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【モバマス×ポケモン】凛・藍子「ガールズ・イン・ザ・フロンティア!!」
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719 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:00:45.03 ID:au1Gbil30
ダッ
未央「村長さ――」
村長「ぐわあっ……!」ドサッ
フォクスライ「フォク……」バタンキュー
未央「だ、大丈夫!?」
??「ブリザアアー!!」ズンズン
村長「ぐ……やはりにんじんを狙ってきたのか……!」
未央「あのポケモンは!?」
720 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:01:22.26 ID:au1Gbil30
村長「あれが……王のかつての僕、ブリザポスじゃ」
村長「気をつけなされ。ワシのフォクスライを倒した影響で、攻撃力が上がっておる……!」
ブリザポス「ブリザアアー!!」
しろのいななき
自分の攻撃で相手を倒すと攻撃力が上がる
未央「アイツ、もしかしてビニールハウスを壊すつもり!?」
未央「止めるよ、カポエラー!」ポンッ
カポエラー「カポ!」
未央「トリプルキーック!」
カポエラー「カポー!!」
ドンッ ドンッ ドンッッ
721 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:01:56.25 ID:au1Gbil30
ブリザポス「ブリザ……!」
ブリザポス「ブリザアアー!!」ズドドドド
カポエラー「カポッ……!」
未央「うわ、すごい威力のゆきなだれだ」
カポエラー「カポッ!」シュタッ
未央「まだまだ! カポエラー、カウンター!」
カポエラー「カポー!!」バシィ
ブリザポス「ッ……!」
ブリザポス「ブリ……ザアアー!!」
ズドゴォォン
722 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:02:27.41 ID:au1Gbil30
未央「ううっ、すごい蹴り……! カポエラー、大丈夫?」
カポエラー「」カチコーン
未央「ええ!? 凍ってる!?」
村長「ブリザポスは蹄から冷気を放つんじゃ。しかし蹴り飛ばした相手を凍らせる程とは……」
ブリザポス「ブリザアアー!!」
「……バシャッ!!」
ダッ
バシャーモ「バシャアアー!!」ドガッ
723 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:03:32.74 ID:au1Gbil30
ブリザポス「ブリザ……!」
ブリザポス「ッ……ブリザ!」
ドドドドッ
未央「お、追い払えた……」
未央「バシャーモ、助太刀ありがと!」
バシャーモ「バシャ!」
未央「村長さん、大丈夫!?」
村長「ああ、ワシのことなら気にするな。それよりビニールハウスは……無事のようじゃな」
村長「あのにんじんたちは、ワシらの命綱なんじゃ。守ることができて本当によかったよ」
未央「とりあえず、家に戻ろう! 傷をなんとかしないと!」
724 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:04:06.27 ID:au1Gbil30
聖「……おじいちゃん、だいじょうぶ?」
村長「ああ、なんとかな」
村長「……逆に助けられてしまったな。ありがとう、旅人さん」
卯月「いいんです。困った時はお互い様ですから」
未央「あの、村長さん」
村長「なんじゃ?」
未央「ブリザポスが襲ってきた時、村長さん、全然焦らずに追い返そうとしてたよね」
未央「もしかして、何回もこうやって襲われたことがあるの?」
725 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:05:04.22 ID:au1Gbil30
村長「……左様」
村長「さっきも話した通り、彼奴らは村で栽培しているにんじんが好物でな」
村長「それを狙って村に入り込んでくる時が、時たまあるのじゃ」
卯月「そうなんですか……」
村長「にんじんの栽培をやめれば、こうして襲われることはなくなるかもしれん。じゃが、それはできないんじゃよ」
未央「どうして?」
村長「つめたいにんじんもくろいにんじんも、この土地でしか育たない貴重な作物。ゆえに街へ持っていけば、高値で売ることができる」
村長「そうしてお金を貯めて、ゆくゆくは……聖を、街へ送り出そうと思っているんじゃ」
聖「……おじいちゃん」
726 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:05:42.10 ID:au1Gbil30
村長「ワシは聖に、この村だけで人生を終えてほしくないんじゃ。もっと広い世界を知って、普通の女の子の暮らしをしてほしい」
卯月「そのために、危険を伴ってまでにんじんを育てているんですね……」
未央「…………」
未央「村長さん」
村長「旅人さんたち。くれぐれも、彼奴らに無用な手出しはしないことじゃ」
村長「あれは比類なき力を持つ暴れ馬。この雪原で返り討ちにあってしまえば、今度は助からないかもしれんぞ」
未央「ううん。私たち、本当はブリザポスたちをゲットするためにこの土地に来たんだ」
727 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:06:15.87 ID:au1Gbil30
村長「な……戦うばかりでなく、ゲットじゃと!? いかん、あまりに無謀すぎる!」
未央「でもこのままじゃ、ずっと村が危ない状況のままだよ!」
未央「村長さんだって、このままじゃいけないって思っているんでしょ!?」
村長「それは……そうじゃが」
卯月「助けてもらったお礼をさせて下さい、村長さん」
卯月「私たちがブリザポスたちをゲットします。そうすれば、村は安全になるはずです!」
村長「…………」
聖「おじいちゃん。あの……この人たちのこと……私は信じてみたい」
聖「どう、かな……?」
728 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:06:48.21 ID:au1Gbil30
村長「………………わかった」
村長「これを持っていきなさい」
卯月はつめたいにんじんを手に入れた!
未央はくろいにんじんを手に入れた!
