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やる夫が正史を書くようです52
- 413 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:06:03.67 ID:wRVikCMA0
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- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 01:12:25.38 ID:7NnO/JBH0
- 乙でした。
張方に砦作られるまでは仕方ないにしろ、水源まで渡しちゃったのは手抜かりだなあ・・・。
それとも、まさか都の水源破壊するなんて非道をするとまでは思わなかったのだろうか。
- 415 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 02:23:52.32 ID:wRVikCMA0
- 【>>400修正】
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/ / \\_| ▼ ▼ |_/ どういうわけか水が流れなくなり、
/ / \ \ 皿/ 邸の水碓が全て動かなくなりました!!
ヽ ⌒\
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/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / / / | 八 ハ }、!
. / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ
/ 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、
.′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉
{ / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨|
∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY |
. ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 |
ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ __
何ッ!? // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ
ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / /
八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′
/ '. ヽ ヽ { ノ / / { { {
Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :.
} }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } }
乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧
 ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧
/ ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / /
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方が千金堨を決壊させたため、都の水碓は全て涸れてしまった。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .水碓とは水車を動力とした臼を指し、
`ヘ:ゝ .' 小/ 当時穀物を脱穀する際に用いられていた
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 03:42:03.04 ID:aZGQCmXt0
- まぁ古今東西
大都市は飢餓に弱いから仕方ない
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 05:19:38.77 ID:EDtoANvi0
- 乙
張方ならしょうがないのかもしれないけど治める気あるんかね
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 10:13:37.01 ID:7GNtRDwc0
- 乙でした
恵帝の出陣が行幸になったと考えれば、付近をうろうろしていただけでも効果があったかもしれませんね
>全ての官吏に穀物の脱穀
高級官僚に労役刑…ぅゎぁ
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 13:38:47.02 ID:rch4jBsG0
- >>1乙ー。
八王というと、八王その1その2ぐらいのイメージしかなかったけど、
実は陣営や、個人の性格も結構それぞれ個性的なんだな。
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 14:12:25.74 ID:zTZAlslqo
- >手で穀物を脱穀
こんな事が出来るとは…不謹慎ですが、人間の可能性を感じましたww
こんな消耗戦をしていれば、異民族に蹂躙された経緯が理解出来ます。
- 421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:28:07.93 ID:WCR1ZLcp0
- 乙
正義の皇帝軍に最大の試練ですねー
…おや!?東海王の様子が…!
- 422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:45:07.74 ID:5k2+dDrJ0
- 乙
流石に首都相手にここまで本気で兵糧攻めかましてくるとは思わんかったか
にしてもこの後どうするかとか全く考えはないんだろうな
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 19:35:08.97 ID:/6rsqZLWo
- 穀物って麦だと思うんだけど、脱穀前の麦藁付の状態で都まで運ばれてくるもんなん?
製粉ができないってのなら分かるけど
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:13:19.39 ID:aZGQCmXt0
- この時代の中原華北の主食は粟じゃないの
- 425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:26:10.62 ID:WCR1ZLcp0
- 税制とその実態って把握するの難しいだろうな
ある一時期を切り抜いたモノでもそれだけで論文書けそう
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 22:14:07.92 ID:RlfRgwS7o
- 以前から疑問だったんだけど、函谷関とかあるのに戦闘
の形跡もなく突破されてるのは何故なんだろう
洛陽って一応関所で防衛する構想じゃなかったのか
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:31:51.87 ID:H3vc6JSW0
- >>425
この時代の占田・課田制も実態がよく分かってないしな
- 428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:53:42.52 ID:/6rsqZLWo
- 麦でも粟でも脱穀に臼は使わないような
脱穀に使うのは叩き棒とか唐棹、時代がずっと下れば千歯扱き
製粉か籾すりじゃね、臼使うのは
- 429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:15:51.90 ID:satBWeUs0
- 品種改良が進む以前の農業技術では、中原では基本的に麦か粟(近現代だとこれに豆とトウモロコシが加わる)
麦って米に比べると脱穀やらなんやらで食べるまでの手間がかかるとは聞きますね
そもそも当時の穀類の貯蔵(サイロみたいな大規模なの)って、脱穀前と脱穀後だとどっちの方が虫やカビの害が出にくいんだろう
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:38:31.52 ID:5eCXJdLN0
- そんなのもはや文献に具体的な記述が無いと分からないと思うww
- 431 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:41:31.38 ID:rIQWt7CV0
- 【>>415再修正】
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/ / ))))
/ /_ ⊂ノ
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/ / \\_| ▼ ▼ |_/ どういうわけか水が流れなくなり、
/ / \ \ 皿/ 邸の水碓が全て動かなくなりました!!
ヽ ⌒\
ノ /> >
/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / / / | 八 ハ }、!
. / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ
/ 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、
.′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉
{ / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨|
∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY |
. ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 |
ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ __
何ッ!? // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ
ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / /
八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′
/ '. ヽ ヽ { ノ / / { { {
Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :.
} }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } }
乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧
 ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧
/ ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / /
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方が千金堨を決壊させたため、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城内の水碓は全て涸れてしまった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 水碓とは水車を動力とした臼を指し、当時穀物をつく際に用いられていた
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 432 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:43:02.91 ID:rIQWt7CV0
- 【>>404修正】
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ',
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 水碓を使わずに手でこなせないのでしょうか?
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, |
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ {
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ
//: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :.
.' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :.
l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : |
| : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : |
| : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l
| : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : '
|: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : '
lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./
j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: /
|:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、
|:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l }
ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l |
'-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / |
/ \ -_-_ \─彡'| _- / /
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』に曰く
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 433 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:43:45.51 ID:rIQWt7CV0
- 【>>405修正】
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
≧ 我らの奴婢を徴発するだと!!? ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===
| |││││││││││││││││|| 王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________
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""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 王公の奴婢が徴発され、手臼で穀物をついて兵に供給した
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 434 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:44:59.14 ID:rIQWt7CV0
- 【>>406修正】
/: イ: : : : : ..:ィ´: : : : : : : : : : : \: ハ : ∨: /
{: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く
ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ
|: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉
{:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ また来たのか!
ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/
>‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ 今度は一品以下の官吏も徴発する!?
.:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 、
==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} 私も含めて、
{′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ ほぼ全ての官吏に穀物をつけというのか!!?
{/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一
/:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ
../:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ
.:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: 〉
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
働かざる者食うべからずと長沙王殿下は仰せです。 |l:/|/● ● ト、: :|
|/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
と使者Aは重臣の方々にお伝えしています /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 農家の方は御存知だろうが、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 人力で穀物を食べられるようにするのは非常に手間がかかる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城の人々の腹を満たそうとすれば、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .いったいどれだけの人手が必要だったのか。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 結局、一品官以下の官吏、十三歳以上の男子は皆徴発されている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 435 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:45:37.27 ID:rIQWt7CV0
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / いつまでこんな生活が続くのか
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
- - ──ー - -、
/i ,.-‐''"´ \ i\
l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
とはいえ、穀物をつかなければ飯にありつけません ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
| i ̄i ̄i ̄i """ |
l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
, -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
r===========r‐、: : \
|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :| 米一石が一万銭、安いですよと商人Aは商いに励みます
|/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : |
/⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
/ //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧
ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 官民ともに困窮し、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 米一石に一万銭の値がついた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .詔勅が至る範囲は洛陽城に限られた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 436 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:46:57.25 ID:rIQWt7CV0
- 【>>407修正、>>435はなしでお願いします】
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / いつまでこんな生活が続くのか
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
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l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
とはいえ、穀物をつかなければ飯にありつけません ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
| i ̄i ̄i ̄i """ |
l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
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|.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
{/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :|
|l:/|/● ● ト、: :| 米一石が一万銭、安いですよと商人Aは商いに励みます
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/⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i
. \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ /
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./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 官民ともに困窮し、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 米一石に一万銭の値がついた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .詔勅が至る範囲は洛陽城に限られた
`ヘ:ゝ .' 小/
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_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 437 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:49:32.11 ID:rIQWt7CV0
- 【>>409修正】
γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ
{ ● { ● 〉 / \
ヾ--イ ト--イ く/ ) \
} ヽl、 {__/ /:::::::::::\
/ ’ \/ \__;::-、ノ\
/r'⌒ ⌒ヽ \. \ / これが、帝都洛陽か
| | | .l ヽ/
| ヽ_人___ノ .|
\ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ
./ / ` ー─γ )) フキ
/´ ̄ヾ ヽ ((
ァ、ヽ`ン \ ) ヽ
' /-'´ ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
≧ あの皇帝陛下ですら戦場に立たれている!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
≧ そもそも何故奴らは都を攻めるんだ!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
≧ あんな奴らに降るぐらいなら死んでやる!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『長沙脂、乂伝』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城内は飢えで
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .疲弊していたにも関わらず、将兵は皆心を同じくし、死を願っていたという
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 438 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:53:43.98 ID:rIQWt7CV0
- 【穀物云々の部分が意味不明になっていたので修正しました】
l::Y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
∠ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ーゝ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:_ノ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/イ l /ァー--ィ:::::::::::::::::::::::::\、
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::// ー 、 " ノ /ノ) ヽ:::::::::::::::T
l::::::::::::::_::::::::::l:/ヽ||. \  ̄ |::::::::::::::::|
|::::::/r- |::::::::::トL r‐t:::.、\ _ ノノ::|:::::::Y:|
|::::::| l ゝノ レ:::/ヾ ヽ::ノ \_ ノ " |:::::::|::ト
ヽ::::l ゝ-」 |::/ r-、―' |::::::/ ヽ
|::::l l|. l. T::::::ト, l::::イ
ゝ:::`ーフi ヽ`ー' /::ノ >>1の過ちは、
_ ___ |::::::::/ ! __ "/ /ー" このスレの読者たちが粛正する!!
/;;;;|ー- 、\Y-'" /ー-、ヽ、 /
_/;;;;;;;;;;\ー、 ` / /-'''、;;;;;;;;;ヽノ /
\;;;;;;;;;;;;;;;;;;\`ー┐ '、 `ー-、l;;;;;;;/ ./
;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ \ 、__`ー" /
;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ L_ 、\ ,,-'"
;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\`Zー、 、,`ヽ、 /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ └-- 、 ` r-`ー-- '"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ `ーイヽ ̄ゝ`ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー- 、 \ ̄`ヽヾ;; ̄ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ `yー--;;;;;;┘;;;;;;;;;\
- 439 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:56:10.86 ID:rIQWt7CV0
-
, - 、, -‐r ‐-.、
,イ ./ ハ
/ ./ / // ./ .!ヽ
. / ./ / ./ //./ / / i、
/イ/ / / // /イ' .! !', >>426
(' / /// /、_ 、 /イ ./! !j 八王の乱で成都王軍は、
{(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| およそ鄴→朝歌→河橋(孟津)の順で進軍している。
.) 77´ { i、Y , `゙Y//ル
/'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ .これで黄河を渡れば、洛陽周辺の諸関の内側に出られる。
ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __
斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! 杜預が河橋に舟橋を架けてからは
. ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ .この道程がよく使われていたようだ。
. {::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `¨¨7'ニ´.ノ
. ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} .趙王討伐時に焼失したが、陸機も河橋周辺で橋を架けたらしい
. ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: |
. ',::::::::::::i!::::::::::::|::::: i!|:::::::::|:i!::::::ヽ.i!:::::::::::i!
. ',:::::::::::|──´::::::o!`─´::|:::::::::/::::::::::::i!
