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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
- 248 : ◆zbOQ645F4s [sage saga]:2021/07/30(金) 23:01:55.36 ID:OG0SNMWi0
- 【ミネラルウォーターを渡した……】
灯織「これ、めぐる。使って」
めぐる「ん?……わぁ!水だ!ありがとう灯織!わたしのために持ってきてくれたの?!」
灯織「うん、めぐるは何かと毎日走り回ったり私たちのために尽力してくれたりでエネルギーを使ってるから……水分補給をおろそかにしたら駄目だよ?」
めぐる「うん!灯織はわたしのことを気遣ってくれて優しいなぁ……ありがとう!」
灯織「ううん、これぐらいなんてことないよ」
【PERFECT COMMUNICATION】
【親愛度がいつもより多めに上昇します】
-------------------------------------------------
めぐる「灯織!灯織灯織灯織ー!」
灯織「めぐる……どうしたの?」
めぐる「えへへ、呼んでみただけ!なんだか、灯織の名前が呼びたいなーって!」
灯織「もう……なにそれ」
めぐる「灯織の名前を口に出すと、なんだかすごく力がもらえるんだよ!」
灯織「力?そんなの私がむしろめぐるから貰ってることで……」
めぐる「ちがうよちがうよ!わたしも灯織に力をもらってばっかりなんだから!」
灯織「もぅ……」
めぐる「わたしには灯織がいる、かけがえのない仲間がいる……この仲間を失っちゃダメなんだぞって!」
(めぐるの言う『力』は……真乃を失ったことに基づくものなのかもしれない)
(イルミネはもう、あのトライアングルを描くことはない……それを寂しく思う気持ちは私にだってある)
(それが無自覚なうちに、意識することなく、私への執着という形で現れたのが、今の掛け合いなのかもしれない)
1.じゃあ今度は私からめぐるの名前を呼んじゃうから
2.めぐる、手を握ろっか
3.自由安価
↓1
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 23:06:03.63 ID:VLbhsbmS0
- 2
- 250 : ◆zbOQ645F4s [sage saga]:2021/07/30(金) 23:10:40.11 ID:OG0SNMWi0
- 2 選択
灯織「めぐる……手、握ろっか」
めぐる「へ?」
灯織「私とめぐるは切っても切れない仲間、いつまでもどこまでも切れない絆を持っている。それを改めて確認したいなって」
めぐる「う、うん……」
ギュッ
灯織「めぐる……どうかな」
めぐる「……灯織の手、つめたいね」
灯織「え?!ご、ごめん……」
めぐる「ううん!ちがうの!……ほら、手が冷たい人って心はあったかいって言うでしょ?」
めぐる「それをわたしは知ってるから!この手から感じるものが、灯織の優しさの表れだって思うと……なんだか離したくなくなっちゃう!」
灯織「そ、そんな……照れるから」
めぐる「えへへっ、灯織!」
灯織「……もう」
めぐる「灯織灯織灯織ーーーー!!」
灯織「……もうったら……」
【親愛度が上昇しました!】
【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】
【現在の八宮めぐるの親愛度…2.5】
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【スキル:ポシェットの中にはの判定に移ります】
【直下コンマの末尾の数字と同じ枚数のモノクマメダルを獲得できます】
↓1
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 23:16:37.48 ID:g566MPpK0
- あ
- 252 : ◆zbOQ645F4s [sage saga]:2021/07/30(金) 23:19:05.66 ID:OG0SNMWi0
- 【コンマ48】
【モノクマメダル8枚を獲得しました!】
【現在のモノクマメダル枚数…138枚】
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【灯織の部屋】
ピンポーン
こんな時間に来訪者。……流石に黒幕がインターホンを鳴らしてはやってこないよね。
ある程度緊張を解いて来客を受け入れる。
扉を開くと、そこに立っていたのは……
めぐる「こんばんは、灯織!」
灯織「めぐる……どうしたの、何か用事?」
めぐる「えへへ、用事って言うか少し心配で……」
灯織「もしかして、私が黒幕に襲われないかってこと?」
めぐる「うん……灯織は今怪我もしてるから、万が一のことがあったら心配なの」
灯織「ありがとうめぐる……でも大丈夫、夜はちゃんと施錠してこの部屋に閉じこもるつもりだから」
めぐる「う〜〜〜ん、足りないんじゃないかな。だってモノクマはいつでもどこでも出てこれるんだよ?鍵だけじゃ心配だよ〜!」
灯織「そ、それはそうだけど……」
めぐる「ねえ灯織、今から一緒に護身用の武器を取りに行かない?何か自分の手で使える武器があった方が安心だよ!」
めぐるの口から武器なんてものが出てきて少し驚いたけど、めぐるの言う通りだ。
夜時間の個室は絶対安全なように見えて、その実自分を閉じ込める檻のようなもの。黒幕相手じゃ心細い。
灯織「でも、護身用の武器なんてどこに……」
めぐる「わたしにいい考えがあるんだ!体育館の前のトロフィとかの陳列スペース、あそこに立派な模擬刀があったと思う!」
灯織「模擬刀……確かに私でも使い方がわかるし、護身用にはいいかもね」
めぐる「よし、そうと決まったら善は急げだよーーー!」
- 253 : ◆zbOQ645F4s [sage saga]:2021/07/30(金) 23:20:12.31 ID:OG0SNMWi0
- -------------------------------------------------
【体育館前】
めぐる「えっと……ここにあったと思うんだけど……」
モノクマに呼び出しを食らった時など頻繁に出入りはしてたけど、そこまで注視したことはなかったな。
めぐるは品定めするように腰を曲げ、しばらく眺めたかと思うとその手に模擬刀をとった。
めぐる「これだね!本物の日本刀……じゃないから、斬れないけど緊急時は相手を叩いて使ったらいいと思う!」
灯織「うん、ありがとう……これなら私でも使えそう」
私のありがとうの言葉を満面の笑みで受け取るめぐる。本当にめぐるには助けられてばかりだな。
灯織「でもめぐる、めぐる自体は大丈夫?」
めぐる「え?」
灯織「せっかくだから、護身用の武器とかめぐるも持って帰ったらどうかな?備えあれば患いなし、っていうでしょ?」
めぐる「ううん!大丈夫!実はわたし、ナイフを持ってるから!」
灯織「え、ナイフ?」
私の問いかけにめぐるは懐からナイフを持ち出した。
そういえば、今朝のめぐるの報告でもとある教室の机に刺さっていたと言っていた。それを回収したままだったらしい。
めぐる「ナイフ自体は怖いものだけど……使い方に気を付ければ大丈夫!」
灯織「もう……大丈夫?ちゃんとそれで自分の体を守れる?」
めぐる「うん!ばっちりだよ!」
めぐるは自信満々に言うけど、大丈夫かな……
少し心配にはなるけど、狙われるなら私の方が先だ。
ナイフをめぐるが振るう機会もそうそうないだろうし、今のところはめぐるにそのまま任せておくことにした。
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- 254 : ◆zbOQ645F4s [sage saga]:2021/07/30(金) 23:21:38.78 ID:OG0SNMWi0
- -------------------------------------------------
【灯織の部屋】
キーン、コーン…カーン、コーン
モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
大きな収穫のあった1日だったな。
今に見てろ、モノクマ。このふざけた放送も、そう長くは続かせないんだから。
……っと、一応最大限の警戒はしておかないとね。
しっかりと部屋の施錠を確認して、護身用に持ち出した模擬刀も用意。これでそう易々とは殺されはしないはず。
なんとしても生き残って、この学園を皆さんと一緒に脱出するんだ……!
