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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 21:59:06.67 ID:ILOiFlPC0
- 1
- 336 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:01:07.91 ID:B6IyU65v0
- 【学校エリア 5F廊下】
灯織「な、なにこれ……?!」
事件の起きた五階、どこかに他の手がかりがあるはずと思って歩いていると衝撃的な光景を目にすることになった。
生物室の扉が開いている。
しまっている筈だった扉は無防備にも開けっ放し、というよりもむしろ閉めることのできない状態。扉を破壊されているのである。
灯織「い、いったい誰がこんなことを……」
扉には真っ黒な焦げ跡が付いており、強い衝撃を受けたせいか形が歪んでしまっている。
しかし、こんな形で扉を破壊してしまって大丈夫なのだろうか?
この学園には校則があり、それを破るとモノクマによってお仕置きされてしまう筈。これは明らかにそれに抵触する行為だろう。
灯織「……一体、誰が、なんのために?」
コトダマゲット!【生物室の扉】
〔締め切られていたはずの生物室は何か強い衝撃で破壊されていた。開放した生徒は校則に抵触していた恐れがある〕
ひとまず、中に入ってこの部屋でなにが起きたのかを確かめないと……
事態を把握しないことにはなにも始まらない。
- 337 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:02:05.56 ID:B6IyU65v0
- 【生物室】
部屋に入った瞬間全身を包み込む冷気。まるで来るもの全員を拒むような肌を突き刺す冷たさに思わず身震い。
そういえば、男子トイレの奥の空間で見た学園の見取り図で生物室も見たんだっけ。
あのときの図説通り、壁面にはロッカーのようなものが並んでいる。
ランプが点灯しているもの、そうでないもの……この違いは?
モノクマ「うわあああああ?!?!なんで風野さんがこの部屋に侵入してるのさ!」
灯織「モノクマ……」
モノクマ「こ、校則違反だ!イカサマだ!」
灯織「校則違反になるのは施錠された扉を無理やり破壊したとき、でしたよね?誰かが開けたままの扉に入るのは校則違反にならないと思いますが」
モノクマ「ああ言えばこういう……これだから元気もりもりご飯パワー世代のガキはよぉ……」
灯織「それよりこの部屋について説明してもらえますか?今回の事件に関係しているのは明白だと思います」
モノクマ「……ノリ悪いなぁ、わかったよ、わかりましたよ。お伝えします」
モノクマ「言ってしまえばここは霊安室!これまでのコロシアイで犠牲になったみんなが保管されてるんだよ!」
灯織「れ、霊安室……!?」
この部屋で感じる冷たさは単純な気温の低さだけではなかった。
生を失った者の発する、深淵から見据える視線の冷たさだったんだ。
- 338 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:03:09.91 ID:B6IyU65v0
-
灯織「ってことはこの中に、真乃も……?」
モノクマ「そうだね、入ってるよ。とはいえ櫻木さんはカラスに突っつかれて死んじゃったし、グロくて死体は見れたもんじゃないけどね!」
モノクマの言葉で真乃の受けたおしおきが鮮明に蘇る。
アイドルとしての真乃を極限まで踏みにじった最低最悪の死……
今でもトラウマのように刻み込まれている。
モノクマ「死体が入ってる棚はランプがついてる、使用中の印だね!」
灯織「……なるほど」
モノクマ「まあ細かいことはこの仕様書を見てくれればOKだよ!」
モノクマに手渡された仕様書にはこの冷凍庫について詳細に書かれている。これと併せて見てみようか。
『本製品はご遺体安置を目的とした冷凍庫です。ご遺体をいつまでも美しい姿のまま保つべく、全方位から冷気を放出することにより急速冷凍を可能にしております。また、冷凍機能をオフにして使用することも可能です。冷凍機能のオンオフはランプの点灯をご参照ください』
なるほど、あのランプは冷凍機能を使っているかどうかの証明なんだ。それもそうか、収納道具なんだもんね。
じゃああのランプの数と、これまでの事件で犠牲になったみんなの数が一致すれば全員がここに保管されているということになる。
えっと、真乃と浅倉さん、樹里と小糸、霧子さんと甘奈・甜花さん、凛世と咲耶さん……で9人か。
それで点灯しているランプの数は……あれ、8?
数が合わないな……どうなってるんだろう?
コトダマゲット!【生物室の冷凍庫】
〔死体を保管するために使われているもの。これまでに犠牲になった9人に対し、ランプが点灯しているのは8つで数が合わない〕
コトダマゲット!【冷凍庫の仕様書】
〔本製品はご遺体安置を目的とした冷凍庫です。ご遺体をいつまでも美しい姿のまま保つべく、全方位から冷気を放出することにより急速冷凍を可能にしております。また、冷凍機能をオフにして使用することも可能です。冷凍機能のオンオフはランプの点灯をご参照ください〕
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【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 339 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:04:19.65 ID:B6IyU65v0
- 【学校エリア5F 武道場前】
死体の付近に落ちていたこの木札。
この中のロッカーで使うものって愛依さんにお聞きしたし、中を確かめておく必要があるな。
____私はまったくもって無警戒だった。
事件は起きてしまった、捜査も始まっている。
真実に向けて目を向ける必要がある以上、感情からは目を背けて、不安や恐怖も感じることの無いように必死に努めていた。
だからこの扉を開くことにはいささかの躊躇もなかったし、
- 340 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:05:13.33 ID:B6IyU65v0
-
____まさかその中で更なる絶望が待ち受けていることなんて予想もしていなかった。
- 341 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:05:55.45 ID:B6IyU65v0
-
【武道場に備え付けられた弓道の的、そこには樋口円香の体を貫いて矢が刺さっていた】
- 342 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:06:56.64 ID:B6IyU65v0
-
……は?
理解という言葉はそこに『理』が存在するからこそ成立する。
完全に人が理解を放棄した瞬間、そこにあるのは無秩序と無制限の異常のみである。
私はその『無』の大波に真正面から呑み込まれ、再び思考を完全に停止することになった。
「うわああああああああああああああああああああああ!??!?」
学校中に響き渡る絶叫。他のみなさんが集まるまでに時間はそうかからなかった。
ピンポンパンポーン
『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』
- 343 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:08:11.73 ID:B6IyU65v0
-
愛依「……ま、円香ちゃん……?」
雛菜「……う、そ……円香先輩……?」
摩美々「……嘘でしょー」
智代子「そ、そんな……」
誰しもがその光景を前に言葉を失った。
だってそこで事切れているのは私たち全員を脅かせ続けた樋口円香その人だったから。
誰よりも殺意をむき出しにして、殺人予告までしていた彼女が、力なくうなだれている。
その手足には生命が全く感じ取れず、枯れた柳の葉のように風にその身を任せる。
モノクマ「いやはや、いつ見つけてくれるのか、それとも見つからないまま終わるのか!なんて心配もしちゃってましたけど杞憂でしたね!」
雛菜「……」
灯織「雛菜……」
雛菜はモノクマの言葉に耳もかさず、スタスタと樋口さんに歩み寄り、その手をとる。
- 344 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:09:56.40 ID:B6IyU65v0
-
雛菜「ホント雛菜はずっと円香先輩のことが分かんないままだったよ、透先輩も小糸ちゃんも他の誰かを殺せなんて言うわけないのに……円香先輩は雛菜の事なんにも聞いてくれないんだもん」
雛菜「最後まで円香先輩の事、雛菜はずっと嫌い……だと思いたかったよ」
灯織「……」
雛菜「……本当に円香先輩のことが嫌いなら、涙を流したりなんかしないよ」
雛菜に声をかけるわけにもいかず、私たちは雛菜のその背中を見守ることしかできなかった。
でも、その背中の小刻みな震え、すすり上げるような水音が微かに聞こえる所から見ても、雛菜の表情は想像できた。
雛菜「幼馴染みんないなくなっちゃったら雛菜一人になっちゃうじゃん……本当に円香先輩ってば無責任〜……」
雛菜「…………」
雛菜「はいっ!終わり〜〜〜〜!!」
灯織「ひ、雛菜……?無理しなくても……」
雛菜「無理なんかしてない〜〜〜!むしろ、円香先輩が死んじゃったからこそ、雛菜は燃えてるんですよね〜〜〜〜!」
雛菜「透先輩も、小糸ちゃんも、円香先輩も……みんなみんないなくなっちゃったから……だからこそ、雛菜が頑張らないと……絆が無駄になっちゃう、でしょ〜?」
灯織「……!!」
雛菜「円香先輩からしたら絆なんてありがた迷惑かもしれないけど〜、でも雛菜はちゃんと円香先輩のために戦いたいって思うから〜!」
雛菜が口にしたのは私がこれまでにもなんども口にした言葉。
樋口さんの死を前にこの言葉を口にするのは、私にはためらわれた。
この言葉は樋口さんにとっては目の敵のシンボルのようなものだったから。それを口にする権利は、雛菜にしかない。
- 345 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:12:04.40 ID:B6IyU65v0
-
灯織「……わかった、雛菜の気持ちは受け取ったよ」
摩美々「……なら、さっさと捜査を始めた方がいいんじゃないー?被害者が増えた現在、これまで通りの捜査だと間に合わないかもしれないしー」
愛依「そ、そうだよね……急がないといけない系だよね」
灯織「モノクマ、モノクマファイルをもらえますか?」
モノクマ「あいよ合点承知!流石に事件も5回目になるとボクとも連携をとれてきたね!すごい一体感を感じるよ!今までにない何か熱い一体感を!風……なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、ボクたちのほうに!」
私は無言でモノクマファイルを受け取った。
『被害者は樋口円香。死因となったのは腹部を矢のような形状のもので貫かれたために臓器を損傷したことに伴う失血死およびショック死。死因となった腹部以外にも、全身には同様の殺傷痕がある』
遠めに見ても樋口さんの亡骸は異様だ。
腹部に限らず全身を貫く矢が体を固定してまるで磔のようになっている。
何かに見立ててているように、残虐かつ荘厳な雰囲気を漂わせている様相はこれまでの事件のいずれとも違う。
これを、私たちの誰かが……?
