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【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
- 10 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/25(火) 01:40:35.00 ID:bP4KEs3h0
- コンマ99だし結構時間たったので終了します。
結果 アルバートとスカーレット
ロギアス兄妹ですね。
兄妹でどんなイベントあったんかな
下3までイベント募集
- 11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 01:49:16.11 ID:ACNS0cLoO
- スカーレットに王国に戻るよう要請し拒絶されたので兄妹喧嘩勃発
以後アルバートの砂国での最大目標はワイズからスカーレットに向く
- 12 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/25(火) 01:53:37.59 ID:bP4KEs3h0
- それじゃあ今日はこれで終わりにしたいと思います。夜中に突発でしたが参加してくれた方ありがとうございました。
安価は下にずらして下さい。お願いします。
前スレ1000、お姉ちゃんを愛してあげられるキャラが現れると良いですね。ワイズ君の出番だと思いたいけど妹がいるし別キャラですね。
- 13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 01:54:07.46 ID:zi2SNJQSo
- 割と仲良くお洒落なカフェで王国や家族についての雑談
あとスカーレットが持ち去った国宝の魔剣返せと
- 14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 03:18:38.10 ID:R2+q7uB0O
- 砂国にセブンスアビスが現れたと聞いたがまさかお前加入してないよな?と賞金首になった妹に詰問する兄
- 15 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/25(火) 23:52:43.16 ID:bP4KEs3h0
- 今日はお休みです。すみません
- 16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 23:57:18.37 ID:2FXfZTibo
- 休め休め
- 17 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/27(木) 02:49:26.75 ID:QI04lISUo
- すみません今起きました……今日もなしです
- 18 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/30(日) 03:34:10.89 ID:JANtBgjT0
- アルバート「…………」
不愉快だ。非常に、非常に不愉快だ。
王国で色々とやってくれたあのゴミのような犯罪者を捜索して数日……数日も捜索を続けて未だに捕まえることが出来ないとは! 何をやっているのだ王国の騎士は! それでも愛すべき国を守る騎士か!
アルバート「全く情けない……」
心の中で溜息をつきながら、砂国の大通りを歩く。あのギルドの料理は不味くて食えたものではなかったが……まあこの砂国にも少しは予の口にある料理を出す店があることを願おう。
このレストランは……うぅむ、いかにも不味そうな雰囲気だ。ならばこちらは……ああ駄目だ、どれもこれもゴミのような料理しか無さそうだ。
アルバート「こうなれば予が自ら――」
ふとした瞬間に目に留まった喫茶店。そこに――そいつは居た。
スカーレット「ズルッ! ズルルルルルルルル!」
アルバート「…………」
王国から逃げた妹が居た。
- 19 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/30(日) 03:34:51.24 ID:JANtBgjT0
- ――――
――
―
アルバート「ふはははははは! いやぁまさかこんなところで妹に会うとは! 偶には良い事が起こるものだな!」
スカーレット「ズルズルズル……んぐっ。私もアルバート兄さんに久しぶりに会えて嬉しいよ。滅茶苦茶ハッピー! って感じ」
ナポリタンを啜りながら妹は嬉しそうにそう言った。そうかそうか! お前も嬉しいか!
スカーレット「それでそれで、兄さんはこんなところで何してんの? まさか私の世界征服の邪魔を?」
アルバート「世界征服……? ああ、いつもの世迷言か、別に世界征服をすることの邪魔などせん、だが王国に手を出したならその時はお前の首を斬り落とすがな!」
はっはっは、さて予もナポリタンを……うむ、不味い!
スカーレット「うわぁこわーい。お兄ちゃん怖いよー」
よよよよよー、と泣き真似を始める妹。やれやれ幼いころ何回その泣き真似を見たことかと思い出して少し笑ってしまうではないか。
スカーレット「……ご馳走様でしたー。ふぅ……あ、そういえば他の兄さんってどんな感じ? 元気してる?」
アルバート「む?」
スカーレット「バベル兄さんとか、シディア兄さんとか」
アルバート「そうだな……バベルは変わらず街に降りて遊んでいるし、シディアも変わらん――ああいや、あいつは変わったな」
スカーレット「おん?」
アルバート「あいつはお前の後釜になったな、良く分からん外国をブラブラしているお前と違って良く……やっているぞ」
スカーレット「へい兄さん、ちょっともごもごしてるぜ?」
アルバート「ははははははは」
スカーレット「まあでもそっかー、兄さんたち変わってないかー。あーバベル兄さんに会いたいなー、兄弟唯一の良心」
アルバート「あいつはあいつで優しすぎる……王位継承にもあまり乗り気ではないしな、まあ予が居る時点で結果は決まっているがな!」
スカーレット「…………そうなんだよねー。ほーんと、ちょっと早く生まれただけで決まっちゃうんだよねー」
- 20 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/30(日) 03:35:28.20 ID:JANtBgjT0
- アルバート「……ところで、だ」
仲睦まじい会話を終えて、この妹に会ったら言っておかなければいけないことがあったので、忘れずに言っておく。
スカーレット「何? 奢ってくれるの?」
アルバート「奢ってやろう奢ってやろう。いや妹よ、お前国を出る時国宝である剣の一つを盗んでいっただろう」
スカーレット「盗んでないよ、一生借りてるだけだよ」
アルバート「それを早く王国に返せ、なんなら今預かってやるぞ?」
スカーレット「えー? やだよー! この子は私と一緒に世界を巡りたいって言ってたんだもーん!」
国宝である剣を、いや刀をぎゅうと抱きしめながら妹は駄々をこねる。
本当に予の弟妹達は変わらないな……。
スカーレット「ほら私の魔剣ちゃんも言ってるよ? 『すかーれっとといっしょにせかいせいふくする』って。いやー! 良い子だなぁ!」
アルバート「…………」
マイペースに自分の世界に持ち込んで有耶無耶にして話を終わらせようとするところも変わってないのは少し残念だが……。
アルバート「……お前の戯言に付き合ってやるのは今回までだからな。次、会った時にはこの予自らお前を窃盗者と判断し――な?」
スカーレット「いやぁ兄さんは優しいなぁ! 次会う時が怖いけど!」
アルバート「ふん。怖いと思うならさっさとその魔剣を返せ、七聖剣に所属していたころならば王国の為という理由で見逃していたが……今のお前は、違うからな」
それじゃあな、次会った時。もしくは王国に何か危害を加えたときがお前の最後だと思え。
そう言い残して、余は金を放り投げて立ち去った。
スカーレット「うわー! ちゃんとお金は店員さんに渡せって教えてもらったでしょ――あ! 私の分もある! やっぱチョロい! 兄さん基本的にチョロい!」
- 21 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/05/30(日) 03:38:09.31 ID:JANtBgjT0
- 久しぶりの投下です。こんな時間に。
アルバートのお兄さんは結構兄妹には優しいイメージがあります。というかロギアス兄妹は基本的に仲がいいと思います。王位継承は……まあうん、それはそれとしてって感じで。
- 22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 03:58:10.90 ID:mMUd37FXO
- 乙乙
チョロチョロ兄さんはワイズくんがもしも王家に婿入りしたら許してくれるかな
- 23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 13:06:19.74 ID:pC7K4jsxo
- スカーレットさん何歳くらいなんだろうってくらい中二精神
世界征服とか
- 24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 15:00:39.56 ID:Kbga3cCsO
- ポンコツ激ツヨお姉さんは好きよ
- 25 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:17:05.02 ID:V9X1MDUv0
- ――異種族。それは人間と異なる姿形をした生物。
人間にはない耳を持ち、角を持ち。翼を持ち尾を持ち力を持ち、人間とは違う腕、足、体を持つ。異種族とはつまるところそういう生物だ。そして、我々はそんな異種族と共に仲良く暮らしている。
同じ仕事をしたりするし、パーティーを組んで冒険をしたりする。中にはそういった羨ましい仲になって結婚をしたり子供を作ったり、そのハーフの子供がまた仕事をして冒険をして結婚をして子供を作って――と、今の世の中において異種族という人間と全く異なる生き物は人間とほとんど変わらないと言っても過言ではないのかもしれない。
――異種族が異種族を産み。世界が異種族で広がっていく……うぅむ、何と素晴らしい世界だろう。この世界のすばらしさについて小一時間ほど俺の友人に啓蒙をしてやりたいところだが、流石にそれはきつそうなところだ。
ところで、だ。少し休憩がてら俺の話を聞いてくれ。
最近よく考えるのだがハーピーには腕が完全に翼になっているタイプと完全には翼になっておらず翼の先端部分がコウモリの様に手が付いているタイプが存在することは広くこの世界に伝わっていることだが、その翼の曲線美――翼線美というものもその二つのタイプで非常に異なっているという事はあまりまだ伝わっていないようなんだ。
完全に翼になっているタイプは脇から先端まで滑らかな線をしているが手が一体化しているタイプは少し角ばったような、傘の様に骨組みがあるようなメリハリのある線をしている。これは翼のふわふわとした羽のせいで視覚をするのは難しいが触ってみると良く分かる。
アベル「おい」
翼とは見るだけでなく触ることで真に理解をすることが出来る……つまり何が言いたいかというと俺はハーピーと良い感じの仲になってその翼のラインを人差し指でツーっとなぞって満足感を得たいし、その時のハーピーの反応でまた満足感を得たい。
アベル「おい」
ああハーピー、おおハーピー! ハーピーでハーレムを! ――いや正直ハーピーだけじゃなくて異種族全体でハーレムを作りたい!
