(水) 03:51:03.20 ID:N44xGpXe0
- ―――
少しばかりお待たせしました。しばらくぶりの安価です。
何卒宜しくお願い致します。
下1 年明けをどこで過ごす?
―――
- 554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 04:46:10.18 ID:kG7VsLBs0
- 初詣行っておせち食って散歩しながらいっぱい話す
- 555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 04:51:31.17 ID:kG7VsLBs0
- 多かったら削ってくだち
- 556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 08:16:05.38 ID:94hhJT60o
- おつおつ
マヤとの関係性も一歩前進…?
これ本当にループ辛くなってきたな……でもそれも楽しみにしてしまう自分もいる
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 08:31:28.35 ID:UqDceANXO
- 皐月賞何がなんでも負けられなくなったな
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 11:04:57.90 ID:Joj/Khpxo
- 難易度高はどのくらいなのか(恐々)
- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 11:28:50.31 ID:UqDceANXO
- 難易度中で2000が目標だったことを考えると難易度高の皐月賞は2500以上を要求されそう
- 560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 12:02:09.21 ID:WHz6hhVm0
- 原作でもそうだけど当然周りも時が経つと同じに成長するわけだから2500どころか3000くらい要求されるのでは
- 561 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/30(水) 14:29:27.52 ID:4yuz06gvO
- 難易度についてはある程度の基準があります。ただし、難易度の高い低いについては実数値で表している訳では無いので、多少差が発生します。
ここ数日はTRPGの予定が立て込んでいるので更新が遅くなるかもしれません。ご容赦を……。
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 21:13:04.50 ID:iDWM8qKkO
- このスレ、ゲーム以上に運が絡んでくるから余計に負けられないし、勝ったときの喜びが半端ないな
- 563 :いぬ ◆FaqptSLluw [saga]:2021/07/01(木) 21:39:13.68 ID:6xxdwZzC0
- あれから時間が過ぎて、12月は31日となっていた。
例年は静かな年明けを過ごしていたのだが、今日は違う――。
こたつに入って紅白を見ていると、ごそごそと何かが動いた。何度も試みられている以上、何をしたいのかはすでに理解していた。
股を少し大きく、余裕を持って開けば、もぞもぞとしたそれは脚と足の間から顔を出す。
「トレーナーちゃん〜みかん〜」
「それくらい自分でむきなさい」
「え〜。でも、トレーナーちゃん今むいてるから……」
「なんで分かったんだ……?」
ドヤ顔を浮かべ、マヤノはぴこぴこと耳を揺らした。……そういえば、ウマ娘の身体能力は人間の比ではなかった。みかんをむく僅かな音を聞き届けていたのだろう。
- 564 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 21:41:35.92 ID:6xxdwZzC0
- あれから時間が過ぎて、12月は31日となっていた。
例年は静かな年明けを過ごしていたのだが、今日は違う――。
こたつに入って紅白を見ていると、ごそごそと何かが動いた。何度も試みられている以上、何をしたいのかはすでに理解していた。
股を少し大きく、余裕を持って開けば、もぞもぞとしたそれは脚と足の間から顔を出す。
「トレーナーちゃん〜みかん〜」
「それくらい自分でむきなさい」
「え〜。でも、トレーナーちゃん今むいてるから……」
「なんで分かったんだ……?」
ドヤ顔を浮かべ、マヤノはぴこぴこと耳を揺らした。……そういえば、ウマ娘の身体能力は人間の比ではなかった。みかんをむく僅かな音を聞き届けていたのだろう。
- 565 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 21:43:20.48 ID:6xxdwZzC0
- 切り取ったみかんの一切れをマヤノの口に持っていくと、ぱくり、と小さく口を開いて食べる。なんだか雛鳥の餌付けを思い出す光景だ。今の体勢からすると、どちらかというとマヤノは亀っぽく見えるが、それは置いといて。
みかんを食べ終えたマヤノは、そのまま俺の体を掴んで、よじ登るように足の間にすっぽりと収まった。もぞもぞと僅かに動いて、最も収まりが良い場所に来ると尻尾をぱたり、と俺の太腿にかける。
マヤノがそうなったら、彼女の頭を撫でる。それがなんとなく、直近のルーティーンになっていた。
「トレーナーちゃん、トレーナーちゃんって紅白派なんだ」
「……ん? ああ、いや。年末は特にテレビとか見てなかったし、どの番組を見なきゃいけない、ってわけじゃないよ。何というか、歌が一番無難かなって思っただけ」
「そっかー。マヤもあんまりテレビって見ないし……」
「今はスマホがあるもんな」
「ねー」
マヤノの神を撫でるついでに、髪に指を通す。するりと指と指の間をすり抜ける髪の毛。いつだってマヤノの髪の毛は整えられていて、撫で心地が良い。かなり手入れされているのだろう。
ふと、クリスマスプレゼントを渡していないことを思い出す。これだけ髪の毛が長ければ手入れも大変だろうし、少しでも楽になるものを選んで送ってあげようかな。
「トレーナーちゃんの撫で方って、あんまり上手くないよね」
「……。そう、なのか……?」
「マヤは好き! それに……上手かったらそれはそれでなんかヤだし……」
「……? よくわからんな……」
「あ、トレーナーちゃん! この人トレセン学園の先輩だよ!」
そんな他愛ない会話を繰り返す。クリスマスの日の出来事なんて、もう影もないくらいにお互いの距離は近かった。
- 566 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 22:03:09.32 ID:6xxdwZzC0
- 「マヤノ」
「ん〜?」
「俺、いつかマヤノとお別れしなきゃいけないかも」
「……。そっか、やっぱりそうなんだね」
何となく想像がついていた、とマヤノは小さく笑った。でも、この話を切り出した瞬間、マヤノの体が少し震えたのを俺は見逃さない。――想像は付いていても、実際に聞いてしまうとショックなんだろう。
マヤノのことを安心させるように頭を撫でると、強張った体から力が抜けていった。こちらのことを見上げる瞳は――少し潤んでいた。
