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【モバマス×ポケモン】凛・藍子「ガールズ・イン・ザ・フロンティア!!」
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602 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:50:43.39 ID:wMKZCJhm0
恵磨『ムクホーク、やけどを負ってしまった!』
瑞樹『これは……凛ちゃんにはかなりの痛手ね』
凛「ムクホーク、距離を取るよ!」
ムクホーク「ムクホ!」バサッ
藍子「させません! とんぼがえり!」
ドラパルト「ドラパ!」バシィ
ムクホーク「ムクホッ……」
シュゥゥ
603 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:51:47.86 ID:wMKZCJhm0
恵磨『とんぼがえりが決まった! ということは――』
藍子「いくよ、ヤドキング!」ポンッ
恵磨『やはり再びヤドキングだ!!』
凛(っ……まずい)
凛(トリックルームを封じれるムクホークは貴重だ。なるべく温存しておきたいけど、ここで交代を選んだらトリックルームが発動されてしまう)
凛(もう一度ふきとばせれば回避できるけど……)
凛(ここは……賭けてみようか?)
凛「ならもう一度――」
604 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:52:39.94 ID:wMKZCJhm0
藍子「ふしぎなじゅもん!」
凛「!?」
ヤドキング「ヤドッ!」
ムクホーク「ムクホ……!」ズバン
ムクホーク「――ムクホッ!!」ブワッ
ヤドキング「!」シュン
恵磨『ああっと! トリックルームは免れましたが、ムクホーク、大ダメージだ!!』
瑞樹『読みが外れたわね、凛ちゃん』
凛「くっ……」
605 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:53:33.33 ID:wMKZCJhm0
藍子「凛ちゃんならもう一度ふきとばしを使うだろうと思っていました。次でムクホークを倒します!」ポンッ
サニーゴ「サニ!」
未央「あーちゃん、やるじゃん!」
卯月「ムクホークはやけどで攻撃力が下がっているし、ダメージも受けちゃった……凛ちゃん、ここからどうするんだろう?」
藍子「いくよ、サニーゴ!」
サニーゴ「サニー!」
凛「やるじゃん、藍子。だけどタダでは倒れないよ……!」
606 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:54:07.31 ID:wMKZCJhm0
凛「ムクホーク、おいかぜ!」
ムクホーク「ムクホー!」バサッッ
藍子「パワージェム!」
サニーゴ「サニー!」バババ
ムクホーク「ムクホッ……」
凛「ムクホーク、まだいけるよね!?」
ムクホーク「ムクホッ!」
凛「それだけ元気があれば充分……いくよ藍子!」
凛「がむしゃら!」
607 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:54:38.72 ID:wMKZCJhm0
ムクホーク「ムクホー!」ズドドド
恵磨『決まったァ!! 凛選手、土壇場のがむしゃらでサニーゴも追い詰めたぞ!!』
藍子「っ……サニーゴ、いのちのしずく!」
サニーゴ「サ、サニッ!」パァァ
凛「交代!」シュゥゥ
恵磨『回復の隙をつき、凛選手はムクホークを引っ込めました! 解説の瑞樹さん!』
瑞樹『藍子ちゃんのサニーゴは特性『はりきり』。トリックルーム下では頼もしい戦力になるから、ここは温存させたかったのでしょう』
瑞樹『それを見越して凛ちゃんは交代を選んだ。ただ安全に行動できるからじゃなく、もう一度がむしゃらを打つタイミングを狙うためにね』
608 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 22:55:25.15 ID:wMKZCJhm0
瑞樹『裏を読み合い、先を見据えた慎重な采配。この緊張感がたまらないわね。先に突破口を開けるのはどちらかしら?』
凛(……この勝負、今まで戦ってきた相手と決定的に違うところがある)
凛(藍子ならこうするだろうな、っていうのがある程度読める。ずっと一緒に過ごしてきて、お互いのバトルも間近で見てきたんだ)
凛(そしてそれは、藍子も同じ……きっと、私ならこうするだろうって計算しながら動いている)
凛(だからこそ、先入観に頼り切っているだけじゃ絶対に勝てない。裏を読んで、読まれていることも読んで、相手の想定を超えていかないと)
609 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/24(日) 23:00:14.27 ID:wMKZCJhm0
今回はここまで
言い忘れてましたがさっきのが最後の安価でした。本当はもっと安価もコンマもしたかったけど叶わなかったなあ
来週も二日連続で投下します
今年中には絶対に完結させます
ほなまた
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/24(日) 23:01:36.59 ID:Coki6prg0
乙 やっぱりこの二人の戦いはワクワクするな
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2021/10/30(土) 20:33:35.24 ID:FscJCsX0O
ポケモンプラチナ/BF/49連勝挑戦
『加藤純一vs金ネジキ』54日目
ラウンド156・闇のハロウィン決戦編
『マジで金ネジキクリアするぞ!!放送』
(19:45〜放送開始)
https://youtu.be/VCeFqXJJAh4
612 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:37:23.04 ID:5KEEmfbV0
藍子(ムクホークを倒しきれなかった……けど仕方ない。今はとにかく、目の前に集中しなきゃ)
藍子(次に凛ちゃんが出してくるのは――)
凛「サザンドラ!」ポンッ
サザンドラ「サザ!」
恵磨『凛選手、2体目はサザンドラが登場です!』
藍子(サザンドラ……あくタイプのポケモン)
藍子(たとえヤドキングにトリックルームを使われても、何もさせない算段ですね……)
613 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:38:06.49 ID:5KEEmfbV0
凛「あくのはどう!」
サザンドラ「サザ!」バババ
藍子「躱して、サニーゴ!」
サニーゴ「サニッ」
凛「外れたか……でも次で決めるよ」
藍子「サニーゴのしぶとさなら、凛ちゃんも知っているはずです。簡単には倒れませんよ!」
凛「わかってるよ……サザンドラ!」
藍子(来る……大技だ!)