悪魔とかエルフとか獣人とか! ハーフでも良い! というか異種族なら男の娘でも問題ないのでハーレムを! ハーレム!
アベル「おい、聞いてるのか」
- 26 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:17:43.37 ID:V9X1MDUv0
- ジーク「……はっ!」
――その瞬間。俺は自分の世界から戻ることが出来た。危ない、もう少し遅かったらもっと深いところまで潜ってしまうところだった。
ここは王国では珍しく原形を留めている小さな喫茶店。俺と向かいに座っている長い髪の男アベルはそこでコーヒーを飲んでいる最中だった。
アベル「……また自分の世界に潜っていたのか。お前は昔から何も変わらないな」
ジーク「あっはっは、いやぁ申し訳ないねアベル。ちょっと今日はハーピーについて考えてしまって」
アベル「…………」
ハーピー、という言葉を聞くと彼は分かりやす過ぎるくらいに顔を顰めた。俺を信じられないものを見るような目で見つめながらコーヒーを啜ると、その顰めて顔は少し柔らかくなった。
アベル「俺としては、お前のその思想を改めて欲しいんだがな」
ジーク「あっはっは、いやぁアベルの頼みといってもそれは無理かな! なんてったって俺は異種族大好きマンだから!」
そしてお前は異種族大嫌いマン! うーん、絶対に相容れないな!
毎回毎回アベルと話すたびに思う、よくもまあこんな正反対な奴と友達をやれているなと!
アベル「お前は人間だからな、別に断罪をするつもりはない――もしお前が人間を止めてそちらサイドに堕ちるというのなら、俺は容赦なくお前を切り裂くが」
ジーク「異種族になれるなら異種族になりたいけど流石にお前に切り裂かれるのは嫌だな!」
アベル「……俺もそう思うよ」
また一口コーヒーカップに口を付ける。これで合計6杯目だがまだまだその手は止まらない。
ジーク「おおっと、流石にそろそろ城に行かないと不味くないかアベル。もうコーヒーに手を付けるのは止めておけな」
アベル「むっ……」
丁度七杯目のおかわりをしようとしたところで俺が言うと、アベルは少し残念そうに空になったカップをテーブルの上に置いた。
こいつ本当にコーヒーが好きだな……このカフェイン中毒め!
- 27 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:18:28.97 ID:V9X1MDUv0
- ――――
――
―
ジーク「失礼しまーす!」
大きな王城の大きな会議室の大きな扉を開けるとそこにはもう他のメンバーが集まっていた。
七聖剣のメンバーが揃い踏みだ。まあそういう俺もアベルもその七聖剣なんだけど!
アベル「…………」
ジーク「うーん、毎回思うけどその状況を笑っていいのか笑っちゃいけないのか悩むよな……」
チラリ、と俺の隣で黙りこくって静かに殺気を放っているアベルと見る。
口を真一文字に閉じて、ジーっと正面を見つめているそいつの手には手錠が掛けられていた。
王国が特注で作った手錠を三重に。絶対に自由に行動をさせないという意思を感じる措置である。
ジーク「ほれほれそんな怖い顔すんなって。お前もこの会議慣れただろ流石に? それに同じ七聖剣、異種族と言えど仲良く――」
アベル「あぁ?」
うーん! 駄目かー! 親友に見せる顔じゃないぞそれー!
ジーク「はぁ」
……王国騎士団最精鋭部隊『七聖剣』
それは騎士の中でもトップクラスの実力を持つ七人で結成された集団である。
主な仕事は一般騎士では手に負えない犯罪者の対応とか、他国に向かい王国に対して何か変なことをしようとしてないかの観察とか、まあ色々と。
……そして。
確かにトップクラスの実力を持つ七人ではあるが、同時に騎士の中でもトップクラスの変人七人で結成された集団でもある!
いや変人というと流石に申し訳ないが、何というかキャラ的にはセブンスアビス的なそれを感じるな! あっちも七人だしな!
- 28 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:19:25.82 ID:V9X1MDUv0
- と、言うわけで我らが七聖剣のメンバーを紹介しよう!
ディーパ「…………すかー」
まずは俺の隣の席で気持ちよさそうに船を漕いで眠っているのが生まれつき機械と融合した身体を持つ異種族『機人族』のディーパ! 本名『Delete reaper mk-Σ』!
王国に存在するありとあらゆるベンチ、木陰、屋上は彼の居眠りスポットだ! 大体一日20時間は眠って過ごすナマケモノ系七聖剣! 自分の仕事を殆ど自分が作った人形に任させていて、人形に任せているのだからワイは寝てもオッケー……とのことだ!
いやぁ彼の作った機械人形! なんでも造形は結構変えられるらしいから俺好みの美少女機械人形を作ってもらおうとしたらドン引きされたぜ!
シディア「おーっすジーク! 今日も大変そうだななんか!」
そしてその隣、今俺に対してブンブンブンブンと腕がぶっ飛びそうなほどの勢いで手を振っているのが王国の第三王子でありながら騎士をやっているシディア! この中では一番の新参くんだ!
七聖剣を抜けた彼の妹さんの枠を埋める形で彼は七聖剣になったが実力は文句なし! ……なんだが。
何というか戦闘狂? 大きな剣を加えた人型の犬? バトルジャンキー馬鹿王子様系七聖剣だ!
……因みに彼の妹さんの夢は世界征服で彼の夢は世界最強らしい! ああ馬鹿さ! 言葉なんか選べないほどに馬鹿さ! まあでも結構素直なのは良い事だね!
レオンハルト「ちょ、ちょっと皆さん。会議が始まりますから静かにしないと……」
シディアに対して注意をしているが全く聞いてもらえていない彼女……いや彼? はレオンハルトさん!
なんとなんとこの人は四大精霊の一人であるサラマンダー! 炎の様にではなく炎そのものな輝く髪と瞳! 中性的な美人さん! かーッ! たまんねぇ!
しかもこれで僕っ娘! 優しくてあまり荒々しいことはしたくないと彼女はよく言っているが油断をしていると良く火事を起こしてしまうドジっ子属性も持ち合わせている彼女!
常に燃え盛っている彼女に近づくと文字通り火傷をしています! ならば! この俺はその熱い炎さえ耐えて彼女とお近づきになりたい!
- 29 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:20:01.16 ID:V9X1MDUv0
- レイネ「そうですよー皆さん。そろそろ静かにしてもらわないと――うふふ」
そしてちょっと爆発しそうな優しい笑顔で笑っているのがこの七聖剣の紅一点系お姉さんのレイネさん!
七聖剣の中でも人間性が唯一まともでこの七聖剣のまとめ役をしてもらってる! いやぁまとめ役のレイネさんが人間でよかった! 異種族だったらもう何もかもがお終いだったな笑い事じゃない!
あとレイネさんの前で年齢の話題はガチでNGだ! ちょっとくらいなら笑ってすましてくれるけどやりすぎるとレイピアでツンツンされる!
