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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】

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880 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:09:08.20 ID:wJb9QWU10
(いや……愛依さんの話では、咲耶さん以外に意識があったとは分からないはず……)

(もっと明確に意識を保ったままでいられる何かがなかっただろうか……)

智代子「ってことは……咲耶ちゃんは現場で唯一意識を保ち続けてたってことだよね!」

智代子「……あれ?だったらどうして咲耶ちゃんは死んじゃったの?」

愛依「確かに……ほかに意識がある人がいないんだったら、犯行自体不可能だよね?」

灯織「……いや、現場には咲耶さん以外にも意識のある人がいたかもしれません」

智代子「えっ?!で、でもみんなガスを吸っちゃってたんだよね?!」

智代子「も、もしかして吸ってない人がいたの?」

(その可能性を示す証拠もあった……それを提示するんだ!)


【正しいコトダマを選べ!】

>>852>>854

↓1
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:10:07.61 ID:5mV1R3t00
【ガスマスク】
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:10:14.03 ID:gGJS8m/Uo
ガスマスク
883 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:12:19.09 ID:wJb9QWU10
灯織「これです!」

【解!】

灯織「現場の片隅に落ちていたガスマスク……これがあればガスを吸わずに済みますよね?」

智代子「が、ガスマスク?!」

円香「それ……科学室にあったやつ?」

雛菜「え〜?円香先輩詳しいね〜」

円香「そりゃね……あそこは色々と使えそうなものが多いから」

(色々と使えそう……か)

灯織「現場に落ちていたのは一つだけ……意識を失ったと思われていた三人のうち一人が、倒れたように見せかけてこっそりこれを装着していた場合前提が覆りますよね」

めぐる「現場では咲耶のほかに犯人も自由に行動できたってことなんだもんね!」

めぐる「自由に動けた一人の犯人が、咲耶をみんなが意識を失っているうちに殺しちゃったんだ!」

灯織「うん、そう考えるのが妥当だと思う」




【雛菜「そんなんじゃしあわせ〜にはなれない〜!!」】反論!

884 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:14:05.70 ID:wJb9QWU10
灯織「ひ、雛菜……?」

雛菜「ガスマスクがあれば、犯人は自由に行動できたかもしれないけど〜」

雛菜「それを犯人が使ったっていう証拠はないよね〜?」

灯織「うっ……そ、それは……」

雛菜「事件の後に犯人がこっそり置いただけかもしれないし〜、意識があったかどうかの判断はつかないよね〜〜〜!」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマの証言】
‣【ガスマスク】
‣【備品リスト】


雛菜「現場は被害者以外は全員ガスを吸って意識を失ってたよ〜」

雛菜「煙がした瞬間全員その場にしゃがみこんだから〜」

雛菜「大体そのガスマスクも誰かが使った証拠でもあるの〜?」

雛菜「そんな証拠もないなら」

雛菜「ただの偽装工作かもしれないよね〜」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「確かに誰かがこのガスマスクを使用した証拠はないかもしれない……」

灯織「でもそれは同時に誰も使っていないことを証明する証拠もないってことだよ!」

灯織「誰かの意識があったことを否定する材料にはならない!」

-------------------------------------------------

雛菜「確かに物理的な証拠はどっちみちないかもしれないけど〜」

雛菜「それって屁理屈じゃない〜?」

雛菜「それに、いくら意識を失っている最中だからって誰かがガスマスクをつけてたらわかると思う〜」

雛菜「あの時だって【他のアイドルがどうなってるか実際雛菜は見てた】し〜」

雛菜「ガスマスクをつけてた人なんて雛菜は見てないよ〜?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:15:20.54 ID:B4hq1dFn0
他のアイドルがどうなってるか実際雛菜は見てた に 事件当時の状況
886 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:16:37.04 ID:wJb9QWU10
灯織「その矛盾、斬らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「……雛菜、雛菜の証言には矛盾があるよ」

雛菜「え〜?」

灯織「事件発生当時の状況を思い出してみて。煙の発生と同時に、何か異常が起きていなかった?」

愛依「……あ!停電!」

灯織「うん……原因は不明だけど、煙の発生と同時に音楽室はその照明もすべて落ちてしまってた」

灯織「だとすれば……ガスマスクを着けていた人間がいたかどうかなんて判別はつかないよね?」

めぐる「ホントだ!停電はわたしたちが音楽室に戻ってくるまでそのままだったけど……」

めぐる「現場は咲耶の死体のあるステージ上以外まるで何も見えない真っ暗闇だったよ!」

灯織「ガスマスクを着けていた人間がいたかどうかなんて、断言できないはず!」

雛菜「……そうだね〜」

智代子「で、でもそれっておかしくない?!」

智代子「だって、雛菜ちゃんは事件の当事者だったんだよね?!停電のことは誰よりも知ってたはずなのに……なんでそれを黙ってたんだろう」

雛菜「もしかして、雛菜のこと疑ってます〜?」

智代子「い、いやいや!別にそういうつもりじゃないよ?!うん、ホントに!」

灯織「チョコの警戒する気持ちもわかる、けど……別にそこは咎めるべき点じゃない、と思う」

めぐる「灯織?」

灯織「さっきの反論が通って、私のガスマスクが完全に無視されることになれば、あの時現場にいた三人の容疑は一気に晴れることにもつながるから……」

灯織「雛菜は自分に投票されることを恐れてのことだったんじゃないかな」

雛菜「あは〜……」



凛世「お待ちください」
887 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:17:41.79 ID:wJb9QWU10

愛依「今度は凛世ちゃん?!」

凛世「灯織さんの理論は筋が通りません……」

凛世「今凛世たちが行っているのは学級裁判……目指すべきは全員で正答にたどり着くこと……」

凛世「雛菜さんが犯人でないにせよ、ガスマスク自体を否定するということは……摩美々さんと愛依さんも庇い建てることになります……」

凛世「雛菜さんにはお二人が犯人でないという確信がある、ということでしょうか……」

(……!!)

愛依「そ、それホント?!雛菜ちゃん?!」

雛菜「……ホントですよ〜」

摩美々「やるじゃん雛菜―」

雛菜「ていうか、ずっとなんでこの話をしないのかな〜って思ってたんですよね〜」

雛菜「この証拠の存在で、あの時音楽室にいた三人が犯人じゃないことは明らかなのにな〜って」

灯織「そ、そんな証拠が……?」

雛菜「じゃあ今から雛菜が教えてあげるので〜」

雛菜「雛菜の証言だけに集中しててね〜?」
888 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:18:31.29 ID:wJb9QWU10
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

【コトダマ】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【断線ケーブル】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【ピアノ線】
‣【スプリンクラー】


雛菜「今回の事件の犯人は音楽室にいた三人ではそもそも成立しないんですよね〜」

雛菜「だって思い出してみてください、【現場は密室だった】んですよ〜?」

雛菜「他の誰も侵入して、犯行の邪魔をしないように……」

雛菜「【音楽室の扉の鍵を閉めて密室にした】んですよ〜」

雛菜「音楽室の扉の鍵は外側にしかありませんし〜」

雛菜「閉めることができたのはあの時【外にいた人だけ】〜」

雛菜「音楽室の外側にいた犯人が雛菜たちを閉じ込めたうえで」

雛菜「何か【トリックを使って殺した】んじゃないですか〜?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:21:28.29 ID:5mV1R3t00
【音楽室の扉の鍵を閉めて密室にした】に【モノクマの証言】
890 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:24:55.43 ID:wJb9QWU10

灯織「それは違います!」論破!

【BREAK!】

灯織「確かに雛菜の言う通り、音楽室の扉は外側からしか施錠できません」

灯織「ですが、事件当時も外側から施錠されていたとは限りません!」

雛菜「え〜、なにそれ〜!内側からピッキングでもしたってこと〜?」

灯織「いや、そうじゃなくて……」

灯織「あの時、本当に鍵がかかっていたのかな?」

めぐる「えっ?!で、でも灯織……扉をいくら引いてもびくともしなかったんだよ?!」

智代子「うん、それはわたしも凛世ちゃんも一緒に確認したし……」

灯織「モノクマの発言を思い出してみて、前にモノクマは『事件発生時など学級裁判に必要な時に限り、施錠済みの扉を開錠する』って宣言してたよね」

灯織「既にあの段階で咲耶さんは死亡していて、事件は起きていた。それなのに私たちがいくら頼んでもモノクマは開錠してくれなかった」

灯織「……ということは?」
891 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:26:21.68 ID:wJb9QWU10

摩美々「なるほどねー」

摩美々「事件が起きているのに、開けてくれないなら……鍵がかかっているという前提の方がおかしいってことなんだー」

雛菜「え〜、それって結局また屁理屈じゃん〜」

雛菜「なんの証拠もなく、モノクマの言葉の揚げ足取りだけで判断するの〜?」

(……そうだ、これもまたあくまで可能性にしか過ぎない)

(……完全な否定にはつながらない)