だから今はとりあえず、体を休めよう。
頭の傷もそうだし、昨日の晩から動きっぱなしだしね。
私は改めて固く決意をして、ベッドへと潜り込んだ。
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- 255 : ◆zbOQ645F4s [sage saga]:2021/07/30(金) 23:22:42.22 ID:OG0SNMWi0
- _____
________
____________
【灯織の部屋】
キーン、コーン…カーン、コーン
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』
素っ頓狂なアナウンスで今日も目を覚ます。両手をグーパーで確かめる、なんの異常もない。
……昨晩は襲撃を受けることはなかったな。
当然そのほうがいいんだけど、警戒していた分少しだけ拍子抜け。黒幕は私の存在をどう捉えているんだろう。
ひとまずは私の生存を示す意味合いでも食堂に行かないと。
- 256 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:23:43.86 ID:OG0SNMWi0
- -------------------------------------------------
【食堂】
智代子「あ、灯織ちゃんだ!よかった!無事なんだねー!」
愛依「灯織ちゃんだよね?!ちゃんと灯織ちゃんだよね?!」
灯織「だ、大丈夫!私は無事ですから!」
摩美々「ひとまず何もなくぅ?黒幕に襲われもしなかった感じっぽいねー」
めぐる「うん、夜の間定期的に灯織の部屋の前を見回ってたけど怪しい人も来なかったよ!」
灯織「そ、そんなことをしてくれてたのめぐる?!」
灯織「ご、ごめん!全然気付いてなかった!めぐる、今晩は私がめぐるの部屋を見回りするから、今日はゆっくり休んで!」
摩美々「別にめぐるの部屋を見張る意味はないと思うケド……」
食堂では私の生存をみなさんが喜んでくださり、そのまま今後の体制についての話し合いに。
『希望ヶ峰学園歌姫計画』の全貌、浅倉透という人間のこのコロシアイにおける立ち位置なので目下の課題を調べるのは当然として……
円香「おはようございます」
樋口さんにも警戒をせねばならない。
- 257 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:24:31.85 ID:OG0SNMWi0
-
摩美々「一体何の用ー?摩美々たちは黒幕対策で忙しいんだケド」
円香「……生きて帰るお仲間の頭数にもう私は含まれていないんですか?」
灯織「そ、そういうわけでは……」
円香「別にそのつもりもないのでどうでもいいけど」
愛依「円香ちゃん……そんなこと言わないでよ」
円香「……」
摩美々「で?何が目的なわけ?まさか一緒にご飯食べたいわけでもないんでしょー?」
円香「よくおわかりで。こんな雑談をしに訪れたわけではないですね」
円香「みなさんにご挨拶をと思いまして」
めぐる「あいさつ……?」
円香「皆さんとお話しできるのもあと僅かですから」
灯織「そ、それって……」
円香「あなたがたの絆をズタズタに引き裂く準備は整いつつあります」
灯織「!?」
- 258 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:25:31.15 ID:OG0SNMWi0
-
円香「見るも無残な、絆なんて世迷言の成れの果てをお見せしますよ」
智代子「ま、円香ちゃん!考え直してよ!凛世ちゃんの想いは……円香ちゃんには届かなかったの?!」
円香「凛世の想い?……智代子こそ、凛世の想いを都合のいいように曲解してない?」
円香「凛世はただ、このコロシアイを続けたかった。それだけのことなのに、あなたがたは勝手に希望を託しただの絆を繋いだだの、お得意の理屈を並べて悦に浸っている」
円香「本当に下らない、見ているだけで反吐が出る」
めぐる「ちがうよ!凛世は、わたしたちのことを思ってくれてた……そこに間違いなんて!」
円香「だとしても、私には関係ない。私にとって大切なのは透と小糸、二人のためにこの命を懸けることだから」
雛菜「円香先輩、どうしてそうもねじ曲がっちゃったの……」
円香「あんたこそね。灯織たちのくだらない洗脳を受けて、もう同情すらできない」
雛菜「……!!そんな言い方するなんてやっぱり円香先輩おかしい〜〜〜〜〜!!」
円香「……おかしい?おかしいのはどっち?」
雛菜「そっち〜〜〜!!」
円香「……はぁ、あんたとは議論すらまともにできない」
いくら言葉を投げかけても立板に水。
樋口さんの殺意と敵意は微塵たりとも揺らぐことはなく、私たちをしっかりと睨みつけている。
円香「では、いつまでその食事を味わえるかハラハラしながらお過ごし下さい」
そしてその敵意を突き付けたまま、樋口さんは背を向けた。私たちに一頻り恐怖をばら撒いて満足し、退室するつもりだ。
でも、それを彼女は許さなかった。
- 259 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:26:30.53 ID:OG0SNMWi0
-
摩美々「待ったぁ、このまますんなり見逃すとでも?」
愛依「ま、摩美々ちゃん?!それ……?!」
智代子「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ?!」
いつのまに厨房から持ち出していたのか、摩美々さんの手には包丁が握られていた。急速に食堂の空気が張り詰める。
円香「……へぇ、あなたがたにそんな勇気があるとは思いませんでした。てっきり平和主義を徹底するのかと思ったんですが」
摩美々「摩美々は平和主義ですよー、ただその平和を阻害する相手なら攻撃も辞さないだけでー」
愛依「わわ、わわわわ……ど、どうしよどうしよ!」
灯織「ま、摩美々さんやめてください!こんな形での幕引きは……望んでいません!」
摩美々「灯織!!」
灯織「……!!」
摩美々「灯織の言うことは間違ってないしぃ、全部その通り。こんな形で幕引きなんて、咲耶もきっと望んでない……」
摩美々「でも、円香を止めるにはこれしかない……言葉じゃ通じる相手じゃないんだよねー……」
円香「流石。よくわかっていらっしゃいますね」
摩美々「お生憎さま、摩美々も円香ほどじゃないケド悪い子なのでー」
まずい。摩美々さんをなんとしても止めないと……
この前の裁判とおんなじだ。また摩美々さんは自分の命を賭してでも、私たちを、絆を守ることに執心している。
- 260 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:27:40.16 ID:OG0SNMWi0
-
どうやって止めるべきか、そもそも止めないべきなのか。
こうでもないああでもないとあたふたしているうちに……ことは唐突に終結を迎えた。
摩美々「……!?」
円香「……どうしました?私をここで止めるのでは?」
めぐる「ど、どうしたの摩美々…………って!?」
雛菜「ま、円香先輩その薬……!!」
円香「持ってきて正解でしたね、この前の事件でも使われた薬品A・B。既にこのボトルの中で調合済み。私は刺された瞬間ここでこれを開封しますよ」
摩美々「……」
円香「私の邪魔をすれば、即座に全員が共倒れ。さて、どうしますか?」
摩美々さんは奥歯をギュッと噛み締め、プルプルと腕を震えさせながら包丁の鋒を樋口さんの胸元から徐々に高度を下げていった。
どうしようもない、樋口さんは最強の自己防衛策を持っていた。
円香「では、失礼します」
私たちは食い入るような目で、その去り際を見送ることしかできなかった。
摩美々「……はぁ」
ガックリと肩を落とす摩美々さん。
手離した包丁が耳障りな金音を立てて床に落ちた。
灯織「摩美々さん……」
摩美々「……私は間違ったことはしていないと思ってるからぁ、謝罪も釈明もしないよ」
摩美々「ただ、無力な自分に苛立ってるだけなのでー……」
大丈夫。摩美々さんとの間に行き違いがあるわけじゃない。
想いは同じ……ただ、その苛烈さの違いなだけ。
摩美々さん自体不安なんだ、樋口さんの動向そして咲耶さんの意思を受け継ぐことに。
誰も凶行に走ろうとした摩美々さんを責めようともせず、朝礼は意図せぬ形で解散となった。
雛菜「……」
- 261 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:28:52.64 ID:OG0SNMWi0
- -------------------------------------------------
【灯織の部屋】
樋口さん、本当にやる気なんだ。
急がないと……急いであの部屋で知った秘密を解き明かさないと……
取り返しがつかなくなる、その前に。
【自由行動開始】
【事件発生前最終日の自由行動です】
-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル138枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩
↓1
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/30(金) 23:29:57.15 ID:+AGkHew+0
- 雛菜
- 263 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/07/30(金) 23:32:57.78 ID:OG0SNMWi0
- 雛菜が選択となったところで今回はここまで。
今週は忙しいのでなかなか時間が取れず申し訳ない。
一応アナウンスをしておくと、今章が自由行動の存在する最後の章になっています。
モノクマメダルを使用可能なのもこの章までになっているので、正直いたずらに枚数を増やすのはおすすめはしませんとだけ。
次回更新は8/4頃になると思います。
前日以前に連絡差し上げるよう気を付けます〜
それではお疲れ様でした。
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 23:35:52.79 ID:ZmjNk3R/O
- お疲れ様です!
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 08:03:55.19 ID:4sr1yndq0
- おつでした!
購買行った方がいいのかな
- 266 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/02(月) 17:18:34.48 ID:ygdW0J660
- 8/3 21:00〜なら都合が合いそうです。
雛菜選択からの再開になるかと思います。
- 267 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 21:06:05.21 ID:Yd1VA74N0
- 2 雛菜選択
【生物室前】
雛菜「あは〜?灯織ちゃん、なんでこんなところに〜?」
灯織「雛菜こそ……どうしたの?この部屋って確か入室不可能だよね?」
雛菜「ん〜……なんだかこの部屋ってすごく冷たい感じがするから、円香先輩が寄ってきそうだな〜って」
(樋口さんをまるで虫みたいに……)
雛菜「冷気もそうだけど〜、なんだか部屋そのものから感じる冷たさがあるっていうか〜……」
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×2
【あしたのグローブ】×2
【おでこのメガネ】×2
【はっぱふんどし】×2
【白うさぎの耳あて】
【もちプリのフィギュア】
【ラジオ君人形】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【毛虫くん】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【携帯ゲーム機】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】×2
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ログインボーナス】
↓1
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:11:33.55 ID:Wu7eRyTU0
- 渡す 【白うさぎの耳あて】
- 269 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 21:18:45.10 ID:Yd1VA74N0
-
【白うさぎの耳当てを渡した……】
灯織「雛菜、これどうかな?可愛らしいファッションアイテムで雛菜に喜んでもらえ_____」
雛菜「やは〜〜〜〜〜〜〜♡これすっごくかわいいね〜〜〜〜〜〜!!」
灯織「わっ!?ひ、雛菜……!?」
雛菜「これ、もらっていいの〜?」
灯織「……ふふ、うん。雛菜が欲しいのならぜひ」
雛菜「あは〜!灯織ちゃん大好き〜〜〜〜!」
【PERFECT COMMUNICATION】
【いつもより手に入るモノクマメダルの量が増加します】
-------------------------------------------------
雛菜「はぁ〜……なんでモノクマってモノクマなんだろ〜」
灯織「雛菜?どうしたの、珍しいねため息なんて」
雛菜「灯織ちゃん〜〜〜!灯織ちゃんはモノクマのことどう思う〜?」
灯織「え?どう思うって言われても……」
灯織「私たちのみの安全を脅かす、危険な存在で……到底許しがたいって言うか……」
雛菜「雛菜が聞きたいのはそういうことじゃなくて〜」
雛菜「……モノクマって可愛いと思う〜?」
灯織「……えっ?」
雛菜「モノクマって自分の事を可愛い可愛いっていうけど〜、実際のところ、黒色と白色の組み合わせはあんまりだよね〜?」
灯織「そ、そう……だね……」
雛菜「目つきも可愛くない〜〜〜!」
(突拍子もない話で面食らってしまったけど……)
(そうだよね、友人同士の会話って元々こういうものなんだ……特に意味のない話を、何の目的もなくする)
(……それを雛菜が私にしてくれているってことは喜ぶべきことだよね)
雛菜「もっと可愛いクマがよかったな〜」
灯織「雛菜には大好きなクマのキャラクターがいるもんね」
雛菜「灯織ちゃん知ってるの〜?」
灯織「うん、なんとなくだけど……」
1.サンダースだよね?
2.ユアクマだよね?