大丈夫だよ、と小さく笑う。マヤノが落ち着くまで、ゆっくりと、彼女の絹のような髪の毛に手を通していく。撫で方はうまくないが、これが俺らしさだ。これが好きで、安心するといってくれたマヤノのことを想うなら、これが正解だ。
- 567 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 22:19:58.42 ID:6xxdwZzC0
- 「……落ち着いたか」
「うん」
「俺が抱えてたものは、簡単に言えば――"目標を達成しないとループする"という現象だ」
「……そっか。だからトレーナーちゃんは、最初からつらそうな顔をしてたんだね」
「わかってたか」
「マヤは何でも"わかっちゃう"んだから……。じゃあ、マヤは何人目のウマ娘なの?」
「――1回目がスペシャルウィーク、2回目がツインターボ、そして君が3回目だ」
俺の脚の間に座るマヤノの表情は、よく見えない。ただ、声の調子でよくわかる。――これは、悔しそうなときの声だ。
でも、それを発さないという事は――その感情は俺に隠したいものなのだろう。だったら、俺はつっつかない。伊達ではないが、もう10か月近く彼女と話してきた。……理由もなくマヤノが黙るはずがない。
だから、静かに、静かに、俺はマヤノの言葉を待つ。
- 568 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 22:27:52.17 ID:6xxdwZzC0
- 「トレーナーちゃんは、さ。ずっと後悔してたんだよね。トレーナーちゃんがウマ娘の未来を潰しちゃったって」
「……その通りだ」
「でも、本当にそうなのかな――?」
「……と、言うと?」
そういうと、マヤノが俺の手に手を重ねてきた。心細そうに、マヤノの小さくて暖かい手が俺の指に伸びてくる。こちらからくるむようにマヤノの手を握ると、マヤノの尻尾が僅かに揺れる。リラックスしているときのサインだ。
「トレーナーって、ウマ娘にとって……その、すごーく大切な存在なんだよ。ウマ娘のことを第一に考えてくれて、いつでもそばにいてくれて、どんな時でも味方でいてくれる。どんなに敵が居たって、トレーナーさえいてくれれば、なんかがんばれちゃう気がする――。ウマ娘にとっては大事な人なんだよ、トレーナーは」
「……わかる気がする。そんな人が近くにいたら、確かに安心だろうな」
「だから、どんな結果であっても、トレーナーちゃんが近くに居たんだったら、その子たちはすごくうれしかったんじゃないかなぁ。すごくひどい負け方をしたって、足を折りかけたって、隣に――一番の味方がいるんだよ。マヤだったら嬉しいって思う」
「マヤノは――マヤノは、俺が傍にいてよかったと思うか?」
「とーぜん。じゃなかったら、大みそかまで一緒に過ごさないよ〜」
いつもの声で笑うマヤノ。緊張がほぐれてきたようで、心拍も元のバイタルに戻っていた。
- 569 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 22:30:31.05 ID:6xxdwZzC0
- 「だから、その子たちは――がんばろー、って思ったんじゃないかな」
「――。見捨てられた、とは思わないのか?」
「ううん。だって、一番の味方だよ……? 何か理由があっていなくなったんだ、って思う」
――そしてそれが多分、自分のせいなんだろうなって思う。
マヤノの言葉を聞いているとき、俺の脳裏に浮かんだのはスペシャルウィークの姿だった。彼女は努力に努力を重ね、有馬記念の舞台に立った。もしかすると、その陰に"俺に対する後悔"があったとしたら――。
とてもやるせない話だ。もう二度と会えないかもしれない相手を待ち続けるのは、とても辛いことだ。それが例え、数か月ほどの付き合いだったとしても。まして、世界で無二の味方だとしたら……。
「マヤは。マヤノは――もしそうなったら、耐えきれるか?」
「……わからない。でも、とってもつらいことだってことはわかる」
「そうか……」
わかり切った話だ。仮にマヤノの言葉がすべて正しいことだと仮定して、スペシャルウィークもツインターボもあれだけの反応を示したのだ。二人よりも長い期間共にいるマヤノがどうなるか――俺にも想像できない。
以前の俺ならば、ここで恐れおののいて焦りを強くしたかもしれない。だが、今の俺の中にあるのはたった一つの意思だけだ。
――勝たなければ。
もうその炎が消えることはない。たとえ水を被ろうと、泥を啜ろうと。身を焦がすほどの熱は、いずれ歩む足が、心が折れるまで、消えることはもうない。
人はそれを――決意と呼ぶのだろう。
- 570 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/01(木) 22:35:10.79 ID:6xxdwZzC0
- 「マヤノ」
「どーしたの、トレーナーちゃん」
「どうしような、俺もう負けたくないんだ」
「……。だったら、答えは簡単だよ」
――勝って勝って勝ちまくる!
マヤノの掲げたそれは、酷くシンプルで――でも、だからこそ分かりやすい目標だった。
「はは、ははは! そうだな、それしかないな!」
「うん! 勝てばよかろうなのだ〜!」
「だったら、頑張ってトレーニングしないとな」
「うん、今だったら、マヤ、空の果てまで走れそう!」
ぐ、とこぶしを握るマヤノの頭を空いた手で撫でる。もう慣れたものだ。
ふと視線をテレビに戻すと、カウントダウンが始まっていた。もうそろそろ新年が始まりそうだ。
最初にかける言葉は何にしようか――。
そうして、新年は訪れた――。
- 571 :いぬ ◆FaqptSLluw [saga]:2021/07/01(木) 22:46:20.70 ID:6xxdwZzC0
- トレーナー「年明け早々掛けた言葉、そりゃそうだろうなと思うかもしれないが"あけましておめでとうございます"なんだよな」
トレーナー「考える余地すらなかった。いや、そもそも人付き合いに何か考えを持ち込む方がおかしいのかもしれないが――」
トレーナー「ま、いっか。とにかく正月の過ごし方は……何というか豪華だった」
トレーナー「将来の展望について話したり、好きなものについての話をしたりした」
トレーナー「……ただ、ループした結果についてはまだ話せていない。でも、マヤノも俺がまだ何か話せていないことがあることに気付いている。……いつか、いつか話せる時が来るといいんだけどな」
トレーナー「あと、おせちを一緒に作って食べたりしたな。俺の料理の腕はお察しだが、マヤノの腕前はなかなかだった。結構頑張ったんだろうな――」
トレーナー「かなり充実したお正月だったが――正月太りだけが心配だ。ああ、心配だ――」
―――
下1 スキル習得コンマ
50以上で習得
50以下でスキルヒント
※ゾロ目の場合は追加ロール
下2 バッドステータス[太り気味]獲得コンマ
50以上で回避
50以下でバッドステータス[太り気味]付与
※ゾロ目は何かあります。
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 22:48:16.53 ID:CxU5Ky24o
- ほい
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 22:49:22.21 ID:kpAB7jBfo
- ボテ腹はNO!