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 01:03:49.97 ID:5eCXJdLN0
- 乙ですww
つくという事は餅かだんごみたいにして食べていたのかなー
当時の人たちの生活を妄想するのは楽しい〜
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 08:43:19.25 ID:ucMgq9JDo
- >>440
舂くのは、籾殻を外すためだよ
そのあと、粥にするか、粉に碾いて餅か団子にして食ったんだろうと思うけど
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 15:04:00.40 ID:J2Vpkr/80
- >>1さん修正乙。
>>438
ハサウェイ諸葛恪懐かしいなw
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 16:10:34.25 ID:mvIMEPA70
- この頃の「米」はイネ科全般のことで
実質アワのことなんだっけか
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 16:34:04.66 ID:0FQpxhQoO
- おつです
諸葛恪さん久しぶりすぎて名前が出て来なかったわ
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 22:41:31.98 ID:+KzpcZl00
- >>441
粥かー
鶏肋の粥だったら現代でも通用するな
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 05:29:19.93 ID:nNtEPNKh0
- 1石が2.6kgで大体6日分くらいの食料?
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 07:13:29.82 ID:jCe+CX8r0
- >>446
度量衡のサイトでの計算結果だと26.4kgと出ました
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 18:40:37.65 ID:oOxymFek0
- 26kgだと2か月分近くか。結構な量だな
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 22:00:47.21 ID:MAeJmxAbo
- 二十四銖為兩 十六兩為斤 三十斤為鈞 四鈞為石
だから1石=4鈞=120斤=1920両=46080銖
で、王莽が作った枡というかバケツみたいな標準器(嘉量)が残ってて
これが2鈞で13.6kg、なので1石は27.2kg
この新莽嘉量が王莽の最大の功績かもしれん
ちなみに銭は
前漢(四銖銭)だと百銭が最低一斤一六銖で一万銭は23.6kg
東晋(五銖銭)だと一万銭は銭8000枚でやっぱり23.6kg
穀物と銭が重さでほぼ等価交換ってとこか
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:00:24.84 ID:UiWd7Mal0
- 天秤に乗せて釣り合ったら商談成立か
計算が楽で良い
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:40:05.27 ID:UZMzQY+u0
- 銭をかついで来て、同量の穀物をかついで帰るとか恐ろしい絵面だなww
実際には売り升と買い升は変えるだろうから天秤は使わなそうだけど
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 21:57:56.31 ID:9oO07AnBO
- まさか諸葛恪…じゃなかったマフティーさんが令和で15億稼ぐ男になるなんてね…
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 06:43:17.81 ID:uALY9T1Z0
- 諸葛恪さんの時代にハサウェイ映画化されてたらもっとAA増えたのかな
- 454 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:14:22.20 ID:fCxcsrN30
- 【>>412の続き】
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 一方その頃 |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― '
| | ヾN ゞソ ゞソ// ここで各地の情勢に目を転じたい
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
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| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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- 455 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:15:35.64 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年11月 晋 司隷 朝歌】
___
/ / ))))
/ /_ ⊂ノ
/ /|\_/ ̄ ̄\_/|
/ / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます!
../ / \ \ 皿/
ヽ ⌒\ .常山郡で反乱がおこりました!!
ノ /> >
/ / 6三ノ
┣¨┣¨┣¨┣¨
,i{//|//||//|//|l///|//|l//|///‖/////////‖
l///|//||//|_|l__,|//|l_|//,‖/////////‖
|///|//|レ'´/////////// |//‖、////////‖
∨/ |//|//////≧========ミ//\'/////‖
∨/|//レヘイ 斗匕ィ==ミ、_ \r ///‖ ̄入
}/frヤ r= 示ミ\jノ r(_ハ lア⌒∨//‖////|
人人{ 〈l r(_ハ ヒこソ '"/ ∨/{ /∧//|
なんですって!? {/i|//ゝ| 乂ソ 、 / }i/|'//∧/|
{/i|// ハ '⌒vヽ '^ア }i/|////〉′
乂|/ / i:. マ } / ,ィ//>f'¨
∨レi ゝ ____ノ ,イ rア/‖ 乂_
∨人 } >‐-====≦__レ从|//‖ 从}
∨/{\从r'⌒iニ◯ニ|ニニニ||//{/'´
- 456 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:16:12.91 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年11月 晋 冀州 常山郡】
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
≧ 我らは長沙王殿下と共にある!!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
__
/. : : :`ヽ
}≠⌒ヾハ:}
i . :jif: : :}拆 >=ミ
∨だミ: リf / /_ハ ハ
-‐=ミ. /云ニミ>-=从ハ从ー-ミ 〈 {: :iリ:∨}
/≠云ハ {/./ /_: : r-i{乂イ. : : : : :`: .从宍rり/
斗=气 }i{: :i !: :り _}イ才´⌒77ー-====ミ: : : :\^^^{ァァ:.、
/ /竹竹}{ 从 示 /___ /⌒\ .才゛从/ }i{ i }: : : : '.ハ//_}`Y __
{ {刈{>弍f⌒弍弋之}、oTo }}___.厶: : / //、 八: : : ∧{⌒ヾ :}/ ∧
_ .{弍 / }云ア≠ミ: : : :.ヽi!/ ∨⌒゙′ ノ⌒ヾー- ´⌒ー=彡, .\: : :{{___,气j! ハ
/. :>≠. ; 人. \: : : { }{ / _. イ.:.:.:.:.:.:.:} / j `Y }∧ ∨ i ヽ i _}
. /./ }云′ /ー=´ i `: i: :.ヾ: :} .}{f⌒ヾソ.:./∧:.:.:.ハ { ー-i:_ _j :!.:∧ ∨}i }. | !_ {
. .′ /}./ / }イ⌒__j!__ j |: : : : :{ ハ, {// }}:.:.:.:.} ゝ- :i___ , !.:.:.:i }:!ー:i ! .|ff}
//だf. イ⌒Y ハー {___j _, !>-ミハ // , _}__. }}.:.:.:,≠ー-===彡{.:.:| .{:| _,: !/だ-i /.
::{ { .イi{///{ .{ー ,⌒i j//////}:{ .// V/ 才_7/.:./_ニニニニニニニニ:∧:.:.! ; {三三j≠辷}{:
::{∧{ アV/ルハ/\_____ {/////汽}.//}} 弋 ニア.:.:.{ニニニニニニニ:ハ:.辷.イ}:{ニニニ{弌:才 }
::{ {XXX }///リ\xXXXx人////ハ{ イ {{乂_乂≧豸.:.:.:..:}´ ̄`ヾニニア´ ̄ `i{:}ー. {:.}/⌒ヾ / /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『成都王穎伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 常山郡の王輿なる人物が
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 一万余の兵を集め、成都王を襲おうと欲した。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 常山郡は長沙王司馬乂のかつての封地である
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 457 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:18:06.88 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 雍州 鄭】
,,‐''''´´ ,! l
`、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○
', / `ヽ、 /
', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】
', /河 `‐-‐´ ,-‐'´
', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸
) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、
,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l
'、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 !
ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○
`~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟
〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一
,--‐‐'^´ ● ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/
〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、
【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟
【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌
/ `~´ ヽ
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ さて、河間王司馬顒は張方軍の後援として鄭に駐屯していた
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 458 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:18:47.10 ID:fCxcsrN30
-
,、丶`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``〜、、
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
. /::::::::::::::::::::::|::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::`、
/:::::::::::::::::::::::::|:::::::::/i::|::::::::::::::::::::::::::/'、::::::|::::::::::::::::::::',
.:::::/:::::::::::::::::::斗:::::/⌒:|::::::::::::::::::::: /⌒ヽ:::::|::}i:::::::::::::::::|
i:::;′::::::::::::::::::/|:::/ j人::::::::::::::::::/ ',|::}i:::::::::::::::::|
|::′::::|:::::::::::/ |/ -― \:::::::::/ ―- ,Yハ:::::::::::::::|
|:i{::::::::|::::::::/ ィ笊笄ミ \/ x斧冬ミ、 :::::::::::::::|
jハ::::A:::/: ,イ { .{//}jう { {//}う 》 |:::::::::::::::|
乂八/:::{ ゞ''"~´ 、 `~``''┴ |:::::::::::::::|
|::::::::::{ ,、,、,、,、,、, ,、,、,、,、,、,|:::::::::::::::| 司馬顒、頑張りました
|:::::::::::, |:::::::::::::::|
|:::::::::::::. (⌒ ー一 ⌒) ::::::::::::::::|
|:::::::::::八 `ー---一'" 八:::::::::::::,
|::::::::::::::込、 ,.:′|:::::::::::;′
|::::::::::::::| > ..._ イ ,:::::::::::/
|::::::::::::::| ノ::≧=-... ...-=≦ /:::::::::/
八::::::::::::| /::::::} { ⌒7:::/
\::::::乂 /_:: =ァ′ D=- _ ⌒´
`¨⌒ニ⌒iニ{__ __ }ニ⌒ニ= _
_ -=ニ⌒二二ニニ{⌒ヽ ____ "⌒}:ニニニ⌒ニ=- _
〈ニニニニニニニ{ /:i:i:i:i:i:i:\. }ニニニニニニニ〉
. / Yニニニニ二二∨i:i/⌒\:i:i∨二二二ニニニ/ ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王が打倒されれば、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 洛陽へ入城するつもりだったのだろう。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼にしてみれば、勝ちは確実と思っていたはずだ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 459 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:19:25.37 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 雍州 渭城】
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
:''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....;:''''"~:''''"~ ̄~`''
;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| `''-、
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
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`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
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| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 一方、雍州刺史劉沈は渭城に駐屯していた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長安から見て渭水の対岸、秦代の咸陽のあたりに位置する
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 460 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:21:22.60 ID:fCxcsrN30
-
{イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ...
艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ
ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ
/:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ
.厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{
|:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. /
ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ こちらが詔勅となる。
ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ '
ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ .皇帝陛下は河間王の所業に憤っておられる
ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:.
乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂
才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ
ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂
/:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ /⌒´: : : : : : : : : :寸-斗
. : : : : : : : : : : : : : : : : :∨-ト、
/:. : : :./}: : : : : : : : : : : : : Z}: ∨
.′.: :.{/-| : : : : : : : : : : : : : }l|: : :.v
{lハ|l: :灯ぅ: : : :/人 :|: : : : :.}l|: : : : .
|l:.:v沁 ⌒´笊ぅ 斗: : :,:: 爪: : : : .
人 {.:′.:.:.:.:.:ヒrシ.:八 /: :爪: : : : :|
河間王は天下のためにならない。 7: :ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.⌒ァ ´ ノ }: : : : :.::|
{: /込.:`.:.:.:.:.:.:.:./: : イー≦: : :| : 八
雍州の兵を集めて討ち果たしましょう |/ ` マニ/: : /}ト、: : : : :ハ/
≧─=≦ ー=彡{ ヾィノ⌒
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、
′ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨
〃.:|.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l}
晋 雍州刺史 劉沈
- 461 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:22:27.03 ID:fCxcsrN30
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
) 雍州の郡県に告ぐ! ( ≧ <
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ ≧ 陛下に背く逆賊河間王を討て!!! ニ=-
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ≧ ≦
,ィ彡 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
,.,、 /;イ'二x
ィ;fr二x ,、 ,ハ ' イ、廴ハ ,ハ
彡{_i、_メ .| ヽィ=xl ,ィ:べ-;ュハー、 _,.ト、、込ヘ_,. -┐
,. -ヘ┘ート、 ∧i;//,.斗、/: : /‐┴‐トヾ, _≧斗''"ヽ\ _/
|:ヽ: /T二ヾ:、 ィ;∧ ハヾ' /: イv_,、_ 」_iハ,.,.,. 、_ヾミ`゙` ヽ.Xヘ
i : : 「 !L:斗'ソ { !\、 ー-廴_/_,ソ、エ7゙ ィ彡゙' .: //'ヽヽ',
.!: : :┬-,-'-L,.,.イ; ,. --=-、/;|-‐┤ーヘ\ィィ .:.: /' マ| ',
, -=、.>-廴ィ-/ / _{__,.ノ゙`/: :a:´;、:o: Y\\_ .:.: / `¬ _,イ 〉
_{ ノ_/i二才:o: :i_/,. ´ /イ ./:/; :/: : ヽ:{ ノ\ー ̄ 二 ┴--‐'"<_/
/ 人 ゞ: : :fニ>/ ,/ //ミ \ : ´:/}: : :_:_:」゙:´ \\  ̄i ̄フ´
/ //} ヽ ヘニ//.,ィ/ // 廴 ヽ' L:/ニ/ :.:. 、 \\i_.ノ"゙´ ィ、 、 ,.