藍子「サニーゴ、ミラーコ――」
凛「かえんほうしゃ!」
614 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:38:40.48 ID:5KEEmfbV0
藍子「っ!?」
サザンドラ「サザ!」ボォォ
恵磨『なんとサザンドラ、相性の悪いかえんほうしゃを、しかも腕から繰り出したぞ!? どういうことだ!?』
サニーゴ「サニ!」カキィン
恵磨『対するサニーゴはミラーコートを張っていた! 攻撃を跳ね返しましたが、解説の瑞樹さん!?』
瑞樹『ま、見ていればわかるわ』
凛「予想通り……!」
凛「サザンドラ、あくのはどうで打ち消して!」
サザンドラ「サザァ!!」バババ
ズバァン
615 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:39:19.96 ID:5KEEmfbV0
凛「ミラーコートはたしかに強力な技だよ。でもその分、隙も大きくなる」
藍子「だからわざと大ぶりな動きで、技を使わせた……」
凛「気づくのが遅かったね。これで仕留める……!」
サザンドラ「サザッ!」コォォォ
凛「きあいだま!!」
ズバァァァン
恵磨『決まったアアー!! サニーゴ、これは耐えられないか!?』
サニーゴ「サ、サニー」バタンキュー
616 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:39:56.43 ID:5KEEmfbV0
恵磨『サニーゴダウン! ようやく試合が動きました、先制したのは凛選手!!』
ワァァァァ
藍子「サニーゴ、お疲れさま……ゆっくり休んで」シュゥゥ
凛「きあいのハチマキ、持ってたんだね」
藍子「はい。けど、そう都合よくは助けてくれませんよね」
藍子「……まだまだここからです。いくよ、ドラパルト!」ポンッ
ドラパルト「ドラパ!」
凛「ドラゴンタイプ同士の対決ね……受けて立とうじゃない」
617 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:40:22.14 ID:5KEEmfbV0
藍子(サザンドラは2つの腕からも攻撃できるポケモン……)
藍子(それなら、攻撃できなくすれば!)
藍子「ドラゴンアロー!」
ドラパルト「ドラパ!」ズギュン
凛「……狙いは両腕か! あくのはどうで打ち消して!」
サザンドラ「サザ!」バババ
ドラメシヤA「ドラ〜」
ドラメシヤB「メシャー!」ズギュン
凛「! 両腕じゃない、片腕ずつ……!?」
618 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:41:00.26 ID:5KEEmfbV0
ズバァン
藍子「やった……!」
凛「……そういうことか」
藍子「ドラメシヤ、頑張って! もう1発、いくよ!」
ドラパルト「ドラパー!」ズギュン
凛「躱して!」
サザンドラ「サザッ」ヒョイ
ドラメシヤB「メシャー!」
凛「っ、生きてる銃弾だもんね……!」
サザンドラ「サザ!」ズバァン
619 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:41:52.61 ID:5KEEmfbV0
恵磨『サザンドラ、片腕でドラメシヤをブロックしました!』
瑞樹『だけどその片腕がやられてしまったようね』
凛「アイツもサザンドラと同じ……本体を倒すしかないみたいだね」
藍子「ドラパルト、ゴーストダイブ!」
ドラパルト「ドラパ!」フッ
恵磨『ドラパルト、姿を消した!』
藍子「さあ、どこから攻撃しましょうか?」
凛「身を隠したんだね。だけどドラメシヤの気配までは、消せてないんじゃないかな?」
藍子「……!」
620 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:42:21.22 ID:5KEEmfbV0
凛「そこ!」
サザンドラ「サザ!!」バババ
ズドォン
恵磨『なんとサザンドラ、姿を消していたはずのドラパルトを見破った!!』
ドラパルト「ドラパッ……」
凛「今だ、あくのはどう!」
藍子「ドラパルト、立ち直って!」
ドラパルト「……ドラパッ!」
藍子「もう片腕……もらいます!」
ドラパルト「ドラパ!」ズギュン
621 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:43:05.11 ID:5KEEmfbV0
凛「っ、速い……!」
ズドォン
恵磨『サザンドラ、両腕を痛めてしまった!!』
藍子「あとは本体だけ……ドラパルト、いくよ!」
ドラパルト「ドラパ!」ズギュン
ドラメシヤA・B「ドラメシャー!!」
凛「挟み撃ち……!」
ズドォン
恵磨『決まった!! 遂にドラゴンアローがサザンドラに命中ー!!』
藍子「よし――」
622 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:43:33.46 ID:5KEEmfbV0
凛「――どうしてサザンドラが避けなかったか、わかる?」
藍子「えっ?」
パァァ
恵磨『これは、まさか……』
凛「サザンドラの最後の足掻きだよ!」
凛「――りゅうせいぐん!!」
カッ
ズドドドドドド
ドラパルト「ドラパッ……」
サザンドラ「サザッ……」
ズシャァァン
623 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:43:59.24 ID:5KEEmfbV0
恵磨『ドラパルトとサザンドラ、同時にフィールドに打ちつけられたー!!』
ドラパルト「ドラパ……」バタンキュー
サザンドラ「サザ……」バタンキュー
瑞樹『……同時KOね』
ワァァァァ
凛「頑張ったね、サザンドラ」
藍子「お疲れさま……ドラパルト」
藍子(トリックルームが解けた時のために、ドラパルトは残しておきたかった……)
藍子(これでやっと一匹。やっぱり、凛ちゃんは強い……!)
624 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/10/30(土) 21:44:28.03 ID:5KEEmfbV0
つづきはあした
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/30(土) 21:58:09.53 ID:Lsx9yM590
乙 ちゃんみおのマンダもだが600族ドラゴン同士の戦いはいいね
626 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:32:09.54 ID:TwEsG7EG0
凛(……次だ。次の藍子の出方次第では、一気に不利になる……)
恵磨『さあお互いに仕切り直しの一手。ここが勝負の分かれ目になるか!?』
凛「いくよ、ムクホーク!」
藍子「ヤドキング、いくよ!」
ムクホーク「ムクホー……!」
ヤドキング「ヤドキン」
藍子「……っ」
凛(よし……ここで一気に叩く!)
