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やる夫が正史を書くようです52
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 14:24:25.60 ID:YuDdzA8Bo 本当に問題なのは乱で死んだ王なのに 八王に数えられない淮南王 東安公(王?)もか。登場してた?文鴦殺害あたりで まあ趙庶人は王じゃないからノーカンにすりゃいいか
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 14:26:29.76 ID:YuDdzA8Bo >>293 朱全忠か
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/23(水) 15:15:53.39 ID:EJHtAHtU0 >>294 むしろ趙庶人こそ八王オブ八王、世界の中国の歴史に刻まれし人類の超特大超特別A級最終戦犯特別終身名誉八王というべき存在 死後に王位を無かったことにされたことを含めて それはそれとして、「八王」は概数だろうから、実際に8人である必要は無いはず
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 19:42:31.16 ID:h2oAtlkV0 いいんだよ十六国以上あっても覇者が五人以上いても
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:39:52.32 ID:ypuEW7lwo 教科書的にはどれを数えてどれが員数外って決まってるもの 孔門十哲、戦国四君、戦国七雄、呉楚七国、雲台二十八将、竹林七賢、五胡十六国、五代十国、二十四史 てきとー 九州、春秋五覇、十常侍、龍造寺四天王
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:58:15.10 ID:c6iAdwuTo 拙者、五人いる龍造寺四天王を推したいでござる。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/24(木) 01:11:02.67 ID:ZrmYXQg90 >>286 『信長の野望』に天草四郎や徳川光圀が出て来るのに、『三國志』は八王の乱以降の人物は登場した例しがない。 司馬亮や趙庶人、楊駿、顧栄、陸機、劉淵あたりは年代的に実装されてもおかしくないが、その気配はない。 楊駿の弟の楊済が実装されているのは、呉征伐戦に従軍して『演義』でも出番があるからだろう。 要するに、三国の争いに関わった実績の無い武将は出さない。 『信長の野望』だと、島原の乱も「天下太平に向かう時代に起きた事件」だから、安心しておまけ的に出せる雰囲気があるのかも知れない。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 01:46:15.12 ID:VB9f4nBDo シブサワ・コウはインタビューでトータルウォー八王の乱の話もしてたから意図的に外してると思う
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 11:01:58.82 ID:lbJxg6sgo >>289 スレチを蒸し返して申し訳ないが、あの時代の時点では、制圧地域の問題ではなく、 任命・委託とかなしに実力で、室町殿の権限を我が物とした(室町殿に対して下剋上した)者が“天下人” 長慶は天下人であったことは間違いないが、結局、自分が下剋上されるまでもなく行き詰まって失敗した 信長は義昭に逃げられて天下人になることにした(たぶん朝廷からの後押しがあった)時に、当然長慶の先例を意識していただろう 松永久秀は心底長慶に恩義を感じてたらしいので、そんな信長を片腹痛く思っていたかも知れない
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 13:08:58.06 ID:jC6ckavXo 中央政権にちょっかい出せる範囲が 畿内+α(近江丹波阿波播磨若狭etc)くらいなので そこが天下に置き換わっちゃった感じなんかな たまーに大内がやって来るけど 中国で天下ってどうだったんだろ 役者の李天下さんしか思い浮かばない
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 18:48:35.20 ID:QleTCrtX0 天下人の言葉自体が日本特有でしかも江戸時代かららしいから… 天下という単語と違って、後から当てはめた概念
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:32:00.20 ID:RvS1OeXno 中国の天下…やはり華北全域制圧でしょうか? >>302 >>303 >>304 ありがとうございます。 何となく天下人を理解出来たような気がします。
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:01:35.84 ID:ktcnGe5ro >>301 オメガフォースだから聞く人違うけど 無双に頑なに晋王朝と呉末期の臣将増やさないのもやっぱ意図的なのかな?
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/25(金) 01:53:32.68 ID:Oh+hgY9F0 >>306 セガの『三国志大戦』シリーズなど、他社の三国志を題材にしたゲームが八王の乱やそれ以降に 手を延ばしはじめているのと比較すると、やはり意図は感じられます。 西晋の統一で大団円にして、すぐ後に控えている、西晋を滅ぼす面々は出したくないといいますか。 もちろん、八王や劉淵・石勒といった人物の人気が爆発的に高まれば、コーエーテクモも無視はしないでしょうが。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 02:18:15.67 ID:o3g0L5sf0 そういえば王異、関銀屏あたりは三国志大戦からだな そのうち花蔓(孟獲の娘、関索の嫁)出すわww ちな光栄の三國志やらないから魏は赤、呉は青のイメージ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 21:39:56.31 ID:tjmIZ2ki0 八王の乱は信長の野望でいうなら応仁の乱のシナリオみたいなポジションですからね(時代の連続性は真逆だけど) 敵味方の入れ替わりが目まぐるしいし、そもそもどうしてこうなったかを理解しないとプレイの実感が湧きにくいのも似ている 確かにこちらも、「畠山義就をプレイして政長と細川をボコる!」とか「朝倉敏景で両斯波を出し抜いて北陸に覇を唱えたいんだ!」とか 「古河公方を率いて永享の乱のリベンジを果たそう!」とか望んでいるユーザーはそれなりにいるのかも知れませんが・・・
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/25(金) 22:41:20.02 ID:Oh+hgY9F0 >>309 八王の後が、そのまま300年近くにわたる大分裂時代なのも重たい これは余程のマニアで無いと持てあます
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/25(金) 23:40:53.72 ID:adYitKml0 >>277 やらかすといえば、そういえばその昔「秋の風物詩」とまでいわれた チームもあったわね… 確かソフ(ry
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 18:27:28.91 ID:effXqc7j0 思い込みかもしれんけど、五胡好きにとっても八王の乱って興味抱かなさそうな気がする 劉淵や石勒好きなども「司馬氏が内紛で自滅してざまぁ」ぐらいにしか思わなさそう。
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 20:34:53.57 ID:5OSY+ujN0 官製黄巾の乱みたいなもんか
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/26(土) 20:52:05.77 ID:DM8RKfXf0 >>312 ここまで破滅的な内ゲバをしなければ、この段階で非漢民族に華北を取られる展開はなかっただろう。 八王か、その側近か、あるいは恵帝と懐帝がもうちょっと正気だったら、たぶん西晋はまだ終わっていない なので八王の乱は、五胡の雄飛にとっては必要不可欠な事件なのだが、 足の引っ張り合いの連続というのは、見ていてもあまり楽しくないのだ
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/27(日) 00:51:09.74 ID:xLVX9mAS0 しかしまだ曹奐生きてるんだよな。
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/27(日) 00:54:19.42 ID:R2d8ZugJ0 >>315 (作中時間で)去年死んだ
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 05:11:12.31 ID:VWiLqDoZ0 >>314 こんなに美しい流れ早々無いと思うけど、好みの問題か
318 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:14:25.93 ID:FEpmeFp10 /⌒}\_/⌒\ | \  ̄\ /⌒|_ | ̄ >''/~ ̄~^''</ | 「 ̄~>''´ / \ 〈 ̄L __| / / / \ \  ̄) | / / 「>┐ \(\ ∨ | L>┐ ∨| / Λ| L>┐_| /| ''^/ ̄|~^'' L>┐>┐ | |/⌒/ :| / ノ 厂⌒>┘ |/| | | |/ |/|/_..二...._ ‖⌒V / / | :| | | _二_ ´  ̄~^'' || |Λ ゙, 「やる夫が正史を書くようです」第九十三回。 八 ∨|´ ⌒ , '' '' ||〈_ ノ ゙, |\|:ハ'' || イ | ゙, 界隈における礼儀作法、 | ド|从 < ノ 人 | | l ゙, 及びネタバレ行為禁止を順守なさって下さい。 | | 仝 |\ | | 八 ゙, | | /| |> _ ィ( | | //´| \ 野心と欲望の世界へようこそ。 乂 厂 | |/Λ∨-=ニニニニニ| |_,/ | ノ r‐く⌒ | |/:::>l┐=‐  ̄ | |/ ┌ く /{ 八王の乱へようこそ /´ ̄ ̄`\ //┌l┘ '^~ ̄ | / ノ ∨ \ <ニ==--==ニニ> ┌l┘ _. /| √ 厂 | } 〈\/ / ̄〉 ´ / /:::厂 | ノ゙, 厂∨. // / /::/ 厂厂 ゙, 「\ | /|>''^~ ̄ ̄~^/ /|::| / ̄. ゙, く\_〉 | / ΛV / ゙, \人._____ ノ { / / / / ゙, / / ⌒ \ { /| |. / / | ゙, . | |_ノ ∨ | |/ / | | | ゙, . |_乂___ノ人__|::::::::``〜、、厂lノ⌒>―┐/ / | | | 〈__/ 八 _ノ:〜、、:::::::::::::::::::::``〜、、 ∨ / / | | | |
319 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:15:09.08 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 {: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ |: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉 {:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/ >‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ .:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 今こそ、長沙王と成都王を和睦させる好機だ ー==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} {′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ {/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一 /:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ /:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ /::://::/::::/::::::::|::::::::|::::\:\h:::、.、 .:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: /:::::| |/::::/:|:| :|::| :|i、 |..:.、|....|i::\ /:::/::| |::::::|:::|:|i:::::|::|::::::::||:::|:::i|::|::::|ii:|: |. 晋 中書令 王衍 .||:::|::人〉 /|:::|.|i:::::|/:::/:::||:::|:::i|::|_/!:i:|: ||i i|「::|::::|i: ├|:::「||〉:/:::/::/:|_〕::::ト.i|::::|i:i::::|: ||| i||:人::|i::: |洪ひメP ̄7ひメvi|::::|i:i::::|!i||| i||:::|::::|i:i:爪 ヒ'? ヒ'? 洲:i::|i:i:::川リ i||:::h::|]r┘^' ‐ , ‐ '^斤j广:::竹:| お父様がやる気になっている。 └‐个=‐込、 u .化::イ|::「i┘ |i:::|:|:i::::|h. ‐‐ 、 . ::1!:|::::::::i:|::「 明日は大雪かしら i|i:::|:|:i::::||::|]Iァ'⌒寸i[|::i::|:i:|:::::i::i:|::| .i|i:::|:|:i::::| f' ニニニ|〕i|::i::|:i:|::| | i:|::| . .i:i|i:::|:|::::::|::| ー‐‐‐‐|: :|::i::|:i:|::| |ii:|::|! _j:i:i|! :|:|::::::__| r┴ / 乂j|:i:|::リii |::|i. 晋 王衍の娘 王恵風 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .前回のあらすじ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .陸機率いる成都王軍が長沙王に大敗し、和平の機が訪れたかに見えた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
320 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:17:26.19 ID:FEpmeFp10 /: : : /小 : 、: : : : :. /: : : : /: / :|: } : ヽ: : : : : ィ: : : : :/{从 : Vヽ : : \ : :| ト /: ム: : /`ヽ Y:〉 ´\: : :ヽ.L}:} ー=彡イ:ハ弋心 {:x匂ン }ヽ: :_: ノ なんという言い草だ。 /: /: : :.} 、 ー` 、八:〉、: ー‐':} ∠: イー- : :ノゝ‐ァ r―‐, ∧:}ヽ: \¨´ .戦が始まってもう二ヶ月、 ー=彡 : >‐<≠< 、.ゝ- .ィ/イリ: : \: :ーァ .このままでは都も司隷も荒廃してしまう。 /: :/:.:.イ:.:.r ミハ:ヽ:`T´ヘハ レ:.}: : :ト、 ̄ /: :イ{ミ´ノ:.:.:| | l:.:.:.\!イ^ヽ}:.:.:イ: : ノ: : ー -- ィ⌒>.、 それを防ぐべく、 /ィ´:{ リ }:.:≠:.:} !L`:==ミヽ !:.:.:.{ /{_:.ゝイ:_: イ`ー ⌒V: } .私は和平の使者として成都王に会ってくる 〃 {: : :ノ 〈/r{ { { ト、}ー─―.ミV≠:.乂:_:_:_:_:_: `ヽ / 人 {{ 乂´ヽノ}/ ,{ | | }‐ `ー 、.}〈〉:.:.:.:.:〈〉ハ、:.:.ヽ }: イ ー '{ /.ゝ ゝムイ`¨¨¨/:.:.:.:.:.:.:.: |:| |:::|::: . ::::::::::::|::::::::| :::::::::|:::::::::::||: |::i::::::::|::| :|::::::::::::|/〉 |::|:::::::| : |:| |:::|:: . :::::::::::::|.:::::::| : :::|::|:::::::::::||: |::|::::::::|::| :|::::::::::::|/::/:/: :::::| |」 |:├ |:::|::::::::::| ::|:::| : :::|::|:::::://:|: |::|::::::::|r|‐|:::: ::::|:|┐/〉::::::::| |:└ |:::|::::::::::|::_|:::|__::::|/::::///.|仏牝」止そ::::::::::|:|r|::::|‐冖┘ └ー‐|:::|::::::::::|::_|:上::I上::/〈/ └冖V__歹7:::/: ://リ::::| |:::|:、::|::|i弌冖V_歹 、、、/:::/::_///:::: ::|. お父様が率先して動くなんてどう考えてもおかしい。 └冖\ |トb_ 、、、 └冖r千「::::::::::|i. ||≧=┐ 、 . :|‐|::|:::::::::::||i. いったい誰の差し金? ||::::::::::||::... r:::. /__冂]:|::::::i::::|||i. ||::::::::::||::::::|:i::......._ _/__冂]ダ|::::::i::::||l ‖/:::儿:__|:|__:::::__]匸[__冂].卍I|::::::|∀_ .‖::::/| __]{ ̄j]いゞ゙ [ロ]汽、ニ i |::::::||├ /‖/ [ __]{ {_ //| | \ / /‖ l [ __]{ ┌[___/ | |\_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『長沙脂、乂伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 戦は八月から十月にかけて続き、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 朝議は長沙王と成都王を和睦させるべく、王衍と石陋を使者とした。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この石陋は石鑒の息子で光禄勲を務めていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
321 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:17:58.39 ID:FEpmeFp10 /: : : /小 : 、: : : : :. /: : : : /: / :|: } : ヽ: : : : : ィ: : : : :/{从 : Vヽ : : \ : :| ト /: ム: : /`ヽ Y:〉 ´\: : :ヽ.L}:} ー=彡イ:ハ弋心 {:x匂ン }ヽ: :_: ノ /: /: : :.} 、 ー` 、八:〉、: ー‐':} ∠: イー- : :ノゝ‐ァ r―‐, ∧:}ヽ: \¨´ ー=彡 : >‐<≠< 、.ゝ- .ィ/イリ: : \: :ーァ /: :/:.:.イ:.:.r ミハ:ヽ:`T´ヘハ レ:.}: : :ト、 ̄ /: :イ{ミ´ノ:.:.:| | l:.:.:.\!イ^ヽ}:.:.:イ: : ノ: : ー -- ィ⌒>.、 /ィ´:{ リ }:.:≠:.:} !L`:==ミヽ !:.:.:.{ /{_:.ゝイ:_: イ`ー ⌒V: } 〃 {: : :ノ 〈/r{ { { ト、}ー─―.ミV≠:.乂:_:_:_:_:_: `ヽ / 人 {{ 乂´ヽノ}/ ,{ | | }‐ `ー 、.}〈〉:.:.:.:.:〈〉ハ、:.:.ヽ }: イ 乂ゝ ー '{ /.ゝ ゝムイ`¨¨¨/:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.}:.:.: 、{ /:.:.:≠':.:.:.:.:.:.:.:. .:/|:::|:::::i/ :::::::::|::::::::| :::::::::|:::::::::::|i: :::::::::::::|::| :|::::::::::::|_:/ |::|:::::::| :::|| |:| |:::|::: . ::::::::::::|::::::::| :::::::::|:::::::::::||: |::i::::::::|::| :|::::::::::::|/〉 |::|:::::::| :::|| |:| |:::|:: . :::::::::::::|.:::::::| : :::|::|:::::::::::||: |::|::::::::|::| :|::::::::::::|/::/:/: :::::|‐┘ |」 |:├ |:::|::::::::::| ::|:::| : :::|::|:::::://:|: |::|::::::::|r|‐|:::: ::::|:|┐/〉::::::::| |:└ |:::|::::::::::|::_|:::|__::::|/::::///.|仏牝」止そ::::::::::|:|r|::::|‐冖┘ └ー‐|:::|::::::::::|::_|:上::I上::/〈/ └冖V__歹7:::/: ://リ::::| |:::|:、::|::|i弌冖V_歹 、、、/:::/::_///:::: ::|. └冖\ |トb_ 、、、 └冖r千「::::::::::|i. ||≧=┐ 、 . :|‐|::|:::::::::::||i. ||::::::::::||::... r:::. /__冂]:|::::::i::::|||i. ||::::::::::||::::::|:i::......._ _/__冂]ダ|::::::i::::||l=-‐┐ ‖/:::儿:__|:|__:::::__]匸[__冂].卍I|::::::|∀__rく..上._ .‖::::/| __]{ ̄j]いゞ゙ [ロ]汽、ニ i |::::::||├┘  ̄ ̄ /‖/ [ __]{ {_ //| | \ 、|::::::||┘ / / /‖ l [ __]{ ┌[___/ | |\____}/l|::::::||i .′
322 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:18:32.80 ID:FEpmeFp10 ____ /: . :_._:_, :ヽ 〈: . ;仁 -ー-≧: > >: .;r‐: . : . : . : . \__ノ ,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´ {:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト, __ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l ./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :. ,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:} / |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一 rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ 長沙王と東海王だ /:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ , <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ |:: :: :: :: :: :: ;イ:: :イ: . :/:,ノ//:: :: :: :: :: ::ノ: . /==!:: :: :: ハ ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :リ |:: :: :: :: :: |__、 ーー- ―‐.|: . ;4:: :| |::.∨:: :: :: :: ヽ; {:| |:: ::!:: :: :: :: :: :: :., ,j从{ {:: :! !:: :: :: :: :: :: :: ::}ル j:: ::|:: :: :: :: :: :: :: :, 〉::〉〉:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/\:: :: :: :: :: :: ::, 〈::〈〈:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/ .\:: :: :: :: :: ::, }::.l l:: ∧:: :: ::∧::l l:: ::{ r=≠:: :: :: ::〉 /:: | |:: ∨:: :: ::∨::| |:: ::.l /:: :: :: :: :: / {:: ::| |:: :: :: :: :: :: :: | |:: ::.| ./:: :: :: :: :: / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー しかし、あの王衍がよく和睦の使者を引き受けたものだ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 私見になるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 誰かしらの思惑を受けていたのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『長沙脂、乂伝』から、和睦交渉の様子を見ていこう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
323 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:20:20.26 ID:FEpmeFp10 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 王衍殿は行太尉、石陋殿は行司徒に任命します | ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. .ヽ_______________________乂 : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ まず目に付くのは、使者となった王衍と石陋の肩書だ \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
324 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:21:41.14 ID:FEpmeFp10 {/: : :\ヽ: : : : : : :、: : : :\ . : : : : : : : : ー` : : : : : ヽ: :、: : : / : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘,\: ‘, {: : { : : : メ、八:从 : : : : : : : i} 、: \ ーゝ: :`トミ、{: { 从_: : : : : リ: : ー==ミ :、 ー=彡从 込ツ i从 xzミ""` : } : :ハ : :\ヽ} 太尉代理に司徒代理。 八: :ゞ { 込ツ> } ー=彡人: : :‘, ー=彡人 〈、 "" /: :/ }: : : : ヽ: : :} .敵はあくまで河間王とお考えで? { : \ - 、 /: :/: 人:ノ: : ハ/ /:ヽ: :}.ヽ、 -‐彡: :/:.:.:.\:/ } /: : イ {、/: :イ : /:.:.:.:.:.:._ヽ ゝノ´:.:.| 人У/. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ミ、 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ / .》、:.:.:.:! /ー{: :{/:.:.:.:.:.〃:/ ̄:.:.:}:.'. /: : : : . . . : :/: : : : : : : .: : : : : : : : :/,: /{: : . : : : : : : : : :/ {:,,: :/ !:./: : : :{ : : :i {: {: : : i : :斗イ: / {/{、: : : {:、: | : : : : : :i Y: : : |:.yfわ卞 ゝ≧ーY: : : :i: : :| }从: :.ト{ 匕ツ f'だ卞ミ: j: : : :j: : :| ,: : :ハ儿i ,,,,, , 七:ツ 〉: : : .; : : :j 陛下が河間王を討てと言っている以上は ./:{: : : : 八 u """/: : イイ: : : ' /:イ: : : : :./: , ‘ つ 彡イ : : i!:|: : / レ{: :ル{: :介。 仏\i: : : i: : :/ /W ¨¨ ̄ 7 j V ル: :ノ: :/ , ‘, /ヽ _/ 彡' >, ,{ \ ,-==ミ / /⌒マ, 晋 東海王 司馬越 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 二人は成都王の下へ赴くにあたり、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .それぞれ行太尉と行司徒に任命されている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 当時、太尉は河間王が就任しており、司徒は空席だった模様。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ これを踏まえると、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 朝議が河間王との和睦を求める気が無かったように思われる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
325 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:22:08.54 ID:FEpmeFp10 ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i それと、この手紙を成都王に ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム ____ /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: . :_._:_, :ヽ /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム 〈: . ;仁 -ー-≧: > >: .;r‐: . : . : . : . \__ノ 晋 長沙王 司馬乂 ,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´ {:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト, __ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l ./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :. 内容をお聞きしても ,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:} / |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一 rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ /:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ , <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ
326 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:23:27.76 ID:FEpmeFp10 /| ∧ ∧| -‐: :  ̄ ̄ : : ‐- ..、 | ∧ ∧/| /. : : : : : : :\| /∧ | //. : : : | /∧ ∧ | /. : ____|, /∧ 〈 ∨/. : | \ \ /∧ ∨ /. : l | :l: | \ /∧__ ∨: : l :| | :|:. | :|: . `ト- ∠二 ________j{ : : :| :|l | :l: : /| :| :| |: : , }/ / ̄ \____八 :|:|l | l|: : :/.:| :| :| |: : /∧∠_____ /∠メA \|从 |八: . :/ /|::/|/| |: : : //厶%Жア \\]Ж\ :灯苧ミ \/|/ ,灯苧ミ:|: : : /  ̄\[/  ̄了 \\:杙-夕 代-夕小イヘ} : : | | :| 斗 ⌒` ,: ⌒`/ |ノj : : :| l :| :小、 // :|イi : : :| 我らは仲の良い兄弟ではないかと , . :| ァ‐‐=z,、` ´ // :|::|:| : : :| / . ::/:| :/-=__/ト __ . : ´ /// ∧!:!:. : : :| / : ::/. :|/-=__//V∧ /// / :∧!::. \| / : ::/. : /-=__//:: V∧//: :////∧: :. \ / : ::///-=__//:: :: :V//:: :: :: ://////\: : \\ / : ://,/-=__/∧:: :: :/:: :: : ::///|///////\: : \ / : :///,/-=__///∧/:: :: :: ://///|//////// ∧: : \\ / //,/,/-=__/// / :: :: : ///////l|/////////∧: : 丶 ///////-=__/// / :: :: :://///////l|//////// //|: : . \ ///,〈///-=__/// / :: ::///////////l|///////// /l|: : : \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は成都王へ手紙を送っている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
327 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:24:30.00 ID:FEpmeFp10 【長沙王殿下のお手紙(大意)@『晋書』『長沙脂、乂伝』】 ┏──────────────────────────────────┓ 先帝は天に応じ、運を得て四海を統べ、 身を苦しめながらも帝業を成し遂げ、六合を清めて安泰とし、子孫に慶事を伝えた。 ┗──────────────────────────────────┛ -−へ、 , .:⌒ =- . f´.:.:.:.:.:.:.:.:.:У.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ_ ,.. -―z l.:.:.:rz_.:.:.:.:《 .:rr=vュ、 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} / >=ヘ.._.:≧ュ_.:.:ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ル'⌒ヽ / /´, ' ヾュ.:ヘ.:.:.:.:.:.:.:,ィノ ム / ,.' /( ハ ' , } ゞx.:.:ヘ.:.:/f/ 仍 -―z { i/ `Y / ノ‐= k \¨二∠._し / 乂_ ィy ⌒Z__, __... ` ト i! fぇV/ _ .ハ ` ̄ ̄ ̄`Y j/ ..-=::¨ ̄:::;:::::::;:::::::ハ 乂 リ 汐 ´んえ .ト ス ノ _/´:::;::::::::;::::::::;::::::::;::::::::;:::} [_い 、 辷ツ ル.}ヾ イ. ≧ー≠ニ==ナV l..;::::::::;::::::::;::::::::;:::::::ノ ゝ ̄人 r ... _ ムイ ミ=- =彡左ラ / -ー=彳 c フ ´  ̄  ̄ ̄ 7 》 ,彡へ丶 ノ / j!' ノ ノ/∠._ > .ィy .〈ん{__ ≧=イ _/ゝ -<_.// )/ ィシ/ `  ̄fメ,仏ノ/ レイ _..// /´ ィシ::::/ _ , 伝=シ { ,..ィ= ノ_ ノ/ / ィシ:::::::ん ⌒,.: fr-=イ {{_/: : :  ̄ `フ く ./ / .r 、 ィシ:::::::::::, ' : : : { ゞ- 少k- .._ ∠.__二ニ≡/ /=ー / .) . -―==::::::::::::::::::::::: : : : : : し: ⌒ У/ `¨丶 、 / / ,.ィ .ん ':::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ>- .. _: _: : : { i{ _..≧] ゞ / / 仍 ,'::::::::::::::::::::::::::_::::-=彡≫==  ̄ ̄: : V!ト= '/ ̄ ¨` -=ミ壬_,ム rf彡 '' └-::、__∠ : : : : : : : : : : : : : : : : : ノ Vii -<..__ `¨Y´¨¨ ´ , 、 ノ: : : : : : : : : : : : : : : : , ´ .E! : : : : : : : : .:::介. ー::::-=公 ミ=≡チ: : : : : : : : : : : : : : : : : : 》> : : : : : : : ∠´ { i ((::::::::::::::::ハ x ヾ《 : : : : : : : : : : : : : : / ヽ / ソ : : : : : : : ..:::: : : : : Li__≧=x=へリ ,' \ \ : : : : : : : : : : :/ 〉 ,' (( : : : / (_/ > ' : : : : : : : : : / ノ 八 丶 ..::: : : : : : : : : : _..∠ 晋 皇帝 司馬炎
328 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:25:06.54 ID:FEpmeFp10 ┏───────────────────────────────────────┓ 孫秀が反逆を為し、天に取って代わると、卿は義兵を興して帝を復位させた。 斉王は功を恃んで勝手気儘に非法を行い、 上に宰相の心無く、下に忠臣の行い無く、 遂に悪い讒言によって骨肉を遠く離間させ、主上を怨み傷つけたため、問い質して取り除いた。 ┗───────────────────────────────────────┛ 、__,ノ . . . . . . . . . . . . . . . . . . / ア. . . . . . . . . . . . . . . ト、. . . `¨ア . /‐ァ... . . . . . . . . . . . . ..| \. . 〈 /f´__「{ ̄}/ ̄「{ ̄ / \ {`、__〉 '^|ー-| {_____」_L / |ヽ 「{|ー‐-- ..,,_{_,仏 } , |, |:i| | | >‐- 、ノ [/}, , ,} |, |:i| | ,ハ 、_迄ハ/, , } , , } |: |:i| l \_ -‐'′} , ,},.,. ,.,},|: |/ . }`ー-‐,;' | /. . }, , , ,} 厂`ー-‐}、 } / /; ; ; / /, / ノ-〉 <:i:i:i:i`ヽ /:i:i:i| }`ー-=匕, L/ /,:/ ,/ ____/-‐′ /_\:i:i:/――――〈:i:{,:i:|, ――.、 . ト、______/ / / ,/______/--,′ //:i:i:i:iY^~´/ ヽヘヘ`ヽ{:i:i:i:i:i:i:i:i:> }\ / ,:/ / |______/--/ / ´ ̄_/ { l \:i:i:i:i:i:/ }--\l_ / /--\__/--/ / ーl / | 、 ヽゝ ̄ \ /-----し√ ̄ -------/--/` 、 ./ '/, / l! /zz、 |Vzz\ | }、 ヽ ′ /{ { / ◎\/´◎ }ノ / \ | 晋 中書監 孫秀 l | ( Y´ ̄ l  ̄` / / Y レ、 人 | \u r〜ュ /_/ | 人 〈 \_ノ´ ̄「/l >―― <:.、ー―┐ У /┐ 〈 \__} : : : : l/: :|、_>-<_/ |: : ∨―‐{_〈_/ ノ_ } / /: : : : <_:| {:i:i:i} /: :_〉: : : /:〉 ー イ_{ // /.: : : :./ < \ |:i:i|/< : : : l: : :_:入 ´ ./: : : : イ : : V\_\/ /: : : : |: /: : : :\ 晋 斉王 司馬冏
329 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:26:04.49 ID:FEpmeFp10 ┏──────────────────────────────────────────┓ 我と卿は十人が仲の良い兄弟と評し、 同じく皇室に産まれ、都の外に封地を受けたが、各々王教を敷き広められなかった。 今、卿は再び太尉と共に大軍を起こし、兵百万で阻み、宮城を重囲している。 ┗──────────────────────────────────────────┛ lニニニニニニニニニニニニニlニニニニlニ≧s。ニ7ニニ7ニニ7ニニ7ニ- |ニニ__ニニニニニニニニニニlニニニニlニニニニ≧s。ニニ7ニニ7ニ7 ゝ:≦ニニ\ニニニニニニニニlニニニニlニニニニニニニ> ニニ7ニ7 /-ヽニニニニ∧ニニニ.ィV芹芋ミh、\ ̄ -ニニニニニニニニニヽ'ニ7 -ニハニニニニニlニニ7 ハ,jV{ | ):抃ミh、、 \  ̄ -ニニニニニニ7二7 |ニニlニニニニニ|ニニ- l ` |{「:::l_ノ:}i ` 丶 /レ.二-ニニニ7二7 |ニニ|ニニニニニ|ニニl | 乂ーrク }ィィ≦ミ、 `寸イニ/ ニニlニニニニニ;ニニV.ゝ iノレ::j{ 〉ゝノ | Yニ- ∨-/ニニニニ7ニニ│ 乂rク '/ ノノヽ `7 -ニニニ/ニニニ| | __ ′ .イ ,//ニ/ 入ニニ~¨ニニニニ| | (ー ≧ 、 /l | |ニ7ニ7 /l i`<ニニニニニ| |i  ̄ ┘ / :リ |ニiニ7 .-厂 、_ | ハ│}ニニニニニ| ||\ イ |ニ|/ /∧ ヾ≧s。, l.′| ト \ニニニニl,从__,〕h。 .。< |l L7 rー‐=ミh、 Vニ7 乂 \]ニ}=}ニ7゚l : : : : : 广≧===≦ ィ ノ! ハ ノ7 ヽ _ \, V_7 , -- l-/_/-/: l: (⌒): :l : : : : : : ヽ ノ/ ノ /ニニ/ . -=ミ、 ', V、 -- /ニニl/_/-/_: l : : : : : l: : : : . -‐┷ミ -=彡ニニ/ / _ \, l { /: : :/ニニニ/_/ ̄〃⌒≧:=ァー/ニニニニ..イニニ.ィ( ゝ ─=ミ、 l | . : : : : :{ニ> ´/_/: : /´: : : : :_彡一<ニニニ//ニ/ : : ヽ/ ,___ ` リ _/: : : i: : :厂 : : : : : : : /: : : : ̄: : l: : : : : :` </,. :⌒ ̄: : : : : : :マ7ニニ7 ,′ /: : : : : |: : {/: : : : : : : :/: : : : : : : : l : : : : : : : l: :/: : : : : : : : : : : : : }ニニ/ / 晋 成都王 司馬穎
330 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:27:07.26 ID:FEpmeFp10 ┏─────────────────────────────────────────┓ 群臣は同じく忿怒し、即座に将を恃みに国威を広く示したため、弱り絶えるとは考えていない。 自ら溝や谷に身を投じて山谷を平定し、 死者は日に万を数えたが、心が酷く痛むとはいえ罪は無い。 国恩に対して慈悲がないのだから、刑を用いるのが常ではないだろうか。 ┗─────────────────────────────────────────┛ 、l| ,':i:i:i:i:i/ ,j! ′ ヽ|: : : :/|/ / l:} l(:i:i=-' /' / l: : :./ ノ>'^ <___ ゞ、 v Y / / -=ニミ、 l: : ( / / ,、 ): ;;、 V / / j: :__〕{__>'゛ ̄ ̄ ̄: : :=- _ // \ ヽ:。 V'" / /く //: : : : : : : : : : : : :、: : ヽ/l} / / >'゛ ヽ ‘* ,′ >'ニヽ / 、/: : : : : : : : : : : :l} / ! / ‖ r'’ へ //=三)У: : /!ヽ/ : : / : : : : : : ノ} : : | v lj | / ー=ミ \ //::::::::::ノ イ : :./倭x] /: : /: : : : : : : :リ l /__ | / =- ィ升//::::::::::/ /: l: :/ `"^{ イ: : : : : /: : : : : :f( ソ リ/⌒> : > "| / ヾ < ヽ__〈〈::::::/ /: :/hl , レ'<:/_:_: : : : :jl / ̄: : : : : : : >:i:i:i:i:i:i:| ,′ >'゛ ≫, ΛV' /: :/,-=l -、 倭x/ :/: : : /=- '_:_:_: : : : : : : . /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V__ _ >'゛i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i-=>. __)' /:イ/ |! 、乂ノ `"^∠: : : / )): : : : : : : : : : : : /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ ”” // ̄「 ./ {l ≧=s---=ニ: : : :/ヽ ̄ ̄¨''=-< ̄ ̄ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト、 /:::/ /::::::{ {l__ ∠二ニ=- 7¨リ:ヽl }ヽ、 "'−- :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i- ・ =≦. ̄ ”””” ヾv― ‥ ( ト;/ *。-=  ̄ / / / /:::/:::: // }l) :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i> ⌒ ゛' 、 {_ 。r '゛`*。 _ _(: : : {=-' /:::/::::::// // ≧s。._:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ (ゝ、 -=ニ`*。,___ `ー‐ /:::/:::/‘  ̄  ̄二ニ≠=zzzzzェュ-- = ヽ / ̄ /ニニニ=-'  ̄¨ラ .≧ _ ェ彡′ 了⌒〜 \ | _ < ヽ −=∠ イ¨  ̄ 人 V )-= '゛  ̄ ̄ヽ/ 了 -=ニ 二 ニ=ァ ,、 ヾ V /:i:i:i:i:\ V l -= / /'へ r' }':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V \} ´ ≠ / / ゝ、 リ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V l / / / )へ r< / /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i‘,_ -=- _ \
331 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:28:19.11 ID:FEpmeFp10 ┏──────────────────────────────────────┓ 卿が遣わした陸機は、卿から節鉞を受けるのを楽しまず、配下の将を介して国家に私通した。 ┗──────────────────────────────────────┛ _ ーーー ,>'´,: : ,: : : : : : : : :~> 、-'7 __ _, -'_>'ヾ,,;;'~,/ ., : : : : : : ,: : : :.,: : /~`''''二-_<~ -''~:::,/ ::::::::::::〉'~: / : : : : : :/. . /M '' :': : : : : :~>< ::,/:::::::::::::''/: :/.: : : : : ::/: : .イ: :/|.i , '' ''大ー .`_.、 .゙!,:::::::::::::::,.': :/: : : : : ::/' : :/./:/:;:;l:| :|: : : . . . `.、 `ヽ , '、::::::::,',ン'/ : : : :∠:;/: / ;\,/: ::イ| :l |i : : : : .|: . . V 、 Vレ〉.::::/ヘ;/: : : ;/``'^‐`ヾ∨`゙/:/|斗,l !|: : : : : |: ハ、 .| 三__|__ ./ .'、::::,/: : .,イ:|'  ̄´ /` ,|l_=ミ|!:;|: : : : .|: : : |.V: :| 口 | ../ : :::`'/: 、イ ゙、 _.::: ,!: l厂`刈;:| : : : |: : : :| |: :| ‐┬‐ /: : ::::::;|:/.ソ' ,, '´ ’/'_,. ノ:.|: : : /: : : .| |: | │田│ : : ::::::/,|'^`.-,、''. .. _ ;.|: : /./ : : | |,'  ̄ ̄ : .:::::/|: ::::::::|::, ‘ー-‐==ニ=:、__j:) /|: //;|: : / ' 、 マ .::::,//|:.: ::::::|.i/ `ー、 `'''´ / |/イ;;;|: :/ 了 用 ::::// |:.: ::::::|:i / ̄´ /ノ,'- ~.|:./ '"`ー‐ ::/ .|: : : :::||_,,|、 { /l/.| |/ , ' .|: : : ::::|、;;|:::\ } ,.イ/i: i .' レ | ,/.|: : : : :|、.、l:::::::::\__ `'-‐::"// | | :| ノ / |: : : : .|、ヽ 、;;;| /;;;;;;;,゙|/::::: : :| |:.| |: : : : |;;ヽ.ヽ.、.| /;;;;/イ :::: : / |:| 晋 前将軍 陸機
332 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:28:58.53 ID:FEpmeFp10 ┏──────────────────────────────────────────┓ 反逆者が帰順するのを想うに、 進むは一尺、退くは一丈であるべきで、 卿は鎮に帰還して四海を安寧とし、宗族に恥を無くすよう命じれば、子孫にとって幸福であると言える。 そうでなければ骨肉が分裂してしまう痛みを思い、また書を遣わした。 ┗──────────────────────────────────────────┛ _ .n > ――― 、 / { r 、 / / (\{ { | l/ / \\ `ヽ . V / /| | 、 / ト、 、\ l . r‐| N_/、| ノ | / 、\! ヽ |` /-、 ヽ| |Τ(ij\l/ VΤ(ij)Τ | l/'⌒ァ <\{ ̄´ ̄` , ´ ̄´ ̄/ / )┬ ' | l 、 ノ 厶イイ l| l 丶 __r‐'「`/\-=≦ l |l人 | ∧{V |: : \V / ヽ ヽ/l八 \ . / /: : /{⌒ヽ―┘ |: : : :\ ヽ { /{ |: : { |=イ,o-/ | : : :ト、: ヽ | . V l |イ: l |――/ 八 ,|:ノ l:/|/ \{ У / /l /`ヽ、 \ ⌒ヽ、 {_/ /-| (_/^\ |777 `ー―ァ 厶イ--|_|-\_> '  ̄ ̄ ̄ ̄ `ー―― ´
333 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:30:48.88 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 司隷 朝歌】 / / / ヽ ヽ ′ / / } ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } ………… 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ | 成都王殿下 | /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ .ヽ_________乂 ,'ニニニニ',=|i二二\: : : |:o:}ニ=',ニ}ニ', |ニニニニニ',|i二二二\: |: ,'二二',=}ニ', lニニニニニ'|i二二二二\,'ニニ╋Yニニ} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機が大敗したのだから、早く帰順せよというのが長沙王の言い分だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
334 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:32:30.90 ID:FEpmeFp10 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 現在朝廷では、 |l:/|/● ● ト、: :| 両殿下で陝を境界に天下を二分してはどうかという提案が出ています。 |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | セキロウ .|ヘ ..イ:i : : :{ と、AAをもらえなかった石陋が発言します . ノ从ヽ,、 __, イト:}从{: ト、 ,.< //ヾゝ八__/:.:.// >、 ( ⌒ ) { {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ ) /⌒ _ 〃=≦  ̄ ̄ ≧x /ミ{{ rー< ≧=- , ⌒ ⌒ヽ ` 、 \ / 〃 \ \ニ=- ≧=- { / , { { トミ _ メ \ ミヽ 乂イ / 八从 { ィ示ミ \`ー=ミヽ、 \ ∨ / ィ笊 `\ 弋斗っ ト ヽ ヽ}ミー-} / ∧ 代ツ \ } \_`ニ=-乂 !? . { 小ハ 丶_, -、 , リ /zz≧x ノ . 乂{ \ V_ノ / ムイ /{ / ⌒ヽニ=- 乂辷=-≧=- イー=彡 /}ー'/ \ ∧ x==ミ / / ' ′ ハ 乂′‘, { ー三}イ{ ノイ { __ ヘ} } ‘,} {´ 八 八 乂 弋zz' /ミ 、 ハ r ‐} t_ーr r 、}\ ヽ\ V
335 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:33:14.36 ID:FEpmeFp10 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´●陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 崋山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『晋書』『長沙脂、乂伝』によれば、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .和睦交渉で、陝を境として長沙王と成都王で天下二分しようとの案が出た。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: しかし、先の王豹の一件を考えれば、これに長沙王が納得するとは思えない ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
336 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:34:27.59 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 司隷 朝歌】 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| 如何でしょうかと石陋は殿下の返答をお待ちします |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | .|ヘ ..イ:i : : :{ . ノ从ヽ,、 __, イト:}从{: ト、 ,.< //ヾゝ八__/:.:.// >、 ( ⌒ ) { {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ( ⌒ ) . ィ^ヽ‐- -‐- 、 . イ'´ ̄≧v彡‐- 、ヽ '/ /: : : : : :}: :j }: : : ヽi . , / /: : : : : :イ: :イリ: :ヽ: :} . /{、イ./: : : :‐// /弋‐ \ ! . ` 才―イ弋マ〃 弋マrゝ ‐-≧ . /: :イ八ゝ ` イヽ\) . ヽ ヽ}ヽ`''-、-‐‐ .イ二}リ ヽ |.ヽ.}==ハ.Y__〉 ´_ト::::|:::∧ . } __ヽツ/_/ハノ_| ノ:::::ゝ イ::::/::::::{:::::::ハ;》::::||ヽ>::><:) . l::゙{:::::::/゙::::/∨_==マ:::::Y::::| ヘ人/゙::::/ ::::::::::::o}}:::::}::::| V:::::::::::,__ァ=-ヽ ‖イ/::{ ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´::::/_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .長沙王と他の朝臣たちは、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 決して一枚岩ではなかったのだろう。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ただ、この和平案でも河間王については触れられていない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
337 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:37:17.07 ID:FEpmeFp10 | : : | :| | | | |: : | | : : | :| | | | : : | | : : | :| | | |: . |: : \| | /| :| : |: : |: : . |: : |: : \ / ; |: : | : : | : : |: : |: : : . |: : |: : |: : , : :/: : 丶 /: : / : : | : : | : : |: : |: : : : . |: : |: : l : :/: :/: : /: : / :\|\: : |\: : |: : |\: : : : :.:./|/|/|/: :/: : : : } / : : // : : / .: \| \|\l \: :/ -一 ! |/: : : : / /: : : : : : : / { r===≠ ≠==彡 | 八: : : . / { : : : :/: : : : :∧ ∧ , j/ : : \: : } / : : :/{: : { : : :{/: : \_∧ 八: : : ::j /\}/ 皇甫商の首を寄越しなさい。 \/ \{\: : {: : : : : : : : :.、 ⊂ニ=ー- . : : : : ::/}/ \{\{\、<⌒ヽ、 .,イ: :/}/ .そうすれば、 __,、< j }> . . ___ -r<⌒^>‐- 兵を退いて鄴へ戻るわ /∨∧ {丿 / ヽ、 / ∨∧ { ー- -‐ / ___ \ /_____ ∨∧ { ________ / / ̄ \ \ / ̄  ̄\/∧ {//////∧/ / \ \ / \∧ :{//////// / \ { /__}∧ :{/////// / 丶 ,} | { //::::}/∧ :{////// j'⌒\\ } | /} //::::::::/i:i:\ ∨// / ___i{::::::::::::\\, ,}\ | / //:::::::::::/i:i:i:i:i:i:\ ∨ / /i:i:i:i:V:::::::::::::::\\ } \| / ∨ / /::::::::::::/ \i:i:i:i:i:i:i:\∨ /i:i:i:i:i:i/V::::::::::::::::::\\ / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王は和睦を求める声に対し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王討伐の名目に掲げた皇甫商の誅殺を要求した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .現状で和睦に応じては、彼の面子が立たなかったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
338 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:37:50.95 ID:FEpmeFp10 ィi〔ヽ:/:_≧:.、 ,、/:´,_、::ヽ'_へ::ヽ:ヽ X/:::/ }:| ':,::マ':, (Y:::::; }:! |::::!::! {j!::::!― 、 /' , ―|::::!::! /'j!:::i作ぅ、/' 乍ア,::/';:l i! ':,::从 , /イ:::::'| ゝj:!ヽ{s。 - イ::{::::::i! 殿下。 |:!:::|::::,}≧≦{、:!:::',:::::.', j:!::/´. }ヽ//. . >、:≧、:. 長沙王の手紙への返書は? イ'::/.',. . ヽ/. . /. ムマ./ヽ:\ / /::/.!-_―_'――〈ニ' .{. / \:\ /. /:/ニニニヽニニ,ニ'ニニY. {,'. ./}';::`ヽ , 'ヽ':,イニニニニニニニニニニニ!//,、./∧:::}::) /. ./:/ j!ニニニニィs。ニニニニハ . ムヤ.,'. .':,:/ィi〔≧s。 //,:/. ., Yヽイ\ニア`ヽイヽ'. .ムヤ/. /∨ ` 、} /イ ,:// r'ァs。/. _._.。s≦ヽ{/ムヤ./ー'. 〉 ̄s。ヽ〉 /. . .j!:{ . . ///_/_Y///{´////;ィムヤ__/!\ ≧s。 /. . ./j!::|. . .{/////,{_/_/j!、///{.:.{_ヤ.:}.. . . . . }|:::::\_\ `ヽ |\ /\ / | // / /. /. . .j!::{. ./,ゝ。s≦!/|//!\//ハ.:._:.:八. . . . /|:::::::::::':::< \j! _| \/\/ \/\/ |∧/ /// \ / 晋 成都王記室 江統 ∠ 任せるわ!!! > /_ _ \  ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄ // |/ \/ \| \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 緒戦に勝ったぐらいで調子に乗って!!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
339 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:38:18.61 ID:FEpmeFp10 ィi〔ヽ:/:_≧:.、 ,、/:´,_、::ヽ'_へ::ヽ:ヽ X/:::/ }:| ':,::マ':, (Y:::::; }:! |::::!::! {j!::::!― 、 /' , ―|::::!::! /'j!:::i作ぅ、/' 乍ア,::/';:l i! ':,::从 , /イ:::::'| ゝj:!ヽ{s。 - イ::{::::::i! |:!:::|::::,}≧≦{、:!:::',:::::.', j:!::/´. }ヽ//. . >、:≧、:. ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ イ'::/.',. . ヽ/. . /. ムマ./ヽ:\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ / /::/.!-_―_'――〈ニ' .{. / \:\ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 /. /:/ニニニヽニニ,ニ'ニニY. {,'. ./}';::`ヽ |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, , 'ヽ':,イニニニニニニニニニニニ!//,、./∧:::}::) |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 |................_ノ..{{ {{ { 八 ............| 晋 散騎常侍 盧志 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王は長沙王の手紙に返書を出している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .内容を見ると ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .書を知らない彼に書けたとは思えず、盧志か江統が代筆したのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
340 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:41:28.72 ID:FEpmeFp10 【成都王殿下のお手紙(大意)@『晋書』『長沙脂、乂伝』】 ┏────────────────────────────────────────────┓ 文帝・景帝は河図を受け、武帝は運に乗じ、 共に堯・舜の治世を心から願って政道を安定させ、大きな事業を行った恩は高く、本枝百世に及ぶでしょう。 どうして骨肉が、外戚の専権、楊氏と賈氏の毒、斉王と趙王の内なる簒奪を受けると予期したでしょうか。 幸い彼らを誅滅したとはいえ、未だ静息とは言えません。 常に王室を憂い、心は動悸し、肝は爛れております。 ┗────────────────────────────────────────────┛ /=彡/: : : : : : : : : : : : : : :\ /:/ //: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ\ .: :{_//: : : : : : : : :/|: : : :i: : : : : :}、ヽ i: :///: : : : :/: /: / i : : : |!: :i: : : |ヽ \ {///: :,' : : : / :/!: / i:i : : : i| : ト、: |!ハ ///: : i : : : {/|/|!: { |!|: : :∧i: | |:i :|', ゝ、 / / /!: : :|: : : : |_|__`i!|ミトレ、!z七´ i: : i:! ` ー―- 、 -‐==ミ / ´ / ∨: i: : : : |ヽゞタ`゙ __ イタ"〉: : :|:| ,.=-―-ヽ. / ´ ヽヽ | {. ヽ:.i: : : :.ト、--―" 、"‐-八: : i:| / / ノノ_ ∨ i r'': i: : : :| ト 、 __ /,イ: : :i!|! { // 'ア⌒ヽ⌒\ ∨ rJ': : : トi: : : i、 ゞ -‐' /:/ !: : |!|i ,.ィ' . / / { { { 八 '、 \ノ':┌‐┴‐ヾトゝト, __/: {/ |: /|!└‐' 〈/ / / |八 ∨ イ い ,∠;'´、;;;;;;;;;;;;;∧| ヽ !;;゙""7>ヾ{ .|/ ! . f⌒)|八 |>\/<|ノ| |八 r'';;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;', {;;;;;;;/;;;\ / \ ∨ 「" r'ー┐"∠ィ|) \__ ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;ー-、ゝ-∨;;〉-=ニ´ ∨ 人 、_丿 イ| , \ \ ,';;/ ,] .[二ヾ;;ヽ;;\ミ} ノ∨;;;;;;;;`ヽ / ∧」」≧,=y≦ト八 V⌒) 厂 / ノ 'ー什ト什|├‐) )く. \ 晋 太傅 楊駿 / ( ( くr::::::::::└∠/ \厂 |/\ \|\r「|:::::::::::::r< F_ヲ/⌒ \ノ 厶乂_/X/┘,」:.:\ |:::::|マ┴く ̄ ̄\厂 l∧| ー‐ヘ \∧ ー' 晋 皇后 賈南風
341 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:42:10.15 ID:FEpmeFp10 ┏───────────────────────────────────┓ 羊玄之・皇甫商らが寵を恃みに禍を為し、不興を招いている事を嘆かわしく思います。 これに征西が檄を飛ばすと、四海は雲のように応じました。 本来仁兄は同じ考えだったはずであり、 内に皇甫商らを擒にし、収監した上で遠くへ送ってもらいたいのです。 ┗───────────────────────────────────┛ .Y::::{:::::::{三三二\:: |:::::::::|{ ハ::::::`ニ=- '´::::::/ /(__.. ’ .、:iU 从:::\:::{三三こ/ 狄::::::/_〉 }:::::::::::::__彡'゛ /:::::: .. ’ .、iU |├‐ (:、:|トミ:`辷三三{_/ニ}/ {_/::::::::::::::::::::`¨¨¨´::: .. ’ .、:iU |U . : :: j::从:::爪___フ三三ニニ 内\___:::::::::::::::::::: .. ’ .、:iU |U . : :::::: {〈 }Vホ、三三三ニニ /.凶// ̄\:::::.. ’ .、:iU | . . : ::::::::::::::::: ⌒ {:::{内i:、二二二 / ///| .. ’ .、:iU |U . : :::::::::::::::::::::::: .乂:凶^个c。.._// // .|... ’ .、:iU ! i \. : : :::::::::::::::::::::::::::: ⌒ 乂/∧ / //.. ’ .、:iU ! l i ..:::::\厂 ̄ ̄\:::::::: /:::/| ∨ . ’ 、:i||l U....:::::::: \ \ /:::::::/|:| /. ’ .、:iU:l|U ...::::::::: ∧ /::::|:::::/::|:l. ’ .、:iU U |...::::::::: / ∧ /::::::::|:::.. ’ .、:iU:リ / ...:::::::: / ∧ /::::::::. ’ .、:iU/:::::/ { ..:::::: U / ∧ /:.. ’ .、:iU::|:::/::: / ..:::}::::::U | / / ∧ /. ’ .、:iU:|U::|/:::::/..:::::::::∧: ',| / / \ /\_. ’ .、:iU::|::| :| 、/:::::/::::::::::::/:: | ∨/ / \ ___/ ̄//:::::/ / .、:iU |::i::::|::圦 ̄`丶、::::: /: | _{_ /_二ニ=-‐─ ノ| | :| |::::/、丶灯 |::i::::::::::::::::|::::`丶、 \ / / ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄ .f ‘, 、 \:::::::: / |::::::::::::_:_:_:_:j_,_,___〉 \_{..二ニ=-\ ,| | :、 \__} ̄/ |::::::::::(匚}____ | 晋 左将軍 皇甫商
342 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:42:44.44 ID:FEpmeFp10 ┏─────────────────────────────────────────┓ 迷い惑って兵を率いるのは如何なものでしょうか。 上は君詔を偽り、下は愛弟を離して、 天子の乗物を推して移し、無闇に兵威を示し、豺狼を任官し、親しい善人を棄てて殺すのでしょうか。 悪を行って福を求めても、誰が力を尽くすでしょうか。 ┗─────────────────────────────────────────┛  ̄./.,' i . . . . . . -キ'' ¨ / !. . . . . . ', / .i . .|. ! . . . . . .「¨¬‐r. .__ _ . . -ィ" /. ′|. . . . . . . ', _/ l . i .' . . . . . . l . i. ._|_i__ . . :i ̄, ̄. ̄. . . . . . ..∨ ′ .! . . . . . , . ', .  ̄! . i . .' . . . . . . .|ィユ´|. |.  ̄7| .ハ. . .i. . . . . . . . ', / .,′. . . . . ', . ', | . .', . .', . . . . . . .l /l. ィ==.7‐:l/.: :V ,' . . . . . . . i .', / ./___. . . . .ヘ . l . i .', . ヘ. . . . . . /: l. 芝芋芋芍ミit|/. . . . . . . . .i, .i ' _ イ_-_-_二ム. .ヘ . l . .|!. .', . .ヘ . . . ‖: |./'" V:;i;:j:;:}./ :/. ../. . . . . . . !. .7´_-_-_-_-_-/. . . ', .! V .ヘ. . .ヽ. ! {: : :' : : : :ヾシ'": :/ /. . . . . ./. .! ./ |._-_-_-_-/. . . . . '.| ヽ . . . . . }N : : : : : : : ":x:x:/.イ /. . . . /. .,/./ i!Yヘニ/ . ヘ. . . . . l ',、. . . ノ ヽ ′/ . . イ. / . 〃' /.l_|-!. . .丶. . ヘ. . . . . ',゙ . ヘ /ィ7 . . ./. . . !_ .イ. .|_|-|. . . . .\ .丶. . . ', . . .ヽ ‖. . . . . . .l :|. . .Чノ. , . . . . \..ヽ . ',. . . . .ヽ -‐ /イ. . . . . . .l :!. . . . . . ., . . . . . . \. ,rニュ、',,,i_. . . .|\ ,/ i| . . . ‖ ,′ :l. . . .!. . . ', . . . . . . . .\ . ‖z-ヽ ヾ_ヽ. . .l iヽ、 _. .<!. . . ./i. ,' _.', . . .!. . . .', . . . . . . . . ‖_>'ikヾi .liヘ Y .! i. . .ミ ニ.「. . .l . |. . ../ |.ムr<>', . . ',. . . .', . . . . . . . . ‖〈_{ニ>‖ニ7 /. .! ,'. . / . . |. . . !. ,l . ./,:zlA>'",ィ. ',. . .',ヘ. . .', . . . . . . . ‖x人|k‖ニ7 / . .|/. ./ . . . |. . ./i|. /ila",ィ,ィ" V . .', ヘ. . ', . . . . . . ‖i7 Y l‖ニ7 /|ヘ. .!. / . . . . !. /,イlil./'" r'"'" .V. .';ー:ヽ. ', . . . . . .. ‖7/,ィi.‖ニ7 /ヘ .ヘ.l/. . . . . .i/イlジi/ ‖ /\ ',‐-.ヽ ', . . . .
343 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:43:11.83 ID:FEpmeFp10 ┏─────────────────────────────────────┓ 前に遣わした陸機は節鉞によって正しましたが、 黄橋で退き、温の南で勝ちを収めたように、戦況は一進一退であって喜ぶには足りません。 ┗─────────────────────────────────────┛ ∧ .∧ ヽ , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ / ', ', ,イ / ノ( ヽ ト、 / ! ! i ヽ─、 ^ |ー' i / ││ ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ / | | l ヾニアミ fニアl 〈 | .! i 〈 i } ,' ,' | イrェェェュ / ./ / / .| \ `ニニ´/ / / / | ヽ ー '_ / / / ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 / / / ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / / _/: : : : : : : : :.!: : : : : : : :\_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / / / /;;;;;|: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : :|;;;;;\ /;;;;;;;;;;;l: : :`:'':-:、:_: : :.!: : : : ; :-:‐:''':!;;;;;;;;;ヽ 〈;;;;;;;;;;;;;;l: : : : : : : : :`: :.!: :':´: : : : : : :l;;;;;;;;;;;;;;〉 `i.、;;;;;;|: : : : : : :`:、: : :j: : : : : : : : : : :!;;;;;;:ィ{ |: : : :l: : : : : : : : : :`: : : : : : : : : : : ;.|:´: : !′ l: : :::::!::.:.、: : . : :: :: ::.|:: :: :: ::.. : : :/:イ: : : | . !: : ::::|:::::::`::、:::::::::.:::::!::::::.:::::.::::/::',j:: : :!:l !: : ::::l゙i、::::::::::`:-:::;_:|:: :::::.:::::':::::; イ:!:: : :!:! l: : : ::l:`!`:r、::::::::ー-;!;;:::::::::::;::ィ´''l:::!:: : :j:l l: : :: :|::| \`ー'´ `¨´ / !::l :: : :j:! j!: : : :|::l >'´  ̄ `< ,!:::!:: : : |! l:!: : :: |:::l,.-'" `ヽ.j::::|: : : :.| l:i: : : :.!´|| |l゙i!: : : :.! l:.!: : : :! || ||!|: : : :.!
344 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:44:26.22 ID:FEpmeFp10 ┏───────────────────────────────┓ 今、兵士は百万、良将は鋭猛であり、兄と共に海内を整頓したく思います。 もし、太尉の命に従われるのなら、 皇甫商らの首を斬り、戈を投げて退讓し、自ら多くの福を求められますよう。 穎もまた鄴都へ帰り、兄と同じく致しましょう。 届いた手紙を奉覧し、遥か遠く慨嘆致しました。 慎み深き大兄、進退を深く考えられますように。 ┗───────────────────────────────┛ :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l 文書の確認? : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', .皇甫商誅殺が和睦条件に入っているならそれでいいわ : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: //
345 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:45:01.76 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 | なるほど、皇甫商殿を | :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ヽ____________乂 ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ あるいは、皇甫商を殺せば和睦は成立したのかもしれない \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
346 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:46:18.08 ID:FEpmeFp10 /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i .お断わりです。 く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i 皇甫商殿は私の属官だった方。 //| ハ | | , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | みすみす死なせるわけにはいきません /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi {: :/ /: :二ニ=- ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj 、ムイ : :ィ:  ̄: :`ヽ イ / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ィ≠: : : : : : : ー=ミ : : \/ ノ ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| ./: : : : : : /: :}:\: :―ヽ―‐ァ: ヽ / :ィ:≠: : :ノ: :人_:_:メ、 : :-‐く: : : 、〉 {:〃 /ー=彡:イ ´ ≧x、: : :\: ヽ: :\ {{ |: : :ノ、} :!/´rッ X、:_:_:_:ー_‐ァ´ イ: :/:{_ソ}人 .、__ / ヽ: \: : 八 | /: :ハ 〈 ヽ} 乂ンーヽ、_乂 まあ、そうだろうな ー==|':イ人 rー へ /|i:iノ: : : : : :-‐` j ハ: : ヽ⌒´ イ .乂: : :}:_:〈_ /:_{:_|: : `T:´:ヽ ∠ イ: : :ノ:.:.:.:.}、 {´{>、:ヽ:i! :!_r Y⌒ヽイ : :rー ミ'/} /`ヽ:\ Y:.〉―‐ 、 `ヽノヘ /V、 {:.:.:.:.:.:\ヽ:/ ̄ `ヽ \/`Y´_./ ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、長沙王は成都王の要求を蹴った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
347 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:47:11.99 ID:FEpmeFp10 ト . .',.,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .',. .', . ', . . . _..',-‐. . ',. .', . .V"_-_-_-_-./ ヘ ` <} . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . .',. .',.、 ィ". . . ', V. . .',. .', . .W-_-_-_/. ヘ . ヘ .!. ! . . . . . . . . . .' . . . . . . . . . ヘ .', Vト. . ..Ν V . .',. .', . ',_ニ_-_./ . . . ヘ ヘ !. !. . . . . . . . . . .', . . . . . . . . . :ヘ ', V _,zzt芝≒ij| ', ', . {.. .}_/. . . . . . . ヽ.!. i . . . . .', . . .j,. .ヘ . . . . . . . .!.', ',i ,;t芝F";:}.:.:} ∨. .i..i . | /.,' >ー‐- . 陸機の大敗で ,ィ.i .',. : . . . .'.ィ" i:. .!∨、. . . . . .!. ! イ´∨ゞ::ィ: イ'' ‖ リ!. :〈_,'イ ,ィtニtz,、 頭が冷えたかと思えば…… ィ" i. .', ', . ィ"', . . i V! .ヘヽ . . . .|ヘ| l. ゞ´ .' . . . |,V.V イヾ3, `VC >'"_', .', .', . . . ヘ. . ', ;,ィti芝ヽ、 ! .,'. . . ..l. . . .V i8ニ=-LiF この期に及んで、 <.-_-_-_', .ヘ .', . . . ゙;,ィi;k:'":、:;:;:}:.〉` ' , ,'. . . . .!. . .', .V.Fl{`iヘ-、 陛下に楯突くとは言語道断。 ` <-_', .',',..ヘ. . . Wヘ ヾ、 イ i. . . . .,' ', . . ', Vi弋ヽヘゞ /∧ ',ヘ. iヽ . Yヽ` _..、 .i . . . .ハ .', . . ',.VioYixヘヽ 和睦交渉は打ち切りましょう / //.∧.', .〉、 iヽ.ヘ}._、_ V__.ノ i . . . ,'. . ',__',. . .',.Vi7 ゚2_ ヽ、/ ¨ ハ.',{. !′ム'"人 /.. . ..,'‐- ._V ` . ,' . ヘ.',', ' ! i´ .V.>. .. __ . . . イ‖ . ,'li} .l:.:V . /. . . .ヘ ' V. .V |r-=vイt} ,',' . ,'i|i| |:.:.:V /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. /. . . . . !ヘ. ', . } .|ヘ ヾi|ih、 !!! ,'i|i|i .|:/ .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 仕方ありませんね lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / /
348 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:47:42.19 ID:FEpmeFp10 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | しかし .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 戦は続行された | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
349 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:48:58.80 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 司隷 七里澗】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 牽秀殿。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .成都王殿下が洛陽への攻撃を再開せよと _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| :: У ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: , -/ ⌒ヽ }- 、 / ̄ ̄¨ヽ -=ミ. l ,/ 、 / / ⌒ヽ | む | ::. i| { }/ < | っ |  ̄ヽ八 ー′ u __\ ! !!! | :::\`ー…' __ i} ヽ ̄ 乂____/ ::::ハ,,,ヽ fァ. V f⌒` ::::} { ∨ ::l `ー‐< ::/ ヽ__ "" ...:r'` ‐-、 /:::} :::} `¨^ ー‐-} l ヽ ̄ ノノ 晋 冠軍将軍 牽秀 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 建春門での大敗以降、成都王の軍勢は精彩を欠いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
350 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:50:42.88 ID:FEpmeFp10  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / >、 !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\_ 。゜ u /;;;;;;;;;;/ / |/ / \;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;;;;:;;:;;;;;;;;ヽ__ /;;;;;;;;;;; / .| か 安 勝 か |  ̄> {;;;;;;;; ;;;;;;;〈_ヽ;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ヽ_/;;;;;;;;;;;;;;;;/ / | な 心 .っ な .| /  ̄ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;; ─ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{/ .| ら し て .ら | / i ij ̄ , ヽ;;;;/ ̄ ̄ij\;;|  ̄\.| ず ろ .や ず |、/ u ' ! i __};;;| ゚ ', < | . : る |厶 -‐ 7 、\ ' | | トツ;;;;! \ ヽ _\ . !! か 長 | \ :{/!~\\\' { u | / し \ \___ ら .沙 | \ \ヾヽ | / /ゝ___/ .王 | ` . .ヽ_ >fッ ' /⌒: }´ \____/ .に | ニ=- . 二>''::: / | | \ /. 、 /:::: u _/ / :| | ____ `ー { \ /:::: / _, ∧ / ./ /i:i:iヽ \ ____ _/.\ \ .x≦三ミ、 / /‐'`=二_ノi:| {i:i:i:i:i:i:i} \ \| \ \ f三三三リ  ̄~~`ー─ //i:i:i:i:i:i:i| 乂i:i:i:乂 - 、 ゙ \ \ \ 乂三三/ _/ //i:i:i:i:/|i| /i:i:i:i:iハ 。 \ \ \ .`┬‐┬─ 7 ̄ .x≦//i:i:i:i/ :|i| \i:i:i:i:i:i| 、 ゚ \ ゚;,。;; ;; \ \ / { /≦三三.//i:i:i:i/ |i| |i:i:i:i:i:| ゚ \ ;;;;;;;;;;;;,,, \ ;;;; \ /ニ二三三! !i:i:i/ :|i| /i:i:i:i:i/ 晋 冠軍将軍 牽秀 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『成都王穎伝』は、京城へ進攻したとしか記されていない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .『晋書』『恵帝紀』に至っては、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 彼らの消息が途絶えてしまっている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
351 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:51:36.52 ID:FEpmeFp10 【>>350 修正】  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / >、 !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\_ 。゜ u /;;;;;;;;;;/ / |/ / \;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;;;;:;;:;;;;;;;;ヽ__ /;;;;;;;;;;; / .| か 安 勝 か |  ̄> {;;;;;;;; ;;;;;;;〈_ヽ;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ヽ_/;;;;;;;;;;;;;;;;/ / | な 心 .っ な .| /  ̄ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;; ─ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{/ .| ら し て .ら | / i ij ̄ , ヽ;;;;/ ̄ ̄ij\;;|  ̄\.| ず ろ .や ず |、/ u ' ! i __};;;| ゚ ', < | . : る |厶 -‐ 7 、\ ' | | トツ;;;;! \ ヽ _\ . !! か 長 | \ :{/!~\\\' { u | / し \ \___ ら .沙 | \ \ヾヽ | / /ゝ___/ .王 | ` . .ヽ_ >fッ ' /⌒: }´ \____/ .に | ニ=- . 二>''::: / | | \ /. 、 /:::: u _/ / :| | ____ `ー { \ /:::: / _, ∧ / ./ /i:i:iヽ \ ____ _/.\ \ .x≦三ミ、 / /‐'`=二_ノi:| {i:i:i:i:i:i:i} \ \| \ \ f三三三リ  ̄~~`ー─ //i:i:i:i:i:i:i| 乂i:i:i:乂 - 、 ゙ \ \ \ 乂三三/ _/ //i:i:i:i:/|i| /i:i:i:i:iハ 。 \ \ \ .`┬‐┬─ 7 ̄ .x≦//i:i:i:i/ :|i| \i:i:i:i:i:i| 、 ゚ \ ゚;,。;; ;; \ \ / { /≦三三.//i:i:i:i/ |i| |i:i:i:i:i:| ゚ \ ;;;;;;;;;;;;,,, \ ;;;; \ /ニ二三三! !i:i:i/ :|i| /i:i:i:i:i/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『成都王穎伝』は、京城へ進攻したとしか記されていない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .『晋書』『恵帝紀』に至っては、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 彼らの消息が途絶えてしまっている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
352 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:52:23.61 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 _,,.. r=i r--== ´ .| } | /\ ヽ_,.. r≦、 , 、 | ,. ´ ./ / __ ,.. r≦ i! / ,. r== 、 ´ / , / | 「」 ハ i! /./ , ,イ `= / , ` ´ .`´ ` .´/ , \,. ≦≧s。__} ./ ,イ / , .、 ,.イ 、 / ヽ ./ \ / ` ;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; '';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; ';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ \ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / .\ 皿 / \ / .\ / .\ / .\ / .\ / .\ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一方、『晋書』『長沙脂、乂伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
353 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:53:19.10 ID:FEpmeFp10 .. /⌒i _,,..、 .| / ,..-、 l l | /´ l,、_ノ , ./⌒i | i' '´_,,、 _,,..、 .| / ,..-、 .| し''´ 」 .. /⌒i l l | /´ l,、_ノ , | ,,.-''´ . _,,..、 .| / ,..-、 | i' '´_,,、 | .| ,、 r‐'l .r、、 l l | /´ l,、_ノ , .| し''´ 」 .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | i' '´_,,、 | ,,.-''´ . ,│ ゙l | |/ l゙ .| し''´ 」 | .| ,、 r‐'l .r、、 i ゙l,,ノ '"│ / | ,,.-''´ . .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ | ´ .l゙ l゙ /~'i | .| ,、 r‐'l .r、、 │ ゙l | |/ l゙ _ .|ヽ ノi \,l゙ / | .l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; ゙l,,ノ '"│ / .r' / / ヽ, .| | /ヽ,, ./ .|/ │ ゙l | |/ l゙ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ´ .l゙ l゙ ,,ilr'" ヾ \ .|ヽ ノi / / :l゙ ゙l,,ノ '"│ / | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ \,l゙ '″ \ノ ヽ, | |, /ヽ ,,,./ _´ .l゙ l゙ !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ヽ ヽ | 'l~-ノ ../ .i}′ / ;;,! ., \,l゙ /;゙;;;;;;;;; / .l″ ,ν \、ノ ヽ,,ノjヽ ノ " ノi ` i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il l′ ヽ, 丶 ヽ,, ヽ l / ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ ___/ヾ ノ .ヽ, /./ l「 .../ ;;;;;;;;; / ,,il″ .´  ̄ ̄ ~-:;;:; \,.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;./ .,. _ /″ _/ ,,ノ__ソ_ ) ,lゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ ./ ,r'./ ., ._/;;;;;;  ̄ ̄|~ .〃 ./l 、〃 ,ir / ;;;;;;; / .,〃 .,ノン′ .,,ir'" _/丶;;;;;;, i, 〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'";;;;;;;;;;;,/゛ |ヽ,,-,, .il″ / ;;;;;/ ,ノ゙''゙,i彡'゙i/'";;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-、., ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は前後に渡って成都王軍を破り、斬獲六、七万人の戦果を得た N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
354 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:55:26.75 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 司隷 七里澗】 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,, ;;;;;;;;;;;;; ::::,,,,,;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,, ;;;;;;;; ,,,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,........ ;;;;;;;;;;;;,,,,,,,, ;;,,, ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,, ;;,, ;;, ,,,,;;;;;;;;; ;;;;;;;;;,,, ;;,, ;;;;;; ;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, ヘ. ! i| ! i| ! l ! !! ! i i i || /‖ ;;;;;,,,,, .i|ト. │ |! ,1. ‖ | !│ ‖ ! ト. | | || ./ || ,,,,,,,,,;;;,;,;;;; .||! 、 | |! i| ‖│ l│ l、 ヽ | ヽ | |. !!,' !! _ ヾ¨'' ..|¨ヽ , … 、 || 、! .|i |.! | l_」.. - l.| !-、ム__l ハ. ! ! ||1 li / _二=---' `! ',/ ヽ .!! i i| ‐i七!弋 1´! | !| l ヽ ヽ」 ̄!¨'i¬ || ! !! / < ’ γ⌒ヽ ', || | || |!ニ 二三‐- 、 !  ̄ ,. -三二... 二、!! !| ! !! | ─=f u ,′ .| || | || |トヾ.い::::jリ`¨' 弋´::: jリ ィ 1| || | || | `ヽ| ,;;;, |⌒ , ' || ! || ||i `ー‐'‐ ‐ー='‐ ' / i| |! | |! .', \_| ,;;;, ', | / / 人__/ /__ .!l ! !! |||ヽ ! / !| || | || . \ | ' .レ ´ ゙゙u ,; /7__.ヽ .|| | ||i !!ト ヽ , ' /i|| !| ! !| /⌒ヽj i¨'‐- __!__ -─-、;; ¨Y.7─ 、/\\ || | ||| !!| ヽ.\ __ /, イ!!||| || | || { .弋__oi!,o__,,. ゙;; |´ ゝ¨ Y./.| | .|| | ||.!. !|ト i|`.i`‐:、 ´ ' ,.イ! T ! l|||.! |! | |! ;;;,, 乂 ~~~~ u 人ノ_)ヽ从/| | .|| | ||!l. ||l i || l !|} > 、 ,. ィ | !‖.‖|!!!| || | || ::.. `‐{ r==, _,,斗'¨|.//7/////| | .|| | |||| !!i !|| ! /! ヽ `´ / !ヘ | .‖|リ ! || | !| :. 彡ゝ. 二 .ィ'ミ,'::::,'::ゝ._ ̄ ̄ ̄ ̄ ./', || | |||| ||1 || ノ" \ 冫´ヾ. / ヽ ‖l!│ .!! !_, ⊥ - | ;,,,, /::::,'::::,'::::::::::: ¨| ̄ ̄ ̄ ' ,. '´ ̄ ̄ `ー┤ .||」弌1 ヽ' ∨ /`メ:-! .|| | 晋 北中郎将 王粹 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王の軍は総勢二十万余、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『長沙脂、乂伝』の記述通りなら、兵の三分の一が消えた計算だ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ これを踏まえると、陸機誅殺後も敗退を重ねたように見受けられる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
355 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:57:28.15 ID:FEpmeFp10 _ ヾ¨'' ..|¨ヽ , … 、 / _二=---' `! ',/ ヽ / < ’ γ⌒ヽ ', | ─=f u ,′ .| | `ヽ| ,;;;, |⌒ , ' .', \_| ,;;;, ', | / / 人__/ /__ どうしてこうなった . \ | ' .レ ´ ゙゙u ,; /7__.ヽ /⌒ヽj i¨'‐- __!__ -─-、;; ¨Y.7─ 、/\\ { .弋__oi!,o__,,. ゙;; |´ ゝ¨ Y./.| | ;;;,, 乂 ~~~~ u 人ノ_)ヽ从/| | / } // _ ‘, } ::.. `‐{ r==, _,,斗'¨|.//7/////| | / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ :. 彡ゝ. 二 .ィ'ミ,'::::,'::ゝ._ ̄ ̄ ̄ ̄ ./', {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ | ;,,,, /::::,'::::,'::::::::::: ¨| ̄ ̄ ̄ ' / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | | ヽ{ゞ‘, | | | 長沙王は強い。 .| \ヘ ' /.| | | | |'ヘ. _ __ / | | | 趙王や斉王のようにはいきませんね | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ . /: : : \ : : : : : ! ! r≦―‐ {-、:{ : : : : : ! | ̄|ヽ 晋 振武将軍 石超 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王に取って不名誉な話である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『成都王穎伝』の記述の少なさも仕方ないのかもしれない ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
356 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/27(日) 23:58:51.61 ID:FEpmeFp10 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 「了ア>.::´::::::::::::::::::::::`丶 「`ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| くたばれ! . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: . |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : { 〈 W: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : W/ |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ _辷W : : : {: : : : ⌒ : : : ⌒} : : : : : / : V ̄/ l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ \ |: : : /: : : : :',: : : : : /: : : \/: : : }/ニ=- -‐=ニニ)Ih|: : : : :丶 : : : ',: : : : : : : : : :/: : /:ノニニニ 晋 驃騎主簿 祖逖 寸ニニニr‐圦丶: :ト、i\ト、ト、 /|/レIノL: /:/⌒ヽニニ \_/ii j[|:\ト「x===ミ V x===ミ厶イ:|:[|:. [| [|/: : :|: : :|、、、 、、、 ハ: : |: : ': : : :|: : :| ′ 从|: : |: : :. 敵軍がまるで塵芥のよう /: : :/|: : :|i.、 マ フ .イ:.:.i|: : |: : : :.、 ': :/:.:从: : ∨:> __r=z__ < .:.:.:.i|: : |、: : : :. //:.:.:.:.:.:∧: : :V:.人|| ||人.:.:.:.:.:.i|: : |i.:、: : : : 、 ':´:.:.:.:.:.:.:./:.∧: : l//|| ||/\人i|: : |i.:.:.\.: : :. /.:.:.:.:.:.:._-=Tニ∨ト\ || ^ || /ニニ|: : 厂\:.:\: : 、 .:' :.:.:.:.:.:./ニニニニニニУ| i ||/ニニニ八/ニニ〉:.:.:.:\:\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .逆に、長沙王軍は精強だった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .何故このような戦いぶりが可能だったのか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
357 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:00:53.14 ID:wRVikCMA0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .彼らに関する僅かな記録から、 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 その強さの理由を探ってみたく思う ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
358 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:01:54.73 ID:wRVikCMA0 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 殿下、今日はお願いがあって参りました | ヽ___________________乂 .
