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安価とコンマでダンガンロンパ【オリロンパ】
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120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/23(日) 15:37:57.81 ID:Izn3vf6DO
名前 黒野 真白 (くろのましろ)
スキル 純粋無垢
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/23(日) 15:41:54.78 ID:Z9KYJcuD0
水野 ノノ(ミズノ ノノ)
女
不思議ちゃん
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/23(日) 15:42:41.52 ID:mLsS2/jL0
影山 継美(かげやま つぐみ)
ネガティブな悲観主義者
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/23(日) 15:42:45.54 ID:TEW3W4e00
赤木 火月(あかき かげつ)
爆竹隠し持ち
124 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 16:23:56.60 ID:tgnkRYGZO
番号No.16
黒野真白(クロノ マシロ)女
【超高校級の???】
『純粋無垢』……ピュアな性格だが、ネガティブなせいで変な方向にピュアな時も。
『不思議ちゃん』……どことなく話が通じない。
『悲観主義者』……ネガティブで、世の中に絶望している。
これでキャラ作成は終わりです。ありがとうございました! この16でコロシアイ学園生活を行なっていきます。
それでは、最後の自己紹介です。
全温度「次で最後だよ! 早く早く!」グイグイ
九十九(……もうこの感じ慣れてきたな)
黒野「あ! 目が覚めたんだね」
黒野「良かった、もう死んじゃってたのかと思ったよ!」
堀井「怖い事言うね、黒野ちゃん!」
堀井「それじゃあ、早速自己紹介しちゃうかね。この男は早く議論したいみたいだしな!」
安藤「……そういう言い方をするなよ」
堀井「はいはい……で、オレは堀井健司! 【超高校級の彫刻家】だぜ!」
堀井「オレの作品、結構バズってるし、何かのSNSで見た事ねーかな?」
九十九「……ごめん、ボク、スマホもパソコンも持ってないんだ」
堀井「ハァ!? マジで!? 仙人かよ! 【超高校級の仙人】か!?」
九十九「い……いや、【超高校級の腹話術師】だけど……」
堀井「はー……なるほどなるほど、半分仙人みたいなもんだよな、腹話術師って」
九十九(何を言ってるんだこの人は)
鈴村「パソコンも持ってないなんて〜……かわいそう! わたしが買ってあげようか〜?」
九十九「い、いや……だ、大丈夫だよ……」
鈴村「じゃあ、わたしの事も知らないかもねぇ〜」
鈴村「鈴村あやめ、【超高校級のプログラマー】です〜」
鈴村「あなたのお名前は〜?」
九十九「つ、九十九一です……」
鈴村「ハジメちゃんね〜?」
全温度「そう、ハジメ君だよ!」
堀井「九十九ちゃんか! よろしくな!」
九十九(……皆元気だな)
125 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 16:51:55.45 ID:tgnkRYGZO
安藤「……すまない、九十九君。彼らも悪い奴らではないんだ」
九十九「う、うん……分かってるよ」
安藤「俺の名前は安藤竜。【超高校級の弁護士】だ」
安藤「……厳密に言えば、まだ弁護士ではないんだが。なにせ弁護士資格を持っていないからな」
九十九「えっ……でも、【超高校級の弁護士】なの?」
安藤「恥ずかしながら……事情があって、海外で無免許のまま弁護士活動を行なっていたんだ。年齢を詐称してな」
安藤「そこに希望ヶ峰学園のスカウトマンが来て、特例で弁護士資格を与えるから学園に来てくれないかと言われたんだ」
九十九(す、すごい……そんな人もいるのか……)
黒野「凄いよねぇ、安藤君って! 私には死んでもできないよ!」
安藤「…………」ピシッ
黒野「……あれ? 安藤君?」
堀井「あー、そっとしてやれ黒野ちゃん」
堀井「安藤ちゃんは異常なくらい女子への免疫ねーんだよ。ちょっと話しかけられると固まっちまうの」
安藤「……ハッ! 俺は何を……?」
九十九(記憶まで飛ぶの……?)
黒野「じゃあ、最後まで私かな? ごめんね、私なんかが最後で」
黒野「私は黒野真白。才能は秘密! 名前も別に覚えなくていいよ!」
黒野「どうせ私なんかに興味ないでしょ? ねっ!」
九十九「え、ええっと……」
九十九(明るいんだかネガティブなんだか、分からない人だな……)
126 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 17:13:29.10 ID:tgnkRYGZO
万城「自己紹介は終わったか?」
全温度「うん! 今終わったよ!」
万城「それじゃあ、早速話し合いを始めるか」
万城「まず……九十九に確認したいんだけど、九十九は学園に入る時に意識を失ったりしたか?」
九十九「う……うん。急に途切れたよ」
安藤「やはりか……」
九十九「やはり……?」
安藤「ああ……ここにいる全員が、学園に入った際に意識を失っているんだ」
九十九「全員が……?」
九十九(ここにいる皆が同じ経緯でここに……そんな事ってあるのか……?)
麻草「考えられるのは……誘拐、かな?」
鉄「せ、拙者達を誘拐して、どうするので御座るか……!」
風香「あたし達は希望ヶ峰学園の新入生だからねぇ……人質としての価値は申し分ないんじゃないかい?」
安藤「……だが、この可能性は低いだろうな」
九十九「……そうなの?」
安藤「ああ。その理由は、この場所だ」
安藤「九十九が気を失っている間に、この学園を調査しようという事になってな。各々で調べてみたんだ」
全温度「私はここで君が起きるのを待ってたけどね!」
九十九「そ、そうだったんだ……ごめん……」
全温度「いいのいいの! 一人だけ放っておくわけにはいかないしさ!」
安藤「そこで分かったのが……ここが希望ヶ峰学園って事だ」
九十九(やっぱりそうなのか……)
安藤「そして……あらゆる出入り口が封鎖されている事も分かった」
全温度「えっ!? な、何それ!」
平良「窓には鉄板がネジでガッチリ留められてたし……玄関ホールも開かないようになってたぜ」
闇市「しかも、玄関ホールにはマシンガンがありました……」
九十九「ま、マシンガン……!?」
蒼井「……偽物だとは思いたいが」
幸村「保健室とか開かない施設もあったし、2階にも行けないようになってたんだ」
安藤「……俺達は、希望ヶ峰学園に閉じ込められているんだよ」
安藤「希望ヶ峰学園で、希望ヶ峰学園の新入生を監禁するとは到底思えないからな……」
安藤「だから、金銭目的の誘拐犯の仕業だとは思えないんだ」
九十九(な、何だよそれ……どういう事なんだ……?)
127 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 17:25:22.02 ID:tgnkRYGZO
黒野「後は……至るところに監視カメラとモニターが設置されていたね」
堀井「オレ達を監視してるっぽいけどよ……一体何のためだ?」
万城「……希望ヶ峰学園のレクリエーションって事は無いのか?」
風香「それにしては悪趣味じゃない? わざわざ意識を奪う必要も無いし」
斬子「こんなんで新入生の絆が深まったりしねーだろ」
時雨「でも、それぞれの個室は割り当てられてるんだよねぇ……」
堀井「ここで俺達に生活しろってか? マジで言ってんの?」
九十九(一体、誰がこんな事を……)
九十九(皆がそう思い悩んでいると……)
「やっと自己紹介終わった?」
「自己紹介は社会を生き抜くには必要だけど、オマエラの事を知ってるボクとして、待ってるのは退屈だったよ……」
「ま、いいか! 切り替えていこう!」
九十九(な、何だこの声……)
「それではオマエラ……壇上にご注目ください!」
九十九(突如聞こえた不快なダミ声に促され、体育館のステージを見ると……)
九十九(……黒と白でカラーリングされたクマのヌイグルミが置いてあった)
堀井「……何アレ? そういうアート?」
「もう! 失礼だな! 確かにボクは芸術的な美しさを兼ね備えているけどさ!」
時雨「ぬ、ぬいぐるみが……動いた!?」
鈴村「ラジコンかしら〜……?」
鉄「というか、何で御座るかあれ!」
九十九(ラジコン……それにしてはかなり精巧だな……)
九十九(あの声は、あのクマから出ていたのか……)
「それじゃあ、オマエラにならってボクも自己紹介をしようかな」
モノクマ「ボクはモノクマ! この希望ヶ峰学園の……学園長なのだー!」
モノクマ「よろしクマ!」
128 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 17:36:46.86 ID:tgnkRYGZO
九十九(……学園長? あのぬいぐるみが? 何故? という事は……この状況は、希望ヶ峰学園が仕組んだのか?)
九十九(突然の展開に、ボクの頭は混乱していた)
モノクマ「……あれ? 全然ウケないね」
モノクマ「仮に面白くなくても、トップの言う事にはヘラヘラ笑わないとダメだよ! そんなんじゃ出世できないぞ!」
蒼井「……おい、モノクマとやら……お前が俺達を監禁したのか?」
モノクマ「はにゃ? 監禁? なにそれおいしいの?」
モノクマ「……とまぁテンプレはこのくらいにして……」
モノクマ「うん、そうだよ。ボクが、オマエラをこの学園から出られないようにしているんだ」
九十九「なっ……!?」
九十九(モノクマの発言に、皆がざわめき出す)
九十九(コイツが、ボク達を……)
斬子「ざけんな! 早くここから出せ!」
モノクマ「まぁまぁ……慌てなさんな。まずはボクの話を聞いてよ」
モノクマ「えー……コホン! オマエラ、ご入学おめでとうございます!」
モノクマ「オマエラは何かしらの【超高校級の才能】を持ち、それを評価されて希望ヶ峰学園に入学する事と相成りました」
モノクマ「まさしくオマエラは、世界の希望の象徴なわけであります!」
モノクマ「……でもさ、ぶっちゃけ、そんな事無いよね? オマエラ雑魚でしょ? 希望なんかじゃ全然無いじゃん?」
斬子「何だとコラァ!」
モノクマ「ほら、すぐ怒る! そんな人間が希望なわけないだろ!」
斬子「ぐっ……!」
闇市「……何が言いたいのですか?」
モノクマ「オマエラは、希望になるために、才能を育て上げるために入学してきたんだ。つまり、希望にならなきゃ卒業できないよね?」
モノクマ「だから、未熟者のオマエラには、一生この学園で生活してもらう事にしました!」
九十九(…………)
九十九(……え?)
