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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】
- 776 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:42:02.00 ID:O+yX7Nsb0
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凛世「はて……」
めぐる「固い……うーん……!」
私たちの中では運動神経が高いはずのめぐるが扉を開けようとしても、びくりともしない。
灯織「ちょっ、ちょっと待って!無理やりにやったら壊れちゃうかもしれないから……中の人に声をかけてみようよ」
灯織「すみませーん!咲耶さん、摩美々さん、愛依さん、雛菜!どなたか開けてもらえませんかー?」
と扉越しに叫んでみたんだけど……
「…………」
扉からの応答はない。
凛世「灯織さん、音楽室は完全防音のはず……叫んでも意味はないのかと」
灯織「あっ……そっか」
智代子「でもどうしたんだろう?もうライブ始めちゃってるとか?」
灯織「いや、それは流石に……」
めぐる「……ねえ、これ、本当に大丈夫なのかな」
灯織「めぐる……?」
めぐる「……考えたくはないけど、何かが中で起きてたりー……」
(……!!)
そうだ、この学園でイレギュラーが起きた時、私たちが真っ先に疑うべき可能性がある。
それは事件。しかも人の命がかかった事件だ。
そのことを急に意識すると、扉のドアノブが急速に冷えたような感覚を覚えた。
人の温かみなど一切ない、無機質な温度。
そしてそれは、錯覚なんかじゃなかった。
- 777 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:43:14.59 ID:O+yX7Nsb0
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智代子「そういえば、なんだかここ……肌寒くない?」
めぐる「確かに!ここだけなんだか温度も低いよね?」
凛世「……!!扉の下から、冷気が漏れ出しております……」
灯織「れ、冷気……?な、なんで……」
もはや何かが起きていることは、予感から確信に変わりつつあった。
灯織「は、早く中を確かめないと!!」
焦燥から扉を何度も押してみるも、扉はわずかにも動かない。
他の部屋よりも重厚なつくりだ。私のような一女子高生の腕力では大した効果を持たない。
智代子「どどど、どうしよう?!」
凛世「皆さん……ここは一度、モノクマさまを頼るのはいかがでしょうか……」
灯織「も、モノクマ……?」
凛世「はい……モノクマさまは、事件が起きている際には施錠済みの扉も開けてくださると仰っておりました……」
凛世「今なら、凛世たちでは及ばぬ扉も、開錠してくださるのではないかと……」
(……!!)
- 778 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:44:39.79 ID:O+yX7Nsb0
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モノクマ「キミらのために必要な場合ならボクは鍵を開けてあげるからね!」
モノクマ「エリアの解放だとか、不法侵入のためだとかそんな不健全な目的ならダメだけど」
モノクマ「もしも鍵のかかった部屋の中で事件が起きてたりしたら、ボクは開けてあげるからさ!」
摩美々「要はこのコロシアイの円滑な進行のためなら、鍵は言われれば開けるってコト?」
(確かに……甘奈の事件の時にも個室の鍵をモノクマに開けてもらったっけ)
(事件に関係する場合なら解錠もするってことかな)
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(確かに、モノクマは事件が発生している際には扉を開けてくれる、私たちに協力してくれると約束してくれた)
(……モノクマを頼るのは気が進まないけど、今は手段を選んでいる場合じゃない)
灯織「モノクマ!!」
モノクマ「はいはい、およびですかー?」
智代子「どこからともなく!」
灯織「モノクマ、この扉を開けてくれますか?!中で何が起きてるか確かめたいんですが!」
モノクマ「んー?」
私の要求を聞いたモノクマは、扉に近づいていくと機械の眼球を扉に擦り付けるほどに凝視。
しばらくそのままにしたかと思うと、
モノクマ「嫌です!開けません!」
開錠を拒絶した。
- 779 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:46:29.37 ID:O+yX7Nsb0
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灯織「えぇ?!な、中では明らかに何かが起きてるんですよ!?開けてくれないと!!」
モノクマ「シラ・ヌ・ゾンゼーヌ」
智代子「だ、誰?!急に外国人の名前?!」
凛世「知らぬ存ぜぬ……あくまで開錠の意志はない、ということでございましょう……」
智代子「そ、そんな……どうしよう……!」
めぐる「こうなったら強行突破だよ!今ここには四人もいるんだし、全員で体当たりをしようよ!」
灯織「め、めぐる……?!力業……?!」
めぐる「そうでもしないとこれはもう開かないよ!時間も残ってないかもだし!急がないと!」
凛世「江戸川や金田一ではよくある手法ですが……うまくいくのでしょうか……」
智代子「や、やるしかないよ!凛世ちゃん!」
灯織「腹をくくるしかない……」
全員で横並びになって深呼吸。タイミングを合わせて、一斉に。
体当たり!!
ドシン!!
めぐる「もう一回!」
ドシン!!
智代子「あ、ちょっと動いたよ!」
ドシン!!
凛世「緩んでまいりました……」
ドシン!!
灯織「これで終わり……!!」
ドシン!!
_____ガシャーン!!
度重なる体当たりの果て、あの重量ある扉はついに動いた。
観音開きのその扉は、まるで地獄の窯のようにぽっかりと口を開け、そこからは急速に冷気が飛び出す。
体を刺すような寒冷な風を一身に浴びながら、私たちは音楽室の中へ足を踏み入れ……
- 780 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:49:55.65 ID:O+yX7Nsb0
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モノクマ「ストーップ!!」
灯織「モノクマ?!な、なんですか急に?!」
めぐる「急がないとなんだよ?!邪魔しないで!」
モノクマ「でもオマエラ、その一歩を踏み出したら……死ぬぜ?」
智代子「え……?!えぇ?!し、死ぬ?!」
モノクマ「まぁ死ぬのは大げさだけど、今入ったら害のあるガスを吸っちゃうから、少しだけ待ってて!換気してオマエラが入っても大丈夫なようにしてやるからさ!」
と、私たちの前に立ちふさがったモノクマはその場で指パッチン。
ゴゴゴゴゴゴゴ
地鳴りのような音が響いたかと思うと、
智代子「な、なに?!地震?!」
凛世「これは……樹里さんの時のように、また……」
ゴゴゴゴゴゴゴ
その音はどんどん近づいてきて、
灯織「何かが、来てる……」
めぐる「ま、また救急車?!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
ついに姿を現した。
モノクマ「出でよ!【自立歩行型空気清浄機】!」
________私たちの後ろから!
めぐる「な、な、なにこれーーー?!」
灯織「ろ、ロボット?!」
モノクマが【自立歩行型空気清浄機】と言ったそれは、
ずんぐりむっくりな体型はしているものの、しっかりとした武装を伴った軍用兵器のように見える。
一歩一歩進むたびに地響きがするほどの巨体。こんなものを隠し持っていたのか。
- 781 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:51:38.09 ID:O+yX7Nsb0
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モノクマ「どう?カッコいいよね、イカすよね?ブルっちゃうよね?」
智代子「……あれ?でも、このロボット、なんか見覚えが……」
灯織「……え?」
チョコの指摘を受けて、改めて冷静にロボットを見つめてみる。
確かにフラスコのような体躯には強い既視感。
モノクマの言う通り、物理室で見たあの大仰な装置だ。
凛世「モノクマさま……物理室の空気清浄機はどこにやったのですか……?」
モノクマ「……キミのような勘のいいガキは嫌いだよ」
モノクマ「どう?驚いた?ボクが魔改造して、物理室の空気清浄機は自動操縦のロボットに改造しておいたんだよね!」
それにしてもそんなロボットがこの学園のどこを歩いてきたというのか……
今更気にしても仕方ないけど……
モノクマ「ほらほらどいたどいた!空気清浄のお仕事開始ですよー!」
ロボット『オデ……クウキ、キレイニスル……』
ロボットは地響きを響かせながら音楽室に入って言ったかと思うと、
けたたましい音を立てながらその機能をふるい始めた。
- 782 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:53:00.05 ID:O+yX7Nsb0
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_______私たちは呆然とその光景を眺め、有毒ガスとやらの収束を待つしかなく、数分後。
モノクマ「はい、万事オッケー!上手にできましたー!」
ロボット『オデ……ホメラレテ、ウレシイ……』
モノクマ「ほら、オマエラも自立歩行型空気清浄機くんに感謝の言葉を!」
めぐる「ありがとー!」
灯織「ありがとうございました!」
凛世「謝意を、表します……」
智代子「み、みんな真面目だ……」
灯織「そ、それより急がないと……!中でガスが発生していたなら、皆さんの身にも何か起きていてもおかしくない!」
そう、モノクマがわざわざ私たちを制するまでの事態が中で起きている。
胸をざわつかせるには十分すぎるほどの理由がある。
何が起きているのか、確かめないといけない。
一歩ずつ中へと進む。
- 783 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:53:54.82 ID:O+yX7Nsb0
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パシャッ パシャッ
音楽室にはおおよそふさわしくない、水面を足裏が踏みつける音。
肌を突きさすような異常なまでの低温の空気。
そして、鼻を刺すような異臭。これは何かが……焼け焦げたような香り?