359 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:02:47.52 ID:wRVikCMA0 ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> ああ、嵆含殿。 \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i ノl ~Tl ' ´l lソ l l 日々の激務、お疲れ様です。 l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l お願いとは何でしょうか? //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム /::::/:::/;/;___/ /;; ::/: : , / ゙゙゙゙;; ム [>┴┴<]i:―┐ / \i:i:(\ ''^~ ̄~>― \) \ / /´  ̄`'<" ̄ ̄| | /7 / |:i:i:i:i:i:i| | || | Λ | | |:i:i:\:i| | |八 ||||:::| | | |:i:i:i厂\| / \ト|Λ|:::|ノ|从| | ̄ \ \ どうか尚書郎を増員して頂きたく ./ /人 t ッ / 厂`\ \ ∠/ //: :>‐</ Λ /::>ーへ \ 厂/ /: : :<:i:i:i:i:i:i:/ /: ::∨::/ \ \ ┌く | / /|⌒\_丁^7 //⌒|丁 / ̄`\) \ ┌‐< ⌒\ |/∨ :| | ,// |_[/ ̄ ̄\ 〉 \ {\ヒフ | >―へ., ___,.\., ┌<:.::| ∩ |/ {>┘ |┘/ / ] <Λ>  ̄ ̄亡ノ|::| ⊂ X| 晋 尚書郎 嵆含
360 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:05:13.22 ID:wRVikCMA0 _ [>┴┴<]i:―┐ / \i:i:(\ ''^~ ̄~>― \) \ / /´  ̄`'<" ̄ ̄| | /7 / |:i:i:i:i:i:i| | || | Λ | | |:i:i:\:i| | |八 ||||:::| | | |:i:i:i厂\| / \ト|Λ|:::|ノ|从| | ̄ \ \ / /人 t ッ / 厂`\ \ .昔、魏武は戦があると属官を増員しました。 ∠/ //: :>‐</ Λ /::>ーへ \ 厂/ /: : :<:i:i:i:i:i:i:/ /: ::∨::/ \ \ .青龍二年、尚書令の陳矯は ┌く | / /|⌒\_丁^7 //⌒|丁 / ̄`\) \ 軍務があると、尚書郎を増やしました。 ┌‐< ⌒\ |/∨ :| | ,// |_[/ ̄ ̄\ 〉 {\ヒフ | >―へ., ___,.\., ┌<:.::| ∩ |/ .今、奸逆は四方から迫り、 {>┘ |┘/ / ] <Λ>  ̄ ̄亡ノ|::| ⊂ X| .王路は塞がって非常に苦しい状況です。 \___,ノ / ,「 ̄] Λ| く ̄匸ノノ\_∪ノ ( ̄\ __「 ̄ ̄L/ ∨人 \_/ > \ 曹、下級の文官だけでは決済は溜まるばかり | |_,/⌒/ 人 \ \_/  ̄) 厂 ̄\ 厂]|__/ /--‐个 />ー\ \_/  ̄ > | ̄| / |:/ | \ \_/^> └<,_| __/ / / \ \ __厂7┘::\ </⌒>、/ / | ]ノLノヘLノ: : : : : : / ⌒>‐〜へ__ |__厂>┘ ∨: : : : : : : : : : :
361 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:05:59.54 ID:wRVikCMA0 _ [>┴┴<]i:―┐ / \i:i:(\ ''^~ ̄~>― \) \ / /´  ̄`'<" ̄ ̄| | /7 / |:i:i:i:i:i:i| | || | Λ | | |:i:i:\:i| | |八 ||||:::| | | |:i:i:i厂\| / \ト|Λ|:::|ノ|从| | ̄ \ \ / /人 t ッ / 厂`\ \ ∠/ //: :>‐</ Λ /::>ーへ \ その彼らも、 厂/ /: : :<:i:i:i:i:i:i:/ /: ::∨::/ \ \ .朝は督戦に赴き、 ┌く | / /|⌒\_丁^7 //⌒|丁 / ̄`\) \ 夜に帰還して文書を決裁しています。 ┌‐< ⌒\ |/∨ :| | ,// |_[/ ̄ ̄\ 〉 {\ヒフ | >―へ., ___,.\., ┌<:.::| ∩ |/ .内外の働きで疲弊しきってしまいました。 {>┘ |┘/ / ] <Λ>  ̄ ̄亡ノ|::| ⊂ X| \___,ノ / ,「 ̄] Λ| く ̄匸ノノ\_∪ノ ( ̄\ .今、味方は十万人いるのですから、 __「 ̄ ̄L/ ∨人 \_/ > \ 都督を任じて将兵を再編成するべきです | |_,/⌒/ 人 \ \_/  ̄) 厂 ̄\ 厂]|__/ /--‐个 />ー\ \_/  ̄ > | ̄| / |:/ | \ \_/^> └<,_| __/ / / \ \ __厂7┘::\ </⌒>、/ / | ]ノLノヘLノ: : : : : : / ⌒>‐〜へ__ |__厂>┘ ∨: : : : : : : : : : :
362 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:07:11.82 ID:wRVikCMA0 [>┴┴<]i:―┐ / \i:i:(\ ''^~ ̄~>― \) \ / /´  ̄`'<" ̄ ̄| | /7 / |:i:i:i:i:i:i| | || | Λ | | |:i:i:\:i| | |八 ||||:::| | | |:i:i:i厂\| 軍を動員するのに、 / \ト|Λ|:::|ノ|从| | ̄ \ \ .尚書台の官吏に雑務を負わせるのはよろしくありません / /人 t ッ / 厂`\ \ .∠/ //: :>‐</ Λ /::>ーへ \ 厂/ /: : :<:i:i:i:i:i:i:/ /: ::∨::/ \ \ ┌く | / /|⌒\_丁^7 //⌒|丁 / ̄`\) ∧ ´ ̄ ̄ \⌒\\ ' } ⌒\ }/} / ' }/{ \/ 〃 ' / / | ', l| { / / | | | | ハ〉 l|_{ 〈 { ィ | } 抖f芹/_) l|⌒\_V N斗f芹}/ vソ^〈', l| (___{^ 、 v Vrソ l ! l| {}八__|\〉 _ イ | l| {}_| {__ | |=≦Hノ┐ j| {∧ {、 ⌒{ | |〈 | レ⌒L j| _j_}ハ\cl| ハl l/ }、 j| { ̄ ⌒ア⌒` v′_〉_}⌒l ヽ j| ', / `丶、J { ⌒\ j| ', ヽ 、 } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『嵆紹伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 尚書郎の嵆含は長沙王に尚書郎の増員を願い出た。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 今回の戦で尚書台の下級官僚が酷使され、人手が不足していると `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
363 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:07:58.24 ID:wRVikCMA0 | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨__ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ 話は分かりました。 ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l 私の配慮が足りなかった様子、 .7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l .直ちに尚書郎を増員しましょう。 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / 今後も問題があれば、指摘して頂きたく /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ / /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`''<:.∨ / ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / __、:\ .., イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / l / / .:/ / / .: : . ヽ V´.::::::::| . ヽ / .:/ l :l / .: ..::l : .:,.ィ ::. ::. | l ´ ̄`丶 l .:/l .::l :l l .:l .::::l l : :/ ! :i:: l: | l ==- 、/ l:/ l.::::l :l l|::l.::::、l l: :l/l l :i'l: ..:l:l l | l ::::::::::::/ \ l l:::::l :l l:|::l:::::l Nヽトl l .:,i l..:::l l .:! | :l ::::::::::/ \/ l::::l :l 从:!V}^戊ix ト l.::,i´l"7''l.: .:l:::| : :l\:::::/ .::::/ . 八:::l :l :::::N::l Vフ ヽjソ 弌=zl:::::/.:::| : .:l \〉' l`Y :',',: ありがとうございます ヽ! l :::::::::!:l tく/」`>イi| .: .:l ー'′:l l:::l :::',' l ::::::::l八 ' `" ノi| .:: .::l -r‐‐=ニ「-_-:' . l i:::: /l:::::.\ 、_ ,.ィl .:i::::/ l ::l::::::l lヽ-_ /l i: /.::l::/ /ニ> 、`_,. -‐ァ' .: j' .:::i::/ :::l__l:::::::l ! ヽ ,...、/ l从ハ ::〈::└‐‐ ニ ‐ '"..:::::: j' .:::,i/ :/.::::} :::::l l ,. 「^iヘl },.、<´ l ヽ∧ ̄ . : : : : : : ::::::ィl .::::/i/ .:,. '"二ミl l l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は嵆含の進言に従い、尚書郎と尚書令史を増員したという N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
364 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:10:07.44 ID:wRVikCMA0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 紀元四世紀のブラック官庁 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< この話から、長沙王陣営の内情がうかがえる | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
365 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:11:09.70 ID:wRVikCMA0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 .まず、長沙王が自身の息のかかった人間に政務を任せていた点。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 人員増加を進言した嵆含は、 \ヽ、 _ , イ!::/ .長沙王の記室を務めた人物だった。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ただし、彼は尚書郎であり、高位高官だったわけではない ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / 「 ̄ ̄~^'< / / / \ \ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ / / / \ \ \ |i:i:i:i:i:i:i:i:/ / /Λ \ \ /i:i:i:i:i:i:| | | / | | | | | | || {i:i:i:i:i:i:i:i:i| | || | | | | | | | | ||| / ̄\i:i:i:i:i:i:| | || | | | | | | | | | Λj \i:i:i:i:\____| | | ̄´~^ト | j.斗- | ノ | |/ ノ \/i:i:i:i:i| |八|__\八 | ノ ノ ノイ / Λ トノ 殿下は実務官僚さえ抑えれば良いとお考えなのでは /i:i:i:i:i:i:i| | \^'冖'^ \ ^''冖'^ノ/ /| 丿 \i:i:i:i:i:i:i| | | | 、 イ/}./ノ イ |\__::| | | 圦 人 _ノ| | | | | ||个 ´ ` イ| | | / /八 | |厂\ > < | |:| | | / / ∨ |  ̄\_ノ\/| | |\ / / | | /:i:i:i:i| | | \ / / /´ || | Λi:i_Λ_| Λ「`ヽ \ / / / 人 い__/ /i:i:i:i:i:i:i:i:| /\ | \
366 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:12:04.12 ID:wRVikCMA0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 .次に長沙王が十万の兵を集めていた点。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .殿中の兵と新たに徴発した兵で構成されていたと思われる。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: .これに関しては、 ∧\ マ三ソ| \ 彼の協力者だった司隷校尉劉暾が手を貸したのだろう ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ' : : : ': : :l: : : :/: : : :l: : : : : : : : : : : : : l: : :l: :l: ', .': : : :.|: : :|l: : :.|: : : : l: |: : : : : : :l: :|: : : |: : :l: :|: :| |: : : : |: : :|l|: : :|:.l: : :.l: |:l : : : : : |:|:|: : : |: l: l: :|: :| |: : : : |: : :|l|: : :|卞ミ==|:l: : : : : :==彡: :川: /l:|: :| |: : : : |: : : ヾ|ノ-彼氏=───彼氏: /ノ:,/ りノ |: l : : |: : : :, | ,ィ ん)ハ _ _ んハ }〉 7:| 都だけじゃなく、司隷の郡県からも兵を徴発するわ。 }: l : : |: : : :{{| ヾ Vzり rリ'⌒ぃ Vzソ /}}:| }:ノ : : |: : : :ゞ======='" ヾ=====彳: | 戦いは数だよ殿下 ノ.: : : :.| : : : : |、 ′ ノ:,': :.| /: : : : : :| : : : : |i:i\ マ フ /: ,' : 小 /: : : : : : /:| : : : : |i:i:i:i:il丶 ___,. ィi〔: : : ,': \: :丶 /:/ : : : : /: :,: /: : : ∨-7 {i:i:| : : { : l : : : ', : :. {:l|: : : / : : //{:l: : : : ヽr′ マ |: : : ',: |: : l: : ',: :} ゞ|: / : : : //く\: : : : : \⌒_´__ヽゝ : : :\.:.l : : V Y: : : : : /ノヘ/´Y=rヽ: : : ',-‐ ⌒`} \: : 、ヽ: : l} {: : {: : / .,ィ '´)-}: : l\:::::†::::l }): : }: }: :l} 丶: : : l } }〕iト \:::::l アr : /l八ノ 晋 司隷校尉 劉暾
367 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:13:25.88 ID:wRVikCMA0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 短期間に十万の兵を集めたとはいえ、それだけで戦に勝つのは難しい。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 成都王軍との戦いを優位に進められたのは、 ∧\ マ三ソ| \ .後に名将として知られた祖逖や苟晞の活躍があったのかもしれない ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / /ミh /弋/ __ /:.:爪 .>''~//////)h、 /ノ:.:.:/}/イ∧////////∧ _{‐{_/.//,‖ _ }/////!//// , /{{イ 冖.フ ヾ!} ,,ヽ///// !////.} ノ ノ/~´ i、 リ 匁ト }////i//// ! /{//:.:.:/ リゝ {///>'/////i {!-==、_‖ }≧===./ィi〔ノ//////i 7``〜、、> i////!≠≠{////////i 殿下の御恩に報いなければ / /~~/ / ̄ ̄ノ~~~~~i{/////// } / / ./=、/:.:.:.ノゝ>''~ ̄\////// i ./ / ./ }Υ}ノ~ヽ>i''´}:.:.}:.:.}:.!//////i ./ / ./乂}Yリ':.:.〉'//ノ:./:.:.,':.}//////i / />=ニヾ}Y}./イ',∧:.i:.:/:.:./:.:.}//////i >''~ >''~ ̄ ̄〕h、.∨:.:.,':.:.:.,':ヽ//// ! { ::, ' ∨:.:/:.:.:./:.:.} \//} λ ::::, }∧:.:.:/:.:./:.:./:.}≧=┐ ∧ ::::{ リニ}:./:.:./:.:./:.:.i:.:.}/‖ ‖)h。,,:∨ , 'ニ=,'/:.:./:.:./:.:.///ヽ
368 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:14:59.00 ID:wRVikCMA0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ それと、長沙王は常に皇帝司馬衷を立てていた。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 長沙王は奉上の礼を欠かさなかったと『晋書』『長沙脂、乂伝』にある ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ .ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' 晋 皇帝 司馬衷
369 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:15:43.89 ID:wRVikCMA0 / ,..- ..,_ ',V //, ィ" . . . . . . . . `.丶 ', V / /,>ァ. . . . . . .'.". . . . . . ', V , ' イ" /. . . ., '. . . . . . . .ヘ、. .i V / // . . . //. . . .; . .i. . .ヘ.ヾ、. ヽ V. 7 . ,' . . . //. ,.. . ,'. . .| . l. .ヘ `丶 .V ヾーV /. .: i T¨7ナ|. i . /;.厂l厂「.!. ヽ i , ',>_、 {. .i. rf云ミxl从イ/-f云ミx、_. . .ト ノ , '. .l-_-_`l. .ヘ:. 迅炒 迅炒/. . .‖ '"ニ≠ , '. . . |__シ-ハ . . ', ' /ィ. イ.‖ニ¨ニ=x、 , '. . . >ァ._/,: . .', . ヘ 7. .L/l.ユ二 - __l /. . . . .  ̄. K!i、. 、.ヘ . . \ ` ´ / , . . /|. iVヽ ̄ /. . . . . . . . __ ノ-===-\/、.ヘ. . ィ'"/. ./. ./┘.L| . \ /. . . . . . . . .ノ7 /⌒/⌒Vニ\ \r- i \∨!/. ', . . . . .丶.\ /. . . . . . . . . ../ / / / ∧ニニハ ∨ .|ニ \. ヘ. 、. . . . . ヽV ,. :'. . . ._ -=ニ=- ≧≦≧≦=≦\ -==- _|_ ./ニ==\.ヽ丶. . . . 、. .`ヽ、 _ : ' -=ニニ=- </// / / /∧∨\\_ > <ニニ=- _ニヽ..ヽ . . . . . ヽ、. . `丶、 _ -=ニニニ=- ___/  ̄ /: 7 ---=≦ \ -=ニニニ=-. . . ._. . . . . ヽ`ヽ、. .ヽ -=ニニニ=- /⌒</:.:.:.=- 、_/7/7=彡:.:.:.:.:.\:.:.:.:.\ -=ニニニ=- . . _. \ ヽ. . .\ ニ=- 7ア >⌒=---:.{ /:/// 人:.:.:.:.:.:.:.:.〈\ミY \ -=ニニニニニ=- ヽ. . ヽ \ ((___>:.:.:.:.:.): ///(:. --)  ̄ ̄ ̄ \: \ -=ニニ /. .、v . ', \ / /フ:.:.人( ̄ /:///  ̄\:.{\:.:\ ̄ \: \ /. . . . .ヽ: . .', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 皇帝を戴く、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .才力絶人と評された長沙王。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼が抜擢した優秀な人材が長沙王軍の強さを支えていたと言える。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 当たり前の事を当たり前にやっているだけかもしれないが ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:16:06.62 ID:9BnvhJTj0 武官のメンツはこれだけの大立ち回りに説得力あるんだよな…
371 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:16:18.87 ID:wRVikCMA0 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} 長沙王殿下。 | :レ | ● ● l :| |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ 尚書令の楽広が i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) 娘婿の成都王と通じていると群臣Aは御注進します ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の長沙王にまつわる逸話をもう一つ紹介したい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
372 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:18:17.00 ID:wRVikCMA0 ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> そういう話をする者がいまして。 \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l .果たして事実なのでしょうか? l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : :/ |: : : : : : : :. /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム .: : : / |: : : : : : : : :. /: : : :| |: : : : : : : : : :.、 |: : : :.| |: : : : : : : : : : \ |: : : :.jノ |: : : : : : : : : : : : \ |: :./} ___ 、: : : : : : :_/⌒/ }: : : /イ ̄ \:::\::::::二二二::::::「:::/:|:::::::/ /- イ::::::Y"""`\:::\r ̄ ̄\::/:::/:::|::/ 疑われても仕方ないか \:::ハ:::::、[ ,__ _, \「 r===彡/::::/:::::|{ \]::::::::::::. ̄ i /::::/i::::::|::. |:i:::::|::込., _ _, /::::/:::|::::::|::::. |:|:::::|::i::ノ> __,. く/::::/\{:::::::i:::::\ ノ:|:i::::Y゙ / \ /::::/{ 「 ̄ ̄`` / |:::::| { Y :::::::{ ノ 晋 尚書令 楽広 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 成都王は尚書令楽広の娘婿だった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王が難に遭った頃、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 楽広は朝廷で人望を集めていたが、小人が彼を誹謗中傷した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ .そこで長沙王は楽広に問い質した ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
373 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:19:16.39 ID:wRVikCMA0 / : / l: : : : :ヽ / : : √ l : : : : ∧ √: : :l l: : : : : :∧ l: : : : | 〜ミ;;;,,λ: : : : : :∧ |: : : : | / __  ̄ヾー: : : :∧ : : : :/ ><::::::::::::::::::\ー- _ }: : : : : : ∧ j!: // /::::::::::::\:::::::::::::::::_;;;:::-―‐- ̄`冖ー-: :_ ∧ √: : :{ / \_::゙、\::::::'"::::::::::\:::::::::::::::ト}::::::::::|:::::「二ヽ ./ : : : /::|''" ̄ \:::::\ 厂 ー---\:::::::::|::::::::::::j:::::jニニ丿 /: : :/:::l::::| ⌒\:::::\ r‐ _,,,,二,,,_ヽ::::j::::::::::::::::::ニ/ 〔 /ニ|::::::::::l _,,,二 `''〜\'" ̄ ̄`" }:从::::::::::j!::√ `〜|::::::::|\-彡'" ̄" ハ:::::::::::√:j どうして五人の息子と ::::::::从::::ヽ { /:::::::::::::::::::::::l 一人の娘を変えられるのかな |:::::::::::::::::::ヘ /::::::::::::::::/:::::::| |:::::::::::::::::::|人 ー " /::::::::::::::::/::::::::::l |:::::::::::::::::::|::::个 /::::::::::::::::/:::::::::::::l j/:::::::::::::::::!:::::j::::|:::::::ト _ /::::::::::::::::/::::::|:::::::八 ノ/::::::::::::::::j:::::::::::j:::::::|:::::ハ //:::::::::::::/:::::::::|:::::::::::::.. j/!:::::::::::::::::::::::::::|::::::// | /::::::::/::/个<:::::::::::::::::::\_ {|::::::::|:::|:::::::::斗‐/ / j /:::::::::::::/ ./  ̄ \::`く ̄ |:::::::::|::/ ./ / {/j:::::::::/|/ ./ / Y:::::、 人:::::::/ / {/゙Y^ヽ|::::::/ { / / }::::::} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 楽広は顔色を変えずに平然と答えた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
374 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:20:08.90 ID:wRVikCMA0 /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i //| ハ | | , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| これは失礼致しました / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V .// , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は納得して二度と楽広を疑わなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
375 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:21:17.07 ID:wRVikCMA0 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i //| ハ | | , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi / l ', ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj .′ l ─ ', , / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| l l __ ', , l .′ , -''丶: : : : \`. ‐-. . ._ l , { / \: :\、: :‐'''\ ̄ ̄ヾ、:`:.T=--、 ' , イ:l‐''" ̄\: :\``'〜--、: : :l: : : :l: :l / / /|: ',:.l __"'--ゝ,ィ==ァ-∨: : : ': /'" ゞ、 |: 丶: 、ィア''⌒ /: : : : :': l ~|: : : \、 、 ′: : :/ : | .}: : : : : :ト、 _ ノ / : : : /: : :| }:/: : : : l: l>. ._ ィ: : : : /.: : : ', /': : : : : l: l : : : l>- ' /: : : : /: : : : :.',、 {: : : : : l: : : : : ,ィ } /: : : : 从__: : : : ',ゝ {ハ: : : : , -‐''// l /: : : : // `ヽ: :', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この逸話、史書によって若干内容が異なる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王が楽広への疑いを解かなかっただとか、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 楽広がこの一件を憂いて亡くなったというのが異説の内容だ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、どの史書でも共通している部分が存在する ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
376 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:23:13.61 ID:wRVikCMA0 へ、__二  ̄` 、: : : :\ /∠二 __ _ \: : : :.\__ / tニニー┘─ >-ュr フ / r‐┬、)ニ ___ / /:::::::::\ / /: : :{ __ __/::::\:::::::::::\ / ァ'" \: : :Y'" _,,.....:::::::::::::::::::::::::::..、::::::::::. / ‖ /: : :.j r'"/::::/|:::::::::::::::\:::::::::::. :::::::::i / ‖ ー'゙ ̄|:::i::::/ |:::::i、::::::::::::\::::::::i:::i::::| , |:::|:::二,,_:::::| \斗--::Vハ|:::|::: ′ i jハ|:ハ` Vj` 'う''リ了|:::::::::::/ ‖ | |::i:::: ノ ´^` _ノ::::/::/ r'{__ 人 |::|::人 、 _, フ::::/::f{ |: : : :.二彡'´\__ |::|::| |\ ィ/::::/::/|^` 〈>'"/ / { >---r'|::|::|- L:介七´__/::::/|:::::::| では、失礼させてもらうよ | / i [ { / ∧トミ { }} |:::/ V:::::\ | | V V { / _,人‖___j/彡'´\:::::::.、 ` ..,,_ \ \ jY r=ニ¨ / | \::::.  ̄\_ \ ,/ ̄ / .| \| `>'’ / | / Y , ′ | / | / / | / /| { ‖ | / / | {{ V| / / | 、 {{ ノ込_,/ / / | \ --=}=-、 // / | ,/ / | | i| ー--‐ '゙ / / |/ ./ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 長沙王は楽広を尚書令から解任すらしなかった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } このあたり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陸機を誅殺した成都王とは随分異なる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 器量の差とでも言おうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
377 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:23:54.40 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 | どこぞで隕石が落ちたらしい | :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ヽ_______________乂 ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 | 先日の雷鳴はその音だったのか | : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .十一月。 .ヽ_______________乂 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 戦局に変化があった / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
378 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:25:37.24 ID:wRVikCMA0 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} .申し上げます。 | : レ .|:::::::::○三三○ l :| |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ 張方の軍勢が i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) 洛陽城の西方に砦を建てましたと伝令Aは偵察結果を報告します ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ヘ ` <} . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . .',. .',.、 ィ". . . ', V. . .',. .', . .W-_-_-_/. ヘ . ヘ .!. ! . . . . . . . . . .' . . . . . . . . . ヘ .', Vト. . ..Ν V . .',. .', . ',_ニ_-_./ . . . ヘ ヘ !. !. . . . . . . . . . .', . . . . . . . . . :ヘ ', V _,zzt芝≒ij| ', ', . {.. .}_/. . . . . . . ヽ.!. i . . . . .', . . .j,. .ヘ . . . . . . . .!.', ',i ,;t芝F";:}.:.:} ∨. .i..i . | /.,' >ー‐- . ,ィ.i .',. : . . . .'.ィ" i:. .!∨、. . . . . .!. ! イ´∨ゞ::ィ: イ'' ‖ リ!. :〈_,'イ ,ィtニtz,、 ィ" i. .', ', . ィ"', . . i V! .ヘヽ . . . .|ヘ| l. ゞ´ .' . . . |,V.V イヾ3, `VC >'"_', .', .', . . . ヘ. . ', ;,ィti芝ヽ、 ! .,'. . . ..l. . . .V i8ニ=-LiF ほう。 <.-_-_-_', .ヘ .', . . . ゙;,ィi;k:'":、:;:;:}:.〉` ' , ,'. . . . .!. . .', .V.Fl{`iヘ-、 ` <-_', .',',..ヘ. . . Wヘ ヾ、 イ i. . . . .,' ', . . ', Vi弋ヽヘゞ まだ戦うというのですか ./∧ ',ヘ. iヽ . Yヽ` _..、 .i . . . .ハ .', . . ',.VioYixヘヽ / //.∧.', .〉、 iヽ.ヘ}._、_ V__.ノ i . . . ,'. . ',__',. . .',.Vi7 ゚2_′ ヽ、/ ¨ ハ.',{. !′ム'"人 /.. . ..,'‐- ._V `¬∨'vn.\ . ,' . ヘ.',', ' ! i´ .V.>. .. __ . . . イ‖ . ,'li} .l:.:V ∨{ l iv . /. . . .ヘ ' V. .V |r-=vイt} ,',' . ,'i|i| |:.:.:V VV、ヽ /. . . . . !ヘ. ', . } .|ヘ ヾi|ih、 !!! ,'i|i|i .|:/ V゙ら , '. . . . . ..|. ヾ、 |. ∧'v:ヘ 寸|h、 !|,'i|i|7 A V.ス
379 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:27:10.43 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 司隷 河南郡】 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, ゝ、__ ./ / i } ', ,。、_/. /j.∨ / / i } .! `ゝァ' } ∨ l ,イ ,ィ }、 ノイ .! ∨ i / ./. i / / jヽ、‐´ / } \ { / / .} / ./ ./ } ´ /,' ! \ \ { / } / ./ ./-‐ }ィヽ/.j \ ', | ` /、 ./ /// ィ/:〉/ j | ∧ i! 从 / / //ィ≦zz笊ト {.{;ノ/ ./ |\ . ∧ \ .|ヽ |、_ /.//'´.∧o):::。} ゝ',',´/ .| \ ∨ .\∧  ̄ミ≠= '´. ヽzィ / / ゝ ! ∨ \ ヽ ∧ / !ヽ _l ∨/`>。、.\.\∧. ' / | 〉'´. ∨ \ /. ,! .', | >.ゝ. 、 、 , /、! !/ } \ / {` ‐.} .| | > . ` _ ´ イ .{ .{ ノ、 / / ゝ / ./ /! > _, イ´ィノ { i > ´ i \ 晋 振武将軍 張方 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『張方伝』によれば、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張方軍は夜の間に洛陽城西七里の地に進軍し、砦を建設した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王が勝ちに乗じていた不意を突いたのだという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『河間王顒伝』には、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 周辺の倉から穀物を持ち込み、軍資の足しにしたとある _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
380 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:28:47.12 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 首都 洛陽】 . /: : :/y: ': :/: : : : : : : : : : :ヽ: : :>、: \/≧s。 /: : :ア7:/: :' : , : : /: : : : : : : : : : : : : :V: 丶// . /: : : :{:y/: /: :/: : /: : : i: : : : : i: : V: : : :v⌒}〈__ /: : : : ハ:{: /: :/: : :ィ: : ,ィ:.}: : : :/:|: : : v: : : }/////〕iト __ . /: : : : / ^V: : /: :/`ト、/ }/}: : :/斗イ: : }: : : '////< ⌒  ̄ 張方の砦への攻撃は失敗しました。 ': : : : / }: /: :/ィチ笊_: : /ィ行ア}: :,: : :/ V/////〕iト、 . /: : : :/ ,ノイ{: /{ 込ツ /: : ' Vツ/: /}: /: :.∧⌒ <////> .申し訳ありません /: : : :/{ W圦 __ノ:/ i 厶ィ ノィ \: : : >、  ̄ : : : :/i { i介:.⌒ _ _ イ: :i \: : : >、 : : :/八:.. }: |ノ ≧s。 <i:i:}: :,_ \ : : \ : :/ \ _/}: |^  ̄ }i「 ト、i:/:/ {_ v : : :.丶 :/ _ . 。o≦/ }: |ト、 `ー V{´ 7/\\ ̄  ̄} | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨__ ' 「>、 ′ }: | >、 V{ }:L __ >、〉 o ハ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ 晋 侍中 嵆紹 ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l 全ては私の不明。 .7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', 策を講じなければいけませんね /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ / /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`''<:.∨ / ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / __、:\ , イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / / ヽ!: :\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『張方伝』は、長沙王軍は張方の砦を攻撃したが大敗したとする。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王師が張方の砦を攻めたが不利だったと記している。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『河間王顒伝』にも、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 何度か長沙王が皇帝を奉じて張方を攻めたが次第に不利となったとある _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
381 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:29:23.04 ID:wRVikCMA0 | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨__ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l さて、張方の軍勢はどうにかしなければ 7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`' ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / /__ `___/:::::::::::::::!::::‐、:::::::::丶:::::丶::::::ヽ-‐ __、 , イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / r‐-< /:::::/::/::::::::::::::!:::::::::!:、:::::::::::ヽ:::::丶:::::丶::.., / ゝ-‐/:::::/:/:::::::::::::::/::!:::::::::|:::丶:::::::::::!::::::::|ヽ:::::::::::ヽ:.... _ /:::::::!/:::::::::::::::/::/!:::::::::|ヽ:::::,:丶:::!::::!:::! 丶:::::::::::ヽ::::ヽ . //::::/ .!::::::::!:::/:::/ !::!::::::| ,xf´\!::::!:::l:::} 丶:::::::::!::::::::ヽ /::!::::/ /!:::::::!::_|:_ム-|,.!::::/ __,_ヽ!:::l:/ニ=-_< .丶::::!:::::::::::ヽ . /:::::!:::l./ .!:::::::!::::ハ::, |:/ 〃 |::::| ` 、マム ヽ:!::::::::::::::} 殿下。 /::::::::!:::| |:::::::!::/ メ,_ ´ "" //ヽ、 ヽマ:ム .}:::::::::::::! . //::::::::!:::i ヽ:::::!:| 〃 、 / ハト:.:| y`マ:ム/ヽ:::::::/ そこで賢い私は考えたわ /::!::::::::::!:::| ヽ::!i ヽ "" _ -‐ァ /川∧| ´ `, .∨:::::/ :::::|::::::::::ヽ:ヽ `i! l:.:.ヽ ゝ _ ′ }/ ll- / `ハ:/ヽ :::∧::::::::::|丶:ヽ // .|:.:.:.:.| ≧s イ:.:.:〃 } _-‐/ / 、ニム :::| 丶::::::! ヽ___ !:.:.:.:.! ゞ:.:.、:.:.:.:.:.// >‐r´-‐´ 丶、ニ、ニム ::::! ヽ:::.., /´ |:.:.:.:.! 丶丶. // /ニ{iニ _- ‐- − ヽ::., )/::., ヽ:.:.:丶 ヽii/ _.ニニニ{i,´ , ==- ,ゝ r- 、== ‐- _ -‐ニニニニ/ ',ニニ/
382 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:30:42.41 ID:wRVikCMA0 、'゚.::.: /.::.::,::.::.::.::./L.::.::.::.::.::.`、::.::.::.::.::`、∧.::. \ 、`.::.::.::,'.::.::/ .::.::. /⌒`,::.::.::.::.::. ‘,:.::.::.::.::. ∨゚,::.::.::.:\ ,.::.::.::.、`゙.::.::'::.::.::.::,'___ ,.::.::.:}、 ___'.::.::.::.::.::.:.Y、::.::.::.::.:`、 /.::. 、` i{.::.:{.::.::.:´′ }.:}.::.}^\l{`、il.::.::.::.::.,:.::.\:.::.::.::.::.. . /.::、`′ l{.::.:{.::.::.::.斗劣ミ j/}:./ 芹テ_iト、 .:.::. {`、.::.:.\.:.::.::.::. 要は張方の軍勢が . /.:,:`:,' 从.::. 、.::.:{{ V ツ ノ' V ツ リ:: \.::.{ , .::.:}^ヽ :.:.::., いなくなればいいのよね? /.:/{.: { \「\「 ~´ ′ `~ 从 ::}^ヽ{ ゚.::.::} ゚:,:.::.′ . /.:/^乂{ {.::.::.込. " r ┐ ".仏}}.::} }.::.:} .::.:} だったら、良い策があるわよ . /.:/ 、::.::{⌒iト ` ゙ イ }.::} }.::ノ }.::.} ' / \{ /{i{≧ ≦ } }\__}ノ .ノイ .}.::, . {{ __,r┐ , ‐七I{! V., , , 厂 ̄ ~"ヽ ,;. :;. . 人、 /...__}_」 / i.....i゚, V 、 / / , ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. {....´.___ノ‘, l.....liム \_/ / / , } ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i 聞きましょう ノl ~Tl ' ´l lソ l l l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } とはいえ、長沙王軍が何もしなかったわけではない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
383 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:33:19.31 ID:wRVikCMA0 ___ 「了ア>.::´::::::::::::::::::::::`丶 「`ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: 雍州刺史劉沈殿は、忠臣にして果敢な人よ。 |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: .詔勅によって、 . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: 雍州の兵で河間王を襲撃させれば、 . |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: 河間王は急いで張方の軍勢を呼び戻すわ . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ /:.: : : :{≧=- ___\ }: : . /: : : : : :V  ̄ ̄ ̄ .〕jx.,_ ィ}: : /、: : : : : : :V |:|'///// : : . /: : \ : : : : :V |:|'//// : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『劉沈伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方が洛陽に迫って王師が不利になると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 祖逖らは雍州刺史劉沈に河間王を攻撃させようと進言した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 劉沈に関しては、本編第九十一回を参照 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
384 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:34:03.92 ID:wRVikCMA0 「了ア>.::´::::::::::::::::::::::`丶 「`ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: これぞ良計 |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: . |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: ___ . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : /................< _ |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ ((__...........................> l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ /.................\...―...........\__ ....l...r....― 、......:..............\...........< l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ > 、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ それだけでは弱いかもしれん . 八 i / 、\∨ \.....................\ l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ . >_∧  ̄ 八-\......\ \.......l................> >----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\............丶 /-----//|\、/ //l|------ 、 l............|............\ /-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\.......丶 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ちなみに、『晋書』に記された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 祖逖の長沙王配下時代における記録はこれだけである ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
385 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:34:34.15 ID:wRVikCMA0 彡:i:i:i:i:\:i:i:∧ __ {イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ... 艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ /:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ .厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{ |:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. / ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ 秦州刺史の兄上にも協力を呼びかけよう ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ ' ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:. 乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂 才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、/:.:.:.: /|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、 ちょっと待った。 ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:\ あなたの兄上殿は、 . ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.:.:. 秦州の諸郡から攻められていたわよね? 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.:.:. ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:.:.: ヾ /ハ .// ヽ、 __}__ jI斗:r'' |:i} // / /´ / : : l Vk / / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 本編第九十一回参照 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
386 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:36:09.40 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 秦州 冀城】 ___ ___ _ _/............<  ̄\\\ __/.......//∧....\...\ \(*\  ̄).....//_ ̄ ))ヽ......>..> 着物を裂かれた程度では…… | | }{ | <.......l../ 、*) (*ノ}l....l.......\ | |(*)| ノ....∧(*ヽ r*ノ∧\........\ 赤子でも死なぬ…… .| | }{ |< ...ノ...∧ *ノ ' 、*ヽ......\.......... \ ____________________|_|(*)l_ >"_丶 ⌒ ..イr‐ <....≧ ̄\) ==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>==<*>= <*>三l{::|{ ⌒ }三三三三))  ̄ ̄ ̄ ̄//*/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//*/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l{  ̄ ̄ 丶 ̄ ̄ ̄≧{ / ̄ ̄ }l ̄ . //-/ //-/ ― ∨/ }l / .:: 丶 ノ //*/ //*/ \ l ∨ l/ / / ∨ ...//-/ //-/ 八 丶 / /_ ノl :. . /*/ _//*/ ∧、 l{ / :. l  ̄  ̄ ̄ ̄ ∧\ / 、 / ∧ l l l{\__/−}l ! / ´ ∨ ノ l{ − l − }l ∨ { V ノ \丶 __ ノ/ノ∨ ∧ }l /--\  ̄/(///)__/ ∨ ∧ :}l /-----  ̄ / ノ、ノ------ }l /∧ }l 晋 秦州刺史 皇甫重 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時、秦州刺史皇甫重は冀城で籠城を続けていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
387 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:37:48.89 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 首都 洛陽】 {イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ... 艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ /:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ .厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{ |:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. / .詔勅によって ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ 兄上と秦州の各軍を和睦させ、河間王を攻めさせましょう。 ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ ' ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ 私が勅使として秦州へ赴きます ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:. 乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂 才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ _ ,、 __ ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂 ,-<:.:.:.: ̄`'く:.:.:ヽ /:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ ‘,//:.;.:.:.:.:.:.:`、:.:.:. ヽ:.:.:, /' /:::ハ::::{、_:.:.:.:.:、:.: i|:.:.:.:, 彡::7^'ヽ{ ヽ`:.:.:乂_リ:.:.:.:l /ハ'` =ミ、`≧=-:.:.:.:.l _∧、‘圦 `._, '' ,-イ:.:.:.:.:i:.;' 〈寸:l>、'、:≧=< {_ '、:.:.:.l/ `ア ィ:lア:.:/レ'//⌒L:.:.{、 西方の名士である皇甫商殿なら、あちらの仲介役に相応しいですね ヽ /:}/:l:.:レ:.:「「 |:.:.:、 V:.:.,:.//:.l l ⌒ .|、:.:.:.:、 .{:.:.:i/:./:.:.:.:.l.l ー' |. \:.:ヽ ノ:.:.:}_/:.:.:.: /l.l | ヽ:'. {:.:.:.:.:辷≧入l.| _,|、 }/ アTー}:l___}7 l| | | |:.:.} / 晋 驃騎長史 顧栄
388 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:38:39.66 ID:wRVikCMA0 ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 敵中を抜けていく、危険な道程になりますよ ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム )ヽノ} /i:i:i:i:二ニ=- _ /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム _ /i:i:i:/_/i:i:i:i/─ 、  ̄\ ⌒ヽ /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム ⌒\ヽi:i:/ ̄~"''i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ ヽ) }i /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム _ }i:i:i:{i:i:i:i/─ \i:i:i:i:i:i:i:i:\ ノノ ⌒抖-─- ミi:i:i/i:i:\、i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=-_- . /i:i:i/i:i:i}i∧ヽ:'<⌒\:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ー─ . //i:i:i:/i:i:i:i:}i:iiハi:∧i:心 )ノ、i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: . たi:i:i:i{i:i:i:i:/i:i:i:i}i:i:i:}i:i:i:i} ´'〜 .,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i {i:irヘ、_ '__ノ)i:(^ヽi:i:ノ、 ヘ ´'〜 .,i:i:i:i:i 「Xゝi:i:ヽi:i:i:i:i:<i:i:i:ヽ,}r c´_、イア¬ ミ ´'〜 これまで殿下のお役に立てず。 乂心)zノ^メ}⌒ )ノノ └ ///.:./.:.:.:.:.:.:.:. .. ゝヽ} }ヽ'^" ,- ////.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ 汚名を返上致したく . ノノL.. _,., /〕]///'.:.:.:.:.:. ̄~"''.:.:.:.:.:.:.:.:\ . `ぅ 公} l//.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:. .:.:.:} l/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }.:i:.W.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i‘,:.:.:. r'.: |:.リ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:‘,:.:. ‘,.: |.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.‘,:.
389 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:40:10.02 ID:wRVikCMA0 , '. . . . . . . . . . . ', . . . . . . . . . . ..ヘ .ヘ _..'" ヽ. ./l. . ヘ , イ. . . . . . . . . . . . . .', . . . . . . . . i ._.>'" }/ .|. . . ヘ / ィ / ,'. . . . . . . . . . . . ', __. .-‐''¨ 〃 | . . . . ヘ  ̄./.,' i . . . . . . -キ'' ¨ / !. . . . . . ', / .i . .|. ! . . . . . .「¨¬‐r. .__ _ . . -ィ" /. ′|. . . . . . . ', _/ l . i .' . . . . . . l . i. ._|_i__ . . :i ̄, ̄. ̄. . . . . . ..∨ ′ .! . . . . . , . ', .  ̄! . i . .' . . . . . . .|ィユ´|. |.  ̄7| .ハ. . .i. . . . . . . . ', / .,′. . . . . ', . ', | . .', . .', . . . . . . .l /l. ィ==.7‐:l/. V ,' . . . . . . . i .', / ./___. . . . .ヘ . l . i .', . ヘ. . . . . . /. l. 芝芋芋芍ミit|/. . . . . . . . .i, .i ' _ イ_-_-_二ム. .ヘ . l . .|!. .', . .ヘ . . . ‖. |./'" V:;i;:j:;:}./ ./. ../. . . . . . . !. .7´_-_-_-_-_-/. . . ', .! V .ヘ. . .ヽ. ! {. ' ヾシ'" / /. . . . . ./. .! ./ |._-_-_-_-/. . . . . '.| ヽ . . . . . }N . " /.イ /. . . . /. .,/./ i!Yヘニ/ . ヘ. . . . . .分かりました。 l ',、. . . ノ ヽ ′/ . . イ. / . 〃' /.l_|-!. . .丶. . ヘ. . . . . ',゙ . ヘ /ィ7 . . ./. . . !_ .イ. .|_|-|. . . . .\ .丶. . .直ちに陛下へ言上し、 . ', . . .ヽ ‖. . . . . . .l :|. . .Чノ. , . . . . \..ヽ 詔勅を書いて頂きましょう . ',. . . . .ヽ -‐'" /イ. . . . . . .l :!. . . . . . ., . . . . . . \. ,rニュ、',,,i_. . . .|\ ,/ i| . . . ‖ ,′ :l. . . .!. . . ', . . . . . . . .\ . ‖z-ヽ ヾ_ヽ. . .l iヽ、 _. .<!. . . ./i. ,' _.', . . .!. . . .', . . . . . . . . ‖_>'ikヾi .liヘ Y .! i. . .ミ ニ.「. . .l . |. . ../ |.ムr<>', . . ',. . . .', . . . . . . . . ‖〈_{ニ>‖ニ7 /. .! ,'. . / . . |. . . !. ,l . ./,:zlA>'",ィ. ',. . .',ヘ. . .', . . . . . . . ‖x人|k‖ニ7 / . .|/. ./ . . . |. . ./i|. /ila",ィ,ィ" V . .', ヘ. . ', . . . . . . ‖i7 Y l‖ニ7 /|ヘ. .!. / . . . . !. /,イlil./'" r'"'" .V. .';ー:ヽ. ', . . . . . .. ‖7/,ィi.‖ニ7 /ヘ .ヘ.l/. . . . . .i/イlジi/ ‖ /\ ',‐-.ヽ ', . . . . . ‖| i少'‖ニ7./ / ,ヘ . . . . /イジ / .‖ /.;.;./\V::::::ヽ', . . . . ‖i{ {ミli‖ニ7./ /. .'. . . . . . ィジ _.....::‖ ∨.;.;./::::::::::::\:::::::ヾ. . . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『皇甫重伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王が不利になると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇甫商は皇帝司馬衷の手詔を持ち、金城郡太守游楷の下へ赴いた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 游楷らと皇甫重の戦を停戦させ、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 彼らの軍勢を河間王討伐に用いるためである _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
390 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:40:37.71 ID:wRVikCMA0 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i |└[][]L.ロロ|└[][]L.ロロ.|└[][]L.ロロ |┌┤.r‐┘|┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘ └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ よく分からないのが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇甫商らがあっさり洛陽を脱出している点だ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .洛陽攻防戦の間にも関わらず `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
391 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:41:51.53 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 司隷 河南郡】 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .私見になるが、 \ヽ、 _ , イ!::/ 河間王と成都王の軍勢は洛陽を完全包囲しなかったのではないだろうか? / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
392 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:43:24.59 ID:wRVikCMA0 /::`´`´ヽ /:::.:.:. ヽ /::::::.:. \ |::::::::::.:.:.:.:.:. | .張方将軍。 l::::::::::.:.:.:.:.:.:. | `r'ニニヽ__ / .砦を築くまでは良いとして、ここからどうするんだっていう? r':ニニ:_`ー三`:く./ /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;> 力攻めでは勝てる気がしないっていう . /: : : : : : : : / : : : ヽ\ | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l __(⌒\ \ rへ、 |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l レ⌒>''"~⌒\_〕\\ . |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l (__/:/ :/ ) :\:(_ \\ |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : | (/. : '. :/ / . :} └―[_(_/\ ,:' . : | :/ / :/ . :八_)、_)ノ^ :| ハ { { :| :// ̄/ :|.:./|/ |/. :| j人 十 / ⌒7芯ア/ .^Y:| :/.:|. :| |.:.:\戈j ノ八人| /:| :|. :| 人.. :.|:j〈 , /⌒7 |_/ / : | 私もそう思います。 .\|人` / / | . : / . | |.:)>.- く-==/ . :厂 ̄\:八 長沙王の軍勢は強い。 /ノ:/_rク⊇ニ/へ / \_/⌒> :、 __) /: /〔〕) ./〔⌒\__人.(__ `、 ですが、兵糧は少ないのでは (_ //<クノ /| ∨⌒\ \__∧: `、 ,. -‐…, -‐ "~⌒ヽ//⌒ノ |--__,ノ..: ', / / /八_,/| |/(___/ :| ', /⌒`丶,/ ̄ ̄``丶、 / ..:/(⌒| | __,ノ| :| . { j { j { j / . :/{i | |く_/ | :| . :i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 城の包囲は、そこへ通じる主要な街道を塞げば成立する。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 帝都洛陽のような大規模な城塞都市なら、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 完全包囲するよりも効率は良いかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 敵に多少の出入りは許せど、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 物資の輸送はほぼ止められるからだ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
393 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:44:35.04 ID:wRVikCMA0 /::`´`´ヽ /:::.:.:. ヽ /::::::.:. \ |::::::::::.:.:.:.:.:. | l::::::::::.:.:.:.:.:.:. | 兵糧攻めかっていう? `r'ニニヽ__ / r':ニニ:_`ー三`:く./ こちらの兵糧はあるとはいえ、時間がかかりそうだっていう /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;> . /: : : : : : : : / : : : ヽ\ | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. . |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l _| / / \ \ /^> |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l {_|/ / \ \/ ̄ } . |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l 7/ / | ∨/(_ |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : | / / | |⌒V^V 〉 . /| | /| | __人/Λ | || / / / 八__,ノV| | | | || | /|/ / // / V /| | | | |人 ,斗ー―- / /―-/ミ |/ /| | | 人 | \| _,// / / l/ / | | \ | _z==ミ ⌒ x==ミ_ /⌒V| | そこで賢い私は考えました | | \ ` 刈 〉| | |八 ト\ 丶 <ノ //| | | |\ |ヘ Λ_//| | | | \ | 人 t , 人__/| | | | | | \ l ィi| | | | | | ノ | || }> _ <{ | | | | | | . ┌く⌒\ / || |´^''‐---‐''^`| | | |/⌒>'⌒\ 〉 \ \/ / |_/^'''‐--n--‐'''^∨| | / / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかも、帝都洛陽は一大消費都市である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 各地からの物資の流れを止めれば、結果は火を見るよりも明らかだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
394 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:45:01.06 ID:wRVikCMA0 _ __厂} } ̄} _}___) / / ノ_ (__ ノ/二ニ=-< } / _}ノ}//´ \\ノ (_ / / (X┐ | | ノ / / | |VΛ /| | ( | ハ| /| └<-<-<-<| | // '⌒ ∨ | | | '⌒/7 /|ィ苅Υ | | ||| __rヤて_´ ヒツノ{ | 八 ||人 八Vツ ` Y (\/ | /| / /\__{(|\\ '' , 八 ∨ /| / .|. / | \ ` __ rく | | | これから都の水源を潰しに行きます / |/ | 人 ≧=‐‐--く/ /'⌒i | Lノ | / / | \__>ー / | | _| / / / / | \__/ // | | ノ / / / / / / 八 /ニ// ̄{_ノ 〈厂}」 / / / / \____//ニ/ / \ ノ | 〉 / / / | ∨ |ニ| | \{_ | | | / / | | | |ニ| ̄  ̄} \}| | |. / | | | |ニ| ー‐r<ノ \ | |/ / | | | |ニ| \ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 恐らく張方は、それを踏まえた上で帝都洛陽の弱点を的確に突いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
395 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:45:56.43 ID:wRVikCMA0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 都のためのダム |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 洛陽城の西に千金堨という堰があった。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< .洛陽城北を流れる穀水の上流に位置し、 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .都の人々が暮らすための水を貯めていた | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
396 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:46:24.89 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 司隷 千金堨】 云云云云云{云云云}云云云云云{云云云云云云云云{云云云云云云云云{云云云}云云云云 王王王王王{王王王}王王王王王{王王王王王王王王{王王王王王王王王{王王王}王王王王 王王王王王{王王王}王王王王王{王王王王王王王王{王王王王王王王王{王王王}王王王王 :..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::.. :..: .::..::..:. .::. ..:. :..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::.. :..: .::..::..:. .::. ..:. ..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::. :..: .::..::..:. .::. ..:. . ..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::. :..: .::..::..:. .::. ..:. . ー─ .、ll─-- 、:. ..:.: :.:..:. .: ::.:. ..:.::. ..:.::.:. .:.. ::.:.:..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..: :..:. .::. ..: :.:::. ..::. .::. ..: :.:::. ..:.::.:.:: `|| Y============x:.: .:. :.:.. .: .::. .::.. :.:.:.. .:.. ::.:::. ..:.::.: :.:::. ..:.::.: :. .:. ::. ..:.::.: :. .:. ::..::.. ¬‐-< ||^Y||,. -┴=ミ;云云云云圷X============x.:. :.:..:. :. .:. ::.. ..:. .::. ..: :.:::. ..::. .::. ..: :.:::. ..:.::.:.:: 二二ニ`Y || j.:. :.:. ...:.: ::.l||: 伝云云云云云云j..:..:.:. .: .:..: :.: .:::. ..:.::.: :. .:. ::. ..:.::.: :. .:. ::..::.. _____,V||>'´ ̄`ヽ、_/⌒ ̄`ヽl||...: .:.: .:.: .:. :.:.. l||.:. ..:.: :..:..: .:::. . .:::. ..:.::.: :. .:. ::. ..:.::.: :. .:. ::..::.. _______,|| ||-──¬──-、_⊥_ ̄ ̄`ヽ、:...: :.゙:.. .:.:: :.: ..:.: : .: ..:.: : ..:.: : ..:.: : ..:.: : 〉|| ,. -─-- 、 j `ヽ - 、 } /⌒ ̄\.: ..:.:.: :.: .:. .:. ::.. .: .:..: :.:..:. ::.. .: .:..: :.:. _______,〈_||゙Y´ ヽ __,ハ }- 、 ', :. .: ..:.: :.: .:..: :.:. ..:..: .:::. :..: :.:. ..:..: .:::. .. ゙||/ ー- .. ,. -─ヘ ノ/ \ _人_::. .:.:. .:..: .:::. . .: ..:.: :: .:::. . .: ..:.: : ________|ト、 }/⌒ ̄\ `Y´ `ヽ : ..:.: : .: ..:.: :: .:::. . .: ..:.: : :|| \ ノ }-─-く´ ̄ ̄>-- 、}-─-..:.: :: .:::. . .: ..:.: :..:.: :: . :|| /⌒ ̄⌒>、-< \ ノ } / }}-─--─--─- /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ それを張方は…… \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
397 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:48:09.24 ID:wRVikCMA0 |`\ ____ | /_ __ ∧ /| __ rヘn |_,. -┐| |// / |__ 「 |_/ |/ |_ 「 |__||」 _ 「「| __ [[| || |/ __|| ___| | ,.コ|. ̄ ,コ| __|| |_,. -┘ └一 '´  ̄  ̄ | ̄ ̄ _,」  ̄ ̄ ̄ ⌒);;⌒) ≡⌒)_;;__ ≡⌒)_;; .⌒);;⌒)⌒);;⌒) ⌒) ;;⌒) ⌒) ;;云云云云云云云{云云云云云云云云{云云云}云云云云 (⌒;;(⌒(⌒;;(⌒;;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ; 王王王王王王王{王王王王王王王王{王王王}王王王王 (⌒;;(⌒(⌒;;(⌒;;;;;⌒);;⌒);; ⌒); ;⌒) 王王王王王王王{王王王王王王王王{王王王}王王王王 :..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::.. :..: .::..::..:. .::. ..:. :..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::.. :..: .::..::..:. .::. ..:. ..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::. :..: .::..::..:. .::. ..:. . ..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..::..: .::.:.: ::. :..: .::..::..:. .::. :..: .::..::..:. .::. ..:. . ー─ .、ll─-- 、:. ..:.: :.:..:. .: ::.:. ..:.::. ..:.::.:. .:.. ::.:.:..: .::.:.: ::. :..: .::..:. .::. ..: :..:. .::. ..: :.:::. ..::. .::. ..: :.:::. ..:.::.:.:: `|| Y============x:.: .:. :.:.. .: .::. .::.. :.:.:.. .:.. ::.:::. ..:.::.: :.:::. ..:\_人_人∧从_人_∧_人_从_// ¬‐-< ||^Y||,. -┴=ミ;云云云云圷X============x.:. :.:..:. :. .:. ::.. :. .:. ) > 二二ニ`Y || j.:. :.:. ...:.: ::.l||: 伝云云云云云云j..:..:.:. .: .:..: :.:. .: .:..: < 堤が切れたぞ!! > _____,V||>'´ ̄`ヽ、_/⌒ ̄`ヽl||...: .:.: .:.: .:. :.:.. l||.:. ..:.: :..:..: .:::. . ..:..: .:: < ( _______,|| ||-──¬──-、_⊥_ ̄ ̄`ヽ、:...: :.゙:.. .:.:: :.: ..:.: : .: ..:.: /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ 〉|| ,. -─-- 、 j `ヽ - 、 } /⌒ ̄\.: ..:.:.: :.: .:. .:. ::.. .: .:..: :.:..:. ::.. .: .:..: :.:. _______,〈_||゙Y´ ヽ __,ハ }- 、 ', :. .: ..:.: :.: .:..: :.:. ..:..: .:::. :..: :.:. ..:..: .:::. .. ゙||/ ー- .. ,. -─ヘ ノ/ \ _人_::. .:.:. .:..: .:::. . .: ..:.: :: .:::. . .: ..:.: : ________|ト、 }/⌒ ̄\ `Y´ `ヽ : ..:.: : .: ..:.: :: .:::. . .: ..:.: : /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ……決壊させた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
398 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:50:11.14 ID:wRVikCMA0 ┌― __ノ\ └'⌒\ ┐ ┬┐ ) \ ――く_| \ -=〈ノ/ / /厂}>''´ |_ 厂| -=ニ二二二L/ニ/ / |〉 | L /=二二二二二 / ̄〈_/ ┐/ / 八Λ⌒て\ /⌒/-=ニニニ二二二>―――''´/ / 丿//|⌒VΛ V^V^〉 厂 ̄ √ニ二二二二/ / | | /|/斗z==トミ }ニ∨Λ∨| { {二二二二二/ { | 斗=x ´Vソノ //⌒ // |八 . { ̄ ̄ 八二二二二/ 八 八 Vソ, {{ {_ノ/ 丿 \ \_/ > ..,__,,ノ| / ⌒|\ \{ ┬く// \ 勢族の阿鼻叫喚。 / ヽ/ }| }ノ 〈 |_ノ⌒|\ ー ´ 八/ \ \ { \__ノ^|_,ノ´'' _ ) \ | \ イ //\ \ \ \ たまりませんね ` _ ´'' _ _\ ノ |_ 、< || / ̄`\ \ . ´'' _ / ̄ \ | |ニニニ|├ヘ__/ / \ \ ´'' _ { ∨ニ\ 人乂 / / / |´' __ ∨⌒\ |ニニ} \\< ̄ {__ | /´ |`\\__厂\|ニニ} \\\__∠___L \__/ | \,/ /ニニ/  ̄~゚^''<______  ̄ ̄ノ____ 厂 ̄/ニニ/ _ ----- _ `、 \  ̄\ { ̄ { {ニニ{ r厂 ^T i^^辷x} }\_ \_,ノ\/ ̄ {ニニ{ r厂 }^i^ ^辷xーrvrーrv } | `\ }\V{ニニV厂 }^i^ \ ノ _/\ | \ \ー{二二.∨ √i^ \ ノン {__ | \ ∨二二二\_ √j^ _ ⌒ ノン/ }\| \ ∨二二二二二て丁ニニニ=ー<ン^/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この一撃が戦況を変えた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
399 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:50:47.42 ID:wRVikCMA0 【紀元303年11月 晋 首都 洛陽】 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 旦那様!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ) > < 大変です!!! > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 王 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
400 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:51:46.72 ID:wRVikCMA0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ どういうわけか水が流れなくなり、 / / \ \ 皿/ 邸の水碓が全て動かなくなりました!! ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / / / | 八 ハ }、! . / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ / 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、 .′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 { / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | . ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ __ 何ッ!? // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / 八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ / '. ヽ ヽ { ノ / / { { { Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. } }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } 乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧  ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧ / ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方が千金堨を決壊させたため、都の水碓は全て涸れてしまった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .水碓とは水車を動力とした臼を指し、、 `ヘ:ゝ .' 小/ 当時穀物を脱穀する際に用いられていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
401 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:52:39.32 ID:wRVikCMA0 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i \_人_人∧从_人_∧_人_从_// \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ) > ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.|< 水が出ないぞ! > | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| < ( | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-─── /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_ \__人_人从_人_人从/ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ _) (__ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬ ) どうなってんだ!! ( ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨ ̄ ̄) ( ̄ ̄ ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─≧ < ≧ 食糧の備蓄はあるから騒ぐな!!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これが何をもたらすかは御理解頂けよう N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
402 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:53:29.05 ID:wRVikCMA0 ′. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . : : : : : : : : |: : : : |: : : : : : : |: : : : :|: : : | . |: : :│: : : : : |: : : : |: : : : : :│:|: : : : :|: : : | . |: : :│: : : \l: : : :l:|: :/ : :/. :|: : : : :|: : : | . |: : :∧: : : 二|___|匕二/〉 / . : | : |: : : | 騒ぎの原因が分かりました。 \_ト- Y´r'汽 r'汽Y/|: : :│: : : : :|\ . ┏入 ヒヅ ┓ ヒツ┏}:. :/. : |i: : : : : \_ どうも張方軍が千金堨を破壊したようです。 . ┗ ┯━┛┗━━・・┛. :./ : : 八: : : \ : : : \ | |:八 し /. :/.: : :/. : \: : : : ̄\: :\ 現状、司隷校尉の兵が 丿:\ \  ̄` /. :/.:.: : :| : : : :|:\: : : : : :ヽ : :〉 都の者たちを鎮撫していますが…… /: : : : |: : |≧ -‐=≦,′ : : : : :.|:|i : : |: : :ヽ: :〈\..:∨ /. : : : : : :|: : |_/| /. /| :│: : :|八_|: |: : i : :L/. : | ../ : /. : /「|: : | 「 /. //| :│: : :| : :\∨. : |: : /. :/ ... :{: : :/ ∨ : , |>/:|// \|: :/. : : | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l 雍州と秦州が決起するまでは我慢するしかありませんね 7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ / /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`''<:.∨ / ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / __、:\ , イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / / ヽ!: :\
403 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:55:24.57 ID:wRVikCMA0 : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | 張方軍が千金堨を破壊したため、 |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ 都にある水碓は全て使えなくなりました。 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ : :\ 、 { ノ: /:.| これでは、いくら穀物があっても食べる事ができません : : |i \ ア: : : : | : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ .ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
404 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:56:05.57 ID:wRVikCMA0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 手で脱穀すれば良いのでは? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
405 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:56:51.40 ID:wRVikCMA0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 我らの奴婢を徴発するだと!!? ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 王 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 王公の奴婢が徴発され、手で穀物を脱穀して兵に供給した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
406 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 00:59:53.19 ID:wRVikCMA0 /: イ: : : : : ..:ィ´: : : : : : : : : : : \: ハ : ∨: / {: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ |: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉 {:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ また来たのか! ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/ >‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ 今度は一品以下の官吏も徴発する!? .:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 、 ==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} 私も含めて、 {′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ ほぼ全ての官吏に穀物の脱穀を手伝えと!!? {/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一 /:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ ../:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ .:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: 〉 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 働かざる者食うべからずと長沙王殿下は仰せです。 |l:/|/● ● ト、: :| |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | と使者Aは重臣の方々にお伝えしています /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 農家の方は御存知だろうが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 穀物の脱穀を人力で行うのは非常に手間のかかる作業だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城の人々の腹を満たそうとすれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .いったいどれだけの人手が必要だったのか。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 結局、一品官以下の官吏、十三歳以上の男子は皆徴発されている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
407 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:01:03.91 ID:wRVikCMA0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / いつまでこんな生活が続くのか \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l とはいえ、穀物を脱穀しないと飯にありつけません .ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| 米一石が一万銭、安いですよと商人Aは商いに励みます |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 官民ともに困窮し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 米一石に一万銭の値がついた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .詔勅が至る範囲は洛陽城に限られた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
408 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:01:50.90 ID:wRVikCMA0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | くそ、関中の奴らめ。 | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ .次の戦で叩きのめしてやるからな  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ まったくです。 l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 田舎者に降るなら、城を枕に討死にした方がマシですよ ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / { ● { ● 〉 / \ `/ | | \ / ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / | | | .l ヽ/ | ヽ_人___ノ .| \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ ./ / ` ー─γ )) フキ /´ ̄ヾ ヽ (( ァ、ヽ`ン \ ) ヽ ' /-'´ ( 晋 斉国の人 左思 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、兵糧が欠乏していたにも関わらず、何故か将兵の士気は高かった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
409 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:03:25.01 ID:wRVikCMA0 γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ { ● { ● 〉 / \ ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / これが、帝都洛陽か | | | .l ヽ/ | ヽ_人___ノ .| \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ ./ / ` ー─γ )) フキ /´ ̄ヾ ヽ (( ァ、ヽ`ン \ ) ヽ ' /-'´ ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ あの皇帝陛下ですら戦場に立たれている!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ そもそも何故奴らは都を攻めるんだ!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ あんな奴らに降るぐらいなら死んでやる!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『長沙脂、乂伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城内は飢えで ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .疲弊していたにも関わらず、将兵は同心し、皆が死を願っていたという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
410 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:04:08.49 ID:wRVikCMA0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 長沙王。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 戦況はどうでしょうか? ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 皆、よく戦っております。 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i 陛下の御威光があれば、 ノl ~Tl ' ´l lソ l l 河間王も成都王も恐れるに足りません l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王はこのような状況になっても、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷に対する奉上の礼を失わなかった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
411 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:04:41.16 ID:wRVikCMA0 _ ---- _ , -'": : : : : : : : : : : : : : : : . ._ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ヽ ' : ': : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : ヽ', /: /.: : : : : : : : : : : : : : :.|∨: : : : : : : : : : : : :',', ,': ,': : : : : :/: : : : /: : : : : | V|: : : : : :l : : : : : : }i:. . : l: : : : : :.': : : : /: : : : :l: ' }:|V: : : : l: : }: : : : :}i:| |: i| : : : : : |: : : /: : _;,:.-|/ ー}:-}:.;_: l: :|: :.}: : : : :}i:| |: i| : : : : : |_;,:.-‐'' : : /ノ l}-ミ : "'''-.}: : : : :}i:| : i| : : : : ´|i : _;ィ犹拆 了犹心、:/}: : : : ': | l: :V: : : : :|У尤イJ l} {l イJ lハ>}: : : /: : : :.V: : : :ハ¨ V辷り ヾ辷リ /: : :/: : : l: : :V: : :小 """ , """ /}i:/: : : : . : : \从ハ 心 : : : : : ' . : : :i:.ゞー入 - - ,ハ:|: : : : : :' }: : : : : :|i:i|ヽi:.、 ィi:i/ } : : : : : ' |: l: : : : |i:i| )ハi:i> ___ <i:i/''′ハ: : : :l/ |八: : : :|iハ ヾ} { /イ : : / V: : |{ , -‐リ ヒ‐、 }: / \|{-''´ 〈 〉 \レ′ rマL V⌒__⌒7 `丶、 r´^ヽマL V::::::╋::::::7 ィア入
412 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:05:17.85 ID:wRVikCMA0 _ . . .-──‐-. . . _ . .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', ' : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : : : : | { : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : | |: : : : ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : : :.| |: : : :,': : : : : /: : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : :} : : : | |:l: : :|:/: : : /: : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :}: : : :} : : : | }:|: : :|:l: : : ,': /: : : : : :l: :|: : : : : : : : : : :}: :.}: ' : : : { }:|l: : {:l: : :,':./l: :l : : :/|: ハ: |l : : ',: : : : ,': : :}/: : :|!:| }ハ:|从: : |:.|::',: | : : l::|:.l:::Vヘ : : ', : : ,'/: :/: : : :ハ:| '|: : \|l:{、::V\:.{::{:.l::::::V::\: :ヽV}:./: : : :/ ゛ rくヽ: : : { 丶  ̄ ̄ヾ⌒`ー─'´ / レ : : : / /⌒ ヽ\:.{ > ′ < /: : :ル⌒ヽ 丶\ ヾ V >─‐< V /: // { 丶丶丶 ∨ニニニ∨ {// / } | ヽ\\ ∨::::†::::V //,イ } | ', l V\\ ヽ::::::::/ , /,'/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この状態から、戦はまだ二ヶ月以上続く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
413 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 01:06:03.67 ID:wRVikCMA0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 01:12:25.38 ID:7NnO/JBH0 乙でした。 張方に砦作られるまでは仕方ないにしろ、水源まで渡しちゃったのは手抜かりだなあ・・・。 それとも、まさか都の水源破壊するなんて非道をするとまでは思わなかったのだろうか。
415 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/28(月) 02:23:52.32 ID:wRVikCMA0 【>>400 修正】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ どういうわけか水が流れなくなり、 / / \ \ 皿/ 邸の水碓が全て動かなくなりました!! ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / / / | 八 ハ }、! . / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ / 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、 .′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 { / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | . ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ __ 何ッ!? // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / 八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ / '. ヽ ヽ { ノ / / { { { Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. } }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } 乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧  ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧ / ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方が千金堨を決壊させたため、都の水碓は全て涸れてしまった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .水碓とは水車を動力とした臼を指し、 `ヘ:ゝ .' 小/ 当時穀物を脱穀する際に用いられていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 03:42:03.04 ID:aZGQCmXt0 まぁ古今東西 大都市は飢餓に弱いから仕方ない
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 05:19:38.77 ID:EDtoANvi0 乙 張方ならしょうがないのかもしれないけど治める気あるんかね
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 10:13:37.01 ID:7GNtRDwc0 乙でした 恵帝の出陣が行幸になったと考えれば、付近をうろうろしていただけでも効果があったかもしれませんね >全ての官吏に穀物の脱穀 高級官僚に労役刑…ぅゎぁ
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 13:38:47.02 ID:rch4jBsG0 >>1 乙ー。 八王というと、八王その1その2ぐらいのイメージしかなかったけど、 実は陣営や、個人の性格も結構それぞれ個性的なんだな。
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 14:12:25.74 ID:zTZAlslqo >手で穀物を脱穀 こんな事が出来るとは…不謹慎ですが、人間の可能性を感じましたww こんな消耗戦をしていれば、異民族に蹂躙された経緯が理解出来ます。
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:28:07.93 ID:WCR1ZLcp0 乙 正義の皇帝軍に最大の試練ですねー …おや!?東海王の様子が…!
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 18:45:07.74 ID:5k2+dDrJ0 乙 流石に首都相手にここまで本気で兵糧攻めかましてくるとは思わんかったか にしてもこの後どうするかとか全く考えはないんだろうな
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 19:35:08.97 ID:/6rsqZLWo 穀物って麦だと思うんだけど、脱穀前の麦藁付の状態で都まで運ばれてくるもんなん? 製粉ができないってのなら分かるけど
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:13:19.39 ID:aZGQCmXt0 この時代の中原華北の主食は粟じゃないの
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:26:10.62 ID:WCR1ZLcp0 税制とその実態って把握するの難しいだろうな ある一時期を切り抜いたモノでもそれだけで論文書けそう
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 22:14:07.92 ID:RlfRgwS7o 以前から疑問だったんだけど、函谷関とかあるのに戦闘 の形跡もなく突破されてるのは何故なんだろう 洛陽って一応関所で防衛する構想じゃなかったのか
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:31:51.87 ID:H3vc6JSW0 >>425 この時代の占田・課田制も実態がよく分かってないしな
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:53:42.52 ID:/6rsqZLWo 麦でも粟でも脱穀に臼は使わないような 脱穀に使うのは叩き棒とか唐棹、時代がずっと下れば千歯扱き 製粉か籾すりじゃね、臼使うのは
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:15:51.90 ID:satBWeUs0 品種改良が進む以前の農業技術では、中原では基本的に麦か粟(近現代だとこれに豆とトウモロコシが加わる) 麦って米に比べると脱穀やらなんやらで食べるまでの手間がかかるとは聞きますね そもそも当時の穀類の貯蔵(サイロみたいな大規模なの)って、脱穀前と脱穀後だとどっちの方が虫やカビの害が出にくいんだろう
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:38:31.52 ID:5eCXJdLN0 そんなのもはや文献に具体的な記述が無いと分からないと思うww
431 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:41:31.38 ID:rIQWt7CV0 【>>415 再修正】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ どういうわけか水が流れなくなり、 / / \ \ 皿/ 邸の水碓が全て動かなくなりました!! ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / / / | 八 ハ }、! . / { { | | | }ル′、\ ー=彡イ ー彡ヘ / 八 :. | | ト、ヽ/ \ 、 ノ `ヽ 、 .′'/ \ヽ l| ! | | L..メ≧zz、 \ヾー< `ヽ 〉 { / ヽゝ从 | | ´}.. ´ ̄Y\ ヽ 、\ヽ ∨| ∨ } ー==≠Y 〃 (・) ノノ |ヽハj ヽY | . ∨ ノ / r===ミ } イ _..ィ彡 |ト !小 | ー=ニゝ彡 イ 八 (・/ /リ }ハ | 八ヽ __ 何ッ!? // / ヽ ノ/ } ___ ∪ } !へ./⌒ヽ ー=ニ彡 ´ Y ー≠イ ` //`ヽ / } / / 八 {ハ ∪ マ´ ≠ l / 〃 / ′ / '. ヽ ヽ { ノ / / { { { Vハ > ... _`ー ´ _. イ { 八 、 :. } }: | 八 _三Ζ、八 、 ヽ } } 乂_ノ/_}| { 77¨´ 〈ー‐ヘ{{ヽゝ }/ ∧  ̄ //人 V/ / 小/ヽ / / ∧ / ´ ヽゝ { /{ト===ミ `ト、 / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方が千金堨を決壊させたため、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城内の水碓は全て涸れてしまった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 水碓とは水車を動力とした臼を指し、当時穀物をつく際に用いられていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
432 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:43:02.91 ID:rIQWt7CV0 【>>404 修正】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 水碓を使わずに手でこなせないのでしょうか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
433 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:43:45.51 ID:rIQWt7CV0 【>>405 修正】 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 我らの奴婢を徴発するだと!!? ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○=== | |││││││││││││││││|| 王 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.衍..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 王公の奴婢が徴発され、手臼で穀物をついて兵に供給した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
434 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:44:59.14 ID:rIQWt7CV0 【>>406 修正】 /: イ: : : : : ..:ィ´: : : : : : : : : : : \: ハ : ∨: / {: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ |: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉 {:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ また来たのか! ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/ >‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ 今度は一品以下の官吏も徴発する!? .:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 、 ==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} 私も含めて、 {′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ ほぼ全ての官吏に穀物をつけというのか!!? {/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一 /:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ ../:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ .:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: 〉 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 働かざる者食うべからずと長沙王殿下は仰せです。 |l:/|/● ● ト、: :| |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | と使者Aは重臣の方々にお伝えしています /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 農家の方は御存知だろうが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 人力で穀物を食べられるようにするのは非常に手間がかかる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城の人々の腹を満たそうとすれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .いったいどれだけの人手が必要だったのか。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 結局、一品官以下の官吏、十三歳以上の男子は皆徴発されている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
435 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:45:37.27 ID:rIQWt7CV0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / いつまでこんな生活が続くのか \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l とはいえ、穀物をつかなければ飯にありつけません ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| 米一石が一万銭、安いですよと商人Aは商いに励みます |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 官民ともに困窮し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 米一石に一万銭の値がついた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .詔勅が至る範囲は洛陽城に限られた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
436 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:46:57.25 ID:rIQWt7CV0 【>>407 修正、>>435 はなしでお願いします】 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / いつまでこんな生活が続くのか \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l とはいえ、穀物をつかなければ飯にありつけません ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| 米一石が一万銭、安いですよと商人Aは商いに励みます |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ 丶_ノ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 官民ともに困窮し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 米一石に一万銭の値がついた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .詔勅が至る範囲は洛陽城に限られた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
437 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:49:32.11 ID:rIQWt7CV0 【>>409 修正】 γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ { ● { ● 〉 / \ ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / これが、帝都洛陽か | | | .l ヽ/ | ヽ_人___ノ .| \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ ./ / ` ー─γ )) フキ /´ ̄ヾ ヽ (( ァ、ヽ`ン \ ) ヽ ' /-'´ ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ あの皇帝陛下ですら戦場に立たれている!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ そもそも何故奴らは都を攻めるんだ!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ あんな奴らに降るぐらいなら死んでやる!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『長沙脂、乂伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城内は飢えで ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .疲弊していたにも関わらず、将兵は皆心を同じくし、死を願っていたという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
438 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:53:43.98 ID:rIQWt7CV0 【穀物云々の部分が意味不明になっていたので修正しました】 l::Y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ∠ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ーゝ l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:_ノ:/::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/イ l /ァー--ィ:::::::::::::::::::::::::\、 /:::::::::::::::::::::::::::::::l:::// ー 、 " ノ /ノ) ヽ:::::::::::::::T l::::::::::::::_::::::::::l:/ヽ||. \  ̄ |::::::::::::::::| |::::::/r- |::::::::::トL r‐t:::.、\ _ ノノ::|:::::::Y:| |::::::| l ゝノ レ:::/ヾ ヽ::ノ \_ ノ " |:::::::|::ト ヽ::::l ゝ-」 |::/ r-、―' |::::::/ ヽ |::::l l|. l. T::::::ト, l::::イ ゝ:::`ーフi ヽ`ー' /::ノ >>1 の過ちは、 _ ___ |::::::::/ ! __ "/ /ー" このスレの読者たちが粛正する!! /;;;;|ー- 、\Y-'" /ー-、ヽ、 / _/;;;;;;;;;;\ー、 ` / /-'''、;;;;;;;;;ヽノ / \;;;;;;;;;;;;;;;;;;\`ー┐ '、 `ー-、l;;;;;;;/ ./ ;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ \ 、__`ー" / ;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ L_ 、\ ,,-'" ;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\`Zー、 、,`ヽ、 / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ └-- 、 ` r-`ー-- '" ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ `ーイヽ ̄ゝ`ヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー- 、 \ ̄`ヽヾ;; ̄ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ `yー--;;;;;;┘;;;;;;;;;\
439 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/06/29(火) 00:56:10.86 ID:rIQWt7CV0 , - 、, -‐r ‐-.、 ,イ ./ ハ / ./ / // ./ .!ヽ . / ./ / ./ //./ / / i、 /イ/ / / // /イ' .! !', >>426 (' / /// /、_ 、 /イ ./! !j 八王の乱で成都王軍は、 {(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| およそ鄴→朝歌→河橋(孟津)の順で進軍している。 .) 77´ { i、Y , `゙Y//ル /'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ .これで黄河を渡れば、洛陽周辺の諸関の内側に出られる。 ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __ 斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! 杜預が河橋に舟橋を架けてからは . ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ .この道程がよく使われていたようだ。 . {::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `¨¨7'ニ´.ノ . ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} .趙王討伐時に焼失したが、陸機も河橋周辺で橋を架けたらしい . ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: | . ',::::::::::::i!::::::::::::|::::: i!|:::::::::|:i!::::::ヽ.i!:::::::::::i! . ',:::::::::::|──´::::::o!`─´::|:::::::::/::::::::::::i!
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 01:03:49.97 ID:5eCXJdLN0 乙ですww つくという事は餅かだんごみたいにして食べていたのかなー 当時の人たちの生活を妄想するのは楽しい〜
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 08:43:19.25 ID:ucMgq9JDo >>440 舂くのは、籾殻を外すためだよ そのあと、粥にするか、粉に碾いて餅か団子にして食ったんだろうと思うけど
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 15:04:00.40 ID:J2Vpkr/80 >>1 さん修正乙。 >>438 ハサウェイ諸葛恪懐かしいなw
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 16:10:34.25 ID:mvIMEPA70 この頃の「米」はイネ科全般のことで 実質アワのことなんだっけか
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 16:34:04.66 ID:0FQpxhQoO おつです 諸葛恪さん久しぶりすぎて名前が出て来なかったわ
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 22:41:31.98 ID:+KzpcZl00 >>441 粥かー 鶏肋の粥だったら現代でも通用するな
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 05:29:19.93 ID:nNtEPNKh0 1石が2.6kgで大体6日分くらいの食料?