コトダマゲット!【モノクマファイルEX】
〔被害者は樋口円香。死因となったのは腹部を矢のような形状のもので貫かれたために臓器を損傷したことに伴う失血死およびショック死。死因となった腹部以外にも、全身には同様の殺傷痕がある〕
さて、ここから先は植物庭園の死体と並行して樋口さんの捜査も行わなければならない。
これが同一の事件で起きたものなのか、それとも別個のものなのかもわからない。謎は広がるばかりだ……
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1.死体を調べる
2.ロッカーを調べる
↓1
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 22:12:51.07 ID:ILOiFlPC0
- 2
- 347 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:14:53.74 ID:B6IyU65v0
- 2 選択
そもそもこの部屋にやってきたのはこのロッカーを調べるためだったけど、想定外の方向に話が進んでしまったな……
樋口さんのことは気にかかるけど、こちらもしっかり調べておかないと。
もしかすると二つの事件をつなぎとめる証拠になるかもしれない。
正体不明の死体のそばに落ちていた木札を取り出し、ロッカーと確かめる。札ごとに対応するロッカーが一つずつ決まっている形みたい。
この木札が対応しているのは『伍』番のロッカーだ。
ロッカーを開けてみると、そこにあったのは……弾薬?変わった形状で一般的に見かけるような弾ではない。これって……?
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一つ目の引き出しを引くと現れたのは……弾薬?
ドラマとかで見るのとは少し違う角張った形だ。リボルバー式の拳銃とかじゃ使えない、何か専用の銃がありそうなものだ。
危険物には変わりないし、これも回収しておいたほうがいいかな……?
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……あのとき男子トイレの奥の謎の空間で見つけた弾薬だ!
襲撃を受けた際にこの弾薬も回収されていたはず。
あの時に比べると、弾数が結構減ってしまっている?
このロッカーを使用した人間が使った後にしまい込んだってことでいいのかな。
でも、その弾薬がここにあるってことは……私をあの時襲撃した犯人って……
コトダマゲット!【弾薬】
〔武道場のロッカーに残されていた弾薬。通常の銃では使用不可能な形状をしていて、専用の銃を必要とする。灯織が男子トイレ奥の空間で見つけた時に比べると弾数が減っている〕
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【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 348 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:16:15.09 ID:B6IyU65v0
- 【死体を調べる】
樋口さん……死んでしまったことに全く現実味がない。
私たちをここ数日監禁していたのは樋口さん自身なんだし、それに私たちが何かを仕掛けてもすぐ退けるための薬品A/Bの調合薬も常備していた。
そんな彼女が不意を突かれたとでもいうのだろうか。
智代子「ねえ、円香ちゃんを下ろしてあげない?このままなのは流石に可哀想だよ……」
愛依「うん、そーだね……ハリツケは流石にね……」
灯織「そ、その……お腹を貫いてる矢はどうすれば……」
雛菜「……抜いちゃって大丈夫だよ〜」
チョコに促されて、私たちは樋口さんを解放。一旦床に降ろすことに。
お腹を貫いていた矢が姿勢を固定していた部分が大きく、なかなか降ろすのには難儀した。
灯織「こんなに深々と突き刺さって……犯人はどんな力をふるったんでしょうか」
摩美々「……夏葉でもない限り、私たちじゃ難しいと思うんだケド」
摩美々「大体この円香に突き刺さってるのは矢っていうより槍みたいな感じだよねー」
灯織「そうですね、実際この弓道場に備え付けの矢とも異なるようです」
摩美々「……この槍ってどこから来たんだろうねー」
弓道場に遺体があるから樋口さんを貫いているのも矢だと思ってしまいがちだけど、形状からして槍の方が近い。
投てき競技なんかで私も見たことがある。
でも、それを軽々と振るって人に突き刺すとなると話は別だ。ましてや相手は樋口さん。
警戒心も人一倍なのにどうしてこんな方法で犯人は殺害を試みたんだろう。
コトダマゲット!【死体に突き刺さっていた槍】
〔全身を貫き、磔のようにしていた槍。弓道場の矢とは形状が異なり、出所不明〕
- 349 :捜査パート最後までやっちゃいますね ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:18:26.44 ID:B6IyU65v0
-
雛菜「灯織ちゃん、捜査をまだ続けると思うんだけどね〜」
灯織「雛菜?どうかした……?」
雛菜「雛菜と一緒に円香先輩の部屋も見に行ってもらえないかな〜、きっと手掛かりがあると思うし……」
そういう雛菜の表情は強張っていて、決意と哀愁を感じさせた。
誰よりも樋口さんの側で、樋口さんを理解しようと試みていた雛菜。
最後まで改心させることは叶わず、別離の時を迎えてしまった。
向き合おうとする雛菜の勇気、答えてあげないと。
灯織「うん、一緒に行こう……私でいいなら」
雛菜「灯織ちゃんだからこそだよ〜〜〜!」
灯織「そう言ってくれるのは私もありがたいな……それじゃあ樋口さんの部屋に行くときは声をかけるから、その時一緒に行こうか」
雛菜「うん〜〜〜!」
樋口さんの部屋には、私自身行ってみたい。浅倉さんと小糸の死を受けて変わってしまった樋口さん、その内面に少しでも私たちは迫っておくべきだから。
____覚悟が出来たら雛菜に声をかけよう。
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まずは学園の捜査を続けよう……それがひと段落したら、樋口さんの部屋に行こう。
1.【学校エリア】学園長室
2.【寄宿舎エリア】灯織の部屋
↓1
- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 22:18:45.56 ID:ILOiFlPC0
- 2
- 351 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:21:01.21 ID:B6IyU65v0
- 2 選択
【灯織の部屋】
死体の覆面を取ったときの爆発……あれを引き起こせるのって、私の持っていた爆弾のほかにないよね……?
となると、私がみなさんから預かっていたあの爆弾は……
個室に入って自分の机の引き出しを開ける。
ガラガラという音とともに、本来ならあの赤い球体、爆弾が姿を現すはずだけど……
無い。
そこにあるはずの爆弾が忽然とその姿を消してしまっている。
……この部屋に足を踏み入れたのは、救出の際にやってきた雛菜のほかには、私自身と樋口さんしかいない。
となると死体に爆弾を仕掛けたのって……
コトダマアップデート!【爆弾】
〔モノクマの内部に存在する爆弾。死体の上半身を吹き飛ばすにはこれを用いる他ない。灯織がずっと所持していたが、監禁の際に円香に奪い取られたものと思われる〕
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【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 352 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:22:11.20 ID:B6IyU65v0
- 【4F 学園長室】
摩美々「……」
灯織「あれ、摩美々さん……?こんなところでどうしたんですか?」
摩美々「や、ちょっと気になったことがあってねー」
灯織「と、言いますと……?」
摩美々「ここ、第三の動機で私たちに渡されるはずだったプレゼントがどうしても気になってねー」
灯織「樹里の分だけ無くなっていた、あれですか?」
摩美々「うん、もしかして今回の事件の証拠品のいずれかにそれに類するものがあるんじゃないかと思って見直しに来たんだよー」
(今回の事件で見つかった証拠品……そして、樹里に与えられた【超高校級の応援団長】という才能……それを合わせて考えると、樹里に与えられるはずだったプレゼントって……)
灯織「メガホン、でしょうか……?」
摩美々「やっぱりそれっぽいよねー、でもあのメガホンが事件にどう関係しているのかも分からないしぃ、結局手掛かりにはなってないカンジ?」
(そもそもあのメガホンは故障していた……そんなものをプレゼントとして用意してたっていうの……?)
コトダマアップデート!【メガホン】
〔植物庭園の倉庫の中に置いてあったメガホン。もともとは樹里に第三の動機で渡されるはずだった物だと思われる。壊れているのか声を大きくする機能が使えない〕
- 353 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:23:31.19 ID:B6IyU65v0
- 【円香の部屋前】
灯織「雛菜、待たせたね。準備できたよ」
樋口さんの部屋の前では、既に雛菜が私のことを待っていた。
扉は既に開錠済み、モノクマは捜査のこととなると本当に仕事が早い。
雛菜「灯織ちゃん……うん、行こっか〜」
私たちを拒み続けた樋口さん、もう部屋の主はいないというのに彼女の個室は依然として私たちを拒むような空気を放っている。
ネームプレートに触れる。肌に張り付くような無機質な冷たさを感じた。
雛菜「……灯織ちゃん?」
この扉を開けるのは、私じゃない。
この事件を解き明かすのは全員に等しくのしかかる義務の十字架だけど、彼女に最初に踏み入るのは雛菜に義務がある。
私は雛菜を一瞥すると、すぐに身を引いた。ドアノブを引くのは私の役目じゃない。
そんな私の所作を見て意図をくみ取ってくれたのか、何も言わず雛菜はそのままドアノブを掴んだ。
雛菜「円香先輩、ごめんね……雛菜は、円香先輩のことも全部知りたい、真実を確かめたいから」
______そしてその扉は開かれた。
- 354 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:24:28.17 ID:B6IyU65v0
- 【円香の部屋】
当然のことながら、間取りは私の部屋とも同じだ。
ベッドにデスク、もともと最低限のものしか置かれていない。
見た目の上では私の部屋とは同じ、それはそうなのに……言葉に詰まる物々しさが充満していた。
間違いない。この部屋には何かがある。
彼女が私たちに抱き続けた敵意と殺意の炎、それが灯された松明のように今もこの部屋では燃え続けている。
灯織「雛菜」
雛菜「うん、灯織ちゃん……全部、全部全部暴き出そう……雛菜はそうじゃないと満足しないから〜」
灯織「……よし!」
私はその敵意の焔の中へと踏み込んだ。
- 355 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:25:48.18 ID:B6IyU65v0
- 【机】
消しカス一つなく、机の上は整然と整えられている。
筆記用具とメモ帳も使っているとき以外はしっかり片付ける性格なんだろう。いかにも樋口さんらしいなと思いながら、引き出しを開けていく。
一つ目の引き出しから息が止まる。これは……薬品のボトルだ。
化学室で見たパッケージが並ぶ。薬品AB、そしてそれを調合したものと思われる……あの時食堂で見たボトル。
おそらくこれを開封すればものの数秒後に転がっているのは私の屍だ。
震える手でそのままボトルをもとの場所に戻す。
続いて二つ目の引き出しへ。そこに入っていたのは赤青の二冊のファイル。
……ってこれ、あの男子トイレの奥の部屋で私が見ていたファイル!?