雛菜「大体今言ってたよね〜、扉は開けられなかったって!」

雛菜「だったらやっぱり鍵はかかってたんじゃない〜?モノクマが言ったことを全部守るとは限らないし〜」

モノクマ「なんだかボクのことを悪く言われてるような気がしますが……」

モノクマ「答えは沈黙!今いいところだしね!横やりは入れませんよ!」

智代子「うーん、でも確かに雛菜ちゃんの言う通り、あの時の扉はいくら引いてもびくともしてなかったし……」

智代子「ど、どっちなんだろう……」

(いや、きっとあの時扉の鍵自体は閉められてはいなかった……それはモノクマの態度から明らか)

(だとしたら扉を開かないようにするトリックがあったはず……)

(考えよう……考えるんだ、密室を作り出した犯人のトリックを……!)
892 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:27:50.51 ID:wJb9QWU10
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【制御室のエアコン】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【音楽室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【モノクマの証言】


雛菜「事件当時音楽室の扉は≪鍵が閉められてた≫んですよ〜」

雛菜「鍵は外にしかないから、それを閉められるのは音楽室の外にいた人だけじゃないですか〜」

智代子「部屋の内側から鍵を回す方法はなかったのかな?」

愛依「そもそも音楽室ん中は【ガスが充満してた】し……」

愛依「停電もしてたから≪ピッキング≫もできなくない?」

摩美々「それこそそんな怪しい真似をしたら物音も起きるんで気づくんじゃないですかー?」

円香「鍵がかかってなかったとしたら……」

円香「≪内側から強い力で抑え込んでいた≫とか?」

雛菜「全員意識がなかったって言ったよね〜?」

雛菜「押さえつけるなんか絶対無理だよね〜」

めぐる「あっ!それじゃあ何か物を置いて≪物理的に扉を動かなくさせた≫とか!」

智代子「あっ!それならできそうだね!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:35:44.53 ID:5mV1R3t00
≪物理的に扉を動かなくさせた≫に【モノクマの証言】
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:36:02.48 ID:B4hq1dFn0
ガスが充満してた に 音楽室のエアコン
895 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:37:49.87 ID:wJb9QWU10
めぐる「うーん、でもモノクマの話だと、鍵がかかってなかったことの裏付けにはなるけど……」

めぐる「何か物があったことの裏付けにはならないような気がするよ……むむむ」

(うーん、違うか……)

(モノクマの証言から考えるに、鍵をかけずに密室を作る方法があった……)

(そのトリック、当時の状況から考えてみるのがいいのかな)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【制御室のエアコン】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【音楽室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【モノクマの証言】


雛菜「事件当時音楽室の扉は≪鍵が閉められてた≫んですよ〜」

雛菜「鍵は外にしかないから、それを閉められるのは音楽室の外にいた人だけじゃないですか〜」

智代子「部屋の内側から鍵を回す方法はなかったのかな?」

愛依「そもそも音楽室ん中は【ガスが充満してた】し……」

愛依「停電もしてたから≪ピッキング≫もできなくない?」

摩美々「それこそそんな怪しい真似をしたら物音も起きるんで気づくんじゃないですかー?」

円香「鍵がかかってなかったとしたら……」

円香「≪内側から強い力で抑え込んでいた≫とか?」

雛菜「全員意識がなかったって言ったよね〜?」

雛菜「押さえつけるなんか絶対無理だよね〜」

めぐる「あっ!それじゃあ何か物を置いて≪物理的に扉を動かなくさせた≫とか!」

智代子「あっ!それならできそうだね!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
896 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:51:49.05 ID:wJb9QWU10
正直ここは難易度高いところだと思うので、ヒントでも。
灯織の言う「当時の状況」はここのことです。

>>775>>779
897 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 23:52:20.45 ID:wJb9QWU10
あ、引き続き解答は↓1でお願いします
898 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:01:39.25 ID:XSsZlqvc0
12時来たので更にヒント、コトダマと同意ポイントを絞りますね。

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル4】
‣【音楽室のエアコン】
‣【燻煙剤】


雛菜「事件当時音楽室の扉は≪鍵が閉められてた≫んですよ〜」

雛菜「鍵は外にしかないから、それを閉められるのは音楽室の外にいた人だけじゃないですか〜」

智代子「部屋の内側から鍵を回す方法はなかったのかな?」

愛依「そもそも音楽室ん中はガスが充満してたし……」

愛依「停電もしてたからピッキングもできなくない?」

摩美々「それこそそんな怪しい真似をしたら物音も起きるんで気づくんじゃないですかー?」

円香「鍵がかかってなかったとしたら……」

円香「≪内側から強い力で抑え込んでいた≫とか?」

雛菜「全員意識がなかったって言ったよね〜?」

雛菜「押さえつけるなんか絶対無理だよね〜」

めぐる「あっ!それじゃあ何か物を置いて物理的に扉を動かなくさせたとか!」

智代子「あっ!それならできそうだね!」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】

↓1
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899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:08:00.72 ID:ywAuKaR80
≪内側から強い力で抑え込んでいた≫に【音楽室のエアコン】
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/05(土) 00:08:16.54 ID:0xgLWr9Q0
内側から強い力で抑え込んでいた に 音楽室ののエアコン
901 :もう少しだけ進めますね、 ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:10:52.94 ID:XSsZlqvc0
灯織「それに賛成です!」

【BREAK!】

灯織「そうか……そうですよ、樋口さんの言う通りです」

円香「……適当言ったつもりだったんだけど」

灯織「ねえ、めぐる、凛世、チョコ……音楽室に踏み入ったときのこと覚えてる?」

めぐる「えっ?うん……」

灯織「音楽室に入ったとき、何か不審に感じた事ってなかった?」

凛世「不審に感じた点……停電していたことでしょうか……」

智代子「あとは音楽室はスプリンクラーで水浸しになってて……」

めぐる「あとは……冷房がよく効いてたよね?」

灯織「そう、そこだよめぐる。あの部屋は以上に冷房が効いてたんだ……事件の後、操作パネルを確認したら温度は18度に設定されてた」

灯織「学校の廊下とは大きな寒暖差があったの」

摩美々「冷たい空気は暖かい空気へと流れようとする……」

摩美々「そして音楽室の扉は、外側から内側へ押して開くタイプ……」

智代子「そうか!扉を開けようとすればするほど寒暖差で押し戻されるんだね!」

灯織「冷たい空気が、扉の内側から押さえつけていたんです!」

雛菜「え〜?寒暖差っていっても大したことないよね〜?」

雛菜「確かにちょっと開きづらくはなるかもしれないけど〜、四人がかりでようやく開けられるほど強い力になるとは思いづらいな〜」

灯織「うん、もちろん密室を作るのに使ったのはそれだけではない……と思う」

雛菜「え〜?」

(寒暖差を使ったトリックを補うために犯人が使ったものがある……)

(それを雛菜につきつけるんだ……!)


【正しいコトダマを選べ!】

>>852〜854

↓1
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:14:04.68 ID:de2S5ski0
ゴム
903 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:15:34.25 ID:XSsZlqvc0
灯織「これです!」

【解!】

灯織「音楽室に落ちていたゴム片……これを用いたんじゃないでしょうか」

愛依「ご、ごむ……?」

摩美々「この弾力と肌触り……それに形状からして……これってボンド?」

灯織「はい、おそらくはこれはもともと接着剤だったものが固形化したものなんだと思います。だよね、チョコ?」

智代子「うん、口に入れた時に広がる図工室の味……間違いないよ、それは接着剤だよ!」

愛依「……図工室の味?!」

灯織「犯人は寒暖差のトリックに加えてそれを補うために扉の間に接着剤を注入したんです」

灯織「こうすれば二重の力が働いて、そう簡単には開けないように細工ができたんじゃないでしょうか」

めぐる「それだけやれば、扉を閉めるのにも十分な力がありそうだよね!」

凛世「扉ももともと重厚な素材を用いております……自重も加われば、並大抵のことでは開かぬ強固なものになるかと……」

雛菜「……む〜」

灯織「雛菜、これで納得してもらえないかな」

灯織「密室は、密室の中からでも作成可能だったんだよ!」




【愛依「マジありえないんだけど!」】反論!
904 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:16:40.02 ID:XSsZlqvc0

愛依「灯織ちゃん……それはやっぱおかしいって」

灯織「め、愛依さん……」

愛依「鍵を使わなくても密室を作るトリック……その原理はわかるんだけど」

愛依「灯織ちゃんの推理には致命的な矛盾がある、と思う」

灯織「致命的な矛盾……それって」

愛依「裁判で間違った結論になっちゃいけない……そのためにも、うちと戦ってもらうかんね!」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ゴム】
‣【事件当時の状況】
‣【非常電源】
‣【薬品B】
‣【音楽室の扉の鍵】
‣【薬品A】



愛依「音楽室の扉の鍵を閉めなくても」

愛依「密室を作り出せるトリックがある」

愛依「エアコンを使って寒暖差を作り出して」

愛依「接着剤を注入して固定する」

愛依「確かに原理はわかるけど……」

愛依「それはスジが通らないって!」


-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「筋が通らない……」

灯織「それなら根拠を示してください!」

灯織「この推理に矛盾があるなら、早々に修正しなくてはいけません!」

-------------------------------------------------

愛依「灯織ちゃんの推理のムジュン……」

愛依「それは停電を見落としてることだよ!」

愛依「事件当時音楽室は停電状態だったなら、【エアコンも止まっちゃう】っしょ?」

愛依「エアコンが止まってたらそもそもトリックが成り立たない…」

愛依「やっぱり【鍵はかけられてた】んだよ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:17:51.50 ID:de2S5ski0
エアコンも止まっちゃう に 非常電源
906 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:18:34.60 ID:XSsZlqvc0
灯織「その矛盾、斬らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「愛依さん……確かにご指摘いただいた通り、事件当時音楽室は停電状態でした」