129 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 17:59:02.02 ID:tgnkRYGZO
堀井「な、何だよそれ……何だよそれは!」
時雨「一生って……一生!? ずっとここから出られないの!?」
平良「そ、そんな……何でだよ……!」
九十九(皆動揺してる……そりゃそうだ。ここから一生出られないなんて、そんなの……)
モノクマ「だから、慌てるなって! 出る方法はちゃんとあるんだから!」
九十九「……え?」
黒野「あ……あるの?」
モノクマ「そうだよ、聞いてなかったの? オマエラは確かに未熟者だけど、希望になれば卒業できるんだよ」
堀井「き、希望? 希望って何だよ! そんな抽象的な事言われても……」
モノクマ「大丈夫! ボクにはその明確な基準があるのです!」
モノクマ「その基準を満たした者は、希望になったと判断し、この学園から卒業……もとい、出てってもらいます!」
幸村「……その基準って?」
モノクマ「コロシアイだよ」
九十九「…………」
九十九「……は?」
鉄「こ……コロシアイ?」
全温度「な、何それ……」
モノクマ「あれ? 知らない? コロシアイってのは、人が人を殺す事だよ」
斬子「んな事分かってんだよ! そういう意味じゃなくて……!」
モノクマ「オマエラには今からコロシアイをしてもらいます。それに成功した者には、卒業の権利が与えられるってワケ!」
堀井「い、意味分かんない事言うな! コロシアイなんて……するわけないだろ!」
モノクマ「んー、まぁ、それでもいいよ。別にボクに関係ないしー。ちょっとツマラナイけど」
モノクマ「ああ、安心してよ。生活には困らないようにしておくからさ」
モノクマ「厨房には毎日新鮮な食料を補充しておくし……こういうのが食べたいとか、こういうのが欲しいとか、要望があったら何とかしてみるよ」
平良「な、何でそういうのだけはちゃんとしてんだよ……!」
モノクマ「そりゃそうでしょ。衣食住が保証されなきゃ、コロシアイになんて取り組めないよ?」
モノクマ「健全な肉体には健全な殺意が宿る! これ、ボクのモットーね!」
130 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 18:09:42.34 ID:tgnkRYGZO
安藤「……おい、モノクマ」
安藤「俺達が、そんな戯言を聞くと思っているのか?」
安藤「俺達は十六人……対してお前は一匹だ。いくらでも対抗の余地はあるんだぞ」
闇市「それに……希望ヶ峰学園でこんな事するなんて無謀です。救助が来るのも時間の問題でしょう」
闇市「即刻解放する方が、利口なのではないですか?」
モノクマ「やれやれ……本当にやれやれだね……」
モノクマ「やれやれすぎて、やれやれ系モノクマになっちゃうよ……」
モノクマ「……本当に余地があると思ってるの? 救助が来ると思ってるの?」
モノクマ「オマエラだって、何となく分かってるんじゃないの?」
モノクマ「ボクが本気でコロシアイをさせようとしてる……ってさ」
九十九「…………」
九十九(モノクマ……アイツは、本気でボク達にコロシアイを……)
全温度「分かんないよ!」
モノクマ「……へ?」
九十九(全温度さん……!?)
全温度「コロシアイなんて、意味分かんない!」
全温度「モノクマが何をしようとしてるのかは知らないけど、そんな意味分かんない事に、私達は付き合わないよ!」
全温度「たとえ本気でも、私達はコロシアイなんてしないもん!」
九十九「全温度さん……」
九十九(凄い……こんな状況で、あんなに堂々と言いのけるなんて……)
131 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 18:22:11.70 ID:tgnkRYGZO
モノクマ「仕方ない。一応、見せしめいっとくか!」
バシュ!!
全温度「……え?」
九十九(は……!?)
九十九(モノクマが手をかざすと、突然黒光りした槍が、飛び出してきた)
九十九(その槍は、全温度さん……のすぐ横を通り、体育館の床に突き刺さる)
全温度「え……あ、え?」
モノクマ「……と、思ったけど、ここで人数減るのは嫌だから、やめました!」
モノクマ「ボクには自制心があるからね! 野生のクマとは違うんだよ!」
モノクマ「……今の事、よーく覚えておくようにね」
九十九(……!)ゾクッ……!!
九十九(……これは、脅しだ)
九十九(モノクマは……ボク達に、いつでも殺せるって事を見せつけたんだ……)
安藤「……一つ、聞かせてもらおうか、モノクマ」
安藤「俺が今、例えば誰かを殺したとして、俺は即座に卒業できるのか?」
斬子「ハァ……!? てめー何言ってやがる!?」
麻草「それは聞き捨てならない発言だよ、少年」
安藤「だって、おかしいだろう?」
安藤「例えば、俺がこの場でコロシアイを決意したとして……おそらく俺は誰かを殺す事はできない」
安藤「俺以外に15人いるわけだからな。返り討ちに遭うかもしれん」
安藤「そうしたら、俺を殺した人間が卒業する事になるのか?」
安藤「モノクマ、お前はそんなものを見るためだけにこんな大掛かりな装置を用意したというのか?」
闇市「……なるほど。コロシアイの明確なルールを確認したい……という事ですね」
闇市「そうすれば、私達の今後の動きも違ってきますから……」
平良「そ、そうだよな。ビックリしたぜ、まったく……」
132 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 18:59:49.29 ID:tgnkRYGZO
モノクマ「うぷぷぷ……そういう結末も悪くないけど、やっぱりボクは『学級裁判』を開いてほしいかな!」
九十九「……学級裁判?」
モノクマ「そのためにはまず、これをお配りしましょう」
九十九(そう言うと、モノクマは手渡しで手帳みたいな機械を渡してきた)
九十九(これは……?)
鈴村「変な機械〜……タブレットかしら〜……?」
モノクマ「それはズバリ! 電子生徒手帳!」
モノクマ「この学園の色々なデータが入ってるんだ! 頑丈さがウリの希望ヶ峰学園製さ!」
モノクマ「そこに『校則』ってカテゴリがあると思うんだけど、見てくれる?」
九十九(……ここか)
【校則】
1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。
2.夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。
3.就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。
4.希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。
5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。
6.仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。
7.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。
8.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。
9.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。
九十九「……え?」
九十九(処刑……処刑?)