あの時私が見た通りのラベリング、『希望ヶ峰学園歌姫計画』と書かれた青のファイル。
学園の見取り図が入った赤のファイル。どちらも私があの日見たものと全くの同一だ。
でもどうしてこれが樋口さんの部屋に?
私をあの時襲ったのは黒幕ではなく、樋口さん……だったの……?
少なくともこの部屋にファイルがあって、こうして引き出しに入っていた以上は樋口さんがこれを見ていた可能性は高い。そしてそれは、『このコロシアイは浅倉透のためのもの』という怪しい走り書きも同様。
……樋口さんは、何を思っていたんだろう。
……
いや、感慨にふけるのはまだ先だ。ひとまずはこの事実だけを記憶しておこう。
コトダマゲット!【円香の部屋のファイル】
〔灯織が男子トイレの奥の部屋で見たのとまったく同じファイルが円香の部屋に保管されていた。ファイルの中身は詳細不明の『希望ヶ峰歌姫計画』と学園内の見取り図の二つ〕
- 356 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:27:17.57 ID:B6IyU65v0
-
とうとう最後の引き出しに手を付ける。
そこにあったのは、全員に支給されている裁縫道具セットそして……樋口さんの日記だ。
A4サイズのキャンパスノート、罫線の上にはつらつらとここに来てからの出来事と心情が合わせて記されている。
……私たちのことを、恨み始めるまでも。
『5日目 透が殺された。このコロシアイはただ殺せばいいってものじゃないらしい、学級裁判とやらで犯人当てをして、犯人との間で命を懸けた推理ゲームに挑まないといけない。灯織の活躍もあって犯人の真乃を特定することはできた。でも、私は透の仇を取ることはできなかった。私の目の前で真乃は処刑されて、私の行動は小糸に諫められてしまった。私は、間違ってはいない。人を恨むこと、憎しむことは人間として当然の心情。そこから逃避することは果たして正しいの?』
『9日目 小糸が殺された。殺したのは樹里。小糸が深夜に出かけるのを偶然目撃し、後をつけた結果、小糸が図書室で本棚を使って押しつぶして殺されてしまう音を聞いてしまった。その音は、私にとっての天啓のようなものにも感じられた。ぴしゃんと頬をぶたれたような気分、酔いから醒めた気分。絆なんて世迷言を掲げていても何も救えない、何も守れない。現実から逃げて縋りつく生に何の意味があるというの?くだらない、くだらないくだらないくだらない。見ているだけで反吐が出る。私は絶対に否定する』
- 357 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:28:56.05 ID:B6IyU65v0
-
心臓を握られているような感覚だった。
指はミシミシと食い込んでいき、この胸の痛みもずきずきと増していく。
人の敵意を浴びた事よりも、樋口さんの真意を私が甘く見積もる楽観視をしていたことに対する自責の念がこみあげてきているんだ。
どこでボタンを掛け違えてしまった、なんて言葉を使うわけにはいかない。
これはそんな小手先の問題じゃない、もっと重要な“布地”の話だ。
そのまま目で字を追っていく。
怨嗟のこもった文字は乱れたり、時には力がこもったり、樋口さんの生きたままの感情が写し取られていて……正直読むのはかなり堪える。
特に私に対しては名指しされているところもある。
そんな中でもなんとかなんとか読み進めていくと、ある一節が目に付いた。
この合宿生活の中で、人を憎しみ続けた樋口さんのもう一つの本音。それを目にした瞬間、私は雛菜を呼び寄せていた。
灯織「雛菜、樋口さんの日記なんだけど……これは雛菜が読むべきだと思う」
雛菜「へ〜?」
灯織「……読んであげて」
- 358 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:29:34.00 ID:B6IyU65v0
-
雛菜は訝しみながらもその日記に目を落とす。
私は少し身を引いて、雛菜の様子を見つめていた。
残された者の気持ちは、私が一番わかるつもりだ。
真乃の死のとき、私は直接お別れを言うことができたから、彼女の真意にもそこで触れることができた。
最後に人が想うのは、大切な人に対する想いだ。
他の人はどうあれ、自分にとって大切な人間の無事を願う、慈しみの心。
それを失することあれば、それはもう人間とは言えない。
____樋口さんは復讐の獣になんかなっていない。彼女も最後まで『人間』だった。
『今となっては幼馴染で生きているのは私と雛菜だけ。ならせめて、雛菜だけでも。雛菜にだけは生き残ってほしい』
……大丈夫、樋口さん。私は雛菜と一緒に、生き残ってみせるよ。
- 359 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:31:03.18 ID:B6IyU65v0
- キーンコーンカーンコーン……
『時は金なり、なんて言葉があるけどまるっきり詭弁だよね!時間様とお金ごときが釣り合うわけないじゃん!』
『時間は人を老いさせ、殺すこともできるけど、お金は藪医者を雇って延命処置するしかできない。時間は友情を解決してくれるけど、お金は友情を破壊する。時間は砂漠を森林に還すけど、お金は苗木を買うことしかできない』
『結局お金って時間の後追いでしかないんだよね!それなのに人は愚かにもお金のために人を殺してしまう……時間が有り余るホームレスやってる方がよっぽど有意義なのにさ!』
『なんて無駄話をしてると時間が過ぎちゃいますよね!さあさ、学級裁判の時間ですよ〜〜〜!学校エリア1Fの、赤い扉のエレベーターホールに全員集合〜〜〜!』
……時間だ。いつもこの時には、私の隣にはめぐるがいた。
命のやり取りをすることに怯えるお互いを鼓舞し合い、勇気を沸かせ合う時間は今回はない。
これから始まるのは生存をかけた孤独の戦いなんだ。
……めぐる、信じてるから。
めぐるは無事なんだよね……
あの死体は、めぐるなんかじゃない。そう信じてるよ。
「……よし!」
- 360 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:32:22.16 ID:B6IyU65v0
- 【エレベーターホール】
エレベーターホールに入るとみなさんが待ち構えていて、それでもめぐるの姿はやっぱりそこにはなくて。
惑いブレる心臓をなんとか抑え込む。
摩美々「……二人とも、大丈夫―?」
雛菜「……はい〜、ご心配感謝ですけど雛菜は万全ですよ〜」
灯織「私も、覚悟は決めています」
替えの効かない、大切な大切な幼馴染の全員を失った雛菜。
人生で一番の親友、その所在が分からなくなっている私。
みなさんが私たちのことを心配するのは当然のことだった。
今すぐにでもその心配に甘んじて、ここで涙で目をはらしてしまいたい衝動はあった。でも、それは奥歯をグッとかみしめて押さえつける。
めぐるの生存を信じてあげられるのは私だけ。樋口さんの敵意に向き合う義務があるのも私。この事件から私は一番逃げちゃいけない存在だ。
灯織「絶対に犯人を見つけて、生き延びてみせます……!!」
摩美々「ホント、強くなったねー」
- 361 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:33:28.54 ID:B6IyU65v0
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エレベーターに私が乗り込むと、すぐ直後に後ろで扉が閉まった。
ゴウンゴウンと音を立てて下っていくエレベーターもこれで五回目。
気づけばエレベーターの中は私を含めて5人しかいなくなっていた。さらにここから戻るときには、一人減って4人になる。
めぐるの生存は未確定で、生きていれば帰るときは5人のままだけど、数の問題なんかじゃない。
心を通わせ合った仲間は数なんかで推し量れるものじゃない。感情に、想いに、結びつきに、ぽっかりと穴が開いてしまう。
穴、穴、穴。
そして私たちはまた穴へと堕ちていく。
希望も絶望も一緒くたにして呑み込んでしまう、暗くて深い、深淵の穴。
その穴から這い出るために、この命を燃やさなければならない。
_______他の誰かの命を代わりにして。
チーン!
そしてエレベーターは、穴底に到達した。
-------------------------------------------------
- 362 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:34:33.38 ID:B6IyU65v0
-
モノクマ「やあやあ!よく来てくれましたね!準備はバッチリ整ってますよ〜!」
摩美々「……内装、なんかいつも以上にごちゃついてますねー」
モノクマ「うん!コロシアイ合宿生活もそろそろ佳境だからね!人間の命のやり取りといえば戦争でしょ?だからそれを模したトラジェディックな内装にしてみたんだ!」
灯織「……」
モノクマ「……うぷぷ、今日は流石に風野さんもいつもと表情が違いますね!」
モノクマの言葉に耳なんか貸さなくていい。
私には、私のやるべきことがある。
- 363 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:35:37.23 ID:B6IyU65v0
-
めぐる……今どこで何をしているの?