627 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:32:41.84 ID:TwEsG7EG0
凛「ムクホーク、がむしゃら!」
ムクホーク「ムクホー!!」ズドドド
恵磨『ここでがむしゃらが決まりました!!』
瑞樹『ムクホークを温存していたのは正解だったわね』
瑞樹『だけどがむしゃらだけでは、倒すには至らないわ。これで藍子ちゃんは――』
藍子「この時を待っていました……トリックルーム!」
ヤドキング「……ヤドキンッ!」カッ
628 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:33:16.13 ID:TwEsG7EG0
卯月「ついにトリックルームが張られちゃった……!」
未央「……いや、しぶりんのことだ。まだ考えがあるはず!」
藍子「ここからは私のペースです、凛ちゃん!」
ヤドキング「ヤドキン!」カッッ
凛「っ――」
ズバァン
ムクホーク「ムクホー」バタンキュー
629 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:33:53.12 ID:TwEsG7EG0
恵磨『ムクホーク、藍子選手を翻弄しまくりましたが……ここで力尽きました!』
瑞樹『今回のムクホークは完全に対トリックルーム用の技構成だったわね』
瑞樹『それを失った凛ちゃん、ここから巻き返せるかしら?』
凛「上等だよ……いくよチャーレム!」ポンッ
チャーレム「チャー!」
藍子「ヤドキング、この調子でどんどん攻めるよ!」
藍子「ふしぎなじゅもん!」
ヤドキング「ヤドキン!」パァァ
630 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:34:28.05 ID:TwEsG7EG0
凛「躱して!」
チャーレム「チャー!」ヒョイッ
藍子「無駄のない動き……トリックルームの中でもそんなに動けるんですね」
凛「たとえ時空が歪んでいても、技の威力や出方を予測すれば躱すのは不可能じゃない」
凛「そして、私たちのトリックルーム対策は……一つじゃない!」
凛「ひかりのかべ!」
チャーレム「チャー!」パァァ
恵磨『チャーレム、ここでひかりのかべを展開! 特殊攻撃の威力を半減させます!』
藍子「……!」
631 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:35:32.73 ID:TwEsG7EG0
凛「藍子の手持ちの中で、トリックルームが最大限活きるのはサニーゴ、マホイップ、そしてヤドキング」
凛「つまりサニーゴが倒された今、藍子は特殊攻撃で――いや、特殊攻撃しか使ってこないはず」
凛「これで凌がせてもらうよ……!」
藍子「っ……やっぱりそう簡単には、いきませんよね……!」
藍子「ヤドキング、ヘドロウェーブ!」
ヤドキング「ヤドキン!」ドババ
恵磨『ヤドキング、最後に状態異常を狙いましたが――』
632 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:36:22.59 ID:TwEsG7EG0
凛「残念だったね! しねんのずつき!」
チャーレム「チャー!」ドゴオッ
ヤドキング「ヤド、キン……」バタンキュー
恵磨『ヤドキングダウーン!!』
藍子「ありがとう、ヤドキング」
藍子「いくよ、マホイップ!」ポンッ
マホイップ「マホ〜ッッ」
633 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:37:17.25 ID:TwEsG7EG0
恵磨『さあ続いてはマホイップ! 気合が入っていますね、瑞樹さん!』
瑞樹『ええ。藍子ちゃんにとってはここが正念場だもの』
凛(マホイップか……相性も悪いし、ここは引いておくべきか)
凛「戻って! いくよドリュウズ!」ポンッ
ドリュウズ「ドリュ!」
藍子「そう来ると思いました! マホイップ、デコレーション!」
マホイップ「マホ〜!」シャキーン
凛(なるほどね。いくらひかりのかべがあるとはいえ、あの火力は侮れない……)
凛「ドリュウズ、みがわり!」
ドリュウズ「ドリュ!」
634 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:37:54.04 ID:TwEsG7EG0
藍子「マジカルフレイム!」
マホイップ「マホ〜!」ゴオオッ
恵磨『マホイップ、弱点のほのお技をヒットさせましたが――』
身代わり人形「」ボサッ
藍子「みがわり……ドリュウズは?」
藍子「……潜ったんですね」
凛「地面の中なら、トリックルームの影響は受けない。どうする、藍子?」
藍子「なら、こうさせてもらいます」
藍子「デコレーション!」
マホイップ「マホ〜」シャキーン
瑞樹『ドリュウズが出てくるまで、能力を上積みし続けるつもりね』
635 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:38:31.58 ID:TwEsG7EG0
藍子「このままドリュウズが出てこなかったら、試合は膠着したままです。それは凛ちゃんらしくないんじゃないですか?」
凛「言うじゃん。……けど、その誘いには乗らないよ」
藍子「でしたらこうするだけです。デコレーション!」
シャキーン
凛(……これでマホイップの能力は限界まで引き上げられた。ひかりのかべも、もう気休めでしかない)
凛「だけど、これで……!」
凛「ドリュウズ!」
ドリュウズ「ドリュ!」ボコオッ
恵磨『遂にドリュウズが飛び出した!』
636 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:38:59.84 ID:TwEsG7EG0
凛「アイアンヘッド!!」
藍子「マジカルフレイム!」
ゴオオッ
恵磨『超火力のマジカルフレイムが炸裂! これはドリュウズ、ひとたまりもないか――』
ウニュニュ……
身代わり人形「」ボサッ
恵磨『な、なにっ!? 今のはみがわりだった!?』
凛「本物は――」
藍子「後ろですね!」
ボコオッ
637 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:39:33.42 ID:TwEsG7EG0
凛「アイアンヘッド!」
ドリュウズ「ドリュ!!」ドゴォッ
マホイップ「マホッ……」
凛「決まった――」
藍子「――いえ!」
凛「なっ……!?」
藍子「マジカルフレイムっ!」
マホイップ「マホ〜ッ!!」
ゴオオォォ
恵磨『マホイップのマジカルフレイム、今度こそ本物のドリュウズにクリーンヒットだあーっ!!』
638 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:40:16.72 ID:TwEsG7EG0
ドリュウズ「ド、ドリュ……」
バタンキュー
恵磨『ドリュウズダウン! 互いに攻めの一手でしたが、わずかにマホイップが上回りました!』
恵磨『瑞樹さん、ドリュウズもいい位置から攻められましたね!』
瑞樹『ええ、でも……あれを見て』
恵磨『! なるほど、クリームの壁でドリュウズの勢いを抑えていたんですね!』
フッ
未央「トリックルームが消えた!」
卯月「もう藍子ちゃんの戦法は通じないね……」
639 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/01(月) 00:44:55.81 ID:TwEsG7EG0
決勝戦 試合経過
凛…×ムクホーク ×ドリュウズ ×サザンドラ チャーレム サンダース ゲッコウガ
藍子…×ヤドキング ×サニーゴ ×ドラパルト マホイップ ウーラオス ゴリランダー
つづきはらいしゅう
640 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/01(月) 00:54:40.24 ID:SoqYFZXD0
乙 連日お疲れ様です
641 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:26:33.46 ID:Y2NsnUJK0
凛「お疲れ、ドリュウズ」
藍子「トリックルームは消えちゃいましたけど、まだまだ勝負はこれからです」
藍子「今のマホイップは、怖いですよ?」
凛「そういう怖さがあるから、バトルは面白いんだよね……!」
凛「チャーレム!」ポンッ
チャーレム「チャー」
藍子(いくら凛ちゃんのポケモンでも、今のマホイップが与えるダメージは怖いはず……!)