灯織「ですが……エアコンまで止まっていたとは限りません」

愛依「えっ?でもエアコンも落ちてたんじゃないの……?」

灯織「非常電源ですよ……音楽室には、停電時に自動で起動し、電力を賄うだけの仕組みがあったんです」

モノクマ「音楽室に限らず、機械を多く取り扱う部屋には大体非常電源を用意してあるよ!」

モノクマ「学園自体は災害でも問題ないように万全な設備を整えてあるけど、まあ念には念を入れてね!」

灯織「だからエアコンは変わらず冷気を発し続けますし、さきほどのトリックにも矛盾は生じません!」

愛依「そっか……だったら音楽室のエアコンはずっと稼働しっぱなしだったんだ」

めぐる「よし、これで矛盾も消えたね!」





【円香「……却下」】反論!
907 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:19:55.39 ID:XSsZlqvc0

円香「……ふふ、随分と必死みたいだけど」

灯織「樋口さん……?」

円香「非常電源があったからエアコンは作動していた、そうなると致命的な矛盾がまたしても生じるんじゃないの?」

灯織「致命的な矛盾……?」

円香「……問題外。立派な節穴をお持ちなんですね」

灯織(……うう、また嫌味を)

円香「……はぁ、仕方ない。教えてあげるから、あとは引っ込んでてもらえる?」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【フロアライト】
‣【ブレーカー】
‣【ピアノ線】
‣【非常電源】
‣【断線ケーブル】
‣【音楽室のエアコン】



円香「事件当時停電が起きていようとも」

円香「非常電源があったからエアコンは作動していた」

円香「だから音楽室の扉の鍵は閉めずとも密室は作れる」

円香「……ホントにそう?」

円香「わざわざそんな手間を踏む意味は何?」

円香「そこまでして密室を作りたかったの?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「それは論点が違います……!」

灯織「私の推理を否定するのなら、その矛盾を示してください……!」

灯織「ここでも議論を撹乱するおつもりなんですか……?」

-------------------------------------------------

円香「事件当時、音楽室の照明はそのすべてが落ちていた」

円香「非常電源が作動していたのなら、【照明はすべてついているはず】では?」

円香「照明が落ちていたことは非常電源が作動していなかったことの何よりの証拠」

円香「エアコンを使ったトリックは、根底から瓦解しているんじゃない?」

円香「これでわかったでしょう?」

円香「無駄に手を煩わせないで」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:20:45.99 ID:de2S5ski0
照明はすべてついているはず に 断線ケーブル
909 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:22:13.13 ID:XSsZlqvc0

灯織「その矛盾、見切った!」

【BREAK!】

灯織「いえ、照明がついていなかったからといって非常電源が作動していなかったことの証明にはなりません」

円香「……説明」

灯織「ステージ上には音楽室の機材は勿論のこと、配電設備にもかかわるケーブルが多く並べられていました」

灯織「その一部は非常電源と直接接続して、緊急時でも電力を賄うような仕組みになっていたんです」

雛菜「ん〜?だからこそ、停電になっても照明は消えないっていう話じゃないの〜?」

灯織「そう、本来ならこのケーブルがあれば停電であっても照明がついていたはず……だから照明も落ちなかったはず」

灯織「でも、見てください。ケーブルは途中で切断されているんです……!」

愛依「せ、切断……?!」

摩美々「ステージの上のケーブル、私も確かめたけどー」

摩美々「灯織の言う通り、照明につながるケーブル部分だけが選んで切断されてたよー」

めぐる「ていうことは、これは犯人が狙って切断してたんだねっ」

灯織「エアコンは作動している一方で、照明は落ちているという状況を狙って作り出したんです!」

910 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:23:16.14 ID:XSsZlqvc0

円香「……ふぅん」

円香「だったらそこに矛盾はないかもね」

智代子「えっと……っていうことは、密室はエアコンを用いる寒暖差で作り出されたってことでいいの?」

灯織「明確な証拠があるわけではないけど……可能性は高いんじゃないでしょうか」

灯織「雛菜、納得してもらえる?」

雛菜「まあ今の推理もミスリードの可能性はあるけど〜」

雛菜「キリがないしね〜、とりあえずは雛菜はおとなしくしとく〜」

めぐる「よし、それじゃあ推理もまた再開だね!」

愛依「今、何の話してたんだっけ?」

智代子「催眠性のガスが発生している中でも、ガスマスクを使用して自由に動けた犯人が音楽室にいたかも……って話じゃなかった?」

摩美々「私か愛依か雛菜の誰かが、ってコト?」

愛依「まぁ……そーなるよね……」

凛世「どなたが自由に動けたのかは特定が難しい……」

凛世「なれば、自由に動いて何をなさったのか……注目すべきは、その点ではないでしょうか……」

灯織「そうだね……事件当時は音楽室は真っ暗だったから、ガスマスクを誰がつけたのかはわからない」

灯織「凛世の指摘通り、ガスマスクの人物の取った行動について議論しよう」

(ガスマスクを使って意識のある人間が現場にはいた……)

(その人物の行動を明らかにすることがそのまま学級裁判の勝利へとつながる!)
911 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:25:07.14 ID:XSsZlqvc0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ブレーカー】
‣【ガスマスク】
‣【備品リスト】
‣【モノクマファイル4】
‣【フロアライト】
‣【事件当時の状況】


凛世「事件発生当時……現場では【ガスが発生しておりました】……」

凛世「それを吸った御三方は気を失った……」

智代子「と、思われてたけど【ガスマスクを使えば】、その限りじゃないんだね!」

めぐる「そうそう!それで意識を保ったままの【犯人と咲耶は二人対面する】ことになって…」

めぐる「【犯人との対決の果てに咲耶は殺されちゃった】んだ!」

智代子「そこには熱いドラマが……」

智代子「『ここで気ぃ失ってる連中はアタイが守るんだよ!』」

凛世「『生ぬるいことを……優しさだけでは誰も救えぬというのに』」

智代子「ふふっ、バンカラちゃんと黒スーツくんを思い出しちゃうよね!」

摩美々「ちょっとー、二人だけの世界に入らないでもらえますかー?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1

-------------------------------------------------
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:26:57.47 ID:ywAuKaR80
【犯人との対決の果てに咲耶は殺されちゃった】に【モノクマファイル4】
913 :安価としてはここで終わっておきます ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:28:52.59 ID:XSsZlqvc0

灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「めぐる……モノクマファイルをもう一度確認してみよう?」

灯織「咲耶さんの遺体には、目立った外傷はない。犯人と直接対決をしていたなら、こうはならないよね?」

めぐる「確かに、そうだね……むむむ」

凛世「となりますと、咲耶さんは……抵抗も出来ずに、殺されてしまった……ということなのでしょうか」

智代子「不意打ちを食らったとかなのかな……?」

灯織「なんにせよ、ガスマスクで行動が自由だったとはいえ犯人は咲耶さんを直接的な手段で殺そうとはしなかったってことなんじゃ」

愛依「んん……?だったら、咲耶ちゃんってどうして死んじゃったの?」

愛依「犯人と争ったわけでもないなら、殺されるタイミングがわかんないよ?!」

雛菜「直接的な手段で殺さなかったんだったら、間接的に殺したんじゃない〜?」

雛菜「ほっといても死んじゃうみたいな感じ〜?」

愛依「そんな魔法みたいな方法あるわけ……」

灯織「雛菜の言う通りだよ」

愛依「えっ?!あんの!?」

灯織「魔法とはむしろ対極的な方法ですが……咲耶さんに犯人が直接手を下さなくとも咲耶さんが命を落としてしまう方法ならあります」

円香「……それなら答えて」

円香「咲耶さんはどうやって殺されたわけ?」


【正しいコトダマを選べ!】
‣【薬品A】
‣【薬品B】

↓1
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/05(土) 00:37:15.96 ID:2OgL7hbP0
薬品A
915 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:42:35.97 ID:XSsZlqvc0