めぐるは死んでない、生きているって私は信じているから。
めぐるが帰ってくるその時まで、私は一人で戦い続けるよ。
戦って戦って、生き残って……きっとめぐるを迎えに行くから。
だから……待っててほしい。
樋口さん……最後まであなたとは和解できなかった。
でも私はずっとあなたとも一緒に生きて還りたいと思っていました。きっとまた前のように笑い合える日が来ると、そう信じていました。
でも、そんな日はもう戻ってこない。
……なら、私にあなたのために戦わせてもらえませんか。きっと樋口さんははた迷惑だというでしょう、それでも……あなたとの絆を手放すのは嫌だ。
樋口さんとの間の絆も、私に背負わせてください。
私には、闘う理由がある。
私には、生き残る理由がある。
だから私は……この裁判でも絶対に勝ってみせる。
- 364 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:36:16.27 ID:B6IyU65v0
-
_______この『理由』のために。
- 365 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:40:01.52 ID:B6IyU65v0
-
というわけで本日の更新はここまで、なんだかんだ捜査パートはすぐ終わっちゃいますね。
次回更新から学級裁判に入ります。
この三連休でやってしまいたい……早めに更新の連絡は書き込ませていただきます。
そして次回までに購買が利用できるように、後でテンプレを貼っておきます。
次回更新までに購入したい商品を書いていただき(複数個可能)、裁判に持ち込めるようにしておきます。
メダルの利用先ももうなくなるので、直下とかじゃなく書き込まれたやつで先行順で買えるところまでぐらいで大丈夫ですかね。
念のため、事件の確信に関わるネタバレ考察などは書き込みを控えていただけると助かります。
それではお疲れ様でした。
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:12:08.51 ID:7zU9W2FX0
- お疲れ様でした
- 367 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 23:21:41.43 ID:B6IyU65v0
- -------------------------------------------------
【購買】
灯織「さて……せっかくだし何か買っておこうかな?」
【以後交流の時間が無くなるため、お役立ち品購入推奨です】
【一部アイテムの効果が変更になりました】
-------------------------------------------------
【自動販売機】
※【贈答用】
『メダル10枚で購入可能』
・希望のパーカー
・最高にカッコいいネックレス
・即席ちゃんぽん
・EYE GRASS
・無銘の巾着
・ジャスティスV変身ベルト
・ダンベル君主論
・冬優子ちゃん育成キット
・デウス・エクス・翁
・ノロマ号
・にちかちゃん人形
・柄入りブルゾン
・カミサマの憤懣
『メダル20枚で購入可能』
・親愛のお守り
【お役立ち品】
・ロボット掃除機 30枚…生活が豊かなものになるかも?
・283プロのタオル 30枚…裁判で有利に働くかも?
・サイリウムブレード 40枚…裁判で有利に働くかも?
・虹の羽 50枚…裁判で有利に働くかも?
・はじまりのメッセージカード 50枚…裁判で有利に働くかも?
・敏腕記者の名刺 60枚…交流がやりやすくなるかも?
・※アイドルコミュの鍵 60枚…新しい力が手に入るかも?
・スーパーはづきさん人形 99枚…?????
-------------------------------------------------
【現在のモノクマメダル枚数…151枚】
【購入したい品物があれば次回までに書き込んでください、相談などもご自由にどうぞ】
【複数購入可能なものは※がついています】
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:24:05.50 ID:0ustZNX/0
- ここはやっぱりスーパーひとし君人形でしょ
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:41:22.37 ID:D0Rult7nO
- お疲れ様でした
はづきさん買っときたいな
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/06(金) 00:40:45.36 ID:mnMyjv1G0
- 鍵
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:54:13.93 ID:1uPZNPG80
- はづきさん
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:56:08.37 ID:1uPZNPG80
- 虹の羽
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 13:58:51.81 ID:mYNIZhSVO
- 枚数的にはづきさん+虹の羽って感じかなぁ
- 374 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/06(金) 20:31:12.06 ID:2c7LQDl30
-
購買ははづきさんを買いたい方が多そうなので、はづきさん+虹の羽でよさそうですかね。
異論がなければこの二つ購入で次回更新時に確定します。
さて、肝心の更新日なのですが明日8/7の21:00〜で現状考えています。
しかし、明日ワクチンを接種する都合上、副反応等で更新できない可能性もあることをあらかじめご了承ください…
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:02:59.26 ID:mUuddADP0
- ちょうど追いついた!楽しみです
- 376 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:08:26.64 ID:r2nFS9Bi0
-
少し遅くなりましたが予定通り再開します。
購買での商品購入もはづきさん人形+虹の羽で確定します。
-------------------------------------------------
灯織「よし、これとこれで……学級裁判も乗り切れるかな?」
・虹の羽
〔輝く羽は希望を語る。ロジカルダイブで誤答した時、どこの選択肢があっていてどこが違うのかがわかる〕
・スーパーはづきさん人形
〔どんな事務仕事もたちどころに終わらせてしまう伝説の事務員を模した人形。反論ショーダウンでコンマ値をあげるスキル・アイテムがパニックトークアクション、議論スクラムでも適用されるようになる〕
【モノクマメダルを149枚消費しました】
【残りのモノクマメダル枚数…2枚】
- 377 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:09:45.47 ID:r2nFS9Bi0
- 【コトダマ】
‣【モノクマファイル5】
〔被害者は不明。死亡推定時刻は1時ごろ。死体は発見当時胸部にナイフが突き刺さっていた。その後覆面を剥がそうとした際に仕掛けてあった爆弾が起動。上半身の損壊は激しく、顔は判別不可〕
‣【謎の死体】
〔死体の上半身は爆破の衝撃で損傷が激しい。爆弾により引火した際に摩美々と雛菜が消火したため、上半身のみが濡れてしまっている〕
‣【左手のペンだこ】
〔爆破された死体の左手にはペンだこができていた。めぐるも円香も右利きなので通常できるはずがない〕
‣【植物庭園のニワトリ】
〔植物庭園内で飼育されていたニワトリ。なんだかニワトリの元気がなく、さらには事件前後でニワトリが一体減っていた〕
‣【ナイフ】
〔死体に突き刺さっていた凶器と思しきナイフ。他のナイフにはない装飾がついている一品もの。事件発生前はめぐるが所持していた〕
‣【スプリンクラー】
〔植物庭園一体を水やりするための設備。生徒側から設定をいじることはできず、毎朝7時30分に作動する設定になっていた〕
- 378 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:10:39.02 ID:r2nFS9Bi0
- ‣【モノクマフラワー】
〔人でも金属でもなんでも食べてしまう食虫植物。全長は約5mほどで見上げる高さ。夜時間の間は活動を停止する〕
‣【雛菜の証言】
〔雛菜も灯織たちと同様に部屋に監禁されていたが、部屋にはドアストッパーは噛まされておらず睡眠薬を盛られていた。同様にめぐるの部屋もドアストッパーが噛ませておらず、鍵がかかっていたらしい〕
‣【タオル】
〔事件後に愛依が拾ったタオル。焼け煤けているほか、何かで裂かれたような痕跡も残っている〕
‣【爆弾】
〔モノクマの内部に存在する爆弾。死体の上半身を吹き飛ばすにはこれを用いる他ない。学園内で現在所持しているのは灯織のみ〕
‣【生物室の扉】
〔締め切られていたはずの生物室は何か強い衝撃で破壊されていた。開放した生徒は校則に抵触していた恐れがある〕
‣【生物室の冷凍庫】
〔死体を保管するために使われているもの。これまでに犠牲になった9人に対し、ランプが点灯しているのは8つで数が合わない〕
- 379 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:11:06.48 ID:r2nFS9Bi0
- ‣【冷凍庫の仕様書】
〔本製品はご遺体安置を目的とした冷凍庫です。ご遺体をいつまでも美しい姿のまま保つべく、全方位から冷気を放出することにより急速冷凍を可能にしております。また、冷凍機能をオフにして使用することも可能です。冷凍機能のオンオフはランプの点灯をご参照ください〕
‣【モノクマファイルEX】
〔被害者は樋口円香。死因となったのは腹部を矢のような形状のもので貫かれたために臓器を損傷したことに伴う失血死およびショック死。死因となった腹部以外にも、全身には同様の殺傷痕がある〕
‣【死体に突き刺さっていた槍】
〔全身を貫き、磔のようにしていた槍。弓道場の矢とは形状が異なり、出所不明〕
‣【弾薬】
〔武道場のロッカーに残されていた弾薬。通常の銃では使用不可能な形状をしていて、専用の銃を必要とする。灯織が男子トイレ奥の空間で見つけた時に比べると弾数が減っている〕
‣【メガホン】
〔植物庭園の倉庫の中に置いてあったメガホン。もともとは樹里に第三の動機で渡されるはずだった物だと思われる。壊れているのか声を大きくする機能が使えない〕
‣【円香の部屋のファイル】
〔灯織が男子トイレの奥の部屋で見たのとまったく同じファイルが円香の部屋に保管されていた。ファイルの中身は詳細不明の『希望ヶ峰歌姫計画』と学園内の見取り図の二つ〕
- 380 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:12:07.67 ID:r2nFS9Bi0
- -------------------------------------------------
【学級裁判 開廷!】
モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」
モノクマ「学級裁判では皆さんの中に潜むクロを探していただきます」
モノクマ「議論の結果指摘されたクロが正解ならクロのみがおしおき、不正解ならクロ以外の全員がおしおきとなります」
摩美々「……ねえ、あれってどういう意味ー?」
モノクマ「と言いますと?」
摩美々「円香はまだしも、めぐるの席に建てられた写真付きの看板……他のみんなと違った装飾になってますよねー?」
モノクマ「深い意味はないよ!樋口さんは死亡が確認されたけど、八宮さんは未確定だからね!死亡を断定するわけにはいかないんだよね!」
(……めぐるの死は、未確定)
雛菜「じゃあこの裁判で生死も明らかにしなきゃダメってこと〜?」
モノクマ「そうなりますね!これは八宮めぐるさんの生死を明らかにした上で樋口円香さんの死の真相を解き明かすための裁判ですので!」
智代子「う〜、今までと勝手が違うから難しそうだね……」
灯織「大丈夫、やるべきこと自体は変わらないよ。徹底した議論を行なって、その中で答えを見つければいいんだから」
摩美々「ま、とりあえず議論を始めよっかー」
摩美々「まず最初に明らかにすべきなのは植物庭園の死体が誰だったのかってところだよねー」
愛依「うーん、それなんだけどさ……今この場にいるのがうち、灯織ちゃん、摩美々ちゃん、チョコちゃん、雛菜ちゃんの5人でしょ?」
愛依「だったら……消去法でめぐるちゃんってことになるんじゃないの?」
(そう……普通に考えれば、数の上ではそうなる……)
(でも、あの死体はきっとめぐるではない……!!)