642 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:27:31.16 ID:Y2NsnUJK0
藍子「一撃で倒します! マジカルシャイン!」
マホイップ「マホ〜ッ!」カッッ
凛「もう一度ひかりのかべ!」
チャーレム「チャー!」
恵磨『なんとチャーレム、二重で壁を張った!?』
ズバァァァン
未央「うわわっ、すごい威力……雷が落ちたみたい!」
卯月「チャーレム、大丈夫かな……!?」
643 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:28:05.62 ID:Y2NsnUJK0
チャーレム「……チャー」ググッ
藍子「……!」
凛「よし、いくよチャーレム」
凛「じこあんじ!」
チャーレム「……チャー!」
恵磨『おっと!? じこあんじは相手の能力変化をコピーする技だ!』
藍子「能力変化をコピー……!?」
凛「いくよ藍子。お返しの――」
644 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:28:34.85 ID:Y2NsnUJK0
凛「しねんのずつき!!」
ドゴォォォン
藍子「マホイップっ!」
マホイップ「マ……マホ〜ッ」
バタンキュー
恵磨『決まったああー!! これは大ダメージ、たまらずダウンですっ!!』
藍子「そんな……凛ちゃん、最初からこれを狙って……!?」
645 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:29:00.32 ID:Y2NsnUJK0
凛「もちろん。ドリュウズが時間を稼いでくれたおかげで、トリックルームも解けたしデコレーションも重ねてくれた」
凛「本当はドリュウズでマホイップを倒せた方がよかったんだけどね。それでも計算通りの動きだったよ、藍子」
藍子「……っ」
恵磨『さあ、目の前に立っているのは攻撃の鬼と化したチャーレム。手持ちの数以上の差があるように思えますが、瑞樹さん!?』
瑞樹『藍子ちゃんは大ピンチね。とにかくあのチャーレムを何とか止めなきゃ』
646 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:29:32.73 ID:Y2NsnUJK0
藍子「……止めてみせます! ウーラオス、お願い!」ポンッ
ウーラオス「ベアッ!」
恵磨『続いてはウーラオスの登場! ドラゴン対決の次はかくとう対決となりました!』
凛「一気に蹴散らす……チャーレム!」
チャーレム「チャー!」
藍子(たしかに今のチャーレムは強力です。でも)
ウーラオス「……!」
藍子「ウーラオス、みきり!」
ウーラオス「ベア!」
クルッ
647 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:30:04.44 ID:Y2NsnUJK0
チャーレム「チャー……!?」
恵磨『か、躱した! ウーラオス、滑らかな動きでチャーレムの横をすり抜けました!!』
藍子「いくら強力な攻撃でも、当たらなければ意味がありません」
藍子「ウーラオス、すいりゅうれんだ!」
ウーラオス「ベアッ……!」
ドドドドド
恵磨『そしてすいりゅうれんだによるカウンターが決まった!!』
648 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:30:35.16 ID:Y2NsnUJK0
凛「やるじゃん。けど、その手は何度も使えないよね?」
凛「チャーレム、もう一度!」
チャーレム「チャー!」ダッ
恵磨『再びしねんのずつきが迫る! ウーラオスどうする!?』
藍子「躱します!」
藍子「ウーラオス、相手をよく見て――」
ウーラオス「ベア――」
649 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:31:19.43 ID:Y2NsnUJK0
藍子「――今だよ!」
パシッ
恵磨『ウーラオス、チャーレムを受け止めて――』
恵磨『受け流したァ!?』
凛「へえ……!」
藍子「ウーラオスは水のようにしなやかな体術を持っています。直接攻撃ならこうして受け流すことも簡単です」
藍子「みきりはその補助でしかありません」
凛「なるほど、肉弾戦ではこっちが不利ってことか」
凛「だったら……ここで奥の手、使おうかな」チャキッ
650 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:31:50.82 ID:Y2NsnUJK0
藍子「それは……」
凛「前にも話したと思うけど、私はメガシンカも使えるんだよね」
凛「ここからは本気でいかせてもらうよ……!」
チャーレム「チャー……!」
凛「メガシンカ!!」
カッッ
メガチャーレム「チャーッ!!」ドンッ
651 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:32:20.88 ID:Y2NsnUJK0
恵磨『で、出たあああ!! 凛選手、ダイマックスではなくメガシンカを選択!!』
ドワアアア
『なんだありゃあ!?』
『メガシンカを使えるトレーナーって珠美以外にもいたのかよ!!』
藍子「メガ……チャーレム……!」
凛「いくよ藍子!」
メガチャーレム「チャー!!」ダッ
恵磨『チャーレム、目にも止まらぬ速さで――』
藍子「懐に……!?」
652 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:32:53.87 ID:Y2NsnUJK0
凛「しねんのずつき!」
ドゴォッ
ウーラオス「ベアッ……」
スドォォォン
藍子「ウーラオスっ!」
ウーラオス「ベ、ベア……!」
恵磨『ウーラオス、豪快にふっ飛ばされた!!』
凛「追撃!!」
チャーレム「チャーッ!!」ダッ
653 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:33:48.04 ID:Y2NsnUJK0
恵磨『さらに休む間もなくチャーレムが襲いかかるー!!』
瑞樹『威力もスピードも申し分なし。凄まじい強さね』
藍子「ウーラオス――」
凛「とびひざげり!!」
スドォォォン
恵磨『決まったー!!』
ウーラオス「…………ベア」
ググッ
654 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:34:25.50 ID:Y2NsnUJK0
恵磨『……いやウーラオス、まだ余力を残している!?』