レイネ「本当にレオンハルトさんの爪の垢を煎じて飲ませたいですよ……レオンハルトさんは本当に真面目で助かります……」
レオンハルト「いえいえいえそんな僕はただ普通に――あぁ!?」
その瞬間、レオンハルトさんが座っていた椅子が。燃えた。
レオンハルト「す、すみませんすみません! い、今水を――誰か水をお願いします! 僕水は駄目なんです!」
シディア「火事だ! 火事だ! 消防車持ってこーい!」
ディーパ「すやぁ」
おおっと、なんか大変なことになって来たなぁ! これはもう会議は出来ないかもしれないな――。
シュナイダー「――――うむ! 皆仲が良くて結構結構!」
――――あっはっはっは! と豪快笑い声と共にその人物は腕をブンと振るうと、その風圧でめらめらと燃えていた炎は消え去った。
ついでにその燃えていた椅子さえも、消えた。
シュナイダー「おおっと、少し力を入れ過ぎてしまったな……すまないレオンハルトさん、別の椅子を使ってくれ」
レオンハルト「い、いえ……僕はちょっと立って会議に参加します。はい」
――そして最後の七聖剣である彼はシュナイダーさん! 人間なのか人間じゃないのか分からない系七聖剣だ!
真っ白なコートを身に纏い、兜で素顔を隠した彼は実に礼儀正しくて正義に溢れていてまさに騎士! ……って感じなんだけど話してみると結構ジョークも言うし遊びにも付き合ってくれる良い人だ!
人間なのか人間じゃないのか分からない、とは言ったけど。彼は人間とは思えない異種族な身体能力を有しているんだ! 例えばジャンプで国を跳んだり、手で海を割ったり、王国に突撃しそうだった隕石を素手で砕いたりなどなどなど、そんなビックリ人間? がシュナイダーさん!
これにはアベルも良く分からない顔をしてしまって世界では珍しい異種族判定保留の称号を持っているのも彼だよ!
シュナイダー「そうか? うーむ……では早速会議を行おう! 七聖剣たるもの迅速に、だ!」
レイネ「……こほん、そうですねすみませんシュナイダーさん。では早速会議を――ちょっとディーパさん起きてください、短く済ませますから」
ディーパ「んがっ……ああ、もう会議? ワイまだ眠たいんやけど……ふぁああ」
- 30 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:20:46.33 ID:V9X1MDUv0
- ――――
――
―
レイネ「では、今回の会議の議題は――『宝物庫に侵入し神の胴を盗んだ賊』についてです」
ジーク「ああ、あのセブンスアビスのベルフェさんが関係してる奴だったね」
そう、今回の会議の議題はセブンスアビスが関係している! しかもベルフェさんが! 異種族の悪魔として最高に悪魔している彼女!
レイネ「はい、彼女は犯罪者の処刑に乱入し辺りにいた騎士を皆殺し……その後その犯罪者と共に逃亡後宝物庫に戻り神の胴を盗み、逃亡しました」
その際彼女が住処としていた情報屋を捜索しましたが……残念ながら何の形跡もありませんでした。
レオンハルト「……ベルフェの住んでいた情報屋の捜索には僕も参加しましたが炎を使われた形跡はありませんでした。なので炎魔法以外の魔法を使って痕跡を消したんだと思います」
シュナイダー「炎以外の魔法か……しかし彼女は炎魔法以外使えなかったはず……協力者か? 他のセブンスアビスに頼んだか」
レオンハルト「それとなんですけど、僕としては彼女には神の身体を盗む理由はないと思うんです。その……ベルフェとは何度か戦闘経験がありますし、彼女が神の身体を盗むんだったらもっと早く行動を起こしていると思って……」
レイネ「うふふ……そうですね、確かに彼女には盗む理由はありませんでした……が。彼女ではなく犯罪者の方に理由があるのではないかと私は思います」
ジーク「どういうことですか?」
レイネ「殺戮を何より好む彼女が救出した犯罪者……ワイズという名前のハーピーですが、彼についての情報が殆どないんです」
アベル「……」
ワイズ、ワイズ……ああ思い出した! 僕が何時ぞやにボーっと見ていた犯罪者リストに書かれていた彼か! 小さくて可愛らしい男の娘の! そういえばアベルが殺したハーピーもこの子だった気がするけど……あれ。この子も不死なの?
レイネ「身分証を作ったのは事件の数日前、その次の日アベルさんの手によって王城内で殺されるも復活、そして一回目の拘束後すぐに出牢。そして……彼は王国の国防大臣であるフレア・フォン・シュレイダーさんを襲撃」
シディア「復活!? すげー! てことはそのハーピーってフェニックスじゃん! ……ん? ハーピーでフェニックスってことはフェニックスはハーピー……?」
レイネ「静かにしてください。襲撃するも彼はあっけなくフレアさんの攻撃に気絶、その時身分証を確認すると……なんと情報屋に出入りしていることが明らかになりました」
シュナイダー「身分証を作ってそんなすぐにベルフェと交流ありか……中々に癖のある少年だな!」
レイネ「悪魔との交流があり殆どの経歴が不明……そして処刑直前にその悪魔が登場。故に私はこのワイズという少年が犯行の主犯だったのではないかと考えています」
- 31 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:21:13.50 ID:V9X1MDUv0
- ジーク「なるほどなぁ」
レイネさんの話には別におかしなところはないし矛盾しているところはない、俺も普通に賛同出来るしそのままそのワイズ少年を逮捕するために動いても問題は一切ない。
しかしワイズ少年がねぇ……どうにもそんなことをしそうな感じではないんだが。実はそう見せかけただけで黒幕は普通にセブンスアビスなんじゃないかとも思ってしまう。
それかそれ以外に黒幕が居るか。もっと大きい存在が。
ジーク「アベルはなんか思うことあるか?」
アベル「…………別に俺は何も思わん」
俺にとっては異種族であるということ自体が罪であり、処刑の対象であるからな。正直そのハーピーの顔を見ても切り捨てたかどうかも思い出せんしな。
手錠をガチャガチャと鳴らしながら、アベルはぽつりとそう言った。
ジーク「うーん変わらなさ過ぎて参考にならんな」
アベル「悪いな、変わらなくて」
シュナイダー「あー、それでレイネさん! その後の少年の足取りなどは掴めているのだろうか! ベルフェと共に逃亡したことから恐らくまだベルフェと行動を共にしていると思うのだが!」
レイネ「そうですねシュナイダーさん。残念ながら足取りは掴めていない……と、言いたいのですが」
実はつい先日、砂国の方から情報を貰いまして……と、レイネさんは一枚の紙を取り出した。
レオンハルト「……指名手配書?」
レイネ「砂国のデゼルトリアにて貼られているワイズ少年の指名手配書です。どうやら現在砂国にいる我が王国の第一王子……アルバート・ロギアスさんによって貼られたようです」
シディア「えっ!? 兄さんが!?」
ここで会議をぼんやりと聞いていたシディア君が大きく反応を示した。
レイネ「はい、そのアルバートさんがワイズ少年を発見したようなのですが……どうやら逃げられてしまったようで」
シディア「えー!? 何やってんだよ兄さん!」
レイネ「ふふ……ええ、つまり砂国に現在そのワイズ少年がいるという事が判明したため、王国としても迅速に砂国に七聖剣の誰かを送りたいのですが――――」
ジーク「ならばこの俺――」
シディア「はいはいはいはいはーい! 俺が! 俺が行きまーす! 兄さんに会いたいし、それに確か砂国ってスカーレットも居るし! 俺行く行きたい!」
シュナイダー「うむ! では砂国でワイズ少年を確保してくるのはシディア君に任せよう!」
お、俺の話は誰も聞いてないの……?
ジーク「…………」
アベル「そうか砂国か……そうか」
あ、不味い。これアベルも砂国参戦しちゃうから俺が引き留めないといけないやつじゃん! 元から俺が砂国に行く仕事は任されなかったやつだ!
あー! 良いな良いなぁ! ワイズ君に会いたかったなぁー! ちくしょー!
- 32 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:21:53.33 ID:V9X1MDUv0
- ――――
――
―
そして、会議は普通に終わった。七聖剣の会議としては普通に。
えーっと……ワイズ少年の話が終わった後は何を話してたっけな?
ディーパ君はずっと眠っていたし、レオンハルトさんは……こそこそと大きく口を開けていたりしてて、シディア君はなんかウキウキしてたし、シュナイダーさんはなんか楽しそうに笑っていたし、アベルはずっと無言だったし、俺はずっとレオンハルトさんはを見てた!
レイネさんはなんか今にも噴火しそうだったな! いやぁ申し訳ない!