- 381 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:13:10.63 ID:r2nFS9Bi0
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
【コトダマ】
‣【モノクマファイル5】
‣【謎の死体】
‣【タオル】
‣【ナイフ】
‣【雛菜の証言】
‣【左手のペンだこ】
‣【円香の部屋のファイル】
摩美々「めぐるは生きているのか、死んでいるのか、まずはその議論から始めましょー」
智代子「めぐるちゃんはきっと生きてるよ!」
智代子「モノクマは生死を明かさないんじゃなくて、【明かせない】んだよ!」
愛依「でも、今この裁判上にはめぐるちゃん以外の全員がいるしさー」
愛依「結局【あの死体はめぐるちゃん】ってことになんない?」
雛菜「円香先輩はまた別に死んじゃってますしね〜」
摩美々「死体の数の上では、めぐるになっちゃうのは仕方ないケド」
摩美々「死体の数の帳尻を合わせる方法はないわけー?」
愛依「ちょ、チョージリ……?」
雛菜「もしかして、この学園には≪雛菜以外の学生もいた≫ってことですか〜?」
智代子「16人目の高校生……?!」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 21:14:39.20 ID:e19ylmgI0
- あの死体はめぐるちゃんに左手のペンだこ
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:15:20.20 ID:lu66/wwH0
- 【あの死体はめぐるちゃん】に【左手のペンだこ】
- 384 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:17:05.19 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「それは違います!」論破!
【BREAK!】
灯織「確かに死体の数、生存者の数を参照するとあの自体は自ずとめぐるということになるかもしれません」
灯織「でも、なによりも……あの死体自体がめぐるじゃないという証拠があればどうでしょう?」
愛依「え?そ、そんなショーコがあんの?!」
灯織「はい、死体の左手……その指にはペンだこが付いていたんです」
智代子「ぺ、ペンだこ……?」
摩美々「色々物を書いてたりするとできるタコのことだけどー……考えてみてよー」
摩美々「めぐるの利き手って、右だったよねー?」
雛菜「あは〜!右利きなら左手にタコができるはずないね〜!」
灯織「そう、あの死体はめぐるのものだとは考えづらいんです……!!」
愛依「ちょ、ちょい待ちちょい待ち!だとしたら今度はあの死体は誰だった、っていう疑問が湧いてくんだけど?!」
雛菜「それこそ雛菜の言ってた16人目の高校生って奴ですかね〜?」
灯織「いや、わざわざ別の人物を想定しなくても解決する方法はあるよ」
灯織「あの死体は私たちのよく知る人物、あの人だったんだよ」
-------------------------------------------------
【怪しい人物を指摘しろ!】
↓1
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 21:17:34.43 ID:e19ylmgI0
- 霧子
- 386 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:20:31.75 ID:r2nFS9Bi0
- 灯織「あなたしか、いません!」
【解!】
灯織「霧子さん……数少ない左利きだよ」
愛依「き、霧子ちゃん?!」
智代子「ひ、灯織ちゃん?!霧子ちゃんは、その……もう事件が起きる前に死んじゃってたんだよ……?」
灯織「うん、わかってる。だからこそ、犯人はその死体を使ったんじゃないかな?」
雛菜「死体を〜?」
智代子「ね、ネクロマンス?!」
愛依「まぐろだんす……?」
摩美々「ほらそこ、ややこしくしないー……」
摩美々「まぁ話を戻すけどあの左手の正体を考えるとおのずとそうなるよねー、この合宿生活参加者で左利きは霧子と凛世の二人だけなんだしー」
智代子「ま、待ってよ!死体を再利用したって言ってもどうやって?!おしおきされた後の死体がどこに行ったのかなんて聞いてないよ?!」
灯織「うん……コロシアイ合宿生活で犠牲になった方々はみんなあの部屋にいたんだ」
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを選べ!】
>>377~379
↓1
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 21:21:39.43 ID:e19ylmgI0
- 生物室
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 21:22:21.44 ID:e19ylmgI0
- 生物室の冷凍庫
- 389 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:23:32.99 ID:r2nFS9Bi0
- 灯織「これです!」
【解!】
灯織「生物室、私たちは入室不可能だったけど……あそこの部屋は実質的に霊安室になっていたんだ」
智代子「そ、そうなの?!」
灯織「備え付けの冷凍庫、あそこには死体を収容して保管する設備が備わっていた。つまり死体の再利用自体は可能だったんだよ」
摩美々「ということはー、犯人はわざわざ生物室の中の死体を引っ張り出して改めてナイフを突き立てた後に爆発させたことになりますねー」
摩美々「わざわざ左利きの死体をチョイスした理由はわかんないケド」
摩美々「凛世はおしおきで爆散しちゃってたから、再利用可能なのは霧子の死体だけだっただろうしー、あの死体は霧子って考えるのが自然かなぁ」
灯織「犯人は霧子さんの死体を生物室から持ち出して、あたかも新しい死体だと誤認させたんです!」
【智代子「その推理は甘すぎだよ!」】反論!
-------------------------------------------------
智代子「待って灯織ちゃん!今の推理では大事なことが抜け落ちてるよ!」
灯織「ち、チョコ……?」
智代子「死体の再利用、それは本当に行われたのかな!」
灯織「だからそれは左手のペンだこが証拠で……」
智代子「確かに左手のペンだこは不自然だけど、死体を再利用したとなるとそれ以上に不自然な点が出てくるよ!」
智代子「この不自然を解消しない限り、死体の再利用は認められないと思うんだ!」
- 390 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:24:50.18 ID:r2nFS9Bi0
- -------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【モノクマファイル5】
‣【生物室の冷凍庫】
‣【スプリンクラー】
‣【植物庭園のニワトリ】
‣【死体に突き刺さっていた槍】
‣【謎の死体】
智代子「めぐるちゃんは右利き」
智代子「死体には左手にペンだこがあった」
智代子「これは確かに大きな矛盾だけど」
智代子「あの死体がめぐるちゃんであることを否定するには弱いよ!」
智代子「めぐるちゃんがたまたま左手にタコを持っていた可能性だってあるよね?!」
-------------------------------------------------
【発展!】
灯織「それを言い出したらキリがないよ……!」
灯織「この合宿生活に来てから物を書く機会は圧倒的に減っていた」
灯織「だからあの死体はやっぱり霧子さんだよ……!」
-------------------------------------------------
智代子「ううん!やっぱりおかしいよ!」
智代子「だってあの【死体の血痕はまだ新しかった】んだよ?!」
智代子「霧子ちゃんはそもそも冷凍庫の中で保存されていたから……」
智代子「出血量も抑えられるはずだよね?!」
智代子「死体を再利用したならあんな風にはならないんじゃないかな?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ70以上で論破しろ!】
【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】
【コンマの数値が+25されます】
↓1
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 21:27:42.85 ID:e19ylmgI0
- 死体の血痕が新しい に対して 【植物庭園のニワトリ】
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:28:25.47 ID:zbVWg4dr0
- 死体の血痕はまだ新しかった に 植物庭園のニワトリ
- 393 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:31:23.89 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「その矛盾、切らせてもらうよ!」論破!
【BREAK!】
灯織「死体にはあった新しい血痕、あれも偽造された物だと思う」
智代子「え……?!」
灯織「植物庭園ではニワトリを飼育していたことをチョコも知ってると思うけど、事件後には鶏が一体減っていたんだ」
愛依「ま、まさか……?」
雛菜「ジェノサイド〜〜〜♡」
灯織「……新鮮な血液なら使用可能だったんだよ」
智代子「む、惨いね……」
摩美々「今回の事件はこれまでとまた違った悪意を感じるよねー、私たちに対する敵意っていうかー」
(敵意……樋口さんからずっと感じ続けていた感情もそうだったな)
愛依「でも、なんで犯人はわざわざそんなことをしたんだろ」
愛依「霧子ちゃんの死体を使うことで、何がしたかったの?」
灯織「……おそらく、犯人の狙いはあれなんじゃないでしょうか」
(今この場にめぐるがいないこと、霧子さんの死体を使ってまで殺人事件をでっち上げたこと。併せて考えると狙いはそれしかない)
-------------------------------------------------
・霧子が死んだ事実を受け入れられないから
・アリバイ工作のため
・死んだのがめぐるだと誤認させるため
【正しい選択肢を選べ!】
↓1
- 394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 21:32:11.35 ID:e19ylmgI0
- アリバイ工作のため
- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:33:37.11 ID:zbVWg4dr0
- 死んだのがめぐるだと誤認させるため
- 396 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:36:18.51 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「アリバイ工作のためだったのではないでしょうか?」
愛依「ん?アリバイ……?」
雛菜「雛菜よくわかんない〜」
摩美々「……まぁ、今の話の流れして違うんじゃないのー」
(しまった、別のことを話せばよかったな……)
(あの左手の偽装、死体の血痕の偽装合わせて考えればその可能性は一つに絞られる……!)