./// {ヾ┬r -!ニ i/;';f//i `t‐ ┬f'' /ニ/ ゙ ヽ ヽ-/ ,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈
/ / \_! l .У/;';'イ''" ! ヽ 、 、 \_| !こУム 、 ', .:/ イ /:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ
i´ ! i¨ヾ''{;';';λ \ ヽヽ ` ‘,', `¨¨´ ヽ、 i/'" ! ,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i}
|. ヽ\ ノ;';';八 ` 、_ ヽ\ _\ ヽ | / У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~
.} ./´ ̄ ̄./イ/ ,〉 /イ:i:i:i:i:「 ̄ ¨¨  ̄ `ヽ、゙ レ' __/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i!
i ハ / r─'" /ヾ;i:i:i:i:i/ /:i:iヘ. | /:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ
ノ _,./ / / ハ 辰¨ ̄ 〈. /:i:i:i/ /:i:i/‘, Y /イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\
ノ ノ ヽ { `ヘ. ‘,\ r':i:i:i∧ }:i:/ .i:.:.:i′ jli! ノ !、i / /
.i | ‘, ヽ ハ ヽ { :i:i:i:{ ヽ /:i:i! f:.:.ノ ilil'\ヽ | !ヘ/
i .! ' } .ノ /'┘ :i:i:i:\ 〉 ./`:i:i:' _,ノ:i:i:|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉沈伝』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉沈は詔勅を受けると、雍州に檄を飛ばした
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 462 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:24:18.08 ID:fCxcsrN30
-
((__...........................>
/.................\...―...........\__
....l...r....― 、......:..............\...........<
l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< .では、心苦しいが私は失礼する。
l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ >
、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ 秦州にいる兄上をお救いせねば。
八 i / 、\∨ \.....................\
l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ 先に使いは出しておいたが、
>_∧  ̄ 八-\......\ \.......l.............. .私が兵を率いて駆けつけねばどうにもなるまい
>----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\........
/-----//|\、/ //l|------ 、 l............|.......
/-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\..
./-----/l ∧::::/.:::::/ v------ ∨´ ̄).............) _.........._
,.ィ: : : : : : : : : :<
/:_:ノi≧z、: : : : : : : : :ヽ、
ハ'≦イ  ̄` ヾ、: : : : : : : : ヽ、.._..,
i/: ': : : : :、: : : : :.\: : : : : : : ヽ
./: : : : : : : :}V:´: : : : :Yヽ: : : : : : ヘィ
,: : : {: : : : : l'. . .斥、: : :V.}: : : : : :トヾ-
.{: : : : :、._. . .ヘ.弋少.}: : :Y: : : i: : :、`
ヾ:ハ: ヾ´へ: :_ヽ. . . ..i: : : i: : : : :ヾ: ≧z
御武運を 、i i: ヽ代ツ.、. . . . . .}: : :ト: :ヘ: : ヾィ
` i: : :i ヽ. . . ー.,ィ ―.i:j. .i. .ヾド. `. .-. . ‐、
i: : i ` -,'. . . . :ノ. . . . . 、. . . . . . . . . .\
i: ハ! i. . . ノ:. ..ヽ. . . . .ヽ: ,: 、. . ヽ. . . .丶、
':{ { ヘ. ´. . . .. . 、. . . . . .;. .ヽ. . . .、. . . . . .ヽ、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 雍州七郡の守備兵、及び塢壁の兵一万余が集まり、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 安定郡太守衛博、新平郡太守張光、安定郡功曹皇甫澹が呼応した。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .顔ぶれを見ると、安定郡出身の皇甫商の影響があったのかもしれない
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 463 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:25:35.21 ID:fCxcsrN30
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__
_ _、-ニ~ ̄ ̄~ニ=‐<::::::::::::::: \
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/ 厂) .:::::::/:::::::::::r‐ 、 リ/^ア:::人/::::: /V:::::::::}::::::V:::∧:::::}\
.′ , / ̄..::::::/::/ ̄⌒ /:/i:i/::::: /:::::〉 :::: } ::::: V:::∧;ノ::::::`、
{ あ {/{ .::::::::/::/  ̄厂i:i〈/i:i}::: /\::/:::::::::::}:: /:::::::::::::}
{ り } V\〈:::′ (⌒リ~)i∠/::::::::〉 ::::::::: } '~ア::::::::::/
{ が } /.:::l.::::::{ _ -‐  ̄`  ̄ "' ‐/ ::::::::::∧ ::::::::: }:::'~ア:: /`、
, と , '⌒V .:::::l'゛ {/{::/::∧::::::::∧::::`¨゛::::::::::`、
‘ う /.:/ .: l ‐-、 -‐ ⌒∠ィ:::/::::L,_:/::∧:::::::::V∧::::::}
゚ / {:/::: /^l _、-''"~~"'‐ '"~~~"'‐、 ,/:::/ r:、 Y:::::}:::::::::::V∧ 人
`、 <_ {/\l∧l: : ,、 厂:i:iフ/ 〈/ノ 八/::::::::::::::}::: }\::\
`-..,,__,,..、‐⌒ ‘, l / :, ⌒レ¨゛ _///::::::::::::::::八ノ `¨¨`
_、‐ニ\', 、ゝ-'゙ / /\ ̄レ/l/:::::{
/..:::>..:::::∧ ___ 厂「::::::::∧::::::::}:::::::::{\\
〈..::/{ .::: /::∧ \r::....,,_フ ' l::::: 〈::::}:::: ノ:::::: 人 `¨⌒
V_{_/ ./::/\  ̄ _、'゙ {厂 :l:: }/::::::::::::::: `、
/ ̄..::::::::::::/.:/::::::{'\ _、-7 _ - ⌒∨::/:::::::::::}:::::::::::::::}
/7...::::::::::::::::/ .::::/ 〉 丶.., ,..、-ニ _:' ‐ _、-ニ⌒∨ /:::::::ノ:::::::::::::人
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{/{::::::::::::::_‐゙.:.:/:i:i/ {::∧,_、- '゛ _、-ニ:i:iニ‐ア.:.:._、-^\ ̄:::ノ:::::::::}::::::: }
_、-‐- ,_人{::∧_/ .:.:./:i:i/ .{ニ‐ _、‐ニ:i:i:ニ‐^/.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.\'゛.::::::ノ 〉::ノ
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{/{..:::::::::::/..:.:./ .:.:.:.:. /{:i:i:i:i{ _ ‐ニ:i:i:i:i:i/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:、
人..::::::/..:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/...{:i:i:i:i{ _ ‐ニ:i:i:i:i:i:i/ ,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \
- 464 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:26:23.93 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 雍州 鄭】
` (⌒ 、 /ニ Yニヽ
`ヽ \ ,/(>)(<)ヽ
(⌒)ヽ (⌒ -、. / ´`ヽ---/::::⌒`´⌒::::\ .大変ですっていう!!
ヽ::::::: . | ,-) (-、|
(⌒) .。; ゚ ,,\. `'''⌒) ,;‐=‐ヽ l | '⌒) .雍州刺史劉沈殿が
(⌒・⌒ ・ = ニ` -、 、 :::::,,.r ' `ニニ´ / ,.r' 反乱を起こしましたっていう!!
'';:. ,、,,・:・ 、、,, =ニニ` ー三----- `''ー─‐'"
. /::.::.::.::.::.::.::.::.:: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.',::.::.::.::.::.ム
/ :.::.::.::.::.::.::.::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::l::.::.::ム
. /::.::.::.::.::.::./__/::.::.::.:,ィ____::.: l::.::.::l::.::.:.::.}
. ,::.::.::.:.,z‐''Z´:/V ::.: / l,::.,イ::,ィ:.`:l::.::.:.l::.::.::.::}
l::.,イ::.::.::./l/ V:.:/ l/ l/ l∧:l::.::.:.l::.::.::. ,
l/ l::.:: / ___ V ___V::.::. l::.::.::/
lヽ∧ │ο│ │ο│ l::.::.::l::.::./
. l::.::. } ┴─┴ ┴─┴ l::.::.::l::.:/
. l::.::.::} l::.::.::l:./
. l::.::.:ム ____ /l::.::.::l¨
',::.::.::ヽ ` ---- '' /,オ::.::.,
V::.:∧≧ _ ≦ー</::. λ
V::.:∧ l l--./:::.:/::.\
V::.: l__ ィ.フl l、_/::.::/`ー‐'
. ___>、::l::::::/ / ' /_/::::` ー- 、
. ∧:::::::::ヾ:::{ /:::::::::::::::::::/ヽ
/ V:::::::::::::{二二二二二/::::::::::::::::::/ .}
晋 河間王 司馬顒
- 465 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:27:05.92 ID:fCxcsrN30
-
/ / ヽ
,' / </ / , ._,i ハ
{ { / ≧ィ/ イイ! } ’
V. | レ/(´f´`i! '´f´`iリ'. |
V.', !o`´ `´o} Vリ 長安へ戻ります!
。 ゝ,. | r-v'Vi ノ | 。
。 ∨ トok。__。≧'´ | .まずは劉沈を討伐します!!
_ィ ~∨ハマ |>o。 ゝ, ’,
/、 \ゝ,マイ. // ヽ >マ,
,r-'、 ` \_',|// ( ゝr 、
イ\ 、< ノヲ 、 ’,イ ,イ.ヽ r'ニ;v'ニ;、
\ >ヽ } ,' ', ヽ },イ,イ ,イ r=、r=、 _,!0_i0) )i:、
,イ > _ ハ { ハ マ, / __{0_{0_.} / `ヽ,. ┘ ヽ /ニYニヽ\
,、 ,、 /´l r `'、_,ノi、 i ′′ } /(0)(0 ) ヽ
, - (・(・ ){ ) l、 ( ,! /⌒`´⌒ \
( '' ,r'⌒゙i`、 _.r(_ ノ ヽ.__. ^ 、∠! | (- 、 |
ヽー< ,,ノ `´-r _ノ: :\ `T- ヘ> ト-―――-` l !
. i′ ,f´: :,. - - 、ヽ ,,.-テ| ,/ `ヽ、 ヽ `⌒´ / /、
l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `コー /,ノ:::ゝ、
! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::| ,.ィ":::::/::::::
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fノ /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ" ,.ノ,:::::」、,:r'" ,i / /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
、..、く´_,,∠"ィ''"´ / ,> /\、 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´ ,ヘr:、-、=---/ ,:イ ,ノ `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 河間王は大いに恐れ、長安へ退いたと『晋書』『劉沈伝』は記す。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方に七万の軍勢を与え、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 自身も出征した以上、長安には少数の兵しか残していなかったはずだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 一転、本拠地失陥の危機となった
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 466 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:28:53.25 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 秦州 冀城】
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
ヾー─ー─ー──ー──ー | 弟の使いでここまで来たと……? |
||; |; |i |; |; |; |i |; | ヽ_________________乂
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
:''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....