アベル「…………毎回思うのだが」
ジーク「ん?」
アベル「この会議、要るか?」
ジーク「要るに決まってるだろ! ほらワイズ少年の話とかしたし、それにレオンハルトさんをマジマジと見ることが出来た! 今日もその煌めきは素晴らしかった!」
アベル「………………それはお前が楽しんでいただけだろう」
おおっと、バレてしまった。
ジーク「はははジョークだよジョーク。一応俺も七聖剣だからね、異種族と言えど犯罪者だったならそれ相応の対応はするさ」
アベル「……」
ジーク「まあとりあえず今回はシディア君に任せようじゃないか。よーしそれじゃあアベル! 明日に備えて今からご飯でも食べようじゃないか!」
アベル「いや……」
ジーク「ん?」
アベル「今から俺は砂国に行かないといけないのでな、すまんが食事は――おい! 何をする引っ張るな! おいジーク!」
ジーク「行かせるわけないだろうが! しょうがないとは思うがお前自分勝手に行動しすぎだ!」
まあそれは俺が言えたことじゃあないけどな!
アベル「くっ……!」
ジーク「コーヒー奢ってやるから今日は大人しくしとけって。この俺が素晴らしく愛らしい異種族について語ってやるからさ」
アベル「まだいうか……! いい加減異種族がどれだけ愚かで屑かを知るべきだお前も!」
――――うーん! 駄目だ! 話が合いそうにないなぁ! まあとりあえず喫茶店に行くか!
- 33 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 03:28:59.45 ID:V9X1MDUv0
- 勢いで書き上げました七聖剣会議でした。こんな時間に申し訳ないです。
七聖剣メンバーはそろいました。結構常識人が揃ってるのでちゃんと会議はしていたと思います。
本編の続きもそろそろやります。では、おやすみなさい。
>>22 流石にそれは許さないと思う……
>>23 何歳なんだろうね……(何にも決めてない) もしかしたらまだ十代かもしれないしね。
>>24 分かる。僕も好きです。お酒とか飲んで欲しい。
- 34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 07:00:50.64 ID:Czz4pzye0
- おつおつ、七聖剣の皆は仲がいいなぁ()
- 35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 09:21:31.60 ID:mxYiFHoCO
- レオンハルトは名前的に彼女なのだろか
- 36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 10:47:41.52 ID:9xxU6XRVo
- セブンスアビスより平和だ!
- 37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 12:19:21.61 ID:2PeiBccoO
- 今思うと七聖剣のお膝元に住んでたベルフェさんは最高に喧嘩売ってる
- 38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 13:52:25.15 ID:y8f5Gl2uO
- おつ
- 39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 17:33:14.97 ID:TzIpsN+v0
- 乙
ネタじゃなくて普通にまともな集団だな
- 40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 18:00:50.11 ID:TzIpsN+v0
- アベル:対異種族最強、どんなチートキャラが出ても異種族ならマウント取れる異種族絶対[ピーーー]マン。他の面子の性格と比べると一番真面目ではある
ディーパ:Delete reaper mk-Σ。機人族。設定を見るにオールマイティに強い万能型なのだが一日20時間寝ている。普段は自分に似せた機械人形を任務に用いている
ジーク:「血の暗黒騎士」闇の力を使う双剣使い、戦闘スタイルに反して底抜けの善人で、異種族好き。アベルと友人、なぜ
レイネ:「聖女」38歳。回復と浄化の魔法に長けた神官騎士で、レイピアの扱いにも長ける。呪剣『エクスキューショナー』を用いる
シディア:第三王子、戦闘狂。スカーレットの双子の兄。無辜の民には手を出さないが、犯罪者ならば妹を[ピーーー]ことも躊躇わない。聖剣からビームを撃つ
レオンハルト:「炎髪のレオンハルト」四大精霊の一人であるサラマンダーで、聖光剣プロミネンスの使い手。ベルフェと交戦経験あり
シュナイダー:「納剣のシュナイダー」身体能力最強、Z戦士か何か?極めて善良で優しいが本当にいざという時は容赦なし。セブンスアビスとの交流多し
- 41 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/03(木) 20:39:21.81 ID:V9X1MDUv0
- 七聖剣はまともだと思ってるそこの君! 実は結構ヤバいと見せかけておいてやっぱりまともな感じのメンバーだぞ!
ジークとかレオンハルトさんとかレイネさんがお気に入りです。てか七聖剣は比較的書きやすかったキャラで選んだので全員お気に入りなんですけどね。
- 42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 23:39:30.15 ID:Y/zGAMfBO
- おつ
キャラまとめにあげて欲しい
- 43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 01:38:41.40 ID:I4DCkfNi0
- 何がヤバいって過去の募集みるに、七聖剣が王国の強者のすべてじゃないという事
そしてこれが組織だという事。極端な話2、3人七聖剣が送り込まれて勝てるキャラは……そうそういないだろうな
- 44 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/04(金) 02:19:35.34 ID:0yl8e7sl0
- >>42 七聖剣は後でキャラまとめに上げときますね。
>>43 他にも沢山王国には強いキャラがいると思うとやっぱり王国ってヤバいなって……でもまあそれは他の国も大概なんですけどね。
※
【ステータス】
名前:ワイズ
性別:男
種族:ハーピー
HP:23 魔力:18 筋力:31 俊敏性:95 知能:39 話術:73 可能性:測定不能
料理:44 R-18耐性:37 乗り物酔い耐性:34 歌:51 マッサージ:75 恐怖:57 お酒耐性:30
好き:歌・歌が上手な人
嫌い:ムキムキとした暑苦しい男
【戦闘スキル】
『アタックスキル』
生命光翼(ライフ・ウイング) [LvMAX][消費 HPMP全/命][魔法/炎/風]己の全てを圧縮し、熱と風を持って大爆発を引き起こす命の光。※
羽ビンタ [Lv3][物理/格闘]相手に6のダメージ。
疾風迅雷キック [Lv1][物理/格闘/風/雷]1ターン準備をし、次のターンに相手に俊敏性のダメージを与える。また準備中に攻撃を受けるとスキルはキャンセルされる。
影分身 [Lv2][消費 MP8][魔法/補助]ワイズファントムを1体作成する。
風魔法・真空の刃 [Lv2][消費 MP7][魔法/風]相手に(最大魔力-5)+(コンマ一桁直下+2)のダメージを与える。
風魔法・春疾風 [Lv1][消費 MP5][魔法/補助]2ターンの間、敵全体の俊敏性が-15される。
『パッシブスキル』
装備・魔法鉱石の鎖かたびら [LvMAX]自身が受けるスキルダメージを常に-1する。
装備・光沢輝く鉤爪 [LvMAX]物理スキルダメージを常に+2する。
装備・シルフの忍者靴 [LvMAX]自分の敏捷性を+10する。
それは残像! [Lv1]自分に攻撃が当たるとき。自分の残像を作り出し、俊敏性の半分の確率で攻撃を回避する。
嘘みたいな痩せ我慢 [Lv1]戦闘不能になるダメージを受けたとき、そのダメージをリセットする。一戦闘一回。
■■■■■ [Lv■]無限の可能性を意図的に引き出すことが出来る。■■■■■■■■■■■■■■■…………。※
【通常スキル】
フェニックス [LvMAX]寿命以外で死なないし、死んでも生き返る。千切れたら灰になり、新しいのが生える。
嘘から出した実 [LvMAX]嘘を無理やり真実に変える口八丁。ノリと勢いでごり押す。
不幸体質 [LvMAX]何かもう目も当てられない。ある意味主人公……?
完全完璧パーフェクトなメイド [LvMAX]メイド服を着用中に限り、メイドとしての技能が完全完璧パーフェクトになる。所謂自己暗示。
鉄の胃袋 [Lv3]軽い劇物くらいなら食べても大丈夫。
歌好き [Lv2]歌を聴くと、かなりテンションが上がる。
採取 [Lv1]欲しい薬草なんかが手に入れやすくなる。採取時にコンマ-10。
古代文字翻訳 [Lv2]ルーン文字の簡単な文章くらいは理解できる。ルーン文字翻訳時ににコンマ-10。
融合 [Lv2]一つのアイテムに他のアイテムの要素を付け加えることが出来る。融合時にコンマ-15。
調合 [Lv2]薬草などを使って薬を作ることが出来る。調合時にコンマ-15。
箒飛行 [Lv1]箒に乗って飛ぶことが出来る。が、まだまだ遅い…………あれ、これ意味ある?