【異常】なのはもはや火を見るより明らかだった。
めぐる「ていうかなんか……暗いね?」
灯織「うん……照明が落ちてるみたい、ぼんやりとステージ上だけ照らされてるんだけど……よく見えないね、近づいてみないと」
智代子「……あれ?ステージの上って……誰かいるのかな?」
凛世「ぼんやりと、お姿が窺えます……」
自分の足元もおぼつかないような暗闇。
私たちは電灯に集う羽虫のように、ステージ上の薄明りへと誘われて行く。
- 784 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 22:55:04.34 ID:O+yX7Nsb0
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一歩一歩、ステージへと近づく。
一歩一歩、踏みしめていく。
一歩一歩…………
_________絶望へと近づいて行った。
- 785 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 23:00:26.00 ID:O+yX7Nsb0
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【真っ暗闇の中、ライトの薄明りは白瀬咲耶の死体を照らしていた】
- 786 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 23:01:43.23 ID:O+yX7Nsb0
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CHAPTER04
Marionetteは絶望と眠る
非日常編
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- 787 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/31(月) 23:03:14.44 ID:O+yX7Nsb0
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事件発生したところまででキリがいいので本日はここで終了です。
次回非日常編より開始いたします。
次回更新は6/2、21:00〜を予定しています。
それではお疲れ様でした…
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/31(月) 23:08:25.95 ID:eGGgRjXJ0
- 乙です
うーむ、今回は一層わからんな
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 12:03:12.46 ID:V/4LVKb0o
- >>765はミス?
- 790 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/01(火) 13:23:15.36 ID:KQ9pODH70
- >>789
完全なコピペミスですね…
無論朝時間になるので下記が正しい形になります。
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___
_____
_______
【灯織の部屋】
キーン、コーン…カーン、コーン
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』
さて、今日はライブがあるんだよね。
一日中そのお手伝いかな?
とりあえずは食堂に行ってみよう……
- 791 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:03:30.96 ID:CIvcJkKp0
-
ピンポンパンポーン
『死体が発見されました!』
まるでパラシュートなしのスカイダイビングでもしているかのように、
私の体は地に感覚がなく、膝から砕け落ちてしまいそうな喪失感に襲われていた。
私たちをまとめ引っ張り続けた、リーダーとも言うべき存在であった彼女は、
暗闇にその姿を落とし、そして息を止めている。
そんな彼女を見ているうちに喉に何か押し込まれたかのように、私自身も呼吸ができなくなっていた。
彼女が味わった苦しみはこれほどのものであるはずもないのに。
めぐる「さ、咲耶……そんな、嘘、だよね……咲耶、咲耶!!」
亡骸を抱き上げていくら揺さぶっても、もはや反応はない。
力なくその首は慣性に従うのみ。
……もう、終わってしまっている。
私たちが咲耶さんの亡骸に釘付けになっていると、急に目の前の暗闇が晴れた。
照明がモノクマの手によって点けられたらしい。
モノクマ「あらら、死んじゃってますね」
灯織「モノクマ……」
めぐる「モノクマ!これはモノクマのせいだよ!」
モノクマ「ん?」
めぐる「モノクマが扉を開けてくれなかったから、わたしたちは……咲耶を守れなかったんだよ……!」
モノクマ「はぁ……なんの根拠があって言ってるわけ?あの時には既に白瀬さんが死んでた可能性もあるでしょ?」
モノクマ「そりゃ事件が起きるのをボクは止めないよ?でもだからってすべての責任をボクに押し付けるのはそりゃ責任甜花ってやつだよ!にへへ……」
そんなことはわかっている。人の死というのも目の前にすれば、やり場のない思いをぶつけたるのが心情。めぐるの反応はその吐露でしかない。
モノクマ「で、死体が見つかったわけだけど……」
モノクマ「今回においては、かくれんぼのルールの上でコロシアイ合宿生活の進退についてお話ししなくちゃダメだよね!」
(……!!)
そう、モノクマの言う通り。
今は【かくれんぼ】の真っ最中。私たちが、私たちの中に潜む裏切り者を見つけ出して殺害した時、このコロシアイ合宿生活は終結する。
もし仮に……咲耶さんが裏切り者だった場合。
この合宿生活は終わりなんだ。
そのことを完全に思考の外に追いやってしまうほどに、私の脳は完全に混線していた。
- 792 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:05:53.35 ID:CIvcJkKp0
-
モノクマ「だから、オマエラはそこで意識を失ってる三人をさっさと引き起こしてよね!」
モノクマが指さした先にはあちらこちらに人影が点在している。
特徴的な髪色の三人は、それぞれ摩美々さんと愛依さんと雛菜だ。
モノクマ「ボクは樋口さんを連れてくるからさ、そしたら結果発表と参りましょう!」
モノクマはそのままそそくさと音楽室を後にする。
智代子「……とりあえず、三人を起こさないとだね」
めぐる「うん……」
私たちは一人一人肩を揺さぶり、起こしていった。
愛依「ん〜……?」
摩美々「ふわぁー……」
雛菜「あれ?雛菜寝ちゃってた〜……?」
意識が未だに鮮明としない中、彼女たち一人一人に、咲耶さんの死という絶望的な事実を突きつけていく。
私がその事実を口にするたび、胸にずしりずしりと何かが重くのしかかっていくのを感じる。
そしてそれは同時に、彼女たちの表情も曇らせていく。
愛依さんの溌溂とした笑顔は失われ、雛菜は冗談を口にしなくなる。
何より、同じユニットの一員だった摩美々さんは…
摩美々「……咲耶」
咲耶さんの名前を呟いたっきり、何も言わなくなってしまった。
目を伏せがちになり、私たちとは距離をとるように動く。
ただ、何かにおびえたり、うろたえたりしている様子ではない。
むしろその逆、摩美々さんは何かを見通したかのように、穏やかに私たちから距離をとっている。
- 793 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:07:13.23 ID:CIvcJkKp0
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そしてすぐに、樋口さんを連れたモノクマが戻ってきた。
モノクマ「おっけー!これで役者は揃ったね!」
円香「……咲耶さんが殺されたんですね」
灯織「……はい」
雛菜「円香先輩、今までどこにいたの〜?」
円香「……どこだっていいでしょ、少なくとも音楽室じゃないけど」
モノクマ「それではこれより、【かくれんぼ】の結果発表を行います!」
めぐる「結果発表……?」
灯織「裏切り者を私たちが殺害したらこの合宿生活は終わり……その条件を満たしたかどうかの発表だと思う」
それはつまり、咲耶さんが【裏切り者】だったかどうかをこの場で発表するということ。
咲耶さんが、この合宿生活が始まったときからコロシアイを促進する側の人間で、情報をモノクマへ横流し続けていたかどうか。
それが今ここで明らかになるということ。
灯織「……」
そう考えると、ここでモノクマの言う結果がどうあれ……私たちは手放しで喜べない。
ここでコロシアイが終われば、咲耶さんと過ごした日々は嘘だったということになる。
ここでコロシアイが終わらなければ、待っているのは更なる絶望。また私たちの誰かの命が学級裁判で失われる。
そんな最悪の結果発表を前にして、体の震えは止まらなかった。
モノクマ「それでは発表いたします!」
モノクマ「今回のかくれんぼの結果、オマエラは白瀬咲耶さんを殺害いたしました!」
モノクマ「その結果、このコロシアイ合宿生活は…………」
- 794 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:08:18.59 ID:CIvcJkKp0
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モノクマ「続行が決定いたしましたーーーーー!!」
コトダマゲット!【かくれんぼ】
〔かくれんぼのルール
1.オマエラは鬼となって、オマエラの中に潜む裏切り者を探してもらいます。
2.見つけ出した裏切り者をぶっ殺します。
3.裏切り者をオマエラが殺した場合、学級裁判は行われずそのままコロシアイ合宿生活はおしまいとなります。
4.みんなで協力して裏切り者をぶち殺して仲良くなりましょう。
5.なお、このかくれんぼにはモノクマは参加しません。
以上のルールが今回の動機として設けられた。白瀬咲耶の殺害において、この条件は満たされたことにならず、学級裁判が行われることになった〕
- 795 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:10:02.89 ID:CIvcJkKp0
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摩美々「……っ!」
愛依「合宿生活が、終わらない……?」
モノクマ「そういうこと、オマエラはかくれんぼによるコロシアイ合宿生活の終結条件を満たすことに失敗してしまいました!残念、絶好のチャンスは両手から零れ落ちてしまったのです!よよよ……」
コロシアイ合宿生活の存続宣言は耳孔を即座に通り抜け、肺へと届き、
黒々した靄を一瞬にして引き起こす。むせかえるような落胆に、吐き気すら覚える。
だって、この存続宣言は、何の罪もないシロの咲耶さんを私たちの誰かが殺害したことを意味するから。
疑心暗鬼の果てに、無為に命を奪ってしまったことを意味するから。
モノクマ「ゲームオーバー!残念だったね、今回のクロにはそのまま学級裁判に挑んでもらうよ!」
めぐる「が、学級裁判……」
モノクマ「当然だよね、コロシアイ合宿生活に学級裁判はセット!今回の事件でも当然オマエラは生き残りをかけた対決に挑んでもらうよ!」
私たちは呆然と立ち尽くす。
これまでの殺人事件でもこの喪失感は味わってきた。
だけどそれ以上に、この生活から解放される一縷の可能性に縋る心があったからこそ、失意という言葉でくくれないほどの失意が押し寄せている。
- 796 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:12:16.88 ID:CIvcJkKp0
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そして、それとは対極的に……彼女は嬉しそうにしている。
円香「……ふふっ」
円香「安心しました。まだだれも手にかけていないのに、ここで終わられたらそれこそ透と小糸に対しての裏切りになりますから」
モノクマ「樋口さんからすればそうだろうね!悲しむ者居れば喜ぶ者もいる!世の常というやつですね!」
摩美々「……本当に、学級裁判をやるの」
モノクマ「え?今言った通りだよ?やりますよー?」
摩美々「……」
摩美々「……そう、そういうことなんだー、把握したー」
(……摩美々さん?)