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 22:55:48.96 ID:0xTK3Bwqo
- スピード練習できねえ!
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 22:59:00.18 ID:CxU5Ky24o
- まぁまずはライバル研究でしょ
難易度を少しでも下げておきたい
- 576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 09:47:18.70 ID:l1ZNeeOko
- 3人目って所に引っかかって曇るマヤノトップガンかな?
それにしても距離近くない……?はっこいつらうまぴょいしたんや!!
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 10:55:23.98 ID:NwCxFll2O
- この距離感はトレーナーとウマ娘じゃなくてもはや親子なんよ
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 11:06:00.29 ID:rjh4ViLNO
- 俺このスレで曇らせの良さわかっちゃった!
- 579 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 12:27:47.17 ID:EI55DdGNO
- 曇らせってどういうものなのか、今の僕には理解できない……(アンインストール)
挫折も成長への1歩ですからね、曇らせるつもりで書いている訳では無いのですが……それが皆様のご嗜好に合致したのであれば何よりです。
- 580 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 18:48:21.67 ID:1Pw9Dhcg0
- マヤノ「トレーナーちゃん、なんか体が重いよ〜……」
トレーナー「……見事に正月太りしちゃったな」
マヤノ「このままじゃ子豚になっちゃうよ〜!」
トレーナー(子豚になったマヤノ……それはそれでありかもしれんな……)
マヤノ「トレーナーちゃん、なんか今変なこと考えたでしょ!」
トレーナー「……そんなことはない」
マヤノ「見えた――嘘の糸!」
トレーナー「俺たちの世代だと"嘘をついている味"だったんだけどな」
マヤノ「じぇねれーしょんぎゃっぷ……」
トレーナー「年齢は重ねるもんじゃねーな―……」
―――
▼バッドステータス[太り気味]を獲得した
▼スキル[栄養補給]を獲得した
▼スキルヒント[食いしん坊]Lv1を獲得した
- 581 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 18:58:26.24 ID:1Pw9Dhcg0
- トレーナー「新年早々だが、マヤノとの関係性を疑われる声が増えてしまった」
トレーナー「どうやらナイスネイチャの態度から、俺とマヤノに何かがあったことがウマ娘たちにバレてしまったらしい。さすがにお泊りしたことはバレてないらしいが……」
トレーナー「そこはあれだ、上位者――理事長の権限が効いているんだろう。さすがだな、という気持ち」
トレーナー「ただ、視線が痛い……。あとマヤノのスキンシップが激しくなりつつあるのも問題かもしれない……が、今此処に至ってそれを指摘するのはすこし悪い気もする……」
トレーナー「どうしたものか。いや、どうする必要もないな」
トレーナー「俺たちは俺たちだ!! 第一スーパークリークのトレーナーはスーパークリークにお世話されてるっていうじゃないか」
トレーナー「時代は多様性の許容!!!」
トレーナー「……ふぅ。さて、今日は何をしようか」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/保健室/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと9ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果2倍
- 582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 18:59:51.87 ID:e0gAnNyRo
- トレーニング二倍が次トレーニングするまで継続ならライバル研究
今回だけならトレーニングって良い?
- 583 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 19:16:59.41 ID:1Pw9Dhcg0
- 休憩効果はトレーニングするまで継続します!
ので今回は研究ですね――。
- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 19:25:27.61 ID:e0gAnNyRo
- ありがとうございます!
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 19:27:51.12 ID:bFBuUjo50
- ずっと気になってたけど、レース前の合宿最終ターンにも休憩して、その後クリスマス休憩
そこからお悩み解決編とライバル研究でずっとトレーニングしてないから、2回分の休憩ブーストがあると思うんだけど
この場合効果は重複するの?