3.自由安価
【本セリフ指定安価で同時にモノクマメダル獲得枚数のコンマ判定を行います】
↓1
- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:21:23.00 ID:nwZmrdgpO
- 無難に2で
- 271 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 21:31:39.92 ID:Yd1VA74N0
- 2 選択
灯織「たしか、ユアクマ……だったよね?」
雛菜「うん〜〜〜!流石灯織ちゃんだね〜!」
灯織「雛菜が普段から来てる服にもアップリケがついてたり、グッズも集めてたと思うから……」
灯織「それに、と、友達の好きなものはやっぱり、ちゃんと知っておきたいから……」
雛菜「やは〜〜〜♡」
雛菜「雛菜ね、ユアクマカフェの店員さんをやったこともあるんだよ〜?」
灯織「へぇ……お仕事?」
雛菜「うん〜〜〜!プロデューサーが取ってきてくれた〜!」
(プロデューサー、一人一人の好みや適性に合わせてお仕事を持ってきてくださるあの手腕は流石だな……)
雛菜「ユアクマカフェはね〜、メニューもユアクマ仕様で食べるのがもったいなくなっちゃうぐらいなんだよね〜」
灯織「コラボ商品とかって、見た目まで作りこみがすごいもんね」
雛菜「あ、そうだ〜!今度灯織ちゃんも一緒に行こうよ〜!」
灯織「えっ……私も?」
雛菜「灯織ちゃんにもユアクマの魅力をもっと知ってほしいし〜、一緒にお出かけしたいから〜〜〜♡」
灯織「……喜んで、私からもお願いしたいな」
(……雛菜とこんなに親しくなれるなんて、はじめは思わなかったな)
【コンマ判定00】
【末尾ゼロは10とカウントします】
【PERFERCT COMMUNICATIONにより獲得枚数が倍になります!】
【モノクマメダル20枚を獲得しました!】
【現在のモノクマメダル枚数…158枚】
- 272 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 21:33:43.94 ID:Yd1VA74N0
- -------------------------------------------------
【灯織の部屋】
雛菜とこの学園を出た後の約束をしてしまった……
雛菜とここまで親しくなった驚きもそうだけど、
何より、ここから出ていく理由がまた一つ増えた。
____絶対に、モノクマを打倒してみんなで出ていくんだ。
【自由行動開始】
【事件発生前最終日の自由行動です】
-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル158枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩
↓1
- 273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:36:49.61 ID:Wu7eRyTU0
- 2 めぐる
- 274 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 21:47:33.05 ID:Yd1VA74N0
- 2 めぐる選択
【1F 教室】
学校の散策にまた向かおうとした矢先、学校エリアの一階の教室の扉がわずかに空いているのが目に入った。
体を伸ばしてのぞき込んでみると、見慣れた美しい金髪。
……めぐるだ。
いつにもなく神妙な面持ちで、席に座っている。
深く集中しているのか、私にも気づいていない。
……声をかけようか。
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×2
【あしたのグローブ】×2
【おでこのメガネ】×2
【はっぱふんどし】×2
【白うさぎの耳あて】
【もちプリのフィギュア】
【ラジオ君人形】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【毛虫くん】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【携帯ゲーム機】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】×2
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ログインボーナス】
↓1
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:50:01.74 ID:nwZmrdgpO
- あしたのグローブ
- 276 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 21:55:02.94 ID:Yd1VA74N0
- 【あしたのグローブを渡した……】
めぐる「随分と年季の入ったグローブだね……!」
灯織「うん、持ち主の血のにじむような努力がつまった一品みたい」
めぐる「だね、持ってるだけでその人の熱意が伝わってくるよ……!わたしも頑張らなきゃってそう思えるような……!」
灯織「めぐるにとって、明日を頑張る活力になればいいかなって思ったんだ」
めぐる「灯織……ありがとう!灯織のその気持ちだけでもうれしいよ……!」
【PERFECT COMMUNICATION】
【いつもより親愛度が多めに上昇します】
-------------------------------------------------
灯織「……めぐる?こんなところでどうしたの?」
めぐる「……!!灯織!?も、もしかしてわたしのこと探してた?!」
灯織「あ、ううん……違うの、部屋の扉が開いてたから。……ここって」
めぐる「……うん、透と真乃の事件があった場所だよ」
灯織「……めぐる」
めぐる「真乃の言葉をそのまま守ることはできないで、今まで来ちゃった。真乃の事件の時から比べると、数もかなり減っちゃった」
めぐる「でも、今度こそ……真乃の言葉を守りたいってそう思うんだ。円香とも分かり合って、一緒に帰るんだって」
めぐる「そのための決意表明……なんてことをしてたんだ」
めぐる「……真乃、聞いてくれたかな」
灯織「……ねえ、隣に座ってもいいかな」
めぐる「灯織?」
灯織「私からも、真乃に送りたい言葉があるから」
めぐる「もう、灯織……なんだかお墓参りみたいだよ……」
(墓参りだなんて……そんなの、弔うことすらできず、今後も一生させてもらえないのにね)
灯織「ねえ、真乃……聞いてるかな」
1.今度こそ、樋口さんとの絆を証明してみせるよ
2.真乃の願い、絶対にかなえてみせるから
3.自由安価
↓1
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:59:02.53 ID:Wu7eRyTU0
- 2
- 278 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:06:59.53 ID:Yd1VA74N0
- 2 選択
(真乃の願い、それは……『モノクマに負けない』『アイドルとして輝き続ける』ということ)
(命を落とすこととなった真乃の分も強く気高く生き続け、そして夢を彼女の代わりにかなえるということ)
(……その願いは、私たち全員が背負うべき義務でもある)
灯織「真乃の願い、絶対にかなえてみせるから」
めぐる「……灯織」
灯織「アイドルとして、真乃の言う輝きを手にするのはいつになるのかわからないけど……必ずその時まで、努力を続けるしみんなで支え合って生きていく」
灯織「真乃が最期に見せてくれたあの笑顔を、私はこの先も一生忘れないから」
灯織「こんなの、めぐるからすれば当たり前のことだったかもしれないけど私自身の決意表明として、ね」
めぐる「ううん!灯織の決意……すごく胸に響いたよっ!」
灯織「そう言ってもらえると嬉しいな、少し照れちゃうけどね」
めぐる「真乃、見守っててね!絶対に灯織と、みんなと、真乃の願いを叶えるよー!」
(そこに亡骸があるわけでも、遺影があるわけでもない)
(彼女自体は、地下深くの処刑場で命を落としたし、死んだ場所はこの教室ですらない)
(それでも、何故だか真乃が……私たちを見て、あの優しいほほえみを浮かべたような気がした)
【親愛度が上昇しました!】
【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】
【現在の八宮めぐるの親愛度…5.0】
-------------------------------------------------
【スキル:一番星の魔法を発動できます】
【モノクマメダルを10枚消費して自由行動を追加できます】
【現在のモノクマメダル枚数…158枚】
【スキル:一番星の魔法を使用しますか?】
↓1
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:14:04.48 ID:nwZmrdgpO
- する
- 280 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:15:55.33 ID:Yd1VA74N0
- 【スキル:一番星の魔法を使用しました】
【残りのモノクマメダル枚数…148枚】
-------------------------------------------------
【灯織の部屋】
あの事件が起きたのももう一か月近く前になる。
全ては、あの事件から始まったんだったよね……
……真乃。
今の私は、間違ってない、よね……
【自由行動開始】
灯織「まだ、時間はあるかな」
【事件発生前最終日の自由行動です】
-------------------------------------------------
1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル148枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩
↓1
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:23:02.68 ID:Wu7eRyTU0
- 2 愛依
- 282 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:26:03.14 ID:Yd1VA74N0
- 2 愛依選択
【武道場】
灯織「愛依さん、やはりこちらにいらっしゃったんですね」
愛依「あれ、灯織ちゃん?どしたし、なんか用事?」
灯織「少し雑談でもと思ったのですが……今は取り込み中でしたか?」
愛依「ううん、大丈夫!うちも誰かと話したい気分だったからばっち歓迎〜!」
(愛依さんと二人で雑談をして過ごした……)
-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
・現在の所持品
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【スカラベのブローチ】×2
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【はっぱふんどし】×2
【もちプリのフィギュア】
【ラジオ君人形】
【残鉄剣】
【狂戦士の鎧】
【毛虫くん】
【昭和ラジオ】
【黄金のスペースシャトル】
【聖徳太子の地球儀】
【ミレニアム懸賞問題】
【携帯ゲーム機】
【プロジェクトゾンビ】
【動くこけし】
【オブラート】
【スモールライト】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【隕石の矢】
【アゴドリル】×2
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ログインボーナス】
↓1
- 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:33:13.46 ID:Wu7eRyTU0
- 渡す 【EYE GRASS】
- 284 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:37:49.88 ID:Yd1VA74N0
- 【EYE GRASSを渡した……】
灯織「このメガネ、見覚えないですか?」
愛依「えっ?……あれ、これって……」
灯織「はい、結華さんがメガネメーカーとのタイアップで作ったデザイングラス……と同じものです」
愛依「うわっ!ホントだ……!これって結構レアもんじゃん?!」
灯織「愛依さん、辛いときはこれを見て、結華さんのことを思い出して元気を出してください」
愛依「……ありがとう、灯織ちゃん」
愛依「でもさ、せっかくなら……あの子に渡してあげるべきなんじゃないかってうちは思うんだけど……」
(うっ……別のものを渡せばよかったかな……)
-------------------------------------------------
愛依「……ねえ、灯織ちゃん」
(愛依さんの表情は、いつもよりも真剣だ。私に今から投げかける質問に対し、かなり慎重になっていることが分かる)
(……真剣に、答えないと)
愛依「この前の……咲耶ちゃんと凛世ちゃんの事件、あったじゃん?」
灯織「……はい」
愛依「うちさ、あの事件の後……二人の言ってたことを改めて考えてみたんだよね」
愛依「したら……二人とも、他のユニットメンバーを人質に取られてたって言ってたんだよね」
灯織「確かに、死に際の凛世の言葉を振り返ると、そう言った胸の言葉がありましたね」
愛依「……それってさ、あさひちゃんと冬優子ちゃんも無事ってことになんないかな」
灯織「……!!」