摩美々「……はぁ、なんで私に任せるんですかぁ」
摩美々さんはモノクマに確認を終えると、何かぽつりとつぶやく。
その中身までは聞き取れなかったが、決意を新たにしたような様子。摩美々さんはすぐにステージ上の咲耶さんの遺体へと近づいていった。
摩美々「ほら、さっさと捜査始めようよー」
灯織「ま、摩美々さん……大丈夫なんですか?」
摩美々「……」
摩美々「ここで立ち止まれないでしょー、咲耶の遺志を継がなきゃなんだしー」
(……咲耶さんの、遺志?)
摩美々さんの真意はわからないけど、仰る通りだ。
この生活が続くからには、私たちは生に縋って、戦うしかない。
冷静になるんだ、風野灯織。絶望を感じるのは、すべてが終わった後でいい。
灯織「……めぐる、とりあえず今は事件の捜査」
めぐる「灯織……うん、そうだよね……やるしか、ないよね」
灯織「……よし、始めよう」
【捜査開始】
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- 797 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:13:19.74 ID:CIvcJkKp0
-
モノクマ「さあ、とりあえずはいつもの通りモノクマファイルから参りましょー!」
モノクマは例によって書類一式を一人一人に丁寧に手渡ししていく。
私もまた慣れた手つきで開封、上から順に目を通していった……
『被害者は白瀬咲耶。死亡推定時刻は16時20分ごろ。音楽室のステージ上で殺害された模様。目立った外傷はなく、犯人と争った形跡もない。事件発生当時、現場ではスプリンクラーが作動しており、死体も頭からつま先まで全身が濡れてしまっている』
灯織「概ねこんなところかな……」
めぐる「16時20分ってなると……わたしたちが寄宿舎エリアにいた時間帯だね!」
凛世「はい……凛世たちが食堂に不足分を補充しに行っていた頃合いでございます……」
智代子「あの時裏で事件が起きていたんだね!」
灯織「そういうことだね……」
つまり、あの時事件現場におらず、行動を同じくしていた私、めぐる、凛世、チョコの四人には明確なアリバイがあったということになる。
犯人は、あの時音楽室にいた三人の中に……?
コトダマゲット!【モノクマファイル4】
〔被害者は白瀬咲耶。死亡推定時刻は16時20分ごろ。音楽室のステージ上で殺害された模様。目立った外傷はなく、犯人と争った形跡もない。事件発生当時、現場ではスプリンクラーが作動しており、死体も頭からつま先まで全身が濡れてしまっている〕
- 798 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:15:03.18 ID:CIvcJkKp0
- -------------------------------------------------
(まずは事件現場の捜査から始めよう…)
(今回は私たちの関知しないところで起きた事件……ともなると現場で見落としがあると命取りになる。小さな証拠であってもしっかり拾って調査しないと)
(おおまかに調べる箇所をまとめると…)
(咲耶さんの遺体があった【ステージ上】、ステージの照明をはじめとした裏方の機材を操作できるステージ下の【制御室】、スプリンクラーを浴びてびしょ濡れになった【観客席】、そして最後に事件当時締め切られていた【入口】)
(この四か所付近を調査しよう)
-------------------------------------------------
1.ステージ上
2.制御室
3.観客席
4.入口
↓1
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:16:10.66 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 800 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:18:39.47 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
-------------------------------------------------
【ステージ上】
咲耶さん……今回のライブの企画者であり、この合宿生活で荒んでいた私たちのことを自分以上に気にかけてくれていた方だ。
モノクマの宣言により、彼女が裏切り者ではないと判明したわけだけど…
だとしたらなおさらこの死を前にしてやるせなくなってしまう。
摩美々「……」
摩美々さんは、咲耶さんの遺体を前にして、何を考えているんだろう…
その瞳は決して希望を失った様子ではない。むしろ何か……別の何かを手に入れたような、そんな強い視線だ。
摩美々「灯織は今回の事件、誰が犯人だと思うー?」
灯織「えっ?!い、いや……まだ見当もついていないというか……」
摩美々「……ふーん、まだ犯人はわからないんだー」
灯織「……摩美々さん?」
摩美々「……多分今回灯織とはあんまり協力できそうにないと思うんだよねー」
灯織「え?」
それだけ言うと、摩美々さんはまたしても私から距離をとる。
これまで摩美々さんは私と志を同じくして、基本的に協力関係にあったはず。
でも、今回は明確に違う。敵意とまではいわないにせよ、私と同じ目線ではない。
犯人を見つけ出そうと……していない?
いや、そんなはずはない……ないんだけど……
めぐる「もう、灯織!摩美々は摩美々だよ!とりあえずは捜査でしょ?」
灯織「めぐる……うん、ごめん……大丈夫」
そうだ、他の人がどうであれ……
私のやるべきことは、真実を見つけ出すだけ。それだけなんだから。
-------------------------------------------------
1.咲耶の死体を調べる
2.ステージ上の配線を調べる
3.ステージ上の明かりを調べる
4.ステージカーテンを調べる
↓1
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:19:16.97 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:20:42.43 ID:zGUsa0EK0
- 1
- 803 :所詮行動安価なので連投等考慮せずテンポよくやっていきますね ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:21:02.94 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
咲耶さんの死体に触れる。モノクマファイルにもあったけど、体はその全面が水でびしょ濡れになっている。
めぐる「こんなビショビショになるって……何があったのかな?」
灯織「それはたぶん……あれなんじゃないかな」
咲耶さんを濡らしたのは、ステージの天井にも見える楕円柱の機械。スプリンクラーだろう。
灯織「ほら、咲耶さんだけじゃなくステージ、音楽室自体が全体的に濡れてるでしょ?だったらあれが作動したと考えるのが自然じゃない?」
めぐる「そっか!スプリンクラーで水が散布されたせいでビショビショだったんだね!」
灯織「でも、なんでスプリンクラーが起動したんだろう……?」
モノクマ「その疑問にはボクがお答えいたしましょう!」
モノクマ「音楽室に備え付けられたスプリンクラーは煙を感知すると一斉に起動する仕組みになっています!火事は火事になる前に鎮火するのが鉄則だからね!」
なるほど……煙を感知して自動で散布されるスプリンクラーか。
ってことはつまり、私たちが音楽室を離れたときに煙が発生する何かが起きたってことなんだ。
コトダマゲット!【スプリンクラー】
〔音楽室に備え付けられているスプリンクラー。煙を感知し、火元の消化のために水を散布する。事件当時にも作動していたようで、灯織たちが現場に踏み入った際には現場は水浸しになっていた。〕
-------------------------------------------------
1.ステージ上の配線を調べる
2.ステージ上の明かりを調べる
3.ステージカーテンを調べる
↓1
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:22:04.76 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 805 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:24:43.28 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
ステージ上には配線がステージの右から左に複雑に張り巡らされている……
めぐる「すごい数だねー……」
灯織「音響設備に照明設備、それに垂れ幕……ざっと見ただけでも電気で操作するものがこれだけあるんだもん。ケーブルも多くなっちゃうよね……」
めぐる「これだけあったらうっかり踏んづけちゃいそうだね……」
灯織「……あれ?ここのケーブル……途中でちぎれちゃってるね」
めぐる「ホントだ!これじゃあ電気が届かないよ!」
灯織「どこに繋がってるケーブルなんだろう……ちょっと確かめてみようか」
途中で断線してしまっているテーブルを持ち上げ、端を確かめる。随分と長いテーブルだけど、その元を手繰っていくと……あった。
これは……発電機?
めぐる「非常電源……って書いてるね!」
灯織「……どうやら、音楽室が停電の時に作動するみたいだね。音楽室の中にある設備の電力を一台で賄えるぐらいすさまじい発電力があるみたい」
めぐる「すごいパワーだね!……あれ?でもだったらどうして事件のとき照明はついてなかったんだろう?」
(そうだ……あの時も非常電源は作動していたはず……だったら、照明も点いていないとおかしいはずなのに……)
コトダマゲット!【非常電源】
〔音楽室が停電になると起動する。一台で音楽室のすべての設備を維持できるほどの発電力を有している〕
コトダマゲット!【断線ケーブル】
〔ステージ上に落ちていたケーブルの一部が、途中でちぎれてしまっていた〕
-------------------------------------------------
1.ステージ上の明かりを調べる
2.ステージカーテンを調べる
↓1
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:25:01.68 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 807 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:27:30.05 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
めぐる「ねえ灯織!これってなんだろう?」
めぐるが指さしたのはステージの床に固定されたプラスチック製の物体。
円盤のような形状をしたそれは床と一体化したようになっている。
灯織「それは……フロアライトじゃないかな」
めぐる「フロアライト……ってことはこれが光るの?」
そう、咲耶さんの死体を発見した時もぼんやりとステージだけは光っていた。
おそらくこのライトが照らしていたんだろう。
灯織「しかもこれ……センサーがついてる。周囲の光を感知して作動するみたい」
めぐる「んー?」
灯織「ほら、指でセンサーを覆うと光ったでしょ?一定の明るさ以下になると自動で転倒する仕組みなんだよ」
めぐる「ほんとだ!しかもこれって電池式だから停電の時でも使える非常用のライトなんだね!」
灯織「うん、そうみたい」
だから死体発見の時にもこれだけが光っていたんだ。
電源は音楽室のその他とは別。覚えておいた方がいい情報かも。
コトダマゲット!【フロアライト】
〔ライブステージ上に並べられていたライト。感暗式で、一定の光度以下になると自動で転倒する。電源は電池を使用し、それぞれ独立している〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つとなったので自動で進行します】
- 808 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:29:27.09 ID:CIvcJkKp0
-
ステージの上に何か異物はないか、屈んで目を光らせると……あった。
ステージカーテンのその裏に、ひっそりと隠すようにしておいてあるのは……ボトル?