- 586 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 19:41:42.47 ID:1Pw9Dhcg0
- >>585 確認したら確かに休憩してますね……。
休憩効果は重複します。一つの能力値をえげつない伸ばし方したい時とかには使えるかもしれないです。
この場を借りてミスの訂正を。
・皐月賞まであと9ターン→あと8ターン
・休憩効果:次回トレーニング効果4倍
- 587 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 19:55:42.06 ID:1Pw9Dhcg0
- トレーナー「時にマヤノ、ナイスネイチャの弱点ってどこかわかるか?」
マヤノ「耳の裏……とか?」
トレーナー「そういう弱点じゃなくてだな……。レース中の話だよ、レース中」
マヤノ「うーん。何というか……普通? の走り方するよね」
トレーナー「おう。ナイスネイチャの弱点らしい弱点はそこだ」
トレーナー「すなわち、堅実な走りができるが、言い換えれば堅実な走りしかできない」
トレーナー「例えば確実に一着を取り切ることができるようなレースであれば零すことはないが、ジャイアントキリングなどは難しい。あと、一度調子が崩されれば、そこで失速するケースが多くみられる」
マヤノ「……と、いうことは?」
トレーナー「今のナイスネイチャとマヤノは恐らく同格だ。であれば、彼女に対して用いるのは――搦め手だ」
マヤノ「……ネイチャちゃんに通用するかな?」
トレーナー「するさ。知ってるか、知能を持つ生物の大きな弱点の一つに――想像力からくる恐怖がある。これは人間以外のどの動物にも見られない力であり、弱点でもある」
トレーナー「例えばマヤノ、レース中真後ろに全力のナリタブライアンがいたらどう思う?」
マヤノ「抜かされる――かな」
トレーナー「そうだ。そして抜かされまいと速度を上げて――結果、ペースを崩す。恐怖と言うのは、知能を持つ生物であれば克服できない感覚だからな。これならナイスネイチャにも通用する」
トレーナー「つまり、今からマヤノに習得してもらうのは、差して来るナイスネイチャをどうけん制するか、その術だ」
マヤノ「……良く解らない、けど。トレーナーちゃんがしっかり教えてくれるんでしょ?」
トレーナー「ああ、みっちり教えてやる」
マヤノ「だったら安心だね。 マヤ、ネイチャちゃんに絶対勝ってみせるよ――!」
トレーナー「いい意気だ。じゃあ、検証を開始するぞ」
マヤノ「アイ・コピー!」
―――
下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 19:58:22.68 ID:l1ZNeeOko
- はかどーれ
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 20:05:29.17 ID:bFBuUjo50
- 重複するのか、ありがとう
- 590 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 20:12:39.41 ID:1Pw9Dhcg0
- トレーナー「癖が無い――ように見えるな」
マヤノ「………! トレーナーちゃん、今のところ巻き戻して!」
トレーナー「お、わかった」
マヤノ「……やっぱり。ネイチャちゃん、差す直前に視線を一瞬だけ内側に投げる癖がある――」
トレーナー「隙があるとしたらそこか。――やれそうか?」
マヤノ「もっちろん! ネイチャちゃんのことを脅してやるぞ〜! がおー!」
トレーナー「……」
トレーナー(れ、レース中はもっと気迫、出てくれるよな……?)
―――
▼スキルヒント[ささやき]Lv1を獲得した。
▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は3/5です。
- 591 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/02(金) 20:18:46.69 ID:1Pw9Dhcg0
- トレーナー「そういえば、たづなさんから最近いろんなことを教えてもらえることが増えた。何でも、理事長が俺に目をかけているらしい……」
トレーナー「一体全体どうなったら俺のような木端にそんな期待を寄せるようになるんだろう、と思いはするが――辞めると宣言した後にのうのうとトレーナーやってればそりゃ気になるか」
トレーナー「そういえば、理事長にお礼を言う機会がないな。ま、いつか言えるだろうし、そこまで気にすることでもないか。……問題があるとすれば、お礼をどうするか、だ。何か好きなものとかあったりするのかな……」
トレーナー「……マヤノが来るまでに考えをまとめなければ。今のマヤノなら、俺が大まかにどんなことを考えてるか当ててくるし、結果によっては機嫌が悪くなるからな……」
トレーナー「こういう時は思考を切り替えるといいって聞いたな。今日やることを考えるか――」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/保健室/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと7ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 20:21:37.60 ID:bFBuUjo5o
- ライバル研究
- 593 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 00:42:53.27 ID:FTVCfpYg0
- 更新前に少しお聞きしたいんですけど、此処って画像アップロード出来ませんでしたよね……確か
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 01:00:14.00 ID:LhkyTG0xo
- どうじゃろ
https://i.imgur.com/jlbiBDj.jpg
- 595 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 01:25:08.22 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「ナイスネイチャの弱点が判明したわけだが、今日はそれを突き詰めていこうと思う」
マヤノ「おー! ……って、ナニコレ?」
トレーナー「……マヤノにとっては少しタイトな衣装だな」
マヤノ「そーいうことを聞いてるんじゃなくて……。なんで今これを取り出したの……?」
マヤノ「……はっ?! ひょっとしてトレーナーちゃん、こういう衣装が好み――」
トレーナー「んなわけないだろ……。あくまで試験的に用意しただけだ。物事は形から入ったほうがわかりやすいしな」
マヤノ「この衣装を着て何を得るというのだろう」
トレーナー「悟るな悟るな。じゃあ、チャレンジしてみよう――!」
―――
下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
―――
https://imgur.com/RUOsP6O
これで表示できるといいのですが……。
お礼とは名ばかりのラクガキですが、何となく描いてみました。
お納めください。
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 01:34:41.15 ID:1R5FPcggo
- おっけー見える見えってうまぁ!!?
……これでムラっともしないトレーナーくん不能やろ(暴言)
- 597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 01:54:18.67 ID:p/7p8E/O0
- おまえこんな過疎地じゃなくてツイかなんかで漫画描いた方がいいよ
- 598 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 02:22:55.26 ID:FTVCfpYg0
- >>597
過疎地でも何でも、好きな場所で好きなものを書ければ私は満足なので……。
安価SSに育てられたので、軽い帰省のような気持ちで書いてます。
あと純粋に漫画描くほどの画力がないのと、Twitterはキラキラしてて苦手なんですよね……。
所感かもですが。
―――
トレーナー「……」
マヤノ「……」
トレーナー「……む」
マヤノ「……?」
トレーナー「……掴めないか」
マヤノ「……??」
トレーナー「……よし、今日の練習はこれで終わりだ」
マヤノ「えーっ?! マヤ、ただ服着てトレーナーちゃんに見つめられてただけだよ?!」
トレーナー「そうなんだが……うーん、実はこれには深い訳があって、それが俺の中で形にならなかったわけなんだが――」
マヤノ「……つまり?」
トレーナー「実験は失敗だ」
マヤノ「……。なんか、すっごく疲れた気分かも……」
トレーナー「それは何というか……すまんな」
―――
▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は4/5です。
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 02:28:16.16 ID:Fv+iw2Hy0
- sを抜いたりしても見えないデース…
- 600 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 02:36:34.92 ID:FTVCfpYg0
- >>599
h ttps://imgur.com/RUOsP6O
空白を抜い貼り付ければ見られるかな、と……!