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 07:13:29.82 ID:jCe+CX8r0 >>446 度量衡のサイトでの計算結果だと26.4kgと出ました
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 18:40:37.65 ID:oOxymFek0 26kgだと2か月分近くか。結構な量だな
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 22:00:47.21 ID:MAeJmxAbo 二十四銖為兩 十六兩為斤 三十斤為鈞 四鈞為石 だから1石=4鈞=120斤=1920両=46080銖 で、王莽が作った枡というかバケツみたいな標準器(嘉量)が残ってて これが2鈞で13.6kg、なので1石は27.2kg この新莽嘉量が王莽の最大の功績かもしれん ちなみに銭は 前漢(四銖銭)だと百銭が最低一斤一六銖で一万銭は23.6kg 東晋(五銖銭)だと一万銭は銭8000枚でやっぱり23.6kg 穀物と銭が重さでほぼ等価交換ってとこか
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:00:24.84 ID:UiWd7Mal0 天秤に乗せて釣り合ったら商談成立か 計算が楽で良い
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:40:05.27 ID:UZMzQY+u0 銭をかついで来て、同量の穀物をかついで帰るとか恐ろしい絵面だなww 実際には売り升と買い升は変えるだろうから天秤は使わなそうだけど
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 21:57:56.31 ID:9oO07AnBO まさか諸葛恪…じゃなかったマフティーさんが令和で15億稼ぐ男になるなんてね…
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 06:43:17.81 ID:uALY9T1Z0 諸葛恪さんの時代にハサウェイ映画化されてたらもっとAA増えたのかな
454 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:14:22.20 ID:fCxcsrN30 【>>412 の続き】 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 一方その頃 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// ここで各地の情勢に目を転じたい | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
455 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:15:35.64 ID:fCxcsrN30 【紀元303年11月 晋 司隷 朝歌】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ .常山郡で反乱がおこりました!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ ,i{//|//||//|//|l///|//|l//|///‖/////////‖ l///|//||//|_|l__,|//|l_|//,‖/////////‖ |///|//|レ'´/////////// |//‖、////////‖ ∨/ |//|//////≧========ミ//\'/////‖ ∨/|//レヘイ 斗匕ィ==ミ、_ \r ///‖ ̄入 }/frヤ r= 示ミ\jノ r(_ハ lア⌒∨//‖////| 人人{ 〈l r(_ハ ヒこソ '"/ ∨/{ /∧//| なんですって!? {/i|//ゝ| 乂ソ 、 / }i/|'//∧/| {/i|// ハ '⌒vヽ '^ア }i/|////〉′ 乂|/ / i:. マ } / ,ィ//>f'¨ ∨レi ゝ ____ノ ,イ rア/‖ 乂_ ∨人 } >‐-====≦__レ从|//‖ 从} ∨/{\从r'⌒iニ◯ニ|ニニニ||//{/'´
456 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:16:12.91 ID:fCxcsrN30 【紀元303年11月 晋 冀州 常山郡】 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ≧ 我らは長沙王殿下と共にある!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ __ /. : : :`ヽ }≠⌒ヾハ:} i . :jif: : :}拆 >=ミ ∨だミ: リf / /_ハ ハ -‐=ミ. /云ニミ>-=从ハ从ー-ミ 〈 {: :iリ:∨} /≠云ハ {/./ /_: : r-i{乂イ. : : : : :`: .从宍rり/ 斗=气 }i{: :i !: :り _}イ才´⌒77ー-====ミ: : : :\^^^{ァァ:.、 / /竹竹}{ 从 示 /___ /⌒\ .才゛从/ }i{ i }: : : : '.ハ//_}`Y __ { {刈{>弍f⌒弍弋之}、oTo }}___.厶: : / //、 八: : : ∧{⌒ヾ :}/ ∧ _ .{弍 / }云ア≠ミ: : : :.ヽi!/ ∨⌒゙′ ノ⌒ヾー- ´⌒ー=彡, .\: : :{{___,气j! ハ /. :>≠. ; 人. \: : : { }{ / _. イ.:.:.:.:.:.:.:} / j `Y }∧ ∨ i ヽ i _} . /./ }云′ /ー=´ i `: i: :.ヾ: :} .}{f⌒ヾソ.:./∧:.:.:.ハ { ー-i:_ _j :!.:∧ ∨}i }. | !_ { . .′ /}./ / }イ⌒__j!__ j |: : : : :{ ハ, {// }}:.:.:.:.} ゝ- :i___ , !.:.:.:i }:!ー:i ! .|ff} //だf. イ⌒Y ハー {___j _, !>-ミハ // , _}__. }}.:.:.:,≠ー-===彡{.:.:| .{:| _,: !/だ-i /. ::{ { .イi{///{ .{ー ,⌒i j//////}:{ .// V/ 才_7/.:./_ニニニニニニニニ:∧:.:.! ; {三三j≠辷}{: ::{∧{ アV/ルハ/\_____ {/////汽}.//}} 弋 ニア.:.:.{ニニニニニニニ:ハ:.辷.イ}:{ニニニ{弌:才 } ::{ {XXX }///リ\xXXXx人////ハ{ イ {{乂_乂≧豸.:.:.:..:}´ ̄`ヾニニア´ ̄ `i{:}ー. {:.}/⌒ヾ / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『成都王穎伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 常山郡の王輿なる人物が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 一万余の兵を集め、成都王を襲おうと欲した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 常山郡は長沙王司馬乂のかつての封地である ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
457 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:18:06.88 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 雍州 鄭】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´〇陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 〇渭城 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ● ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 鄭 華山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ さて、河間王司馬顒は張方軍の後援として鄭に駐屯していた / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
458 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:18:47.10 ID:fCxcsrN30 ,、丶`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``〜、、 . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、 . /::::::::::::::::::::::|::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::`、 /:::::::::::::::::::::::::|:::::::::/i::|::::::::::::::::::::::::::/'、::::::|::::::::::::::::::::', .:::::/:::::::::::::::::::斗:::::/⌒:|::::::::::::::::::::: /⌒ヽ:::::|::}i:::::::::::::::::| i:::;′::::::::::::::::::/|:::/ j人::::::::::::::::::/ ',|::}i:::::::::::::::::| |::′::::|:::::::::::/ |/ -― \:::::::::/ ―- ,Yハ:::::::::::::::| |:i{::::::::|::::::::/ ィ笊笄ミ \/ x斧冬ミ、 :::::::::::::::| jハ::::A:::/: ,イ { .{//}jう { {//}う 》 |:::::::::::::::| 乂八/:::{ ゞ''"~´ 、 `~``''┴ |:::::::::::::::| |::::::::::{ ,、,、,、,、,、, ,、,、,、,、,、,|:::::::::::::::| 司馬顒、頑張りました |:::::::::::, |:::::::::::::::| |:::::::::::::. (⌒ ー一 ⌒) ::::::::::::::::| |:::::::::::八 `ー---一'" 八:::::::::::::, |::::::::::::::込、 ,.:′|:::::::::::;′ |::::::::::::::| > ..._ イ ,:::::::::::/ |::::::::::::::| ノ::≧=-... ...-=≦ /:::::::::/ 八::::::::::::| /::::::} { ⌒7:::/ \::::::乂 /_:: =ァ′ D=- _ ⌒´ `¨⌒ニ⌒iニ{__ __ }ニ⌒ニ= _ _ -=ニ⌒二二ニニ{⌒ヽ ____ "⌒}:ニニニ⌒ニ=- _ 〈ニニニニニニニ{ /:i:i:i:i:i:i:\. }ニニニニニニニ〉 . / Yニニニニ二二∨i:i/⌒\:i:i∨二二二ニニニ/ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王が打倒されれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 洛陽へ入城するつもりだったのだろう。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼にしてみれば、勝ちは確実と思っていたはずだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
459 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:19:25.37 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 雍州 渭城】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,....;:''''"~:''''"~ ̄~`'' ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| `''-、 l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 一方、雍州刺史劉沈は渭城に駐屯していた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長安から見て渭水の対岸、秦代の咸陽のあたりに位置する ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
460 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:21:22.60 ID:fCxcsrN30 {イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ... 艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ /:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ .厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{ |:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. / ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ こちらが詔勅となる。 ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ ' ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ .皇帝陛下は河間王の所業に憤っておられる ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:. 乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂 才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂 /:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ /⌒´: : : : : : : : : :寸-斗 . : : : : : : : : : : : : : : : : :∨-ト、 /:. : : :./}: : : : : : : : : : : : : Z}: ∨ .′.: :.{/-| : : : : : : : : : : : : : }l|: : :.v {lハ|l: :灯ぅ: : : :/人 :|: : : : :.}l|: : : : . |l:.:v沁 ⌒´笊ぅ 斗: : :,:: 爪: : : : . 人 {.:′.:.:.:.:.:ヒrシ.:八 /: :爪: : : : :| 河間王は天下のためにならない。 7: :ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.⌒ァ ´ ノ }: : : : :.::| {: /込.:`.:.:.:.:.:.:.:./: : イー≦: : :| : 八 雍州の兵を集めて討ち果たしましょう |/ ` マニ/: : /}ト、: : : : :ハ/ ≧─=≦ ー=彡{ ヾィノ⌒ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、 ′ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨ 〃.:|.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l} 晋 雍州刺史 劉沈
461 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:22:27.03 ID:fCxcsrN30 \__人_人从_人_人从/ _) (__ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ) 雍州の郡県に告ぐ! ( ≧ <  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ≧ 陛下に背く逆賊河間王を討て!!! ニ=- /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ≧ ≦ ,ィ彡 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ,.,、 /;イ'二x ィ;fr二x ,、 ,ハ ' イ、廴ハ ,ハ 彡{_i、_メ .| ヽィ=xl ,ィ:べ-;ュハー、 _,.ト、、込ヘ_,. -┐ ,. -ヘ┘ート、 ∧i;//,.斗、/: : /‐┴‐トヾ, _≧斗''"ヽ\ _/ |:ヽ: /T二ヾ:、 ィ;∧ ハヾ' /: イv_,、_ 」_iハ,.,.,. 、_ヾミ`゙` ヽ.Xヘ i : : 「 !L:斗'ソ { !\、 ー-廴_/_,ソ、エ7゙ ィ彡゙' .: //'ヽヽ', .!: : :┬-,-'-L,.,.イ; ,. --=-、/;|-‐┤ーヘ\ィィ .:.: /' マ| ', , -=、.>-廴ィ-/ / _{__,.ノ゙`/: :a:´;、:o: Y\\_ .:.: / `¬ _,イ 〉 _{ ノ_/i二才:o: :i_/,. ´ /イ ./:/; :/: : ヽ:{ ノ\ー ̄ 二 ┴--‐'"<_/ / 人 ゞ: : :fニ>/ ,/ //ミ \ : ´:/}: : :_:_:」゙:´ \\  ̄i ̄フ´ / //} ヽ ヘニ//.,ィ/ // 廴 ヽ' L:/ニ/ :.:. 、 \\i_.ノ"゙´ ィ、 、 ,. ./// {ヾ┬r -!ニ i/;';f//i `t‐ ┬f'' /ニ/ ゙ ヽ ヽ-/ ,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈 / / \_! l .У/;';'イ''" ! ヽ 、 、 \_| !こУム 、 ', .:/ イ /:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ i´ ! i¨ヾ''{;';';λ \ ヽヽ ` ‘,', `¨¨´ ヽ、 i/'" ! ,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i} |. ヽ\ ノ;';';八 ` 、_ ヽ\ _\ ヽ | / У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~ .} ./´ ̄ ̄./イ/ ,〉 /イ:i:i:i:i:「 ̄ ¨¨  ̄ `ヽ、゙ レ' __/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i! i ハ / r─'" /ヾ;i:i:i:i:i/ /:i:iヘ. | /:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ ノ _,./ / / ハ 辰¨ ̄ 〈. /:i:i:i/ /:i:i/‘, Y /イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\ ノ ノ ヽ { `ヘ. ‘,\ r':i:i:i∧ }:i:/ .i:.:.:i′ jli! ノ !、i / / .i | ‘, ヽ ハ ヽ { :i:i:i:{ ヽ /:i:i! f:.:.ノ ilil'\ヽ | !ヘ/ i .! ' } .ノ /'┘ :i:i:i:\ 〉 ./`:i:i:' _,ノ:i:i:| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉沈伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉沈は詔勅を受けると、雍州に檄を飛ばした ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
462 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:24:18.08 ID:fCxcsrN30 ((__...........................> /.................\...―...........\__ ....l...r....― 、......:..............\...........< l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< .では、心苦しいが私は失礼する。 l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ > 、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ 秦州にいる兄上をお救いせねば。 八 i / 、\∨ \.....................\ l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ 先に使いは出しておいたが、 >_∧  ̄ 八-\......\ \.......l.............. .私が兵を率いて駆けつけねばどうにもなるまい >----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\........ /-----//|\、/ //l|------ 、 l............|....... /-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\.. ./-----/l ∧::::/.:::::/ v------ ∨´ ̄).............) _.........._ ,.ィ: : : : : : : : : :< /:_:ノi≧z、: : : : : : : : :ヽ、 ハ'≦イ  ̄` ヾ、: : : : : : : : ヽ、.._.., i/: ': : : : :、: : : : :.\: : : : : : : ヽ ./: : : : : : : :}V:´: : : : :Yヽ: : : : : : ヘィ ,: : : {: : : : : l'. . .斥、: : :V.}: : : : : :トヾ- .{: : : : :、._. . .ヘ.弋少.}: : :Y: : : i: : :、` ヾ:ハ: ヾ´へ: :_ヽ. . . ..i: : : i: : : : :ヾ: ≧z 御武運を 、i i: ヽ代ツ.、. . . . . .}: : :ト: :ヘ: : ヾィ ` i: : :i ヽ. . . ー.,ィ ―.i:j. .i. .ヾド. `. .-. . ‐、 i: : i ` -,'. . . . :ノ. . . . . 、. . . . . . . . . .\ i: ハ! i. . . ノ:. ..ヽ. . . . .ヽ: ,: 、. . ヽ. . . .丶、 ':{ { ヘ. ´. . . .. . 、. . . . . .;. .ヽ. . . .、. . . . . .ヽ、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 雍州七郡の守備兵、及び塢壁の兵一万余が集まり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 安定郡太守衛博、新平郡太守張光、安定郡功曹皇甫澹が呼応した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .顔ぶれを見ると、安定郡出身の皇甫商の影響があったのかもしれない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
463 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:25:35.21 ID:fCxcsrN30 __ _ _、-ニ~ ̄ ̄~ニ=‐<::::::::::::::: \ ∠/..:::::\{::::::/ ̄\/:::::::::`''< ̄\\ _、-‐…‐- _ __/..:::::::::::::::::V/:::::/}::::|: \:::::::::|:::: \:::::\\ / \ /..::::::::::::::厂 ̄ ̄\V: /:::}::::|\/\:: |:::::::V:`、:: ∧::\ / 厂) .:::::::/:::::::::::r‐ 、 リ/^ア:::人/::::: /V:::::::::}::::::V:::∧:::::}\ .′ , / ̄..::::::/::/ ̄⌒ /:/i:i/::::: /:::::〉 :::: } ::::: V:::∧;ノ::::::`、 { あ {/{ .::::::::/::/  ̄厂i:i〈/i:i}::: /\::/:::::::::::}:: /:::::::::::::} { り } V\〈:::′ (⌒リ~)i∠/::::::::〉 ::::::::: } '~ア::::::::::/ { が } /.:::l.::::::{ _ -‐  ̄`  ̄ "' ‐/ ::::::::::∧ ::::::::: }:::'~ア:: /`、 , と , '⌒V .:::::l'゛ {/{::/::∧::::::::∧::::`¨゛::::::::::`、 ‘ う /.:/ .: l ‐-、 -‐ ⌒∠ィ:::/::::L,_:/::∧:::::::::V∧::::::} ゚ / {:/::: /^l _、-''"~~"'‐ '"~~~"'‐、 ,/:::/ r:、 Y:::::}:::::::::::V∧ 人 `、 <_ {/\l∧l: : ,、 厂:i:iフ/ 〈/ノ 八/::::::::::::::}::: }\::\ `-..,,__,,..、‐⌒ ‘, l / :, ⌒レ¨゛ _///::::::::::::::::八ノ `¨¨` _、‐ニ\', 、ゝ-'゙ / /\ ̄レ/l/:::::{ /..:::>..:::::∧ ___ 厂「::::::::∧::::::::}:::::::::{\\ 〈..::/{ .::: /::∧ \r::....,,_フ ' l::::: 〈::::}:::: ノ:::::: 人 `¨⌒ V_{_/ ./::/\  ̄ _、'゙ {厂 :l:: }/::::::::::::::: `、 / ̄..::::::::::::/.:/::::::{'\ _、-7 _ - ⌒∨::/:::::::::::}:::::::::::::::} /7...::::::::::::::::/ .::::/ 〉 丶.., ,..、-ニ _:' ‐ _、-ニ⌒∨ /:::::::ノ:::::::::::::人 /..:::::::::::::::::/_、-/:i:i/ ∧ \.:/ - _、-ニ:i:iニ‐'゛.:.:V::::/ ,.イ:::::::V:::ハ {/{::::::::::::::_‐゙.:.:/:i:i/ {::∧,_、- '゛ _、-ニ:i:iニ‐ア.:.:._、-^\ ̄:::ノ:::::::::}::::::: } _、-‐- ,_人{::∧_/ .:.:./:i:i/ .{ニ‐ _、‐ニ:i:i:ニ‐^/.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.\'゛.::::::ノ 〉::ノ /..::::::::::::::::>゛/ ..:.:.:./:i:i:i{、-''゛ _、‐ニ:i:i:i_:‐^ /.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`''<:::〈¨゛ {/{..:::::::::::/..:.:./ .:.:.:.:. /{:i:i:i:i{ _ ‐ニ:i:i:i:i:i/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:、 人..::::::/..:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/...{:i:i:i:i{ _ ‐ニ:i:i:i:i:i:i/ ,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \
464 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:26:23.93 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 雍州 鄭】 ` (⌒ 、 /ニ Yニヽ `ヽ \ ,/(>)(<)ヽ (⌒)ヽ (⌒ -、. / ´`ヽ---/::::⌒`´⌒::::\ .大変ですっていう!! ヽ::::::: . | ,-) (-、| (⌒) .。; ゚ ,,\. `'''⌒) ,;‐=‐ヽ l | '⌒) .雍州刺史劉沈殿が (⌒・⌒ ・ = ニ` -、 、 :::::,,.r ' `ニニ´ / ,.r' 反乱を起こしましたっていう!! '';:. ,、,,・:・ 、、,, =ニニ` ー三----- `''ー─‐'" . /::.::.::.::.::.::.::.::.:: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.',::.::.::.::.::.ム / :.::.::.::.::.::.::.::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::l::.::.::ム . /::.::.::.::.::.::./__/::.::.::.:,ィ____::.: l::.::.::l::.::.:.::.} . ,::.::.::.:.,z‐''Z´:/V ::.: / l,::.,イ::,ィ:.`:l::.::.:.l::.::.::.::} l::.,イ::.::.::./l/ V:.:/ l/ l/ l∧:l::.::.:.l::.::.::. , l/ l::.:: / ___ V ___V::.::. l::.::.::/ lヽ∧ │ο│ │ο│ l::.::.::l::.::./ . l::.::. } ┴─┴ ┴─┴ l::.::.::l::.:/ . l::.::.::} l::.::.::l:./ . l::.::.:ム ____ /l::.::.::l¨ ',::.::.::ヽ ` ---- '' /,オ::.::., V::.:∧≧ _ ≦ー</::. λ V::.:∧ l l--./:::.:/::.\ V::.: l__ ィ.フl l、_/::.::/`ー‐' . ___>、::l::::::/ / ' /_/::::` ー- 、 . ∧:::::::::ヾ:::{ /:::::::::::::::::::/ヽ / V:::::::::::::{二二二二二/::::::::::::::::::/ .} 晋 河間王 司馬顒
465 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:27:05.92 ID:fCxcsrN30 / / ヽ ,' / </ / , ._,i ハ { { / ≧ィ/ イイ! } ’ V. | レ/(´f´`i! '´f´`iリ'. | V.', !o`´ `´o} Vリ 長安へ戻ります! 。 ゝ,. | r-v'Vi ノ | 。 。 ∨ トok。__。≧'´ | .まずは劉沈を討伐します!! _ィ ~∨ハマ |>o。 ゝ, ’, /、 \ゝ,マイ. // ヽ >マ, ,r-'、 ` \_',|// ( ゝr 、 イ\ 、< ノヲ 、 ’,イ ,イ.ヽ r'ニ;v'ニ;、 \ >ヽ } ,' ', ヽ },イ,イ ,イ r=、r=、 _,!0_i0) )i:、 ,イ > _ ハ { ハ マ, / __{0_{0_.} / `ヽ,. ┘ ヽ /ニYニヽ\ ,、 ,、 /´l r `'、_,ノi、 i ′′ } /(0)(0 ) ヽ , - (・(・ ){ ) l、 ( ,! /⌒`´⌒ \ ( '' ,r'⌒゙i`、 _.r(_ ノ ヽ.__. ^ 、∠! | (- 、 | ヽー< ,,ノ `´-r _ノ: :\ `T- ヘ> ト-―――-` l ! . i′ ,f´: :,. - - 、ヽ ,,.-テ| ,/ `ヽ、 ヽ `⌒´ / /、 l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `コー /,ノ:::ゝ、 ! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::| ,.ィ":::::/:::::: /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ::::::::: . _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'"::::::::::::: `_,:ィ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fノ /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::: -‐-‐'''フ" ,.ノ,:::::」、,:r'" ,i / /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::: 、..、く´_,,∠"ィ''"´ / ,> /\、 ,ノ:::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::::: ´ ,ヘr:、-、=---/ ,:イ ,ノ `゙ヽ、/:::::i':::::://:://:::::::::::::::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 河間王は大いに恐れ、長安へ退いたと『晋書』『劉沈伝』は記す。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方に七万の軍勢を与え、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 自身も出征した以上、長安には少数の兵しか残していなかったはずだ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 一転、本拠地失陥の危機となった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
466 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:28:53.25 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 秦州 冀城】 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ヾー─ー─ー──ー──ー | 弟の使いでここまで来たと……? | ||; |; |i |; |; |; |i |; | ヽ_________________乂 ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/ ..\_| .|_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | ./ \ | | / \| .| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/\\_| |_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | . / \ | | / \| .| |
467 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:30:25.46 ID:fCxcsrN30 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} .皇甫商将軍は兵を連れて冀城を目指しており、 | :レ | ● ● l :| 皇甫重様と力を合わせて逆賊河間王を討ちたいと仰せでした。 |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ } : :ゝ .ル| .と、伝令Bは言伝を預かって参りました ,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/ ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、 {_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ } /{イ彡イ ...‐=ニ三ニ=‐く:i:i:i:i:i:i:i:i:メ彡イ /:i::i:斗:i<:i:i:/ハ ̄ ̄\:i:i:iメ >V<:i:i/:i:i:i/:i:i/:i∧:i:i:i:i:iハ:i:i:\__ /:i:i:ハ{:i:i\:i:/:i:i:i:/:i:i:}:ハ:i:i:i:i:八:i:i:i爪 ノイ:i:i| 7乂:i:乂:i:i:i/:i:i:i/:i:i:i厂:i:i:i:∧:人 ノ:i:i:| ィ*チ}:个V:i:i:i:i:i:/:i:i:i∧:i:i\:i:i:i\{ 从〉 ァ*テ}从.厂:i/:i:i:i:厶ム:i:i:i:i}:i:i:i}八 よく伝えてくれたな…… /__ マ*メ}八⌒乂ハイ寸乂:i:人:i:八:i:iマ ー 乂个 ./ 才:i∨:i:i:∧:i:i:i:寸マ 礼を言わねばなるまい…… 人_, イ乂ハ.// 乂:i:i:∨:i:iハ:i:i:i:i:\_ イj:iム ノ:i从//イ:i:i:i才: :.∨:i:i:i:}:i:i:i:i:i:i:ij爪 .乂 ./|:}乂/: : :ノイく//>‐∨:i∧:i:i:i:i:i:i\ {//: :/个ハ/ : : :.:>∨:i:i:\:i:i:i:i:i:i乂 /:/<:/: : : : :/: : : : : : : : V八:i:}>─=彡ァ ./{////〉: : : : :.//〉: : : : : : : :}:i:i∧}:i:i:i:i:寸く
468 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:32:25.76 ID:fCxcsrN30 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ⌒ ⌒ l :| 日の呼吸と月の呼吸の競演。 |: i: (|. / / 、_,、_, / / l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) わくわくが止まらないと伝令Bは大いに期待します ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ー=ニ:::::::::::::::::::::::/-‐::::::´\:::::::::/::::::_______::::}:::::::\::::::::\ `ア:::::::::::/´::::/:::::::::::::::::ヽ:/::::/___:::::::::::::::\:::::::\::::::::\ /:::::::::::::/:/:::/:::::/\::\:::}::::/::::::::::::::\::::::::::\:::::::{::::::f⌒ . /:::::::::::::/::/:::/:::::/>''"\::::::::イ;;ィZ,,__:::::\::::::::::\:|:::ニ=- . /イ¨¨ア::::::::::::::::::::::::/ ⌒厂;;;;;;;;;;;;;;;;\::|::::::::「⌒!::::> / /::/}::::::/::::::::/ ト _ {/⌒)厂);;;;;;;;(__| ::l::::|:::::::\ }/::::: |:::/::::::::/ }xYXx\ ./XYXア;;;|::::l:: |::::\::::\ 我ら兄弟が揃えば、 /:::::::::::l::::/::::/:{ \(爨)x} /x(爨)∠;;;;;;|:::::::::V::::::::\::::\ 河間王など物の数ではない…… ./イ /::/:::/::::/::::| 丁スTヽ`ヽ} }Xx/スTア;;;V:::::::::\:::::::::::::::::::\ ー==彡::::::::/::::::::| V(壱)x\ /x(峠)/);;;(|::::::::::::::::\:::::::::::::::::: /::/:::::::/ }::::::::: | `""""` ´"""´ノ;;;;∧::::::::::::::::::::\:::::::::::: ::::/:::::::/ /::::::/:∧ ,ィfス丁ア l||l ヽスTマヽ⌒7ヽ:::::::::::::::::::__:::::\(\ :/::::/ ./::::::/:/:::∧X(爨)ノ ヽ(爨);Vイ:、::::::::::::{:\ `⌒ /::::::/:::::::/::∧/(__ノ{ ` ´ `""/|:::l:::|\:::::::|:::::::\ . /:::::::::::::::::::::{::::::::|\;;;;;;;;ノ-===- / .|:::l:::|:::: `ト:|:::::::::::::ヽ /:::::::::/::::::__|::::::::|;;(/\ノ;;;( / ∧:::/:::::::∧:::::::::::::::::::::\ /:::::::::/:::/ニニ/_|::::::::|;;;;;;;;;;/\;;)____/ / /:::::::/::::ヽ::「 ̄ ‐- ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王と河間王は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それぞれ背後に敵を抱える結果になった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長沙王陣営の目論見は半ばまでは達せられた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
469 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:34:21.32 ID:fCxcsrN30 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 刮目せよ .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< この状態で年が暮れる。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< しかし、年の終わりに一つの事件が起きた | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
470 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:38:32.63 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 益州 成都】 (;;、(,,, 、 ,,) ( ( ( ,; ヽヽ ,,ノ __ ____ __ ___ ^"'''~) )) | | | | | !+|i | | (,, ( _ i| ̄ i ┌‐┐、 .l ̄| ̄! .┌┬ ___ ,.ィ! !_┴―――――| ii |―----------------.| | i⌒i| fニニニニニii| | !ニ.|| |n. ! | .! | -,;-、||/ | |i | ii | i .i| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i | |---┴.,| ;.i:; i!|,.,.,.,.,|;';:!i.,,。;,.;;:。;:,、,,.,.,.,.;,!,.,ii _ _| n ,::、;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;;i|:、;i_;;|:。;:;;::、;,.;i::。;:,.;;,;,;:i|_,, |;::_、,_.;_;:_。;_:i _| |,,,., ,.,.. .|! ,.;;,.;iヾ';.,,、;;::、;,.;;:。;:;;::、;,.;;:。;:;;::)i |= (;:;;::、;,ヽ.:;:;:;:;:;:;:,.;i;';.,,。;:;;::、,.;;:。;:;人;;从;;;;::;:;:;:;:;:;;;;:。;:;;::;:;..,"'`',:'':'`::、; ,;';.,,;ヾ:。;:,.;;:。;:;ヾ;::、;;;::、ヾ;,.,.;i;,.;,;:⌒ヽ ヽ。;:;;::、;,;.,) ノ。;:;:;..,"'`',:'':';;:;..,"'`',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;..,"'`',:'':'`::'` ,,.;;i;';.,,。:、ヾ;:;";`;:;";:ヾ;;::、;.;,.;;:ヾ。;::,.;::`ー、 `ヽ。;:;)ノ、,.;i;';.,,;;;:;..,::.;;'' ;;:':';;:;..,"'`',:'::.;;'' ;;:;: :::''':'`:::;..,"'`',:'':'`::`;:;..,";:;. /ヽヽヽ Pi`> 、 / aァ} } } }d/⌒ヽ, /{== /イ /_ V{\__,ノ∧ /:.:.:.ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ} ,':.:.:.:(タ)、/ P{\__ノヽ} キング・クリムゾン! {:frラ: } }l| l|く_>/ ∨:.:.∧ jTミァ |l}く}⌒∨{ 過程は全て吹き飛ばす!! ∨.:.:.∧ ⌒ ノリノ_ イ /{ \:.:.:.ヘ /_. イノ/⌒i_ >--≧一'======x<´ `ヽ ___/{r====イ 斗</ 晋 益州刺史 羅尚 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋の宗族諸王が相争う間に、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 流民集団が益州の成都を陥落させたのである ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
471 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:39:37.94 ID:fCxcsrN30 |' / -==ミ、ノ ソ Y j!,=ーく }、{ γ, -、 }}iノ⌒¨ヽi" r=ミ、ヽ λ〉 }! {;;;;;j! /"ィ⌒ヽ }! {;;;;;;リ ル }ミ} {fヾ__ イ {;;;;;;;;;リ ,j!、_.ノ ついに羅尚を成都から追い出せた。 { Yミゝ} ヽ__ `"¨彡' }彡 /ミ=、ィ{ (rヾ!{ ゞ=ミ、  ̄ ,,.=彳j .父上や叔父上たちも喜んでいるでしょう。 ヽ`"´}ソヽニ、 :i <術ァ冫 ,ィ術ァ 'ノ、 _斗匕三{!={i∧ i i" {゛ /三=ミー‐ 、 .これからは成都を本拠地にしましょうか //三三三三{三!{{ハ 、_〉 /三三三三ハ . /'三{i三三三三=ヘヾ、\ こー'´ .イ三三三三三}i} . Y三{三三三三三ゞ(ら) ヽ __..イソ三三三三三j!リ , ---- 、 . }!三三三三三三ゞooォo。} {。ォooo。,三三三三/ / [ ̄\┼\ /∧_/ノァ┐V┼} u 晋 略陽郡の人 李雄 |モツ〉u  ̄U | |-l| |ヘu ヽ_r‐、 u|_|__j U U |l∧ {三ノ ./7 / u ⊂ ||/∧u U / /⌒}_____ ⊂ ` ̄(\ニ/ /)|| l} /∧/∧ _{} }ノノ\/ ∨人 それはいいが、食糧はどうするんだ? /\|/\__.ノ /^\l}/⌒>、 /\ ̄\ 〈_|_|_|_ノ\ / /}/ _/\ 俺らの手持ちは少ないし、 { /\/∧ト、 { /\ ,.斗<´ / )=} 成都の兵糧も俺たちが補給を絶ったおかげで空同然だぞ \ }\lリ \∧/斗</ />< / {\l| / /⌒ヽ}\ // / ,. イ ∨/ {< l}ニニ\ _,.斗<´) . ∨ { \ /}斗<´_{_{_{_{_{_{__ 晋 李雄の叔父 李驤 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この頃、流民集団の首領は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李特の弟の李流が死んだため、李特の息子の李雄が継いでいた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .だが、成都を攻略した彼らはある問題に直面した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
472 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:40:42.19 ID:fCxcsrN30 >'"´、._i i:ノ ノノi´ r‐、ヽ {! / .二ィ,.ニゝ=--ベ、 ゞ' ノ__j V´ ‐-イリ ` ¨´ l ヒ._ニ、rイ==ミ、 i_-‐j /! r`ー'' 、.弋ナン ,fィテi . iヘ V{` ', '" ,. i`"7 (/`トr'! ヽ ' / /:::::r∧.i ' f二)./ ,. <-‐'"l::l ∧> 、 ー'/ /⌒ヽ. ', Y >一r' __ ̄`V ,.、 i:\ /_,ィZ__::::::::l :::\ V::::リ .l/ r‐' └─、`V . ハ i f::::} i / _`ヽl / n ! /ヽ\ ヘ じ'/ /l i::::::} ! └リ .ト、 \\ヽ..,,__ン、 ー'" .ノヽ._ソ 〈ヽ V ', l ´ `ヽ--‐'"´´ リ! /´ニ ̄/_.._‐ 、 , ‐、.j '´/¨ヽ.ソ i._ ,.ニ、\ ,.ィム j.lヽ 七__ ヾ!〈入\ 〈 fr'}冫 l'r'ッ 〉.レ/ (乂 .) ト、、{.__ ', `"" ,. i`" ' /lノ ∧ iゝ‐', 、、 .ノ' ,' ,.イ V:::ハ ', ,._`,,..、 / / ヽ/:/ ヽ\ ー --‐ ' , ' '´  ̄\ \丶、 `" ´/ / :::\ ヽ ー‐イノ! \ ::::::::\ / /,イ:::} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 兵糧切れである N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
473 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:41:16.65 ID:fCxcsrN30 . /===ミ{{ニo\}l\ . /o-{ニo二{{\ニ.}\_\ {∨=V===ミ/\/\OV∧ {∧o_∨O {_ r==ミ∧、 /{\∨l∨/⌒} レ| ∧Vハヘ ∧O\-/ U< |ノ. イ∨} } n 野郎ども。 /∧==={ l/\_`>ー' {モノ |l } } _x<{<((_)) /∨ヽ-l{ { く.ヒフノ ∨ |l }_} .//fニO}}_ノフ .戦の恩賞は芋掘り放題だ。 \ ∨/ヽ人 U _〉ィ.}|_〉} r<//ニニOノ}イ \\/\}\u f三ノ/⌒ヽ{∧ }ノ==rく.ノ .悪く思うな /\`>--`> ..,_/_/_∨ノ{_{_ノ ̄ 〉 / `><___}ニ/丶_/ / /\ `¨¨¨/ / ニニニ/. \ー/ (\_  ̄.イ ニ二二二二 イ 人{/⌒\_ ノ_/ ∧ \_{__ノ_/ .∧ ヽ , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ / ', ', ,イ / ノ( ヽ ト、 / ! ! i ヽ─、 ^ |ー' i / ││ ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ / | | l ヾニアミ fニアl 〈 | .! i 〈 i } ,' ,' 飯にありつくために益州まで来たんですがね | イrェェェュ / ./ / / .| \ `ニニ´/ / / / | ヽ ー '_ / / / ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 / / / ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / / ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『李雄載記』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李雄の軍勢は飢えに苦しみ、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .周囲の郡県に兵を出し、野芋を掘って食べた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
474 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:43:14.17 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 梁州 江州】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 羅尚様。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 荊州より兵糧を輸送してきました。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 劉弘様は天下は一家であると仰せでした /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! _,、=:ニ;‐、、--――‐y、,_ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /´ ヽ,ヽ,.゙'l,.゙Y;--',r'゙'ヾ;'V.j ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ./_ .,,_j ゙l l,. Y/゙'ヾ、;、ノ,r;'| j.ヾ! ト‐! | .| .|,_ ./,.〈. 〉| . .|il, __ j .j゙ .l ト,゙',/ j.゙ r;| .|.l,゙l, ゙ー゙.ノノ / / ゙l ゙l,ヽr',r'l ゙;| | l,.゙ヽ--'゙ ,ノ / l, ゙'゙,,.l, ,j ゙| l,. ゙'i, / ,rシ-、,ィ) l,゙i,V/゙j゙ ゙l゙i,・ヾi, ,/ィl、・_ノ ,;:: ゙シ'i.l,ノ | `ラ´゙'''´ ''"'´ .| |:.r'`V' 感謝する ゙'i, .j |./ ∧、, ゙i,. r、,,,.、,_ / ノメ、 .j |ヾヽ,゙' .゙i,ヾ'-'ニワ. / ./ノ .V j゙ |'i,. ヽ;-‐-、,_ /:::l,〈` //‐'´ ./.ヽ/ .j.ノ .:ヾ、;:) ゙'i /::::::::|ヾ‐;<;/__,、r'´ ./ .)='゙ ..:: ,ソ .(:: / l;::::::::::Y゙人゙l;:. .,/,r'ニ゙ _,、r''´ ..:: ゙ヾ、 l /,r:| j‐゙''l; ゙ニー‐'゙ (`l.(_,r‐'''゙´__,, ....::::: . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 流民集団がこのような状況なので、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 羅尚が巴郡で軍勢を立て直すのを許す結果となった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
475 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:43:44.83 ID:fCxcsrN30 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ,ト--―'''''´~`'''''´ ̄ ̄`、 _,,-´ ~| r''´ ○ ノ | 漢城 / | `'‐-'´ヽ, | ヽ-、 | ヽ / 【成都国】 永安○ ,-‐´ ヽ 〇成都 i‐‐-'´ ノ !、 / ○武陽 【巴郡】 ヽ /【犍為郡】 ○江州 ヽ / ○ /`〆 ) 江陽 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! ∨|:.:.! ノ/i/ノ 巴蜀を二分する羅尚と李雄の争いは永嘉年間まで続く .ヘ!:| ノ!/′ ヾ!>ー- -- <イリ (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ 〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′ ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、 (_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) ` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
476 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:46:00.73 ID:fCxcsrN30 【紀元303年12月 晋 益州 江陽】 ∩___∩ ∩____∩ | ノ u ヽ / u u └| ∩____∩ 南中か荊州か、 / ● ● | | ● ● ヽ/ u └| どっち行こうか悩むクマ .| u ( _●_) ミ 彡 (_●_ ) u |● ● ヽ 彡、 |∪| 、`\ / |∪| 彡 (_●_) u | / __ ヽノ /´> ) ( く ヽ ノ / u |∪| ミ (___) / (_/ \_ ) ( く ヽ ノ ヽ , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ヽ、 l :} | :レ | ノ \ l :| |: i: (|. ● ● l:/ お腹が空きましたと流民Aは食糧を求めます } : :⊂⊃ 、_,、_, ⊂.ル| ,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/ ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、 ( ⌒ )}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:( ⌒ ) ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『李雄載記』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 蜀人は離散し、江陽から東方へ、あるいは南中に向かう者が相次いだ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .流民に押し出される形で、新たな流民が発生したわけだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
477 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:47:27.28 ID:fCxcsrN30 ';;';';;,., ''';;';';;'';;;,., ザッ ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; vymyvwymyvymyvy ザッ ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、 ∩_∩^−^∩_∩^−^∩_∩^− ザッ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩_ ∩__∩ ∩__∩ _∩ ∩_ ザッ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ | ノ ヽ | ノ ヽ | ノ ヽノ ヽ / ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● | | ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ 彡、 、` 彡、 、`\ 、`\ 、`\ / __ / / __ /´> ) / ノ..// /´> ) (___) / (___) / (_/_) / (_/ / (_/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱の影で巴蜀の情勢は悪化の一途をたどった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
478 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:48:42.88 ID:fCxcsrN30 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 八王の乱に話を戻そう ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
479 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:49:12.98 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 雍州 長安】 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 申し上げます!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 歴史における勝者は、大義名分を持つ者がなるとは限らない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
480 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:49:47.05 ID:fCxcsrN30 |┃ |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| 河間王殿下! |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / 只今、新平郡より使いが来て、 |┃ / `ヽ. .左将軍皇甫商を捕らえたと報告がありましたっていう!! |┃ 三 ./ \ ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ /: : : : : : : : : : : : : :> . .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / どうして皇甫商が長安より西にいるのかと? .|i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \
481 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:51:04.10 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 雍州 新平郡】 ○金城 【西平郡】 ∧∧ 【安定郡】 \\ 【金城郡】 ×街亭 ││ ∧∧∧ 【新平郡】 ││ ∧∧∧∧∧ ○略陽 ∧∧∧ ○ × \\ 【略陽郡】 ∧∧∧∧∧∧∧∧ 枹罕 故関││ ∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧ ││○狄道 【南安郡】 ×隴関 ││ ▲鳥鼠山___ ○豲道 ∧∧∧∧ ││ 【隴西郡】 ____ \____________ ∧∧∧∧ ○陳倉 ×││ ○.\___________ \_____________ ▲成重山 鍾題\\ 陽谿 襄武 冀城○ ○ \______________ _______ \\ × ▲武城山 【天水郡】上邽 ×段谷 _______.\___// 鹵城○ ∧∧ ∧∧∧∧ ○ .\___/○為翅 ∧∧∧∧×∧∧ 祁山∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧ 箕谷 洮陽 洮 水 ○臨洮∧∧ ∧∧∧ 董亭 ▲ ∧∧∧∧∧∧ × ∧∧∧ ∧∧ ∧∧∧∧ ×石営 . // ∧∧ 散関 ∧∧∧∧∧ ×∧∧ ∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧ | | 下弁 ∧∧∧∧∧∧斜谷 ∧ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『皇甫重伝』によれば、 \ヽ、 _ , イ!::/ .皇甫商は長安を過ぎて至った新平郡で従甥に遭遇した / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
482 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:52:16.21 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 雍州 長安】 ////////\///i///////\//////////∧//\/// //////////\ \/i/////////\}/////////i////≧s。 ノィ////////-‐/\//i/Z,,--――--i/////////i////// j//////∧_> ,-‐、,':::::::::::(_i//∧////‖///// /ヘ///////:i (-、:::::::::::::::::::::::}/:::::i///‖////// ∨//j///! ,,,,,':::::::::,-、:::::::;-‐-、!//∧////// }/ j///i {::;;-;;::::;' ,,';;;;'',,+''´ ..i/ }////// γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 〉//∧ ヾ J;;;'-==''´ /////// | 一時はどうなる事かと思いましたが | {/////≧s。 ./-‐''´-―_.,,。+-‐ァ ///////// ヽ________________乂 {/////∧。,,_` / ,ィ芍ヲ / //}////i∨ ヾ∨/i∨::弋ァ ' ´ γ::´:ヽ{//// ∨ 〉/∧ / '⌒j:丿i/// ,'≧s。 /ヘ// / ´ .}/ ‖ }/ ー- 、 ‖ ヽ 、___ ‖ /ヽ‐- ` ,,イ ‖ . ‖ / ヽ 。s〔 ‖‖⌒ヽ‖ / \/ ヽ _ 。s〔::::: ‖ ≧s。,,,‖ \/ ,,ィ ヽ、::::::::: ‖ 。s≦ /:/ |i!ヽ:::: ‖ 。s≦ 。s≦ 。s//::/ .i!、 / /:::::::::::/ 。s≦/ ./::‖ ! ヽ/ /::::::::::/ 。s≦三/ ‖::::{ { / /::::::::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この従甥は平素から皇甫商を憎んでおり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の存在を河間王に告げたため、河間王は皇甫商を捕らえた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
483 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:53:46.12 ID:fCxcsrN30 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l そう上手くはいきませんよね。 {::.:ム _ /i} :.::.:l {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, .李含殿の事もありますし、ここで死んでもらいます . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ __ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', _ /:i:i:i:i:i:i:i\ . ,' ヽ:ヽ___ム. /::::_:/ / i /:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ . ム. i}ヽ、__.≧≦´__ノ / .l /:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂 __/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\ ._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ /:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸 }:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{ .从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム / }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ 李含がこれほど天下を乱そうとは ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:} (ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖ .|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ /: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:| /: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八| __/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i| |: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/
484 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:54:16.16 ID:fCxcsrN30 _ /:i:i:i:i:i:i:i\ /:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ /:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂 __/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\ ._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ /:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸 }:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{ .从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム / }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:} (ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖ .|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ お労しや。 /: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:| /: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八| .兄上 __/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i| |: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/ |:∨: : : : : : : : : : : : : : : :/:i:/:i:i:/:i:i:i:i//:i/:./:i/ |: :.\: : : : : :./>ー=彡:/:i:i:/:i:i:i:i/イ: : /イ∧ |: : : : \: : :/:i/:i:i:i:i/:i:i/:i/:i:i:i/:}: : :./: : :.:.∧ ./:.|: : : : : : :\{:i:{:i:i{:i:i{:i/:i/{:i:i:/: : :.:|: : : : : : : : :ハ /: : 八: : : : : : :.:人:i:i:i:{:i:{/:/: : :{:i:il: : : : : :|: : : : : : : : :.:.乂 寸: : : : : \: : : : ∧:i{:i:i:i{:i:{:八: : :乂{: : : : :.:.|: : : : : : : : : : : :.\ /: : : : : : : : ∨: : {:∧{:i:i:i{:i:i\:\: : : \: : :.:.|: : : : : : : : : : : : : : \ ./: : : : : : : : : : ∨: :\:\:i:\:i:i{\三=≦: : : ∧: : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : ∨: : : \:\:i:i:i乂: : : : : : : : :.:.∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : : ≧===彡: : : : : : : : : :∧: : : : : : : : : : : : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は皇甫商を殺した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
485 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:56:02.47 ID:fCxcsrN30 |.:.:./ .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:./ :.: l:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/ .:.:.: | |.:./.:.:.:.:.:.:./ |.:.:.:.:./ :.:.: |:.:.:.:.:.:./|:.:.:.|:.:.:.:.:/ l.:.:.:.: | ∨.:.:.:. /;,; |.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.|:.:.:__,,.l.:.:.:|.:.:.:/;'´|.:.:.: / Y:/.:.lγ |.:.:.:.:.|.:.:.:./|.:.:./ |.:./:.:.:/,ィ》.:.:.:./ .ィ/ l.:\:.:.、、 |.:.:.:.:.|.:.:/_,ィf斧テ‐∨|/ {.ノ'.:.:.:./ 後は渭城にいる劉沈の討伐です。 / |/∧.:.\ヾ:.、|.:.:.:.:.l:./ ゛ 乂ノ `i.:.:.:./ .. ./ |//∧.:.:.:∨l |.:.:.:.:.|' 〉/.:.:.:/ 騎兵と歩兵を預けるので討伐して下さい . / .|///∧.:.:.l/l |.:.:.:.:.l 、 _, イ.:.:.:∧ l ∨.//∧://l |.:.:.:./ >_.、 /:.:.:.//∧ l 丶∨/////l |.:.:./ / //≧ ´/.:.///,' ', | 丶 \//// |// ,////// l//// } |. 丶',:::\// l´ ` ー''´////////l//ィ'/ / /二二Yニヽ / ( ゜)(゜)ヽ / ::::⌒`´⌒::::\ | ,-) (-| ,┤ i〈 、_____, 〉 / お任せ下さいっていう / ! ヽ\+┼┼+/ / __/ ヽ `ー‐‐'´ / , -‐''" i \ 人 ニヤニヤ -''~ | \`ー----‐'´! iヽ、 ヽ \ / i `ヽ、 \ 丶_/ | \ ヽ /O \ | \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は督護虞蘷に歩騎一万余を率いさせて劉沈討伐に派遣 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
486 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:57:11.24 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 雍州 好畤】 ,, . / | /| /| . /:::::i /::i |:::::i /::::::::i |::::! .i::::::i . i::::::::::i i::::i i:::::::i . i:::::::::i. i::::i,/i:::::/' . i:::::::::i. i:::/::::i:::/ . i:::::::::i i/:::::::i/:| . i:::::::::"::::::::::/ i:::::::::::::::/ :,: :(::) i:::::::::/ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, i::::::::i (:::::::::::::::!' (::::::) . i:::::::i ヽ::::::::';''' ''~~ 。 . i:::::::i τ'::/ .;: i:::::::i )/ . i::::/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: ,,. ,. (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ _,,.r':/ /::| ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" /'''"´:::::/ ./:::::::| ヽ::::::::';'' ./:::::::::::,,.//:::::::/ /:::;.r''" /:::::::/ '"´ ./:::::::/ /:::::::/ /::::::::/ |:::::::/ i::/ i/
487 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:58:00.30 ID:fCxcsrN30 // >―、 , _,.ィォ:::ヽ≦:::::::::::::},ィ┬v 、> '/ {'、ィ/ ァ'j)、ヽW7::::,イマ::::::::::::`::::::ノ ・ ,/i:i:i:i:/ r, . f゚::ヾ `<::::::::V≦::::::::V:::j'"´ ̄ . ,___ /イ、ィ(i:i:i:i:i:i/ s _ァ、 '^'イ . _  ̄ 乂::::::::::::::::::ヽ ,、 ,ィ jg::/゚::::::::`ヽ / ・ マ:゚イ jヽ、 ,.。ヽ_ /::::::::::ァ::::::::iィ。ヽ、h。\ f゚:::::ヾ::::j::'v::::::j}::}:::,ィ。ミイ,、ゞイ,'"^""ヽァ-'"ヽ、・,../7xィ::。::::ゝヾ:::::::::/::::::::::::::/{::::::::::乂::::::V:::::::ィ :`jノ::::j:::::ァ'::,.-、::ヽj:i:::::レ}:::j:゚::::ャ'。:::ヽ/d::::::::::::ヽf(::(w゚:Z:::}:::j,ノ'::::j::::i::_,.. -‐≦ ̄二二=< ,;/ '" ̄ ̄⌒ヾ ̄ ̄^ヽi`U'、;乂:::Vj::::ノj:::ァi:::j::::jァノ::ヽ::::::::rj::`'j,.. -‐≦´ニニニニニニニニ> ´ニニ>'' ;;、`゛メ' >''つ ̄ ̄``ゝー=-''" ̄` ̄`≧ー ,、、、´ ̄ ̄ ≧ー=ニ >''"ニニ /;;7 ゛ _ /;;;/ー=つ ,; ァー==<≦仁ニ≫ィ';:';;'ソ,; /;ソ_,ァ=、_/;;)/ニニ/ /;;'/ /| ト、 {;;`´/;; ィ≦つ ;; ,..__/L≧<_,;  ̄`≦ヾミj;;:';イ_乂:';;;;:;;';:';;_/゙二二/.ィ;"フ;;ヽ/;} ___∧|__ __|=∧ ノ;;:';;:';;:_,;,.ニつ ;; ァ-'´;;:';;:ヽ/ミミ≧7' ̄ / ̄``ヽ、、/;;:,≦三ニニニ/ ィ'"フ;;:';;:';/ . ∧ニ',/三ニニ三', /;;:';;:゙/´ /!ヽ,7;;:';;ヽ;;:';j≧ヽ/竺 /;;:';;:';;:';゙c;;: V;;ィ≦ニニニ /;; ('">;;:';:゙/ ニ ∧ニニニ/ `` 、 /;;:';;:';' ': ,,;; / ,.イ≧乂;;:';ノ≦彡イヾ'i {;; C;; ;ヘ;:';;:';;:i ニニニニ/―< `ゝ;;:';;゙イ; ニニ ニニニ/ \ ; ,ィ(;;:';;:'; i ’ ,,;; イゝニヽニヽ≦ニ>''"≦ーj 圦;;:';;:';;: r,;;:'゙‖ニニニ,/{。;;;:';:。;;;}/ j;;:';;:';|’ニ/ 'ニ/ \ ∨ \ ', ,′/ ' ', ∧ ', ./ : ', l. l _/_/_斗 ', l .l l .W .| : : : : l | .l l | |∨.|_:ヽ_:| | .|\| ∨ .|斗チ竿芋ミ / ,′ ` | \\ .《 Y {..| ./ / / l ∧\\\ __.|シ////:┐ ∨∧: : : \ : : : /: : /: : : :| ∨∧: : : : : : : : : : : : : : : :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『劉沈伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王と劉沈の軍勢は渭水の北の好畤で激突。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .接戦ではあったが、河間王の軍勢が敗退した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
488 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 22:59:10.85 ID:fCxcsrN30 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 渭水を渡れ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : .. \_人_人∧从_人_∧_人_从_// :::::::::::::::....... ,_ ) > ;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,,┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ < いざ長安ッ!!! > 彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ < ( / `' ) | /ヾヽー' / `' /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ |ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | / lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶 ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ ( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ -,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\ / ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ ;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\ ;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈の軍勢は渭水を渡河、長安を目指して進軍した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
489 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:00:07.29 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 雍州 長安】 / / ヽ ,' / </ / , ._,i ハ { { / ≧ィ/ イイ! } ’ V. | レ/(´f´`i! '´f´`iリ'. | V.', !o`´ `´o} Vリ 。 ゝ,. | r-v'Vi ノ | 。 うちの軍勢弱過ぎませんか!? 。 ∨ トok。__。≧'´ | _ィ ~∨ハマ |>o。 ゝ, ’, .すぐに張方を呼び戻して下さい!!! /、 \ゝ,マイ. // ヽ >マ, ,r-'、 ` \_',|// ( ゝr 、 イ\ 、< ノヲ 、 ’,イ ,イ.ヽ \ >ヽ } ,' ', ヽ },イ,イ ,イ ,イ > _ ハ { ハ マ, / \ /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 かしこまりましたっていう |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長安にいた河間王は大いに恐れ、急遽張方を呼び戻そうとした N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
490 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:01:54.81 ID:fCxcsrN30 ,,-‐''"´'':、,, ,,_,__ _,,.--ー''''''"゙゙ ゙゙̄"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´`゙''ー、/ヽヾ\ ::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"';,_,,.-ー'''"゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.: ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; : '' ;~ ; ::; : ;:; '',;''゚ ; ::; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''゚ ;~'',; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''゚ ; :: :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::: .. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... ィ、 、 ,. ,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈 /:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ ,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i} .У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~ __/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i! ./:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ /イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ jli! ノ !、i / / (⌒;;⌒ソ⌒ ilil'\ヽ | !ヘ/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 長沙王陣営の狙いは間違っていなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
491 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:04:53.74 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 少々時が前後する N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
492 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:05:38.04 ID:fCxcsrN30 γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ { ● { ● 〉 / \ ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ 今日もよく働いたぜ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / - - ──ー - -、 | | | .l ヽ/ /i ,.-‐''"´ \ i\ | ヽ_人___ノ .| l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ./ / ` ー─γ )) フキ そうですね ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ /´ ̄ヾ ヽ (( | i ̄i ̄i ̄i """ | ァ、ヽ`ン \ ) ヽ l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ' /-'´ ( ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ∨// \ ト、、 ∨///∧__ ∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、 . ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. . r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| .士と民が手を取り合って生業に励む。 .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ これが本来あるべき国の姿ではないかしら? ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/ ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧ _彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧
493 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:06:25.26 ID:fCxcsrN30 ∨// \ ト、、 ∨///∧__ ∨/\ ,、..:::'"~~"''〜ミ/,::``〜、 . ∨//`、/r‐ミ:::::::::::\:::::::::::\::::::::::::.. V/..:゙/::::j\:\::::::::::`、::::::::::::∨::/:::::::. . r‐=≠/::/:::::/''"~゚。:.\::::::::`、:::::::::::∨::/:::::::. \ /::/:{::::| ゚:::l `''〜::|:::::::::::::∨::::::::::: `'|:/::::{::::!/ :::| |:::::::::::::::|:::::::::::::| ..:/|::{:::::{:::| l/ --=彡:::::::::::::::|:::::::::::::| .::/} {八::::{::::. _彡 /:::::::::::::::|_r‐ミ:::| この国も、まだ捨てたものではなさそうね .:/ ノ W',\(::::. 丶 /::::::__,r_'⌒ヽヽ\ ::( } { ∨V::::::/, ー ´ .::::::└‐ -ミ `、_ ):) } { V:::::::::公, /::::::::::::::/{:::::乂 / `、 ノ .:::' 廴{ .:::::::::/:::/:::≧=-/:::::::::::::/_彡冖ミ{ _. -=ニ:::::::::::/ ::( /::::::./:::/:::::::::::「j :::::::::::::/_、+''"~~"''V_-_-_-_-∧ ̄ 乂:... ..::::::::::|::/-‐=≠7ニ{:::::::::::{_-/-_-_-_--∨-_-_-_-∧ _彡::/::::::|:'_-_-_-/ /∧::::::::::∨-_-_-_-/,.∨-_-_-_-∧ γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ { ● { ● 〉 / \ ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / | | | .l ヽ/ 見ない顔だな | ヽ_人___ノ .| \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ ./ / ` ー─γ )) フキ /´ ̄ヾ ヽ (( ァ、ヽ`ン \ ) ヽ ' /-'´ (
494 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:08:42.15 ID:fCxcsrN30 〕_-_\ ∨_-_∧ __ ∨_-_∧__ . \_-ニ=- _ _ .-=ニ:::::"':..、〕::::``〜、 \_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\ `'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::. /:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::. .:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::. l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|::::::::::: l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ 失礼。 ::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/ }八::::秋 V! |:::::::::::|:::::::::::: .私は冀州清河国の崔悦、字を道儒。 } ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{ l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ .一流の士大夫よ . _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'< /-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::. /-_-_-∠'」 ′ ! ! }::::::::::::::::::::::::::::::::::: . /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/ . √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ / . /-_o_-_{/:/ ̄ ̄-\77′ ' ノイ γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ { ● { ● 〉 / \ 晋 清河国の人 崔悦 ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / 青州斉国の左思だ。 | | | .l ヽ/ | ヽ_人___ノ .| 清河崔氏とはまた名門だな \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ ./ / ` ー─γ )) フキ /´ ̄ヾ ヽ (( ァ、ヽ`ン \ ) ヽ ' /-'´ (
495 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:10:41.92 ID:fCxcsrN30 〕_-_\ ∨_-_∧ __ ∨_-_∧__ . \_-ニ=- _ _ .-=ニ:::::"':..、〕::::``〜、 \_-_-_-_->'゙::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::\ `'<_/::::::::ヘ::\:::::\:::::::::::∨::/:::::::::::. /:::::::::::':>‐V::|:::::::::l:::/|::::::∨::/:::::::::::. .:::::::::::::' ,.斗-\-:l/:::|:::::::::∨:::|::::::::::. l:::|::::::::x }/ _`'<:|:::::::::::|:::::|::::::::::: l:::l:::::'゙:| /灯丐'≫|:::::::::::|:::::|::::::::/ 『三都賦』の作者に出会えるなんて、 ::::l::::::l::x=ミ V'ソ |:::::::::::|:::::|:::::/ 私の日頃の行いの良さに感謝しなければいけないわね。 }八::::秋 V! |:::::::::::|:::::::::::: } ヽ::::::.ノ .::::::::::/:::::::::::::乂_,ノ{ .おーっほっほっほ! l:::込、 r:::::::フ /::::::::/::::::{:::::::::::::::::::::ノ . _」L -┐、 __/.、::/::::::::::\:::::::`'< /-、、/)| `''´ | |⌒::::::::::::::::\:::::::::::::. /-_-_-∠'」 ′ ! ! }::::::::::::::::::::::::::::::::::: . /_-_-_-にノ,イ、 // ノ人(``ヽ、:::::::::} }/ . √-_-彳 /:/\\__/7,. }:::::/ / γ⌒ヽ,.r ⌒ヽ . /-_o_-_{/:/ ̄ ̄-\77′ ' ノイ { ● { ● 〉 / \ ヾ--イ ト--イ く/ ) \ } ヽl、 {__/ /:::::::::::\ / ’ \/ \__;::-、ノ\ /r'⌒ ⌒ヽ \. \ / | | | .l ヽ/ よく御存知で | ヽ_人___ノ .| \ ` ⌒´ ノ⌒⌒ヾ フキ ./ / ` ー─γ )) フキ /´ ̄ヾ ヽ (( ァ、ヽ`ン \ ) ヽ ' /-'´ (
496 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:11:44.02 ID:fCxcsrN30 l\ \ >――-</ | i \\ .}:::::::::::::::::::::::::::::::\ / / \|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::廴 _,/〆ヽ 〃'::::〃:::::::::::r勿'\:::::ヽ乂 ( )::::', ‖:::::::/::::::::::./ ',::.:::::l::^//\\.', ‖::::::/:::/イ/ , '´ ',::::::|:::| l::::::',\\ ii::::.i:::ly' ヽil ,rf禾示テ|::|:::| .|:::::::i {\ヽ 〃l:::::V.汽笊圦 弋乂 l:::::::| l::::::::{ { }ヽ} ll:::l:::::::ii `ー’ l:::::::l l::::::::O /::::::| ll.:::l::::::ii i::::::ヾO::::::/ 丿::::/ ___ゝ::::::::::.', ー −' /:::::::::::.i:::::/ (( ノ こうして出会ったのも何かの縁。 ∠二二二二つl::::::::::\ /:::::::::::::::i::::{ V( /二:<\二二つ:::::::::::.:::>、_ .イノ:::::::::::::::八::::::::i ヽ ) .もし、何かお困りなら、 /二二\\\ )::::|::::::::l::::厂/| 厂丿::::::::/:::::::',:::::', ..ノ′ 私が力を貸してあげましょう。 /二二二丿 \\)'⌒ /::::::::l:::i / Y /::::::/:::::::::::::::ゝ:::乂_, キ ン グ ./二二二//二`< /:::::::ノ:::.}ー-/::::::人弐::::::::ハ::::::∧::i 何故なら私は清河崔氏だから 〈二二二丁二二二/----\ .(::::::::::(. }` 。'::::::} |:| /ヽ=≠f` \ 二二二 \ / --\:::::ヽ-イ ヽノ // ./ !二', 〃.ヘ :\二 V O ,' ヽ:::::ヽ|| ',/' / .i ',二〃 彡二二∧ .,' ノ:::::ノ|| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ i | ii二 i 人二二∧O|__(::( ̄_||y | 不穏な発言はやめなさい | | ! i二二', |// >。 二二从二二二.ヽ______________乂 ! / ∠二: 八 l l ( )' >。二二二二二二二二二 .ヽ ', /' \二/\` l l >。二二二二二二二二二} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 崔悦、字を道儒。冀州清河国東武城の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 魏の正始年間に N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司空を務めた崔林の曾孫。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 彼の従母が劉琨と盧志に嫁いだため、二人から見て外甥となる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
497 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:13:37.68 ID:fCxcsrN30 i__i ∧∧ _ _i_ | U | i r、 , 八 rッ _{__}_ i { } i∧ ,r'::ヽ 八 :: 〈 | | 〉 :: i /^V / ,八 \ i {二二二二二} ヽ{:/::::〈 | | 〉 :: . VV 小 {:::N ∧__{____}__∧ _{}_ i A, l  ̄ ̄ ̄ ̄ | ハ!::::::|VV ∨ _!___! }:::::::〉 { {_} i r, i __ } (ニニ)_/^ヘ{__},| 匸} 匸} | ゥ、 |ノ!:::::{ ∨ ,ィ ,/||ヽ_ ! o V::::::{ 个/\,_{ゝ_{_}__| r|,n | |___/\|  ̄ ̄ ̄ ̄ | ,ッ ,ノ::}──,ノ,‐‐‐ヽ||─── . 爻,,/ニ||ニニ] ̄  ̄  ̄`〈二二〉´---::〈!!〉::}ニニo八___| | l__ ̄__,|: {ニ} r:, ! く:}{:::〈!!〉___く,ニニニ}||_∧_ 林林匸||匸} ! !⌒!⌒! |::日::| 目 目 ||ニソ目_|_ノ〈〉:} | | ----|‐‐‐__ {:。〉,|oノ|〈:::| ||目目!}::::::::::::|||_{__}_ 林林: }_{ ! ̄i ̄i ̄i:, :|::八::|  ̄目 ̄|l::::l 目 |::::| |::::〉j゚ j}。。 | 〃⌒}}〔:|〕 {ll::::} [_]||目目ノ::::::::::::|}{ 日}{日 森森, {___} i_ _ ' ____[ ____ ]t───≠─r=≠==一‐- _。,i_{{' ||=ニ≠=─-ァ──t ‐- 、_[__]{ ,}{日  ̄ ̄i ̄| ̄l´ !__! ___! |__ j -‐ '"´  ̄ ̄´ ̄ : : : : : : :` ̄`>‐- j _ j ‐‐| \ \木  ̄ ̄l ̄| ̄l j -‐: ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 、ヽ: : : `ヽj | \ \ __l l -‐ ''" : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ \ : : : :\|\|\ \ : : : : : : : : : :´ ,: ´ , :´ : : : : :' : : ,: : : : : : : : : : : /_/_/: : : : : \|\|\ : : : : : : : : : : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : :/_/_/ : : : : : : : :\|ヽ ヽ : : : : : : : : : : : : : :' , : : : : : ' : , : : : : : : : : /_/_/ : : : : : : : : : :\|`| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : : : : :/_/_/: : : : : : : : : : : : : \ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) > :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < おーっほっほっほ! > ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < ( : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 太安三年。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .一月下旬に入っても洛陽城内はまだ耐えていた / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
498 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:16:17.39 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 司隷 河南郡】 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, \__人_人从_人_人从/ ┌T⌒T⌒T ┐ _) (__ . 厂 >―――<⌒L ) 長安より!! ( 厂/ \ L  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ( / / |- V ) /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ( / /| |-ミz.| ) / / // | Λ| -ミ| 」 おかしい。 |Λ|/ T::::T|/}/T::::TV^ハ| | || L:::」 L:::」 rリ| こんなはずでは…… | | 从 从 | |八|个 t っ 个 | | 先に我々の兵糧が尽きる可能性も考えなければ /「\|| |]I=-=I[ | | |∠] . / r)ニ| 「⌒ 【] ⌒| |厂[ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『長沙脂、乂伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方は勝利は不可能と判断し、長安への帰還を欲していたという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .攻撃側も我慢の限界になっていた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
499 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:17:36.67 ID:fCxcsrN30 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| 雍州刺史劉沈が謀叛! /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 .河間王殿下は |/_/ ヽ 張方将軍の御帰還を望んでおられますっていう!! // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ┌‐く ̄\ヘ \ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } / \ \ ∨{ r‐くノ, _/`丶 / ::i {:::... イ _}\ >''^゚~ ̄~゚^'' r‐く ノ ', _} ̄/ | ―く ノ , _} / |⌒辷 ノ } ', { ∨ | | ⌒辷Λ , \| | |/ ヽ/く } ', || | 斗f豕^ || ノ , | 斗‐ / Vヅ || 厂 ', 困った御方。 |八. ト / ノ | | , \ | 八 | |/⌒V ̄ ̄〉__ 御自分で対処できるでしょうに \ト 个 ´ /__/ / / // \ ┌<⌒| | |≧<ニニ./ | /~ ̄~'く ノ 〈 \| | | ┌<┘ / / |∨ ∨ /, 厂 ̄ ノ ノrく┘ / { | | /< ', < / /rく┘ / Λ | | _} , )/ / / /\ | | \ ', / / / /::::: { | | _ノ , ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王からの撤退要請も届いていたと想像される N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
500 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:18:20.80 ID:fCxcsrN30 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 申し上げます。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 只今、洛陽城内より、東海王の使いと名乗る者が参りました。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .如何致しましょう 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| _ノ ´ ヽ_, 。 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: (_ _,。 -=、- x l , ィ´ \ヽ `ヽ / ヽ {_ / ヾ、 / / ii .{ヽ l ,' i!/}: l ,' ノ / ! | / / !イ´ノ | / / j l 会うだけ会いましょうか / ,' :/ / / /イ / / / / /-‐-、_ . / / /: / ./`ヽイ´ ) /: / // イ 、, -‐-、 <.l / / ////`ヽ/ ∨ `丶, / / / // } -‐/ } } ./ / / :///ヽ.ノl ノ i ノ / /// / >, {_/ /┌´ヽ
501 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:20:25.69 ID:fCxcsrN30 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ そうした状況下で事件は起きた '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
502 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:21:38.12 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | これは何の騒ぎでしょうか? | ヽ_______________乂 .
503 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:22:05.41 ID:fCxcsrN30 /ニYニヽ /ニYニヽ /(0)( 0) ヽ /(0)( 0) ヽ /⌒`´⌒ \ /⌒`´⌒ \ | (- 、 | .| (- 、 | ト-―――-` l ! ト-―――-` l ! ヽ `⌒´ ∧/ / ヽ `⌒´ ∧/ / `コー /⌒ヽ\ `コー /⌒ヽ\ /ゝ/|( ● )| i.\ /ゝ/|( ● )| i.\ |ノ//\_ノ ^i:::::| |ノ//\_ノ ^i:::::| |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::::::[__|_|/〉 |^:::::::::::::::[__|_|/〉 [ニニ〉 [ニニ〉 └―' └―' ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> 東海王 \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
504 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:24:12.46 ID:fCxcsrN30 //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | 長沙王。 | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 都の状況は知っていますよね? | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' .このままでは、 lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ 民草はおろか陛下の身まで危うくなります。 j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 .河間王と成都王に兵を退かせるには、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } .あなたの身柄を拘束する以外にありません ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / /ニYニヽ /ニYニヽ /(0)( 0) ヽ /(0)( 0) ヽ /⌒`´⌒ \ /⌒`´⌒ \ | (- 、 | .| (- 、 | ト-―――-` l ! ト-―――-` l ! ヽ `⌒´ ∧/ / ヽ `⌒´ ∧/ / `コー /⌒ヽ\ `コー /⌒ヽ\ /ゝ/|( ● )| i.\ /ゝ/|( ● )| i.\ |ノ//\_ノ ^i:::::| |ノ//\_ノ ^i:::::| |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::::::[__|_|/〉 |^:::::::::::::::[__|_|/〉 [ニニ〉 [ニニ〉 └―' └―'
505 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:24:54.16 ID:fCxcsrN30 //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 陛下が飢え死にしたなんて、 lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ 青史に刻まれて良いはずがありません j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
506 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:28:13.47 ID:fCxcsrN30 ヘ\ ヘ ヽ、 ヘ ヽ、 、 _.. ....ヘ ヽ、 . !\ , . <´. . . . . . . . ..ヽ ` < !. ヽ , < . .,ィ. . . . . . . . .___ヽ、 ヽK i .∨ ,.イ . . . .¨. . . . . . . . . . . .> 、 ̄`¨¨¨'''¬-V ヽ、 . ! ',/.. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ、 .Y .\ ! ,:'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ. .゙¬ー─‐-.、└一フ . ! ./.. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ, . . . . . . ヘ. . . . . . .', . .', ∠. →ーュ ト . .',.,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .',. .', . ', . . . _..',-‐. . ',. .', . .V"_-_-_-_-./ ヘ ` <} . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . .',. .',.、 ィ". . . ', V. . .',. .', . .W-_-_-_/. ヘ . ヘ .!. ! . . . . . . . . . .' . . . . . . . . . ヘ .', Vト. . ..Ν V . .',. .', . ',_ニ_-_./ . . . ヘ ヘ !. !. . . . . . . . . . .', . . . . . . . . . :ヘ ', V _,zzt芝≒ij| ', ', . {.. .}_/. . . . . . . ヽ.!. i . . . . .', . . .j,. .ヘ . . . . . . . .!.', ',i ,;t芝F";:}.:.:} ∨. .i..i . | /.,' >ー‐- . ,ィ.i .',. : . . . .'.ィ" i:. .!∨、. . . . . .!. ! イ´∨ゞ::ィ: イ'' ‖ リ!. :〈_,'イ ,ィtニtz,、 ィ" i. .', ', . ィ"', . . i V! .ヘヽ . . . .|ヘ| l. ゞ´ .' . . . |,V.V イヾ3, `VC 凡愚が >'"_', .', .', . . . ヘ. . ', ;,ィti芝ヽ、 ! .,'. . . ..l. . . .V i8ニ=-LiF <.-_-_-_', .ヘ .', . . . ゙;,ィi;k:'":、:;:;:}:.〉` ' , ,'. . . . .!. . .', .V.Fl{`iヘ-、 ` <-_', .',',..ヘ. . . Wヘ ヾ、 イ i. . . . .,' ', . . ', Vi弋ヽヘゞ /∧ ',ヘ. iヽ . Yヽ` _..、 .i . . . .ハ .', . . ',.VioYixヘヽ / //.∧.', .〉、 iヽ.ヘ}._、_ V__.ノ i . . . ,'. . ',__',. . .',.Vi7 ゚2_′ ヽ、/ ¨ ハ.',{. !′ム'"人 /.. . ..,'‐- ._V `¬∨'vn.\ . ,' . ヘ.',', ' ! i´ .V.>. .. __ . . . イ‖ . ,'li} .l:.:V ∨{ l iv . /. . . .ヘ ' V. .V |r-=vイt} ,',' . ,'i|i| |:.:.:V VV、ヽ /. . . . . !ヘ. ', . } .|ヘ ヾi|ih、 !!! ,'i|i|i .|:/ V゙ら , '. . . . . ..|. ヾ、 |. ∧'v:ヘ 寸|h、 !|,'i|i|7 A V.ス
507 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:28:43.94 ID:fCxcsrN30 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ひとまず長沙王を宮中へ護送するように | ヽ___________________乂 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) ははッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
508 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:29:16.41 ID:fCxcsrN30 _ ---- _ , -'": : : : : : : : : : : : : : : : . ._ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ヽ ' : ': : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : ヽ', /: /.: : : : : : : : : : : : : : :.|∨: : : : : : : : : : : : :',', ,': ,': : : : : :/: : : : /: : : : : | V|: : : : : :l : : : : : : }i:. . : l: : : : : :.': : : : /: : : : :l: ' }:|V: : : : l: : }: : : : :}i:| |: i| : : : : : |: : : /: : _;,:.-|/ ー}:-}:.;_: l: :|: :.}: : : : :}i:| |: i| : : : : : |_;,:.-‐'' : : /ノ l}-ミ : "'''-.}: : : : :}i:| : i| : : : : ´|i : _;ィ犹拆 了犹心、:/}: : : : ': | l: :V: : : : :|У尤イJ l} {l イJ lハ>}: : : /: : : :.V: : : :ハ¨ V辷り ヾ辷リ /: : :/: : : これでいい l: : :V: : :小 """ , """ /}i:/: : : : . : : \从ハ 心 : : : : : ' . : : :i:.ゞー入 - - ,ハ:|: : : : : :' }: : : : : :|i:i|ヽi:.、 ィi:i/ } : : : : : ' |: l: : : : |i:i| )ハi:i> ___ <i:i/''′ハ: : : :l/ |八: : : :|iハ ヾ} { /イ : : / V: : |{ , -‐リ ヒ‐、 }: / \|{-''´ 〈 〉 \レ′ rマL V⌒__⌒7 `丶、 r´^ヽマL V::::::╋::::::7 ィア入 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『東海孝献王越伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王が洛陽を固守し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 殿中の諸将は戦に疲弊していた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 東海王は左衛将軍朱黙と共に ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 夜中密かに長沙王を捕らえてしまった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
509 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:30:12.36 ID:fCxcsrN30 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', ' : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : : : : | { : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : | |: : : : ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : : :.| |: : : :,': : : : : /: : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : :} : : : | |:l: : :|:/: : : /: : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :}: : : :} : : : | }:|: : :|:l: : : ,': /: : : : : :l: :|: : : : : : : : : : :}: :.}: ' : : : { }:|l: : {:l: : :,':./l: :l : : :/|: ハ: |l : : ',: : : : ,': : :}/: : :|!:| }ハ:|从: : |:.|::',: | : : l::|:.l:::Vヘ : : ', : : ,'/: :/: : : :ハ:| 誰もが、あなたみたいに強くいられるわけじゃない '|: : \|l:{、::V\:.{::{:.l::::::V::\: :ヽV}:./: : : :/ ゛ rくヽ: : : { 丶  ̄ ̄ヾ⌒`ー─'´ / レ : : : / /⌒ ヽ\:.{ > ′ < /: : :ル⌒ヽ 丶\ ヾ V >─‐< V /: // { 丶丶丶 ∨ニニニ∨ {// / } | ヽ\\ ∨::::†::::V //,イ } | ', l V\\ ヽ::::::::/ , /,'/ \ | }/\ヾ==VV=彡'/,'/ / / \ ゝ//〕iト 人ィi〔///// ∨ 〉 ``<ニニ>‐"/ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その後、東海王は主君に迫った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
510 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:32:49.44 ID:fCxcsrN30 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 長沙王を免官せよと? / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 誰が奸賊と討つのです? ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ | { { i| } } リ { { {マ i|∨ } } / Y ; ==-ハ{ ∨i| マ -==ニ ' /}′ マハ il从斗≠ミ Y ∨斗≠ミx }i / / }∨ 小. じr沁 じ芹心 }i / / 仰りたい事は重々承知しています。 | マリ从∧ V辷リ 弋辷ヒリ }i } / / | ∧ ' }i / /ト ですが、無理を強いている }ハ 小 ' /イi i}/ /i:i:i:i:i:i:i〕iト 都の民の命には変えられません ノ ∨ {込 _ __ } / / |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ ∨ i{i:i:i:i:i> 彳从 /}/ i!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i} ∨ i{i:i:i:i:i:i:i:i{ ≧=≦{、ヽ ノ } , i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| Y {i:i:i:i:i:i:i:i} ,{ /ノ.イ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| {i:iYi:i:i:i:i:i:i:j {ー―:/ }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ここで皇帝と東海王が ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ どういうやりとりをしたのかは記録に残っていない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただ、後の司馬衷の行動を見ると、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .やむを得ず東海王の説得に応じたように思われる。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 洛陽城内の状況が逼迫していたのは事実だったのだから _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
511 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:33:35.94 ID:fCxcsrN30 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | どうか御決断を | ヽ_________乂 / .:.: / .:.:.: . /`l / .:.:.:.: ,、. l |/ 〉 / .:.:.:.:.:.: . ,l | l |レ' / .:.:.:.:.:.:.: ,! L.-ヾi=,' / .:.:.:.:.:.:.:.: _,.-'´ _, - '_´ / .:.:.:.:.:.:.:.:.: |_,.- '´| L-'´_| / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,.-'´ ,.-'" .7、 _ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |,.- '´| | ./ `''‐、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . |,i ./ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ___、 / .:.:.:.:.`''‐、:.:.:.:.: '‐ー7 ノ゛ / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`''‐、 __/ l_=ッ i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. lニー'''''゙゙ ̄ `、 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /\ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,..、._,Π 〈 , `''‐- ..,,___/ !┌‐-ニ¬ ', 〈 / ゛´ / / ヽ、', _/i // ヾヘ、 `‐-、 ノ } `‐´ ヽ、._>、_/
512 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:36:32.52 ID:fCxcsrN30 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ 長沙王を罷免する詔勅が出たぞ!! ニ=- ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 皇帝司馬衷は長沙王の官職を免じた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
513 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:36:58.79 ID:fCxcsrN30 /'/ / / l | | ,ム斗<"/:::',`'}〜<_l | | マニ≧。 / / / l. |.从l,ィzzzx、 { } .ィzzzzx`''从. |\ニア . lイ,' ,' |. l.八. |l灯:n:ハ. ゞ...'イ´ハ,心 ア/ / |ニニマ . |. ,ム i| |. ヘ{h.乂ン.::::::::,::::::.ゞ゚ツ/ }レ' |ニニニヘ . ヘ{,ハ i| |. ト、⌒ ⌒/| |ニニア⌒ ヾ. i| |. |` u , - 、 '´.l lニヘ . マ.|. lヘ. ´こ` ,'. ,斗匕 l l ', )h、 ,ィ( ,' | . l ', 、. V | >......匕! / / '/ . l ', ', ∨  ̄/.Yハ ̄ヽ./ /. ∨ / ,' ヘヘ ヽ /'゙⌒゙'ヽ / ,イ /、、 ∨ / / >''~ ` >ヽ弋,=、/ /.イ.//. `''<.∨ / /: : /:./: : : : : : : : : `ー、 . /./ , , / ', ´ ', ハ. ∨ / /: : : /: : / : : : : |: : : : l: : : : :\ . : /: : ': : : ': : : : : :|: : : : l: : l: :ヽ: :. ⊂ /: :/: : :l: : : l: : : : : : |: : : : l: : l: : : l : :. : : l: : : -==彡: : : : :ミ==-/: : l: : : l: : :l ι /: :.l:',: : : l: : : |、: : : : /l : /: : : l:_:_: , : : | .' l : l: ',: : :l\:_| \_/ l:_/l_:_:_/:川v:,: :| |:|l : : : nY,ィ芹圷 '"芹心 Y }// : :{ |八ト、イ 〈lヾ Vソ r=fl Vソ 7´ /:/: : l:{ } ' ヾ≠≠' ' ヾ≠≠/ l/: : : {:.ゝ、 /:ヽ 人u r っ /{ u {l{: : : :.、: : :〕iト、 /: : :八 u ノ)> _ ィ : l / ,ィ : : : : \⌒ヽ:ヽ //: /{ | イ: 从 ハ } l: :∨‖ ∨ : : : : ヽ ): ノ |乂/l l{ ∨ .l}ヽ : ヽ{><7小:,' ‖ 人: : : : : :Y/ / l l{ ', l}У: : 八:::†://: ;川{ / \: : : :リ
514 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:38:58.84 ID:fCxcsrN30 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} | : レ .|:::::::::○三三○ l :| |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ┌― /: : : '´: : : : : : : : ‐-{{: : : : : : : : :\ ,,-r¬_} l/: : : : : : : : : : --:、: : : :ゞ : : : : : : : : : \ {{∧ {:/: : : r―― <: : : : : \: : :/:`、 : : : : : : : : : \ /: :ヽ/_: : :.:|: : : : : : : ヽ : : : : : : /: /: `、: : : : : : : : : : :\ . : : :/ : : : :`ヽ| : : : : : : : : ',: : : : : ∨ / : \ : : : : : : : : : : : . , : : : |: : : :i:.:.ト、|i; : : : : : : : : :、: : : : : ∨: : : : }\ : : : : : : : : : :`、 ′: : :|: : : :|:.:.|^~^',:.:i: : : : i :}\:_: : : :.∨: : :,′ ヽ: : : : : : : : : : `、 , : : : : :|: : : :|:.:.| ',ト : : : |jノ´__ヽ: : : i 「ヽ/ ',: : : : : : : : :.: ′ : : :.:|: : : :l:ー|-ミ i:| l: : :ノィf:心 }} : : ハ|.ノ} ',: : : : : : : : . ,: : : : : : :|: : : :|:.:.|ィ灯ぅxlノ |/ 乂ソ !: :/{ /ノ ',: : : : : : : ′ : : : : 从: : :|:.:.ト Vり ノイヾf/__ ',: : : : : : . : : : : : : : :/|\|ヽ| ∧ 、 〈ヾ)_` ',: : : : : : : : : : : : :/ :|: i:込、 v ∋ / 》 ̄` ー--ミ ',: : !:: i: : : : : : :.,'|: :|: |:| ≧s。.,_ / ‖ ./ \ ', |: : |: : : : : : :i |: :| ヾ ア 7~::::/¨´:}i ‖ / , ヽ '; ト、: |: : : : : : :| |: :| / _l ::::::|| ||__-< / / -- ',}ノ
515 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:39:28.36 ID:fCxcsrN30 /////////////\ ///////////////\ ///////////∧///∧ V///l\/////Λ///Λ .寸//!ニ)\////∧// Λ !//il 丶///∧///l! l//7≧三三三ミ、/l///l! l// Y"´::::::::::ヽ Y///l! l/ i:::::::::・::::::::! |//イ 弋::::::::::::::ノ !///l! __L≧ノ:〃::::::}}:::::::::::::::::ヽ::::ヽ  ̄ ̄ .|///l! ,,'"::::::::::::::::::::::: ̄:::ミx::::::::::::::::::::::::::::, ──┐ .|///l! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::、:::::::::::::::: l ノ 个 、/! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l ─ ´ __ -=イ/! r-≠――<___ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::: l  ̄rーv‐、-‐イ///イ {::::::::::::::::::::::::::::::-<::::::::::::::::::::::斗::::::::::::::::::::::::::::l ....l.....>イヽノ:::::::::V//l ノ!:::::::::::{::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄::::-=≦:::::::l::::::::::::::: l ヽ!/ヽ........マ::::l::::V/l! /:∧::::::::::',、_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ア.、l:::::::::::::::::l ::::::::ヽ:::::::::\`''x.,::::::::::::、::::::::::ーz―= };:::::::::::::::::l `ヽ::::::\:::::::::\ ≧=- \ー-、'. { ノ::::::::::::::::: l }::::::::::'\:≧x\≧:〕 ` ` /‘,::::::::::::::::::l ノへ::::::::'、 } ⌒{. ‘,::::::::::::::::l . }::::ハ{`リ__ ,,' 、 .斗---、:: l ノイ ` ., 、__ イ ,,'":.:.:.:.:.:.:/::: l ー‐''" /} ,,'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:::::: l ノ:.:.:,レ'":.:.:.:.:.:-――=ミ::::::::l _.イ:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:、::l /:.:.:.:,:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. Y
516 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:39:54.83 ID:fCxcsrN30 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 長沙王殿下。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .あなたを金墉城に護送するよう命令が下りました。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .御容赦下さいますよう 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i それは構いませんが、一つだけ頼みを聞いてもらえませんか? ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『長沙脂、乂伝』によれば、長沙王は金墉城に送られた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
517 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:42:02.77 ID:fCxcsrN30 /| . ..- …… -. .. .| V / l , : '. . .,. . . . . . . . . . . . . `丶、 .! V / .!. , '. . . ., '. . . . . . . . . . . . . .'. , . . . ヽ .! ∨ / i/,ィ. . ,.'. . . . . . . . . . . . . . . . . '., . . ヘ 、.i V , ' , イ"/ . . . . . . . . . . . . . . . , . . . . . . . . . .ヘ`ヽ、 ヽ , ' ィ" /. . . . . . . . . . ,'. . . . . . .', . ., . . . . . . . .ヘ `丶\ 〈 , '. . . . . . i. . . . .,' . . . . . . . ', . ',. . . . , . . , . ヽ 〉 ヘ f. . . . .i . . .i|. . . . l. . . . . . .. . .!. .|', . . . i. . .; . . .l. 、 / ヽー- ..,_V .|. . . . .! . . i l. . . .i.| . . . . . . . .i.!. | ',. . . .!. . ;. . . .| /__.. .- ァ . ヽ、 丶. l. . . . .!. . !|斗-i;.|‐. . . . . . . ..r:!.+-L._ /l . ,'. . . .i ィ ィ" 丶. _ l. . . . .!. .N: :∨ヘ! ', : . . . ./.,': :リ: : !/リ`! /. . . .,' _. ィ" , イ-_-ニ=-', . . . .;ヘl.,z芹苡t、Vヘ . /l/ .zf芋芍x, リ; . . . ,'-=ニ_-_`ヽ、 /-_-_-_-,.r、_.', ',. . .', '゙ .{弌iナ}: : : :.ヾ: : : : {弌iナ} ヾ/. . ,:.ムr 、-_-_-_-\ . `' <-_リi . :. ',.'ヽ. ', : . ゝ- ク: : : : : : : : : .ゝ- イ. :/. .//. :. .!〈_-_> " :,' . !j . |ヘ . ヾ:、 , /.イ. ./.!. .!j . ! : これを陛下へ !j. . . . . |. . . . .! i. . . . .!. . . . .!!j i. . . . . .l. . . . .lヘ. _ _ , '!. . . . | . . . . .' ,'. . . . . . !. . . . l: :丶、 イ. .l. . . . .| . . . . . ', ,'. . . . . . ..!. . . i !.: : : :`i . イ : : : : !.i. . . .l. . . . . . .', ,'. . . . . . . .l. . . l ',_ 、: :_| ` ´ !_: : :, :i ,! . . ,'. . . . . . . ', ,'. . . . . . . . :',. . fヘ',. ヾi{《 》}iy j/l. . .,':. . . . . . . . ', ,'. . . . . . > ´',. .| ', ヾム ,ィla ./ |. .,'` <. . . . . . ', ,' . . k'"、 l', |、 マム, ,イla | ,'i .r`ヽ. . ..', ,'. . . .|ヘ 、 .l::',!:ヽ マlム,イa ,.:':l,'::j r ,/.|. . . .', ,'.r、. . |::::ヘ 、 ヽ::::::ヽ マla ,.:':::::;l'" r , ':::::i . . ._.', ,'. |、 `ヾ、::::ヘ〈 /::::::::ヘ / /:::::::ヘ <./:::::::;:!イ",、 | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この際、長沙王は上奏文を書いている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
518 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:43:02.07 ID:fCxcsrN30 【長沙王殿下の上奏文(大意)@『晋書』『長沙脂、乂伝』】 ┏────────────────────────────┓ 陛下は大変親しくして下さり、臣に朝廷の政務を委ねて下さいました。 臣の小心忠孝は神祇が知る所であります。 ┗────────────────────────────┛ !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / /
519 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:44:11.99 ID:fCxcsrN30 ┏───────────────────────────────────┓ 諸王は相次いで誤謬を重ね、兵を率いて責め、 朝臣に正しき者は無く、各々が私事に思いを巡らし、臣を捕らえて幽宮へ送りました。 ┗───────────────────────────────────┛ _ __上ニニニニTR rニニニiヲニコT彡t―.王ニニニニニ=、=┬┬┬-D ├──────''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||ミ:.:.: : ::┴┴┴ヲノ │: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li /┬──┐ │┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ フ::││: ││││: : : :││: : : :||:──┬─V:┌───、 /:::││: ││││: : : :││□: :||:──┴ ‐/∧: : : : : : : \ _ /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ , ' ´,-i i-`'、:::::└┘: │ │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : /´三三三 / ../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │ │: : : : : : : : : : :ノ: : ,、: : //: : : : : /三三三三 / ノ彡ミミヾlrツ ノ彡ミミヾlrツ { ヘ V | |// >',::::::::: :│ │: : : : : : : : : //ノ/∧://__/三三三三 / 彡´ r ム jl 彡´ r ム jl i.l \V..|/ //廴、:: :│ │: : : : : : : //_ ././//__/´ ̄/ ̄ヽr――-、 彡 入 ヶ {l7 彡 入 ヶ {l7 |.|---{ ヾ/_{i|ミ: ー┴──┴──<_/ , -''´  ̄ `' 、 / //,r ´  ̄ = ー イ // ヽ _」l // ヽ _」l |.|_ - ''v/ソ、____|.|├─======-==-==-=//ヽ | /ハ 'n二二二二二二二二二⊃l { ハ二dリ| { ハ dリ ' , //| i \ ̄ | |/i l┴──、 、 フ ┬─/ /\ V // >、 ',三三//{ レ ! !l } ! !l } .V/ ./ .| .i V//ヲ┘│ ヽ.... │ 7 .ト、_>-、/_ ゝ',三彡ノ t ヘ l j l j l j l j V /. . | i ///.. . └─ `''---.┤ |___it j }ミ=、 | iフ=. 、ヽ>、 ゝ、、_ tヘ / ノ ハ _ tヘ / ノ ハ \ミー >// { ハ //不/ヽ`'-i } .`'{ k 〈  ̄{ V-<.ハ  ̄{ V-<.ハ `ー―''´ ヽ V ./ | ヽ V ./ .l 「 dこ、 y } d j y } d j \ソ-.上__ソ/ ノーl \ヽ } l ヽ‘、 } l ヽ‘、 `''ー---'''´ .ゝー'’ ヽ\ ノン v`、 ノン v`、 辷イ/ yヘ、/ yヘ、 し' 辷 コ 辷 コ
520 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:44:40.12 ID:fCxcsrN30 ┏────────────────────────────────────┓ 臣の身命は惜しくありません。 ただ、大晋が衰微して枝党が散り果て、 陛下が孤立して危うくなるのを懸念しております。 もし、臣が死ぬ事で国が安寧になれば、司馬家の利となるでしょう。 しかし、凶人の志を楽しませ、陛下にとって無益になるのを恐れるばかりでございます。 ┗────────────────────────────────────┛ ,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、 l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __ /l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;| //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "| //;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'| //'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,, `i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;| |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_ |;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''" ̄~`'i |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;| ,_,|;:_,,|:__: __; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:| |:;'';:;: '';;/| ;:;: ;:;| ; '';:;: ';:;;';'::;'';:; ;':;'';: ;:i!;:;'l !':;'[];:;[]';::| |:;'';:;:;'/:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:| |:;'':/:;'';:; .'|:;'';:;:;:'i,__;:;__;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'| _|;:|; ;[];:;[]';::| ,.,;:;、, |/:;'';:; ;:;;;.'|:;'';:;:'';:';:;:'';:'|;:;:'';:';:; ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';:':'' :'||;:|;`i,;:';:'';:'';; | ;;:;: ;'''``、;"'"''、; :`;';___,.,._., ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;、 ;:';:'';:'';;| 。:;;.: ;:;:; ;;;'`、;::;;、;。; ;.:`、, :. ;'';:;:'';:';|__ ;:;:'';:' ;:;:'';:;:'' ,,;;、;。; ;: ';: i!|''"ii''".;:|i'';:;:;:; ;;;'``、;::;; ;'';:;:'';:' ;`i, "'` Y;:;: ,i!| ;ii''".;:|i|''" i!
521 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:46:22.42 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 司隷 河南郡】 厂 \ | | | / / \ ┌< \ >''"゚~ ̄ ̄~゚"''</ └┐ )\>'゛ / \_,/ / _厂/ / / | / /∨/ | ∨ / |⌒\/ /┌<」 ∨ | | | < />┘ | | | | | └< || | | | ____ / ̄~"'' // || || | |/´/| /}/ , ---ミ ∨/⌒V| || | ∨|/-|/ └'"⌒ ┘ | |〈/}||| | 八 〔_r''⌒ | | ,ノ八| これは良い話を聞けました | \{\ト 丶 | |i/ |\ /人__ ノ 八| | | | /⌒ / / / |丶 ` . :| |\ |/( ) / / / : | |> イニ:| 八 ,/ )~^''く ̄ ̄) / / / | | ]ア"゚´ ̄ ̄´"''\ 厂 ∨ (_ [⌒∨ / / / ノ ノ>''´ ∨_{ | ( 厂>''"゚~ ̄ ̄~^' |( | < ) / ,、 '"⌒¨辷⌒¨⌒¨⌒¨'く| | ‐┬┘ . ,:'゙ / 辷 | Λ_ノ /ニ¨辷'⌒¨⌒¨⌒/ 辷 ; / ', | 辷 / 辷 / / ', | 辷 辷 / / ', | 辷. / 辷 / / ', :. 辷 / ‐-=ニ...,,, __ ,,,....ニ=-‐/ / \ \ ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 戦は終わった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
522 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:48:38.82 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】 ∫ι__________ ./丁了 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ .∧ _ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || Λ /| |n_n_n ∧ ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニ 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ .Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n il_,└───────┘ , i! n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l |::.:. . |::.:.n. n n || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||.|:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||  ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄ | ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ | ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll | ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. | おい、城外に出た奴から聞いたんだが…… | : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 ヽ_____________________乂 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ しかし、洛陽城内の将兵はこれに納得していなかった / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
523 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:49:21.22 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 司隷 河南郡】 /ニY二ヽ /⌒ '"⌒ ヽ、 /uー ー;##ヽノ ー \ / (_)(_) .u\ ,; \ ,rー、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |-);;#⌒`´⌒:::: (-, ⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ | 張方の軍勢の士気は低いらしい | | 〈 ,____ 、 〉 i,ノ、____"___,、___ソノ__ノ ヽ________________乂  ̄ ̄ ̄゜`⌒´  ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /ニYニヽ /( ・)( ・)ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | \ `ー'´ / | 、 ノヽ / ̄\ /ニYニヽ / ゙ー― ヽ.__/ .,入 \ /(>#;(0 ) ヽ l i ' Y / /l \/ `ヽ \ /⌒`´⌒ u. \ l  ̄ヽ / / l _ )___ `ー' ゝ | (- 、 |  ̄ ̄)ノ/ ̄ ./__/ / ⌒⌒ ̄\ ト-―――-` l !  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ^  ̄ヽ ┘ ヽ `⌒´ / /、 `コー /,ノ:::ゝ、 i 、\ ; .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ! /__} ; | 関中では反乱が起こってるとかなんとか .| ,-| . |ー-、/ ゞノヽ ヽ___________________乂 {_ i、___,l | | ; )ソ(___i)---| | ゝ-i--i´ ; `-゙
524 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:50:01.90 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ノ( ヽ ト、 i ヽ─、 ^ |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニアミ fニアl i 〈 i 俺たちも苦しかったが、敵さんも苦しかったってわけだ | イrェェェュ / .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | これ、ひょっとして勝てるんじゃね? .| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● l :| 長沙王殿下をお救いし、 |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ .河間王と成都王と戦いましょうと士官Aは熱烈に提案します i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ
525 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:50:43.62 ID:fCxcsrN30 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ \__人_人从_人_人从/ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ _) (__ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 ) そうだそうだ! ( s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。  ̄ ̄) ( ̄ ̄ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ `'ミ|||凵 ≧ < /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 -=ニ 俺たちの戦いはこれからだ!! ≦ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ ≦ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『長沙脂、乂伝』に曰く \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ∧\ マ三ソ| .\ ≧ < ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ ≧ 長沙王殿下の次の戦いに御期待下さい!! ニ=- l; : : : : \\.り/: : :i ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
526 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:53:51.05 ID:fCxcsrN30 . : : : /: : : :/ : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : :丶 /: : : :/ : : : /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : :. .': : : : ' : : : /: : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : /: :ハ: : : : : : : : : :. |: : : ;': : : : :': : : : : : : :/: : :/: : : : : : : : //:/ l: l: : : : :l: : : : : |: : : l: : : : |: : : : : : : :l``'〜-----─/ /:/ l:ハ: : : : ': : : : :l |: : : |: : : : |: : : : : : : :|/: : :/: : : :/ 〃 〃 l: : : / : : : : l |: : : |: : : : |: :l: : : : :l:.|_,ィチ尤示气 / /'^ー-ミ: : : : : :' , : : |: : : : l: :l: : : : :| |マ んn l} _ミl: : :/l : : : : / ∨: ',: : : : ',:.l: : : : :|lj ` {l し l} んハヽ'/: : : // ∨:.',: : : : ',:l: :',: : :l u ヾzソ ムJl レY : /l/ どうしよう。 ヾ:.',: : : : : : : :\{ 、、、、、 ヾソ /:/ V:l: : : : : : : :lゝ ヽ 、、 /'": l 早く長沙王を誅殺しないと、先に私が消されるよね。 V:', : : : : : : l _ /: : : l V:', : : : : : :l ´ ` イ: : l: :l .ん? V:ハ: : : : : :l> ' : : : : l:/ /⌒ハ ヽ: : : l:l /> __ ヘ: : : : : : :./l' / { ',: : ハ| /\ ∨: : : l:/ _,,..-‐'' 、 }:./ {` 、\ ∨: : / ⌒`丶`丶、 、 l/_ _ ', "'- 、 }: :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 殿中の将兵は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王の功業がもう少しの所で成し遂げられなかったのを恨んだ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j そこで彼を救い出そうと謀り、再び成都王を防ごうとした。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 東海王は難が起こるのを恐れ、長沙王の誅殺を欲した ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
527 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:54:34.67 ID:fCxcsrN30 . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ .':/: : : : : : : : : : /l: : : : : : : : : : : : :', :. .':/ : : : : : : : : :/li V:l: : : : :l: : l : : : ', :. .':,': : : : l : : _;,;,/_l| Vl:l;,;,;,;_:l: : l: : : : :l: | |:l : : : : l: '": : :l__l| l从_: : l:l`ヽ: : : : l: | |:|:l : : : lL,ィ示ミ ィ示ミ、∨: : : : :l: | |:|:li: : :l:|〈l l しィ l しィ l〉〉: : :/:/: l あ、ボコだ l:.ゝゝ:从l ヒzり ヒzり /j_/l/ : ' : : : : l_l⊂⊃ ⊂⊃リ: : : : : ' 、:l : : l:.ト マ フ ノ: : : : : / ゝ: : l:.| ` ー- -─ ´ }:ノ: :/l/ \_{ /ヾ 〈‐〉 入 l/ , -zュ、 __ ,ィ<⌒i、 /:X´ ィ⌒ー‐ソーヒ=ミ ロ_ ヽ ∨ / ゝ-rチ⌒丶 ヽヽヽl } / ● __{i:●i:i:i:i} V__ ノ r‐- 、 { /▼ `ヽ__ノ } { ̄/\ ', { 人_ } / Y/ / >ゝ __ ノ _ ' \( //人`ー─イl⌒ヽ `ゝ _l_/ \ ``'〜、 、 { γ个、 \} l 乂_l__)__/ 晋 黄門侍郎 潘滔 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 潘滔、字を湯仲。司隷滎陽郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 潘岳と同族であり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 博学で優れた才能と器量によって名声を得たと『晋諸公賛』にある。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『劉琨伝』によれば、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 東海王府の大才と称される程、周囲から東海王の参謀と見られていた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
528 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:55:27.50 ID:fCxcsrN30 : : : : :.:/ : : : : : : /: : : : : : : : : : : :l: :|i : |: : : l:|: : : l: : : : :. : : : : :,′: : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: ハ: |: : : |:|: : : |: : : : :.l : : : :.;′.: : : : : :.| : : : : : : }: : : :}:.ノ: :l W: : : |:|: : : |: : : : :.| : : : :.:. : : : : : : :.i|: : : :.|イノ.:.斗‐ミ|: ' W⌒``丶: ': : : : : | : : : :|: : : : : : : : i| : : 斗匕´_/ |:/ |:' レ}:/从}: /: : : : : :' : : : :| : : : : : : : :i|/:/ / /:./^ |′リ ノ ' レ'レ' : : : : :' .張方に長沙王が金墉城にいるって密告しろ? : : : :l : : : : : : : : |: :/ / 厶' ,ィ=..__ /v: : : :/リ : : : : : : : : : : : : :∨ ,,ィ芋ミ レ'⌒ヾ>/: : : // ああ、なるほど。 : | : : ', : |: : : : : : :', ,ィチ''" ̄`゙ ぃぃ '从 : / 从: : : ',:.|、 : : : ト、:', ぃぃ ,j j:厶イ .さすがボコだね \: :.',| \: : :|: :\ _ ': : |: | ヽ: l: : : \|: :.| ` ィ′: :ハ:| }:.}: : : : : : : ト} > ィ: : : : : ,' ,| レ'V:.l: : : : : |ノ| ≧= ノ: :/ :// V \ : 从| | \レ|: : 从 〃::::X . '`` /ア/^ヽ、\ Lノ、\ ', _ -‐ \( ヾ {ーゝ 7/- _ i{:::X / /ー/ \\ \} | /⌒ヽVL \ \ ‘ \ }}ヽ ∨ (___/ _,,,,,_ ヽ ヽ ,ル 丶 / /:i:i:i:i:i:i:iヽ ∨彡 ` { {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} }i i{ ● -- ミ:●i:i:i:i:iノ }i i{ ´ ヾー ´ j「 ':、 / ▼ , ゝ‐;一 、 、__人__, } / // / , ノ 、ヘ 1 i ト----}≧===≦ニ、ミ 、\ { ! { { / 〃´ `\ \`ヽ 乂ー≧彡ソ i{ l ヾ lノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は東海王へ、張方に長沙王を殺害させるよう勧めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
529 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:56:22.18 ID:fCxcsrN30 【紀元304年1月 晋 司隷 河南郡】 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 長沙王が金墉城に? | ヽ___________乂 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,
530 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:56:56.78 ID:fCxcsrN30 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ はい。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .東海王殿下より、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .そうお伝えするように仰せつかりました。 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .それでは . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /´ |  ̄>―┐ . / ノ__ / / //__/  ̄~^''<  ̄\ / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | . ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / これはこれは。 .| | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / 東海王殿下によろしくお伝えください | / | 人 ミ==x /x==彡 / / | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } . 「\| | | 《┐ | | |‐く . /^\| | | 《┐ ∨| | } . / | | | | ト __《┐__ノ | | イ
531 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:57:41.15 ID:fCxcsrN30 . 〈 ''^/ / \ \ _ノ\ >/ / \ 〉 /\ / / / } \ \ / | . / \ / / / } \ ∨/ | { / / / / / Λ∨ | | ノ . \ }/ / / | / / ∨ Λ Λ | ノ\ / / / / | / \ | |/ | { /、-''" | "''‐ .,,/ Λ Λ ノ \ | _,、-''/ /| / "''‐ ..._ |\ |  ̄ | \| | |‐''" / / / / / "' |\_|_ノ | | | | | /-‐ー‐- / / /-‐ー‐- |二ノ7 | | | | .」>''て Tミ /}/''て T'''< / ⌒「 | | |〈 _)r:::ノ::|/ / _)::r:::ノ::| 〉/Lノ ノ 同族を見ず知らずの相手に売るとは。 | | |^ 乂;;,,, ノ 乂;;,, ノ ^√ ./ | | | |、 :.:.:. :.:.:. √イ| | |, 吐き気を催す邪悪とは、 |从 | |Λ ′ / / | | |′ .東海王を指すのかもしれません / \八 |/Λ / / | | | . / /\| 仝 ` -::: ´ 仝|/ | | | | / / 乂. | 个 个 | | | | | . / / / / | | |> <| | | | | | | / / / | | |____ >‐<__ | | | | | | | \ ⌒ヽ . / / / / | | |二ニ| ̄ ̄ ̄|二二| | | | | | | ( ) / / / / / 八 | |二ニ| [ ̄] |二二| | | | | | 乂 ノ
532 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/05(月) 23:59:58.40 ID:fCxcsrN30 / ノ__ / / //__/  ̄~^''<  ̄\ / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | .┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / 郅輔殿 | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く >――‐< ,-、 /^\| | | 《┐ ∨| | } /ニニニニニ∨/∧__ / | | | | ト __《┐__ノ | | イ /ニ>''~ミ´ ̄`ヾァ―く/ノ /`>' ヽ ヽヾ. ヽ . / / / / l ', ',∨ ∨ | {. | │ ハ │. ',| } | ', | | ムイ. `トV|. }ノ/ ,' . ヘ }.l W莎从 /莎フ 从 . 乂 . ゝ リ 八ゝ ' ノイ. { ) ヽ~) Y´ / 从ヽ`''-、^^ , ィ 廴从ノ )) ′ まさか、長沙王を連れて来いと? ゞV (==ハ. Y__〉´_ト廴 `Y´ イ ゝnnノ、ツ/ /ハノ_|ノ人ゝゝィ') {」」」/ く ハ;;;;;;;;;ヽ>,」」ミ=彳 . l { / /_≦_マ Y | ヘ人/ /. o}} } | V ,__ァ=-ヽ ‖イ/ { ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´ / 〉,イ《イ ̄ o  ̄7´ 晋 帳下督 郅輔
533 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:00:47.22 ID:/uaKyJnd0 / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | .┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / 恩人であるあなたに功を立てて頂きたく | / | 人 ミ==x /x==彡 / / | / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } 「\| | | 《┐ | | |‐く 人:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}∧/____ /^\| | | 《┐ ∨| | } >'´ ̄`Y´ ̄ ̄` ー、:::::::::::::::::::::::::ノ ̄` vilil/ / | | | | ト __《┐__ノ | | イ . / / :} /  ̄  ̄  ̄´ヽ 丶 ∨ / / // ,' \ '. | / ./ / i ', i | / :l l :i :| | l :l | i } | ,' | | :| :| | | :| | l / } | | 斗-‐┼ ト-ミ j | l〃 八 j | l:. / i/ 八 :/l/ ヽ l | { 信頼の証と受け取っておきます。 V :,' 八 ヤう斥ミ \_/ィf斥芍.} ./ 八 ∨ ,' :l∧ '.弋r'::ツ 弋シ ,' ./ ' \ 他にこんな重要任務任せられる人もいませんし ./ / :| \j、、´、、 , 、、、//' /( ヽ / ./ :人. ∧ ,' ./ ,' ) ) 〃.' .:/ ) ) 个 r っ イ ./ ( / / } ', .:/斗≦(/ ,' } ヘ > ≦ / .八 V / `ヽ 八 丶 :(_i_i_i_i∨ :/--、j }__ ./ / \ l (___ノノ \ ヽ :)l_l_l_l_{ :/::::::::(ニ(::::::`ー、_/((__ノ.ノ>ー‐''´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 郅輔、雍州京兆郡の人と思われる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『張方伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長安の富人だったとあり、河間国から来た張方を手厚く支援した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 当時困窮していた張方はこれを恩に感じたのか、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 自身が出世すると、帳下督に迎えて昵懇にしていたという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
534 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:01:29.37 ID:/uaKyJnd0 {_|/ / \ \/ ̄ } 7/ / | ∨/(_ / / | |⌒V^V 〉 /| | /| | __人/Λ | || / / / 八__,ノV| | | | || | /|/ / // / V /| | | | |人 ,斗ー―- / /―-/ミ |/ /| | | 人 | \| _,// / / l/ / | 私たちの関係は一帯一路。 | \ | _z==ミ ⌒ x==ミ_ /⌒V| | | | \ ` 刈 〉| | あなたなくして今の私はありえません。 |八 ト\ 丶 <ノ //| | | |\ |ヘ Λ_//| | | いつまでも、こうありたいものです | \ | 人 t , 人__/| | | | | | \ l ィi| | | | | | ノ | || }> _ <{ | | | | | | ┌く⌒\ / || |´^''‐---‐''^`| | | |/⌒>'⌒\ /ニニニ=-- ¨  ̄ ¨ -ニニ/∨ .〉__ 〉 \ \/ / |_/^'''‐--n--‐'''^∨| | / / .ニニア´ -=- _ 寸|_厶< | {ニア / / / `\ ^`、 \,/ ⌒/ / / .′ ' 、 V /∧ :, / / ィf∨ ,′i| ' \`、 ∨ iト、 : ′ | | i|| i| ', ' /∧ ∨小ハ | i| | | i|| i| ‘, ' | 、 i| ∨| | | j| 八 ∧ V∧i | .ト、-‐ |i´厂\i| ||リ W./| i ∧ V∧ ∨厂\\ |i/.ィt示ァ |/{ / f_ノ お互いに | i ∧ |V∧ 弌¨t苡⌒` ^""´i| ,小j./ |i乂___ | L__j / V | ト、\ 、 ノ.イ(/ / .八 、 〉 厂 / i }人 V圦` 、 ノ イ(小∨ / .) 、′ 乂f{ | 从 j〉 \ > . _/( `寸./ / ) .八 ∨ 乂_ノ ハ厂¨| r一 ⌒) .人,/ ィf´ ゞ==ミ ∨厂{ i{/i_∧L_j∧ ,/'⌒弌 (__j廴__ノ // 乂_,)ノ |/¨ア¨´ i{ ア⌒ V__j圦___ノz< └{_/_/_{_{,/∠_ -く_〈__ `寸、¨ 厂[i[i[i[i[i[j
535 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:03:59.95 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】 ,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、 l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __ /l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;| //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "| //;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'| //'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,, `i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;| |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_ |;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''" ̄~`'i |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;| ,_,|;:_,,|:__: __; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! ';:;;: ;| !':;'';:': ;'';:| |:;'';:;: '';;/| ;:;: ;:;| ; '';:;: ';:;;';'::;'';:; ;':;'';: ;:i!;:;'l !':;'[];:;[]';::| |:;'';:;:;'/:;'' | ;:;': | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i | ._!':;'';:': ;'';:| . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ γ|| l |' ̄ハベヽ./ / / | lト、/{ ム, }∨ / . ,イ 〃| }!>V<} }.l / 張方軍の者です! / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', 長沙王殿下の身柄を預かりに来ました!! 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『長沙脂、乂伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郅輔は騎兵三千を率いて、金墉城にいた長沙王を収容 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
536 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:04:55.48 ID:/uaKyJnd0 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ ,;. :;. γ|| l |' ̄ハベヽ./ / ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. / | lト、/{ ム, }∨ / ,;;,,''" :;;;;;;. . ,イ 〃| }!>V<} }.l / ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ 殿下! 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} こちらへ!! .゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 自軍の軍営に帰還した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
537 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:05:27.60 ID:/uaKyJnd0 _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ γ|| l |' ̄ハベヽ./ / / | lト、/{ ム, }∨ / . ,イ 〃| }!>V<} }.l / / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ 無事大役を果たしました! . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ
538 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:06:32.06 ID:/uaKyJnd0 (;;、(,,, 、 ,,) ( ( ( ,; ヽヽ ,,ノ ^"'''~) )) (,, ( _ _ ,.z≦三三≧z、_ _ _ zx、_ ,.ィiに三五} エVエVエVエVエ、 _,r≠≦三こ{川ロロj!UじUじてj}ロメ}五三ミ;、 __j!三エVエVエVエVエVエVi ロrYj|;;::,r=v从r1ミ;、_ノ_r‐Y Y;;::,_!|三V´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vi三i}i;;::,_r;jrマr‐v;;::,r_Y_Y=Y.;;i:.ロiロ;:ロ:; _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ γ|| l |' ̄ハベヽ./ / / | lト、/{ ム, }∨ / . ,イ 〃| }!>V<} }.l / / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ
539 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:08:21.23 ID:/uaKyJnd0 人;;);;;;:人;;:.`)"; ⌒;(´ ; ⌒:^::⌒;.i;;;⌒( :::: )) (::;;") (⌒;;ソ ;::)i"")::)(´⌒;;⌒;;ノ;(´'" ;:"' `〜;、 ,,;:・;;,,)" ::(⌒;゙;"(´⌒;(´∴' ;;`(´::..。.(. . 人.....:(´;⌒;::;`(⌒;゙;"(,, ζ;;, ゙;`(´⌒;;:⌒∵⌒`),, ;:)(´⌒;;⌒;;ノ;(´'" ; (´;⌒;::;`),゙. :::''"⌒)::/(::⌒;;`(´::..。.:"' `〜;、 ,,;:・(. . .....:(´;⌒;::;`),゙. :::''"⌒)::.....;;"(:; (´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)",.; ;;ヽ;;`(⌒::(^"";;;, ::(⌒;゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)",.;・;;:ζ,,;;"' ^;;ソ~:,,)(: ( ⌒;゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`(⌒;;ソ⌒)::.....;;(:; (;;( :::: (,,;;:";;: (´⌒;;:(´⌒;人;;);;;;:人;;:.`)"; ` (⌒::⌒;;`(´(´⌒;;⌒;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)⌒゚:;"''(⌒;;;ソ;;(⌒;;ヽ(::;;")(;;i:;_、-`゙゙' (: ; ,")(;;i:;_、-`゙゙' ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_ _i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,_i;;::,{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::,_;;::, ;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i;;;;,_i{i三i}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!|三i}i;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ γ|| l |' ̄ハベヽ./ / / | lト、/{ ム, }∨ / . ,イ 〃| }!>V<} }.l / / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ どうして火が出ているんですか!? . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そして、張方は長沙王を炙り殺した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太安三年一月二十八日の事とされる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
540 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:09:12.57 ID:/uaKyJnd0 . ハ」」」t┐ , 、、、 ヘこィ〜ァ rぅ」」」 辷辷ソ 辷h、ノ、 ||⌒「|____ 辷辷ソ || l |ニニニ心ワ .′/ γ|| l |' ̄ハベヽ./ / / | lト、/{ ム, }∨ / . ,イ 〃| }!>V<} }.l / / /| .ハ ァ‐ 、 从ノ.∧ 張方殿! . { ,イ .| /从ゝイ( ( ∧ ', 八 从 |./ {{ ,尖≪)ノ/‖ハ} )ハ ./ 《ア寸! ∨)从し . /ゝ≠ノ¨7,,_ノ r―v―┐ 厂 _..⊥.._ 厂ヽ 厂/ / \ハ |∨ { ∨| └{ { { } }┘ ノ^∞っccっ∞^| | /| _ | | Λ| _ 貴人の殺し方など知りませんので。 { / | |:::::} } 〈 ̄/ |:::::} ̄〉 とはいえ、長沙王はここで必ず殺さなければ ) / / |::::厂〉 / / |:::/| / / // |/ | / / / /:::| | / / // / ::::| |∨ / / /=T=| |Λ / / /:::::::::::| |\\ / /::::::::::::|/ ノ ::::\\ / /::::::::::::::::: ノ/ / :::::::::::::\\
541 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:10:03.06 ID:/uaKyJnd0 (,,_ ,/ i{ ゞ、 __ 丿( ⌒ヽヾ y´ ,,"⌒ # ( ゙、 ト、 ⌒Y `てノ、 # / ,,ノ {( ; ; ,,) :.乂_ _ノ ヾ, ). ( ゙て 、 i! ⌒ヽ ,,(" 乂 ( )ゞ、- {(" , ィ ( `)} ) `゙゙ -イ 弋 ノ )! ( ゝ ノ }! ゞト..,, ノ ( , /‖ ) ( /" / ノ }! 乂 ノ. { `Y 乂 ::; 、 " ‖ ト、 {( 、 、 i{ # ,, . ノ ,)} ヽ,,__)、 ;: " } 〃゛ \ ヾ ヘ´" ( ) `( . ヾ 、 ::; (⌒ ( 、 ヽ ゞ、 ) )、 ニ }! } Y y `ヾ ;:;' ニニ ‖ 人 ;:;',, ニニ {(" ,..yー " ト、 ニニ \ ,r'" / ,, ''  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.三三 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 三三三 三三三三三 三三三三三三三 三三三三三三三三三
542 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:11:44.86 ID:/uaKyJnd0 /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦. 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | /::::' l /::j/:::j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/:::::::::', /}/:::::,ィ´:ij:::} .::| / j/ .i / ./| \ {:::ij:_:::::}/::::::::::::::乂::ノ ..::/ / / | i //| ハ | |::.乂::ノ .::; /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| 東海王。 / / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi 逆鱗に触れるものではありませんよ。 . / / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ふふふふっひひっ . / /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V . // , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉 ∨ ./, i .// { |__..イ|| ハ∨___., }.