めぐる「薬品?」
灯織「この形状は……科学室にあるようなボトルだね」
めぐる「ってことは……もしかして、毒?!」
灯織「……悪い勘ほど当たるんだね。めぐるの言う通りだよ」
そのボトルにはわかりやすく黄色のラベリングがされていて、取扱注意の文字。
灯織「これ単品ではそこまでの毒性はないみたい……家庭用洗剤にも用いられている薬品」
めぐる「ふむふむ……」
灯織「だけど特定の期待と結合した時には強い有毒性のガスを発生させて、吸引するだけで呼吸困難になるみたい」
めぐる「ええ?!そ、それじゃあ迂闊に使えないよ!」
迂闊に使うどころか……咲耶さんの死体の近くに隠されていたこれは、そういうことなんだろう。
コトダマゲット!【薬品B】
〔ステージ上に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。薬品Aと結合すると強い有毒性のガスを発生させ、吸引すると数分で呼吸困難になり、適切な治療を行わなかった場合死に至る。使用後のボトルは特殊な洗浄が必要となるため、使いまわしはできない〕
-------------------------------------------------
さて、ステージ上の捜査はこれぐらいでいいかな……?
まだ音楽室には調べる所がいっぱいある……
効率よく調べないとね。
1.制御室
2.観客席
3.入口
↓1
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:29:39.66 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 810 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:31:42.80 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
【制御室】
制御室は音楽室のステージ上の照明や音響の管理を行う部屋だ。
簡易な扉がついているものの、観客席から直接入れるようになっている。
めぐる「この部屋にはスプリンクラーはついてないんだね」
灯織「まあ、そりゃそうだよね……精密機械だらけだから」
めぐる「通りでこの部屋は水浸しになってないんだ……」
直接私が操作することはなかったけど、この部屋の設備についてもある程度抑えておいた方がいいかな……
-------------------------------------------------
1.ブレーカー
2.エアコン
↓1
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:32:03.21 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 812 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:33:24.36 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
制御室の壁、少し高い位置にブレーカーが取り付けられている。
灯織「このブレーカーが音楽室全体の電力をつかさどってるみたいだね」
めぐる「じゃああのレバーを下ろしたら、この部屋の電力は全部止まっちゃうんだね!」
灯織「この部屋だけ、電気系統が学校エリアで独立してるんだ……」
モノクマ(あの悪徳業者め)
灯織「……」
(急に脳内に何か響いたような気がするけど、それは無視するとして)
灯織「でも、あのレバーを下ろそうにも私たちじゃ手は届きそうにないね……」
めぐる「うーん、あと十センチちょっとぐらいかな……ぎりぎり手を伸ばしても届かないぐらいだよ!咲耶でもギリギリなんじゃないかな?」
灯織「これを操作することはできなさそうだね……」
めぐる「うーん……」
コトダマゲット!【ブレーカー】
〔音楽室全体の電力供給をつかさどるブレーカー。レバーを上下させてオンオフを切り替える。かなり高い位置に取り付けられており、灯織たちでは降ろせそうもない〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つとなったので自動で進行します】
- 813 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:35:23.32 ID:CIvcJkKp0
-
めぐる「この部屋にもエアコンがついてるんだねー」
灯織「一応簡易的だけど扉はあって、別室扱いみたいだからね」
めぐる「でも、扉は開けっ放しだったみたいだよ?ほら、ストッパーが噛ませてある!」
灯織「まあ、夏とか冬とかで空調を活用したいタイミングでもないと……あんまり関係なさそうだもんね」
めぐる「んー?でも、このエアコン、タイマーが設定されてるよ?」
灯織「……ホントだ、16時20分に起動する設定だね」
めぐる「事件が起きたのと同じタイミング……?」
灯織「これは……何か関係ありそうだね」
コトダマゲット!【制御室のエアコン】
〔ステージ脇の制御室に取り付けられていたエアコン。16時20分になると起動するようにタイマーが設定されていた〕
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制御室も調べ終わった……
ここからが本番、広いホールのような空間を隅々まで調べつくさないと……!
1.観客席
2.入口
↓1
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:35:40.42 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 815 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:40:21.23 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
【観客席】
ステージ下、観客席も事件の前後でだいぶ様相が変わっている…
スプリンクラーで水浸しになっているのは勿論のこと、見かけなかったものもいくつかチラホラと…
めぐる「会場のことだったら、残って準備を続けてたみんなにもいろいろ聞いた方がいいかな?」
灯織「うん、そうだね……事件の発生までの流れとか、気になるものも落ちているし、いろいろ聞き込みしてみよう」
めぐる「オッケー!捜査は徹底的に!だもんねっ」
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1.愛依に話を聞く
2.観客席に落ちている缶詰を調べる
3.観客席に落ちているボトルを調べる
4.エアコンを調べる
↓1
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:40:37.07 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:41:07.71 ID:zGUsa0EK0
- 1
- 818 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:43:18.26 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
灯織「愛依さん、事件当時の状況についてお伺いしてもよろしいでしょうか?」
愛依「事件当時の状況?」
めぐる「うん、灯織とわたしは寄宿舎エリアにいたから、なにが起きたのか詳しく聞いておきたいんだ!愛依は事件現場にいたんだよね?」
愛依「そっか、灯織ちゃんたちは何が起きたかよくわかってないんだ……」
愛依「や、っていってもうちも全然把握してるわけじゃないんだけど……」
灯織「いや、愛依さんの分かる範囲内で大丈夫ですので……少しでも情報を頂けたらなと」
愛依「オッケー、えっと確か……」
愛依「灯織ちゃんたちが食堂にもっかい戻ってからどれくらい経ったころだったっけ……」
愛依「確か4,5分……数分経ってからだったと思うんだよね」
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依『雛菜ちゃん、そっち飾り足りてる〜?』
雛菜『大丈夫ですよ〜!そっちは大丈夫ですか〜?』
愛依『こっちも足りてる〜、もうちょいだしがんばろーね!』
雛菜『はい〜』
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「うちと雛菜ちゃんは会場の飾りつけをやってて……」
~~~~~~~~~~~~~~~
咲耶『摩美々、この角度はどうだい?』
摩美々『んー、もうちょっと右に向けた方がいいかもー』
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「咲耶ちゃんと摩美々ちゃんは二人で照明の調整をしてたんだよね」
愛依「咲耶ちゃんがステージ上、摩美々ちゃんがステージ脇の制御室にいたはず!」
愛依「で、そんな感じでしばらく用意してたんだけど……」
- 819 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:45:00.55 ID:CIvcJkKp0
- ~~~~~~~~~~~~~~~
咲耶『摩美々、照明のパターンチェンジは大丈夫そうかい?』
摩美々『切り替えもボタン一つのお手軽操作なので大丈夫でーす』
愛依『……っしょ、凛世ちゃんすごいなー……!こんなキレーな飾り作れんだもん』
雛菜『ホントですね〜』
_____ブシュウウウウウ!
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「マジでなんの前ぶれもなく、観客席から煙が吹き上がってマジでビビったんだよね!」
灯織「煙……ですか?」
愛依「そう、火事みたいな感じでモクモク〜!って真っ白な煙だった!」
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依『……えっ?!か、火事?!』
咲耶『……!?み、みんな、伏せるんだ!』
雛菜『え〜?』
咲耶『煙を吸うのだけは何としても避けるんだ!有毒性のガスが発生している恐れもある、口を抑えてしゃがむんだ!』
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「で、うちらは咲耶ちゃんの指示に従ってその場にしゃがんだんだけど……」