灯織「薬品Aではないでしょうか」

めぐる「灯織ー?さっきまでの話に出てきてた、気絶させる薬が薬品Aだったんじゃないのー?」

灯織「えっ?!あ、そ、そっか……ご、ごめんなさい!」

愛依「や、ダイジョブダイジョブ!こんな裁判なんだもん、少しくらいドーテンしてもおかしくないって!」

雛菜「……ってことはー」

灯織「薬品、Bですね」

【解!】

灯織「薬品B……犯人はこれを用いたんです」

凛世「先の薬品Aとは、別の薬品ですね……」

灯織「この薬品は、摩美々さんたちを眠らせたガスを発生させる薬品Aと反応すると、更なる有毒なガスを発生させる薬品なんです」

めぐる「しかもそのガスは吸っちゃうだけで呼吸困難になっちゃうんだよ!」

雛菜「吸うだけで呼吸困難……なるほど〜」

雛菜「それならガスさえ起こしておけば勝手に死んでくれるってわけか〜」

灯織「薬品Bで生じる気体も薬品Aと同様に無色透明ですから、気体が発生していても気づかれることはない……」

灯織「咲耶さんを殺害するのにはなんら支障はなかったはずです」

智代子「じゃあ咲耶ちゃんの死因は毒ガスを吸い込んで息が出来なくなった、中毒死だったんだね!」

灯織「うん。ボトルにも特に細工されたような跡はなかったから、ガスマスクをつけた人物が音楽室の中で開封して……」

灯織「薬品AとBとで化学反応を起こさせて、それで発生した毒ガスで咲耶さんを殺害したんです!」





【摩美々「いたずらしちゃいますねー」】反論!
916 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 00:45:00.79 ID:XSsZlqvc0
というわけで次回摩美々の反論から再開します。
摩美々の反論も少し難し目で時間がかかる恐れがあるので……
このスレも残り百レスを切りましたので、次の更新までにスレ立てはしておきます。
こちらを使い切ってから続きは次スレに持ち越す形でいきましょう。

それとお伝えしていた通り、土日の更新は15:00〜17:00を予定しています。
裁判の進度で終了時刻は変動します。

それでは6/5 15:00〜より参加をお待ちしております。
お疲れ様でした。
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 09:48:06.70 ID:D1kQATh3o
乙乙
918 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:06:00.06 ID:XSsZlqvc0

灯織「ま、摩美々さん……!?」

摩美々「……やっぱり今回の事件、灯織には任せておけない」

灯織「えっ……!?」

摩美々「灯織の推理は、すべてが根底から狂ってるんだよー」

灯織「ど、どういうことですか……?」

摩美々「……灯織、悪いけど今回の摩美々は敵だからー」

(ま、摩美々さん……?今回はおとなしいと思ったら、急にどうしたの……?)

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ガスマスク】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【かくれんぼ】


摩美々「薬品Bのボトルを開けてー」

摩美々「その前に開けておいた薬品Aとー」

摩美々「空気中で化学反応を起こして有毒ガスが発生―」

摩美々「でもそれで咲耶を殺すなんて現実味がなくないですかー」

摩美々「当て布でもして吸わないように工夫してたりしたら、そもそも意味ないですしー」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「私たちが音楽室まで戻るには数十分経っています……」

灯織「その間密室だったら、気体を吸わずに堪え切れるとは思えません!」

-------------------------------------------------

摩美々「それはそうかもしれないけどー」

摩美々「殺害方法に毒ガスってのがまずありえなくてー」

摩美々「毒ガスだと【不特定多数を殺しちゃう】じゃないですかー」

摩美々「ここで校則にちゅうもーく」

摩美々「同一のクロが殺せるのは三人まで、ですよねー」

摩美々「咲耶だけじゃなく、他の三人も殺しちゃったらー」

摩美々「それこそ【その場でおしおきされちゃいます】よねー」

摩美々「これじゃ本末転倒じゃないですかー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
-------------------------------------------------
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:21:28.75 ID:de2S5ski0
その場でおしおきされちゃいます に 事件当時の状況
920 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:23:55.35 ID:XSsZlqvc0
摩美々「確かに事件当時、誰もそんな目には合ってなかったですケド」

摩美々「それは結果論ですよねー?」

摩美々「反論ならもっと明確に否定する根拠を述べてくださーい」

(くっ、手ごわい……)

(毒ガスを使って不特定多数を殺害してもおしおきされない根拠……)

(それは、今回の事件に限ってなら明確な根拠が存在するはずだ)

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【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ガスマスク】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【かくれんぼ】


摩美々「薬品Bのボトルを開けてー」

摩美々「その前に開けておいた薬品Aとー」

摩美々「空気中で化学反応を起こして有毒ガスが発生―」

摩美々「でもそれで咲耶を殺すなんて現実味がなくないですかー」

摩美々「当て布でもして吸わないように工夫してたりしたら、そもそも意味ないですしー」

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【発展!】

灯織「私たちが音楽室まで戻るには数十分経っています……」

灯織「その間密室だったら、気体を吸わずに堪え切れるとは思えません!」

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摩美々「それはそうかもしれないけどー」

摩美々「殺害方法に毒ガスってのがまずありえなくてー」

摩美々「毒ガスだと【不特定多数を殺しちゃう】じゃないですかー」

摩美々「ここで校則にちゅうもーく」

摩美々「同一のクロが殺せるのは三人まで、ですよねー」

摩美々「咲耶だけじゃなく、他の三人も殺しちゃったらー」

摩美々「それこそ【その場でおしおきされちゃいます】よねー」

摩美々「これじゃ本末転倒じゃないですかー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:25:11.38 ID:de2S5ski0
不特定多数を殺しちゃう に かくれんぼ
922 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:29:53.73 ID:XSsZlqvc0
摩美々「えっとー……それってつまり、どういうコト?」

(かくれんぼのルール上不特定多数を殺害してしまっても問題ない……その考え方はあってる)

(なら、その考え方と矛盾する摩美々さんの発言はこっちじゃなくてあっち……?)

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【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【ガスマスク】
‣【モノクマの証言】
‣【事件当時の状況】
‣【モノクマファイル4】
‣【非常電源】
‣【かくれんぼ】


摩美々「薬品Bのボトルを開けてー」

摩美々「その前に開けておいた薬品Aとー」

摩美々「空気中で化学反応を起こして有毒ガスが発生―」

摩美々「でもそれで咲耶を殺すなんて現実味がなくないですかー」

摩美々「当て布でもして吸わないように工夫してたりしたら、そもそも意味ないですしー」

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【発展!】

灯織「私たちが音楽室まで戻るには数十分経っています……」

灯織「その間密室だったら、気体を吸わずに堪え切れるとは思えません!」

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摩美々「それはそうかもしれないけどー」

摩美々「殺害方法に毒ガスってのがまずありえなくてー」

摩美々「毒ガスだと【不特定多数を殺しちゃう】じゃないですかー」

摩美々「ここで校則にちゅうもーく」

摩美々「同一のクロが殺せるのは三人まで、ですよねー」

摩美々「咲耶だけじゃなく、他の三人も殺しちゃったらー」

摩美々「それこそ【その場でおしおきされちゃいます】よねー」

摩美々「これじゃ本末転倒じゃないですかー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:30:46.33 ID:de2S5ski0
その場でおしおきされちゃいます に かくれんぼ
924 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:32:02.46 ID:XSsZlqvc0

灯織「その矛盾、斬らせていただきます!」

【BREAK!】

灯織「確かに校則の上では毒ガスによる殺害は抵触の恐れがあります……」

灯織「でも、今回の事件においてはそれは必ずしも適用されるとは限りません……!」

摩美々「……えー?」

灯織「今回の動機、【かくれんぼ】ですよ」

灯織「かくれんぼでは、裏切り者をその他の生徒が殺害した時点でコロシアイ合宿生活が終了するという特別報酬がありました」

灯織「つまり、何人殺害しようとも裏切り者さえ殺せていれば……校則違反があろうとも問題なかったんです!」

めぐる「えー?!」

円香「……その手があったんだ」

円香「皆殺しはこの前モノクマに直接禁じられたけど、今だったらそれも看過できた……盲点」

雛菜「円香先輩犯人じゃないアピールせこ〜い♡」

灯織「結局今回命を落とすこととなった咲耶さんは裏切り者ではなかったので合宿生活は終わりませんでしたが……」

灯織「犯人はそのぐらいの覚悟を持って犯行に及んだ可能性があります!」





【摩美々「摩美々は諦めも悪い子ですからー」】反論!
925 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:34:02.29 ID:XSsZlqvc0
>>923
あっ、コンマ値足りてなかった…
すいません、進めてしまったのでこのままやっちゃいますね

-------------------------------------------------

摩美々「そんなので無理やり論理を通すつもりなのー?」

灯織「そんなのって……筋は通ってますよね?」

摩美々「そりゃ通ってるかもしれないケド、それが正しいかどうかは別問題じゃない?」

摩美々「それに、毒ガスを使ったと仮定すると生じる矛盾がまだ残ってますよー?」

灯織「矛盾……ですか?」

摩美々「絶対に、灯織の推理は認めませんー」

摩美々「認めるわけに、いきませんからー」

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【燻煙剤】
‣【薬品B】
‣【事件当時の状況】
‣【音楽室のエアコン】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ガスマスク】


摩美々「かくれんぼは裏切り者さえ殺せばいい」

摩美々「だから不特定多数を殺す方法でも問題はないっていいますケド」

摩美々「実際にその方法がとられたかどうかはまた別問題ですよねー」

摩美々「ガスは死体発見時には既になくなってましたしー」

摩美々「ガスを使った証拠が他にあるんですかー?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「ガスを使った証拠は薬品Bのボトルがあったこと……だけです」

灯織「でも、現場の状況からしてこの方法がとられたとみて間違いないと思います!」

灯織「そこに矛盾なんてありません!」

-------------------------------------------------

摩美々「実際に毒ガスを使ったとしたらー」

摩美々「なんで私たちは無事なんですかー?」

摩美々「意識を失ってる私たちは抵抗する術をもちませんしー」

摩美々「無意識のうちに毒ガスを吸っちゃって」

摩美々「咲耶と同様に既に【死んじゃってるはず】ですよねー?」

摩美々「でもこうやって摩美々は【後遺症も何もなく】ピンピンなのでー」

摩美々「やっぱり毒ガスは生じてないんですよー」

【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:37:33.58 ID:Y48UCmhCO
後遺症も何もなく に 化学室の薬品棚
927 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:41:10.04 ID:XSsZlqvc0
摩美々「そんなリストを見せられても、摩美々には後遺症の心当たりなんかないですねー」

(……後遺症がないのは事実だと思う)

(摩美々さんの論点は、『毒ガスを使った場合、咲耶さん以外の方も命を落としてしまう可能性がある』という点)

(それを否定できる根拠をぶつけないと、この議論……押し負ける!)