藍子「ありがとう、ウーラオス……!」
藍子「これがウーラオスの奥の手です。いきます!」
藍子「カウンター!」
ウーラオス「ベアアア!!」ダッ
瑞樹『カウンター……まさに起死回生の一手ね! これはさすがのメガチャーレムも――』
655 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:35:02.30 ID:Y2NsnUJK0
ヒョイッ
恵磨『……なっ!?』
藍子「っ……!?」
凛「当たらなければ意味がない。だよね、藍子?」
ズドォォォン
ウーラオス「……ベア」
バタンキュー
656 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:35:32.60 ID:Y2NsnUJK0
恵磨『渾身のカウンターは届かずー!! ウーラオス、ダウンですッ!!』
恵磨『藍子選手、残すはあと1匹。バトルはいよいよ大詰めを迎えています!!』
藍子「――っ」
藍子「ウーラオス、戻って!」
藍子(……これで、残ったのは――)
凛「藍子」
藍子「は、はい」
657 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:36:15.05 ID:Y2NsnUJK0
凛「……強くなったね」
凛「トレーナーを始めたのは、私の方がずっと先だったのに」
藍子「凛ちゃん……」
藍子「……っ」
藍子「私は凛ちゃんがいたから、ここまで来ることができました。一人で旅をしていたら、きっとここまで辿り着くことはできなかったと思います」
凛「……うん」
藍子「そして、凛ちゃんのおかげで――」
藍子「憧れるだけじゃダメなんだって、気づくことができました」
658 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:37:34.12 ID:Y2NsnUJK0
藍子「誰かの真似をして、後を追いかけているだけじゃ……本当に変われたとはいえないんです。きっと」
藍子「だから凛ちゃんを超えることで、私は私に証明したいんです。強くなれたよって。これからは、迷わず自分の足で進んでいけるよって、そう――」
凛「……うん」
藍子「……だから凛ちゃん。私は――」
藍子「絶対に、最後の最後まで、諦めません!」
藍子「ゴリランダー……」チャキッ
藍子「一緒に、勝とう!」ポンッ
ゴリランダー「……ゴリッ」
659 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:38:50.31 ID:Y2NsnUJK0
恵磨『さあ、絶体絶命の藍子選手だが――』
藍子「いきます!」シュゥゥ
恵磨『これだこれだ! まだとっておきが残っている!』
瑞樹『メガシンカとキョダイマックスの対決……これは見物ね』
藍子「キョダイマックス!」
ズドォォォォォン
ゴリランダー「ゴリイイイイイイ!!!」
660 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:39:23.80 ID:Y2NsnUJK0
恵磨『藍子選手、ついにキョダイマックスを発動! まさしく最後の切り札! ゴリランダーの咆哮がスタジアムに響き渡ります!!』
ドワアアアアアア
未央「ここまで来たら……私たちも全力で応援するだけだね!」
卯月「うん! 頑張れ、藍子ちゃーん!」
未央「負けるなしぶりーん!」
凛「相手にとって不足なし、だね……いくよチャーレム!」
661 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/06(土) 23:40:06.34 ID:Y2NsnUJK0
明日、決着
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/06(土) 23:52:51.70 ID:KGQyEi0m0
乙
663 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:11:09.54 ID:Gnl8J/bO0
凛「とびひざげり!」
メガチャーレム「チャーッ!!」
藍子「通しません!」
ゴリランダー「ゴリイイイイ!!」ドドドンッ
恵磨『ゴリランダーのドラミングに合わせ、巨大なツタがせり上がってきた!』
ガキィィィン
恵磨『封じた、封じたぞ! さすがのチャーレムもこの防壁は破れないのか!?』
瑞樹『……いえ!』
664 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:11:45.88 ID:Gnl8J/bO0
ミシッッ
凛(よし、いける……!)
藍子(ダメ、守りきれない……!)
ドゴォォォン
瑞樹『ツタが粉々に……!』
凛「いけっ!!」
ズドォォォン
恵磨『とびひざげりがヒットォ!! これは痛烈な一撃!!』
665 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:12:14.57 ID:Gnl8J/bO0
ゴリランダー「ゴリイ……!」
凛「どう? これは痛いでしょ?」
藍子「いいえ、全然です!」
バクッ
恵磨『――しかしゴリランダー、すかさず回復! オボンの実を持っていましたようです!!』
藍子「覚えていますか? 初めてジムチャレンジに勝った時、凛ちゃんのアドバイス通りに持たせていたオボンです」
凛「もちろん覚えてるよ……にくいことするじゃん」
666 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:12:52.42 ID:Gnl8J/bO0
藍子「お返しです! ダイジェットで吹き飛ばして!」
ゴリランダー「……ゴリイイイイ!!」
恵磨『ゴリランダーもすかさず反撃! しかもこれは――!』
メガチャーレム「チャー……!?」
ズドドドドド
卯月「わわっ、砕けたツタの破片が飛んできてる!?」
未央「嵐みたいでフィールドが全然見えないよ!」
メガチャーレム「……チャーッ!」ズザァ
667 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:13:20.48 ID:Gnl8J/bO0
恵磨『ダイジェットと共にふっ飛ばされたチャーレム、しかしまだまだ血気盛んです!』
凛(あのツタの壁……とびひざげりならギリギリ壊せるみたい。だとしたらしねんのずつきじゃ厳しいかも)
凛(なら)
凛「もう一発、とびひざげり!」
メガチャーレム「チャー!!」バビュン
藍子(あの技を封じるには……!)