堀井「お、おい、この『処刑』って……?」
モノクマ「え? 知らない? 処刑ってのは、死刑を執行するって事だよ?」
堀井「そ、そういう事じゃなくて……!」
モノクマ「ああ……何で処刑までするのかって事?」
モノクマ「当然じゃん。殺人を犯すんだよ? そのペナルティは、殺人に決まってるでしょ?」
堀井「だ、だからよ……!」
麻草「……無駄だよ。おそらく、このクマは本気なんだから」
蒼井「……このルールに背いたら、お前に殺されるって事か」
モノクマ「うーん、平たく言えば、そういう事かな。学園長的にはおしおきくらいのニュアンスだけど」
堀井「おしおきで殺されてたまるかよ……!」
133 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 20:03:43.25 ID:tgnkRYGZO
安藤「つまり……ここから卒業するには、最終的にはここにいる全員を殺さなきゃいけないわけか」
安藤「そんな難易度の高い事、誰がやるって言うんだ? 様々な観点から見て、コロシアイなんて絶対に起きないぞ」
モノクマ「……さぁ? どうだろうね?」
モノクマ「それじゃあ、ボクはこの辺で……よりよいコロシアイ学園生活をね!」
九十九(……そう言って、モノクマはどこかに消えた)
鉄「……と、とんでもない事になってしまったで御座るな……」
斬子「こ……これからどうすんだよ」
万城「別に普通にしてればいいんじゃないか?」
鉄「ふ、普通に!?」
万城「だって、誰もコロシアイなんてしないだろ?」
鉄「そ、それはそうで御座るが……!」
黒野「もしかしたら誰かがコロシアイに参加するかも……!」
幸村「……そんな事、無いよ。誰もコロシアイなんかしないよ」
堀井「それに、さっき安藤も言ってたけど、あの卒業のルール、無理ゲーじゃね?」
堀井「16人もいるのに、誰にも見られず誰かを殺せたりすんの?」
安藤「……その通りだ。コロシアイなんて起きないし、万が一起こそうとする人間がいても、不可能だ」
安藤「……ただ、保険は掛けておこう」
時雨「保険?」
134 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 20:24:38.01 ID:tgnkRYGZO
安藤「この共同生活にルールを2つを追加したい。『朝食会の参加』と『夜時間の外出自粛』だ」
風香「……生活縛られるのは嫌だけどねぇ」
安藤「気持ちは分かるが……これにはちゃんとメリットもある」
平良「どんなメリットだ?」
安藤「まず『朝食会の参加』だが、これだけで生存確認になる。コロシアイが起きるとは思えないが、これだけで安心材料にはなるだろう」
鈴村「そうかもね〜」
安藤「そこで、脱出や救助の手掛かりがあれば話し合うんだ。情報共有の場になる」
安藤「ここから出たいのは、皆同じだからな」
蒼井「……そうだな」
安藤「次に『夜時間の外出自粛』だが……これは強制ではない。ただ、できれば止めてほしいというものだ」
安藤「もし夜時間に外に出たら、次の日の朝食会で共有してほしい。そうすれば、不穏な動きをしている人間を察知できるからな」
闇市「怪異も闇夜に紛れて動く事が多いですからね……」
斬子「朝メシは誰が作んだよ。アタシはヤだぜ!」
堀井「まぁ……できるヤツがやればいいんじゃね?」
安藤「そうだな、そこは追々決めていこう」
135 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 20:34:23.72 ID:tgnkRYGZO
安藤「それじゃあ……」チラッ
全温度「…………」
九十九(……安藤クンは、今まで一言も喋っていない全温度さんを見た)
九十九(殺されかけたんだ……そうなっても仕方ない……)
全温度「……い」
九十九「え?」
全温度「悔しいっ!!」
九十九「うわっ!?」
全温度「くーっ、モノクマめ! 女の子にあんな危ないの向けるなんて! 意味分かんないよ!」
全温度「絶対に許さないんだから! 皆でモノクマやっつけようね!」
九十九「あ……う、うん……」
全温度「どうしたの? 元気ないよハジメ君!」
麻草「あっはっはっ! 逞しいな、全温度くんは!」
堀井「よっしゃあ! 皆で絶対に脱出しような!」
九十九(……皆の心が一つになり、ボクらは解散した)
九十九(もちろん不安はあるけど……それでも、ボク達には希望があった)
九十九(……それが、いつまでなのは、まだ分からない)
PROLOGUE【WELCOME TO ゼツボウガクエン】END
生き残りメンバー:16人
【超高校級の腹話術師】九十九一
【超高校級のチアガール】全温度千亜
【超高校級の中小企業診断士】万城太介
【超高校級の忍者】鉄疾風
【超高校級の裏番】蒼井仁
【超高校級の風水師】嵐山風香
【超高校級の幸運】幸村凪
【超高校級のゴルファー】麻草零
【超高校級の建築士】平良源
【超高校級の怪談師】闇市祥吾
【超高校級の気象予報士】時雨菜乃華
【超高校級の木こり】嵐山斬子
【超高校級のプログラマー】鈴村あやめ
【超高校級の彫刻家】堀井健司
【超高校級の弁護士】安藤竜
【超高校級の???】黒野真白
……To Be Continued……
[プレゼント【校章バッジ】を獲得しました。]
[【校章バッジ】により、コロシアイ学園生活への参加が義務付けられます。]
136 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/23(日) 20:40:52.12 ID:tgnkRYGZO
本日はここまでです。ありがとうございました。思ったよりギスギスしませんでしたね。今のところは。
明日から自由行動となります。その自由行動で、好感度が上がったり下がったりクロが決まったりします。よろしくお願いします。
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 00:03:52.26 ID:3UqN9oMn0
乙
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 00:04:38.00 ID:tB4yzefi0
乙です 期待してます
139 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 16:54:48.33 ID:oEsDlkwBO
番号No.1
九十九一(ツクモ ハジメ)男
【超高校級の腹話術師】
『主人公』……一部の例外を除き、被害者・クロにならない。
『形見の人形』……別れた人から譲り受けた人形を大切に持っている。
『引っ込み思案で大人しい』……腹話術師として働いている時以外は大人しめ。
『天涯孤独』……大切な人と別れてからずっと独りぼっち。
番号No.2
全温度千亜(ゼンオンド チア)女
【超高校級のチアガール】
『ポジティブ』……根が明るく、絶望に陥りにくい。
『距離感が近い』……人との距離が近く、初対面でもグイグイ来る。
『清潔』……なかなかの綺麗好き。
番号No.3
万城太介(バンジョウ タイスケ)男
【超高校級の中小企業診断士】
『楽天家』……何でも楽観的に物事を考える。
『イケメン眼鏡』……眼鏡を掛けた容姿の整っている男。
『器用貧乏』……様々な事を器用にこなすが、特筆すべき特技などは少なめ。
番号No.4
鉄疾風(クロガネ ハヤテ)男
【超高校級の忍者】
『常にオドオドしている』……いつも何かしらに怯えている。
『鋭い五感』……様々な感覚が優れており、そのせいで更に怯えている。
『消える気配』……自在に気配を消す事ができる。
番号No.5
蒼井仁(アオイ ジン)男
【超高校級の裏番】
『権謀術数』……目的を達成するために、あらゆる戦略を立てている。
『無口無表情』……基本的に寡黙で、表情に乏しい。
『顔に傷跡』……顔を斜めに横切る深い傷の跡がある。
番号No.6
嵐山風香(アラシヤマ フウカ)女
【超高校級の風水師】
『口達者』……口が非常に回り、聞き出したり煙に巻いたりするのが上手い。
『眼力』……目力が強く、鋭い眼光で相手を射抜く。
『お色気』……コロシアイ学園生活において、お色気担当を自称している。
『嵐山姉妹』……斬子の双子の妹。
番号No.7
幸村凪(ユキムラ ナギ)女
【超高校級の幸運】
『内気で控えめ』……大人しく、主張しない性格。
『みんな仲良く』……周りの人達と仲良く過ごす事を第一に考える。
『平和主義者』……争いを好まず、問題が起こっても何とか平和に解決しようとする。
番号No.8
麻草零(アサクサ レイ)女
【超高校級のゴルファー】
『大人の余裕』……どこか大人びており、常に余裕がある。
『高身長』……平均的な女性の身長よりもかなり高い。
『美脚』……身長が高く鍛えているからか、美しい脚を持つ。
140 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 16:56:42.06 ID:oEsDlkwBO
番号No.9
平良源(タイラ ゲン)男
【超高校級の建築士】
『大家族の長男』……弟や妹がたくさんいるらしい。
『親分肌』……兄妹が多いためか、頼れる兄貴分の性質を持つ。
『高速暗算』……暗算のスピードが異常に速く、複雑な計算も容易にできる。
番号No.10
闇市祥吾(ヤミイチ ショウゴ)男
【超高校級の怪談師】
『童顔低身長』……高校生とは思えないほど幼く、背が低い。
『昼は陽気、夜は陰気』……昼は明るく友好的だが、夜になると急に暗くなる。
『紳士的』……昼でも夜でも、人には優しくできるようだ。
番号No.11
時雨菜乃華(シグレ ナノハ)女
【超高校級の気象予報士】
『強メンタル』……メンタルが非常に強く、大抵の事ではへこたれない。
『不幸体質』……不幸な出来事に巻き込まれやすい。でも全然へこたれない。
『静電気体質』……体に静電気を溜めてしまいがち。
番号No.12
嵐山斬子(アラシヤマ キルコ)女
【超高校級の木こり】
『ツンデレドS』……ツンデレが過ぎるあまり、サドになってしまっている。
『似非都会っ子』……田舎娘なのを隠し、都会育ちのように気取っている。
『ロリっ子』……少女のようで、とても高校生とは思えない。
『嵐山姉妹』……風香の双子の姉。
番号No.13
鈴村あやめ(スズムラ アヤメ)女
【超高校級のプログラマー】
『甘党』……甘い物が大好き。そのせいで少しばかり体が豊かな感じに。
『おっとりぽやぽや』……柔らかな性格で、周りに癒しを与える。
『ぽっちゃりママ気質』……ふくよかで世話焼き。決して太っているわけではない。
番号No.14
堀井健司(ホリイ ケンジ)男
【超高校級の彫刻家】
『SNS界の王様』……SNSの使い方が上手い。自分の作品をアップロードし、かなりのファンを獲得している。
『ムードメーカー』……場の雰囲気を盛り上げるのも上手い。
『マッスル』……なかなか筋肉質。
番号No.15
安藤竜(アンドウ リュウ)男
【超高校級の弁護士】
『冷静沈着』……常に落ち着いており、的確な判断をくだす事ができる。
『異性に弱い』……女性への免疫が低く、近づかれたり話しかけられたりすると冷静でいられなくなる。
『超記憶力』……一度見たものは絶対に忘れない。
番号No.16
黒野真白(クロノ マシロ)女
【超高校級の???】
『純粋無垢』……ピュアな性格だが、ネガティブなせいで変な方向にピュアな時も。
『不思議ちゃん』……どことなく話が通じない。
『悲観主義者』……ネガティブで、世の中に絶望している。
141 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 16:57:57.69 ID:oEsDlkwBO
一応、キャラクターの一覧を貼りました。キャラの名前などは、ここで確認してください。
それでは始めます。ちなみに九十九クンの部屋は、原作で言うと大神さんと朝日奈さんの間の空間にあります。大神さんの隣ですかね。
142 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 17:06:26.15 ID:oEsDlkwBO
【CHAPTER1】
【九十九の個室】
九十九(……解散したボク達は、各々割り当てられた個室に来ていた)
九十九(……ここがボクの部屋か)
九十九(部屋自体は悪くないかもな……)
九十九(……監視カメラや窓の鉄板が無ければ、だけど)
九十九(……ん? 何だこの張り紙)
『モノクマ学園長からのお知らせ』
『部屋の鍵には、ピッキング防止加工が施されています。』
『鍵の複製は困難の為、紛失しないようにしてください。』
『部屋には、シャワールームが完備されていますが、“夜時間は水が出ない”ので注意してください。』
『また、女子の部屋のみ、シャワールームが施錠出来るようになっています。』
『最後に、ささやかなプレゼントを用意してあります。』
『女子生徒には女子らしく“裁縫セット”を、男子生徒には男子らしく“工具セット”をご用意しました。』
『裁縫セットには人体急所マップも付いているので、女子のみなさんは、針で一突きするのが効果的です。』
『男子の工具セットを使用する場合は、頭部への殴打が有効的かと思われます。』
『レッツシンク! レッツフィール! レッツエンジョイ!!』
九十九「…………」
九十九(半分くらいしか有用じゃなかったな……)
143 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 17:22:57.68 ID:oEsDlkwBO
九十九(工具セット……これか。ビニールで包装されてるし、開けない方が良いか……)
九十九(……ボクも裁縫セットの方が良かったなぁ。人形作れるし……)
キーン、コーン……カーン、コーン……
九十九(……ん?)
モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』
モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』
モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』
九十九(……って事は、もうシャワー浴びれないのか)
九十九(まぁ、一日くらい、いいかな……)
九十九(そして、ボクはそのままベッドに倒れ込み……)
九十九(……そして、胸元のポケットから人形を取り出した)
九十九「……どうしてこんな事になっちゃったのかな」
九十九(……こんな時、この人形をくれた“あの人”なら、何て言うだろう。励ましてくれるかな?)
九十九(……いや、そんな感じの人じゃないか)
九十九(きっと、“あの人”なら…………)
九十九(……そして、そのままボクは眠りについた)
九十九(願わくば……この状況が、夢だったらいい、なんて思いながら……)
144 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 17:24:41.64 ID:oEsDlkwBO
【???】
モノクマ「ふう……やっと皆寝たよ。学園長の仕事は大変やでぇ……」
モノクマ「さぁ……これからどうなるかな? ワックワクのドッキドキだよね!」
モノクマ「だって……絶対にコロシアイは起きるんだからさ! うぷぷぷ……」
【1日目】
キーン、コーン……カーン、コーン……
モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ〜!』
モノクマ『さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』
九十九「……朝か」
九十九(窓が無いから、全然分からないな……)
九十九(……取り敢えず、朝食会に行こう。食堂に行けばいいのかな?)
九十九(食堂は……電子生徒手帳を見る限り、この寄宿舎にあるみたいだ)
145 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 17:26:48.02 ID:oEsDlkwBO
【食堂】
九十九(ここか……結構広いな……)
全温度「おはよう! ハジメ君!」
九十九「あ……お、おはよう……」
全温度「あれ、元気なくない? 朝苦手なの?」
九十九「いや……いつもこんな感じだけど……」
九十九(いつも一人だから、挨拶なんてしないしな……)
全温度「……あれ?」クンクン
九十九「……?」
全温度「ハジメ君、昨日シャワー浴びてないでしょ!」
九十九「え? ああ……」
九十九「浴びようと思ったんだけど、夜時間になったから……」
九十九「……もしかして、臭う?」
全温度「ううん、全然。ほぼ無臭だよ」
全温度「でも、私って汗の匂いには敏感なんだよね。チアガールって、すっごい汗かくからさ」
全温度「女の子だし、汗には注意しないとね!」
九十九(そういうものかな……)
146 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 17:28:55.99 ID:oEsDlkwBO
万城「お、九十九、全温度、おはよう」
全温度「おはようタイスケ君!」
万城「ほら、朝食だぞ。食べてくれ」
九十九(白米に味噌汁、鮭の塩焼き……日本の一般的な朝ご飯だ……)
九十九「すごい! タイスケ君が作ったの?」
万城「いや、俺は手伝いって感じかな。料理は鈴村がやってんだ」
万城「なんか、鈴村のやつ張り切っててさぁ……こういうの好きなのかもな」
万城「そういうわけで、料理は鈴村と俺で作る事にしたから。昼とか夜も、一応作っておくから、食べたくなったら言ってくれ」
全温度「うん! ありがとう!」
九十九「あ、ありがとう……」
九十九(……正直、本当にありがたいな。自分で作るのは大変だし)
147 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 17:32:02.61 ID:oEsDlkwBO
安藤「あー……皆集まったみたいだな」
安藤「じゃあ、少し話したいんだが、いいかな?」
鉄「何か見つかったで御座るか?」
安藤「そういうわけではないんだが……」
安藤「昨日、夜時間になる前にもう一度探索をしたんだ」
安藤「そしたら、モノクマに会ってな。こんな物を押し付けられた」
九十九(そう言って、安藤クンが取り出したのは……)
九十九「……カードキー?」
安藤「ああ、これは、トラッシュルームの鍵らしい」
平良「トラッシュルーム……ゴミ捨て場か?」
安藤「そうだ。この鍵でトラッシュルームを開け、その中の焼却炉でゴミを燃やすシステムらしい」
蒼井「……焼却炉か」
堀井「そういう管理って、モノクマがやるんじゃねーの? オレ達がやるの?」
安藤「俺も抗議したんだが……誰かが持ってろと言って、いなくなってしまったからな……」
安藤「それで、この管理について皆と相談したかったんだ」
斬子「管理も何も、てめーが持てばいいだろ。リーダーっぽいし」
安藤「…………」ピシッ
黒野「あ、また固まっちゃった」
堀井「だから、安藤には女の子が話しかけちゃダメなんだって」
斬子「めんどくせーなコイツ!」
安藤「……はっ!」
安藤「ええと……」キョロキョロ
安藤「……あ」
九十九(……なんか、目があっちゃった)
安藤「九十九はどう思う?」
九十九「え……」
九十九(ぼ、ボクに振るのか……)
どう答えるのか、下から一つ選択してください。
1.安藤が持つべき
2.持ち回り制にすべき
↓1
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 17:34:30.26 ID:T6i3IeGDO
2
149 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 18:15:08.18 ID:oEsDlkwBO
九十九「……持ち回り制の方が、いいんじゃないかな?」
九十九「もしそれで問題があれば、変えればいいし……」
麻草「ふむ、臨機応変、というわけだね」
斬子「ゲッ、マジかよ……」
万城「そうなれば……取り敢えず最初に持つのは安藤でいいか?」
安藤「ああ、構わない。そうだな……夜時間になる前に誰かに渡すとしよう。後で表を作ってもいいな」
鈴村「話し合い、終わりましたか〜? ご飯のおかわり欲しい人〜?」
堀井「あ、食う! オレ食う!」
時雨「さっきもおかわりしてなかった?」
九十九「…………」
九十九(これで良かった……のかな?)
それでは自由行動を始めます。原作のように他のキャラクターと交流しますが、九十九クンはコミュニケーションが苦手なため、場所に行って仕方なく交流を取る事が多くなります。
>>139-140
から、キャラクターを1〜2人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。
↓1〜3
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 18:15:45.15 ID:6D2/LYmfO
闇市
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 18:16:25.04 ID:znr0/YJGO
嵐山姉妹
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 18:17:46.66 ID:oa1qDIb3O
鈴村、堀井
153 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 21:02:21.72 ID:oEsDlkwBO
【交流イベント1】
九十九「…………」
九十九(何をしようかな……と考えていたら、いつの間にか食堂から人がいなくなっていた)
九十九(話しかけてくれた全温度さんや万城クン、安藤クンについていけば良かったかな……)
鈴村「九十九く〜ん、何か飲む〜?」
九十九「あ……いや、大丈夫……」
九十九(鈴村さん……皆いなくなった後も、食堂の掃除とかしてるみたいだ……)
鈴村「そう〜? じゃあ、何か食べる〜?」
九十九「い、いや、それも大丈夫……」
堀井「何だよ九十九、固いな〜。緊張してんのか?」カッカッカッ
堀井「オレ達、クラスメイトだぜ? もっと気楽に行こうぜ!」カッカッカッ
九十九「……堀井クン、何してるの?」
堀井「ん? あ、コレか?」
堀井「暇だから彫刻作ってんだよ。なんか道具は部屋にあったしなー」
鈴村「いいな〜……わたしの部屋にはパソコン無かったんだ〜……」
鈴村「モノクマちゃんにお願いしたんだけど〜……ダメって言われちゃって〜……」
九十九「モノクマちゃん……」
堀井「あのモノクマに直談判したのか……すげーな鈴村」
鈴村「えへへ〜……そんな事ないよぉ〜」
鈴村「……あれ? 堀井くんの作ってるの……透明だね〜?」
堀井「ああ……今やってんのは氷彫刻だからな」
堀井「ここにゃあ石とか木の材料は無いからよ、厨房の氷をちょっと貰ったんだわ」カッカッカッ
堀井「……よし、できた!」
鈴村「何作ったの〜?」
堀井「モノクマの氷像だ!」
九十九「も、モノクマを……」
九十九(しかも、すごく上手いし……)
堀井「モチーフがモノクマくらいしか思いつかなくてさ。そのうち溶けて無くなるし、良くね?」
堀井「……九十九、コレいる?」
九十九「えっ」
下から一つ選択してください。
1.貰う
2.貰わない
↓1
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 21:04:12.11 ID:tB4yzefi0
1
155 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 21:20:23.06 ID:oEsDlkwBO
九十九「……じゃ、じゃあ、貰おうかな」
九十九(冷たい……)
鈴村「冷たいでしょ〜? タオルでくるんだ方がいいよ〜」
鈴村「はい、これ〜! 厨房にあったやつを使って〜」
九十九(あ、ありがとう……)
九十九(……二人とも、結構良い人だよね……)
【鈴村あやめ、堀井健司の好感度が上がりました!】
【『モノクマの氷像』を獲得しました! そのうち溶けて無くなるぞ!】
156 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 21:21:35.33 ID:oEsDlkwBO
【交流イベント2】
九十九(部屋に戻ろうかな……)
九十九「……あ」
斬子「…………」
風香「…………」
斬子「……よぉ」
風香「……やぁ」
斬子「……元気かよ?」
風香「……まぁ、問題は無いね」
斬子「……そうか」
斬子「……じゃあな」
風香「……ああ」
九十九「…………」
九十九(風香さんと斬子さん……確か姉妹らしいけど……)
九十九(すれ違ったのに、なんか会話がぎこちないな……)
九十九「……あ」
どちらかと目が合います。どちらとかを選択してください。
1.風香
2.斬子