愛依「二回目の事件の時、うちが見させられたのは二人が酷い目にあうビデオ。正直、生きたままいられるとも思えないような……そんぐらい、目もそむけたくなるようなやつだった」
愛依「でも、恋鐘ちゃんとか、果穂ちゃんとか……みんな無事だったんなら……もしかして、二人も……」
(愛依さんの声は少しばかりうわずっていて、感情が露出していた)
(淡い可能性に縋るような気持ち……それはこの生活における弱みになる)
(でも、これは愛依さんにとってか細くも大切な……生きていく希望なんだ)
愛依「灯織ちゃん!……灯織ちゃんは、どう思う?!二人は、生きてると思う!?」
1.二人を信じましょう
2.残念ながら……
3.自由安価
↓1
- 285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:40:50.98 ID:Wu7eRyTU0
- 1
- 286 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:49:58.26 ID:Yd1VA74N0
- 1 選択
灯織「愛依さんの気づいた可能性……それがたとえどんな細い可能性でも、それを信じる価値はあると思います」
愛依「……灯織ちゃん」
灯織「今の私たちが、冬優子さんとあさひとのためにできるのは、二人を信じることだけ。でもそれで十分じゃないですか」
愛依「え?」
灯織「あの二人がそう簡単に命を落とすとは、私にも思えませんから」
愛依「……だよね!そーだよね!」
灯織「モノクマにどれだけの力があって、どれほどの脅威なのかはまだ完全には推し量りかねます」
灯織「でも、きっと……ストレイライトのお二人なら、それをはねのけることだって可能だと思います。常に進化を続ける、限界を超え続けるユニット……ですから」
愛依「灯織ちゃん……うちらのこと、よくわかってるね!」
愛依「ストレイライトはこんなところでくたばるタマじゃない!……これってこういう使い方で合ってる?」
灯織「ふふ、最適解だと思います」
愛依「うん、うちらは負けない……こんなとこで負けたりしないから!」
愛依「ありがと灯織ちゃん!うち、この希望を大事にする!この希望があれば、うちもまだまだ戦える!」
(愛依さん……喜んでいただけて良かった)
(ただの希望的観測に過ぎないかもしれないけど……それでも、信じていればきっとそれは叶うって……今はその言葉を信じるしかない)
【親愛度が上昇しました!】
【スキル:HAPPY-!NGの効果により親愛度上昇値がわずかに増えます!】
【現在の和泉愛依の親愛度…4.0】
-------------------------------------------------
【スキル:ポシェットの中にはの判定に移ります】
【直下コンマの末尾の数字と同じ枚数のモノクマメダルを獲得できます】
↓1
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/03(火) 22:53:52.03 ID:aUh4OOWXO
- っす
- 288 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:55:55.74 ID:Yd1VA74N0
-
【コンマ03】
【モノクマメダル3枚を獲得しました!】
【現在のモノクマメダル枚数…151枚】
【CHAPTER05におけるすべての自由行動が終了しました】
【事件発生パートへと移ります】
- 289 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:56:22.37 ID:Yd1VA74N0
-
……私はきっと最初っから間違えていたんだろう。
- 290 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:57:38.34 ID:Yd1VA74N0
-
今日という一日の最初、この1週間の最初、この学園生活の最初…………彼女と出会ってからの『最初』。
『最初』を間違えていなければ、彼女の心情を少しなりとも理解して、葛藤を少しなりとも感じ取って、決意を少しなりとも写し取って。
ちゃんととるべき対応を、しかるべき警戒をしていたはずなんだ。
(きっとまだ樋口さんは動かない)
そうやって胡座を掻いていた。
この世界は散文的な物語でもないし、まして漫画の世界、御伽話の世界でもないんだ。
一度途切れてしまった糸はもう繋ぎ止めることはできない。
彼女との間の糸がプッツリと切れる瞬間は私自身が見ていたのに、そこから目を背けてしまっていた。
_____だから、見えていた結末に気づくことができなかった。
- 291 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 22:59:45.14 ID:Yd1VA74N0
-
-------------------------------------------------
【灯織の部屋】
「……なに、これ」
それは突然に舞い込んだ一枚の写真。
自室に帰った私が模擬刀を手に取り、今日こそ返り討ちにしてやるなんて子どもじみた決意を胸にしていた時にやってきた知らせ。
____光沢紙に映し出されていたのは、どこかの部屋で拘束されて項垂れるめぐるの姿。
……樋口さんだ。
樋口さんが口にしていた【絶望計画】が動き出したに違いない。
だとしたら、これが罠なのは明白。
めぐるを餌にして私をおびき出し、ひいては私を殺そうとすらしているのかもしれない。
でも、無視することなんてできない。
めぐるを見捨てるなんて、地球が滅亡しようともありえない。
私にとってはこの星なんかよりも、めぐるは大切な存在だから。
私は手元の模擬刀を改めて握り直した。
めぐると一緒に取りに行った、護身用の模擬刀。
黒幕を打ち倒すためのはずだったのに、仲間を守るために、かつての仲間を挫くために手にしている。
「……行こう」
- 292 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 23:01:46.47 ID:Yd1VA74N0
-
そして、私が間違えていた『最初』がもう一つ。
この部屋に写真が差し込まれた時の、『最初』。
完全に頭に血が上っていて、冷静でなくなっていた。
この部屋に写真を入れるなんて、ドア下からしかできやしない。
私の部屋の前に直接出向かない限りできやしないのに。
……樋口さんが、【ドアの前で待っている】ことなんて想像にたやすいのに。
不用意にも扉を空けてしまった。
円香「こんばんは」
灯織「……!?ひぐっ……!?」
樋口さんが視界に入ったことを脳で処理するよりも先にその右手が伸びてきた。
右手に掴まれていたハンカチがそのまま私の口元を覆う。
薬品特有のツンとさす匂いが一瞬で脳へと到達した。
トロンと口元が開けっぱなしになるのを感じる。
どんどん全身が弛緩していく。
足元からドロドロに溶けていき、そのまま昏倒。
- 293 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 23:02:33.00 ID:Yd1VA74N0
-
_____私の世界は黒に染まった。
- 294 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 23:03:24.83 ID:Yd1VA74N0
- -------------------------------------------------
【???】
???「……円香、本気なんだね」
???「それならわたしももう逃げないよ……わたしにしかできない、わたしにたくされたことがあるから」
???「もうこれ以上、誰も死なせない……殺させない」
???「それが二人と、みんなと誓った約束だから」
???「……いくよ」
-------------------------------------------------
- 295 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/03(火) 23:06:27.68 ID:Yd1VA74N0
-
というわけで本日はここまで。
結局購買に行かずに自由行動パートが終わってしまったので、メダルがどうしようもなく余ってしまいますね…
裁判でも効力を発揮するアイテムなど一応メダル複数枚交換で用意していたのですが……
要望があれば裁判前に買う機会を設けてもいいかもしれませんね。
次回更新は8/5 21:00〜を予定しています。
死体発見→捜査パートまでやる予定です。
それではお疲れ様でした。
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:08:12.43 ID:Wu7eRyTU0
- お疲れ様でした
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:09:08.97 ID:q8jHxkBYO
- お疲れ様でした!
- 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/04(水) 07:57:54.40 ID:yULTsOsG0
- お疲れ様でした。出来れば購買使いたいです
- 299 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:02:21.82 ID:B6IyU65v0
-
それでは参ります
購買については今章の裁判前に購入できるように、
捜査パートの終わりに購買のテンプレを貼っておいて
購入物の指定を皆さんに次回更新までに書き込んでもらう形にしようかなと思います。
多分今日で捜査パートは終わらないと思うので、次回更新の終わりかな…
- 300 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:03:50.86 ID:B6IyU65v0
- 【???】
……あれから、どれくらい経ったんだろう。
私の視界は依然として真っ黒なまま。何かアイマスクのようなもので目隠しを付けられてるんだろう。おかげでここがどこなのかもわからない。
それに加えて、耳栓までつけられている。自分の唾液の音ぐらいしか聞こえないので今が朝か夜か、アナウンスすらも聞こえない。
極め付けには後ろ手に椅子に拘束されている。脚は自由になっているけれど、手が使えないので目も耳も自由にならない。
こんな状態のまま、既に数時間の時が経った……と思う。
時間の感覚もあやふやなのは拘束の時に吸わされた薬のせい。
意識がしばらく安定せず、平衡感覚すら怪しい時期もあった。
それにこの拘束は思った以上に体力を持っていく。体も同じ姿勢を余儀なくされるので、節々が痛む。
苦痛に喘いでも助けてくれる人はいない。疲弊は加速度的に増していく。
何も出来ぬまま時間だけが過ぎていき、
何もわからぬまま時間だけが過ぎていき、
何も起きないまま時間だけが過ぎていき、
闇が晴れたのは、一眠りした後だった。
- 301 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:05:28.15 ID:B6IyU65v0
-
「灯織ちゃん、大丈夫〜〜〜〜〜?!」
唐突に晴れた暗闇の果て、目の前に現れたのは雛菜だった。
- 302 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:06:25.61 ID:B6IyU65v0
-
灯織「ひ、雛菜……?」
雛菜「よかった、無事だぁ〜〜〜!!雛菜、寂しかった〜〜〜〜〜!」
灯織「ちょ、ちょっと待って……じょ、状況が掴めてないから……まず雛菜がどうしてここに?」
雛菜「え〜?鍵が開いてたからだよ〜?」
灯織「鍵……?」
そう言われて気がついた、ここは私の部屋だ。
樋口さんに気絶させられた後、そのまま自分の部屋に監禁されていたらしい。
雛菜「鍵は開いてたけど、外からドアストッパーを噛ませてあったから内側からは開けようがなかったけどね〜」
灯織「ど、ドアストッパー……?」
雛菜の手には黒い台形状の物体が。
本来なら扉を開けっぱなしにするためのものだけど、使用用途によっては犯罪にも使いうる品だと最近ニュースで見たっけ。
雛菜「他の部屋にもいっぱい噛ませてあったから、多分みんな閉じ込められてるんだよね〜」
灯織「そ、それホント?!雛菜?!」
雛菜「う、うん……」
灯織「急いでみなさんの無事を確認しないと……!雛菜、とりあえず私の拘束を解いてくれる?!」
雛菜「わ、わかった〜!」
- 303 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:08:18.91 ID:B6IyU65v0
-
雛菜に拘束を解いてもらうとその勢いのまま廊下へ。
手も足も久しぶりの活動で慣れない痛みに突き刺されるけど、今はそれどころじゃない。緊急も緊急だ。
雛菜の話通り、寄宿舎の個室のいくつかには不自然にドアストッパーが噛ませてある。私以外の生存者の部屋だ。
私は片っ端から扉を開けて、みなさんを解放していく。
智代子「灯織ちゃん……!あ、ありがとう……お腹が空いちゃってたんだよ……!」
愛依「ひ、灯織ちゃん……!ありがとう、マジで怖かった……」
摩美々「灯織……これって……?」
灯織「……わかりません、恐らく樋口さんが全員を拘束していたんだとは思うんですが」
摩美々「……これで全員?」
灯織「……そういえば、めぐるの部屋にはドアストッパーが噛ませてなかった」
……嫌な予感が全身を突き抜けた。これまでに何度も味わってきたそれとはまた違う、電流にも似た寒気。
あの時、私を部屋から吊り出すために使っためぐるの写真。
この学園では画像加工なんかできっこない以上、めぐるは本当に監禁されているはず。
だとしたら、私たちと違った形で危険に晒されている……!?