そういえば600レス突破しましたね。このまま終わってしまう気がなんだかしてしまいました。
長々とお付き合いいただいてありがとうございます。まだまだ続く気がするのでよろしくお願いします。
―――
トレーナー「最近、ナイスネイチャの映像ばかり見ているせいか、無性にもふもふしたものを触りたい衝動に駆られる。さすがに担当ウマ娘と言えどマヤノにはこのことは言えないし……」
トレーナー「動物が好きなウマ娘なら、トレセン学園周辺の動物と触れ合える場所を知っていたりするのだろうか。そういえば少し前、スペシャルウィークの近くにいた子が猫と戯れている姿を見たな……。セイウンスカイだったか」
トレーナー「彼女に頼み込めば猫を触らせてもらったりすることができるのだろうか。……今度聞いてみるだけ聞いてみるかな」
トレーナー「……でも、何だか外に行くときにはマヤノを一緒に連れて行かなければならない気がしてきた。さすがに個人的な衝動の発散だし……一緒に連れて行くわけにはいかないよな……?」
トレーナー「……。今週の終わり、勤務が終わったらこっそり行こう。そうしよう」
トレーナー「なんだか気分がすっきりしてきた。今日は羽搏けそうだ」
トレーナー「さて、今日は何をしようか――」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/保健室/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと6ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 02:38:15.92 ID:1R5FPcggo
- ここらで太り気味を治そう>保健室へ
- 602 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 02:38:20.66 ID:FTVCfpYg0
- htt ps://i mgur.com/RUOsP6O
imgurの仕様なのか、スマホからだと閲覧できないんですね……。
安価踏んでたら下です。
- 603 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 02:50:43.63 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「マヤノさぁ」
マヤノ「どしたのートレーナーちゃん?」
トレーナー「物凄く言いづらいし、伝えたらマヤノが傷付くかもしれないと思って黙ってたんだが――このままじゃダメな気がするから伝えるぞ」
マヤノ「……。ごくり」
トレーナー「……マヤノ、最近太っただろ」
―――
トレーナー「……というわけでやってきたのは保健室。何故か寝るだけでバッドステータスが回復するという曰くつきの場所。まさかの太り気味ですら治る。良く解らない」
トレーナー「何というか、イニシエーションのようなものなのかもしれない。眠りを通じて何かを見て、それがバッドステータスを治してくれる……。この学園で不思議なことといえば、三女神の像とこれ、あと夜な夜な聞こえるクッソくだらない駄洒落の発信源と言われるくらいの場所だ」
トレーナー「説明していたらすさまじくスピリチュアルな場所な気がしてきた。ただの保健室なのにな」
トレーナー「そういえば、今近くにマヤノは居ない。何というか、その。あの後蹴られた」
トレーナー「初めての経験だった。ウマ娘に蹴られるのは恋路を邪魔した時だけだと思っていたが、大きな勘違いだったらしい。蹄鉄ってめちゃくちゃ硬いんだな、と思いました」
トレーナー「いや、花も恥じらう乙女に体重の話をした俺が悪い! そうだとも」
トレーナー「冷静に考えると、これ話すとダメ! ってことこの世の中に多すぎないか? 体重の話もそうだけど、年齢もそう……。まぁ聞かぬが仏という言葉があるくらいだから、世の中には聞かないほうがいいことのほうが多くて、それがそういう話題から出てくることが多いんだろう」
トレーナー「……」
トレーナー「……保健室前でこんなことを呟いてる男、めちゃくちゃヤバいよな」
トレーナー「仕事、するかぁ」
―――
▼バッドステータス[太り気味]が解消された
- 604 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 02:56:11.00 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「そういえば、本当に不思議なんだが、あんなにウマ娘は練習したりしているのに、体重って調整しないと増える一方なんだよな。明らかにカロリー消費量の方が大きい気がするんだが、いったいどうなっているんだろうか」
トレーナー「この前見たマックイーンも体重の管理には苦心しているという話だし……。マヤノもそういう瞬間が来るのだろうか。……というか、もう来てたか」
トレーナー「デリケートな話題だし、これ以上この件について話すのはやめておこう。知らぬが仏、知らぬが仏……」
トレーナー「そろそろこちらに来て一年になるわけだし、マヤノにも何かお礼の品を用意しておこうかな」
トレーナー「未来の話は鬼が笑う。さて、今日の話をするとするか――」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと5ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 02:57:00.36 ID:p/7p8E/O0
- ???「せっかく保健室来たんだしブスッといっとく?絶対失敗しないからぁ!たぶん」
- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 03:04:40.84 ID:Fv+iw2Hy0
- 見れましター!
…上手すぎてウマになったわね
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 03:04:52.99 ID:GeO458Yc0
- 休憩の効果って乗算じゃなくて加算だよね?
トレーニング
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 03:07:18.16 ID:GeO458Yc0
- あれ、加算だとしても2,4,6,8って増えるなら休憩連打の方がいいのか?
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 06:52:33.83 ID:hKTBxqWdO
- [ピザ]マヤノかわいいよ
トレーニング4倍じゃなくて3倍の間違いじないかな
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 07:07:37.13 ID:dq2LSKLw0
- 画像を貼る時はhttps://i.imgur.com/RUOsP6O.pngみたいに
拡張子まで入れるといいと思う
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 09:44:06.91 ID:0QzJlAD2o
- 絵のタッチがすき
- 612 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 18:49:48.54 ID:FTVCfpYg0
- 多分安価的にはこちらかな……?