543 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:12:26.09 ID:/uaKyJnd0 :! .: : :.; :l{ }/ } ( _} j{ }/ j{ / | レ,' :! | | 00 .: :: .;: i{しi }/ }i し'{ }/ | { | | 「二^^l ,:: :: .;:|} ト、 丿 て j} ( : l | | ;‐i .: :: .;:iヽ、 }i _} i{ /{i / Y´. l.i !l 「二__lニ ニl :: :: .;:|;. \ }i ト、 i{ ノ / / ,イ´ | l. l! 〈/!_| ;‐i :: : ノ〉 _ ノ´ し' / j{ /.゙:. :.: li ! lニ ニl :゙) 廴ノ{ `! j{ j{ (.|;.:. :.: | | 〈/!_| { しi {廴i{ / j{/´. :. :.:. l!l ! :il | : :l .;:,:| { `ヽ、 て :l.:. :.: !i il :| | : : ト、Y¨リ ノ j{ |.:. :.: i! ... |: :! l l :: : }i | ) }! /{ ) /⌒ ,イ. |:. :.;.:: l l :: il |! ..: :}!{ ヽ、{ }/ 弋 て _ノ /. i:.:. :.: | | :: | i:. .,:: リ ) }i )_ 廴/ j{ /{. |:;.:. :.: ! l | :| | ! : :: .;:i }ヽ、_}i て/ {i|....:. :.: ;‐i .:: | i l! l l :. .:: :: .;:|,ィイ 丿 ¨ /j{ / . |.:. :.: lニ ニl | | l! | :.. | | .: :: .;:゙( | `¨ヽ、 >´ / /... i:.:. :.: .〈/!_| ;‐i l ! l| || .:; | : :: .;:゙) ノ ノ {_ /⌒... |;.:. :.: lニ ニl i :: . l | :! | .:! : :: .;:.リ \ てノ}. :.:. :.: 〈/!_| ._ _ | | . | ! | | : :: .;:,:| \ ≦´ _ノ′ノ{ :l.:. :.: l . //// i!. | i| ! i : :: .;:i ヾ廴__) __て´/ 才'し'/ :.: |l O' O' | | . :! .:: | : :: .;: ,:|... )_ / ノ / |:. :.;.:: !| .:: | :l l! l .: :: .;:;: 丿 ノ\_ 廴/ / /{|. :. :.: | | l! :: ll |l ,:: :: .;:| ⌒´ `Y / j{ /..:;.:. :.: :i | | | :l l! l .: :: .;:;: 厶 j{ j{/.. i:.:. :.: | | l! :: ll |l ,:: :: .;:| ;:: `) 'し' |:;.:. :.: :i | | |
544 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:12:54.02 ID:/uaKyJnd0 (,,_ ,/ i{ ゞ、 __ 丿( ⌒ヽヾ y´ ,,"⌒ # ( ゙、 ト、 ⌒Y `てノ、 # / ,,ノ {( ; ; ,,) :.乂_ _ノ ヾ, ). ( ゙て 、 i! ⌒ヽ ,,(" 乂 ( )ゞ、- {(" , ィ ( `)} ) `゙゙ -イ 弋 ノ )! ( ゝ ノ }! ゞト..,, ノ ( , /‖ ) ( /" / ノ }! 乂 ノ. { `Y 乂 ::; 、 " ‖ ト、 {( 、 、 i{ # ,, . ノ ,)} ヽ,,__)、 ;: " } 〃゛ \ ヾ ヘ´" ( ) `( ヾ 、 ::; (⌒ ( 、 ヽ ゞ、 ) )、 ゙ }! } Y y `ヾ ;:;' ‖ 人 ;:;' ,,:;' {(" ,. .yー ";;;;,_ ト、 ...;:;'' \ ,r'" / ,, '';;;;,_;;;;,_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.'/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'.;.:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, r―v―┐ 厂 _..⊥.._ 厂ヽ 厂/ / \ハ |∨ { ∨| └{ { { } }┘ ノ^∞っccっ∞^| | /| _ | | Λ| _ { / | |:::::} } 〈 ̄/ |:::::} ̄〉 ) / / |::::厂〉 / / |:::/| / / // |/ | / / / /:::| | / / // / ::::| |∨ / / /=T=| |Λ / / /:::::::::::| |\\
545 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:14:09.06 ID:/uaKyJnd0 /二二二二ニニニニニ}/:::: |_ {ニニ/ ̄ ̄ ̄ ̄ `\ニ}::::: ノ::::::::\ ひ //⌒\/ /⌒ ⌒\ \⌒\ ̄ ̄ っ ||⌒∨ / \ | | | ぐ ぐ || | | | | | : す | | | | | | || | | ; っ ∨ | | | _Λ |ノ | ヽノリ八| |八 これ、絶対呪い殺されますよぉ :| | | (( ))| (( )) | 〉 / ノ 八N ≧u=彡八/ ≧=u彡 | | / | ひ /// ||人c :::::::;;;:::::: C| |八 / ノ っ ( ( 八い し、(⌒ ⌒) イ ノノノ / 〈 : : ノ\ < \ト|\ ≧==≦ | __彡乂_ r'ニ;v'ニ;、 r=、r=、 _,!0_i0) )i:、 __{0_{0_.} / `ヽ,. ┘ ヽ /ニYニヽ ,、 ,、 /´l r `'、_,ノi、 i ′′ u } /(0)(0 ) ヽ , - (-(- ){ u ) l、 ( ,! /⌒`´⌒つ \ ( '' ,r'⌒゙i`、 _.r(u_ノ ヽ.__. ^ 、∠! .| (- 、 | ヽー< ,,ノ `´-r _ノ: :\ `T- ヘ> ト-―――-` l ! . i′ ,f´: :,. - - 、ヽ ,,.-テ| ,/ `ヽ、 ヽ `⌒´ / /、 l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `コー /,ノ:::ゝ、 ! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::| ,.ィ":::::/:::::: /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ::::::::: . _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'"::::::::::::: `_,:ィ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fノ /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::: -‐-‐'''フ" ,.ノ,:::::」、,:r'" ,i / /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::: 、..、く´_,,∠"ィ''"´ / ,> /\、 ,ノ:::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::::: ´ ,ヘr:、-、=---/ ,:イ ,ノ `゙ヽ、/:::::i':::::://:://:::::::::::::::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王が冤罪を訴える声は張方軍の将兵の耳に届いた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼らの中で涙を流さない者はなかったという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
546 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:14:35.00 ID:/uaKyJnd0 ,。 -‐‐y、 _イ`丶。- 。, ゝ、 ィ|ヽ/ ヽィ.) 〉イi ィ / .}ヾ __ |`ヽ{ ', .|ィリソリ/ノ,'∠ ) ィ- 、 ',.ヘ|::::::.,:::::::ノ __. ̄j ,|、 /ヽ.>.-<ヘ ヘ ̄.j /ァ' ´./ / `' 、!/ ´| |>.、 / / ./ / \ i! ./! ! |\ / / .| ! `X´ .| | .ハィ-\ / ィ(ゝxィ、 ! !‐‐.'´三`'.‐.| |ヽァイ´!/ゝ\ / >´`ヽ(〈_!',イ .!i:i:||i:i三i:i||i:i! !〉、ィ'´ `'< ヽ _ ./ィ.´ .ノミ ノ .', ',i:i||i:i三i:i||i,' .,' /.{{ `.< /,ィ 〉 。<´.,ィ'イj.-\ ',`' ‐-‐ ' ,' //|i.x >。 ` 、。,_ /i:iイ、)  ̄ヽ ̄ |: .i i! ,' ,ヽl __! __.|__/ i i! i`' ‐-`------‐ヾ' , /i:i:i:i:i{、ヘ ', .i! i!,' ,' 、 __,ィ ', ', i! j . : :/ |/.j´\ /i:i:i:i:i:i:ト-.', ', ',, .i! .,' ,' .', -‐ /.', ', j ,' ./ ィ ./i:i:i:i,'.〉、 ./ ゝ、i:i:i:iヽi j ', '', .i! ,' ,'、 -‐ / .', ', / / ./ /./i:i:i:i:i|)ji:イヽ ./`'i:i:x、.二ヽ ゝヽ '., i! ,' ,' ', ´ .', ',/ _,。 '´ ノ.イi:i:i:i:イ ,'i( ヽ| /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`ヽ|ヽ、ヽ .' , .i!,' ,' 、 .', ', /イi:i:i:i:i:i:ノメi:iィ -.) ./i:i:i:i:i:i/  ̄ \iゝ、', ',: : ,' ,' .', ,' .', ', ./._丿二二.ノヘヽゝノ ヘi:i:i:i,イ‐.i´__ `^ i ヽ',: : . ,' ,' 、, .:', . ,' .', ', /./ __/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ix_.ノ . .`⌒/ - 、 .\ ヾ i!-!、: : .,' ,' : :.', .,' ', ', ´ ィイi´ ̄ ̄`' .。,i:i/|! ィ=./⌒ヽ.、 )x ゝ、 ⌒ゝ',,' ,' : :.'., .:,' . : :/.'/ ィ-.´`=-ト- 。, j .|!l |ヽ `´ `'x ,ィ。, ヽ=-\` ヾ、__ '.,: : : . . . . : : ,: :' ./┌´イ ィ=-_--、_,。-ィ _.ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 享年二十八 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
547 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:15:05.08 ID:/uaKyJnd0 _/ -=.ア \ }.へ_) ] _ / ' `、 _>く人∧ { __ラ / ', ⌒宀、/}_ノ ', ~" / ,' ,' j ', }____ノ__ノ ', { { { j{ } .} .}\ .} } | { { /} / / }} `、r-ミ .} } | { { / // ,' /ノ-= '' } } .} } さて、長沙王を討った事ですし、 | '} {// ./ / .斗hf圷} / / ', / 取り急ぎ長安へ戻らなくてはいけません。 | `、 }x===ぅx^~~ '` ゞrツ^ ∨ィ }} |ヽ \ `、乂rツ rく }} 戦に勝ったのに、帰る所がなくなってはたまりません 人 、 ', \} ' / .| / r〜^ヽ \\ \ _ '' , '{ { / / }_/⌒`、 丶,._ { ∨く >――‐< ,-、 ⌒} ‘, \≧=-,,く ,| ∨ ___ /ニニニニニ∨/∧__ } ./``ヽ、 .} `、ニニ≧=≦ハ ∨/ \ /ニ>''~ミ´ ̄`ヾァ―く/ノ r〜'ァ' _> }i `、`ー--ゞ}ヘ∧. ∨___}___ /`>' ヽ ヽヾ. ヽ { / /\__ノ∧ `、 ヾ}ク∧ \ } . / / / / l ', ',∨ ∨ | {. | │ ハ │. ',| } | ', | | ムイ. `トV|. }ノ/ ,' . ヘ }.l W莎从 /莎フ 从 . 乂 . ゝ リ 八ゝ ' ノイ. { ) ヽ~) Y´ / 从ヽ`''-、^^ , ィ 廴从ノ )) ′ でも兵の士気は下がっていますし、 ゞV (==ハ. Y__〉´_ト廴 `Y´ イ 雍州へ戻っても使い物にならないのでは? ゝnnノ、ツ/ /ハノ_|ノ人ゝゝィ') {」」」/ く ハ;;;;;;;;;ヽ>,」」ミ=彳 . l { / /_≦_マ Y | ヘ人/ /. o}} } | V ,__ァ=-ヽ ‖イ/ { ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´ /
548 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:15:33.20 ID:/uaKyJnd0 r―く | Lノ _|__ / /厂>┐ 厂 L,>''^~ ̄ ~^''< /{__ _| / / \ \ /^> {_|/ / \ \/ ̄ } 7/ / | ∨/(_ / / | |⌒V^V 〉 . /| | /| | __人/Λ | || / / / 八__,ノV| | | | || | /|/ / // / V /| | | | |人 ,斗ー―- / /―-/ミ |/ /| | | 人 | \| _,// / / l/ / | | \ | _z==ミ ⌒ x==ミ_ /⌒V| | | | \ ` 刈 〉| | 手っ取り早く |八 ト\ 丶 <ノ //| | 士気を上げる良い方法がありますよ | |\ |ヘ Λ_//| | | | \ | 人 t , 人__/| | | | | | \ l ィi| | | | | | ノ | || }> _ <{ | | | | | | . ┌く⌒\ / || |´^''‐---‐''^`| | | |/⌒>'⌒\ 〉 \ \/ / |_/^'''‐--n--‐'''^∨| | / / \ . / / / ノ/ [n] || | ̄\ | . { / / /  ̄ ̄ ]  ̄ ̄ 人 \ | ノ Y⌒\ / // / [r] \ \ /| | |___/ / / \ ∨ ( | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『張方伝』は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張方が長沙王死後にとった行動を記している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
549 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:17:49.94 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年1月 晋 首都 洛陽】 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ . /ニYニヽ ./( ゚ )( ゚ )ヽ . /::::⌒`´⌒:::: \ . | ,-)___(-、| jl // . | l |-┬l[]. l | l || ヽ \/ . \ `ー|| |_/ /"'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ ヒャッハーっていうwwwwww _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 洛中で大略奪を行い、官私の奴婢一万余人を連行 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
550 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:18:58.29 ID:/uaKyJnd0 / / ./ ./ / / ,' / | ヽ V ∨ . ′ ,' ./ / ,′ / ./ i ,′ i :i ',⌒ヽ :.', | .:i ./ ヾ| .:i .:| ./| | / | | i .:i | .:i/ ', .| .:| 斗-/‐| | ./ / ,′ :l l .:| .張方殿。 | .:| ', ヽ } .:| /i / lノ| /,' /ーハ , | i .:| | :.| ヽ 八 ..:|ヤぅ斥芍' | // / / } / i : .:| 長沙王の属官の劉佑が .八 :.V γ´ハ :.', Vz.ソ j/ ャぅ芹7 ./ / ! :,′ 長沙王の葬儀に一人でやって来ましたよ。 . ヽ :.\ { ( 八: ヽ, , , , , 弋ツ ,' / ' / ′ .:/ \ :.ヽヽ,' \__ゝ ′, , ,.イ / j ( :.( どうします? \ :.∨ 从 八iイ 人 :.\ . ) .:|i ( .:(ヽ ⌒ .ィ } i :..(. \ :.ヽ ___ | :i .:|ハ ヽ:.\≧ イ 人 ヽ \. ) } :.} ( (´` ノ i .:| \ '. } .fー、__..斗ャ=`ヽ '. .:Y . / ノ__ / // 乂 彡' ノ . .:ノ __jハ i | ノ: : : } ∨ ) i .:| //__/  ̄~^''<  ̄\. / / | \ | / √ ノ ∨\ ′| | | | . ┌こ>| | | |_/ Τ |.∨| | /| | / | | 〈| | |斗┼‐/ | ノ | 「 好きにさせておきましょう。 | (^| | | |/ ノ /ヽ| / / / | / | 人 ミ==x /x==彡 / / 義士を罰する必要はありません .| / | 八\ /イ/ | {⌒i\| 个 、 _ ィ |\ /∨ |_| | 「> -=ニ | | } . 「\| | | 《┐ | | |‐く . /^\| | | 《┐ ∨| | } . / | | | | ト __《┐__ノ | | イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー そのまま長安へ帰ってしまった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 戦後処理を行うつもりはなかった模様。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .略奪の他に行ったのは、 `ヘ:ゝ .' 小/ .洛陽城の東で、長沙王の葬儀を取り仕切ったらしい事のみである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
551 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:19:37.51 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年1月 晋 司隷 七里澗】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ / \ ┣¨┣¨┣¨┣¨ | \ > ..|ノ _ ‐゙i ,/´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /ノ,> u ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、´ >| | | , ;;;;;` ;;;;;;;;;; \ 〉,\ | | / //;;;;;;;;; 〉 ゙i `,.、::|:::::::/ //;;;; ;;; | `ー´`::::::::::::: , __;;; ゙i /:::::::::::::::::====、 \ / ::::::::::::::: u ;;; ,‐―|_ 、 _、 /゙i:::::::\ -、、/―´::: -‐´.__i´\_ノ_ ノヽ\,__ ̄ ) / \:::::::::::::|/;;;;゙i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この間、洛陽攻撃に参加していた成都王軍の動向は分からない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『成都王穎伝』は、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .戦後の成都王の行動のみ書き残している `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
552 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:20:20.32 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年1月 晋 司隷 朝歌】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l .常山郡で反乱を起こした王輿ですが、 ノ ヽ _,、__ノ 配下の者共が王輿を斬り、首を献上して降伏を願い出ています _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / | ‘, ‘, , ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ' | |、 l l ’ ‘ |i | |斗匕´ | ノ 、 } |i | l | 从|\从レ'| / ヽ |i | ト、 |v' -==彡~// ∨ \ |i |V‐\| /'^V | ∨ 、 八ト、|、=彡ヽ v }i、 | |i }i | ,′ ィΛ マ } ノハ | 从: ハ| よろしい。 , / {: 込 丶 ノ _イ ̄ } /レ': : : { {/| /: : :> イ i|: / レ' /}ノ^ヾ 背後の危険はなくなったから都へ入りましょう |、{: : : :ノ: : : ≧≦‐─┴r从_ ∨\从/^ヾ、_}//|o//j>'´ニ/ニ>、 _-‐/_///。j>''´ニニ//ニニ-_ _-/ニ|//ニ╋ニ//ニニニニ _/Yレヘj|/ =====/-{ノニニニニ| r┴ミY]ニニ|゚ニ__ニニ/'⌒ニニニ/ と二 __)_、rf〔ニニニ/`Уニニニニ/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王が捕らえられると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 常山郡で反乱を起こした王輿は部下に斬られた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .その後、成都王は都へ上洛 `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
553 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:20:51.13 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ' ヽ / , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ / ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、洛陽へ入るなり、すぐに鄴へ戻ってしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
554 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:22:55.33 ID:/uaKyJnd0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 東海王。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 何故成都王は都を後にしたのかと? ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' ああ、それはですね |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 何故なのか? /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『恵帝紀』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .次の一文が当時の洛陽の状況を反映している `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
555 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:24:42.86 ID:/uaKyJnd0 ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____ ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ....|丶 __ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . ! |ヽ | |....―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ /| | | ヽ.....━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄ ....i..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . / .| ヽ. ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______― ...|\. / / _____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―― ....\\ , __ _,,,,... ー ニ −..... ―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ____ _ ,,,,...ー− _‐ − / / ̄...._ ―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ .. ̄ ̄ ̄\ | / / __ ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━ .! / / ┌ー‐‐‐'''''''''''''''''ーー-- ,.,,..,.、.゙ __ ―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄ ./ / ー‐ー‐ー‐ ̄・'''''''''''ー‐‐‐--二= 「 / rー; .  ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ .// ____― ______ |/ |/ /\ __―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ./ _____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ .゙/.. -''". ____― ______―――━ ./ ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄___ ..../'"... ― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ―――━━―――― ̄  ̄ ̄ ̄______―――――____ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄ ̄ ̄ ̄―━ ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―― ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ―――━━―――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______―――――__.| もう都に兵糧はありませんから | ______――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ________________乂 ――――― ̄ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄______ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____― ______―――━━――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____ ̄___ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_____―━━― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 軍中は大いに飢え、人は互いに食べあった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『恵帝紀』における ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長沙王死後の記述は錯綜しているが、これに関してはまず事実だろう `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
556 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:26:13.46 ID:/uaKyJnd0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l これが帝都洛陽? ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V .見る影もないじゃない : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト .鄴へ戻った方が良さそうね : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // __ ∧ -‐- -‐-、 /´{/ {ノ :} .ハ ‘, / {∨ l/ :}⌒Y ', Y⌒゙< > :} } 、 . | ‐-、{ ゙'' } / /\\ \ | |/ ′::::} } \ ` ‐| ヽ/:::::::// /` ーY´ ', { | } ,' }二二./、 そうした方がいいね { ヾ、__ .Ξ ___ノ /.コ ‘, \  ̄ Ξ  ̄__/二|、 '. ィ、 `‐‐{ __ } O\:! \ 、 . / l二ニ=ー-乂三三乂\}¨} :}:ヽ / } ,' /\ニニニニ{ |__/ \_./ /ニ三≧x./ :.、!ニニ`ー=ニ二 \_O_/二ニニニニ\ }二ニニニニニニニニニニニニニニニニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王が鄴にこだわる理由は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何も生母が鄴に愛着を持っていたためだけではない。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .大軍を連れて洛陽にいれば、兵糧切れになるのは明らかだった `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
557 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:27:44.49 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l .成都王は不在で ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 尚書令の楽広は先日死んでしまいました。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 政務をこなす者がいないので、あなたを尚書令にします ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 陛下。 | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 近頃病にかかったので、誰かに職を譲りたいのですが .lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 長沙王は死に、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王は鄴へ帰還し、河間王は劉沈軍と交戦中。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 帝都洛陽に権力の空白が生まれてしまった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ さすがに司馬衷も思う所があったようで、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 東海王司馬越に尚書令を兼任させたと『晋書』『東海孝献王越伝』にある _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
558 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:28:58.48 ID:/uaKyJnd0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 辞退は許しません。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 長沙王を退けた責任を取るべきではないでしょうか ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ /: : : : . . . : :/: : : : : : : .: : : : : : : : :/,: /{: : . : : : : : : : : :/ {:,,: :/ !:./: : : :{ : : :i {: {: : : i : :斗イ: / {/{、: : : {:、: | : : : : : :i Y: : : |:.yfわ卞 ゝ≧ーY: : : :i: : :| }从: :.ト{ 匕ツ f'だ卞ミ: j: : : :j: : :| ,: : :ハ儿i ,,,,, , 七:ツ 〉: : : .; : : :j /:{: : : : 八 u """/: : イイ: : : ' /:イ: : : : :./: , ‘ つ 彡イ : : i!:|: : / レ{: :ル{: :介。 仏\i: : : i: : :/ /W ¨¨ ̄ 7 j V ル: :ノ: :/ , ‘, /ヽ _/ 彡' >, ,{ \ ,-==ミ / /⌒マ, y 〈\ {......./ ,/ ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .東海王は病と称して ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .官職を譲ろうとしたが、司馬衷はこれを許さなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .この皇帝にしては珍しい振舞いだ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ それだけ、朝廷と都の状況は逼迫していたのだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
559 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:29:54.83 ID:/uaKyJnd0 . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::、.... . |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::::::::::::::::::::| . |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|::::' . |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|:/ . | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∧::::::::::::::::: |' . | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::/:: |:::::::::::::::::::| . |:::|::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}∧::::|:::::::::::::::::::| . |:::}∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::l :::::::::::::::: | . |:::::::}ヘ、:::::::::::}∧::::::::::::::::::::::| :|:::::::::::::::|:::| 非才の身ですが尽力します . |:::::::::: |:}へ、::::::::::::::::::::::::::/.| :|:::::::::::::::|:/ . |:∧ :: |::::::::|へ::::::::::::::// | :|:::::::::::::::|' . {' .∧ :|::::::::| }小{∧{ .| _/ヘ{ ::::::::::::リ . ∧{\:::{ ┴ − <| .|::::::::::::| >'’ ` 、\{\{ . , .ィ'´ ` ,ィ. 、 Y´/ }i{ ,:i' ∧_ . | .| }i{ }i} | ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結局、洛陽攻防戦の戦後処理は東海王が中心となった模様 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
560 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:31:23.79 ID:/uaKyJnd0 |: : :|: : :l: : : l: : : :l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l: : : : :l: : : : : :|:.l: :| |: : :|: : :l: : : l: : : :l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l: : : : :l: : : : : :|:.l: :| |: : :|: : :l: : : l: : : :l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l: : : : :l: : : : : ': l: :| |: : :|: : :',: : : ',:ミ、l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l_: =彡: : : : /: :l: :| ',.: :.| : : :',: : : ',: : l}:ヾ==== : : : : : : : ====l´: : /: : /l:/: : : : ' '. : : : : : ',: :lV─  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─V/〃: : : : : |: l: l: : : : |、 ,ィア¨气笊圷ミ イ气笊圷ミ、 / : : : : l : | 東海王。 |: l: |: : : : |:.ト〈{ 乂込=少 ------ 乂込=少 }〉 l: : : : : : : :| |: l:∧: : : l:.|ハ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Y: : : : :/: : | 絶対に許さない |: : :∧ : : l:.| ,l ' 7l: : : : ∧ : | l/: : ∧: : :V\ /;l : : : ∧: : :| . . : : l: ∧ : : Vi:i:. )- -( /i/: : : :∧: : : l /: : : :/: : :∧: : :∨i:i:...._ イl:/ : : : ∧: : : :.、 /: : : : :/: : : : :∧: : 丶i:i:i:i:i>.... _ _...ィ:i:i:i:i:i:/: : : : ∧: : : : : \ /: : : : : : : : : : : : : ∧: : : \i:i:i:i:i:i:i|  ̄ ̄ |i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : l : l: : : : : : : \ /: : : : : /: : : : : : : : /∧: : : : :ヽ ─ノ l─ 、i:i/: : : : : : l : :ゝ: : : : : : : : \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 長沙王の有力な支持者だった劉暾は、司隷校尉を解任された。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、先の長沙王の葬儀で名前が出た劉佑だが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『劉毅伝』を見ると、劉暾の長男に同名の人物がいる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ もしかしたら、同一人物だったのかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
561 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:32:15.22 ID:/uaKyJnd0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ _,-+ 匸ヘ/V ところが、劉暾はすぐに復職。 ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l これも朝廷の逼迫ぶりを示す一例だろう |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l /: :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ,': :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: . . :,':/ : : : : : : / : : : : l: : l: : : : : ',: . .: i{:': : :l: : : l: :{: : : : : :}: : l: : : : l:}:}: . |.:.l{:l: : l:__i{: : : : : :'_' : : }: l:}:}: :| |.:.|:V: :'´ ̄: `l : : : : /: :/:``/: /:,' : | /: :|: :\f,ィ尤圷  ̄ ,ィ尤圷、7/: li: : l /': : |: li:.ト`' ヒzり r==ュ ヒzり ' }: : :{i: : ,、 これで二度目の司隷校尉就任よ ./: /: : j}: |i:.|ヾ====" ' ヾ===彳 : : {i: : :',\ '´: / : : /: :|i:i|i沁、 ー ‐ ,.心}: : : :{i: : : :、:.ヽ { : {/: : : / : : V|i:i:i:i:i> _ <i:i:i:i}: : : : ',: : : :ヽ: :. ∨|:.l : : {: : : : :V_ノ lノ ゝ_\i: : : : : :}: :}i: : }): } |人: : {l: : : : : \ {_ _} ノ: : : : : :}: :}i: : }:/ 西晋滅亡までに司隷校尉五回やった人→ }:l:.{l\_: : : : } ',_ === /ィ: :/ : : リX: : /{' ノ {`ヽ丶 ̄)ノ V::::†::::V {:/: r'´/// Y⌒ l V}\\ V::::::V 从r'// l
562 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:32:46.84 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 x=ミ、 ,ィnヽ \ ,.ィn/\\\ r_t 。 ,.ィn ,.イ|弋_ソヘ\\ _ハ___ヽ ム≧s。.,______,.ィ゙/,.イ:| | | | | | | |:\n、ヽ、 __|_|__癶| i:i:寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:斗</∠」」」」」」」」」」」>=≠==ミ≧s。., ∧ マニニニト、 i:i:i:i:\-=ニニ ̄i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:rzzz彡>'⌒'<i:i:≧zzァ≧zzzzァ:.:. _____/__ヘ_____\,::;;;;;;;;、 工工工廾ニニl|:|二二l|:|二二l|:|二≧≦ニニニニニニニ≧≦<`<_l{:.;:.;癶 ̄ ̄/\ ̄ ̄\__爻爻爻_ソ:.:.:.;';';';';'、 _|| || |l || ̄| ̄|:| ̄| ̄|:| ̄| ̄|:| ̄| ̄l|:| ̄|||¨|¨|l¨|:|^'|| :|_|_|zzzzzzzzzzヘZZィ''''T''''Ti|ZZムzzz{|:.:.:.:.:.:.;';';';';'}zzzzzz _||_||_|l_||_|‐‐|:|─|─|:|─|─|:|─|─l|:|─|||‐|‐|l‐|:|ー||‐--| | | ゙̄|¨゙|¨゙|¨゙|¨゙|¨゙||i:i:|i:i:i:|]|~| ̄|¨゙|乂..:::::.;:.;:.;;';'ハ¨」'"` ^\ニニニ||ニニニニエニニニエニニア^ヽニニニニ|:|ニニ||ニニニ|:|ニ||ZZZZ7‐‐┴┴┴┴┴┴ ┴,.;';';'ミx‐┴┴`゙''''Yル'"─‐(;';';';';' .::/⌒/ ̄\⌒ヽ^>x,.,.,.,./....::::},.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,., ̄ ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.f;';';';';'リ...,---、 从ミミミミミx`゙`゙`  ゙゙゙゙゙゙̄/⌒ヽ^Y^Y´_〉: :`ー.┘: : : : : :,..'" `ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙:゙:゙:゙ア´ ...:::::>ミミミミミミミミミミx:.:. ^ヽ-‐{ ,;;;;;;;}゙:゙:゙:゙:゙: : : : : : : : : : : : :__ -‐ '" . . : :`゙ミ:.:.:.:.:.:.:.:./,,,,,;;;;;;;;;ミミミミミミミミミミミ洲从x ノll圦wwww゙:.;:.;:.; :.. :;::. ::;:. _ - '":. :. :. : : : : . . . . . . . : : :`゙'ミ:.:.:.ゝww爪ミミミミミミミミミミミ州州州 WW'":.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;〜''""~⌒:, :, :. :. : : : . . . . . . . : ミ:.;:.; :.;:.; :.;:.; :.;:.; :.;:.; :.;:.;:.;:.;:.;:.;:.; /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 長沙王の属官たちは左遷、あるいは免職された \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
563 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:35:24.92 ID:/uaKyJnd0 / / / / \ニニ╋ニ7 ' / \ニニ{ ./ / / , ' / 丶 ′ ′ / ' / l ,′ l ノ / 、 / 'l | } ,′ |ー7 \ / / .{ / | } l | l / //トl/ l l } | ′ l } {'{ .心乍气芯ミ、{l } / / l ' ′ ∨/ ヾ んn圷从 ァ- ノ ィ斗-ァ /| l 豫章王司馬熾といいます。 ィ / .′ .i { ヒ辷ソ У, -'"イャ示、_l / .|' / / ' {  ̄ ヒソ /イ/ 兄上の下で戦われた / / / ', { 、 '^/ { お二人をお迎えでき光栄です。 ,.' ,.' 寸', // .{ / / / }ヾ=- ‐- _ -=ニァ ´ { 何卒御指導御鞭撻の程を ー===‐, -'" } ′ ' | , -'" ' ハl) 丶 イ /リ // イ /ゝ'、 > _ < /./ /// _ ィヘ/ノ : : : `丶 /:\_// /l/ ィi ,ィi〔/ニニ\ : : : : : : \: : } / 晋 豫章王 司馬熾
564 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:36:20.29 ID:/uaKyJnd0 /ヽ}>'":::::::::::"'<{/\ /::/::::::::::::::::::::::::::::::::::':.,::::\ . /::::/:::::::::::/::::::::::/:::::::::/::::::ヽ:::::ヽ /::::/:::::::::::/:::::::/';:::::::/\:::::::ヽ::::::', |:::::l:::::::::::,'::::/ \ }/}' /ヽ::::::',}::::| |:::::l:::「ヽ八(. ∩ ∩ ',:::::|}::::| |::::::',:::ヽィl|` ∪ ∪ |::::||:::::! |::::::}\:::八 , , , , .厶イ|:::::l', |:::l::| ` }::|\ _, ,.イ:{´ |:::::l::', |:::l!:| . }::| >r--r < |::{ |::::jl:::', j::ハ{ .j:ノ , '`iヽヽ//、::', ヽ{ /:::ハ:::} / }. / ,'个-`_8:、`、 }:/ }/ // /  ̄ ̄ ̄\ / ,'::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: 、ヽ 「 ̄ ̄~^'< / / / \ \ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ / / / \ \ \ |i:i:i:i:i:i:i:i:/ / /Λ \ \ /i:i:i:i:i:i:| | | / | | | | | | || {i:i:i:i:i:i:i:i:i| | || | | | | | | | | ||| / ̄\i:i:i:i:i:i:| | || | | | | | | | | | Λj \i:i:i:i:\____| | | ̄´~^ト | j.斗- | ノ | |/ ノ \/i:i:i:i:i| |八|__\八 | ノ ノ ノイ / Λ トノ /i:i:i:i:i:i:i| | \^'冖'^ \ ^''冖'^ノ/ /| 丿 \i:i:i:i:i:i:i| | | | 、 イ/}./ノ イ |\__::| | | 圦 人 _ノ| | | | | ||个 ´ ` イ| | | / /八 | |厂\ > < | |:| | | / / ∨ |  ̄\_ノ\/| | |\ / / | | /:i:i:i:i| | | \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王の懐刀だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 祖逖と嵆含は豫章王の属官となった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
565 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:39:23.62 ID:/uaKyJnd0 /::::::::::::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::\:::::| /:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ:! /::::::::::::::::::::::{:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::',::::::::::', /::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::| ',:::::::::::::::::::::::::::\:::::! /::::ィ::::|:::::::::/ ̄',::::::::{::::::| ヽ:::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ} ´ ̄ {::::|::::::::′___ :::::::!:::::::! __ \::::::::::\::::::\ 八::ハ::::::ィf孑ミヽ:::ト、:::{ ィf弍ミx\:::::::::\_\ j从 ヾ ヾ j/ ー―:\ } , , , , , , h ./::::::::! 人 -イ::::::::::; \ マ フ イ::/:::!:::::::::/ > _ < .{/::::::|::::::::: 一人で晩酌は寂しいですね __j .人}::::::!::::::::| >.: : :ハ // \|:::::::::! ..ィ:i/{ : : : { {//: : : : : \::::! .rへ /|:/:/: : : : : :!. / : : : : : : : .イ }< ∧ ∨ /: : :}:i/ : :|: : : / : : : : : : : : /: //: : : < .∧. ヽ /: : : :レ: : : :!: .イ : : : : : : : : :/: // :/: : : :ヽ .} `ヽ: : :/: : : : :}/ : : : : : : : :./: :レ:i/ :/ : : : : : : } . !-=./ \: : : : :/ : : : : : : : /: /:i只: : :/: : : : : ! ∧/ -,{{ ヽ: : :, : : : : : : /: ://:i:i:i{__/ : : : : : : :| .∨ / } ヾ ∨ : : : : : /: : :/i/ /:i:i|:i:i|: : \: : : : : :! /{_/ / 、 ∨: : : :/: : : {:i:し:i:i/ハ:i:i: :\: : : : : _:{_ Y: ハ_{ .} ミ=-V __/_: : : :.ゝ彡{: ! !i:i ヽ: :.ヽ : : : : : ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 一方、顧栄は免職された。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しばらくして成都王の属官になるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j どういう心境で仕えていたのだろうか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ このあたりの話は次回以降に取り扱いたい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
566 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:41:29.43 ID:/uaKyJnd0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おむすび |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// 最後に、雍州刺史劉沈の話をしたい | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
567 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:41:56.19 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年1月 晋 雍州 京兆郡】 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 進めッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,................................ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::.............. ;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : .. :::::::::::::::....... ,_ ;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,, 彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ / `' ) | /ヾヽー' / `' ≧ < |ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | / -=ニ 目指すは河間王の首ただ一つ!!! ≦ lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶 ≧ ≦ ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ ヽ、ミ/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ -,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ ;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\ ;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈軍は渭水の南岸に砦を築いた後、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長安から西進してきた河間王の軍勢と衝突した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
568 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:44:05.69 ID:/uaKyJnd0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ /::.::.::.::.::.::.::.::.:: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.',::.::.::.::.::.ム / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ / :.::.::.::.::.::.::.::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: l::.::.::l::.::.::ム ノ ' / ノ :::/ / ヽ } . /::.::.::.::.::.::./__/::.::.::.:,ィ____::.: l::.::.::l::.::.:.::.} _/`丶 / ::i {:::... イ . ,::.::.::.:.,z‐''Z´:/V ::.: / l,::.,イ::,ィ:.`:l::.::.:.l::.::.::.::} \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ l::.,イ::.::.::./l/ V:.:/ l/ l/ l∧:l::.::.:.l::.::.::. , ≧ < l/ l::.:: / ___ V ___V::.::. l::.::.::/ -=ニ 我が軍が押されています!!!! ≦ lヽ∧ │ο│ │ο│ l::.::.::l::.::./ ≧ ≦ . l::.::. } ┴─┴ ┴─┴ l::.::.::l::.:/ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ . l::.::.::} l::.::.::l:./ . l::.::.:ム ____ /l::.::.::l¨ ',::.::.::ヽ ` ---- '' /,オ::.::., V::.:∧≧ _ ≦ー</::. λ V::.:∧ l l--./:::.:/::.\ V::.: l__ ィ.フl l、_/::.::/`ー‐' . ___>、::l::::::/ / ' /_/::::` ー- 、 . ∧:::::::::ヾ:::{ /:::::::::::::::::::/ヽ / V:::::::::::::{二二二二二/::::::::::::::::::/ .} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王は何度か兵を出して迎撃したが、形勢は河間王不利だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
569 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:44:40.37 ID:/uaKyJnd0 :;:; ,ヽ i.! ヾ;lil! .};i;「´ 〈 ;:/ i,.┴z彡,  ̄ ∧_!ノ/7、メ゙ .{{ '"f'’i !/,i i',ヽ>、ヾハ ./ / /´ ̄,./'⌒ヽ-、 .!:.:i. { 7¬;', : ヘ、' / >' ヘ!k , } }a l. ! _,.zx、、 ' /八i。 _λili-、ヤ:i. У/iヽ:'ノ'チ、ヽ= ヾ; r) .// ,! .| | 彡'´>'"ヽ r/´ト、:、:ヾ:`:>=彳/_:`ヽ:.、L': :!レーァィ彡ヘ !トx`¨ '// ー-`イ`/ヽ/ イ | | r',、_,.才=, ト-ソXaヽ: ミi-‐i'"巡ぇl-':.:._z彡/彡' ' \ v/ヾ /ヾイ.: `` ー‐'=≠;:;:{ ! !_/Xゝ='、リ:/ヽ从∨、 \:.、-=ノ \、-彡' /ヘ. \ .}:.:.i `ヾ:.:.:.:.:k';:;:;:;/ ∠!ヘY∨-‐''"i才-ヘ1 ヽ寸、i - _マヾ゙ ; 7ー- _/__/ヘ_≠=;、Y:.:.; .\、 ヾ:!./:イ 〈: fゝイ才¨ ̄./イ/┴!` ヽz⇒、≧ /: ヽ ' ,/  ̄/¨7/ ヾ  ̄ゝィ 〉:.{ ヽヽ 、∨ ハ 才/〉':≧メ ||./ ; /イ;i>イ 、:/ヘ メ /'" .:/i \、 i >:ノ ヽヽ_,∨リ,,. -、ニ:Y :/!゚:ヽ:,'; ; ' '入 ! /べ;i;{:.λ; ヾ_ヽY_ /' / ,ハ ヘ、_〉 }:.:{ ≧三彡<、ヘ: !i;りヾ:-ヽ/ゝr '゙八`ー≠'" :;ik/:.:.:T゙´ヾヘY ヽ、 ヽ \ /'.ノ! : . : :';.:.ヤ : : . ,. -‐_ォ八 _,. Y:∨´`〈λ:iノメ゙ ∧ ヽ :.、 :.. / ハ:.:.:.! l lヾ`ー 二/ヾ´.イ、 : . :.i:.:.ヤ : . : ./ /:}=;へ-イ:/ ;!`// i.|il!.!- '" ヽ\ 、 - 、 / /.λ:.:.:v, / .l l ヾ 7/¨,.. ハ. . -`∨λ:L:_:ヾ才メ´,i.!ヾL!il_!、∨ \ ー--,'べ / iー-ミヘ | ! .//'"_ _ | ノ:/:トヾr: ┐!メ ;' .!| 爻ヽツヘ∨ ヾ` ーイ=イ , 八 ヾ:i ,′ :,/イ:..´ ! //:i: /:>ハ/_:_:{; ィ .|| `ミミx ヽ>、 f ヽ` 、 } ,}/ .ハ レ .:/´ ` ヾ、. .:ヽ . :_: : 才ヘλ: ; ヘ' || ヾミミ ',/ \ ゝ、 \∨ ヾ、:.:.:.:', !: : : :{ }`.:.:} i : T: : / У´ ヘ.\!! ,-ミ爻 i ヽ ヽ. }、 ) .:.Y ',:.:.:./ . . /:.:./ . ゞ:、!:_イヾヘ' \'; ヾ、ヾ:.:、 ミ爻,ハ \::. :ヽ ヾ:.:/ : . ノ:./ . : : . : . : : : . : . /ilililiア、_ノヘ\! ト'f _',、ヾ、才≠爻_,. ー、:.:、 }:.:! : . : . . : . : : . . : : . ilil/、ヾ ! i ヾ`¬.\- ヾ, Y/ミ{ヾイ }:.:.ヽヾィ : . : . . . . `' '"ヾ:.:. ヾ\ヽ ヾ:. ヽ\ 入ー_ 才`} : . : . ノ:.:.:.:i : . : . . .\ ヾ:.. `f¨¨\ヽ ヽ\ ヾゝ _ 〉{ : : : . . :` ー ' : . : . `!ーイ ハ '; ヽ\ ', 〈 : . : . . : . \ ヽ \ ヽ :.{ `ー 辷_ソ . ヽ \ \ }, 入 廴 :.Y ヾ/ ヘ :.ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈軍は勝ちに乗じて、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 安定郡太守衛博と安定郡功曹皇甫澹が精鋭五千を率い突撃 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
570 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:45:23.03 ID:/uaKyJnd0 /ヽYノヽ /(0)(0 ) ヽ /⌒`´⌒ \ , | (- 、 | |\ ト-―――-` l ! \ \ ヽ `⌒´ / /、 \ \ コー /,ノ:::ゝ、" ̄¨`< \ \ /{ 下彡 //{{ : :: : } \ \ { `r ‐= / : 从 : :: :_ノ{ \ \ 人 {`¨¨´ : : {{`==彡"ヘ \ \ /7トx、_ : :: : `} j} \ \ ,〃/ リ]又kァzx、_,「}/∨∨`「 \/`テ /人 ̄`7云==彳| h__, \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < , , -=ニ 敵の勢いが止まりません!!! ≦ , / . { l ', l , , ≧ ≦ ! .l ハ ヽ ヽ- \ | / ! /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ l | l / ` ` f¨`; ./ , | ヽ |.,' f¨ ; 弋_ノ ' , / ' ` f `!' 弋ノ ,'/ ' / | | _ l' ' / | .ム -  ̄ } ,' l く、 \(^o^)/ !. ヘ ´ /! l / , ヽ ' 、 > __ , ィ 、 { l l ノ \ ` ハ V /| /| | l ヽ / .l 、 i | ヽ / | \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一時は河間王の配下が力戦して耐える状況まで追い込まれた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
571 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:47:12.42 ID:/uaKyJnd0 /ヽYノヽ /(0)(0 ) ヽ /⌒`´⌒ \ , | (- 、 | |\ ト-―――-` l ! \ \ ヽ `⌒´ / /、 \ \ コー /,ノ:::ゝ、" ̄¨`< \ \ /{ 下彡 //{{ : :: : } \ \ { `r ‐= / : 从 : :: :_ノ{ \ \ 人 {`¨¨´ : : {{`==彡"ヘ \ \ /7トx、_ : :: : `} j} \ \ ,〃/ リ]又kァzx、_,「}/∨∨`「 \/`テ /人 ̄`7云==彳| h__, . /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::‘, \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::‘;:::::::::::::::::::::::::::::::| ≧ < '::::::::::;:::::::::::::::::|::::::|:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::| -=ニ 馮翊郡太守張輔様の軍勢が到着!! ≦ |:::::::::::斗ャ::::::::::''"~"'' :: |:::::::::::l:::::::::::::::::::| ≧ ≦ .|:|::::::::l从::l::::::::/∨,,|:::::::|:::::::::::|::::::::::::::::::; /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ |:|:::l:::{イ'斧ヽ:/ ´屶ミメ :::::::: |-、::::::::::::; |.从|:∧ Vリ 乂ソ '::::::::::::l ,Y::/::/ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ |:::::::; , |:::::::::::|ノノ:/; ' ≧ < . |::::::: |:::::::::::|:':;ィ'::.、 -=ニ 張方将軍の軍勢が到着!!! ≦ |:::::人 ー 一 ,|:::::::::::|´';\::::ヽ ≧ ≦ . |:::::::::::| 、 , ィ升::::::::/ ゝ:\::‘, /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ∨ :::: | ≧≦} |::::: /lニ、_ `'ヽ:::l . ∨:::::| _ =_l ;:::::/イ_=_=_=_、`' \::| /=_='_ ,//_=_=_=_=_=-=_ ' /_=_/~"''/_=_=_=_=_= '´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、劉沈軍の指揮の乱れと、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王側の援軍が到着したために形勢逆転 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
572 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:48:00.94 ID:/uaKyJnd0 . . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .::: :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . .::::::... ....::::::::: ,_:::....::::::........ ( ... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::: : ゙゙"'ー-、,, ..::::) ノ::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::::........ ( :::::::: : : : : : : : `(( ,,,;)..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::(;;、(,,, 、::::::....::::::..) ノ:::::... ....::::::::: : : : : : : : : ) ノ 、.. .. . ... .::::.. . . .:: : ,,) ( :::: :: (( ,,,;) :... . .:::: .. . : : : : : : : : ( _ ⌒) `ー( .. .. . ... ..( ( ,;;. .. `⌒) ノ .. .. . ... ... ..::. .. . . : : : : : 、:( ( : :) ノ ... .. .. . ヽヽ ,,ノ .. ..::. .( _ ⌒) . .. .: :::.. ... .. .. . ... . ~~^^;:;:'',,,,.....=) ノ-;;;;;~~^(( ,,,;)^^~~~~~^^"'''~) )) ^^'',,~~~~~( ( ''~~^^~~~^~~^^~~~^~~^^~~~^ "^ )ノ ) ノ .,"'`',( (,, ( ''.,,.....=) ノ-': . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::: :. ... .::::: :... . .:::: ....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . .::::::... ....::::::::: :::::::: . .::::::... ....::::::::: ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 激戦の末、劉沈軍の安定郡太守衛博は戦死、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 安定郡功曹皇甫澹は降伏を良しとせず処刑されている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .最終的には、張方配下の将の夜襲により劉沈軍は壊滅した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
573 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:48:32.07 ID:/uaKyJnd0 /ニY二ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ /⌒`´⌒ \ | (-、 | ヽ___ノ | | . | |r┬ー| l ,/ ! l | / // ヾ二,/⌒ヽ\ ./ゝ/|( ● )| i\ |ノ//\_ノ ^i:::::| / // l ∨∧, |^:::::::::::|_|,-''iつl/ / ‖ / .| | 、 'ニ,'、 |^:::::::::::::::[__|_|/〉 . ‖ | | /| | |', .l .Y ', [ニニ〉 | .i| | | .W | .|| | l .W l └―' ‖ .i| | __i斗|匕´ / `l'十-∧-. |i. | ‖ i| \|\|__'、 / /_.| /_: | |i ', / .| | xチ芋竿ミ.\ /芹竿=ミ、 |i \ // | l 代 弋_ソ \W: 弋_ソ / l人{\ l∧l | : : : : : : : :i: : : : : : : : :l. / ∨ l、 : : : : : : : : : : : : : :// ./ ∨ ',\: : : : :〜ー: : :/// .∧ ∨ '. >s。__s<W/ /{ ` _.∨i',´: }ニ`ー―.´=W ./`:ー-. 、 /: : ∨ト、.′ニニニニニニ/ //: : : : :\ /: : : : : : :/=\ニニニニ//∧: : : : : : : :i |: : : : : : /ニニニニニ]ニニニニ∧ : : : : : | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈は側近と共に戦場から逃走したが、陳倉県令によって捕縛された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
574 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:50:21.97 ID:/uaKyJnd0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 何か申し開きはありますか? | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_________________乂 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 河間王の前に引き立てられた劉沈は、次のような言葉を残したとされる \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
575 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:51:09.02 ID:/uaKyJnd0 /:::::::::::::::::::l::::::ヽ::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::::::∨:::∧:::::::::::∨ /::/ :: |::::::::::::::::|:|∨、: |::::::::|:::::', . .::::l::::::::|∨∧/|',z=、Ν :::: |::::::l . ',l:::::::::::l_,Ν ´Vソ : :::: |、:::: {V::;:Ν.Vソ 、 |::::::::| }/ . |/:∧ |::::::::|イ |::::::::}、 ' ` |::::::::|ノ.、 |:::::::|.` 、 イ|:::: /:::::::ヽ . |::::: | >.< l::::∧}:::::::/ |::::::|-= . < | ./:::/≧ Y' . ,ィ::::::|、////.∧. / ィ' V/ヽ、、 l ゝヽ.\////.∧´ ∨.////ト、 _ ム-=ニY(=-ミ . l. \///.∧- 、ィ:|/////' ヽ /⌒´: : : : : : : : : :寸-斗 . : : : : : : : : : : : : : : : : :∨-ト、 /:. : : :./}: : : : : : : : : : : : : Z}: ∨ .′.: :.{/-| : : : : : : : : : : : : : }l|: : :.v {lハ|l: :灯ぅ: : : :/人 :|: : : : :.}l|: : : : . |l:.:v沁 ⌒´笊ぅ 斗: : :,:: 爪: : : : . 知己の恩顧と三節の恩顧は比べるまでもありません。 人 {.:′.:.:.:.:.:ヒrシ.:八 /: :爪: : : : :| 7: :ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.⌒ァ ´ ノ }: : : : :.::| まして君父の詔勅に反し、 {: /込.:`.:.:.:.:.:.:.:./: : イー≦: : :| : 八 強弱を推し量ってまで我が身を全うしようとは思いません |/ ` マニ/: : /}ト、: : : : :ハ/ ≧─=≦ ー=彡{ ヾィノ⌒ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、 ′ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 三節とは、父親・師父・主君を指す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
576 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:51:52.61 ID:/uaKyJnd0 ... -.イ/{: : : :.. /: : :r≦二二ニ=-=ニヽ ..: : :./二>-: : ̄ ̄: ‐=ニY寸 /: : :./ニ/: : : : : : : : : : : : :.\ム ./: : :./ニ7: : /: : : : : : : : : : : : : : :.寸. .:: : : /ニ7: :./l: : : : :|: : : : : : : : : : :ハム .イ: : :.:{ニ7: :./ . ',: : :/|: : : : : : :}: : : : : : ::. ./ |:{: : :.|7: :./. . . .V: {:.|: : : : : :./: }: : : : : ::. {从小{: :/イ芸ミ:.V|:.|: : : : : /}:/|: : : : : :: V_{: :l:人Vツ}. . .{イ: :.//イ ハ: :.}: : | |: :|. . . . . . . . . |イ 仭 アム: : /l : :} |: :|. . . . . . . . . . . `"´ハムイ :.|: :八 |: :|::. . . . . . . ′. : : イ乂: : : : :./ .小.:|::::\. .´::`. . ./ /イ: : : : ' 袂を振り払った日から死は覚悟の上。 Νニニ=ー=≦. / 乂: :/ /二\ニニニ(>ー=ニ}/... .例え死体を塩漬けにされても、ナズナのように甘いでしょう /二二二ニニニ. . . . . . . . . . ヽ -‐ 7二二二ニニニニ. . . . . . . . . . . ::. /. . . . ../ニニニニニニニニ. . . . . . . . . . . .::. /. . . . ...../ニニニニ7マニニニニニニニ. . . . . . . . . . . .:::. : . . . . ../ニニニ7: :マニニニニニニ. . \. . . . . . . . :. |. . . .∨ニニニ7: : : マニニニニニニニ. . :::∧. . . . . . . :: |. . . /ニニニニ{: : : : マニニニニニニニ. ..:.:::∧. . . . . . ::. : : :.ニニニニニ|. .:::::::::マニニニニニ/:::::::∧. . . . . . :: :.::{ニニニニニ|:::::::::::::.マニニニニニ::::::::{ ∧. . . . . . :. :人二二二ニ|/. . . . . マニニニニニニ::::::::| ∧. . . . . ..: ∧...寸ニニニ|. . . . . . . マニニニニニ:::::| .∧. . . . . .V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉沈は河間王の恩顧よりも皇帝の詔勅が優先されると述べた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j その言葉は怒りに溢れており、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .周囲にいた人々は彼を哀れに思ったと『晋書』『劉沈伝』は記す `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
577 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:53:42.27 ID:/uaKyJnd0 \ |l|w/L ,r_/ \\{w└ ¨ ´ / \´ 彡x > ; ’ ∠─ / }| /´ヾ, r、r‐|^` // }´ / \ ,,_人、ノヽ )ヽ ( - < > ) て __} / / \ \ 厂\ /^⌒`Y´^\ { / / \ }_ ∨ / | V } /| ノ| |⌒\^> ., / / |>ー<| ′| / / / 斗―-ミ/ }/ | | | | /| /_,/ /| /| / 「/ | | 八 | x=≠=ミ ⌒7/ x=≠=ミ_ } | \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ .| \ 《 f::てド f:::て 》 √Y /| ≧ < | |\\ V;;ソ V;;ソ /ノ丿 | -=ニ あくまで長沙王に与するつもりですか!! ≦ |八 |「Λ ′ // ノ ≧ ≦ \ |从人 人| | /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ . |: :\ {\{\ /〉 ) / :| | |: : / \/ /: ./ />┐ イ:..:| | | /⌒\/ : : /\/: :/ / / /) | | :| | /⌒} { ∨ / /: :/_/___//ニニ〉 八 ∨/ /⌒\ /´ ̄ ̄\ V / ニ|:::::::::::::::::| ] \-\ V / | | / /ニニ|:::::::::::::::::| ---\ニ\ V |
578 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:54:25.15 ID:/uaKyJnd0 :.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :. :. :. :.: .:!.\:.:.:.:V \:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:. :. :. :|:.、:. :. :. :. :. :| :.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .: .: .: |:.:.:L-=\:.:V \:.:.:.:.:.:.:',:..:.:. :. :. !:. :.、:. :. :. :. : :.:.:.:.:.:.:.,|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :. :. /|:.:.:| _。s≦==zx `:.:.:. :. :}:.:.:.: :. :.:|:. :. :.V:. :. :. | :.:.:.:.:.:/::!:.:.:.: ,':V:.:.: V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.,' _|/xf_jI=ニ_: : : : : :``、:.:.:.: }:.:.:.:. :. :.|:. :. :.,'V:. :. :.! :.:.:.: /::::|:.:.:.: |::::V:.:.:.:V\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /: :,/: ,f:.:.:.:.:.:``、 }}V:.:.}:.:.:.::: : :':. :. : ! V:. : | :.:.: ,'::::: |:.:.:.: |::::::V:.:.:.:V::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,': :ア: : ‖:.:斧ハ:.:.: V ‖ V::}:V:: :. ,':. :. :.:.{. V:.:.| :.:.:,::::: : |:.:.:.: |::::::::V:.:.:.:V::::::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: :,' : : う:. {;;;;;;;}:.:.:.:}i / .}/':: V: /:. :. : : {. V:.| :.:.:|:::::::::|:.:.:.: |:::::::::::、:.:.:.:V:::::::::: \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: : : :. マ:.:ミ=´:.:.,:' ./{:: :: :V :. :. :. : { V :.:.:|:::::::::|:.:.:.:.:',:::::::::::::\:.:V:::::::::::::::へ:.:.:.:.:.:.:/: : : : : : . ` == {:: :: :: :. :. :. :. :.{ :.:.:|:::::::∧:.:.:.:.{:::::::::::_jI斗- ::::::::,: :': : : :}x:., ' : : : : : : : . . --=ニ___ {:: :: :: :: :. :. :. : { V |:::::::::::::\:.{::。s≦: : __: : :^~: : : : : : : \: : : : : : : : : : : : -= {:: :: :: :: :. :. :. :. { この者を腰斬に _V!: :>-=<`: :_ - }: : : : : : : \_: : : : :。s≦ {:: :: :: :: :. :. :. :. :. :V: : : : : : : : く /: : : : : : : :V ,':: :: :: :: :: :. :. :. :. :. 、 :.:.V: : : : : : : : :` /: : : : : : : : : } ,':: :: :: :: :: :: :. :. :. :. :. :. 、 :.:.:.:V: : : : : : : : : : > _ ': : : : : : : : : : : ,':: :: :: :: :: :: :: :. :. :. :. :. :. :. 、 :.:.:.:. V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :. :. :. :. :. :. \ :.:.:.:.:.:.:.、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : { /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::. :. :. :. :. :. :. \ :.:.:.:.:.:.:.:.:\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \__ ,.:':: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :. :. :. :. :. :.',ヾ:\ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\: : : : : : : : : : : : : : : : :^~ ̄ ` /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :. :. :. :. :. :.', \ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \: : : : : : : : : : : : : : : : :`う /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::. :. :. :. : : ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 河間王は怒り、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉沈を鞭打った後、彼を腰斬に処した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こういう場面でこそ、器量が問われると思うのだが `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
579 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:55:10.17 ID:/uaKyJnd0 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :| :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ / γ 、ヽ, |. | i l 雍州刺史の劉沈が腰斬だとさ。 |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) .ひでぇ話だ . 八-_-_-_ヽ -,──‐-ミ{_-_-.∨ ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ _\-_/:.:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\-_-} .\ " /__| | / >r'"/:.:.:.:.:.:.:r:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.ヽ/, \ /___ / /7~7''゙:.:./~~~i:.i\:.:.:.:.:.∨:.:.:'/, /:/ ,:゙:.:.:./ l:.l \:.:.:.|.:.:.:.:.'/, . ,:/,゙ i:.:.:.:;゙ / |/ \\:l:.:.:.:.:.i:.i 詔勅に背いた挙句、一流の士大夫を殺すなんて。 .l:l_|__|:.:.:.{ ∩ ∩ }:.:.:.:.:.|:.| . 八:ヽ |:.:.:.{ ∪ ∪ }:.:.:.:.:.l:.l きっと、河間王も酷い最期を遂げるでしょうね ):.:.)|:.:.:.{ 、_,、__, /:.:.:.:./:/ / '"八:.:人 /:.:.:.:./:.:l ∧:.:.:.:ニ=‐-r---r=ニ(:.:.:イ:.:.:.{ ∠二ニ7--‐''"~~)¨ア'// ):.:.:):.:.:.\ {二二ニ{--,-‐ァ''"-/>'゙ i(:./\:.:.:「`
580 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:55:46.24 ID:/uaKyJnd0 \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :| :::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、]: :.[_[;;::::.} ]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 /〉 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 『晋書』『劉沈伝』に曰く。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .有識者は河間王が上に従わず、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ .忠臣を殺害したと聞き、彼が遠からず滅亡すると予感した ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
581 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:56:23.96 ID:/uaKyJnd0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 八王は残り三人となった ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
582 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/06(火) 00:56:54.77 ID:/uaKyJnd0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 00:57:26.37 ID:ii113cRQ0 乙 どんどん下がっていくなあ
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 01:01:15.59 ID:22gJ04+Ho 乙です。なんか好きなキャラのAAが汚されていくから全員犯沢でもいい気がした
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 01:02:33.31 ID:WWH0ntLT0 乙ー 長沙王はまさに悲運の名将だな それに引き替え東海王はなんなのww 有能っぽかったのに…
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 03:52:30.89 ID:rtgPF4Pzo 乙 長沙王ももう少し与党がいればなー やっぱ地盤があるのは重要やね
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/06(火) 04:18:40.57 ID:mHvDCG/q0 お疲れ様でした。 おお、もう……
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 04:39:47.06 ID:Aj18w5+Ko 乙 泥沼
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 07:49:20.18 ID:ChgiInhn0 乙です。 勝ち残らなきゃ明日は無いから仕方ない面もあるけど、 どこも戦後なんか考えてないから勝ちきれないし、泥沼感が酷い。
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 07:53:22.78 ID:Lt0ciqBgo 乙でした。 私利私欲の果てが国家滅亡…司馬氏の歴史評価も悪いわけです。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 09:28:26.74 ID:bwFWsMH60 乙でした 東海王司馬越は、楊駿討伐以来初めての大きな動きがコレ…果たして失地を取り返せるのか 司馬乂「おかしい、私は焼く方ではなかったのか?」
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 18:22:29.22 ID:XWLulqAo0 戦犯ランキングが動きそうなくらい酷いふるまいだ・・・>東海王
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 18:35:01.78 ID:2fqUwdX+0 まぁでも包囲軍も撤退寸前だったなんてのは 神の視点だからなぁ
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 18:53:27.62 ID:XWLulqAo0 >>593 そこは同情の余地はあるかもだけれど、それに気付いた後にやったことが 「仕返しされたたら恐いから張方に差し出して殺してもらうべ」だからなあ。
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 19:00:16.18 ID:6FUOnw310 いよいよ東海王も盤面に乗ってきたしもう降りられないぞ つかもう巴蜀の要の成都が流民軍団に奪い取られるとかもう国としてやべぇんだけど
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 19:27:16.07 ID:ZBFgHq2q0 一応、東海王目線で見れば洛陽での兵乱を収めつつ政権の奪取に成功した見事な謀略と言えなくもない そもそも長沙王だってクーデターで政権取ったようなものだし、自分が同じ事されても文句言えないでしょ あとは東海王が上手くやってくれれば問題なかったんだけど(遠い目)
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 20:01:56.47 ID:ii113cRQ0 野心でやったのならまだしても、政権任されて最初は逃げようとしたあたりがもう小物ライクで
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 21:13:10.68 ID:lTXCgc3A0 乙です 東海王は中途半端というか消極的というか表現し難いこの感じ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 21:17:32.34 ID:22gJ04+Ho もはやほとんどの士大夫が士大夫()になってしまってるな
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 21:56:18.01 ID:u2ZUj/Q20 劉沈も立派だったな 彼らも東海王に売られたみたいなもんだけど
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/06(火) 22:16:44.78 ID:mHvDCG/q0 憎悪の連鎖で全体としてアカン方に流れる展開 脛に傷を持ってるのしか残ってないから、まともな方向に行きかけても、恨みを持つ誰かが潰してしまう
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:08:52.29 ID:9TAoKCK+0 乙でした 趙庶人に限らず河間王も東海王も八王の年長者組は本当にどうしようもないですね…
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:31:46.41 ID:Hra5jBzW0 乙でした 長沙王にも上から目線で河間王や成都王あるいは東海王を見下していた節があったとは言え、これはgdgdにも程がある (個人的な意見だけど、このスレで『凡愚が』と吐き捨てるキャラは“有能だけどどこか危うい”人物が多かった気がする) 余談だけどここまでの流れ見てて、恵帝が「穀物が無いなら肉粥を食べればいいじゃない」と尋ねたという晋書の逸話は(マリー・アントワネットの元ネタと言われるアレ) 食料の欠乏を口実に長沙王を売った東海王に対する一種のイヤミだったんじゃないかとふと思った今日この頃です
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 02:36:09.47 ID:tiCz7/qb0 >>602 亮「若い奴の方が酷い」
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 03:44:36.34 ID:6eJappANo >>604 まぁあんたは無能以上の責任ないよなぁ
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 07:33:56.27 ID:8J8QSdPn0 そもそもあんたがもうちょっとしっかりしてればっていうのは言っちゃいけないんですかね
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 08:29:26.30 ID:acm+NxtRO 残り三人 もうアレとアレとアレな奴しか残っとらん…
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 08:52:15.14 ID:jUN1whjM0 成都王、成都王()になるの回 名目上とはいえ、封地を失うってどういう扱いになるんでしょう
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 12:01:36.12 ID:k0R7NEGs0 >>1 さん乙ー。 あ、長沙王が清姫だったのはこの死に様からだったのか (立場は真逆だけど)
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/07(水) 13:03:22.24 ID:n2PFyqDu0 司馬瑋が司馬亮と衛瓘を殺した時点で、色々な箍が外れたところはある 王族だろうが殺っちゃっていいんだ、と それ以前に、司馬繇と荀トらが私怨で処刑した悪影響も大きかろう
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 16:23:23.68 ID:k0R7NEGs0 >>545 >長沙王が冤罪を訴える声は張方軍の将兵の耳に届いた。 >彼らの中で涙を流さない者はなかったという 読み返して気づいたけど、これ明らかに異様な光景よね。 長沙王を敵として戦っていた張方軍の将兵でさえ、この失脚と最期が痛ましいと感じるほどの事態だったと。
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 18:09:36.83 ID:aJVWH8wP0 乙 鄭って洛陽から遠すぎない?結果的には良かったのかもしれんが
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 22:47:20.38 ID:rgp+agI/0 保身連打と各地の味方見殺しはヤベェな 逆に、勝利→後顧の憂いを絶つ→反転救援 の張方は動きに無駄が無い
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 07:17:17.47 ID:dF6ULFCt0 東海王は本気で何がしたいかわからん。 長沙王も皇帝も売って降伏しようとしたなら賢明かどうかはともかく まだわからないでも無いけど、長沙王生贄にするだけで、どう解決すると思ったんだ…
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 10:33:45.82 ID:WLdYV6TJ0 まぁ司馬越からすれば 皇帝を支えるのが斉王でも長沙王でも河間王でも成都王でも 自分はその下につけばいいだけですし・・・
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/08(木) 11:52:33.58 ID:sREd252B0 乙でした なんでベルファストのAAが当てられてるのかわからないほど張方が梟雄すぎて笑ってしまった なんていうか状況が詰みすぎてて、仮にこの戦いで長沙王が勝ってても泥沼は避けられなかった感があるな せめて東海王の捕縛に恵帝がノーをつきつけてたら火炙りって末路も避けられたんだろうけど、、
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 12:26:48.14 ID:ndiUrYkQ0 そんな大層なことじゃなくて、単純にこのままじゃ負けると思ったから生きるために敵の大義名分になってる長沙王を排除しただけでしょ そのあとの後始末からも逃げようとしたけど出来なかったと
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/08(木) 12:27:48.72 ID:Bh+JnlIq0 長沙王が勝ってれば、河間王・成都王はさすがに後が続かなかったのではないか。 張方みたいに腹をくくって暴れられる部下は少数派だろうし。 なお地方の反乱は
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 18:34:24.20 ID:X8ELYws80 ここで西晋終わったな感ある。八王は全ての流れが完璧だ
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/08(木) 23:23:57.39 ID:AqwL7s4N0 八王は八王だけじゃ無い その部下も、恵帝もその次の皇帝も、全てが完璧にアレな流れに貢献している
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 02:15:48.72 ID:T0fcB4B/0 いやー、長沙王に呼応した人たちは命をかけて立ち上がった忠臣であり義士だと思うよ 今回敗れてみんな殺されたけど
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 02:16:41.29 ID:ZJlqkwX2o 確かに…常に間違った選択肢を選んでますね。
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 07:11:04.92 ID:RkBwvASH0 物語だと、ここまで裏目、裏目の選択ばっかりで転落とか無いわー、って思うけど、 国が亡ぶ時ってこういうもんだよね…晋は特に酷いケースだろうけど。
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 17:08:21.33 ID:/qxlIggu0 ウマ娘初参戦か。ソシャゲAAが増えるのも時の流れを感じる。
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 19:36:16.00 ID:B5GZomPX0 艦これが初参戦したの何年前だったっけ… 司馬光が加賀さんだったか
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/09(金) 20:07:22.41 ID:nZmjH9VO0 >>621 正解の流れになりそうになると、きっちり潰されるのが本当にスゴイ。
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 20:11:29.86 ID:nzjMdtuX0 艦これAAは呉後半武将として一気に登場したな ウマ娘AAが出るとしたら北方騎馬民族系かと思っていたが
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/09(金) 20:17:14.42 ID:nZmjH9VO0 まどか☆マギカ新作が発表されたが、マギレコはどうなるのかな。 鶴乃とフェリシアの配役が匈奴の郝兄弟だったから、これからヒャッハーする役回りで出てくるのだろうか。 ゲームの今のストーリー、八王の乱ばりのグダグダだし
629 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:31:11.90 ID:LFIxrLZH0 【>>560 修正】 |: : :|: : :l: : : l: : : :l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l: : : : :l: : : : : :|:.l: :| |: : :|: : :l: : : l: : : :l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l: : : : :l: : : : : :|:.l: :| |: : :|: : :l: : : l: : : :l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l: : : : :l: : : : : ': l: :| |: : :|: : :',: : : ',:ミ、l: : : : : : : l: : : : : : : : : :l: : : : : l_: =彡: : : : /: :l: :| ',.: :.| : : :',: : : ',: : l}:ヾ==== : : : : : : : ====l´: : /: : /l:/: : : : ' '. : : : : : ',: :lV─  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─V/〃: : : : : |: l: l: : : : |、 ,ィア¨气笊圷ミ イ气笊圷ミ、 / : : : : l : | 東海王。 |: l: |: : : : |:.ト〈{ 乂込=少 ------ 乂込=少 }〉 l: : : : : : : :| |: l:∧: : : l:.|ハ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Y: : : : :/: : | 絶対に許さない |: : :∧ : : l:.| ,l ' 7l: : : : ∧ : | l/: : ∧: : :V\ /;l : : : ∧: : :| . . : : l: ∧ : : Vi:i:. )- -( /i/: : : :∧: : : l /: : : :/: : :∧: : :∨i:i:...._ イl:/ : : : ∧: : : :.、 /: : : : :/: : : : :∧: : 丶i:i:i:i:i>.... _ _...ィ:i:i:i:i:i:/: : : : ∧: : : : : \ /: : : : : : : : : : : : : ∧: : : \i:i:i:i:i:i:i|  ̄ ̄ |i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : l : l: : : : : : : \ /: : : : : /: : : : : : : : /∧: : : : :ヽ ─ノ l─ 、i:i/: : : : : : l : :ゝ: : : : : : : : \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 長沙王の有力な支持者だった劉暾は、司隷校尉を解任された。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、先の長沙王の葬儀で名前が出た劉佑だが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『劉毅伝』を見ると、劉暾の長男に同名の人物がいる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ もしかしたら、同一人物だったのかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
630 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:39:53.64 ID:LFIxrLZH0 【幕間】 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 始まるよ .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 今回の幕間は、長沙王司馬乂に関する雑感 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
631 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:40:58.83 ID:LFIxrLZH0 . / | | \-―< __(\ /´ ̄\ { |/⌒八. \ >\{_ \ {(_ / 、__\ \ {//{\ ⌒\ \ \/ \ ⌒\_ } /:::Λ \ . / / \  ̄) __ノ|::::::: l | | / / | | l  ̄〔 ̄ 人::::八 | |\ |―=ミ | Υ ̄´ / } 八 | | | |八 | | |ト| |「⌒Y / /イ | |\ | || _,j抖扞云ミk | }/ / l l| | || ハ 「以灯 | ノ] 八 ノノ \ | |八 | _ ノ ''"´ ,,,, | | | 7Λ / \( | l l / 八 |八| | / }/{ }ミト- | | |/ . | 、 | | }ノ八 ⌒ | | |,′ . | ハ _ | |/ |「 | | | |/ /二二 | | l___ | | | /ニニ/-< / / |ニニ| | 八 /ニニ/ :| // 乂⌒'| | / /ニニ/ |/ニニニ-__ j八 /{\ } . _/ニニ/ / ̄ ̄ ̄\ニニ-_ | \ | )/ / Lニ>''"´ ̄ ̄ ̄ ̄「 \ニニニ-__ | |/ / / | \ニニニ-__| | | / / |____  ̄ ̄ | | | . / //\ | | | | 〈 /::::::::::::::\ \_ | | | _ノ /|/\:::::::::::::\ /| | | /// ./ \:::::::::::::\ / :| | | . 〈/ / \:::::::::::::\ / , | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八王の乱において傑出した人物だろう。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝を奉じた上で斉王・河間王・成都王と相対し、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .結果的に晋の皇帝に権威が残っている事を証明して見せた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
632 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:41:25.59 ID:LFIxrLZH0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 盧志が長沙王討伐に難色を示した事からもそれが分かる \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 大王は長沙王と戦わず都に入るべきでした 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―ーァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广"|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八
633 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:43:16.67 ID:LFIxrLZH0 ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l 長沙王は才力絶人と評され、 i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! 配下の面々も後に名を馳せた人物が何人かいる。 ∨|:.:.! ノ/i/ノ ヘ!:| ノ!/′ .余談になるが、 ヾ!>ー- -- <イリ 祖逖は八王の乱終盤、複数の宗族諸王から属官に招聘された。 (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ 時系列的に長沙王配下時代の働きが認められたのかもしれない 〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′ ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、 (_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) ` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ ___ 「了ア>.::´::::::::::::::::::::::`丶 「`ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: 全部断わったけどね |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: . |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ /:.: : : :{≧=- ___\ }: : . /: : : : : :V  ̄ ̄ ̄ .〕jx.,_ ィ}: :
634 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:44:08.81 ID:LFIxrLZH0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .しかし、問題がなかったわけではない。 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 長沙王が破滅に至った理由は存在するように思われる ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
635 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:45:34.90 ID:LFIxrLZH0 /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦. 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | /::::' l /::j/:::j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/:::::::::', /}/:::::,ィ´:ij:::} .::| / j/ .i / ./| \ {:::ij:_:::::}/::::::::::::::乂::ノ ..::/ / / | i //| ハ | |::.乂::ノ .::; /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| .小人が骨肉を離間させるというのに、 / / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| 何故、銅駝の下で打ち殺さないのです? / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi . / / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| . / /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V . // , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 最たる要因は、彼の政治姿勢が厳しかった点である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かつて斉王に天下分割を提案した王豹は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王の進言がきっかけで誅殺されるに至った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 時期と内容に問題のある提案だったが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 長沙王の振舞いが都の士大夫に良い印象を与えたとは思えない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
636 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:46:00.97 ID:LFIxrLZH0 /: イ: : : : : ..:ィ´: : : : : : : : : : : \: ハ : ∨: / {: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ |: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉 {:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ また来たのか! ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/ >‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ 今度は一品以下の官吏も徴発する!? .:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 、 ==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} 私も含めて、 {′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ ほぼ全ての官吏に穀物をつけというのか!!? {/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一 /:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ ../:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ .:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: 〉 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 働かざる者食うべからずと長沙王殿下は仰せです。 |l:/|/● ● ト、: :| |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | と使者Aは重臣の方々にお伝えしています /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 加えて、洛陽攻防戦で都の人々に労役を課した事が挙げられる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これも張方軍が千金堨を破壊した事情はあるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 士大夫に労役させる行為が彼らの心象を害した可能性が高い。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ かつて魏の明帝曹叡は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 宮殿造営を朝臣に手伝わせたが、これも彼らの不興を買っている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
637 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:47:23.44 ID:LFIxrLZH0 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', ' : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : : : : | { : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : | |: : : : ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : : :.| |: : : :,': : : : : /: : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : :} : : : | |:l: : :|:/: : : /: : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :}: : : :} : : : | }:|: : :|:l: : : ,': /: : : : : :l: :|: : : : : : : : : : :}: :.}: ' : : : { }:|l: : {:l: : :,':./l: :l : : :/|: ハ: |l : : ',: : : : ,': : :}/: : :|!:| }ハ:|从: : |:.|::',: | : : l::|:.l:::Vヘ : : ', : : ,'/: :/: : : :ハ:| 誰もが、あなたみたいに強くいられるわけじゃない '|: : \|l:{、::V\:.{::{:.l::::::V::\: :ヽV}:./: : : :/ ゛ rくヽ: : : { 丶  ̄ ̄ヾ⌒`ー─'´ / レ : : : / /⌒ ヽ\:.{ > ′ < /: : :ル⌒ヽ 丶\ ヾ V >─‐< V /: // { 丶丶丶 ∨ニニニ∨ {// / } | ヽ\\ ∨::::†::::V //,イ } | ', l V\\ ヽ::::::::/ , /,'/ \ | }/\ヾ==VV=彡'/,'/ / / \ ゝ//〕iト 人ィi〔///// ∨ 〉 ``<ニニ>‐"/ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ まして当時の朝廷にいたのは、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 太康年間以来、奢侈と吝嗇に溺れた士大夫だ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王の存在は士大夫、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 特に勢族には劇薬過ぎたのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 洛陽攻防戦の前に成都王に寝返る者もいたし、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ これらの出来事の積み重ねが東海王司馬越の決断に繋がったのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
638 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:48:09.09 ID:LFIxrLZH0 ┏───────────────────────────────────┓ 諸王は相次いで誤謬を重ね、兵を率いて責め、 朝臣に正しき者は無く、各々が私事に思いを巡らし、臣を捕らえて幽宮へ送りました。 ┗───────────────────────────────────┛ |ヽ ____ | ハY >''て |\`''< >''7 |/ |>'´: : : ≧: : : : : | \: : ,イ / r'~ /: : : / : : : : : : : : :', \. / | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨__ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l 7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ / /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`''<:.∨ / ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / __、:\ , イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / / ヽ!: :\ . >''´: : : : : : : : : : : /| 7/ニニア,イ// / | // l : : : :` 、 >''´ : : : : : :/ : : : : : : |. 7/ニニアイ. / / i |./ |! : : : : : :ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王が最後に書いた上奏文。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これが八王の乱における朝廷の実態なのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
639 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:50:26.57 ID:LFIxrLZH0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 なお、長沙王の諡号は「氏v。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『逸周書』『謚法解』によれば、 \ヽ、 _ , イ!::/ .暴慢で親しい者がなく、無辜を殺戮したという意味になる。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ 果たして誰がこのような諡号を贈ったのやら ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / _ _、‐''゛: : : : : : : ``〜、、 「\ _ |_、‐''゛: : : : : : : : : : : : : : : : : :\| \ | У : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : {\| 、 レ'´: : : : : : : |: : :|: : : |: : : | : : : |: :、 \ } .': : : : : :.|: : :八: :.|: :、_ノ∧: : : |: : \ ノ |: : |: : |: |: :/`ー': : : : :∨ \ハ: : |:.\ /⌒> _|: : |: : |/∨ __ \;/ ミ辷辷彡 |: :ノ:/ / \〉、 |: : {ミ辷彡'~ ~ ~ |_/|⌒Y´ ̄ ̄〉 /\:_」 ~ ~ """ 「: : :.| ノ┬─ ′ \<|: { """ -、 | : : ;'/: : | `^八 / 丿: :/.: : : : :. ,:\〕h、 _ イ:.|/: : : : : : :. : : : : : : :厂厂匸了「:::|:::::|\: : : : : : : : : : :. | : : : : : / ∧ニニ/⌒>‐zっニV : : : : : : : : : :. |: : : : : :「¨ト∧ニ(_/二ニ||ニニ〉: : :| : : : : : : :. |: : :i|: : | トミi∧ニニニ-_||ニニ/i : : |: : : : : |: : | |: : :i|: : | |`'ー∧ニニニニ||ニ/|i: : : |: : : : : | : ; |: : :i|: : |ー|ニニ ∧ニニニ||/-|i: : : |: : : : : |: /
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 21:53:50.38 ID:8wlmSj/20 薬に耐えられない病人はもう寿命だったと思うべきか。 それともまだほかに治療法があったのだろうか。
641 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:56:13.80 ID:LFIxrLZH0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ また、長沙王には司馬碩という息子がいた。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .次の懐帝の代になって長沙王の位を継いでいる / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / /////////\ ,L╋-──‐-ミヽ / \ / 、 \ l . ヽ ヽ / l| l | ', , l 、 } . ハl |斗匕 .l ゝ} ', l ,ィ l ー-、- | ,ィ笊示ミ! l | {./ l |,ィ示マ、 | 弋zソ ' ' ', {ハ. ', ハ 弋ソ \| / : もう少し先の話ね } Vヽ、 ` /,ィ | } _入 マ ) ∠/l} l | 、 ' |介o。_ _ イ / l l \ ' / ;|「 ̄┼╋┼╋ 从-、 ,ハノ l \ l ィ _乂╋┼╋┼╋┼╋ 、 l | l八,/ / \╋┼╋┼╋イ ∧ ,/| l | W /` ー―― ´ / ,/ | ハノ ,:′ l{={}= , | /ハ/
642 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:56:46.90 ID:LFIxrLZH0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 背教者ユリアヌスとか |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 不思議なもので、 | | |::::::::| > イ |::::::::| .亡国に向かう国は、時に突如英雄を生み出す。 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 しかし、その英雄が死んで、亡国の流れは加速する | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
643 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:58:05.70 ID:LFIxrLZH0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .さて、ここで読者諸兄に考えて頂きたい。 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 今回述べた通り、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ 洛陽攻防戦で晋の朝廷は混乱状態に陥った ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
644 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:58:37.46 ID:LFIxrLZH0 【紀元304年7月 晋 司隷 蕩陰】 __ ___ /⌒ヽ ,. -=ミ、 {//≧s。 _ ,. -〈{-- ,./::::-=<⌒ヽ V//////〈ムマ:::`:::::::::::マ⌒ヽ::::\ > -=ニニニムマ:::i:::::-={i:V: : : V:::::', .。o≦/////////}/::ミi:.ィ:::::乂V: : : V:::i:} _ ,,ィi〔///////> ァ//////::::::::i:::::::/::::/:}V : : V从 ⌒  ̄  ̄ ̄ ̄/: : /////,イv::::::、i彡:::::::rv{彡v: : Vノ 〃 : /}///イ:ト、V::ミ{::/:::/,イ{ V: : ', __ ___ //: :./,ノ/ }::|込≧===≦イ {:{ _V: : : :. __ __ ,.ィ __ ,.. -=========斗/i¨¨{//|≧s。 ./: /: : // ,:::レ -r- ., >< ∧: : : : Vニ[}<__]ニニニニニニニニニ}/} {//|ニニニ>、 ': : :./: : / ____ ,.厶斗匕´ i '´ ゚ /ニV: : : : : 、}iニニニニニニニニニニニ}/} |//|ニニ/ } }〉 /: : :./: : / {ヽ o l o ,ニニニ>、: : : : \-===ニニニニニニニニノ/}_}/'ノ^Lt_}」ノ}′ /: : : / : : ′{ニ\ o } 厶< ̄ \: : : : 丶  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ .': : : /: : / |ニニニ>v , :.、 {ヽ 丶: : : : \ . / : : /: : :.′ |ニニニニ}:. / .:{ \ . :,: i: :} \: : : : \ ' : : /: : :/ ,〉ニニニハ::. /. : :i:. . : / l:.ノ \: : : : : 、 /: : :/: : :/ {)=====} V:. : : : : :i: :. : : / , {′ 丶: : : : \ ' : : /: : :/ ,ム}ニニニ{≧s。 . : : : i: : : :' . : ト、 \: : : : \ ,/ : : /: : :/ ,jニニニ} `>v{_:-‐:_-_:_:_:/ 丶: : : : 丶 : : : /: : :/ }iニニニj^¨ >/ 〕i>s。//{_ ',: : : : ', : : , : : : ' }iニニニ/ __ _ ,. ィi〔>、/ >、} }: : : : : :} : / : : : i }iニニニ} ̄}- : : :  ̄{ ̄\ \ , : : : : :/ / : : : : { }iニニニニi/ : : : :}: : : : :、 丶 /: : : : , ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } では、そこで今一度王朝を揺るがす戦が起こればどうなるのかを N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
645 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:59:17.50 ID:LFIxrLZH0 永安元年七月 蕩陰の戦い
646 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 21:59:52.35 ID:LFIxrLZH0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 元号が四度改元される年の始まり | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
647 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/09(金) 22:01:13.46 ID:LFIxrLZH0 【第九十四回に続く】 新規CAST 〜晋〜 ●崔悦(さいえつ) キングヘイロー(ウマ娘 プリティダービー) ●郅輔(しつほ) 鹿島(艦隊これくしょん)
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 22:02:04.04 ID:8wlmSj/20 乙でした。
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 22:02:38.20 ID:34RG3++go 乙
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 22:20:54.11 ID:pJGzQLsq0 乙でした 漢籍にも「水の至清なれば則ち魚無く、人の至察なれば則ち徒無し(水清ければ魚棲まず、人厳しければ友出来ず)」と有るそうですからね・・・
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 22:31:04.98 ID:nsesR2Yn0 乙 長男だったらなあ
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/09(金) 22:31:27.15 ID:bmkbQqoh0 お疲れ様でした。 結果だけ見れば、司馬越が司馬乂を売ったことを朝廷は公認したことになります。 司馬越は昇進、司馬乂は于禁・曹芳と同じく「氏vと諡されたわけですから。 誰が諡したか明記しないのは、悪諡を主導した者にとって不名誉な事績と、史書の編者が判断したのでしょう。 『晋書』でそのような配慮を払われる人物は誰なのか……。
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:10:58.89 ID:sTwB7xEt0 乙ー 悪の陣営が勝っちゃったらもう腐って滅びるしかないよう 越は乂のやろうとした事を理解できず、乂は越が小人である事を見抜けなかったんだな 越は他の2王と違って根は悪ではないから失敗に気付く事を期待
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:11:41.84 ID:MQvYU7iL0 乙
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 02:08:49.89 ID:srM5P8Hfo 乙でした。 しかし、司馬炎が崩御して20年も経たないのに亡国手前。 呉楚七国の乱と比べられますが、結果が違い過ぎる。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 05:14:19.57 ID:Mea1KepR0 304年は運命の年だなぁ…面白くはなるけどね
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 05:24:49.99 ID:iSlgt8Huo >>655 呂氏の乱に呉楚七国の乱と巫蠱の乱、ついでに冒頓単于が乱入してきたぐらいの同時多発具合…
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 06:10:53.02 ID:l07+fnC4o >>635 自分にも他人にも厳しい…同族の誰かを思い起こさせる 乙でしたー
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 08:16:28.32 ID:FL1+4gSEo 乙 まぁその辺は若さもあるから仕方ないよね 28にしては良くやったよ…
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 08:49:32.53 ID:X9lRLxW0o >>657 しかも冒頓匈奴時代と違って漢文化も習得した(劉淵や石勒、慕容廆など)新しい世代
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 09:58:22.04 ID:JvP8vyDt0 乙でした 実際の所は諡にふさわしい行動をしていたが、それを記述していない可能性も… 兄司馬?の最後を見て改善に努めたものの、最終的には朝廷に裏切られる形に。 この兄弟、若いうちから殺し過ぎて、先行きを不安視されたのではないでしょうか?