灯織「……めぐるっ!?」
思わず摩美々さんに向けていた爪先を魔反対に向けて走り出したくなる衝動に襲われる。
そんな私の右手を愛依さんが掴んだ。
- 304 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:09:18.17 ID:B6IyU65v0
-
愛依「灯織ちゃん、待って!不安なのはわかるけど、ここで一人で走り出しちゃダメ」
灯織「……愛依さん」
雛菜「円香先輩が動き出してる以上、単独で動くのは危険だよ〜」
智代子「うん、みんな一緒に探したほうがいいよ!」
摩美々「みんなの言う通り、いったん灯織も落ち着いてー。めぐるの身に何かあったって決まったわけじゃないじゃーん」
灯織「そ、そうですね……すみません、冷静を欠いていました」
雛菜「でも、何かしらに巻き込まれてるのは間違いないし早く助けてあげないと〜」
灯織「あ、だったらこの写真……」
めぐるが拘束されている写真を皆さんにお見せした。
摩美々「……この写真、摩美々たちみたいに個室で撮影されたものじゃないねー」
雛菜「う〜ん、どこだろ〜……?」
智代子「……あ!わかったよ!多分これ、5Fの植物庭園だよ!」
灯織「植物庭園……?」
智代子「うん、植物庭園には園芸用の道具を仕舞い込んでる倉庫があるんだけどね?この端に写ってる肥料の袋に見覚えがあるんだ!」
愛依「チョコちゃんちょーお手柄じゃん!」
智代子「えへへ、結構出入りしてたから!」
摩美々「それじゃあ植物庭園に向けてしゅっぱーつ」
- 305 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:11:08.41 ID:B6IyU65v0
-
私たちは息を揃えて植物庭園へと向かった。
途中樋口さんからの襲撃が来る可能性も考慮し、最大限の警戒態勢。
周囲を見渡しながら、慎重に歩みを進めた。
___そして短くも長い時間の後、ようやっと植物庭園へと辿り着いた。
愛依「灯織ちゃん、大丈夫。落ち着いて。きっとめぐるちゃんは無事だから」
灯織「……はい」
摩美々「……灯織、開けるよ」
灯織「お願いします……!」
そして私たちは息を整え、観音開きのその扉を開けた。
めぐるの無事を確かめるために。
樋口さんの企てを食い止めるために。
もう誰の手も汚させないために。
誰も悲しまないで済むように。
絆の存在を証明するために。
希望が挫けないことを改めて知るために。
- 306 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:12:15.52 ID:B6IyU65v0
-
……もう一度絶望に向き合うために。
- 307 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:13:14.04 ID:B6IyU65v0
-
【植物庭園の中央には、覆面をした謎の人物の刺殺体が転がっていた】
- 308 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:15:09.69 ID:B6IyU65v0
- -------------------------------------------------
CHAPTER05
Die the sky.
非日常編
-------------------------------------------------
- 309 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:16:09.62 ID:B6IyU65v0
-
二度見、なんて言葉があるけどあれはまやかしだ。
実際人間は理解できないものを目にした時、視線を外すことすらできないから。
凝視して凝視して、その謎を解明しようと本能が試みる。
それでも人は理解できない時、一つの反応をあげる。
「うわあああああああああ!?!?!?」
予想だにしていなかった死体を目にしたことで、理性より先に絶叫が出た。
これまでのどの死体よりも異常な光景に、思考は全く追いつかなかった。
愛依「な、なんで?!なんで、死体があんの?!」
智代子「こ、この死体って……!?」
摩美々「覆面って……これ……」
そして、混迷を極める思考は行動を律することができなかった。
気がつけば私は死体に駆け寄り、その覆面をはごうとしていた。
その死体の正体を確かめるため、その死体の正体がめぐるでないことを証明するため。
私の両手を止めることはできなかった。
____結果から言えばそれは失敗。
だって、私がここでこの選択をとったことにより……
- 310 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:17:21.83 ID:B6IyU65v0
-
カッ
摩美々「灯織……!!」
バーーーーーーーーン!!
瞬間、私の視界は真っ白になった。
そして次に気がついたのは無重力。
私の体は文字通り滞空状態にあり、そしてそのまま勢いに乗せられたまま地面へと打ち付けられる。
それでことは終わらない、私を吹き飛ばそう消し飛ばそうとする爆風。
それに抗うことはできずそのまま後方へ。
これだけのことがわずか1、2秒の間に巻き起こり、理解するにはその倍の時間を要した。
- 311 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:18:18.76 ID:B6IyU65v0
-
愛依「ひ、灯織ちゃん!?」
智代子「なんで爆発が突然?!ど、どうなってるの?!」
摩美々「灯織も心配だけど、消火しないと……死体が誰だったのかすらわからないままになるよー?」
雛菜「雛菜が火は消すから、灯織ちゃんのことはお願いします〜」
愛依「お、オッケー!」
遠くに聞こえる皆さんの声。
全身を強く打ったけど、どうやら一応無事みたい。呼吸もできる、体も動く。
愛依「灯織ちゃん、大丈夫?!うちんこと分かる?!」
灯織「愛依さん……だ、大丈夫です……それより、死体は……」
智代子「今雛菜ちゃんと摩美々ちゃんが消火してるから大丈夫だよ!……ただ、顔の付近が爆発しちゃったから、死体には損傷が……」
愛依さんとチョコの力を借りて立ち上がり、なんとか元いた場所へ。
もくもくと上がる煙、ジューという消火の音。鼻を刺す肉の焼ける匂い。
そういったあらゆる不快を詰め込んだ空間で、再度死体に向き合った。
- 312 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:21:20.75 ID:B6IyU65v0
-
雛菜「あ〜……これじゃあもう誰だかわかんないですね〜……」
愛依「……うっぷ」
摩美々「無理はしなくていいから、流石にこれはぁ……」
顔の部分が吹き飛んだせいで、上半身の損傷は激しい。
目も当てられないほど無残な姿になっている。
付近には発見時に死体が羽織っていた白衣の燃えかすや、突き刺さっていたナイフが転がっている。
なぜ、犯人はこれに加えて爆破なんか……
ピンポンパンポーン
『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』
モノクマ「はいはい!とりあえずひと段落した感じなのでアナウンス鳴らしときますね〜!」
モノクマ「いやぁ〜ボクってば空気の読めるクマ!死体発見からここまでの流れ、アナウンスで茶々入れない辺り出来る大人だよね〜!」
灯織「モノクマ……これは……」
- 313 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:22:45.25 ID:B6IyU65v0
-
モノクマ「見ての通り殺人事件発生だよ!オマエラの中の誰かが、オマエラの中の誰かを殺したってことだね!」
摩美々「……それ、おかしくないですか〜?」
モノクマ「はぬ?」
摩美々「誰かを殺したって、被害者すら教えてくれないってコト?」
モノクマ「あ〜、それね!被害者ね!今回は犯人が意図的に被害者の正体を隠してると思うので、それをボクの一存で明かすのは公平な裁判の進行に反すると思いまして!」
灯織「ということは、モノクマ自体は被害者は把握しているんですね?」
モノクマ「当たり前田のクラッカー!犯行も始めから終わりまで、おはようからおやすみまでバッチリ見届けておりました!」
モノクマ「というわけで……ザ・モノクマファイル〜〜〜!オマエラのやるべきこと自体は変わらないからね、今回もバッチリ頼みましたよ!」
モノクマはやることだけやり終えると、私たちを置き去りにしてそそくさとどこかに行ってしまった。
残ったのは、被害者すらわからないという異例の事態を前に当惑する私たち。
- 314 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:23:42.51 ID:B6IyU65v0
-
摩美々「……とはいえ、被害者は二択だよねー」
愛依「……え?」
摩美々「今ここにいない人物、めぐると円香。そのどちらかと見るのが普通でしょー」
智代子「……だとしたら可能性が高いのって」
雛菜「……」
灯織「……」
摩美々「ごめん、失言だったかもー」
灯織「いえ、気になさらないでください……摩美々さんのご指摘は正しいですから」
真実から目を背けてはいけない、それは真乃とめぐるとも誓ったことだから。
たとえそれが残酷な事実を映し出していようとも、それを有耶無耶にするようなのは違う。
めぐるだってそれは望まないはずだ。
でも、弱い心自体を打ち消すわけではない。
めぐるじゃなければいいのに、その心は決して樋口さんの死を望むようなものではなく……ただ純粋に友人を思う気持ち。
この気持ちにも嘘はつきたくない。
混じり気のない感情、それが私にできる精一杯なんだ。
……孤独な戦いが始まる。
- 315 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:26:43.74 ID:B6IyU65v0
- -------------------------------------------------
【捜査開始】
今回はめぐるが近くにいない。私一人で行う初めての捜査になる。
……大丈夫、できる。何も不安に思うことなんてない。
自分に強く言い聞かせて、モノクマに渡されたモノクマファイルを開封する。
『被害者は不明。死亡推定時刻は5時ごろ。死体は発見当時胸部にナイフが突き刺さっていた。その後覆面を剥がそうとした際に仕掛けてあった爆弾が起動。上半身の損壊は激しく、顔は判別不可』
やっぱりこっちにも被害者の記載はない。
今回の推理はそこから始めないといけないらしい。
樋口さんかめぐるか、どちらが今回の事件の被害者なのか見定めるのが前提の事件だ。
コトダマゲット!【モノクマファイル5】
〔被害者は不明。死亡推定時刻は1時ごろ。死体は発見当時胸部にナイフが突き刺さっていた。その後覆面を剥がそうとした際に仕掛けてあった爆弾が起動。上半身の損壊は激しく、顔は判別不可〕
-------------------------------------------------
さて、今回の事件は調べることも多いぞ。
私が爆弾を起動させてしまったことで、おそらく変わってしまったこともある。
みなさんへの聞き込みを入念に行うことで事実確認をしないといけないな。
1.死体周辺を調べる
2.植物庭園の設備を調べる
3.倉庫を調べる
3.雛菜に話を聞く
4.愛依に話を聞く
5.摩美々に話を聞く
↓1
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:29:19.08 ID:l5+l5sA+0
- 1
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:29:55.49 ID:WYF4HQc50
- 5
死亡推定時刻は5時のほうが合ってるのかな?