-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【燻煙剤】
‣【薬品B】
‣【事件当時の状況】
‣【音楽室のエアコン】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ガスマスク】


摩美々「かくれんぼは裏切り者さえ殺せばいい」

摩美々「だから不特定多数を殺す方法でも問題はないっていいますケド」

摩美々「実際にその方法がとられたかどうかはまた別問題ですよねー」

摩美々「ガスは死体発見時には既になくなってましたしー」

摩美々「ガスを使った証拠が他にあるんですかー?」

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【発展!】

灯織「ガスを使った証拠は薬品Bのボトルがあったこと……だけです」

灯織「でも、現場の状況からしてこの方法がとられたとみて間違いないと思います!」

灯織「そこに矛盾なんてありません!」

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摩美々「実際に毒ガスを使ったとしたらー」

摩美々「なんで私たちは無事なんですかー?」

摩美々「意識を失ってる私たちは抵抗する術をもちませんしー」

摩美々「無意識のうちに毒ガスを吸っちゃって」

摩美々「咲耶と同様に既に【死んじゃってるはず】ですよねー?」

摩美々「でもこうやって摩美々は【後遺症も何もなく】ピンピンなのでー」

摩美々「やっぱり毒ガスは生じてないんですよー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:42:28.82 ID:Y48UCmhCO
死んじゃってるはず に ガスマスク
929 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:47:16.23 ID:XSsZlqvc0
摩美々「ガスマスクを使えば確かに毒ガスが発生しても死なずに済むかもしれないねー」

摩美々「でも、現場にあったガスマスクって一つだけですよねー?」

摩美々「現場には、私、愛依、雛菜の三人がいたと思いますケド」

(う……現場にあったガスマスクは一つだけ、この方法なら一人しか命は保証されない)

(『毒ガスが使われても、観客席と制御室にいた三人はそれを吸わずに済む方法』……)

(今ある証拠から発展させた考え方が必要かもしれない)

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【反論ショーダウン開始!】

【コトノハ】
‣【燻煙剤】
‣【薬品B】
‣【事件当時の状況】
‣【音楽室のエアコン】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ガスマスク】


摩美々「かくれんぼは裏切り者さえ殺せばいい」

摩美々「だから不特定多数を殺す方法でも問題はないっていいますケド」

摩美々「実際にその方法がとられたかどうかはまた別問題ですよねー」

摩美々「ガスは死体発見時には既になくなってましたしー」

摩美々「ガスを使った証拠が他にあるんですかー?」

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【発展!】

灯織「ガスを使った証拠は薬品Bのボトルがあったこと……だけです」

灯織「でも、現場の状況からしてこの方法がとられたとみて間違いないと思います!」

灯織「そこに矛盾なんてありません!」

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摩美々「実際に毒ガスを使ったとしたらー」

摩美々「なんで私たちは無事なんですかー?」

摩美々「意識を失ってる私たちは抵抗する術をもちませんしー」

摩美々「無意識のうちに毒ガスを吸っちゃって」

摩美々「咲耶と同様に既に【死んじゃってるはず】ですよねー?」

摩美々「でもこうやって摩美々は【後遺症も何もなく】ピンピンなのでー」

摩美々「やっぱり毒ガスは生じてないんですよー」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ60以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットと摩的・アンチテーゼの効果が発動します】

【コンマの数値が+25されます】

↓1
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930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:48:31.58 ID:Y48UCmhCO
死んじゃってるはず に 音楽室のエアコン
931 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:50:34.85 ID:XSsZlqvc0

灯織「その矛盾、斬らせていただきます!」

【BREAK!】

灯織「いえ、摩美々さんたちが無事なことは毒ガスを用いられていないことの否定材料にはなりません」

摩美々「……はぁ?」

灯織「空調ですよ。密室を作る際にも使われたエアコンは、異常なまでの低温に設定されていました」

灯織「エアコンなら風向きも調整可能です……意識を失っていた三名は煙を吸うことがないように低姿勢になっていたので、風向きさえ調整すれば……」

灯織「発生した毒ガスを吸わないようにすることもできたはずです!」

凛世「室内の気流も、温度によりある程度掌握が可能です……」

凛世「寝そべっておられた御三方がガスを吸わないようにすることは容易いものかと……」

愛依「だからうちらは無事だったんだ……」

智代子「反対に、ステージ上にいた咲耶ちゃんは空調で吹き上がったガスをもろに吸い込んじゃって……そのまま死んじゃったんだね」

めぐる「エアコン自体は非常電源で動いてたし、停電状態でも問題なく仕掛けが動いたはずだよ!」

灯織「おそらく犯人は何かしらの確証をもって、咲耶さんを裏切り者だと判断し、そのうえで今回の計画に及んだ……」

灯織「たとえ他の人間を巻き込んでも、咲耶さんさえ殺すことができればそれでよかった」

灯織「どうでしょう摩美々さん……これでもまだ矛盾は残っていますか?」

摩美々「……」
932 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:51:42.27 ID:XSsZlqvc0

摩美々「……あるよ、あるに決まってんじゃーん」

灯織「ど、どうしてそこまで食い下がるんですか……!」

摩美々「毒ガスなんて絶対あり得ない……そんな不特定多数を殺す可能性があるような方法……」

めぐる「だから、その問題はもう解決済みだよー?」

摩美々「解決してない……だってスプリンクラーが稼働してた真っ最中、空気の流れが計算通りになる確証はないじゃーん」

愛依「で、でも別に犯人からすれば、うちらが死んでもかくれんぼのルール的に大丈夫だったんじゃん?」

摩美々「違う……絶対に犯人は、そんなこと望まない」

摩美々「咲耶以外が死ぬことなんて……犯人は絶対に臨まなかったはず」

(……え?)

摩美々「万が一にでも、一パーセントにも満たない可能性でも……」

摩美々「誰かを巻き込む可能性があったのなら、こんな方法選ぶわけないからー」

智代子「ま、摩美々ちゃん……?」

灯織「……もしかして、そういうことなんですか?!」

めぐる「ひ、灯織?!何かわかったの?!」

灯織「摩美々さんのこの不自然なまでの食い下がり様……この仮説なら、それを説明できるかもしれない」

摩美々「……」

(摩美々さんは頑なに大勢を巻き込む毒ガスという方法を否定している……)

(それは摩美々さんが犯人を、あの人を信じているからこそなんだ……)

灯織「摩美々さん、私の口から今回の事件の犯人を指摘してもよろしいですか?」

摩美々「……おねがーい」

めぐる「えっ?!は、犯人?!」

智代子「全然今までの議論じゃ犯人なんて見えてこないよ?!」

灯織「……今回の事件、咲耶さんを殺害した犯人は……!」


【正しい人物を指摘しろ!】

↓1
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 15:52:57.11 ID:Y48UCmhCO
咲耶
934 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:54:18.23 ID:XSsZlqvc0

灯織「あなたなんですか……?」

【解!】

めぐる「ひ、灯織……?咲耶は今回の被害者だよ……?」

灯織「咲耶さんは被害者であり、犯人でもある」

灯織「つまり、今回の事件は咲耶さんの自殺だった……摩美々さんの態度がそれを物語っています」

摩美々「……っ」

愛依「じ、自殺?!」

灯織「正直なところ、今の議論はまだ咲耶さんの自殺を確証づけるようなものはありません」

灯織「摩美々さん、説明していただけますか?」

摩美々「……りょうかーい」

摩美々「もともとは私も、みんなと同じで咲耶は誰かに殺されたものだと思ってたんだよねー」

摩美々「ガスを吸って眠っちゃってる間に誰かの手によって咲耶は手にかけられてしまったって」

摩美々「でも、ふとポケットの中を見たらこんな紙が入ってたんだよねー」


そういって摩美々さんが目の前に広げたのは、三つ折りになった書状。
遠巻きに見ても、丁寧な書体で「遺書」と書いてあることが分かる。
935 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:55:24.98 ID:XSsZlqvc0