愛依「その煙を感知した火災報知器がすぐにスプリンクラーを作動させて……」
~~~~~~~~~~~~~~~
________シャアアアアア……
愛依『わっ?!つ、つめた?!』
雛菜『天井のスプリンクラーが動いてますね〜』
________ブツン!
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「スプリンクラーにビビってたら突然照明も落ちてマジビビったんだよね!」
- 820 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:46:52.52 ID:CIvcJkKp0
- ~~~~~~~~~~~~~~~
摩美々『ちょっと、何―?停電―?』
雛菜『真っ暗で何にも見えない〜』
咲耶『みんな、落ち着いて!冷静に立ち回るんだ!』
愛依『真っ暗じゃん、もうお先真っ暗じゃん!』
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「うちなんかテンパっちゃってうまいこと言っちゃった」
灯織「パニック状態だった様子はお察しいたします……」
愛依「でも、そうやってパニくってたら……」
~~~~~~~~~~~~~~~
咲耶『おかしいな……非常電源が作動していない……?』
摩美々『ちょっと、なんか変じゃないー……?なんか、すごく眠いんですけどー』
雛菜『……すぅ、すぅ』
愛依『ひ、雛菜ちゃん……?』
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「急に眠気に襲われ始めて……」
~~~~~~~~~~~~~~~
咲耶『み、みんな?!大丈夫かい?!』
摩美々『あー……これ、やばいかもー……』
愛依(……うちも、ダメ、もう瞼が……)
咲耶『……な、何が起きてるんだい?!く、口を抑えたり……対策を……』
~~~~~~~~~~~~~~~
愛依「だんだん意識が薄れていく中でも、咲耶ちゃんの声は聞こえてて……」
愛依「でも、結局うちもそのまま寝ちゃったんだよね」
灯織「咲耶さん以外、全員が寝てしまったんですか?」
愛依「うん、照明が落ちてて真っ暗だったから確かめたわけじゃないんだけど……」
愛依「雛菜ちゃんとか摩美々ちゃんの寝息が聞こえてたし、多分そうだったと思う」
めぐる「うーん、どういうことなんだろう?」
灯織「集団幻覚……催眠ガス……科学スモッグ……?」
めぐる「ええ?!そ、そんな恐ろしいことが?!」
灯織「ご、ごめん……あくまで可能性みたいなものだから……」
灯織「咲耶さん以外が意識を失ってしまっていた状況……これは覚えておいた方がいいよね」
愛依「どう?役に立ちそう?」
灯織「はい、事件当時の状況を推理するうえではこれ以上ない材料です。助かりました」
コトダマゲット!【事件当時の状況】
〔愛依と雛菜は観客席の装飾、咲耶はステージ上で、摩美々は制御室で照明の調整をしていた。作業中唐突に煙があがり、咲耶の指示で全員が屈んでいると、煙を感知したスプリンクラーが作動。その直後に照明も落ちてしまう。真っ暗闇の中、咲耶を除いた三名はなぜか意識を失ってしまった〕
-------------------------------------------------
1.観客席に落ちている缶詰を調べる
2.観客席に落ちているボトルを調べる
3.エアコンを調べる
↓1
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:47:09.04 ID:uogxD0yP0
- 1
- 822 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:49:30.05 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
音楽室の観客席、その中央あたりには缶詰のようなものが落ちている。
めぐる「あれ?なんだろう、これ」
めぐる「『ムシコロリン』……?これって害虫駆除に使うやつかなぁ?」
灯織「いわゆる燻煙剤だね……虫に対して有効な煙を発生させて、家庭内の害虫を追い出すために使われるキッチン用品だよ」
めぐる「そっか……ってことはこの音楽室であの虫が出たってことなんだね!」
めぐる「ほら、もうつかった後っぽいし……きっと咲耶あたりが事前に焚いておいてくれたんだね!」
(そんなの、樋口さんからすれば卒倒ものだろうな)
コトダマゲット!【燻煙剤】
〔音楽室に落ちていたもの。開封して着火するとしばらく経った後に自動で煙が発生する。害虫撃退用〕
-------------------------------------------------
1.観客席に落ちているボトルを調べる
2.エアコンを調べる
↓1
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:49:53.16 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 824 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:51:59.51 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
床に何か手掛かりはないか、顔を地面に平行にするかのようにして、必死に目を凝らす。
すると、観客席の座席のある座席の下に、ボトルのようなものを見つけた。
灯織「これ、化学薬品のボトル……?」
めぐる「ホントだ、ラベリングも毒々しい!」
灯織「すでに開封されてる……えっと、中身は……」
灯織「薬品A……これは酸素と結合して気体を発生させる薬品みたい」
めぐる「酸素と結合ってことは、開けた瞬間反応が起きちゃうんだね?」
灯織「酸素より重い無色透明な気体を発生させるみたいだけど……その煙には催眠性の効果があるみたい」
めぐる「催眠性?」
灯織「血中の酸素濃度を下げて……眠気を強く誘発する効果があるみたい」
めぐる「じゃあ不眠症の人にうってつけの薬なんだね!」
(薬で眠るのは正しい睡眠とは言えないと思うけど……)
コトダマゲット!【薬品A】
〔音楽室の座席の下に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。気体を吸引すると催眠性の効果を発揮し、数分で意識を失ってしまう〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 825 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:53:18.16 ID:CIvcJkKp0
-
音楽室の壁には、エアコンの操作パネルが取り付けられている……
めぐる「ねえ、灯織……なんだか肌寒くない?」
灯織「……確かに、言われてみたらそうかも……」
思えば死体発見当時もそうだった。
咲耶さんの遺体を見つけたショックがあったとはいえ、流石に体が冷えすぎている。
……それに、扉を開けようとしているとき、扉の下から冷気が漏れ出ていた。
灯織「……もしかして」
めぐる「灯織?」
灯織「……やっぱり、予想通りだよ。エアコンの温度が異常なまでに低く設定されてる」
めぐる「18度……ええ?!さ、寒すぎるよ!お、温度上げてもいいかな?!」
灯織「い、一応やめておいた方がいいかな……現場の状況はそのままにしておいた方がいいよ」
めぐる「うぅ……風邪ひいちゃいそうだよ……」
灯織「よかったら私の上着、使う?」
めぐる「そ、そんなの灯織が風邪ひいちゃうよ!」
灯織「めぐるが風邪ひく方が嫌だから……ほら、使って?」
めぐる「灯織……ありがとう、灯織大好き!!」
灯織「わあっ!急に抱き着かないでよ……もう」
(ていうか結局抱き着くんだったら上着もいらないんじゃ……)
コトダマゲット!【音楽室のエアコン】
〔音楽室のエアコンは壁に取り付けられたパネルで制御されていた。温度は18度と異常なまでに低く設定されている〕
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- 826 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:56:39.53 ID:CIvcJkKp0
- -------------------------------------------------
【入口付近】
音楽室の入り口……事件当時この扉は固く閉ざされていた……
観音開きの扉で、廊下側から音楽室側へと押して開くタイプの扉だ。
めぐる「結構扉自体重たいんだよね……」
灯織「こういうホールだと、扉がどうしても大きくなるもんね……私たちみたいな女子高生だと、一人で開けるのにも結構力がいるよね」
めぐる「なのに開けるのにモノクマは協力してくれないんだもん、困ったよね!」
そう、私たちがこの現場に踏み入ったとき、モノクマに協力を求めたのにモノクマはそれを断固として拒絶。扉の開錠を拒否したんだ。
めぐる「前は困ったときは扉を開けてくれるって言ってたのにずるいよね!ちゃんと約束は守ってほしいなー!」
モノクマ「こらー!聞き捨てなりませんな!」
灯織「また出た……!モノクマ!」
モノクマ「壁に耳あり障子にメアリー潤ですよ!人の陰口は叩くもんじゃない!」
灯織「何が陰口ですか……約束を反故にしたのはそちらじゃないですか」
モノクマ「ばっきゃろー!ボクが約束を破るわけないでしょ!アイドルとの約束は必ず守るで知られてるのがボクだよ!親愛度は必ず10上げる!シーズン2でエベレストは登る!」
灯織「どういう意味ですか……?」
モノクマ「ボクはちゃんと宣言したよ!施錠された扉の向こう側で事件が発生しており、学級裁判の進行上必要な場合に限り、要求にこたえる形で開錠するって!」
めぐる「だから、それを守らなかったんでしょー!」
モノクマ「頭固いなぁ……鰹節かってーの!」
(モノクマはあくまで約束は破っていないと主張している……)
(いい加減な相手だけど、ここまで頑ななら……考え方を変えるべきなのかもしれない)
(モノクマの発言の真の意味、それは別にあるのかも……?)
コトダマゲット!【モノクマの証言】
〔モノクマはその部屋の中で事件が起きている場合、学級裁判に必要な場合は閉まっている鍵であっても特別に開けてくれるらしい〕
-------------------------------------------------
1.謎の固形物を調べる
2.扉自体を調べる
3.ガスマスクを調べる
4.智代子に話を聞く
↓1
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:57:41.67 ID:uogxD0yP0
- 1
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:57:44.93 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 829 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 21:59:15.00 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
扉の付近の床に、何か小さなものが落ちている。白くて弾力のある……ゴム製のものかな?
指の関節より少し大きいぐらいの小ぶりなものだ。
智代子「あっ!灯織ちゃん、何食べてるの?」
灯織「チョコ?いや、これは……」
智代子「いやー、捜査で頭を使うと疲れちゃうね!糖分補給、糖分補給♪」
チョコはそんな感じでいいわけを並び立てると、私の手から弾力のある何かを奪い取り、口へと放ってしまった。
智代子「もぐもぐ……」
灯織「ち、チョコ……それたぶん、お菓子じゃない……」
智代子「……!!」
智代子「ぺっ!」
智代子「……うう、口いっぱいに図工室みたいな味がする……早く教えてよ、灯織ちゃん……」
灯織「教える間もなかったから……ごめん」
コトダマゲット!【ゴム】
〔音楽室の入り口付近に落ちていた弾力あるゴムのような何か。智代子曰く、「図工室の味がする」らしい〕
-------------------------------------------------
1.扉自体を調べる
2.ガスマスクを調べる
3.智代子に話を聞く
↓1
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:59:50.69 ID:eVcWLIRy0
- 1
- 831 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:01:34.01 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
灯織「音楽室の扉の鍵自体を確認しておかなくちゃダメだよね…」
咲耶さんの死体を発見した時、扉はなかなか開かなかった…
扉の構造から理解しないとね。
灯織「まず扉は観音開きの扉。廊下側から音楽室側へと押して開くタイプの扉みたい」
めぐる「向う側からストッパーを噛ませたら開くのを防いだりはできるかな?」
灯織「ドアノブの部分に棒状の物をはさんだりすれば出来なくもなさそうだけど…そういうものは見当たらないね」
灯織「事件当時、音楽室は鍵がかかってたわけだけど……」
めぐる「鍵は外側から閉めるタイプなんだね!足元の高さにつまみを捻るタイプの鍵がついてるよ!」
灯織「ってことは……鍵は音楽室の外側からしかかけられなかったんだね」
めぐる「じゃあ、事件の時も開けようと思えばすぐに開けれたんじゃない?!」
灯織「うぅ……あの時は慌ててたからそんなこと気づきもしなかったよ」
コトダマゲット!【音楽室の扉の鍵】
〔扉下部にいわゆるシリンダー式の鍵がついている。施錠できるのは外側からだけ〕
-------------------------------------------------
1.ガスマスクを調べる
2.智代子に話を聞く
↓1
- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:02:17.88 ID:VO/KB+vo0
- 1
- 833 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:06:17.62 ID:CIvcJkKp0
- 1 選択
入り口付近に、見慣れない物体がある。
これは、ドラマやバラエティでしか見たことのない、災害救助の場で使われる……ガスマスク?