【所持金】
金貨1枚 銀貨16枚
【所持アイテム】
神の胴:神の身体の一つ。四肢が欠損している女性の身体の木乃伊。
神の頭:神の身体の一つ。首から下が綺麗に無くなっている女性の頭蓋骨の木乃伊。
よく分かんない鍵:魔国行きの船で見つけた鍵。小さくて銀色。
ポリジュース薬:黒い水飴。なりたい人物の身体の一部を包んで飲み込むことでその人物になれる。効果は一時間くらい。
メイド服:ええっ!? 男の子がメイド服を着るんですか!?
魔力増強剤:戦闘中に使用することで、5ターンの間最大魔力を+50する。
暴食龍の片角:セブンスアビスが一人、セリューの角の片一方。ゴツゴツしていてカッコいい……何かに使えるかもしれない。
戦闘用くノ一衣装:戦闘時に装着するくノ一衣装。桜色でミニスカでスパッツで露出が多い。凄い。
香薬:リラックス効果やストレス解消などの効果をもたらすお薬。贈り物に最適かもしれない。
変装セット:着流しに狐のお面を被り、そして腰には模造刀。とてもカッコいい。男らしい。
お宝に反応して光るペンダント:結構値打ちがありそうなアイテムに対して光るペンダント。光ったり光らなかったりなのであまり期待してはいけない。
不思議な力がありそうな宝石のペンダント:不思議な力がありそうな宝石がはめられたペンダント。ありそうなだけで、実際にあるかは分からない。
閃光弾:爆発と閃光を同時に発生させて難聴と耳鳴りを発生させる。対策をしないと相手だけじゃなくて自分も喰らう。別名スタングレネード。
冒険者ライセンス:砂国のギルドにおいて冒険者であることを示すカード。
【好感度一覧】
『仲間』
ベルフェ109「あいつ見てるだけで退屈しねぇなぁ、くくっ……」
ユウナ175「もうこういうことはしないで欲しいなぁ」
ドロシー102「絶対に時間を超えて会いに行きますよ、約束ですよ」
『砂国』
ミーシャ45「はっきりと言ってくれて嬉しいわぁ、何時かきっと慣れる日が来るわね♥」
カトレア25「へ、変態っ! スケベェ!」
ガイドー86「大人しそうな子ですねぇ」
アーレイ100「素直なひよこは私好きよ?」
ロティヌス65「生意気なクソガキがよ」
スカーレット73「男の子はだれしも考える夢じゃないのか……世界征服……!」
アルバート1「ふ、ふは、ふはははは!!!」
コレット(エクス)59「少し変わった人でしたね」
ロディナ25「情報は渡さないよ!」
アイナ10「…………」
ハルク6「チッ……見てると滅茶苦茶イライラすんだよテメェ」
- 45 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/04(金) 02:20:06.97 ID:0yl8e7sl0
- ――――
――
―
〜ギルド・酒場〜
ワイズ「ふぁああ……よく寝たぁ」
同室のベルフェも何かちょっかい掛けてこなかったし昨日はとてもよく眠れた。
身体の疲れがスッキリと抜けた気がする……やっぱり睡眠って大事なんだなぁ。
ワイズ「えーっと、この後はいつもどうしてたっけ」
……あ、そうだ朝食か! なんか久しぶりだったから忘れてた!
ワイズ「朝何食べようかな……パンかなぁ」
何する?
1 仲間とお話しよう(仲間三人と会話)
2 誰かとお話しに行こう(それ以外のキャラと会話)
3 その他イベント(自由安価)
下3までで一番コンマが高いものを採用。反転。
- 46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 02:27:00.97 ID:I4DCkfNi0
- 3 歌好きだし歌を聴きに行こう
- 47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 02:28:00.91 ID:ohOL1e3iO
- 3
一方、女装中のハルクちゃんは……
更新キター
- 48 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/04(金) 02:40:24.04 ID:0yl8e7sl0
- 結果 歌好き設定を忘れるな
そういうで今日は終わりです。乙でしたー。
こんな時間じゃなくてもっと早い時間にやれればいいのにね。
- 49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 02:50:03.51 ID:I4DCkfNi0
- 乙、この時勢は忙しいから仕方ない
- 50 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 02:00:54.27 ID:8Fm3/VHS0
- こんばんは、こんな時間ですがちょっとだけやります。
※
――――
――
―
ワイズ「……何か歌が聴きたい」
朝食を食べ終えてふとそう思う。歌が聴きたい! ペアリスさんのライブから何にも歌聴いてない!
あんまり歌の話とかはしないけど実は僕歌好きだし……うーんどうしよう。滅茶苦茶歌が聴きたい……。
ワイズ「どこかでライブとか……いやカラオケとかでも良いからないかなぁ」
何でもいいからとにかく歌を!
どうしよう。
1 カラオケに行こう!
2 ライブとかやってないかな……
3 なんか歌を聴く方法(自由安価)
安価下3までで一番コンマが大きいものを採用。反転。
- 51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 02:09:07.12 ID:x7Fc0fmfo
- 1
- 52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 02:14:17.48 ID:Alc7Fdufo
- 1
- 53 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 02:33:19.82 ID:8Fm3/VHS0
- 結果 カラオケに行こう!
1 仲間を誘おう!(仲間の中から一人選択)
2 あんまり話したことない人とか……(会った事ある人から選択)
3 一人で!?
安価下3までで一番コンマが大きいものを採用。反転
- 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 02:33:58.85 ID:Liu8jD/S0
- 1ドロシー
- 55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 02:35:48.15 ID:4Ml0CLPFO
- 2ハルクくん
- 56 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 02:45:52.03 ID:8Fm3/VHS0
- 結果 ドロシーさん
- 57 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 03:00:39.86 ID:8Fm3/VHS0
- ドロシー「え、カラオケ……ですか?」
ワイズ「うん」
どうせなら歌を聴いたことがない人を誘おうという事でドロシーさんに一緒にカラオケに行かないかと声をかける。
ドロシー「……カラオケとかに行く時間あるんですか? わたくし達は速く神の身体を探さないといけないと思うんですけど……」
ワイズ「た、たまには息抜きが必要だから! ね!」
ドロシー「ふぅん、息抜き。わたくしには貴方が楽しみたいだけのように見えますけど」
ワイズ「ぐっ……」
どうにか勢いでカラオケに誘えないかと頑張ったが、どうやらドロシーさんには全部お見通しのようだった……お、怒ってるかな?
ドロシー「ま、そうですね。まあ……昨日はクエストで色々とありましたしそういうのも良いかもしれませんね」
ワイズ「え、ほんとに!?」
ドロシー「それでユウナとベルフェさんは何処ですか? パーティーの息抜きなんですから皆で歌うんですよね?」
1 ワイズ「えっ、ドロシーさんだけだけど?」
2 ワイズ「あ、確かに! そうだね!!!」
先に二つとったものを採用。
- 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 03:04:50.64 ID:Liu8jD/S0
- 2
- 59 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 03:29:23.06 ID:8Fm3/VHS0
- ワイズ「あ、確かに! そうだね!!!」
皆で行けば皆の歌が聴けるじゃん!
ドロシー「何ですかそのその手があったか! みたいな反応……まさかわたくしだけ誘う予定だったとかじゃないですよね?」
ワイズ「え? あー……兎に角! 今から皆誘ってくるね!」
ドロシー「あ、ちょっとワイズさん!?」
よぉし! ユウナにベルフェも誘うぞ! 参加してくれるかなぁ……参加してくれると良いな!
――――
――
―
- 60 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 03:42:35.99 ID:8Fm3/VHS0
- 〜カラオケボックス〜
二人を誘ったところ二人ともすぐにカラオケに参加してくれた!
ベルフェ「やー、まさかこのベルフェ様も誘うとはワイズは見る目があるなぁ! この私の美声を沢山聞かせてあげよう!」
ワイズ「おー!」
ベルフェの美声! 聴きたい! 凄い聴きたい!
ユウナ「むっ……ちょっとワイズ! ベルフェなんかよりボクのが歌上手いよ!」
ベルフェ「ほー? お前が私よりぃ? ふーん、まあ私の歌声を聞いてそれが言えたら大したもんだなぁ」
ユウナ「何をぉ……!?」
いやぁどんな感じなんだろうなベルフェの歌って……それにドロシーさんの歌も気になるなぁ……。
ドロシー「……あ、あのユウナ?」
ユウナ「へっ? ん、どうしたのドロシー?」
ドロシー「わたくし実はカラオケに来たの初めてで……えっと、曲を歌う時はこの電話を使えばいいんでしょうか?」
ユウナ「ま、待ってドロシー! それは違う! それはご飯とか頼む奴!」
ドロシー「えっ!? そうなんですか!?」
ワイズ「楽しみだなぁ……!」
ドロシーの歌判定
コンマ直下 コンマが高いほど上手で低いほどぼえー。
- 61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 03:45:30.21 ID:Liu8jD/S0
- random
- 62 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/05(土) 03:48:59.52 ID:8Fm3/VHS0
- 結果 へたっぴ
それじゃあ今日はこれで終わります。参加してくれた皆さんお疲れさまでした!