摩美々「まぁ細かい話は全部この中に書いてあるのでー、とりあえず読みますねー」


『この手紙を摩美々が呼んでいるころには、既に私は命を絶った後だと思う。もともと摩美々には、ライブを開いた翌日自殺をすると伝えてあったけど、それは摩美々のためについた嘘だったんだ。私の意志を聞いた時の摩美々の表情が妙に目に焼き付いてしまってね。そんな十字架を背負わせたまま、みんなに嘘をつかせたまま過ごさせるのは、私の良心が許さなかった。突然の別れとなって申し訳ない、でも別れの言葉を摩美々と面と向かって話していると決意が揺らいでしまいそうだから。摩美々が眠っている内に、私だけが涙を流すだけで済む内に、こうして命を絶つ卑怯を許してほしい』


灯織「え……?ちょっと待ってください……自殺をすると、伝えてあった……?!」

めぐる「ら、ライブの翌日自殺する予定だったって……え……?う、嘘だよね?!」

智代子「ま、摩美々ちゃんはそれを知ってたの……?」

摩美々「……」

摩美々「まだ続きがあるのでー」


『そしておそらくこの遺書は、摩美々の手によって他のみんなにも読まれているだろうからここでみんなにもメッセージを残させてほしい。私は【裏切り者】だ。この合宿生活が始まった時からずっとモノクマにみんなの行動を逐一報告し、モノクマの指示に従って動いていた。みんなを欺き続けていたんだ。でも、それは私がモノクマの意志に賛同していたというわけでないことは、知っておいてほしい。私は恋鐘と結華を人質に取られていたんだ。私がモノクマの命令に従わなかった場合、彼女たちに危害を加えると言われていた。許してほしいとは言わない。ただ、私がみんなを裏切ることに毎日罪悪感を感じていたことだけ知っていてほしい。そんな最後のわがままを聞いてはもらえないだろうか』

936 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:57:06.82 ID:XSsZlqvc0

愛依「さ、咲耶ちゃんが……」

凛世「裏切り者、だったのですか……?」

摩美々「これで最後ですー」

『そして、私は自分の手で人生に幕を下ろす。これはみんなに生きていてほしいからこその自殺だ。裏切り者が死にさえすれば、このコロシアイ合宿生活は幕を下ろす。たった一人、私の犠牲があればみんなは外の世界へ脱出し、生きていくことができる。そのためなら私は喜んでこの身を差し出そう、この命を差し出そう。明日へと続く希望の礎として、私はこん命を散らす。そこに後悔なんてない。
最後に、今まで私と一緒に過ごしてくれてありがとう。みんなのことを、愛しているよ』

摩美々「……以上です」


摩美々さんが読み上げた咲耶さんの遺書。それはあまりにも衝撃的で、あまりにも悲痛なもので、私たちは暫くの間完全に言葉を失ってしまった。
咲耶さんが裏切り者だった、自殺をもともと画策していたという事実。
モノクマの傀儡になっていたことに対する謝罪の意志と、私たちに対する愛情。
一度に処理するには、あまりに情報が多すぎて、脳の神経回路が完全にショートするのを感じる。

937 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 15:58:29.44 ID:XSsZlqvc0

咲耶さんが裏切り者で、自殺して、モノクマと……?????
私???の推理は間??違ってい??て……?????
本??????当の真?????実は手紙の???文面????上にあっ?て

わからないわからないわからないわからないわからない
わからないわからないわからないわからないわからない
わからないわからないわからないわからないわからない

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________ブツンッ!
938 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:01:35.46 ID:XSsZlqvc0
______

__________

_______________


やっぱり、予想通りの反応ですよねー。
あの咲耶が裏切り者だなんてすぐには呑み込めないですしー……


灯織「……」


頭の回転が速い灯織がこうなってるからには、私がやるしかないって感じですかー……
はぁ、本当に咲耶の言った通り……
面倒ですけど、摩美々が一肌脱いであげますかー。


摩美々「……さて、どこから説明したもんですかねー」

愛依「どうなってんの……?」

智代子「咲耶ちゃんが自殺なんて……?」

雛菜「もう雛菜考えるの疲れちゃった〜」

凛世「天地が翻ったような心地です……」

めぐる「ひ、灯織……」

灯織「……」

【モノクマ「意見と意見をぶつけ合えー!」】対立!

摩美々「ちょっとー、何―?」

モノクマ「田中さん、どうやらあなた以外はまだ処理が追い付いていないようです!」

摩美々「みたいですねー」

モノクマ「白瀬さんの遺志を継ぎ、この事件が彼女の自殺だったと言うのなら、彼女たちを真正面から迎え撃つほかない!」

摩美々「それってもしかして、スクラムですかー?」

モノクマ「ええ!この学園長がそのための舞台を整えて、お手伝いして進ぜよう!さあ心行くまで、ロンパしろーーーー!!」

摩美々「……仕方ないですねー」
939 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:04:04.65 ID:XSsZlqvc0
-------------------------------------------------
【意見対立】

【議論スクラム開始!】

「白瀬咲耶は他殺だ!」vs【白瀬咲耶は自殺だ!】


愛依「事件現場は密室だったんだよ?!だったら誰かが殺害に使ったんじゃないの?!」

智代子「咲耶ちゃんが自殺なんだったら摩美々ちゃんたちを薬品を使ってまで意識を失わさせる理由がないよ!」

凛世「咲耶さんが自殺ならば、なぜ多くの方を巻き込むような方法を選んだのでしょうか……」

雛菜「停電も自殺のために起こしたっていうんですか〜?」

めぐる「ガスマスクが現場にあったのはどうして?!咲耶以外に意識のある誰かがいたってことじゃないの?!」

灯織「……咲耶さんは裏切り者じゃなかったからこそ、この合宿生活は続いているのではないんですか……?」

-------------------------------------------------
意見スロット
【ガスマスク】
【停電】
【薬品A】
【薬品B】
【密室】
【裏切り者】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

↓1
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:06:57.15 ID:RAGC9qUv0
密室
薬品A
薬品B
停電
ガスマスク
裏切り者
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:07:08.62 ID:Y48UCmhCO
密室 薬品A 薬品B 停電 ガスマスク 裏切り者
942 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:08:09.75 ID:XSsZlqvc0
-------------------------------------------------

【摩美々「ずっと摩美々のターンですー」】

愛依「事件現場は密室だったんだよ?!だったら誰かが殺害に使ったんじゃないの?!」
【摩美々「密室なのは自殺を邪魔されないようにしたんだよー」】

智代子「咲耶ちゃんが自殺なんだったら摩美々ちゃんたちを薬品を使ってまで意識を失わさせる理由がないよ!」
【摩美々「密室の中に入りこんじゃった三人に邪魔されないようにしただけだし、矛盾は何もなくなーい?」】

凛世「咲耶さんが自殺ならば、なぜ多くの方を巻き込むような方法を選んだのでしょうか……」
【摩美々「だから薬品Bは咲耶の持ち込んだものじゃないんだってー、別の誰かが事件が終わった後に置いたんじゃなーい?」】

雛菜「停電も自殺のために起こしたっていうんですか〜?」
【摩美々「停電状態なら摩美々たちも身動きが取れなくなる、薬品Aの保険だったんじゃないかなぁ」】

めぐる「ガスマスクが現場にあったのはどうして?!咲耶以外に意識のある誰かがいたってことじゃないの?!」
【摩美々「咲耶が万が一薬品Aを吸っちゃうことを恐れて使ったんだよー」】

灯織「……咲耶さんは裏切り者じゃなかったからこそ、この合宿生活は続いているのではないんですか……?」
【摩美々「咲耶は裏切り者だって遺書にもあったよねー?」】

-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値250以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

※スキル:意地っ張りサンセット・摩的アンチテーゼの効果は対象外です

↓直下より六回連続でコンマ判定(連投可)
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:10:03.06 ID:Y48UCmhCO
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:10:33.37 ID:Y48UCmhCO
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:11:16.32 ID:Y48UCmhCO
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:11:32.76 ID:RAGC9qUv0
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:11:47.24 ID:Y48UCmhCO
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:11:53.17 ID:RAGC9qUv0
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:11:53.98 ID:rTEqe/XK0
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:11:58.02 ID:Y48UCmhCO
951 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:15:19.98 ID:XSsZlqvc0
【6+37+32+76+24+17】

【コンマ合計値 192】

摩美々「あれー、ちょっとパワーが足りませんねー……」

摩美々「はぁ、もうちょっとだけ本気出しますかー」

-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値250以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

※スキル:意地っ張りサンセット・摩的アンチテーゼの効果は対象外です

↓直下より六回連続でコンマ判定(連投可)
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:15:54.86 ID:RAGC9qUv0
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:16:27.28 ID:RAGC9qUv0
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:16:50.49 ID:rTEqe/XK0
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:16:51.44 ID:RAGC9qUv0
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:17:17.27 ID:Y48UCmhCO
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:17:41.92 ID:RAGC9qUv0
958 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:19:56.16 ID:XSsZlqvc0

【86+28+49+44+27+92】

【コンマ合計値326】

摩美々「これがたった一つの真実ってやつですー」

【全論破!】

【BREAK!】

-------------------------------------------------

摩美々「これまで灯織が立てて来た、音楽室の中の誰かによる殺人はー」

摩美々「どれも視点を変えてみると咲耶の自殺でも成り立つ話なんだよねー」

摩美々「何より咲耶の自殺を裏付ける遺書があるわけだし、信憑性があるのはどっちか。風野灯織さん、お答えくださーい」

灯織「……」

灯織「……そん、な」

めぐる「今の摩美々の説明は全部筋も通ってる……」

めぐる「灯織の推理を丸々呑み込んじゃったよ!」

円香「あそこまで周到に作り上げた密室が、自分の自殺を邪魔されないためだったなんて……最後まで人騒がせな方だったんですね」

凛世「一人で果てることに、恐怖を感じていたのかもしれません……」

凛世「最期、その刹那までは……誰かと共にありたい……そのために、今日決行に及んだのやもしれません……」

摩美々「……」

(咲耶、わざわざ私を音楽室での支度組に指名してたケド、そういうことだったわけー?)