-------------------------------------------------
・霧子が死んだ事実を受け入れられないから
・アリバイ工作のため
・死んだのがめぐるだと誤認させるため
【正しい選択肢を選べ!】
↓1
- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:37:11.68 ID:zbVWg4dr0
- 死んだのがめぐるだと誤認させるため
- 398 :コピペ貼り忘れましたが包帯組曲で誤答判定は消えてます ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:39:02.09 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「これです!」
【解!】
灯織「やはりあの死体をめぐるのものだと誤認させることこそが狙いだった、と考えるのが自然でないでしょうか?」
摩美々「まあ明らかにそういう意図だよねー。今回の犯人が誰にしろめぐるの存在を隠匿している中で死体だけ見たら、誰でもあれがめぐるだと思うしー」
智代子「ってことはつまり……めぐるちゃんは生きてるってこと?!」
灯織「……私は、今のところそう思うかな」
愛依「うーん、だとしたらめぐるちゃんは今どこにいんの?学園の中は隅々まで捜索したと思うけど……」
雛菜「もしかして、まだ監禁されてたりします〜?」
智代子「監禁って……そっか、めぐるちゃんもわたしたちと同じで円香ちゃんに捕まって?!」
灯織「……その可能性は案外高いかも。学校エリアで踏み入れられる場所は全て愛依さんと雛菜が捜索してくれていた、二人体制だから不正は起こり得ない」
灯織「だとすると私たちが入れない場所って個室ぐらいのものだから」
- 399 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:39:49.62 ID:r2nFS9Bi0
-
摩美々「……本当にそうかなぁ」
摩美々「仮にめぐるが個室で監禁されてるままで、生きてるんだとしたら……モノクマがここに連れて来ないのって不自然じゃないのー?」
愛依「た、確かに言われてみればそうかも……?」
摩美々「モノクマ、その辺の認識ってどうなってるのー?」
モノクマ「えーっとね、冒頭にも言ったけどこの事件では明らかに八宮さんの生死が謎の一部として組み込まれています。だからボクの一存で彼女の生死を明かすのはフェアじゃない」
モノクマ「例え今の推理通りだったとしても、最終的な結論が出るまではボクは八宮さんを部屋から出しはしないだろうね!」
摩美々「要は教える気はないってことねー」
灯織「……今は今までの推理を前提に議論を進めていきましょう」
智代子「えっと、霧子ちゃんの死体を生物室から持ち出してめぐるちゃんに偽装したんだったよね?」
愛依「そっから議論を進めていくとしたら……」
雛菜「どうして円香先輩の死体は偽装しなかった、とかですかね〜?」
(……え?)
雛菜「だってそうじゃないですか〜?円香先輩はむしろ見せつけるように殺してるのに、こっちは死体の偽装だなんてなんだかチグハグですよね〜」
灯織「……確かに」
愛依「んん〜〜〜?円香ちゃんの死は隠さなくても良かったってこと?」
摩美々「じゃ、今度はそこを話し合ってみよっかぁ」
摩美々「どうして犯人がめぐるの死を偽装して、円香の死は偽装しなかったのかー」
- 400 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:40:46.91 ID:r2nFS9Bi0
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【ナイフ】
‣【弾薬】
‣【モノクマファイル5】
‣【雛菜の証言】
‣【冷凍庫の仕様書】
‣【植物庭園のニワトリ】
‣【生物室の扉】
摩美々「犯人が霧子の死体を使ってめぐるの死を偽装した目的を話合おっかぁ」
智代子「めぐるちゃんが死んだと思わせることで≪犯人には何かメリットがあった≫んだよ!」
智代子「モノクマと何か約束をしてたんじゃないかな!例えば何か特典がもらえるとか!」
愛依「うーん、めぐるちゃんが≪生きてる場合何か不都合があった≫んじゃん?」
愛依「犯人のアリバイに関わるとか」
雛菜「≪自分自身が犯人だった≫から、死体を偽装したんじゃないですか〜?」
雛菜「死んでると思われたら容疑者からそもそも外れちゃいますし〜」
智代子「もしかして、≪霧子ちゃんの死体を使うことこそが目的だった≫とか?!」
智代子「何か霧子ちゃんの死体には秘密があったんだよ!」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
- 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:52:33.36 ID:zbVWg4dr0
- 犯人には何かメリットがあった に 生物室の扉
- 402 :今回は裁判のシナリオ的に出せる情報出せない情報があるので誤答時に汎用的なセリフになってしまいますね… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 21:59:41.82 ID:r2nFS9Bi0
-
智代子「灯織ちゃん?同意してもらえるのは嬉しいんだけど……それってどういう意味なのかな」
智代子「い、いやごめんね?!わたしが分かってないだけかもなんだけど!」
灯織「う、ううん!私の方こそ……」
(しまった、別のことを話せばよかったな……)
(死体を偽装する、つまりめぐるがあそこで死んでいると私たちに誤認させることが目的だった)
(だとするとそれで得するのって……?)
【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【ナイフ】
‣【弾薬】
‣【モノクマファイル5】
‣【雛菜の証言】
‣【冷凍庫の仕様書】
‣【生物室の扉】
摩美々「犯人が霧子の死体を使ってめぐるの死を偽装した目的を話合おっかぁ」
智代子「めぐるちゃんが死んだと思わせることで≪犯人には何かメリットがあった≫んだよ!」
智代子「モノクマと何か約束をしてたんじゃないかな!例えば何か特典がもらえるとか!」
愛依「うーん、めぐるちゃんが≪生きてる場合何か不都合があった≫んじゃん?」
愛依「犯人のアリバイに関わるとか」
雛菜「≪自分自身が犯人だった≫から、死体を偽装したんじゃないですか〜?」
雛菜「死んでると思われたら容疑者からそもそも外れちゃいますし〜」
智代子「もしかして、≪霧子ちゃんの死体を使うことこそが目的だった≫とか?!」
智代子「何か霧子ちゃんの死体には秘密があったんだよ!」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
- 403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:01:13.76 ID:zbVWg4dr0
- 自分自身が犯人だった に 雛菜の証言
- 404 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:04:55.10 ID:r2nFS9Bi0
-
雛菜「え〜?確かにストッパーがなかったのは不自然だけど、それだからって犯人になるの〜?」
灯織「……うーん、推理の筋としてはそう間違っていないような気もするんだけど」
(しまった、別のことを話せばよかったな……)
(……雛菜の推理に何か活路がありそうな気がするのは確か)
(今のは少し飛躍があった、のかもしれない。もっと物証としてわかりやすいものはなかったかな……)
【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
【スキル:包・帯・組・曲の効果を使い切りました】
【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【ナイフ】
‣【弾薬】
‣【モノクマファイル5】
‣【雛菜の証言】
‣【冷凍庫の仕様書】
摩美々「犯人が霧子の死体を使ってめぐるの死を偽装した目的を話合おっかぁ」
智代子「めぐるちゃんが死んだと思わせることで≪犯人には何かメリットがあった≫んだよ!」
智代子「モノクマと何か約束をしてたんじゃないかな!例えば何か特典がもらえるとか!」
愛依「うーん、めぐるちゃんが≪生きてる場合何か不都合があった≫んじゃん?」
愛依「犯人のアリバイに関わるとか」
雛菜「≪自分自身が犯人だった≫から、死体を偽装したんじゃないですか〜?」
雛菜「死んでると思われたら容疑者からそもそも外れちゃいますし〜」
智代子「もしかして、≪霧子ちゃんの死体を使うことこそが目的だった≫とか?!」
智代子「何か霧子ちゃんの死体には秘密があったんだよ!」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:06:02.33 ID:zbVWg4dr0
- 生きてる場合何か不都合があった に 雛菜の証言
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:06:43.81 ID:lu66/wwH0
- ≪犯人には何かメリットがあった≫に【モノクマファイル5】
- 407 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:09:18.78 ID:r2nFS9Bi0
-
愛依「めぐるちゃんが生きてるってうちらが思ってたら生じる不都合……」
愛依「いや、うちが言ったことだけど……なんなんかな?」
(しまった、別のことを話せばよかったな……)
(めぐるの生死を私が誤認した時……めぐるは既に死んでいる者として私たちは議論を進めることになる)
(それってつまり……)
【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【ナイフ】
‣【弾薬】
‣【モノクマファイル5】
‣【冷凍庫の仕様書】
摩美々「犯人が霧子の死体を使ってめぐるの死を偽装した目的を話合おっかぁ」
智代子「めぐるちゃんが死んだと思わせることで≪犯人には何かメリットがあった≫んだよ!」
智代子「モノクマと何か約束をしてたんじゃないかな!例えば何か特典がもらえるとか!」
愛依「うーん、めぐるちゃんが≪生きてる場合何か不都合があった≫んじゃん?」
愛依「犯人のアリバイに関わるとか」
雛菜「≪自分自身が犯人だった≫から、死体を偽装したんじゃないですか〜?」
雛菜「死んでると思われたら容疑者からそもそも外れちゃいますし〜」
智代子「もしかして、≪霧子ちゃんの死体を使うことこそが目的だった≫とか?!」
智代子「何か霧子ちゃんの死体には秘密があったんだよ!」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:12:01.40 ID:zbVWg4dr0
- ≪犯人には何かメリットがあった≫に【モノクマファイル5】
- 409 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:19:59.99 ID:r2nFS9Bi0
- 正解以外のコトダマは適当に入れ込んでるのですが、これはこれで通っちゃいますね……
すみません、書き溜め外のルートを書く技量はないので今回ばかりは×にさせてください……!