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/10(土) 10:52:07.79 ID:2FrawL8p0 晋書では八王唯一の高評価で忠臣認定なんだっけ まあ晋書自体色々問題がある歴史書だから鵜呑みにはできないけど、違う時代に生まれていればどんな大人物になったのかと思わせるポテンシャルはあったよね
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 12:48:13.70 ID:V8qNYFXy0 >>659 年齢的にも乂が生き残っていれば長く王朝を支えられたのになー。支え切れるかは分からんけど
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/10(土) 13:48:07.36 ID:NCKA/vWR0 暗い・・・余りにも。某歴史漫画の台詞がこれほど似合うとは。ユリアヌスでもローマが腐ってきたように、もう乂以前から毒回ってるのは分かるけれど、どこから毒が入ったのだろうか? 文帝司馬昭だと思うが動だろう??
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 13:56:41.52 ID:+YW5fm7qo もう魏おそらく曹爽あたりの頃からあったんじゃないかなと思う
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/10(土) 14:53:23.56 ID:NCKA/vWR0 つまり清談が全ての元凶か。それともそいつらを処断しても言行は気にしなかった司馬懿ら親子の放置プレイか?
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 16:13:49.14 ID:WqBfCBuS0 清談も元凶の1つだろうけど逆に後漢末期並みに野心ある奴も多過ぎるよ 今回に関して言えば、成都王陣営に人が集まらなければ争いは起きなかったと思う 皇帝に弓引いて洛陽を飢えさせて、マジで何の為に戦っていたんだよww
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 16:54:20.95 ID:GC8JR1220 野心がという意味ならやはり九品官人法が元凶なのでは
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 17:55:14.07 ID:+YW5fm7qo 家柄で最終的な官位が決まってしまうってなら一発逆転とかも考えるだろうしな
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 19:15:54.02 ID:V8qNYFXy0 夏侯玄の進言を却下して州大中正を置いた司馬懿が悪い…ってこと?
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/10(土) 20:33:58.31 ID:cxeZ7HJT0 九品官人法自体に後漢に成立した家格を承認するという要素があるので…
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 22:05:18.07 ID:hl+gEs550 乙です ユリアヌスも既得権益どっぷりの東側の官僚・宦官に反感持たれまくったからな… 確かに最期といい長沙王はユリアヌスとちょっと似ている気がします 人生全体で見るとユリアヌスのほうがもっともっと切ないけど
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 23:56:06.74 ID:5gbVwtkH0 弾圧されていた初期キリスト教が、ひとたび既得権者になるともの凄い勢いで異教を弾圧して行く展開が、何と申しましょうか<大秦国
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 06:26:17.90 ID:nAuPtYA50 乙です。 亡国末期だから英雄が生まれるのか。 それとも、英雄の資質の主は常にどこかにいて、状況が英雄を表舞台に引き上げるのか。
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 17:52:58.54 ID:GOMC47gs0 不人気こと治世の能臣さん待望論
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/11(日) 18:02:06.17 ID:nr/IMba30 乱世の姦雄さんなら故郷に引きこもって読書と狩猟三昧に入るでしょう。後漢末期劣化だからな。
677 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/11(日) 21:40:46.99 ID:04dlEIhV0 【>>636 修正】 /: イ: : : : : ..:ィ´: : : : : : : : : : : \: ハ : ∨: / {: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ |: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉 {:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ また来たのか! ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/ >‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ 今度は一品以下の官吏も徴発する!? .:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 、 ==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} 私も含めて、 {′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ ほぼ全ての官吏に穀物をつけというのか!!? {/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一 /:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ ../:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ .:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: 〉 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 働かざる者食うべからずと長沙王殿下は仰せです。 |l:/|/● ● ト、: :| |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | と使者Aは重臣の方々にお伝えしています /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i .\ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 加えて、洛陽攻防戦で都の人々に労役を課した事が挙げられる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これも張方軍が千金堨を破壊した事情はあるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 士大夫に労役させる行為が彼らの心象を害した可能性が高い。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ かつて魏の明帝曹叡は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 宮殿造営を朝臣に手伝わせたが、これも彼らの不興を買っている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
678 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/11(日) 21:55:46.99 ID:04dlEIhV0 【>>434 再修正】 /: イ: : : : : ..:ィ´: : : : : : : : : : : \: ハ : ∨: / {: 、__/: : :{:{: _..:´: / : : : : : : : : : : : : : : Y: :∨:.く ヽ、′: 八乂: : /: : : : : : : : : : : : :ノ: : : :ノ: :ノ :、ー=ミヽ |: : /: : \: : : : : : : ヽ: : : :_:_:/: : :/ /: : :ハ: }: }\〉 {:、 !: /: : : :/: > ..__\: :--== 彡イ: : : : : :.W/ また来たのか! ヽ: :ー― W: : : .. ´彡イ-{ rzミヾ 、 ー==彡'!:.} :_: : : ,!/ >‐: : : ゝ≦: : : : 乂} 、 込リ }、/:∠ イィ´: : : /イ 今度は一品以下の官吏も徴発する!? .:´: : :´: : : ://: : : ヽ\ ー==彡 : /rfハー}ト、 |: : :/ 、 ==//:/´:-‐:_´_/: : : : : !`ー` ー=ニ 彡 .! 、`ニイ|: : !:/、__ ノ} 私も含めて、 {′:/: /:.:.:.:.:.:≧x、: : | 、 i´ヽ\ , 〉 / り: 小、: : : : : :ノ ほぼ全ての官吏に穀物をつけというのか!!? {/:./> ´ ̄ ̄`ヽ >、、 マ> ノ ムイ八:} `ー一 /:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:{ ヽく : ヽ`"´_..<: :乂_:ゝ ヽ ../:.//:{:.:.:r 、:.:.:.:.:.:.>、',}ハ Y: : i:T´:_:_:_:ィヽ: :ヽ .:.:/ /{:.:.:.:i!:.:{、乂ヽく/ ノ{:.:'. '.!: : トゝ リ \: 〉 , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| 働かざる者食うべからずと長沙王殿下は仰せです。 |l:/|/● ● ト、: :| |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | と使者Aは重臣の方々にお伝えしています /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i .\ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 農家の方は御存知だろうが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 人力で穀物を食べられるようにするのは非常に手間がかかる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽城の人々の腹を満たそうとすれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .いったいどれだけの人手が必要だったのか。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 結局、一品官以下の官吏、十三歳以上の男子は皆徴発されている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
679 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/12(月) 00:19:02.38 ID:aF5kLtU80 【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | 背教者ユリアヌスとか言われて分かりますかね? l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / ローマ帝国後期の皇帝だな。 _r j i (_ / γ 、ヽ, 『背教者ユリアヌス』や『ローマ人の物語』なんかを参照してくれ。 |. | i l |. !、 ___人_iノ r ヽ 小説『背教者ユリアヌス』は歴史小説の傑作だと思う ./ ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .\ " /__| | \ /___ /
680 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/12(月) 00:20:11.87 ID:aF5kLtU80 【相撲と競馬は日曜午後にごろごろしながら見る分には最高です】 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ あなた、一流の士大夫とか言ってましたけど、 | i ̄i ̄i ̄i """ | 『世説新語』に名前のない人が一流なんですかね? l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / |-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ 廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨ /:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::', ./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i /:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::| . {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::| \::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::| 一流の士大夫は、そんな些事にはこだわらないのよ )::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::; (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/ ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l /:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::| (:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::', ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il )::::);:/ / 〔_/:o::/._〕 _)ノ ∨::::::::|l ※東海王に関してはこれから色々と問題行動が出てきます。 >>627 名士っぽいキャラを配役したくてこうなりました。 ウマ娘系は配役できる箇所が残り少ないので、そんなには出ないのではないでしょうか。 >>664-668 正直要因が複数あるのでどれか一つに限定できないと思います。 ※好きな馬はブライアン、トップガン、オペラオー、ディープの>>1 がお送りしました。
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 20:02:01.93 ID:v3m7FGSQo ユリアヌスとかはキリスト教的価値観がなくて ローマの多神教と相性がいい日本人には非常にウケがいいけど ヨーロッパで人気あるのかな?
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:11:54.48 ID:UhUmmHMB0 乙でした ローマ人の物語の「キリストの勝利」のユリアヌスに関する記述はカエサルとポエニ戦争の巻に次いでお婆ちゃんの筆が乗ってる気がします 個人的にもウェスパシアヌスの次に好きなローマ皇帝
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/13(火) 19:43:47.50 ID:0aMAkKJz0 乙です 「ローマ人の物語」は全巻読んだなあ 長沙王がユリアヌス的位置だとすると、この後のスティリコ的な役柄になるのは果たして・・・?
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 11:54:06.90 ID:dEZptIy40 乙でした 東海王の問題行動が多いけど いなきゃいないで困る消去法的国家の柱石って感じはアエティウスに似てますね 視野が狭くて近視眼的な行動を取るところもそっくり
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 17:34:10.38 ID:Rs3u6phm0 対比列伝楽しい
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 11:51:00.69 ID:hBJG8iyk0 側近の所業も含めて趙庶人と河間王のどっちが八王でワーストか丙丁つけがたいですね
687 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:49:15.44 ID:yqho/HV40 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おまけ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 一騎討ち。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| 一対一で決着をつける戦闘手法である | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
688 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:49:53.49 ID:yqho/HV40 -‐- 、 / ヽ {\_ _ノ .} (●) (●) i! __i!(_人__)_}ュァ、 <-=ニニ}\-=ニニニニ7 .やあやあ、我こそはやらない夫。 \-トヘ .\ -=ニ〈 , -= 〈-{.∨ヽ.∧ニニニ=‐---ァ、 .敵の大将は _r '}}、-=ニ∧ト、! /{{ニニニニニ=-/-}! 一騎討ちに応じるべきだろう。 _。≦ニニニ∧-=ニニ}〈 .∨ ,{:{ニニニニ=-,=-リ _ _。≦ニニニニニニニニ∧.-=ニ7:::::::Y:::{iニニニ=- .,=-ユ .常識的に考えて / .,〉≦ ニニニニニr ¨ ̄ ̄ ヽ}-=ニ{:::::::: |::::i!ニニニ=- ,ニ=-.{_ . __//{ニニニニニニニ7´ {-=ニ!::::: : |:::::|ニニニ=-{ニニ=-{ ヘ r‐'  ̄{{ ∨-‐‐ ¨ ´ ∧-=!:::::::: |::::::!ニニ=-∧ニ=- ト。 <=>' __{´ __〉____〉 }}-ヨ::::::::::|::::::∨ニ=-} }ニ=-<=>´ {{r‐- }}_ノ´ r''-=}!::::: : |::::::: ∨=- 〉<=>´ -‐―‐- __ / / __.ノ -=7.、::::::ノ\::::::∨=->´≦ニニニニニニ=- /=) / / _/ -=ニニ7‐- ̄_/./_`≦∨´ニニニニニニニニニ=-_/=./ ./ / _ 。 ≦ニニニニニニ7 〉 〉> }}ニニニニニニニ=- // )/ . / / 〈__-=ニニニニニニニ7! ‐-ュ-!- __\ニニニニニ=- .ヽ / ヽ〈⌒ヽ-=ニニ7i! !∧ / ゝニニニニニ=- } .' \}}-=ニフ i! i i!==、 / i!}}ニニニニ=-r' ノ-/== ∨ ,' ===〈 /{ゝr≦/ 〈< === ∨ === 、 、.!‐‐r' ` ‐-== 〉 === ∨ :{ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 一対一の決闘は画的には見栄えが良い。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そうした場面は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 歴史を題材にした作品に限らず、多くの作品に散見される。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 男の浪漫と感じる方もいるかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
689 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:51:39.17 ID:yqho/HV40 /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''"' /ニY二ヽ /ニY二ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ /⌒`´⌒ \ /⌒`´⌒ \ | (-、 | | (-、 | ヽ___ノ | | ヽ___ノ | | . | |r┬ー| l ,/ . | |r┬ー| l ,/ ! l | / // ! l | / // ばーかwww .ヾ二,/⌒ヽ\ ヾ二,/⌒ヽ\ ./ゝ/|( ● )| i\ ./ゝ/|( ● )| i\ |ノ//\_ノ ^i:::::| |ノ//\_ノ ^i:::::| |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::::::[__|_|/〉 |^:::::::::::::::[__|_|/〉 [ニニ〉 [ニニ〉 └―' └―' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかし、実際の戦場において /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一対一の決闘に興じる者など周囲から見れば良い的である。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 以前通説とされていた鎌倉武士と蒙古兵の話を御存知の方も多いだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
690 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:52:15.87 ID:yqho/HV40 : / ̄ ̄\: :ノし. u _ノ` ,, \: :⌒` ( ◯)(O) : .:| j( (__人__):. :∧: :| ^ ` ⌒´ノ:. :|.Y.|: :,ィ: :| u ゙⌒}:. :| | |: :/ ノ: :!、 ".}:.. :| | |: :/ ./: ギリギリ… . :ヽ u ノ: :| | |::/ ./ ____ . :/⌒\ (´ : :| | |/ ./:/ ノし \: . :| \〜 ⌒\: :| | |:/ :/ノ ⌒ \: :| \j( \ r、 \__;/|_| |:__ :| u }: :| \ ヽー─∠___/__| ( u _ノ: .:| u \________ノ( \__゙/⌒ヽ〜 ヽ: :| |: ⊆∃:(\ \/ ./j( \: .:| u |: : ̄\__/l ^ u \: ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! 古代以来、洋の東西問わず、 ∨|:.:.! ノ/i/ノ 一騎討ちの事例は確かに存在する。 ヘ!:| ノ!/′ ヾ!>ー- -- <イリ しかし、戦術が洗練されていくに従い、次第に廃れていったのが実態だ (ヘ:::::\i=//:::::/) {;;\::::::!n/:::::/;/ ト、;;\;;ii;;/;;;;イ /;;;;ゝ;;;;∨;;;;;;ノ;ゝ、 (;;;;;(⌒)∨/(⌒);;;;) `´ ̄` ̄ ̄´ ̄´
691 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:52:43.21 ID:yqho/HV40 / \ ' \ / _______ \ / _....-‐  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ‐-..._ 、 / ── ─────────── \ ゝ / =─────── 丶 :! / / 、 :| / / ! 丶 / /_/、 | ゝ \__/ | i /ミ,r´ノ:l\ ' | ヽノ/:::::/:::::::\ / i 〈:ノ、/::::::::::::::::\ / | \:::::::::::::::::::::\ ̄ ̄\ / | \::::::::::::::::::::\ \ __ 〃 ∧| \::::::::::::::::::::\ | /:::::::::::\ / / \:::::::::::::::::::\/ |:::::::::::::::::::::| ' ,ヘ/ /::\:::::::::::::::::ヽ |:::::::::::::::::::::| / / /::::::::::::::::\:::::::::::::::l ,-,-,, ̄ ‐- ヽ| (_,、_,) } / / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ 〈_ノと ヽ {:::::} / / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ̄ ̄ ̄ヽ∧ ̄//c(⌒ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / /' `== /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|\ / / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::> / / / /´\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/っノ /\ 〈 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、三国志における一騎討ち事情はどうだったのか? N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
692 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:54:56.00 ID:yqho/HV40 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | そのような事実はございません .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ 三国志を題材にした作品で | | ヾN ゞソ ゞソ// 一騎討ちの場面を目にする事は多い。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| だが、それらの原作『三国志演義』の | | >-、\! !/::,-< .一騎討ちの場面は基本的にほぼ創作である。 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .関羽対華雄、張飛対馬超もその例に漏れない | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
693 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:55:36.81 ID:yqho/HV40 [!: \:::::::ト 、,. -‐-ミ j:: i|: ,': /:: / Z 丶::::::::|::::::::::::::::::::::: ヾ‐-ミ_」L∠:: / Yi : :\ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`<::/ Yi __/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ . マ::::: : /:::::::::::::::::::::::/}:::::::::: }::::::::: : :. Y /::::::::/:::::::::/ |:i:::::::: ,!:::::::::: : i . ∨:: : 〃 : Χ j:l::::::::/|:::::::::::::::! ∨ /j/「じ心 、 //: : /斗::::::::: : ; ∨:: j/ ∨シ 〉 厶イ刀イ:::::::, : / ∨∧ ー'/:|: : // ∨:ヘ、 __, ' ,: : |: /´ ', ヽ\ ´=´ イ /レ Vニニニ爪二::j∧ 、二二二ト二/ V二二ニヽ{ /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´ 、 丶二二ニ', //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\ \ 丶 \二二゚。 /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄ \ \丶 \二ニト、 |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\ |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄ }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、 |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:::: / ',|::|:::| / `゛ |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ど、どうしてこうなった .l::!::::ト、 '、 _ ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ r'"´||',::::', u |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | | / ll ',::', 、 ーこニ=- /!::/ ヽ:::| ヾ、 ノ ノ ,' | '、:, \ -- ,. '´ |;' l ヾ、. // ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただ、こういった場面の多さを見ると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『三国志演義』が出た当時の人々も一騎討ちに浪漫を感じていたのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
694 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:56:43.75 ID:yqho/HV40 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 とはいえ、『三国志』に一騎討ちがなかったわけではない ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
695 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:57:10.63 ID:yqho/HV40 / ̄ ̄ ̄\ / \ / ─ ─ ヽ | (●) (●) | \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | キュッキュッ キュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄\ / \ / ─ ─ ヽ | (●) (●) | \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | キュッキュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } いくつか実例を紹介したい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
696 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 22:58:31.94 ID:yqho/HV40 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 最初に登場するのは呂布である \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ___ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ ,,ノ' ´ ` ''ヾ、 l; : : : : \\」リ/ / / ヽ i: : : :::\::\i../ / }f^'^^了t^'^'`'ー1 l |L_ ! ___ { ,..、| }f'tr'i ''^'tォー` }j/i',| l.| ´ |  ̄ vijソ.! 丶 └、 Fイ l′ / ', ‐--‐ ,イ ケ| , ,/. ヽ `''"´ ,/ ! ^|ー、 / / _,,」、'....ィ' '| \、__ . /./ ,. ‐'''"´ !:::. / _」__iヾ', や ら な い か .,'.,' /´ └ 、_ノi ノ (、_ ``ヾ! ,'/ / ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^ ` l| ! リ `ぅ ー=、_ | | サ 〉 ト ′ ./''ー- 、,.._ | ヽl(B ./ ヽ、_ | !,、 ! / ∠,,, ,イ ヾ' ィ 、 / ,,ィ'´ 漢 五原郡の人 呂布
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:59:00.52 ID:wMpTDGiI0 おお、あるんだ。>実例
698 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:00:02.19 ID:yqho/HV40 【紀元192年6月 漢 司隷 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『三国志』『呂布伝』注『英雄記』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 董卓残党の李傕らが長安に攻め寄せた際の話だ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
699 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:01:43.51 ID:yqho/HV40 / \ / /ヽ__ U ヽ ′: /_,/ } ハ`ト、 i i i i∧ { ′}ノ }l i| | l l{ ヽ ‐--‐l トl 李傕殿。 、l ト ,_,ノ l |1 l lい r ¬ l l ! .北門は呂布が守っているそうですよ . <ヽ lU人 ` ´ ノli 八__,ノ} \>(^v′〕フT { liハー‐ ′ { ,}、Y{ \_/ ノT⌒ヽ . /ヽ | \__, ィ介く__ノv' 〉 / / ハ !__ } }l l_,{ . { l:: :: :: :; :: /.l / l: :l ヽ:: :: :: lヽ:: :: :: :: :: : { ' { } マ!}' }l l{ }=ィ′ l:: :: :: ll::l l / l: l ヽヽ,:: l l:: :: :: :: :: :: :: :: Vl .′ }l l{ { | l:: :: : l l:l l/ l l ヽ'ヽ レ‐l‐lヽ :: :: :: :: :: :: :: :l l | }l li l l l:: :: : l ll l l ./l ll 'l:: :: :: :: :: :: :: ::l 丶._丿 }l l{ l ! (,, ( ( l:: :: : l "' - ,_ ,,l_/ ' l:: :: :: :: :: :: :: ::l ) , ) l:: :: l ~ l :: :: :: :: :: :: ::l 漢 武威郡の人 張繍 ( ( ( l:: :: : l __, __ l:: :: :: :: :: :: ::l ヽ ヽ ) l :: :: :.l ー== ===== l:: :: :: :: :: :: ::l ) ,)) l:: :: ::l l :: :: :: :: :: :: l ( ( .l :: :: ::l ' l :: :: :: :: ::/l/ あの野郎。 ) ,,) .l :: :: :: \ ,,l :: :: :: ::/l/ ( ノ / ):∩ l::i ‐ , _ -っ _ , - "ト::l /l: /l/ そんなに王允のケツの穴が良かったか ≡≡メ- '' ),≡ ll イ "l ' " ,, -tl ' l/ /,,, _''" l .l /l ,,,.l ,- '' " l l/ ,,_"つ l / "ノ / /l ,, - ''ヽ l ''""' -, .l / / / , - ' l / ヽ 漢 北地郡の人 李傕 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この時、李傕たちの軍勢は長安城の北にいた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
700 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:02:20.57 ID:yqho/HV40 ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;! |;;;| ノリ ミ;;;| _ゞ;! r─-- 、 ,rェ--- 、ミ;リ !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ !(,ヘ!  ̄'" |:::.`  ̄ ,ドリ ヾ、! !; ,レソ .李傕よ。 `| ^'='^ ム'′ ト、 ー- ─-: /| 少しの間、双方の軍勢を遠ざけよう。 i| \ === ,イ.:| ,..-i| ゙、\ ; /リ.:;! 、 一対一で、や ら な い か __./.. ゙! ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|、 \__ /7ニ=''´/ /.゙、 、 :::/::::::| i. \ > .. ,.イ / / i __、 __ / _!_|. \ > .. . 「 ̄ / \ .| ,...-''¨ 、 ヽ_ '´ .! ./ > 、 / ! ! \ ./ と¨´ノ } ∨ / i `/ ./::と..-''´}. ∨ / .| _,,... -' -''´:::::::::::ゝ-''"〉 〉 ./ | -‐ _ -‐- 、‐-、ゝ‐''´ ! / .i | > '´ `ヽ /〈 | / .| _,,..-''"¨¨ー―‐'ヽ } ./ .∧ !/ .| < / i ___`¨ __ ; .∧ / ! < ./ .|'"´ .i ` i ∧ / 〈 < |. \ | | | / / .} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長安城の北門を守るのは呂布。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は軍勢を率いて李傕らに接近し、こんな事を言い出した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
701 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:04:04.85 ID:yqho/HV40 -=''":::::::::::::::::::::":- ._ iニ_/ ト---ii /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ l. | | ̄ ̄ /::::::::::;::::::::::::::::::ノヽ::::i;:::::::::::::::::ヽ .r、 i, | | /:::::::/:::::::::::::::::/:/ i:::i;:::::::i;:::::::::::ヽ >l, V .! l /:::::::/::::::::::/:::::// |::i::i::::::i:'i:::::::::::::'i ム人, \ l //::::/::::::::::/::::/,/ |::i ii:::i::::'i:::i:::::i:::Y' r‐.i 'l l .i/:::::::i:::::::/::::::/ / |::/ .|::::i:::::i::::i::::i:::i' i.::l | .i::::::::i::::/―-=ム,_ j斗‐七l:::::i:::i::::i::::i >__,.,.,.,L_ 誰がやるか馬鹿。 i:::::::i'::/:::// ノ _._l l :l::::l:::::l:::l エ-―-= _ > i::::::::,.._;//_r=,‐-, /:::ヽヽ,|:::l:::::::l::l .| > 絵面的にヤバいだろう l::::::/ >、 /i::::::::l ヾ::::ノ .|::l::l:::::l::l l l l:::/iヽ ヘ ヾ゛ |::::::::/l:i ,i l l/.i:::::::ヽ,ヘ 丶 |:::::::/ j' l .l i::::/ i:::;;人 i:::::/ j' i' .....l..:::::::::: l:::/ i:/ ヽ _ r, _ イ_=-, / ,l ........::::::l::::::l:::: l/ ,r‐==<..,_ i_ ー ' ./ \.....>/:::::::::::::::::: l l '⌒ヾ辷斗〃y〃//彡≧辷彡'∠ノ_ / .......  ̄-― :::::::::::::::::::::::::::::: l l }圦刈ミ≧リノ尨ゞく≧ミ≦ニ=≦、二ノ ー、⌒ミ≧ゞ:.^゙.:'"^.:::::. j:ゞ≧彡'く>气廴 `ヾXニ≦}ィ=(、}:/,:(_,ィ≦ミ:::Y三≧ミx≦⌒ヽ ´~シ彡、-赱ゞY.::rゝ'イ::::ミ≧≦汽f⌒>< ⌒ー=ニ彡〈 .:っr'、{::::ゝ=-、):::イy汽ミニ=‐く._ 李傕よ。 ,==斗小':,_,二 --、_))}:/:ノ.:::Yミ、` ( ノ厂ハヽf---‐‐'.:/.:/.:::::::|:`弋ーミ ここは俺に任せておけ ) _ノ⌒マ{ヽi:`=‐.::::/.::/>.::ヽ::ノ;i;i;i;`ー━ ( ー'_】::ゝ---<:/.:.: /.::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iヽ;i; /;i;i/】:::::|::::::::::::ノ.: ,∠ /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; ___/;i;i;i;/、__:::::し.::::://.: /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i ,ィ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i∧:::..`ヽー/.: /;i;i;i;i;i;i;i;i;i; ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここで一人の男が登場する N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
702 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:05:09.00 ID:yqho/HV40 ー┼ /::/ ̄::::\_::{:l::jリ/∠三ミトx'´ ┼ノr┬r┬ 二匸 {:::{:::::彡三::::ミヽ:彡三:::ミ:::::\ー' イ 土lコ土 (_ _/jノ:::/::f´  ̄`゙Y´ ̄ ̄`トミ、:::}:ト、__ 亅 / l l ヽ ┼ / ̄/:::::/:::ノィf圭{_ | ,ィf佳ハ i::::::\リ厂ヽ __ / 「ヽ { /´{::::::{:::l{ t‐t_テぅ レrt_テァ'ト、:\:\=一'  ̄ /l l (_メ、 _,ノレ'⌒;人  ̄ノ }  ̄ ,小:: ̄\:}_,ノ (__ __|__ /::/Τ{ (| _ r{_}ュー- 、/ _} }「jヽ:::} __ __{ {し';ノ}::::ト┴({ ー<二二>‐ },ノイjノ:::}人__  ̄ / (_` /⌒ーイ{::/ 人 `こ二´ /」 ∨{:{  ̄`ヽ (__ l ___l/ ∨ { j/ iト\ __|_,レ‐、 . { `ヽ / / j ー―一'  ̄ ̄`ヽ. ___ | ,ノ ∨ ,. ´ ̄ ̄ ̄ ̄\__ / | } \ ,,< \_ │ / ´ ̄ 〉 ̄ ̄ ̄> 、_ ‘, / j__,∠ ̄ ̄/ ', \. ‐ァ . , '⌒ヽ ,'⌒ヽ / `ヽ/'"´ _ `゚ 、{__ i ヽ. /--、 __ 人___,ノイ|人___,ノ,ィ'⌒ヽ '"´ ̄`ヽ. } '´ ` 、 | ゚。 (_ソ . /⌒ヽ }\|_ _j ト-- {l人_,ノ ` i -── \ i 乂___,ノ_,ノ ノ  ̄ `ー一'^ヽ___/ -─- 、レ'´ \ j | { ̄ _ -───-- {__/ ̄ ゙ヽ } ', / ... /「 ̄ r‐ァ ´ ̄ ̄l { ノ /{ \__人_人从_人_人从/ / │ / \ ` ブ¨´ イ\ _) (__ ,′ 八 __{ / _/ ト、 ` _ -- ) 郭ッ!! ( ..... i \__/`ー-----一' _,ノ | \__ / ̄ ̄) ( ̄ ̄ ゚。 } / / |ヽ._____, -─  ̄__/ \__ ̄ ̄ ー一 ´/ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ∨_____ _/ ノ /\__/ ̄/ ̄ ̄ `ヽ__/  ̄\ ̄ ̄ ̄ | | l `! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 郭、涼州張掖郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李傕に同調した董卓残党の一人である。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .豪勇の士として知られていたらしく、 `ヘ:ゝ .' 小/ 後に数百の兵で李傕の数万を壊滅させた証言が『献帝起居注』に残る ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
703 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:05:55.56 ID:yqho/HV40 、ヽ'ノ 、__,..-‐' ヽ` } ''´ヘ_',彡Z// ┼┐ ┐ -ソ' , -'" ̄` } i /ヽ、_`ヽ三/ ノ 、l ○┼ な く し て イ! / ,. _,.rニ_`ヽ ' -' ! ,-_、,, `''!ミl ソ ヽ _,.ィ二ィニ-'´ィ ヽ'='=`' (三| 解 放 の カ タ ル シ ス は ' -‐ '"´´`"´´ _, ` ヽ、__ ヽ三、 ノ ,.-'" ̄ ,.ト、 ',ミニヽ あ り え ね ェ ・ ・ ・ _,.-‐'´ ,ィ r:-'、 イ ,ヽ ノミミ三ヽ、 ________ / _,-'" ` ___ ヽiミミ三ニZ7/ニ、-、ミ三キニヽ, 、 ,' -'" ,.-_',´..--, } i三ニキ二くヱ、ヽヾ-、ヽr⌒ /´⌒`ヽ `,=‐' : ,. ,.-‐' , -,'-' _, -―┴,)} iミミ、ヾミヽハヽ | ヽ_ `='、 r''ヽ、 ヽ 'i ( 、_,,,.∠-‐'" f i /ミミヾヽ,`fヽ ヽ|_ヽ、_,  ̄ヽ ) ' r-、 ヽヽヽ ` −―_'' _ i./ミ三、iヾ、}iヽ-_ヽ__, `ヽ-'、 ', ヽ ヽ r' ヽ!、-―}トtrノニ-―、_ , ` ‐-' 、 ', ' ,ィ ',-ヽマ'´| i´` ̄` ; `ー、ヽ ' r' `‐ .イ、 `T`ヽヽ-'´ | / . l ヽ_r . l. 、 /⌒l ウホッ! . ヘ  ̄ ̄ ̄ ジ / ヘ ー‐ ュ いい男…… ヘ ル . ヘ _!__/ リ ,.l:::::::::::: : __/ .|:::::::: : / \ .|::: < ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呂布と郭は共に向かい合って戦った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
704 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:06:29.54 ID:yqho/HV40 r‐ー',! r‐ー1 l゙ .l゙ ,l゙ ,i´ l゙ l゙ │ ," l゙ │ _,,,, | ,l゙ .|,,,,,ノ _,,,―'''",,,,,l゙ .L,,,ノ .,r'"゙゙l _,,,,---, _,,,―''''"゙,,,,-‐''"` .r'"^゙l ヽ-'゜ .,,,-‐''″._、 〕 ,,、 .r‐┐| _,,,-''''" ヽ-'゜ ..,,,-‐'゙` _,,―''゙,i´ / ._,,-,'l″,!,/ / ‘^ 〔 ._,,-‐,ニ-ッ 丿 ./ `゙l、.゙l゙l-'ナ / !、 _, -,,= " `\, \ ."″ / ,i´‘''''''" .゙‐'` 丿 丿 !__ / `\ \ │ .l゙ `冖'" / / ヽ\ \ 丿 .l゙ / /| !,, ! ヽ / .,__,,i´ ,' ///! / | |ヽ! !!ト、 ,、. | ノ _ノ ! //ィ- - ヽ | \ !+!- | ! ト-くィヽ ! !' j V ` 、! ヽ\| ! | ヾ! | ! / ` ヾ | | ,, .| ,. , =、 ´-,=.、 | , | | | | / !、 ノ! f、_jヾi.| ,j ,,| | | |! ゝ_ノ ゝ_ノ | /! / | | !j /// /// | !ノ ! j | ト、 ` /| j ' /j j ! ゝ . _ _ .ィ" | /! ! / ,.イ |_ ノ_.j`_,./f、ヽ\ _,ィ !.j-r| / j ! / / | , ! // /´人ヽヽ, i ー' / / !/ ヽ | i / |∧|,_/! / ,/ ! ! ! ノフ ノ ! | | ! / ヾ´ゝ! / |ーフ |' ! ヽ. ヽ| / jニ | !. | /へ、 ト、. \ _ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呂布は郭目指して矛を突き入れた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
705 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:07:05.32 ID:yqho/HV40 /::::::::::::::::/ |:::::::::::::::i;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i .|:::::::::::i|:::/ .|:::i;:::::::::|`;::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::|.|::! |:i ヽ:::::| ヽ::::;::::::::::::::::::::::::::| .|::::::::::| |::| !:i ヽ::!, ヽ:!ゝ:::::::::::::::::::::::| |:::::::::|_,|:|_ !i _ヾ-'"ヾ丶:::::::::::::::::::| |::::::::| ! `''" `" ` ` |::::::::::::::::::| .|:::::::!、 _ -__,,,..-c+:::::::::::::::::| で、どうだったよ? |:::::::::iー-r-c ヽ,,ノ |:::::::::::::::| |:::::::::i,.....`- ' ::::::::::|::::::::::::::;| |:::::::::}:::: . :::: |::::::::i!:/! .|::i:::::i!i、 rヽ_____ノ) /|:!|/!|! |:|ヽ|!!_,>r-'ー ヽ_-_' ,./ ./! !  ̄`ヽ、 ∧ ||_, ̄ \ /_,.-= '''""~`, . ≫\爻{ {. {::::::::::/,斗‐=Z⌒__ .ト、 ヽi| 、 /" |,. -=" _,,. -='''''=-,} 虫 _ノ ≪ 圦(》,V廴//(.◎// ̄ __ | ヽ、 `=!" | _,-'"i | 貝 | ≧( `ニ|m/,.ィ'⌒゙二イ / ̄ ≫ `Y /// ′ ⌒ー∠彡'´ ̄ ̄`ヽ 十羊 ┼┐ ≧ 乂.、 -、 <二二__ 个水 | ≪ ( ,ノrュノ `ー- .__ `ヽ ≫  ̄,) ,. -──‐、___》. ) ツ 二 ≧ (ヾニ彡< ̄ ̄丁フ´,_丿/ ─- ≧  ̄|ァ┴‐Lノ ̄ ̄// / / ツ ≪, /┌┬┬ヘr/// / / ┼┐\ _≫ { '┴┴┴ー' // / / . ノ ┘ ≫ ‘ーく ̄ ̄`ーイ/ / / / \ /´ ̄ ̄ヽ / //..:::: M. /Vl∧ /WVW ̄` { }/ノ´..::::::::: レ′ ∨ 乂___,ノ´..:::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } それを背後で見ていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郭の騎兵が彼を助け、双方共に引き揚げたというお話 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
706 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:08:47.20 ID:yqho/HV40 / ̄ ̄ ̄\ / \ / ─ ─ ヽ | (●) (●) | \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | キュッキュッ キュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄\ / \ / ─ ─ ヽ | (●) (●) | ホモとか気持ち悪いおー \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | キュッキュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただし、この話は『三国志』本文中には存在しない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
707 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:09:41.53 ID:yqho/HV40 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 次に紹介するのは閻行という人物だ。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 彼については『三国志』『張既伝』注『魏略』に詳しい / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / 「 ̄ ̄\ニr  ̄ヽ / _|_\ _Ll__ト / ∠_ / ̄ ̄ ヾヽ / レ ,l l ./ l l l i l iヽ. l / /| l「lメx l l l イ.i l l. | / /く|. |l.,ィrャjル'/.i | l i l/ 閻行、字を彦明。 / / / /l |ゝマ」 .l/>ルl /jル' / / // l | _/ /' 涼州の韓遂の配下で、 / / ,.r<: ̄ヽ |> '´ 剛健として知られていました。 / / i:ト:::::ヽ:::::l( ̄) ̄) / ./ .!:l::\:::::::::l V/ l ________ 彼の何が凄いかというと…… / / /!:::l::::::\:::::ll/\\ヽ /r―――‐ ァ/ / / / //l:::::∨:::::::::::::l Ll A// //::::::::::::::::::::// / /. / , ィ //.!::::::∨:::::::::::lrl/ ̄ //::::::::::::::::::::// / / / / // ,/ !::_ヘ::::::::::::\\ //::::::::::::::::::::// / / / // // ! ̄::::::/ \:::::::::ゞー―――――ァ勹´`ニ、ヽ/ ム―――‐'./ / / / // ///::::::::::/:::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/^/ー´l二二二二二二二二} 魏 郎中 魚豢
708 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:10:51.96 ID:yqho/HV40 /⌒ -─- ´: ヽ丶 / / i{ :. \丶 : , ′ 八 v抖+} i ′ 、 i{ : x恣. ‘:^窃' 〔ヽ Y\ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 〕 八乂、:ゞ' '\、"| 〔ィ, :. vこ] | ……あの馬超を半殺しにしたんですよね .| 〕i: 〕⌒込 '’ ヽ| {:/∧ :. |こノ ヽ___________________乂 !L / .:} } 〕i≦:i| {LI_∧ ノ/′ \-_ ァ'ノノ´:/,.:::::::| { Y/-/ \ 〕\r....´::://.:´.::. ヾ; 「 ̄こ/. ヽ . /ノ (こ/y.:´://::::::..... ノi/-ニ < \ . / // <//′::′`:::::::::::::〕{/_-=〔:. 丶 , 閻行とは共演NGで ' // r'{(_j' ::::〕} .::::::ヽ::: 〕「≦=-¬ ′ / ' √-ノ :::::〕{ .:::::::::::::/i{リニニ=-{ . , .: . / .√/:::::::: ; .::::::::_〔-\-ニニノ: i: :〉 ′ i{ / / ′ /ア^>::::::;′::「ニ=-'〔//ヤ-ニ 〔:. !i i∧ / / i /_〕┐:::::::′::::: ̄r─ミ、/,ヤ-ニ 〔:. / ; | /, / / イ |:/ニ〕` ::::::::{; :::::::::└─ Yヤ-ニ 〔/ ′ | /, . | /--〕::::\:::::′:::::/ └─、Yi -ニ 〔 / i: i : i { V-ニ〕:::::::::::ヽい :/.:::::::::::::::::::: Z -ニ_〔\ ノ / l | |i { └-、〕:::::::::::::::::>'、 :::::::::::::::::::::::Z_ 、-┘ -\/ | || { / :{::::::::::::::::::::}/,ハ::::::::::::::::_:::Z ノ 丶、-丶 / ノ . 八 { 、ヘ∪::r ─- .._j/,叭 へ::::::}---- <ノハ :,、\//ヽ / . ⌒\/ >-]y'----- √ /∧--\}----〔//八」丶'////∧ / /-ニ]{------ {////∧--------〔////////////∧ 蜀 驃騎将軍 馬超 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 建安年間の初め。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 韓遂と馬騰が戦った際、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 閻行は馬超を突き刺して矛を折り、折れた矛で馬超の首筋を殴打した。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ .ほぼ馬超を殺す所だったという ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
709 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:12:22.45 ID:yqho/HV40 〉 ,,.. -ァ‐'''''‐- ,,,,___,,,,>`ヾヽ ,j , '´ /:: :::::`ヽ、 {';:. ヽ / ヽ,,,-‐''´::::;' :';`!:';::: ', , ':`}/:: ::{ |:}';:. } ! ';::::: , .// ' :/ | |::',:| :j-‐‐- j;_ j:; ';::::: , // :;' ,x-‐:r‐;{; ;' ! |';:::} |` / }::::::: , ,' '::| !;:: ';:|、:| '{', / ,' j__ |::/ :;'::::::::::, ! !::| :|:|:';::::::';|ヽ!_ ヽ/ '´ `メ/: ハ';:: ';: ', 閻行の事績の紹介は省略しますが、 !::! :!:';:|';:::::'{/´ ` /! /::';:';::::';: ', 興味のある方を調べてみては如何でしょうか ';ハ ';::'ハ::::::', '_,、 ノ j:: /;イ::';:';:::::;:: , ', ヽ V:::::';::::::', 、 、 ! ,ィ,'::::/V:::;:::';:';::::';:::, .\{:::::ハriTi::::|`:i::...` , ´/7{゙iV::/';::::;::::';:';::::'; , ,':::::::::;'::;''|.!.!};:::|;;::V´| ___,// j } };;;;;;}::::';::::';:';::::';} ,':::::::::;'::;j .!j !.V´j`ヽ、|,} レ゙ ヾ'/./ /`'''ヽ: ::';::: '., !::/::::;:/ | ', ,' /_} j / { ヽ ';::::::', ,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ. ,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:', /イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! ∨|:.:.! ノ/i/ノ なお、この話も『三国志』本文中には存在しない ヘ!:| ノ!/′ ヾ!>ー- -- <イリ (;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ 〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′ ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、 (_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) ` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
710 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:14:36.02 ID:yqho/HV40 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 次に紹介するのは太史慈である。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 今度は『三国志』『太史慈伝』本文にある話だ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ,ィ-ィ---j7、__, ,ィ//イ_.::;;;;;;::::;__:::入_ ヽ、{ V ,:::::::::::/::::/.:::::::::rヘ ヽ`::ゝ,ィ:::<;-イ::::::/⌒ヽ ゝ ,、 、_>,,,_つ':::::/:}⌒ ∨jz、≦>気= T::::}ヽ}` Y'7 lヽ j ::::|ソ{ ヽl、 ' ゝ_>.:::j:::7、 昔、孫策殿が江東に攻めてきた頃の話さ ゝ-一 ミj-ニ-''ヘ ヽ_// ヘ _,../{ / , _ ニ-く /二 -ァ',ィ/l , ,='´ ヽ / /- ニ_/ヲ´ l/,/'´ヽ ヘ ヘ ヘ7 / rl/ / _ --- 、ヘ ト ヘ , ′ ,l l / / ヾ、 くヽハ/ _/」」// ヘ 漢 東萊郡の人 太史慈
711 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:16:21.76 ID:yqho/HV40 【紀元194年頃 漢 揚州 神亭】 /\___/ヽ /'''''' '''''':::::::\ . |(●), 、(●)、.:| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| . | `-=ニ=- ' .:::::::| 何故劉繇様は太史慈殿を起用しないのか? \ `ニニ´ .:::::/ ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、 : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || l,. / 'i、 ', !' _,.- '´ -=ニ"´ . / ',' ヾ-'、 "´'' ニ-三" `'‐ 、 ( >' ` - 、_ ``'ー-,- 、-`、 ヾ` ,. '´ _, ' 、 .,、 ``-、二"´ ! 〃 / ,. - '/,イ |、 ',`'- _ \``z __`-、 ! ! ,イ ,',' ', .! ` '、 ``''‐、 ! i ヽ"´ `'‐、 'i'´ .| l' ヽ '、 / ', `' 、' .i` ),、 l !,.-_、,,__\ `'‐>" _!,__,,...,_ r' /, / ' !`-!l,l. -‐r=i` ! -‐ニ_! lニ二` l /、!', .,' ', !  ̄´ , ‐-,! l | /) /,'/ まあ、そう言ってやるな ',.',. l ,':: i"r'ヾ、. ,' l" ノ ! `'l ! ::::: ,',' ',', ! ,'i'" r' ,', ヽ " l ! ,i'` ,.' ',!/"ヽ, _,. -'ヽ _,,...,,__,, l,l,!,、/' /_,.-''/ヽ r'" 'ヽ ,,,,,,, |`',,'-‐='‐" / ! ,.!', l'、 / .//´'7 ./ ', ,. / ヾ;, ', `ー―‐ ' //ゝ > / ',ー 、 ,. ;.'-'´ ヾ、 ,' ',、 .// 7/,. '´ ヽ `' 、_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ある時、太史慈が騎兵一人のみを連れて偵察に出ていた所…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
712 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:18:08.86 ID:yqho/HV40 , - '´::::::;.ィ::::: ...: .:: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,..-;;ニ -‐ ''´/:::::::::::: ..::: .::::::: : .:: :::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /''´ /::::::::::::::::::::: .::::::::::: .::.:::: . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::::;:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l /::::::::/::::::::::::::/:::::://;.イ:::::::::::::::::;ィ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::! /::::;イ:::::::::::::::::/|:::∠ニ/ムl::::::::::::://:::::ム::::://:::::::/::::::::::::::::::! /://::::::::;:::::::;イ l〃´ _うト;!:::::::/ 7:/ニ}:/゙7::::::/::::::::::::::::::::;' /' ./::::::;ィ::::::/{ | _{'''´::::ノ |:/ /'"〃''"'う;!:::::/:::::::::::/::::::/ ' /:::/l:::::;イヽ.j ` ̄~´ !′ _ {ー''´://::::::::::::/i:::::/ // .l:::〃:/::1 ,' `` ァ::::::::::::::::::/ };:イ '" |:;イ:/|:::∧ 、 /;::::::::::::::::::://:/ あ !' ′|/ jヽ ,..._ ーイ::::::::::/:::::/:::;イ:/ '., '´| ヽ ゝ、 _} /:::/!;イ:/ }/ ′ ,, z'´ ! \ ー ,..イ∠}/ハ _.. - ''´ ,!,l '、 ヽ-r 、'ニ''/´ ;/ l゙}.、 _ -― ´ j | ヽ | | / l l、 ` ‐- 、 _.. -―  ̄ ,..j .l ヽ. | .l / l lニ= 、__ `− 、 , ''´ _ - ´ .l | ,..、 ヽ | l / l l ` ‐ニ、、 ` ‐ i , -‐'´ | | ,. -''´,. -' ヘ. | | / 〈` ‐- 、 l l ```ニ 、 ト、 ,.. '´ | | r'´, -‐'´ ヘ| !' ` ‐- 、ヽ l l、 `ヾヽ | ヽ | ,. ' , ' `´ ∨ `´ヘ ヽ l ! ヽ l / / / `ヽヽ、 l 漢 孫堅の子 孫策 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……敵軍の大将である孫策に出会った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
713 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:21:38.04 ID:yqho/HV40 、ノ ) j ( l トi (ヽ_ n ,j_,,i ノ ヽ. __ ,-'!_ヽ-ゞー゙ '-',>'',/ ( i /r:j く _,.>ir't='" i'(Tアjレ'~ !._ !i ,ィ! .ノ ゙ー`‐'‐' ヽ ̄ i' 敵か 'ヽ\ヽ ゙i、" r_.) ! ,入 ~>て __,r / .二人だけのようだが _,..-i ヽヽ =:' /゙\_ i. \~ヽ、>-、__,..ィ' `ト--、_ i ヽ  ゙̄ー‐' ∧ ヽ ゙ー、 i. \ ! ヽ i \ i ,ヽ=-、_,=j' ir―-、 i i :::::ノ `゙ ー―‐ '´ l : : : { 漢 遼西郡の人 韓当 :イ / ̄` ‐- _ ヽ , |: : : :〉 :{  ̄ ̄二`_‐ ,,_``ヽ. l / __ j: : : { " ヽ __e__ ァ ,` ゝノ 'ィ ニ二 _ `y : ノ :〉、 ` ー‐ '/ r ''くヽ e_''ァ ソ::j 、 ヽ / / j .i `ー ' l: :イ かなりの手練れだろうな ::::フ ヽ ィ l .l l ノ;;ノ / _ ゝ、 _ { j } , イ::〈 /: : : : : : :`: ー 'ヽ、 / /: イ ニ二´: : : : : : : : : : : : : : : : :、 /ノ  ̄ ̄ ゙ー―――‐-、: :v_:::\ 、 ___ , `7:::::::::::\ 漢 零陵郡の人 黄蓋 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 孫策は韓当・黄蓋ら十三人の騎兵を供に従えていたのだが…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
714 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:22:12.47 ID:yqho/HV40 ミミ\ミミミミミ、 \____\,.ヘ -─-、ミ \ / 彡彡彡彡 ミミミ\ミミミ ,. -‐''´ ,.-‐、`//:^⌒^:::ヽヽミ─-、 ヽ 彡彡彡彡彡 ミミ\ミミミ/,. -‐<_ ̄\ヘ(( :/:l:::::::::::/::/:)):::::::::::::>、〉ミf彡彡彡ミ ミ.// //ー----ゝ、 \ゝゝ:l::l::::/::/ ソ ,/ ,.-‐''"´|彡ヘ、彡ミ ミ| |ノミミミl `t-─rァ,,.、 __\、::l:://_ム ,.ュ,,-r─ァ" jハ:::}}彡⌒ -、 ゙ミ-、ミ゙、 ヽ ゞソ\.`ゝ::):i::(_,r=:::,r'__,ゝシ ノ''" /i:::::} ノ彡 \\゙、ミl ` ̄ ̄´^`.::::〉7::ト〈:::::::::::::::..` ̄ ̄´ /l彡:// \゙、ミミヽ '' " / i::::i \ `ー `ヽ /:l彡// ミミミ|::ヽ i::::i ::::彡-‐' ゙ミミ|::::: i::::i :::::l彡, 孫伯符殿とお見受けする!! ゙ミ彡|:::::: i::i :::::l彡, ミミ彡|:::::: r'' ,. \/ 、 、 ::::lミ彡, ゙ミミミ彡|:::::: | ト、ー---------─'} ) :::lミミミミ、 ゙ミ彡彡ミヽ::: l /` ー────'<フ 彡彡ミミミ、 彡:: \ \ / / ..:::彡 ミ:::::.. \ 二二二二二 / ..:::::彡 ミ:::::.... \ ー--─ / ...:::::::彡 ミ:::::::.... \ / ...:::::彡 ミ::::::::.... `ー‐´ ...:::::::彡 ミ::::::::::::.. ...:::::::彡 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……太史慈は何の迷いもなく、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 前に突き進んで戦いを挑み、孫策と正面から渡り合った ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
715 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:23:27.27 ID:yqho/HV40 __`.ー- 、i、 ,i ´.二: ルNW: :`:`:| ∠イ: レiNWM:M: ハ \__人_人从_人_人从/ /: : 从:イ: 从/| : ト _) (__ /:イ:イリ┴|/ 笹ソ i}| ) 太史慈殿ッ!! ( '´ |从ヘ _;__ / ル'  ̄ ̄) ( ̄ ̄ 从> -<|/i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ . -―/ト .}: : /ヘ\__ { r== V{:/ iL. `丶、 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// hi`== 、__ ソ _ =ソ. - 〉 ) > ゝ,ll ∠ ==f三ヨ ∨/r‐fソ < 御無事ですか!!? > ,r‐'‐ 、:....||:::::::::....ヒコ.::// Vソ < ( て /77┬ 、 ...::;;イ / . / /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ 〈,rッヘ:{{:::::|  ̄`ヽ.〈 / レ' >.、j>、 ∨ ,. ‐‐--一-‐ 、 . ノ {厂|ニ二|`ー-イ . /l _ rー、 \ i .:::/ || ::|:::: :::::::l //`ー'´ __ .ヘ ヽ |\.::/ || .:::::| ::::::::l . 〈 r==、 r=,ラ` 〉 , -、. 〉. |::::::~| :|| :| :::::::ハ 伯符殿。 リ `’i ;ヽ ̄ _l } _j〈 ヒ二j .::|| :| .:::::::::ハ ゝ く__,っ、 ´ ィノ ノ し; !、j|>.|L....... ニニニニ.彳 .ここは レ'二二ニ> _,`ーf´ . U'J!| .:::| V l :::::ハ \  ̄ __ ノ´,. -‐'ヘ `iー- '_. -‐'" )ト、) _>- ._ _.. -|ラlレ77 `ー '_. -‐'::::::::::::: r=ア-‐'":::::::::ト.|F´_. -‐''"::::::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 孫策は太史慈の馬を突き刺し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼が装備していた手戟を奪い取り、太史慈も孫策の兜を奪ったとされる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ほどなく双方の兵が集まってきたため、二人は別れたというお話 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
716 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:24:07.35 ID:yqho/HV40 / ̄ ̄ ̄\ / \ / ─ ─ ヽ | (●) (●) | \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | キュッキュッ キュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄\ / \ / ─ ─ ヽ | (●) (●) | はい採用 \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | キュッキュッ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この一騎討ちに限らないが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 太史慈の伝の詳細さは他の呉将とは一線を画する。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } . N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉備と関わりを持っていたのが大きいのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ .あるいは、韋昭『呉書』の記述をそのまま転載したのだろうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
717 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:25:39.75 ID:yqho/HV40 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` こうした事例を見ると、 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 一騎討ちで敵の大将を殺害するのは簡単ではない。 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ それを踏まえた上で考えてみてほしい /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
718 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:27:05.27 ID:yqho/HV40 【AAはイメージです】 /:/ /:/ /:/ /:/ /:/ /:/ /:/ . /:/ /,イ, _/:/ rv ト、, ノ彡,//,イ / マヽ | ∨!.ノイ彡イノ//// rリイ_.ジ | ヾ=彡イ/////// ∨_ゝイ | /} `ヾ彡,////,イイ王}丿 ' . }i{ ´'゙//// Y⌒iz、 \>'⌒ヽ りゞミ:、 ,イ -=ミ ,´ ̄ .ハ`ゞ=彡'´)ノ {、 '::, / {_彡セ:}i、-=ミ\ | ハ ム/ }::,.rゞ',リ)i;i) ハム | ∨ | / ハ=ミv/i/ ,i:i:\ | ム .ム {{イ彡r≦メ ,i:i:i:i:i:i:\ ___ | 八 ミ=彡< ヾ:、 ,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ー=彡i:i:i:i:/ ゝゞ:、 { { \ ヾ:、イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} }:i:i:i:i:i:i:/ ∧\:>'厶 >=ニ二三_彡'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ /:i:i:i:i:i:i/ `´ `斗 `ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /:i:i:i:i:i:i/ r-=、 .ゝ. }.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i / /:i:i:i:i:/ i ∨ { /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:><,.イ:i:i>´. /`ヽ __ ム \ハ xく:i:i:i:i:i> ´ __≧彡}; / / ` <_ `ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 単純に一騎討ちとは言い難いが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 関羽の顔良斬りは『三国志』本文に載っている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .その時の情景を『三国志』『関羽伝』から紹介したい `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
719 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:28:50.24 ID:yqho/HV40 【顔良斬り@『三国志』『関羽伝』】 ┏───────────────────────────────┓ 曹公は張遼と関羽を先鋒に顔良を迎え撃った。 関羽は顔良の旗印と車蓋を望見すると、 馬に鞭打って大軍の中において顔良を刺し、その首を斬りとって帰還した。 ┗───────────────────────────────┛ . iW / 、 、 ヽ ヽ ヽヽi 〃 / i ! 、ヽ 、 ヽヽ_ , 、i ハ { !! l ! x斗z‐ぃ !´i `ヽl {ハ| i !| '、 レ´≫、 \\ i朮ミ、 , ! } . ‘. | il l Kl イr¬ミ、 !ぃハ / // やりました 、 ヽ!、 l | 〃n { らレク ィ ヘ i ヽ〉、 い 代h'_」 ヽ ィ、ヽ ヽ |ヽ i 弋 トトヽ ┌ f / \i | i ∨ ハ \ `´∠ゝ `く ノ 〃 , ∧ ヽ 7 `ヽヽ\ 、丶 ____r----..、 / /, -=≪ ぃ V ム い 、 , i 人_:: :::「`ヽ: :: .\_ヘrヘ._ .〃⌒ヽ ヽ 、、 、ヽ∧ || ハ l l | {:: :: :: :: , : :. :. :: ::. ヾ丶::. :: _} _| 〉:: ;; , ' "‐  ̄ ` ヽ,ヾ ヽ:: ::廴/ 漢 偏将軍 関羽 \ {:: :;; / / l i l .}: }::.3 . < }:::// ト、 i | il j // |イ1 `|:: ∧|ヽ / >;从 |ノv! lノレ`ヽ ./__/ /:.r' | vi小l● ● 川サヨ i: | !|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ l.|ノ i: i |ヘ ヽ._) j |´ l: ! . |: l/⌒l,、 __, .イァ=ヘ |: | . |:/ /:ヽソ/::::ヘヽ=ヘ l: ! ノ| lー――‐)ミ/ヽ=ヘ.|: | 漢 司空 曹操 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 鮮やかなる手並と言わざるを得ない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
720 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:29:40.04 ID:yqho/HV40 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< たまにはこういう話もいいのでは? | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
721 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/18(日) 23:30:23.18 ID:yqho/HV40 【第九十四回に続く】 新規CAST 〜漢〜 ●郭(かくし) 範馬勇次郎(範馬刃牙)
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:31:40.32 ID:wMpTDGiI0 乙でした。 郭って今回まで出てなかったのか?
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:33:13.09 ID:ZOuiRYb8o 乙ですぅ 勇次郎ここで使うの勿体ないw
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:33:46.36 ID:gZYQEFgq0 乙
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:52:52.49 ID:zqoF0+GA0 乙ですー 鎌倉武士的には郎従が身を挺して主君を守るけど、古代中国だとどうだったのかな? 関羽には歴戦の仲間が付いてきていそう
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:06:07.90 ID:pjIdxnfb0 乙 太史慈とかいう三国志ファンなら誰もが知ってる有名武将のはずなのに 地味なのか派手なのかよくわからん奴
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:19:58.07 ID:z4L4E2gco 関羽は顔良を討ち取って曹操陣営の諸将から一目を置かれたそうですが、張飛に一騎打ちの逸話が無いのが残念です。 演技張飛なら一騎打ちばかりしてそうな雰囲気が…。 >範馬勇次郎 この人のオチ、ショックでしたww あの設定は無理があるだろww
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 04:35:24.39 ID:0WL6OkoTo 乙 今週のあれは無茶苦茶だがオーガならあれくらいはやるし真性の病人だったと考えたら今までの描写がすべて違う意味を帯びてくるのが凄い 病気の親父を治したいというバキの願いが今考えたら切実過ぎる
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 06:45:17.56 ID:Ju9vlNaJ0 乙です 太史慈さん退場が早いせいか存在感あるのに存在感がないよくわからないイメージになってる
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 07:56:40.45 ID:wIk34Guy0 乙です。 太史慈はこの一騎打ち位までが有名エピソードで、 後は赤壁前に亡くなってるから、劉表軍との戦いでは活躍してるけど、 大戦での活躍が無かったのが影の薄さが拭えないんだよね。 演戯では赤壁後まで生きて活躍シーン追加されてる辺り、 筆者は高く評価してたんだろうな。
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 13:35:55.26 ID:VRmPkZuJO 太史慈は死に際の言葉が事実なら、飼い殺しにされたんかなと思ったり
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 21:47:53.00 ID:lRwEVzXY0 そう思えば万人敵の名もおかしくないかもしれない
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 00:31:43.80 ID:gKJU7i5So 乙です なんだかんだで 一騎討ちに定評がある奴と 一騎討ちをやりそうな奴と みんなよく知ってるエピソードでしたな あと確かに関羽vs顔良は元々戦中の切り合いって印象が強い 蒼天航路とかスリーキングダムとか
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 11:18:18.09 ID:cYXFGtI7o 関羽は喧嘩が強い、張飛は戦上手、という、演義とは違うイメージを勝手に抱いてます
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 13:08:15.94 ID:KR0wbHsxO 正直正史の関羽張飛っていまいちよくわからない 演義がなかったらもっと地味な存在だったのかな その場合三国志自体地味になってたかもしれんが
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/20(火) 23:09:21.98 ID:pIv2L/630 >>735 程cの「劉備に英名あり、関羽・張飛はみな万人の敵です」という台詞は陳寿の本文にあり、 劉備の爪牙となる猛将として認識されていたことは間違いないと思う。 まだ神格化はされていなくて、短所で自滅した猛将という扱い。
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 19:31:00.02 ID:8PzfZxCI0 首にかかる報奨が無いか、割に合わないほど安いのかもしれませんね 項羽とかはエラいことになってましたし
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 04:29:25.46 ID:WT5PLKjto 洛陽でダム決壊だって 張方さん以来か 劉(ネタバレ防止)もやってたかな
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 07:56:00.95 ID:6rKT273Y0 まさか現代のニュースで洛陽の地名を聞くとはな… ニュース内容も水量多過ぎてダム決壊しそうだから、一部を爆破して放流とか、 それで良いんかい、とツッコミ処満載だな。
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 09:12:03.97 ID:sW9+2z2y0 去年だか一昨年あたりも中国で似たような事言ってなかったっけ
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 10:52:24.34 ID:kqlvs8Ce0 そういえば学校の世界史や地理ぐらいでは気づかないけど、洛陽って黄河には直接面してないんだなあ (正確には、黄河に流れ込む支流の伊水と洛水に接していて、黄河本流とは山一筋隔てている) 黄河の氾濫の直接の被害を受けにくいからこそ長らく繁栄していた洛陽で大水害とは、わりと洒落になってない事態なのでは・・・
742 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/22(木) 23:12:50.11 ID:dgQqkvia0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| >>739-741 | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ .まあ中国だし \ ).liiiiiil.( ../ / ノ / `ーヽ-´ / / \ \ \,( ⌒ヽ , ⌒`、_ ) (_ ( _,ノ ) ゞ、 __, ノ , ` ー
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 23:23:32.94 ID:ILEkN0/k0 怖い一言だ。
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 00:27:20.37 ID:SDelh9oQo ちょww
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 01:10:18.51 ID:pCCZ03Yso 身も蓋もねーwww ところで洛陽のダム=千金堰といえば陳勰って出てたっけ
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 03:37:09.15 ID:ojdbICtd0 >>737 そもそも直接クビを取った兵士の名前が残ることは稀だというし。 ただ、長年孫権を苦しめた黄祖を討った馮則の名が正史に残ったのは、 一兵卒ながら超弩級の武勲を孫権陣営で評価されたからだというのが、高島俊男氏の解説。
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 08:14:02.36 ID:XsZR58kw0 >>746 レスサンクス 馮則や馬忠は名前こそ残りましたけど、その後はどうなったのやら… 成済に至っては三族が始末されるという有様ですから
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 18:39:53.81 ID:XoVhafMq0 左慈く…さんも大分貫禄が出てきたなww 妹の輿入れと同時にスレに登場した頃の初々しい感じも懐かしい
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 19:24:30.27 ID:XVcNsG7u0 >>748 ファッ!洛陽の紙価を高からしめたのは長生の術を駆使した方士左慈だった・・・
750 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/07/24(土) 10:12:55.17 ID:Lx79QEk+0 【>>745 馬隆さんの所などで登場】 ,. -──ュ、__ /./´⌒´: : : :.\ /. //: /,: ,:.i:|: :.i: :i: : \ {: :'イ: ///: 从: :j|:.|:∨:ヘ |: |:!:|トミュイリ'|://斗: }:!:.|l Y7Y 怎テ !/怎テイ:j/|! 陳勰殿が兵を統率する様子は素晴らしい。 . ゞ、`! .} /レ7/ jヘ:|\ __. ノ どこで勉強されたんです? 父ヽ. 丶 -イ、 ___/ 丶 \ {、ヘ、 . /⌒<7_/∨ ィ 、 |、ト<三 Tヽ i′ ヾ° ∨ LV イ、°〉 j 」! | `┐ 」 YY l ヾ、 イ!´! , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 蜀の諸葛亮が残した兵法やら軍法を少しかじってね。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 興味があるなら教えようか? /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/25(日) 22:23:56.49 ID:VD9dDLCM0 三国志演義の一騎打ちは描写もシチュエーションもうまくて効果的だと思う 「いや率いている大軍で攻めれば普通に勝てるだろうになんでわざわざ一騎打ちを申し込む?」みたいな場面があまりないところが 物語的にうまいなと。
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/25(日) 22:38:45.37 ID:9BaVFkMNo 洛陽の治水か… 杜預さんが浮橋作った頃から変わってねーな中華は…
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/25(日) 23:30:53.06 ID:1L2p3ua8o 三国志じゃなくて新末〜後漢初期の動乱だが 劉嘉が廖湛を谷口の戦いで自ら斬ってる(嘉手殺湛) これは一騎打ち的な意味(乱戦中も含む)で打ち取ったのか 捕虜にして抵抗できない状態で斬ったのかどっちだろう
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 18:48:18.04 ID:KGouMZCE0 実際のところ、武将同士の一騎打ちって「一人の武将の方が多少の数の兵卒より強い」という前提があって成り立つんじゃないかなあ 鎌倉時代の武士ならともかく、三国時代の武将って豪族出の文官兼任が多いから武芸ばかり鍛えている暇はなかなか無いだろうし 戦場での戦闘力なら、兵卒上がりで何十年も戦場を往来している専任武官が一番強い気がする(それこそ、関羽や張飛みたいな履歴のタイプ)
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 08:21:51.14 ID:zHoFZJnz0 文鴦と一騎打ちさせられるケ艾おじいちゃん可哀想ww
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 01:10:02.48 ID:XUJ5nLB00 杜預さんタイプだと無理だよね
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 01:25:29.15 ID:ovTwvhWmo 馬に乗れないのがな…。
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 08:13:47.46 ID:czcP3htx0 文官として有能だけど戦場にも出るタイプの人ってあくまで将軍や指揮官で自身が先頭で戦ってるイメージあまりないけどどうなん?
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 19:23:30.27 ID:o1mQkrgS0 文官として有能で戦場では猛将ってそれ結構なチートキャラじゃあ・・・、曹操は烏巣攻めで先頭切って走ってたんだっけ?