↓1
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 21:23:37.06 ID:QMJLBnfj0
風香
158 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 23:02:59.88 ID:oEsDlkwBO
風香「……あら、九十九君じゃない」
九十九「あ、ご、ごめん……盗み見るつもりは無くて……」
風香「いいさ……別に隠してるわけじゃないし」
風香「……あたし達が双子なのは知ってるかい?」
九十九「う、うん……斬子さんから聞いた……」
風香「そうかい……確かにあたし達は双子だけど、一緒に過ごしてたわけじゃないんだ」
風香「あたし達の両親は幼い頃離婚してねぇ……あたしは母親に、斬子は父親に育てられた」
風香「だから、同じ双子でも色々違うのさ……」
風香「まさか、希望ヶ峰学園で十何年ぶりに再開するとは、思わなかったけどねぇ……」
九十九(そういう事だったのか……)
風香「……ん? それ、なんだい?」
九十九「あ、これは……堀井クンが作ったモノクマの氷像だけど……」
風香「……また縁起の悪い物作ったねぇ」
風香「ソイツをベッドの近くに置いちゃいけないよ。悪い事が起きるからねぇ」
風香「……そうさね、シャワールームにでも置いておきなさい」
九十九「あ、う、うん……」
九十九(【超高校級の風水師】に言われると、ちょっと怖くなるな……)
159 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 23:28:09.25 ID:oEsDlkwBO
【嵐山風香の好感度が上がりました!】
【交流イベント3】
九十九(早くこの像を置いてこないとな……)
九十九(そう思い、部屋に戻ろうとすると……)
闇市「おや、九十九さん……ちょうど良かった……」
九十九「闇市クン……ボクに何か用?」
闇市「ええ、少しお話がしたくて……」
闇市「……おや、それは?」
九十九「……これ? モノクマの氷像だけど……」
闇市「……呪われそうですね」
九十九「……やっぱりそう思う?」
九十九「……部屋に置きたいから、部屋で話してもいい?」
闇市「ええ、九十九さんがよろしいのであれば……」
160 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/24(月) 23:28:59.97 ID:oEsDlkwBO
【九十九の個室】
九十九「ふう……」
九十九(氷像はシャワールームに置いたけど……少し溶けかけてて不気味だったな……)
九十九「それで……話って?」
闇市「……九十九さんは、自らの腹話術師という仕事について、どう思っていますか?」
九十九「……えっ?」
闇市「すいません、いきなり不躾で……しかし、聞いてみたいのです」
闇市「私は普段、怪談師として働いているわけですが……同じくエンターテイナーとして働く九十九さんに、仕事の心構えを聞いてみたいのですよ」
九十九「……腹話術師としての仕事、か……」
コンマ二桁判定です。高ければ高いほど、九十九クンは腹話術師として働くのが好きです。
↓1
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/24(月) 23:29:26.32 ID:T6i3IeGDO
はい
162 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 00:06:14.29 ID:S4OWjRtFO
九十九「……正直、そんなに考えた事無いかな」
闇市「……ほう?」
九十九「昔……ある人に、腹話術をやったら褒められたんだ」
九十九「それからずっと続けてて……気がついたら超高校級って呼ばれてて……」
九十九「ついでだから、仕事としてやってるって感じかな……」
闇市「……なるほど」
九十九「ごめん、あんまり真面目じゃなくて……」
闇市「いえ……安心しました」
九十九「安心?」
闇市「私も似たようなものなのです。好きでしているというよりは、気がついたらなってたというか……」
闇市「それなのに、超高校級を名乗っていいものかと悩んでいたのですが……」
闇市「私のような人は、他にもいたのですね……嬉しいです」
闇市「やはり、九十九さんに相談して良かった……」
九十九「……お役に立てたのなら、何よりだよ」
九十九(闇市クン……何だか嬉しそうだ……それなら良かった……)
【闇市祥吾の好感度がかなり上がりました!】
163 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 00:07:58.02 ID:S4OWjRtFO
九十九「さて、これからどうしようかな……」
九十九(闇市クンが帰った後、シャワーを浴びたボクは、手持ち無沙汰になってしまった)
九十九(……ちなみに、シャワーの時にモノクマの氷像は完全に溶けた)
九十九(……暇だ)
ピンポーン
九十九「ん……?」
九十九(誰か来たみたいだ……)
>>139-140
から、先程のイベントで交流した鈴村・堀井・風香・斬子・闇市以外のキャラクターを1人選択してください。
↓1
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 00:08:16.67 ID:LOCDHDk70
幸村
165 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 00:11:48.76 ID:S4OWjRtFO
幸村選択で本日はここまでです。ありがとうございました。今のところ、まだ平穏な感じですね。また明日、お願いします。
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 00:18:20.57 ID:Ghc7V8V1O
乙です
今後来るかもしれない質問だから先にしたいんですけれど、あってもなくてもいいんですけれどここはゾロ目ボーナスとかありますか?
あと00が出た場合はシンプルに0ですかそれともよくある100になりますか?
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 00:19:37.42 ID:LOCDHDk70
乙乙
168 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 16:23:54.34 ID:S4OWjRtFO
>>166
ゾロ目ボーナスはありません。そんなにコンマ判定しないと思うし。また、00は100扱いです。なので、一番下が01ですね。
あと、昨日のイベントで何人かのキャラの話し方が違いました。変だな〜と思ったら、脳内で変換してください。それと、今回はモノモノマシーンはありません。
それでは始めます!
169 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 16:30:57.03 ID:S4OWjRtFO
九十九(扉を開けると……)
九十九「……幸村さん?」
幸村「ごめんね、突然。今、大丈夫?」
九十九「うん……大丈夫だけど……」
九十九「……何か用?」
幸村「うん。ちょっと、お願いがあってさ……」
幸村「……今日一日過ごしてみて思ったんだけど、この場所、すごく暇でしょ?」
幸村「視聴覚室は何も見れないし、購買部にはロクな物無いし、体育館には槍刺さってるし……」
九十九「確かに……」
九十九(娯楽らしい娯楽は無いよね……)
幸村「だから、ちょっとした催しとか開けないかなーって」
九十九「……それで、ボクに声を掛けたのか」
幸村「うん……もちろん、ダメだったら全然断っていいんだけど……」
九十九「いや……構わないよ。腹話術のショーをやればいいんだよね?」
幸村「ほ……本当に!? ありがとう!」
九十九(断る理由も無いしな……)
170 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 16:34:56.30 ID:S4OWjRtFO
九十九「……それって、いつやるの?」
幸村「そうだね……今、色んな人達に話をしてるから、準備期間として一日……明後日でも大丈夫かな?」
九十九「うん……一日あるなら大丈夫かな。ちょっとしたものにはなるけど」
幸村「充分だよ。本当にありがとう!」
九十九(閉塞感のある共同生活……それを少しでも緩和させようと、幸村さんは頑張ってるのかもな)
九十九「……あ、じゃあさ、ボクからもお願いがあるんだけど……」
九十九「裁縫セット、貸してくれないかな?」
〜〜〜〜〜
九十九「…………」チクチク……
九十九「……よし、できた」
九十九(幸村さんから借りた裁縫セットで、ボクは小さめの人形を作った。手が入れられるようになってる腹話術用の人形だ)
九十九(ちょっと荒いけど……まぁ、取り敢えずだし、いいかな)
キーン、コーン……カーン、コーン……
モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』
モノクマ『ただいまより“夜時間”になります』
モノクマ『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』
九十九(……もうそんな時間か)
九十九(今日はシャワーも浴びたし、人形もできたし……もう寝るかな)
九十九(……コロシアイが起きる気配は無さそうだな。当たり前だけど……)
九十九(このまま……何も起こらなければいいけどな……)
171 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 16:36:51.87 ID:S4OWjRtFO
【???】
モノクマ「うぷぷ……やってるやってる。やってるねぇ!」
モノクマ「仲良しごっこってヤツを……やっていやがるねぇ!」
モノクマ「……もう少ししたら、動いてやろうかな?」
モノクマ「つまんねー仲良しこよしなんかより……」
モノクマ「絶望のコロシアイ学園生活の方が断然面白いもんね!」
【2日目】
キーン、コーン……カーン、コーン……
モノクマ『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよ〜!』
モノクマ『さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』
九十九「……朝か」
九十九「……食堂に向かおう」
>>139-140
から、キャラクターを2〜3人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。
↓1〜3
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 16:38:45.30 ID:PQZ5lTyy0
凪 真白
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 16:39:05.50 ID:feuxQsrDO
今のイベントでは幸村の好感度上がってない?