―――
トレーナー「まったく、マヤノも結構うっかりさんなんだな」
マヤノ「ぶーぶー! そんなこと……ないもん、って言いたいんだけどね……」
トレーナー「事実忘れ物をしてるわけだからな。それにしても、何を忘れたんだ?」
マヤノ「耳に付けるリボンのスペア! 今日の朝気付いて大変だったよ〜」
トレーナー「だからいつもより少し髪の毛の整い方が……」
マヤノ「えっ?! ウソウソ、どこがぼさってなっちゃってるの?!」
トレーナー「右の方のサイドテール。いつもよりもボリューミーだな、と」
マヤノ「……こんなんじゃお嫁さんに行けないよぉ」
マヤノ「あ、でもトレーナーちゃんがもらってくれるからいっか!」
トレーナー「おい待て、誰もそんなこと――って、速っ」
トレーナー「まだまだお子様だなぁ、マヤノも」
―――
トレーナー(さて、忘れ物を取りにきたが……これはいったいどういう光景なのだろう)
安心沢「ブスっと! ブスっと! きっと強くなれるからぁ!」
安心沢「……………………………………多分」
マヤノ「やだー! 助けてトレーナーちゃん!」
トレーナー「……あー。とにかく離してくれないか」
安心沢「……」
トレーナー(胡散臭い見た目の割には手早く離してくれたな……)
トレーナー「で、貴方は誰なんですか」
安心沢「怪しいものじゃないのよ〜。このあたりの秘孔をブスっと突けば、ウマ娘ちゃんはバリバリナンバー1になれちゃうの! ワオ、あんし〜ん☆」
トレーナー「……」
トレーナー(やたら怪しいが、コイツにすべて任せていいものなのだろうか――)
―――
▼下1 安心沢刺々美の治療安価
・強いウマ娘になれる秘孔を狙う
・レースで勝てる秘孔を狙う
・元気で健康になれる秘孔を狙う
・魅力アップの秘孔を狙う
・不安なのでやめておく
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 18:55:03.51 ID:XVyJCFKx0
- 元気で健康になれる秘孔を狙う
- 614 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 19:04:29.25 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー(だが、物は試し――。挑戦してみるのも一興か)
トレーナー「マヤノはどうだ、上手く行けば強くなれるかもしれない」
マヤノ「……。本当は、怖いけど――でも、レースには勝ちたい。絶対に」
マヤノ「だからマヤはもう――逃げない!」
トレーナー(実はこういう事からは逃げていいんだぞ、マヤノ……)
―――
下1 成功コンマ安価
30以上で成功
30以下で失敗
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:10:42.41 ID:dq2LSKLw0
- そいや
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:18:24.08 ID:QVWVFIpSO
- 助かった
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:26:36.85 ID:1R5FPcggo
- オッケー!
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:07:57.42 ID:0QzJlAD2o
- ブスッと♥大成功
- 619 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 21:00:55.41 ID:FTVCfpYg0
- ――その時、マヤノトップガンに電流走る……ッ!
マヤノ「お、お……おぉ?」
トレーナー「どうしたマヤノ、大丈夫か?!」
マヤノ「う、うん。なんか体がふわふわして、いつにもましてキラキラな走りができそう……!」
トレーナー「それは良かった――」
トレーナー(にしても、施術が終わった瞬間にたづなさんに追いかけられるって……あの人はいったい何者なんだろう)
トレーナー(……深く考えないほうが身のためかもしれない)
トレーナー「知らぬが仏、知らぬが仏……」
マヤノ「……?」
―――
▼ブスっと♡大成功!
▼休憩効果発動、次回トレーニング効果4倍
▼休憩効果累積、次回トレーニング効果8倍となります
- 620 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 21:09:05.02 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「仮面をつけて舞踏会で踊る、っていう行為、昔はめちゃくちゃかっこいいと思ってたんだが、今になって考えてみるとそうでもないな」
トレーナー「大人になることってむなしいことだなぁ、と思ってしまったな。子供のほうがよっぽど人生を楽しく生きていたのかもしれない」
トレーナー「案外人間のあるべき姿とは、子供の時の姿なのかもしれないな」
トレーナー「……まぁ、最近は子供も子供で大変そうだなぁ、とマヤノを見ていると思うところであって……。何か助けになれればいいんだがな……」
トレーナー「今度マヤノが行きたがっていた喫茶店にでも連れて行くか。SNS映えっていうのも結構重視してる店みたいだし、最近の若い子供にもぴったりだろう」
トレーナー「……おっと、いかんいかん。これをマヤノに聞かれたら口をきいてもらえなくなるかもしれん……」
トレーナー「マヤノが来る前に、行動計画票をまとめなければ」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと4ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果8倍
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:10:09.76 ID:Wh5Zyd3ho
- トレーニング
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:10:26.03 ID:0QzJlAD2o
- さすがにトレーニングしましょ
- 623 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 21:14:32.21 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「さて、皐月賞まであと3か月を切った。つまり――」
マヤノ「つまり?」
トレーナー「そろそろ本格的なトレーニングに入らなければまずい、という事だ」
マヤノ「今までは研究とか技術的なところを磨くことが多かったもんね〜」
トレーナー「ああ。なので今日からはトレーニングを重点的に行おうと思う。地力を上げることは勝利につながる重要なファクターだからな」
マヤノ「……うん。ネイチャちゃんに負けたくないし――何より、トレーナーちゃんとお別れなんて嫌だから、絶対に勝つよ!」
トレーナー「その意気だ! じゃあ、今日はどんなトレーニングをするか……」
―――
下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/知識
※サポートカード[スペシャルウィーク]アクティブ。根性の練習時に固定値追加。
下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目の場合は追加イベント
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:17:03.58 ID:0QzJlAD2o
- 固定値が8倍に乗るなら根性
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:18:50.53 ID:dq2LSKLw0
- ド根性マヤノ爆誕