村長「それがあれば、いずれ奴らは姿を現すであろう」
村長「……くれぐれも、無理はしないでおくれよ」
未央「わかった」
未央「明日、村の外へ出発しよう。しまむー!」
卯月「うん!」
729 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:07:28.69 ID:au1Gbil30
翌日 巨人の寝床
卯月「だいぶ村から歩いたね」
未央「うん。周りも雪景色じゃなくなったし、待ち伏せはこの辺にしよっか」
卯月「このにんじんを持っていれば、ブリザポスが来るかもしれないんだよね」
未央「ブリザポスだけじゃないよ。くろいにんじんもあるし、レイスポスが先に来るかも」
未央「もしかしたら、同時ってことも――」
シャランシャランシャラン
未央「なに、この音?」
未央「鈴が鳴っているみたいな――」
730 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:08:00.04 ID:au1Gbil30
卯月「未央ちゃん、危ないっ!」
ガバッ
未央「わあっ!」
??「レイ……ス」
バクバクッ
卯月「くろいにんじんが食べられちゃった!」
未央「ってことは……あれがレイスポス!」
レイスポス「……」ギロリ
レイスポス「レイ……ス……!」
731 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:08:25.37 ID:au1Gbil30
未央「くるよ、しまむー!」
卯月「うん! トゲデマル、お願い!」ポンッ
トゲデマル「トゲー!」
未央「ゲンガー!」ポンッ
ゲンガー「ゲンゲー」
卯月「トゲデマル、でんじは!」
未央「ゲンガー、シャドーボール!」
732 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:08:52.23 ID:au1Gbil30
レイスポス「……!」ヒョイ
レイスポス「レイ……ス!」ギラッ
トゲデマル「!?」
卯月「か、かなしばり!?」
レイスポス「レイス……!」
ドガッ ドガッ
卯月「トゲデマル!」
未央「にどげりも使えるんだね。ゲンガー、フォローよろしく!」
ゲンガー「ゲンゲー!」
733 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:09:21.51 ID:au1Gbil30
レイスポス「レイス……!」ボッ
未央「わわ、シャドーボールは危ない! 避けて!」
ゲンガー「ゲンゲ……!」ヒョイ
未央「よし、うらみだー!」
ゲンガー「ゲンゲー」ウラミツラミ
卯月「トゲデマル、ミサイルばり!」
トゲデマル「トゲッ」バシュゥ
レイスポス「レイス……!」ズドド
未央「いい調子! ゲンガー、追撃するよ!」
734 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:10:01.28 ID:au1Gbil30
レイスポス「レイス……!」
ブワアアア
未央「くろいきり!? アイツ、退散するつもりだ!」
卯月「トゲデマル、霧の中を照らして!」
トゲデマル「トゲ!」ピカーッ
未央「ナイスしまむー! あっちに逃げたよ、追いかけよう!」
タタタッ
735 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:10:28.70 ID:au1Gbil30
卯月「あ、あれ? レイスポス、どこに行ったんだろう」
未央「というより、なんかさっきより肌寒くなった気が――」
ビュォォォォォ
未央「この冷気……もしかして」
「ブリザアアー!!」
卯月「わっ!?」
未央「ブリザポス!」
ブリザポス「ブリザアア!!」ビュォォォォォ
736 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:10:58.32 ID:au1Gbil30
卯月「わわっ……ふぶきだ!」
未央「さ、寒いい……! みんな、いったん距離を取ろう!」
卯月「うんっ――」
ザッ
レイスポス「レイス……!」
卯月「は、挟まれちゃった!?」
フッ
卯月「霧が――」
未央「――しまった! 私たち、雪原に誘導されてたんだ!」
巨人の寝床→氷点雪原
737 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:11:34.93 ID:au1Gbil30
レイスポス「レイス……!」ボッ
ゲンガー「ゲンゲ――」
ズドンッ
ゲンガー「ゲーン」バタンキュー
未央「ゲンガー! 寒さで回避が遅れたんだ……!」
卯月「アイアンヘッド!」
トゲデマル「トゲッ!」ガキィン
ブリザポス「ブリザ……アア!!」
卯月「あんまり効いてない……!」
未央「気をつけて、しまむー! ソイツに蹴られたら凍りついちゃうよ!」
738 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:12:17.13 ID:au1Gbil30
ブリザポス「ブリザアア!!」グワッ
未央「え、わ、私!?」
卯月「未央ちゃん危ない! トゲデマル!」
トゲデマル「トゲ!」シャキン
ズドゴォン
トゲデマル「」ピキーン
未央「しまむーありがとう……けどトゲデマルが!」
レイスポス「レイス……!!」
ズバァァン
739 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:12:46.43 ID:au1Gbil30
卯月「うわあっ!?」
トゲデマル「トゲー」バタンキュー
未央(凍りついたところにたたりめ……!)
未央(この2匹、すごいコンビネーションだ。ただでさえ強いのに、このままじゃ……!)
ブリザポス「ブリザ……」ジリ
レイスポス「レイス……」ジリ
未央「しまむー……!」
卯月「未央ちゃん……!」
740 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:13:12.68 ID:au1Gbil30
「パッチルドン、でんげきくちばし! ウオノラゴン、エラがみ!」
ズドォォン
ブリザポス「ブリザ!?」
ドドドドド
レイスポス「……レイス……!」
シュタッ
??「ふう。二人とも、大丈夫でしたか?」
未央「う、うん。ありがとう、助かったよ」
卯月「あなたは?」
741 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:13:54.46 ID:au1Gbil30
むつみ「私はむつみです。この辺りに生息している化石ポケモンを調査していたのですが」
むつみ「たまたま野生のポケモンに襲われているトレーナーを見かけたので、助けずにはいられなかったんです」
卯月「そうだったんですね。助けていただいて、本当にありがとうございます!」
未央「ありがとう!」
未央「ところで、このポケモンって……ていうか、ホントにポケモン?」
むつみ「はい! 古代のガラルに生きていた、れっきとした化石ポケモンですよ!」
パッチルドン「パチチ」ズビーッ
ウオノラゴン「ウオー」ドスドス
742 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:14:38.76 ID:au1Gbil30
未央「へ、へえ……世界って広いんだね……」
むつみ「とにかく、無事なのであれば安心です。ところで……」
むつみ「このポケモンたちに見覚えはありませんか?」ピラッ
卯月「カブトにアノプス、プロトーガ……これって、化石ポケモンたち?」
むつみ「ええ。最近、ガラルにはいないはずの化石ポケモンが、カンムリ雪原に現れ始めたという噂が流れているんです」
未央「あ、このポケモン……アマルスなら知ってる!」
むつみ「本当ですか!?」
未央「うん。フリーズ村に来る前に姿を見た気がするよ」
743 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:15:30.75 ID:au1Gbil30
むつみ「ということは滑り出し雪原の辺りでしょうか!?」