藍子「ダイウォールです!」
ゴリランダー「ゴリイ!!」バッ
凛「まずい――」
668 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:13:52.32 ID:Gnl8J/bO0
ガキィィィン
恵磨『ゴリランダー、今度はダイウォールだ! チャーレムの猛攻を完全に防いだ!!』
瑞樹『それだけじゃないわ。とびひざげりは、技が外れたり防がれたりした時――』
ズドォォォン
メガチャーレム「チャー……!」
藍子「これで追い詰めましたよ、凛ちゃん!」
藍子「次の一撃で……メガチャーレムを倒します!」
ゴリランダー「ゴリイイイイ!!」ドドドンドンッ
669 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:14:19.33 ID:Gnl8J/bO0
恵磨『ゴリランダーの4本の腕が唸る! 重厚なドラミングに合わせて、地響きが伝わってきています!』
瑞樹『スタジアム、壊れちゃわないかしら……?』
ビキッッ
恵磨『藍子選手、ここでメガチャーレム突破なるか!?』
凛(……4本の腕、か)
凛「……まだだ、チャーレム!」
メガチャーレム「チャーッ!」ガシッ
670 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:16:14.16 ID:Gnl8J/bO0
恵磨『な、なんだ!? チャーレム、地面に突っ伏して何をするつもりだ!?』
瑞樹『このままだとキョダイコランダの餌食になるわよ……!』
藍子「ま、まだって……どういうことですか、凛ちゃん……!」
凛「メガチャーレムにもあるんだよ、4本の腕。サイコパワーを実体化させて作ることができるんだ」
凛「藍子が私を目指して駆け上がって来るのなら――」
凛「私はそれよりもっと上、届かないほど高みへ登っていくだけ!」
671 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:16:46.04 ID:Gnl8J/bO0
凛「いくよチャーレム。キョダイコランダが追いつけないくらい、限界まで――」
ビキッッ
凛「跳べっ!!」
ズドォォォォォォン
恵磨『巨大なツタがフィールドを侵食する! しかしチャーレムの姿が見当たらない! どこへ行ってしまったんだ!?』
………………
…………
……
キランッ
672 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:17:20.23 ID:Gnl8J/bO0
藍子「……!!」
凛「いっ……けええええ!!」
ズドォォォォォォォン!!!
ゴリランダー「ゴッ…………」
ゴリランダー「ゴリイイイイイイ!!!」
ドカァァァァァァン
673 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:17:46.19 ID:Gnl8J/bO0
卯月「っ――」
未央「……!」
バシュウッ
ゴリランダー「………………」
ドサッ
恵磨『…………き』
恵磨『決まったーーー!!!』
674 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:18:19.28 ID:Gnl8J/bO0
恵磨『大迫力の決勝戦、見事チャンピオンへの挑戦権を掴んだのは――』
恵磨『凛選手ゥゥゥ!!!』
ドワアアアアアア
卯月「り、凛ちゃんが……勝った……!」
未央「あーちゃんが……負けちゃった……」
瑞樹『……終わってみれば、手持ち2匹を残しての完勝。強かったわね、凛ちゃん』
675 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:18:50.27 ID:Gnl8J/bO0
藍子「…………」
藍子「…………ふうっ」
藍子「ゴリランダー、ありがとう……本当に、ありがとう」
凛「チャーレム……よく頑張ったね」
凛「………………」
藍子「………………」
凛・藍子「「……ふふっ」」
676 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:19:17.87 ID:Gnl8J/bO0
凛「どうしたの、急に」
藍子「いえ……凛ちゃん、顔も服もすごく汚れてるなあって」
凛「誰のせいだと思ってるの。フィールドもめちゃくちゃだし……」
藍子「……本当に、終わったんですね」
藍子「なんだか、いろんな思いがこみ上げてきて……不思議な気持ちです」
藍子「……凛ちゃん」
藍子「おめでとうございます」
凛「……うん」
ドワアアアアアア
677 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:19:50.17 ID:Gnl8J/bO0
『いやー凛選手、最高だったわー!』
『藍子ちゃんもすごかった! メガシンカVSキョダイマックスは激アツだったぜー!』
パチパチパチパチ
藍子「わあ……!」
凛「……藍子」
凛「私をここまで連れてきてくれて、ありがとう」
藍子「……えっ?」
678 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:20:57.54 ID:Gnl8J/bO0
凛「藍子と同じ理由だよ」
凛「藍子がいたから、背中を見せられるように頑張りたいって思えた。憧れでい続けたいって思いが、励みになった」
凛「誰かに期待されてるって、すごく心強いことだからね」
凛「このガラル地方は……あまりにも広すぎる。一人で旅していたら、きっとここまで来れなかった」
凛「私からもお礼を言わせて。本当にありがとう、藍子」
679 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:21:31.70 ID:Gnl8J/bO0
藍子「………………」
凛「……藍子?」
藍子「……あれっ」
藍子「ご、ごめんなさい……泣かないって、決めていたのに……」
藍子「泣いたら、昔の私に戻っちゃうって思っていたのに……」
凛「藍子……」
藍子「……凛ちゃん」
藍子「少しだけ、肩を、貸してください……っ」
凛「…………うん」
680 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:22:04.34 ID:Gnl8J/bO0
(大歓声に包まれるスタジアムの中心で、藍子は声を震わせていた)
(だけどその涙は、弱いから流れたんじゃない)
(……だから言ったじゃない)
(藍子はもうとっくに、強くて優しいんだって……)
681 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:22:59.78 ID:Gnl8J/bO0
藍子 手持ちポケモン
ゴリランダー ♂ Lv.72 グラスメイカー オボンのみ
むじゃきなせいかく ちのけがおおい
グラススライダー/ドラムアタック/アクロバット/ちょうはつ
マホイップ ♀ Lv.70 スイートベール
おだやかなせいかく のんびりするのがすき
マジカルシャイン/マジカルフレイム/あまいかおり/デコレーション
サニーゴ ♀ Lv.70 はりきり きあいのハチマキ
わんぱくなせいかく うたれづよい
アクアブレイク/パワージェム/いのちのしずく/ミラーコート
ドラパルト ♂ Lv.69 すりぬけ
さみしがりなせいかく すこしおちょうしもの
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/とんぼがえり/おにび
ヤドキング ♂ Lv.68 きみょうなくすり
おっとりしたせいかく ぬけめがない
ぶきみなじゅもん/ヘドロウェーブ/トリックルーム/わるだくみ
ウーラオス ♂ Lv.68 ふかしのこぶし
やんちゃなせいかく こうきしんがつよい
すいりゅうれんだ/いわくだき/カウンター/みきり
682 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/07(日) 23:26:42.80 ID:Gnl8J/bO0
今回は以上。残すはチャンピオン決定戦のみ
その前にサイドストーリーを挟みます。けっこう長くなったので3分割して3日連続で投下
今月中にはエンディングまで持っていくつもりです
いろいろと語りたいことはありますが、その機会はまたいずれ
ではまた
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/11/07(日) 23:27:44.66 ID:RviFKXVJ0
乙 何回か安価があったが選択肢によっては勝敗は変わってたんだろうか?