;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
 ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l
| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/|
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/
\_| |_/ ..\_| .|_/ \_| |_/ /\
\ / / \ ./ / .\ / \ |
/ \ | | ./ \ | | / \| .|
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/|
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/
\_| |_/\\_| |_/ \_| |_/ /\
\ / / \ ./ / .\ / \ |
/ \ | | . / \ | | / \| .| |
- 467 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:30:25.46 ID:fCxcsrN30
-
, '´ ̄ ̄` ー 、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1―‐――‐―.|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」
{ :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} .皇甫商将軍は兵を連れて冀城を目指しており、
| :レ | ● ● l :| 皇甫重様と力を合わせて逆賊河間王を討ちたいと仰せでした。
|: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/
} : :ゝ .ル| .と、伝令Bは言伝を預かって参りました
,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/
,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
{_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ }
/{イ彡イ
...‐=ニ三ニ=‐く:i:i:i:i:i:i:i:i:メ彡イ
/:i::i:斗:i<:i:i:/ハ ̄ ̄\:i:i:iメ
>V<:i:i/:i:i:i/:i:i/:i∧:i:i:i:i:iハ:i:i:\__
/:i:i:ハ{:i:i\:i:/:i:i:i:/:i:i:}:ハ:i:i:i:i:八:i:i:i爪
ノイ:i:i| 7乂:i:乂:i:i:i/:i:i:i/:i:i:i厂:i:i:i:∧:人
ノ:i:i:| ィ*チ}:个V:i:i:i:i:i:/:i:i:i∧:i:i\:i:i:i\{
从〉 ァ*テ}从.厂:i/:i:i:i:厶ム:i:i:i:i}:i:i:i}八
よく伝えてくれたな…… /__ マ*メ}八⌒乂ハイ寸乂:i:人:i:八:i:iマ
ー 乂个 ./ 才:i∨:i:i:∧:i:i:i:寸マ
礼を言わねばなるまい…… 人_, イ乂ハ.// 乂:i:i:∨:i:iハ:i:i:i:i:\_
イj:iム ノ:i从//イ:i:i:i才: :.∨:i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:ij爪
.乂 ./|:}乂/: : :ノイく//>‐∨:i∧:i:i:i:i:i:i\
{//: :/个ハ/ : : :.:>∨:i:i:\:i:i:i:i:i:i乂
/:/<:/: : : : :/: : : : : : : : V八:i:}>─=彡ァ
./{////〉: : : : :.//〉: : : : : : : :}:i:i∧}:i:i:i:i:寸く
- 468 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:32:25.76 ID:fCxcsrN30
-
, '´ ̄ ̄` ー-、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1 ―――――|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」
{: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :}
| :レ | ⌒ ⌒ l :| 日の呼吸と月の呼吸の競演。
|: i: (|. / / 、_,、_, / / l:/
i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) わくわくが止まらないと伝令Bは大いに期待します
ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/
∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ
ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
ー=ニ:::::::::::::::::::::::/-‐::::::´\:::::::::/::::::_______::::}:::::::\::::::::\
`ア:::::::::::/´::::/:::::::::::::::::ヽ:/::::/___:::::::::::::::\:::::::\::::::::\
/:::::::::::::/:/:::/:::::/\::\:::}::::/::::::::::::::\::::::::::\:::::::{::::::f⌒
. /:::::::::::::/::/:::/:::::/>''"\::::::::イ;;ィZ,,__:::::\::::::::::\:|:::ニ=-
. /イ¨¨ア::::::::::::::::::::::::/ ⌒厂;;;;;;;;;;;;;;;;\::|::::::::「⌒!::::>
/ /::/}::::::/::::::::/ ト _ {/⌒)厂);;;;;;;;(__| ::l::::|:::::::\
}/::::: |:::/::::::::/ }xYXx\ ./XYXア;;;|::::l:: |::::\::::\
我ら兄弟が揃えば、 /:::::::::::l::::/::::/:{ \(爨)x} /x(爨)∠;;;;;;|:::::::::V::::::::\::::\
河間王など物の数ではない…… ./イ /::/:::/::::/::::| 丁スTヽ`ヽ} }Xx/スTア;;;V:::::::::\:::::::::::::::::::\
ー==彡::::::::/::::::::| V(壱)x\ /x(峠)/);;;(|::::::::::::::::\::::::::::::::::::
/::/:::::::/ }::::::::: | `""""` ´"""´ノ;;;;∧::::::::::::::::::::\::::::::::::
::::/:::::::/ /::::::/:∧ ,ィfス丁ア l||l ヽスTマヽ⌒7ヽ:::::::::::::::::::__:::::\(\
:/::::/ ./::::::/:/:::∧X(爨)ノ ヽ(爨);Vイ:、::::::::::::{:\ `⌒
/::::::/:::::::/::∧/(__ノ{ ` ´ `""/|:::l:::|\:::::::|:::::::\
. /:::::::::::::::::::::{::::::::|\;;;;;;;;ノ-===- / .|:::l:::|:::: `ト:|:::::::::::::ヽ
/:::::::::/::::::__|::::::::|;;(/\ノ;;;( / ∧:::/:::::::∧:::::::::::::::::::::\
/:::::::::/:::/ニニ/_|::::::::|;;;;;;;;;;/\;;)____/ / /:::::::/::::ヽ::「 ̄ ‐-
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王と河間王は、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それぞれ背後に敵を抱える結果になった。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長沙王陣営の目論見は半ばまでは達せられた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 469 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:34:21.32 ID:fCxcsrN30
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 刮目せよ .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― '
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< この状態で年が暮れる。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< しかし、年の終わりに一つの事件が起きた
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 470 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:38:32.63 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 益州 成都】
(;;、(,,, 、
,,) (
( ( ,;
ヽヽ ,,ノ
__ ____ __ ___ ^"'''~) ))
| | | | | !+|i | | (,, ( _ i| ̄ i ┌‐┐、 .l ̄| ̄! .┌┬
___ ,.ィ! !_┴―――――| ii |―----------------.| | i⌒i| fニニニニニii| | !ニ.|| |n. ! | .! |
-,;-、||/ | |i | ii | i .i| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i | |---┴.,|
;.i:; i!|,.,.,.,.,|;';:!i.,,。;,.;;:。;:,、,,.,.,.,.;,!,.,ii _ _| n ,::、;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;;i|:、;i_;;|:。;:;;::、;,.;i::。;:,.;;,;,;:i|_,, |;::_、,_.;_;:_。;_:i _| |,,,., ,.,.. .|!
,.;;,.;iヾ';.,,、;;::、;,.;;:。;:;;::、;,.;;:。;:;;::)i |= (;:;;::、;,ヽ.:;:;:;:;:;:;:,.;i;';.,,。;:;;::、,.;;:。;:;人;;从;;;;::;:;:;:;:;:;;;;:。;:;;::;:;..,"'`',:'':'`::、;
,;';.,,;ヾ:。;:,.;;:。;:;ヾ;::、;;;::、ヾ;,.,.;i;,.;,;:⌒ヽ ヽ。;:;;::、;,;.,) ノ。;:;:;..,"'`',:'':';;:;..,"'`',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;..,"'`',:'':'`::'`
,,.;;i;';.,,。:、ヾ;:;";`;:;";:ヾ;;::、;.;,.;;:ヾ。;::,.;::`ー、 `ヽ。;:;)ノ、,.;i;';.,,;;;:;..,::.;;'' ;;:':';;:;..,"'`',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;.
/ヽヽヽ Pi`> 、
/ aァ} } } }d/⌒ヽ,
/{== /イ /_ V{\__,ノ∧
/:.:.:.ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ}
,':.:.:.:(タ)、/ P{\__ノヽ} キング・クリムゾン!
{:frラ: } }l| l|く_>/
∨:.:.∧ jTミァ |l}く}⌒∨{ 過程は全て吹き飛ばす!!
∨.:.:.∧ ⌒ ノリノ_ イ /{
\:.:.:.ヘ /_. イノ/⌒i_
>--≧一'======x<´ `ヽ
___/{r====イ 斗</
晋 益州刺史 羅尚
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋の宗族諸王が相争う間に、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 流民集団が益州の成都を陥落させたのである
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 471 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:39:37.94 ID:fCxcsrN30
-
|' / -==ミ、ノ ソ Y j!,=ーく
}、{ γ, -、 }}iノ⌒¨ヽi" r=ミ、ヽ
λ〉 }! {;;;;;j! /"ィ⌒ヽ }! {;;;;;;リ ル
}ミ} {fヾ__ イ {;;;;;;;;;リ ,j!、_.ノ ついに羅尚を成都から追い出せた。
{ Yミゝ} ヽ__ `"¨彡' }彡
/ミ=、ィ{ (rヾ!{ ゞ=ミ、  ̄ ,,.=彳j .父上や叔父上たちも喜んでいるでしょう。
ヽ`"´}ソヽニ、 :i <術ァ冫 ,ィ術ァ 'ノ、
_斗匕三{!={i∧ i i" {゛ /三=ミー‐ 、 .これからは成都を本拠地にしましょうか
//三三三三{三!{{ハ 、_〉 /三三三三ハ
. /'三{i三三三三=ヘヾ、\ こー'´ .イ三三三三三}i}
. Y三{三三三三三ゞ(ら) ヽ __..イソ三三三三三j!リ , ---- 、
. }!三三三三三三ゞooォo。} {。ォooo。,三三三三/ / [ ̄\┼\
/∧_/ノァ┐V┼} u
晋 略陽郡の人 李雄 |モツ〉u  ̄U | |-l|
|ヘu ヽ_r‐、 u|_|__j U U
|l∧ {三ノ ./7 / u
⊂ ||/∧u U / /⌒}_____
⊂ ` ̄(\ニ/ /)|| l} /∧/∧
_{} }ノノ\/ ∨人
それはいいが、食糧はどうするんだ? /\|/\__.ノ /^\l}/⌒>、
/\ ̄\ 〈_|_|_|_ノ\ / /}/ _/\
俺らの手持ちは少ないし、 { /\/∧ト、 { /\ ,.斗<´ / )=}
成都の兵糧も俺たちが補給を絶ったおかげで空同然だぞ \ }\lリ \∧/斗</ />< /
{\l| / /⌒ヽ}\ // / ,. イ
∨/ {< l}ニニ\ _,.斗<´)
. ∨ { \ /}斗<´_{_{_{_{_{_{__
晋 李雄の叔父 李驤
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この頃、流民集団の首領は、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李特の弟の李流が死んだため、李特の息子の李雄が継いでいた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .だが、成都を攻略した彼らはある問題に直面した
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 472 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:40:42.19 ID:fCxcsrN30
-
>'"´、._i i:ノ ノノi´ r‐、ヽ {!
/ .二ィ,.ニゝ=--ベ、 ゞ' ノ__j
V´ ‐-イリ ` ¨´ l
ヒ._ニ、rイ==ミ、 i_-‐j
/! r`ー'' 、.弋ナン ,fィテi
. iヘ V{` ', '" ,. i`"7
(/`トr'! ヽ ' /
/:::::r∧.i ' f二)./
,. <-‐'"l::l ∧> 、 ー'/
/⌒ヽ. ', Y >一r'
__ ̄`V ,.、 i:\ /_,ィZ__::::::::l
:::\ V::::リ .l/ r‐' └─、`V
. ハ i f::::} i / _`ヽl / n !
/ヽ\ ヘ じ'/ /l i::::::} ! └リ
.ト、 \\ヽ..,,__ン、 ー'" .ノヽ._ソ
〈ヽ V ', l ´ `ヽ--‐'"´´ リ!
/´ニ ̄/_.._‐ 、 , ‐、.j
'´/¨ヽ.ソ i._ ,.ニ、\ ,.ィム j.lヽ 七__
ヾ!〈入\ 〈 fr'}冫 l'r'ッ 〉.レ/ (乂 .)
ト、、{.__ ', `"" ,. i`" ' /lノ
∧ iゝ‐', 、、 .ノ' ,'
,.イ V:::ハ ', ,._`,,..、 /
/ ヽ/:/ ヽ\ ー --‐ ' , '
'´  ̄\ \丶、 `" ´/
/ :::\ ヽ ー‐イノ!