灯織「ま、待ってください!」

摩美々「んー?」

灯織「それでもやはり、まだ私は納得がいきません!」

灯織「かくれんぼのルールですよ!咲耶さんが死亡しているのにこの合宿生活が続いている……だから咲耶さんはシロだったという話だったじゃないですか!」

摩美々「だからその前提が間違ってるんだってー」

959 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:20:43.43 ID:XSsZlqvc0
-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】

Q1. かくれんぼでコロシアイ合宿生活が終了する条件は?
A.裏切り者が死亡した場合 B.裏切り者を見つけた場合 C.裏切り者が殺された場合

Q2.白瀬咲耶の正体は?
A.裏切り者 B裏斬り者 C.裏伐り者 D.裏着り者

Q3.どうしてコロシアイ合宿生活が終わらない?
A.咲耶が本当はシロだったから B.今回の事件が殺人事件じゃなかったから C.モノクマにも犯人が分からないから


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:22:44.09 ID:Y48UCmhCO
caa
961 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:24:57.94 ID:XSsZlqvc0

(いや、ちょっと惜しいかなー)

(ここでのシロってつまりは【裏切り者】じゃない人ってことだからー……)

(コロシアイが終わらない理由は……そういうコトだよねー)

-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】

Q1. かくれんぼでコロシアイ合宿生活が終了する条件は?
A.裏切り者が死亡した場合 B.裏切り者を見つけた場合 C.裏切り者が殺された場合

Q2.白瀬咲耶の正体は?
A.裏切り者 B裏斬り者 C.裏伐り者 D.裏着り者

Q3.どうしてコロシアイ合宿生活が終わらない?
A.咲耶が本当はシロだったから B.今回の事件が殺人事件じゃなかったから C.モノクマにも犯人が分からないから


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:25:23.85 ID:Y48UCmhCO
cab
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:25:31.65 ID:O7cSGjDJ0
CAB
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:26:28.06 ID:RAGC9qUv0
cab
965 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:27:10.55 ID:XSsZlqvc0

摩美々「推理はつながりましたー」

【COMPLETE!】

摩美々「コロシアイ合宿生活が終わる条件は、裏切り者が殺されること、でしたよねー」

灯織「はい……だからこそ」

摩美々「なら、自殺はその限りじゃないですよねー」

灯織「……!?」

摩美々「白瀬咲耶は他の誰かに手を下されることなく、自分の手で命を絶った。その事実だけ見れば、かくれんぼの条件を満たしていないと断定も可能なんじゃないですかー?」

摩美々「実際モノクマもそういう解釈をしたからこそ、この裁判が開かれているわけですしー」

モノクマ「……」

智代子「ノーコメント、みたいだね……」

摩美々「発想の逆転ってやつだよー」

凛世「モノクマさまは、ルールには厳格です……」

凛世「逆説的に、咲耶さんが裏切り者である可能性も認められる……ということなのですね……」

摩美々「確かに咲耶がシロなら、一番手っ取り早い話かもしれないケド」

摩美々「さっきの遺書があるわけだし、もう今更自殺を否定する理由もないよねー」

灯織「……だったら、咲耶さんは、本当に……【裏切り者】、だったんですね……」

(そう、それは今更もう……否定できない)

(私はあの時にもう、知ってしまっていたから)

966 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:29:02.81 ID:XSsZlqvc0
-------------------------------------------------
【摩美々の部屋】

ピンポーン

摩美々「……誰ですかー?」

咲耶「やあ、摩美々。ご機嫌いかがかな?」

摩美々「今寝ようとしたところに来客があったので、ご機嫌斜めですー」

咲耶「フフ、それは困ったな。ご機嫌を取るためにも、部屋にお邪魔してお茶でも振るわせてくれないかい?」

摩美々「なにそれー、暑苦しいんですケド」

咲耶「……摩美々、ほんの少しでいいんだ」

摩美々「……咲耶ぁ?」

(あの時の咲耶は、いつもの咲耶と違って、瞳が妙に力強くて……)