ではお休みなさい。
ドロシーさん音痴で可愛い。
- 63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 04:01:21.66 ID:Liu8jD/S0
- 乙
- 64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 11:21:14.11 ID:Alc7Fdufo
- おつー
なんやこの性癖もりもり魔女っ娘ぇ!
- 65 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/06(日) 02:12:17.58 ID:X5I7EctT0
- >>64 ドロシーさん本当にキャラもりもりで可愛い。トトロとか歌ってて欲しい。
※
――――
――
―
カラオケに来るの初めてという事で最初に歌うのはドロシーさんになった。
マイクを両手で握りしめて、歌詞の流れるディスプレイを睨みつけるみたいにしてドロシーさんは歌いだして――。
ドロシー「――――ふぅ」
歌が終わって満足そうに額の汗を拭う。そして、ディスプレイに表示された点数を見ると。
ドロシー「えーっと、これはどうなんですか?」
ワイズ「…………」
ユウナ「う、うーん……えーっと」
ベルフェ「よ、49点!? ひっっっっく!」
ドロシー「えっ!?」
ど、ドロシーさん……何というか、音程が殆ど外れてた……。サビのところ全外しは凄いよ……。
全然気分が高ぶらなかったしワクワクしなかった……こ、声は凄い綺麗だったんだけどなぁ。凄い真面目に歌ってたし……けどなぁ。
ドロシー「わ、わたくしって音痴だったんですか!?」
ユウナ「ドロシーって今まで歌ったことある? 今回が初めて?」
ドロシー「失礼ですね! 歌ったことくらいあります! お風呂とかで!」
ユウナ「そっかぁ、お風呂かぁ」
ベルフェ「あーはいはい、それじゃあ音程全外しドロシーに変わって歌ってやるとしますか。このベルフェ様が」
- 66 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/06(日) 02:13:04.60 ID:X5I7EctT0
- ――――
――
―
ベルフェ「ま、ざっとこんなもんよ」
ワイズ「お、おおおお……! べ、ベルフェ凄い! め、滅茶苦茶上手い!」
ドロシー「す、すごい上手なんですねベルフェさん……」
自慢げに笑うベルフェの手を掴んでぶんぶんと振り回す!
ワイズ「ぼ、僕ベルフェのこと見直した! これからも一緒にカラオケ行こう!」
ベルフェ「んー? なんか引っかかるが……ま、そこの勇者よか上手いことが証明できたんじゃないか? ん?」
ユウナ「は? ボクのほうが上手いしワイズも喜んでくれたけど?」
ベルフェ「……はっ」
ユウナ「はぁあああ!? 鼻で笑った! よぉし分かったじゃあ次はボクの番だ! ワイズ! しっかり聴いててよね!」
ワイズ「うん!!!」
- 67 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/06(日) 02:15:57.42 ID:X5I7EctT0
- 今日はこれで終わりです。安価だけ!
※
――――
――
―
ユウナ「――――!」
ベルフェ「――――!」
ユウナが歌い、ベルフェが歌う。お互いが歌い終わるたびに相手をちょっと煽って、また相手が歌う。
ユウナとベルフェの歌合戦が始まった……。
ワイズ「ふぉおおおおおおおおぉお…………!」
ドロシー「ふ、二人とも本当に上手……あ、あのワイズさん? その、やっぱりわたくしの歌ってそんなに酷かったんですか?」
ワイズ「へっ? え、あー……まあ、うん。ちょっと、ちょっとだけ酷いかな?」
ドロシー「そ、そうですか……ま、まさかわたくしが……」
隣でタンバリンを持ったドロシーさんがしょんぼりとしてしまった。
ユウナ「――ふぅ、ちょっと休憩……」
ベルフェ「いやぁ人間の喉はこれだけで疲れんのか。私はまだまだ歌えるけどなー!」
ユウナ「ぐぬぬ」
ワイズ「あはは……」
カラオケ中だけどちょっと皆と話しとかしよう。雑談!
何話す?
下3までで一番コンマが大きいものを採用。反転。
- 68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 02:36:11.31 ID:vJ6I4p79o
- やっぱり歌上手い人って良いよね妻にしたい
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 02:40:22.00 ID:jX4dN/Oc0
- 冒険で苦労して、街ではこうやって遊んで……なんかいいね、こういうの
- 70 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/06(日) 02:52:25.98 ID:X5I7EctT0
- なんかよく00出るよね……それじゃあ>>69採用したいと思います。ありがとうございました。
- 71 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/08(火) 01:10:53.01 ID:+C+AdkIQ0
- 冒険で苦労して、街ではこうやって遊んで……なんかいいね、こういうの
ワイズ「冒険で苦労して、町ではこうやって遊んで……何か良いよね。こういうの」
ユウナ「あー分かる分かる! 冒険を頑張ったご褒美みたいな、学校終わった後に友達と遊んでくみたいな!」
ワイズ「それそれ!」
青春って感じ!
ドロシー「まあ分からなくもないですけど……でもだからと言って遊びで羽目を外し過ぎないでくださいよ? 変なことして冒険がもっと大変なこととかになったら元も子もありませんから」
ユウナ「えー? 遊ぶときくらい何もかも忘れてパーっ! っとしたいけどなぁ」
ベルフェ「珍しく意見があるな勇者。そうだぜドロシー? 遊ぶときは遊ぶ、頑張るときは頑張る。メリハリってのが大事なんだよ」
ドロシー「そ、そうですか……? 確かにメリハリは大事ですけど……」
ワイズ「……ベルフェが言う遊びも、頑張るもなんか意味が違って聞こえるんだよなぁ」
ベルフェ「あぁ? 何か言ったかしょうねーん? 燃えるか? 燃えたいか?」
ワイズ「わーわー! なんでもないですごめんなさい!」
ユウナ「ねードロシー! 今日はカラオケだけどさ次遊ぶときは何処行こっか? ボウリング? それとも……えーっと、映画とか?」
ドロシー「え!? わ、わたくしに訊きますか? そ、そうですね。皆さんで遊べる場所というと……図書室で一緒に魔法研究とか!」
ユウナ「そういうのじゃなーい! 勉強じゃんそれー!」
ドロシー「駄目ですか!? だ、駄目ですかそうですか……」
ベルフェ「はぁやれやれ……ベルフェ様に魔法研究が必要というのかドロシーは、死にぞこないハーピーならまだしも――」
ドロシー「必要に決まってるじゃないですか!? 魔法に終わりはありません! 貴方の炎魔法だってまだまだ未知の発展途上があるはずですよベルフェさん! 研究しましょう!!!」
ベルフェ「……お、おお……?」
ワイズ「すげぇ、ベルフェが押されてる……」
仲間全員の好感度が2上がりました!
- 72 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/08(火) 01:11:21.91 ID:+C+AdkIQ0
- 歌を聴いて、歌を聴いて、聴いて聴いて聴きまくる。
ああ何て素晴らしい空間なんだ……カラオケボックス。ライブ会場とはまた違った雰囲気だけど、ここも本当に素晴らしいなぁ。
ドロシー「よ、よぉし! じゃあ次こそわたくしが皆さんをあっと驚かすような歌を聴かせてあげましょう……!」
ユウナ「お! 頑張れドロシー! 画面の棒に合わせる感じで歌うと良いよー!」
ドロシー「まっかせてください!」
ベルフェ「あー……音痴に通じるかぁ?」
どうしよう……。
1 誰かと会話(仲間一人選択)
2 カラオケ以外の場所にも行ってみようかな(他の場所)
3 自由安価(何かイベントとか)
下3までで一番コンマが大きいものを採用。反転。
- 73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 01:37:53.77 ID:TbAHN2a/0
- 3 砂の国にはミスマッチなカラオケ機械の存在にふと冷静になる(魔国が長かったし) そこからこう、まだ見ぬ雪国への話題とか
- 74 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/08(火) 01:57:38.90 ID:+C+AdkIQo
- すみません寝ます。続きは下でお願いします。
- 75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 06:18:27.25 ID:TpKZ79OZo
- 1ベルフェ
- 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 06:27:55.49 ID:aWKl6Khw0
- 1ユウナ
- 77 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/09(水) 01:58:13.31 ID:igChh4o70
- こんばんは、今日はこれだけです!