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 21:56:00.17 ID:NRJJslBC0 君主 ちょっと偵察行ってくる
761 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/10(火) 23:07:15.82 ID:FDA1Pg2x0 【CM】 ,。s≦: : : : : : : : : : : : : : ≧s。 ,.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .。. _.f_jノ) ,: : : : : : : : : : :,ィ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .l/) ,ィ: : : : : : : : : :,:.': : : : : : ,!: : : : : : : : : : : : : : :..{/) ,: : : : : : : : : : /: : : : : : :,: : : : : : : : : : : : :,ィ: : :./ /( .,: : : : : : : : : : ,: : : : : : :./: : :/: : :,: : :,: : :,.': : : : :i (`ヽ`丶 .,: : : : : : : : : :./: : : : : : ,: : : ,': : :./: :./{: :.{: : : : : :l ヽ \ ヽ .|: : : : : : : : ,ィ: : : : : : :./: : ,:: :./ ,:, ' リ: !: : : : : :.\ ヽ ‘, !: : : : :,: :': : : : : : : : ,: ::/,:.,z=ァ=ミxレ'|: : : : : ,:_:リヽ ト \ : : :,ィ: : : : : : : : : :,ィ/ 《 {:f::j:} .|: : :, ' `}: \ < 304年 八王の乱 ,ィ: : : : : : : : : : :., ' 弋zツ .レ 芹ミ ,: : : : `ヽ ./: : : : : : : : : : : , ' {J:} .: : : : : : i \ `丶、 ,: : : : : : : : : : : :., イ 、 ゞ' ,: : : : : : :{: .\ : : : : : : : 。: :ィ 、ヽ、} i: : : : : : :,! ヽ、 \ ヾ≧s、 .「 ァ .: : : : : : :.; ゝ ヽ _ _..。s≦: : : :,. \ ヽ ノ ,.: : : : : : : , ,へ> 丶、 i :¨: : : : : : : : : : : : ::, ` , .,: : : : : : :, ,ィ: : :.ヽ ` ノ : : : : : : : : : : : : : :, ` / イ: : : : : :/.。s≦: : : : : : ', イ : : : : : : : : : : : : ,/ ,≧s. _ , .'= - ,/: : : :.,ィ: : : : :. : : : : : : :i ≧s。: : : : : : ,ィ: : :. 、 ,.: : : : : \ __ノ: : . ゜ .V: /: : :. : : : : : :| <  ̄¨,ィ: : : : : : : `. /、: : : : : : :.`. ̄ ¨ .i.V: : : : :,!i: : : : 斗匕 ィ : : : : : : : : : : : :\. : \: : : : : :从 i : : : : : :!i: : : : :i´ /≧s。` 、: : : : : : : : : \ 、 .,\: :/ : :.ム ' i: : : : : :!i: : : : :! / ̄ ` : \ 、: : : : : : : ::::\ /: : :V: /: : .ム } ' i: : : : : ;!i: : : : :: ` :ヽ \: : : : : : : : : :、:, ' V : : : : ム ,'! ,' ,' !: : : : : !i: : : : :ノ ニ= . \\ヽ: : : : : : : : : 、: } : : : : :λ' i / ,!: : : : : /: 。s≦ ` 、 ヾ:ヽ` : : : : : : : : 、 .i: : : : : : } ; ./ .,ィ: : : 。s≦¨ \ ` 、` \: : : : : : :\!: : : : : ::} ,s ' ¨
762 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/10(火) 23:07:45.60 ID:FDA1Pg2x0 ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ"" //(:.:.:.:.:/:.:./∧:.:.:.:.:.:.:.ト:_____ノ 、 .:.:| _...ニ=‐___ノ|:.:.:.:.:.:.:.ト __:.:.:.:.:.:.:\ |:.:|/:.:.:.: !:./ .|:.:.:.:.:.:.:.| |:.l:.:.:.:.:.:.ト :\ .:.:|:.:.:.:.:.:|/==ミ |ハ:.:.:.:ハj==ミ:.:.:.:.:.:.:ヽ ⌒ /:.:.:|:.:.:.:.:Υ んハ V/ んハ Y: |:.:.:.:.| 〃:.:./:./:.:.:.:l 乂.ソ 乂.ソ /:./:.:.:.:.:| /__彡个:.:.:.:| "" ___, "" ハ/:.:.:|\| |:i:i:i:i:\ /:i:i:i:i:i:i:} ノ}∧:.:.ト (^ ) イ:.:.:.:.:.:.| {:i:i:i:i:i:i:i:} ___ __{:i:i:/⌒ヽ / ∧:.:.:.:У:〕ト =≦:/Vl:.:./|:.: ′ / `ヽ/ _ ,, _」:/__ヘ V \:〈: :{_______}: : : :|:/ .|ノ . / ̄,:i:} _/ \- 、 /:i:i:i:{:i:i:ヽ} V /: : ヾ:∧ |: : : :∧ /:i:i:i:i:i:i:{/ |:i:i:i:i:i:i:i:i:/ | .∧: : : :/ ∧ .|: : :/ .∧ <___.:厂 |:i:i:i:i:i:i:/l| | / / \:i:i:i:/ | | . / /, | l | /| \{ >l | /  ̄| V \| /レ'l/ |/l | |// l| / l レ^V\_{三三、{ 三三 }/レ / 八 . 〈 | | 〃\ イ / / ヽ 河間王司馬顒 \ \ { ‖ > 、-=っ//'/ / / . 〈 \ \_ ) {{ /////} ̄_/{ ̄ ̄ / \ ー{ ((_, |////{/^ー /___ イ . / \__} |////|〈:i:/{ / }///ハ 〉 / |////|/:i:{ ̄ ̄ ///// | \_/{ /////,l:i:i:{__/ 〉////| :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', 激戦のライバルたち : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: //
763 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/10(火) 23:08:16.36 ID:FDA1Pg2x0 _..............-――‐-..........._ ,、丶`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``〜、、 . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、 . /::::::::::::::::::::::|::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::`、 /:::::::::::::::::::::::::|:::::::::/i::|::::::::::::::::::::::::::/'、::::::|::::::::::::::::::::', .:::::/:::::::::::::::::::斗:::::/⌒:|::::::::::::::::::::: /⌒ヽ:::::|::}i:::::::::::::::::| i:::;′::::::::::::::::::/|:::/ j人::::::::::::::::::/ ',|::}i:::::::::::::::::| |::′::::|:::::::::::/ |/ -― \:::::::::/ ―- ,Yハ:::::::::::::::| |:i{::::::::|::::::::/ ィ笊笄ミ \/ x斧冬ミ、 :::::::::::::::| jハ::::A:::/: ,イ { .{//}jう { {//}う 》 |:::::::::::::::| 乂八/:::{ ゞ''"~´ 、 `~``''┴ |:::::::::::::::| |::::::::::{ ,、,、,、,、,、, ,、,、,、,、,、,|:::::::::::::::| 私はただ一人の権力者になりたい |:::::::::::, |:::::::::::::::| |:::::::::::::. (⌒ ー一 ⌒) ::::::::::::::::| |:::::::::::八 `ー---一'" 八:::::::::::::, |::::::::::::::込、 ,.:′|:::::::::::;′ |::::::::::::::| > ..._ イ ,:::::::::::/ |::::::::::::::| ノ::≧=-... ...-=≦ /:::::::::/ 八::::::::::::| /::::::} { ⌒7:::/ \::::::乂 /_:: =ァ′ D=- _ ⌒´ `¨⌒ニ⌒iニ{__ __ }ニ⌒ニ= _ _ -=ニ⌒二二ニニ{⌒ヽ ____ "⌒}:ニニニ⌒ニ=- _ 〈ニニニニニニニ{ /:i:i:i:i:i:i:\. }ニニニニニニニ〉 . / Yニニニニ二二∨i:i/⌒\:i:i∨二二二ニニニ/ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八王の乱が来る。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 第九十四回投下日、8/11(水) 22:00 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 00:13:44.33 ID:UrCcN6C00 さわやかな出だしからのだらけきった表情ww
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/11(水) 02:55:54.85 ID:pw4A+Ah80 「僕らはひとりでは強くなれない」なら晋にとってどんなに良かったか…… まあそうならないから八王の乱が来るんだなぁ
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/11(水) 21:52:38.05 ID:c/cll6Kw0 いつもお疲れ様です。 今回の話も楽しみにしております。 政府は帆であり、国民は風であり、国家は船であり、時代は海である。 〜カール・ルートヴィヒ・ベルネ ここ最近の話を見ていると、この名言を思い出して泣けてくる…
767 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:07:14.66 ID:LLZupEE00 , --─−- く{ ,.r:_;:-‐…‐ゝ‐ … −- . . r─- ..、 , .:.´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マニス: :. /. :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マム :. /. :/ : ; .: .: .: ; .: .:.l : : : : : : : : : : : : : : : :マ}]: : /⌒ヾ . : /.: : : :./.: .: .:l : : : : : : :.l : : : : : : : : : リ: : ′:/: : : : :/. : .: : |l: : : : :./:.:| .: :.|l : : : : : : l: : ,′:,′: : : /:. :.‐-:.:|: : /: :/.:-{─:八.: .:l: : :.:.|: i: 「やる夫が正史を書くようです」第九十四回。 i.: :.l: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ャ==ミx人: : :.l: |:. l.: :.| l: : : i:,イ{ {:::::刈/ 厶イ {::::::刈 /八: : :|: |:. 界隈におけるマナー、 | {: | |: : : |从 乂こリ Vこり / :/_): : |: |::.、 及びネタバレ行為禁止を順守して下さい。 {八j |: l: .{ ハ 厶イ:{八: :}八::::::.. {八}:.∧: :丶 ' .イ:.:.| |:::::}从 : \:::.. では、今回もお楽しみ頂ければ幸いです /: : ://∧: :个:。. ‘ ’ ..イ\:.:.| |::::::::八: : : \:::. . /: : ://,ム{ヽ:.∨〈 >.. . ..<{〉 _\:!:::::::{:::::\: : : \::.. /: : ://:::{∧} ト、.:Vニニニ}{ニニニ{_ 厂入::::::|::::::::::\ : : :\:.、 . ___ ,/: : ://::::/ 〉{ }: :∨ }{ ¨¨7 }::::::::|::::::::::::::::\: : : \\ { { ` ̄ ̄二ニ/ / V}: : :| }{ / \ }`ー一'´ ̄ ̄ ̄7フ}: : :\\ { { ◯ /_/ 〉.:.:.:| }{. 〈 \ ◯ /∧}: : : : :\\
768 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:07:46.15 ID:LLZupEE00 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | あらすじ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// 長沙王が死に、混乱の一年が幕を開けた | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
769 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:08:49.13 ID:LLZupEE00 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 元号は太安から永安に改められた。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 東海王司馬越が中心となった朝廷は、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ 成都王と河間王の御機嫌取りに終始している ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
770 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:09:47.33 ID:LLZupEE00 . イ'´ ̄≧v彡‐- 、ヽ '/ /: : : : : :}: :j }: : : ヽi . , / /: : : : : :イ: :イリ: :ヽ: :} . /{、イ./: : : :‐// /弋‐ \ ! この詔勅。 . ` 才―イ弋マ〃 弋マrゝ ‐-≧ . /: :イ八ゝ ` イヽ\) .いささか正気を疑うのだが . ヽ ヽ}ヽ`''-、-‐‐ .イ二}リ ヽ |.ヽ.}==ハ.Y__〉 ´_ト::::|:::∧ . } __ヽツ/_/ハノ_| ノ:::::ゝ イ::::/::::::{:::::::ハ;》::::||ヽ>::><:) / : : : : : : : : : :': : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :. . l::゙{:::::::/゙::::/∨_==マ:::::Y::::| : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :. ヘ人/゙::::/ ::::::::::::o}}:::::}::::| |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l V:::::::::::,__ァ=-ヽ ‖イ/::{ |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : ! ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´::::/ |l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : ' 〉,イ《イ ̄ o  ̄7´ |l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : / ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : ' 晋 中書令 王衍 ',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: // ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ // ',:从: : : : : : : : : V: : | 〔 ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉 ここで成都王の機嫌を損ねるわけにはいきませんし __ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 / ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く / \ ', : : : / `Y _ノ 人 ,′ \: : / / ´ ノ /-- 、 |:./、 ′ ノ、 '  ̄ `丶\ lレ' ‘,{ / 晋 東海王 司馬越 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 戦後に行われた人事はそれを察するに余りある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
771 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:10:41.61 ID:LLZupEE00 【紀元304年2月 晋 冀州 鄴】 / \ / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ 晋 成都王 司馬穎 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王司馬穎は丞相に任命され、加えて封地を二十郡加増されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
772 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:12:02.75 ID:LLZupEE00 【紀元304年2月 晋 雍州 長安】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /:::::::::::::::::::l::::::ヽ::::::::ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /:/::::::::::::::::::::::∨:::∧:::::::::::∨ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /::/ :: |::::::::::::::::|:|∨、: |::::::::|:::::', . .::::l::::::::|∨∧/|',z=、Ν :::: |::::::l . ',l:::::::::::l_,Ν ´Vソ : :::: |、:::: {V::;:Ν.Vソ 、 |::::::::| }/ . |/:∧ |::::::::|イ |::::::::}、 ' ` |::::::::|ノ.、 |:::::::|.` 、 イ|:::: /:::::::ヽ ところで勅使殿 |::::: | >.< l::::∧}:::::::/ |::::::|-= . < | ./:::/≧ Y' . ,ィ::::::|、////.∧. / ィ' V/ヽ、、 l ゝヽ.\////.∧´ ∨.////ト、 . l. \///.∧- 、ィ:|/////' ヽ 晋 河間王 司馬顒 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .河間王司馬顒は太宰・大都督・雍州牧に任命された。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .事実上、逆賊認定を解除されたわけである ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
773 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:13:22.09 ID:LLZupEE00 , ィ ´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: \ / ::.::.::.::.::/::.::/::./.::.::.::.::.::.',::.::.::.:::.ヽ . /::.::.:/ ::.::.:/::.::/::./::.::.::.::.::.::.:ム::.::.::.::.::. /::.::.:/ ::.::.:/::.:: i::.:i::.:/::.::.::.::.::.:: i::.:: i:.::.::.:ム ,::.::.::/.::.::.::.i::.:::.:.i::.:i:: i::.::i::.::.::.::.:::i,::.::.i::.::.:::.:ム i::.::.:.l::.::.::.::.ト __/i_/ヽi_,: i::.::.::.::_/ V: i::.::i::.::.::i i::.::.:.l::.::.::.::.l´V  ̄ \i,i::.::.::/`ーx_i::.::i::.::./ . ',:..::.l.::.::.::.::l i::./. {/i::./::.:/ . V´l.::.::.::.::l斗==ミ ´. ィr=ミ、 .i/::.:/ .. ヽ'l::.::.::.::.l i_/ . ゙V:::.::.::l. ` /:i ……いいかげん、皇后と皇太子を廃立しません? . V::.::.:l r─ャ /::.:i . V:.::.il\ ー‐' ,.イ::.::.:i /V::.il > _ < l::.::./ . /,i::.::V il l l:: / /'{::.::._/V{... l_ l:/ _,,.-=、''"::::::::ム トミェ、 _ ' / \:::::::::::ムー- 、 __}::::::`::::t / _ \::::::::::ヽ , z--、}::::::::::::iヽ . / ´ ヽ iヽ:::::::::::ヽ´¨¨`}:::::::::/i ム . ム ヽ V;;;ヽ ::::::::\. }::::::/;;;i.. ム . , ', \;;;;`;ー--ヽ}_/;;;/. , i. ', i `ー─‐"/iiトメ‐".i. i
774 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:13:48.50 ID:LLZupEE00 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 \ ニニ( ̄ ̄ヽ /⌒`¨爪 ∨⌒ヽノ^ヽ ニニ ト、 =ニ> ⌒V /'{ ト、 ’, )ニ / \>( ̄ ̄ヽ ア / { __} ヽ ∨⌒ンー彡 ヾ乂__ノ^ア __,,ム - :: 「  ̄ミ ', 乂 / / __八 : 八 V }厂ヾ\ , ( { ,xfそて卞 ゝ乂(⌒笊卞メ、 } \ / 、 { k ゝ廴ソ 廴ソハ j . ' ヽ / 个 、 , ,小( ) 、 ! ,: "; 、 \ ` ー彳 / V\ , ヽ /( j/ i| 个.込⌒` 、 _ ‐z彡イ | \ / 陛下は何もしてくれないのね ノ | ト )ゝ イ / } | ヾ( / | { ≧ 彡,}i ‐=≦{v彡イ } | \ ノ'" : (/j _{ ) j | / 人 >'  ̄¨¨''Y¨¨¨ ̄ユ-=< 人 . , . >ミ≧ー || ゝ=≦彡< V / / |ト ’, ヽ / r―===ミ /./ l.......、 、 ァ===┐ r―込 ∨ l..........、 ∨/ ァ━┐ r‐込 ¨¨\ 」 l......... .ヽ. [ / ァ━―7 \ ¨¨\ Y∧rへ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ 辷二 ̄ヽ∧ Y / / \ >’{ \_| 丈二 \‘< \ 〉'" >…―っ乂___ノ^ゝー ーォ ~'〈 / 晋 皇后 羊献容 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .二月に羊皇后が廃立、金墉城に幽閉された ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
775 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:14:40.31 ID:LLZupEE00 ,、rセ7フ刀刀フフ7ァk ,xi(/////////////////〕h、 ,ィ(,'//////////////////////}h、 ,心'////> '"゚~~ ̄ ̄~~゚"'',,_/,....}'/ムY⌒; ,心.:゙:,/ヤ_,, く.........)i,,_'/刀i/シ く⌒({\〉'゙......} ,. ゙ x 、 、 ゚,_,.イ'//j{{,,_j}//, . 〉....〕....(i.......{ , ゙ , \ ヽ .乂,,ノ ∨,'//, |〉'/トセ7刀"/ ./ ,,.、、.,_\ ∨//, . l{'//j{'///j ,′,./- _,,_、 '//,゙ ヤぅ(j^''''^゙ '" ,゙ _,,_ x炙伝"''' '/ V ∨'; l _,,x豺芍 乂;';ノ ; '/ \ :、丶、.,,_ . У l ; .乂;'ノ , . : : .i ', \ \ ⌒"''〜、、.,,____,,... / | {、 : : . .,, j! ; ヽ \、 _,,、ヽ` / | l_}h、 (:.:.:) ,, ,,.ィ犲 i `、 丶``〜 ,, _,,.、+./ | lく....{ぅo。、、ャ...√ 寸ア゙] :|:┐ 、 \、.,,,_ ´"''〜、、 ./ ‰ /_| [シく:}'/,j}i//}/;..........}.)...| ;..人,, `、 ヽ ´"''〜 .,,_ // j..} ! !「"'マ/人ジ'/;_,,.x仝x、| ,'/}//, 、 `、 ``〜、、 / ./ ぅj/, ,リ....(i........〉'/人,,_,シヘく/| ,奴」//! ,xセ7フ7ix . , ゙ ,:゙ .j/7/, i_,,.ィ{......八ノ'//人//〉/| ,奴〈'//j',. ,心'/////心, . / / ,イ///, !//...〉く....√乂,,_,,)h、.ノj,奴ィ///!/, ん////,、rセ7フフ7x / //////,!/刀'//)h{'/////////'//,√//|/,} ‖////////////>‐-. _,,. . / ‖'/////|,'///////////////////////|'/{ ‖,'////,゙////ヤ゛γ'"~Yこ / .{{///////,////////////////////{/////, ‖/////{'/γ''"''"~⌒ぅ ,.、ヽ` 晋 皇太子 司馬覃 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 皇太子司馬覃も廃立され、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .以前の爵位だった清河王に戻された。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .ただし、封地には戻らず、都に留まっていた模様。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『河間王顒伝』を見るに、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 二人の廃立は河間王主導で行われたのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
776 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:15:25.44 ID:LLZupEE00 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 . ィ^ヽ‐- -‐- 、 . イ'´ ̄≧v彡‐- 、ヽ '/ /: : : : : :}: :j }: : : ヽi . , / /: : : : : :イ: :イリ: :ヽ: :} . /{、イ./: : : :‐// /弋‐ \ ! . ` 才―イ弋マ〃 弋マrゝ ‐-≧ .これは正直どうなんだ? . /: :イ八ゝ ` イヽ\) . ヽ ヽ}ヽ`''-、-‐‐ .イ二}リ ヽ 河間王の意図が透けて見える気もするが |.ヽ.}==ハ.Y__〉 ´_ト::::|:::∧ . } __ヽツ/_/ハノ_| ノ:::::ゝ イ::::/::::::{:::::::ハ;》::::||ヽ>::><:) . l::゙{:::::::/゙::::/∨_==マ:::::Y::::| : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :. ヘ人/゙::::/ ::::::::::::o}}:::::}::::| |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l V:::::::::::,__ァ=-ヽ ‖イ/::{ |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : ! ヘ _/〃¨¨¨¨¨¨¨´::::/ |l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : ' 〉,イ《イ ̄ o  ̄7´ |l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : / ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : ' ',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: // ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ // 趙王が立てた皇后と斉王が立てた皇太子ですから。 ',:从: : : : : : : : : V: : | 〔 ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉 断わる理由を作れません __ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 / ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く / \ ', : : : / `Y _ノ 人 ,′ \: : / / ´ ノ /-- 、 |:./、 ′ ノ、 '  ̄ `丶\ lレ' ‘,{ /
777 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:16:00.03 ID:LLZupEE00 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます! ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ .長安の河間王から上奏文が届きました!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ /: . :_._:_, :ヽ 〈: . ;仁 -ー-≧: > >: .;r‐: . : . : . : . \__ノ ,イ /: . ;イ: . /: . : . : . : . : . マ'´ {:ゝ/: . :./.〃:∧: .Y;ヘ: . :\: .:. ト, __ `7: ./:./:l. :| ヽ: | _≧-:.:ヽ;_V: l ./ハ! //ミ y‐大弋 ノ: 厂 ∀ー: 一ャ' 乂辷ォ;/ k」j_ト代モュテミ〈 弐う水: . :| : . :. そらきた ,ィ /: ハ ハ:ヘ ゞ-' ,ヾ:.、 ̄ノ∧: l. : . ! ヾ:. ー=≠≦; 1;メ ノ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ソ: . :.:ト、_ノ:} / |;! \,イ: . {: .>、 ^ ィヽ;.y': . : . :.r‐一 rく 乂 〉|: . : Y./ゝュこ _,ハ: l:,f: . : . : バヽ /:: :: :\ /::フ: ,彡:ハ//三三l レ: リ.|: |,从/ ノツ , <:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . /::∨ 〉⌒〈|/: , :ノノト-ヘ f:: :: :: :: :: :: :: /:: ::ノ: . :,イ三三X==!: . : /_」|:: :: :: ヽ |:: :: :: :: :: :: ;イ:: :イ: . :/:,ノ//:: :: :: :: :: ::ノ: . /==!:: :: :: ハ ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :リ |:: :: :: :: :: |__、
778 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:16:30.44 ID:LLZupEE00 【紀元304年3月 晋 雍州 長安】 , ィ ´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: \ / ::.::.::.::.::/::.::/::./.::.::.::.::.::.',::.::.::.:::.ヽ . /::.::.:/ ::.::.:/::.::/::./::.::.::.::.::.::.:ム::.::.::.::.::. /::.::.:/ ::.::.:/::.:: i::.:i::.:/::.::.::.::.::.:: i::.:: i:.::.::.:ム ,::.::.::/.::.::.::.i::.:::.:.i::.:i:: i::.::i::.::.::.::.:::i,::.::.i::.::.:::.:ム i::.::.:.l::.::.::.::.ト __/i_/ヽi_,: i::.::.::.::_/ V: i::.::i::.::.::i i::.::.:.l::.::.::.::.l´V  ̄ \i,i::.::.::/`ーx_i::.::i::.::./ . ',:..::.l.::.::.::.::l i::./. {/i::./::.:/ . V´l.::.::.::.::l斗==ミ ´. ィr=ミ、 .i/::.:/ .. ヽ'l::.::.::.::.l i_/ . ゙V:::.::.::l. ` /:i 成都王を皇太弟にしません? . V::.::.:l r─ャ /::.:i . V:.::.il\ ー‐' ,.イ::.::.:i /V::.il > _ < l::.::./ . /,i::.::V il l l:: / /'{::.::._/V{... l_ l:/ _,,.-=、''"::::::::ム トミェ、 _ ' / \:::::::::::ムー- 、 __}::::::`::::t / _ \::::::::::ヽ , z--、}::::::::::::iヽ . / ´ ヽ iヽ:::::::::::ヽ´¨¨`}:::::::::/i ム . ム ヽ V;;;ヽ ::::::::\. }::::::/;;;i.. ム . , ', \;;;;`;ー--ヽ}_/;;;/. , i. ', i `ー─‐"/iiトメ‐".i. i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .三月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王は成都王を皇太弟にするよう上奏 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
779 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:17:21.71 ID:LLZupEE00 【紀元304年3月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | 朕が不徳でありながら帝位を継ぎ十五年。 .|: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | 禍乱は天に達し、宗廟は途絶える所であった。 |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ 成都王は温和で乱を平定したので、 .: :\ 、 { ノ: /:.| 皇太弟・都督中外諸軍事とし、丞相と兼務させる事とする .: : |i \ ア: : : : | : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| 从|\ 八 \ |: : : : : ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それから程なく、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王司馬穎が皇太弟に立てられた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .制度一切は魏の武帝の故事に倣ったと『晋書』『成都王穎伝』は記す `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
780 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:18:06.44 ID:LLZupEE00 【紀元304年3月 晋 冀州 鄴】 / \ / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| 河間王は約束を果たしてくれたわ! / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, これで次の皇帝は司馬穎で決まりね!! 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\
781 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:18:38.58 ID:LLZupEE00 【紀元304年3月 晋 雍州 長安】 /´'‐、´,。。、ヽィx_ _ {ヽ、ヽ 〉、 / ィ  ̄ ` `ヽx ) _ヽ / / 、 \/イjノハ / / i ハ ト、イj丿/j i / i |! } }ハ 彡// ! | | | i|ヽ // リ ´彡_ /:! | | ハ i| ハ /ソィ灯笏ァ/ィ,ヽ:! 都へ行かずともよろしかったので? | |、 ヽ l汽沁V `‐´ リ _)).ノi| ゝ! ヽ ゝ` 、 .,ィイ { | |:\(ヽ 、っ /i:| | i | | | | | > ,-‐-、ィ≦≧、ノ ! ! | | |i ! )、: :__:ヽイ: : :} | | /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ | | |i /イ/ `ヽ、::/( ! ! ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム | | |i (: : :/ ヽ-ヽ :| . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} 晋 右将軍 張方 {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l 秦州で皇甫重が抗戦を続けていますし、 .{::.:ム _ /i} :.::.:l まずは成都王のお手並み拝見といきましょう {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 要するに、今度は成都王が趙王や斉王の立場になったわけだ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
782 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:19:09.78 ID:LLZupEE00 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 盧志さんの言う事聞かないから .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// しかし、結論から言えば、 | | >:´|、 - ,|`:< 彼の天下は半年で終わってしまう | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
783 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:20:25.35 ID:LLZupEE00 【紀元304年3月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 以下に、丞相となった成都王の所業を紹介していきたい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
784 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:20:52.79 ID:LLZupEE00 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ まず、侍中嵆紹を解任した。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 前回の劉暾同様、長沙王に深く関与していたためだろう ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', 事実ですから仕方ありません / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ / / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \ 晋 侍中 嵆紹
785 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:22:35.12 ID:LLZupEE00 【紀元304年2月 晋 首都 洛陽】 ;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'' '';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;''; ';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';; 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ \ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / .\ 皿 / / .\ / .\ / .\ / .\ / .\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の丞相就任より前、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 石超らに率いられた五万の軍勢が洛陽に進駐している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
786 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:23:59.28 ID:LLZupEE00 / 、 / \ /, ∨ , , ‐ '' ¨ ヽ \ / } // _ ‘, } / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | 中護軍の石超です。 | ヽ{ゞ‘, | | | | \ヘ ' /.| | | 成都王殿下に反抗的な将兵の粛清を開始します | |'ヘ. _ __ / | | | | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ . /: : : \ : : : : : ! ! r≦―‐ {-、:{ : : : : : ! | ̄|ヽ / : : : : : :\ : : : ! ! | ヽ‐‐ } .|: {: : : : : | |: : j : ', . / : : : : : : : : :\ 人 |│ } ̄、 { : { : : : : | |: :/ : : , {: : : : : : : : : : : :∨: \ |│ / .}: : ',: : : : ! |:/: : : : i |: : : : : : : : : : : : :|: : : :` , } /ム、ヽ: :人 !{ 、: : : :| 晋 中護軍 石超 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼らは洛陽城の十二の城門に分屯し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 殿中の武官で意に沿わない者を処刑し、将兵を交代させた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これだけならば、そこまで不自然でもない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
787 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:25:23.40 ID:LLZupEE00 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ねぇ御隠居、聞きました? | /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ヽ_____________乂 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 問題はここからである \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
788 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:25:52.15 ID:LLZupEE00 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 太廟に供えられている器物や衣服が盗まれた話 | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( / γ ヽ,);;;;) なんだそりゃ? |. | /;;/ |. !、 ___人_l;;,/ 責任者は打ち首じゃないか / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ 晋 斉国の人 左思
789 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:27:45.78 ID:LLZupEE00 \_-_-_->'"~~~"''〜、、::::::::::::::::\ \_-/:::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\ . /∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::. 〈__,{:八:::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::`、::::::::::::::::. . .::|∧:::::\:::::::::::::::`、::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: .::/|:::∧:::l_,,.`'<:::::::::`、::::::::::::::|::::::::::::::::::| 都中がその話で持ち切りなようね。 /:/:::|:::::::}:/斗-=ァ\::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::/ .::/ j八::::从 V} ' |:::/::::::::::::::|::::::::::::::: .聞けば近頃、 〈:〈 /' l:/':ノ |/::::::::::::::/:::::::::::::/ .成都王が天子の乗輿や衣服を全て鄴に移しているのよ。 `>> l:::::\ /:::::::::::/::::::::::::::::{ (:::( l::::::::::::... っ /::::::::/!:::::::::::::::::::::::. _ まず成都王の手の者の仕業でしょう )ノ 八:::::::\:::\ /:::::/ |::\::::::::::::::::::::... ⌒):) \:::::::\::::/::/::::}/|:」 \::::::::::::::::::::::...../ \::::::∨::(、:::/ /-_-_⌒\:\:::::::::... .:::::::::::)\::::::...... /-_-_-_-_-_-_`、:\::::/ 晋 清河国の人 崔悦 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ .ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 今度の王様もダメそうですね | i ̄i ̄i ̄i """ | l . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .l .` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』の三月の記事にはこうある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太廟の衣服と器物が密かに盗まれたと ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
790 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:28:35.93 ID:LLZupEE00 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ なるほど。 / γ 、ヽ, |. | i l 趙王に匹敵する大物かもしれん |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .\ " /__| | \_-_ニ=- _ |_-_ \ /___ / `''<_-_-_-ニ-''"゚~~::::::::~~゚"'::.、 -_-_ `,.:'´:::::::::::::::::::::\:::\:::::::::/_-_-} .:::::::::::::ノ:人:::::::::::::∨:::\:/_-_-_] /:/::::::/::/⌒l::::::::::::::∨::::∧-_-_ノ', . / ,゙::::::::::/ l::|';:::::::::::|::::::::∧::::::::::::', { :::::::::/\ :::| \::::::|::::::::::::|::::::::}:::::. { |::::::斗=ミ /:/─‐\::::::|:::::|::::::::}:::::: 人::::ヽVソ /'゛ 斗=ミ |::::::|:::::|::::::/:::::′ 成都王の下には従父上、盧志殿ががいらっしゃるはず。 .::::ハ乂x , 弋ツ >:::::::::::/:::/::::::′ .::/ .::::. xxx /:::/:::/:/::::::' 何も諫めないとは考え難いけれど 廴_八:込, 丶 /:::/:::/:::::::::::/) (⌒ハ::l::\_,,. -=/::://:::::::::::::':( ) ノ::|:::__::ー┴=彡'::::::::::::::::::/(⌒ー-- ..:::::/乂⌒\ 八:::::::::::/乂::. . 八:::(/ ⌒乂\(⌒:::::::::::\} ):〉 . // }乂 \ノ人:\ヾ::/ . , '゙__√ ,/ /'´⌒)::::::.}):〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 一方、『晋書』『成都王穎伝』には、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の丞相就任後の記事として次のように記されている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .天子の乗輿や衣服を全て鄴に移したと `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
791 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:29:06.50 ID:LLZupEE00 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 加えてこんな話もある \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
792 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:30:12.14 ID:LLZupEE00 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 石超殿。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l .成都王殿下は、 ノ ヽ _,、__ノ .殿中の軍勢を鄴に移動させて丞相府の所属とするよう仰せです _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / } // _ ‘, } ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | 命令は果たします。 | ヽ{ゞ‘, | | | | \ヘ ' /.| | | ですが、盧志殿は何も言わなかったので? | |'ヘ. _ __ / | | | | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『成都王穎伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王は再編させた殿中の宿衛兵を丞相府の所属とするよう上奏。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .殿中の兵すら、鄴に移してしまったのである `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
793 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:30:40.65 ID:LLZupEE00 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ これらが意味する所はただ一つ \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:31:08.71 ID:LLZupEE00 【紀元304年3月 晋 冀州 鄴】 , -=ニニニ=- 、 ,' _ , 、,-、, 、_ 〈 ゝィ: :i i: :T { ┼ ゝ l: :', /: :「 { ┼ /j i_: :゙; ‐ イ : : } {, / 〉 {:__ノ_ _'.、'〈 〈:', +/:/「~ _ ,、 ,、 `ヽ{i: ', + //j. i / `ヽ\Yヽ/ iヶ7 / ヽ ヽ 丶、 {': j ∨ \ヽ {} } 八 ┼ / | ‘, ‘, , `7 八 ヽソ:{ ト; : ', ' | |、 l l ’ ‘ ,/ /: :ヽ 、_...... /: :{ {: :、 :, |i | |斗匕´ | ノ 、 } /ゝ〈 : : j -1: : } L: :、:', |i | l | 从|\从レ'| / ヽ /: j {: : 〈丶、 '; : :} /: : :、', |i | ト、 |v' -==彡~// ∨ \ 〈: :{ /: : 〈 \ 丶 ヽ: { {: : / |i |V‐\| /'^V | ∨ 、 丶{ {: : / ヽ \ \ ヽ, }/ 八ト、|、=彡ヽ v }i、 | |i }i | r――ヘー― f´ソ }:/ ヽ ヽ \ 丶ヽ Y~ }===ヘ―┐ ,′ ィΛ マ } ノハ | 从: ハ|  ̄ ̄i: i: : : : :} ノ {∧ ヽ ヽ \ ヾ. l l: : : : : : :「 ̄ , / {: 込 丶 ノ _イ ̄ } /レ': : : { i: : ; : : 〈/ ./ 、 ヽ \ \ \ l : : : : ; :i {/| /: : :> イ i|: / レ' /}ノ^ヾ |、{: : : :ノ: : : ≧≦‐─┴r从_ ∨\从/^ヾ、_}//|o//j>'´ニ/ニ>、 _-‐/_///。j>''´ニニ//ニニ-_ _-/ニ|//ニ╋ニ//ニニニニ _/Yレヘj|/ =====/-{ノニニニニ| r┴ミY]ニニ|゚ニ__ニニ/'⌒ニニニ/ と二 __)_、rf〔ニニニ/`Уニニニニ/ 〃ニニニニ|ニニニニ|/ニニニニ/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 成都王はすでに皇帝気取りになっていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鄴で皇帝に即位する腹積もりだったのかもしれない ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
795 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:31:35.35 ID:LLZupEE00 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.盧 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.志 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ それがよく表れているのが、腹心たる盧志の処遇だろう \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
796 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:34:15.52 ID:LLZupEE00 ,r,ニニミ、 -- 、,__ // V}/´ \ ` .、 // ./ ̄ヽ \ \、 .{.{ /! }Vヽ ` 、. ∧\ ヾ ./ \.| |. V ≧=-. \ ,' \\. ', .||∧. V |\.|. V ! | ∧\二ニ,xf云ミァ !-、,i V 叔父上。 | j/_V ヽ!八辷ノ´ } /! // ',ヽ | `《.{ハヽj/ / ./ |//\ ',ヽ\_ 中書監への御就任、謹んでお祝い申し上げる /へ ヽゝイ -=彡イ/| .|/ V | V  ̄ i\ \ -、 イ/|| .l .| l | | ,x─── 、.l l ヽ>。 `´ ,.< xイl ,l ./,!! .|! j | |l | `¨´.{´Y::::::::::/∧.-</|| ./! ./ /∨ <> ――― <> ∨ | |ヤ', ,r::::ヽ:|::::イ//:::::::::::::::У`//./ { :}<>/ /⌒¨ 、 <>v | | ヽヽ //::::::::╋:::/イ::::::::::::::/::::::::Vイ __人__/ ,' .i ヽ \)、 ゝ======彳 `>ゝ: /::::::::/o/:::::::::::::::::: /:::::::::::,! < 0O `ヽ .: :{ \ ∨〉 |`¨¨´| /::::::/二7:/:::/::{二二二}':::::::::::/! \ _人 } : : { ∧ ∨〉 // } ¨¨ヽ .i :{ {ハ _| \V人 晋 盧志の甥 廬綝 レト、} :| | | {ハ {-‐} :| ` 二 フ | } | |―|―{ハ :{ :} ::ノ /}八 ハ | 八 | | 人 { ェzzァ ∨v〉 | | |' | \} 八 ミzzァ `"` .:- ': : :| | | )八∧ ' 人: : : : | | おめでとう . | / O: : >. - ‐ /} ∨: : ::| | | , ' ノ}: :/ {::≧s。_/|::ル ∨: ::| | / 〈/ 人 ∨::}=====ル 〈〉 ヽ:..| | ' : : / ∨}{==}{/ \ | / > ´ 〈〉 ∨ニ, ' 〈〉\ ,' / ∨ 〈〉 _ _ \ 晋 盧志の子 盧諶
797 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:35:00.68 ID:LLZupEE00 ハ/ -=ニニニニ=-:} : : : : : :. _」 レ-=- ,へ -=-: : : : : ∨ \ ` / .: ヽ v -=-: : : :∨ `7/ / / \ :} -=: : : : :v ' .: ハ ハ人 }八_ ノv } {i /_ 、 レ、〉乂X{ けれど、いったい誰の中書監なのかしら? { } {i } :/ } } ¨¨} 人 ,':} {i 八イャ===ァ} ハ /, )/ } / 乂ツ :} / : | /, / | ハ八ノ ' 八/ : : | /, ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /´¨|ハ 、 , /へ、_ _.| /, /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ / 〈〉 | |>、 _ ..イ∧) 人 \ ./, ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 ,' 〈〉 | | ∨::: /´¨ <> \ .∧ |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, / 〈〉| | 〈〉 )'´~¨ <> \ ∧ |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, .〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, ./∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, あくまで今上の中書監としての務めを果たすだけです /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 |................_ノ..{{ {{ { 八 ............| 晋 中書監 盧志 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王討伐後、盧志は中書監に任命されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
798 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:35:34.78 ID:LLZupEE00 >' ., ´ . >s、 \ ./ / .:i 〈\ ∨ ,' / .: | | ∨::\ ∨ | :. .:| | .: .: ∨乂\∨ | { ∧八__::| .: .: ル乂X<フ ですが、成都王はお父様に鄴から離れるなと仰ったとか。 人 { :. ∧ャtf=ァ:| / / /レ \乂X{ N\人 り レ'| ,イ /} ∨ ` < .これで御役目が務まるのですか? | 〈 ノ' レイ} :::∨ /∧ | ∧ _ / ∨ ::∨ /∧ | |: \ ` イ /¨∨ :::∨ /∧ | |: へ..::<〉¨¨¨///>‐、 :∨ /∧ | |: ,' /}}///∨ \::∨ /∧ . / / {\_/ ____,,丿 )> \\ | |:/ //∨⌒/ <> \v /∧ < l{ )> | / / \---=彡' `てノ | :/ .ィ }/ \ /∧ . \ ¨/ \ ,/ / { !⌒ |ハ /:} / <> \ /∧  ̄ _},/ // ! \ 乂_ /// / / ∧ \ }\ xく . / /,/ / / :} ./! \ `ー=彡 } (て . {/l} / //!|..ノ:! : |乂_,,,,.、 彡' ヽ\ i{/ / /,,、 リ / :! : | | :}、 ! il | l} /i i `゙ミ=-| ∧ : | |_ノ \ il }! / また孟玖の馬鹿に何か吹き込まれているのだろうな } ,' |l:i |: : : : |/ \/ミ==ミ、刈 :. // / / ||},ハi , . . / :|i /' . / ,' ,:...リ (\ ′ . : : :/ ノリ / / ,/⌒'⌒`__\ `¨`ー( ⌒≧=彡′/爻 . // ┌┐ 爻x\____,,.、丶´| フ/爻x | { 、. |::::| x爻x爻///||-‐‐==ニ ,,x爻 爻 Vハ,,,)ハ |:| 爻x爻_-_-_|||-_-_-_x爻 爻'゙ ´ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかし、彼は鄴に留まり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 丞相府の事務を預かっていたと『晋書』『盧欽伝』にある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これでは、盧志は成都王の中書監と言っているようなものだ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/11(水) 22:35:40.61 ID:omO96pv/0 昔、曹一族の悪政に狼を期待して、今では司馬一族の悪政に狼を期待する(大笑い)。
800 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:39:11.44 ID:LLZupEE00 ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 |................_ノ..{{ {{ { 八 ............| . \_.......´_/ヘ 、 │......... |  ̄ ̄ 丶_ ー=}}=…ー==彡 /|.............| }´ ,リ 〈 |......... 八 / ,リ -=ヘ│..............〉 /] ,リ [ ̄ ̄ ̄]-ヘ| ..............] / ̄| ,リ 「 ̄ ̄ ̄| | ...............] /__」 || __________」 | ................] ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 不思議な事に、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王が調子に乗っていた当時、盧志が彼を諫めた様子は見られない。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これまでの盧志の言動を考えると不自然な行動に感じられる `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
801 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:42:03.57 ID:LLZupEE00 / ./ / // ./ .!ヽ . / ./ / ./ //./ / / i、 /イ/ / / // /イ' .! !', (' / /// /、_ 、 /イ ./! !j {(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| .) 77´ { i、Y , `゙Y//ル 無礼を承知で言うが、 /'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ 叔父上は成都王に夢を見過ぎではないだろうか? ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __ 斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! . ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ . {::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `¨¨7'ニ´.ノ __ -=ニ二 二 二ニ=- . ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} ⌒ヽ `ヽ/ ⌒ `ヽ)h、 . ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: | ∨ / ' ヽ 〈ヽ :, ∨,' ' | :. | | ∨) :, _/,' .: i | :| | | ∨ゝ-v ⌒¨' : {i :. | |_| ∨乂∨ | | {i :. | ̄八ノ i}∨乂∨ | | {i― -、 ',xtf劣示 i} \乂 ∧人/ィ劣示ヽ ./ ゞツ } 八 \〉 けれど、故主に報いるのが士大夫でしょう .八|∧ ゞツ )' } / | | | 込、 ` 'イ 入_| | | // >、 r 、 ..:::/ | | レ /´/| ≧s.. .// `ヽ |、 / '∠ --ァ ∨ ¨レ´ 〈〉 \八 ,__/ ¨¨ニア ∨ / 〈〉 \ }ヽ____ / 〈〉 ∨ 〈〉 `ヽ
802 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:42:51.83 ID:LLZupEE00 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ これからは、苦労をかけそうですね V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. _/ .| | | | | | | | ∨∨} ⌒ヽ | | ¨.| ̄ ̄| | | ̄ ̄ト ¨ .| |∨v | | | |\ |\|\八| \| | .∨ 八 八 斗=≠ミ )' 斗=≠ミ ' /\ .|\ \| , ノ/ | ところでお父様。 |へ::::| | \{ 八 .| || |:::|、 | | \ / ', | 前に話した ., |/ | | | ::::... ` ´ .イ__ ', .| 鍾繇の書の模写に成功したの。 / |/Y⌒y、 ,/ , -| > <, .| , } , | | .| | | ∨ | |/ ヽ|〈 〉 〈 〉 〈 〉/ \ , .| 次は全ての鍾繇の書の完璧な模写が目標よ .,'| .| | | ', | | | ニニニニニ/ 〈〉 .\ | {| ,' | | } r_ | 「ミ __ ./ \ Y / ∧ \,' },;;;-=ノ 〈〉 \ | / / ', {,;;^;;;⌒;;;`(`ー――-ミ 〈〉\ | ./ / .\\;;;;^´;;;⌒>-- \ .\
803 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:44:29.38 ID:LLZupEE00 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) | これは見事な…… | //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ .ヽ___________乂 //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.盧 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.志 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 当時の成都王の様子について、 \ヽ、 _ , イ!::/ 『晋書』『成都王穎伝』は次のように記している / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
804 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:45:25.42 ID:LLZupEE00 ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, 先の戦の勝利を祝って!! 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ,. -‐==、、 ,. ===、、 o ○o. i :::ト、 _,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\ \__人_人从_人_人从/ // .::::/ :::::!===l :::|ス. ', _) (__ /./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、 ) 乾杯ッ!!! ( . ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\ . /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、 / ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::... . / i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ \';';';';';';';';';!:::::
805 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:46:09.73 ID:LLZupEE00 / } \ ', ', . ノ ヽ l ', ', | ハrl l '⌒l. ト、 \ |ノ ,ィ⌒丶 |l 丿 V ヽ 从 ', ,\ もう何も怖くない! | ' l、{ _ヾレ'~ r==ミぅ / r、', { j | ',.ィ'⌒ /// 厶 } ヾ ', ./レ'\{寸// r ⌒ヽ ノ{ ノ }l } だ た \ / な な だ {,ィ ゝ ノ / V^' {/} ノ レ い ぶ ヽ / い ん い | /> ─-r_ ´┴ ┐_人{  ̄ じ .ん .| / か .じ じ レヘ l/ (ハ_f :: {: o: : :_:_」〕iト __ ょ | | な ゃ ょ ∨r{///,}‐┼‐''''//////,}///L う | | う ィi〔////人:.}: //ャ‐'^L////////\ ぶ | | ぶ /////〕iト////∨////V⌒ィ//////// だ | | ろ -──- 、 ヽ____ .::::::´:::::::::::::::::/ ∨\丶 ___/ /.:::::::::::::::::-─| 0,l∠│::.ヽ /.::::::::::/∪ 、 ーィ⌒ヽノ\:::: l . /.::::::::::/ \ `Y" ∪ ヽ | l::::::::: ── | ─ | 何か旗が立ったんじゃないかって? | ::::::│ ── ノ ─ ノ | ::::::::| _ -─── 'ー- _ ̄) /l ヽ::::::.ヽ ∪γ⌒ヽ ト、 し }===================l | ∪ . /.:::::::::::::/ (‐┬)\ ト- - イ ト、 ,∠ 、::::::::: /  ̄ |::::::::: | ∪ ( )"´:: | ┌───── ヘ:::::: ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .奢侈は日に日に甚だしくなり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 君主などいないかのように振舞い、宦官孟玖らに政務を委任。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .衆望を大いに失った `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
806 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:47:14.55 ID:LLZupEE00 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < ⌒V^L==-- ''^ヽ- ., ≧ 司馬穎は皇帝なんだから!!! ニ=- ^>'":/⌒:::::::::::::::::'.:::::` . ≧ ≦ ':::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ::::::::::::::::::::::::::::}、::::::::::::i::::::::::::::, :::::::::: i:::::::::::::::,‘、_:::::::: l、:::_::、:::i ::::::::: i|::::::::::: ;'/ '、:::::::l´\`!:\ : /:::::リ::::::::::/.斗:zォヽ:::l 斗ォ{::::::::> /:::: /:::::::: / .|//| `.} {/lリ:::「 ………… イ:厶イ7/ 乂ン ゞ'l ̄ ::`:ト .__,.、 ヮ ' :::: | ミx __.. イ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ::::::| | ̄≧x、ト、 | 顧栄殿顧栄殿 | ::::::| ,ノミx、:.:.:.`!:ハ ヽ________乂 晋 丞相従事中郎 顧栄
807 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:47:44.68 ID:LLZupEE00 ⌒V^L==-- ''^ヽ- ., ^>'":/⌒:::::::::::::::::'.:::::` . ':::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ::::::::::::::::::::::::::::}、::::::::::::i::::::::::::::, :::::::::: i:::::::::::::::,‘、_:::::::: l、:::_::、:::i ::::::::: i|::::::::::: ;'/ '、:::::::l´\`!:\ : /:::::リ::::::::::/.斗:zォヽ:::l 斗ォ{::::::::> ああ、江統殿 /:::: /:::::::: / .|//| `.} {/lリ:::「 イ:厶イ7/ 乂ン ゞ'l ̄ ::`:ト .__,.、 ヮ ' :::: | ミx __.. イ r、 /:.:.:.:.:/ ',ヽ:.:.:.:.:ハ ::::::| | ̄≧x、ト、 . r-\7:.:.:.. /) | '.:.:.:.:.:. ', ::::::| ,ノミx、:.:.:.`!:ハ . ( ,:.:.:.:.//) 斗 ‐‐:.:.:.::. i ( ヽi:. '´ イ く) ヽ r´ }i V:.:.:.:.:} `/ ノ 〃孑ミ、 .iL_ }:.:.:.:.:, . / ,. /.《 r'::i } r´⌒`,':.:.:.:.:i . ,.. ´ , ∴.:.: 弋ン ' ''' /!:.:.:.:ノ| 母の喪に服するので御挨拶ですぅ。 >=‐´¨7 .._∠ イ:.:.:.:.:个=- 、_ ノ /八:.:.::Λ / / 八:{\:.:.:\ ∴:.:.:.:.:.:|:.:.:, どうかお元気で / / } \个=-.:.>=- .彳ノイ:.:.:.八:.:.:, i / / ├‐…¬‐ / :.:.:.:. /⌒ヽ. />:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:., 「: :./: i ././:.:.:.:./ \// {:.:./,'三>:.:.:.:, |: :/ ,' / .:.:.:.:. / // .i|::.:.:=/ `ヽ:\ |: . / /イ:.:.:.:.:/>-======-<|.:.:.iΛ V:.::ヽ V. /} /:,ハ:..:.:./{{三三三三三三三|ハ:{、: i ',:.:.:.:', 晋 成都王記室 江統 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この頃、江統は母の服喪のために官職を去った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王の下に集まった人材も、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .八王の乱が進むと死亡・離脱する者が相次ぐようになる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:51:30.54 ID:yoM/M4aU0 なんでみんな権力の座に着いたとたんに同じことするのん?
809 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:52:32.77 ID:LLZupEE00 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ⌒V^L==-- ''^ヽ- ., ^>'":/⌒:::::::::::::::::'.:::::` . ':::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ::::::::::::::::::::::::::::}、::::::::::::i::::::::::::::, :::::::::: i:::::::::::::::,‘、_:::::::: l、:::_::、:::i ::::::::: i|::::::::::: ;'/ '、:::::::l´\`!:\ : /:::::リ::::::::::/.斗:zォヽ:::l 斗ォ{::::::::> /:::: /:::::::: / .|//| `.} {/lリ:::「 私は運が良かったのか悪かったのか イ:厶イ7/ 乂ン ゞ'l ̄ ::`:ト .__,.、 ヮ ' :::: | ミx __.. イ ::::::| | ̄≧x、ト、 ::::::| ,ノミx、:.:.:.`!:ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 顧栄が成都王の属官となったのはこんな時期である N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
810 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:53:21.16 ID:LLZupEE00 【紀元304年6月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 陛下。 | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 先の戦で破壊された城門の修復が終わりました .lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .成都王が調子に乗っていた当時、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇帝司馬衷の事績は洛陽城の城門を建て直させたのみである。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ここまでは `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
811 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:54:01.32 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs ≧ < ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs-=ニ 成都王討伐の詔勅が出たぞ!! ≦ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。:::::: ≧ ≦ s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ- /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ -=ニ 百官は宮中に集まれとの御命令だ!!! ≦ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ところが、七月になって変事が起きる \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
812 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:54:59.38 ID:LLZupEE00 __‐ニニニニニニニニニニニニ‐__ 、 _-ニニニニニニニニニニニニニニニハ ト、_-ニニニニニ>''" ̄  ̄`"'<ニニニノ/ハ l//\ニニニ/ \ニハ////l\ j////\ニ, ' 'l ∨/リ'/ハ ___〈-<///,〉′ / :. ヽ ', Vノ///∧ . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : .ハ i:. .}ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l_,.. +―ヽ :. /lハ"'' l‐ /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V-!ート、ヽ i / ,ィ.!ーハ!、//!lヘ>.、`'<//// ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ{ !.l:rЛ | l:rЛノ./ ! 、ヘ///>ー-" />/'" `/ l' ノハ乂,,ソ , 乂_ソ,:イ ハ. \、////ヽ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ 陛下の御命令よ。 _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> .直ちに軍勢を編成して、 ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ 鄴の成都王を討伐しなさいって , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ '"(_ ,ィ´ ,.-=ニニニニニ(.辷.ハ ⌒.}-ート、 `ヽ/ (,' ノ二\ ‐'" (ニニニニr⌒)-ゝ_ノ ゝ.ィ-、_ l ` ー' ( ノ二ニニ\ Vニヽ=八'、_.(__./ ./ヽヽ丶 l ⌒Y二ニニニニヽ . V二Y⌒/ / /` } l -‐.}ニニニニニニ〉 . \=辷.{ ./-‐、 ./ \ '⌒ヽへlゝ'_.} (ゝニニニ/ ゝ-ハ{ ヽ._./、ゝ' ゝ、 \( ソ-八_ ノヾ/´ __ゝ__ イ廴rー- 、.\ `ヽ⌒ 丁 ノ 晋 左衛将軍 陳眕 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 七月一日。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .左衛将軍の陳眕が `ヘ:ゝ .' 小/ 詔勅によって百僚を殿中に召し、兵を整えて成都王を討伐する事になった ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
813 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:55:26.24 ID:LLZupEE00 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | わけが分からないよ .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// ここで我々は、 | | >:´|、 - ,|`:< .八王の乱で最も意味不明な場面に遭遇する。 | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< 順を追って説明していこう | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
814 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:56:59.87 ID:LLZupEE00 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 初めに、この陳眕なる人物は何者か? \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 断片的にしか残っていない記述を総合するとこうなる ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / /三三三三三三三三三三\ /ニニニニ≧======xマ三三ニ/ミx iミx三三三マ´ `ヽニニ,三ニム }ニニニニ, ´ マi ∨ニニム /-<三 / .| ∨三::ム i三三ニニュ`ヽ' .l ,' l .| l | ヽ、}ニニニ} iニニニニニ=.,' i | ,i─i- i ;ィi─トィ ,' }'ヘ三三ソニュ= 太尉・広陵元公陳準の子、 .ヽゞ´__// i ,' i i 从\ |从ノ.i __ノi ./i { ノ==マニニ/ 左衛将軍・広陵郡公、豫州潁川郡の陳眕よ。 ,.:::´:::/</ Vi、 jィ云ニx ` ィ云ニミ..i ノ|、: :`ヽ、ヽマ /:::::/ .,' / `ム. , ,'ノ:, } .\: : : :\゙ 賈謐二十四友の一員でもあるわ . ̄/,'´ ,' } //ム /::::' /iヽ. ヽ、 i¨ _ ,.::i ヘ l-_ノ⌒ム/:>` ´ ,ィ´2:Y } \ \ _ (xミ_-i/_ノ゙¨ /{´包{:::::::i}=ムマ包(ヽI ) .(彡ゞ'─ ´ _///{ミi三}:::::::ム薔ニ三ミxマ )ム, ,ィ=(彡' ,..ィム////)i三j:::::::}V}三三ミx/ }//ム, (彡ー' ム/////=Yミiニ,'::::::,'廻}i:i:i:ゞ=<ヘ//////ム (彡¨´ マ////i}三ニ,マ::::::::/::::ヽ:マi:i:i:マ三}///////∧ __ (彡ィ' i、 i:{ マ//(ミ/マ.::::::::::∧:::::::::::}i:i:i:i:}彡'マ//////マ /\\ (彡ノ | ヽ i∧ \(ニ{:-:⌒、::∧/ヽ::/:ヽマヽiニ}_{`>//>¨'
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:58:12.92 ID:z4T3KWtA0 何個も投稿漏れがあったんじゃないかと疑いたくなるような急展開だな…
816 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 22:58:13.23 ID:LLZupEE00 【紀元304年6月 晋 首都 洛陽】 iミx三三三マ´ `ヽニニ,三ニム }ニニニニ, ´ マi ∨ニニム /-<三 / .| ∨三::ム i三三ニニュ`ヽ' .l ,' l .| l | ヽ、}ニニニ} iニニニニニ=.,' i |´i ̄i` i ;ィi ̄`トィ ,' }'ヘ三三ソニュ= ヽゞ´__// i ,' i i 从\ |从ノ.i __ノi ./i { ノ==マニニ/ ,.:::´:::/</ Vi、 jィ乏沁 ` '乏沁,マi ノ|、: :`ヽ、ヽマ /:::::/ .,' / `ム.乂ゞノ , 乂ゞノ,'ノ:, } .\: : : :\゙  ̄/,'´ ,' } //ム /::::' /iヽ. ヽ、 i¨ _ ,.::i ヘ l-_ノ⌒ム/:>_ ^ ,ィ´2:Y } \ \ _ (xミ_-i/_ノ゙¨ /{´包{:::::::i}=ムマ包(ヽI ) \i ̄ .(彡ゞ'─ ´ _///{ミi三}:::::::ム薔ニ三ミxマ )ム, ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ ィ=(彡' ,..ィム////)i三j:::::::}V}三三ミx/ }//ム, / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ .ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 陳羣・陳泰とは別系統の潁川陳氏。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 要するに、勢族の名士と言って良い人物である。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼は何らかの方法を用いて、 `ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝司馬衷から成都王討伐の同意と詔勅を得た ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
817 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:00:13.27 ID:LLZupEE00 . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : .ハ i:. .}ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l_,.. +―ヽ :. /lハ"'' l‐ /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V-!ート、ヽ i / ,ィ.!ーハ!、//!lヘ>.、`'<//// ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ{ !.l:rЛ | l:rЛノ./ ! 、ヘ///>ー-" />/'" `/ l' ノハ乂,,ソ , 乂_ソ,:イ ハ. \、////ヽ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ ' __, - -. . . . 、 __, - -. . . . 、 r=========r‐、`、 r=========r‐、`、 L三三三三」ニ|‐{!| ,ヘ L三三三三」ニ|‐{!| ,ヘ )))) (( ,ヘ, {!/ハλイノl/⌒ ト: :|/ / (( .,ヘ, {!/ハλイノl/⌒ ト: :|/ / '、 '.、. |l:/i ○ ○ ト::/ / '、 '.、. |l:/i ○ ○ ト::/ / ヽ ヽ.|/;;!""r-‐¬""ノ/ / ヽ ヽ.|/;;!""r-‐¬""ノ/ / ヾ.. |ゝヽ、__,ノノ,、__/_ ヾ.. |ゝヽ、__,ノノ,、__/_ .ゝ´ //ヽ人// / .ゝ´ //ヽ人// / .弋__ {.{;;;;;V/;;;》,__,ノ .弋__ {.{;;;;;V/;;;》,__,ノ ヘ:::::::::::::::::! ヘ:::::::::::::::::! 从;;;;;;;;;;;;;;;λ 从;;;;;;;;;;;;;;;λ ./ ,`― ‐´ヽ ./ ,`― ‐´ヽ ./ / i i i `、ヽ, ./ / i i i `、ヽ, .<ァ、_/ ! | l 、:`:、 .<ァ、_/ ! | l 、:`:、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー それと並行して、殿中中郎の褾苞と成輔、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .長沙王の故将だった上官巳らの協力者を得ている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 元長沙王配下が参加していたのを見るに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この集団は心情的に長沙王寄りだったのかもしれない。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 成都王討伐を行うなら、先の戦を戦った彼らの協力は必要不可欠だった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
818 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:01:15.46 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs ≧ < ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs-=ニ 成都王討伐の詔勅が出たぞ!! ≦ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。:::::: ≧ ≦ s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ- /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_, |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ -=ニ 百官は宮中に集まれとの御命令だ!!! ≦ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ そして、七月一日に陳眕らは決起した \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
819 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:03:13.25 ID:LLZupEE00 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| .大変です! / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ 成都王殿下を討伐せよとの詔勅が出たそうです!! ヽ ⌒\ ノ /> > .宮中には長沙王に心を寄せていた者が集まっているとか!!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ . / / }` ー 、 r'/ / / } i { { .' / , j | | | / / | | | . / / | ! | / /{、 | ! | ./ { .| ! l | / .| .|' 全軍に鄴へ撤収するよう伝えて下さい ∧ / / | .| / } ./ / v . / l ./ / ', { l ./ / } | | ! ' { !、 | | ゝ ' j j ', | { | / ./: :| 人 ‘,、 { .! / /´´: : :l \〉\{、 | /}/ {: : : : : :l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『石苞伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .変事に接した石超は鄴へ帰還してしまった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .殿中の兵を鄴へ移した以上、洛陽では戦にならないとの判断だろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
820 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:06:28.08 ID:LLZupEE00 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ j////\ニ, ' 'l ∨/リ'/ハ ___〈-<///,〉′ / :. ヽ ', Vノ///∧ . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : .ハ i:. .}ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l_,.. +―ヽ :. /lハ"'' l‐ /j/l/リ_ ̄///////〉 陛下は親征に乗り出すと言っているわ。  ̄_,.-/ イ.l ハ l V-!ート、ヽ i / ,ィ.!ーハ!、//!lヘ>.、`'<//// ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ{ !.l:rЛ | l:rЛノ./ ! 、ヘ///>ー-" そこで東海王を大都督にしたいとも。 ./>/'" `/ l' ノハ乂,,ソ , 乂_ソ,:イ ハ. \、////ヽ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ 受けてくれる? _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ '"(_ ,ィ´ ,.-=ニニニニニ(.辷.ハ ⌒.}-ート、 `ヽ/ (,' ノ二\ ‐'" (ニニニニr⌒)-ゝ_ノ ゝ.ィ-、_ l ` ー' ( ノ二ニニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .この政変劇、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王司馬越が首謀、関与したとする見方がある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .個人的な意見を述べると、東海王が首謀者だったとは考え難い `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
821 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:07:26.20 ID:LLZupEE00 . : : : /: : : :/ : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : :丶 /: : : :/ : : : /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : :. .': : : : ' : : : /: : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : /: :ハ: : : : : : : : : :. |: : : ;': : : : :': : : : : : : :/: : :/: : : : : : : : //:/ l: l: : : : :l: : : : : |: : : l: : : : |: : : : : : : :l``'〜-----─/ /:/ l:ハ: : : : ': : : : :l |: : : |: : : : |: : : : : : : :|/: : :/: : : :/ 〃 〃 l: : : / : : : : l |: : : |: : : : |: :l: : : : :l:.|_,ィチ尤示气 / /'^ー-ミ: : : : : :' , : : |: : : : l: :l: : : : :| |マ んn l} _ミl: : :/l : : : : / ∨: ',: : : : ',:.l: : : : :|lj ` {l し l} んハヽ'/: : : // ∨:.',: : : : ',:l: :',: : :l u ヾzソ ムJl レY : /l/ ヾ:.',: : : : : : : :\{ 、、、、、 ヾソ /:/ ………… V:l: : : : : : : :lゝ ヽ 、、 /'": l V:', : : : : : : l _ /: : : l V:', : : : : : :l ´ ` イ: : l: :l V:ハ: : : : : :l> ' : : : : l:/ /⌒ハ ヽ: : : l:l /> __ ヘ: : : : : : :./l' / { ',: : ハ| /\ ∨: : : l:/ _,,..-‐'' 、 }:./ {` 、\ ∨: : / ⌒`丶`丶、 、 l/_ _ ', "'- 、 }: :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『東海孝献王越伝』には、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .彼が成都王討伐に際し、大都督に任じられたとしか書かれていない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .また、東海王首謀者説を取ると、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ この後の彼の行動が非常にみっともないものになってしまう。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 政変を主導したのなら、政治的に再起不能になるほどに _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
822 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:08:40.60 ID:LLZupEE00 . : : : /: : : :/ : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : :丶 /: : : :/ : : : /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : :. .': : : : ' : : : /: : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : /: :ハ: : : : : : : : : :. |: : : ;': : : : :': : : : : : : :/: : :/: : : : : : : : //:/ l: l: : : : :l: : : : : |: : : l: : : : |: : : : : : : :l``'〜-----─/ /:/ l:ハ: : : : ': : : : :l |: : : |: : : : |: : : : : : : :|/: : :/: : : :/ 〃 〃 l: : : / : : : : l |: : : |: : : : |: :l: : : : :l:.|_,ィチ尤示气 / /'^ー-ミ: : : : : :' , : : |: : : : l: :l: : : : :| |マ んn l} _ミl: : :/l : : : : / ∨: ',: : : : ',:.l: : : : :|lj ` {l し l} んハヽ'/: : : // ∨:.',: : : : ',:l: :',: : :l u ヾzソ ムJl レY : /l/ ヾ:.',: : : : : : : :\{ 、、、、、 ヾソ /:/ ……陛下の仰せなら V:l: : : : : : : :lゝ ヽ 、、 /'": l V:', : : : : : : l _ /: : : l V:', : : : : : :l ´ ` イ: : l: :l V:ハ: : : : : :l> ' : : : : l:/ /⌒ハ ヽ: : : l:l /> __ ヘ: : : : : : :./l' / { ',: : ハ| /\ ∨: : : l:/ _,,..-‐'' 、 }:./ {` 、\ ∨: : / ⌒`丶`丶、 、 l/_ _ ', "'- 、 }: :/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 政変の首謀者は陳眕で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 東海王は協力者的な立場で大都督に任命されたのが実態だろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
823 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:10:15.84 ID:LLZupEE00 __-ニニニニニニニ‐-__ ,.イニニニニニ二二二ニニニ>._ ,.イニニニニニニ二二二ニニニニニ>、 ,ィニニニニニ>''" ̄__""''‐<ニニニニヽ,イ{ l>、 /ニニニニ>'",.. '"´ `"' .`'<ニニニノ'八 |///\ニニニニ/.,." / ` 、 ヽニ////ヘ |/////\ニニ/./ ´ 、 ヽ { ヽ/////,\ |///////\/,.' .: :. ヽ ',! V//////ヽ l/‐-<////〉 .:' / ::. !. V//////∧ ト ̄ ̄//,>-._\./ / , .: , ::. :. ', ', .!///////ハ . l////////////>' .: :! i l :. ! :. i ヽ ノ///////__l . l/////>―'''''>'l ' ! l ', :. l' ./', ; : : //ハ/>'"//// ̄"'''7 羊皇后と清河王を復位! V/_,.<// { ! .| _ l ハ 、 l ', / l. / ;_ / '{//ノ__////////// ,.ィ// ,..ィ'八 ', .!ヽ `ト{.._ ヽ { Vノ _,j/ィ/ l , ,イlハ/>.、_`'<//// .四方に檄文を! ,. </,/ イニニ/ ヽハ ト. \{__ `` ー'´ ___ .l/,.イ l. \V///>、ー-" ///// >/ l/ `八ヽ ̄``"ヽ '"´ ̄ 'ノ ハ 、\/////へ 三日後には、 '" ̄l/ ,' l ./ ノ` 、 、 / ヽ/ ハ \\///_ヘ 成都王討伐へ出発よ!! l l.ノ ´ _,.ィ 、 __ ,.::::::::::.、 イ 、 { , } ' ヽ.\/! ` /! ,.ヘ jー ノ r' Y"r / ,_八::::::::::ノ .< j-、ヽ/ j ', ヘ . ,. イ-‐l ./ ノ'-‐' .,.-{.ノゝ ,' .'./`ヽrj'T_) >、 _)、i /.} ヘ ト.、! _...,.'"-く_,..' l/´ ./ニ(八_j ヘ {.ノ_jヽノ_,...ノ-'_{. Y ノヽ \| ` _/.ノ_,. '''"´ /ニニ廴 }  ̄} .}⌒⌒!-_ ̄ .〉、ソノニ\ . ,.r'"-_,. '" ,...<ニニニニハ /r'"`ヽ,__ノ-- 、 ./=(, イ二ニ\ r' _,"ノ ,イニニニニニニ八 T''(.ヽ .ノ!.{__} l`ー- ._ヽ/八 ノ二ニニニヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 陳眕らが決起したのが七月一日、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 羊皇后と清河王が各々復位したのが七月三日。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷が成都王討伐に洛陽を出発したのが七月四日。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『恵帝紀』で時系列を確認すると、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 政変から成都王討伐へ至る流れは非常に早い _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
824 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:10:52.94 ID:LLZupEE00 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ ところで陳眕 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ j////\ニ, ' 'l ∨/リ'/ハ ___〈-<///,〉′ / :. ヽ ', Vノ///∧ . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : _;......_ }:. }ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l.'"Τハ`、 :. /!ハ :`:: /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V .l、!乂.ヽ i / .j,.ハj.ハ//!lヘ>.、`'<//// ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ.ヽ{ / ! 、ヘ///>ー-" どうかしたのかしら? />/'" `/ l' ノハ ''" ̄` , '" ̄``/イ ハ. \、////ヽ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ '"(_ ,ィ´ ,.-=ニニニニニ(.辷.ハ ⌒.}-ート、 `ヽ/ (,' ノ二\ ‐'" (ニニニニr⌒)-ゝ_ノ ゝ.ィ-、_ l ` ー' ( ノ二ニニ\
825 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:11:20.17 ID:LLZupEE00 ___ _ -― - 、 / r, ヽ - -‐- 、 =- ヽ/ / _ / _ - ' ヽ、 ―-ゝ、/ / /-―-、 ,- ‐- 、 ヽ、 , ` ¨ ト、 / . ヽ 、/ヽ、 \ \ / ト | ヽ i \ ヽ、 \ / / i /! i | l | | .λ | ヽ ヘ ` - 、 /'!/ / | / | |l .| |/| | / | | ヽ ヘ \ / ./ ! / L !ム'_'__`¨´ ̄ | | ヽ ヘ ヽ、 | | | ./  ̄ `ー--` | | 、 ヽ ヘ ト<` `7’ |/ , ' ! __ ___|_ | ヽ \ハヽ ヘtトハ| `‐'-!、 l/ ´ ,'禾 ̄心テ/ | ヽ/ i/ ヘ |. ヽ , ‐- / 弋 f,刈/ |`i / /|. ヘ k . .ヘ ,禾心、 `" ´/ |/ / ,'-k' | ヘ ヽ、ハ 圦 t}` /, |-' / : : : \| ヘ 嵆紹を呼び戻すように |. . .\ ゝ' / |/ ,\: : : : :ト、 ヽ ヽ、 |. . . . .! ` r- 、 / | ̄/ ト、: : :/ , i } | . . . !ヽ、  ̄ __〉、 / / | ! ヽ : :{ _| | ./ / . . . | > 、 〉^-ヘ_/r-‐、/ t ̄.ヽ,gヽソY_Y"¨` / . . . .:| , -y‐'! {r' /  ̄ ̄¨ヽ二=='ヽ、. `ヽ-〈 〈'ty} ,|' 〈s{! { !ノ ヽ ヽ`/. . . . . . . . . . `ー-!ー'ヽ、. .i `=i==Y‐-’ ! i' // ,-、. . . . . . . . ヽ !. .| | | ヽ,‐yt- 〈 // / ヽ. . . . . . . . . ! |. .| | | 〈 〈t{_{ヽ!´ト//-' ヽ/`i . . . . | : ! |. .| | | `Yt==!' l // |. . . . .| : |. .| | | |' | |.// ⌒ | . . . . | |. /. / | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、これから紹介するのは、そんな時期にあった逸話である N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
826 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:12:30.59 ID:LLZupEE00 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.嵆 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.紹 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
827 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:13:08.91 ID:LLZupEE00 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} 皇帝陛下におかれましては、 | :レ | ● ● l :| .嵆紹殿の官職を元通りにするので、今度の北征に従軍せよと仰せでした。 |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ } : :ゝ .ル| ……と、使者Aは詔勅をお伝えしました ,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/ ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、 {_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ } /. :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マム :. /. :/ : ; .: .: .: ; .: .:.l : : : : : : : : : : : : : : : :マ}]: : /⌒ヾ . : /.: : : :./.: .: .:l : : : : : : :.l : : : : : : : : : リ: : ′:/: : : : :/. : .: : |l: : : : :./:.:| .: :.|l : : : : : : l: : ,′:,′: : : /:. :.‐-:.:|: : /: :/.:-{─:八.: .:l: : :.:.|: i: i.: :.l: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ャ==ミx人: : :.l: |:. 天子蒙塵の時ですね。 l.: :.| l: : : i:,イ{ {:::::刈/ 厶イ {::::::刈 /八: : :|: |:. | {: | |: : : |从 乂こリ Vこり / :/_): : |: |::.、 すぐに馳せ参じましょう {八j |: l: .{ ハ 厶イ:{八: :}八::::::.. {八}:.∧: :丶 ' .イ:.:.| |:::::}从 : \:::.. /: : ://∧: :个:。. ‘ ’ ..イ\:.:.| |::::::::八: : : \:::. . /: : ://,ム{ヽ:.∨〈 >.. . ..<{〉 _\:!:::::::{:::::\: : : \::.. /: : ://:::{∧} ト、.:Vニニニ}{ニニニ{_ 厂入::::::|::::::::::\ : : :\:.、 . ___ ,/: : ://::::/ 〉{ }: :∨ }{ ¨¨7 }::::::::|::::::::::::::::\: : : \\ { { ` ̄ ̄二ニ/ / V}: : :| }{ / \ }`ー一'´ ̄ ̄ ̄7フ}: : :\\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 天子蒙塵とは、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 天子が変事に際し、急ぎ都を発つ事を指す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
828 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:13:41.58 ID:LLZupEE00 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ .| おお、嵆紹殿ではありませんか | ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ヽ________________乂 : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『嵆紹伝』に曰く \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:15:03.13 ID:LLZupEE00 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 宮中におられるという事は復職されたので? ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| <: : :/ ___ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,. ---- _ \{ ,. -──‐- ., _ /: : : : \ / ^⌒ > ": : : :`´:`: : : : ヽ: : :\ : : ア/7: : : : : : :丶 / /: : : : ': , : : : : : : i: : : :W: : :丶:{//{: : : : : : : : : V ': : : : : /: /: : :/ : : : } : : : W: / : : V∧: : : : : : : : : V /: /: : : /: :' : : :ィ : : : : }\ : }:∨/ : : : V∧: : : : : : : : : V /: /: : : /: : i: : /: }: : : :斗<Y: V: : : : : :V/}: : : : : : : : : :V ,: :イ: : : /ィ: 斗:/- :}: : :/ィfチ笊¨ア}: : : : : : : V∧ : : : : : : : : ∨ {:/ |: : : : :i: :八ィ=ミ} : / ,_)/::} }: /: ': : : }/: ∧: : : : : : : : : V 秦準殿。 |′|: : : : :|: : 〃,_), : / 乂ツ ,: /:/:i : :/}: i: :∧: : : : : : : : : V И: : : |: : :WV: :' ノィ:/ : |: /,ノ: |/: :∧ : : : : : : : : V 詔勅により、 八: : ト : : :V/' }': : : W : : :{: /: :∧: : : : : : : : :V 侍中として陛下の北征に従軍する事になりました .\{: \圦 v ァ |: : : :|: : : : ∧: :/: ∧: : : : : : : : :V }: : :イ: :丶 イ: : : :j: : : :/: ∧: :/: ∧: : : : : : : : , : :/ | : : i > _ < __j : : / ̄ V: / : : 、 /: ∧: : : : : : : : /: : ′| : : l///r<´r‐=i{ : / .........V: : : : : \/:∧: : : : : : : /: :/ |: : ∧///}ニ} i {ニニ|: {∧....... \: : : : : :丶:∧: : : : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆紹が皇帝司馬衷の下に馳せ参じた際、同僚の侍中秦準に会った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:16:09.44 ID:LLZupEE00 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 嵆紹殿。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .あなたは難に向かうのに、駿馬をお持ちかな? _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! __,.rァ===z、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', . / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 秦準は嵆紹に駿馬を持っているか問い質した。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 駿馬があれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .危急の際に難を逃れられるという考えからだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:17:06.30 ID:LLZupEE00 , --─−- く{ ,.r:_;:-‐…‐ゝ‐ … −- . . r─- ..、 , .:.´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マニス: :. /. :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マム :. /. :/ : ; .: .: .: ; .: .:.l : : : : : : : : : : : : : : : :マ}]: : /⌒ヾ . : /.: : : :./.: .: .:l : : : : : : :.l : : : : : : : : : リ: : ′:/: : : : :/. : .: : |l: : : : :./:.:| .: :.|l : : : : : : l: : ,′:,′: : : /:. :.‐-:.:|: : /: :/.:-{─:八.: .:l: : :.:.|: i: 陛下が親征を行い、 i.: :.l: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ャ==ミx人: : :.l: |:. 正義をもって逆賊を討とうとしています。 l.: :.| l: : : i:,イ{ {:::::刈/ 厶イ {::::::刈 /八: : :|: |:. | {: | |: : : |从 乂こリ Vこり / :/_): : |: |::.、 必ず戦わずして終わるのが理というもの。 {八j |: l: .{ ハ 厶イ:{八: :}八::::::.. {八}:.∧: :丶 ' .イ:.:.| |:::::}从 : \:::.. もし、陛下の乗輿が奪われようとも、 /: : ://∧: :个:。. ‘ ’ ..イ\:.:.| |::::::::八: : : \:::. 臣下の忠節があれば、それで良いのです . /: : ://,ム{ヽ:.∨〈 >.. . ..<{〉 _\:!:::::::{:::::\: : : \::.. /: : ://:::{∧} ト、.:Vニニニ}{ニニニ{_ 厂入::::::|::::::::::\ : : :\:.、 . ___ ,/: : ://::::/ 〉{ }: :∨ }{ ¨¨7 }::::::::|::::::::::::::::\: : : \\ { { ` ̄ ̄二ニ/ / V}: : :| }{ / \ }`ー一'´ ̄ ̄ ̄7フ}: : :\\ { { ◯ /_/ 〉.:.:.:| }{. 〈 \ ◯ /∧}: : : : :\\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆紹曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:17:37.29 ID:LLZupEE00 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| __,.rァ===z、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', どうして駿馬が必要なのでしょうか? / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:20:11.93 ID:LLZupEE00 |-_-_-.|__..、-─- ミ/_-_-_-ノ r-、-_-'"::::::::::::::::::::::::::::{_-_-,.へ 廴f7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::ヽ /:/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨::::::∨ /:/':::::::::::从::::::::l::::::::\:::::::::::::::::∨::::::', ./:/ /:::::::::::/ ∧::::ト、:::::::::::\::::::::::::::l::::::::i /:::;' ::::::::i:::/─‐-l:::l \:::::__';::::::::::::|::::::::| ……という話を耳にしたわ。 . {:::::i i:::::::l/ ____ }:ノ _____ l:::::::::::|::::::::| \::ヽ |:::::::|《~う/ハ '~う//,i¨》:::::::::::l::::::::| 一流の士大夫は、 )::ノ |:::::::', ∨/ノ ∨/ノ l:::::::::::l::::::::; .覚悟も一流でなければならない (⌒ |::::::ハ /:::::::::;':::::::/ ノ:::::::::人 -〜( _.、/.::::::::/::::::::l /:::::::::::/:::::::>─┬‐=_"{::/:::::::::/:::::::::::| (:::::::::::/:::::::_.、-r':[_.M.___/-l::::::::/:::::::::::::::', ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( ヽ:::::( i:::/ {_:_:_:_:_:_:_:_:人:::::ト :;:::::::::::::il 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| 違う違う | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ \ ).liiiiiil.( ../ / ノ / `ーヽ-´ / / \ \ \,( ⌒ヽ , ⌒`、_ ) (_ ( _,ノ ) ゞ、 __, ノ , ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これを聞いて嘆息しない者はいなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:21:19.09 ID:LLZupEE00 ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、 .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈 rく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─ ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'//、п‖::.:l| : : : : 〉〉 | :.|::|..::./rへ/レYL;/:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘/:::トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,/T>.:/ロ〃乢.: :: :〈〈  ̄└─匚|__| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ir==| |.:::.「.:[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П叮  ̄ 。l;_|_|ー|__!」====l|_<>‐┴─|i|l| : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/俚⊥! rュ ´ ' ルヘ: : :|ェl:∩ トi:.|::::.l\|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ . : :|ェ|_|::|/<>。 : :レ|[:::《 ' 、 /レ:ヘ _〈l〈V\|コ _,‐| .: : .:.| 7!_ :ト|ェ|:|;;レ' rュ ´ ' / / ゙'ー-‐''´// /| : :|ェレ / lニニニニニニl/ // / ' 、 ` lニニニニニニニニニl/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | とんでもない大馬鹿だよ | /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ヽ_____________乂 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 七月四日 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:21:55.70 ID:LLZupEE00 ________________ ∧ _,,,.. -―''''''''^ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ! .| _,, ー'''"゛ _,,,,.... --―¬'''''゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´.l ._,,.. -ー'''''''^ ̄ l゙ ! ._..-‐',゙ンー''' ̄ ̄ ̄ ̄´ ! .'{____ lー'゙‐'彡‐''" !  ̄ ̄ ̄ l''〉 .l l _ --一── ! ! .! l ! --- ___ ! l ! | / | ! ,、_ __,....,_ _,...、 ! .iー--'''''^゙ ̄ ̄ ! .l゙ │ ,} {`i;:r,;'ニ (;;;;、` , r' l .!_____ ! .l l .{i' i:.'ー<.・)}:ム ヾi, l i!-′ ! ノ // -r /:::ミ ('ーヽ l. __>-ー‐ i!__ .l i゙ i:/ /二./ /',=、__ノi/ | /゙´ ! .l゙ ! ヽ ヽ! {:::} //::::''´`'7!/ ! .!ー¬  ̄ ̄ ̄ l | l ヽ、__ヽ!l::i:::::ii;;;;;;;|,ノ l l゙ .! ! `ヽ、`ー""ヽ .l .___>-ー l゙ .l ! `'ー-'''" \__人_人从_人_人从/ l │ / _) (__ l l ! ) 白虎幡を!! ( .l l゛ .!  ̄ ̄) ( ̄ ̄ l │ ! /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ! .l .! _、 ! ` ̄ ̄ ̄ ! .,! | _,,,,.. -―ー'''''''''^゙゙ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄"'''''''''''''''''''"″ ,{__| !_ --―ー'''''''"゙´ __ | _,,,.. -―――¬'''''¬―-- _________ ------ー'''"゛ .!__ ___ -ー'''''^゙´ l .i ̄ ̄ ̄ ̄ l .l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋軍は洛陽を出発した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:22:36.66 ID:LLZupEE00 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ くニニニニニニニニニニニニニ≧x /ニニニニニニニニニ>=―==<ニニニニ〉i.ヽ 'ニニニニ> ´ くニニ/::::}ニト、 __ {lニニニニ/ ヽニハ::::::i/:::::. {:::::::`::::::<ニ/ ,: , :. .V ': l::::::::: ふふ。 〉――――Y ' i -― .i '-‐-、 ,i .ハ ノ '::::ノ:: r‐.{::::::::_ -―ゥ,! ; } { .从 | ノ! ノi ノ イ : .}::/:::::ノ 今度こそ悪い夢はおしまい ≦ニY:::´-―フ /ニハ i i 芹斥:、 i/ 笂斥、ノ i } (::::::ィ Yイ⌒ヽ≦ フ / 7 }从ハl.弋必 `' 弋少 /レレノ::ハ´ , -ィ⌒イ⌒>- 、...、 / ノイ / ヽ:. "" ' "" /ソ / i:::i::} 、 , ィ / ‐く Y Y ヽ >- 、 / イ イ´ ̄_ ノ.ハ 、ーゥ ノ / iノ:::::! 〈 ヽィ レ{ フ ´ ̄ ⌒ ヽ〉 v⌒く⌒<>ー<⌒}イ<. 二/ノニニイ)≧ ‐/),イ) ´/ ハ ノ:::::::ハ ヽ >r-く´ ーヘ Y ヽ へィ`ヽく_ノ{ニン(フノハ乂:イ:ノ':ノ:〈、ィへ ')ハ´ iイ∨ フハ ` 、 /{ `´ `ー´>―ゥイ| ̄ ――/::'::::::::´::∠_ミ(ヘi从ソvi イ ノ ヘ \ / { /ニニイニニ| _/::::::::::::::ノ―"7 人V i ) ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 今回の皇帝親征、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 洛陽攻防戦の時と異なり、結構な重臣格が従軍している。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『恵帝紀』より顔ぶれを紹介しよう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:23:02.97 ID:LLZupEE00 _ _ _. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . ._ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶 /: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : :\ .' : : : : : : : /: : : : : : /: : : : : : : : : : :l: : : : : : : : 、 /: : : : : : : : /: : : : : : /: : : :l: : : : : l: : |l: l : : : l: : : : ': : : : : /: : /: : : : : : /: : : : ': : : :l:/l : ハ: : : : :l : : : :. |: : : : : ' : : ' : : : : : : ': : : : /: : :_/;斗:/ .l:l: : : : l: : : l: | |: : : : l: : : l: : : : : : : l'" ̄/ ̄: : / l/ ト、: : : :': : : |: | |:|: : : l: : : l:l: : : : : : :l : ;ィア尤圷 / /-l:ヽ: / : : /l:.| l:|: : : l: : : l:l: : : : : : : 人{ l しl} f沁ミ//: : : / l/ l:ハ: : :l: : : lハ: : : : l:',: :{ 弋zソ 弋リ'}:/: : // l' V: l: : : l: :',: : : l: :',:.l 、 /:/:/l/ 丶 : l: l: : ',: : :l: : :、l l:/: | V:l: : : : \:l: : :l ヾ /: : l:| V:ハ: : |: : : : :l ⌒ .ィ: : : :|ヾ V ∨:ト、: : : ll> _ /: : : : : | /V、 ヽ : |ゝ /` ー ' |:|l : : :l: ' _/:i i:i \〉:.l l\ lノl: : /l/ . イi〔|i:i i:i i:i i:iヽト、 {、i:i\ l/ . ィi〔/////\i:i i:i i:i i:i i:i〕iト∨i:i \-、 _.ィi〔<////////\i:i i:i i:i i:i i:i i:>=、i:i+V/\ 〃//////〕iト<//////ハi:i i:i i;ィi〔∧oV>=V//lハ { {/////////∧///////l;ィi〔////∧oV//////l/l} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 大都督となった東海王司馬越 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:23:28.76 ID:LLZupEE00 i ./ / / ./ / / ヽ i ! | | | | | | / ∧ | | ', i! | | | | | ! i! | | | ! ! ! !! | ∨! i! ! | | | | | | ハ | | || | .Y |ハ l |―ト..__|_| ! | |i斗‐ ハ―‐/ ,リ | {ヘ Vハ Yト、 i! !从ヽ !´}! ! / ! / / i! //////////////////////////////////ヘ ∧ Vハ Y ヽ!\{. \ |/' .}/ / ,イ /! | ////////////////////////////////////ヽ / \_ゝi\ゝ≧===ミ \ |ィ===≦// | .! /////////////////////////////////////,ヽ / | ∧ `"` ´/'| | ∧ ///////////////////////////////////ハ`ヾ、 ./ ハ i\ ' . イ | | ∧ ////ヽ'//////////////////////////////,ハ / ,ィ=- 、 / i! .>i ´ ` r< ! .! ! ∧ //〈 '.: V//////////,/////ハ/////////////! .// / /「「 \≧ー≦./ 〉ト、_| | ̄ `ヽ ∧ //∧ 、∨,iV///>'"--//ハ/,!‐V///////////リ ./ / / i:i \ / // ! ! \∧ ///∧ ヽVl ヽ//! /ソ Vl 'ヽ/////////.ソ ///!/ゝ、 ヾ、 ヾ,{. `ー- __,.ヽ 〉/イ///// / 晋 司徒 王戎 / l/ ハ ヽ ´ /' {/V/j'/ 、: : :.ヽ ! j ' ´ . \: : : :、 、 ∪ ´ ` 、:\丶 _ ,. / . > _ヽ::..、 '"-一'./ ' . /// .>- _ / } //.i. ,イ;;;!:.! /. ̄ -、 '/ ヽー、.r'"`ヽ //i !イ;;;;;;;!: 〈 / ' / ーゝ _ ノ \ .// l.lーヽ;;〈: : ', '.! \'/ l l: : : ヽ;;;,: :l_ -┐ l ヽ!.l: : : : :';;;;, :l ,.-l .! ! 晋 尚書右僕射 荀藩 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王戎、荀藩といった朝廷高官 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
839 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:24:10.02 ID:LLZupEE00 ,。<::::::::::::::::::::/::::::::::/ニヘ:'::::i! /:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::/,三ニマ:ム /::::::::::::::::::::/::::;:::::::::::/´:::::::::::::;:マ:' i!::::::::::::-=彡:::イ::::::::::/::::::::/:::/:::}:ム i!::::::::::::::::::::::::::::{::::::::::i!::::;X_l:/|:::::l:::ム i!:::::::::::::::::{ ̄`! l :::::::i!イ=示'_ !:::::|:::::ム l:::::::::::::::::/ヽ `| l ::、::::l ゙ {:ソ ..:::::::i! `<:.、 }::::::::::::::/:::::::ヽ| l::::`ト:| `゚ {:::::::i! /:::::::::::::/:::::::/iマl::::::| ヽ:::i! ,,、、、、、、、 /:::::::::::::/:::/::::|! ゚::::::| ` - /::::i} >‐'''''''''‐<ニ〉 /::::::::::/ィ::::::::::::r‐‐マ:::|、 /|:::::::/ / / / / ヽ /:::::::::::::::´::::::::::::::::::;///∧ト。‐'/_!_!::::/ / / { ハ、l{ } l /::::::::::::イ::::::::::::::::::::::::;/////.l{ ` < . , l lィ芯ハ _,ム, ハ ./:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::i!////l |l| _ヽフ,、 l | 人{ , 苡/.イ /:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::i!/////!|l| r'ニニニヽ-、__ . | 从 |ゝ -、 ィイ.| /:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!////.∧.ヘ: : : :;-,: : :ヽヽニ.<i{ィ=- ヽ . ノ'l .V |、 >.-< } 人 ,ィ=/}ノ::ハ::}ニノイ 晋 呉王 司馬晏 /ニニ>乂:::::/\=≠Y ,.ィニニニ/ニ>ニУニイlニニl . /-=ニア.l-=ニ/ニニニ=|ニニ| . {-=ニニ< マ-={{ニニニ}}ニ|ニニ| . \-=ニヽ. 〉ニ}}ニ=ニ{{ニ〕ニ=リ . \-=ニヽ'-={{ニニニ}}ニ'ニ=-| ヽイ 〉ニ}}ニニニ{{ニ|ニ=-| . ゝイ-={{ニニ二}}=|ニ=-|、 . / \ニ}}ニニニ{{=|ニ=-.V、 晋 豫章王 司馬熾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 呉王司馬晏に豫章王司馬熾、襄陽王司馬範。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、呉王司馬晏は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽攻防戦でも長沙王から前鋒都督にされ、成都王軍と交戦している。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 襄陽王司馬範は楚王司馬瑋の息子(本編第八十九回参照) ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
840 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:24:54.62 ID:LLZupEE00 . // / \ . ト= / / | ', r彡 /. / / _V{ l > . Y ./ // / |. | | |「ゝV | |r=====rュ 兄上殿。 . { .l/  ̄l ノイ いィくj斗 レ}_r‐/:::::::::::| ̄ |_ ∨l{ | | ヽ`Y {7 |;;;;;;;;;|::::::::::::::∨;;;;;;;;;;| 皇帝親征とは胸熱でありますな ィ>‐ヽ l >ミ_`> `i厂{ :::::::::::::::∨| ̄ イ///////レ^>、ト、 l | / ∨::::::::::::::::リ . イ)/////////////∧レ'ニ _ / 入:::::::::::/ ´ /d////////////////∨/\__ ////\/ / .:.'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:v:.:.:.:.\`:.. イ/////////////////////\//∧ ////////ム . ゙ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:. :.:.\ //////二ニ==‐、/////////><_>ク/\/////// / ..:゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.V.:.:.゙. ///////////////ハ////////////∨////\// .′ ./ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:/.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| i / j.:.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:/、.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V.:| 晋 平昌公 司馬模 | jフ'".:.:.:.:.:イ.:.:.:.; 厶イ リi.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:| | _,,.. '".:.:.:.:.:r'"_,;: '" x,,___ |.:.:.:.:.:.:.:\:.> V:.:.:.八x=彡 `~゙ 厶.:.:.:.:/\).:.| \:.:.:r- ' _,,.:".:.::/.:.:.:.:.:.:.| )八 _ ⌒r-.く:.:.:.:.:.:.:.:.:.! 陳眕に乗せられているだけではないかしら? .|.:〕ト.. ` .イ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |:.:.:|.:.l`>‐r ´ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 成都王と戦うには兵力も兵糧も少な過ぎるのが不安ですわ l:.:. |.:.|..:.:.:j v-ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:. |.:.: |.>'"/ .:i ` <.:.:.:.:.:. . 」:r〔 ゙_,, _ '".:八 〕iト.:.:. . / | | | _j_ `ブ '"ァ'⌒V:. 晋 高密王 司馬略 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 高密王司馬略に平昌公司馬模。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼らは東海王司馬越の三弟と末弟に当たる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
841 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:25:40.38 ID:LLZupEE00 > ´ < / 丶 / / ___ ヽ / / > ´ ‐ ‐ ‐ ‐ 了 . / / , /‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐.人 __ ∨ / / ./ ./‐ ‐ ‐ ‐ ‐=ミ‐ ‐ ‐ ‐ー彡∧ . / / .′‐ ‐/ `Y ‐ ‐ ‐ ‐ ‐∧ } /´/ / .|‐ ‐ ‐{ / {/| } ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐', ′ , / / { ‐ ‐ノ芯心 { l 八 ‐ ‐ >ュ ‐ {. | / ./ / }厂| ヾ乂 シ ノ ‐ ‐ / }‐ 八l / イ / /‐八{ \‐ ‐{赱.イ 人/ |  ̄ _ 八 .ムー彡7个l |ヽ ー彡ハ ‐/ { | / /| / 〈 八 { | l 、_ ′ イ Y / ヾ{ ノ / __>込ニヽ |/\ -<{ 八{ / 〃 .イニニニニ ∨ニニニニ 7ニ=- ー≦ | /八 /{ 人:l {/ニニニニニニニ ∨ニニニ:/ ‐ ‐ ‐7 .人:{ ヾ -=≦ニニニニニニニニ {ニニ ノ≧- ‐ ‐{≧s。 . > ´ニニニニニ /.:|ニニニニニ:|ニ ムノニニニニ.人ニニ} . ´ニニニニニニニ/.:.:.: |ニニニニニУソ´ニニニニニニニヽ l /ニニニニニニニ. ´.:.:.:.:.: 八ニニニ /{ノニニニニニ-=t八‐ ‐ \ . 人マ>xニニ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ ニニニニ:lニニYニ}=-ニ=-彡ヽ‐ ‐ ‐.}、 . ヽ/ー≦.:.:.:.:.:.:./.:.:.: |ニニニニ{-=≦ニニニニニニニニニ  ̄∨.::\ ∠-=≦.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.: lニニニニニ|ニニニニニニニニニニニニニ ∨ :.:.:.:.:.ヽ . {.:.:.{.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:{\ニニニ:lニニニニニニニニニニニニニ∨ ::.:.:.:.:.:.:.:.:. 从.:.:.:-=<从.:.:.:.:.:/.:.:.:\ニ |、ニニニニニニニニニニニ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} 晋 琅邪王 司馬睿 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、『晋書』『元帝紀』によれば、琅邪王司馬睿 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
842 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:26:41.63 ID:LLZupEE00 ,イ///////////, ∨ ∧///////////// ∨ i/////////∧///// , i////////! ∧∨// , i//// /~`}! .} !∨/ , i////iィvッ/ }ノ‐}// , |/// ∧ ' l ,ノ// i ' |///‖:., 、 ァ ,イ// ! , ! |/┌====)h。 _///// .i∧i |//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i >''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//} /~~~\ \:.:.:.:.:.∧:.<ノ、>'__ ̄∨ /ニニ‖ヽ, \/-==-∨~ヽ_} .∨ ∧ニニ.‖:i:i:i》 .∨ `~~ヽ ノ`〜、、{ ∧ニ/:i:i:i:i〈``〜、、 ~ヾ, `ヽ、 ///}/:i:i:i:i:i:i:i} ``ヽ、 .ヽ } }∨ '///}:i:i:i:i:i:i:i:i{ .} i/ !: : ! .} >''~ .〉 '///.}:i:i:i:i:i:i:i:i{ i: : : : |: : : i: : i 丿、__>''~ >''~ '// ∨:i:i:i:i:i:i:i:i乂__ !: : : : !: : >==彡ノ'´>'~ '//∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i)h、__!_。s≦ヾ}:.:.:.:.:.ノィ~/ '//∨:i:i:i:i:i:i:i:i>==>''~ニニニニニニニ}!:.:./ク⊃ '////\:i:i:i:i:i:i{ニニ~''<ニニニニ=‐_'''""~~´~'<〉 '///////ヽ:i:i:i:i≧s。_,,.. -‐ '' "´{ゝ<,イ 7ヽ:.\ ~''< 晋 北軍中候 苟晞 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『苟晞伝』によれば、北軍中候に復職した苟晞も従軍している N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:27:07.85 ID:LLZupEE00 `丶、 .∨ `丶 、 ./ ,,__,,..‐ '" ̄> // ゙l. `' - ..、 \/ |゙、ヽ \ .゙、/ / / ! .', i `、ヽ `i `、 _..-'"゛ / ` 、 、 `ヾ l l / ゝ、 / .、 { __ ヽ ゝ ノ } 〈 イ / ',__ ) .´ i′ \, ヽ _..-ーァ `ヽ´ } __! / ',  ̄ l `''' ´ / \ `ヽ ヽ ,' _,-'" / ', . l、_,,-、 く_ ', } ', '" { /´ .: l `ヽノ l ._,. 〉 } / .! ', _.,--イ レ´ __..、 | / i .、 / / _,,...ノ ノ |./ 、 ヽ / ./ __ { _,'" ´ .\. .ヽ /,,,/ l_ / ゝ´ `丶、,,_ .\ _  ̄ ̄ .!ゝ、 i'-.._ _/″,-ー- ゙、 ~ヽ `ー- 、. , "´ー-、 / ヽ .イ、 / __/ ` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王討伐の檄文は四方に届いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:29:04.26 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 雍州 長安】 /:.:/:.:.:.:,':.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:}:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.V:.:.:.,':.:.:.:.:.: . /,イ|:.:.:./:.:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/ V:.:.: |:`、:.:. |:V:/:.:.:.:.:.:.:. |:. /:.:.:.:.: i:.:.:.:./|:.:/"~"^!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:./ .V:.: |:.:.:`、:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:/{:.:.:.:.:.:.|:.:.:/ V V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, '/:.:/~" ‐-:.:.:| V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |{ .V:.:.:.:. |:.: { `、:.:.:.:.:.:.:.: / !:./ V |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: V:.:. /\{ - 、. `、:.:.:.:.:./. V .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }x,/:.:.:i. ,xz==ミx. \:./ - ‐ .W:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:: ,':.:.:.:.:.:.i x==ミx, V\:.:.:.::∧/:. } /:.:.:.:.:.:.:.i `` _}:.:.:.≧/:.:.::.:.:.} . /:.:.:.:.:.:.:.:.:i , }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} 凡愚が /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:小 }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ `、 r. . . . . . . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., /イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 、 ` : : : :ノ _, ,,,,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ {:.:.:.:.:.:./|:./ \ ィ:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:., ' {:.:.:.:.:/ .{/ " {:.:.:. /ノ/:.:.:.:.:.:.:.:/ V:. : { >- '" .{:.`、-:ア:.:.:.:.:,、*'’ V:.:.{ _ィi「: } }: : /:.:。si「 . Vハ _jI斗≦: : : : :./ ', ,i{: : :~: : \ x=ニ": : : : : : : : : : : ,' : ,i{: : : : : : : : : :>s。 / : : : : : : : : : : : : : : ,' ,i{: : : : : : : : : : : : : : : ``:.、
845 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:29:30.19 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 徐州 下邳】 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● l :| |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ __ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ /.:: .:: .:: :_.::二ニ=‐--ミ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ .:: .:: .:ア__ へ.:: .:: .:: :` 、_ //.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .: :\:ヽ . '.:: .:|.:: .:: :|.: : .: /.:: .:: .:: .:: .:: .: ∨ .:: .:: :|.:: .:: :|、:|_:/:ノ|.:: .:: .:∧.:: .:: :. .:: .:: :|.:: .:: .l |/ |.:: :/___i.:: .:: :i .:: .:: :|.:: .:: :≧== |/ |.: /〈⌒ .:: .:: :|.:: .:: :| ヾ=-|:/.:: | えーっ。 .:: .:: :|.:: .::八 /⌒ヽ /.:: .:: | \.::人.::: |.:个 _,ノ_ イイ.::.:八 どうしよっかなー ` /\|⌒\{L _ ノイ.:: :/ _{ 竺∨ \\ { ̄ 寸彡 Y: {: ヽ ヽ } } 人 ___}_}_ イ 〉 /--=彡´ _ ` _) {__ -=ニ二二/ 人-=ニ二二二二人 晋 東平王 司馬楙
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:32:04.78 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 并州 晋陽】 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● l :| |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ /_  ̄_ ̄ ̄\:::::::::::::\ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ /::/ィ'" ̄:::::::::::: ̄::\\::::::::::::ヽ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ /::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〉:::::::::::::. i::::{:::|::::::::::\:::::\::::::::::::::::|::::::::::|::::| {::::i:人::__:|::::::\::__\::::::|:::|::::::::::l::::| '::::\´:::::|\::::::\::::::\|:::|:::::::::;:::::| 人::::::ヽ笊_\| 斗ャ示ァ/:::::::/::::::| \:::::'、V] 乂]ノ,/:::::::/:::::::::| 軍資金はある。 个込 ′ ⌒_/:::::::::: | |:::::::)h、 ‐ ...イ:::i ::::::::::::::::| 軍勢を編成次第、鄴を攻撃する |:::::::::|:::::`丁 |_::|:::::::::::::::::: |:::::::::|::/^} У\:::::::::::::| |::::::/ / ,...-/ 入 :::::A |rf ┌―‐/ / ヽ:从 /∧ |.:.:/ /′ |:::|:| i〈ニ\|:/ __彡=ニ/../ |:::|:| 晋 東嬴公 司馬騰 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 東嬴公司馬騰。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東海王司馬越の次弟で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 寧北将軍・都督并州諸軍事・并州刺史として晋陽に駐屯していた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 前年飢饉に陥った并州において、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 困窮した胡人を捕らえて冀州に送る奴隷売買を行った人物として知られる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
847 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:33:40.38 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 幽州 薊】 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} | :レ | ● ● l :| |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ _, _,イノ-'´'´ ¨¨´⌒ィ゙ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ , ,イ(_,ゝ_,、 ノ ,ノ , ノ .,ノ `´⌒ゝ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ 、i! イ, i (´ i、'´, i! ,ィ'´'´,ィ-‐'ノ `ヽ、 ヾゝ' i、 ゝ、.i '',ィ-ノ,、=' ー' ,ィ‐.、 (_^ i、)ー、__i_ヾ、i!ノ'"´ `´⌒ノ__=-、ー'´`ヽハ ヘ`、 .ゝ ``'´ ,ィ'´ , ., ,Zミ、,=、 ハ!` `')i´ `ヾー、ィ'´ __,ィ'-'く _廴ゝ、ヾ!i Y、゙ヽメ-、 i" /.;ィ'(。)゙メ, `ィ 辷, ) ヽ. . ,. 皇帝親征か。 /ハ┬ヒメ=ャゝ'¨´、`ー'=ニ>ヾ'/`、(`,ノi_,./ノ_ ゝ.! `´'〈゙!^..i "ィ ーぐヾ.;ゝ ヽ. '´ '´ 面白くなってきた。 、ー"ヘ,ノi , i゛`i,.> ` ̄`ヽミ `〈、 : ト、! ,∠´ ̄` ゙)ノ) ,、_`_ー'.ィ=='ア`)゙`、!ゞ !ノ;〉'´ 不孝者の成都王に思い知らせてやらねばな .,ィ_.,-' "!,ヽ`,二二、 ̄´、イ゙,、メ` 'Y' ,′ /´ )'!'ゞ'ノ, iゞー゙ヾ、!、i` ! | , 'ハ,、i i .,、!、;v'`゙/ i!i ,ゞ ,! ゙'" / i V i' 晋 安北将軍 王浚 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 安北将軍王浚。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 愍懐太子の死後に幽州の軍権に預かり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙王討伐の折、旗色を明確にしなかったために成都王の不興を買った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 王浚は王浚で、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 成都王が長沙王に兵を向けた事に不平の心を持っていたという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
848 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:35:00.73 ID:LLZupEE00 __ ト、_)ー:\`ヽ __ ,、ノV\_、:Y}'/ィ:.}、 }ト、, イ{ヘト」辷>、V、:.\)、}:'/.:ィ:j.:Y }⌒ヽ }`ヾ^Y´ ̄`゙ヾ>''"¨沙'{ ー==…-、 {~;ニ:={` 寸ュ、 ヾ{,イ!イ{ _ ..≧=- }:{ }:| 、ヾ乏う! :f竺ツ }lレ′ ^ ̄/‐z > < ≪>イ:リ , :{`’´ ,′> > / > }ル1_, ヽ. ヾ=ノ /´イ _> Σ > ´z ^v'/乙,_ `元〒 '.:,从 > ≧、 ⌒ヽ / ⌒ヾ」アイ洲从ァiア、 了 / /_ > ∨"ヾ丱':^`: : :∨ {>.、 陛下には、 `ヽ / \ \ `'' : : : : :} 、\ r'^: : \ しばしお待ちをと伝えろ / }_ /イ / | > マ>、 /{ } { : : : : :.、 /: : : : : : >/_ .| /、 {丕丕丕丕∨{:、 γ´: : : : : .':, . /: : : : : >'" }_// rv'⌒二ニ{ `ヾ二ム f^: : : : : : : :. . /: : : : >'" ⌒^^ー-'^/二二二ニ圦 }二ニ|⌒'"`: : : : : : : : :', ::´: : : :>:{ }二二ニニニニ〉 f二二| : : : : \: : : : : :\ : : : /: : : }::、 ,.: ´ ~: :‐- /二二二ニニ{: jニニニ:|: : : : : : \: : : : : \ : : /: : : : :;′:\ / : :i! : : /二=-''"´.ィT´二ニニ!`ヾ : : : : : :マ :\ : : : : : : 、 : : :/: : : : : { ´ : :| : : / ,二. r=≦ニ圦弋二二j |ニ|: : : : : : : マム:.\: : : : : ':, : :/: : : : : : : { },.イ二圦 マ二二ニ>、 ̄´.ノニ : : : : : : :.マム、:\ : : : : i : :/ : : : : : : { ,':二二二へ ヾ二二ニ=∨} |ニニ.!: : : : : : : : ヾマ\ :>- : : { :/: : : : : : : : } .:/ 二二二二ニ),二二二二.| |.二.| : : : :i : : : : `''<_ : : :_> : : : : : : : : ::/ .:/二二二二二{ f二二二>'’ ヾニ.|: : : : :、: : : : : : :  ̄ : : :{ : : : : : : : : :{ {二二二二二.廴`-==='´r≦二≫、| : : : :マ:、 : : : : : : : : : : / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 後々の展開を考えると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬騰や王浚とは成都王討伐の話がついていたのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
849 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:35:26.77 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 首都 洛陽】 i从i}、 /从i|イ /i _ -=∨/////////////////////////////////////////////////////// レ' .: .: :.:i|ォ':.:i| _, -=ニ二∨//////////////////////////////////////////////////// / _, -‐イ ∨///////////////////////////////////////////////// ∧: :: : : : ∧ ∨////////////////////////////////////////////.:/ , :.:.:.:.:.∴.:.:∧:: : : :: ∧ V/////////////////////////////////////////// , ‘:.:∧:: : : :: ∧ V//////////////////////////////////////// ヾ \ ∧:: : : :: ∧ マ///////////////////////////////////// .:.:.:.:、.:.:. ∧:: : : :/斗 ヽ/////////////////////////__.ィニフ7ァ''´ 、. .: .:.:.:.:.:.:∧:: : : :: ム \////////////////////f'′ ∴ ‘ ∧:: : : :: ム \///////////////////\_ {ゝ ,.:.:.:.:.:. ∧:: : : :: ム \//////////////////// ' ∧:: : : :: ム /\//////////////:/ 辷≧=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:`゛ 厂⌒¨:.:ム / \/////////// ____ ヾゝ マ::.ム. / \:////// 丶、.:.:.:.:.:..: マ::.ム i -‐ニ/\// ____ iレヘ.:.:.:.:マ::.ム l ⌒¨〕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \:.:マ::.ム 、 _ -‐フ7、 _____ ‘ : :.:.:.:.:.:\マ::.ム -=ニ二ミ、 _____ ‘、 マ::.ム / ≧ュ、.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄≧=- ヾィ从ィr、 i 从 / `ヽ ――――‐‐ .:.:.:.:.:.:.:ヾレ'〃iヘ / \ 三三三三三三――― .:.:.:.:.:ヾ ヾ |}ノ i ヘ ―――――――――――――― .:.:.:.:.:.:.:i从‐――――――――――イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :.:.:.∴゜ トイ―――――――――=='
850 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:36:07.10 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 司隷 河橋】 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ \__人_人从_人_人从/ ' : : : . : : -- __ ── __ _ = -- _) (__ ; : : : . . . . : : : . : : - ─ ___ === - ニ ニ - ) 皇帝陛下万歳ッ!!( . : : : : :  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: : ̄ ̄) ( ̄ ̄ : : : : . . . /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ 成都王討伐に馳せ参じました!! ニ=- ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 洛陽を出発した時点での晋軍の兵力は不明 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ∧\ マ三ソ| .\ ≧ < ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ ≧ どうか軍列にお加え頂きたく!!! ニ=- l; : : : : \\.り/: : :i ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
851 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:37:15.45 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 司隷 朝歌】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 日に日に兵が増えていますね { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ j////\ニ, ' 'l ∨/リ'/ハ ___〈-<///,〉′ / :. ヽ ', Vノ///∧ . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : _;......_ }:. }ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l.'"Τハ`、 :. /!ハ :`:: /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V .l、!乂.ヽ i / .j,.ハj.ハ//!lヘ>.、`'<//// ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ.ヽ{ / ! 、ヘ///>ー-" 陛下の威光を慕って、 />/'" `/ l' ノハ ''" ̄` , '" ̄``/イ ハ. \、////ヽ 各地から兵が集まっているわ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ '"(_ ,ィ´ ,.-=ニニニニニ(.辷.ハ ⌒.}-ート、 `ヽ/ (,' ノ二\ ‐'" (ニニニニr⌒)-ゝ_ノ ゝ.ィ-、_ l ` ー' ( ノ二ニニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、鄴へ近付くにつれ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 十万余の大軍に膨れ上がった旨が『晋書』『恵帝紀』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
852 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:38:01.69 ID:LLZupEE00 【紀元304年7月 晋 司隷 蕩陰】 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 申し上げます | ヽ_________乂 r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 成都王討伐の状況を作り上げた陳眕の手並は見事なものだった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
853 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:38:44.92 ID:LLZupEE00 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/ ― l :} 鄴からやって来た | :レ | ● ● l :| .陳匡と陳規という者が陳眕様に面会したいと言っています。 |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂ l:/ i⌒ヽ: :ゝ ル|_/⌒) .如何致しますかと兵士Aは質問します ヽ ヽ 从ヽ,、 __, イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ /ニニニ二/ / .' :. ヽ \ニニ///∧ r―‐-マニニニ/ ./ : : :::. ヽニ/,...-―‐┐ {/r''" ̄>._/ ,::: i ! } ::::. ', ∨///////ノ VV///////i ;: !-- :. .! -!- ._ :! ハ'//////ハ l/,V/////,! { l ハ i ', l jl : : ' }<///,.ィ 廴 \///,j l l/ V ', .ハl !、 l ,' ノ! ハ ///>‐ァ < ̄//l_/ハ .{.{ 、{ ヽ \、 / ' ヽハ./,イ.}.ノ .!///,\//く ああ、その二人は私の弟。 //////// ヽハ´"'''''"´ `"''''"´j' ソ { .}\////>´ . ´⌒∠//// { ノ 人 ' 八 { ノ \/´ 会いましょう V ハノ--, --> ヽ フ イゝ.._丶.ソ.、 ,.'"ノ__.ノ { 八__'r-.>--<r ソ.__ ゝ._.ヽ.).、 _,.{/,.イニニハ_r'"  ̄>、___,.-‐''" } Yヽゝヽ)ニ-_ _-ニ/; ノニニ八/ .l - =-{ }=- ‐-.ハj,.イ=八ヽ)ニニ __.r''",:'"ノニニニ厂 ヽ! ´ ゝ-イ、` j./ィ | く=八ヽ)ニニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 潁川陳氏という名族の出自で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 賈謐二十四友に数えられる程の文才を有し、政務能力もあったのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
854 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:39:16.13 ID:LLZupEE00 _-ニニニニニニニニニニニニニニニハ ト、_-ニニニニニ>''" ̄  ̄`"'<ニニニノ/ハ l//\ニニニ/ \ニハ////l\ j////\ニ, ' 'l ∨/リ'/ハ ___〈-<///,〉′ / :. ヽ ', Vノ///∧ . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : .ハ i:. .}ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l_,.. +―ヽ :. /lハ"'' l‐ /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V-!ート、ヽ i / ,ィ.!ーハ!、//!lヘ>.、`'<//// ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ{ !.l:rЛ | l:rЛノ./ ! 、ヘ///>ー-" />/'" `/ l' ノハ乂,,ソ , 乂_ソ,:イ ハ. \、////ヽ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl 鄴城内は人心が離散しているですって ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ '"(_ ,ィ´ ,.-=ニニニニニ(.辷.ハ ⌒.}-ート、 `ヽ/ (,' ノ二\ ‐'" (ニニニニr⌒)-ゝ_ノ ゝ.ィ-、_ l ` ー' ( ノ二ニニ\ Vニヽ=八'、_.(__./ ./ヽヽ丶 l ⌒Y二ニニニニヽ . V二Y⌒/ / /` } l -‐.}ニニニニニニ〉 . \=辷.{ ./-‐、 ./ \ '⌒ヽへlゝ'_.} (ゝニニニ/ ゝ-ハ{ ヽ._./、ゝ' ゝ、 \( ソ-八_ ノヾ/´ __ゝ__ イ廴rー- 、.\ `ヽ⌒ 丁 ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } だが、彼には致命的な欠点があった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
855 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:39:54.99 ID:LLZupEE00 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 勝ったわ | ヽ_______乂 r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 戦の経験に乏しかったのである \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
856 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:40:23.71 ID:LLZupEE00 ○壺関 ト、_ ●鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ l ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/11(水) 23:42:23.16 ID:LLZupEE00 ※20分ほど休憩させてください
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:43:46.25 ID:mJ/cAWqUo >>1 先生、ごゆっくり自分のペースでしてください。
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:49:11.85 ID:mlwiNGzC0 オールスターだな おらワクワクすっぞ!