卯月「けどあの辺りは吹雪が強いですし、行くのはきけ――」
むつみ「わかりました、すぐに向かいます! 情報提供、ありがとうございましたーっ!」
むつみ「アマルス、待っててねー!!」ピューンッ
卯月「行っちゃった」
未央「あはは……それより、くろいにんじん、食べられちゃったね」
未央「私たちもポケモンたちも疲れたし、一度村まで戻って作戦を考え直そう」
卯月「そうだね」
744 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:16:12.22 ID:au1Gbil30
卯月「……というわけで、ブリザポス、レイスポスには逃げられちゃいました」
村長「そうか。……いやはや、ケガがなくて本当によかった」
聖「そうですね……あ、にんじんのことは、どうか気に病まないで下さい」
未央「……あのさ、村長さん」
村長「うん?」
未央「ブリザポスもレイスポスも、どうしてあんなに荒々しい性格なんだろう?」
未央「さっきバトルしたとき……ブリザポスが、ポケモンじゃなくて私自身を蹴っ飛ばそうとしてきたんだ」
未央「あんな状態の野生ポケモン、見たことがなくてさ。なんかこう、尋常じゃないぐらい怒っていたっていうか」
卯月「たしかに……ブリザポスはわかりやすく怒っていて、レイスポスは静かに怒っているみたいでした」
745 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:16:57.03 ID:au1Gbil30
村長「…………」
村長「それはきっと、あのポケモンたちの過去に関係があるのじゃろう」
卯月「過去?」
村長「……まだこの土地が、豊穣の王との絆で結ばれる前の出来事じゃ」
村長「ブリザポスとレイスポスは、この辺り一体の王者として君臨しておった。圧倒的な力の前に、逆らえるポケモンはいなかったそうじゃ」
村長「が、そこへ人間たちがやって来た。人間たちは、二匹にとって初めて現れた脅威じゃった」
村長「次々と土地を開拓し、自分たちの縄張りを奪っていった人間に、彼奴らは激しく抵抗した。人間たちが土地を広げた分、人間とその仲間のポケモンを傷つけることを繰り返していたんじゃ」
746 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:17:45.89 ID:au1Gbil30
村長「そんな負の連鎖を止めたのが、豊穣の王じゃった」
未央「そうだったんだ。王様は土地を豊かにしただけじゃなくて、人とポケモンの争いも鎮めてくれたんだね」
村長「しかし、王の力が衰えた今、彼奴らを止められるものはもういない」
村長「……思えば、二匹が再び活発に姿を見せるようになったのは、マクロコスモスの連中が訪れた頃じゃったか。きっとまた、自分たちの居場所が奪われると危惧しておるのじゃろう」
村長「それも致し方ない。今までワシらに手を出さなかったのは、王の監視があったから。心の底では、ずっと人間を許してくれていなかったんじゃ」
村長「だからこの行いは……未だこの地に固執し続けるワシのような人間に課された、贖罪なんじゃろう」
747 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:18:15.72 ID:au1Gbil30
卯月「贖罪って、そんな!」
未央「そんなの昔のことでしょ!? 村長さんはブリザポスたちの居場所をなくすつもりはないじゃん!」
聖「……おじいちゃん。私、そんな話、初めて聞いた」
聖「どうして、今まで教えてくれなかったの?」
村長「すまん。知らなくていいことだと思っていたんじゃ。この罪を被るのは、ワシ一人で――」
聖「そんな悲しいこと、言わないで」
村長「……聖」
748 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:19:26.07 ID:au1Gbil30
聖「……憎しみからは、何も生まれません」
聖「卯月さん、未央さん。お願いがあります」
聖「この村の東に、巨大な雪山があるんです。そこを登った先に……かつて豊穣の王を祀った神殿がある、と聞いたことがあります」
聖「そうだよね、おじいちゃん」
村長「……まさか、おぬし」
聖「王が……もし今も生きているのだとしたら、そこにいるはずです」
聖「あの強大な力を止められるのが、王だけなら……今一度、力をお借りしたいんです」
聖「私と一緒に、神殿まで来てくれませんか?」
未央「ひじりん……」
749 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:19:56.91 ID:au1Gbil30
卯月「未央ちゃん、行こう」
未央「……そうだね。行ってみる価値はあるよね」
村長「じゃが……」
未央「村長さんは村にいて。エレザード!」ポンッ
エレザード「エレ!」
未央「エレザード。もし村が襲われそうになったら、村長さんのボディガードをしてほしいんだ」
卯月「それなら私も! マリルリ、お願い!」ポンッ
マリルリ「マリ!」
村長「お、おい……!」
750 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:20:46.82 ID:au1Gbil30
未央「じゃあひじりん、案内をお願い。野生のポケモンは私たちが相手するよ!」
聖「お二人とも……本当に、ありがとうございます」
村長「ま、待ってくれ!」
ガサゴソ
村長「……もうお前さんたちを止めはせん。聖のこと、くれぐれもよろしく頼む」
村長「それから、これを持っていってくれ」
卯月と未央は古びた手綱を手に入れた!
村長「王の所持品と伝えられている手綱じゃ。なにかの役に立つかも知れん」
未央「ありがとう、村長さん。ひじりんは絶対、私たちが守るよ」
村長「わかった。……くれぐれも、気をつけなされよ」
751 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 01:21:28.31 ID:au1Gbil30
to be continued...
続きは明日…ってもう日付変わってた
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/14(日) 01:48:09.71 ID:3IZDw+OP0
乙 そうだった化石ポケモンが闊歩してるんだったな
753 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:05:00.41 ID:au1Gbil30
未央「ジュカイン、リーフブレードっ!」
卯月「バシャーモ、スカイアッパー!」
ズドォォン
聖「す、すごい。卯月さんも未央さんも、強い……!」
聖「あっ、この洞窟を抜けたら、もうすぐ頂上です……!」
頂への雪道
卯月「神殿が見えてきたね」
未央「この神秘的な空気……オトナシ遺跡みたいだね」
??「……」ジーッ
754 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:06:19.82 ID:au1Gbil30
未央「あれ? あのポケモンって」
アブソル「……ソルル」
卯月「アブソル!」
聖「聞いたことがあります。現れると災いを呼び起こすポケモンだと」
未央「違うよ、ひじりん。アブソルは、本当は危険が迫っていることを知らせてくれるポケモンなんだ」
聖「……! ということは、この先になにかあるのでしょうか?」
アブソル「……ソルッ」ザッザッ
未央「行っちゃった……とにかく、気をつけて進もう」
755 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:06:51.42 ID:au1Gbil30
カンムリ神殿
卯月「ここが神殿……」
未央「古い、というより……寂れてる感じ?」
未央「ひじりん、本当にここに豊穣の王がいるの?」
聖「はい。伝承ではこの場所を住処にしていたそうですが――」
ビュォォォォォ
聖「きゃっ……!」
卯月「この吹雪、まさか!」
未央「隠れてひじりん!」
ザザザッ!!