※
――――
――
―
ワイズ「むふーっ」
ユウナ「なんか随分とご満悦だねワイズ?」
ワイズ「えっ、そうかなユウナ?」
先ほど一曲歌い終えたばかりのユウナがマイクをテーブルに置いて僕の隣に座る。
置いたマイクは……おっとベルフェが取ったから次はベルフェかぁ。良いね良いねぇ!
良い歌声を聞けると思うと自然と頬が綻んでしまう。うへへ。
ユウナ「……ワーイーズー」
ワイズ「へ!? ど、どしたのユウナ?」
ユウナ「いーや別にー? ふーんだ、そんな楽しそうにしちゃって……ペアリスさんの時もそうだけど本当に歌が好きなんだね」
ワイズ「歌は良いよユウナ……心が幸せになるし、ワクワクするし感動しちゃうし……キュンキュンしちゃう」
ユウナ「ふーん……」
そういうとユウナはつまらなさそうに唇にギュッと力を入れた。
ワイズ「おおっと準備準備……タンバリンタンバリン」
ユウナ「むむむ」
何か話そう
下3までで一番コンマが大きいものを採用。反転
- 78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 08:07:50.49 ID:OV0pJ5akO
- ワイズをとられないように強くなるからね、歌も戦いも!
- 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 08:50:04.90 ID:ZVXT0SQRO
- お姉ちゃんも誘っておけばよかったかな
昔からみんなと楽しく遊んでるところあんまり見たことなくて
- 80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 09:43:58.71 ID:ubc8fRG4O
- 民謡だと地方ごとに特色とかがあって楽しいよ
ユウナのふるさとの歌もユウナの家についた時にじっくり楽しみたいな(遠回しに実家に挨拶したい的なアピール)
- 81 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/20(日) 01:18:52.82 ID:cv99XSdb0
- ワイズをとられないように強くなるからね、歌も戦いも!
ユウナ「……ねえワイズ!」
ワイズ「ひぇ!? ど、どしたのユウナ?」
ユウナ「ワイズを取られないように強くなるからね、歌も闘いも! ぼく!」
ワイズ「……?」
ユウナ「……どうしてそこで首を傾げるのさぁ」
ワイズ「いや、だって僕別に誰にも取られないよ?」
ユウナ「ワイズはそう言っても何か怖いんだよー! なんか、ほら、ワイズ単純だし……すぐ誰かにてくてく付いて行きそうだし……」
ワイズ「そ、そうかなぁ?」
ユウナ「そーうーでーすー! はい、だからワイズはぼくにぞっこんになって貰わないと! そのために歌で魅了して、ぼく以外の声じゃ満足できなくしちゃうからね!」
ワイズ「お、おお……?」
ユウナ「ぼく、結構本気で心配してるんだからね! だからワイズも……あんまり他の子にデレデレしないでよね!」
ユウナの好感度が1上がりました(176)
- 82 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/20(日) 01:20:07.87 ID:cv99XSdb0
- 夜にやる気満々だったけど今まで寝てました……おはようございます。ちょっとだけやります。
※
ドロシー「…………」
ベルフェ「このベルフェ様が歌ってるときになんかいちゃつきやがってぶっ殺すぞマジで、なぁドロシー?」
ドロシー「え、ええ!? だ、駄目ですよベルフェさん!」
ベルフェ「えー? 駄目ー?」
ドロシー「……ユウナ、あんな大胆な……凄いなぁ」
ベルフェ「あれー? ドロシー聞いてるー? いちゃつきに夢中かー? んー?」
どうしよう……
1 誰かと会話(仲間一人選択)
2 カラオケ以外の場所にも行ってみようかな(他の場所)
3 そろそろカラオケ終わろうか!
4 その他自由安価(イベントとか)
下3までで一番コンマが大きいものを採用。
- 83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 01:36:34.47 ID:TgilA5Leo
- 4
ユウナとこんな会話した直後なのにワイズ何者かに取られる(攫われる)
- 84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 01:43:54.63 ID:ZWkzriJbo
- 1ベルフェ
- 85 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/20(日) 02:03:16.49 ID:cv99XSdb0
- 結果 >>83
ワイズ君誰かに取られちゃった……
1〜5 ベルフェ様が……
6〜9 ドロシーさんが!?
0 攫われ……え!?
コンマ直下 反転
- 86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 02:17:41.84 ID:ZWkzriJbo
- お
- 87 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/20(日) 02:45:08.40 ID:cv99XSdb0
- 結果 ドロシーさん
――――
――
―
それじゃあぼくちょっとトイレ行ってくるね! と言ってユウナが出て行ってしまった。
……ユウナがトイレに行ってる間、僕も何か軽食でも頼もうかとメニュー表を眺めていると……。
ドロシー「ちょっとワイズさん、ワイズさん」
ワイズ「ん? どしたのドロシーさん?」
ちょいちょい、とドロシーさんがマイクを握りながら肩を突いてきた。
ドロシー「その……ワイズさんって歌を聴くのが趣味なんですよね?」
ワイズ「趣味、というかまあそうだね。歌聴くのは好きだね」
ドロシー「ならちょっとお願いなんですけど、わたくしの歌の指南をしてもらませんか? ユウナのアドバイスは凄い嬉しいんですけど、抽象的すぎて分かりにくいというか……」
あー、確かにユウナの説明なんか擬音とか多かったしなぁ。
ワイズ「だったらベルフェは――あー。うん、でも僕ぶっちゃけそんなに歌上手くないよ? アドバイスとか意味があるかどうか」
ドロシー「それでもかまいませんから!」
よーし! と張り切ってドロシーさんは拙い操作で機械を――。
ドロシー「……すみません、何かこの曲が良いとかってあります?」
ワイズ「え」
ドロシーさんの特訓だ! ベルフェは何も言わずニヤニヤしてるぞ!
コンマ二桁が高いほど滅茶苦茶成長! 低いほどうーん……
コンマ直下 反転
ワイズの実力+5
ドロシーさんの実力-10
- 88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 03:03:46.93 ID:ZWkzriJbo
- おお!
- 89 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/06/20(日) 03:14:28.75 ID:cv99XSdb0
- 結果34 カラオケの点数が3くらい上がったかな?
それじゃあ今日はこれで終わりたいと思います。いきなりだったけどありがとうございました!
- 90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/20(日) 10:58:39.83 ID:CMKGWzbLO
- おつ
- 91 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/23(金) 23:01:40.27 ID:TtgbtcFu0
- 課題やってワクワクチンチンでひーこら言ってたらもうこんなに空いてました。震える。
お久しぶりです。そろそろ頑張ります……。
- 92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 23:04:21.19 ID:zj7R7RTno
- せいぞんよかったほうこくおつー
- 93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 23:09:34.57 ID:Ev5O3TohO
- ワイズきゅんのわくわくちん○んがなんだって?