- 626 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 22:14:18.27 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「やはり最近の若者には根性が足りん――!」
マヤノ「いきなりどうしたの、トレーナーちゃん……。ドラマで見るわるーい大人みたいなこと言いだして」
トレーナー「……ドラマでしか見たことがないのならそれが一番! そして、昨今の時世では根性論はまったくもって通用しないことは承知の上――」
トレーナー「しかし、やはりことスポーツに置いて、一見非科学的に見える根性と選手のサステナビリティは密接な関係があることもまた否定できない。そうだろう?」
マヤノ「さすてなびりてぃ? っていうのは良く解らないけど、ふんばるぞ! って気持ちが強い時って負けにくい時だなぁとは思うな〜」
トレーナー「そう、心を強く持てば、強く粘り強い走りができる。それはナイスネイチャもそうだ」
トレーナー「というわけで、今日はマヤノに根性のトレーニングを行ってもらう」
マヤノ「アイ・コピー! ……でも、根性のトレーニングってどうやって……」
トレーナー「今日は制服でここに集合するように伝えたと思う?」
マヤノ「なんでって……。え、ひょっとしてトレーナーちゃん……」
トレーナー「ああ、今日のトレーニング内容は……山登りだ!」
―――
トレーナー「山頂の景色は……綺麗だな……」
マヤノ「あ、見てみてトレーナーちゃん! あそこに小さくトレセン学園が見えるよ!」
トレーナー「ああ、そうだな……よかったね……」
マヤノ「ん〜? トレーナーちゃん、疲れちゃった?」
トレーナー「そりゃ、人間の持久力なんてたかが知れてるからな……。俺もある程度鍛えてはいるんだが……」
マヤノ「じゃあ……マヤの膝枕でおやすみする?」
トレーナー「此処に人の目があることを忘れるなよ」
マヤノ「えー、マヤはほかの人にバレてもいいと思うけどなぁ」
トレーナー「いや、バレるバレない以前に俺たちそういう関係性じゃないだろ……」
マヤノ「えー?! 年末年始を一緒に過ごした仲なのに〜?」
トレーナー「バカ、声がでかいッ……!」
―――
トレーナー(何というか、凄く疲れた。だが、マヤノにもしっかりと根性が付いたかのように思える)
トレーナー(随分と小狡い真似をするようにもなったが……それはマヤノの成長と判断するべきだろうか)
トレーナー(果たして俺は耐えられるのだろうか。否、耐えなければならない――)
トレーナー(マヤノは大事な、育成ウマ娘なのだから――!)
―――
▼マヤノトップガンの根性が上昇した
53+[サポートカード:スペシャルウィーク]20=73
73×休憩効果で8倍=584
■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:242(E)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:363(D+)+584=947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:18:32.41 ID:1R5FPcggo
- すんげー剛脚系になったなあ
- 628 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 22:26:24.15 ID:FTVCfpYg0
- ここ辺りで一度振り返りを――。
―――
■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:242(E)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:363(D+)+584=947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調
―――
[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)
[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)
・曲線のソムリエ[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・直線加速→ハヤテ一文字[汎用・固定値]
(レース終了時のコンマ判定に+100の補正)
・直線回復[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・栄養補給[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
―――
[スキルヒント:ウマ娘]
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
[脚質適正]
逃げS/先行A/差しB/追込B
・脚質適性上昇チャンス:差し(A)
距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A
- 629 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 22:28:37.74 ID:FTVCfpYg0
-
■所持品
・目覚まし時計(今ループ限定品) 1つ
使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
今ループのみ使える限定品。ループ時獲得。
・目覚まし時計 1つ
使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。
・夢のきらめき 1つ
使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる。
開花させたウマ娘の潜在能力はループしても引き継がれる。
担当ウマ娘選択直後に使用可能。探索時獲得。
・やる気ドロップス 1つ
使用するとウマ娘のやる気を2段階上昇させる。
どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。
・サポートカード[スペシャルウィーク]/アクティベート
願いの結晶。強く在らんとし、夢を駆けるウマ娘の親愛の証。
スペシャルウィークのサポートカードは、根性を上昇させる練習に固定の効果値をプラスする。
願いがいつか力となって、貴方の力になりますように。
―――
■トレーナースキル
・[俯瞰]
様々なデータを数値的に見ることができる。
ラウンド数を認識することができたり、レースに出走した場合の達成着順を確認することができる。
・[戦術家]
コンマによるランダム安価を用いる判定に対して使用することができる。
安価を取り消し、代わりに選択肢の中から一つ任意のものを選択し、それを適用する。
■[スキルヒント:トレーナー]
・共感覚(パッシブ)Lv1(上限値)
真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。
―――
■ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
スピード★☆☆
先手必勝(逃げ適正B以上)★☆☆
シューティングスター(先行適正B以上)★☆☆
これが諦めないってことだァ!(逃げ適正B以上)★★☆
逃げ★☆☆
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:29:08.59 ID:1R5FPcggo
- 助かる助かる
ネイチャ研究完遂して、脚質差しを上げて、あとはなにしようか…といった感じか
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:42:38.02 ID:GeO458Yc0
- スピード上げないとちょいまずくない?