756 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:07:30.39 ID:au1Gbil30
ブリザポス「ブリザアアー!!」
未央「ブリザポス――」
未央「――しまむー、後ろっ!!」
卯月「!!」
バシャーモ「バシャ!!」
ズガァン
レイスポス「……レイス……!!」
聖「どうしてこの場所に、ブリザポスとレイスポスが……!?」
未央「もしかしたら、私たちが何をしようとしているか、先読みしてきたのかも」
757 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:08:17.52 ID:au1Gbil30
ブリザポス「ブリザアアー!!」
レイスポス「レイ……ス……!!」
未央「ブリザポス、レイスポス……ゴメンっ!」
未央「元はと言えば、人間がみんなの縄張りに入って、刺激したことが原因なんだよね。それに私たちも、最初はゲットしようとしていたし……」
未央 「けどさ、もうやめよう! 争ったって何の意味もないよ!」
卯月「もう二度と、みなさんに危害は加えないと約束します! だから村を荒らすのをやめてくれませんか!?」
ブリザポス「ブリザアアー!!」
レイスポス「レイス……!!」
聖「私たちの声は、聞こえないのですか……?」
758 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:08:48.90 ID:au1Gbil30
未央「都合がいいお願いだってのはわかってるよ。でも――」
ブリザポス「ブリザァ!!」グワッ
未央「わっ――」
ジュカイン「ジュカ!!」
ズバッ
ジュカイン「ジュカ……!!」
未央「ジュカイン……うん、そうだよね」
未央「これは一度頭を冷やしてもらう必要があるみたいだね、しまむー!」
卯月「うん! 聖ちゃん、下がっていてください!」
759 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:09:20.19 ID:au1Gbil30
未央「相手がめちゃくちゃ強いのはわかってるんだ、だから先手必勝!」
スチャッ
未央「ジュカイン、メガシンカ!」
ズバンッ
メガジュカイン「ジュカアア!!」
卯月「私たちもいくよ、バシャーモ! メガシンカ!」
ズバンッ
メガバシャーモ「バシャアアッ!!」
卯月「未央ちゃん、今度こそ勝とうね!」
未央「もちろん! ブリザポスにレイスポス、覚悟ーっ!」
760 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:09:51.70 ID:au1Gbil30
レイスポス「レイ……!」ボッ
卯月「またあの黒い霧……!」
ブリザポス「ブリザアアー!!」
未央「突進してきた! みんな避けて!」
ズドォン
未央「うう、霧がどんどん深くなってる……!」
??(……!)
未央「そこか! ジュカイン、リーフブレード!」
メガジュカイン「ジュカ――」
フッ
761 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:10:27.65 ID:au1Gbil30
未央「しまった、かげぶんしん!?」
メガジュカイン「ジュカ……!」ズドンッ
未央「ジュカイン!」
メガバシャーモ「バシャ……!」ズドンッ
卯月「一方的に攻撃されてる……! まずいよ、未央ちゃん!」
未央「アイツ、この霧の中なのに、私たちの位置を把握している……?」
??「ブリザアアー!!」ズドドド
未央「こっちはわかりやすいね! ジュカイン、躱して!」
ヒョイッ
762 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:11:07.99 ID:au1Gbil30
未央(あのレイスポスってポケモン……)
未央(きっと五感がすごく発達しているんだ。だから霧の中でも、有利に立ち回れる)
未央(それに、前に会った時もそうだけど足音が全くしなかった。音もなく攻撃してくるってこと……つまり)
未央「しまむー、まずはレイスポスから倒そう!」
卯月「そうだね! でもどうやって?」
未央「それは――うわっと!」ズドンッ
レイスポス「レイス……!」
未央「いったん距離を取るよ、ジュカイン!」
メガジュカイン「ジュカ!!」ダッ
763 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:11:36.35 ID:au1Gbil30
未央「しまむーはブリザポスの足止め、お願い!」
卯月「わかった! バシャーモ、おにび!」
メガバシャーモ「バシャ!」ボオオ
ブリザポス「ブリザ……!」
未央「足元を鬼火で囲う作戦、ナイス! よーしジュカイン!」
レイスポス「レイス……!」
ズドォン
レイスポス「……?」
ピチピチ
レイスポス「!?」
764 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:12:05.58 ID:au1Gbil30
未央「残念、それはジュカインのシッポだよ!」
卯月「バシャーモ、レイスポスにブレイズキック!」
メガバシャーモ「バシャアア!!」ズドンッ
レイスポス「レイッ……」
卯月「未央ちゃん!」
未央「オッケー! ジュカイン、リーフブレードだーっ!」
メガジュカイン「ジュカアア!!」
ズバッッ
レイスポス「レイ……ス……」
765 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:12:36.07 ID:au1Gbil30
未央「まだまだ! メガシンカしたジュカインは、シッポが切れてもすぐに元通りになるんだよ!」
未央「いっけー、リーフストーム!」
メガジュカイン「ジュカアア!!」
ズドォォォン
レイスポス「レ、レイ……ス」
ガクッ
卯月「やった!」
聖「す、すごい……あのレイスポスを、倒した……!」
766 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:13:06.21 ID:au1Gbil30
ブリザポス「……!!」
ブリザポス「ブリザアアアア!!!」ビュォォォォォ
未央「わわっ、霧が吹き飛ばされた! 何あのパワー!?」
卯月「もしかしたら、レイスポスが倒されてさらに怒ったのかも……!」
ブリザポス「ブリザ! ブリザ!! ブリザアアー!!!」
カキーン
卯月「ああ、おにびが!」
ブリザポス「ブリザアアー!!」ビュォォォォォ
未央「やば――」
767 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:13:45.16 ID:au1Gbil30
卯月「バシャーモ、かえんほうしゃ!」
メガバシャーモ「バシャ!!」ゴオオオッ
未央「助かったよしまむー! メガジュカインはドラゴンタイプがついて、さらに氷に弱くなってるんだ」
卯月「絶対に攻撃を受けられないね。バシャーモ、気をつけていこう!」