めぐる「本物を見たのは初めてだよ……これってガスマスク……だよね?」
円香「それ、化学室の備品でしょ」
灯織「樋口さん……?」
円香「薬品を調合するときに間違って気体を吸引しないように使う」
めぐる「詳しいんだねー」
円香「そりゃね」
灯織「……」
(でも、どうしてそんなものが音楽室に……?)
(誰かが有害な気体を吸わないようにしたってことなんだよね……?)
コトダマゲット!【ガスマスク】
〔音楽室の入り口付近に落ちていたガスマスク。有害な気体を吸うことを防ぐために使う〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つとなったので自動進行します】
- 834 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:07:10.14 ID:CIvcJkKp0
-
灯織「ねえ、チョコ。何か気が付いたことってないかな?」
智代子「あ、灯織ちゃん!えっと……そうだね……」
智代子「今ちょっと咲耶ちゃんの作ってた、今回のライブで使う予定だった音楽室の道具のリストを見返してたんだけどすごい丁寧に準備してたみたいなんだよね……」
チョコに手渡された一枚の紙には事細かにステージ演出やそのための道具についてのメモ書きが残されていた。
智代子「ピアノを私が演奏するって行ったから、図書館で本を取ってきて見様見真似で町立までしてくれたみたいなんだよね……」
めぐる「すごい熱意だねー……」
智代子「咲耶ちゃん、本当に楽しみにしてたんだと思うよ……」
(……咲耶さんはピアノの様子を気にして、予備のピアノ線を倉庫から持ってきていたみたいだ)
(……ピアノ線といえば、よく推理漫画で目にするけど……まさかね)
コトダマゲット!【ピアノ線】
〔咲耶がライブの前に予備を用意していたらしい〕
-------------------------------------------------
灯織「……よし、音楽室での捜査はこれでひと段落かな?」
めぐる「ふー、結構かかったねー!」
灯織「うん……でも学級裁判をやる以上は手を抜くこともできないから」
めぐる「あとはどうする?」
灯織「うーん、今回の事件では薬品が二種類も使われていたし……その出所の化学室の調査はしておきたいかな」
めぐる「よーし、それじゃあ早速化学室に出発だよ!」
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- 835 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:08:28.02 ID:CIvcJkKp0
- -------------------------------------------------
【化学室】
灯織「さてと、やるべきことははっきりしてる」
めぐる「今回の事件で使われた薬品の確認だね!」
さっそく私とめぐるは化学室の薬品棚へと近づいて、調査を開始する。
ここに来るのは4階が開放されたとき以来。危険物だらけのこの部屋にはあまり近寄りたくもなかった。
めぐる「灯織、ここに棚の中の薬品をまとめたリストがあるよ!」
灯織「ありがとう、これで一つ一つ点検していこうか」
めぐるに渡された備品リストには、棚に収められている薬品について事細かに記載されている。
薬品の使用用途や形状、個数などまで網羅してある。
棚と備品リストを丁寧に比較していくと……気づきがあった。
灯織「うん、やっぱり薬品AもBもここの棚から持ち出されたもので合ってるみたいだね」
めぐる「うん、個数が合わないもんね……」
灯織「そして、個数が合わないものがもう一つ。毒薬の『コトキレルX』、これが無くなってるよ」
めぐる「備品リストによると、コトキレルXは液体の薬みたいだね」
灯織「犯人が持ち出したものとみて良さそうだけど……どうなんだろう」
めぐる「うーん、やっぱり事件に関係はあるよね……」
灯織「うん、しっかり覚えておこう」
コトダマゲット!【化学室の薬品棚】
〔薬品A,Bが入っていた棚。他にも毒薬の『コトキレルX』が盗難されていた〕
コトダマゲット!【備品リスト】
〔化学室の薬品について事細かに記載されたリスト。これによると『コトキレルX』は液体の薬品らしい〕
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- 836 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:09:35.10 ID:CIvcJkKp0
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キーンコーンカーンコーン……
『ねえ、オマエラは死ぬ前に最後に好きなものを一つ食べれるとしたら何が食べたい?』
『ボクはお母さんが作ってくれたとっておきのミートパイが食べたいね!丹精に愛情をこめて工場の人が練り上げた市販品のパイ生地に、牧場の人が愛情をたっぷり込めて育て上げた牛肉を具材にして』
『お母さんが愛情をこめて家政婦さんに作るように命令して出来上がった思い出の味のミートパイ!あれがもう忘れられない味なんだよね!』
『ま、オマエラが何を食いたいかなんて興味はないんだけどね!だってそもそもこの裁判で誰かはその最後の晩餐を迎えることもなく死んじゃうんだし!』
『つーわけで、学校エリアの赤い扉ン中のエレベーターホールにさっさと集まれやーい!』
プツン
灯織「……時間だね」
めぐる「うん……」
あまりにも多くの出来事が私の中を駆け抜けていった。
これからライブが始まるというドキドキは咲耶さんの死で上書きされ、このコロシアイ合宿生活が終わるかもしれないという淡い期待は無残にも夢のまま散ってしまった。
そして、今から始まるのは自分の命を死の前に晒そうとする学級裁判。
感情のやり場を失ってしまったことを自覚すると、足がすくんでしまうだろう。
だから私は必死に自分の感情から目をそらし、その足を一歩ずつ動かしていった。
-------------------------------------------------
- 837 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:10:42.90 ID:CIvcJkKp0
- 【エレベーターホール】
摩美々「……っ!」
もうくぐるのも四度目になる赤い扉。
ホールに入るなり摩美々さんと目が合ってしまった。
いつもなら情報共有や励まし合い、となるはずなのだけど摩美々さんは未だに私の近くに寄ろうとはしない。
めぐる「摩美々、どうしちゃったんだろう……」
灯織「うん……」
でも、摩美々さんは怯えているわけでも、まして敵意をぶつけているわけでもない。
何かを決心していて、それを守り続けるために、接触を避けている。
一人で研ぎ澄ますことに一心になっているような雰囲気を感じ取れる。
だとすれば、私がすべきなのは摩美々さんを信じること。
きっと摩美々さんなら、必ずその腹の中も打ち明けてくれるはずだ。
裁判場で、同じ立場で戦っていれば……いずれは。
- 838 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:12:09.73 ID:CIvcJkKp0
-
エレベーターに私が乗り込むと、すぐに背後で扉が閉まった。
咲耶さんというかけがえのないリーダーを失ったことで、これまでの事件以上にエレベーター内の空気は重たかった。
耳障りなゴウンゴウンという音のほかに聞こえるのは息遣いだけ。
本来なら、今頃はみんな揃って笑顔でライブに参加していたはず。
それなのに、むしろ私たちが向かっているのは地下の奥深く、華々しい舞台とは真反対の処刑場だ。
天国から地獄なんてのはまさに今みたいな状況のことをさすんだろう。
ああ、堕ちていく。私の体がエレベーターとともに下降していく。
頭の先から足先まで、死の香り立ち込める、裁判場へと堕ちていく。
_____チーン!
暗く重たい空気の末、エレベーターは場違いな音を立てて停止した。
モノクマ「ようこそ!生死のユートピア、学級裁判場へ!」
雛菜「相変わらず模様替えが手早いですね〜」
モノクマ「今回は被害者の白瀬さんのソロ曲、千夜アリアをイメージしてアラビアンな内装にしちゃいました!なんだかリッチな気分ですよね!」
摩美々「……咲耶の曲、もう一度聞きたかった」
- 839 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:13:13.25 ID:CIvcJkKp0
-
咲耶さん……
私たちの中で最年長であった彼女は私たちのリーダーであるとともに、誰よりもコロシアイを憎んでいた。
私たちの間で起きたコロシアイに胸を痛め、仲間を疑うことに苦しみ続けていた……
そんな心優しき人が……殺された。
モノクマの提示したかくれんぼ。そのルールに振り回された結果、潔白な彼女が犠牲となってしまった。
……どうして?
なんでよりにもよって、咲耶さんが?
この学園では理不尽しか起こらない。抗うこともできず、覆すこともできない理不尽。
人の命も簡単に巻き込んで、希望も絶望も一緒くたにしてしまう理不尽。
そんな理不尽を理不尽で上塗りするような、最低最悪の学級裁判が今また始まろうとしている。
この事件の理不尽はどこに向かうのか。
私たちは理不尽にも、それに向き合うことが義務付けられている。
それならもういっそ……逃げずに立ち向かってやる。
絶対にこの理不尽のすべてを、解き明かしてやる。
- 840 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:14:05.26 ID:CIvcJkKp0
-
__________命がけの、【学級裁判】で。
- 841 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:16:17.53 ID:CIvcJkKp0
- キリがいいところなのでここまでで終了。
テンポよく進んだので捜査パートも最後まで行けましたね。
今回事件の謎自体は易しめな感じはするので、もしかするともう犯人までたどり着けるかもしれません。
その分裁判パートが前回より気持ち難しめになってるので、
もしかすると前回以上に深読みして間違いに行くケースも出てくるかも……?