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:02:12.59 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーil ≧ < 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |-=ニ 皇帝陛下の軍勢が黄河を渡りました!! ≦ /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙. ≧ ≦ /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: ` ≧ < _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / -=ニ 道中で十万の大軍になっております!!! ≦ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| ≧ ≦ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
861 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:03:49.48 ID:I1IwOyyj0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l ウソでしょ。 : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', 殿中の兵を移して無力化したのに : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 城内は動揺しております。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 陛下の軍勢は朝歌を過ぎ、じきに蕩陰へ至るでしょう _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『成都王穎伝』によれば、皇帝親征に鄴の人々は震え上がった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
862 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:04:21.80 ID:I1IwOyyj0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V ど、どうすればいいかしら? : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 下手に動くべきではありません。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 南軍は必ず敗れます。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 防戦に努めましょう /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の属官たちは防戦を主張する者が多かった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:05:24.71 ID:I1IwOyyj0 / ::::::::::::/‐-:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::、:::::::ヽ .′:::::::::∧::::\::::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}∧::::::::::::. | ::::::::::::{:::::\::::::::′::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::/ |::::::::::::::. | ::::::::::::{:::::::::::ヽ::i::::::::::::::::::::::/:::/::/::::::/:::::::/ ,::::::::::::::| | ::::::::::::{:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::/─-/i::::,/::::/ , ::::::::::::| | ::::::::::::∨:::::::::::::|:i:::::::::i::::/ 了丐ミj///\_ ‐-!:::::::::::; , ::::::::::::::V ::/⌒|:|i::::::::|:/ 乂ツ /´ 〃ニニミ|:::::/:::/ ,:::::::::::::::∨{(_'^|:|l::::::::|′ {ニニニ}:/:::/ お前は何を言っているのだ? |::::::::::::::::::V\_|:|l::::::::| } ヽニニソ'/jノ |::i::::::::::l:::::i\:::}:|l::::::::| -′ /::/ |:i|:::::::::ハ:::| `}八::::::| ‐- _, j/ jノ|:::/ニニニニニニニニ\{7 ー / / V //ヽ` ____/ニニニニニ 7 | // / // | | | / // , --──-、 , イ / ヘ ト 、 晋 東安王 司馬繇 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 東安王 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:06:29.21 ID:I1IwOyyj0 /:::::::::::::/::::==‐-/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヘvヽ::::::`::..、 . ′..:::::::∧ :::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|^^^ヾ:::::::::::::::. |::::::::::::::{:::ヽ::::::::: ′ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ |::::::::::::::::. |::::::::::::::{ ::::::\ :| :::::::::/::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::′ l::::::::::::::::::. |::::::::::::::{ ::::::::::::.:|::::::::/::::::::::::/:::::::/i :::/::::::::/ | :::::::::::::::::| |::::::::::::::{ ::/:/ ::::|:::::::′::::::::/'|⌒' |::/ ::/j/ヾx≦ニニ| :::::::::::::::::| 陛下の親征だぞ。 |:::::::::::::::V::/: '^ |::::::|::::::::::::, j/ }// 〃/////|::::::::::′i::| |:::::::::::::::::V::::{ |::::::| ::::::|::|ヾ≠≠彡' ∨/////|..:::::/ ::∧{ 鎧を脱いで白の喪服に着替え、 ,::::::::::::::::::∨::\|::::::| ::::::|::| ‘ー─‐イ} :::/:::/ 陛下をお出迎えして罪を請う以外あるまい ,:::::::::::::::::: \::::|::::::| ::::::|::{ 〉 / ::/jノ |:::「二二二二二二ヽ ::|`ヽ ' ´ .::::::′ |:::| | |::| 、 ー - ' /|:::::|二二二二 7 ;::::, | |::| \ `"´ ´ |:::::| / / /:::∧ | |:::、 ` _ ´ |::jノ / / . /:::/'!::ヘ | |、:::\ | |::| / / / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ // |ニ∧ V\( ∧ jノ / / : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i . | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ . ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } :. |: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| ………… |人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ . \|\厂V|,二.厂V|/|/ ,.ィ7=- 〔o -=} トミ r'´:::::: ∨ 了 ∨::::::::::ヽ |:::V:::::::::\ |o/:::::十V:::| / :::ト----:::∨::::----イ: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この時、東安王司馬繇が鄴に居合わせていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は成都王の属官と異なり、事実上の降伏を説いている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:07:03.05 ID:I1IwOyyj0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 しかし、何故尚書左僕射でもあった東安王が鄴にいたのか? : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『宣五王伝』によれば、 \ヽ、 _ , イ!::/ 生母の諸葛太妃の喪に服するために鄴にいたらしい。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ .時期的に、諸葛太妃は洛陽攻防戦を避け、鄴で最期を迎えたのだろうか? ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / -─< _-‐:::::::::::::::`:::...<´:::::::`:.、 .:::´:::::::::::::::::::::::`ヽ-‐:::::::::::::::::::::\:::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ:::::::::::::∧::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::/::∧::::::::::::::::. /::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::/´^ヽ::::::::::::::∨ :::::/ ::} ::::::::::::::} ノイ:::::::::/:/ |:::::::::::/ | ::::::::::::::|::::::/::::::}::::::::::::::: |i::::::::j/⌒ハ:::::jノ , -‐ - |::/:::::::::::|:/::::∨::::::::::::::′ 八 ::::|符ぅ、|i:::lヽx===xノィ:::i::::::::::|l :::::::/:::::::::::::::′ \{ `ー八::{ 〈/////∧j/|:::::::::八 :::/:::::::::::::::′ 鄴にまで戦禍が及ぶなど冗談ではない |:::{ , ヽ ヽ////ソ |::::::/')}/::::::::::::::::′ |:::::. ヽ `""´ \,|:::/ノイ'::::::::::::::::::::′ _|::::::::.、┌_, j/`{ l::::::::::::::::::::′ /_八:::::| ヽ 「 ニニニニニニニニ}:::::::::| 〈 く ヽ{ \___ ´ | | {:::::::::i| \\ ∧ | | 〉、:从 \ヽ /.....} ヽヽ -‐,, <ニ>.ヽ -‐=ニニ二〉 〉 /...../ / } }__ ´ `<二>. / /´ 〈 {′ '...../ /.....// `<二>.
866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:08:55.42 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 冀州 鄴】 / ニYニヽ / ( 0)(0)ヽ / ⌒`´⌒\ | , -) j .殿下。 | ´-───- 1 \ ` ⌒´ / ここはひとつ、 / ヽ 陛下をお迎えするべきではないかっていう / ヽ | | | ヽ_| |丿 | | -―……―- / : : : : : : : : : : : : : \ / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: :. : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i . | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ あなたは名声が知れ渡っていて、司馬穎の所へやって来たわ。 ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } :. |: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| 陛下は粛清分子に強要されて、 |人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ 冤罪で司馬穎を誅殺しようとしている \|\厂V|,二.厂V|/|/ ,.ィ7=- 〔o -=} トミ r'´:::::: ∨ 了 ∨::::::::::ヽ |:::V:::::::::\ |o/:::::十V:::| / :::ト----:::∨::::----イ::::| | :::::|::::::::::::::::「o ::::::::::::::| :::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 折衝将軍喬智明は皇帝を奉迎するよう主張。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これに対する成都王の反論が『晋書』『喬智明伝』に残っている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:09:38.23 ID:I1IwOyyj0 _ _ -'" ̄ `丶、 _/ / } l′ 丶 ) レ ┛┗ __ } { / 〈 _,,..--- _} ┓┏ _. : : : : : : : : : : : : : : : . . _ / V-─  ̄ 、} Y´ | l ..-'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ' | { : :. ,. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶 / | { { } : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', : : : : : : : :. | , -'} {_ / } } ': : : :/: : :/ : : / : : : : : : : : : : ',: : : ', : : : : :. ,' |``'〜-‐' 〉 l'〜ニニ〜' ノ :. ': , : : : : : ': : : :': : : : : : : : : : : : ',: : : ', : : : : :. ' \ , -'" \_, -'" :. ,': ,: : ': : : :': : : :' : : : : : : : : : : : : }: : : :}: : : : : :. / `7¨´ v: :{ : {: : : :{: : : :{ : : : : : : : : : : : : }: : : :} : : : l : :}l / ', : :l : {\l: l: :l : |: l: : : : : : : :l: : :l:/:.l: : }ノ: : :l: : ' V: : :',:八从廴|从: ヽ: : : :/}: ノ小匕ハ : :l: : : :' / ヤ : : :マf‐茫丐ミ、^V^ヽ/斗ャヒ斥==ァl : } : l/ : :1 ` r' n lヾ '"r' n l l' }:ノ : / / ャ :.}ハ ヾこり ヾこり ヘ : / ' それなのにあなたは、 ハ Yゝ /:./:./:./:. ′ /:./:./:./: /_,ィ:/ ハ 司馬穎に刑を受けろですって!? .': :. ヽ- v⌒` ´⌒v /: : :}′ /: : } {:.l: :. }、\ { } ,..': :// //: :}V 共に義を成し遂げるのは今よ!! |:.l: : :. 〈 l\> .乂 ノ イ: ノ.:/ .: :/ |人:.|、:. ',: ヽ/ } >─<{⌒ '´ : ′ /l/ ′ヽ }l:. r彳,..-‐-.., ミl .: ハ / ハ:. V::::::::n::::::::Y .:/ :. } イ 丶 / }:. V:::lニ ニl:::/ ..:/} :./ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } どうも皇帝の周囲を討ち果たせば良いという結論になったらしい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:10:38.74 ID:I1IwOyyj0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l 石超。 : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', .五万の兵を与えるから、何とか上手くやって頂戴 : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l , -‐- 、 ‐‐-、 : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ ,.ノ´ -‐- 、\ ヽ `¨ - 、 : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // f´,. - r 、,、 ヽ / -‐‐- .,\ ノ´, ィ'´ ヽ}',/´ァ'' ¨ `, ヽ 、 〈/ f´、、 ´¨ ‐-/ | ', { } `ヽ / .l : ゝ、¨'うミx, 、、 / | | { ./ ゞソ __ `ヽ、 .| { ∧! うミx, { ', ', 私は殿下に引き立てられた者。 / : ' ゞソ ./| ', ', . / ' r _ / ./ ', { ', ', 殿下のために尽力しましょう / , '、 ‘ー ´ { {_ノ ヽ ', ', ', .' / ー┬― ''´ | |,r‐- 、- 、} 、 ヽ { {、 { rL _,/,ィ! !ニ ` \ , ヽ | |ヘ {\___{. .o. ./: /: ヘ .∨_ /´ ̄ヽ } 、 ', | | 7{´フ: :/. . /: :j : | :ヘ ∨: /: : : : : : :',ノ ', 、 ゞ //: : :/ ./╋ /: : {: : :\、:| : : : : : : : | } .! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結局、成都王は石超に五万の兵を率いさせて防戦に派遣した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:11:32.00 ID:I1IwOyyj0 ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ /____r_/ (i (i /____r========================`i (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラキュラ ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ ,__n___n______ /____r_/ (i (i /____r========================`i .ir----t-t.|| _ || (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ____iニニt ̄t ./ |.|| ' ' || ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン (_)_)_)_).| .| { |.|| _ || ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラ ヽ-t--ゝヽ_|.|| ' ' _|| __|二二二_||______|_______ ,_____/o(_) .liニil_・=))/_l\_l\__|二`i_`i_`i ←‐‐、_,,‐'' ̄ ̄ ̄←―'ニニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニニニt (ニニ(――――(ニニ(o`1;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;`-';;;;;;;;;(´.`i ヽニニヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽニニヽノ r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.`-ノ ヽニニヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽニニヽ_ヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノ_ノ ` ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラキュラキュラ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らは晋軍がいた蕩陰を目指した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:12:22.28 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 司隷 蕩陰】 |\_/ ̄ ̄\_/| /\ /\\_| ▼ ▼ |_/ / /\ \ \ 皿 / 石超将軍。 ())ノ__ ○二○二⌒/../ / /||(二ニ) (___/../ 几l 偵察から戻りました γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0 l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || __ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´ , -‐- 、 ‐‐-、 ,.ノ´ -‐- 、\ ヽ `¨ - 、 f´,. - r 、,、 ヽ / -‐‐- .,\ ノ´, ィ'´ ヽ}',/´ァ'' ¨ `, ヽ 、 〈/ f´、、 ´¨ ‐-/ | ', { } `ヽ / .l : ゝ、¨'うミx, 、、 / | | { ./ ゞソ __ `ヽ、 .| { ∧! うミx, { ', ', 状況は? / : ' ゞソ ./| ', ', . / ' r _ / ./ ', { ', ', / , '、 ‘ー ´ { {_ノ ヽ ', ', ', .' / ー┬― ''´ | |,r‐- 、- 、} 、 ヽ { {、 { rL _,/,ィ! !ニ ` \ , ヽ | |ヘ {\___{. .o. ./: /: ヘ .∨_ /´ ̄ヽ } 、 ', | | 7{´フ: :/. . /: :j : | :ヘ ∨: /: : : : : : :',ノ ', 、 ゞ //: : :/ ./╋ /: : {: : :\、:| : : : : : : : | } .! . ,く : : : //.: : : :/ : : : ',: : : :\ー 、: : : : : |. jヽ}
871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:12:53.49 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 司隷 蕩陰】 j////\ニ, ' 'l ∨/リ'/ハ ___〈-<///,〉′ / :. ヽ ', Vノ///∧ . l//////> `ヽ/ ' :. ', :. ', !/////∧ !//////////,i .' .i ! ト : _;......_ }:. }ヽノ////>┴- .、 . V>''"_,.. -/.! .l l.'"Τハ`、 :. /!ハ :`:: /j/l/リ_ ̄///////〉  ̄_,.-/ イ.l ハ l V .l、!乂.ヽ i / .j,.ハj.ハ//!lヘ>.、`'<//// 鄴から逃げてきた弟の話だと、 ,.ィ///.イ二/ l乂 ハ.ヽ{ / ! 、ヘ///>ー-" 成都王はもう人心を失ったそうよ。 />/'" `/ l' ノハ ''" ̄` , '" ̄``/イ ハ. \、////ヽ ´⌒;/ / j./ノ 、 ハ ,イ,ヘ ヽ\/,r-ゝ .勝負あったわね _l ,、.l,... ,-,-、, >.,.‐、` ´ .イ.{ Y j ', ヽヽl ,..ィ.ノ| / ヽl '"/( r//⌒ヽー < ノ、_)_{ ノ} 、 ,...> ,.. r'"入_,. '"l'´ ,.イニ圦__', !厂j.__,.-―- 、.Y.ノ, ヽ , ‐( _,.'イ´ /ニニゝ { .〉 }T }_ ハ: ノヽ '"(_ ,ィ´ ,.-=ニニニニニ(.辷.ハ ⌒.}-ート、 `ヽ/ . . : : ̄: : : : : : : : : : : : : : : . . ‐'" (ニニニニr⌒)-ゝ_ノ ゝ.ィ-、_ l ` ー' . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ /: : : : : : : :/: {: : : : i: : : :ヽ : : :\: : :\ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /イ : : : : : : {: {: 人: : 斗-:‐-: }: : : : : : : : : : | それが…… | ' |: : : : : .;,イ:{:.' \: ゝミゝ:Y: : : : :}: |: : : :. ヽ_________乂 | :i: :|: : :. :|:ハ{ ィfぅ芯刈: : : : :川 : : : | /|:八:ト: :{: :yfぅ 乂り 〉: : : : / : : : : :リ / )V\:代り ノイ: : :/: : : : : / / 人: 、:ト ` _ /: : : : : : : : .;/ 八王の乱、完だね /イ: ゝ)圦 V フ {: :/: : : : ,/( / {;': : : : : 介. . V{: :/:,イ:{ ∠_ 八: : {: :/{/(⌒> イ V(: :仆|八 {  ̄ ̄\W ―〃⌒∠_/ ){ トへ イ{{ f::†:::/ / ⌒ヽ ー=二_ /〈 jゝ辷|:::/ ___/' / ト
872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:14:25.35 ID:I1IwOyyj0 ________________ ∧ _,,,.. -―''''''''^ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ! .| _,, ー'''"゛ _,,,,.... --―¬'''''゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´.l ._,,.. -ー'''''''^ ̄ l゙ ! ._..-‐',゙ンー''' ̄ ̄ ̄ ̄´ ! .'{____ lー'゙‐'彡‐''" !  ̄ ̄ ̄ l''〉 .l l _ --一── ! ! .! l ! --- ___ ! l ! | / | ! ,、_ __,....,_ _,...、 ! .iー--'''''^゙ ̄ ̄ ! .l゙ │ ,} {`i;:r,;'ニ (;;;;、` , r' l .!_____ ! .l l .{i' i:.'ー<.・)}:ム ヾi, .l i!-′ ! ノ // -r /:::ミ ('ーヽ .l. __>-ー‐ i!__ .l i゙ i:/ /二./ /',=、__ノi/ | /゙´ ! .l゙ ! ヽ ヽ! {:::} //::::''´`'7!/ ! .!ー¬  ̄ ̄ ̄ l | l ヽ、__ヽ!l::i:::::ii;;;;;;;|,ノ l l゙ .! ! `ヽ、`ー""ヽ .l .___>-ー l゙ .l ! `'ー-'''" l. | l │ / │ ゙゙ ̄ ̄ ̄ l l ! ! .l l゛ .! │ _>-― l │ ! l | ! .l .! _、 ! ` ̄ ̄ ̄ ! .,! | _,,,,.. -―ー'''''''''^゙゙ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄"'''''''''''''''''''"″ ,{__| !_ --―ー'''''''"゙´ __ | _,,,.. -―――¬'''''¬―-- _________ ------ー'''"゛ .!__ ___ -ー'''''^゙´ l .i ̄ ̄ ̄ ̄ l .l γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ……我が軍への備えをしていません | / : : : : : : : : : : : : : : : : \ ヽ__________________乂 __,ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ 〉: : : :/: : :/: : : : : / :/: : :| :〈⌒ ア: : : 7: : :|:厶ィ/]_/ヘ: 八:ハ { : : : イ.: : :.打::`ト ィ::个 : :ゝ:} .乂: .:人: : 人Lノ . Lノノ:ノ: jノ Vやねん、であります! ヽ: : ∨:< " Vフ "ア: :j/ V}人:_.xくT卞、_ア⌒^´ /\ ∀/\ ({ ̄}
873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:15:22.10 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 司隷 蕩陰】 |\_/ ̄ ̄\_/| /\ /\\_| ▼ ▼ |_/ / /\ \ \ 皿 / ())ノ__ ○二○二⌒/../ / /||(二ニ) (___/../ 几l γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0 l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || __ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡ /, ∨ , , ‐ '' ¨ ヽ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´ / } // _ ‘, } / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | 妙ですね。 .| ヽ{ゞ‘, | | | | \ヘ ' /.| | | すでに我が軍に勝ったと思っているのでしょうか? | |'ヘ. _ __ / | | | | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ . /: : : \ : : : : : ! ! r≦―‐ {-、:{ : : : : : ! | ̄|ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『成都王穎伝』によると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 蕩陰の晋軍は鄴の状況を伝え聞き、備えを怠っていた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:16:28.10 ID:I1IwOyyj0 __ ,. -‐‐- ., /´/ ヽ . / / }` ー 、 r'/ / / } i { { .' / , j | | | / / | | | . / / | ! | / /{、 | ! | ./ { .| ! l | / .| .|' ですが、これは好機。 . ∧ / / | .| / } ./ / v .蕩陰の敵軍を奇襲し、 . / l ./ / ', 君側の奸を討ち果たし、陛下の身柄を確保します。 { l ./ / } | | ! ' { !、 .陛下に危害を加えた者は粛清対象になります | | ゝ ' j j ', | { | / ./: :| 人 ‘,、 { .! / /´´: : :l \〉\{、 | /}/ {: : : : : :l . l : : :ヽ \ | / : : : : : l: : : : : :! l : : : : ',: : `:ヽ/: : : : : : : l: : : : : :! \_人_人∧从_人_∧_人_从_// . l : : : : ∧: : : : | : : : : : : : l: : : : : l ) > │: : : : l ‘,: : |: : : : : : : : l: : : : : l < ははッ!!! > l : : : : l .} : : !: : : : : : : : :!: : : : 、l < ( . l : : : : l 〈、_!__ ,ノ: : :!: : : : : l /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ l : : : : l }: :‐- : ., _: : : : l: : : : : :l . l : : : : l /: : : f : : : : : : : : : l: : : : : :l
875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:17:08.95 ID:I1IwOyyj0 ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ /____r_/ (i (i /____r========================`i (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラキュラ ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ ,__n___n______ /____r_/ (i (i /____r========================`i .ir----t-t.|| _ || (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ____iニニt ̄t ./ |.|| ' ' || ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン (_)_)_)_).| .| { |.|| _ || ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラ ヽ-t--ゝヽ_|.|| ' ' _|| __|二二二_||______|_______ ,_____/o(_) .liニil_・=))/_l\_l\__|二`i_`i_`i ←‐‐、_,,‐'' ̄ ̄ ̄←―'ニニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニニニt (ニニ(――――(ニニ(o`1;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;`-';;;;;;;;;(´.`i ヽニニヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽニニヽノ r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.`-ノ ヽニニヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽニニヽ_ヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノ_ノ ` ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラキュラキュラ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石超の軍勢は、即座に晋軍へ奇襲を仕掛けた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:17:37.10 ID:I1IwOyyj0 ,, . / | /| /| . /:::::i /::i |:::::i /::::::::i |::::! .i::::::i . i::::::::::i i::::i i:::::::i . i:::::::::i. i::::i,/i:::::/' . i:::::::::i. i:::/::::i:::/ . i:::::::::i i/:::::::i/:| . i:::::::::"::::::::::/ i:::::::::::::::/ :,: :(::) i:::::::::/ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, i::::::::i (:::::::::::::::!' (::::::) . i:::::::i ヽ::::::::';''' ''~~ 。 . i:::::::i τ'::/ .;: i:::::::i )/ . i::::/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: ,,. ,. (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ _,,.r':/ /::| ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" /'''"´:::::/ ./:::::::| ヽ::::::::';'' ./:::::::::::,,.//:::::::/ /:::;.r''" /:::::::/ '"´ ./:::::::/ /:::::::/ /::::::::/ |:::::::/ i::/ i/
877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:19:18.35 ID:I1IwOyyj0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 敵襲ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ \__人_人从_人_人从/ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ _) (__ ) 敵襲ッ!!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 石超軍五万が晋軍十万余を奇襲した恰好だ \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:19:47.10 ID:I1IwOyyj0 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} | : レ .|:::::::::○三三○ l :| |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ,.イニニニニニニニ\ /ニニニニニ=-‐- 、ニヽ_ /ニ/,\ニ>'"_,...-ー \_>'7 _/ニニ//////ヽ/ ヽ/ハ __∠ニニ,.イ//>'"ノ' / / Vノ </////,入,.イ/ ̄!/ / ,イ : i /)、 l/>'"イl/lハ l/lイ,. /_.l /! : .; ! ///! `ー"// {.l/ }、 !.ト ' ' ´ {了ゝ j ノ/リ /.('./ィ . ,.イ/ア / / ヽ! }ト、 ゞ' ( } / `ノ . '"ァ//./ ./ \ ヽノ 丶 (:::::> .ィ ノ _--、_ _. . '" ゝ,イ ⌒!/ _乂丶ト、- >- イ,。-、'"ニニニi丁!,..、. '" ,. '´ /ニニゝ{ ̄ ̄>ーく, - マ二二ニ} ! } )) >'" . /ニニニニj´ ,..---ノ マ-= 'ニニニ} j.jゝ-‐'" . /ニニニ\ゝ ̄ハ´' ヽ ゝソー--' ゝ' /ニニニ二二{`l l ト,.'⌒ Y Vハ .) . 〈ニニニニニニ入.!l./⌒./ Vニニ(ヽ',
879 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:20:13.82 ID:I1IwOyyj0 / /: : : : : : : : : : : : : : :\:\ / /: : /: : : : : : ::/: : : l: : :l :ヽ \__ / /: /: /: : :/: : :/: /: : /|: : :|: : :l: : : -< / /: /: /: : :/ : : /: :l: -―-|: : :| l: :∨: : :ヽ:\ \ ̄: : :レ: :/: : 斗-/|/|/―zノ|: :/ :|: : ∨: : : ハリ ヽこ/:-ニィ: :|/:/|仁、 ´うハメ://: : トゝ: : |: | /: : /: :| |: : |ハ:レ´ぅヽ 辷ノノ: : : : :|: : : /|/ |:/|: : :l{l: : ト`ヽ弋ノ , <: : :/ /: :/ ` V:八:\: ゝヘ. -、 u 不/: : :( ` _入_≧ハ ∨ l /|:{、: ト ゝ  ̄ ヽ{ )人> 二 イ ヽハ| /||| / | / \ . . : : : : ¨ ̄: : :=‐ミ / | |l !l l` ー/ \ /: : : : : : : : : : : : : : : : : . _/ l/∧ヽイ メ∠ -―=≠二二ハ /,.: : : : :: : : : :イ: : : : : : : : :\ { /\∧/∠ -ニニ/ ハ / : : : : : /:/ }: : : : : : : : : : :ヽ . : : : : : __;,:/ ル{: :/: : :| : : : : : : |:./ {:「/:/ V リ⌒ト.: : : : : :| レ{: : ハ kfが rfえ刈: : : : : : :.| 从:(:/{ じ , しツ }: : :,: : : : i /: : )ィ: | """ ""''ノ: /: : : : ' /: : : :,圦 f⌒ヽ >‐彡: : :/: / : : : :/: / \ ー/: : : : : 彡イル( V: :/: / ):>/イ" ̄¨¨ス ̄ ̄`ー…ミ `{:レ r… > ___ > イ⌒ \ ¨¨¨¨ ̄ヽ >‐ 〉 )ァ ー=ニ x≦__ /(
880 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:21:15.74 ID:I1IwOyyj0 / '" \ ヽ / / ,/ i! } ヽ ヽ. ./ // // ,! ハ ハ ', i! | l i i i |廾‐‐/x'|! ! /_.斗―ハ | i!| | | ||! | ! ./' |`| /´ | / ,リ | /リ | |. Z |x衍示ヾ !/ "才示ミx / / .//' | | Y《 う::::::r} う::::::r} 》 ,イ ,イ | | !从乂zソ , 乂zゾ/イ )!' i! | | ト. /イ | | | |人 r‐ュ イ i! ! ! | | >i、 . イ | i! ! /:.:.:...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:\ ./ ! ! ./ r'| ` ー 1、 ! i! i! ! ./:.:.:.:.:.:.:.:.\:::::::::::::::::::::::::::`'<:::::::::::::::::::::::::::::.:.\ /./| .L!ノ `ー、 /^\i!/⌒ヽ. ! /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:、:::::::::::::::::::::::::::`'<:::::::::::::::::::∧ヾx、 . // ! ├―――くf≦v―‐''<_ \ヘ /:.:.:.:.:.:.:.:.:. |`'<::\,.ィ、:::::::`'<::::::::::`'<:::::::::::::∧ // | !: : : : : : こ}: : }こ: : : : : / Yヘ .':.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | `メィ'"フ`'<:::::::`'<:::::::::::`'<::::::∧ |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:{ _,.イ{ン `'Y::}、:::`'<:::::::::::`'<∧ ∨:.:.:.{∨\ヘ }/ \〈 `ト<::\ ̄ ∨:.:N孑 \ \.リ:::::::厂 ∨:. |く __,. イ:::::::::{ ∨| ヽ / ∨:::::::::| ‘`、 ,,-―-、 _廴_____L__ `、 r'´ ,ノ .|:l:l∧ ‘, `、 \__,,''" ,,|:l:l:l:∧ ‘, `、 イ |:l:l:l:l:∧ ‘, `、 ,, '" ,,''"|:l:l:l:l:l:∧ ‘, r=≦ `¨¨´ ><, |:l:l:|∨∧ ,.xへ |:l∧ 「ヘ V, .|:l:l:l:| ∨∧ ,x≦>''" |:l:l:∧ 「⌒、 V, .|:l:l:l:| ∨∧,x≦三>'"
881 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:21:43.47 ID:I1IwOyyj0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: 1! | i i|l__il___i! | i | | l| l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! | |l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l! i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, / /' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </ / / / /  ̄ /' / /_/  ̄  ̄  ̄ r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 永安元年七月二十四日。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 蕩陰の戦いの様子を『晋書』『成都王穎伝』より引用したい / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
882 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:22:19.73 ID:I1IwOyyj0 r‐- 、 ヽ ゚。 ヽ乂 \ミh。,_ `}トミ三ZZz。,_ `、  ̄`丶ヽ、 `、 `、`、 `、 ∨, ,、 `、 !! jレ、 `、 ト{{_,,,_ /‖\ヽ、 `、 _,xァ つ〈ニ⊃ ; A ノ ハ _Χイ{ 乂ノV∧⊇ とニニ二ミ', rィ゛(`、乂/⌒、 〉、 }xし'ミh。,彡}!,-、_、-‐==f⌒ヽ V `,/ \ヽ __rzzュjxxL/_ーつハ∨xxxxxx ノ_,,>''゙`、 ヽヽ /「 ̄{ ̄~Π `Yヽ }Lノ ∨xxxxx>''″ `、 } } { ー-=ニ二リ_彡〈ノ jj} V_、‐゛ `、 j j `ヽー≦ ̄'/, } ‖ ‖ `、 /,/ Y~}ト、__'/, } ‖ ,″ `、 , ' ,:′ {丿XXX'/,X} ‖ ′ `、'゛ / VXXXX\\,' { `{ { ∨XXXXノ\\ { Vl{ ∨XXУ,イ ヽ ヽ、{ Vム 〉ー/__j l| \ヽ ノ / /ミhzァ'乂ミニニ=イ ` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王師は敗績し、矢は乗輿に及んだ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
883 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:23:13.79 ID:I1IwOyyj0 ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i |└[][]L.ロロ|└[][]L.ロロ.|└[][]L.ロロ |┌┤.r‐┘|┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘ └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 ヽ 「 /_/ /_/ /_/ /_/ /_/ 「 /___ _ . i 廴....、 _/ 、 ゛ ┐| ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | i 廴....、 _/ 、 ゛ ┐| r''リ-、 `'、 '''´ 、 ナ | .. ヘ\_| i lソ r''リ-、 `'、 '''´ 、 ナ | .. ヽ|U `'ン' ,,....-=" -‖ ヘ ゝニ,'′ ヽ|U `'ン' ,,....-=" -‖ ヽ┘ / `''''´ヽ、 ! -,,. !i . ヘ' ! ヽ┘ / `''''´ヽ、 ! -,,. !i . ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | ヘ i ヽ.ィヽヽ lノ `/ 八 | ヘ\_| i lソ ゝ、,, - ヘ\_| i lソ ヘ ゝニ,'′ .... / ̄‐ -l ヘ ゝニ,'′ .... ヘ' ! _ムユ 、 〕 ::::: ヘ' ! ヘ i ..... ..く- ..l/ ::;;:::: ヘ i ..... ゝ、,, - ゝ、,, - / ̄‐ -l / ̄‐ -l _ムユ 、 〕 ::;.: _ムユ 、 〕 ::;.: ..く- ..l/ ::;;;: ..く- ..l/ ::;;;: ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i |└[][]L.ロロ|└[][]L.ロロ.|└[][]L.ロロ |┌┤.r‐┘|┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘ └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 左右の者は皆、散り奔った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
884 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:23:45.08 ID:I1IwOyyj0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ヽ ト、 i ヽ─、 |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニア fニアl i 〈 i ちょろいもんだぜ | トェェェェイ / .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / おい、あれを見ろよ .\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ .
885 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:24:17.28 ID:I1IwOyyj0 _ __上ニニニニTR γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ rニニニiヲニコT彡t―.王ニニニニニ=、=┬┬┬-D | 随分と豪勢な馬車じゃないか | ├──────''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||ミ:.:.: : ::┴┴┴ヲノ ヽ_______________乂 │: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li /┬──┐ │┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ フ::││: ││││: : : :││: : : :||:──┬─V:┌───、 /:::││: ││││: : : :││□: :||:──┴ ‐/∧: : : : : : : \ _ /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ , ' ´,-i i-`'、:::::└┘: │ │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : /´三三三 / ../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │ │: : : : : : : : : : :ノ: : ,、: : //: : : : : /三三三三 / ノ彡ミミヾlrツ ノ彡ミミヾlrツ { ヘ V | |// >',::::::::: :│ │: : : : : : : : : //ノ/∧://__/三三三三 / 彡´ r ム jl 彡´ r ム jl i.l \V..|/ //廴、:: :│ │: : : : : : : //_ ././//__/´ ̄/ ̄ヽr――-、 彡 入 ヶ {l7 彡 入 ヶ {l7 |.|---{ ヾ/_{i|ミ: ー┴──┴──<_/ , -''´  ̄ `' 、 / //,r ´  ̄ = ー イ // ヽ _」l // ヽ _」l |.|_ - ''v/ソ、____|.|├─======-==-==-=//ヽ | /ハ 'n二二二二二二二二二⊃l { ハ二dリ| { ハ dリ ' , //| i \ ̄ | |/i l┴──、 、 フ ┬─/ /\ V // >、 ',三三//{ レ ! !l } ! !l } .V/ ./ .| .i V//ヲ┘│ ヽ.... │ 7 .ト、_>-、/_ ゝ',三彡ノ t ヘ l j l j l j l j V /. . | i ///.. . └─ `''---.┤ |___it j }ミ=、 | iフ=. 、ヽ>、 ゝ、、_ tヘ / ノ ハ _ tヘ / ノ ハ \ミー >// { ハ //不/ヽ`'-i } .`'{ k 〈  ̄{ V-<.ハ  ̄{ V-<.ハ `ー―''´ ヽ V ./ | ヽ V ./ .l 「 dこ、 y } d j y } d j \ソ-.上__ソ/ ノーl \ヽ } l ヽ‘、 } l ヽ‘、 `''ー---'''´ .ゝー'’ ヽ\ ノン v`、 ノン v`、 辷イ/ yヘ、/ yヘ、 し' 辷 コ 辷 コ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 天子は枯れた草木の中に捨て置かれた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
886 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:25:02.35 ID:I1IwOyyj0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 皆、逃げてしまったようですね。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | もはやこれまででしょうか ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' __ r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ___ ,. --〈:/-⌒ ィi〔: : : :⌒^: : : : : : : : ` .rミr'⌒ヽ /: ィ: : ': /: :,: : : ': : : : i: : 、: : V:.〉: : : . '//: /: :/: :/: : /: i: : : :}: i: :\: V:〉 : : } / .': /: : ': :/: : /: /}: : : :ハ:}:ィ: : V:v{: : : | i:イ : : i:斗-:ォ: / j : : :.'‐ォ-}ハ: :V}'i: : :.| |' } : : {: :{ィて笊 ,: : /芹ぅミ }V:..} |: : :.| . 八: :i{: WVツ/:/ Vツ Y/Vi |: : :.| 陛下、お気を確かにお持ち下さい。 ./: : )八{乂⌒"´ ' ノィ:i `|: : :.| ': : : / }:.込、 r__, .イ/}:} ノ: : : { 私が外の様子を見て参りましょう。 ./: : : ′ }: :|r=≧ _ ≦==ァ:/>、⌒V:∧ /: : :/ }: :|Yi:iト┬ォ‐‐{i:i/:/ / ∨∧ 決して馬車からお出にならないよう ' : : / __ 斗: i∧/ゝ |i:i| イ ':./_ト .__ } : ∧ /: : :/ W i:/___}i'⌒ }i:i}⌒ア/ >、 ハ} : : ∧ : : :/ }∧ '〈 Vニニニ7:/ / /ニ',: : :∧ : :/ iニニ7 \ ',7斗-<∠ Vニニ∧: : : ∧ :/ jニ/ }i:\∨レ' V///>、 __ vニニ∧: : : :∧ ' ノニ' Vi:i:Vニゝrく/////'>ハニニニ', : : : :、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『嵆紹伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 百官及び侍衛が潰走する中、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .嵆紹はただ一人礼服を着て、厳然と皇帝司馬衷を護衛していた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 00:25:05.45 ID:40QeP7jE0 成都王軍は内乱とはいえずっと戦ってたから青ひょうたんじゃ勝てんな
888 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:28:41.77 ID:I1IwOyyj0 、 ____ ∨//≧s。 . ---=ァ、 ______ ___ V//////≧s。 _ / : : : : :厶斗ァ: : : : :〕iト /^⌒\ V/////////// : : : : ,ィ竺沙': : : : : : : : `〈{ } V//。o≦///': : : : :./=彡': : : : - :⌒ : : : :ヽ斗 ‐‐ 、 。o≦////////イ: : : : :, : : : : /: : : : : : : : ,: : : : : : : :ヽ:\ .。o≦//////////> ´/} : : : /: : :/: : : : :/: : : /: : : : ': : : : : :V:丶 ⌒  ̄ ̄  ̄ ̄ ア/////}: : : :': /:/: : :/: :/:/: : : : /: : : : : : :}: : :} ////>´,: : : /⌒ア: : : ィ: : /:.`メ、:/.:/: : , : : : : : : : } ///>ァ: : :/: : :/: :-=≦/: ィ:「 ̄ア/\/: : /: : : : : ' ⌒} //>´ /: : :/: : :ハ: : :ハ⌒7: 乂 ⌒´笊ミ/}/:/ : : : ': :/ ノ' . /⌒´ /: : :/: : :/ 〉''" |: :|⌒ ヒリ /:,イ: : :/}:/ /: : :/: : :/___/ :. |: :| ' ' W }/ ノ' ' : : /: : :/  ̄ 〕iト圦|: :| 〉 /: : : ' : : ,イ {i:i:| |: :| `>‐ ´ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ' : : /: : :厶ィ---- 、__{i:i:l^ |: :ト、_ ィ' i | 昔の人は言いました | /: : : ' : : /-=ニニニニ>、}i:i:|,/|: :|/i7|: :| ヽ___________乂 /: : :/: : : イニニニニニニ}、_ 〉 |: :|i:/ |: :| /: : :/: : :/ }ニニニニニニ{,/\ |: :|〈__j : | /: : :/: : : ,イ }ニニニニニニ{.:/ `|: :|∧i:iY -=≦: : : : :': :.ィi〔⌒} }ニニニニニニi'. . . |: :|\>、Z -=≦: : : : : : : ィi〔⌒ 7: :ノ {-=ニニニニ=-l: : : . |: :| \\〕iト、 : : : : : : : :ィi〔⌒ ノ:/ 〉-==(___)==-〈: {: : : |: :| \i:iヽ ',
889 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:29:07.55 ID:I1IwOyyj0 _ , ' / `ヽ-― - 、 _ノ/ {ヘ、_ノス _ ` ̄_<´ ノヽ_/ //‐ヾ -―二`ヽ、 ()/ イ//`メ、/イト、ニヘ\ー-\ , ' / rヽ/ィテぃ |l ▽ヘ、ヽ\ `、 _ ´ , ' >-、ゝイ|!べシ' リ ゚ |l |!l |l ヽ _ - ニ - ´ ∠、 }|l ||!-‐ァ" , tT ハ !| リjノ _ - _ , ', ' r'⌒)} / リj 〃 (⌒) "/ リjノ . _´ _ - _ , ' , ' /=ベ、/ r<´\_..ニ´<i _ - _ . ' , ´ , ´ , ´ , ' , ' / / 〃: : :ヽ{ >ゝ、 . ´ ` 、 . ' , ' , ' , ' . , ' / / 〃_..::‐:::..、∨ \ ` ,r┐ , ' ', ' ,' .' .' .' / _∠-‐/ .:´::::::::::::::::::}:\〃 \/、├、 ‐ ´ _ - ‐ - _ ; . . .' ,' ' /<´ ̄ ,.イ: : : : 、:::::::::::::;:イ_.... ヽ, / ヽ! ト、 - ‐ ‐ - _ ` . .' . , , / , ヽ / j: : : : :|lヾ::ニ:´{::::::::r'二―- 、_ヽ! ト、 ` 、 ', 、 . 、 r::::.、/ / j/ __ノ: : : :〃 ヾ、 ゝ、::;::イ 丶:.:.:.:.:`レ′ 、 ; ` ____ン:.:.:.:.:.:.ヽ/ >.:´: : : : :_〃 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ , .' l_--....`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:} ,.≧´_: : : : :__二ニー'―| 君子は身を殺して仁を成した .| i ヘ、 ヽ、;:-'´ ,:'〃  ̄== ̄ _..... ヽ______________乂 \ン`ー '´ /::|l _ -  ̄  ̄ ヽ .. _ 、 {::::|l_ - ´ ノ ‐ - _ '. > ´ __ ..ィ´.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ > ´ _ -―  ̄ ̄_ | 生を求めて仁を害さなかった | >_´ _ -―  ̄ ,イ::: : : { ` 、ヽ______________乂 /´ ̄  ̄`ー‐-- <: : :丶 /:::::: : : : |i, 、 、 , ' /_...==========_ `ー-、::ヽ/::::::::::: : : : :l| , 、 ,' /´ :.  ̄==_\:、::::::::::::: : : : :|l '. 、 ; ゝ ::.. `ヾ、、:::::::::: : : : :|l.=', '、 \ _ :..... }!:.:、:::::: : : : :|l '. ` ‐ - ‐ ´  ̄  ̄`ー- ..... -―― '´: : : :、:::.: : : :l| ', 魏 中散大夫 嵆康
890 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:29:34.11 ID:I1IwOyyj0 ─‐く>‐ 、 -==ミ | ゝ'厂 ̄: :′: : : : \ | ′: : : : : : : : : : \ヽ ,| /: : : : : : : :ハ: 、: :l:}V 厂: \/:| .′: : : : : : 厶イ{Χ:|′ _/: _:_:_:/: :| l: : : : : :|: : l/癶_  ̄{ .′: : : :!: :| |: :.|: : : |: : | У | |: /: : : ハ : | X:ト: : :W:|____ ´| |/: : : : : : :V| / 「i:i:〕iド: :| \ .′: : : : :/ハ 、 \|i:i:i:i:i:i|: :| > ′ 死ぬ事が難しいのではない。 |: : : : /: :/ ヽ\ \ ‐|:/|___ イ´ |: : : : : : :/ ー‐ヘ:イ: :V丁丁{ 死に場所を見つけるのが難しいのだと |/: : : : { _}ハ: l∨i:i爿 /: : : : : :/ /:i:i:i:i:iヽハ:i:i:i|| {/: : : : /| /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV: Y⌒i ′: : :/: | ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト: 乂八 |: : : /: / /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/\: |i:i:iハ |: : /: / /\i:i:i:i:i:i:i/ ヾ寸∧ |: /: /| /  ̄ ̄ ノ∨ || レ: :/: | \ _/ }し || V/: /| ¨¨Z ¨¨⌒「 リ \:│ | | ′ 晋 司徒 山濤
891 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:31:27.88 ID:I1IwOyyj0 ____ / \ / ― ―\ / ( ●) ( ●)ヽ l ⌒(__人__)⌒ | じゃあ、嵆紹ちゃんにも心の支えってのがあるのかお? \ ` ⌒´ / / ヽ __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 良い生き方をして、良い死に方をする。 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', . / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., それが私の心の支えです / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ / / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \
892 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:32:03.19 ID:I1IwOyyj0 __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', そうですか。 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., 裴頠殿がお諫めしても / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., .陛下が聞き入れる様子はありませんでしたが /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ ../ / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \ /^へ 「王王j | . ´ :::::::::` . / .:::::::::::::::::::::::::::::\ 前にあなたに言われたように。 / .::::::::/:::::::!::::l:i i ::. ::.::: . i::i::::://`ヽ:::!.ィ升ト!:リ::::i:: } 後悔しないように。 从:::i/笊从リ 笊kル':::::リ::ノ 人ハ 以 以リリ::::/:::ハ\ 良い生き方をして、良い死に方をしたいのですよ (ソ /人""'_ _,"" /:::/::/:::{ (_ ) i/ル> --<:ル'ル'ノハ 人/⌒ヌ_ノ} 〉 ̄ \ / / ]ムイ ! ヽ
893 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:32:39.43 ID:I1IwOyyj0 、 ____ ∨//≧s。 . ---=ァ、 ______ ___ V//////≧s。 _ / : : : : :厶斗ァ: : : : :〕iト /^⌒\ V/////////// : : : : ,ィ竺沙': : : : : : : : `〈{ } V//。o≦///': : : : :./=彡': : : : - :⌒ : : : :ヽ斗 ‐‐ 、 。o≦////////イ: : : : :, : : : : /: : : : : : : : ,: : : : : : : :ヽ:\ .。o≦//////////> ´/} : : : /: : :/: : : : :/: : : /: : : : ': : : : : :V:丶 ⌒  ̄ ̄  ̄ ̄ ア/////}: : : :': /:/: : :/: :/:/: : : : /: : : : : : :}: : :} ////>´,: : : /⌒ア: : : ィ: : /:.`メ、:/.:/: : , : : : : : : : } ///>ァ: : :/: : :/: :-=≦/: ィ:「 ̄ア/\/: : /: : : : : ' ⌒} //>´ /: : :/: : :ハ: : :ハ⌒7: 乂 ⌒´笊ミ/}/:/ : : : ': :/ ノ' . /⌒´ /: : :/: : :/ 〉''" |: :|⌒ ヒリ /:,イ: : :/}:/ /: : :/: : :/___/ :. |: :| ' ' W }/ ノ' ' : : /: : :/  ̄ 〕iト圦|: :| 〉 ずっと、死に場所を探してきました /: : : ' : : ,イ {i:i:| |: :| `>‐ ´ ' : : /: : :厶ィ---- 、__{i:i:l^ |: :ト、_ ィ' i /: : : ' : : /-=ニニニニ>、}i:i:|,/|: :|/i7|: :| /: : :/: : : イニニニニニニ}、_ 〉 |: :|i:/ |: :| /: : :/: : :/ }ニニニニニニ{,/\ |: :|〈__j : | /: : :/: : : ,イ }ニニニニニニ{.:/ `|: :|∧i:iY -=≦: : : : :': :.ィi〔⌒} }ニニニニニニi'. . . |: :|\>、Z -=≦: : : : : : : ィi〔⌒ 7: :ノ {-=ニニニニ=-l: : : . |: :| \\〕iト、 : : : : : : : :ィi〔⌒ ノ:/ 〉-==(___)==-〈: {: : : |: :| \i:iヽ ',
894 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:33:05.41 ID:I1IwOyyj0 、 ____ ∨//≧s。 . ---=ァ、 ______ ___ V//////≧s。 _ / : : : : :厶斗ァ: : : : :〕iト /^⌒\ V/////////// : : : : ,ィ竺沙': : : : : : : : `〈{ } V//。o≦///': : : : :./=彡': : : : - :⌒ : : : :ヽ斗 ‐‐ 、 。o≦////////イ: : : : :, : : : : /: : : : : : : : ,: : : : : : : :ヽ:\ .。o≦//////////> ´/} : : : /: : :/: : : : :/: : : /: : : : ': : : : : :V:丶 ⌒  ̄ ̄  ̄ ̄ ア/////}: : : :': /:/: : :/: :/:/: : : : /: : : : : : :}: : :} ////>´,: : : /⌒ア: : : ィ: : /:.`メ、:/.:/: : , : : : : : : : } ///>ァ: : :/: : :/: :-=≦/: ィ:「 ̄ア/\/: : /: : : : : ' ⌒} //>´ /: : :/: : :ハ: : :ハ⌒7: 乂 ⌒´笊ミ/}/:/ : : : ': :/ ノ' ここが、私の死に場所のようですね /⌒´ /: : :/: : :/ 〉''" |: :|⌒ ヒリ /:,イ: : :/}:/ /: : :/: : :/___/ :. |: :| ' ' W }/ ノ' ' : : /: : :/  ̄ 〕iト圦|: :| 〉 /: : : ' : : ,イ {i:i:| |: :| `>‐ ´ ' : : /: : :厶ィ---- 、__{i:i:l^ |: :ト、_ ィ' i /: : : ' : : /-=ニニニニ>、}i:i:|,/|: :|/i7|: :| /: : :/: : : イニニニニニニ}、_ 〉 |: :|i:/ |: :| /: : :/: : :/ }ニニニニニニ{,/\ |: :|〈__j : | /: : :/: : : ,イ }ニニニニニニ{.:/ `|: :|∧i:iY -=≦: : : : :': :.ィi〔⌒} }ニニニニニニi'. . . |: :|\>、Z -=≦: : : : : : : ィi〔⌒ 7: :ノ {-=ニニニニ=-l: : : . |: :| \\〕iト、 : : : : : : : :ィi〔⌒ ノ:/ 〉-==(___)==-〈: {: : : |: :| \i:iヽ ',
895 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:35:01.31 ID:I1IwOyyj0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ヽ ト、 i ヽ─、 |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニア fニアl .おっ。 i 〈 i | トェェェェイ / 馬車から誰か出てきたぞ .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ おい、あんた。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / その馬車の中身を寄越しな \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ .
896 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:36:04.80 ID:I1IwOyyj0 ,.. -_-. .、 _,..--- 、マ{. ......_  ̄` /: _,: : : : : : : : : : : : `ヽ、-、: : :`ヽ /:'/: ,: : : : : ,: !: : :、:、: : 、: 、ヽミ、: : : / /:/:/:/: : /:/:/: |: : : }:.|:.:|:ム: ∨マ}: : : /:/:/:/: : /:/:/:/:}: : :/_,|_!|__}: : ∨!: : : : |/イ: :||: : |T7イ、/!: :,イ/l从イ',: :.|:ト|: : : : {! | : |{: :下示ミ/: / ら::示 }:∨:!:!、: : : : 乂八: ム弋ソ: / 弋こソ/:イ}ハ:|:|\: : 从i: : } /:./ ' {/:/ノ:リ: : : : : こちらには皇帝陛下がおられます。 |: : : 、´ ‘ ` イ:./: : : : :l: : : |: |: |: > _ ,.. イ/:/--,: : :.|: : : 無礼な真似はこの私が許しません .|: |: |} ̄}rYYYY /:/}i! | : : |: : : |: |: |!/ ||_, /:/ |! ヽ、:.|:_:_ ,ィ--|: |{! // /:/ ヽ/ o,ィ´` ∧- '' !: !|_///,:/-ァ /:.:.:.:.:.: , ´ Y| /'/ :// `Y,/:.:.:.:.:.:.:.: {.::::::::::::.... ∨!イ _/::::... } {:.:.:.:.:.:.:.:. i::::::::::::::::::|o∨´:::::::::::::::::::::... ハ:.:.:.:.:.:.:. 人:::::::::::::::」::-ム:::::::::::::::::::::::::/ }:.:.:.:.:._ /:/:.:7 ー ´ ̄_ト --- く ,ハイ´:.:.:.: /: : ,:.:.:{ rr-r≧-、`ヽ /: :}:.:.:.:.:.:.:. /: : : /:.:./ !{-{ {__ソ`:::::`ヽr-、/: : : :.|:.:.:.:.:.:. /: : :イ/:.:.:j! ゝ、ゝ__O/}:::::ノ:::|::::ハ | ̄ ̄:.`:.:.: /:イ´ /:.:.:/,..-rr-=- 、-、≦、::::::::::[ニ] [ニ]:.:.:.:.:.:..:. /:.:.:.{///{(-十- ) }//∧` ー|::::| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
897 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:40:07.29 ID:I1IwOyyj0 , ' 〆 // _,,,....-::::,,..-;:' ノ / _, -=''"""" =--、,、`,"+`ゞ,;: / i _,.-'^ "  ̄=.、". ,i |i -'^ \`,`,;⌒`;・",;+ ,' |i > ミ`+,;:;"・ヽ` ` i| |i :" ._=__ ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼ i| .|i / 彡 . -ミ、 ミ `,;:" | .i、 /〆" \ `i 丶 ゝ i、 丶 |i + + ' i| ゝ ミ .ミ .i| 丶 | |l / + .i| \ .i| |i ´ .i| 丶 . \_人_人∧从_人_∧_人_从_// .i| 丶丶、、,, ) > i| \ゞ` < しゃらくせぇッ!! > i|、 `\ 、、, < ( ゝ `丶`\ゞ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ \ ,. ミ\丶 ` i| ,/`,;:ノ`, `;丶\丶 、`丶 .j| /;`,;:+ \ 丶 / ./+`` \ ././ ,' /"`;丶 / `, ' /
898 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:41:00.68 ID:I1IwOyyj0 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < っ!!? > < ( /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ____ __ 〈: :/⌒ _____, ィi〔: : ^<ミァ=-Y─‐‐ - . __ ィi〔////// ─  ̄ ̄ ̄  ̄ ア: /⌒: : : : : : : : : : : : : : : : \>Y⌒ヽ// ____ ─ :ィ: : : : :': : : : : : : : : : : : ヽ : : : v、:ヾY_: : V____, ──  ̄ 7: //: :_/___ : ': , : : : : : : : :V : : i: :v: V{: : V/// ': / ': : ̄ ' : : : : /: /: : :': :i : : : : : : : }: : v: V : : V/ ──  ̄ i: : : : : ̄ ̄ /: /: :,ィ : : }: : : : :i: : :,: : : V:.}: : : :', -- ─ ̄ |: : ‐┼: : .`メ、/: :/ }: : :ハ: : : :_j_:./: : : : Vi: : : : :}≧s。 ─ ─ ─┼: : : |: : : /示ミ、 /: : /斗<: }:ィ : : : : : iノ: : : : ,//////≧s。 ─ ───W: :.┼ : W Vツ/: : /^芹示ミァ}: : : /:ハ{: : : : /≧s。 ̄ ⌒)/ ─ ──── ─ 八 : ト、: :乂 __ノ: / V_rツ /: : /j/ : : : : ////////>、 /  ̄  ̄ ̄ ̄ /: : )八⌒圦⌒"´ i __ ノィ: :ハ^ヽ: : : :/  ̄⌒ 7////> ─ ─── ─ .': : : : : :/ }: }丶 _ イ: :/i:i} ',:/ _//// ─ ── ‐‐─=≦: : : :-= 〔 ̄ /:/ニ7 > _` イ /: /i:i/ ト _ ⌒¨¨ ´  ̄ ─=≦: : : : -=ニ〔  ̄ /:/ニ/ }^Vi:i:〉┬</: 厶 ' } >、__  ̄ ̄ -=≦: : : : : :-=ニ〔  ̄ --- ' :/{ニ{ ,ノ vi{ }i:} /: /^i / o /ニ{ -=≦ : : : : : : -=ニ〔  ̄  ̄─ ─ -: :/ Y厶斗 ァ「 }i:レ: :ハ { / o /-=ニニ>、 : : : : : : :-= 〔 ̄  ̄___ /: / 〉 __/ { レ': / { \ ' /-=ニニニニ\ : :-=ニ〔 ̄  ̄ ̄  ̄ _  ̄ 7: :7  ̄ / < V: : / /\ ヽ{ V -=ニニニニニニ>、 i〔  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ' :/  ̄ 7  ̄\ ': : /ニ7 > 〕iト-=ニニニニニニ}_ ───── ──ノァ/ .ィ{ \ {: :ji:i{ / / , -- >、 ̄ <ニニニニ7 />、  ̄  ̄ ̄ ─── }'_ ィi〔ニ圦 }i八:{ニ7 / rく^V/∧ V〕iト- \-=彳_ノニニ>、
899 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:41:27.72 ID:I1IwOyyj0 :>- o。 ---- __ : : : : : : : : > -=ァ ´: : : : : : : : : : : ` <⌒\ >-: : : /: :/: : : : :, : : :` : : : : : : : : : \ : \ 、 s。: : :ィァ: : ':_:_: : :/: : : ': : : : : : : : : : : : : \ : \>、 `{Y: :./:=-: /: , : : /: : : : : : : : : : : :ヽ : : 丶: : :、ニ>、 Vハ{: 、/: : :/: : / : : : : ': : :i: :V: : : : :v: : : V⌒\ニ>、 ,.V:}/: : : : ': : / i: : : /: : : :}: : V: : : : }: : i: }ニニニニニ>、_ .__,.斗 //: : : :': /: :イ : {: : /: i: : : }ハ/ V: : : : : :}: lヽニニ=- ¨¨¨¨>、 斗>-/: :./: /: :/ナ: ト、/ /}: : : }ィ竓ア: : ' : ハ{,ノ ∨///////////>、 _⌒^ア: ィ: : ':/: :/气示沁_: : : / ヒリ/: :/i: / V///  ̄ ^Vi:i:i:i:i:i〉 \ ////}//乂_乂rツ /: : :, ノィ: : }/、 ∨ハ \i:i:/ \__人_人从_人_人从/ 、ィニニニ>、圦⌒ __/: :/, ': v: : : \ ヽ_} 、 .ヽ _) (__ 丶-=\ニニニニV介: .⌒""´ __ .イ{: : :\: : : 丶 |、 v } } } ) ぐぇっ!? ( -=ニ丶ニニニV /≧s。´ _ イ 丶: : : 丶: : : .\ L-、 }__ムィ_ノ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ 丶 \ニニ><i:i:/ /. . } )i \: : : ≧=-:丶 --`ヽ)¨ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ 、 、 \ \ニニ>、/: : :. , /: } 丶: : : : : : : : :≧=-- \ \ 丶-=\ニニ>、.ィ | /: /  ̄ 二二ニニ=-- \ \ -=ニニニニ>、|i∨: ,  ̄ ≧s。: :>、 、 \ \ 丶 -=\ニニ|i ∨ ⌒\: \ . \ \、 丶|i ∨ / 丶: : ' 丶 \ 丶 丶 |i V / // /: :丶 \ iト、 ト、 |i ∨ / / / // \: :\ . 丶 \ i| \ | \ |i V / ′/ / / / / / ____》 ' ヾ 丶|i ∨{__/( / / / / / //  ̄二ニ= i! Y ゙/ // / / / ‐─=≦  ̄ ‘, : . " . : // / ≧x ; ,. |i ゙ . . ',. ,′ " / _ -=≦ , .′ ノ|i ,, : : . . : -=  ̄
900 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:42:05.09 ID:I1IwOyyj0 | \_ノ|i |、_/ / / \_ ノ i /( / \ ノ\ /( / \ ノ\ 、 /(_____ _____)\ 、 .: ,: '’ ――‐‐‐− ‐――― , ..:: \ " __――‐‐‐ ――‐  ̄ ` \\ニ\ _______ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// _____ ′ \ニ\\ニ\\ ̄ ̄ ) >  ̄ ̄ ̄)/ \ニ\\ニ\\\ 丶 < 気を付けろ!! > /⌒ / / , \ニ\\ニ\丶\ \ < ( / /⌒/ i 、 \ニ\ニニ\ 丶 \ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ /⌒/|i |⌒\ -、\ニ\ニニ\ \ / |i !/ _ /: : :v_ ヽニニニ∧丶 ___ <: ィY/: : : : }Y}: Vニニ∧ \ 丶 /⌒>- ァ'’: :V: : : : : :}y; : }{ニニニニ', 丶 \ / /: : : /: : : /:`V: : : : }:イ: ハ{ニ>、-=ニV \ \ 丶 . r====-- 厶.: :/{:¨¨: ': : : }: : : : }:i|: :{ Vo \-=V 丶 \ Vニニニニニニ>{: :丶: : : :}: : : : ,:从八} o 丶-V \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ Vニニ=-。o≦ニハ=-: \/: : : :/  ̄_¨7 V ≧ < . ー==≦。o≦ニニニニニ}>、: : /: : : ://ア / ',≧ そいつ、かなりの手練れだぞ!!! ニ=- . ⌒ ¨ア>、-=ニニニ/: : :ト{: : : イ ,. < ' V>≧ ≦ . , 。o≦: : : :\-=ニ/⌒ア/ V: :〈 '’. . :',{. . i:/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ . 。o≦: : : : : : : : : > '’ ー _/∠斗'\: ≧s。 . . 、 : ', |i : : : : : : :> -- '’ _r<i:Vニニ>、 ',\: : : ≧s。. \ ', } |i : : : : : ´ _,ィr<ニ/ニニニ>、} ⌒≧s。: : : ≧s。 V/ / |i| : : / _ 。o≦ _ ィニニ/-=ニニニニV ⌒≧s。: : : : ≧s。 ィ |i | / /:/ }ニニニ/-=ニニニニハ ':/ { ⌒≧s。: : : : : ≧s。. | , : : / }ニニ(__)>、-=ニニ/ ',/ _/ 7 〈⌒≧s。: : : : : :≧s。| /: : /{ /ニア__}、ノニ>、_-/ / 〉' /,ィ {ヽ V//〈 ⌒≧s。: : : : :i : ≧s。 . {: : :{: :', /ニイニニニニニ〉' / 〈ィi〔/ V___〉-\ }  ̄ >、 ⌒≧s。: : : : : : :≧s。 八: : ',⌒ Vニニニニニニ/ ,厶--└< __/_ __ 二二__ { ⌒≧s。: : : : : : : :≧s。
901 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:42:39.75 ID:I1IwOyyj0 /: : : : / ∧ ////> ´: > ´ ': : : : / //∧_//> ´: : :∠ __ / ____ _____{: : : : :{ -- 、/////ア: : : : ////// __∧ニニニア: : : : : `: :⌒〈: :/<⌒/// : : : :///> ´ r<////ハニ/: : : /: : ,: : :/: :V: : :\< : : : : :/⌒´ } ゝ{/斗/イ: : :ィ: : ィ: : : :/: :ィ: : : / : ハ: : vハ: : :' /i └'¨´ ///: :/ i: : :メ、:/ }: : /: イ : }: : v:}/ /: :{ /' ':/{: :|: :ィ笊x /: /} 斗- |:、: }/ _ノ: :/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ {' 八:|Y ヒリ//ィ竓、} : ト、:≧=- 。o≦: : < | 後悔しないように | ⌒从{⌒", ヒツ,ノィ}:|/ノ_ ィi〔: :> ´ ⌒\ ヽ_________乂 込、 r_、 イ从{: : :≧=r‐ ´ }i/^> }>ーr≦,.ィi〔  ̄「 //ニ>、 __ノ' ⌒{ ノト-={ ,.斗-<_ / //ニニニ〕iト .,⌒´ 。o≦⌒\ , V,イ/ア/∧////≧s。-=ニニニニ〕iト., ィi〔  ̄⌒\ { }ヽ〈 //ィ/V///>、ニニニニニ=-- V>--=ァ 人 Vi:ハう〈_rア  ̄「≧s。-=ニニニニニニ} ィi〔 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ≧r‐\i:i< イ { __  ̄ 二ニニ=-彡 | 最期まで己の生き方を貫く | / 〕iト、\\ー< ハ >、=---<>、 ヽ______________乂 厶<___>、 、i:\__,イ/} ',⌒\⌒V} 〉 _ ィi〔i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア^>、ィi〔/.:.:.} v //_/ ⌒ア¨  ̄ 「 ̄ ̄´[≧s。\i:>、' }// { / └‐ '¨ /ハ-===\i:i>、 '/ / ' ィi〔斗/∧ 丶 \i:i>、/ ⌒ア { , ´ }/ノ ゝ-∧ \ \/> '^ト、丶 、 。o≦⌒ / ∧ __ >‐< .: \ \  ̄ /  ̄ \ ' \丶 丶 丶 丶 \ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆紹は司馬衷の乗る馬車を守り、敵兵と争った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
902 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:43:11.43 ID:I1IwOyyj0 ニニ=-- __ \ --==ニニ . : ...,'’: . 、ニ==--- 人 // ニニ=-- __ \ // (\\ \ , (___ __ ニ=- ニニ=-- __ \ /// 丶 \丶 \(\) , ;: ..`: . 二二ニニ==-----  ̄ ニ=-- ニニ=-- __丶 / / / |i | \ 丶\ -=ニ ,,゙ 二二ニニニニ===--- =-- __ 丶 \\// i| 丶 \ /) / (  ̄ ̄  ̄ 二ニ==-- __ =-\ \ }i \ \人_|i / /) /) \\  ̄ \ \\\ノ从_// \) /(/ // / /^7 \\ \=- )\ノ // --=ニ ニ=-- // //Y 丶 \ , ;, ` (__ / . : '', ( ̄ / / | |i / -----=======ニニ  ̄ . : :゙ ‘ 二ニ=-- '’:. . ニ=-- | /(/ /||///  ̄ ___ ---=ニ (  ̄ //) =--- |i / /| /(/ / / __ ---=ニ二 ̄ 、__ /)/⌒Y /|i \ / //)/}/\( \人' \\ノ、/ i|i/ //(__ __V\ 、__ i|i/ i| / -=/ /' / \ 丶ノ ) ニニ=--- __ /⌒V/>->〉ヘ --=ニ '’ __) -=゙゙""=- \丶 i|i |i // ( ̄ ̄ /: . ___/∨: /:/:}: . 、\ -=ァ -= =- \\\人ノ//// \ /: . . /⌒ ///ィ: {: {: ハ: . } ⌒ / // |i _) ( ___ 丶 {: . /)/ 〈/r‐}八乂 Ⅵ八 / / //i i|i-=ニ , .: ., ニニ=-- \(__ rく ノ⌒>イ}/ // // //!i |i / ''.: ニニ=---- `⌒ _/ /、/⌒ Y // / /|i|i i||i /) (  ̄ ̄ \ | / /{ rくニニ「ニ}ヘノ // // .|| i|il|i|i||i||i |i|i // \ \\ i| // / __rくニニV└r─└Lァ〉〉 _/ /// ’'’: :i|il| |l il || // /|i |il\(\(\ \) / / / └ァ Vニ/ } /ニ>r<\ /// |l |i|i | | /=--/ |i |i 丶 \ (__ . 〈/}/└ 〈/ニ//:i:i:\:i:i} / // |i |i 、\ / i|: | / \/-= .;‘:.. =--- /ニ/ 八:i:i:i:i}:i// // /i| i| ! !ilil\\(\\\ / //-= ,, : :. ニ=-- _____ /=- /:i:i:i:i:、:i:/ / / i| i| || | |i\\ 丶 , /(/ / \ /\ /:i:i:i:i:i:i:}¨ / |i ||i | |il\\-=ニ : ; ., ニニ=---/ \ ':::::::::\ ∧:i:i:i:i:i:i」 / / i|| li | |i 丶 / ( ̄ /// | i| \(\ 〈:::::::::::::::::\ /: .∧/ { __rへ , || . '.:..| |ili // /|i |i \ \ / / i| i| \  ̄ ニニ=--\ / /: ∧ /ニ{//」 / ||Y^Y'| |il // i|i |i \\\ |  ̄\ / ∨ニニV//{ / / |i | | | ||i/ | \ \__ / { ̄〉└‐' / / i|i i | | !|i | |i } / / // i|i !i i||i |\丶 ||l | /(/ ____〈/ =--/ i|| |i i|i|i \)\\ ! / /  ̄ ̄) ,: ( ̄/ |i i||i || |il| \
903 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:43:56.93 ID:I1IwOyyj0 ヽ、从,/ | \. , ノγ⌒_ ,√ 、从,/ | \ ' ,/,-'、_イ,ヽ,_/'⌒, . | \.. \,/'y/ / )y´\,ヘ, ` | ___── =二 、 !_( ( / )>-√i_,√` |  ̄ ̄ ̄── へ,_ゝ、__二⊃<!、 .| \ ヽ_,/ ∨ i`ト,/ ,` .| \y'\,__!_ノ/'\,ヘ 、 .| \.. ヽ,_, ノ( .| \ i' ⌒\ .| \ ` .| \ ' .| \ . | \` , .| \ | \|____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ ちょっと戦闘用AAが多いからってやりすぎだ。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 弓隊を連れて来い \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i し | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
904 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:44:29.82 ID:I1IwOyyj0 __ ___ /⌒ヽ ,. -=ミ、 {//≧s。 _ ,. -〈{-- ,./::::-=<⌒ヽ V//////〈ムマ:::`:::::::::::マ⌒ヽ::::\ > -=ニニニムマ:::i:::::-={i:V: : : V:::::', .。o≦/////////}/::ミi:.ィ:::::乂V: : : V:::i:} _ ,,ィi〔///////> ァ//////::::::::i:::::::/::::/:}V : : V从 ⌒  ̄  ̄ ̄ ̄/: : /////,イv::::::、i彡:::::::rv{彡v: : Vノ 〃 : /}///イ:ト、V::ミ{::/:::/,イ{ V: : ', __ ___ //: :./,ノ/ }::|込≧===≦イ {:{ _V: : : :. __ __ ,.ィ __ ,.. -=========斗/i¨¨{//|≧s。 ./: /: : // ,:::レ -r- ., >< ∧: : : : Vニ[}<__]ニニニニニニニニニ}/} {//|ニニニ>、 ': : :./: : / ____ ,.厶斗匕´ i '´ ゚ /ニV: : : : : 、}iニニニニニニニニニニニ}/} |//|ニニ/ } }〉 /: : :./: : / {ヽ o l o ,ニニニ>、: : : : \-===ニニニニニニニニノ/}_}/'ノ^Lt_}」ノ}′ /: : : / : : ′{ニ\ o } 厶< ̄ \: : : : 丶  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ .': : : /: : / |ニニニ>v , :.、 {ヽ 丶: : : : \ . / : : /: : :.′ |ニニニニ}:. / .:{ \ . :,: i: :} \: : : : \ ' : : /: : :/ ,〉ニニニハ::. /. : :i:. . : / l:.ノ \: : : : : 、 /: : :/: : :/ {)=====} V:. : : : : :i: :. : : / , {′ 丶: : : : \ ' : : /: : :/ ,ム}ニニニ{≧s。 . : : : i: : : :' . : ト、 \: : : : \ ,/ : : /: : :/ ,jニニニ} `>v{_:-‐:_-_:_:_:/ \__人_人从_人_人从/ : : : /: : :/ }iニニニj^¨ >/ 〕i>s。//{_ _) (__ : : , : : : ' }iニニニ/ __ _ ,. ィi〔>、/ >、} ) 嵆紹!!! ( : / : : : i }iニニニ} ̄}- : : :  ̄{ ̄\ \  ̄ ̄) ( ̄ ̄ / : : : : { }iニニニニi/ : : : :}: : : : :、 丶 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ : : : : : : :.. }iニニニ〃 ____ ∧ __ : : ≧=v- ., \ /: : : : / : : : : : : : :.、 }iニニニニ{/  ̄ ⌒ ∧  ̄ V/ ヽ ', /: : : : / : : : : : : : : : \ }iニニニニ/ /i:i:iV v/ V} ,. : : : : : /
905 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:44:55.98 ID:I1IwOyyj0 ._.. ー'¬ー-.. ―-、;:;:;:;:;:: --'''''''''''''゙冖 :::::::::: .ー''''''''''''''''' : :;:;:;:;:;:: ´゛ `''''―--. .. =xii_,_ i.ー冖'ー..,,,,, `'ー、、 ゙'-、 .\ !.|: / / / .〃 ,r゙/ `゙"'`-=t;;ii ..,,_. `-.>゙,゙''/ ,,_゙'''ー. ." `'-、 ヽ. .!./ .;"/./ . / / ." . / _、 `゙''''´゙''ii,,;;`゙,,,.゙゙''ー二ー ..,,.丶 `'=i、 \ !./ . "., ./ :' ,/゛ `゙''“'┴- ..,,,,,_ `''ー二ー..,,, `ゝ ゙'. − : .゛ '" ._... .''''''―-- ......,,,,_i〃."ー.‐‐ .y. ....,,,,_ `''''ニニッr_へ .,,, .丶 ._..-'"゛ `^''''''¬―-- ..i、 ̄二'ニニl゙ ., , 、 . ̄"'''―- ..,,,,_ .゙'ゞ';;フt./ : _,, -‐ "ヽ‐-.-v゙l-' `゙゙"''―-.ミ',.., _.. -''゙゙_,,,.. ´ ゛ _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, _ --ー‐ー‐ ―‐¬'' ''''''' '''" ` jl- __,,.... .;;;;,,ッ-一゛'' ll . _,,,,.. -;;ニニ`-ー'''"゙´ ,,,r'"| iリ 二`-‐'''"゙´ _..- .l゙.,..-',゙メ..,,,、 ″ 、 .゙.'._ /し'/ . _.....‐ _..-'"゛ .,..-'゙y‐゙_,.. -'" ミ(.l. l ,r'⌒''"´ j / / _._..ぃー''"´ ,.. ‐'″ .,..-'゙. / .`'./ , ゙!.l,゙tヽ / ,く( { ゙~ _..-'"゛ ._ / .,/゛ ./ | . / ,, ,イ l| / _,, ‐'" , / ,..‐" ./ .' | .l,../ // / l l| _」 ,..-'"゛ ._ / . _/゛ / ,丶 , / | . / / / / l lレ′ ._..-'"゙,/] , / .,/゛ ./ ./ ././ .l "′/ ヽ レ、ゝィ.__.. -‐z ._..-'"゛ . / .,! _ir'" ,/゛ ./ / / " : .| .'、 ゙/ ハ ヽ、 / _ / -'"゛ ./ .'″ ゙l. / . / / ,i'゙ ,! .l ./ / ヽ { l ,r''7゙// ,' ./ .,- , / / / ./ ! .! l / ヽ-' {/ / ∠ノ ./ く . .ヽ. ./ / : '゙ | .! レ′ / /,r‐r 、 ,,,l゙ _..-'" ./ / : ! | .ヽ l / l / ノ -'" .ゝ .......... ー''"゛ / / : ! : : | ゙‐ レ | ル/´} " / / / / i / レ′
906 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:45:22.34 ID:I1IwOyyj0 , r‐ / _rチ´ _ r ⌒ ィ ´ ィ´ ィ,/ ,イr' ,イ ´ ィ` /` ィ==、 イニニニ! _。rイニ/ )! __ r<',イニ'/ ̄ヽ/‖ / Yニ//r⌒' ヽ/` |/ ' }! _ィニ/` ノ` /⌒/r‐, /` /! ./ /,' ,/ ' // . /‖/ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// r' ' /;'/` ) > rイ/ ‖` < 嵆紹!!! > /‖ ,イ < ( /イ` // /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ /,ノ  ̄ r‐z_ r、  ̄ -‐‐ ¨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 飛箭は雨の如く降り注いだ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:46:24.35 ID:I1IwOyyj0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 嵆紹!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ヘ , ' `ー ´ ∨/ , , 'イ /N! / | ',/ / / 1 ハ ', ,ヘ , ' ,. ´ / / !,_!、ノ´  ̄ !__,ノ ',./ ,/ / ! | l ! ;| ヘ ,'/ィ´ / ,/ , '7 _,.ィj r1`'く', ' / / ! ! ! ', ヘ , '/ 7 / //, ' / ゞ、_ \ ,ノ イ, / 1 L ヘ' , \' / / / / /,イ /r テ≧ミ、 、 r<_イ ,.,._lト!´ ̄ `' \ ,イ / / ,' / 'とうモtzイヘ イソ ,' 7 >- 、 \レ、/ ,イ , ' / ,' , __,.二ニ_ 7 ; l , ' \__ソ 、 ト、ヘ/!, '! / l ' ィf示テ_、 / ; , ' ハ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// , \ `ヾ、/ ハ /`== 、 `マ匕_,ァ' ,' l ヘ ) > ∧ ' ! / ! l∧ l- 、___::::::! ::::::::j'´ ィ7 ; / ! < 嵆紹!!! > , ' ト、 !N l ,j 、ヘ '、 ソ ::::::, ' ,.ィ{7 l' ,/ / N < ( | ヘ \ j ! l 7\ ` ー─' ,.;''/ー/ ,.1 ' , / ,1 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ∨ヘ r≠=、j /j |`ー、\___ ,. ィ7 ̄ ̄7 /lト 7ノ',ノ // ∨ ヘ f ん「} Y⌒71 / _r-' ̄! ⌒Y7 ,/ ;! ! Y ', 7 ∨ ,ヘ 7ー ,イ {__5!=z7 「 ̄ / / ! / N j !,' ', ∨ ヘ `Y `ーイ r={_}r===\ _ノ / / / 、 ∨; ,. ' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷にも三本の矢が当たり、頬に傷を負ったという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
908 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:46:56.13 ID:I1IwOyyj0 __ ___ /⌒ヽ ,. -=ミ、 {//≧s。 _ ,. -〈{-- ,./::::-=<⌒ヽ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// V//////〈ムマ:::`:::::::::::マ⌒ヽ::::\ ) > > -=ニニニムマ:::i:::::-={i:V: : : V:::::', < 嵆紹!!! > .。o≦/////////}/::ミi:.ィ:::::乂V: : : V:::i:} < ( _ ,,ィi〔///////> ァ//////::::::::i:::::::/::::/:}V : : V从 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ⌒  ̄  ̄ ̄ ̄/: : /////,イv::::::、i彡:::::::rv{彡v: : Vノ 〃 : /}///イ:ト、V::ミ{::/:::/,イ{ V: : ', __ ___ //: :./,ノ/ }::|込≧===≦イ {:{ _V: : : :. __ __ ,.ィ __ ,.. -=========斗/i¨¨{//|≧s。 ./: /: : // ,:::レ -r- ., >< ∧: : : : Vニ[}<__]ニニニニニニニニニ}/} {//|ニニニ>、 ': : :./: : / ____ ,.厶斗匕´ i '´ ゚ /ニV: : : : : 、}iニニニニニニニニニニニ}/} |//|ニニ/ } }〉 /: : :./: : / {ヽ o l o ,ニニニ>、: : : : \-===ニニニニニニニニノ/}_}/'ノ^Lt_}」ノ}′ /: : : / : : ′{ニ\ o } 厶< ̄ \: : : : 丶  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ .': : : /: : / |ニニニ>v , :.、 {ヽ 丶: : : : \ . / : : /: : :.′ |ニニニニ}:. / .:{ \ . :,: i: :} \: : : : \ ' : : /: : :/ ,〉ニニニハ::. /. : :i:. . : / l:.ノ \: : : : : 、 /: : :/: : :/ {)=====} V:. : : : : :i: :. : : / , {′ 丶: : : : \ ' : : /: : :/ ,ム}ニニニ{≧s。 . : : : i: : : :' . : ト、 \: : : : \ ,/ : : /: : :/ ,jニニニ} `>v{_:-‐:_-_:_:_:/ 丶: : : : 丶 : : : /: : :/ }iニニニj^¨ >/ 〕i>s。//{_ ',: : : : ', : : , : : : ' }iニニニ/ __ _ ,. ィi〔>、/ >、} }: : : : : :} : / : : : i }iニニニ} ̄}- : : :  ̄{ ̄\ \ , : : : : :/ / : : : : { }iニニニニi/ : : : :}: : : : :、 丶 /: : : : , : : : : : : :.. }iニニニ〃 ____ ∧ __ : : ≧=v- ., \ /: : : : / : : : : : : : :.、 }iニニニニ{/  ̄ ⌒ ∧  ̄ V/ ヽ ', /: : : : / : : : : : : : : : \ }iニニニニ/ /i:i:iV v/ V} ,. : : : : : /
909 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:48:31.93 ID:I1IwOyyj0 i| |: : : :i| |i ___, | i|ノ: : : :|i:' i| |i: : : i| / ///∧ |i/|: : i/|i |il : :八 〈{ 斗 -<r=ミ「⌒≧s。 ィi〔: : : /| ! | ト、: : : ≧=--=ァ -V´: : : : : : : :`: .\:_:_:_: : : : > ´ i l 〕iト: : : : :ア: : : /:/: : /: : : }: : :\}ソ//< __  ̄/ィ: : :/: ': : ィ: : : : ハ: 、: : \////>/: : :\ '/ |: : i: :{: / }: : ィ:/ }:/ }/i⌒ヽ⌒/:/ ⌒\:', }' |: : {: :乂ノ/j/ / ハ:: ー ─ ':/ }:j W八{ハ込 __ ‘ ’ イ `ー‐‐ ' __ノ' γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _ 。o≦⌒___ノ¨{ { =≦ {^¨¨ア i| ⌒´ | 君子は身を殺して仁を成した .| ィi〔: :> ´ 「>、 { ,ノ__>、 {{⌒〉〈>-=ァL| ヽ______________乂 〃⌒  ̄ /ニニv´ < ∧ }}/ \ /ニ}li { _rくニニニV> \ ∨ / ヽニニ', γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 八 、__ <_Vニニニ{ { \ 〉〈 }ニニ〉 | 生を求めて仁を害さなかった | \ V\ /ニニニ∧丶 ___ ,.Vi:iV _ ィニニ∧ ヽ______________乂 V vニニニ/r‐',/ Vi:i:', { Vニニ>|i i! Vニニニ/ ノ /´ __∠Vi:i:i〉ハ ∨ニニi|>、!i| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /ニニニニ/〈 __〉ニニニ(__)ニニ} \ニニニ|ニ≧| 私もそうありたかった | i| i|/ニニニニニ' ¨ア  ̄ ̄/i:/\ ̄\ 丶ニニニニ .ヽ____________乂 il/|ニニニニニ/ ,ィ{ /i:i/_\i:i:\ ア \ニニ/////>、 <ニニニニニニ' ィi〔: :',/i:i:ィ_乂ア: :\i:i:\/、 ー' V r、/>、/>、 ////>、ニニ/ /i:i:i:iト、 : \_/ }ニニ≧s。:.\_//ノ≧s。 \) V/} /V∧/ノ⌒  ̄ 〈i:i:i:i/i{ \{: : :/ヽニニハ: : :\≦: : : : : :〉 ゝ' // //¨ノ/ \{i:i} ⌒V }⌒Y } /}/´ ̄レ^ー彡 ムィレレ ゝ′ `ァ '  ̄ \ ムi:i:i:{ Vィi〔  ̄ヽ} j v^ ̄ v | l , ハ | i / ', | <ニ>、__| ′ | _,ノ//ア¨ } i |/ '’, Y {r‐、__ '’ r<//// 、/j }| | | // '’ \Y ` }//} / ' 乂_>‐、V {)\从,ノ从(// \_)从_ ルノ二∠ / ─ ──‐ ‐─── ─ ─  ̄ ^ ゙ ,. : '’; ^ー ──‐‐ヘ ; . '  ̄ ー─ ──‐ ─ ‐‐ .:: : ;: ::.. .: :: : ' . ::: ゙ ..:: , :.. ; ::. ..゙ " " .: .. ; .. :: , .. :: : ':.