メガバシャーモ「バシャ!」
ブリザポス「ブリザアアー!!」
卯月「バシャーモ、受け止めて!」
メガバシャーモ「バシャ――」
ズシィィィン
メガバシャーモ「バ、バシャ!?」
768 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:14:19.24 ID:au1Gbil30
未央「あの蹴り……ダメだバシャーモ、すぐに離れて!」
卯月「えっ?」
ズドゴォォン
卯月「バ、バシャーモ!?」
聖「あれは10まんばりき……じめん技です、卯月さん!」
未央「バシャーモの弱点も突いてくるのか……!」
メガバシャーモ「バ……シャ……」
ブリザポス「ブリザアアー!!」
未央「危ない、ジュカイン!」
769 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:14:49.55 ID:au1Gbil30
メガジュカイン「ジュカア!」
ガキィン
ブリザポス「ブリザ……!」
ピキピキ
未央「うわわ、このままじゃジュカインが凍っちゃう……!」
ズドォン
メガバシャーモ「バシャアアッ!!」
未央「ありがと! ……それにしても、バシャーモ」
メガバシャーモ「バシャッ、バシャッ」タッタッ
770 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:15:28.96 ID:au1Gbil30
未央「さっきより身のこなしが軽くなってない?」
卯月「メガバシャーモの特性は『かそく』なんだよ」
未央「なるほど! じゃあそのスピードは……せっかくだし、攻撃に応用してもらおっかな!」
メガジュカイン「ジュカ!!」ダッ
未央「痛いのいくよ! ジュカイン、アイアンテール!」
メガジュカイン「ジュカアア!!」シャキーン
ズドォン
ブリザポス「ブリザ……!」
771 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:15:55.92 ID:au1Gbil30
未央「しまむー!」
卯月「バシャーモ、限界まで助走をつけて!」
メガバシャーモ「バシャッ!」ダダダダ
卯月「ブレイズキック!!」
ズドォォォン
ブリザポス「ブリ、ザ、アア……!!」
ブリザポス「………………」
ドスゥン
未央「やった――」
772 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:16:27.03 ID:au1Gbil30
メガジュカイン「ジュカッ!?」ビリリ
メガバシャーモ「バシャっ!?」ビリリ
未央「ジュカイン!? バシャーモ!?」
卯月「かなしばり……もしかして!」
レイスポス「レイス……!」グググ
卯月「レイスポス……!」
未央「レイスポス……もういいよ。戦うのは、もう――」
レイスポス「レイ、ス……!」ギリリ
ブリザポス「ブリザァ……!」グググ
773 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:16:53.46 ID:au1Gbil30
未央「もうやめよう! これ以上は傷つけられないよ!」
卯月「わかって下さい! 私たちは、敵じゃないんです……!」
聖「…………」スッ
卯月「ひ、聖ちゃん?」
ブリザポス「ブリザ……!!」
レイスポス「レイス……!!」
未央「ひじりん、危ないよ! 下がってて!」
聖「……いいえ」
聖「……」スゥ
774 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:17:27.83 ID:au1Gbil30
〜〜〜〜〜♪
卯月「……!」
〜〜♪ 〜〜〜♪
未央「ひじりんの声、きれい……」
〜〜〜♪ 〜〜〜〜〜♪♪
ブリザポス「…………」
レイスポス「…………」
775 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:17:57.62 ID:au1Gbil30
卯月「……戻って、バシャーモ!」シュゥゥ
未央「ジュカインも、お疲れ様!」シュゥゥ
ザッ
聖「……?」
卯月「この通りです。私たちは、もう戦いません」
未央「みんなからも、何も奪わない。約束するよ」
ブリザポス「…………」
レイスポス「…………」
776 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:18:27.92 ID:au1Gbil30
聖「……!」
聖「この気配――」クルッ
未央「えっ?」
未央「……!!」
謎のポケモンA「……カムゥ」
卯月「ポ、ポケモン……いつの間に二匹も!?」
謎のポケモンB「……カム、カムカム」
聖「えっ? わ、私ですか……?」
謎のポケモンB「カムカムカムゥ、カムカム」
777 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:18:54.58 ID:au1Gbil30
聖「……そういうことでしたら」
未央「ひじりん、言葉がわかるの!?」
聖「いえ……ただなんとなく、そう感じとっただけなんですけど」
聖「私でよければ……お願いします」
謎のポケモンB「……」コクン
謎のポケモンA「……カムゥ!」
聖「っ!!」
聖?「…………」
卯月「ひ、聖ちゃん?」
778 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:19:46.58 ID:au1Gbil30
聖?「……聞こえるか、人の子よ」
未央「うわっ!? ひじりんのキャラが変わっちゃった!?」
聖?「案ずるでない。わずかな間、意識と肉体を借りているだけだ」
バドレックス「……ヨはバドレックス。かつてこの地で、豊穣の王と呼ばれしものなり」
卯月「豊穣の王……!」
未央「私たちと会話できるんだ……!」
バドレックス「……ようやく汝らの前に現れることができた」
バドレックス「人の子らよ。先ずは我らを救ってくれたことに、深く感謝したい」
未央「え? ど、どういうこと?」
779 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:21:13.86 ID:au1Gbil30
バドレックス「この地方に蔓延っていた悪しき心の持ち主が、ヨの兄……隣のバドレックスを狙っていたのだ」
バドレックスB「……」コクン
バドレックス「それを祓ってくれたのが汝らであろう?」
卯月「悪しき心の持ち主……もしかして、スパイクタウンで戦った、あの?」
未央「かもね。ってことは、街が崩れたのに私たちが無事だったのは……」
バドレックス「うむ。だが久方ぶりに大きな力を使った代償として、我らのチカラは大きく衰えた。その隙をつき、馬どもに逃げられてしまっていたのだ」
780 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:22:03.22 ID:au1Gbil30