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[age]:2021/11/08(月) 20:40:33.67 ID:+vZ4GyrxO
かと金・57日目/164戦目
「金ネジキクリアまでの軌跡」
(20:21〜放送開始)
https://www.youtube.com/watch?v=RbTsVd07cUk
685 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:28:10.33 ID:/Z0KcoTH0
ビュオオオォォォ
卯月「………………」
未央「………………」
ビュオオオォォォ
未央「ねぇしまむー」
未央「ここどこ?」
サブストーリー『卯月と未央のグレートジャーニー! Vol.2』
686 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:28:54.12 ID:/Z0KcoTH0
未央(あれはそう、1ヶ月前のことだった)
未央(私としまむーは、突然、アイマス地方にいないはずのある人からメッセージを受け取ったのだ!)
晶葉『卯月! 未央! 頼む、至急ガラルに来てくれないか!』
晶葉『凛と……連絡が取れないんだ!』
晶葉『ガラルは今大変なことになっている。おそらく凛も、なにか厄介ごとに巻き込まれているのかもしれない』
晶葉『凛を助けてくれないか!』
687 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:29:21.98 ID:/Z0KcoTH0
未央(私はすぐにしまむーと会って、準備を整えた。P,C,Sの二人も、しまむーを快く送り出してくれた)
未央(だけど、ガラル地方までどうやって行けばいいんだろう? どんなに速い船や飛行機を使っても、1日で行くことはできないし)
未央(早くしないとしぶりんが。……そんな時、一つの考えが浮かんだんだ)
シジョウシティ バトルライブ会場
受付「いらっしゃいま――」
688 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:29:57.67 ID:/Z0KcoTH0
卯月「お願いです! 今すぐライブアイドルに会わせてくれませんか!?」
受付「な……ライブアイドルですか? いえ、彼女たちにはバトルライブを勝ち抜いた先でのみ、会うことが許されております」
受付「いくらゴールドメダルを持つお二方でも、それは……」
未央「どうしてもお願いしたいことがあるんだ! あの二人にしか頼めないんだよ!」
受付「……ままなりません。ルールですので。どうしてもと言うのなら、再度バトルライブを勝ち上がっていただいて――」
未央「そんな時間はないっ!!」
受付「……!」
689 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:30:27.17 ID:/Z0KcoTH0
未央「お願い、お願いだよ。早くしないと、私たちの親友がっ……!」
??「なーに騒いでんの?」
卯月「! 美嘉さん、莉嘉ちゃん……」
受付「……すみません、少々トラブルが」
美嘉「みたいだね。だいぶ切羽詰まってるようだけど」
莉嘉「事情、詳しく聞かせてもらえないかな?」
未央「……!」
…………………………
690 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:30:59.23 ID:/Z0KcoTH0
美嘉「……そういうことね」
莉嘉「お姉ちゃん」
美嘉「うん、わかってる」
ヒョイッ
美嘉「はいこれ。ラティオスのモンスターボール」
莉嘉「こっちはラティアスね!」
未央「それじゃあ……!」
莉嘉「2匹ともすっごく速く飛べちゃうから、ビックリするよ、きっとっ♪」
691 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:31:37.07 ID:/Z0KcoTH0
美嘉「向こうに着いて、ひと段落したら教えて。転送システムで、アイマス地方まで送ってもらえるようにするから」
卯月「……! 二人とも、本当にありがとうございますっ!」
美嘉「それと、一つだけ、約束」
美嘉「友だちのこと、絶対に助けてあげてね」
未央「……うん。本当にありがとう、美嘉ねえ」
卯月(そうして私たちは、ラティアスとラティオスの力を借りて、ガラル地方までやって来たんです)
卯月(向こうはやっぱり大変なことになっていたけど、未央ちゃんや凛ちゃん……それに藍子ちゃんの力も合わせて、なんとか乗り越えることができました)
卯月(ライブアイドルの二人には、感謝してもしきれません)
692 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:32:17.86 ID:/Z0KcoTH0
卯月(落ち着いた後、私たちは、久しぶりに会えた凛ちゃんと色んな話をしました)
卯月(そして、凛ちゃんと藍子ちゃんがガラル地方のチャンピオンを目指していると聞きました)
未央(しぶりんったら、アイマスだけに飽き足らず、ガラルの頂点まで目指しててさ。相変わらずだな〜って思ったよ)
未央(で、せっかくだから私たちも少し残って、しぶりんのために何かできることをしたいなって思ったんだけど)
凛「ごめん。予選が終わるまで、しばらく一人にしてもらえないかな?」
卯月(もう一度時間をかけて、自分としっかり向き合いたい。そう言った凛ちゃんの意思を、私たちは尊重することにしました)
未央(とはいえ、やっぱ寂しいもんは寂しくてさ……)
693 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:32:53.25 ID:/Z0KcoTH0
シュートシティ ポケモンセンター
卯月「あっ、未央ちゃーん!」
未央「おおしまむー! ずいぶん遅かったね!」
未央「ってその両手にぶら下げてるのは……」