910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:49:27.09 ID:I1IwOyyj0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 嵆紹!!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ついに、嵆紹は皇帝司馬衷の側近くで殺害された \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
911 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:49:54.86 ID:I1IwOyyj0 l -─- 、// , -─- v -─- 、 人,ニ二二ソ `ー─ァ'7 / __ , -─- 、 `丶_ノ ノハ ヘ、 / /'´ / \ ∨// | トヘ、 / / / / / , 、 \ \ ∨lV1 !, \ ,イ 77 // / { / l } ハ Y l|! lヘ 、ハ / /7イ // l l l| | ! l l }l |, l|! l ', Nl | iトヘ/ !l { l1 l l l| | l j! j !| l| l|! | !| jハ 7 /人Vヘ_」l_j_,」!____!_!_/}__/7| | ハ}1 ∨ハ l/{ / / -=' '=- ! j{ ノ | 〈 人ト、_| ! __' ` 、 | ! !ノ ハ 〈 〈 N ト,{テす_ ィfテ卞ァ! !ノ! l l 7fm| ! ゙と戈ソ 弋tとつ| |!´ ̄`丶ftふ, Y少} } lヘ"" 、 ""/1 ,|! , 、 Y少 T7| ! ト、>- 、 ‐-、 /, ' / |l ,- ' L_Y |/ | l 、ゝ, l|::}>-‐<、 7 ||r' }ハ / \、____ftZア!:: 7___7: V_ノ「、 /1 l l Yふゝy─- 、:: ,. ─-{ろraハ'ノ | ∧ r- 弋γ´ 7 \七ソl ,. ,ハ l ∨! 7 ,ィ r=->'´ ̄ ̄´ミー-V / / l! / // , ,.イ >'´ 、ー 17',. -─- /1 l| / // l/{_ ろ , - 、 ,_\j Y´ /-ヘ l|‐-, _/ // / _j /__) `ー-、\l}V / ', l! |、 // // / `⌒`) 7 | \l / /| ', l|トヘ `丶、 / ゙/ // / <_ イ l / ,' :| ', ヘ }、 \ | イ /´7 ' ─'"ア`ー─'ヘ | / ,' ::ト、_ ', ,ヘ 7 \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 血飛沫は御服にかかり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬衷は深く悲しみ嘆いたと『晋書』『嵆紹伝』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
912 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:51:14.60 ID:I1IwOyyj0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | 邪魔者は消えた。 | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ .これからがお楽しみの時間だぜ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ /゙  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /゙  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ r'i ,r' )(, ゙i r'i ,r' )(, ゙i .i (,__i ⌒._i_ .i (,__i ⌒._i_ .i 〈,, j j jッ 〈 ッ i 〈,, j j jッ 〈 ッ .!、__;;、アニf ::::アニッ` ジ;;;,,_ .!、__;;、アニf ::::アニッ` ジ;;;,,_ さすがに馬車一台で、 〈 ::::' , 〉 ..::::::::| 〈 ::::' , 〉 ..::::::::| 皇帝陛下のはずがあるめぇ l〈____,, ..:::::::::::|. l〈____,, ..:::::::::::|. . l }+ + + + + } }..:::::i::::::::| . l }+ + + + + } }..:::::i::::::::| .iア ̄ ̄ ̄ ̄'' ....::::i:::::::l .iア ̄ ̄ ̄ ̄'' ....::::i:::::::l ヒャッ…… ゙i,, ゛゛゛ :::::::,r'..:::::| ゙i,, ゛゛゛ :::::::,r'..:::::| !、_;;(__...;;;;ッ....:::::::| !、_;;(__...;;;;ッ....:::::::| } ...::::::::::::::::{ } ...::::::::::::::::{ _ -ー  ̄ ..:::::::::::::::::::.::::::::::::::: ̄ _ -ー  ̄ ..:::::::::::::::::::.::::::::::::::: ̄ / ....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / ....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
913 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:51:56.01 ID:I1IwOyyj0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ) > < 待て!! > < ( \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ≧ < ≧ それ以上の狼藉は許さん!!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 晋 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵
914 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:52:49.07 ID:I1IwOyyj0 //i:i:i:i:i:i:i:k、: : : : : : : : ~゙气、: : : : : : : : : : : : :\ .//i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:z:x:x:x:x:x:i:i:i:i:i:i:i:x、: : : : : : : : : :| φi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア"= 、.  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ: : : : : : : ′ φi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア´ , -、`; Y , ----、\: : : :. ′ .φi:i:i:i/i:i:i:i:iア./'| ( ○.)ノノ''''"´,s≦i:i:アハ>-- 、.′ .ノ/i:i:i:||i:i:i:i7 .{ ヽ'ァ ,ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:iア/_ ィ∧ミ `゙< //i:i:i:i:||i:i:i7 ヽァ.,ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア..,ィ≠气 、 ヽ. \\ .φi:i:i:i:i:i||i:i:| /ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ア´|.《 ( 0 ),! i、ヽ ヽ } {.|i:i:i:i:i:∧V| ././i:i:i:i:>",__<i:i:ノリ ノ `"´ |ノノノ トノ ノ、 成都王殿下の御命令だ! ヽ`守i:i:i∧| / /。s≦ .xァ=x、リノ " . ィ | ,ノ".} / 八 `守i:i:i∧{.八 i.《 ( 0 ), ` ,,,´xfji;! ′ ノ / /ヽハ 皇帝陛下を鄴にお迎えする!! `゙¨¨ア .ハ ヽ `"´´ /xi:i:i:i:i:ァ' ! / /,ィヽ|i:iハi:i} . 、__ / / \ 寸、 < _(i:i:i:r'' / /iイ".{i:i:i:i:i7 リ .全軍、陛下の護衛を務めるように!!! `ァ イ } >、. >、 `゙''''´‐ ´ ,′ !i:i:i:i7{i:/ { / | ハ ヽヽ`i:i气三アニi:i:i:i:i:ア ,斗i:i从'リ |./ノ.! i {心 .ア ̄`¨\'"/=-¨ Y-|´-=|リ / ! ト、 Vi>´,ィi:i:ix i `〈==-7/{O},|-=| ` .乂 /ィi:i:i:i:i:i:i:i:7, ! ヽ、|/j- i| <\_,r-=、-、 ./イi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i∧ ヽ{'" o`'} '"´ヽ---"¨´ ハ r-'イi:i:i:i:i://i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ヽ".} {" } / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / ……ぎ、御意 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
915 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:54:30.17 ID:I1IwOyyj0 V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-::_:::::ヽ ヽ-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ‐- :::::::::::::::ヽ∧ ∧ ____ ヽ ::::::::::/ /三三三ヲ'"ヽ \_ノ)‐- .><- 、 ,ふ三ニヲ'"\ Y‐---<´ヽ _ノ)ヽ-ヘ\ ,ふニ='"/\_ヽ_ノ) ! |ヽ. Vヽ‐-<_ .| ヽ.V { /,.イ{. 斗ャ示ァ} | | |¨vヽ__ -ミx! ! | 叔父上。 ゝt|ヽ>ミ、 `´ ノ ノ ./ /ィヘ |ミヽヽ リ! 、__ノ! | -=彡vヽ ⌒´/.イ!/|ノノノ )ノ Y ヽ /ノ これでいいだろう /ヘゝ- イ´ ||//ノ. \ ハ /' ヽ)`"´ r.| ,...:/':::T 、__ノ! ,! {! .___/7イ:::/':::::ヘ // ゝ-',.イ:::ヽ/_::::<´::\\ (´ /イ:::::::::╋:::::::::::::::::::::\\ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ,.:/:/:::::::://::::::::::::::::::::::::::::::アヽ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ _/::'/::::::::://::::::::::::::::::::::::::::/::::::ハ キマッタ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ええ。 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, 皇帝陛下は、 /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, そこの馬車におられるようですね . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『盧欽伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋軍が蕩陰で敗北すると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王は盧志を派遣し、兵を監督させて皇帝司馬衷を迎えさせた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 史書にある久方ぶりの盧志の働きとなる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
916 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:54:57.05 ID:I1IwOyyj0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 先日、中書監に任じられた盧志です | ヽ_________________乂 _ __上ニニニニTR rニニニiヲニコT彡t―.王ニニニニニ=、=┬┬┬-D ├──────''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||ミ:.:.: : ::┴┴┴ヲノ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ │: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li /┬─| 成都王の命により、お迎えに参上しました | │┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬ ヽ___________________乂 フ::││: ││││: : : :││: : : :||:──┬─V:┌───、 /:::││: ││││: : : :││□: :||:──┴ ‐/∧: : : : : : : \ _ /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ , ' ´,-i i-`'、:::::└┘: │ │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : /´三三三 / ../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │ │: : : : : : : : : : :ノ: : ,、: : //: : : : : /三三三三 / ノ彡ミミヾlrツ ノ彡ミミヾlrツ { ヘ V | |// >',::::::::: :│ │: : : : : : : : : //ノ/∧://__/三三三三 / 彡´ r ム jl 彡´ r ム jl i.l \V..|/ //廴、:: :│ │: : : : : : : //_ ././//__/´ ̄/ ̄ヽr――-、 彡 入 ヶ {l7 彡 入 ヶ {l7 |.|---{ ヾ/_{i|ミ: ー┴──┴──<_/ , -''´  ̄ `' 、 / //,r ´  ̄ = ー イ // ヽ _」l // ヽ _」l |.|_ - ''v/ソ、____|.|├─======-==-==-=//ヽ | /ハ 'n二二二二二二二二二⊃l { ハ二dリ| { ハ dリ ' , //| i \ ̄ | |/i l┴──、 、 フ ┬─/ /\ V // >、 ',三三//{ レ ! !l } ! !l } .V/ ./ .| .i V//ヲ┘│ ヽ.... │ 7 .ト、_>-、/_ ゝ',三彡ノ t ヘ l j l j l j l j V /. . | i ///.. . └─ `''---.┤ |___it j }ミ=、 | iフ=. 、ヽ>、 ゝ、、_ tヘ / ノ ハ _ tヘ / ノ ハ \ミー >// { ハ //不/ヽ`'-i } .`'{ k 〈  ̄{ V-<.ハ  ̄{ V-<.ハ `ー―''´ ヽ V ./ | ヽ V ./ .l 「 dこ、 y } d j y } d j \ソ-.上__ソ/ ノーl \ヽ } l ヽ‘、 } l ヽ‘、 `''ー---'''´ .ゝー'’ ヽ\ ノン v`、 ノン v`、 辷イ/ yヘ、/ yヘ、 し' 辷 コ 辷 コ
917 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:55:23.97 ID:I1IwOyyj0 /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ::\ ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ .どうか御安心下さい。 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ お召し物が血で汚れています。 /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .すぐに洗わせましょう .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} 必要ありません } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,','
918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:55:50.19 ID:I1IwOyyj0 :/ : : : : : : : /: : : : :/: : : / : : : : ィ: : :|: : : : : : : : : : V : : : : : : : : ィ : : : : /: : : / : : : : ' | : : |: : : : : : :.i: : : :| : : : : : : :/:.i: : i : ハ: : :/: : : : :/: :| : : |: : : : : : :.|: : : :} : : : : : :イ : |: : W Y : j: : :八 : | : : |: : : : : : :.|: : : : : : : : / |: /|: : |///: : :'|: :/ Y: : :W: : : : : :}: : : ' : : : / j/ W:.:|//: :../ |:/ 〉 : 八: : : : : ハ: :/ : : ////八 | /: : ' ノ' /: : /个 : : : / } / : / /{ ヽ// /: : / |: : : : ' j/ / ': | // ,. -=ァ /{: :/ И: :/ i: :乂_/: / /: : : :V /: :V / }:/ 、 |: : : : : : / 〈 __: :ノ /: : : V / ノ' γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ≧|: : : : : / /: : : : : V / | これは、嵆侍中の血ですから | |: : : : /≧=- r‐‐ '∧: : : : : V / .ヽ_______________乂 , |: : : / {: : : /:∧:_:_: : : V ∧__乂_/____ ‐┴ =ニニニニ〕iト∨ : ∧-=ニニニニニニニニニニニニニ〕iト /: ∧-=ニニニニニニニニニニニニニニ〉 : /: ∧-=ニニニニニニニニニニニニニ/ : : /: ∧-=ニニニニニニニニニニニニ∧ : : : /: : v-=ニニニニニニニニニニニ/ニV : : : : : : :}------=ニニニニニニ=-/ニニV : : : : : : :| ------=ニニニ=-ィi〔ニニニニニ∨ : : : : : i: | ------。o≦ニニニニニニニ} : : : i : l :| 。o≦ニニニニニニニニニ∧
919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:56:52.43 ID:I1IwOyyj0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ィ イ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V -= '" < >'/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V  ̄ヽ ¨ ∠___ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ハ \ \<__ イ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.ハ | \. \ < .∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .', l .!\ V ',`. \ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゝ‐--‐イヽ .! Vヽ \ 心::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ィチヽ __,ィ'""゙气 l |`゙~ヽ!- 、 .Y 、心::::::::::::::::::::::::,ィチ7ィ''''=x、\ ヽ { ( o). 'j | | | Y .| `守i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:h゙《 ( o)ヽ!゙リレ ./ィ |.l \ / ./ ゙气i:i:i:i:h´',. ' ` ⌒/ /!.lヽ⌒ //|/ ,ァヽ |/ /|ヽ ', \__ , 、 ∠ イ .|.| \ .// ,.ヘヽソ /|.| /ヽ ‐- <´ ,.イ .|.|⌒ヽ! .ヽヘソ } .|.| /, .-ァ /≧s。.。s≦.斗⌒ヽ!`|.| .Y 斗 .リ ´ ̄ /_/_/:::7={::::::::::::V___ リ-、 l斗七¨| /:|::::::::::::\!::::|::::,s≦:::::::::::::i:::::::V |:::::::::::::| ./:::::::V::::::::::::::::╋::::::::::::::::::::::::::i::::::::::V |:::::::::::::| ./:::::::::::::,!ニニニ}::::::| |:::::::{ニニニニ}::::i::::::::::::V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『嵆紹伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 事が定まると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は血のついた衣を洗おうとした左右の者に言った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 「これは嵆侍中の血であるから、洗う必要はない」と ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
920 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:57:32.91 ID:I1IwOyyj0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l .かつて嵆紹殿の御父上は、 :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: 今上の祖父に当たる文帝に処刑されました。 Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ 忠と孝は別であるようですね l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ィ イ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V -= '" < >'/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V  ̄ヽ ¨ ∠___ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ハ \ \<__ イ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.ハ | \. \ < .∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .', l .!\ V ',`. \ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゝ‐--‐イヽ .! Vヽ \ 心::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ィチヽ __,ィ'""゙气 l |`゙~ヽ!- 、 .Y 、心::::::::::::::::::::::::,ィチ7ィ''''=x、\ ヽ { ( o). 'j | | | Y .| 仇の孫を命を懸けて守り抜いた、と `守i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:h゙《 ( o)ヽ!゙リレ ./ィ |.l \ / ./ ゙气i:i:i:i:h´',. ' ` ⌒/ /!.lヽ⌒ //|/ ,ァヽ |/ /|ヽ ', \__ , 、 ∠ イ .|.| \ .// ,.ヘヽソ /|.| /ヽ ‐- <´ ,.イ .|.|⌒ヽ! .ヽヘソ } .|.| /, .-ァ /≧s。.。s≦.斗⌒ヽ!`|.| .Y 斗 .リ ´ ̄ /_/_/:::7={::::::::::::V___ リ-、 l斗七¨| /:|::::::::::::\!::::|::::,s≦:::::::::::::i:::::::V |:::::::::::::| ./:::::::V::::::::::::::::╋::::::::::::::::::::::::::i::::::::::V |:::::::::::::| ./:::::::::::::,!ニニニ}::::::| |:::::::{ニニニニ}::::i::::::::::::V
921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 00:59:51.77 ID:I1IwOyyj0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l 嵆紹殿のおかげで、 :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: .我々は最悪の汚名から免れたのかもしれません。 Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ .危うく、群臣揃って陛下を見捨てて死なせたと青史に刻まれる所でした l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ィ イ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V -= '" < >'/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V  ̄ヽ ¨ ∠___ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ハ \ \<__ イ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.ハ | \. \ < .∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .', l .!\ V ',`. \ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゝ‐--‐イヽ .! Vヽ \ 心::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ィチヽ __,ィ'""゙气 l |`゙~ヽ!- 、 .Y 、心::::::::::::::::::::::::,ィチ7ィ''''=x、\ ヽ { ( o). 'j | | | Y .| 陛下を捨てて逃げ去るとは…… `守i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:h゙《 ( o)ヽ!゙リレ ./ィ |.l \ / ./ ゙气i:i:i:i:h´',. ' ` ⌒/ /!.lヽ⌒ //|/ 身下げ果てた連中だ ,ァヽ |/ /|ヽ ', \__ , 、 ∠ イ .|.| \ .// ,.ヘヽソ /|.| /ヽ ‐- <´ ,.イ .|.|⌒ヽ! .ヽヘソ } .|.| /, .-ァ /≧s。.。s≦.斗⌒ヽ!`|.| .Y 斗 .リ ´ ̄ /_/_/:::7={::::::::::::V___ リ-、 l斗七¨| /:|::::::::::::\!::::|::::,s≦:::::::::::::i:::::::V |:::::::::::::| ./:::::::V::::::::::::::::╋::::::::::::::::::::::::::i::::::::::V |:::::::::::::| ./:::::::::::::,!ニニニ}::::::| |:::::::{ニニニニ}::::i::::::::::::V
922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:00:17.40 ID:I1IwOyyj0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: 嵆紹殿の遺体を丁重に鄴へ運ぶように。 Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ 近くに親族の者がいれば引き渡します l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>─‐〉 /::::::::::::::::::::::::::::::-‐  ̄ > 、::::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::::/'" .◎ >─'Tハ ヽ、 ∧/77ニニ三三三三三ヲ"|TT'i:i| .|V `¨///三三三三三三ヲ'V | ', Vi} ,' .V /i'、 ./三三三三三ヲxfzzzzァ !、.', V/ ,}! / ,! /ィっ《V 万ヽ\ 尓ニノ"ノイ ハ V ./,! 我が范陽盧氏の名に懸けて ./´ヽ、 ' ,イヽ. ゙`" ´ 、` __/ } lイ/ ./:::::::::::::゙〈´/! !ヽミ=- , 、 < _. イ ./.! / /:::::::::::::::::/ { {! ヽミ二.>s。 。s≦Yム//イリ ./:::::::::::::::/ 乂ゝ-< / /.i'`!ニ|. r:::::::::}/イ/ /::::::::::::::/ ,ィ-</!/○|::|彡イ==、 ./::::::::::::::/ ./|:::::::::ヽ:/╋∧/:::::ヽ三三ニ>、 /::::::::::::::/ __ ,..イ´::::::!:::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::| /::::::::::::::/´::::::::::::::::::::::::::::}ゝ{.}ィ!::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::: |
923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:00:54.16 ID:I1IwOyyj0 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: ''''゛゛゛''゛゛゛''''゛''゛゛''''゛゛''゛゛゛'''''゛´''゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""' ゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """ :::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙'''''''''''''::::::::::::::::: /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『恵帝紀』によれば、 \ヽ、 _ , イ!::/ .皇帝司馬衷は石超の軍勢に保護され、鄴へ向かった / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:01:20.15 ID:I1IwOyyj0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 六璽を持っていた者もいなくなってしまいました { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, 事態が落ち着けば、 :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 群臣も集まって参りましょう。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ./ Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 今はとにかく鄴へ入って御身体をお休め下さい ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇帝が政務に用いる六璽は戦で失われた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 管理していた役人が逃亡してしまったのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:01:49.64 ID:I1IwOyyj0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 喉が渇きました { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / l _\ ./ \ /, -'" ヽ 、 l/ , -'" ─-ミ |//, -'" ̄l '\l / f´ ̄ ̄`丶、l, -'" ̄ ̄寸 | ヽ Y / ,> <l ハl / ∨ / l-─‐- 、 , -──- .l V |V-、l ,ィ示心ミ ,ィ示圷_>.' l} 陛下。 | {⌒ハ Vzり Vzりl .l | | i\ー、 l ,' l | こちらの冷たい水をどうぞ。 ./ ', ¨ 、 { { | 丶 マ フ イ {l ', 秋桃もございますので、お召し上がり下さい / / ,| Yfl> _ <Y| {l /| l|:::::::::Τ。:::::::八 {l ', / / ,ィニ,' ハ:::::::::::l:::::::::/ニハ {l fくニ/ l .'。ニ:::::::|。::::/。_/ ', |ヽ .l ', { |ニニ{ 人 {ニニ\:|:/ニニ| l } 八=| l ' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬衷は酷く飢えていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 石超が水を進上し、左右の者が秋桃を献上したという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:02:16.09 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この日の夕刻、皇帝一行は鄴へ入った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:03:04.40 ID:I1IwOyyj0 , -‐ 、-、_ , ','/ , i } `ヽ ´`>、' /! | ,' 〉´ ̄ > /,ヽ、_ トv' !-‐ {´"/ r- ' ー 、 } |二ニ=!`7i ヽ | r、 ::::: ' ,'ー' | | ゝ !ヽ' / {/ .:| i:! !ヘ!` `>‐、 ,' },'!_,!,、|.i | ヽー}´ヽ-,<´ !: : :|: ‘, ,!=!:.:./-|:.:`.,}: : :|:.. ヽ ! /:./ ':,: : :! ヽ-ト: : :/ |〈:.:i {,' `>}-i }ニi || !7 /!_/´ヽ!: ヾ | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇帝司馬衷は馬車を下りて涕泣したと『晋書』『恵帝紀』にある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の資質に関しては色々言われるが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こんな状況に置かれた事には同情せざるを得ない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:04:28.88 ID:I1IwOyyj0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: :. : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i . | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ . ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } :. |: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| |人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ . \|\厂V|,二.厂V|/|/ ,.ィ7=- 〔o -=} トミ r'´:::::: ∨ 了 ∨::::::::::ヽ |:::V:::::::::\ |o/:::::十V:::| / :::ト----:::∨::::----イ::::| | :::::|::::::::::::::::「o ::::::::::::::| :::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 鄴では、成都王及び当地の文武諸官の出迎えを受けた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この時、成都王に九錫が授けられたという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、鄴に連れて来られた皇帝に ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ そんな準備があったはずはなく、成都王に言われるままだったと思われる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:04:55.19 ID:I1IwOyyj0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 七月二十五日 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// 翌日、皇帝が鄴にいると知った臣下が集まってきた | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:05:41.87 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } だが、『晋書』『恵帝紀』は集まった者の名を三人しか記していない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:06:38.63 ID:I1IwOyyj0 l| / || l | } | || .| ハ | } || .| | l |l l l | | l } | | | ', |"iー八 | | ハ | l ハ ' | | 丶{了云ゞ| /""ニ=─--l-l/ | | | ハ 弋リ`レ' 斧圷¨7ァ'l こ れ は ひ ど い | l j 弋ツ ノ' / ./ ′ | ', ′ / / ′ ', /.| 人 u /ィ l ′ ', , l/| l \マ ⊃ ノ // i ', , ∨ | 丶---、‐≦ / /l/ i |ヾl /'/ / / l | | ,ム斗<"/:::',`'}〜<_l | | マニ≧。 V | ィi〔_/L} __/ /ニ\ | ,リ / / / l. |.从l,ィzzzx、 { } .ィzzzzx`''从. |\ニア V |ィi〔/'ニ//: レこ/' /二ニ=|l丶 | . lイ,' ,' |. l.八. |l灯:n:ハ. ゞ...'イ´ハ,心 ア/ / |ニニマ ,ハjニ<<ニ,{/: :l: : l:.l 'ニニニ||ニニ‐ | . |. ,ム i| |. ヘ{h.乂ン.::::::::,::::::.ゞ゚ツ/ }レ' |ニニニヘ . ヘ{,ハ i| |. ト、⌒ ⌒/| |ニニア⌒ ヾ. i| |. |` u , - 、 '´.l lニヘ . マ.|. lヘ. ´こ` ,'. ,斗匕 l l ', )h、 ,ィ( ,' | 従父上が……!? . l ', 、. V | >......匕! / / '/ . l ', ', ∨  ̄/.Yハ ̄ヽ./ /. ∨ / ,' ヘヘ ヽ /'゙⌒゙'ヽ / ,イ /、、 ∨ / / >''~ ` >ヽ弋,=、/ /.イ.//. `''<.∨ / . /./ , , / ', ´ ', ハ. ∨ / / .l { 7 / ', ', / ', . ∨ 晋 中書侍郎 嵆含 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 一人目は豫章王司馬熾。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『祖逖伝』や『嵆紹伝』を見るに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .属官の祖逖や従軍していた嵆含もいたと思われる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:07:23.49 ID:I1IwOyyj0 /:::::::::::/ > 、:::::::::::::∧- .._/:::::::::::::::::::::::> ´ ./:::/::/ ´ \::::::::::∧ /:::::::::::::::> ´ /:::/ ´ / >.、:::ハ_/::::::> ^ヽ ./:::/ , ' ./ x≦>――‐<≧x. \ /:::/ / / / ´ `ヾ. ヽ .// / / // / ´ .′ / .// / // | | i i i | i! | //! ハ .| | ! | ! | .! |Tト ._ハ | | | /.// ,イ ,イ ! ! ! |/ | ハ{\ {`≧ト{/'_/イ ,イ_i斗リ丁 / | | | / .| | ./ア圷.ヾ ///'衍圷ミx,イ / ,イ/ / | | {' ら:::::リ ´ ら:::リ }'./ ,ィ //' / .| | 弋zン 弋ン 7´'イ | / | | `"´ `"´ ハ ! | 嵆紹が死んだ? / | ト、 ' / ∨| ∧ / | | r\ r:::ッ .イ Y. ∧ / i! .レ ( > . . < i! ∧. ∧ / __| i! `ー-ァ__7≦ヽr―‐ 、! ∧. ∧ / / .| .i「 ̄ ̄\_У ̄ ̄ ̄ ̄}ヽ ∧. ∧ / / | i!: : : : : : :}: : }: : : : : : : : / \ ∧. ∧ / / / .! |: : : :こ≧!: ノ≦ニ: : : : :{ ∨ ∧. ∧ / /::/ | |: : : : : /「ト、: : : : : : : / \ ∨ \ ∧ ./ /^´ | |: : : /: :.| |: :\: : : : // \}. \∧ / / | |=イ: : : :|!: : : |`ー' / \ \\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 二人目は司徒王戎 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:08:17.89 ID:I1IwOyyj0 ,イ///////////////////////////////ヘ ノ/////////////////////////////////,ヽ ///////////////////////////////////ハ //////////,ハ////////////////////////バ', . //i///////V,l V///////////////////////∧ヽ . /' l/////,├V!ニ‐Vl\/////ハ\'∧ヽ//ハV/ト'//} . V/,{ヽ//ヽ'代zソヾ`乂ヽ\∧:::ヾハ::}//ハVリハソ V/!ヽVハ ヽ ̄:::ヾ、::::! \ヾ'}:::::::ヾ!j/ハ/ ノ/!リ ヾゝ.ハヾゝ .| ` ノ ,'ィ/V,l あの嵆紹が司馬家のために命を捨てたのか。 Vハ ! ./// V{ }/,ヘ 、 '//_ ソ . 何故俺は真っ先に i':j::::Vヘ、 ,イ//{:::ハ 陛下の下に駆けつけなかった。 l \:::V.、\ '" __ ` / j.i::::/ .! l ,ヽ: :.\. 、 /./ !、 .l 後悔先に立たず、か ,' l .|: : : : :\ - /: : : :.l l .l / .l .l: : : : : : : ,ヘ_,.ヘ: : : : : :.:l l l _{ .! .!: : : : : :.:/二二': : : : : : !.l ト、 . _-=二', l !\ : : : /ニ二二': : : : :./!.l /ニニ=-_ _‐ニニニ‐'" , ,' !: : ヽ: :/:.lニニニ!': : :.:/: l l ./  ̄ ‐=ニニニ=-_ -=ニニニ-‐'" ヽ∧ .ト、 : :` : : !二二l: ': :/: : ;l. ! /  ̄‐=ニニニ=-_ ニ-‐'" _〈: : : : : : :ー!ニ二j:ニ‐': : : :.〉ー' _  ̄‐-ニニニヽ _ -‐__ ̄-― !: : : : : : : :〉ニ={: : : : : : :/ ̄ ‐- ̄_‐- _  ̄!/ヽ ,. <>'" ̄ __!: : : : : : : !ニニ!: : : : : :/-- _ `"<> 、 / .i i V〈 ,.-‐  ̄ l: : : : : : :lニニl: : : : :./-- _ ‐, 〉 / ,' / .! .! V 、 ∨ r‐ '" ̄'; : : : : :.!二二l: : : : / / / ,.イ, ' , / ,l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 三人目は尚書右僕射荀藩 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:08:57.63 ID:I1IwOyyj0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ なお、『晋書』『元帝紀』によれば、どこかで琅邪王も合流した模様 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / ___ ,xr'´ -‐=≦‐-ミ ``ー/ ( { / < ,>'´/{廴,,」{ ̄ ̄\ `` 、 _/ / `¨¨´ __ \ :、 \ ^7/ ___/ , /i「\ \ \ / { {[ iTV {斗i‐ i\, } | } ̄` 、xヘ、 / i{ {冖ト} x斧=;| i}__/ i| } {__ \ ,′xi{ {x斧=x,_,xく|乂ツ| i{ \ | } { ̄``r―→ 嵆紹殿には以前お世話になりまして。 {/|い,_}{{ 乂ツ} |イヘ,___,}{,,_ } 乂__,人 |{ {__圦 ` | ;|;_ \`¨´ `¨´ 惜しい方を亡くしてしまいました |{ ∧{_{;/iト ´ ̄ /|x小\ } |/ヘ{\{ {\|_〕ニ=く/ -} }/ ___/^7^´ _,,..ニ}___ / _,』 7 / :. / _,,♂],/ xく{/ }i ,: 叮冂(___)く V 从
935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:10:42.10 ID:I1IwOyyj0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 蕩陰の戦いで、 \ヽ、 _ , イ!::/ .晋王朝の権威が地に堕ちたと言われる理由がお分かり頂けよう / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:11:08.20 ID:I1IwOyyj0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 皇帝を手中にした成都王の増長は頂点に達した。 rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 『晋書』『成都王穎伝』は、 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .当時のその増長ぶりを記している ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:11:56.35 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 / ヽ ヽ 丶、 / | ‘, ‘, , ' | |、 l l ’ ‘ |i | |斗匕´ | ノ 、 } |i | l | 从|\从レ'| / ヽ |i | ト、 |v' -==彡~// ∨ \ |i |V‐\| /'^V | ∨ 、 八ト、|、=彡ヽ v }i、 | |i }i | ,′ ィΛ マ } ノハ | 从: ハ| , / {: 込 丶 ノ _イ ̄ } /レ': : : { {/| /: : :> イ i|: / レ' /}ノ^ヾ 我こそが天子なり! |、{: : : :ノ: : : ≧≦‐─┴r从_ ∨\从/^ヾ、_}//|o//j>'´ニ/ニ>、 _-‐/_///。j>''´ニニ//ニニ-_ _-/ニ|//ニ╋ニ//ニニニニ _/Yレヘj|/ =====/-{ノニニニニ| r┴ミY]ニニ|゚ニ__ニニ/'⌒ニニニ/ と二 __)_、rf〔ニニニ/`Уニニニニ/ 〃ニニニニ|ニニニニ|/ニニニニ/ |ニニニニニ八ニニニ|\ヽニニニ/ |ニニニニニニ}ニニ/ニニニニ/ `''ー-=ニニニ}ニ/ニニニニ/ \ ̄ ̄ニニ\ニニ/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 元号を建武と改め、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 百官を設置して彼らの生殺与奪の権を握った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j そして、鄴城の南で天を祀った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 婉曲な記述なようで、実態は皇帝と称したに等しい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:13:19.84 ID:I1IwOyyj0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. .{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>....、 //< ̄\ lヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/. -ヽ ./ .∧::::::>::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ/ -─ 、 V 〉、::::::::::::::::::::::────::::::::::::/、/ | |ヽ! .>、 `゙ 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ| ヽ .| ,' リ ,ィ炙三k、.  ̄ ̄ ̄ /| ̄ イ´ヽ ヽ! ././ ‘萄三三三三=>---.//-─ァ ヽ! |リ. ∠ ´ ∧ ,.zx、_ l / __ ヽ \ .rV 、゙芸ァ / \ ヽ} l < ̄ / ⌒ア¨アイ/⌒ヽ ∧- ∠ イノ ア!¨ ´ /´ リ ゝ--ァ´__ .イ:::|≧s。、 ./::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::Y 『八王故事』の著者→ /、:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::イ:::::::::::::::| /OY:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/! ///:::::::::::::::::::::::::::::::::::Y::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 趙王と遜色ない暴挙に、盧志がどう思っていたかは分からない。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 先程も述べたが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王が調子に乗った時期は盧志の発言が史書から消える。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 成都王に仕えた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 范陽盧氏にとって触れたくない事柄なのだろう _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:14:22.20 ID:I1IwOyyj0 / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, あ、そうだ。 .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, 東安王を粛清するわ。 V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V .司馬穎の心は、 \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ 真冬のシベリア平原のように広いのよ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ウマイコトイッタデショ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 先の戦で降伏を説いた東安王司馬繇は殺害された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:15:02.53 ID:I1IwOyyj0 /ニY二ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ /⌒`´⌒ \ | (-、 | ヽ___ノ | | . | |r┬ー| l ,/ ! l | / // ヾ二,/⌒ヽ\ ./ゝ/|( ● )| i\ |ノ//\_ノ ^i:::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::/ 、 ::::::::::::::::::::|:::::::::::∧::`:.、 |^:::::::::::|_|,-''iつl/ / :::::::::::::/::::::::::/:/ ヽ:::::::::::::::::|::::::/::∧:::::::. |^:::::::::::::::[__|_|/〉 ′::::::::::∧ ::::::::|ノ、 _ jハ::i::::::::::|/::::::::::∧::::::i [ニニ〉 . |:/:::::::::::| ヽ::::::| ヽx≦´=‐xj:ハ:::::::|::::::::::/ /|::::::| └―' ノハ:::::::::::|‐‐-\{ {三三三三i} |::::::|::::/:::::/ :|::::::| |::::::::斗≠ミ、 ヽ三三三iソ !::::∧/⌒V′:|::::::| 八::::::|戈'ツ `""""ヾ |::/ ⌒} | ::∨ ::::| \{ 〈 \j/ )´ /::::/ :::::::| |::.{ \___ /:/::::i :::::| 凡愚が。 |:人 -=‐- / {:::/ ::::::::| :::::| |l::::.iヽ ー 「 二二二ニニミヘ:!::::::| 私も人の事は言えんか 「 ニニ|l:::::|ニ\ | | ∨::::::| 、ヽ 八 ::| ` ___ ´| | |:::::|::| . \ \ ヽ{ | | | |:::::ハ{ . \ \ | , / ≧}:::::| ヽ 〉 〉 _| _| | -‐ < ` ─-- __ 〈 〈 /...} /./ / ` ─-- ___ > 〉 } /....../′/..../ / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八月三日の事とされている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 八王の乱序盤から登場する東安王司馬繇はここで退場した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:16:56.96 ID:I1IwOyyj0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ _____ ┣¨┣¨┣¨┣¨ . ´ ` / ___ r―‐- . \ / /r┐`ー'^ ゝ' o \ /o `¨ (`Y´) r‐==ミヾ `、 : r‐'r‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ | |〈 |{7´ YLノ|\|_厶 }|o゚ | `、 | |く( |{∧___{⌒´ 〉/○ i:}|_,ノ `、 | ∧゚ oト ○ .〔 〕 |\ | ∧__/i __ | {f}f}、 | | i 〔 〕人 < ノ .イ: / |\ 叔父上が殺された? ノ^| /f}f}\〈\ __ / :|/..┐ :| . |:∧ |\∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/ / \|\__,f‐|「∨ //´|=|ニ=- -‐=ニニr'⌒ー┐ .厶斗ir。ニニニニニ=‐- /ニニニニニrf \ `二V´}ニニニ゚ir。ニニニニニニニ /ニニ\ニrf∧ `マ,ノ_,.ニニニニニニ%ニ/ニ/ニニ . //}ニニニニ%。o 〉 }::/____)。o%¬冖'^∨ニニニ| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これに慌てたのが、東安王の甥に当たる琅邪王司馬睿だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
942 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:17:28.45 ID:I1IwOyyj0 / \ / / , / / | ′ / | / / | | | | \ / イ / | | | | \ / / | | | | \⌒ /彡} ノ ノ | |\ \⌒ ノ/ | | / ノ人 八 \{ j__ノ}/ j/ ノ\ \ _// ̄ ̄/ ノ{ ノ\{ ̄ __ / / // ―<___/ニ\_ 逃げましょう . / / _/  ̄ ̄\ ノニjニニニ\ / {/ \ __>――‐<ニニjニニニニニ\ { ノ\ ノ二二二二二二二二二jニニニニニニ∨ /⌒\/ 厂/ ̄ ̄二二二二二\ニニニニ{ニニニニニニ } { {__/ √二二二二二二二二\二二{ニニニニ√ニ√_ { \ }_√ニニニニニニニニニニ.|ニニ{ニニニニ√ニ√ / . \ ∨ \ニニニ/ ̄ ̄ ̄ ̄\|ニニ{ニニニニ√ニ√ \  ̄{ ̄  ̄\ }――く_/\ \ニ{ニニニ√ニ/ / ̄ \___ />ー― \  ̄\/\| ̄ ̄ニニニニ厂 \| { /  ̄\  ̄\/ ̄\__{ /ニ} )\ \__/\ _/⌒  ̄ >'⌒ \ \ /二二}/(_ノ } {二二二二\__/\__/\ }二二二}__ ノ 厂 ̄ ̄ ̄ | ̄\ニニニニニニニ厂\二二ノ ∠/} / / }¨¨¨¨¨¨¨¨¨\ /ニニニ厂 ̄ / / / / 〈ニニニΛ < ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼は叔父の死を知ると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 禍が及ぶのを懼れて鄴を出奔、母親のいる洛陽へ逃げた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これに関しては今回の幕間で取り扱いたい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
943 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:18:09.91 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ / ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l 革命の成功を祝して! lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ,. -‐==、、 ,. ===、、 o ○o. i :::ト、 _,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\ \__人_人从_人_人从/ // .::::/ :::::!===l :::|ス. ', _) (__ /./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、 ) 乾杯ッ!!! ( . ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\ . /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、 / ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::... . / i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ \';';';';';';';';';!::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 幸か不幸か、成都王の増長は半月も続かなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
944 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:19:23.94 ID:I1IwOyyj0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 大変です! l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .幽州の安北将軍王浚の軍勢が冀州に侵入!! _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .目標はこの鄴かと思われます!!! 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| 并州の東嬴公司馬騰の軍勢も、 . /' | l ヽ__ノ l. | 州境を越えて冀州に侵入して来ましたっていう!! .,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ
945 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:20:02.02 ID:I1IwOyyj0 -'" ̄ `丶、 _/ / } l′ 丶 ) レ ┛┗ __ } { / 〈 _,,..--- _} ┓┏ _. : : : : : : : : : : : : : : : . . _ / V-─  ̄ 、} Y´ | l ..-'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ' | { : :. ,. ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶 / | { { } : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', : : : : : : : :. | , -'} {_ / } } ': : : :/: : :/ : : / : : : : : : : : : : ',: : : ', : : : : :. ,' |``'〜-‐' 〉 l'〜ニニ〜' ノ :. ': , : : : : : ': : : :': : : : : : : : : : : : ',: : : ', : : : : :. ' \ , -'" \_, -'" :. ,': ,: : ': : : :': : : :' : : : : : : : : : : : : }: : : :}: : : : : :. / `7¨´ v: :{ : {: : : :{: : : :{ : : : : : : : : : : : : }: : : :} : : : l : :}l / ', : :l : {\l: l: :l : |: l: : : : : : : :l: : :l:/:.l: : }ノ: : :l: : ' V: : :',:八从廴|从: ヽ: : : :/}: ノ小匕ハ : :l: : : :' / ヤ : : :マf‐茫丐ミ、^V^ヽ/斗ャヒ斥==ァl : } : l/ : :1 ` r' n lヾ '"r' n l l' }:ノ : / / ャ :.}ハ ヾこり ヾこり ヘ : / ' .来たわね人間の屑! ハ Yゝ /:./:./:./:. ′ /:./:./:./: /_,ィ:/ ハ .': :. ヽ- v⌒` ´⌒v /: : :}′ /: : } 迎え撃ちなさい!! {:.l: :. }、\ { } ,..': :// //: :}V |:.l: : :. 〈 l\> .乂 ノ イ: ノ.:/ .: :/ |人:.|、:. ',: ヽ/ } >─<{⌒ '´ : ′ /l/ ′ヽ }l:. r彳,..-‐-.., ミl .: ハ / ハ:. V::::::::n::::::::Y .:/ :. } イ 丶 / }:. V:::lニ ニl:::/ ..:/} :./ / ト- ' {ハ:... V:::::Ll::::/ ..:: '/} :. / ヽ Vゝ::... V:::::::::/ ..::/// ∨' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここから局面は一挙に変わる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
946 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:20:54.28 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 冀州 渤海郡】 ,.ィミ、 /彡巡} \__人_人从_人_人从/ ィ彡' Y イ _,,...,_ /} _) (__ '"rX二〉! / jY彡ミミヾ〈 ) 成都王め!! ( _,. ィベ _ィヘ 入_!/'/' ̄マミヽ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /: Tヘ: ヽ':`イィ/;'/ // ̄ 、'イトマ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ヽ ノ: γfァ┴-/イ'/ / 、 .:! ヤ` /; ィ´、_>=,イ// ル! ∧ 込 ヽ:.:i:/ } \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ノ: { ヽィヘ イ巛'{ /!.' ヘ ∨, ┴-、f ) > `ー,≦┤∧"{iリ ./:;:{、. ヘ / ,. -- 、} < 図に乗りおって!!! > f:´メ /'" ‘, / :;:;:;:ヽ、// ! ! < ( _r:'"〈/ ‘,/ :;:;:;:;:;:;>;ヘ / ト /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ _У⌒' ‘, :;/´ /,イ' 、.,.,ヽ',.ィ〉 > ./ / / `ー===イリ ヽ\"`` ノ ト、 __ /} __}心{ : : : ヘ / / / メ:廴 ̄ ィ彡>∠《ヾ,x' }ニニ〈 \ : : : ! ‘, / 入_メ; : : :ヽ, 彡f:;:;ハ,. ,ソヾハヽ _ ,仁ニ/\. \: : : }/ / / ヘ: : : : > ノ:;:;〉二ヾ’/.!i ,ィ‐'、 |ニ'/ \ `ヽ、_, -、_,. < / ,'{ : : 〈 /;:;:;:/ :ヘ/ / ! xィ_,.ォ}=ヘ lニ' { `ヽ、 //¨、∨_>" ,. i i: : : :〉 fr¬こi:{ヽ/レ メ ト、 イ'/ ヽヤニ、ヽレ ハ LT二fチ/ 二/ }.マ: :f ヾ´:;:;:;:;水才.: \ヾヽ) /二ヽハ∨ i.:ノ {ニ{ ヽ | !' / /,. .! マ;i;! 〈;:メ' / 、 /ヾ´ .{ 、r K'イ ∨/仁、マ! \;'; ! .!/ ,:;:' !ミ マ;! ,.入; / ∨ / .!ヽ ≧彡 \__,ゞ三≧.i `ヾ;.! .! ,:;: /∠ミヽ イ:;:;:;:イ' i ! ,ノ / .λ \圭' :.:. | ヤ: ヾニ! ./ i ! ;:; λ'ニニ∨ {;:;:;:〉、\i ! / 〉 佳ア、_、ヽ / ,. ヘ:.:.:} Y . . / ヘ ト、、 ヾ ,i;i;「¨¨´ !:/'i \ ` .,_L_,/ /Y
947 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:21:30.86 ID:I1IwOyyj0 /` |:::::::::::::::::\ / へ /` |:::::::/}゙丁\〉 . へ /( /〉 /( //| /` L/ ハノ Y} . }\\( \( (\ ノ { // (_,//::::ノ /` 廴_ノ { ソ_ -‐…・・・…‐- . }::::::\\ \\| ∨|//:::/( / /` γ7'^ 人ノ「 _,.二ニ= . |:::⌒V\\ \\| |::爻:::x< (/{/ _、ァ去竺ゥァァ‐// ノ /{ ,ノ}⌒¨^" "~⌒¨´ 八⌒ミ -≒ミ:、)ノ\ | |/::::::/ノ/ ノハ ^ia::ivッ`炒゜ / } ,/ 乂__ノ ( \彡ィ⌒7⌒\ \(⌒¨¨´ // }ノ! 式:v-\j'^ √ / .\//ノ| /| / /\ \─=彡イ / ノ__/〉__ r'⌒ヘ{__ノノ / ハ / } ノ| __7彡小い{ | ハ{ { \ \ニニニn /(_,// ⌒丶、___;' 込ィシ′/ / ハ√j/_ノ ── ^7いけハ E/ /i{ {\ \ ( Y^V⌒¨^⌒__ノ〉 \弋 `゙i__/ ̄V(_ノ, / ⌒Y ──二 ..ノ /i{ ハ川 ∧ハ い(\ \| に⌒¨´ / ─-=ミ、_`¨¨¨ア⌒7 / /(/ ノ ──二二二 { /{ 从 {人{ノ( ) \ \ \ \ 辷=-=彡イ / ノ  ̄ { ノ/ /Y⌒ヽ )ノ ──二二二>''~ { :{ Y { ハ::::乂::/:::::::::: f眄Y=\( 辷⌒´ ノ⌒>i゙ {__ノに二二>┬< ノ _ノ(__/ -ァァ…‐-=ニ二>''~ 乂 ∨{::::::::::::)/::::::::::::::/ し' | 辷¬<__彡'^7 '⌒ √Y´乂_ノ^ヽノY`ア´ 廴ノ ,、'~ }::::::::::::::/::::: ::::/ / | 圦__ハ\<⌒__彡 / | |__ノく {__ノノ ___] ,、'~ /:::/:::::://:::::/ / / {\} V⌒¨'< _ノ _」 √ヽノ⌒ /{ __>'゜ ̄ .:::::{::::::/ {::::/ / / / {\:、 V⌒\゙'く Y´⌒} ハ/{ j'^\廴_ニア いざ! {x===ミ、{::::{: / / / ノ\∧ V⌒\)^ ノノi }^Y⌒ヽノ ノ´ / { γ \:{ノ / / 厶イハハ, V⌒ヽ ̄´( ,ノ ,∧弋__ノ^Y´ {__,厶∧ 万里の彼方まで!! 7´ ̄`丶、 \__/ / / |八 | ∧∨\ \)く__/‐/⌒V⌒ヽ´ ̄| |/ :∧ ::::::::::::/:::::::\ `'く´ / / | |/ ∧\ \_彡く::::\_人__ノ-‐  ̄/: / :. :::::::::::::::::/⌒\____ノ /| / | ∧ { ∧ \ \ \:::\ __,,/: /-─ハ :::::::::::::::/::::::: ::: ((__))イ :| i| | | | 〈 | \ \_彡へ::`'< \/ 〈 ∧ ::::::::::::::{γ⌒::::::i二二i | i| /∧ | Y | ハ ,彡く⌒>。,,_7=m\ V∧\ ::::::::::::::::ゝ=彡: ノ | | | i| // l | |i i| | } 丈⌒¨´ ( ∨/∨∧、\. V∧ \ :::::::::::::::::/ ノ| | | ||i // :l | |i i| | } `'く⌒ソ ∨ ∨∧ \\_∧_ \ \________/ /::::| | | /:||/ |i ハ∨八ハ 人ノ\ \( '. ∨∧ \ ̄∨∧ \ Υ ̄ ̄:::::::::ノ ノ ノ| | / ノ| / ∧∨/ }/ \ \ ( \ :. ∨∧ `マム/∧ ', ≧=====彡イ ハ ノ | | | ∧ / | | / /⌒ヽ ヽ 〉\ ::. ∨∧\ V∧/∧ ', 「 i}川州川 { { ノノ | | | l :| | ./ / }ハ /\ ::. ∨∧ \ V∧/∧ \
948 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:22:24.29 ID:I1IwOyyj0 【王の軍勢(レンタル)】 ./ / 丿 { 、 `ヽ.i∧V.// ‖ / / ヽ / / :{ .∧ \ | /〉〈/, ‖ / / / , i :. | / ∧/ :. \ .! /∧V ‖./ / ./ / i} i | ./ / ,′ :. `|〈//∧〉 ‖/ / { / / i:} | | .,/ ,′ i '∧ | ‖-─=ミ、/:i / 从 i} | ‖ .| | ∧ /⌒| ' / .{/\ ,ィ //}. /} |‖ .| ./∧ ∧.‖rf} | l /__≧ミ 、 | /_|//!И/ |,′ !///∧ \ ∧{ {:〈 .! l' Y笏i}\、| ./⌒7'リ:}l/ ‖ ‖' /\ 〈`∧乂}.| .l {r妙 .| /ィ弍' .‖ ‖ ‖ / .\} `ー | | `ー .|/沁ソ' ‖ \__人_人从_人_人从/ ..‖ ‖ ' .i | | 〉 / .‖ _) アイアニオン・ヘタイロイ (__ ‖ ‖ , | .| | / ‖ ) 王 の 軍 勢!! ( i{ i| { _」 .| | ` 、 _ ' ,' ‖  ̄ ̄) ( ̄ ̄ i| i| | f⌒ s。j .| | , i .‖ ‖ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ i| i| | 〕iト ., ニ=- ! i个s。 ∠__| .‖ ‖ i| , -=  ̄`.く _ニ=- | i |⌒∨`ー ' _ >`V ‖ i| / >:'⌒ ̄`ヽ |.| | | `.{ /{ ‖ .∨/ / V从 .{ ! .| |.{ .‖ \ / , } ∧ { .!\ | |,{ /、\ \ / | ∧ .{ |::::::`≧s。 | |,{'_\\. \ / |ヽ__ .∧{ .{:::::::::: _ニ=-f⌒i⌒V. \\ ヽ ./ | }⌒¨¨` \ ./( _人.∧マ’ ヽヽ | \ / .〉v'⌒i } ∧ .\ i .} | 鮮卑段部
949 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:22:56.67 ID:I1IwOyyj0 / / / / lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、 lー ''''" ̄ ̄"  ̄ ̄`'、 ∠,,、 -z ,r――― ''" ∠,,、 -z ,r――― ''" 、 '"´,、ィ / 、 '"´,、ィ / 、 '" ,、 '":ツ / |^l 、 '" ,、 '":ツ / |^l 、-' ,、 '´ / / /'''',,,," 彡 、-' ,、 '´ / / /'''',,,," 彡 | ,、 '´ / / `゙^ _,| │ | ,、 '´ / / `゙^ _,| │ |^l '´ / /l/ .,/,_ | '´ / /l/ .,/,_ | ;‐i /'''',,,," 彡 // .l_,'" | .| lニ ニ// l_,'" | .| lニ ニl ;‐i `゙^ _,| │ {_,l゙ .〈/!_| lニ ニl {_,l゙ .〈/!_| lニ ニl .,/,_ | 〈/!_| 〈/!_| .l_,'" | .| {_,l゙ . ,ィ彡 ,.,、 /;イ'二x ィ;fr二x ,、 ,ハ ' イ、廴ハ ,ハ 彡{_i、_メ .| ヽィ=xl ,ィ:べ-;ュハー、 _,.ト、、込ヘ_,. -┐ ,. -ヘ┘ート、 ∧i;//,.斗、/: : /‐┴‐トヾ, _≧斗''"ヽ\ _/ |:ヽ: /T二ヾ:、 ィ;∧ ハヾ' /: イv_,、_ 」_iハ,.,.,. 、_ヾミ`゙` ヽ.Xヘ i : : 「 !L:斗'ソ { !\、 ー-廴_/_,ソ、エ7゙ ィ彡゙' .: //'ヽヽ', .!: : :┬-,-'-L,.,.イ; ,. --=-、/;|-‐┤ーヘ\ィィ .:.: /' マ| ', , -=、.>-廴ィ-/ / _{__,.ノ゙`/: :a:´;、:o: Y\\_ .:.: / `¬ _,イ 〉 _{ ノ_/i二才:o: :i_/,. ´ /イ ./:/; :/: : ヽ:{ ノ\ー ̄ 二 ┴--‐'"<_/ / 人 ゞ: : :fニ>/ ,/ //ミ \ : ´:/}: : :_:_:」゙:´ \\  ̄i ̄フ´ / //} ヽ ヘニ//.,ィ/ // 廴 ヽ' L:/ニ/ :.:. 、 \\i_.ノ"゙´ ィ、 、 ,. ./// {ヾ┬r -!ニ i/;';f//i `t‐ ┬f'' /ニ/ ゙ ヽ ヽ-/ ,]:i:i、 ,ノ:i:i:〈 / / \_! l .У/;';'イ''" ! ヽ 、 、 \_| !こУム 、 ', .:/ イ /:i:i:i:iУ:i:i:i:i:i:ハ i´ ! i¨ヾ''{;';';λ \ ヽヽ ` ‘,', `¨¨´ ヽ、 i/'" ! ,.、_,.]:i:i:i/:i:i:.:...7ニi:i} |. ヽ\ ノ;';';八 ` 、_ ヽ\ _\ ヽ | / У:i:〈:i:i:∨:i:i:i:if/~ .} ./´ ̄ ̄./イ/ ,〉 /イ:i:i:i:i:「 ̄ ¨¨  ̄ `ヽ、゙ レ' __/:i:i:i:i:i:iヘ:i:i:〉i:i:i:i:i! i ハ / r─'" /ヾ;i:i:i:i:i/ /:i:iヘ. | /:i:i:ヤ:i:i:i:i:i:...ヘ〈 :.:.;iリ ノ _,./ / / ハ 辰¨ ̄ 〈. /:i:i:i/ /:i:i/‘, Y /イ/´ マ:i:i:i:i:}-- 、 ト、\ ノ ノ ヽ { `ヘ. ‘,\ r':i:i:i∧ }:i:/ .i:.:.:i′ jli! ノ !、i / / .i | ‘, ヽ ハ ヽ { :i:i:i:{ ヽ /:i:i! f:.:.ノ ilil'\ヽ | !ヘ/ i .! ' } .ノ /'┘ :i:i:i:\ 〉 ./`:i:i:' _,ノ:i:i:|
950 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:23:27.55 ID:I1IwOyyj0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
951 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 01:24:59.54 ID:I1IwOyyj0 【>>921 修正】 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l 嵆紹殿のおかげで、 :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: .我々は最悪の汚名から免れたのかもしれません。 Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ .危うく、群臣揃って陛下を見捨てて死なせたと青史に刻まれる所でした l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ィ イ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V -= '" < >'/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V  ̄ヽ ¨ ∠___ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ハ \ \<__ イ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.ハ | \. \ < .∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .', l .!\ V ',`. \ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゝ‐--‐イヽ .! Vヽ \ 心::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ィチヽ __,ィ'""゙气 l |`゙~ヽ!- 、 .Y 、心::::::::::::::::::::::::,ィチ7ィ''''=x、\ ヽ { ( o). 'j | | | Y .| 陛下を捨てて逃げ去るとは…… `守i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:h゙《 ( o)ヽ!゙リレ ./ィ |.l \ / ./ ゙气i:i:i:i:h´',. ' ` ⌒/ /!.lヽ⌒ //|/ 見下げ果てた連中だ ,ァヽ |/ /|ヽ ', \__ , 、 ∠ イ .|.| \ .// ,.ヘヽソ /|.| /ヽ ‐- <´ ,.イ .|.|⌒ヽ! .ヽヘソ } .|.| /, .-ァ /≧s。.。s≦.斗⌒ヽ!`|.| .Y 斗 .リ ´ ̄ /_/_/:::7={::::::::::::V___ リ-、 l斗七¨| /:|::::::::::::\!::::|::::,s≦:::::::::::::i:::::::V |:::::::::::::| ./:::::::V::::::::::::::::╋::::::::::::::::::::::::::i::::::::::V |:::::::::::::| ./:::::::::::::,!ニニニ}::::::| |:::::::{ニニニニ}::::i::::::::::::V
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:30:19.55 ID:1GezUqUU0 乙ですー 味方で皇帝に殉じた者1人という惨状 さらに敵ではあの東安王が一番まともという…
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 02:04:01.38 ID:2OSwJ5/fo 乙でした。 敵兵力の倍の味方がいたのに、皇帝を放置して遁走…なんたる無能で不忠の連中よ。 恵帝の臣下は?紹だけでしたな。 西晋が滅ぶ過程は、くるものが有り過ぎです。 どうでもいい話ですが、司馬懿のドラマで鍾?が保身の名人とか言われてたのを思い出しましたww 息子はアレで自爆しましたが。
954 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 02:54:23.48 ID:I1IwOyyj0 【修正:>>908 と>>909 の間】 __ ___ /⌒ヽ ,. -=ミ、 {//≧s。 _ ,. -〈{-- ,./::::-=<⌒ヽ V//////〈ムマ:::`:::::::::::マ⌒ヽ::::\ > -=ニニニムマ:::i:::::-={i:V: : : V:::::', .。o≦/////////}/::ミi:.ィ:::::乂V: : : V:::i:} _ ,,ィi〔///////> ァ//////::::::::i:::::::/::::/:}V : : V从 ⌒  ̄  ̄ ̄ ̄/: : /////,イv::::::、i彡:::::::rv{彡v: : Vノ 〃 : /}///イ:ト、V::ミ{::/:::/,イ{ V: : ', //: :./,ノ/ }::|込≧===≦イ {:{ V: : : :. γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ./: /: : // ,:::レ -r‐ Y V: : : : . | 士は己を知る者のために死す | ': : :./: : / ____ ,.厶斗匕´ i ≧s。L ___ V: : : : : 、 ヽ_______________乂 /: : :./: : / {ヽ o l o ,イ}>、: : : : \ /: : : / : : ′{ニ\ o }: o /ニ} \: : : : 丶 .': : : /: : / |ニニニ>v , :.、 v<ニニ} 丶: : : : \ . / : : /: : :.′ |ニニニニ}:. / .:{ \ . :,: iニニニl \ : : : \ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ' : : /: : :/ ,〉ニニニハ::. /. : :i:. . : / lニニニ〈 \: : : : : 、| 父は己を知る者のために死んだ | /: : :/: : :/ {)=====} V:. : : : : :i: :. : : / , {=====(} 丶: : : : ヽ_______________乂 ' : : /: : :/ ,ム}ニニニ{≧s。 . : : : i: : : :' . : ト、ニニ} \: : : : \ ,/ : : /: : :/ ,jニニニ} `>v{_:-‐:_-_:_:_:/ニニi{ 丶: : : : 丶 : : : /: : :/ }iニニニj^¨ >/ 〕i>s。//{_ニニニi{ ',: : : : ', : : , : : : ' }iニニニ/ __ _ ,. ィi〔>、/ >、}ニニニi{ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : / : : : i }iニニニ} ̄}- : : :  ̄{ ̄\ \ニニi{ | 私も己を知る者のために死にたい | / : : : : { }iニニニニi/ : : : :}: : : : :、 丶ニi{ ヽ_________________乂 : : : : : : :.. }iニニニ〃 ____ ∧ __ : : ≧=v- ., \i{ /: : : : / : : : : : : : :.、 }iニニニニ{/  ̄ ⌒ ∧  ̄ V/ ヽ ', /: : : : / : : : : : : : : : \ }iニニニニ/ /i:i:iV v/ V} ,. : : : : : /
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 02:54:35.93 ID:BhMJpKM2o 数少ない(唯一?)まともな恵帝エピソード来てた 長沙王滅亡→成都王征伐の流れずっと意味不明だったが >>1 にとっても意味不明だったか というかこっから先全部訳わからん。
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 07:15:20.41 ID:8cH6LO7X0 乙です 生き様死に様が綺麗な人とそうでない人が両極すぎる…
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 07:28:39.73 ID:cLEa4VIH0 乙 なんという惨状
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 14:11:34.09 ID:PSPpzXHs0 乙でした まあ、今川家もこんな惨状だったんでしょうけど… 従軍経験が長かったはずの王戎は何をやっていたのやら
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 14:49:17.13 ID:q9U3sci90 >>1 さん乙です。 1700年前からネタにされるVやねん…。
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 17:20:41.84 ID:4yODaFOh0 司馬衷がまともなこと言ったのこれしか知らないわ。意思がある言動を見ないというか 目の前で殺し合いを見て初めて人間性が芽生えたのか?
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 18:22:02.89 ID:YF9PWbVy0 元号を建武に改めたのは自分を光武帝になぞらえているのか? 「建武の新政」以上に長続きしなかったわけだが
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 19:05:48.55 ID:v0snQbr10 建武に夢見るのはこれからもいっぱい出てくるよね もしかして光武帝後の最初の建武か?
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 19:23:05.62 ID:cTVeNFcY0 乙です あの恵帝にここまで言わせる嵆紹は彼にとってどのような人物だったのだろうか
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 20:09:05.38 ID:9COaiEW+0 嵆紹は周処と重なる 忠臣の無駄遣い
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/12(木) 20:40:37.72 ID:JGpPCHZh0 赤心誠なく利と保身で築かれた王朝、それが晋。中国人は八王の乱の件は民族の恥扱いらしいが某王朝の宣帝の台詞「死ぬのが遅すぎた」が相応しいな。大体、この腐りっぷりは魏のさやか殺した時点で晋はソウルジェム(笑)で呪われたとしか思えないよ。
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 20:43:39.85 ID:c9pky2Po0 司馬衷陛下、最大の名シーン>これは嵆侍中の血であるから、洗う必要はない このセリフだけで評価がある程度持ち直す・・・、感性真っ当な人なのに何がダメで暗君なんだろうな?
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 21:20:59.01 ID:Lm2msE+E0 >>966 人格的にまともでも、政治家としての能力は別物だから。
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 21:24:15.87 ID:9COaiEW+0 視野が極端に狭く身の回りの事しか分からない だから、手から玉璽を奪った奴の事だけは率先して殺した 悪い人では無いけど、世間知らずで賢くも無かったんだな まさに暗君
969 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:02:08.81 ID:I1IwOyyj0 【幕間】 ___ ,xr'´ -‐=≦‐-ミ ``ー/ ( { / < ,>'´/{廴,,」{ ̄ ̄\ `` 、 _/ / `¨¨´ __ \ :、 \ ^7/ ___/ , /i「\ \ \ / { {[ iTV {斗i‐ i\, } | } ̄` 、xヘ、 / i{ {冖ト} x斧=;| i}__/ i| } {__ \ \,/ ̄`` 、 ,′xi{ {x斧=x,_,xく|乂ツ| i{ \ | } { ̄``r―→;{ ̄``丶 }'´ ̄\ {/|い,_}{{ 乂ツ} |イヘ,___,}{,,_ } 乂__,人 :、`¨^¨´ :'⌒ 、 V⌒\ |{ {__圦 ` | ;|;_ \`¨´ `¨´ \__,xく ̄ ̄ ̄__,}__ |{ ∧{_{;/iト ´ ̄ /|x小\ } `¨{ `` 実は私、 |/ヘ{\{ {\|_〕ニ=く/ -} }/ `¨^''^{ ̄ 成都王の三歳年上です ___/^7^´ _,,..ニ}___ `>、 / _,』 7 / :. { / _,,♂],/ xく{/ }i `7冖 ,: 叮冂(___)く V 从 / _/ / / ̄}辷V /{二\__ /⌒´{ _ -=ニ/ { /′ /^'7 / .{二二二_ / _{_ _-=ニ二/ ,{/ ;{ ;{i / / {二二二二ニ- _ ⌒>‐くヘ '´ {二冖=/ {' 人 ,小/ / ;{二二二二二二二} / '´ /`¨^''=''^¨´ 〈___ }/」 :′ } ,..: /{二二二二ニ=‐ . イ / / ̄\{{/{\{ ,八 / / ,{二二二厂 / ノ / ,′ / ̄\ } ′厂 ̄\/{,___ / ̄\ニr'¨´ / /i'´ ,′ , { ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 琅邪王司馬睿、字を景文。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 後世には東晋の元帝として知られる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .呉討伐に参加した琅邪王司馬伷の孫で、 `ヘ:ゝ .' 小/ 太熙元年(二九〇年)に王位を継いだ後、散騎常侍、左将軍を歴任した ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
970 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:03:02.52 ID:I1IwOyyj0 _____ ィi〔 ≧=- ィi〔ィi〔 { ィi〔=ミ \ / :/ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ム \ j{.:/‐r‐v‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ム ∨ / i{ {:‐:| /}‐ ‐ /⌒Y‐ ‐ム v: ∨ / ‖iシ:!′‐ ‐:{_/_,ハ‐ ‐ ‐}: W v∨ ‐=‖,イ/ i∨‐ ァ'77zj}:‐ ‐/: :|ム (: ヽ ⌒j}:| : :!`ィ'゛ 乂シ〕Ii<,' :| \ { j}:レハ 、 // i:\_j :! :{\! ':/ム ´ j{:j /{⌒ミ⌒i {\{ とはいえ、今は数ある宗族諸王の一人に過ぎません ⌒ ` -=≦i{ノイミ}〉 /\{i\{:v r‐≦i:i{:i:i:i:i:i〕iト⌒`'<:〉 v /‐ }i:i:i: {::\:i:i:i:i:iハ \}\ /≧≦i:i:i:i:i{:::::::\:i:i:i:i〕iト 〕iトi、 ヽ ./:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i: {:::::::: : \:i:i:i:i:i:i:\ \:} ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:{:::::::::::::::: \:i:i:i:i:i:i:ヽ: \⌒ヽ W:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:::}ハ:i:i:i{:::::::::::::::::::::::`'<:i:i/≧=‐: :、 \´ ̄ `'< __ V:i:i:i:i:i :i / : j}:ハi: {::\::::::::{\:_:_:_>‐ヽ{  ̄ ̄≧=‐- >o。___>、 ‐- 、 `'<:i:i:/:::::/:i:i:iハ:i}:::::(\:ノ==={彡⌒≧ミ _ ィi〔__ ィi〔ア゛ _,.>、 ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 皇帝司馬衷の治世。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇室は多事多難だったが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬睿は常に謙譲の姿勢を崩さなかった事で禍を免れていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 賢明で沈着かつ度量もあったが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 当時の人々に知られた存在ではなかった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
971 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:04:04.75 ID:I1IwOyyj0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 『晋書』『元帝紀』に司馬睿を評した嵆紹の発言が残っている。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .王朝の初代皇帝によくある批評だ。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: .ただ、当時の史書において、 ∧\ マ三ソ| \ 批評者になる例が多い張華ではなく、嵆紹という所に編者の意図が感じられる ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', 琅邪王の毛骨は常に非ず、ほとんど人臣の相に非ず / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ / / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \
972 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:04:49.25 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 冀州 鄴】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ / ___ r―‐- . \ / /r┐`ー'^ ゝ' o \ /o `¨ (`Y´) r‐==ミヾ `、 : r‐'r‐ヘ 〈 〉 |⌒ト ∨ ハ | |〈 |{7´ YLノ|\|_厶 }|o゚ | `、 | |く( |{∧___{⌒´ 〉/○ i:}|_,ノ `、 | ∧゚ oト ○ .〔 〕 |\ | ∧__/i __ | {f}f}、 | 叔父上が殺された? | i 〔 〕人 < ノ .イ: / |\ ノ^| /f}f}\〈\ __ / :|/..┐ :| これは物凄くまずい状況なのでは? . .|:∧ |\∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/ / \|\__,f‐|「∨ //´|=|ニ=- -‐=ニニr'⌒ー┐ .厶斗ir。ニニニニニ=‐- /ニニニニニrf \ `二V´}ニニニ゚ir。ニニニニニニニ /ニニ\ニrf∧ `マ,ノ_,.ニニニニニニ%ニ/ニ/ニニ . //}ニニニニ%。o 〉 }::/____)。o%¬冖'^∨ニニニ| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、本編で述べた通り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 叔父の東安王が成都王に誅殺されたと知った司馬睿は鄴を出奔 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
973 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:05:33.32 ID:I1IwOyyj0 ○壺関 ト、_ 〇鄴 〉 并 州 | ``ヽ、_ 【魏郡】 ,/ ○長子 / ``ヽ、 内黄 _,/ 〇 `‐-、 _,,ノ′ 蕩陰× `, ○ _,,,-‐´ 東武陽 l 「 ,' / ○ ,! 【上党郡】 l 朝歌 /黎陽/ 頓丘 【東郡】 ( 〉 黄橋〇 ○ i´ ○/河 `ヽ、 / ヽ/ ○ ○濮陽 〇鄄城 【山陽郡】 `ヽ、 _,,,,,,-‐'′ 【河内郡】 / 白馬 `‐-‐´ ,-‐'´ 昌邑 司 隷 _,-‐'i´ ○酸棗 【済陰郡】 ○ ○ ,_ 河橋 温 ○懐_,,,-‐'´黄 `-、 定陶 ```‐-,, _○ ○ _,,,-一'´ l ○封丘 兗 州  ̄`゙~~~´ ○滎陽 ! ,-、 ◎洛陽 ○ `‐-、 陳留 【陳留郡】 / / _,,,_ ○ 【河南尹】 中牟 / ○ / (_,/ `ヽ 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一´ ○雍丘 ,,-‐′ ○ ('´ ○輪氏 `、 ,/ ヽ 【梁国】 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 ,,_○圉_,,-‐′ 梁○ _,,) 〇陽翟 ``‐--′`´ ̄ ,,,_ ,ィ´ ○許昌 【陳国】 ,/ `~´ ヽ 【潁川郡】 譙 ,/ 魯陽 ) ○ 【沛国】 ,,/ ○ ``'''i 豫 州 ○陳 ゝ, 荊 州 ) 【南陽郡】 / 【汝南郡】 〇宛 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 一路、生母の夏侯光姫がいた洛陽を目指した / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
974 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:06:49.92 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 司隷 河内郡】 / / / \ / / / / / ヽ _/ / / / / / Λ , >-- Λ 7"⌒ / / ′ / / / |芹テx 八/Λ/ | . / __,, / /八| | 乂ソ yテx | .  ̄/ / Λ乂 {┘/Λ| /// { Λ 、 , ノ 彳| ― ''"八 / \ イ /Λ| それにしても、 /イΛ八 >''⌒レ八/⌒ヽ 東海王や他の群臣はどこに行ったのでしょうか? . __/ {__ / / , \ '´ //::::::::ノ\ /「 | Λ // 7:::::7 ' |\ ) ノ }/⌒ / /:::::// ∨ |/ 〉 / { / / . /:::::/' Λ | ハ __,乂 _、イ_ / / :::: | 〉 |こノへ::::::こソく:;;;:::::/ .::::::::: | Λ |_/ ノ 厂\:::::::ノ 八 |:::::::::::| ノ::Λ ! ⌒^´  ̄ /`ヽ |:::::::::::|ト -‐ / . / ∨ \::/ /{ ', ∨ / 〉 / ノ∨ / /ハ ' .. / / } / /\ ' / / ハ / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 恐らく、晋軍が鄴へ向かった経路を逆に進んだと思われる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j だが、時は蕩陰の戦いの直後、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .道中の河内郡一帯は成都王の勢力圏となっていた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
975 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:07:44.93 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 司隷 河橋】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ .殿下、大変です。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l この先で検問が実施されています。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 なんでも、成都王が貴人の出入りを取り締まらせているとか /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: , \ \ / i i i \ \ ′ | | ,,斗‐ 「 \ i | |、 ト<トx | | | t―- | |\ :| `,,斗=キ .i | \ | |⌒\ | '゙Vえり| | | i \ 「 ̄ i [ィft汽\| ゞ‐''.! .| | |\ \ 心配いりません。 i \气夊ツ '' |/| 八{ i|\「 | )ハ '' ヽ :! ./| i | } 私みたいな宗族諸王Aの顔なんて誰も知りませんよ |∧ i込、 r¬ イ / | | |}ノ ', | |h。 ` / | //V _|__[ --- 、 ‘ 、| | | ≧=-イ __,,j/::::::::/\::/ \|\ |_{\| //}\:::::::/ |' i )i_>''":::::::/::::::)/\_j | -― 「 ,. く:::::::/-ァ''゙ 〉/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 黄河の北岸まで来た所で事件は起こった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
976 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:08:30.00 ID:I1IwOyyj0 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ ニ ─ -- 。o≦´  ̄ : : : ' : : : . : : -- __ ── __ _ = -- - -- 。o≦: : ̄ ; : : : . . . . : : : . : : - ─ ___ === - ニ ニ ---。o≦: :  ̄. . , . : : : : :  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: :  ̄: : : : : . . . / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 成都王殿下の御命令により、貴人の通行は禁止されている \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
977 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:09:20.41 ID:I1IwOyyj0 ''"´ ̄ ̄~^' / / / \ / / / / / ヽ _/ / / / / / Λ , >-- Λ 7"⌒ / / ′ / / / |芹テx 八/Λ/ | . / __,, / /八| | 乂ソ yテx | .  ̄/ / Λ乂 {┘/Λ| 貴人とは誰を指すのでしょうか? /// { Λ 、 , ノ 彳| ― ''"八 / \ イ /Λ| /イΛ八 >''⌒レ八/⌒ヽ . __/ {__ / / , '´ //::::::::ノ\ /「 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | いまいち定義が曖昧だが、 .| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 固有AAを通行止めしとけば問題ないだろう \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時、成都王は各地で貴人の出入りを取り締まっていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
978 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:09:58.47 ID:I1IwOyyj0 ''"´ ̄ ̄~^' / / / \ / / / / / ヽ _/ / / / / / Λ , >-- Λ 7"⌒ / / ′ / / / |芹テx 八/Λ/ | . / __,, / /八| | 乂ソ yテx | .  ̄/ / Λ乂 {┘/Λ| /// { Λ 、 , ノ 彳| ― ''"八 / \ イ /Λ| 私は徳田新之助。 /イΛ八 >''⌒レ八/⌒ヽ . __/ {__ / / , \ 貧乏旗本の三男坊です。 '´ //::::::::ノ\ /「 | Λ // 7:::::7 ' |\ ) ノ }/⌒ .貴人ではないので通して下さい / /:::::// ∨ |/ 〉 / { / / . /:::::/' Λ | ハ __,乂 _、イ_ / / :::: | 〉 |こノへ::::::こソく:;;;:::::/ .::::::::: | Λ |_/ ノ 厂\:::::::ノ 八 |:::::::::::| ノ::Λ ! ⌒^´  ̄ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /`ヽ |:::::::::::|ト -‐ / | そいつ貴人だろうJK | . / ∨ \::/ /{ ', .ヽ___________乂 ∨ / 〉 / ノ∨ / /ハ ' .. / / } / /\ ' / / ハ / \
979 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:12:17.80 ID:I1IwOyyj0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 固有AAだし、なんか怪しいな \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ / :/ ⌒ 〕iト / ./ v , / .:/ / v } ハ / : / {:/ /|‐-v / ハ -=≦ / /}/ | :Y笊卞 ハ /‐}/ , } ⌒:ァ / ! : 乂:シ v笊 / / /j/} ! {: : : 〈シ j{y′、 { / { j} / :. {ト _ : : ノ } /ヾ 困りましたね {/〈{:.:.∧ {ト、 .ィi〔 /レ′ \ {: : : {ノi冖ヽ:i{=:`i:´ : ノ/y/ ∧:. :.{:ノ、 ヾ{:_:_ヽ}≧=- 、 {>''" ‐=-\ /<:i:i:i:ハ \ v / ∨ ` ⌒:i:i\:.\、 } ,{ v . : :マ:iム `'< 〈.:! : | マ:i:ム \
980 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:13:04.51 ID:I1IwOyyj0 /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| ああ、腹痛いっていうwww | l |-┬-| l | \ `ー'´ / (⌒) そこにいるのは舎長じゃないかっていう。 / ノ ~.レ-r┐、 ./ ノ__ | .| | | 成都王は貴人の通行を禁じたそうだが、お前も貴人だったのかっていう | 〈 ̄ `-Lλ_レレ |  ̄`ー┬--‐‐´ /⌒ <⌒ \ / \ \ / / \ \ ′ | | | \ | | | イ⌒ | \ || イ´⌒| |T灯^Y | | く⌒ || |Y'笊T\八|Vツ ノ | | | | V八 人Vツ 、 | | | トノ /|\( 丶 , | | | | !? 厶八| | ||个: . / | | | | /⌒>┤ |八|厂「 ̄入 | 八 ノ ハ ; 人 |./ |/{:::: }\|/ 「 ̄"' , | / /:::T | i _|>‐ / :::: / | l , '´ /:::::::/"~ ~^''くリ / | /:::::::/ V / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬睿が足止めされて困っていた所、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ある男がやって来て、笑いながら彼に話しかけてきた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
981 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:13:47.26 ID:I1IwOyyj0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: なんだ舎長か。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / だったら通っていいぞ。 \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ .ウケ狙いのボケはいらんからな ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ / \ \ / |Λ \ \__ \ . / |/Λ \ \: :  ̄ . / | \ レ⌒| \ \: : // . | \ |丶 、 | ⌒ ̄: | \ ト Λ |\:_:_: : | / , |`、 / Λ /: : : : : : |: /| / | / |/く\:_:_: : |/ / /\| |/ \__: : | / /、 / ''"~ \ では遠慮なく .|: / |\_ 彳 )/ / ⌒ |/. | Λ |/〈 // . レヘノΛ / / {ニニ> ^\/ / //^~ / ./ニ/ { | /ニニ/ { | //ニニ./ \\V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 舎長とは駅舎・宿舎の長を指し、貴人に分類される身分ではない N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
982 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:14:30.18 ID:I1IwOyyj0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,: | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / そこのトカゲも邪魔だから早く行け \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ./ \Yノヽ / (0)(―)ヽ キリッ / ⌒`´⌒ \ | , -) (-、.| l ヽ__ ノ l | . \ / > 〈 r'⌒Vソ / \ ! く / ) ヽ、 ヽ / / 入 \_,/ /l / \ / ! i′  ̄ ̄ ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 後からやって来たこの男、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬睿の従者を務める宋典という者で、主を追って合流した模様。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .機転の利く人物だったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
983 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:14:55.83 ID:I1IwOyyj0 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ ニ ─ -- 。o≦´  ̄ : : : ' : : : . : : -- __ ── __ _ = -- - -- 。o≦: : ̄ ; : : : . . . . : : : . : : - ─ ___ === - ニ ニ ---。o≦: :  ̄. . , . : : : : :  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: :  ̄: : : : : . . . /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 日本の『勧進帳』の元ネタと言われる逸話だ \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
984 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:15:24.31 ID:I1IwOyyj0 【紀元304年8月 晋 首都 洛陽】 / `、 / `、 / | } / .| -――-| |斗-――- | \ . / | |Λ //| | | Λ| | 、 \ / .| ィf示示圦 | ィ示示ミK | \ _\ . / / | || _人_ l \ | | _人_ l | \ \ ̄ . / / | | 乂Υ丿 .乂Υ丿 八/ / Γ ̄ / 人 | /// /// 厶/ / | // | \|\| 、 ( ̄ ) ノ^Y / Λ/Λ| 乂|\ 个=- ∪ (⌒´ ノ/|/ ∩ \ |\ノ|厂Τ\ / ∨ 〈 }―┐ . ┌‐<^) ___ ̄|/|:::::\ ∨ \_ | Lノ:| │ ̄ ̄// |;;;/ ∨ ∨_  ̄| . | | │__\. /:::| ∨_ ノ |_ /^> {nn}│ ̄ ̄ ̄ /::::::| ∨_ ,,,..,,, _ <_/{ `ヽ ノ r'' │^:''^: ^:Y__/_____(_ _) 乂_ 彡  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.r'': : : : :r:'' : : : :},,,_____,,,「 > { 「 ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / { : :r:'' : : : : : rく';;_;;'_;;'_;;'_「> ゝヘ___ノ ノ `ヽ | ^-く_:_:_: : : : {;;' ;;' ;;';;' ;;' ノ {(う))ハハ } 人 `¨¨¨ ´^'''…'''^`` 〈乂こ彡ノノ / ``〜、、..,,_  ̄ _、イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 無事黄河を渡った司馬睿は洛陽へ到着 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:15:39.35 ID:c9pky2Po0 王号もちすら掃いて捨てるほどいるなんて、司馬氏はどんだけ一族に国と役職をばらまいたんだ。
986 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:15:52.30 ID:I1IwOyyj0 ,. -‐…‐- ., -‐ァ/ 丶\ / \__、 / \` ,厶 i⌒} } ,i:、 ,: 八 j/八丶 ,ノ}rヘ⌒ ,xf'⌒ア^ー く}ノ^iト..、 /.:.:.:.:.:{\ ノ ノ.:.:.:.:.:.:.:.`、 __,/.:.:.:.:.:.:.,> -く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.__, _).:.:.:.:.:.:.:.:.{ ( ノ ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i(__ ⌒i:.:.:ィx:._.:ノ、_,.xく.:.:.:.:.:.:.:.:.:、_,.r'⌒ '⌒厶.,( ‐=彡' ノ、ヘ /-‐=〔_, _j___/{_ ,.xく _/「 ̄___{ 〈___{ __ /¨” ̄ { T ___〉 y'^ '⌒).,_ _,.. -‐ \マ⌒'マ /j__ . イ /;ヘ∨/ヘ, _」 '´ __/‐- -‐ / ∧∨厶=、 { 'て ∧ /_,∧くnn / \{ / {≫x.., ___, _,.-‐=ニア^,}ボ (_ ^辷__)il}ー <-:.´.:.:.:.:.:.:く ∧⌒h /´/:.:.`'ト \.:.:.:.:.:.:.:.:`'、/マ7フ , 冫.:.:.:.:.:| ヘ }.:.:.:.:.:.:.:/ }~´ j/.:.:.:.:.:.:_jノ:.:.} ∧ノ.:.:.:.:.:.:.:.:\/ } __j´__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}'′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そして、そのまま生母と家族を引き連れ、封地の琅邪国へ帰還した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
987 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:17:41.91 ID:I1IwOyyj0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .個人的な意見だが、 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 司馬睿の出奔時期が前後すれば、 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .後の歴史は大きく変わっていただろう。 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ .それぐらい、この年は混乱が極まっていた /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
988 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:18:13.89 ID:I1IwOyyj0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 歴史は偶然の積み重ねというお話 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
989 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:18:40.35 ID:I1IwOyyj0 【第九十五回に続く】 新規CAST 〜晋〜 ●陳眕(ちんしん) ナーサリー・ライム(Fate/Grand Order)
990 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:19:08.99 ID:I1IwOyyj0 【CM】 _,,.. --- 、 /::.::.::.::.::.::.::.::.::.. 、 l::.:/>ー 、::.::.::.::.::.::.. \ l::;/ /二 \::.::.::.::.::.::.::.\ //|{ /-― 、 ヽ\::.::.::.::.::.::.::.ヽ |:| |ヽ(;;;)`ヽヽ ト、::.::.::.::.::.::.::| |:| |二ノ} | || | |ヘ::.::.::.::.::.::| |:| ヘ__,ノ / / / , /.:|.::.::.::.::.::〈 |:l ヽ// 厶イ::.::/.::.::.::.::.::ノー 、 l::.、 >.::'´::.::.::.::/.::.::.::.:/.::.::.::.::\ ヽ::.ヽ〈::.::.::.::.::.::.::/::.::.::/.::.::.::.::.::.::.::.::\ \::.\::.::.::.::.:/:.::./.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ 301年 八王の乱 ヽ::.:ヽーイ::/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.', /::.::.::.::ヽ/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.l /::.::.::.::.::.E}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l /::.::.::.::.::.::.{ヨ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.l .′::.::.::.::.::.{ヨ '⌒ ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l , ::.::.::,,==タ{ 卩 }}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l l ::.::.〃 _ {ヨト=='' 〃::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l l ::.::r{{__'ノ 〃 }}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l l ::.::.::》 {ヨ ノイ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.l . l ::.::.::{{ >、、 fr'´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l lイ::.::.::ゞ、_/::.::.\《::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.l /::.::.::.:_,-‐'::.::.::.::.::.::.:\::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l
991 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:19:35.79 ID:I1IwOyyj0 〈=‐ 、 _z=ヘ /,. ==ニ{ }==、 、 :. . マ____{三ア _V'./ ` ー一 ´ \丶 ::. \__}=‐ァ'/ \ヽ. ::. / .//. --- マ% ::. _ -‐ . // / \ マ%. :::. -‐ ¨ ’ .// ヤ% ’ -‐ ¨ -‐ ¨ ̄ . i ,','. { ● } ヤ' .i-‐ ¨ -‐ ¨ . | l | ' l l. | -‐ ¨ | l | ヽ ノ l | .| -‐ ¨ .天才の父のプレッシャーに負けた | ヤ% `ー--一 ´ ,',' |二_ . | マ% _ // | \> 趙王司馬倫 _,..! マ% -‐‐ 、 γ´ ___≧z、 |___ `ヽ ` 、 / :. .γ‐t‐a-、ヽ hて(・) )},l:i !¨ ミ.‐‐--≧z、 ` . l. ::. i:!ヽ`ー‐’え!. ト≧z-‐´:!:! ` 、 \ ` ... ト、 ::. .ヾ 、二¨´ノーニ=‐---‐=ニ‐'`ー=ニ刀ノノ ’ `ー-\ \ 'ニ` .、 :::. `フ /  ̄ ̄ ̄ ム' ,イ `ー-- 、 \ . '二二> ´¨´ /".: イニニ/ ヤ二二二二> /" .:: ≦二ニ/ . ヤニニニニ二二二>ォ ,..ィ" .::: ≦二二二/ \ ヤニニニニ二二二/ |_ _,..ィチ" イ.:::: <二二二ニニ/ \ . ヤニニニ二二二/ |ーニ=―----―ヂ‐" ノオ <二二二二二二/ . ヤ二二二二/ .|  ̄ ̄ ̄ _z≦壬厶<二二二二二二ニニ/ <ヤ二二ニニ〈 | __ -―=ニ二二二二二二二二二二二二二二/ <二二ニマ二二二ニヽ______⊥<二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニ/≧、
992 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 22:20:06.81 ID:I1IwOyyj0 lヽ./::∨:::l/:::|/! l´¨:::, -─-- 、::::> ∠´::// ̄ ̄`'、',:::< ム|l / , ‐-- 、ヽ lト′ |l l /ニミ、 ! l l! |ト、 (::::) l | l |! . lト、`二ノ / / ,上- 、 暗愚はいる。 >、`ー,--、 //|;;;;;;レ':::l./;;} / |ト、_|;;;;∨- !;;;;;;!::::::/;;;;;/ 悔しいが . ト----┴‐::|;;;;;;∨::l;;;;;;|::::/;;;;;/ /;;} |::::| |:::::::::::::::!;;;;;;;;∨;;;;;;;V;;;;;;//;;/ |::::| |:::::::::::::::∨/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ |::::| |::::::::::::::::::〉/;;;;;;;‐─-;;;;斗′ /::::::〉〉::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;} :::::::://::( ̄ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ⌒ヽ:::`::::::: ̄ ̄:::.... <::::::::::::::::::::::/::::::::::`: 、 . /::::::/:::、://:::::::::::::::::::.\ /:::/::::/::/X./::::::::::::::::/:::. ヽ  ̄/:::..イ:/ |::::::::/ /::::;:::. } . イイ::::/ \ !::/ゝ-i:::/::::.. / おい、ちょっと待て! ノノ!::::! ,, ̄ i′__ j/:::::::::i/ . ,ヘ⌒) l:::ハ rv‐ 、 \ /::::::::::/ /:::::::::`ヽ !/⌒>、 ノ___'''ノ:::/!:i′ . / \:::::::::://:::/`ヽУ::::ヽ彡'l:::ハ:::| / ヽ::/!::!::::i /:::r‐r‐く i/ リ ./ イ::|:::!::::!,'.:::::::/三三ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八王の乱が来る。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 新スレ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1628772903/ `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:28:22.14 ID:c9pky2Po0 乙でした
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:43:53.13 ID:9COaiEW+0 色んな主従がいますな〜
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:46:41.72 ID:cLEa4VIH0 乙 流行りのスタイルww
996 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/08/12(木) 23:23:53.56 ID:I1IwOyyj0 【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】 ____ / \ / ─ ─\ / (●) (●) \ | (__人__) | .ウイポ9 2021超楽しいお。 \ ` ⌒´ ,/ ノ \ 同じメーカーだからか、どことなく立志伝っぽいお /´ ,. -つ=-,---,-⊂- 、 | l /  ̄フl l |〔 ̄ ヽ ヽ -´  ̄ノ -'--"- L ̄ } ヽ ___,ノ ̄ `ヽ  ̄ _ノウマヨリコッチガイイオー ※個人の感想です >>815 投稿漏れではありませんw 『晋書』『恵帝紀』でもいきなり成都王討伐になります。 >>952 東安王は問題行動を起こしましたが皇帝には背いていませんからね。 >>955 長沙王の件の後で兵糧なんてないはずなのに、戦う余力があったのかと思います。 秋の収穫で兵糧確保して攻め込んだのでしょうか? 陳眕一派は当時の朝廷で結構な過激派だったのかもしれません。 >>956 我が世の春を謳歌した西晋の士大夫に、覚悟を問われる時が来たのでしょう。 >>962 はい、ちなみに東晋の最初の元号も建武だったりします。 >>985 単純計算になりますが、 晋王朝建国直後に二十七王、277年に四人増えて三十一王、289年に八人増えて三十九王、 恵帝治世下で東海王他が増えたので、一番多い時期で四十人以上はいたのではないでしょうか? これに加えて王の子弟は公に封じられるので、それを含めるともっと増えます。 >>995 元ネタの競馬のCMが秀逸なのでもじって使っています。
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 03:24:06.37 ID:EAZ3v2CTo >>996 兵糧については穀物自体が無くなったのではなく 千金堰の破壊で脱稃とか製粉ができなくなっただけで 戦が終わって堰を修復すれば解決したんでは
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 09:24:11.77 ID:/u5Z8alG0 でも洛陽に突入してきた連中が 壮絶な略奪やったことにもなってるしなぁ
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:19:48.75 ID:D6pjYWYJ0 1匹見たら40匹と言わんばかりに司馬姓が出てくるおかげで八王以外の司馬一族がわけわからんことになってる
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 12:14:45.67 ID:KAMt1DyI0 今思えば司馬亮なんて全然まともだった 少なくとも司馬倫司馬穎よりは
1001 :1001 :Over 1000 Thread _,,..i'"':, @ @ @ |\`、: i'、 @ @ .\\`_',..-i @ @ @ .\|_,..-┘ SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々) http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service (´・ω・`) @ 2021/08/13(金) 09:07:20.92 ID:y0c088JCo http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1628813240/ 30代VIPPER集まれ!! @ 2021/08/13(金) 06:57:26.79 ID:2j2D471tO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1628805446/ 【雑談】パー速旅スレ住人 @ 2021/08/13(金) 06:07:50.66 ID:0wCzJzlGO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1628802470/ 【雑談】パー速旅スレ住人 @ 2021/08/13(金) 05:58:47.95 ID:FGUdbNX/O http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1628801927/ 【ペルソナ3】俺「安価でタルタロスを攻略する」part2 @ 2021/08/13(金) 03:47:39.23 ID:k5A8gTeTO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1628794059/ 【モバマスSS】凛「セ○クスしないと出られない部屋?」 @ 2021/08/13(金) 02:12:44.51 ID:UcKSJ+fr0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1628788364/ キョン「やっぱり佐々木は天才だよ」佐々木「キミには負けるよ、キョン」 @ 2021/08/13(金) 00:05:02.00 ID:ibjZ0HLOO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1628780702/ やる夫が正史を書くようです53 @ 2021/08/12(木) 21:55:03.87 ID:I1IwOyyj0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1628772903/ VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/ 管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/ Powered By VIPService http://vip2ch.com/
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