未央「そうだったんだ。……もしかしてそれって、マクロコスモスが調査に来たのと関係なかったってこと?」
バドレックス「偶然ともとれるし、そうでないともとれる。いずれにせよ、我らの力不足が招いた結果であることに変わりはない」
卯月「力不足なんてそんな……! 私たちこそ、あの時は助けてくれて、本当にありがとうございます!」
未央「そうだね、まさかこんな場所で会えるとは思っていなかったけど……あの時は本当にありがとう!」
未央「それにしても……豊穣の王って、兄弟だったんだね」
バドレックス「いかにも。我ら兄弟はそれぞれ、そこにいる駿馬と奔馬を使役し、この一帯を肥沃の地としていた」
バドレックス「チカラを取り戻し次第、もう一度神殿まで誘き寄せて捕縛する算段だったのだが……どうやら手間が省けたようだ」
781 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:22:33.80 ID:au1Gbil30
バドレックス「少しは頭が冷えたか?」
ブリザポス「…………ブリザ」
レイスポス「…………レイス」
バドレックス「……この地で逞しく生きる人の子らよ」
バドレックス「その敬虔なる祈りに応えて、我らは今一度、駿馬と奔馬を従えることにしよう」
パアッ
未央「わわ……手綱が!」
カッッ
782 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:23:20.19 ID:au1Gbil30
卯月「わっ――」
卯月「――!」
白馬バドレックス「……カム、カムゥ」
黒馬バドレックス「カムカム」
卯月「豊穣の王と……」
未央「その愛馬……」
聖「……私たちは、いつまでも見守っています。あなたたち人間の、行く末を」
未央「ひじりん、元に戻ったんだね!」
聖「はい。……バドレックス、本当に、ありがとうございます」
783 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:23:53.94 ID:au1Gbil30
…………………………
後日
愛結奈「……なるほど。そんなことがあったのね」
未央「というわけで、ブリザポスもレイスポスもゲットしてくることはできなかったよ。ごめんね」
未央「で、調査というより、何回か戦ってみてわかった生態なんだけど」
未央「まずブリザポスからいくね。高さは……2メートルくらい?」
未央「身体中が凍っていたし、倒れる時に大きい音がしたから、体重もけっこうあるんじゃないかな」
未央「すごい脚力を持っていたし、蹴られたポケモンは凍りついてた。村長さんも言ってたけど、蹄から冷気を噴き出せるみたいだね」
784 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:24:35.47 ID:au1Gbil30
愛結奈「ということは氷タイプね?」
未央「うん。性格はけっこうワイルドっていうか……荒々しい? って感じだったかな」
愛結奈「ふむふむ」
卯月「次はレイスポスですね。身長はブリザポスと同じくらいでしたけど、体重は逆に軽いんじゃないかなって思いました」
卯月「走っているときに足音が全然しなくて、鈴のような音だったので」
卯月「それと、五感がすごく発達しているのか、霧の中でも相手の場所が正確に見えているようでした」
785 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:25:30.59 ID:au1Gbil30
愛結奈「なるほど……その生態から判断するに、こっちはゴーストタイプってところかしら」
未央「二匹とも、昔のカンムリ雪原では絶対的な強さだったんだって。縄張りに入ってきた人間たちともたくさん争っていたみたい」
卯月「それを止めたのが――」
愛結奈「伝承にある、豊穣の王だった、と」
卯月「はい」
未央「豊穣の王は兄弟で、手綱を使ってブリザポスとレイスポスを乗りこなしていたんだって」
未央「……って、ぐらいかな。調査でわかったことは」
愛結奈「………………さ」
未央「さ?」
786 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:26:03.37 ID:au1Gbil30
愛結奈「さいっこうの調査結果ね!!!」
卯月「わわっ」
愛結奈「二人ともありがとう! これでまた一歩、ブリザポスとレイスポスへの理解が深まったわ!」
愛結奈「簡単に人と共存できなさそうなポケモンだってことはわかったけど……それもまた、人とポケモンの生き方の一つよね」
愛結奈「それでも、いつか私も、この目で彼らを見てみたいと思えたわ!」
未央「あはは……その時は蹴っ飛ばされない様にね」
787 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:26:29.46 ID:au1Gbil30
愛結奈「二人とも、本当にお疲れ様。これ、ささやかだけど受け取って!」
卯月「これは……わあっ!」
未央「い、いいの!? こんなのもらっちゃって!?」
愛結奈「いいのいいの! それだけ大変な思いをしてくれたんだもの」
愛結奈「これからも、いい馬ポケモンライフを送ってね☆」
788 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:26:55.38 ID:au1Gbil30
卯月「ふう……終わったね、未央ちゃん」
未央「愛結奈さん、喜んでくれてよかったね。それに、いいものももらえたし!」
卯月「ガラルトーナメントのスーパーVIP席……すごく貴重なものだよね、これ」
未央「ガラル地方の人ならみんなノドから手が出るほど欲しいんじゃない? これでしぶりんとあーちゃんを、もっと間近で応援できるね!」
未央「まあ、それもそれで嬉しいんだけどさ……私としては」
卯月「?」
789 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:27:30.37 ID:au1Gbil30
未央「しまむーと一緒に冒険できたことが、なにより楽しかったな!」
卯月「……! うん、私も!」
未央「まだまだ私たちの知らない世界はたくさんあって、知らないポケモンもたくさんいるんだ」
未央「それってすごくワクワクするよね、しまむー!」
卯月「うんっ! 私ももっと、いろんな世界を見てみたい!」
卯月「みんなとなら、どんな景色だって楽しめるはずだから!」
未央「よーししまむー、今度はワイルドエリアに行ってみようよ!」
未央「許可証さえゲットできれば自由に行き来できるみたいだし。たくさん冒険して、しぶりんに羨ましがってもらおうよ!」
卯月「そうだね、未央ちゃん!」
790 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:27:57.92 ID:au1Gbil30
Our Journey will Continue!
サブストーリー『卯月と未央のグレートジャーニー! Vol.2』Fin.