\ ::::::::\ / /,イ:::}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 兵糧切れである
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 473 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:41:16.65 ID:fCxcsrN30
-
. /===ミ{{ニo\}l\
. /o-{ニo二{{\ニ.}\_\
{∨=V===ミ/\/\OV∧
{∧o_∨O {_ r==ミ∧、
/{\∨l∨/⌒} レ| ∧Vハヘ
∧O\-/ U< |ノ. イ∨} } n 野郎ども。
/∧==={ l/\_`>ー' {モノ |l } } _x<{<((_))
/∨ヽ-l{ { く.ヒフノ ∨ |l }_} .//fニO}}_ノフ .戦の恩賞は芋掘り放題だ。
\ ∨/ヽ人 U _〉ィ.}|_〉} r<//ニニOノ}イ
\\/\}\u f三ノ/⌒ヽ{∧ }ノ==rく.ノ .悪く思うな
/\`>--`> ..,_/_/_∨ノ{_{_ノ ̄ 〉
/ `><___}ニ/丶_/ / /\ `¨¨¨/
/ ニニニ/. \ー/ (\_  ̄.イ
ニ二二二二 イ 人{/⌒\_ ノ_/ ∧
\_{__ノ_/ .∧ ヽ
, ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ / ', ',
,イ / ノ( ヽ ト、 / ! !
i ヽ─、 ^ |ー' i / ││
ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ / | |
l ヾニアミ fニアl 〈 | .!
i 〈 i } ,' ,'
飯にありつくために益州まで来たんですがね | イrェェェュ / ./ / /
.| \ `ニニ´/ / / /
| ヽ ー '_ / / /
,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 / / /
;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / /
;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / / /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『李雄載記』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李雄の軍勢は飢えに苦しみ、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .周囲の郡県に兵を出し、野芋を掘って食べた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 474 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:43:14.17 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 梁州 江州】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 羅尚様。
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 荊州より兵糧を輸送してきました。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 劉弘様は天下は一家であると仰せでした
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! _,、=:ニ;‐、、--――‐y、,_
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /´ ヽ,ヽ,.゙'l,.゙Y;--',r'゙'ヾ;'V.j
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ./_ .,,_j ゙l l,. Y/゙'ヾ、;、ノ,r;'|
j.ヾ! ト‐! | .| .|,_ ./,.〈. 〉| .
.|il, __ j .j゙ .l ト,゙',/ j.゙ r;|
.|.l,゙l, ゙ー゙.ノノ / / ゙l ゙l,ヽr',r'l ゙;|
| l,.゙ヽ--'゙ ,ノ / l, ゙'゙,,.l, ,j ゙|
l,. ゙'i, / ,rシ-、,ィ) l,゙i,V/゙j゙
゙l゙i,・ヾi, ,/ィl、・_ノ ,;:: ゙シ'i.l,ノ
| `ラ´゙'''´ ''"'´ .| |:.r'`V'
感謝する ゙'i, .j |./ ∧、,
゙i,. r、,,,.、,_ / ノメ、 .j |ヾヽ,゙'
.゙i,ヾ'-'ニワ. / ./ノ .V j゙ |'i,. ヽ;-‐-、,_
/:::l,〈` //‐'´ ./.ヽ/ .j.ノ .:ヾ、;:) ゙'i
/::::::::|ヾ‐;<;/__,、r'´ ./ .)='゙ ..:: ,ソ .(::
/ l;::::::::::Y゙人゙l;:. .,/,r'ニ゙ _,、r''´ ..:: ゙ヾ、
l /,r:| j‐゙''l; ゙ニー‐'゙ (`l.(_,r‐'''゙´__,, ....::::: .
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 流民集団がこのような状況なので、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 羅尚が巴郡で軍勢を立て直すのを許す結果となった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 475 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:43:44.83 ID:fCxcsrN30
- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
,ト--―'''''´~`'''''´ ̄ ̄`、
_,,-´ ~|
r''´ ○ ノ
| 漢城 /
| `'‐-'´ヽ,
| ヽ-、
| ヽ
/ 【成都国】 永安○ ,-‐´
ヽ 〇成都 i‐‐-'´
ノ !、
/ ○武陽 【巴郡】 ヽ
/【犍為郡】 ○江州 ヽ
/ ○ /`〆 )
江陽
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
巴蜀を二分する羅尚と李雄の争いは永嘉年間まで続く .ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
- 476 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:46:00.73 ID:fCxcsrN30
- 【紀元303年12月 晋 益州 江陽】
∩___∩ ∩____∩
| ノ u ヽ / u u └| ∩____∩
南中か荊州か、 / ● ● | | ● ● ヽ/ u └|
どっち行こうか悩むクマ .| u ( _●_) ミ 彡 (_●_ ) u |● ● ヽ
彡、 |∪| 、`\ / |∪| 彡 (_●_) u |
/ __ ヽノ /´> ) ( く ヽ ノ / u |∪| ミ
(___) / (_/ \_ ) ( く ヽ ノ ヽ
, '´ ̄ ̄` ー 、
/: : : r‐r==========、
/: : /├l‐1―‐――‐―.|
,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」
{ :/:/ /ゝノイ ノ l/ ヽ、 l :}
| :レ | ノ \ l :|
|: i: (|. ● ● l:/ お腹が空きましたと流民Aは食糧を求めます
} : :⊂⊃ 、_,、_, ⊂.ル|
,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/
,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
( ⌒ )}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:( ⌒ )
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『李雄載記』によれば、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 蜀人は離散し、江陽から東方へ、あるいは南中に向かう者が相次いだ。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .流民に押し出される形で、新たな流民が発生したわけだ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 477 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:47:27.28 ID:fCxcsrN30
-
';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、
∩_∩^−^∩_∩^−^∩_∩^−
ザッ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩
∩_ ∩__∩ ∩__∩ _∩ ∩_ ザッ
∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩
| ノ ヽ | ノ ヽ | ノ ヽノ ヽ
/ ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● |
| ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ
彡、 、` 彡、 、`\ 、`\ 、`\
/ __ / / __ /´> ) / ノ..// /´> )
(___) / (___) / (_/_) / (_/ / (_/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱の影で巴蜀の情勢は悪化の一途をたどった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 478 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:48:42.88 ID:fCxcsrN30
-
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 八王の乱に話を戻そう
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
- 479 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:49:12.98 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 雍州 長安】
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 申し上げます!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ,.;'"~⌒'
ノ⌒ヾ`'"~
___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~
::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`
 ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ'
: : : : | :|
: : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
: : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
: : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : :
: : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : :
: : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi
 ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅
 ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.
 ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 歴史における勝者は、大義名分を持つ者がなるとは限らない
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 480 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:49:47.05 ID:fCxcsrN30
-
|┃
|┃ /ニYニヽ
|┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ
|┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\
|┃ | ,-)___(-、| 河間王殿下!
|┃ . | l |-┬-| l |
|┃ \ `ー'´ / 只今、新平郡より使いが来て、
|┃ / `ヽ. .左将軍皇甫商を捕らえたと報告がありましたっていう!!
|┃ 三 ./ \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : : : : : : : : : :> .
.: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ
: : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : :
|:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::|
|: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : |
}ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ;
|jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : /
どうして皇甫商が長安より西にいるのかと? .|i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ
込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \
|:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _
}/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _
/ }/ニ7 / `ー=ニニニ/
/ ]ニア `寸/ \
_/ rく __ / \
- 481 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:51:04.10 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 雍州 新平郡】
○金城
【西平郡】 ∧∧ 【安定郡】
\\ 【金城郡】 ×街亭
││ ∧∧∧ 【新平郡】
││ ∧∧∧∧∧ ○略陽 ∧∧∧
○ × \\ 【略陽郡】 ∧∧∧∧∧∧∧∧
枹罕 故関││ ∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧ ││○狄道 【南安郡】 ×隴関
││ ▲鳥鼠山___ ○豲道 ∧∧∧∧
││ 【隴西郡】 ____ \____________ ∧∧∧∧ ○陳倉
×││ ○.\___________ \_____________
▲成重山 鍾題\\ 陽谿 襄武 冀城○ ○ \______________
_______ \\ × ▲武城山 【天水郡】上邽 ×段谷
_______.\___// 鹵城○ ∧∧ ∧∧∧∧
○ .\___/○為翅 ∧∧∧∧×∧∧ 祁山∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧ 箕谷
洮陽 洮 水 ○臨洮∧∧ ∧∧∧ 董亭 ▲ ∧∧∧∧∧∧ × ∧∧∧ ∧∧
∧∧∧∧ ×石営 . // ∧∧ 散関 ∧∧∧∧∧ ×∧∧
∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧ | | 下弁 ∧∧∧∧∧∧斜谷 ∧
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『皇甫重伝』によれば、
\ヽ、 _ , イ!::/ .皇甫商は長安を過ぎて至った新平郡で従甥に遭遇した
/ ヽ{ ト、ヽ l:
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
- 482 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:52:16.21 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 雍州 長安】
////////\///i///////\//////////∧//\///
//////////\ \/i/////////\}/////////i////≧s。
ノィ////////-‐/\//i/Z,,--――--i/////////i//////
j//////∧_> ,-‐、,':::::::::::(_i//∧////‖/////
/ヘ///////:i (-、:::::::::::::::::::::::}/:::::i///‖//////
∨//j///! ,,,,,':::::::::,-、:::::::;-‐-、!//∧//////
}/ j///i {::;;-;;::::;' ,,';;;;'',,+''´ ..i/ }//////
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 〉//∧ ヾ J;;;'-==''´ ///////
| 一時はどうなる事かと思いましたが | {/////≧s。 ./-‐''´-―_.,,。+-‐ァ /////////
ヽ________________乂 {/////∧。,,_` / ,ィ芍ヲ / //}////i∨
ヾ∨/i∨::弋ァ ' ´ γ::´:ヽ{////
∨ 〉/∧ / '⌒j:丿i/// ,'≧s。
/ヘ// / ´ .}/ ‖
}/ ー- 、 ‖
ヽ 、___ ‖
/ヽ‐- ` ,,イ ‖ . ‖
/ ヽ 。s〔 ‖‖⌒ヽ‖
/ \/ ヽ _ 。s〔::::: ‖ ≧s。,,,‖
\/ ,,ィ ヽ、::::::::: ‖ 。s≦
/:/ |i!ヽ:::: ‖ 。s≦ 。s≦
。s//::/ .i!、 / /:::::::::::/
。s≦/ ./::‖ ! ヽ/ /::::::::::/
。s≦三/ ‖::::{ { / /::::::::::/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この従甥は平素から皇甫商を憎んでおり、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の存在を河間王に告げたため、河間王は皇甫商を捕らえた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 483 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:53:46.12 ID:fCxcsrN30
-
,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム
. /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.',
. ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i}
{::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i}
{/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i}
. {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l
゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l そう上手くはいきませんよね。
{::.:ム _ /i} :.::.:l
{::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, .李含殿の事もありますし、ここで死んでもらいます
. V::.:ム > ,< ム::../
. ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/
. ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___
/ \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ __
. / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', _ /:i:i:i:i:i:i:i\
. ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i /:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ
. ム. i}ヽ、__.≧≦´__ノ / .l /:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂
__/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\
._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ
/:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸
}:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{
.从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム
/ }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ
李含がこれほど天下を乱そうとは ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:}
(ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖
.|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/
/: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:|
/: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八|
__/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i|
|: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/
- 484 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:54:16.16 ID:fCxcsrN30
-
_ /:i:i:i:i:i:i:i\
/:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ
/:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂
__/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\
._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ
/:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸
}:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{
.从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム
/ }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ
ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:}
(ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖
.|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ お労しや。
/: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:|
/: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八| .兄上
__/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i|
|: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/
|:∨: : : : : : : : : : : : : : : :/:i:/:i:i:/:i:i:i:i//:i/:./:i/
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./:.|: : : : : : :\{:i:{:i:i{:i:i{:i/:i/{:i:i:/: : :.:|: : : : : : : : :ハ
/: : 八: : : : : : :.:人:i:i:i:{:i:{/:/: : :{:i:il: : : : : :|: : : : : : : : :.:.乂
寸: : : : : \: : : : ∧:i{:i:i:i{:i:{:八: : :乂{: : : : :.:.|: : : : : : : : : : : :.\
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./: : : : : : : : : : ∨: :\:\:i:\:i:i{\三=≦: : : ∧: : : : : : : : : : : : : : : :
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: : : : : : : : : : : : : :\ : : : : ≧===彡: : : : : : : : : :∧: : : : : : : : : : : : : :
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は皇甫商を殺した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 485 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:56:02.47 ID:fCxcsrN30
-
|.:.:./ .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:./ :.: l:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/ .:.:.: |
|.:./.:.:.:.:.:.:./ |.:.:.:.:./ :.:.: |:.:.:.:.:.:./|:.:.:.|:.:.:.:.:/ l.:.:.:.: |
∨.:.:.:. /;,; |.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.|:.:.:__,,.l.:.:.:|.:.:.:/;'´|.:.:.: /
Y:/.:.lγ |.:.:.:.:.|.:.:.:./|.:.:./ |.:./:.:.:/,ィ》.:.:.:./
.ィ/ l.:\:.:.、、 |.:.:.:.:.|.:.:/_,ィf斧テ‐∨|/ {.ノ'.:.:.:./ 後は渭城にいる劉沈の討伐です。
/ |/∧.:.\ヾ:.、|.:.:.:.:.l:./ ゛ 乂ノ `i.:.:.:./
.. ./ |//∧.:.:.:∨l |.:.:.:.:.|' 〉/.:.:.:/ 騎兵と歩兵を預けるので討伐して下さい
. / .|///∧.:.:.l/l |.:.:.:.:.l 、 _, イ.:.:.:∧
l ∨.//∧://l |.:.:.:./ >_.、 /:.:.:.//∧
l 丶∨/////l |.:.:./ / //≧ ´/.:.///,' ',
| 丶 \//// |// ,////// l//// }
|. 丶',:::\// l´ ` ー''´////////l//ィ'/ /
/二二Yニヽ
/ ( ゜)(゜)ヽ
/ ::::⌒`´⌒::::\
| ,-) (-|
,┤ i〈 、_____, 〉 /
お任せ下さいっていう / ! ヽ\+┼┼+/ /
__/ ヽ `ー‐‐'´ /
, -‐''" i \ 人 ニヤニヤ
-''~ | \`ー----‐'´! iヽ、
ヽ \ / i `ヽ、
\ 丶_/ | \
ヽ /O \ | \
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は督護虞蘷に歩騎一万余を率いさせて劉沈討伐に派遣
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 486 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:57:11.24 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 雍州 好畤】
,,
. / | /| /|
. /:::::i /::i |:::::i
/::::::::i |::::! .i::::::i
. i::::::::::i i::::i i:::::::i
. i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'
. i:::::::::i. i:::/::::i:::/
. i:::::::::i i/:::::::i/:|
. i:::::::::"::::::::::/
i:::::::::::::::/ :,: :(::)
i:::::::::/ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
i::::::::i (:::::::::::::::!' (::::::)
. i:::::::i ヽ::::::::';''' ''~~ 。
. i:::::::i τ'::/ .;:
i:::::::i )/
. i::::/ 。 ' 、 ;: 。
f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、...