- 318 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:35:45.43 ID:B6IyU65v0
- >>317 早速ミスってますね……こちら、コトダマの方の表記が正しいです。死亡推定時刻は【1時】です。
-------------------------------------------------
1 選択
【死体周辺を調べる】
今回の事件の被害者の死体だ。上半身は爆弾の衝撃で損傷も激しく、焼け焦げてもいる。見た目で誰か判別するのは不可能だろう。
……ん?そういえばこの死体、上半身だけ濡れてるな。
雛菜「ん〜?ああ、それは雛菜たちが消火したからだよ〜!」
灯織「雛菜……そっか、私が爆風で吹き飛んでる間にやってくれてたんだね」
雛菜「うん〜♡だって何が起きたのかすらわかってないのに爆発が起きちゃったから、犯人の証拠隠滅の可能性もあるかな〜って!」
灯織「うん、ありがとう……欠損が上半身で済んだのはかなり大きな成果だよ」
雛菜「やは〜!雛菜えらい〜〜〜〜〜!」
コトダマゲット!【謎の死体】
〔死体の上半身は爆破の衝撃で損傷が激しい。爆弾により引火した際に摩美々と雛菜が消火したため、上半身のみが濡れてしまっている〕
- 319 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:36:53.77 ID:B6IyU65v0
-
……さて、どうにかこの死体から二人を判別しなくちゃいけないんだけど。
うっ……今回は今までのどの事件よりも直視しがたいな。
剥き出しになった肉がなんとも痛ましい。
損傷部位じゃないところからわからないだろうか。
爆発のあった上半身に背を向けるようにして、死体を触診していく。
下半身自体に怪しいところはなさそう。
年頃の女子高生の肉付きに、骨格。
流石に誰かまではわからないけど……
靴もご丁寧に履き替えさせられている。
倉庫で見かけた量産品のスニーカーだ。特定に至るための情報は削り取られている。
困ったものだなと腰をあげようとした時、ある違和感が私の視線を集めた。
……この手、おかしくない?
被害者がめぐるであれ、樋口さんであれ……この手はおかしい気がする。
だって、二人とも【右利き】なんだから。
コトダマゲット!【左手のペンだこ】
〔爆破された死体の左手にはペンだこができていた。めぐるも円香も右利きなので通常できるはずがない〕
- 320 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:38:38.79 ID:B6IyU65v0
-
一部焼け焦げて煤のようになっているけど、死体には上から白衣が被せられている。
摩美々「化学室にあった白衣ですねー、薬品調合の際に本来は用いられるやつ」
灯織「なるほど……でもなんでわざわざ白衣をかぶせたり?」
摩美々「シルエットを隠す目的じゃないかなぁ、女性ってどうあがいても胸元で特徴が出ちゃうしー」
確かに死体を最初に発見した時、白衣はだいぶゆったりとした掛け方をされていたと思う。そしてその上からナイフが刺さっていた。
ということは犯人はその状態で刺し殺したことになるのかな?
摩美々「……ナイフについてる血痕は新しい、近くに輸血パックはない……」
灯織「ですね、それならこの血痕は被害者の……」
摩美々「いや、そう考えるのは早計だよー。あっちを見てみなよー」
摩美々さんに促されるまま目を向けたのは、ニワトリ小屋?
植物庭園の一角で飼育されているニワトリたちがどうしたというのだろう。
疑問を胸にニワトリに目を向けると……
灯織「……あれ?」
摩美々「気づいたぁ?」
灯織「なんだか元気がないですね……」
摩美々「そうなんですよねー、なんか動きが鈍いって言うかぁ……それにぃ、ニワトリの数自体、1匹減ってるんだよねー」
灯織「……この事件に関係、しているんですよね?」
摩美々「まぁ、何に使われたのかも今の灯織ならすぐわかるでしょー」
コトダマゲット!【植物庭園のニワトリ】
〔植物庭園内で飼育されていたニワトリ。なんだかニワトリの元気がなく、さらには事件前後でニワトリが一体減っていた〕
- 321 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:39:49.66 ID:B6IyU65v0
-
死体の付近には爆風で散乱したものが転がっている。
やっぱり目につくのは……このナイフだ。
このナイフ……めぐるが教室から回収したものと同じだ。
あの夜、体育館前で私に見せてくれた武器。これがどうして……?
智代子「死体を見つけたときにはナイフが深々と刺さってたんだよね……」
灯織「うん、白衣の上から死体にまっすぐ。血痕もべったりついてたしね」
智代子「これが今回の凶器ってことになるんだよね……?だとしたら、犯人はこのナイフを持っていた人物?」
いや、それは違う……はず。
だってその理論だと犯人になるのは、なってしまうのはめぐるだ。
感情で答えをねじ曲げるわけじゃない、けど……
…………
灯織「まだ、結論を下すには証拠が足りないよ」
智代子「そうだよね!他の証拠も合わせて検討しないとだよね!」
違うんだよね、めぐる……?
コトダマゲット!【ナイフ】
〔死体に突き刺さっていた凶器と思しきナイフ。他のナイフにはない装飾がついている一品もの。事件発生前はめぐるが所持していた〕
- 322 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:41:29.89 ID:B6IyU65v0
-
死体の付近に落ちていて気になるものはもう一つ。
これは、木札だろうか?
愛依「あ、それって武道場のやつじゃん?」
灯織「愛依さん……これの使用用途をご存じなんですか?」
愛依「うん、武道場にはその札を使うロッカーがあって誰でも使用可能だったはず……多分それに使う系のやつだね」
灯織「なるほど、ありがとうございます」
現場に落ちていた以上、これも事件に無関係ではないはず……
ともなると、あとで確認しておいた方が良さそうかな?
-------------------------------------------------
さて、死体の周りで調べるのはこれぐらいかな?
植物庭園は結構な広さだ。他にも調べるところはたくさんあるし、整理しないとね。
1.植物庭園の設備を調べる
2.倉庫を調べる
3.雛菜に話を聞く
4.愛依に話を聞く
5.摩美々に話を聞く
↓1
- 323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 21:44:53.02 ID:ILOiFlPC0
- 3
- 324 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:45:53.97 ID:B6IyU65v0
- 【雛菜に話を聞く】
灯織「そういえば雛菜、私を助け出してくれたけど……雛菜は拘束されてなかったの?」
雛菜「ん〜?雛菜も捕まってたよ〜?」
灯織「そうなの?でもだとしたら、部屋から出ることはできなかったはずだよね?」
雛菜「雛菜は灯織ちゃんたちみたいに、部屋にドアストッパーを噛まされてなかったから、手さえ解ければ自由に動けたんだよね〜」
灯織「え……?」
雛菜「でも、長い間眠っちゃってたから動けるようになったのはついさっきのことだよ〜?」
(眠っちゃってた……?)
雛菜「一度縛り付けられた後に運ばれた食事、多分樋口先輩があ〜んして雛菜に食べさせたんだと思うけど……そのあと急に眠たくなっちゃったから〜」
(それって睡眠薬が盛られたってこと?……だとすると、雛菜がこの時間に目を覚ますように調整したってことなのかな)
雛菜「それにね〜、みんながみんな部屋にドアストッパーが噛まされてたわけじゃないんだよ〜?」
灯織「え?そ、そうなの?」
雛菜「うん〜!灯織ちゃんと仲の良かったイルミネの子の部屋、ドアストッパーがなかったけど鍵はかかってたんだよね〜」
雛菜「だから雛菜じゃ開けられない、ってなったから諦めちゃったんだ〜」
(めぐるの部屋だけ鍵がかかっていた……?それってどうして……?)