791 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/14(日) 22:29:20.65 ID:au1Gbil30
というわけで駆け足でしたがサブストーリーをお送りしました
来週はいよいよ最終決戦。ついに終わりが見えてきた
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/14(日) 22:31:44.90 ID:3IZDw+OP0
乙 楓さんの手持ちとか楽しみだ
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2021/11/15(月) 17:41:11.75 ID:R9WL12IvO
負けたら終わり、
ポケモンシリーズ
"史上最悪の闇のゲーム"
『金ネジキ』を無敗で倒す生放送。
ポケモンプラチナ
バトルファクトリー
レンタルポケモンLV100
49連勝挑戦配信
『加藤純一vs金ネジキ』
60日目/170戦目(2020、11/1〜)
『絶対にクリアする金ネジキ』
(19:00〜放送開始)
https://youtu.be/iMfSSZ_Utc0
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2021/11/19(金) 06:30:32.19 ID:qsbXHFD+O
もこうYoutubelive
ダイパリメイクを全力で楽しむ放送!【SP】
(0:10〜放送開始)
https://youtu.be/kiYkMX0jBxs
795 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2021/11/19(金) 12:48:24.84 ID:qsbXHFD+O
もこうYoutubelive
ダイパリメイクを全クリするまで
全力で楽しむ放送!(後編)【SP】
(10:32〜放送開始)
https://youtu.be/xsZiYUeEW1s
796 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:13:07.80 ID:jAOjNYPN0
翌日
あかり「むむむ……本当にどっちが勝ってもおかしくない対決になっちゃったんご」
りあむ「そだなー。にしても」
りあむ「ホントによかったの? あきらちゃん家にお邪魔しちゃって」
あきら「誰かさんがスタジアム出禁になっちゃいましたからね」
りあむ「うぐっ」
あきら「それに、ウチのテレビが一番大きいし、画質もいいし。どうせ3人で見るなら、ここが一番でしょ?」
りあむ「たしかに音も映像もめっちゃキレーだけどさ、2人は現地でも見れたわけじゃん? わざわざボクに合わせてくれなくったって……」
797 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:13:57.29 ID:jAOjNYPN0
あきら「そんな寂しいこと言わないでくださいよ」
あかり「うんうん。今の時代、楽しいものはどこでどう楽しんでも楽しいと思うし」
あかり「友達がいたら、さらに楽しくなれるんごね!」
りあむ「お、おまえらぁ……」
りあむ「うわああん!! りあむちゃんは幸せ者だああああ!!」
あきら「ちょ、抱きついてこないで……鼻水つくからっ」
あかり「あはは……あ、そろそろだね!」
798 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:14:36.60 ID:jAOjNYPN0
『凛選手、いよいよ入場ですっ!!』
さくら「……凛さん、勝てるんでしょうか〜」
都「ううむ……楓殿は現在、5年連続でチャンピオンに座し続ける、正真正銘、ガラル地方最強のトレーナーです」
泉「私も夏美さんに聞かされたことがあるな。ジムリーダーたちが束になってもかかっても敵わないって」
都「そんな相手に勝つということは、すなわちガラルの歴史が変わるということ……」
さくら「わあ〜。私たち、そんなすごい瞬間を見れちゃうかもしれないんですね〜」
泉「歴史が変わる、か。それはきっと簡単なことじゃないけど」
泉「……彼女なら、やってくれるかも。そう思わせられるよね」
都「ええ。この勝負……瞬き厳禁ですね!」
799 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:15:15.01 ID:jAOjNYPN0
聖來「凛ちゃん……同じ犬ポケモン愛好家として、藍子ちゃんの先輩として」
聖來「最高のバトル、期待してるよ」
はぁと「んんー、はぁとドキドキ……無敵のチャンピオンが、ついに今日、倒されちゃうのっ?」
はぁと「とびきりスウィーティーなバトルになりそうなヨ・カ・ン……☆」
『続いて入場するのは……チャンピオン・楓ッ!!』
800 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:15:40.74 ID:jAOjNYPN0
亜季(……凛殿はたしかに強い。全てにおいて高水準で、隙が無い。藍子殿が師と仰ぐのもわかる)
亜季(……本当に今日、楓殿が倒されてしまうかもしれない)
亜季(……いや)
笑美「……ぷっ!」
亜季「え、笑美殿?」
笑美「いや、ごめんごめん。ししょー、緊張しすぎやろって思って」
801 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:16:27.10 ID:jAOjNYPN0
笑美「自分が戦うわけちゃうんやし、もっとリラックスしーや」
亜季「……そういうわけにもいきません」
亜季「何かに肩入れしすぎると、やがてその何かは他人事ではなくなってしまうんですよ」
笑美「ん……そっか」
亜季(私は楓殿の顛末に、何を望んでいるだろう)
亜季(再び覇者として君臨する姿か、それとも玉座を明け渡す姿か――)
802 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:17:02.49 ID:jAOjNYPN0
つかさ「……今年もいろんなドラマがあった。そんな祭典も、今日で終わり」
つかさ「だけど楓さんは……ただ勝とうとして勝てる相手じゃない」
つかさ「凛。ここまで来たら、楽しんだもん勝ちだぜ」
『絶対無敵のチャンピオンと、史上最強のチャレンジャー。間違いなく、間違いなく今日は歴史に残る一日となるでしょう!!』
803 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:17:33.49 ID:jAOjNYPN0
未央「……元はと言えばさ」
未央「しぶりんが旅立つきっかけになったのって、あの人なんだよね」
藍子「そうなんですか?」
卯月「うん。あの人……楓さんは、アイマス地方のチャンピオンになったばかりの凛ちゃんと、バトルしたことがあるんだ」
卯月「凛ちゃん、歯が立たなかったって言ってたっけ」
藍子「あ、その話なら凛ちゃんから聞いたことがあります」
未央「よっぽど悔しかったんだろうね。しぶりんは世界一の負けず嫌いだし」
804 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:18:14.75 ID:jAOjNYPN0
未央「でもまさか向こうもチャンピオンだったとはねえ……」
藍子「知らないうちに、別の地方のチャンピオン同士がバトルしていた……不思議なこともあるんですね」
未央「……とにかく、しぶりんとしては、ここでリベンジを果たしてようやくアイマスに凱旋できるってわけ」
卯月「うん。全力で応援しなきゃね!」
藍子「はいっ!」
805 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:18:56.90 ID:jAOjNYPN0
ザッ
凛「……楓さん。ようやくここまで来れたよ」
楓「お待ちしていました、凛ちゃん」
楓「……これまで何度も、チャンピオンとしてこのスタジアムに立ってきました」
楓「ですが、これほどの歓声は聞いたことがありません」
ドワアアアアアア
楓「それだけ、みんなが凛ちゃんに夢を託しているんですね」
凛「ふふっ、ありがたい重みだね」
806 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:19:34.28 ID:jAOjNYPN0
凛「私はアイマス地方のチャンピオンとして、楓さんにリベンジしたかった。だからガラル地方へ来た」
凛「そう、自分のため……最初は、そうだった」
楓「……」
凛「でも旅をする中で、このリベンジに一つ、新しい意味が加わった」
凛「私を慕って追いかけてくれる人に出会えたんだ。私が勝つことで、その人にまた、背中を見せ続けることができる」
凛「私は……かっこいい存在でいたい。誰かの憧れで、自慢であり続けたい。そのためには、一番に輝く星にならなきゃ」
凛「……それが、私がここに立っている理由」
807 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:20:28.70 ID:jAOjNYPN0
楓「……凛ちゃんの気持ち、ひしひしと伝わりました」
楓「その熱意に応えられるよう、私も全力でお相手しなければなりませんね」
チャキッ
楓「ジムチャレンジを通して得たもの、大切にしてきたこと。その全てを引き出してみせます。だから安心して、ぶつかってきて下さい」
楓「さあ。このガラルに、新しい風を吹かせましょう……!」
凛「……いくよ!!」
チャンピオンの楓が勝負をしかけてきた!