- 632 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/07/03(土) 22:46:26.11 ID:FTVCfpYg0
- トレーナー「小説家は巻末のあとがきを書くことに苦心することがあるらしい」
トレーナー「最近はその気持ちが良く解るんだが――マヤノからのメッセージにどう反応したらいいのか解らないんだよな……」
トレーナー「コミュニケーション能力がある方だとは思ってないが、対面で話せる内容をこっちで話すときに躊躇してしまうのはなんでだろうな。やっぱり顔が見えないからだろうか――」
トレーナー「逆に顔が見えないからこそ送れる内容があるかもしれないな。最近はこういうSNSで告白する人も増えたりしているらしいし」
トレーナー「マヤノもいつか、そんな風に告白したりする瞬間があったりするんだろうか――」
トレーナー「……。なんか少し、もやっとするな。何でなんだろうな?」
トレーナー「ま、多分思い入れが深くなってるからだろうな。お父さんの前に連れてきなさい、ってね」
トレーナー「……下らないことを考えている暇があれば、マヤノのメッセージに返信する内容を……思いつかん……」
トレーナー「オワリってこと……」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと3ターン(当ターン含む)
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:48:12.24 ID:dq2LSKLwo
- ライバル研究
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:56:51.72 ID:GeO458Yc0
- ヨメノトップガン
- 635 :いぬ ◆FaqptSLluw [saga]:2021/07/04(日) 00:34:02.66 ID:te/pJzd/0
- トレーナー「さて、そろそろ仕上がりを見せているナイスネイチャに対しての研究だが……」
トレーナー「マヤノ、ここまで来てナイスネイチャを攻略するプランが見えるか?」
マヤノ「……わからない。確実に勝てるとは言えないし、勝てないとも言えない……かも」
トレーナー「つまり、それは二人の実力がある程度拮抗しているという証拠だ。ウマ娘は――なんとなくお互いの実力が解ったりするんだろう? 何度も対面していてその感想が出てくるという事は、つまり君たち二人は互角という事だ」
マヤノ「うん。でも……マヤはネイチャちゃんに負けるつもりはないよ!」
トレーナー「マヤノの健闘を今から祈っておこう――。そして、だが。研究の最終段階に差し掛かってこういうことを言うのはなんだが――ナイスネイチャの完全攻略は不可能だ、と言っておこう」
マヤノ「えぇーっ?! トレーナーちゃん、あんなに頑張って色々調べてたのに……?」
トレーナー「そうだ。ただ、これはデータ不足が原因ではない。むろんマヤノの実力が足りないというわけでもない。――理由はたった一つ」
トレーナー「――ナイスネイチャの練度だ」
マヤノ「練度?」
トレーナー「ああ。前にも言ったかもしれないが、ナイスネイチャの弱点らしい弱点はない。せいぜい視点の移動くらい。では、そんなウマ娘が強烈に成長していくには一つの道しかない。――それが練度、即ち"基本の徹底"だ」
トレーナー「マヤノに不足しているとは言わない。だが、マヤノとナイスネイチャでは、その練度の差に明らかな違いがある。言ってしまえば、ナイスネイチャはオールマイティなウマ娘だが、マヤノはどちらかというとピーキーな性能をしている」
マヤノ「でも、それでも互角ってことは――」
トレーナー「ああ。マヤノの基本以外の技術――発展形の技術は、彼女よりも数段優れている。マヤノは吸収が早い反面、反復練習などの地道な練習、即ち理解をする必要がない練習についての適正は決して高いとは言えない。――言いそびれていたが、それが君の弱点だ、マヤノ。そしてナイスネイチャたちは、そんな君の弱点を突いてくる」
トレーナー「それが"拐かし"だ」
マヤノ「かどわかし?」
トレーナー「揺さぶりをかける、という事だ。だから、君がこれからやるのは――メンタルトレーニング、つまりマヤノの内面についてのトレーニングだな」
マヤノ「めんたる、とれーにんぐ……」
トレーナー「物は試しだ。まずは座禅をしてみよう」
―――
下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 00:47:36.87 ID:z8kHYXtao
- バシーン
- 637 :いぬ ◆FaqptSLluw [saga]:2021/07/04(日) 13:56:41.79 ID:te/pJzd/0
- トレーナー「ヒトの根本にはいまだに、人間としての理想形が眠っているとされている。大なり小なり解釈は異なるかもしれないが――これがプラトンの言うところの"イデア"だ」
トレーナー「そこまで深く考えなくてもいいが――つまり自分を見つめなおすことは、自我を確立する過程で非常に重要な過程の一つだ。目を瞑り、情報を遮断し、内的感覚を探る。瞑想や座禅等をはじめとして、世界にはこの手の集中法が点在している」
トレーナー「……さて、マヤノの様子はどうだろう」
―――
トレーナー「マヤノ、時間だぞ」
マヤノ「はっ?! もうそんな時間〜?」
トレーナー「ああ。どうだった?」
マヤノ「なんかね、心がすっきりした気分!」
トレーナー「それは何よりだ。――大丈夫そうか?」
マヤノ「大丈夫そう……って、何が?」
トレーナー「いや、足痺れてたりしないかな、と思って……」
マヤノ「だいじょ……ばないぃ……」
トレーナー「はは、しばらく待っておこうか」
マヤノ「ん……」
トレーナー「……一応聞くが、その両腕は何だ?」
マヤノ「トレーナーちゃん、だっこ……」
トレーナー「……ダメだ」
マヤノ「ぶーぶー! 足を痺れさせたウマ娘をお部屋まで連れてくのはトレーナーとして当たり前の事だとマヤちん思うんですけどー?」
トレーナー「んなわけあるか。そもそも男子禁制だろ」
マヤノ「……ちぇ」
トレーナー「抱っこはできないけど、握ることはできるぞ」
トレーナー「脚をな」
マヤノ「い――っ! トレーナー、ちゃん……! それは反則、だよぉ……!」
トレーナー「脚がしびれてるウマ娘がいたら脚を突っつくのは礼儀だ」
マヤノ「そんな礼儀なんてありませんー!」
トレーナー「そうかもしれないな!」
マヤノ「まったく、トレーナーちゃんったら……」
―――
▼スキルヒント[魅惑のささやき]Lv1を獲得した
▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は5/5です。
▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究が終了しました。
- 638 :いぬ ◆FaqptSLluw [saga]:2021/07/04(日) 14:05:19.78 ID:te/pJzd/0
- トレーナー「そういえば、この前ダイワスカーレットのトレーナーが彼女の脚にテーピングをしていたんだが、羨ましそうにマヤノが見ていたことを今ふと思い出した」
トレーナー「あの手のテーピング技術がない訳ではないけど、そもそもマヤノにはあの手のテーピングが必要なトレーニングをさせていない関係でやる理由がないんだよな」
トレーナー「……。いや、本当はテーピングが目的というよりも、俺と触れ合いたいとかそういう欲望なんだろうとは推測が付いている。だからと言ってやるわけにはいかない。やはりと言うべきか相手はウマ娘出る以前に年頃の女の子だ。下手なことをやればお縄につかなきゃならない」
トレーナー「……。もう捕まるようなことをしている、とは口が裂けても言えないな」
―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと2ターン(当ターン含む)
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 14:11:40.51 ID:sAqSnYLtO
- トレーニング
543.55 KB Speed:0.7
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