-------------------------------------------------
智代子「うーん、モノクマファイルの記載に何か関係あるかな……?」
智代子「ごめんね!ちょっとわからないかな……」
(しまった、別のことを話せばよかったな……)
(めぐるが死んだと私たちが認識すれば、まず間違いなく容疑者から外れる)
(それは雛菜も言った通り……なら、めぐるが犯人だと断定できるような物証)
(めぐると強い結びつきのある証拠品がなかったかな……)
【スキル:水色感情の効果でコトダマの数が減少します】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【ナイフ】
‣【弾薬】
‣【冷凍庫の仕様書】
摩美々「犯人が霧子の死体を使ってめぐるの死を偽装した目的を話合おっかぁ」
智代子「めぐるちゃんが死んだと思わせることで≪犯人には何かメリットがあった≫んだよ!」
智代子「モノクマと何か約束をしてたんじゃないかな!例えば何か特典がもらえるとか!」
愛依「うーん、めぐるちゃんが≪生きてる場合何か不都合があった≫んじゃん?」
愛依「犯人のアリバイに関わるとか」
雛菜「≪自分自身が犯人だった≫から、死体を偽装したんじゃないですか〜?」
雛菜「死んでると思われたら容疑者からそもそも外れちゃいますし〜」
智代子「もしかして、≪霧子ちゃんの死体を使うことこそが目的だった≫とか?!」
智代子「何か霧子ちゃんの死体には秘密があったんだよ!」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:21:22.15 ID:zbVWg4dr0
- 犯人には何かメリットがあった に ナイフ
- 411 :割とガバい議論でしたね、申し訳ない… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:22:37.72 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「いや、そんなはずは……」同意!
【BREAK!】
灯織「……死体発見時、覆面の死体にはナイフが突き刺してありました」
灯織「あのナイフについていた装飾は特殊で、ほかに同じものはこの学園にも存在していません」
智代子「そういえばあんまり見たことないナイフだったよね。わたしはよく厨房に出入りなんかしてるんだけど……そこでも見たことなかったかも!」
灯織「あのナイフは、めぐるが5階の調査の途中で確保していたものです」
智代子「……え?!」
愛依「めぐるちゃんが?!」
灯織「雛菜の言うように、めぐるが犯人だとは私には思い難い……」
灯織「でも、死体偽装の一端を担っているあのナイフが存在する以上はめぐるの関与は濃厚なものかと」
摩美々「円香を殺害した後にめぐるも連続殺人に巻き込まれた」
摩美々「そういう筋書きを想定していた、ってことなのかなー?」
愛依「そ、そんな……」
雛菜「実際雛菜たちははじめ被害者を誤認していたわけですし、左手のミスさえなければ気付かなかったんじゃないですかね〜」
智代子「あ、あのめぐるちゃんが……?」
(……)
(……違う、そんな裏切りが真実なわけない)
(確かにあのナイフはめぐるのものだけど、だからといってめぐるが犯人になるわけじゃない)
(今の推理はきっと大きな矛盾を孕んでいる……それを打ち破って真実を引っ張り出すんだ……!)
- 412 :割とガバい議論でしたね、申し訳ない… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:23:56.83 ID:r2nFS9Bi0
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【モノクマファイル5】
‣【冷凍庫の仕様書】
‣【タオル】
‣【植物庭園のニワトリ】
‣【生物室の扉】
‣【謎の死体】
‣【メガホン】
愛依「死体の偽装に使われたナイフは【めぐるちゃんのものだった】」
愛依「ってなるとめぐるちゃんが犯人?!」
智代子「円香ちゃんを殺害しためぐるちゃんは」
智代子「【生物室から霧子ちゃんの遺体を持ってきて】」
智代子「それに覆面をかぶせて【ナイフとニワトリの血を使って】新しい死体だと見せかけた」
智代子「被害者を誤認させることが目的だったのかな……?」
雛菜「【左手のペンだこ】がなかったら雛菜たちは多分気付いてなかったですしね〜」
摩美々「……灯織はどう?」
摩美々「めぐるが犯人だと思う?」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
↓1
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:25:28.74 ID:zbVWg4dr0
- 生物室から霧子ちゃんの遺体を持ってきて に 生物室の扉
- 414 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:29:42.23 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「それは違います!」論破!
【BREAK!】
灯織「いや、やっぱり前提からしておかしいですよ……!」
愛依「ひ、灯織ちゃん?前提がおかしいって……どこの部分?」
灯織「死体偽装ですよ……!そもそも生物室はみなさんもご存知の通り、鍵が閉まっていた。私たちには部屋に入ることすらできなかったんですよ」
智代子「そ、それはそうだけど……でも事件の後に行ったら扉は開いてたよね?」
灯織「あれは何者かによって破壊されたからだったんだよ!ほら、思い出してみて」
灯織「扉はひどく歪曲して、表面には焦げ跡のようなものもついていた。これって意図的に破壊されたものだよね?」
愛依「そういえばそうだったかも……」
灯織「そしてこの合宿生活における校則……鍵のかかったままの扉を意図的に破壊する行為は校則違反にあたるんだよ」
灯織「校則違反はモノクマによっておしおき処分が下る、死体を偽装しようとすればかえって自分自身が命を落とすことになるんだよ!」
智代子「ほ、ホントだ!自分だと思わせたい死体を用意する段階で自分が死んじゃったら意味ないよ!」
- 415 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:30:39.19 ID:r2nFS9Bi0
-
摩美々「ねえ、モノクマー。この校則のおしおきって学級裁判のおしおきと同義、処刑って捉えていいのー?」
モノクマ「そうだね、人間が犬にやるみたいに殺処分って考えてくれれば!」
灯織「この時点で、めぐるが死体を偽装したとは思い難いんじゃないでしょうか?」
愛依「うーん、そんな気がしてきた……」
智代子「待ってよ!それならあの生物室を開けたのって誰になるの?開けること自体が校則違反なら誰も開けられないよ?!」
摩美々「……ホントにそうー?」
(……え?)
摩美々「開けた人間が必ず死ぬ、それなら死んだ人間の中に開けた人がいるんじゃないのー?」
灯織「ま、摩美々さん……それって」
摩美々「ここまでいえば分かるよね、灯織ー」
摩美々「生物室の扉を開けたのって誰なのー?」
(死んだ人間の中に生物室の扉を開けた人間がいる……?それってつまり……)
-------------------------------------------------
【怪しい人物を指摘しろ!】
↓1
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:32:03.17 ID:zbVWg4dr0
- 円香
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 22:32:27.53 ID:qhna8CLuO
- 樋口
- 418 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:33:31.91 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「あなたしか、いません!」
【解!】
灯織「樋口さん、ですか?」
摩美々「ピンポーン、だいせいかーい」
摩美々「だよね、モノクマー?」
モノクマ「……」
摩美々「そもそも生物室は凛世の事件の後に行けるようになった場所、その時点で候補は絞られて……」
摩美々「生き残っているメンバーを除けば残るのは円香だけ、円香があの扉を開けたのは明らかだよー」
智代子「待ってみんな……!ま、円香ちゃんが開けた可能性が高いのは分かったけど……そもそも円香ちゃんはどうして、生物室に死体が保管されてるって知ってたの?」
智代子「わたしたちの誰も、そんな事実は知らなかったよね?!」
雛菜「そうですよね〜、雛菜たちが探索してた時って確か生物室は閉鎖されてたはずですし〜、中身は誰も知らなかったはずです」
摩美々「摩美々もこの事件が起きて初めて知りましたねー」
(……樋口さんがどうして生物室に死体があることを知っていたのか、その答えは明らかだ)
【正しいコトダマを選べ!】
>>377~>>379
↓1
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:34:58.92 ID:zbVWg4dr0
- 円香の部屋のファイル
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 22:35:06.74 ID:rFF5Fpp7O
- 【円香の部屋のファイル】
- 421 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:37:19.80 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「これです!」
【解!】
灯織「雛菜、一緒に樋口さんの部屋に行ったときのこと覚えてる?」
雛菜「へ〜〜〜?」
灯織「あの時雛菜には樋口さんの日記帳を渡したけど、同時に引き出しにはファイルが入ってたんだ」
愛依「ファイル……?ってことはなんかの資料、とか?」
灯織「その通りです。中には重要な情報の収められた資料……以前みなさんにもお伝えした情報が入っていました」
摩美々「それってまさかー」
灯織「私が2階男子トイレ奥で確認した書類と全く同一でした」
愛依「ま、マジで?!」
灯織「【希望ヶ峰学園歌姫計画】と【学校内見取り図】……今回重要になるのは後者ですね。私たちでは現状立ち入りの出来ない教室についても三次元的な図説である程度中を知ることが可能でした。生物室もその中には含まれます」
智代子「そっか……そのファイルで円香ちゃんは生物室の死体を利用する方法を思いついたんだね!」
- 422 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:38:26.71 ID:r2nFS9Bi0
-
愛依「そ、そっかぁ……あれ?でもそのファイルってさ、灯織ちゃんが襲われたときにごっそり無くなってたやつじゃなかったっけ。なんで円香ちゃんがそのファイルを持ってんの?」
灯織「……それの答えは、単純です」
灯織「樋口さんが、私をあの部屋で襲った犯人だったんです」