次回更新は6/4 22:00〜予定、金土日で裁判をやってしまいたいですね。
それではお疲れ様でした。
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:18:36.27 ID:zGUsa0EK0
- 乙です
- 843 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/02(水) 22:21:38.41 ID:CIvcJkKp0
-
あ、念のため。
毎章恒例ですが、直接的に犯人を特定するようなネタバレ書き込みは控えていただけると助かります。
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:22:21.13 ID:uogxD0yP0
- お疲れ様でしたー
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:59:21.28 ID:zSi4DoPr0
- 【ネタバレ】犯人は10代の女性
- 846 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/06/03(木) 02:52:38.33 ID:+4MKsle/0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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- 847 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/03(木) 21:42:42.62 ID:+FVJC/vU0
-
突然の書き込みすみません、金土日と学級裁判をやる予定だったのですが、
いつもの時間だとアーカイブ鑑賞会と重なることが判明しました。
そこで土日は日中の更新をしたいのですがよろしいでしょうか?
おおよそ15:00~17:00になるとは思うのですが…
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/04(金) 01:16:26.50 ID:9X8gNHCoO
- 大丈夫ですよー!
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 01:18:42.17 ID:9X8gNHCoO
- すいませんsage忘れました
大丈夫ですよー!
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 08:11:22.17 ID:DopKkcI20
- 了解しました!
- 851 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 21:53:52.65 ID:wJb9QWU10
- ご回答ありがとうございました、お伝えした通り土日は15:00~17:00目安で更新しようと思います。
学級裁判パートは一気に集中してやりたいですからね。
それではぼちぼち更新していきます。
- 852 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 21:56:12.31 ID:wJb9QWU10
- 【コトダマ】
【かくれんぼ】
〔かくれんぼのルール
1.オマエラは鬼となって、オマエラの中に潜む裏切り者を探してもらいます。
2.見つけ出した裏切り者をぶっ殺します。
3.裏切り者をオマエラが殺した場合、学級裁判は行われずそのままコロシアイ合宿生活はおしまいとなります。
4.みんなで協力して裏切り者をぶち殺して仲良くなりましょう。
5.なお、このかくれんぼにはモノクマは参加しません。
以上のルールが今回の動機として設けられた。白瀬咲耶の殺害において、この条件は満たされたことにならず、学級裁判が行われることになった〕
【モノクマファイル4】
〔被害者は白瀬咲耶。死亡推定時刻は16時20分ごろ。音楽室のステージ上で殺害された模様。目立った外傷はなく、犯人と争った形跡もない。事件発生当時、現場ではスプリンクラーが作動しており、死体も頭からつま先まで全身が濡れてしまっている〕
【スプリンクラー】
〔音楽室に備え付けられているスプリンクラー。煙を感知し、火元の消化のために水を散布する。事件当時にも作動していたようで、灯織たちが現場に踏み入った際には現場は水浸しになっていた。〕
【非常電源】
〔音楽室が停電になると起動する。一台で音楽室のすべての設備を維持できるほどの発電力を有している〕
【断線ケーブル】
〔ステージ上に落ちていたケーブルの一部が、途中でちぎれてしまっていた〕
【フロアライト】
〔ライブステージ上に並べられていたライト。感暗式で、一定の光度以下になると自動で転倒する。電源は電池を使用し、それぞれ独立している〕
- 853 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 21:57:28.99 ID:wJb9QWU10
- 【薬品A】
〔音楽室の座席の下に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。気体を吸引すると催眠性の効果を発揮し、数分で意識を失ってしまう〕
【薬品B】
〔ステージ上に落ちていた薬品の空き瓶。酸素と反応して気化し、無色透明な気体となる。薬品Aと結合すると強い有毒性のガスを発生させ、吸引すると数分で呼吸困難になり、適切な治療を行わなかった場合死に至る。使用後のボトルは特殊な洗浄が必要となるため、使いまわしはできない〕
【ブレーカー】
〔音楽室全体の電力供給をつかさどるブレーカー。レバーを上下させてオンオフを切り替える。かなり高い位置に取り付けられており、灯織たちでは降ろせそうもない〕
【制御室のエアコン】
〔ステージ脇の制御室に取り付けられていたエアコン。16時20分になると起動するようにタイマーが設定されていた〕
【事件当時の状況】
〔愛依と雛菜は観客席の装飾、咲耶はステージ上で、摩美々は制御室で照明の調整をしていた。作業中唐突に煙があがり、咲耶の指示で全員が屈んでいると、煙を感知したスプリンクラーが作動。その直後に照明も落ちてしまう。真っ暗闇の中、咲耶を除いた三名はなぜか意識を失ってしまった〕
【燻煙剤】
〔音楽室に落ちていたもの。開封して着火するとしばらく経った後に自動で煙が発生する。害虫撃退用〕
- 854 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 21:58:50.64 ID:wJb9QWU10
- 【音楽室のエアコン】
〔音楽室のエアコンは壁に取り付けられたパネルで制御されていた。温度は18度と異常なまでに低く設定されている〕
【モノクマの証言】
〔モノクマはその部屋の中で事件が起きている場合、学級裁判に必要な場合は閉まっている鍵であっても特別に開けてくれるらしい〕
【ゴム】
〔音楽室の入り口付近に落ちていた弾力あるゴムのような何か。智代子曰く、「図工室の味がする」らしい〕
【音楽室の扉の鍵】
〔扉下部にいわゆるシリンダー式の鍵がついている。施錠できるのは外側からだけ〕
【ガスマスク】
〔音楽室の入り口付近に落ちていたガスマスク。有害な気体を吸うことを防ぐために使う〕
【ピアノ線】
〔咲耶がライブの前に予備を用意していたらしい〕
【化学室の薬品棚】
〔薬品A,Bが入っていた棚。他にも毒薬の『コトキレルX』が盗難されていた〕
【備品リスト】
〔化学室の薬品について事細かに記載されたリスト。これによると『コトキレルX』は液体の薬品らしい〕
-------------------------------------------------
- 855 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:01:50.82 ID:wJb9QWU10
- あ、裁判開始直前ですが一つだけ。
前章クリアボーナスとして習得した幽谷霧子のスキル【包・帯・組・曲】ですが
裁判終了後にモノクマメダルを獲得する際に、誤答ペナルティを三回分までないものとして判定する効果で確定させます。
三回まで間違えても、ノーダメージみたいなイメージです。
それでは学級裁判開始します。
- 856 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:02:36.58 ID:wJb9QWU10
- 【学級裁判 開廷!】
モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」
モノクマ「学級裁判では皆さんの中に潜むクロを探していただきます」
モノクマ「議論の結果指摘されたクロが正解ならクロのみがおしおき、不正解ならクロ以外の全員がおしおきとなります」
モノクマ「今回は裁判も開けないかと思ったけど、クロには感謝しなきゃだね!なんたって彼女のおかげでこうやって続けられるんだから!」
摩美々「……」
(摩美々さん……やっぱり様子がおかしい……)
(咲耶さんという心のよりどころを失ったにしては冷静すぎるような……)
灯織「……ひとまず、議論を開始しましょう」
灯織「今回の事件は、咲耶さん主催の音楽会……その会場で起きた事件です」
円香「主催がその現場で殺される……皮肉なものですね」
雛菜「ライブには円香先輩以外の全員が参加予定でしたね〜」
めぐる「円香も開演前に誘おうとしたんだけど……個室にはいなかったんだよね」
円香「……」
凛世「ちなみに、円香さんはそのときどちらに……」
円香「……別に。娯楽室で雑誌を読んでただけ」
智代子「で、事件自体はわたしたちが寄宿舎に行ってる間に起きたんだよね!」
愛依「イルミネと放クラの四人がいなくなったときに、事件が起きた系で…」
めぐる「なら、まずは事件現場に居合わせた三人の話を聞くところからだね!」
雛菜「っていうと雛菜たちのことですか〜」
愛依「オッケー、とりあえずうちらが体験したこと、そのあることないこと全部話すかんね!」
灯織「……あったことだけで、お願いします」
- 857 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:04:11.24 ID:wJb9QWU10
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
コトダマ
‣【ブレーカー】
‣【事件当時の状況】
‣【薬品A】
‣【モノクマファイル4】
‣【化学室の薬品棚】
‣【ゴム】
智代子「事件が起きたのは【16時20分】……」
智代子「ちょうどわたしたちが【音楽室を離れたタイミング】だったよ!」
愛依「うちらはその間もずっと【会場の準備をしてた】んだよね!」
摩美々「咲耶はステージ照明の点検をして、わたしは制御室」
摩美々「あとの二人は会場の装飾をやってたんですよねー」
雛菜「音楽室の壁に飾りをつけたりやってましたね〜」
愛依「で、うちらが飾り付けやってたら突然煙があがったんだよね!」
愛依「【その煙を吸ったせいで】意識を失って…」
雛菜「目が覚めたらもう事件も終わってたんですよね〜」
摩美々「……これが私たちの知る全てですー」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:05:40.98 ID:5mV1R3t00
- 【その煙を吸ったせいで】に【薬品A】
- 859 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:08:19.28 ID:wJb9QWU10
- 灯織「それは違います!」論破!