それなら 幸村 黒野
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 16:39:10.88 ID:GotQv7xFO
全温度、安藤、万城
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 16:40:13.25 ID:LOCDHDk70
鉄 蒼井 麻草
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 16:54:58.75 ID:GotQv7xFO
意外とかぶらないように選択されてるおかげであと平良と時雨さんで第1の事件前に全員と交流できるんだ(斬子は交流してたのか微妙だけど)
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 17:03:03.39 ID:feuxQsrDO
書きこむ直前に更新していなかったのと名前と名字だったから、
>>172
と完全に被っていることに今気付いた
>>175
が繰り上げで採用かな
178 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 18:08:49.43 ID:S4OWjRtFO
>>173
好感度自体は上がってませんね。もちろん、下がってるって事もありませんが。基本的に、好感度は交流イベントで上がります。
>>172
と
>>173
が同じ安価だったので、
>>175
も採用しました。
【交流イベント1】
【食堂】
全温度「ダメだよマシロちゃん! 早まらないで!」
万城「何も死に急ぐ事は無いぞ黒野……!」
黒野「やめて! やめてよ! 好きにさせて!」
九十九「……えっ!?」
九十九(食堂に向かうと、何か言い争う声が聞こえた)
九十九(これは穏やかじゃないな……!)
九十九「ど、どうしたの……!?」
九十九(そこで見たのは……)
全温度「そんなにかけたら舌が壊れちゃうよ!」
万城「そうだよ! 美味しく食べてくれよ!」
黒野「いいじゃん! 好きに食べさせてよぉ!」
九十九(……タバスコ片手に暴れる黒野さんと、それを抑える全温度さんと万城クンだった)
179 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 18:10:04.15 ID:S4OWjRtFO
九十九「……何してるの?」
万城「ああ、九十九……いいところに……」
万城「お前も言ってくれよ! タバスコは掛けすぎたらダメだって!」
全温度「マシロちゃん、朝ご飯に信じられないくらいタバスコを掛けて食べるんだよ!?」
九十九「……何だ、そんな事か」
九十九(心配して損したよ……)
黒野「何言ってるのさ、ご飯はね、辛くしなきゃ意味ないんだよ?」
万城「そんなわけないだろ」
全温度「掛けちゃダメとは言わないけど、それは掛けすぎ!」
九十九(平和だな……コロシアイの“コ”の字も無いよ……)
黒野「えー……そうかなぁ……」
黒野「それに、これくらいだったら大丈夫だよ? まだ全然辛くないよ」
黒野「九十九君、ちょっと食べてみて」
九十九「……え、ボク?」
全温度「や、やめた方がいいよ! 絶対!」
万城「ああ……! 流石の俺も、それはヤバイと思うぜ……!」
九十九(黒野さんが差し出してきたのは……卵かけご飯らしかった)
九十九(真っ赤で、黄色の“き”の字も無いけど)
九十九「……うーん……」パク
全温度「あっ!!」
コンマ二桁判定です。高いほど、九十九クンは辛みに強い。
↓1
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 18:28:35.28 ID:GotQv7xFO
あ
181 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 18:38:32.14 ID:S4OWjRtFO
九十九「ぐっ……!?」
九十九(か……辛い! 辛すぎる!)
九十九(舌に剣山を刺されてるみたいだ……!)
全温度「ほ、ほら! やっぱり辛いんじゃん!」
万城「九十九! ほら、このお湯を飲むんだ! 少しはマシになる!」
九十九「ア……アリガト……」
全温度「声がか細くなってる!」ガーン!!
黒野「あはははっ! 面白いよ、九十九君!」
全温度「もう! マシロちゃんのせいなんだからね!」
九十九(……もう、金輪際辛い物を食べるのは止めよう……)
【全温度千亜、万城太介、黒野真白の好感度が上がりました!】
182 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 18:45:17.26 ID:S4OWjRtFO
【交流イベント2】
九十九(……全温度さんと万城クンの介抱のおかげで回復したボクは、幸村さんから借りた裁縫セットを返そうと、幸村さんの部屋に向かった)
九十九(すると、途中で……)
幸村「ダメかな……?」
鉄「うむむ……」
九十九(……幸村さんと鉄クンを見つけた)
幸村「あ、九十九クン!」
九十九「幸村さん……借りた裁縫セットを返しに来たんだけど……」
九十九「……どうしたの?」
幸村「鉄クンにね、九十九クンみたいに出し物をお願いしてたんだ」
幸村「【超高校級の忍者】の才能なら、皆を楽しませる事だってできると思って」
幸村「でも……」
九十九「……断られたのか」
鉄「い、いやいや九十九殿! まだ断ってはいないで御座るよ!?」
鉄「……断り方を考えている段階で御座る!」
九十九「断るつもりじゃないか……」
幸村「やっぱり、迷惑だったかな……」
鉄「いやいやいや! 幸村殿の考えはとても良いで御座る!」
鉄「確かにこの息が詰まりそうな生活、何かしらの楽しみがあるのは、精神衛生上良い事には違いないので御座る」
鉄「ただ……怖いので御座る」
九十九「……怖い?」
鉄「うむ……怖くて怖くて仕方が無いので御座る……!」
鉄「……ミスるのが!」
九十九「……え?」
183 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 18:46:41.52 ID:S4OWjRtFO
鉄「拙者が出し物をするとなれば、手裏剣や鉤爪を使ったり……壁登りや息止めをしたりなどで御座ろう?」
鉄「要は、何か忍者っぽい事をすれば良いわけで御座る」
幸村「うんうん、鉄クンの得意分野じゃない。何が怖いの?」
鉄「そ、そりゃ怖いで御座ろう! クラスメイトの前で出し物をするので御座るよ!? 失敗したら、恥ずかしいなんてもんじゃないで御座る!」
鉄「拙者、忍者活動の一環で、子供達に忍術を教えたりするで御座るが……」
鉄「その時もめちゃくちゃ怖いので御座るよ! 毎日腹痛で御座る!」
鉄「人前で興行をする九十九殿なら分かるで御座ろう!?」
九十九「うーん……緊張はあんまりしないかな。普段通りにやればいいし」
鉄「天才! 天才の発言で御座る!」
幸村「いいじゃん、やろうよ鉄クン!」
鉄「何だかさっきよりグイグイ来るで御座るな、幸村殿!」
幸村「それくらいの心配なら、別にガンガン言ってもいいかなって」
鉄「なかなか言うで御座るな!」
九十九(……ここは、鉄クンに何か言った方がいいかな)
鉄クンに何か言います。下から一つ選択してください。
1.「大丈夫だよ。鉄クンならできるよ」と励ます。
2.「別にやらなくてもいいんじゃない?」と助言する。
3.「じゃあ一緒に何かやる?」と提案する。
↓1
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 18:47:56.23 ID:c0jFBXSZO
3
185 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 19:32:48.61 ID:S4OWjRtFO
九十九「……じゃあ、一緒にやる?」
鉄「……何ですと?」
九十九「一人でやると緊張するんだったら……ボクとやれば緊張しないんじゃない?」
九十九「鉄クンが何かするのをボクが盛り上げればいいし……ミスしたらフォローもできるしさ」
鉄「ぐぬぬ……あまりにも有り難いで御座るな……!」
幸村「何で悔しそうなの……?」
鉄「……大変有り難い申し出で御座るが、少しばかり考えさせてほしいで御座る」
鉄「今日には答えを出すで御座るから……」
幸村「うん! 前向きな返事をくれただけで、嬉しいよ!」
九十九「ボクも、まぁ、今日上に言ってくれれば何とかなるかな」
鉄「つ、九十九殿、本当に玄人で御座るなぁ……!」
【鉄疾風、幸村凪の好感度が上がりました!】
186 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 19:34:03.74 ID:S4OWjRtFO
【交流イベント3】
【体育館】
九十九(気晴らしに体育館に来たボクは……)
麻草「…………」
蒼井「…………」
安藤「…………」
九十九(麻草さんと、それを近くで睨む蒼井クンと、更に遠くで睨む安藤クンを見つけた)
九十九「……何これ」
麻草「おっ、少年、いいところに来たね」
麻草「実はね、さっきからこんな状況なんだが、誰も何も話してくれなくて困ってるんだ」
麻草「九十九くん、どちらかに話しかけて聞いてみてくれないかい?」
九十九「……まぁ、いいけど……」
九十九(そんな通訳みたいな……)
どちらに話しかける? 下から一つ選択してください。
1.蒼井
2.安藤
↓1
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 19:35:28.63 ID:feuxQsrDO
1
188 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 21:11:58.08 ID:S4OWjRtFO
九十九(……蒼井クンに話しかけてみよう)
九十九「……蒼井クン、何してるの?」
蒼井「…………」
蒼井「……安藤に頼まれた」
九十九「……何を?」
蒼井「……ゴルフバッグ」
九十九「え? ああ……麻草さんの持ってるやつ?」
麻草「これがどうかしたのかい?」
蒼井「……ここで振り回すのは危ない、と言いたいらしい」
九十九「……だそうです」
麻草「それくらい自分で言いなよ……」
蒼井「……俺も、そう思ったんだが……しつこくてな」
九十九(安藤クン……本当に会話できないんだな……)
【蒼井仁、麻草零、安藤竜の好感度が上がりました!】
189 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 21:22:45.23 ID:S4OWjRtFO
【九十九の個室】
九十九(そろそろ夕食の時間か……)
九十九「今日は食べに行ってもいいかな……」
『ぴんぽんぱんぽーん!』
九十九「……え?」
モノクマ『……我慢できない! オレ、もう、我慢できねぇよ!』
モノクマ『ってなワケで、オマエラ、急いで体育館に集合集合!』
モノクマ『来ないと、おしおきしちゃうからな!』
九十九「…………」
九十九(モノクマからの……呼び出し?)