摩美々「まぁ、そうなるよねー……」
愛依「円香ちゃんが……」
灯織「……いろいろと思うところはありますが、今はもっと他に議論すべきところがあります」
智代子「そ、そうだよね……円香ちゃんが生物室の扉を破壊したっていう事実が大事なんだよね」
愛依「んー、でもさ」
雛菜「ん〜?また何か引っかかるところでもあるんですか〜?」
愛依「うん……円香ちゃんが死んでたのって武道場じゃん!おしおきを受けたんなら生物室で死んでなきゃおかしくね?!」
(それは……そうだ)
(モノクマの口ぶりからして、おしおきは基本的に即実行。校則違反の後には大した猶予もないと思う)
- 423 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:38:57.49 ID:r2nFS9Bi0
-
愛依「そ、そっかぁ……あれ?でもそのファイルってさ、灯織ちゃんが襲われたときにごっそり無くなってたやつじゃなかったっけ。なんで円香ちゃんがそのファイルを持ってんの?」
灯織「……それの答えは、単純です」
灯織「樋口さんが、私をあの部屋で襲った犯人だったんです」
摩美々「まぁ、そうなるよねー……」
愛依「円香ちゃんが……」
灯織「……いろいろと思うところはありますが、今はもっと他に議論すべきところがあります」
智代子「そ、そうだよね……円香ちゃんが生物室の扉を破壊したっていう事実が大事なんだよね」
愛依「んー、でもさ」
雛菜「ん〜?また何か引っかかるところでもあるんですか〜?」
愛依「うん……円香ちゃんが死んでたのって武道場じゃん!おしおきを受けたんなら生物室で死んでなきゃおかしくね?!」
(それは……そうだ)
(モノクマの口ぶりからして、おしおきは基本的に即実行。校則違反の後には大した猶予もないと思う)
- 424 :おっと……同じ内容をコピペしてましたねすみません ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:40:25.05 ID:r2nFS9Bi0
-
摩美々「……それに関してはモノクマに話を聞こっかー。ねえ、モノクマ」
摩美々「例えば摩美々がここで校則違反をした時、『これから事件を起こして、偽装工作を終えた後にちゃんとおしおきをするので待っててもらえますー?』なんて聞いたらどうしますかぁ?」
モノクマ「……」
摩美々「この情報、フェアな学級裁判の進行には必要だと思うんですケド」
モノクマ「……えぇー、非常に取り扱いの難しい問題なわけですが、流石にそれは認めないかな」
摩美々「……!?」
モノクマ「流石にそれはクロに加担しすぎ!言ったよね、ボクはフェアな進行を約束するってさ!」
モノクマ「校則違反が確認されればその場で直接ボクの手で断罪させていただきます!」
摩美々「……そ、そっかぁ」
(……もしかして、今の反応からして摩美々さんの想定と違った?)
(確かに、事件が面白くなるならって理由でモノクマが加担することはあり得そうだし、摩美々さんの話にはある程度納得できた)
(しかし、それが違うとなれば……死体の偽装をしたのって誰なんだろう……)
智代子「ど、どういうこと……?円香ちゃんでもないなら、誰が生物室の扉を壊したの……?」
(……樋口さん以外は生きている、この時点で候補にはなり得ない)
(摩美々さんの言うように、直後のおしおきを免れるような方法でもない限り、生物室の扉が破壊されていたことには説明がつかない……)
- 425 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:41:39.17 ID:r2nFS9Bi0
-
(……でも、そんなのどうやって)
(モノクマは絶えず学園内を監視しているんだ……その視界から逃れられる瞬間なんて)
(…………)
(……!?)
(そうだ、その瞬間なら一度だけあった……!モノクマが学園内の監視をしていない瞬間が、一度だけ……!)
灯織「摩美々さん……まだ可能性はあります、思い出してください……モノクマの監視を逃れる方法は存在するんです、そしてそれを私たちは実際に目にしています……!!」
摩美々「えっ……」
摩美々「……」
(私の手で示そう、モノクマの監視を逃れる方法を……!!)
-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】
Q1.生物室の扉を開けた直後、犯人はおしおきされた?
A.されていない B.された
Q2.灯織たちの見た、モノクマの監視から外れた瞬間とはいつのこと?
A.灯織たちの監禁前夜
B.灯織たちが監禁される二日前
C.灯織たちが監禁される三日前
Q3.生物室の扉を開けた時、モノクマはどんな状態だった?
A. 他の生徒にかかりっきりになっていた B.眠っていた C.黒幕の制御から外れていた D.監禁されていた
【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 22:43:05.79 ID:nhelM396O
- ACC
- 427 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:46:53.46 ID:r2nFS9Bi0
-
(……いや、そうじゃない、これだと推理はつながらないよ)
【虹の羽が輝き、行く道を照らす……!】
【どうやらQ2で選んだ道が異なるようだ……】
-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】
Q1.生物室の扉を開けた直後、犯人はおしおきされた?
A.されていない B.された
Q2.灯織たちの見た、モノクマの監視から外れた瞬間とはいつのこと?
A.灯織たちの監禁前夜
B.灯織たちが監禁される二日前
C.灯織たちが監禁される三日前
Q3.生物室の扉を開けた時、モノクマはどんな状態だった?
A. 他の生徒にかかりっきりになっていた B.眠っていた C.黒幕の制御から外れていた D.監禁されていた
【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 22:47:23.90 ID:LihzYHbAO
- ABC
- 429 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:49:17.48 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「推理は繋がりました!」
【COMPLETE!】
灯織「私たちが監禁される二日前、愛依さんと倉庫で私が再会した晩のことを覚えていますよね?」
愛依「え?あ、あの時?……めっちゃ嬉しかった!ずっと心配してた灯織ちゃんに会えたからもう、安心して!」
灯織「そ、それは大変ありがたいんですが……重要なのはそこではなく」
灯織「あの時、愛依さんを含め私と樋口さん以外は体育館でモノクマを解体していましたよね?」
摩美々「……モノクマが突然停止したとかで、愛依に呼び出しを食らったんだよねー」
灯織「それから情報処理室でモノクマに再会するまで、私たちは完全にフリーでしたよね?」
智代子「た、確かに……コロシアイを管理するモノクマ自体が停止してたから……」
摩美々「だからこそ、情報処理室に直接乗り込んで爆弾で扉を開けようとしたわけだしねー」
灯織「あの時と同じように、モノクマの機能を停止させることができれば、その隙に生物室の扉を開けること自体は可能です!」
愛依「な、なるほど……」
雛菜「でもどうやって〜?」
雛菜「モノクマって雛菜たちより遥かに素早くて強いし〜、無力化なんて難しいと思うけど〜」
(……そう、問題はそこだ)
(あのモノクマを無力化なんてどうやったらできるんだろう)
灯織「……」
(……ダメ、そんな方法……知っていたなら脱出のために使っている)
(どうすれば、どうすればモノクマを封じられる……?)
- 430 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:50:14.60 ID:r2nFS9Bi0
-
(……)
(…………)
(………………)
愛依「……塔和シティ大規模暴動事件」
- 431 :そろそろ今回の更新分は終わりにしますね ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:51:24.24 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「……愛依さん?」
愛依「いや、前に一度めぐるちゃんと一緒に見たことがあって……ちょっと思い出したんだけど」
雛菜「なんですかそれ〜」
愛依「いや、関係ないかも……ごめん」
灯織「愛依さん、話してください。今は些細なことでも情報が欲しいんです、詳細に聞かせてもらえませんか」
愛依「う、うん!えっとね……大規模な埋立地の塔和シティって街があって……そこでは子供が大人に対する反乱を起こしたんだって!」
摩美々「……何かのSF小説ですかぁ?」
愛依「こ、細かいことはわかんないんだけど、そこで活躍した未来機関って組織が、メガホン型ハッキング銃ってのを使って活躍したらしいんだよね!」
愛依「もしそんなのがあればモノクマも無力化できんのかなーって……ごめんね!ふと思っただけだから!」
摩美々「……灯織、これって」
灯織「……はい、摩美々さん」
灯織「愛依さん、おかげで謎が解けましたよ。モノクマのおしおきを回避しながら扉を破壊する方法、答えが出ました」
愛依「ま、マジで?!」
灯織「おそらくこの道具を使って、おしおきを回避したはずです……!」
【正しいコトダマを選べ!】
↓1
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/07(土) 22:52:41.02 ID:LihzYHbAO
- メガホン
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:52:42.74 ID:zbVWg4dr0
- メガホン
- 434 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/07(土) 22:54:26.67 ID:r2nFS9Bi0
-
灯織「これです!」
【解!】
灯織「はじめ私はこれの使用用途がわからず、悩んでいましたが……そういうことだったんですね」
智代子「それって……メガホン?」
愛依「ってまさか……?」
灯織「そう、今の愛依さんの話に出てきたメガホン型ハッキング銃……その可能性があります!」
摩美々「トリガーを引いてもまるで拡声機能が使えないから壊れてるのかと思ったけどー、そういう目的のものじゃなかったんだねー」
灯織「これにどこまでの機能があるのかはわかりませんが、ハッキングと題している以上はモノクマの行動に制限を加えるのには十分すぎる品なのかと」
雛菜「ん〜、でもそんなものがあるのに、どうして雛菜たちはそれを知らなかったんですか〜?」
雛菜「脱出に役立ちそうなものだし、誰かしらが情報共有しそうなものですけど〜」
灯織「うん……このメガホンは学園内の設備として設けられたものではないんだ」
雛菜「え〜?」
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