,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~''
,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、
/;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;.
):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '`
!::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: ,,. ,.
(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ _,,.r':/ /::|
::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" /'''"´:::::/ ./:::::::|
ヽ::::::::';'' ./:::::::::::,,.//:::::::/
/:::;.r''" /:::::::/
'"´ ./:::::::/
/:::::::/
/::::::::/
|:::::::/
i::/
i/
- 487 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:58:00.30 ID:fCxcsrN30
-
// >―、
, _,.ィォ:::ヽ≦:::::::::::::},ィ┬v
、> '/ {'、ィ/ ァ'j)、ヽW7::::,イマ::::::::::::`::::::ノ
・ ,/i:i:i:i:/ r, . f゚::ヾ `<::::::::V≦::::::::V:::j'"´ ̄ .
,___ /イ、ィ(i:i:i:i:i:i/ s _ァ、 '^'イ . _  ̄ 乂::::::::::::::::::ヽ ,、
,ィ jg::/゚::::::::`ヽ / ・ マ:゚イ jヽ、 ,.。ヽ_ /::::::::::ァ::::::::iィ。ヽ、h。\
f゚:::::ヾ::::j::'v::::::j}::}:::,ィ。ミイ,、ゞイ,'"^""ヽァ-'"ヽ、・,../7xィ::。::::ゝヾ:::::::::/::::::::::::::/{::::::::::乂::::::V:::::::ィ
:`jノ::::j:::::ァ'::,.-、::ヽj:i:::::レ}:::j:゚::::ャ'。:::ヽ/d::::::::::::ヽf(::(w゚:Z:::}:::j,ノ'::::j::::i::_,.. -‐≦ ̄二二=< ,;/
'" ̄ ̄⌒ヾ ̄ ̄^ヽi`U'、;乂:::Vj::::ノj:::ァi:::j::::jァノ::ヽ::::::::rj::`'j,.. -‐≦´ニニニニニニニニ> ´ニニ>''
;;、`゛メ' >''つ ̄ ̄``ゝー=-''" ̄` ̄`≧ー ,、、、´ ̄ ̄ ≧ー=ニ >''"ニニ /;;7
゛ _ /;;;/ー=つ ,; ァー==<≦仁ニ≫ィ';:';;'ソ,; /;ソ_,ァ=、_/;;)/ニニ/ /;;'/
/| ト、 {;;`´/;; ィ≦つ ;; ,..__/L≧<_,;  ̄`≦ヾミj;;:';イ_乂:';;;;:;;';:';;_/゙二二/.ィ;"フ;;ヽ/;}
___∧|__ __|=∧ ノ;;:';;:';;:_,;,.ニつ ;; ァ-'´;;:';;:ヽ/ミミ≧7' ̄ / ̄``ヽ、、/;;:,≦三ニニニ/ ィ'"フ;;:';;:';/
. ∧ニ',/三ニニ三', /;;:';;:゙/´ /!ヽ,7;;:';;ヽ;;:';j≧ヽ/竺 /;;:';;:';;:';゙c;;: V;;ィ≦ニニニ /;; ('">;;:';:゙/ ニ
∧ニニニ/ `` 、 /;;:';;:';' ': ,,;; / ,.イ≧乂;;:';ノ≦彡イヾ'i {;; C;; ;ヘ;:';;:';;:i ニニニニ/―< `ゝ;;:';;゙イ; ニニ
ニニニ/ \ ; ,ィ(;;:';;:'; i ’ ,,;; イゝニヽニヽ≦ニ>''"≦ーj 圦;;:';;:';;: r,;;:'゙‖ニニニ,/{。;;;:';:。;;;}/ j;;:';;:';|’ニ/
'ニ/ \
∨ \ ',
,′/ ' ',
∧ ',
./ : ', l. l
_/_/_斗 ', l .l l
.W .| : : : : l | .l l
| |∨.|_:ヽ_:| | .|\|
∨ .|斗チ竿芋ミ / ,′ `
| \\ .《 Y {..| ./ / /
l ∧\\\ __.|シ////:┐
∨∧: : : \ : : : /: : /: : : :|
∨∧: : : : : : : : : : : : : : : :/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉沈伝』によれば、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王と劉沈の軍勢は渭水の北の好畤で激突。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .接戦ではあったが、河間王の軍勢が敗退した
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 488 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:59:10.85 ID:fCxcsrN30
-
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 渭水を渡れ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : .. \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
:::::::::::::::....... ,_ ) >
;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,,┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ < いざ長安ッ!!! >
彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ < (
/ `' ) | /ヾヽー' / `' /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
|ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | /
lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶
ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ
( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
-,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\
/ ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ
;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\
;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈の軍勢は渭水を渡河、長安を目指して進軍した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 489 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:00:07.29 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 雍州 長安】
/ / ヽ
,' / </ / , ._,i ハ
{ { / ≧ィ/ イイ! } ’
V. | レ/(´f´`i! '´f´`iリ'. |
V.', !o`´ `´o} Vリ
。 ゝ,. | r-v'Vi ノ | 。 うちの軍勢弱過ぎませんか!?
。 ∨ トok。__。≧'´ |
_ィ ~∨ハマ |>o。 ゝ, ’, .すぐに張方を呼び戻して下さい!!!
/、 \ゝ,マイ. // ヽ >マ,
,r-'、 ` \_',|// ( ゝr 、
イ\ 、< ノヲ 、 ’,イ ,イ.ヽ
\ >ヽ } ,' ', ヽ },イ,イ ,イ
,イ > _ ハ { ハ マ, / \
/⌒Y⌒uヽ
/(○) (○)ヽ
_ /::::⌒`´⌒:::: \
/´ | ,-) (-、|
/' | l ヽ__ノ l. |
,゙ / ) \ `⌒´ /、
かしこまりましたっていう |/_/ ヽ
// 二二二7 u' __ ヽ
/'´r -―一ァ"i .-‐ \
/ // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ :::/ / ヽ }
_/`丶 / ::i {:::... イ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長安にいた河間王は大いに恐れ、急遽張方を呼び戻そうとした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 490 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:01:54.81 ID:fCxcsrN30
-
,,-‐''"´'':、,, ,,_,__
_,,.--ー''''''"゙゙ ゙゙̄"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´`゙''ー、/ヽヾ\
::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"';,_,,.-ー'''"゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.:
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :
'' ;~ ; ::; : ;:; '',;''゚ ; ::; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',;
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; ::
:::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::::
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :...
ィ、 、 ,.
,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈
/:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ
,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i}
.У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~
__/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i!
./:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ
/イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ jli! ノ !、i / /
(⌒;;⌒ソ⌒ ilil'\ヽ | !ヘ/
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 長沙王陣営の狙いは間違っていなかった
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 491 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:04:53.74 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】
.‖ ∧ _____| .::|─Λ
.‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
.∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄|
∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n
ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:|
||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
_||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄
|===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___
\\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|========
| /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工
| || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
| ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_
| ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧
┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐
∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ|
./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ |
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
_l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬
__;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 少々時が前後する
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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- 492 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:05:38.04 ID:fCxcsrN30
-
γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ
{ ● { ● 〉 / \
ヾ--イ ト--イ く/ ) \
} ヽl、 {__/ /:::::::::::\ 今日もよく働いたぜ
/ ’ \/ \__;::-、ノ\
/r'⌒ ⌒ヽ \. \ / - - ──ー - -、
| | | .l ヽ/ /i ,.-‐''"´ \ i\
| ヽ_人___ノ .| l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l
\ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l
./ / ` ー─γ )) フキ そうですね ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ
/´ ̄ヾ ヽ (( | i ̄i ̄i ̄i """ |
ァ、ヽ`ン \ ) ヽ l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
' /-'´ ( ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
∨// \
ト、、 ∨///∧__
∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、
. ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::..
V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::.
. r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::.
\ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨:::::::::::
`'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::|
..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| .士と民が手を取り合って生業に励む。
.::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::|
.:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ これが本来あるべき国の姿ではないかしら?
::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_
):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ
.:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/
::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄
乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧
_彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧
- 493 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:06:25.26 ID:fCxcsrN30
-
∨// \
ト、、 ∨///∧__
∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、
. ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::..
V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::.
. r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::.
\ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨:::::::::::
`'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::|
..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::|
.::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| この国も、まだ捨てたものではなさそうね
.:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\
::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_
):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ
.:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/
::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄
乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧
_彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧ γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ
{ ● { ● 〉 / \
ヾ--イ ト--イ く/ ) \
} ヽl、 {__/ /:::::::::::\
/ ’ \/ \__;::-、ノ\
/r'⌒ ⌒ヽ \. \ /
| | | .l ヽ/
見ない顔だな | ヽ_人___ノ .|
\ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ
./ / ` ー─γ )) フキ
/´ ̄ヾ ヽ ((
ァ、ヽ`ン \ ) ヽ
' /-'´ (
- 494 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:08:42.15 ID:fCxcsrN30
-
〕_-_\
∨_-_∧
__ ∨_-_∧__
. \_-ニ=- _ _ .-=ニ:::::"':..、〕::::``〜、
\_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\
`'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::.
/:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::.
.:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::.
l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|:::::::::::
l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ 失礼。
::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/
}八::::秋 V! |:::::::::::|:::::::::::: .私は冀州清河国の崔悦、字を道儒。
} ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{
l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ .一流の士大夫よ
. _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'<
/-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::.
/-_-_-∠'」 ′ ! ! }:::::::::::::::::::::::::::::::::::
. /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/
. √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ /
. /-_o_-_{/:/ ̄ ̄-\77′ ' ノイ γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ
{ ● { ● 〉 / \
晋 清河国の人 崔悦 ヾ--イ ト--イ く/ ) \
} ヽl、 {__/ /:::::::::::\
/ ’ \/ \__;::-、ノ\
/r'⌒ ⌒ヽ \. \ /
青州斉国の左思だ。 | | | .l ヽ/
| ヽ_人___ノ .|
清河崔氏とはまた名門だな \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ
./ / ` ー─γ )) フキ
/´ ̄ヾ ヽ ((
ァ、ヽ`ン \ ) ヽ
' /-'´ (
- 495 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:10:41.92 ID:fCxcsrN30
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〕_-_\
∨_-_∧
__ ∨_-_∧__
. \_-ニ=- _ _ .-=ニ:::::"':..、〕::::``〜、
\_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\
`'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::.
/:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::.
.:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::.
l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|:::::::::::
l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ 『三都賦』の作者に出会えるなんて、
::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/ 私の日頃の行いの良さに感謝しなければいけないわね。
}八::::秋 V! |:::::::::::|::::::::::::
} ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{ .おーっほっほっほ!
l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ
. _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'<
/-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::.
/-_-_-∠'」 ′ ! ! }:::::::::::::::::::::::::::::::::::
. /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/
. √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ / γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ
. /-_o_-_{/:/ ̄ ̄-\77′ ' ノイ { ● { ● 〉 / \
ヾ--イ ト--イ く/ ) \
} ヽl、 {__/ /:::::::::::\
/ ’ \/ \__;::-、ノ\
/r'⌒ ⌒ヽ \. \ /
| | | .l ヽ/
よく御存知で | ヽ_人___ノ .|
\ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ
./ / ` ー─γ )) フキ
/´ ̄ヾ ヽ ((
ァ、ヽ`ン \ ) ヽ
' /-'´ (
- 496 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:11:44.02 ID:fCxcsrN30
-
l\ \ >――-</ | i
\\ .}:::::::::::::::::::::::::::::::\ / /
\|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::廴 _,/〆ヽ
〃'::::〃:::::::::::r勿'\:::::ヽ乂 ( )::::',
‖:::::::/::::::::::./ ',::.:::::l::^//\\.',
‖::::::/:::/イ/ , '´ ',::::::|:::| l::::::',\\
ii::::.i:::ly' ヽil ,rf禾示テ|::|:::| .|:::::::i {\ヽ
〃l:::::V.汽笊圦 弋乂 l:::::::| l::::::::{ { }ヽ}
ll:::l:::::::ii `ー’ l:::::::l l::::::::O /::::::|
ll.:::l::::::ii i::::::ヾO::::::/ 丿::::/
___ゝ::::::::::.', ー −' /:::::::::::.i:::::/ (( ノ こうして出会ったのも何かの縁。
∠二二二二つl::::::::::\ /:::::::::::::::i::::{ V(
/二:<\二二つ:::::::::::.:::>、_ .イノ:::::::::::::::八::::::::i ヽ ) .もし、何かお困りなら、
/二二\\\ )::::|::::::::l::::厂/| 厂丿::::::::/:::::::',:::::', ..ノ′ 私が力を貸してあげましょう。
/二二二丿 \\)'⌒ /::::::::l:::i / Y /::::::/:::::::::::::::ゝ:::乂_, キ ン グ
./二二二//二`< /:::::::ノ:::.}ー-/::::::人弐::::::::ハ::::::∧::i 何故なら私は清河崔氏だから
〈二二二丁二二二/----\ .(::::::::::(. }` 。'::::::} |:|
/ヽ=≠f` \ 二二二 \ / --\:::::ヽ-イ ヽノ //
./ !二', 〃.ヘ :\二 V O ,' ヽ:::::ヽ|| ',/'
/ .i ',二〃 彡二二∧ .,' ノ:::::ノ|| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
i | ii二 i 人二二∧O|__(::( ̄_||y | 不穏な発言はやめなさい |
| ! i二二', |// >。 二二从二二二.ヽ______________乂
! / ∠二: 八 l l ( )' >。二二二二二二二二二 .ヽ
', /' \二/\` l l >。二二二二二二二二二}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 崔悦、字を道儒。冀州清河国東武城の人。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 魏の正始年間に
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司空を務めた崔林の曾孫。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 彼の従母が劉琨と盧志に嫁いだため、二人から見て外甥となる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 497 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:13:37.68 ID:fCxcsrN30
-
i__i
∧∧
_ _i_ | U | i r、 ,
八 rッ _{__}_ i { } i∧ ,r'::ヽ 八
:: 〈 | | 〉 :: i /^V / ,八 \ i {二二二二二} ヽ{:/::::〈 | | 〉 ::
. VV 小 {:::N ∧__{____}__∧ _{}_ i A, l  ̄ ̄ ̄ ̄ | ハ!::::::|VV
∨ _!___! }:::::::〉 { {_} i r, i __ } (ニニ)_/^ヘ{__},| 匸} 匸} | ゥ、 |ノ!:::::{ ∨
,ィ ,/||ヽ_ ! o V::::::{ 个/\,_{ゝ_{_}__| r|,n | |___/\|  ̄ ̄ ̄ ̄ | ,ッ ,ノ::}──,ノ,‐‐‐ヽ||───
. 爻,,/ニ||ニニ] ̄  ̄  ̄`〈二二〉´---::〈!!〉::}ニニo八___| | l__ ̄__,|: {ニ} r:, ! く:}{:::〈!!〉___く,ニニニ}||_∧_
林林匸||匸} ! !⌒!⌒! |::日::| 目 目 ||ニソ目_|_ノ〈〉:} | | ----|‐‐‐__ {:。〉,|oノ|〈:::| ||目目!}::::::::::::|||_{__}_
林林: }_{ ! ̄i ̄i ̄i:, :|::八::|  ̄目 ̄|l::::l 目 |::::| |::::〉j゚ j}。。 | 〃⌒}}〔:|〕 {ll::::} [_]||目目ノ::::::::::::|}{ 日}{日
森森, {___} i_ _ ' ____[ ____ ]t───≠─r=≠==一‐- _。,i_{{' ||=ニ≠=─-ァ──t ‐- 、_[__]{ ,}{日
 ̄ ̄i ̄| ̄l´ !__! ___! |__ j -‐ '"´  ̄ ̄´ ̄ : : : : : : :` ̄`>‐- j _ j ‐‐| \ \木
 ̄ ̄l ̄| ̄l j -‐: ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 、ヽ: : : `ヽj | \ \
__l l -‐ ''" : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ \ : : : :\|\|\ \
: : : : : : : : : :´ ,: ´ , :´ : : : : :' : : ,: : : : : : : : : : : /_/_/: : : : : \|\|\
: : : : : : : : : : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : :/_/_/ : : : : : : : :\|ヽ ヽ
: : : : : : : : : : : : : :' , : : : : : ' : , : : : : : : : : /_/_/ : : : : : : : : : :\|`|
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : : : : :/_/_/: : : : : : : : : : : : : \
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) >
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < おーっほっほっほ! >
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < (
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 太安三年。
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ .一月下旬に入っても洛陽城内はまだ耐えていた
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
- 498 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:16:17.39 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 司隷 河南郡】
_ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五}
エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi
ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:;
_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,
;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_
_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,
;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_
_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,
;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,
\__人_人从_人_人从/
┌T⌒T⌒T ┐ _) (__
. 厂 >―――<⌒L ) 長安より!! (
厂/ \ L  ̄ ̄) ( ̄ ̄
( / / |- V ) /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
( / /| |-ミz.| )
/ / // | Λ| -ミ| 」 おかしい。
|Λ|/ T::::T|/}/T::::TV^ハ|
| || L:::」 L:::」 rリ| こんなはずでは……
| | 从 从 |
|八|个 t っ 个 | | 先に我々の兵糧が尽きる可能性も考えなければ
/「\|| |]I=-=I[ | | |∠]
. / r)ニ| 「⌒ 【] ⌒| |厂[
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『長沙脂、乂伝』によれば、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は勝利は不可能と判断し、長安への帰還を欲していたという。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .攻撃側も我慢の限界になっていた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 499 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:17:36.67 ID:fCxcsrN30
-
/⌒Y⌒uヽ
/(○) (○)ヽ
_ /::::⌒`´⌒:::: \
/´ | ,-) (-、| 雍州刺史劉沈が謀叛!
/' | l ヽ__ノ l. |
,゙ / ) \ `⌒´ /、 .河間王殿下は
|/_/ ヽ 張方将軍の御帰還を望んでおられますっていう!!
// 二二二7 u' __ ヽ
/'´r -―一ァ"i .-‐ \
/ // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ┌‐く ̄\ヘ \
ノ ' / ノ :::/ / ヽ } / \ \ ∨{ r‐くノ,
_/`丶 / ::i {:::... イ _}\ >''^゚~ ̄~゚^'' r‐く ノ ',
_} ̄/ | ―く ノ ,
_} / |⌒辷 ノ } ',
{ ∨ | | ⌒辷Λ ,
\| | |/ ヽ/く } ',
|| | 斗f豕^ || ノ ,
| 斗‐ / Vヅ || 厂 ',
困った御方。 |八. ト / ノ | | ,
\ | 八 | |/⌒V ̄ ̄〉__
御自分で対処できるでしょうに \ト 个 ´ /__/ / / // \
┌<⌒| | |≧<ニニ./ | /~ ̄~'く ノ
〈 \| | | ┌<┘ / / |∨ ∨ /,
厂 ̄ ノ ノrく┘ / { | | /< ',
< / /rく┘ / Λ | | _} ,
)/ / / /\ | | \ ',
/ / / /::::: { | | _ノ ,
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王からの撤退要請も届いていたと想像される
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 500 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:18:20.80 ID:fCxcsrN30
-
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 申し上げます。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 只今、洛陽城内より、東海王の使いと名乗る者が参りました。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .如何致しましょう
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| _ノ ´ ヽ_, 。
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: (_ _,。 -=、- x l
, ィ´ \ヽ `ヽ
/ ヽ {_
/ ヾ、 /
/ ii .{ヽ
l ,' i!/}: l
,' ノ / !
| / / !イ´ノ
| / / j l
会うだけ会いましょうか / ,' :/ / / /イ
/ / / / /-‐-、_
. / / /: / ./`ヽイ´ )
/: / // イ 、, -‐-、 <.l
/ / ////`ヽ/ ∨ `丶,
/ / / // } -‐/ } } ./
/ / :///ヽ.ノl ノ i ノ
/ /// / >, {_/ /┌´ヽ
- 501 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:20:25.69 ID:fCxcsrN30
-
_ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五}
エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi
ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:;
_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,
;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_
_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,
;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_
_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,
;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
そうした状況下で事件は起きた '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
- 502 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:21:38.12 ID:fCxcsrN30
- 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| これは何の騒ぎでしょうか? |
ヽ_______________乂
.
- 503 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:22:05.41 ID:fCxcsrN30
-
/ニYニヽ /ニYニヽ
/(0)( 0) ヽ /(0)( 0) ヽ
/⌒`´⌒ \ /⌒`´⌒ \
| (- 、 | .| (- 、 |
ト-―――-` l ! ト-―――-` l !