九十九(一体、何なんだ……?)
モノクマからの動機の提示が行われます。動機の内容を安価で募集。
卒業したくなるような映像、誰にも知られたくない秘密、涎が出るような報酬……コロシアイ学園生活がより良くなる動機なら、何でも構いません。原作のものでもオッケー。
↓1〜3まで募集。その中から1つ、場合によって複数採用します。なお、動機提示後に、少しだけ交流イベントがある予定です。
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 21:27:20.92 ID:tTNDNoHuO
卒業と同時に無償で才能を使った職業に就けて、メディアとかに取り上げらて世間から地位と名誉を得られる
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 21:31:14.06 ID:8zghcDiOO
タイムリミットでこの世で1番大事なもの破壊
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 21:31:44.66 ID:UGs0FPwsO
お金
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 21:32:00.87 ID:LOCDHDk70
自分以外の誰かの秘密が書かれた手紙入りの封筒が全員に渡される
中身の確認・破棄・交換は自由
194 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/25(火) 21:41:54.09 ID:S4OWjRtFO
動機を頂いたところで本日はここまでです。ありがとうございました。どの動機を選んだかは、明日モノクマに発表してもらおうと思います。
第一のコロシアイまでもうちょいです。その際は、よろしくお願いします。
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 21:48:57.32 ID:feuxQsrDO
乙です
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/25(火) 23:40:24.46 ID:LOCDHDk70
乙
197 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 15:58:44.55 ID:4ALhnZmdO
それでは始めます。やるぜ!
【体育館】
九十九(モノクマのアナウンスを受け、ボク達は体育館に集まった)
九十九(……あの槍、まだあるのか……)
九十九(……あの槍で殺されかけた全温度さん、大丈夫かな……)
全温度「うーっ……忌々しい槍め!」
九十九(……元気そうだね)
鉄「い、一体何なので御座るか……?」
万城「早く夕食作らなきゃいけないのに……」
モノクマ「集まったみたいだね! 偉いぞオマエラ!」
モノクマ「当たり前の事が当たり前にできる……それが一番難しいからね!」
麻草「ふむ、モノクマに褒められても一切嬉しくないな」
闇市「まったくです……」
モノクマ「ちょ、ちょっと! 何て事言うのさ!」
モノクマ「別にまだボクは褒めてないんですけど!?」
斬子「ハァ? てめー言ってる事めちゃくちゃじゃねーか」
モノクマ「だってオマエラ、一番できて当たり前の事、できてないじゃん」
モノクマ「コロシアイだよ、コロシアイ!」
モノクマ「コロシアイ学園生活の肝、コロシアイ学園生活で一番大切な絶望要素が無いじゃんか!」
安藤「……やるわけないだろう」
幸村「そうだよ……! 私達は、コロシアイなんてしない!」
モノクマ「そうなんだよねぇ……オマエラ、この後に及んで偽善者ぶるんだもんなぁ……」
モノクマ「だーれもコロシアイしようとしないの? おかしくない? 誰かはするでしょ?」
堀井「しないんだよ……!」
198 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 16:12:46.16 ID:4ALhnZmdO
モノクマ「それでさ……やっぱり、提示しなきゃダメなのかなーって」
モノクマ「【動機】をさ!」
九十九「動機……?」
モノクマ「じゃあ……オマエラ、今、電子生徒手帳に新しい項目追加したから見てくれる?」
鈴村「……これって、結構ハイテクなんだねぇ〜……」
時雨「項目……この【動機】ってやつ?」
モノクマ「そうそう! ちゃんと見てよ! 見ないと、月に代わっておしおきすっぞ!」
黒野「うーん、フランクに殺そうとしてくるね!」
九十九(これを……押せばいいのかな?)ピッ
[【形見の人形】]
九十九「……!?」
九十九(な……何で……! 何でモノクマがこの人形の事を知ってるんだ……!?)
黒野「へ? 何これ」
時雨「これって……これが動機……?」
麻草「……どういう事だい? モノクマ」
モノクマ「いや、コロシアイ起きなかったら、それ壊そうかなって」
九十九「…………」
九十九「……は!?」
199 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 16:22:20.33 ID:4ALhnZmdO
堀井「こ……壊す!? 壊すって!?」
鈴村「そ……そんな……! 何でそんな事するの〜……!?」
モノクマ「嫌ならコロシアイをすればいいよ。それだけで、壊す事はしないからさ!」
安藤「ふざけるな……! これは、脅迫じゃないか……!」
モノクマ「失敬な! ボクは、オマエラにコロシアイに対して本気になってほしいだけなんだぞ!」
モノクマ「……では、ちゃんと動機について説明しましょう」
モノクマ「24時間以内にコロシアイが行われてなかった場合、オマエラの【この世で一番大切なもの】を破壊します」
モノクマ「それが嫌なら、コロシアイをしてください」
モノクマ「オマエラ、分かったかな〜?」
平良「な……何でだよ……」
平良「何でこんな事するんだよぉっ!?」
モノクマ「……目的って事? そうだなぁ……」
モノクマ「……『絶望』……かな」
モノクマ「うぷぷぷぷ……それじゃあ、ボクは帰るね。レッツ、コロシアイ!」
200 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 16:35:10.64 ID:4ALhnZmdO
九十九(……言いたいだけ言って、モノクマはいなくなった)
九十九(だけど……そんなモノクマに構っている暇は、ボク達には無かった)
九十九(コロシアイが起きなければ、大切なものが破壊される……)
九十九(そんな事を言われて……冷静でいられるわけないんだ……)
九十九(……だって、おそらくモノクマには、それができるから。できてしまうから……)
九十九(……このままだと、壊されてしまう)
九十九(大切な人形が……! ボクと、“あの人”を繋ぐ唯一の人形が……!!)
九十九(そのためには……コロシアイを……!? いや、でも……!!)
九十九(ボクはっ……!!)
このままだと、九十九クンはコロシアイを決意してしまうかもしれません。それを防ぐため、そのために下から一人選択してください。
1.全温度千亜
2.幸村凪
3.闇市祥吾
↓1
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 16:35:24.76 ID:ltevep5EO
3
202 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 17:17:17.43 ID:4ALhnZmdO
闇市「……九十九さん」
九十九「……!」
九十九「闇市、クン……」
闇市「大丈夫ですか? 九十九さん」
九十九「…………何とか、ね……」
闇市「嘘ですね」
九十九「えっ……」
闇市「あなたはコロシアイを決意しそうになった……そうでしょう?」
九十九「……っ!?」
九十九「そ、それは……」
九十九「ど、どうして……!?」
闇市「実は私……霊能者なんです」
九十九「……は?」
闇市「あなたの守護霊が赤く染まっています……まるで血塗られたように……」
闇市「だから、あなたがコロシアイを決意させたと分かったのですよ……」
九十九「そ……そうなの……?」
闇市「…………」
闇市「……ふふふ……ふふふふふふ……!」
闇市「冗談ですよ、冗談」
九十九「なっ……!」
闇市「ふふふ……まさか、九十九さんが引っかかるなんてね……」
九十九「ぐっ……!」
九十九「……闇市クンも、この状況で冗談を言う人だとは思わなかったよ」
闇市「お、言いますねぇ……」
闇市「……少しは落ち着きましたか?」
九十九「……うん。ありがとう……」
闇市「いえ……」
203 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 17:27:32.20 ID:4ALhnZmdO
闇市「……ちなみに、私の動機は【喉】でした」
九十九「の、喉……!?」
闇市「おそらく……コロシアイが起きなければ、私の喉は潰されてしまうのでしょう」
闇市「……本音を言うと、とても恐ろしいです」
闇市「私は、怪談師として聴衆の前で話す事しか知りません……そして、できないでしょう……」
闇市「怪談を話せない闇市祥吾など、生きている価値はありません……」
闇市「モノクマはその辺りを知った上で、動機として提示しているのでしょう……」
九十九「闇市クン……」
九十九(闇市クンも、ボクのように怯えているんだ……大切なものが壊される事を……)
闇市「……でも、私はコロシアイをしません。喉を失う事が怖いですが、それでも、です」
闇市「短い時間ですが……私は、皆さんの事を友人だと思っています」
闇市「その友人を裏切り、怪談師として活動するなど……それこそ、価値の無いものです」
闇市「……九十九さんは、どうですか?」
九十九「……ボクは……」
九十九「……ボクも、そう思うよ」
九十九(そうだ……ボクは一体、何を考えていたんだ……!)