808 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/20(土) 21:22:08.10 ID:jAOjNYPN0
短いですが今日はここまで
明日で一気に決着まで持ってゆきます
809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/20(土) 21:29:15.92 ID:95yO3I4y0
乙 楽しみだ
810 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:21:46.29 ID:y/LKuIUj0
恵磨『チャンピオン決定戦、開幕ですッ!!』
凛「サンダース!」ポンッ
サンダース「ダース!」
サンダース Lv.84 はやあし
おくびょうなせいかく ひるねをよくする
楓「ワタシラガ、出番です」ポンッ
ワタシラガ「ワター」
ワタシラガ わたかざりポケモン くさタイプ
栄養豊富な種を綿毛とともに風に乗せ、見知らぬ土地へ運ぶ
自身もよく風の吹くままに生きているようだ
811 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:22:23.09 ID:y/LKuIUj0
恵磨『互いに先発として選んだのはサンダースとワタシラガだ!』
楓「よく懐いているサンダースですね。イーブイの頃から大切に育ててきたのでしょう」
凛「な、なんでわかるの?」
楓「私にもわかりません♪」
凛「はあ……」
凛(相変わらずマイペースな人だ。調子が狂うな……)
凛「サンダース、でんじは!」
812 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:22:57.63 ID:y/LKuIUj0
サンダース「ダース!」バリリリ
楓「マジカルリーフです」
ワタシラガ「ワタ!」ズババッ
楓「さて、先に風に乗るのは……楓とワタシラガ」
楓「つまり私らが、です♪」
ワタシラガ「ワタ!」ビュンッ
恵磨『これはグラスミキサーでしょうか!?』
瑞樹『そのようね。ただ、攻撃技というより……』
ワタシラガ「ワタ〜」ヒューン
恵磨『ワタシラガ、グラスミキサーに巻き上げられて宙に飛び出たぞ!?』
813 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:23:31.78 ID:y/LKuIUj0
凛「ならサンダース、シャドーボール!」
サンダース「ダース!」ボッ
ワタシラガ「ワタ〜」スカッ
未央「ううーん、惜しい!」
藍子「ゆらゆらとしていて、狙いを定めにくいんですね……」
楓「……こうして風の向くままに漂っている姿が、どこか私と重なるポケモンなんです。ワタシラガは」
凛「サンダース、もう一度!」
サンダース「ダース!」ボッ
814 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:23:59.77 ID:y/LKuIUj0
ワタシラガ「ワタ〜」ヒラリ
卯月「また避けられた……!」
凛「距離を詰めつつでんじは!」
サンダース「ダース!」ビリリ
ワタシラガ「ワタ〜♪」クルリン
恵磨『サンダース、技がなかなか決まらない!』
瑞樹『まるで躍っているかのような軽やかさね』
サンダース「ダース……!」
815 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:24:40.11 ID:y/LKuIUj0
楓「あら、かなり気が立っていますね。わたほうしで包んであげてください」
ワタシラガ「ワタ!」ポポポ
恵磨『サンダース、素早さを下げられてしまった!』
凛「今だ……シャドーボール!」
サンダース「ダース!」ボッ
ワタシラガ「ワタ……!」ズドン
凛「よし……! やっぱり攻撃のタイミングでは動きが止まって狙いやすい!」
楓「それはこちらも同じですよ♪」
凛「なっ――」
816 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:25:23.24 ID:y/LKuIUj0
楓「お返しのリーフストームです!」
ワタシラガ「ワタ〜!」グワッ
凛「サンダース、躱せる!?」
サンダース「ダース――」
凛(くっ、わたほうしが絡みついて……!)
ワタシラガ「ワタ!」
ゴオオオォォ‼︎
恵磨『リーフストームが直撃ー!!』
817 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:26:21.41 ID:y/LKuIUj0
サンダース「ダ、ダース……!」
瑞樹『持ちこたえたみたいだけど、これは相当なダメージね』
凛(っ……なんて威力だ)
凛(だけど今なら!)
凛「サンダース、でんじ――」
楓「すみませんが、ワタシラガとはここでお別れです」
シュゥゥ
恵磨『ワタシラガがボールに戻った!?』
瑞樹『どうやら『だっしゅつパック』を持たせていたようね』
818 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/21(日) 21:27:17.62 ID:y/LKuIUj0
楓「次はサーナイトでお相手しますね♪」ポンッ
サーナイト「サーナ」
サーナイト ほうようポケモン エスパー・フェアリータイプ
信頼する相手のためにサイコパワーを発揮して戦う
なぜか野生の個体はほとんど発見されていない
恵磨『チャンピオン、早くも2番手にバトンタッチ! サーナイトが登場です!』
凛(サーナイトか……サンダースはもう長くは粘れないし、せめて少しでもダメージを与えておきたい)
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