- 94 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/24(土) 01:27:46.52 ID:8uP4m32l0
- >>93 ワイズきゅんのわくちんはいずれ難病に効くようになるので皆接種するべきだと思います。
本編の内容どんなんだったか結構抜けててヤバイわ、見直さないと。
- 95 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/28(水) 03:56:15.86 ID:gr/2zHKY0
- 眠れないから一つだけ更新です。ぐだぐだでもちょっとでもやんないとね。
※
確かに僕は歌が好きだ、けどだからといって歌の種類を他の人より沢山知っているというわけではない。むしろ勉強中の段階で他の人より知らない状態だ。
なので僕は「……自分が一番好きな歌を歌ったほうが良いよ! 好きなののほうが心もウキウキになるしね!」とドロシーさんに答えておいた。彼女の求める感じの答えではなかった気もするが、彼女は満足してくれたようなので良しとしよう。
そして曲が始まる前に軽くアドバイス。音程だとか口の開き方を意識しようとかそれ以外にも色々と、生憎僕はただ歌が好きなだけのハーピーなので歌い方を教えるだなんて烏滸がましいにもほどがあるけど――けど、彼女が求めるなら足りない脳みそをフルで使って具体的なアドバイスをしよう。沢山沢山、アドバイスをした。
ドロシー「――――」
結果、上がった点数は三点ほどだった。
この短時間のあってもなくても変わらないようなアドバイスでそれだけ上がったのだから十分……と考えられればいいのだが、僕としてはまだまだドロシーさんは出来ると感じた。というか、三点上がってもまだ点数低い。
僕の力じゃドロシーさんをこれ以上上手くさせてあげることは出来なさそうだし、なんかボイストレーニングみたいな――――
ドロシー「わ、ワイズさん!?」
ワイズ「へっ!?」
ドロシー「さ、三点も! 三点も上がりましたよ! これかなり凄いんじゃないですか!?」
目をキラキラと輝かせて嬉しそうに楽しそうに僕の両手をぶんぶんと振るドロシーさん、彼女のキャラからは想像できない喜び方に僕は目をパチパチさせることしか出来ない。
ワイズ「……う、うん凄いよドロシーさん。短時間で点は上がってるわけだし……えっと、それにドロシーさんならまだ点数伸びると思うよ――」
ドロシー「本当ですか!? わ、わたくし今凄い、凄い嬉しいです! ありがとうございますっ!」
ワイズ「うひゃぁあ!?」
感動の勢いでそのまま抱きしめられた! ギュウギュウと抱きしめられてムギュムギュとされてしまった。あのドロシーさんがこんなことしてくるなんてと色んな意味で驚いちゃうんだけどこれヤバ……っ!
ワイズ「ど、ドロシーさ――」
ユウナ「お待たせー! いやぁトイレの場所分かんなくて迷っちゃってたよー……ぉ?」
そのタイミングでユウナが帰ってきてしまった。
- 96 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/28(水) 03:57:12.19 ID:gr/2zHKY0
- ――――
――
―
ワイズ「……」
ユウナ「……」
ドロシー「…………」
ベルフェ「お前らもしかして漫才でもしてんのか?」
ひとしきり笑ったのかベルフェは満足しながら喋る。こ、コイツ……。
ユウナ「……ドロシー、ワイズ……」
ドロシー「ち、違うんですよユウナ! あれはですねそういうあれじゃなくて……ああ、えーっと」
ユウナ「……」
ドロシー「あ、あぅ……」
お腹が、すごいキリキリしてきた。
- 97 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/28(水) 03:58:12.41 ID:gr/2zHKY0
- ――――
――
―
カラオケの電話からそろそろ退室時間という連絡が来て取り合えず退室することにした。
それでその後の予定を決めてたわけじゃないからその場で解散って感じになったんだけど……。
ワイズ「……僕って実は学習しないのでは?」
なんかこの前もこんな展開になった気がする……ただ運が悪いだけ? いや本当にそうなのか……?
1 仲間とお話
2 誰かとお話
3 幕間じゃーい
4 その他(自由安価)
安価直下
- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 04:36:55.46 ID:iOLuNe7BO
- 2 女装ハルク
- 99 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/29(木) 02:48:51.07 ID:eg50k7QC0
- 更新じゃーい
※
ワイズ「お面付けてー、僕の名前はエクスー……っと」
なんとなく忘れてしまいそうなので呟いておく、口出し確認は大事だしね!
全く全く、なんでこんな面倒なことをやっているんだ。顔を隠して偽名を名乗って……誰の仕業だ懲らしめてやる!
ワイズ「って、全部僕が悪いんだけどねー……はぁ、僕はもっと平和な神の身体集めをしたかったのに――うわっ、ごめんなさい!」
考え事をしながら歩いていたら向こうから歩く人影に気づかずぶつかってしまった!
「チッ……! おいこらテメェ何処見て歩いてやがんだ…………ッ!?」
その人物は滅茶苦茶口の悪いメイドさんだった。ゴスロリマシマシのメイド服をこの砂国で着こなすとは中々の猛者だと思う――ぅ?
ワイズ「あれ……えっと、もしかして……ハルク?」
「…………あ、あぁー? 知ら、ねぇなぁ……勘違いじゃねぇか?」
ワイズ「いや思いっきりハルクだよね? 声とかよく聞いたら思いっきりハルクだしやっぱりハルクだよね?」
ハルク「だぁあああああああああああああああああ!!!! テメェふざけんじゃねぇぞぶっ殺すぞごらぁ!!!!!」
ワイズ「ピィ!?」
- 100 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/07/29(木) 02:49:21.05 ID:eg50k7QC0
- ――――
――
―
ハルク「…………」
なんやかんやあって酒場の片隅小さなテーブル、向かい合って僕と彼は座っている。
触れるだけで人を殺しそうなほどのオーラを放ちながら、メイド服をまとった彼はオレンジジュースをストローでぶくぶくさせている。
ワイズ「……えーっと」
ハルク「あ? なんだよ、文句あっか?」
ワイズ「いや別に何も文句とかないけど……えっと」
ハルク「ったく、おいここの代金お前持ちだからな」
ワイズ「えー…………そんなぁ」
メイドさんなのに理不尽だ。いや、メイドさんだからこそ理不尽なのかもしれない。
……このままだとずっと無言だ。何かこっちから話しかけたほうが良いんだろうか?
ワイズ「そういえばなんでメイド服着てるの? 趣味?」
ハルク「あ!?」
バーッドコミュニケーショーン!
なんかお話しちゃいましょう。仲良くなろう!!!
下3まででコンマが大きいものを二つ採用。反転。
- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 07:19:55.72 ID:/kT3G3+S0
- 趣味じゃないけど僕もメイド服持ってるんだ
それで無理やり出場させられたミスコンで優勝しちゃったんだよね…僕男の子なのに
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 07:26:29.93 ID:SvmfZJiOO
- 君も誰かに強制されたクチ?
- 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 08:56:39.68 ID:cxRrx5JHO
- ベルフェと知り合いなの?
- 104 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/08/16(月) 01:01:32.21 ID:WpkB7y7+o
- 明日やります
やんべやんべ
- 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/16(月) 01:13:49.39 ID:MIxuCN0xo
- はいよ
- 106 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/08/16(月) 23:41:59.11 ID:WpkB7y7+0
- 少しだけでもやるからもうちょっとだけ待ってください……
- 107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 00:01:05.09 ID:VJU2TB68o
- あいあい
- 108 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/08/17(火) 00:58:45.70 ID:DxtbLkyL0
- 君も誰かに強制されたクチ?
ワイズ「じょ、冗談冗談! ジョークだよジョーク! す、好き好んで女装なんてね! するわけないもんね!」
ハルク「ったりめーだろうがよ!」
ダン! とテーブルを力強く叩いて威嚇される。おおよそメイド服を着た人物が放つ殺気ではないがそれに圧倒される。
とても怖い。
ワイズ「…………じゃああれ? もしかして君も誰かに強制された感じ? そのメイド服」
ハルク「誰が自分からこんな服着るかよ! おれさまは男だぞ!」
ワイズ「ひぃ! 怒んないでよぉ! いや……えーっとさ。その、ハルクの気持ちは僕も分かるっていうか、僕もメイド服着たことあるし……」
ハルク「……え、お前そういう趣味なのかよ」
ワイズ「僕も君と同じ強制だよぉ!」
僕がそういうと彼はけらけらと笑い始めた。ほんの少しだけ、殺気が収まったような気がする。
ハルク「ふーん、男に女装をさせようとする奴ってのはどこにでもいるもんなんだな……」
ワイズ「ほんとねー、まあでもメイド服も結構すぐ慣れるよ。スカートとか変な感じするけど動きやすいし」
ハルク「……世界で一番いらねぇアドバイスだな」
ワイズ「そんな!?」
- 109 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2021/08/17(火) 01:01:22.41 ID:DxtbLkyL0
- ベルフェと知り合いなの?
ワイズ「そういやハルクってさ、ベルフェと知り合いなの?」
ハルク「……んだよ、何であいつの名前が出てくんだよ」
ワイズ「いや、なんかクエストの時とか二人の空気が変な感じだったし……」
ハルク「まあ昔色々あったんだよ。てかおれさまとしてはお前みたいなやつらがどうしてあいつと絡んでるのかのほうが気になるけどな」
ワイズ「あーそりゃそうだよねセブンスアビスだもんねー……まあこっちも色々あったっていうか」
ハルク「ほーん……ま、お互い自分のことはあまり話したくないみたいだな、お前に至っては顔すら見せてくれねーしな」
ワイズ「ご、ごめんね。そういう宗教なんだ」
ハルク「……仮面付けなきゃいけねぇ宗教何てさっさとやめちまえ」
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