九十九「……正直言って、ボクは闇市クンのように、皆が友人だとは言い切れない」
九十九「ボクは今まで友達なんていなかったし……気にした事も無かったから」
九十九「……でも、だからといって、ボクのために皆が死んでしまってもいいとは……思わないよ」
九十九「……ありがとう、闇市クン。キミのおかげで、ボクは踏みとどまれたよ」
闇市「いえいえ……」
闇市「……友人のために一肌脱ぐのは、当然の事です」
九十九「……そうか……」
九十九「闇市クンは……ボクの友達だったのか……」
闇市「……その発言、何気に傷つきますよ?」
九十九「ご、ごめん……」
闇市「ふふふ……冗談ですよ……」
204 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 17:40:44.00 ID:4ALhnZmdO
幸村「……みんなっ!」
九十九(闇市クンとの話が一段落した時……幸村さんの声が、体育館に響き渡った)
幸村「コロシアイなんて……絶対に、ダメだよ」
九十九「幸村さん……」
鉄「も、もちろん、分かってるで御座るよ……」
斬子「コロシアイなんて、するわけねーだろ……」
幸村「……うん。分かってる。私は、みんなを信じてる」
幸村「……それでも、言わせてほしいんだ。コロシアイは、ダメだって」
幸村「……私の動機は、【家族】だった」
平良「家族……」
幸村「多分、コロシアイが起きなければ……家族を殺すって事だと思う」
幸村「……正直、家族って文字を見た時、心は揺らいじゃったよ」
幸村「でも……たとえ家族が人質に取られていても、誰かを殺していいわけがない」
幸村「……みんなも、もう一度、その事を考えてほしい」
九十九(……幸村さん……)
九十九(幸村さんの言葉は……皆の心に響いた……ように思う)
九十九(……少なくとも、闇市に説得されたボクは、そうだ)
205 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 17:53:50.52 ID:4ALhnZmdO
安藤「……別の観点から、俺も言わせてもらおう」
安藤「仮に殺人を犯したとしても、そいつは卒業する事はできないだろう。何故なら、俺達全員にバレない事など不可能だからだ」
安藤「……幾度となく殺人事件を扱ってきた俺だから断言する。一生バレない殺人など、絶対に無い」
安藤「……だから、コロシアイなんて、止めるんだ」
九十九(……安藤クンの言葉も、ボクらの中に響く)
九十九(そう……コロシアイをするという事は、自分以外の全員を殺すって事なんだ……)
206 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 17:55:04.38 ID:4ALhnZmdO
万城「じゃあ、夕食にするか?」
堀井「夕食!? このタイミングで!?」
万城「だって、腹減らないか?」
万城「……色々あると思うけどさ、空腹だと余計考えちゃうだろ。何か食べた方が良いと思うぜ」
鈴村「……そうだね〜。それじゃあ、今日は腕によりをかけちゃおうかな〜!」
黒野「やった! 楽しみ!」
全温度「マシロちゃん! 今日はタバスコ禁止だよ?」
黒野「は…………?」
鉄「す、すごい顔! すごい顔してるで御座る!」
風香「まったく……呑気なヤツらだねぇ……」
風香「……まっ、良い風向きだと思うけどさ」
九十九(……もちろん、皆が安心したわけではないだろう。心の中は、不安でいっぱいに違いない)
九十九(でも……少しは、明るい空気になったかもしれない)
九十九(そうだ……ボク達は、モノクマになんか屈しちゃいけないんだ……!)
九十九(……ボクは、どうしようかな)
>>139-140
から、キャラクターを1人選択してください。下3まで募集し、そのキャラクターと交流するイベントを複数起こします。
↓1〜3
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 17:59:05.73 ID:ltevep5EO
時雨
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 17:59:31.49 ID:j/t9uzsIO
平良
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 17:59:56.07 ID:MEQVb5G6O
安藤
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 18:01:08.55 ID:orhs8WjkO
斬子
211 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 18:55:56.41 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント1】
闇市「では……私も夕食をいただきますかね……」
闇市「九十九さんはどうしますか?」
九十九「うん、ボクも行こうかな……」
九十九「……ん?」
時雨「うーん……」
時雨「……いやぁ、でもなぁ……そんな事ある? だけど、有り得ない事では……」
時雨「……むー…………」
九十九(……時雨さんの様子がおかしい)
九十九「……ごめん、闇市クン。先に行っててもらえるかな?」
闇市「分かりました。では、食堂ではお会いしましょう」
212 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 19:49:07.99 ID:4ALhnZmdO
九十九「……時雨さん、どうしたの?」
時雨「あ、九十九っち」
九十九(……九十九っち? まぁ、そこはいいか……)
九十九「動機の事で悩んでるの……?」
時雨「うん……実はそうなんだ……」
九十九「やっぱり……大切なものを壊されるのは、怖いよね……」
時雨「あ、私は全然」
九十九「全然!?」
時雨「ごめんね、皆すっごい深刻に悩んでるんだけど……私は全然大丈夫なんだよね」
九十九(そ、そんな事あるのか……? でも、嘘を言ってるようには見えない……)
時雨「私が気になってるのは、私の『コレ』を破壊するって言葉の意味なんだけど……」
時雨「……悩んでもラチがあかないや。モノクマ呼んじゃお」
九十九「え」
時雨「おーい、モノクマー!」
モノクマ「はいはーい! お待たせしました! 何用ですかな、お嬢さん!」
九十九(本当に呼んだ……)
時雨「【動機】について何だけど……私の『コレ』ってさ、『コレ』だけ破壊するって事?」
モノクマ「そうそう。時雨さんの場合、それだけを“除去”する感じかな?」
時雨「……そんな事できるの?」
モノクマ「できるに決まってんじゃん! 学園長先生だよ、ボクは!」
時雨「……マジ?」
モノクマ「大マジ」
213 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 19:50:52.48 ID:4ALhnZmdO
モノクマ「話はそれで終わり? じゃあ早く帰りたいんですけど」
時雨「つ、冷たいね、モノクマ学園長!」
モノクマ「学園長は忙しいんだよ! 撮り溜めしてたドラマを消化したりさ!」
九十九「暇じゃないか……」
モノクマ「うるさいうるさい! ボクは帰るよ!」
九十九(……行っちゃった。いつも思うけど、どこに消えてるんだ……)
時雨「なるほどねぇ……」
時雨「……九十九っち」
九十九「? 何?」
時雨「【動機】の事は……ちょっと長くなるから言わないけどさ、もしモノクマの言う通り、私の【動機】を無くせるんだとしたら……」
時雨「……モノクマは、私達が思ってるより、とんでもない存在なのかもしれないよ」
九十九「…………」
九十九(……モノクマ、か)
九十九(いつかは倒さなきゃいけない存在だけど……どう立ち向かえばいいんだろう……)
【時雨菜乃華の好感度が上がりました!】
214 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 20:12:26.33 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント2】
九十九(時雨さんと別れたボクは、食堂に向かおうとしていた)
九十九(そこに……)
安藤「九十九君、少しいいか」
九十九「安藤クン……いたの?」
安藤「ああ……体育館の隅にな」
安藤「本当はし……時雨、さんとモノクマの会話も聞きたかったが……彼女、フランクに話しかけてくるからな……」
九十九「……女子が苦手すぎるよ、安藤クン」
安藤「し、仕方ないだろう……! 色々あるんだよ……!」
安藤「……それで、要件だが……ゆ、幸村さんからだ」
安藤「……正確には、彼女の伝言を受けた万城君からだ」
九十九(名前を言うのもダメなの……?)
安藤「……申し訳ないが、今日の催しはキャンセルで、との事だ」
九十九「……仕方ないよね。この状況じゃ……」
安藤「……思うに、モノクマは彼女が色々と動いているのを見て、仕掛けてきたのではないかと思う」
九十九「……ボクらの仲が、少しでも深まらないようにって事?」
安藤「ああ……短い期間とはいえ、知ってる人間はやはり殺しにくくなるからな……」
九十九(……幸村さんの努力を、モノクマは壊しに来たわけか)
安藤「……今はまだ無理なのかもしれないが、いつか必ずモノクマを倒さなくてはならない」
九十九「うん……ボクに何ができるか分からないけど、できる事は協力するよ」
安藤「心強いよ……ありがとう」
【安藤竜の好感度が上がりました!】
215 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 20:20:25.77 ID:4ALhnZmdO
【交流イベント3】
九十九(体育館を出たボクは、食堂に向かう)
九十九(すると、入り口のところに……)
九十九「……平良クン」
平良「……!」ビクッ
九十九(平良クンはその体を震わせ、ボクの方に振り向いた)
平良「よ、よぉ……九十九か」
平良「…………」
九十九「……入らないの?」
平良「……無理だよ。あの中で、皆と仲良くできる自信がねぇ」
平良「俺の頭は、【動機】でいっぱいいっぱいなんだ……!」
九十九(平良クン……だいぶ参ってるな。ここは……何か言葉を掛けてあげないと……)
九十九(どう言おうか……)
下から一つ選択してください。
1.感情に訴えかける。
2.コロシアイの達成率の低さを説く。
3.バレたら処刑されるよと語る。
↓1
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 20:27:16.48 ID:ntm60skNO
こういうビビリの人には1だと逆効果っぽくて2だとわずかな可能性を信じそう
だから3
217 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 21:09:42.58 ID:4ALhnZmdO
九十九「……殺人がバレたら、殺されるんだよ」
平良「……!」
平良「そ、それは……!」
九十九「モノクマの言うおしおきが何なのかは分からないけど……殺されるのは間違いないよ」
九十九「……それでも、コロシアイをするの?」
平良「ぐううう……!」
平良「……分かってるさ。分かってるんだよ……!」
平良「コロシアイなんてしちゃいけねぇなんてよ……!」
平良「……すまねぇ。やっぱり、俺は部屋に戻るよ」
平良「……じゃあな」
九十九「……うん」
九十九「……また、明日ね」
平良「…………!」
平良「……ああ、また明日な」
【平良源の好感度が少しだけ上がりました!】
218 :
◆LWJMZhhGCoS.
[saga]:2021/05/26(水) 21:15:47.21 ID:4ALhnZmdO
クロ決定のコンマ判定を行います。コンマ二桁判定の値により、クロを決定します。
今回のクロ候補は【4人】です。
↓1のコンマで決定
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/05/26(水) 21:19:23.35 ID:ntm60skNO
あ
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