(声が震えていた)


~~~~~~~~~~~~~~~

摩美々「結局私が淹れるんじゃないですかぁ」

咲耶「すまないね、同じユニットの仲間と言えプライベートな空間には不用意に踏み入るようなことはしたくないんだ」

摩美々「そういって面倒だっただけじゃないのー?」

咲耶「ああ、そうかもしれないね」

摩美々「……で、話があるなら早くしてもらえますー?」

咲耶「……ああ、そうだね」


私の呼びかけに対して咲耶は悲しそうな眼をしたかと思うと、私の入れたお茶を少しすすった。何かに怯えているようにその手は震えていて、カップと皿はカタカタと耳触りの悪い音を立てた。
967 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:30:03.52 ID:XSsZlqvc0

咲耶「ダメだね、話すと決めてからもう時間も経っているのに……こうしていざ目の前にすると弱い心が顔を出す」

摩美々「……ゆっくりでもいいから」

咲耶「ありがとう、摩美々は優しいね」


そう言って微笑むと、覚悟を決めた様子で咲耶は真っすぐ私の瞳を見つめた。


咲耶「摩美々……今から言うことは何の冗談でもない、本当のことだ」

摩美々「……うん」

咲耶「私は摩美々たちをこの生活が始まったときから欺いていた【裏切り者】だ」

摩美々「……はぁ?」


はじめは、咲耶の言っている言葉を信じようともしなかった。
それどころか、この状況でそんな最悪な嘘をつく友人に失望すらしていた。


摩美々「笑えないんですケド」

咲耶「やはり、そういう反応になるよね……でもさっき宣言した通り、これは本当のこと。私はモノクマとずっと内通している」

摩美々「だから……笑えないってー」

咲耶「みんなの情報をモノクマに横流しして、コロシアイ合宿生活の進行に協力していた」

摩美々「やめてって言ってるよねー」

咲耶「……摩美々」

摩美々「そんなの、いつもの咲耶らしくないんじゃない?そうやって他のみんなをだましたり、からかったりするのは悪い子の、摩美々の役目で……」

咲耶「……」

摩美々「だから、そんなのは咲耶が言っていい冗談じゃないっていうかー」

咲耶「ありがとう、摩美々はやっぱり優しいね」

摩美々「はぁ……?だから、そんなこと言うくらいなら今の嘘を誤って……」

咲耶「こんな最低の私のために、涙を流してくれるんだね」


咲耶に言われて、初めて気が付いた。
それは無自覚に、それは一直線に。頬を撫でるように滴り落ちる水滴だった。
968 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:31:03.69 ID:XSsZlqvc0

摩美々「はぁ?……な、泣いてなんかないですー」

咲耶「……本当に、いくら謝っても足りないとは分かっているんだ。でも摩美々の涙を前にして、謝らないと気が済まないんだ」


違う、泣いてなんかいない。
泣いてしまったら、それは咲耶の嘘を真に受けてしまった大バカ者になってしまう。
だから摩美々は泣いてなんかない。


咲耶「ごめん、摩美々」


だから咲耶も謝らないで、さっさと頭を上げてつまらない冗談だって笑ってほしいのに。


咲耶「どうか私を、許さないでほしい」


……それでも咲耶は、全く頭を上げようとしなかった。


咲耶「モノクマについて、具体的な話をすることはできない……もともと私も今回のコロシアイについて全部を知っているわけではないんだ」

咲耶「私は脅迫されて、協力関係を強いられている。それは紛れもない事実だ」

咲耶「だから、私が死ねばこのコロシアイは終わる」

摩美々「……!?さ、咲耶そんなの……」

咲耶「摩美々、私は摩美々たちのことが大好きなんだ。だから、そんなみんな疑いあい、殺し合う……この惨状を見ているだけで胸が張り裂けそうな思いなんだ」

咲耶「だから、これを終わらせられるなら私は自分の命なんか惜しくないよ」

咲耶「いや、むしろ私の命はここで使うべきなんだ。みんなを裏切り続けた罪は一生雪げない」

咲耶「でもせめて、私にできることはやらないと……それは最低限の義務であり、枷なんだ」


私には、咲耶のことを止めることはできなかった。
私は悪い子だから、もっと悪いことをしようとしている咲耶を止めることなんて出来ない。

-------------------------------------------------
969 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:32:14.26 ID:XSsZlqvc0

(咲耶はあの時、私に話してくれた義務と枷を果たした……)

(それなら、摩美々もちょっとだけ本気出さないと流石に咲耶に申し訳ないって言うかー)

(咲耶のために、摩美々もやれることをやらないとねー)

雛菜「じゃあ裏切り者が自殺したってのが結局この事件のすべてなんですか〜?」

智代子「そうなるよね!摩美々ちゃんたちを眠らせた後……」

智代子「あれ?そういえばどうやって自殺したのかな?」

愛依「薬品B……は、無差別に人を殺しちゃうから咲耶ちゃんが使うとは考えにくいんだったよね?」

円香「……全く論理的じゃない」

灯織「でも、咲耶さんの遺体には目立った外傷もなかったですよね?」

灯織「首を吊ったり、腹を刺したりといった方法も取られていないなら……」

(咲耶が死んだ原因、それを明らかにしないと駄目ですよねー)

(今回の事件に持ち込まれた可能性のある、あれが原因とみて間違いないハズ……)


【正しいコトダマを選べ!】

↓1
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:33:27.76 ID:de2S5ski0
備品リスト
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 16:34:09.63 ID:de2S5ski0
備品リスト
972 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:35:34.65 ID:XSsZlqvc0

摩美々「これですよー」

【解!】

摩美々「灯織も化学室の薬品棚は確認したよねー?」

灯織「はい……今回の事件では薬品が用いられていましたから……その出どころの調査のために化学室は訪れました」

めぐる「……あっ!もしかして!」

摩美々「ふふー、めぐるもわかったー?」

めぐる「うん!薬品A,Bを含めても……薬品棚の薬の数がどうしても一個足りなかったんだよ!」

めぐる「化学室の棚の中には毒薬も多かったから、それを咲耶が持ち出したんじゃないかな?!」

摩美々「具体的にその薬が何かまではわかりませんケド、今回の事件に関係してると思う方が自然ですよねー」

雛菜「薬を直接飲んだんだったら、外傷もつきませんし問題ないですね〜」

雛菜「ていうか、これだけ議論してきたけど結局毒殺なんですね〜」

智代子「気体を吸ったか直接飲んだかの違いだね!」

摩美々「さあ、これで咲耶の自殺についての疑問は全部解消できましたよねー?」
973 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:36:44.60 ID:XSsZlqvc0

灯織「……摩美々さん、概ね納得はできたんですが、一つだけ聞かせてもらってもよろしいでしょうか」

摩美々「えー?」

灯織「どうして、咲耶さんの自殺を今の今まで黙っていたんですか?」

めぐる「……そ、そっか!摩美々は最初っから遺書の存在を知ってた、それなら……摩美々が裁判が始まったときにその話をしていたら……」

めぐる「裁判自体やらなくても済んだかもしれないんだ!」

灯織「まさか摩美々さんが自殺にショックを受けて黙っていた……なんて理由ではないはずです。何かお考えがあって黙っていたんじゃないですか?」

(……ふふー、やっぱりバレちゃってるかー)

(灯織、この学園に来る前はこんなにカンも良くなかったはずなのに……まぁ嫌でも成長しちゃいますよねー)

摩美々「灯織やるじゃーん、ご名答だよー」

灯織「……やっぱり、あえて黙ってたんですね」

愛依「あ、あえて?!」

雛菜「……もしかして、円香先輩と同じですか〜?」

円香「……」

雛菜「事件の真実を隠して、裁判を撹乱するのが目的で黙ってたんじゃないですか〜?」

灯織「いえ……そうではないはずです。攪乱が目的なら、最後まで黙っているはずですから」

(そう、私には……いや、咲耶には明確な目的があった)

(【自殺】で裁判を起こすことこそが目的だったんだから……!)
974 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:38:12.81 ID:XSsZlqvc0

摩美々「そろそろいい頃合いですかねー」

摩美々「ねえモノクマー、摩美々から大事な大事なお話があるんですケドー」

モノクマ「……」

モノクマ「……」

モノクマ「……はっ!もしかして今、ガイアがボクのことを呼んだかい?!」

摩美々「ガイアじゃなくて田中摩美々ですー」

摩美々「今回の動機について確認させてもらえますかー?」

灯織「今回の動機……?」

摩美々「かくれんぼでのコロシアイ合宿生活の終了条件って、裏切り者が生徒の手によって殺害されることなんですよねー?」

モノクマ「ん?まぁ基本的にはその解釈でダイジョーブ博士ですけど?」

摩美々「ふふー、それが聞ければ十分ですー」

(そう、その言葉を待っていた……)

(別に仇討ちなんてたいそうな心構えじゃないですケド)

(咲耶のために、ちょっとぐらいなら摩美々だって頑張れるんですからー)

摩美々「なら、自殺はどうなるんですか?」

モノクマ「……んん?何が言いたいの?」

摩美々「確かに咲耶は他の誰かに殺害されたわけじゃないですケド」

摩美々「白瀬咲耶という人間の命は確実に、白瀬咲耶という生徒の手によって奪われた……咲耶は咲耶に殺害されたって言えるんじゃないですかー?」

灯織「……!!」

975 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:39:17.20 ID:XSsZlqvc0
-------------------------------------------------

咲耶「いや、むしろ私の命はここで使うべきなんだ。みんなを裏切り続けた罪は一生雪げない」

咲耶「でもせめて、私にできることはやらないと……それは最低限の義務であり、枷なんだ」

咲耶「だから私は、自分の手で自分の人生を終わらせる。自殺をさせてもらうよ」

摩美々「咲耶、忘れたー?かくれんぼのルールは、裏切り者が殺害されたときに合宿生活が終わるんだよー?」

摩美々「咲耶が自殺したんじゃ、モノクマは合宿生活を終了はさせないんじゃないのー?」

咲耶「ああ、そうかもしれないね」

摩美々「はぁ?」

咲耶「だからこそなんだ……残される摩美々には、私の意志を託したい」

咲耶「自殺であっても、故意に命を奪う行為であることに変わりはない。白瀬咲耶が白瀬咲耶を殺害した、そう主張できるはずだ」

摩美々「そんなの屁理屈じゃないですかー」

咲耶「そう、これはただの揚げ足取りで言葉遊びでしかない。とはいえ、モノクマが一番嫌うところでもある、彼は人一倍、クマ一倍ルールには厳格だからね」

咲耶「中でも学級裁判では徹底して公平の立場を保っている。クロにもシロにも有利不利が起きないようにね」

咲耶「なら、その学級裁判で不正が起きることは何があっても認可しないはずだ」

摩美々「……つまりー?」

咲耶「私が死んでもこの合宿生活が終わらず、裁判が開かれることがあれば……」

咲耶「私自身が私を殺したと主張してほしい」

摩美々「ってことはつまり……咲耶の仇を討てってー?」

咲耶「フフ、私の弔い合戦で摩美々は武器を取ってくれるかい?」

摩美々「……まぁ、やぶさかではないですケド」

-------------------------------------------------
976 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:40:09.81 ID:XSsZlqvc0

摩美々「咲耶が咲耶自身の手で殺害されたんだったら、今この学級裁判が開かれてる状態こそが倒錯しているんじゃないですかー?」

モノクマ「……ふーん、要はキミは、ボク自身がルールを破ってるってそう主張したいんだね?」

摩美々「ま、そういうことですねー」

モノクマ「へぇ……面白い主張だね。自殺は自分を殺すとも書くわけだし、その点では確かに殺害行為と言えなくもないだろうね」

摩美々「だったら、この学級裁判が開かれてる状況おかしいと思いませんかぁ?」

摩美々「モノクマ自身が、ルールを破ってるようなものじゃないですかぁ」

モノクマ「……」

モノクマ「クックックッ……面白い、面白いクマ。まさか自殺という言葉を武器にしてボクには向かってくるとはね」

モノクマ「いいよ、オマエがその気ならボクもそれに応じてやるよ」

モノクマ「でもさ、今オマエが口にしてるのってこの合宿生活の存亡にかかわる話なわけじゃん?」

モノクマ「ボクのミスだって指摘するんだったら、それに見合うだけの覚悟とリスクを背負ってもらわないと!」

灯織「覚悟と、リスク……?」

977 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:41:00.99 ID:XSsZlqvc0





モノクマ「田中さんの筋が通らなかったとき、田中さんにはこの合宿生活の存続を妨げた罰としておしおきさせてもらうから!」





978 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:42:04.43 ID:XSsZlqvc0

摩美々「……!!」

愛依「ちょっ……なんで、おしおき……!?」

智代子「そ、そんなのおかしいよ!摩美々ちゃんは誰も殺してないのに!」

モノクマ「このコロシアイ合宿生活はただのデスゲームじゃないんだよ!それぐらいの責任は負ってもらわないと、みんなが納得しないんだよ!」

円香「……みんな?」

摩美々「……そのぐらいの覚悟、摩美々にないと思いましたー?」

灯織「摩美々さん……っ!」

(大丈夫、これはモノクマの揺さぶりに決まってるんですからぁ)

(逆に言えば、モノクマが焦っている何よりの証拠なわけでー)

979 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/05(土) 16:42:50.68 ID:XSsZlqvc0

(……咲耶、そこで見ててよねー)

(咲耶が終わらせようとしたこのコロシアイを摩美々が終わらせちゃうのでー)





(咲耶のせっかくの手柄を奪っちゃうなんて、私ってば悪い子ですよねー)




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