【BREAK!】
灯織「愛依さん、音楽室で突如噴出した煙を吸い込んで意識を失ってしまった…そうですね?」
愛依「え?う、うん……多分」
灯織「だとしたらおかしいんですよ……愛依さんたちが意識を失う原因となったこちらの薬品A、これは酸素と結合して催眠性のガスを発生させるんですが……」
灯織「そのガス自体は無色透明。愛依さんの言うように視認可能な煙にはならないと思うんです」
愛依「えっ?!ま、マジ?!」
雛菜「あは〜?雛菜もおかしいと思ってたんだよね〜、確かにあの時、煙は出てたと思うけど〜」
雛菜「雛菜はその煙を吸ってはないと思う〜」
摩美々「私も雛菜に同じくー」
灯織「愛依さん、思い出してください……本当に、煙を吸って意識を失ったんですか?」
愛依「ん〜〜〜……」
愛依「ごめん、うちの記憶違いかも……」
智代子「ズコー!」
凛世「でしたら、その煙とはいったい何だったのでしょう……」
凛世「音楽室におられた、お三方が目撃した狼煙……その正体とは……?」
灯織「煙の正体ならわかってるよ」
凛世「なんと……!」
(事件現場に落ちていて、有色の煙を発生させるもの……あれしかないよね)
【正しいコトダマを指摘しろ!】
>>852〜>>854
↓1
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:09:44.09 ID:B4hq1dFn0
- 燻煙剤
- 861 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:14:01.91 ID:wJb9QWU10
-
灯織「これです!」
【解!】
灯織「音楽室の座席下に落ちていた燻煙剤。これだと思う」
愛依「クンエン……?」
雛菜「煙のモクモクで部屋の中の虫を退治するやつだね〜」
円香「……!!」
雛菜「例えば〜、家に住み着いてるシロアリとか〜」
円香「……シロアリ」
雛菜「真っ黒でカサカサって動き回るゴキブリとか〜!」
円香「……雛菜」
雛菜「ゴキブリとか〜〜〜〜!!」
円香「……雛菜、お願いだから」
(な、名前を言われるのも苦手なのかな……)
摩美々「原理はマッチと同じ、摩擦面をこすり合わせて着火すると時間差で煙が発生するんですよねー」
智代子「突然そんな煙が噴き出て、意識も失っちゃったら……確かに愛依ちゃんみたいに記憶違いしちゃうかもね!」
愛依「アハハ……うちパニクッてたからさ……」
めぐる「でも、なんでそんな燻煙剤が?」
灯織「ライブの準備……ってわけじゃないだろうね」
凛世「犯人が持ち込んだものだと考えるのが自然でしょう……」
智代子「で、でもなんのためにそんな煙なんか……?事件に必須だったのかな?」
めぐる「よーし、それじゃあ次は犯人が燻煙剤を持ち込んだ理由について議論してみよう!」
- 862 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:15:28.16 ID:wJb9QWU10
- -------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】
めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」
凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」
凛世「忍者のように、どろんと……」
摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」
智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」
愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」
愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」
雛菜「あっ!雛菜分かった〜♡」
雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか〜〜〜!!」
円香「雛菜……本気でやめて」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:25:37.37 ID:B4hq1dFn0
- 別の匂いを誤魔化そうとした に 薬品A
- 864 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:29:43.17 ID:wJb9QWU10
- 智代子「……あれ?でも、薬品Aの生じさせる気体って……匂いはしないんじゃなかったっけ?」
(しまった……間違えてしまった、皆さんからの心証が悪くなってしまったみたい……)
(燻煙剤が煙を発生したとき……現場ではどんな状況だったか落ち着いて考え直そう……!)
【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】
めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」
凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」
凛世「忍者のように、どろんと……」
摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」
智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」
愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」
愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」
雛菜「あっ!雛菜分かった〜♡」
雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか〜〜〜!!」
円香「雛菜……本気でやめて」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:38:37.41 ID:B4hq1dFn0
- 警戒させること自体が目的 に 制御室のエアコン
- 866 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:42:26.17 ID:wJb9QWU10
- 摩美々「……制御室のエアコンー?」
摩美々「でも、燻煙剤がたかれたのは音楽室のホールだしなー」
(うーん、少し推理に飛躍があるのかな……もう少し考え直してみよう)
【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】
めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」
凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」
凛世「忍者のように、どろんと……」
摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」
智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」
愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」
愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」
雛菜「あっ!雛菜分かった〜♡」
雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか〜〜〜!!」
円香「雛菜……本気でやめて」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
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- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/04(金) 22:44:11.93 ID:gGJS8m/U0
- 姿を消す に 断線ケーブル
- 868 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:47:00.92 ID:wJb9QWU10
- 凛世「はて……」
凛世「ケーブルと燻煙剤にどのような関係が、あるのでしょうか……」
(うーん、これも少し飛躍があったのかな……)
(燻煙剤が焚かれたことによって起きた変化を考えてみた方がいいかもしれない……)
(煙が発生した時、実際みなさんはどうしたんだろうか……)
【スキル:包・帯・組・曲の効果で誤答ペナルティが無効化されました】
【スキル:包・帯・組・曲の効果を使い切りました】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】
めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」
凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」
凛世「忍者のように、どろんと……」
摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」
智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」
愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」
愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」
雛菜「あっ!雛菜分かった〜♡」
雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか〜〜〜!!」
円香「雛菜……本気でやめて」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
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- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:50:48.69 ID:B4hq1dFn0
- 警戒させること自体が目的 に フロアライト
- 870 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:54:37.96 ID:wJb9QWU10
- 摩美々「フロアライトねー……」
摩美々「でもあれって、燻煙剤が焚かれる前から光ってなかったー?」
(あれ……違うか……)
(煙が発生した際に、みなさんは警戒して、その煙を吸うことがないようにしたはずだ……)
(それを犯人は利用して……何を狙ったんだろう)
(コトダマの情報を見返してみるのもいいかもしれない……)
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
【コトダマ】
‣【薬品A】
‣【断線ケーブル】
‣【制御室のエアコン】
‣【燻煙剤】
‣【備品リスト】
‣【フロアライト】
めぐる「犯人はどうして燻煙剤を現場に持ち込んだのかな?」
凛世「煙を焚いているうちに≪姿を消す≫つもりだったのでしょうか……」
凛世「忍者のように、どろんと……」
摩美々「煙を焚くことで≪警戒させること自体が目的≫だったとかはー?」
智代子「燻煙剤の煙で≪別の匂いを誤魔化そうとした≫のかな!」
愛依「発想を逆転させて、≪焚いたのは咲耶ちゃんだった≫とかは?!」
愛依「そんでもってダイイングメッセージ的な!」
雛菜「あっ!雛菜分かった〜♡」
雛菜「音楽室に≪でっかいゴキブリがいたから退治したかった≫とか〜〜〜!!」
円香「雛菜……本気でやめて」
【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】
↓1
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- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:55:51.31 ID:B4hq1dFn0
- 警戒させること自体が目的 に 薬品A
- 872 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/06/04(金) 22:57:30.81 ID:wJb9QWU10
- 灯織「それに賛成です!」同意!
【BREAK!】
灯織「燻煙剤の煙が立ったとき、音楽室にいたお三方が取った行動を思い出してください」
愛依「え?うちらの行動?」
雛菜「煙を見たときは、それが燻煙剤ってわかってなかったから〜」
雛菜「確か、煙を吸わないように身をかがめたんだったよね〜」
めぐる「……あっ!」
灯織「めぐる、わかった?」
めぐる「うん、わかったよ!今回の事件で使われた薬品A、あれのためだったんだね!」
円香「……ふぅん、そういうこと」
円香「薬品Aは吸引するだけで意識を混濁状態にさせる即効性のガスを発生させる。その一方で空気よりも重いという特性も持っている以上は普通にしていたら標的は吸ってくれない」
円香「それで燻煙剤を焚いて標的が煙を吸わないように低姿勢になることを誘ったってこと?」
灯織「……おそらくは」
摩美々「確かにあの時、私たちは全員煙を警戒して屈んでましたねー……」
灯織「既にそこから犯人の策略は始まっていたのかと……そう思います」
摩美々「すべては効率的に気絶させるため、そういうわけなんだー」
凛世「犯人は、そこまで読んだうえで策略を貼っていた……」
凛世「用意周到なお方とお見受けいたします……」
(凛世の言う通りだ……今回の事件は明らかに計画的な犯行)
(おそらくは、音楽界に参加すると決めたその時から計画は練られていた)
(犯人を突き止めるためには、その策略のすべてを暴かないと……!)
智代子「だとしたら怪しいのは現場にいた人だよ!」
智代子「だってそうでしょ?煙を焚いても、みんながしゃがんでくれないと意味ないんだし…現場でそれを指示しないと計画がおじゃんだよ!」
智代子「怪しいのは、現場で屈むように指示した人!犯人はその人なんじゃないかな!」
灯織「チョコ、ちょっと落ち着いて」
智代子「あれ!?」
(チョコに冷静になってもらうために、現場の状況を一度整理しよう)
(現場で屈むように指示したからって、その人が犯人とは限らない)
【正しいコトダマを選べ!】
>>852〜854
↓1
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:57:35.07 ID:5mV1R3t00
- 肝心な情報が捜査パートにしかないパターンか
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 22:59:00.18 ID:5mV1R3t00
- あ、すまん
安価いいなら【事件当時の状況】
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/04(金) 22:59:00.90 ID:gGJS8m/U0
- 事件当時の状況
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