コトダマゲット!【雛菜の証言】
〔雛菜も灯織たちと同様に部屋に監禁されていたが、部屋にはドアストッパーは噛まされておらず睡眠薬を盛られていた。同様にめぐるの部屋もドアストッパーが噛ませておらず、鍵がかかっていたらしい〕
-------------------------------------------------
1.植物庭園の設備を調べる
2.倉庫を調べる
3.愛依に話を聞く
4.摩美々に話を聞く
↓1
- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 21:48:09.03 ID:ILOiFlPC0
- 1
- 326 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:49:27.49 ID:B6IyU65v0
- 1 選択
【植物庭園の設備を調べる】
植物庭園の入り口付近にはスプリンクラーの操作パネルがついている。
どうやら今は朝の7時半になると一体に水が散布される設定になっているらしい。
自分で設定を変えられるか少し手を触れてみるけど……
ダメ。まるでこちらの制御を受け付けない。
モノクマ「うぷぷ……スプリンクラーを自由に操ってラッキースケベを呼び込もうったってそうは問屋が卸さないよ!」
灯織「モノクマ!?」
モノクマ「お年頃なんだから、すぐなんでも性と結びつけようとするのが悪いとこだよ!ほらそこ!童貞のことを灯織って呼ぶのやめろよ!」
灯織「し、失礼な!」
モノクマ「ボクの大事大事なスプリンクラーをオマエラの性のはけ口にしようたってそうは許さないかんな!」
モノクマの妄想はさておいても、調整が生徒側で行えないのは有力な情報だ。
事件の起きた日でもスプリンクラーは朝の7時30分の設定だった。覚えておこう。
コトダマゲット!【スプリンクラー】
〔植物庭園一体を水やりするための設備。生徒側から設定をいじることはできず、毎朝7時30分に作動する設定になっていた〕
- 327 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:51:03.23 ID:B6IyU65v0
-
植物庭園の中央にそびえ立つように生えている大きな花。まさかこれは事件に関係ないよね……?
と近づいていくと、またしてもモノクマが現れた。
モノクマ「フリーーーーーーズ!!」
灯織「な、なんですか……捜査の邪魔はしないんじゃなかったんですか」
モノクマ「邪魔じゃないよ、これは忠告!このまま放って置いたら風野さんは死んでたかもしれないんだからね!」
そういえばめぐるの報告にもあったモノクマフラワーってやつ……それがこれなのか。
なんだか物々しい風格はあるけど、近づくだけで本当に食べられちゃうのかな。
モノクマ「モノクマフラワー鑑賞の際は、そちらのプレートに書いてある説明に留意した上で楽しんでくださいね」
『モノクマフラワー:食虫植物
全長:約5m
食虫と書いてあるけど、人でもなんでも食べちゃうぞ!Wow wow wow 人を食え!!
※夜時間の間はおやすみしてます。
食べさせたかったらお昼においで』
……ふざけた説明文だ。でも、夜時間の間は活動を停止しているのは重要な情報。
証拠隠滅にも使える可能性のあるモノクマフラワーが動けない時間は犯人の行動にも制約を与えるはず……
コトダマゲット!【モノクマフラワー】
〔人でも金属でもなんでも食べてしまう食虫植物。全長は約5mほどで見上げる高さ。夜時間の間は活動を停止する〕
-------------------------------------------------
1.倉庫を調べる
2.愛依に話を聞く
3.摩美々に話を聞く
↓1
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:51:35.02 ID:Yo+Gp68UO
- 2
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 21:52:12.75 ID:ILOiFlPC0
- 1
- 330 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:53:22.00 ID:B6IyU65v0
- 2 選択
【愛依に話を聞く】
灯織「愛依さん、先程はありがとうございました」
愛依「ううん、いいのいいの!それより灯織ちゃんこそ大丈夫?めっちゃ吹き飛ばされて体も打ってたでしょ?」
灯織「ええ、捜査できるくらいには」
愛依「無茶はしちゃダメだかんね?……で、うちに何か聞きたいこととかそーゆー系?」
灯織「は、はい……死体が爆発したときのことなど、何か気になった点があればと思いまして……」
愛依「ん〜……うちもあん時はテンパってたしなぁ……あ!そういえば爆発が起きた時、なんかめっちゃ飛んできた布があったんだよね!」
灯織「布、ですか……?」
愛依「待ってて、確かこっちの方に飛んで行ったはず……」
愛依さんは植物庭園の端へ駆けて行き、そのまま一枚の布切れを持って戻ってきた。
愛依「これ!なんかタオル生地っぽいんだけどさ……なんかの証拠にならん?」
灯織「……なんだかこの生地、焼け煤けてるほかに何かで裂かれたような跡もついてますね」
愛依「確かに……何かで切ったのかな?」
灯織「しかし、そもそもこの布はどこから……?」
愛依「そう、それもわかんないよね!死体を発見したときにも、タオルなんかなかったはずだし……」
どこから出てきたのかすらわからないタオル……
これも事件に関係あるのかな?
コトダマゲット!【タオル】
〔事件後に愛依が拾ったタオル。焼け煤けているほか、何かで裂かれたような痕跡も残っている〕
-------------------------------------------------
1.倉庫を調べる
2.摩美々に話を聞く
↓1
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 21:54:35.79 ID:ILOiFlPC0
- 1
- 332 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:55:47.90 ID:B6IyU65v0
- 【植物庭園の倉庫】
チョコの話だと、めぐるが写真で監禁されていたのはここ……のはず。
だとするとそれに関係する証拠があるかもしれない。
肥料や芝刈り機といった園芸の道具を退けていくと一つ気になるものが見つかった。
灯織「……メガホン?」
どうしてこんなところにメガホンがあるんだろう。スイッチを引いて声を出してみる。
灯織「あー……」
でも壊れているのかまるで声が大きくなることすらない。
一体何に使ったんだろう……
コトダマゲット!【メガホン】
〔植物庭園の倉庫の中に置いてあったメガホン。壊れているのか声を大きくする機能が使えない〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 333 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:56:48.64 ID:B6IyU65v0
- 【摩美々に話を聞く】
摩美々「ねえ灯織ー、今回の事件……一つ灯織に聞いておかなくちゃいけないことがあるんだケド」
灯織「摩美々さん……?な、なんでしょう……」
摩美々「死体の上半身を吹き飛ばした爆発、あれの原因ってなんだと思うー?」
灯織「え?や、やっぱり爆弾……ですよね」
摩美々「そう、その爆弾なんだケド……この学園でそれを持ってた人って一人しかいないんだよねー」
灯織「え?…………わ、私ですか?!」
摩美々「そう、モノクマを解体したときに手にした爆弾。あれは灯織に預けっぱなしだったからさー。あの爆弾、他の誰かに預けたりはした?」
灯織「い、いえ……自分の部屋で保管していました……」
摩美々「……」
灯織「わ、私は違いますよ……?」
摩美々「……わかってるから安心しなよー」
そうだ、この爆発は爆弾を用いない限りは有り得ない。それこそモノクマを解体でもしない限りは入手不可能なんだ。
……私の部屋の爆弾、あれをもう一度確認しておくべきかもしれない。
コトダマゲット!【爆弾】
〔モノクマの内部に存在する爆弾。死体の上半身を吹き飛ばすにはこれを用いる他ない。学園内で現在所持しているのは灯織のみ〕
- 334 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 21:58:32.30 ID:B6IyU65v0
-
さて、植物庭園で調べることはこれくらいかな?
摩美々「さて、捜査を進めて行かなきゃなんだケド……ここにある死体は一つ、めぐるか円香のどちらかは生きているはずだから……そっちも合わせて捜索したいよねー」
愛依「ん、それならうちがやっとくよ!推理とかは任す!」
雛菜「雛菜にもやらせてもらえませんか〜?円香先輩が生きているのかどうなのか、雛菜自身で確かめたいので〜」
摩美々「摩美々は異論なしですー」
灯織「はい、私からもお任せします……どうかご武運を」
智代子「捜査はわたしたちに任せてよね!」
摩美々「……でも、妙なんだよねー。死体発見アナウンスはすでに学校中に流れてるはずなのに、まるで反応がないのがさぁ」
灯織「……」
ダメだ。今は捜査に集中。
私がすべきなのは愛依さんと雛菜を信じることだけだ。
摩美々「今回の事件はまるで流れが掴めてない……とりあえず時間いっぱい学園中を探すぐらいのつもりの方がいいかもねー」
灯織「……そうですね」
悩んでいる時間がもったいないぐらいだ。
まさに暗中模索、手につくところからやっていかないと……!
-------------------------------------------------
1.生物室
2.武道場
↓1
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 21:59:06.67 ID:ILOiFlPC0
- 1
- 336 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:01:07.91 ID:B6IyU65v0
- 【学校エリア 5F廊下】
灯織「な、なにこれ……?!」
事件の起きた五階、どこかに他の手がかりがあるはずと思って歩いていると衝撃的な光景を目にすることになった。
生物室の扉が開いている。
しまっている筈だった扉は無防備にも開けっ放し、というよりもむしろ閉めることのできない状態。扉を破壊されているのである。
灯織「い、いったい誰がこんなことを……」
扉には真っ黒な焦げ跡が付いており、強い衝撃を受けたせいか形が歪んでしまっている。
しかし、こんな形で扉を破壊してしまって大丈夫なのだろうか?
この学園には校則があり、それを破るとモノクマによってお仕置きされてしまう筈。これは明らかにそれに抵触する行為だろう。
灯織「……一体、誰が、なんのために?」
コトダマゲット!【生物室の扉】
〔締め切られていたはずの生物室は何か強い衝撃で破壊されていた。開放した生徒は校則に抵触していた恐れがある〕
ひとまず、中に入ってこの部屋でなにが起きたのかを確かめないと……
事態を把握しないことにはなにも始まらない。
- 337 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:02:05.56 ID:B6IyU65v0
- 【生物室】
部屋に入った瞬間全身を包み込む冷気。まるで来るもの全員を拒むような肌を突き刺す冷たさに思わず身震い。
そういえば、男子トイレの奥の空間で見た学園の見取り図で生物室も見たんだっけ。
あのときの図説通り、壁面にはロッカーのようなものが並んでいる。
ランプが点灯しているもの、そうでないもの……この違いは?