ヽ `⌒´ ∧/ / ヽ `⌒´ ∧/ /
`コー /⌒ヽ\ `コー /⌒ヽ\
/ゝ/|( ● )| i.\ /ゝ/|( ● )| i.\
|ノ//\_ノ ^i:::::| |ノ//\_ノ ^i:::::|
|^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::|_|,-''iつl/
|^:::::::::::::::[__|_|/〉 |^:::::::::::::::[__|_|/〉
[ニニ〉 [ニニ〉
└―' └―' ,;. :;.
,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;.
,;;,,''" :;;;;;;.
;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:.
、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:,
゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,,
゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/
、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :>
東海王 \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i
ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l
l l ゝ、 ___ _ l l l l l l
l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l
//:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム
/: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム
/:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム
/: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
- 504 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:24:12.46 ID:fCxcsrN30
-
//: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :.
.' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :.
l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | 長沙王。
| : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : |
| : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 都の状況は知っていますよね?
| : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : '
|: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' .このままでは、
lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ 民草はおろか陛下の身まで危うくなります。
j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: /
|:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 .河間王と成都王に兵を退かせるには、
|:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } .あなたの身柄を拘束する以外にありません
ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l |
'-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / |
/ \ -_-_ \─彡'| _- / /
/ニYニヽ /ニYニヽ
/(0)( 0) ヽ /(0)( 0) ヽ
/⌒`´⌒ \ /⌒`´⌒ \
| (- 、 | .| (- 、 |
ト-―――-` l ! ト-―――-` l !
ヽ `⌒´ ∧/ / ヽ `⌒´ ∧/ /
`コー /⌒ヽ\ `コー /⌒ヽ\
/ゝ/|( ● )| i.\ /ゝ/|( ● )| i.\
|ノ//\_ノ ^i:::::| |ノ//\_ノ ^i:::::|
|^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::|_|,-''iつl/
|^:::::::::::::::[__|_|/〉 |^:::::::::::::::[__|_|/〉
[ニニ〉 [ニニ〉
└―' └―'
- 505 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:24:54.16 ID:fCxcsrN30
-
//: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :.
.' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :.
l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : |
| : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : |
| : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l
| : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : '
|: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 陛下が飢え死にしたなんて、
lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ 青史に刻まれて良いはずがありません
j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: /
|:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、
|:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l }
ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l |
'-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / |
/ \ -_-_ \─彡'| _- / / ,;. :;.
,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;.
,;;,,''" :;;;;;;.
;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:.
、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:,
゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,,
゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/
、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :>
\ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i
ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l
l l ゝ、 ___ _ l l l l l l
l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l
//:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム
/: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム
/:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム
/: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
- 506 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:28:13.47 ID:fCxcsrN30
-
ヘ\
ヘ ヽ、
ヘ ヽ、
、 _.. ....ヘ ヽ、
. !\ , . <´. . . . . . . . ..ヽ ` <
!. ヽ , < . .,ィ. . . . . . . . .___ヽ、 ヽK
i .∨ ,.イ . . . .¨. . . . . . . . . . . .> 、 ̄`¨¨¨'''¬-V ヽ、
. ! ',/.. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ、 .Y .\
! ,:'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ. .゙¬ー─‐-.、└一フ
. ! ./.. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ, . . . . . . ヘ. . . . . . .', . .', ∠. →ーュ
ト . .',.,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .',. .', . ', . . . _..',-‐. . ',. .', . .V"_-_-_-_-./
ヘ ` <} . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . .',. .',.、 ィ". . . ', V. . .',. .', . .W-_-_-_/. ヘ
. ヘ .!. ! . . . . . . . . . .' . . . . . . . . . ヘ .', Vト. . ..Ν V . .',. .', . ',_ニ_-_./ . . . ヘ
ヘ !. !. . . . . . . . . . .', . . . . . . . . . :ヘ ', V _,zzt芝≒ij| ', ', . {.. .}_/. . . . . . .
ヽ.!. i . . . . .', . . .j,. .ヘ . . . . . . . .!.', ',i ,;t芝F";:}.:.:} ∨. .i..i . | /.,' >ー‐- .
,ィ.i .',. : . . . .'.ィ" i:. .!∨、. . . . . .!. ! イ´∨ゞ::ィ: イ'' ‖ リ!. :〈_,'イ ,ィtニtz,、
ィ" i. .', ', . ィ"', . . i V! .ヘヽ . . . .|ヘ| l. ゞ´ .' . . . |,V.V イヾ3, `VC 凡愚が
>'"_', .', .', . . . ヘ. . ', ;,ィti芝ヽ、 ! .,'. . . ..l. . . .V i8ニ=-LiF
<.-_-_-_', .ヘ .', . . . ゙;,ィi;k:'":、:;:;:}:.〉` ' , ,'. . . . .!. . .', .V.Fl{`iヘ-、
` <-_', .',',..ヘ. . . Wヘ ヾ、 イ i. . . . .,' ', . . ', Vi弋ヽヘゞ
/∧ ',ヘ. iヽ . Yヽ` _..、 .i . . . .ハ .', . . ',.VioYixヘヽ
/ //.∧.', .〉、 iヽ.ヘ}._、_ V__.ノ i . . . ,'. . ',__',. . .',.Vi7 ゚2_′
ヽ、/ ¨ ハ.',{. !′ム'"人 /.. . ..,'‐- ._V `¬∨'vn.\
. ,' . ヘ.',', ' ! i´ .V.>. .. __ . . . イ‖ . ,'li} .l:.:V ∨{ l iv
. /. . . .ヘ ' V. .V |r-=vイt} ,',' . ,'i|i| |:.:.:V VV、ヽ
/. . . . . !ヘ. ', . } .|ヘ ヾi|ih、 !!! ,'i|i|i .|:/ V゙ら
, '. . . . . ..|. ヾ、 |. ∧'v:ヘ 寸|h、 !|,'i|i|7 A V.ス
- 507 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:28:43.94 ID:fCxcsrN30
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ひとまず長沙王を宮中へ護送するように |
ヽ___________________乂 \__人_人从_人_人从/
_) (__
) ははッ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 508 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:29:16.41 ID:fCxcsrN30
-
_ ---- _
, -'": : : : : : : : : : : : : : : : . ._
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ヽ
' : ': : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : ヽ',
/: /.: : : : : : : : : : : : : : :.|∨: : : : : : : : : : : : :',',
,': ,': : : : : :/: : : : /: : : : : | V|: : : : : :l : : : : : : }i:.
. : l: : : : : :.': : : : /: : : : :l: ' }:|V: : : : l: : }: : : : :}i:|
|: i| : : : : : |: : : /: : _;,:.-|/ ー}:-}:.;_: l: :|: :.}: : : : :}i:|
|: i| : : : : : |_;,:.-‐'' : : /ノ l}-ミ : "'''-.}: : : : :}i:|
: i| : : : : ´|i : _;ィ犹拆 了犹心、:/}: : : : ': |
l: :V: : : : :|У尤イJ l} {l イJ lハ>}: : : /: :
: :.V: : : :ハ¨ V辷り ヾ辷リ /: : :/: : : これでいい
l: : :V: : :小 """ , """ /}i:/: : : :
. : : \从ハ 心 : : : : : '
. : : :i:.ゞー入 - - ,ハ:|: : : : : :'
}: : : : : :|i:i|ヽi:.、 ィi:i/ } : : : : : '
|: l: : : : |i:i| )ハi:i> ___ <i:i/''′ハ: : : :l/
|八: : : :|iハ ヾ} { /イ : : /
V: : |{ , -‐リ ヒ‐、 }: /
\|{-''´ 〈 〉 \レ′
rマL V⌒__⌒7 `丶、
r´^ヽマL V::::::╋::::::7 ィア入
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『東海孝献王越伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王が洛陽を固守し、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 殿中の諸将は戦に疲弊していた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 東海王は左衛将軍朱黙と共に
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 夜中密かに長沙王を捕らえてしまった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 509 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:30:12.36 ID:fCxcsrN30
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/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',
' : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : : : : |
{ : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : |
|: : : : ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : : :.|
|: : : :,': : : : : /: : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : :} : : : |
|:l: : :|:/: : : /: : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :}: : : :} : : : |
}:|: : :|:l: : : ,': /: : : : : :l: :|: : : : : : : : : : :}: :.}: ' : : : {
}:|l: : {:l: : :,':./l: :l : : :/|: ハ: |l : : ',: : : : ,': : :}/: : :|!:|
}ハ:|从: : |:.|::',: | : : l::|:.l:::Vヘ : : ', : : ,'/: :/: : : :ハ:| 誰もが、あなたみたいに強くいられるわけじゃない
'|: : \|l:{、::V\:.{::{:.l::::::V::\: :ヽV}:./: : : :/ ゛
rくヽ: : : { 丶  ̄ ̄ヾ⌒`ー─'´ / レ : : : /
/⌒ ヽ\:.{ > ′ < /: : :ル⌒ヽ
丶\ ヾ V >─‐< V /: //
{ 丶丶丶 ∨ニニニ∨ {// / }
| ヽ\\ ∨::::†::::V //,イ }
| ', l V\\ ヽ::::::::/ , /,'/
\ | }/\ヾ==VV=彡'/,'/ / /
\ ゝ//〕iト 人ィi〔/////
∨ 〉 ``<ニニ>‐"/ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その後、東海王は主君に迫った
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 510 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:32:49.44 ID:fCxcsrN30
-
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ',
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 長沙王を免官せよと?
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 誰が奸賊と討つのです?
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ {
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ
| { { i| } } リ
{ { {マ i|∨ } } /
Y ; ==-ハ{ ∨i| マ -==ニ ' /}′
マハ il从斗≠ミ Y ∨斗≠ミx }i / /
}∨ 小. じr沁 じ芹心 }i / /
仰りたい事は重々承知しています。 | マリ从∧ V辷リ 弋辷ヒリ }i } / /
| ∧ ' }i / /ト
ですが、無理を強いている }ハ 小 ' /イi i}/ /i:i:i:i:i:i:i〕iト
都の民の命には変えられません ノ ∨ {込 _ __ } / / |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
∨ i{i:i:i:i:i> 彳从 /}/ i!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
∨ i{i:i:i:i:i:i:i:i{ ≧=≦{、ヽ ノ } , i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
Y {i:i:i:i:i:i:i:i} ,{ /ノ.イ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
{i:iYi:i:i:i:i:i:i:j {ー―:/ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ここで皇帝と東海王が
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ どういうやりとりをしたのかは記録に残っていない。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただ、後の司馬衷の行動を見ると、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .やむを得ず東海王の説得に応じたように思われる。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 洛陽城内の状況が逼迫していたのは事実だったのだから
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 511 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:33:35.94 ID:fCxcsrN30
-
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| どうか御決断を |
ヽ_________乂
/ .:.:
/ .:.:.:
. /`l / .:.:.:.:
,、. l |/ 〉 / .:.:.:.:.:.:
. ,l | l |レ' / .:.:.:.:.:.:.:
,! L.-ヾi=,' / .:.:.:.:.:.:.:.:
_,.-'´ _, - '_´ / .:.:.:.:.:.:.:.:.:
|_,.- '´| L-'´_| / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
,.-'´ ,.-'" .7、 _ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
|,.- '´| | ./ `''‐、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. |,i ./ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
___、 / .:.:.:.:.`''‐、:.:.:.:.:
'‐ー7 ノ゛ / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`''‐、
__/ l_=ッ i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
lニー'''''゙゙ ̄ `、 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/\ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/ ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,..、._,Π 〈 , `''‐- ..,,___/
!┌‐-ニ¬ ', 〈 /
゛´ / / ヽ、', _/i
// ヾヘ、 `‐-、 ノ }
`‐´ ヽ、._>、_/
- 512 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:36:32.52 ID:fCxcsrN30
-
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ
|:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
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二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ <
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ 長沙王を罷免する詔勅が出たぞ!! ニ=-
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 皇帝司馬衷は長沙王の官職を免じた
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
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