卯月「えへへ。ブティックに寄ったんだけど、素敵な服がいっぱいあって……コンテストの衣装で使いたいなあって思ったから、つい」
未央「しまむーのことだから、美穂ちゃんと響子ちゃんの分も選んでたんでしょ」
卯月「うっ……そ、その通りです……」
未央「あはは、いいよもう」
694 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:33:26.12 ID:/Z0KcoTH0
卯月「未央ちゃんはどこに行ってたの?」
未央「ワイルドエリア体験ツアーっていうのがあってさ、そこに行ってたんだ」
未央「すごかったよ、ワイルドエリア! もう全部が桁違いって感じで。見たことないポケモンもたくさん!」
未央「これがガラル地方なんだって、ワクワクした! しぶりんはこんな世界を冒険してたんだなあって」
未央「……できればしぶりんとも、共有したかったな。この気持ち」
卯月「……そうだね。凛ちゃんともショッピング、したかったなあ」
695 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:34:09.36 ID:/Z0KcoTH0
未央「まあ、悲しんでちゃダメだけどさ」
未央「しぶりんは今、夢に向かって頑張ってるんだから」
卯月「……うん」
未央「…………」
卯月「…………」
未央・卯月「はあーっ…………」
696 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:34:55.14 ID:/Z0KcoTH0
??「ごめんなさい、そこのお二人さん」
未央「ん? 私たちのこと?」
卯月「あの、どなたですか?」
??「ワタシ? ワタシはね……」ポンッ
ガラルギャロップ「ギャロ!」
??「馬ポケモンだいすきクラブ会長の!」ポンッ
バンバドロ「バンバー」
愛結奈「愛結奈よっ☆」
697 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:35:35.52 ID:/Z0KcoTH0
未央「う、馬ポケモン……!?」
卯月「だいすきクラブ会長……!?」
愛結奈「ええ! アタシは馬ポケモンをこよなく愛し、その魅力を世に広めようと活動しているの」
愛結奈「この子たちはアタシの同志よ。不眠不休でガラルを縦断できる、バンバドロのマサルと」
バンバドロ「バンバー」
愛結奈「ツノに癒しの力を秘めているポケモン、ギャロップのダイナよ」
ガラルギャロップ「ギャロ」
698 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:36:46.21 ID:/Z0KcoTH0
未央「え、ギャロップ!? 私たちが知ってるギャロップじゃないんだけど!?」
愛結奈「そうよ。このギャロップはリージョンフォームだもの」
卯月「リージョンフォーム……ガラル地方のギャロップは、そんな姿なんですね」
愛結奈「アナタたち、もしかしてガラルの人じゃないわね?」
未央「うん。私たち、アイマス地方ってところから来たんだ」
愛結奈「それはジムチャレンジのため?」
卯月「いいえ。友だちがそれにチャレンジしていますけど、私たちは」
愛結奈「なら今はフリーってこと!?」グイッッ
未央「ま、まあ、そうだけど」
699 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:37:38.24 ID:/Z0KcoTH0
愛結奈「グッドタイミング! アナタたちを見込んで、ぜひお願いしたいことがあるの!」
愛結奈「さっきも紹介した通り、アタシは馬ポケモンをこよなく愛しているわ。だけど、まだまだ知らない馬ポケモンも世界中にたくさんいる」
愛結奈「アナタたち、ブリザポスとレイスポスってポケモンは聞いたことがあるかしら?」
卯月「ブリザポス? レイスポス?」
愛結奈「ガラル地方の南にある、カンムリ雪原っていう地域に生息しているといわれるポケモンよ」
愛結奈「今までは名前だけが伝承の中で語られていて、大昔に存在したポケモンという認識だったんだけど」
愛結奈「先日、マクロコスモスの調査隊が、ついにその姿を写真に捉えたのよ!」ピラッ
700 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:38:22.01 ID:/Z0KcoTH0
卯月「これが、その写真ですか?」
未央「うーん、ブレすぎててよくわかんないけど……」
愛結奈「いいえ。この風の切り方、全身のシルエット……ワタシにはわかるわ」
愛結奈「ブリザポスとレイスポスは、今も生きている。しかも、馬ポケモンなのよっ!!」
未央「言われてみれば、たしかに?」
愛結奈「ワタシはさっそくカンムリ雪原に乗り込もうと考えたわ。……だけど、あそこはかなり厳しい自然環境でね」
愛結奈「万全の装備を整えたマクロコスモスの調査隊でも、3日の滞在が限界だったらしいの」
愛結奈「愛さえあればなんでもできるってわけじゃない。だけどなんとかブリザポスとレイスポスのことをもっと知りたい……そこで!」
701 :
◆7P/ioTJZG.
[saga]:2021/11/12(金) 23:39:08.08 ID:/Z0KcoTH0
愛結奈「アナタたちに、この子たちを見つけて、ゲットしてきてほしいの!」
愛結奈「お礼なら弾むわ。どうかお願いできないかしら?」
卯月「うーん……未央ちゃん、どうしよう?」
未央「行こう!」
卯月「即決!?」
未央「私たちも、色々あってこの先どうしようかって悩んでいたところだったんだよね。せっかくならさ、冒険しに行ってみようよ!」
未央「カンムリ雪原だっけ? 名前からして寒そうな場所だけど、レオン島も大概だったし、たぶん大丈夫!」
未央「なにより、しまむーと一緒なら、きっとどんなことも楽しめるよ!」
卯月「未央ちゃん……!」
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