モノクマ「うわあああああ?!?!なんで風野さんがこの部屋に侵入してるのさ!」
灯織「モノクマ……」
モノクマ「こ、校則違反だ!イカサマだ!」
灯織「校則違反になるのは施錠された扉を無理やり破壊したとき、でしたよね?誰かが開けたままの扉に入るのは校則違反にならないと思いますが」
モノクマ「ああ言えばこういう……これだから元気もりもりご飯パワー世代のガキはよぉ……」
灯織「それよりこの部屋について説明してもらえますか?今回の事件に関係しているのは明白だと思います」
モノクマ「……ノリ悪いなぁ、わかったよ、わかりましたよ。お伝えします」
モノクマ「言ってしまえばここは霊安室!これまでのコロシアイで犠牲になったみんなが保管されてるんだよ!」
灯織「れ、霊安室……!?」
この部屋で感じる冷たさは単純な気温の低さだけではなかった。
生を失った者の発する、深淵から見据える視線の冷たさだったんだ。
- 338 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:03:09.91 ID:B6IyU65v0
-
灯織「ってことはこの中に、真乃も……?」
モノクマ「そうだね、入ってるよ。とはいえ櫻木さんはカラスに突っつかれて死んじゃったし、グロくて死体は見れたもんじゃないけどね!」
モノクマの言葉で真乃の受けたおしおきが鮮明に蘇る。
アイドルとしての真乃を極限まで踏みにじった最低最悪の死……
今でもトラウマのように刻み込まれている。
モノクマ「死体が入ってる棚はランプがついてる、使用中の印だね!」
灯織「……なるほど」
モノクマ「まあ細かいことはこの仕様書を見てくれればOKだよ!」
モノクマに手渡された仕様書にはこの冷凍庫について詳細に書かれている。これと併せて見てみようか。
『本製品はご遺体安置を目的とした冷凍庫です。ご遺体をいつまでも美しい姿のまま保つべく、全方位から冷気を放出することにより急速冷凍を可能にしております。また、冷凍機能をオフにして使用することも可能です。冷凍機能のオンオフはランプの点灯をご参照ください』
なるほど、あのランプは冷凍機能を使っているかどうかの証明なんだ。それもそうか、収納道具なんだもんね。
じゃああのランプの数と、これまでの事件で犠牲になったみんなの数が一致すれば全員がここに保管されているということになる。
えっと、真乃と浅倉さん、樹里と小糸、霧子さんと甘奈・甜花さん、凛世と咲耶さん……で9人か。
それで点灯しているランプの数は……あれ、8?
数が合わないな……どうなってるんだろう?
コトダマゲット!【生物室の冷凍庫】
〔死体を保管するために使われているもの。これまでに犠牲になった9人に対し、ランプが点灯しているのは8つで数が合わない〕
コトダマゲット!【冷凍庫の仕様書】
〔本製品はご遺体安置を目的とした冷凍庫です。ご遺体をいつまでも美しい姿のまま保つべく、全方位から冷気を放出することにより急速冷凍を可能にしております。また、冷凍機能をオフにして使用することも可能です。冷凍機能のオンオフはランプの点灯をご参照ください〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 339 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:04:19.65 ID:B6IyU65v0
- 【学校エリア5F 武道場前】
死体の付近に落ちていたこの木札。
この中のロッカーで使うものって愛依さんにお聞きしたし、中を確かめておく必要があるな。
____私はまったくもって無警戒だった。
事件は起きてしまった、捜査も始まっている。
真実に向けて目を向ける必要がある以上、感情からは目を背けて、不安や恐怖も感じることの無いように必死に努めていた。
だからこの扉を開くことにはいささかの躊躇もなかったし、
- 340 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:05:13.33 ID:B6IyU65v0
-
____まさかその中で更なる絶望が待ち受けていることなんて予想もしていなかった。
- 341 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:05:55.45 ID:B6IyU65v0
-
【武道場に備え付けられた弓道の的、そこには樋口円香の体を貫いて矢が刺さっていた】
- 342 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:06:56.64 ID:B6IyU65v0
-
……は?
理解という言葉はそこに『理』が存在するからこそ成立する。
完全に人が理解を放棄した瞬間、そこにあるのは無秩序と無制限の異常のみである。
私はその『無』の大波に真正面から呑み込まれ、再び思考を完全に停止することになった。
「うわああああああああああああああああああああああ!??!?」
学校中に響き渡る絶叫。他のみなさんが集まるまでに時間はそうかからなかった。
ピンポンパンポーン
『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』
- 343 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:08:11.73 ID:B6IyU65v0
-
愛依「……ま、円香ちゃん……?」
雛菜「……う、そ……円香先輩……?」
摩美々「……嘘でしょー」
智代子「そ、そんな……」
誰しもがその光景を前に言葉を失った。
だってそこで事切れているのは私たち全員を脅かせ続けた樋口円香その人だったから。
誰よりも殺意をむき出しにして、殺人予告までしていた彼女が、力なくうなだれている。
その手足には生命が全く感じ取れず、枯れた柳の葉のように風にその身を任せる。
モノクマ「いやはや、いつ見つけてくれるのか、それとも見つからないまま終わるのか!なんて心配もしちゃってましたけど杞憂でしたね!」
雛菜「……」
灯織「雛菜……」
雛菜はモノクマの言葉に耳もかさず、スタスタと樋口さんに歩み寄り、その手をとる。
- 344 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:09:56.40 ID:B6IyU65v0
-
雛菜「ホント雛菜はずっと円香先輩のことが分かんないままだったよ、透先輩も小糸ちゃんも他の誰かを殺せなんて言うわけないのに……円香先輩は雛菜の事なんにも聞いてくれないんだもん」
雛菜「最後まで円香先輩の事、雛菜はずっと嫌い……だと思いたかったよ」
灯織「……」
雛菜「……本当に円香先輩のことが嫌いなら、涙を流したりなんかしないよ」
雛菜に声をかけるわけにもいかず、私たちは雛菜のその背中を見守ることしかできなかった。
でも、その背中の小刻みな震え、すすり上げるような水音が微かに聞こえる所から見ても、雛菜の表情は想像できた。
雛菜「幼馴染みんないなくなっちゃったら雛菜一人になっちゃうじゃん……本当に円香先輩ってば無責任〜……」
雛菜「…………」
雛菜「はいっ!終わり〜〜〜〜!!」
灯織「ひ、雛菜……?無理しなくても……」
雛菜「無理なんかしてない〜〜〜!むしろ、円香先輩が死んじゃったからこそ、雛菜は燃えてるんですよね〜〜〜〜!」
雛菜「透先輩も、小糸ちゃんも、円香先輩も……みんなみんないなくなっちゃったから……だからこそ、雛菜が頑張らないと……絆が無駄になっちゃう、でしょ〜?」
灯織「……!!」
雛菜「円香先輩からしたら絆なんてありがた迷惑かもしれないけど〜、でも雛菜はちゃんと円香先輩のために戦いたいって思うから〜!」
雛菜が口にしたのは私がこれまでにもなんども口にした言葉。
樋口さんの死を前にこの言葉を口にするのは、私にはためらわれた。
この言葉は樋口さんにとっては目の敵のシンボルのようなものだったから。それを口にする権利は、雛菜にしかない。
- 345 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:12:04.40 ID:B6IyU65v0
-
灯織「……わかった、雛菜の気持ちは受け取ったよ」
摩美々「……なら、さっさと捜査を始めた方がいいんじゃないー?被害者が増えた現在、これまで通りの捜査だと間に合わないかもしれないしー」
愛依「そ、そうだよね……急がないといけない系だよね」
灯織「モノクマ、モノクマファイルをもらえますか?」
モノクマ「あいよ合点承知!流石に事件も5回目になるとボクとも連携をとれてきたね!すごい一体感を感じるよ!今までにない何か熱い一体感を!風……なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、ボクたちのほうに!」
私は無言でモノクマファイルを受け取った。
『被害者は樋口円香。死因となったのは腹部を矢のような形状のもので貫かれたために臓器を損傷したことに伴う失血死およびショック死。死因となった腹部以外にも、全身には同様の殺傷痕がある』
遠めに見ても樋口さんの亡骸は異様だ。
腹部に限らず全身を貫く矢が体を固定してまるで磔のようになっている。
何かに見立ててているように、残虐かつ荘厳な雰囲気を漂わせている様相はこれまでの事件のいずれとも違う。
これを、私たちの誰かが……?
コトダマゲット!【モノクマファイルEX】
〔被害者は樋口円香。死因となったのは腹部を矢のような形状のもので貫かれたために臓器を損傷したことに伴う失血死およびショック死。死因となった腹部以外にも、全身には同様の殺傷痕がある〕
さて、ここから先は植物庭園の死体と並行して樋口さんの捜査も行わなければならない。
これが同一の事件で起きたものなのか、それとも別個のものなのかもわからない。謎は広がるばかりだ……
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1.死体を調べる
2.ロッカーを調べる
↓1
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/05(木) 22:12:51.07 ID:ILOiFlPC0
- 2
- 347 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/08/05(木) 22:14:53.74 ID:B6IyU65v0
- 2 選択
そもそもこの部屋にやってきたのはこのロッカーを調べるためだったけど、想定外の方向に話が進んでしまったな……
樋口さんのことは気にかかるけど、こちらもしっかり調べておかないと。
もしかすると二つの事件をつなぎとめる証拠になるかもしれない。
正体不明の死体のそばに落ちていた木札を取り出し、ロッカーと確かめる。札ごとに対応するロッカーが一つずつ決まっている形みたい。
この木札が対応しているのは『伍』番のロッカーだ。
ロッカーを開けてみると、そこにあったのは……弾薬?変わった形状で一般的に見かけるような弾ではない。これって……?
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一つ目の引き出しを引くと現れたのは……弾薬?
ドラマとかで見るのとは少し違う角張った形だ。リボルバー式の拳銃とかじゃ使えない、何か専用の銃がありそうなものだ。
危険物には変わりないし、これも回収しておいたほうがいいかな……?
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……あのとき男子トイレの奥の謎の空間で見つけた弾薬だ!
襲撃を受けた際にこの弾薬も回収されていたはず。
あの時に比べると、弾数が結構減ってしまっている?
このロッカーを使用した人間が使った後にしまい込んだってことでいいのかな。
でも、その弾薬がここにあるってことは……私をあの時襲撃した犯人って……
コトダマゲット!【弾薬】
〔武道場のロッカーに残されていた弾薬。通常の銃では使用不可能な形状をしていて、専用の銃を必要とする。灯織が男子トイレ奥の空間で見つけた時に比べると弾数が減っている〕
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【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
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